平成21年09月07日中野区議会建設委員会
平成21年09月07日建設委員会
中野区議会建設委員会〔平成21年9月7日〕
建設委員会会議記録
○開会日 平成21年9月7日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午前10時00分
○閉会 午前11時17分
○出席委員(7名)
佐野 れいじ委員長
いながき じゅん子副委員長
せきと 進委員
小林 秀明委員
むとう 有子委員
市川 みのる委員
江口 済三郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市整備部長 石井 正行
都市整備部副参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当) 登 弘毅
都市整備部副参事(都市計画調整担当) 田中 正弥
都市整備部副参事(交通・道路管理担当) 滝瀬 裕之
都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
都市整備部副参事(建築担当) 豊川 士朗
まちづくり推進室長 川崎 亨
まちづくり推進室副参事(まちづくり推進室経営担当、地域まちづくり担当) 上村 晃一
まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当) 松前 友香子
まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当) 秋元 順一
まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 角 秀行
まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当、西武新宿線沿線まちづくり担当) 萩原 清志
○事務局職員
書記 河村 孝雄
書記 鈴木 均
○委員長署名
審査日程
○議題
安全で快適に住めるまちづくりについて
○所管事項の報告
1 平成22年度国・都の施策及び予算に関する要望について(都市整備部・まちづくり推進室)
2 「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案の主な改定内容について
(都市整備部・まちづくり推進室)
3 平成21年度(2009年度)第3回中野区都市計画審議会について(都市整備部経営担当)
4 中野区みどりの基本計画の改定について(都市計画調整担当)
5 区立野方第二公園の休園について(公園・道路整備担当)
6 東中野地域まちづくり検討会の設置について(地域まちづくり担当)
○その他
委員長
それでは、定数に達しましたので、時間がちょっと1分ぐらい早いですけども、ただいまから建設委員会を開催させていただきます。
(午前10時00分)
本日の審査日程についてお諮りいたします。
本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、それに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、議事に入ります。
安全で快適に住めるまちづくりについてを議題に供します。
所管事項の報告を受けたいと思います。
まず1番目、平成22年度国・都の施策及び予算に関する要望についてをお願いしたいと思います。
石井都市整備部長
それでは、お手元の二つの冊子(資料2)をごらんいただきたいと思います。
まず初めに、国の施策及び予算に関する要望書でございます。本年、平成21年7月に特別区長会より要望をしてございます。
それでは、目次のところをごらんいただきたいと思います。要望事項。この中で、所管する部分につきましては10番、11番、13番ということで、交通システム等の整備促進、それから都市計画道路の整備促進、緑化対策の推進といったような内容でございます。
それでは、12ページをお開きいただきたいと思います。まず、12ページ、10番、交通システム等の整備促進ということでございまして、ここでは、東京区部における交通システム等の整備については、沿線地域のみならず、東京圏全体の公共交通環境の向上に寄与するものということで、極めて重要な課題ということでございます。
運輸政策審議会が平成12年に答申をいたしました鉄道整備の基本方針、これに従って次の方策を講じることということで、まず初めに(1)といたしましては、整備予定路線の早期実現ということでございます。現在未着手となっている①から③までの路線、これを早期の実現に向けた方策を講じることということでございます。東京8号線の延伸、それから11号線の延伸、それから、京浜急行空港線と東京急行の多摩川線、これを短絡する路線の新設というところでございます。
それから(2)は、区部周辺部環状公共交通新設計画の具体化、いわゆるエイトライナー関係でございます。これを早期の具体化に向けた方策を講じることというところでございます。
それから、続きまして13ページ、右のページになりますが、11番、都市計画道路の整備促進ということでございます。東京区部では主要な幹線道路網の未整備区間が散在をしているということで、大都市東京の都市計画道路ネットワーク機能、これが十分に果たせていない状況にあるということで、首都東京の地域特性、これを考慮し、都市の基幹的施設である都市計画道路の整備が計画的かつ確実に促進されるよう、次の方策を講じることということでございます。
1点目でございますが、都市計画道路事業に対する国庫補助の採択基準、これを緩和することということでございます。
それから二つ目が、国庫補助基準を改善し、特別区に重点的に国庫補助を配分するようにと。
それから三つ目が、街路整備事業の予算措置を特別区に重点配分すること。
それから四つ目が、あかずの踏切解消に向けた抜本的対策として、連続立体交差事業、これを早期に完了させることと。それから、区が施行する際の技術的、財政的な支援制度を拡充することという内容でございます。
それから、15ページ、13番、緑化対策の推進でございます。ここでは、農地を含めた都市の緑を保全するため、高地価、特別区の土地が高いというようなこと、それから特別区の地域特性、これを考慮して次の方策を講じることという要望でございます。
1点目が、生産緑地等の都市農地や屋敷林等の保存樹林地、それから、市民農園等に対する相続税の納税猶予措置等、それから、緑を残すための土地所有者の負担軽減制度、これの見直しを図ること。
それから二つ目が、生産緑地等の都市農地や屋敷林等の保存樹林地、それから、市民農園等の保存及び活用のために、特別区の買い取り、これに対する財政措置を講じること。
それから三つ目が、保存樹木・保存樹林の維持管理経費、これを税控除対象として、また、樹林地の土地評価額の控除割合を見直すこと。税制上の優遇措置やら控除といったような内容でございます。
以上が国への要望でございます。
続きまして、別の冊子の都への施策及び予算に関する要望、これをごらんいただきたいと思います。
まず、要望事項、目次のところをお開きいただきたいと思います。ここでは、7番の交通システム等の整備促進、それから、都市計画道路の整備促進、それから、放置自転車対策の推進、それから、水害対策の推進、緑化対策の推進といったような内容でございます。
それでは初めに、8ページをごらんいただきたいと思います。ここにつきましては、先ほど国のほうへ出しました要望、これと全く同様の要望内容を東京都にも要望しているということでございます。
9ページの8番、都市計画道路の整備促進でございます。ここでは、平成16年3月に策定をしました区部における都市計画道路の整備方針、それから踏切対策基本方針、これに基づき、次の方策を講じることということで、都施行の都市計画道路の整備推進と。都が施行する環状、放射、それから補助線といったような都市計画道路の整備を早期に完成させること。
それから、二つ目が連続立体交差事業の促進と。これは特に中野に関する要望ということも言えるかなと思います。都が施行する路線の早期完成を図るとともに、事業化へ向けた計画路線等の早期事業化を図ること。また、区が施行する場合についての役割分担等のルールを区との協議により定めることといったような内容でございます。
次の10ページが、9番、放置自動車等対策の推進ということでございます。
1点目が自転車等駐車場の整備促進ということで、都が管理をする道路内における自転車等駐車場の設置、これをさらに進めること。それから、②といたしまして、都営交通事業者として鉄道用地の無償提供など、より一層の協力をすること。現在は有償で土地を借りて区が整備をしているというような状況もございます。
それから2点目が、自動二輪車等駐車対策の推進ということでございます。これについては、放置に対して取り締まり、これを強化することといったような内容でございます。
それから三つ目が、区の放置自転車対策事業への積極的な協力ということで、都が管理する道路内、それから、都営地下鉄といったようなところの駅周辺、それから、駐車中の自転車の整理、放置自転車等の撤去、これを区と協力して積極的に行うことといったようなことでございます。
次が12ページ、11番の水害対策の推進でございます。
ここでは、下水道施設の処理能力の増強、これをより一層推進すること。なかなか下水道の施設が十分整備をされていないということから、どうしても直接一定の雨が降った場合に河川のほうに負担がかかっているという状況もございます。
それから二つ目が、河川のはん濫を防止するために、護岸改修等の治水対策、これを一層推進することということで、中野区においては激甚の事業、激特の事業が本年度、21年度末をもって一応の区切りということになります。鋭意、都のほうで現在取り組まれているという状況でございます。
それから、スーパー堤防の整備、これを早期に実現すること。
それから、下水道の関係ですけれども、新・雨水整備クイックプランといったようなことで、中野区においては一定の整備をし、機能を果たしているというところでございます。
それから5番が、高潮による浸水想定区域図。これは当区には関係がございませんけれども、そういう、全特別区ということでは要望をしているということでございます。
それから、右の13ページは12番の緑化対策の推進ということでございます。
ここでは、生産緑地等の都市農地の買い取りに係る区の財政負担は大きいということで、民間に転売されている状況があると。生産緑地の買い取りを区へ要望されるわけですけれども、それが財政の負担が重いということもあり、なかなか買い取りが思うように進んでいないと。これは全国的な傾向でございます。現在、東京都で取りまとめております緑確保の総合的な方針、これの策定に合わせて、樹林地等土地所有者の負担を軽減し、特別区における都市農地や保全樹林地等を保全するため、次の方策を講じることと。
1点目でございますが、東京都特定保存樹林地に対する固定資産税及び都市計画税の減免要綱、これに定めるところの減免対象資産の要件、これを緩和することと。なかなかこれが、一般公開されている樹林地でないと、全く公園風に不特定多数の人間が利用できるというような状態でないと、この税の優遇措置が対象にならないというようなこともございます。これを少し要件を緩和するようにということでございます。
それから二つ目が、保全樹林・保存樹木の維持管理経費を税控除の対象とするなど、税の優遇措置、これを講じてもらいたいという内容です。
それから三つ目が、生産緑地等の都市農地、それから屋敷林等の保存樹林地等の保存及び活用のため、特別区の買い取りに対する財政支援、これを講じることと。
それから4番目が、農地保全に関する取り組みを着実に推進することという内容でございます。
以上が東京都への要望でございます。
以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、何か質疑はございますでしょうか。
むとう委員
今、御説明がありました東京都の要望の12ページの水害対策の推進のところで、スーパー堤防というのはどういう堤防なんでしょうか。ちょっと知識がないもので、御説明願えたらと思います。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
日本語では緩傾斜堤防と申しまして、緩傾斜、緩い傾斜の堤防でございます。堤防は治水上、計画洪水位プラス1メートルの高さで堤防を組んでいくわけですね。それだと、水がどんどんしみていく際に決壊するおそれがあります。東京と大阪ではそういった危険性をなくすために、荒川、それから江戸川、東京では多摩川ですね。それについては緩傾斜堤防の整備をしていくという国の方針がございまして、要するに、堤防高から陸地側に向かって緩やかな堤防、盛り上げていくと。そこは民有地があるわけですけれども、一たん協力をいただいて、盛った上に再びまちを整備すると、そういう制度でございます。
せきと委員
東京都に対する要望の放置自転車対策のところで、(3)で、放置自転車等の撤去を特別区と協力して積極的に行うこととなっていますが、現在は東京都からはこういう協力は何か得られているんですか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
現在の状況でございますけれども、現在、放置自転車の対策につきましては、東京都のほうの考え方としては、原則的に利用者と密接な関係にある特別区が行いまして、都といたしましては、引き続き、駐輪場等の整備の円滑な促進を図るため、技術的支援や国庫補助事業採択による調整を行うといった都の見解でございます。
せきと委員
ありがとうございます。
それと、緑化対策で、こうした緑を特別区が買い取る際の財政措置というのは現在何もないんですか。
委員長
何ページのどこですか。
せきと委員
国の13ページ、都の15ページですね。それぞれありますが、特別区が買い取る際の財政措置、優遇措置というのは何かあれば紹介してください。
登都市整備部副参事(都市計画担当、住宅担当)
農地といいますか、生産緑地等に対して、特別区の買い取りに対する財政措置というのは一切ございません。
委員長
他に質疑ございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
じゃあ、質疑がなければ、以上で本報告を終了いたします。
続きまして、「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案の主な改定内容についてお願いいたします。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
それでは、「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案の主な改定内容について(資料3)を御報告いたします。
この資料は、8月10日の総務委員会で、今回の改定素案が現行の10か年計画から主にどの点を改定したのか、こういったことについてわかる内容の資料を提出してほしいという要求が出されました。それに基づきまして、9月4日の総務委員会で配付されたものであります。他の委員会でも配付いたしましたので、本建設委員会でもお配りするというものでございます。
この資料は、10か年計画の第2章、未来への扉をひらく4つの戦略と重点プロジェクトの中の展開の項目の新旧移動と、それから、主な改定内容ということになっております。
まず、表の見方でございます。一番左側が現行10か年計画の項目でございます。その右側の真ん中の項目が、それに対応しました今回の改定素案の項目ということでございます。やや太目の矢印というのがございます。これは項目を統合したというものでございます。ですから、現行10か年の展開1と展開4については、素案のほうでは展開1のほうにまとめたというものでございます。点線の矢印につきましては、そのまま移行するというものでございます。
都市整備部とまちづくり推進室にかかわる部分のみを簡単に御説明いたします。
まず、1ページ目の戦略1、まち活性化戦略でございます。ここがメーンになりますけども、戦略1、一番上のところでございます。まち活性化戦略ですけど、主な改定内容としましては、前回御報告しましたけども、警察大学校等跡地の事業の進捗、それから、中野駅周辺まちづくりの検討状況、取り組み状況、それから、西武新宿線の連続立体交差の事業化などの状況の変化等を踏まえまして、今後の10年間の方向性について今回示したというものでございます。
それから、展開1のほうになりますけども、ここでは項目の名称がにぎわいと魅力あふれる東京の新たな活動拠点ということになっております。ここでは主な改定内容としまして、中野駅周辺を東京の新たな活動拠点として形成していくということを位置付けたということでございます。また、駅周辺においてはユニバーサルデザインへの配慮、あるいはユビキタスなまちづくりを推進していくということを今回示しました。
それから、展開2と3は、これは主に産業振興に係る分野ですので、ちょっと省略させていただきます。
それから、一番下、展開4のところでございます。地域の個性が生きるまちづくりのところでは、防災性の向上、緑の創出などを重点化し、地域の個性に合ったまちづくりの推進を示したということでございます。新たな公園ですとか、不燃化促進事業の推進、地区計画によるまちづくり等をここで記載しているという部分でございます。
それから、2ページになります。戦略2の地球温暖化防止戦略のところでは、大半が環境の領域でございますけども、このうちの展開3、みどりを増やし、みどりをつなぐという項目がございます。ここでは新たな大規模公園を加えるなど、緑を積極的に増加させることを盛り込んだということで、今回、南部地域での大規模公園の整備、そういった内容のものを盛り込んだということでございます。
簡単ですが、以上でございます。
委員長
都市計画担当、要するに、うちの所管のマターについてのみ今、話をしたということで、全体がこれは出ているということですね、総務委員会で。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
はい、そのとおりでございます。
委員長
わかりました。
ただいまの報告に対して質疑はございますでしょうか。
むとう委員
ただいまの報告については、こういうことなのだということでわかったんですけれども、関連をいたしまして、前回説明のあった10か年計画そのものについて再度お尋ねすることもここでよろしいでしょうか。それはだめですか。
委員長
今の項目について、御報告した項目についてのみじゃなくて、これ以外のことですか。
むとう委員
関連しなくはないんですけれども。
委員長
どういうことでしょう、具体的にわからないですけど、どうぞ言ってください。
むとう委員
どういうふうに改定されたかということで、まちの活性化戦略の部分で、警大跡地と、それから中野駅周辺というところが、今後新たな改定のところではさらに重点的に書き込まれたというような御説明があったかと思うんですけれども、それに伴ってちょっと再度確認をしたいところは、これから中野駅周辺と警大跡地の開発がこの中野区政にとって大きな重要課題であるという、そういう位置付けで改定が進んできたかと思うんですけれども、その中で気がかりな点といたしましては、前回御報告のあった、こちらにも書かれておりますが、駅のところの開発が、駅舎の開発が警大跡地のさまざまな建設計画とどうリンクしていくのかというところが非常に気がかりで、今でも例えば中野駅北口の乗降客というのはかなりごったがえしているような状況、飽和状態にあるかと思うんですけれども、今回の10か年計画の中では、新北口駅前広場整備というのがステップ3ということになっております。それで、警大跡地の中の経過、さまざまな建物の建設がその前にできていくのではないかというふうに思うので、そこで乗降客との流れのさばき方がこれで間に合うのかという点がすごく気がかりなんですね。
新しい10か年計画のところで、新北口駅前整備というのはステップ3に書かれておりますので、その辺は区として大丈夫なのかどうか、再度この機会にどういう進捗状況なのかということがお尋ねできたらというふうに思うことと、それとリンクして、ステップ3の新北口駅前広場とステップ4で南口駅前広場の整備というふうになっているわけですけれども、駅前広場というのは区の土地ではないと思うので、東京都でしょうかね。駅なんでしょうか、JRなんでしょうか。その辺、東京都の話し合いとかがどうなっているのかというあたりのことも気がかりな点で、前回聞き漏らしていたので、この機会にお尋ねを許されたらありがたいなというふうに思っているところです。
委員長
ちょっと休憩をさせてください。
(午前10時23分)
委員長
再開いたします。
(午前10時23分)
それでは、今、質問について行政のほうでお答えをいただきたいと思います。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
御質問が幾つかあったかと思います。
まず、1点目の駅整備のタイミングと警大跡地の開発のタイミングはどういうふうになっているのかという点でございます。ステップで申し上げますと、警察大学校跡地、これにつきましては、公園、街路、そして、先行している事業者の建物の竣工予定といたしましては、恐らく平成24年には完成が見込まれるところでございます。それに対して新北口広場、これがステップ3になってございますが、中野駅地区整備に関しましては、一どきにすべてができるというものではございません。ステップごとにこちらの10か年の素案でも落とし込んでおりますが、まずは北口広場の整備、そして、現北口と新北口をつなぐ東西のデッキ整備、それを一番先行して取り組むべきところととらえております。まさにその整備につきましては、警察大学校跡地の第1期が完成する平成24年に合わせて、そちらの整備もきちんと対応できるようにという計画を持っているものでございます。引き続いて、まずは北側のそういった駅広、そして、東西デッキの整備、そして、新北口広場自体の整備、そして、西側の新たな南北橋上のデッキの整備というふうに段階的にとらえております。警大跡地で想定される開発ボリュームと、それにリンクしてふえる駅利用者、それをきちんと駅前広場で問題なく対応できるように、きちんと対応した開発ができるように、着実に計画を進めているところでございます。
また、2点目の南口の駅前広場の整備、これにつきましては、二丁目の再開発事業がございます。それとタイミング的にはリンクをしていって、効果的な整備を進めたいと考えているところでございます。駅前広場の敷地といたしましては、JRと東京都の権利というところでございまして、該当する関係機関と密に協議を図りながら計画を推進していくというところでございます。
むとう委員
確認ですが、当然、密に話し合いを重ねて進めていくのは当たり前なことなんですけれども、現時点での話し合いというのはもう行われていて、合意がされていて、スムーズにきちんと合意形成がある程度なされて、この事業に着手しているのかどうなのか、東京都の話し合いはどうなっているのかというあたりは、もう少し御説明お願いいたします。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
駅広関係の東京都との調整状況ということでございます。今、委員が御指摘のように、駅前広場、現在の駅前広場でございますが、これはJRと東京都が半分ずつ所有をしている。これは北口も南口も同様ということになってございます。そのうちに、今、松前課長のほうから報告させていただきましたが、まず、北口の駅前広場、これを整備を先行するということでございまして、ここについては東京都の持ち分、これについて中野区が移管を受けて整備をするというようなことで現在調整を進めてございます。土地の関係はそういった状況。
それからもう一つは、駅前広場そのものは都市計画で定められてございます。そういった駅前広場の変更部分についても、都市計画の変更内容について現在、東京都と調整をしているという状況にございます。
委員長
他に質問がございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告を終了いたします。
続いて、平成21年度第3回中野区都市計画審議会についてお願いいたします。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
それでは、平成21年度第3回都市計画審議会について(資料4)御報告いたします。
開催日は9月2日でございます。諮問事項が1件、報告事項が1件ございました。
まず、諮問事項でございます。本文のほうをちょっと見ていただきたいと思います。東京都市計画公園の変更について、南中野公園の追加ということでございます。これは広域避難場所に指定されています東京大学附属中等教育学校一帯を中心とした防災拠点の形成を図るために、現在、東京大学附属中等教育学校の敷地となっている場所の一部に都市計画公園を整備するというものでございます。
都市計画公園の位置でございますけども、この資料の2ページです。2ページに位置がございます。より詳細な公園の配置図は5ページの横長の地図でございます。東大附属校の敷地の南西の角ということになります。体育館、野球場、陸上のトラックを海洋研究所の移転跡地などに移転させ、その跡に防災公園を整備するというものでございます。都市計画公園の種別としましては、近隣公園ということでございます。都市計画上の名称は南中野公園となります。面積は約1ヘクタールでございます。
内容としましては、7月27日の本建設委員会で第2回都市計画審議会の報告の際に説明しておりますので、ここでは省略をさせていただきます。
なお、都市計画案の公告・縦覧を8月に行いましたが、意見の提出はございませんでした。審議会では、本都市計画案につきましては案のとおり了承されたというところであります。審議会の質疑では、公園に配置する防災設備などの施設に関するもの、それから、今後のスケジュールといったものがございました。また、公園の計画のみでなく、防災ですとか、周辺まちづくりとの関連の中でこの公園の内容を考えていく必要があるのではないかといった御意見もございました。
次に、報告事項でございます。本町五丁目NTT社宅跡地の公園整備計画についてというものでございます。資料の6ページになります。
計画の概要が1番目にございます。本町五丁目NTT社宅跡地を防災機能を有する緑豊かな公園として整備するとともに、また、この公園整備に合わせて、防災まちづくりについても今後検討するというものでございます。裏面に位置図がございます。既に御案内の場所だというふうに思います。
2番目、整備の内容でございますけども、災害時の消防・救援活動の場となる広場を主体として、貯水槽等の防災施設を整備するとともに、公園の周囲には緑豊かな樹木を配するというものでございます。面積は約1.19ヘクタール。公園の都市計画上の種別は近隣公園。園内の施設としては、園路、広場、防災施設、修景施設、休養施設、便益施設といったものでございます。
3番目、今後の予定です。10月の下旬に都市計画素案の住民説明会、11月には都市計画案の東京都への協議と都市計画審議会への報告、それから、12月には都市計画案の公告・縦覧、1月には都市計画審議会へ諮問いたしまして、答申を得られれば、その後に都市計画決定を行うという予定でございます。
今回、質疑といたしましては、公園内の植栽ですとか施設などのほか、用地取得費ですとか、その財源、あるいは、広域避難場所として考えていくのかどうかなどの質問がございました。
内容としましては以上でございます。
都市計画審議会、次回は11月17日の開催ということになりました。
以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑ございますでしょうか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、質疑がないようでございますので、以上で本報告を終了いたします。
続きまして、4番目、中野区みどりの基本計画の改定についてをお願いいたします。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
中野区みどりの基本計画でございますけれども、パブリックコメントの手続を終えまして改定をいたしました。ここに内容の御報告(資料5)を申し上げます。
パブリックコメントの期間は7月10日から7月末まででございました。既に御報告させていただいたとおりでございます。
4人の方から延べ16件の意見をいただいてございました。
(2)でございますけれども、その意見の概要とそれに対する区の考え方を、重立ったところを御紹介させていただきます。
1番が、緑の定義のところで、心の趣も含んでとらえよという御意見でございましたけれども、土地や空間を対象とするものであって、それらの保全・創出を方向づけると、そういう意味で、その結果として区民の潤いや安らぎを実現すると、そういったことは対象としているということでございます。
次のページをごらんいただきますと、2番でございますけれども、都市緑地法の緑地の定義を引用して明記すべきではないかという御意見でございました。これにつきましては、緑地の概念等について注釈に加えさせていただいているというものでございます。
また、同じところで、日本の都市計画の歴史等についても触れよという御意見でございましたけれども、みどりの基本計画は、歴史を振り返る、そういったことが目的ではございませんというふうに考えてございます。
3番の意見は、中野区の緑の保護・育成に関する条例に違反をしていると。新しくつくりかえて再提出せよという御意見でございました。これまで区民の御意見を伺いながら方向づけてきたものでございますし、また、その条例にも沿ってございますので、再提出することはできないと、そういう考え方でございます。
3ページのほうを見ていただきまして、第2章についての御意見でありますけれども、ここでは緑を機能面から分類してきたわけでございますけれども、そうではなくて、法に基づく分類のほうが適当であるという御意見をいただいてございます。しかしながら、私どもとしては、公表案のような分類で整理することが特段問題ないと考えてございます。一方、都市緑地法等に基づく整理をいたしますと、法律上の位置付けの全くない、例えば社寺林、あるいは住宅地の緑、そういったものの整理についての課題が生じるということで考えてございます。
それから、同じく、江戸時代以降の中野の土地利用の変遷の歴史を書けという御指摘でございましたけれども、みどりの基本計画の中に扱う内容ではないと考えております。
それから、植生の定義についても御指摘をいただきましたけれども、一度だけ植生という言葉を使っておりますけれども、そこまで定義をする必要性はないと考えてございます。それから、個別樹種についての御指摘もいただいておりますけれども、ここで扱う話ではないというふうに考えているものでございます。
それから、3番は中野区の登録文化財、あるいは歴史的な建物の景観整備、そういったことを書くべきだという御指摘でございましたけれども、中野区の登録文化財、現在117あるんですけれども、緑のものは唯一1件だけでございます。石像であったり仏像であったり、そういった内容ですので、みどりの基本計画に登録一覧を示して書く内容ではないと考えますし、また、歴史的な建物の景観、そういったこともみどりの基本計画で扱う内容ではないと考えているものでございます。
次のページ、4ページでございますけれども、環状緑地帯、グリーンベルト構想、これは戦前も含めてかつて東京圏にあった計画でございますけれども、そういった歴史を触れるべきだということでございましたけれども、これは既に廃止をされた過去の計画でございますので、先ほど言いましたように、歴史をひもとくことを主目的にはしていないという考え方でございます。
それから、5番の御意見でございます。生物多様性の定義といったところを触れるべきだという御意見をいただきました。これにつきましては、その定義並びに生物多様性基本法が制定されたということも含めて記述を追加してまいってございます。
それから、次のページを見ていただきますと、1番、低炭素社会、これに切りかえるということを宣言すべきだという御指摘でございました。中野区基本計画の中にも触れているところでございますし、それを踏まえて、みどりの基本計画の中でも、低炭素社会ということは、言葉は使っておりませんけれども、二酸化炭素の吸収、あるいは地球環境への配慮、そういったことで、あるいは緑にもかかわるリサイクル、そういったことを方向づけているところでございます。
それから、その他、1番のところでは、外国語で概要版をつくれという御指摘でございました。外国語版をつくる計画は持っていないということで区の考え方を示してございます。
主だった御意見並びにそれに対する区の考え方は以上でございます。
次の6ページのところに修正した箇所ということが書いてございます。冊子のほうをごらんいただければと思います。
先ほど申し上げましたように、2カ所追記を行いました。一つは1ページでございます。上から10行目ぐらいのところに生物多様性という言葉を書いてございます。そこに※1を追加し、脚注に生物多様性、その定義と、まずは生物多様性基本法の制定の目的を示して、制定されているということ、そして、その上で生物多様性はどういうものかといった注釈を追加したものでございます。
それから、3ページをごらんいただけますでしょうか。真ん中あたりの1)のタイトルに緑地の確保状況という、もともとあったタイトルでございますけれども、※3を追加しました。これに対応する形で、脚注に緑地の定義を示してございます。これは都市緑地法第3条に基づく定義そのものを掲載しているというものでございます。
修正をした箇所につきましては以上でございます。
このみどりの基本計画の内容につきましては、以前当委員会でも御報告させていただきましたので、省略をさせていただきたいと思います。
資料7ページになりますけれども、ここにこれまでの経過と今後の予定ということで書いてございます。8月末に基本計画の策定を行いました。それで、今月中旬以降、これをホームページに掲載すると同時に、改定した旨を区報に掲載する。これは9月20日号にそういった御案内をする予定でございます。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑ございますでしょうか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告を終了いたします。
それでは、次に移ります。次に、5番目、区立野方第二公園の休園について、理事者のほうからお願いいたします。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
お手元の資料に沿いまして説明させていただきます。区立野方第二公園の休園について(資料6)でございます。
中野区立公園の条例第13条に基づきまして、以下のとおり休園をするものであります。
1番の休園の理由でございますが、野方第二公園内に東京消防庁のほうで防火水槽――貯水量40トンでございますが――の設置工事をするためでございます。申請者として、東京消防庁野方消防署から申請が上がってきておるわけでございます。
2番目の所在地及び面積でございます。中野区野方二丁目14番、公園面積は418.42平米でございます。
裏面に案内図を添付させていただいております。野方第二公園の位置図並びに、図面の下側でございますが、公園の中に新設の防火水槽40トンを占用するものでございます。
もう一度表面をごらんくださいませ。3番目の休園期間でございますが、本年10月1日から12月25日ということでございます。
4番目のその他としまして、公園の近隣住民の方々、地元町会へは、野方消防署のほうにおいて説明を行い、了解が得られているところでございます。
なお、参考としまして、占用許可の条件でございます。占用期間中は、車両の出入りの際には警備員を配置するなど、隣接居住者や通行者の妨げにならないよう安全を確保することということでございます。
以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑ございますでしょうか。
せきと委員
この工事平面図を見ますと、既設防火水槽とあります。これは動かすということなんでしょうか。野方消防署からどういう、なぜ動かすのか、説明を受けていたら御紹介ください。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
この公園には既設の防火水槽40トンがありまして、さらに、この地域の延焼シミュレーションに基づいて、防火水槽40トンを追加設置といいましょうか、ということを聞いております。
委員長
他にございますでしょうか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、質疑がないようでございますので、以上で本報告も終わらせていただきます。
続きまして、6番目、東中野地域まちづくり検討会の設置についてお願いいたします。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
それでは、お手元の資料に基づきまして、東中野地域まちづくり検討会の設置につきまして(資料7)御報告申し上げます。
6月の建設委員会でも若干触れさせていただきましたけども、今回、東中野地域でまちづくり検討会を設置して、まちづくりの計画策定につなげていくという動きでございます。
一つ目の設置の目的と役割でございます。東中野駅周辺における交通結節点機能の向上や交流拠点としての育成などを軸とする活力ある地域を目指し、まちの将来像やまちづくりの方針などを明らかにした東中野地域まちづくり計画を策定していきたいと考えております。この計画を策定するため、東中野地域まちづくり検討会を設置いたしまして、まちづくりの専門家や地域の方の代表などからさまざまな意見・提案を受けまして、東中野地域まちづくり計画検討素案を作成していきたいと考えております。区はこの検討素案をもとに、東中野地域まちづくり計画の策定につなげていきたいと考えておるところでございます。
2番目の委員の構成でございます。現在、最終調整中でございますけども、内訳を申し上げながら説明させていただきます。学識経験者を3名、地元町会・自治会の代表を5名、商店会を代表する方を3名、あと、関係団体及び地元学校法人などで4名、公募区民を2名、その他東京都などの関係機関の職員、区職員の計30名以内で構成したいと考えております。
設置期間でございますけども、平成21年10月1日から平成23年の3月31日までとしていきたいと思っております。
検討項目は、一つ目に、東中野地域のまちの将来像及びまちづくりの基本的な方針・方向性。二つ目に、土地利用及び都市基盤・公共施設のあり方と整備イメージ。三つ目に、景観の形成、自然環境の保全や緑の創出、また、にぎわいなどの商店街の活性化策などでございます。4番目に、エリア別のまちづくりの方針。また、その他必要な事項を検討していきたいと思っております。
最後にスケジュールでございますけども、10月の上旬に第1回検討会の開催を予定してございます。
それから、今年度のスケジュールですけども、3回程度開催いたしまして、3月下旬にまちづくり計画検討のこの会としての中間のまとめをまとめさせていただきたいと思います。その後は次年度も検討を進めて、23年度中の、10か年計画の改定素案でもお示ししておりますけども、第1ステップの中で計画策定を目指してまいりたいと思っています。
以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対しまして質疑はございますでしょうか。
むとう委員
学識経験者の3名はどういう学識のおありの方で、どなたなんでしょうか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
現在予定しておりますのは、1名は工学院大学の工学部の建築都市デザイン学科の教授でございます。2人目は首都大学東京の都市環境学の助教でございまして、中野区の外部評価委員もやっておりまして、防災まちづくり等の見識が深い方でございます。3人目は東京都道路公社の常務理事でございまして、中野区の都市計画審議委員も務めております。
委員長
よろしいですか、むとう委員。
むとう委員
はい。
江口委員
この委員の構成なんですけど、中野区はこういう検討会をつくって、今、学経の説明がありましたけど、そういう中心的なというか、専門的な学識経験者を置かれるということは、これは大いにやっていただきたいんですけど、確かに大切なことなんですが、地元町会だとか商店街という形でいつも選ばれるという形があるんですけど。例えばまちづくりというのは、計画をつくってから、さらにそれを進めていくために長いスパンがあって、10年、20年という中でいくわけなので、いつも私は疑問が生じるのは、本当に年齢基準というか、若い人たちの声も取り入れていくという形というのは、こういう選考の仕方をすると入ってこないんですよね。だから、もし例えばどうしてもこういう検討会というのはそういう諸団体から選ばなきゃいけないとなれば、それに基づいて必ず、例えば若い世代の人たちと接点ができるような機関を設けるとか、PTAも役員ということではなくて、せめて実行委員とか、運営委員のメンバーぐらいとそういうことが懇談ができているとか、そういう配慮をしないと、本当に次に住み続ける人たちの声というのは反映されていかないんですね。そのことについてどう考えているのか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
確かにこういうような検討会の委員につきましては、町会代表、商店街代表選考にいたしましても、連合の会長さんに相談したり、商店街中ではブロックの会長さんに相談したりということで、町会の会長さんとか、商店街の会長さんが選ばれる例が多いかというふうに思っております。委員の御指摘の若い人、いわゆる次のまちづくりを担う世代ということも大事な御指摘だというふうに思っておりますので、意見交換会等の開催の折にはそういうことを意識しながら呼びかけ、工夫をしていきたいと考えております。
江口委員
ぜひ、今後の委員構成に関しても、そういう本当に配慮をしていただいて。やっぱりもう世代交代の時代が来ているわけですよ、まちづくりに対しても。ただし、まちづくりとなって、自分の資産とかそういうものを議論するときには、おじいちゃん、おばあちゃんだとか、お父さん、お母さんという議論があるかもしれないけども、これは全体的な地域をどういうものにしていきたいかという、そういう総論的なものをつくっていくわけなので、ぜひやっぱりここは大胆に若い人たちを入れて、それで、10年、20年先のまちをどうしたいのか、どう築いていきたいのか、どういうことを望んでいるのかということを、やっぱり新しい感覚で臨んでいくというふうにしないと、これもできてもまた改定、改定だとか、つくり直しだとかやり直しという形で終わってしまうんじゃないかと思うので。再度、もう一度、本格的にこういうことで、今まで区民参加の中で、確かに説明会だとか何かというのは地域センターを使ってやるけども、これに対してそこに参画して意見を交換するとか、自分たちの意見が反映していくって、なかなか機会がないんですね。特にまちづくりに関してはそれをやっていかないと、必ず総論賛成、各論反対で最後はいつも終わってしまうというのが今までの長い歴史の中にあるわけなので、その辺についてどう思っているのか、もう一度。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
東中野地域につきましては、初めて外のといいますか、区民の方を入れた検討会、第1期といいますか、そういうような初めての仕掛けでございますので、今回は町会長さんとか商店会長さん中心の会議体で発足する予定でございますけども、その次の段階といいますか、またこの計画づくりの後にまちづくり勉強会とか、まちづくり協議会というような、個別地域のそういうようなときには、地権者さんの代表、また、そういう若い人の代表などを取り込んで、また意見を吸い上げていく、そういうような工夫もしていきたいと考えております。
江口委員
ちょっと考え方が違うような気がするんですけど。こういうものを決められた中で、じゃあ、意見交換をやっても、まちの長老の人たちとか、商店街の長老の人たちが決めたものを、これ、ひっくり返したり、意見を言うというのはなかなかきついものなんですよ、まちに戻ると。だから、そういう意味では、同時並行か何かでやっていくとか、何か考えないと。本当にそういう若い感覚というか、新しい感覚の意見・要望等を取り入れる機関でなくなっちゃうんですよ。そういう意味で言っているので、できたものをまた皆さん方に意見を聞いてという意味じゃなくて、同時並行か、本来だったらこの構成委員にはそういう形で相当のメンバーを突っ込んでいくとかやっていくべきだと思うんですけど、その辺はどうなんでしょう。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
今、委員の御指摘のあった提案などを含めまして、今後、ちょっとどのような工夫ができるかも含めまして、検討させていただきたいと考えております。
むとう委員
今、大変貴重な御意見を伺っていて感動していたんですけれども、そういう意味では、公募区民というあたりの充実というものも考えていく必要があるのではないかと思うんですけれども。公募区民2人という限定があまりにもほかから比べて少ないような気がするんですけれども、2人じゃなければいけないんですか。この辺は柔軟に、いつ、どういう形で公募されるのかという方法もお答え願いたいことと、例えば2人と予定していても3人来たら、それは許容範囲ということで柔軟に考えていくとか、そういうお考えはおありでしょうか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
公募区民につきましては、前回、6月の建設委員会でもたしかむとう委員から人数の御質問がありまして、一応2名を予定しておりますというふうにはお答えさせていただきました。これにつきましては、7月の昭和と東中野地域ニュースで募集記事を掲載いたしまして、関係地域センター、東部も含めまして窓口へ委員募集に係る周知ポスターと募集チラシ、裏面が応募用紙になっているんですけども、備えつけさせていただきまして待っていたんですが、最終的には3名の応募ということでございました。男性2名、女性1名でありました。締め切り後、選考委員会を開催いたしまして、2名を選出し、決定をし、御通知差し上げているところでございます。
むとう委員
もう決まっちゃったならしようがないんですけれども、せっかく3人の方が応募してきてくださったのだったら、1人ふえたからといって会議体が成立しなくなるわけではないので、今後、せっかく応募してくださった貴重な方ですから、1人を落とすなんてことなさらないで、ある程度公募のところについては柔軟性を持つような工夫をぜひ考えていただきたいというふうに思いますので、要望しておきます。
委員長
要望ということで。
ただいまの報告でほかに質疑ございますでしょうか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がないようでしたら、以上で本報告も終了させていただきます。
それでは、本日の議題のその他のところに移らせていただきます。
その他ということで、他に報告は理事者側からございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。
次に、審査日程、その他に入らせていただきます。
各委員、理事者から何か発言ございますでしょうか。
江口委員
先日、防災特で、本町五丁目と本町二丁目の公園の暫定利用の説明会の報告をいただきました。その中で、報告がなかったというか、何でこうなるのかなというのが、本町二丁目の件です。工芸大学が約3分の1、本町二丁目の郵政官舎のところを使うということは、この委員会でも、それから説明会でも報告がありまして、もちろん地元の人たちはそのことは知っておりますし、そのことに関しての別に異議が出ているわけじゃないんですけど。そのときに、いろいろ説明するときに、略図というか、工芸大学にはこのような部分を貸しますということで、約2,000平米かな、というのが出ていたんですが、それは私自身も参加していて、安心的な、これから管理上の問題も含めて、その辺の位置の問題とか、検討するというお答えをいただいた中で、もう業者の方たちに区側が、地域に説明しろということで地域説明会を要請しているわけですね。
だけど、私はこれは、区の施設をお貸しして、それで、地域の人たちも御理解いただくということは、区が主催で説明会をして、そこに工芸大学並びに施工業者が来て、区側がまずこういうことで、この部分に関しては、工芸大学の工事に関して御利用していただくことが決定しましたと。説明会で皆さん方の御了解をいただいていると思いますと。これについての今度工事日程だとか、今後の運営の仕方だとか、安全の問題だとか、そういうことに関しての説明を行いますということで、そこでやっぱり区が一緒に立ち会って、それで説明をして、業者のほうがどういうやり方をするのかという具体的な質問が出たら、そこでそこの業者が答えるし、全体的なことであれば工芸大学の関係者が答えるべきだし、それから、それについて最終的に貸し出す区側としての考え方というのは区がそこで答えるべきだしということで、私はやっぱり区が主催で地域説明というのはやるべきだと思うんですけど、なぜ業者に説明をさせなさいという形で指示をされているんですか。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
先日、8月の下旬、24日と26日と27日に暫定整備の説明会について、その整備イメージを含めて御案内させていただいております。そのときにも、今、江口委員のほうから御指摘がありました工芸大学への貸出用地について、今、最終的な詰めを行っていますので、そういった話し合いがわかった段階で説明をしたいということでお話をさせていただいております。今、東京工芸大学とは、最終的にどのような位置にするかということで、あした以降、具体的に現地に入りまして、草刈りとか測量などしながら、最終的にどういった位置にしていくかというところで作業を進めておりまして、それと同時並行的に、区としてはそういった位置取りを確定させた後に、工芸大学の工事に関する説明会を地元でしてくれないかというところで指示をしているところです。
ただ、そのときについても、ちょっと説明が足りなかったなと思って反省してございますが、当然、そういった工芸大学が、貸出用地についてどういった業者が入って、どういった作業をするかという説明を地元の方々、特に近隣を含めた地元の方々にしようというふうに思ってございまして、その説明会について開催するようにということで指示を出しているというところでございます。当然、そういった説明会のときには、区の担当者も同席して、今お答えにありました、全体の調整の仕方だとか、そういったところについては区としてお答えするという想定で、東京工芸大学のほうにも当日一緒に説明会をやりますということでお話しさせていただいております。
ただ、その主催云々ということについては、区主催というよりは工芸大学が中心になって具体の貸出用地の説明会をしてくれという指示でしたので、ちょっと一部そういった誤解が広がってしまったのかなということでございます。今後、工芸大学のほうとも最終的に調整をさせていただきまして、具体の貸出用地の使い方についても、地域の方々に誤解のないように情報提供させていただきたいというふうに考えております。
江口委員
いや、だから、本来、私は、区が説明の主体であって、そこにお貸しする工芸大学を今回は呼んで、実際の利用する人たちの説明もあえて行わせていただきますというのが筋であって、それがもし、例えばマンション紛争なんかとか、マンションのことだとか、それから、施工業者が決まった場合に、よく区が業者にあんたが説明しなさいということを出している部分があるんだけど、私は違うと思うんだよね。やっぱり区民の財産を貸すわけですから、区が主催と、もしどうしても関係機関が必要であれば、工芸大学と両方の連名で、地域の人たちに説明会を行うので、ぜひ御参加いただいて御意見を聞きたいというふうにするのが筋であって、工芸大学のほうが地域に、私たち、今度借りますから、その借りることについて説明しますというのは、これはおかしいでしょう。違いますか。貸すんだから、私は、区が呼びかけて、そこには工芸大学、それから、事業をやる業者さんも参加をしますというならわかるの。違いますかね。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
当然、区民の方々の貴重な財産を貸しているという説明会になりますので、早急に工芸大学のほうとも調整をさせていただきながら、区主催、もしくは工芸大学との共同ということで説明会のほうをやらせていただきたいと思います。
江口委員
ぜひそうしてほしいんですよ。なぜかというと、私はきょう、防災特の場合は暫定利用の防災公園としての説明があったし、それから、この委員会では説明会をやりますよというチラシをちゃんといただいて、我々委員としては理解をしたと。だけど、きょう私はそういう形の報告があると思ったので。そこの部分の説明会は、完全に2,000平米を貸すというだけの今回説明会ですから。ということでやると思ったら、全然報告の中に入っていないから、今、その他でさせていただいたんだけど。それはなぜかというと、区側が全然関係なく、要は、業者にやらせますということだから説明しなかったと思うんだけど、あえてそれをこの区の方針であってやるならば、それもやっぱり報告すべきですよ。地域の皆さんにこういう形で何日と、大体日にちももう決まっているようですけど、それで流れているようですけど。そういう形でやっぱりやるのが本来の筋だと思うんですけど。仮に業者にやらせますということだって、この委員会に報告すべきなんじゃないですか、きょうの。違いますか。
委員長
理事者側、いかがですか。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
今、いろいろ暫定整備について、貸出用地というところでいろいろと御指摘をいただきました。この間、東京工芸大学とも協議を重ねてきまして、当然、地元の東郷町会をはじめ、近隣の町会の方々に対しても、主に例えば町会長会議の席などでも数回にわたって、こういった想定でお話が進んであるということで情報提供させていただいたという経緯もございます。ただ、今後、具体のそういった地元の方々に対する説明会としては、やはり区の用地を貸し出しているということでございますので、委員がおっしゃるとおり、区主催で、こういった貸し出しについて想定があるということで、責任を持って説明を進めていくべきだというふうに改めて思います。今後、このような説明会につきましては、当委員会においてもきちっと適宜情報提供しながら、こういった整備について進めさせていただきたいというふうに存じます。
江口委員
ぜひこういう委員会、議会ということで、全然民民間のことを私は報告しろと言っているわけじゃないので。区民の財産である土地を、もともと暫定利用がだめだといったのが急遽暫定利用するようになったわけですから、そういう大事な方針転換をしたということも含めて議会に報告されてきているわけでしょう。それをぜひやってほしいし、きのう地域の祭りがありましたときにもやっぱり、もうそこの業者さんは、本当にお借りする間の気持ちで、私たちは町民と同じですということで、本当に大勢の人たちが積極的に最初から最後までいてくださって、今後、これ以外のことでも、町内会だとか地域の行事には、私たちは区民という立場で参加をしていきたいんですと、そんなことを関係する方が言っていまして、本当に地域になじみながら、地域と接触しながら、一緒になってやっていくんだなということがあえて来ているのでね。そういう意味でやっぱり、そのことをまちの人がとやかく言っているんじゃなくて、区が責任を持っておやりになるのが本来の姿じゃないかという意見がちょっと入ったものだから。きょうぐらい私は報告があると思ったので、それが来なかったので非常に残念なので、今後はこういうことも含めて、きちっと議会には、要は、細かく情報公開というか、情報の交換というか、ということで報告をお願いしたいということで、再度お願いしたいと思います、お答えを。
委員長
いかがですか。
川崎まちづくり推進室長
今、委員から種々御意見をいただきました。私どもの考えとしては、暫定利用のあり方を説明する中で、区としての考え方、区の財産をどのように活用するかということでお話をしてきたつもりでございますが、今、委員のお話がありましたように、地元の皆さんの受けとめ方ということもございますので、先ほど、角副参事のほうからお話ししましたように、今後対応を考えていきたいというふうに思います。また、当委員会への報告につきましても、特別委員会への報告との兼ね合いがございますので、私どもとしても積極的に情報提供させていただくという立場に立った上で、委員長とも御相談をしながら報告事項としていきたいと思います。
むとう委員
その他で一つ、私のほうからもお尋ねしたいんですけれども。実は8月20日に、警大の跡地の区画道路整備工事説明会というのが開発事業者からあったんですけれども、私もちょうどその説明会に参加してみたんですけれども、そのときにやはり、警大跡地の開発計画というのは、土地も処分が終わり、所有者がそれぞれの開発に入っていくわけですけれども、その大もとの計画というのは区が立てていますよね。ですから、区民は、事業者にいろいろ質問がたくさん出て、時間の中におさまらないぐらいの質問の量だったんですけれども、事業者は区に言われたとおりみたいな感じで、答えられないことというのも多々あるわけなんです。それで、やはり参加されていた区民の方は、中野区だって開発事業者の一つであるわけだし、もともとの計画そのものは、区の立てた計画に従って今、事業者が事業を行っていくわけですから、どうして区がだれも来ないんだろうかというのが、そこに参加されていた多くの区民の疑問だったんですね。これはもう区の土地でもないですから、区は関係ないといえば関係ないことなのかもしれませんけれども、大もとの計画は区が立てているわけですから、関係ないという素知らぬ顔をせずに、参加されたほうがいいのではないかというふうに思いましたし、そこにいた多くの区民も、区がいないことにすごく疑問を持っておられました。
またきょうもありますよね、まちづくり、建築紛争予防条例に基づく建築計画で説明会、警大跡地の4と5の街区のところでしたっけ、説明会があると思うんですけれども、そういった場面に、区もやはり区民の意見を聞くという意味も込めて、参加されたらどうかなというふうに思うんですが、参加しない理由というのは何かあるんでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
まず、1点目の8月20日の開発工事の説明会であったかと思います。こちらにつきましては、まさに委員の御指摘のとおり、こちらは事業者が取得した部分、そして、事業者が整備して、整備後に中野区が移管を受けるという性質のものでございます。したがいまして、この開発工事に係る説明会はあくまでも事業者が主催をし、事業者が行ったというものでございます。実際、この説明会には私自身は参加をしておりませんが、どのような意見が出されたかというような情報については、事業者を通じて把握している部分はございます。必要に応じて、住民の皆様方から直接的に何か御意見、御質問があれば、私どもできちんとお答えを差し上げたいというふうに思っております。
それと、2点目の本日予定されております区域4と区域5の建築計画に係る説明会でございます。これにつきましては、まさに民間事業者の建物に関する説明会でございますので、中野区が参加してどうのという考えは持ってございません。
むとう委員
参加してどうのということでもないんでしょうけれども、参加しちゃいけない理由はないんですよね。やはり警大跡地の計画、これからの中野のまちの大きな計画ですから、確かに民間がやることなんだけれども、多くにかかわる区民がどんな意見を持っているのかということは、後から業者から聞けばいいということではなくて、参加しちゃいけない理由はないかと思うので、参加されてはどうですかと思うんですよね。特に前回の8月20日の部分は、事業者は区が言ったとおりに道路をつくるだけなんですからということで、すごく平行線なんですよ。だから、自分たちは知らない、区の言ったとおりのことをやるだけなんだということで逃げられるし、全然かみ合わない状況もありました。だから、多くの区民は、区の方がいてくれたらというふうに素朴に思うんですね。だから、建前上は区の手を離れたことだから知らないということではなくて、中野区の中の大きな部分の計画なんですから、参加できないとか、参加しちゃいけない何か法的な理由とか、何もないかと思うので、ぜひ参加されてほしいなというふうに思うんですが、御無理ですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
あくまでもやはり住民の皆様方にとっても、この説明会がだれの主催で、どういうふうに行われるべきかという位置付けははっきりしていたほうがいいだろうと。そこに区が事業者と同じ立場で参加するというのは、むしろ住民の皆様方に混乱を招くところもあるかなというふうに思っております。ただ、そういった情報を、もう全く民間のことだから知らないよというわけでは決してございません。もちろん出された意見、あるいは住民の皆さんが思われているいろいろな御質問等々については、ひとしく我々も把握をして、必要に応じてきちんとお話を伺う、そういった機会は設けていきたいというふうに思っております。
むとう委員
お話を伺う機会は設けるということですので、つまり、区民が話し合いをしたいということであれば、いつでも応じられるという、そういうスタンスというふうに受けとめてよろしいですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
例えばさきの開発工事に係る説明会等で出された住民の皆様方のいろいろな御意見等については、私どもとしても、今後、中野区に移管されて管理される道路でございますので、きちんとお話は伺ってまいります。
むとう委員
伺ってまいる方法なんですが、区民の方がそのことでお話し合いをしたいということであれば、応じるということでよろしいんですね。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
そのとおりでございます。
委員長
むとう委員、話を伺える機会を設けると言っていますので、理事者側のほうは、そういうふうなことでよろしいと思いますので、よろしいでしょうか。
むとう委員
はい。
委員長
ほかに何かございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、これでその他の項目を終わらせていただきます。
次回の委員会日程を御協議いただくために、委員会を暫時休憩いたします。
(午前11時16分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前11時16分)
休憩中に協議いたしましたとおり、次回の委員会は第3回定例会中としたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議がありませんので、そのように決定をさせていただきます。
以上で本日予定いたしました日程はすべて終了いたしましたので、本日の建設委員会を散会いたします。
(午前11時17分)