平成16年02月19日中野区議会厚生委員会(第1回定例会) 平成16年2月19日厚生委員会 中野区議会厚生委員会〔平成16年2月19日〕

厚生委員会会議記録

○開催日 平成16年2月19日

○場所  中野区議会第3委員会室

○開会  午後2時19分

○閉会  午後2時38分

○出席委員(8名)
 かせ 次郎委員長
 北原 奉昭副委員長
 酒井 たくや委員
 近藤 さえ子委員
 やながわ 妙子委員
 若林 ふくぞう委員
 江口 済三郎委員
 昆 まさ子委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 保健福祉部長 菅野 泰一
 保健所長 清水 裕幸
 保健福祉課長 川崎 亨
 生活援護課長 中澤 知子
 高齢福祉課長 冨永 清
 障害福祉課長 田中 政之
 介護保険課長 岩井 克英
 障害者福祉会館長 (保健福祉部長事務取扱)
 健康推進課長 今 恵里
 生活衛生課長 小谷松 弘市
 保健予防課長 (保健所長事務取扱)
 中部保健福祉センター所長 城所 敏英
 北部保健福祉センター所長 石崎 泰江
 南部保健福祉センター所長 佐々木 美枝子
 鷺宮保健福祉センター所長 沼田 久美子

○事務局職員
 書記 巣山 和孝
 書記 鳥居 誠

○委員長署名


審査日程
○議案
 第1号議案 平成15年度中野区一般会計補正予算(関係分)
 第4号議案 平成15年度中野区老人保健医療特別会計補正予算(関係分)
 第5号議案 平成15年度中野区介護保険特別会計補正予算(関係分)

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから厚生委員会を開会いたします。

(午後2時19分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めてまいりたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めてまいります。
 それでは、議案の審査を行います。
 第1号議案、第4号議案及び第5号議案の計3議案は、関連しておりますので、一括して議題に供したいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、第1号議案、平成15年度中野区一般会計補正予算(関係分)、第4号議案、平成15年度中野区老人保健医療特別会計補正予算(関係分)及び第5号議案、平成15年度中野区介護保険特別会計補正予算(関係分)を一括して議題に供します。
 理事者から補足説明を求めます。
菅野保健福祉部長
 それでは、第1号議案、第4号議案、第5号議案につきまして、関係分につきまして補足して説明をさせていただきます。
 初めに、一般会計補正予算の説明をさせていただきます。
 補正予算の説明書76ページ、77ページをお開きいただきたいと思います。
 4款民生費の1項社会福祉費、2目障害福祉費の10、居宅生活支援でございます。これは、支援費のうち身体障害者ホームヘルプなどの居宅介護サービスが当初の見込みを大幅に上回ったことによりまして、1億331万8,000円の増額をするものでごさいます。
 それから、次のページになります。老人保健医療特別会計繰出金でございますけれども、老人医療給付費が当初見込みより減少しているため、5,154万7,000円の減となっております。また、その下にございます介護保険特別会計繰出金につきましては、保険給付費は当初見込みよりも減少しているものの、15年度の介護保険特別会計内の国庫支出金等の繰り延べに伴いまして、その一時的な補てんを行うため、一般会計からの繰出金につきまして1億6,280万7,000円の増となっております。
 続きまして、80ページから81ページをお開きいただきたいと思います。6項生活保護費、2目扶助費でございます。
 生活保護費につきましては、当初予算での見込みよりも生活扶助、医療扶助等が伸びておりまして、3億2,096万7,000円増の補正となるものでございます。
 続きまして、84ページ、85ページをお開きください。5款衛生費、1項衛生費、1目衛生総務費、5、母子保健指導でございます。未熟児養育医療の申請見込み数が増が見込まれることから、365万1,000円の増となっております。
 同じページの2目予防費でございますけれども、1、感染症予防、高齢者インフルエンザでございますが、当初予算よりも接種人員で9,940件の増が見込まれまして、2,364万6,000円の増額でございます。3、生活習慣病等予防でございますが、成人健診、成人歯科健康診査の見込み増によりまして、3,371万9,000円と増額いたしました。
 以上で一般会計補正予算の説明につきまして終わらせていただきます。
 続きまして、老人保健医療特別会計補正予算について御説明を申し上げます。
 ページでございますが、186ページ、187ページのところをお開きください。
 上段の老人医療給付費でございますけれども、診療報酬及び薬価の引き下げや受給者の減の影響が当初見込みより大きくなっておりまして、15億円の減となりました。一方、下段の老人医療費支給費につきましては、高額医療費等の増によりまして8,000万円の増となっております。
 それから、214ページから215ページをお開きください。
 介護保険特別会計補正予算の説明をさせていただきます。
 1、介護サービス等給付では、居宅介護・施設介護サービス等給付費ともに当初見込みより利用率の伸びが少なく、6億円の減額となりました。
 それから、218、219ページをお開きください。
 最後となりますけれども、14年度に一般会計から立てかえていた分を精算するものでございますけれども、当初見込みよりも4,123万5,000円減額となっております。
 以上で補正予算の説明を終わらせていただきます。よろしく御審議いただきたいと思います。
委員長
 念のために申し上げますが、補正予算は総務委員会に付託されていますが、厚生委員会関係分について当委員会で審査し、意見があれば、賛成多数となった意見を総務委員会に申し送ることになっておりますので、御承知おきください。
 それでは、本件に対する質疑を行います。本件について質疑はございますか。
昆委員
 まず、77ページです。こちらの補正予算77ページの居宅生活支援のところなんですが、これは初年度ということになるでしょうか、見込みがなかなか人数の掌握ができなかったのかなというふうに思います。当初予算のときよりも人数がふえているということですが、今、中野の担当のところでは、この居宅生活支援につきまして実際に利用をされるべき、そういう人数の調査等はどういうふうな形で進められているんでしょうか。
城所中部保健福祉センター所長
 まず、支援費の対象者ということでは「障害者手帳」を持っておられる方ということで、そういう形で数の把握を行っております。その上で、実際の給付対象につきましては、そういった方々について昨年度より情報提供させていただいております。そして、まず、それまでの措置を行っている方たちに対して、その意向ということでの情報提供及び実際の作業を行いまして、あわせて新規の方々もそれに伴って支援費の支給を行っているところです。
昆委員
 決算のときにも私はちょっと質疑をさせていただきましたけれども、実際にこの支援費制度が導入されて、そのサービスを受ける方、サービスが必要な方は御自分でそのサービス事業者との提携という形でサービスを受ける手続をするわけですけれども、そこのところがなかなか、自分のところでの手続といいますかサービスを求めても、その事業者等の準備がまだできていないとか、いろいろなそういう形でサービスが受けられないという方もいるということを決算のときにも申し上げました。それでもやはり、この補正で組まれている状況を見ますと、非常に必要な方がふえているんだなというふうに思うわけですが、これは来年度の予算にも絡みますけれども、その必要な方の人数の掌握というのは予算計上に当たっても非常に重要なものを占めるだろうというふうに思うんですが、そのための区の方での予算計上に必要な人数の把握というのが重要になろうかというふうに思うんです。その辺の考え方がどうだったのかなというふうなことでこういう質問をしているんですけれども、その点についてはどのように考えていらっしゃいますか。
田中障害福祉課長
 支援費制度、15年度、今年度から始まった制度で、予算組みをしたときには、前年度のある程度の実績をもとに算出をした数字でございます。ただ、先ほどからもお話が出ていますけれども、制度の普及、啓発等によりまして、いわゆる新規の利用者、あるいは利用時間の増という形での需要がふえてございます。今後も恐らく、今現在ふえる傾向にございますので、ふえていく可能性は十分あるというふうに思ってございまして、それにできるだけ対応できるような予算組みをしているつもりでございます。
委員長
 他にございますか。
昆委員
 それから、高齢者のインフルエンザ予防接種についてなんですが、これも件数が大幅に伸びたということによる補正ということです。それで、実は、去年の秋ぐらいからのその予防接種にかかわることなんですが、12月の初めぐらいの段階で、既に中野区内の大きな医療機関等もインフルエンザの予防接種のワクチンが足りないということで、医療機関に行きましたらもう既に張り紙が張られていまして、それで実際になかなか受けられなかったという方もいたんです。しかし、その後、ことしになってから医療機関等のところでそのワクチンがまだ在庫があるというふうな情報も入ったんですけれども、これは一体どういうことなのかなというふうに思うんです。
 それで、一つは、中野区内の医療機関に対するそのワクチンの割り当てみたいな、そういうものはどうなっているのか。割り当てということになるのか、それぞれ医療機関が幾らぐらいという形で注文するのか、その辺の仕組みがちょっとわからないんです。例えば、こういうふうな件数がふえているということなんですが、この件数の中にカウントされない人たち、受けたくてももう接種できなかったという人たちがいるんですよ。そうしますと、厚生労働省の方でこのワクチンの総量といいますか、数です、そこら辺の見込みというのはどういう形で出し、そして、各医療機関等に対するその発注といいますか、注文の仕組みはどうなっているのか。その辺は区としてつかんでいらっしゃるんでしょうか。
城所中部保健福祉センター所長
 まず、ワクチンの生産量のことにつきましては、それぞれの年の当初におきまして、厚生労働省の方で生産量についてこれくらい必要であるとその見込みは出します。それともう一つは、これは世界共通なんですけれども、そのワクチンのタイプです。同じインフルエンザのウイルスでもタイプがいろいろございますので、ことし流行しそうなタイプに対するワクチンの種類と、そういうものも決めて、それで生産に入るということでございます。
 それからあと、流通の関係なんですけれども、これにつきましては、中野区の場合には、区でその流通については関与しておりません。そういう意味では、委託元である医療機関が独自にその問屋さん等から仕入れると、そういう形態をとっております。
昆委員
 このインフルエンザは昨年からことしにかけてということですが、一時期のような形で流行して高齢者等を含めた命を落とすというふうな事例は今回余り聞いておりませんから、大きなそういう事態にはならなかったということで本当によかったなというふうに思うんです。ただ、やはりワクチンが、数がどう出ているのかがちょっとわからないんですけれども、早々にもうないよというふうな形でお知らせをし、しかし、その後また在庫があるみたいなそういう形で、その辺のところ、高齢者のところですから、後になって在庫がありますよと言われて接種を受ける方と最初のところで受ける方との接種の医療代金というんでしょうか、そういうものの違いはないというふうには思いますけれども、その辺の区民の皆さんが必要なもので受けられるものというふうに思っているものがどこかでプールされていたのかどうか、ちょっとその辺が明らかじゃないんですけれども。ただ、後になってまだありますよというふうな形で言われますと、時期的にもうインフルエンザの流行等が過ぎてしまうというふうな時期になるのではないかということで、何らかの調整みたいなのができないのかなというふうな思いをちょっとこの冬、私も医療機関に行っていろいろそういう話を聞いていましたけれども、思ったものですから、その辺は何か考えがあるんでしょうか。
城所中部保健福祉センター所長
 委員御指摘のように、ワクチンの不足というのは昨年の11月段階ぐらいからもう言われ出しておりまして、そして実際に区内の状況におきましても、12月に入りまして、医療機関の中でないというふうな声が非常に出てきました。それで、これに対して、一応委託先の中野区医師会の御協力も得まして、在庫のある医療機関に対する御紹介ということを各保健福祉センターを通じて行いました。かつ、この状況は中野区だけではなく、23区から都内、これは全国的な問題なんですけれども、都内全域の問題でもあるということで、都の健康局の感染症対策課と、それから23区で共同して対策もとりまして、一応1月からの体制につきましてはある程度都で確保いたしまして、そして23区をブロックに分けて、そこで受けられるようにということを、若干細々でしたけれども、そういった対応をとりました。
 全国的な流通問題につきましては、今までのインフルエンザワクチンにつきましては返品が可能ということで、そういう意味では、大量に確保しておいても余ったら後で返せばいいやということがあったんですが、こういった事態に対して厚生労働省の方も12月に、今年度については返品はできないと、そのような通知を出しまして、それによって、余分に確保しているところから問屋の方に返すというか、そのような形で流通の調整も行ったところです。そういう形で、一応12月、1月にかけまして、全国的な対応と、区においてもそのような対応をとらせていただきました。
昆委員
 介護保険特別会計の方なんですけれども、こちらの方も補正の説明をお聞きしたときに伺っているんですが、介護保険のサービスを受ける方のところが、たしか50%いかなかった、47%ぐらいの数で説明を聞きましたけれども。ここは何度も何度も申し上げているんですけれども、もう一工夫、二工夫して50%を超えるような給付率にすべきではないのかなというふうに思っているんですが、この補正で減額というふうなことになっておりますけれども、その辺の状況について担当のところはどのようにお考えでしょうか。
岩井介護保険課長
 ただいまの50%、また47%の数字ですけれども、介護保険の場合、各要介護度別に支給限度額が定められておりまして、その支給限度額に対してどのくらい利用するかということを、当初、今年度は概ね50%というふうに想定をいたしました。それが支給限度額に対して全体の平均で47%程度ということでございます。この居宅サービスについて5億円の減額をしておりますけれども、第2期事業計画を定めるに当たりましては、認定者がどのくらいになるか、また、居宅サービスはどのくらいの方が利用されるか、また、一人当たりどのくらい利用されるかというような想定をいたしました。
 その中で、認定者の数、また、利用者の数も若干数字的にはそこまで至っていないということもございますが、サービスの利用率につきましては、例えば、要介護度別の支給限度額を申し上げますと、要介護度5であるとか要介護度4の場合ですが、56%、また、60%を超えているということで、要介護度が高い人はかなり利用されているという状況でございます。一方、要介護度の軽い方、要介護度1程度の方は三十二、三%というような状況でございまして、要介護度ごとに利用される限度額の割合の数字がかなり幅があるというような状況でございます。考えられる理由といたしましては、要介護度の軽い方につきましては、介護保険サービスだけではなくて、一定程度家族介護と介護保険のサービスを組み合わせて利用されていると。アンケート調査などの中ではいろいろなサービスを利用されたいというような数字が出てまいります。そういうものを含めて結局つくるわけでございますけれども、実際には、一定程度家族の方が介護する中で介護保険との組み合わせというようなことも考えられているのかなと。これについては引き続き、介護保険はさまざまな利用の方法がございますので、さらにいろいろなPRなどの工夫をしていきながら、より以上使いやすい制度としていきたいというふうに思っております。
委員長
 他にいかがでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑がなければ、質疑を終結いたします。
 次に、総務委員会に申し送るべき意見ということになるわけですが、初めに、議案が3件ありりますけれども、一つずつお聞きしていきます。
 第1号議案についてはございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 第4号議案については。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 第5号議案についてはございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、当委員会としては、第1号議案、第4号議案及び第5号議案の3件の補正予算の議案について、申し送る意見はないということで報告したいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日予定しておりました日程は終了いたしますが、委員から何か発言はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上をもちまして本日の厚生委員会を散会いたします。どうも御苦労さまでした。

(午後2時38分)