平成20年02月15日中野区議会建設委員会(第1回定例会)
平成20年02月15日建設委員会
中野区議会建設委員会〔平成20年2月15日〕
建設委員会会議記録
○開会日 平成20年2月15日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後2時22分
○閉会 午後3時13分
○出席委員(8名)
北原 ともあき委員長
のづ 恵子副委員長
ひぐち 和正委員
南 かつひこ委員
伊藤 正信委員
久保 りか委員
むとう 有子委員
かせ 次郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市整備部長 石井 正行
都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 市川 求
土木・交通担当課長 遠山 幸雄
公園・道路担当課長 安部 秀康
建築担当参事 佐藤 幸一
拠点まちづくり推進室長 谷村 秀樹
拠点まちづくり担当参事 秋元 順一
中野駅周辺整備担当課長 松前 友香子
○事務局職員
書記 松本 明彦
書記 杉本 兼太郎
○委員長署名
審査日程
○議案
第1号議案 平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会します。
(午後2時22分)
本日の審査日程についてお諮りいたします。
本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
議案の審査を行います。
第1号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
本件について理事者から補足説明を求めます。
石井都市整備部長
それでは、第1号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算のうち、都市整備部が所管しております補正予算の内容について御説明を申し上げたいと思います。
議案の5ページをまずお開きをいただきたいと思います。歳出予算の6款、中段より下のところになりますが、都市整備費でございますけれども、この表は総務委員会で審査することになっております職員人件費等と相殺された表現になっておりますが、ちょっとお聞きをいただきたいと思います。
1項の都市計画費でございますが、これが1,750万の減額。それから、3項公園・道路費を3,150万円の減額、それから5項住宅費を1,300万円の減額、合計いたしまして6,200万円の減額ということでございます。なお、総務委員会で審査することになっております職員人件費でございますが、これが1項都市計画費に2,200万円、それから2項で土木・交通費、これが1,800万円、計4,000万円を追加計上という内容のものでございます。これによりまして、6款都市整備費の既定予算との合計でございますが、65億1,570万7,000円となるものでございます。
それでは、内容について御説明をさせていただきます。110ページ、111ページをお開きをいただきたいと思います。1項都市計画費、3目都市施設費の1番の都市施設(1)都市施設1,750万円でございます。これにつきましては、東中野駅前広場整備につきまして、JR東日本との協定締結に時間を要しまして、東中野駅軌道上空の基本設計が未着手となったため、区負担相当額、これを減額するものでございます。
次に、114、115ページをお開きをいただきたいと思います。3項公園・道路費、2目道路保守整備費の2番、道路整備、それから(1)道路橋梁改良の3,150万円でございます。これにつきましては、警察大学校跡地の道路用地取得、これに時間を要し、都市計画道路の実施設計、これが未着手となったため、相当額を減額するというものでございます。
それから、次に116、117ページをお開きをいただきたいと思います。5項の住宅費、2目住宅運営費の2番、区営住宅(1)の区営住宅管理運営1,300万円でございます。これにつきましては、区営住宅管理運営委託料、これの見込み差による減額でございます。
次に、この補正の歳入予算につきまして御説明を申し上げたいと思います。この説明書のページを戻っていただきまして、42、43ページをお開きをいただきたいと思います。13款国庫支出金、2項国庫補助金の3目都市整備費補助金1,000万円の減額でございます。
それから、次に46、47ページをお開きをいただきたいと思います。ここにございます14款都支出金、2項の都補助金、5目都市整備費補助金375万円の減額でございますが、先ほどの1,000万円、それからこの375万円、いずれも警察大学校跡地都市計画道路の実施設計に伴います国及び都の補助金でございます。実施設計の未着手に伴いまして、合計1,375万円、これを減額するというものでございます。
次に、繰越明許費でございますが、134、135ページをお開きをいただきたいと思います。6款都市整備費、1項都市計画費の都市施設、これは野方駅駅舎の実施設計補助、これの500万円について、今年度内にこの設計が完了しないということから、繰越明許費として計上をさせていただきたいというものでございます。
以上でございますが、よろしく御審議のほどお願いを申し上げます。
秋元拠点まちづくり担当参事
拠点まちづくり推進室のほうからは、ページで118ページ、119ページをお開きいただきたいと思います。第7項拠点まちづくり費の1目中野駅周辺整備費、これにつきましては警察大学校等跡地整備に係ります都市計画道路及び都市計画公園用地の取得につきまして、地価の上昇に伴い当初予算額に不足を生じましたため、その不足額45億9,936万円の増額補正をお願いするものでございます。
続きまして、42、43ページをお開きいただきたいと思います。こちらのほうは歳入でございます。2項国庫補助金、3目都市整備費補助金、補正予算額18億2,974万4,000円の補正。それから続きまして、46、47ページ、2項都補助金、5目都市整備費補助金11億7,124万8,000円。続きまして、64ページ、65ページでございます。こちらのほうでは、1項特別区債といたしまして17億7,000万円のうち、都市整備債20億7,000万円の歳入補正を行うものでございます。
以上よろしく御審議のほどお願いを申し上げます。
委員長
念のため申し上げます。補正予算は総務委員会に付託されていますが、建設委員会関係分については当委員会で審査し、意見があれば賛成多数となった意見を総務委員会に申し送ることになっておりますので、御承知おきください。
これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
伊藤委員
すみません。区営住宅管理運営費もこれ、たしか減額補正ですかね、されていますよね。その説明をちょっとしていただけますか。
登都市計画担当課長
これにつきまして、1,300万円の減額ということでございます。1点目は、区営住宅の場合、万が一の場合に備えまして、1,000万円程度の緊急対応の委託料というのがございます。火事ですとか事故が起きた場合に使用するというものでございます。今年度につきましてはそれがなかったということから、1,000万円については執行する予定がないということで1,000万円減額したと。それから、300万円でございますけども、これは弥生町五丁目アパート、区営住宅でございますけども、ございます。そこにエレベーターを設置するという予定がございました。その設計委託料でございます。これにつきましては、我々のほうとしましては、エレベーター設置をぜひお願いしたいということで団地自治会のほうと話し合いをしたわけでございますけども、団地自治会のほうからは再三にわたってエレベーター設置は必要ない、要らないという御意見がございました。そういうことから今年度調整がつかなかったということで、執行を見送ったというものでございます。その2点で1,300万円ということでございます。
伊藤委員
わかりました。減額補正ということだったんですけど。それから、部長の説明で134ページの繰越明許費、説明上は野方の実施設計が年度内には終わらなかったということなんですけども、計画的には進んでいるんですか、どうなんですか。その辺ちょっと説明してください。
登都市計画担当課長
この経費は、野方駅駅舎整備でございます。これは第三セクターが建設するというものに対して区が補助をするというものでございます。第三セクターの設立がおくれた点、それからもろもろの用地買収等のおくれとかいろいろございまして、執行ができなかったということでございます。来年度にわたって執行するということでございます。ただ、現在、体制が整いつつありまして、一部測量ですとか地質調査については今年度執行するということでございます。現在のところ半年程度のおくれで進行しているという状況でございます。
伊藤委員
それから、警大跡地の道路なんですけども、当初これ、86億円でしたっけ。19年度予算で組んでいて、さらに45億円ということなんですけども、これ、平米にしたら1平米幾らぐらいになるんですかね。御存じですかね。
秋元拠点まちづくり担当参事
これは道路用地、それから公園用地、若干差がございまして、道路用地につきましては平米当たり75万7,000円、それから公園のほうでございますが、1平方メートル当たり77万2,000円というふうになっております。
伊藤委員
これ、公園というと1.5ヘクタールの公園も含めてということで理解していいんですかね。
秋元拠点まちづくり担当参事
今回整備をいたします1.5ヘクタールの公園、このうち3分の1は無償貸与、それから旧囲町公園の分、これがやはり無償貸与、残ります。実際に購入する公園面積といたしましては6,500平方メートルになっております。
伊藤委員
財源構成なんですけども、何かまちづくり基金から繰入金を入れるということなんですけども、その辺のシステム、ちょっと詳しく国と東京都と、それから中野区の一般財源がどのぐらい出るのか、ちょっと詳しく説明していただけますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
こちらの土地の購入につきましては、国庫支出金といたしまして、これはまちづくり交付金でございます。これが40%、18億3,900万円余。それから、都支出金、これは都市計画交付金。こちらのほうが約25.5%、11億7,500万円弱になりますね。11億7,499万8,000円。それから、特別区債のほうでございます。こちらのほうが20億7,000万ということで、これでほとんど今回の補正額45億9,936万円につきまして、財源確保ができるということでございます。逆にまちづくり基金のほうにはその残りの分、4億8,500万、これが繰り入れられるという状況でございます。
かせ委員
今回、今の伊藤委員の質疑に関連するわけですけれども、どうしてこれだけの増額になったのかということを説明していただきたい。
秋元拠点まちづくり担当参事
こちらの土地について昨年の予算の見積もり、その段階では通常ですと土地の鑑定評価、あるいは近傍の土地取引事例、そういったものでそれを参考にしながら見積もるということになっているわけでございますが、この警察大学校等跡地につきましては、こういった大規模敷地内での土地取引といったものがなかなか前例がないということから、一番確実な形といたしまして、あの中で実際に土地取引が行われた東京警察病院建設用地の取引額、これを採用したわけでございます。これが平成15年3月、若干資料としては古かったことがございまして、その後の18年後半から19年にかけてバブル期をほうふつとさせるような急激な地価上昇があったわけでございまして、そういった急激な地価上昇については、なかなかその当時は想定し得なかったというものでございます。
かせ委員
警察大学校の跡地。警察病院のときにはたしか平米当たり50万円。それから、その後、土地利用転換計画がつくられて、それで処分方針が決まって、杉並区が特養ホーム等を取得したときにはたしか70万円ですよね。平米当たり70万円だったと思います。それから、その後、急激に地価が暴騰したわけですけれども、私どもも財務省に何度か行って、どういうふうに価格を決めるのかということをお聞きしてきまして、今参事が言われたように近隣の市価で売買されている土地の価格ですね。これを反映するんだと。それについて、公共的な施設をつくったりなんかするときには、それに勘案して変動があるんだということを言っていました。それで、杉並区の用地が買われてからその後、この民間のところのいわゆる競争入札が入ったわけですけれども、そのときにたしか坪当たり1,300万円ぐらいでしたか。間違っていたら訂正してほしいんですけれども、そういうことで路線価の4倍ぐらいにはね上がったというふうに記憶しているんですけれども、そういったことがあって、駅周辺の、特に中野駅の北口かいわいは一気に地価が上がったというふうに私、考えているんですね。そういう、これが原因じゃないですか。地価の高騰というのは。いかがでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
地価の高騰というのは中野駅周辺だけの話ではなくて、東京都内全般に急激な上昇があったというふうに認識をしております。昨年の8月ですね、杉並、こちらのほうは平米当たり77万円というふうに聞いております。今回のこの補正予算額でございますが、こちらのほうは当然区といたしましても、不動産鑑定士2者による鑑定を行っております。そういったことから、確かな情報のもとでの鑑定結果というふうに私どもは見ているところでございます。
かせ委員
記憶がちょっと間違えたのかもしれませんけれども、70数万円ということなんですけれども、77万円ということを訂正しておきますけれども、いずれにしても、あそこもあれですよね、50万円ぐらいのやつを見込んだけれども、大幅に上がったということです。
それから、地価のことですけれども、それではこの間、地価がどのように上がっているかというと、いわゆる一極集中的といいますかね。部分的に地価は上がるんだけれども、逆に下がっているところもあるというふうに聞いているわけですよね。特に開発の声がかかったりなんかした場合には上がっているという、そういうふうにも言われています。
それで、当初この警大跡地の問題については、税金は投入しないというふうに言っていたわけでしょう。結局税金で買うことになってしまったわけですけれども、それならそれでですよ、当初から税金を使うということであるならば、もっともっと大きな公園をつくることだって可能だったわけですから、やっぱり方針の見間違いといいますかね、ボタンのかけ違いがあったんではないかというふうに思っております。
それで、こういういわゆる交付金を使うということであったならば、当初我々も防災公園街区整備事業など、こういった制度もあると。そうすれば、あのときはたしか公園については2ヘクタール以上という案があったわけですけれども、もともと4ヘクタール規模の公園を考えていたわけですから、そういうことをすればですよ、こういう制度が使えて、何も1.5ヘクタールにこだわる必要はなかったのではないかというふうに私はいまだに思っています。これについてはどういうふうにお考えですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
かなり古い話かと思いますが、一時期は区画整理事業等の事業手法を導入するというような時期もあったようでございます。税金を投入ということでなくて、あくまでも区の負担をできるだけ少なくするという考えに基づいて我々は対応しているわけでございます。例えば区画整理事業におきましても、減歩に伴う区の負担、こういったものも当然起きてくるわけでございまして、そういったものを勘案してみますと、区の負担としては今回のこの都市計画事業によることのほうが区にとってプラスであると。正しい財政運営であったというふうに我々は認識をしております。
かせ委員
その辺の認識がちょっと違うと思います。後で調べていただければわかるんですけれども。もっとも、これが議論されていたときに、参事はまだこういう仕事をされていなかったんですかね。いたような気もするんですけれども。当時言われていたのは、区の負担であろうと、国の補助金であろうと、税金は税金なんだと。税金を投入するということが問題なんだということを言われていたんですよ。だから、税金を投入しない。そのためには開発者負担ということで、開発者負担でできるものとしては、囲町公園の0.5ヘクタールを含めて、つまり、1ヘクタールの土地に0.5ヘクタールをくっつけて、1.5ヘクタールの公園ということであるならば、開発者負担で十分に賄えるんだというような説明をしていたわけですよ。どうですか。そういうふうに記憶がありませんか。
秋元拠点まちづくり担当参事
当時は私は全く所管はしていなかったわけでございますが、当時は区画整理事業で減歩等によって道路、公園を整備をしていくというようなことでお話がされていたように私も伺っているところでございます。今回の整備に当たりまして、区画整理事業と、それから都市計画事業、どちらが中野区にとって財政運営上よろしいのか。そういったような検討もいたしまして、やはり都市計画事業に基づく今回の方法、これが最も中野区にとって財政運営上一番適正な方向であるということで、今回の方法で整理を行っていくとしたものでございます。
かせ委員
これは後でまた議論する場所があると思うので。それから、私はこういうふうに思うんですが、例えば中野区がこういう計画をもう相当の期間とお金を使って進めてきたわけですけれども、こういう手をとらないで、例えば国の土地なんですから、国が開発の主導権をとってやるとか、そういうことにすれば、あるいは民間活力というようなことではなくて、いわゆる防災公園を中心とした公共整備ということを中心としていったということであるならば、地価にはまた違った影響が出てきただろうというふうに私は思っています。本当にこういうことで問題のあることでありますし、そして、このことが今後のまちづくりにも大きく影響するということについては、大きく一歩を踏み出したというふうに私たちは思っておりまして、非常に危惧をするところであります。これについては答弁を求めません。
それで、次に、東中野駅前広場整備ということですけれども、これは協定締結に時間を要し、東中野軌道上空の基本設計が未着手になっているということですけれども、協定締結に時間を要すという、この辺はどういうことなんでしょうか。
登都市計画担当課長
これは区とJRとのいわば共同事業という性格のものでございます。我々としましては、駅前広場ができる。それに通ずる改札口との間に通路ができる。あるいは広場状のものができる。これは非常に駅周辺、それから広場の使い方にとってもいい影響を与えるということから、ぜひ推進したいという考えでございます。JRのほうはそれに対しまして、なかなかすぐに踏み切れないという状況でございます。一つは、JRも当然経費的な負担をしますので、やはり採算面という面がございます。採算面からなかなか踏み切れないという状況があるということでございます。また一方では、東中野の利便性を考えると、これからかなり将来性があるまちだという側面がございます。そういった点から、この機会を逃したらなかなかもうできないという認識もJR側は持っております。そういうことから、やらないとも決断できませんし、すぐやるということもなかなか決断できないという状況がJRとしても続いてきたということがございます。ただ、昨年後半からなんですけども、やはりJRとしては、採算はともかくとしまして、社としてやる方向で調整を続けたいという意向でございます。現在その線で最終的な調整をJRの東京支社と東京本社の間でやっているというふうに聞いております。状況としてはそういう状況でございます。
かせ委員
今の説明の中で非常に重要なことが言われたと思うんですけれども、今のJRというのは駅舎の改修にしても、それからJRがかかわる駅周辺の整備についても、お金を出すという段になりますと、本当に何といいますかね、厳密な計算をして、採算性というのを最重点でやられているというふうに私もいろんなところで聞いているわけですけれども。本当にJRにとって東中野駅の駅広がどういうメリットがあるのか、これがやっぱり一番のJRの問題点だと思うんですよ。それについて、これをクリアするというような見通しといいますかね、どうなんですか。今の計画ですと、あそこの前は広場でしょう。いわゆる交通結節点みたいな、そういうものですね。これについてのJRとの感触はどうなんでしょうか。
登都市計画担当課長
一つ区分けして考えますと、駅前広場というのがございます。これはかなり昔に都市計画決定されていまして、これはもうつくるということになっております。それにつきましては、JRのほうも全面的に協力するということで、これはもうかなり前からそういう協定等が東京都、中野区、JRの間で結ばれております。問題は、駅前広場と駅舎の間に空間ができますので、そこをどうするかということでございます。これは後から出てきた話でございます。やはり空間を埋めて、通路ないし広場状のものにする。これはだれが見ても駅にとって極めて効果のあるものだというのはわかることだと思います。JR側も当然そういう認識を持っております。ただ問題は、JR側にとっては採算性という点でございます。その辺でなかなか踏み切れなかったという側面はございます。しかしながら、JRとしてはもうこの際、東中野の持つ将来性等を勘案して、やはりやろうという方向でございます。その辺でどうやるかということで今、社内調整をしているというふうに聞いております。近々結論が出るというふうに聞いておりますので、現在それを待っているという状況でございます。
かせ委員
それから、関連して、たしか南側のほうに民有地があって、その地主さんとの関係で何かいろいろ問題が起こっているやの話も聞いているわけですけれども、この辺についてはどうなんでしょうか。
上村中部地域まちづくり担当課長
今、委員からのお話は、南側の駅広に面した通称58番街区というところかと思います。これにつきましては、区としましては、駅広、それから人工地盤といいますか、今話題になっているところとの合間の部分ですね。そことの連係、つながり、高低差等を考えて、将来のまちの姿としては何らかの再整備が必要ではないかということで、昨年度から地元地権者さんと一緒に勉強会ですね、というような意見交換をしているわけでございます。できれば共同化とか、そういう再整備の方向がということで、お話をしている中で、8地権者ぐらいでございますけども、いろんな事情も抱えておりますので。また将来的に東中野駅周辺は全体としてどんなまちになるのかというようなことも含めて、いろいろ協議をしているということで、特に何か個別な問題が起きているということではございません。
久保委員
都市整備費の野方駅の整備のことで伺います。先ほど用地取得のおくれということを言われていましたけれど、前回、前々回でしたか、この用地取得、12月にはもう完了するようなお話があったと思うんですが、その点も含めて今おくれているということでしょうか。
登都市計画担当課長
当初予定からすれば、全般的におくれているということでございます。ただ、用地取得につきましは、年明けから動きがございまして、一定程度進展が出てきているという状況でございます。これが工事のおくれにつながるということはないというふうに考えております。
久保委員
ということは、現時点ではまだ用地取得ができていないということですか。
登都市計画担当課長
完全にはできておりませんけども、かなりの部分が契約まで進んできたというところでございます。
久保委員
半年のおくれということですけれども、当然地元の方たちは大変待っていらっしゃいまして、12月の時点でも多分半年ぐらいのおくれとおっしゃっていて、その時点でもうじき用地取得ができると言われていて、まだ用地取得ができていない。けれども、これ以上のおくれがないという、そういうことは非常に根拠に乏しいように思うんですね。もう数カ月たっておりまして、その分のおくれというのが当然今後あるのではないかというふうに考えるんですけれども、その辺は本当に大丈夫なんでしょうか。
登都市計画担当課長
現時点では第三セクターの設立がおくれたというところで、それは半年程度おくれたということでございます。したがいまして、その分後ろになるということでございますけども、用地取得のほうは整備工事がそれによっておくれるということは今のところないというふうに思っております。
久保委員
念のために伺いますけれども、この南北通路を含めた駅舎に関して、これが完成するのはいつですか。
登都市計画担当課長
平成22年度の上半期開設という予定でございます。
久保委員
22年度の上半期開設ということですね。これ以上のおくれは今のところ、今のところでしょうけれども、ないということで進められているというふうに。
登都市計画担当課長
はい。おくれることのないようにやっていきたいと思います。
久保委員
これは、これ以上のおくれのないようにぜひともお願いしたいと思います。
それから、中野駅周辺整備についてなんですけれども、補正前の予算、大変申しわけないんですけれども、これの内訳を教えていただけますでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
要するに当初予算の見積もりでございますね。これは先ほども申し上げましたように警察病院の土地取引の価格を引用したということで、平米当たり49万7,000円ということで、それぞれ道路につきましては1万857平方メートル、それから公園につきましては6,500平方メートルを掛けて、当初予算は86億3,564万円ということでございました。
久保委員
内訳というのは、国庫支出金、都支出金、繰入金、特別区債、そして一般財源。
秋元拠点まちづくり担当参事
当初、まちづくり交付金につきましては34億5,400万円余、それから都市計画交付金につきましては8億1,025万円余、それから起債につきましては38億8,500万円ということで積算をしてございます。
久保委員
繰入金、今回減額になっておりますから、当然これ、繰入金もあったんじゃないですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
まちづくり基金の繰り入れですが、これは4億8,500万円でございます。
久保委員
まちづくり基金の繰入金の4億8,500万円というのは全部減額をしているわけですけれども、これは何か理由があるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
この部分につきましては、公園部分の都市計画交付金、これが当初対象となっていなかったということでございました。これが1ヘクタール以上から都市計画交付金の対象になるという制度改正が行われたことによって、この部分がすべて都支出金から出るようになったということでございます。
久保委員
ということは、ここに関しては、まちづくり基金に手をつけなくてよくなった。いわゆる交付金の部分で賄えるようになったということですね。どちらにしても、本当に見込み違いも甚だしいかなという気がしておりまして、もちろん減額の部分というのは、これは見込み違いも何もできなかったことかなと思っているんですけれども、補正前と補正後、1.5倍ぐらいの違いがあるのかなというふうに思っております。今も不動産鑑定の方2者による結果がこういう結果であって、当初、平成15年の3月の資料などをベースに考えていたので、4年たって、プチバブルなどということも一昨年ぐらいから言われていて、土地の価格というのが非常に上がってきた。その中で見込めなかったということは、ちょっとこれは本当に大きなミスではないかなというふうに私としては思うんですね。当然それでもやはりこれは進めていかなければいけない区の大きな事業だということは認識をしているんですけれども、こういった見込み違いがあるということは、これは予算編成段階で非常に甘かったんではないか。そのようなふうに思うんですが、その辺はどのように認識されているんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
今、委員から御指摘いただきましたように、当時、先ほども御説明を申し上げましたが、ああいった大規模な敷地での取引といったものがなかなか参考としてなかったということがあって、若干資料としては古いものを使ったという御説明を申し上げました。当初から資料としては非常に古いということで、委員の御指摘のようにこれだけ地価の高騰が顕著にあらわれてくるとは予想をしていなかったということでございます。
そういった中で、財務省とは土地の価格の評価をする条件設定、こういったものに最後まで粘り強く調整を図ってきて、先ほど申し上げた杉並区での土地取引、それから半年ぐらい時期がずれているにもかかわらず、その金額に匹敵する、あるいはそれよりも安い金額で合意に達したということは、それなりによろしかったのかなというふうに思っております。ただ、これだけの地価の高騰、これを予測できなかったことについてはまことに申しわけないというふうに思っております。
久保委員
それから、この一般財源のほうの38万2,000円の減額というのも、これも先ほどと同じ理由でしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
一般財源の38万2,000円でございますが、これは特別区債、こちらのほうが100万円単位で財源の確保ができるということになってございまして、その端数が38万2,000円ということでございます。
それから、もう1点、ちょっと先ほど伊藤正信委員のほうから、このまちづくり基金に繰り入れるというような私、答弁をしたわけでございますが、ちょっと適正さを欠いておりまして、繰り戻すということが正解だということで、これは訂正をさせていただきたいと思います。
久保委員
これは年度内に取得をするということかと思うんですけれども、これで一応補正も組みまして、予算がここで確定をいたしますと、公園用地の取得ということになると思うんですが、これはいつという予定で今動かれているんでしょうか。用地取得の契約です。
秋元拠点まちづくり担当参事
今、補正の予算、これについてお願いをしているわけでございまして、この補正の予算が通った段階ですぐ手続に入るというふうに考えてございます。ただ、今年度末ぎりぎりの契約になるのかなというふうに思っております。
久保委員
これから補正が通るかどうかというところで年度末ぎりぎりということで、これ、年度を超えるというようなことは決してあってはならないと思うんですけれども、そうしたことは絶対にないということで今、動かれていると思ってよろしいでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
今、委員が御懸念に思っておられることは、3分の1の無償貸与の特例措置、こういったものがやはり年度内で契約が終わりませんと、超しますと、残念ながらそういった優遇措置もなくなるということで、これはもうしゃにむにですか、年度内に契約までこぎつけるということでございます。
むとう委員
43ページ、47ページなんですけれども、警大跡地の道路の整備がおくれたということで、国の補助金、都の補助金も減額になっているんですけれども、基本的なことでお尋ねしたいんですが、交付金を使わなかったということでお返しするわけですよね。今度道路がおくれながらもこれから道路整備になっていくわけですが、そのときには改めて補助金額というのが算出されて、またもらえるというものなんでしょうか。そこの御説明をお願いしたいんですが。
安部公園・道路担当課長
今、委員からお話のありましたとおり、都市計画道路の詳細設計、電線共同溝の詳細設計に対して、まちづくり交付金、都支出金を見込んでおりましたわけですけども、今回できなかったということで、改めてまたこのような設計を行わなきゃいけないわけですから、そのときにまた改めて申請するということになります。
むとう委員
それから、先ほどかせ委員がおっしゃっていた東中野の広場のところなんですけれども、私、聞き逃していたら申しわけないんですけれども、JRとの協議を待っていたらいつになるのかわからないんじゃないかとすごく心配になるんですけれども、これ、どうなんですか。今回は協定締結に時間を要してできなかったということなんですが、見通しは立っているんですか。いつまでにどうするということ。
登都市計画担当課長
そろそろタイムリミットが近づいてきているというふうに思っておりますので、我々としては再三にわたってJRのほうには早急に決断していただきたいという話はしております。できれば今年度内にはっきりさせていただきたいということで今、JR側には申し伝えているというところでございます。と申しますのは、駅前広場がございます。これは山手通りに連続してありますので、山手通りの完全な整備にあわせまして、できるだけ早い時期に駅前広場の整備を行いたいというふうに思っております。
上空活用の部分でございますけども、上空活用の工事をやるためには駅前広場を使わなければ工事できないという関係がございます。改札口に近いほうから工事するという関係ですので、もうそろそろ決めていただいて、設計等、少なくとも来年度は実施設計に入りたいと思っておりますので、年度内には決着をつけなければ、おくれが出てくるおそれが出てくるということでございます。そういう状況でございます。
むとう委員
区はそのように思っているわけですけれども、JR側はそのタイムリミット、タイムスケジュールについては、それに合わせて答えを出すというような確約はとれているんですか。
登都市計画担当課長
JR側も十分認識はしておりますので、間もなく一定の結論は出すものというふうに考えております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、質疑を終結します。
次に、総務委員会に申し送るべき意見を受けたいと思います。意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
意見がなければ、当委員会としては、第1号議案については、総務委員会に意見なしということで申し送りたいと思いますが、これに御異議はありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
以上で第1号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了します。
以上で本日予定していた日程は終了しますが、委員から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。
(午後3時13分)