平成18年10月18日中野区議会中野駅周辺整備・交通対策特別委員会(第3回定例会)
平成18年10月18日中野駅周辺整備・交通対策特別委員会
中野区議会中野駅周辺整備・交通対策特別委員会〔平成18年10月18日〕
中野駅周辺整備・交通対策特別委員会会議記録
○開会日 平成18年10月18日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午前10時03分
○閉会 午前11時29分
○出席委員(13名)
藤本 やすたみ委員長
長沢 和彦副委員長
いでい 良輔委員
伊東 しんじ委員
北原 奉昭委員
久保 りか委員
むとう 有子委員
かせ 次郎委員
市川 みのる委員
飯島 きんいち委員
篠 国昭委員
柿沼 秀光委員
池田 一雄委員
○欠席委員(1名)
若林 ふくぞう委員
○出席説明員
政策担当課長 川崎 亨
土木担当課長 遠山 幸雄
拠点まちづくり推進室長 石橋 隆
公園・道路担当課長 野村 建樹
江古田地域センター所長 戸辺 眞
拠点まちづくり担当参事 秋元 順一
都市整備部長 石井 正行
中野駅南口周辺整備担当課長 上村 晃一
都市計画担当参事 尾﨑 孝
中野駅北口周辺整備担当課長 安部 秀康
○事務局職員
書記 岡田 浩二
書記 黒田 佳代子
○委員長署名
審査日程
○陳情
(継続審査分)
(17)第119号陳情 中央環状新宿線沿線の地域環境保全に努めることについて
(17)第133号陳情 中心市街地活性化法の適用について
○所管事項の報告
1 大江戸線東中野駅A3出入口(山手通り横断地下通路)の整備について(都市計画担当)
2 西武新宿線新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり構想(たたき台)区民説明会の報告について
(西武新宿線沿線まちづくり担当)
3 平成18年度 西武新宿線踏切対策渋滞解消促進期成同盟理事会の概要について(西武新宿線 沿線まちづくり担当)
4 その他
(1)丸井本店の閉店について(中野駅南口周辺整備担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺整備・交通対策特別委員会を開会いたします。
(午前10時03分)
本委員会には、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり、審査すべき案件がございます。正副委員長としては、まず第1に陳情審査、第2番目に所管事項の報告という順で進めたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、そのように進行させていただきます。
なお、審査に当たりましては正午を目安に進めてまいりたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
陳情は、継続審査の陳情が2件あります。
初めに、平成17年第119号陳情、中央環状新宿線沿線の地域環境保全に努めることについてを議題に供します。
協議したいことがありますので、委員会を休憩いたします。
(午前10時06分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前10時06分)
お諮りいたします。平成17年第119号陳情、中央環状新宿線沿線の地域環境保全に努めることについてを保留とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決します。
以上で平成17年第119号陳情、中央環状新宿線沿線の地域環境保全に努めることについての審査を終了いたします。
次に、平成17年第133号陳情、中心市街地活性化法の適用についてを議題に供します。
本件に対しまして質疑はありませんか。
市川委員
先日、学習会を当委員会で持ちまして、国土交通省の方から担当の方がお見えになって、さまざまお話を伺った次第なんですけれども、旧法、いわゆる6月に新しく変わりましたまちづくり三法以前、従前の三法というんですか、その中における中心市街地活性化法、これと新法の中における中心市街地活性化法の違いというのは、この間の学習会では出てきたわけでございますけれども、この中野駅周辺のまちづくり計画の中において、旧法と新法における違いというのか、旧法だからこういう解釈をしていたけれども、新法になったからこういう解釈をしているといったような考え方の違いというのは、もしこの法改正の中から生まれているものがあるのであれば御紹介をいただきたいんですが。また、地元の方からもそのような中心市街地活性化法が改正されたことによる新しい働きかけとか、そのようなことがあったら御紹介をいただきたいんですけれども、お尋ねをしておきたいと思います。
安部中野駅北口周辺整備担当課長
前回の委員会で国土交通省の方からああいうお話をお聞きしたわけですけれども、それ以前にも我々はほかの先進といいますか、前にやっているところへ行って、どんなふうな進め方をしているかを確認していたわけですけれど、そんな中で割合違って見えたのが、郊外への公共施設の立地の規制を前より強化するとか、あとは、中心市街地に住居部分の誘導策をとるとか、比較的郊外と中心市街地がはっきりしているようなところに力を移しているのかなというような印象を受けました。そんな中で、中野区としては、中野区の場合はこういう状況ですので、郊外と中心市街地というのはあまりはっきりしていない。中野駅が一つの中心であることには間違いはないんですけれども、はっきりした区別ができないような状態であるという中で考えたときに、その辺のところが一番、前に考えていたものとはちょっと違ってきているのかなと。
ただ、今までも検討していたわけですけれども、中野駅をまちの中心という位置付ける中では、駅周辺について、これから何らかの検討をしていく中で有効に活用できないかとは考えております。特に、郊外、中心というのがハード部分が多いわけですから、ソフト部分も含めて考えたときに何らかのことはできないのかなというようなことは考えておりまして、その辺は、我々はハード部分を担当する課でございますけれども、ソフト部分を担当する産業振興の分野の方ともまた話をしているところでございます。
それから、区民の方から何かそういう話があるかということでございますけれども、それは特にございませんでした。
飯島委員
今、市川委員の質問に対してお答えがありましたけれども、一つ大事なことが抜けているんだと思うんですね。それは、旧法は、タウン・マネジメント・オーガニゼーションというのはあくまでも民間主導であった。しかし、うまくいかないところがある。したがって、行政の役割を極めて重視したのがいわゆる改正中心市街地活性化法の骨子なんですよね。そこが大きく担い手の位置付けが変わってきた。これをやっぱり十分押さえておかないと。つまり、中野区としての考え方、取り組み方が非常に重要になる。この辺が旧法と新法との取り組み主体の違い、このことをやっぱり押さえておかれる必要があるし、そういう点から物を考えていく必要があるんじゃないかと思うんですけれど、いかがですか。
安部中野駅北口周辺整備担当課長
大変失礼いたしました。ちょっとその部分を言い漏らしておりました。確かに、タウン・マネジメント・オーガニゼーションの位置付けというものが今回の新法の中では出てこないといいますか、特にそういう記載はないわけでして、方針なんかの中でも出てこない。それで、まちづくり協議会の方に重点が移っているというところで、行政がそういう案をつくる部分についてもそういう協議会に相談をしなさいというふうになっていますので、やはり住民の方が主体として進めていくというふうに考え方が変わってきているのかなという認識をしております。
飯島委員
私が言ったのは全然逆です。今までの法律、旧法はいわば商工会議所等が中心になったTMOがベースになっていた。ただ、それでは進まなかった。したがって、行政の役割を重視したのが新法なんですよ。ですから、計画策定の責任も行政にありと、こういう位置付けに変わったんですよね。そこを押さえておかないと、新法における行政の責任が不明確になってしまう。そこが新法と旧法の一つの大きな違い。都市計画法の改正にかかわる立地の規制、いわゆる準工業地域云々という地域の問題とは別に、要するに、中心市街地活性化法というのはそういうものではないんですよ。だから、そこは、中心市街地活性化法が改正されて新法になったときに何が違ってきたのかと。これは、行政の役割が旧法に比べて極めて重くなったと。こういう点の認識がないと、担当されていくハードであろうとソフトであろうと、中野区として取り組むべき新法上の位置付けが不明解だと非常に困ったことになると思うんですが、どうなんでしょうか。
石橋拠点まちづくり推進室長
今回の改正では、中心市街地活性化法の改正、それから都市計画法の改正が行われているわけでございますけれども、今回の改正の主要なポイントとしては、1点目は、都市計画法の改正の中で、基本的に、郊外につくるにぎわい施設、こういうものに対する規制が非常に厳しくなったというのが第1点だと思います。それから、2点目として、今、飯島委員がおっしゃったとおり、中心市街地の活性化というところで、言うなれば、地域の住民が主体的にそういうものを進めていくというところが大きく変わったかなというふうに思っております。あくまでまちづくりについてはその地域の住民が主体的にやっていく、あるいは主体的に参加していく、こういうことが欠かせないわけでございますので、住民全体で話し合う場としての中心市街地活性化協議会、こういうものが組織として位置付けられたと。なおかつ、そこの協議会の意見等を十分酌んだ中で、いわゆる区なり町なり市なりが主体的に基本計画をつくるというところが大きく変わった点かなというふうに思っております。こういった改正を踏まえて私どもとしてどのようなことができるか、今後検討を進めていきたいと考えております。
池田委員
改正法は、今、課長の答弁にもありましたけれども、やっぱり、小売業者の立場から言えば、中野はちょっと当てはまらないわけですが、近郊型の大型店の用途地域が変えられたというところが大きいと思うんですね。ただ、従来、近郊型の大型店の出店で準工業地域が結構利用されてきているわけですよ、地方都市では。その準工業地域が禁止に入っていませんから、そういう点は、やっぱり、小売業者の立場から言うときわめて不十分だというふうに私たちは考えているわけです。
中心部の大型店については、大規模小売店舗立地法の第13条が全く変わっていないですよね。それで、近隣商業・商業地域、準工業地域、これらについての出店が可能で、中野でいうと近隣商業・商業地域ということになりますけれども、そこでの大型店の出店は改正法でも十分可能だと、そういう枠になっていますよね。それで、具体的には、例えば、警察大学等跡地の2.9ヘクタールの住宅棟のところには、この間の都市計画審議会の説明では、110メートルの超高層建築物ができて、1・2・3階ぐらいは商業・業務に利用するというふうに発表されていますから、そうすると、中野では、今度の改正法でも、この大型店の出店ということが十分可能だなというふうに私は思ったんですけれど、その点、いかがでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
警察大学校等跡地の土地利用については都市計画審議会でお話をさせていただいたわけでございまして、区域ごとに想定用途というものを申し上げたわけでございますが、その中では、当然、大型店舗の導入が可能な区域というものは含まれているわけであります。
池田委員
それで、大規模小売店舗立地法の13条というのは、今まで1万平方メートル以上を大型店というふうにしたわけですよ。だから、9,999平米の床面積ならば大型店としないで出店できるし、警大等跡地の場合は、1万を超しても近隣商業ですから出店できるという点があって、これを積極的に活用するというようなことになると、ブロードウェイですとかサンモール商店街だとかいうところには、私はかなり影響が出てくるんじゃないかと。まちづくりの計画では回遊性をもたせるとかなんとかと言っていますけれども、その回遊性の利便さが図られるのは警察大学校等跡地にできる商業・業務施設に対してですよ。エスカレータをつくったり傾斜を緩くしたりということでもって、そういうこちらを重点とした回遊性だから、それが必ずサンモールやブロードウェイに帰るかどうかということは全く未知なわけですよね。でも、こっちに来ることは間違いなく、客の流れはあるだろうということは予想できるわけですから、そういう中で、今、推進室の担当参事ははっきり大型店は出店できるというふうに言われましたけれども、区としてはその辺はどういうふうにお考えですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
今、警大等跡地に絞っての御質問でございましたので、そういうお答えを申し上げましたが、私どもといたしましては、中野駅周辺地区全体、これをいかに活性化して、それを中野区全域にどう波及させていくか、そういったような視点でまちづくりに取り組んでいるわけでございます。警察大学校等跡地もその一部に含まれているわけでございまして、そこについての機能導入、こういったものについても今後十分検討させていただきたいと思っているわけであります。
委員長
そのほか、ございますか。--よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、陳情の取り扱いを協議いたしたいと思いますので、委員会を休憩させていただきます。
(午前10時20分)
委員長
再開します。
(午前10時26分)
本件について継続審査とするか、挙手により採決を行います。
平成17年第133号陳情、中心市街地活性化法の適用について、継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手少数。よって、本件陳情の質疑を続行いたします。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑を終結いたします。
意見の開陳を行います。意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、意見の開陳を終結いたします。
討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
討論がなければ、討論を終結いたします。
それでは、お諮りいたします。平成17年第133号陳情、中心市街地活性化法の適用について、採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手ありませんので、本陳情は不採択すべきものと決します。
それでは、以上で平成17年第133号陳情の審査を終了いたします。
それでは、次に、所管事項の報告に移ります。理事者から報告を受けたいと思います。
第1番目に、大江戸線東中野駅A3出入口(山手通り横断地下通路)の整備について(資料2)報告を求めます。
尾﨑都市計画担当参事
大江戸線東中野駅A3出入口(山手通り横断地下通路)の整備について御報告いたします。
経緯でございますけれども、都営地下鉄大江戸線--かつては地下鉄12号線といっておりました。--東中野駅の出入口の配置計画でございますけれども、次のページの地図と一緒にごらんいただきたいと思います。
東中野駅前広場区域内に、地図では「A1出入口」とあります。これは、大江戸線と、それからJR東中野駅を結ぶところでございますけれども、ここに1カ所出入口が現在ございます。
それから、もう一つ、環6の西側、民間ビルに合築した形で、ちょっと地図上からは切れておりますけれども、「A2出入口」がございます。
もう一つ、今後整備を図るということで、山手通り西側なんですが、線路沿いの桜山通り付近の歩道内に整備する「A3出入口」というのがございます。既に、緑の部分で囲われたところ、ここについては、環6の地下でございますが、通路部分が完成されております。これは、大江戸線練馬~新宿間が開業した平成9年12月に際して、地下部分については築造をもう既に行っているというような状況でございます。今回の新たな工事というのは、この地下通路以外の西側の歩道に出入口をつくりますので、その辺については、後続の現在進めております首都高速中央環状新宿線の整備、それから山手通りの拡幅整備、そういった工事との整合を図るということになりますので、工事を一時中断してきたということでございます。平成17年度になりまして、山手通り拡幅整備工事の道路の線形が決定されておりますので、施工主体である東京都交通局が首都高速道路株式会社と道路管理者である東京都の関係部署と協議をした結果、平成18年7月以降に工事を行うということになりました。
整備の概要でございます。このA3出入口については、大江戸線東中野駅の西方向からの出入口として整備するものでございます。あわせて、A3出入口と、それから地下横断通路部分、そしてA1出入口、それを結びまして、山手通りの横断地下通路として機能することになります。また、A3出入口については、他の二つの出入口と同様に階段とエスカレータを併設する予定と聞いております。
施工及び管理主体は東京都交通局でございます。
工事のスケジュールでございますが、本年7月以降、もう既に始まっておりますけれども、地下部の構築工でございます。道路工事に支障とならない地下1.5メートル部分の工事を進めております。それで、来年になりますと、地下部の構築内付帯工といって、エスカレータの設置準備工に入っていくということでございます。平成20年からは、これは環6の拡幅事業との工事の調整が必要になってきますけれども、いよいよ地上部、歩道内の工事に移ってまいります。そして、同年7月以降を予定しておりますけれども、上屋、あるいはエスカレータなどの建築・設備工事というふうに聞いております。
なお、本件につきましては10月23日に地元の町会等の方に御説明をするという予定であるということもあわせて聞いているところでございます。
委員長
以上の報告について質疑はありませんか。--よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、質疑がなければ、ただいまの報告は以上で終了させていただきます。
2番目に、西武新宿線新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり構想(たたき台)区民説明会の報告について理事者の報告を求めます。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
それでは、お手元の資料につきまして、西武新宿線新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり構想(たたき台)区民説明会の報告をさせていただきます。
7月11日の本特別委員会で、構想(たたき台)につきまして御報告させていただきました。その後、区民説明会を第1回、9月11日、沼袋地域センター、第2回を9月13日、新井地域センターで開催いたしました。出席人数については、沼袋が21名、新井薬師が4名と、雨天でございましたけれども、ちょっと参加者が少なかったのですが。その下に、米印で書いてございますけれども、上記の2回の一般区民説明会に先立ちまして、8月4日に新井薬師前・沼袋の合同勉強会、26名出席し、同じ内容を説明しているところでございます。
説明内容につきましては、本委員会でも御説明しました資料を配付いたしまして、2件、西武新宿線連続立体交差化と沿線まちづくりについて(現状と課題、主な経緯等)、それから、二つ目に、西武新宿線新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり構想(たたき台)(目的、整備課題、整備方針、構想図)について御説明申し上げたところでございます。
裏面に参りまして、主な意見等をちょっと記載させていただいていますけれども、質問につきましては、あわせて区の回答を簡潔に御説明申し上げたいというふうに思っております。
第1回の沼袋地域センターでは、連続立体交差事業に果たす西武鉄道の役割とかかわり方はどういう状況かということでございまして、主に、過去に都市計画決定されている地下急行線の計画等々の話を覚えていらっしゃる方が出席者に多くございました。それにつきまして、西武鉄道が事業主体となると思っている方がちょっと多かったものでございますから、そういう質問の背景がありました。それにつきましては、地下急行線の都市計画決定は延期になっていることと、連立事業の事業主体は東京都を想定していると。この連立事業そのものが国の街路事業といいますか、都の都市計画事業であるということを御説明申し上げました。あわせて、西武鉄道は、この連立事業につきましてのかかわりとしましては、一定の費用負担をするという仕組みの中で動いていることを御説明申し上げました。
2点目の構造形式は地下、高架のどちらになるのか、決まったのかということにつきましては、まだ区が決めるわけでもなくて、未定でございますとお話しいたしました。
そのほか、この機会にりっぱな駅前広場をつくってほしいというような意見や、中野通りの踏切遮断の現状を一日も早く解消してほしいという要望意見が出されました。
また、連立事業は、どのようなスケジュールで動くのか。見通しはどうかということにつきまして、東京都の踏切対策基本方針の20区間の対象区間となっていることで、その事業化を目指してまちづくりを現在も進め、また、東京都や西武鉄道と三者協議会を設置しながら協議を進めていることを申し上げました。
商店街の方々の出席が少ないようだが、内容は知っているのかということにつきまして、これは沼袋地域でございますが、沼袋の勉強会のメンバーにかなり主要な商店街の役員の方が入ってございますので、8月4日に出席されていたのできょうは少ないのではないかというふうに申し上げました。
次に、今後、このような説明会に西武鉄道は出席するのかということにつきまして、これは、実際に事業となれば都市計画事業になって、東京都や自治体が説明をするわけでございますけれど、特に、今の時点では、西武鉄道にこのまちづくりに対しての説明とか、そういうことについては求めていないということを申し上げました。
あと、都市計画道路のもみじ山通りを整備するというが、まちへの影響をどのように考えているのかということにつきましては、都市計画道路のもみじ山通りは昭和41年に都市計画道路の位置付けがされておりまして、将来は整備することとなってございます。今の段階で整備の時期や事業手法はまだ考えるに至っていないということを申し上げました。
次に、商店街通りは、駅の北側商店街だけ課題があるのではなく、新井薬師前の南側商店街通りについても、さまざまな課題があるがどう考えているのかということにつきまして、整備構想(たたき台)の中で出しているのはかなりのスケルトン、骨格でございまして、まち全体がさまざまな検討課題を抱えている現状がございますので、具体的な整備項目が描かれていない地域につきましても、今後さまざま、また地元の意見を聞きながら肉付けをしていきたいというふうに考えていると申し上げました。
最後に、この構想(たたき台)などは、周辺区と協議したものかという御意見につきましては、今後、必要に応じて新宿区、杉並区、練馬区などの周辺区に情報提供をしていきたいというふうに申し上げました。
第2回の新井地域センターでございますけれども、商店街通りを広げるための手法として、どのような方法を考えているのかという質問がございまして、商店街を拡幅する方法は現在未定でございますけれども、幅員も未定でございますが、事業手法について、想定される用地が、例えば、一般的には、都市計画事業として行う方法や地区計画をかけてセットバック部分を用地買収する方法など、また、あわせて、地区計画の中で1階部分だけを壁面後退するなどの方法があるというふうなことを紹介申し上げました。
あと、商店街をなくしてしまうようなことは避けるべきであるという意見があわせてありました。
また、商店街通りを整備する際、歩車道を分離する方式について、具体的なイメージはあるかという御質問に対しましては、道路の幅員、歩車道分離の形式などの検討にはまだ至っていないことを申し上げました。
2駅の周辺の人口の増減については、どのように想定しているかということにつきましては、具体的に、区としては、このまちづくりを進めることによって魅力ある活気ある商店街、また、人の呼べるまちにしていきたい、一定の人口が保たれるようなまちにしていきたいというようなことを考えているというふうに申し上げました。
あと、都市計画道路のもみじ山通りについて、整備する時期はいつ頃かという質問に対しましては、今の段階では整備時期は決まっていないことを申し上げました。
以上のような2回の説明会でさまざま御意見をいただきました。今後、これらの御意見を踏まえ、具体的に駅前広場とかアクセス道路などの整備を進めていく際の検討に生かしていきたいというふうに考えております。
委員長
以上の報告について御質疑ありませんか。
かせ委員
参加人員なんですけれど、2回目の新井地域センターの4人というのはいかにも少ないということなので、これで説明会をしましたということで進んでいいかどうかという、それについてはどう思いますか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
区報、それから区の掲示板等でお知らせしまして、やはりちょっと少ないという実感をしてございます。当日、ちょっと雨天でございました。今後、地元勉強会はまだ継続して行っておきますけれども、またこういうような説明会を開催する折におきましては、日程とか時間帯とか、そこら辺は考えていきたいというふうに思ってございます。
かせ委員
最近、中野区で行う説明会というのはいずれも非常に参加者が少ないと指摘されているわけですけれども、特に、こういうまちづくりの問題については、やっぱり、かかわりを持つ方がたくさんいるし、それから、時間的にもかなりの時間を要するわけですから、こういう程度で説明会というふうには言えないと思うんですよ。だから、今、日程の問題とかなんとかと言ったんだけれども、そうじゃなくて、もっと本質的なところをえぐって参加できるような仕組みといいますか、姿勢を示さないと、うまくないだろうと思うんですよ。再度お願いします。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
地元勉強会につきましては、固定的メンバーというよりは、地域の中でいろいろ興味ある方を呼んでいただいたり、1カ月か2カ月に1遍ですけれども、そういう自由な出入りのところでもかなりまちづくりの議論、新井の勉強会につきましても沼袋の勉強会につきましても、いろいろ新しい方が加わったりというような形で進めておるところでございますので、今、委員が言われた、一般向けの区民説明会等のそういうことにつきましても、また工夫をして開催してまいりたいというふうに思っております。
むとう委員
今のことに関連いたしまして、ここのところ、ここだけではなくて、区が主催の説明会の日程設定が平日の夜という設定がすごく多いんですよ。それで、2回やるわけですから、例えば、土日も含めた開催であるとか、夜だけではなくて昼間の時間帯であるとかいろいろ、だれにとっても都合のいい日にちはないので、どこかで区民がやりくりしやすいようないろんな形態というものをぜひ今後検討していってほしいということを1点伝えたいです。
それから、あと、要望なんですけれど、こういう意見が出ましたという資料なんですが、このようにお答えしましたということをどんどん口頭で言われますが、こういう意見に対してこう答えましたというようなつくり方の資料を出していただけた方がすごくわかりやすいので、今後そういう資料のつくり方も要望したいと思いますので、お願いいたします。お答えがあれば。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
区民説明会の日程設定につきましては検討させていただきたいと思いますし、また、あわせて、資料のつくり方につきましても、工夫して、見やすいわかりやすい資料を用意していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
伊東委員
説明会の開催の場所なんですけれど、勉強会等は沼袋地域センター、新井地域センターでされていた経緯は存じ上げているんですが、ここにありますように、都市計画道路もみじ山通りにつきましては、これは上高田地域センターの管轄というか、地域内です。連続立体が進むことによりまして、確かに、駅と駅の間という考え方で言えば新井薬師前駅から沼袋駅の間ということで、その中に挟まっている地域センターは新井地域センター、沼袋地域センターかもしれませんけれど、その手前から沿線の方には大きく影響が出るはずなんですが、上高田地域での開催を何で考えられなかったんですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
この6地域センター管内に及ぶ20町超のエリアの沿線まち構想でございまして、地域的なわかりやすさと、あと、勉強会の主体が、新井薬師の勉強会の主体も新井地域センターで行われていたというようなところから、委員指摘のもみじ山通りという話はございますけれども、今回につきましてはそういう2回という設定で、沼袋駅に近い、それから、あと、新井地域センターのわかりやすさということで、この2回、2地域センターで開催させていただきました。また今後、今、委員のおっしゃいました開催場所等につきましても工夫していきたいと思っております。
伊東委員
こういうまちづくりというのは時間のかかる問題です。なおかつ、事前に情報提供ということでは早い段階から小まめにやる必要があると思っております。
それで、この地域をもうちょっと広く考えて説明会等を開催していただけたらと思う点と、それから、この開催時間等につきましても、参加人数の御報告をいただきましたけれど、駅周辺の整備・まちづくりを考えていく場合にまず真っ先に一番の協力をいただかなければならないのは、地元商店街の個店の皆さんだと思います。それで、この時間帯、7時というのはまだ商店街は参加しにくい時間帯だと思うんです。商店街の会合なんかも夜8時ぐらいからスタートするのが常識なんです。まだ具体的な話じゃないですから、そんなにその都度、出てくださいというわけにはいかないでしょうけれど、やはり、たまには個店の方々に直接お声がけしてこういうこともやっていますと。確かに、勉強会に商店街の代表の方が出席されているのもわかるんですけれど、その勉強会の内容を持ち帰ってどこで話すかという場所もそんなに多くはないわけですから、ぜひこの部分も検討していただきたい。御答弁いただけたらばお願いしたいと思いますが。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
説明会の場所、時間帯、開催のいろんな条件、そこら辺のところの御意見をいただきながら、今後、出やすい、わかりやすい、そういうような工夫をまたさらに重ねてまいりたいと思っております。
飯島委員
このまちづくり構想(たたき台)というのはどういう位置付けのものなんですか。つまり、何らかの都市計画上の手法に進んでいくということが当然先には考えられるんですけれど、この時点のまちづくり構想(たたき台)というのは一体どういう性格・位置付けのものなのかということが一つ。
それから、それを踏まえて、今後、この西武新宿線のいわゆる連続立体交差にかかわる事業、それをどう進めていくつもりなのかということが二つ目です。
それから、三つ目。都市計画道路についての質問が出ているようですけれども、これは西武線の連立事業とどういう関係があるのかなと。都市計画にかかわるものを全部載せればいいというものではないんじゃないんですか。だから、整理して中心的課題をはっきりさせないと何が話の中心なのかということが見えなくなってしまう可能性もあるんじゃないのかなと、こう思うんですが。
以上、3点、お願いします。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
まず、1点目の構想の位置付けでございますけれども、まだ構想でございますので、まず、地元の皆様の意見をいただきながら検討を重ね、具体的な整備計画を策定したいというふうに考えております。この中で、前回の資料の中で御説明しました中では「整備が特に急がれる計画」ということで説明を申し上げましたけれども、駅前広場とかアクセス道路とか、やはり、連続立体交差事業を見据えた中で特に整備が急がれるというような位置付けで、ここら辺のところにつきまして整備計画等の具体的な手法を考えていきたいというふうに思ってございます。
それからまた、連立事業をどう進めていくのかということでございますけれども、この構想とまちづくりの計画を連立事業を決めていく東京都など関係機関にいろいろ協議しながら、区のまちづくりはこのように進んでいくという方向が確認できるといいますか、そういうようなところで、連立事業の20の検討区間となっているところの中から次の路線というところを見据えた絞り込みといいますか、選ばれるというようなことが、今、ここの近々の課題となっておりますので、ある意味で区の姿勢をこのような動きで見せるというようなことを進めているところでございます。
また、都市計画道路の位置付けでございますけれども、昭和41年とかさまざま、まだ野方以西にもございますが、一応、ある意味で、連立事業の採択の要件とまでは言いませんけれども、都市計画道路を整備していくことというのは街路事業でございますので、交通ネットワークが今後どのようになっていくのかというような将来像の中では、計画されている都市計画道路というのは重要な位置付けになっているというところの認識でいるところでございます。
飯島委員
全然わからないんですけれど、まず、一番最初。そうすると、この構想を区がつくるんですね、まちづくり構想を。区がつくるまちづくり構想というのは何ですか。
それから、東京都がいわゆるこの西武新宿線にかかわる連続立体交差事業を指定して採択すると。タイムスケジュールはどうなっていますか。
それから、おっしゃるようなことだとすると、じゃあ、もみじ山通りというのは優先整備路線に入っているんですか。この道路を整備する主体はどこなんですか。
こういうことがはっきりしないと、おっしゃっていることはわかるけれど、それに向かってどうやって工程表をつくっていくんだと。そういうことが伝わらないから、皆さんも自分の問題だとなかなか思えないんですよ。
もっと言えば、話がそれるかもしれないんだけれど、都市計画マスタープランは書きかえてあるんですか。都市計画マスタープランはどうなっているんですか。だって、まちづくり構想をつくる、その根拠は基本的に言えば都市計画マスタープランじゃないですか。だけれど、この連続立体交差事業云々かんぬんというのは、そこまで折り込んで書いてあるかどうか、そういう問題との整合があるのかないのか。まちづくり構想をつくろうという区の意思決定をするのならそういうところから始まらないと、事はその次のこと、その次のことというふうに進んでいかないんじゃないですか。だから、具体的にいつまでに何をどうしなきゃいけないのか。東京都に採択させるにはどうしなきゃならないのかということをおやりになっているのはわかるけれど、それはいつまでの話なんですか。
そういうことと、じゃあ、交通ネットワーク云々と言ったって、その道路はいつまでということについてほとんど見通しが立たないような道路についての位置付けはどうするんだということや何かを考えないと、このまちづくり構想というのは中野区でおつくりになって、地域の皆さんにも参加してもらって、皆さんのコンセンサスを得ながらものをつくっていくということになかなかならないじゃないですか。だから、その辺のことをきちっと整理されておやりになる必要が--改めてこれは大事な課題になってきているわけでしょう。それで、しかも、10年も20年も先の話でいいのかという話になっているわけじゃないですか、この後の報告にもかかわって。だから、そうだとすると、タイムスケジュール的に一体どうなのであって、どういうことに取り組まなきゃならないのか。しかも、駅はこの二つだけで終わっているわけじゃないわけだから、全体的な中野区内における西武新宿線の駅のありようについても出てくるだろうし、その辺をもう一度整理されて、お答えをいただけるならお答えいただきたいし、あえて申し上げれば、そういう取り組みにやっぱりかかわっていく、そういうことでこれからの取り組み作業を進めていただきたいなというふうに思っているわけです。お答えをいただけるならお願いしたいと思います。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
委員の今のお話につきましては、全体的には御意見として賜りました。
その中で一つ、構想の位置付けというものにつきまして、今、野方以西もあわせてこれから取り組んでいくところでございますけれども、これにつきましては、名称としては、今後、計画または整備計画というような、段階、段階を追いながら、御意見をいただきながら進めていきたいというふうに思っております。
タイムスケジュールということでございますけれども、一つは、連立事業をにらんだと言いますか、そういうようなまちづくりでございまして、連立事業そのもののタイムスケジュールは、今、描くことはできませんけれども、まちづくり計画につきましては、この計画を進めていく財政的なものもまだ未定でございますが、一つ一つ具体的なイメージを固め、駅前広場とかアクセス道路などについての幅員や線形とか整備の手法について検討していきたいというふうに思っております。具体的なタイムスケジュールを今お見せすることはできませんけれども。
あと、都市計画道路につきましても、このもみじ山通り、確かに第三次事業化計画に入っているわけではございませんし、事業主体も明確になってございません。これにつきましても今後検討課題というふうに認識してございます。
また、都市計画マスタープランの整合につきまして、駅前につきましてはまちの中心というような位置付けとなっておりますけれども、都市計画マスタープランの全体が、当時は連続立体交差事業というような、そういう明記をされているということではございませんので、今後検討していきたいというふうに思っております。
飯島委員
それはそうですよ。採択もされていないんだから、連続立体交差事業のスケジュールというのは出るわけがない。私が言ったのはそうじゃなくて、東京都に一体いつまでにどう具体的に働きかけていつ採択させるんだと。いつの採択を目指すんだと。いつごろ東京都でここを連立事業として決めてもらうんだと。そういうのがなかったらその先なんか出てこないじゃないですか。そんなのはだれか他人に預けていつか決めてもらえばいいやと、そのための準備をしておけばいいやと、まちづくりというのはそういう話なんですか。やっぱり、ある一定のタイムスケジュールを、みずから決められるものを決めて、ここまでにこういうものを用意して東京都に持ち込もうという、そういうことが決まって初めて物が出てくるのであって、そういうのが決まらなかったら、20年先か30年先かわかりませんよということをだれが真剣にやりますか。だから、そういうところを決める、工程表をつくるということは、みずから行政のサイドの工程表をつくりなさいと。中野区で取り組むセクションとしてはどういう目標を掲げてやっていくんですか。いつごろまでにはこういうことをしたい、こういうものはお持ちになってやっているわけでしょう。そんなものがないままやっているということはあり得ないわけだから。行政のまず第一は計画的でなきゃならないわけでしょう。だから、いつまでに東京都に持ち込むつもりで、今、どのような作業を現場に入ってされているのかというふうにお尋ねをしているわけですけれど。その点をまずはっきりさせてもらいたい。
石橋拠点まちづくり推進室長
今、区が全体のスケジュールをどう考えているかというお話でございますけれども、それを判断する、あるいは考えるときの一つの状況でございますが、16年の6月に東京都が踏切対策基本方針というのをつくりまして、その中で鉄道の立体化を検討すべき区間ということで20区間が位置付けされています。この西武新宿線の中野の区間につきましてもそのうちの2区間という形で位置付けをされていまして、そういった意味では次期検討対象路線という形の位置付けになっています。
それで、今、東京都の連続立体交差事業の状況がどうなっているかといいますと、現在、7路線9カ所で実施をしておりまして、その次に西武池袋線の石神井公園駅付近、これに着手するということで、もう既に、つい先日ぐらいですけれど、工事に着手したという状況がございます。
それで、今、東京都は7路線9カ所について事業化をしておりますが、一時は、事業そのものも、特に中央線の事業費はかなり食っているというところで、なかなか次期路線に着手できないような状況でございましたけれども、中央線も大体工事のピークも過ぎてきたと。それから、何路線かございますけれども、かなりの線がその工事のピークも過ぎてきたということで、今、東京都は次期路線を検討するという状況になっております。当然、次期路線の中については先ほど申し上げました20区間の中から選んでいくということで、これは推測部分も入っていますけれども、来年度ぐらいからその絞り込みをしていくのではないかと私どもは思っています。
それで、今回のまちづくりのたたき台を出したのは、そういった背景の中で、何とか次の連立事業化路線という形でこの中野区間について位置付けていただけないかという中で、現在、まちづくりの検討を進めているという状況でございます。
次期整備路線になるための一番大きな要件は二つございまして、まずは、まちづくりがどのくらい進んでいるか、まちづくりの状況がどうかということがかなり一つの大きな要素してございます。これは当然地元区が頑張らなきゃいけない話でございますので、まず、そこについては中野区がしっかりと頑張っていきたいというふうに思っております。
それから、もう一つは、鉄道事業者側がどうかというのが二つ目の判断の大きな要素になっておりまして、この西武新宿線については、最近特にでございますけれど、非常に西武の意欲が高まっておりまして、非常にやる意欲があるということで、私どもとしては、まちづくりが進んでいけば何とか次期整備路線の候補として位置付けができるのではないかという中で、今、動いております。そういった意味では、先ほどの推測の話になりますけれども、来年ぐらいから候補路線について絞り込みをして、そこについての調査を東京都がするというような、そういう話もちらちら聞いておりますので、そこの中にこの中野区間について取り上げていただくというようなことの、もうその状況に来ておりますので、中野区としては、まちづくりを積極的に進めることによって、ぜひ次期対象路線の中に位置付けていただくような形で、今後とも中野区としても努力しますし、東京都に対してもいろいろお願いしていきたいというような状況でございます。
飯島委員
そういう意味では、そんなに悠長に構えている話ではない。むしろ、来年度からそういう調査検討、絞り込みに入っていくとすれば、そう何年もかけて絞り込むわけではありませんから、おおむね1年、もしくは2年。
ということになってくると、今おやりになっているこういう構想(たたき台)、要するに、中野区としては、地元の皆さんと一緒に、この西武新宿線沿線各駅の駅を中心にしながらまちづくりに取り組んでいますよと。そういううねりが現実にありますと。それで、こういうものもまとまりつつあると。もちろん100%地元で合意がとれているわけではない。さまざまな御意見もある。でも、そういう御意見が出てくることがやっぱりまちづくりだから。そういう機運が地元としてはありますよというものをつくっていかれなかったら、ほかから、サイドからどういう支援、あるいは圧力という、いろんなことがあるかもしれませんよ。ロビー活動をするということもあるかもしれない。そういうことをやるときに、そのベースがなかったら、それはやっぱりできないわけですから。じゃあ、実際どうなっているのかというときに、成果物がこれだけこういうものがありますよと、こういうことになっていますよということがこれから極めて、この半年、1年の間にどういう動きになってくるかということがアピールする意味では大事になってくるんでしょう。今の室長の話だとそういうことになる。そうすると、そういうところを見据えておやりになっていく必要がある。だから、ほかの委員さんが言われたこともそういうことだとすると、もっと細かく説明会や参加者の問題等々、あるいは役所の中の論理の整合性というか一貫性というか、そういうこともきちっとしていく。それで、担当のそれぞれの部局が並んだら、それは皆さんに関係があるわけだから。そうでしょう、都市計画のもある。そうすると、そういうようなことをさまざまにきちっとしながら体制として進めていくというのが非常に大事な時期に来ていると、こういうことなので、ここから先は要望ですからお答えは結構ですが、ここまで来て、課題として皆さんもいろいろ認識をされている、ぜひそういうことについてそごのないように。東京都でいざ会ってみたらちょっとまだあれだなということが、中野が取り組んでいるまちづくりの、そこの次元の問題として評価されて採択にならなかったということのないように、ぜひ積極的なかかわり、積極的な対応をお願いいたしておきます。
篠委員
これだけ緊迫した中で、地下か高架かというのは東京都の判断によるもので、この話し合いの中においては明確な判断をしておりませんとおっしゃっていましたけれど、間違いないですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
区の姿勢としましては、地下化を求めていくということは期成同盟運動でも明らかでございますし、それは都に再三伝えている、または伝わっているというふうに認識しておりますが、事業主体となると想定している東京都は、いわゆる調査をして、構造的なことを判断するということにつきましては、都の担当は私どもの協議の場ではそういうふうに申しているところでございます。
篠委員
それでないとまちづくりは地元の方も本気になれないと思うんですが、ただ、飯島委員が求めたような方向というのは、事態は緊迫しているんだよということを申し上げているわけなんですよね。課長がやられている地域説明会ではその緊迫感が私どもには感じられないんですが、地下化という方向でぶれていない行動をとっているということはわかりました。
平成16年に20区間決めましたよね。それで、現時点、7路線9カ所、これを全部やり切るのに4,000億円かかると言われているんですけれど、そういう認識でよろしいんですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
東京都の全路線の事業経費まではちょっと把握してございませんけれども、年間300億程度の予算が含まれているというふうに認識してございますが、その前段の御質問でございますけれども、非常に緊迫している中でのということでございまして、十分、今、ここ半年、1年の私どもの行動、区の姿勢というのは非常に問われているという認識をしてございます。まず連立事業を決定していただくと。この20区間の中から中野区の2路線をとにかく選択してほしいと。これは、連立事業を選択すると。その次に地下か高架かの構造調査が入るというような段階で認識してございますので、今はとにかく連立事業、区の姿勢としては地下化を要望しているということは十分伝わっていると認識してございます。
篠委員
それで、宣伝が行き届いているようなところ、あるいは事故が起きている竹の塚のようなところなんかはアクションが先になるんじゃないかなという認識を素人考えで持たざるを得ないんですが、そういった中で、この平成16年に決めた20区間というのは必ずやり切っていただける20区間であると。そして、そのリミットをいつまでに定めているということを区の方から明確にしたことは1回もないわけですけれど、こういったこともやはり明確にしておくことと、今は1路線、次の石神井の後の1路線しか選ばれないとなると、東京都の方も相当口がかたくなっちゃうはずですよ。まず引き出すことはほとんど不可能な状態に入ってきているんじゃないかと思うんですが、この20区間というのは必ずやり切っていただける区間として平成16年に決めたのか、いつまでに必ずやり切るということを明言されたのか、一切アバウトなのか。その点、どうですか。
石橋拠点まちづくり推進室長
先ほどの繰り返しになりますけれど、今、東京都の連立の事業費が17年度で約400億円程度でございます。4,000億という数字は私どもも把握しておりませんので、その数字についてはちょっとお答えしかねますけれども、もし4,000億だとすると10年間かかることになるというふうに思っております。
先ほど申し上げました、これは推測でございますけれども、恐らく、今の連立事業、7路線9カ所の状況からいくと、来年度ぐらいに次の路線を絞り込むのではないかということも、いろいろな情報を総合的に判断するとそういった状況にあるのではないかということでございます。
それから、構造形式の話でございますけれども、中野区としてはあくまでも地下だということで、先ほど上村の方からもお話ししましたように区としては要望しておりますが、基本的に事業主体そのものは東京都でございますので、東京都が連立調査をする中でいろんな案について比較検討をして、その比較検討の要素としては、事業費であるとか実現の可能性であるとか、あるいは周辺への環境の影響とか、そういうものを総合的に判断して一つの案に絞り込んでいく、その調査の中で絞り込んでいくというやり方をしておりますので、最終的にどういう構造形式になるかというところについては、基本的に東京都が事業主体であれば東京都が決めるべき話かなというふうに思っております。
伊東委員
先ほどの御答弁でちょっと気になった点がありましたので。
都市計画道路もみじ山通り、これは事業主体がはっきりしていないような御答弁だったと思うんですけれど、たしか、中野区の都市計画におきましては、これは、当初は東京都所管道路だったはずが中野区に移管されているはずなんですが、その辺はどうなんですか。
尾﨑都市計画担当参事
今回話題になっているのは、もみじ山の北に延伸する部分、そういったことでお話があったかと思いますけれども、実際、ここは第三次事業化計画の中で、この部分については一応区施工で整備を図っていくというような計画になっております。
伊東委員
ですから、そういう部分に関しましても区の所管なのか、東京都の所管なのか、その辺もしっかり踏まえて区としての態勢をある程度用意して、次の対象路線に認めてもらいたいんでしたらば、そういう腹づもりもしっかり持って覚悟を決めて東京都に話を持っていくというぐらいの強い姿勢があった方が望ましいと思いましたので、確認させていただきました。
委員長
答弁はいいですか。
伊東委員
はい。
池田委員
1点だけお聞きしたいんですが、先ほど、現在はまちづくり構想だと。これからまちづくり計画だと。その次が整備計画だという順番で進むんだとおっしゃいましたよね。それで、何はともあれ、まず連続立体交差事業に入れてもらうのが重要だと言うのですが、入れてもらう時期と区がつくる構想やら計画やら整備計画やらの関係というのはどういうふうになるんですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
実際は連立事業と一体となったまちづくりということで進めているわけでございますが、これはさまざま、全国のいろんな連立事業と合わせた、都内でも練馬とかいろいろ、世田谷とか、今話題になっている下北沢のところも、また、中央線の沿線のまちづくりも、連立事業と一体となった駅前とか都市計画道路、アクセス道路の整備を進めているところでございますけれども、これは、いろんなまちの合意形成とか諸事情とかいろんなところがあるかと思いますが、都・国の姿勢としては、とにかくまちづくりをしっかりと進めてほしいと。計画がないのであれば構想計画をつくって、しっかりと連立事業を想定しながらも、どっちが先かというのは、これはなかなか区としては判断ができないところでございますけれども、東京都からは、とにかくまちづくりを先行といいますか、進めてほしいというようなことは承っているところでございます。
また、もう一つ、先ほど私のお話で構想から計画、整備計画というお話をいたしましたけれども、名称はどういう形になっていくか、いわゆる具体化していくというようなところを考えておりますが、名称についてはまだ決めているところではございません。
池田委員
としますと、実際に連立事業に組み込まれる時期と中野区の計画の進め方というのは、具体的にはどこでつながるというふうなことはまだ見通しがつかないというふうに認識してよろしいですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
全く別個に進むものかというと、これは連立事業を意識しての一体となったまちづくりでございますので、例えば、駅前広場をつくるといいましても、やはり、連立事業の採択が明確になり、そして、連立事業がどのようなスケジュールで動いていくのかということについて、駅前広場の整備の形式とか時期もやっぱり合わせていかなきゃいけないと思いますけれども、今は連立事業のスケジュールは見えませんが、工程は見えませんけれども、まちづくり案としては、例えば高架・地下になった場合の駅前広場の形式とか広さとか事業手法とか、そのようなことは検討していかなきゃいけないというふうに考えております。
池田委員
いや、具体的な事業決定をして連立事業の中に組み込まれて具体的な事業計画が進められてということじゃなくて、調査対象になるかならないかということが今問題なわけでしょう。それで、東京都が具体的にはいつ決定するのかわかりませんが、そういう連立事業への東京都の案に中野区案が組み込まれるというときに、中野区としてはどの段階までに計画を進めていくのかというような、そういう構想はお持ちになっているのかということなんです。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
連立事業の都の調査というようなことが仮になるとすれば、そこから何年か後に手続とか都市計画が終わって、工事着手まで大体10年というふうに言われております。そうしますと、大体、まちづくりのスケジュールもそこに合わせて工事着手をすれば、どの区間とかというのがありますけれども、大体10年程度というふうに言われておりますので、そこに合わせた駅前広場とかアクセス道路をうまくかみ合わせていかなきゃいけないというふうに認識しております。
委員長
よろしいですか。
池田委員
はい。
委員長
ほかに御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、ただいまの報告は以上で終了させていただきます。
3番目に、平成18年度西武新宿線踏切対策渋滞解消促進期成同盟理事会の概要について御報告を求めます。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
それでは、平成18年度第1回になりますけれども、西武新宿線踏切対策渋滞解消促進期成同盟理事会を開催いたしましたので、報告をさせていただきます。
開催は7月18日午後1時から3時、庁議室で行いました。
主な内容としましては、一つは、新役員の紹介ということで、2枚目に理事会の構成員が書いてございます。新たな方を紹介させていただいたというところでございます。
それから、2点目に、区からの報告事項ということで3点ございます。一つは、新しい中野をつくる10か年計画について、抜粋で西武新宿線のことにつきまして報告させていただきました。2点目は、西武新宿線沿線まちづくりにかかる区の取り組みについてということで、昨年の11月の三者の踏切対策検討会の報告と地元勉強会の検討状況などを報告し、3点目に、先ほど申し上げました西武新宿線新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり構想(たたき台)につきまして報告をさせていただきました。
それで、主な御意見等でございますけれども、一つは、地元勉強会についてでございまして、まちづくり勉強会については、早稲田大学がリードしている感じがするが、もっと住民主体で動くべきではないかというふうな御意見。また、期成同盟としても連立事業の推進に向け、まちづくりの地元勉強会が活動していることは承知している。勉強会と期成同盟は一心同体であると認識しているという御発言がございました。
次に、構造形式についてでございますけれども、区民は全体的に地下化を望んでおり、費用負担のことや地下化のメリットなどを整理して、地下化の方向へ進むよう努力してほしいという御意見。また、連立事業は、地下化・高架化のどちらで進めるのか。どの時点で都は決めるのかとの質問があり、事業主体と考えている都では、まだ、構造形式を決めているわけではない。区は、地下化、高架化の両方のケースを想定したまちづくり構想を考えていく。との話がありました。
3点目、連立事業の実現の見通しについてでございますけれども、連立事業の見通しについて、都との関係、また、西武鉄道の対応はどうかとの御質問があり、都の連立事業は、現在、7路線9ヶ所で事業中である。都の踏切対策基本方針の20区間の検討対象区間の中から、次の路線を絞込む時期がきていると推測している。区としては、まちづくりを着実に進めることがポイントと考えている。また、西武鉄道としても踏切解消のためにも早期に実施したいとの意向があると聞いているとの話を申し上げました。
あと、期成同盟の今後の対応・活動ということでございますけれども、期成同盟として、今後都に対しどのように働きかけていくかを検討してはどうかとの委員からの提案がございました。これにつきましては、その後、会長の方で都に接触すべきか再度吟味したところ、現時点では要請活動などの動きはしないと判断されたと聞いておるところでございます。
委員長
以上の報告について質疑はありませんか。--よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、ただいまの報告は以上で終了いたします。
そのほかで何か御報告はありませんか。
石橋拠点まちづくり推進室長
1点御報告がございます。丸井本店の閉店についての御報告でございます。
実は、10月2日でございますけれども、丸井本社の開発部の部長さんがお見えになりまして、次のような御説明がございました。
来年の8月を目途に丸井の本店を閉鎖したいということで社内的に意思決定をしたということが第1点目でございます。
あと2点ほどございますけれど、それから、現在の丸井本店のところが約1,800坪あるということでございますけれども、これについては、全部自社用地であるので、将来の利用につきましても関連企業も含めて自社で活用していきたいと。地元にとってお役に立つような利用をしていきたいという御説明がございました。
それから、跡地の利用につきましては、今後、中野区と十分相談をしながら決めていきたいと。ただ、できるだけ早く検討を進めて結論を出していきたいということでの御報告でございました。
なお、本社の移転は全く考えていない。本店の廃止は予定しておりますけれど、本社の移転は考えていないということでの説明がございました。
委員長
ただいまの報告に何か御質疑はありますか。--よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、報告は以上で終了させていただきます。
ほかに何か御報告はありますか。
〔「ありません」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、所管事項の報告は終了させていただきます。
その他ですけれども、お諮りしたいことがありますので、委員会を暫時休憩させていただきます。
(午前11時28分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前11時28分)
次回は4定中に開会をするということにし、それまでの間に緊急の案件があった場合は招集するということで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、さように決します。
以上で本日予定した日程はすべて終了しますが、委員各位、理事者から発言はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の中野駅周辺整備・交通対策特別委員会を散会いたします。
(午前11時29分)