平成17年10月06日中野区議会決算特別委員会建設分科会 平成17年10月6日決算特別委員会建設分科会 中野区議会建設分科会〔平成17年10月6日〕

建設分科会会議記録

○開会日 平成17年10月6日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時01分

○閉会  午後3時06分

○出席委員(8名)
 きたごう 秀文主査
 平島 好人副主査
 いでい 良輔委員
 市川 みのる委員
 岡本 いさお委員
 伊藤 岩男委員
 江口 済三郎委員
 池田 一雄委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市整備部経営担当参事 服部 敏信
 土木担当課長 尾﨑 孝
 公園・道路担当課長 野村 建樹
 建築担当参事 佐藤 幸一
 住宅担当参事 岩井 克英
 警察大学校等跡地整備担当課長 豊川 士朗
 中野駅南口周辺整備担当課長 上村 晃一

○事務局職員
 書記 黒田 佳代子
 書記 廣地 毅

○委員長署名




○審査日程
議題
 認定第1号 平成16年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

主査
 定足数に達しましたので、ただいまから建設分科会を開会いたします。

(午後1時01分)

 認定第1号、平成16年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。
 本日は、昨日に引き続き質疑を続行いたしますが、昨日の委員会で資料の要求と答弁保留がありました。資料につきましては、既に机上に配付してございますが、本日は最初に要求資料についての補足説明と質疑、続いて答弁保留があった部分についての答弁と質疑を行い、その後、昨日の残りの歳出及び歳入について質疑を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

主査

 御異議がありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、午後5時を目途にそれぞれ進めてまいりたいと思います。また、途中3時になりましたら休憩を入れたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、昨日要求のありました資料(資料1)について、理事者からの補足説明を求めます。
野村公園・道路担当課長
 お手元にお配りいたしました資料でございます。昨日、306ページの3、公園清掃の委託団体ということで資料要求がございましたので、少々御説明申し上げます。
 1番目、公園内の清掃除草委託というところでございますが、これは4団体に委託しております。この中には、中野区のシルバー人材センター、中野区障害者福祉事業団、この2団体が含まれております。こちらの2団体につきましては、廃棄物処理の資格がございませんので、その他委託しております他の2団体が清掃して集めたごみについては処理をするということになっております。
 2の公園池流れ清掃でございますが、こちらについては、箇所数としましては4カ所、新井薬師公園、紅葉山公園、桃園川の緑道に2カ所流れがございまして、この4カ所について清掃を行っていると。これが1事業者に委託しております。
 次に、3番目の流れ設備保守点検ということでございますが、これが2団体に委託しております。いずれもポンプ関係でございますけれども、これを設置した業者に委託するということで、この2団体についてはいずれも区外業者ということになっております。
 4番目が北江古田公園調節池清掃ということで、これは1団体。
 5番目が公園内排水施設清掃委託、これも1団体について委託しております。
 6番目、便所清掃委託でございますが、これが公園内95カ所、それから中野駅北口ですとか東中野駅ですとかといったところの公衆便所、これらについて1団体に委託しております。
 最後が、7番目、北江古田公園汚水槽清掃及びポンプ点検ということで、こちらも区外の団体に委託しております。これは、北江古田公園の奥の方の公園内のトイレが直接には下水に流すことができませんので、一たん汚水槽にためてポンプアップして、川向こうの練馬区側の下水に排水しているということで、汚水槽の清掃というのはなかなか事業者が限られるということで、区外の団体に委託しております。
主査
 質疑はございませんか。
江口委員
 1番の4団体と6番の便所の清掃の1団体、この4団体の中にこの1団体も入っているんでしょうか。別の団体ですか。
野村公園・道路担当課長
 別の団体になっております。
江口委員
 でき得る限り区内のそういう関係者が仕事を持つということは大事なことなんですが、例えば1番の公園内清掃と公園の95カ所の便所、これは多分、便所がある公園が95カ所なんだと思うんですけれども、これを公園内清掃の中に組み込んだ中で、例えば公衆便所だけは別にするとか、そういうふうな考え方はできないんですか。
野村公園・道路担当課長
 可能かどうかといいますと、可能かもしれませんが、清掃の回数が違ってございまして、公衆便所といいますか、トイレについては、基本的に1日1回、利用頻度の高いところについては2回、3回という契約で清掃しております。それに比しまして、公園の清掃につきましては、年間で週1回ぐらいずつ、あるいは週2回のところもございますが、そういったような契約になっておりますので、別々の団体ということでお願いしております。
江口委員
 そういうシステムであれば、幅広くさまざまな団体等に仕事を出すということは大事だと思うんですけれども、この間もちょっと、きのうですか、質問した、本当に公園のトイレの清掃、1日1回という形だけれども、あんなもので清掃になるのかなという感じをしたり、それから公園なんかを新設したり、また新たに改造したときに、地域住民から必ず言われるのは、便所は困るという声が圧倒的に多いわけですね。私たちも間に入りながら、トイレがなければ、逆に皆さんに迷惑がかかるんだということで、トイレの位置だとかそういうのを相談しながら、半強制的にトイレはつけるべきだということを言ってきておりますし、また、それはなければまずいと思いますけれども、やはり異臭ですね。本当に簡易的なものがついていても、長い間使っている関係があって、異臭というのは、ただ水洗いでいいのかなという感じもするので、確かに経費の節減をした関係で、薬剤、薬品、そういうものは使えないという部分もあるようなんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。きちんとした清掃がされていると思っておりますか。
野村公園・道路担当課長
 基本的に、便所内の水道からホースで水を引いて、ブラシで洗い流すというようなのが基本かというふうに思っておりますが、確かに昨日も御指摘いただきましたけれども、便所施設が少し古くなってきておりまして、そのために、におい、臭気がとれにくくなっているというのも事実かと思いますので、そのあたりについては、清掃方法等について検討させていただきたいというふうに思います。
江口委員
 決してお金をかければいいというものではないんですけれども、清潔というものは非常に大事だということも、衛生的な問題は大事なんですけれども、そういうのを委託した業者と年に1回ぐらいの形でやった場合、例えば、はっきり言って確かに単価は落としていますから、業者も非常に苦しい中でやっていらっしゃるということも聞いておるし、その辺のこともあるのかなと思うんですけれども、できれば懇談会を持ちながら、ここのトイレは非常に難しいと。このままだったら、においもとれないしと。それから古いというようなことはきちんとやった上で、次の年に発注しているのか、その辺どうなんですか。
野村公園・道路担当課長
 そういった懇談等については、特段設定はしておりません。
主査
 他に質疑はございませんか。
 なければ、進行いたします。
 続きまして、昨日答弁保留がございました部分につきましては、答弁をお願いいたします。
佐藤建築担当参事
 昨日答弁保留させていただきました点でございます。建築確認申請が出ておりますけれども、その中で、木造の3階建て、これがどの程度の割合があるかということで調べさせていただきました。過去5年間の統計をとりましたところ、申請ですが、確認申請がほぼ700件程度で木造が出ておりまして、そのうち12年度が28.4%、13年度が37.1%、14年度が27.9%、15年度が37.4%、16年度が31.1%、多少波がございますが、約3割ぐらいが木造の中の木造3階建てということで出ている割合ではないかということでございます。
主査
 よろしいですか。
 それでは、進行します。
 それでは、決算説明書の311ページから313ページ、1目地域まちづくり費から質疑を続行いたします。
  質疑はございませんか。
市川委員
 昨日の分科会は欠席いたしまして、大変失礼いたしました。
 311ページの地区整備費なんですが、地区整備事業、いわゆる地区計画の進捗状況を数字、いわゆる執行率の中で読み取らせていただくということはなかなか難しいと思うんですが、数字的なものを見た限りでは、御尽力されているんだなということを感じます。しかしながら、建設委員会にかねてよりかかっている陳情、例えば中野三丁目のマンション建築に関する陳情など、私、以前から建設委員会等で拝見しておりまして、また審査に参加しておりまして、つくづく感ずることなんですが、日ごろよりその地域の抱えている防災上の問題だとか、緊急自動車の搬入の問題だとか、そういうような問題を中野区全地域をながめながら、担当のセクションとして、このまちにどのような地区計画というか、地区整備が必要であるかというものが現在の執行状況に合わせて日常あるのかないのか、そこらのところからお尋ねしたいと思いますが、いかがでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
 今、委員の方で311ページからの項につきまして、まちづくり事業に関連する御質問でございます。中野三丁目というところで、常任委員会でも陳情がかかってございますが、当該地域につきましても、2000年にまとめました中野区都市計画マスタープランの中でも、近隣商業地域と、いわば住宅と商業の混在しているまちといいますか、ただ、商業が全体として衰退しつつあるというところのまちの形状、そういう中でどうまちを住みやすく、あるいは再生していくかというところでは、当然、行政としても、この都市計画マスタープランをつくった後の対応といいますか、その必要性を考えてございます。
 ただ、今、委員の方からお話もございましたけれども、今後はそういう地域の住民の方々の意向を踏まえながら、いわば提案型の地区計画の勧めといいますか、それに向けた私たちの方も対応といいますか、相談体制ということをこれから腐心しなければいけないと考えてございます。
市川委員
 地域の住民の皆さんからの盛り上がりというのは、なかなか難しい点があると思うんです。ある部分、行政側の主導的な立場というものも必要だと思うんですね。先ほど御紹介しました陳情などは、そのマンションの建築の紛争にかかわる一件が落着してしまえば、もうそれでいいのだといった意識を持っていらっしゃる方もいらっしゃれば、それを一つの皮切りにして、今後まちづくりを考えていこうといった非常に遠い将来も見詰めて考えていらっしゃる方もいらっしゃると伺うわけです。
 そういったことで、後ほどまた中野駅周辺地区の整備事業費の中でも触れますが、そういった中野駅周辺地区整備事業のような一つの線引きをした周辺隣接地域というんですか、そこに対するアプローチというんですか、そういうものもある程度まちづくりを広げていくという観点から、やはり必要になってくると思うんですけれども、そういうような区側が線引きしたエリアがありますね、中野駅周辺地区整備もそうであろうし、今現在進んでいる南台、また新井もそうであろうし、そういったような隣接している地域にどのような形でつなげていこうといったような観点からの御尽力というのは常日ごろあるんですか。
服部都市整備部経営担当参事
 いろいろな中野区、今、委員紹介されました既に事業が進んでおります南台地域、あるいは平和の公園周辺地域といいますか、その隣接する周辺地域のかかわりといいますか、それも当然、全体として中野のまちの一角を形成していただいているところでございますので、大変我々行政としても関心を持って見ているところでございます。ただ、すべて行政の方でこういうまちがいいですよ、あるいはこういうことはどうでしょうかという、そういう行政が主導型のまちの御提案も一つの方法としてございますけれども、先ほども別な項のところでお答えいたしましたように、これからは各地域ごとの住民の方の意向といいますか、都市計画法も提案型地区計画ということで、条文でもそれに触れてございますので、そういったところにこれからも行政としても関心を持ち、あるいはそういったまちづくりの活動の支援を進めていくべきと思っています。設定されたエリアの周辺の方々もそういった思いが多いと思っておりますので、その辺につきましても合わせながら、都市整備部内の関係分野の連携をとりながら、そういったまちづくり全体の支援といいますか、進めていきたいと思っております。
江口委員
 初めてで御説明いただければと思うんですけれども、南台四丁目、平和の森、それから南台一・二丁目地区の地区整備計画がありますね。この進捗状況、それから今後、いつまででこれを終わらせるという目標があるのか、その辺教えてくれますか。
岩井住宅担当参事
 この3地区の進捗状況ということでございますけれども、例えば南台一・二丁目地区でございます。道路の整備であるとか、建てかえの促進を進めていくという中で、一つの指標といたしましては、不燃領域率というような考え方でまちづくりの進捗状況を考えております。不燃領域率で60%から70%ぐらい行けば、おおむね防災上安全だろうということでございますけれども、現在40%の前半、42、3%程度という状況でございます。そういう中で、今後ともまちづくりを進めていく必要があるだろうというふうに考えております。
 また、平和の森公園につきましては、50%の中ほどという状況でございます。いずれにしても、まだ目標地点までには達していないという状況でございます。
 今後のまちづくりの進め方でございますけれども、いずれにしましても、この3地域ともに防災性の向上を図るという意味でまちづくりを進めていく必要があるだろうというふうに考えておりまして、これにつきましては、10か年の素案の中でもそのような考え方を示しております。ただ、このまちづくりを進めるに当たりましては、やはり国や都の財源というのも重要な要素になるわけでございまして、現在、国や都の補助を受けてまちづくりを進めておりますけれども、これにつきましては、10か年が固まった後、その考え方をもとに国や都との間で、その補助期間の延長などについても今後協議を進めていきたいというふうに思っております。
江口委員
 地区整備というのは、大変皆さん方も御苦労してやっていると思うんですけれども、住んでいる側としての理解度、協力度という問題も、その地区によっては違うと思うんですが、本当に早目に進めていかないと、家族の中の家族構成の状況だとか、そういうことで非常に変化も起きたり、今の経済状況の中で、厳しさを感じる方たちもいますし、そういう意味ではもう少しわかりやすさと、それから区側の熱意、区側の積極性、そういうものを打ち出さないと、最終的にはもういいやという形になってしまえば、今までこれだけ投入した税金というものがむだになってきてしまうわけですよね。
 だから、そういうことで、本当にきちんと、この地区はここまではやるという強い最終目標を掲げてやらないと、ただ単にずるずる行ってしまうのではないかというふうな感じがするんですね。やはり区の熱意、誠意というものは住民に、きちんと真心からやれば伝わるわけですから、さらにそれだけの援助もまたしていかなければいけない部分もあるので、いいまちができるんだ、夢のあるまちができるんだということを知らせていくことも大事なので、その辺はどのように考えているか。私としては、非常に区としては本当にスローペースだというふうに思っているんですが、いかがでしょうか。
岩井住宅担当参事
 今、委員の御指摘のように、まちづくりは非常に粘り強く進めていかなければいけない部分でありますし、そうはいっても時間をかければいいというものでもございません。できるだけ早く理想のまちをつくっていく、防災性が向上されたまちをつくっていくことが必要であるわけでございます。
 例えば、南台一・二丁目地区でございますけれども、あの地域は東大附属の広域避難場所へ避難する一・二丁目の東大附属道路はないということから、あそこに新設道路を2本つくろうということで、ある部分につきましては一部開通している状況でございます。そういう状況について、まちづくりニュースで地域の皆さんにお知らせをして、まちづくりの進捗状況をお知らせすると同時に、その効果といいましょうか、まちづくりはこのように変わってきているんだと。防災性が向上しているんだということをPRして、その啓発を進めているというところでございます。
 また、平和の森公園につきましても、新設道路を2本つくる予定でございますけれども、その地権者の方、何人かの方からはもう用地を取得している部分がございますけれども、一つの道路につきましては、あと地権者の方が二、三人という状況になっておりまして、新設道路の部分ですけれども、そういう方たちとの交渉を進めているんですが、相手方としましては、必ずしも平日というだけではなくて、土・日であるとか、または地権者が中野に住んでいないということもございます。現在の居住地のところへ連絡して、こちらに来るときにお会いするとか、ある意味では平日だけではなくて、祝日も含めて交渉に当たっていると。できるだけ早く新設道路を、平和の森公園周辺地区についても新設道路を完成させて、そこで地域の皆さんにそういう状況を見てもらって、住民の皆さんの協力をさらに得てまちづくりを進めていきたいというふうに考えております。
江口委員
 大変な努力は理解しておりますので、ぜひ、お願いして、やはり一つのモデル地区ができることによって進んでいくというふうに思っています。そのまちづくりの中で、そういう一つの地域が道路の拡幅も含めて不燃化ということで、安全・安心なまちになるということで、道路のことで、そのまちづくりで、東大附属の西側の道路がおかげさまで拡幅して、今、掘削工事が始まって広がっているわけですね。本会議でもあった、例えばサンプラの前で、ヒートアイランド対策で塗りますよね、専門的な言葉がわからなくて恐縮なんですけれども。例えばあそこの東大附属のところも、一部、半面やっているわけですから、その上にそういうもののデータをとるためのテストケースとしてやって、道路環境もこういうふうによくなるというようなことなんかは考えていなかったんでしょうか。また、考えられますか、実験道路としての形で。
野村公園・道路担当課長
 今回進めております工事につきましては、既に契約が済んでおりますので、当初からそういった遮へい性、遮熱性の舗装というようなことは、東大附属の西側道路については想定しておりませんでした。
 今御指摘いただいたようなことについては、もうちょっと総合的に検討させていただいて、この次の契約になるかと思いますけれども、その場で検討させていただきたいというふうに思います。
江口委員
 そういう夢のあるまちというのは、そうやってどんどん技術的なものが開発されているわけですから、そういうところに取り入れることによって、まちの人も、行政というのはこのまちづくりにまた違った意味でのプラスアルファをしてくれているんだというようなことが出てくるので、ぜひそういうことに関してはきちんと、中野の区民の住環境のすべてにつながることなものですから、お願いしたいというふうに思っております。要望だけしておきます。
 もう1点聞きたいのは、坂上のところの環六、中野坂上通路がありますね。ここに予算がのっておりますけれども、これは中野区だけでお金を払っているんですか、管理は。
岩井住宅担当参事
 本町一丁目と本町二丁目の地下通路については、中野区で経費を負担しております。
江口委員
 住民サービスというよりも、両管理組合サービスのような通路になってしまっているわけです、現在は。それは、例えば前から言っているように、エレベーターの使用等住民がというお願いをして、バリアフリーの一環として再開発されて、中野坂上の駅舎につながるということから、そういう期待をしていたけれども、土曜・日曜はビルが閉鎖していますから使えない。ふだんの場合は、使えるようにはお願いしてありますとは言っても、別にそれが誘導灯的なという道路があるわけではありませんので、完全なバリアフリー化になっていないわけですね。ところが、そういう意味であれが、バリアフリーの一環も含めて、それから風害の対策も含めて地下通路ということで莫大なお金をかけてつくってはくれたんですけれども、基本的には一つのビルのための駅につながる通路をつくってあげたというだけで、何ら区民サービスにつながっている確率は低いんですね。
 そういう意味で、やはりそういうものがつくられて、まちづくりの一環としてやってきたわけですから、ぜひ両管理組合にきちんとした要請をして、区民が利用しやすいまち、そういうことも含めて、もう少し強く言っていただいて、やっていただければと。何しろ朝は9時からしか、そのビルの中は通過できない部分もあって、大回りして駅に行かなければいけないとか、そういう非常に不便な地域になってしまっている部分もあるんですね。あそこの中に入っている企業の人たちは非常に便利なところで、傘も差さずに行けるけれども、住民にとっては何ら利点がないということでは、まちづくりでつくった意味がないので、その辺の協力はもっときちんとさせるべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。
岩井住宅担当参事
 まず、あそこの利用時間でございますけれども、一応通行時間は朝7時から夜11時までということになっております。利用形態につきましては、一丁目・二丁目に、ビルの方だけではなくて、中野に来られた方、または周辺の方もさまざまな使い方をされているというふうに思っております。今、委員の御質問、御意見等もございました。さらに利用時間の設定等については、関係課とも十分協議しながら、相手方との話もしてみたいというふうに思っております。
江口委員
 そうではなくて、もう少し、本当に区民の立場に立った区政というのかな、そのことをぜひ考えていただきたいのは、例えば風害の問題であそこ、地下を通っていくということに関しては非常に感謝しているけれども、風害対策は環状六号が完成する段階に歩道で対応するということが、東京都も公団も約束して、それを待っているわけですけれども、要はビルを使って、エレベーター等を使って、バリアフリーの形で丸ノ内線に乗っていく、出かけていくと。特に家族連れで行きたいなというときなんかは、土・日を利用したいんですね。土・日におじいちゃんとかおばあちゃんを連れて、一緒に新宿へ出たり、買い物をしたり、食事をしたりするときに、結局、車いす利用ができないというケースになってしまっているわけです。せっかくああいうものが駅舎を通じてつながるようにできているわけですから、せめてそのぐらいの協力をしていただいて、まして通常の期間だとガードマンを組合で置いているわけですから、管理会社もきちんと入っているようですから、その辺は本当に努力しましょう、協力しましょうという言葉があれば可能なのではないかというふうに思うので、何年もたっているんですけれども、その辺は、向こうの組合としては協力したくないという意向なんですか。その辺はいかがなんでしょうか。
岩井住宅担当参事
 今、委員の御質問の内容につきましては、相手方と十分確認の上、委員の意見なども踏まえまして協議を進めていきたいというふうに思っております。
市川委員
 先ほど江口委員の最初の段ですか、現在進捗している地区計画の中で、例えばセットバックをして道路幅を広げていこうと。それは、もちろん建てかえに合わせてという約束になってくるわけですから、そう簡単には行きませんし、いつまでという約束もできないというのはよくわかるわけです。それで一つ関連なんですが、先ほどお話をいたしました三丁目のマンション建築紛争の陳情、その一件でへび玉道路の扱いについて出てまいりましたよね。私、昨日欠席しておりましたので、ややもして質問が出ているのかもしれませんが、もう1回ここで再度お尋ねする形になるかもしれませんが、へび玉道路についての今後の扱いというものを中野区は今までの16年度の状況などもかんがみて、また今まで狭あい道路に非常に悩まされてきた中野区の歴史というものも踏まえた上での御判断というのが今まであったわけなんですけれども、今後の見通しとしては、担当の建築主事の方でへび玉道路をどのように扱っていこうというようなお考えがありましたらお聞かせいただきたいんですが、いかがでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
 今お話のへび玉道路ということでございますけれども、東京都の建築安全条例の4条2項の中での扱いになります。敷地の前面だけが6メートルになったということで、今のお話の地区計画的な道路とはまた違った性格でございますので、その中での判断では、審査会の裁決では、ある程度1路線が6メートル近い道路にして、緊急車両が入ってくるべきではないかという裁決をいただいております。その辺は、当然、審査会の裁決が出ましたので、尊重しなければいけないということで考えております。
 ただ、直ちにその辺を、今、再審査請求も出ておりまして、国の方に上がっておりますので、その辺の経緯も見ながら、また対応していきたいというふうに考えております。
市川委員
 それもよく承知の上でお尋ねをしたんですが、地区計画などを進めてまいりますと、いわゆる緊急自動車の車両が入っていく、そのためにまち全体の中での道路の位置づけというものを部分的ではなくて全体的にとらえていくということになります。へび玉道路は、あくまでも部分的なとらえ方をしている部分がありまして、それを兼ね合わせて地区計画を大きく広げて持っていくということが必要だということ、そういうような観点からすると、へび玉道路の必要性というものがややなくなりつつあるのかなと。いわゆる行政側の見解として、今まで23区、この間も総括質疑の中でも取り上げられておりましたし、建設委員会等でも取り上げられていますけれども、23区の中でへび玉道路を認めているというんですか、そういような文言を使っていいのかどうかわかりませんが、それは中野区だけですという答弁もありました。ですから、先ほど御答弁をいただいた地区計画を進めていく中で、今後中野区がどのような見解を持って、へび玉道路を見直すなり、今後どのような形で考えていくか、そういう点をお尋ねしたいと、こういうことなんですね。
佐藤建築担当参事
 東京都の安全条例の4条2項の扱いにつきまして、実は中野区が23区の建築主事に対してアンケートをとりました。へび玉道路をもって即だめと言っているわけではなくて、あのアンケートを見ますと、中野区の場合は、前面道路だけ6メートルにした場合に適応したと。ほかの2区は建築計画、そういうものを見ながら、要するにここでは安全条例の4条2項が規模を決めておりまして、高さが15メートルを超えて、かつ3,000平米、延べ面積、規模があった場合にという条項でございますので、建築計画の規模と高さ、そういうものを判定するわけですね。ですから、ほかの2区が答えたところは、その辺の規模を見ながら、例えばへび玉であっても、周囲を4メートルですか、そういった安全上開けるだとか、そういったものを配慮しながら総合的に判断しますというのが2区あったわけです。23区内5区の答えは、その他となっていますので、どのようになっているかわかりませんけれども、恐らくこの2区に近いといいますか、計画を見ながら判断していくというふうになっているのかなと思いますけれども、アンケート自体が簡単な項目で、マルをしていただくだけのアンケートでございましたので、詳しくわからないわけですけれども、そういった状況がございます。
 ですから、中野もそういった2区なり5区、要するに建築計画を見ながら、規模とか高さ等を見ながら判断していくというふうな扱いになろうかということで今考えております。
主査
 よろしいですか。他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ進行します。
 決算説明書314ページ、5目地区整備費、2目の中野駅周辺整備費、質疑はございませんか。
市川委員
 中野四丁目の中野サンクオーレと丸井の本社ビルがあります。あの西側、都税事務所側というんですか、区道を挟んだあの一角、あそこの一角からはかねてより区長あての要望がたしか出ておりまして、用途の変更の御希望がある旨伺っているんですが、そのようなことは担当参事の方では伺っていらっしゃいますか。
服部都市整備部経営担当参事
 今、手元に詳細な資料を持ってございませんが、ちょうど昨年6月に東京都の依頼を受けて、中野区の地域を含めて用途地域地区の変更をいたしてございます。中野区内全体で約100に及ぶ用途の変更の要望が出てございます。今、詳細な資料を持ってございませんが、恐らくその中に一角としてそういった御要望があったと思ってございます。
 今般の16年度の用途地域地区の見直しにつきましては、地形地物の変更ということに限定して、これは都市計画審議会の中でも十分審議する時間がなかった、あるいはさまざまな御要望がありましたけれども、16年度の用地地域地区見直しにおきましては、そういった道路の形状の大きな変更があった場合、あるいはそういった地形地物の変更にとどめて見直しを行った。ただ、なお今後、さまざまな課題としては都市計画審議会も検討していきましょうということでまとめた経過がございます。そういう中にさまざまな、100に及ぶ中野区内の各地域の用途の見直しの要望、それはそれで承ってございます。
 ただ、単に用途地域を緩和するだけではなくて、やはり合理的な利用といいますか、あるいは先ほども委員の方で地区計画とお話もありましたけれども、地区計画を通して用途の見直しの方法も定期見直しのほかに、そういったもろもろの道もございますので、そういったことを合わせながら、地域の皆さん方のいわば希望する、あるいは住みやすいまちといいますか、そこにつながっていくものと考えてございます。
市川委員
 警察大学校等跡地の地区計画の方針づくりというのがありました。それは中野駅周辺まちづくり計画の一環ということでありますから、同じエリア内にある、かねてよりの要望、しかも昨年の都市計画審議会において残念ながら漏れてしまったといういきさつもあります。中野駅周辺地区のまちづくり計画は、5年、10年というサイクルで進んでいくものだと思いますので、次回の都計審において、用途地域地区の変更を何とか認めていただく、御要望どおりにかなえていただこうというようなことも地域の提案として出ているわけですから、皆様方の積極的な姿勢を、これは要望しておきます。
 中野駅周辺まちづくり計画の中の中野駅南口二丁目地域の再開発事業にかかわる基本調査業務委託の件でございますが、JR中野駅から見て最も近い位置に当たる再開発事業になります。これらについて、区側も地権者のお一人として皆様方と、地権者の皆さんにお目にかかって、さまざまお話し合いを進められていると思うんですが、最も近くに存在しているJR中野駅について、どのような形で参加していらっしゃるのか、また今後参加を希望されているのか、そのようなことを伺ってみたいと思いますが、いかがでしょうか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 今、中野二丁目の市街地再開発事業を前提といたしました協議を行っているところでございます。地権者が月1回程度勉強会を開いて行っております。その中で、直接JR等に私ども担当、豊川の方で、いわゆる駅周辺整備全体のところで昨年度接触しておりますので、その部分については答弁をお願いいたします。交代いたします。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 昨年度、これは後半でございますが、JR、国土交通省、東京都等を交えまして、中野駅及び周辺整備に関する検討会というものを開催いたしました。その中で、中野駅の駅そのもの及び駅周辺の道路や広場、そういったものの現状と今後の方向性なども議論しました。その中で、当然隣接した地区に再開発の予定があると。したがって、流動人口等かなりふえるというふうなことは、これはJRを含めて共通認識として持ったところです。今後はそういった情報を常時JRの方にも入れていきながら、また東京都、それからJR、中野と、それぞれ役割分担しながら、駅に近いという立地も生かした再開発をするためにも、やはりJR側には積極的なアプローチをしていきたいというふうに考えてございます。
市川委員
 それは、積極的なアプローチをお願いしておきます。
 南口は、交番前から坂をZEROホールの側に上がっていきますから、高台に位置しているわけですね。特に住宅供給公社の地盤というんですか、あれは南口の駅前ロータリー、いわゆる駅前広場との高低差というのが随分ありますね。あの高低差をうまく巧みに活用すれば、中野駅舎とペデストリアンデッキで結ぶような、いわゆる空中を歩いてフラットな形で目的地に向かえる、いわゆる駅に向かえるというような形状をとれる。代官山アドレスというんですか、あそこの開発事業と同様な駅舎と再開発事業用地とを結ぶというような動線をつくることができる。さらに、その動線は警察大学校跡地、もちろんサンプラザ、区役所、北口方向にその動線がつながるということで、中野駅の占めている位置というのは非常に重要な位置だと思うんですね。この計画そのものは、中野駅周辺まちづくり計画でございまして、中野駅というものを中心に添えた物の考えというのが常々必要だと思うんですね。警察大学校跡地の問題を考えるのも同様だと思います。
 したがいまして、やはり中野二丁目の再開発事業に携わって今後いらっしゃる地権者の皆さん方に対してのそういった意識というものを啓蒙していただきたいということを要望しておきます。
 もう1点、中野二丁目の再開発事業の中で、1本計画の図面を見ますと、今はまだ計画までは行かないわけですが、構想ですね、今のところの図面を見ますと、区道が1本、中野総合病院の側に抜けていくような予定が立っています。そのいわゆるあれは、ZEROホールに向かう坂道を上り切ったところから南北に走る道路という形になるんでしょうか。それで1カ所、今の該当用地の西側に、あの商店街は何と言ったっけな、西部信用金庫の本店の東側、中野の本局に抜けていく道路がありますね。あそこから中野区医師会館がございますね。医師会館の方に向かって、住宅供給公社の中に1本通路が伸びてきているんですね。あれ、突き当たりが医師会館になりまして、医師会館を抜いてしまうと本局の方につながるわけですね。
 そのようなことで、中野区医師会の方からこの再開発二丁目事業に対して参加組合員としての一員になりたいといったような御要望があったやに私は風の便りで伺っています。そのようなことが今まで医師会の側から御要望がありましたでしょうか、その点、ありましたらお聞かせいただきたいんですが。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 まず1点目の要望がございました中野駅の今後のあり方、この市街地再開発事業との関係性、またいろいろデッキ等の提案もございました。そこら辺につきましては、いわゆる事業を行っていく事業主体の準備組合等ができましたら、そういうところでも提案をし、お話をし、また地区計画等を策定していく上での今後のまちづくりのあり方についても十分考慮してまいりたいと思っております。
 2点目の南北道路でございますけれども、これは平成7年当時の事業計画の中で1回絵をお示ししたことがございます。今年度の調査の中でも、交通量調査を行いながら、やはり交通量、歩行者動線等の関係で、この地域に欠けているのは南北道路であるという検証もしてございますので、そのような形の、今後、地区計画、地区施設を考える際の検討をさせていただきたいと思っております。
 また、3点目の商店街を抜けたところのお話で、医師会館の周辺でございました。医師会館につきましては、これまでもさまざま、ここ一、二年、要望また情報提供というのをしてきた経過がございまして、4月にもう一度そこのところの、やや意思疎通を欠いたところがございましたので、いわゆる耐震診断を行った上での医師会館の建てかえというところが非常に切迫しているといいますか、判断をしなければいけないという時期がございましたので、4月に医師会の役員と助役を含めてお話し合いに行ってまいりました。
 そういう中で、医師会としては、この場での建てかえを一応想定してと、この事業がどのぐらいのスパンなのかというと、やはり10年スパンで考えなければいけないというと、耐震化というような問題がやはり、建てかえが先ではないかという判断もしないといけないというふうなこともありました。ただ、この事業につきまして、非常にいい立地のところにございまして、また道路づけ、いわゆる東西の道路の問題なんかも考えるときに、この医師会用地は非常に連携を図っていかなくてはいけないところだということで、今後とも連携を図りながら、医師会としてはできる相談には応じていきたいというふうなことを伺っているところでございます。
市川委員
 中野二丁目の再開発事業予定地の周辺の公益法人に対する情報提供というんですか、周辺住民の皆さんに対する情報提供はもちろんですけれども、そういう公益的な法人に対する情報提供といったものは、やはり必要だと思いますので、今後とも月々というよりかは、本当に頻繁にという、そういう度合いで情報提供をしていただきたいということは要望しておきます。
江口委員
 市川委員が大変大事な話をしていただいたので、その関連で、特に中野駅の駅舎の問題、30年近く何とかしろということで、私なんかも言い続けて、国鉄の時代は見向きもされなくて、清算事業団になったころから少し変わってきたのかなという形から、JRになってようやく乗り気になってきた。もう30年近くたっているんですが、中野駅が駅舎だけの改築をするのか、駅ビルにするのか、それによってまちづくりというのは変わってくると思っているんですね。それによって、また地域のまちづくりの構成、まちづくりの体制、どんなものをつくっていくかということによっても変わってくるし、今までいろいろな形で西口の問題だとか東口の問題、さまざまな通路の問題、地域商店街の方たちに提案すれば、反対があったり賛成があったりということでさまざま来たわけですけれども、駅自身がどうなるかということを先に決めない限りは、本当に本格的な周辺のまちづくりというのは、いいまちができてこないというふうに思うわけです。例えば、本当に駅舎だけを改築して、そういう口を幾つか広げていく。それで、警察大学校等跡地、この区役所もそうですけれども、そういう便利さをつくっていくとか、公会堂、ZEROホールの方の道をまたつくっていくとか、流れの問題によっても、またまちづくりは変わってくるわけですから、そういうことをまず本当に決めないと、これ進展しないと思うんですね。そういう意味で、これは本当にJRと、まずJRが駅舎をどうするのかということから進めていただきたいと私は常々思っているんですけれども、いかがでしょうか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 実は担当といたしましても、中野駅周辺まちづくりと言うからには、やはり中野駅が中心だろうと考えております。確かに、委員御指摘のとおり、これまで過去さまざま区からJR側にアプローチをしたようなことがございましたが、残念ながらなかなか抜本的な整備には至っておらないという状況であります。むしろ、隣接の高円寺ですとか阿佐ヶ谷、西荻窪、そういったいわば規模の小さい駅の方が先行して整備されてしまっているという状況にございます。
 ただ、実は昨年度JRと打ち合わせ等をした際に、やはりJR側としても、中野駅が今のままでいいとは当然思っていないわけでございまして、何らかの手は入れたいということは言っております。ただ、これも以前、委員会でお話をしたかもしれませんが、JR中野駅の構造上の特色というか、問題点がございます。すなわち、例えば高円寺とか阿佐ヶ谷ですと、高架駅ですので比較的スペースの拡張が容易にできます。ところが、中野駅の場合、いわば掘割式といいますか、地面の中でありますと、なかなか駅の拡張というものが難しいという現状もございます。そうなると、先ほど市川委員から御指摘のあった例えば橋上駅舎方式とか、そういったものが考えられます。あるいは、最近のJRの傾向といたしましては、単に駅舎を広げるだけではなくて、さまざまな機能を入れ込むといったこともどうもあるというふうに聞いています。
 それから、実はこれはまだまだ未確定ではございますが、今の中野電車区ですね、それもいつか近い将来には要らなくなると。そこも当然何か開発をするということもあるように聞いています。そういった中で、動向を見ながら対応してまいりたいと思いますが、いずれにしましても、警大跡地の開発が近々迫っておりますので、それに対応しながら、今後JRの方とは積極的に対応していきたいというふうには考えております。
江口委員
 しっかり区もそういう専門的な技術屋さんがいるわけですから、JRの言い分だけを受けるのではなくて、当時の国鉄は、駅ビルはあそこの敷地では無理だという一方的な答えを出してきた。現実的にこの沿線だと、中央線だと信濃町駅なんかは、中野駅より狭いながら見事な駅ビルをつくったわけですよね。そういう形もできて、だから、JRというのはうまく逃げているわけですよ。それから乗降客がどうのとかということで言っているわけで、あれだけの田舎の駅はないわけだから、使えるのは撮影に使えるだけぐらいかな、古い駅ということで。
 ぜひ、本当にJRの重い腰を動かして、あなたたちが動かなかったらこの発展はないんだというぐらいに強い姿勢で立たないと無理だと思うし、やはりまちの人も、JRがやるということになれば、もっともっと進むと思うんですね。それに合わせて、自分たちのまちもどうしていくか。後から駅をつくられたり、駅ビルをつくられたら、まちづくりをやる方だって困るわけですよ。まして駅ビルにした場合には、どういうテナントが入ってくるかによって、まちの経済の発展は変わってきてしまうわけですから、まずJRの方針がこうであるということを決めた上でやっていかない限りは、やはり私はこの中野の中心であるまちづくりのスタートはできない。警察大学校の跡地等はできるにしても、あとは何も進まないという現状が来れば、何ら中野の夢はなくなってしまうわけなので、この辺はやはり強く言うべきであり、大変余計なことかもしれないけれども、例えば各区の駅舎をつくるときなんか、JRの職員を区に出向させているところだってあるんですよ。担当させて、しっかりそこの連携をとってやるとか、そのぐらい強い姿勢に立っていかないと、あくまで向こうはお金がないとか、厳しいかと言いながら、ずるずる逃げる一方で、ただ協議会には参加しましょうというだけで、だって30年たっているんだから、国鉄時代から。やれやれと言いながら。やはり、そのことは踏まえてお願いしたい。そうでないと、ここまで来ると、本当に10年、20年という、10年先を見込んだ中野駅周辺のまちづくりをしようとするときに、あそこだけが相変わらず20年後もあのままの駅舎で、ただ補修をしていただけというふうにならないようにしていただくために、もう一歩強い決意で臨んでいただきたいんですけれども、いかがでしょうか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 その辺は十分認識して今後当たりたいと思いますが、やはりどうしても駅舎改築のときにネックになるのは費用負担の問題であります。JRが全額負担をすればいいんですが、なかなかそうはいかないという状況があります。しかしながら、逆に、もし仮に上空利用するにしても、かなり手を入れるにしても、都市計画の変更というものが必要になります。これは逆にJRには一切権限がないわけであります。ですから、そういったこちらのツールを生かしながら、うまく交渉した上で、何とか早く改築できるように持っていきたいというふうに考えております。
市川委員
 今、江口委員の方から再度後押しをしていただいたので、よくおわかりかなと思うんですが、今までの歴史の中で、中曽根さんが首相を務めていらっしゃるときに国鉄が民営化しましたね。あのときに、今の島忠があるところ、中野区に譲ると言ってきたんですよ。そのときに、中野区は引っ込んでしまった。だけれども、今、島忠が買い取ったんですね。島忠ができることを中野区にできないわけないんですよ。そうですね。そういう姿勢なんだと思います。国とのしっかりしたパイプをつくって、何度も総括質疑で、松本議員の紹介があったけれども、やはり地元が生んだ代議士、そういう国会議員、そういう方たちにもフルに動いていただいて、国会議員は国策を語るんだなんていうことをテレビは随分取り上げるけれども、やはり地元のために一働きしていただくんだというぐらいの連携をしっかりとっていけば、できることだと私も思うんですね。ですから、そういうことも踏まえて、積極的にアプローチをしていただきたいというふうに思いますので、その点はよろしくお願いします。これは要望です。
池田委員
 駅舎の問題が出ていますので、交通結節機能調査検討委託525万円の発注仕様書を資料として出していただいたんですが、これは駅舎についてのなかなか興味ある調査を委託しているんですよね。ところが、報告書がわずか20部で、我々もいただいた記憶がないんですけれども、何でこんな少ないんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 実は、検討時期が年度の後半にかかったということもあって、将来像を決定するというよりは、むしろ現状の課題とか、一定の方向性を出すと、そういったところにとどめるというふうなことも当初は想定しておりました。そういったところから、広くお配りするというよりは、今後の検討材料にしたいということから少し少な目の部数にしているところでございます。しかしながら、当然こういった委託調査の資料でございますので、なるべく皆様方にもお目に触れるようにしたいというふうには考えてございます。
池田委員
 これは、今も当分科会でも相当話題になる報道のことに直接触れた資料なわけですから、せめて会派に1部ずつぐらいはいただきたいと思うんですよ。決算額そのものはそんなに、ほかの調査に比べて額が高いとか、そういうことではありませんけれども、しかし、内容からすれば、当然会派に渡していただいていい内容なのではないですか。おくればせながらも、そういう措置をしてもらえませんか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 御指摘のとおり各会派にお届けしたいと思います。
池田委員
 中野駅周辺まちづくり計画案がこの決算でつけられたわけですが、それに関連して、見直しがせんだって当建設委員会で報告されましたけれども、この見直し案の最後のカラーページ、これでいきますと、10か年計画との関係がどうなるのかなと思うんですよ。つまり、今の中央中学と警視庁の中野宿舎、これを含めたところを区役所にするという案ですよね、これは。区庁舎などと書いてあるけれども、「など」があるからあれなんですけれども、主に区役所だと思うんですよ。そうすると、警視庁の中野宿舎は4号館までありますね。ここは約2,000平方メートルありますけれども、ここの買収をどうするのかということがありますね。それから、体育館の南側から中央中の南側にかけて公共公益利用ということで、統合新校などと書いてありますから、ここに中央中が移ってくるということになると思うんですけれども、そうなりますと、これは警察庁の中野東宿舎の一部、2号棟のあたりは1号街路が通りますから、それを除いた部分の買収が必要ですね。それから、警察大学等跡地の中の部分、この地図でいくと、ピンク色の中の3分の2ぐらいを占めていますけれども、ここも買収をしなければならないと。当然のことながら、そうなると、中野区役所は売却をするというふうに、ここは商業・業務利用地域になっていますから、区役所を早稲田通りに移すということからして、ここは売却をするということになる。つまり、施設の再配置がこの部分だけでも相当必要だということになるわけですね。そうなりますと、これは10か年に絡んでくるわけですから、その辺の買収だとか売却だとか、そういう計画というのは10月半ばの再配置についての中に出てくるんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 本日は土地利用転換計画案の見直しの図をお持ちしておりませんが、今、委員御指摘の図に沿って説明いたしますと、今、委員御説明のとおりでございまして、現在の中央中の敷地、ここは公共公益利用、これは区庁舎などを想定しております。その南側の警大跡地の一部は、これは公共公益利用で統合新校、これは九中と中央中の統合新校を想定しております。これは警大跡地を東側に少し飛び出しまして、現在の宿舎にも一部かかると。この東宿舎に関しましては、私どもが得ている情報ですと、これはほぼ人が出ておりまして、一部残っているかもしれませんが、来年の夏ごろには用途廃止をするということを聞いております。
 それから、ちょうど中央中の南側にも官舎が4棟ございます。これについても、警視庁が来年度中には、敷地は財務省の敷地でございますので、財務省にお返しをしたいということを聞いております。そういったところから、この土地利用転換計画案の見直しに当たりましては、そういったものも、いわば区が取得するということを前提でこういった図面を書いているわけでございます。
 この絵と10か年計画の関連でございますが、10か年計画の中でこの絵がすべて実現するかどうかというのは、今のところ決定しているわけではございません。ですから、場合によっては10か年の枠を少しはみ出るかもしれませんが、いずれにしましても、将来的にはこういった方向で土地利用を進めたいというふうに考えてございます。
池田委員
 警大跡地に関するのは、今度の新しい中央中の用地とする部分と、ほかにも何かあるのか、これだけではよくわかりませんけれども、それがありますよね。せんだっての建設委員会での報告でいけば、四者協議会が、財務省が座長になって、関東財務局の第二部長とかという方が座長になって、四者協議が進められていますね。そこで、ことし12月末から来年1月の初めにかけて、関東財務局として警察大学校跡地の処分の方針素案を四者で合意するというふうに報告されていますよね。となれば、関東財務局の国有財産関東地方審議会にその素案がかけられるのも、そう先ではないという、そういうプログラムになっていますよね。となれば、これはそんな先の話ではなくて、財務省も我々が今まで何度もお話を伺ったときには、極力一括処分にするというふうに言っていますね。中野区が将来10か年計画で10年先、あるいは8年先といったようなところで土地が必要でというようなことでは困るというのを財務省本省が言っていますから、となれば、中野区に対しても一括処分的な形で買い取るようにということになると思うんですよね。だから、これは10か年にひっかかってくるのは当たり前でありまして、だから、この10月半ばの計画には当然入ってくるべきものなのではないんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 確かに公共公益利用の財務省から用地取得につきましては、財務省側の方としては早く処分をしたいというふうな意向も確かに聞いております。したがいまして、買う時期は別といたしましても、いずれにしても、これをいつごろ買うかという意思決定だけは早急にする必要があるというふうに考えてございます。ただし、土地の取得以外にも、例えばほかの公共公益施設に関する建設、そういったものもございます。ですから、この土地利用転換計画案の見直しの絵柄を実現するには、土地を取得するだけではなくて、そういったさまざまな建設工事などもあります。ですから、そういったものを含めれば、必ずしも10か年の中でおさまるわけではないのではないかというふうなことを想定しておりますが、少なくとも土地の取得については、これはいずれか判断する必要があるというふうに考えてございます。
池田委員
 今の御答弁ですと、では土地の取得については10月半ばの10か年計画の施設配置、施設そのものでなくても、土地利用が当然入ってくるでしょうから、それには明記されるというふうに受けていいんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 そこの中に土地を取得するというふうな表現が入るかどうかは別といたしまして、いずれにしても、統合新校をこういった場所につくるんだというふうなことは、恐らく書き込まれるだろうという想定はしております。
池田委員
 それで、区長は財政計画についても明らかにするということを言っていますよね。歳入を中心にしたという、歳入を中心とするといっても、これなかなか難しいんですけれども、一応、一体幾らかかるのかということについてはめどをつけるということを今定例会の中でも答弁をされていますよね。私も概算で、一体この周辺で幾ら買わなければいけないのかというのを、区役所が1平米80万円ぐらいで売却したというふうに想定して、プラスマイナスで幾らぐらい負担をするのかというのを住宅地図を利用して概算ではじいてみたんですけれども、課長はどのぐらいになると思いますか。このもろもろの買収価格、総額は。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 実は、そのあたりにつきましては、もちろん想定はできるんですが、財務省の方からは正式な土地単価等は伺っておりませんので、全体で幾らというふうな想定は今のところしておりません。
池田委員
 昨年の04年3月に区が調査を委託した新都市開発公社の報告書が出ていますよね、分厚い。あの後ろの方に区画街路道路を買った場合には幾らになるかなんていう試算が載っていますよね。確かに下の方の警察庁舎とか、もっと下の税務署とか、そういうところの買収価格は書いてありませんけれども、区画街路の用地部分より少し高く、駅に近くなるだけ高くなるかなという感じはするんですけれども、一応そういう数字は出ているわけですよ、平米40万円という計算で。区画街路については、約64億円になるだろうという計算をしていますよね。そういうものを使えないんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 それはそれで検討しているわけでございますが、今、委員御質問の公共公益利用部分の土地単価ですとか、その辺が今のところ不明でございますので、こういった場で幾らというふうなお答えはしかねるかなというふうに考えてございます。
池田委員
 でも、その辺を計算しないと、10か年の計画は立たないんですよね。財務省側は、恐らく四者協議の中でももう話は出ているのではないかと思うんですが、既に都市計画決定をした道路について、民間の開発者の負担はあり得ないと、我々にはそう説明しているんですよ。つまりこの負担は、区が事業主になるのか、都が事業主になるのかわかりませんけれども、いずれにしても地方自治体が負担することになるだろうというふうに言っているわけですね。そうすると、ここだけで、1平米40万円というのは、これは新都市開発公社は今発表されている工事価格で、この地域に一番近い新井町と、どこだったかな、もう1カ所ぐらいをとって、2ポイントぐらいとって、その平均で出しているわけですよ。ですから、大体おおよその、そんなに外れた数字ではないと思うんですが、そういうことで1平方メートル当たり40万円という数字を出しているわけですね。
 公共公益利用の統合新校などの部分は、2号街路にくっついているわけですから、当然これもそんなに違った単価になるとは思えない。したがって、この1平米40万円という数字でおおよその計算はしておかなければ、10か年計画の立てようがないのではないんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 いずれにしましても、確かにそういったことを今後概算でやりながら、財政フレーム等の中に入るのであれば、こういったものも入れ込んでいきたいというふうに考えてございます。
池田委員
 そうすると、今の答弁でいくと、今度の10月半ばの計画には、そういうことも加味された、考慮された案が出てくるというふうに受けとってよろしいですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 どういうものが出るか、この場にて今言うことはなかなか難しいんですが、いずれにしても、こういった統合新校ですとか配置などについても、具体的なものをお示ししながらお示しするというようなことで聞いてございます。
池田委員
 課長はそうおっしゃいながら、本当はもう大体の計算はされているんだろうというふうに思います。そうでなければおかしいですよね。それぐらいのことは十分、もう1年、2年担当されているわけですから、やられているというふうに私は思っておりますけれども、概算でも大変な金額の負担になりますよね。約120億円ぐらい、この薄紫色の囲町公園とか、中野税務署とかというところも含めて、非常に大ざっぱな計算なんですけれども、平米40万円で計算すると120億円、あるいはそれ以上になるのではないかと。中野区役所を平米80万円で売ったとして約80億円ですから、差額の40億円ぐらいですか、40億円から50億円がこの土地利用図だけでも発生してくるという、大変な計画ですよね。
 本来、中野区の負担なしに進めるんだというのがそもそもの発端だったですよね。ところが、財務省に出したこの見直し案で行けば、少なくとも四、五十億円の負担が発生するというふうなことになってしまうわけですけれども、これは大きな見込み違いではないですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 区の負担なしでというのは、いろいろニュアンスがあろうかと思いますが、その意味としては、こういった都市計画道路ですとか公園ですね、そういったものはこういった跡地で、しかも開発利益が十分上がるというところに関しては、区が負担するのではなくて、開発者が負担すべきであると。そういったことから、区の負担なしで整備をしようというふうなことだと思います。したがいまして、例えばこういった公共公益施設ですとか、そういったものは民間につくらせるわけにいきませんから当然区の負担が発生する、これは当たり前の話だと思います。そういったことを含めて、なるべく区の負担の少ない形でこういった跡地の開発は続けていきたいというふうに考えてございます。
池田委員
 先ほどもちょっと話に出しましたけれども、財務省は区画街路1号・2号については、民間開発者負担にはならないと言っているんですけれども、その辺は今現在どういうふうに考えていますか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 8月末から、これは先日も御報告いたしましたが、財務省、東京都、中野区、杉並区、四者の協議会でまさに議論しているところでございます。そういった中で、確かにそのような意見もありましたが、そういった負担そのものがだめであるということではないと私は認識をしております。むしろ、国有財産処分という観点から、少しこの開発者負担ということをやらせるには工夫が必要かなと、そういったところを今まさに議論しているという段階でございます。
池田委員
 この四者協議を進めるに当たって、関東財務局の論理を組み立てるための報告書、民間の設計会社に委託したわけですけれども、そういう方向で財務省がどういうような利用計画案を地主としてつくってくるかというのは、まだまだ未定なわけですけれども、中野区が非常に大規模な負担をしなければいけないような計画ということに対して、財務省としてそれは見通しがないのではないかというふうに思えば、大幅に計画を切りかえてくるということだって、それは当然あり得る話なわけでして、非常にこの計画どおりに私も行くとは思っていないんですけれども、今後の四者協議の成り行きとして、この間は、2月から3月にかけては地方審議会にかけられるような体制も整うのではないかというようなことでしたけれども、その辺の見通しは、今現在はどういうふうに感じられていますか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 この四者協議会そのものが、これは財務省が主宰したものでございます。主宰たる財務省が、これは公式の発表として来年1月をめどに一応の結論を出したいということを言っているわけでございまして、参加している私どもとしては、それはそれで受けとめをせざるを得ないというふうに思っております。
 いずれにしましても、区としては、まさに公式な文書としてこういった要望をしているわけですので、これが実現できるように努力をしたいと考えてございます。
池田委員
 今後の中野区の財政的な負担の関連の中で、私は都市再生機構の出番というのはあるのではないかと思っているんですよ。都市再生機構は、予算もかなり潤沢に国から予定されていて、それを昨年度も十分消化をし切れていないという関係もあって、仕事をしたくてしたくてたまらないという状況を私たちは伺っておりますけれども、一括して処分をするという観点で行くときに、防災公園を三、四ヘクタールの一体的な緑地空間として置くということを杉並区と覚書で中野区は交わされていますけれども、そういう観点での利用計画に財務省がぐっと傾いたときには、これを処理する上で、都市再生機構が果たす役割が出てくる可能性が十分あるというふうに思っているんですけれども、そういう見通しなんかはお持ちですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 今のところ、都市再生機構側からこれをぜひともやらせてほしいというふうなアプローチはございません。都市再生機構は、昨年7月だと思いますが、独立行政法人に移行しました。したがいまして、それ以前、都市基盤整備公団の時代には、土地取得に関しては、これは半ば無条件で随意契約で土地取得ができる、国から取得ができるというふうなことでありましたが、独立行政法人になって以降はそれができません。1件ごとにどういった契約をするか協議するということになっております。
 したがいまして、そういった点では、以前より若干不利になっているかなというふうな感じがしております。また、都市再生機構自体も独立行政法人化したことによりまして、コストの面ですとか採算性、そういったものもかなりシビアに算定することも聞いております。そういった点で、そのような選択肢がないではないと考えておりますが、今のところ、具体的に都市機構としてやりたいというふうな話は来ておりません。
伊藤委員
 警察病院についてですけれども、過日の東京都の便りだと、警察病院の工事が始まりましたという記事が載っておりましたけれども、そういえば先月、大きな花をつけたのが大勢いて、起工式をやったのかなと思ったんですけれども、その後、最近は工事車両ですか、頻繁に出入りしているんですけれども、その起工式には中野区は参加したのか、しなかったのか、その辺のところをちょっと。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 起工式に中野区としてだれが参加したかというのは、私も把握はしていません。少なくとも私は参加しておりません。ただ、いついつ起工します、着工しますというふうな情報は、事前にはいただいているところです。
伊藤委員
 というのは、今やりとりを聞いていて、こんなことをやっていると、警大の跡地が終わったときに、中野区がかやの外になってしまうのではないかと、そういう心配があるんですよ。というのは、中野駅の駅舎についても、さっきやりとりがありましたけれども、杉並の高円寺の駅はビルがもう決まりましたよ。区の入る階数も決まったし、いろいろどんどん決まっていくわけですよ。やればできるんですよね、やる気になれば。それが何でできないのか、中野の駅舎だって35年前に、小峰柳多のときに、要するに中野の公会堂を4階か5階に入れてという設計までしたんですよ。そういうことは過去にあるわけ。今になって、またそれを蒸し返してやっているんだけれども、そういうことがいつまでも続いて、本当にでき上がったときにかやの外になってしまうような気がするんですけれども、その辺のところはどう思いますか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 私もその辺の過去の経緯は先輩から十分に聞いているところでございまして、ぜひとも今後はそういったことのないように努めたいというふうに考えてございます。
主査
 いいですか。

〔「進行」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行します。
 決算説明書315ページ、5項地区整備費、3目西武新宿線沿線まちづくり費について、御質疑ございませんか。
市川委員
 西武新宿線のいわゆる立体化というんですか、この問題については、一番初めにこの話が起きたのは、何を原因にしてこの話が進み始めたかというあたりは、どうとらえていらっしゃいますか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 この問題は、何十年前といいますか、本当に30年も、またその前からの大きな南北の交通コミュニティの分断、また5駅20カ所のボトルネック踏切の安全性が指摘されているところでございまして、中野区においては大きな重要な課題としてとらえてまいりました。その後、いろいろ歴史がございますけれども、委員の皆さんも御承知だと思いますけれども、平成5年に西武新宿線、いわゆる西武鉄道側から地下急行線複々線化計画の都市計画決定をしましたけれども、平成7年に西武の一方的な財政難、いろいろなことから事業化の延期を発表しましたり、その後、中野区としてのいろいろな関係者との協議、委員会を設けて、中野通り単独立体のアンダーパスとか、いろいろな案を提示したり、住民の方々と、また議会と一緒になって協議してきたという歴史がございます。
市川委員
 おっしゃるとおりで、その中にあった中野通りの踏切解消策が一つの起爆剤になってこの話が実は動き始めた。西武鉄道側も、それから東京都側も、地元の都議会議員の先生方の御協力もあって実際に動き始めた。当時、中野区は石井部長、大変御苦労なさって、中野通りのアンダーパス、いわゆる線路の下を環状七号線の野方駅のような形状で道路を下へ通すといったような案を提示したわけですが、桜並木の問題等が発生して、その反対に遭ってしまった。地元の大きな反対に遭ってしまった。そういうことから、再度、地下の利用はいかがなものかといったような話に展開していったわけですね。それで、この話が起きて、西武新宿線、いわゆる中井より西側、野方駅より東側のたしか2.4キロか2.7キロ、この区間を地中化しましょうといった中野通りを中心にした踏切解消策といったものからこの話は起きているんですね。
 ところが、期成同盟を昨年1月に立ち上げたということから、中野区内全線の地中化を目指していきたいといったような方向に話が発展していったという形になっているはずですね。私、ここでひとつ、どうも全体的な発展はいいんですが、やはり当初の話の出だしというものをまずしっかり踏まえていただきたい、こう思うんですね。要するに、これが期成同盟を立ち上げて全線だと言えば、それは費用は倍かかるでしょうし、何をやるにも事業計画を立てるにも、そういうものを、倍の時間を費やすことになるかもしれない。それがもしやして、中井より西、野方駅より東の範囲で話を進めていれば、もっと早くに実現をしたのではないのかといったような地元の声があるんですね。それがなぜ全区的な展開になって、事業年度が何かおくれていくような気配を感じているんだけれども、どうなんだろうかといったような、皆さん疑問というものを抱えているんですね。しかも、この中井駅から野方駅の間の新井薬師駅と沼袋駅では、既に勉強会等を立ち上げてまちづくりを真剣に考えていらっしゃいますね。あくまでも中野通りの踏切解消策を中心にした一環で生まれてきているんですね。
 野方駅の北口開設の問題も、今出始めましたよね。区の方も本当に本腰を入れてくださいましたね。そのようなことを考えると、まずどういう表現をするのかな、第1期というのかな、初期の段階の話をしっかりとまず踏まえた上で後段の話に移っていかないと、事業年度がどんどん先送りになってしまう。それこそ私たちには関係のない話だということが住民の中にはびこってしまうといったようなことになってしまっているわけですね。そういうことをどう考えていらっしゃいますか。まず、第1期があるべきなんだと。そして第2期なんだと、こういう表現がふさわしいかどうかわかりませんが、物をわかりやすく申し上げるためにこんな表現をしていますが、そのお考えを伺ってみたいなと思っておりますが。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 今現在の取り組みとしましては、委員御承知のように、さまざまな歴史がございました。東京都からも4案、中野通りを中心とするアンダーパス、また高架化、地下化等々の提案もいただいているところでございますけれども、区としまして、期成同盟を立ち上げる前後から全線地下化という方針を掲げて、都・国への要望もしていたという経過もございます。
 いずれにせよ、この高架化・地下化、全線というのか、区間限定とするのかということでございますけれども、一体となったまちづくりが課題であるということで、今、新井薬師・沼袋を先行し、野方、鷺宮、都立家政でも勉強会を今年度から開催しているところでございます。
 あわせて、東京都の方からいわゆる踏切対策基本方針というのが平成16年6月に出されました。この中で事業の対象区間としまして、一つには中井・野方駅間、もう一つの区間として野方・井荻駅付近ということで、2区間に分かれて提案をしております。いずれにせよ、中野区全域を対象にしているというようなことがございますので、今後この中野区のまちづくり案を受けとめて、東京都・国が事業の対象地域に考えていこうというような動きの中で、最初に東京都のいわゆる事前調査というのを私どもは期待しているわけでございますけれども、そうしますと、いろいろ構造上の設計とか、事業費の試算とか、そういう状況になってきたときに、また区としましてどういうような区間設定をしたらいいのか、望ましいのか、またさまざまな財政負担の中の状況等もかんがみながら判断をしていくのではないかなというふうに今のところは考えております。
市川委員
 連続立体交差というのかな、高架にすると、鉄道事業者の負担というのはうんと軽くなるんですよね。地下化にすると、鉄道事業者の負担がうんと重たくなってくるんですよ、財政の負担がね。いわゆる工事費用というのかな。その分、自治体に対して負担が、軽減が逆転してくるわけですね。それをあえて中井・野方間であるならばということで、西武鉄道がよしと言って、重たい腰を上げたんですね。やはりそこが起爆剤になっているんですね。当時、松本・川井両自民党の都議会議員、それから橋本議員、皆さんが一緒になって動いて、この問題が動き始めたんです。東京都の積極的な働きかけもあってですね。地元の中野区の皆さんがそういう声を上げたから、すべてが動いたということはもちろんのことですけれども。そこからスタートして、西武の重い腰が上がった。だから、期成同盟が悪いとは僕は言わないです。期成同盟はあってしかるべき大切な問題だと思います。大きな形の先々のまちづくりで大事なことなんですよ。けれども、やはり先ほども申し上げましたように、またうちの会派の幹事長が質問で申し上げていたように、スピード感のあるものというかな、スピード感のあるまちづくりというものも、まちづくりなんだから時間が幾らかかってもしようがないんですよといったような考え方でいたら、いつまでたってもなかなか実現できない。だから、やろうといった気になったところから仕上げていこうという気持ちでもって、何度となく足しげく通って、そしてその中から仕上げていくんだという気構えでもって、まずは中井・野方をやって、こうなるんだというものを見せていこうというような気構えというものが必要だと思うんですが、その点について、私どもの方から、これは要望ですが、要望しておきますので、今後もそういう気持ちを勉強会等立ち上げている皆さんによくお伝えしていただきたいと思います。
 さりとて、鷺宮の方向に向かう、野方から鷺宮間、井荻間のことをないがしろにしろということではございませんので、その点は誤解のないようにしていただきたい、こう思っています。
池田委員
 今の課長の答弁で、連立区間の野方・井荻間については、東京都はおおよその期間のめどを、何年から何年ごろというふうにいたしているんですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 東京都は、踏切対策基本方針の中では、事業年度とかそういうものは全く記載してございません。未定でございます。
池田委員
 わかりました、それは。では、中井・野方についての工事期間というんですかね、それはおおよそ何年ぐらいだろうと。私は10年と聞いた記憶があるんですけれども、工事を始めてですね。それから野方・井荻間についても10年と。野方・井荻間については、鷺宮で妙正寺川がくっついているので、工事はこの辺は難しいとか、そんなようなこぼれ話で聞いているんですけれども、そういうこともないんですか、正式には。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 平成14年の東京都からのいわゆる中野通りを中心とする4案というのがございます。そのときに示されたおおよその期間としまして、これは中井・野方間というふうに理解していただければ結構でございますけれども、おおよそ高架のときで8年、別に買収期間がまたプラスされると。それから、地下案でこのときは7年、あとアンダーパス案で7年ぐらいというようなことが示されてございます。私の知る限りでは、野方以西の工事期間については、特に認識してございません。
池田委員
 この委託仕様書を資料で出していただいたんですが、わかるようでわからない発注仕様書なんですけれども、既に報告書の概要版というのをいただいておるんですが、ここで例えば交通量調査なんかでミスって上を張りかえたりしている箇所なんかがあるんですけれども、そういう交通量調査なんかもこの調査の中でやったんですか。それとも、ほかの数字を利用したんですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 委託業者、早稲田大学でございますけれども、これは交通量調査も委託してございます。
池田委員
 これも成果物なんですけれども、概要版となっていますよね。本編は厚さでどのぐらいあるものなんですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 交通量調査の方がかなり分厚くて、ほとんどデータ集になってございますけれども、250ページ程度でございます。ほとんどデータ集でございます。それから、まちづくり編の方が88ページになっております。
池田委員
 これも先ほどの質問と同じなんですけれども、概要版100部印刷で、調査報告図書は50部で、さっきよりは多いんですけれども、これも今の市川委員の質問ではありませんけれども、私たちもそういう細かな数字についても関心を持っていますので、やはり会派に1冊ぐらいお届けいただいた方がいいのではないかと思うんですが、どうでしょうか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 お届けしたいと思います。
主査
 よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 では、進行します。
 決算説明書316ページ、6項都市整備部経営費、1目経営管理費について、御質疑ございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 では、進行します。
 ずっと前に戻りまして、3款区民生活費、決算説明書187ページから188ページ、4項地域生活支援費、3目住宅費について、御質疑ございませんか。
池田委員
 高齢者・障害者アパートの管理運営なんですけれども、最近、高齢者アパートの建てかえをしたいということで、居住者に説明がされているということを聞いているんですけれども、内容をちょっとお伺いしたいんですが。
岩井住宅担当参事
 高齢者アパート・障害者アパートでございますけれども、これはオーナーの方からアパートを借り上げて区民の方に提供していることでございますけれども、建てかえということではなくて、10か年の素案の中にも記載しておりますけれども、耐震性の問題であるとか、設備面の問題等の関係から、この事業については終了したいと。廃止をしたいという考え方をとっております。その考え方につきまして、居住者の高齢の方、障害の方たちに説明にあがっている、素案の考え方を説明しているというところでございます。
池田委員
 居住者には、具体的にどのような説明をされているんですか。
岩井住宅担当参事
 20年度末までにこのアパートにつきまして、高齢者アパート・障害者アパートについて、この事業については終了させていただきたいと。なお、入居者の方たちの転居先の問題につきましては、居住者の方と区が一緒になって転居先住宅を探していきましょうということでございます。また、転居先の確保につきましては、区内の不動産業界の方たちにも今現在相談といいますか、どのような区内の民間賃貸住宅の状況になっているかということについて情報を集めているところでございます。
池田委員
 私が住んでいる大和町には、障害者アパートを含めて5棟あって、いろいろ話を、居住者の方から話が入ってくるんですね。やはり一番心配なのは、どこか遠くに行かされては困ると。お医者さんの問題がまずありますね。例えば、大和町の保育園の裏の、大和保育園の裏の八方荘などは、半分は90歳以上の女性ですから、あとの半分は最近入れかわりで入ってきた比較的若い男性ですけれども、本当に高齢者が、元気な高齢者ですけれども、多いわけですよね。しかし、皆さんほとんど病院・診療所にかかっていると。まずお医者さんとの関係がある。それから、あそこは近くに若宮高齢者会館があって、あそこのおふろが利用できるんですね。高齢者アパートはおふろがありませんから、おふろが遠くなっては困る。それから、やはりもう30年近く皆さんお住まいになっていますから、居住者同士で仲よくなっているわけです。みんなばらばらにされては困るというようなお話を聞いているんですが、そういう点は考慮されていますか。
岩井住宅担当参事
 転居先は、あくまでも基本的には民間の賃貸住宅を考えているところでございます。当然、居住者の皆様は、一番早い高齢者アパートですと昭和50年に開設いたしましたので、最大で30年近くたっております。そういう中で、今、池田委員がおっしゃいましたように、居住者同士の交流が深まっているであるとか、地域の一定の機関と申しましょうか、施設との間でのつながりが深くなっているということも我々としては認識しているところでございます。
 一方で、民間の住宅を確保するに当たっては、一定の限界というのは、当然意識はせざるを得ないと思いますけれども、できるだけその辺の居住者の皆さんと協力といいましょうか、お話を伺いながら、区としての努力というのはしていきたいというふうに思っております。
池田委員
 先に聞くべき質問だったんですけれども、一番最初にできたのが大和町四丁目の白馬荘なんですね。その次にできたのが八方荘ですね。それから、丸山の方にもできたのが早かったのかな。結構、大和町地域のは早くできたアパートなんですけれども、これは建築基準法上の木造住宅の耐震性という点から言うと、どうなんでしょうか。
岩井住宅担当参事
 当然、昭和56年以前の建物ということが主な建物でございますので、耐震性の問題につきましては、一定の現状での対応からすれば心配な部分があるというふうに我々は認識しております。そういうふうなところで、また設備の面でも、今ある意味ではおふろの問題もありましたし、それから外階段ということで、なかなか居住者の皆さんも高齢化していく中で、住まうことについて若干困難が生じている、さまざまなことがございます。そういうことで、今回このような一定の考え方を整理いたしまして、素案として提案しているところでございます。
池田委員
 そういうことで、耐震上問題があるというのは十分理解できるんですけれども、しかし、このタイプの高齢者アパートというのは、当時としては相当先進的なもので、全国的に新聞などでも取り上げられたような施策のもとにつくられたアパートなわけですね。今現在、9棟だったかな、たしかあるはずなんですが、廃止をするとなると、その9棟を順次やめていくということになるんでしょうけれども、9棟分、1棟平均10人ぐらいでお住まいですから、100人近くの方がそういう施設からでなければいけない、また今後はそういう施設はなくなるわけですね。とすれば、やはり代替として高齢者福祉アパートなどをかわりに建てて、そういうところに移っていただくとか、あるいは今後予測されるそういう対象者のためにそういう枠はつくっておくとかということが行政の継続性からいっても大事なのではないかと思うんですけれども、そういうのはないんですか。
岩井住宅担当参事
 高齢者アパート9棟、障害者アパート3棟、合計12棟で110人程度の方が現在お住みになっているわけでございます。そういう方たちの転居先の確保ということが重要な課題であろうとは思っております。ただ、もう一方で、今、委員の御質問の中にもございましたが、高齢者福祉住宅も区内に8棟あるわけですけれども、その空き家の募集をする際には、やはり10倍以上の、言ってみれば高齢者アパート・障害者アパートに入っていない方のそのような需要もかなりございまして、そういう方たちの対応についても、我々は努力していかなければいけないという一方の課題もあるわけでございます。
 そういう中で、高齢者アパートの居住者の方に対する転居先という問題につきましては、今後これは来年度の予算対応ということも一方ではあるわけでございますけれども、転居先住宅について民間住宅への確保という部分と、それから一定の従前家賃と転居先家賃との差額について、今後区としてどのように考えていくかというようなことも含めて、これから検討していく必要があろうというふうに思っております。
池田委員
 やはり高齢者の住宅対策としては、区が借り上げであれ何であれ、そういうアパートを持つということは、大事なのではないですか。施策の安定性という面からも、個別の大家さんから個別に部屋を借りてあてがうということよりもずっと大事であると思うんですね。区の管理だって、ずっと楽なわけですから、やはりこれはスクラップしたらそのままでいいという、そういう施策ではありませんので、高齢者福祉住宅について、今後目標値を掲げて努力する必要があるのではないかと思うんですよ。最近、高齢者福祉住宅の建設がほとんどなくなってきていますよね、以前のようにはかばかしく進んでいない状況が一方ではあるわけですけれども、これはもう少しオーナーにもメリットがあるような施策に転換すべきではないかと思うんですね。やはり商売と言うとあれですけれども、かなり福祉的なそういう意欲を持たれてオーナーの方にお宅を、住宅を提供していただけるわけですけれども、やはり社会通念上、それだけのメリットがあるような、そういうものも加味していかないと、なかなか建たないと思うんですよね、こういう時代ですから。その辺もぜひ考えていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
岩井住宅担当参事
 これまでの高齢者福祉住宅などにつきましては、区が一括して借り上げをいたしまして区民に提供すると。ある意味では、なかなか空き家ということはございませんけれども、空き室についてもすべて補償して実施していたというところでございます。今後、10か年の中では、高齢者向けの住宅の誘導ということを一つの項目として掲げております。これについては、民間のオーナーの方に建てていただくと。建てていただくに当たっては、一定の整備費の助成であるとか、入居される方への家賃助成みたいなものは考えておりますけれども、区が一括して借り上げてというこれまでの手法とはちょっと形態は変わりますけれども、高齢者向けの住宅の誘導等については、十分意識した10か年計画の素案ということになっているところでございます。
主査
 よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、進行します。
 決算決算書193ページ、5項みどりと環境費、2目地域緑化費について、御質疑ございませんか。
池田委員
 総括質疑で生け垣等の助成についての施策の転換がなされるかのような答弁を聞いたような気がするんですけれども、地域緑化という中では、やはりそれなりの役割を果たしているわけですけれども、その辺はどういうふうにお考えになっているんでしょうか。
野村公園・道路担当課長
 生け垣助成につきましては、たしか昭和55年、1980年ぐらいから開始した事業かというふうに思っております。昨年度末までに生け垣並びに植樹帯の設置の助成ということでは、約4.2キロ、4,200メートル程度の助成実績がございます。これは中野の緑を創出していくという中では、それなりの実績があったかと。それから、ブロック塀等の除去によりまして、防災上にも大きな寄与をしているかというふうに認識しております。
池田委員
 東京都の平成12年の緑の基本計画というのがありますけれども、その中に延焼に生け垣がどれほど役に立つかという実験の結果が出ているんですよ。それによりますと、珊瑚樹、珊瑚樹というのは高させいぜい3メートルぐらいしき行きませんね。平和の森の周辺にも大分植えてありますけれども、ですから2階の高さ、5.5メートルぐらいには全然及んでいないわけですよ。であるにもかかわらず、その実験によると、高さ3メートルの珊瑚樹は完全に2階建ての木造家屋を火から守るんですよ。珊瑚樹がないところは延焼してしまうんです。ですから、そういう意味では非常に珊瑚樹などを中心とした燃えにくい生け垣づくりというのは、今後の課題としてあると思うんですよね。防犯上も生け垣の有効性というのは既に証明されているわけですから、4.2キロやったからと満足するということではなく、やはり新しい課題、緑化と防災という点に踏み込んだ助成の方向というのを打ち出す必要があるのではないでしょうか。
野村公園・道路担当課長
 今、委員から御指摘いただいた点につきましては、まさにそうなんだろうというふうに思っております。生け垣の効用は重要なものだと認識しております。ただ、今後の緑化の進め方について、助成という方法だけでよろしいのか、一方で新規の建設ですとか、開発行為につきましては、緑化計画書をお出しいただいて、やはり同じように生け垣なり植樹帯、こういったものの設置をお願いしているところで、こちらの方の実績もかなり上がってきていると認識しておりますので、そういったことも踏まえて総合的にまちの緑、それから防災、あるいは景観、京都議定書等々の環境の問題、これらに対処できるような緑の育成というのを心がけていきたいというふうに思っております。
池田委員
 新築の場合には、比較的お金を出しやすいんですよね。移転したり新築したりすると、家具まで取りかえてしまう人が結構いるではないですか、十分使える家具があるのに。そういうふうに日本人は、案外そういうものを振る舞ってしまう方なんですよね。だけれども、既にあるもの、ブロックを壊してわざわざ生け垣にしようというのは、これはなかなかできないものなんですよ。そういう家が山と残っているわけですから。そういうところを生け垣助成という形で、ブロックから生け垣に変えていただくということの上では、やはり生け垣助成というのは、ちょっと最近宣伝も足りないと思うんですね。もっと積極的に宣伝してやっていただければ、まだまだ緑化の上での効用の価値は大きくあるというふうに思うんですけれども、新規で建てる方も、それは大事にしなければいけませんけれども、今あるブロック塀を生け垣にというのは、やはり大事なのではないでしょうか。
野村公園・道路担当課長
 昨年度の実績がかなり、それまでの年次に比べますと下がっております。この辺、反省点でございますが、環境と緑ということで区民生活部の方で昨年度1年間事業に取り組んでまいりました。確かに、今おっしゃられたような広報等の不足というのもあったやに聞いております。今年度につきましては、また再び私どもの方でこういった施策の宣伝というのを重点的に取り組んでいるところでございます。
主査
 よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、次に一般会計歳入質疑に入りたいと思います。
 一括して審査を行います。質疑に当たっては、歳入決算説明書補助資料のページによりましてお願いいたします。
 質疑はありませんか。
江口委員
 1点だけ、20ページ、最後のページの中野新橋駅自転車駐輪場物件移転補償金というのは、どういうことだか教えてください。
尾﨑土木担当課長
 中野新橋の自転車駐輪場をつくるに際しまして、河川改修で東京都の方に河川通路用ということで用地を売却しております。そこにありました管理室、ボックスがありました。それを移転させる経費として、雑入で受けているものでございます。
いでい委員
 補助資料の2ページの道路占用についてお伺いしたいんですけれども、先日の総括質疑の中で、我が会派の山崎議員の方からも質問があったと思うんですが、道路占用について、料金の設定なんですけれども、これは23区全く共通という認識でよろしいんでしょうか。
尾﨑土木担当課長
 現在のところ、23区統一の料金で運用しております。
いでい委員
 もちろん銀座の鳩居堂前とかという路線価の目安になるところとかもあると思うんですが、あそこには実際、電柱とかありませんけれども、地下を、道路の下を使ってライフラインがすべて入っていると思うんですが、中野区の一番の地価が高いところといったら、この近辺だと思うんですけれども、その区その区独自で徴収していくという方向性はありますか。
尾﨑土木担当課長
 これについては、23区の中でも特に中心にある区です。千代田とか港、あるいは中央区もそうかと思いますけれども、基本となるのは固定資産税評価額の評価がえのときに、この占用料の算定をしております。翌年度改定という手順になるんですが、千代田区と周辺区の価格は相当な違いがあるというのは事実です。そういったことから、先ほど申し上げた中心区の方から独自の占用料の設定ということも考えられないかというような御意見が出されております。
 そこで、前回の改定では、23区統一で占用料の設定をいたしましたけれども、一応課題として、今後どういう形で占用料を設定していくか検討することになっているところです。
主査
 他に質疑ございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 他に質疑がなければ、以上で当分科会分担分についての質疑はすべて終了したことになりますが、全体を通して質疑漏れはありませんか。
池田委員
 292ページの東中野駅前広場整備基本計画作成及び基本設計委託というところなんですけれども、資料をお願いしまして、カラー刷りの東中野駅の環六を含めた図を出していただいたわけですけれども、ここに検討対象エリア軌道上空約700平方メートルとありますけれども、ここの部分、破線で囲んだ部分は1の部分になるわけですか。
服部都市整備部経営担当参事
 292ページの東中野駅前広場整備基本計画の委託調査の関係の資料とはまた別に要求資料がございまして、駅前広場整備検討の平面図、そういうところでこれをお出ししてございます。なお、委託調査の中の1項の、いわば全体のまだ検討過程でございますので、この検討平面図のところが全体よくわかりますし、これを基本設計委託の中でも描いてきてございますので、お出しした経過でございます。
池田委員
 1,491万円ですから、かなり大きな設計委託なんですけれども、これは成果物はどういうふうになっているんですか。
服部都市整備部経営担当参事
 今般、この東中野駅前広場整備の委託の項目を説明させていただきたいと思ってございますけれども、今、資料17がございますけれども、それは一端でございますけれども、駅前広場並びに地下駐輪場の検討、また今般、議会の方でもさまざま御論議いただいてございます上空活用、線路上空の活用の検討、またそこに図柄は描いてございませんけれども、ちょうど西口のすぐ向かいに南側街区がございます。その南側街区の整備の検討、そういった三つのエリアの検討を今回の広場委託の調査の中でさせていただいて、基本的にはきょうお示ししてございますJRとの協力を得ながら、上空活用も図ることができる、また今後の検討でありますけれども、南側街区につきましても検討を図っていくという方向でのまとめをしてございます。検討の範囲としてはそういったところで検討したものでございます。
池田委員
 これは、報告書としてはまとまっていないんですか。
服部都市整備部経営担当参事
 まとめてございます。私どもの方の検討にかかわります項目としてまとめてございます。分冊してございます。
池田委員
 私は東中野の方はよくわからないので、何とも言えないんですけれども、この絵を見ただけでは、具体的にどういうふうになっているのかな、どっちがスロープになっているのかなとか、いろいろ考えたわけですが、結局よくわかりませんでした。これも、やはり1,500万円もかけた報告書なんですから、会派に1冊あたりは、特にJRの駅舎の改築に伴う報告書というのは重要なものですので、これは配付していただきたいと思うんですが、いかがですか。
服部都市整備部経営担当参事
 今般、いわば区の方でさまざまな検討を行うところでこういった調査委託をしてございます。先般の要求資料の中で、これは委員の方からも駅広全体の動きがわかる資料をというところで、現在、全体の構想図をまだ描いてございませんので、こういった現在進行形でございますけれども、検討対象エリアとして検討平面図をお配りした経過でございます。
 なお、今、委員の方で御指摘、御質問されてございます成果物の関係でございますが、大変ボリュームが大きいところでございます。また、概要版もつくってございませんけれども、必要なところにつきましては、他の関係の資料の取り扱いもそうでございますけれども、若干時間をいただきまして、必要なところにつきましては御提供したいと思ってございます。
主査
 よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 以上で認定第1号の当分科会分担分の質疑をすべて終結したいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 御異議ありませんので、認定第1号の分担分につきまして、すべての質疑を終結します。
 次に、意見についてですが、意見がある場合は、会派名を明記し、明日、10月7日正午までに文書で事務局へ提出するようお願いいたします。
 次回の建設分科会は明日、10月7日午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。
 以上で本日予定していた日程はすべて終了しますが、委員から何か御発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、以上で本日の建設分科会を散会いたします。御苦労さまでした。

(午後3時06分)