平成16年03月16日中野区議会建設委員会(第1回定例会)
平成16年3月16日 建設委員会
中野区議会建設委員会〔平成16年3月16日〕
建設委員会会議記録
○開会日 平成16年3月16日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時02分
○閉会 午後4時50分
○出席委員(7名)
伊東 しんじ委員長
来住 和行副委員長
はっとり 幸子委員
山崎 芳夫委員
こしみず 敏明委員
佐伯 利昭委員
伊藤 岩男委員
○欠席委員(1名)
市川 みのる委員
○出席説明員
環境部長 寺部 守芳
環境消費生活課長(環境部長事務取扱)
資源循環推進課長 大杉 規子
清掃事務所長 遠山 幸雄
都市整備部長 石井 正行
まちづくり調整担当部長 那須井 幸一
都市計画課長 服部 敏信
まちづくり課長 久保田 浩二
住宅課長 高野 祐二
指導課長 遠藤 由紀夫
建築課長 秋元 順一
道路課長 尾崎 孝
交通対策課長 登 弘毅
公園緑地課長 大谷 則章
○事務局職員
書記 荒井 勉
書記 吉田 哲郎
○委員長署名
○審査日程
議案
第30号議案 中野区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例
第31号議案 中野区立公園条例の一部を改正する条例
第32号議案 中野区立妙正寺川公園条例の一部を改正する条例
陳情
(新規付託分)
第 4号陳情 都市計画道路補助133号線(中杉通り)の鷺ノ宮駅以南、杉並区境までの事業化 計画路線に反対することについて
第12号陳情 プラスチック製容器包装回収事業の中止を求めることについて
第15号陳情 中野区指定保護樹林第9号を保護し都市計画道路補助133号線の事業化を見直す ことについて
第20号陳情 レジ袋削減に関する事業を求める意見書を提出することについて
所管事項の報告
1 「プラスチック製容器包装回収事業」試行結果について(資源循環推進課)
委員長
定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。
(午後1時02分)
委員長
初めに、ただいま傍聴の希望者の方が15人を超えておりますので、これを許可することにご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、さよう決します。
なお、傍聴者の方にお願い申し上げます。席に限りがございますので、譲り合っておかけいただけたらと思います。
初めに、本定例会における委員会の審査日程について御協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時02分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時03分)
それでは、本定例会における委員会の審査日程についてお諮りいたします。
本定例会では、常任委員会の日程が三日間設けられております。本委員会には、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査すべき案件があります。そこで、1日目は議案と新規陳情の審査を行い、二日目は継続審査の陳情審査と所管事項報告、所管事務継続調査について、三日目は審議の進みぐあいにより改めてお諮りしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、さよう進めます。
なお、審査に当たっては、5時を目途に進めたいと思います。
また、3時ごろに15分程度の休憩を入れたいと思いますので、よろしく御協力お願い申し上げます。
では、議事に入ります。
第30号議案、中野区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例を議題に供します。
理事者の補足説明を求めます。
尾崎道路課長
第30号議案、中野区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例の補足説明をさしていただきます。
現行の道路占用料は、平成13年4月1日から施行されております。
道路占用料は、固定資産税評価額を基礎に算定しております。昨年3月、この固定資産税の評価替が行われました。今回、新たに改正された固定資産税評価額を占用料に反映させるため、改正を行うことといたしました。
別表、第2条関係の占用料を改正し、一部項目を追加するとともに、この3年間で法律が改正されたことにより、条文の文言を整理することにいたしました。
それでは、具体的に改正点を御説明申し上げます。
中野区道路占用料等徴収条例新旧対照表(資料2)をごらんいただきたいと思います。
まず、第3条、占用料の減免についてでございます。第1項は現行どおりでございますが、この第1項の規定は、道路法第35条に規定する事業ということで、これまで郵便その他国の行う事業を減免の対象にするというものでございます。しかし、御存じのとおり、郵便事業が郵政公社の業務となり、法が改正されましたので、それに従い、新たに第2項として、簡単に言えば、郵便ポストを減免の対象にする旨規定したものでございます。
また、現行第2条の日本鉄道建設公団は、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に名称が変更になりましたので、第3号として正しい名称を規定し、以下、現行の規定を1号ずつ繰り下げております。
次に、別表の関係について御説明申し上げます。
条例第2条で「占用料の額は、別表の定めるところにより算出した額とする」しております。新旧対照表を1枚お開きいただきたいと思います。
占用料の改正案を示しております。占用料の算出方法については、政令に基づく算定式で積算しております。つまり、固定資産税評価額から道路の土地価格を導き出しまして、それに使用料率、占用面積、修正率を掛けて算出しております。これとあわせまして、公共料金への影響を考慮いたしまして、現行占用料の1.2倍の額や、国の通知で一部の占用物件については、国道の単価の2倍を上限額とした上で、これら算出額のうち一番低い単価を従前から採用することにいたしております。
このような方式により、今回も23区が統一して単価、時期とも同一の方針で改正するものでございます。その結果が、別表に示された改定案の額になります。例えば、表の最初のところでございますが、「第一種電柱」というふうな項目があると思います。現行の占用料は、1本につき1年で3,810円でございます。その1.2倍の額は4,572円になります。一方、政令に基づく積算額、先ほどの政令の算定方式を使いますと、7,732円という額になります。さらには、国道の2倍の額は、この電柱につきましては適用されませんので、結局、4,572円が採用されて、端数切り捨てで4,570円という額の改定になります。
以下、同じような形でこの改定案をつくってございます。
なお、国道の2倍の上限額が適用されるのは、この電柱がある欄の下から2番目、広告塔と、次のページの施設や物件が対象になります。
今回、地下の下落もあり、国道の2倍の額が他の積算額より低い額になることはありませんでしたので、その旨申し上げておきたいと思います。
さらに、従来から大商業地のある8区を1級地、それ以外の中野区を含めて15区を2級地としておりまして、一部の占用物件については、それぞれ商業地の道路価格を算定の基礎にしておりますが、3ページで見られるように、今回、2級地においては改正案の占用料が現行の占用料を下回る、そういった場合が生じております。
続きまして、3ページ目、中ほどにある施行令第7条第2号に掲げる工事用施設及び同条第3号に掲げる工事用材料置き場、そこの欄でございますけれども、若干改正の内容について説明をさしていただきます。
表では、板囲、足場その他の工事用材料置き場、詰所・危険防止施設--これは落下物の防護用の施設をいいます。占用物件を3区分としておりますが、これまでこのような区分はしておりませんでした。一括して占用料を定めておりました。しかし、現実には板囲、足場、その他の材料置き場等危険防止施設につきましては、施行規則で減免の適用をしております。現行1平方メートルにつきまして、1年で1万6,400円の占用料を板囲、足場、その他の工事用材料置き場につきましては7,560円、危険防止施設につきましては2,420円、そういう額で減免しております。特に、足場等につきましては、申請も多いことから、占用物件を区分しまして、減免後の占用料を正式な単価として今回明記することといたしております。
それから、最後になりますけれども、附則について申し上げたいと思います。
この改正条例の施行時期につきましては、本年4月1日を予定しております。また、先ほどの法が改正になったことによる文言整理でございますが、3条関係につきましては公布の日から施行をいたしたいと思います。
あわせまして、施行日の前日までに占用許可を受けている者のうち、当該占用の許可が1年以内のものにかかる占用料の額につきましては、なお従前の例によることとしております。これは現行の占用料を適用するというものでございます。
以上、本議案につきまして、補足説明を終わらしていただきます。
委員長
ありがとうございました。
本件に対しまして、質疑ございますでしょうか。
伊藤(岩)委員
今の御説明で、23区共通ということで、これは区道に限ると思うんですけれども、私道についても準じて上がるんですか。
尾崎道路課長
私道につきましては、全くここで想定するものではございません。
委員長
他に質疑ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ほかに質疑がなければ、取り扱いを協議したいので、委員会を休憩いたします。
(午後1時14分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時15分)
30号議案に関しまして、質疑はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他になければ、質疑を終結いたします。
次に、意見の開陳を求めます。意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
意見がなければ、意見の開陳を終結いたします。続きまして、討論をおこないます。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
討論がなければ、討論を終結いたします。
お諮りいたします。第30号議案、中野区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、さよう決します。
以上で、30号議案、中野区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例の審査を終了します。
次の議案に入る前に、審査の進め方につきまして協議したいために、委員会を休憩いたします。
(午後1時16分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時17分)
第31号議案と第32号議案は一括で審査を行い、採決は個別に行うことでご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、さよう決します。
では、第31号議案、中野区立公園条例の一部を改正する条例及び第32号議案、中野区立妙正寺川公園条例の一部を改正する条例を議題に供します。
理事者の補足説明を求めます。
大谷公園緑地課長
それでは、第31号議案、中野区公園条例の一部を改正する条例及び第32号議案、中野区立妙正寺川公園条例の一部を改正する議案について、一括して補足説明をいたします。
改定理由でございます。区立公園における占用料につきましては、平成15年度固定資産税評価替により見直しを行った結果、固定資産評価額を基礎としまして、評価替に算出した現行占用料との間に格差が生じたため占用料等の改正を行い、受益者負担の適正化を図るのでございます。また、あわせて、用語の適正化を図るものでございます。
それでは、中野区公園条例の一部を改正する条例について、新旧対照表(資料3)に基づき御説明いたします。
改正案が左側にありまして、現行が右側になっています。
第3条のところ、行為の制限というところでございます。ここの5号、「指定した場所以外の場所へ車馬等を乗り入れ又はとめておくこと」というこの「車馬等」を「車両」に改めるというものでございます。これは、土地公園法施行令で用いられている「車両」に改めるというものでございます。
別表1は改定なしでございまして、別表の第2、公園の占用料でございます。これにつきましては、改定額につきましては、平成15年度、23区の平均固定資産税評価額に使用率を乗じまして、1平米当たりの公園占用料884円--これは23区統一でございます、を算定した額に、それぞれの企画とか内容、要件等の数字を乗じまして、積算額としたものでございます。それと、現行1.2倍のどちらかいずれ低い方を改定額とするものでございます。
ここでは一応、電柱、標識等につきましては1,012円現行がございますけれども、今回、改正ということで1,193円になっています。それにつきましては、積算を行った結果、現行に1.2倍したよりも安い方をとったというものでございます。
以下、同様でございます。
それから、上から2行目のところに「郵便差出箱」と現行ございます。これが、改正案では「郵便差出箱及び信書便差出箱」でございます。これは何かと申しますと、民間事業者による信書の送達に関する法律の施行に伴いまして、占用種別の項目中「郵便差出箱」を「郵便差出箱及び信書便差出箱」に改正するものでございます。
〔「どこなの」と呼ぶ者あり〕
大谷公園緑地課長
現行のところの右側に「郵便差出箱」とありまして、左側の改正案のところに「郵便差出箱又は信書便差出箱」、「又は」ではなくて「及び」ですね。
〔「訂正なの」と呼ぶ者あり〕
大谷公園緑地課長
訂正でございます。「及び」ということで、これは後ほど修正が来ていまして、「又は」ではなくて「及び」にしてくださいという修正が来ています。
再度言いますけども、現行で「郵便差出箱」となっているところを、改正案では「郵便差出箱及び信書便差出箱」でございます。
以下につきましては、現行額、積算額の安い方をとっていまして、左の方の改定額になっております。
附則でございます。この条例は、平成16年4月1日から施行するものでございます。ただし、第3条5号の改正規定及び別表第2(郵便差出箱の項の改正規定、郵便差出箱の次に「及び信書便差出箱」を加える部分に限る)は、公布の日から施行するものでございます。
失礼しました。
ちょっと訂正をおわび申し上げます。
先ほど、「及び」ということでしたけども、これは間違いでございまして、「又は」で正しいものでございます。
委員長
課長、確認します。「及び」じゃなく、原文どおり「又は」でいいんですね。
大谷公園緑地課長
はい。この原案どおり「又は」ということで、おわび申し上げます。
委員長
じゃあ、説明を続けてください。
大谷公園緑地課長
この条例の施行の日の前日まで、占用の許可を受けている者のうち、当該占用の期間が1年以内のものにかかる占用料の額につきましては、なお従前の例によるものでございます。
次に、規則でございます。この規則につきましては、今回は条例改正ということで、現段階では案でありまして、条例改正を受けまして対応するものでございまして、条例改正と同様な算定方法で考えているところでございます。決まりましたら、また、改めて御報告申し上げたいと思っております。
次に、中野区立妙正寺川公園条例新旧対照表(資料4)でございます。これも基本的には、中野区の区立公園条例と内容は同じでございます。使用料、現行との変更につきましては、1.2倍ではなくて、積算の方の安い額を採用したというものでございます。
真ん中ほどのところに「郵便差出箱又は信書便差出箱」ということで改正しております。
これにつきましても、この条例は平成16年4月1日から施行するものでございます。ただし、別表(郵便差出箱の項の改正規定、郵便差出箱の次に「又は信書便差出箱」を加える部分に限る)は、公布の日から施行するものでございます。
この条例の施行日の前日まで、使用または許可を受けている者のうち、当該使用または占用の期間が1年以内のものにかかる使用料の額については、なお従前の例によるものでございます。
委員長
ありがとうございました。
本件に対して、質疑ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、取り扱いを協議したいので、委員会を休憩いたします。
(午後1時27分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時27分)
31号議案、32号議案に関しまして、質疑はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、質疑を終結いたします。
次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
意見がなければ、意見の開陳を終結します。
次に討論をおこないます。討論はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、討論を終結いたします。
お諮りいたします。第31号議案、中野区立公園条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、さよう決します。
続きまして、第32号議案、中野区立妙正寺川公園条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、さよう決します。
以上で第31号議案、中野区立公園条例の一部を改正する条例及び第32号議案、中野区立妙正寺川公園条例の一部を改正する条例の審査を終了します。
続いて、陳情の審査に入ります。
第4号陳情、都市計画道路補助133号線(中杉通り)の鷺ノ宮駅以南、杉並区境までの事業化計画路線に反対することについてを議題に供します。
本件は新規付託ですので、書記に朗読させます。
書記
〔陳情文書表朗読〕
委員長
本件につきましては、331名分の署名簿が提出されておりますので、御承知おきください。
委員会を休憩して、陳情者の方の補足資料と補足説明を受けたいと思いますが、ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時31分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時52分)
本件に対して、質疑ございますでしょうか。
佐伯委員
都の方針案が発表以来、1月30日までに意見をお寄せくださいということだったわけなんですけども、東京都の方には何件ぐらいの意見、どのような意見が寄せられたかというのは承知されているでしょうか。
服部都市計画課長
これもちょうど私の方で、先ほどもお二人目の方の御説明にありましたけども、説明会を中野区内で2カ所行いました。その場合に、あわせまして、その場で十分に御発言できない場合も含めて、東京都がパブリックコメントを行う旨のお話をさせていただきました。1月末までということでお話しさせていただきました。実は、私の方に細かい数字持ってございません。後ほどこちらから御説明する場面と思っていましたけども、明日、東京都と特別区が合同して公表という段取りでございます。その段階で具体的なパブリックコメントの全体の件数、それが出てまいります。したがって、現段階、私の方でこの段階で一定数のパブリックコメント、先ほども当然その説明会等、これは中野区役所とたまたま会場の関係で鷺宮地域センターを使わせていただきました。その場面で出ました御意見も含めて、区としては責任持って都に送っていますので、一定数の意見としては都に集まってございますが、総数、現段階持ってございません。
佐伯委員
あした公表されるというのは、パブリックコメントで寄せられた意見、そういったものについて東京都から発表があるということなんですか。
服部都市計画課長
明日は、整備方針の公表、同時にまた、今、委員の質問があります都民意見といいますか、中野区では区民意見でございますけども、そのパブリックコメントの要旨、それに対する都並びに特別区の考え方、それを同時に公表する内容でございます。
佐伯委員
そうしますと、1月に説明会があったときにその意見を寄せてもらって、3月中に都の方の方針案の案が取れて正式な案として出てくるというようなお話だったんですけど、そうすると、明日、正式な案として出てくるという認識でいいんですか。
服部都市計画課長
昨年から少し振り返りますと、これは検討は一昨年から始めてございまして、昨年の3月に今後の都市計画道路の整備の基本の考え方、いわば中間まとめ、先ほども冒頭の方の御質問で出たところでございますけども、中間のまとめをしてございます。その際にも、広く都民に向けてパブリックコメントということでいただいてございます。それをまず一たんやらしてもらいました。それぞれのパブリックコメントを踏まえながら、また学識の専門家のアドバイザー委員会等という検討の場面とか、あるいは都と特別区の合同の検討会、そういう経過を経まして、昨年の暮れに整備方針案をまとめた経過がございます。それで、2回目のパブリックコメントを先ほどの、私が今お答えしたところですけども、1月末までのパブリックコメントということで、2段階に分けまして都民の御意見を賜り、それを参考にしてまとめてきた。それが現在でございます。
佐伯委員
それと、もう1点だけ確認なんですけども、総括質疑の中で、服部参事の方からの答弁の中で、議会の質疑の中で「バイパス」という言葉が出てきて、これはバイパスじゃないんだというような答弁があったと思うんですけど、ちょっとその辺の認識を一致させておきたいんですけども、どういう……。
服部都市計画課長
先ほども、お二方のペーパーにもその旨書いてございますので、私の方もこの場で訂正をお願いしようと思っていたところでございます。前回といいますか、今定例会中の総括質疑の方でも、久保議員の御質問にお答えしている形で、バイパスの扱いについて、こう答えてございます。「そもそもバイパスにつきましては、都市の中心市街地を避けて、通過交通を処理する機能を持つ道路でございまして、この場合、バイパスという概念ではございませんで、新たに道をつくる新道というのが正しい概念でございます」。その旨お答えしてございます。
伊藤(岩)委員
参考のためにお聞きしたいんですが、この道路の事業決定したのはいつごろだったのか。最初のときは、現在の中杉通りを拡幅するという話だったと思ったんですが、このバイパスになったのはいつごろなのか。それをちょっとお聞かせいただきたい。
服部都市計画課長
今、伊藤委員の方の関係で、事業決定というところまではまだ至ってございません。計画決定というところでは、昭和41年、都市計画決定をしてございます。都市計画道路として、今の新道、南側新道といいますか、そういう決定をしてございます。先ほどもお二方目の区民の方の御説明もありましたけども、この昭和41年の都市計画決定に関わりまして、当然、都といたしましても、中杉通りの整備のありよう、さまざまな検討をしてございました。私ども、その後伺ってございますのは、既に当時決まっておりました都市計画道路とか、あるいは既にありました狭い道路といいますか、そういった細街路を生かしながら、市街地化の進捗に合わせながら判断して、今の北側、現在の道路というか、南側におきましては新たに新道をつくるといいますか、そういう方向で決まったと認識してございます。
なお、この辺の既に決定しておりました都市計画道路は、先ほども二方目の表明にもございましたけども、昭和22年に、当時都市計画決定されました道路を、八幡神社の横はそれを活用して、その道路の前提としたと認識してございます。
来住委員
二、三点お伺いしますけども、まず、この整備方針案が出されて、委員会でかつて配っていただきましたので、この案の中で、例えば日暮里だとか谷中地区、こういうところの町並みということで、都市計画の見直しいうことの事例として紹介があるんですけども、この辺はどういうことを計画されたものをこういう事例として見直す基準になったのかというところをまず。中野区のことではないんですけども、この計画案の策定の過程の中で議論があったことだと思うんですけど、いかがでしょうか。
服部都市計画課長
今回、この都市計画道路の整備方針を基本的に定める前提で、都市計画道路の位置付けを昨年3月の中間まとめではまとめてございます。この辺につきましては、都市を形成する最も基本的な都市基盤の施設であるという認識でございまして、まとめてきました。それで、今の委員の方の御質問ありましたように、片方では、優先的に整備すべき路線の選定の考え方、どういうデータ、あるいは指標に基づきながら整備していくのか。あるいは、片方では、長年にわたって未着手になっている区間、あるいはその後、状況変化の中で、それをどう扱うかといいますか、その二つの目線でまとめてきた経過がございます。そこで、今の都市計画の見直し候補といいますか、幾つか路線が挙がってございました。その辺の見直しを行い、結果として今回の都市計画道路の優先すべき路線の中の反対といいますか、片方の見直しを行う路線では、中野区にはそういった該当の路線はございませんけども、都市計画を見直すのが最も望ましい、適切だという判断をした経過で、合計5路線、中野区外の、東京都内では5路線というところで判断した経過でございます。その前提としては、交通の渋滞の緩和の貢献度合い、都市再生あるいは拠点整備の推進、都市間の物流の機能の向上とか、災害時の延焼遮断帯・災害時の機能の強化とか、また周辺の交通の関係、そういったさまざまな項目を選び出して判断したものと考えてございます。
来住委員
見直しをして、一定の町並みを考慮して、都市計画そのものが、今回の陳情でいうと昭和41年ということで、相当以前にされていると。今回、第3次の計画の中で、選考するかどうかという、そのう選定をする中で、しかし、この路線については向こう12年間の中でやっていくという計画の中に入れるということになっているわけですが、案としては。しかし、中野区の都市計画課、各23区のそれぞれの都市計画にかかわる専門の課がその検討の過程の中にお入りになっていたということはよろしいですか。
服部都市計画課長
先ほどもちょっと触れたと思いますけども、これは東京都、それから23区特別区の合同で検討した経過がございます。ただ、それぞれの責任主体といいますか、東京都は都道の事業主体、中野区は中野区道の事業主体でありますけども、全体、トータルとして、都市計画道路の整備のあり方、それを共通的に考えてまいりました。特別区の体制といたしましては、特別区の助役会で下命を受けまして、その下の土木担当部長会、その中に合同の検討会といいますか、部長級、私も課長級でそこに入ってございました。そういった縦横の検討会の中で具体の話もさしていただきながら、まとめてきた経過がございます。
来住委員
区もかかわった中で意見を述べられる場があったというこですけども、例えば、東中野、今回計画案の中にも入っていますし、ましてや、現在、地域の中でも検討会が行われている中央線の、いわゆる線路の上に山手通りと接続さして、公園的な交通に関する都市計画決定に基づいて事業を行うというものは、これはこれとして現在もう既に山手通りの環六の工事が進んでいますので、それにあわせて同時に行うという点では、地域全体もそのことをむしろ望んでいらっしゃる。そういう方向で進んでいくんだと思うんですけども、しかし、今回のこのような住宅地における新たな道路ということでこの陳情が、署名たくさん含めて出されているわけですが、こういう案をまとめる過程の中で、今回この補助133でしたか、これについては区としてはどういう意見をその場で、何らかの意見を申し上げたという経過はあるんでしょうか。
服部都市計画課長
お答えの前に1点だけ、今、東中野の関係出ましたけども、東中野の駅前広場の関係につきましては、これは昭和30年代に都市計画決定してございます。その後、旧国鉄が民営化されまして、その後、また地方自治法の改正等によりまして、事業主体が都から中野区に変わってきた。そういった変遷がありました。それを踏まえて、40年越しといいますか、そこで今回の東中野駅前広場におきましても、街路事業といたしまして、今回の優先すべき路線として入れた経過がございます。したがって、さまざまな長い経過の中で今に至っているということを御理解いただきたいと思ってございます。
それから、御質問にお答え申し上げますと、基本的に、中野区といたしまして、先ほども都市計画道路の基本的な位置付けを申し上げました。中野というまちを形成する最も基本的な都市基盤、それが道路でございます。そして、中杉通り、先ほどもお二方から西武線のことも言われていましたけども、基本的には一定の交通量が通行しております道路でありまして、そういう大変中野区内におきましても重要な幹線道路という位置付けで考えてございます。基本的に、区といたしましては、これも総括質疑でお答えをしてございますけども、できるだけ早く整備を進めていただくべき、あるいは進めるべきということでお答えしてきたところでございます。そういった内容を都と特別区と合同の検討会でも私なりに表明した経過がございます。
来住委員
山手通りの東中野駅の今回の計画の中身というのは、これはもう環六、山手通り、それ自体が大規模な工事をやって、それに伴うものですから、これは先ほど紹介したように、近隣の皆さんも含めて、それと同時に、その中央線のふたの部分をかけてしっかりやってほしいと。それは当然なわけですよ。それと、それぞれの路線、それぞれの計画、相当以前計画されたものを改めてこの段階でどういう検証をして、区としてこの計画の中に入れようということで検証をされたのかということが大事だと思うんですね。もう少し伺いますが、では、今、陳情者の皆さんがおっしゃった、今町並みのこともおっしゃいましたけども、そういう現状のまちの状況、それからそれに基づいて、昭和41年に都市計画決定した状況と今日の状況についてどのように検証をされたのか。それから、あわせて伺いますけども、それによってどれだけの家屋、土地を所有されている方々、もちろん賃貸もございましょうが、どれだけのこの地域の方々にその影響が及ぶというふうに区としては、今の段階で見ていらっしゃるのか。調査をされているのか。その点を伺います。
服部都市計画課長
優先路線の検証というところをまずお答え申し上げます。この辺、今回も、昨年の3月の中間まとめの件の報告でもお話しさしていただきましたけども、この都市計画道路の整備を計画的にやっていきましょうというところでは、今般の計画が第3次になります。第1次が昭和56年、第2次が平成3年、10年刻みでやってきたわけでございますが、ちょうど前回、第2次の平成3年に策定いたしました事業化計画におきましては、その間のバブル崩壊といいますか、さまざまな景気変動等で計画目標の5割を満たなかったと。そういった反省を踏まえまして、今回、定量的な評価を東京都が全路線をいたしたわけでございます。そこの中で、当中杉通りにおきましては、先ほども別なところの御質問で触れたと思ってございますけども、自動車交通の円滑化、渋滞の緩和、それから走行性の向上とか、もう一つ大事なところとしては防災性の向上、主要な延焼遮断帯の形成に寄与するというところで、そういった合計幾つかの項目のうち三つのポイントが中杉通りに該当しますので、全体として23区の中でも、主要幹線道路という位置付けもありますので、これを選定してきた経過がございます。
また、後段の方の関係の御質問につきましては、この中杉通りの整備につきましては、これからの事業化という、あした公表がありますが、あした公表してすぐに事業ということではございません。これから、時間をかけながら、事業化の御説明といいますか、そういう中で、責任の事業主体でございます東京都、中野区はそれを一緒になって協力しながら整備を進めていく立場には間違いございませんけども、そういう中で、地域の方々の御理解を賜っていきたいと思ってございますので、現段階で自己所有何軒、あるいは賃貸アパート何軒というところの数字は、そこまで調べる段階には至ってございませんので、調べてはございません。
来住委員
案を取って計画にしていくということですよね。要するに、道路がないところに道路をつくるわけですから、そこで及ぶ住民の皆さんの影響というのは、山手通りの話をちょっとしていますけども、要するに、道路が拡幅されるだけで、山手通りの沿線を歩いていただければ、もちろん課長も所管課として見ていただいていると思うんですが、変貌してしまう。そこに住んでいた方々の多くは、あちこちに点在してしまう。そこで生活が継続できないという状況に、山手通りの場合も多くの方々がそういう状況になってしまっているわけですね。ましてや、今回のような計画が進められるということになれば、ちょっと私が区として第3次の計画に入れるということを考えながら、では、どれほどの戸数の方々が、この道路の計画が実行されることによって及んでいくのかという、そのおおよその検討、現地をそれなりに歩いてはいらっしゃると思うんですけども、そういうことも見ていらっしゃらないんですか。
服部都市計画課長
都市計画道路につきましては、先ほどもお答えしていますように、昭和41年に都市計画決定を既にしてございます。そこの中で、計画路線も既に描いてございますので、きょう、多くの区民の方が見えてございますけども、大方の方々は計画路線があることは御承知だと思ってございます。それで、基本的に、都市計画道路と申しますのは、計画的に道路を整備するということでございますので、突然あした整備するというわけではございません。長い間かけまして、地元説明を行いながら計画的にやっていくといいますか、そういう内容でございます。したがって、十分そういったものの御理解をいただきながら進めていくべきものと思ってございますし、その辺は地域の方々も十分承知だと私たちは思ってございます。
なお、後段の方で御質問いただきましたけども、現段階で区として何軒のお宅が影響出るかというところの細かい数字は私持ってございませんが、現場に何回も足を運んできてございますけども、持ってございませんけども、そういったことも含めて、今後、具体的に、平成16年から平成27年の向こう12カ年間に着手もしくは竣工といいますか、そういった内容でございますので、その間に具体的に、事業化に当たる前段階でも、十分御理解いただきますように、きちんと説明をしていきたい、そう思っております。
来住委員
先ほど説明会の話が陳情者からありましたけども、やはり、地元の人たちが説明会でも切実にいろんな角度から訴えがあったように思うんですね。したがって、地図上に、とりあえず道路の線を引くだけで、土地所有関係は、そこまではなかなか調べることはできなくても、おおよそこのくらいの方々の戸数に影響が及ぶだろうということぐらいは当然、所管としては、私は調べられるし、調べられる範囲できちんと誠実に住民の皆さんにもそういう対応で臨んでいただきたいと思うんですよ。
次に、事業費の問題なんですけども、まず、今回、中野区のこの計画、整備方針策定に対する中野区の要望ということで、以前資料を当委員会でいただきました。ここでは14道路ですか、その後また新たに中野通りのつき合った部分ですか、追加になったように思ったんですが、この計画、要するに新たに整備する方針の中に組み込まれる箇所ですね。15カ所なのか、16カ所か、その点を1点確認したいのと、これに当然費用として、財政負担としてどのくらいを、相対で結構ですから、考えているのか。東京都の事業の部分、中野区の事業の部分というのがありますけども、それについてはおおよそで結構ですけども、説明いただきたいと思います。
服部都市計画課長
明日、都市計画道路の公表というところでございますので、私の方でも全部の数字や内容を承知してございません。先ほども委員の方から出ましたけども、事務方の担当の方は当然、計画路線にかかわる戸数は控えてございますが、たまたま私としては自分の情報には入っていないということの御答弁した内容でございますので、行政が全然しんしゃくをしていないということでは全くございません。私として、きょうの段階ではそういった何カ所、何軒影響があるかということの数字は、この時点では持ち合わせていなかったということでございます。
それから、2点目ですけども、今回、整備方針案、まだ案というところで私理解してございますけども、都が責任を持って施行すべきところにつきましては、ざっと申し上げますけども、中杉通り、早稲田通り、中野通り、それから交差点改良で中野五叉路、杉山交差点、上落合交差点、中野坂上交差点、そして区が責任を持って施行すべきところにつきましては、もみじ山通り、中野区画街路、これは警察大学校跡地の路線でございます。また、本郷通り、それから最後に先ほど委員から出ました東中野駅付近広場、その合計11カ所でございます。
来住委員
今、手元に持ち合わせていないということですが、やはり、こういう計画は案の段階で、陳情の皆さんが心配なさっているように、地域にとってどういう影響があるのか。ましてや、自分が住んでいる、自分の家がどういう影響があるのかということは、それはもう住民にとっては一番大きな関心事なわけですね。陳情者からきょう配られましたけれども、補助133号線の計画のこの絵は、説明会ではお配りになったんですか。
服部都市計画課長
先ほども陳情の方が、東京都の都市計画局から入手したというお話をしてございます。区としてはそれは説明会場では配っていないと認識してございます。
来住委員
私がだからさっきから言っているように、課長がおっしゃったように、新たな道路をつくるわけですから、当然新たな道路がどこにできるのかということが、説明会で一番の関心が住民の皆さんお持ちじゃないですか。そこを聞きたいというのが非常に大きな関心の部分だと思うんですよ。そういう説明会に案としてもう既に出されているものでしょう、補助133号。この絵を示さなかったというのは、示せないんですか、この絵は。住民の皆さんには。
服部都市計画課長
認識が違いますのでお答え申し上げます。区といたしましては、昨年の暮れの整備方針案の公表がありました。その後、1月に所管の委員会でございますこの委員会でも報告いたしてございますが、その前後、合計中野区内で2カ所で説明会をいたした経過がございます。その内容といたしましては、基本的に、先ほど申し上げたことを繰り返していますけども、都市計画道路の整備の基本の考え方、今般の優先すべき路線、それが第3次事業化計画に当たりますけども、その基本の考え方を中野区内全体として説明さしていただきました。したがって、たまたま会場が、日程の関係等で北部としては鷺宮というところで開会さしていただきましたので、当然ながら、ある程度は中杉通りということを私たちも考えてございましたけども、やはり基本の都市計画道路の整備の考え方、東京都内、あるいは中野区内どうなるのかといいますか、そういう基本のところを説明してきた経過がございます。したがって、そういう段階でございますので、当日お配りしたのは、先ほど委員の方がお手持ちに御紹介いただきました整備方針案の概要版、それを中心に、それを差し上げて御説明してきた経過がございます。
来住委員
説明会の場所も地元ということもあって、住民の皆さんが具体的にお聞きしたいということがたくさん出たんだろうと思うんです。ましてや、新しい道路、繰り返しになりますけども、新しい道路の中でどれだけの家屋が影響を受けるんだろうかということについても、案の段階ですけど、区としてそれなりに掌握しているのであれば、あの議会の中にぜひ示していただきたいというふうに思っています。
財源問題にちょっと戻りますが、これは委員会に参考資料でいただいたものだったんですけども、これでいくと都市計画道路、いわゆる今回の区部の都市計画道路すべて完成させるには、約8兆4,000億円の事業費が必要だというふうに資料がありました。しかし、それでは現在のペースでは約3兆9,000億円の不足が見込まれるというような絵をいただいているんですけども、現実問題として、かなり大ざっぱな数字ではありますけども、路線ごとの今回見直しをして整備方針にしていく路線について、一定の算定の基準を持って、財源についての都としての試算はあるということでよろしいんでしょうか。
服部都市計画課長
9月のときにこの委員会でも参考としてお配りいたしましたが、今の都市計画道路を現状の施行のやり方のままで施行いたしますと、私どもの方でも認識しておりますのは、約8兆4,000億円の事業費が必要だと。そういう中で、整備手法の検討とか、あるいは先ほども委員の方からもちょっと出ましたけども、さまざまな整備手法の可能性といいますか、都心なんかでも民地の活用による歩道の拡幅とか、それに向けて一定の税の減免をしましょうとか、そういったさまざまな工夫を行ってやっていけば、一定の減額といいますか、低い金額で対応できるということで、まず詳細、私の方でも今回、都市計画路線として第3次事業化計画に当て込んだところの路線にかかわります都ベースの全体の金額について、現段階で私、承知してございません。
来住委員
区施行と都施行がございますけども、先ほどの11カ所の路線についてですね。それは、区の施行の部分についても、今のところ財源的な試算はないということですか。
服部都市計画課長
財源といいますと、当然、街路事業とか、あるいは今、国が三位一体でさまざまな交付金の見直しをやってきてございます。そこの中で、当然、いかほどかかるというのならば、いかほどかかるという数字が、乱暴ですけども、出せることは出せますけども、やはり基本的に、区として責任を持ってやらしていただく場合には、こういう補助事業、あるいはこういう新しい交付金のメニューを使いまして、国や都、あるいは地元の中野区としては税金をいただいてどう整備するかという全体の数字をお示しすべきと思ってございますので、現段階でそういった細かい交付金関係の情報をまだ得てございませんので、数字としては現段階では持ち合わせてございません。
こしみず委員
1点お聞きしますけれども、今、来住委員の方からもありましたけども、あしたになればきちんとプレス発表に公表されるというふうに課長おっしゃっていましたけども、そうすると、あした公表された部分の中では、その金額的な問題もすべて入って話が伺えるようなことでよろしいんでしょうか。
服部都市計画課長
明日、午後に都市計画道路の整備方針の案が取れまして公表というところで、その運びとなってございます。今、こしみず委員の方の御質問で、先ほど来御質問いただいてございます、具体的に金額ベースについて、まだ私の方も整備方針の確定する内容をまだ承知してございませんので、全部の項目をこうでありますというお答えはできるとはちょっと自信持ってございません。基本的に、これまで議論さしていただきました整備路線の、優先すべき路線の決定を中心に、そういった整備方針の基本的なスタイルがあると考えてございます。
こしみず委員
そこで、さっきも課長の方からお話しありましたけども、この整備計画決定については、昭和41年、計画決定されましたというふうなお話がございました。以来、それでも30年以上たっているわけなんですけれども、区は30数年間、この路線の関係について、どのようにかかわってきたのか教えてください。
服部都市計画課長
先ほども56年と平成3年、2回にわたりまして、計画的に都市計画道路を整備しましょう。あるいは、これは都が責任を持って施行すべき路線でございますけども、やってきてございました。ちょっと振り返りますと、平成3年、第2次の事業化計画に当たりましては、中杉通りにおきましても一部路線は入ってございました。ただ、路線といたしましては、新青梅街道の北側の一部というところがちょうど第2次の前期路線として挙げてございますが、結果としては未着手、着手できていなかったといいますか、先ほども第2次の事業化計画の期間中にバブル崩壊、さまざまな景気変動等がありまして、計画的にできなかった。そういったところのお話をさしていただきましたけども、中杉通りもそういう当然当時としては都もできるだろうと思って新青梅街道の北側の一部だけを路線を指定して、しかもそれを前期に着手、完了するという腹でおったわけですけども、それすらできなかったと。そういう中で、先ほど来の、区民の方から見れば、平成3年にも今の駅の北側並びに駅の南側についても都でできなかったというところは、大分間があいているというところでは、私たちも区民の方々の御心配といいますか、それは認識してございます。
こしみず委員
それで、一番僕は大事な点については、いみじくも今課長か答弁していただきましたけれども、やはりこういう大きな問題は、時間をかけて、じっくりと区民の皆さんと意見交換していかなければ、なかなかこれは成就はしがたいんではないかなと思いますけれども、具体的にはどのような時間をかけてというところで考えていらっしゃいますか。
服部都市計画課長
先ほど来、繰り返し御答弁いたしてございますが、都市計画道路の内容につきましては、都が責任を持って施行するべき都施行のところ、それにこの路線が当たります。ですから、地元の中野といたしましては、都と連携をとりながら、今、委員の方がお話しになっておりますように、今後、まだあしたの公表でどの程度までの話が出るかまだわかりませんけども、具体的に向こう12カ年間のどのレンジで整備を考えていくのかというところがあしたの段階で出るかどうかわかりませんけども、そういったことも踏まえながら、今後、区民の方々には都と連携をとりながらじっくりと、あるいはしっかりと説明会、あるいは説明の機会を持っていきたい、そう考えてございます。
こしみず委員
最後にしますけれども、いただいた陳情者の方からの資料によりますと、鷺宮地域センターで行われた説明会の中で、沿線住民の意向調査をしてほしいという要望が住民からあったときに、中野区は調査するつもりはないと。これだけ読むと、非常に、何という中野区は冷たいのかなという印象を私は受けるんですが、こんな冷たい回答はないと思うんです。ですから、一見したら、これを読むと、すごいというふうな形になるんですが、行間の間にいっぱい詰まっているようなところの内容もちょっとかいつまんでお話ししてくれますか。
服部都市計画課長
1月の説明会では、それに対するお答え、そういった前後、多少省きながらお答えした経過ございますけども、基本的に私ども区といたしましては、地元の方々との合意形成に、都と連携して努めていきたいといいますか、やはり地域の方々の理解と協力か不可欠であると思ってございます。それを基本に進めていくべきと思ってございました。1月段階で、中野区の責任において調査というところでは、それはその段階では考えていないということでお答えした経過でございます。
委員長
他に質疑ございますか。ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、取り扱いを協議いたしたいと思いますので、委員会を休憩いたします。
(午後2時33分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時35分)
休憩中に本陳情、第4号陳情ですけれど、取り扱いにつき協議しました結果、整備方針の発表等あすの再度の審議ということで、本日のところ保留と決するにご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ございませんので、さよう決します。
以上で第4号陳情、都市計画道路補助133号線(中杉通り)の鷺ノ宮駅以南、杉並区境までの事業化計画路線に反対することについての審査を終了します。
続いて、第12号陳情、プラスチック製容器包装回収事業の中止を求めることについてを議題に供します。
本陳情の審査の進め方について協議したいために、委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時37分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時37分)
休憩中に確認しましたとおり、本陳情は一たん保留にし、先に所管事項の報告の4番、「プラスチック製容器包装回収事業」の試行結果についての報告を受けたいと思いますが、ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、さよう進めます。
それでは、所管事項の報告、「プラスチック製容器包装回収事業」の試行結果について、理事者の報告を求めます。
大杉資源循環推進課長
それでは、「プラスチック製容器包装回収事業」試行結果について、御報告させていただきます。
事業の概略でございますが、家庭系のプラスチック製容器包装を分別回収・資源化することにより、最終処分場の延命化と資源の有効活用を図ることを目的といたしまして、平成15年9月から11月の3カ月間、合計13週間に不燃ごみの日に回収を実施いたしました。地域としましては、南北各1地域、2町会2自治会のエリア、合計5,675世帯でございました。
再商品化の方法といたしましては、新日本製鉄株式会社に資源化処理調査・研究として処理を委託しまして、あわせて集まったものについての分析等も委託したものでございます。
その研究にあわせまして、対象地域500世帯を対象としたアンケート調査及び10月にその地域のごみを抽出いたしまして、組成調査も実施したものでございます。
それでは、回収結果等につきまして、添付の資料(資料5)に基づいて御報告させていただきます。
資料の1ページ目は、どんなものが対象かといった内容について説明してございます。
2ページ目をお開きください。まず、対象の地域でございますけれども、南部地域としまして、弥生町5丁目5町会の地区、北部地域といたしまして、北鷺町会、鷺宮住宅連絡協議会、都営上鷺宮二丁目アパート自治会地区を対象に実施いたしました。
具体的な流れといたしましては、区で指定回収袋を対象地域にお配りいたしまして、それを区民の方に協力いただきまして、分別排出していただき、それを区が回収いたしまして、圧縮・梱包の施設に運びます。そこで、明らかに不適物と思われる異物を除去いたしまして、除去したものをベール化といいまして圧縮・梱包いたしまして、再商品化施設、これが千葉県の君津市にございました新日鉄の君津製鉄所でございますけれども、こちらに搬入いたしまして、40%を炭化水素油、20%をコークス、40%をコークス炉ガスということで処理いたしました。
次に、回収結果でございますが、3ページの表を見ていただきたいと思いますけれども、世帯数5,675世帯、合計いたしまして29.7トンを袋で回収いたしました。そのうち、圧縮・梱包の施設で明らかに不適物と思われるもの1.9トンを除きまして、約27.8トンを再商品化の処理施設に搬入いたしました。
さらに、それを搬入したものについては、これは抽出の検査でございますけれども、製鉄所の方で調査したところ、この中にさらに6%不適物の混入があったと。抜き取り検査でございますけれども、そういった結果になりました。これをまた推定いたしますと、約26.1トンが正しい、この法律の対象のプラスチックであったということがわかりました。
この量でございますけれども、これを平成14年度に実施いたしましたごみの組成調査から、ここは推計になりますが、大体推定されますごみ量と比較いたしますと、この対象地域の世帯数からは、不燃で約146トン、可燃で584トンのプラスチックがあったと推計されますので、これに対してどのくらいの割合かということを計算いたしますと、不燃ごみだけで見ますと68.5%、可燃ごみと合わせたものですと45.5%の量に当たるものが回収できたというふうに推計されますので、かなりの量が集められたと私どもの方では理解しております。
続きまして、4ページをお開きください。こちらでその事業実施中に行いましたごみの組成調査の結果ですけれども、これも抽出でございますので、先ほどの調査と若干齟齬がございますけれども、おおよそ指定の回収袋の中には、資源化の対象物以外のものが3割程度含まれていたという結果が出てございます。あわせて、不燃ごみ、可燃ごみを抽出して調査いたしましたところ、可燃ごみについては4.15%、不燃ごみの中には11.59%の対象のプラスチック製の容器包装が含まれておりました。不燃ごみは、平成14年度の調査でございますと、約3割がプラスチック製の容器包装でございましたので、この不燃ごみ11.59%という割合は、かなり不燃ごみの減量化に資することになるのではないかというように推測されます。
次に、アンケートの結果でございますけれども、500世帯にアンケート表をお配りしまして、365世帯の方々からお答えをいただいております。主な回答結果でございますが、「ほとんど毎回出した」という方が91.8%、それから分別の仕方がわからないなどの理由から「出さなかった」、または「余り出さなかった」という方も若干いらっしゃいました。それから、分別のしやすさといたしましては、「比較的簡単」という方が74%でございましたけれども、「難しい」と答えている方も22.7%いらっしゃいました。それから、自由意見でございますけれども、「不燃ごみの大半がプラ容器包装であることを実感した」とか、「過剰包装について考えさせられた」といった肯定的な意見がある一方で、「高齢者には分別方法がわかりにくい」とか、「これ以上の分別と洗浄は面倒だ」といったような意見も同時に寄せられております。
今回の回収を行ってわかりました問題点と課題ですけれども、まず第1点は、適正な分別排出、かなりこの法律で対象となるものを識別するのが難しいということもございますけれども、さらにその90%という割合が一定の基準として設けられまして、それを満たしたものをベールとして区の方で搬入しなければならないという厳しい基準がございます。これを満たすためには、回収後に異物除去をしなければなりませんけれども、異物除去をするためには、1台の清掃車に積み込みます量をかなり加減しなければならないということで、収集車1台当たりに積み込める量が抑えられてしまうということで、かなりコスト増につながってしまうということがわかりました。異物除去を行うということ自体も、これは人手でやらざるを得ませんので、そうしたことにつながりますためにも、正しく分別排出をしていただくということが第一に必要かなということが問題点としてわかりました。
次に、同じく、分別排出をしていただくためのポイントですけれども、PRが重要なかぎであると思っております。今回は限られた地域ということで、職員がすべての世帯を個別訪問いたしましたけれども、今後、区域を広げるに当たりましては、どのようにPRをしていくかという、効率的で効果的なPRの方法を検討する必要があると思っております。
それから、コストとの関連でございますが、今回は全部で事業費約532万円がかかってございます。そのうち、収集・運搬にかかった経費が313万円と全体の6割を占めてございました。
今回は、資源化処理の調査委託ということで、かなりコストを安く業者の方で抑えての運営委託となりましたけれども、それでもトン当たり約18万円となってございまして、ごみ処理一般にトン当たり約6万円と言われておりますので、その3倍のコストがかかっていることがわかりました。
今後についてでございますが、今回のこの結果とアンケート等で寄せられました区民の意見等を参考にいたしまして、プラスチック製容器包装の回収について、区として今後の方向性を定めていきたいと考えております。
報告については以上です。
委員長
ありがとうございます。
ただいまの報告について、質疑ございますでしょうか。
佐伯委員
以前にも一度お聞きしたかと思うんですけど、確認なんですけども、今回、こうした結果が出まして、協力した町会等にはきちんとした御報告がされるんでしょうか、今後。
大杉資源循環推進課長
こちらの報告が終わりましたら、同じものを対象の地域の方にもお配りして、ごらんいただきたいと思っております。
委員長
他に質疑ございますか。よろしいですか。質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他に質疑ございませんようですので、ただいまの報告は以上で終了いたします。
それでは、第12号陳情、プラスチック製容器包装回収事業の中止を求めることについてを再度議題に供します。
本件は、新規付託ですので、書記に朗読させます。
書記
〔陳情文書表朗読〕
委員長
ありがとうございました。
委員会を休憩して、陳情者の方から補足説明を受けたいと思いますが、ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時50分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時01分)
再度休憩いたします。
(午後3時01分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時01分)
大変申しわけございません、陳情者の方には。3時を回りましたので、ここで休憩をとらせていただきたいと思います。再開の時刻は3時20分再開といたします。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後3時02分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時20分)
本件に対して、陳情第12号に関して、理事者側に対する質疑はございますでしょうか。
佐伯委員
この問題につきましては、本会議の総括でも触れさせていただいて、私たちはこれを推進するという立場でいろいろ質問をさせていただきました。その中で、「区としては、プラスチックについてもまず発生抑制に努めたいと思っていますけども、出てしまったごみにつきましては、できる限り資源化を進めたいというふうに思っております」という答弁をされていますけど、この認識には変わりないですね。
大杉資源循環推進課長
変わりございません。
佐伯委員
それともう一つは、今回の当初予算の概要においても、また区報等においても、プラスチックの回収をやります、分別回収をやりますということをうたわれたわけですけど、今年度予算の一つの目玉といってはあれかもしれませんけど、一つの区の取り組みとしては、もう積極的に、絶対に進めていくものというような認識でよろしいんでしょうか。
大杉資源循環推進課長
進めていきたいと考えております。
佐伯委員
それと、今年度何月から始めるということは、まだ明らかになっていないかと思いますけども、やるに当たっては、収集・運搬をして、それを圧縮してもらう施設というのが必要になってくるわけですよね。そうすると、そういったものをお願いしていくに当たって、やる地域への周知とか、そういったことで準備期間というのはどのくらいかかりますか。
大杉資源循環推進課長
周知含めて、2カ月から3カ月ほどはかかるかなと思っております。
はっとり委員
2002年11月に出されました中野区廃棄物減量等推進審議会の中で、プラスチック製品の資源回収についてはどのように書かれて、どのように答申がされているんでしょうか。
大杉資源循環推進課長
答申の中身ですけれども、読み上げさせていただきますが、「現在、プラスチックは、私たちの生活の中にあふれています。そのプラスチックを資源として分別回収すれば、廃棄物の減量効果は大変大きいと思われます。しかし、容器包装リサイクル法上の仕組みは整っているものの、身近にリサイクルルートが確立されていないこと、また多種多様なプラスチックが混在しているため、マテリアルリサイクルするための分別回収は難しいことなどは、プラスチックのリサイクルは現状では難しいと言わざるを得ません。今、区が行うべきことは、分別しやすい素材を使用したプラスチック製品の生産等を事業者に働きかけていくこと。また、環境負荷も踏まえた上で、サーマルリサイクルも視野に入れたリサイクルルートの確立を考えていくことです。その上で、プラスチックの分別回収について、中野区ではどうしていくべきかを区民に投げかけ、意識の向上を図ることも必要です」となってございます。
はっとり委員
その中で、今最後におっしゃった、区が行うべきことの中で、「サーマルリサイクルも視野に入れたリサイクルルートの確立」ということもこの中で述べられていますけれども、こうしたことについては何か、この答申を受けて検討されるというか、協議をされたことは何かありますでしょうか。
大杉資源循環推進課長
このときはマテリアルリサイクルは難しいということで、サーマルリサイクルを視野に入れたリサイクルルートの確立ということで答申をいただいておりますけれども、今回取り組みました方式はケミカルリサイクルといいまして、ちょうどこの二つの方法の中間といいますか、一度プラスチックを原料まで戻したものをまた他の原料にするような、ちょうどこのサーマルリサイクルではなくて、その中間的な方法でやり、マテリアルリサイクルほど分別回収が難しくないということが検討の中でわかっていましたので取り組んだという経緯がございます。しかしながら、やはりその発生抑制というのがごみ減量の第一義だということもございましたので、それを踏まえた上で、リサイクルの検討をしたというところでございます。
はっとり委員
区が行うべきことというところでは、「分別しやすい素材を使用したプラスチック製品の生産等を事業者に働きかけていくこと」とありますけれども、これについてはどのような、この答申を受けて検討されてきたんでしょうか。
大杉資源循環推進課長
現在のところ、まだ具体的な取り組みは行っておりませんけれども、現在立ち上げております廃棄物減量等推進審議会の中でも、事業者の委員の方も参加していただいていますので、効果的な事業者に対する働きかけというのも一つのテーマとして検討していきたいと思っております。
はっとり委員
事業者への働きかけ、あるいはリサイクルルートの確立ということで、区が行うべきこととしておりまして、「その上で、プラスチックの分別回収について、中野区ではどうしていくべきかを区民に投げかけ、意識の向上を図ることも必要です」とありますけれども、この中野区としてどうしていくべきかという区民への投げかけというところでは、これまでどのような取り組みをされてきたんでしょうか。
大杉資源循環推進課長
区がこれまでというか、今回、この報告書の中でも、今回とあくまで試行ということで3カ月間行ったわけですが、その結果として、4ページにかなり、これを行う上での問題点のようなものも明らかにしまして、その上で区民の意見等も聞きながら、今後の方向性を定めていきたいということも含めて考えております。
はっとり委員
ごみ問題については、区民の意識の向上ということがすごく大事だと思います。その意識の向上を図るための取り組みということで、やはりそこの点に一番力を入れていかなくてはならないんだろうというふうに思います。今年度行った取り組みとして、弥生五丁目と、先ほど御報告がありましたけれども、上鷺の試行ですね。その中では、先ほど報告もありましたけれども、区民の方もある団体が聞き取り調査を行っています。その中では、「プラスチックの分別に苦労していませんか」という問いに、苦労している人が4人、苦労していない人の方が多い数字が出ているんですけれども、それぞれ意見として、どういう点に苦労しているのかということがここに書かれています。ごみについて、「この試行を行った上でどのようなことを感じたか」ということの中では、「分け方が細かい」、「ごみの出し方がいろいろだ」とか、「ごみが多過ぎる」だとか、それから「牛乳パック・トレイ・ペットボトルをきちんとリサイクルして出すようになって、非常によくわかった」と。「リサイクルの大切さもよくわかったし、ごみ減量をしていくことの難しさもわかった」というようなことが書かれているんですけれども、ことし、たった3カ月ですけれども、そういう取り組みをしたことで、やはりその地域の住民の意識というのは、私は高まったんだろうというふうに思うんですね。だから、それをどういうふうにこれから区全体につなげていくかということでは、いろんな手法があるだろうと思うんですね。その中で、来年度、区としてはもう少し対象を広げて、それから期間を広げてというふうなことだろうと思うんですが、その辺については、来年度の試行について、どのぐらいの地域、それからどのぐらいの期間になるのかということをちょっとお聞きしたいんですが。
大杉資源循環推進課長
実際、私どもがこのアンケート調査以外にも説明会ですとか、その収集の現場に行った際に、これまでこのマークを気にもとめなかったけれども、分別してみるとこんなにたくさんあることに気がついたと。それから、ほかにも紙だとかほかのリサイクルできるマークなんかにも、これをやってみて気づいたというような意見も寄せられておりまして、リサイクルをするということだけではなくて、そういう行動による啓発的な意味が大きいのかなと思っております。
あわせまして、今回も事業の説明会をする際に、まずごみ処理にはこれだけのコストがかかっていますというようなお話から入りまして、ごみ減量の必要性から入った上でリサイクルもというような説明をしておりますので、今後地域、今年度は5,000世帯から1万世帯に拡大したいと思っておりますけれども、新しく広げる地域にも同じように、まずごみ減量が必要だという説明とあわせまして、出たものについてはリサイクルという考え方で臨んでいきたいと思っております。
はっとり委員
意識向上ということで取り組むということもお考えのようですけれども、来年度の、例えば、これをやらなかった場合、どのようなことが考えられますか。
大杉資源循環推進課長
ほかにこの部分でなすべきということは、これにかわるものとしては、特に具体的な考えは持っておりません。
はっとり委員
第2期の廃棄物減量等推進審議会が始まったと思いますけれども、この中では、区はどのような諮問をされたのでしょうか。
大杉資源循環推進課長
「ごみゼロ都市なかの」を実現するための具体的な戦略についてということで諮問してございます。
はっとり委員
ごみゼロということが、予算審査の中でも私も申し上げましたけれども、非常に漠然とした言い方で、「ごみゼロ都市なかの」のイメージがなかなかつかみにくいというようなことがあると思いますし、そうした具体的な取り組みについて、2期目の審議会で議論していただくというふうな理解でよろしいんですか。
大杉資源循環推進課長
具体的な戦略ということで取り組みたいと思ってございます。ただ、今御指摘のありましたごみゼロ都市という考え方についてちょっとあいまいなところがあるというのは、第1回目の委員会で諮問したときにも委員の先生方から御指摘がありまして、今後中野区が目指すごみゼロとは何なのかと。例えば、第1回目の審議のときでも、やはりまず最初は発生抑制ではないかというような御意見もありましたので、そういうような意見も踏まえまして、まず中野区として取り組みごみゼロ都市は何かというような理念を明確にしたいと思っております。それに加えまして、またそうするための具体的戦略ということで、具体的な取り組みについても審議していただければと思っております。
はっとり委員
今回の私も一般質問で、廃棄物会計についての質問をさせていただいたんですけれども、やはりごみ減量、ごみ処理、それからリサイクル、資源回収ということで、中野区の予算の中でどれだけの費用がかかっているのかということが、なかなか区民に示されて、今の段階では難しい問題が、いろいろ課題があるわけですけれども、そうしたことを区民に伝えることによって、それも一つの減量を進めていく効果というのはあるというふうに思うんですね。例えば、ごみゼロを進めていくときの審議会に、そうした資料が、例えば中野区としてどれだけの細かい部分でかかっているのかという資料がないと、なかなかその中での審査、議論していくということでは難しいんだろうと思うんですが、そのあたりについて区はどのようにお考えですか。審議会への資料提供ということで。
大杉資源循環推進課長
同じく第1回の審議会のときにも、清掃リサイクルにかかる予算の全体の額ですとか、中野区の一般会計額に占める割合ですとか、そういったデータをお出ししたんですけれども、例えばそれが5.7%を占めるというようなデータをお出ししたんですが、それでは審議会の場はまだしも、一般の人にこんなにかかっているというようなイメージがわきにくいというような御意見がありまして、一つには、もう少し具体的に、何にどのくらいかかっているかということをわかりやすく示すということを審議会に対してもやっていかなければならないと思っておりますし、同様に、区民に対してもわかりやすい情報提供という、どういうふうにやれば一番わかりやすいかということも含めまして、検討して、提供していきたいと思っております。
こしみず委員
1点だけちょっと教えてもらいたいんですが、今回のこの陳情については、我が党、公明党としてもごみゼロ社会、循環型社会ということで、もう本当に前進をさしていきたいという思いでいっぱいなんですが、そこで今、休憩中に陳情者の方からもお話がございましたけれども、その要諦となるのは、やはり継続していくことが一番大事ではないかな、そのように私は思っています。そこで、発生抑制をどうするのか、あるいは啓蒙活動についてはどうするのかという問題点が出てくる。そこで、いかにそれを継続して推進していくかということになると、先ほど課長の方から説明ありました、この問題点の課題の中にも明確に書かれてありますけれども、今後は効率的で効果のあるPRの方法を検討する必要がある。文章化すればもうそのとおりなんですけども、では、逆に言うと、いろんな流れの中でこういう問題が多々ありましたけれども、具体的な部分については何か考えていることございますか。
大杉資源循環推進課長
具体的にこれがという決め手になるものは、新しい方法はないんですけれども、現在のところ、地域に入っての説明会を丁寧に行うですとか、そういったことをやりたいと思っております。
こしみず委員
具体的に考えていないというお答えだと、ちょっと僕は全然納得できないんですけれども、今まで試行をやってきた、あるいはアンケート調査もやってきた。モデル地区の中でもきちんとやってきた。その中で、いろんな声が寄せられていると思うんです。それで、何が区として、最初にこういうことが実行できるのかなという思いもあると思うんですよ。そういう、ただ形だけのアンケート調査ではないと思います。そこら辺をどのように踏まえた上で、具体的なものを区としては考えていらしたのかなという思いなんですけども、いかがですか。
大杉資源循環推進課長
失礼いたしました。一つには、回収事業の説明ということと、あと一般的なごみ減量の啓発ということと二つあるかと思うんですけれども、具体的なごみ減量の啓発という広い意味のことを考えますと、一つは、やっている人はちゃんとやっていただけるんですけれども、関心のない方は関心がないと。その二つに分かれるかと思っております。それで、今現在行っていますのは、押しかけでごみ減量について講座をすると。何かほかの会合のときにちょっと時間をかりて講座を行うというのを今年度行っておりますけれども、それは継続していきたいと思っております。あわせて、例えば集合住宅などの管理人さんもごみ出しで困っているような方もおりますので、そういった方に情報提供ですとか、何かこちらで資料等提供して、間接的に周知していただくとか、そういった方法も考えられるのかなと思っております。
来住委員
端的に伺いますが、陳情書の中にもありますけども、平成15年12月9日に採択をされた、国に対する意見書ですね。その陳情の中で、当時ですけども、「容器包装リサイクル法を改正し、製品の価格に収集・分別・保管の必要を含めること」というのが主旨の1になっていました。これらをもとにした意見書になったと思います。そうしますと、やはり議会として出した意見書、国への意見書ですから、当然ここではいわゆる発生源に迫っていくといいますか、抑制をしていく以上に発生の元に迫っていくという、そういう意味も含まれたものだろうというふうに私は受けとめているんですが、そういう意見書の方向性と、今回新たに予算がふえましたこのプラスチックの回収の、商品化の事業は、新年度は約2,100万円ふやしての事業を行うんだということなんですけども、先ほどから聞いていますと、そういう発生抑制に迫る、発生源に迫っていく、そういう方向はどの部分で考えていらっしゃるのか。具体的に、もう少しお考えになっている点をお聞きしたいと思います。
大杉資源循環推進課長
これは今後の検討が必要な部分でございますけれども、これまで区の啓発とか発生抑制は、主に一般の区民の方を対象として行ってくるということに重点を置いてございましたけれども、今後は例えば事業者の方に対する発生抑制の働きかけをしていかなければいけないかなということを考えております。例えば、前回の審議会の答申でも、消費者の方と事業者の方の意見交換の場のようなものをつくるべきというような御意見もありまして、今の廃棄物減量等推進審議会では消費者の方と事業者の方、両者出ていただいて、そこで意見等交換していただくんですけれども、そんなところから出てきた中から、そういった場の設定というものについても一つ検討することが考えられるのかなと思っております。
来住委員
きょう、先ほど調査結果の報告をお聞きしたわけですけども、そこで問題点と課題ということも整理がされました。コストの問題では、トン当たり18万円ということで、ごみ処理の3倍のコストになっているということなども整理がされています。先ほど、PRの問いがありましたけども、なかなか具体的な今後のPRについての提起もなかったかと思います。だから、新たな予算をつけて計画をしていく事業ということ、新たなといいますかふやして、しかもかなりの額をここに投入するということですから、であれば、やはりこの間の試行の状況を検証する。要するに、それに基づいて、地元の皆さんや区民の皆さんにそのことを投げかけて、その上でどういうふうにこの事業を進めていったらいいのか。ましてや、予算ですので、どういう形で区民の皆さんにそのことを広げながら、いわゆる実効性のあるものにしていったらいいのか。そういうことで予算の中で考えていかないと、まだ試行のまとめの報告も、そういう意味ではきょうこの委員会にあったわけですね。先に予算が、先ほど紹介したように、2,600万をつけて、とにかくやっていくんだと、拡大していくんだということなんですよね。何か逆立ちしているというか、逆さまじゃないかなという。要するに、試行をしたそういうものを踏まえて議論をし、投げかけ、何を区民の皆さんと一緒にやっていった方がより効果があるのかということを踏まえた上で、新たな展開をしていくというのが、本来、行政としてのあるべき姿だと思うんですけども、いかがですか、その点について。
大杉資源循環推進課長
集計等が手間取りまして、報告が3月になったのは遅かったかなというふうには考えております。遅きに失しましたけれども、この紙は、先ほど地域の方にお送りするということをお伝えしましたけれども、それ以外の方にも議論の素材としていただくように、各地域センターにはそれぞれお送りして、ほかの区民の方に見ていただいて、意見なども寄せられましたら、それも参考にしながら、今後の展開を図っていきたいというふうに思っております。
委員長
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようでしたらば、本陳情の取り扱いを協議したいので、委員会を休憩いたします。
(午後3時44分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時49分)
お諮りいたします。第12号陳情、プラスチック製容器包装回収事業の中止を求めることについてを、閉会中も継続審査すべきものと決するに賛成の委員は挙手をお願いいたします。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手少数。よって、継続審査は否決されました。
質疑を続行いたします。
再度、お尋ねいたします。質疑はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他に質疑がなければ、質疑を終結いたします。
次に、意見の開陳を行います。意見はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、意見の開陳を終結いたします。
続いて、討論を行いますが、討論はございますでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
ただいま来住委員さんの方から、賛成の討論の申し出がございました。他に討論の申し出はございますでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
休憩にさせていただきます。
(午後3時52分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時52分)
では、討論を行います。賛成討論として、来住委員。
来住委員
本陳情に対する賛成討論を行います。
陳情の主旨は、このプラスチック製容器包装回収事業を中止してくださいというものです。この理由の中にも挙げられていますように、「何よりも発生抑制を区民に根尽かせること」、そして「リサイクルよりもリデュース、リユースが大切であることをもっと伝えてください」というものの理由になっております。しかも、ここにもありますように、昨年12月9日に採択された国への意見書でも、それに加えて、「製品の価格に収集・分別・保管の費用を含めること」ということで国に容器包装リサイクル法の改正を求め、その中にこのことを含めるようにということでの意見を議会としても出したところであります。
したがいまして、こういう趣旨からしまして、先ほどの理事者の答弁でありましたけども、この間の試行されてきた内容、まだ問題点と課題が明らかになっただけで、文字どおりこれから区民の中で議論をしていくべきものだというふうに思います。そういう点から、コスト面からいっても、またPRの面からいっても、まだまだ区としての考えは定まっていないというふうに思います。
したがいまして、この陳情につきましては、私はごみの問題、いわゆるごみのゼロを目指す中野区の方向性から見て、発生源に真にそこに迫っていくというごみ行政であるべきだという点で、本陳情に賛成の立場での討論といたします。
委員長
他に討論ありますか。
はっとり委員
私どもの会派では、来年度予算に賛成をいたしました。当然、このプラスチック製容器包装回収事業の2,600万余の金額が入っているものです。また、今年度試行された結果については、私たちのというよりも、先ほどの御報告、あるいは市民団体の方の調査でも、かなり意識啓発というところでは上がっているというふうな結果が出ているとは思います。ただ、やはり発生抑制、ごみ減量に向けた意識啓発の取り組みをさらに進めていくことが最重要な課題であるということの認識が区に、担当の皆さんにあるにもかかわらず、来年度、効率的で効果のあるPR方法についても具体策がありません。本当に残念ですけれども、来年度予算、これだけの経費を使って取り組むというところでは、本当に区民の理解を得られるようなことが必要だというふうに思います。大変残念ですけれども、区民が安易にごみをふやさないようにするために、しっかりと、改めて考えていただきたいということで、私の討論、賛成の立場からの討論とさせていただきます。
委員長
他に討論ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、討論を終結いたします。
本件につきまして、挙手により採決を行います。
お諮りします。第12号陳情、プラスチック製容器包装回収事業の中止を求めることについてを採択すべきものと決することに賛成の委員は挙手をお願いいたします。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手少数。よって、本件は不採択とすべきものと決します。
以上で第12号陳情、プラスチック製容器包装回収事業の中止を求めることについての審査を終了します。
続きまして、第15号陳情、中野区指定保護樹林第9号を保護し都市計画道路補助133号線の事業化を見直すことについてを議題に供します。
本件は新規付託ですので、書記に朗読させます。
書記
〔陳情文書表朗読〕
委員長
本件につきましては、667名分の署名簿が提出されておりますので、御承知おきください。
委員会を休憩して、陳情者の方から補足資料と補足説明を受けたいと思いますが、ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後4時01分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時11分)
本件に対して、質疑はございますでしょうか。
佐伯委員
公園緑地課にお聞きしたいんですけども、当然、これは道路計画、この都市計画道路の昭和41年の決定後にこの保護樹林が指定されていますよね。こういうのを指定するときは、道路計画とかそういったものはどういうふうな、昔のことだからおわかりにならないかもしれませんけど、その辺のかかわりというのはどういうふうにとらえてこういう指定をしていくんでしょう。
大谷公園緑地課長
相当古い話なので、ちょっと正確なものは把握していないんですけども、条例制定当初は、区の方が該当するような場所の所有者等を訪ねまして、その所有者の同意の上に保護指定をしたようであるということを古い職員の方から聞いています。
こしみず委員
ちょっと最初に教えてもらいたいんですが、僕は現場のところはよくわからないんで、服部さん、ちょっとこの地図でこの森のあるところを教えてもらえますか。
服部都市計画課長
これは都の方の資料なもので、大変失礼いたしました。場所は、先ほど前の陳情でお預かりした補助133の計画路線上の、ちょうど上から下に下がっていく、Rに曲がるところでございます。そのところのちょうど「補133」、それから斜めに「R150M」と書いてあるところの先にゴタクのような地形がございます。ちょうど先ほども陳情の方がおっしゃっていましたけども、その中心に近いところをRに曲がる形、それがこの当該の保護樹林のエリアでございます。
こしみず委員
済みません、ありがとうございます。それで、ここの樹木の件なんですが、このもし道路が通った場合には、この樹木は何本ぐらい伐採されるような形になるのかしら。
服部都市計画課長
細かい本数、私の方も、まだ民地でございますので入ってございませんけど、上空の写真等から勘案いたしまして、おおむね3分の1ぐらいの影響が出ると思っております。
こしみず委員
そうなりますと、過去にもそうだと思うんですけれども、道路工事の中で拡幅する、そこの道路の中に樹木が計画線の中にあった場合には移植という形も考えられて、いろんな形でやってきた部分もありました。今回は、この道路の中の樹木に対しては、移植は可能性というのはあるんですかね。
大谷公園緑地課長
移植といいますけど、一般的には木の種類によっても違うし、木の年齢、樹齢によっても違います。大形高木と一般的に大きい木はいっていますけども、それぐらいの木であれば、ある程度経費をかければできないことはないわけですけども、相当な経費がかさむという面もあって、一般的には、切った後はその補植というんですか、新たに植えるというのが一般的でございます。
こしみず委員
これから要するに調査をしていかれるとは思うんですけれども、ここの樹林帯の方で残る木というのはどのぐらい、およそ3分の1ぐらいになるのか、2分の1ぐらいになるのか、その辺。
服部都市計画課長
先ほども、私ども写真を見てございまして、中に私ども入らしていただいて、この木1本1本見てございませんけども、先ほどもおおむね影響が3分の1というお話でございますので、残り3分の2は影響がないだろうと思っております。
はっとり委員
この陳情書の最後に、「保護樹林に対する助成金は、2,000㎡以上で年間5万円」と金額が書かれていますけれども、これの算定根拠はどのようなものなのか。それから、23区の中ではどうなのか。教えていただけますでしょうか。
大谷公園緑地課長
具体的な算定根拠というものはないわけなんですけども、面積要件によって金額を決めているところでございます。例えば、300平米以上500平米未満だと2万円、500平米以上1,000平米未満だと3万円、それから1,000平米以上2,000平米未満だと4万、2,000平米以上ということになりますと5万円、上限が5万円ということになっております。23区の中ではどうなのかということについては、具体的なものはちょっと調べていないんですけども、杉並区なんかは三、四割ぐらい多いのかなということはちょっと聞いております。うちの方が、額の方はちょっと少ない方かなという感じはあります。
はっとり委員
「保護樹林の維持・管理にとっては極めて不十分」というふうに書いてありますけれども、この5万円で中野区としてはどのような認識を、維持管理にとっての金額的なものがどうなのか。どのようにお考えですか。
大谷公園緑地課長
一般的には、基本剪定というものがあるわけですけども、その樹木の高さ、樹高によっても違うし、枝回りによっても違いますけども、確かに5万円という額は満足のいく額ではございません。本当に剪定するということになれば、高木なんかはタワー車を使ったりやりますので、40万、50万かかるものもあるんじゃないかという話は聞いています。5万円というのは、基本的にはちょっと回りの木の枝を剪定する、そういう手入れ、最低限の手入れをする程度の費用だということでございます。
はっとり委員
中野区で緑の保全ということも、緑の基本計画の中にも書かれておりますけれども、そういう観点から、今の財政状況の中ではなかなか難しい面もあると思いますけれども、今後についてはどのようにお考えでしょうか。
大谷公園緑地課長
区の財政が先行き不透明ということで、はっきりは申し上げられませんけども、他区との比較ですか、それとあと、最低限、手入れするにはどれぐらい必要なのかということを含めて、ちょっと調査検討したいと思っております。
来住委員
そもそもこの指定保護樹林初めとして、中野区のいわゆる緑の保護といいますか、樹木の保護といいますか、環境保全に寄与するということで、中野区がそのよりどころとしている条例は、何をもって行っているんですか。
大谷公園緑地課長
これは指定樹木に限らず、現存する樹木、あるいはその樹林、生け垣等を保存するように心がけなければならないと。やむを得ず、その一部、もしくはその全部を伐採し、除去するときは、樹木等の回復を図るように努めなければならないという条項がございます。
来住委員
中野区緑の保護と育成に関する条例というのがあります。この中で、区長の責務としてうたい上げているのが、「区長は、緑の保護と育成に関する施策を積極的に推進しなければならない」ということで、明確に区長の責務をここでうたい上げています。あわせて、基本計画の策定義務等々を言っているわけです。第4条では、「区長は、緑の保護と育成に関する基本計画を策定しなければならない」というふうにしています。あわせて、第5条では、保護と育成に関する知識の普及等を、緑化の思想の高揚を区長に求めているということになっています。
では、これに基づいて中野区の環境基本計画というのが、もちろん条例等々を踏まえながらでき上がっていると思うんですけども、ここでは緑に関してはどういう位置付けをしているんでしょうか。
大谷公園緑地課長
緑の基本計画の7章のところに、「計画の推進のために」ということがございまして、「中野の緑を守り、緑に守られ、自然の息吹を感じ、環境と共生するまちにしていくためには、区と、そして地域に住み、地域で働き、協働する区民・事業者などがそれぞれの役割を果たしつつ協働し、知恵を出し合いながらお互いにパートナーとなり」、以下の事項ということで、1番目に区の推進体制の充実、それから2番目に区民との協働、3番目に区民の協働、4番目に国と都との連携ということで、この計画に掲げた施策をこれらの区民、それから事業者、区と協働しながら、着実に施策を進めるということになっております。
来住委員
やはり、東京都や国に対しても、緑保全・育成ということでは、区としての役割が当然あるんだと思うんです。中野区の環境基本計画の中の施策の方向でも、主な施策では、「樹木・樹林・生け垣の保護指定」ということで、「地域の貴重な緑を守るため、樹木等を保護・指定します」ということで、先ほど紹介、陳情者からもあったような補助を利用した、緑を守る取り組みが地域の中でも行われてきたというふうに思うんです。
それでは、ここでは面積が3,250平米ということですけども、この保護樹林、この地域で果たしている役割、これは環境面からですけども、どのように認識されていますか。
大谷公園緑地課長
緑はその周りの環境というんですか、温度調整にもなる、あるいは空気の浄化も図っていると。あるいは、生物等の生息に適した環境を与えていると。それと、緑被、見た目の緑というんですか、その役割も大きいなど、大きな役割を果たしているんじゃないかということでございます。
来住委員
全くそのとおりだと思うんですね。あわせて、ヒートアイランドの現象の中で、それでなくても中野の場合には、異常に公園等、緑等少ないと言われる中で、こういうまちに点在している一定の密植された樹林というのが果たしている役割というのは、とりわけ大きいというふうに思うんですね。100年間で東京の気温が3度上昇したとも言われていますし、また、ある研究グループのお話では、新宿御苑の温度と周りの市街地のところとの温度差が6度、7度の、夜は違いが生まれているというふうに、緑や芝生、樹木が果たしている都市部での役割は極めて評価を、新たな認識をされているわけですね。一方で、集中的な豪雨が出るとか、そういう被害もヒートアイランド現象の中で生まれているということですから、今、課長がおっしゃったように、こういう指定された保護樹林の役割、とりわけその地域の中で、ここでもおっしゃっていますように、もとはもう少し大きかったというふうに言われていますね。4,500だったんですか、指定されていたけども、それでも少し少なくなっているということです。今後ますます、そういう意味ではこの果たす役割が大きいと思うんですが、先ほどの委員の御質疑と関連するんですが、中野区が補助制度として、この保護育成のために行っている施策の中の助成事業ですね。これは、2,000平方メートル以上が5万円ということですけども、以前は5万5,000円だった時代もあると思うんですけども、どういう経緯でこの補助の金額の引き下げが行われてきたのかということをちょっと、額とあわせて、年度とあわせて、紹介してください。
大谷公園緑地課長
保護指定の年度別の実績ということなんですけど、その中でその経緯ですけども、昭和54年にこの制度を制定されまして、そのときは2,000平米以上は4万円だったと。それが昭和62年、バブルの時期じゃないかと思うんですけども、4万8,000円と。それから、その後、平成2年、4万8,000円から5万円になったということで、その後、平成5年、5万5,000円。ずっと続きまして、平成12年まで5万5,000円ということ。13年から、恐らくこれは行財政5か年計画の関係で、そこでちょっと助成金を下げたということで、ここから5万円ということで、現在5万という形になっております。
来住委員
施策の上でそういう位置付けをされて、補助をされてきたんだと。いわゆる環境面から大事だということでやってこられたと思うんですね。先ほどの前の補助の陳情のときに、昭和41年、今から38年前ですよね、都市計画決定されたのはね。当時、畑があったりというお話が陳情者からありましたけども、そういう時代の中で推移をしてきて、今のような都市化の中で、一層保護樹林の持つ意味というのは、今後ますます重要になるというふうに私は思うし、陳情者もそういう意味を込められていますけども、担当課としては、環境という面から、どのように認識されますか。
大谷公園緑地課長
基本的には、その届け出がありましたら、区の方はそれを解除という形で受けざるを得ないというものもあるわけなんですけども、一つはいろんな事情があって解除の申し出があるということもあります。その中で、私どもは極力何とかその形でできないかという相談もすることがあります。大きい木は残せなくても、小さい木を移植してやるとか、周辺の方へそういう形で残すとかいう方向でお願いできないかということで、所有者の方には協力を呼びかけているというところでございます。
今後、開発等に伴いまして、緑がどんどん少なくなっていくという傾向でございますけども、開発した後も、何とか残された余地のところに緑を植えてほしいという協力を、特に緑化計画のあたりで求めているところでございます。
来住委員
最後にしときますけども、先ほどのやりとりの中で、3分の1なので影響がさほどないかのような御答弁だったかと思うんですが、道路をつくるということになれば、16メートルという範囲を越えて、当然そこの部分は影響を受ける、それ以上の影響をかなり受けるというふうに思うんですね。ですから、道路の幅がその敷地を16メートルだから、3分の1だから、3分の1の影響しかないというようなとらえ方というのは、私はこれは問題だというふうに思います。これは要望にしときますけども、陳情者の方々の心配がこういう形であらわれているということからして、もちろんあしたの決定、報告ということになりますので、あしたを待つしかないんですけども、やはり保護樹林、いわゆる自然、中野の環境という点から、行政の皆さんも十分真剣に考えていただきたいというふうに思っております。要望で結構です。
委員長
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、取り扱いを協議したいので、委員会を休憩いたします。
(午後4時33分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時35分)
ただいま休憩中に御協議いただきましたが、第15号陳情は、本日のところ保留とすることでご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、さよう決定します。
以上で第15号陳情、中野区指定保護樹林第9号を保護し都市計画道路補助133号線の事業化を見直すことについての審査を終了します。
陳情者の方、ありがとうございました。
続きまして、第20号陳情、レジ袋削減に関する事業を求める意見書を提出することについてを議題に供します。
本件は、新規付託ですので、書記に朗読させます。
書記
〔陳情文書表朗読〕
委員長
それでは、委員会を休憩して、陳情者の方から補足説明を受けたいと思いますが、ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、委員会を暫時休憩します。
(午後4時39分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時44分)
本件に対して、質疑ございますでしょうか。
来住委員
区商連50周年の事業だったと思うんですけども、「マイバッグキャンペーン」でしたか、かなり大々的に取り組まれたというふうに思うんですね。当時、1万個を区商連としておつくりになったというふうに聞いています。今現在、在庫といいますか、残りが800個しかもうないというふうに伺っているんですが、こういう一つのキャンペーンとして取り組まれる自主的な事業ということになると思うんですけども、そういう効果といいますか、いわゆる記念の事業に乗じてといいますか、記念として取り組まれるキャンペーンということで、私は非常に一定の効果なり、その役割を担うというふうに思うんですけども、行政としてはこのことについてはどのようにお考えですか。
寺部環境部長
レジ袋ですね、区商連を初めとしていろんな団体が、いろんな区民が取り組むことがやはり非常に大事なことだと思っています。その中で、区商連がこういった取り組みをされたということについては、非常に評価をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。
委員長
他に質疑ございますか。
〔「直ちに取り扱いを」と呼ぶ者あり〕
委員長
他に質疑がないようですので、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。
(午後4時46分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時47分)
質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、質疑を終結します。
次に、意見の開陳を行いますが、意見はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、意見の開陳を終結します。
続いて、討論を行いますが、討論はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、討論を終結します。
お諮りします。第20号陳情を採決すべきものと決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、さよう決します。
以上で第20号陳情、レジ袋削減に関する事業を求める意見書を提出することについての審査を終了いたします。
委員会の進め方について協議したいので、暫時休憩いたします。
(午後4時49分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時49分)
ただいま第20号陳情が採択すべきものと決定したことに伴う案文調整ですが、正副委員長に案文の作成を御一任いただき、あす二日目に御協議をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、さよう決します。
以上で第20号陳情、レジ袋削減に関する事業を求める意見書を提出することについての審査を終了します。
続きまして、委員会の進め方について協議したいので、暫時休憩いたします。
(午後4時50分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時50分)
休憩中確認したとおり、本日の審査はここまでといたします。
次回の委員会は、3月17日(水曜日)午後1時から、当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。
以上で、本日予定した日程はすべて終了しますが、委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。ありがとうございました。
(午後4時50分)