平成19年10月19日中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会(第3回定例会) 平成19年10月19日交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会 中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会〔平成19年10月19日〕

交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会会議記録

○開会日 平成19年10月19日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後3時03分

○出席委員(14名)
 久保 りか委員長
 山口 かおり副委員長
 内川 和久委員
 ひぐち 和正委員
 林 まさみ委員
 せきと 進委員
 伊東 しんじ委員
 佐野 れいじ委員
 小林 秀明委員
 近藤 さえ子委員
 佐伯 利昭委員
 かせ 次郎委員
 斉藤 金造委員
 飯島 謹一委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 副区長(政策室) 西岡 誠治
 計画財務担当課長 長田 久雄
 政策室特命担当課長 奈良 浩二
 中部地域担当課長 遠藤 由紀夫
 産業振興担当参事 鈴木 由美子
 都市計画担当課長 登 弘毅
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 市川 求
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 拠点まちづくり推進室長 谷村 秀樹
 拠点まちづくり担当参事 秋元 順一
 中野駅周辺整備担当課長 松前 友香子

○事務局職員
 書記 杉本 兼太郎
 書記 松本 明彦

○委員長署名


審査日程
○議題
 中野駅周辺のまちづくり・産業振興について
○所管事項の報告
 1 中野駅地区「交通結節点のあり方検討会」の設置等について(拠点まちづくり担当)
 2 東京都の連続立体交差事業の動きについて(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 3 その他
 (1)オンデマンド交通について(土木・交通担当)
 (2)「なかのん」のバス停の名称変更について(土木・交通担当)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

委員長
 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。
 10月1日付で、政策室担当として西岡副区長が就任をされました。本日、当委員会参与として初めて出席をされておりますので、自己紹介をお願いいたします。
西岡副区長
 西岡でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
委員長
 なお、前政策室担当の沼口副区長は、現在開会中の環境対策特別委員会の方に出席をされておりますので、お見えになれないということです。よろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 中野駅周辺のまちづくり・産業振興についてを議題に供します。
 所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、中野駅地区「交通結節点のあり方検討会」の設置等についての報告を求めます。
秋元拠点まちづくり担当参事
 中野駅地区「交通結節点のあり方検討会」の設置等について、お手元の資料(資料2)に基づきまして、御報告を申し上げます。
 まず、交通結節点のあり方検討会を設置をした目的でございます。中野駅地区整備計画案の作成につきましては、平成18年度から検討会を組織化をして、関係者の意見を反映しながら検討を重ねてきたわけでございます。
 本年度につきましては、昨年度検討を進めてきた構成員を基本としながら、東日本旅客鉄道株式会社(JR)等の参画のもとで、今後の駅周辺地区の開発動向等に対応できる交通結節点の基本的あり方を検討することを目的といたしまして、検討会を設置するものでございます。
 検討会の構成でございます。構成メンバーは、中野区から副区長、拠点まちづくり推進室長、それから学識経験者、東京都関係行政機関、これは東京都の都市整備局、建設局の関係部課長でございます。それから、東日本旅客鉄道株式会社、これは本社から1名、支社から1名を予定してございます。それと、本年度まちづくりのコーディネートを委託しております独立行政法人都市再生機構でございます。
 検討の内容でございますが、次の別紙1、A3の資料を説明しながら御報告を申し上げたいと思います。
 別紙1、これは平成19年度中野駅地区まちづくり検討フローということでございまして、この交通結節点のあり方検討会の検討内容、それから今年度の検討フローを示した図でございます。
 目的は省略をいたしますが、検討フローの方でございます。これは駅前広場関連検討と、それからその右側にいきまして、駅舎関連検討、この二つに分けて考えてございます。それから、一番右側が交通結節点あり方検討会のスケジュール日程でございます。
 まず、交通結節点あり方検討会、これは第1回を10月23日に予定をしてございます。この第1回の検討の内容でございますが、まず過年度検討、それからその過年度検討をもとに地元等説明会を実施してまいりましたが、そこで出た状況等の整理、それから整理をした後に、本年度検討課題の整理をしていくということでございまして、具体的には、まず過年度検討では平成16年度の整理、それからさきに行った調査検討の整理、次に地元説明での状況、地元からの意見、こういったものを整理いたしまして、これらを踏まえた今年度の検討の方向を整理いたします。
 それから、二つ目でございますが、歩行者動線計画の整理。これは現況歩行者動線の課題等を整理いたしまして、駅を中心といたしました歩行者動線の考え方を検討するものでございまして、駅地区及び駅周辺の歩行者動線計画の検討をしてまいるものでございます。
 それから、3番目は、それ以外の車両あるいは駐車場、駐輪場、こういったものの規模の検討をさらに深めていきたいというふうに思ってございます。これがまず第1回の検討になります。いわゆる都市側の施設の整備課題を整理して、本年度の検討の方向を出そうということが、第1回の検討会の内容でございます。
 続きまして、第2回の検討会、これを12月の上旬あたりに考えてございます。ここでは第1回の都市側の施設の整備課題を整理した上で、駅施設そのものの検討をしたいというふうに思ってございます。新設駅舎の位置ですとかレベル等の検討、既存駅舎の扱いの検討、駅中の歩行者動線の検討。ここでは主にJRの技術的、専門的な視点から、駅舎そのものを検討していこうという考えでございます。これが第2回検討になります。
 第3回検討を来年1月後半ということで考えてございまして、ここでは都市側の施設、それから駅舎の施設、それを合わせたものということで、マル5でございます。駅施設と駅前広場の配置検討ということで、具体的には駅施設と歩行者動線の関係を整理いたしまして、中野駅地区の空間構成、回遊レベルの検討、駅施設、駅前広場、こういったものの配置構想案の検討、あわせて歩行者・交通動線の整理を行っていくということでございます。
 それから、6番目、大体こういったことで施設そのものの検討が大体整理された段階で、事業ボリュームの検討、配置構想案のまとめということでございまして、概算事業費を算出いたしまして、事業手法等の検討を進め、配置構想案をまとめていきたいと。これがほぼ第3回の検討会での検討内容になるわけでございます。
 それで、第4回、これは3月初めごろを予定してございますが、ここで今年度の検討の最終取りまとめを行っていくということで考えてございます。
 以上が今年度の検討フロー案でございます。
 また、ちょっと前のページ、2番の方へお戻りいただきたいわけでございますが、こちらの方に今後の予定というふうに記載されてございます。先ほど申し上げましたが、10月23日には第1回検討会を設置いたします。そして、検討を開始するわけでございます。来年3月、本年度末までには整備構想案をまとめていきたいというふうに思ってございます。
 次に、別紙2をごらんいただきたいと思います。A3の2枚目のページをごらんいただきたいと思います。こちらの方では中野駅地区、それから中野駅周辺のほかの2地区の検討手順、まちづくりの手順を一表にまとめてございます。それから、関連施設の整備手順、こういったものをあわせてまとめさせていただいたものが、別紙2でございます。
 まず、中野駅地区は今年度、整備構想の検討を行うわけでございますが、整備構想につきましては、ステップ2、おおむね来年度程度までかかるだろうというふうに考えてございます。それをもとにステップ3では――長期計画で言っているステップ3でございますが――事業計画を策定していくということで考えております。その間に駅前広場等の都市計画の見直し、こういったものを行っていこうというふうに考えております。
 それから、ステップ4では「北口整備その1」というふうになってございますが、これは下の警察大学校等跡地地区での整備と関連をしてまいりますが、こちらの整備が終わる前に、暫定的に現在の北口広場、そういったものの整備をする必要があるということから、それを「その1」という形であらわしてございます。
 それとあわせまして、新北口駅前広場、駅舎等の整備を進めまして、ステップ4以降、北口整備その2――本格整備になるわけでございますが――と南口の整備、こういったものを行っていくということで考えてございます。
 それから、その下の警察大学校等跡地地区でございます。こちらの方はやはりステップ3の前半までに都市計画の見直しを行っていく。あわせて事業計画を取りまとめまして、ステップ3の途中からいよいよ事業実施ということになるわけでございます。ステップ4の中ごろには、この警大跡地の整備が完了してくるだろうというふうに予想してございます。
 そういたしますと、この時点で、3万から4万の昼間人口の増が見込まれるわけでございまして、その受け皿として、先ほど御説明をいたしました、現在の北口広場をたまり空間として整備する必要がある。その整備が先ほど申し上げた北口整備その1というふうになるわけでございます。
 それから、この警大跡地の方では、駅舎との動線の整備、これについては平成27年度以降、ステップ4以降ということで考えております。
 それから、同じく中野駅周辺の先行プロジェクトの一つでございます中野二丁目再開発事業でございます。こちらの方は現在準備組合ができまして、整備計画等、検討を進めているところでございます。この検討を大体ステップ2で終了いたしまして、ステップ3からはいよいよ事業計画の策定、それにあわせて都市計画の変更等を決定していくということで考えてございます。ステップ4から事業実施に入りまして、ステップ4以降、事業の完了ということで考えてございます。その完了の後に、駅の接続動線の整備を行っていくということで考えてございます。
 それから、この中野駅周辺まちづくりと密接に連動してまいります、以下の四つの施設、九中・中央中の統合新校、それから新中野体育館、それから新区役所総合庁舎、区役所・サンプラザエリア、この地区でのまちづくり手順を簡単に示してございます。
 第九中・中央中学校の統合によります統合新校の設置でございます。こちらの方はステップ3の中ごろから事業計画の検討を始めまして、ステップ4で事業実施完了ということで考えております。
 この統合新校が開設をいたしますと、続きまして統合される第九中学校、こちらの方の撤去をすることができるということから、新中野体育館の事業計画、事業実施、こういったものがステップ4以降、この辺のスケジュールでできるのではないか、手順でできるのではないかというふうに考えてございます。
 それから、現在の体育館、こちらの跡地が利用できることになりますと、新区役所の総合庁舎ということで、そちらの方の事業計画、事業実施がこのぐらいのスケジュールというか、手順でできるというふうに考えております。
 それから、最後になりますが、区役所・サンプラザエリア、こちらの方は今の区役所が新区役所として移った後になるわけでございますが、実際の再整備構想、これにつきましては、ステップ3の中で検討を進め、整備構想のまとめまで第3ステップで行うわけでございまして、第4ステップ以降では再整備計画の策定、事業計画、事業実施ということになりまして、その最後に駅との動線整備を進めるということになるわけでございます。
 こういったような手順で中野駅周辺のまちづくりを推進していきたいというふうに考えてございます。このほかに当然サンモール・ブロードウェイ地区あるいは中野三丁目地区、桃丘小の活用、五差路地区の検討、こういったものもこの他の事項として、あわせて当まちづくり推進室の方では進めていきたいというふうに思っているものでございます。
 以上が中野駅地区「交通結節点のあり方検討会」の設置等について御報告を申し上げさせていただきました。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
せきと委員
 この交通結節点あり方検討会の設置の事業主体はだれでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この設置をする主体、これは中野区でございます。
せきと委員
 都市再生機構は構成のメンバーに入っておりますが、どういうかかわり方になるのでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 中野区役所の事務局機能、それから検討員としても参加をしていただくということで、おおむねすべての部分について支援をしていただく、そういったことで考えております。
せきと委員
 7月6日に都市再生機構と調査委託の契約を結んだと思いますが、その委託業務の一環ではないのですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 調査委託としては、その会の設置等を委託内容にしてございますが、実際の設置権限はやはりこちらにあるということから、逆にUR、都市再生機構の方から、中野区でこの会の設置について依頼をするというような手続を経て、私どもが主体となって設置をするということでございます。
せきと委員
 10月4日付の日刊建設工業新聞を少し読ませていただきます。「都市再生機構は、東京中野区の依頼を受けて、トータルコーディネートを担当しているJR中野駅周辺のまちづくりで、警察大学校等跡地と中野駅を対象区域とした中野警察大学校等跡地におけるまちづくり推進支援業務を、日建設計に委託した。契約金額は4,660万円」こういう報道があるんですが、この中野駅も対象区域となって、日建設計に委託されたという報道について、どのように受けとめていらっしゃいますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 当然都市再生機構から業務の委託がほかに行われるということは、私どもは承知してございます。プロポーザルで日建に決めたと、そういう報告を受けてございまして、それについては私どもも承知をしているということでございます。
せきと委員
 その日建設計に委託をしたことの是非ではなく、そういうことが行われたということを、議会ないしは区民に対して報告をするべきだったのではないかと考えますが、いかがでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 恐らくプロポーザルで都市再生機構としてはいろいろな業務の支援、そういったものをやっていると思ってございますが、その内容について議会で御報告するということは、特段必要のないことというふうに思っております。
せきと委員
 業界紙でありますので、それほど普及はされていないかもわかりませんが、ともあれ新聞で報道されましたので、区民の中には大変不安あるいは不審に思っている方がいらっしゃるわけです。ですので、中野区として、ぜひともこういうことについてはきちんと報告をしていくべきだと思います。今後こういったことがあった場合には、きちっと議会と区民にしていただくよう、強く要望します。これは要望です。
内川委員
 中野駅地区整備計画案作成のための調査検討の概要書で、新しい中野駅、特に北口のあたりの南北、中部も含めていろいろな案が、たしか三つか四つ示されましたね。これに関して、特に地元の商店街、北口ブロードウェイ、サンモールあたりの商店会から、どういった御意見が出されているでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 昨年度の成果につきましては、本委員会で御報告させていただいた後、地元の商店会等に説明を行ってまいっております。現在のところ、私ども承っておりますのは、中野通りから東側の既存商店街、こちらの方に対する対応そのものが、若干検討がまだ手薄なのではないかというような御指摘を受けてございます。
 さらには、そういったことを受けまして、代替案というんでしょうか、そういったものも4案ばかりいただいております。こういった御意見、皆様からいただく御意見というのは非常にありがたく受けとめてございまして、現在整理をしているところでございますが、検討会の方にもその内容を御報告申し上げて、検討の素材として活用させていただこうというふうに思っております。
内川委員
 確かにそうなんですね。区の示した案に対しては全く同意できないと、そういった意見が出されていると聞いております。商店街の方から。それで、今、お話があったとおり、地元は地元としての案を幾つか示して、それをぜひとも取り入れてほしいと、そういった話を聞いております。
 今後の予定ですね。まず、もう10月23日に第1回の検討会が進んでいってしまうと。地元の意見というのが、今後の予定ではどこら辺で今度は反映されてくるのかなと。そういった地元商店街の人たちを呼んで、そういった検討会なんかというのはどこら辺の時点でお考えになっているのかなと。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先ほども今年度の検討スケジュールのところで御報告申し上げましたが、これにつきましては、第1回の検討の中でお示しをする考えでございます。この図のマル1でございますが、黒ポツが三つございます。その中ほどに地元説明の状況、そういったものを加え、地元の意見、こういったものがあった。その中では、先ほど申し上げましたように、図面等も――簡単な図面ではございますが――示されてございますので、それもあわせて検討会の中でお示し申し上げ、そういったことについても十分検討していただくというふうに思っております。
内川委員
 それと、検討会の構成メンバーに地元の代表者なんかを入れる予定は、今後ありますでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この検討会、今年度はやはり先ほどの御報告の中でも申し上げましたが、駅施設の技術的、専門的な立場からの検討というふうなことで、今年度の検討の中身を大体そういったところに絞ってございます。したがいまして、一般の区民の方にこの検討会に加わっていただくということは、逆に内容としてかなり専門的な内容にもなるということから、ちょっと難しいのかなというふうに思ってございます。
 私ども、この検討会に対しては、できるだけ関係区民の方に御報告できるような場面をつくっていただくということで、今、その辺の検討を進めているところでございます。
林委員
 具体的にどのような場面を考えていらっしゃるんですか。住民の人たちに示すという。
秋元拠点まちづくり担当参事
 このフローの中でも御説明を申し上げましたが、第1回目は過年度の検討の整理、それから地元御意見の検討、そういったものが主なものでございますので、第2回目、こちらがいよいよ技術的に駅舎そのものの検討を行うということになりますので、恐らくこれが終わった段階では、やはり地元にお話をした方がいいのではないかというふうに思っておりまして、その方向でこの検討会の検討を進めていこうというふうに思っております。
林委員
 検討会の内容を示すだけでなくて、そのときに意見も聞くという形もとられるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 技術的に検討した内容の御報告ですから、当然それに対する御意見をいただくために、説明会を行うということでございます。
林委員
 あと、検討会のメンバーの中に防災や環境関係の方は入っていないんですけれども、そういう人たちは入れない状態なんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先ほども申し上げましたように、今年度はできるだけ駅舎の技術的な検討ということで考えております。そういったことから、今、委員の御指摘のような構成については考えていないということでございます。今後、駅地区というか、その周辺の回遊性とかそういったものの検討の段階では、今年度は難しいわけでございますが、そういった景観とか環境とか、そういった方々にも入っていただくことは十分考えられることであるというふうに思っております。
林委員
 今度は違う質問なんですけれども、別紙2の一番最後のサンプラザエリアのことなんですが、サンプラザはたしか10年たったら、何か建て直すなり、今の委託しているところが切れてしまうという話を聞いたんですが、構想の中に10年後というのはまだ全く入っていないものなんでしょうか。
長田計画財務担当課長
 10か年計画の中で、第4ステップでサンプラザ地区、それから中野区役所地区を含めた整備を行うということで位置付けをしてございます。ですから、それを踏まえた上でのきょうの手順の御提示ということになっております。
佐伯委員
 かなりこれ重い課題を決めていく検討会だと思うんですけど、4回の検討会ということで、1回当たりの会議時間というのはどのくらいを想定されているんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 それは別に特段定めてはおりませんが、大体午後2時の集合で、5時いっぱいぐらいまでかかるだろうというふうに思っております。
佐伯委員
 先ほど23日の検討会の件について、十分御議論いただきたいというようなお話もあったんですけれども、これだけの大きな課題の中で、3時間という時間の中で、集まる方はいろんな専門家の方かもしれませんけれども、本当に区が期待するだけの十分な議論ができるかどうか。ちょっと私には疑問なんですけど、その辺はいかがですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この検討フローの中でお話し申し上げましたが、まず第1回目でかなり重い検討をしていただくということを想定してございます。委員がおっしゃったように、この段階から恐らくけんけんごうごうの議論になるんではないかと、我々も思っております。したがいまして、今、申し上げた2時に開始して、5時ごろというのは、一般的にはそんなことを想定しておりますが、やはり私どももその意見の内容によっては、当然時間延長になるだろうし、それはやはり十分議論が尽くせるように運営をしていきたいというふうに思っております。
佐伯委員
 ぜひ、検討会をやりましたという、ただその証拠というか、実績を残すだけの検討会ではなくて、きっちりとした議論ができる、そして結論が出せる、そういう検討会にしていただきたいと思います。
 そして、もう一点、この学識経験者という方、この方はどういった方が入っていらっしゃるんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 お一人は都市計画の御専門の方、平たく言っちゃいますと、都市計画審議会の副会長、矢島隆さんがお一人。それから、もう一方もやはり、これは東京都の都市計画の経験をされて、今はもう御卒業されているんですが、山下さん。昔、中野区にもいらっしゃった方で、今、公園協会の理事長をやっておられます。その方に一応学識経験者待遇としてお願いをしているということでございます。
佐伯委員
 今、何協会とおっしゃいましたか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 東京都の公園協会でございます。
佐伯委員
 それはどういう団体ですか。それは再就職先になっている団体ですか。
谷村拠点まちづくり推進室長
 東京都の外郭団体でございまして、前は東京都の建設局の中に公園部という部隊があったんですが、それを外部発注するというふうな形で今、組織の縮小をしておりまして、いろいろ公園の管理ですとか、そうしたところを行っているところが公園協会になっております。
佐伯委員
 その方が学識経験者――これは本会議でも学識経験者とは何ぞやとか言いましたけれども――となる根拠というのは、どういったところにあるんでしょうか。
谷村拠点まちづくり推進室長
 山下理事長におかれましては、東京都におりましたときに、都市整備局ですとか建設局ですとか、そうした中でまちづくり、いろいろと携わっておられまして、そうした経験から今回お願いしているところでございます。
かせ委員
 ちょっと繰り返しになっちゃうかもしれないんだけれども、先ほど、いわゆる契約の問題ですけれども、契約の問題については議会に報告する必要ないんだということなんですけれども。おっしゃいましたよね。契約の問題、これをいわゆる都市再生機構に契約した。それから、都市再生機構が日建設備に委託をしたということについて、議会への報告は必要ないというふうにおっしゃったんだけれども、この根拠はどうなんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 契約したところは独立行政法人都市再生機構ということでございますので、これについてはあらゆる機会を通して御報告を申し上げているわけであります。この独立行政法人都市再生機構がプロポーザル等で支援の委託をした先については、議会で私どもが積極的にというか、御報告する内容ではないというふうに思っております。資料等の要求があれば、そういったものには応じることはやぶさかではないというふうに思っております。
かせ委員
 やはりかなりの額を使って契約しているわけですから、これは報告する必要ないということについては、本当に私たちは納得がいかないですね。やっぱりちゃんと報告すべきだと思っています。これについては、同じような答弁だと思うので、指摘しておきますけれども。
 それで、このフローを見ますと、10月23日に第1回の検討会を開かれてから、4回の検討会をして、来年の3月には配置構想の取りまとめということになりますね。見方によっては、この4回、かなり短い時間ですけれども、この短い時間でこれだけのボリュームのあるものがまとまるのかどうなのかというふうに思ってしまうわけですけれども、この4回の討論と3月までのまとめということで、これはいけるというふうに踏んでいらっしゃいますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 確かに御指摘のように、御報告申し上げた内容、非常に大変で重い内容なわけでございます。ただ私どもは、今年度ここまでの作業を進めておきたい。先ほど大まとめのまちづくり手順を示しましたが、整備構想につきましては、ステップ2の終了段階までを一応考えてございまして、ただ今年度は何とかここの作業までは終わらせるという考えで取り組んでいくものでございます。
 したがいまして、かなり検討の内容というのは、相当詰めていかなければいけませんし、実現性のあるものにしていかなければならないというふうに考えているところでございます。
かせ委員
 ステップ2のところまでは何とか行きたいということですけれども、この中で駅のことについては当然JRとの関係というのが出てくるわけですけれども、JRがこの問題についてやっと出てきたのかなという感じなわけです。いろいろ一般的にJRがかんでいる開発については、なかなか難しい問題があるようにも聞いているわけですけれども、このJRとの関係といいますと、かなり幅広い検討がなされるわけですよね。自由通路の問題から、それから駅舎の改修の問題から、さまざまな問題があるわけですけれども、これについてJRがどういう心づもりをしているかとか、そういったことについての情報はありますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 JRに対しましては、昨年度検討した内容、これについてもやはり御説明を申し上げてございます。その上で、先ほど御報告の中で申し上げましたが、本社から、部長級でございますが1名、支社のやはり部長級が1名という御参加が得られるということになりましたので、私どもも今年度は駅そのものの検討、これが飛躍的に進むのではないかというふうに思っております。
かせ委員
 それと、議会との関係ですけれども、議会についてはどういう対応をするんでしょうか。また、議会からこういった検討に対する審議をして、議会としての意思を反映するような場所があるんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先ほど区民説明会について御回答申し上げましたが、当然区民の方に御説明申し上げる前には、こういった議会での御報告を申し上げて、御審議もいただきたいというふうに思っております。
かせ委員
 私がお聞きしたいのは、単に報告ということではなくて、この計画について議会としての意見なり、そういうことですね。そういうものを反映させる機会があるのかということなんです。単なる説明ということではないんですが、そういう機会はあるわけですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先ほども検討の途中で、駅舎そのものの一定の検討が行われた段階では、皆様方に御報告を申し上げるということを申し上げましたが、当然報告というのは、それに対する御意見をいただく場でもございまして、当然こちらの議会あるいは区民から出た御意見等については、検討の場で十分協議をし、取り入れられるものは取り入れてまいりますし、そうでないものはきちっと理由をつけて御説明を申し上げ、対応を図っていく。そんなことでこの検討会の進め方を考えております。
かせ委員
 そうしますと、これから4回にわたってやられるということですから、その回ごとには必ずそういう報告があるというふうに理解してよろしいですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先ほどもお話を申し上げましたが、第1回検討会につきましては、過年度の検討、それから地元意見等の検討ということございまして、第2回が本格的な今年度の検討になるわけでございます。駅施設の技術的、専門的な検討を行うわけでございまして、それの検討が終わって、御報告ができるという段階で御報告申し上げたいというふうに思っております。検討会各回ごとに議会に御報告することは、今のところ考えておりません。
かせ委員
 各回ごとに報告するのは、今のところ考えていないというんだけれども、やっぱり一つひとつのステップを踏んで、次に進んでいくわけですから、1回1回が大事になるわけですよね。だから、そのことについて考えていないということでは困ると思うんですよ。こういう特別委員会もあるわけだし、その都度報告をするというのが当たり前の話だと思うんですけれども、再度お聞きします。
秋元拠点まちづくり担当参事
 やはりこういう検討会での検討でございますので、検討の節目で御報告申し上げることが、議会に対する礼儀というふうに思っております。
飯島委員
 初めにちょっと確認をしておきますが、URが委託をしたのが日建設計であって、日建設備じゃないですよね。かせ委員は日建設備なんておっしゃった……(「いや、設計です」と呼ぶ者あり)そのまま進んでもらっちゃうと困るので、一応確認です。
秋元拠点まちづくり担当参事
 株式会社日建設計というふうに聞いてございます。
飯島委員
 次に、秋元参事は「重い検討をされる」というような「重い」という発言がありましたけれども、「重い」ってどういう意味ですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 検討する内容の量がかなり多いということから、「重い」というような表現をさせていただきました。
飯島委員
 それは検討が重いんじゃなくて、検討量が「多い」というふうにおっしゃるべきことだと思うんですね。
 それで、これは何をするところかというと、駅の施設と駅前広場の配置の検討を行う。そのためのあり方検討会、そう理解していいですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今年度は駅舎と、それから連絡通路・南北通路、それから3回目には周辺の駅広場と駅との連携、そんなものの検討を進めるということで考えております。
飯島委員
 そうすると、要するに交通結節点といっても、駅舎と、それから駅前広場、南北にありますね。それから駅の入り口、それから周辺にできる施設とのアクセスについて、具体的中身をそろそろ詰めようかということになりますね。そうすると、基本的な駅周辺の再開発についての考え方は固まっている。その固まっている方向性に対して、どう機能的に、それから本来的なそういう開発目的を達成するために、この駅の設備、例えば乗降客がふえることによる施設的な整備もあるでしょうし、交流機能を持たせる必要もあるでしょうし、さらに区民の利便性を図る必要もあると。こういうことを主として御検討されると、こういうことなんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 全体としては、今、委員がおっしゃったような交通結節機能、それから中野のまちの入り口機能、それから都心へのアクセス機能、そういったものの検討がされるわけでございます。全体的にはそういったようなことで考えてございますが、今年度につきましては、主に駅舎を中心とした検討、これを今年度は進めていきたいというふうに思っております。
飯島委員
 いわゆる都市再生機構、URがメンバーの一人であると同時に、お答えによれば、事務局的な機能も果たすということなんですが、なぜURなんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 きょう御配付をいたしました資料の目的の中でも申し上げておりますが、当然今年度は駅舎ということで検討の重点を置いているわけでございますが、ただ視点としては、今後の駅周辺地区の開発動向等にやはり対応できる、そういったような視点も当然求められているわけでございます。こういったことから、都市再生機構ということで委託を行っているというものでございます。
飯島委員
 いろいろ頼むところはあるんだろうと思うんですよね。今のお答えだと、特にURでなければならない理由というのは、なかなか感じられないんですけど、ここにしたというのはどういうことですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 都市再生機構につきましては、今年度、中野駅周辺の全体的なコーディネート業務、こういったものを委託してございます。そういったことから、警察大学校等跡地、中野駅地区、それから中野南口地区、こういった全体のまちづくりのコーディネート業務を都市再生機構に委託をしてございまして、その一環としてこの中野駅地区の検討、これについても都市再生機構にあわせてお願いをするというものでございます。
飯島委員
 中野区の皆さん方はどうかかわるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 私どもは当然全体の調整等にかかわっていくわけでございますが、そういった中野区の対応の支援、こういったものを全体的にしていただくという観点から、そういったものに対応できる都市再生機構に委託をお願いしたというものでございます。
飯島委員
 組織図でいうと、どういうことになりますか。これは検討会とありますね。検討会があって、会だから、恐らく会長か座長かを置くような格好になるんでしょう。それぞれの検討のメンバーがいる。事務局は事務局であるわけですね。中野区は検討のメンバーとしてもちろん入ると同時に、事務局の表の顔と言っちゃ変だけれども、そういうふうになっているわけでしょう。事務局というのは置くんですか、置かないんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この交通結節点のあり方検討会の事務局、これは中野区で行う。その支援を都市再生機構にお願いするということで、事務局は設置をするということでございます。
飯島委員
 そうすると、事務局長というのは、大体中野区のどなたが御担当になりそうなんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この検討会での局長は、私が行う予定でございます。
飯島委員
 そうすると、URのその支援というのは、中野区の事務局長のもとでさまざまな事務的なことも扱うということになるんでしょうけれども、もちろんその下に区の職員の方もいらっしゃっておやりになるんだろうと思いますから、区が表向きでやっていく。
 そうすると、この別紙1のフロー図で見ますと、第1回検討会から第4回検討会とありますね。検討会で何もすべてを検討するわけじゃないんでしょう。だって、この検討会と検討会の間が大事なんでしょう。このときしかやらないみたいなイメージで仕事なんかないですよね。だって、ずっと一貫して、事務局は立ち上がった後から、第1回で過年度からの検討が行われて、そして今年度の検討課題を整理して、皆さんに御理解をいただいて、これに取り組んでもらう。取り組んでもらうということをお願いしたら、後はずっと事務局というのはお仕事をしないで開店休業でいるかと、そんなこと考えられませんよね。ですから、その検討会では何をどうしていくのか。その間が極めて大事なわけでしょう。それはそうですよね。極めて技術的なこととか実務的なことになるとすればするほど、むしろ出てくる人たちはそういう技術的な、その事務局における作業を踏まえて、一つの意思を確認するというか、意見を交換するというか。そして、交換された意見によって、また事務局が精力的に作業を進めていくと、こういうことになるんじゃないんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 委員がおっしゃるとおりでございます。こういった検討会を行うには、その検討会で検討する資料、この作成が主な仕事になってくるわけでございます。この検討会の間には、かなりの量の資料作成、検討、こういったものが加えられて、初めて検討会の資料としてお出しできるようなものができるんだということでございまして、御指摘の点はそのとおりでございます。そういった支援等、資料づくり等につきましては、やはり都市再生機構のノウハウ、こういったものは重要でございまして、そういったものを十分活用して、この検討会の運営を進めていくということで考えております。
飯島委員
 その事務局に加わる区の職員の方は何名ぐらいを想定しているんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 課長1名、それから係長1名、職員1名、参事が1名と。中野区の事務局としてはその4名でございます。
飯島委員
 4名が多いか少ないかというのは議論があるんだろうと思うんですが、なぜそんなことを聞くかというと、これから仕事をする。今、おっしゃったように、URに蓄積されてきたそういう都市開発、あるいはインフラ整備、あるいは交通絡みのこういう問題のノウハウを、いかにしてうちが身につけちゃうかと、そういうチャンスでもあるわけですよね。ですから、参事1、課長1、係長1、職員1と、ミニマムのユニットといえばミニマムのユニットなんだけど、それぞれ一人ずつしかいないわけですから。それはそうなんですが、もうこれ以上は考えられないという、これからどこも減らせられないという、そういう組み合わせですよ。じゃあ課長がインフルエンザで倒れたと。いや、ないことじゃありませんからね。
 私はやっぱりそういう意味では、こういう検討会の事務局が、今まで自分たちがやっていたノウハウでものを仕切っていくわけではなくて、そういう外部のいわば知財を使ってものを考えるというときは、やっぱりそのリスク分散も考えておいた方がいいのかなと思いますし、それは課長さんが一人――参事はたくさん投入する必要はないのかもしれませんよ。だけど、課長さんはそれぞれまちづくり関連とか都市計画関連でいらっしゃるわけだから、それは中心として担うところはそうなのかもしれない。事務局機能を持つところはそうなのかもしれない。しかし、何らかの形で全体的にかかわっている。よく聞くと、秋元さんじゃない仕事っていっぱいあるんですよ、この駅周辺でも。そういう方、中部地域まちづくり担当とかあるじゃないですか。これはこっちだとか、あれはあっちだとかとなっているんですけれども。そういう関係も含めた形で、ちょっと事務局ではないんだけれども、事務局のオブザーバーのような形で、層を厚くしておいた方がいいのではないかと思うんですが、いかがですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 委員の御指摘はもっともでございまして、この交通結節点のあり方検討会の事務、それからこれは建設委員会の所管になるわけでございますが、警大等跡地の開発の方の会議体、これの運営、いろいろな仕事が確かに今年度はあるわけでございます。そういったことから、委員の御指摘の必要性はもっともでございまして、今後十分体制のあり方、これについても検討をして、いろいろな問題に十分こたえていけるような、そういった組織のあり方、こういったものを検討していきたいというふうに思っております。
飯島委員
 それから、これは案づくりですよね。この交通結節点のあり方検討会のフィニッシュは、整備構想案をつくること。整備構想案というのは、これは中野区の整備構想案ですよね。あり方検討会が取りまとめるんですが、中野区が設置した検討会ですから、ここでまとめられた整備構想案は中野区の案。これで間違いありませんか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今までもそうでございますが、中野区から委託してできた案等につきましては、当然中野区のものということで御報告もさせていただいております。
飯島委員
 じゃあこの整備構想案の「案」を取るプロセスは、どのようにお考えですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先ほどの全体の手順の中でもお話を申し上げましたが、整備構想「案」を取るのが、20年度末には取りたいというふうに考えております。
飯島委員
 時間のプロセスじゃなくて、整備構想案ができますね。整備構想案はあり方検討会が取りまとめたものでは、中野区の案の案みたいなものですよ。これを正式に区の案として決定する。こうなるのはどういう場面かということです、まず一つは。案がオフィシャルに案になるというか。そのあり方検討会の案だってオフィシャルな案に、それが出てくればそのまま多分オフィシャルな案に――多少の修正はあるかもしれませんよ。だけど、それが区としての考え方、区としての案だと。文字どおりそうなる手続は、恐らく何らかの意思決定を経ることになるんでしょう。まず案を伺いますが、それはどういう手続ですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この整備構想でございますが、18年度に基礎的な検討の中で構想案のたたき台みたいなものができた。何案かをつくった。それから、今年度につきましては、主にJRの検討を中に入れて、駅舎の検討を重点に置いて行う。来年度につきましては、この駅舎と、それから周辺のまちを含めた、回遊性等のものを含めたものを検討させていただいて、最終的には議会への御報告を申し上げた後、内部で決定をしていくというようなプロセスで考えております。
飯島委員
 そうじゃなくて、例えば我々がいただいている駅周辺、特に駅の南北の交通結節点のあり方みたいなことについては、何案か示されつつ、何となく絞り込んだような、絞り込まないようなことでものがありましたね。ここで、今度はさらに駅舎のことを今年度は、さらに来年度はどうなるかわかりませんけれども、多分これは南北自由通路とか、どこからどうアクセスしていくのか、駅前広場についてさらに具体的なことが詰まっていくんだろうと。で、構想案ということになるわけでしょう。最後に、平成20年度中にはその「案」を取って「構想」にする。だから、「案」をとって「構想」にするという、その「構想」になる前の「案」は、恐らく絞り込まれた、こういう形で駅周辺に関しては、駅舎と駅前広場については整備をする方向ですよと、そういうものが案として詰まるわけですね。
 それを区の案として、あり方検討会でつくったものが――恐らく秋元さんが言外におっしゃりたいことは――それがもう即区の案なんだと。だけど、それはあなたが事務局長で、座長さんがどなたかわかりませんよ。矢島先生なのかどうかわかりませんけれども、そういう方たちが取りまとめたものだけど、区としてこれを整備構想案というふうにするには、庁議もしくは経営会議になるんでしょうか。政策会議なのかわかりませんよ。そういうようなところで案として決めますと。案ですよということを。あるいはそういうものを決めないで、計画だけを、構想そのものを即決めるのかわかりませんけれども。だから、その案はこの検討会から区が引き取りますわな、でき上がって。整備構想案というのをつくって。その後、区としてはこれをどうオフィシャルな形にするのか。まだ案の段階です。この案はどこで中野区の案として決めるのかということを伺っているんです。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先ほども申し上げましたように、議会、それから区民の方々への説明、こういったものも、中野区の案としていくためには当然必要である、御了解も必要であるということを考えてございます。パブリックコメントというものはなかなか、ここの構想案そのものが決定するときになじむかどうかは、ちょっと疑問がありますが、区民の方の御意見がいただけるような場等もつくりまして、最終的に区の構想として定めていきたいというふうに思っております。
飯島委員
 じゃあ聞き方を変えましょう。あり方検討会で整備構想案をまとめますよね。それぞれ御意見を伺う。もう既に区としてはとりまとめた案ですから、これは。検討会の設置は区なんだから。皆さんのお考えや、それから御意見やらを伺う。このフローでいくと、3月の初めに案の選定があって、整備構想案の取りまとめを行うわけだから、そうすると平成20年度の当初から、ある一定の期間はこの整備構想案についてさまざまな御意見あるいは議論、あるいは検討というか、もちろん委員会に出されて、我々にも報告をいただいたり、いろんなことがあったりして、その整備構想として――平成20年度中には整備構想にしたいと、こうおっしゃっているわけだから――そうすると、整備構想にするのは、そういう議論を経て、大体いつごろをめどにお考えなんですか。
谷村拠点まちづくり推進室長
 今年度の検討は、端的に言いますと、駅舎を、それと自由通路をどこにするか、これが一番のところの検討というんでしょうか、固める意味におきまして一番重要になりますので、今年度JRから参加いただいているのは、そこのところを固めるために入っていただいております。それを今年度まとめまして、自由通路、東西の方向が地元の方からもいろいろと要望が出されている中で、どこが具体的に可能なのかどうなのか。そのあたりを最終的に詰めまして、それを今年度いっぱいで固めたいと思っております。
 その上で、昨年度検討いたしました新北口駅前広場ですね。そうしたものをどうするのか。それと組み合わせた形での、皆さんに駅舎、それから自由通路の位置等の説明をしました後に、そういう全体の駅の構想を固めまして、それを最終的に諮りまして、来年度いっぱいで、当然議会の御了承もいただいた上で、案として固めていくというふうに考えております。
飯島委員
 そうすると、じゃあこの3月の取りまとめの前に、おおむねその方向性が固まってくるのは2回か3回目の検討会が終わった後ですね。3回目の検討会が終わったぐらいには、一たん御報告があって、取りまとめに4回目の……。じゃないと、取りまとめちゃいましたよと。それはもう取りまとめたものなんか、そう簡単にものは動きませんわな。そうでしょう。だから、要するに今年度中の仕事としてものを考えているならば、そういうところで一たん報告の機会があると。そういう理解でいいですね。
谷村拠点まちづくり推進室長
 先ほど参事からも報告しましたように、その中段で、特に東西自由通路、こうしたものの位置ですとか、それから駅舎についての位置、こうしたものの一定程度の技術的検討を、課題等を整理したところで、皆様に御説明して、一定の方向についての御理解をいただきたいというふうに考えております。
伊東委員
 今の質疑を踏まえた上でお聞きします。先ほど御報告の中で、地元商店会等の方から特に中野通り東側地区へのアクセスが脆弱であるという御指摘があった。それに伴いまして、代替4案なるものが示されたと。今の質疑の流れを聞いていますと、本当に今回、第1回目に報告される地元の意見、その代替案なるものが大変なかぎになると。大きく方向性を――大きいのかどうかわかりませんけれども――一定める大きな要因になるじゃないかと思うんですけれど、その代替4案なるものをまだ詳細に御報告いただいていないんですけれど、区がさきに用意しました3案と比べまして、どのような点が大きく変わっていますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 大きく変わっている点は、1点ございまして、この中野駅の東側でホームの下に南北の自由通路をつくると、そういう案が出ております。これは我々で昨年検討した結果で御報告したA、B、C案、それから参考案にもない案ということでございます。これについては、先ほども申し上げましたように、技術的な検討等も含めて、十分検討させていただこうというふうに思っております。
伊東委員
 もうちょっと詳しく教えてください。東側といいましても、随分距離がありますからね。今のちょうど中野通りのガード下から東側といいましても、ホームの端までということですと、相当あります。現状の北口の広場と南口の広場の東端を結ぶ程度のものなのか。さらにもっと東の方に通路が欲しいというようなお話なんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 ちょうど南側の中野二丁目地区の市街地再開発事業、あれが行われている、ちょうど千光前通りの入り口、あの付近に南北の自由通路をホーム下につくると、そういう南北の案が示されておりました。
伊東委員
 今の商店会等、地元の意見等で出された東側の通路も含めまして、今まで示した中野区の案、特に中野通り東側地域へのアクセスの脆弱性が指摘された点について、中野区の御見解をお聞きしたいと思います。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今、申し上げましたように、そういう御提案、確かに東側に来ることによって、北と南のまちの連続性が図られるのかどうか。それから、技術的にどうか。そういったもろもろの検討を加える必要があるというふうに思っております。私どもが昨年お示しした案、これについては中野通りに沿って、中野通りの歩道部分を拡幅するような提案を昨年度はさせていただいたわけでございますが、それについてもう少し南北との連絡がよくなるような工夫が必要であろうということを十分認識してございます。そういったものも含めて、やはり今年度の検討で深めていきたいというふうに思っております。
伊東委員
 都市再生機構の方に一部支援を受けていると。また、さらにそちらの方が日建設計でしたっけ、日本設計、どっち……(「日建設計」と呼ぶ者あり)日建設計の方が一部その業務を委託されるということらしいんですけれど、その一部の部分というのは、どういう部分を委託されているか、御報告は受けていますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 やはり都市再生機構といたしましては、まちづくり、都市開発というのが、どちらかといえば専門ということから、鉄道等にかかわる部分、これについてはやはりそういった別のところのノウハウが必要である。そんなようなことから、日建ということで聞いております。
伊東委員
 それと、中野駅周辺まちづくり全体に関連してなんですけれど、さまざまに、ここに資料、本日の別紙2でも黄色い部分だけでも三つあるわけですけれど、これらの三つが同時並行して進む。そして、それらが緊密に連携をとらなければならないと思っております。それで、先ほどの委員の方からも御指摘がありましたように、その間において中野区がそうした都市、まちづくりの技術的なノウハウを蓄積するという部分も必要だと思うんですけれど、中野区全体としては、駅周辺まちづくり、室長がいらして、参事がいらして、課長がいらっしゃるけど、課長は地域、南部、中部、北部に分かれちゃうんですけれど、せめて実動部隊としてはそれぞれ一人ずつ張りつけているとか、その下にまたさらに人が張りついていてということなんですか。それともずっと同じ人間が、例えばこの別紙2の三つに携わってやっていくのか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 係長以下の職員はそれぞれの地区に専属でおります。要するに係長、職員ですね。そういったものがそれぞれの担当がいるぐらいの重要な仕事であります。
伊東委員
 そうした皆さん、中野区内のスタッフの方々の連絡会議というのは、頻繁に開かれているわけですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 恐縮でございますが、今の御質問は、職員が中野区内ということですか。(「区の職員の方々、それぞれ担当につかれていると思うんですが、そうした人たちも含めて、横の連携をとったミーティング」と呼ぶ者あり)大変失礼を申し上げました。今年度はそういった都市再生機構に一括的に支援業務をお願いしているということから、私ども内部の組織もやはり当然横の連携が必要でございます。現在は週1回というふうに定めて、横のミーティングをやっているところでございますが、このまちづくりの進行熟度によっては、もう一回ぐらいふやさなければいけないだろうというふうに思っております。とにかく今、御指摘のあったように、横の連携を密にして、一体的に中野駅周辺の整備が進むように心がけていきたいというふうに思っております。
伊東委員
 さて、この三つ、ここに別紙2の中野駅地区、それから警察大学校等跡地地区、中野二丁目再開発事業とあります。これらは本日報告いただいている交通結節点のあり方検討会、実質には駅舎、自由通路、駅前広場の整備に関する構想をまとめていくんですけれど、その三つの連携をとるための機能というのは、今、区の体制はお聞きしました。都市再生機構はどのようにかかわっていくわけですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 現在の都市再生機構そのものの区とのかかわり方でございます。都市再生機構の方も地区ごとに専属の職員を張りつけていただいております。その上にチームリーダーとして、あれは多分参事級だと思うんですが、そういった方。課長級の方がやはりその地区の専属をしていただくというようなことで、スタッフをそろえていただいております。
伊東委員
 副区長、御就任おめでとうございます。このプロジェクト、時間もかかりますけれど、専門的な知識、技術等、ノウハウを持っていないとまとめ切れないと思うんですけれど、現時点で中野区にいらっしゃって、この取り組み方について、副区長の御意見をいただけたらと思います。
西岡副区長
 私の履歴は既に事前に皆様のお手元に配られているかと思いますけれども、この種の大規模な都市開発を比較的多く手がけてまいりました。そういった経験に基づいて、今回、これから取り組もうとされている中野駅周辺の取り組み、これまでの経緯ですとか、現在の取り組み、今後の方向性を見ますと、非常に思い切った形での取り組みを進めようとされているなということを思います。時代も変わっておりますので、それに応じた対応、それから中野区が持っている行政特性とか地域特性に応じた取り組みも必要になってまいりますが、そういった面での体制は非常にうまくいっているんじゃないかと思います。これからチームワークをよくして、関係者間との連絡調整を密にし、また区民の皆様、議会との連携などもうまくとりながら、ちゃんと進めていけば、非常にすばらしいものができるんじゃないかというふうに思っております。
伊東委員
 最後にさせていただきます。要望です。今、おっしゃられたとおり、大変思い切ったことというか、これほど大規模なものが一遍に動くというまちづくりというのは稀有だと思います。中野区においてはもう本当に初めてと言っていいぐらいのものだと思います。
 今、民間活力を利用しなければ、こうしたものは進まないのも事実です。現実にはこれから進む中では、民間の力もいただく部分が大いにありますけれど、それに屈することなく、逆にそれをうまく引っ張っていくというか、方向を定めていっていただかないと、民間の手のひらの上でころころ転がされて、まちづくりが終わってしまうということもあり得ますので、しっかり取り組んでいただきたいと思います。
ひぐち委員
 過年度ということで調査検討の整理をするというふうにおっしゃっておりますけれども、もう大分年数がたちますけれど、商工会議所などが研究をして、資料をつくったことは御存じでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 商工会議所が検討されたというのは、ちょっと私、聞いてございません。
ひぐち委員
 ちょっと何年か前なんですけれども、やっぱり警大跡地がああいうふうに開発されるということを聞いて、中野駅の周辺の研究資料をつくった経緯があるんですね。その内容は、簡単に言いますと、例えば駅の北口に地下のバスターミナルをつくるとか、あるいは駅を車がトンネル状に反対側に抜けられるような、そういうトンネルをつくったりと、そういう話が出ていたんですね。その辺も全然お聞きになったことはありませんか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 検討したというものではなくて、何かそういった御陳情をいただいたというようなことのようでございます。それについては話は伺ってございます。
ひぐち委員
 はい、わかりました。
 あともう一つ、この前の中野まつりのときに、事務所協会の会員さんが中野駅のモデルを、こんな未来像ということで模型をつくったり、パースを書いたりしているのをごらんになっているでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 中野まつりでですか。(「ええ」と呼ぶ者あり)ちょっとその話も私は聞いておりません。もしそういったような御情報があれば、どうぞちょうだいすれば、検討させていただきたいというふうに思っております。
ひぐち委員
 ごらんになっていないということであれば、中野の設計事務所協会の会員の皆さんがつくったものがありますので、ぜひごらんになっていただきたいということと、もう一つは、地元に説明をするというふうにおっしゃっておりますけれども、そういう協力団体といいますか、それこそ模型をつくったり、中野のまちづくりを一生懸命考えている方がたくさんいます。そういう方も交えて、ぜひ検討会といいますか、説明会に参加していっていただけるような場所をつくっていきたいと思うんですけれども、どう思われるでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今、御指摘の点について、私どもも常々心配をしているところでございます。特に中野駅周辺というのは、中野駅周辺の方々だけでなくて、中野区全体の関心の的ということもあって、できるだけ多くの方にまちづくりの方向あるいは進捗状況、こういったものをお知らせしていく必要があるだろうというふうに考えております。委員の御指摘を受けて、十分そういった実現を図っていきたいというふうに思っております。
ひぐち委員
 ありがとうございます。私が協力団体の方の姿を見ていますと、ちょっと中野区からの情報が少ないかなという感じが見受けられました。ある委員の方からお聞きしたんですけど、「やっぱりちょっと情報が僕たちには少ないのかな」ということをおっしゃっていましたので、ぜひそういう協力団体の方にも、模型をつくったりしていますから、ぜひ連絡をしていただいて、お知らせしていただければありがたいなと思います。
秋元拠点まちづくり担当参事
 私どもは、今も申し上げましたように、できるだけ多くの方に、中野区の進めているまちづくり、これについてはお知らせをしていきたいというふうに思ってございます。昨夜もある団体からのお呼びかけがございました。そういった場合には私どもも精いっぱい対応させていただいておりますので、ぜひそういった御要請をいただければ、こういった計画等を持って、説明に参じたいというふうに思っております。どうかよろしくお願いをいたします。
せきと委員
 あり方検討会第1回に中野区も手ぶらで行くのではないと思います。この特別委員会で私たちにも示されました中野駅地区整備計画案作成のための調査検討、これは昨年度、日建設計シビル東京事務所が1,102万5,000円で請け負った調査ですね。これをもとにつくった概要書、これをさらに発展させたものを持って臨まれるんだと思います。
 先ほど質疑の中で、地元の方々への説明は第2回検討会の後にやりたいというお話だったんですが、それだとある程度の駅舎の構想がまとまったものを報告するということになります。区民、地元の方の意見を反映させるためには、第2回検討会の前にやっていただきたいと思うんですが、いかがですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 昨年度検討したものを現在説明申し上げて、各界の方々から御意見をいただいているということを申し上げました。今、いただいている御意見につきましては、十分検討会の中で参考にして、検討を加えていただくということで考えております。それで、今、委員の御指摘は、第1回検討の後に説明会の実施をしていただきたいというお話があったわけでございますが、やはり技術的な検討を加えた中で、その内容について御説明を申し上げた方が、よりタイムリーであろうというふうに私どもは思っております。一定の技術的な検討を加えた後に、ぜひ御説明させていただいて、またその段階で御意見をいただき、それを検討会にフィードバックをしていくということで対応させていただければありがたいというふうに思います。
せきと委員
 わかりました。
 最後に、資料の要求をしたいと思います。先ほどの質疑の中で契約の話がありました、まず1点目は、中野区が独立行政法人都市再生機構に対して、7月6日付で1億419万1,500円の調査委託契約を行った、この詳細な資料。2点目は、都市再生機構が4,660万円で日建設計に委託をしたということに関する資料。3点目は、やはり独立行政法人都市再生機構が中野駅南口地区におけるまちづくり推進支援業務をアークポイントに委託したということに関する資料。以上3点を求めたいと思いますので、委員長、お諮りいただきたいと思います。
委員長
 委員会資料としてということでございますか。
せきと委員
 そうです。
委員長
 ただいませきと委員の方から資料要求がございましたので、取り扱いを協議いたしますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後2時25分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後2時35分)

 休憩中に御協議いただきましたように、せきと委員から要求のありました「区が独立行政法人都市再生機構に対して行った調査委託契約資料」を1点、委員会として要求することに御異議ありませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 他に質疑はございませんか。
 他に質疑がございませんので、本報告に対しましては終了をさせていただきます。
 次に、東京都の連続立体交差事業の動きについて報告を受けます。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 連続立体交差事業について、東京都よりその情報提供があったので、御報告いたします。(資料3)
 最初に、東京都が連続立体交差事業の新規着工準備採択を国に要望したところでございます。東京都は、踏切対策基本方針における鉄道立体化の検討対象区間20区間のうち、骨格幹線道路と交差し、まちづくりへの取り組みの熟度も高い京王線の代田橋駅・八幡山駅間と西武新宿線の中井駅・野方駅間について、新規着工準備を採択するよう国に要望したということでございます。また、この2区間の事業化に向け、鉄道高架化するか地下化するかなどの構造形式の検討などを近く始めるということでございます。
 次に、西武新宿線の野方駅・井荻駅付近ですけれども、この2区間以外についても、東京都は引き続き事業効果等の調査を進め、事業中箇所の進捗状況などを踏まえながら、事業化に向けて積極的に取り組んでいくということでございます。
 3点目、最後になりますけれども、東京都の現在の検討状況と今後の予定についてでございますけれども、新規着工準備採択を要望した区間については、今後実施する連続立体交差事業調査の中で構造形式や事業区間などを検討していくため、現時点では具体的な内容は決まっていない。
 最後に、国に採択を要望した段階であるため、今後のスケジュールについては未定であるということでございます。
 簡単ではございますけれども、連続立体交差事業についての報告を申し上げます。
委員長
 ただいまの報告に対する質疑はございませんか。
斉藤委員
 多分よそでもこういうようなことをするわけでしょう。要するに新規着工の準備を採択するよう国に要望すると。それで、どこでも決まっているわけじゃないよね、地下も高架も。それで、調査がどのぐらい進んだり、こういう手順を踏んだ場合、多少の時間の差はあるにしても、スケジュールは未定、未定と言っているんじゃなくて、ここいら辺までできたら国の方で採択してくれるんですよとか、国の方がどこまで調べたら採択をして、ここをこうするんですよというようなのも全然未定なんですか。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 東京都は、今後その概略設計を行い、またまちづくりの取り組み等を行い、着工準備前の今年度調査を行い、次年度以降、来年度、国において採択された段階で本格的な調査、比較設計、これは高架か地下ということでございますけれども、これを一、二年間かけて構造形式を決めていくと聞いております。それ以後は都市計画案の作成とか都市計画決定、事業認可、工事着手というような、そういうスケジュールになっておりますけれども、それ以降の段階については、具体的に何年ということはちょっと言えないんですけれども、比較設計につきましては、来年度以降一、二年ぐらいかけて決めると聞いております。
斉藤委員
 そこまでわかっていると、当然として、区としての対応方もそのように考えているという理解でいいんですか。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今後、国、東京都、西武鉄道等の調整、いろんなかかわりが出てくると思いますので、体制づくりも含めて、庁内の関係分野との連絡体制については緊密にとっていきたいと考えております。
斉藤委員
 あと、そうすると採択に向かってこういうことになっているというのは、もうほとんどの中野区民が知っているわけだよね。そうすると、実際に本当にかかわり合いのある、ある意味では沼袋駅であったり、新井薬師前駅であったりと、中野区の今までやっていたことをもっと周知を徹底したり、こういう予定ですよと、こういうふうにまたしたいんですよと、この地域もこういうふうに協力をしてくださいとかというようなことも進めていかなきゃならないよね。庁内はもちろんだけど。そういうつもりでいいんでしょうか。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今、委員がおっしゃいました区民の方への周知、ここにつきましては、まず来週、区民ということで期成同盟の理事会をまず23日に開きます。あと、まちづくり勉強会の皆様については、関係の幹事の方についてはもうお知らせしましたけれども、勉強会の皆さんについても来週以降、もう具体的な日程を決めて周知していきたいと、このように考えております。
佐伯委員
 この2についてなんですけど、野方駅・井荻駅付近なんですけど、ちょっとここの文章の読み方を教えてもらいたいんですけど、「2区間以外についても、引き続き、事業効果等の調査を進め、事業中箇所の進捗状況を踏まえながら、事業化に向けて積極的に取り組んでいく」と。ここの表題として「西武新宿線の野方駅~井荻駅付近」ということを挙げているということは、20の候補があるわけですから、ほかよりもこちらを優先して、事業化に向けて積極的に取り組んでいくという意味ととらえていいんでしょうか。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 そういう意味ではございませんが、中野区においては野方以西、都立家政・鷺宮の区間もあるわけですので、そのことについてもう少しタイトルでわかりやすいような形で、こういう形で出させていただきました。この野方以西の区域についても、まちづくり勉強会等を含めて、今後、今まで以上に積極的に取り組んで、東京都の方へアピールしていきたいと、そのように考えております。
伊東委員
 同じ2番目の点についてお伺いします。ここには今、質疑がありましたように、西武新宿線野方駅・井荻駅付近と、御丁寧に書いてありますけれども、本来はこれはつけちゃまずいようなことだと思うんですけれど。ただ、具体的な事例としては、すぐ身近にあるわけですよね。西武池袋線という。あれもすべての高架部分が一遍で事業化決定されたわけじゃなく、段階的に進められたということですから、西武池袋線に関してはどのような経過をたどって、あの区間全体が連続立体交差事業になったかというものは、情報として提供いただけないでしょうか。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 ちょっと申しわけありません。今の段階では、ちょっと承知していないんでございますけれども。
伊東委員
 今後も大変中野区の西武新宿線の連続立体交差化全体に関して参考になると思いますので、ぜひその辺は次回の当委員会で結構ですから、御報告いただきたいと思うんですが。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 次回の委員会に御報告させていただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
飯島委員
 斉藤委員がお尋ねになって、これからそれぞれ関係のところにお伝えするというんだけれども、お伝えする内容は、ここに書いてあることをお伝えするんですか。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 この文言どおりじゃございませんけれども、基本的にはこの中身の情報、趣旨というんですか、これはまちづくり勉強会の方等に提供していきたいと思っております。
飯島委員
 もちろんこの文言どおりじゃないのは承知していますよ。だけど、この内容はほとんど皆さん周知だよね。だから、要するに経過の説明はとりあえずされるでしょうけれども、そうしたときにいろんなことが今、この委員会でやりとりをされているようなことが出てくることは想定される話ですよね。だから、我々としては、希望することはそういうことをきちっとお伝えできるようにしてほしい。そのときに「いや、ちょっとそれはわかりませんけれども」とかというんでは、何で行くのかわかりませんよ。行った途端に火だるまになっちゃってね。そんな程度なのかと。
 つまりこういうことになった。そのなったことについては、過去に事例があるわけですから。おおむねどのくらいで実際的な設計ができるようになるのか。つまり準備から採択をされて、大体今までの通例だと、このくらいの期間ですと。そして、実際の工事を想定すると、大体が10年の前後ということになっているようですけれども、どこか具体的な事例を挙げて――先ほどもお話があったけれども――こういう場合はこうだった、だから今後はこういうことが想定されるんじゃないでしょうかということが言えなきゃ、何してたのという話になっちゃうわけですから、ぜひそういうことを伝えて、それで残された区間はどうするんだと。それは当然真剣に取り組みますよというのに決まっているわけですから。それだって、過去こういうふうに延伸をしつつ、こう事業が進められてきている経緯があると。だって、どこかだけなっちゃえばいいという話じゃないわけでしょう。だから、そういうことを、ぜひお伝えするときは、委員会の中でやりとりをしたことを踏まえて、そういうことを十分お伝えするというふうに、ぜひしていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今の委員の趣旨、先ほどの伊東委員の趣旨等も踏まえて、説明会等については、関連のそういう情報提供も含めながら対応していきたいと思っております。
飯島委員
 ぜひお願いします。
 ちょっと参考までにお尋ねをしておきますが、副区長もいろいろこういう事業にかかわっているし、おやりになっているような経験もあろうかと思いますが、連続立体交差事業、高架以外の手法、つまり地下化ですね。しかも大都市部における――大都市以外の地下化というのはほとんどないだろうと思うんだけれども、連立も特に都市部でなければないわけですが――そういう地下化での連立事業というのは、事例はあるんですか。
西岡副区長
 オーソドックスな例はやはり高架化でございます。地下化する場合は、一つが地価が非常に高くて、高架化しますと、その結果影響する日影の部分については、通常その環境管理用の側道が必要になってまいります。そういった側道をとったりする地価が高くなりまして、高架に比べて地下化は通常工事費が3倍かかるというんですけれども、工事費を上回って地価が高くなるような、ある一定よりも地価が高い部分については、地下化した方が安い。そういう場合に多く地下化が用いられます。
 もう一つは、地形的に馬の背のようになっておりまして、そこを高架化すると、非常に勾配がきつくなって、構造的に不安定になるという場合に、地下にして、より鉄道線形を合理的にするという場合にとられる場合が、非常にレアですけれども、ございます。
飯島委員
 そうすると、地下化の事例は全くないわけではなくて、むしろいわゆるコスト的な面の評価をした上で採択されることが多いと。そうすると、例えば中井・野方間を地下化するという事例、そういうことがあるのかないのかという話になったりすることがあるわけですけれども、じゃあ地下化も手法としてないわけではないし、とり得る手段として、基本的な構造としてあるということは十分。そうすると、都が検討するわけでしょうけれども、都もそういう検討に際して、それなりの地下化を選択する。そういう際の選択のスキルというか、そういうものは十分持っていると、こう理解しておいて構わないということですか。
西岡副区長
 私のこれまでの経験から申しまして、ちょうど今回話題になっている区域については、地下化か高架化のちょうど境目のあたりかなと。周辺の土地利用とか、土地の用地価格という面からいうと、ちょうどぎりぎりの判断の分かれるところかと思います。そういう意味で、これから東京都が行う調査の帰趨が、大きくその構造形式に左右してくるのではないかと思います。
飯島委員
 そうすると、決めるのは東京都なんでしょうけれども、しかし現実にそういうことが行われるのは中野の地域の中が大半だと思いますね、今回の場所は。そうすると、地下化を選択すべき積極的な理由、今、おっしゃったような経済的な事情はもちろんそうですけれども、事後のそういう連立事業を行った後における波及効果、文字どおりそれはまちづくりということになるんでしょうけれども、そういった面での地下化選択の、必然性とまで言わなくても蓋然性といいますか、この辺のことはそういうふうなことでやっぱりこのまちを考えたいし、そういう先行きの将来の展望にもつながってくるんだということは、技術的な問題や経済的な問題がちょうど選択が微妙なバランスのところにあるとすれば、むしろ地元のそうした取り組みがその構造形式を決める一つの要因にも考えられる。そういうふうに思っていていいですか。
西岡副区長
 委員おっしゃるとおりだと思います。
斉藤委員
 ちょっと確認させてほしいんだけど、西武鉄道の方から言ったので、1回都市計画をしてあるよね。あれは今、どうなっちゃっているの。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 あれはそのまま生きております。ですから、今回新たなものになれば、それはそのまま残って、新たに都市計画決定するということも考えられます。
斉藤委員
 だから、もうこれ以上あまり入りたくないんだけど、地下化ですよという都市計画になっちゃっているよね、今のところは。それで、それは高架にしても、もっと将来というか、未来にはこういうふうにするんだというので残しておくという、そういう意味なのか。それとも変更しちゃうのか。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 考え方としては、地下化の計画、それをそのまま置いておくという考え方もありますし、それを変更して、今回の、例えば高架なるか地下になるかわかりませんけれども、それに合わせて変更するということもありますし、過去のものはそのままにしておいて、今回地下か高架か決定するという、考え方としては二つ、そういう考え方としてあると思います。
伊東委員
 単純なことでお聞きしたいんですけれども、3番に、要望した区間については構造形式、事業区間などをこれから検討していくということなんですけれど、1番にあるように、西武新宿線においては中井駅・野方駅間ということになっているんですけれど、これは中井・野方駅間といっても、どうなのか。連続立体をしていくというのは、この文字どおりでいうと、中井駅を出てから野方駅に至るまでが連続立体なのか。両端の駅も含めて、例えば高架の場合だったら、高架上に駅ができたりする可能性もあるのか。要するにそういうこともあり得たのか、今までの事業例でいうと。
西岡副区長
 連続立体交差の事業区間を呼ぶときに一定のルールを設けておりまして、駅間で呼ぶというふうに、もう言いならわしております。そこからこういう言い方になっています。両駅が上がるのか、両駅がそのままなのかということについては、この場でははっきりしていないと。まだ調査前の段階なので、はっきりしていないというふうに言えるかと思います。
伊東委員
 この場合じゃなくて、ほかの事例で、例えばこういうふうな表現があったとしても、末端の両駅はその高架化なり地下化なりの対象になって、要するに次の駅から連続立体交差化が始まった事例というのはあるんですか。
西岡副区長
 ございます。
せきと委員
 7月の特別委員会で私が杉並区や新宿区との連携をお願いしますということを言ったと思うんですが、その後、杉並や新宿とはどのような話し合い等をされていますか。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 新宿区や杉並区とは情報交換をやっております。
せきと委員
 その情報交換の内容を少し簡潔に御説明いただければと思います。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 例えば杉並区ですと、区の方に行きまして、区のまちづくりの過去の取り組み、その辺のようなことを経緯とか、今現在の取り組みの状況とか、そういうようなことについて質問というか、取り組みについての話がありました。
せきと委員
 ちょっと聞き方を……。杉並区は中野区がやっているような沿線まちづくり計画策定に向けて、何か動き出したりはしていないのでしょうか。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 杉並区も今年度7月、調査委託を行ったと聞いております。
せきと委員
 今回は野方・井荻駅間が東京都の要望する2区間の中の一つに入らなかったわけですが、今後も事業等に積極的に取り組んでいくということですので、ぜひ杉並との連携、そしてまた既に決まった野方・中井間について、新宿との連携を強めていただき、委員会でも御報告いただけるよう願っております。要望です。
近藤委員
 すみません。ちょっと具体的なことなんですけれど、野方というのが、上の1番のところに入っていて、2番の「引き続き、事業効果等の調査を進め、事業中箇所の進捗状況などを踏まえながら」といっても、野方の駅のところで区切られてしまって、どう考えても事業効果を出すといったら、やっぱり続かないとおかしいと思うんですよね。さっき伊東委員が言ったことと同じになっちゃうかもしれないんですけれど、そういうところというのは、事業効果を見てというところが、どう考えたって、そこで切れてしまったら、まちとしては、まちづくりで野方駅の住民が今、取り組んでいるまちの計画は、そこで切れてしまうなんていうことはあり得ないわけですよ。どういう形で進捗状態やなんかを見るということにつながっているのかというところを教えてください。
市川西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 先ほど申しましたけれども、区としては野方以西の区間について、引き続き東京都が国に要望するように、まちづくり等の取り組みを強めていきたいと考えております。今回の区間を例えば1期区間とすれば、野方以西を2期というような形で、その期間がなるべく近い、離れないような形で、それがまさにその事業効果ということになると思います。
委員長
 他に質疑はございませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 他に御報告はございませんか。
遠山土木・交通担当課長
 すみません。口頭報告で2件ほど報告をさせていただきます。
 1件目でございますが、さきの委員会におきまして、新交通システムを構築するための基礎調査として、区民交通実態調査を行うと。それを今定例会中に詳細を報告するとお伝えしてございます。大変申しわけございません。まだ報告するまでに詳細が詰め切れてございません。決まり次第、御報告をさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
 もう一件でございますが、中野のんのバス停の名称変更についてでございます。東京警察病院の開設に先立ちまして、野方警察署のバス停、上り下りございますが、「東京警察病院前」に名称を変更することになりました。予定は12月15日からでございます。これは警察病院側から、事前のPRを含めて要請があったと、関東バスの方から聞いてございます。
 なお、このバス停は関東バスの他の路線との共用のバス停でございます。
 以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 ほかに報告はございませんでしょうか。
 それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 審査日程、その他に入ります。
 各委員、理事者から何か御発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会日程を御協議いただくため、委員会を暫時休憩させていただきます。

(午後3時01分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後3時02分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は第4回定例会中としたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定をいたします。
 以上で本日予定した日程は終了いたしましたので、本日の交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会を散会いたします。

(午後3時03分)