平成20年06月13日中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会(第2回定例会) 平成20年6月13日交通対策中野駅周辺まちづくり特別委員会 中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会〔平成20年6月13日〕

交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会会議記録

○開会日 平成20年6月13日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午前10時00分

○閉会  午前11時58分

○出席委員(14名)
 久保 りか委員長
 山口 かおり副委員長
 内川 和久委員
 ひぐち 和正委員
 林 まさみ委員
 せきと 進委員
 伊東 しんじ委員
 佐野 れいじ委員
 小林 秀明委員
 近藤 さえ子委員
 佐伯 利昭委員
 かせ 次郎委員
 斉藤 金造委員
 飯島 謹一委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 副区長(政策室) 西岡 誠治
 計画財務担当課長 長田 久雄
 中部地域担当課長 吉村 恒治
 産業振興担当参事 鈴木 由美子
 都市計画担当課長 登 弘毅
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 萩原 清志
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 拠点まちづくり推進室長 佐藤 幸一
 拠点まちづくり担当課長(中野駅周辺整備担当課長) 松前 友香子

○事務局職員
 書記 岡田 浩二
 書記 河村 孝雄

○委員長署名


審査日程
○議題
 西武新宿線踏切による交通渋滞解消及び沿線のまちづくりについて
 中野駅周辺のまちづくり・産業振興について
○所管事項の報告
 1 西武新宿線沿線まちづくり計画策定調査委託の成果について
           (西武新宿線沿線まちづくり担当)
 2 中野駅地区及び中野駅南口地区の整備構想案の検討について(拠点まちづくり担当)
 3 その他
  (1)「なかのん」の運行状況(4月・5月)について(土木・交通担当)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会を開会いたします。

(午前10時00分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めさせていただきます。
 なお、審査に当たりましては、12時を目途に進めてまいりたいと思いますので、委員の皆様の御協力をどうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 西武新宿線踏切による交通渋滞解消及び沿線のまちづくりについて及び中野駅周辺のまちづくり・産業振興についてを一括して議題に供します。
 それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、西武新宿線沿線まちづくり計画策定調査委託の成果についての報告を求めます。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 それでは、西武新宿線沿線まちづくり計画策定調査委託の成果について(資料2)御報告申し上げます。
 調査内容でございますが、本調査は、西武新宿線連続立体交差化と一体となりました沿線まちづくり計画を策定するに当たり、駅前広場計画及び駅周辺整備計画について、前年度の調査――これは、前年度は新井薬師前駅、沼袋駅で行っておりますが、これに引き続きまして、野方駅、都立家政駅、鷺ノ宮駅について検討をいたしました。加えまして、新井薬師前駅、沼袋駅につきましては、前年度の検討をさらに進め、駅周辺都市施設の整備手法について、モデル地区を設定し、事業手法について検討をいたしました。
 それでは、お手元の資料の概要について御説明をさせていただきます。資料については全部で12ページございます。
 今年度は、野方駅、都立家政駅、鷺ノ宮駅の駅前広場について検討いたしました。これは1ページから9ページに掲載をしております。
 1ページは、野方駅の駅前広場について検討したものを一覧表にしてございます。一番上のところに数字が書いてあるんですが、A-1とA-2は、環七の上部空間を利用した駅前広場を整備する案でございます。B-2、B-3aは、駅周辺とあわせて駅と隣接した駅前広場を整備するという案でございます。B-3bは、環七の側道を利用した場合の検討をしております。これらの検討したものを簡単に表にまとめております。
 2ページ目をお開きください。
 2ページ目は、都立家政駅について検討したものです。都立家政の駅前は、歩行者系の広場を整備いたしまして、東側の都市計画道路補助227号線の整備とあわせて図のような二つのパターンでバスベイ的な整備を検討しております。
 3ページ目をお開きください。
 3ページは、鷺ノ宮の駅について検討したものでございます。A-1は、鉄道敷と妙正寺川の上部を利用した駅前広場の検討案でございます。A-2は、鉄道敷を利用し、さらに民地を利用した駅前広場の検討案でございます。A-3は、線路北側の民地を利用した駅前広場について検討した内容を整理しております。
 続きまして、4ページから6ページでございますけれども、こちらは野方の駅周辺の整備計画案について検討した結果でございます。個々の説明については省略をさせていただきますけれども、図のピンク色に示しているところは、再開発などの面的整備とあわせて駅前広場を整備するというところを示しております。それで、黒い太線は、先ほど1ページのところで示した五つの駅前広場の位置をそれぞれ対応する形で示しております。特徴といたしましては、A-1、それから6ページにあるB-3b、こちらについては駅前広場を単独で整備できるために、まちの形態は既存のものとの変化が少ないというのが特徴になっております。
 続きまして、7ページをお開きください。
 7ページは、先ほどの2ページの検討に基づきまして、都立家政駅の二つの検討パターン別に整備計画を検討したものでございます。A-1は、都市計画道路補助227号線にバスベイを整備いたしまして、まちへの影響を少なくする案でございます。A-2は、補助227号線の裏通りを拡幅したバスベイを整備する案で、補助227号線とバスベイ広場は再開発などの面的整備とあわせて行うような提案となっております。
 続きまして、8ページと9ページについては、鷺ノ宮の駅について検討したものでございます。
 A-1は、鉄道と河川の土地を利用しながら、少ない用地買収により駅前広場を単独で整備する方法。また、A-2、A-3は、再開発事業などの面整備とあわせて駅前広場を整備する案でございます。黄色の現道の部分は現在歩道が非常に狭いので、こちらについては、中杉通りの整備にあわせ、歩行者中心の道路として再整備を図るという点では3案とも共通してございます。
 ここまでが、野方、都立家政、鷺ノ宮の3駅の駅周辺について検討したものでございます。
 続いて、10ページをお開きください。
 10ページは、連続立体交差化の採択区間であります新井薬師前駅、沼袋駅周辺の都市施設の整備事業手法を検討しております。これは、昨年の委託において検討した案をもとに、その事業手法が成立するかどうかという視点で検証するために行ったものでございます。
 10ページは、新井薬師前駅前の整備を再開発事業により整備した場合の施設配置のケーススタディとしてのイメージ図でございます。11ページにつきましては、同じく沼袋駅前を再開発事業で整備した場合のケーススタディとしてのイメージ図でございます。どちらにいたしましても、具体的な検討の中では第1種市街地再開発事業――これはいわゆる組合再開発事業と言われるものでございますけれども、事業により駅前広場や区画道路と施設建築物――いわゆる再開発ビルと言われるものですが、これを整備する場合に、どのような範囲で、どのような施設配置計画をすれば再開発事業の採算が合うかという視点で検討をいたしました。ケーススタディとして次のような、今皆さんがごらんいただいているようなモデルケースを設定いたしまして費用等について試算をした結果、どちらの駅も再開発事業で整備した場合におおむね採算の確保ができる。つまり、再開発事業としてやることが可能ではないかというようなことが調査の結果わかりました。
 なお、10ページ、11ページの文章及び図につきましては、事業成立の条件を算出するための仮想の条件設定でございまして、整備計画ではございませんので、その点については御注意を願いたいと思います。
 それから、最後のページになりますけれども、12ページをお開きください。
 こちらの図は連続立体交差事業の採択を受けた区間の図を示しております。ここでは、地下化を前提とした場合の周辺の都市施設である道路や駅前広場、河川、鉄道敷の整備プログラムを示してございます。図の中でオレンジの矢印の点線がございますけれども、このオレンジの点線は自動車動線としての道路を示しておりまして、真ん中付近に薄い緑の点線がございますが、こちらは歩行者動線としての道路の整備の検討案として示しております。
 道路についてでございますけれども、現在この地域は新青梅街道――これは上にある黒い太い線のところなんですが、この下、点線の黒い線である早稲田通り、この内側に東西の自動車動線がございません。ここでは、既存の道路の拡幅と鉄道敷を利用した東西の自動車動線を確保するということを提案してございます。鉄道敷は、自動車動線として利用するほかに、緑道とすることも提案をしております。
 なお、この委託報告書の概要版がありますけれども、これについては、後日、本特別委員の皆さんにお配りをいたしますが、報告書の内容はまちづくりにおけるさまざまな可能性を検討したものでありまして、今後のまちづくり計画を策定していく上での材料の一つということでございます。報告書に書かれていることが計画そのものではございません。報告書の内容が地元に出回ったりしますと、デマや憶測がひとり歩きしまして、今後のまちづくりの支障になり得るということもございますので、お取り扱いにはくれぐれも御注意をいただきたいというふうに思います。
 以上で19年度の概要について報告を終わらせていただきます。ありがとうございました。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
佐伯委員
 鷺ノ宮駅についてなんですけども、3ページ、鷺ノ宮については、平成16年に中杉通りを東京都のほうで優先して向こう12年間に整備すべき路線ということで決まっていたと思うんですが、そちらのほうの進捗状況はどうなんでしょうか。それがやはりこれは前提になってくると思うんですけど。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 都市計画道路補助133号線の事業化につきましては、今、委員御指摘のとおり、都の優先整備路線、平成16年から平成27年に事業化するという路線の中に入っておりますけれども、東京都のほうからは具体的にいつやるというのはまだ聞いておりません。
佐伯委員
 聞いておりませんというか、聞かないとまずいんじゃないですか、そろそろ。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 すみません。聞いてはおるんですけれども、今、平成16年から27年の中で優先的に整備する路線であるということまでしか伺っていませんということです。申しわけございません。
佐伯委員
 結局、平成16年にそういうふうな決定がされてからもう4年間たっているわけですよね。一方で、例えば、練馬側なんかは、目白通りから中村橋の千川通りまでどんと道路が突き抜けて、もう間もなく開通しようかという状況にある。杉並のほうももちろん広がってきて、結局中野の部分だけが残ってしまっているので、例えば、駅前の商店の皆さんなんかは一体いつどうなるんだと、商売をやっていてもやはりその点というのは非常に気になるところだと思うんですよ。そういったことについて、やはり区側からもっと積極的に情報収集をするとか、東京都から何も聞いていませんではなくて、そういったものの情報収集というものをもっと着実に確実にやっていってほしいと思うんですけども。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今後、東京都に対して、今の委員の御指摘のとおり、積極的に働きかけをしていきたいと思っております。
近藤委員
 この表を見させていただいたんですけれど、今、後ろのほうの新井薬師前ですとか沼袋のほうの仮想条件というところでひとり歩きしては困るということはよくわかったんですが、この前の野方、都立家政、鷺ノ宮においては、A-1、A-2、B-1、B-2とか出ているものというのはどういうふうに進んでいくというか、もうこの中から何かに決定されていくという考え方でよろしいんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今回の委託の調査の中ではさまざまな材料として出してあるわけでございまして、今後まちづくり勉強会ですとか地元、それから中野区として検討していく中での一つのこれはアイデアのヒントというか、そういうものにとらえていただければいいと。このどれかから選ぶというわけではなくて、これをベースにして議論していきながら、最も将来に向けてこの地域がどうなることがいいのかということを検討して、計画としては今後策定していきたいというふうに考えております。
近藤委員
 そうしますと、これから、こういったものを見ながらまちづくり勉強会の人たちが検討していくという形になるんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 まちづくり勉強会の皆さんもいろいろな検討もしておりまして、そういう意見も受けとめながら、区として、またほかの勉強会以外の住民の皆さんの意見も聞きながら、まちづくり計画を策定していきたいというふうに考えております。
近藤委員
 そうしますと、今まで皆さんがやられたまちづくり勉強会の結論というものはあまりこれとは関係ないんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 まちづくり勉強会のほうは、今でもまちづくりのいろいろ検討、勉強等もしておりまして、我々のほうでもこういう情報も提供しながら、今までいただいているまちづくり勉強会から出ている複数の案というものを含めまして、今後議論をしていきながら決めていきたいというふうに考えております。
近藤委員
 いろいろなパターンがあって、それを土台にということは検討素材としてはいいことなんでしょうけれど、今、西武線のバリアフリー化といいますか、野方駅の一つを見ただけでも、もう本当に1軒のお店を立ち退いていただくだけでも大変なことなわけですよ。それが今やっと実行しそうなところにまた、こういった例があるからこれをもとに検討していって、そこには商店なり、いろいろな皆様が住んでもう今生活をされていて、商売をされている人たちがいる中で、それで、これからまたこんな案があるので検討していくという、何か本当に机上の論理といいますか、住んでいる者としては――もちろん案はなくてはならないんですけれど、やっぱりここから進んでいくのはとっても時間がかかるし、具体的なもので、どんどんまた野方駅が今度変わったことによってもまたこれは変わっていくような気がしてならないんですけれど、いかがですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 西武新宿線の連続立体交差事業につきましては、皆様御承知のように、中井駅から野方駅間が本年度5月1日に採択され、内示をされた状態でございますけれども、野方以西につきましてはまだ採択はされていませんし、いつ都が国のほうに新規箇所として要望するかということも見えておりません。この中で私ども中野区としてやっていかなければいけないことは、まちづくりの機運が高められているということが採択の条件の一つということになっておりますので、今後さまざまな検討をしているというところを積極的に東京都のほうにアピールするためにも、今後とも区としても検討を進めていきながら、また地元勉強会の人たちとも、例えば、勉強会の人数をもっと参加者をふやしていくですとか、そういうことも行いながら、地域と区が一つになりましてまちづくりの機運を高めているということを東京都や国に積極的にアピールし、少しでも早く野方以西についても採択していただけるように頑張っていきたいというふうに思っております。
近藤委員
 まちづくり勉強会の方は本当に一生懸命取り組んでいただいて、それでまた今度専門家に頼んでこういった案が出てきてというと、自分たちがどういうことに今携わっているのか、どういう方向に向いているのかということが、私なんかもわかりにくいですし、まちづくり勉強会の方も自分たちがどんなことのためにどういうことをしているのかというのがわかりにくいんですよ。そういったことをやっぱりきちっと初めに説明をして、この動きがどうなっていくのかということをきちっとまちづくり勉強会の方や住民に説明をしていただいて、それで、こういったものが今ステップのどこにあるのかということをきちっと説明していただきながらやっていただきたいと思いますけれど、いかがですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 これまでも地元勉強会の幹事会等を通じまして、今私が申し上げたようなことはお話しもしております。ただいまの委員の御意見も参考にしながら進めていきたいと思います。
飯島委員
 きょうは午前中ですので、手短に伺います。
 まず、計画策定調査委託報告とありますけれども、これは、先ほどの課長のお話だと、この委員会限りの話ですか。それとも、これはどこか外に出ていくんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今回の委託につきましては、この報告書の中では再開発等の詳細なシミュレーションを行っておりますけれども、これはすべて仮想の条件として細やかな設定をしておりまして、こうしたデータが表に出ていきますと、データが細かいだけに、あたかもこのような事業が進められるという誤解を招くおそれが十分にございます。こうした誤解やデマがまちのうわさに発展しまして、今後のまちづくりに大きな障害となるおそれもありますので、区としてはそういうことも十分配慮すべきというふうに考えて公表はいたしません。
飯島委員
 だから、「公表いたしません」と言っているんだけど、それはだけど、予算をつけて実施した事業成果でしょう。そういうものって公表しなくて大丈夫なんですか。求められたときに答えられるんですか、公表しませんよとか言って。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 概要版については、先ほども申し上げたように、各委員のほうにはお配りすると。
 また、この委託は今後まちづくり計画を策定していくためのさまざまな材料でございますので、これをもとに新たな資料をつくりまして、区民の皆さんですとか勉強会の皆さん等と議論をしたり、また、東京都や西武鉄道等との協議に使うための基礎資料というふうに考えておりますので、公表するという目的でつくっているものではございませんということで御理解をいただければと思います。
飯島委員
 そうすると、委託の仕方が二重構造になっているんですか。つまり、基礎データだから、別に基礎データまで出さなきゃならないって、それはないでしょう。だけど、この調査によって、区としては、こういう調査報告をいただいて、こうですよということが必要になるわけでしょう。それは出すんですか。
 ちょっといろいろ重ねて聞くけど、僕が聞いているのは、この資料はオープンなんですかそうじゃないんですか。資料番号もなければ、何とか委員会の何とかかんとかと特別委員会の名前もついていないし、これは一体何なんだと。私はもう書き込みをしちゃったから返してと言われても困っちゃうんだけど、これは何ですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 すみません。ちょっと先ほどの発言は訂正させていただきます。
 報告書等につきましては、すべて資料センターのほうに配付するようになっておりますので、積極的に我々がこれで住民のほうに出ていくということではございませんけれども、非公表という扱いにはなっておりませんので、資料センターのほうに行けば見ることができるということに訂正させていただきます。
飯島委員
 当然ですよ、それは。要するに、公表できないものなんか、委員会でまたこんなことを言ってどうするのと、委員会自体が公開されているんですから。だから、じゃあこれはどうするんですか。これはもうお持ち帰りいただいて、委員の人がこれをもとにいろんなことを――あなたは積極的には言わないと言うんだけど、積極的に言う人もいるかもしれないよ、この中には。それは構わないんですか。その資料の扱いについてだけちょっともう一回確認。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 本日お配りした資料につきましては、本委員会での報告の資料ですので、それは当然お持ち帰りいただいて結構でございます。ただ、ここに書いてあるのはいろんな想定の条件を書いてあるだけで、この方向で進んでいくというわけではないということも踏まえた上でということで御注意のほうをいただければと思います。
飯島委員
 そんなものは読めば書いてあるからわかりますよ、強調していただかなくても。もう4回ぐらい言ったかな。
 それで、これは概要版ですか。でも、これはどこにも「概要版」と書いていないよ。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 本日のこれは概要版ではございませんで、本委員会で短い時間の中で簡潔に説明するために取りまとめたものでございまして、概要版につきましては、きちんとした正本されたものがございますので、改めて後日配付させていただきます。
飯島委員
 それは委員会の資料の提出の仕方の順序が逆だと思いますよ。この特別委員会にはきちっとした資料が出てきて当然のことなのであって、概要版のまた抜粋というふうなことになるから、これはどうしてこんな順番になっているんだというふうに思うんですよ。鷺ノ宮が来て、野方が来て、都立家政が来てとかと行ったり来たりしているわけでしょう。しかも、A-1、A-2、A-3なんてどうなっているんですか。Bが何だとかという前提条件もない。極めて資料としては――抜粋だからね。本当の抜粋だなと、こう思わざるを得ないので。そうだとすれば、計画策定調査委託報告書概要版の抜粋とかと書いておいてもらわないと。もうすごいですよ、これは。本チャンのあれをコピーしてくっつけただけという感じもしないではないんだけど、それはそれとして。資料の問題は、特に委員会に出す資料って一体どういうものなのかということ、その質、これはやっぱり改めてお考えになって出していただきたいと思います。これは要望だからお答えは結構です。
 それで、さっきも課長がちらっとおっしゃったんだけど、要するに、これをつくってもらうことに意味があるわけじゃないですよね。この調査をしてもらって、区としてどう考えたのかということが大事になるんですけど、これをもらって、それでどうなったんですか。それとも、これからですか。ああそう。でも、3月にできたんだよ。3月にできて、今、何月ですか。(「6月です」と呼ぶ者あり)2カ月ぐらい最低でも正味あるわけだよね、4、5月と。とすると、2カ月ぐらいたって、まだこれからさあどうしようかなと、抜粋の場所だけ決めたみたいな話に聞こえちゃうんだけど、もう少し何か作業としては詰めたものが必要なんじゃないんですか。これはいつごろ、これについて受けとめてどうだというふうなことを、区としての受けとめの結果というか、そういうこと――まあ結果というのは最終結果じゃないですけども、とりあえずこの資料は調査を委託して、戻ってきた成果物にかかわって区として一定の評価をする。それから、そこから得るものがなければやったって意味がないわけだから、それから得たものについてどう記述をするか、こういうことはいつごろ取りまとめられるんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 19年度の調査は18年度に引き続きましてまちづくり計画を策定するための調査ということでございまして、調査においてさまざまな材料が出てきましたので、今年度からは具体的なまちづくり計画を策定していかなければならないと思っております。そういう意味では昨年までの調査というのはそのための資料としてつくったものでございまして、今年度からはこれまでの資料や勉強会なんかでも検討した内容等も踏まえて、また東京都、西武鉄道等との協議を踏まえてまちづくりを進めていきたいというふうに考えております。
飯島委員
 いや、だから、それをいつまでに、これを受けとめて区としての考えを示してくれるんですかと聞いているんです。これはもう資料で集めちゃったと、これはこんなものだなと。早い話が、「ああ、いただきましたよ。では、これは棚に入れておきましょう。区政資料センターに置いてありますよ。」と、そういうものなんですか。これを使った後何か考えるために材料を集めたんじゃないんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 失礼いたしました。今回の資料も含めまして、これまで区が行ってきた委託調査のこういう資料をもとに、今年度新たにまちづくり計画を策定していくと、そういう資料というふうに区としては受けとめております。今後まちづくりを策定していくための材料の一つというふうに受けとめております。
飯島委員
 そんなにつっかえながら言っていただかなくてもいいようなことを聞いているつもりなんだけど。じゃあこの資料――18、19年ともうやりましたよね。これは区として求めた水準を満たした資料なんですか。どう評価されていますか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 こちらの資料につきましては、今後まちづくりの計画を……。
飯島委員
 いや、だから、どういう評価をしているんですか。A、B、CのうちのCなのか、Bなのか、Aなのかということを聞いているわけ。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 一定の水準は確保していると思いますけれども、今後まちづくりを進めていくという視点では物足りない資料だというふうに考えております。
飯島委員
 そうすると、Bダッシュ、だからトリプルAにはならないなと。やってきて、一定の水準――当たり前ですよ。一定の水準を満たさないとお金を返してもらわなきゃいけないんだから。まあそれはそれなんだけど、十分にこれですべてが、組み立てるだけものがそろったというふうにも評価はできない、まだこれから何か考えなきゃいけない。しかも、20年度には区としてのまちづくり計画案あるいは素案――どっちかわかりませんけど、どっちかによっては相当重要な問題なんですよ。素案と案は違うから――をつくろうとされているんだけど、そもそもちょっと認識を伺いたいんだけど、この西武線の連続立体交差事業というものがありますよね、始まりから終わりまで。この前暫定税率の問題やその他いろんなことがあって、紆余曲折が多少ありましたが、そういう意味ではあるところまで仕切り直しができたんだろうと思っています。それで、できたことによって、今この事業はどの辺に位置付けられているんですか。そして、皆さんがやらなきゃいけないことは、そのどの辺に位置付けられているかということに従って何かをするわけでしょう。そして、地域の皆さんも、この事業がどの辺に位置付けられていて、どんなことにかかわって知恵を出していただきたい、汗をかいていただきたいということを求められているかということがわかっていなきゃならないわけですよね。お互いに協働作業でコラボレーションするわけだから。それはどの辺にあるんですか、今、これは。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今年度は昨年までと違いまして、特に新井薬師前・野方駅間については着工準備採択ということで、具体的に連続立体交差事業が動き始めております。東京都のほうで構造形式等を検討した後、国との協議を行いまして、今後都市計画決定をされ、事業計画決定をされていくというふうに事業そのものはなっていきます。
 それで、まちづくりのほうは、当然連続立体交差事業とあわせてまちづくりを行っていかなければならないわけですけれども、区としては、都の都市計画決定におくれないように、それにあわせてまちづくり計画というものを策定していく必要があると思っております。というのは、もし仮に東京都の都市計画決定のころまでに区がそのようなきちんとした方針、計画というものを持っていない場合に、連続立体交差だけが決まって、その中で必然的に沿線の地域のポテンシャルが上がった場合に乱開発等が行われる。それに対して、区としてそういう上位計画を持っていないことによって、十分な対向ができないということになるのが区としては一番恐れなければいけないことだと思っておりますので、少なくとも今後数年間の中で区としてきちんとしたまちづくり計画というものを定めて、区民の皆さんが安全で快適な、また活力のある地域となるように、きちんとしたまちづくり計画を住民の皆さんとともにつくり上げていくというふうには考えております。
飯島委員
 それはあなたがどう位置付けられているかじゃないんですよ。この事業は今どこのところに来ているんですか。あなたが、どこのところに来ているということについて、どう認識を持っているんですか。事業を進めていこうとする役所の側が、今、この事業は工程が10あるとして、1から始まって、2に来ているのか3に来ているのか4に来ているのかによっては違うわけでしょう。早い話が、この調査の策定依頼についてだって平成18、19年ですよね。まだ事業の準備採択もされていないときの調査ですね、そうでしょう。(「はい」と呼ぶ者あり)今、状況は変わったわけですよ。これからこの一、二年の間に――まあ一、二年といったって相当作業をきっちりやらないと、都市計画マスタープランの改定が片一方にはあるんですから、ここにどう盛り込むかということだって、これは課題なんだから、当然のこととして今定例会でも確認をされているわけだ、本会議上で。とすれば、それなりにやらなきゃならないことってもう相当になっていて、どの位置なんだと。
 それで、東京都だって予算が復元されたことによって、調査に入って、要するに上にするか下にするか、下というのは地下ですね。この二つの方式のどっちかということを決めるわけでしょう。決めるのにそんなに長い期間かかるとは思えないよね、恐らく。そうでしょう、だって、これまでいろんな議論をしてきたんだし、都が思っていた案の中には、地下というものはそもそもが4案のうちの一つとしてあったわけだから。とすると、そういう段階はどういう段階なのか。それをやっぱりあなたがきっちりわかった上で、今後も恐らくこういう――まあ材料は集まったと言うけど、これがそのすべての材料だとは到底思えないし、果たしてこれがどうなんだと。同僚の皆さんだって、わかりにくい話じゃないのと、よくわからないよということもあったりするし、果たして、要するに、調査委託の諸条件、地下でやってくることについて、要するに全部トータルに見ていくのか。中野区が抱えている範囲の中だって1、2という路線があるわけですから、西武線の。今後何をどうするのか。先は点々という、実線じゃなくて破線である、そういうものとしたとしても、それをトータルで見るのか、それとも片一方だけにするのか、こういういろんなことがあるわけでしょう。改めてこれから取り組む皆さんの仕事の範囲の中でどういう調査をしなければならないのか、それを受けとめてどうこなしていくのか。調査の事業を出すだけじゃなくて、それをフィードバックされたものを使ってどう出していくのかという、そのスケジュール、工程表を示さないと、我々もよくわからないし、地元の皆さんもわからない、こういうことになるんじゃないんですか。だから、ぐちゃぐちゃ長い御答弁は要らないから、今、一体どうするのか。――ああ、失礼しました。今どうなのかということに立って、じゃあ今年度改めて何をするんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 大変失礼いたしました。簡単に申し上げますと、このように採択をされまして、昨年まではまちづくり計画を策定するためのデータ集め、材料集めの時期。それで、今年度からがまちづくり計画を策定する時期というふうに、簡単に言えば、そういうことになります。それで、しかも具体的に今年度採択が決まっていますので、まちづくり勉強会、それから東京都等とも具体的なまちづくりについて協議とか意見交換等を進めていく時期というふうに考えております。
飯島委員
 そうすると、これからこういうことをお願いすることの質がますます問われるわけですよ。それから、皆さんが思っているものがちゃんと出てくるかという問題、これもあるし、事前にそういうことはこういう予定で調査委託する、それはこういう事業のためなんだということも、可能な限りこの委員会でもこれは御説明が必要になるだろうと思います。そういう意味では、手法、その他、やり方もぽんと投げていればそれで済むよという問題じゃないわけですから、その辺についてはもっと具体的な取り組みについてのお考えがあるならお聞きしますし、なければないでお答えください。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今年度、今、委員御指摘のとおり、去年までの内容と今年からやっていく内容が大きく違うし、また責任も違ってまいりますので、調査の質ですとか、また勉強会等との情報交換等も含めまして、非常に質の高いコンサルを選んでいかなければいけないというふうに考えております。
飯島委員
 だから、それを選べるだけの力もつけてほしいと思いますけどね。まあそれはそういう努力をしていただくと同時に、これはじゃあ最終的に伺いますけども、それぞれの一つひとつの事案についてお尋ねしたって想定される事業のケースですよね、あるいは手法のケースですよね。だから、それはこういうことがあり得るという想定の提示がなされてきている。じゃあそれを使って、皆さんはまたさらにもう少し深めるための調査もおやりになるんでしょうけれども、それで今年度中ですか、それとも来年度にかかわるんですか――まちづくりのこの周辺、例えば、特に新井薬師前とか沼袋、野方まで入るのかな、具体的に言うと。その先は点線になっちゃっているから、でも点線でも同じようにやっちゃうと言うのならそれはまた別の話ですが、今年度中にまちづくり計画素案をつくるんですか。それとも、まちづくり計画素案をつくるだけの大綱的なことが今年度の事業のスケジュールであって、いつそういう素案が示されるようになるんですか。それはいつごろというふうにスケジュールは立っていますか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 これまでの材料をもとにしまして、今年度勉強会や住民の意見を聞きながら素案をまとめていきまして、またその中で意見をいただきながら、来年度に案、再来年度あたりには計画として出せるような形で進めていきたいというふうに考えております。
飯島委員
 わかりました。そうすると、都市マスの策定とか10か年の見直しとか、要するに、そういうものがもろもろあるでしょう。そのスケジュールとこれはリンクして作業が進むということですか。間に合うんですか、それで。21年度には10か年を改定しちゃうよ、そのときに案でいいんですか。まあそれは全体的なことだから、副区長もいらっしゃるから、どうなんですか。
西岡副区長
 連立のスケジュールについては、今、課長が答弁したとおりで間違っていないと思います。
 それと、10か年とかマスタープランとの関係ということですけど、マスタープランは今年度1年間で大体見直しについては一定の方向性を出したいなと思っています。それからすると、連立の関連、まちづくりの計画案が固まるのにはちょっと間に合わないわけですけども、マスタープラン自体の性格から申しまして――現マスタープランには連立自体が全く書き込まれていませんけれども、それが具体的に書き込まれるということで、基本的にまちの方向性、都市計画のあり方を方向づけるということからすると、性格的には十分意味をなす見直しになると思っています。
 三つ目の10か年計画でございますけども、10か年計画はちょうど今年度から見直し作業を始めまして、来年度いっぱいで見直し作業を終えようと思っております。そういうことからすると、連立に絡んだまちづくり計画案の策定と並行して作業が進められますので、これは歩調を合わせて中身を詰めていくことができるというふうに思います。
飯島委員
 わかりました。では、ボトムアップじゃなくてトップダウンでものを決めるんですねと、そういうことをお尋ねしながら、要するに、マスタープランは方向性を出すから、しかも連立についても書く。マスタープランには、じゃあ連立について、上下についての方向性はもう決まった形で出す。出せますか。だから、そうしたら極めてぼけた話になってしまう。上と下ではまちづくりの雰囲気は全然違いますよ。そうすると、中野区の都市計画の方向性としては一定の方向を選択するんでしょう。さもなかったら、どっちも両論併記でなんてマスタープランにならないじゃないですか。そうすると、相当東京都との間の考え方の詰めをしておかないとならない仕事が入ってくる。それで、来年度最終的にシンクロさせますよと言うなら、そういうことで計画担当では終わりなんだから、全体の采配をする。その辺はうまくやらないと、そごをきたしたということになってはどうにもならないし、最終的に合うにしても、どこかでちゃんと線路が乗り入れるようなことで計画はつくり上げる、そういう方向で進めていただきたい。そうだとすると、今年の作業が――今年の西武線の連続立体交差にかかわってまちづくり計画をつくる、そのための案づくりのための作業が極めて重要だと。そうであるとすれば、これから取り組んでいく一つひとつの仕事の質が極めて高いものが求められるんだと。そのことは十分もう肝に銘じていらっしゃると思いますけれども、要望しているだけじゃしようがありませんから、改めて幾つもの取り組まれる全体を指揮する、そういう立場の御決意を伺っておきたいと思います。
西岡副区長
 連続立体交差事業の手順からいいまして、実は今般、準備着工採択を都が国から得ることができましたけども、大変イレギュラーと言っていい手続を踏んで採択にこぎつけていただいております。これは通常の連立の手順からいいますと、まず調査採択という段階がありまして、その後調査に2年ぐらいをかけると。それですぐ事業化する場合もありますし、それからさらに1年ぐらい間をおいて事業化する場合が多うございます。そういった調査段階を経ずして、今回は準備着工採択ということで事業に入ることができた。それができたのは、ひとえにこれまで地元の住民の方々と一緒にまちづくり計画を取り組んできたといった実績が評価されたということであるというふうに私どもは思っております。その前提として、地元と私どもが思い描いてきた連立の姿というのは地下でございます。そういった希望ですとかこれまで実績については事業主体であります都には十分お伝えしておりますけれども、あくまで都が事業主体で、これから構造形式についても議論していくということでございますので、現段階では予見を与えるようなことは一切言えないという立場で都は調査に臨むというふうにおっしゃっています。通常の手順でいうと2年ぐらいかかるんですけども、これまで都は西武とも連続立体交差の可能性という点で検討を既に進めておりまして、めどとしては今年度いっぱいぐらいで基本的な構造形式については方向性が出せるんではないかということを伝え聞いております。そういうことからすると、年度の終わりぐらいには今回採択された区間について、地下なのか高架なのかという方向性は出るのではないかと。さらに、都市計画に必要な区域とかあるいは構造形式について結論が出るのはもう一、二年かかると思いますけども、マスタープランで方向性を確認しないといけないような基本的な、地下なのか高架なのかといった方向性については年度内には結論を得ることができるのではないかという見込みを持っております。
斉藤委員
 大分よくわかってきたんだけど、それで今年度中に方向性が出る。そうすると、まちづくり計画も、今までデータがあって、これから策定していく、そう言っていたよね。それで、それはいつまでに大体わかるんですか、策定するんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 まちづくり計画につきましては、東京都が連立事業の都市計画決定をするまでに区としてのまちづくり計画を策定しなければいけないというふうに考えております。
斉藤委員
 だから、今それはわかっているわけよ。なければだめじゃないですか、要するにまちづくり計画が。それで、聞きたいのは、やっぱりまちづくり計画の位置付けというものを、沼袋にしても新井の人たちにしても、まして野方、これからやる人たちにも、こういうものなんですよと。要するに、都と対応したり、国に――もちろん連立が最終的な目的だとしたら、これが基本なんですよと。それで、地元の人にもわかっていただく。これをもとにまちづくりをするんですよと、そういうことなんだからやっぱり、検討はいいよ、幾ら地元の中で説明しても。でも、策定するときには、できたときには、こういうものなんですという説明がすごい必要なんだと思うんだよね。だから、そういうところはどう思っているんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今年度まちづくり計画を策定するに当たりまして、策定段階で勉強会もはじめ、また勉強会以外の住民の方とも説明会等を行いながら決めていきたい、まちづくり計画を策定していきたいというふうに考えておりますけれども、その計画というのは、区として行わなければいけないのが、当然連立事業に合わせたまちづくりというと、関連する道路ですとか駅前広場ですとか河川等の公共施設、都市施設の整備、それから地元のまちの方々たちは自分たちの建物を建てかえるとか、そういうことになってくる。また、そういうものに必要な制度をつくったり、都市計画、地区計画等の制限を定めたりということを区がやっていかなければいけない話でございまして、今ここで今回資料で出しておりますように、再開発のこういうものは本来は当然地元の方々が検討して具体的な絵をかいていくというもので、ここまで細かいものを区として出すというものではございません。そういうことでございます。
斉藤委員
 だから、まちづくり計画を策定するときには、地元で今言った道路はこういうふうに位置付けしますよと、最低なかったらしようがないでしょう。駅前広場はこうするんですよ、それから動線はこうするんですよ、その手法として再開発があるかもしれないし、ほかの手法もあるかもしれない。だから、そういうようなことをまちづくり計画にも盛り込んでおかなくちゃいけないでしょうと。だから、まちづくり計画というものはこういう位置付けなんですよというものをみんなにわかってもらわないと進みませんよと。
 それで、まあそこまではいいですけど、その後、例えば、スケジュールは大体今だんだん詰めてくれば出てくるのかなと思う。それで、区のほうに要望というか、どうしてもこれはやっておかなきゃいけないなというのは、そうなってくるときの、いろんな手法は手法であるとしても、職員の体制は組織としてこうなんですよと、やっぱりそれが持っていなかったらどうにもならない。今のままみたいに計画だけつくるのと、今度は実行に入っていくのは全然違うんですよ。それと、やっぱりそれには財政的な裏づけが、このぐらい区のほうとしてはこうしますよというのは、毎年毎年の予算とは別に、どうしてもこれにはこのぐらいかかってしまうだろう。新井なら新井はこのぐらいかかってしまうだろうというものをやっぱりちゃんと持っていないといけないんじゃないかなと思う。ただ、やってくださいやってくださいと言ったって、やるのはあなたたちですよというわけにはいかないところが必ずあるんですよ。やっぱり再開発をするにしても何にしても。だから、そういうものまで踏み込んでいけるのかどうかだけちょっと教えてくれますか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 前段のお話は委員がまとめていただいたとおりでございます。本当に私どもは口下手で申しわけございません。
 それで、今申し上げましたように、駅前広場の整備ですとか道路の整備――都道については東京都の費用でやるんですけど、それ以外は基本的には区の事業負担ということになりますので、そういう事業費がどのくらいかかるとかということも合わせながら、どの道路はいつまでにということをきちんと計画の中でも検討していかなければならないと思います。それでまた、道路については今後道路財源がどうなるかということもありますので、やはり優先度をつけて、区の財政等々をにらみながら、できる限り連立の事業が完了するころまでには計画どおりのものができるような、そういう多々のスケジュール的なものについても計画の中で検討していきたいというふうに考えております。
斉藤委員
 もうこれでやめますけど、だから、要望にはなるけど、よっぽどやっぱり区の決意というものをちゃんとしっかり持っていないと、対策を区としてこういうふうに取り組んで、必ず連立なら連立をしていくんだと、それも地下化が望ましいんだったらやっぱりそのときに言うべきだと思う。これだけ中野区はこういうふうに思っているんですと、防災上もこうだと思います。やっぱりそういうものを何もないで、まだつくっています、つくっていますではもうだんだん通らなくなってしまう。やっぱり相手からだってそう思われるのと同時に、地元の人たちだってどのぐらい本気で区が携わってくれるのか、関係してくれるのかというのは、やっぱりいい意味で、全部がいいというふうにはいかないと思うよ、まちづくりだって。でも、大多数の人が本気で防災上からも利便性からも、そして安全性からもいいまちができたなというふうにやっていくには、よっぽど区としての対応をしっかりしてもらわないと、それこそ特別委員会なんか開いていることもないんだなというふうに今まで感じていますから、本当に真剣に少しそこのところは区を挙げてやっていただきたいと思います。
西岡副区長
 今、中野区の全体のまちづくりの状況を見ますと、警大はどっちもいよいよ動き出します。それから、連続立体も当初予定していなかったぐらい早い前倒しの事業スピードで採択をしていただいたということで、これから本当に14年ぐらいが中野のまちづくりにとってはものすごく重要な、過去経験しなかったような段階に入ってくるんだろうと思います。そういう意味ではこれから見直しを進めようとしている10か年の意味付けはとても大事になってくると思います。委員が御指摘されましたように、予算面もそうですし、体制という面でも、一方で人員体制をこれから2,000人に絞り込んでいきながら、そういう大きな二つのプロジェクトに取り組んでいくということにチャレンジしないといけないわけでして、そういう意味でも今回の10か年の見直しというものは大変大きな意味を持ちます。きちんとそれが担保できるように、成功に向けて担保がとれるような計画づくりを行っていきたいなというふうに考えています。
佐野委員
 今、飯島委員と斉藤委員が大体私の言いたいことをまとめていただいたのでいいんですけど、別の観点からちょっとお伺いをさせていただきます。
 今、発表されたものにつきまして、西武線沿線まちづくり計画策定調査委託の成果についてということになっていますよね。これは過去の時系列をちょっと追っていきますと、7月2日に西武新宿線野方・都立家政・鷺ノ宮駅周辺まちづくり構想(たたき台)の策定についてというものをこの委員会でやって御報告を受けているわけですね。それで、何をやっていきたいかという、その中の内容について、現状と課題、主な経緯など、それから整備課題、整備方針、まちづくり構想図をこれから策定していくんだということの御発表があったわけですね。それで、今、岐路に立っているわけですけど、その中で区が調査に基づいてこれは責任を持って策定していくということの表現がここには入っています、7月2日の特別委員会になされた報告書の中には。それを見ますと、その一環の中でこれが出てきたというふうにまず理解をしていいんでしょうか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 こういったまちづくり構想のたたき台というものを出して、構想図として固めていくというふうな方向になっておりますけれども、この時点ではまだ連立事業が採択されるかどうかわからない状況の中で、こういったまちづくりを区がきちんとやっているということを国や東京都に対して働きかけるための、これは非常に重要な資料になっていたと思います。それで、今後構想ということではなくて、先ほど申し上げたように、まちづくり計画というものを採択された限り決めていかなければならないというふうに考えております。
佐野委員
 そうすると、もう具体的に西武線の三つの駅についてのまちづくりの計画が策定されつつあるというふうに理解をしていいわけですね、我々としては。そういう中での一環として今出てきたと。――ちょっと待ってください。
 それで、今、お伺いしたいのは、その中でまちづくりというものをこれからやっていこうということで、今この素案といいますか、概略が出てきたわけですけれども、仮想条件だとか抜粋だとかという表現をされていますよね。それはそれなりに今理由を説明していただいたからわかったんですけれども、仮想条件、抜粋とあわせて、やはりこの委員会が設けられているわけですから、たたき台となるようなものを――先ほどの7月2日に、まちづくりの計画について区が調査に基づき責任を持って策定するんだというふうにおっしゃっているわけですよ。それで、環境はそれぞれこの1年間で大きく変わってきていますよ、今、課長がおっしゃったように。そうしますと、抜粋だとか仮想の条件だとかということではなくして、ある程度のたたき台を区が責任を持って出すんだと言っているわけですから、今、日程的なことも出ましたけども、やはりこの委員会を設けてみんなで論議しようということになっているわけですから、そういったものをまず出す必要性というものがあるのではないかと思うんですけれども。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 これまでの調査は、今年度からまちづくり計画を策定するためにさまざまな角度からデータを収集したりですとかいろんな検証をしたりとかという、計画を策定するための材料であったり、また計画を策定するためのアイデア、ヒントのもとになるものというふうに考えておりまして、これ自体が、今ここに出してある委託の報告そのものが計画の素案とかそういうものではございません。
佐野委員
 それはわかりました。それはよくわかりましたけど、調査委託を条件として、まずじゃあ課長にお伺いしますが、まちづくりというのは何が一番大切――まあいろんな大切があると思いますよ。何をもってまちづくりをされるんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 まちづくりというものの定義というものは非常に広くて難しいものでございますけれども、やはりそこに住む住民の皆さんが安全で快適、また都市としての活力が維持・継続、持続し続ける、そういうまちをつくっていくということが大事でございまして、特に行政側が行うまちづくりというのは、その中で道路、河川、鉄道、下水ですとか、そういう公共施設をそれぞれ国ですとか都だかとか区、それぞれの立場できちんと上位計画に整合した形で整備をしていきながら、また、住民の人たちはそこの中で商業活動をするですとか、お住まいになられるコミュニティを形成させていくということによって、ソフト、ハードの面からまちというものは形成されるというふうに考えております。
佐野委員
 今、課長がお話しになった定義は全体的な包括的なまちづくりの定義だと思うんですけれども、私はやはり一番その中では環境の整備――安心・安全と今おっしゃっています、そういったものが大切であると。同時に、要するに、利便性だとかなんか。それで、私はこの中で一番決定的にずっと過去1年間を見ていて環境が変わってきた、落ちているのは商業の活性化。まちづくりに欠かせないのは人が集まるための緑だとかいろんな安全性だとかありますけども、商業が現存するわけですよ、この三つの駅には駅前に。ですから、産業振興課というものがここに入っていますよね、この委員会の中にも。産業振興課との連携とか、具体的な素案とか概略が出てきた中で、なぜこの辺が何にも入っていないのかが不思議だったのでお伺いしたいんですけども、その辺の連携というものはとれているんでしょうか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 現段階では、再三繰り返して大変申しわけないんですけれども、まちづくりの都市施設をどういうふうに整備をしていくかという材料集めの段階でございまして、これからまちづくり計画を策定していく上ではそういった視点も考慮しながら連携を図ってまいりたいというふうに考えております。
佐野委員
 先ほど課長は、昨年まではまちづくり計画を策定するためのデータづくりであると。そこまでは私もまだわかるんですよ。今年は既に計画に入って計画づくりをしていくんだと、そのために調査委託をしているんだというお話でしたよね。それで出てきたものが結局概略だ、抜粋だということですよね。そういうことはそれでいいんですけれども、とすると、なぜそこに、要するに、今ある現存の商業、商店がそこにずっと入っているわけです、野方にしても都立家政にしても駅の周りもあるわけですよ。それで、この図だけを見ますと、広場だけを考えていて、そこにある住民の中の商業というものの位置付けが全く欠落しているのではないかというふうに思ったんですけども、今後こうやっていくということはもう既に計画段階だとおっしゃっているわけですよ、具体的に。データづくりじゃないよと先ほど言ったわけですよ。という中であれば、この商業、今ある現存のお店をどうしていくか。先ほどの質問の中にも、1軒動かすには大変なことですよというお話がありましたよ。そういったものを頭の中に入れながらやっていかないと、ただの空論とか絵に描いたまちづくりだけに終わってしまうのではないかと思うので私はあえて言わせていただいているわけですけども、実際計画ということをおっしゃっているわけですから、いつの時点でそういったものを取り入れていくおつもりなんでしょうか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今年20年なんですけれども、19年度まではそういったデータ集めの段階で、今年度からまちづくりというものを、今までのデータですとか地元の勉強会、その勉強会の中には商店の方等も多く入っておりまして、そこから提案されているものもございます。そういうものを合わせてまちづくりの計画として策定をしていくというふうに考えております。
佐野委員
 この計画でやっぱり欠落しちゃいけないのはそこの部分だと思いますので、安心・安全とか、そういった広場のつくりだとかなんかは多分頭の中に描かれていろいろ調査の中に入っていると思うんですけども、やはり商業の活性化、それが人が集まって、そこのにぎわいをつくっていくと私は思っているわけです。そういう意味で、今ある既存の商店街をどうしていくのか、そこに力点を置きながらやっていく必要があると思うので、ぜひそれをお願いしたいと思いますので、そちらのほうもよろしくお願いしたいと思います。
伊東委員
 まず、確認させてください。この調査委託報告の報告書、要するにこれは抜粋ということなんですけれど、私どもの手元に届くのがいつなんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 来週前半ぐらいにお届けできるようにというふうに思っております。
伊東委員
 楽しみにしています。これはあまりにも抜粋になり過ぎていて、示された図、案等も何でこんなものがいきなり出てきているのか、唐突過ぎるということがありましたので、その時期を確認させてもらったんですけど。
 それと、都市計画手続についてなんですけれど、西武新宿線の連続立体化、これについては長年沿線地域に横たわってきた重要な課題ということで、着工準備採択がされたことはよしとすると、大いに歓迎しているんですけれど、今、手続ということでいうと、東京都が事業主体ということで都市計画決定という話が最前から出ています。まず、東京都の都市計画決定の時期、目安はいつごろという情報は入っていますか。
登都市計画担当課長
 まだ具体的な時期というものは特段出ておりませんけれども、一般的に着工準備採択から都市計画決定の期間ですと大体二、三年ぐらいかかっているということでございます。先日、見学に行きました目黒線でも3年かかっておりますので、その程度はかかるのかなというふうに考えております。
伊東委員
 東京都の都市計画決定についてなんですけれど、要するに、西武線の方式、高架なのか地下化なのか、我々、区も一貫して地下化を要望しているわけですが、そういうものですとか構造、それから工法というものが出てくると同時に、多分改札口、駅舎、駅の位置というものも盛り込まれるんじゃないかと想像しているんですけれど、その辺はいかがですか。
登都市計画担当課長
 今後、鉄道事業者、それから東京都、地元区、中野区、場合によっては新宿区も入ると思うんですけども、そういったところで連続立体交差事業協議会というものはつくられます。そういったところでいろいろな調整というものは行われることになろうかと思います。それで、今年度中に恐らく地下になるか高架になるかとおおよその方向性は出てくるということですから、それから概略の設計に入ります。ですから、恐らく二、三年程度はかかって、その中で具体的なものは決まっていくのかなというふうに思っております。
伊東委員
 何でそんなことを聞くかというと、例えば、本日の資料でも10ページ、11ページに新井薬師前駅、沼袋駅というような、これは仮想条件ということで示していただいていますけれど、こうした部分、改札口の位置をひとつとっても地元への影響というものは多大なもので、その位置について地元の意見に中野区の考え方がどの辺まで反映されるのかということをまず確認したかった点なんですけれど、いかがですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今年度から新井薬師前、沼袋につきましては具体的に採択されたわけでございますので、東京都、西武鉄道との三者の協議の場を設定してございますので、その中で区側というか、住民側の要望等も伝えていきながら調整を図り、またそういう情報を区民の皆さんのほうにもお知らせしてまいりたいというふうに考えております。
伊東委員
 地元でもそれぞれの意見がありますから、大変もめることも想定されますけれど、それをうまくまとめていって多くの意見を要望として挙げていただきたいと思っております。
 それと、都市計画という意味では、東京都の事業主体と同時に、中野区が先ほどのまちづくりという観点の都市計画、要するに、地区計画等が関連してくると思うんですけど、それとの、要するに二つの都市計画ですよね。それをはっきりしておかないといけないと思うんですよ。粛々と連続立体化は進められなければならないと。その上で、中野区はその上に載っけると。あくまでもレイヤーが違うということを確認しておきたいと思うんですけれど、いかがですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 ただいまの委員御指摘のとおりだと思います。
伊東委員
 それについても、やはり勉強会等を通じてよく地元の声を反映すると同時に、客観的な立場で、先ほどこの調査報告書の正本を求めたいということで言ったわけですけれど、その中に、例えば、交通量の調査、商圏の問題というようなものをどこまで盛り込めているのか、その辺が気になったもので、もしないんだったらば、これから各担当部署との協議を進めて、さらに調査を深めていく必要があると思うので、いかがですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今年度から計画を策定する中で過去の調査データ等を再度精査いたしまして、不備等があれば、今年度の中でも検討していきたいというふうに考えております。
伊東委員
 最後にします。本日の資料、10ページ、11ページ、12ページ、これについてお伺いしますけれど、この報告をつくられた方というのは同一の方ですか。具体的に言いますと、沼袋のケーススタディの駅の東西については、路線敷を「防災・歩行者の軸」として位置付けているんですけれど、12ページのプログラム検討案では「コミュニティバス回遊動線」という表示になっています。新井薬師前駅においても、駅南側の東西動線ですか、それを「新井薬師前駅前広場と接続する駅街路としての拡幅整備と連動した沿線まちづくり」と12ページの資料にはありますけれど、10ページの新井薬師前のケーススタディのほうでは、道路に面して低層の商業施設、駅前広場は逆にその道路には面していないというような絵になっているんですが、この辺一貫性があまりにもなさ過ぎるんじゃないかと。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 10ページ、11ページにつきましては、前年度、駅前を駅広だけではなくて一体的な再開発事業とするという一つの事業手法の提案をさせていただいたんですけれども、それが果たして再開発事業として事業の収支がきちんと均衡して事業として成立するかどうかということを実際検討しております。その検討するための一定の仮想の条件をつける中でここについては書いております。一応仮想の条件をつけないと、商業面積をどのくらいにするかとか住宅をどのぐらいにするかとか、その中で住宅を余らせて、その余った住宅を売ることによって事業の採算を成り立たせるというふうなものですから、そのための一応施設配置計画をつくるための仮想の条件設定ということでこれは条件設定しているものでございます。
 それから、12ページにつきましては、今度はまちづくりということではなくて、ここの都市施設、道路ですとか河川敷等の都市施設についてのことは検討して、どちらもまだ検討段階で、こういうふうに決まったものではないということで一部整合がとれていないところがあるということで御理解をいただきたいというふうに思います。(「こんな精度の悪い資料を使っちゃいけないよ」と呼ぶ者あり)
伊東委員
 ですから、こういうふうに成果版も示していただかないで――成果版がここに置いてあって、その中から抜粋しましたと、本日の報告はこれに限らせていただきますということだったらわかるんですけれど、先ほど冒頭に言いましたように、成果版も示さずにこういうものを乱発するということ自体がおかしいし、これだけ見せられたんじゃ、出てくるものはどんなものか、ひどいものなんじゃないかと思う。ですから、その辺ちょっと心配をして――笑って言っているけれど、もう一度内容を精査して、抜けている部分あるいは整合性に欠けている部分というものがあったらば前向きに調査検討を続けてほしいと思います。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 委員の御指摘のとおり、再度中身等も精査もいたしますけれども、とりあえず概要版につきましてはなるべく早く委員の皆さんのお手元に届くように努力してまいりたいというふうに思います。
かせ委員
 今の質疑ですけど、本当にそのとおりだと思って、やっと最初のときの説明での仮想がどうのこうのということとつながったわけですけども、そういうことについてはやっぱりきちっとした資料を私としても出すべきだというふうに思っています。
 それで、またこれも確認になるわけですけれども、いわゆる区の西武線全体のことですが、いろいろ書かれているわけですけど、今回特に重要なことは新井薬師前から野方間ということで、その点について、例えば、素案については今年度、それから来年度については計画化ということで、この路線についてのことなんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 沿線まちづくり計画としては、西武新宿線の沿線まちづくり計画ということでまとめていきたいと思いますけど、やはり皆さん御理解いただいていると思いますが、野方以西と野方以東では熟度が違いますので、それぞれの熟度にあった形に、トーンは若干違うかと思いますが、今年度住民の皆さんと議論をしていきながら素案をまとめて、また来年度、素案をまとめたものをもとに住民、地元勉強会等とも議論を重ね、また東京都、西武鉄道等とも議論を重ね、整合を図りながら進めていきたいというふうに考えております。
かせ委員
 それと、例えばですけれども、野方駅の例を見ましてもさまざまな例があるわけですが、これは関係する住民の方とかいろいろ違ってくるわけですよね。そうしますと、どうしても避けられないのが住民の皆さんがどういう考えなのかということだろうと思うんですね。その辺の調整と、それから今後のそういった方たちとのかかわりの問題ですよね。その辺が非常に気になるわけですけれども、残された時間は少ないというふうに見えるわけですが、どのようにやられていくのか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 各駅におきましては四つの勉強会がありまして、勉強会の中でも住民の皆さんの日々生活をしているという視点のほうからさまざまな提案がありまして、この中にはそういうものも一部反映したものもあります。また、委託したコンサルのほうが独自に技術者の視点から描いたものもあります。そういう意味では、かなり今後議論する材料は出ていると思いますので、そういうものをもとに地元の勉強会、またその地元勉強会にも入られていない地域の住民の皆さんの意見を聞きながら、そういう説明会とか意見交換会を行いながら、素案の策定、また策定というふうに段階を踏んでまちづくりを進めていきたいと考えております。
かせ委員
 今まで勉強会はやられてきたということでしたけど、勉強会だけで地域住民の皆さんの意向を網羅するというわけにはなかなか難しいだろうと思うんですね。じゃあどういうふうにしていくかということが大事であって、今まで区がやられてきたような説明会ということで、ただこういう案がありますよということを説明して終わるということではうまくいかないだろうと思います。特に、今後まちづくりということになると住民の皆さんが主体になってくるわけですから、住民の皆さんの意向に沿わないものは成功しないというふうに思いますよね。そうすると、計画をつくっていく段階で、まちづくり勉強会、それからそのほかどれだけ多くの意見を吸収するかということがかぎになるわけですけれども、今までのような地域説明会ということではなかなかあれだろうと思うんですね。何かほかにお考えはありますか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 やはり策定段階の案をきちんとこちらのほうで示すということはひとつ大事なことだと思いますし、またその案について御意見をいただいて、そのいただいた意見をもとに、再度区側で検討したり、勉強会のほうでも検討してみたり、また、ものによっては東京都や西武鉄道に御協力をいただかないと実現できないものもあると思いますので、そういう情報を東京都や西武鉄道のほうにも投げながら進めていきたいというふうに考えております。
かせ委員
 今おっしゃったように、やはり情報の提供というものは非常に大事ですよね。ですから、従来のようにまちづくり勉強会でということだけではなくて、住民全体に対する情報の提供というものはどうしても必要になってくるだろうと思うんです。そうしますと、どういうふうにやるかというと、いろいろ再開発なんかでも事例があるわけですけれども、例えば、そういう新聞、ニュースみたいものをつくってやるとか、それから要求があれば少しの人数でも入って話し合いをするとか、いろいろ相当工夫をしながら、努力しながらやられているわけでしょう。だから、その辺まで踏み込んだ考えをお聞きしたかったんですけれども、どんなものですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 住民との合意形成につきましては、今後もいろいろ考えながらいい方法を考えていきたいというふうに思います。
小林委員
 今のお話の中で関係をしていたので、後で話をしようかなと思っていたんですが……(「質問ですね」と呼ぶ者あり)はい、質問ですね、すみません。質問しようと思っていたんですけど、今までまちづくりがどういう方向で進んでいるのかとか住民がわからないという、また地域の方々に説明をするべきだということとか、計画案が委員会だけの話になっているとか、また情報がデマとして出ていると、公表するためのものでもないとか、そんないろんな情報の提供ということに関してさまざまに出ているんですが、私としても――地域のほうでさまざまに今言ったソフト面の部分、地域の方々自身が安心・安全を求めている。また、産業振興をどのようにしたらいいのかという御意見もありましたが、今回の回答の中で、地域側にそうしたまちづくり、まちおこしのサポーターとか、それからアドバイザーとか、そういう方々を派遣してはどうかなという部分がちょっとあるので、どのように考えるかなということで、今、どのように思っているかということでお願いしたいんですが。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今のまちづくり勉強会という中では、早稲田大学が地域の勉強会とともにサポートしているということになりますけれども、今我々がまちづくり計画をつくるという中では、やっぱり区と勉強会、また、先ほどほかの委員の方もおっしゃられましたけれども、住民の皆さんときちんとコミュニケーションを図りながらつくっていく。また、例えば、再開発事業みたいなものであれば、それはそういう準備組合を設立しなきゃいけない、そういう時期にそういう再開発のコーディネーターができるものもやっぱり入っていかなければいけないと。まちづくり計画を策定する段階においてはまだ必要ないと思いますが、今後具体的な再開発等、そういう面的整備が行われる中では必要になってくるというふうに考えております。
小林委員
 時期的にはそういう状況かもしれないんですが、今、副区長からも、過去経験しなかったような状況、そういうものにチャレンジしているということになると思うんですが、実際に住民もやっぱり同じなんですね。そういう意味で本当に迷っているというのが、またそれでどういうふうに話を進めていったらいいのかということがやっぱり悩んではいるんですね。それで、毎月、また毎週1回、2回やっているんですけども、進歩もなかなかないと。そうかといって、情報も欲しいんですが、やっぱり情報の出し方が――非常に我々としても混乱のないように注意しながら出さなきゃいけない部分もあるんですが、やっぱり行政はビジョンを話していただきたいし、具体的なまちづくりの方法として、現実には、今言った商店街を興していくとか、それから安心・安全は実際にどうなっているかという、そういうソフト面に関して、ハードからのアプローチじゃなくて、それを相談するような方々をあくまでも区の職員として出すんじゃなくて、第三者としてこういう方々がいるからということで、区として、地域の方から要望があって、それに該当するなというような基準を設けて、この地域には送り込んだほうがいいと、それも早目に送ったほうがいいというような制度があるだけで、地域の方々はそれに対して区のほうに申し入れをして、ちょっとそういうことで御相談したいというような、第三者的な方がいたほうがいいなと。それで、今回も区として出した場合には本当にこれは出てしまうのかというような意見があるんですが、アドバイザーであれば、まちおこしの順番としてこういうことも考えられるんだよという形で話ができるんじゃないかなと、そういう制度をぜひつくってほしいと思うんですが、いかがでしょうか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 まちづくりの進め方については、今の委員のおっしゃられたとおりだと思います。
 それで、今年度委託をする中で、いろんなさまざまなまちづくりの実績のある業者を委託しまして、そういう中からどういうふうにやっていったらいいかということも知恵をもらいながら、適切な時期に区としてもそういう協力ができるように考えていきたいというふうに考えております。
小林委員
 できたら、本当に直交で話をするのも難しい部分で、ソフト的に話をするということで、そういう方をつくるような制度を早目につくっていただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
ひぐち委員
 もう他の委員の方がいろいろと御質問していただいたので、私のほうはもうちょっと具体的なところを聞かせていただきたいなと思っていますけれども、例えば、8ページ、9ページあたりにA-1とかA-2とか、それからB-3aとかbとか記載がありますが、これはどういう分類でそういう番号をつけているんでしょうか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 番号のつけ方なんですけれども……。あまりこの番号に深い意味はないというか……。
西岡副区長
 通常は、こういう検討資料で案を分類する場合は、大分類がA、B、Cですね。それで、その中で幾つか分岐がありますと1、2、3とつけていきます。そのぐらいは大体一般的な分類なんですけども、この場合には、さらに数字の下に分岐がある場合にはaとかbで分岐しているようでございます。そのように見えます。
ひぐち委員
 整理するための番号だというふうにおっしゃいましたね。
 それで、絵のほうを見させていただきますと、駅前の周辺あるいは道路の周辺が開発されますよということで、駅周辺の地域の商店とか住民の方がかなり影響している、ピンクで色塗りしてありますけれども、これが例えば住民の方に出回ってしまった場合、これはAの案だBの案だというふうにかなり、住民の方は心配をしたらいいのか、あるいはこれはどっちの方向に行くのかという、ひとり歩きしかねないのかなというふうに思うんですけど、その辺はどうお考えでしょうか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 懇談会でも、先ほども申し上げたように、これから住民の皆さんとまちづくりについてきちんと議論をしていくための材料の一つということで、見られた方も御認識をしていただきたいというふうに思います。
ひぐち委員
 それから、まだこんな話は出ていないんだと思うんですけれども、西武鉄道さんのほうが駅の上に駅ビルをつくってあるいは商店、駅ナカ商店というんでしょうか、そういうものができるというお話は過去にあったんでしょうか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 そのような話は伺っておりません。
ひぐち委員
 この地域の商店、駅の商店街の方が万一そういう駅ナカ商店街ができるんですかというふうに質問されたときにはどういう御返事をするんでしょうか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 現段階では、私どもは西武鉄道からそういう、具体的に駅舎がどうなるとか駅の中に何ができるとかいうものは一切伺っておりませんので、逆に、先ほどから申し上げているように、根拠のないところからやっぱり変なうわさ等が立つとまた今後のまちづくり等にも影響してくると思いますので……。出ていません。
ひぐち委員
 先ほど佐野委員のほうからも、商店街をちゃんと盛り込まなきゃいけないんじゃないかというお話が出ていました。今後、鉄道会社からもそういう要望が出たとしたら、中野区の対応としてはどういうふうにとるようになるんでしょうか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 西武鉄道のほうと協議した西武鉄道側の意向についても地元の皆さんのほうにきちんと伝えて、地元としての考えをまた西武のほうにも伝えてまいりたいというふうに考えております。
ひぐち委員
 これからの話なので、区のほうの要望もそうですけれども、地域住民としっかり討議をしていただきたいなと思います。
 それからもう一つ、先ほど説明にありましたけれども、地下化にする計画でこの絵をかいているというふうにおっしゃいましたが、これがもしも地下化にならなかったらどうなっちゃうのかなという、せっかくこういう資料をつくってもあまり今度は資料にならないんじゃないのかというふうに思うんですけど、その辺はどうお考えでしょうか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 これは区として地下化というものは非常に強い思いがあるということで、逆に言うと、東京都等と協議をするためにも区が地下を要望しているということを説明するための資料にもなると思います。それでまた、仮にこれが高架になった場合というのはほかにも多くの事例がありまして、地下化に比べてそれほどまちづくりの中で大きく鉄道敷の空間等と検討していく要素というものは少ないので、もし万が一、私はなることはないというふうに希望はしておりますけれども、高架になった場合についてはそれに対応した計画にしていきたいというふうに考えております。
ひぐち委員
 最後の質問にさせていただきます。最後の12ページの絵に、中井駅から新井薬師前駅の間の区間が、ほかの沼袋間の間はバスのアクセス路線だとか歩道とかになっているんですけど、この区間がちょっとよく示されていないんですが、これをちょっと説明していただけるでしょうか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 中井から新井薬師前の間なんですけども、一応今の想定では、中野区内で連続立体交差化されるというふうな前提として今回はとらえて想定をしております。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 次に、2番、中野駅地区及び中野駅南口地区の整備構想案の検討についての報告を求めます。
松前中野駅周辺整備担当課長
 中野駅地区及び中野駅南口地区の整備構想案の検討について(資料3)御報告をさせていただきます。
 まず、この2点につきましては、「中野駅地区整備について」という資料とあと「南口地区におけるまちづくり構想」ということで、それぞれ実は概要版をつくっております。それで、本来この委員会でもそれぞれについて具体に御説明を申し上げるべきなんですけれども、実はこの地区につきましては、まず駅地区については、3月の委員会で御報告を差し上げた内容がその大部分を占めております。それと、南口につきましては、19年度は地域に入って延べ6回の勉強会、意見交換会をさせていただきましたが、その都度駅地区についてどんな整備をしているかということと常にセットで意見交換会をさせていただいたという、そういう経緯がございましたので、当委員会におきましては、その両方の資料の抜粋という形でつくらせていただきました。概要版につきましては、当委員会終了後に皆様のお手元に配付をさせていただこうというふうに思っております。説明はお手元のこちらの資料で御案内したいと思います。
 まず、別紙の内容でございますが、マル1は歩行者動線の配置、そしてマル2は南北通路の配置比較というものになってございます。最初の3枚は、3月の委員会でも御報告をさせていただいた内容となっております。ただ、ちょっと時間があいてしまっておりますので、簡単に復習の意味も込めてちょっとポイントを申し上げたいと思います。
 まず、この1枚目ですが、歩行者動線の配置ということで、駅を中心に駅地区のエリアを配しております。平成19年度は、1ページ目の真ん中のちょうど二重実線で縦に書かれているところを中心に、具体にJRを含めてあり方検討会を設置した。その中で南北通路というものがどの位置に配置できるのか、また既存の東側の駅舎、この改良がどういうふうにできるのかというところを主に図ってまいりました。ただ、区といたしましては、駅付近だけの動線の確保でなく、将来的には駅を軸に四丁目、そして五丁目、南口の三丁目、二丁目、それぞれにきちんと歩行者あるいは回遊性が図れるように、そういったところを目指していきたいというものを図示したページとなっております。
 ページをめくっていただきまして、2ページ目でございます。
 19年度は、そのあり方検討会の中で大きく四つのパターンを示させていただきました。大きく分類しますとケース1とケース2がございまして、ケース1は、西側のところにレールの上に新たに南北通路をつくり駅舎をつくるという考え方です。
 2ページ目は、ケース1-1、1-2を示しております。1-1は、西側に橋上の通路及び駅舎をつくるとともに、東側につきましては、まず中野通り東側の歩道の拡幅、これは今、ガード下にあるバスバースを移転させることによって歩道空間を広げること。それとさらに、新宿寄りの方向に現在の階段下の土砂を掘り込んで、レール下に地下通路を設けるような形で新たな南北通路をつくれないだろうかというケースになってございます。この表の半分下は文字でいろいろ書いて、丸、三角、バツとしているんですが、前回お出ししたものと若干変化をしているものがございますので、それだけ御案内します。
 文章の上から5行目、「高さ、幅ともに狭いトンネル内の改札となるため、駅前広場からの視認性が悪い。」としております。これは前回の資料ではこの「高さ、幅ともに狭い」という表記が抜けておりました。こちらは、その東側にできる南北通路は本当にトンネル上の幅も制限されますし、高さも制限される。そうすると、その中に改札ができると、改札がどこにあるのかといった視認性が非常に悪くなるのではないかということでバツをつけさせていただいたんですが、「高さ、幅ともに狭い」という表記が抜けていて、それを加えたということです。
 続きまして、右側のケース1-2です。こちらは、西側の考え方は先ほどと同じです。ただ、東の既存の駅舎について、中野通り東側の歩道部分をさらに壁、土砂を掘り除く形で拡幅する、そして中野通り寄りに改札――今、北と南それぞれ2カ所あるものを中野通り方向に一つに集約するという、そういうケースの考え方でございます。
 さらにページをめくっていただきまして、3ページ目です。
 ケース1-3でございます。これは、西側は同じ考え方で、既存の駅舎について、歩道空間を拡幅するとともに、北口の改札の位置を北口駅前広場に直接面するような形で改修することが可能ではないかという、そういう案になってございます。こちらも下の文章で一部修正があるので、少し申し上げます。
 上から6行目の太い線の次、「乗換通路と北口広場は同一レベルとなるが、南口は広場内で高低差調整し段差解消が必要。」という文章がございます。こちらの評価について、今、三角が頭についているかと思いますが、3月にお出しした資料ではこちらを丸にしておりました。ただ、こちらはこの案でも、南口の改札レベルについては広場の改修によって段差を解消する必要があるということで、丸としていたところを三角というふうに修正をさせていただいております。
 そして、最後にケース2でございますが、これは南北通路をちょうど中野通り上空に配置をして、東と西それぞれに3階レベルのデッキを張るという、そういうケースの検討でございました。
 続きまして、4ページ目です。
 こちらの資料は、前の二つのページでは本当に駅そのものの姿だけでしたので、それがそれぞれの駅広場とどういうふうに接続するのかというイメージがなかなか伝わりにくい、それについてイメージをお伝えするためにつけた資料でございます。それぞれのケースで広場との接続のイメージを示したものでございます。
 まず、西側につきましては、これはそれぞれケース1-1、1-2、1-3共通なんですが、ブルーの矢印は動線3階レベルというところをイメージしております。3階というと、大体高さ的には地上から14メートル程度になろうかなというイメージなんですが、そういった高さで、まず西側に新たな駅施設から西側に向けて改札から出る。そこから南北通路を経て、それぞれ四丁目、そして三丁目のほうにおりるというイメージを示しております。
 それで、さらに東側につきましては、今の中野通り東側の動線が、これはオレンジ色で示しておりますが、1階レベルの動線でございます。
 ケース1-1の場合でございますと、東側の駅舎については、より新宿寄りに寄せた改札からトンネル上の通路を抜けて、北口、そして南口に抜けるという、そういうイメージになっているということでございます。
 さらに、四丁目と五丁目の接続につきましては、西側のブルーの3階レベルのデッキから階段、エレベーターなりで2階レベルに、これは薄いオレンジになりますが、一たんおりまして、さらに中野通りを渡って、北口の広場のところで地上に落とすという、そういうイメージを描いております。この考え方は基本的にケース1-1、1-2、1-3共通でございます。
 ケース1-2は、中野通りに集約して、改札から出てそれぞれの方向に向かう。
 そして、ケース1-3は、北口の改札を駅広に直接改修することによって直線的な動線が可能になるのではないかと、そういうところを図示したものでございます。
 ケース2につきましては、東と西それぞれが3階レベルで集約をされる。それで、その3階レベルからそれぞれのエリアにデッキを通じておりていく、そんなイメージになろうかというところを図示したものでございます。
 ページをめくっていただけますでしょうか。
 続くページは、南口二丁目及び三丁目、それぞれエリア別に意見交換会をさせていただきました。その際にお示ししている資料を添付したものでございます。
 5ページは、二丁目地区、主に再開発エリアを中心とした駅付近の図になるわけなんですけれども、駅との接続については、先ほど4ページで示したとおりです。
 なお、二丁目につきましては、ゾーンを主に五つのゾーンにブロッキングをしているわけなんですけれども、まず、ダイダイ色の、いわゆる再開発事業エリアにつきましては、土地利用の方向性といたしましては「商業・業務・住宅等の複合ゾーン」ということで、今まさに準備組合のほうでケーススタディ等々を行っている最中でございます。基本的には複合施設、そしてオープンスペースを整備する。さらに、この事業の中で南北の道路整備等々といった交通ネットワークの整備等の検討が望ましいというところでございます。
 そして、中野通りを軸にピンク色のゾーンがありますけれども、「駅前商業・業務ゾーン」としております。これは中野通り沿道、ファミリーロード沿道というところで良好な景観形成あるいは歩行者空間の充実、にぎわいの創出といったところを今後も図っていきたいというところを図示したものでございます。
 そして、紫色の部分は、現在郵便局施設があるところでございますが、こちらも将来的にはなるべく再開発事業と一体となってオープンスペースの創出を図っていただくとか、そういった利用が望ましいのではないかといったところを書いてございます。
 続きまして、6ページ目でございます。こちらは三丁目の将来構想図を示させていただきました。こちらにつきましても三丁目の意見交換会でお示しをしている同じものになってございます。
 19年度の駅の検討によりまして、西側にできる新たな南北通路の位置はこの図で示している、水色の矢印があろうかと思いますが、おおむねこのぐらいの位置になるのではなかろうかと想定されます。そうしますと、三丁目につきましては、例えば、素直にこれがおりる口といたしましたら、この図にあります駅前空間といったおり口の整備が求められるであろう。それに伴いまして、この駅前空間を中心に、東街区駅前ゾーン、そして桃園通りを挟んだ駅前ゾーン西街区としているんですが、こういったゾーンも将来的に高度利用化等々を図ることで一連の整備が進むのではないか。それで、またその中には、二丁目に向かって水色の矢印を東西に配しているわけですが、こういったまちづくりとともに駅の本来あるべき整備も進められるのではないかというところを示しております。
 さらに、三丁目につきましては桃丘小学校がございます。こちらにつきましては、この春から暫定利用が開始されたわけですが、区といたしましては文化・産業インキュベーションと位置付けております。そういった機能を盛り込みながら、まちづくりの中で一体的に将来像を検討していきたいというものでございます。
 さらに、三丁目は、丸井さんが今建てかえを行っている最中でございます。ちょうどその西側に当たる一角がございますが、こちらについてもまちの将来構想といたしましては、今の界隈性のある魅力を残しつつももう少し整備を入れることが検討できないだろうかと、そういったところを図示したものでございます。
 続きまして、7ページになるんですが、こちらも三丁目の検討図でございます。こちらは、西側の南北通路の三丁目との落とし口を少しクランクさせると、例えばこういった位置に駅前空間ができるのではないか。そうすると、東街区と西街区、そして桃丘小学校跡地を含めて、東西の流れの中で駅整備、まちの整備というものが図られるのではないかというところをイメージしたものでございます。
 続きまして、8ページなんですけれども、19年度に検討してきた駅地区整備の費用イメージでございます。こちらにつきましては、19年度はまだ実際の測量ですとか具体の設計に入っているわけではございませんので、具体の数値で幾ら幾らというイメージをお示しすることはできません。したがいまして、JRさんでやられている類似した事例がないだろうか、そういったところを参照して概算イメージということでお出ししております。
 参考といたしましたのが、まず一つは大塚駅でございます。こちらは少々わかりにくいんですが、下の図の中で水色をかけているところがございます。自由通路としているのが、土砂を掘削した形で通路をつくる、駅を整備するという事例でございまして、ちょうどケース1-1で我々が検討しているものと類似をしているのではないかというところで参照しております。
 もう一つが大船駅でございます。こちらはレール上に橋上に南北の通路を配置して駅を整備するということで、ケース1の3パターンの参考になるのではないかということで参照対象としたものです。
 ページをめくっていただきまして、9ページ目です。
 それぞれのケースにつきまして具体の数値では指し示せないんですけれども、総括いたしますと、まずケース1-1です。これは西側の南北通路と駅舎をつくるケース。そして東側につきましては、新宿寄りに新たにレール下にトンネルを掘る、そんな工事。こちらはやはりボリュームとしては非常に高価になりそうだというところです。やはり土砂を掘り去るといったところは相当の費用なり時間なりがかかってしまうということです。
 そして、ケース1-2でございます。こちらはやはり中野通り側の側面の土砂を一部削り取るというところを想定しております。1-1ほどではございませんが、やはりそれなりの費用はかかってしまいそうだというところでございます。
 そして、ケース1-3でございます。こちらは北口の改札を改修するということで、1-1や1-2に比較すると比較的安価であろうというものです。
 そして、ケース1-2は中野通り橋上に通路をとって南北にデッキ道を張るということですが、やはりこちらも相当な高価になりそうだというイメージでございます。1-1よりもさらにどうも工事も難しい、費用もかかるのではないかという想定をしている範囲です。
 ちなみに、「比較的安価」、「高価」、「中間的」と書きましたが、この範囲につきましては、上の図で示している、それぞれブルーで枠を囲っているかと思いますが、あくまでもその範囲の整備のイメージということです。これに加えまして、じゃあ今の南口の駅施設がどうなるんだとか、さまざまな支障移転がございますが、そういった費用はまた別途当然かかってくる。それについてはまだ現状では未知数で、今特にイメージとしても申し上げられない。ただ、そういったものがさらに付加するというところでございます。
 報告としては以上でございます。
委員長
 今、2番の中野駅地区及び中野駅南口地区の整備構想案の検討についての報告がございましたが、間もなく12時になります。これからの審査の進め方を協議させていただきたいと思いますので、休憩させていただきます。

(午前11時51分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前11時53分)

 それでは、ただいま休憩中にご協議いただきましたように、本日は当報告を受けまして、また質疑に関しましては次回にということでさせていただきたいと思いますがご異議ございませんか。
 
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ご異議ございませんので、そのようにいたします。
 以上で本報告については終了いたします。
 他に報告はございませんか。
遠山土木・交通担当課長
 「なかのん」の4月、5月の運行状況につきまして、口頭報告を申し上げます。
 4月から警察病院がオープンしたこと、それから4月16日から運転時間の変更等がございました。まだ2カ月ではございますが、4月、5月の運行状況、利用者数について御報告を申し上げます。
 まず、4月でございますが、1万9,955人ということで対前年同月比3,140人増加してございます。それから、1便当たり、前年度が11人ということでございましたが、13.3人ということでふえております。
 5月でございますが、2万129人ということで対前年同月比2,966人の増加ということで、1便当たりも13人ということで着実にふえているかなと、もう少し推移を見ていきたいと、このように考えてございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 他に報告はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 審査日程のその他に入ります。
 各委員、理事者から何か発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会日程等を御協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。

(午前11時55分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前11時58分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は7月14日午前10時から当委員会室において開催することといたします。御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定をいたします。
 以上で本日予定いたしました日程は終了いたしました。本日の交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会を散会いたします。ありがとうございました。

(午前11時58分)