平成20年02月15日中野区議会文教委員会(第1回定例会)
平成20年02月15日文教委員会
中野区議会文教委員会〔平成20年2月15日〕
文教委員会会議記録
○開会日 平成20年2月15日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後2時31分
○閉会 午後3時06分
○出席委員(8名)
牛崎 のり子委員長
佐伯 利昭副委員長
平山 英明委員
いながき じゅん子委員
いでい 良輔委員
伊東 しんじ委員
大内 しんご委員
江口 済三郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 菅野 泰一
教育委員会事務局次長 竹内 沖司
教育経営担当課長 小谷松 弘市
教育改革担当課長 青山 敬一郎
学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
指導室長 入野 貴美子
生涯学習担当参事 村木 誠
中央図書館長 倉光 美穂子
○事務局職員
書記 黒田 佳代子
書記 岡田 浩二
○委員長署名
審査日程
○議案
第1号議案 平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから文教委員会を開会いたします。
(午後2時31分)
本日の審査日程についてお諮りいたします。
本日は、お手元に配付の審査日程(案)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議がありませんので、そのように進めさせていただきます。
それでは、議案の審査を行います。
第1号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
本議案は補正予算であり、総務委員会に付託されております。文教委員会の関係分については、当委員会で審査し、意見があれば、賛成多数となった意見を総務委員会に申し送ることとなっていますので、よろしくお願いいたします。
それでは、質疑に入る前に、理事者から補足の説明を求めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、理事者の補足説明を求めます。
小谷松教育経営担当課長
それでは、第1号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)につきまして、補足説明をさせていただきます。
当委員会の関係分といたしましては3件ございます。1件目は、桃花小学校体育館改築に伴います特別支援学級仮学級整備でございます。2件目は、学校再編に伴います施設整備工事の減額をお願いするものでございます。3件目は、区立小・中学校の耐震改修工事設計委託経費の、これもやはり減額をお願いするものでございます。
それでは、順番に御説明をさせていただきます。
まず第1件目でございますが、議案説明書の120ページ、121ページをお開きいただきたいと思います。こちらの7款教育費、1項学校教育費、4目の教育機会費でございます。桃花小学校体育館の建てかえに伴いまして、桃丘小学校特別支援学級、こちらは難聴、言語障害の特別支援学級でございますが、その代替施設として暫定利用するため、必要な施設改修を行うものでございます。施設の内容といたしましては、難聴個別指導室を2室、言語障害個別指導室を3室、そのほか、検査室、プレイルーム室、ミーティングルーム室、待合室、各室ございます。5月末に桃が丘保育園の仮園舎を当地におきまして開設する予定でございますので、その際、園児に極力影響を与えないようにするために、保育園整備と同時期にこの工事を行う必要があるため、3月に工事着手を予定しているところでございます。この総額といたしましては5,986万1,000円でございますが、このうち平成19年度に工事費の前払い金といたしまして2,390万円を新たに計上いたしまして、平成20年度に残り3,596万1,000円を債務負担行為の補正でお願いするものでございます。この債務負担行為につきましては136から137ページに記載がございます。
次に、2件目でございます。恐れ入ります。124ページ、125ページをお開きいただきたいと思います。こちらの2目教育改革費でございます。学校再編に伴う施設整備工事費の契約落差等の不用額が生じたことによりまして、減額補正をお願いするものでございます。具体的には桃園第三小学校、第一中学校の第2期工事分、それから中野昭和小学校、第一中学校の第1期工事分、及び中野本郷小学校の普通教室整備工事費等の不用額から今後執行予定額を差し引きました金額4,209万2,000円、この分につきまして減額をお願いするものでございます。また、特定財源の特別区債3億、それと基金繰入金4億5,000万円につきましては、一般財源の充当によりましてマイナスの財源更正を行うこととしてございます。
次に、3件目でございますが、その下、5目学校施設費でございます。平成19年度当初予算に区立小・中学校の校舎・体育館耐震補強工事実施設計委託費といたしまして、3億2,060万1,000円計上してございました。昨年11月に中野区区有施設耐震改修計画を定めましたけれども、19年度につきましてはC、Dランクの学校施設15校分の設計、これは7,700万6,000円、昨年の4定におきまして、繰越明許としてお認めいただいたものでございますが、この7,700万円余につきまして、19年度で執行すると。したがいまして、残りのBランクの分につきまして、こちらの設計費2億4,356万5,000円、これが未執行となりますので、その分につきまして減額補正を行うことといたしてございます。
今回の補正の内容につきましては以上でございますが、どうぞよろしく御審議をお願いいたします。
委員長
それでは質疑を行います。質疑はありますか。
大内委員
すみません。一番最後の未執行のところをもう一回説明してください。
小谷松教育経営担当課長
耐震改修でございますけれども。
大内委員
何ページのどこ。
小谷松教育経営担当課長
すみません。124、125ページのところ。
大内委員
一番下。
小谷松教育経営担当課長
はい。一番下でございます。学校施設費の小学校分、中学校分、合わせまして2億4,300万余、この分が実は当初予算にはまだ耐震改修を行っていないBランク、Cランク、Dランクすべての学校につきまして、耐震補強の設計を行うことといたしてございました。しかしながら、昨年の4定で御報告申し上げましたが、中野区としての耐震改修計画、これがまとまりまして、19年度につきましてはそのうちの早急に着手すべきということで、Dランク、Cランクにつきまして設計を行って、20年度でその工事を行うということになりました。したがって、残りのBランクでございますが、こちらのほうにつきましては、その後に設計を行い、順次工事に入るということで、今回はその分、未執行ということでお願いしたいと思っております。
大内委員
もう一回。ちょっとわからない。B、C、Dの設計委託費を組んでいたんでしょう。組んでいて、4定でということは、2定、3定の間はやらなかったの。何で4定までやらなかったの。
小谷松教育経営担当課長
当初にはすべての設計をやろうということで当初予算に計上させていただきました。その後、あれだけの、全体といたしまして、校舎、体育館延べで、重複している学校もありますが、43の体育館、校舎がB、C、Dランクでございます。
大内委員
43校じゃ1校だけじゃない。
小谷松教育経営担当課長
いえ、重複している学校もあります。実質は33校でございます。それで、ただ、それだけ耐震改修を要する学校があるわけでございますので、計画的な形でこれをやっていかなければならないということで、耐震改修計画につきまして検討して、一定の案をもって説明会等をやりながら計画を練り上げてきたと。それで、昨年の11月にその耐震改修計画がまとまりました。それにつきましては12月に御報告させていただきましたが、取り急ぎ急を要するC、Dランクについては20年度に、Bランクにつきましては、その後23年度までに実施を図るということで計画をまとめ、今回その計画に基づきまして、Dランク、Cランクにつきまして設計を行い、残りのBランクにつきましては、今後その後に実施するということで未執行として今回減額をさせていただきたいと思っております。
大内委員
ということは、年度の当初ではやると。予算をつけたらやるんだという前提で予算をつけるって、ついこの間説明を受けたばかりなんだけど。予算をつけたものに関してはやるという前提でやっている。11月まで何もやらなかったという話になる。違う。予算をつけたら必ずやるような言い方をこの間していたよね。
竹内教育委員会事務局次長
当初予算策定時においては、すべての必要な施設についての耐震補強の設計についてはこれを行いたいということで、19年度の当初予算には計上をさせていただいておるところでございます。その後、具体的に区の施設全体についても耐震の計画をつくったと。それからまた、そういった中において今回、C、Dランクのものにつきましても、なかなか審査機関が、各いろんなすべての自治体で取り組みを行っておりますので、そういったことでなかなか時間もかかるというようなことを勘案いたしまして、この耐震計画というものをつくり、それに基づいて今後の中野区における施設の耐震補強については実施をしていくということに決めたわけでございます。今後は、その耐震計画に基づきまして執行していきたいというふうなことでございます。
大内委員
そういうことは、予算をつけるときにいいかげんにつけたというふうに聞こえちゃうんだよね。ちゃんと計画をつくってつけたんじゃないんだ。とりあえずつけるだけつけて、走り出しながら考えて、途中で変えたように聞こえちゃうんですよ。今の説明だと。つけたものはやるという前提だということをこの間力強い話を聞いたので、ちょっと考え方が、スタンスが違うんじゃないのかなと。それだと走りながら変えちゃっているじゃない。
竹内教育委員会事務局次長
当初予算の段階では、すべての施設について、これはまずは設計については19年度でやりたいというふうに考えて、予算をお願いしたものでございます。それで、その後、先ほど申しましたとおり、ほかの自治体でも耐震補強に全部が取りかかっているという状況もあったりですとか、なかなかやはり数が多い施設についてきちんと計画的に実施をしていくことが必要だということで、中野区の施設全体について耐震計画という形で取りまとめて、それでやっていこうということになったというものでございます。
大内委員
だから、それはもう1月、2月、3月、予算を組むときにそういう考え方が普通出ているんじゃないの。予算をついてからよく周りを見たら、みんなほかの学校は全部やっていたから変えたという言い方だよと。予算をつけるときにもうちょっと慎重につけなきゃいけないんじゃないの。予算をつけてから状況が変わっちゃったなんていう話なんだよ。まして、予算をつけて5月から執行する話を11月になってから変えたということは、夏過ぎまでどうするんだ、ああするんだ。やるのかやらないのかって、いろいろやっていたという言い方にしか聞こえないんですよ。本当は予算をつけるときに、そういった考え方がまとまってすぐスタートすると。12月、あるいは1月の段階で他区の状況も全部調べて予算をつけたというふうに私は思っていたんだけれども、今の話を聞いてちょっと違うのかな。でも、予算をつけたらやるというのが前提だとこの間もおっしゃっていた。それを秋まで、4定まで延ばして、やっぱりやめたというのはちょっとね。じゃあ最初から補正でもよかったじゃないかみたいな話になってしまう。いいです。それ以上いいです。ちょっとおかしいかなと思ったので、ちゃんと予算をつけるときにもうちょっとしっかり前もって周りを見てからつけたほうがよろしいんじゃないかと思います。もう結構です。
江口委員
ちょっと今の関連で、12月にやっておけばよかったんでしょうけど、区のシステムがこういう形を長い間とっているんだと思うんだけど、例えば設計という形でやらざるを得ないということはわかっていながら、ということで当初予算を組んだ。設計というのはなぜそのときにやってしまって、それであと実施時期を例えばこの耐震計画の中に合わせるとか、学校の行事に合わせるというのはよくわかるんですよね。ところが、それまであえてずらして、また今度予算をとるときは設計をやって工事という。だから、役所の仕事ってよく遅いと言われるのは、これは教育委員会だけじゃなくて、道路なんかもそうなのね。前の年に設計しておけば、翌年工事の発注だけすれば済むことを、その年度にならないと設計に入らないという、そういうシステムをとっているわけです。だけど、実際には区の方針として、この耐震をやるという方針はもう前提として決めているんだし、まして区の場合、事業部制ということで、教育委員会だって、その対象として予算をしっかり確保してということでやったと思うんだけど、何でそういうことができないのかというのは長い間議員をやって不思議でしようがないのは、設計だけこのまま執行しておけば、あとは20年、21年にやるということを学校、また地域にお知らせしておけば、あとは何月何日から工事は始まりますで済むわけじゃないですか。どうしてそういうことができないの。
小谷松教育経営担当課長
確かに19年度の当初におきましては、全施設の設計費を計上したわけでございますが、ただ、その後、状況をよく見た中では、これは設計だけじゃなくて、評定とかもやらなければいけないということで、今、非常に混雑現象といいますか、そういったものも出てきております。また、ここで一気に設計をやるということになると、非常に後手後手になる可能性も出てくるということ。また、これだけ多数の対象施設がありますと、どういたしましても、やはり年度間ある程度分散して実施せざるを得ないということもございます。また、耐震という対象物につきましても、できるだけ設計と工事を近接させて、より正確なところで実施を図っていきたいというようなこともございまして、この耐震改修計画、23年度をゴールというような形で計画を定め、順次設計実施に入っていくということで考え方を整理したものでございます。
江口委員
そうじゃなくて、民間並みにいけば、確かにそれこそ去年ですね。昨年の10月、11月ころ、確認業務というのが大変問題になって、国会でも議論されてきたこと、これは事実ですよね。だけど、それは例えば申請業務として設計委託をして、その設計委託をした業者が出したことがおくれることによって、繰越明許というのはわかるんですよね。ところが、それをやっておけば、この年度末にしても、ぎりぎり4月ごろにしたって、設計の確認はおりてくるわけじゃないですか。事前に協議したって、耐震の基準というのはそんな一、二年で変わるわけないんですね。今回、国交省が打ち出しているのを含めて、もう基準は決められているわけですから、それに基づいて来年度もやっていくわけでしょう。そういうことをしないから、すべておくれおくれでいってしまうので、その辺の取り組み方というのはやっぱり民間だったら、まずあり得ない。単年度予算の行政だから、それをいつもやるんだけど、いつも不思議でしようがないのは、必ず設計と工事がセットで出るものだから、いつも年度末にずれ込んでいっちゃう。今回だって多分そういう形で予想したから、多分ですよ。設計の確認がおりないという、そのシステムの中の混雑さに紛れ込んじゃった。影響を受けたということなんだけど、本来は設計を出しておいて、出している段階の形で繰越明許として出してくるのが私は普通だと思うんですけど、その辺の財政的な運営というのは違うんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
やはり耐震の場合、直近のより正確なところでの状況を把握した上で、それを十分設計に反映して工事を行うということがございます。それからまた、設計を行って工事を行う際、補助金等の確保という問題もございまして、設計後に2カ年以内に工事をやるというのが一つ、補助金の交付条件等々にもなっているといったようなこともございまして、設計と工事につきまして、できるだけ今回ランク別にある程度年次的に分散したわけでございますが、できるだけ計画的な形で実施を図っていきたい。とにかく全体合わせて、体育館、校舎の重複部分はありますが、40近くにわたります学校の校舎、体育館がございますので、単年度でいろいろな形でやるには余りにも負担が大きい。そういったこともあり、計画的な実施ということで、今回急ぎのD、Cランクということに集中をさせていただきまして、その後、数の多いBランクにつきましては順次というような形をとらせていただいたところでございます。
江口委員
その説明じゃよく理解できないのは、くしくも2年間という形があって、2年余裕があるわけでしょう。その設計で。それから、より正確なといったって、この2年後に設計が変更なんてあり得るわけないですよ。今の設計の中でいった場合ね。その辺のとらえ方のよさか悪さってわからないんだけど、安心安全の中野のまちづくりと区が言うんだったらば、やっぱりそこに通う児童・生徒のために、財政上の問題があって、相当ずれ込んだことは事実ですから、そのことは区民はわかっているわけでしょう。だから、そういう中で今急遽、区としては進めるという方針を打ち出したことに、そこに安心があるんだけれども、これがまたおくれることによっていくというよりも、設計は今入りましたと。ただし、B、Cという一番厳しいところから先にやるということの条件で今進んでいるけども、皆さんの学校の設計はもう委託しておりますから、あとは工事の年度を発表するだけですよと。そこにまた安心感というのは出てくると思うんだけども、そうじゃないんですか。行政の責任として区民にほっとさせる、安心させる。今まで財政的な問題でできなかったけど、これで心配ありませんよと。そういう形での学校支援をしていかなきゃいけないんじゃないかと思うんですけど、いかがでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
まさに私どもも区民の皆さんに、お子さんが日々通っていらっしゃる学校でございますので、それについては御安心いただくような対応策をとらなくちゃいけないというふうに考えてございます。その方法として、一つはきちんと全体の状況というものを明らかにし、それぞれについて計画的な実施の手順、実施年度というものを明らかにしたいというふうなことで耐震の補強計画というものをつくったわけでございます。
それからまた、一番危険度の高いものから速やかに取り組んでいくということで、まずは何しろD、Cというランクのものについて最優先に取り組んでいくといったことで実施をしていくということを決めたわけでございます。そういった意味では、当初予定したものと少し順序が変わってございますけども、私どもとしては、そういったことで区民の皆様にもお示しをしているというつもりではおるところでございます。
江口委員
本当に大切な区民の税金を使っていくわけですから、全体的な教育行政ということじゃなくて、中野区の行政の中の教育委員会という立場で考えてほしいし、そのためには区内のさまざまな、逆に言えば育成ということも本来根底になきゃいけない。業者育成ですよ。例えばこういう形で一斉にいった場合に、学校というのはほとんど夏休みに工事をしなきゃならんというのが前提なんですね。そうすると、そんなに一斉にこれだけの学校が工事できる区内の業者っていないんですよ。ところが、区内業者育成といっておきながら、努力さえすればですよ。行政の努力さえすれば、順番に仕事を出していくということができるわけでしょう。そういうために計画性を打ち出した中で、これは設計図が上がっているけども、2年ぎりぎりの夏休みにこの学校はやりますとか、そういうものは当然打ち出したっておかしくないことで、例えば予算が通ったときに、実際には4月、5月というのは大体事業って行わないんですね。そうなると、基本的には6月ごろに契約したら夏なんていうのは到底間に合わない。ところが、前年度にその日程がわかっていれば、例えば4月の末、予算が通った段階ですぐに契約業務が入れるわけです。担当の部署は。そうすれば、この工事は夏休みの工事ですよと準備もできるし、業者のほうもその準備の対応で、さまざまな形の準備ができるということの配慮も含めて、中野区全体を育てるのが本来のあなたたちの仕事じゃないの。違いますか。
小谷松教育経営担当課長
本当に基本的に区民の方々に安心をしていただいて、また先々見通しのあるものを示すということは、これは行政の責務だと思っております。今、委員のほうからお話があったことは本当にそのとおりだなというような形で聞いてまいりましたけれども、ただ、今回のこの耐震につきましては、本来であれば、やはりこれだけの、もちろん学校だけではなくて、区有施設全体で見れば、非常に多数の施設を抱えているわけでございます。当然それに要する経費というものは莫大なものがございますので、きちんとした形で計画を示して、その計画に沿って事業を順次実施していくというのが本来の姿なんだろうと思います。ただ、今回の場合につきましては、やはりその計画がちょっとそれに間に合わなかったと申しますか、とにかく区民の方々に安心を与えるために、最初こういった形で設計費を計上した。その後で具体的な年次計画が出てきたというようなことで、その辺のところは大いに反省しなければならないのかなというふうには思いますが、ただ、計画を区民の方にお示しすることによりまして、一つの方向性をきちんと行政として示した中で、今後はそれを着実に実施することによりまして、一日も早いこの耐震の改修をなし遂げていくということが我々の責務かなというふうに思ってございます。
江口委員
ぜひ、今回の場合は仕方ないのかなというふうには思っているけど、教育行政の中ではその辺きちっと私は改めていただきたいなと思うのは、例えばきょうこの補正とは直接関係ない学校設備の点検とか整備にしたって、何年たっても、要請してもできない学校はたくさんあるのね。ところが、中野区の場合、区長行政としては10カ年計画って打ち出しているんだから、あなたのところは何年後にはこれをやるから、それまでこういう体制でいてほしいとか、やっぱりこれから非常に学校のメンテナンスというのはますますかかってくるだろうし、統合の問題によって新しい学校の建設も始まる部分も出てくれば、そちらの予算も膨大になってくるということはもうわかり切っているわけだから、そういう予算の組み方をして、少しでも公立校が大変すばらしいし、中野の教育委員会の力の入れ方が違うということは、やはり中野の子どもたちに示していくことが公立校の魅力にもなるので、いつも汚い学校だとか、いつも整備のできていない学校だとか、そういうことを言われるような学校づくりではいけないし、また、そこに育つ子どもたちもそういう環境にいてはならないと。やっぱり本当に充実させてあげるべきだと思っているので、ぜひこの機会に今後の予算編成、それからある程度の整備計画も含めて、早目早目に手を打つ方法をぜひ考えて、ほとんど集中工事になることは学校の場合、間違いないので、それも影響しないような短期でできるような方法というのは考えてもらいたい。これは要望しておきます。
伊東委員
教育改革費についてお尋ねしますけど、先日のこの委員会におきまして、野方小学校の19年度、20年度において基本計画、実施設計の予算をとりあえず見送るというようなお話をいただきました。それで、2,600万円、19年度、基本設計については減額になります。要するに補正ですかということまで私お聞きしたと思うんですけれど、19年度の当初予算を見させていただきますと、野方小学校の改築に関しての項目がないんですけれど、19年度当初予算としてその2,600万円計上されていたんですか。
小谷松教育経営担当課長
今年度につきましては基本設計という形で当初予算には計上いたしてございます。
伊東委員
計上していて、今回補正に出てきていないけれども、私、それは注目していたんですけれど、それはどういう理由ですか。
小谷松教育経営担当課長
野方の件につきましては、隣接するところに法務省用地が出てきたということでございます。ただ、これにつきましては、前回のこの委員会におきまして御報告させていただいたときも、確実にその用地、まだ計画が決定したわけじゃございません。区としては非常にこれは注目をしてございますし、ぜひその方向でまとめていってほしいという思いは持っているんですが、ただ、それがまだ確定したものじゃないということもございます。そういったことから、一応今回の補正につきましては、その分減額しない形で、万一の対応ということもあるかもしれませんけれども、そういったことで補正にあえて計上しなかったというところでございます。
伊東委員
処理上の問題でちょっとお教えいただきたい。そうなると。ここで補正を組まないで、19年度は3月いっぱいで閉じてしまおうとしている。さきの委員会の発言において、19年度中の実施は見送りたいというようなことをおっしゃっている。その後ずっと、じゃあ、それは宙ぶらりんのまま、19年度決算直前まではそのまま引きずるお考えなんですか。
小谷松教育経営担当課長
今回、その分減額の補正をお願いしてございませんので、仮にこれが未執行という形でいけば、そのまま全額残ると。未執行のまま、そのままということになります。
伊東委員
どうもはっきりしない。先日のこの委員会においてもそういうような発言。そして、20年度の予算に関連してしまうので、その辺はともかくとしまして、再編計画、ましてや前期というように年限を区切った計画の中、区長は以前から財政的な裏付けのある計画ということをおっしゃっている。その部分で委員会の答弁と実際のやっていることが違うというのはどういうふうなお考えなんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
当然いずれの計画にしましても、財源的な裏打ちをしっかりと持ったものとして、これを推進していくということはそのとおりでございます。今回のこの野方の件につきましても、まだ計画がはっきりと決まっていない。どう転ぶか、それは先のことは確実に予測はできないわけでございますので、そういう意味では一定の予算的な形で、20年度については当初に計上しない。また、今年度につきましても、今の段階でこれをはっきりと打ち切りというような形で示すということは難しいのかなというような、そんなような判断がございましたもので、今回のような形でいかさせていただきたいというふうに思っております。
伊東委員
これで最後にしますけれど、一方で補正をせずに、そのまま19年度予算としては残す。20年度の予算案に絡むことなんですけれど、そうしますと、19年度の財政の中ではまだ不確定要素なので、継続の意思はあるということなんですけれど、今の御答弁ですと、20年度予算についてどういうふうな予算編成がされているのか。言っていることが食い違うような結果にはなりませんか。
小谷松教育経営担当課長
20年度の予算ということなんですけれども、いずれにいたしましても、この用地を取得するということについては、まだ不確定要素が残っているわけでございまして、確実にそれに基づいて将来を組み立てるということがまだちょっと今の時点では、6月に明らかになるまでは不透明なところが残ってございます。そういった意味で、今年度の分についてはこれを減額をきちんとやる。あるいは20年度の当初に何らかの形で措置を図るというようなことはちょっと置いておいた上でということで一定の判断をして、今年度の補正及び来年度の当初ということを考えたものでございます。
委員長
よろしいですか。他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいでしょうか。
それでは、質疑がなければ質疑を終結いたします。
次に、総務委員会に申し送る意見を受けます。意見はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、意見がなければ、当委員会としては、第1号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)につきましては、意見なしとして総務委員会に申し送ることといたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議がありませんので、意見なしとして申し送ることといたします。
以上で第1号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。
以上で本日予定した日程は終了いたしましたが、委員、理事者からほかに何かございませんか。発言はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の文教委員会を散会いたします。ありがとうございました。
(午後3時06分)