平成19年10月04日中野区議会決算特別委員会文教分科会
平成19年10月04日決算特別委員会文教分科会
中野区議会文教分科会〔平成19年10月4日〕
文教分科会会議記録
○開会日 平成19年10月4日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後4時39分
○出席委員(9名)
牛崎 のり子主査
佐伯 利昭副主査
平山 英明委員
いながき じゅん子委員
いでい 良輔委員
伊東 しんじ委員
小堤 勇委員
大内 しんご委員
江口 済三郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 菅野 泰一
教育委員会事務局次長 竹内 沖司
教育経営担当課長 小谷松 弘市
教育改革担当課長 青山 敬一郎
学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
指導室長 入野 貴美子
生涯学習担当参事 村木 誠
中央図書館長 倉光 美穂子
○事務局職員
書記 岡田 浩二
書記 鳥居 誠
○主査署名
○審査日程
議題
認定第1号 平成18年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)
主査
定足数に達しましたので、本日の文教分科会を開会いたします。
(午後1時00分)
認定第1号、平成18年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)(資料1)を議題に供します。初めに、当分科会における審査の進め方につきまして御協議をいだだくため、分科会を休憩いたします。
(午後1時00分)
主査
分科会を再開いたします。
(午後1時01分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、当分科会では、お手元に配付の審査日程(案)に従い、一般会計歳出、歳入の順に審査を行い、歳出につきましては決算説明書に従い原則として目ごとに、歳入につきましては、歳入決算説明書補助資料により一括で審査を進めたいと思います。
続きまして、3日間の割り振りですが、本日は7款教育費の5目、学校健康推進費までを目途に審査を進め、2日目は歳出の残りの質疑の後、歳入の審査を一括して行い、最終日3日目は意見の取りまとめを行うことといたします。
なお、2日間ですべての質疑が終わりますよう進行していきたいと思いますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。
審査に当たっては、午後5時を目途にそれぞれ進めてまいりたいと思います。また、途中3時になりましたら休憩を入れたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
これより歳出の質疑に入りますが、質疑に当たって資料等を引用される場合には、資料名及びページを言っていただき、質疑をお願いいたします。
なお、職員人件費のうち当分科会の分担は、特殊勤務手当、時間外勤務手当、休日給及び職員旅費となります。それ以外の人件費につきましては総務分科会の分担となっておりますので、念のために申し上げます。
また、審査は原則として目ごとに進めてまいりますが、ページ数が多い部分につきましては、適宜切りのよいところで区切ってまいりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、質疑に入ります。
最初に決算説明書の398ページから407ページ、1目学校教育費について質疑はございませんか。
小堤委員
400ページの少人数指導の推進についててですが、ここに学習指導補助員というのがあります。こういう方にはどういう資格が要るのか。小・中学校あわせて、18校ですね。配置する基準というのがあれば教えてください。
入野指導室長
まず学習指導補助員の資格についてでございますけれども、一応教員の経験がある者または教員を目指している者、それから、そのほか臨床心理というんでしょうか、心理のような学習をした者ということで学習指導補助員については公募をかけてございます。
配置基準でございますが、配置基準につきましては、少人数指導を充実しようというふうに考えている計画を第一としまして、例えば、年度が始まります前に、非常に学級の人数がふえてしまったところですとか、小規模校の学校についてもそういうようなことを考慮して配置を基準として決めてきたところでございます。配置しますときには、学校の方から計画書を出してもらいまして、その基準に一番合致しているものから選んで配置するという形をとってございます。
小堤委員
文教の資料の52で習熟度別授業を実施している小・中学校ということで、小学校も中学校も全校なんですね。ここには加配があると思うんですね。この学習補助員の9名というのは、別の制度ということになるんですか。
入野指導室長
先ほどの資料の方は、小学校1校だけが習熟度別をやってございません。それで、その学校につきましては、理科のTTの正規の教員が入っています関係で、習熟度別という形ではなく、TTで授業を行っているものですから、ここから1校抜いてございます。
学習指導補助員と実施の校数が違うことでございますが、学習指導補助員につきましては、区で費用を出しまして、区が独自に加配をしているものでございます。そのほかに都の方がTT・少人数担当ということで正規の教員を配置してございます。それにつきましては、小・中全校に今配置されている状況にございますので、その正規の教員が行っている部分も含めて習熟度別ということで、文教資料の方は出させていただいております。
小堤委員
そのことで、配置の9名、これは小学校13校、中学校5校で、9人の割り振りというんですか、それと、特に中学校ではどういう科目を教えていらっしゃるのか。
入野指導室長
学習指導補助員9名という形につきましては、小学校においては6時間で、2日校と3日校とございます。つまり、一人の学習指導補助員が5日間勤務しますので、2日行く学校と3日行く学校があるという計算になります。これは小学校も中学校も同じでございます。ですので、学校の規模とか、それから計画の内容によっては3日行ってもらう学校があり、2日行ってもらう学校があるという形になっております。
教科におきましては、中学校におきましてはいろいろでございます。社会科IIという部分、それは本人の持っている免許の関係で社会科の授業を行っている学習指導補助員もおりましたし、数学に入る、英語に入る、または教科を選ぶというよりは、先ほどお話をしましたように、非常に学級の人数が多い場合には、その学年のその学級に入るというような入り方もございます。つまり、教科としては全部の教科に入るというやり方をしている学校もございます。
小堤委員
この部分で不用額として講師謝礼残というのが15万5,000円あるんですけれども、この講師謝礼というのは、この執行額の中ではどの部分を指すわけですか。
入野指導室長
学習指導補助員が講師謝礼という形になっております。それで、先ほどお話ししましたように、教員志望の人間ですと、ちょうど自分の教育実習に当たる場合がございまして、一応その期間、勤務ができなかったりします関係とか、当然お休みもとりますので、そういうことでの残という部分もございます。
小堤委員
ちょっと聞き方が悪かったところがあると思います。すると、今のところなんですけれども、6の学力向上の方策の検討と実施ということです。ここで学力調査問題作成委員、32名というのが出ているんですけれども、401ページですね、これはどういう方がなられているんですか。
入野指導室長
これにつきましては、本区の教員の中から校長の推薦で各教科の専門性を持った教員が当たっております。管理職が統括として入っている場合もございます。
小堤委員
これに基づいて学力調査をしたんですね。その分析結果というのは出されて、報告されていますか。
入野指導室長
これにつきましては、基本的にはそれぞれの学校が分析をするということでございますが、区のものにつきましては、先日御報告申し上げましたような形で報告を公表してございます。
小堤委員
続けてすみません、7番の教育指導というところなんです。ここで副読本の購入ということなんですけれども、これはどういうものを購入しているんですか。
入野指導室長
副読本の購入でございますけれども、小学校、中学校、それぞれ体育、それから道徳という部分がございますし、あと小学校、中学校とも本区がつくっております社会科の副読本もございます。
小堤委員
こういうのを選ぶのは、教育委員会ということになるんですか。
入野指導室長
道徳の副読本に関しましては、各学校がいろいろな会社のものから選んでございます。それから、本区がつくっておりますものにつきましては、それ一つでございますので、選択をしていない状況になっております。体育の方につきましては、結果的には1社からという形になってございます。
小堤委員
これ、最後にしますけれども、この副読本というのは教科書扱いではないというふうに聞いているんですけれども、それでいいのか。それと、副読本の購入に1,729万円もかかっているんですけど、これは子どもたちには無償で提供されるわけなんですか。
入野指導室長
まず1点目でございますが、これは無償で子どもたちには配付をしております。すみません、もう1点、失念いたしました。もう一度お願いいたします。
小堤委員
教科書扱いではないというふうに聞いていたんですけど、それはどうか。
入野指導室長
これは一応教科書扱いではございません。準ずるという形になってございます。
平山委員
399ページ、学習指導の1の教育管理のところでお伺いしたいんですが、学習情報配信システム、これにつきまして、今、登録率は何%かおわかりになりますか。
寺嶋学校教育担当課長
ことしの6月現在でございますが、小学校で78.7%、中学校で52.4%、幼稚園で99.4%、計72.3%でございます。
平山委員
あわせて隣接区の情報がわかれば、教えていただきたいんですが。
寺嶋学校教育担当課長
申しわけありません。ちょっと手元に資料がございませんので、隣接区の情報につきましては後ほどお答えさせていただきます。
平山委員
続きまして401ページ、先ほどの質問とちょっと重なるところなんですが、5番目の少人数指導の推進のところで、学習指導補助員の件で具体的な成果があればお教えいただきたいんですが。
入野指導室長
子どもたちの方からもいろいろな声が上がっておりまして、まず第一に上げられますのは、質問がしやすくなったということでございます。自分がわかるまで勉強をやれるようになったということが一番でございます。それから、保護者の方からもいろいろ意見が寄せられておりまして、子どもたちがわかるようになったですとか、子どもたち自身の方からも、教員とは違った意味で、学習だけでなくいろんな形でかかわり合いも持てるので、非常にそういう面でも安心感を持っているというようなお話もございました。
平山委員
あと、その次の6番の学力向上の方策の検討・実施のところで、学力調査委託費1,300万ちょっとですけど、これって、どちらに委託されているかお教えいただくことはできますか。
入野指導室長
ベネッセという会社の方に委託してございます。
小堤委員
402ページ、心の教育なんですけれども、ここで啓発用カードの印刷とあるんですけれども、これ、具体的にどういうものなんですか。
入野指導室長
すみません、手元にはございませんが、ここのところ、いじめですとか、それから子どもたちの非常に心に抱えている問題が多いということで、中野区の子ども110番の電話番号、それから呼びかけ等を書いたカードを配付いたしました。あわせて、ポスターもつくりまして、各学校の方に貼らせていただいたところでございます。
小堤委員
この執行額なんですけれども、例えば非常勤職員報酬で930万、心の教室相談員謝礼で1,676万と。この事業実績を見ると、ここには心の教室相談員の方が全校配置ですから、これが上の方の謝礼と。あと、この生活指導相談員2名と教育相談員2名で、この上の方の非常勤職員の報酬ということなんですか。
入野指導室長
そうでございます。
小堤委員
それで、いわゆる3番目の方に、下の方に移るんですけれども、ここでも教育相談員報酬というのが1,706万出ているんですね。ページめくると、教育相談員8名となっていますから、この方の報酬かなと思うんですけれども、今言った8名の方と上に載っている教育相談員2名というのは、これは違うわけなんですか。どういうふうに違うんですか。
入野指導室長
まず403ページの上の方の相談員でございますけれども、この相談員に関しましては、教育センターの相談員ではございますが、主任級の者でございます。403ページの相談員につきましては、適応指導教室ですので、南北の適応指導教室に配置されている相談員でございます。405ページの相談員につきましては、教育センターの3階にあります教育相談室の相談員でございます。
小堤委員
この文教の42のスクールカウンセラーに寄せられた相談件数、分野が出ているんですね。かなりの数なんですけれども、このスクールカウンセラー自体は都の事業だから、そういうものはこの資料には載っていないということなんですね。だから、ちょっと書いてないものですからここで聞いていいのかなと思うんですけれども、このスクールカウンセラーというのは、どういう勤務になるんですか。
入野指導室長
委員のお話のように、スクールカウンセラー自体は都の方からの費用で出ているものでございます。そして1日8時間の勤務でございます。そして、区立中学校のみ一応配置されておりまして、活用につきましては、近隣の小学校の方からも相談を受けてもいいシステムにはなってございます。配置は中学校にされておりますけれども、相談業務は小学校の方からも受けていいというような形になってございます。
小堤委員
このスクールカウンセラーと、いわゆる心の教室相談員、この連携というか関係というのはどうなんですか。
入野指導室長
心の教室相談員は区費のものでございますが、学校によっては、1日の勤務は同じ日に勤務をするとか、場合によっては、連携については文書、それからそういう申し送るようなノートをつくっていたりして連携をとったり、それで、月に一度は先生方と一緒に生活指導関係の集まりに出席をする等の連絡の取り方をしてございます。
また、区としましては、年間に3回ほどカウンセラーと心の教室相談員、また相談室の相談員等の連携の相談会というんでしょうか、というものを催してございます。
小堤委員
文教42で中身を聞きたいんですけれども、例えば、内容別相談というところで、不登校とかいじめについては、ちょっと学校間で数字の格差があるんですけれども、これはどうしてこういうふうになるのかなと思うんですけど、いかがですか。
入野指導室長
不登校、いじめについてでございますが、これに学校によってその差が、もちろん不登校の数だとかいじめの数だとかの差があるということもございますし、あとはカウンセラーの相談のやり方にもあるかというふうに思います。1日でございますので、完全に予約を取ってというようなことを中心にやらざるを得ないカウンセラーもございますし、反対に言いますと、そういう形よりかは、1日を子どもたちとふれあえる場所に行って話をするというような方式をとっているカウンセラーもございます。いろいろなケースがございますので、数の違いが出てきているかと思います。なお、これにつきましては延べでございますので、人数ではございません。
小堤委員
それと、こういう内容別の相談ですから、いわゆる子ども本人以外からの相談もあると思うんですけれども、以外ではどういう方々からどのぐらいの割合でというのを、大体でいいですけれども、わかれば教えてください。
入野指導室長
割合の方はちょっとわかりかねますけれども、もちろん保護者の方からの相談も受けてございます。それから、教員からもカウンセラーの場合は受ける場合もございますので、そのような形になっております。もちろん子ども自身からの相談もございます。
小堤委員
それでは、次に406ページ、この長期授業公開制度というところでお聞きしたいんですけれども、これ自体はその学校の自主的な要望でこういうことが行われるんですか。
入野指導室長
長期授業公開制度の方でございますけれども、そういう制度は区として設けました。ただ、学校の方に手を挙げていただきまして、希望があった学校にやっていただくという形をとってございます。
小堤委員
それで、右の方に執行額で、事務用品等購入というので3校が出ているんですけれども、実施しているのはこの3校だけということですか。
入野指導室長
18年度におきましては3校、5実践、つまり、5人の教員が実践をしてもらいました。
小堤委員
こういうことをやって、具体的にどういうふうに生かして、これまでの成果みたいなものがあれば教えていただきたいんですけれども。
入野指導室長
成果としましては、これは基本的には、1時間とか1日を見ていただくということではございませんで、一つの単元を全部公開をいたしまして、15時間なら15時間見ていただくという形をとっておりますので、そういう意味では、一つには教師の指導力について御意見をいただけるという意味では、大きな成果を上げたというふうに学校長の方から聞いてございます。
さらに、学校運営ということに関しましても、長期に見ていただいているという形がございますので、校長の方もいろいろな御意見をいただけたということでございました。
小堤委員
授業の進め方に対する評価ということにもつながっていきますので、だから適切でなければまたならないというものもあると思います。具体的にどういう方が、こういう長期授業公開制度に参加されているわけですか。
入野指導室長
18年度におきましては、もちろん地域の方、保護者の方、そして我々指導主事も参加させていただきました。つまり、教育の専門家の方も何人かいらしていただけたというふうに聞いております。ただ、なかなかそういうふうになりますと、15時間全部というふうにはなりませんので、長期といいましても何回かという形になったというものです。
大内委員
399ページの一番下の執行額があるんですけれども、教育研修会講師謝礼、そのほか謝礼が6個ほどあるんですけれども、これのそれぞれ単価はお幾らですか。
入野指導室長
研修会の講師はいろいろございまして、今細かくお話ができませんので、ちょっと後でお答えさせていただきます。それぞれ、大学の教授級と校長級とかというふうに、単価がちょっと違いますので。
大内委員
要は一般的な単価というか、大学講師、あるいは教授、助教授、一般の方によって違うのであれば、そういったもので結構です。一つひとつ出さなくて結構です。
それと、謝礼というのが非常に教育委員会、これを見ていると多いんですけれども、謝礼というのは人件費に当たると思うんですけれども、そういったものは、これで言う給料だとか、一番上で執行額があるでしょう、謝礼というのはそういった区分で言うと何になるの。物件費みたいな扱いになるの。謝礼は謝礼でばっと出てくるわけ。
小谷松教育経営担当課長
講師謝礼とか、そういった部分でございますね、物件費に分類されています。
大内委員
それは、教育委員会は教育委員会の物件費で出てくるということでいいの。
小谷松教育経営担当課長
性質別に物件費として、教育委員会の性質別で出せば物件費の項に分類されます。
大内委員
それと、謝礼と報酬の違いというのは何なの。
入野指導室長
謝礼は今のお話のような形になりますが、報酬といいますのは、区内の教員が当たる場合に報酬という形をとっている場合もございます。それは、交通費程度という形をとっております。つまり、出張という形をとりませんので、交通費が支給されませんので、そういう部分の報酬を払う場合がございます。
大内委員
そうすると、例えば401ページの教育指導のところの、4の学校図書館指導員報酬、43人で4,780万4,000円、これ、全部交通費なの。一人100万円以上交通費がかかっちゃう。
入野指導室長
申しわけありません。非常勤職員という形になりまして、今のは図書館指導員につきましては非常勤職員の報酬という形になります。先ほどお話ししましたのは、教員が委員に当たった場合の報酬という形をとっております。
それから、先ほどの講師謝礼の基準のお話ですが、大学教授、医師、弁護士という方たちが一番高い状況にございまして、外部講師の中ではそういう形をとっております。1時間当たり1万1,500円というふうな基準をつくってございます。あと、他区の小・中学校の校長先生とか、元校長先生という形になりますと、単価4,000円から6,500円ぐらいで私どもは基準をつくってございます。
大内委員
じゃあ、大体教授だとかだといつも2万幾らとかになるわけね、2時間単位ぐらいなんでしょう。もう一回、報酬のところがよくわからなかったんだけれども、謝礼は中野区の職員、あるいは教員じゃない人たちに対するのが謝礼であって、報酬というのは中野区の学校の先生だとか何かにお払いする分の交通費という説明と、あともう一つ、図書館指導員については違うというような言い方をしていたんだけれども、もう一回はっきり。
入野指導室長
報酬というものは、非常勤職員に対するものでございます。先ほど言いました図書館指導員は非常勤職員に当たりますので、報償費という形になってございます。交通費につきましては、第二種報酬という形をとっております。
小谷松教育経営担当課長
報酬と報償の基本的な違いなんですが、これはいわゆる雇用関係にあるかどうかという形で、雇用関係にあった場合、非常勤職員等に対してその賃金、それから交通費を含めて払う報酬。雇用関係にない、例えば講演に来ていただいてお支払いする、そういったものは謝礼という形になります。
大内委員
これは例えば、謝礼というのは源泉徴収したりするの。それとも向こうで申告してもらうの。
入野指導室長
源泉徴収しております。
大内委員
報酬も同じなんでしょう。要は、支払い先が違うので、報酬と謝礼という言い分けをしているというだけなの。それから、報酬も物件費に入るの。
入野指導室長
報酬は、人件費でございます。
伊東委員
ページ数で言いますと401ページの6番の学力向上の方策の検討・実施というところで、学力調査問題作成委員謝礼の内訳が32名、小学校14名、中学校18名ということなんですけれど、これを構成されている方のお立場というのは、まずどういうお立場ですか。
入野指導室長
区内の管理職及び教員のそれぞれの教科の専門性を生かして委員に当たっていただいております。
伊東委員
区内管理職ということなんですけど、これは学校現場に携わっている管理職の方ということでよろしいんですか。それと、教科の専門性ということですけれど、要するに教員の立場の方かどうかということをお聞きしたいんですが。
入野指導室長
失礼いたしました。教育管理職でございますので、教員でございます。
伊東委員
この方々は、実際どういう時間拘束して、どういう作業をするのか。また、この委員会の構成はどういうものなのか。
入野指導室長
全体会は2回ほどでございまして、あとは教科ごとのものになって、分科会になっております。時間外にほとんど動いていただいておりまして、それぞれがまず基本となる問題等々をつくっていただきますし、それを点検していただきます。さらに、私どもが目標値を定めておりますので、その目標値についても点検をしていただきます。つまり、この問題ですと大体このぐらい取れていればおおむね満足ということで評価してまいりますので、その目標値が妥当かどうかも見てもらうようになってございます。
伊東委員
こういうことは、今ちょうど問題になっている部分でございます、問題作成に当たってそうした守秘義務ということが厳正に管理されているのかどうかということなんですけれども、同じ区内の学校の先生ということで、その辺はどういう規約になっているんでしょうか。
入野指導室長
基本的には学習指導要領にのっとった問題という形になっておりますので、そういうことに関しては、その問題ができる、できないということで評価していることではないということを一つ置いていただきたいと思います。本区の学力調査のあり方については、何点取れればいいということで見ていることではなくて、その同じ領域ということで見ております。
それから、守秘義務のことにつきましては、その部分については厳正にお願いしてございます。
伊東委員
先ほど報酬、謝礼の金額で単価が、学校関係者等の場合は4,000円から6,000円というんですが、この場合はそれに当たるのかどうかわからないんですけれど、逆に4,000円等で見ますと、32人で38万円ということですと、わずか数時間の謝礼ということになるかと思うんですけれど、逆に、数時間というのはあまりにも短すぎないかということなんですけど。
入野指導室長
実は、お一人1万2,000円という形でやっていただいております。時間単価という形では考えておりませんで、このお仕事をしていただくという部分については、1万2,000円。基本的には、区内の教員につきましては、本当はこういうお仕事以外で、講師でいらっしゃる場合は無料でございますので、これは時間外にやっていただくお仕事ということでそういう計算をしてございます。
伊東委員
それと、小学校の場合は14名、中学校18名ということなんですけど、これ、各教科ごとに学力考査というか、調査があるわけですけれど、各科目ごとに複数名、全体を統括する立場の方というのもまたいらっしゃるわけですか。
入野指導室長
各教科ごとに3名から4名ぐらいの形をとっております。その教科を統括していただく形になる方が入っていただいておりまして、すべてのものについては指導主事が当たっております。
伊東委員
ありがとうございました。くれぐれも問題がないようにうまく運営していただけたらと思います。
それと、どこで聞いたらばよくわからないんですけれど、401ページ、8番の特色ある学校づくりの推進というところなんですけれど、こちらに特色ある学校づくり推進図書購入ということで733万余ございます。それで、資料として提出していただいた文教の7、8、9とございます。これもまた後のページの方にも図書購入費ということで、教育経営の方ですか、あるんですけれど、どう見ても数字的に購入費の総額が、小学校、中学校、足し算しても合わないというか、わかりづらいんですが、構成はどうなっているんですか。
入野指導室長
まず特色ある学校づくりの推進図書購入費ということでございますので、これに関しましては、特に子どもというふうに限っているわけではございません。教師が特色ある学校づくりを推進する場合にも使ってもいい形になってございますので、若干こちらとは違います。これにつきましては、一律小学校は13万円、中学校は26万円、特色を進めていただくという形で配当しているものでございます。子どものいわゆる学校図書の購入費というのは別でございます。
伊東委員
学校図書の購入費、後の教育経営の方にしっかり項目あるんですけれど、ほかには散らばっているということはないですか。
小谷松教育経営担当課長
学校の図書購入費につきましては、基本的な部分は各学校に一定の算定に基づいて配付いたします校割予算、こちらの方で各学校の裁量によりまして図書購入の計画を立てていただいてやってございます。それにあわせて、特色ある学校づくりの推進図書購入、これはまた別枠で学校の方に予算として配付しているものでございます。それら両方、学校が主体的に校割予算で組む図書購入費と、それから特色ある形で各学校の方に配付される予算、これらを合わせて学校の方では図書購入、一括していろいろな図書購入に充てているということになります。それらの総額が、別添の資料にございます、小学校ですと1,500万円ほど、1校平均ですと五十二、三万円ほどでございますけれども、そのぐらいの額をかけて図書の充実に努めているということになります。
伊東委員
それでは、学校の購入図書についてはまた後ほどお聞きさせていただきます。
あと1点は、405ページの教育センター運営ということの4番ですか、教材開発研究室・視聴覚室ということでございますけれども、ここにコンピュータ実技研修会講師謝礼というのがございます。これからの教育においてはICT等の運用という部分で重要になってくると思うんですけれども、この実技の研修を受けられる対象の方というのは。
入野指導室長
これは区内の教員でございます。
伊東委員
どういう頻度で、どういう立場の方がどれくらい、要するに教員の方いろいろいらっしゃると思うんですけれど、数も。どれだけの受講率になっていらっしゃるのか。また、その受講に対しての受講方針というのかな、ある勤続年数を超えた方はとかいうルールがあるのかどうか。
入野指導室長
コンピュータ研修は、夏季研修を中心に講座は組んでございます。それで、一定の人数がいませんとできませんので、各小・中学校のコンピュータをお借りしながらやっておりますので、その合わせた人数ということで講座を組んでございます。これは、一応経験年数ということではなくて、レベルがいろいろで研修を組んでございますので、そのレベルに合った研修に先生方が希望の手を挙げてくださって、そこに来るという形になってございます。
伊東委員
どれくらいの方、要するにいろんなランク、私なんかもボランティアで多少パソコンのことを教えようとすると、対象者のレベルによって教える方はまちまちだと思うんですけれど、どんな内容のことをどういうグループ分けにしてやられているか。
入野指導室長
詳しくはもう少しお時間いただきたいんでございますが、外部からの講師も来てもらっておりますし、教材に使えるという部分においては、校内の教員が講師になっている部分もございます。教材に使えるような部分と、いわゆる基礎的な使い方の部分、プレゼンの部分等に分かれてございます。また後ほど詳しくはお答えさせていただきます。
主査
ただいまのは答弁保留という扱いでよろしいですか。
入野指導室長
ちょっと細かくなりますが、お話をさせていただきます。実技研修につきましては、ITの周辺機器及びパワーポイントの操作ぐらいがまず第一義かと思います。あと、ワードとホームページビルダーの操作というような部分、それからエクセルに入ります。エクセルの部分、活用編の部分、そして、キューブ・キッズ等のものが学校で入っておりますので、そういうものの活用の部分というような形で段階を追って、私どもの講座はつくってございます。
伊東委員
そういう講習によって今の教員の方々というのは、どれくらい現実にはパソコン、コンピュータを習得されているのかというのは、実態は把握されていますか。
入野指導室長
今、手元にパーセントの数字がございませんけれども、毎年一応把握はさせていただいております。毎年教員が入れ替わりますので、なかなか100%にならないのが現実ではございますが、実際自分で使えるという教員の数は9割ぐらいになってきているかというふうに認識してございます。ただ、授業で使えるということがまた少しパーセントが下がっているという実態がございます。
伊東委員
コンピュータ実技研修の目的は授業に使えるための研修だと思うんです。その習得率を挙げていただく工夫というのを、鋭意取り組んでいただけたらと。なかなか使えても教えられるのとは全然違うので、その辺を一生懸命やっていただけたらと思います。
小堤委員
この項でもう一つ。406ページ、教育機会費の中の2番目の障害児就学相談ということなんですが、これについては、主要施策の成果の別冊でいうと、244、施策の目標として、障害のある子ども一人ひとりが適切な教育を受けることができる場と機会の提供が行われているということなんですね。それで見ますと、例えば就学指導委員会の判断と保護者の意向が一致した率ということで、平成18年度は目標85%で、85%達成で100%ということなんですね。このことなんですけれども、例えば、平たく聞けば、そのお子さんが普通学級に行くのか、それとも障害児学級に行くのかというようなことについて、親御さんと話すということの認識でいいんですか。
寺嶋学校教育担当課長
どのような学校に就学するかということを含めて、委員おっしゃるとおりでございます。
小堤委員
そうしますと、85%ですから、残りの15%は一致しなかったということになるんですね。例えば具体的にどういう点で一致しなかったのか。その場合、この15%というのは、最終的には親御さんの意向でその先に進んでいくのかなというふうに思うんですけれども、どうなんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
保護者の方と十分に相談し、また、専門家が集まっている就学指導委員会でそのお子さんの様子も十分に見させていただいて、就学指導委員会としての判断を保護者の方にお話をするということです。そこで一致すれば、いわゆるここで言う一致したということでございますが、なおかつ、保護者の方で見解が違うとおっしゃられる方もいらっしゃいますし、そういう場合であっても、いわゆる普通教室の方で学ばせたいという御希望がある場合がございます。最終的には、その場合には保護者の方の意向を尊重しているところでございます。
小堤委員
親御さんの気持ちとしては、非常に複雑というか、気持ちだと思うんですけれども、そのお子さんの状況に即した一番の教育のあり方というのが大事なんです。ただ、当初は親御さんの意向に沿って進んでいって、その進んでいった結果の検証みたいなものは再度されることはあるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
保護者の方と就学指導委員会の方の見解が異なるという場合は、保護者の方の意向を尊重しているところでございますが、その場合には、引き続きずっと協議、お話し合いをさせていただくということになっています。したがいまして、その後保護者の方の意向が変化するとか、あるいは特別支援学級のことを実際に見学なさって、お考えをお変えになるというようなことがあれば、そのときに対応するということになってございます。
小堤委員
この部分で、別冊の下の方に一致した就学件数というのが平成16年度は52で、平成17年度は32にちょっと下がって、また18年度は51というふうにして数字は向上しているんです。相談の件数の違いもあるでしょうけれども、前年度よりは数字的にも上がっているというのは、そういう相談の仕方に何か教訓的なものを生かして対応したから、こういう数字になったというものはあるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
相談の過程でさまざまな意思の疎通がうまくいかないということもございます。そういったことを踏まえながら、より丁寧な相談に努めているところでございます。
主査
休憩いたします。
(午後1時50分)
主査
委員会を再開いたします。
(午後1時50分)
佐伯委員
先ほどの質疑の中で講師謝礼とか報酬のところで、大学教授が1時間1万1,000円というようなお話があったんですけど、その根拠となっているのは何なんでしょう。
入野指導室長
これにつきましては、およそ区のものとか都のものとか、そういうものを基準としてございますので、教育委員会だけという形ではないと思います。
佐伯委員
これは本会議でも言わせていただいたんですけど、学識経験者というのは一体何なんだろうということもお話ししましたけれども、ただ学識経験者だから、審議会なんかでは2万とか、特に根拠がないわけですね。東京都もそうだから、中野区もそうだから、ほかもそうだから、みんなこの金額なんだと。じゃあ、本当にそれだけの価値があるのか。何でこの大学教授がそこに呼ばれているのかという根拠もわからない場合もあるし、ただ、毎年やっていることだから、研修をやって、時給1万1,000円の人を呼んできて、ほんとにそれだけの効果があるのか。半分ぐらいもしかしたら寝ている人がいるんじゃないかとか、そんなこともやはり、きちんとみんなが聞いているのかというのをしっかりチェックしているかとか、私は、去年かな、うちの地域に前の指導室長さんが研究授業としていらっしゃった時に、教員の話というのは、1顔、2声、3内容だというようなお話しをしてくれたんです。それは、別に内容がどうでもいいというんじゃなくて、どんないい内容の話をしたって、聞かなきゃしようがないんだよということだったんだなと思ったんですけれども、やはり顔と声と、それで内容が伴う。そういう話をしてくれる人というのはすごくいいなと思うんだけど、本当にその大学の先生を1時間1万1,000円で呼んできて、それだけの効果があらわれているかという検証というのは、実際にされているんでしょうか。
入野指導室長
私どもとしましては、研修会の必ず終わりにはアンケートをとってございますし、それから、教員対象の研修がほとんどでございますので、指導主事が必ずついて、どの状況にあるかということもチェックしてございます。それから、私どもとしては、講師を呼ぶ際には毎年同じということはございませんですし、その年、その年の研修の内容に即したものを、できるだけ評判という言い方は変なんですが、指導主事自身も聞いたことがあって、どうであったかとか、それを情報を集めながら、どういうぐらいの教員に向くだとか、内容はどうだとかということは精査して、必ず年間の計画を立ててございます。
佐伯委員
今、大学なんかも地域貢献なんていうことを言い出しましたから、何も大学の先生だから、それだけ決まったお金を払わなきゃいけないというものでもないと思いますし、そういったあたりもやはり効果と、もちろん金額的な問題もあるでしょうし、内容的な問題もあるでしょうし、ぜひそのあたりは、今までやってきたことと同じようにやるんじゃなくて、新しい取り組みとか、社会情勢も変わっていますから、そういったものもぜひ検討しながらやっていただきたいと、これは要望しておきます。よろしくお願いします。
主査
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ進行いたします。
次に決算説明書の406から407、2目学校経営費。学校経営について質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
それでは、教育機会費。事務事業、教育機会、教育機会(小学校)、教育機会(中学校)、教育機会(幼稚園)でございますが、質疑はございませんか。
大内委員
ここで、406ページのところに障害児生活指導とかで、今度は臨時職員賃金という形で出ているんだけど、これはさっき言った謝礼だとか報酬だとか、普通で言う人件費とまた違うの。
寺嶋学校教育担当課長
臨時職員賃金、いわゆるアルバイトの賃金ということでございます。
大内委員
非常勤職員というのは、アルバイトのことを指すんじゃないの。違うの。
寺嶋学校教育担当課長
非常勤職員と臨時職員というものは別のものでございます。
大内委員
もうちょっと丁寧に。こうだからこうだとか、言葉ではそれは違うんだから。
寺嶋学校教育担当課長
ともに常勤の職員でないということについては同じなわけですね。非常勤職員というのは、主としてというんでしょうか、特殊な技術、高い技能を持っていることに着目して雇用すると。それが報酬ですね。臨時職員の場合には、一定のある時期に混み合っているとか、そういったところに常勤職員の補助をする者として活用するというものでございます。技能を要する場合もありますが、非常勤職員ほどの高い技能は必要とされないと一般的には言われております。
大内委員
障害児の生活指導、要するに臨時職員がいて、下にまた特別介護員謝礼とあるでしょう。これ、仕事は違うの。
寺嶋学校教育担当課長
上の臨時職員賃金の方は、通常、常勤職員等の補助として任期付き職員というのが、介助ですけれども、ついてございます。そういったものが病欠とか、あるいは不在のときの緊急対応として臨時職員というのを雇っているということでございます。下の方の特別介助員謝礼のところは、通常の授業のほかに、例えば夏季の水泳の指導の介助とか、そういったときに特別につけるといったようなことでございます。
大内委員
そうしたら、特別なときにアルバイトで対応すればいいんじゃないの。だから、もうちょっと違うんじゃないのかな。だって、アルバイトで対応すればいいんでしょう。それも違うの。
寺嶋学校教育担当課長
この特別介助員というのも、いわゆる臨時職員でございます。
大内委員
臨時職員の、アルバイトは常勤職員がいないときに対応するようなことを言ったんだよね。だから、特別介助員、こういうときもアルバイトで対応すればいいんじゃないの。謝礼だから、わざわざ区外の人、謝礼を出すのは区外の人という言い方でしたね。そうすると、大学教授が区内に住んでいたらどうなっちゃうんだという話になっちゃうんだけど、職員じゃないとか、多分分け方があるんだろうけど、まあそれはいいんだけど、要は、これはアルバイトで対応できないんですか。特殊な技能を持っていなきゃできないの。
寺嶋学校教育担当課長
委員、おっしゃるところは、上段の方の臨時職員で2番目の方もできるんではないかということですね。基本的に両方とも臨時職員、アルバイトですので、先ほど御説明したような非常勤職員のような高度な技術は必要としてございません。ただ、働く場面が、通常の授業の中の介助の補助ということと、特別な夏季の水泳の指導の介助ということで、その働く場面が違うというようなところでございます。
大内委員
謝礼だと結構高いように聞こえるんですよ、値段が。アルバイトだと、多分時給1,000円だとか、かなり安い。謝礼になると、先ほどたまたま謝礼で出てきたのが弁護士とか何とか、1時間1万円何がしか。謝礼で1時間1,000円の人もいるというのであればまた話は違うし、言っていることはわかると思うんだけど、もうちょっとちゃんと説明できますか。ほかはいいですから、この部分だけでも。
寺嶋学校教育担当課長
謝礼というようなことではありますが、例えば夏季水泳指導介助につきましては1回4時間以内で、3,600円というようなところでございますので、時給単価にしますとそれほど高いものではないということでございます。したがいまして、謝礼とあるので金額が高いというわけではございません。
大内委員
あまりしつこくやってもあれなので、要はアルバイトでもいいんじゃないですか、この場合は。わざわざ謝礼にする理由は何なんですかということ。
寺嶋学校教育担当課長
説明が悪くて申しわけないんですけれども、上の方のは、ある期間ずっと介助するということで、臨時職員賃金ということになっています。下の方は、一回一回ごとのお手伝いをするということですので、その辺の扱いが違っているということでございます。
大内委員
そうすると、長くやっているアルバイトの方が65万円で、一回一回頼まれている方が179万円、そっちの方が何で多いんだと。
寺嶋学校教育担当課長
これは人数とか回数が違いますので、単価的には同様であると思います。
いでい委員
406ページの就学奨励についてお伺いしたいんですけれども、就学援助等扶助費とありまして、その下に要保護児童とか準要保護児童とありますが、この違いを教えてください。
寺嶋学校教育担当課長
まず要保護児童と申しますのは、生活保護の保護家庭のお子さまということでございます。準要保護家庭といいますのは、私どもの中野区での基準では、要保護に準ずるというもので、おおむね所得の基準が生活保護基準の1.2倍ぐらいであれば要保護家庭として認定されるということで、所得の基準が違うということ。片方は生活保護の対象になるということでございます。
いでい委員
そうしますと、例えば移動教室とか校外教授とか社会科見学など、いろいろな項目に分かれて要保護と準要保護といますけど、対象人数が、校外教授とか社会科見学とか、項目ごとに違ってくるというのはどういうことなんでしょうか。もし要保護児童というのが生活保護世帯の児童であったり、準要保護児童がそれに準ずる家庭の児童であったりした場合には、常に援助があるはずだと思うんですが、どうなんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
それぞれの学校において要保護児童、準要保護児童は一定というか、そうなっています。そこで移動教室、校外教授で人数が違うというのは、例えば移動教室では対象は5、6年だとか、校外教授であれば1年から6年、そういう範囲が違うということで対象となる人数が変わってくるということでございます。
いでい委員
それならば、次のページの学用品、対象年齢は1年生から6年生、あとは学校給食費、1年生から6年生、これは同じぐらいの数字だと思うんですよ。医療費1年生から6年生というのは938人とか、校内鑑賞教室1年から6年が808人とか、またこれ人数が変わってくるのはどういうことなんですか。
寺嶋学校教育担当課長
これも対象が、学用品は全員対象ということでございますが、医療費は、現実に例えばトラコーマとか、そういった特定の病気で病院にかかって現に医療を受けたというようなお子さんですので、人数が多少変わってくるのではないかというふうに思われます。
いでい委員
それに関連しまして、411ページの中学校の方の就学奨励になりますけれども、要保護生徒93人、準要保護生徒800人、合わせると893人なんですね。でも、就学援助の中でクラブ活動だとか学用品だとかは、893人を大きく超えていると思うんですが、これについてはどうなんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
この人数は、延べ人数ということになってございますので、枠の中は実質人員で、上欄のところは延べ人数ということになってございます。
いでい委員
延べ人数の意味がちょっとわからないんですが。
寺嶋学校教育担当課長
これは生徒さんが途中で転出したり、転入したりとか、そういったようなことで延べ人数は実質人員よりも少し多くなっているということです。
江口委員
413ページに卒業式祝辞印刷と。学校運営ですから、この中の範囲で聞けるのかなと思って聞かせていただきます。卒業式、入学式の考え方ですけれども、あれはあくまで、学校の学校長がすべて仕切れるという形になっているんでしょうか。
入野指導室長
学校行事でございますので、学校長の権限のもとにございます。
江口委員
旧態依然の卒業式、入学式というか、開かれた学校等新しい時代を迎えながら、毎年同じようなことがほぼ学校で行われているんだと思うんですが、例えば、一つは、来賓という扱いの中で非常に私は不自然だと思っているのは、例えば教育委員会、区長をはじめ地域の人、それはわかるんですね。だけど、私自身も5年、PTAの会長をやったときに、何でPTAの会長が来賓なのかなと。PTAの会長としてあいさつは当然するべきですけれども、来賓になっている。これは違うんじゃないかと。座るところはともかく、「来賓を代表して」と必ず司会は言われているんですけれども、これ、違うの。学校運営に入らないの。その辺はいかがなんでしょうか。どなたが答えるのか。
寺嶋学校教育担当課長
推測しまするに、その学校の教職員、あるいは生徒ではないという意味で、来賓という表現を使われているのではないかというふうに考えます。
江口委員
PTAの代表が、どうして来賓になるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
教職員及び生徒以外であるので、来賓ではないかと。
江口委員
教職員ですよ。教員は入るんですよ、PTAというのは。保護者会じゃないですよ。ですからおかしいと言っているんですね。なぜかというと、そういうことをやっているからこそ、教員の自覚がないんですね、PTA活動に対して。要は保護者会だと思っているんです。そうじゃないんですよ。きちっと先生と保護者が一緒になって、子どもたちのために支えていくという本来のPTA活動の目的なんだけれども、来賓という形になると保護者の代表という意識があるから、学校側も通常はPTA、PTAと言いながら、いつもPTAの皆さんが悩むのは、教員の参加がいつも少ないとか、教員にお願いすると、この夜の時間は困るとか、そういう声は多々の学校で出てくるような気がするんですけど、そういう意味で聞いているんですが、いかがでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
おっしゃるとおり、PTAはもちろん教員も含むものということでございます。ともに活動しなければならないというところでございますけれども、式のところで便宜上そのような表現を使っているのではないか。特にPTAに教員が参加しないというような意図を持つものではないというふうに考えます。
江口委員
いや、そうじゃないんだよ、ちゃんと答えてよ。何で来賓なんですかというの。
竹内教育委員会事務局次長
卒業式という、通例の、これまでやっている卒業式という場面で言いますと、席の並びで教員席があって、来賓席があって、参加する保護者の席があるという形になってございます。そういった意味では、来賓席にお座りいただいて、ごあいさつについてもPTAの会長という形でごあいさつをいただいているということだと思います。ただ、それと今、委員がおっしゃっているところのPTAそのものに対する教員の認識が十分でないという御指摘については、必ずしも違うのかなというふうに思っていまして、ああいった卒業式という場面においては、ほかにないものですので、来賓という中での扱いにならざるを得ないのかなというふうに考えてございます。
江口委員
全然わかってないよね。来賓席に座っているから云々と言っているんじゃなくて、多分、通常の学校の場合には、今は何主任というのかな、最近名前が変わったけど、昔だと教務主任が司会をやるとかになっているんでしょうけど、そのときに「来賓を代表して」と必ず入ってくるんですね。それから、学校によってはそれは意識があるでしょうから、校長とPTAの会長がきちっとお客様を迎えてやるという。ところが、いざとなると来賓になっちゃうんですよ。会長としては、来賓じゃなくて学校の運営側の、校務であるけどそのスタッフ、補助する立場としてPTAの会長としてお手伝いするという形になっているんだけれども、やはりあの辺はきちっと縦分けて私は、これからは新しい時代なんだから。教育委員会は来賓ですよ。町会長も来賓ですよ。だから、その場合は、来賓を代表して例えば区長とか教育長はわかるの。その次は、「PTAを代表して会長から祝辞をいただきます」とかいうならわかるんだけれども、必ず「来賓を代表して」と入ってくる。そういうことをこれからどんどん、細かなことかもしれないけど変えていかないと、開かれた学校にはなかなかならない。古いままの形でやっているというのが一つです。
それからもう一つは、これは推測ですけれども、校長会だとかそういうところで各学校がどういう卒業式をやっているか、どういう入学式かというのは、教育委員会はつかんでいるんですか。
竹内教育委員会事務局次長
卒業式の状況については、それぞれ私ども管理職、全庁挙げて行っておりますし、教育委員も手分けして行っております。私どももそれぞれ行っておりますので、どのような卒業式であったのかということについては、それぞれ報告を受けているところでございます。
来賓という扱い云々の話につきましては、確かに御紹介の折にPTA会長という形での御紹介をしている学校もあるというふうに私も思っております。そこら辺については、きょうのお話を踏まえて十分、卒業式等におけるPTAの会長の位置付けについては、改めて校長会等でお話をしていきたいというふうに考えてございます。
江口委員
悪いという意味じゃなくて、一つひとつ、教育現場じゃないですか、はっきりさせていくことによって、それぞれの立場だとか役割がわかってくるので。もう一つ、前にも触れたことがあると思うんですけれども、学校長が中心になってやる、それは大いに結構なんですが、学校によっては来賓の席順、これが校長がかわるたびに変わる。ところが、申し送りというのはいつもないんでしょうかとお聞きすると、引き継ぎはないと。一番困るのは、副校長先生がかわるとどうなっているかわからないというので、翌年来賓は非常に右往左往して、どういうふうに並ぶんだろうという形で、最終的には皆さん校長会だとかの情報で、最近は受付で肩書とお名前を書いてくださいというので、それを順番に照らしたりするんだけど、あの辺なんかは、中野区立ということをうたっている以上は教育委員会で統一されて、区長から始まって、PTAの会長は来賓の席云々じゃない、代表としてしゃべるわけですから、登壇者としてその位置に並んで、その後の順番は例えば教育委員会関係からいくとか、そういうのを含めてきちっとされた方がいいんじゃないかと思うんですけど、その辺はいかがなんでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
席順のお話でございますけれども、そこいら辺、おおむねの決めはあるというふうに考えてございますけれども、改めて確認をしていきたいというふうに思っております。
江口委員
これ、本当にきちっとしてあげないと、特に区議会議員で今回新しい議員が誕生しましたね。学校が一番悩むのは、どういう順番で並べようかという問題があるんですね。そういうのはある程度統一しておかないと困るのが1点。
それから、副校長がかわった場合に、特に我々なんかはもう古いですから、逆にどういう並べ方をしましょうかと言われても、私も困るわけですよ。だから、そういうことじゃなくて、統一したものがあれば、校長先生とか副校長先生がかわられても、卒業式の来賓の人たちの席順はこういう関係、こういう関係で並んでいきますというような形ができてくるわけじゃないですか。やはりそういう形をつくっておいた方が学校側もやりやすいだろうし、2年に1回か3年に1回ぐらいに座るバランスが違ってくるんですね。そうすると、やはり町会長にしても、何で今度俺らは後ろになってんのという言い方をする場合もあるし、私たちに問われてもわからないわけですね。一回、これはしっかりやっておかなきゃいけないなと思ったのでお話ししているんです。やはり、それは中野区の公立学校だから、こういうパターンでお願いしますと言っても何らおかしくないと思うんですよ。学校側の経営の先生たちも、教育委員会に定められているから助かりますということで、統一した方がいいような話をするんですけれども、何しろ学校によってほんとに違うというのはよくわかるので、その辺は一回小・中の校長会でお話しするなりして、ワンパターンをつくる。多分、校長先生たちは嫌だとは言わないと思うんですね。その方が楽ですから。教育委員会でこういうふうに決められているものですからとか、教育委員会からこういう形でいただいているものですからと言えば、毎回のようにそういう参加ができる。これが一つね。
それから、開かれた学校ということで、来賓の呼ばれ方ですね。これも学校長によって全部違うんですけど、この辺なんかはちゃんと教育委員会で、地域の実情は教育委員会事務局としては、区長部局があるわけですからわかっているわけですから、たまにはチェックなんかされて、こういう人たちが抜けているんじゃないのとかいうことをやらなければ、だれかが言わない限り学校長はわからないんですね。そういう意味では、その辺が非常に不安なところがあります。
なぜかというと、PTAの場合は、学校によっては何年間で名簿を処分しちゃうんです。そうすると、過去からずっと学校を支えてくれて、今度地域に戻った人たちは、参加ができていないんですね。確かに来賓席にも限りがあるという部分もあるけれども、やはりこの人はこの地域の中でずっと貢献をし、一生懸命支えてくれたという人が外れている場合があるんだけど、その場合は、我々は学校長に言う権限はないのであくまでも任せるんですけど、あの辺のバランスはとっていかないと、学校運営としては最後はやりにくくなるんじゃないかと私は思っているわけ。その2点、どういうふうに考えているか。
寺嶋学校教育担当課長
第1点の席次の問題でございます。私ども、式につきましては手引きというものを学校にお示ししているところでございます。そこでは、そういったところについては明確には書いていない、現在のところです。2番目の、どういった方を呼ぶのかということも含めて、今後校長会とも十分協議しながら、そういった手引きの中で盛り込めるものについては盛り込んでいきたいというふうに考えています。
どのような方を呼んでいくのかというチェックにつきましては、なかなか手引きで全部書けるというようなものではないと思いますので、その都度校長会ともお話はしながら、また個別に情報を収集して、遺漏のないように図っていきたいと思っています。
江口委員
大変細かいことを言って恐縮なんですけど、本当に小さなことが、地域で支えるということの大きなことだと思うんですけど、あまりにもそういうことをチェックしなさすぎる。まして、教育委員会関係は必ず出ていらっしゃるわけですから、そういう点の問題をだれかが指摘し合わなければ、同じようなことが毎年、毎年繰り返されてきているので、ぜひそういう細かな点も教育委員会が各現場をサポートする。こうしろということじゃなくて、そういうことで意見を聞けば、多分、校長先生だってその方がやりいいという先生の方が私は圧倒的に多いような気がするので、ぜひその辺も細かな配慮として、やはり気持ちよく1年の出発であり、気持ちよく期末の終わりなので、そういうことも大切にしたいと。これはきちっと要望させていただきますので、よろしくお願いします。
寺嶋学校教育担当課長
要望ですけれども、今後とも式典を気持ちよく行えるように、現場をサポートする教育委員会としても努力していきたいと思います。
伊東委員
411ページ、教育機会の1、就学奨励に戻らさせていただきます。先ほどいでい委員から質問があったわけですけど、例えば先ほど質問がありました学用品においては、950名ということで、これは準要保護生徒ということですから、下の表によりますと合計で800名のはずですけれど、これは下には当初認定者数ということだったんですけれども、150名も年度途中で差が生じているわけですか。
寺嶋学校教育担当課長
全校でそれだけの差が出ていると。委員、御指摘のとおりでございます。
伊東委員
小学校、中学校合わせて、小学校は約1万人弱でしたっけ、児童数。中学校が3,600ぐらいでしたっけ。何%に当たりますか。
寺嶋学校教育担当課長
御指摘のところは五十数人ということでございますので、約1万2,000人の五十数人ですので……。
伊東委員
質問の内容がわからなかったかもしれない、ごめんなさい。小学校の児童数が約九千何百人、中学校の生徒数が3,600人ぐらいと記憶にあるんですけれど、この要保護、それから準要保護児童・生徒は、その児童数、生徒数に対して何割ぐらいに達していますか。
寺嶋学校教育担当課長
申しわけありませんでした、勘違いしておりました。小学校で23%、中学校で27%、合計おおよそ25%でございます。
伊東委員
それでお尋ねしますけれども、この就学援助等扶助費、いろいろな項目がございます。これはどのような形で支給されているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
ものによって違うのですが、例えば学用品費であれば毎月支給されます。それから、移動教室とか夏季学園につきましては実費ということでございますので、その都度、事業実施後翌月に実費が支給されるといったようなことになっております。
伊東委員
学校給食費なんですけれども、これの支給方法は。
寺嶋学校教育担当課長
これは準要保護と要保護と異なっておりまして、要保護は生活保護費の中に含まれております。準要保護につきましては、毎月直接学校に振り込まれるということになっております。
伊東委員
要保護の場合は厚生委員会の方の所管になるわけですね。学校給食費の不払い等の問題は、教育委員会所管の準要保護の児童・生徒に関しては生じないという認識でよろしいんですか。
寺嶋学校教育担当課長
準要保護児童のことにつきましては、学校に直接支払いますので、生じません。
伊東委員
では、質問を変えます。407ページ、教育機会の1就学事務、執行額の中の最後に、学齢簿システム賃借料がございます。そもそも学齢簿とはどのようなものでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
学校教育法施行令及び施行規則に基づくものでございまして、通っている生徒一人ひとりにつきまして、生徒・児童の名称や住所、あるいは保護者の住所、あるいはどこの学校に通っているかという帳簿を備えなければならないというふうに法律で決まっているところでございます。
伊東委員
そのデータを入力するのは教育委員会、そして、それを管理しているのも教育委員会という認識でよろしいんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
はい、さようでございます。
伊東委員
本年度、住民情報系システム、庁内の電算にかかわる部分の見直しについて検討がなされていると聞いておりますけれど、この部分、学齢簿システム、要するにこれも立派な住民情報ということになると思うんですけれど、それは今回の検討の対象に含まれているんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
学齢簿を整備するためには、転出入とかありますので、当然住民情報と関連を持っているシステムでございます。そういった意味で、先般の情報システムの改善の一つの対象になっているところでございます。
伊東委員
ほかに教育委員会所管で、今回の住民情報系システム見直しに対して含まれているような情報というのはございますか。
寺嶋学校教育担当課長
学校教育担当のところでは、これ以外はございません。
小堤委員
今の就学奨励のところなんですけれども、主要施策の成果の別冊の244ページ、ここでは就学援助受給者数の実績ということで出ています。平成16年度が3,245人、17年度は3,192人、18年度は3,088人と数が減ってきているんですね。これを見ると経済状況がよくなったのかなというふうなことも出てくるんですけれども、決してそういう状況ではないという認識を持っているんです。これ自体は、児童・生徒数で数が変わってくるから、就学援助の受給率で平成16年から18年、小・中学校とももし数字が今すぐ出れば教えてください。
寺嶋学校教育担当課長
率で申し上げますと、16年度から18年度で言いますと、小学校では16年度が23.5、17年度が23.4、少し落ちています。18年度が23.5でございます。中学校は、16年度が27.2、17年度が26.9、18年度25.9と、これはずっと下がっているところです。合計認定率といたしましては、16年度から18年度にかけましては、24.5、24.4、24.2と下がっているところでございます。
小堤委員
ついでで、小・中学校とも、学校によっては高い受給率の学校があると思うので、その数字だけそれぞれ教えていただければ。
寺嶋学校教育担当課長
ちょっと手元に19年度しかありませんが、よろしいでしょうか。一番高いところは、小学校では36.7%、中学校では41.1%でございます。
小堤委員
そうすると、平均がさっき言った数字ですから、高いところがこれだけあれば、もっと低いところはさらに下がる。ちょっと格差があると思うんですけれども、例えば周知広報なんかは同じだと思うんですけれども、どうなんでしょうか、わかっている範囲で、学校間でこれだけ受給率が違うという要因、もしわかれば教えてください。
寺嶋学校教育担当課長
事実として、常に一番高いところが毎年高いというわけではございません。ただ、おおむねの傾向というものはございますが、そこら辺について分析をしたことはございません。
主査
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行いたします。次は412ページから423ページ、4目の体験学習費でございますが、事業名は体験学習、体験学習(小学校)、体験学習(中学校)、体験学習(校外施設)でございます。
大内委員
賃金という言葉がまた出てきたりしているんだけれども、賃金という言葉を報酬に置き換えたら違う意味になっちゃうの。
寺嶋学校教育担当課長
一般に非常勤の場合は報酬と言いまして、アルバイトの場合は賃金と言います。
いながき委員
421ページから423ページにわたる軽井沢少年自然の家と常葉少年自然の家について御質問いたします。その執行額が8,800万円以上ということで、文教資料の64を見ていただきたいんですけれども、執行額8,800万円以上に対して、使用料収入ということで軽井沢と常葉を合わせて、18年度で100万円ちょっとということと、部屋の月別利用人数を見ましても、利用者数ゼロの月が両施設とも数カ月以上あると、こういう状況の中でこれらの施設をこれだけの経費をかけて通年維持・管理していく意義と、区としての今後の方針を御説明いただきたいんですけれども。
寺嶋学校教育担当課長
少年自然の家ということで、移動教室や夏季学園などで、中野の子どもたちがそこで楽しく体験を重ねているところでございます。委員、御指摘のように、文教の64でも、やはり場所的なこともありますので、季節が偏ったりとか、そういうことはございます。こういう校外施設を今、中野区として保有しているところでございますが、こういう現在のやり方でよいのかどうかということにつきましては、主要施策の成果の外部評価のところでも一定の投げかけがされているところでございます。私どももこの形が絶対によくて、変えるつもりはないということではございませんで、さまざまなデメリット、メリットを考えながら、より効率的な運営に努めていきたいというふうに考えております。
いながき委員
具体的にどういうふうに、効率的な運営努力というのをもう少し具体的にお話しいただきたいんですけれど。
寺嶋学校教育担当課長
現在でも業務委託を行うなど効率的な運営に努めているところでございますが、一層経費の節減をするのが一つありますね。それから、利用者、たくさん利用していただければそれだけ効果があるわけですので、小・中学校の利用に限らず、一般区民の利用の方もいらっしゃいますので、そういった意味でのPRを増進していくとか、そういったようなことがあろうかと思います。
いながき委員
ことしの夏、軽井沢少年自然の家の視察に行ってまいりまして、かなり施設が老朽化しているということで、今後も修繕費、改修費がかなりかかっていくであろうというお話でありました。軽井沢観光協会から軽井沢地区の民間の宿泊施設の一覧をいただいたんですけれども、それを拝見しますと、一番安い民宿という形の宿泊施設も軽井沢エリアに30カ所あって、100名以上収容できるところも4カ所ある、宿泊費も一泊二食付で6,000円台からということで、こういった民間の施設を利用すればかなり経費が抑えられると思うんですけれども、その辺はどうお考えでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
おっしゃるとおり、いろんな民間施設も整備されているということで、ここでなければ全く事業が行えないかというと、必ずしもそうではないかなと思われます。ただ、学校ですので、さまざまな事業の中で行事ができる時間というのは限られてございます。そうした中である程度集中的な期間に、かなり大人数の児童・生徒をそこで体験学習させるということにつきましては、それを特に安定的に確保することにつきましてはなかなか難しいところでございますので、直ちに民間施設に変えられるというふうには思ってございません。
いながき委員
答えにくいかもしれないんですけれども、軽井沢と常葉には1名ずつ、現地採用の常勤の職員がいらっしゃるということで、報酬もそれなりの額をいただいているようなんですけれども、その雇用契約の関係で施設を維持するとかしないですとか、そういったことはございますでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
常勤職員ですので、給料ということでございます。職員がいるからこの施設を尊重するとか、そういったようなことはもちろん考えておりません。中野の子どもたちにとって何が最善なのかということを常に考えているところでございます。
伊東委員
夏季学園についてお伺いいたします。小学校におきましては臨海学園で、中学校におきましては軽井沢ですか、415ページと419ページにそれぞれ小学校、中学校の夏季学園について記載されております。これについては、移動教室については授業の一環という認識でよろしいかと思うんですけれど、夏季学園について、まず教育委員会の基本的な考え方をお尋ねしたいんですが。
寺嶋学校教育担当課長
夏季学園につきましては、豊かな自然の中での生活を通じまして心身を鍛練し、自然の持つすばらしさを体験して、豊かな情操を育てる。また、学校を離れて生徒・児童の相互の人間的なふれあいを図るといったようなことを目的としているところでございます。
伊東委員
目的はわかったんですけれど、それに対しての教育委員会の今後の取り組み、簡単に申しますと、これをより強力に進めていくのか、どうなのか。
寺嶋学校教育担当課長
子どもたちの生きる力をつけるという意味でも体験的な学習というのは非常に大事かと思われます。そういった意味でも臨海学園、夏季学園の事業につきましては今後とも推進していきたいというふうに考えております。
伊東委員
そうしましたらば、これに携わる教職員の皆さんの立場、扱いはまずどうなりますでしょうか。
入野指導室長
私どもとしましては、教育課程、実は夏季休業中ですので、外ではありますけれども、教育課程に準ずる扱いをしてございますので、勤務というふうにとらえてございます。
伊東委員
それに従事してくださる教職員の方は、募集、要するに任意参加なんでしょうか。それとも学校長命令、要するに管理職による命令なのか、あるいは依頼というのかな、どうなんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
それぞれの教育課程、それぞれの役割の中で協議はすると思いますが、基本的には出張命令ですので、校長命令かと思います。
伊東委員
大切なことだと思うんです。これによって得られる教育的な成果、またそれに向けての準備、単にこの期間だけその事業に従事するというだけではなく、そのためには、特に臨海等につきましては、訓練、要するに水泳の補習というようなものが時間外にあるわけですけれど、その辺が教育委員会の姿勢が、今、今後も強く進めていきたいという中で、その取り組みを全面的にバックアップするのか。要するに、中野区の小学校、中学校に配置される教職員の皆さんは、これに向けては、夏季学園に向けては中野区の教育委員会の方針に基づいて積極的な協力というか、職務の一環として取り組んでいただけるようにという指導ができるのかどうかということなんですが、いかがでしょうか。
入野指導室長
私どもといたしましては、先ほど担当課長がお話をいたしましたように、推進していく方向で考えておりますので、できるだけ学校のやりいいような形をとってまいりたいというふうに考えております。ただ、夏季休業中のことでございますので、学校の体制によってはいろいろな状況が生まれてくるかと思います。といいますのは、どうしても出なければならない研修がそこに当たる人間もございますし、そういう部分もあると思いますので、バックアップはしてまいりますけれども、その実態に応じたものでという形で考えてまいりたいというふうに思っております。
伊東委員
そういう御答弁をいただいちゃうと、夏季休業中の研修の実態という部分に踏み込んでお尋ねしなければならないかと思うんですが、やはり学校現場におきましては、この位置付けが明確でないがために、取り組みに対する個々の教職員の方の姿勢、気の持ちようが大きく違っているのも現実だと思っております。その狭間にあって管理職である学校長、副校長は大変な苦悩の中で、ましてや危険が伴う、そうした中でどうこの事業自体を扱うべきか苦慮しているのが現実ではないかと。プール指導に当たっては、最近女性の教諭の方がふえております。プール指導で日焼けするのが嫌だという現場の声も聞こえてきています。そうした中で、もうちょっとこの位置付けを明確にしていただかないことには、学校の経営、管理する立場としても大変やりにくい部分があるのではないかなと思うのですが、いかがでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
先ほどもお話ししましたとおり、夏季学園は中野の子どもたちにとって非常に有益な活動でございます。そうした意味で、さまざまな学校や、夏休みだということもあって事情はあろうかと思いますが、教育委員会としては、校長をサポートして、この事業が円滑にいくように努力していきたいというふうに考えています。
小堤委員
420ページの連合行事の体育なんですけれども、右側の執行額、これを見ると参加生徒交通費が63万7,000円、また、参加生徒バス雇上げが58万円とあるんですけど、これはどういうふうにして両方載るんですか。
寺嶋学校教育担当課長
この連合行事にバスを雇い上げる学校と、交通費、バス・電車等で行くところがあるということでございます。
小堤委員
わかりました。ただ、こういう書き方をしてあると、どうしてと。括弧して、これはこうですと。直接行くと。こっちはバスで行くというふうに書いていただければわかると思いますので。
それと、もう一つ423ページで、農作業、わら細工体験委託ということなんですね。これは、体験学習ということから言うと、農作業というのが一般的に希望があるのかなと。しかし、いろんな経過でこの二つになっているのかなと思うんですけれども、その辺どういうふうにしてなっているのか、お聞かせください。
寺嶋学校教育担当課長
これは常葉少年自然の家における体験学習ということで、それぞれ各学校の希望というんですか、あるいは農作業の場合には季節的なものもございますので、できる、できないも含めまして、各学校の選択によってなされているというところでございます。
小堤委員
つまり、行う期間から、全部希望があってもそういうふうにはできないということの中で、じゃあ、それにかわるものとして希望を集めたらわら細工が多くて、それを行っているという理解でよろしいんですか。
寺嶋学校教育担当課長
そういう側面もございますが、主に農作業は中学生、わら細工は小学生ということで行われているところでございます。
小堤委員
農作業は、主にどういう作業をされているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
季節的なところから農作物の収穫とか、そういったようなところでございます。
主査
よろしいですか。それでは、他にございませんようでしたら、進行いたします。
次に決算説明書の422ページから427ページ、5目の学校健康推進費のうち事務事業の学校保健、学校保健(小学校)、学校保健(中学校)につきまして質疑はございませんか。
大内委員
423ページの学校医報酬のところなんだけれども、小学校の方、精神科医、中学校も次を見ると精神科医があるんですけれども、小学校は29校だから、29人内科医とかだと思うんですけれども、精神科、あと整形外科医とあるでしょう。中学校は整形外科医はいないんですけど、一人ということは、全部の学校を回っているんじゃなくて、ある学校に特別に何かしに行ったということだと思うんだけど、何しに行ったかというのは聞けますか。
入野指導室長
学校医として精神科医をお願いしているところでございます。学校に回るというよりかは、学校がちょっと相談に乗っていただいたり、反対に言いますと相談に行っていただくケースがございますので、29校の対象を1校でお引き受けいただいているということでございます。最近ですと、そのほかのお仕事としては、特別支援教育が始まっておりますので、そういう意味で講師みたいな形でお手伝いいただいているというようなこともございます。21校を一人で、14校を一人でということで学校医としてお願いをしているところでございます。整形外科も同様だというふうに承知してございます。ただ、中学校の方にないというのはわかりません。
寺嶋学校教育担当課長
すみません、少々調べさせていただく時間を。
大内委員
歯科医に関しては、学校の数とは数が全然違っているんですけど、これはどうして。
寺嶋学校教育担当課長
歯科医につきましては、1校に一人ということではございません。代表校医の方を中心に複数置いているところでございます。
大内委員
だから、何で複数置いているの。要するに子どもたち、年に何回も検診するの。そして、そのたび人が違うんですか。それとも二人の先生が一緒にやるんですかということ。あるいは、そういうグループで診る制度なんですよということを言っているのか。あるいは、これは多分内科とか耳鼻科はわりと近所の先生なんだけれども、歯科医の先生もやはり近くの先生なの。
寺嶋学校教育担当課長
大変申しわけありません。もう少し調べまして回答したいと思います。
大内委員
この報酬は幾らなの。医者によって違うの。薬剤師もみんな一緒なの。
寺嶋学校教育担当課長
内科医につきましては、月で7万4,250円。あと、耳鼻科医、眼科医につきましては4万9,500円、歯科医につきましては1万7,500円といったようなことでございます。薬剤師は3万800円でございます。
大内委員
毎月契約して何をするの。薬剤師とか、ほかの人もそうなんだけど。
寺嶋学校教育担当課長
主にプールの環境、水質とかですね、そういったところを調べ、またそれが適切に行えているかということです。
大内委員
だから、毎月と言ったでしょう。
入野指導室長
教室の採光、光のかげんですとか音のかげんとか、そういうものも調べていただくようなこともございますし、それから水質、子どもたちが使っております飲料水の関係の調査ということも薬剤師さんの方にはお願いしているところでございます。
大内委員
ほかのお医者さんは何をするの。
寺嶋学校教育担当課長
内科医でございますと、健康診断はもちろんでございますが、そのほか、例えばことしは麻疹がはやるとか、そういったような流行の病気があった場合には、学校長を含め、学校医の専門的な指示のもとに学校としての対策を立てるということでございます。
大内委員
だから、ちゃんと言わないと何でこういうのを雇っているんだという話になっちゃうから、ちゃんと答えないとだめです。じゃ、内科検診をやるときは、この7万円の中の予算でやっているということね。別途出していないということでいいんですね。あと、歯科医の人も、毎月のこれを払っているから、年に1回やっているのかもしれないけど、それもこの中でやっているということでいいんですね、今の答弁だと。
寺嶋学校教育担当課長
そういった検診のときには、報酬は払っているというところでございます。
大内委員
払っているんでしょう。だから、毎月のお礼とは別に払っているわけでしょう。毎月いろんな相談事があったときに受けたりするということでしょう。そうだと思っているから聞くの。じゃあ、内科検診だとかやるのは、ここに出ていないとしたら、どこか違うところに出ているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
例えば427ページの就学時健診、あるいは定期健康診断、こういったところで力を発揮していただいているところでございます。
大内委員
小学校は425ページでしょう、中学校は427ページでしょう、そういうふうにちゃんと、今、小学校の話をしていて、いきなり中学校のところを指さないで、ちゃんと言ってくださいよ。そういうふうに言われればわかります。それで、こういった場合の健診時の謝礼は幾らなんですか、例えば内科医は。
入野指導室長
先ほどの整形外科でございますが、いわゆる丸山に併設されておりますたんぽぽ学級、肢体不自由学級の方へ当たっていただく校医さんでございます。あそこは小学校・中学校一緒になってございますので、あそこにお一人整形外科医ということでお願いしています。
寺嶋学校教育担当課長
健診の医師の従事につきましては、年間で全部で712万2,400円ということでございます。
大内委員
例えば内科医だと、定期健診をやるとお幾らほど払っているんですかと聞いたんです。単価は幾らなのか。毎月の契約と別にお支払いなわけでしょう、それは幾らなんですか。
寺嶋学校教育担当課長
申しわけありません、後ほどお答えさせていただきたいと思います。
主査
ただいま答弁保留がありましたけれども、後ほど答弁いただくということでよろしいでしょうか。
大内委員
はい。
主査
それでは、後ほど答弁をお願いいたします。
ちょうど3時になりましたので、これから15分間休憩いたします。
(午後3時01分)
主査
それでは分科会を再開いたします。
(午後3時20分)
寺嶋学校教育担当課長
先ほどの健康診断についてのお尋ねでございます。一部答弁を修正させていただきたいんですが、健康診断につきましては、毎月の報酬の中で行えるということで、就学時健診につきましては支払われると。その単価は1回につき6万1,400円でございます。
内科等は近隣にお住まいの方ですが、歯科医師につきましても基本的には近隣の方ということです。ただ、耳鼻科とか眼科は近隣にない場合もございますので、必ずしも近隣ではないというふうに伺っています。
江口委員
今の大内委員の関連で、学校医というのは、どういう決め方をされているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
医師会、あるいは歯科医師会等に学校医の推薦をお願いして、私どもで委嘱しているものでございます。
江口委員
近隣等の話がありましたけど、基本的に近隣にこれだけのお医者さんというのはいるんですよね。大体、学校周辺は。ところが、離れたところにいらっしゃるということなのね。だから、今、課長が言ったような、近隣のところは近隣にお願いしているけど、それ以外は、歯科医師の場合はそうじゃないという話ですけど、その話は間違いないでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
基本的に近隣であるというふうに認識してございますが、全部つぶさに調べているところではございません。
江口委員
つぶさに調べているとかじゃなくて、毎年どなたが学校医になるかというのは教育委員会もつかんでいるわけでしょう。そういうときに、例えばこの学校で、何で南の方の学校だったら北の方の人が校医となっているかというのはすぐわかることじゃないですか。それは、そうじゃないんでしょう、基本的には。要は医師会だとか歯科医師会だとか薬剤師会とか、各会にお願いして、そこが決めちゃうんじゃないですか。
寺嶋学校教育担当課長
各会にお願いはしてございます。ただ、基本的には教育委員会で決めるということになっております。
江口委員
それだったら、なおさら近隣じゃないというのはわかるでしょう。そういうお答えするのは非常に答えとしてはおかしい話じゃないんですか。例えば、学校側がこの地域では内科は何々医院、近いからですね、ということは確認されているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
特にその選任のときにそれぞれの学校の意見を伺うということはしてございません。
江口委員
その辺、明確にしてほしいんですけど、近くのお医者さんなんかにお会いしたとき、先生はなぜ学校医にならないんですかと言ったら、自分たちの会で決められているからと言うんですよ。それはなぜかというと、三師会だったら三師会の方で依頼されて、三師会の関係で置くということなのね。それはともかく、学校医というのは何をするんですか、本来。1年間通して契約しているわけでしょう。例えば就学時健診とか定期健診、それだけが学校医の役目なんですか。学校医とは何なのか、ちょっと教えてほしいんですけど。
寺嶋学校教育担当課長
もちろん、児童・生徒の健康を守るということでございますが、先ほど申し上げました伝染病のときにということもございます。それも一つでありまして、例えば学校保健法では、年間の学校保健安全計画をつくらなきゃならないということがございます。それにつきましての立案に関与するとか、あるいは学校の環境衛生の維持につきまして、薬剤師と協力して行っていく。あるいは、先ほどから話が出ていますが、健康診断に従事する。それから、疾病の予防処置に対して、あるいは一般的な健康相談に応じるというようなことを役割としているところでございます。
江口委員
本来だったら、今のお医者さんというのは、我々からすればかかりつけ医師をということで、地元ということになりますね。例えば学校医の場合は、その学校にお医者さんとの契約というか委託をして、子どもたちの保健衛生を援助してもらうということになっているわけですね。そうすると、本来お医者さんというのは、例えば問診だとか、直接といろいろあるけれども、その学校に携わる以上、それだけの報酬が高いか安いかはともかく、1年間の児童・生徒たちの行動だとか動きだとか、そういうふだんの姿を見ることが本来お医者さんの役目だと思うんだけれども、例えば運動会だとか学芸会だとか、そういうところに学校医が来ている姿を見たことないよね。なぜなんですか。学校が呼ばないんですか、それとも来てくれないんですか。報酬が違うから。
寺嶋学校教育担当課長
そういった行事のときには、お手紙は出しているかと思われますが、さまざまな御都合で来られないということはあろうかと思います。ただ、運動会は別にして、例えば校外学習、移動教室とか、そういったときに事前の健康診断をやったりとか、そういったときに学校医の先生方には御協力をいただいているところでございます。
江口委員
それは報酬が出るからでしょう。そうじゃなくて、1年間の学校の児童・生徒の健康ということをお願いして、見るために学校医というのは指定しなきゃいけないんですから。そうじゃなくて、学校医と名のつくんだったらば、例えば運動会でいつも見ている子どもたちが、あの子はこの間まで元気なかったけど元気だとか、見ているからわかるわけでしょう、患者さんという扱いをすれば、あれだけ弱々しかったけど、学芸会だとか、そういうところで児童とか生徒はしっかり変わってきたなとか、体力的にもずいぶん向上したなとか、そういうのを全体的に見てもらうのが学校医というんじゃなくて、決まった健診のときだけ来てもらうのを学校医というんですか。
寺嶋学校教育担当課長
その報酬の基礎としての役割というのは健診等ございますが、学校医、基本的にはその学校の子どもたちの健康が損なわれないか、あるいは損なわれる可能性があれば、どういうふうに早く手を打ったらいいかとか、あるいは健康増進一般について深い関心を持って従事しているというふうに考えております。
江口委員
そうじゃなくて、学校医は何で置かなきゃいけないんでしたっけ。法律があったんですか。
寺嶋学校教育担当課長
学校保健法の16条に、学校には学校医を置くものとするというふうに書かれておりますので。
江口委員
何をすることと書いてありますか。
寺嶋学校教育担当課長
「学校には学校医を置くものとする」というふうに法律では書いてございます。そして、その役割といたしましては、学校における保健管理に関する専門的事項に関し、技術及び指導に従事するというふうに法律ではなってございます。
江口委員
そうすると、ふだんの子どもたちの生活とか、そういうことは見なくてもいいということでいいんですね。そういう理解ですね。
寺嶋学校教育担当課長
基本的には、その専門的な立場から技術・指導を行うということで、ふだんの子どもたちの姿を見ていることがその技術・指導を行う上で非常に有効であるということは言えますが、必ずしも全部見ていなきゃならないということではないと思います。
江口委員
そういう答え方じゃなくて、じゃあ、実際どのぐらい学校の行事に参加しているかというのをつかんでいますか。例えば、学校側だってほとんど呼んでいないと思いますよ。なぜかというと、土曜日なんかだと今、診療していますから、来れないということもある。だけど、せめて日曜日ぐらいだったら来てほしいとかね、日曜日の事業。例えば運動会、体育祭なんかは日曜日にやっているところもある。最近土曜日というところもあるけど、日曜日にやるところもある。ところが、私なんかもずっとそういう行事に出たけど、一人の先生がいつも来られていたけど、その先生以外は見たことがなかった。そのぐらいに児童・生徒の日常の行動の中で、あっ、元気になっているなとか、自分がアドバイスしたことがこの学校には定着しているなとか、そういうものを見るチャンスはなくて、あくまでお医者さんの立場で診療という形で向き合って健診をするというだけの仕事をしているような気がするんですけれども、そういうのが学校医なんじゃないですか。違うんですか。それだったら、かかりつけ医は要らなくなるでしょう。その辺はどうなんですか。
もう一つは、いろいろ事故がありますよね。そうすると、学校医に行かないというケース、なぜかというと遠いから。そうじゃないところに連れていくと。必ず学校医に連れていくという話というか、協定というか、そういう確認というのはされているんですか。子どもたちがけがをしたとか、おなかが痛くて、これは救急車じゃなくてという場合、保健室以外に、これはやはり診てもらおうという場合、学校医のところに行くとか、そういう形はちゃんととられているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
前段にお答えいたします。学校医の仕事としましては法に定めたとおりでございますが、やはり児童・生徒に対して適切な指導を行うため、日常の行動を見ているということは非常に大事であり、望ましい姿であろうというふうに考えております。
入野指導室長
緊急の事故が発生した場合には、今の手順としましては、保護者の意向をまず聞くことになっております。かかりつけのお医者さまの方がいいという場合もございますので、そういう部分ではまず保護者の意向を聞いて、そういう意向が特になければ校医さんにお願いをする。校医さんですと、順番等で便宜を図っていただける場合もありますので、学校医さんにお願いをするという手順になってございます。さらに、健康診断が終わった後は、校医さんが診断をしておりますので、校医さんの方に行かれてはというお話はしているかと思います。でも、必ずということではございません。やはりかかりつけのお医者さまがおりますので、そういう部分もあるかというふうに思います。
江口委員
なぜこの質問をさせていただいているかというと、全部が全部じゃないと思うんですけれども、やはり法のもとで学校医として、児童・生徒の健康のために力を貸していただいているという場合に、1年だったら年の契約になっているか、ちょっとその辺が定かじゃないので申しわけないんですけど、やはりそれは責任を持って、その学校の児童・生徒の健康に対して努力していただくと。確かに報酬額云々という問題は別として、そういう行動があっても当然じゃないのかというふうに私は思うんですね。ところが、そういうこと自体はほとんど行事でお会いしたことはないし、なぜかなというふうに思うことがずっと長い間私は続けておりまして、そういう意味からすると、PTAもそうだし、町会もそうだし、青少年の団体もそうだし、すべてが地域が支え合える学校となったら、この学校医の先生たちも支え合うメンバーの一人として、そういう学校の行事だとか、学校がやる催し物も含めながら、やはり参加してほしいんですよね。それがほんとに今までない。じゃあ、ただ単にそういう形で法律で定められたからしているのかということがある。
そういう意味では、近くのお医者さんを基本的にお願いをすると。ただし、どうしても近くのお医者さんが自分たちの勤務体制だとか人数だとか、そういうもので学校医は無理だという方もいらっしゃいます、もちろん。だけど、基本的には近くにすると。ある南の学校なんかは、あれは何科だったかな、野方の方まで行かなきゃいけないんですね。野方の先生が学校医をしている。それから、東中野の方のクリニックの先生が学校医だとかね。じゃあ、その近くにクリニックはないのかといったら、幾つもあるんですね。ところが、そういう形で学校医で指定される。それはなぜかといったら、三師会を含めて、そこにお願いしちゃっているために、そのルートで全部決める。学校側の意向は多分何も入っていないと思います。それから、教育委員会の意向も何も入っていないと思います。だから、協議して最終的に教育委員会が決めるというんだったら、きちっと各学校の校区、そういうのを調べながら。だって、お医者さんの一覧はみんな持っているじゃないですか。中野のしおりにはきちっと全員、お医者さんは入っているわけだから、そういうことでお願いしてやっていくという方が、基本的には保護者も、子どもたちも、近くのところだったから、自分の通っている先生だということで、またふだんの診療なんかも行きやすい。全部が全部じゃないですよ。そういうものも考えた上で指定をしていくということは非常に大事だと思うんです。
それが私からするとなされていないのが、特に最近ですね。ほんとにばらばらに指定していて、あるお医者さんに聞いたら、そういう話は一回も来たことないというような話もありました。そこの場合は複数の先生がいらっしゃるので、もし要請があれば出られるんだけどなと。だけど、そういう話は一向に来ていないという形もありまして、お医者さんによっては、内科と外科、両方診られる先生もいらっしゃるでしょう。そうしたら、二人雇わなくたっていいわけじゃないですか。そういうことを考えた方が運営上やりやすいんでしょうけど、多分、そういう会の意向が強くて行われているのかなということでお聞きしたんですけれども、もう一度その辺はきちっとお答えをいただきたいと思います。
寺嶋学校教育担当課長
学校医をお願いするに当たっては、やはり医師会等にお願いをするという道以外にはなかなかないというところがございます。しかしながら、ただいまお話のように、地域で学校を支え合うという中においては、やはりできるだけ近隣の方に学校医になっていただくということが望ましいということはございます。そうしたことから、今後、学校医を選任するに当たっては、医師会等にお話をしてまいりたいと思います。
平山委員
文教の資料の31、公立小学校におけるぜんそく・肥満児童の比率、5年間の数字がございます。これについて少しだけお伺いさせていただきたいと思います。それぞれ、ぜんそく・肥満・アレルギー等、東京都の平均を大きく上回っておりますけれども、もちろん地域性の問題等々ございますけど、これについてそれぞれ、ぜんそく・肥満・アレルギーにつきまして、区の方でどのようにこの結果を分析されているか、まずお答えいただければと思います。
寺嶋学校教育担当課長
文教31の資料にもございますとおり、肥満もややふえてございますが、ぜんそく・アレルギーにつきましては、年を追ってふえており、しかも都平均より上回っているという状態にあることは認識しているところでございます。これにつきましても、定期健康診断等につきまして、健康相談にあずかっているというところでございますけれども、今後とも子どもたちの健康に、さまざまな環境の影響もございましょうが、これについては重大な注意を払っていきたいというふうに考えております。
平山委員
ぜんそく・アレルギーについては年々ふえてきているということがあるんですが、肥満については、一概には言えませんけれども、ざっと見ると東京都は全体的に肥満が減少傾向にあるんですけれども、中野区はその逆のような数字だと思うんですが、これについてはいかがでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
大人について生活習慣病ということは言われてございますが、早期のときからそういったきちんとした生活習慣を身につけさせるといったような対策を今からしておかないと、将来、大人になったときに区民全体の健康が損なわれがちになるというような認識でございます。
平山委員
なぜかというふうにお聞きをしているので、これから頑張りますということじゃなくて、何で東京都の数字が減っているのに中野区の数字はふえているのかという具体的な分析をお聞かせください。
寺嶋学校教育担当課長
最近の食生活の影響とか、そういったようなことが考えられますが、なぜ東京都よりも多いのかといったような分析までには至ってございません。
平山委員
東京都の全体が少し減少傾向にあるというふうに見てとれるんですね。それぞれ何らかの手を他区は打たれているのではないかというふうにも考えるんですが、他区の状況というのは把握はされていますでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
申しわけありません。他区の状況については、今のところは把握してございません。
平山委員
ぜんそくに関しても、非常につらい思いをされているお子さんがいらっしゃるということをお母さま方からもよくお話を聞きます。その健康については、当然学校だけの責任ではないのかもしれませんけれども、子どもたちが圧倒的な時間数を過ごすのが学校ですし、やはり学校としても学業のほかにお子さまの健康状態についてはきちんと把握をしていきながら、改善に努めていただきたいというふうに強く思っています。正直申し上げて、3年ぐらい分析すれば簡単にわかるようなデータがここにあるのに、現状すら分析されていなくて、しかも他区の状況も押さえていないということは、例えば肥満一つをとってみても、中野区は子どもの健康について、学校側としてはそんなに真剣に取り組んでいないのかなと見られかねないのかなというふうにも思いますので、もう一回この数字をしっかり見ていただいて、今後また対応をぜひ御検討いただければと思います。要望です。
寺嶋学校教育担当課長
肥満につきましては、健康づくり、学校、保護者、それから町内を含めた検討会の中で、今後の中野の子どもたちの健康づくりをどうやっていくかということが課題に今上って、検討しているところでございます。そのほかの点につきましても、きちんとした分析をいたしまして、しっかり取り組んでいきたいと考えております。
平山委員
もう1点だけ、すみません、別件で。これは状況だけ教えていただきたいんですが、425ページと427ページ、小・中学校でそれぞれ歯科検診用のライトを購入されていますけれども、これは何校分かというのはおわかりになりますか。
寺嶋学校教育担当課長
小学校については7台、中学校については4台、購入してございます。
平山委員
後ほどで結構ですので学校を教えていただければというのと、ほかもまた導入の御予定でいらっしゃると思ってよろしいですか。
寺嶋学校教育担当課長
一応、これで配置は完了したということでございます。
伊東委員
423ページに小学校の学校保健、427ページの中学校の学校保健のところに、日本スポーツ振興センター共済掛金がありますけれど、この共済掛金の目的、内容について御説明をお願いします。
寺嶋学校教育担当課長
これは、学校の管理下で児童・生徒が事故を起こした、けがをしたというときの保険として、区が保険料を負担するというものでございます。
伊東委員
これの中には、通学時に事故に遭ったときなんかも含まれているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
さようでございます。
伊東委員
文教資料2番の見舞金一覧、これはこの掛金の方から引き当てられている、件数しか載っていませんけれど、そういう見舞金も対象になっているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
見舞金は対象となってございません。
伊東委員
この契約内容というのは、どんな感じになっているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
けが等をして病院にかかります。医療費の自己負担3割ということでございますが、3割一たん払っていただいた後に、4割分をさまざまな、例えばそこの病院に行くまでの費用とかありますので、4割分がその御家庭に支払われる、戻ってくるというか、そういったような形になってございます。
伊東委員
今の4割分というのは、自己負担3割プラス1割という考え方でよろしいんですか。
寺嶋学校教育担当課長
そのとおりでございます。
伊東委員
これについては、全国の公立小・中学校すべてがこの共済掛金に加わっているんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
さようでございます。
伊東委員
今の時代、こうしたものの保険もある程度いろんな保険あるんですけれど、全国一律というのは何か法的根拠があってこちらの方に掛金を支払っているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
根拠につきましては、少々調査させていただきたいと思います。
主査
答弁保留ということですか。それでは、後ほど答弁をお願いいたします。
伊東委員
これは中野区の範疇を超えることだから御答弁いただけないのかもしれないけれど、今の掛金、児童数、生徒数で割ると大体1人当たり900円、それを日本全国の小・中学生が掛けているということですよね。総額どれぐらいになるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
単価が945円ということでございますので、総額についてはちょっと承知してございません。
江口委員
学校の飲料水、久しぶりに文教に戻ってきましたから、昔よく赤水対策ということで、赤水が出るということを言われたんですが、最近では、学校の中で薬剤師会が検査をするということは先ほどお答えになっていたようですけど、そういう赤水が出たり、飲料にちょっと不適格だという学校はあるんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
私のところではそういう話は聞いてございません。
江口委員
もうなくなっちゃったの、赤水というのは全部。OKだったんですか。
寺嶋学校教育担当課長
水質検査をして、一定の水準は保ってございますので、現在のところは、そういうところは聞いてございません。
大内委員
今、江口委員が聞いていたので思い出しました。今、わりと小学校とか、水筒を持っていく子が多いんですよ。自分の飲む分は、学校の水じゃなくて。今、栄養士さんが検査をしていると。小学校29校分の水のデータ分析とか、全部あるということでいいの。飲料水に適していないとは言わないけれども、学校によって水道水の出方が違うと思うんですよ。話は重なるけど、水筒を持っていく、学校の水じゃ不安だというのかな、そういったものに過敏な子というのかな、多いんだけれども、水質検査をやっているんだったらば、何かわからないけど、塩素といったっけ、ああいうのが何%入っているとか、そういう検査はしているんでしょう。じゃあ、データはあるのね。29校分。あるんだったら、資料をいただきたいなと思うんだけど。
寺嶋学校教育担当課長
調べておりますので、そういったところは出せるかと思います。
主査
委員会を休憩させていただきます。
(午後3時51分)
主査
それでは、開会いたします。
(午後3時52分)
休憩中に御協議いただきました小・中学校の各校の水質検査のデータの資料を当分科会として資料要求することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
主査
御異議がありませんので、そのように決定いたします。
それでは、ほかに質疑はございますか。
伊東委員
学校にいらっしゃる保健士の先生というのかな、正式な名称は何というのか、養護教諭、この立場というのは、教諭とつくからには先生、教員ということでよろしいんですか。
入野指導室長
そうでございます。
伊東委員
その資格というのは、どういう形になっているんですか。
入野指導室長
教員と同じように、養護教諭の資格を大学時代に取って、養護教諭になっているものでございます。いろいろなルートがございますけれども、養護教諭の資格を持っているということでございます。
伊東委員
それは、看護師資格をあわせて持っているとか、そういうのではないわけなんですね。
入野指導室長
それはまた免許が違いますので、あわせて持っている方もいらっしゃいますけれども、それが必要なわけではございません。
伊東委員
そうすると、養護教諭の方々というのは、どこまで、どういう行為ができるんですか。
入野指導室長
医療行為という部分については、基本的にはできない形になってございます。ですので、いろいろ区でも規定を設けていまして、薬の服用ですとか貼付ですとか、保護者の意向に沿ってできる範囲内とできないものとがございます。基本的にはほとんどそういうことはできないという形になってございます。
伊東委員
私なんかも子どもを学校に通わせていて、頭が痛かったり、気分が悪かったり、名物の先生がいらして、何でもタイガーバームを塗っちゃう、それもどうなのかですが、要するにそこまでしかできないのかなと思ってお尋ねしたんですけど、学校の保健室の方には、そういった意味では常備薬というのは扱える範囲しか置いてないんですか。
寺嶋学校教育担当課長
傷薬とかそういったようなものはございますが、特に医院用の薬というのはございません。
伊東委員
薬剤師の方からのお話ですと、扱いに慎重を期すような薬剤が学校保健室にあるのではないかというお話も聞こえてきているんですが、それはどうなんでしょう。
寺嶋学校教育担当課長
基本的にはないかと思いますが、その薬剤師の方の指導で一時的にそういったようなこともある可能性はあるかもしれない。
伊東委員
その辺、ちょっと確かめてみていただけたらと。そうしますと、保健室の方には大した薬剤がないということですから、そこにかかわる経費というのはほとんど発生しないというか、そういう項目がどこにも見当たらないんですけれど、それは校割予算で充当しているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
例えば423ページ、小学校ですが、この学校保健運営用消耗品のところでそういったような一定の傷薬等は購入しているということでございます。
伊東委員
薬剤の期限というのがあると思うんですけれど、有効期限、その辺の管理というのは養護教諭の方がチェックされているということでよろしいですか。
寺嶋学校教育担当課長
養護教諭の方できちんと管理しているというふうに考えています。
伊東委員
先ほどの取り扱いに慎重を期す、お話を伺った範囲ではもうちょっときつい言い方だったと思うんですけれど、そういう薬剤が保健室にあり得る可能性があるんじゃないかという話ですので、これは要望にしておきますけれど、一度確認をしていただけたらと思います。
寺嶋学校教育担当課長
その辺は調査してみたいと思います。
主査
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ進行させていただきます。
次に決算説明書の426から432ページ、1項の学校教育費、5目学校健康推進費。事務事業名、学校給食(小学校)、学校給食(中学校)、学校体育でございますが、質疑ございますか。
小堤委員
428ページの給食調理業務委託というところでお聞きしたいんです。まず、どういう形で業者を決めるのかという、ちょっとおさらいかと思いますけど、お聞かせください。
寺嶋学校教育担当課長
庁内の選定委員会に基づきまして、業者を決めているところでございます。
小堤委員
この部分で小学校なんですけれども、4億を超える予算現額で不用額が320円と、100%にかなり近いんですね。これは既存が21校ありますから、例えば前年度も同じ業者だったら、児童数の変更で正確な数字が出るのかなという気もするんですけれども、新規2校もありまして、そういう中でとうして100%になるのか、ちょっと説明していただければ。
寺嶋学校教育担当課長
契約は1年の契約でございます。それで、一定年数を経過しますとまたそれを見直すということがございますが、基本的に特に学校の方その他で不都合がないという場合には、随意契約をしているところでございます。
小堤委員
新校2校については、どうなるんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
新校2校につきましては、競争入札でございます。
小堤委員
それで、なぜこんなに見事に100%になるのか。落差はないんですかとお聞きしたいんです。
寺嶋学校教育担当課長
落差につきましては、減額補正をかけたというところでございます。
小堤委員
そういう答弁ですから、後で調べてみたいと思いますけれども、そういうことで言えば、関連があるので聞きたいんですけれども、中学校の全部13校業務委託で、ここは99.3%だけれども、不用額149万出ています。この辺の説明というのはどうなんですか。
寺嶋学校教育担当課長
基本的には、中学校についても小学校と同様な考えでございます。
小堤委員
直営校でも委託校でも、おいしい給食をつくっていただくということが私たちも望んでいるわけなんです。そういう点で確認したいんですけれども、委託校については調理業務の方なんかには直接、日常的にいろいろ関与できないんですけれども、そういう質の担保という点では、ふだんどういうふうに行われているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
もちろん契約のときに質の高い業者を選定しているところでございますが、そのほかに栄養士を中心に教育委員会で十分に指導しながら、栄養士を通じて質の担保について指導・助言をしているところでございます。
小堤委員
ぜひそういう指導で担保していただきたいと思います。
あと、文教の14で、これはいわゆる残渣量が出ているんですね。これだと直営校と委託校で量的にはっきりわからないところがあるんですけれども、例えば中学校の中野富士見中、これは108人なんですね、生徒を見ると。それで3,378キログラムと。ところが、中学校の方、これに近い学校を見たら十中で96人と。しかし、4,123と、こっちの方が生徒は少ないんだけれども、残渣量が多い。こういうことは小学校でも、大和小学校、ここは316人なんだけれども、4,302キログラム。これに近いところは上高田だったんです、315人。それで4,879キログラムと、やはりちょっと委託校の方が高いのかなという感じを持つんですけれども、この辺での認識というのはどうなんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
これは、例えば野菜なら野菜のタマネギの皮をとったかすまで含めていますので、納入の段階では直営校については皮をむいて納入するといったようことが行えるという関係で残渣量が少なくなっているというふうに認識してございます。
小堤委員
今の答弁でよろしいんですね。それで、あと仕入れ先なんですけれども、例えばどうなんでしょうか、まず仕入れするところはどこの部署かということと仕入れ先、これはどういうところを主に使っているのか、お聞きします。
寺嶋学校教育担当課長
仕入れにつきましては、基本的には学校の方で決めてございますが、基本的には近隣といったところが多いかと思われます。
小堤委員
ぜひ区内のそういう業者を多く使っていただきたいと思います。また、直営校も委託校も仕入れの方は学校の方でやると。私はこれはぜひ続けていただきたいと思うんですよ。委託しているところで、特に地方なんかで、業者自体が食材を仕入れてくるというふうになると、どうしても企業だから収益ということになると、やはり揚げ物で冷凍食品が多いとか、パックの煮物が多いとか、そういうふうになるところがあるので、そういう点では仕入れという形はぜひ今の方法を貫いていただきたいと思います。
それで、この残渣量なんですけれども、文教の13を見ますと、平成16年度から小・中学校とも回収量がぐっと減っているんですね。これはどうしてなんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
確認でございますけれども、1校当たりの平均回収量が平成16年度のあたりからぐっと減っているという、その理由でよろしゅうございましょうか。これにつきましては、回収の回数が、それまで週4回だったものが、実は平成16年から週6回にということで、そのため1回当たりの平均回収量が減ってございます。そういう理由によるところでございます。
小堤委員
そうすると、年間通してはこれだとどうなんですか。ふえたか減ったかというのは。変わらないんですか。
小谷松教育経営担当課長
回収の量、年間の量がございます。例えば15年度と18年度を見ますと、ほとんど小学校も中学校も横ばいで、変化はございません。1回当たりの平均回収量が減ったというのは先ほど申し上げたとおりでございます。回収回数はふえましたけれども、回収量そのものはほとんど変化がなかったということは、この表からお読み取りいただけるかと思います。
小堤委員
やはり残さない、おいしいものをという立場でつくっていて、じゃ、残る量が、例えば平成15年から平成18年変わっていないということは、また一つ問題ではないかというふうにもなるわけですけれども、その辺、いかがですか。
寺嶋学校教育担当課長
残渣量は、いわゆる残食量と若干違いますので、全く同じというわけではないんですが、残食量に置き換えてお話しさせていただきますが、一つ、今、子どもたちは洋食が好きだということがございます。そういったような中でバランスということから言って、和食のようなものをあえて出すというようなところもございます。そういったところでやや多くなっているというんでしょうか、それほど減らないということもあろうかと思いますが、やはり献立の種類によって子どもたちが食べやすい、バランスよく食べやすいということはありますので、その辺につきましては今後とも献立、料理の組み合わせについて考えていきたいと思います。
小堤委員
この生ごみの行方というのは、この文教の資料の裏の方に書いてありますので、別に質問いたしません。それともう一つ、例えば牛乳の飲み残しというのは当然あると思うんですよ。それはどういうふうに処理されるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
保管しておくことはできませんので、学校で廃棄してございます。
小堤委員
廃棄するというのは、捨てるということですか。
寺嶋学校教育担当課長
下水に廃棄しているところでございます。
小堤委員
そういう方法しかないんですか。それは何か、そういう指導があるわけですか。
寺嶋学校教育担当課長
そういった方法が最善かどうかは別にいたしまして、排水というやり方については東京都も問題ないというふうに言っているところでございます。
小堤委員
いや、問題になっているということは、それは区の裁量で、例えば私たち小さいころは、牛乳が残ると先生がね、分けなさいよとか何とかになるんだけれども、そういうことというのも検討できないんですか。
寺嶋学校教育担当課長
そのまま下水に捨てるんではなくて、さまざまなというようなこともございますが、やはり腐食しやすいものでございますので、今のところは下水に廃棄させていただくというふうに考えております。
小堤委員
腐食しやすいって、例えばどうなんですか、きょう出すものは、数日前に仕入れておくんですか。
寺嶋学校教育担当課長
前日に仕入れてございます。
小堤委員
それで、腐食するからと、残ったら即破棄ということなんですか。
寺嶋学校教育担当課長
児童・生徒の最大限の安全を考えて廃棄しているところでございます。
小堤委員
じゃあ、これは要望にしておきますけれども、やはりそういうものがそういう形で捨てられるというのは、子どもの目から見てもいいとは私は決して思わないので、もし区の方の裁量で何かできるならばきちっとしていただきたいというふうに要望しておきます。
大内委員
栄養業務委託をちょっと聞きたいんだけれども、まず栄養業務委託というのは、栄養士さんのことを俗に言っているのかな。
寺嶋学校教育担当課長
栄養業務を委託しているということでございます。従事しているのは栄養士の資格を持った者でございます。
大内委員
まず最初に、小学校の方は15校で、14校が東京都の栄養士の加配がないというのか、都費で見てもらえない学校が14校、この部分に関してはどう対応しているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
東京都の基準では2校に1校の栄養士の配置ということでございます。中野ではそれに加えて、一部栄養業務の委託をしているところでございます。
大内委員
そういうことはここには書かないの。これは栄養業務の委託なんだろうけども、残りの14校については栄養士を配置しているとかいうどこかに記述はないんですか。
寺嶋学校教育担当課長
直接予算のところの経費としては、栄養職員の人件費がないので、ここでは書いていないということでございます。
大内委員
人件費ないの、ただでやってもらっているの。ボランティアでやってもらっているの。
寺嶋学校教育担当課長
私どものところで人件費を計上していないということでございまして、もうちょっと丁寧な記述があればというふうには思っております。
大内委員
じゃ、ほかのところで人件費を計上しているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
栄養職員が配置されているところは、県費職員でございますので、東京都の方の予算ということでございました。配置されないところは、この栄養業務を委託しているところでございます。
大内委員
未配置校は14校あると書いてあるんだよね。その都費の部分はどこに出ているの。教職員の、要するに人件費扱いが違うということでいいの。
入野指導室長
そうでございます。
大内委員
中学校の方を見ると、この栄養業務委託校が7校なんですけれども、この7校というのは、今の考え方でいくと東京都のあれで言うとどうなの。全部見ているのか。
寺嶋学校教育担当課長
中学についても同様でございまして、半分、2校に1校ということでございますので、残り7校は直接職員が入ってございます。
大内委員
要するに中野区が独自に配置しているという意味でしょう。この場合は、非常勤だとか、そういう僕はイメージでいたのね。これは委託業務になるの。たしか前の説明では、東京都からこうあって、それ以外のところは非常勤みたいでやりますよという言い方。今は、名称が変わったの。
寺嶋学校教育担当課長
以前、非常勤で扱ったところでございますけれども、途中から委託に切り替えたところです。
大内委員
それで、東京都から加配があるところとない、要するに中野が委託しているところの栄養士の仕事は違うんですか。東京都の方の職員配置で来ている学校のメニューをこちらの方では基本的に同じメニューでやっているとか。
寺嶋学校教育担当課長
栄養職員としての業務は基本的には同じでございますが、献立につきましては委託をしているところは標準献立ということで、同じ献立でございます。
大内委員
標準献立というのは、だれがつくっているのという話だね。要するにこの15校は全部同じメニューということになるわけです。この15校のメニューをつくったのは今度はだれになるのというのと、実際、栄養士さんというのは、僕は調理品目をつくって、カロリー計算をして、ああだこうだとかやるのが仕事だと思っていたんだけれども、もうそれができてきているわけでしょう。それで、ここでいるということは、実際仕事は何をしているんですか。
寺嶋学校教育担当課長
まず前段でございます。標準献立につきましては、私どもの学校教育担当分野、それから常勤の栄養士も含めて、それからもちろん委託の栄養士も含めて協議して、全体としてつくっているというところでございます。
それから2番目の、栄養士の仕事ですね。確かにおっしゃるとおり、献立をつくるというのは栄養士の大切な仕事でございますが、それ以外にも現実に調理に携わる方々に対して、特に衛生面の指導、事故を起こさないようにということで、これは重要な仕事でございますので、そういうところに従事していただいています。
大内委員
東京都から配置されているところの栄養士さんというのは職員で、こちらの場合は委託という言い方になっているんだけれども、委託されたところは皆さん同じ食事内容ですね。そこに、ちゃんとした正規の職員も考えて献立をつくっている。でも、職員が配置されているところはそれぞれ学校でまた違うでしょう。何で同じにならないのと思わない。その人たちが加わって15校分つくっていて、戻ると自分たちはまた違うメニューをつくるの。それは、職員が配置されているから、ここはオリジナルをちゃんとつくるのよと。でも、ほかの14校はみんな同じ。何でそういうことになるんでしょうかと思うんですけど。
寺嶋学校教育担当課長
先ほどちょっと私の答弁、一部修正させていただきますが、標準献立につきましては、いわゆる都費の栄養士は参加してございません。私どもとNPOの栄養士ということで、委託先の栄養士でやっているところです。
大内委員
あなた、栄養士の免許持っているの。
寺嶋学校教育担当課長
私ではありませんが、職員に経験と資格のある者がございますので、そこの指導のもとに標準的な献立を作成しているということでございます。
大内委員
そういうふうに言わないと話がどんどん違っちゃう。それで、統一したメニューをつくっているところは、どこの学校がそうなんですか。
寺嶋学校教育担当課長
いわゆる業務の委託先の学校ですので、中学校で言います、ちょっと略称で呼ばさせていただきますが、一中、二中、四中、五中、六中、中央中、北中野中です。
大内委員
これが同じ調理メニューと。
寺嶋学校教育担当課長
はい。
大内委員
これは1年に一遍つくるんですか、毎月つくるんですか、1週間ごとにつくるんですか。この場合はもっと言うと、ややこしくなってくるんだけれども、調理業務を委託している学校、直営でやっている学校、それとこの職員が配置されている学校、委託をされている栄養士の学校、その組み合わせというのはどうなっているというか、基準は、何か考え方はあるんですか。委託をしているところは、こっちの方が多いだとか、直営でまだ残ってやっているところはこうだとか、そういうものの兼ね合いはあるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
1カ月ごとにつくって、それを保護者の方にもお知らせしているところでございます。2点目につきましては、今現在、結果としては特にそれぞれの相関関係はないというんでしょうか、調理業務のところで直営の、都費の職員がいらっしゃるところもありますし、委託をしているところもあります。要するにばらばらだということであります。
伊東委員
ただいまの431ページ、あるいは429ページの栄養業務委託に関連してなんですけれど、先ほども東京都から教諭として栄養管理をする方がいらしていると。一方は業務委託ということで、今、中学校の方で業務委託をしている学校名を教えていただいたんですけど、中学校をぱっと見る限りでも業務委託をしている学校の残渣量と東京都から職員が配置されている学校の残渣量、ぱっと聞いただけですからあれですけど、平均するとかなり違ってくるんじゃないのかなと思うんですが、その辺は現場の状況がつぶさに反映できていないという影響なのか、何が原因なのか。
寺嶋学校教育担当課長
申しわけありません、その辺についての分析については今のところしてございませんので、今後ちょっと調べてみたいと思います。
伊東委員
今各学校で食育という取り組みがふえてきております。東京都から配置されている栄養士と中野区が業務委託をしている栄養士、その辺の取り組みの差というのはないんでしょうか。
寺嶋学校教育担当課長
都費で配置されているところも委託のところも、基本的には食育についてのお話はできるんですが、なかなか実態としては、多少は差があるかなというふうに考えております。
伊東委員
多少ですか。私、どっちだかわかりません、上高田小学校の保護者で18年度まではありました。現在もその先生がいらっしゃいます。東京都から派遣されている方だと思います。家庭教育学級等で保護者等にも食事の大切さだとか、熱心に指導していだたいています。そういうことが子どもたちの食べ物を大切にする気持ち、あるいはいただいたものは自分の身になり肉になるということへの教育的な側面、そういうものをどう考えてらっしゃるのか。だから、そういう意味での的確に分析がなされているのかどうか。教育委員会としての指導・関与の余地があるのかどうかということをお聞きしたいと思います。
寺嶋学校教育担当課長
都配置の職員と委託先の職員では、事実上、経験の差とか、そういったところが現実にはございます。ただ、それゆえに学校によって食育に関する取り組みが違うということがあってはならないと思いますので、私ども教育委員会としてもその辺を十分にバックアップして、食育の推進に努めていきたいと考えております。
伊東委員
多少差があるということだったんですが、これは資料として、例えば具体的にこの学校では食育に対する取り組みはこういうことをやっているという事例は挙げることはできますか。
寺嶋学校教育担当課長
年に1回調査してございますので、そういったような資料を集めることは可能かと思います。
伊東委員
それは、本分科会の中で提出できるものなんですか。それによっては扱いが違ってくると思うんですが。
主査
委員会を休憩させていただきます。
(午後4時29分)
主査
委員会を開会いたします。
(午後4時30分)
佐伯委員
430ページ、体力向上プログラムなんですけれども、これは具体的に何か成果はあらわれているでしょうか、現在のところ。
入野指導室長
体力向上プログラムにつきましては、昨年度2校が試行しておりまして、2校につきましては、その学校に合った体力向上プログラムを作成し終わったところでございます。他の学校につきましては、今年度初めて全校、全児童・生徒で実施しました体力テストに基づいて今作成中でございます。2校につきましては、具体的な成果という部分については、ことしそのプログラムにのっとって今実施をしているところでございますので、まだ明らかにということでは、ちょっとお答えができないかなというふうに思っております。ただ、運動好きになっていることだけは確かでございます。
佐伯委員
そもそもこれは、区長がよく、50メートルの中野の男子のタイムが東京都だか日本の女子のタイムを下回っているなんていうことから始まったんですけど、僕は先ほど平山委員からすごい指摘があったと思います。やはり肥満傾向なんかを見ると、別に太っているから遅いというわけでもないでしょうけれども、まあ、人のことは言えないけど、やはりこういったところで見てくれば、確かに走るタイムも遅くなるのかなという気がしますよね。だから、体力向上ももちろん必要ですけれども、総合的な判断の中から、もちろん学校医との協議とか、そういったものも含めて子どもたちの体づくりというのをしていかなきゃいけないんじゃないかなと思うんです。
昨年、何でしたっけ、文教委員会でいきなり出てきてびっくりしたのは、フラッグ・フットボールなんていうのが出てきたんですけど、あれはその後どうなっているんでしょうか。
入野指導室長
1点目の体力向上といいましても、私どもは健康もあわせて体力の向上というふうにとらえておりまして、先ほど来のお話の食育もこの体力向上プログラムの中で各学校がしっかりと計画に位置付けて取り組んでいく形になってございます。ですので、決して体力向上だけが目的ではないと。健康も含めた体力向上ということでございます。
フラッグ・フットボールのことでございますが、今のところでは、全校でいろいろな形で取り組んでいただきたいと。フラッグ・フットボールの前段階のしっぽ取りゲームみたいなものもございますので、低学年はそこからということで、それも体育の授業ということだけでなくて、休み時間や全校集会等で取り組めるようにということで、教員対象の研修会を何回か催してございます。
さらに、今、体力テストの結果等々とあわせて学識経験者といいますか、そういう意味での経験者の講師が各学校を回っておりまして、それぞれの学校の質問にも答えている形でおります。それぞれの学校が実践を始めておりますので、そういう部分においてもお互いに参観し合いながら、これについての知識も先生方にはとらえていただいているところでございます。
佐伯委員
そのフラッグ・フットボールというのは、たしか昨年度から始めたんだと思いましたけれども、現場の先生方も突然それが出てきてびっくりしていたという状況にもあったんですけども、あれが導入された経緯というのは、どういったところから出てきたわけでしょうか。
入野指導室長
この体力向上プログラムを進めるに当たりましては、校長、副校長、それから主幹、教諭、それぞれの学校から数名が体力向上委員会の方へ出ていただきまして、そこで中野区の体力について考えていく中で出てきたものでございます。
なぜフラッグ・フットボールかといいますと、私どもの教育委員会の一番の大もとの部分が、もう一つ、コミュニケーション能力という部分も一つ育成するものの方向性として出してございます。そういう意味でコミュニケーション能力を使うという面でも非常にいいであろうということと、それから、今までやはりそれぞれのスポーツの特性がございますけれども、それぞれのスポーツですとかなり技術を伴ってくる。それによってやはり子どもたちの好き嫌いという部分も出てくると。できるだけ多くの子どもたちが一から始められるものということの発想もございまして、上がってきたものでございます。これですべてずっと通していくということではございませんけれども、今のところはフラッグ・フットボールを中心に全校で取り組んでみようかということになってございます。
主査
他にございませんか。
なければ進行させていただきます。
寺嶋学校教育担当課長
答弁保留が二つありまして、一つは日本スポーツ振興センター、いわゆる保険ですね、あれの根拠でございますが、独立行政法人日本スポーツ振興センター法の3条におきまして、児童・生徒の災禍に関する必要な給付を行うということがございます。保護者・国の互助共済の性格を持ったもので、前身としては、昭和35年の旧学校安全会によってなされたものというふうに考えてございます。
それからもう1点、学校情報配信システムの件でございます。教育委員会として独自にシステムを持っているところは、渋谷区のみでございました。どのくらいの加入率なのかと問い合わせしたところ、加入率を集計していないということですので、申しわけありませんが、把握はできてございません。
それからもう1点、訂正がございます。小学校ですと425ページの歯科検診用ライト、いわゆるデンターライトのお尋ねですが、18年度で完了したというふうに申し上げましたが、実際は19年度で完了ということでございます。18年度で残っていたところを19年度で配置して、一応配置完了ということでございます。
主査
休憩いたします。
(午後4時37分)
主査
それでは、再開いたします。
(午後4時37分)
以上で本日の審査は終了いたしましたが、質疑漏れはございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、本日の審査を終了いたしたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
主査
御異議ありせんので、そのように決定をいたします。
また、分科会中に要求のありました資料については、あすの分科会までに御用意いただくというこで、よろしゅうございますでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
主査
それでは、次回の文教分科会は10月5日(金曜日)午後1時から当委員会室にて開会することを口頭をもって通告いたします。
以上で本日予定していました日程はすべて終了いたしましたが、委員から何か発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、以上で本日の文教分科会を散会いたします。
(午後4時39分)