平成18年12月01日中野区議会文教委員会(第4回定例会) 平成18年12月01日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成18年12月1日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成18年12月1日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時10分

○閉会  午後2時48分

○出席委員(9名)
 飯島 きんいち委員長
 酒井 たくや副委員長
 北原 奉昭委員
 久保 りか委員
 はっとり 幸子委員
 小串 まさのり委員
 篠 国昭委員
 昆 まさ子委員
 江田 とおる委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 沼口 昌弘
 教育委員会事務局次長 金野 晃
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 教育改革担当課長 相澤 明郎
 学校教育担当参事 大沼 弘
 指導室長 入野 貴美子
 生涯学習担当参事 村木 誠
 生涯学習推進担当参事 生涯学習担当参事兼務
 中央図書館長 倉光 美穂子

○事務局職員
 書記 西田 健
 書記 廣地 毅

○委員長署名
審査日程
○陳情
(継続審査分)
 (16)第61号陳情 地域図書館7館を存続することについて
○所管事項の報告
 1 平成18年度中野区遊々の森利用状況について(学校教育担当)
 2 教育管理職の異動について(指導室長)
 3 中野区子ども読書活動推進計画(素案)について(中央図書館長)
 4 平成19年度中野区立図書館業務委託にかかる受託者募集について(中央図書館長)
 5 その他
○所管事務継続調査について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、本日の文教委員会を開会いたします。

(午後1時10分)

 本定例会における委員会の審査の割り振り等について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時11分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時12分)

 本定例会における委員会の審査日程(資料1)についてお諮りいたします。
 1日目は陳情1件の審査と所管事項の報告3番以外を終わりまで、2日目は所管事項の報告の残りを、3日目は審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
 また、3時近くになりましたら、休憩をとりたいと思います。
 それでは、陳情の審査を行います。
 平成16年第61号陳情、地域図書館7館を存続することについてを議題に供します。
 これより本陳情に対する質疑を行います。
 質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時13分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時13分)

 平成16年第61号陳情、地域図書館7館を存続することについてを閉会中も継続審査すべきものと決するに賛成の方、挙手を願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手多数。よって、本陳情については、閉会中も継続審査するべきものと決しました。
 それでは、次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
 初めに、1番、平成18年度中野区遊々の森利用状況について(資料2)の報告を求めます。
大沼学校教育担当参事
 それでは、平成18年度中野区遊々の森利用状況について御報告申し上げます。
 中野区遊々の森については、平成18年5月29日に開園式を行ったところです。小学校は、移動教室の一環として実施してございます。移動教室、14校中8校の計画がありました。しかし4校は雨天のため実施してございません。実施については4校、記載のとおりの学校です。
 それから、中学につきましては、夏季学園として実施したところです。14校中5校の計画がありまして、5校実施したところです。
 活動内容につきましては、森づくり体験、ネイチャートレイル、それから木登り体験などです。
 参加児童数は、小学校は延べ216名、中学校は371名でございます。
委員長
 ただいまの報告に対して御質疑ございませんか。
篠委員
 何年生が行かれるんですか。
大沼学校教育担当参事
 小学校は、移動教室ですから5年、6年生です。中学校は、夏季学園ということで1年生でございます。
委員長
 ほかに。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了いたします。
 次に、2番、教育管理職の異動について(資料3)の報告を求めます。
入野指導室長
 区立小学校の管理職の異動がございましたので御報告させていただきます。
 11月16日付で啓明小学校に高橋俊之副校長が着任いたしました。前任校は昭島市立玉川小学校でございます。前任の加藤達夫副校長は病気のために休職に入りました。
委員長
 本報告に対して御質疑ございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了いたします。
 次に、4番、中野区子ども読書活動推進計画(素案)(資料4)についての報告を求めます。
倉光中央図書館長
 中野区子ども読書活動推進計画(素案)について御報告を申し上げます。
 本計画の策定につきましては、今年度内の策定を目指すということで既に当委員会には御報告させていただいた次第でございますが、このほど素案の形で取りまとめましたので、本日ここに御用意させていただきました。
 計画の策定に当たりましては、体制でございますけれども、中野区子ども読書活動推進計画策定委員会を庁内に設けまして、教育委員会と子ども家庭部、小・中学校長等からなる委員会を設置し、また作業部会をそのもとに設置して検討を行いました。また、広く区内の読書関係団体ですとか、中野区立図書館の運営協議会、さらには小・中学校PTA等の関係者からの意見聴取を行ったところでございます。
 内容の説明をさせていただきます。
 1ページ、目次をお開きいただきますと、本計画は二部構成となっております。第1章におきまして、本計画の基本的な考え方、第2章におきまして、今後の取り組み等を述べてございます。また、別表といたしまして、計画事業一覧を添付するとともに、参考資料として統計データ等を添付したところでございます。
 具体の内容について簡単に御説明させていただきます。
 2ページにまいりまして、本計画の基本的な考え方、策定の背景でございます。1、2行目にございますように、テレビ・ビデオ・インターネット等子どもを取り巻く情報メディアの急速な発展など、社会の変化にもかかわらず、読書の重要性は変わるものではないと、このような視点に立ちまして、中野に育つ子どもたちがより一層本に親しみ、読書を通じて、一人ひとりの可能性を伸ばし、未来を切り拓く力を育むために計画的、継続的な支援という形を考え、中野区教育委員会として読書活動推進計画を策定することとした、こういうことを述べてございます。
 続きまして、3ページになります。計画の性格と将来像というものを述べてございますが、本計画につきましては、子どもの自主的な読書活動を支援するための環境整備を図る、このような観点から家庭、地域、図書館、学校のそれぞれが果たすべき役割を明らかにしております。また、あわせて関係機関の連携による取り組みについても、中で述べることとしております。
 計画の目指す将来像といたしましては、まず、子どもたちが日ごろから読書に親しむこと、さらに本を使って課題が解決できるようになること、これを目指したいと思っております。また、保護者や子どもに接する大人が子どもの読書活動に対し、その意義を理解し、みずからも読書に親しんでいる、こういった状態を目指したいと思っております。さらに地域社会におきましては、子どもの読書活動の推進に情熱を持つ大勢の大人たちが子どもに本の魅力を伝えている、こういった中野の将来像を目指したいと考えております。
 具体的に計画の目標でございますが、4節で述べておりますように4点掲げてございます。
 第1点が、子どもが区立図書館を利用して読書を楽しんだり、知識を得たりしている。
 第2点が、地域のボランティアが育ち、本と子どもを結びつける役割を担っている。
 3点目といたしまして、学校では、学校図書館の活用により子どもの読書活動が推進されている。
 4点目でございますが、学校図書館が地域に開放されて、子どもがいつでも本を読んだり、本を使って課題を解決している。このような目標を4点立ててございます。
 なお、計画の期間につきましては19年度から23年度までの5年間という形をとっております。
 また、今申し上げました計画の達成指標といたしまして、5点を通知として述べてございます。
 続きまして5ページにまいりまして、第2章でございますが、第2章以下は家庭・地域、図書館、学校のそれぞれの項をおこしまして、そちらで意義と現状、さらに今後の取り組みについて述べてございます。
 まず5ページ前半の家庭・地域でございますが、枠内は、子どもによりよい読書環境をということで、子どもを取り巻く大人、地域社会への呼びかけとして述べておることでございます。とりわけ、中ほどにございますように、乳幼児期の子どもに絵本を読み聞かせることは、子どもが本好きになるための大切な第一歩である、このような観点から述べているところでございます。
 具体的な今後の取り組みにつきましては、6ページになりますけれども、主な事業を御紹介いたしますと、1点目に地域ぐるみの読書に関する理解促進が必要であろうということで、子ども読書の日、4月23日が法律で定められておりますが、この日を中心として地域ぐるみで普及・啓発活動を新たに行っていきたいと考えております。また幼稚園、保育園などでの読書教育の充実、学校図書館の利用拡大、家庭での絵本の読み聞かせや子どもの読書への支援を行っていくといった観点を述べてございます。
 また7ページ中ほどになりますけれども、民間団体やボランティア団体等の連携・協力により、新たな情報交換・研修会の実施、あるいは乳幼児健康診査など他の行政分野との連携のもとで読書活動の推進を図っていきたい、このように考えております。
 続きまして、2節図書館になります。8ページでございます。
 図書館の役割につきましては、子どもの読書活動支援の核としてさまざま役割を果たしていかなければならないというふうに考えているところでございます。具体的な取り組みにつきましては、10ページの中ほど以降に述べてございますけれども、まず児童図書資料の充実を図ってまいりたい、このように考えております。また、読書案内の各館での発行ですとか、乳児向けサービス、青少年向けのサービスの充実、さらに保護者の方がどのような本を選んだらよいか、そういった疑問にこたえるための啓発事業等々、さまざまに実施していきたいと考えております。
 また、12ページの後半、学校との連携もありますが、これにつきましては、中野区の場合、従来からとりわけ力を入れてきたところではございますけれども、引き続き団体貸出専用図書の拡充等学校との連携強化に向け取り組みたいと考えております。
 続きまして13ページにまいりまして、学校における役割という形でございます。
 子どもの成長に応じた読書機会の提供が、やはり学校が果たすべき非常に重要な役割であろうと考えております。そのために、本に親しむ機会をつくることと、本を活用する子どもの能力を高めるという両方の観点が必要かと考えております。また、そのために学校図書館の計画的な利用が一つの鍵になるのかなと、このような観点で取りまとめてございます。
 今後の取り組みでございますが、15ページ以下で述べておりまして、まず学校図書館の充実につきましては、子どもの多様な興味・関心にこたえられるような蔵書の充実を図ってまいりたい、また冊数につきましては、学校図書館図書標準の達成を目指していきたい、このように考えております。学校図書館の利用につきましては、地域に開放された学校図書館の整備を図り、子どもがいつでもどこでも本に親しめる、このような環境の整備を引き続き図っていきたいと考えております。
 その他、小・中学校の取り組みといたしましては、16ページになりますけれども、教員による自主的な取り組みといたしまして、児童向けの図書館利用の案内、これの改訂・内容の充実等を図る。また、区立図書館との連携強化を図り、積極的に区立図書館としても学校における授業の支援等も含めて支援を行っていきたいと考えております。
 雑駁ではございますが、ここまでに述べた事業を改めて別表の形で17ページ以降に掲載をしてございます。
 また、20ページ以降に現状の区立図書館の子どもの登録者数をはじめとする現時点でのデータ等を参考のために添付しております。
 なお、今後の予定でございますけれども、この計画素案は公表いたしまして、区民に対して意見交換会を実施するとともに、12月下旬から1月上旬にかけて、パブリックコメントの実施を経て、年度内の策定を目指したい、このように考えております。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
篠委員
 相当立派なものができていると思うんですが、これは学校現場との連動という前に、幼児期の大切なことからお話を進めていますよね。ですけれども、そういうチャンスを持たない子どもも中にはいるわけで、そうなったときに学校の役割は相当重要になると思うんですが、今、最後の方でお話しいただいた各学校における取り組みという、15ページ、16ページには学校現場との相当の連動が感じられるんですが、具体的な行動という形で出てくるのはまさにここだと思うんです。例えば、一斉読書を実施している学校、授業をつぶしてでもやっているというふうにもとられちゃうし、放課後やっているのかもしれないとも推測できるし、朝ほんの短い時間やっているともとれるし、学校現場に入ったことがない人には形が見えてこないんですけれども、どういう現状になっているんですか。
倉光中央図書館長
 各学校では、その実情にあわせてさまざまな取り組みが行われているというふうに伺っております。私どもが伺っているところでは、朝、時間をとる。あるいは授業時間内に一定の時間をとる等々さまざまな取り組みが行われているというふうに伺っております。
篠委員
 それと教育委員会との関係はどういうふうになっているんですか。こういう理念的な行動計画を出しますでしょう。あとはお任せと。本も自分で、それぞれに選んで、勝手に、2ページくらいでも本だと言って読んでいるのもいるかもしれないというものなのか、その内容、実像というのが何も見えないんですけれども、どうですか。
入野指導室長
 今お話をいたしましたように、朝読書ということで取り組んでいる学校が、年間を通してということでありますと、小学校16校、中学校9校ということになっています。ほかの学校については、一定の期間、例えば春の読書週間とか旬間、秋の読書週間とか旬間という形で取り組んでいる学校もございますので、全校で何らかの形で読書を推進しているという形になってございます。その中身は、一定の期間だけは朝だけではないという学校もございます。週に1時間程度は学級で図書館に行って読書の時間を持つというような取り組みは小学校の方にはございます。
 そのような形で取り組まれておりますし、本の中身については、学校によっては、自分の学校で推薦図書というブックリストをつくって、それを中心に進めている学校もございますし、子どもたちが選んだ本を持ち込んで、学校の図書館、区立の図書館で借りた本も含めて持ち込んで読んでいるような学校もあるというふうに私どもは報告を受けております。
篠委員
 具体的にかなりレベルが高いのかもしれないですけれども、16ページだと読書感想コンクール参加校、全体の企画はどこでやっていらっしゃるんですか。
入野指導室長
 ここに書いてございますように中野区の読書感想文集ということになっておりますので、中野区の、小学校の場合におきましては、小学校の国語部や図書館部という研究団体がございますので、そちらの方が主催しているものもございます。中学校においてもそのようなものがございます。さらにいろいろな読書感想文を募集しているところがございますので、そういうところに学校として出しているところもあるというふうに聞いております。
篠委員
 これだけできて終わりということじゃないんでしょうけれども、かなりこういう時代ですので、テレビだとかインターネットだとかということに走る時間が多い。そういう面についてのチェックや何かも教育委員会全体としては目を向けざるを得ないだろうというふうには思っているんですが、しかしながら、何か調べようとすると、例えばポケモンゲットだぜなんて、膨大な細かい字でみごとに、自分で本をつくっちゃうほどやってのける子もいるという、何でも禁止しちゃうわけにはいかないような面もあるんだと思うんです。図書館に行って調べても、そういう小さな字にめげないほど、ことピカチュウに関してはなんていう子もいるように伺っていますので、そういった中で、やはり読書指導は相当なウエートがかかる。受験勉強でも、記憶力がいい子はいいでしょうけれども、最後は読書能力のすごい連中がすーっと抜いていくような現状を我々はずっと見ていますし、そういったものにつけても、学校の責任は重いと思うので、図書館長の部署に任せておくのではない見える連携を、中野区は本気でやっているんだというのが見えるようにすべきだと思うんですが、そういったところはパフォーマンスを使ってでも見える方向というのが必要だと思うんですが、そういう点についていかがですか。
倉光中央図書館長
 おかげさまで、今御評価いただきましたように中野の場合、実質的な学校と公立図書館の連携はかなり今進んでいて、学校メンバーの方からも図書館の支援に対しては非常に評価をいただいているところでございます。中野区教育委員会がそのように取り組みをしているということも含めて、今後子どもを取り巻く大人への読書の意義等の啓発にも力を注いでいく必要があるのかなというふうに考えておるところでございます。
篠委員
 3ページ、4ページ、計画の目標で(3)、(4)、これが具体的に右に出ているんだと思うんですが、きょうの地域図書館の陳情にもありましたけれども、現実に大きいものができるのを待ってという行動以外の本当の読書の大切さというものの真髄を着実に推進していくことが求められているというふうに我々は受け取っているわけで、建物と連動させたときには、なかなかそうは簡単な動きはとれないという中で、この2ページは特に大切だと思うんですが、(5)、夏休みなど云々というところに平成23(2011)年度3か所、これはそういった思いが内容的に入るような形なんですか。学校の図書館を開放したって、ろくなものがなければ行かないだろうし、例えば私どもの鷺宮地域センターのように近くにあれば、そういう環境はつくりやすいだろうけれども、そういう図書館がないところの学校には、特にそういった利用に対応できるというような行動をとるとか、具体的な施策展開は考えていらっしゃるんですか。それともインターネットの時代だからと、そっちの発想に一気に飛躍しちゃうのか、その辺お話があれば。
倉光中央図書館長
 学校図書館の地域開放に関しましては、確かに現状のままですぐにというのは、施設条件の面からも、また蔵書の内容、あるいは安全管理の面からも直ちにというのはなかなか困難な部分があるかとは思います。ですので、今後、施設の条件、あるいは蔵書の内容、こういったものも整備を図っていきながら、学校図書館の地域開放は、条件整備を図る中で実現に向けて努力したい、こういうことでございます。
篠委員
 私ばかりではあれですが、教科書選定に関して、我が会派は毎回独自の考えを展開させていただいています。指導要領の中には書いてあっても、実際の教科書で、例えば人物、子どもに対する影響力、人物を通しての影響力というのは大変なものがありまして、どなたも経験していると思います。人物の伝記等は、悪い面は出さないでいい面が強調されて書かれるケースの方が多いのかもしれませんけれども、純粋な子どもの時期にそれを読んだときには、自分もまねをしなきゃという行動をとる。だけれども、残念ながら現在の教科書は、東郷平八郎はともかく、明治天皇も書いていないと。これは本当ですか。
入野指導室長
 記述の中身、量はともかくとしまして、明治天皇と東郷平八郎に関しましては、小学校の教科書に関しましては扱っているという形にはなっております。
篠委員
 それは極端におっしゃる方がいたんでしょう。いずれにしろ、そういった、例えば人格完成とか、そういう言葉じゃないやり方、我々も校長先生に卒業のとき、あるいは担任の先生に書いてもらったお母さんの言うことをよく守り、清く、正しく、正直にと書かれると、具体的な項目で言われますから、何十年たっても折につけ思い出しますけれども、小さいころに対する一言、あるいは伝記の持つ魅力は、やはり教育委員会はイデオロギー闘争とは別に、本当のところから目を離さない行動を私は求め続けなければいけないと思います。そういった中で、図書館に思想の本ばかりじゃなくて、子どもに本当に具体的に影響力のあるものを余計に用意するという工夫が堂々とあっていいと思うんですけれども、学校図書館についてもしかり、そういった努力はされていますか。
倉光中央図書館長
 この計画素案にも盛り込んでございますように、子どもの蔵書に関しましては読書能力の違いですとか、あるいは多様な興味・関心にこたえていくこと、そしてそのことを通じて刺激を与えるということが非常に大切だと思います。ですので、例えば図書館の蔵書につきましても、物語の本はもとより、知識の本ですとか、幅広い分野のさまざまなレベルの本を取りそろえるよう今後も努力はしていきたいというふうに考えております。
入野指導室長
 学校図書館の役割としましても、読書活動や読書の指導の場というだけではなくて、子どもたちの自発的な学習活動を支援するという、ある意味学習情報センターの役割もございますし、さまざまな役割を果たすために、それに沿った、対応できる本を今後とも収集していくという方向で指導してまいりたいというふうに思っております。
北原委員
 学校再編による統合新校が間もなく誕生するわけですけれども、小学校、中学校と再編計画があるわけですが、新しくできる統合新校の学校図書室については、どのようなお考えを持っているのでしょうか。こういう方向で新校の図書室を充実させていくとか、そういうようなことが検討されているのかどうかお尋ねいたします。
相澤教育改革担当課長
 統合新校の学校図書館につきましては、今、統合校の間で校長、副校長、教員、私ども事務局が入りまして、さまざまな教育課程のすり合わせ等を行っているところですが、その中で、例えば3校の図書をどういうふうに選定して、スペースは限られておるんですけれども、施設改修も行いましたので、どういうふうに選書を行って、新たな統合新校の教育課程に寄与するようにするかを検討しているところでございます。なお、統合する際には、できるだけ新しいシステムを入れまして、今、学校によっては貸出がカードの出し入れによってやっているようなところもありますので、そういった仕組みを改善するように検討しているところでございます。
北原委員
 よくわかりました。多分重複する図書も多いと思うんです。その図書をどうするのかということもあるでしょうし、それから限られたスペースの中で図書室をつくっていくということになると思うんですけれども、やはり統合新校でできた図書室は違ったなと。新しい時代のものを取り入れたというようなことを目玉にすべきだと思うんです。ぜひその辺についても、これはまだ議論の途中だと思いますので、要望でとどめさせていただきますけれども、ぜひ研究を重ねていただいて、少なくとも来年、再来年の4月に控えている統合新校については、その辺もしっかり充実させていただきたいということです。要望で結構です。
江田委員
 改めてしっかり読ませていただきたいというふうに思います。それで、とりあえず3点だけお聞きしておきたいんですが、一つは、現在の中央図書館での子ども読書に対して、どこからでしたか、表彰されましたね。そうした活動については、この中ではどこに触れられているんでしょうか。
倉光中央図書館長
 御指摘がありましたのは、平成15年度ですか、文部科学大臣より学校図書館と公共図書館の連携につきまして表彰をいただいたところでございます。これにつきましては、まず2ページの計画策定の背景のところで、下から2段落目ですか、述べておりますし、具体的な事業内容につきましては、図書館の項と学校の項でそれぞれ、読書活動の意義と現状という1節目ですね、こちらでそれぞれ取り組み内容について述べているところでございます。
江田委員
 子ども読書そのものについて中央図書館でもスペースを割いてやっていましたよね。こうした活動について触れている部分はどこにありますか。
倉光中央図書館長
 おっしゃっていらっしゃるのは、恐らく子ども読書の日記念事業ですとか、そういったことなのかなと思われますけれども、図書館の取り組み、さまざまある中で、限られた計画の中にどこまで、特に現状の部分ですので、なかなかどこまで具体的に記述するかということは難しい点があったということは御理解いただきたいと思います。むしろ今後の取り組みということで、どちらかというとスペースを割いている、こういうような構成になっておりますので、御承知おきいただきたいと思います。
江田委員
 6ページに4で家庭での絵本の読み聞かせや子ども読書への支援ということで、中央図書館での本の選び方や子どもへの本の手渡し方、そういったことが書いてあります。図書館の中でもそういう活動を子ども向けにやっていたのではなかったでしょうか。私の記憶違いだったでしょうか。
倉光中央図書館長
 子どもたちに対して図書館の中でということですが、9ページ、図書館における意義と現状の部分でございますけれども、子ども向けのおはなし会、あるいは年齢に応じたブックリストの作成、配布、さらにたなばた、クリスマスなどの行事等々の事業を実施しているところでございます。
江田委員
 江原にある子ども図書館、ここに限らないんですが、そういう民間でやっている図書館活動とか、あるいは新井町に何とか博物館がありましたよね。あの中にも子どものいろいろな図書がありましたけれども、おもちゃ図書館でしたか、美術館ですね。そういうところとの連携とか、お互いの紹介とか、そういったことについてはどこに書いてあるんでしょうか。
倉光中央図書館長
 7ページの中ほどになると思いますが、東京子ども図書館、あるいは地域のお話・読み聞かせボランティア団体等と連携・協力を深めていく、このような内容の記述がございます。
江田委員
 もう1点、全体を読み通す時間的ゆとりがありませんので、ちょっと斜め読みした感じでは、例えば2ページの書き出しの部分ですが、「テレビ・ビデオ・インターネット等の子どもをとりまく情報メディアの急速な発展など社会の変化にもかかわらず、読書の重要性は変わるものではありません」というふうに書かれてあるんですが、これは、そのとおりだと思うんですけれども、テレビやビデオでいろいろなものが流れてくる、映像が流れてくるのに対して、子どもたちは受動的、一方的に受けているだけだと。だけれども、読み聞かせ、あるいはみずから読書するということ自体は受動的なものではなくて、もっと能動的な、物事を豊かに発想し、空想し、夢を描いていく、そういう非常に大きな力を子どもたちに育んでいく、そういうことがいろいろ言われていますよね。そういう意味では、特に幼児期からの読み聞かせや子どもの読書の持っている積極的な意味、子どもが成長していく上での積極的な役割、そういったものをもう少し書き込んでほしいというふうに思うんですが、そういう点について触れたところはあるでしょうか。
倉光中央図書館長
 御指摘の点につきましては、まず2ページの2段落目以降で、読書というものの持つ意義ということに触れてございます。また、とりわけそういった読書に子ども時代から親しむということが生きる力の基礎になるのだと、こういう趣旨もここに述べているところでございます。さらに5ページにおきましては、今委員御指摘のように、乳幼児期の子どもに絵本を読み聞かせるということが大切な一歩であり、またその意義として子ども自身の情操を育て、さらに自分で読んでみようという意欲を起こす、このような観点からの記述をここにしたところでございます。
江田委員
 5ページの(1)にそうしたくだりが書き込まれておりました。この部分がもう少し膨らまされて、子ども読書、なぜこの計画が必要なのか、大事なのかというものをアピールするような書き方、表現の仕方をもう少し工夫していただいたらどうかというふうに思います。まだ素案の段階ですから、ぜひそこら辺を検討いただきたいということを申し上げておきたいと思います。つまり、本を読むということにとどまらないで、幼児期にそういう経験をすることがその人の人生にとってどれだけ大きな力になってくるかという、そういう積極面が特に今の時代、いろいろなマスコミ文化があふれている中で、このことが重要だというのはいろいろなところで強調されています。そういうものをどこかの場でもう少しアピールしてほしいなという感じを持っておりますので、ぜひ御検討いただきたいと思います。
久保委員
 読ませていただいていないので若干わからないところもあるのですが、国の法律に基づいての基本的な計画の中には、地域に在留する外国人の子どもなどに対するサービスの充実に資するためというようなところがあるかと思うんですが、その点はどのように反映されているんでしょうか。
倉光中央図書館長
 その点は、例えば10ページ、中ほどになりますが、図書館の資料収集に当たりましては、さまざまな観点が必要とされておりますけれども、子どもたちの読書経験と申しますか、あるいは日本語能力の違い、関心の多様化などに応じて収集を幅広い観点から行っていきたいというふうに考えております。
久保委員
 それは、収集ということですよね。具体的にそういった子どもたちに対しての何かということはないわけですね。今、私が伺ったのとちょっと……、具体的に在留する外国人の子どもとか、そういう方たちに対しての、そういった部分では何か取り組みというのはないんですかということで伺ったんですけれども。
倉光中央図書館長
 現在でも、例えばおはなし会などに、国籍を問わずさまざまなバックグラウンドを持つ子どもたち、その保護者等も参加いただいているところだと思っております。また、読書ということにつきましては、子どもたちの日本語能力の差というものもやはりあるかと思いますので、比較的やさしい記述の本、あるいはやさしい内容のおはなし会などは、まだ日本語能力が十分でない子は、そういったものに触れたり、参加されたり、そういった意味での機会と申しますか、提供ができるかなというふうに考えております。
久保委員
 何も日本語能力を云々するのではなくて、国際社会というので、例えば子どもたちにとっても、絵本でも今英語の絵本があったり、いろいろな観点の絵本はあると思いますし、また、一緒に親子で訪れた、いわゆる外国籍のお父さんやお母さん、そういう方たちとともに親しめるような読書のスペース、そういったものが大事なのではないかなと思うんですね。そういう視点に立っての取り組みというのが、この中には私にはあるとは思えないのですが、そこら辺はまだ今後お考えになる方向はあるんでしょうか。
倉光中央図書館長
 実は、近年、図書資料費に非常に大きな制約がある中で、日本語を母語としないお子さんなり、親子がともに楽しめるような外国の書籍というものの新規の購入がほとんどできていない状況にございます。ですので、そういった意味ではこれからまだまだそういった取り組み、一緒に親しめるような機会をつくっていくという取り組みも今後必要なのかなというふうには考えているところでございます。
久保委員
 ということは、策定までにはそういった部分も入れていただけるのでしょうか。例えば利用案内とかレファレンスサービス、そういったものも外国人の方向けのものを、この子ども読書活動の中にも加えられていくというふうに、そのように思ってよろしいですか。
倉光中央図書館長
 今、委員御指摘のありました観点につきましては、子ども読書にかかわる部分と、図書館、あるいは教育行政全体のPRにかかわる部分とさまざまあるかと思いますので、当面、子ども読書という意味では、今御指摘のありましたような国籍を問わず、ともに楽しめるような本の提供ということを中心に考えていきたいというふうに考えております。
久保委員
 もう1点なんですけれども、5ページの囲みの部分がありますね。〈子どもによりよい読書環境…保護者・地域のみなさんへ〉という、私はここは非常に重要なところであるなと思っています。本を読む空間というのは、私の個人的な考えかもしれませんが、図書館で借りてはきても、本を読むのはやはり自分の家に持ち帰って、自分の手元に持って読むというか、むしろプライベートな空間だと思うんですね。そういう意味では、やはり家庭での読書ができる環境を整えるということは非常に重要な点ではないかと思うんです。いろいろな取り組みがありますけれども、計画の目標の中には、この4点の中には家庭という言葉がないんですね。その辺のところはどのようにお考えでしょうか。
倉光中央図書館長
 計画の目標につきましては、この計画が基本的には子どもの読書活動を支援するための環境整備を図るために家庭、地域、図書館、学校等がどういう役割を果たしていくべきかということを念頭に置いたものでございます。おっしゃいますように家庭の中での環境整備ということになりますと、ちょっと図書館がどのようにそこまでかかわれるのかというのはなかなか申し上げにくい部分もあるかとは思いますが、少なくとも子どもに接する大人たちに子どもの読書の意義を理解していただく、これは重要な活動だろうというふうに考えております。
久保委員
 やはり育てる側の保護者がそういった視点を持っていないと、なかなか家庭において子どもたちに読み聞かせももちろんできませんし、読書の機会を持つということも家庭の中でできないのだと思うんです。ここの中にも、乳幼児向けのブックリストの配布ですとか、乳幼児健康診査でのブックリストの配布とか、保護者向けのPRをする機会がありますね。こういったところで、今の5ページの囲みの部分、これをしっかりと訴えるような機会というか、カードでもいいですし、ただ単にブックリストを渡すだけではなくて、なぜこういうブックリストを渡すのかという、その思いが伝わるようにしていただきたいと思うんですが、その辺は何か工夫はありますでしょうか。
倉光中央図書館長
 今委員御指摘のように、例えば乳幼児向けのブックリストを家庭に配布するに当たって、単にリストの作成だけでは十分ではないのかなというふうには図書館としても常々考えているところでございます。例えば現状ブックリストの中では、あわせてなぜ読書は大切なのとか、あるいは読み聞かせってどうやってやったらいいのとか、そういった保護者の方の疑問にこたえるようなコメントも含めて記載の充実を図ってまいりたいと考えております。
委員長
 ほかに御質疑ございませんか。
 なければ、私が一つ。
飯島委員
 これは、法第9条第2項に基づく計画で、基本構想と中野区教育ビジョンについては踏まえるということで言及があります。10か年と重大プロジェクトはどうなっているのかなということが一つです。なぜかというと、学校図書館を地域開放、そういうのは10か年にどうリンクするのか。具体的に2011年までに3か所、学校図書館は3か所開放されるわけですけれども、この計画がどういう位置付けになっていて、掲げられている具体的な施策が担保されるのかという問題にかかわるわけですし、それから目標も、子ども向け図書館だよりを4館から8館とか、児童図書の購入についても8,500冊から拡充と書いてあるんだけれども、一体どこまで拡充するんだという、逆に言うと全然ファジーになっているというか、あいまいな部分もあるし、具体的なところもある。物によって、一定の水準に到達していない、それぞれ実際にやることがということもあるので、中野区の持っている、現実に予算にかかわったり、あるいは事業の執行に担保したりする部分とどうかかわるのか。
 それからもう一つは、基本的な資料をつけていただいていますね。地域館の児童図書の冊数を見れば、目標は大体地域館で2万冊というのが次の数字になるだろう、次のオーダーになるだろうというのが、読めば大体見えてくる数字ですよね、1万数千冊がほとんどなんだから。そうすると、そういう具体的な部分もやはりちゃんとした方がいいのかなと。それから目標によっては極めてハードルの低い目標もあるように思うんです。年間貸出冊数が35万冊なんて、全体18万冊もあって、2回も回転しないなんて変な数字なんですね、本来は。十分有能なスタッフがついてつくったとすれば、どうしてこんなにばらつきがあるかというと、押さえるものをちゃんと押さえていない懸念もあるんじゃないのかなと、そういう心配をしましたので、その関係性についてはどうなんでしょうか。
倉光中央図書館長
 3点お尋ねがあったかと承りました。まず、10か年等との整合性につきましてですが、当然ながら区の行政計画という位置付けもございますので、10か年等を踏まえた形で考えております。ただ、10か年の中では、例えば御指摘のありました地域に開放されている学校図書館については、数としては具体的には出てきませんけれども、具体的に地域開放を推進するんだということは10か年の方向に沿ったものと考えております。
 また2点目です。児童図書等の目標につきましてでございますけれども、例えば現状地域図書館では、スペースの制約もございまして、図書というのは冊数ももちろん大切ですけれども、蔵書の内容、これも非常に大切なものでございます。ですので、スペースに限りがある中で、児童書については幅広い観点からの収集を行うとともに、本文にも記載がございますけれども、後世に伝えていきたいような、いわゆる古典的な図書については常に子どもが手に取れるように、古くなったものは新しい、きれいなものに変えていくという観点も含めて充実を図ってまいりたいと、このように考えております。
 それと3点目、一例といたしまして図書貸出冊数目標について御質問がございましたけれども、現在図書館の約30万5,000冊を借りている子ども、1人当たり大体20冊のカウントになっております。これが全く未登録の子どもというのも、目標達成指標の1にあるようにございますので、新たに登録する子どもが1人大体……、今読んでいる子が20冊とすれば、その子の4分の3くらいは読んでほしいなと、そういったさまざまな条件を勘案した上でこの数値目標を出しておりますので、決して低い目標だというふうには私ども考えてはおりません。
飯島委員
 そうおっしゃると思うけれども、8,500冊、現状では買っている。分館当たりに直して、大体800冊くらいになるだろう、中央館の分が多いでしょうから。5年間で4,000冊ふえるんだよね。もちろん廃棄するものもあります。だから、4,000冊足すと、おおむね1万数千冊のところだから2万冊が目標になるでしょう。そのくらいの充実をしていく。内容云々と言うけれども、これは冊数ですから、基本的にね。ベンチマークが違うわけですからね。児童書の内容の問題ではなくて、児童書を何冊そろえるか、そういう内容の図書を何冊そろえるかということですから、各地域館どの程度の本を収集して、この5年間で進めていくのか。それからおっしゃったように1人当たりが借りる冊数ではじいて数えたんでしょうけれども、20冊今借りているなら、読書の推進をする計画なら、20冊が20、5になるとか21になるとかというベースの部分だってかさ上げしなきゃならないわけでしょう。そうすると、もうちょっとあるのかなという気はしないでもありませんけれども、しかしできないような計画を立ててもしようがありませんから、着実に進めていただきたいことと、ぜひこういうものについては広く意見をいただくのと同時に、図書館としては図書館のポリシーを持っておやりになる。それから学校との連携とか地域との連携については、きちっとしたパイプをつくっておく。ぜひそういうことについても取り組みをお願いをします。要望ですから答えは結構です。
副委員長
 暫時休憩します。

(午後2時09分)

委員長
 再開します。

(午後2時09分)

はっとり委員
 私も今これを読んだばかりで、深く読んでいるわけではないんですけれども、第2章の子どもの読書活動推進のための取り組みというところで、一番最初に家庭・地域というものが挙げられています。その下に読書活動の意義と現状が書かれているんですけれども、もちろん書かれているとおりだとは思うんですが、今、子どもを巡る社会的な問題、いろいろ出てきている中で、子どもに対する読書活動を続けるということは、子どもと親の絆ですとか、コミュニケーションですとか、そういうものを深めるという意義というのはすごく大きくあると思うんですね。そういうことが、やはり明確に言葉としても書かれているということが私は大事なんじゃないかなというふうに、今読みながら思ったんですけれども、そういうことに関してはいかがでしょうか。
倉光中央図書館長
 読書を通じて育まれるさまざまな能力というとおかしいんですけれども、情操であったり、親子のコミュニケーションであったり、そういった読書の持つさまざまな深みと申しますか、力というのはやはりあるかと思います。なかなかそれを個々具体的にどこまで記述するかというのは限られた紙面の中で難しい部分もありますが、もちろん、例えば5ページの枠内にありますように、喜びを分かち合い、また絵本を読み聞かせたり、大人が読む姿勢を子どもに見せるなど一種のコミュニケーションの一つの充実の図り方なのかなというふうに考えおりますので、そういった観点からもこの計画の意味もあるのかなというふうに考えているところでございます。
はっとり委員
 だから、そういうお考えであるならば、なお親子の絆とかコミュニケーションを深めるということの、言葉としてこの中に盛り込むということは、私はとても大事なことではないかなというふうに思うので、ぜひそうした検討もこれから、まあいろいろパブリックコメントも出てくると思いますけれども、その中での検討の一つとして、ぜひお考えいただきたいということを要望として、これは申し上げておきたいと思います。
 それから、このごろいろいろな図書館で、今まで親子の公園デビューという言葉がよく使われてきましたけれども、図書館デビューということが言われていますよね。私、それ聞いたときに、最初は、すごく新鮮な思いで受けとめたんですけれども、今の時代だからこそ大事なのかなというふうに思うんです。今、中野区もそういうことでいろいろと取り組みはされてきたと思うんですが、例えば保健福祉センターの乳幼児の健診などの取り組みもありますよね。保健福祉センターではなくて、地域図書館とか中央図書館で、その図書館の建物の中で日常的な図書館デビューの子どもたちへの対応というか、取り組みが何かできないのかなと感じていたんですけれども、そうしたことについてはお考えはいかがでしょうか。保健福祉センターでやるというのはハード的な面で何か限界があるのか、使えないのか、その辺のこともわからないで今お聞きしているんですけれども、図書館を使って図書館デビューが、中野区の乳幼児親子の対応ができないのかなと思うんですけれども、そのあたりいかがでしょうか。
倉光中央図書館長
 図書館におる者の気持ちとしましては、そんなに構えずに来ていただければ、敷居がそんなに高くないことを願っております。乳幼児健康診査などの機会は、小さいお子さん、乳幼児を連れた方が出かけるというのが非常に難しい現状の中で、健診は比較的参加率が高いということもありまして、外出できる数少ない機会なので、そういった機会に私どもも図書館として本というものに触れていただく一歩の機会としてぜひという思いを込めてやっている事業でございます。図書館の中でということになりますと、スペース的な問題等もございますし、また特に狭い図書館などの場合、他の利用者の方に保護者の方が遠慮されたりとか、いろいろな部分もあろうかと思うので、それがすぐに図書館の中でできるかどうかというのはなかなか難しいところがあるかとは思います。あとは、おはなし会などで比較的低年齢の子どもも最近参加がふえておりますので、そういった機会にぜひ図書館に足を向けていただく一歩として御活用いただきたいというふうに思っております。
委員長
 ほかにございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了いたします。
 次に、5番、平成19年度中野区立図書館業務委託にかかる受託者募集について(資料5)の報告を求めます。
倉光中央図書館長
 平成19年度中野区立図書館業務委託にかかる受託者募集につきまして御報告をさせていただきます。
 先般、スケジュールにつきまして概略を御報告させていただきましたが、このたび、具体的に募集の運びとなりました。日程につきましては、資料記載のとおりでございまして、12月1日、本日より周知を開始いたすところでございます。説明会を12月15日に予定しております。具体の応募の受付期間につきましては、12月15日以降という形でございまして、以後せんだって御説明申し上げましたように書類審査、ヒヤリング審査等を経て受託候補者を決定してまいりたいというふうに考えております。
 次に、委託いたします業務の内容でございますけれども、貸出、返却処理、カウンター周辺業務等の利用者と接する部分をはじめといたしまして、現在委託をしております相互貸借、予約等の業務、あるいは督促等の業務、障害者サービス、館内の巡回、蔵書点検等々の業務がございます。またさらに、レファレンス・読書案内に関する業務といたしまして、これは従来地域館の簡易なレファレンスにつきましては委託をしているところでございますけれども、19年度から新たに中央館におきますレファレンス業務につきましても委託の内容に含めてまいりたいと考えております。
 また、(14)に館の管理等に関する業務とございますが、これは19年度、今回から新たにつけ加わった業務でございます。19年度から地域図書館の館長につきまして、中央図書館の職員が兼務の形で配置することを考えております。これに伴いまして、これまで地域図書館の館長が担っておりました業務のうちの一部を委託内容に新たに含めることといたしました。なお、図書館としての位置付け、地域館の位置付けにはいささか変わるところはございません。こういった形で委託業務の拡大を図り、専門性の確保と効率性の確保、事務の効率化に引き続き努めてまいりたいと考えております。
 なお、受託候補者の選定に当たりましては、教育委員会内に候補者選定委員会を設置いたしますとともに、業務内容を適切に達成できる、また研修等体制が充実しており、経営状態も良好である事業者を選ぶことによりまして、利用者に対する専門的なサービス、あるいは安全性等の確保を図ってまいりたいと思っております。
委員長
 ただいまの報告に対して御質疑ございませんか。
昆委員
 今の御説明の中で、委託業務についてなんですけれども、今まで館長が担ってきた業務の一部を委託業務にするというふうなお話なんですけれども、それは具体的に言いますとどういう内容になるんでしょうか。
倉光中央図書館長
 地域図書館の館長が担っておりました業務のうち、委託に新たに含める業務でございますけれども、例えば地域図書館の利用状況に関する調査・統計等の業務がございます。それから建物の点検、清掃等に関しまして、休館日に実施する場合等の立ち会い、この業務を委託に含めることを考えております。また、利用者や地域等への図書館の情報を周知、あるいは普及等をしていただく、こういったことも地域図書館の業務の一つであると思いますので、これについては委託をしていきたいというようなことを考えております。
昆委員
 そうしますと、今までの館長の業務として、これまでの館長の仕事というのは、残るものは何になるんですか。
倉光中央図書館長
 これまで館長が行っていた業務のうち、今回の委託拡大後も残る業務といたしましては、例えば受託事業者に対する連絡調整等の業務、あるいは個々の地域図書館の配架の計画でございます。それから閲覧室等の整備、どのように整備していくかといった計画事務、あるいは日々の業務連絡、報告を受けること等々を考えてございます。
昆委員
 先ほど、子ども読書活動推進計画等の御報告もありましたけれども、地域図書館としての役割というのは、例えば学校図書との連携だとか、地域の保護者といいますか、そういう乳幼児等を育てている保護者等に対するいろいろな連携だとか、そういうものがこの推進計画素案の中には入っているのかなというふうに拝見しているんですけれども、そうなりますと、地域図書館の果たす役割というのもとても大事になってくるというふうに思うんですが、そういう点から言って、図書館長の業務が、今お聞きすれば地域の調査の統計だとか、清掃の立ち会いだとか、情報の提供だとかということですから、館長としての業務を委託というふうな形に、そちらの方に委託するということでそんなに支障はないのかなというふうな気もしないでもないんですけれども、館長としての役割というのはとても地域図書館の中では大事なものですから、例えば情報の提供だとか、または地域の調査の統計だとかということもその地域の方たちの読書の統計といいますか、どういう本を読まれるのか、どういう利用の仕方をされるのか、そんな中身になるんじゃないのかなというふうに思うんですが、それもとても大事な仕事になるのではないかと思うんですが、その業務を委託するということで支障は出ないというふうにお考えなんでしょうか。
倉光中央図書館長
 御指摘がありましたように支障は出ないのかということですが、支障は出ないというふうに考えております。
江田委員
 前回、レファレンス業務を含めて委託の拡大をするという報告をいただきました。その際もこうした形で委託が拡大していくということについて、私どもとしては認めがたいという意見を申し上げたんですが、改めてきょう報告されているわけですが、最初に委託をしたのは16年ですよね。3年間たつわけですが、この3年間における地域図書館、それから中央図書館でのカウンター業務、ここら辺についての総括的なまとめというのはできているんでしょうか。
倉光中央図書館長
 委託になってからの評価というような意味合いかと思いますけれども、これにつきましては、私どもかねてより利用者アンケート等も含めまして、委託業務が適正に行われているか、あるいはサービスが向上しているかということについての検証は行ってきたところでございます。
江田委員
 それで、今回、19年度から新たにまた委託をするということですよね。レファレンス業務を中央館で拡大するということ、それから図書館長の仕事の一部が拡大されるということなんですが、全体としてはこれまで3年間行った委託とほぼ同じことが、次がどのくらいを考えているかも含めて、同じようなことで委託をするというふうにお考えなんでしょうか。
倉光中央図書館長
 委託による運営方式を中野の場合業務委託という形で採用しているわけでございます。今回は業務委託という方式の中で、さらに委託業務の内容について再度見直しをして、委託できるものは委託により効率化を図っていく、このような観点に立っておるところでございます。
江田委員
 聞きたいのは、ほぼ3年間委託をしてきて、区民からの評価も一応いただいていると、特段の支障はなかったという総括的なまとめなんだろうと思うんですけれども、そういうことでありますと、次の3年間は、改めて募集をするわけだけれども、今の事業者、評判がよかったとすれば、その事業者に再委託ということになる可能性も当然あるのかということも含めてお聞きしたかったんですが、そこら辺はどうですか。
倉光中央図書館長
 今回は、改めての公募という形になりますので、例えば現在の受託事業者が応募することを妨げるものではございません。
酒井委員
 地域図書館の館長が中央図書館の方に引き揚げて兼務するということですよね。何人で七つの地域図書館の館長を兼務するような感じになっているんですかね。地域センターみたいに1人の方が何館見るだとか、そういうのがあるじゃないですか。それをちょっと。
倉光中央図書館長
 具体の人数につきましては、区長部局等とも調整をしておるところでございますが、私どもといたしましては、地域図書館全部で7館ございますので、少なくとも複数名の配置が必要かなというふうに考えておるところでございます。
酒井委員
 その複数名がどれくらいなのかなと思いまして、先ほどから地域図書館が子ども、親子、地域とのかかわり、絆というものが大事であるという議論もあったと思います。それからさまざま、戻りますけれども、子ども読書活動推進計画の中で、図書館の果たす役割等々の中で、やはりその地域の中でだとか、それから子ども向けの図書館だよりをつくるだとか、それからさまざまな行事ごともたなばた会、クリスマス会、子ども会等々ある中で、先ほど支障はないというふうにお答えになったと思うんですけれども、もう少し固めておかなければいけないのかなと思いまして、そのあたりを。
金野教育委員会事務局次長
 今回の委託の拡大、あるいは新たな受託につきましては、地域図書館の内容を縮小するというものではなくて、これまで職員が行っていたものの一部を受託業者にお願いしてやる部分をつくるということでございますので、当然その分については予算的な拡充も見込んで、新しい取り組みの提案があれば、それも受け入れてこたえていくという形にしたいと思っています。
 それから中央館に配置する地域図書館の館長の兼務の人数なんですが、今、兼務でございますので、中央館のほかの業務ともあわせてということも考えられますので、人数については今調整しているという状況でございます。
酒井委員
 皆さん、次長おっしゃられたとおり、地域図書館の業務を縮小するんじゃないと、むしろいいものにしていくためのこういうものだというのがあまり聞き取れなかったもので、ちょっと気になったもので。やはり地域図書館というのは大事なものだと思いますので、引き続きまたそのあたりはしっかり議論していただきまして、いいものをつくっていただきましたらと思います。
昆委員
 先ほど支障はないという御答弁をいただいているんですけれども、今の酒井委員の質問の中で改めてどういうことになるんだろうかという思いをしているんですが、7館の地域図書館があります。その図書館長が何人か、何館かの館長が中央図書館の方に行って、中央図書館の仕事を兼務するといいますか、そういうお話なんですか。ちょっとその辺を確かめたいんですが。
倉光中央図書館長
 来年度以降の体制ですけれども、まず地域図書館の館長という業務といいますか、職務といいますか、これについては中央図書館の職員が兼務をするというふうに考えております。兼務に当たりましては、地域図書館長が従来行っていた業務の一部は委託をいたしますので、そうしますと、7名の館長を中央図書館に配置ということには事務量的にならないと考えております。ですので、複数名というふうにお答えしたわけでございます。具体的には、こちらに置きます館長を兼務する職員が地域図書館の支援を業務にするという位置付けでございますが、それと同時に、地域図書館の館長という役割も兼務すると、このように考えております。
昆委員
 私の理解ができないで申しわけないんですけれども、今現在7館の地域図書館に館長がいらっしゃいますよね。その館長は、中央図書館の職員の仕事を兼務しているということなんですか。そうじゃないでしょう。7館の図書館長は図書館長でいるんですよね。仕事をしているんですよね。その人たちが今後も、19年度以降も7館の館長としての職をその図書館できちっとやっていくということなんですか。業務の一部は委託をするけれども、館長としてそこにきちっといて仕事をするということなんですか。その辺がはっきりしないものですから何度も聞いているんですけれども、その点についてお答えください。
倉光中央図書館長
 19年度以降の地域図書館長につきましては、まず所属が中央図書館という形を考えております。ただ、もちろん地域図書館長でございますから、地域図書館の方に出向いていって、館長業務を行うという形ですが、所属は中央図書館、こちらから地域図書館に出張していくという形になります。
昆委員
 そういうことと先ほどの質問がつながるんですけれども、これからの図書館業務の重要性といいますか、そういう内容を今度の中野子ども図書活動推進計画等の中にも入れ込まれていますけれども、そういう点から言いますと、地域に今まできちっと館長として勤務をしていた図書館長が中央図書館の職員となり、その仕事をしながら、出先機関といいますか、職員の1人として地域図書館に兼務の仕事で行くというのと全く違ってくるというふうに思うんですよね。ですから、先ほども申し上げたように、いろいろな地域の人たちのニーズにこたえられるような地域の図書館を今後充実させていくというのがこれまでの区の考え方だったと思います。そういうものが、図書館長の出先機関として、職員が館長の一部の職を持ちながら地域の図書館にちょこっと行って見ているとか、何か仕事をするとかということ、そういうあり方では区が掲げている地域図書館のこれからのいろいろな取り組みといいますか、地域に結びついた充実をさせるような、そういう図書館のあり方から見て矛盾をしないのかなというふうに私は思うんですけれども、その点についてはどのように考えていらっしゃるんですか。
金野教育委員会事務局次長
 地域図書館の地域との結びつきとか学校との連携といったものにつきましては、先ほどの計画素案の報告にございましたように、これから大変重要な課題であり、推進をしていくという考え方でございます。現在、各地域図書館に受託事業者がいて、1名だけ区の職員の館長が配置されているわけですが、その館長が1人で地域との連携や学校図書館と連携をしているわけではございませんし、また、受託事業者に館長が一つずつ指示をしてやっているというよりは、地域館の活動全体の中でそうした地域の連携や学校図書館との連携が取り組まれるということでございます。今回、委託の内容を拡大する際にも、そうした地域との連携というふうなことはきちっと委託業務の中に入れていますし、提案も審査いたしますので、きちんと提案のあるところをまず選定をし、委託業務の内容にも書き込んだ上でやっていくと。むしろ館長が1人だけいるという形よりは、委託事業者が全体のチームの中で積極的に展開するということができるような形を工夫していきたいというふうに思っております。
昆委員
 区の教育委員会の方ではそういうふうにお考えになるかもしれませんけれども、やはり中野の図書館の仕事といいますか、図書館の存在というのは、中央図書館1館に7館の地域図書館を持って、中野区内の文化を高めるとか、そういういろいろな観点から地域図書館の役割を本当に大事にしてきたと思うんですね。そういうことから言えば、これからだってその考え方がいろいろな、例えば映像で見るものが家庭にまで入っているとか、パソコンが入っているとか、いろいろなことはありますけれども、やはり活字から見る人間の文化といいますか、そういうものをこれからも子どもたちにも伝えていくというふうなことで言えば、地域の図書館の存在価値というのはとても大事なことだというふうに思うんですね。ですから、そこのところを区が、図書館の業務そのものも委託ですけれども、図書館長の仕事までも全部委託をするということになってしまいますと、区で責任を持つ図書館のあり方、考え方といいますか、これから中野区として図書館をどういうふうに位置付けるかということまでも何か離してしまっていくんじゃないのかなというふうな、そんな気がしてしまうんですけれども、そういう考え方にはなりませんか。
金野教育委員会事務局次長
 先ほど図書館長の方からもお答えいたしましたように、地域図書館長の業務のうち、地域との連携を含む図書館の基本的な計画ですとか運営の基本的な方針につきましては、区が責任を持って方針を定め、積極的に地域との連携ができるようにというようなことでまず形と枠組みをつくっておきます。その上で、受託事業者がさまざまな創意工夫で実際の活動をしてもらう。また、その活動状況については当然任せっきりということではございませんで、地域図書館長という位置付けの人がいるわけですから、そうした人が連携調整をとりながら進めていくという形でやっていけるものというふうに思っております。
久保委員
 運営の方針は区が定めるというようなことでしたけれども、委託業者というのはどこまでの権限を持っているのかということを伺いたいんです。例えば選書ですとかリクエスト業務とありますけれども、前回、7月でしたか、御報告があった中野区図書館運営協議会提言の中にも、地域に役立つ・地域を育てる地域館へということで、地域館は区民の日常生活に密着した資料を購入するとともに云々というのがあるんですね。こういうのはやはり日常的に地域館の中で業務を行っている方たちでないとできないかと思うんですが、その辺は、委託業者にはそういった選書であるとか、また図書購入に対して、そういったところの権限というのはどの辺まで与えられるものなんでしょうか。
倉光中央図書館長
 選書につきましては、現在、中央図書館で一括で実施しております。選書に当たりましては、もちろん地域図書館も含めた各館の蔵書の状況、あるいは利用者からのリクエストの状況等を踏まえてやっておるところでございまして、例えば具体的に地域館に寄せられる選書の希望等も含めて、御要望については受託業者が窓口で承ったものについては、中央館の方に情報として上げていただいて、当然それも参考にしながら選書業務をさせていただいているところでございます。
久保委員
 リクエストがなかったとしても、委託業者の方がこれは重要な本ではないかというようなことで、例えばこれを地域館に置きたいんだというような、そういうことを提案をすることもできるのか、その辺はどうなんでしょうか。
倉光中央図書館長
 業務に係る改善提案等という意味では積極的に受託者の方から提案はいただきたいと思っております。ただ、あくまで採用するしないにつきましては、私どもの権限で決めさせていただきたいと思っております。
久保委員
 改善提案はできるということですけれども、障害者サービスに関する業務などというのもございますよね。以前にも質問をさせていただいたと思いますけれども、ほとんどの地域館はバリアフリー化をされていないと思うんですね。そういう中で利用者の方たちから当然バリアフリー化をしてもらいたいとか、施設そのものに対するさまざまな御意見、御要望が出てくると思うんですが、そこら辺に関しての改善提案をすることはできるんでしょうか。
倉光中央図書館長
 一つには、お客様からこのような御要望が寄せられていると、そういったことは当然日常業務の中で中央館に報告していただくべき事項であると思っております。また、実際の現場で受託者の方がちょっとどうにもここは不便なのでというような意見等は、例えば連絡調整の会議の場において提起していただくのは構わないといいますか、現場の意見は私どもの運営には参考にさせていただきたいと思っています。ただ、それを採用するしないについてはさまざま問題があるので、直ちに意見を採用するということではないということです。
委員長
 ほかに。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了いたします。
 以上で、本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員、理事者の皆さんから特に発言はございませんでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会は12月4日(月曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告いたします。
 暫時休憩します。

(午後2時42分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後2時48分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、文部科学大臣のお願い、それから都教委教育長の緊急アピール並びに文部科学省からの調査依頼のいじめの定義にかかわる部分を含むお願いの文を資料として次回委員会までに御提出をお願いいたします。
 よろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 本日の文教委員会を散会いたします。

(午後2時48分)