平成16年02月19日中野区議会文教委員会(第1回定例会)
平成16年2月19日文教委員会
中野区議会文教委員会〔平成16年2月19日〕
文教委員会会議記録
○開会日 平成16年2月19日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後2時21分
○閉会 午後2時38分
○出席委員(9名)
岡本 いさお委員長
小堤 勇副委員長
奥田 けんじ委員
高橋 ちあき委員
小串 まさのり委員
飯島 きんいち委員
篠 国昭委員
藤本 やすたみ委員
江田 とおる委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 沼口 昌弘
教育委員会事務局次長 山下 清超
庶務課長 佐藤 栄時
教育改革推進担当課長 教育委員会事務局次長事務取扱
学校教育課長 篠原 文彦
指導室長 小林 福太郎
生涯学習課長 奥山 功
中央図書館長 石﨑 新一
○事務局職員
書記 長﨑 武史
書記 岩浅 英樹
○委員長署名
○審査日程
議案
第1号議案 平成15年度中野区一般会計補正予算(関係分)
委員長
それでは、定足数に達しましたので、ただいまから文教委員会を開会いたします。
(午後2時21分)
本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)に沿い審査を進めたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。第1号議案、平成15年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
質疑に入る前に、理事者からの補足説明を求めたいと思いますが、これに御異議ありませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、理事者の補足説明を求めます。
山下教育委員会事務局次長
それでは、一般会計の補正につきまして、関係分の御説明をさせていただきます。
議案書の102ページ、103ページをお開きいただきたいと存じます。
今回、補正をお願いいたしますのは、新たに区立第九中学校に情緒障害学級を整備するため、その経費の追加計上をお願いするものでございます。
補正金額は1,406万4,000円となってございます。
この内容でございますけれども、現在、区立小学校の情緒障害学級に通級しております児童が、卒業後、区立中学校には受け入れ先となる情緒障害学級がないことから、新たに区立中学校に情緒障害学級を整備し、軽度発達障害あるいは自閉的傾向があるために基礎学力の習得や集団への適応が困難な児童・生徒、あるいは特別のきめ細かな教育的指導の必要な児童・生徒のためにここで通級による指導を行うというものでございます。通級の開始は5月の下旬を予定してございます。
また、議案書の116ページと117ページをお開きいただきますと、ここに繰越明許費の調書がございます。この補正をお願いするに当たりまして、御承認いただきますと直ちに整備にかかってまいりますけれども、これが平成16年の5月まで時間がかかるということで、今年度内に経費の支出が終わらない見込みでございます。このために、明許繰越についても重ねてお願いをするものでございます。
御説明は以上でございます。御審議をよろしくお願いいたします。
篠原学校教育課長
それでは、私の方からお手元の図面(資料2)に基づきまして、第九中学校情緒障害学級設置に伴います改修計画について、補足で説明させていただきます。
まず1枚目でございますが、1階と2階という平面図がついてございます。左側が現状の図面になってございます。1階部分におきましては、この左側の物品庫、それから倉庫、それから介護室、PTA室、それから物品庫、この部分を活用いたしまして、右のように学習室1、それから学習室2、それから相談室、職員室を設けるものでございます。
また、情障学級の入り口でございますが、1階の右側の図の昇降口とございますが、こちら側に北門がございまして、こちらから情障学級の生徒については通級する形で今想定をしてございます。
また、2階部分でございますが、この整備によりまして教育相談室の場所がなくなりますので、その関係で2階の一部分を改修するものでございます。
申しわけございません、裏面をごらんいただきたいと思います。
実質的な改修方法でございますが、まず1点目に、廊下に四角くAと囲んでございます。こちらの方にはスチールパーテーションで廊下に区切りを設けるということで考えてございます。これは通級してくる生徒が対人関係などに問題がある生徒が多うございまして、登下校の際に九中の生徒と接触することをなるべく配慮したといったようなことでここに仕切りを設けたものでございます。
それから、学習室1につきましては、ここでは専ら集団的な指導を行う予定でございまして、こちらでは全面をじゅうたん張りにさせていただきたいというふうに考えてございます。それから、学習室2でございますが、こちらは以前介護室という部屋になってございまして、こちらは以前九中のプールでけがをされて半身不随になった生徒がいたんですが、この方の介護をする部屋でございました。ここの部分につきましては、以前からこの四角く囲ったマルの小文字のaとありますが、ここにシャワー室と兼トイレがございました。この部分の水回りをすべて撤去いたしまして、ここのタイル部分に陶芸窯を置く予定で今準備を進めてございます。また、そこにありましたパーテーション等についてはすべて撤去するという形になります。そのほか、流し台、ガス台をこちらの方には新設することになってございます。
それから、相談室、職員室でございますが、ここの網かけ部分につきましては、床の研磨をいたしましてクリア塗装をするといったような対応をさせていただきたいというふうに考えております。この理由といたしましては、以前、ここにつきましてはPTA室それから物品庫がございまして、床がかなり汚れているということがございます。そういった関係でその部分をきれいにするものでございます。また、職員室につきましては流し台を移設することを考えてございます。
なお、ちょっと数字が小さくて見にくいんですが、廊下と壁の間に細かな数字が書いてございます。また、反対側の教室にも13、14、15、16といったような数字が書いてございますが、これは、ここが技術家庭科室で、主に木工と金工をやる部屋になってございます。かなり音が出るということで、ここに防音を兼ねました掲示板を張りまして、より防音効果を高めるといったような配慮もさせていただきたいというふうに考えてございます。
それから、2階部分でございますが、先ほど申し上げました1階部分にあった教育相談室を2階に移設するものでございます。あわせて職員更衣室を移設いたしまして、第2美術室の部分を確保するといったような対応をしてございます。
なお、丸に二つ丸がついた印がございますが、これは換気扇でございまして、今回、整備後直ちにこの通級が開始されるということで、ホルムアルデヒド対策ということで、今回、改修する部屋すべてに換気扇をつけさせていただきました。
大まかな改修計画は以上でございます。
委員長
御苦労さまでした。
審査に入る前に念のために申し上げます。本議案は補正予算であり、総務委員会に付託されておりますが、文教委員会の関係分については、当委員会で審査し、意見があれば総務委員会に申し送ることになっておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、これより質疑を行います。質疑はありませんか。
江田委員
九中にこの学級をつくるということは、もともと父母の要求に基づいて計画されたものですが、この計画についての父母に対する説明会は当然やられていると思うんですが、そこについてはどのような状況だったか、御報告をいただきたいんですが。
篠原学校教育課長
教育委員会で決定した後、昨年のうちに既にPTA役員会・総会の方で御説明をさせていただきました。それで、おおむねの感触は、特に御意見がなくそのまま認めていただいた次第でございます。
江田委員
ここを利用するであろうと予測される当該の父母の方々の反応はいかがですか。
篠原学校教育課長
その件につきましても、昨年のうちにとうのやま学級の保護者会を12月24日に開かせていただきまして、そこに通っていらっしゃる生徒の保護者の方すべてにこの計画を報告させていただきました。やはりおおむね感触は良好でございました。
江田委員
そうしますと、特に問題なくこの計画で工事に入れるというふうに理解してよろしいのかというのが一つ。
それからもう一つ、先ほど御報告いただいたAのところのパーテーションで廊下を仕切るというお話だったんですが、ここを仕切るということの意味がちょっとよくわからないんです。つまり、ここを仕切って、廊下を使わないで教室の中を通っていくというふうに考えるのか、あるいはそれぞれの教室に入っていくにはやはり廊下を通る方が合理的であろうというふうに思うんですが、そこら辺のここを仕切る意味がちょっとよくわからないんですが、その2点お聞かせください。
篠原学校教育課長
まず、第1点目の工事計画の保護者等への説明でございますが、こちらにつきましては、この図面ではないんですが、もう少し簡略化した図面で御説明をさせていただきまして、現に使用されていない部屋だということで、九中の保護者の方については特に異論なく御了承いただきました。また、塔山小学校の方につきましても、1階部分でなおかつ入り口が別になるというような対応がとれるということで非常に安心をしているといったような状況でございます。
今、御指摘がありました2点目のこの廊下の部分に仕切りを設けるといった部分のことでございますが、実は、ここに通っていらっしゃる生徒さんにつきましては、やはり対人関係を非常に気にする生徒さんがいらっしゃいますので、通常の昇降口等を通って入ってくることは、いわば違う学生服を着て違う学校に行くというようなこともございますので、そういったことから、逆に言うともう行きたくなって、それがまた不登校の原因になる可能性も十分ございます。そういった関係で、既に登校する場合については昇降口を別にして、できればその九中の生徒さん、違う学生服を着てくるというような関係等もございますので、そういったことも配慮して、登校の際または下校の際はなるべく九中の生徒と接触を避けるような形でここに仕切りを設けたものでございます。ただ、この部屋に入りまして、それぞれの部屋に移動する際はどうしてもやはり廊下に出なければなりません。その際につきましては、担任等が誘導する形で配慮をするということで対応していきたいというふうに考えてございます。
江田委員
それでは、もう1点。5月下旬からの通級になるというお話だったんですが、通常であれば4月から開級というのが一番普通のことであろうと思うんですが、工事日程からそれが難しいということなんだろうと思うんですが、その間の約2カ月ありますよね、その2カ月間はここに通う予定のお子さんはどういうふうな扱いになるのか、それを教えてください。
篠原学校教育課長
通常の小学校からとうのやま等の通級指導学級に通う場合も同じなんですが、4月には一たん別の小学校、中学校に入学をいたします。そこで、個別指導計画を在籍校でつくりまして、その間、通級指導を行う学校との間で十分な連携をとって、通級指導学級側の担任がその在籍校に赴いて様子を見たり、そこでそちらの担任と一緒になって個別指導計画をつくって、実際は小学校でも4月の半ば過ぎ以降、下旬ぐらいに通級するのが通例でございます。そういったことであれば、おおむね4月中については、どちらかというと通級指導学級の担任が在籍校に赴いて個別指導計画の策定等を行いますので、逆に言うとそういった巡回的な形で向こうに行って指導をして様子を見る。それで、実際の本格的通級につきましては、通常であれば4月下旬ぐらいから始めさせていただくんですが、ホルムアルデヒド対策等もございますので、可能であれば5月に入ってからというふうに考えてございます。
江田委員
そうしますと、ちょっとよくまだ飲み込めないんですが、通常の場合でもそうした対応が必要なので、4月いっぱいぐらいは通級というよりも逆に赴いていく方が多いと。今回、5月下旬ということになるわけですが、さらに1カ月通級の始まりが遅くなるんですが、そこら辺の支障というのは何か起きないかということが心配なんですが、そこら辺はどういうふうなフォローがされるんですか。
篠原学校教育課長
こちらにつきましては、九中の担任が訪問指導的にその該当する児童が在籍する学校に行きまして訪問指導をするほか、通学経路等のこともございますので、必要に応じて九中の方に体験通級をして、いわばなれていただくような対応の指導をしていくというふうに考えてございます。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、質疑を終結いたします。
次に、総務委員会に申し送る意見を受けたいと思います。意見はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
意見がなければ、当委員会として第1号議案、平成15年度中野区一般会計補正予算(関係分)について、意見なしとして総務委員会に申し送ることといたしたく思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、意見なしとして申し送ることといたします。
以上で第1号議案、平成15年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。
以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員の皆さんから特に発言はございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の文教委員会を散会いたします。御苦労さまでした。
(午後2時38分)