平成20年04月14日中野区議会文教委員会 平成20年04月14日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成20年4月14日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成20年4月14日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後5時12分

○出席委員(8名)
 牛崎 のり子委員長
 佐伯 利昭副委員長
 平山 英明委員
 いながき じゅん子委員
 いでい 良輔委員
 伊東 しんじ委員
 大内 しんご委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 菅野 泰一
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 学校再編担当課長 青山 敬一郎
 学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
 指導室長 入野 貴美子
 生涯学習担当参事 村木 誠
 中央図書館長 倉光 美穂子

○事務局職員
 書記 鳥居 誠
 書記 松本 明彦

○委員長署名


審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○議題
 学校教育の充実について
○要求資料の提出
 1 平成20年度校庭芝生化実施場所の理由と球技開放利用団体一覧(教育経営担当)
○所管事項の報告
 1 平成20年度校庭芝生化の実施について(教育経営担当)
 2 平成20年度移動教室の実施について(学校教育担当)
 3 教育管理職等の異動(平成20年4月1日付)について(指導室長)
 4 中野区の地域スポーツクラブ構想について(生涯学習担当)
 5 その他
  (1)区立中学校の下痢・嘔吐の集団発生について(学校教育担当)
  (2)新校の開校式典の日程について(学校教育担当)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、本日の文教委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本日の審査日程を確認するために、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時00分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時01分)

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)に沿い審査を進めたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、おおむね午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
 それでは、議事に入る前に、お手元に配付の資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありましたので、事務局次長から御説明をいただきたいと思います。
竹内教育委員会事務局次長
 昨年度まで教育改革担当課長でございました青山敬一郎ですが、本年度の組織改正に伴いまして学校再編担当課長というふうに役職名が変更となりましたので、よろしくお願いをいたします。
委員長
 以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了いたします。
委員長 
 学校教育の充実についてを議題に供します。
 それでは、これから委員会を休憩して、学校校庭の芝生化についての視察を行いたいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時01分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後2時59分)

 それでは、前回の文教委員会で要求のありました資料の提出を受けたいと思います。
 平成20年度校庭芝生化実施場所の理由と球技開放利用団体一覧の補足説明を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 本年度、芝生化を予定してございます4校の視察、お疲れさまでした。
 お手元に配付をさせていただきました、前回の委員会でそれぞれ各学校の芝生化実施場所の選定の理由並びにそれぞれ各校を利用しております開放利用団体の一覧ということで、本日お手元のほうに御用意させていただいたところでございます。(資料3)
 まず、各校のそれぞれ芝生化の選定の理由でございます。
 まず、中野神明小学校でございます。神明小学校の場合、校庭の南側にちょうど神社がございまして、先ほどごらんいただいたかと思いますが、夏場になりますと相当葉が繁って、校庭の3分の1ぐらいは日陰になるような状況になってございます。そういったことから、この日陰対応ということで、第一校庭で実施する場合につきましては大分制約条件が出てくるなといったようなことがございました。また、学校と相談する中で、やはりできればこちらの第一校庭のほうにつきましては、土のまま利用したいという御意見でございました。第二校庭のほうにつきましては、こちらはどちらかといいますと大体低学年の子どもたちなどが中心に、遊び場の広場というふうな感じで使っているところでございます。日照につきましても、ほとんど遮るものもないといったようなことから、第二校庭を実施しようということといたしました。
 なお、この神明小学校につきましては、その後、ここを利用しております利用団体の方にも御意向といいますか、聞いてみました。第一校庭の場合については、やはり球技開放でいろいろ使っている状況もあって、第二校庭ならば自分たちとしては特に御意見はございませんということでございました。
 それから、中野本郷小学校でございます。本郷小学校につきましては、非常に強い学校の意向というものもございました。できればトラック、こちらについては土のまま使用できるような形で、学校としてもいろいろ土の上で体育の授業、運動会等、実施を図っていきたいと。ただ、芝生化するに当たっては、その周囲、緑があるということについては非常にいいことだし、そういうことでトラックの周囲をやってみようということになったわけでございます。
 また、本郷小学校につきましても、利用している団体に御意見などを聞いてみました。ここはサッカーで使っている団体が、この本郷小学校を利用してございますけれども、トラックの中心部分を残すということであれば自分たちの練習にもそう影響はないし、基本的には芝生化そのものについて反対するものでもないので、特に自分たちにとっては支障があるものではないというお返事でございました。
 次に、江原小学校でございます。江原小学校の場合につきましては、こちらは先ほどの神明とちょうど呼び方が逆になってございまして、主校庭、主に使っている校庭、広いほうが第二校庭なんですけれども、そちらのほうにつきましては、やはり学校としてもいろいろ体育の授業や運動会などで引き続き利用したいということもございまして、第一校庭のほうを芝生化、一部日陰の部分もあるんですが、面積としてもかなりございますし、そちらのほうを芝生化することによって、子どもたちがちょうど遊びなどに使うこともできるし、第一校庭のほうで芝生化を進めたいという意向を尊重する形でそちらのほうに決めたところでございます。
 なお、この江原小学校につきましても、球技開放等で利用している団体にも一応お尋ねしてみました。こちらは、主に野球等で利用している団体がございますけれども、やはり先ほどの神明と同様、第二校庭、土のまま残していただくというのであれば、特に自分たちとしては意見といいますか、問題ということはないと。
 それから、啓明小学校でございます。啓明小学校につきましては、これも学校の意向といたしまして、できればトラックと芝生を一体になった活用を図っていきたい。いろいろ授業等で活用するときも、そういった活用で芝生とトラックを一体になった方向で芝生化をしてほしいということでございました。学校の意向を十分に踏まえまして、ちょうど校庭の中心、トラックを囲むような形で芝生化の案を考えたところでございます。
 また、こちらのほうにつきましても、利用している団体にそういったところで御意見を聞いてみました。やはり、こちらの啓明も野球で使っている団体でございますけれども、基本的に芝生化そのものに反対するということではないけれども、ただ、どうしても芝生化するに当たっては、工事期間、養生期間等があるので、その間の代替措置といいますか、そういったものを十分踏まえてやっていただきたいというものでございました。
 それから、球技開放で使っている団体ということで、主に使う団体というところでございます。神明と本郷につきましては、少年サッカーのチームがそれぞれ使ってございます。江原と啓明につきましては、少年野球のチームがそれぞれ、江原については4チーム、啓明については2チームが主に使っているという状況でございます。
 前回の資料要求の対応といたしましては、今御説明申し上げました内容のとおりでございます。
委員長
 それでは、質疑については、休憩中に御協議をいただきましたとおり、所管事項の報告の1番の報告を受けた後に一括して行いたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進行いたします。
 所管事項の報告を受けたいと思います。
 それでは、報告を受けます。初めに、第1番の平成20年度校庭芝生化の実施についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、今年度芝生化を予定しております各学校、それぞれ説明会、意見交換会等を実施してございますので、その間に出されました区民の方々の御意見、また意見交換の中で私どものほうでお答えした内容につきまして、主なところを御紹介申し上げたいと思います。(資料4)
 まず、神明小学校でございます。こちらにつきましては、3月6日に説明会を行い、また3月25日にPTAの皆さん方と意見交換をする場を持たせていただきました。こちらの神明小学校の場合は、第二校庭を芝生化するということでございましたけれども、その第二校庭、地域等に開放といいますか、そういったものなど考えられないのかというお尋ねでございました。これにつきましては、この芝生化をしましたら、いろいろ地域の方々とその利用勝手等々について話し合いの場を設けたいと思っているところでございますので、そういった中で、せっかく芝生化されたところでございますので、利用方法など地域の方々と一緒に考えていきたいということでお話し申し上げました。
 また、この地域の方々と一緒に立ち上げる維持管理組織、そういったことにつきまして、PTAのかかわりだとか、あるいは地域での協力のあり方などにつきまして御意見などいただいているところでございます。
 それから、この神明小学校につきまして、利用団体、少年サッカーのチームがこちらを利用してございます。それにつきまして、その団体から御意見をいただきました。先ほど申しましたとおり、こちらの場合、第二校庭ということで、使っている団体は第一校庭をいつも練習の場所に使っておりますので、それについては特に意見はないということでございました。
 次に、2ページ目で、本郷小学校でございます。本郷小学校につきましては、3月10日に説明会を実施させていただきました。主な御質問、意見交換の中では、芝生化するに当たっての費用と効果の対応、それについてどういう見通しなのかというお尋ねなどございました。CO2の削減、また子どもたちにとってのよりよい教育的な環境の整備ということで、その目的をお話し申し上げました。
 それからまた、トラックの周囲全体を芝生化するという考えはないのかというお尋ねがございました。これにつきましては、先ほどもちょっと申し上げましたけれども、校庭の南側の部分、先ほどごらんになっていただいてわかるかと思うんですが、桜の木がかなり校庭のほうに張り出してございます。そういったことで、どうしても日陰の部分が生じてしまうということで、トラックのぐるり全体を芝生化するというのはちょっと条件的に厳しいというお話を申し上げましたが、またそれに対して、もう少し日陰の影響等を精査して、できる範囲の中で少しでも広げてほしいという意見をいただいたところでございます。
 また、そのほか、工事・養生期間中の、地域などで学校を使ってのいろんな行事予定などもございますので、そういったところを十分配慮して調整をしていただきたいという御意見をいただきました。
 それから、この本郷小学校につきましても、やはり少年サッカーのチームが常時利用してございます。そのチームにつきまして意見を伺う機会を持ちました。ちょうどこの日は日曜日ではありましたけれども、私と学校教育担当課長、2人で出向きまして、少年チームが練習をやっているところなど見学させていただいた後、監督、コーチの方からいろいろお話などを伺う機会を持ちました。基本的には、芝生化することには反対はしないと、緑化することはいいことだと思っているけれども、ただ、やはり自分たちの練習する場所のメインといいますか、トラックの中心部分、その部分についてはやはり今のまま残してほしいと。外周部分であれば、特に自分たちの練習には支障が出るというものではないので、外周部分ということでお願いしたいという意見をいただいたところでございます。
 そのほか、やはり工事・養生期間中の代替対応ということで、できるだけ配慮願いたいという御意見をいただきました。
 次に、江原小学校でございます。江原小学校につきましては、3月11日に説明会の機会を持たせていただきました。こちらのほうは、第一校庭、小さなほうの校庭でございますが、そちらを芝生化するということで、第二校庭、主に使っている広い校庭でございますが、そちらのほうはしないのかというふうなお尋ねでございましたけれども、これにつきましては、第一校庭のほうは体育の授業であるとか運動会、そういったこと、あるいは地域開放などで主に使っていきたいので、第二校庭、特にそんなに極端に日当たりが悪いということでもございません。一部、ちょっと日陰の部分はありますが、そういった条件もあるので、こちらのほうで芝生化を進めていきたいということでお話し申し上げました。
 それから、こちらの学校につきましては、主に野球をするチームが、少年野球のチームが校庭を利用してございますので、やはりそういった団体につきましても御意見を伺う機会を持ちました。こちらも、第一校庭であるということであれば特に自分たちの活動に対して支障はないので、特に第二校庭で芝生化をするということについては特段の意見はないと。ただ、今後区内全体にそういった芝生化を進めるということについては、できるだけいろんな、自分たちが試合のできる場所であるとか、そういった部分についての配慮を願いたいという御意見をいただいたところでございます。
 次に、4ページでございますが、啓明小学校でございます。啓明小学校につきましては、2月29日に説明会を行いまして、あわせて3月13日に、ちょうどPTAの総会があった日でございますが、その機会を利用させていただきまして、PTAの皆さん方ともまた意見交換をさせていただいたところでございます。
 こちらでは、特に出された意見としましては、基本的な部分として校庭の芝生化には賛成なんだけれども、ただ、やはりそこを使っている野球チームとしてはどうしても工事あるいは養生期間の代替措置というものをしっかりと押さえてほしいということでございました。これにつきましては、工事あるいは養生期間中の対応については、何らかの対応を図っていきたいということでお答え申し上げたところでございます。
 それからまた、今後やはりこういった形で芝生化を進めるに当たっては、なかなか野球ができる、そういった校庭、そういったことがこれからどうなっていくのか、その辺ちょっと懸念している部分もあるという御意見もいただいたところでございます。
 それからまた、この啓明につきましては、トラックを囲むような形で芝生化をするんですが、周囲だけ、あるいはちょうど校庭の隣に遊具が置いてある遊園のようなところがあるんですが、そちらのほうの芝生化などは考えられないのかというような御意見もあったんですが、ただ、遊具等を置いてある部分につきましてはどうしても日陰が出てしまいます。学校側としても、できるだけトラックと芝生が一体になったような形で整備をして使いたいんだということでお話しありました。
 それから、この啓明小学校につきましては、少年野球のチームが主に使ってございます。特に啓明の場合につきましては、校庭のかなりの部分を芝生化いたしますので、特にこの2チームに呼びかけまして、意見交換の日を別途定めて意見交換会のほうをさせていただきました。やはり、ほとんど話の中心が、工事期間中、どうしても校庭が使えなくなる、その代替の部分、この部分については特に優先的な形で何らかの対応をぜひとってほしいという御意見が出されました。
 そのほか、最後に利用団体の連盟でございます、特に少年野球と少年サッカーが球技開放で多くを使ってございますので、その区内の少年野球と少年サッカーの連盟の方々との話し合いの機会も持ちました。1回目を3月19日、それから2回目につきましては、1回目のときに少年野球のチームが出席者が少なかったので、特に少年野球の方々とは4月9日にまた別途話し合いの機会を持たせていただいたところでございます。こちらの資料のほうにつきましては、1回目のほうの主なやりとりについて記載をしてございます。特にサッカーのほうは、多田小、大和小などで公式試合を行っているので、そういった学校について芝生化する場合に十分な配慮をしてほしいという強い御意見をいただいたところでございます。
 また、少年野球につきましては、ちょっと期日がなかったもので、本日お配りしてございます資料の中には記載ができませんでしたが、ちょっと口頭でメモを御紹介申し上げたいと思います。この日行いました少年野球連盟との話し合いの中では、前回、当文教委員会で提出させていただきました資料をもとに御説明申し上げ、4校の状況、神明については第二校庭でやるということ、それから本郷についてはトラックの周囲、若干もう少し広がる可能性はあるけれども、トラックの周囲でやりますと、江原については第一校庭で、第二はそのまま残します。また、啓明については、トラックを囲むような芝生化を考えているというようなことを御説明しまして、あわせて、今後この芝生化をするに当たりましては、利用団体の方々と十分な話し合いの機会を持ちながら進めていきたいということ、またすべての学校に同じような形で芝生化をするのではなくて、それぞれの状況に合わせて、また利用団体の方々の御意見なども伺いながら実施を図っていきたいということ、それからまた、来年度以降この芝生化をするに当たりましては、できるだけ早くその内容を明らかにしまして、できれば秋ぐらいということになろうかと思うんですが、利用団体の方々とも十分意見交換する機会を持ちながら、実施を図っていきたいというふうなことを申し上げたところでございます。
 次に、6ページのところでございますが、各学校別の芝生化についてということで、資料の次のページ以降、各学校の芝生化の位置図を添付してございます。改めてもう一度、ちょっと御確認といいますか、御説明申し上げたいと思います。
 まず、神明小学校でございます。これにつきましては第二校庭を実施するということで、約534平米ほど見込んでございます。
 なお、この神明小学校につきましては、基本的には夏芝だけというふうに考えてございます。芝の種類としては、今までティフトンを使ってきたんですが、ここでは高麗芝を植えたいと思います。したがいまして、夏芝だけですので秋口のオーバーシード、冬芝を植え込むという作業がございません。この神明小学校の第二校庭につきましては、どちらかというと子どもたちの遊び場の広場というような感じで使ってございますので、あまり踏み込みといいますか、そういったところが比較的少ないだろうということが予想されますので、少し先行する形でちょっと実験的に夏芝の高麗芝だけを植えてみて、様子を検証してみたいというふうに思っております。
 次のページでございますが、本郷小学校でございます。本郷小学校につきましては、前回お示ししたときにはこのトラックの周囲ということで、図面の上の部分と、それから右側の部分だけでございました。面積にいたしますと、約500平米ほどということでお示しをさせていただきましたが、先ほどちょっと地域の方々との意見の交換、あるいは前回この御報告を当委員会で申し上げましたとき、いただいた意見などを踏まえまして、この図面の左側の部分につきましても、芝生の部分を可能な限り伸ばしてございます。ただ、この図面の下の部分でございますが、これにつきましてはやはりかなり校庭側に桜の木が被いかぶさっているような状況から、夏場などかなり葉が生い茂って日陰になって、なかなか生長が難しいかなと思われますので、その部分は除きまして、できる範囲におきましてトラックの外周部分を芝生化するということで、前回に比べまして約200平米ほど、この芝生化の面積を拡大してございます。
 次に、江原小学校でございます。江原小学校につきましては、前回の委員会でお示しした案のとおり、今回も約873平米ということで、第一校庭のところを芝生化していきたいというふうに思ってございます。
 なお、この芝生化の図面のところで、下側の部分でございます。ここの部分につきましては、やはり、特に冬場などどうしても日陰になってしまいまして、なかなか冬芝なども十分に育ちにくくなってしまいますので、この部分は一部残さざるを得ないというふうに考えてございます。ただ、一体的な利用ということで、場合によってはここの部分、人工芝で一体的な形で整備ということも考えられるというふうに思ってございます。
 最後に、啓明小学校でございます。啓明小学校につきましては、こちらも前回お示しさせていただきました図面と同様でございます。トラックを囲むような形で、全体といたしまして校庭の中心部分1,746平米を芝生化を進めていきたいというふうに考えてございます。
 それから、またちょっと6ページのところにお戻りいただきたいと思います。今後の日程ということでございます。今後、具体的に夏場に向けましてこの芝生化の工事に入っていくということになりますが、その前に、できれば5月中には各学校別に地域、保護者、利用団体等の方々にお呼びかけいたしまして、個別に説明会を実施していきたいというふうに思っております。ここの部分では、より具体的な形で工事・養生期間の対応なども含めましてお話し申し上げたいというふうに思ってございます。
 6月から、その後工事・養生でございますが、6月から8月と、この夏休みを中心とする期間に各学校ごとにそれぞれ工事・養生のほうに入ってまいりたいというふうに思っております。
 一応、工事・養生期間3カ月になってございますが、恐らく啓明が一番面積も大きいので、やはり期間としては一番長くとると思いますが、他の学校につきましては、比較的面積の小さな部分等につきましては、実際にはフルに3カ月使うというふうなことはないと思ってございます。それぞれ各学校ともに、運動会等々が終わりまして、そういったところから順番に工事のほうに入ってまいりたいと思ってございます。
 ただ、夏休みに工事を行うためには、どうしても契約までに約一月、最低で一月半ぐらいのいろんな事務的な期間がございますので、本日御報告をさせていただきましたら、直ちに夏休みの工事に向けての契約手続等に入らせていただきたいというふうに思ってございます。
 それから、夏休みの工事が終わりましたら、夏休み明けの9月から子どもたち、また地域の方々への開放ということの実施を図ってまいりたいというふうに思ってございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
平山委員
 神明小学校で、芝生化実施場所の理由と球技開放利用団体一覧の御説明のときですか、グラウンドの大体3分の1ぐらいが神社の木で日陰になるというのが主たる理由というふうに考えてよろしいんでしょうか。要は、第二校庭を芝生化すると、第一校庭はしないというのは、その後の学校の意向というよりも、むしろ、そもそも日当たりの影響で芝が育たないという御判断が主たる理由というふうに考えてよろしいんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 どちらかが決定的ということではございません。私どもとしては、技術的な面から状況を見たときに、日陰ができるというのはやはりネックになるなということは、また学校といろいろ話をする中で、学校側としても第一校庭、できればいろいろ体育の授業とか運動会、あるいは地域の方の利用なども考えれば第二校庭でやってほしいという考えもございました。そういったところで、第二校庭、日当たりもいいですし、そういった部分については技術的にはクリアできるということ。それから、学校の使い勝手、地域との関係、そういったことを考えたときに、第二校庭で芝生化をするという判断をしたものでございます。
平山委員
 ちょっと確認なんですけど、両方が理由だということで、第二校庭であれば技術的にはクリアできるということなんですけど、第一校庭だと技術的にはクリアできないんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 その場合ですと、日陰になる部分を除くような形、先ほどちょっと本郷のところで、あるいは江原のところでどうしても日陰になる部分ができますので、そういった形での芝生化はできると思います。ただ、その場合、例えばトラックにかかる部分がちょうど、途中で芝生が切れるというような状況になりますので、全体としてやはり統一的に使う使い勝手といいますか、それが非常に、例えばトラックを走ってきて、途中までで芝生が切れちゃうとかということになりますと、いろいろ体育の授業だとか、運動会をやるにしても非常に支障があるわけでございますの。幸いなことに、この神明の場合につきましては第二校庭でやれば全面的にあそこの部分すべてが芝生にできますので、そういう意味では途切れることなく、利用勝手としては非常に使いやすいと、そういった判断もございます。
平山委員
 神明と同じような形で、いわゆるメインとなる校庭が日陰の問題で芝生化が難しいような校庭というのは、今回の4校以外、プラス若宮と武蔵台を除いて、これから来年度以降進めていく校庭の場合というのは、どうなっているかというのは確認されていますでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 個々に1校ずつ、詳細にわたって検討はしてございません。4校を選択する場合においては、何校かの学校、すべてじゃございませんでしたけども、回りまして、いろいろ調査をした中で比較的条件が合う、私どもとしては特に地域的バランスなどを考えながら4校選んできたんですけれども、具体的な形で各校別にその辺の詳細の日陰の影響というものについては、まだ一つひとつ把握はしてございません。今後実施する中で、いろんな条件等を考えていきたいというふうに思っております。
平山委員
 もともと小学校の校庭なので、そんなに日が当たらないということは考えにくいとは思ってはいるんですけども、要は、その後の利用団体の方に対する答弁とかを見ていますと、中野区は遊び場が少ない、いろんな球技ができるところが少ないというのは認識をしていると。全体のバランスを考えてやっていかなきゃいけないというふうに御答弁をされているように受け取れるんですが、こっちの理由を見ると、学校の意向があって、学校の意向どおりにしましたというような文章が載っていて、必ずしも区の全体のバランスとして考えたときに、ここの校庭の芝生化はこうしたほうがいいんじゃないかとか、ここの校庭はこうしたほうがいいんじゃないかという全体的な立場から立った見方と、現場のお声が必ずしも一致しない場合も出てくるんじゃないかというふうに思っておるんですね。そういったことを考えたときに、少なくとも、もう全校芝生化をするという御決断をなされたのであれば、そういった調査とか、少なくとも青写真ぐらいは、年度は別にして、これから芝生化をしていくに当たって、少なくともどういう形で球技開放の場所を確保していこうかとか、そういったことも含めて御検討されないと。今年度は4校ですので、何というんでしょうか、あまり大きな問題も起きにくいのかもしれませんけど、ちょっと来年度以降はしんどいのかなというふうに思っていますけど、いかがでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 今、委員のおっしゃったこと、全くそのとおりであります。私どもとしましても、当然これから全校の芝生化に向けて着実にそれを実施していきたいと思いますけれども、基本的な部分、その部分の考え方というものはしっかりと持った中でやっていく必要があるだろうというふうに思っております。その中で、個々具体的に各学校での状況、日影の問題ももちろんございますし、校庭の形状の問題、あるいは校庭が分かれているといったような問題、それからその学校を具体的にどういう形で地域の方々が使っているかというふうな問題、そういったものも総合的に判断していかなきゃならないと思います。しかしながら、その前提となっている部分につきましては、きちんとした考え方を持つということは、そのとおりだというふうに思っております。
平山委員
 要は、進め方によっては、とりあえず教育委員会としては芝生化を図りたいということになって、ただ、学校に持っていったところ、ここだけだったらいいですよというような形で落ちついてしまった結果が、区としてのバランスのとれた配置にならなかった場合、これまた芝生を植えかえるというわけにはいきませんし、それにまた東京都の助成が出るとも思えませんし、後で本当に取り返しがつかないことになってしまうというふうに思っております。
 本当にお願いですけども、きちんと全体の青写真も同時並行で立てていきながら、この芝生化というものに関して、もちろん変更はあると思いますけども、ぜひ御検討をいただきたいというふうに思っております。これは要望です。
 すみません、もう一つだけ、気になったんですけど、資料の2ページの一番上、工事には税金を投入することになる、その際の費用対効果はどう考えているのかということに対して、回答が、工事については全額東京都の補助金を活用できる予定であり、区の費用負担はないと書いてありますが、東京都の補助金というのは税金じゃないんですか。
小谷松教育経営担当課長
 基本的にはそのとおりでございます。ただ、いわゆる直接区税という形での投入というのは、当初の初期投資としてのその中には、全額東京都からの補助金が期待できるということなので、直接区税としての投入はほとんどないというものでございます。
平山委員
 これ、質問をまとめられたときに、もしかしたら区民の方が、区税の投入の割合だというふうに御質問されたのかもしれませんけども、一般的には区民の皆さんの感覚からいうと、これは区税なのか、これは都税なのか、国税なのかという感覚でおっしゃっているわけではなくて、一律、自分たちが支払う税金というのは税金というとらえ方をしていらっしゃると思うんですね。それに対して行政の側が、これは東京都から補助金なので中野区の区税は投入しませんという回答というのはちょっとよろしくないのではないかと、区民の皆様に対してちょっと、中野区ってそういう感覚でやっているんだと、自分とこの税金じゃなければどんどん使ってもいいんだという感覚でやっているんだというふうに思われないとも限らない表現ですので、ぜひともこれは、どなたが御回答されたのかわかりませんけど、こういった考え方はきちんと整理をしていただいて、ただしていただきたいなというふうに思っておりますが、どうでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 おっしゃるとおりだと思います。確かに東京都の補助金とはいっても、東京都が単独補助という形で、国庫補助でもございません。仮に国庫補助だとしましても、もとをたどればすべては税金ということになりますので、その税金を有効に活用していくということについては全くそのとおりでございます。そういう意味から、芝生化するということでありますので、できるだけ有効な形で行って、その効果というものにつきましても、きちんと見据えた上でやっていくということは重要なことだと思っております。
伊東委員
 整理の意味でもう一度確認しておきたいんですけれど、説明会参加者の方からも、東京都の補助等について触れられていますけれど、この芝生化もそうですけれど、4ページの啓明小学校の質問、4番目ですか、芝生化よりも屋上緑化、壁面緑化を優先して実施すべきと。それに対する回答では、平成21年度から実施していく計画であると、検討していくということじゃなく、21年度から実施すると、そういう計画だということも書かれているんですけれど、東京都の補助基準がどういうふうな形になっているのか、要するに芝生化だけなのか、屋上、壁面緑化も含めての補助が受けられる仕組みになっているのかということと、それから既存の学校施設、例えば遊具ですとか、そうしたものを移動させることに対しても補助は対象となるのか。要するに、いい形で芝生化を行っていく場合に、多少それをずらしたりする、それも補助の対象となるのかどうか、それについて御答弁をお願いします。
小谷松教育経営担当課長
 まず、補助のほうでございますけれども、これは対象は学校だけでございますけども、学校の校庭を全部または一部芝生化する場合にその補助金がつきますが、あわせて、同時に屋上緑化の実施を図るといったような場合、あるいは壁面の緑化を図るといった場合につきましても補助の対象に、これは含むことができるというふうに補助要綱のほうではなってございます。
 それから、芝生化の工事を行う場合、例えばそこにある遊具等の移設を図るとか、他に芝刈機などを購入したり、あるいはその芝刈機を置くような倉庫を設置するとか、いろんな付帯的な部分があると思いますが、それにつきましても同時に算定をした上で、すべてが対象になるかどうかというのは必ずしもはっきりはいたしませんが、少なくとも芝生化するに当たって関連する備品、あるいは付帯の工事という部分につきましても、基本的にはその補助の対象になるということでございます。
伊東委員
 それと、もう1点、芝の種類も先ほど来いろいろお話しいただきました。高麗芝、要するに夏芝と、それから冬芝、時期を考えてオーバーシードをかけていくという、専門的なことはよくわからないんですけど、その芝の種類というのは、今お話に出た、夏芝だったら高麗芝、冬芝だったら何ていう芝なのかわからないんですけど、もっと例えばタフな芝があるとか、そういうものの研究はどれだけ進んでいらっしゃるんですか。
小谷松教育経営担当課長
 当初、最初に若宮で第1号ということで芝生化を実施するときに、学識経験者とか、そういった方も含めて検討の機会を持ったときがございます。その中で、どういう形で芝生化を、この中野区の学校で進めた場合、一番よいものなのかといったようなことを、先行している自治体の例などもございますし、そういったものなども研究した上で、夏芝についてはティフトンを、それから冬芝についてはペレニアルライグラスをというような形で選択してきたところでございます。また、その芝生化に当たりましては、かなりきちんとした土壌の整備を図って芝生化を進めると。そういう基本的な部分といいますか、基本的な工法、あるいは芝の選択といったようなところにつきましては、そういった中で検討を進めてきて実施を図ってきたところでございます。
 ただ、今回新しく、特に神明で高麗芝を導入したいということにつきましては、いろんな形で今回予算の議決の中でも御意見がございました。いろんな技術的な部分について検証を進めていくということもございます。幸い――幸いと言ってはあれですけれども、神明の場合第二校庭で、比較的踏み荒らしが少ないだろうということも想定され、校庭でやる場合、夏芝だけということで、冬も少しティフトン等に比べて緑が比較的保ちやすい高麗芝など、先行的にやってみて、そういった検証などもしてみたいなというふうなことを考えてございます。
伊東委員
 ごめんなさいね、細かいことで。要するに、今のお話ですと、他の学校ですと何とおっしゃったのか、芝があって、高麗芝のほうが緑が保ちやすい、要するに秋口から冬にかけて割と緑が維持しやすいと。今までやってきた学校については、比較的タフな芝を敷いてきたという解釈でよろしいのか。
 それと、もう1点だけ。この資料の中にもあるように、ラインを引くのにタマゴの殻を割って砕いたもので、普通ラインを引くんだったらば石灰ですけれど、芝と石灰というのは相性が悪いの。
小谷松教育経営担当課長
 芝と石灰は、やはり芝に対していい影響はございません。芝にラインを引くときには、今お話がございましたとおりタマゴの殻、それを原材料とするようなものがございまして、そちらでやっていただくということで、既に若宮とか武蔵台のほうにはそういった芝用のラインの材料につきましては用意して、利用者の方々に提供しているというものでございます。
 それから、芝なんですけれども、確かに高麗芝の場合はあまり性質としてはそんなに強いというものじゃないんですけれども、他の例えば野芝等に比べますと、どちらかというと休眠性が浅くて比較的緑の保持性があると言われてございます。そういった部分も少し、夏芝だけでちょっとやってみたいというような部分で、先行的にその部分を検証してみたいというふうにも思っております。オーバーシードがなくなるというのも一つのメリットでございます。
 ただ、やはり夏芝だけだと、どうしても冬場、場合によってはもたないということもございます。理想的に言えば、夏芝と冬芝を交互に活用しながらやっていく、そうすることによりまして1年を通して緑が保持されるということもございますし、また、冬芝をきちんと植えることによりまして夏芝の保護にもなる。夏芝の場合は、一度植えればまた翌年度出てまいりますので、そういった意味できちんと冬芝も対応してやるというのがベストでございますけれども、神明小の場合、比較的踏み荒らしが少ないだろうということもございまして、今回ちょっと高麗芝で少し状況を観察したいというふうに思っております。
江口委員
 今回のこの四つを比較すると、もう一度確認しておきたいんですけど、教育委員会というのは本当に学校の校庭の芝生化というのはもうやりたいという気持ちがあるのか、それとも区長部局のほうからそういう方針が出たからやるのか、それとも東京都から補助金が出るからやるのか、その辺はどういう考えでいるのかというのがわからないですね、この四つ見ると。普通の芝生化というのは、基本的に全面まず芝生化にするということが今まで言われてきたことで、こういうお飾り的な芝生化なんかする学校というのは今までなかったわけですね、芝生化やってきたところは。
 ところが、今回こうやって一つの予定で10年の間にやらなきゃいけないということからやると、こういう非常に変則的な形での校庭の芝生化が出てくるということなので、最初に教育委員会では本気になってこの校庭の芝生化を目指しているのか、それともそういう指示があるからやっているのか、どっちなんですか。
小谷松教育経営担当課長
 今回、全校芝生化5カ年でということにつきましては、今回の20年度予算の中で明らかにしたところでございますが、教育委員会としましてはそれ以前から、既に教育ビジョンを策定する段階におきまして、この校庭の芝生化を進めていきたいということでお示し申し上げてございます。そういった意味で、教育委員会としてこの芝生化については当初から主体的に取り組みを進めているというところでございます。
 もちろん、いろいろ補助とか、あるいは今後計画的に進めるに当たっての財政的な裏付けとか、そういった条件といったものもございます。そういった部分につきましては、区長部局とのいろんな調整の中で、私ども教育委員会が考えていたよりは多少早めるような形で、5カ年で一気にということもございますけれども、しかしながら、この芝生化につきましては当初から教育委員会としては主体的な形でそれを実施を図るということで考えてきたところでございます。
江口委員
 そうすると、前にもお話ししているんですけど、こういう学校でこういう計画が出て、こういうふうな芝生化をすると、これはどなたが責任をとられるんですか、最終的には。学校長なのか、教育委員会なのか、それとも地域で利用している団体の人たちの意見を取り入れてと、これが圧倒的に多いんですけども、どこが責任をとるんですか、最終的に。
小谷松教育経営担当課長
 芝生化の政策を進めるという、その決定は教育委員会で行いますので、教育委員会として責任を持って実施を図るというものでございます。
江口委員
 そうなると、例えば本郷小学校なんかは、前回出たときには東側の一部だけがついていたんですよね。私はおかしいと言いました。そのときの理由は、校舎の日陰の関係で西側はできないんだという答弁をされたんですね。だから、学校側もそういうふうな形でこの部分をやってほしいという要請があったということを言ってきた。ところが、今回こうやって新たに変わったのは、学校のグラウンドの中央のコート、そこの周辺をやって、鉄棒があるところがたまたま近隣の樹木があるので、日が差さないからということで言ってきている。どうしてこういうふうに変わるの、これ。本来は、全面的な校庭の芝生化ということが発想でありながら、一部、本当に西側の部分だけをちょっと芝生化したいと、学校側の要請ですと来た。それから地元説明に入った。その前に、我々議会に報告があったときに私はおかしいと、これは――という話をしたら、ここでもう変わっているのね。これはどこの方針なんですか。それで責任を聞いたんです。教育委員会はそうじゃなかったでしょう、最初私たちに出してきたのは、責任のもとで。何でこうふえちゃったんですか、西側は。意味がわからない。
小谷松教育経営担当課長
 前回お示ししたところにつきましては、十分日照がとれるということで、その確保が十分できるだろうということで、この校庭のトラックの北側の部分と東側の部分ということでございました。西側の部分につきましては、全面的な形で十分日照がとれるということは必ずしも言えないんですが、ただ、その部分でも芝生化するに当たってそれが決定的に困難であるというふうには判断しませんでしたので、最大限、どうしても日陰になって生育が難しいかなと思われる部分だけ今回残すといいますか、ちょっと芝生を張らないで、それ以外、可能な部分につきましてはできるだけ伸ばしてきたというところでございます。
 地域の説明などを行ったときにも、やはりできるだけ伸ばせるならば最大限、日照の影響なども判断してやってほしいという意見もございました。前回の当委員会でのいろいろやりとりなども踏まえながら、可能な限りということで、この西側の部分につきましても芝生の部分を延長する形で再度練り直したというところでございます。
江口委員
 そこまで考えていて、なぜこの本郷の場合、日照、日照という話が出ていますけど、屋上緑化がどうしてそこの対象に入ってこなかったんですか。これだけ日の当たる、あそこの周辺には高層ビルがないんですね、たまたま。鍋横商店街のところであって、本郷にはそんなに影響がないというところがあるんですね。だから、そういう意味ではこの二つの校舎ぐらいのところは屋上緑化とかできるし、まして西日が当たるところには壁面緑化ということが考えられる。なぜ、そこの発想になっていないんですか。
小谷松教育経営担当課長
 屋上緑化につきましては、これまで芝生を進める中におきましては、まだ教育委員会としては正直事業化というところまでは踏み込んで考えてございませんでした。今回、ちょうど今、環境基本計画の策定ということで最後の段階に来てございますけれども、その計画をまとめるに当たりまして、校庭の芝生化のほかにまた学校につきましては屋上の緑化、また壁面の緑化、そういったものをあわせて総合的な緑化対策を進めるということで計画を明らかにしてございます。そういった中で、21年度以降、この校庭の芝生化とあわせる形で屋上の緑化も進めるということで見込んでございます。
 20年度の分、今年度の分につきましては、今まで若宮、武蔵台もそうでしたが、その段階におきましては緑化については校庭の芝生化ということで単独で考えてございました。
江口委員
 その考え方は絶対おかしいですよ。中野区はどれだけ緑化、緑化と騒いできて、議会も緑化、緑化と騒いできて、それがなかなかできなくて、一時は緑被率ということで、緑地率に変わって、緑被はもう無理だと、測るのが、少な過ぎてと。緑地まで出すようになってやってきたという、そういう経緯のある、歴史のある中野なんです、緑に関しては。そういうことをこの中野区政の中ではわかっているわけですから、たまたま今回は東京都からそういう打ち出しがあったので、そのお金を使ってやるからやるということになったんだろうと思うんだけども、やはりそういう意味では、区民に対しては緑化を進めながら、例えば本郷みたいに出たときに、これは全然緑化につながらないなと見たら、すぐ屋上というのを発想するのが当たり前じゃないですか。このまま行ったら中学校なんか緑化できませんよ。中学校なんか、利用の団体とかいったら緑化できませんし、子どもたちにとって野球をやっているところなんか、無理なところがたくさん出てきますよ。それで、5年間で全部やるなんてことは、それこそおかしな話になって、教育委員会としての姿勢を聞いたのは、本当にここだって全面的にまずやるという発想の中から、なぜ変えるかというのに、変えていかなきゃいけないんだけども、最初から違った形で出てきているというのがあるじゃないですか。そのことは、もう少し明確に出してほしいんですね。
 それで、利用団体のせいには絶対しちゃいけないと思う。なぜかというと、これはもう一つお聞きしたいのは、これから学校の――私も質問し、いろいろ施設のあり方というのは考えてもらわなきゃいけないと言っているのは、偏った形の施設の開放がどんどん進んできているから、1回見直してほしいと提案しました。区としてはやってみるということですね。そうすると、例えばサッカーも、芝生で練習しているところと、今度は土で練習しているところでは試合が違うんですよ、球の転がりが。そうなってくると、基本的にサッカー場というのは、例えば通常のサッカー場というのは全部芝生化していますよね、公式試合をやっているところは。ところが、中野の場合、土でやっているわけですね、試合を。だけど、これからそういう学校が芝生化を求めて、学校で決めちゃう、教育委員会で決めるということなんでしょうけど、基本的には学校で決めているようですけど、そこが芝生化された場合には、今度練習しているところはどうしても芝生化してほしいという声が絶対出てくるんです、これは。なぜかというと、ボールの転がりが違ってきますから。
 そういうことになったときに、さっき責任論と言ったのは、どこが責任とるのかといったら、この学校施設というのは要は区民の財産であって、地域の財産でもあるけど区民の財産なんですね。中野区みたいにスポーツ施設のないところは、基本的にはできるだけ皆さんに開放するという方針で今、教育委員会は打ち出していただいて、スポーツ開放だとか、さまざまな開放で貸してもらっているわけですよ。ところが、今回の説明を全部聞いてくると、地域の人に話したらこうだと、反対があった、こうだったと、だれのための芝生化かといったら、中野区民のための芝生化であり、子どもたちの教育環境、子どもたちの芝生化でしょう。そこの声が全然出てこない。だから、責任論を言ったんです。だから、これはもう必ず記録をとっておいてほしいんですね、この話し合いの中で最終的にどうしたかというのは。そうしないと、後でこうだと言ったときにやり直しがきかないんですよ、芝生化というのは。じゃあ、もう1回つくりましょうと、行政というのはできないと思いますよ。一部つくったところ、全面、今度やりましょう、これはもうできない。はがすことはできるんですね。だけど、それからふやして芝生化するというのは非常に難しい。
 そういうことを考えたときに、本当に一貫して教育委員会としては芝生化をしたいのか。ただ、そういう全体的な地球の温暖化対策ということでやらなきゃいけないのでやるというのと、やはりそれだけじゃなくて、気持ちとして子どもたちだとか地域に開放する学校として、まず芝生化した中で利用の頻度をこれから考えていくということならわかるんだけど、何か一つひとつの学校差によってこんなばらばらな芝生化が出てくるのね。これだと本当に教育委員会の責任というより、学校長の責任に私はなってしまうんだけど、その辺違うんですか。最終的にと言ったのがいけないんだけど、決めたのは学校長――教育委員会がオーケーと判こを押すから教育委員会なんだけど、学校長の責任にならないんですか、これ。そのときの学校長、だれだったんだと。違いますか、こういうのができたら。全部違ってきますよ。中学校だったらできませんよ、こんな芝生化。今みたいな考えでいれば。学校の言うこと、利用団体との話し合いの中、できないですよ。
 一つの例を話しましょうか。二中はテニスで使っていますよね、開放。芝生なんかできません、軟式だから。どこ、芝生するんですか。やるところないです。屋上です、やるとしたら。第二校庭、ゲートボールに使っています、午前中は。ゲートボールは絶対芝は無理ですから。できないんです、そうなると。だから、基本的には全面、とりあえず芝ということで、できないところは屋上緑化だとか壁面緑化にしていくということで、中野の学校はそういう意味での緑化対策をとったということが本来の姿なんですけど、違いますでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 今後、緑化につきましては、この校庭の芝生化だけではなくて、壁面、また屋上も含めて、総体として学校の緑化というものを進めていきたいと思っております。また、それぞれ各学校ごとにいろんな条件等々ございますので、その辺のところも十分判断した中で、できる範囲の校庭の芝生化、そしてまたそれに組み合わせる形で屋上の緑化、壁面の緑化というものも総合的にやりながら進めてまいりたいというふうに思っています。
 確かに委員のおっしゃるような形で、いろいろこれから、特に中学校など部活等々考え合わせる中で、非常に条件的にはそう簡単な形での芝生化というのは難しい部分もあろうかと思いますが、総体として緑化を考える中で実施を図っていければというふうに思っております。
江口委員
 こういう本郷小学校みたいな芝生化にすると、これから出る学校は、今言ったように、今まで教育委員会が考えていなかったからということで新しい発想が出ました。ほとんど屋上緑化にしてくれと言ってきます。それでもいいんですか。本来は校庭緑化でしょう、打ち出してくれたのは。ただ、それに付随することで、全体的な地域の温暖化とかそういうことを考えたときに、屋上も使えるんじゃないかということで来ているのがもう一つの緑化のあり方であって、本来は校庭の緑化ということを言われているのに、このままでこういう形がオーケーですと、教育委員会の責任でいいんですよと、こういう芝生化の学校をつくってもとなった場合には、ほとんどこれから希望してくるのは、新しく方針が変わって準備ができたとなれば、屋上緑化とか壁面緑化にしてくださいと、そういうふうな形になってくると思いますが、違いますか。
小谷松教育経営担当課長
 校庭の芝生化につきましても、これは全校で実施を図っていくということで、しっかりとその目標は決めてございますので、それはそれとしてしっかりとやっていきたいと思います。
 ただ、合わせる形で、今後屋上あるいは壁面というものも実施を図っていかなければなりません。今、委員のおっしゃったとおり、なかなか校庭を全面的にというものが、やはりこれからの学校を考える中でかなり難しい部分もあろうかと思いますが、それをカバーするような意味で温暖化対策、それからまた学校の緑化の推進ということから全体として考えていく、そういう発想というものが必要になってくるのかなというふうに思っております。決して校庭の芝生化、それはしないとか、半端でいいとかということではないと思っております。
江口委員
 だから、先ほど平山委員が言ったように、各校調べていないというけど、例えば今、僕は自分の地元だからよくわかるので、二中なんていうのはほとんど日の当たらない、日の条件が悪い学校ですから、そういう意味では、まして日曜日の開放は軟式テニスを一般開放しているんですね、全面。それで、部活に野球部がありますね。校庭を使っている。もちろんサッカーもあります。そうなると、こういう地元の本郷がこういうことでオーケーになると、二中というのは校庭の芝生化というのはほとんど周辺の――この本郷小学校よりもっと悪く、校舎側、こっち側は日陰、日陰と言っているようですから、教育委員会は。できないですね。そうすると、南側のところの一部と校門のところの一部の歩道のところをやるしかない、やるとしたらね。ところが、今度はあそこ、二中の場合は校舎が大変古いので、多分屋上緑化は無理なんですね。重さ等に耐える。4階建てですから、あそこは。そういう意味で、一部は教育材料で緑化しているけど、一部の校舎の真ん中だけ、ちょっと緑化しているだけで、本格的にやっているところじゃないんですね。そういうことになると、本当にできてこないんですよ。それで、5年間ですべてやりますなんて言っているようだけど、それは違うだろうと。
 だから、最初から私は、もともと屋上緑化、壁面緑化をやれやれとどんどんと言ってきたけど、足立だとかそういう例を出して言ってきましたよ。なぜかというと、学校の場合、西側、西日というのはすごく当たるんですね。子どもの環境も含めてやったときには、屋上等やれば4階、5階の校舎の子どもたちは非常に気温的に楽、もちろん今はクーラーを入れてもらいましたけど、だけど、壁面をやればそれだけでまた違うと、そういう配慮がないまま来ているから、多分学校側で受けないです。一般開放型にする芝生じゃないんだから。違いますか。要は開放型のためにつくっているんじゃないんでしょう、芝生というのは。あってこそ、そこで開放しているわけじゃないんですか。だから、そういうことからすると、今のこういうのがオーケーになってくると、私はもうこれからの緑化というのは非常に進まないと不安を持っているんですけど、自信はありますか。
小谷松教育経営担当課長
 学校の施設は、第一義的にはやはり学校がそれをいかに使うかということだと思っております。その学校で学ぶ子どもたちにとって最上の条件といいますか、そういうものを考えるということが第一義的なものだというふうに思います。それはもう揺るぎのないものだと思います。
 その中で、いろいろ学校にとってどういう形で実施を図っていくのが最もいいのかということを基本的な部分に据えながら、しかし、それだけではないということもあろうかと思います。いろんな地域の中に開放しているという学校の役割もございます。そういった部分、総合的に考えながら、また屋上なり壁面なりといったものも全体として、トータルとして考えて実施を図っていくということを基本的な方針といいますか、そういった方向で取り組みを進めていければというふうに思っております。
佐伯委員
 先ほど、各団体とか、そういったところへの説明会の話がありました。少年野球については、開催が4月9日だったということで、時間がないためにちょっとその報告は待ってほしいと、この文章では出せないということで口頭でお話をされましたけれども、課長の説明の中に、区が一方的にお話をされたことについては説明があったんですけども、少年野球側から出された意見が一切報告がありませんでした。これについては、改めて報告をしていただけるんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 すみません、本当にまだ時間の制約がありまして、今、メモということで。当日、いろいろ出されたものについて、ちょっと主なものを御紹介申し上げたいというふうに思います。
 一つとしましては、もう既に先行して実施しております杉並や練馬の例なども出されまして、本当にスポーツに支障が出ているという状況などを紹介されまして、そういった部分について教育委員会として本当に把握、きちんとやっているのかというようなこと。それから、今もちょっといろいろ出ましたけれども、緑化そのものに反対しているわけじゃない、むしろ屋上緑化といったようなことについてもきちんとやるべきではないかといったようなものもございました。それからまた、既に実施されております若宮や武蔵台、こういったものについてはやはり実際に校庭を使う者にとっては非常に多々問題を感じているという御意見もございました。
 それから、ちょっと今回、やはり我々団体に対して話が遅かったのではないかというような御意見をいただきました。これについては、これまではどうしても予算の関係で、そういったものが一定程度めどが明らかになった段階でお話ししてきたけれども、ただ、今後についてはできるだけ前段階にお話をさせていただきたいということで、できれば実施する前年度の秋ぐらいには一定の考え方を示しながら、きちんと意見交換の場も持っていきたいというふうなことをお話し申し上げました。
 それからまた、工事・養生期間中の代替場所といったことにつきましても、やはり御意見がございました。どうしてもその期間の代替措置というものをきちんとしてほしい。
 それからまた、地域、学校が反対したら芝生化は中止にするのかというふうな意見がございましたけれども、これについてはきちんと環境基本計画で今回、区民の方々に明らかにしているとおり、芝生化については着実に進めていきたいというようなお話をしました。
 それからまた、芝生で野球など、本当にやっていいのというふうな御意見もございまして、確かにスパイクであるとか、あるいはラインについては専用のものなど使ってほしいけれども、基本的に野球、サッカーをやることについては、芝生であったとしても全く支障はないわけなので、芝生化されたといって使わないということはない、かつ使ってほしいというふうなお話をしました。
 そのほかに、芝生化に当たってのメリット、デメリットといったようなものについても、きちんとまとめて、いずれかの機会にまたそういったものを示してほしいといったような御意見をいただきました。
 大体そんなところを幾つか御紹介申し上げましたけれども、当日は2時間半にわたっての、いろいろ本当に白熱した形での御意見をいただいたというところでございます。
佐伯委員
 参加者の皆さんからの御要望もありますので、早くそれをまとめて出していただきたいと思います。
 1点、先ほど課長の説明の中で、少年野球連盟の説明会の日には前の議会に示した図面を出したんだと、資料を出したんだということを言われました。当然、これは議会報告等が終わっていないですから、きょう出た図面というのは出せないと思うんですけども、一方で、これを何とか変更できないのか、啓明に至っては、野球にとってはこれは死刑判決だと、死刑宣告だという話まで出ました。それに対して教育長からは、もう今年度はこれで行くんだということを繰り返しお答えになっていました。ところが、実際には先ほど江口委員から指摘がありましたように、本郷の場合には当初示された図面から変わったわけですよね。結局、一方で何とかならないのかと言われたところで、このままで行くんですと言っていたものが、次の説明会のところで、いや、こちらの学校はこう変わりましたと言ったら、じゃあ、あの発言は一体何だったんですかということになるんじゃないかと思います。
 さらに、こういうことを繰り返していたら、来年度以降の芝生化については大変障害が生じてくると思いますよ。だって、言ったことが違っちゃっているわけですから、その辺の整合性というのはきちっと、あの発言というのは適切でなかったと思うんですけど、いかがでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
 当日の説明の中では、今、委員おっしゃったとおり、前回当委員会にお示しした資料を使って、それで個々の学校について御説明申し上げました。その中で、今お話がございました本郷小学校につきましては、冒頭の説明の中で図面の説明をする中で、現在一部、トラック外周部分についてもう少し拡張する形で考えていますというふうなことで補足して御説明申し上げました。
 そういったことを前提にしながら、基本的には今年度については事前の形でいろいろ団体の人たちと話をすることがなくて来ましたけれども、来年度以降、実施するに当たっては、きちんとそれを予算化する前にいろいろ意見交換の機会を持った上でやっていきたいということでお話をさせていただいたというものでございます。
佐伯委員
 今の問題についてはこれ以上は言いませんけども、ただ、一方で聞いている側にとっては、まして本郷の場合にはサッカーの指定校ですから、野球にとってはあまり関係ないということで最初の説明は聞いたのかもしれません。聞いていて、それを聞き漏らしたのかもしれません。ただ、その後にあった議論の中で、このままの計画で行くんだと、これは変えないんだということを再三述べられたということは、やはり参加者にとってはちょっと不審に思えることになってくるんじゃないかなと思います。
 もう1点、今、ラインの問題が出ました。ラインについては、ちょっと細かい問題になって申しわけないんですけども、今、野球、サッカーが交互に使っている学校は、野球が終わったらラインを消す、サッカーが終わったらラインを消す、見ていてちょっとこれ不経済だな、1回やって消して、また今度野球、今は3枠ですから、1回ごとに消したり引いたりしているわけなんですね。そういったことで、今度、今回の芝生のラインですと消えないんですよね。校庭の場合にはブラシをかけて、本当にこれはお互いの紳士協定で、ラインだけはきちっと消すということをやっています。
 そこで、今後の方策として、野球指定校、サッカー指定校というのをはっきりしちゃったほうがいいんじゃないですか。そうすれば、1回ライン引けば、また消して、1時間半後にまた――最初サッカーのラインを引いて、1時間半練習して、次にまた野球のラインを引いて、また1時間半たったらサッカーの線とか、そういったことはなくなると思うんですよね。むだも大変省けると思うんです。経費的にも大変有効な措置だと思うんです。
 そういったことで、今、正直言って南のほうの学校はサッカーの指定というのはすごく多いです。それで、別に自分が野球をやっているからというわけではないですけれども、そういう指定の仕方も今後考えていく必要があるんじゃないかと。芝生のラインは消えません。だから、はっきり言ってサッカーのゴールキーパーのところに野球のラインが引かれる形になります。そういったことも考慮すべきじゃないですか。
寺嶋学校教育担当課長
 そういうことも一つの御提案かと思いますが、ただ、そういうことが可能かどうか、あるいは学校の授業との関係もありまして、にわかにそういった方向で検討するというふうには申し上げかねるところでございます。
大内委員
 たしか前回も聞いたんですけど、芝生の仕様については、ちょっと1カ月ぐらいしかなかったから、期間がないので大幅な変更はないとは思うんですけれども、一応検討されたと思うので、前回同様のやり方ということであればそういうお答えでも結構ですし、検討したけどもこうなったと、さっき高麗芝とか、あれは当初から高麗芝をやる予定だったのかどうか、ちょっとそれも忘れてきちゃったので、学校によって仕様が若干違うんだったら、その辺の説明をもう一度お聞きしたいんですけども。
小谷松教育経営担当課長
 予算の議決の際にいただいた意見、これは本当に踏まえていかなきゃいけない部分でございます。一つ、いろいろ地域といいますか、関係の方々と十分話し合いということで、短い期間ではございましたが、私どもも精力的にいろんな形でお話を伺う機会を持ちました。
 それからまた、技術的な部分でございます。こちらのほうにつきましても、日影の関係等々いろんなことを研究して、それから高麗芝で、例えばオーバーシードしないというのも非常にこれからの活用の中で大きな問題といいますか、あるだろうということもございます。
 最初、神明、高麗芝ということも頭の中にありまして、それも一つの選択肢としてずっと考えておりました。ただ、特に予算などの議決に当たってのああいったものもありましたので、もう高麗芝で本当にやってみようかという形で、今回改めてきちんとお示しをさせていただいたところでございます。
 今後もいろんな形で、やはり研究していかなきゃいけないかなとは思っております。ただ、先ほどもちょっと出ましたけど、やって失敗して困ったというわけにいかないので、その辺のところはいろいろ研究するにしても慎重にやらなきゃいけないし、今芝生について、中野区以外でもいろんな実績といいますか、出てきていますので、他区の例などもいろいろ研究しながらやってまいりたいというふうに思っております。
大内委員
 だから、要は、当初3月に説明があった仕様とは基本的に変わっていないんですかということ、要するに検討はしたけども、とりあえず期間がこれだけしかなかったのであのときの方針でやるという答えなのか、その辺ちょっと。
小谷松教育経営担当課長
 基本的な部分については変えてございません。前回御説明しました内容、若干一部、今回本郷などで少し面積的に修正した部分もございますが、基本的な考え方はお示ししたとおりでございます。
大内委員
 今年度は今年度で、もう時間がないからなんだけど、来年に関しては、例えばこういった記述を読むと、この記述から考えると、東京都の補助金が活用できるから区の負担は少ないというふうに公の場で言っているんだけども、だったら、しっかりお金をかけてもいいから仕様のいいやつを、やりやすいやつをやってもらったほうが――要するにあまり高いのは、それはだめだろうけども、あまりけちけちしないで、しっかり仕様のいいやつで、お金をかけて立派なやつでやってもらいたいと思うんだけど、そういったほうの検討を1年間かけて、実績確認までやってもらいたいということ、これは要望です。
 それと、やはり今までこういった、私もちょっと言い過ぎたかもしれないというか、地域の団体利用、いろいろ意見をとっているんだけども、本来学校に来ている子どもたちのためにやるということの姿勢が忘れられちゃうと、地域に開放するのに便利か便利じゃないかという議論で、形を丸くしてみたり、真ん中だけにしてみたりということになっちゃうと、本来学校に通っている子どもたちのためにやるわけだから、その子たちにとってどうかという視点が忘れられちゃうと何の意味もなくなっちゃうので、忘れてはないと思うんだけども、どうもそっちのほうの議論が置いてけぼりになっているような気もするんですよ、話を聞いていると。確かに質疑では、そういった学校開放で利用している人たちのことが中心、それが多くなっちゃって、確かにそれも大切なんだけども、きょうも視察に行っていて、子どもたちはどうなんですかと、なかなか子どもたちの意見を聞けないで、学校長や、
学校だとかの意向でやっているみたいなんだけども、その辺の、まず第一義はそこに通っている子どもたちにとってどうかということを忘れちゃうと、後でちょっとよくないというか、本来何でやっているんだという話になってしまうので、それだけ忘れないで、地域の開放も当然大切だけども、その前にまず子どもたちにとってどうかということをよく考えてから今後もやっていただきたいなと思いますけども、どうですか。
小谷松教育経営担当課長
 まず、最初のほうのできるだけ技術的にきちんとした形でということでございます。今、中野区で行っております芝なんですが、当初かなり検討しまして、中野区がやる芝につきましては味の素スタジアムと同じ規格で、かなりしっかりとした形でやってございます。そういう意味で、別に補助金が100%あるから、区の懐を痛めないで全部もらえるというわけじゃないんですが、おっしゃるとおりきちんとしたものをつくっていくことは、これはもう本当に大切なことだと思っております。
 それから、2点目の子どもたちを中心に考えると、これは先ほどもお話し申し上げましたけれども、それは基本だというふうに思っております。先行して実施しております武蔵台や若宮などでの子どもたちの状況なども、学校からいろいろ報告を受けてございますし、そういったものも十分踏まえながら、やはり子どもたちにとってよりよい教育環境を提供すると、整備を図っていくんだということを踏まえて、しっかりやってまいりたいというふうに思っております。
いでい委員
 今の大内委員の質疑にちょっと関連してですけども、先ほど視察のほうに連れていっていただいて、現地である小学校の校長先生や副校長先生とお話しする機会をいただきました。そこで、やっぱり校庭芝生化については、形なんかは利用団体の声があったり、また子どもたちにとっては養生の期間だとか、校庭を遊び場として思い切り遊ぶことができない時間が一番もったいないといいますか、そういう話をしていたんですね。それは子どもたちの意見ですかと言ったら、そうでもない。子どもたちからアンケートをとったんですかと言ったら、そうでもない。それで、子どもたちは芝生にするのに賛成なのか反対なのか、そういうことも聞いたことはあるんですかと言ったら、それはないけど、やっぱり子どもたちは芝生にしたところと今の土の校庭とを比較することができないからというような校長と副校長の判断だったんですよ。私から校長、副校長にお伺いしたかったのは、じゃあ、あなたたちは芝生化にしたのと土のと、子どもたちの気持ちになってわかるのか、全くもうその先生方は、校庭のグラウンドの真ん中はもう芝生にしない、端っこだけでもう勘弁してくれ、これはもう意固地になってでもそうさせてください、そういうような感じだったんですよね。
 区の方針と、学校の校長、副校長、また現場の先生方の思いというか、そういったものは一体どういう方向を向いているのか、区がこれから進めようとしていることに対して、本当に同一方向に向いているのかな、そういうことをすごい疑問に思ったんですけども、その点はどうなんでしょうね。子どもたちから意見を聞くだとか、そういったことはもうしないで、学校の校長先生中心に決めていくのか、それとも教育委員会が決めていくのか、それとも区として方針が明確に示してあるのか、そこら辺、どうなんでしょうね。
小谷松教育経営担当課長
 子どもたちが実際にどういう形で芝生化された中で思い切り遊んで、運動しているかということは、これは本当に大切なことですから、いろんな機会の中で把握といいますか、しっかりと見定めていきたいというふうに思っております。
 芝生化するに当たっては、まだ実際には2校しか実施されておりませんので、なかなか、確かに学校のほうもいろいろ具体的な形で把握しづらい部分はあるのかなというふうには思っておりますけれども。ただ、芝生化を進めるということについては教育委員会としてしっかりとその方向だけは持ってございますので、もちろん学校の意向というのも重要ですし、それを踏まえていかなきゃいけないんですが、教育委員会としては全校芝生化という、その基本的な考え方、しっかりと持って実施を図ってまいりたいというふうに思っております。
いでい委員
 区としては、全校芝生化ということで進んでいくということですが、全校芝生化ということは名前だけで、使っていない第二校庭だとか校庭の端っこのほうで、こんなところ芝生にしても意味ないじゃないかみたいなところをやっても一応校庭の芝生化は芝生化だ、こういう方便みたいな言い方で使われても困ってしまうので、やるならやる、やらないんだったらやらないその理由を提示したりとか、そういうところでも考えていかなくちゃいけないのかなと思います。これからもいろいろ、2校、もう現実としてあるわけですから、そこから抽出したデータですとか、そういったものを各学校へ、教育委員会が中心となってこういうデータが出ていますとか、示していくのも重要かなと思いますので、その点だけ、要望ですが、よろしくお願いします。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、質疑がなければ、要求資料の提出及び本報告について終了いたします。
 では、2番目の平成20年度移動教室の実施についての報告を求めます。
寺嶋学校教育担当課長
 それでは、平成20年度移動教室の実施について御報告いたします。お手元の資料(資料5)をごらんください。
 移動教室につきましては、毎年小学校5、6年、それから中学校2年生を対象に実施しているところでございます。目的は、そこにございますとおり、いつもとは違う環境の中で体験的な学習を通して、みずから学ぶ意欲や態度を身につける、あるいは集団で宿泊することによって、人間関係を育てていくというものでございます。
 小学校につきましては、軽井沢少年自然の家、それから常葉少年自然の家を利用いたしまして、2泊3日でございます。中学校については、常葉を利用して3泊4日ということになってございます。期間といたしましては、ほぼ昨年と同様な形で、5月の上旬から10月の下旬までということになってございます。
 参加対象は、先ほど申し上げましたが、小学校については5年生と6年生で、同じ学校の5年生と6年生は一緒に行くということになっておりまして、また小学校の2年間で軽井沢と常葉の両方を経験できるといったような仕組みで、グループ分けをしてございます。
 ただ、来年度統合が予定されております東中野小学校と中野昭和小学校の5年生は、一緒に行くということになってございます。そのために、東中野小学校の5学年は軽井沢、6学年は常葉ということになってございます。中学校につきましても同様に、富士見中学校と第一中学校は一緒に行くということになってございます。これらの措置は、昨年と同様でございます。
 輸送関係でございます。輸送関係は公費で負担いたします。
 給食関係、これにつきましてはごらんのとおりでございまして、賄料につきましては昨年度と同額でございます。
 次に、学園関係、健康管理、引率教員につきましては、従来と同じような基準でやっているところでございます。
 同行看護師ですが、臨床経験のある看護師を1名、同行いたします。
 雑駁ですが、以上で報告とさせていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
佐伯委員
 1点だけ教えてください。移動教室とか、あるいは修学旅行、この日程というのは教育委員会で割り振るんですか。学校のほうの希望になるんですか。
寺嶋学校教育担当課長
 この移動教室につきましては、校外施設運営協議会という校長先生と教育委員会と一緒の協議体がありまして、そこで決めていくということになってございます。
佐伯委員
 修学旅行は。
寺嶋学校教育担当課長
 修学旅行につきましては、学校ごとに決めていくということになっています。
佐伯委員
 ちょっとこれは要望――私が要望するのもおかしいんですけど、ある学校の年間行事予定表を見たら、移動教室から帰ってきた翌日から修学旅行という状況、その反対だったかもしれませんけど、そうすると校長先生の負担というのは大変なものだと思うんです。できましたら、そういったこともいろいろ考慮しながら日程調整等していただけたらと思いますので、お願いします。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑がなければ、本報告について終了いたします。
 それでは、次に3番目の報告でございます。教育管理職等の異動(平成20年4月1日付)についての報告を求めます。
入野指導室長
 それでは、教育管理職等の異動について御報告させていただきます。お手元の教育管理職等異動名簿(資料6)をごらんください。
 まず、校長からでございます。上段が小・中の校長になってございますが、小学校の校長でございますが、昨年度4名の校長が定年退職をいたしました。異動の内訳でございますが、区内移転が2名、中野区外の他区からの昇任が1名、そして本区内からの昇任が2名、再任用が1名ということで、小学校校長に関しましては6校に6名の新たな校長が着任しております。
 中学校でございますが、3名の校長が退職いたしました。異動の内訳でございますが、他区市からの転任が2名、区内昇任が1名、他市からの昇任が1名、4校に4名の新たな校長が着任しております。
 区外への転出校長は、小学校2名、中学校2名となってございます。
 次に、下段の副校長、副園長でございます。小学校の副校長でございますが、昨年度2名の副校長が定年退職いたしました。本年度は、区内転任が6名、区外からの転任が2名、そして区内昇任が1名、他区の指導主事からの昇任が1名で、10校の異動が小学校の場合はございました。
 中学校の副校長でございますが、区内の転任が3名、区内の昇任が1名、他区からの昇任が1名、5校に新たな副校長が着任してございます。
 その副校長、副園長の上の段になりますけれども、幼稚園でございますけれど、昨年度1名の副園長が定年退職いたしました。今年度、区内幼稚園教諭から副園長として1人、昇任しております。
 区外転出の副校長は、小学校で2名、中学校2名でございます。
 なお、教育委員会事務局の指導主事の異動でございますが、1名が東京都教職員研修センターへ異動いたしまして、指導主事として小笠原の小学校より1名着任してございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
大内委員
 こういったもの、東京都のほうで管理しているというのかな、要は、中野区としてはこういった人事に関しては全くノータッチで、ただ上から言われたものを報告しているのか、多少はやはりやっていますよと、よく言われるんだけど、どっちなんですか。
入野指導室長
 教育委員会としては、区市の教育委員会は内申という形で希望というんでしょうか、申しておりますけれども、この任用に関しましてはすべて、その内申を受けて東京都が行うという形になっております。
大内委員
 専門用語で内申と言われてもわからないんですが。
入野指導室長
 ある程度のといいますか、区としての希望は上げることはできる制度になっております。ただ、それに関しましては、すべて東京都教育委員会が判断するということでございますので、そういう形になってございます。
大内委員
 それで、言うことを聞いてくれているの、聞いてくれていないの。
入野指導室長
 その年々でございます。
大内委員
 要は、それは指導室長が言うの。それとも次長、教育長が言うの。要するにどういう――言い方は悪いけども、学校の先生は東京都しか見ないみたいな言い方をよく――という話を聞きますと。言っているんじゃなくて、そういう話を聞きます。ただ、そういうのを聞いていると、何か中野区を飛ばして上ばっかり見ているみたいな、でも、中野に結構長くいる先生はそうでもないんだけどもね。だから、そういったイメージがあるので、実際中野区と東京都の、どっちが任命権者なのかなとか、中野区なんだけども、ほとんど東京都で100%決めていて、中野の言っていることはほとんど聞いてもらえませんよみたいな感じがあるのかなと思ってね。よくそういう話、皆さん聞くと思うんですよ、私たちのほうはね。だから、その辺がどうなのかなと思って聞いたので、それ以上いいですけど、答えられますか。自分で聞いていることが難しいと思っているんだけど。
入野指導室長
 地方教育行政法で決まっておりまして、任命権者は都道府県の教育委員会という形になっています。そして、市町村教育委員会は、先ほど申しましたように内申をすることができるということが定められております。そして、我々としては、指導室長ではございませんで、教育委員会が内申をする形になっております。
大内委員
 そうすると、杉並みたいに民間の校長を呼んだりするでしょう。あれも東京都が指示しているの。要するに、東京都が任命している――違うんでしょう。あれは杉並区の教育委員会というか、区長というか、でしょう。あれはどうなっちゃうの。
入野指導室長
 同様な形をとっています、基本的には。杉並区の教育委員会の内申を受けて、今、民間人の校長も民間人の副校長も置くことができることに法的になってございますので、東京都が任命するという形になっております。
大内委員
 整理すると、中野区でも教育委員会で民間の人を採用して、中学校の校長にしたいということを東京都に内申をするわけ。東京都がいいですよと言ったらいいわけ。東京都がだめですよと言ったらできないわけ。そういうことでいい。
入野指導室長
 基本的にはそういう形になっております。
大内委員
 よくそういうふうに、基本的というわけ。じゃ、基本的じゃないときがあるのかって。いつもこういう話をすると、いや、あれは例外なんですという。よくそういう場合、まず、何かそういう言い方をいつも――いつもって、ほかのところよ。ほかのところでもするわけよ。じゃあ、何だよ、あれはというと、いや、これは例外ですというから、普通はそうだということで。
 じゃあ、それと含めて、中野はそういう考え方とか、ないよね。ありますか。
菅野教育長
 現在のところございません。
いながき委員
 このリストを見て、他区からの先生の転入、あるいは他区への転出というのが割と少なめで、中野区内の学校を割とぐるぐるしている印象があるんですが、これは大体どこの基礎的自治体も同じような形なんでしょうか。御存じでしたら教えてください。
入野指導室長
 全部の自治体を比べたわけではございませんし、割合を比べたわけではございませんが、基本的には先ほど言った法的な仕組みがございますので、区市のほうでそういう形を内申をすると、東京都は決めてくる、東京都としてはある程度の割合を考えているものと考えております。
いながき委員
 新人の先生は抜きにして、それ以降の先生は希望の区が一定以上提出できるという話を聞いたことがあるんですが、校長、副校長先生も希望区というのは出せるんでしょうか。
入野指導室長
 一応、校長、副校長も教員も、転任に関してはある程度規則がございまして、副校長ですと3年、校長は5年ということに、1校ですね。長めにという形になっております。これは東京都の方針でございます。教員にも関しても、1校何年以上というようなものがございます。きちっとそういう異動の方針がございます。それにのっとって、異動の希望を出すことは可能でございます。
 ただ、管理職の場合には、なかなか希望を出しても希望どおりにならないのが管理職でございます。
いながき委員
 じゃあ、希望は出せるということで、率直に言って中野区への希望は多いんでしょうか。
入野指導室長
 今、そういうデータがなかなかございませんが、かつて何年か前だと思いますが、教職員組合のほうが調べたようなデータからしますと、もう相当前の話ですが、中野区はその当時は少ないというふうに聞いております。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 それでは、次に4番目の報告を受けます。中野区の地域スポーツクラブ構想についての報告を求めます。
村木生涯学習担当参事
 それでは、中野区の地域スポーツクラブ構想(資料7)につきまして御報告を申し上げます。
 本件につきましては、本年2月に当委員会に素案を御報告後、さまざま意見をちょうだいいたしました。その他、関係団体等からも意見聴取の上、3月、第1回定例会中におけます当委員会におきまして、案という形で御報告を申し上げ、今回この案を取って、構想として改めて御報告を申し上げるものでございます。内容的には、案から構想にかけましての変更点はございません。
 今回、文教委員会に御報告をさせていただいた後、当構想をもとに具体的な組織運営等の検討を進めるに当たりまして、スポーツクラブ経営のノウハウを持つスポーツ関連企業等から、クラブ設立及び運営に関する業務支援を求める公募型の企画提案、いわゆるプロポーザルを実施するための手続に入らせていただきます。6月中には委託事業者と契約の締結を完了し、具体的な検討及びクラブ設立に向けました準備に入ってまいる予定でございます。今後とも適切な時期に当委員会に御報告申し上げ、御意見をちょうだいしながら進めていくというふうに考えております。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ございませんので、以上で本報告について終了いたします。
 それでは、次にその他についてでございますが、何かございますか。
寺嶋学校教育担当課長
 区立中学生の下痢・嘔吐の集団発生につきまして御報告をいたしたいと思いますので、よろしければ資料配付をお願いしたいと思います。
委員長
 それでは、休憩をさせていただきます。

(午後4時42分)

委員長
 それでは、再開いたします。

(午後4時42分)

 それでは御報告をお願いします。
寺嶋学校教育担当課長
 お手元の資料をごらんください。区立中学生の下痢・嘔吐の集団発生がございましたので、御報告いたします。(資料8)
 区立中学校保護者主催の合宿終了の後に、下痢・嘔吐を訴える生徒が多数発生したということでございます。
 概要でございます。日程といたしましては、3月27から29の3日間、宿泊先は千葉県、参加者はサッカー部員、テニス部員の合計をしますと49名、その他、保護者・コーチ等でございます。
 発生の状況でございますが、合宿のときには何でもなかったんですが、帰ってきた後から少しずつ下痢を訴える生徒が発生いたしまして、4月2日現在では15名からの症状の訴えがございました。症状としましては、下痢、吐き気、嘔吐、発熱といったようなものです。うち数人は、病院に行きまして点滴を受けたりとか、診断を受けたり、熱が出た生徒もございますが、入院した生徒はおりませんでした。
 なお、同行した保護者、コーチには発症者は出ませんでした。
 対応ですが、4月2日、保健所の指導のもとに合宿参加生徒の保護者を対象に説明会を開催いたしまして、調査についての協力依頼をしたところです。その調査といいますのは、全員についてどういう症状だったかという調査と、食べるものは決まっているんですが、それを食べたか食べないかとか、そのほかに何か食べたかとか、そういったような調査を行って、その調査の中でさらに症状があったというのが6名ふえて、計21名ということでございます。
 症状があった生徒に検便を依頼しまして、全員ではありませんが、その中の9検体からロタウイルスという、ウイルス性の胃腸炎の原因となるウイルスが検出されたところでございます。ただ、全体として何が原因だったかというのは、中野区の保健所及び千葉県の保健所と調査中でございまして、確定的な結論は出てございません。
 4月7日の始業式には全員が登校してございまして、けさ、校長にも聞きましたけれども、新たに症状を訴える者はありませんで、症状のあった者も回復しているということでございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
江口委員
 こういうのが最近私はわからないんだけど、中学校のサッカー部員とテニス部員と書いてあるから部活なんでしょうけど、保護者主催の合宿というのは可能なんですか。オーケーしているんですか、中野の中学校は。教員が引率しないでというのはどうなんでしょうか。
入野指導室長
 私どものほうには届け出が出ておりませんので、実態を把握しているところではございませんけれども、学校によっては今回のことでやっている学校があるということがわかりましたので、実態調査をしているところでございます。
江口委員
 そうじゃなくて、中野の場合、中学校の場合可能なんですか、こういうことは。
入野指導室長
 教育委員会としては、こういう部分に関しては一応、学校で行うことに関してはいけないというんでしょうか、許可は出しておりません。学校としてはということよりは、保護者が行っているということのようでございます。
江口委員
 確かに授業の一環じゃないという難しさがあるんですけど、やっぱりこういう合宿はオーケーにしても、部活の顧問が引率するとか、教員が引率するとか、数によっては保護者の人も含めて、教員が中心になってやるというふうに徹底して、だめだという意味じゃなくて、やるからにはそれをやったほうがはっきりしたことができるんじゃないか。こういう中途半端に、ここはいい、ここの学校はいい、この学校はだめというわけにいかないので、この辺はやっぱり統一して、できるものだったらそういう形で引率教員がついて、部活の顧問がついて合宿をするということは徹底したほうがいいと思うんですけど、いかがでしょうか。
入野指導室長
 部活の性質上、こういう部分に関しましてはやはり難しいかと思います。部活の顧問が正式につくという部分は難しいかと思います。ボランティアで参加とかいう部分については、可能性があるかと思いますが、部活の顧問がいるということは、部活としてきちっとした主催をする、学校が主催をするという形になるかと思いますので、ちょっとそのことについては難しかろうかというふうに思います。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了いたします。
 そのほかに理事者から何か御報告ございませんか。
寺嶋学校教育担当課長
 口頭でございますが、新校の開校式典の日程について御報告いたします。緑野中学校の開校式典でございますが、5月1日の木曜日の午後、場所は緑野中学校体育館ということでございます。ちょっと時間はまだ未定でございます。
 また、桃花小学校につきましては、今のところ日時は未定でございます。
 いずれにいたしましても、御来賓の方につきましては、各学校より招待状を送付させていただきます。
委員長
 何かございますか。
大内委員
 式典というのは、何をやるの。要するに、開校式典、開校式とまた違う、式典というのは、要はだれのために、だれを来賓に呼んで、何を――もうちょっと教えてくれる。
寺嶋学校教育担当課長
 開校式ということ自体は、始業式のときにやった、教育委員も参加した中でやったんですが、式典といいますのは地域への新しい学校のお披露目と言っては何ですが、地域の中で学校を盛り立てていただこうと、地域と学校が一緒になって子どもたちを育てていこうといったようなことを地域の皆様に対して知っていただくと、こういったような趣旨かと認識しております。
大内委員
 やはり、新しい学校も地域とかでそれなりに応援をしていただいて、今までの――新校というと全く新しくて、今までのものは要らないよと、歴史は要らないよと。新しいところからゼロベースでスタートするから、古いものは要らないよじゃなくて、やはり今までのもの、学校によってそれぞれ条件も違うから何とも言えないけども、それなりの今までのものも大切にして、引き継いで、引き続きお願いしますということなの。
 要は、何かちょっと、寺嶋さん担当だと知らなかったからわからないんだけど、それでいいのね。言っている意味わかる。要は、全く、今まで地域でも守ってもらったわけだよな。そういうのはもう要りませんよと、古いそういった肩書は要らないよと。例えば桃花小学校だったら、仲町だとか、桃丘、あと桃三、そういった一切名前はもう要りませんと、そういったところの関係者は要りませんということなの。
青山学校再編担当課長
 学校再編の統合の基本的な考え方としまして、それぞれ対象となっている学校が対等の立場でという意味で、すべての学校が閉講という形で新しい学校がスタートすると、そういう意味で、例えば今までの学校をそれぞれの学校から来た子どもたちが引きずって、派閥的になるというのはよくないという考え方はございます。ただ、基本的な考え方としまして、それぞれの対象となった学校のいい点ですとか、伝統や歴史というのは、当然引き継いでいかなければいけないというふうに思っておりますので、そういった点から考えますと、それぞれの対象となった学校の地域、あるいは同窓会の方々、そういった方々が力を合わせて新校を盛り立てていただくというのは、非常にありがたいことだというふうに思っております。
大内委員
 今言った開校式ってあったでしょう。開校式というのは、基本的には教育委員会何人かが出てやったみたいな形になるの。僕も地元のがあったんだけど、開校式、いや、呼んでいませんと言われて断られちゃったんだけど、うちらは。あれは教育委員会の何人かだけ出席するというものだったの。何か、僕は開校式やなんか、ここで全部日程をもらったので、それで勘違いしていて、うちらも、ああ行くものだなと思っていたら、いや、呼んでいませんと言われちゃったんだけど、そういうものなの。
寺嶋学校教育担当課長
 ちょっと誤解を与えてしまいまして申しわけありませんでした。この4月7日の開校式は、学校が始まるというときに、生徒に対して、新しい学校が始まるよということを校長先生のほうから宣言して、新しい校旗を教育委員会から受け取ると、そういったようなところで、教育委員は出席いたしましたけども、そのほかの御来賓の方はお招きしているところではございません。
大内委員
 そうすると、何で閉校式は呼んだの。たしか閉校式と開校式の日程、両方教えてもらったと思ったんだよね。閉校式はみんな呼んだんだよね。何で開校式は呼ばないの。それでもって、今みたいな理屈だと、開校記念日には地域の人を呼んでどうのこうのと、協力してもらうんだと。開校式のときには、校旗を渡すだけだから。じゃ、閉校式のときも校旗を渡すだけじゃない。どういう指導をしているのか知らないけど、だから、開校式は呼ばなくていいという。閉校式は校旗を返したわけでしょう。今度、開校式、4月の頭にやったのは、今度校旗をもらうわけでしょう。閉校式のときは近くの人、みんな来てください、開校式の日はいいですよということだったの。そういう方針だったの。
寺嶋学校教育担当課長
 名前があまりよくないかと思いますが、閉校式というものに対応するものは開校式典ということでございます。ですから、たまたま校旗の授受というのはございますが、開校式典は通常すぐにはできませんので、ただ学校は始まりますので、それはその開校式という児童・生徒向けの場で授受はいたしますが、来賓の方をお招きして地域の方によく知っていただく、一緒に盛り立てていただく、あるいはこれまでのことを振り返っていただくと、感謝申し上げて振り返っていただくというようなことにつきましては、閉校式と開校式典が対応するものだというふうにお考えいただければと思います。
伊東委員
 開校式典で、開校式はまた別にあったということなんですけど、この先、開校記念日というのはどっちに位置付けられるのかという部分と、それから今、校旗という話も出ましたけれど、校章、校歌、あと学校の教育目標、それはどういうステップで決められていくの。もう決まっているの。全然そういう話、この委員会でも聞いたことなかったんだけど。
青山学校再編担当課長
 校章及び校歌につきましては、学校統合委員会で昨年度中御協議いただきまして、それを教育委員会のほうに御報告いただいて、学校として決めていったという形になってございます。
寺嶋学校教育担当課長
 創立記念日の話ですが、いつを記念日とするかということはまだ決まってございません。例えば開校式典の日を記念日にするということもございます。
入野指導室長
 教育目標につきましては、当該の3校、当該の2校が既に準備はしてございます。ただ、私どもには、教育課程の届け出ということで正式に出てくるものは、4月以降の校長が出してくる形になっておりますので、現在相談を受けている形になっております。4月30日付で、それぞれの緑野中学校と桃花小学校の教育目標を含めた教育課程が決まってくるという形に、届けられてくるという形になっております。
伊東委員
 今、さらっと言われたんだけど、校章、校歌、決まりましたと、一言も―― 一度報告いただきましたっけ、ここへ。(「統合委員会の報告のとき」と呼ぶ者あり)ニュースに出てましたっけ、校章も。校章、図柄だとか、校歌がこういうふうな文言でとありましたっけ。
青山学校再編担当課長
 先だって、学校統合委員会の検討状況ということで、すべての統合委員会の状況を御報告させていただいた際に合わせて御報告させていただきました。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 その他、理事者から何か報告はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他にございませんようでしたらば、以上で本日の所管事項の報告を終了いたします。
 審査日程のその他でございますが、次回の日程等について協議をいたしたいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後4時58分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後5時11分)

 休憩中に確認いたしましたとおり、次回の委員会は4月28日の月曜日、午後1時から行うことで御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 なお、次回は平成19年第5号請願及び平成19年第6号請願の審査を行うこと、また平成19年第5号請願、平成19年第6号請願の紹介議員として長沢議員、むとう議員、また平成19年第6号請願の紹介議員として近藤議員、林議員を、紹介議員として出席要求するということで確認したいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、委員会終了後、出席要求を行います。
 以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員、また理事者から特に発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、以上で本日の文教委員会を散会いたします。ありがとうございました。

(午後5時12分)