平成22年10月12日中野区議会総務委員会(第3回定例会) 平成22年10月12日総務委員会 中野区議会総務委員会〔平成22年10月12日〕

総務委員会会議記録

○開会日 平成22年10月12日

○場所  中野区議会第1委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後2時59分

○出席委員(9名)
 いでい 良輔委員長
 つぼい えみ副委員長
 平山 英明委員
 林 まさみ委員
 大内 しんご委員
 佐伯 利昭委員
 斉藤 金造委員
 飯島 謹一委員
 岩永 しほ子委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 副区長 金野 晃
 副区長 阪井 清志
 政策室長 竹内 沖司
 政策室副参事(企画調整担当、平和・人権・国際化担当) 小田 史子
 政策室副参事(予算担当) 志賀 聡
 政策室副参事(区民の声担当、調査研究担当)経営室副参事(広報担当) 松原 弘宜
 経営室長 川崎 亨
 経営室危機管理担当部長 荒牧 正伸
 政策室副参事(情報担当) 藤井 康弘
 経営室副参事(経営担当、用地・管財担当) 篠原 文彦
 経営室参事(契約担当) 村木 誠
 経営室副参事(サンプラザ関係事業担当) 田中 謙一
 経営室副参事(人事担当) 奈良 浩二
 経営室副参事(財産管理担当) 柿内 良之
 経営室副参事(危機管理担当) 高橋 均
 経営室副参事(防災担当) 鳥井 文哉
 管理会計室長 尾﨑 孝
 管理会計室副参事(管理改善担当) 戸辺 眞
 管理会計室副参事(税務担当) 青山 敬一郎
 会計室長 村田 宏
 選挙管理委員会事務局長 橋本 美文
 監査事務局長 登 弘毅

○事務局職員
 事務局長 山下 清超
 事務局次長 石濱 良行
 書記 丸尾 明美
 書記 岡田 浩二

○委員長署名

審査日程
○委員会参与の異動について
○議案
 第55号議案 中野区情報政策官設置条例の一部を改正する条例
 第56号議案 警察大学校等跡地地区仮称中央部防災公園整備工事請負契約
○陳情
〔継続審査分〕
 第2号陳情 永住外国人への地方参政権付与の法制化に反対する意見書の提出を求めることについて
○所管事項の報告
 1 平成23年度国・都の施策及び予算に関する要望について(企画調整担当)
 2 住民情報系システムの移行及び稼働状況について(情報担当)
 3 大韓民国ソウル特別市陽川区との姉妹都市関係の締結について(平和・人権・国際化担当)
 4 議会の委任に基づく専決処分について(経営担当)

委員長
 定足数に達しましたので、本日の総務委員会を開会します。

(午後1時00分)

 本定例会における委員会審査の割り振りについて協議したいので、委員会を休憩します。

(午後1時00分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後1時01分)

 本定例会における委員会の審査日程(資料1)についてお諮りします。
 1日目は議案の審査と陳情の審査を行い、その後、所管事項の報告をできるところまで、2日目は所管事項の報告をできるところまで、3日目は残りの部分を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。
 なお、審査に当たっては3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いします。
 議事に入る前に、お手元に配付の資料のとおり(資料2)、10月10日付で委員会参与の異動がありました。本日、当委員会参与から転出された方がお見えですので、初めに委員会を休憩してごあいさつをいただきたいと思います。
 委員会を休憩します。

(午後1時02分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後1時03分)

 それでは、次に、異動のありました参与の紹介について、経営室長からお願いします。
川崎経営室長
 10月10日付をもちまして経営室危機管理担当部長として荒牧正伸が就任いたしましたので、御紹介を申し上げます。
荒牧危機管理担当部長
 荒牧と申します。どうかよろしくお願いいたします。
委員長
 以上で委員会参与の異動についてを終了します。
 それでは、議事に入ります。
 議案の審査を行います。
 第55号議案、中野区情報政策官設置条例の一部を改正する条例を議題に供します。本件について、理事者の補足説明を求めます。
藤井政策室副参事(情報担当)
 お手元に配付してあります新旧対照表(資料3)で説明をさせていただきます。
 今回の改正につきましては、「区長が指定する副区長」という形で、今まで、「これらの事項に係る政策を担任する副区長」という規定であったところを変更するというものです。
 6月の段階で、室を担任する副区長という規定はなくなったということで、そういう部分については規定が整理されていましたが、政策を担任するという規定の仕方について調整しておりまして、今回、「区長が指定する」という形に変えました。
 内容につきましては変更はございません。以上です。
委員長
 本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
岩永委員
 まず今回、副区長の状況が変わったということ、位置付けが変わったということで、区長が指定する副区長ということになるわけですね。この場合、副区長はお二人いらっしゃるんですが、それは副区長をどちらを指定するという何か基準みたいなものはあるんですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 特に基準はございませんけれども、今年度につきましては阪井副区長が指定されております。
平山委員
 現行と改正案のところで、ごめんなさい、ちょっと説明が、声がもう少し大きくしていただければと思いまして、もう一度この6条の1番のところ、御説明いただいてよろしいですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 申しわけありませんでした。6条の(1)で、現行は、「これらの事項に係る政策(以下「情報政策」という。)を担任する」という形で副区長を特定しておりました。これにつきまして、今回、「区長が指定する」という定義に変更したというものです。
 (3)につきましては、その(1)の規定を引用する形で規定されていまして、この、これらの事項に係る政策のことを情報政策という形で定義されていますので、(3)では「情報政策を担任する」という形になっていまして、改正案では、第1号に規定するという形で、同じ方を指定する形になっております。
平山委員
 ということは、6条の中の1と3の部分で、1のところは6条の1項の「これらの事項に係る政策を担任する」が、「区長が指定する」に、ここの文言だけが変わったということでよろしいですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 そのとおりです。
林委員
 先ほどの「区長が推薦する副区長に報告する」ということなんですが……(「指定する」と呼ぶ者あり)指定する、すみません。副区長自身はスタッフという機能に変わられて、しかも、これという――何か区長にたしかアドバイスをしたり、そういうスタッフとしての機能だと聞いたんですけれども、となると、基本的には2人どちらが指定を受けるような状況である、どちらがも、指定を受けることになるということでよろしいんですか。今年度は阪井副区長で、来年度はまた変わるとか、そういうことになるものなんでしょうか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 スタッフということで、今までの「担任する」という規定だとそぐわないということで、今回「区長が指定する」という形に規定されておりますので、毎年になるのか、区長が指定されるたびごとに、同じ方の場合もあれば違う方の場合もあるというふうに認識しております。
林委員
 でも、そうなると、情報システムに関して上になる人が割と毎年変わることもあるということなんでしょうか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 区長が指定するという規定ですので、そういうこともあり得るということです。
大内委員
 現行でいくと、政策を担当する副区長なんですけど、今はだれが政策を担当している。2人なんですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 現在はこういうライン的な担任をするという形での位置付けにはなっておりませんので、この「政策を担任する」という形ではいらっしゃらないという形になります。
大内委員
 でも、それからすると、じゃあ、今はどうなる。今はいないの。政策を担当する副区長がいないのか。この人たちだれとやっているということになるの。
金野副区長
 以前は区長それぞれ担任の室、政策室、経営室とか定めておりましたが、現在は特段定めを置いてございません。したがいまして、政策全般について2人で協議しながら対応しておりますし、区長から指示があった場合は、区長の指示に基づいてその事項を担当するという形でやっております。
大内委員
 ということは、区長が指定するということはわかるんですけども、その都度、政策が変わったりして担当が、副区長のやる担当が変わったり、非常に――要するに、じゃあ今まで何だったんだという……。今まではあんまり機能していなかったんでしょうかというか、よくわかんないんですけど、要は、ただ文言が変わるんじゃなくて、もっと中身的に何がどう変わるかをちょっと言ってもらいたいんですけども。
竹内政策室長
 3室ができて、それぞれに室長を置くということで、政策室というのができて政策室長に私がなりました。それで副区長につきましては、今副区長からも御答弁があったとおり、スタッフ的なところを担っているということでございます。ただ、情報政策につきましては、CIOという役職がございます。これにつきましては、副区長の人が入れかわったこと、人数が減ったことに伴って、新しい副区長の体制のもとで、ほかの職も含めてですけども、CIOのだれが就任するのかということについて決定しております。それについては阪井副区長がCIOになっておりますので、そういった意味では、それとの関係で申し上げますと、ここで情報政策官が報告する副区長としては、今後、CIOである阪井副区長を予定しているということでございます。
大内委員
 わかりました。最後にします。この区長が指定する副区長というのは、これは複数もあり得るという……。1人なんですか。要するに、区長が指定する副区長。2人指定しちゃったら、それで終わりということになっちゃうんだけど。
竹内政策室長
 いろんな場合、あり得るんだろうというふうに思いますけれども、今想定しておりますのは、CIOになっております阪井副区長を想定しているということでございます。
飯島委員
 CIO補佐官でもありますよね、この情報政策官というのは。ですから、別にそういうことからすれば、区長が指名する人はCIO以外を指名することは現実にはできないって考えたほうがリアルな話なんじゃないんですか。
竹内政策室長
 現実的にはそういうことになろうかというふうに思っております。
飯島委員
 なぜこんなことをしたのかというのは、副区長が2人になったから。それぞれ室を担当することがなくなりましたと。でも、CIOは続いていますよと。ということになると、このCIOという位置付けが、いわば本来、自治法上は副区長ってそうラインに介入したり、常勤の職員の職を兼ねちゃいけないわけですから、難しかったんだろうと思うんだけど、このCIOの位置付けというのはなかなか難しいことになっているかなと。だって今までは室担当で、ある意味、ラインとは言いませんよね。ライン的な職務の担任制みたいなことがあったわけだから、それはそれでいいんだけど、今度はそうすると、このCIOというのは一体どういう位置付けになるんでしょう。だって、CIOって、それなりの仕事をするというそもそもの位置付けじゃないですか。つまり、執行役員ではないんだけど、情報政策に関する執行役員的性格みたいなものを持ち合わせているわけでしょう、どっちかというと。世の中が言っているCIOというのは。今度その副区長がそういうのとはちょっと違う意味合いの展開をしたときのCIOというのは、果たしてどういうことになるんだろうか。むしろ、政策室長がCIOになったほうがよかったんじゃないのという気がしないではないんだけど、どうなんですか。
竹内政策室長
 通常の情報担当については私が所管しておりますので、そういったことでございます。ただ、やはりCIOにつきましては規則で決めておりますけども、情報政策ということについて、システムの調達における適正な統制、それから情報政策の企画・立案、その他情報の安全保護、こういった重要な情報政策に係る部分について、CIOという立場から統括をしていただくという考えでございます。
飯島委員
 だから、本来の自治法に規定する副区長としての色彩を濃厚にもう、それに復帰したわけだよね。だとすればCIOも、今言ったみたいな規定だとすると、外したほうがよかったんじゃないですか。政策室長であるあなたがCIOをおやりになるのが筋だったんじゃないのと。こういう規定を設けるんだったら、むしろ「CIOに報告をする」で済むわけだから。日本語で何て言うのかよくわかりませんけどね。だから、そういうことからすると、この改正だけで、じゃあ全体が整合がとれるかといったら、CIOの今度、いわゆる情報政策を担当するみたいな意味合いのCIOの職を持っている副区長さんの位置付けをそのままにしておくと、いかがなことになるんでしょうねという気がしないではないんですけども、それは政策というよりは組織の問題だな。ということなんで、これはちょっとつらいのかなという気はしないではないんですけど、いずれにしてもこういう整理をしないとうまくないなということなんでしょう。だって、「担任する副区長」じゃだめなんだから、もう。でも、何かCIOならCIOでよかったような気もするんだけどね、だったらね。CIOに報告するとか、CIOの副区長に報告をするでいいんでしょう。その辺の整理はいずれどっかでするんでしょうから、いいですよ。
 この情報政策官の仕事は、基本的に、条例改正によって中身が変わるわけではない。全く同じことをこれまでどおりすると、こういう認識でいいですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 そのとおりです。
飯島委員
 これ、省略されている1条から5条には報酬の規定があったと思いますね。したがって、この報酬規定にも手をつける必要はない、こういうことでいいんでしょうか。それからもう一つ、あわせて、任期の規定もあったやに記憶はあるんですが、今のこの情報政策官のあり方からすると、任期も今1年でしたっけ、2年でしたっけ。1年。だから1年単位で果たしてどうなのかなと。こういうときだから早く変わったほうがいいか、あるいは2年ぐらいの任期で物を考えたほうがいいか、その辺も少し、こういうのだったらお考えになったほうがよかったかなと思ったりするんですが、そういう検討されたことはないの。
藤井政策室副参事(情報担当)
 任期については1年ですけれども、再任を妨げないということで複数年の任期を想定しているものでもあります。報酬についても、月額60万円を超えない範囲ということで、今回特にそれについて変更する必要はないというふうに判断しております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩します。

(午後1時18分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後1時19分)

 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ質疑を終結します。

委員長
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ意見の開陳を終結します。
 次に、討論を行います。討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ討論を終結します。
 これより本件について採決を行います。
 お諮りします。第55号議案、中野区情報政策官設置条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で第55号議案の審査を終了いたします。
 次に、第56号議案、警察大学校等跡地地区仮称中央部防災公園整備工事請負契約を議題に供します。本件について理事者の補足説明を求めます。
村木経営室参事(契約担当)
 それでは、第56号議案、警察大学校等跡地地区仮称中央部防災公園整備工事請負契約について、補足説明をさせていただきます。
 お手元の資料(資料4)をごらんいただきたいと思います。
 工事件名は、警察大学校等跡地地区(仮称)中央部防災公園整備工事でございます。
 工事場所は、中野四丁目13番。
 工期は、2012年の3月15日までということで、本年、平成22年の当初予算におきまして債務負担行為の御議決をいただいております。
 工事概要はここに記載のとおりでございます。
 契約金額は、消費税相当額を含みまして3億7,275万円。
 契約者は飛鳥・大澤建設共同企業体。いずれも区内業者でございます。
 契約の方式は一般競争入札。
 予定価格は、消費税相当額を含みまして3億8,430万円となっております。
 裏面、契約者の営業概要については、後ほどお読み取りをいただきたいと思います。
 入札経過調書をごらんいただきたいと思います。
 入札日時が本年の8月27日。
 工事種別は造園工事でございます。
 それから、業者名のところをちょっとごらんいただきたいんですが、この三つの事業体が今回の入札においでになったわけですけれども、特に2番目の加勢・東サニ建設共同企業体、一番右の摘要欄をごらんいただきますと、無効という表示がございます。実は、この事業代表者が一般競争入札参加資格審査申請の届け出につきましては、加勢造園株式会社の代表印が押印されていたものが、現実の入札の際にはこの加勢さんの個人印が押印されていたため、同一事業者であることが認定できないということで、無効という扱いをしたものでございます。
 それから、落札者につきましては、ここにございますように飛鳥・大澤建設共同企業体。第1回目の金額、本体で3億5,500万円ということで落札をしたものでございます。
 よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
大内委員
 これで言うと、一番上の箱根・やまて建設共同企業体のほうの合計点というのかな、評価点、価格点が出ていないんですけど、これはどうしてですか。
村木経営室参事(契約担当)
 実は一番左側の第1回目の金額の欄、3億6,900万円ということで、この時点で予定価格を超えておりますので、評価点はつけなかったというものでございます。
岩永委員
 まず、この契約にかかわるところの工事概要ですが、広場舗装が4,985平米、多目的広場は4,515平米。ここの中央部防災公園というのは囲町の代替地の1.5ヘクタールだったと思っているんですが、これだと1ヘクタールにもいかない。そこで、この契約にかかわるこの違いは何ですか。
村木経営室参事(契約担当)
 再裏面の警察大学校等跡地地区(仮称)中央部防災公園整備工事の位置図をごらんいただきたいんですが、中ほどに、施工場所ということで斜線を引いたところがございますけども、今回はここがその施工場所になっているということから来るものでございます。
岩永委員
 はい、じゃあ、それはわかりました。
 それから、今回の契約金額は、この3億7,000万円余ということになっておりますが、当初予算の計上が2億3,000万円、それから債務負担行為が今年度と次年度で3億1,500万円あるということになっておりました。この合わせて5億4,500万円との関係で言えば、残りはどういうぐあいの使われ方になりますか。
村木経営室参事(契約担当)
 すみません、ちょっと調べさせてください。
委員長
 答弁保留ということでよろしいですか。
志賀政策室副参事(予算担当)
 こちらの事業につきましては、債務負担行為を設定してございます。総事業費約5億4,500万円、今委員がお話しのとおり5億4,500万余だと思いますが、この公園整備以外に、たしか施設管理棟の建設工事が予定してございますので、その残りの工事があるというふうに所管からは確認をとってございます。
岩永委員
 そうしますと、その残りの工事を含めて、当然この債務負担行為の範囲の中でこの事業は完結をするというふうに理解してよろしいんですか。
志賀政策室副参事(予算担当)
 そのとおりでございます。
岩永委員
 防災担当にお聞きをしたいんですが、たしか、この中央部防災公園は、総括質疑のときのどなたかの答弁に、一時避難場所であり、そこで避難生活はしないというふうなお答えが担当からありました。それで担当のところ、中央部防災公園の担当のところに聞きましたら、そういう避難をどうするのかということの所管は防災担当だというふうに言われたので、ちょっとお尋ねをしたいんですが、その一時避難場所であるというこの中央部防災公園の避難の期間というんですかね、想定している避難期間というのはどういう、その一時避難場所という避難期間はどれだけのものですか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 こちらは広域避難場所という……(「区役所周辺一帯ね」と呼ぶ者あり)はい、中野区役所一帯ということで、広域避難場所に指定されてございます。東京都のほうで指定をしてございます。広域避難場所は火災の延焼から逃れるための場所でございますので、先般の総括質疑で担当のほうからお答えを申し上げたとおりで、長期滞在する、あるいは泊まる、宿泊をすると、生活をするといったことは想定をしていないということでございます。
 お尋ねの、どれぐらいの期間かということにつきましては、火災の危険が去るということでございます。その程度の期間と、時間ということで考えてございます。
岩永委員
 中央部防災公園での、そうすると、その火災がおさまる期間ということを今、防災担当のほうでは想定しているということになるわけですね。大体通常、火災がおさまる期間、そして次の避難場所に避難をしていける期間というのはどの程度想定しておられますか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 ここで申し上げるような時間的な明確な想定はございません。
岩永委員
 そうしますと、一定の避難生活はここで行われるということも考えられるわけ。そういうことは防災担当のほうでは想定しておられますか。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 避難場所、広域避難場所でございますので、避難所と呼んでございます区立小・中学校等50カ所、あそこでの泊まり込むと、食事をするというような生活の場というものとは違うという認識でございます。あくまでも火災から逃れる間、一時的に滞在する場所ということで、いわゆる寝泊まりということは考えてございません。
岩永委員
 要するに、この中央部防災公園は防災機能を一応整備はするということがこの間報告をされてきています。いろいろ避難生活に必要なもの、防災活動するのに必要なものなどについても、ここでは一定整備をするというふうに聞いてはきているんですが、今のお答えだと、中央部防災公園でもいっときの避難地だということになるわけですね。そうしますと、中野区役所周辺一帯の広域避難場所としては、約9万人という見込みをとっていますけれども、この中央部防災公園に避難してくる人というのはどのくらいの想定をしておられますか。(「ちょっともう少し……」と呼ぶ者あり)
委員長
 委員会を休憩します。

(午後1時29分)

委員長
 では、委員会を再開します。

(午後1時31分)

 どなたが答弁されますか。今の、簡単で結構ですから。
鳥井経営室副参事(防災担当)
 中野区役所一帯が全体で約23万平米ございます。その中での避難の全体の面積ということでございまして、今、委員がおっしゃる公園の部分だけに特定して何人というような想定はしてございません。
林委員
 今回の契約金額、落差率を教えていただけますか。
村木経営室参事(契約担当)
 96.99%でございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩します。

(午後1時31分)

委員長
 では、委員会を再開いたします。

(午後1時32分)

 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ質疑を終結します。
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ意見の開陳を終結します。
 次に、討論を行います。討論はありませんか。
岩永委員
 第56号議案の警大跡地中央部防災公園整備工事請負契約について、反対をするという立場で討論いたします。
 まず、先ほどもお聞きをしましたが、都はこの中野区役所周辺一帯を広域避難場所として指定しています。この広域避難場所で指定されているその中で、この中央部防災公園というのは中核をなす役割を果たしていくものです。そのための今回は工事をするというものになっております。しかし、工事の内容にとどまらず、この中央部防災公園というのは、囲町公園の代替部分を入れても全体で1.5ヘクタールというものでありますし、一時避難場所というものですから、先ほどのお答えにもありましたように、避難生活等々は想定をされておりません。全体で広域避難場所ということから照らしても、この最大で1.5ヘクタールという公園の広さは十分な広さを確保しているとは言えません。また、避難場所を確保できるまでは当然そこでは避難活動が行われるわけですが、十分な避難活動を提供するということにもならないということが十分推測されます。そうした区民の要望にこたえるためには、当初予定していた4ヘクタールを確保するということは、区の努力として当然求められるところです。
 また現在、都市計画の手続をめぐり、区民から告発をされています。さらに今般、中央中学校と南側の用地を区が確保するという動きが現実的なものになっているというふうにも伝わってきています。よって、こうした中で本工事契約を急ぐべきではないという立場で反対をいたします。
委員長
 他に討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ討論を終結します。
 では、これより本件について挙手により採決を行います。
 お諮りします。第56号議案、警察大学校等跡地地区仮称中央部防災公園整備工事請負契約を原案どおり可決すべきものと決することに賛成の委員は挙手願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手多数。よって、本件は可決すべきものと決しました。
 以上で第56号議案の審査を終了いたします。
 続いて陳情の審査を行います。
 継続審査分、第2号陳情、永住外国人への地方参政権付与の法制化に反対する意見書の提出を求めることについてを議題に供します。
 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩します。

(午後1時35分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時37分)

 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ質疑を終結します。
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ意見の開陳を終結します。
 次に、討論を行います。討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
討論を終結します。

 これより、本件について挙手により採決を行います。
 お諮りします。第2号陳情、永住外国人への地方参政権付与の法制化に反対する意見書の提出を求めることについてを採択すべきものと決するに賛成の方は挙手願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手少数。よって、本件は不採択とすべきものと決しました。
 以上で第2号陳情についての審査を終了します。
 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
 なお、5番から10番及び12番と13番はそれぞれ関連する報告ですので、一括して報告を受けたいと思います。
 1番、平成23年度国・都の施策及び予算に関する要望についての報告を求めます。
小田政策室副参事(企画調整担当)
 それでは、平成23年度国・都の施策及び予算に関する要望について、御報告をさせていただきます。お手元に、国に対する要望書、東京都に対する要望書の2冊の資料(資料5)を御用意させていただいておりますので、ごらんいただきたいと思います。
 このたびの特別区長会の要望でございますが、国に対しましては8月20日から8月27日にかけて、事務局からそれぞれ所管の省庁に要望書を提出してございます。また、東京都に対しましては特別区長会の会長等が7月9日に副知事等に対しまして要望書を提出したものでございます。
 それでは、まず国の施策及び予算に関する要望について、簡単に御説明させていただきます。
 国への要望の冊子の目次のところをごらんいただければというふうに思います。
 全部で17項目の要望事項となっておりまして、これは昨年に比べまして4項目を新たに追加したということでございます。今回、新規で追加されました項目は、3、失業者に対する就労生活支援対策の充実、4、生活保護制度の充実・改善、6、子育て支援策の充実、12、市街地再開発事業等の整備促進でございます。
 所管の項目につきまして御説明させていただきます。
 1ページのほうをお開きください。
 項目1の地域主権改革の推進では、国と地方の役割分担の明確化、国から地方への実質的な権限と財源を移譲することに関しまして、昨年度に引き続き要望を行っているところでございます。
 15ページをお開きください。
 項目14、災害応急対策の充実でございます。首都圏直下型地震や大規模な水害等への対策を強化するため、国の総合的な対策を要望しているものでございます。この項目も昨年度に引き続きまして要望しているものでございます。
 続きまして、東京都の施策及び予算に関する要望につきまして、御説明させていただきます。
 都の要望の冊子の目次のところをごらんいただきたいと思います。
 今年度は全部で13項目の要望事項となってございます。今回新規で追加されました項目は、3、多様な保育環境の整備でございます。
 それでは、昨年度から引き続き要望しております所管の項目四つにつきまして、簡単に御説明させていただきます。
 1ページをお開きください。
 項目1、治安対策の強化では、特別区が取り組む安全・安心まちづくり施策への財政支援の拡充を要望しているものでございます。
 2ページをお開きください。
 2の特別区都市計画交付金の拡充でございますが、こちらでは都区双方の都市計画事業の実績に見合った配分となるよう増額を図ること、限定基準を設けることなく、全都市計画事業を交付対象とすることなどにつきまして要望しているものでございます。
 それでは、10ページのほうをお開きください。
 項目9の震災対策の推進では、首都圏直下地震等に備えて、帰宅困難者対策、医療救護体制の確立、防災密集地域整備事業の対策の一層の充実を図る、充実させることなどにつきまして要望しているものでございます。
 お隣の11ページのほうをごらんください。
 項目10の水害対策の推進では、大規模水害等に対応するため、下水道施設の処理能力の増強、護岸改修等の治水対策の推進などについて要望しているものでございます。
 以上で、平成23年度国・都の施策及び予算に関する要望についての御報告とさせていただきます。
委員長
 これより本報告に対し質疑を行います。質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 次に、2番、住民情報系システムの移行及び稼働状況についての報告を求めます。
藤井政策室副参事(情報担当)
 それでは、お手元に配付されています住民情報系システムの移行及び稼働状況について、(資料6)御報告させていただきます。
 まず、9月17日から20日にかけまして移行作業を行いまして、21日の朝から、オープン環境に移行したシステムでオンライン業務を行っております。
 2番として、オンライン業務の稼働状況でございますが、9月21日にオンライン業務を始めて以来、一時的な不具合が数回にわたって発生しておりまして、その回復をするためにサーバーの一時停止を行っています。このため、端末がその間停止するという状態が起きていますが、その発生状況については、下の表のとおりです。
 大きく全端末を停止した場合と、一部の端末だけを停止した場合がありますが、全端末を停止したケースにつきましては、9月21日、24日、27日、29日、30日、10月4日というふうに発生しております。
 この端末が停止している間につきましては、窓口ですとか電話対応等でお客様に待っていただくと、あるいは待てないお客様に対しては別途対応をするというふうな形で、いろいろと御迷惑をおかけして申しわけありませんでした。
 戸籍住民分野窓口で待っていただいた方は多数に上ります。また、税務、保険医療、地域センター等でもかなりの方に影響があったというふうに認識しております。待っていただく以外に対応といたしまして、郵送で対応したのは約80件ほど、さらに御自宅まで訪問して処理したのは10件ほど発生しております。
 これらのサーバーが停止して端末が停止した理由ですけれども、この表の右端の備考、原因のところに(1)(2)(3)(4)というふうにありますのが、裏面の原因と対応のところの(1)(2)(3)(4)にそれぞれ対応しております。
 大きく分類しまして、システム自体が問題であったものと、システムの稼働環境が問題であったもの、さらにシステムの運用管理上の問題、最後に、システムが利用しているソフトの問題というふうに大きく分けております。
 システム自体が問題だったケースにつきましては、9月21日、オンライン稼働初日に発生しております。内容としては、一定時間稼働した後に端末画面の日本語表示が崩れるというふうな症状がありまして、この原因はプログラムの不備によるものでした。これにつきましては、即日プログラムを修正して、2回目の立ち上げ時に修正したものを入れて、その後はこの症状は発生しておりません。
 2番目のシステムの稼働環境の問題につきましては、内容的には22日から30日まで、5回ほどこれが理由でとまっておりますけれども、症状といたしましては、一部のサーバーが停止するというふうな状態と、もう一つ、端末速度が低下するというふうな症状がありました。一部サーバーが停止している状態につきましては、プログラムを稼働させるときの設定の誤りで、この対策といたしましては、プログラム稼働時の設定を修正しております。端末速度が低下したことでサーバーを立ち上げ直して解決したものにも原因が2種類ありまして、プログラム稼働に関する設定の誤りが一つと、システムの朝の立ち上げに関してプログラムが不備であったケースがあります。それぞれプログラム稼働時の設定を修正、あるいはサーバー起動に関するプログラムを修正という形で対応しております。
 3番目にシステム運用管理上の問題ですが、これは10月3日と6日に発生しております。これはサーバー・端末間の通信が停止するという症状が起きました。これにつきましては、トラブル対応用のプログラムを実施するというときに、運用上間違った設定、使い方をしてしまったということで、かなり人的な運用ノウハウについての習熟度が低かったというところが原因かと思います。対策といたしましては、作業手順と事前の確認の徹底を図っております。
 最後に、システムが利用しているソフトの問題。これにつきましては、10月4日にこれを原因としてサーバーを立ち上げ直しておりますが、さまざまなソフトの不整合の関係で端末速度が低下して、端末速度の低下状況から二次被害が起きないようにということでサーバーを立ち上げ直しております。これにつきましては、使用ソフト間の適合性不良の関係につきましては、ソフトの利用方法を変更しておりまして、また各ソフトの設定が不十分、不良であるものにつきましては、各ソフトの設定を修正しております。
 サーバー、端末の稼働状況についてはそのような状況になっております。
 このサーバーの障害発生時等の影響もありまして、データ上の障害が1件発生しております。これは4番になりますが、9月27日の中野区転入者の処理後、転出元区へ転入通知を送付しておりますけれども、これが他のデータを混入させるという誤りが1件発生しております。この転出元区からの連絡によりまして、この障害について29日に確認いたしまして訂正しております。あわせて、この異動処理によって発生する障害について、ほかに問題が起きていないかということで異動処理したデータ全件を点検して確認しております。このデータの障害を起こしました原因につきましては、プログラム稼働に関して設定の誤りということで、上の3の(2)のプログラム稼働時の設定と同じ内容でして、これも設定内容を適正なものとして、以後発生しないように対応しております。
 5番といたしまして、システムの運用体制ですけれども、移行後、いろいろとちょっと障害を生じて、現場でいろいろとお客様に御迷惑をおかけしているというふうなことも踏まえまして、臨時の経営本部会議と情報安全対策委員会を開いております。その中で、システムの稼働と窓口等の対応状況及び問題対策状況について情報共有を図るとともに、障害発生時にもシステム担当と窓口所管が連携して円滑に業務を行うための情報連絡体制を確認しております。
 なお、システムの運用につきましては、受託業者と協力してオンライン業務の稼働状況を常時監視し、トラブルが発生した場合の応急対応と原因究明、早急な対策を行う体制を当面継続して行うことを確認しております。
 なお、この間のシステムの一時停止により区民に御迷惑をおかけしたことについて、9月28日、10月1日、5日にそれぞれホームページにおわびを掲載しております。あわせて、システムの調整作業中お待たせすることがあることについても、ホームページと窓口に掲示しております。
 なお、区報につきましても、10月20日号に同様の記事を掲載する予定です。
 6番といたしまして、今後のシステムの障害、緊急調整等の発生時の対応ですけれども、窓口に、しばらくお待たせすることについて掲示するとともに、お待ちいただけない方には郵送等で対応するということで現場と確認しております。
 以上、雑駁ですが、報告いたします。障害を起こしまして、どうも申しわけありませんでした。
委員長
 本報告に対して質疑を行います。質疑はありませんか。
平山委員
 住民系システムの移行及び稼働状況についてという御報告なんですが、タイトルとしては、ちょっと不備についての御報告じゃないのかなという気はするんですが、何点か、すみません、お尋ねをさせていただきたいと思います。
 1枚目の、21日から始まって6日までの端末の、全端末ですとか一部端末の停止の状況が書いてあって、これの原因について、それぞれ(1)(2)(3)(4)という形で2ページ目に述べてあるんですが、このプログラムの稼働に関する設定の誤りというのは、私、あんまり詳しくないもんですから、ここをもうちょっとわかりやすく御説明いただければと思うんですが。
藤井政策室副参事(情報担当)
 プログラムを動かすときにいろいろな設定があります。一例を挙げますと、この3の(2)の最初の一部サーバーが停止するに至った部分の理由というのは、端末の操作が非常に遅い場合に、タイムアウトという形でプログラムの処理をとめるというふうな処理がありまして、その時間がちょっと短過ぎたということで、設定されていた操作が非常に長くかかるケースに対応する設定がされていなかったということで、それを是正しています。
 ほかにも、プログラムが動くためには環境がちゃんときれいになって、作業領域がきれいになっていないといけないのが、ちゃんときれいになっていなかったとか、細かな部分で、それが各プログラムが適正に動くために必要な環境を保持する設定をしているということです。
平山委員
 それぞれプログラムが稼働するための環境がきちんときれいになっていなかったということなんですが、これがかなり複数回にわたって起きておりますよね。これは、現時点でその環境がきれいになっている、きれいになっていないというのは確認できないものなんですか。現時点でというか、それぞれのときに。
藤井政策室副参事(情報担当)
 (2)の原因で障害が起きているのが22日から30日まであるわけですけれども、実際には21日も含めてその症状は恐らくあったと思います。ただ、もっと別の理由でサーバーを立ち上げるという事態になったために、それぞれの不十分なところが最初見つけられなかった。それぞれ不十分だったところを解消していくことによって初めて次の、次のといいますか、別の原因が大きくなってきた。端末の速度低下にしても、大きな原因は取り除いた後、さらに小さな原因で端末の速度低下が生じているというふうなことについて、その症状を把握してさらに追及を行ったという状態です。
平山委員
 ということは、このシステムの稼働環境の問題というのは、今後も十分起こり得るということなんでしょうか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 この(2)の障害が繰り返し起こっていますので、実際には27日あたりで必要な環境面についてはほぼチェックは終わっているというふうには認識しております。ただ、その後29、30日に発生しているものについては、当初はそんなに大きな問題じゃなかった部分について、この29、30日のときにもそんな全端末が問題になるような状態ではなかったんですけれども、一部の障害を回復するために、その回復方法としては一たん全端末を停止する必要があったということで立ち上げ直しているものでして、これについても原因については特定して対応していまして、この29、30日に行ったものも含めて、現在は確認を一応終わっている状態です。
平山委員
 いや、全端末を停止するほどの大きな問題でもなかったんですけどというふうにおっしゃっていますけど、結果としては、回復するためには全端末を停止しなくちゃいけなかったわけですよね。例えばこういうシステムに移行されて、数年稼働して全くトラブルもありませんということがあるものなのかどうなのかというのは私もよくわからないんですが、ただ、あまりにも頻繁に起きていますので、この(2)のような症状というのは、今後も起き続ける可能性が高いんじゃないでしょうかという意味で御質問をしたんですが、それについてお答えいただけますでしょうか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 プログラムの稼働環境の設定につきましては、一度正しい設定をすれば、いつの間にか変わってしまうということはありませんので、もし何かがあるとすると大きなシステム改修等を行って、環境を全面的に変更するというふうなことがあった場合に注意をしないといけないというふうには思います。今後も大きなシステム構成の変更を行うときには十分に注意をしていくということについては必要だと思っていますので、その都度、状況について確認をして運用していくというふうに考えております。
平山委員
 いや、27日の段階である一定の環境の、お言葉をお借りすると、きれいにする作業が終わったというふうにさっきおっしゃっていましたよね。その後でまた二つ起きているわけですよね。それでお聞きをしているんですけども、今のお答えだと、27日の後はこういうトラブルが少なくともこんなに短期間には起きないような御答弁に聞こえるんですが、もう一度御答弁いただけますか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 29と30日は同じ一つの原因です。27日までの間に業務システムで通常使うサーバー群のいろんな環境の設定内容については確認をいたしました。ちょっと29、30日は業務システム本体のところでの設定ミスではなくて、それがシステムとして利用している一部の機器の設定内容が不十分だったということで起きたものです。業務システムを動かす本体部分については、もう27日段階で設定内容を確認していたんですけれども、現在、その29、30日を踏まえまして、本体以外のいろいろ利用している機器全体の環境についても確認をし直しているという状態です。
平山委員
 前回、分科会のときにこの件について何点か御質問させていただいて、そのときの御答弁では、何かシステムに不具合があるというよりも、運用上の問題なんだというようなお話をされていらっしゃったように思うんですが、どうもこの時系列を見るとそうでもないのかなとも思えたりして。この1番、2番、3番、4番について、例えば1番は当然のこととして、2番のシステム稼働環境を整備するのは中野区なんですか、それとも、いわゆる業者さんなんですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 システムの稼働環境の問題につきましては、業務システムの本体の部分というよりは実際運営する稼働環境、動かすときの設定事項になります。これについては受託業者、中野区が共同で確認をしている部分です。これについては運用面でその稼働状況というのは当然、日々変わりますので、日々の運用の中で稼働環境について確認をするということがもともと必要になっておりまして、その中で十分確認がとれていなかった部分が障害につながっているという意味で、以前の委員会の中ではシステム本体の問題ではないということでお答えいたしました。
平山委員
 よくわからないんですが、要は、いわゆるこれをやられる業者さん、つくったら終わりですよじゃなくて、ちゃんと動くことを確認することまでがそのお仕事の内容に入っているわけですよね。そういう意味で言うとどうなんですかという御質問をしているんですけど。
藤井政策室副参事(情報担当)
 受託業者につきましては、システムの移行で終わりではもともとなくて、システム移行後、稼働フォローをするということが契約の中に入っています。その稼働フォローの中で、運用体制の不十分なところについてもすべてチェックをしていただいていますし、部分的に設定内容のために性能が十分に発揮できていないというふうなことについても調べて、その性能発揮がちゃんとできるようにということでの整備もしていただいています。そういう意味で、稼働後のフォローという形で受託業者さんについては十分な活動をしていただいています。
平山委員
 すみません。じゃあちょっと質問を変えて、この運用体制についてというところで、移行後、経営本部会議と情報安全対策委員会を開かれたと。これ、それぞれいつ開かれて、何回ずつ開かれたんですか。
竹内政策室長
 経営本部会議につきましては10月1日に開催し、内容といたしましては、特に窓口での影響についてどういうふうなことがあったか、それから、システムのこの間の障害の状況について情報を共有するというような内容で、それから、あとお客様に対する対応について協議をさせていただきました。
 それから、情報安全対策委員会については10月5日に開催してございます。これにつきましては、特にここの2ページの4のところにありますデータ上の障害について、対応について協議をするとともに、そのほか全体としてのシステムの現在の稼働状況等について情報共有したというものでございます。
平山委員
 遅いんじゃないですかね。これ、21日から発生して30日までの間に全端末の停止だけでも6回停止をして、一部端末の停止もかなりの回数あって、10月1日までは全庁的な対応は特に――何もなされなかったというふうには申し上げませんけども、少なくともこれに起因してというか、影響して、地域センターをはじめとして窓口でさまざまな不備があって、もっと言えば現場の職員の方も毎日、今日はちゃんと動くのか、いつとまるのか、どういう対応をすればいいのかって、かなり神経を使いながら、悩みながらやられていたわけですよね。これ、10月1日と、この情報安全対策委員会を10月5日に開かれたということなんですが、特にこのときまで待って開かれた理由というのはあるんですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 特に10月まで待って開いたということではないんですけれども、当然、実際の利用現場との関係では、障害でサーバーをとめるときには必ず連絡をしておりまして、その端末の運営の仕方についてもそれぞれ協議して確認をしてきたところです。今回の場合、それぞれのサーバーの停止で、それによる端末の停止時間が1回につき20分程度ということで、時間それなりに長いとも言えるんですけども、そんなに長時間、半日ですとか1日仕事ができないという状態ではなかったというふうなこともありまして、どの程度の情報共有体制をとるのかということについて、30日までの段階では十分な時間がとれなかった。日々の業務運営を優先していたという状態でして、ただ、今後いつまでそれが続くのかということで、確かに現場のほうの不安の話もありましたので、9月までの状況を踏まえて、10月1日に臨時の経営本部会議で改めて情報の共有と、今後障害が発生した場合、どういうふうな対応をとるかということについて確認をしたという事情です。
平山委員
 それは現場の認識と違うんじゃないですかね。短いと言えない部分もあるかもしれないけど、一日じゅうとか半日とか、一定時間とまったわけではないって。だって現実問題、それで何千人かの区民の方が窓口で対応を待たれたわけですよね。お帰りになった方もいらっしゃるわけですよね。それは10月1日までにもう既に何回も起きているわけですよね。で、なかなか現場の仕事を優先してしまって、ここに来てやっと重い腰を上げられたのかどうかわかりませんけども、御対応されたのは、ちょっと対応としてはいかがなものなんでしょうかということは申し上げさせていただきたいと思います。
 もう1点確認なんですが、今後についても、これを読むと十分起こり得ますというような報告に見えるんですが、要するに20日の区報にも同様の記事を掲載するんですけど、その記事には、今後停止した場合についての可能性にも言及をされていかれるんだろうと思いますし、窓口にしばらくお待たせすることについての掲示をするとともに、お待ちいただけない方には郵送等で対応するということで、もちろん今までのことがありますから、区民の皆様に対して、万が一とまってしまったときに適切な対応ができるようにということだと思うんですが、ただ、そうやって読むと、今後も十分にこういったことが起こり得る可能性があるというふうに読めるんですが、それはどのようにお考えなんでしょうか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 今までに発生している内容につきましては、もう発生しないというふうには考えておりますけれども、やはりシステムを本番で運用していますと、想定しなかったようなデータとか操作が入ってくることがあります。その場合に、100%一切障害が起きないというふうに言えるのかと言われると、そうでないケースもあるのかな。特に、現在オンライン業務で行っていますシステム自体、移行前に、じゃあ一切そういう障害が起きなかったのかというと、個別の端末レベルでの障害というのはたまに発生するものはありましたので、今回ホストのシステムをそのまま移行しているだけですから、特にホストのときに発生していた障害をなくしてはいないんですね。そのためにホスト自体に発生した障害と同じ内容のものは今後も発生して、その対応は個別には行うということもありますので、今後何が起きるかわからないという点で、そういう場合には調整が必要になるというふうには認識しています。ただ、既にわかっているもので、ほぼ運営について問題はない状態にはなってきているというふうには考えておりますので、今後そんな大きな障害は起きないというふうには認識しております。
平山委員
 最後にしますけど、それは以前のシステムでも小さなトラブルは起こっていたんでしょうけど、こんなに頻繁に起こっていないから申し上げているんであって、こんなに頻繁に起こっているから問題になっているんであって、今後も起こり得ることは十分予想されますというその起こり得る、いわゆるリスクというのが、こんなことが続いちゃうと困るわけですよね。区民の皆様も困るし、区もこれからどんどん繁忙期に向けて、もうとてもじゃないけど現場で仕事ができなくなっちゃうわけですよね。ほかのものの移行もどんどん遅れていくというような連鎖を生んでしまう可能性があるので、そこの部分の見切りはどのようにお考えなのかと。御担当としては、それは大丈夫じゃありませんという御答弁はできないのかもしれませんけども、少なくとも今後発生するような事柄について、また改めて御報告はいただけるというふうに思っておりますし、その発生の頻度によっては、前申し上げたように、契約の解除まで含めてもろもろ検討しなきゃいけないことは当然あるんじゃないかというふうに思っておりますので、これはこれとして申し上げさせていただきます。
佐伯委員
 すみません。現場サイドから聞こえてくる声としては、話としては、やっぱりこの端末の遅さというのが、もうこれが続いたんじゃたまらないという話があります。今、平山委員からもありましたように、今後、繁忙期にかかったときにはかなりのお客様を待たせてしまうという可能性もあると思うんですけれども、そういった点については、今後この端末の速度というのはもうこれ以上速くならないと、これに対しての対策というのは今ないということなんでしょうか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 端末の遅いというのは、それぞれサーバーを立ち上げ直す前の段階で遅い症状が出ていたというふうには思います。この10月4日に1回立ち上げ直しましたのも、少し端末の展開速度が遅いということで立ち上げ直しておりますけれども、それぞれサーバーの立ち上げ直した後はそんなに遅い状態ではないということは統計上も把握しておりますので、ピーク時、高負荷な状態であっても、それだけのレベルの展開ができるということも事前に確認しておりますので、障害が起きなければ現場で窓口対応で困るような遅さになるというふうには考えておりません。
佐伯委員
 そうしますと、速度については以前のものと変わらない速度に戻っているという認識ですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 以前というのは、ホストで動かしているときのスピードと同じものはもともと求めておりませんので、ただ、以前の昔のホストの反応よりは速いんじゃないかな。今回の再構築につきましては、業務運営上問題がない速度ということで、直前にかなり高性能なホストの機械で展開していた速度に比べると、最大で1.5倍程度遅くなるということについては許容しておりますので、その範囲で動いているというふうには認識しております。
佐伯委員
 そもそもがこの住民情報系システムの移行というのは何を目的にやったんですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 将来に向けまして、外部のいろいろなシステムとの連携をスムーズに行っていくというふうな今後の課題に向けて取り扱いやすいシステムにしていく。また全体最適化という観点で個々の分散するシステムと、今までホスト、中央電算と言っていたものがばらばらに展開するのではなくて、区のシステム全体として最適化が守られるような、そういうシステムを開発・運営していくようなことを構想しております。その中でホストの経費自体を削減するということで、おおむね4年間で再構築経費については元を取るという形で、年間の運営経費自体は下げるということが目的になっています。
佐伯委員
 だから、そもそもは経費の削減が目的だったことが、こうした区民に対しての実質的に、結果的にサービスの低下ということにつながっているのではないかなと思います。そういった中で、今、地域事務所の計画とか、コンビニで出そうとか、仮にコンビニで出すようにしてシステムがダウンしちゃったなんていったら、これ、だれが処理するのかと。コンビニの店員さんがそれをやってくれるのかといったら、これなかなか難しい問題だと思いますけども、今その最適化を目指してきたといいますけど、今後、今区が計画していることについて、今回のこと自体が障害になってくるという可能性はないですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 先ほども言いましたけれども、さまざまなシステムとの連携がしやすい仕組みに変えていくということが目的の一つにありますので、コンビニ交付等のシステムとの連携もしやすい形で仕組みをつくっていくことを想定しています。それはホスト1台で何から何までやってしまいますと、おっしゃるとおり、何か障害が起きたときに一切サービスはできなくなってしまうという問題が起きますけれども、外部との連携用には別のサーバーを立てることで、ワンクッションあることで、より強いシステム運営ができるというふうに考えております。
飯島委員
 大きな仕事が、済んだかどうかちょっと微妙なところですけどね、御苦労さまですということはまず申し上げます。他の団体、特に23区で、いわゆるメーンフレームのCOBOL資産みたいなやつをオープン化するというようなことについて、取り組んでいる状況はどんなふうですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 その区が自主開発して運営しているという区もそんなに多くはありませんので、今のところ、中野区と同じような形で自主開発したシステムをオープンに移行したという話は聞いておりません。オープンのシステムに移行したという場合には、大体オープンで動くいろんなパッケージに載せかえているというふうに認識しております。
飯島委員
 中野区がやったことは、これはもうほかの自治体というか、全国見たって極めてレアケースというか、そういうことに取り組んだわけですから、大胆な決断だったなということになるんですが、そうすると23区では――しかし、みんなどこでも大体がバッチで処理した時代から、そのメーンフレームを使ってやってきて、でもオープン系に移行している区が多いんですか、それとも、少ないんですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 住民情報系のシステムも業務ごとにいろいろと個別に運営されているケースもありますし、そっくりそのままオープンにというケースもあります。ただ、全体としてホストの利用率は減ってきているというふうには認識しております。
飯島委員
 わかったようなわからないような答えなんだけど、あまり主流派の仕事をしているわけではないなと、今回はね、ということは確認しました。
 それで、契約に基づくパフォーマンスは確認できた、そういうふうに理解していいんですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 移行前にフロアテストですとか、高負荷テストを行いまして、3秒以内で90%以上のものがちゃんと展開するというふうな形で数字的な把握を行った上で移行しております。そういう意味では、必要なパフォーマンスは得られているというふうに考えております。
飯島委員
 さっき1.5倍の速度の、要するに余計かかってもしようがないねという話だけど、最初は1対1というか、ほぼ同じスピードの確保ということじゃなかったんですか。最初からもう遅くなってもいいんだと、これは、そういうもんなんだと。だけど全然安いのよとかという話ならまた別なんだけど、それはどうなの。本当のことを言うと、そんな1.5倍、今さら後ろに戻るというようなオープン化って普通はあまり考えられない。やっぱり前と同じような速度なりパフォーマンスなりを確保した上で、しかもすべてをお任せすることによる競争がないことから、競争があるいわばコストの最適化を目指そうじゃないかというふうになるんじゃなかったんだっけ。
藤井政策室副参事(情報担当)
 担当に言わせますと、ホストというのはスーパーカーのような高速なレーシングカー、それに対してオープン系のシステムというのは、オープンのいろんなサーバー類というのはすべて一般的なサーバーですから、普通の自動車、普通の乗用車を数たくさんそろえて、スーパーカー並みのスピードにしましょうというシステムなんです。ですから、もともと、処理内容にもよるんですけど、スーパーカーと同じ速度は出ませんよ。ただ、それをいろんな工夫で業務全体としてはそんな支障のないような形で運営しますというのが、システムの構成としてはそういうねらいでやっています。
飯島委員
 でも、何となく同じようなスピードに近づけようよ。1.5というのはちょっとね、どうなんだろうなという気がしないではありませんけど、そういう契約だったというんなら、そういう契約だったんでしょうね。
 今後のことについて、CIOの方やCIO補佐官の方はどういう評価をされているの。
藤井政策室副参事(情報担当)
 移行についてはCIO補佐官も――私もCIO補佐官ですけど、民間の情報政策官の方も一緒にプロジェクトマネジメントの会議に出て、報告を聞いて評価をしております。その中で、とめる理由はないねということで移行しております。障害が発生している部分につきましては、障害発生後の打ち合わせの中でも、あまり運用中にごちゃごちゃやらないほうがいいよというふうなことで、結局、システムの運用管理上の問題で2回とめておりまして、あとシステム設定については直前に変更した部分がどうだったのかというふうなところもあったようで、よかれと思ってやるにしても、一たん本番の運営をする中では、あまりごちゃごちゃ変えないほうがいいと。ただ安定運営をまずは目指したほうがいいというふうに言われております。
飯島委員
 システムの評価っていろいろあるんだと思うんですね。いわゆる中央電算システムの移行ですから、それはそれであるんだろう。だけど、これは役所のCIOってそれだけでお仕事終わっているわけじゃないですよね。だって、そもそも副区長がCIOを担任するということになったのはなぜなのかと。業務全般から言ってどうなのと、これはというところの評価がなかったら、それはおかしなことになるんじゃないのかなと。システムとしては確かに、だって本来起きるべくもないようなことが起きたりなんかしたんだけど、ちゃんとそういうふうになっていますよと。だけど、現実にお客は迷惑をしている。顧客満足度なんかいったら全然よくないな、これはとなっちゃうわね。しかも新聞なんかに出ちゃったりして、余計何してんですかということになるわけでしょう。こういう全体評価はどう考えるんですか。いきなり来たらそういう事態に見舞われてしまった方も、ちょっと申しわけないなと思ったりするんだけど、でも、この辺はどう全体を評価しなきゃならないか。つまり、こういうシステムへ移行しちゃって、もともと、もとへ戻しなさいと。もう金かかってもいいからもとへ戻したほうがいいよと、こんなのはというふうに極端なことが言いきれるわけもないわけで、現実にもう移行しちゃったわけだから。それをまたもとに戻したら、何してるんだともっと笑われちゃいますよね。
 そうすると、だけど、今こういうことになっていることについて、どういう現時点での評価があって、これからどういうふうなことを目指していかなきゃいけないのか。安定的なことをやるというのは当たり前な話なんだけど。というようなことがやっぱり課題になるんじゃないのかなと。そういうことをちゃんと、経営本部云々というんなら、そこで考えてもらわないと、それは一定の評価はしてもらわないと。仕事としては完結しているけど、でも合成の誤謬でそいつを役所の中にはめ込んでみたら、いろんなことが起きていますよというんじゃ、何のためのオープン化だったのかわかんなくなっちゃうので、その辺は改めて、やっぱり今度の移行については評価をきちっとしていただきたい。これは要望ですからいいです。いきなり振ってももちろん申しわけないんでね。
 実は、オープン化を待って何かやらなきゃならないことってありましたよね。同時に出していた仕事も実はストップしているのもあった、もう1件ね、関連して。こういうのは今どうなっているんですか。移行が済んでいろんなことを行ってきたんだけど、それはまだ相変わらずとまったままなのかしら。
藤井政策室副参事(情報担当)
 住民情報系のシステムを、あるいはそのデータを利用して動かしている周辺のシステムについては、それぞれ既に本稼働しているものについては同じように継続して動いていますし、テストしてこれから動かすというものについてはテストを進めているところです。また今年度の課題として予定されていました税のコンビニ納付等については、並行して開発を行っているところです。
飯島委員
 滞納整理システムとかなんとかって、もうシステムに入れちゃったんだけど、ずっと使わないまま今日に至っているやつについては、これはどうなっているんでしょうか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 データの連携等についてのテストを含めて、現在、稼働前の確認をしているところです。
飯島委員
 それはいつごろから使われるようになりそうなんですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 11月ごろから稼働することを予定しています。
飯島委員
 間違いなく、じゃあ、年内にはできるということになるのかしら。要するに、周辺業務に影響が出ているというのは、直接的な区民の皆さんとの関係ももちろんあるんだけど、中でいろいろ予定していたこと、先ほどちょっとコンビニの住民票の云々もありましたけども、それだって国に手を挙げてそれをやるということと、その体制が既にその中ででき上がっているということと、だからどっかでセンターを一たんかませるわけだから、そことの間の要するに情報のやりとりがどうスムーズにいけるかということと、それからもう一つは、これは(仮称)区民活動センターの展開とかかわっているわけでしょう。区政のそういうものとかかわっているところが、どっか1カ所これぽろっとこければ、また違う話になってしまう。だから、ほかのシステムの稼働させるためのもろもろの状況は、実は区政の推進と深いかかわりがあるわけですよね。だからその辺を考えながら、先ほど言いましたけど、やっぱり御担当になっているCIOの方はそのことも頭に置きながら、だからそういうことも考えてもらうがゆえに副区長さんにCIOも担当してもらっているということなんだろうと思うから、ぜひその辺はきちっと一定の考え方をどっかで整理して、お示しいただければ大変ありがたいなと思っています。
 それで、運用体制についてはいろんなところでやっていますけど、ここで組み込んだ、新たに、今後常時監視して云々かんぬんということについては、既に当初、延期をした契約の中に盛り込まれている内容だったんですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 稼働後のフォローをするということについては最初から入っています。
飯島委員
 でも、これによるとこんなこと書いてあるよ。システムの運用については、受託業者と協力してオンライン業務の稼働状況を常時監視し、トラブルが発生した場合の応急対応と原因究明、早急な対策を行う体制を当面継続して行うことを確認した。こんなの確認するもしないも当然それが続いていることなんじゃないの。改めて確認しなきゃならないような、そういうフォロー体制だったんですか。だって、しかも当初、前年度に終わるべき話が延びてきて、どうだったんだと、1回ちょっとどうかなというようなことがあったんですから、ここを厚くしておかないと、つまりレスキュー体制はもう最初から組んでいなきゃだめだというはずのものなんで、改めてそんなことを確認して、じゃあ、いってねとかという話じゃないでしょうと。それは書いてあるんだけど、実はちゃんと最初からやっていた、なのか、ちょっとその辺は通常のいわゆるシステム移行のフォローしか考えていなかった、どっちなんですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 システム移行後に想定しない事故が起きるというのはもともと想定される事象ですので、当初からシステム移行後の体制については常時監視ということで体制を組んでおりました。ただ、ここで書いていますのは、臨時の経営本部会議等を開いた段階では、オンライン業務自体、1日に1回立ち上げ直しているケースもあるんですけれども、ほぼ安定している状態であったということがあります。業務自体は安定しているけれども、でも当分は同じ体制を継続するということで再確認をいたしました。
飯島委員
 これは契約担当に聞かなきゃだめなのかな。障害の発生について、このことによって、事が延びた。延びたことに関する実際経費は当然もちろん先方が負うべきことなんでしょう。そういうもののもろもろの計算とか、それから実際に区民の皆さんに御迷惑がかかった、移行後のトラブルにかかわるもろもろのこととかというのは、そういう損害の算定ってしているんですか。
村木経営室参事(契約担当)
 一応、最終履行期限が11月30日ということになっておりますので、私どもからはその段階段階で直接、このいわゆるシステムを動かしている、あるいは開発等に当たってまいりました情報担当のほうに、そういった情報を出すようにということで今お願いしている最中です。
飯島委員
 それで、あともう一つ、最後に伺いたいんですけど、システム移行前と移行後で職員の勤務体制に変更はありましたか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 情報担当の勤務体制につきましては、もともと移行前後一月程度は、先ほども言いましたようなオンライン業務の常時監視というのは当然に必要なことというふうに認識しておりますので、当然、何もなかったときと同じ体制ではありません。10月、もうそろそろですけど、前半ぐらいまでに大体安定化を明確にした上で、通常の業務運営に戻していくということを想定しています。
飯島委員
 当然、情報システムの担当はそうでしょうけど、例えば税務とか、いわゆる窓口関係の住民基本台帳系とかなんとかもろもろですけども、この人たちは、いや、ここはもう仄聞するというか、風の便りみたいな話だからね、どうなのかと思うんですけども、もうやたら残業が多いと。要するに昼間にいろいろやると、またスピードが遅くなってとまっちゃうと困るから、夜いろんな仕事をしていますというようなことを聞くんだけど、それは本当にそういうことになっているんですか。
藤井政策室副参事(情報担当)
 移行後のオンライン業務の安定稼働を優先するという意味で、通常日中に行っていたバッチ処理について、あえて日中は行わずに夜間に行うということを確かに現在のところしております。一応予定としては、あすから順次日中での処理を復活させるということで予定しておりますけれども、この間、現場の担当の方については、その日のうちにどうしても確認しないといけないものについては、夜のバッチまで待っていただいたということがございます。
飯島委員
 そういうのって損害になるんですか。その場合、この人たちは残業になるのかしら。だって本来、もともとであったら想定しなかった仕事なんでしょう。それが昼間できなくなっちゃって夜やっているとなると、これは一体その人が働いていることについてはどういう位置付けになるんだろう。
川崎経営室長
 その損害、実際に起きた障害に対する対応にかかったことをどれだけ原因と結びつけるか、相当因果関係があるかどうかという判断になるというふうに思うんですが、今、委員の御質問のあった内容につきましては、これにつきましては今この時点で、それは損害と結びつく、あるいは結びつかないという、今この時点でお答えするのは控えさせていただきたいと思っています。慎重に、先ほど契約担当が申し上げましたように、11月30日までの履行をすべて見きわめた上で、その上で、実際に起きたことと、それによって生じた損害、またそれがどうこの受託者側に責任があるのか、そのあたり十分見きわめた上で、その損害請求については考えていきたいと思っています。
飯島委員
 少なくてもそういう現実に残業が増えているというふうに言うのかな、平たく言えば、このことを契機に。因果関係その他は云々でしょうからね。でもそういうことも、いわゆる経費増の範囲の中で当然認識はされて、これはどういう扱いになるかというふうには、もちろんそこが欠落しているわけでありませんよと、そういうことでいいのかしら。
川崎経営室長
 はい、そういった意味で、先ほど契約担当が所管のほうに情報を出すように話をしているということは、そういったことも含めてということでございます。
林委員
 四つ目にあるデータ上の障害なんですけれども、新聞にも住民基本台帳ネットワークを通じ他区にデータを誤って送信したということが書かれ、一応、異動処理に対しての全件を点検なさったということなんですが、しかし、その後にもまたそういうことが起こるであろうことも考えられて、10月5日に情報安全対策委員会を開かれたという説明を受けたんですが、データ上の障害に対してどのようなリスク回避みたいなことをするか、そういうこともお話しになったんでしょうか、その情報安全対策委員会で。
藤井政策室副参事(情報担当)
 情報安全対策委員会では、起きたことについての確認と、公表すべき事項かどうかの確認ということでしておりますので、基本的にこの住基ネットのデータの不整合については過去の問題です。将来的に起きるということではない。プログラム上も修正が終わっている内容でした。ただ、未知のそういうリスクもあるかもしれないということで、当面の内容確認の方法についての御説明はしています。日々の異動内容についてのチェックをして、整合性はとれているということでの御報告をさせていただいています。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了します。
 次に、3番、大韓民国ソウル特別市陽川区との姉妹都市関係の締結についての報告を求めます。
小田政策室副参事(平和・人権・国際化担当)(資料7)
 それでは、お手元にお配りいたしました資料をもとに御報告をさせていただきます。
 1番の姉妹都市関係締結までの経緯でございますが、大韓民国ソウル特別市陽川区とは、平成19年9月の秋区庁長、金区議会議長ほかによります中野区訪問を契機といたしまして、2回にわたる中野区側からの調査団の派遣を行いまして、姉妹都市関係の締結に向けました条件の整備や交流内容等につきまして協議を重ねてきたものでございます。
 さらに昨年11月には、今後の民間交流を推進していく上で重要な役割を担う区民調査団の派遣を行い、陽川区の区民団体関係者と協議を行ってきたものでございます。同じく11月には区議会の調査団の派遣も行われ、11月には中野区議会におきまして、中野区と大韓民国ソウル特別市陽川区との友好促進に関する決議をいただきました。
 このたび、陽川区との姉妹都市関係の締結に向けました協議が整いまして、李濟學(イジェハク)区庁長、魏亨運(ウィヒョンウン)区議会議長を含みます陽川区の代表団が中野区を訪問するものでございます。
 2番の陽川区と姉妹都市関係を締結する目的でございます。
 文化、芸術、スポーツ、経済等のさまざまな分野にすそ野を広げた区民同士の交流を通じまして、区民の国際感覚が高まり、多文化共生社会の実現に貢献することができますとともに、行政視察や職員の派遣研修によりまして、先進的な施策や長所をお互いに吸収し合うことで、区の施策の充実や職員の資質向上を図ることができるということが、これから姉妹都市関係を結んでいくことの目的でございます。
 3番の陽川区の訪問団の方の構成でございます。
 李区庁長ほか行政関係者、魏区議会議長ほか議会関係者、民間団体の代表者など13名程度を予定してございますが、まだ人数につきましては確定はしておりません。
 訪問団の方の訪問日程でございます。本年の11月8日から10日の3日間を予定してございます。
 姉妹都市関係の締結文の案につきましては、現在、陽川区と表現等につきまして調整中でございます。
 以上をもちまして、大韓民国ソウル特別市陽川区との姉妹都市関係の締結につきましての御報告とさせていただきます。
委員長
 本報告に対して質疑はありませんか。
大内委員
 これは締結をするということなんだけど、いつ締結するか書いていないんじゃない。何で書いていないの。秘密なの。
小田政策室副参事(平和・人権・国際化担当)
 大変失礼いたしました。3日間の日程の中で締結をしようと思っておりますが、現在の予定では、初日の日にお見えになったときに締結の日として予定をして考えているところでございます。
大内委員
 だから、普通11月8日、例えば11時とかに調印式を行うとか。それは何、書けないの。まだ未定なの。何なの。
小田政策室副参事(平和・人権・国際化担当)
 韓国からこちらに参ります飛行機の時間の関係などで、こちら予定の時間はございますが、まだちょっと確定してございませんので、こちらのほう、記載のほうは避けさせていただきました。
大内委員
 だから何、まだ何時に着く、飛行機もわかっていないの。もうだって、もうすぐじゃない。まだ飛行機も確定……。じゃ、何時に区役所に来るかもわからない、8日の日。昼食会も、そういうのもどうやるか全く白紙ということ。
小田政策室副参事(平和・人権・国際化担当)
 今の予定ですと、区のほうには午後おおむね2時ごろお見えになるというような予定を組んでございます。
大内委員
 だったら、8日の午後2時――わかんないけど、2時ごろ着いて、それから調印式を行うとか、その日は来るだけだと、だから中日の9日の午前中がいいから午前中やるとか、何かそういったものも何にも決まっていないの、まだ。まだ相手は来る予定で、その2時に来るかどうかもわからない、そんな感じなんですか。もうちょっと、だって、これ出すのわかるけど、もうちょっと調印の日は何月何日の何時から、こういう日にちを選んだとかないの。例えば、日本で言う大安だとか、何かそういう日があるからその日だとか、そういったもの一切関係ないの。
小田政策室副参事(平和・人権・国際化担当)
 すみません。大安とかその辺はちょっと確認……(「例えばの話じゃないか」と呼ぶ者あり)はい。しておりませんけれども、おおむね8日、9日の中で調印式等日程のほうは設定していこうというふうには考えております。
大内委員
 決まっていないとしたら、じゃあ、向こうの人の日程も決まらないじゃない。向こうの人もこれから日程つくるの。普通、この日をこちらは希望しているとか、せめてそのぐらいないの。
竹内政策室長
 スケジュールとして確定していないということでございます。これにつきましては、できる限り陽川区と早急に最終的に詰めて、お知らせをしていきたいというふうに思っております。
大内委員
 じゃあ言うけど、今はまだいつ何をするか決まっていないということなのね。来るのは決まっている。締結は決まっているけど、いつ何月何日に締結をするって決まっていないということなんですか。
竹内政策室長
 当然、今副参事が申し上げたとおり、私どもとして、いらした日、その日のうちにまずは調印をしようというふうに考えてございます。ただ、これについてすべて3日間の日程全体としてきちんと今の段階で確定しておりませんので、それについては早急に確定をして、お知らせをしていくようなことを考えていきたいというふうに考えております。
大内委員
 今聞くと、初日にやろうとしているって今言わなかった。さっきの言っていること、決まっていないって言ったよ、さっき。どっちが本当なのよ。別にこんなこと言わせないでよ。予定は予定なんだから、もう来る日程が決まっていて、普通、こう何月で調印式を行う。それに当たっては議長にも一緒にその場にいるだとか、何かあるでしょう。何にも決まっていないの。もしはっきりしたこと、全く言えないんですか、じゃあ。ちゃんとはっきり、副参事もわかっているんじゃないの。どうなっているのよ。
小田政策室副参事(平和・人権・国際化担当)
 先ほど申し上げましたように、中野区といたしましては、お見えになった当日に調印をしていきたいということで、陽川区側に打診をしておりますが、まだちょっと御回答いただいておりませんので、当面こちら側の予定としては、その日を予定してございます。
飯島委員
 あまり聞かないつもりでいたんだけど、締結文は、今、案については協議中ですよね。これは別に示しても示さなくてもいいやということなのかどうかということが一つと、締結ってだれがサインするの。
小田政策室副参事(平和・人権・国際化担当)
 中野区は中国の西城区と来年25周年の友好関係を迎えるわけでございますが、こちらにおきましては3段階……(「余計なこと言わなくていいよ」と呼ぶ者あり)20周年記念のときに、区長と議長と、それぞれ向こうの西城区のほうの区長、議長と4者で署名をしておりますので、4者で署名することを今想定しております。
飯島委員
 区長と議長が署名をする。議会にはその締結文の文案は示されるんですか、されないんですか。だって、なぜ聞いたかというと、区長がされることならね、区長のことでしょうという、百歩譲ってもなるよ。だからといって、そういうことについて何ら一言も報告書がないのはいかがなものかと思うけど、議長も署名するというときに、どこでこの締結文は示されるの。案も示されていないんだよ、今。議会としての御意見の、我々が何か物を申すチャンスはないということ。聞かなくてもいいと思っているんだ。ね。あっ、そういうことなのね。
小田政策室副参事(平和・人権・国際化担当)
 申しわけありません。そういうことではございませんが、何せまだ、ちょっと内容につきましては陽川区側のほうの了解もとれておりませんので、本日ちょっと案文のほうを出させていただけていないような次第でございます。
飯島委員
 向こうの了解じゃない。うちの案はだれがつくったんですかっていうの。だれがそれについて検討したんですか。議長が署名しないんならいいよ。議長にも署名させようっていうんでしょう。じゃあ、議会が何らそのことについて、案の段階の話よ。中野区としてはこういう案なんだという話のときに、何の相談もなければ何の意見を聞く機会もないとしたら、何で議長に我々が、サインしていいですよと言いますか。ということを、これはお尋ねしないとまずいかなと思ってね、今のやりとりを聞いていたら。いきなり、途端にですよ、これでまとまりましたから、これでサインしてくださいって、それはないんじゃないの。向こうに出す前にこちらとして、こういう案でという相談は、やっぱりしかるべく形でないと変じゃないの。変じゃないのというか、そういうことって聞いたことないよ、議長がサインするというのに。区長同士だというんなら、百歩譲っても、そりゃあこういうふうになりましたという報告でいいかもしれないけれど、議長もサインするということ。大体、議長もうんと言ったの、それ。どこで議長がサインすること決まったの。そういう話にどんどんなっていっちゃうよ。
小田政策室副参事(平和・人権・国際化担当)
 失礼いたしました。今申し上げましたのは一担当者の設定でございまして、まだきちっとお諮りを申し上げていることではございません。
飯島委員
 それだって総務委員会で報告しとったらまずいんじゃないの、それ。オフィシャルな場ですよ、ここは。しかも、こんな資料まで配られちゃって、普通、案ってついていれば、後ろに案文か何かあるのかなと思うじゃないですか。要するに、じゃあ、どういうふうにするかわかりませんよ。総務委員会の日程は今日だけじゃないから、その中でしかるべく仕切り直しをしたいというんなら、委員長と後で相談してください。もうこれ以上はお尋ねしません。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「ちょっと休憩してくれる」と呼ぶ者あり〕

委員長
 委員会を休憩します。

(午後2時45分)

委員長
 では、委員会を再開します。

(午後2時50分)

 報告の3番、大韓民国ソウル特別市陽川区との姉妹都市関係の締結についての質疑は本日は一たん保留とし、また明日再開して質疑、報告を求めたいと思いますので、それでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのようにします。
 次に4番、議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。
篠原経営室副参事(経営担当)
 それでは、議会の委任に基づきます専決処分につきまして報告を申し上げます。(資料8)
 まず、報告案件の1でございます。訴訟の提起でございます。
 当事者は、原告が中野区、被告が中野区民でございます。
 訴訟の概要でございますが、本件につきましては、福祉住宅の使用者に対しまして、使用料を長期にわたり滞納したことから、その使用許可の取り消しを求めまして、同福祉住宅の明け渡しを求めたところ、なお明け渡しをせずに使用を継続しているということから、同使用者に対しましてその明け渡しを求めたこと、また、滞納している使用料及び共益費並びに使用の許可の取り消し日の翌日から明け渡し完了日までの使用料等の総額の賠償金の支払い、これらを求めまして東京地方裁判所に訴えを提起したものでございます。
 請求の趣旨でございますが、被告は区に対して使用の許可を取り消した建物を明け渡すこと、それから被告は区に対しまして金130万7,884円、それから使用の許可を取り消しをした日の翌日から建物の明け渡しを完了した日までの使用料相当額の賠償金を支払えというものでございます。
 訴えの提起をした日でございますが、平成22年8月11日でございます。
 訴えの提起に至ります経過でございますが、平成6年12月にこの福祉住宅の使用許可をしてございます。平成16年2月ころから使用料の滞納が始まりまして、平成18年6月には納付誓約書の提出、同じく18年の8月、納付誓約書の提出をさせましたが、いずれも不履行となってございます。これを受けまして平成21年1月でございますが、滞納使用料等の催告及び明け渡し請求の予告に係る通知を送付したところでございます。
 本件につきましては以上でございます。
 裏面をごらんいただきたいと思います。
 報告案件の2でございます。和解の締結でございます。
 事故の概要でございますが、事故発生日時でございます。平成20年の12月18日午後2時30分ごろでございます。
 事故発生の場所でございますが、中野駅北口にございます中野駅北口中央自転車駐車場内でございます。
 事故発生の状況でございますが、相手方が自転車駐車場の北口広場部分、平日のみ拡張している部分に自転車を駐車いたしまして、中野駅方向に向かおうとしたところ、アスファルト舗装が樹木の根により盛り上がり、亀裂が生じていた箇所につまずきまして転倒し、鼻の下及びあごの下を負傷したものでございます。
 和解の要旨でございますが、相手方がこうむった損害129万4,600円につきまして、過失割合を相手方が7割、区が3割といたしまして、区は38万8,380円を賠償する義務があることを認め、相手方の指定する方法で支払うものでございます。
 和解成立の日でございますが、平成22年7月16日でございます。
 区の賠償責任でございますが、本件事故につきましては、自転車駐車場の歩行部分の路面、これが木の根によりまして亀裂が入っておりまして、これが整備されていなかった。また、そういった盛り上がりがある旨の注意の表示がされていなかった、そういったことで生じた事故でございまして、区の過失については賠償責任は免れないというものと判断いたしました。
 損害賠償額でございますが、本件事故によります相手方の損害額129万4,600円につきましては、義歯の装着費及び傷害の慰謝料の合計でございます。区の損害賠償額につきましては、この3割に相当する38万8,380円であるということでございまして、これにつきましては、特別区自治体総合賠償責任保険によって全額補てんされてございます。
 なお、事故後の対応でございますが、事故現場の状況確認、それから関係職員に対するヒアリングを行いまして、事故原因を究明いたしました。また、所属長から関係職員に対しまして口頭による注意を行ってございます。また、この箇所につきましては、12月25日に路面の舗装工事を実施いたしました。また、これを受けまして、中野区内の全駐車場の路面の点検を実施したところでございます。今後とも施設の安全点検につきましては万全を期すということでございまして、今回につきましては大変申しわけないというふうに思っております。
 以上でございます。
委員長
 本報告に対して質疑はありませんか。
林委員
 路面が、根が盛り上がってつまずかれたという話なんですが、遊歩道とかでも桜の木が植えてあって、割とたくさんそういう場所があるんですが、そういうところでこのような事故があった場合も、こういう損害賠償って発生するんですか。
篠原経営室副参事(経営担当)
 区が管理する道路であれば、そういったことは生じるというふうに考えております。
林委員
 では、やはり区の職員がいろいろと見て回られて、表示をされるということは道路のほうに何か目立つようなものをされるんですか。
篠原経営室副参事(経営担当)
 現在、公園、道路のほうで定期的に巡回をしておりますが、その中でそういった危険箇所があれば簡単な補修をするとか、あとは必要があればそういった旨の表示をする。路面にちょっと赤いペンキで注意、スプレーをするとか、そういうことをしますが、まずはすぐに応急処理をするということが建前になっております。
林委員
 何カ所ぐらい今あるということ、つかんでいらっしゃれば教えていただけますか。
篠原経営室副参事(経営担当)
 ちょっとまだそういう報告は受けてございません。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ……。(「ちょっと休憩して」と呼ぶ者あり)委員会を休憩します。

(午後2時57分)

委員長
 では、委員会を再開します。

(午後2時59分)

 所管事項の報告の途中ですが、報告は本日はここまでとしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、総務委員会の次回開会は明日10月13日(水曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告いたします。
 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の総務委員会を散会します。

(午後2時59分)