平成27年10月13日中野区議会区役所及び体育館整備調査特別委員会(第3回定例会) 平成26年05月14日中野駅周辺地区等整備特別委員会.doc

中野区議会区役所及び体育館整備調査特別委員会〔平成27年10月13日〕

 

区役所及び体育館整備調査特別委員会会議記録

 

○開会日 平成27年10月13日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後236

 

○出席委員(14名)

 大内 しんご委員長

 平山 英明副委員長

 加藤 たくま委員

 渡辺 たけし委員

 北原 ともあき委員

 高橋 かずちか委員

 小林 ぜんいち委員

 いながき じゅん子委員

 小杉 一男委員

 浦野 さとみ委員

 高橋 ちあき委員

 久保 りか委員

 酒井 たくや委員

 むとう 有子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 政策室長 髙橋 信一

 政策室副参事(企画担当) 海老沢 憲一

 政策室副参事(業務改善担当) 中谷 博

 経営室長 篠原 文彦

 経営室副参事(経営担当) 朝井 めぐみ

 経営室副参事(施設担当) 宮﨑 勇一郎

 都市政策推進室長 長田 久雄

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 区民サービス管理部長 白土 純

 区民サービス管理部副参事(情報システム担当) 平田 祐子

 区民サービス管理部副参事(戸籍住民担当) 伊藤 正秀

 健康福祉部長 瀬田 敏幸

 健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 永見 英光

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 志賀 聡

 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 鈴木 崇

 

○事務局職員

 書記 田中 寛

 書記  利司雄

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 区役所の整備について

 体育館の整備について

○所管事項の報告

 1 新しい区役所整備基本構想(素案)について(経営担当)

 2 新体育館の整備について(地域スポーツ推進担当)

 3 その他

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、ただいまから区役所及び体育館整備調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、そのように進めます。

 では、議事に入ります。

 区役所の整備について、体育館の整備についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、新しい区役所整備基本構想(素案)についての報告を求めます。

朝井経営室副参事(経営担当)

 それでは、新しい区役所整備基本構想(素案)について御報告いたします(資料2)。この案件につきましては、今定例会中の総務委員会でも御報告をしているものでございます。

 新しい区役所整備の必要性、求められる機能などの基本的な考え方、庁舎規模や事業手法などについて定めました「新しい区役所整備基本構想」の素案を作成いたしましたので御報告するものでございます。素案につきましては、意見交換会を実施しまして、広く区民から御意見を伺いたいと考えております。

 まず、素案でございますが、別添資料でおつけしているものでございます。なお、素案の概要版を作成しておりますので、後ほどこれで御説明をさせていただきたいと思います。

 また、3番のところの意見交換会の開催でございますが、11月14日(土曜日)午後3時からと11月16日(月曜日)午後7時から、会場は区役所1階特別集会室で、両日とも同じ内容で2回開催をする予定としております。

 4番の今後のスケジュールでございますけれども、12月に基本構想の素案から案に変えた、案のほうを作成いたしまして、パブリックコメントを実施したいと考えております。なお、来年3月に新しい区役所整備基本構想を策定いたしまして、中野区役所の位置の変更に係る条例案を提出したいというふうに考えているところでございます。

 それでは、こちらのA3の概要版のほうで御報告をさせていただきたいと思います。大きくは三つに分けて作成をしております。一つが新しい区役所整備の必要性でございます。二つ目が新しい区役所整備の基本的な考え方、そして三つ目が新しい区役所整備の進め方という、この三部構成で素案をつくっております。

 一つ目の新しい区役所整備の必要性でございますが、現区役所の現状と課題の整理をしてございます。現区役所、昭和43年9月竣工で、既に47年が経過しております。平成25年度に耐震補強を実施したことによりまして一般公共施設等の構造耐震指標の目標は満たしておりますけれども、災害応急活動に必要な施設庁舎等の耐震指標は満たしていません。築年数などから間もなく建て替えの更新の時期を迎えるものでございます。

 課題といたしましては、青い網掛けをしているところに五つに分けて整理をいたしました。課題1としましては施設や設備の老朽化でございます。課題2が床面積の不足でございます。課題3が災害対策としての機能の不足でございます。課題4が行政需要の変化や情報化社会の進展への対応ということでございます。課題5につきましては、区民が区政に参加し、活動する、そういった機能の不足でございます。

 整備予定地の状況でございますが、右側のところに図で示してございます。赤く斜線が引いてある計画地のところが整備予定地でございますが、ここにつきましては、計画地を含むエリアには中野四丁目地区地区計画が定められており、土地利用方針として、さまざまな都市機能を備えた複合市街地を形成することとされているところでございます。今後、こうした方針を踏まえて適切な高度利用のあり方など、関係機関と協議し、用途の制限や容積率の最高限度などが具体的な地区整備計画として定められます。この地区整備計画に基づき、新しい区役所として必要な機能を確保していきたい、こう考えているところでございます。

 続きまして、その下のところになりますが、2番、大きなⅡですね、新しい区役所整備の基本的な考え方でございます。区役所の整備をしていく上での基本的な考え方を四つの機能と三つの性能として整理をしています。青く網掛けをしているところが機能実現として①から④までつくってございます。

 機能実現の①としましては、区民サービスの向上でございます。「おもてなしの心を持ってサービスを提供する区役所」ということで、これまで建物の構造上の問題で実現できなかったさまざまなアイデアを実行することでサービスをより一層向上させていきたいというふうに考えております。右側のところに、ユニバーサルデザイン化した窓口空間の例としてさまざまな取り組み例を書いてございます。それから、「いつでもどこでも利用できる行政サービス」ということで、「24時間365日どこでも区役所」の実現に向けて新しい区役所の整備にあわせて新しいサービスを計画していきます。例えば、電子申請手続の拡充など、そういったことをしていきたいというふうに考えているところです。なお、この三つ目の黒ポチのところに「保健所の併設」というふうに書いてございますが、中野区保健所につきましては、区民の利便性の向上や危機管理の強化を図るため、新しい区役所に併設をする方向で検討をしていきます。整備の際は、出入り口を別にするなど、区役所と保健所の動線や区画を明確に区分し、保健所の機能が適切に確保できるようにしていくというふうに考えているところでございます。

 続きまして、機能実現の②区民活動の推進でございますが、一つ目が「区民に親しまれ、開かれた区役所」、区民が気軽に立ち寄り、区政情報の収集や区民同士の交流、活動をするネットワークの拠点としての区役所を実現していきます。また、「区民自らが主役となる区役所」、区民が主体的に区政運営に参加し、区と協働していくための拠点としての区役所を実現していきます。また、「グローバルな交流の拠点としての区役所」、国内外の姉妹都市、友好都市との交流、産・学・公連携など、区内・外の交流の拠点としての区役所を実現します。四つ目でございますが、「情報発信の拠点としての区役所」、多様な情報発信技術を活用して、区民にとって価値ある情報を日々発信し続ける区役所を実現します。

 機能実現の③でございますが、行政機能の強化でございます。「知的生産性が高い区役所」、職員の創造性を引き出し、質が高く効率的でセキュリティーにも配慮した区民満足度の高い行政サービスを提供できる区役所を実現していきます。

 機能実現④、開かれた議会機能でございます。「充実した議会機能」、議会が区民の負託に応え、議会活動の一層の充実が図られるよう、必要な性能やスペースを確保します。「区民とつくる議会」、区民に開かれた議会として傍聴する区民の利便性や安全性などユニバーサルデザインに配慮するほか、議会関係諸室の区民開放や多目的利用の推進を検討しますというものでございます。

 性能実現ですが、①としましては環境配慮型区役所の実現。「環境に配慮した区役所」として、自然エネルギーの有効利用、効率的な設備機器の積極的な採用など、環境負荷を低減した区役所を目指します。区役所のイメージ、自然エネルギー活用等のイメージを図にしているところでございます。

 性能実現の②ですが、安全・安心の拠点。「災害対応能力の高い区役所」、現在の防災センターの機能を拡充するとともに、防災関係機関等との連絡調整場所や備蓄倉庫などを配置することにより、自然災害や大規模事故などに対する災害応急対策、災害復旧・復興の拠点として災害対応能力、自立性・事業継続性の高い区役所を実現します。「安全・安心に配慮した区役所」としましては、施設内における安全管理を徹底し、事件・事故の未然防止に配慮をします。

 性能実現の③でございますが、施設の長寿命化でございます。「将来の変化に柔軟に対応できる区役所」として、施設の維持管理をしやすく、将来のリニューアルが容易で、ランニングコストが軽減された区役所の実現を目指すものでございます。

 続きまして、右側の大きなⅢ、新しい区役所整備の進め方でございますが、まず、新しい区役所の規模でございます。事務室面積は9,900平方メートル、これは旧総務省の地方債同意等基準に定める標準面積に基づき算定をしたものでございます。事務室以外面積としては1万2,400平方メートル、以下、保健所機能、防災・区民交流機能、玄関等、車庫とを合わせまして3万9,100平方メートルというふうに算出をしているところでございます。

 配置計画としましては、配置のイメージ図をつけてございますけれども、中野駅方面からの動線を考慮して、また中野四季の森公園と一体となった広場等の整備を図っていきたいというふうに考えております。歩行者動線と車両動線は、周辺まちづくりの視点と利用者目線に立ち、適正な駐車場出入り口や車寄せを計画します。また、来庁者用の駐輪場につきましてもまとまったスペースを設けるなど、利用者の安全性を考慮した計画としていきたいと考えております。

 続きまして、事業手法でございますが、従来型の直営方式と民間資金等を活用するPFI方式を比較検討した結果、直営方式は区の意向を設計内容に反映しやすいこと、また区役所の運営に民間のノウハウを活用できる余地が少ないことから、直営方式というふうに考えているところでございます。

 整備費、財源等につきましては、建設の坪単価を150万円で計算いたしました。これは最近の他自治体における建設坪単価の例を参考にしたものでございます。そして、先ほどの想定延べ床面積3万9,100平方メートルを掛けまして、建設工事費は約178億円というふうに算出をしております。また、設計費は、建設工事費の3%ということで約5億円を算出してございます。消費税10%で計算をし、合計約201億円という算出をしているところでございます。

 財源につきましては、現区役所敷地及び現保健所敷地を最大限有効活用することによって生み出します。整備費の支出につきましては、財源の収入時期に応じて一時的に起債や基金の活用についても考えているところでございます。

 整備スケジュールにつきましては、下の表の図のとおりでございまして、竣工時期は平成33年度を予定しているところでございます。

 別冊の素案のほうが詳しく書いてあるところでございますが、1ページから新しい区役所整備の必要性を記述しております。そして、6ページからが大きな二つ目、新しい区役所整備の基本的な考え方、こちらが機能の四つ、性能実現の三つを記載しているところでございます。17ページからが新しい区役所整備の進め方というふうになっているところでございます。

 説明につきましては以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

高橋(か)委員

 ありがとうございました。ちょっと確認なんですけども、最初の1番のところの赤で囲んでいる地区計画のエリアと青い点線で囲っている促進区というエリアがありますよね。そうすると、そこに青い地区に囲まれていない部分で地区計画のエリア、ここの位置はどういう位置付けで今後対応されていくのでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 区役所を含んでおります青の点線は再開発等促進区を定める地区計画が既に定まっております。一方で、この庁舎予定地の隣接するところにつきましては、四丁目地区計画がかかっておりますが、再開発等促進区を定める地区計画には位置付けられておりません。今後、この庁舎の整備に当たりましては、今この方針だけが定まっている隣接区域につきましても再開発等促進区を定める地区計画の範囲に拡大をしてまいりたいというふうに考えております。

高橋(か)委員

 そうすると、今後、区役所地区計画の会の中で進めていくときに、先ほどの整備計画を立ててという話で具体的に容積の割り増しとかそういうものをやっていくという話があったと思うんですけども、この民間の残っているところも整備計画に盛り込んで同じような面的な整備の手法で対応するという方向でよろしいのでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 この拡大しようとしている地区について、どこまでどのような地区整備計画を定められるかというところについては今まさに検討・協議をしているというところでございます。

高橋(か)委員

 そうすると、相手のあることではあるんですけど、スケジュール感なんですが、一番右下のスケジュールを見ると、28年度中盤、後半から基本設計、もう絵を描き始めるということですよね、来年の真ん中ぐらいで。そして、ここの整備計画に民間の地域を入れるのかどうかとか、その辺も含めてやったときに区役所自体のボリュームであったり設計の考え方自体も全く変わってくると思うんですけども、それのスケジュール感、竣工が33年というふうにありますけど、これ、間に合うのでしょうかというか、このスケジュール的な考えはどういうふうに進めていくのでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 いずれにしろ、この庁舎を建設する際には地区整備計画の変更が必要となってまいります。申し上げているとおり、この方針だけが定まっているところにつきましても促進区に位置付けた上で、この庁舎に必要な地区整備計画変更の際に同じタイミングで何らかの都市計画の見直しをしてまいりたい。その都市計画の変更につきましては、来年度の後半にその手続に入っていくことを今目指しているところでございます。

高橋(か)委員

 そうすると、整備計画をつくる、それで都市計画をまたやっていくという中で、この右下のスケジュールというのは、これは予定ということで考えておいてよろしいのでしょうか。本当に間に合うのかというか、間に合わせて中途半端なまちづくりにしてはいかんというのが基本的にあるので、都市計画が1年延びようと、あるいはこの右下の計画が少し遅れたとしても、将来50年、100年先まで生かすプロジェクトなので、間に合わせるためにやっつけて終わらすとかいうことじゃなくて、もっと中野区民の将来のために壮大な形を考えてほしいということで質問しているんですけども、スケジュールが間に合うのかどうかというのは非常に心配なんですけど、その辺どうでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 現在は、先ほどの答弁にございましたように、来年度の後半に都市計画のほうの手続を進めていきますので、基本設計を進める中ではそこもはっきり見えてくるということで、一応このスケジュールで間に合う想定では考えているところでございます。

高橋(か)委員

 あと、もう一つだけ聞かせてもらいます。財源とかその辺のことがここに述べられているんですけども、ちょっとこれを見ると、今の区役所の敷地あるいは保健所の敷地を売るのかあるいは定借で貸すのか、いずれにしてもお金にかえてここに充てる、足りないものはまた別途考えるというような感じなんですが、基本的にここの区役所のことと現区役所、新しい区役所整備のことと現区役所あるいはサンプラザ周辺であったり、これ、一連の財源スキームというか、不可分であって一つの全体のパッケージとして考えないとプロジェクトとして破綻すると思うんですけど、あるいは区民に将来大きなつけを残すということになると思うので、財政、財源というか、いわゆる事業計画、スキームをどう考えるのかが非常に大事だと思うんですけども、その辺どう考えていらっしゃるのでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 財源につきましては、ここに書いてございますとおり、現区役所の敷地、また現保健所敷地の最大限有効活用ということで、御指摘いただきましたように、これから進めていきます区役所・サンプラザ地区のそういった今後の動向の中で最大限有効活用することによりまして新しい区役所の整備の財源としていきたい、そういった考え方でございます。

高橋(か)委員

 ここを見ると、前からこの整備については民間の知見を活用して進めていくという話があったと思うんですけども、駅周辺全体がそうなんだと思うんですけどね。そうすると、財源について、PFIをやらない単独プロジェクトだという話になると、余計民間のノウハウを、民間の責任で民間のいわゆる事業スキームであったりいわゆる事業収支検証であったりというものをやらずに、区役所単独でやるとなったときの財政計画というか、資金計画というかがより民間を引き込みづらいような気がするんですけど、その辺はどうなんでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 区役所につきましては、従来の直営の方式というふうに考えておりますが、その財源としては、区役所とサンプラザの開発の中で駅前が開発をされていくということで、現区役所の敷地についても財源として充てていけるのではないか、そういった手法を、今後区役所を建てていく、そういったことも念頭に置きながら開発を進めていかなければならないというふうに考えているところでもございます。

高橋(か)委員

 もうこの辺にしておきますけど、非常に不安なのが、さっき言った促進区、整備地区に入れる民間の地域をどう考えるかというところがあって、それを入れるか入れないかでいわゆるボリュームが全く変わってくるし、設計の考え方であったり、あるいはこういうことを限ったとしても資金の手当てというか、外から持ってくるお金の工面の方法であったりということが全く変わってくるわけですよね。またもう一つ、保健所とか今の区役所やサンプラザの跡地ということがあるので、ぜひ切り離さずに、しかもなるべくボリュームが大きくとれて、それで収支が少しでも負担が、持ち出しがないような新しい手法を考えてほしいと思うんですけど、その辺お考えはどうでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 新しい区役所につきましては、その後将来世代にわたって使用していくということでございますので、そういったことも含めてできるだけ区民にとって使いやすい区役所にしていくこと、それから今後必要とされていきます環境配慮をしっかりとしていくということを含めまして、また中野区政全体の、そういった再開発も含めた全体の中で進めていく、そういったことを念頭に置きながら進めていきたいというふうに考えております。

酒井委員

 先ほど高橋(か)委員のほうからありましたが、スケジュール感におきまして、これで示された平成33年度の竣工があって、このスケジュールを無理にすることによって、逆にこういった一大プロジェクトがうまくいかない可能性があるので、そういったところは大丈夫なのかといった質疑があったかと思うんですけれども、以前に新区役所、体育館の整備についてのお考えのときの想定スケジュールは平成32年度竣工だったかと思うんですね。それで、当時はこういうふうな考えであった。それがまた平成33年度に、今回基本構想の素案として示されたときは1年後ろ出しになっているわけですね。そのあたりを考えると、やっぱりこのスケジュール感って非常に難しいのかな。それからまた、オリンピックにおいてのさまざまな工事がある中で、どうしてもそのあたり私も心配になってくるんですけれども、まず、半年前に示されたものは32年度だと、まあこれはざっくりしたものだったと思うんですけれども、今回33年度になりましたよと、変更点とそういったスケジュール感は大丈夫なのかというのをもう一度確認させてください。

朝井経営室副参事(経営担当)

 前回、6月30日に総務委員会で御報告を差し上げたときには平成32年度に竣工というふうに予定をしていたところでございます。今回、素案をつくるに当たりまして精査をいたしました。大きくは建設工事を24カ月で見込んでいたところを30カ月というふうに延ばしたところでございますが、現段階におきましては平成33年度竣工というのが一応できるスケジュールというふうに想定をし、こういった予定に変更したところでございます。

酒井委員

 オリンピックだなんだ、さまざま建設ラッシュが続く中、なかなか想定しないようなことも起こる中、急がば回れという言葉もありますので慎重に取り組んでいただきたいなと思っているんですけれども。

 それで、最初に御説明いただいた、新しい区役所整備基本構想(素案)についての御報告の中でスケジュールをお示ししていただきました。3月には素案、案がとれ、基本構想の策定を考えていらっしゃるんだと思うんですけれども、その下の部分ですね、中野区役所の位置の変更に係る条例案を提出とあると思うんですが、これ、たしか地方自治法の特別議決に関するのかなと思うんですけど、そのあたりちょっと詳しく教えてください。

朝井経営室副参事(経営担当)

 地方自治法の第4条の第2項で、地方公共団体は、その事務所の位置を定め、これを変更するに当たっては、住民の利用に最も便利であるように、交通の事情、他の官公署との関係等について適当な考慮を払わなければならない。そして、第3項で、この条例の制定または改廃をしようとするときには、当該地方公共団体の議会において出席議員の3分の2以上の者の同意がなければならない、こういうふうに定められているところでございます。

酒井委員

 ありがとうございます。3分の2が移転に関しては必要ですよということですね、議会の議決において。

 それで、区役所の規模感が示されていると思うんですけども、その中で、事務室の面積については旧総務省地方債同意等基準に定める基準面積に基づき算定しましたとあったかと思うんですけれども、これ、わかりやすく簡単に教えていただいていいですか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 これは、事務室以外面積、玄関等についても総務省地方債同意等基準に基づいて定めている部分もあるということでございますが、具体的に申し上げますと、事務室につきましては、基準面積として職員1人当たり4.5平方メートル。ただ、その職員の役職によっては、それに人数についての換算率がございまして、その換算職員数に対して4.5平方メートルを掛けてこの9,900平方メートルを出している、そういったものでございます。

酒井委員

 単純に言いますと、庁舎において一人当たりこれぐらいの広さが必要ですよという中で算出されているということですよね。それで、区としてたしか、この素案の中には職員数の規模感を1,400名というふうに想定しているんでしたかね。(「はい」と呼ぶ者あり)そういうことですね。この中であると思うんですけれども、例えば、すこやか福祉センターがもっと機能していくとアウトリーチする職員がふえたりだとか、行政サービスのあり方というのは変わってくるところも出てくるのかなと思うんですね。そういったこともさまざま算定された上でこういうふうな数値を落とし込んでいるのか。そうじゃなく、単純に総務省の数字でやっているのか、どういうふうな形で全体の区役所の規模感を示されている、算出されているのか、教えてください。

朝井経営室副参事(経営担当)

 御指摘のとおり、すこやか福祉センターや地域事務所の機能も考慮した上で、庁舎内において職員数を一応1,400人と設定をしてございますが、委託をして従事していただいている職員も含めて1,400人というふうに考えているところでございます。

酒井委員

 あと、事業手法なんですけれども、これ、民間活力を活用するのか、それとも直営でやるのかという判断で、ごめんなさい、ちょっと私が勘違いしていたら申しわけないんですけど、今回、直営方式を示されたんでしたっけ、ちょっとその辺。

朝井経営室副参事(経営担当)

 はい、今回、素案の中で比較検討の結果、直営方式というふうにしたものでございます。

酒井委員

 例えば、以前、この区役所の整備に関しましては基本方針というものを定めておりましたよね。そのときにはさまざま民間活力の活用なんかは探っていくんだというふうな文言もあったかと思うんですけれども、民間でやるのか直営でやるのかという中で、今回どんと直営でやりますよと出たんですけれども、我々からいたしますと、これまで他の自治体での区役所の新庁舎の整備なんかを見ると、民間の力をかなり活用しておって負担が非常に少ないような、そういったことも多々あったかと思うんですね。そういう流れの中で、区のほうは直営の方式でやりますよという中で、比べて、結果どうだったのかというものがなかなかちょっと見えないところもあって、そのあたりを教えていただきたいんですけど。

朝井経営室副参事(経営担当)

 今回、比較検討するに当たりましては、これまでの他の自治体での検討状況等ももちろん検討したわけなんですけれども、実際にPFIを導入して庁舎を建設している場合には、例えば公会堂ですとか青少年活動センターとか、そういった民間のノウハウが生かせるような施設と合築の中で区役所を運営したいというものがございました。区役所単体でPFIを導入した場合にも民間のノウハウを生かせる部分が比較的小さいということから、今回総合的に判断をした結果でございますけれども、素案の中では直営方式というふうにしました。そういう状況でございます。

酒井委員

 民間でやるのか直営でやるのかという中で、庁内でどういったところでどれくらいの議論がされてこういう答えに導き出されているんですか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 今回、支援の事業者も入れて検討したところでございますので、そういった事業者と区の区役所整備にかかわる担当者との会議の中で何度か検討をし、また庁内の全体の調整会議の中でも検討をした、そういった状況でございます。

酒井委員

 支援の事業者をちょっと確認させてください。

朝井経営室副参事(経営担当)

 株式会社日本設計でございます。

酒井委員

 さまざま議論されたんだろうかと思うんですけれども、やはり議会の中では、本当に直営なのか民間の力を活用するのかというのはやはりさまざま判断、これは大きな判断になると思うんですね。例えば、江古田の森の保健福祉施設のときなんかは、たしか附帯意見がついて民間活力の活用も視野に入れるというふうな、そんな附帯意見もあったような、ちょっと間違っていたらごめんなさいなんですけれども、そういうものがあったのかなと思うんですね。このあたりやっぱりもう少し見えるようにしていただくことができないかなと思うんですけど、どうなのでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 このPFIの部分につきましては、区としてはそれぞれの、ここに概要が、21ページのところで概要としてはまとめてございますけれども、直営方式とPFI方式、それぞれによる庁舎を建設した場合のメリット、デメリット、そういったものを十分に検討したほか、御指摘がございましたように、ほかの自治体でどういう検討をしてきたのか、実際にやったところがどういったものだったのか、そういったところをしっかりと検討した上で、素案としましては直営方式で行ったほうがいいのではないかと。庁舎のPFI方式ということになりますと、例えば、維持管理ですとか修理とか、そういったところを今後民間がずっとやっていく中で区がその施設を使っていく、そういった手法になるわけですけれども、事務室が主な部分になりますのでその部分については直接運営していくほうがいいのではないかということで、この直営方式にしたというのが現状でございます。

酒井委員

 これを最後にしますが、21ページのほうに事業手法の比較検討が示されておりますが、これだけじゃ、ちょっとやっぱりなかなか我々も見えない部分もあるのかなと思っておりますので、例えば、直営でやるのか民間活用でやるのか、一回直営にしたんだけど今後もう少し議論をしていただけるとありがたいなと思います。

朝井経営室副参事(経営担当)

 素案については、これから区民からもさまざま御意見をいただくところでございます。案にまとめるときに、今いただいた御意見なども含めまして、もう少し詳細に検討経過を載せられるように検討いたしたいというふうに考えます。

久保委員

 高橋(か)委員、酒井委員とちょっと似たようなところを伺うことになるかと思うのですけれども、今の直営なのかPFIなのかというところで、御説明の中で、要するに区役所単体で行うということを考えると直営方式がいいのではないかということになったということで、今回、この素案の中で区役所と保健所ということで出ておりますけれども、あと第三建設事務所が入るのかどうかというところだと思うんですが、区役所、保健所ということで今回この区役所の改築を行うということになったという、その経緯ですね。例えば、ほかの機能も複合的に建設に加えるような考え方があったのかどうか。先ほど事務室が主なものになるのでというようなお話だったので、そういった形に区役所を今度していこうという中での経緯がさまざまあった上での結論なのかと思うんですが、その辺のところを御説明いただけますか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 保健所につきましては、併設の方向で考えているということにつきましては6月の総務委員会の中でも御報告をしてきたところでございますが、現在の新しい中野をつくる10か年計画の中でも保健所については区役所と合築していく方向を検討してきたところでございます。もちろんさまざまな区の施設、総合的に考えた上で、この保健所については合築、併設の方向を検討したわけですけれども、保健所につきましては中野区の場合は一つですね。ですから、そういった全区的な施設であるということ。それから、さまざまな危機管理の面などから区役所と保健所が近いところ、同じ建物の中にあるということは対応も迅速にできる、そういったことから保健所については併設をしていこうということでございます。

 なお、御質問の中にありましたように、ほかに併設を検討した施設がないのかということにつきましては、特に、保健所だけでございます。

久保委員

 保健所をここに合築というか、複合的にというのは別に悪いとは思っておりませんし、いずれ中野保健所も建て替えが必要でありますし、ただ、これだけ利便性のいい場所なのでもっと違う使い方というものがあったんじゃないかというようなお声も出てくるのではないかと思うんです。なので、そういったことも十分に検討をされたのかどうか、その上でこういった判断に至ったのかどうかというところをお伺いしたいのですが。

朝井経営室副参事(経営担当)

 今回、まだ、先ほど区役所の規模について御説明をしたところでございますが、さまざま都市計画の変更の想定の中での規模でございますけれども、やはりこの規模は、先ほど職員数の想定も申し上げたところでございますが、全体としてはやはり必要な規模であるというふうに考えておりますので、保健所の部分は今回事務室以外で1,000平米ほどとってございますけれども、例えば、保健所を入れなかったとしても、ほかに何か民間の施設を合築できるほどのスペースはないなということで、御指摘のとおり、大変まちづくりにとっても重要な場所でございますけれども、区役所、行政機能、中野区の機能がほぼ中心に、それ単体で行こうということについては十分検討したところでございます。

久保委員

 今、新しい区役所の規模が合計で3万9,100平米で、これは三建を含まないということで出ておりますが、このぐらいの規模がアッパーだという意味なんですか、それは。

朝井経営室副参事(経営担当)

 建物としてアッパーかどうかというより、区としては必要なスペースとして3万9,100平米を算出したというところでございます。

久保委員

 先ほど高橋(か)委員の御質疑にもあったんですけど、5ページなんですが、再開発等促進区、これも拡大をしていくということで来年度の後半を目指すというようなお話がございました。それで、ここに用途の制限や容積率の最高限度などが具体的な地区整備計画として定められますとございまして、敷地の基本要件という下に囲みの図というか、表があるんですけれども、この敷地の基本要件の敷地面積8,570平米で、ここから用途地域、指定容積率、建ぺい率とございますよね。これは、先ほど松前副参事が言われていたような、再開発等促進区が拡大をされていくことによって変わるものなのでしょうか。変わるとするならば、ここ、数字を教えていただきたいんですが。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 この四丁目地区計画につきましては、現在の庁舎予定地についてはまだ具体的な見直し相当容積率が決まっておりません。今後、近隣の地権者や関係機関と協議をしながら、ここで目指すべき将来像は何なのか、それを実現するために必要な地区施設等をどこにどのように配置できるのか、そういったことを協議してまいります。その結果として、容積率の緩和等々を獲得していきたいというふうに考えております。したがいまして、現時点で今の200%が何パーセントになりそうだといったようなことは申し上げることができませんけれども、今回お示ししているように必要とする規模を獲得できるように、今後、関係機関、周辺地権者と協議を進めてまいりたいというところでございます。

久保委員

 緩和等を獲得していきたいということで協議を進めていきたいということでございまして、要は、この協議を進められなかった場合にはどうなるのか、進められた場合にはどうなるのかというところが具体的にお伺いしたいところでございまして、協議がもし進められなかったとしても、今示されている区役所の規模というものはここで建設が可能ということなのでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 これは、都市計画の変更がされない場合はこの5ページにあるような既存の用途容積の範囲の中でしか建物を建てることができません。したがいまして、我々は協議を進めて、この必要な規模を建設できるように今協議を進めているというところでございます。

久保委員

 もし都市計画の変更がされなくても3万9,100平米は確保できるのでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 都市計画の変更がされない場合はこの規模は建設できません。

久保委員

 先ほど来年度の後半を目指すということでございまして、なかなかきょう皆さんの質問がここから先に及ばないのは、そこが決定していないと、ここから先のことが具体的なことを言えないんじゃないのかというような思いがあるからじゃないかなと思うんですよね。やはりそうなってしまいますと、もちろん相手のあることなのでここで決まっていないことを、適当なことと言ったらあれですけれども、こちらの思いだけでそれを述べることはできないかもしれませんけれども、しかし、ここには新しい区役所の規模ということで出ておりまして、実際、今は都市計画変更がなされなければこの規模は確保ができないということでございますので、そういたしますとなかなかこの議論も難しいところがあるなと思うんです。

 それで、先ほど来年度の後半を目指すということでございましたけれども、この来年度の後半を目指すというのは都市計画変更がこの時期にされると、そういうことですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 一般的に都市計画の変更を見直す際にはその手続として大体半年ぐらいかかっております。したがいまして、今目標としておりますのは、ここの地区の都市計画の変更の決定、告示を来年度末に目指したい。そのためには、来年度の後半にその手続に載せられるように関係機関や地権者との協議を進めてまいりたいというふうに考えております。

久保委員

 来年度末というのは28年度末ということでしょうか。この整備スケジュールで行くところの28年度の後半のあたりから基本設計というふうに入っておりますけれども、28年度末に都市計画決定ということでございますと、この基本設計の時期というのがずれていく可能性があるのでしょうか。それとも、そこはそうではなくて、都市計画決定は28年度末ということでこの時期よりも少し遅いけれども、実際には基本設計自体はこの時点で進めることができると、そういうことですか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 28年度末に都市計画決定があったとしても基本設計には一部入っているわけですけれども、基本設計自体ができ上がるのは29年度末程度を予定していますので、十分に間に合うスケジュールというふうに考えております。

久保委員

 先ほど特別議決の時期というものもございました。先ほどの話ですと、それは基本設計より前の時期ということになってくるのかなと思いますけれども、この特別議決のときには、実際にはこの区役所の規模がこれまで確保できるかどうかというところが確定をしなくても、それは特別議決には支障はないということですか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 今現在におきましては、想定ということの中で議決をしていただければというふうに考えているところでございます。

久保委員

 スケジュール、なかなか難しいなと思っておりまして、この整備スケジュールというのは、これは区役所だけの整備スケジュールがここには示されておりますけれども、当然建て替えを必要とするということになりますと体育館の解体の時期もここにあわせてお示しいただかなくてはなりませんし、また財源の確保ということで一時的に起債や基金を活用するということがございまして、当然この区役所の敷地や現保健所の敷地を最大限に有効活用すれば実際のところ建設費用というのは捻出できるのであろうとは思いますが、やはりそれの裏付けというものがきちっと示していただけないとなかなか難しいのではないかなとも思うわけです。そういたしますと、この整備スケジュールというのは、区役所のこれだけのスケジュールを示されていてもこれは果たしてどうなのかなと思うわけですね。やはり体育館、また区役所跡地、保健所跡地といいますか、そういったところの有効活用の部分も含めましてのスケジュールというものを具体的に示していただけたらなと思うんですが、その辺のところは今後あわせてここでは示していただけることになっているのでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 今回は、新しい区役所整備の基本構想の素案ということで区役所整備のスケジュールのみ御説明をしたところでございますが、そういった関連のスケジュールにつきましても決まり次第御報告いたしますので、そのときにはそういった全体が比較できるような、そういった工夫もしていきたいというふうに考えるところでございます。

久保委員

 ぜひそうしていただきたいと思うんですね。やはり区役所の建て替えが必要だということは私たちも重々感じているところでございますし、やはり区役所の建設をするのであるならば、50年、100年と本当に区民が活用しやすい、そういった建設を行っていただかなければいけないわけですが、やはり未確定なところが多いとどうしても不安要素が払拭できないわけです。ですので、それを一つひとつきちっと改善を図っていただきまして、この場で御報告をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

小杉委員

 基本構想(素案)の4ページ、(2)です。整備予定地についてですけれども、現在地での建て替えについて大規模な仮庁舎の確保等が必要となりますと書いてありますが、具体的な検討というのはほかにされているのでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 ここの4ページの(2)のところの記述でございますが、整備予定地を検討するに当たっての記述でございまして、現在地で建て替える場合には仮庁舎の確保が必要になりますということを説明しているくだりでございまして、中野の新しい区役所につきましては移転の整備ということで考えておりますので、仮庁舎については確保が必要ないというふうに考えているところでございます。

小杉委員

 そのほかにはあれですかね。例えば、6月の府中市に視察をした段階で、あそこは現地で建て替えということで、市の担当者の方が、ここの場で建て替えることは非常に市民にとっても有益だと。それはなぜかというと、変わらないという意味はいいことだとか、あとお金もかからない、条例も変えないからということで非常に感心をしたんですけれども、現在地での建て替えはもうちょっと、例えばPFIの検討ぐらいは、例えば、このぐらいの中身を検討と、もししているのであれば区民に知らせた方が納得がいくというか、ああ、そうかという話になると思うんですけれども、その辺はこれ以上の書きようはないんですかね。

朝井経営室副参事(経営担当)

 新区役所の位置につきましては、ことしの3月の時点で移転整備する先というふうに御報告を申し上げたところでございますが、移転整備の理由につきましては、4ページのところにございますように、中野駅に近い現区役所の場所がまちのにぎわいや新たな価値の発信地として業務や商業を中心とした利用を検討している。今、まさに区役所・サンプラザ地区の再整備について検討している。そういったことから、中野区役所については現在のところにございます計画地のほうに移転整備するということで、検討経緯については記述をしたところでございます。

小杉委員

 これ以上はないということですね。

 あと、質問ですけれども、21ページです。民間ノウハウの活用を期待するということですけれども、この建物の建設とか設計、維持管理、運営というのは民間ノウハウを活用するということですが、直営方式であろうがあまり変わらないような感じがしてしまうんですが、具体的にはどういったノウハウなのかなと思って、すみません、ちょっと教えていただければと思います。

朝井経営室副参事(経営担当)

 もちろん直営方式でも設計や建設や維持管理について区が全部やるというよりは委託の形でこれまでも進めてきております。その方向は今後も変わらないというふうに考えているんですが、PFIの場合は、建物を運営する事業者が設計・建設もして、維持管理もその後引き続きやっていくわけですね。その民間がつくった建物を区がいわば借りるような形で区役所を運営していく、そういった方式になるわけですけれども、区役所につきましては、何かその事業を運営していく場所というより、やはり区民と区が協働で区政の運営をしていく、そういった事務所的な機能になっていきますので、そういった事業を行っていく施設に比べますと民間ノウハウの活用が小さいのではないか、そういった理由でございます。

小杉委員

 ありがとうございます。それとあと、直営方式というのは、金融機関の資金融資というものは利用しないということでよろしいですか。それとも……お願いします。

朝井経営室副参事(経営担当)

 特にここには書いてはいないわけですけれども、区が起債をすれば金融機関からの資金融資を受けることになりますので、PFI事業者が資金融資を直接受けて建てていくのがPFI方式ですよということを御説明しているわけでございまして、区のほうの財源調達につきましては4の(2)に書いてあるとおりでございます。

高橋(ち)委員

 さまざま皆さん御意見がいっぱいあるんだろうと思うんですけど、確認だけしたいんですが、いろいろ質問を聞いている中で、「えっ」とか思っちゃって心配になっているのは、この冊子をいただいた中の5ページの図が一番大きくてわかりやすいと思うんですけれども、この赤く囲ってあって青い点線のところに計画地という、これは区役所ですよね。先ほど皆さんが質問していた、この青い点線と赤い枠の中の空白になっているところがないと区役所が建てられないという理解でいいのですか。まず確認しておきます。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 基本的にはこの庁舎予定地、既に再開発等促進区を定める地区計画に位置付けられております。ただ、今の時点ではまだこの場所についての見直し相当容積率をどうするかといったことが全く決まっておりませんので、まずこういったことを地区整備計画という具体的な地区施設や建物を建てる際のルールですね、これを定めていくことによって、まずは容積、そういったものの緩和をしていこうということでございます。

 それで、この庁舎の部分だけではなくて、その隣接する、まだ今方針しか決まっていないここについても促進区を拡大しようと考えております。といいますのは、この地権者様も将来建物の更新時期を迎えますので、そういったことを考えますと、今一緒に都市計画の見直しをしていって、それぞれに必要な将来の土地利用をできるようなベースを整えていく必要があるということで、同じタイミングで必要な都市計画の変更ができるように今協議をしているということでございます。

高橋(ち)委員

 そこを確認したかったんですけどね、協議をしていて、大分前からそういう話もしているんだと思うんですけれども、それがうまく協議が進んでいかないことには思っていることもやれないというような状況になきにしもあらずじゃないですか。だから、きょうせっかくこれだけの図面をいただいて、やっと私たちの目の前に、「ああ、こうなるんだ」というものが出てきたわけですよ。だけど、いろいろ聞いていると、「なんだけど、これが進まないと」とかとなっちゃうと、やっぱり意見交換会もやるわけだから、そこで「本当に大丈夫なんですか」って久保委員がおっしゃっていたような疑問が出てきたら、せっかくやろうと思っていることが全て、どんどん疑問が大きく噂になって、また足を引っ張られるというか、失礼な言い方だけど、思っていることが思うように進まない状態をみずからつくっちゃうような感じがしてならないんですよ。だから、そういう状況下の中においても、やっぱりここでも、「今、現状こうですよ。だから、確実にできるんですよ」というような随時報告を平行にしていってくれないと、年じゅう年じゅうこの委員会でも、「それはどうなっているの、あれはどうなっているの」と聞くようになってはいけないと私は思うんです。どうでしょうかね、進んでいますか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 この庁舎をどういうスケジュールでどういうことを考えているのかということにつきましては、周辺の地権者の方々にもいろいろ情報共有をし、またこの四丁目地区計画を定めて、これまでの四季の都市(まち)の開発の経緯におきましても、特にこの隣接するマンションの皆様とは数多くのお話し合いの場を設けてきております。それで、いよいよこの庁舎もこのようなスケジュールでこういったものをお示ししていることもこの周辺の地権者様とは情報共有しておりますし、実際、この地権者様の中にはみずから自分たちの将来、どういう可能性があるんだろうかということを自主的に検討も始めていただいているところでございます。こういった状況を共有しながら、この先ももちろん丁寧にお話し合いを続けて、何とか我々が目指しているスケジュールに乗って一緒にこの見直しができるように今協議を進めております。

 また、この方針につきましても、今回はこの庁舎の素案ということだけの御報告ですが、こういった状況につきましても適宜議会のほうにも御報告をさせていただきたいというふうに思っております。

高橋(ち)委員

 要望にしておきますけど、担当の部署部署が頑張るんじゃなくて、全庁的に挙げてですよ、だって、この区役所の将来的に持続できる役所をつくっていくわけでしょう。そうすると、今かかわっている人たちが個別個別の対応じゃなくて全庁的に、「もう区民の皆さんと一緒にいい区役所をつくりたいんですよ」という思いを持って取り組んでいかないと相手には伝わらないんだと私は思うんです。だから、役所の側の皆さんも大変でしょうけれど、「いい中野でいいまちをつくりたいんです」というものを伝えられるように全庁を挙げて、私たちが一つひとつ聞いても、「いや、そっちはわからないんです」とかじゃなくて、それぞれが情報交換し合いながら進めていってもらいたいと思います。よろしくお願いします。

加藤委員

 区役所の建て替え自体は賛成ではあるんですけど、やはりこの200億円ぐらいかかるというところは一区民として非常に高いなと。例えば、30万人で割ったとしたら60万円から70万円を区民が払って建てるという形、100年でやるとしても、100年かけて払うとしても年間6,000円、7,000円ぐらい払っていると。それぐらい価値があるものなのかと考えたときに、この資料だとそのお金を投資する価値があるものなのかというのがちょっと見出せないと。この値段がかかってしまうというのはしようがないかもしれないんですけれども、その経緯が、やっぱりPFIが難しいとかその辺の説明が不足しているなとか。あと、例えば戦略特区に東京が入っているので、そういった検討を踏まえた上で、それを踏まえたけれども、やっぱりこの形、直営がいいとかPFIをやらないとか。例えば、ほかにもお金をかけない方法として、いろいろほかにも税務署だったり法務局とかに貸し出すような形でお金を少しでも回収するような、そういった試みを検討するようなことを要望として終わらせたいと思います。

浦野委員

 何点かお伺いしたいんですけれども、先ほど小杉委員とのやりとりの中で、区としては、今の体育館の位置を含む区有地の区域3のところに移転するということで検討してきたので、その現地での建て替え、大規模な仮庁舎をつくりながらやっていくということは検討していないということなんですけれども、これ、ちょっとそもそものところで確認したいんですけど、これは3月までにそれを今回の位置で決定する以前も、その前にグランドデザインVer.3等で示されてきた部分もありますけれども、区としては一切その現地での建て替えを含めた仮庁舎をつくりながらというのは検討してこなかったということでいいですか。ちょっと確認です。

朝井経営室副参事(経営担当)

 現地での建て替えという検討はしておりません。

浦野委員

 そうしますと、3月に示されて、具体的な中身としては今回のこの素案の中で出されたわけですけれども、区が今回計画をしている体育館、庁舎を今の体育館の位置に含めて移して、当初はそこで体育館も含めてということでしたが、今回、体育館は平和の森にということになりました。そういう意味では区民にとってはかなり大きな計画になると思うんですけれども、今回のこの新区役所の整備の必要性というところで課題が1から5までありますけれども、その中に老朽化のことやここに五つほどありますけれども、今の区役所としては耐震補強を実施したので一般公共施設等の構造耐震仕様の目標は満たしているということはここにも書いてあるので間違いないと思うんですが、先ほどのやりとりで、この素案の冊子のほうの4ページの整備予定地についてというところで、区としては現地での建て替えも検討してこなかったということですけれども、この中野駅に近いここの部分はまちのにぎわいや新たな価値の発信地として利用していく。だから、そのために区役所を移転させるということでよろしいですか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 理由としましては、駅に近い、この現区役所の敷地については、今後、中野のまちの発展のために区役所・サンプラザの再整備に有効利用していこう、そういった考え方でございます。

浦野委員

 これまで前のグランドデザインVer.3のときとかでも区民交換会とかをしてきたと思うんですけれども、そこでも出されていた意見等も含めると、やはりサンプラザ・区役所をここを再開発のところに使っていくという区民合意というのはまだ得られていないんじゃないかなというふうには感じています。

 それで、今、区として考えている、ここを移転させていったときに、先ほど何人かの委員の方も財源のところで触れていましたけれども、区役所と保健所を売却にするのか定期借地にするのかというところは、ここは最大限の有効活用ということでありますけど、現時点ではまだこの方法で行くとかということは、具体的には要は売ってしまうのか定期借地で行くのかというのは、先ほど他の委員での答弁でここを繰り返し述べていましたけれども、現時点ではそれはまだ決まっていないということでよろしいですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 区役所・サンプラザ再整備につきましては、本年度末に事業実施方針の素案をつくりたいと思っておりまして、今検討中でございます。ただ、現時点でまだ事業スキーム、具体的なものは定まっておりません。

浦野委員

 そうすると、その事業スキームというのはいつの時点で示される形になるのでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 こういったものをどのようにお示しできるかも現在検討しているところでございます。

浦野委員

 そうすると、現時点ではまだどうなるかという、その時期についてもまだ示せない、示す予定のところはないということでよろしいですか。確認です。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 本年度、事業構築パートナーとともに具体的な事業実施方針を定めようということで検討している最中でございます。目途としては、年度末に素案、そして来年度実施方針を固めてまいりたいということを考えておりますが、その具体的な中身、これはまさに検討中でございまして、具体的な事業スキーム等をいつお示しできるかということも含めて検討中でございます。

浦野委員

 整備費の今後の支出についてというところでは、一時的な起債、基金の活用、これは結局売却にするのか定期借地にするのかによってもここが大きく変わってくると思うんですけれども、ここで考えている、例えば基金、今、中野区の場合は区役所の建て替えのための目的基金とかはないですからここは財調で充てていくのかなというふうに思うんですけど、その辺のこの基金はどのように活用していくのか、また起債をどのようにしていくのかというところも現時点では示せるのでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 今時点ではまだこれ以上のものは検討しておりません。

浦野委員

 そうすると、その基金のところも、どの基金を充てていくのかということについても現時点では示せないということでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 そのとおりでございます。

浦野委員

 そうすると、先ほど松前副参事のほうから、事業スキームのところもまだこれからと、今の時点ではということだったんですけれども、そこが決まった上で起債や基金についてのところも同じようなタイミングで示されていくということになるのでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 そこと同じになるかどうかということまでもちょっと決まってはいないところでございますけれども、この基本構想の後には基本計画を策定してまいります。その時点ではさらに詳しいものを区としても中に盛り込んでいきたい、そのように考えているところでございます。

浦野委員

 わかりました。最後に、スケジュールのところでお尋ねしたいのですけれども、先ほどこれもちょっと他の委員の方からもあったように、当初は32年度中の竣工ということがスケジュールで示されていて、6月の時点までもそうだったと思うんですね。それで、この33年というのは今回初めて出されたのかなと思うんですけれども、これは先ほどの質疑の中で、24カ月の見込みを30カ月に建設工事の期間が変更になったことを理由とされていたと思うんですが、これが現時点で6カ月、約半年近く延びたというのはどういう理由なのでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 まず一つ目の御質問でありました、今回、33年度にというのは初めての御報告でございます。前回、第2回定例会のときには32年の竣工でございましたけれども、その後、今回、コンサルなどの支援などもいただきながら、区としてこの基本構想の素案を検討する中でもう一回全体のスケジュールについても精査をいたしました。その結果、大きくは、建設工事が24カ月では足りないということで30カ月を今回見込みといたしました。そういったことなどから竣工時期については32年度から33年度に変更して提案をさせていただいている、そういった状況でございます。

浦野委員

 そうすると、足りないということがわかったというか、提案の中であって、その足りないということは、具体的にどういったものにしていくのかということがないと足りるとか足りないとかというものも出てくると思うんですけれども、要は6カ月足りない、足りないその一番原因というのはどういったところにあるんですか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 特に原因ということではないんですが、以前議会のほうに御報告させていただいたのは、庁内検討のみでスケジュールを立てていたときには32年度が可能であろうというふうに考えて32年度竣工というふうにしていたわけなんですが、今回さまざま規模等も検討する中でもう一回精査をした段階におきましては33年度の竣工になった、そういった状況でございます。

浦野委員

 最後にしますけれども、3月に示されたときのスケジュールでは体育館の解体については30年度ということになっていたかと思うんですけれども、それは今の区の考えでは変わらない、この実施設計のところで工事に着手していくということで、そこは30年度というところでいいのでしょうか。確認でお聞きします。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 体育館につきましては、以前御報告したとおりのスケジュールで現状では動いていないと、そこから最短のスケジュールとしてお示しをしたところでございます。

浦野委員

 この区役所建て替え、体育館の是非については、会派としてもあるんですけれども、このスケジュールが出されたところで、体育館と区役所のスケジュールが示されたときに、特に体育館を利用している方々からは当初のスケジュールでは約1年間の現在の体育館が使えない期間があるというふうなことがあって、それで行くと、例えば、これを整備スケジュール、区役所の整備をおくらせることでそこのブランクというか、そこはなくせるんじゃないかということもあると思うんですけれども、そこについては現在の計画のところでは変わらずというところでよろしいでしょうか。最後にします。確認です。

朝井経営室副参事(経営担当)

 今回の区役所整備の基本構想といたしましては、もう一回区役所整備のスケジュールについては精査をいたしましたけれども、このスケジュールでつくっていくべきかなということで作成をしたものでございます。

むとう委員

 先ほど来問題となっておりました整備予定地の部分で、民間のマンションを含む再開発等促進区から外れていた部分も含めて、そこの部分も含めて住民の方と協議をして話が進んでいるということを伺って、それはここに住まわれているマンションの方々の今後に向けての建て替えのことであることと中野の区役所の建て替えであるということの両方の必要性からそういう合意ができつつあるということで話が進んでいるというようなお話だったので、その点についてはよかったなというふうに思ってはいるんですけれども。

 それで、改めてお尋ねしますけれども、そもそもこの区役所、今の現区役所というものはつくられるとき、当初何年間使うというような思いで建てられた建物なのでしょうか。

委員長

 答えられますか。

宮﨑経営室副参事(施設担当)

 一般的にですけど、税法上の関係もありますが、大体50年ということで考えております。

むとう委員

 参考までに、区有施設の中でほぼ50年ぐらいということで区役所と同じようにそろそろ更新の時期を迎えるような建物というものはほかにもあるのでしょうか。参考までにわかれば教えてください。

委員長

 わかりますか。わからなければ、わからないで。(「所管が違うからわかりませんでいいんじゃないの」と呼ぶ者あり)わからないなら、わからないでいいから。(「所管が違うんだから」と呼ぶ者あり)

宮﨑経営室副参事(施設担当)

 すみません、現時点ではちょっとお答えする資料を持ち合わせておりません。

むとう委員

 所管が違うからわからないという答弁はわかるんですけれども、見回して、古い、同じような時期に建った小・中学校なんかもあるんじゃないかなというふうに思いますので、区民の方から見ると、そういった建物の建て替え、更新の計画がなかなか進まない中で、区役所が先に建て替えられちゃうのみたいな、そういう区民感情も実はあるということは伝えておきたいというふうに思っているところです。

 それで、ここで、今、普通の建物としての耐震補強は満たしているということですけれども、災害応急活動に必要な施設の数値は満たしていないということなんですが、それはどういうことなのか、ちょっと説明をお願いいたします。

朝井経営室副参事(経営担当)

 一般の公共施設等の耐震指標は満たしているわけですが、災害応急活動に必要な施設庁舎等ということになるとさらに耐震の基準が厳しくなっています。その基準は満たしていないということから、素案の中では14、15ページに、耐震の安全性の確保、ライフラインの途絶対策、そういったものとあわせまして、この15ページのところで赤く枠に囲っている、構造体としてはⅠ類、建築非構造部材としてはA類、建設設備としては甲類、こういったものを満たしていかなければならないということで考えているところでございます。

むとう委員

 そういたしますと、ここのところに平成25年度に耐震補強を実施したわけですけれども、その際には、今言った災害時に必要な耐震を満たすような耐震補強はしなかったということなのか、それともその時点ではそういう基準がなかったのか、どういうことだったのでしょうか。

宮﨑経営室副参事(施設担当)

 平成25年度に耐震の補強工事を行いました。このときの耐震構造の数値ですけど、0.9という値までは到底できない、現庁舎ではもう不可能なんですね。その中で実際に0.75というIS値でしたら可能だということで、その当時は補強工事のほうを行った次第です。

むとう委員

 ということは、この建物だと不可能な補強工事になってしまうということだったからできなかったということでわかりました。

 それから、2番目のところで新しい区役所整備の基本的な考え方が書いてございまして、機能実現の②で区民活動の推進ということでさまざま書かれていますよね。こちらの素案のほうでも9ページあたりから書かれてはいるんですけれども、ここに書かれている内容って、例えば、区民活動センターであったりとかグローバルな交流とかとおっしゃると、これから計画しているサンプラザを含めた新しい建物であるとかという部分と重複するような文言の並びが、考え方の印象があるんですけれども、あえて重複する機能を持たせるということはその分床面積がふえてしまうということにもつながるので、今ある既存の施設、これからつくるサンプラザにこれから付加する機能等との精査というものはどのように行われているのかしら。これだと、何かこれだけ読んでいると重複しているじゃないかという感じが印象としては持つのですけれども、その辺はいかがですか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 区民活動センターやすこやか福祉センターとしっかり役割分担をしていかなければならないというふうに考えております。9ページの2の(1)のところにございますように、地域で活動する団体につきましてはすこやか福祉センターもしくは区民活動センターを活動拠点として活用していただきたい。ただ、全区的な、区内全域を活動範囲とする団体の拠点としての機能については、やはり新しい区役所の中でしっかり果たしていかなければならないなというふうに考えているところでございます。

 なお、グローバルな交流の拠点としての区役所につきましては、もちろん新しくサンプラザ・区役所地域の再整備も見据えた上で考えていかなければならないと思っておりますが、区役所として果たしていく拠点としての役割、そういったものに限定をすることによりまして重複は避けていけるのではないかなというふうに考えております。

むとう委員

 活動の場がいっぱいあることは決して悪いことではないんだけれども、でも、重複することによって面積が大きくなってしまって建設費が膨らんでいくということがあるとそれは無駄なことになってしまうので、そこは十分調整してほしいというふうに思っています。

 それで、最後のところの整備の財源のところですけれども、この今の区役所と保健所のところの敷地を最大限有効活用することによって生み出すと書かれているんですけれども、最大限有効活用する方策というのは現時点でどんなことを、売却するのか、さまざまあるのかと思うんですけれども、どういった方法を考えていらっしゃるのでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 財源につきましては、今ある現区役所と保健所の敷地を最大限有効活用していかなければならないということをここで書いてございますけれども、さまざま検討しなければならないと思っていますが、今現在これとこれを検討していますというふうにお話しできる段階にはまだありません。しっかりと今後検討していきたいというふうに考えております。

むとう委員

 まだ具体的には考えていないということですけれども、約200億円がかかってしまうわけですから、その200億円ということを考える上で、例えば、これを売却したら幾らぐらいになるのかとか、それは早い時期に示していただかないと全く足しにもならなければ意味もないことなので、ある程度具体的な数字というものを早目に示して、検討状況を常に報告ということをお願いしておきたいと思いますので、私からもその点をお願いします。

いながき委員

 1点だけ。整備費について伺います。先ほどの質疑の御答弁で、新区役所の整備スケジュールは変更しないというお話でしたが、今、オリンピックに向けて労務費だとか資材費が高騰していると言われています。これを前倒しにというのは不可能だと思いますので、仮にこのスケジュールより後ろにずらしたときにこの想定の整備費というものがこれより下がる可能性はないということでよろしいのでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 今回の基本構想につきましては、まだ全体のフロア図ですとかそういったこともできていない上での整備費の算定というか、算出でございますので、先ほどもちょっと御説明したように、最近の他自治体における建設坪単価の例を掛け合わせたのみのものでございます。今後基本計画等をつくる中で詳細に検討していかなければならないなと考えているところでございます。そういったことから、建設費の動向については今現在より若干高くなることも想定はできるところでございますが、その後の建設費の動き等で算出したものではないという状況でございます。

いながき委員

 先ほども加藤委員から少しありましたけど、やっぱりこれは区民がお金を出す、この区役所というものは区民の皆様の財産ですので、やはりできるだけいいものをできるだけ経費を抑えてというのは非常に大切になってくると思います。中身も大事ですけれども、やっぱり経費の面で整備スケジュールのタイミングだとかもしっかり検討の上でこれから基本計画をつくっていただきたいと思います。

酒井委員

 2点だけ、ごめんなさい、教えてください。

 26年1月に新しい区役所整備基本方針を策定しましたね。これが区役所の整備の視点を整理して必要な機能の方向性を示したものですね。その中に区役所の規模感は3万500平米というふうに出ていたと思うんですね。それで、さきの常任委員会で示された新しい区役所の規模感も3万500平米だったんですね。けど、今回示されたものは3万9,100平米と、約1万平米ぐらい数字が上がっているんですね。26年1月のときも、これはもちろんしっかりと精査してこの数字というのは出ていると思うんですね。これがどうしてこういうふうになっているのでしょう。

朝井経営室副参事(経営担当)

 細かいところで幾つか積み上げた中で、結果として上がってきておりますけれども、大きいところを幾つか御説明させていただきますと、職員数については委託等によって、あと非常勤職員とかですね、そういった人数も算定に加えた上で総務省方式、総務省の地方債算定基準を掛け合わせるようにしてございます。それから、保健所の機能を入れたことによりまして1,000平米ふえていることもございます。それから、車庫とございますけれども、駐車場につきましても前回よりふえる形で算定をしているところでございます。

酒井委員

 すると、前回は車庫も入っていなかったのでしょうか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 入ってはいたのですが、面積をふやしております。

酒井委員

 先ほど職員数、非常勤、それから臨時に関しては換算していなかったんだとおっしゃられましたけれども、恐らく100名、200名程度の予算になると思うんですね。すると、総務省の換算でいいますと一人当たり何平米でしたかね。

朝井経営室副参事(経営担当)

 基準としては4.5平米でございます。

酒井委員

 すると、500平米ぐらいになると、中野の保健所に関しては1,000平米で、1,500平米ですよね。にもかかわらず、1万平米近くふえているというのはかなり規模感がふえているように私は感じてしまうんですが、そんなことはないんですか。規模感、膨らみ過ぎていませんか。そんなことはないんですか。

朝井経営室副参事(経営担当)

 大きくは、やはり車庫とあと保健所が入ったところでふえております。それ以外に、先ほど御説明したようにちょっと人数をふやしていますので事務室面積もふえていることと、それから、そこがふえてきますと、その人数にあわせて会議室の面積とか倉庫の面積もその人数に掛け合わせて算定しますので、事務室以外面積もふえているんですね。玄関等もしっかり算定をしたということで、結果として3万9,100平米までふえている。そういった状況です。

酒井委員

 玄関までしっかり算定された、この整備基本方針のときから算定しなきゃならないですし、そのときから臨時職員、非常勤職員の平米数の掛け方というものも僕は考えておかなきゃならなかったのかなとちょっと思っていたので、それでちょっと確認させていただきました。

 それで、もう一点なんですけれども……よろしいですか。御答弁ありますか。じゃああわせていただきますね。

 あと、整備手法、整備スケジュールですね。この整備基本方針にある整備手法の中では、今後、財政負担を少しでも軽減するため、さまざまな事業手法を導入することを視野に入れ、導入した場合の収支、スケジュールへの影響、リスク負担など、総合的な視点から検討していきます。すなわちお金の収支、しっかり計算してやっていきますよ。しかし、先ほどの御答弁だと、この200億円という数字は坪数によって出しているんですよとおっしゃっているんですね。けど、基本方針のときはさまざまな方策による収支まで計算して出していきますよと13ページに載っているんですね、整備基本方針に載っていますよね。すると、そのときの答えと、今回基本構想になって出てきているにもかかわらず、ちょっと違っているところがあるのかなと感じちゃうんですね。3月には3分の2の議決を必要とすることを考えると、もう少しやはり説明責任を果たしていかなければならないのかなというのは感じているところです。これは意見なんですけれども。

 先ほどの平米数の答えがあるのでしたら、お願いします。

朝井経営室副参事(経営担当)

 申しわけありません。先ほど答弁したことをちょっと修正させていただきたいんですが、基本方針の中では駐車場、駐輪場については算定から除外して3万500平米を出しておりますので、今回、車庫の6,000平米と保健所の1,000平米がふえて、そこで7,000平米ふえていますので、あとはちょっと人数の差からふえたということで修正をさせていただきます。

 それから、整備手法につきましては、前回、方針の中でそのように記載をしているところでございますけれども、実際にPFIを検討する場合にはそのPFIを導入した場合の収支等を出すというのは本格的な調査になります。そういった調査をすべきかどうかを含めて、今回、素案の作成の中で検討した中で、民間の活用ノウハウの部分が少ないということからその検討に入らずにこういった形で出したということで、基本方針のところはそういったものも全て検討しますという方針でございました。その方針をもちろん踏まえた上で検討に入ったわけですが、そういった意味での収支の具体的な調査に入るかどうかという検討の中で、今回は直営で行くべきではないかということを素案の中でお示しをした、そういった状況でございます。

酒井委員

 平米数に関しては、駐車場の部分が大きく入った。それから、臨時職員、非常勤職員の扱いというところが当初は算定されていなかったのかなとは思うんですね。ただ、こういった資料というものはやっぱり統一性があって出していただかないと非常にわかりづらくなると私は思いますので、そのあたりは御留意していただきたいなと思います。

 それから、整備スケジュールに関しては、PFIに関しては本格的な調査が必要なんだというふうなお答えもあったかと思うんですけれども、さまざまな委員の皆さんから財源についての指摘があって、最小の経費で一番区民にとって喜ばれる区役所を目指していかなければならない中で、やはりさまざまな調査をしなければならないと思うんですね。本格的な調査というものはやらなかったんだと、庁内で決定したのかもわかりませんが、やっぱりまだそのあたり、ちょっときょうも見えていない部分もありますので、引き続き御説明していただけるようにお願いいたします。(「もういいの。進行」と呼ぶ者あり)

委員長

 他にございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、新体育館の整備について報告を求めます。

永見健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当)

 それでは、新体育館の整備について御報告をさせていただきます(資料3)。

 現在の中野体育館でございますが、昭和45年の開館以来、全区規模のスポーツ大会やスポーツ事業を行える区内唯一の中央体育館としての機能を持ち、中野区のスポーツの中心的役割を果たしてきた、そういった施設でございます。一方で、経年劣化の進行、また現代の社会において公共施設に求められる機能、配慮、そういったものが十分でない、そういった課題もございまして早急な再整備が求められているところでございます。

 初めに、1番、新体育館整備に求められる考え方でございます。

 全区的なスポーツ大会等を実施するためにふさわしい総合体育館として多様な競技、種目が実施できるとともに、子どもから高齢者まで気軽に安心して利用できる体育館を目指し、そのために求められる機能、規模を確保する、そういったような考え方に基づいて施設の整備を検討してまいりたいと考えてございます。

 2番、想定される主な機能等と現状の課題でございます。競技スポーツ面、大会等の運営面、その他設備に分類いたしまして、現状の課題を受けた上で新しい体育館に想定される主な機能等を整理したものでございます。

 競技スポーツ面につきましては、副競技場、サブアリーナでございますけれども、その設置、コート間の距離や壁面緩衝、余裕のある器具庫、そういったものが想定されるかと考えてございます。

 大会等の運営面につきましては、館内放送や掲示、競技場の仕切り、観覧スペースや待合スペース、動線への配慮、主催者席や控室、そういったものが想定されるかと考えてございます。

 その他の設備といたしまして、バリアフリー対応、空調設備、駐輪場や駐車場、休憩や飲食場所の確保、そういったものが想定されるかと考えてございます。

 裏面に移っていただきまして、3番、区民スポーツ大会等の開催状況でございます。平成26年度の実績といたしまして、種目と各種目の日数、会場を整理いたしました。こちら、トリム体操を除きましては全て土日・祝日に開催をされてございます。なお、同日に別の会場で実施をされた大会も含まれておりますので、こちらの計ということで91日となってございますが、実際に使用された日数といたしましては85日でございます。なお、土日・祝日に占める区民スポーツ大会等の割合が大きいことからも大会の開催日数や会場の確保等につきまして各団体間の調整が難しい、そういった現状もございまして、施設の充実が求められている状況であると考えているところでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して御質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、3番、その他で理事者から何か報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時34分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時35分)

 

 次回の委員会は、休憩中に確認したとおり、11月10日(火)午後1時、場合によっては早まる可能性もあります、当委員会室で開会することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で区役所及び体育館整備調査特別委員会を散会します。

 

(午後2時36分)