中野区議会区役所及び体育館整備調査特別委員会〔平成28年8月24日〕
区役所及び体育館整備調査特別委員会会議記録
○開会日 平成28年8月24日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午後0時00分
○閉会 午後5時04分
○出席委員(14名)
大内 しんご委員長
平山 英明副委員長
加藤 たくま委員
渡辺 たけし委員
北原 ともあき委員
高橋 かずちか委員
小林 ぜんいち委員
いながき じゅん子委員
小杉 一男委員
浦野 さとみ委員
高橋 ちあき委員
久保 りか委員
酒井 たくや委員
むとう 有子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
政策室長 髙橋 信一
政策室副参事(企画担当) 海老沢 憲一
政策室副参事(業務マネジメント改革担当) 永田 純一
経営室長 篠原 文彦
経営室副参事(経営担当) 朝井 めぐみ
経営室副参事(施設担当) 宮﨑 勇一郎
都市政策推進室長 奈良 浩二
都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
区民サービス管理部長 白土 純
区民サービス管理部副参事(情報システム担当) 中谷 博
区民サービス管理部副参事(戸籍住民担当) 伊藤 正秀
健康福祉部長 瀬田 敏幸
健康福祉部副参事(地域スポーツ推進担当) 永見 英光
都市基盤部長 尾﨑 孝
都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗
都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 高橋 均
都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 千田 真史
都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 鈴木 崇
○事務局職員
書記 鎌形 聡美
書記 関村 英希
○委員長署名
審査日程
○議題
区役所の整備について
体育館の整備について
○所管事項の報告
1 平和の森公園再整備基本設計(案)中間のまとめについて
(企画担当、地域スポーツ推進担当、都市基盤整備担当)
2 新しい区役所整備基本計画(案)について(経営担当)
○その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、ただいまから区役所及び体育館整備調査特別委員会を開会いたします。
(午後0時00分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進め、委員会を休憩し、休憩中に浦安市役所への視察を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
区役所の整備について、体育館の整備についてを一括して議題に供します。
視察を行うため、委員会を休憩します。
(午後0時01分)
委員長
委員会を再開します。
(午後4時23分)
所管事項の報告を受けます。
1番、平和の森公園再整備
(案)中間のまとめについての報告を求めます。
海老沢政策室副参事(企画担当)
それでは、平和の森公園再整備基本計画(案)の中間のまとめについて、資料(資料2)に基づき報告をさせていただきます。
本報告でございますが、今後、閉会中の総務、厚生、建設委員会へ同様の報告をさせていただくということになります。
本整備計画につきましては、整備基本計画を6月に策定をいたしまして、これに基づきまして基本設計を進めているところでございます。
中間のまとめを行いましたので、この御報告をさせていただくものでございます。
なお、基本設計の案を策定いたしまして、その後に説明会を行いたいというふうに考えております。
それでは、1番でございますが、基本設計(案)の中間のまとめでございますが、後ほど別紙によりまして御報告をさせていただきたいと思います。
2点目でございます。今回、基本設計中間のまとめの段階で、概算整備費・工事費でございますけれども、これの算出をしてございます。必要な費用につきまして、工事費の積み上げを行った結果でございますが、新体育館の整備経費が約86億円、その他の公園整備費として約22億円、合計108億円の工事費ということになります。
3点目、設計・施工の手法でございますけれども、本計画におきまして、新体育館が東京オリンピック・パラリンピック競技大会までに開設をされ、例えば区が目指している選手団事前キャンプなどに使えることになれば、区民のスポーツに対する意識啓発のレガシーとして残していけると考えておりまして、開設までのスケジュールを短縮して、オリンピックに間に合わせるということが大切なことであると考えております。そのため、新体育館の設計・施工方法につきましては、工期短縮が最も有利であります「実施設計・施工一括発注方式」をとることにいたしまして、基本設計の策定後、設計・施工の実施事業者の選定作業を行いたいというふうに考えております。
なお、公園整備につきましては、工期的な制約が少ないため、従来どおり実施設計、施工と別契約といたしますが、工事による公園全面閉鎖を避けるために、1期工事、2期工事といたしまして、多目的広場エリアから先行して工事を行い、開設した後に、草地広場エリアの工事にかかりたいというふうに考えております。
4点目、今後の予定でございますけれども、10月に基本設計の案を作成しまして、説明会を行いたいというふうに考えています。基本設計策定後、公園整備の実施設計、体育館につきましては、設計・施工の事業者の選定作業に入っていきたいというふうに考えております。
裏面でございますけれども、工事区分の図を記載しております。それぞれの施工年次を記載していますので御参照いただきたいというふうに考えております。
次に、別紙でございますけれども、基本設計(案)の中間まとめについて主なところを御紹介させていただきます。
策定されました基本計画に沿いまして設計作業を進めてまいったところでございますが、それぞれ詳細な仕様についても記載しているところでございます。
1ページ目の一覧になったものをごらんいただきたいと思います。
新体育館につきましては、上段のところに書きましたように、必要な機能を盛り込んだ結果、延べ床面積は1万1,000平米程度と基本計画では記載しておりましたが、1万1,800平米ということで拡張をされております。
次に、緑色のラインのところでございますけれども、公園整備の内容でございますが、全体といたしましては、既存樹木の移植など有効活用を進めるとともに、老朽化したベンチやトイレ、水の流れなどを改修してまいりたいと。また、安全にジョギングなどを行えるように、公園周囲に全長で約1キロメートルの園路を整備いたしまして、夜間の公園利用にも配慮した既存エリアよりも照度の高い照明の配置をしてまいりたいと考えております。
また、既存の健康遊具をリニューアルするとともに、新たに子どもたちが利用できる子ども用のクライミングウォールやアスレチック遊具などについても設置についても考えてまいりたいとも考えています。
また、利用者の増から駐輪スペースの拡充が必要であるというところから、体育館の地下に320台分の駐輪場を配置するとともに、公園の各出入口につきましても、合計64台分の駐輪スペースを設けたいというふうに考えております。
次に、多目的広場でございますけれども、他のスポーツに支障のない位置に野球の常設のマウンドを設置いたしまして、人工芝化、ナイター設備を配置するなど、仕様のグレードを向上させていきたいというふうに考えております。
草地広場につきましては、公園利用にも影響が少ないクッション性の高いゴムチップで300メートルトラックを配置するということとともに、夜間の照明を拡充していきたいというふうに考えております。
体育館前の広場でございますけれども、これにつきましては、イベント等にも活用可能なものといたしまして、現在よりも大きなじゃぶじゃぶ池の配置や親水機能の配置をしていきたいと。
次に、赤いラインでございますけれども、体育館についてですが、地下2階、地上3階、高さ25メートル、延べ床、先ほど申しました1万1,800平米を考えております。
災害時の対策本部機能が十分に活用できるように、区役所と同等程度の耐震強度を持たせるということの構造といたしまして、あわせて、非常用電源や中圧ガスの引き込みなど非常用エネルギーの確保を行ってまいりたいと考えております。
それから、メインアリーナ、サブアリーナともに、障害者スポーツに適した長尺弾性塩ビシートの床材を配置をいたしまして、バリアフリー、ユニバーサルデザインに配慮した施設としていきたいというふうに考えております。
多目的室や武道場につきましては、さまざまな用途に使用できるような構造としていきたいと考えております。
また、トレーニング室については、クライミング用ウォールを設置するなど、ニュースポーツにも対応していきたいというふうに考えております。
更衣室・ロッカー室、カフェ・売店などにつきましては、屋外からも使用しやすい仕様としてまいりたいと思います。
以上を図面にしたものが次のページ以降でございます。
1枚目が公園の平面図、詳細が記載されているものでございます。次のページ以降が、地下から体育館の平面図になっております。一番最後の図面でございますけれども、体育館の立面図ということになります。図面については、お読み取りいただきたいというふうに思います。
説明については以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して何か御質疑はありますか。
浦野委員
何点か伺います。
まず、整備費のところなんですけれども、今回概算という形で、こういった形で出てきたのは初めてかなと思うんですけども。これまで「新しい中野をつくる10か年計画(第3次)」の中では、平和の森公園の拡張再整備ということで55億という数字が、これは出ていたかと思うんですけれども、そことの関係で、数字で見ると倍近くということなんですけれども、これ、それぞれ体育館が86億円、その他公園、ここが多目的広場や草地広場のことを指しているんだろうと思うんですけれども、当初、10か年計画の中で示されていたこの55億と今回示された額との関連というか、そのあたりをもう少し説明をお願いいたします。
海老沢政策室副参事(企画担当)
経費につきまして、概略を私のほうから御説明させていただきたいと思いますが、10か年計画において全体のフレームを示す経費といたしまして、体育館につきましては、1万平米程度の体育館を建設した一般的な経費として単価を盛り込んで算出したものということになってございます。基本計画が固まりまして、その後、検討を進める中で、未開園部分に下水施設と合築で体育館をつくるということにしたことや、さまざまな要望を吸収する形で床面積が当初の想定よりも大きくなってきたといったところ、それから、防災上、区の対策本部の代替施設として活用することにしたため高い耐震性能を持たせるということにしたこと等から追加した経費ということになろうかと思います。
それから、公園施設につきましては、当初は、10か年計画のフレームの中ではですね、その陸上競技トラックを設置するというところで2億円程度の改修ということにしていましたが、それぞれスポーツの中心的な場所としていくということでございまして、多目的広場や陸上競技トラックについての拡張をしたということと、また夜間照明など、これまでの公園施設の諸課題を解消するということでございまして、そういった機能を盛り込んだ結果22億円という形になってございます。
浦野委員
確認なんですけど、この55億というのは、体育館だけじゃなくて、平和の森公園全体のことを指していたわけですよね。たしか前お聞きしたときに、この55億のうち約51億が体育館の整備で、今、説明の中であった多目的広場や草地広場その他のところで約2億で、基本設計などで約2億、それで計55億だという認識なんですけれども。今、そういった理由で工事費用がということは、その数がふえていることはこれを見てわかっているんですけれども、もうちょっと、この内訳というか、その上がった――かなり数字としては大きくなっていると思うんですよね、当初より。その55億からすれば倍近くになっているので、そこをもう少し説明いただきたいんですけれども。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
では私のほうから、まず公園部分について増額になっているというところのほうで幾つか御報告させていただきます。
まず、先ほど海老沢副参事のほうからお話しのあった、当初公園につきましては、トラックをあそこに整備したら幾らというようなことで計上させていただいたところです。今回は、その後の――繰り返しになりますけど、その後のスポーツ機能というところのほかに、やはり既に更新が必要になっている公園でございましたので、そういったところも含めて、テーマを持って再整備をしたら幾らというところで、金額のほうが全体の再整備というところに変わってきたというところと、それとあと、当初は国家公務員宿舎跡地、そちらのほうも予定は入っていなかったというところもございます。また、1万平米、あちらのほうの部分の整備というのも当初は入っていなかったというところで変更がございます。そういった中で、全体改修というところで入ったときに、草地広場につきましては、そういったところで、当初2億円のトラック整備費からおおむね5億弱ぐらいはかかってくるだろうというところで考えているところです。
また、多目的広場エリア、これも今の少年スポーツ広場、そこの拡充というところとか、あと、新たに夜間利用もできるような照明施設もつくるだとか、あと快適にスポーツが楽しめるように人工芝など排水機能も整っているような施設に更新するとか、そういったところで14億円弱とか、そういった整備費が新たに計上された結果、現在22億円程度が見込まれているというところです。
宮﨑経営室副参事(施設担当)
引き続きまして、体育館の経費のほうの推移について御説明させていただきます。
当初ですが、平和の森公園内に建設のほうを想定しておりました。未開園部分に限定したわけではなくて、その他の部分ということで計上させていただいている金額が50何がしというお金になっております。その後ですね、都との協議の中で、未開園部分のほうに体育館のほうを建設をしようと、そういった形となり、その中で、お互いが干渉しないような建物を構築するといったところでの経費、こちらのほうの未開園部分の設置の費用のほうが14億円弱ですね、こちらのほうがかかっております。
それから、面積のほうですけど、当初1万平米という想定でした。それから1万1,800平米と、2割弱の増加となったといったところで増となっております。
あと、耐震の強度の関係です。建物につきましては、区の災害本部の代替施設といったところで、その耐震性の確保ということで、建物の重要度係数というのが通常Ⅱ類という形になるんですけど、Ⅰ類という形に引き上げました。そういった関係で5億程度の上昇。あと、先ほどお話ししましたのと重複しますが、床面積の増とか、あと、建物の強度だけではなくて、災害に強い設備を導入するということで、非常用発電機の関係の整備、あと、中圧ガスのほうの布設によって空調関係の充実といったところで経費が含まれまして、その分が増額となっております。
浦野委員
今の御説明の中で、体育館が当初、未開園部分じゃなくて、ほかの場所での検討をしていて、最終的に未開園部分になったということでのその金額が、下水道――当然下に下水道を、東京都の協議の中で、後からその下につくるというのであれば、費用が、当然平地に建てるよりは高くなるだろうということは、それは当初からも想定されていたんですけど。そうすると、今の説明だと、10か年計画の中でこの55億円と出したのは――10か年計画が決まったのはついこの間ですよね、この間の春のときですよね。そのときには、もう体育館が未開園部分になるということは決まっていたと思うんですけれども。それはそうすると、この10か年計画で示されたこの中には、その未開園部分に建てるということを想定しないでの額だったということなんですか。
海老沢政策室副参事(企画担当)
10か年計画でお示ししたフレームでございますけれども、これにつきましては、計画全体のフレームを示すものといたしまして、体育館につきましては、この時点では経費の算定が詳細にできていないというところでございましたので、一般的な経費として、その時点では1万平米で、場所については平らなところに建てるということで一般的な経費をフレームとして載せたということでございます。
浦野委員
これまで唯一数字として出ていたのは、この10か年計画の数字だったと思うんですけれども、そうすると、それも大幅に、これに比べれば2倍近くに全体がなっているわけですから、全然想定外のことがいろいろ出てきたということなんですか。確認です。
海老沢政策室副参事(企画担当)
区といたしましては、未開園部分にですね、建設するということがよりベターであるというふうな判断をしたというところでの、これまでの経緯のまた御説明になってしまうわけでございますけれども。その中で、やはり公園内に建てることによって、そういった公園施設として整備するということの中の補助金が当て込まれるといったところですとか、あるいは、オリンピックまでにつくるということでの補助金の当て込みができるといったところといったところから、やはり早期に開設するためには、そこの部分に合築してつくるということがよりベターということで、その後の検討の中でそこに選定したというところでございます。
浦野委員
もう一点伺います。今まで体育館の前というか、入り口側にある草地広場、拡張されるとしていた3,500㎡のところが、今回「体育館前広場」というふうに表記が変わったのかなというふうに思います。
この中で、草地広場は当初は草地広場で約3,500㎡になっていたと思うんですけれども、「体育館前広場」という表記になって、その舗装で1,000㎡、ステップ広場で1,500㎡ということで変わっているんです。ここをちょっと説明をお願いいたします。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
こちらのほうの広場ですが、こちらにつきましては、草地広場に隣接した新たな未開園部分の広場として連携的に整備するということを基本の方針としておりました。その後、基本計画でもそういう段階でまとめてきたところなんですけど、今回、基本設計の段階で種々の、例えば測量だとか、そのほか高低測量、あと現地のそういった地形地物の関係、そういったのを整理した中ではですね、一部、新たに記載されているステップ広場というところもあるんですが、こちらのほうが、全体の入り口とですね、体育館の床面、それから草地広場、ここのところの高さに対して、公園の入り口と2メートルの高低差があると。2メートルというのが、ちょうど私の身長より20センチぐらい高いというところで、見通しがきかないぐらいの大きな高さということになります。こちらは、やはり前回同様の広場でつなげますと、スロープとしてはかなり、4%を超えるようなスロープの、斜めになった広場になってしまうというものがございます。
したがいまして、今回、そういったこれまでの基本計画でのコンセプトを継承しながら、なおかつ有効に、この広場として、草地広場として連携して整備する広場にするにはどうしたらいいかというところで、やはりイベント利用として一定の寄与が期待できるこの体育館前のところには、舗装として、例えばインターロッキングとか、そういったところの舗装として整備するものとともに、新たに草地広場、そちらも整備しながら、このステップ広場というものも整備して、全体として広場構成を図るというのがベストだろうということで、今回、コンセプトとしては変わらないところですが、整備の内容としては、そういったように、広場の中を具体的に詳細としてお示ししたというところが今回の意味合いでございます。
浦野委員
最後にもう一点。この大きいほうの草地広場の、今回トラックとその周りの園路というのも絵で具体的にまた出てきたと思うんですけれども。前回のときに、下水道局のこの水再生センターと接している側の低中木について、当然その伐採の影響が出るだろうということをお聞きしたときに、まだ詳細が決まっていないので、基本設計のところでお示ししていくというようなことをおっしゃっていたと思うんですけど、現時点で、この下水道局の再生センターと接している部分の、この図面どおりにした場合のその低中木への影響についてはどうなっていますでしょうか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
委員おっしゃいますように、前回こちらのほうでも御質問にお答えさせていただいたとおり、今回、基本設計の中で今、樹木調査、こちらのほうを行っております。樹木調査につきましては、この園内の配置された樹木、それの大きさとかそういったもののほかに、健全度等も今、調査している最中で、現段階のこの中間まとめの段階ではですね、まだそちらの調査のほうが、一定成果としては、まだ今作業中という状況でございます。したがいまして、今、中間まとめの段階でございますが、基本設計(案)の段階では御報告できるに至るということで考えております。
酒井委員
まず、2番の平和の森公園再整備、概算費用の出し方というのをちょっと教えていただきたいんですけれども。もちろん、これは今まで基本計画を策定してきた中で、そういった事業者ともさまざま意見交換したりだとかしながら計算して出してきているという理解でいいんですか。どういうふうに出されているのか、まず教えてください。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
今回のこちらの概算につきましては、まず、それぞれの工事に当たって、例えば公園整備であれば各種積算基準というものがございます。そういったものと照らしながら、今回のこの整備計画内容、それに対して必要な工事費の概算を今の段階で算定しているというものでございます。
また、そちらのほうにつきましては、今後、契約するのにこの工事が幾ら必要かというところがございますので、そういったものはさまざまな、変動係数とかそういったのも積算基準に沿って考慮しながら、現段階で発注すればこのぐらいだろうということの概算でお示ししているところです。
酒井委員
それと、基本計画というのがあって、さまざま細かくいろいろあって、今回、基本設計が来ているわけですね。それは流れとしては踏襲していくという形になると思うんですけれども。そういった基本計画をつくられた事業者さんとは、そういったお話をせずに、区のほうのそういう積算基準で出しているんですかということをお聞きしたいと思います。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
基本計画をつくった事業者というのは、それを受託した業者というところですか。今回積算については、やはり見積もりによるものとかそういうものも大きいので、そういったのについては、当然工事費と見合いながら、どのような施設を整備するかというところを調整しておりますので。ですから当然、この設計委託、こちらのほうを発注している業者のほうに基本確認しながら一つの金額を整備していくということの、キャッチボールの連続で進んでいくというようなところです。
酒井委員
すると、この基本計画をつくられた事業者ともさまざまキャッチボールされて、この費用を出してきたということですよね。今回、この基本計画をつくられた事業者に基本設計もお願いをしているわけですよね。この報告がありますよね。そうですよね。これは、どうしてこういったことをお聞きするかといいますと、さっきの視察の中でも、実施設計・施工の前にかなり細かな積算をすることが大切で、そういったことによって工事費をかなり抑えることもできたというようなお話も、先ほどの浦安の新庁舎の整備の視察の中でもあったかと思うんですけれども。この基本計画・基本設計を同一のところですることによって、もちろん利点もあると思うんですけれども、もう一つ違う目というのが私は入れない場合もあるんじゃないのかなと思ったので、ちょっとそういうところをお聞きしたんですけれども、そのあたりいかがですか。
宮﨑経営室副参事(施設担当)
今回、基本設計のほうについては同一の業者が行ったと。これにつきましては、当初、基本計画の段階から未確定な要素があった、未開園部分のほうの継続的な協議が必要だったということから、今現在、基本設計に至っているところであります。
委員がおっしゃられている中で、違った目というお話がございますが、そこら辺は、区のほうがしっかり毎週キャッチボールしながら確認をして、設計のほうの細かいところの詰めですね、そういったところは確認をしながら行っているところでございます。
酒井委員
今後、実施設計・施工があるわけですよね。全体の金額でプロポーザルされると思うんですけれども、それまでにまた基本計画の中でより細かな数字が出てきて、こういったものがより綿密になっていくというんですか、細かなところでこの金額というのも見直される部分もあるという理解でいいんですか。
宮﨑経営室副参事(施設担当)
基本的には、先ほどの基本設計の進め方の中で、基本的に刊行物とか積算標準単価、こちらのほうを用いてもらいながら積算のほうは進めているところです。それにないものについては、参考見積もりをとったりとかして積み上げを行っております。その中で、基本設計から一歩踏み込んだ形――踏み込んだ形というのは、その条件整理ですね――条件整理をしっかり行って実施設計以降に反映させていきたいと考えております。
酒井委員
当初は、基本計画と基本設計というのが同一事業者というふうなお話はなかったのかなというふうに思っているんですけれども。前回の報告では、設計・施工は分離発注するか、一括でやるか、それに関しては今検討していますよと。基本計画と基本設計を同じような形で、匿名随意契約になるんですか、これは――そういうような形というお話が今までなかったかと思うんですね。もちろんスピード感というのが必要なのは理解するんですけれども、こういったのは以前から考えていらっしゃったのか、どういうふうな経緯でこうなっているんですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
今回、基本設計のこちらのほうの随意契約の経緯ですが、まず基本計画、こちらのほうがまとまりまして、その基本計画を具体的に基本設計としてまとめ上げる業者を今後求めるという段階になって、特に、下水道局との具体的な技術的な専門協議につきましてかなり継続事項が多かったということと、かなり進度が――かなり内容的に深まっている段階で、そういった基本計画のところがとまっていることが、この基本設計をそのまま同一業者が継続することで、むしろ低コストで、短期間でその協議が継続できるだろうというところがございましたので、そういったところで、今回は基本設計についても随意契約で継続するのがベストだろうという判断で行った次第でございます。
酒井委員
ただね、基本計画、6月15日に報告されているんですよ。そのときに、下水道局との協議がかなり必要だろうということは見えていたと思うんですね。すると、そういう報告が私はあってしかるべきだったのかなとちょっと思っています。
最後に、オリンピックの補助金のお話がありました。ちょっとそのあたりを詳しく教えていただけますでしょうか。
海老沢政策室副参事(企画担当)
オリンピックに向けて、東京都としては、オリンピック・パラリンピック成功に向けた都の支援事業というところですね、補助対象としておりまして、新規開設や施設の拡充といったところに対しても補助があるということでございます。そういった事業がありますが、それについて区としてもエントリーをしていきたいというふうに考えております。
酒井委員
それはどれぐらいの規模感だとかそういうのは。ただ、そういう補助金がありますよという。これで見ると、全部どれぐらい利用できるんだろうかというのは、区民の方も気になるところだと思うんですね。それがまだ出せないのか。こういうのが対象だったら、どれぐらい出るんだというのが今あるのかというのをお聞きしておきます。
海老沢政策室副参事(企画担当)
補助金全体の話をさせていただきますと、ここにつきましては、新規の開園部分に体育館をつくるということでございますので、都市公園事業といたしまして、社会資本総合交付金や都市計画交付金の活用ができるというところでございます。交付金につきましては、体育館整備の2分の1が補助率ということになります。また、都市計画交付金につきましては、公園整備費の標準額1万8,000円の整備面積というのが上限になりますが、その25%が交付額ということになります。
一方で、先ほど申しました都の補助金でございますが、オリンピック・パラリンピックに向けた都の支援事業ということでございまして、これについては上限が1億円ということでございます。
小杉委員
1点確認ですけれども、6月ぐらいに、一旦建設をした後に、必要であれば地下を掘り進んでいく工法を検討しているというふうに言われていましたけど、東京都との協議の関係だと思うんですが、それは生きた上での金額なのか、それともそれはなくなったのか、ちょっと確認なんですけど。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
それにつきましては、これまでこちらの都市計画が、下水施設ができたら上を公園にするというものから、まず先行して公園施設を上に築造して後に下水道施設をつくるという、この基本計画段階での考え方については変更はございません。
いながき委員
先ほど事前キャンプ地として云々というお話がありましたが、オリンピックの事前キャンプ地としてこれから候補として手を挙げるのか、その可能性というのはどれぐらいあるんでしょうか。
海老沢政策室副参事(企画担当)
今後、設計・施工をしていくわけでございますが、事前キャンプと申しますのは、オリンピック開催から1カ月、2カ月という期間での実施ということになりますので、これから選定をして手を挙げるということは十分可能というふうなことでございます。
いながき委員
それを見越した上でこの基本設計ですか、いろいろと細かくありますけれども、それにエントリーすることを前提として、こういった今回の計画をつくっているということですか。
海老沢政策室副参事(企画担当)
オリンピック大会の開催というのは、一つの区民の方々がスポーツムーブメントの中で健康づくりを進めていく大きなターニングポイントになるというふうに考えておりまして、それまでに、この体育館をつくり、本会議でも答弁させていただいたように、練習場所ですとか、あるいはそういった事前キャンプに使っていただけるという形になりますれば、区民にとって大きな財産になるなというふうに考えているところでございまして、ぜひともオリンピックまでにつくりたいというふうに考えているところでございます。
いながき委員
ちょっとわからないんですけど、要は、事前キャンプ地として立候補するしないかで、この計画の内容とか予算が変わってくるのかどうかというところをちょっと伺いたいんですけれども。
海老沢政策室副参事(企画担当)
申しわけございません。一例として話したわけでございますが、そのオリンピックに向けて意識の高揚を図っていきたいというところで、計画の内容については特に変わるというところはございません。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
次に、2番、新しい区役所整備基本計画(案)についての報告を求めます。
朝井経営室副参事(経営担当)
それでは、新しい区役所整備基本計画(案)(資料3)について御報告いたします。
素案で意見交換会等を行いまして、今回(案)を作成したものでございます。
1番にございますように、意見交換会の実施状況ですが、8月7日と8日に実施をいたしまして、合わせて26人の方がいらっしゃっています。そのほか、個別意見の提出としては、電子メール等で15件、そのほか区民団体等へ区のほうが御説明に行きました。7団体に御説明をいたしております。後ほど別紙1で意見交換会等の実施結果を御説明いたします。
裏面に参りますが、「新しい区役所整備基本計画(案)」は、別紙2のとおりでございますが、素案からの変更点はございません。
3番、パブリック・コメント手続でございますけれども、9月21日から10月11日まで実施をいたします。
4番の、策定までのスケジュールでございますが、パブリック・コメント手続実施後、11月に新しい区役所整備基本計画の策定を予定しているところでございます。
それでは、別紙1のほうをごらんいただきたいと思います。意見交換会の意見、それから電子メール等の意見について分類した上で区の回答等を掲載をしております。
1の「新しい区役所の機能及び性能について」の「(1)区民サービスの向上」につきましては、1番にございますように、保育所や少子化対策のための対応室を設置してほしいというものでございました。回答につきましては、保育所については併設は考えていないところでございますが、子育て全般にわたる御相談については総合窓口で総合的に対応していきたいという回答でございます。
2番については、ある程度の図書館機能を整備してほしいという要望でございました。区のほうとしましては、総合的な情報コーナーで対応できるよう検討していくというものでございます。
そのほか、3番以降、地域包括支援センター、年金事務所、税務署、登記所等の併設の要望等もございまして、区の回答はごらんのとおりでございます。
6番については、LGBTの方に配慮したトイレを設置してほしいということで、区としましては、だれもが利用しやすいトイレのあり方を検討していきたいと考えております。
2ページが、「区民活動の推進について」の御意見でございます。町会連合会の事務室の入居のこと、それから経済団体の事務室等について要望がございました。
また、6番、7番、8番につきましては、喫茶コーナー、レストラン、売店等、また展望エリア、屋上庭園等の御要望もいただいたところでございます。区の回答としてはごらんのとおりでございます。
それから、(3)行政機能の強化につきましては、職員目線でも使いやすく居心地のよい庁舎をつくってほしいというような要望もいただいているところです。
(4)が、「開かれた議会機能について」の御意見や御要望でございました。合わせて7件、意見・要望等ありまして、傍聴席や議場、委員会室の区民開放等の御意見がありました。ここの米印のところに書いてございますように、議会機能につきましては、議会の検討結果を踏まえた上で設計等に反映をしていきたいというふうにしているところでございます。
それから、4ページが、「(5)環境配慮型区役所の実現について」ということで、太陽光や雨水等の利用、そのほか、環境配慮型区役所の実現に当たって備えるべき設備を災害時にも十分活用できるようにすべきではないかといったような御意見・御要望もいただき、区のほうとしても、そういった仕様についても今後、設計の中で検討をしていくという旨、御回答しているところでございます。
5ページのほうにまいりますが、「(6)安全・安心の拠点について」でございます。まず1番のところでは、大規模災害が発生した場合の災害対策機能として950平米で足りるのか、この回答につきましては、大規模災害発生時には庁舎全体を災害応急活動に活用することを想定しておりますけれども、主要な災害対策本部機能については950平米で対応できるものと考えているところでございます。
そのほか、中圧ガスの利用の想定、新しい区役所の事業継続に必要なエネルギー確保についての御質問等をいただいたところでございます。
6ページが、大きな2番になりますが、「新しい区役所の位置や動線について」でございます。1番のところでは、なぜ現地建替にしないのかといったような御意見でございました。区のほうとしては、現区役所敷地はサンプラザと一体的に再整備する方針であり、平和の森公園に移転整備する体育館跡地に区役所を移転整備するというふうにお答えをしているところでございます。
そのほか、2番については、木造密集地に区役所を整備したらどうかといったような御意見、3番については、駅に近い立地を継続する案で賛成である、そういった御意見もいただいております。
5番のところでは、新しい区役所を含め、駅周辺の回遊性向上のため、空中歩道を整備してほしいというような御要望もありました。
7ページにまいりますが、7番のところでは、新しい区役所までのバスルートについての御要望等もいただいたところでございます。
3番の「その他」のところでございますが、まず1番のところでは、整備費の捻出に区有地を売却するのではなく、基金を使うなどの他の方法は考えられないのか、こういった御意見もいただいたところでございます。
8ページの4番、5番につきましては、この計画等をさらに広報・周知を図るべきというような御意見もいただいたところでございます。
御説明につきましては以上でございます。
委員長
ただいまの御報告につきまして質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
次に、3番、その他で理事者から何か報告はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了します。
審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後5時04分)
委員長
委員会を再開します。
(午後5時04分)
次回の委員会は、休憩中に確認したとおり第3回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から連絡させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
以上で本日予定した日程は全て終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
以上で区役所及び体育館整備調査特別委員会を散会します。
(午後5時04分)