平成25年03月18日中野区議会地域支えあい推進特別委員会(第1回定例会)
平成25年03月18日地域支えあい推進委員会
中野区議会地域支えあい推進特別委員会〔平成25年3月18日〕
地域支えあい推進特別委員会会議記録
○開会日 平成25年3月18日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午前10時00分
○閉会 午前10時45分
○出席委員(14名)
来住 和行委員長
内川 和久副委員長
甲田 ゆり子委員
石坂 わたる委員
後藤 英之委員
ひぐち 和正委員
南 かつひこ委員
久保 りか委員
酒井 たくや委員
奥田 けんじ委員
近藤 さえ子委員
高橋 ちあき委員
市川 みのる委員
岩永 しほ子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員(14名)
政策室長 竹内 沖司
政策室副参事(企画担当) 野村 建樹
地域支えあい推進室長 瀬田 敏幸
地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 朝井 めぐみ
地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)、中部すこやか福祉センター所長 遠藤 由紀夫
北部すこやか福祉センター所長 服部 敏信
南部すこやか福祉センター所長 橋本 美文
鷺宮すこやか福祉センター所長 村木 誠
子ども教育部長 髙橋 信一
子ども教育部副参事(学校・地域連携担当) 荒井 弘巳
子ども教育部副参事(子育て支援担当) 黒田 玲子
健康福祉部長 田中 政之
健康福祉部副参事(福祉推進担当) 小田 史子
健康福祉部副参事(障害福祉担当) 永田 純一
○事務局職員
書記 竹内 賢三
書記 関村 英希
○委員長署名
審査日程
○議題
地域における見守りや支えあい活動の推進について
地域活動支援制度等について
すこやか福祉センターと区民活動センターの連携強化について
○所管事項の報告
1 見守り対象者名簿の提供について(地域活動推進担当)
2 中野区地域支えあい推進会議の開催について(地域活動推進担当)
○中間報告について
○その他
委員長
定足数に達しましたので、地域支えあい推進特別委員会を開会いたします。
(午前10時00分)
本日の審査日程についてお諮りいたしますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午前10時00分)
委員長
委員会を再開します。
(午前10時00分)
本日は、休憩中に御確認いただいたとおり、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
地域における見守りや支えあい活動の推進について、地域活動支援制度等について及びすこやか福祉センターと区民活動センターの連携強化について、を一括して議題に供します。
所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、見守り対象者名簿の提供についての報告を受けます。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
見守り対象者名簿の提供について(資料2)でございます。中野区地域支えあい活動の推進に関する条例に基づきます見守り対象者名簿の提供状況について御報告申し上げます。
1番、名簿提供時期でございますが、町会・自治会に対しまして、この2月に提供いたしました。今年度、第1回目は昨年8月に提供しているところでございます。
2番、名簿登載の対象者です。(1)70歳以上の単身の方、また、75歳以上のみで構成される世帯の方でございます。
(2)でございますが、身体障害者手帳をお持ちの方、愛の手帳をお持ちの方、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方でございます。
3番、名簿登載への意向の確認でございます。今回、名簿提供を希望する町会・自治会の区域にお住まいの対象者に対しまして、区が名簿登載への意向の確認を行いました。平成24年10月と12月に2回確認をしております。
4番、名簿提供内容ですが、(1)登載情報につきましては、氏名、住所、年齢、性別でございます。
(2)提供形式ですが、複写偽造防止用紙による、紙による提供でございます。
(3)意向確認通知件数及び名簿登載者数につきましては、後ほど裏面で御確認いただきたいと思います。
5番、情報管理研修の実施でございます。名簿の提供に当たりましては、情報の適切な管理・運用を図ることを目的に、名簿管理者、名簿閲覧者を対象といたしました情報管理研修を区が実施をいたしました。期間は、平成24年12月1日から平成25年1月31日までの期間です。13回実施をいたしまして、いずれか1回に必ず御出席をいただくことといたしておりました。参加人数は、合わせて126名の方でございました。
裏面をごらんいただきたいと思います。
(1)の町会・自治会への提供(平成25年2月提供分)でございますが、すこやか福祉センターの区域ごとに町会数を記させていただきました。合わせて15の町会に名簿登載を提供しております。名簿登載者は2,798人、高齢者につきましては2,592人、障害者が206人という状況でございます。
(2)がこれまでの名簿提供の状況でございます。
(3)が合計になっております。区内町会数は110でございます。そのうち名簿提供町会数が合わせて49となっております。名簿の登載率ですが、高齢者につきましては68%、障害者は16%といった状況でございます。
委員長
それでは、ただいまの報告についての質疑を受けたいと思います。
ひぐち委員
おはようございます。名簿登載に、電話とか緊急連絡先が記載されていないということなんですが、平成24年の10月と12月に名簿登載の意向を確認したというのは、どういった方法で確認をしたんでしょうか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
名簿の提供を御希望いただいた町会・自治会につきまして、まず、その町会・自治会のエリアを確定していただきます。そのエリアの中の住民基本台帳のお住まいの方に対して、区が通知を発送いたします。それで、高齢者につきましては名簿に登載しないでくださいということを望まれる方から返信をいただきます。障害のある方につきましては、名簿に登載してくださいという方から返信をいただく。そういった形で意向の確認をしております。
ひぐち委員
私、ちょっと心配しているのは、電話連絡、それから緊急連絡先が登載されていないということで、手紙で意向を確認したとかそういうことは、できるのは当然そうなんでしょうけれども、緊急のときに、いざというときに誰にどんな情報をどういうふうに伝達したらいいのかということが、緊急のときにはどういうふうに考えていらっしゃいますか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
すこやか福祉センターや区民活動センター、それから、地域包括支援センターなどで必要な支援を行うということにつきましては、いろいろなサービスの申請などに伴って、区のほうが電話番号等を把握する場合もございます。そういった場合には、御自宅への電話、それから緊急連絡先への連絡等もいたしておるところですが、町会・自治会に名簿を提供するという手続は条例で定めておりまして、その中では、特に電話番号については町会・自治会には御提供はしないという形に、現在のところなっているという状況でございます。
ひぐち委員
そうすると、今のお話ですと、町会等の連絡先等には電話連絡等の記載はないけれども、すこやか福祉センター等の町会とかそういうところには、連絡先は確保している場合があるというふうに考えてよろしいですか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
区といたしましては、必要な方の電話番号を把握してございますので、町会等から問い合わせのあった場合などにつきましては、区のほうから御連絡を差し上げるような形で、情報は把握して管理をしていきたいというふうに考えています。
石坂委員
今回、登録者がさらにふえるわけですけれども、やはり障害のある方から聞くところですと、障害の状況というのが常に固定されているものではないので、情報は随時ブラッシュアップをしてもらえるのかどうか。一旦登録したら登録されっ放しになってしまうのではないかという相談を受けたりもするんですけれども、そのあたりの対応等はどのようになっていますでしょうか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
名簿の更新は年1回行うということで、転出入、それから障害手帳の状況についてもこれにあわせて、対象者が変わった場合には変わるような形で把握をしていくこととしております。
石坂委員
そうした形で、区のほうの情報、あるいは持たれている名簿の情報が変わっていっているので、安心はしたところではありますけれども、やはり登録をした際に、すぐに登録をした後来てくださった町会もあるようなんですけれども、やはりなかなか来てもらえなくて、誰が自分の情報を持っているのかが、町会の方が持っているとはわかっていても、実際にどこに住んでいる誰々さんが持っているのかとか、あるいはその方とお会いしたことがないなんていう声も聞くんですけれども、そのあたりというのはどういった対応になっていますでしょうか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
町会・自治会が名簿の提供を受けた後の活動につきましては、町会・自治会の自主的な活動で工夫をしていただくというのが基本というふうに、区のほうも考えております。ただ、町会・自治会の活動で非常にいい取り組みについては、情報共有できるように、区としての情報交換の場など工夫をしていきたいというふうに考えております。
石坂委員
最後に要望にしますけれども、やはり自分の情報を誰が持っているのかわからない、顔が見えないということは不安になると思いますので、できるだけ、自主的な活動ではありますけれども、区のほうからもなるべく機会を見つけて、最初ぐらいは顔を見せてコンタクトをとるように伝えていただければと思います。これは要望で結構です。
久保委員
情報管理研修のことで伺います。情報の適切な管理・運用を図ることが目的ということなんですけれども、これは管理についてはどのようなこと、また運用についてはどのようなことをこの研修では言われているんでしょうか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
情報の管理につきましては、名簿管理者の責務といたしまして、鍵のかかる場所に名簿を保管していただくこと、また、複写が禁止されていること等を御確認いただくようなことを行っております。また、運用につきましては、名簿を活用して御訪問などされる場合もあるかと思いますので、訪問の際に名簿そのものはお持ちにならないほうがいいというようなことですとか、住宅地図等に落して訪問の際に活用される場合等、印などをつける場合にも、その凡例については書かないようにするとか、いろいろな工夫の仕方についても、その場で研修として実施をしているところでございます。
久保委員
訪問そのものをしていただきたいというようなことでは、お話はあるんでしょうか。今のは、あくまでも名簿の管理上のことだと思うんですけれども。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
この情報管理研修につきましては、基本的には情報の管理・運用ということで、その名簿を受け取った町会・自治会の活動そのものへの研修という位置付けにはしていないところでございます。ですから、情報の管理、それから運用について、例えば訪問される場合などの御注意点などは申し上げておりますけれども、訪問していただきたいというような研修にはなっておりません。
久保委員
では、訪問をしていただきたいというような、この名簿の活用についての研修というのは行われているんですか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
名簿を提供する際には、町会・自治会から年間の計画をお出しいただいて、また1年たった時点でその結果について、実績について御報告をいただく仕組みになっております。そういった中で、活動されている事例などについて、よい取り組み事例などについて情報交換の場はつくっていきたいというふうに考えておりますけれども、このような活動をしてくださいというような研修については、現在のところ実施はしておりません。
久保委員
大変町会において開きが出てきているという話がありました。副参事もお聞き及びと思います。ある町会では、名簿を大切に金庫の中にしまって1年間ずっと保存をしているような状態で、あるところでは、名簿は持ち出さずにそういった方のところを訪問されて、何かあったらこちらに御連絡くださいねというようなことを丁寧にやっているところということで、大変開きがあると思います。やはりそれでは、地域によってこの見守りのあり方が違うというのでは、中野区で一斉に始めるという意味がなくなってしまうと思いますので、確かに各事例を発表し合うというところは、それはそれで啓発にはなるとは思いますが、ぜひともいい事例を見習うような、そういった仕組みまでこれは持っていっていただきたいと思うのですが、いかがですか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
町会・自治会の自主的な活動の中で、やはり見守り・支えあいも現実には進んでいくという面もあると考えておりますので、そういった御意見につきましても、町会・自治会ともお話し合いの上、区としてもできるだけ地域での見守りが進んでいくように考えていきたいというふうに考えております。
久保委員
それともう一つです。前回もお話をしたかもしれませんけれども、障害者の方の名簿登載率、こちらが16%ということで、これは手挙げ方式に──手挙げではないのかもしれませんけれども、要望を聞いてからというようなことになっていると思います。やはり障害者の方たちは、それぞれ受けとめ方が違っていて、特に精神障害の方たちなどにしてみると、自分の障害そのものが町会の方に理解をされないのではないかという不安から、どうしても名簿に自分の名前を出されることを拒んでしまうというようなお話も伺っておりまして、それでは実際、見守ろうと思って見守れない状況になっていってしまうと思うので、その辺のところを、なぜこういうことがスタートしたのかということも含めて、個別にきちっと趣旨が理解をしていただけるようにしなければいけないと思うんですが、その辺はいかがでしょう。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
障害者の団体等を通して、いろいろとこの名簿についてはお話をさせていただいてきているところではございますけれども、さらにいろいろな場を通じて、この名簿に登載をしていただくことの意義をしっかりとお伝えすると同時に、やはり町会・自治会のさまざまな見守り、支え合いが進んでいき、障害者の方の理解も進んでいくように、区としても努めていきたいというふうに考えております。
久保委員
ぜひともそこは、手厚くお願いしたいと思います。
それから、災害時の要援護者名簿と、やはりこちらの名簿との誤解といいますか、受けとめる側の方にあるようで、例えば防災訓練の連絡が障害者の方にはいかなかったというところを、これは実際は見守り対象の名簿でいつも連絡がいっているわけではないと思うんですけれども、その辺がよくわからないというお話がありました。やはり日常の見守りをきちっと行っていくということがベースにならないと、災害時に突然駆けつけるというようなことも、これは難しいことだと思いますので、災害時のほうの名簿に関しては防災分野のほうが取り扱っていることとは思いますけれども、一元化を図っていくということが大事なのではないかと思いますが、その辺何かお考えはありますか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
防災のほうとも協議をしながら、2本あるということ自体が、やはりわかりにくいということもございますので、統合できる形についても検討していきたいと考えております。
市川委員
1点だけ。中野区は、「地域支えあい活動の推進に関する条例第7条第1項による見守り対象者名簿の提供について」という、条例にちゃんと基づいて提供しているわけだ。提供を受けた町会・自治会には、それをきちっとした形で受ける受け皿としての、例えば定款だとかそういうものというのは、中野区のほうから、定款上きちっと盛り込んでくださいねとか、何かどこかの中に、町会の持っている資料の中にきちっと受け皿、受け方というものをうたってくださいねということを、相談なり要望なりされたことはありますか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
町会・自治会に提供するに当たりましては、区と協定を結んでいただいているところではありますけれども、町会・自治会の独自の、町会・自治会自体の規約についての何かお願いというのはしていない状況でございます。
市川委員
そうすると、協定書というのはあるわけだ。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
はい。それは、町会・自治会と区が結んでいる協定でございます。情報管理などについて協定を結んでおりますが、活動そのものについての協定とはなっておりません。
市川委員
名簿管理の協定ということを結んでいるわけで、それ以上の活動については、そこから先はお任せだ、これはいいですね。今、これから4月、5月という時期を迎えると、役員の交代の時期を迎える町会があるでしょう。そうすると、例えば昨年の12月からことしの1月にかけて情報管理研修も実施しました。これは1回で終わりじゃないよね。当然、そうやって役員の交代とかがある町会があるわけだから、そういうところをタイムリーにきちっと捉えて、この名簿管理というものがどういうものであるのかということをきちっと知らしめる手だてというのはとっているんですか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
名簿を提供するときに、名簿管理者、名簿閲覧者を指定していただいております。その指定した方が必ず研修は受けていただくことになっておりますが、町会の役員さんなどの交代に伴って、名簿管理者、名簿閲覧者が変更になる場合には、また新たに研修を受けていただきますが、変更にならない場合につきましては、特に研修はお願いはしていない、そういう状況でございます。
市川委員
それは、結局こちらに、中野区のほうに登録をされている方がいらっしゃるわけだ。それはそれでいいんだけれども、そういった方が役員を交代したり、また、引っ越しをされたり転居されたりした場合、それは交代しなきゃいけないわけだ。そのときは、また同様にして研修を受けるということでいいわけでしょう、そうでしょう。それはいいんだけれども、町会の中で、そういう約束事をきちっと中野区としていますよということをどこかに明文化しておくということは、そういったことを、町会というのは任意の団体なんだよね。だから、法人格を持っている町会・自治会もあるんだけれども、任意の団体である町会の場合は、どこにその根拠があるんですか。あなたのところに何でそんな権限があるんですか。町会の会員の中に、そういうことを町会の役員さんの側にぶつけてこられた場合に、どこにそのよりどころを求めるんですかと言われて、そういう一つの苦情めいたクレームというか、そういったものが飛んできたときに、それをどこに置いておけばいいのかというのは、どういうスタンスでいればいいんですか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
交代があって変わった場合については、もちろん研修を受けていただくことになるんですが、町会・自治会において名簿を活用してなどの見守り・支えあいの活動は、あくまでその町会・自治会のほうでお考えいただいて、進めていただくということになっておりますので……。
市川委員
だから、言っているのは、例えば名簿管理の協定を結びました。名簿管理という、いわゆる一つの業務委託じゃないんだけれども、委託を町会・自治会が受けました。法人格を持っている町会にせよ、任意団体の町会にせよ、受けました。それはここで管理をして、例えば住所、地番をここで管理をして、誰と誰と誰が今この名簿の管理をして、これを閲覧することができますとか、そういうものを明文化したものというのは、町会の側は持っているんですかというのがまず1点。
それから、町会の規約などにそういうものをきちんと盛り込んでおかなくていいんですかというのが2点目。そういう聞き方をしましょうか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
現在のところは、協定書を結ぶことによって名簿管理者を指定していただきまして、その名簿管理者の責任において管理をしていただくということになっておりますので、町会・自治会の規約の中に盛り込んでいただくということには、区としては特にはお願いはしていないという状況でございます。協定の中で名簿管理者を指定し、また名簿閲覧者も指定し、名簿の保管場所についても指定をしているところですので、それによって名簿の適切な管理は行うことができるというふうに考えているところでございます。
市川委員
となると、その協定書の中に、今、朝井さんが言ったようなことは全部盛り込まれているわけでしょう。そうしたら、例えば「見守り対象者名簿については中野区との協定書の内容による」といったようなことを一文どこかで残しておかなくても、町会・自治会の側は、それは構わないんですか。
瀬田地域支えあい推進室長
現在は、条例の第13条、雑則等で安全管理、それから、今お答え申し上げた協定締結の具体的な内容についてしっかり管理をしていただくというようなことで、取り決めをさせていただいております。今お尋ねの件は、各町会・自治会の定款ですとか規約の中に、この見守り、今後も継続して進むであろう中に、一文そうしたものが明記されたほうがより望ましいというようなご質問かというふうに思ってございます。そういったことで、各任意団体というような位置付けで、いろいろな対外的なところからそうした照会があったときにも、しっかり安全管理ができるような形での、やはり取り組みをより明記するというか、そういったことは今後必要にはなってくるという部分、今もそういう点があるとは思いますが、協定書の中で今現在は進めていますけれども、やはりそれぞれの町会・自治会の活動をかなり、ある意味では明記をしていくという側面もありますので、今、約半分ぐらいの町会・自治会の皆様方に名簿の普及を進ませていただいておりますので、そうした普及のタイミングも見計らいながら、ぜひ町会・自治会のほうのそういったご意向もしっかり受けとめた上で、より適切な、そういう規定ということについても相談、協議を進めて、もし必要であれば、一定の時期にそうしたことを区のほうからも提案をして──提案というんでしょうか、あまり押しつけになってはいけないんですが、そういった力を十分発揮できるような、そうした形で定めていきたいと思っております。
市川委員
最後に、町会・自治会については、そこに住んでいらっしゃる方が、ここに町会があるということすら知らないで住んでいらっしゃる方もいらっしゃいます。そこのエリア、町会のエリアの中に世帯数があるでしょう。世帯数に掛け算して、あれは150円だっけ、200円だっけ、補助金を出すでしょう。それすらそこに住んでいる人も、自分の世帯もちゃんとカウントされて、そこに助成金、補助金が支給されているということも知らないで住んでいる人すらいます。わかるね。そういった状態の中にあって、うるさいクレーマー的な人がいて、そんなことをどこで約束したんだというときに、常によりどころはここにありますよというものがないと、町会・自治会の役員さんがその現場に立ち会ったときに困ってしまうのではないかということをちょっと危惧したわけです。
だから、いわゆるこの危機管理研修については、定期的に中野区の仕事も業務委託をして、業務委託先がどんな仕事をしているのかというのは、例えば私が一般質問でしたように、監査委員の指摘までには及ばないわけだ。各所管の部課長なりが、それはもう目を見張っているしかないんだけれども、それ以上やっているかどうかというのは、我々の側としてももっとやってほしいという希望もあるわけだ。相手方がどんなことをやってくるのかというのはわからないというところを、よく見ていてくださいねというような質問もしたんだけれども、ある一定のものを預けるわけだ。預けたものに対して監視の目を光らせるのと同時に、預かっている側も、これだけのことをやっているんですよということを自信を持って言えるような裏付けというものを持っていないと、やっぱり安心して預かって、それで安心してこれを使えないという状況になってしまうこともありがちかなと思って、このお尋ねをしたんですね。今後の参考までにということで要望しておきますので、よろしくお願いします。
高橋委員
1点だけ。今、市川委員が聞いたことにちょっと関連するかもしれませんけれども、基本的に支えあいはどこが主体なんですか。どこが主体でやるんですか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
この条例の中では、区の役割、それから区民の役割、事業者の役割というふうに規定をしております。町会・自治会に名簿を提供することによりまして、地縁団体が大きな役割を果たしていただくというふうには考えておりますけれども、事業者も協力いたしますし、区としては、しっかりとそれを支えていくということによりまして、地域での見守り、支えあいの体制ができるというふうに考えております。
高橋委員
だから、やっぱり区が先頭を切ってやっていくということにしないと、今いろいろ質問された中において、地域格差が出ていますよと。それは仕方のないことなんですよ。それで、こうやってください、ああやってくださいということも、各町会さんにはお願いはできないわけじゃないですか。それで、でも様子がわからないと、よくやっているところは、すごくよくやってくれていて本当にありがたいと思われちゃうし、ごく普通にやっているところは何もしてくれないと思われちゃうという、区民の方たちにはそういう感覚があるじゃないですか。または、こうやってお願いします、見守りしてくださいと言った人たちにとっても、その地域、地域で色が違うのはしようがないんですよ、と私は思うんです。
だから、それをいかに上手にやっていかなくちゃいけないかというところで、いいところの事例を出しますとかいっても、今度、逆に競争になっちゃうと、何のために支えあいをやるのかという、そういう心配もあるじゃないですか。ですので、リードしていくのがそちら側なんだから、やっぱりきちんとしたところを押さえながら、なおかつこれは継続的にやっていって、もっと支えあいを推進してもらう地域をふやしたいわけでしょう。だから、前から言っていますけれども、負担にならないように行ってもらいたいなと。だから、各それぞれの意見が出ても、それはしようがないと思うんですよ。でも、その地域の人なら、じゃあ、もうちょっとうちが頑張ってみようかと思ってくるような雰囲気にしてくださらないと困っちゃうなというところがありますけれども、どう思いますか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
御指摘のとおりというふうに考えております。町会・自治会ができることを進めながら、見守り、支えあいが進んでいくことが望ましいというふうに考えておりますし、今現在、名簿の提供率は45%ぐらいでございますけれども、それについてはふえていくことが望ましいとは考えておりますけれども、町会・自治会の活動にいろいろな違いがある中では、4所で展開しております、すこやか福祉センター、それから15カ所の区民活動センターの中で対応を工夫することによりまして、どの地域の方も安心して暮らせるようにしていくのが区の責務であるというふうに考えております。
久保委員
先ほどの市川委員のお話で思ったことがございまして、協定の中で管理者とか名簿の閲覧できる形というのは定められているというようなことなんですけれども、協定書のあり方なんですけれども、今まで各種団体のいろいろな防災協定の中で、代表者がかわっていたんだけれども、ずっとそのままの協定書であったりしていたことを見受けられておりました。当然、町会の会長さんがかわられたり、副会長さんがかわられたりということがあるかと思うんですが、そういった場合には、この協定はどういうふうになっていくんですか。協定書の見直しをまたその都度するよというようなことになっているんですか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
協定書につきましては、中野区長と、それから町会・自治会の会長で結んでおります。会長がかわられた場合には、名簿管理者がかわったり、名簿の保管場所が変わる場合が多くございますし、そもそも協定の相手方がかわることになりますので、再度結び直しということで考えております。
久保委員
結び直しというのはどういうふうに、例えば町会さんのほうから会長がかわったんですよということを申請しなければいけないとか、そんなことになっているんでしょうか。することにはなっていると言っていても、そこのところが決まっていないと、町会さんもどう届けたらいいかわからなくて、そのままずっと変わらずになってしまうということもあるのではないかと思うんですが。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
町会長がかわられたことにつきましては、区のほうも、町会連合会等からも連絡をいただいて把握できるようになっておりますので、区のほうからご連絡を差し上げて手続を御案内して、新たな協定書についてはもう一度結んでいただくというふうに考えております。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告を終了します。
次、2番、中野区地域支えあい推進会議の開催についての報告を受けます。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
中野区地域支えあい推進会議の開催について(資料3)御報告をいたします。
前回の特別委員会におきまして、この会議の設置について御報告申し上げたところですが、委員の委嘱が終わりましたので、また御報告をさせていただきたいと考えております。
会議の目的につきましては、すこやか福祉センターを拠点に進めています地域支えあい活動につきまして、その取り組み状況を検証し、地域主体による新たな課題と取り組みの方向性を協議するというものです。また、地域団体、区関係機関等の間での意見交換や情報共有を行うことで、地域における自立した見守り・支えあい活動を推進していくというものでございます。
委員構成につきましては、裏面のとおりでございます。1番の法政大学の宮城委員が座長、2番の東洋大学の加山委員が副座長という形になっております。以下、25人の委員の方を委嘱させていただきました。
表に戻っていただければと思いますが、任期につきましては、委嘱の日、平成25年2月6日から2年間でございます。第1回の開催は、2月6日夜、区役所で行いました。
2年間にわたる会議での主な協議内容の予定といたしましては、見守り対象者名簿の活用の方策、新たな活動者の発掘・育成の方策、災害時等の情報提供や共有の方策について協議をする予定となっております。
設置は、要綱による設置でございます。
開催回数につきましては、年3回程度。平成25年度は6月、10月、2月に開催を予定しております。
委員長
ただいまの報告についての質疑はございませんか。
久保委員
先ほどのところで、災害時要援護者のお話をいたしまして、名簿の一元化なども今後検討していくということですけれども、地域支えあい推進会議の委員のメンバーは、これは区のほうを代表しては、地域支えあい推進室長が入られているということなので、防災にかかわる分野の方がいらっしゃるわけではございません。そういったところの意見が出てきたときには、それは支えあい推進室のほうで受けとめていくということなんでしょうか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
委員としては、地域支えあい推進室長のみとなっておりますけれども、区の事務局につきましては、地域支えあい推進室の地域活動推進分野が行うとともに、理事者のような形では区の職員が参加をしております。防災・都市安全の副参事も参加をしておりまして、直接この協議の意見につきましても把握をしていくことを考えております。
近藤委員
ちょっと単純な質問なんですけれども、南中野地域包括支援センターの新井さんという方が入っているんですけれども、これは何で南中野の地域包括支援センターだけ、南だけが入っているんですか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
地域包括支援センターにつきましては、8カ所ございますが、ここの会議につきましては代表して1カ所というふうに考えておりました。特に南中野が取りまとめの役割を担っているというわけではないんですが、包括支援センターにつきましては、さまざまな会議等順番にというか、担当して出てきておりますので、今回につきましては、南中野のほうから出ていただいたという状況でございます。
近藤委員
そうしますと、ほかの地域への情報の共有というのが、1カ所しか出ていなくても図れるという考え方で大丈夫でしょうか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
この会議体につきましては、課題の協議ということが主になります。協議されて、いろいろ情報提供すべきものにつきましては各担当者会、団体の連絡会等で周知を図っていきたいというふうに考えております。
石坂委員
今回の支えあい推進会議の委員のほうに社会福祉協議会のほうも入っていますけれども、表面のほうの主な協議内容の(2)に、新たな活動者の発掘・育成の方策とあります。特に社会福祉協議会ですと、ボランティアセンター等を抱えていますけれども、そうしたボランティア等に関しても、ここの中で話し合っていくという認識でよいでしょうか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
町会・自治会、それからいろいろな団体においても、新たに見守りや支えあいの担い手になる方をどうふやしていくかというのは、大きな課題になっているところでございます。この会議体の中でそういった方策についても協議をしていく予定となっております。(「ちょっと休憩していただいていいですか」と呼ぶ者あり)
休憩します。
(午前10時37分)
委員長
委員会を再開します。
(午前10時42分)
ほかに質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告を終了します。
3番、その他で所管事項の報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
以上で所管事項の報告を終了します。
次に、当委員会の中間報告について御相談したいので、委員会を休憩します。
(午前10時42分)
委員長
委員会を再開します。
(午前10時42分)
ただいま休憩中に御確認いただきましたとおり、本定例会最終日の本会議におきまして、当委員会の中間報告を行わせていただくことに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
また、中間報告の内容につきましては、正副委員長に御一任いただくことに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
次に、審査日程のその他ですが、次回日程を協議いただくため、委員会を暫時休憩します。
(午前10時43分)
委員長
委員会を再開します。
(午前10時44分)
ただいま休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の日程は特に設けず、何か緊急の案件が生じた場合は、正副委員長で協議の上、連絡させていただきたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、各委員、理事者から何か御発言ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本日の地域支えあい推進特別委員会を散会します。
(午前10時45分)