平成29年04月24日中野区議会建設委員会

中野区議会建設委員会〔平成29年24日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成29年24

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後時0

 

○閉会  午後35

 

○出席委員(9名)

 甲田 ゆり子委員長

 来住 和行副委員長

 内川 和久委員

 白井 ひでふみ委員

 細野 かよこ委員

 伊藤 正信委員

 篠 国昭委員

 酒井 たくや委員

 近藤 さえ子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当) 平田 祐子

 都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 荒井 大介

 都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 高村 和哉

 都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 藤原 慶

 都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部参事(都市計画担当) 辻本 将紀

 都市基盤部副参事(都市基盤用地担当) 吉沢 健一

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、弥生町まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当) 細野 修一

 都市基盤部副参事(道路担当) 鈴木 宣広

 都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当) 伊東 知秀

 都市基盤部副参事(公園担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(住宅政策担当) 塚本 剛史

 都市基盤部副参事(防災担当) 中川 秀夫

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 香月 俊介

 

○委員長署名


審査日程

○委員会参与の変更及び異動について

○議題

 安全で快適に住めるまちづくりについて

 産業振興及び都市振興について

 道路・公園等の整備について

 防災及び都市安全について

○所管事項の報告

 1 中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備について(中野駅地区都市施設調整担当)

 2 西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(案)(新井薬師駅前周辺地区編)及び(沼袋駅周辺地

  区編)について(新井薬師駅前周辺まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当)

 3 平成29年度(2017年度)第1回中野区都市計画審議会について(都市計画担当)

 4 哲学堂公園再整備の今後の進め方について(公園担当)

 5 東中野小学校跡地に整備する公園施設等の変更(案)について(公園担当)

 6 東中野駅西口の桜に関する樹木診断結果について(公園担当)

 7 中野四季の森公園拡張部のイベント活用について(公園担当)

 8 中野区住宅白書について(住宅政策担当)

 9 区民住宅の管理終了について(住宅政策担当)

10 その他

 (1)土地建物明渡等請求事件に係る訴訟上の和解について(都市観光・地域活性化担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 本日の審査に当たっては、午後5時を目途に進めたいと思います。また、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入る前に、お手元に配付の資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありました。本日、当委員会から転出された理事者の方がお見えですので、休憩して御挨拶をいただきたいと思います。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後1時02分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後05分)

 

 次に、異動のあった委員会参与の御紹介と御挨拶をお願いいたします。

奈良都市政策推進室長

 それでは、都市政策推進室の委員会参与に異動と変更がございましたので、御紹介いたします。

 まず、都市政策推進室副参事(産業振興担当)、浅川靖でございます。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 浅川でございます。よろしくお願いいたします。

奈良都市政策推進室長

 次に、都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)、平田祐子でございます。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 平田でございます。よろしくお願いいたします。

奈良都市政策推進室長

 次は、担当が一部変更になってございます。都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)、石井大輔でございます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 石井でございます。よろしくお願いします。

奈良都市政策推進室長

 次に、都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当)、荒井大介でございます。

荒井都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当)

 荒井でございます。よろしくお願いいたします。

奈良都市政策推進室長

 次に、都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)、高村和哉でございます。

高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 高村でございます。よろしくお願いいたします。

奈良都市政策推進室長

 次に、都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当)、藤原慶でございます。

藤原都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当)

 藤原でございます。よろしくお願いいたします。

奈良都市政策推進室長

 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

豊川都市基盤部長

 それでは、都市基盤部の参与の異動及び変更につきまして御報告をいたします。

 まず、私、都市基盤部長の豊川でございます。どうかよろしくお願い申し上げます。

 続きまして、都市計画担当の副参事、辻本将紀でございます。

辻本都市基盤部副参事(都市計画担当)

 辻本でございます。よろしくお願いいたします。

豊川都市基盤部長

 次に、都市基盤用地担当の副参事、吉沢健一でございます。

吉沢都市基盤部副参事(都市基盤用地担当)

 吉沢でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

豊川都市基盤部長

 次に、道路担当の副参事、鈴木宣弘でございます。

鈴木都市基盤部副参事(道路担当)

 鈴木でございます。よろしくお願いします。

豊川都市基盤部長

 引き続きまして、担当が変更になっております。まず、自転車対策・地域美化担当の副参事、伊東知秀でございます。

伊東都市基盤部副参事(自転車対策・地域美化担当)

 伊東でございます。よろしくお願いします。

豊川都市基盤部長

 同じく公園担当の副参事、千田真史でございます。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 千田です。よろしくお願いします。

豊川都市基盤部長

 同じく住宅政策担当の副参事、塚本剛史でございます。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 塚本でございます。よろしくお願いいたします。

豊川都市基盤部長

 同じく防災担当副参事の中川秀夫でございます。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 中川でございます。よろしくお願いいたします。

豊川都市基盤部長

 以上でございます。よろしくお願い申し上げます。

委員長

 ありがとうございました。以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了いたします。

 それでは、議事に入ります。

 安全で快適に住めるまちづくりについて、産業振興及び都市振興について、道路・公園等の整備について、防災及び都市安全についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 それでは、1番、中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備についての報告を求めます。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 それでは、中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備について御報告させていただきます(資料3)。

 中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備につきましては、東日本旅客鉄道――以下JRと申しますけれども――が、工事費の縮減と工程の短縮を目指し、駅ビル計画内容の見直しの検討を進めてきたところでございます。これまでの検討状況と今後の取り組みについて御報告いたします。

 1番、駅ビル計画内容見直しの検討状況でございます。区は、JRの駅ビル計画内容見直しに当たり、区役所・サンプラザ地区再整備事業の竣工目標である平成37年度までの南北通路・橋上駅舎の開業を目指し、JRに工程短縮の検討を求めてきたところでございます。

 また、区役所・サンプラザ地区再整備実施方針では、駅北口での街区再編を目指す考えを示しておりまして、西側南北通路・橋上駅舎・駅ビルからなる道路一体建物と接続する新北口駅前広場等の公共基盤配置の方向性についてJRと情報共有を行ってきたところでございます。

 区としましては、JRに対し、平成28年度内の駅ビル計画内容見直しの報告を求めてまいりましたが、JRは駅ビル計画の技術的検討や事業性検討が終了していないこと、あわせて区の公共基盤配置の方向性を踏まえた検討も必要となることから、作業にもう少し時間がかかるとしております。

 2、今後の取り組みでございます。中野駅西側南北通路・橋上駅舎の整備につきましては、平成29年度内に実施設計に着手することとしておりまして、区はJRに対し駅ビル計画内容見直しの検討状況について、6月までに報告するよう要請しております。

 また、区では、区役所・サンプラザ地区再整備事業における公共基盤の配置に当たりまして、新北口駅前広場がより安全で円滑な交通結節点となるよう検討を進めます。新北口駅前広場と道路一体建物が接続することとなるため、JRと十分に協議・調整を行い、西側南北通路・橋上駅舎の工期短縮の点も考慮し、整備内容の整合を図ってまいります。

 JRの駅ビル計画内容見直しの検討期間がさらに延びるような場合には、区として駅ビルの必要性も含め、JRと再協議を行ってまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

酒井委員

 御報告ありがとうございます。ちょっと、まず最初に確認なんですけれども、区としてはこの中野駅西側南北通路、それから橋上駅舎の整備、これの目標年度はいつに設定していましたか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 西側南北通路と橋上駅舎につきましては、平成27年度に基本設計の作業を行っておりまして、その基本設計作業の成果の報告を、工程が長期になる、工事費がかかるというところで報告はさせていただいたところでございます。

 区としましては、区役所・サンプラザ地区の再整備の竣工目標である平成37年度までには南北通路と橋上駅舎が開業できるよう、工期短縮を目指してきたところでございます。

酒井委員

 僕聞いているのは、10か年の中ではもっと前に設定されていたでしょう。それが変更されているというイメージでいいんですか。それとの兼ね合いをお聞きしているんです。10か年は、当初目指した年度がありましたね。それと、今回もう違っていますよね。そのあたりの理由等々。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 昨年の基本設計の成果の報告の際に、平成37年度の南北通路と橋上駅舎の開業を目指すというふうに変更させていただいておりまして、それ以降、現在まで、平成37年度を目標としているということでございます。

酒井委員

 僕、10か年ではどういうふうに設定していて、今どういうふうになっているんですかとお聞きしていますので、10か年では何年に竣工予定にしていましたよ、ただ、基本設計が上がってきて、その成果物を踏まえてこういうふうになりましたとお答えしていただかないと、そうでしょう。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 申しわけありませんでした。わかりにくい御説明でした。10か年では、橋上駅舎と南北通路の完成時期をステップ3という形にしておりまして、平成32年度、33年度という形にしておりました。その後、平成28年3月にJRから区に基本設計成果の報告がございまして、その際に平成37年を目標とするということで御報告をさせていただいたものでございます。

酒井委員

 区の当初描いていたものから、もう4年ほどおくれているわけなんですよね。今回、JRのほうが駅ビル計画内容見直しの検討状況のお話があって、それで区としては、区役所・サンプラザ地区再整備実施方針で示した同再整備事業の竣工目標である平成37年度まで、この西側南北通路・橋上駅舎の開業を目指したいわけですよね。それには、今年度さまざま取り組むものがあるので、28年度のうちに報告してくださいよ、事業計画を、JRに。それが、もう既にその報告がされずに、またおくれて、6月までに報告するよう要請しているというふうなことだと思うんですけれども、これ、いろいろなおくれる経緯、何度も何度もおくれている経緯を見ると、この6月の報告は大丈夫なのかなというふうに心配してしまうわけなんですね。そのあたりはJRとの協議、現状どうなっていますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 これまでの協議の中で、平成29年度には実施設計に着手をしたいということでJRと協議をしておりまして、29年度内の実施設計着手に向けまして6月までに駅ビル計画内容の見直しの検討状況を報告してほしいというふうに要請をしております。JR側も、6月までには報告したいということで確認しているところでございます。

酒井委員

 これ、29年度中に実施設計をし、そこから施工に至っていくわけだと思うんですけれども、線路の上空の工事である中で、さまざま技術的に高いものなど、時間的な制約があったかと思うんですね、工事内容は。そういう中で、29年度内に実施設計を行えば平成37年度までの竣工というのは、これは担保されそうなんですかね。これ、JRの考えによって大きく変わってくるんですか、今から報告されるもので。それも含めて教えてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 現時点では、基本設計作業が終わったというところでございまして、そこでJRが駅ビル計画内容の見直しをしているということでございます。

 ですので、まだこれから実施設計の作業ということに入ってまいりますので、現時点で平成37年度にできるかどうかというのは、平成37年度までに開業したいということで短縮は求めておりますけれども、現時点でできるかどうかというのは未定でございます。

酒井委員

 それは、JRの考えが出てきてないから難しいんだということなんですかね。前回、たしか基本設計の報告があったときに、37年度までの竣工に大丈夫というふうな御報告があったかのようなイメージだったんですけど、違いましたかね。ちょっとその辺も教えてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 JRは、南北通路と橋上駅舎の上に乗っかってくる駅ビルの計画内容の見直しということで行っております。全体の工期、どのぐらいかかるかというのは、南北通路と橋上駅舎と駅ビルが一体となった建物の設計作業によるといいますか、工程によりますので、駅ビルを含めたJRの作業、それができるだけ短縮をしてほしいということで求めているわけですけれども、その作業が終わらないと工程の見通しははっきりとはわかってこないということでございます。

酒井委員

 すみません、もう一度、先ほどの駅ビルと何かを含めた短縮のJRの考えをというふうな、もう一度ちょっと、僕聞き取れなかったので、ごめんなさい。先ほどの後半のあたりですかね。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 南北通路と橋上駅舎と駅ビルは、一体の事業として、一つの建物として計画するわけでございまして、その一体の建物としての基本設計作業が終わったという段階にあります。その一体の建物の実施設計作業をこれから行いますので、そういった作業を行ってみないと、全体として、建物としての全体の工程、またその中での駅と南北通路ができ上がるまでの工程というのは、はっきりと見えてこないということでございます。

酒井委員

 それと、基本設計では、南北通路と橋上駅舎があって、その上に駅ビルがある状況で基本設計したわけじゃないですか。これが、JRの考えが変わるとすると、この基本設計自体にも大きく影響が及ぼされるんですか。それとも、駅ビルがなければそのまま、その上物の部分をなくすという、乱暴な議論になるかもわからないんですけども、どういう影響が出てくるんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 基本的な考え方としましては、南北通路と橋上駅舎があって、その上、または横に張り出すような形でJRの駅ビル部分ができてくるということになります。ですので、駅ビル計画内容の見直しというのは、そこの上の部分であったり、横に張り出てくる部分が少し変わるかもしれないということでして、南北通路と橋上駅舎の部分の設計の内容としては、基本的には変わらないというようなことでございます。

酒井委員

 すると、基本的には、基本設計の部分は変わらないということですよね。そのJR側の駅ビルの規模感が変わってくる可能性があるというふうに僕は受けとめればいいんですか。どういうことでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 上であったり、横に張り出してくる駅ビル部分の見直しというところです。そこの規模感が変わってくると、委員のお話のとおりでございます。

酒井委員

 すると、もう基本設計ができていて、次、実施設計に当たりますよね。そうであるならば、29年度中にうちとしては実施設計を行いたいわけですよね。6月中にその粗々がJRから来ると、37年度までに思い描いたとおりに間に合うというふうに御答弁できないのかなと感じてしまうんですけど、そのあたりがどうして答えられないんですかね。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 JRと工程の短縮に向けて協議をしておりますけれども、確かに今回駅ビルの計画内容の見直しで規模感が出てきて、それで見通せる工期というのは確かにあるかと思います。

 それとあわせて、さらに実施設計の中で検討していく工期短縮の部分というのもございまして、実施設計の中でさらにもう少し作業上工夫ができないかとかというところは、設計作業の中で工夫をするというところと、さらにお話しするのであれば、その先の工事発注後の請負業者の工夫によって工程が短縮されるというようなところもございますので、さまざま最新の工法というのを、最近の事例等を見ますと出ておりますので、そういったいろいろな要素が組み合わさって、最後、37年度までに間に合うのかどうかというようなところになってくるかと考えております。

酒井委員

 先ほど、その事業者の話がありましたけど、すると、やっぱり実施設計、施工、一体型でやらなければなかなか工期短縮なんか難しいのかななんて、ちょっと個人的に感じてしまったんですが、それで、こちらのほうがおくれてくると、区役所・サンプラザ地区の再整備のところにも影響が出ると思うんですけれども、そのあたりはどういうふうになっていますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現在お示ししたように、この再整備実施方針では、平成37年度竣工ということで記載しているものでございます。もう一方で、先般の御報告の中でも、目標スケジュールについては新区役所の整備と関連するということもございまして、目標スケジュールをさらに見直していくということはお示しをしたところでございます。

 ただ、いずれにしましても、この駅の整備と区役所・サンプラザ地区の再整備というのは密接に関連しておりますので、やはり駅の整備ができているということが前提になろうかというふうに思っております。

酒井委員

 新庁舎は35年度が予定なんですよ。すると、サンプラザ地区の再整備のところをどうするんだというので、それで、新たな西口ができなければ改札で人がたくさん来たときにさばけないだとか、さまざまな理由から、西側の南北通路・橋上駅舎の整備とこのサンプラザ地区の再整備事業というのは連動している、一体化しているというふうな御答弁だったじゃないですか。すると、これがおくれちゃうと、おのずともうおくらせざるを得ないということでよろしいんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 委員御指摘のとおりでございまして、実際この再整備となりますと、やはりここの利用する人がふえるということを考えますと、駅ができているということが前提であることと考えております。

酒井委員

 すると、さまざま中野駅周辺の事業全てに大きく影響を及ぼすんだと思うんですよ。すると、今の状況だと、もう6月までJRのお答えを待つしかないんだと思うんですね。そこから答えが来て、どういうふうに施工のやり方だとか設計のやり方とかやっていくんだとか、それから工期短縮どうするんだというのを、やっぱりしっかりと所管お二人詰めていただいて、取り組んでいただきたいと思います。

 それで、最後に教えていただきたいんですけれども、今後の取り組みの場面の一番最後、区として駅ビルの必要性も含め、JRと再協議を行うとあるんですけれども、これは、ちょっともう少し教えていただいていいですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 区といたしましては、平成37年度までの南北通路・橋上駅舎の開業というところで工期の短縮ということで目指して、今JRに求めているところでございます。その作業になかなか時間がかかっているということでございまして、そのJRの駅ビル計画内容見直しの検討期間がさらに延びてくるというようなことで、先の見通しが見えないような場合、また平成37年から大きくおくれるような場合におきましては、JRと、その駅ビルがあること、その必要性も含めて再協議を行っていきたいということでございます。

酒井委員

 すみません、この駅ビルというのは、JR側が橋上駅舎の整備に当たって上に駅ビルをつくりたいんだという考えだったのか、区としてつくってほしかったのか、そこをちょっと教えていただいていいですか。そもそもの駅ビルの考えはどういうふうな流れでこうなっているんですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 駅ビルにつきましては、中野駅周辺まちづくりグランドデザイン、平成24年6月に策定をしましたが、その中で位置付けたものです。考え方としては、駅ビルがあることによってまちの回遊性だったり、生活利便性であったり、地域商業の活性化、そういったものに寄与するだろうということで、区の行政計画であるグランドデザインに位置付けたというものでございます。

 その考えを示し、JRも区と全く同じ考えを持ってこの南北通路と橋上駅舎、それと駅ビルを一体的に整備しようということで、その後基本協定の協議に入っていったというものでございます。

酒井委員

 すると、区の計画の中で位置付けて、JRと協議をして、JRとも共有していただいたというふうな考えですよね。当時、区としては必要だと言って、JR側と協議して、また今回駅ビルの必要性も含め再協議というふうになっちゃうと、当初の考え方が大きく変わってくることをもうここで試算されているんですよね。そうですよね。すると、当時の中野駅周辺の、先ほどから御説明ありましたけれども、まちが活性化する、回遊性だ何だ、さまざまこの駅ビルができることによる利点をおっしゃっていましたけれども、それはもうこの際、37年度の竣工を大きく目指すに当たっては、駅ビルはもう我慢しなきゃならないんだ、そういうふう考えになっているということですか。

 それから、もう1点、当初考えていた駅ビルというのは、やっぱり年度のお尻が決まっている中では、優先事項じゃなかったということなんですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 基本的には、現在区としてもやはり道路一体建物ということで整備されることが一番望ましいと考えております。ただ、一方で、いろいろなまちづくりの進捗を考えたときに、西側南北通路と橋上駅舎の開設の時期、これが最重要課題の一つだというふうにとらえている中で、駅ビルのありなしを含めて一番双方にとっていい形とはどういったものか、そういったものを協議する必要性があると認識しているわけでございます。

 グランドデザインを策定したときのスケジュール感といいますか、これはまちづくりの展開ということでバージョン3でも示しているところでありますが、それについては当初、一番最初の御質問にあったような、10か年計画に当初載っけていたようなスケジュール感をそのころは持っていたというものでございます。

酒井委員

 もう最後にしますが、当初10か年で考えていた計画、恐らくオリンピックあたりをめどにこの西側南北通路・橋上駅舎の整備、それから駅ビルというふうな考えがあったと思うんですね。それが、完成時期がずれましたよと、当初考えていた、駅ビルをその上につくることによってまちの活性化を図るんだ、そういうふうな中でJRと協議していたわけなんですね。結構スケジュールと、それから大もとの計画自体がもう変わってきているような状況なんですね。すると、JRからすると、中野区の考え方、どうなってるんだというふうになりかねないのかなというふうに見えちゃうんですよ。すると、今後のことも含めて、やっぱり協議って大切なんだと思うんですね。例えば、37年ということに、当初考えていたのから後ろ倒しになって、そこにこだわるあまり、駅ビルまでJRさん要りませんよとなっちゃうと、協議自体がなかなか進まなくなってくるかもしれませんので、そのあたり、しっかり協議していただいて、これがおくれちゃうと、本当に中野駅周辺のまちづくりというのに大きく影響を及ぼしますので、取り組んでいただきたいと思いますが、最後、室長にお尋ねしてもいいですか。

奈良都市政策推進室長

 今、さまざま御議論いただきましたが、駅ビルの計画というのはJRの計画でございますので、JRにおきましてもこの間、修正の見直しというのを行ってございます。その理由というのは、担当のほうから御報告させていただいておりますけども、経費がかなりかかるということで、そこが一番大きな点だというふうに思ってございます。そういう意味では、JRも民間企業でございますので、全体の収支を回していくということは大切なことになってくると思いますので、そういった意味では、先ほど駅ビルの見直しの必要性ということの御質疑いただきましたけども、我々としましても駅周辺の全体のまちづくりをしっかり見ながら、この駅ビルの位置付けというもの、こういったものももう一度協議をするという場面も、この後JRのほうがその見直しの結論といいますか、方向性をできるだけ早く示していただきたいという中で、なかなか出てこないということであれば、そういったこともあるというふうに思ってございます。

 いずれにいたしましても、駅周辺の全体のまちづくりが円滑に進むようにJRともこの間情報を共有してまいっておりますので、そういった中でしっかりと取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

近藤委員

 今の質疑を聞いていまして、簡単にちょっと教えていただきたいんですけれど、当初完成予定をオリンピックぐらいの時期にしていた、そしてそれがおくれてしまって、南北通路が10年6カ月かかって、橋上駅舎が12年5カ月かかるという状況だったところを、これ、駅ビルをつくるとサンプラザと区役所の一帯に間に合わないから、もしかしたら駅ビルをもうつくらないということに、時間的なことでなくなっていく可能性があるということなんですか、これは。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 これまでの御説明の中で、南北通路と橋上駅舎については区役所・サンプラザ地区の竣工には間に合っていないと交通的に処理できないということで、平成37年を目標にしてきたというところでございます。

 本日の御報告につきましては、その南北通路と橋上駅舎、そこの早期開業というところが中野駅周辺のまちづくりの優先課題だというふうに考えてございますので、そこのところがさらにおくれていく、中野駅周辺のまちづくり全体に大きく影響するようなことになるというようなことであれば、駅ビルの必要性というところもJRと再協議をしていきたいというようなことでの御報告でございます。

近藤委員

 そうしますと、昨年に駅ビルは41年とかになってしまうという、ここに設定すれば、なるということなんですか。それよりももっとおくれる可能性があるということなんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 昨年の基本設計成果の段階では、駅ビルまで含めてトータルでできるということになると、41年という御報告であったかと思っております。

近藤委員

 そうしますと、この41年にならできる可能性はまだあるということなんですか。このまま進めて行くという考え方もあるということなんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 現在は、昨年6月の報告の段階から、そこの上の駅ビルの部分についてJRはお金がかかるということで見直すということですので、そこの全体の規模がどうなるかによって、全体の工程も、41年なのか、もっと短くなるのか、その辺が変わってくるというようなことでございます。

近藤委員

 私が何で聞いているかというと、お金の問題なのか、工期を優先して、やはり完成を一番に持っていくのか、話が、お金の問題と期間の問題が何か一緒になってしまっているんですよ。ごちゃごちゃしてしまっているので、何を優先して、どういうまちづくりをしていくかということを中野区が持っていないと、やはりJRと協議した上に、この1年前の41年になったというときは、もう時期的な問題では、この時点で、これは工期が遅いんじゃないかと言えたはずだと思うんですよ。それを、1年前の時点では持ち帰ってきたのにもかかわらず、今度は時間的な問題で、やっぱりこれはまずいんじゃないか的な話し合いになって、駅ビルの必要性をこれから検討するということというのは、何といいますか、初めから工期の問題とお金の問題を出して、それではどうするかと考えるのが普通ではないかと思うんですけれど、その辺はいかがなんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 昨年6月の報告の段階で、工程が長期になると、開業まで10年半かかるということで御報告をしておりまして、中野区としては南北通路と橋上駅舎を平成37年までに間に合わせてほしい、工期を短縮してほしいということで、その完成までの時間が課題なわけでございます。

 一方、JRの側としては、その南北通路と橋上駅舎の上に乗っかっている駅ビルについて、そこも時間がかかるし、すごくお金がかかるので、そこの上に乗っかっている駅ビルについて見直したいと、事業費の点が大きいのかなと思っております。

 工程と事業費というのは密接に関係するもので、事業費を抑えるためには工程を短くしなければいけないでしょうし、そのお互いの課題となる点について、駅ビル計画内容見直し、また修正の設計作業の中で工事費も抑えたい、工程も短くしたいということで、お互いに協議をしながら短縮を図ってきたということでございます。

近藤委員

 そうしますと、結局お金がそんなにかかっては困るという考え方と、工期がかかっては困るという考え方で、にぎわいですとか中野区の中心の駅をどういうふうに持っていくというのは、どの時点で考えるんですか。どういうものにしていくということはどこの部分で考えていくんですか、この駅ビルではなくて、どういうものにするというのは、どこの時点でどういうふうに考えていくんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 駅ビルも含めたまちづくりとしては、行政計画として、先ほど松前が御説明しましたけれども、中野駅周辺まちづくりグランドデザイン、バージョン3という中に、その駅周辺の回遊性であったり、生活の利便性を向上させる、地域商業のさらなる発展につなげる、そういったところで駅ビルを誘導していきたいというところで示しておりまして、それに基づいて駅ビルをつくる、JRと一体的に計画をしてきたというものでございます。

近藤委員

 ですから、それが必要性も含めてこれから協議するとなるわけですよね。必要性はあるんだけれど、つくることができないという結論がやってくるかもしれないわけですよね。そういったときに、区としてはどういったものを持っていくというのは、どういうふうに決まっていくんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 現時点では、JRと、南北通路と橋上駅舎と駅ビルを一体的に整備していくと、こういった考え方で協定を結んでおりまして、そこを一体的に整備していきたい、相互に協力して事業を円滑に進めていきたいという考え方は変わっていないというところでございます。

 ただ、駅ビル計画内容の見直しにすごく時間がかかっておりまして、ここにさらに時間がかかっていくような場合というような状況になった場合には、駅ビルの必要性、また駅ビルが仮になくなった場合、その場合のまちづくり等も含めて今後協議をしながら考えていくことになるかと考えております。

近藤委員

 そうしますと、期間を短くしたいというのが、やはり中野区はかなり大きなポイントであると思うんですよね、一体のまちづくりとして。ですけれど、そのまた協議に時間がかかるようでは、次をどうするかという協議に時間がかかるようになっては、最終的にまた時間がかかってしまうことになってはとてもまずいと思うんですよ。その辺というのはどのようにお考えなんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 委員お話のとおりでございまして、南北通路と橋上駅舎の早期開業という点で再協議に時間がかかっては意味がないというふうに考えてございますので、その辺も含めてトータルで考えながら、今後の再協議の方向性というのか、JRと考えていきたいというふうに思っております。

白井委員

 他の委員からもありましたけども、私から確認させていただきたいのは2点あります。1点目、今後の取り組みなんですけども、28年3月までに本来JRから御報告をいただくところだったのが、おくれているので6月までに延ばしましたというふうな形なんですけども、既にもう4月も末です。事実上、6月にもらうのであれば、粗々もう決まっていないと間に合わないんだろうなと、こんなふうにも思います。

 もう一つが、駅ビル計画内容見直しの検討状況と書いてあるんですね。これ、検討結果じゃないんですよ。つまり、本来であれば3月のタイミングでお話をいただくところ、6月まで引っ張るというんですけども、6月、検討状況をもらうだけですか。この検討状況って、今こんなことを検討していますというのをもらっても全然、今後進捗が感じられなくて、どのレベルまでの検討状況で区側はこれをよしとするつもりなんでしょうか。この6月までに引っ張るという根拠は、どこに置いているんでしょうか。まずここを確認させてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 区とJRとでは日常的に協議を続けておりまして、これまでも区役所・サンプラザ再整備の方向性であるとか、駅周辺のまちづくりの進捗であるとか、そういったところを随時共有して進めてきております。

 今回の駅ビル計画内容見直しの作業についても、協議の中で話をしておりまして、工事費が課題になっているというようなところから見直しをしていくというところで、駅ビルは縮小する方向であるというようなところも話の中では聞いているところでございます。

 ただ、一方で、やはりまだ事業費の点でかなり高くなっていると、そういったところの検討がもう少し時間的に、技術的な、事業的な検討が必要ということで聞いております。

 今回、6月までの報告ということで、区で求めておりますけれども、区としましては平成29年度には実施設計に入っていきたいというふうに考えておりまして、この実施設計に入っていくスケジュール、この駅ビル計画内容見直しの作業が終わった後に実施設計の協定を結んで、実施設計に入っていくというような流れになっていきますので、その辺を見越しながら、6月に報告してほしいということで求めているものでございます。

白井委員

 29年度内に実施設計、区側としては着手と書いてあるんですよ。これも、29年度内とあったので、極端な言い方をすると30年の3月にとりあえず着手すれば何とか年度内には始めたと、こういうふうになるんですよね。6月のリミットととらえていいんですか、これ、JRからの。その後ろ倒しに実施設計の着手を年度内に引っ張る、その後ろ倒しが、もうここまで限界ですよととらえた6月なんでしょうか。もっと簡単に言うと、区側から突きつけている返答の、JRへの最後通告みたいなイメージでいいんですか。6月までには返答を返してくれないと、もうちょっと区側としてはおつき合いできませんよと、これぐらいのことが書いてあるのかなと思うんです。検討状況についてはぼかしてあるんですけど、費用負担も含めて粗々出してくださいねと、こんな話なんでしょう。違いますかね。6月までに、もう一度聞きますね、駅ビル計画内容見直しの検討状況をJR側に報告するよう要請しているという意味は、どういう意味になりますか。いかがでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 29年度内に実施設計に入っていきたいということで、早期の報告ということで求めております。ただ、一方で、この駅ビル計画内容見直しの検討状況の丸の二つ目である、街区再編による新北口駅前広場との整合というところもございますので、こういった区の検討との整合、それをきちんと図った上での報告、それから実施設計着手という流れでございます。

白井委員

 答弁がよくわからなかったんですけど、つなげますね。こっち側から既に要請していると書いてあるのは、JRは6月までに返答すると言っているんですか。単純に、6月までには絶対出しますとおっしゃっているのかどうか、確認させてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 駅ビル計画内容見直しの報告について、6月までにということでJRに求めておりまして、JRも6月には報告をしたいというふうに言っております。

白井委員

 普通の報告であればこれで終わるんですね。気になるのが、一番最後ですよ。他の委員も言っていましたけど、わざわざこんな書き方をしているというところが、先ほど最後通告というような言い方にしたんですけど、駅ビル計画内容見直しの検討期間がさらに延びる場合には、区として駅ビルの必要性も含め、JRと再協議を行うという、何というか、違反したときにはこうやるぞという違反事項が書いてあるような感じですね、契約書でいうと。

 JRが6月までに出しますとおっしゃっているのであれば、本来こんな報告ってなかなかない。怪しいんですか。もう一回確認になりますけど。JRは6月までと言っているけども、もともと3月と言ったのが延びているから、もうないですよ、これ以上の延長ないですよという意味で、まずこの文がついているんですか。本当に6月に出してもらえるなら、こんなこと、JRにも言っているんですよね、ここへ書いているということは。いかがでしょうか、この辺。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 区としましては、平成28年度内の報告を求めてきたというところで、その中では報告が上がってこなかったということでございます。委員のお話にもありましたけれども、6月までの報告というところで求めておりまして、3月までに出てこなかった、6月までと言った中で、さらに延びる場合にはということで、JRに伝えているというところでございます。

白井委員

 この話、必要性も含めと書いているんですけど、JRで引っ張っているということは、まずJRの立場としては駅ビルは必要だという見解でよろしいんですか。必要性も含め検討という話になっているんですけども、JRはどのようにとらえられているんでしょうか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 JRは、これまで区と協定を結んで進めてまいりました駅ビルと南北通路と橋上駅舎を一体的に整備していくと、その協定に基づいて駅ビルもつくっていきたいという考えでございます。

白井委員

 そうすると、JRとしては駅ビルはやりたいんですと、ただ時間がかかるんですと、区側さん、もうちょっと待ってくださいと、こんな感じなんですかね。区側としては、しばらく待っていたんですけど、もうリミットで譲りませんよとなってくると、ここから一番最後の文章を解釈するとこうなるんですよね。もうおつき合いしませんよと、そうすると、区側からJRに駅ビルやめてくださいと、こんな話をするのか、それとも、駅ビル自体は線路の上空の部分の話なので、それはJRの敷地に建てるようなものなので御自身でやってくださいと。区側としては協力、これ以上できませんよと切り離したお話になるのか、こんなイメージが浮かんでくるんですけども、駅ビルの必要性も含め、JRと再協議、協議はそれで当然しなきゃならないんでしょうけども、区側としてのこの話し合いの落としどころ、6月以降の話になるのかもしれないんですけども、現段階どのようなお考えを持っておられるのか、確認をさせてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 あまりに南北通路と橋上駅舎の開業がおくれていくということであれば、駅ビルの必要性も含めて再協議をしていきたいということでございまして、その6月までの報告、またそれの結果というところを見ながら、その先、現在のスキームで短縮を目指していく形になるのか、はたまた駅ビルの必要性も含めて再協議するという形になるのか、その結果によるところかと考えます。

篠委員

 ここの関係で、この委員会に金額の提示は以前に、10カ月ぐらい前にいただいていると思うんですけど、確認のためにもう一回言っていただけますか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 南北通路と橋上駅舎の整備について、中野区の負担額として約119億円でございます。

篠委員

 それで、当初示されたときは71億円でしたよね。それが119億円に変わったのはいつでしたか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 まだ駅ビルの計画がない段階で、調査設計というのをやっておりまして、そのときの成果として71億円という報告をさせていただいております。その後、基本設計、作業というのを平成27年に行いまして、そこの中で軟弱地盤があることがわかって、くいの作業に時間がかかる、そこがまたお金がかかっているという理由にもなりまして、119億円という形になったものでございます。

篠委員

 それで、我々はそれを示されたんですが、これは中野区の負担部分だけということでいいんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 委員お話のとおり、中野区の負担額としてでございます。

篠委員

 JRは、一切関係ない。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 JRの負担額も含めた全体額というのは、示されておりません。

篠委員

 そうすると、我々は、JRは幾らかかるかという、この部分については委員会では一切報告したことはないという理解でよろしいんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 JRの負担額については、区側に報告もされておりませんし、委員会にも御報告しておりません。

篠委員

 これで、今回の報告で、このお金のことにも触れて採算性等も勘案してということが出ているわけで、何もつかんでいないというのはちょっと、あまり穏やかじゃないというか、思うんですね。

 もう1点、119億円になったときに、これはこの区というのは、即金で払えとか、そういったたぐいじゃなく、その119億円は、実現した場合どのような払い方になるんでしたっけ。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 JRが駅ビル計画内容の見直しを行っておりまして、そこの駅ビル部分の経費がふくらんでいるということで、そこがJRとしての事業採算性というところでございまして、そこはJRの社内の課題ということでございます。

 中野区の負担額としては119億円ということで、基本設計の結果なっておりまして、この中野区の負担額というのは橋上駅舎と通路の部分ですので、上の駅ビル部分が多少変わろうとも、大きくは、その119億円、中野区分というのは変わってこないというふうに考えております。

篠委員

 そういうことじゃなくて、119億円というのは一般会計の財源から出さなきゃいけないとか、やっぱりこれは将来的には都がどのぐらい持ってくれるんだとか、あるいは国まで動いてくれるんだとかという、それを聞いているんですけど。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 申しわけありません、答弁がちょっと不足しておりました。119億円の工事費についてでございますが、南北通路、橋上駅舎整備、両方とも国庫補助金を予定しておりまして、南北通路については社会資本整備総合交付金の交通結節点整備改善事業ということで55%、また南北通路は都市計画道路でありますので、都市計画交付金も予定されております。

 あと、橋上駅舎整備につきましては、こちらも社会資本整備総合交付金ということで、都市地域交通戦略推進事業、補助率3分の1を予定しております。

篠委員

 いずれにしても、要するに中野区で区民税からこれだけ取ってとかというたぐいの問題じゃないんですよね、中野区としてはね。これはもう地域全体を挙げて資本整備するという考えで、お金の流れもその流れに沿ってかなりの部分が入ってくる。もう中野区の場合はそういう考えです。

 ところが、JRの場合は、国からの補助とかそういう問題じゃないでしょう。これは全て採算が合うかどうか含めて、その検討に入っているわけですよね。かかり過ぎると言っている、かかり過ぎる金額は一切つかんでいないというのは、この委員会としても一番、中野駅周辺の開発の首根っこの部分ですので、協力できる部分はあるのかどうか、駅ビルつくったけど全然採算が合わないで、株式会社ですから、まるっきり採算の合わないことをやることは考えられないんですけど、その情報を一切つかんでいないというところでよろしいんですかね。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 JRの事業採算性については、委員お話のとおり、民間企業ですので、企業の中での御判断ということになるというふうに考えております。その点につきましては、区側に報告はいただいておりません。

酒井委員

 南北通路、橋上駅舎の整備が119億円、区の負担分が――というようなお話があったと思うんですけれども、これはJRからすると、今、北口の改札の処理状況が朝方だともう大変な状況で、駅も混乱な状況ですよね。それが、西口がもしもできた場合になると、駅の利便性だとか魅力も高まっていくわけじゃないですか。すると、うちが南北通路、それから橋上駅舎の整備に関しては一切JR側には負担を求められないということなんですか。ちょっとそのあたりをわかりやすく教えてください。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 これまでにJRと協定を結んで事業を進めてきておりまして、整備費につきましては南北通路と橋上駅舎につきましては区の負担と、駅ビルはJRの負担、さらにエレベーターにつきましては鉄道事業者が補助金を使って設置をするということで、この事業として考えてきたものでございます。

酒井委員

 すると、南北通路、橋上駅舎に関しては全て区の負担ですよ、上物の部分は、そういう御答弁あったんだと思うんですけど、JRの負担ですよと。そういう場合に、上物をつくる場合というのは、土地の面積の半分だとか、そういうのもしたりせず、駅ビルをつくる分だけがJRの負担になるんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 下に南北通路と橋上駅舎があって、上に駅ビルが乗っかるような形なので、当然人工地盤とか、くいとかというところは共有するということになります。そのあたりの考え方といいますのは、区負担分の南北通路、橋上駅舎のくいの太さがあって、そこからさらに上に駅ビルが乗ってくる、それによって太くなってくるところ、その太くなっている分はJRの負担ということであったり、またそれが全体の建物が乗っかってくる人工地盤については、お互いの面積の割合によって考えるというようなことで、細かくそれぞれ使途負担分を規定しながら計画を進めているところでございます。

酒井委員

 橋上駅舎の上に駅ビルが乗った場合に関しては、その際のJRの分のところは、多少は案分の部分があるというふうなお答えだったと思うんですね。けど、それは微々たるものかなと思うんですけど、こういった南北通路だとか橋上駅舎の自治体が建設するにおいては、もう大体JR側も一切負担ないんですか。どういう状況ですか。僕、少しは負担あるのかなとちょっと思ったんですけど、全くないんですかね、やっぱり。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今回の中野駅の整備に関しましては、請願駅という位置付けになっておりまして、区の側から駅をつくってほしいというようなことで駅を整備するというようなところからスタートしております。ですので、南北通路と橋上駅舎については区、駅ビルがJRという形で事業を進めてきたというところでございます。

 

来住委員

 お聞きしていまして、その南北通路と橋上駅舎、そして駅ビル、この三つが一体として合意をされて協定を結ばれている。ここに来て、JRが負担すべき駅ビルについては、うちはいいよというような流れがちょっと見え始めていると。区が負担する南北通路と橋上駅舎については、どうぞやってくださいと、駅ビルはうちはいいでしょうと、協定そのものが、当初この三つが一体となった協定だったんじゃないんですか。それを、JRが自分のとこの負担は嫌だから駅ビルは、検討はしますけど、6月までとりあえず待ってくださいということになっているわけでしょう。それって、協定を合意した区との関係では問題にはならないんですか。

小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)

 今後の取り組みの三つ目のところの駅ビルの必要性という点につきましては、駅ビル計画内容見直しの検討期間がさらに延びるような場合ということで考えてございまして、先ほども御説明しましたけれども、現時点で西側南北通路と橋上駅舎と駅ビルを一体でつくっていくと、その協定に基づいて双方頑張っていこうというところは確認しているところでございます。

 ただ、委員お話のとおり、駅ビルがあまり長くかかるのであれば、必要ないというようなことになるのであれば、その協定から見直すということになります。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(案)(新井薬師前駅周辺地区編)及び(沼袋駅周辺地区編)についての報告を求めます。

高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 それでは、西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(案)(新井薬師前駅周辺地区編)及び(沼袋駅周辺地区編)について御報告いたします(資料4)。

 両編に共通する事項及び新井薬師前駅周辺地区編について、私から報告させていただいた後、沼袋駅周辺まちづくり担当から沼袋駅周辺地区編の内容につきまして御報告させていただきます。

 1、まちづくり推進プラン作成の目的でございますが、平成27年9月に策定した西武新宿線沿線まちづくり整備方針でお示ししました将来像を実現するための四つの施策について、具体的に進めるための方向性と展開を明らかにするものでございます。

 また、作成したまちづくり推進プランに基づき、地域と協働したまちづくりを一層加速していくことを目的としているものでございます。

 次に、2、まちづくり推進プラン(案)の構成でございます。基本的な構成は、新井薬師前駅周辺地区編と沼袋駅周辺地区編ともに同じでございます。2でお示ししている四つの事項で構成されております。

 なお、全体を通じて参考となる事例の写真を掲載することや、巻末に用語の説明を掲載するなど、地域の方々にもわかりやすいものとなるよう努めているところでございます。

 このまちづくり推進プラン(案)につきましては、4、今後の予定でお示ししておりますとおり、当建設委員会で御報告させていただいた上で、5月に地元まちづくり協議会等に説明し、意見交換等を行い、6月にまちづくり推進プランを策定したいものと考えてございます。

 では、3、まちづくり推進プラン(案)の内容についてですが、まず、新井薬師前駅周辺地区編について御説明いたします。別紙のまちづくり推進プラン(案)(新井薬師前駅周辺地区編)をごらんください。

 2ページをお開きください。ここでは、まちづくり整備方針と、今回作成するまちづくり推進プランの関係を図示しております。まちづくり推進プランの方向性は、新井薬師前駅周辺地区、それから沼袋駅周辺地区ともに駅を中心として生活利便性が高く、安全・安心で住み続けられるまちの構築とし、それを駅前地区、周辺地区、都市基盤整備に分けて方向性をお示ししております。

 では、この方向性を踏まえまして、まちづくり整備方針で示した四つの施策における具体的な展開について御説明いたします。

 3ページをごらんください。四角で囲まれた部分は、まちづくり整備方針で示された施策の内容です。四つの施策全てにつきまして施策の内容を四角囲いしまして、その後に具体的な展開について文書にてお示しするという構成になってございます。

 一つ目の施策、新たなにぎわいの創出の具体的な展開についてですが、まず、ア、新たな顔となる駅前の拠点空間の創出として、駅前広場に隣接する地区について、市街地再開発事業等による共同化を行うことをお示ししております。また、関連して、ファミリー層を対象とした良質な居住空間を提供することで、地区全体の人口増加や地域コミュニティの核となる世代の定住を目指すことをお示ししております。

 次に、4ページ、イ、商店街のにぎわいの再生・創出についてでございます。哲学堂通り及び新井薬師門前通りを歩きやすい道路に転換するとともに、それにより創出された駅前のにぎわいが区画街路第3号線沿道に波及するよう、土地の有効利用を図り、地区計画の導入などを検討することをお示ししております。

 続きまして、5ページ及び6ページをごらんください。二つ目の施策、交通基盤の強化についての具体的展開です。ア、駅前の交通結節機能の強化では、区画街路第3号線を連続立体交差事業とあわせて都市計画道路事業として整備して、地域の方々の意見を伺いながら、バリアフリーやユニバーサルデザインの実現を図ること、また、6ページの冒頭でございますが、新たな駅舎について地域の方々に使いやすいものとなるよう、鉄道事業者に働きかけていくことをお示ししております。

 イ、補助第220号線を軸とした交通ネットワークの充実につきましては、220号線の整備は三期に分けて段階的に整備し、あわせて上高田地区の交通環境整備の考え方を整理し、それに基づき新たなバス路線の運行をバス事業者と協議し、公共交通利用の充実を図ることをお示ししております。

 続きまして、7ページをごらんください。ウ、歩行者・自転車を中心とした安全で快適な道路空間の創出では、区は無電柱化推進方針を策定し、その上で区画街路第3号線や哲学堂通り及び新井薬師門前通りは、同方針に基づきまして無電柱化を進めるなど、歩行者や自転車が通りやすい道路空間を整備していくことをお示ししております。

 9ページをごらんください。三つ目の施策、防災性の向上についての具体的展開です。ア、避難路や延焼遮断帯の機能の確保では、沿道の不燃化・耐震化を進めるために地区計画の導入や都市防災不燃化促進事業を活用することをお示ししています。

 イ、住宅地の改善では、上高田一丁目から上高田三丁目において地区計画を定め、主な生活道路による避難経路ネットワークを形成し、その沿道で都市防災不燃化促進事業等を導入していくことをお示ししております。

 10ページをごらんください。ウ、駅前における防災機能の強化では、区画街路第3号線の都市計画道路事業などと連携を図りながら、防災機能の充実を図ることをお示しするとともに、駅前の防災施設の例を掲載しております。

 11ページをごらんください。四つ目の施策、自然や歴史文化資源を活用したまちづくりについての具体的展開です。道路上の緑化の推進につきましては、歩行者スペースに十分配慮しながら設置していくこと、また、歴史文化資源への案内表示等につきましては、哲学堂公園及び哲学堂公園周辺都市観光拠点整備計画に基づき、まち歩き・回遊を誘導するための環境を整備していくことをお示ししております。

 以上が四つの施策における具体的な展開ですが、12ページをごらんいただきたいんですが、12ページではエリアごとに取り組みの概要を整理し、それを図示しております。また、13ページになりますが、13ページでは四つの施策につきまして各年の主な取り組みのスケジュールをお示ししたところでございます。

 簡単ではございますが、まちづくり推進プラン(案)(新井薬師前駅周辺地区編)の報告は以上です。

荒井都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 それでは、引き続きまして西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(案)(沼袋駅周辺地区編)について、私のほうから御報告させていただきます。

 2ページをごらんいただきたいと思います。新井薬師前駅周辺地区と同様に、整備方針で示しました①から④の施策につきまして、具体的取り組み、実現化の手法、手順などを示す内容となってございます。また、下段のほうに書かせていただきましたが、鉄道上部空間の活用につきましては、今後地域の御意見を伺いながら、事業主体である東京都と土地所有者である西武鉄道さんと調整を図っていくものであるということを示させていただいてございます。

 3ページをお開きいただきまして、ここから沼袋駅周辺地区のまちづくりの展開について示させていただいております。ポイントをかいつまんで御報告させていただきます。

 初めに、新たなにぎわいの創出についてでございますが、まず、駅前拠点空間の創出につきましては、土地の高度利用や都市機能の更新を図りながら、生活利便施設を充実させることで多様な世代が集い、暮らすまちづくりを目指していくこと、そして、この拠点空間に求められる機能につきましては、勉強会ですとか意向調査などを通じて丁寧な説明や意見交換を十分に行いながら、慎重に検討していくということを、4ページに図も併記して示させていただいております。

 また、駅前拠点空間、鉄道上部空間、交通広場が一体となった、ゆとりとにぎわいが感じられる空間の創出を目指し、関係機関と連携して検討していくことを示させていただいております。

 6ページからは、区画街路4号線沿道のにぎわいの再生について、具体的取り組みとして、一つは敷地の入れかえや建物の共同化などの実現に向けた支援を行っていくということ、二つ目は、沿道の用途地域の幅を変更するとともに、街並み誘導型地区計画を導入し、沿道の建物の壁面の位置やスカイラインの統一を図ることを挙げさせていただいております。

 7ページに移らせていただきまして、ここでは区画4号線沿道での日影規制などの規制緩和がなされますよということ、道路東西の住宅地における住環境への配慮として、住宅地に隣接する地区での建物高さの制限を行いますこと、それから、自動車の速度抑制を図るほか、歩行者が買い物を楽しみながら散策できる道路となるよう検討を行うことなどを記載させていただいております。

 8ページでは、沼袋区民活動センターの有効活用を図っていくということと、駅前区画4号線沿道、それからまちづくりの全体でにぎわいを創出していくというイメージを図示してございます。

 おめくりいただきまして、9ページからは、四つの施策の二つ目である交通基盤の強化について記載しております。

 10ページは、駅前の交通結節機能強化についてですが、交通広場における乗り継ぎ利便性の確保、ユニバーサルデザインの考え方に基づく点字ブロックや案内表示等の設置について検討すること、それから、平和の森公園の新体育館の整備による新たな来訪者に対応するため、中野駅方面から新体育館、沼袋駅に向かう新たなバスルートの整備などについて、バス事業者と協議を行っていくこと、そして、駅前の拠点空間を歩行者中心の空間とするために拠点を取り囲む環状の地区内道路、すなわちループ道路の整備について、地域に対する丁寧な説明や情報提供を十分に行いながら、慎重に検討を行っていくことなどを記載させていただいております。

 おめくりいただきまして、11ページは区画街路4号線の整備による交通環境の改善について示させていただいております。一つ目に、用地取得の順序についてですが、交通結節機能の早期発現の必要性や連立事業の施工ヤードとしての活用が見込まれることから、交通広場部分から着手させていただきまして、その後、商店街部分に着手する予定であるということ、それから、商店街部分の用地取得に当たりましては、商店街の店舗の部分的な欠落を防止することなどに配慮いたしまして、用地取得を行う区間を年度単位で定めるなど、段階的に進めていくことを記載してございます。

 また、平和の森公園の新体育館の整備にあわせて、地区集散道路第3号の暫定的な整備を行いまして、自動車の相互交通を可能としていくこと、区画4号線について速度抑制策を図り、にぎわいにあふれた道路の実現を目指すと同時に、区内の道路交通ネットワークとしての機能についても考慮し、道路構造を検討していくことを記載させていただいております。

 12ページからは、三つ目の施策であります防災性の向上について記載しております。避難路及び延焼遮断帯の確保につきましては、区画4号線について、沿道における地区計画を策定し、建物の最低高さの規制や防火地域の指定を行うほか、用途地域の幅を変更し、延焼遮断帯を形成すること、無電柱化や沿道建築物の都市防災不燃化促進事業に取り組むこと、また、区画4号線の整備により災害時における避難や緊急車両の通行の円滑化などの防災機能を早期に発現できるように、区間を定めて段階的に事業を進めていくことなどを記載させていただいております。

 13ページには、木密地域の改善についてでございます。地区計画において、地区施設道路を位置付けさせていただきまして、幅6メートル以上、間隔約250メートルを基本とした道路ネットワークを整備し、円滑な避難経路の確保や消防活動困難区域の解消を図っていくことを記載しております。

 なお、この際、道路ネットワークの配置によっては区画4号線の拡幅と重複する部分が生じますことから、なるべく早期に防災まちづくりのあり方を定めていきたいということを書かせていただいております。

 また、地区施設道路につきましては、無電柱化について、技術動向などをとらえながら検討を進め、地区全体の防災性向上について取り組んでいくことを記載させていただいてございます。

 14ページは、駅前の防災機能強化について、交通広場や平和の森公園などの防災拠点等との連携を図りながら、駅前の防災機能の充実を図っていくことを記載しております。

 15ページは、整備方針に示しました四つ目の施策でございます、自然や観光資源を生かしたまちづくりについてでございます。区画4号線の整備に合わせた緑化につきましては、商店街のにぎわいの再生に寄与することを意図し、沿道店舗の視認性ですとか、樹木の維持管理にも配慮した検討を行うことを書かせていただいております。また、豊富に点在する観光資源を結ぶ回遊ルートの整備、多言語対応、Wi-Fiスポットの整備、そして情報発信の充実や観光ルートの整備によって中野駅周辺の観光客の誘導を図ることなどを記載させていただいております。

 17ページ、おめくりいただきまして、こちらにはこれまで御説明した主な取り組みをまちの地図に併記いたしますことで、どこで何が行われるかについて図示させていただいております。

 18ページには、主な取り組みについて、整備方針では5年単位であったスケジュールを年度単位で示し、より具体的なスケジュールを示させていただいております。

 御説明は以上になります。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

細野委員

 すみません、1点確認させていただきたいんですけれども、今後の予定で5月に地元まちづくり協議会等に説明とあるんですが、この等というところで、ほかにどういったところがあるのか教えてください。

荒井都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 等というのを指しますのは、沼袋駅周辺地区で申し上げれば、まちづくり検討会ですとか、バス通りの商店街のあり方の検討会とか、そういったところを想定してございます。

高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 新井薬師前につきましては、まちづくり協議会はもちろんなんですけれども、今、再開発に関する勉強会なども少し始めておりますので、そういったところにも御説明したいと考えてございます。

細野委員

 そうしますと、いわゆる地元の住民の方向けというのはありますか。

荒井都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 そういったところも御要望を受けていまして、その会にだけ説明したことで全部を説明したというふうにとらえないでほしいという御意見は地元の方からもいただいていますので、その辺については引き続き検討させていただきたいと、有効な御説明の仕方を考えさせていただきたいと思います。

細野委員

 ちょっと今、よくわからなかったんですが、そうしますと、5月の説明の段階では、いわゆる地元の住民の方への説明は、今のところはまだ検討段階ということでしょうか。

荒井都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 具体的な詳細はまだ、すみません、5月の段階でどのようにというのは、そちらについては検討中ということでございます。

細野委員

 住民の方からも要望が出ているというふうにおっしゃっていましたけれども、いろいろ取り組んでいらっしゃる団体の方へとか、商店街とかの方ももちろん大事だと思うんですけれども、やっぱり地域住民の方というのも大事なことだと思いますので、そこはぜひやっていただきたいなというふうに思います。私も住民のときにそうだったんですが、今も住民なんですけど、計画が何となくあるなというのはわかっていても、かなり進んだ段階でやっとそういうものに出たりとかというと、すごく最初から出ていらっしゃる方と、途中からというんでしょうか、そういうものに参加した方との情報格差みたいなものもあるかなと思いますので、そういう点への配慮もぜひしていただいて、大きな影響のある計画だと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

近藤委員

 まず、この西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(案)というのを区民がもらいまして、報告を受けまして、それで自分たちのまちをどのようにしていこうかと勉強会や意識調査などあると思うんですけれども、例えばこの駅前の、新たな顔となる駅前の拠点空間、こういったところに区民の、住民の協議体ですとか、勉強会の意向というのは入っていくんでしょうか。

高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 まず、今回の推進プラン(案)なんですけれども、もともとがまちづくり検討会からいただいた構想をもとに整備方針を27年9月に策定しました。そこで出した整備方針の将来像ですとか、施策の方向、また施策とは全く変更がございません。それを出した段階で、もう少しわかりやすく書いてほしいですとか、具体的な手順を示してもらえないかというようなことがございましたので、その部分についてを付記して今回案として出しているものでございます。

近藤委員

 そうしますと、勉強会に出席される方は、これが出たことによってわかりやすくなり、そして自分たちが希望するものがここに取り入れられていくという理解でよろしいですか。

高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 この内容を議会で報告した後に、まちづくり協議会等へお示しして意見交換したいと考えてございます。

近藤委員

 そうしますと、この新たな顔となる駅前の拠点空間というものは、区がこういうものにしますよというのを示されて、区民がこういうもので納得しますという、例えば共同化にしましても、どういった区民が示し方をして、自分たちの意見というのは出していくんでしょうか。

高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 すみません、繰り返しになりますが、もともと今回、3ページをちょっとごらんいただきたいんですけれども、四角囲いになっているところは整備方針で既にお示ししているところでございまして、新たな顔となる駅前の拠点空間の創出ですとか、共同化ということは、いただいた構想に基づいて整備方針として出しているものでございます。ですので、その部分についてはある程度議論ができているもの、今後はそれを具体的に進めるためにどうしていこうかということでの今回手順などをお示ししたものというふうに御理解いただければと思います。

近藤委員

 ですから、それはわかっているんですよ。具体的に、区民が、じゃあ共同化だ、駅前はこういうふうにしたいというのは、どのような形で入っていくのかということをお聞きしたい。

角西武新宿線沿線まちづくり担当部長

 先ほど新井薬師前駅のほうで御説明をさせていただきましたけども、例えばここのところの想定では、再開発促進事業と共同化するときにやはり地権者の方の意向ということで、その地域の方々の、どれだけまちづくりに対する思いを一つにして、その形として再開発事業もしくは共同化を行っていくということになりますので、区としてはそういった駅前のにぎわいを起こすための、例えば基盤整備、その隣に整備しますけども、駅前の交通広場、それから周辺の道路を大きく整備をしていって、そういったエリアに対して土地の有効活用をできるような基盤整備を行います。ですから、そういったまちづくりの進展をとらえまして、地権者の方々がどういった事業にしていくかという具体的な話が今後進んでいくのかなという想定で、こちらのほうに書かせていただいておりますので、現段階で区としてはそういった土地の再開発とか共同化によりまして有効活用することによって、そこに生み出されるところにさまざまな駅前で必要となる機能が入り込めたらいいということで、こちらのほうに表記させていただいているということでございます。

近藤委員

 それではもう一つ、ちょっと違うところで、平和の森に体育館ができて、大きな公園の整備が進んでいく、それが31年度、そうしますと、このバス通りとはかなり先に平和の森公園が整備されてしまう、そこで暫定的に道路が、中野からバスを引くようなバス道路を検討するというようなことがここには書かれているんですけれども、それは新青梅までは続かない、沼袋駅のところでターミナルとなるという想定なんですか。

荒井都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 今の御質問につきましては、図が17ページにつけさせていただいているんですが、その段階ではこのオレンジの、北側までは行かずに、このオレンジのところの部分で新たなバスルートの整備について事業者と調整を図っていくということを書かせていただいております。

近藤委員

 これから、事業者との調整なんでしょうけど、これは両方通行になるということですか。

荒井都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 はい、相互交通で検討いたします。

近藤委員

 ちょっといろいろお聞きしたのは、沼袋の商店街の方などにお聞きしますと、もう自分は道路の沿線上というか、すぐ沿道なのに、いや、まだだよ、僕たちのはいつになるかわからないからという言い方をされるのですね。このスケジュールを見ますと、用地の整備で、用地取得というのも平成35年のところで商店街の部分は終わっているんですよ。もうそういった感覚ではなく、いつになるかわからないんだという、この道路だってどうなるかわからないんだよという形で、平和の森のところまでは早くに整備されるけど、自分たちのところは用地取得もまだまだの段階だし、本当にアンバランスなものになってしまうんじゃないかなと懸念している方もいらっしゃるんですけど、その辺はこの商店街部分の用地取得との兼ね合いでどのようにお考えですか。

荒井都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 今、指摘いただきましたとおり、商店街部分の用地取得に関しましては18ページのスケジュールに示させていただいたんですけれども、先ほど順序で示させていただきましたが、最初に交通広場部分の用地取得から入らせていただいて、その後商店街部分にという御説明の中で、スケジュールのところでは31年度から取得に入らせていただくように考えております。

 街路整備自体は37年度に完了で今予定させていただいておりますので、それに間に合うように、いつになるかわからないという御心配の声もいろいろなところでお聞きしているんですが、37年度完成を目指して用地取得のほうも鋭意進めていきたいと考えております。

近藤委員

 やはり、もうここで37年度というところをお尻に持っていっているんでしたら、いつになるかわからないという声がかなり上がるというような、本当にこういう商店街は何十年もかかるんだよというような意識でいらっしゃる方もかなりいるので、やはり平和の森の体育館ができ、沼袋が大きく変わるところに、商店街だけ置いてきぼりになるようなことがないように、きちっと、本当に住民の理解ができるような形で説明と作業を進めていただきたいと思いますけれど、いかがですか。

荒井都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 御心配の声は承知しておりますので、御期待に沿えるように鋭意努力していきたいと思っております。

白井委員

 まず、冒頭お話がありました、今回の推進プランについては、あくまでまちづくり整備方針を踏まえて地域の方々から出たお声をより具体化した、こういう話があったんですけど、確かにそうなんでしょうと。反面、区がこれまで描いてきたものがかなり色濃く出ているなというふうにも見ています。大体こういう御説明をされるときは、区側としても後ろめたいからわざとこういう説明をされたのかなとも思うぐらいなんですけども、防災の観点がかなり色濃く出ている。

 例えば大和町や弥生町、これまで取り組んでいた、いわゆる木密の不燃化対策というところです。特に、例えば新井薬師のほうで、220なんていうのは住民の方々のお話し合いの中ではやっぱり賛否があって、取りまとめの中にわざわざ入れなかった。これは都市計画では決定されているんだけどと。今回は、この220の沿道含めて、これを例えるならば、横棒の構想まで入っています。

 次に、沼袋については、4号の縦、沿道整備の話はあったんですけども、これも面的な広がりを想定して横棒の想定まで入ってきます。まあ、こうなるんだろうなと、逆に言うと、こうしないとわざわざ沿道の整備もやってきているし、区側として努力している部分もわかるんですけども、なかなか地域の方々に御協力、丁寧にやっていただかなきゃならないところです。

 これまでの推進プランは、まちづくり協議会等々、地域の方々、商店街や町会等と勉強会を重ねて積み上がってきたものなんですけども、この推進プラン、期間も短ければ、区側として一気に細部までたたみ上げて、これから協議会のほうへ説明というやつなんですけども、果たして区側が冒頭申し上げられた、皆様の意見を具体化した、こういうところで本当におさまりがつくのかどうか、沼袋、新井薬師の両担当の皆さんにお伺いしたいと思います。

高村都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当)

 今、委員より御指摘のあった、特に上高田の防災については、賛否が相当あるということは承知しております。実際に今回この案を出していったときに、いろいろな御意見をいただくことにはなると思うんですが、丁寧に説明して、まず勉強会等からスタートしたいというふうに考えてございます。当然いろいろな御意見が出てくることは承知していますが、一方で、先ほど御説明いただいたとおり、補助220号線とその沿道をしっかりして、さらに中を通していくということがない限り、この上高田地区の防災性は高まっていきませんので、この辺については丁寧に説明し、一緒に勉強する中で御理解をいただきたい、そのように考えてございます。

荒井都市政策推進室副参事(沼袋駅周辺まちづくり担当)

 沼袋駅周辺につきましても同様でございまして、今、この13ページの上の一丸目のところに委員のお話のありました、幅6メートル以上、250メートル間隔を基本とした道路ネットワークを整備しますというふうに書かせていただいていまして、スケジュール上はこのことを18ページのところでは、3カ年ぐらいのネットワークの検討というところで、32年度までで検討を進めていくというふうに書かせていただきまして、この中で丁寧に御説明させていただいて、しっかりやっていきたいと考えているんですが、一方で、区画4号の拡幅と重複する部分が出てまいりますので、その辺についして御心配の方はたくさんいらっしゃるかと思いますので、なるべく早くに、早期にまちづくりのあり方を定めてしっかり対応してまいりたいと思ってございます。

白井委員

 まず、沼袋の4号の話があったので、要は4号拡幅で一たん商店街をえぐり直すと、こんなイメージですね、リニューアルする場合。さらに、横棒をという話になってくると、一たん4号の拡幅で立ち退きや建て直してもらったにもかかわらず、今度横棒などでもう一回立ち退いてもらう、こんなことにならないように縦の段階であらかじめ横も想定していきましょうと、こんな話なんでしょうね。二度立ち退くなんてことがないようにというイメージなんでしょう。

 大和町や弥生町のやつは、割と丁寧に、まず横棒だとか縦棒を大きく言います。その後、ちょっとお話し合いをしながらとやったんですけど、今回のスケジュール感で見ていると、薬師も沼袋も割と初めに、どことまでは書いていないんですけども、面的整備をもう視野にやりますよというところまで書いてあるんですね。つまり、商店街の沿道だけじゃなくなります。この辺はしっかり皆さんのお話を聞いていただかないと、なかなか大変な話になりますね。

 一方で、先ほど申し上げました、薬師のほうは220のお話です。このお話は、もう計画自体、都市計画上はずっとあったんですけども、ほとんど棚ざらしに近いような形で、今回震災の影響を受けて改めて東京都が指定し直したようなところです。地域のまちづくりの勉強会を重ねてきたんですけども、あえてこの部分には触れないでと言っているところを今回どっと盛り込んである部分なんですね。ここもさらに面的な部分の話も出てきています。上高田一丁目、二丁目、三丁目という話ですね。これまではこんなエリア地点の話はなかったんです。これは220に付随して、薬師と、さらにはこのエリアのという話になっています。これまでの従来説明してきたエリアとの対象とも違うと言えるぐらいの説明が必要になっていきますので、両方ですけども、冒頭お話しですし、先ほども御答弁いただきました。要望にしておきますけども、より丁寧な説明をお願いしたいと思います。最後は要望にしておきます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、平成29年度(2017年度)第1回中野区都市計画審議会についての報告を求めます。

辻本都市基盤部副参事(都市計画担当)

 それでは、平成29年度第1回中野区都市計画審議会につきまして、開催の内容を資料に基づき御報告申し上げます(資料5)。

 開催日時でございますが、本資料に記載のとおり、4月20日午後2時から、区議会第1委員会室にて開催したものでございます。

 内容でございますが、次第に記載のとおり、諮問事項が5件、また報告事項が2件ございました。

 まず、諮問事項でございますが、恐れ入りますが、インデックスの1をごらんいただきたいと存じます。中野駅西口地区に係る都市計画案についてということで、(1)から(4)までの諮問に係る資料でございます。内容でございますが、3番、都市計画の概要の項をごらんいただきたいと存じます。

 初めに、(1)東京都市計画地区計画中野駅西口地区地区計画《変更》につきましては、駅前立地を生かした土地の合理的かつ健全な有効利用と都市機能の更新を図り、広域中心拠点にふさわしい魅力ある都市空間を形成するため、新たに地区整備計画の内容を追加するなど、地区計画の変更を行うものでございます。

 次に、(2)でございます。東京都市計画用途地域《変更》につきましては、東京都から中野区に対しまして意見照会があり、これに該当するため諮問したものでございます。内容は、土地利用の観点から、表に記載してございますとおり用途地域の変更を行うものでございます。

 次に、(3)でございます。東京都市計画高度地区《変更》につきましては、中野駅西口地区の地区計画の変更に伴いまして、市街地環境と土地利用の観点から、表に記載してございますとおり高度地区の変更を行うものでございます。

 続きまして、裏面をごらんいただきたいと存じます。(4)東京都市計画防火地域及び準防火地域《変更》でございます。これにつきましては、都市防災上の観点から、表に記載のとおり防火地域及び準防火地域の変更を行うものでございます。

 なお、詳細につきましては、本年1月23日の当委員会におきまして報告をした内容でございますので、省略をさせていただきたいと存じます。

 当日の都市計画審議会の様子でございますが、委員の方からは、区のまちづくりへの取り組みの考え方、あるいは変更案に対する意見書及び区の見解、さらには都市計画の周知方法などにつきまして質疑がございましたが、質疑の後、本件諮問について諮られましたところ、答申としては案のとおり了承されたものとなってございます。

 続きまして、インデックスの2をお開きいただきたいと存じます。東京都市計画駐車場(中野第4号中野四季の森公園地下自転車駐車場)の変更についてでございます。

 中野駅周辺の放置自転車の発生を防止するとともに、歩行者及び車両の安全で快適な交通を確保し、都市景観の向上を図るため、3の都市計画の概要に記載いたしましたとおり、東京都市計画駐車場に地下自転車駐車場を追加するものでございます。

 詳細でございますが、本年3月14日の当委員会におきまして報告した内容のとおりでございますので、省略をさせていただきたいと存じます。

 なお、審議会当日の委員からの御質問でございますが、駐輪場の出入り口などについての質問がございました。

 質疑の後、本件諮問について諮られましたところ、答申としては案のとおり了承となってございます。

 続きまして、インデックスの3をお開きいただきたいと存じます。報告事項の1番目でございますが、中野駅周辺駐車場整備地区(案)及び中野区駐車場整備計画(改定案)についてでございます。

 内容でございますが、都市計画で定めてございます中野区周辺駐車場整備地区につきまして、将来の円滑な道路交通を確保するとともに、総合的かつ計画的な駐車場施設の整備を図り、地域の振興や商業業務機能の向上を図るため、区域の拡大を行うこと、あわせて駐車場整備地区内における駐車場整備計画(改定案)につきまして、さらにはまた、説明会の開催結果について報告したものでございます。

 詳細につきましては、本年3月14日の当委員会におきまして報告済みでございますので、省略をさせていただきたいと存じます。

 また、都市計画審議会当日、委員からの質問もございませんでした。

 最後に、インデックスの4をお開きいただきたいと存じます。報告事項の2番目でございますが、東京都市計画生産緑地地区の行為制限の解除についてでございます。

 内容でございますが、区内の生産緑地地区内のうち、資料の中ほどに記載の2件につきまして、主たる従事者の死亡または故障によりまして営農行為が不可能となったことから、生産緑地法の規定に基づきまして買い取りの申し出が出されたところでございます。区及び都などにおいて買い取る意思がなく、また農業従事者へのあっせんを行いましたが、希望もなかったことから、生産緑地法の規定に基づきまして建築物を新築できないといった制限の解除を行ったものでございます。

 詳細につきましては、別添の資料をお読み取りいただきたいと存じます。

 なお、当日都市計画審議会におきまして、委員からの質問等はございませんでした。

 報告につきましては以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、哲学堂公園再整備の今後の進め方についての報告を求めます。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、哲学堂公園再整備の今後の進め方について報告いたします(資料6)。

 まず、1、平成29年度の主な事業内容ですが、三つございます。

 (1)哲学堂公園再整備基本計画及び基本・実施設計委託でございますが、平成24年度に策定した「哲学堂公園保存管理計画」に基づく具体的な整備の内容について、東京都・有識者らとの協議を行って基本設計を策定し、その後、基本・実施設計を行うというものでございます。

 次に、(2)学習展示施設基本設計・実施設計委託でございますが、こちらは平成29年度、30年度の債務負担行為で行います。本施設につきましては、平成28年度に建築物単体で行った(仮称)哲学堂公園学習展示施設基本計画策定支援業務委託をもとに専門家による確認を行い、設計に必要な与条件を整理して、建築物の基本・実施設計を行うものでございます。

 次に、(3)展示空間基本設計、実施設計委託でございますが、こちらも平成29年度、30年度の債務負担行為で行います。本内容につきましては、(2)同様、(仮称)哲学堂公園学習展示施設基本計画策定支援業務委託をもとに専門家による確認を行い、設計に必要な与条件を整理して、建築設計とは別に学習展示室内の展示空間設計の基本・実施設計を行うものでございます。

 次に、2、今後の進め方でございますが、公園の再整備は、文化財庭園の保全・修復と一般公園機能を整理して、基本計画(案)の作成を行います。また、上記(2)(3)に相当する学習展示施設関連につきましても、課題を整理して基本計画(案)をまとめます。そして、これらの基本計画(案)を一つにまとめたものを「哲学堂公園再整備基本計画(案)」として作成し、議会報告後、区民への説明会・意見交換会を行います。その後、修正内容を反映して、「哲学堂公園再整備基本計画」を策定し、それぞれの基本・実施設計を進めてまいります。

 最後に、3、今後の予定でございます。平成29年度6月に、先ほどの三つの委託のほうを発注してまいりたいと考えております。そして、10月に「哲学堂公園再整備基本計画(案)」の議会報告、そして区民説明会・意見交換会、その後に「哲学堂公園再整備基本計画」を策定してまいりたいと考えております。そして、12月に、「哲学堂公園再整備基本計画」及び「哲学堂公園再整備基本設計(案)」の議会報告を行ってまいりたいと考えております。その後、平成30年度に公園再整備、学習展示施設の整備に着手し、平成31年度内の完成を目指します。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、東中野小学校跡地に整備する公園施設等の変更(案)についての報告を求めます。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、東中野小学校跡地に整備する公園施設等の変更(案)について報告いたします(資料7)。

 こちらは、厚生委員会との重複報告となります。

 本報告は、東中野小学校跡地活用事業に係る提案内容等の一部について、事業者からの変更の申し出があり、区としてそれを了承し、今後詳細協議をして手続を進める内容のものでございます。

 まず、1、公園施設の変更内容の(1)見晴台設置と公園用地及び住宅用地の一部交換でございます。別紙の図をごらんください。

 黄色で囲われた部分が交換に供する部分でございます。地域住民の公園から新宿方面の眺望確保の要望を受け、住宅南棟屋上テラスに接続する見晴台を新たに設置するという事業者提案で、屋上テラス開放日以外でも利用可能とするため、区管理の公園内構造物として整備するものでございます。これに伴い、当該見晴台設置部分の用地約79平米を公園用地に組み入れ、等積で住宅用地と交換するものです。それが東側の黄色で囲われた部分となります。

 本提案につきましては、利用日、利用時間の制限がかからない展望スペースが整備されるなど、公園の利用価値を高め、用地交換による影響についても公園広場形状を維持できるものであることから、変更案を了承するものでございます。

 次に、(2)整備期日の変更でございますが、埋蔵文化財の本調査が必要となったため、公園施設の整備完了時期が当初予定の平成30年6月末から4カ月おくれ、10月になるというものでございます。

 本延長は、「土地売買及び東中野小学校跡地活用事業に関する契約書」第9条(3)「乙の責めに帰さない事由」であると認められるものでございます。ただし、秋に予定されている地域行事等への影響があることから、延長期間の短縮について最大限の努力を求めてまいります。

 次に、2、その他の変更内容でございますが、厚生委員会の所管事項でございますが、参考に報告いたします。

 用地の一部交換に伴う住宅用地の形状や擁壁の位置変更による事業性の確保のために行う住宅計画の変更については、75平米以上の住戸数は減少するものの、全住戸数は増加し、1戸当たりの平均専有面積も73平米以上であり、約2平米減にとどまっていること、また、公募に際して示した「各住戸65平米以上かつ半数以上の住戸専有面積75平米以上」の条件を満たしており、良質なファミリー向け住宅供給の趣旨を損なわないので、計画変更を了承するというものでございます。

 最後に、3、今後のスケジュールでございます。平成29年5月29日、公園整備及び住宅計画に係る区民説明会を実施いたします。その後、6月上旬から中旬に土地交換契約の締結、所有権移転の手続、そして7月から工事着手という予定でございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

内川委員

 交換したということなんですけれども、結局全計画の建物の延べ床と、これによって変更後の延べ床、どのぐらい違うんですか。ちょっと教えてもらえますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらにつきましては、厚生委員会所管ですので詳細のほうまでは確認していないんですが、若干ふえるという話は聞いております。

内川委員

 要するに、平面の面積では交換というふうになっていますけれども、体積という部分ではマンション側がふえたという理解でよろしいんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 建物全体の延べ床面積については、私は話を確認していないのですが、この販売に供する専有面積につきましては、変更後のほうが若干多くなるということで話は伺っているところです。

内川委員

 業者に対する区が売却する価格というのは変わらない、でも、建物の延べ床はふえたということでよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、建物の延べ床というか、建物ですと、例えば廊下が小さくなって販売に供する床面積がふえるという場合もございますし、販売の面積もふえるし、廊下とか駐車場とかの建物の延べ床面積もふえるという場合があると思いますが、こちらについて私が話を伺っているのは、販売に供する専有面積がふえるという点のみでございますので、建物全体のボリュームが大きくなるかどうかは、私のほうでは把握しておりません。

酒井委員

 ちょっと教えていただきたいんですけども、こちら、小学校跡地を売却して、その部分を事業者がマンションをつくりますよね。それとあわせて、公園もその事業者が整備する、後ほど区のほうにその整備された公園が渡され、区の財産となって区が管理していくという、そういうイメージでしたよね。よろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員発言のとおりでございます。

酒井委員

 それで、前回の東中野(仮称)五丁目公園の整備についての御報告を受けました。今後の予定のときに、公園の設計、公園整備方針、こちらの工事のほうは埋蔵文化財の試掘調査の結果、後ろ倒しになりました。それはわかるんです。ただ、公園の設計に関しては、その際に、御報告を受けたときに29年2月から行いますよというふうになっていたんですね。それに対する影響というのは及ぼさないんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今回御報告させていただているものにつきましては、まず、1の(2)、公園の着手と竣工がおくれるということでございますので、同様に影響を受けているということでございます。

酒井委員

 影響を受けているのは、埋蔵文化財の試掘調査の影響を受けておくれているということなんですか。それとも、僕は今回の場所を等価交換することによる影響はないんですかと聞いているんです。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今回のおくれにつきましては、この埋蔵文化財の試掘調査による4カ月のおくれということでございます。

酒井委員

 そうはいっても、公園の設計をしていたのは、多少は変わるわけでしょう、2月にしていたのを。その影響は出ないんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、今回報告を受けている内容につきましては、あくまでこの埋蔵文化財調査による着手のおくれということでございます。確かに委員おっしゃるとおり、この公園に関しましては区域が変わること、あと見晴台等が設置されるということでの変更はございますが、これについては工事に影響を及ぼすほどのものではないのであろうという認識でございます。

酒井委員

 それで、これね、当初もう計画で、公園がこのように整備され、区の財産部分はここですよ、事業者側がここですよと描かれていたわけですよね、計画ももうつくられて。それで、もちろん見ると、地域住民からの要望を受け新たな見晴台を設置したとあるんですよ。僕のイメージだと、こういうふうな計画というのがこの段階で変わるというのは、非常に珍しいのかなと思うんです。もちろん、地域住民からの声があって、その事業者が柔軟に対応されるのはいいことだと思うんですけれども、ちょっとイメージがないんですね。それで、これまでも、僕は説明会にも出ましたが、そういう声ってあったのかなというと、なかったようにも思うんですが、ありましたか、説明会でそういう声は。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 この要望についても、私のほうではどのような形であったかという、その全ての把握というのは行ってはいないところですが、一番の所管である部署から聞いている話では、少なくとも平成28年に2回はいろいろな説明会等の中で要請は出ていたり、あと個別で事業者のほうに要請が出ているという話を聞いているということで私のほうも確認しているところです。

酒井委員

 こちらは、今後東中野区民活動センターが移転していくんですね。それで、こちらの公園を整備する、それから区民活動センターを整備するに当たっては、区民活動センター運営委員会に対していろいろとヒアリングもありました。そういういろいろな声を形にして計画ができた。この直前にこういうふうに変わるのを、もちろん地元住民の声なので歓迎するんですけど、ちょっと僕、違和感を感じるんですよ。だから、どういうところから声があったかというのは、今お答えできないんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 例えば、今、委員おっしゃっているような運営委員会の説明の中でも、このような要望、意見等が出ているということでございます。

酒井委員

 例えばでなく、運営委員会はかなり前からそこの話については詰めてきているんですよ。それで、前の計画ができ上がって、この直前で変えるというのは、地域住民の要望を聞いてくださいました、それは結構だと思うんですよ。けど、区としてはマンション事業者が出してきた計画、それを是としてやってきたわけでしょう。それが今こういうふうに変わるというところは、じゃあ、どういうところの声で、例えば説明会で、この公園整備の説明会でそういう声が上がったんだということなのか、そうじゃないんだったら、正式な要望があったはずでしょう。そこを確認させていただきたいんです。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、こちらにつきまして正式な要望というか、それについては、私のほうで確認しているのは、まず平成28年11月に町会等からの要望であったというものと、あと、繰り返しとなりますが、区民活動センターの運営委員会の役員会の中でこちらのほうの要望が出ているということでございます。

 特にその背景となるものとして、今回屋上テラスに関するもの、こちらは今回の事業効果として一つ大きいところだと思うんですけど、こちらについても、どうしても利用条件が週3回以上とか1日5時間以上ということ、あと民間の管理の中に将来供されていくので、このスキームの確保性がかなり、今そのスキームは確保できないという不安、そういったところを受けたときに、公園施設として一定機能を継承できる変更が必要なんじゃないかということで、区で認めて、今回そちらのほうの変更案を受けたという経緯でございます。

酒井委員

 もちろん、こちら東中野区民活動センター、それから公園というのは、その区民活動センター運営委員会が主立って利用して、そして地域住民の方も活動されるんだと思うんですけれども、そこで最初に要望があって、それでいいものが出てきたわけですよね。当委員会にも報告があって、これで住宅の屋上部分も公園の延長部分として活用できて、ああ、いい計画が出てきたんだな、学校が売却されればというふうな皆さんの認識があったかと思うんですけれども、それが出てきた中で、また後ほど区民活動センター運営委員会のほうからの要望があって、事業者側がそれを斟酌してこういうふうに変わっていった、区もそれを報告受けたという理解でいいんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員おっしゃるとおりでございます。

委員長

 ちょっと休憩させていただきます。3時20分まで休憩とさせていただきます。

 

(午後3時00分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後20分)

 

 休憩前に引き続き質疑を行います。質疑はありませんか。

酒井委員

 先ほど来、いろいろと御説明いただいて、地域住民から要望があって、ここの地に関しては高台にあって非常に新宿の夜景がよく見え、眺望が非常にすばらしいところなんですね。そういう中では、この眺望を大切にしたい、小学校が事業者に売却され整備されるに当たっても、この眺望はやっぱり大切にしたいというのは地域住民の思いであったり、願いだったわけですね。その思いや願いが形となって、いい案が出てきました。そこからまた変更があったんですね、今回の報告では。等価交換するというふうな。それに関して、先ほど来、僕は、運営委員会からの声があったから変更があったというふうな担当の御答弁だったかと思うんですが、地域住民からの声も説明会であったのかなとは思うんですけれども、そこをちょっともう一度確認させていただいていいですか。

 どうしてかといいますと、地域の説明会からもそういう声があって、運営委員会からもあって、町会があってというふうな形でこういうふうな住民の思いが変更していくんだったらいいと思うんですけれども、その経緯が、今回こういうふうに突然変わるというのが、僕の中で今まで未経験だったもので、そこを知りたかったので、ちょっともう一度確認させてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 先ほど酒井委員からのお話がございましたとおり、こちらの事業者からの提案に対しての区の判断として、先ほど運営委員会ほか町会のほうからも要望があったということでお答えさせていただいたところなんですが、それ以外に、昨年11月18日に行われた、この提案内容に関する説明会の中でも区民の方から意見を寄せられていたというような実績がございます。

委員長

 休憩いたします。

 

(午後3時22分)

 

委員長

 では、再開いたします。

 

(午後32分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、東中野駅西口の桜に関する樹木診断結果についての報告を求めます。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、東中野駅西口の桜に関する樹木診断結果について御報告いたします(資料8)。

 まず、1、樹木診断についてでございますが、調査対象本数は39本、診断実施日は、外観診断が平成28年11月15日から17日、12月6日・8日の2回でございます。そして、精密診断が平成28年12月6日・8日でございます。

 2、診断内容及び結果でございます。別紙、位置図を添付しておりますので、後にごらんいただければと存じます。

 まず、(1)の外観診断といたしまして、樹勢、樹形、それから腐朽とか空洞、病害、虫害、それから生育地の周辺との関係や影響等を診断しております。また、精密診断といたしまして、樹木診断機器を使用して根株内部の腐朽や空洞を測定しております。これらを総合的に判断して、39本の樹木につきまして4段階で評価いたしました。

 まず、4段階評価の結果ですが、A判定、健全か、健全に近い。処置としては、必要なしと判断されたものは0本でございました。B1、注意すべき被害が見られる。長期での観察が必要というものが14本。B2の著しい被害が見られる。短期での観察を行う、必要に応じて伐採というものが9本。そして、Cの不健全。伐採が必要というものが16本ございました。

 今後の予定でございますが、今回この危険と判断されるCの不健全、16本についての伐採を考えております。今後の予定といたしまして、診断結果につきまして地域説明会を5月の下旬ごろに実施してまいりたいと考えております。その後、樹木伐採作業を7月以降行って、法面上部の景観整備方針の検討につきましては6月からそれに着手して、年内でその方向性等をまとめたいということで考えております。

 参考に、この診断図のほうをごらんください。今回の診断の対象となったものが、この色のついてある39本でございます。それぞれがこの凡例のとおり色分けされておりますので、後に御確認いただければと存じます。

 私からの報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

細野委員

 御報告ありがとうございます。1点、ちょっと確認のために、この樹木診断に至った経緯、簡単で結構ですので、ちょっともう一度御説明いただけますでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、経緯でございますが、こちらのほう、まずは平成27年8月に線路わきに枝が落下したというような状況がございました。その後、27年9月から10月にこの伐採に関してJRと区で協議いたしまして、JRのほうが管理行為の一環の中でそれに対応するということで、木の所有者の中野区と管理を委託しているJRとで話をして実施しようとしたところ、28年2月に住民等からこの伐採に対していろいろ要請をちょうだいいたしまして、そして現在に至るというところでございます。

 その間、この伐採の必要性も踏まえ、住民のほうからもいろいろ説明会の中でも、この樹木診断をしてほしいというような御要望もいただいておりましたので、そういったのも背景に行ったという経緯でございます。

細野委員

 住民の方からの要望もあって樹木診断に至ったということで、その点については区としてもいい対応をしていただいたのではないかというふうに思っております。

 それで、この診断の結果ですけれども、総合判定のところで、B2、短期での観察を行う、必要に応じて伐採というのと、Cの伐採、この伐採と必要に応じて伐採というものの分かれ目というんでしょうか、判断というのはどういう内容になりますでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、指標についての考え方ですが、やはり著しい被害度というものがございます。それから、特に今回大きいのは、根株診断という根の部分の状態を診断したというものがあるんですが、この腐朽・空洞率というものが30%以上50%未満であるものが、このB2判定というものを受けておりまして、C判定はこの50%をもう既に超えているものと。それらの評価の中で判断されたのが、最終的なA、B、C判定という経緯でございます。

細野委員

 このB1、B2は、それぞれ、B1は長期での観察、B2は短期での観察というふうになっているんですけれども、この長期、短期の期間の目安というのはありますか。長期は、ごめんなさい、あれなんですけど、短期という場合ですかね。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、この診断報告の中で具体的に長期、短期の期間明示というものはないところなんですが、ただ、我々が公共物を一般的に管理するときに、やはり短期での観察が必要というのは、毎年毎年この状態管理を行うというのを基本とするのを通常短期と、数年に一度の検査で足りるというような状態のときには長期での観察というようなすみ分けをしておりますので、今回この短期でのというのについては毎年状態確認が必要になる樹木ということで判断しているところです。

細野委員

 そうすると、短期での観察を行うというB2判定の樹木に関しては、これからのJRの管理によって状態の把握をしていくというようなことになるんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、こちらの桜の状態で確認しているのは、こういったB2段階になったものが今後の生育の状態で安全になるということはなかなかないケースということですので、先ほどの例えば根株の空洞率という指標の中で、それが直ちに危険と言われるC判定の50%を超える段階に進行していないかとか、そういうのを今後確認していくことが短期での確認行為になるということで考えております。

細野委員

 この診断結果を受けて、5月に地域説明会があって、7月にも伐採作業というふうになっているんですね。この7月に伐採される樹木については、今の段階では、Cについては伐採ということになろうかと思うんですけれども、このB2の部分については今の時点では、例えば切られるものが何本とかというのは決まっているんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、御報告させていただいている予定につきましては、まずこのCについて対応するということでございます。ただし、今後の伐採作業の段階で、このB2からCに進行したものについては追加される可能性はあるということで考えているところでございます。

細野委員

 そうしますと、B2に関しては、50%以上になった場合に、根株の部分ですね、その都度伐採というような形での伐採になっていくという理解でよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 現段階につきましては、まずCの不健全で危険と言われるものに対して対応したいということでございます。B2につきましては、今後どのような形で行っていくか、先ほどのようにB2からCに進行してしまったものに関しては、やはり緊急での対応が必要になってくると思いますし、やはりB2全体の短期の観察の結果、B2全体の伐採が必要ということであれば、それはまたその段階で考えるということで、現段階としての区の考えはCに至っているものを伐採するということでございます。

細野委員

 ありがとうございます。それで、今回の対象が39本、そうしますと、そのうちの16本が伐採されるということで、この2枚目の総合判定図を見ますと、既に伐採されたものが5本でしょうか、これまでにあるということなので、あの桜並木の樹木全体の中で5本プラス16本、21本が伐採ということになるんですけれども、そうすると、残る樹木が23本ということなので、約半分近い樹木があの並木全体の桜の中で伐採ということになるんですよね、7月以降ということですけれども。

 もう今さら申し上げるのも何なんですけれども、この桜並木に関しては非常に歴史もあるというふうなことで、住民の方たちからいろいろな要望が上がってきているかと思うんですけれども、要望ですか、署名ですか、先だってもたしか区民の方からあったと思います。それについて、どういう要望が上がっているかということをちょっと説明していただけますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、要望等につきましては、幾つかやはり寄せられる要望書も、多く寄せられているものについても幾つか分かれるところはあるんですが、まず、一つはやはり桜を継続してほしいという要望書では、その土地の言葉が桜に由来するというような経緯も踏まえて、桜を何かしらの形で継続というような御意見は多く寄せられているところでございます。それが既存の樹木なのか、さらに追加で植えかえなのかというところは、多く意見が分かれるような状況であると認識しています。

細野委員

 先だって、たしか住民の方たちが署名でしたっけ、あのときの要望というのは、またこれとは違っていましたか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 先般も、私も4月から就任いたしまして、要望書のほうをちょうだいしたところです。そちらのほうの要望書につきましては、やはりある程度危険な樹木についての御理解のほうは一定いただきながらも、桜というものでの景観があのまちでは皆さんから親しまれているので、それを考慮した景観継続をというような御要望であるということで認識しています。

細野委員

 ありがとうございます。今後の予定を見ますと、地域説明会の後の6月から12月までの間に法面上部の景観整備方針の検討ということで、伐採後の並木の部分の整備方針の検討がなされるということになっているんですけれども、この検討自体は、具体的にどういう形で進んでいくのかをちょっと今の段階でお話しいただける部分、お願いいたします。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、今この桜につきましては、樹木診断の結果に基づいて、やはりJRの中央線という大動脈に影響を与えないように適切な対処をとるというのが今回の一つと。あと、法面上部の景観整備方針というものにつきましては、やはりこの東中野周辺の中でJRの法面が都市景観を担ってきているという現状も踏まえまして、今桜がCで16本伐採が必要、またB2も既に短期で懸念されるという状況の中で、皆さんから、現在は桜という形ですが、そういった形で法面景観、親しまれて浸透しているここについて、ただ切るだけというものではなく、そこについてどのような景観提供していけるのかというのをテーマに、我々のほうでまずは案を考えて、それから関係する地域の方等に意見交換会等を実施して、その中で一定まとめていきたいということで考えているところでございます。

細野委員

 住民の方々から、こういう並木の保存について、継続というんでしょうか、要望は私のほうもお伺いしておりまして、危険な樹木の伐採については反対なさっているような方はたしかいらっしゃらないのではないかというふうに思いますので、危険な樹木の伐採というところでは住民の方々とも多分一致している、そこまでは一致している部分で、その後の景観形成についてどうしていくかというところで、これから区とJRと住民の方々との協議が非常に大事になってくるのではないかというふうに思います。

 案をつくられるということなんですけれども、案をつくった後、やはり住民の方々との、何というんでしょうか、やりとりのできる協議というんでしょうか、説明というだけではなくて、やっぱりそこに住民の方々の思いをくんでいただけるような形で、しっかりとその景観形成というのを図っていただきたいと思うんですけれども、何度も千田さんも住民の方々から聞かれていることだとは思うんですけれども、改めてやはりこの場でそのことはお願いしたいと思います。いかがでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、幾つか繰り返しになる部分もございますが、委員からお話ございましたとおり、危険な桜については対処するというのがまず基本の方針でございます。一方で、こちらのほうの現在JRの法面が桜というもので皆さんから親しまれる都市景観を形成しているというのも重々理解しております。したがいまして、今回我々といたしましては、この危険な樹木を伐採ということだけで終わらず、将来そこの都市景観としてどうするかということで考えていきたいということで思っておりますので、これについては地域の方等の意見を踏まえながら、丁寧に進めていきたいということで考えております。

 ただし、やはり我々としても、住民の方にもぜひ協力して、ともに協働するためにも御理解、御協力をいただきたいのは、まずは、ここはやはりJRの用地であるということ、JRの用地であるということは、高木の枝落としとかそういう剪定についても、仮に枝が折れていても我々が直ちに緊急対応できるようなエリアではないというところもございます。したがいまして、ここについてどのような樹木が剪定されるのか、まず高木等ですと高所作業車等、枝落としだけでも直ちに対応するというのができない状況でございますので、やはり法面の中でできるような景観整備ということで我々も考えていきたいと思いますので、その理由も付して皆さんの意見も聞きながら進めてまいりたいということで考えております。

細野委員

 安全第一というのは本当に、非常によくわかりますし、さまざま懸念される問題はあろうかと思いますが、何か対策なりというのを考えることで乗り越えられる問題というのもあるのではないかというふうに思いますので、お互いといいますか、硬直的にならずに、やっぱりなるべく建設的な話し合いができるような体制で進めていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。

酒井委員

 まず、こちら、昨年9月29日に、地元住民の方に説明されたと思います。その経緯というのは、突然――突然じゃないのかもわからないですけど、急に地域で桜の伐採が多数始まった中で、地元の方がちょっと戸惑って、どういうふうになっているんだ、今後どうしていくんだろうというふうな説明会があったかと思います。現状、この資料を拝見しますと、45本のうち伐採済みが5本でしょうかね。今回、伐採しなければならない、不健全が16本になりましたけども、当初区は何本伐採しなければならないというふうに考えていたんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、先ほど御報告させていただいた経緯の中で、平成27年の線路わきに枝が落ちたというときに、JRと区で外観上からの健康診断を行ったときには、9本の伐採が当時必要であるということで考えていた次第です。

酒井委員

 すると、9本伐採予定だったのが、実際に外観ではなく精密診断をすると16本にふえましたよということですよね。当初あったのが45本で、現状5本伐採されて、今後16本伐採しなければならないということを考えると、もう半分程度、桜がなくなっちゃうわけなんですよね。御承知のようにこちら地元というのは、東中野三丁目、桜山町会といいまして、その桜に由来する町名もあって、地元の皆さんにとってはこの桜の並木道が非常に長年愛されてきた道でもあるわけですよね。

 今回、こういうふうに変わって、その上半分伐採されるというふうになると、もう大きく変わってくると思うんですね。その上、7月から伐採作業しますよ。しかし、景観整備方針の検討は6月からしますよ。地域の方にとっては、伐採される中で、今後のこの長年東中野地域で愛された桜の部分がどういうふうに変わってくるんだろうと、一番気になるところであると思うんですよ。それを考えると、この6月からやっていくんですけれども、やっぱり一定程度の考え方というのは早めに見せるのか、やっぱり切られることにより、思いも強い方もいらっしゃいますから、そのあたりデリケートなのはわかっているんですけど、そこはやっぱり丁寧にやっていただきたいなと思っています。

 担当が先ほどおっしゃられたとおり、JRの土地である中で区が管理しているわけですね、この桜の木。この部分が非常に難しいところであると思うんです。ですので、このあたりも整理しながら、それから地域住民の方が理解できるような案をまとめていただきたいと思っております。これは要望です。

 それで、今回、外観によって調査したところ、当初は9本伐採しなければならないのが、精密診断すると16本でしたよというふうな、外観と精密診断によってかなり違うんだなというふうに感じました。すると、中野区内に、桜まつりってありますよね。中野通りがあって、そこにも非常に立派な桜があると思うんですけれども、そういうところに関してはどういうふうに管理しておるんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、この街路樹としての桜というところでございますけど、やはりこちらもかなり、このJRのところでもそうなんですけど、やはり桜そのものがそもそも街路樹としてもなじまないということで管理上、我々としては判断はされているところでございます。

 ただ一方で、やはりこの桜並木というところで、例えば区道の中にあるもの、公園であれば当然なんですけど、区道にあるものについても、例えば六本木ヒルズとかのように桜が老朽化する前に定期的に入れかえてしまうというようなやり方等もございますし、ただ、一方でやはり老木の桜のほうが花はきれいに咲くというような事実もございますので、そこら辺は、今現在としては桜に関しては対処法的に、危険が確認されたら直ちに対応するというようなもので、区の管理する桜、JRじゃないようなところについては行っているところです。

酒井委員

 すみません、ちょっと今回の西口の桜の報告から外れていて申しわけないんですが、まずもって、この東中野駅西口の桜に関しては、今後の景観整備に関しては地域の方としっかりと協議した上で進めていただきたい。

 ほかの部分、ちょっと外れちゃって申しわけないんですけれども、長年地元の方から愛されて、もう文化になっているわけなんですよ、地域の。それが危なくなったから伐採するんじゃなく、桜は街路樹になじまないというんじゃなく、これを総合的に、どういうふうに管理していこうというのもやっぱり考えていかなければ、また同じ問題が起こっていくわけなんですよ。そのあたり検討していただきたいと思っていますので、要望です。結構です。

白井委員

 まず、今回の樹木診断について、僕は正直言うと、住民の方から御要望あったのはよくわかっているんですけども、ちょっと正直冷やかでした。なぜかというと、やっぱり結果を見て明らかなんですけど、不健全となる本数がふえるんだろうなと。これ、今までは外観目視で済んでいたんですけど、精密診断やるということはもう明らかに、専門家の判断を仰いだ上でこれは伐採しなきゃならないという決断が迫られる、恐らくこの本数もふえてくるんだろうというところから、正直冷やかだったところです。結果、想像以上に本数が多いというのが正直な感想です。

 これまで、まずちょっと区のお話を聞きたいと思うんですけども、区は管理の費用は出していました。しかしながら、伐採費用というのはJRが負担してきている。JRの理由としては、やはり運行上問題があるから、これは枝の剪定なり伐採をしますよと、こういう形をとってきたと思います。区はこれを了承するという形なので、具体的には管理費用としては出してきたけども、伐採費用、出していなかったと思います。今回は、区が判断をやりました。JR側に当然伝えるでしょう。費用負担、伐採面に関してはこれまではJRだったんですけども、今回はどのようになるんでしょうか。お伺いします。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、桜についてですが、基本的にはやはり区の樹木をJRとの協定の中でJR用地に設置しているというところでございますので、原則費用負担はもともと区というところでございます。しかし、お互いの管理の協力上、向こうのほうが、特にJRとか、台風前とかそういった関連施設の中での剪定等を行うときにあわせてやるというような際は、そちらのほうをやっていただけるという場面も多くあったというところでございます。

 しかし、ここの設置に係る許可の内容では、原則やはり木の所有者の区が行うということになっているところです。

白井委員

 これ、費用積算はこれからなんでしょう。おおむね、ざっくり言うと、16本伐採ってどのぐらい費用がかかるものですか。まだ算定は難しいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、今回のこちらの費用のほうなんですけど、特にJRの傾斜地というところで、具体的にJRと協議して公募選定が行われるというのが一つと、あと、今の根株状態等を勘案して、どのような伐採までをしたらいいのか、やはり根株まである程度取らなければならないのか、そちらの程度によってかなり費用が変動するということで考えているところで、現段階ではまだ、このぐらい見込まれるというのはお答えできる状況にはございません。

白井委員

 既に45本あったところから39本になっているので、6本が伐採。とはいえ、全部抜根じゃなくて、根は残しているんですよね。株の途中から切っている状態です。もう何年も前に切った根株の部分から実は新しい枝が出ていて、桜がもう咲いている株もあると、こんな状態なんですけども、今回の伐採作業、今のお話を聞くと、根から掘り起こすというのも選択肢に入っているということですか。つまり、そうすると、39本じゃなくて、途中で切り株状態になっている、これも含めてとなると、16本プラスアルファみたいなイメージになるんですけども、いかがでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、やはりこれも全てJRとの協議にはなってきますが、今回こうした精密診断として根株の貫入度試験等を行ってまいりましたので、それを結果にこの根株そのものが危険という状況があれば、やはり対処が必要になってくるということで認識しているところです。

白井委員

 ちょっと確認をさせてください。根株が危険というのは、これはバツ印がついているのは、既に伐採というのは、もう根株すらないということでいいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、斜めに引いてあるのが半伐採状態というふうなところでございまして、それでバツが伐採済み、一部根株等が残っているものもあるということはお聞きしております。(「一部、ちょっと数が合わないよね」と呼ぶ者あり)

 これは、全部で、もともと我々のほうの管理台帳が45本で、そのうち15番の樹木がなしというものと、白いものが五つということで、合計39本が対象ということです。

白井委員

 わかりました。途中で1本、15はいずれにしろないということなんですよね。だから、トータルが45じゃなくて44本で、そうすると5本が伐採済みだけど、これは根株が残っているという意味合いでいいのかな。半伐採というのは根株が残っていて、バツがついているのはもう既にないというイメージでいいんですかね、これは。よろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 完全に、もともとは45本あったという台帳をもとに委託したもので、やはりこの15番以外は少なからず木の根株等の残置等があるというような状況でございます。

白井委員

 確かに1本、当初植えたときから、枯れたのか、途中で1回抜いたのか何か、そんなお話も聞いたことがあります。最終的なところは、今後法面をどう整備していくのか、安全面をどう担保していくのかというところなんでしょう。先ほど、酒井委員からも町会名を出してのお話がありました。桜山町会というんですね。この法面整備についてなんですけど、高木っておっしゃいましたっけ。高い木は難しいという、暗に現状のソメイヨシノは難しいということをお話しされているんだと思うんですけども、代替としてどう整備していくのか、しっかりこの辺を、できれば早いタイミングで、どんどん伐採だけ進んでいって不安になると、こうならないように、あわせて進めていただきたいなと思います。私も最後は要望にしておきます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、中野四季の森公園拡張部のイベント活用についての報告を求めます。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、中野四季の森公園拡張部のイベント活用について御報告いたします(資料9)。

 中野四季の森公園拡張部につきましては、5月の開園に向けて多目的広場の整備を進めているところでございますが、地下自転車駐輪場工事が平成29年度から平成30年度末までの期間で施工される予定であることから、その間は拡張部の約半面が公園として利用できなくなります。このため、中野四季の森公園拡張部につきましては、全面開園までを運営試行期間としてイベント活用等の運用を試行するものでございます。

 まず、1、運営試行期間におけるイベント活用の考え方でございます。多目的広場のイベント活用は、次の視点で選定を行ってまいります。

 まず、①中野四季の森公園の魅力と公園利用者の利便を高め、公園満足度の向上に資するものであるか。②中野駅周辺のまちのにぎわいに寄与するものであるか。③「中野区ブランドの発信」、「区内産業・観光振興に資する連携」、「民間メディアの情報発信力による中野区の知名度向上とイメージアップ」など、中野区にとって付帯効果が期待できるものであるか。④啓発活動等の公的イベントであるか。⑤イベント活用日数が会場設営期間等を含み、年間の半分を超えていないか。これらの視点で選定を行ってまいりたいと考えております。

 次に、2、運営試行期間における基本ルールでございます。こちらは試行期間ですので、現段階の基本ルールということでございます。

 まず、イベント許可期間につきましては、1イベント当たり最大31日間、こちらは会場設営期間も含むものでございます。ただし、最大31日間で、イベント開催日数は最大21日を限度とするということでルールとしております。

 次に、イベント設備等の事業者間共用利用でございます。事業経費の軽減に資するイベント設備等の事業者間共用につきまして、設備設置に伴う撤去・復旧対応措置が整っている場合に限り許可するということで考えております。

 次に、酒類の取り扱いでございます。平日は16時から、土日祝日は終日可とする。ただし、学校の臨時授業等がある場合はこの限りではないというところでございます。

 喫煙に関する事項でございます。喫煙につきましては、場内禁煙ということで考えております。ただし、この禁煙の中で仮設喫煙所の設置、そういったものにつきましては、今回オープニングイベントを実施する予定なんですが、その中で検証して定めるということで考えております。

 それから、中学校への配慮でございます。このイベント来場者と生徒の交錯を防ぐために、通学路に供している仮設通路の端部に柵等を設置して、独立した通路を確保するというのを基本ルールとして考えているところでございます。

 次に、裏面のほうをごらんください。イベント試行により検証する主な事項について挙げさせていただいております。

 まず、①事業収支計算書の解析による妥当なイベント利用料の検証。②といたしまして、来場者数の解析によるイベント実施効果の検証。③といたしまして、日報等実施状況報告書の確認による今後の利用ルール・利用制限の検証。④といたしまして、事業者ヒアリングによるイベント開催希望者募集方法の検証。⑤といたしまして、イベント実施後の事業者ヒアリングによる効果的なイベント活用全般の検証というものを主に掲げているところです。

 最後に、4、今後の予定でございます。まず、公園の開園とともに、5月2日から28日までオープニングイベント、二つの食のイベントが開催される予定となっております。その後、そういったイベントを踏まえまして、7月から民間のイベント開催希望者の募集を開始していきたいと考えております。この募集につきましては、8月以降の利用想定をしているところでございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

酒井委員

 こちらに対してはいろいろと議論がありました。四季の森公園拡張部のイベントということで、四季の森公園でイベントをやった中で、年間1億円近く費用をかけて整備している芝生が多くの来場者によって傷んでしまって、その費用に関しては請求していないわけでしょう。そういうことに関して、この公園の利用料、それから芝生が傷んだ際に対してどういうふうにするのか、それから近隣中学校があります、このことに対してどうするのか、こういうことが課題になってきて、昨年度の委員会でも、今後この公園のイベント時においての利用の考え方だとか費用のあり方、こういうことはしっかり検討したいというふうな答弁もあったかと思いますので、部長、それは今後しっかりと検討していただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

 それで、お尋ねしたいんですけど、試行期間におけるイベント、やりますよと。①から⑤、あるんですけれども、まず確認なんですが、この五つが満たされているものをイベントとして認めますよ、そういう理解でいいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、今回挙げさせていただいているのは、主に五つの視点ということでございます。例えば、4番目が公的イベントであるかというところなんですけど、今回は当然民間のイベント事業者についても募集していきたいと考えておりますので、そういった意味ではこの五つの視点の中で選定するという、あくまで項目の列挙と、明示ということになります。

酒井委員

 すると、間近にオープニングイベントを考えておりますが、これはどういう観点から選定されていますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、こちらの経緯といたしましては、この事業者のほうから提案があったというものがございます。そして、今のこの五つの視点の中でその多くを満たすものであろうということで、例えば①番、公園の利用者の利便を高めるというところでございますが、食のイベントというのは多くの大きな公園の中で、レストラン、売店等、公園利用者の利便を高めるための便益施設等が整備されているケースもございますが、今回こういった食のイベントというのは、やはりそれにもつながるものということで、また特徴ある食のイベントということでありますので、そういった公園満足度の向上にも資するんじゃないかというところでございます。

 また、②についても、多くの来場者が来るということが想定されるイベントでございますので、こちらのほうへも貢献度があるんじゃないかと。三つ目といたしましても、かなり民間メディアの情報発信力というものを持っているところですし、また、区内のほうの区商連とか観光協会とも連携していろいろな取り組みをされているということも伺っておりますので、この3番も満たすんじゃないかというところで、今回そちらのほうを採択して許可したというところでございます。

酒井委員

 今後、お笑い芸人とグルメ芸人のイベントというふうな中で、広告も打たれ、ホームページもできております。そういうふうに考えると、かなり近隣の中学校に対する影響があるのかなと、お酒に関しての提供というのは制限しているそうですが、例えば土日は早朝からお酒の提供がありますが、それは帰宅時のことだとか、それから部活動のこと、いろいろあるわけですよね。そういう中で、うちの区でこういったイベントがされることによって、やっぱり喜ばれる区民も多数いらっしゃるでしょうし、中野区というのは駅近くのこうした広場でこういうイベントをしているんだと、そういうことで喜ばれる方、それから中野に対して親しみを持たれる方もいるんだろうと思うんですが、他方、中野の四季の森という広場に関しては、先ほど来申し上げましたが、整備費用がかなりかかっている。それからまた、イベントがなくても多くの区民が、開放されているときは、子育て支援、子育て世代の方々などがテントを張って、たくさんいらっしゃって、活用されているわけなんですね。そこに対してどういう影響を及ぼすのかということが気になるところなんですけれども、そこで、まず、これは今後オープニングイベントによってお酒、たばこの利用というのは随時変更していくというふうな考えでよろしいですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、委員おっしゃるとおり、それぞれのイベントを通じて確認されたことをこの試行期間は適切に対応して、柔軟に対応していきたいということで考えているところです。

酒井委員

 すると、たばこは、どのあたりに喫煙場所を設置される予定なんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今回、喫煙場所については、イベント会場内の学校等隣接地から一番離れた道路沿いの部分ということで考えているところです。

酒井委員

 それで、中学校への配慮で、通学に供している仮設通路の端部に柵等を設置しとあるんですけども、この周辺が通学路になっている子どもたちがいるということですよね。それが1点と、それとこの柵の設置というのは、どこがやりますか、費用面も含めて。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 学校のほうの担当から伺うところ、ここの今のできている通路、こちらのほうを使って登下校されている生徒さんがいるということですので、そこに沿ってフェンス等を設置するというものでございます。

 このフェンス等の設置につきましては、許可条件として付す要件でございますので、費用はこのイベント実施者ということになります。

酒井委員

 ちょっとそのあたりもしっかり詰めていただきたいと思います。それで、先ほど、イベント事業者間の共用利用のことがちょっと触れられたんでしょうかね。そこで、設備設置に伴う撤去、それから復旧対応措置が整っている場合に限り許可するとありますね。例えば、お貸しするのは中野四季の森公園拡張部だけなんですよ。ただ、真南には四季の森の拡張部分じゃないところがありますよね。そのときというのは、芝生の養生が終わって開放されているんでしょうかね。そうであるならば、そこの部分が、そこから多くの方が流れてきて、そこの芝生の部分が傷んだ場合というのは、もうこの復旧対応措置が整っているという中では、そこの話し合いはついているんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、一般的な考え方のお答えになる部分がございますが、例えば食のイベント等で、今、委員おっしゃるような芝生の損傷が多く見られたときは、本来イベント空間としてみなされた保全措置をとるようなエリアで損傷したときに対する対応も必要というところでございますけど、例えば今回は、そこで多くの人が集まって、結果、通常の一般利用を芝生で行ったときに、そこの損傷があったときは通常の公園維持の範疇ということで考えるところです。ただし、これがイベントに伴って、例えば人が並ぶとかで芝生等が万が一損傷するのであれば、それはイベント事業者と当然まずそれを未然に防ぐための措置と、それで万が一があったときの措置を講じるべきケースということで考えているものです。

酒井委員

 道路が隔てられているので、そこを超えてイベントに並ぶわけないじゃないですか。そうじゃなく、そこから多くの方が流れて、芝生が大きく傷んだ場合というのはどういうふうになるんですかとお聞きしているんです。これ、今まで問題になっているでしょう。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、今回のケースということで限定させていただければ、まず芝生のほうを利用される方、今回のイベントを契機にたくさんの人が集まって、たくさんの方が芝生広場で安らいだりしていただいて、それで芝生が損傷したというときは、区のほうの維持行為に属するということで考えています。

酒井委員

 これまでこの議論があったわけじゃないですか。担当はそうじゃないとおっしゃいますけど、我々からすると、安価でお貸しして、年間多額の区民負担のあるこの四季の森の整備費用があるわけでしょう。それが、安価でお貸しして、区のほうで整備するというのを、やっぱりもう少し芝生への影響を考えた費用のあり方だとか、公園利用のあり方を考えるべきだというふうに言ってきたわけじゃないですか。今回、そういうふうにはなりませんということだと思うんですけれども、すると、今回このところの利用の金額だけ、もう一度最後にちょっと確認させてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 現在二つのイベントを合わせまして、630万強の占用料というものが発生することになっております。

酒井委員

 二つのイベントというのがちょっとわかりづらいんですが、オープニングイベントは食のイベントで、5月2日から28日まで、お笑い芸人が来てイベントされるんですけど、それの、この期間が630万円という理解でいいんですか。確認させてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、オープニングイベントとして今回許可をするのが、先ほどの5月2日から5月28日までのイベント、これにつきましては、その構成が二つの事業者によるイベントということでございまして、その合計が今私のほうでお話しした金額というところが見込まれているところです。

酒井委員

 すると、二つの事業者で26日間お借りして、全部で630万円、そういうことですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、こちらのほうには、いろいろな会場設営等の準備期間、そちらのほうがまた別にございます。それを合わせると、全部で40日間ということになります。

酒井委員

 40日間で幾らなんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 40日間で、先ほどの630万強というところでございます。

酒井委員

 中野駅からのアクセスと、それからあの規模感、それから設備も区としてかなりいいものをつくりましたよね。そういうものが1日平均大体15万円ぐらいとなるんですかね。適正金額なんですかね。ちょっと僕、そのあたりわからないんですけれども、どうなんですか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、金額の算定なんですが、例えば準備期間につきましては半分しか使わず、半分は一般的に自由に、一切の制約なく開放されているというような日もございますので、一律、平均15万円という算定になるようなものではございません。占用料ですので、こちらについては利用に対して平米34円という占用料を課しているというところでございます。

 あと、料金についてですが、幾つかこういったイベント活用している公園を参考にするところでは、直近では例えば新宿等あるところですけど、むしろそれよりは占用料のほうが高かったというような状況がございます。

酒井委員

 イベントをすることはいいんですけれども、イベントによって多くの方に来ていただく、それで中野のまちのにぎわいがある、それもありがたいことなんですけど、今まで利用していた方もいらっしゃると思うんですね。そういう方にとって、それは利用料に関しても理解を得られなきゃならないでしょうし、お酒やたばこのルールに関しても理解を得られなきゃならないと思っています。

 今後、公園の通常の貸し方の金額の換算があると思うんですね。それが適用されるというところが一つの課題であったりだとか、今後この四季の森の公園拡張部のイベントとして、試行期間中は利用して開放していくわけですから、この使われた方というのは、やっぱりしっかりと詰めていかなければならないと思っております。今後の検討事項で位置付けられておりますので、このあたり、ちゃんと検証していただいて、区民に理解が得られるような使われ方になるよう検討していただきたいと思います。要望で結構です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、中野区住宅白書についての報告を求めます。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 中野区住宅白書について御報告いたします。資料(資料10)のほうをごらんください。

 まず、資料1番、住宅白書の作成でございます。平成30年度末に予定してございます中野区住宅マスタープランの改定に向けまして、「中野区住生活の基本に関する条例」に基づき住宅白書の取りまとめを行ったものでございます。

 2番、住宅白書の特徴でございますが、住宅・土地統計調査や国政調査、そういったものの統計調査データを収集・整理いたしまして、中野区における住宅及び住環境に関する実態を把握する、そういったものでございます。

 3の(1)住宅白書の構成でございますが、全7章の構成となっておりまして、住宅を取り巻く状況について複数の視点からデータを整理したものとなってございます。

 (2)住宅白書の公表でございますが、こちらは区のホームページに掲載させていただくとともに、区内の図書館あるいは区民活動センター等に住宅白書を配備いたしまして、区民の方をはじめ一般の皆様にも閲覧していただけるようにいたします。

 ここで、住宅白書の内容でございますが、別途、本冊と【別紙】概要版、おつけしてございます。【別紙】概要版のほうを簡単に御説明させていただきたいと思います。こちらのほうは、A3のカラー、裏表になってございますが、主に図のほうを簡単に御説明したいと思います。

 図の1番でございますが、近年、中野区の人口・世帯数の動向でございますけれども、ここ数年で増加を、人口及び世帯数、どちらも増加を続けている、そういった状況になってございます。

 隣の図2番でございますが、世帯の人数、こういったものをあらわしたものでございます。一番下、平成27年でごらんいただければと思いますが、緑のバー、こちらは単身世帯でございますが、過去から比べますと徐々にふえてきていると。23区の平均が単身世帯5割というような数になってございますので、中野区の単身世帯が比較的多いといったことになってございます。

 図の3番でございますが、世帯構成ごとの数をあらわしたものでございます。単独の世帯、真ん中のオレンジのバーでございますが、単独世帯が増加し続けている、それに対しまして、下の緑のバーでございますが、こちらは核家族世帯。核家族世帯というのは、例えば夫婦のみですとか、御夫婦とお子さんだけ、そういった核家族世帯に関しては横ばいの状態と。そんな中、こちらの折れ線グラフでございますが、6歳未満の親族、お子さんがいらっしゃるような、そういった子育て世帯に関しましては、平成22年から平成27年にかけて増加に転じている、そういった状況になっております。

 右側のほうへ行きまして、図の4でございますが、区内の住宅数をあらわしたものでございます。全体が21万戸、住宅がございますが、平成25年でございますけれども、このオレンジの部分、こちらがいわゆる空き部屋、空き室、空き家というものをあらわしているものでございます。こちらの数が過去から比べて増加していると、そういったことになってございます。

 図の6番、ごらんいただければと思いますが、こちらは住宅の広さと各世帯の関連を示したものでございます。三つバーがございますが、一番上、子育て層、借家に限ってでございますが、例えば3人から5人居住されている子育て層の世帯におきましては、55.1%が49平米以下の住宅にお住まいになっていると。それに対しまして、下の2本のグラフ、こちらは真ん中が高齢の単身者の方、下が高齢の御夫婦、こういった世帯に関しましては、例えばこちらのピンクの部分と紫の部分、100平米以上の比較的広めの住宅にこういった単身の高齢者の方ですとか御夫婦がお住まいになっている。まさしく子育て層とこういった高齢者層を見比べた場合の住宅の広さ、ミスマッチ、そういった状況が見えてきているのかなといったところでございます。

 隣の図7でございますが、幅員4メートルに満たないような道路にしか接していない住宅の割合でございますけれども、中野区、近隣4区と比べましても43.3%となっております。23区平均と比べましても非常に高い数値というふうになってございます。

 では、裏面のほうをごらんいただきたいと思います。まず、図の8でございます。中野区は真ん中のあたりにございますが、こちらは木造の賃貸住宅に住んでいる世帯の割合を示したものでございます。緑が平成15年の数値、20.9%でございましたが、平成25年の調査におきましては14.7%まで下がってきております。ただ、23区全体で比較した場合ですと、やはり依然として高い状況にあるといったところでございます。

 図の9番、隣の上のグラフでございますが、中野区、緑のバー、57.1%、こちらは29平米以下のお部屋にお住まいの方ということで、いわゆるワンルームでございます。ほかの区と比べましてもワンルームの割合が非常に高いといった状況になっております。

 右側、図の11、ごらんいただければと思いますが、今度は持ち家でございます。持ち家に居住する世帯の家族構成でございます。万遍なくなっているようでございますが、例えばですけれども、黄色の部分ですね、上から三つ目、65歳以上の単身の方、こちらは20.2%、その次のピンク、高齢夫婦のみ、こちらは12.9%、合わせると33%ぐらいになると思いますが、こういったところが高齢の単身者あるいは御夫婦のみということなので、将来的には空き家に一番近いのかな、空き家になっていく可能性が高いのかなと、そういったお住まい、持ち家、そちらが33%、約3分の1存在していると、そういった状況になっております。

 最後、図の12でございます。こちらはマンションのことをあらわしてございますが、昭和55年以前に建築された、いわゆる旧耐震と呼ばれる部分でございますけれども、3本のグラフのうち下2本、こちらが旧耐震のマンションでございます。全体の約3割ほど存在してございますが、こちらにお住まいの方が、紫の部分以上がいわゆる高齢者、65歳以上の方がお住まいということになりますので、高齢者の方が古い旧耐震のマンションに数多く住んでいらっしゃる、そういった状況が見えてございます。

 このほかにも本冊のほうには幾つかグラフ、データ等を記載してございます。後ほどお読み取りいただければと思います。

 お手数ではございますが、表紙のほうにお戻りいただきまして、4番のその他でございます。今後、こちらの住宅白書をもとに詳細な分析を行ってまいりたいというふうに考えております。その上で、今後の住宅マスタープランの改定に向けた新たな住宅政策の考え方について検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、9番、区民住宅の管理終了についての報告を求めます。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 区民住宅の管理終了につきまして御報告いたします(資料11)。

 現在、区では、子育て期の中堅所得者層の世帯に良質な住宅を提供することを目的としまして、民間賃貸住宅の借り上げによりまして4棟の区民住宅を管理運営してございます。このうち3棟につきましては、今年度20年間の借り上げ期間満了を迎えることとなってございます。

 区としましては、区民住宅につきまして、その制度上、近隣の家賃相場と連動していないことでありますとか、区の財政負担が大きくなっている、そういったことから、今後は区民住宅の新たな展開を行わないこととしてございます。これまでにも5棟、区民住宅を借り上げ期間満了時におきまして所有者の方に返還してまいりました。今回、借り上げ期間満了を迎える3棟につきましても、所有者へ返還させていただき、区民住宅としての管理を終了することといたしております。

 2番でございますが、本年度管理終了する予定の3棟の住宅は、こちらの表のとおりとなってございます。お読み取りいただければと存じます。

 3番、来年度以降に管理終了する住宅でございますが、こちらのディアホームズ鷺宮、こちらが最後の1棟というような形になります。平成31年の3月に管理終了の予定となっております。

 4番、管理終了後の継続居住者でございます。区の管理終了後も引き続き居住を希望される方につきましては、住宅所有者と新たに賃貸借契約、こちらを結んでいただくこととなります。家賃につきましては、住宅の所有者の方が決定するところではございますが、現居住者がそのまま住み続けられるように家賃が大幅に引き上がることのないよう、区のほうからも申し入れをしているところでございます。

 5番、今後のスケジュールでございます。区民住宅は条例設置となってございますので、6月の第2回定例会におきまして改正条例の議案を提出させていただきたいと考えてございます。その際に可決をいただきましたならば、以下の3棟につきまして順次管理終了とさせていただくものでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、10番、その他で何か報告はありますか。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 土地・建物の明け渡し等請求事件に係る訴訟上の和解について、口頭により報告させていただきたいと思います。

 桃丘小学校跡施設に係る訴訟について、和解が成立したという件でございます。

 中野区は、昨年11月16日に学校法人タイケン学園などに対し、桃丘小学校跡施設の土地・建物の明け渡しなどを求める訴訟を東京地方裁判所に提起してございました。本年4月10日、今月10日に訴訟上の和解が成立し、5月31日までに学校法人タイケン学園及び学校法人タイケン国際学園から桃丘小学校跡施設の土地・建物が明け渡されることとなりましたので、御報告させていただきます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

酒井委員

 今回、和解が成立しましたよと、担当いろいろ御努力いただいて本当にお疲れさまでございます。いろいろな問題がありましたよね、選定時から。それから、事業を委託して、さまざまやって、それから契約のあり方だとか。今後、区としても検証して、所管委員会、総務と建設になるんでしょうかね、しっかり報告していただいて、また我々も議論したいと思っておりますので、これは要望しておきますので、よろしくお願いします。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 ほかに報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時33分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後34分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は特に日程を設けず、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から協議の上御連絡させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は全て終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時34分)

 

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後35分)

 

 以上で本日の委員会を散会します。

 

(午後4時35分)