中野区議会子ども文教委員会〔平成29年7月6日〕
子ども文教委員会会議記録
○開会日 平成29年7月6日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後1時45分
○出席委員(8名)
白井 ひでふみ委員長
山本 たかし副委員長
若林 しげお委員
渡辺 たけし委員
小宮山 たかし委員
広川 まさのり委員
南 かつひこ委員
高橋 ちあき委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 田辺 裕子
子ども教育部長、教育委員会事務局次長 横山 俊
子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当) 高橋 昭彦
子ども教育部副参事(子育て支援担当、児童相談所設置準備担当)、子ども家庭支援センター所長、教育委員会事務局副参事(子育て支援担当、特別支援教育等連携担当、教育相談連携担当)
神谷 万美
子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)、教育委員会事務局副参事(就学前教育推進担当) 長﨑 武史
子ども教育部副参事(幼児施設整備推進担当)、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当) 荒井 弘巳
子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当) 石原 千鶴
教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 板垣 淑子
教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 石崎 公一
教育委員会事務局指導室長 杉山 勇
地域支えあい推進室参事(地域子ども施設調整担当)、鷺宮すこやか福祉センター所長 上村 晃一
南部すこやか福祉センター所長 石濱 照子
○事務局職員
書記 鎌形 聡美
書記 松丸 晃大
○委員長署名
審査日程
○議題
学校教育の充実について
子育て支援及び子どもの育成について
○所管事項の報告
1 中野区子ども・子育て支援事業計画中間の見直しのための保育ニーズ調査の概要について(保育園・幼稚園担当)
2 学校再編校に係る改修工事予定について(子ども教育施設担当)
3 中野区立中野東中学校設置に伴う通学区域の変更について(学校再編担当)
4 平成29年度海での体験事業の実施について(学校教育担当)
5 平成28年度就学相談及び転学・通級相談件数について(学校教育担当)
6 その他
(1)学校統合委員会の委員の公募について
(2)区立学校におけるイクボス宣言について
(3)平成28年度に発生した都内公立学校における体罰等の実態把握の結果について
○その他
委員長
定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会します。
(午後1時00分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては午後5時を目途に進めたいと思いますので御協力をお願いいたします。
それでは議事に入ります。
学校教育の充実について、子育て支援及び子どもの育成についてを議題に供します。
所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、中野区子ども・子育て支援事業計画中間の見直しのための保育ニーズ調査の概要についての報告を求めます。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
それでは、子ども・子育て支援事業計画中間の見直しのための保育ニーズ調査の概要について御報告を申し上げます。(資料2)
1のニーズ調査の目的でございます。中野区子ども・子育て支援事業計画の中間の見直しにあたりまして、保育需要数の見込みを適切に把握するとともに、新たな保育施策の利用希望、これをあわせて把握したい。今後の保育施設整備計画に反映させるために、教育・保育に関する調査を実施するものでございます。
2の調査対象及び対象数でございます。調査対象につきましては、0~5歳の乳幼児といたしまして実施をいたします。平成29年4月1日現在、その数は1万3,344人という状況になってございます。
3の調査票発送件数でございますけれども、先ほどの対象数、ここから抽出で2,500人を予定しております。回収率につきましては約40%を見込みまして、約1,000件の回収と、これを見込みたいというふうに考えているところでございます。
4の調査項目でございます。(1)の子育ての環境、家族構成ですとか、(2)にあります保護者の就労状況及び希望、それから(4)幼稚園、保育園等(種別ごと)の利用状況ですとか、利用希望などの、記載の項目を調査したいというふうに考えているところでございます。
5の今後の予定でございますが、29年7月~8月にかけてニーズ調査を実施いたしまして、9月に速報値を算出、10月にはニーズ調査の御報告をしたいというふうに考えているところでございます。
以上、保育ニーズ調査の概要について御報告を申し上げました。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
広川委員
このニーズ調査なんですけれども、これまではどちらかというと、この調査をすることについて後ろ向きだったのかなという気がするんですけれども、今回この調査をすることになった、その理由を教えてください。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
今回、内閣府から示されています子ども・子育て支援事業計画の中間年の見直し、この手引きの中では、いわゆる教育・保育における需要見込みと実績との乖離が10%以上ある場合には見直しが必要というふうな状況になりました。今回その見直しを行う中で、0歳及び1~2歳につきましての需要数との乖離率、これがやはり10%を超えていたというところでございます。中間見直しに際しては調査を行わない予定ではございましたが、そうした乖離率の大幅な乖離ですか、そういったものも含め、それから、先般報告いたしました待機児童数、そういったものの状況も踏まえまして、急遽ニーズ調査を実施するというものでございます。
広川委員
10%を超える乖離があったということなんですけども、何%の乖離があったんでしょうか。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
0歳児につきましては、当初の子ども・子育ての計画で出した数字よりも20%近くの開きがあったと、1~2歳につきましても111%ということで、10%以上の乖離があったというふうな状況でございます。
広川委員
わかりました。
このニーズ調査なんですけども、対象が0歳から5歳児で1万3,344人とあるんですけれども、これは子どもの数ですか、それとも世帯数ですか。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
この1万3,344人というのは、乳幼児の児数ということでございます。実際、調査ということでは、この1万3,344人の保護者に対して送りたいというふうに考えております。
広川委員
ということは、この1万3,344人から2,500人を抽出するということですが、同じ世帯に2通の調査票が届くということはないと。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
前回も無作為抽出という形でやらせていただきました。当然、両親ということで、それぞれ行かないような、そんな形は、抽出の段階で精査はしていきたいというふうに考えております。
広川委員
これは9月に速報値が出て、10月にニーズ調査の報告ということなんですけれども、委員会にはどの段階で報告されるのでしょうか。
長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
前回のときにも速報値、それから最終的なニーズ調査の報告ということでさせていただいておりますので、9月の段階で、速報値がまとまった段階で、また御報告はさせていただきたいというふうに考えております。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、2番、学校再編校に係る改修工事予定についての報告を求めます。
石原教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
それでは、学校再編校に係る改修工事予定について御報告させていただきます。(資料3)
区立小・中学校再編計画において統合が予定されております第三中学校・第十中学校及び桃園小学校・向台小学校の統合新校校舎、並びに今年度統合いたしました南台小学校における教育環境を整備するため、平成29年度に改修工事を行います。改修を行う学校、また工事予定期間、工事概要については記載のとおりでございます。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
広川委員
この工事予定期間を見ると、夏休み期間で終わらないところもあると思うんですけれども、どういったところがそういうことにかかわってくるんでしょうか。
石原教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
まず、第三中学校については、夏休みに入るまでについては足場や仮囲いの工事のほうを行っていきます。また、9月に行う工事というのは原則ございませんが、天候の関係で防水工事等がございますので、そういった工事が9月に予定として入る可能性も含めて9月のほうの予定を入れております。ただ、この場合についても原則土日に作業を行う予定としてございます。
また、南台小学校についてなんですけれども、9月の工事については、プールのトイレ改修のほうを予定してございます。ただ、こちらのほうについても、プールの使用期間を避けて工事のほうを行ってまいりますので、教育のほうへの影響はないような形で工事を進めていきたいと考えてございます。
広川委員
極力学校生活に影響がないように進めていただければと思います。要望です。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、3番、中野区立中野東中学校設置に伴う通学区域の変更についての報告を求めます。
板垣教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
それでは、中野区立中野東中学校設置に伴う通学区域の変更について御報告いたします。
(資料4)
第2次再編計画に基づきまして、平成30年4月1日、第三中学校と第十中学校を統合しまして中野区立中野東中学校を設置いたします。このことに伴いまして通学区域を変更いたします。
変更内容ですが、1、変更内容の表にあるところ、こちらの区域につきまして、現在、第十中学校の区域ですが、こちらを第二中学校の通学区域といたします。変更後の通学区域は2番に記載のとおりでございます。
裏面をごらんください。
3が通学区域図になっておりますけれども、現在の通学区域は、三中と十中の外側の線になっておりますが、統合したときには、下のほうの黒塗りの部分、第十中学校から第二中学校にこちらを変更いたします。
変更の時期は平成30年4月1日でございます。
説明は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
広川委員
この学校の通学区域の変更なんですけれども、確かに第三中学校で統合するときには、例えば本町一丁目、二丁目の方々というのは二中に、距離的にはね、二中に移るのも、それはありなのかもしれないですけど、第十中学校ができたときに、もう目の前に、本町一丁目の方、二丁目の上側の方々はこの第十中学校があるわけじゃないですか。そういったときに、変更とかは考えられているんでしょうか。
板垣教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
変更という意味は……(「通学区域。十中ができたとして」と呼ぶ者あり)中学校の指定校変更ということでしょうか。(「通学区域の変更」と呼ぶ者あり)通学区域の変更。通学区域は、このとおりでいきます。中野東中学校は、この区域でしたらこの区域でいくということです。(「十中になったときも」と呼ぶ者あり)
広川委員
この本町一丁目、二丁目の、今言った区域の方々、この二中に変更される方々ですね。十中ができたときに、十中のほうに行きたいという、そういった希望が出ることも考えられますよね。そういった声にどういうふうに答えていくんでしょうか。
板垣教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
こちらの、今の黒塗りの部分なんですけれども、これは、小学校で言いますと、桃園小学校と向台小学校の学区域を少しまたがっているような形になっております。こちらを二中のほうに変更することによって、桃園小学校と向台小学校は全て中学校が二中になるということで、そういったことを考えて、今後の小・中連携のためにも、こういった通学区域の設定を考えているところでございます。
広川委員
聞いているのは、もし希望があった場合、それはどのように対応されるのかということを聞いている。
板垣教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
ただ、そちらに行きたいという理由だけでは、それを認めるというようなことは今の段階では考えておりません。
広川委員
ただそちらに行きたいというだけじゃなくて、本町一丁目の方からしたら、もう目の前に学校がある。そちらに通うほうが、安全面を考えても、利便性を考えてもメリットがあると思うんですよね。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
指定校、中野区につきましては、御案内のとおり、住所地において学校を決めている指定校を採用しております。ですので、基本的には住んでいる地域で指定校に行っていただくということになります。中学校につきましては、距離による指定校変更を認めておりませんので、距離によって、近いからという理由だけでは、十中のほうに行くということは想定してございません。
高橋委員
確認しますけど、学校の指定される区域ね、それは今回、このように連携をとることも考えながら、二中校区、そして十中――十中というか、中野東校区になるわけですよね。今までもそうやって通学路というか、通学区域を変更というか、そのような形で決めてきて、その決めてきたのを、今度は位置がまた戻りましたよといって変更したということはあるんですか。変えたことはないんでしょう。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
それによって変更したことはございません。
高橋委員
こういうね、やっぱり通学区域というか、決められたことは、教育委員会できちんと決めていくわけですよ。今までもそうやって決まっていて、指定校変更する場合は何らかの、お子さんたちが不都合があったりとか、事情があったりとかして認められる、または、これはだめですよということの審査というか、そういうことがあるわけですよね。だから、今回はこのように決めていくわけで、もともとこういう通学区域なわけだから、誤解をされないように、きちんと説明をされないといけないと思いますよ。近いから、やっぱり新しい学校だし、こっちに行きたいのよというような雰囲気にならないように、やっぱり基本的に小・中連携があります、そして通学区域はきちんと決められているんですというふうなことを、通う方たちにきちんとわかってもらうように説明しないと、今のような誤解が出ると思いますけど、どうしましょう。
板垣教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
今、委員から御指摘いただいた部分につきましては、中野区が指定校制度をとっているという部分について、今後この学校に通う方々を含め、きちんと説明をしていきたいというふうに思います。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、4番、平成29年度海での体験事業の実施についての報告を求めます。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
それでは私から、平成29年度海での体験事業の実施について、資料(資料5)に基づきまして御報告をさせていただきます。
まず、事業の目的でございます。事業プログラムを通じて、自己の可能性を伸ばすとともに、学校とは異なる環境の中での集団生活を通して、互いを尊重し合う心を育てまして、学校生活の向上に資することを事業の目的といたします。
続きまして、事業の内容でございます。実施場所につきましては、静岡県沼津市の大瀬海水浴場で実施いたします。実施内容につきましては、海における救急救命の基礎知識の講習をはじめ、スノーケリング、レクリエーション等を行います。
次に、参加者負担でございます。負担は2万1,000円となってございます。
次に、対象児童でございます。区立小学校に通います5・6年生の中で、参加を希望する方を対象といたします。
実施日程でございます。7月22日から8月7日までの間に、2泊3日のクールを8回実施いたします。なお、本年度につきましては、各クールごとに学校を指定する学校指定の事業ということで実施をしてまいります。
最後に、受託事業者でございます。この事業につきましては、委託方式で事業を実施してまいりまして、委託先といたしましては、株式会社日本水泳振興会に委託をして実施してまいります。
私からの報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
若林委員
ようやくここまで、ようやくここまで来たなということで嬉しく思っております。当初始まった海での体験事業がここまで、全校、一応声かけという、まず段階まで行ったということは嬉しく思っております。
これ、ちなみに、8クールあるんですけれども、1回にマックスで指導できる人数というのはどれぐらいになりますかね。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
1回につき、大体40人程度を想定してございます。
若林委員
40人ということは、例えば1回目は、4校あるわけですから、4校中、平均して10人ずつということになるわけじゃないですか。まだまだちょっと足りないなというような、我々としては思っておるんですが、ここの大瀬海岸は、もうそれ以上広げることはどうなんですか。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
この場所につきましては、宿所等も含めまして、ある程度キャパがございまして、なかなかこれ以上どこまでも広げるというのは難しい状況であるという認識にはございます。
若林委員
ということは、我々としては、昔のように1人でも多くの子どもたちに海での体験をしてもらいたいというものがあるものですから、この大瀬海岸で今後進めていくのは、そういう意味でどうなのかなと思っておるんですが、今後そういった、場所をかえるとか、まだ決まっていないと思いますけど、今後場所を変えていくとかいう案も含め、今後の進め方、今回はこういう形で、今後の進め方としてどういうふうに、何かお考えがあれば教えていただけますか。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
教育委員会といたしましても、この事業につきましては拡大をしてまいりまして、今年度から学校単位ということで実施してまいります。ですので、この事業を今後も拡大を進めていきたいというふうに考えてございまして、つきましては、委員御指摘のとおり場所についても、より多くの子どもたちが参加できるような場所について今後検討を進めまして、場所の変更も含めまして、今後検討してまいりたいというふうに考えてございます。
若林委員
すみません、繰り返しになりますけれども、とにかく1人でも多くの子どもたちに参加していただきたいということがありますので、ぜひよろしくお願いします。
あともう一つ、これは委託事業ということも十分踏まえておりますけれども、やはり学校の先生方が付き添う、子どもたちと一緒に行けるような方法というものが考えられないのかな。今まで学校主体で海の臨海学園をやっていた、実は私どもは、そっちに戻したいほうなんですけれども、いろんな形の中で、こういう形で進んできました。進んできましたが、この委託事業というのも十分踏まえて、わかっています。ですが、声を学校でかけて参加を求めるだけでなく、学校の先生も一緒に付き添えるようなものの考え方というのは、何かしらできないのかなと思うんですが、いかがですか。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
委員、御指摘のとおり、この事業につきましては委託事業ということで、事業そのものに学校の教員が携わるということにはちょっと一定程度の限界がございます。ですけれども、学校の教員がこの事業に、視察なり、一緒に見に行くということについては、今後、学校の中で、この事業の目的を生かしていくという意味でも必要だというふうに考えてございます。そこで、今年度につきましても、学校の教員を対象とした視察日等も設けておりまして、そこの参加等も含めて、学校との連携を今後も深めていきたいというふうに考えてございます。
若林委員
まずね、まず視察という段階ですけど、視察では意味がなくて、視察すれば、ゼロとは言いませんよ、やっぱり視察で現場を見れば子どもたちに勧めやすいとか、そういったものもあるんでしょうけれども、やっぱり子ども同士の体験というのもあるけれども、先生方とのコミュニケーションをとる場でもあると思うので、何かしらの方法で、先生が付き添えるような形をぜひとれるような方法を、これから考えていただきたいと思うんですがいかがですか。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
今、委員に御指摘いただきました点を含めましても、どんなことができるか含めて検討してまいりたいというふうに思ってございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、5番、平成28年度就学相談及び転学・通級相談件数についての報告を求めます。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
それでは、平成28年度就学相談及び転学・通級相談につきまして、資料(資料6)に基づきまして御説明をさせていただきます。
まず、就学相談でございます。
①の小学校というところをごらんください。小学校につきましては、就学相談、28年度、60件受けました。その内容でございます。60件受けまして、その60件、全て就学支援委員会にかけてございます。その判断につきまして、表の左のところ、都立特別支援学校というところでございます。ここの小計の14というのが、就学支援委員会での都立特別支援学校に行くことが適当であるという判断でございます。続いて、その右の区立特別支援学級でございます。この21というのが、60件のうち、区立特別支援学級に行ったほうがいいだろうという判断をしたのが21件ということでございます。その右側、通常学級18というのが、通常学級が適当であると認めたものが18件。60件の相談のうち取り下げられたものが6件、転出された方が1件ということでございます。
続きまして、その下の就学相談の結果というところでございます。
都立特別支援学校の14の下、知的11、その下に区立特別支援学級3という数字がございます。これにつきましては、14の就学支援委員会の判断があったわけですけれども、その後の就学相談の結果、実際に都立の特別支援学校に行った件数が11件でございます。3件につきましては、区立の特別支援学級のほうに行ってございます。続きまして、同じように区立特別支援学級21件につきましては、その判断のとおり区立特別支援学級に行った方が15、通常の学級に行かれた方が5、転出された方が1ということになってございます。通常の学級の方につきましては、全員そのまま18人、通常の学級に行ってございます。取り下げ、転出については、それぞれその数のとおりでございます。
続きまして、中学校です。
中学校につきましては、21件の相談がございました。この21件の相談のうち、就学支援委員会の判断、区立特別支援学級のほうがいいだろうという知的の判断が15件ございます。この15件のうち13件が、その判断のとおり区立特別支援学級に行っておりまして、2人の方につきましては通常の学級に行ってございます。その隣、通常学級の適の判断が5名でございます。この5名の方のうち1名は区立特別支援学級のほうに行っておりまして、そのほか、4名の方につきましては、判断どおりの通常の学級に行ってございます。そのほか、取り下げられた方が1件でございます。
続きまして、2番の転学相談、通級/巡回相談についてでございます。
まず、転学相談です。
小学校については、20件の相談がございました。この20件の相談のうち、都立特別支援学校の知的のほうに行った方がお二人、肢体のほうに行った方がお一人の、合計3人でございます。続きまして、区立特別支援学級のほうです。区立特別支援学級の知的に行かれた方が10名でございます。その右側、知的と書いてございますのが、通級相談の結果、知的の可能性があるという判断があった方が1人で、そのお一人のうち、通常の学級に行っている方が1人です。その隣の通常学級の1というのは、通常の学級が適だろうということで、そのまま通常の学級に行っている方が1名ということでございます。そのほか、取り下げられた方がお二人、相談を継続されている方が3人でございます。
次に、転学相談の中学校でございます。中学校の件数については4件でございます。4件の相談のうち、都立特別支援学校の知的に行かれた方が1人、区立特別支援学級の知的に行かれている方がお二人、そのほか、相談を継続されている方がお一人でございます。
続きまして、通級/巡回相談でございます。
小学校につきましては、107の相談がございました。この107の相談のうち、区立特別支援学級の言語に行かれた方が30人、難聴の学級に行かれた方がお二人、情緒の学級または巡回を受けている方が68人で、合計で100人でございます。そのほか、知的2という判断がありますけれども、通常に行っている方が3人、通常が適当であるという判断のもと通常に行っている方がお一人、相談を継続されている方が3人でございます。
最後に、中学校の通級/巡回相談でございます。10人の相談がございまして、情緒の特別支援学級に通われている方が7人、知的という判断のもと通常学級に行っている方がお二人、通常の判断のもと通常学級に行っている方がお一人ということでございました。
雑駁ですが、私からの報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
広川委員
1点伺いたいんですけれども、この就学支援委員会が、区立がいいのか、都立がいいのかを判断するということなんですけれども、どういった基準でこれは選ばれるんでしょうか。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
就学支援委員会につきましては、医者でありますとか、あとは特別支援学校の先生、または校長なんかでその構成をしておりまして、その中で、検査の結果でございますとか、あとは行動観察をして、総合的な判断のもと、この子についてはどこの学校が適当であろうという判断をしております。
高橋委員
ちょっとだけ教えてほしいんですけど、この最後の、相談継続中という方がいるじゃないですか。この相談継続中の方は、通常学級にいて相談中という理解でいいのかな。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
その方が多いんですけども、中には区立の特別支援学級に行きながら、都立のほうに行こうかどうかということを相談している方もいますので、一概にそれだけということではなく、現在のところからどこかに行くかどうかということで相談をしているという方でございます。
高橋委員
わかりました。現在進行形だから、どうしようかなというのは幅広いという理解でいいんですね。この取り下げというのは、取り下げられちゃったら、それで終わっちゃうの。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
教育委員会のほうから強制的にここということではないですので、保護者の方と相談を継続して、なるべく適正な就学ということで相談を続けているわけですけども、保護者のほうから、もうこれ以上結構ですということになってしまうと、取り下げで、相談がそこまでということになってしまいます。
高橋委員
今回、こういう報告をいただいて、すごい私たちは把握できるようになってよかったなと思うんですけど、これは60件とか、こうやって件数が出ているけど、本来もっといらっしゃるのか、もっと――あまりあれだけど、そんなの受けないでいいわと思っていらっしゃって、通常学級に行っている方もいるのかもしれないんだけど、これは受けてくださいよとは言えないわけじゃないですか。就学前健診とか就学相談があって、こういうことが成り立っていくという理解をしておけばいいんでしょうかね。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
就学時健診のときに校長との面接等もあります。そういう際に、校長がその面接の中で判断をしながら、ここに進めたほうがいいという子については相談を促したりもしますので、そういった経過をたどって相談に来る。そのほか、アポロでありますとか、保育園でありますとかも、就学相談をやっていますというアナウンスをしていますので、そこを通じて相談を受けるということもございます。
高橋委員
そうすると、中学校の場合は、小・中連携しているから把握しやすいと思いますけど、小学生の場合になってくると、1年生に入ってくるときに、幼稚園から、保育園からと、連携が、とれているかもしれないけど把握しづらい可能性が多いじゃないですか。だからこれ、すごく深い連携をとっていかないと失礼な対応になったりとかしちゃうのかなというふうに今、感じたんですけど、だから幼・小・中の、今いろいろな連携をとっていらっしゃいますけど、さらに大変になってくるのかなと思いますけど、そういう研修の中でもこういう話とかは課題で出ているわけですか。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
今、区としても切れ目のない支援を目指してやってございます。その中で、幼稚園と小学校の継続でありますとか、小学校と中学校の継続、これまでもすこやか福祉センターでのケアにつきまして引き継ぎをしたりしていますけども、それの範囲を広げまして、多くの子に切れ目のない支援ができるように努めてまいりたいというふうに考えてございます。
南委員
一点だけ、先ほど取り下げということで、高橋委員のほうが聞かれていましたけれども、向こうの親御さんの状況とか、そういうところで、もう相談はいいですというような形になることで、それ以上、支援委員会のほうからでもお話しをするのが難しいということだと思うんですけど、この取り下げられたそのお子さんとかというのは、通常学級とかそういうところへ行かれるということになるんでしょうか。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
基本的には通常の学級に行っていただいて、そこでお困りごとでありますとか、さまざまな相談に乗って、初めて行きますので、普通は通常学級のほうに行かれるということになります。
南委員
通常学級に行かれて、その中で、さまざまにまたいろんな課題が出てきたりとかした場合に、そこからまた相談に乗るというようなことにもなるということですか。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
一旦は取り下げられても、さまざま、困難なケースでありますとか、問題があるケースがありますので、また新しく御相談に来ていただいて、新たに相談に乗って適正な就学についてともに検討してまいります。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、ちょっと参考までに。私は正副打合せで聞いているんですけど、質問という言い方をすると恐縮なので、お時間があるので、ぜひ御紹介を委員の方にしていただければという角度でお聞きしたいと思うんですが、2番の転学相談、区立特別支援学級の中の情緒障害が68人の方がいます。近年ふえてきていると言われているところなんですけども、ここ数年間の変遷の数値、参考までに皆さんにお知らせをしていただければと思います。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
前年度ですね、平成27年度の相談件数としては、小学校につきまして49件ございました。同じく26年度につきましては35件ございました。
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、6番、その他、理事者から何か報告はありませんか。
板垣教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
学校統合委員会の委員の公募につきまして、口頭で御報告させていただきます。
平成32年度に、上高田小学校と新井小学校の統合を予定しております。そのための統合委員会をこれから設置してまいります。
統合委員会の設置に際しまして、公募の委員を募集いたします。7月20日号の区報に掲載をしまして、締め切りは8月3日ということで選考を行います。それぞれの学区域内の乳幼児の保護者の方が対象ですが、1名ずつ、合計で2名程度予定をしているところでございます。
以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
他に理事者から何か報告はありますか。
杉山教育委員会事務局指導室長
区立学校におけるイクボス宣言について、口頭で報告をさせていただきます。
区では、働きやすさを推進するため管理職がイクボス宣言を行いましたが、区立学校におきましても校長が、7月10日の定例校長会においてイクボス宣言を行います。これらを踏まえ、各校では定時退勤日等を設けるなど具体的に進めてまいります。
教育委員会といたしましては、校務の効率化や外部指導員の導入などさまざま取り組んでいるところですが、さらに働きやすさの推進のため、夏季休業日に教育活動休止日を設けます。教育活動休止日は、水泳指導や補修学習、部活動等の教育活動を実施しない日といたします。これにより、土曜授業の振りかえ休日や夏季休暇取得の推進を図ってまいります。本年度は試行として、取り組める学校においては、原則として8月14日に設定いたします。なお、教育活動休止日には、学校管理員を配置し、施設管理と緊急事態の連絡等に対応する予定です。
本年度の状況を踏まえ、今後も取り組みを検討してまいります。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
高橋委員
この8月14日がお休みということで、この学校管理員は、どういう人がやるんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
こちらは、施設管理として、主に土曜、日曜もしくは夜の時間帯に、施設開放などで施設を利用する際の管理員として配置されている方です。(「それはどのような方なの。委託されているの。」と呼ぶ者あり)はい。委託業者に依頼しているところです。
高橋委員
せっかくそうやってお休みをとるのに、私の理解だと、だれか1人、先生が管理員みたいな感じで学校に行くのかななんて思ったんですけど、これは委託するという理解ね。だから、全く皆さん出てこないで休日とりましょうよと。どうしてもこの日、休めないという場合はどうするんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
教員が土曜授業の振りかえ休日や夏季休暇を取得するに当たりましては、それぞれの都合でとることとなりますので、学校として教育活動休止日を設けておりますが、出勤を希望する教員については出勤を認めるという形にしてございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
他に報告はありませんか。
杉山教育委員会事務局指導室長
去る6月8日に、東京都が公表いたしました平成28年度に発生した都内公立学校における体罰の実態調査について、口頭で報告いたします。
都内では、体罰を行った教員は、小学校で14名、中学校で15名です。中野区では体罰の報告はありません。
以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
他に報告はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ以上で所管事項の報告を終了します。
次に、審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時41分)
委員長
委員会を再開します。
(午後1時43分)
休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は、8月31日(木曜日)午後1時より行うということで御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定します。
以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
委員会報告資料の修正についてでございます。
6月7日、当委員会におきまして、中野区子ども読書活動推進計画(第3次)の策定についてを御報告させていただきました。
パブリック・コメント手続の実施結果とともに、策定した計画書の内容を別紙資料として添えさせていただきましたが、その計画書の内容に誤りがありました。具体的には、11ページから20ページにかけての3、取り組みの具体的内容と現状、達成目標のうち、図形で囲んで記載していた表題の部分の文字が全て欠落した状態となっておりました。全くのミスであり、謹んでおわび申し上げるとともに資料の差しかえをお願いいたします。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他に各委員、理事者から何か発言はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の子ども文教委員会を散会いたします。
(午後1時45分)