中野区議会子ども文教委員会〔平成29年11月30日〕
子ども文教委員会会議記録
○開会日 平成29年11月30日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後4時58分
○閉会 午後5時20分
○出席委員(8名)
白井 ひでふみ委員長
山本 たかし副委員長
若林 しげお委員
渡辺 たけし委員
小宮山 たかし委員
広川 まさのり委員
南 かつひこ委員
高橋 ちあき委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 田辺 裕子
子ども教育部長、教育委員会事務局次長 横山 俊
子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当) 高橋 昭彦
子ども教育部副参事(子育て支援担当、児童相談所設置準備担当)、子ども家庭支援センター所長、教育委員会事務局副参事(子育て支援担当、特別支援教育等連携担当、教育相談連携担当) 神谷 万美
子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)、教育委員会事務局副参事(就学前教育推進担当) 長﨑 武史
子ども教育部副参事(幼児施設整備推進担当)、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当) 荒井 弘巳
子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当) 石原 千鶴
教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 板垣 淑子
教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 石崎 公一
教育委員会事務局指導室長 杉山 勇
地域支えあい推進室参事(地域子ども施設調整担当)、鷺宮すこやか福祉センター所長、鷺宮すこやか福祉センター参事(地域ケア担当) 上村 晃一
南部すこやか福祉センター所長 石濱 照子
○事務局職員
書記 鎌形 聡美
書記 松丸 晃大
○委員長署名
審査日程
○議案
第82号議案 中野区立小学校及び中学校教育職員の給与に関する条例
第83号議案 中野区立小学校及び中学校教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例
第84号議案 中野区立小学校及び中学校教育職員の給与等に関する特別措置に関する条例
委員長
定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会します。
(午後4時58分)
本日の審査日程について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後4時58分)
委員長
委員会を再開します。
(午後4時59分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進め、第82号議案、第83号議案及び第84号議案については一括して審査を行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
議案の審査を行います。
第82号議案、中野区立小学校及び中学校教育職員の給与に関する条例、第83号議案、中野区立小学校及び中学校教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例及び第84号議案、中野区立小学校及び中学校教育職員の給与等に関する特別措置に関する条例を一括して議題に供します。
理事者の補足説明を求めます。
杉山教育委員会事務局指導室長
それでは、第82号議案、第83号議案、第84号議案について御説明いたします。
まず、これらの条例の提案理由となります、中野区立小学校及び中学校教育職員の採用について御説明いたします。資料(資料2)をごらんください。
採用の目的は、児童・生徒一人ひとりの学習状況に応じたきめ細かな指導を行い、指導体制を充実させることで基礎学力の向上を図ることでございます。現在、臨時職員である学習指導支援員を学力向上のために各校に配置しておりますが、今回、任期付短時間勤務職員(教諭職)とすることで、一層の充実を図るものでございます。
まず、職ですが、正規職員としての教諭となります。ですので、資格として教員免許取得者となります。これまでの学習指導支援員よりも資格要件を上げ、質の高い人材を求めるものです。教員資格を有する職ですので、教員と連携し、学習指導の指導方法や教材の作成を工夫し、一定の責任を持って進めることとなります。また、学習指導支援員ができなかった単独での授業も、今後は補教等、必要に応じて他の教員と同様に授業を行うことが可能となります。採用人数は33人で、1校1名配置いたします。任期ですが、これまで学習指導支援員は臨時職員ということで、最長1年勤めた後は次の年度は任用ができず、継続的に配置することができませんでした。任期付短時間勤務職員(教諭職)は、任期中は継続の配置が可能となり、指導の充実につながると考えております。勤務日数は、学習指導支援員の週3日に対し週4日となり、一層の充実を図るものです。給与は、月額15万7,040円ほか諸手当となります。学習指導支援員と比較しますと、学習指導支援員が年間約200万円に対し、給与は年間約300万円となります。今後の予定としましては、12月上旬に募集を開始し、平成30年4月採用配置の予定です。
ただいま御説明いたしました教育職員について、第82号議案では給与について定めたものでございます。第83号議案でございますが、こちらは勤務時間、休日、休暇等について定めたものでございます。
次に、第84号議案でございます。こちらは、給与に関する特別措置、いわゆる教職調整額について定めたものでございます。教職調整額について補足説明をさせていただきますと、教員の勤務の特性を鑑み、勤務時間外の業務として一律に4%の額を支給するものでございまして、超過勤務については、小・中学校の教員は、災害時、行事、職員会議以外は命ずることができないための措置でございます。
以上で説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。
委員長
これより本件に対する質疑を行います。質疑はございませんか。
広川委員
まず、このような区独自の条例というものを設けようとしている区は、中野区以外にあるのでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
任期付短時間勤務職員――教員としての職は、中野区以外はございません。
広川委員
任期付以外はないのでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
教員という形の職であれば、杉並区や品川区という形で承知しております。
広川委員
なぜ来年度から始めようということになったのでしょうか。何か要因みたいなものはあるんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
学力の向上というものを一つ示させていただいておりますが、そのほかに小・中連携教育の充実、また、オリンピック・パラリンピック教育に向けての充実など、教員として教育活動を充実させる、そのための対応でございます。
広川委員
これは任期が平成30年4月1日から平成32年3月31日までとなっていて、どうしてこれは2年なんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
今申しましたように、学力の向上もそうですが、小・中連携教育の一定の成果を見せるのが平成31年度ということで計画を出していることや、オリンピック・パラリンピック教育も平成32年度からオリンピックが始まるということで、そのような学習指導要領の対応も含めまして、教育活動の充実を図るため、一定の期間の任用と定めたものでございます。
広川委員
例えば、2年たちます、そこからこの業務というものは継続していくんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
2年の時期に検証いたしまして、その後の対応については、やはり検討し、また対応していくものというふうに考えてございます。
広川委員
この2年という期間の中で、ほかの教員との連携であったり、地域の保護者の方とのつながりというのが十分つくれるのかなというのは、ちょっと疑問なんですけれども、その点はいかがでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
先ほどの狙いに沿って任期を定めているものでございまして、教員との連携につきましては、一定の期間の中で成果検証ができるというふうに考えてございます。
広川委員
10月4日の子ども文教委員会のときに、この任期付短時間勤務職員の採用についてということで、根拠規定なども示されたんですけれども、そこで1点気になったのが、この根拠規定で、中野区の一般職の任期付職員の採用に関する条例第3条第2項というところで、住民に対して職員により直接提供されるサービスについて業務をやってもらうというようなことが書いてあったと思うんですけれども、そもそもこのサービスというのが、学校教育はサービスなのかなというのがちょっとそのときに気になって、これに当てはまるのかなというところはどうなんでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
そのような形で、サービスという、子どもたちへのサービスといいますか、効果という点で、そのように示したものでございます。
広川委員
教育がサービスなのかというと、違うと思うんです。例えば教員と親との関係というのは、サービスの提供者と享受者というわけではないですよね。やはり教育というのは大人の責任であって、それを教員と親が共有して、それで、教員は学校で、親は家庭でという形で、教育に対して責任を持っていく。これはサービスではないと思うんですけれども、いかがでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
教育委員会としてはそのように捉え、今回の条例といいますか、制度について進めてまいりたいと考えているところでございます。
広川委員
そもそもこの根拠規定のサービスに教員を当てはめることには、違和感を感じます。
もう1点、中身なんですけれども、各学校1人を配置すると、それで33人採用するということなんですけれども、何か特定の教科みたいなものがあるんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
採用に関しましては、学校現場としての各校の特色も踏まえた教科の要望については、一定程度、やはり教育委員会として把握をしながら、採用の参考にしたいというふうに考えております。
広川委員
この職務については、教科指導、放課後学習指導、指導資料作成、教材作成といった、本当に多岐にわたると思うんですけれども、こういった作業というのは、ほかの正規の教員と中身は同じようなものなんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
教諭職となりますので、作成する資料や授業の準備などは同様であるというふうに認識しています。
広川委員
そうであるならば、やはり常勤の職員というのがふさわしいのではないかと思うんですけれども、いかがですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
先ほど、この事業の採用の狙いのところでお示しいたしましたが、今般のさまざまな教育課題、学力向上、小・中連携、オリンピック・パラリンピック教育への対応、学習指導要領の対応等、この時期に、まずはこういう形で行うということで、一定期間の任期付短時間勤務職員という形での任用を考えたところでございます。
広川委員
その一定期間がいいのか悪いのかというのもあると思うんですけれども、やはりこの任期付きの職員を、例えば2年とか3年とかで区切ってやっていくというのが、これが恒常的なものであるのであれば、ちゃんと常勤の職員でやるべきだと思いますが、どうでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
繰り返しになりますが、教育委員会といたしましては、先ほどの教育課題に対応すべく、本制度といいますか、対応をしていくということでお示ししているところで、その狙いに沿って、この制度がふさわしいという形での対応を考えているところでございます。
高橋委員
質疑というわけではないけれども、やっぱり今までの現場の中において、優秀な方がアルバイト的な存在でいたら続けていかれない。だから、子どもたち、学校のことを考えながら、こういう考え方を示してくれたというのは、私たちとしては、ああ、よかったなというふうに思っているところであります。なので、任期が2年ということであるけれども、そこで発掘された活躍してくれる先生方が、さらにきちんとした配置になれれば一番いいかなと思っていますけれども、先ほど室長が言ったように、2年という、その任期を検証しながら、これを継続していくかどうかということは今後のことになっていくと思うんですけれども、こうやってよい方向に変えてくれたということは、さらにこの制度がよくなるように努力してほしいんですが、どうですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
この制度の導入につきましては、やはり子どもたちのため、学校の教育活動充実のためでございますので、単に人を配置して終わりではなく、その教員の勤務状況も踏まえ、学校と連携を図りながら、よりよく充実させてまいりたいと考えているところでございます。
小宮山委員
特別支援学級にも非常勤の職員さんがいらっしゃると思うんですけれども、肩書がちょっと、支援員なのか、介助員なのか、ちょっとわからないんですが、非常勤の職員さんがいらっしゃいます。「一人ひとりの学習状況に応じたきめ細かな指導を行い」ということを目標にするのでしたら、その特別支援学級のほうでも、やはり有資格者などを配置することを考えられてはいかがでしょうか。
石崎教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
特別支援のほうにも介助員という形で任命しています。その中で、現状、一定程度有効に活用しているということから、新たに設けるということではなく、現状の中でさらに充実をさせていきたいというふうに思っています。
山本委員
第83号議案の5条で、週休日が書いてあるんです。日曜日、水曜日及び土曜日は週休日とすると書いてあるんですけれども、水曜日と指定されておられるんですか。選べる余地はないのでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
正規の職員として任用するということなので、週休日は定めることとしております。ですので、子どもたちへの教育的な還元が、職員会議や出張などが一番多い水曜日を週休日といたしまして、月、火、木、金の勤務日としたところでございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、取り扱い協議のため、委員会を暫時休憩いたします。
(午後5時14分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後5時18分)
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、質疑を終結いたします。
次に、意見の開陳を行います。意見はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、意見の開陳を終結いたします。
次に、討論を行います。討論はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、討論を終結します。
これより本件について採決を行います。
お諮りします。第82号議案、中野区立小学校及び中学校教育職員の給与に関する条例を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決します。
お諮りします。第83号議案、中野区立小学校及び中学校教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決します。
お諮りします。第84号議案、中野区立小学校及び中学校教育職員の給与等に関する特別措置に関する条例を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決します。
以上で第82号議案、第83号議案、第84号議案の審査を終了いたします。
本日予定した日程は以上ですが、委員、理事者から何か発言はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の子ども文教委員会を散会いたします。
(午後5時20分)