平成29年12月05日中野区議会子ども文教委員会(第4回定例会)

中野区議会子ども文教委員会〔平成29年12月5日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 平成29年12月5日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後2時16分

 

○出席委員(8名)

 白井 ひでふみ委員長

 山本 たかし副委員長

 若林 しげお委員

 渡辺 たけし委員

 小宮山 たかし委員

 広川 まさのり委員

 南 かつひこ委員

 高橋 ちあき委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 田辺 裕子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 横山 俊

 子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当) 高橋 昭彦

 子ども教育部副参事(子育て支援担当、児童相談所設置準備担当)、子ども家庭支援センター所長、教育委員会事務局副参事(子育て支援担当、特別支援教育等連携担当、教育相談連携担当) 神谷 万美

 子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)、教育委員会事務局副参事(就学前教育推進担当) 長﨑 武史

 子ども教育部副参事(幼児施設整備推進担当)、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当) 荒井 弘巳

 子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当) 石原 千鶴

 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 板垣 淑子

 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 石崎 公一

 教育委員会事務局指導室長 杉山 勇

 地域支えあい推進室参事(地域子ども施設調整担当)、鷺宮すこやか福祉センター所長、鷺宮すこやか福祉センター参事(地域ケア担当) 上村 晃一

 南部すこやか福祉センター所長 石濱 照子

 

○事務局職員

 書記 鎌形 聡美

 書記 松丸 晃大

 

○委員長署名


審査日程

○陳情

〔継続審査分〕

 第8号陳情 就学援助の入学準備金などの、制度拡充について

 第9号陳情 就学援助の「新入学学用品費」を入学前年度に支給することを求める件について

○所管事項の報告

 1 平成30年度予算で検討中の主な取り組み(案)について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 2 ひがしなかの幼稚園土砂災害防止応急対策工事について(子ども教育施設担当)

 3 中野区立小中学校施設整備計画の一部改正について(子ども教育施設担当)

 4 みなみの小学校校舎等整備基本設計(案)について(子ども教育施設担当)

 5 美鳩小学校校舎等整備基本設計(案)について(子ども教育施設担当)

 6 桃園小学校・向台小学校統合新校校舎等整備基本設計(案)について(子ども教育施設担当)

 7 吊天井耐震対策工事の実施について(子ども教育施設担当、学校教育担当)

 8 その他

 (1)2018年中野区成人のつどいの実施について

 (2)区内保育施設における職員名簿の重複について

 

委員長

 定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように進めます。

 また、審査は5時を目途に進め、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入ります。

 昨日保留となりました第8号陳情、就学援助の入学準備金などの、制度拡充について、第9号陳情、就学援助の「新入学学用品費」を入学前年度に支給することを求める件についてを一括して議題に供します。

 取り扱いを協議するため委員会を休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時03分)

 

 質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はございませんか。

広川委員

 第8号陳情、就学援助の入学準備金などの、制度拡充について及び第9号陳情、就学援助の「新入学学用品費」を入学前年度に支給することを求める件についてに賛成の立場で討論いたします。

 憲法第26条は、義務教育はこれを無償とするとしています。しかし、日本の子どもに係る保護者の教育費負担は、欧米と比べはるかに高く、子育て世帯の負担軽減が求められています。文部科学省が行った2014年度子供の学習費調査によると、学校教育費は、公立小学校で学校給食費を合わせて年間10万2,404円、公立中学校で16万7,386円もの負担となることが明らかとなりました。就学援助制度は、経済的な困難を抱える子どもに義務教育を保障するための命綱です。子どもの貧困が広がる今こそ就学援助を拡充し、認定基準、認定率を引き上げることが求められています。

 また、貧困世帯にとって小・中学校への入学時の支出が大きな負担となっています。中野区では、準要保護者に対する新入学学用品費として、小学生に2万470円、中学生に2万3,550円が支給されます。文科省が行った調査によると、学校教育のために家庭が支出する金額は、小・中学校ともに1年生が最も多く、中1では制服だけで平均4万6,000円、通学かばん、体操服、上履きなどを含めると、入学前に10万円以上かかるケースもあることが明らかになりました。こうした実態に見合った補助単価へと改めるべきと考えます。

 加えて、今定例会において本陳情が求める新入学学用品費の入学前支給を行うことが報告されましたが、新たな仕組みであり、入学予定者全てに対して周知の徹底を求めます。中野区として援助の対象となる児童・生徒に、必要な金額を必要とする時期に速やかに支給できるよう取り組むべきと考えます。

 以上、第8号・第9号陳情の賛成討論といたします。

委員長

 他に討論はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより採決は1件ずつお伺いしたいと思います。

 本件について採決を行います。

 お諮りします。第8号陳情、就学援助の入学準備金などの、制度拡充についてを採択すべきものと決することに賛成の委員は挙手を願います。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 挙手、少数。よって、本件は不採択とすべきものと決しました。

 以上で、第8号陳情の審査を終了します。

 続いて、第9号陳情。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。第9号陳情、就学援助の「新入学学用品費」を入学前年度に支給することを求める件についてを採択すべきものと決するに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように決します。

 以上で第9号陳情の審査を終了します。

 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、平成30年度予算で検討中の主な取り組み(案)についての報告を求めます。

高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 それでは、平成30年度予算で検討中の主な取り組み(案)について御説明申し上げます。お手元の資料(資料2)をごらんいただきたいと思います。

 今回、御報告する内容につきましては、平成30年度の予算編成で検討中の、新規、拡充、見直しなど区民生活への影響が想定される主な取り組みにつきまして、現在の検討状況を区民にお知らせするものでございます。

 周知方法については、12月5日発行の区報、区のホームページに掲載するほか、意見交換の機会として区民と区長の対話集会を12月11日の夜に開催する予定でございます。また、郵便、ファクス、メール等によりまして区民からの御意見もいただきたいと考えております。

 具体的な、検討中の主な取り組み項目の内容につきましては、第3次の10か年計画の八つの戦略とその他の取り組みに区分してお示ししてございます。

 それでは、当委員会の所管事項に関係する項目、御説明させていただきたいと思います。

 2ページの④生きる力・担う力育成戦略をごらんください。3の学童クラブ等の拡充につきまして、該当部分といたしましては、U18プラザ上高田の跡を活用して、保育園等の新たな施設整備に向けた準備を行うものでございます。

 続いて、四つ目の項目でございます。保育人材確保・支援対策ということで、保育士等の確保のための事業者の宿舎借り上げ事業への補助について、対象職種の拡充等を行います。

 五つ目の項目でございます。区立保育園の民設民営化や民間保育施設の新規整備等を進め、保育定員の拡大を図るものでございます。

 六つ目の項目でございます。緊急的な待機児童対策として、区立公園等を活用し、2年間限定で区立認可外保育施設を開設・運営するものでございます。

 七つ目の項目でございます。幼稚園における保育の充実として、私立幼稚園における2歳児の私立幼稚園型の保育事業を推進するものでございます。

 続きまして、八つ目の項目でございます。(仮称)中央部認定こども園新規開設に向けた整備を進めてまいります。

 九つ目でございます。海での体験事業の拡充として、1回当たりの定員をふやし、学校単位の参加を促進するものでございます。

 10番目でございます。区立学校再編に伴いまして、統合新校としての教育環境を整備するため、普通教室等の改修を行います。また、新校舎整備に向け、設計や解体、新築工事等を行うものでございます。

 11番目でございます。区立学校の安全性向上、環境改善に向けた計画といたしまして、体育館非構造部材の耐震対策工事を実施するとともに、特別教室の冷房化、トイレの洋式化及び水飲栓の直結給水化工事を進めてまいります。

 12番目でございます。児童数の増加に伴い、普通教室の不足が見込まれる学校につきまして、増築等の対応を図ってまいります。

 続きまして、6番目のスポーツ・健康都市戦略でございます。一つ目の項目でございます。オリンピック・パラリンピック教育推進事業の実施など、子どもたちのスポーツ・運動意欲の向上や国際理解教育等を進めてまいります。

 続きまして、ページ進んでいただきまして、8個目の戦略、持続可能な行政運営戦略でございます。一つ目の項目として、ユニバーサルデザインの推進でございます。所管事項におきます具体的内容としましては、江古田図書館のトイレのバリアフリー化を行うものでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

渡辺委員

 報告ありがとうございます。今報告いただいた4番、生きる力・担う力育成戦略の4番目の保育人材確保・支援対策の部分なんですが、この保育士等確保のため事業者の宿舎借り上げ事業への補助について対象職種の拡充等を行うということでありますが、これは以前、保育所の連合会だったり、私どもからも要求した、都の基準にぜひ合わせてもらいたいというふうなことを要望していたんですが、それに近いような形で予算の枠組みを考えているということでよろしいんでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 保育士の方以外にも保育園のほうにお勤めいただいていますさまざまな職種の方々、今、委員がおっしゃったような、東京都が実際今補助している内容、ほぼそれに近い形での対象職種の拡大等を行ってまいりたいというふうに考えてございます。

渡辺委員

 具体的には、例えば事務員ですとか栄養士さんですとか調理師さん、さまざまな職種の方がいるんですが、ほぼそういったもの全てをカバーするという認識でよろしいんでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 はい、そのような形で考えてございます。

渡辺委員

 緊急待機児童対策として新たな保育所の設置ということでやっておりますが、今後さらなる接続園というふうなところも見越した上で対策を行っていくことが、本当に重要になってくると思いますので、事業者目線でのそういった形で、より中野区でも保育経営をしやすいような形でやっていってもらいたいと思います。要望です。

若林委員

 この4番の生きる力の4番、保育人材確保、この対象の施設というのは保育園だけですか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 認可保育所がございますし、小規模、また、認証、地域型のほぼ全域をカバーするという形になってございます。

若林委員

 その中に幼稚園というのは入っていますか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 この中には入ってございません。

若林委員

 中の7番、幼稚園における2歳児の拡充など、これから私立幼稚園に対して行っていくわけじゃないですか。にもかかわらず、そちらの補助がないというのはどうかなと思うんですが、いかがですか。

長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 この7番におけます、幼稚園における保育の充実といったような項目でございます。国のほうから6月に子育て安心プランといったことが示されまして、一時預かり事業を活用した2歳児の受け入れ促進といったような国の方策も示されています。それと連動するような形でもって、今回こういう形の項目を重点という形で挙げさせていただきました。私立幼稚園に対する補助というのは、これまでもさまざまなところで施策として展開してまいりましたけれども、今、委員から求めがあったような保育士の人材確保と同じような幼稚園の確保といったようなものにつきましても、今後私立幼稚園との話し合い等も踏まえながら検討してまいりたいな、そのように考えているところでございます。

若林委員

 ぜひ私立幼稚園に対しても、中野区の幼児施設ということで御協力をいただいていることは確かだと思います。保育士が足りないのは保育園だけでなく、幼稚園に関しても同じような条件だと思います。ぜひ何らかの形で、同等とまでは言いませんが、それに近いような補助をしていただければなと思いますが、いかがですか。

長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 私立幼稚園につきましては、さまざまこれまでの区の幼児教育、そういったところを先進的に推進してこられたといったようなところもございます。ぜひそういった観点からも、私立幼稚園の中での創意工夫といったこともこれから充実できるような形での、区の支援といったものをしっかり考えてまいりたいなと考えているところでございます。

高橋委員

 関連して伺いたいんですけど、3ページの幼稚園における保育の充実で、2歳児の私立幼稚園型の事業を推進するという。その内容的なものはどういうふうに考えていらっしゃるんですか。

長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 まだ国のスキームが完全に示されたところではございませんけれども、私立幼稚園の中では満3歳になる前の2歳児の、プレ保育というかプレ幼稚園といったようなことを行っているというふうに聞いております。そういったところでもって、その2歳児のプレでやっている時間帯を少し延長するような、そんな形での受け入れといったことができないかなと。今そんな事業のスキームを考えているところでございます。

高橋委員

 これを進めていくに当たっては、やっぱり幼稚園連合会との意見交換とか、しっかりしていかないと十分な対応ができないと思っているんですけど、もうそういう話を進めている段階であるという理解でいいのかな。

長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 実態的なものを確認――確認というか把握させていただくという意味で、私自身、先般、私立の幼稚園にもお邪魔させていただいて、実態的にこの2歳児のプレですとか、そういった状況がどうなのかといったようなところも確認させていただきました。さまざまな私立幼稚園で抱える課題なんかも把握したところでございますので、ぜひそういったところにつきましては私立幼稚園の連合会のほうにも働きかけをさせていただきながら、ぜひこういった事業の推進が図れるような、そんな取り組みを強化してまいりたいなというふうに思っているところでございます。

高橋委員

 関連して、中央部に認定こども園というのも新しい年度から始めようというスタンスの中、私立幼稚園は私立幼稚園だけの集まりとか、まあ、先生方は幼保連絡協議会とかいうのがあるんだろうけども、総合的に行政が考えていく年度によっての事業があるじゃないですか。そういう事業に対しては、個別の私立幼稚園連合会だけに聞くとか、保育園の園長先生方の会に聞くとか、別個にしないで、ちゃんと合同的な会合を持っているんですか。

長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 保・幼・小の連携というようなところもあるわけでございますけれども、そうした幼稚園、それから保育園、また小学校も含めてといったような、そんなことでの連携というのも含めた場というのもあります。そういった中で今後区が進めていくべきこの幼児教育、そういったところもいろいろと議論いただくといったところもありますし、ぜひそういった場面を含めまして、この中野区における幼児教育、どんな形にしていくのか、そんなことにつきましては情報提供をしっかりしてまいりたいなと考えているところでございます。

高橋委員

 最後にしておきますけど、今までやっぱり幼児教育に対しての取り組み方、一応1回あって、まとめましたで多分担当はあるんだけど、何となく、深くはもうあまり協議していっていないのかなというようなイメージが私たちにはあるんですよ。幼稚園は幼児教育イコールみたいになるんだけど、保育園だって幼児教育というのが非常に大切だと思うんですね。まして0歳から入っていくわけでありますから。そういうことを考えると、行政が進めていくこういう主な取り組みの中においても、やっぱりきちんとした土壌をつくっていかないと、いろんな、新しい認定こども園をつくるにしても、それから、私立幼稚園にゆだねるにしても、保育園をふやす、また、さまざまなことに対して、その保育園・幼稚園のトップの人たちが行政のやることを理解してくれていないと、非常に難しくなっていくと思うんですよ。まして保育園は、区立はだんだん減らして、全面的に私立というか、皆さんにお任せしていく、子どもをゆだねる、そういう方向性に持っていきたいわけでしょう。幼稚園は幼稚園でお願いしたい。だから、幼児教育というものが、いかに区にとって大事かということを忘れないでほしいんですよ。そういうことにおいては、主な取り組みの中に幼児教育に関する何か対策みたいな文言が一つでもあったらよかったかなと私は思うんですけど、どうですか。

長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 幼稚園も保育園も変わりなく、就学前の教育を受けられるといったようなところが中野区の目指す方針だということに全く変わりはないところでございます。やはりそういった中では、私立幼稚園におけるさまざまな施策といったものを行政としても把握しなければいけませんし、そこに今こうした認定こども園ですとか、それから保育所の整備ですとか、そういったものをトータルに考えながら、区として行政を進めているといったところにつきましては、幅広く議論をいただきながら、どのような方向が子どもたちにとってベストなのか、そんなことをまたしっかり考えていかなければいけないんだろうな。そんなことを今感じているところでございます。

高橋委員

 本当にこれから0歳からというか、生まれる前から、中野区にとっては大切な宝がどんどん生まれてほしいなという思いを込めて、やっぱりそういうものの、まあ、プロジェクトチームじゃないけど、きちんとした認識を持った人たちの集まりは必要だと思うんです。うちが今度児相をつくるわけじゃないですか。だから、そういう児相がある区において、子育て豊かな区であるんですよというふうなイメージづくりをまずしていってもらいたいなと思っていますので。これは要望です。入れてもらえたらありがたかったなという要望。

 それから、区立学校の再編がありますけれども、いろいろと学校の環境整備をしていかなくちゃいけない中に、私たちが再三お願いしているのは、統合校がこれからふえてくる。きょうも報告があると思いますけれども、新しい学校、それから、既存の学校においての施設の管理・維持、そういうことに長けている部署が一つないといけないというふうに私は思っていますので、これも新年度に向けてしっかりと取り組んでいってもらいたいと思いますけど、いかがですか。

横山教育委員会事務局次長

 以前も委員会でちょっと関連した御質疑をいただいたところであります。一時期、全庁的な体制をとるということで施設部門を統合してきた経緯もあったというふうにお答えしたところでございます。その後状況も変わってまいりまして、大きな計画ですとか改築・改修といったようなこともある中で、しっかりと取り組めるような体制についてもあわせて検討してまいりたいというふうに思ってございます。

広川委員

 2ページ目の6番、緊急待機児童対策として区立認可外保育施設開設のところなんですけれども、区立公園等を活用し、2年間限定で認可外保育施設を運営するということで、今現在工事を行っているところだと思うんですけれども、この間の進め方については大きな問題があったと思います。特に江原公園の近隣の方々からはたくさん問い合わせをいただいていて、やはり近隣住民の合意を得る、意見を聞き入れるということもなしに、決まったことだから、もう進んでいるからという区の姿勢に困惑されている方も多いし、極めて不誠実だったと思いますが、この点いかがでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 本会議等でもいろいろと御議論いただいたところでございますけれども、緊急対策ということで、来年の4月1日現在、待機児童を出さないということを大きな目標といたしまして、それに向かって短期間の中で保育所の整備を進めていくというようなことで、説明会等も2回開かせていただき、また、それ以外の対応もさせていただくということで、真摯に内容についてはお答えしてきたというところでございます。その中でもやはり期間の問題、さまざまな問題の中で、なかなか御納得いただけない部分も現在もあるというふうには理解してございますけれども、今後、待機児童を来年の4月1日現在でなくしていくというような大きな目標の中で、ぜひ御協力いただければなというふうに考えてございます。

広川委員

 御協力いただきたいということだったんですけども、ただでさえ保育施設と近隣のトラブルというのは起こりやすくて、その原因が、やはり建てるときに十分な納得が得られていなかった。それが開設後も引き続きトラブルが続いているというケースもあると思うんですね。だから、保育施設をつくるに当たっては慎重に行わなければいけないのに、今回は本当に4月ありきだったと。この進め方はちょっと問題があったと思います。工事が始まったから終わりというわけではなくて、しっかりと今後も近隣の住民の皆さんに理解を得るための努力というものが必要だと思うんですけれども、その点いかがでしょうか。

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(幼児施設整備推進担当)

 実際に工事等、始まっている段階の中でもさまざまなお問い合わせをいただいてございます。それについては、1件1件真摯に対応させていただいているところでございます。

広川委員

 しっかりと理解を得るための努力を行っていただきたいと思います。認可外施設であっても区立なわけですから、保育の環境であったり質であったりというものを、しっかり区としても責任を持って行っていっていただきたいなと思います。これは要望です。

 もう1点、3ページ目の12番、学級数増加に伴う対応というところで、児童数の増加に伴い、普通教室の不足が見込まれる学校について増築等の対応を図るというところなんですけれども、まずこの普通教室の不足が見込まれる学校はどこでしょうか。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 こちらにつきましては、平和の森小学校、桃花小学校、白桜小学校になります。

広川委員

 増築等とあるんですけれども、これは仮設という考え方ですか。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 平和の森小学校につきましては、仮設対応ではございません。その他につきましては現在検討して……

横山教育委員会事務局次長

 各校の状況を今精査しているところでございますけれども、現在の校舎内にある一定の教室について改修して普通教室に転用すること、また、必要なところについては増設を行うということで考えてございます。

広川委員

 今三つの小学校が挙がったんですけれども、このうち二つは前期の学校再編計画のところで統廃合された学校ですよね。やはり前期の再編がどうだったのかというのを考えたときに、適切な学校規模にしていくんだといいながら、実際不適切な感じになっているんじゃないかなと思うんですね。第2期を今やっているわけですけれども、前期の計画をしっかり検証して、第2期の計画、同じようなことが起こらないようにしていかなければならないと思うんですけれども、その点いかがでしょうか。

板垣教育委員会事務局副参事(学校再編担当)

 確かに桃花と白桜につきましては、前期で統合した学校でございます。それで、人数のところでいいますと、今現在白桜小は14学級ですね。白桜小につきましては、統合してからしばらくの間、12学級に満たないというような状況が続いておりました。前期再編も第2次再編も、小規模校の解消というのがまず一つ大きな課題であったかなというふうに思っております。そういう点では小規模校は解消されて、適正な規模というのは、多分委員は18学級程度ということをおっしゃっているのかなというふうに思いますけれども、まず小規模校を解消するということで、18学級以上が悪いということではないかなというふうに感じているところでございます。

 それから、あとは、桃花小学校につきましては、今現在19学級ということで、当初前期再編で想定したよりも学級数はふえているというところでございます。ただ、現在、第2次再編の目標とするところ、これまで何回も述べさせてもらっておりますけれども、小規模校の解消とあわせまして、小・中の連携、それから、施設を改修していく。そういったことがあるのかなというふうに考えて、今第2次再編を進めているところでございます。ですので、引き続き第2次再編のとおり計画を進めていきたいというふうに考えております。

 それから、子どもの数がふえているというところで御心配もあるかなというふうに思いますけれども、第2次再編計画を策定した時点と今現在の人数で比較いたしますと、全体で500名ぐらいふえているというところです。児童数全体ですね。学級数で見ますと、逆に減っております。29年度の時点で24年度推計のものと、全体では教室数は少なくなっている。これはやっぱりかなり地域差があるのかなというふうに考えております。ですので、第2次再編は今の予定のまま続けていきたいというふうに考えているところでございます。

高橋委員

 質疑というわけじゃないけど、今の広川委員の質問に対して、やっぱり決して心配を持たせてはいけないというふうに思うんです。なので、学校再編、この事業はもう長きにわたっての事業なわけですよ。だから、第1次のときは初めてであったし、いろんな課題が出て、最初統合した学校、あまりこういうことを言っちゃ失礼かもしれないけれども、いろいろな事情があって、子どもたちは他のところに移ってしまったとかいうこともあったわけですよ。だけど、統合がある程度落ち着いてきた時点で、やっぱりここの学校はいいんだよとなって、こうやって生徒や児童が集まってきている。それは統合の結果だと思うのね。だから、しっかりと第1次の再編計画は検証しているんだから、そういうことも踏まえながら事を運んでいかないと、心配事が多く持たれるというふうに思うんです。ですので、そういうことの意思表示をする場もきちんとこの委員会で持っていったほうがいいと思うけど、どうですか。

板垣教育委員会事務局副参事(学校再編担当)

 29年度統合した学校におきましては、本当に子どもの数がふえて、運動会なども盛大に行われ、地域の方からも本当になつかしい運動会が行われているというような声も聞いております。また、南台小学校、みなみの小学校、本当に地域に歓迎されておりまして、地域と一体となった防災訓練などが行われたりとか、そういったこともできてきている。この統合を地域の方も本当に温かく見守ってくださっておりますし、また、歓迎してくださっているというふうに考えております。子どもが少ないよりも、やはりある程度の学級数、子どもの数ということで、学校教育は本当に充実していくというふうに考えているところでございます。このまましっかり第2次再編は進めていきたいというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、ひがしなかの幼稚園土砂災害防止応急対策工事についての報告を求めます。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 それでは、ひがしなかの幼稚園土砂災害防止応急対策工事について御報告いたします。(資料3)

 土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域等の指定に向け、都内13市区町村において東京都建設局による説明会が実施されているところでございます。中野区内でも、ひがしなかの幼稚園の敷地が土砂災害特別警戒区域に指定される見込みです。今後、正式に指定される見込みですが、指定された際に備え、施設面においても隣接崖地に対する安全性を向上するため、応急対策工事を実施いたします。

 1、応急対策工事について、別添資料のほうをごらんください。工事箇所につきましては資料のとおりでございます。敷地北側が崖地になります。一つ目の対策といたしまして、園舎崖地側に落石防止柵を設置いたします。また、二つ目といたしまして、崖地側の園舎の窓に重量シャッターを設置いたします。

 工事予定ですが、平成30年2月から3月にかけて落石防止柵を設置いたします。その後、平成30年4月から8月にかけましてシャッターの設計・設置工事を行っていきます。

 御報告は以上です。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

広川委員

 たしかこのひがしなかの幼稚園は、地域の災害時要配慮者利用施設になっていたと思うので、しっかりと補強対策を講じていただきたいんですけれども、1点だけ伺いたいのが、この工事によって園児、園生活への影響というのはあるのでしょうか。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 工事を行う時期につきましては示しているとおりでございますけれども、外構部の工事になりますので、なるべく園児に影響がないような工事の進め方を考えていきたいというふうに考えております。

南委員

 今回、東京都の土砂災害警戒区域が、このひがしなかの幼稚園のところが該当するということで、これから指定されていくということなんですけども、これについて保護者への説明とか、そういったことはあるんですか。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 特別警戒区域についての説明会につきましては、東京都のほうで10月26日に対象となる方には説明会を実施してございます。(通っている保護者に」と呼ぶ者あり)

杉山教育委員会事務局指導室長

 防災や安全ということですので、保護者会の折、園長からその状況や、災害があった折の引き渡し・引き取りについて既に説明を実施しております。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、中野区立小中学校施設整備計画の一部改正についての報告を求めます。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 それでは、中野区立小中学校施設整備計画の一部改正について御報告いたします。(資料4)

 今後改築する学校につきましては、新校舎の基本構想・基本計画に関して議論してきた中で、新校舎に備える教育環境の一つとして、教育委員会から一足制が提起されてきたところです。こうしたことから、平成29年3月に改正した中野区立小中学校施設整備計画において、一足制や地域との連携を進める機能等の導入について、新たな教育環境として引き続き検討していくこととし、新校舎整備を進めていく中でこれらの導入効果について検討を重ねてまいりました。ついては、これらの検討結果を踏まえ、中野区立小中学校施設整備計画の一部を改正いたします。

 一部改正の内容です。1番、学校施設の基本的な考え方につきましては、別添資料5ページをごらんください。小学校に整備する地域開放型学校図書館やキッズ・プラザと学校教育との効果的連携や、ユニバーサルデザインに基づく施設のバリアフリー化の推進など、区民や子どもたちにとって利便性の高い施設整備を行う必要があることから、今後整備していく小・中学校の新校舎については、原則として校舎、校庭、その他の併設施設の一体的活用が可能となる一足制により整備いたします。また、一足制の導入に伴い、校舎内の校庭の砂塵等を持ち込むことのない人工芝等の材質により校庭を整備いたします。また、地域との連携を進める機能の整備を標準化いたします。教員間の研さんや交流を促すスペースの整備を標準化いたします。

 二つ目といたしまして、新校舎に整備する普通教室の大きさを追加いたします。縦9メーター、横8メーターの規格に加え、縦8メーター、横9メーターについても標準化いたします。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

広川委員

 10ページのところの施設構成の一覧があるんですけども、この下のほうの地域連携室というのがこれまでなかったような気がするんですけども、これが一番最初の紙の、地域との連携を進める機能の整備ということなんですかね。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 そのとおりでございます。

広川委員

 一足制について、ちょっと僕、いまいちイメージができないんですけども、この下履きというのは、いわゆる靴は学校が指定するものなんですか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 通常、小学生の場合には、いわゆる下履きに当たる運動靴は各家庭で御用意していただく形になろうかと思います。中学校については、制服との関連の中で指定する場合もありますし、中野区ですと自由に、ある程度の範囲の中で、要するに質素であったり簡素であったりというような、華美にならないという条件のもとに指導しているというふうに認識しています。

広川委員

 この一足制の導入により校舎、校庭、その他併設施設の一体的活用が可能になるというメリットを挙げられているんですけども、体育館はどうなんですか。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 体育館につきましては、専用の体育館履きを使用するというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 委員会の所管事項の報告の進め方について、いま一度御協議をいただきたいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時42分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時42分)

 

 所管事項の報告、4番、5番、6番については、関連する事項ですので一括して報告を受けたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように進めます。

 それでは、改めて所管事項の報告、4番、みなみの小学校校舎等整備基本設計(案)について、5番、美鳩小学校校舎等整備基本設計(案)について、6番、桃園小学校・向台小学校統合新校校舎等整備基本設計(案)についての報告を一括して求めます。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 それでは、3校を一括して御説明させていただきます。

 区立小中学校再編計画(第2次)に基づき整備いたします、小学校3校の統合新校校舎及び併設する地域開放型学校図書館、キッズ・プラザにつきましては、平成29年3月に策定した基本構想・基本計画をもとに、各機能のさらなる向上や設計における課題としていた事項等について検討を進めてまいりました。このたびこれらの検討結果を基本設計(案)として取りまとめましたので、御報告いたします。

 初めに、みなみの小学校校舎等整備基本設計(案)について御説明いたします。(資料5)

 基本設計(案)につきましては別添資料のとおりです。

 別添資料1ページをごらんください。施設配置につきましては、配置図、平面図、断面図のとおりです。

 次に、施設概要ですが、階数は地上4階建て、構造は鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造です。敷地面積は約9,023.7平米、延べ床面積は約9,970平米です。各施設の面積につきましては記載のとおりです。

 続きまして、2番目、基本設計(案)の視点について御説明いたします。一番最初の資料にお戻りください。基本設計(案)の視点につきましては、主な内容を抜粋して御説明いたします。平面図もあわせてごらんいただければと思います。

 1番目、小学校について説明いたします。

 別添資料4ページ、1階平面図をごらんください。施設整備計画の一部改正でも御報告いたしましたとおり、上履きを使用しない一足制の導入に対応した昇降口や人工芝による校庭を整備いたします。次に、各階平面図をごらんください。全ての普通教室を校庭に面した配置とするよう整備いたします。また、多目的な活動に活用できるスペースを各学年ごとに整備いたします。次に、多様な学習形態や教育活動に対応できる環境を整備することといたしまして、具体的には2階に配置いたしました学校図書館とコンピュータ室を一体的に活用できるよう整備するほか、予備教室を廊下と一体的に使用できるよう整備いたします。また、1階管理諸室には地域連携室や教員打ち合わせスペースを整備いたします。2階から4階には、教育空間の拡張や環境負荷軽減などに有効なほか、運動会の観覧スペースとしても活用し得るバルコニーを整備していきます。1階屋外につきましては、ビオトープや飼育小屋を活用した児童の憩いの場を整備いたします。

 続きまして、2番目、地域開放型学校図書館について御説明いたします。1、2階平面図をごらんください。地域開放型学校図書館は、利便性の向上やセキュリティー確保のため1階及び2階に配置いたします。また、地域開放型学校図書館と学校の出入口は明確に分離いたしました。

 3番目、キッズ・プラザについて御説明いたします。キッズ・プラザにつきましては、利便性の向上やセキュリティー確保のため1、2階に配置いたします。また、キッズ・プラザと学校の出入口は明確に分離し、屋内運動場、校庭を利用しやすいよう配置・動線計画を整理いたしました。

 その他、各校共通事項といたしまして、1階に備蓄倉庫や防災倉庫のほか、マンホールトイレ、災害用井戸、また、屋上にヘリサインを整備いたします。そのほかに、屋上に太陽光発電装置を設置いたします。

 3番目、今後のスケジュール(予定)ですが、平成29年12月15日、16日に基本設計(案)の区民説明会を行います。平成30年1月に基本設計の策定を行い、平成30年12月に実施設計の策定を行っていきます。平成29年度末から平成32年度にかけまして、旧中野神明小学校解体、新校舎建設工事を行ってまいります。平成32年度から新校舎の供用を開始いたします。

 続きまして、美鳩小学校校舎等整備基本設計(案)について御説明いたします。資料(資料6)をごらんください。

 基本設計(案)は別添資料のとおりです。

 別添資料1ページ、施設配置につきましては、配置図、平面図、断面図のとおりです。

 次に、施設概要ですが、階数は地上3階建て、構造は鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造です。敷地面積につきましては約1万885平米、延べ床面積は約9,913平米、各施設の面積につきましては記載のとおりです。

 続きまして、基本設計(案)の視点について御説明いたします。

 別添資料4ページ、1階平面図をごらんください。こちらにつきましても、上履きを使用しない一足制の導入に対応した昇降口や人工芝による校庭を整備してまいります。また、各階に多目的な活動に活用できるスペースを学年ごとに整備いたします。多様な学習形態や教育活動に対応できる環境を整備することとし、1階に配置いたしました学校図書館とコンピュータ室を一体的に活用できるよう整備するほか、2階から3階に配置いたしました予備教室を廊下と一体的に使用できるよう整備いたします。1階管理諸室には地域連携室や教員打ち合わせスペースを整備いたします。また、こちらにつきましても、2階から3階には教育空間の拡張や環境負荷軽減などに有効なほか、運動会の観覧スペースとしても活用し得るバルコニーを整備していきます。1階屋外には、ビオトープや飼育小屋を活用した児童の憩いの場を整備いたします。美鳩小学校につきましては、妙正寺川沿いの地理的特性から、浸水対策を考慮の上、整備してまいります。

 次に、2番目、地域開放型学校図書館ですが、地域開放型学校図書館につきましては1階に整備しております。こちらにつきましては、地域開放型学校図書館と学校の出入口は明確に分離いたしました。

 3番目、キッズ・プラザについて説明いたします。キッズ・プラザにつきましても1階に整備しております。キッズ・プラザと学校の出入口は明確に分離し、屋内運動場、校庭を利用しやすいよう配置・動線計画を整理いたしました。

 その他の防災設備等については他校と共通事項になります。

 スケジュールについては記載のとおりでございます。

 続きまして、桃園小学校・向台小学校統合新校校舎等整備基本設計(案)について御説明いたします。別添資料1ページをごらんください。(資料7)

 施設配置については平面図、断面図のとおりでございます。

 概要につきましては、階数は地上4階建て、構造は鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造です。敷地面積につきましては約1万220.8平米、延べ床面積は9,955平米、その他の施設につきましては記載のとおりでございます。

 次に、主な視点について御説明いたします。

 小学校につきましては、こちらにつきましても上履きを使用しない一足制の導入に対応した昇降口や人工芝による校庭を整備いたします。また、各階に多目的な活動に活用できるスペースを学年ごとに整備いたします。また、1階に配置いたしました学校図書館とコンピュータ室を一体的に活用できるよう整備するほか、こちらにつきましても2階から4階に配置いたしました予備教室を廊下と一体的に使用できるよう整備いたします。1階管理諸室には、他校と同様、地域連携室や教員打ち合わせスペースを整備いたします。また、2階から4階につきましては、環境負荷軽減や運動会の観覧スペースとしても活用し得るバルコニーを整備いたします。1階屋外には、ビオトープや飼育小屋を活用した生徒の憩いの場を整備いたします。

 次に、地域開放型学校図書館ですが、地域開放型学校図書館につきましては、利便性の向上やセキュリティ確保のため1階に配置いたしました。また、地域開放型学校図書館と学校の出入口は明確に分離しております。

 次に、キッズ・プラザにつきましては、こちらにつきましても利便性の向上やセキュリティー確保のため1階に配置いたしました。キッズ・プラザと学校の出入口は明確に分離し、屋内運動場、校庭を利用しやすいよう配置・動線計画を整理いたしました。

 3番、今後のスケジュール(予定)ですが、資料に記載のとおりでございます。

 御報告は以上です。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

広川委員

 この3校を見比べたときに、地域開放型学校図書館とキッズ・プラザなんですけれども、美鳩小学校だけ「利便性の向上やセキュリティの確保のために」という記述がないんですけども、これは何か意味があるんですか。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 ちょっと記載のほうには他校と同様には書いておりませんが、こちらにつきましては利便性の向上やセキュリティ確保のため1階のほうに、キッズ・プラザ及び地域開放型学校図書館につきましては整備してございます。(「同じでしょう」と呼ぶ者あり)

広川委員

 いや、これだけなかったので、設計上何かあるのかなと思ってお聞きしたんですけども。

 もう1点、地域開放型図書館についてなんですけれども、この地域開放型図書館、地域への開放時間というのはもう決まっているんですか。

高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 細部はこれからの詰めになりますけれども、地域にあって、小さなお子さんから高齢者までが利用しやすい時間というところで時間設定をしてまいりたいと考えてございます。

広川委員

 この地域開放型図書館は、指定管理者が配置する学校図書館指導員との連携をしていくということなんですけども、司書さんは置かれるんですか。

高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 司書資格を持った職員を配置するということで条件を考えてございます。

広川委員

 その司書資格を持った職員というのは司書教諭になるんですかね。

高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 指定管理者のほうに委託をする形で運営を考えてございます。その際に司書資格を持った職員の配置を考えているというところでございます。

広川委員

 たしか学校図書館法によれば、12学級以上あれば司書教諭を配置しなければならないとなっていたと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。

杉山教育委員会事務局指導室長

 司書教諭につきましては、正規の教員の中で司書教諭資格を持っている者を人的配置の中で各校に配置しているというところでございます。

小宮山委員

 全ての小学校に割とまあまあの面積の乳幼児室というのが設置されていますけれども、これはどのように活用されていくのか。子育てひろばとして運用されていくのか、終日乳幼児専用なのか、それとも、夕方だけは小学生が入るのかなど、どのように活用されていくのか教えてください。

上村地域支えあい推進室参事(地域子ども施設調整担当)

 この乳幼児室は、いわゆる子育てひろば事業として活用いたしますので、0歳から5歳児対象の専用室として使ってまいりたいと考えております。

小宮山委員

 今後整備される小学校には、大体ついていくと考えてよろしいんでしょうか。

上村地域支えあい推進室参事(地域子ども施設調整担当)

 これから整備されていくキッズ・プラザについての、いわゆる標準仕様として考えております。

広川委員

 さっきの司書教諭の話なんですけれども、この司書教諭と指定管理者との関係はどういう感じなんですか。

高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 直接の関係はございませんけれども、実際の運営上では連絡をとり合い、より読書環境を整えるというところで仕事をしてもらう考えでございます。

広川委員

 司書教諭というのは、本来学校図書館の運営において中心的な役割を担っていく方だと思うので、そのあたり、どういうふうに連携されていくのかなと思ってお伺いしたんですけれども、そこはしっかりと連携していくということでよろしいでしょうか。

高橋子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)

 はい、そのように考えてございます。

山本委員

 美鳩小についてちょっとお伺いしたいのですが、3ページですね、妙正寺川沿いの地理的特性から、浸水対策も考慮のうえ整備と記載があるんですが、ざっくりで構わないんですが、わかる範囲で教えていただけると助かります。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 こちらにつきましては、例えば防災に必要な備蓄倉庫であるとか、機械室にあります機械設備等を床から上げるなどの対策を行うとともに、外部からの水の浸入を防止するような策を講じていきたいというふうに考えてございます。

山本委員

 高さを上げるだけじゃなくて、その手前でも排水していくということでもあるんですよね。来たものに関しては排水していくということでもあるんですか。(「来たものって水があふれてきたもの」と呼ぶ者あり)水があふれてきたときには、手前に排水ということは考えていらっしゃらないですか。そこはまだわからないですか。(「美鳩でしょう」と呼ぶ者あり)美鳩です。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 浸水対策につきましては、今後検討する事項としておりますので、そういったところも含めましてどういった対策を行うかというところは検討していきたいと考えております。

山本委員

 引き続きよろしくお願いいたします。妙正寺川の氾濫の履歴からして、我々としても地域の皆も不安に思っているところでもありますので、しっかりと努めていただければと思います。

 それから、乳幼児室、子育てひろば事業としてやっていかれるということですけれども、ここに来る乳幼児親子は、この乳幼児室のみならず、その時間においてはグラウンドの遊び砂場であったり、この鉄棒を利用することは考えておられるんでしょうか。

上村地域支えあい推進室参事(地域子ども施設調整担当)

 乳幼児室を利用する乳幼児親子につきましては、学校の他の施設等を使うという想定はしてございません。

山本委員

 最後に1点なんですが、入口に菩提樹があったんですけれども、大和小のシンボルでもありまして、それに関してはどうなる予定でしょうか。そこだけ確認させてください。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 現在、既存の樹木につきましては、施設整備を進める中で影響のあるものにつきましては伐採等について考えてございます。また、新校については緑化面積を確保していくというところもありますので、原則新たな校舎、校庭、外構に適した樹木を新たに植栽するというところで学校施設整備を行っていきたいというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、吊天井耐震対策工事の実施についての報告を求めます。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 それでは、吊天井耐震対策工事の実施について御報告いたします。小・中学校の体育館などの吊天井の耐震対策工事につきましては、年次計画を定めまして平成28年度から29年度にかけて改修工事を実施してきたところでございますが、新たに3施設につきまして該当する部分があったため、吊天井耐震対策工事を実施いたします。

 吊天井耐震対策工事を実施する施設につきましては、軽井沢少年自然の家(1階・レクリエーションホール)、緑野中学校(地下・小体育館)、中野中学校(地下・柔剣道場)です。

 改修工事スケジュールの予定ですが、軽井沢少年自然の家につきましては、平成29年12月から平成30年3月にかけまして耐震対策工事を実施いたします。緑野中学校、中野中学校につきましては、平成30年1月から3月にかけまして天井撤去工事を行い、平成30年7月から9月にかけて耐震対策工事を行う予定でございます。

 区民等への周知方法ですが、区や施設のホームページのほか、学校開放用掲示板などで周知してまいります。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

若林委員

 今年度、本来なら学校の全ての吊天井に関する工事は終わる予定でしたが、この三つが出てきました。これ、どうやって出てきたんですかね。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 こちらにつきましては、吊天井の対策工事状況を再度調査したところ、新たに該当施設が判明したというところでございます。

若林委員

 いつぐらいに出たわけですか。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 こちらにつきましては、他の施設におきまして特定天井の落下対策工事の設計業務を行っているものがございまして、別の場所の天井が吊天井と判明したため、ほかの施設につきましてももう一度対象施設に漏れがないかの再検証を行ったときに判明したというところでございます。

若林委員

 結局は見逃していた、見過ごしていたということになるわけじゃないですか。安全対策の上で、これ、非常に大切なことですし、やっぱり見過ごすというのはちょっとだめなんじゃないかなと思っています。厳しいことを言うようですけど、これはもう行政としてのミスだと思っていますので、その対処の仕方というのは、区民への説明とかも含めてしっかりとやっていただきたいと思っておりますが、これ、子どもたちに対する影響というのはどれぐらい出ますかね。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 こちらにつきましては、工事スケジュールのほうでお示しさせていただいたとおり、耐震対策工事を行う期間というのは、その間、その施設の部分については使えないということになりますので、大変申しわけございませんが、その期間につきましては子どもたちへの影響はあるというふうに考えてございます。また、耐震対策工事、中学校につきましては、なるべく夏休み等の期間を利用しまして工事のほうは進めていきたいというふうに考えてございます。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後2時06分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時09分)

 

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 先ほどの答弁を補足修正させていただきたいと思います。今回の案件につきましては、国交省の基準と文科省の基準、両方の基準がございました。こちらにつきましては、国交省基準においては対象外ということで、該当する施設ではなかったんですけれども、文科省基準のほうの改修を促す施設のほうに該当するということで、今回施設の耐震改修を行っていくところでございます。

若林委員

 では、文科省と国交省の基準の違いの中でやりとりがあって、文科省のほうの規定というのは守らなきゃいけないものですか。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 こちらにつきましても、先ほど申し上げた改修を促すというところで通知が来ておりますので、やはり安全性を確保するという観点からも、対策は行っていくべきであるというふうに考えてございます。

若林委員

 では、もうやれというんじゃなくて、中野区として安全を少しでも確保するため、文科省の推薦するものに対し中野区が動いたということでよろしいですか。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 そのとおりでございます。

若林委員

 では、できる限りというところなんですけれども、ちょっと気になるのが、1月から3月、天井撤去工事ということで、卒業式が関与してくるのかなと思いますが、そこら辺はクリアできるものなんですかね。

石原子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 こちらの改修工事予定につきましては、事前に学校と調整してございます。また、こちらにつきましては本体育館ではなく、二つ体育館のあるうちの一つということでございますので、卒業式のほうには影響ないというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、その他で何か報告はありませんでしょうか。

神谷子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子育て支援担当)

 私のほうから中野区成人のつどいの実施について口頭にて御報告申し上げます。今回の実施日は平成30年1月8日、祝日でございます。午後1時半を開場として予定しております。場所は中野サンプラザホール。本年度の対象者は3,205人ほどとなってございます。現在、新成人6名で構成いたします実行委員会にて準備を進めているところでございまして、区議会議員の皆様方にも別途御案内を送付いたしますので、御確認をいただければと思ってございます。

 報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告対し、質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 私からは、区内保育施設におけます職員名簿の重複についてといった形で、口頭にて御報告申し上げます。過日、東京都内において複数の保育施設を運営する会社が、実際には勤務をしていない保育士の名前を自治体に届け出たり、また、同じ保育士の名前を複数の施設で使用するといった、いわゆる名義貸し、これが平成27年、平成28年において行われている事実が判明いたしました。中野区における施設名は、キャリー保育園なかのふじみちょうという認可の小規模保育事業所でございまして、運営事業者は港区にございますマイキャリアクラス株式会社です。本件につきましては、自治体間にまたがる広域の案件でもあることから、東京都及び関係する自治体と連携をとりながら調査を行っておりました。過日、当該会社から東京都に提出されました職員名簿や出勤簿の確認を行ったところ、中野区におきましても他自治体との重複が認められたところでございます。このことから、今後は園に対しまして事実確認を行った上で、速やかに給付費の返還を求めていくことといたします。また、今後の対応といたしましては、当該園に対し巡回指導または検査を徹底するほか、東京都とも連携を図りながら給付費請求に関する書類の照合等を徹底してまいりたいというふうに考えているところでございます。

 以上、口頭での御報告とさせていただきます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

小宮山委員

 ほかの自治体にいる保育士と名簿が重複していたということなんですけども、実態はどっちにいたんですか。

長﨑子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)

 東京都から出された書類、それから、このマイキャリアクラス株式会社から出されました重複の状況を確認しますと、中野区に実態があるものもあれば、中野区には実態がなくて、ほかの自治体でやっているというような、さまざまなケースがあるというふうな形で確認しているところでございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 ほかに報告はございませんか。

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後2時15分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時16分)

 

 本日はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 

〔「異義なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように決定します。

 次回の委員会は、明日12月6日(水曜日)午後0時30分から当委員会室で行うことを口頭をもって通告いたします。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何が発言はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の子ども文教委員会を散会いたします。

 

(午後2時16分)