平成30年07月06日中野区議会建設委員会(第2回定例会)

中野区議会建設委員会〔平成30日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成30

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時47分

 

○出席委員(8名)

 佐野 れいじ委員長

 小林 秀明副委員長

 杉山 司委員

 内川 和久委員

 小林 ぜんいち委員

 石坂 わたる委員

 酒井 たくや委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当) 平田 祐子

 都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 石橋 一彦

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 地域まちづくり推進部長 角 秀行

 地域まちづくり推進部副参事(まちづくり企画担当、西武新宿線沿線まちづくり企画担当) 荒井 大介

 地域まちづくり推進部副参事(北東部まちづくり担当) 高村 和哉

 地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当) 藤原 慶

 地域まちづくり推進部副参事(西部まちづくり担当) 菊地 利幸

 地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当) 森 眞一郎

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(道路担当) 井上 雄城

 都市基盤部副参事(公園担当) 千田 真史

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(住宅政策担当) 塚本 剛史

 都市基盤部副参事(防災担当) 中川 秀夫

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 野村 理志

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 中野駅新北口駅前エリア再整備に係る計画検討の進め方について(中野駅周辺計画担当、中野駅地区都市施設調整担当)

 2 大和町防災まちづくり計画(素案)について(北西部まちづくり担当)

 3 弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況について(東部・南部まちづくり担当)

 4 平成30年度(2018年度)第1回中野区都市計画審議会について(都市計画担当)

 5 野方駅整備株式会社の経営状況について(都市計画担当)

 6 「東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針」中間まとめについて(都市計画担当)

 7 中野区豪雨対策実施計画(案)の策定について(道路担当)

 8 上高田四丁目張り出し擁壁の状態不良の修繕について(道路担当)

 9 新江古田自転車駐車場の拡張整備について(道路担当)

10 東中野駅西口における区指定喫煙所の設置について(道路担当)

11 議会の委任に基づく専決処分について(公園担当)

12 中野四季の森公園におけるイベント等利用状況について(公園担当)

13 (仮称)本町二丁目公園の名称について(公園担当)

14 (仮称)東中野五丁目公園の名称募集及び整備について(公園担当)

15 空家等対策に係る意見交換会の結果等について(住宅政策担当)

16 その他

 (1)中野区産業振興センター喫茶コーナーの営業終了について(産業振興担当)

 (2)中野清掃事務所車庫解体工事の工期変更について(中野駅地区都市施設整備担当)

 (3)平成30年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会について(西武新宿線沿線まちづくり企画担当)

 (4)区有施設等のブロック塀等の点検について(建築担当)

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会をこれより開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程についてお諮りいたします。

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力のほどお願いいたします。

 それでは、昨日に引き続きまして、所管事項の報告を受けさせていただきます。

 まず初めに、前回の所管事項の報告の中で、1番、中野駅新北口駅前エリア再整備に係る計画検討の進め方についての質疑に関しまして答弁保留があったので、理事者からその答弁を求めたいと思います。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、昨日答弁を保留いたしました事業協力者の区民会議への参加の件でございます。事業協力者につきましては、平成28年に区と事業協力者の間で協力協定を締結してございます。この件につきましては、平成28年10月5日の当委員会においても報告してございます。

 この中におきまして、協定の締結についてということで何点か触れておりますが、その中で役割分担という項目がございまして、その中で区の役割、事業協力者の役割ということも示してございます。事業協力者の役割の中で3点掲げてございまして、1点が、再整備実施方針に掲げる事項に係る事業化提案、検討及び検証。それから2点目が、市街地再開発事業に係る施設計画及び事業収支等検討支援、三つ目が、区の役割及びその関連事項に係る検討、協議及び調整への協力ということで項目を掲げてございます。私どもといたしましては、区民会議へのオブザーバーとしての参加、こちらにつきましては区の検討への協力ということで考えているものでございます。

来住委員

 事業協力者との協力協定についてはわかりました。私は、その点では――区の進める事業に一定の協力をいただくという協力協定のもとでの行為ということでは理解をしました。区民会議の設置要綱でいきますと、第6条で区民会議は座長が招集すると。さらに、座長は、必要があると認めるときは、第3条各号に掲げる者以外の者に区民会議への出席を求め、その意見を聞くことができると。この要綱に基づく区民会議の設置なわけですね。

 ここでいう第3条というのは、出席構成する団体、それから、幾つか学識経験者から公募による区民までを特定しているわけです。ここでは、要綱の中には当然オブザーバーという定義もないし、事業協力者の出席を要綱では認めていないわけです。第6条で、ただし、座長が必要があると認めるときは、先ほど言った第3条、今、区民会議に参加されている団体や関係者以外については出席を求め、その意見を聞くことができるという定めが要綱になっていますので、したがって、区民会議が開かれて、そこで必要性が出てきたということから出席を求める、意見を聞く、オブザーバーという立場かどうかは別にしても、それはできるという。

 そういう要綱になっていますので、それから言うと、これから開かれる区民会議に区として最初からオブザーバーの出席を会議の前に決めて出席を求めているということは、この会議設置要綱からもちょっと違うのではないかと規定上から思うんですね。したがって、今後開かれる区民会議については、当然区民会議を開いた上で、その必要性があれば当然求めることはできるというものになっていますので、そこはちゃんと踏まえたほうがいいのではないかというふうに考えての質疑ですけれども、いかがでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今御指摘いただきましたとおり、この設置要綱の中で、座長が必要があると認める場合は、委員以外の区民会議への出席を求め、その意見を聞くことができるという規定もございまして、あくまでも区民会議をつかさどるのは座長でございますので、座長と事業協力者の参加につきましては御相談し、また、区民会議の中でまずそれを図った上で出席をしていただくという手続をとっていきたいというふうに考えております。

来住委員

 幅広い意見を聴取するということは大事なことですし、区長みずからも参加されるということですので、ましてや、事業協力者の場合は収支に関係しますし、利害関係も出てこないとも限らないというふうに思いますので、そこは慎重に区民会議の中で了解をいただきながら進めていくということで、慎重にやっていただきたいということを要望しておきます。

委員長

 ただいまのは要望ということで承らせていただきたいと思います。

内川委員

 昨日の答弁で区長にも積極的に参加を要請するということがありましたよね。第1回目のときに区長が参加する場合はどうなるの。その前に座長が必要と判断して事前に呼ぶということ。それとも、一回開いてからじゃないと呼べないの。どうなの。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区長につきましては、例えば委員ですとかはその必要に応じてということにどうにも当てはまらないのではないかなと思っておりますが、区長そのものはこの会議体を主催しているというか、設置をしているというものでございますので、そうした立場で出席をするということになろうかと考えております。

委員長

 よろしいですか。他に質疑がなければ、これで答弁保留分につきましては終わらせていただきたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、次に移らせていただきます。2番目、大和町防災まちづくり計画について、理事者の御説明を求めたいと思います。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 それでは、私から大和町防災まちづくり計画の素案について御報告いたします(資料2)。

 大和町地区は災害における危険度が高く、防災性の向上を図ることが課題となっていることから、これまで大和町まちづくり方針を策定し、防災まちづくりを推進してきたところですけれども、より防災まちづくりを推進していくため、具体的な取り組みを示す大和町防災まちづくり計画の素案を今回取りまとめました。

 別紙の大和町防災まちづくり計画(素案)、1ページ、これまでの経緯をごらんください。大和町地区は、都の防災都市づくり推進計画において優先的に防災性の向上を図るべき「整備地域」に位置付けられ、中野区の都市計画マスタープランにおいても木造住宅密集地域の改善を図り、災害に強い住宅地に改善すると方向付けられております。

 現在、大和中央通りは特定整備路線として拡幅整備が進められており、平成25年度より活動を続けてきた大和町まちづくりの会では、地域の声を集めた「大和町まちづくりVOICE」を取りまとめました。また区では、大和中央通りの拡幅整備を契機とした災害に強いまちづくりへの取り組みを行うため、まちづくりの将来像と基本方針を示した大和町まちづくり方針を作成し、不燃化特区の対象区域の拡大、大和中央通り沿道の延焼遮断帯の形成に資する取り組みを進めています。

 次に、対象区域になります。お手元の地図の第四中学校を含む赤点線の部分が対象区域となります。

 次に、本計画の位置付けですけれども、お手元のフローにございますように、大和町まちづくり方針や「大和町まちづくりVOICE」を受けまして、地域の声を踏まえ、今後の大和町地区の防災性の向上、まちの魅力向上を推進するための具体的な取り組みを示すものです。

 次に、2ページ目をごらんください。1の建物現況につきましては、木造、防火造の割合が高いこと。

 2の道路状況については、4メートル未満の道路が非常に多いこと。これは赤色の部分が4メートル未満になります。

 3の消防活動困難区域につきましては、ピンク色のいわゆるあんこの部分が消防活動困難区域として多く残されていることがわかります。

 また、4の地域危険度では、大和町二丁目、四丁目が総合危険度5と非常に高くなっています。

 また、5の緑地の状況では、緑被率が中野区の平均よりも少ないことがわかります。

 次に、3ページ目をごらんください。右の欄に示しますように、基本方針を進めるための具体的な展開といたしまして、1、地区計画の導入、2、まちの不燃化促進、3、消防活動困難区域解消のための避難道路整備、4、大和中央通り沿道のまちづくりの具体化を図ってまいります。

 次に、4ページ目をごらんください。下の欄にありますように、地区施設整備、避難道路整備の基本的な考え方として、左上の地図の赤点線に示した東西の軸となり、生活基盤、防災上特に重要な八幡通り等の避難道路を優先整備路線として、公共主体で先行して着手いたします。

 また、そのほかの避難道路、地図上の緑の点線部分ですけれども、こちらのほうは地区計画に位置付けるなどして、建てかえにあわせて整備いたします。

 そのほか、ゆとりある日常生活や地域の防災性を向上させるため、第四中学校の跡地を一部活用し、道路等の都市基盤等を検討してまいります。

 また、土地利用の基本的な考え方といたしまして、大和中央通り沿道のにぎわい交流軸を形成するため、ポケットパークをはじめとした残地の活用、沿道建物の建てかえ等を考慮したにぎわいのある複合市街地を目指してまいります。

 次に、5ページ目をごらんください。左の欄には壁面後退、垣、柵の制限等想定される建物の建てかえルールを記載してあります。

 また、右の欄の主なまちづくりについてのスケジュールの概略ですけれども、展開1の地区計画については、今年度地区計画のもとになる提案書をまちづくりの会からいただき、来年度、地区計画の案を検討してまいります。

 展開3の避難道路の事業化推進につきましては、先ほどの赤の点線で示した八幡通りの優先整備路線につきましては、今年度、沿道地権者の意見交換会、都や国との協議を通して整備手法を検討し、来年度からの事業化を目指してまいります。

 また、展開4の大和中央通り沿道につきましては、施行主体である都や区の担当分野とも連携し、検討を進めてまいります。

 計画の説明は以上になりますけれども、ここでお手数ですが表紙にお戻りください。2の区民意見交換会等の実施についてです。今回御説明した計画(素案)に係る区民意見交換会を8月に実施いたします。また、それに先立ちまして、八幡通り等を優先整備路線として位置付けたことを踏まえまして、7月の中旬に当該沿道の権利者に対して説明会を実施いたします。

 最後に、まちづくり計画策定までの今後の予定ですが、8月の素案にかかわる意見交換会後、9月下旬に計画の案を、また10月中旬にパブリック・コメント手続を実施し、11月中旬に計画を策定する予定です。

 私からの説明は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に関しまして、質疑ございますでしょうか。挙手をお願いしたいと思います。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございました。大和町の防災まちづくりの計画ということで、不燃化特区に指定をされて、これまでまちづくりが進められて、調査をはじめとして今さまざま、中央通りのセットバック、それから土地の地権者の方々とさまざまなやりとりをされながら、まちづくりが始まっていると思うんです。

 今回、このまちづくりの計画の素案ということでいただきましたけれども、まちづくりの基本方針の中に、方針の2として「建物の不燃化の促進と共同化の誘導」というふうにありますけれども、共同化の誘導というのは、ここは例えば沼袋とかの地域と違って、商業ベースでまちがつくられていくというところではなくて、住居系の地域としてまちづくりが進められていく地域というふうに考えていますけれども、共同化ということをどのように誘導していくのか。また、今どのように進めているのか。

 土地の地権者の方々は、敷地が狭くなっても自分の敷地は自分でという方々が普通は多くて、共同化ということになると、お互いに土地を出し合って、その一つの大きくなる敷地にいわゆる集合住宅なり等を建設していくということは、なかなか合意形成が難しいのではないかなというふうに思うんですけれども、今の現状と、それから地権者の皆様方の考え方についてお伺いしたいと思います。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 委員おっしゃられましたように、確かになかなか共同化は難しいのが現状です。ただ、おっしゃられましたように、残地でなかなか再建が難しいといった場合は、例えば隣の方と一緒に何かコーディネートできないかとか、そういったことは働きかけというのは、戸別訪問等をしてやっておりますけれども、なかなかうまくいっていないのが現状としてはあります。

 今後、これは防災まちづくりですので、ちょっとお答えになっているかどうかわかりませんが、共同化だけにこだわらず、例えば消防水槽を残地に置くとか、ポケットパークを整備するとか、そういったさまざまな展開なんかも多角的に取り組んでいきたいと考えております。

小林(ぜ)委員

 中野区のほかの地域で、住居系の地域で共同化の誘導という例はありますかね。

角地域まちづくり推進部長

 中野区の事例としましては、南台のほうで地区計画をかけて防災まちづくりといった実績があって、その中では数件こういった残地等を利用して共同化をしたという事例がございます。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございます。南台の交差点を中心にした防災のまちづくりというのは、たしか20年近く前、もっと前ですかね、にあったかと思います。道路の拡張とともに火を入り込ませない、また火を外に出さないということで、沿道の建築物を遮断壁がわりにするまちづくりが行われたと思うんですけれども、ただ、今回の場合にはそことは違って、比較的既存の敷地も小さく、また狭隘道路も非常に多い。この後の資料にも添付されていますけれども、そういった地域での誘導化というのはなかなか大変な作業なのかなと。

 今、さまざまな方々がここに入られて、個別のお宅のお考えを確認したり、それから、その調査をもとにして今後のありようについて検討もされているかと思うんですけれども、共同化の誘導というのは、描かれているほど優しい基本方針ではないのではないのかなという印象を地域柄として持っています。先ほど御担当の方からおっしゃっていただいた消火水槽ですとか、ポケットパークといった考え方もあるんですけれども、それだけではなかなか共同化にはつながっていかない。

 そして、先ほどもありましたけれども、地権者の残地の面積によっては当然不利な方々も生じてくるわけで、そういった中での共同化については、もう少し中身の精査というか、議論が必要なのではないかな。また、地元の方々がこういったことをどの程度望んでいらっしゃるのかなというところも踏まえた上で、基本方針として設定をしていったほうがいいのではないかなというふうに考えますけれども、いかがでしょうか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 委員のおっしゃるとおりです。地元の状況とか、あと機運とか、そういったものをしっかりと踏まえながら、また、難しい難しいと言うだけではなくて、何とか実現できないかとか、そういったことも今積極的に考えていきます。

角地域まちづくり推進部長

 補足をさせていただきますけれども、先ほどの素案のほうの3ページをごらんいただきまして、先ほど委員の方から御紹介いただきましたように、方針2のところにも関連するんですけれども、展開2のまちの不燃化促進というところから、先ほど言いました道路拡幅に伴って、老朽住宅の除却や不燃化建てかえを促進するということと、あとは、その下の丸に書いてありますけれども、接道不良敷地の解消のための共同化の機運醸成も図るということですので、さまざまが重なっていてなかなか先行きが見えない方については、道路拡幅等の機運醸成をしまして、そういった接続不良などの解消も目指した共同化の機運を高めるということも考えてございます。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございます。日本人の傾向というか、中野での傾向といいますか、共同化ということに対しての理解がなかなか進まないというか、日本人としてやっぱり土地志向というか、財産志向というか、自分の敷地に対する執着といいますか、すごくいい文化でもありながら、こういった防災のまちづくりという観点では、狭小敷地の解消というのはなかなかこれまで中野区内では進んでこなかったというふうに考えています。

 また逆に、大きな敷地が狭小化されてきたというこれまでの流れもあると思います。最低敷地の面積を中野区でも定めてきたということがあると思いますけれども、そういった地域のこともありながら、この大和町地域ということを考えたときには、まだまだやはり理解の進展というのが見られない地域なのかなというふうに思っています。

 よって、この誘導化ということは、ある意味ではモデル地域になるでしょうし、ある意味では中野区の先例的な事案になってくることというふうにも思っています。そういった中で地元の方々の意見を十分に聞きながら、そして、中野のまちのあり方というところについてももう少し深く突っ込んだ上で、この基本方針というものを設定していっていただきたいというふうに考えています。

 先ほどいろいろさまざま御答弁をいただいたので、これが悪いということではなくて、なかなか難しい。難しいけれども、やらなくてはならない。しかしながら、誘導することは非常に困難な背景があるという中で考えていってほしい、また努力していってほしいという意味合いを込めています。それは最後要望として終えますけれども、そういった困難さを乗り越えていってほしいと思います。

酒井委員

 大和町地区の現況を見ると、消防活動困難区域など、それから地域危険度では最大ランクである5という地域もあったりだとか、災害時は非常に危険な、それから弱い地域であるという中で、この不燃化特区、それから災害に強いまちづくりを進めていっているんだろうと思うんですが、そこで、これは大和町防災まちづくり計画ですよね。まちづくりの将来像を実現していくことだと思うんですけれども、例えば課題である動線でいいますと、南北の大和町中央通りを拡幅して、東西の道路も選定されて、その動線というのができ上がるんだろうと思うんですが、大和町まちづくりの全体で考えると、第四中学校の跡地をどうするかというのが肝になってくると思うんですね。

 第四中学校と第八中学校は統合されて、若宮小の位置につくるために、当分の間は仮校舎を四中の位置で、統合新校とされますよね。平成35年からたしか若宮小に四中と八中の統合新校が移転されて、その跡地があくわけですね。この計画の中では、もちろん展開3の中で第四中学校跡地の活用検討とあるんですけれども、ここをどれくらいの時間軸でしっかり決めていくのかということが大切だと思うんですよ。

 やはり学校跡地というのは非常に広いですから、行政としてもどう活用していくのかというのが非常に難しいというところも、やっぱり実際、今までの跡地の活用を見ておっても私は感じています。それからまた、大和町中央通りの真ん中にある例えば大和町区民活動センター、こちらのほうも老朽化していますよね。じゃあ、公共施設の総合管理計画の観点から、床面積はふやせないよ、縮減して充実させていく縮充という考えがやはり大切で、では、四中の跡地を活用してどう大和町のまちづくりを進めていくのか。ここが一番のポイントになってくると僕は思うんですが、このスケジュール感というのはもう検討されているんですか、どういうふうにしていくんですか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 まず、4ページのところに、具体的に「地区施設整備の基本的な考え方」ということで今回明確にうたわせていただきまして、今、中野の10年にもありますように、第四中学校跡地は防災に資するところということでうたわれておりますので、そういった計画なんかも一部上位計画に置きながら、道路などの都市基盤を整備していきたい。

 ただ、それもそこで決め打ちではなくて、当然これから道路も整備しますので、従前居住者の住宅だとか、あと、基本的には道路、従前居住者住宅、あとは公園ですね。緑が少ないので、そういったことを考えております。これは当然全庁的にやらなければいけませんので、今年度も早くからこの計画でうちはやるということで打ち出しますので、全庁的にも話し合いをどんどんと進めてまいります。

酒井委員

 防災機能を高めることによって、広場、空間、空地を活用するということも大切で、一方、学校というのは地域コミュニティの核で長年存在してきたわけでありますから、ここを拠点とすることによって、ハード、ソフト両方の防災面においての強さというのを展開できると思いますので、この四中のところを活用していくというのは肝になってくると思います。また、所管が多くにまたがっていますよね。防災だけではないと思うんですね。そういう中ではしっかりと横串を刺して、この大和町まちづくりを進めていただきたいと思っています。要望です。

内川委員

 先ほど小林委員のほうから、共同化は技術問題として難しいのではないかという意見が出ていました。道路の拡幅等によって60平米以下の狭小な土地が残ってしまったと。それで共同化をあっせんしていく。それはいいんでしょうけれども、それが無理だった場合、次に考えられるのは、隣接した近所の方にその土地を買ってもらう。そういったあっせんというのも行政のほうで考えていますか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 さまざまなことが考えられると思います。私がちょっと他区の例なんですけど経験した例ですと、そこの方の敷地だけだと狭いので、隣に古い住宅が建っていて、その方も一緒に除却を呼びかけて、一つのまとまりの土地としてだと割と不動産価値が高まりますので、それで売ったとかといった例はありますので、隣を確かにおっしゃられるように働きかけて、一つのまとまりに土地をするということが非常に有効だというふうに考えていますので、またうちの区でもそういった例なんかも、もちろん所有者の意向が一番でありますけれども、そこは積極的に働きかけていきたいと思っております。

内川委員

 共同化も無理。隣接した方も買ってくれない。一筆にできない。すると、最後にどうなるかというと、狭小の土地がばっと残ってしまう。そこを例えば行政のほうで買い上げて、ポケットパークみたいにするとか、そこら辺までの考えというのはあるんですか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 最初に、先ほど小林委員の御質問にもございましたように、ここは消防活動困難区域でございますので、一概に何でもかんでもというわけではもちろんないんですけれども、例えば防災まちづくりの観点からそこの土地を押さえることが有効だということがわかるのであれば、それは十分積極的に検討できるのかなというふうには考えております。

杉山委員

 資料の最後にまちづくりルールの基本的な考え方というのがございまして、これはあくまで防災の観点から書いてあるものと、それ以外のものがあります。要はまちづくり、例えば建物の形態とか意匠、この辺に関しては、私はここに入れてくるのは大事だと思うんですけれども、大和町の町がどうなりたいのかという区民の声とかというのは、情報としていただいているんでしょうか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 町会長さんともいろいろ話したりします。昨今、ちょうど大阪でコンクリートブロックの倒壊とかがありましたように、せっかく今回地区計画を定めるのであれば、主に例えば垣、柵、こういった制限なんかもできれば、時間はかかりますけれども、より長いスパンで町を安全にしていくことができるんじゃないかとか、あと大和町も、ほかもそうかもしれないですけど、どちらかというと緑被率、いわゆる上から見た緑というのは割とどこも気にすると思うんですけれども、緑視率、いわゆる道路から見た緑というのは、例えば個別の建てかえによって、塀に植栽を植えていけば緑がどんどん広がるような、そういう上からの面積じゃなく、人の体感として感じられるような緑というような話なんかもしたりとか、そうすると町会長さんも、そうは言っても、手入れとか、長いスパンで考えなきゃいけないねとか、そういう町に対しての夢というか、思いみたいなものは、町会長さんをはじめとした町の人と話し合いしたりすることが多いです。

杉山委員

 多分まちづくりって、完全に安全に住めるまちなのか、商店街がにぎわうまちなのか、防災に強いまちなのか、いろんなコンセプトが多分あると思うんですけれども、そのコンセプトをこのまちづくりルールを決めるときに私はもっとやってほしいです。これは要望なんですけど、もっとやっていただいて、まちそのものが商店街でにぎわうんだったら、1階部分を商店店舗に決めるとか、そういう形のまちの方向性に合ったまちづくりルールというのを並行して一生懸命考えていただければなと思っております。要望でございます。

石坂委員

 杉山委員のほうの質問の中で生け垣等の話がありましたけれども、逆に生け垣とかと違って、見えないところになるんでしょうけれども、ただ、今回の資料の2ページ目のところの緑地・公園現況のところで屋上緑化という言葉が出てきます。「屋上緑化、一人当たりの公園面積などの緑に関する各数値も中野区平均を下回っている」とありまして、防災という今回切り口であるわけですけれども、屋上緑化ということに関しては、ここでは下回っているというだけで、何か考えがあるわけではないような感じにも読めるんですが、その点はいかがお考えでしょうか。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 屋上緑化そのもので話題になることは確かにちょっと少ないんですけれども、緑をふやして潤いある空間をつくりたいなというのは、私もまちの人もそうだと思いますので、そういうことなんかも、こういう素案でいろいろな意見をいただくと思いますので、またそういう意見がもしあれば取り入れて、積極的にまちづくりをしていきたいなと考えております。

石坂委員

 ぜひそう進めていただければと思うとともに、あるいはそういう意見があればということでありましたけれども、個人で思いついて屋上緑化ということもあるかもしれませんけれども、やはり屋上緑化が進んでいないということがもし課題であるのであれば、そこは区のほうからも事例として紹介していくなどもできるのかなと思いますので、その辺も工夫して進めていただければと思います。これは要望で結構です。

委員長

 よろしいですか。他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、3番目、弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況について、御報告をお願いしたいと思います。

森地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当)

 それでは、弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況につきまして、資料(資料3)に基づき御報告申し上げます。

 本報告は、防災対策調査特別委員会との重複報告でございます。

 弥生町三丁目周辺地区につきましては、平成25年度に決定した防災まちづくり事業計画に沿って、各種事業を進めているところでございます。各種事業の箇所につきましては、資料の2枚目に事業計画の概要図を添付しておりますので、そちらもごらん願います。

 まず1番目、避難道路の整備の進捗状況について御報告申し上げます。地区の中央に赤い実線で示しております避難道路5号、6号の整備につきましては、都営川島町アパート跡地部分を先行して整備しておりましたが、残りの区間の整備を進めまして、4月13日に南側の川島通り、西側の柳通りまでの全線供用を開始いたしました。

 また、地区の南西に赤い点線で示しております避難道路1号の整備につきましては、用地測量と物件調査を全て完了し、道路用地取得を進めているところでございます。昨年度は、川島通りとの接続部の用地を取得しまして、仮整備を行いました。今後は、無電柱化を前提とした道路設計なども進めつつ、早期完成を目指してまいります。

 さらに、地区の南東に青い点線で示しております避難道路2号の無電柱化につきましては、昨年度から取り組んでいるところですが、今年度は試掘調査と実施設計を行いまして、来年度の着工に向けて関係事業者との調整を進めてまいります。今後も都からの財政支援を受けつつ、早期完成を目指してまいります。

 次に、地区の中央に位置する紫色の太線で囲んでいる2番目、都営川島町アパート跡地の活用について御報告申し上げます。こちらでは、UR都市機構が施行する区画整理によりまして、幅員5メートルの区画道路2本と代替地の工事を進めています。秋に工事が完了し、その後、協力していただく権利者への譲渡を開始する予定です。また、跡地内でURが進めている従前居住者用賃貸住宅の建設につきましては、URが設計及び建築の手続を完了し、秋ごろの着工を目指しまして契約手続を進めているところです。31年末の竣工を予定しております。

 さらに、跡地南側に緑色で示しております計画中の新設公園につきましては、今年度末の開園を目途に公園担当にて工事を予定しております。

 次に3番、地区計画の先行導入について御報告申し上げます。資料の一番最後、別紙の2枚目をごらんください。こちらの都営川島町アパート跡地におきまして区画整理を完了しまして、土地利用の大幅な増進が見込まれる上、跡地活用が本地区全体のまちづくりを先導するものでもあるということから、防災性と快適な居住環境、良好な都市景観を備えたまちの形成を図ることを目的にしまして、先行して跡地に地区計画を導入することを予定しています。今後、関係権利者や地域への説明、都市計画手続を進めまして、年度末の都市計画決定を予定しております。

 地区計画の原案のあらましにつきましては、別紙の1枚目に資料をつけております。隣地境界線からの壁面後退、建築物の形態・意匠の制限、道路に面する垣または柵の制限、区画道路等の地区施設の決定を予定しております。

 最後に、今後の予定について御報告申し上げます。平成30年度は、避難道路1号の用地取得及び2号の無電柱化の調査設計に取り組みます。川島町アパート跡地ではURによる区画整理を完了し、従前居住者用賃貸住宅の工事が始まります。また、アパート跡地について地区計画の先行導入を予定します。平成31年度以降、避難道路2号線の無電柱化の工事に着手するとともに、従前居住者用賃貸住宅の運用を開始いたします。また、アパート跡地以外の地区全体についても、地区計画の導入に取り組んでまいります。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して何か質疑ございますでしょうか。よろしいでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、報告事項としまして4番目ですが、平成30年(2018年度)第1回中野区都市計画審議会について、御報告をお願いしたいと思います。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 それでは、平成30年度第1回都市計画審議会について御報告申し上げます(資料4)。

 本都市計画審議会は、平成30年5月16日に開催してございます。当日は、人事異動等に伴う委員や幹事の交代を御紹介しまして、また地域まちづくり推進部の新たな組織の新設など、区の組織変更についても御紹介してございます。

 審議会の内容でございます。諮問事項が1件、報告事項が1件ございました。

 まず、諮問事項につきましては、東京都市計画生産緑地地区の変更に関するものでございます。鷺宮四丁目の生産緑地1件、約1,840平米が解除となり、区の現在の生産緑地数は10地区、約1.83ヘクタールから9地区、約1.65ヘクタールに減じるというものの内容でございます。これについては案のとおり了承する旨の答申がなされ、その後は都市計画決定に至っております。

 次に、報告事項が1件ございました。これは中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画変更等の検討状況でございます。こちらは、既に第1回定例会3月15日の本委員会においても報告されてございますが、中野四丁目新北口地区まちづくり方針に従い、新北口駅前から北口再開発エリア、新区役所庁舎へ至る歩行者動線や交通動線を含む都市計画施設の検討状況の説明でございました。また、都市再生特別措置法の改正により立体道路制度が可能となり、道路と建築物の一体整備の考え方などが報告されてございます。

 資料については別添でおつけしておりますが、後ほどお読み取りいただければと思います。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございました。5月に行われた都市計画審議会の報告ということでありましたけれども、5月に行われましたので、いわゆる区長選挙の前であり、新しい区長になる前であったわけでありますけれども、二つ目の報告事項の中野駅新北口駅前エリアに係る都市計画の変更等の検討状況ということで、報告を二つ目にいただきました。

 この件につきまして、新区長のもとで今、中野サンプラザ、区役所、それから新北口駅前広場という単位の中で、さまざまな検討をこれからしていくということでありますけれども、まだ方向性がきちっと決まったわけではありません。区長は、公約の中では、一部区役所・サンプラザについてはそのまま残すんだという考え方のようなこともおっしゃり、それから議会答弁の中では、まだ区役所・サンプラザを残すとも残さないとも、文化の発信拠点であるとか、このイメージを残してとか、そういった物の表現をされて、きちっとした方向性を示していらっしゃらないんですけれども、これから行われる新たな推進区民会議の中でさまざまな検討を行っていくときに、仮に今のままでそのままにするんだという方向が出てきた場合には、この都市計画審議会に諮問をされてきた内容についてはどんな方向になっていくものでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 私の担当は、都市計画審議会の進行をする事務局でございます。当然区長が新たにかわりまして、今後の進め方は庁内で議論を進めていくと思います。都市計画決定の進め方も、やはり新区長になったもとでの今後どういうふうに進めていくか、そういったことを踏まえて当然進めていくことになるかと思います。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、区長がかわったということで、人がかわると物の考え方が変わる。それで、諮問そのものの変更も今後あり得るということになりますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現段階で中野駅新北口駅前エリアの都市計画につきましては、都市計画審議会では素案ということまで報告をしてございます。今後、その原案ということをお示し、その中で手続を進めていくという考えでございまして、現時点ではまだ諮問というところまでは至っていないということでございます。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、これまでこの地域におきましては一度、このタイトルにも入っていますけれども、都市計画の変更がなされてきたという経緯があります。そういった中で、以前――4年ぐらい前ですか――まであったものを今の計画に変更し直して、検討を進めてきたということでありますけれども、そうすると、また考え方が変わってくると、またその変更という可能性もあるということでよろしいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これまで私どもとしては、この5月16日にも報告をいたしましたけれども、中野四丁目新北口地区のまちづくり方針といったものを機関決定し、進めてきているということでございます。まちづくりにつきましては、今回都市計画ということも絡みますけれども、非常に長期で見たところでのまちづくりを進めていくという考えでございまして、まちづくり方針につきましても、長期のまちの発展、都市機能の向上、そうしたものを見越して都市計画について提案をしてきているということでございます。ですので、基本的な我々が今考えてきている都市計画の考え方については変わらないだろうというふうに思っております。

 ただ、その中で、今後の検討の中で変わっていく部分というのは、都市計画ということではなくて、それぞれの開発の中で変わっていく部分というのはあろうかというふうに思っておりますけれども、そうしたものは踏まえながら、この都市計画の手続についても進めていきたいというふうに考えております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。本来まちの様子をどうしていきたい、このまちをこうしていきたい、そういったまちのイメージがあり、まちづくりがあり、そうした中でテクニックとしてこういう都市計画審議会でのさまざまな手法を具現化していくということなのかなというふうに思います。

 まちのイメージそのものが全く違うものになってしまうと、都市計画そのものが全く変わってくるということになっていきます。中野のまちの将来像ということについて、ピンポイントの中野区役所・サンプラザ、もっといえばサンプラザをどうしていくのか。それは1万人アリーナも含めてですけれども、今、新区長のもとではそこの議論がピンポイントでされていて、中野のまちをどうしていきたいというそこからの議論が全くされていないので、中野のまちを今後どうしていくのか。サンプラザを残すのか残さないかという1点ではなくて、もっと広い範囲の中でまちづくりというのは計画をしていくもの、また、都市計画というのはそういった視点で計画をしていくというふうに考えます。

 先ほど、これからさまざまな審議をしていきながらということがありましたので、それ以上はお聞きしませんけれども、もう少し慎重なまちづくりといいますか、まち全体、中野全体を考えたまちづくりに力点を置いた今後のまちづくりについて検討していただきたいというふうに思います。これは検討とはいってもなかなか、審議会での報告事項なので難しい話だと思いますけれども、そういう意味で報告を受けました。

委員長

 よろしいですか。他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了したいと思います。

 続きまして、5番目、野方駅整備株式会社の経営状況について、御報告を求めます。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 それでは、野方駅整備株式会社の経営状況について御報告いたします(資料5)。

 本報告は、地方自治法第243条の3第2項の規定に基づき、中野区が出資している法人につきまして、その経営状況を説明する資料を作成し、議会に報告するというものでございます。

 本報告の対象の野方駅整備株式会社につきましては、2007年、平成19年の10月29日に会社設立以降、毎年経営状況の報告を行ってございます。本年度も同様な報告を行うものでございます。

 資料をごらんください。表紙をおめくりいただきまして、3ページ目の事業報告でございます。2017年、平成29年の4月1日から2018年、平成30年の3月31日までの会社の現況に関する事項でございます。

 野方駅整備株式会社は、野方駅の鉄道総合改善事業、これは駅舎の改築等に関する国の補助事業でございますが、本事業の遂行のため、西武鉄道株式会社と中野区とが50%ずつ出資をいたしまして、2007年10月29日に設立されました第三セクターでございます。

 国及び中野区より補助金をそれぞれ総工事費の5分の1ずつ受け、野方駅の改良工事を行った後、完成後は野方駅整備株式会社が西武鉄道へ有償で施設を貸し付けるというものでございます。

 今期の報告対象となりますが、第11期の売上高は主に施設貸付料であり、2,507万5,819円でございます。そして、税引き後の当期純利益は15万5,301円となりました。

 1枚おめくりいただき、5ページ目の2、会社の株式に関する事項でございます。発行可能株式総数は120株、西武鉄道株式会社と中野区で60株ずつ所有してございます。これは前年度と変更ございません。

 その下の3、会社役員に関する事項でございますが、本報告の期間中については、記載のとおりの役員となってございました。役員は全員無報酬でございます。

 なお、(注)としてある役員の異動に関する記載がありますとおり、前代表取締役の松本康一郎事業本部長が2017年4月21日で辞任いたしまして、2017年4月21日付で福田正明事業本部長が代表取締役に、また豊川士朗都市基盤部長が2017年4月21日付で取締役に就任してございます。

 次に、経営状況につきまして、計算書類に基づき御説明いたします。7ページをごらんください。第11期、平成29年4月1日から平成30年3月31日までの決算書類でございます。

 8ページを次にお開きください。貸借対照表、これは平成30年3月31日現在の野方駅整備株式会社の財務情報を一覧しているものでございます。なお、単位は1,000円単位となってございます。表の左半分が資産の部、右半分上部が負債の部、右半分の下部が純資産の部という構成になってございます。

 左下の資産の合計でございますが、合計3億3,517万2,000円でございます。その大部分が、資産の部の中ほどに記載の固定資産3億2,607万4,000円でございます。これは野方駅舎の簿記上の資産となり、表の右上の負債の部でございますが、中ほどの負債合計が3億2,820万円となってございます。資産の部から負債の部を引きました右下の純資産合計が697万2,000円でございます。

 続きまして、9ページの損益計算書をごらんください。これは平成29年4月1日から平成30年3月31日までの1年間の経営状況を一覧にした計算書でございます。科目中一番上の売上高2,507万5,000円、これは野方駅整備株式会社の所有する野方駅舎を西武鉄道株式会社に賃貸した1年間の貸し出し賃料でございます。

 その次に、売上原価2,341万8,000円、これは内訳として減価償却費、固定資産税等が該当いたします。この時点では165万7,000円の売上総利益が生じております。これに販売費及び一般管理費等を要した150万2,000円を引いて端数処理をいたしますと、営業利益は15万5,000円となってございます。

 この営業利益の15万5,000円から、下から2行目になりますけれども、法人税等調整額7万2,000円を引きますと、当期純利益が約8万2,000円となってございます。

 次に、10ページ、株主資本等変動計算書でございます。株主資本の1年間の変動をあらわしたものでございます。平成29年4月1日残高の行の横をごらんいただきますと、資本額の額面は600万円でございますが、前年度の利益余剰金が88万9,000円とありますので、純利益の合計は688万9,000円になってございます。

 これにその下の当期純利益、これは前のページで御説明いたしました当期純利益のことですが、8万2,000円を加えますと、平成30年3月31日残高としての純資産合計は697万2,000円となります。なお、この純資産合計は、8ページの貸借対照表の表の右下の純資産合計697万2,000円と一致いたします。

 13ページ以降から15ページはそれぞれ計算書の内訳、17ページは監査報告書で、適正に処理されている旨の報告がされております。

 最後に、19ページは、第12期、今年度の事業計画書でございます。21ページに経過及び当12期事業計画が記載されてございます。12期の事業も引き続き西武鉄道株式会社へ野方駅舎の賃貸を行う予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございました。ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、6番目、「東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針」中間まとめについて、報告を求めたいと思います。理事者の報告をお願いします。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 東京における都市計画道路の在り方検討に関する中間まとめの報告でございます(資料6)。

 1番目、概要でございます。本報告は、東京都が中心となりまして、都内の都市計画道路の計画的、効率的な整備を受け、おおむね10年後に優先的に整備する路線を定めた都市計画道路の整備方針、いわゆる事業化計画を策定してございます――今、第4次でございますが、これを策定し、都市計画道路の整備の推進を図っているところでございます。

 本計画が予定どおり進むことで、東京都が平成29年に公表いたしました「都市づくりのグランドデザイン」、目標年度は2040年となりますが、これにおいて整備を想定する都市計画道路のおおむね8割程度が整備完了となる予定となってございます。

 こうした経緯を踏まえまして、東京都は「整備すべきものは整備し、見直すべきものは見直す」という基本的考え方に基づき、優先整備路線を除く未着手の都市計画道路のあり方について、関係区市町と協働で「東京における都市計画道路の在り方」の調査検討を行っているところでございます。

 このたび、東京都は、本調査の中間まとめを行い、パブリック・コメントを行うことといたしておりますので、御報告するものでございます。

 2番目、「中間まとめ」の主な内容でございます。まず、長期化しております未整備の都市計画道路整備路線につきまして、社会経済状況や都民ニーズ等の変化を踏まえ、必要性の検証を適宜適切に行っていくこととしております。また、概成道路といいまして、いわゆる計画幅員までが完成しておりませんが、ある程度の車線数を有している道路、区内におきましては青梅街道が代表的な例なんですけれども、青梅街道や中野通り、早稲田通り等がございます。こうした概成道路につきましては、拡幅整備の有効性、交差部の交差方式、事業実施済み区間の計画の重複、既存道路の代替可能性など検証項目を設けて、整備の有効性や必要性を再度検証を進めることとしております。

 3番目、パブリック・コメントの実施期間及び公表方法でございます。平成30年の7月9日(月曜日)から8月10日(金曜日)にかけて公表する予定でございます。公表方法は、東京都特別区及び関係市町のホームページや広報、都民情報ルーム等での資料閲覧、意見募集を行うほか、特別区や関係市町の都市計画道路の担当窓口で周知を図ることとしてございます。

 4番目、中野区における対応でございます。中野区では、本パブリック・コメントの内容を区のホームページ及び都市計画担当窓口で公表を行うほか、区報7月20日号において広報を行うこととしております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対しまして、質疑は何かございますでしょうか。

内川委員

 2番の「中間のまとめ」の(2)の概成道路というんですか、担当のほうから、青梅街道、中野通り、あとどこでしたっけ。もう一回ちょっと言ってください。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 実際に一定の車線があって、都市計画道路に従って拡幅はしていないけれども、実際に道路として機能をしているような道路を言うそうですけれども、青梅街道と中野通り、早稲田通りなどが代表的な例ということになってございます。

内川委員

 これによると、例えば既に事業が少し進んでいるんだけれども、また見直して、要するに全部拡幅するんじゃなくて、今のままで、今の状況でよければ、それでもうやめてしまうことも検討するということですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 総合的に評価しまして、全部やめてしまうという場合もありますし、あるいはそうではなくて、先ほど言った重複するものとか、代替地がないとか、あと拡幅の方法や交差点の改良手法などを総合的に見ていくということでございます。まだ具体的にはどうなるかというのは決まってございません。

内川委員

 例えば中野通りですと、中野五差路から青梅街道に曲がっていくところの手前のところぐらいまでは広がっているんですよ。大久保通りもやはり五差路から一部広がったところもあって、それがそのままとまってしまうという可能性もあるんですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 その辺については検討をしていくということでございます。ただし、区の立場といいますと、そういった道路というのは緊急輸送道路になってございます。例えば都市計画道路の拡幅整備に伴ってまちづくりが動く場合もあります。さまざま無電柱化とか、自転車路線とか、バリアフリー化、あるいは沿道の耐震化、不燃化ということを含めているので、区の立場としてはこのまままちづくりの機会になりますので、進めてほしいということは伝えております。

石坂委員

 今の内川委員への答弁の中で区としてはという話がありましたけれども、今回の御報告というのはあくまで都の動きであって、区がこれにどう向き合っていくのかというところが見えない形の報告ではあるわけですけれども、これに関しては区はこういう方向で都に伝えていくですとかということに関して、今後何らかの機会でまた報告する機会があるのか。それは特になく,今回で終わってしまう感じなんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 当然区のまちづくり、都市計画に影響するものでございます。東京都が中心に検討しているというところでございますが、各関係区市町、あるいは23区の協働の例えば区長会とかそういったところでも議論してくることになると思いますので、適宜情報を議会に提供していきたいと思います。

小林(ぜ)委員

 今回、東京都における都市計画道路の在り方に関する基本方針を中間で取りまとめたということでありますけれども、一つ確認ですけれども、概要の中で、おおむね10年間で優先的に整備する路線を定めたというふうになっていますけれども、10年後というふうに、ごめんなさい、間違って聞こえたのか、そういうふうに受け取ったんですが、10年後なのか。今は2018年、これから2028年までの10年間なのか、確認をさせてください。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 ちょっと説明が不十分で申しわけありません。まず、都市計画道路の事業化計画というのがございまして、今、第四次まで来ています。それは10年間を都市計画の目標として定めているものでございますが、そこに入ってこない。ですから、今回でいうと、四次は37年までですね。37年より後の都市計画道路の整備の進め方の考え方をどうするかという検討の内容でございます。

小林(ぜ)委員

 おおむね10年間で優先的に整備路線を定めたのか、10年後なのか、そこだけ確認させてください。文章のとおり10年間でいいのか。さっき10年後と御報告されたと思うんですが、10年後なのか、10年間なのか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 10年間で進めていくことを策定しました。それで整備を進めていくと、10年後には8割程度、その後には8割完成するという内容でございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。要するに、10年間で優先的に定めてきたということでいいんですね、ここはね、まずね。その後で、10年後の姿としてということでいいわけですね。わかりました。

 それから、このたび、東京都は基本方針の中間の取りまとめを行ったので、パブリック・コメントを東京都が行いますよということで、このパブリック・コメントの対象というのは中野区は含まれるんですか、それとも含まれないんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 都内の全ての都市計画道路なので、当然含まれます。

小林(ぜ)委員

 そうすると、一般都民の方々、区民の方々がパブリック・コメントに当然反応される方もいらっしゃるでしょうし、何らかの御意見、御要望をされるということでありまして、区としてはパブリック・コメントに、今回のこの案件については何らかの意見、要望等をしていく予定にはなっているんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 パブリック・コメントは都民に求める意見なので、中野区としてどうこうということではなく、別途それは協議していくことになります。

小林(ぜ)委員

 わかりました。そうすると、当然行政がパブリック・コメントに申し出るということはないわけで、そうしたときに中野区として、先ほども他の委員からの答弁の中にもありましたけれども、今、予定されてきた都市計画道路がなかなか進捗状況として芳しくなく、地域の方々、住まいを持っていらっしゃる方々は、我が家の前の中野通りが、早稲田通りが、青梅街道が拡幅されるのかどうか。されると聞いてもう何十年もたってしまった、代もかわってしまったという中で、今回まだ拡幅がされるかされないかもわからない。そういったものがあり得ると。なおかつ、その上で場合によってはとりやめるものも出てくるかもしれないということに対して、中野区という行政として東京都には、先ほどまちづくりの観点から申し上げていくという話がありましたけれども、どんな姿勢で臨まれる予定ですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 おっしゃるとおりでございまして、都市計画道路だけに限らずで、きのうも話しました道路ネットワークのように都市基盤整備の骨格となるものでございます。ほかの区も含めて全体としては8割の都市計画道路の完成率と言っていますけれども、中野区内の都市計画道路の完成率、特に区道、区所管の道路はどれだけ出ているのかという状況で、まちづくりという面、都市基盤整備という面では非常におくれているのかなと。

 そういう中で、全体の計画、基盤整備ネットワーク、道路ネットワークの考え方、先ほどやっているような防災まちづくりの進め方、それにいろんなまちづくりの機運になる。今回も、一般質問でもたくさん説明で言っていましたバリアフリーやユニバーサルデザイン、あるいは無電柱化も、道路を整備することがきっかけになるといいますか、そういったことも含めて、本当に必要な道路かどうかの検討はもちろんしますけれども、まちづくりの進め方、あるいはどういったまちづくりをそこに導入してくるかも含めて、前向きにやっていきたいと思っています。

小林(ぜ)委員

 細かいことは言いませんけれども、特に中野通りでは、北のほうでは桜並木というのがありますけれども、中野駅を境にして南側のほうではなかなか広がらない。また、中野の南口の五差路など交通量の非常に多い交差点で、右折、左折レーンが新たにできましたけれども、大久保通りとの交差点で非常にまだ交通量の利便性が高まっていない。そしてその先、渋谷方向に向かっては一部拡張されていますけれども、まだまだセットバックをしたところと、していないところ、そして、一部2階建て、3階建て等の当時の基準に即した形でまだ建物も建てられている。

 あわせて、中野のまちづくりという視点もきちっとベースに据えた上で東京都への要望が必要かと思いますし、青梅街道に至っては緊急輸送道路ということで、中野区だけではなくて、遠く山梨方面から青梅街道に至って、都心に向かっていく重要な道路でもあるということの視点に立つと、中野区の行政のあり方というのも、一般区民だけのパブリック・コメントだけではなく、きちっとしたまちづくり全体を通じてしっかりとした方針を持って、行政としての答え方をしていっていただきたいなというふうに思います。この辺については、最後ですけれども、どんなお考えですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 委員おっしゃられるとおり、さまざまなまちづくりの重要性があります。特に中野区では西武新宿線沿線まちづくり、中野駅周辺もやってございます。あと防災まちづくりということでは、南も含めて木造密集市街地で建てかえ促進とか建物の不燃化等を進めていかないといけない。そういうまちづくりのきっかけになるのが基盤整備ということになりますので、都市計画道路自体の整備のあり方は真剣に考えていかないといけないと思ってございます。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 続いて7番目、中野区豪雨対策実施計画(案)の策定について、報告を求めたいと思います。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 それでは、中野区豪雨対策実施計画(案)の策定について、資料(資料7)をもとに御報告いたします。

 中野区は、台風や集中豪雨により河川が氾濫するなど、大きな水害に見舞われてきました。このような中、東京都が河川改修や調節池の整備などを実施し、河川溢水の被害は減少してきているところではありますが、低地での道路冠水や、下水道からの内水氾濫による住宅への浸水被害など、都市型水害が発生しているところです。そこで、中野区では、都市型水害対策として、特に下水道への流入抑制等を基本にした豪雨対策実施計画(案)を策定しました。

 初めに、1、豪雨対策実施計画(案)の概要です。中野区では、災害に強いまちづくりの一環として、河川や下水道への負担を軽減すべく、道路や公共施設及び民間施設における透水性舗装や浸透ます等の雨水流出抑制施設等の設置を推進するものです。

 次に、2、豪雨対策実施計画(案)についてです。別紙をごらんください。別紙の1ページに計画策定の背景と目的を記載しています。図1-1に中野区豪雨対策実施計画(案)、本案の位置付けを示しています。本計画(案)は、中野区の上位計画や関連する計画のほか、右側にあります東京都の策定しました東京都豪雨対策基本方針(平成26年改定)、それと神田川流域豪雨対策計画(平成30年改定)に基づいています。

 次に、5ページをごらんください。本計画の上位計画である東京都が策定しました東京都豪雨対策基本方針の見直しで、計画降雨、時間50ミリ降雨から時間75ミリ降雨に引き上げられていることが、6ページにかけて記載してございます。

 続きまして、10ページをごらんください。10ページの図4-1でございますが、整備目標と長期見通しについて、東京都が当初の東京都豪雨対策基本方針を策定した平成19年度からおおむね30年後の平成49年度、2047年には時間75ミリ降雨に対応するため、時間50ミリ降雨相当分を河川や下水道の整備、時間15ミリ降雨相当分を貯留施設、調節池や下水道の整備、そして時間10ミリ降雨相当分を流域対策で雨水流出を抑制することを目指します。

 11ページをごらんください。11ページには東京都、中野区、区民、事業者の役割分担について示しています。東京都では、時間50ミリ降雨相当分の河川改修や下水道施設の整備と時間15ミリ降雨相当分の貯留施設、調節池や下水道の整備を進め、区は、時間10ミリ降雨相当分の流域対策として、雨水が下水や河川に流れ込むことを抑制する雨水流出抑制施設の整備や緑の保全・創出などを進めていきます。

 続いて、13ページをごらんください。上位計画である神田川流域豪雨対策計画で示された中野区における雨水流出抑制施設設置の目標対策量を記載しています。表6-2に、平成19年度からおおむね30年後における目標対策量は27.2万立米、平成27年度末までの集計結果では12.3万立米の雨水流出抑制施設が設置されていることから、不足分は14.9万立米ということになります。

 続きまして、14ページをごらんください。14ページには、図6-2に対策量の推移のイメージを記載しています。これまでの対策量のままでは、上位計画である神田川流域豪雨対策計画で示されている平成49年度における目標対策量の27.2万トンを達成できないことになります。

 そこで、表6-4のとおり、道路や公共施設及び民間施設における各施設ごとの単位対策量と目標対策量を示しています。ここでは、平成29年度末の最新の集計結果に基づいた数値となっています。それぞれの施設の単位対策量に対象面積を乗じたものが目標対策量となり、その合計は平成49年度における目標対策量の27.2万立米としています。

 15ページから17ページにかけて、中野区における流域対策として設置する雨水流出抑制施設の具体例を示してございます。この中で、特に17ページの中ほどに道路における対策を記載しています。こちらは、道路に降った雨を下水に流出することを抑制するため、一時的に貯留・浸透することができる施設です。道路の舗装の下にプラスチック製の部材を積み上げたもので、レインステーションと呼ばれるものを設置していきます。

 20ページをごらんください。公共(車道)における対策として、幅員4.5メートル以上の区管理道路を対象とし、先ほど説明しました地下貯留・浸透施設を設置していきます。なお、4.5メートル未満の生活道路には地下埋設物が多く、効率的に設置することが難しいことから、幅員4.5メートル以上を対象としています。現在、計画的に進めております道路補修工事に先立って、前年にこちらの地下貯留施設を設置し、翌年に舗装工事を実施していく計画となっています。

 このほか、21ページには道路以外の公共施設における地下貯留施設の配置計画を記載しています。また、民間施設における年間対象対策量は平均で4,000立米となっておりまして、20年後の平成49年には目標対策量である1万7,491立米を超え、1万8,000立米を達成する見込みです。

 恐れ入りますが、初めの資料にお戻りください。3、道路(車道)における対策についてです。区では、今御説明いたしました実施計画(案)のとおり、道路等に降った雨水を一時的に貯留及び浸透ができる地下貯留・浸透施設を道路の下に設置していきます。

 最後に、4、今後のスケジュールです。平成30年7月に本案から豪雨対策実施計画を策定し、区のホームページで公表します。そして、今年度から道路補修工事等に合わせた雨水貯留・浸透施設を設置していきます。

 報告は以上です。

委員長

 御苦労さまでした。ただいまの報告に対して、質疑は何かございますでしょうか。

小林(ぜ)委員

 平成17年に妙正寺川が氾濫をして、大和町地域では相当な被害がありました。今回、きのう、きょう、おととい、この1週間の中でも京都でも相当な、京都というか、日本列島横断のように大きな水害が起こってきています。京都などでは鴨川が氾濫するのかというぐらいの水が出、そして、土砂崩れやさまざまな支流の河川の氾濫も既に事故として起こってきています。

 東京都の河川大会にも中野区で参加をしながら、河川の整備ということをずっと訴えてきているんですけれども、今回、中野区の豪雨対策実施計画(案)ということで策定をされて、その御報告ということでありますけれども、この計画の中で雨水の流出の抑制をしていくんだと。雨水を一旦ためて、それを雨がやんで川の水が少し少なくなってきた時点に放流をし、そして川が一気に増水しないように工夫をしていきますと。そういった取り組みを中野区としても推進をしていくという計画についての今回の御報告かと思います。

 今現在のさまざまな施設及び敷地の雨水の抑制というのは、どの程度中野区では行われているんでしょうか。どの程度って、ベースがどういう数値を目標にというのがあるかわかりませんけれども、一つは舗装という視点があるでしょうし、もう一方では建物の雨水貯留槽ということもあるでしょうし、もう一方では、そのまま流出されていくといったものもあるでしょうし、また調整池などに一旦ためる。東京都の環七地下、それからそこから先、白子川でしたか、あの巨大な貯留施設を設けてきたというこれまでの経過があります。そういった中で中野区の今の状況はどういった現況になっていますでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 これまで中野区では車道における透水性舗装、雨が降ったときにそのまま地下に雨が浸透していくというものを車道、あと歩道を特に実施してきております。そのほか、公園は舗装をしていない緑の部分については、下水に流すことなく下の土に浸透していくといったこと。それから、建物についても一時貯留施設を地下に設けるなどを行っております。そのほか民間施設においては、雨水流出抑制の要綱がございますので、こちらのほうで協力をしていただいているところでございます。

小林(ぜ)委員

 一番最後の、後段の民間の方々での協力というのは、要綱ということで積極的な取り入れということにはなかなか進んでいないのではないかなというふうに感じているんですけれども、その辺、これは建築指導ということになるのか、土木的な指導ではどんな取り組みをされて、今現在どの──答え方が非常に難しいですよね。区の建物の何割とかというのがお答えできるのかどうか、どのぐらい進んできているのか、その辺は出ていますか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 民間施設ですので、区のほうで計画的に何平米、何立米とかという形ではないのですが、新たに300平米以上の建物を建てる際には、雨水流出抑制施設を設置することを御協力いただいているという中で、年間対象量としては4,000立米を実施できるものでございます。この計画をそのまま続けていくと、20年後には目標対策量には達成するというところでございます。

小林(ぜ)委員

 なかなか20年間で、目標値としてはすばらしい目標値なんですけれども、現実的に御協力してくださる方々、300平米以上の建物といっても、住宅もあれば、共同住宅もあり、ビルというか、事業所が中心となる建物もあるでしょうし、公共施設だけではなかなか賄えない部分を民間の方々に協力していただくということでは、雨水流出を抑制していくという視点では少し強めの御協力をしていただかなければならない状況にあるのかなというふうに考えています。

 そういった中で、住宅については、透水ます、軒どいから放流されてくる雨水を一旦ますというか、かめでため込んで、それを自宅の庭の中で活用していく、もしくはその後に放流をしていくということがあるかと思うんですけれども、この辺の活用されぐあいというのはどのような状況かわかりますか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 最近は個人のお宅でそういうますを設置するということが少なくなってきて、やはり大きな建物に効率的に設置していくという方向で今は実施しているところです。

小林(ぜ)委員

 これは、逆に小さな住宅も進めていっていただきたいと思いますし、東京都でもたしか補助金が出ている事業でもあると思いますので、そういった活用も積極的に、大きなところでやる分については、それは住宅100件分がこの建物の1件分に相当するよということもあるかもわかりませんけれども、区民意識も変えていくという意味合いでも、そういったことも日ごろの小さな積み重ねが大きくなっていくのかなということも含めてお願いをしたいということで、1点、これは要望です。

 それから、ここでは妙正寺川、江古田川、どちらかというと北側の豪雨対策というのが中心だったかと思います。神田川については、これも20年ぐらい前に神田川自身の深さ、幅の改修が既に終わっていて、神田川流域での水害というのはなかなか起こりにくくなってきているというふうに思います。

 そういった中で、神田川の桃園第2幹線について、東京都ではこの6月に改修工事を平成36年に向けて行っていくという計画を持っていますけれども、そういったことについて記載がここには表記をされていないんですけれども、区のほうではどんなようにお考えですか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 今回の中野区豪雨対策実施計画(案)については、中野区が実施する雨水流出抑制施設について大きく変えているところでございまして、東京都が進めております河川改修ですとか調節池、あるいは、下水幹線の第2桃園幹線とか、そういったものについては東京都が進める事業ですので、こちらには特に大きく記載はしていないところでございます。

小林(ぜ)委員

 この数値を出されて、中野区の水量ですとか、面積ですとか、それからその抑制だとか、そして水害対策ということを考えていくときには、区だけの方針、計画だけではなくて、東京都で具体的にどこの川でどんな河川改修を行っていくか、またどんな計画を東京都では持っているか。

 先ほども伺いましたように、雨水流出抑制については、区の確認申請対象建物ではない東京都の対象建物、1万平米以上になりますけれども、そういったところにも当然該当してくるわけで、そういったものについても検討する。つまり、中野区だけではなく、東京都の上位計画も含めてこういった計画について検討をしていくべきではないかと考えますけれども、いかがですか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 大きな1万平米を超える建物については東京都への申請となるんですけれども、雨水流出抑制施設の設置については、こちらは中野区の要綱に従って設置をいただくという協力をしていただくものになってございます。

小林(ぜ)委員

 それは今例えの話で出した物件ですけれども、要するに、中野区だけで計画をつくっていくのではなくて、東京都のさまざまな上位計画、上部計画、さまざまな改修計画をも、中野区のせっかくつくる豪雨に対する計画なので、取り込んでいってはどうでしょうかという意味合いなんですけども。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 まず、東京都では東京都全体の豪雨対策基本方針というものがございまして、その中で中野区に関しましては、神田川流域の豪雨対策計画というものが東京都で示されていて、その目標対策量というのが数字で示されております。その数字を達成するための区の計画がこちらの計画というふうになってございまして、東京都全体としてまず計画があって、その中の中野区分を中野区としてどう取り組んでいくかといった計画がこちらの計画になってございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。そうすると、1ページ目の計画策定の背景と目的というところには、今、東京都が河川改修の促進、神田川、環状7号線云々というところがあって、これが東京都の考え方ということになるんでしょうかね。であれば、もう少しはっきりと東京都がさまざまな計画を持っている、それに対して中野区はこういう考え方を持っているという表記が必要ではないかというふうに思うんですけれども、いかがですか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 説明が少し不十分なところがあったかと思いますので、その点についてはおわび申し上げます。1ページに中野区の計画の背景と目的というところで、東京都の上位計画があって、中野区の豪雨対策実施計画があるというところの位置付けと、それから、13ページに記載しておりますが、東京都の上位計画があって、その中で中野区分として東京都が示しているものが27.2万立米、こちらが東京都が示してきている中野区で取り組むべき数字ということですので、この辺の表現をもう少し説明をするべきだったというふうに思います。

小林(ぜ)委員

 せっかく中野区でつくるので、もう少し全体観に立ったときにどうなのかな、その上で中野区がどうなのかなという、そういった計画が大事なのではないかなというふうに考えたところで今質疑をさせていただきました。

 最後に、スケジュールで、この7月から実施計画を策定して、ホームページで公表していくと。そして、今年度以降、道路補修工事にあわせた雨水貯留浸透施設の設置というふうにあるんですけれども、今年度の事業予算の中で、雨水抑制というか、豪雨対策というか、この分は入っていましたかね。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 本年度の当初予算の中に既に盛り込んでございます。主な取り組みの中でも記載をしているところでございます。

石坂委員

 今回の御報告をいただいた中で、東京都ですとか市区町村、あとは家庭の役割等々あるわけですけれども、区のほうの今回の御報告の中は、家庭のところの指摘の部分があまり見えてこないなという感じがしています。先ほどの小林委員の質問の中でも、家庭での推進というお話もありましたが、もう少し詳しく教えていただきたいんですけれども、以前、中野区もたしか雨水浸透ますに対して助成をしていた時期があったかと思うんですけれども、助成がなくなった原因というのはわかりますでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 中野区でも以前に助成制度はございましたが、区のほうで協力をお願いしている要綱をよくお読み取りいただいて協力してくださる方が多くて、今回示した目標対策量についても民間の部分については十分達成できる数値であるというところで、助成がなくても計画的に雨水貯留施設が設置されているというところでございます。

石坂委員

 現状でも足りているという理解でいいんでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 本案に記載したとおり、20年後には達成できる見込みとなってございます。

石坂委員

 ただ、もちろん計画の量を満たすというのはあると思うんですけれども、100%を達成できたとしても、それでもし120%、130%という形で達成していくことができれば、そこで効果が上がってくるものであるとも思うんですね。特に東京都のほうでも、先ほど小林委員の質問の中でありましたが、そういう補助も復活していますし、また、よく雨のときに言われるのが、各家庭に関しても下水の排出の抑制をするようにとかと言われますので、補助のあるなしだけではなくて、家庭でどんなことができるのか。

 例えば、雨水浸透ますをぜひ設置してくださいですとか、あるいは、なかなか数値で区のほうから各家庭に数値目標を示してやってくださいというのは難しいんでしょうけれども、やはり下水の排出抑制を何か促進できるような方法等も、区のほうでもうちょっと家庭にできること、家庭にお願いすることを考えてふやしていく。そうして、こうした計画に盛り込んでいくべきだと思いますが、その辺いかがお考えでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 まさにその辺はソフトの対応でございまして、例えば大雨のときにはお風呂の水を流さないでくださいとか、そういったソフトのほうの対応もできるのではないかというふうに区のほうでは考えてございます。

石坂委員

 もちろんソフトのほうでやっていただくのは当然なんですが、そうしたことをちゃんとこうした計画の中でも区としてやっていきますという方向性を盛り込んだほうがいいのかなと思いますが、その辺はいかがでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 本実施計画については、ハードの部分が多く記載をしているところでございますが、ソフト面についても記載する等のことを今後検討していきたいというふうに思います。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ないようであれば、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、8番目、上高田四丁目張り出し擁壁の状態不良の修繕について、報告を求めます。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 それでは、上高田四丁目張り出し擁壁の状態不良の修繕について、資料(資料8)に基づき御報告いたします。

 本報告は、平成29年3月の建設委員会で状態不良が見つかったことを報告しておりました。

 初めに、1、概要です。平成29年3月1日、中野区上高田四丁目14~17番先で実施しておりました道路附属物擁壁修繕工事において修繕しようとしていたところ、擁壁の躯体本体の中に状態不良が発見されました。

 本擁壁につきましては、昭和40年ごろ、隣接するマンションの建設にあわせ、土留擁壁と張り出し道路を整備したものです。現在、当該道路は危険回避のため通行止めとなっておりますが、隣接に仮設通路を設置し、歩行者の通行を確保しております。

 次に、2、これまでの経緯でございます。平成26年度でございますが、道路ストック総点検において道路附属物の点検を行いまして、この中で街路灯、道路標識、道路反射鏡及びのり面擁壁の点検を行いまして、当該擁壁についても点検を実施しました。平成27年度に点検結果に基づき道路舗装維持管理計画とあわせた形で道路附属物についても維持管理計画を策定し、平成28年度には維持管理計画に基づき、本張り出し擁壁の補修設計と補修工事を実施しました。この中で新たな状態不良が見つかったところです。直ちに通行止めを行い、状況説明と通行止めが長期にわたるという旨の区民説明会を開催しました。平成29年度には地域の利便性を考慮し、仮設通路を設置いたしました。その後、補正予算により張り出し擁壁の詳細調査及び安全性の検証と補修設計を実施いたしました。

 3、安全性の検証です。2ページをごらんください。平成29年度に実施しました詳細点検と当時の資料から復元設計を行い、安全性の検証をした結果、適切な補強と補修を実施すれば、安全性を確保できる結果となりましたので、今回この設計に基づき修繕工事を実施するものです。

 最後に、今後のスケジュールです。平成30年8月、工事説明会を実施し、9月から工事に着手します。平成31年3月に工事を完成させ、交通開放する予定です。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対しまして、質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告については終了させていただきます。

 続きまして、9番目、新江古田自転車駐輪場の拡張整備について、理事者の報告を求めます。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 それでは、新江古田自転車駐車場の拡張整備について資料(資料9)をもとに御報告いたします。

 初めに、1、目的です。都営地下鉄大江戸線新江古田駅周辺には、中野区に1カ所、練馬区に1カ所の区の自転車駐車場があり、ともに満車状態となっております。また、利用の問い合わせも多数いただいている状態となってございます。このため、かねてより目白通りを挟んで中野区側、練馬区側ともに自転車駐車場の整備が必要となっており、用地の確保が課題となっていました。

 このたび、現在の新江古田自転車駐車場の隣接地に土地所有者の承諾を得て用地の確保が可能になったことから、新江古田自転車駐車場の拡張整備を行います。

 次に、2、新江古田自転車駐車場の拡張についてです。(1)現在の施設の概要は記載のとおりで、所在地は中野区江原町二丁目29番17号です。収容台数は、駐輪ラックと一部平置きで200台となってございます。

 (2)拡張部分の概要については、広さが133.91平方メートルです。収容台数は平置きとして、100台の予定です。

 別紙1、案内図をごらんください。現在の敷地は青いメッシュの部分で、拡張部分は赤い斜線の部分となります。

 (3)利用形態は、現在と同じ登録制自転車駐車場といたします。

 最後に、(4)施設の利用開始予定日は、賃貸借契約の後、整備工事を行い、平成30年10月1日からを予定しています。

 なお、利用登録の募集については利用開始日以前に行います。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対しまして、質疑ございますでしょうか。

小林(ぜ)委員

 大江戸線を使う方々にとっては比較的利便性が少し、自転車を使わなければならないという方々もいらっしゃって、今回自転車の駐車場の要望かというふうに思いますけれども、この中で、既存200台に対して、今回は新設プラス100台ということで、300台という台数が、今のあふれている状態もしくは利用者の状況、そして今後、地域性を鑑みたときに妥当な台数ということでしょうか。それとも、面積から出したのかわかりませんけれども、どういったことでプラス100台というふうになったんでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 現在の新江古田自転車駐車場につきましては、273.1平方メートルございます。こちらの土地に隣接した土地でございまして、この土地の広さがちょうど今回お示ししました133.91平方メートルという一つの区画の土地でございまして、整備すると平置きで100台整備できるというところで、近隣の練馬区の今の待ち状態の自転車の数がおよそ60台程度あるという情報も得ましたし、広さ的にも100台分を確保できるというところで、今回、区のほうで拡張したいという思いと、それから、ここの土地所有者の方から協力したいという思いがマッチングしまして、この部分について拡張するということでございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。さまざまなマッチングが必要かというふうに思いますし、そういったことがなければ、この100台という数字も出てこないかと思うんですけれども、一方で今、既存が自転車のラックによっていると。一部は平置きだということですけれども、昨今の自転車事情を考えたときに、いわゆる大型化というんですか、電動アシスト的な自転車がふえてきていて、台数的にも割合からしてもふえてきていて、その重量だとか、それから大きさからすると、ラックにはなかなか入れづらい。場合によってはラックに入れないで平置きをしたり、もしくは、高い低いがある場合には低いところに皆さん入れられて、高いところは逆にあいてしまっているという状況を、区内の各自転車駐車場においても見かけるケースがあるんですけれども、そういった意味で、利用者の方々からの要望というのはないんでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 ここの登録制の自転車駐車場につきましてはそういった声はないのですが、ほかの区内の自転車駐車場においては、やはり親子車等の自転車の大型化に伴いまして、ラックではなく平置きの部分に置いている自転車が多くなってきているという状況はございます。

小林(ぜ)委員

 この江古田では今、ラックと一部平置きなんですけれども、これは何台対何台というか、何対何というか、それは今わかりますか。

委員長

 道路担当、わかりますか。それとも、答弁保留にしますか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 すみません。保留とさせてください。

委員長

 では、調べていただきたいと思います。小林委員、続けてお願いします。

小林(ぜ)委員

 それは委員会の席でなくてもいいので、また教えていただければと思います。要は、先ほど御答弁にもありましたけれども、自転車の有効的な利用として、活用されないラックがあるのであれば、ラックの台数を少し減らしてでも全体に、新しい敷地、新敷地では100台、それはそれでいいんですけれども、既存の敷地のラックの考え方。

 450ピッチとか、600ピッチとかいろんな既製品がありますけれども、そういった中では物の考え方を、自転車の諸事情を考えたときにはそういった転換も、せっかく設置したものを取り外すというのはもったいないというのはありますけれども、より有効的な、価値的な利用を推進していくためには、そういったことも今後場合によっては検討がこの江古田においても必要ではないかなというふうに思います。それは要望にします。

 先ほどの台数も、全体が例えば100台対100台だったら、もう100台を少しそのようにすることができるのかなとか、180台がラックで、20台だけが平置きだったら、大分平置きの数を多くしてもいいのではないかなという意味合いで伺いました。そういったことをもとにして検討していただければというふうに思っています。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時50分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時50分)

 

 先ほど休憩中に御協議いただきましたとおり、答弁保留と私はしましたけれども、答弁保留は、直接小林委員のほうに届けるということで小林委員も了解しておりますので、またこの委員会としても了解をしましたので、そのように進めさせていただきたいと思います。

酒井委員

 今回、新江古田自転車駐車場を拡張するということで、施設は自転車を平置きでということで、私自身もこの委員会におきまして、昨今の電動アシストつき自転車がふえており、なかなかラックに上げるのはお母さん方が大変であったりするということの中で、平置きの設置をやはりふやしていっていただきたい。そういうことも言っておる中、こういうふうになってうれしく思っています。

 それで、さっきちょっと聞き漏れがあって申しわけないんですけれども、主要予定台数100台ですよね。練馬のほうで60台ぐらいの練馬の駐輪場のニーズがあって、中野区のほうはどれくらいで、この100台というふうになったのか、ちょっともう一度確認させてください。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 現在は、こちらの自転車駐車場につきましては満車状態となっておりまして、年に1回の登録の機会がございます。それに対しまして、空きはないのかといった問い合わせは複数いただいておりまして、そのほか練馬区側のほうでは60台程度の待ちがあるという情報を得たところ、それから、今回の隣接する区画の土地について、大きさがちょうどこの100台を置けるスペースを確保できるというところで、100台というふうに設定をしているところでございます。

酒井委員

 練馬のほうの待ち台数はわかっておって、中野のほうというのはちょっと数字がわからないということなんですか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 正確に何台需要があるかというところまでは把握はしていません。しかしながら、ここの自転車駐車場につきましてはずっと満車状態が続いておりますので、拡張をすべきだというところで区の考え方を持っていたところにちょうど隣の土地にあきができて、土地所有者さんも区のほうに協力をいただけるというようなことができましたので、今回、拡張部分を整備するというところでございます。

酒井委員

 それで、ちょっと気になったんですけど、練馬はどれぐらいのニーズがあるか、待ちがあるかというのを把握されているんでしょう。中野はないということですか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 委員おっしゃるとおりでございます。

酒井委員

 要するに、近隣でこの拡張用地を購入するに当たって、練馬の60台があるから、100台程度の平置きの駐輪場をふやして、それから、現状江古田の中野区にある駐輪場のほうは満車状態だからふやそうというふうにできますけれども、例えばこれ、隣接地の土地がもっと広かった場合だとか、狭かった場合だとか、そういうときに区としてどれぐらい駐輪場を拡張しようかという目安を持っておくには、こういうふうに練馬のように待ちがどれぐらいあるだとかというのはちょっとつかんでおったほうがいいんじゃないのかなと思うんですけれども、そんなことないんですかね。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 問い合わせは複数いただいておりますが、そういった中でどれぐらいの需要があるかというのについては、今後はきちんと把握できるような体制にしていきたいというふうに思います。

酒井委員

 ありがとうございます。よろしくお願いします。それで、新たに拡張用地を購入されますよね。(「賃貸敷地になります」と呼ぶ者あり)借りるんですね。では、結構です。すみません。失礼しました。

石坂委員

 今回、100台分の登録制の駐輪場を拡張される方向だということですけども、新江古田駅周辺は1日利用の駐輪場もないかと思うんですけども、1日利用はニーズがないという判断なんでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 こちらの自転車駐車場につきましては、現在設置している200台については24時間使えるんですけれども、管理人がいる時間が5時間というふうに限られた時間で整理をしているという中で、一時利用については今のところやっていないというのが現状でございます。

石坂委員

 区全体的に放置自転車対策を考えていったときには、各駅に1日利用ができる駐輪場がないと、結局そのときだけ使いたい人が放置するということが出てきてしまうと思うんですけれども、その辺はここに限らず、やはり各駅に1日利用できる駐輪場を整備していくという考え方を持っておいて当然だと思うんですが、その辺について現状はどうなんでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 今後、もう少し台数が確保できるような状態になったとき、あるいは1日利用の需要の声が大きくなってきた際にまた検討していきたいというふうに考えています。

石坂委員

 人件費等々も絡むところなので、なかなか費用対効果のこともあるかもしれませんけれども、やはり各駅に整備していくような形で今後状況に応じて検討いただければと思います。要望で結構です。

委員長

 よろしいでしょうか。他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。それでは、次に参らせていただきます。質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 間もなく3時ですが、もう一件で道路担当のほうは終わると思いますので、もう一件だけおつき合いいただきたいと思います。

 次に10番目、東中野駅西口における区指定喫煙所の設置について、理事者からの報告を求めます。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 それでは、東中野駅西口における区指定喫煙所の設置について、資料(資料10)をもとに御報告いたします。

 初めに、1、目的についてです。現在、中野区では中野駅周辺に3カ所の区指定喫煙所があり、路上喫煙対策に効果を上げているところですが、東中野駅西口付近に新たに喫煙所を設けることにより、東中野駅周辺においても歩行喫煙の防止及び吸い殻のポイ捨て等を防止し、安全で安心して通行できる道路環境の確保をいたします。

 次に、設置場所についてです。別紙1、案内図をごらんください。所在地は中野区東中野一丁目59番先で、東中野駅西口の東中野駅前広場地下自転車駐車場の地上部分の区有地に設置します。

 3、喫煙所の面積は、広さが14.8平方メートルです。喫煙所の設置については、JT日本たばこ産業株式会社より寄附を受けるもので、供用開始後の日常管理等の維持管理についてもJTが行います。

 4、供用開始は、喫煙所の設置工事の後に平成30年9月を予定しています。

 最後に、5、マナー啓発についてですが、区指定喫煙所の設置とともに、東中野駅周辺の路上に喫煙マナーの啓発シールの貼付を行い、喫煙マナーの意識向上を目指していきます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

内川委員

 喫煙者にとっては非常にありがたいことだなと思っておりまして、この形状なんですけれども、ただ灰皿がぽん置いてあるのか、もしくはパーテーションで隠してあるのか、そこら辺を教えてもらえますか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 説明が不十分で申しわけございません。こちらの喫煙所につきましては、現在、中野駅の東西連絡路の下に設置してあるような、パーテーションで区切ったようなスペースを設置する予定でございます。

内川委員

 それと、中野駅なんですけれども、報告にあったとおり、北口に3カ所集中している状態で、以前は南口にもあったんですね、あのバス停のところに。あれは、臨時バス停をあそこにつくるので、一瞬一時的に喫煙所をなくしたんですよ。今、またバス停がなくなりまして、おととしの本会議の答弁でも、当時の部長が南口にもいずれ喫煙場所は復活させるという答弁があったんですが、現在、あそこはどうなっていますか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 中野駅の南口の区指定喫煙所については、現在、設置場所等を含めて検討しているところでございます。

内川委員

 以前設置してあった場所にまた戻すという考えはないんですか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 同じ場所を植栽というか、歩道のところ、交通島というんですか、あそこの部分も含めてどこに設置すると一番よいのかというところについて今検討をしているところでございます。

内川委員

 いつまでですか。いつ結果を出しますか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 いつまでというのがなかなか明確にお答えできないところなんですけれども、今、商店街ですとか、町会ですとか、その辺の方と協議を進めている段階でございます。

来住委員

 中野区が区指定の喫煙所を設置する根拠というのは、何を設置の根拠にされているんですか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 根拠につきましてですが、法律ですとか、条例とかに基づいて設置するものではございません。

来住委員

 設置されようとしているところの信号が、山手通り側と同時に区道側は非常に複雑な信号の形状になっています。したがって、まず1点伺いたいのは、例えば朝の通勤帯にここの駅に入っていく通路、信号を渡って前後しますけども、どのくらいの学校、私が見る限り、明大中野附属の中学校、高校、宝仙、実践、中野の区立中学校、それから塔山小学校、かなりの児童・生徒がここを行き来しますし、信号で滞留します。そういう実態はまず把握されているのか、その点を伺います。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 こちらの委員がおっしゃる信号のところについては、特に明大中野の中学、高校の生徒さんが、線路を挟んで北側と南側と分かれて通学しているという状況については、区のほうで把握はしております。

来住委員

 高校生だけではなくて、先ほど言ったように、私立の高校と小学校もこの信号を塔山のほうに行く生徒たちが当然ここにいます。それから、中学校も、このちょうど設置されようとしているところで待ち合わせをして生徒が通学をしていくという区立中学校の実態があります。したがいまして、やっぱり現状を、絶対ここにつくるなということを私が言うつもりはないんですけれども、しかし、今の現状がどうなっていて、そういう意味ではなぜここにつくるのかというのがちょっとわからないので、現状をあまりにも把握されていないのではないかというふうに思うんです。

 かなりここの信号で生徒がたまりますよ。朝の特に通学時間帯ですね。帰りも、明大中野の生徒はかなりガードマンの方々が誘導してここを渡ってきますので、ただ通るだけじゃなくて、ちょうどこの赤い設置予定箇所に生徒が集中し、通勤の人たちもここで双方で大人の方もいるということになるので、まず実態把握をしていただきたいし、もしそういう調査があるなら報告いただきますか。朝の時間でなくて、そうじゃない時間でもいいですけれども、把握されていますか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 ここの設置場所についてですが、都道の山手通りの歩道からは少し東側に入った地下自転車駐車場の上の区有地でございますので、少し道路の歩道からは東側に入ったところでございます。それから、交通量については、実態で何人通行しているかというところまでは把握はしてございません。しかしながら、今後ここに設置することにつきましては、近隣の学校にはきちんと説明をして、丁寧に設置していきたいというふうに考えてございます。

来住委員

 オリンピックを前に、たばこのないオリンピックにしようということまで言われている中で、改めて集団でたばこを吸う場所を設置しようという、特にその根拠規定もない中で区がやろうとしたのか、JTのほうでむしろ東中野駅のどこかにという要請もあって、たまたまここが区道上の位置があるということでここにしようという、そういう結果としてこういうことになったんですか。JTとはどういう関係でここになっているんでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 区のほうで東中野駅西口に指定喫煙所を設置したいというところの思いと、それからJTのほうで東中野駅に設置してはどうかといったところの思いが、両方とも合致したことによって、まずJT、日本たばこ産業株式会社のほうで駅の乗降客数であるとか、あるいはここは都営地下鉄もありますので、1日の乗降人数ですね、その辺を把握するとともに、西口の通行者数を見たところで、この場所にJTとして設置して、中野区に寄附することが妥当であるというようなことで検討されて、今回のこの設置に至ったというところでございます。

来住委員

 ちょっと時間もあれですから。まず実態把握を、特に中高生、児童の通学帯、下校時間帯を含めて、どれだけの生徒がここを通るかということを把握していただいた上で、さらに、先ほどおっしゃっていただきましたので、関係する学校にも事前にこういう設置をする予定があるんだということで、それを踏まえた上で改めて進めるのであれば進めることのほうが、できてしまってから地域や学校関係者から苦情や何だこれはということになりかねないという懸念が非常にありますので、そこは丁寧に事前の学校への説明、関係者への説明、地域への説明をしていたいただいた上で、次の段階に行っていただきたいということをお願いしたいんですけれども、お答えいただけますか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 設置につきましては、地元の町会、あるいは学校の通学路にもなっているところであれば、近隣の学校にも丁寧に説明をした上で設置をしていきたいというふうに考えてございます。

杉山委員

 ちょっとこれ、客観的に見ても、来住委員もおっしゃっていましたけど、一番ここには置いちゃいけない場所ですよね。私の知っている限り、認可、無認可を含めて保育園、幼稚園がこの近隣に四つとか五つとかあります。先ほどもおっしゃっていましたけど、信号がありまして、横断歩道がありまして、ベビーカーとかが滞留します。学生もそうなんですけど、親子連れがめちゃめちゃここに滞留するような場所になっていまして、この設置場所というのは再考できないんでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 この設置場所については区有地でございますので、区のほうでこの場所が適当ではないかというふうに考えたところでございます。なお、一番この西側の信号に近いところに設置したことについてですが、ここは坂道になってございまして、なかなか坂の途中にパーテーションを設置するということが難しいところと、それから、下に自転車駐車場がある関係で、一部下に通気孔というか、ダクトがございまして、その上に喫煙所を設置することが困難であるといったこと、それから駅を出たときに、改札を出て、駅を出て、左手になるんですけれども、そちらに段差の解消のために壁がずっと設置してあるんですけれども、その壁の一番坂を上り切った上であると、屋根は使わないんですが、ちょうどパーテーションの形が見えて、そこが指定喫煙所だということが認知できるというところで、こちらの場所を選択したというところでございます。

杉山委員

 この場所そのものはもう一回調査していただいて、本当に私、もし万が一設置するとしたら、ホームを出てずっと左の壁沿いを端っこまで歩くと、そこに喫煙所があっても、通行人が5メートルぐらい避けられて通れる場所というのが多分あると思うんです。そのあたりだとベビーカーとかもよけて歩けるので、もう一回、これは要望ですけど、御再考いただきたいなと思います。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 この設置場所につきましては、大分長いこと検討を進めてきておりまして、いろんな場所を検討した結果こちらになってございまして、先ほども少し申し上げましたけれども、信号の山手通りからは少し東側に入り込んだところでございまして、こっちの坂道の区道についても区道の歩道から少し北側に寄った空地でございますので、この空地に設置したいというふうな考えを持ってございます。

石坂委員

 これまで中野駅周辺で3カ所ということで、もちろん中野駅のところは駅前が路上喫煙できないということで、設置されるのは当然かなと思っている中で、今回東中野でぽんとできたのはちょっと唐突な感じもしたところではあります。今回マナーアップが目標ということではありますけれども、考え方として、例えばマナーアップということであれば、今後、区内のほかの駅とかにも点在的にふやしていくという中でのマナーアップを図るという方向に向かっていくのか。あるいは、東中野駅周辺でもうちょっと数がふえたら、東中野駅周辺を路上喫煙ができないような形にしていくのかという、その辺のことにも影響してくると思うんですね。

 またさらには、こうした喫煙場所を設置することが、路上喫煙を禁止するのを前提であれば、するかどうかはともかくとして、中野区内の路上喫煙を全部禁止するのであれば、区内の各駅全部にこうした喫煙スペースを設けていくとかということにもつながっていくと思います。先ほど来住委員質問の中で、特にルールとか根拠的なものがないということでありましたけれども、やはりそのあたりが、あくまでマナーアップという形で今回は東中野、ほかの場所も今後ふやしていくのかとか、あるいは東中野を集中的にやって路上喫煙を意識するのか、そのあたりはいかがなんでしょうか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 現在、中野駅に設置しているところですけれども、次になぜ東中野駅を選んだかというところなんですが、やはり乗降客数の多さ、中野駅の次として東中野駅を選んだところでございます。今後、東中野駅の周辺地区を路上喫煙禁止地区にしていくのかどうかということにつきましては、地元の町会ですとか、自治会や、あるいは設置した後に路上の喫煙率などを調査して、総合的に判断した上で検討していきたいというふうに考えております。

委員長

 よろしいですか。他に質疑ございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がないようであれば、本報告を終了させていただきたいと思います。

 それでは、これから休憩に入らせていただきます。

 

(午後3時15分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時38分)

 

 それでは、11番、議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、議会の委任に基づく専決処分について御報告いたします(資料11)。

 和解の相手方につきましては、中野区民でございます。

 事件の概要でございますが、事件発生日は昨年9月24日、事件発生場所は南台いちょう公園多目的運動場内でございます。

 事件概要でございますが、トイレ内からトイレットペーパーを持ち出し、火をつけたところ、人工芝にその火が燃え移り、当該人工芝の一部が破損したというものでございます。

 和解の要旨でございますが、相手方は区に対し、損害賠償債務として5万760円の支払い義務があることを認め、区の指定する方法で支払うということで和解したものでございます。

 なお、支払いのほうも完了いたしまして、平成30年6月4日に和解が成立しております。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますでしょうか。

内川委員

 南台いちょう公園というのは新しい公園ですよね。トイレットペーパーの設置の仕方って、簡単に抜き出せるようになっていましたっけ。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 簡単にそういった持ち出すような形にはとれてはいないんですけれども、今回こちらについては壊されてもいるというところもございました。そういった状況です。

石坂委員

 今回、示談ということであれなんですけれども、そもそもこれって火が出ていることなので、程度はともかく、ぼやといえばぼやなんでしょうけれども、火災といえば火災かと思うんですけれども、公園でこうした火災とかという場合は、今回はこういった形で専決処分ということで報告が上がってるんですけれども、やはり火がつくようなことがあった場合、その都度その都度議会のほうに報告いただければと思うんですが、その辺いかがでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今、委員の御質問のほうは、公園内で火が起こったら報告というところでございますか。まず、公園の中で日常的に──日常的にという言い方も変ですけれども、いたずら行為というのは多くございまして、場合によってはホームレスの方がたき火をするとか、そういったものとかもかなり件数がございまして、特にそういったものの詳細については、これまでは御報告してこなかったという経緯はございます。

石坂委員

 たき火ももちろんいけないことですけれども、特にこれって公園の人工芝に燃え移ったということですので、程度はあると思うんですけれども、実際に公園にあるものに火が燃え移ったぐらいのものであれば、やはりまとめた形でなのかもしれませんけれども、やはり御報告いただいたほうがいいかなと思ったんですが、そのあたりの見解としてはどうでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 すみません。もう少し詳細をお話しさせていただきますと、トイレットペーパーを持ち出して、それで人工芝の上に置いて、そこに火をつけたということでございまして、燃え移ったというか、人工芝の上でそもそも火をつけているので、人工芝が焦げ付くのは当たり前というような状況でございまして、実際人工芝が円形に黒くなってしまったんですけれども、そこについてはしばらくはこういう利用でもよかったら貸し出しますという中で、利用者もその条件下で利用していたという程度でございました。

石坂委員

 その本当の置いていた部分だけで、燃え広がったという感じではないという理解でいいんですね。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらの人工芝は防炎対応の製品でございまして、そういった意味では製品規格どおり、ぼおっと燃え広がるというのはなかったというところでございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告については終了いたします。

 次に、12番、中野四季の森公園におけるイベント等利用状況について、報告を求めます。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、中野四季の森公園におけるイベント等利用状況について御報告いたします(資料12)。

 こちらの報告につきましては、先般、本委員会よりイベントの利用についての申し込み状況、そういったものを報告してほしいという要請があったもので、それに従ったものでございます。

 こちらは、中野四季の森公園芝生側及び拡張部のイベント使用承認状況について報告するものでございまして、今予定しているものにつきましては8項目ございます。資料のとおりでございます。ただし、こちらは、イベント会社について悪天候とか事業者の都合で延期とか中止の可能性があるという段階でございますが、その点、お含みおきいただければと思います。

 なお、こちらについては、2枚目のほうからごらんいただければと思うんですけれども、それぞれの8イベントについてカルテ的にまとめたものがございます。主催者、占用期間、開催期間、占用場所、それからこれまでの開催実績と、あと見込みの来場者数とか、イベントの内容、そういったものをそれぞれ記載しておりますので、後にごらんいただければと思います。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますでしょうか。

酒井委員

 御報告ありがとうございます。それから、まとめていただいてありがとうございます。四季の森公園の芝生側のイベントができる場所で行う事業が、飲食店グループの20周年のものと、それから餃子のイベントでしょうかね。それは両方場所を使うんですね。この金額を出す基準というのをちょっと確認だけさせてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらにつきましては、占用使用をする部分について平米当たり34円を乗ずるというものでございます。そこの考え方ですけれども、例えば飲食店舗等については、それに伴う仮設設置物の面積のほか、そこに滞留するような人、このぐらいが販売範囲で人が並ぶ区域として必要というものを想定したりする中で、おおむね特定して算定するという形になっております。

酒井委員

 平米単価で計算していますよということですよね、どこも同じような形で。それで、これを認める認めないというのは、恐らくそういった選定委員会とかでしたか、それを立ち上げてやっておるんだと思うんですけれども、そこももう一度だけ確認させてください。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 委員おっしゃるとおり、選定委員会というものを開催いたしまして、関係機関部署に参加いただく中で、中野駅周辺のにぎわいに寄与するものかとか、公園利用者の利便を高めるものかとか、そういった視点の中で審査して承認しているところでございます。

酒井委員

 最後にします。それで、こちら、拡張用地の裏手には中野中学校がすぐ近くにあって、そのすぐ近くでお酒を販売するのかとか、それから通学路の問題等々の声もあったかと思います。それで、担当さんもかなり御配慮してくださっているのかなと思っていますが、そういったことに対する声、学校側だとか、保護者だとかはどういうふうになっていますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、このイベント利用を募集する際、イベント利用が可能としている日をホームページにアップしているんですけれども、これについては事前に学校のテストの期間であったりとか、運動会であるとか、学校と事前に確認した上で募集日を決めているというところで配慮をしているところでございます。

小林(ぜ)委員

 1点だけ確認なんですけれども、喫煙の有無というのは、この拡張用地と、それから芝生側、ともにどんな対応をされようとしていますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、喫煙施設を必要とするイベントにつきましては、閉鎖型の喫煙施設を設置するようにということを基本に指導しております。また、喫煙所を設けない、喫煙施設となじまないようなもの、例えばジョギング云々とか、そういったもので特に喫煙所を必要としないというものに対しては、そういった不適切喫煙者がないような指導をする体制を求めるということで対処しているところでございます。

小林(ぜ)委員

 ちなみに、八つのイベントの中で喫煙対策を指導したというか、区のほうから申請があった折に求めたという事業者、イベントはありますか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、こちらは計画承認という段階でございまして、具体的な施設の配置等については、今後、占用許可というステップで事前協議していくというところになります。また、喫煙の設備の必要については、それぞれのイベント者の方針というのがございますので、それを確認した上で、必要であるなら先ほどお話ししたようなものをつけてもらうし、そうでないものについては不適切喫煙者がないような指導体制をとってもらうということで行っているところでございます。

委員長

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ないようでございますので、質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 続きまして、13番、(仮称)本町二丁目公園の名称について、理事者からの報告を求めます。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、(仮称)本町二丁目公園の名称について御報告いたします(資料13)。

 決定いたしました公園名称は、「本二東郷やすらぎ公園」でございます。

 こちらの決定に至る募集内容についてでございますが、募集方法は公募。募集期間については平成29年12月20日から平成30年1月22日。応募資格は、中野区在住・在勤・在学者。応募結果につきましては、65名から140件の応募をいただいたところでございます。選定会議については、5月18日に開催いたしまして、構成としては地元委員3名、区役所職員3名でございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございました。本町二丁目で少し時間がありましたけれども、やっと防災の機能を兼ねた新たな公園が整備をされて、たしか隣というんですか、高低差はありますけれども、旧東郷公園と一緒になった形で新たに整備をされて、これから近隣の皆様方に親しまれていく公園になっていくのかなというふうに思うんですけれども、まず、名称が決まったということで今回御報告なんですけども、この過程の中で何件ぐらいの応募があったんでしょうか。公募の件数。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 名称を応募されたのは、65名から140件でございます。

小林(ぜ)委員

 多くの方々が注目していただいた地元の公園なのかなというふうに思います。それであと、管理については地域の中でたしかこの公園については行っていくという公園だったと思うんですけれども、専門業者に委託をして管理ということではなかったと思うんですけれども、この辺はもう方向性というんですか、それは決まっているんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 公園管理の形態といたしまして、通常例えば樹木剪定については、公園のある一定のエリアに属する公園の剪定を発注する。また、便所の清掃についても、ある一定のエリア内の便所の清掃を発注するということで、それぞれの業種ごとに個別発注していたというのが現在のところでございますけれども、こちらについては、今後、そういった形態の中からさらに発展する方法を考えるということで、民間と一部管理上の連携をできないかというところで考えているところです。

 まず住民との連携ということでございますので、それについては特に管理・監視、ちょっと言葉はかたいですけど、見守りというような公園管理の役割を地域の方と連携できないかというところと、あと公園の美化について御協力いただけるような体制がとれないかという2点について、地区町連を対象に御協議と、あと当該町会を対象にいろいろ意見をいただいているというところで、まだ具体的に実施というところまでは至っていないところでございますけれども、社会的な実験としてまず第1号で研究を進めたいというところで考えています。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございました。今までどちらかというと区が全てを管理する、監視をするというんですか、場合によってはサッカーや野球などが行われていて、近隣からいろんな御意見、御要望も出ているという公園もあり、それから、前回、弥生町六丁目公園などのような管理の仕方、それからさまざまな管理の仕方がある中で、今回は今、町会の皆様方に地元で見守っていただく、点検をしていただく、そういう管理の仕方が新たに考えられているということでありましたけれども、公園のオープンの予定というのはいつごろを目指しているんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今発注している工事のほうの工期が9月いっぱいという状態でございますので、その後検査等もございますので、それ以降ということで、今、10月に速やかに開園できればなということでは考えているところです。

小林(ぜ)委員

 そうすると、ほかの公園では名称が決まった折に、セレモニーとして、提案をしてくださった方々に対して、代表の方に記念品を授与したりとか、そういったことがありましたけれども、今名称についてはそういった予定はあるんでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 今回、こちらについても開園式というものは実施していきたいということで、予算のほうも頂戴しているところでございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。せっかくついた名称ですし、それまでの経緯があったかというふうには思うんですけれども、140件近い応募があった中で決まってきたということで、しかも管理の仕方も地元の方々にしていただくという新たな手法を持っていく。そして、10月ごろにはオープンをしていくということで、新たな名称とともに、その使われ方についても今後中野区のモデルケースにもなってくる公園かと思いますんで、近隣の方々、町会の方々、地区町連全部がこの公園に関係してくるということではないのかもしれませんけれども、しっかりと地元の方々と融和のとれた公園になっていただくように要望します。

委員長

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了させていただきます。

 次に14番、(仮称)東中野五丁目公園の名称募集及び整備について、報告を求めたいと思います。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 (仮称)東中野五丁目公園の名称募集及び整備について御報告いたします(資料14)。

 ことし秋の開園に向けて事業者が整備を進めている東中野小学校跡地を活用した(仮称)東中野五丁目公園の名称募集と整備状況について報告するものでございます。

 まず、公園名称についてでございます。こちらの公園の名称については、広く区民から愛される公園となるよう募集するものでございます。

 募集内容については、まず募集期間は平成30年7月5日から8月15日、募集の方法は区のホームページ、区のお知らせ版、東中野区民活動センターへの掲示、また東中野運営委員会ニュース、こういったもので周知を図っていきたいというところでございます。応募資格については、在住・在勤・在学。また応募方法は、はがき、ファクシミリ、区民活動センター担当窓口への応募。選考方法については、近隣町会関係者、あと区職員等により選考の上、区で決定。選考結果については、区のホームページ、区民活動センターでの発表を予定しているところでございます。

 なお、こちらのスキームにつきましては、これまでの公園と同じやり方というところでございます。

 次に、2、公園の整備状況についてでございます。ことし10月末に整備完了を予定しておりましたが、隣接の住宅建設地の計画変更に伴いまして、見晴らし台部分については住宅の屋上と高さを調整する必要があるため、住宅の完成予定の平成32年11月末まで整備工事を延長することにしたものでございます。

 2枚目をごらんください。こちらの一部色のある部分の見晴らし台と黒くなっている部分でございますけれども、これ以外の部分は公園としての整備後の引き渡しを受けて、見晴らし台については、共同住宅等が完成するまでは我々引き継ぎはしないという方針で考えているところでございます。

 また1枚目にお戻りいただきまして、先ほどの事業者のほうは東京建物・三菱地所レジデンスでございます。整備計画図は先ほどの図面のとおりでございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対しまして質疑等はございましたら、挙手をもってお願いしたいと思います。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。それでは、質疑がなければ、以上で本報告については終了したいと思います。

 次に、15番、空家等対策に係る意見交換会の結果等について、報告を求めます。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 (仮称)中野区空家等の適切な管理の推進に関する条例に盛り込むべき基本的な考え方の素案及び中野区空家等対策基本計画の素案、これに関しまして意見交換会を実施いたしました。また、そちらの結果を受けまして、それぞれについて素案から案として取りまとめをいたしましたので、あわせて御報告をいたします(資料15)。

 まず、資料1番、意見交換会の結果でございます。意見交換会は、資料記載のとおり、計4回実施いたしました。参加者数は、全ての回を合計いたしまして8名となってございます。

 意見交換会におけます意見等の概要でございますが、別紙の1をごらんください。このうち主立ったものにつきまして御報告をさせていただきます。

 別紙の1でございます。まず、条例に盛り込むべき基本的な考え方に対する意見や御質問でございます。こちらの表の5番目でございますが、緊急安全措置は公共の場所において生ずる急迫した状況を制度の対象としているが、私有地間での問題は対象とならないのかとの御意見がございました。これにつきましては、公共の場所に影響が出ることのない民間の土地におきましては、緊急安全措置の対象とはならない。そういった考え方を回答させていただいております。

 別紙1の裏面に参りまして、基本計画(素案)に対しましての御意見でございます。こちらは表の2番目でございますが、行政代執行等の強制的な措置について区ではどのように考えているのか、そういった御質問がございました。区としましては、行政代執行の実施は慎重に判断する必要がある。そういったこともございまして、まずは空家の所有者の方に対して助言や指導、そういったことを適切丁寧に実施していくことが重要である、そういった考え方を御説明したところでございます。

 その他の御意見及び区の回答に関しましては、別途お読み取りいただければと考えてございます。

 こうした意見交換会の結果を踏まえまして、条例に盛り込むべき基本的考え方の案、そして基本計画の案、それらの取りまとめを行ったものでございます。この際、素案から案への変更点はございませんでした。それぞれにつきましては、別紙の2及び別紙の3となってございます。別紙の4につきましては、基本計画(案)の概要版でございます。こちらの内容につきましては、5月7日に当委員会において御報告させていただきました内容、素案でございますが、素案から変更がございませんので、こちらの説明は省略をさせていただきたいと思います。

 初めの資料のほうに、表紙にお戻りいただきまして、こちらの裏面、4番でございます。パブリック・コメントの手続でございます。条例に盛り込むべき基本的な考え方の案及び基本計画の案につきまして、パブリック・コメントの手続を実施いたします。実施期間及び公表場所につきましては、記載のとおりでございます。

 資料5番、今後の予定でございます。パブリック・コメントを実施しました後、9月の第3回定例会におきまして、条例の議案提案をさせていただきたく考えてございます。その後、10月に基本計画の策定といった流れを予定しているところでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますでしょうか。

杉山委員

 参加者が8人しかいないんですけれども、これって、中野区側から例えば町会とか、商店街とかにぜひ御参加くださいという要請というのはされたんでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 こちらの意見交換会の開催日時のお知らせでございますが、こちらにつきましては、区報及びホームページを活用して周知を図ったといったところでございます。特別町会ですとか商店会の方に別途御案内をしたということはございませんでした。

杉山委員

 これは区議会もそうなんですけど、ぜひ出ていただきたいところには区側からプッシュするような形をとられたほうがよろしいんじゃなかろうかと。これは私の要望でございます。

 それから、内容は、8人の意見で、新しい素案に追記するべきことはなかったという感じだと思うんでけれども、これでもう開催はされないんでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 意見交換会及び今後パブリック・コメントという手続を控えておりますけれども、そういった中で最終的な案から成案、正式なものになる際には、改めて中身については精査をするといった考えでございます。

石坂委員

 意見交換会が8人という人数で、特に杉山委員のほうからもありましたけれども、回によってはゼロ名という回もあり、今後の予定としてパブリック・コメントの実施等々があるわけですけれども、新区長に区長がかわられた中で、話し合いを大切にしていくであるとか、あるいは過去のものも場合によっては改めてなんていう話も出てきていますけれども、区長がかわりましたけれども、今後の予定に関してはこの日程で行ける、大丈夫だという認識で大丈夫でしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 これまでの手続、この意見交換会及びパブリック・コメントでございますが、こちらは確かに自治基本条例に基づいて手続を実施している、そういった中身でございます。この自治基本条例の考え方とは別に、また丁寧な説明ですとか、そういった機会というものは適宜捉えて進めていければなというふうには考えてございます。

石坂委員

 わかりました。そうすると、新区長の酒井区長のほうもこの流れで今回委員会報告するわけですから当然ですけれども、この意見交換会を踏まえて今回のような結果になり、パブリック・コメントに行くということにゴーサインが出ているという認識で大丈夫ですね。一応念のために確認です。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 区長を含めまして、中野区として確認をとったところでございます。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございました。空家はなかなか一向に減らないというか、ふえているというか、そういった状況にある中で、この空家対策については、多くの方々から近隣で空家がふえてきている。住宅とは限らず、いわゆるアパート、マンション系の中でも、特に老朽化した建物の中でそういったお声が上がってきています。一方では、その管理に対して、区のほうでさまざまな対応をとっていただいて、大変助かったという事例も伺っているところです。

 そういった中で、この空家対策、空家を身近に抱えている方にとってみたら、非常に有効的な対策になってくるのかなというふうに考えます。このもとになっているのが国で示された特別措置法なわけで、これは平成28年でしたか。平成28年、29、30、そうですね。たしか3年。考え方なんですけども、国のこの措置法が施行されている間に中野区で条例化していくということはわかると思うんですけれども、その5年後についてはこの条例はどんな位置付けになっていくんでしょうか。国のほうでその措置法をそのまま引き延ばしていきますよということになれば、また考え方も変わるかもわからないんですけれども、その辺どんなお考えでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 今回の条例の考え方は、確かに空家の特措法に基づいていて、寄り添った形で考えてございます。ですので、今後、空家の特措法は5年間の時限立法という背景もございますので、国のほうで見直し等がございましたら、条例につきましてもそれに沿った形で何らかの見直しが必要になるものと考えてございます。

小林(ぜ)委員

 国のほうでどんな方向性を示していくのか、また物の考え方、ベースはこのまま残すにしても、法律ですから、5年たった後のことを考えなければいけないんですけれども、考え方の示し方が変わってくれば、条例としても考えなければいけない点なんですけれども、ただ、条例として、これは推測の範囲ですけれども、スケジュール化されていく中で、実際1年ぐらいしか条例としてその5年間と重ね合わせるとないというふうに思われる、推測、推定、想定される。

 その中で、1年たったら、国の法律が変わったので条例はこう変わりますよというのは非常に紛らわしいというか、戸惑いのある条例になってしまうので、その辺についてもう少し区民の皆さんが不安から安心になっていく材料としての方向性について教えてもらうことはできますか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 もし仮にですが、空家の特措法がなくなるといった場合におきましても、今回、空家の審議会等でも御審議いただいたように、やはりしっかりとした規定に基づいた空家に関しては対応が必要であるといったことが示されておりますので、もし仮に空家法がなくなったとしても、条例についてはこの考え方をしっかり継続していくものというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 この中にも描かれていますけれども、特に老朽化した建物、かつ空家である。そして、所有者がなかなか見出すことができないという建物を近隣に抱えることによってさまざまな不安。例えば震災面、風水害等の面、暴風雨も含めてですね、それから、中には空家ということで暗闇というか、どう説明したらいいですかね、要するに悪いイメージを持たれる方もいらっしゃる。そして、そこに小動物がすみ始めてしまったり、場合によっては草木が生い茂り覆ってしまうということで、不安を抱えている方も実際いらっしゃって、これまで区のほうで対応していただいたことは、条例によって対応していただくことがより可能になってきたということで、この条例を歓迎する方々が非常に多いというふうに、まちの声はそういったことなのかなと思っています。

 なかなか意見交換会などには時間があっても参加されない、もしくはなかなか興味を持てない、もしくは全く知らないという方々もいらっしゃったと思います。そういった方々の声をこれから聞きながら、先ほどの国の法のあり方、考え方、今後の行方も考えながら、区は区として、条例の今後の地域に対するまちづくりの安心としてしっかりと進めていっていただきたいというふうに思います。

 もう一つ、耐震だとか、そういったすぐには手をつけられない部分があるかと思うんですけれども、そういった対策というのは空家については何か、空家対策の法とはちょっと離れてくるかわからないんですけれども、今回の台風などによって倒壊だとか、震災によってこの間大阪の北部でありましたけれども、例えば塀ですとか、建物自体の倒壊にかかわっては、施行されるまでの間はどんな対応をされるんでしょうか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 今、委員御指摘のとおり、風災害等もありますし、また、いつ地震が起きるかわからないという状況の中で、今調査等もしているところでございますが、現時点では、空家等につきましてもまだ具体的な対策を盛り込んだ形になっておりません。ただ、今後住宅の耐震改修を踏まえた新たな制度をつくるとすれば、そういった空家等も含めながら、やはり政策を支援する事業を検討していきたいというふうに考えているところでございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。この条例そのものが施行されるまで時間もありますし、タイムラグの中でさまざまな災害等が起こってくる可能性も非常に高いということを考えると、今さまざまな対応をしてくださっているのだと思います。またそれによって安心をしていただいている方もいらっしゃいますけれども、そういったことを早急な手だての中で、条例が施行されるまでの間で対応をより一層またしていっていただきたいと思います。要望です。

内川委員

 ちょっと教えてもらいたいんですが、別紙2のまず2ページ目の4の区の責務の考え方のところなんですが、ちょっと「等」という字が多過ぎて、これは具体に何を指しているのか聞きたいんですけれども、「考え方 適切な管理が行われていない空家等の存在は」と始まりまして、中段ぐらいのところですよね、「空家等を含む建築物等の所有者等による」、「空家等」まではわかるんですけれども、「建築物等」の「等」のところは何が含まれているんですか。それと、あと「所有者等」の「等」。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 まず「建築物等」でございますが、空家だけでなく、実際に建物をお使いになっている場合についても、区の責務として考えてまいりたいと。いわゆる建築物等の中にはお住まいの住宅もありますし、附属の工作物、そういったものも含めてこの「等」に記載をしているといった考え方でございます。

 あと、「所有者等」でございますが、実際の所有者とは別に、管理を行っている例えば業者さんですとか、名義が所有ではないけれども、親族の者だが、かわりにそこの管理をしているんだよ、そういった方々も全員含めて「所有者等」といった形で記載をしてございます。

 最終的に条文の形にする際には、もちろん「所有者等」、「空家等」、「建築物等」、こういったところの定義というところはしっかりはっきりとさせていただきたいというふうに考えてございます。

内川委員

 では、もう一点だけ。3ページの7番、「事業者等」。この「事業者等」の「等」は何ですか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 まず事業者そのものは、例えば不動産事業者ですとか、建設事業者、そういったところが考えられますけれども、この「等」の中には、例えば営利目的としないような団体の方、NPOの方ですとか、そういったところも含めて連携を図ってまいりたいといったところで、ひっくるめて「事業者等」といった形で表現をさせていただいてございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告については終了します。

 次に、16番、その他で何か報告はございますか。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 それでは、私から、中野区産業振興センター喫茶コーナーの営業終了につきまして、口頭をもって報告をさせていただきます。

 産業振興センター1階の喫茶コーナーでございますけれども、営業者の事情によりまして、本年6月30日をもって営業を終了いたしました。今後は、当該のスペースについて、産業振興センターの持つ機能がより高まるような形で有効活用を図ってまいります。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますでしょうか。

内川委員

 あそこの1階の奥の喫茶コーナーですよね。以前からちょっと契約形態が余りはっきりしていなくて心配しておったんですが、おやめになったと。今後、あそこは経済団体も移動してきますし、こういった使い方が区としては望めるなという考えは何かありますか。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 御指摘のとおり、今後、来年の4月から産業団体も入ってまいります。また、商工会館を使われた方も今度は産業振興センターを使うということもあります。そういうこともございまして、より一層産業振興センターが活気のある、文字どおり産業の振興がさらに図られるように考えていく中で、今御指摘のありましたように、この喫茶コーナーのスペースにつきましても、より透明性を持った形で選定をしていくということをもともと考えておりました。

 ところが、今回、その事業者の方の事情ということで、6月をもってということでございます。今後、具体的にということは今検討中でございますけれども、先ほど申し上げました産業振興センターの目的がより高まるような形で図っていくということで今検討しているところでございます。

酒井委員

 30日にもう事業を継続されずに終了されるということですよね。これ、いつわかりましたか。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 これは、もともと区に対しまして、使用申請許可という形に対する相手方の方は個人営業の方でございまして、もしかしたらやめるかもしれないというような話は前からございました。ところが、今年度になりまして、6月30日までは少なくとも続けるということなので、6月30日をもって営業を終了するという可能性についてはありました。ただ、それについてどうなのかということを何回も区のほうからも聞きまして、最終的にもうやめるということが表明をされたのは10日前ぐらいでございます。

酒井委員

 行政財産の使用料という形でもらっているんですかね。ああいう産業振興センターの中の喫茶室が、10日前にやめるというふうに言われて、大丈夫ですというふうなものなんですか。全体的に庁内でそういうものなんですか。ちょっとわからないので。普通だと期間が決まっていて、貸し出してというのが普通じゃないですか。そこをちょっと聞きたいです。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 契約で例えば1年間決まっているということになりますと、それは契約の破棄という形になってくるかと思いますが、この事業者とは、もともと今年度につきましては、3カ月ということで使用許可の申請と許可を出しているという関係でございますので、最短で6月30日ということになっております。

酒井委員

 どうしてお聞きしているかといいますと、この産業振興センターに商工会館に入っていた経済3団体が移動されるわけでしょう。その説明が5月7日にありました。今回条例提案されて、喫茶室をじゃ今後どうするのという先ほど内川委員のほうからの質問の中で、産業振興センターの機能を高めるようなことで考えていきたいとおっしゃられるんでしたら、例えば2階の部分のセミナールームのところに商工団体が入るわけでしょう。下の部分と、もっと早くわかっておれば、総合的に産振センターがどうあればいいのかというのが考えられるわけじゃないですか。ましてや、以前からもしかしたら喫茶をやめるかもわからないというような相談もあったわけでしょう。そうしたら、一体として担当さんはそういうのを考えなかったんですか。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 来年の4月に経済団体が入ってくるわけでございます。それで、先ほども申しましたけれども、では来年度どうしようかということは、この業者がやめるやめないにかかわらず、来年に向けて透明性を帯びた選定方法等も含めまして、全体として考えていたところではございます。

酒井委員

 ちょっと答弁の意味がわからないんですけれども、透明性を図った上での選定方法というのは、僕は今、産業振興センターの中で全体で、その喫茶室がやめられるというお話があったんだったら、一体となって考える方法があったんじゃないんですかというのをお聞きしているんですけど。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 透明性というふうに申しましたのは、すみません、直接御質問にお答えしなくて申しわけないんですけれども、いずれにしても来年から同じ形態で続けるにしても、その選定方法につきまして、例えば入札等のやり方で考えています。あわせてそのときに、それはどういう方向で、どういう方法でこのスペースを使っていくのが産業振興センター全体として必要なのか、よりよい活用の方法なのかということは考えている最中でございました。

 ただ、それに3団体が入ってくるということは、3団体をどのようなところに配置するかということにつきましては、補足説明もさせていただいたとおり同じ2階の、今まで産業振興センター自体の事務室がある2階であろうということで配置を考えておりました。1階の活用方法については、1階の活用方法として考えていくということでございます。

石坂委員

 今の質問のやりとりをされていた中で、10日前にわかったという話がありましたけれども、一般的にこうした契約は、3カ月単位であったとしても、結局更新が今まで前提で考えられていたものでもあるわけですから、そうすると、何日前までに申し出なければいけない形に契約はなっていて、それを割り込んでいる場合は、そこから先の実際使わなくても賃料は取るのが普通だと思うんですが、その辺ってどうだったんでしょうか。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 この場合、区のほうからもどうなんでしょうかということは再三、直接私も相手方のところとお会いしまして、意向の確認はしてまいりました。結局、最終的に決断をされたのが大体10日前だったということでございます。(「委員長、休憩してもらっていいですか。」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩します。

 

(午後4時23分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時28分)

 

石坂委員

 今、休憩中に言われていましたけれども、今後、あのスペースの扱い方としては、ああいった食事の提供に使えるスペースだと思うので、そういうところが入られる可能性が高いかなと思うんですけども、やはりやめるのであれば、きちんと早目に申し出てもらう。途中でというだけじゃなくて、次は更新するのかしないのかという場合も含めて、更新しないなら更新しないで何カ月前に申し出てもらう。その場でまた募集をかけるということをしていかないと、結局間があいてしまえばそれは区民にとっての損失で、特財が入らなくなるわけですから、そこは切れ目がなくできるような形で、その契約の仕方ですとか、そうしたものをしっかりと考えていただくべきだと思いますが、いかがお考えでしょうか。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 おっしゃるとおり、産業振興センターとして適切な用途、それから実際にやっていただく事業者を適切な透明性を持った決め方で決めていくということを心がけていきたいと思っております。

石坂委員

 用途や業者ももちろんですけれども、契約内容も当然ということでよろしいですね。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 そのとおりでございます。

酒井委員

 確認です。こういうふうな形態をとっているのは、区内の施設の中でほかにもありますか。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 当所管では、区内全体ということでは特に承知してございません。(「休憩してもらっていいですか。」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩します。

 

(午後4時29分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時30分)

 

酒井委員

 こういった形態が区有施設の中にあるんですかと休憩前にお尋ねしたところ、所管ではありませんということだと思います。所管にはないんだろうと思いますが、庁内全体でそういうのを確認していただいて、あれば、やはり先ほど産業振興担当が答弁でお答えになられたように、その契約形態だとか、それから公平性だとか、そういうものを見直すといいますか、庁内で共有して取り組んでいただきたいと思います。これは要望です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告については終了します。

 他に報告はありませんか。

江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)

 中野清掃事務所車庫解体工事の工期の変更について御報告いたします。

 本件につきましては、ことし3月の議会で御報告しておりますが、当初、5月下旬に着工する予定でありましたが、入札が不調になりました。再度入札の手続を進めた結果、7月4日落札となりました。その結果、工期が7月5日から11月22日までに変更になりました。今後は、早期の現場着手に向けて速やかに本工事を進めてまいりたいと思います。

 御報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告については終了します。

 他に報告はありませんか。

荒井地域まちづくり推進部副参事(西武新宿線まちづくり企画担当)

 私のほうから、平成30年度の西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会の開催日時について御報告させていただきます。

 本期成同盟は、町会連合会等の区内の団体、区民の皆様をはじめ、区議会の皆様と区の関係職員をもって組織されておりまして、西武新宿線の踏切渋滞の解消を目指し、連続立体交差化の実現を促進するため、国や東京都、西武鉄道株式会社への要請活動等を行っているものです。

 去る5月25日に開催いたしました期成同盟理事会におきまして、今年度も連続立体交差事業とまちづくりのさらなる推進を図るべく、要請活動に向けた決議文の採択などを行う決起大会を開催することが決定されました。決起大会は、8月28日(火曜日)の午後2時から野方区民ホールで行うこととさせていただいておりますので、御報告させていただきます。

 詳細等については別途御案内させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対しまして、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告については終了します。

 他に報告はありませんか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 区有施設のブロック塀等の点検について、口頭で御報告させていただきます。

 6月18日の大阪北部を震源とした地震を受け、翌日から区立の幼稚園、小・中学校の調査を開始したところでございます。その結果が先週の末にまとまりましたので、その結果を各報道機関等に御連絡したところでございますが、小・中学校、幼稚園におけるブロック塀等の緊急点検は完了したところでございます。そのうち、1校についてちょっと危険な状態であるというふうに判断されて、至急除却するということで今手続を進めているところでございます。

 その他の区有施設等については、都市基盤部に該当する区営住宅及び区立公園、それと経営室所管の施設分野が今調査している各区有施設については、今現在調査中でございます。それについては結果がまとまり次第、また逐一報告をさせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。

 最後に、これは子ども文教委員会のほうでも報告がされているところでございますが、通学路等の調査につきましては本会議等でも御回答したところでございますが、今後、定例会終了後、9月までに都市基盤部と学校教育部が連携しながら通学路等の調査、あと、区有施設の周辺100メートル範囲内は調査するようにしていきたいということで、今準備を進めているところでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますでしょうか。

石坂委員

 今、1校除却をするという話でありましたけれども、調査中なので、今後もほかに除却をする場所が出てくるかもしれませんが、建築担当として今後除却をした後どうするのかというときに、やはり災害のことも考慮したようなものを促していく。多分至急何か必要だと思いますので、そうしたこととかはどうされていくんでしょうか。

小山内都市基盤部副参事(建築担当)

 今回該当した物件について現地を見させてもらったところ、いわゆる追加による増築的な、追加追加の工事が多い場所でした。ですので、どれか一つが倒れれば倒れてしまうようなちょっと危険な状態でしたので、やはり全体的に統一的な安全性が高められる形での施工方法を指導していきたいというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告については終了します。

 他に報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。

お手元に配付の文書(資料16)に記載された事項について、引き続き、閉会中も調査を要するものと決することにご異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

   

委員長

 ご異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。 

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時37分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時41分)

 

 休憩中にご協議いただいたとおり、次回の建設委員会の日程は、8月30日(木)の午後1時から開会することに、ご異議はありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

ご異議ありませんので、そのように決定します。

本日予定していた日程を終了しますが、各委員、理事者から、何か発言はございますか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 先ほど、新江古田自転車駐車場拡張整備について御報告させていただいたんですが、資料の中で一部誤りがございましたので、訂正をさせていただきたいと思います。

 現在の施設概要の中の施設整備で、駐輪ラックと一部平置きで200台というふうに御説明申し上げましたが、現在、駐輪ラックのほうが撤去をされておりまして、全て平置きで200台の設置となっております。大変申しわけございませんでした。

委員長

 そういうことで、それぞれ直すということでよろしいですか。

井上都市基盤部副参事(道路担当)

 後ほど資料の差し替えをいたします。

委員長

 他に発言はございますか。

小林(ぜ)委員

 二点伺いたいと思います。まず一点が、6月15日から民泊の、住宅宿泊事業法が施行されまして、直接の所管ではないかもしれませんが、当委員会ではグローバル戦略推進の方で担当かと思います。件数や民泊そのものについては区民委員会かと思いますが、当委員会でのグローバル戦略推進担当の報告並びにものの考え方、法施行された中での報告というのは、いつ頃になりますか。

平田都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 民泊につきましては、ただいま委員御指摘のとおり、今年の6月15日から新しい法律として施行をされてございます。グローバル戦略といたしましては、やはりインバウンドの受け皿としての民泊の活用、それから地域振興等への活用等を現在検討しているところでございます。できるだけ早い時期に御報告できるように、現在検討を進めているところでございます。

小林(ぜ)委員

 もう一点は、公園に係る件です。平和の森公園、それから哲学堂公園について、区長の答弁の中で公約にされていた300メートルトラックは中止をしていく。それから、哲学堂公園の学習展示施設についても検討していくということで、事がとまっているという印象を受けています。これにかかわってその後の状況についての報告というのはいつごろになりますでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 現在、それにつきましては調整中でございますので、まとまり次第、直ちに御報告させていただきたいと思います。

小林(ぜ)委員

 その報告があるまでは今現在のものが継続していくという考え方でよろしいでしょうか。それとも、とまって日にちが過ぎていくというふうに考えるのでしょうか。

千田都市基盤部副参事(公園担当)

 まずは平和の森公園につきましては、全体を債務負担行為で工事を発注しておりまして、今その中で必要な工事を進めているというところでございます。一方で、その工事の内容について、区長のほうがいろいろ公約等もあることから、それに対する方向性の調整というところを行っている最中ですけれども、現工事には影響はまだ現段階ではしていないというところでございます。

 一方、哲学堂のほうでございますけれども、今後、計画では発注時期というところになりますので、今、そちらの調整を影響というものも含めて図っているところでございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。他の件について突然一般質問の翌日に方向性が示されて、区民の中で大きな不安や混乱が生じた物件もありました。それがホームページに掲載されたことによって問い合わせも多くあったり、またことによっては不安になられた方々もいらっしゃいました。そういったことの起きないように、この公園二つの整備についてはしっかりとした方向性をきちっと早目に出していただいて、もう既に300メートルトラックはつくらないんだという方と、いやいや、まだつくるでしょうという方がいたりとか、哲学堂公園についても、どこの整備を行って、どこの整備を行わないのか、また変更になるのかならないとか、そういったことでの混乱も既に生じていらっしゃる方々もいらっしゃって、それがひとり歩きしている段階にもありますので、早急に報告をしていただきたいというふうに思います。

委員長

 ただいまの質疑に対して、さらに質疑ございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 他に発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で建設委員会を散会いたします。

 

(午後4時47分)