平成30年10月09日中野区議会建設委員会(第3回定例会)

中野区議会建設委員会〔平成3010日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成3010

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時37分

 

○出席委員(8名)

 佐野 れいじ委員長

 小林 秀明副委員長

 杉山 司委員

 内川 和久委員

 小林 ぜんいち委員

 石坂 わたる委員

 酒井 たくや委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当、都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 石橋 一彦

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 地域まちづくり推進部長 角 秀行

 地域まちづくり推進部副参事(まちづくり企画担当、西武新宿線沿線まちづくり企画担当) 荒井 大介

 地域まちづくり推進部副参事(北東部まちづくり担当) 高村 和哉

 地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当) 藤原 慶

 地域まちづくり推進部副参事(西部まちづくり担当) 菊地 利幸

 地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当) 森 眞一郎

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(道路担当) 井上 雄城

 都市基盤部副参事(公園担当) 細野 修一

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(住宅政策担当) 塚本 剛史

 都市基盤部副参事(防災担当) 中川 秀夫

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 野村 理志

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 調停事件の終了について(西武新宿線沿線まちづくり企画担当)

 2 大和町防災まちづくり計画(案)について(北西部まちづくり担当)

 3 弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況について(東部・南部まちづくり担当)

 4 平成30年度(2018年度)第2回中野区都市計画審議会について(都市計画担当)

 5 東京都市計画生産緑地地区の変更について(都市計画担当)

 6 (仮称)東中野五丁目公園の名称と供用開始について(公園担当)

 7 本二東郷やすらぎ公園の開園について(公園担当)

 8 中野四季の森公園のエリア名について(公園担当)

 9 (仮称)弥生町三丁目公園整備について(公園担当)

10 哲学堂公園再生整備の見直しについて(公園担当)

11 中野四季の森公園におけるイベント等利用状況について(公園担当)

12 第6期中野区住宅政策審議会の発足について(住宅政策担当)

13 平成30年度中野区総合防災訓練等の実施について(防災担当)

14 その他

 (1)平和の森公園再整備を語る会の開催について(公園担当)

 (2)台風24号の被害状況について(公園担当、防災担当)

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会をこれより開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程についてお諮りさせていただきます。

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力のほどお願い申し上げます。

 それでは、所管事項の報告を求めたいと思います。

 調停事件の終了についてをまず御報告をお願いします。

荒井地域まちづくり推進部副参事(西武新宿線沿線まちづくり企画担当)

 調停事件の終了について御報告をさせていただきます(資料2)。

 本件は、7月の本委員会において、民事調停申立書が送達された旨御報告した案件についてでございます。

 事件名は、差止等請求調停事件でございます。

 当事者は、申立人が中野区民の方3名で、相手方としては中野区外2名で、東京都及び西武鉄道株式会社でございます。

 事件の経過でございますが、平成30年4月24日に東京都簡易裁判所に民事調停の申し立てがございまして、5月16日に民事調停申立書の送達がなされております。その後、9月11日に調停不成立・終了となりました。

 事案の概要でございますが、本件は申立人らが西武新宿線、中井-野方駅間の連続立体交差事業にかかる工事により生活環境が悪化し、また、本件工事終了後の鉄道上部空間の跡地の活用により立ち退きを求められるおそれがあるとして、土留壁の長さの設計の変更、立ち退きの求めの禁止、立ち退きを求める場合の被害の実情に則した補償等を求めるものでございます。

 申し立ての趣旨につきましては記載のとおりでございますが、相手方として中野区のみを指している内容としては、(4)番のところに記載がございます。その他については後ほどお読み取りいただければと思います。

 裏面をごらんいただきまして、6番、事件の終了ということですが、先ほど申し上げましたとおり、本件につきましては調停不成立により事件は終了したということでございます。

 報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対しまして、何か御質疑ございましたら挙手をもってお願いしたいと思います。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 それでは、次に参ります。大和町防災まちづくりの計画(案)について御報告をお願いしたいと思います。

藤原地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当)

 それでは、私から大和町防災まちづくり計画(案)について御報告いたします(資料3)。

 大和町防災まちづくり計画につきまして、素案にかかる区民意見交換会の実施結果等を踏まえ、以下のとおり取りまとめましたので御報告いたします。

 1に、意見交換会の実施結果でございます。8月24日、25日、それぞれ大和区民活動センターで行いました。参加者は合計で24名となります。

 意見交換会における主な意見・質問等は別紙1のとおりでございます。こちらのほうは、項目としては、まちづくりの方針、今後のまちづくりの展開ですとか、あと基本的な考え方、主なスケジュール、計画全般に対する御質問等がございました。詳しくは後ほどお読み取りいただければと思います。

 二つ目に、素案からの主な変更点ですけれども、「はじめに」のところで、これまでの経緯に、不燃化特区補助制度の指定と、地区計画、都市防災不燃化促進事業の導入についての記載を追加いたしました。あと二つ目に、大和町地区の現況で、建物現況データの構造別割合と図を更新いたしました。

 3に、そちらのほうの計画案の内容を別紙2にまとめております。素案からは変わっておりません。後ほどお読み取りいただければと思います。

 4番目に、パブリック・コメント手続の実施を御報告いたします。計画にかかるパブリック・コメントの手続を10月5日(金曜日)から10月25日(木曜日)まで実施いたします。区民への周知については、なかの区報、10月5日号及び中野区ホームページへの掲載のほか、区民活動センター等で資料を公開いたします。

 5番目に今後の予定でございます。平成30年11月下旬にパブリック・コメント手続を終え、計画を策定いたします。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対しまして何か質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、前回の審査日程の協議の際に御確認いただきましたとおり、3番目、弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況と、あわせて9番目、(仮称)弥生町三丁目公園整備についての報告を一括して受けたいと思います。

森地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当)

 それでは、弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況につきまして、資料(資料4)に基づき御報告します。

 本報告は、防災対策調査特別委員会との重複報告でございます。

 弥生町三丁目周辺地区につきましては、平成25年度に決定した防災まちづくり事業計画に沿って各種事業を進めているところでございます。事業の箇所につきましては、資料の2枚目に事業計画の概要図を添付しておりますので、そちらもごらん願います。

 まず1番、避難道路の整備について御報告します。避難道路1号の用地買収を継続するとともに、地区の南東に青い点線で示しております避難道路2号の無電柱化につきまして、試掘調査等にかかる工事説明会を9月20日、22日に、沿道の方を対象に実施しました。

 次に、地区の中央に位置する紫色の太線で囲んでいる範囲ですが、2番目、都営川島町アパート跡地の活用事業について御報告申し上げます。こちらの①進捗状況ですが、UR都市機構による幅員5メートルの区画道路と代替地の整備が完了し、既に権利者による建築工事が始まっております。

 次に、UR都市機構が建設する②従前居住者用賃貸住宅につきましては、URと請負業者による工事説明会を8月29日に近隣の方を対象に開催し、9月上旬に着工しております。

 また、③跡地南側に計画している新設公園につきましては、10月11日に工事説明会を開催した後、着工する予定です。

 整備内容については、後ほど公園担当より報告いたします。

 次に、都営川島町アパート跡地にて予定する3番、地区計画の先行導入について御報告します。こちらについては関係権利者への個別説明を実施の上、中野区地区まちづくり条例に基づく地区計画原案の縦覧を8月21日より2週間実施しております。意見書及び意見はございませんでした。今後、地域への説明と都市計画手続を進め、年度末の都市計画決定を予定しております。

 地区計画の原案につきましては、別紙に資料をつけております。

 主な規制の内容は、通しで言うと4ページ目、別紙で言うと2枚目の地区整備計画をごらんください。隣地境界線から0.5メートルの壁面後退、建築物の色彩の制限、道路に面する垣または柵の制限等を予定しております。

 最後に4番、今後の予定について御報告します。平成30年度は引き続き避難道路の用地取得及び無電柱化の調査設計に取り組みます。都営川島町アパート跡地では、URによる区画整理が完了し、権利者代替地の譲渡が始まります。またアパート跡地について、地区計画の決定を予定します。

 31年度以降、避難道路2号の無電柱化の工事に着手するとともに、従前居住者賃貸住宅の運用を開始いたします。またアパート跡地以外の地区全体についても、地区計画の導入に取り組んでまいります。

 私からの報告は以上です。

委員長

 続いて9番目をお願いします。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは私から、所管事項報告の9番、(仮称)弥生町三丁目公園整備について御報告申し上げます(資料5)。

 弥生町三丁目周辺地区防災まちづくり事業として、都営川島町アパート跡地内に整備する新設公園について、整備の内容を報告させていただくものでございます。

 1番として、公園整備の内容でございますが、公園の面積は約1,330平方メートルでございます。

 整備方針につきましては、平常時には地域の身近なオープンスペースや防災活動拠点としてお使いいただき、災害時には、延焼防止や一時(いっとき)集合場所の機能を持ち、地域の要望を踏まえまして防災施設を有する公園として整備するものでございます。

 導入する主な防災の施設は、防災倉庫、ソーラー照明灯、災害用トイレ、防災パーゴラ、防災井戸でございまして、詳細につきましては別紙平面図をごらんいただければと存じます。

 今後の整備の予定でございますが、10月の上旬、具体的には10月11日に工事説明会を開催させていただきます。その後、10月20日から11月5日の間、園名の募集をさせていただきまして、11月の中旬には園名を決定してまいります。また、来年の2月上旬に開園という形で今後進めさせていただくということでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対しまして、何か質疑ございますでしょうか。

小林(ぜ)委員

 1点、弥生町三丁目公園整備についてお伺いしたいと思います。これは防災機能も兼ね備えた公園ということで、ちょっと文字が小さくて十二分には読み取れないんですけれども、遊具はどのように計画をされているんでしょうか。ベンチとか、そういうのはぱっと見て見えるんですけれども、特に遊具などは設けることを計画されていない防災の公園ということが主の公園なんでしょうか。その辺についてお聞かせください。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 字が小さくて恐れ入ります。別紙のほうに主な導入施設と書いてございまして、大変字が小さくて恐縮なんですが、健康遊具を2基入れる想定がございます。背伸ばしベンチとか、あと腹筋ベンチみたいなちょっと健康的にもお使いいただけるようなものが、この公園の図面で北西のほうと、あと入り口側の下のほうにもございます。

小林(ぜ)委員

 背伸ばしベンチ、それから、あんばベンチ、腹筋ベンチ、こういう防災機能を兼ね備えた公園と、それから、ポケットパークのような公園の遊具などの違いというのはどのような基準で導入するような計画になっているんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 基本的には近隣の方々の御要望を受けながらという形でございます。ここの公園につきましては、隣接するぱんだ公園に遊具がございますので、こちらの公園につきましては、防災機能を優先して、広場を優先して設計をしたということでございます。

小林(ぜ)委員

 よくわからないので聞きたいんですけれども、公園の中の白い部分の仕上げ材料と、周りのアイボリーがかったところの仕上げというのはどんな素材になっているんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 白いところは土舗装ということで、砂や土を固めて、通常の舗装とは違う形ですが、下を保護していくという形でございます。弾力性や保水性、または衝撃に対して効果があるというふうにされています。あと遊具の下のところについてはダスト舗装ということで、通常の校庭とかで広く使われているような舗装という予定でございます。

小林(ぜ)委員

 別紙の公園の中央部分の白いところがダスト舗装じゃなくて、土、砂などのにがりで固めた舗装になって、排水もよくなるし、ぬかるみにもならないし、そして、ほこりもあまり立たないような素材にでき上がっている。周りのアイボリーがかったところはダスト舗装で、土とは違うんだけれども、ここも排水性もきちんとよくなっているということでよろしいんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 委員おっしゃるとおりでございます。

小林(ぜ)委員

 そうすると、この地域で例えば防災訓練とかをするというときには、この弥生町三丁目、南台のいちょう公園が近いんですけれども、そういったこともこの公園の中では、防災まちづくりの事業として行うということは、そういう機能もあるんでしょうか。防災としても使える公園なのか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 防災拠点としての機能も考えておりまして、災害トイレや、あと防災パーゴラにテントをかけて少し過ごせるような設備も設けているので、委員がおっしゃる防災活動拠点としての機能もこちらでは考えているところでございます。

内川委員

 今出ました健康遊具、これに関しては、地域から結構要望があるとか、そういったことはありますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 ここの公園については地域の要望を踏まえて健康遊具を入れさせていただきました。

内川委員

 神田川沿いなんかに行きますと、新宿区側、細長い公園なんかはスペースを取らないという意味で、健康遊具は結構多いんです。中野区として、今後、スペースの限られた公園とか、例えば緑道、そういったところにこういった健康遊具を設置していく、広めていく、そういった計画はあるんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 現時点ではございませんが、今委員おっしゃられた御意見も踏まえまして、今後、全体の計画を考える中で、そういったことも取り入れていきたいと考えてございます。

酒井委員

 この弥生町三丁目公園整備の報告はこれまでどういうふうな形でありましたか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 これまで防災まちづくりの報告の中で、新設公園をこの位置につくるということの報告のみがございまして、具体的な内容をお話しするのは今回初めてでございます。

酒井委員

 防災まちづくりの中で公園の位置付けは報告がありましたが、どういうものかというのは今回初めての報告ということですよね。それで、先ほど小林(ぜ)委員からありました遊具についての質疑です。背伸ばしベンチであったり腹筋ベンチであったり、高齢者の方が健康づくりで使うようなイメージなのかと僕は思っているんですが、そういうイメージでいいんですよね。それで、では、子ども用の遊具の話はどうなったんだと先ほど質疑があったところ、近隣のぱんだ公園にありますということだったと思うんですが、ぱんだ公園にはどういう遊具がありますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 砂場がございまして……(「パンダ、ライオン」と呼ぶ者あり)ライオンですね。あとブランコとジャングルジムとあと鉄棒がございます。

酒井委員

 ジャングルジムやブランコ、そういうのもあるもので、すみ分けましたという理解でいいんですね。ちょっと確認させていただきます。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 委員おっしゃるとおりでございます。

酒井委員

 高齢者向けの遊具も必要でしょうし、子ども向けの遊具も必要だと思うんですが、例えば区として、遊具の整備に関する考え方も恐らく持ち合わせていないのかと思うんです。それは高齢者に向けてのものもそうですし、子どもたちに向けてもそうだと思うんです。公園全体の遊具もそうですし、その考え方をまとめていくことが必要だと思っており、今取り組んでいらっしゃるんだと思うんですけれども、長寿命化とあわせてそういった公園の考え方というのはいつごろに示されるんでしたか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 長寿命化計画の策定に向けた準備を今年度させていただいて、この後、その方針を示させていただいて、来年度、そういった全体の計画に関する調査、準備等を進めていくという計画でございます。

酒井委員

 長寿命化は今年度やります。公園全体の考え方、計画というのは、修繕したり整理したりの計画でしょう。考え方というのはどういうふうに持っているんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 失礼いたしました。公園全体の利活用、民間活力の導入や、あと遊具の考え方等を踏まえまして、さまざまな公園全体の考え方の整備計画を来年度策定する準備をしていきたいという考えでございます。

来住委員

 一時的な災害等に備えるということで集合場所の機能ということですので、実用的な活用をどうするかという点では、また地域の皆さんの声をいただいて決めていかれるということだと思うんですが、児童や親子のキャッチボールをできる公園が欲しいという声も結構あるんです。それらのことであるとか、またビオトープとか、そういう自然を体感できるようなものを備えるということを考えていくと、真ん中にこれだけの空地をつくるということで、管理しやすい公園が前提になっているかなと受けるんですけれども、もうちょっと何かその辺のものを駆使したものというのは、特徴としてはこの公園にはどういうふうに備わっているんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 ボールを使える公園等の御要望もあるところなんですが、こちらの公園につきましては、真ん中に防火水槽が入っております。そういったことで、上にものがちょっと少な目に見えるというところでございます。また避難場所の機能もあるので、空間をより確保したいという考えに基づくものでございます。ルールにつきましては、近隣の方々とのお話し合い等もあるんですが、確かにボールを使える公園にしたいという御要望はあるところではあるんですが、今のところはこちらの公園については一般的な利用のルールというふうにさせていただきたいと考えてございます。

来住委員

 今後の検討の中で、公園のあり方として、ここは特に防災ということですので、植栽もしっかりと延焼を遮断できるようなことも含めて考えていただきたいと思いますし、日常的な活用も先ほど言ったようなボールは使えるようなものも含めて、また自然の体感ができるようなこともあわせ持った公園をぜひ今後検討の中で取り組んでいただきたいということ、これは要望しておきます。

委員長

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、前に進めさせていただきます。続きまして、4番目、平成30年度(2018年度)第2回中野区都市計画審議会について御報告を求めます。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 それでは、平成30年度第2回都市計画審議会について御報告申し上げます(資料6)。

 本年度第2回目の都市計画審議会でございます。平成30年8月3日に開催してございます。

 当日は、まず初めに、新たに就任いたしました酒井区長及び横山副区長の就任挨拶の後、人事異動等に伴う幹事の交代を紹介し、審議を行ってございます。

 審議会の内容でございます。諮問事項はなく、報告事項が3件ございました。3件の内容でございますが、中野駅新北口駅前エリア再整備に係る計画検討の進め方について、二つ目は、弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくりについて、三つ目は、大和町防災まちづくり計画(素案)についての3点でございます。これらの報告につきましては、これまでも当委員会で御報告している内容と重複するものでございます。

 資料の詳細は後ほどお読み取りいただければと思います。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告について、何か質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、5番目、東京都市計画生産緑地地区の変更について御報告を求めたいと思います。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 それでは、東京都市計画生産緑地地区の変更について御報告申し上げます(資料7)。

 1番目、変更概要でございます。区内の生産緑地地区に地区番号25及び26を新たに追加することとし、都市計画手続を進めるものでございます。

 経緯は、区内に農地等を有する主たる農業従事者に関しまして、今後の営農に関する意向調査を実施いたしてございます。その結果、2カ所について従事者から新規指定の意向申し出がありまして、区において現地調査及び営農状況等の調査を行ったところ、生産緑地法の目的に資する農地であることから、新たに追加するものでございます。

 2番目、都市計画の案でございます。追加予定の生産緑地地区の位置、番号及び面積は記載のとおりでございます。上鷺宮二丁目地内、約1,500平米及び同三丁目地内の約660平米をそれぞれ生産緑地地区に指定する手続でございます。これによりまして、区内の生産緑地地区数と面積は、これまで9地区、約1.65ヘクタールが11地区、約1.87ヘクタールになる予定でございます。

 恐れ入りますが、資料の裏面の地図をごらんください。赤色で位置を示してございます。南側の25番、上鷺宮二丁目地区、北側の26番、上鷺宮三丁目の位置を示してございます。

 もう一度資料の表面にお戻り願います。3番目でございます。本生産緑地地区に関する経緯及び今後のスケジュールをお示ししてございます。本年11月中の都市計画変更を目指して、現在関係機関との調整や手続を進めているところでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

酒井委員

 今回生産緑地地区の新規指定ですよね。わかりやすく、1992年ぐらいに生産緑地の法律が改正されたでしょう。そのときに宅地を農地にするのか、生産緑地にするのかと選べたわけじゃないですか。今回新規指定というのをもう少しわかりやすく教えてください。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 生産緑地地区の指定は平成の初期にありました。そのときに農地をそのまま存続するのか、宅地としていろいろな用途の利用の可能な農地として利用するか選択がございまして、中野区では、平成4年から5年にかけて、その意向を各農地の所有者に希望をとったところ、一番最盛期で平成5年でございますけれども、全体で25カ所、約5.数ヘクタールの生産緑地地区を指定してございます。それから30年たちますと、生産緑地地区の解除が予定されることになっています。そうした中、平成27年から28年にかけて、今度国のほうで、要するに30年の解除問題ということがありまして、都市内の農地をどういうふうに存続させるかということと、農業との整合性を含めて、国のほうで議論してございます。

 その結果、30年たって解除された後も続行できるような法改正がありまして、そういう中でも、中野区内においては、相続がありますとそのまま緑で残すという選択と、もう一つは、やはり相続税がすごくかかってしまう。そういったことから宅地への希望が多いということもございまして、そうした中、これまで解除の都市計画変更を報告してきた中で、前回の都市計画審議会及びその前の建設委員会でも、何とかこの都市内の農地を存続することはできないのか、都市計画マスタープランにおいても、都市内の農地は貴重な緑化の資源になるということで保存していく方向性を示してございますので、今回、そういったこともございまして、各農業者に、30年たって今後移行しないで続けるかどうかと、さらに新たに生産緑地の指定の要件がないかということで調査したところ、2名の方から御相談がありました。御相談があって、それで、こちらから、緑を保存することと、将来の財産活用について話をする中で、生産緑地法の改正もございまして、そういったことも含めて、あと指定したいということがありました。

 ほとんど多くの方は、相続を考えると今の段階では決定できないという意見が非常に多かったんですけれども、そういう中で貴重な緑を保全するということに関して理解を示していただいてございます。特に上鷺宮二丁目の件については、隣が公園に接するところで、区としても公園としてさらに拡張するような形で緑を保全していきたい旨も説明した上での今回の希望の申請でございます。

酒井委員

 丁寧にありがとうございます。要するに、今までここは何だったんですか。それを聞いているんです。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 これまでは一応農業は営んでございます。緑地的なところという形でございます。

酒井委員

 要するに生産緑地には指定されておりませんでしたけれども、農業を営んでいたところです。要するに固定資産税の減免措置を受けない形でやっていましたということですよね。先ほども担当さんから説明がありましたが、生産緑地法が30年間営農でやってくださいという指定があります。それが2022年に切れます。それが生産緑地の2022年問題と言われております。そういう中でさっきも御説明がありましたが、当区としては、都市計画マスタープランの中で生産緑地は維持保全していきましょうというふうな考え方も示されております。他方、最盛期には25カ所あったのが、現状9カ所までになってきているような状況もあります。

 今回、さまざま調査をしてくださって、新たなところ2件指定されるというのは、これは非常に希有なことで、担当さんがいろいろ地元地域をしっかりと回ってくださって丁寧な説明をされた結果だと思うんですけれども、住宅業者からしますと、2022年をチャンスとしているわけなんです。それで、不動産をどんどん建てたい、つくりたいという考えだと思うんです。そう考えると、もう既に生産緑地には相当不動産会社からアプローチもあるのかなと思うんです。うちのほうは、生産緑地に関しては、先ほど調査をしたと言いますが、今までどういうふうなアプローチをしていましたか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 本来ならば、都市の貴重な緑地として、例えば公園に指定するとか、そういったこともあるかと思うんですけれども、これまで生産緑地につきましては、農業従事者の意思によっていまして、具体的な政策がなかなか見えていないところがありました。そうしたことからどんどん減ってきたという現状があります。

酒井委員

 生産緑地は、その方が営農をやめると自治体が買い取る。買い取らなければ民間へという考えがあるでしょう。これまでそういう事例はありましたか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 当初のころはこうしたことはなかったんですけれども、やはり都市計画マスタープランで規定されてから、買い取りをしなくてはいけないということで、庁内にこの情報を回しまして、前回の解除のときは西武新宿線の関係や、あるいは保育園とか、そういう形で調整を図って、今回も庁内にそういった情報を流した。

酒井委員

 生産緑地の法律が改正されてから、もしくは位置付けられてから30年たって、農業従事者がもう高齢になって、恐らく今後というのは、引き継いでいくのか、もうその生産緑地自体を見直していくのかというふうな形に、国は、2022年以降も、10年後、延長の考えはもう法改正されたと思うんですけれども、そうは言っても、当事者の高齢化はあると思うんです。そういうときに、都市部の緑地をどのように区として残していくのかと非常に大切だと思っています。

 そこで、例えば先ほども説明がありましたが、学校に隣接しているところがあったりだとか、要するに公共施設に隣接しているところに関しては――全ての生産緑地に対してアプローチしていかなければならないんですが――区としてさまざま取り組んでいかなきゃならないと思います。それとあわせて、例えば防災機能を向上させるんだったら国費を獲得することができたりだとか、担当さんは今までそのままにしていたところがあったのかなというふうにもちょっと感じたりもするんですが、今後、この調査がきっかけで、生産緑地に関してもしっかりと取り組んでいっていただきたいと思っています。意見、要望で終わります。

内川委員

 この裏面の図ですと、この黄色い太線というのは土地区画整理事業を施行すべき区域と書いてあるんですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 委員がおっしゃるとおりでございます。土地区画整理事業をすべき区域ということです。

内川委員

 具体的にどういった計画があるんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 本土地区画整理事業をすべき区域は、戦前戦後から、いわゆる環7の外周はグリーンベルトの緑地にしていくという都市計画がございました、緑地地区。それが昭和40年代に、環状7号線が整備されたころに、緑を残すか、宅地化していくかという政策の中で、東京都は土地区画整理事業をして宅地化を進めていくべき地域として指定してございます。こうした地域は23区の中にかなりありまして、大体環状7号線の沿道周辺のところにあります。中野区内では、こうした地区は1地区でございまして、この中では土地区画整理事業すべき区域として計画決定されてございますけれども、具体的な事業計画はないという状況でございます。

内川委員

 この土地区画整理事業の範囲内に生産緑地はかなり多いのかなと思いますけれども、これは将来的にこの地域の整備事業を進めるにおいて、生産緑地等が多いというのはいいんですか、悪いんですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 土地区画整理事業は、良好な宅地を整備していくべき地域でございまして、区内でこの上鷺宮、鷺宮もそうなんですけれども、実際には宅地上の緑は非常に多いんですけれども、公園が非常に少ない場所なんです。そうしたことで都市計画的にはバランスよく区内に公園を配置する、そして、きちんとした道路を入れて宅地を整備していくような都市計画が必要だと思います。土地区画整理事業をすべき区域に関しましては、東京都が定めてきたんですけれども、今後、地域のまちづくり計画によりまして、地区計画によって良好な住環境を保全できればそちらに移行していくという考えで東京都は示しております。(「いいんですか、悪いんですか」と呼ぶ者あり)

 都市計画マスタープランにおいてもこの旨を定めておりまして、都市内の貴重な緑地として残していくということで、生産緑地を都市内の緑として指定していくということも都市計画マスタープランで定めていますので、よい状況です。

小林(ぜ)委員

 今回新たに生産緑地が加わってくるということでありますけれども、前回、この新たな生産緑地が加わったというのはいつごろですか。そして、この前には、逆に生産緑地を解除されたケースもあったんですけれども、それはいつごろだったでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 指定は、中野区では平成4年から5年の間に順次ということで、最盛期は平成5年の25件でございます。その後相続等がありまして、順番に減っていきまして、最近では、前回の都市計画審議会の前ですから、2月でしたか、そのときに解除してございます。しばらくして、正式な形で追加になったのは最近が初めてでございます。この理由でございますけれども、これまで委員の御説明があったとおり、平成26年6月の生産緑地法の改正がございました。このときに運用基準の改正が閣議決定されてございまして、こちらにある南側の25番なんですけれども、2カ所に分かれています。要するに、離れた土地についても一定の面積があれば一団の農地として新たにできる法の運用基準の改正がございましたので、今回それも含めて農地営農者にお願いしまして、新たに指定したものです。

小林(ぜ)委員

 今回この示された対象位置の中には、土地区画整理事業の中には、今回新たに加わる予定のものを合わせると、10カ所ぐらいになるんですか。これは全体の中で、区内で今回11地区の1.87ヘクタールに面積が広がりますという中では、何ヘクタールぐらいになるんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 1.65ヘクタールが1.87ヘクタールということで、0.22、細かい部分はあるんですけれども、約0.2ヘクタールがふえるということです。

小林(ぜ)委員

 そうではなくて、区画整理事業の範囲の中で、合計でどのぐらいの面積になりますかということです。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 上鷺宮の面積でございますけれども、大体65ヘクタールぐらいです。

小林(ぜ)委員

 この資料で、対象位置図が描かれて、赤い3カ所の印をされていますけれども、これを含めて、区画整理事業はこのオレンジのラインで囲われた中には10カ所ほどの生産緑地があります。その合わせた面積はどのぐらいになりますか。比較として、中野区では全体で11地区で1.87ヘクタールありますというんですけれども、今回のこの区画整理事業の中では全部でどのくらいですかということです。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 お時間をいただきます。

委員長

 答弁保留ということでよろしいですか。後で調べて、もう一回御答弁ください。

小林(ぜ)委員

 ここの面積が出ているのですぐわかるかなと思ったんですが、その上で別途教えていただくとして、この地域が生産緑地の進捗を進めているというのは、土地区画整理事業の地域だということがあるんですけれども、まず一つは、この範囲が中野区として適当なのか。要するに今後広げるなり狭めていくなり、先ほどもありましたけれども、農地を宅地にし、宅地を集合住宅などにこの地域では新たに建てかえられている場所もたくさんあったりしている。この千川通り側のほうであったり、中杉通り側であったり、そういったような地域の中で、この範囲を中野区として都市計画マスタープランにあるとしても、今後どういうふうにここをきちっと位置付けていくのか。

 要するに面積をもっとふやしながら、生産緑地をもっとふやしていくことを目標にしながら、先ほど25年ぐらいですか、新たな指定がなかった。25年ぶりぐらいにあったと思ったら、それはふえたのではなくて減る方向だった。今回新しくふえるということで、トータルとしては前回減った分が少し盛り返したということに、もちろんなるんですけれども、今後この位置をどういう位置付けをしていくのか。具体的に20年30年、1992年に法整備がされて30年間たつ。たったら、その後どうするという具体的なビジョンというのは、もちろんさっき言った都市マスに示されているにしても、もう少し具体的に中野区でどのように考えているのか教えてください。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 都市内の緑地をどうやって保全していくかという話につながるんですけれども、やはり生産緑地だけに頼っているとすれば、解除をすれば当然なくなってきます。都市計画マスタープランにおいても、こうした場所は都市内における貴重な緑地あるいはオープンスペースとして、防災上の課題もあると思いますけれども、そういうふうな形で保全を働きかけなければいけないと都市計画マスタープランに掲げてございます。そうしたことを考えると、生産緑地ということで保全を頼っていくのではなくて、実際にそうした場所が今後永久的にというか、さらに緑地が続くように、維持、保全をしていくように、例えば都市計画で緑地を位置付けているとか、先ほど酒井委員からもございましたけれども、学校のオープンスペースとして、都のオープンスペースとして残していくとか、何らかの位置付けとともに具体的な事業化を進めてこうした土地を残していきたい。そうしたことをしなければいけないと考えてございます。

小林(ぜ)委員

 土地の問題なので、建てたり壊したりということではなくて、20年30年50年かけてまちづくりというのは最大最小のスパンでも考えていかなければいけないという中で、この生産緑地がふえていくということは、中野区にとっても、それから、これからの都市にとってもすごく大事なことでありますし、また、さっきも言いましたけれども、この街区の中としては、道路も防災という視点から見れば決して広い整った道が多いというわけでもないですし、それから、新たな住宅、集合住宅を含めて建ち始めてきている。そうした中できちっと残していく、また残してくださる方々がいらっしゃるということは非常に大事なことであると考えます。

 そうした中で今回この2カ所の25番と26番の地区について新たに指定をしていくわけですけれども、今後、先ほど言いましたような観点から見ると、どのように土地の区画整備を図っていくのか、そうしたこともまちの中で、ほかのまちづくりとは違う視点で行っていかなければならないことなのかなというふうにも思います。大きな地主さんがいらっしゃって、その方々が手放す折に、単に切り売りをするということではなくて、こうした区の事業に協力をしてくださっているということは非常に大事なことかなと思います。

 そういうことに対して具体的に今後地域の中で、前回、ことしの1回定例会でしたか、減ってしまうということで、何で減ってしまうんだということがありましたけれども、そういった意味で御苦労されてふやしていくために歩いていただいて、3カ所、筆で言うと4カ所の筆が広がったと思うんです。そういう都市計画の今後について思いを少しお聞かせください。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 上鷺宮の地区につきましては、実際に土地区画整理事業をすべき区域ということで、具体的なまちづくりが進んでいないところはございます。ただし、そういう中で貴重な緑もあるということで、そういった緑をバランスよく配置していくとともに、この中での例えば道路が狭くて木造住宅が密集してきている地区も若干見られます。そういったことで良好な住環境形成に向けて、地域住民の皆さんが、ここは意向が中心になってくると思うんですけれども、地区計画とか、適正な配置を含めた都市計画的な考え方を入れて、中野区全体での緑のことも含めて、この地区の安全で良好なまちづくりを考えていきたいと考えております。

 それで補足なんですけれども、先ほどの答弁保留いたしましたところでございます。上鷺宮につきましては、ほとんどの生産緑地がここに集中しているんですけれども、今回指定になりました11地区のうち2地区は、例えば鷺宮とか大和町にございます。それらの面積を除きますと1.38ヘクタールが上鷺宮地区に集中しているという形でございます。

小林(ぜ)委員

 中野区内11地区、1.87ヘクタールのうち、この当該地区には、全体で9カ所で1.38ヘクタールあるということで、この地域に集中しているわけですから、単に道路を碁盤の目のようにすればいいとか、話は全くそういうことではなくて、よりよい環境をつくっていく。防災上も防火上も、それから水害でも、いっとき集中豪雨というか、ゲリラ豪雨というか、そういったことで浸水されたお宅があったりもしている場所でもあったりするので、そういったことも含めて、この地域をきちっと生かしながら、種地というのか、まちづくりをきちっと進めていく。ただ緑地がふえたからよかったということだけではなくて、今後の展開をきちっとしていってほしい。もちろん生産緑地ですから、そう簡単にあそこに住宅がすぐ建つとか、公園にするとか、何とかということでは、もちろんないんですけれども、そういった意味で、まちづくりもあわせて視野に入れながら進めていっていただきたいという要望で、全体の面積が確認できたので、そういったことを要望しておきます。

酒井委員

 1点だけすみません。小林(ぜ)委員の質問で締まっているので、申しわけございません。

 もともと生産緑地というのは一団の土地で、500平米以上とかという指定があったわけでしょう。今回指定されたところの上鷺宮三丁目を見ると600あります。上鷺宮二丁目に関しても1,000あるところもあります。これは平成4年から5年に当区として指定したときに、先方さんの意向もあると思うんですけれども、どうしてならなかったのかというのをちょっと教えてください。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 やはり所有者の意向というのは強いと思います。

酒井委員

 今回、担当さんが今後の生産緑地に対して真摯に向き合わなければならないという形で、地域を歩いてくださったと思うんです。それは感謝しているんですけれども、もちろん、この方の意向なんですけれども、その時々で歩いていくことができていれば、もう少し前に指定があったりなんかもできたのかなと思うんです。これまでの取り組みというのはどうだったんですか。

安田都市基盤部副参事(都市計画担当)

 これまでの取り組みは、委員おっしゃるとおり、きめ細かいというところではちょっと足りなかった部分があります。今回、現場ももちろん見てございますけれども、何度も所有者と会ったり、連絡を取り合ったりして、今後の財産活用も含めて相談を受ける。先ほど御説明申しました平成29年6月の法改正で、例の30年たった後どうするかという問題で、10年ごとに指定するかしないかと、そういった説明する機会もございますので、そのときにも農地所有者ときちんときめ細かい調整とか相談、協議をしてまいりたいと思います。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がなければ、以上で本報告については終了いたしたいと思います。

 続きまして、6番目、(仮称)東中野五丁目公園の名称と供用開始について報告を求めたいと思います。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、所管事項6番、(仮称)東中野五丁目公園の名称と供用開始について御報告させていただきます(資料8)。

 東中野小学校跡地を活用し整備を進めている(仮称)東中野五丁目公園の名称が決定いたしましたので、報告を申し上げます。

 1番で公園の名称でございますが、おかのうえ公園というふうにさせていただきます。

 公園の所在地は、東中野五丁目27番でございます。

 名称募集の結果でございますが、募集は公募により実施をいたしました。募集の期間は7月5日から8月15日までの間、80件の応募をいただいたところでございます。選定委員会を8月28日に開催させていただきまして、おかのうえ公園という名前にさせていただきました。

 この公園につきまして、平成30年11月5日より供用を開始する予定でございます。

委員長

 それでは、ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

酒井委員

 まず、この選定会議、具体的にどういう方が参加されていますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 選定委員でございますが、町会の関係の方、あと区の職員で構成して選定会議を行いました。

酒井委員

 それは資料を見ればわかるんですけれども、では、これは後でお尋ねします。結構です。

 こちらは公園の前に区民活動センターがあります。そういう中では非常に目が届くといいますか、連携がとれる公園だと思うんです。そういう際に、公園の運用、例えば地域で理解があるんだったら、キャッチボールだとか、ペットの問題だとかというのは、弾力的な運用は可能なんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 ルールにつきましては近隣の方ともお話し合いの上定めていきたいと考えてございますが、名称選定とあわせて町会の方々とお話をしたんですが、その時点で、スタート時につきましては、利用のルールについては一般的な利用とさせていただこうということにさせていただきまして、現時点では、バットやゴルフクラブの使用を禁止したり、ボール遊び、サッカー等は御遠慮いただくルールでございます。

酒井委員

 そこでバットとゴルフクラブとか言っちゃうと、また話が変わるんです。子どもたちがキャッチボールしたいと言っているのに、バットまで言っちゃうと変わってくると思うので、地元の運営委員会の皆さんが、当初は中野区の公園全体と同じ考えでというのは結構だと思うんですが、要望があれば、ゴルフクラブでゴルフの練習というのはちょっとないと思いますし、それとキャッチボールを同列で話していると、中野区の公園は変わっていかないと思いますので、地域の方、地元と話し合って、弾力的な運用をしていただきたいと思います。

 それで、こちらに関しては、おかのうえ公園という名前がついているとおり丘の上にあるんです。そういたしますと、地域の丘の下と言いますが、上下に地域が分かれているもので、アクセスのところが非常に問題になっておりまして、高低差を解消しなければならないと、私もこれまで議会で質疑をさせていただいたこともあるんですけれども、たしかエレベーターをあわせて運用だったのかなと思うんですが、そちらも一応確認のため教えてください。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 高低差があるので、西側の通路にエレベーターを設けます。自転車の積載が可能な形にさせていただきまして、運用ですが、朝6時から夜11時までの間の利用とさせていただきまして、夜間は停止をさせていただくということで供用を開始する予定でございます。

酒井委員

 それに関しては、区が区の持ち出しでつくりましたか。それとも、今マンション業者さんがマンションをつくっていると思うんですけれども、そのあたりだけ、最後。

委員長

 エレベーターの費用についていかがですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらについては、共同住宅側の費用をいただいて設置いたしました。

小林(ぜ)委員

 (仮称)東中野五丁目公園の名称と使用開始についてお伺いします。

 まず、この名称なんですけれども、今回名称がおかのうえ公園というふうに決まったということです。これは公募の80件の中にあった名称なのか、応募されてきた名称なのか、もしくはこの選定委員会のほうで皆さんが検討されてつけられた名前なのか、どちらでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 実際応募していただいた中の割合としては一番多く数をいただいた名前でございます。

小林(ぜ)委員

 この後にも報告のある本二東郷やすらぎ公園ですとか、それから南台いちょう公園ですとか、それから、本五ふれあい公園というふうに、地域の名称というのか、昔からの名称ではなくて、町名の名称がついているということが多かったり、それから、選定委員会の中で応募された名称をもとにして何度か検討を重ねられて名称がついたということもありますけれども、今回この(仮称)東中野五丁目の公園では、おかのうえ公園という名称は、応募された方々が多かった。そして、皆さんの選定委員会の中で、これがすんなり決まっていったというような状況でしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 一番数も多かったので、すんなりといえばすんなりなんですが、地域の名前を付すということにつきましては、区立おたき公園というのが別にございますので、こちらは除外をしなければいけないということもございました。東中野という名前は入っていないんですが、公園の名前ですぐ場所も想像できるような形で選ばれたものかなというふうに認識してございます。

小林(ぜ)委員

 昔、中国の周恩来元首相がこの近所に住んでいたなんてこともあったりして、そんなようなイメージも個人的にただ持っていたんですけれども、それはそれとして、使用開始が11月5日からということですけれども、これは開所式をもって使用開始になっていくんでしょうか。それとも、もう既に使用されながら、この日を使用開始日とされるんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 11月5日は現時点での予定でございます。セレモニー等は予定していないんですが、この11月5日よりお使いいただけるように開放するという計画でございます。

小林(ぜ)委員

 先ほど名称を伺いましたけれども、ほかの公園では、名称の名付け親という方々に参加をしていただいたりして記念のテープカットのようなことがあったので、するのかなと思ったんです。ここでは、残念ながらしないかなと思って、式がないと、何となく開始したのかなということになるので、地域の方々にもしっかりと11月5日から使用開始されますということを言っていただきたいと思います。

 もう一点確認ですけれども、先日の台風で、たしかここの木が1本か2本倒れたのか折れたのかしたかと思ったんですけれども、ここではありませんでしたか。違いましたか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらの公園では倒木はございませんでした。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時06分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時06分)

 

小林(ぜ)委員

 この東中野五丁目の新たなおかのうえ公園ということで行われていくんですけれども、こうした中で、区民活動センターとこの公園は今回一体的に整備されてきたんですけれども、区民活動センターとのかかわり合いというのは今後の中であるんですか。つまり、管理をしていく上で、先ほどエレベーターは、マンションというんですか、開発事業者の方々からも一緒に行っていただいた。そして、公園は区として区民活動センターと元東中野小学校の跡地半分近くを整備してきたということでありますけれども、今後この一体的な何か活用とかというのはあるんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今のところはそういった予定はございません。

来住委員

 東中野旧小学校の売却によって、約3分の2弱を取得した共同住宅の事業者が、先ほどのエレベーターの問題ですけれども、工事費については提供した。問題は今後の維持管理なんですけれども、エレベーターが立ち上がっている土地の部分というのは、これは区の所有のところにエレベーターができたということであるのか。加えてその維持管理については今後どうするのか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 土地については区のものでございますし、あと維持管理につきましても区で経費を持つ予定でございます。

来住委員

 夜の11時以降は閉まってしまうので、そこは心配ないかなと思うんですけれども、夜11時の部分も利用されますので、緊急時といいますか、そういうときの体制といいますか、安全対策はどのような対応が準備されていますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 エレベーターの緊急につきましては、無線というか、緊急連絡ができるような体制を整えてございます。

委員長

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 

 続きまして、7番目、本二東郷やすらぎ公園の開園について御報告を求めたいと思います。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、所管事項の7番、本二東郷やすらぎ公園の開園について御報告を申し上げます(資料9)。

 本二東郷やすらぎ公園の整備工事が完了いたしまして、全面開園をさせていただきますので報告させていただきます。

 こちらの開園式を開催する予定でございます。10月14日、次の日曜日、午前10時より開催させていただきます。会場は、本二東郷やすらぎ公園でございます。

 公園整備の内容でございますが、こちらの公園は約6,954平方メートルございます。

 施設でございますが、草地広場がございます。そして、遊戯広場、そして、草地広場、大小二つございます。あとトイレが2カ所、水飲み場が3カ所、園内灯、庭園灯、アッパー照明、ベンチ等がございます。また、災害用トイレ、防災井戸、防災倉庫を備えてございます。それから、ソーラー式の園内灯も備えているところでございます。

 詳細につきましては、恐れ入りますが、別紙の平面図をごらんいただければと存じます。

 御報告は以上です。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

小林(ぜ)委員

 本二東郷やすらぎ公園、新たにできる公園、確認ですけれども、ここは傾斜地で、全体がこの図上でいくと北側にある花と緑の小広場のレベルと、それから公園全体も、たしか平らではなくて少しなだらかになっていたと思うんです。なだらかに南に向かって傾斜がついていたと思うんですけれども、どのくらいのレベル差があるのかということはわかりますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 一番高いところから低いところまでで4メートルの高低差がございます。

小林(ぜ)委員

 平らのところばかりではなくて、起伏があるというのは、それはそれで遊びやすい、また楽しみやすい、新たな安らぎのスペースになるのかなと思っています。

 もう一点、地域では東側に避難用の通路も設けるという話がありました。今回この公園の絵の中には含まれていません。配置の中に含まれていません。その避難通路、つまり、議案で言うと33号議案だったと思うんですけれども、その整備状況は今どのようになっていますでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 当初開園に合わせて東側の道路も整備をする計画だったんですが、こちらのほうはまだ整備がおくれておりまして、今年度予算をいただいているので、その予算を執行させていただける間には、避難道路としての整備を進めていくところでございます。開園式に間に合わなくて申しわけございませんが、今年度中に東側道路を整備していく考えでございます。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、この平面図、配置図上で、東側に公園出入り口の非常用の通路としての入り口が設けられています。ここは今回非常用ということですけれども、整備上は扉がついていて、今回は基本的な出入りはできないけれども、災害時、非常時が発生した場合は、この扉を使って公園の中に出入りができるという状況での開園ということでよろしいんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 ここには扉は今はつけない状況で、出入りはできる状態での開園ということになります。

小林(ぜ)委員

 そうすると、自由に通路上の部分を通られる方がいらっしゃって、駐車場もありますし、集合住宅もありますけれども、近隣の方々はそれで使われ方として了解をされている、承知をされているということでよろしいですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 自転車で来る場合に、こちら側に置き場がないというような御要望はいただいているんですが、整備が今できなかったので、利用については通過していただくのは構わないんですが、例えば自転車置き場につきましては、ちょっと不便ですが、所定の場所に置いていただくように御案内をしているところでございます。

小林(ぜ)委員

 それから、避難用の道路そのものの整備はこれからということでしたけれども、第1回定例会のときには、この部分について、国費、都費等が公園整備の補助を受けられないというようなニュアンスがあったかと思うんです。今年度、これから土地の取得や、それから整備を行っていく予定ということですけれども、この本二東郷やすらぎ公園全体の整備と同じ補助が受けられる中で整備が行われていくものでしょうか。それとも全く受けられないものなのか伺います。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 公園整備の中で、東側通路についても整備を受けられるものとして準備を進めております。

小林(ぜ)委員

 では、基本は10月14日、来週の日曜日ですけれども、きょう示されている平面図の中は開園するけれども、通路上の部分は今回はされない。これはいずれ今年度内にできるだけ行っていく。それについては、都費、国費等の補助金も受けられて整備がきちんと進んでいく。早ければ今年度中には完成をしていく予定ということでよろしいですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 委員おっしゃるとおりの認識でございます。

 そして、私から1点よろしいですか。東側の通路の通り抜けの話なんですが、区では、こちらには柵は特段設けていないんですが、現在、土地所有者さんが設けた柵があって、東側には通行が無断ではできない状況でございます。

小林(ぜ)委員

 たしか白いネットフェンスがあそこにあって、門扉がついていて、それが常時閉鎖をされているのが現地の現状だと思うんです。それはそのまま残して、公園側は何も設けないけれども、まだ整備が行われてないところについては、現状地権者さんの設けられている塀、フェンスについては、そのまましばらくの間工事が終わるまで残していく。日常には出入りは、通り抜けのようなことはできないと、そういう理解でよろしいですね。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 大変失礼しました。委員おっしゃるとおりでございます。

委員長

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、次に進めさせていただきます。

 次は、8番目、中野四季の森公園のエリア名について御報告を求めたいと思います。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、所管事項の8番、中野四季の森公園のエリア名について御報告させていただきます(資料10)。

 中野四季の森公園の各空間、南側と北側にあるんですが、このたびエリア名を定めさせていただきました。1の経緯のところで御説明をさせていただきます。

 中野四季の森公園の各空間につきましては、にぎわいの活動拠点としてさまざまなイベント等をやっていただいています。イベント等を通じまして、中野区及び公園名の知名度の向上につながっているものと考えております。しかし、各空間においてエリア名をこれまで特に定めていなかったということで、イベントごとにさまざまな名称で告知がされている状況にございました。具体的には、北側の拡張部とか、そういった言い方をされることが多く、南側は芝生側とか、または両方特定しないような言い方をされることが多くございました。このたびエリア名を統一するために、南側及び北側のエリア名を定めるものでございます。

 エリア名につきましては、別紙をごらんください。別紙のところに、南側のほうに芝生エリアと書かせていただきました。北側のほうをイベントエリア、お互いにこのような名称で、今後こう呼ばせていただくとさせていただきたく御報告させていただきました。以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対しまして質疑ございますでしょうか。

杉山委員

 このイベントエリアと芝生エリアで、よく同時にイベントをやったり、それから、北側拡張エリア、イベントエリアでだけでやったりしていますけれども、住所は同じなんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 道路も挟んでいるので、街区の番号が違うので、住所も違うものでございます。

杉山委員

 よろしければ、住所を教えていただけますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 芝生エリアは中野四丁目13、イベントエリアのほうは4の12までだと、決まっているのはそこまでと思われます。

委員長

 もう一回言っていただけますか。エリアのほうが何番ですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 芝生エリアが4の13、イベントエリアが4の12。

小林(ぜ)委員

 確認ですけれども、今回エリアの名前が決まったということで、ここでの使用については、芝生エリアだからイベントはできないとか、それからイベントエリアだけで行うとかということではないという理解でよろしいですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 以前ルールについても御報告させていただいたことがございましたが、今回は名前をつけただけでこれまでのことを変更するものではないので、現にきょう、この後、芝生エリア側でのイベントの御案内もいたしますので、芝生側でイベントをやらないとかそういうことではございません。

小林(ぜ)委員

 もう一点、今回新たに名前がついたイベントエリア側ですけれども、ここでは、昨年でしたか、デモ的な試みのイベントが開かれて、中野中学の校庭と隣接をしているということで、さまざまな課題が残ったかと思います。例えば、飲食のにおいですとか、それから、そのにぎわいと学校の授業との関係、それから、そこの人の出入り、そういったことで授業に支障を来すような場面もあるんではないかというようなことがありましたけれども、この辺については今どんな状況になっていますでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 イベントエリア側につきましては、委員おっしゃるように、中学校と隣接しているということがございますので、両側とも音には気をつけていただきたいんですが、特に中学校と隣接する側におきましては、音や、あとアルコールを使う、他イベント等をちゃんと御配慮いただけるようにお願いをしています。仮に喫煙を考えているような場合につきましても、密閉型の喫煙所を設けていただくような、そんなことをお願いしているところでございます。

石坂委員

 一応確認なんですけれども、イベントエリア、芝生エリアという形になっていますけれども、この二つのエリアには、公共空地で、セントラルパークとか大学から出している部分というのは含んでいないのかということと、あと区が持っている部分は、噴水の部分も含めて、全ていずれかのエリアになっているという理解でよいんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今回については、セントラルパークや学校が持っている分は含んでおりません。あと芝生エリアという名前につきましては、じゃぶじゃぶ池のほうまでを含んだものでございます。

委員長

 他に質疑はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がないようでしたら、次に移らせていただきます。

 以上で、本報告については終了いたしたいと思います。

 続きまして10番目、哲学堂公園再生整備の見直しにつきましてを公園担当のほうから御報告を求めます。(「ちょっと休憩して」と呼ぶ者あり)

 休憩します。

 

(午後2時24分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開します。

 

(午後2時26分)

 

 続きまして、哲学堂公園再生整備の見直しについての報告を求めたいと思います。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、哲学堂公園の再生整備の見直しについて御報告をさせていただきます(資料11)。

 哲学堂公園再生整備について、以下のとおり見直しを検討するので御報告させていただきます。

 1番で、現行の計画でございますが、哲学堂公園は平成27年6月に策定をいたしました(1)哲学堂公園・旧野方配水塔周辺地区整備基本方針、(2)平成29年3月に策定をした哲学堂公園及び哲学堂公園周辺都市観光拠点整備計画、そして、(3)哲学堂公園再生整備基本計画、これは、ことしの1月ですが、これらによって都市観光の拠点の核として整備する計画でございます。

 見直しの考え方でございますが、(1)方向性でございます。哲学堂公園につきましては、インバウンドを目指した周辺エリアの整備と施設整備を優先とした区の考え方を持っておりましたが、これを改めさせていただいて、「歴史文化を守り、区民や来街者が憩い楽しむ利活用」を目指した整備とさせていただきます。この考え方によって、現行の哲学堂公園再生整備基本計画を見直しさせていただいて、再生整備の目標を「哲学堂公園の歴史、背景を汲んだ、哲学堂が持つ文化財としての本来価値を高めるための整備」といたしまして、井上円了没後100年となります来年、平成31年の国の名勝指定認可を目指していくというものでございます。

 学習展示室の整備につきましては、規模の縮小を前提と考えまして、施設の配置や整備時期については変更させていただく考えです。また、運動設備、野球場ですが、こちらは利用実態から現行の施設の規模の大きさぐらいのところでということで、現行施設の規模の範囲とするということを申し上げております。

 (2)現行計画の見直しでございますが、現在、冒頭申し上げた1番の(1)であった哲学堂公園・旧野方配水塔周辺地区整備基本方針、それから1の(2)であった哲学堂公園及び哲学堂公園周辺都市観光拠点整備計画における哲学堂公園整備計画以外の事項につきましては、新たに策定をいたします中野区基本計画や都市計画マスタープラン等によって検討を進めることとさせていただきます。

 (3)でございますが、名勝指定獲得及び整備スケジュールでございます。名勝指定獲得後は、大規模な工事につきましては文化庁との協議が必要となりますので、整備工事の着手につきましては、名勝指定の指定完了後とさせていただく考えでございます。

 3のスケジュールのところをごらんください。平成30年度、今年度ですが、今後10月、国名勝指定獲得への意見具申書を東京都に提出いたしまして協議を開始してまいります。また、今回報告させていただいた見直しの方向性に基づきまして、関係機関の調整を進めてまいります。

 そして来年度、平成31年度に、国名勝指定獲得への意見具申書を文化庁へ提出いたします。そして、新たな整備基本計画案の考え方を区で取りまとめまして、その後、具体的には詳細はこれから定めてまいりますが、区民説明会等を行っていくという考えでございます。

 平成32年度、2020年度には、新たな整備基本設計をさせていただきまして、平成33年度以降、整備実施設計、そして整備の工事に着手してまいりたいという考えでございます。

 別添資料につきましては、冒頭申し上げた現行計画の(1)から(3)につきましてそれぞれ添付させていただきました。

 御報告は以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの説明に対しまして質疑ございますでしょうか。挙手をもってお願いします。

来住委員

 今回の見直しについては、酒井区長が選挙のさなかでもそういう公約をされて、今回正式にこの見直しの方向が示されたということで、極めて賢明な判断が出されたということをまず申し上げておきたいと思います。

 その上で、今報告がありましたけれども、これまで委員会や議会でも示された哲学堂公園再生整備基本計画、2018年1月、資料3になりますけれども、これがもとになって議論をされてきたと思います。これまでは別添資料の基本計画の中では、現在の公園は価値や魅力を十分に生かすことができていないということを前提にして、さらに今後、都市観光拠点の核となる国の名勝指定を申請していくという形になっていたと思うんです。しかし、きょうの見直しでいきますと、哲学堂公園の基本計画を見直す。その基本は再生整備の目標を哲学堂公園の歴史背景を汲んだ哲学堂が持つ文化財としての本来的な価値を高めるための整備を行っていくんだということで、これまでのコンセプトといいますか、整備のもととなる考え方が大きく変わったと思うんですけれども、その点はそういう認識でよろしいでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今回お示ししたのが、委員が今資料3の基本計画をもとにお話しいただいたんですが、恐れ入りますが資料3で御説明させていただくと、基本計画の1枚目の下のほうに主な整備項目がございますが、この77場の整備をより優先させていただいて、その後にある学習展示施設の整備については、狙いはこのような方向でいきたいとは考えているんですが、より規模見直しをして、全体の計画を練り直していこうという考えでございます。

来住委員

 区民説明会や、利用者の皆さんの意見を非常によく酌んで、今後しっかりとした計画にしていきたいという思いで基本がかなり大きく変わったので、それは区民の皆さんの意向にも沿うものだと思います。そこでスケジュールについて、まず先に今後について伺いますけれども、この10月から、これでいきますと、意見具申の提出に向けて東京都との協議を開始していくということになります。そして、まず1点は、指定手続を申請する。そして、その過程、今回の場合は文部科学大臣に意見具申をすることになります。そして、文化審議会や、最終的には文部科学大臣の官報告示で通知が所有者に行われる。幾つか過程がありますけれども、そうしますと、今後の手続なんですけれども、まず幾つかのハードルがあって、同時に私が聞く限りでは、年に2回、春と秋にたしか申請の受付があるかのように聞いているんです。その辺の今後の申請手続と認可を受けるまでの工程について、簡潔に報告いただけますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 直接は文化・スポーツ担当で事務を進めてまいりますが、現在想定しているスケジュールは、本年10月に意見具申書のほか、提出書類一式を都と協議をしていく。来年の4月以降、意見具申書を作成いたしまして、7月から8月ごろにかけて文化庁の確認を得ていく。11月ごろにそういった文化審議会による答申をいただけるように進めてまいりたい。委員がおっしゃった春と秋という意味では、来年の秋の審議会に答申をいただけるような形で準備を進めていく予定であると聞いてございます。

来住委員

 そういう手続上のところは所管がまた若干違うのかと思いますけれども、第三専門調査会なども行われて、そういうところでの審議、さらに文化財の分科会が開かれる。またさらに文化審議会に戻されてくる。かなり一定の期間がこの手続には必要だということになっています。スケジュールをさらにお聞きしますけれども、指定通知を受ける、通知をいただく。その目標の年度としては、先ほどおっしゃった来年11月以降というか、その前後ということでよろしいでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 井上円了さんの没後100年に合わせての申請が一番タイミングとしてよくてということで、それを逃すとなかなか指定は難しいかなというふうに聞いてございます。なので、来年2019年に具申をさせていただいて、具体的な告示、指定完了につきましては2020年になってからということを考えてございます。

来住委員

 そうしますと、名勝指定そのものを提出していく過程ということは、現況の公園についての指定を受けていくことになるということで、今後の整備の方針を決めていくわけですけれども、いずれにしても、この国の名勝指定は、現況の哲学堂公園についての指定の申請をしていく、そこはそういうこととして確認してよろしいですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 現況の指定かということでは、現況の指定でございます。ただ、管理施設の老朽化や建てかえが必要なもの、維持管理につきましては御了承いただけるように協議を進めていくということと、あと基本的には現況のまま指定をするんですが、今後につきましては、整備工事を文化庁との協議のもとに進めてまいりたいと考えてございます。

来住委員

 指定をされてくる過程では、文化庁の了解なしには整備工事はできないということになると思います。そこはそういう認識だと思います。同時に、一方で指定の申請をしながら、指定が確定、告知をされる。その告知をされてからでないと工事はできないということが前提ですけれども、新たな基本計画案の策定というのは、どの時点でどういうレベルでその案の策定に入るということになるんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今後関係機関の調整を進めてまいるんですが、資料に新たな整備基本計画案とお書きしたんですが、今回の御報告に沿った内容をもう少し詰めまして、区の考え方としてまずお示しをさせていただきたい。その上で、その後のやり方はこれから検討いたしますが、より区民の方、または議会の御意見をいただきながら、新たな計画も策定できるように進めてまいるという考えでございます。

来住委員

 新たな整備基本計画の考え方を示しながら策定の方向で行くんだということだと思うんです。私は本会議でも御提案したように、今後のこれまでにない新たな整備基本計画をつくる段階、案をつくる段階で、樹木の専門家であるとか、それから利用している区民の皆さんの意向であるとか、そういう計画案をつくる過程でぜひ区民参加を取り込んでいただきたい。それを案の段階で、次の段階として、ここにもありますように区民説明会を開催するということなんですけれども、来年の11月以降になるのかなというふうに思いますが、新たな整備基本計画案の策定段階での区民参加というのはどのようなお考えでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 趣旨については理解をしております。具体的な参加をいただく方法につきましては、今後、これから検討させていただきたいと考えてございます。

来住委員

 ぜひ前向きに検討いただきたいと思います。

 具体的に2点だけ伺います。問題となってきた学習展示施設なんですが、規模の縮小を前提として、施設の配置や整備時期を変更するということになっています。これまでは施設の規模が、計画段階で示された学習展示施設がこれだけ必要なので児童遊園の部分に設置をするということが、一つの大きな児童遊園を潰してしまう要因になっていたかと思うんですが、今回の見直しでいきますと、規模、同時にその設置の場所についても検討をする一つの考えの見直しの中にあるんだということでよろしいでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 場所については、現状の場所、またはその他の場所もあわせてこれから検討してまいりたいと考えてございます。

来住委員

 いろいろ提案をこれまでも住民の皆さん、区民の皆さんからも、私も、現状の管理事務所で、井上円了学習展示施設については、事務所も含めて建てかえが十分可能だということ、これは東京都も、区がそういうことであれば十分検討をするということを言っていることもお伝えしてきました。したがいまして、今後のことですけれども、学習展示施設そのものの規模が変わってくる。時期も変わってくるということですので、今の児童遊園の存続を多くの皆さんが望んで求めておられるわけですから、そこを十分な配慮と同時に、私はこれまで東京都に寄附をされた段階での覚書、これについても再三このことをしっかりと生かすべきだということを求めてきました。いろいろな角度から言っても、この児童遊園については、やはり存続し、今の現状で本当に十分な利用がされて活用されているわけですから、その点でも十分な配慮をお願いしたいと、これは求めておきたいと思います。

 さらにもう1点は、野球場の改修なんですが、ここで運動施設の整備は利用実態等から現行の施設規模の範囲とするとうたわれているんですけれども、見直しをするとなっているんですが、この再生整備基本計画では、駐車場を野球場の哲学堂の側、要するに面している道路側に変更を一時されました。これはちょっと所管が文化・スポーツになるのかと思うんですけれども、それらも含めて根本が変わるわけですから、野球場の改修は行うけれども、現況の広さの野球場としての改修を基本的には進めていくというような考えでよろしいですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 野球場につきましては、現況の利用状況から、現状の広さを極端に小さくしてしまうと利用に支障があるというところでございますので、基本的には今の大きさ程度の大きさを確保していきたいということでございます。また一方で、駐車場につきましては、現時点での計画では、学習展示施設が駐車場のところにあるということで、駐車場の位置の移動も計画をしておりました。ただ一方で、野球場の側の駐車場の確保という宿題もございますので、それらをいろいろ踏まえまして、一番いい方法を今後検討していきたいと考えてございます。

来住委員

 今、哲学堂公園に行きますと、本会議でも指摘をしましたけれども、新築工事のお知らせ看板が立っています。前区長から名前が変わって、酒井直人区長の名前で出ています。これは平成30年5月22日付で掲示されております。その内容は、公園の管理事務所、それから公園の資料館の建設予定ということで、完了予定まで出されて、平成32年3月31日が完了予定と入っています。そうしますと、今回、この形で見直しをされるという御報告がありますので、当然お知らせ看板についても、取り下げを行うことになるということでよろしいでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 建築計画のお知らせの看板は、平成30年5月17日付で設置をさせていただいているものでございます。見直しをするという報告をさせていただいた本報告後、この看板については近日中に取り外させていただく予定でございます。

内川委員

 今回の計画が見直しをされるということで、これだけの規模の事業ですから、国や都から交付金なり補助金なり出ていたとは思うんですけれども、公園の整備、それと、学習展示施設の設計等にどういった補助金が出ていましたでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 哲学堂公園の再生整備基本計画及び基本実施計画や、あと学習展示室の基本実施設計業務、学習展示施設の中の空間の基本実施設計業務委託等々につきまして、東京都の都市計画交付金として、平成29年度では1,800万円の補助金をいただいております。また、まだ執行しておりませんが、学習展示施設の今後の整備工事につきましては、国から補助金をいただく予定でございます。

内川委員

 現段階では、学習展示施設の基本設計と実施設計は1回終わっているんでしたっけ。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 実施設計まで済んでおります。

内川委員

 そうすると、この見直しによって、それが全く無駄になってしまった。東京都からの補助金も、これも全部使っちゃったわけですよね。それも、もう使えない。次に、学習展示施設を設計する際には、その交付金はもう使えないんですか、使えるんですか。それとも完全に区の一財になるんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 全く同じ名目でもう一度補助金ということは困難であるというふうに考えていますので、今後、もう一度設計をし直すときには、今の想定では、補助金はなしでの予算の執行になるという想定でいます。

内川委員

 そうすると、先ほどの1,800万円何がしというのは、今回全く無駄になってしまったということですね。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 このとき設計させていただいた方向性やコンセプト等は今後に生かしていきたいというふうには考えておりますが、全くこのまま使える状況ではないということでは無駄になってしまったという御指摘も仕方のないところと考えてございます。

内川委員

 それと、先ほど休憩中にちょっとお聞きしたんですけれども、今回の台風での被害、倒木等の被害状況を教えていただきたいと思います。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 哲学堂公園の倒木の状況でございますが、ヒマラヤスギが1本倒れてしまいました。あと半倒木、倒れかかっているというシラカシという木で1本ございます。その他、直径20センチぐらいの中高木等について、正直多数ございまして、数は数え切れないぐらいの中高木の倒木がございました。

 あともう一点なんですが、大きな木ということでは、桜が1本枝折れがございました。いまだに全容が把握できていないのもなかなか申しわけないんですが、哲学堂公園につきましては、今のような状況は少なくとも把握しているところでございます。

内川委員

 中野区中のあちらこちらでそういった倒木があったんですけれども、特にヒマラヤスギですか、これは貴重な木ということと、鳥があそこに巣をつくっているんでしたっけ。それが何本かあって、そのうちの1本が倒れてしまった。それは樹齢大体何年ぐらいの木で、この図でいいんですけれども、どこら辺のものが倒れたんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 図でいきますと、資料3の2ページ目の右上のほうに、学習展示施設ゾーン、児童遊園ゾーンというのを拡大したところがございます。ここに学習展示施設のこの計画での建設予定地がございまして、この右側に丸がしてあるところが樹木なんですが、この付近にあるヒマラヤスギ7本のうちの1本が倒木をしたということでございます。そして、樹齢どのぐらいかということなんですが、折れた枝で年輪を数えたところ、50年目ぐらいの木だと考えています。

内川委員

 今回の計画を見直す一つの要素として、学習展示施設を計画どおりやると、ヒマラヤスギを切らざるを得ないということがあったと思うんですが、それで間違いないですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 この学習展示施設の建設に際して、ヒマラヤスギを守るという御意見はいただいております。

内川委員

 その中の1本が倒れてしまったということで、多分これから調査を入れると思うんですけれども、今後、また台風のときに倒木のおそれがある場合、これは事前に区としては何らかの方法で、伐採するのか、どこかに移すのか、そういった計画というのはこれから考えていますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 哲学堂も、あと、ほかの公園もなんですが、危険度を何らか調査をさせていただいて、安全を確保していきたいと考えてございます。

内川委員

 そうすると、ヒマラヤスギの件というのは、現計画の学習展示室の計画の妨げとなっていた件ですよね。もしそれが今後残すことはできないという判断になった場合に、この学習展示室の計画というのももとの計画でよかったのではないか、そんな話にはならないですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 委員がおっしゃるのも一つの案だと考えます。今後につきましては、その学習展示施設にどのぐらいの設備が必要なのかということも踏まえて、それから場所についてもどこが一番適地かということにつきましては、改めて検討させていただきたいというふうに考えてございます。

内川委員

 では、今後の計画の中で出てくる学習展示室の場所というのは、いつごろ示されるんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 資料にお示しさせていただいた来年度、平成31年度の新たな整備基本計画案の中には、場所もお示しできるように準備を進めたいと考えてございます。

内川委員

 最後に1点なんですが、平成31年度に国の名勝指定を求めていく。それの指定を受けた後に、この哲学堂公園をいじるというのは、それは可能なんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今後、協議でございますが、所管としては可能というふうに考えてございます。

酒井委員

 今回哲学堂公園再整備の見直しについて報告がありました。新区長が選挙戦で哲学堂公園の整備に関しては一旦立ちどまって考えるというふうな公約を約束させていただいて、こういうふうな形で今見直しというふうなことだと思います。議会の中では、児童遊園のスペースの問題であったりだとか、ヒマラヤスギをどうするだとか、そんなこともこれまでも議論してきたところです。それで、ちょっと教えていただきたいんですが、まず、哲学堂公園再整備の見直しじゃないですか。けれども、大もとである哲学堂公園・旧野方配水塔周辺地区整備基本方針がありますよね。これは生きているというふうなイメージですか。全体の方針があって、計画があって、その後に実施設計だとか基本設計だとかがいろいろぶら下がりますよね。そのあたりをわかりやすく教えてください。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 資料の2の見直しの考え方の(2)の記述が不十分で申しわけありませんでした。基本方針と整備計画についてはそのまま生かしていくという考えでございます。今回、この中にも含まれている哲学堂公園の整備に関するものを取り出して見直しをさせていただいて、その見直しの結果によりまして、上位計画等も改めて検討させていただこうと、そんな考えでございます。

酒井委員

 基本的には、この基本方針という大もとの方針というのは生きていきます。けれども、そこから哲学堂に関しては抜き取ります。あわせて恐らくスケジュールのところなんかでそごが出てくるので、そういったところは基本方針、大もとの考えは、哲学堂を抜き取った後に微調整する、そういうイメージでいいですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 委員おっしゃるような考え方でございます。

酒井委員

 それで、もともとのこの哲学堂公園・旧野方配水塔周辺地区整備の基本方針、観光拠点の核として整備する計画として上がってきたんですけれども、区の考え方としては、インバウンドを目指した周辺エリアの整備や施設整備を優先した区の考えから、歴史文化を守り、区民や来街者が憩い楽しむ利活用を目指した整備とすると切りかえるということなんです。こちらは私も歓迎するところではありますが、当初というのは、まち歩きという考えも最初のころはあって、それに対しては2,000万円から3,000万円ほどで整備していくんだ。区内のサインであったりだとか、道路の状況であったりだとか、そういうふうなものにはどう影響がありますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 整備の方針を歴史文化を守り来街者が憩い楽しむ利活用とさせてはいただくんですが、来ていただこうという考え方自体は変更がないので、より来ていただけるような情報の発信には努めてまいりたいと考えてございます。

酒井委員

 まち歩きに関しては変わらず整備を進めていきますということだと思うんですけれども、それで、先ほど内川委員のほうから、国費なんかの兼ね合いのお話もありました。それで、今後、区として名勝を指定していきますよね。名勝を指定した場合、国費なんかもあったと思うんです。それはありましたか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今後の保存活動に対して、維持管理に対して、国の補助があると聞いてございます。

酒井委員

 それはどの程度あるかはわかりますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 国費で金額の半分、2分の1で、さらに都から4分の1の補助があるということでございます。

酒井委員

 それは、名勝に指定された場合の何に対するお金ですか。維持保全に対してずっとかかっていくのか、どういうイメージですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 維持保全に対して、国の2分の1、都の4分の1ということでございます。

酒井委員

 名勝に指定されると、4分の3は国費のほうで維持保全に関しては見てもらえるということだと思うんです。そういうことは結構なことだと思いますし、区民にとっても、名勝に指定されるということは名誉なことだと思いますので、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。

 それで、地域の方であったり利用者の方が一番気になるところというのは、この学習展示施設の整備であったり、規模の縮小であったり、それから配置です。皆さんの一番気になるところというのは、児童遊園の部分を大きく場所をとってしまうところであって、この学習展示施設がどのようなものになるのかというのが一番気になるところだと思います。こちらは内川委員の質問のところで、平成31年7月、新たな整備基本計画(案)の中では示したいとありました。先ほど来住委員からは、そのときに住民の方の声も聞く仕組みもつくってくださいというのがありました。

 そこで、さかのぼってみると、これは当初児童遊園に学習展示施設をつくって、砂場までなくなっちゃって、その上駐車場もつくって、全然児童遊園が残らない最初の考えがあったんです。そういう考えを出したこと、そこに立ち戻って考えていかなきゃならないと思うんです。住民の人にとっての児童遊園というのはどういうものであったのか、お年寄りから子どもたちがつどうね。けれども、そこを観光拠点にするから、ほとんど駐車場にして、学習展示施設にしちゃうんだという考えではなく、最初の入り口の考え方のところ、この部分がいけなかったのではないか。

 ある意味、ちょっと言い方が悪くて申しわけないんですけれども、東洋大学のほうは向いていましたが、住民のほうはあまり向くところがなかったのではないのかと、言い方が悪くて申しわけないんですが、ですから、そういうところをさかのぼって考えていただいて、今後の整備に取り組んでいただきたいと僕は思うんです。そして、それをすると、皆さんの理解も得られていい形に進んでいくのではないのかと思うんですが、そのあたりを確認させてください。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 御指摘ありがとうございます。区民や来街者が憩い楽しむ利活用ということにつきましては、近隣の利用の方の利用方法を大事に考えていきたいという考えでございます。その上でこちらの公園の文化財としての価値を高めていって、結果、よりまた区外からも多くお越しいただけるような公園にさせていただければと思っております。来住委員からも、計画段階での参加という事も御指摘をいただいているところなんですが、今後の計画につきまして、利用される方の声を大切にさせていただいて、計画案を取りまとめてまいりたいと考えてございます。

酒井委員

 今回、こういう考え、基本方針をつくられて、今後哲学堂公園に関しては整備していくんですけれども、何も全部そのままじゃないと僕は思うんです。哲学堂公園へ行くと魅力もあります。非常にいい公園だなと思います。さまざまな施設に関しても、触れれば触れるほど奥行きがあるといいますか、非常にいいなと思うんですけれども、他方全体で見ると、かなりさまざまなところで、野球場に関してだったりだとか、児童遊園であったりだとか、老朽化しているところもあります。ですので、しっかり残すところは残し、そして、今回を契機に生まれ変わるところは生まれ変わらせる。そういった取り組みをしていただきたいと思っております。

委員長

 質疑の途中でございますけれども、3時過ぎましたので、休憩にさせていただきたいと思います。

 

(午後3時07分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時28分)

 

 公園担当のほうから、先ほどの答弁の中で答弁訂正の申し出がありましたので、これを許可したいと思います。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 大変失礼いたしました。

 (仮称)弥生町三丁目公園整備の中におきまして、小林(ぜ)委員から、ぱんだ公園の遊具について御質疑いただいたんですが、私はブランコということも申し上げたんですが、正しくはブランコはなくて、ぱんだ公園の遊具はジャングルジムと滑り台と鉄棒、砂場、あとライオン、パンダの置物でございました。大変失礼いたしました。

 あとあわせて、弥生町三丁目公園の平面図の御説明の中で、土舗装のところとダスト舗装のところの話なんですが、園の真ん中のほうの土舗装はそのままなんですが、外側はダスト舗装と申し上げたんですが、外側は石張りで整備をする。コンクリート舗装をして、そこに石張りのような形で舗装していくというのが正しい整備内容でございました。

 大変失礼いたしました。おわびして訂正させていただきます。申しわけありませんでした。

委員長

 今の件に関しまして、質問がございましたら。先ほどのぱんだ公園の遊具につきまして質問があった件でございます。(「休憩してもらっていいですか」と呼ぶ者あり)

 休憩します。

 

(午後3時30分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後3時30分)

 

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 重ねて大変失礼いたしました。

 弥生町三丁目公園の整備につきまして、先ほど小林(ぜ)委員から御質疑をいただいたと申し上げてしまったんですが、大変失礼いたしました。酒井委員から御質疑いただいた点につきまして、先ほど申し上げたとおり訂正させていただきます。申しわけございませんでした。

小林(ぜ)委員

 公園の主要部分がダスト、砂土の舗装で、周りについては、石張りということで今確認させていただきました。公園の中で石張りが滑るところがあって、特に雨にぬれたときに、すごく古くなっていますけれども、例えば中央二丁目にある宮前公園ですとか、素材として、もちろん表面は荒削りのようにはなっているんでしょうけれども、タイルとか石とか使うときには、公園という性格上、軟質度から言えばかたいと入りますし、それから、滑る滑らないという意味で言うと、水が透水しないということでなかなか使いにくいというか、後々そういったことでけがをされるというか、そういったことも含めてお声があるんですけれども、どんな石というか、言葉で言うのは難しいかもわからないんですけれども、どういった素材の石を使うことを想定されているんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 コンクリートなんですが、表面がちょっととざらついたような形にして、あと凹凸をちょっとつけて、ならすんですが、その上にも石がちょこっと出っ張るような、踏み石のような、そんなイメージです。

小林(ぜ)委員

 言葉ではなかなか難しいので、聞き方と言い方で、聞くほうはもう全くわけのわからないものを想像して聞くので、すみません。いずれにしても、透水性だとか、雨の降った後の地面について、道路なども透水性とか、中野区の水のはけぐあいということについても、できるだけ1回地下にためてとか、地下に保水していく、そういったことも言われているので、石と聞くと、耐水性がなくて滑りやすくてと思ってしまうので、そういったことも、もちろん排水設備を整えて行われると思うんですけれども、十二分に安全性については確保していただきながら、また、降雨時の排水もきちっと行われるように、その辺は要望として終わりますけれども、ぜひそういうことを考慮していただきたいと思います。

委員長

 ただいまの答弁に対しまして、他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、前に行きます。先ほどの質疑に移らせていただきます。

酒井委員

 担当さんもかわったので、そもそもで確認したいんですが、学習展示施設の必要性をまず確認させてください。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 哲学堂公園は、全国的にも珍しい哲学が体験できる公園と認識してございますが、その内容を紹介するという機能がこの公園には十分ではなかったと考えてございます。なので、これまでの計画においてもそういったところを改善すべく学習展示施設を整備しようと考えてきたところでございますが、現行の計画において、シアタールームや多くの来街者さんを一遍に入れるセミナールームのようなものも設けているのが現状の計画でございます。学習展示施設の必要性につきましては、引き続きこの哲学堂を紹介するという意味では必要というふうに考えております。ただ、その内容、規模につきましては、現行のものを見直して、今後、新たな計画をつくりたいと考えてございます。

酒井委員

 それで、学習展示施設は管理棟の部分では可能でしょうかというふうな議論がありましたよね。児童遊園内ではなく、学習展示施設を今の現管理棟の部分にと。そちらに関しては、恐らく名勝指定の関係から、そこには学習展示施設は建てることができない、そういうふうな表現があったんでしたか。管理棟の今の場所と、学習展示施設と管理棟との兼ね合いを教えてください。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 現状の管理棟は、その哲学堂の中の77場の中にあるので、適切な位置ではないと考えていますので、今後の整備においては、管理棟と学習展示室の合築というような検討は今後あるかもしれないんですが、場所については、現在の管理棟の位置ではない場所に整備をしようというふうに考えております。

酒井委員

 管理棟を今の管理棟ではないところに整備するというような考え方ですか。もう一度教えてください。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 管理棟及び学習展示施設を合築して、今の場所とは違うところに設置したいというのを一つの考え方として持っております。

酒井委員

 現状ある管理棟の部分は77場の場所にもなるんで、なかなかそこにものをつくるというのは難しいということですよね。それがあって、児童遊園のところに学習展示施設が来て、規模感も大きいので、児童遊園のスペースをかなり占有したんだと思うんですが、現場に行くと、私なんかは素人なので、管理棟があって、管理棟の前の部分もかなり空地があるように見えるんです。そこをうまく活用すると、77場の部分も適切になる。それから、いろいろな地域からの声も、児童遊園をあまり占有してほしくないといったところもおさまったりするんじゃないのかなと思うんですけれども、そういうふうなことは可能なんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 可能か不可能かと言われると、現状の管理棟を生かしてそのまま直していくという考え方はあるとは思いますが、現管理棟については、敷地そのものは160平方メートルなんですが、管理棟のすぐ前がもう77場の中になってしまうので、この現地の建てかえについては難しいかなと考えております。確かにスペース的にはちょっと広くも見えるんですが、現地の建てかえについては難しいかなと考えてございます。

酒井委員

 もう最後にします。管理棟に関しては、現状の77場のところなので、そこでの建てかえは難しいです。けれども、今後管理棟に関してもリニューアルしなきゃならないわけです。学習展示施設も必要だというふうに考えていますが、規模感に関しては縮小したいというふうな考えがあったと思うんです。現状、先ほども申し上げましたが、管理棟と児童遊園の間のところなんかは本当に十分なスペースがあるのかなとも僕は思うので、児童遊園の中に規模感を小さくした学習展示施設にするのか、そういったスペースも活用するのかというのも、いろいろ考えた上で、いい形で着地できるものを住民の方とも議論しながら、意見も酌み交わしながら、再整備の基本計画の中に示していただきたいと思っていますが、いかがですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 配置の位置につきましてはさまざまな考え方があると思います。今後、現在の位置も含めまして、一番いい場所を検討してまいりたいと考えてございます。

小林(ぜ)委員

 今回、哲学堂公園再整備の見直しの検討を始めていきますということで御報告をいただきました。現行計画について述べられた後に、今回いただいている報告の中には、見直しの考え方ということで、方向性ですとか、現行計画の見直し、そして、今後のスケジュールというようなことがあります。たしかちょうど1年ほど前でしょうか、住民の皆さん方から、哲学堂、児童遊園に新たな施設ができる。そういった中で児童遊園が非常に狭くなってしまう。遊具も、木も切られてしまうし、施設ができることによって、ラジオ体操を相当長く歴史をもってされてきた方々も、自分たちの体操していく場所がなくなってしまうということで、議会のほうにも陳情が出されたりしてきた経過があると思います。

 そういった中で、議会としては、哲学堂公園の再整備にかかわって、体操できる場所はきちんと確保していきましょうと、そういった陳情に対してお答えをしていくということで、採決も議会としてされてきたという経緯もあったかと思います。

 そういった中で今回見直しの考え方の方向性で、「区の考え方を改め」という表現があります。先ほど区みずから十分でなかったとおっしゃられているわけで、そして、この考え方を改めるということで、この後段のところ、全体を含めると、当建設委員会だけではなくて、考え方となると総務委員会、現在の区全体の考え方、基本構想に書かれるような考え方も、この同じ時間に、今議論を同時にされていると思います。そして、利用実態ということでは、厚生委員会にもかかわってくることなのかなと思います。この哲学堂公園再整備の見直しについて、報告は建設委員会のほかにも行われているんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 本定例会においては建設委員会のみでございます。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、建設委員会では、ある意味ではピンポイントな公園整備の見直しということでの御報告に対するさまざまな意見をやることになってきますけれども、これまで予算措置をしてきた、また、全体計画、中野区の計画、そして、場合によっては新区長のもとで、中野区の公園だけではなくて、自治基本条例というところまでの話も出たりしている中で、建設委員会だけでこれを報告されて議論していくというのはなかなか難しいのではないのかなと考えるところなんです。また、同じ建設委員会の中でも、都市観光という意味合いで言えば担当の副参事もいらっしゃいますし、そういったところでのやりとりを含めてどのようにお考えでしょうか。また、都市観光の副参事のお考えもお聞きしたいと思います。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今回見直しを開始するという報告をさせていただいたところなんですが、委員がおっしゃるように、全体の基本計画にもかかわるということに今後なる場合には、もちろん総務委員会等での御議論も予定しているところでございます。また運動場の利用や名勝の指定等につきましても、厚生委員会等の議論が必要な内容も今後あるかもしれないので、そのあたりは関係する委員会とともに、今後建設委員会だけでは済まないお話もあることも想定されるので、次回以降、必要な御報告を各委員会においてさせていただけるように庁内で検討を進めてまいりたいと考えてございます。

藤永都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当)

 哲学堂公園・旧野方配水塔周辺地区整備方針、また、哲学堂及び哲学堂公園周辺都市観光拠点整備計画というものは、この目的に書いてあるんですけれども、哲学堂公園と野方配水塔の文化的価値を高めて、その双方の有する風致と調和する良好な周辺環境の形成ということで、そのための道路事業だとか、モニュメントの設置だとか、土地利用方針だとか、景観整備方針、哲学堂を中心とした面的まちづくりの計画でございます。それを整備した結果として、観光のいろいろな方々が訪れるという計画でございますので、今回この哲学堂公園の整備計画が変更になるということで、そのほかのものは基本計画のマスタープランにより検討を進めるということですので、その面的な整備事業というのが未定みたいな形になりますので、そこの部分についてはここに書いてある観光事業をどこまでやるのかというのはまた未定だと思います。

 ただ、観光担当としましては、従前「東京人」というものを民間で発行して、哲学堂の中のものを研究するということはやってございます。また、その後、それを活用したマップをつくって、まち歩きのルートを追って発信しているところであります。また、一般質問でもお答えしたんですけれども、商店街のほうでは、中野駅から新井薬師等々を通って、まちを盛り上げようという活動もございます。それも商店街事業を通じてやっていきたいと思っていまして、その部分では変わらずにやっていくところでございます。

小林(ぜ)委員

 後段の都市観光という意味合いでいきますと、回遊性のあるという言葉もあったかと思いますけれども、私的には回廊という表現をさせていただいて、中野区の町を歩いてめぐって回っていけるという表現をさせていただいてきました。そういった中で、前段の公園担当から答えていただきました中野の公園の整備のあり方、哲学堂の整備のあり方は、総務委員会だとか厚生委員会もかかわってくるということで、全庁的な議論が必要なものであって、その上に見直しの方針を出していくというのが順番ではないのかなと考えるんですけれども、後段の都市観光のほうもありました。そういったことも含めて出していくべきではないかと考えますけれども、その見直し検討の出し方について伺います。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 本報告につきましては、見直しを開始するという御報告でございます。今後につきましては、具体的なその事案、例えば予算のことや、そのほか必要な計画、または関連する計画を所管する委員会には同時に議論ができていくように報告をしていきたいと考えてございます。

小林(ぜ)委員

 これまで議会でもたびたび一般質問の場、それから、予算・決算特別委員会などの総括質疑の場、そして、建設委員会、他の委員会も含めて、さまざまなこれまでの考え方に基づいて議論がされてきました。そうした中で予算措置も行われ、実施設計まで完了している。実施設計までのこれまでこの哲学堂公園の学習展示施設にかかわってきたのはどのぐらいの――実行ベースですから、決算はこれからか、一般財源が都の補助金と国の補助金も含めて支払いがされてきたんでしょうか。つまり、それが全て支払いが終わっているけれども、工事に移っていかない金額はどれだけありますでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 平成28年度から平成30年度までの間で、学習展示施設の基本設計、実施設計等に全て要した金額は9,600万円ほどでございます。全額ではないんですが、これに対して1,800万円余の都市計画交付金をいただいております。これまで哲学堂公園整備ということで支出させていただいた金額は申し上げたとおりでございます。

小林(ぜ)委員

 先ほど多くの区民の声があって変更に至る、新区長の見直しをしていくという公約に基づいてというお話もありました。一方では、整備を進めてほしい、また野球場なども使い勝手が悪い、もしくは排水だとか、それから勾配だとか、そういったことについてなかなか整備されていないので整備をしてほしいという声も聞いているところです。そういった中で、実施設計まで1億円弱のさまざまな費用、ある意味では国費、都費、区費一般財源、こういった大きなお金が費やされてきたものを、十分ではありませんでしたと区民の多くの声――どっちが多くの声かわかりませんけれども、多くの声を聞いたので、簡単に1億円近いお金を無駄にしてまで物事を新たにスタートさせていきたいとなると、先ほどおっしゃられた建設委員会だけでこれを議論するというのはなかなか難しいのではないのかと考えますけれども、その辺はいかがですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今後、このことにつきまして、中野区基本計画の中にもこの内容が含まれていくんだろうというふうに考えてございます。そういった意味で、他委員会の議論もいただきたいところでございますし、繰り返して恐縮ですが、予算のことがこの後ございますので、それらにつきましては、仮に今年度の予算につきましても、執行しないものが多額である場合には、減額の補正等をお願いする場合もございますので、そういった面で、本委員会にとどまらず、関連するところへの御議論をお願いしたいと考えてございます。

小林(ぜ)委員

 多くの区民という言葉で語られている中に、9,600万円も使ってきたこと、それを無にしてでも新たな考え方を持って区の考え方を改めていくという一つの重大な、議会としても、それから行政としても、区民からの声であれば、これまでの税金をどんな使い方をしてもいいのかという議論が出てくるかと思います。つくった計画をさまざま議論を重ねてきた。もちろん賛成もいれば反対もいる。これはどんな小さなことであっても、例えば家族のことであっても、地域のことであっても、行政のこと、都のこと、国のことであっても、そういったことがさまざまあると思います。賛成の人もいれば反対の人もいる。ただし、ここまでお金を使ってきたものを今後どう説明していくのか。進めてほしいという区民の声、変えてほしいという区民の声、議会もそこにきちっと意思表示をしてきました。本会議での陳情にかかわる採択も議会として行ってきました。

 先ほど区民の皆さんからこういった声があるから、区民の皆さんのお声をまた今後も聞いていく。それは大事なことだと思います。中野区にかかわることですから、100%行政だけで、議会だけでということは、もちろんないとは思います。けれども、そこに1点集中してしまうと、では、区民の声があれば何でも変えられるのか、使ったお金も全部なしにして、大事な予算をどう使っていくのか、予算特別委員会で議論をし、改めるところは改めていく、内容を深めるところは深めていくという議論をしながら行ってきた。また決算も行ってきた。そうしたものもただ一瞬で改めてこういうふうにしていきますと。しかも、この建設委員会だけということになってくると、なかなか先に進まないのかなと考えます。

 その上で、これは私の思いを述べました。この新たな考え方に基づいていくと、現行を見直していく。この現行を見直していくという中に、議論されてきた中で、東洋大学が何も知らなかった、一切関知していなかったというような、たしか議会答弁があったと思うんですけれども、東洋大学のほうでは、どこの部署がどういう発言をされて、それはどういった意味を持っていて、全体的にはどういうことだったのかについてお伺いします。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 東洋大学のことにつきましては、東洋大学のこの文化財を所管する部署とやりとりをしてまいりました。区といたしましては、そこの部署につきましては、大学の組織の中の一つですので、東洋大学としてお話をしているという認識でございましたが、その件につきまして、大学の中では、大学として全部の部署のところまでを把握していなくてというようなやりとりがあって、委員がおっしゃるような行き違いが生まれたものと認識してございます。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、東洋大学の一部の部署は知っていて、また、とある一部の部署では知らなかった。よって、見解が違っていた。きちっと対応されていたところではきちっとしたお答えがあったけれども、知らないところに問い合わせをすれば、それはわかりません、知りません、関係ありませんというお答えだったということでよろしいですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 大学全体としてこの件を全く存じ上げませんという見解ではございませんので、この件について大学は全くかかわっていないという認識ではないと思っております。なので、委員がおっしゃるような認識で私たちもおります。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、さっき言いましたように、一般質問の中でそういうやりとりがあって、答弁までしている。議事録まで残っている。そういったことへの今後のことを考えると、さっき言いましたように、建設委員会だけのことではなくて、総務委員会にもかかわる全体的なことによけいになってくるのかなと考えます。

 それから、野球場の利用実態については、先ほど文化・スポーツ分野に該当するので厚生委員会かなということでありましたけれども、児童遊園については、今どのような調査なり、利用実態を区のほうでは把握されていますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 最新では利用実態調査は行っておりません。

小林(ぜ)委員

 これまで、さっき言いましたように1年前、9月半ばから10月にかけてさまざまな御意見、御要望をいただいて、私も現地に伺っていろいろ話を聞いてきました。その中で、100人近い方々が長年にわたって朝のラジオ体操を行っている。昼間は多くの近隣の方々、お子さん連れであったり、もしくは子育て関連の方々が利用したり、それから、高齢者の方々も含めて、近隣の方々も含めて公園を使われている。そうした利用実態というのは、1年かけて議論をしてきたわけですから、大至急行うべき、また十二分に確認すべきと思いますけれども、いかがですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今後の新たな計画をつくるに当たっても、そういった実際の利用の実態は把握してまいりたいと考えてございます。

小林(ぜ)委員

 そうした中で、小さなお子さんがいらっしゃる方々にしてみれば、先ほど砂場のこともありましたけれども、遊具が新たな遊具に変わってしまう。それが適しているかどうかという課題も残るところですけれども、それから今まであった広場の面積が少なくなる。大きいものが小さくなるのは、皆さん、それは何でということに、我が家が広かったものが狭くなれば、何で狭くなっちゃうのと一緒で、狭かったところが広くなれば、それはきっと使いやすいだろう、そして、きっと便利になるだろうという思いがつくと思います。あわせて先ほど別件でも幾つかの御報告の中で伺いましたけれども、遊具についても、これについては調査されていますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 現時点では調査をしておりませんので、今後、利用実態も踏まえて新たな計画をつくってまいりたいと考えてございます。

小林(ぜ)委員

 それから、台風による倒木ということがほかの公園などでも起こったということでした。本公園でも、ヒマラヤスギが倒木して、1本倒れたということがありましたけれども、これは、どこかで折れたのか、根から抜け倒れたのか、どんな状況で倒れたんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 哲学堂のヒマラヤスギにつきましては、根元から折れたのではなくて、ある程度の高さのところから、1メートルぐらいのところから折れたものでございます。幹の二またになる前ぐらいのところから折れて倒れたというものでございます。

小林(ぜ)委員

 先ほど樹齢が50年ぐらいだというお話がありました。昭和で例えれば今92年ですか。ですから、50年前というと昭和40年代前半かなと思われます。哲学堂公園ということを考えると、50年のヒマラヤスギというのは比較的新しいのかなと。開園当時は、もちろんなくて、後から外来種として植栽されたものなのかなと想定しますけれども、そういう樹木だったんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 詳細はつかめておりませんが、年数を考えると、委員おっしゃるようなことも想定されるかなと考えます。

小林(ぜ)委員

 それから、根本から張っていた根が切れて倒れたのではなくて、途中から折れたということは、普通に考えると、重心が重いので、上のほうにあるので、上のほうで力が加わって一番弱いところが折れたのかなと思うんですけれども、木の形状と、それから、木に例えば虫食いがあったとか、密の状態ではなくてどこか空洞があったとか、そういった木だったのか、どんな樹木だったんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 倒れてしまった後の切った断面でしか判断をしていないんですが、それで先ほど年輪を見てというお話をしたんですが、切った断面上は特段病気だとかそういうふうには見えませんでした。

小林(ぜ)委員

 密集状況にあって、その1本だけが風のかげんなのか、家のほうに直接倒れて折れて被害ということではなかったというところが安心の部分でもあるんですけれども、高木については、中野区内各所で、ポケットパークのような小さい公園から始まって、四季の森でも倒木したということがありました。ほかの樹木の状況は、太い高木、ヒマラヤスギで今回折れたような木は、児童遊園の中では目視しかもちろんできないと思うんですけれども、今後、測定というか、調査というか、診断というか、そういった予定というのは、この見直しに当たってあるんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 本報告の見直しに伴ってではありませんが、今回、公園の倒木の被害も多数ございましたので、木の安全の調査について何らかの対策が必要というふうに考えております。そこで来年度予算の提案の中でそういったものも計上させていただきたいと現時点では考えております。

小林(ぜ)委員

 もともと自然ではなくて、人工的に後から植えられた樹木も多いわけで、哲学堂そのものが、本当に昔から――いつを昔と言うか起点が定まりませんけれども、武蔵野の台地のころから根付いていた樹木がそのまま現在も残っているというのは、中野区内においては非常に少ないはずなんです。そうした中で今回倒木があり、これは年輪からして想定50年ぐらいということで、ある意味では人工的に植えられた樹木なのかと。しかし、緑というのは緑であって、そこに落とす緑被率ですとか、また、その公園の中に赴く日影であったり……

委員長

 質疑の途中でございますけれども、質疑をお願いします。

小林(ぜ)委員

 そういったことが大事なので、言いながら……

委員長

 大体わかりましたので、質疑をお願いしたいと思います。

小林(ぜ)委員

 委員長に説明するためだけに私は質疑をしているわけではございません。

 そうすると、公園の中での木陰だとか、そういったところをきちっと大事にしていくための計画ということがこれからも求められてくると考えます。そうした中で、先行きが定まらない中で、どのくらいの規模にしていくのか、どこにどれだけの施設を設けていくのか、そういったところが定まらない中で、またこの見直しという言葉から始まっていくというのは、報告を受けても、どうするのと聞くことだけで前に進まないように感じるんですけれども、具体的にはどのように今後計画が出てくるんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今後関係機関の協議というふうに申し上げているのは、国や都や、あとは東洋大学等も今後協議は必要というふうに考えてございます。そういったものを踏まえまして、現時点で想定しているのは、ことしの1月に出させていただいた資料3にあるような哲学堂公園再生整備基本計画の中身のようなものを最初はその骨子から提案をさせていただいて、御議論をさせていただきたいと考えてございます。

小林(ぜ)委員

 そうした中で、議会でのさまざまな議論、また議決などについては、これまでのものをある意味では新たな考え方のもとに改めていくということは、覆すということになってくるわけですけども、その辺、今後もそういったことがあり得るということでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 本来的には議決をいただいているということについては大変重いものと認識してございます。今後もあり得るかということにつきましてはちょっとお答えができませんけれども、通常というか、御議決いただいたものは重いものだという認識については変わりはございませんので、今回見直しをさせていただくということにつきましては、第3回定例会の一般質問で、区から哲学堂公園再生整備に関する既存の計画については再検討をする必要があると認識していると区長が回答させていただいているんですが、その方向に従って報告させていただくものでございます。既に予算等も議決をいただいているので、この内容に沿って、内容をこちらで検討させていただいて、その上で議決をいただけるように御提案をさせていただくというものというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 最後に部長に伺います。3人か、それぞれのお立場の部長がいらっしゃいますので、都市基盤という公園に直接的なところ、それから都市観光、そして全体のまちづくりという意味合いもかかわってくるのかと思うのでお伺いをします。新区長のもとで、新たな考え方のもとに哲学堂公園の再整備の見直しということが出てまいりました。区の考え方を改めということであります。さまざまな議論が今庁内では当然進んでいるかと思います。総務委員会でも、他の委員会では議論されない中野区の今後のありようについて議論がされているかと思います。そうした中で、この哲学堂公園の再整備について、それぞれの部の責任者としてどのようにお考えでしょうか。

豊川都市基盤部長

 哲学堂公園の再整備の考え方につきましては、今担当から説明があったとおりでございます。ただ一方、今担当からも答弁しましたとおり、実際に議決をいただいている。これは非常に重いものと考えております。したがいまして、今後は、議会に対しましても、区民に対しましても、より丁寧な対応をしながら、もし方針を変えるのであれば変える。そういったことで丁寧に取り組んでいきたいと考えております。

角地域まちづくり推進部長

 先ほども担当のほうから説明させていただいていますけれども、哲学堂公園と、それから旧野方配水塔周辺地区の整備基本方針というのは現行のところ変わりがありませんし、それを受けました観光拠点の整備計画というところも、今のところ、特に方針変更ということはございません。まちづくりといたしましては、今後こういった次の段階、もしくは具体的な整備を進めるに当たりましては、まず区の考え方をきちっと区民の方々、それから区議会のほうにお示しをして、そこで十分意見を聞いた上で進んでいくということでやっていきたいと思いますので、今後そういった整備方針、それから計画等を進めるに当たっては丁寧に意見交換しながら進めていきたいと考えてございます。

奈良都市政策推進室長

 私は、都市観光というソフト部分を担当してございますので、先ほど都市観光の担当のほうから御答弁申し上げたのが今後の考え方ということでございます。基本的には整備計画、ハード面がこれから見直しになっていくということでございますが、中野駅周辺のまちづくりとの関連もございます。そういった面と面のまちづくりをどうつないでいくか、そういったソフト事業が重要だと思ってございますので、そういったものは先ほど担当から申し上げましたようにこれまでも取り組んできてございますので、そういったことは粛々と取り組んでいきたいと思ってございます。ただ、計画が見直しになるということでございますので、それぞれ関連部が連携を図りながら議論をつくっていくということが重要だと思っています。またその中では議会ともしっかりと議論をしながら進めていくことが重要だと思ってございます。

杉山委員

 私としても、この哲学堂公園へ行ったことがある人はわかると思いますが、すごくいい公園で、日本で唯一の哲学のテーマパークと言われています。その一方で、中野区内には数少ない緑の大きな緑地だと思うんですが、今回方向性が改まって、歴史文化を守り、区民や来街者が憩い楽しむ利活用とあります。この中に緑地を守っていくという区民の方々の意見というのは含まれているかいないか教えてください。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 具体的にどこの木を切らせていただく、そういったことはございませんが、今緑の基本計画の考え方にもある整備の際も、緑の総量については変えない方向で考えるということがございますので、その方向での今後の整備を考えております。

杉山委員

 そのお言葉を聞けて安心いたしました。緑の量をキープするということも、多分大きな皆さんの御希望だと思います。その中で、今回残念ながら、大きなまれに見る台風で、ヒマラヤスギが1本倒れたり、ほかのものもちょこちょこと倒れていますが、そこに関しての例えば少し植樹されるとか、もしそういうお考えがあれば教えていただきたいです。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 緑の総量を守るというのも、必ず同じ種類同士ということではない場合もあるんですが、その辺は可能な限りということでございます。今回の倒木の部分につきましては、問題の原因によってもあるんですが、場所が悪かったといった場合もあるでしょうし、木そのものに問題があった場合もあるかと思います。もともとの回復はしていきたいとは考えておりますが、ちょっとまだ全容ができていないような状況もございますので、公園全体を見ながら、全体の総量としては変わらないように修復を図っていきたいと考えてございます。

杉山委員

 全体的に緑の量を守りながら、多分いろいろなところの整備は必要だと思うんです。一部剪定しなきゃいけなかったりという部分もあるかと思います。それから、場所を移さなきゃいけない部分も出てくると思うんですが、そういう緑からの視点をキープしながら、公園整備を進めていただければと思います。これは要望でございます。

石坂委員

 今杉山委員の質問の中で緑の総量という話が出てきました。先ほどの小林(ぜ)委員の質問の中で、ヒマラヤスギが折れた。倒木した木が年輪で50年とわかったそうですけれども、いつ植えられて、どういった目的で植えられたのかは不明であるというような答弁も出てきました。平成24年3月に哲学堂公園保存計画をつくる際に植生調査はしているようですけども、こういった植生調査を定期的に行うですとか、あるいはそもそもいつどういったきっかけで何を植えたのかということは本来記録されていてしかるべきだと思うんですけれども、その辺はいかがなんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 現在哲学堂公園以外もなんですが、公園の樹木についての委員おっしゃるような管理ができるような台帳の整備を進めているところでございますので、そちらの作業が済みますと、この哲学堂公園に限らず区内公園、または街路樹の健康状態というか、そういった樹木診断までつけて管理をしていくというのを理想形として持っておりますので、なるべく早くそちらが実現できるように準備を進めてまいります。

石坂委員

 特に整備する際にそれというのは、総量といっても、そもそも何をもって総量なのかというところがわからなくなってしまう部分もありますし、進めていただければと思います。

 それから、整備目標、今回の資料の中でも、哲学堂公園の歴史、背景を汲んだ哲学堂が持つ文化財としての本来的価値を高めるための整備という言葉があります。また、先ほど杉山委員の質問の中で、樹木の場所とか種類は考えていくという話が出てきたので、大丈夫かなと思うところではあるんです。一応確認なんですけれども、哲学堂公園保存管理計画の概要版の中で、3ページのところに、2、哲学堂公園庭園構成という項目がありまして、(2)植生という項目があります。その中で「創設期の哲学堂公園の植生はアカマツを中心とした疎林であったが、現在はクスノキ、トウネズミモチや実生から生育したシラカシ、ヒサカキなどの常緑樹が密に繁茂している。哲学堂77場が配置されている範囲(万有林を除く)について樹木調査した結果、常緑広葉樹が全体の73%を占める。また、実生から生育したと思われる幹周が30㎝以下のものは全本数の約55%を占める。幹周が31㎝以上では、トウネズミモチ、クスノキが多く、約31%を占め、緑化樹として植栽されて、成長したものが多い。斜面地で成長した大径木が、根を張り、石積などの一部を壊している箇所が確認された」というところがありますけれども、こうした歴史的な文化財に被害を出してしまっている樹木の根の問題をどうしていくのかということなども今後出てくると思いますし、あとは外来樹に関してどうするのかというところも出てくるかと思います。

 同じく保存管理計画概要版の5ページの保全管理の基本的な考え方、環境の修復のところには、「円了がかつてこの土地を選んだ当時の環境や景観に近づけることにより、現在においても、円了の描いた精神修養、社会教育の精神修養的公園が再現できるものと考えられる。保存管理計画においては、個々の文化財のみならず、文化財の価値に影響を及ぼす樹木の根や不安定な地形、そして景観をつくる植生などについては環境改善を図っていく。植生については有識者を交え専門的な検討を行い、名勝哲学堂公園にふさわしい植生・植栽景観に修復するものとする」と書かれています。今回いろいろなことを見直されるところは、主に児童遊園のところだとは思うんですけれども、哲学堂公園全体に関して、この考え方というものが今後大幅に変わるものなのか。あるいはこうした樹木のことに関して担当としてどのように考えるのか教えてください。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今回見直すのは児童遊園の部分だけではないんですけれども、樹木に関しましては、具体的にはまだ計画はないんですが、安全と、あと緑の全体的な総量を考えて、適正な配置というのもあると思いますので、これから検討をしていきたいと考えてございます。

石坂委員

 総量に対しては、もちろんいいと思うんですけれども、そのときのどの種の木を植えていくのかというときに、哲学堂にある文化財に対して、根の張りぐあいとかで、影響をいかに少なくするのか、位置を変える工夫をすることによって被害を及ぼさないようにするのかであるとか、あるいは当時のアカマツの疎林という状況などについても意識して植えていくのかなどということも考えられると思いますけれども、その辺の樹木の種類に関しても、当然総量とあわせて考えていくということは大丈夫ですね。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 確かに何年の時代を再現するといったことで、この時代には本来はこういったものはなかったとか、あと根が文化財に対して影響を与えているということもございます。そのあたりにつきましても、文化財の保護は非常に重要と考えてございますので、影響のないように樹木についても検討してまいりたいと考えてございます。

来住委員

 ヒマラヤスギについては、私もそういうことを情報を得て、現場に行きました。それで、副参事のおっしゃるとおり、ある程度の高さから倒木をしたということも確認をしました。見る限り、何らかの傷みがあって倒れたというふうには、素人の私から見てもちょっと考えにくいなということは思いました。ただ、上全体が茂って、ほかの6本も茂っていますので、一定の必要な剪定的なものは今後必要かなということは思います。

 この公園だけではなくて、ほかでもかなり倒木しているということですので、他の公園も含めて、ちゃんとした管理を怠ると、今後かなり猛威を振るう暴風雨に対して危険な状況が各地で生まれるのではないかと思いますので、その点は今後留意していただいて対策をとっていただきたいというふうにお願いし、その点で1点。いわゆるヒマラヤスギが50年なのか何年なのかというのは、これは実は千田さんともやりとりをしてきた関係で、残された文書でいうと、私は70年から80年はたっているのではないかと議論をさせていただいたんですが、今回そういう形に1本だけなっていますので、きちんと専門家の判断をいただいて、何年なのかについては決着をつけさせていただきたいと思いますので、その点が1点。

 もう一つは、先ほど小林(ぜ)委員から、東洋大学の関与について、私も本会議や、予算特別委員会だったですか、そこでもやってきましたので、議会で議事録として残っていますので改めて副参事にも確認しておいてほしいんですが、東洋大学からこの陳情を出された利用者団体のところに、室長から、哲学堂公園の再整備に関して関与を一切していないという書面での回答がありましたということで、それについては了解をいただいて区のほうにも差し上げているものでありますので、新しくなられた副参事ですので、その存在をぜひ確認してほしいのが1点。なければ、了解いただいて差し上げますので確認してください。

 さらに東洋大学に直接行きまして、室長にお会いして、この文書についての確認をしています。その際も、東洋大学としては一切関与していないということをはっきりとその場でもおっしゃっていますので、その辺のことも含めて御確認をいただいて、今後の見直しの中でのその点での方向性の中でぜひ生かしていただきたいということは申し上げておきます。お答えいただければ、その2点についていかがでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 まず、前段の樹木につきましては、公園の安全利用を確保するのが大事と考えてございますので、今回折れてしまった原因が私もすぐにはわからないんですが、何らか一番安全になるような形で手を打っていきたいと考えてございます。

 また、東洋大学の件につきましては、これまでさまざまなやりとりがあったところですが、今後改めて検討させていただくので、今後の関係についても、相談しながら進めていきたいというふうに考えてございます。

 委員長、一つこの項の中で、国費のことについて訂正をさせていただきたいのでお許しいただけますでしょうか。

委員長

 どうぞ。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 文化財の名勝指定を受けた場合の国費の補助について御質疑をいただいたところでございますが、私は維持管理費、工事費の半分というふうに申し上げたんですが、正確な言い方ではなくて、維持管理では幅広い話になってしまうんですが、文化財の修復の工事の半額の補助があるということでございました。おわびして訂正させていただきます。申しわけありませんでした。

酒井委員

 すると、名勝指定を受けた場合に、そのものに対しての修復にはお金は出ますが、維持だとか保全に対しては、自治体に対してのそういった補助というのは、名勝を受けても、ないという理解でいいんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 この文化財のメニューとしてはないということでございます。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がないようでございましたらば、以上で本報告については終了いたします。

 次に、11番、中野四季の森公園におけるイベント等利用状況について報告を受けたいと思います。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 それでは、所管事項報告の11番、中野四季の森公園におけるイベント等利用状況について御報告させていただきます(資料12)。

 本報告につきましては、本年7月の当委員会において報告をさせていただいた件につきまして、その後追加と、あと取り消しがございましたので報告をさせていただくものでございます。

 では、資料をごらんください。中野四季の森公園芝生側及び拡張部の新たなイベント使用承認及び使用承認取消状況について報告をさせていただくものでございます。

 1の使用承認状況でございますが、イベント名のところをごらんいただきたいんですが、一つ目が、新井地域総合防災訓練、こちらを11月18日に、拡張部、先ほどイベントエリアとさせていただきましたが、そちらで開催をさせていただきます。また、バイクブロス祭りというイベントを11月23日から24日に芝生エリア側で開催させていただきます。

 こちらが新たな使用承認状況でございまして、もう一点が、使用承認取消状況のほうでございます。こちらは中野四季の森公園芝生エリア側におきまして、9月17日に開催を予定しておりました四文屋さんの20周年アニバーサリーについて、事業者より開催の中止の申し入れがございましたので、使用承認を取り消したところでございます。

 詳細につきましては、恐れ入りますが添付の資料のほうをごらんいただければと存じます。

 御報告は以上です。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

小林(ぜ)委員

 四季の森でのイベントはなかなか行われてこなかったことが多かったんですけれども、この秋に来て、毎週のようにさまざま行われるようになりました。それで、イベント使用承認状況という中の2番目、バイクブロス祭りというのはどのような団体がいつごろから申し込まれてこれを行う、バイクというのは、音が出るものなのか出ないものなのか。要するに、ただ展示をしておくものなのか、どういった催しでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらのセントラルパーク側と連続しての行事ということで、区の四季の森公園の芝生エリアの部分においては展示をするということでございます。そして、セントラルパーク側のほうにおいて、小さなお子さんのバイクに乗れるような体験をするということでございますので、芝生エリア内においては大きな音は立たないというふうな形で使用承認に至ったということでございます。

小林(ぜ)委員

 もう一点、使用承認の取り消しということがありますけれども、9月17日、一月弱前です。これはいつごろ申し込みがあって使用承認をしたけれども、いつになって取り消しを申し出られて取り消されたんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらは7月に区長が記者会見の中で催しを御紹介しておりまして、申し込みがあったのは、今、申しわけありません。手元には正確なものはないんですけれども、7月より以前から申し込みがございました。そして、取り消しの申し入れがあったのが8月末でございます。

小林(ぜ)委員

 承認取り消しというのは頻繁にあるものなんですか。それとも、今回、私は建設委員会では初めての御報告のように感じますけれども、これまでほとんどなかったものが改めてあったという状況でしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今回初めて報告するものでございます。

小林(ぜ)委員

 昨年でしたっけ。何かあったかもしれないんですけれども、そういったものというのは公園担当のほうで全部掌握されているものですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 昨年度も四季の森公園を使ったイベントの利用については把握してございます。

小林(ぜ)委員

 そこに中止はなかったということでいいんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今手元に平成29年度のものはないんですけれども、中止はなかったものと認識してございます。

小林(ぜ)委員

 先ほど7月に区長から記者会見で、このイベントが開催されるということが発表されて、その前からはあったということで、区長みずから記者会見されたということは、大きなイベントなのか、鳴り物入りなのかわかりませんけれども、それでいて、一月足らずでやめてしまったというのはどんな理由からなんでしょう。(「休憩」と呼ぶ者あり)

 

委員長

 休憩させていただきます。

 

(午後4時32分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後4時33分)

 

小林(ぜ)委員

 さまざまな状況があって、取り下げというか、中止の申し入れがあったということなのかもしれませんけれども、区長が記者会見までやって、中野区のイベントとして公にしてしまったもの、そこまでの内容を十二分に把握しないまま、区長はそうやって記者会見で首長として発表してしまうものなんですか。区長の認識はどうだったんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 区側といたしましては、必要な食の安全措置をしていただけるという想定で、こういった仕様書も用意していただいておりました。その後の詳細な協議において、事業者さんの御都合もあって中止になってしまったということです。

小林(ぜ)委員

 新区長が他の職にあった時代にもさまざまなイベントにかかわられていて、さまざまな御活躍もされたかとは思いますが、一方では、そのイベントにかかわって、さまざまなかかわり合い方をし過ぎてしまったことによって弊害もあったという場面もあったかと思います。そうした中で区長が記者会見までして、一月足らずでやめてしまうような熟成されていないイベントを発表してしまうということと、それから十二分な協議をしないものをイベントとして認めてしまうというのは、区としては今後どのようにお考えですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 使用の承認をさせていただく場合には、内容等を勘案して、また、その目的も勘案して、使用の承認をさせていただいているところでございます。今回業者さんとの必ずしもこちらからの情報提供が足りない部分もあったかもしれませんので、今後こういった承認後先方の都合で取り消しになるといったような事態がないように、事前の協議をさらに十分にさせていただきたいと考えてございます。

小林(ぜ)委員

 今回は、先方事業者さんより開催中止の申し入れがあったということですけれども、場合によって、区側の承認がなされた後にできると予定していたものができなくなる。区側の予定によってということになったりすれば、それこそ区側に瑕疵がそこに発生してくるわけで、そういったことを考えると、きちっとした区側のやりとり、承認に至るまでの提出段階からきちっと実行性まで含めて、当然予算措置も事業者さんはされているでしょうし、それから、そこにかかわるさまざまな中野区、近隣、そして区民にかかわって、周知までされているでしょうから、そういったことを今回は公園担当の御担当なのかもしれませんけれども、区としてイベント広場を使って行う、区が承認をするようなものについては、きちっとした方向性を持って承諾をして実行に移していただくように、くれぐれも行政の内部、そして事業者さんに対して図っていっていただきたいと思います。要望で終わりますけれども、くれぐれもそういった後々に課題が残らないような、問題点が発生しないような承認のあり方をよく積んでいっていただきたいと思います。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。(「休憩してもらっていいですか」と呼ぶ者あり)

 休憩します。

 

(午後4時38分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時39分)

 

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で本報告についても終了いたします。

 12番目、第6期中野区住宅政策審議会の発足について御報告を求めたいと思います。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 第6期中野区住宅政策審議会の発足について御報告いたします(資料13)。

 資料、1番、審議会発足の目的でございますが、第4次中野区住宅マスタープラン策定に当たりまして、新たな住宅マスタープランに盛り込むべき事項等について調査・審議を行うためのものでございます。

 資料、2番、設置の根拠、3番、審議の内容につきましては、資料記載のとおりでございます。

 4番、委員の構成でございますが、資料の裏面をごらんください。学識経験者といたしまして5名、関係団体からの推薦委員が9名、公募区民として2名の計16名の構成となってございます。

 なお、任期は2年間となってございます。

 5番、今後の審議会予定でございますが、本年7月に諮問を行いまして、次回10月19日の第2回審議会から本格的な議論をスタートしていく予定となってございます。今年度及び来年度いっぱいをめどにいたしまして審議をしていただき、平成32年度に答申をいただく予定となってございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ある方、挙手をもってお願いしたいと思います。

石坂委員

 委員会名簿のほうを見ますと、特に障害福祉だとか社会福祉を考えたときに、学識経験者で2名、区民委員のほうで福祉団体連合会のほうから出ていますけれども、福祉団体連合会のほうから出ている方は、これは身体系の障害の方かなと思われます。学識のお二人のうちのお一人も医学部整形外科学講座なので身体系なのかと思うんですけれども、もう1人の人文社会学部社会福祉学分野の先生というのは、専門の分野は何かわかりますでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 こちらは、首都大学東京の和気先生でございますが、この方は高齢者の住まいのことの御専門ということでお越しいただいてございます。

石坂委員

 そういったときに高齢のほうの視点と身体系の視点が入ると思うんですけれども、知的、精神のほうがこれだと薄いのかなという感じがしたところではあります。福祉団体連合会は一応全部の団体を代表しているという形になりますけれども、ほかのさまざまな審議会等で福祉団体連合会の代表の方が来られているときに、その障害に関しては詳しいんだけれども、それ以外のところはやはり発言ができていなかったりという場面なども、なかなか理解が難しい場面なんかもあるのかなと思われることもあったりしたんですけれども、そのあたり、知的、精神の方に関して、審議会の委員だけではなくて、ほかにもさまざまなヒアリングする方法もあると思いますので、そのあたりの当事者の声をきちんと聞いていく。当事者に限らず、あるいは支援者だとか当事者の声を拾い上げていく工夫をかなりしないと、そこの部分が漏れてしまう。特に不動産業関係の方にお話を伺うときに、「身体、知的はいいんだけれども、精神はね」ということも耳にすることがあるので、その辺をいかがお考えか教えてください。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 委員の方、さまざまな分野からお越しいただいているところですが、どうしても今御指摘いただいたように漏れといいますか、足りない部分は出てくるかと思います。こちらとしても、そういったところを十分に庁内の情報連携も含めながらカバーをしていきたいと考えております。

石坂委員

 庁内ももちろんそうなんですけれども、やはり早め早めの段階でさまざまな当事者の方、支援者の方の声を拾い上げていくということも当然すべきと思いますが、その辺はいかがお考えでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 あくまでも審議会の中で御議論いただく際には、一般の方から御意見をいただくとか、そういった場の設定は考えてございませんので、今後、審議会の中でそういった今の委員の御意見も御紹介しながら、どういった審議会運営のあり方がいいのか、そういったところもあわせて確認をしながら進めてまいりたいと考えてございます。

小林(ぜ)委員

 石坂委員に関連してなんですけれども、中野区で多様な、多くの立場の方々がいらっしゃって、9月からは同性パートナーシップ制度も発足をしたところです。都内では、中野区は3番目に発足しましたけれども、その後、他区においてもいわゆる住宅のありようについて、そういった多様な方々のお声を聞くという機会も設けたり、そういったことを制度の中に入れていくという行政もあります。

 中野区で、住宅政策ですから、今後10年20年30年先の中野を見据えての審議をされていくんだとは思うんですけれども、同性パートナーシップが中野区で発足してスタートして制定されていく中で、そういった方々への配慮はもちろん、さまざまな障害というか、身体的や精神的にお持ちの方々もいらっしゃいます。そして、新たに中野区でも男女共同参画のもとに発足をしていく課題でもありますので、しっかりとそういった視点も踏まえて議論をしていただきたい。要望で終わりますけれども、ぜひそういったこともお忘れなくお願いしたいと思います。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がなければ、以上で本報告についても終了いたします。

 平成30年度中野区総合防災訓練等の実施についてを報告いただきたいと思います。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 平成30年度中野区総合防災訓練及び帰宅困難者対策訓練の概要を報告させていただきます(資料14)。

 1としまして、中野区総合防災訓練の実施概要です。

 本年30年は、中野区北地域、新井地域で行っていただきまして、南は東部地域で行っていただきます。この表のように二つの地域を対比しながら御報告をさせていただきます。

 まず開催日時でございますが、新井地域にあっては11月18日(日曜日)、時間が下の訓練想定のところに書いてありますが、発災が9時を予定しております。12時終了です。東部地域にあっては、翌週の25日(日曜日)でございます。

 主会場にあっては、新井地域が中野中学校、先ほど公園担当のほうから御報告ありましたとおり、四季の森公園の拡張部分を使わせていただきます。こちらは皆様御承知のとおり中野中学校の中が人工芝でございますので、車両等が入れないということで、隣接しております拡張部分に起震車、VR車、または炊き出し訓練等々を行う場所を貸していただいております。東部地域にあっては塔山小学校でございます。9時発災で、初期対応訓練をまず各地域で行います。新井地域は新井東公園をはじめ5会場、東部地域はなかの坂公園をはじめ8会場で行うことになっております。こちらは初期対応と申しまして、今回はスタンドパイプの訓練や担架での搬送訓練が主に行われる予定でございます。

 次に、参加防災会についてです。こちらも新井地域は新井東防災会をはじめ5防災会でございます。東部につきましては、中本一地域防災会をはじめ14防災会でございます。

 訓練想定ですが、先ほど申しましたように、それぞれの訓練日の午前9時に東京湾北部を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、中野区においては震度6強の揺れが観測され、被害が発生しているということを想定しております。

 主な訓練の内容でございます。新井地域は、公助連携訓練・職員訓練ということで、まず公助連携訓練は、各防災関係機関、災害時応援協定を締結している事業所等と協力し、救援物資の輸送や道路啓開等の実動訓練を行います。また職員訓練としまして、応急給水訓練や通信訓練等の実動訓練を行います。

 東部地域につきましては、医療救護所の開設・運営訓練、医療含有型という訓練でございます。まず一つ目は、負傷者搬送・判定・医療救護訓練ということで、医療救護所までの負傷者の搬送訓練、さらに医師によるトリアージ訓練を行います。区民の皆様にあっては、この医師のトリアージ訓練を見取り訓練、解説を受けて、災害時には、傷病者はトリアージ、選別されるということを確認いただく予定になります。二つ目としまして、重症者の搬送・受け入れ訓練です。重症者を災害拠点病院への搬送訓練、また、その病院での受け入れの訓練を行っていただきます。

 その他の訓練としまして、一つ目としましては、参加者の体験訓練を先ほど申しました防災関係機関の方々にやっていただきます。二つ目としましては、耐震補強や家具の固定などの知識や技術を身につける訓練をやっていただきます。三つ目としまして、訓練参加者が防災意識を普及啓発する訓練をやっていただこうと考えております。

 一つ目の総合防災訓練については以上でございます。

 お手数ですが、裏面をごらんいただきたいと思います。こちらは中野区帰宅困難者対策訓練の実施概要でございます。

 日時が10月18日(木曜日)、午前10時から11時の1時間を予定しております。

 (2)としまして、今回の場所でございます。一つ目は中野区役所、二つ目は西武鉄道の記載の駅でございます。三つ目が一時滞在者施設ということで、こちらは都立稔ヶ丘高校をはじめ三つの高校でございます。

 (3)としまして、参加予定機関、今場所で御説明をしてしまいましたが、中野区、西武鉄道、それぞれの高校になっております。

 (4)としまして、訓練想定です。一つ目は、この10月18日、午前10時に、こちらも東京湾北部を震源とするマグニチュード7.3の地震発生。中野区においては、この東京湾北部を震源とする7.3の地震が一番被害が多いということで、これを使わせていただいております。二つ目としましては、鉄道、路線バスをはじめとした公共交通機関が運行停止の状態である。三つ目としましては、野方駅等の周辺は火災被害や道路、インフラへの影響はないという想定です。四つ目としまして、公共交通機関の運行停止に伴いまして、野方駅等に帰宅困難者が集結を始めているという想定で訓練を行います。

 最後に(5)としまして、主な訓練項目です。この中野区役所においては災害対策本部を立ち上げまして、情報収集、関係各所への状況確認、それから無線通信及び連絡調整の訓練を行います。次に野方駅等の駅ですが、情報提供ステーションの立ち上げ、災害関連情報の提供、無線通信の訓練を行っていただきます。次に、稔ヶ丘高校等の学校でございますが、一時滞在施設の開設・運営、同じく無線通信、情報連絡の訓練を行っていただこうという計画でございます。

 御説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑ございますでしょうか。

小林(ぜ)委員

 1点教えていただきたいんですけれども、毎年中野区の北側と南側で総合防災訓練を行います。公助連携訓練、職員訓練というのが一つ。他方では、医療救護所の開設、運営訓練を行いますということなんですけれども、どこの地域でどの訓練をするというのは、例えば東部地域で、今回塔山小学校で医療救護訓練、開設訓練などをしますというのは、どんなスパンで見てこれを行って決めているんですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 私が今持っております中野区地域防災計画に、昭和51年から、今委員がおっしゃいましたどの地域でどこの訓練をやったというのが載っておりまして、それを順繰り順繰りサイクルで回しているというのが現実であります。

 ちなみに、南の地域につきましては6地域ございまして、6地域を回している。北の地域は8地域ありまして、8地域を回しているということになります。ただ、詳細は、今年度が終わると翌年度の計画に入ってまいりますので、それぞれの地域の皆さん方と相談をして、やっていただくという受諾をいただかないとできないことですので、勝手に区のほうから順番ですということはなく、終わった段階で、順番なんですけれども、どうですかという相談をして決定をしております。

小林(ぜ)委員

 わかりました。というのは、記憶が定かでないんですけれども、当時第十中学校で医療救護訓練が、6年前か8年前に行われていたのではないかという記憶があったので、そのときには、突然ゲリラ豪雨のような雨があって、屋外では全てなくて、屋内でトリアージなどの医療訓練だけが行われていたという記憶があるので、そうすると、第十中学校というのは中野坂上にありますから東部地域ではなかったのかなということに基づいて今お聞きしたんです。その辺の確認というのはできますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 委員がおっしゃるとおり、平成23年に災害医療救護訓練を東部、第十中で実施しております。ただ、皆様方も御承知のとおり、28年から総合防災訓練のやり方を区のほうで見直しをさせていただいて、各防災会にも御了解をいただいて、28、29、ことし30年、3年目という形でございます。一つだけ、長くなりますが、27年以前は北地域で1カ所の総合防災訓練、南の地域で総合防災訓練、同日に行っていたと思います。例えば10月10日に両方、それとはまた別な日に、今おっしゃられた災害医療の救護訓練が別に行われていた。日にち的には2日なんですが、延べ3会場で行われていたというのが今委員がおっしゃったところだと思います。それが27年に終わりまして、28年からは今の形で総合防災訓練、北と南が別な日に、延べ2回で終了しているという状況でございます。

小林(ぜ)委員

 東部地域では、平成23年に行われたことが、また7年たって行われるということですけれども、南の地域というか、7地域で行うというときに、どこかの地域で重なって、2年に1度行われることなので、満遍なく行われていくことが望ましいなと思いますので、今後のありようについて、20年前に行ったところと7年前に行ったところではやはり違うと思うので、北についても南についても、できるだけ違う地域で違う訓練ができるようにしていったほうが多様性があっていいということで、要望したいと思います。

 もう1点だけ、この3年間で内容が新たに積み重ねた上で進化というか、新たになってきた特徴的なことを一つずつお願いしたいんですけれども、何かありますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 一つだけ挙げるということですと、医療の含有型の訓練でございまして、当初は先ほど申しましたように、医師会の方がトリアージだとか搬送訓練をやっているんですが、区民の方が何をやっているかというのを御理解いただけないところでございました。それは医師会が悪いのではなくて、我々区のほうの担当が反省すべき点が多々ございましたので、特にことしは、例えば訓練の場でゼロベースで災害の医療に関して説明するのを始めるのではなくて、事前の実行委員会が2回終わっているところなんですが、そこの段階から災害時のトリアージは大きな地震があると必須で行われるんですということを御説明しています。当日も、リーフレット紙1枚になりますが、全参加者に医師会の方が説明することを印字したものを今回は配って、格段に御理解度を我々としては上げようと考えております。

小林(ぜ)委員

 災害、地震も含めて、大事な訓練になると思います。毎年毎年さまざまな課題がそこで生まれてくると思います。そして、新しい災害に対しての対応も必要になってきます。地震といっても、今さまざまな形態の地震が発生している中で、そういった周知をきちっとしながら、より多くの方々に身近な防災ということを訓練として身につけていただく。いざとなったときにそれがきちっと役立つ一つになっていただくような、知識にもなっていただくような訓練のあり方を区民の皆さんに、当該地域だけではない方々にも、日ごろからの周知をお願いしたいと思います。要望で終わります。

石坂委員

 今回御報告いただきました中で、新井地域のところは公助連携訓練、職員訓練という形なので、職員が何をするのかもこれを見ればわかるんですけれども、東部地域で行われる医療救護所開設・運営訓練のほう、あるいは裏面の中野区帰宅困難者対策訓練のほうにおきましては、職員としては、防災担当は当然ですけれども、ほかのどの部署がどういった役割で参加されるのかがわかりましたら教えてください。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 総合防災訓練のほうにおきましては、災対各部が総合防災訓練のところでそれぞれの担当する任務を行います。帰宅困難者のほうにつきましては、帰宅困難者班というのがございますので、その担当の方々がこの駅に行ったり学校に行ったりして訓練に参加する。また、災害対策本部は防災だけではなく、災対本部を組織する各分野の職員が担当するということになります。

石坂委員

 特に医療救護所の開設訓練のほうに関しましては、こちらのほうでは、災害時避難行動要支援者に関するような部署の職員も参加をされて行うという認識で大丈夫でしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 災対地域部の職員が、大きな災害があったときは、今委員がおっしゃった避難行動要支援班に区役所のほうではなりますが、その方々も参加いたします。

石坂委員

 そうしたところの実際やった結果、参加者もそうですし、参加した職員からもヒアリングをしながら積み重ねていただければと思います。

 あと過去の先ほど話もありました単独で医療救護訓練を行っていたころは行われていた施設での2次避難所開設訓練、今の形になってから行われていませんけれども、これ以外の時期に違う形でやられるという認識でよろしいでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 形が変わりまして、若干全てのことができないというところで、例えば一つは2次避難所の立ち上げ訓練等々でございますが、そちらに関しましては、この今の形になった一昨年から、単独で2次避難所の訓練はやらせていただいております。

委員長

 質疑の途中ですけれども、休憩させていただきます。

 

(午後5時01分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後5時01分)

 

石坂委員

 そうしますと、2次避難所の開設の訓練を単独で行っているということでありますけれども、それについても、既に日程が決まっていればあれですけれども、もし日程が決まっていないようでしたら、またその都度委員会で日程を教えていただいたりですとか、実施した結果なども教えていただけるという認識でよろしいでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 昨年実績ですと、12月から1月にかけて行いましたので、4定で御報告ができると、今のところは考えております。

石坂委員

 それから、前回の閉会中の委員会のほうでお願いして今回報告を入れてもらいましたけれども、今後もすごく重要な訓練だと思いますので、実施する前もそうですし、また今後実施した後のことも含めて、特に特別委員会もある分野なので、そこの分担は経営のこともあるとは思うんですけれども、重要なことは次第のほうでも米印をつけて項目立てするような形になっていますので、総合防災訓練のような重要度が高いようなものに関しては、ぜひしっかりと防災分野のほうからこちらの建設委員会のほうにも今後報告を上げていただければと思います。これは当然今回の訓練の結果に関してもそうですけれども、ここは大丈夫でしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 しっかりと報告させていただきます。

酒井委員

 端的にお聞きします。帰宅困難者の訓練をしました。これは、想定だとどれぐらいの困難者が発生するというふうな想定もあるんですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 今度10月18日に行いますが、中野区の地域防災計画によりますと、中野区全体で帰宅困難者が発生するのは5万8,123人という東京都の試算になっております。

酒井委員

 あくまで試算ですけれども、5万8,000人、それに対しての帰宅困難者の収容施設といえばいいんですか、一時滞在施設、それはどれぐらいありますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 一時滞在施設につきましては、中野区が相互の協定を結んでいる施設と、今回の学校のように東京都が一括して結んでいる場所とございます。場所につきましては……(「場所はいいです。人数だけ」と呼ぶ者あり)収容人数につきましては、概算にはなりますが、約7,000人でございます。

酒井委員

 帰宅困難者数5万8,000人に対して中野区の一時滞在施設7,000人と、これは全体的に都内がまるで足りていない状況でしょう。そうなんですけれども、それでは、当区は震災時に、普通の我々が行く学校の一時避難所、そこに関しては帰宅困難者に対してはどう対応しますか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 こちらにつきましては避難所運営会議でそれぞれ決まっているところではございますが、帰宅困難者ですので、長期の滞在はそれらの避難所の方々も想定しておりませんで、いっときの立ち寄り的なものであれば受け入れるという避難所が多いと認識しております。

酒井委員

 要するに、防災会、避難所運営会議の中で、帰宅困難者をどう対応するかというのはまちまちということですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 違いはあると思います。一時滞在の方々だけではなく、もろもろな事項がいろいろと各防災会によってお考えが違うという状況です。

酒井委員

 渋谷区なんかはどうなっていますか。御存じですか。

 ちょっと他区の事例も調べていただきたいんです。他区だと、一時避難所に関しては帰宅困難者を受け入れませんとやっているようなところはないですか。たしか、あったかのような気がしたんですが、どうですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 渋谷区に限定ではお答えできないんですが、他区の状況であれば、やはりこれもまちまちだというのは事実です。

酒井委員

 そうなんです。他区では、帰宅困難者に関しては、一時避難所はあくまでその地域の方が生活ができないから受け入れる避難所なので、帰宅困難者の方はそこでは受け入れません、一時滞在施設に行ってくださいという考えを持っているんです。うちのほうは、各防災会さんで決めてください、各避難所で決めてくださいとまちまちだと、これはよくないのではないのかと思うんですよ。一定の考え方を持つべきではないかと思いますが、どうですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 一定に決めたほうが楽なところもありますし、また、それぞれの防災会の収容状況によって、人間が人間を守るわけですので、入れてあげてもいいという防災会もあると認識しております。

酒井委員

 それはわかるんですが、かなりパニックになる可能性もあると思うんで、事前に区のほうで一定の交通整理といいますか、そういうのは示してあげたほうがいいんじゃないのかなとは思います。それはそれで結構です。

 それで、先ほど石坂委員からもありました。今回総合防災訓練の実施に関しての報告が建設委員会でございました。これまで地域防災計画の見直し、非常に大切なことです。それから、震災時か災害時の避難所の変更、そういったことがこれまで当該委員会には報告がありましたか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 最近はなかったかと思われます。

委員長

 これまであったということですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 何年か前はということを含めましてのお答えでございます。

酒井委員

 地域防災計画が修正されました。最近、いつですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 平成30年4月18日に中野区防災会議で決定をいただきました。

酒井委員

 地域防災計画というのは、区の防災の一番の計画書でしょう。それが当該委員会のこの建設委員会でどうして報告されませんか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 防災対策調査特別委員会で御報告をさせていただいております。

酒井委員

 それはわかるんです。特別委員会ですから、そこの所管。けれども、うちの所管でもあるわけでしょう。そういう中でどういう判断で報告されないのか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 常任委員会と特別委員会ということで解説を私はいただいております。特別委員会で特に話し合う必要があって特別委員会ができているので、今お話が出ています中野区地域防災計画はそちらで話し合うようにということでございます。

酒井委員

 特に調査するために特別に設置している委員会ですから、そこでより議論が深められればいいんだろうと思うんですが、他方、こちらでも予算が関係したりだとか、しかも、地域防災計画の改定なんかはやはり報告すべきだと思うんです。特別委員会等の報告のあり方というのはもちろん議論しなきゃならないと思うんですが、平成29年の3定、4定あたりから防災の報告はほとんどないんです。要するに特別委員会に交通整理されているのかもしれませんが、必要なものはやはりしていただくべきなのかなと思います。これは意見で結構です。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がないようでしたら、本報告については終了させていただきます。

 次に、14番に移らせていただきます。14番、その他で何か報告ございますでしょうか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 手短に、平成30年9月30日から10月1日にかけて、台風24号が中野区を通過したのですが、その被害状況を報告します。

 まず体制でございますが、9月30日の16時35分に、大雨の注意報と暴風雨警報が発表されたということで、夜間休日連絡体制ということで、通常の防災センター非常勤2名に加えて、2名の正規職員を配置しております。日曜日の夕方でございます。

 そして、20時から、風水害の早期監視体制というのに上げています。こちらは気象情報とかは変わっておりませんが、これも皆様御承知のとおり、JR等の公共交通機関が20時から運行をストップするという情報を入手いたしましたので、関係部長と協議を重ねた結果、災害が未然にどこまで大きくなるかわかりませんので、体制を上げようとなっております。

 そして最終的には、日にちが変わり、台風一過にはなっているんですが、10月1日の17時15分までこの体制を維持しております。また、災対建設部だけに限って、8時56分に、もう一つ体制が上の情報連絡体制というのに上げております。

 それでは、具体的な被害状況でございます。これは、災害対策本部開設中、9月30日の今申し上げた時間から10月1日の体制を解除しました17時15分まで把握したものでございます。

 家屋等の被害としまして、全壊が2件ございました。一部損壊が5件ございました。屋根の剥がれ等でございます。落下、飛来物等が全部で20件、こちらも看板とか仮囲いが飛んだとか、壁のパネルが飛んだというところでございます。

 そして、倒木が23件であります。こちらの倒木に関しましては、災害対策本部に入ってきました情報によりますところでありまして、人命危険があるものだとか、あと道路などの交通障害、交通危険があるということで消防や警察が対応しなければならないというものをはじめ、区のほうが対応した案件も数えての23件でございます。

 それから、その他としまして街路灯が4件、これは倒れかけたとかケーブル断線だとかカバーが落下したということでございます。

 その他のその他としまして、停電が発生しておりました。10月1日の1時37分から3時59分まで、丸山二丁目周辺で100件、これは区民の方からの電話等は1本もありませんでしたが、情報収集のために東京電力のホームページを確認しているときに我々が覚知しました。

 今申し上げましたものが災害対策本部に入ってきましたのは、風が強くなりました10月1日に日が変わった深夜の0時ぐらいから3時ぐらいまでが一つのピークでありました。それから一旦風はやんだんですが、朝明るくなって、5時ぐらいからまた電話が入り始めました。そして、区民の皆さんが、区役所がオープンする8時半といったところでまた電話が鳴るのが多くなっております。この三つが入電する状況でございました。

 雑駁ですが、以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

酒井委員

 御対応をありがとうございます。

 それで、さっきちょっと気になったんだけれども、停電に関しては東京電力さんのホームページで確認ということでよろしいですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 そのとおりです。情報収集で発見しました。

酒井委員

 災害時に東電とのそういう連携とか情報の仕組みとかというのはないんですか。

中川都市基盤部副参事(防災担当)

 地域防災計画にしっかりと連携は載っております。この部分では、東京電力にとってなんですが、100件というのはあまり区にお知らせするほどではないと向こうが判断したんだと思われます。大きい停電のときは電話がかかってきます。

 内川委員

 倒木の件は御担当のほうから詳しく答えられますか。ちなみに、東中野の線路沿いの桜の木の件なんですけれども、今回どういった被害がありましたか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 東中野駅沿いにつきましては、中野区とJRで協定を結ばせていただくことになっている管理する区域においては、枝折れが1本ございまして、対応をJR側が手配をし、枝折れの対応、枝を道路側に引っ張り上げて安全を確保するという対応を行いました。あと、それ以外の場所において、沿線で1本倒木がございました。

 内川委員

 それ以外の場所というのは、JRと中野区で協定を結んでいない地域ということでよろしいですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 おっしゃるとおりで、協定を結んでいる場所よりもっと西側の場所ということです。

 内川委員

 今回幸いにも道路側に倒れたということなんですけれども、線路側にそれが倒れた場合、どこがどういうふうに対処するんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 線路側といった場合においては、JR側で対処いたします。

内川委員

 今回区とJRさんとで協定を結んでいる範囲においては、その枝はJRさんの負担で処理したということでよろしいんですね。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今年度、いろいろあってまだ協定を結べていない状況でございます。今回につきましては、JR側で手配をし、JRで対応するということでございます。

内川委員

 地域の住民の方からは、残してほしい、残せない場合には植えかえをしてほしい、そういった声が挙がっておりますけれども、最近の台風はすごく風も強くて、たしか危険と判断されている桜の樹木がまだ何本かあると聞いております。早急にこれは対応された方がいいと思いますが、これは区のほうであまり放っておくと、何か本当に大きな被害が起きた場合に区の責任ということになりますので、至急そこらの対応をしっかりとってもらいたいと思います。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 恐れ入ります。もう1件、平和の森公園につきまして御報告をさせていただきます。

 昨日平和の森公園再整備を語る会を開催させていただきました。口頭で大変恐縮ですが、御報告させていただきます。

 昨日は60名を超える方の御参加をいただきました。区より、平和の森公園再整備基本設計等によって現行計画の内容を御説明いたしました。また、8月30日に開催をした当委員会でお示しをさせていただいた変更複数案についても議論の材料として御説明させていただいたところでございます。

 当日いただいた御意見は、300メートルトラック、100メートル走路、バーベキューサイト、滑り台、あと草地広場の土の盛りかえの反対の御意見を多数いただきました。また、現状の樹木を保存してほしいとの御意見をいただきました。あす10日、もう一度開催をさせていただきます。

 語る会の詳細と、これまでいただいている意見等につきまして、この後、閉会中に建設委員会の開催をお願いし報告をさせていただければと考えております。それが報告させていただけた場合には、11月中旬に区民説明会の開催を考えているところでございます。

 御報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。

石坂委員

 前回の会のほうに参加しようと思って会場に行かれた方が定員超過で帰らされたという話を聞いたんですけれども、そうしたことはあったんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 帰らされたということは……(「入れなかった」と呼ぶ者あり)グループディスカッションに参加していただける方を60名席を確保したんですが、それ以外の方で傍聴させていただくことは大丈夫ですというお話をさせていただきました。また、御意見を書いていただく部屋を別途用意して対応させていただいたんですが、全部把握していないんですが、入り口で、多分ディスカッションには参加できませんということを申し上げたところ、お帰りになったのかなと考えております。

石坂委員

 またあしたあるわけですけども、かなり人数が来ることが想定されるので、参加できる方の数をどうするのかとか、あるいはどうしてもワークショップのほうに参加できないのであれば、上手な誘導の仕方というんですか、傍聴するにしても、勝手にどうぞというよりは、ぜひ傍聴していってくださいという形の誘導が必要かと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 60名なんですが、仮に61とか62であれば入っていただこうかと考えていました。なので、あすの開催についてはできる限り入っていただくようには工夫はさせていただこうと思っております。

小林(ぜ)委員

 1点、語る会で二つあって、60名以上の方が参加されたということで、たしか、これは区長も参加されるという予定だったかと思うんですけれども、区長も参加されたんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 区長同席ということで御案内をしまして、区長にも御参加いただきました。

小林(ぜ)委員

 区長は発言はせずに、同席をされていた。要するにまちづくりの区民会議のように同席をされていただけなのか、もしくは発言をされたり、それからグループディスカッションがあったということでしたけれども、その辺について区長はどんな行動をとられたんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 区長は、冒頭御挨拶をさせていただき、その後グループディスカッション中は検討している班を見て回るというか、そんなようなことをさせていただいて、最後、各班、10班から検討の結果の発表があった後、それについて区長から講評というコメントをさせていただいています。

小林(ぜ)委員

 建設委員会でもまだその議論がされていない内容を区民の皆さんとされる。それは区民の皆さんとの語る会ということなんですけれども、区側は、担当の方々がされるだけではなくて、区長がそこで発言までしているというのは、グループディスカッションの机の輪の中にも入り、最後講評という形で、どういった内容をどのようなお立場でお答えされたのかはわかりませんけれども、そこまでされてしまうことが、そもそも目的の語る会になっているんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 そもそもの目的は、幅広く意見を伺うというのが目的でございます。そうなんですが、区長としては御意見をいただいた内容について、はっきりとこれをこうするというふうには申し上げておりませんが、御意見も踏まえて今後検討してまいりたいというような趣旨の御発言をしております。

小林(ぜ)委員

 当日その場に出た意見というのは、当日参加された区民の方々の御意見なりお言葉であると思うんです。ある意味では、参加されていない方々、サイレントマジョリティといいますか、そういった方々の声も一方である。参加された方は、区長が言った言葉というのは、区長はこういうふうに言っていたということだけがひとり歩きをしてしまう。しかも、まだ語る会の最中ということで、2日目はこれから開催される。議会にも報告もされていない。議会でも議論をしていないというところで、区長がそういう言葉を発してしまうというのは、方向性が決まってしまう会合なのではないか、集会ではないのかと、今聞いていて感じたんですけれども、区御担当はどのようにその辺をお考えでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 公園担当から冒頭御説明をするんですが、それはあくまで現行の計画はこうですという御説明なので、基本的には今は現行計画でやりますというか、そういう計画になっていますという形の御説明をしています。それについて、ほかの案もあるので、この場で御意見をいただきたいという構成をしているので、この場で何か方向性を決めてしまおうという、そういう意図は持っておりません。

小林(ぜ)委員

 意図がないにしても、区長が参加をされて、参加されるのはいいんです。いいと思っています。お言葉を添えなければいいと思いますけれども、区長が答える、言葉を発するということは、その場での方向性を決定しないまでも、先ほどの講評ということがありましたけれども、そこでのニュアンス

を酌み取るという、ある意味で言うと、そこだけのことになるのかなと感じるので、これからは区長が公平公正の立場で物事を判断していくのであれば、一部分のところだけで一部分の方々に対して言葉を添えていくというのは、特に語る会で今意見を求めている最中であれば、ふさわしいとは言えないのではないのかなと今聞いていて感じました。

 これからもう1回あるということですけれども、せっかく意見を聞くというのであれば、聞くことに集中をしていただいて、講評なんて特別する必要はないのではないのかというふうにも感じますし、むしろさまざまな多様な意見を出していただくこと、また、その場に参加できない方々の意見をどうやって聞いていくかということにも重きを置く必要があるのではないかと考えますので、今後のことについて、区長という立場の方々の考え方を住民の意見を聞いてそれをまとめたということが、決して偏った方向性にならないようにくれぐれもお願いしたい。

 というのは、とあるところで、区長に就任されて3日目に、これはこうしますと言ってしまったことが既にある。では、それをどうするんだということになったときに、具体的な議論が進まないということも当然あります。そういったことがきちっと建設委員会という場で報告される内容でありますし、また、きちっとしたことが残る語る会ということであれば、そういったことまで十二分に配慮をしていく必要があるのではないかと思いますので、くれぐれも行政のあり方として、また区長というその行政の長ではない立場として、きちっとした方向性を偏らないで見聞きしていくという立場で参加をする場合にはしていただきたいと要望としておきます。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了させていただきます。

 他に報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で、全ての所管事項の報告を終了いたします。

 次に、所管事務継続調査につきましてお諮りいたします。

 お手元に配付の文書(資料15)に記載されました事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定させていただきます。

 次に、審査日程のその他に入らせていただきます。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後5時28分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後5時35分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の建設委員会の日程は、11月8日(木曜日)の午前9時からとさせていただきます。御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 そのように決定させていただきます。

 本日予定しました日程を全て終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。

 

(午後5時37分)