1.令和元年(2019年)10月2日、中野区議会第一・第二委員会室において開会された。
1.出席委員(41名)
1番 市 川 しんたろう 2番 竹 村 あきひろ
3番 日 野 たかし 4番 渡 辺 たけし
5番 間 ひとみ 6番 河 合 り な
8番 立 石 り お 9番 羽 鳥 だいすけ
10番 高 橋 かずちか 11番 加 藤 たくま
12番 吉 田 康一郎 13番 木 村 広 一
14番 甲 田 ゆり子 15番 内 野 大三郎
16番 杉 山 司 17番 ひやま 隆
18番 小宮山 たかし 19番 い さ 哲 郎
20番 小 杉 一 男 21番 若 林 しげお
22番 内 川 和 久 23番 いでい 良 輔
24番 小 林 ぜんいち 25番 白 井 ひでふみ
26番 いながき じゅん子 27番 山 本 たかし
28番 中 村 延 子 29番 石 坂 わたる
30番 近 藤 さえ子 31番 浦 野 さとみ
32番 大 内 しんご 33番 伊 藤 正 信
34番 高 橋 ちあき 35番 平 山 英 明
36番 南 かつひこ 37番 久 保 り か
38番 森 たかゆき 39番 酒 井 たくや
40番 むとう 有 子 41番 長 沢 和 彦
42番 来 住 和 行
1.欠席委員(1名)
7番 斉 藤 ゆ り
1.出席説明員
中野区長 酒井 直人
副区長 白土 純
副区長 横山 克人
教育長 入野 貴美子
企画部長 高橋 昭彦
企画課長 杉本 兼太郎
財政課長 森 克久
広聴・広報課長、業務改善課長 高村 和哉
総務部長 海老沢 憲一
危機管理担当部長、新区役所整備担当部長 滝瀬 裕之
総務課長 石濱 良行
職員課長 中谷 博
区民部長 青山 敬一郎
区民生活課長 古屋 勉
子ども教育部長、教育委員会事務局次長 戸辺 眞
子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子
子ども・教育政策課長 永田 純一
教育委員会事務局指導室長 宮崎 宏明
地域支えあい推進部長 野村 建樹
地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子
地域活動推進課長伊藤 政子
健康福祉部長 朝井 めぐみ
保健所長 向山 晴子
福祉推進課長 長﨑 武史
環境部長 岩浅 英樹
環境課長 波多江 貴代美
都市基盤部長 奈良 浩二
都市計画課長、交通政策課長 安田 道孝
まちづくり推進部長 角 秀行
中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗
まちづくり計画課長 千田 真史
会計室長 浅川 靖
1.本会の書記は下記のとおりである。
事務局長 吉村 恒治
事務局次長 小堺 充
議事調査担当係長 鳥居 誠
書 記 立川 衛
書 記 若見 元彦
書 記 井田 裕之
書 記 野村 理志
書 記 鎌形 聡美
書 記 遠藤 良太
書 記 松丸 晃大
書 記 高橋 万里
書 記 山口 大輔
書 記 有明 健人
書 記 五十嵐 一生
1.委員長署名
午後1時00分開議
○山本委員長 定足数に達しましたので、ただいまから決算特別委員会を開会します。
認定第1号から認定第5号までの計5件を一括して議題に供します。
初めに、本日午前中に開かれた理事会の報告を行います。
まず、委員会運営について、主査報告は、総務、区民、厚生、建設、子ども文教の各分科会の順に行い、報告後、順次、質疑を自席で行うこと、また、討論は省略することを確認しました。
次に、採決方法について、認定第1号を起立、認定第2号を簡易、認定第3号を起立、認定第4号を起立、認定第5号を起立で行うことを確認しました。
次に、意見について、各分科会から申し送られた意見はありませんでした。
なお、意見は主査報告が終了するまで提出できますので、提出があった場合は委員会を休憩して理事会を開き、協議することを確認しました。
次に、お手元の資料要求一覧(最終版)について、会議録の巻末に添付すること、及びCD-R等により希望会派に配付することを確認しました。
以上が理事会の報告ですが、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本委員長 なければ、ただいまの報告のとおり委員会を運営することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山本委員長 御異議ありませんので、そのように運営します。
それでは、これより主査報告を行います。
○内野副委員長 初めに、総務分科会主査の報告を求めます。
○山本主査 9月26日、27日及び30日に行いました総務分科会の審査の経過について報告いたします。
当分科会では、認定第1号、平成30年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第2号、平成30年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第3号、平成30年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分及び認定第5号、平成30年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。
初めに、認定第1号について、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容を報告します。
最初に、企画費中、ふるさと納税事業委託について、「寄付額2,500万円余に対して、その半分が委託費で消えてしまう現状をどう考えているのか」との質疑があり、「返礼品のない寄附メニューの開発や区をPRできる返礼品を用いながら、寄附金の獲得に努めていきたい」との答弁がありました。
次に、同じく企画費中、区有地等活用検討の状況を問われ、「基本構想の改定や新しい基本計画の策定に向けて、施設全体のあり方を大きく見直す検討をしている」との答弁がありました。
これに関連して他の委員から、民間活力の活用を問われ、「民間によるサービスの提供が可能なものについて民営化を進めていく」との答弁があり、これに対し、「民間活力を活用して経費を削減し、区民サービスと区民福祉を向上させるよう、企画課を中心に全庁的に検討を行ってほしい」との要望がありました。
次に、広報費中、掲示板設置状況について、「区の掲示板には扉がついていないが、他区では少しずつ導入が進んでいる。区の検討状況は」との質疑があり、「先日の台風のときに掲示物が飛び、職員が対応したところであり、今後対応を考えていきたい」との答弁がありました。
次に、経営費中、「2018東北復興大祭典なかの」実施における負担金の残が問われ、「大祭典は実施してみないと経費が算定しにくい部分があるが、指摘を受けている音響設備の改善については今後検討したい」との答弁がありました。
次に、施設費中、低濃度PCB汚染物処分委託等を問われ、「低濃度は令和9年3月31日、高濃度は令和5年3月31日までを処分期限としており、処分費用については今後、入札で決めることになる」との答弁がありました。
次に、行政監理費中、区民の声について、「区民の声アプリケーションを開始したことで、寄せられた意見に変化などはあるか」との質疑があり、「直接、各所管に寄せられていた道路、公園、ごみ、放置自転車の意見などがアプリを通じて集まり、件数はふえているが、傾向として変わったとは捉えていない」との答弁がありました。
これに関連して、「1週間以内に回答できないものが6.8%あるが、その理由は」との質疑があり、「内容によって、区だけでは対応できないなど時間を要するものなどがあるが、その件に関しても1週間以内にすぐに回答はできない旨の返答はしている」との答弁がありました。
また、他の委員から、「アプリだけでも年間611件受け付けており、現場からは業務量がふえたとの声を聞くが、そのあたりはどうか」との質疑があり、「実際に件数がふえ、業務量もふえているが、写真などで送られてくるため場所の特定などができ、効率化が図られている」との答弁がありました。
また、他の委員から、災害時への活用を問われ、「拡張性を考えて導入しているため、今でもその他という分類で投稿はできる」との答弁がありました。
次に、新区役所整備費中、新たな窓口サービス導入に向けた検討支援業務委託の内容を問われ、「新庁舎への移転後を見据え、将来的に導入するサービスの内容を検討するもので、調査が多岐にわたるため時間がかかっているが、そのコンサルティングの経費である」との答弁がありました。
これに関連し他の委員から、「今後新しい区役所が中野の行政サービスの拠点となって活動する中で、新しい窓口サービスを議論することはいいが、調査・集積の全てを委託するのではなく、一番区民と接して声を聞いているのは区職員であるので、職員の方が検討する能力があると思うがどうか」との質疑があり、「新庁舎移転後の新たな総合窓口をまとめることは職員だけでは難しいため、コンサルティングに委託することにしている」との答弁がありました。
次に、区民サービス管理費、情報基盤費中、庁内情報システムについて、「30年度の職員のシステムに対する満足度が低いが、業務改善等に向けた考えはあるのか」との質疑があり、「29年度にインターネットと情報システムを分離したため、インターネットを利用する際の手数がふえたことと、30年度に内部管理事務システムなどのリプレイスがあり、操作が不慣れな時期に当たっていたことから満足度が低くなっている。今年度以降は丁寧に説明を行い満足度を向上させる」との答弁がありました。
次に、都市基盤費、防災費中、災害対策について、避難所の環境をどのように向上させていくか問われ、「30年度は屋内用テントを購入し、よりプライバシーの確保に努めている」との答弁がありました。
これに関連して他の委員から、小・中学校の再編が進み、使われなくなった学校の避難所機能等、中長期的な避難所のあり方について問われ、「学校再編及び今後の施設のあり方等も含めて、避難所について計画的に対応できるよう検討していく」との答弁がありました。
このほか、区民と区長のタウンミーティングについて、公共サイン情報更新業務委託について、行政評価について、重要困難課長について、西中野文書庫移転中止による工事費等残について、自動通話録音機の購入について、交通安全対策協議会について、選挙時啓発用資材購入等について、流用の考え方についてなどの質疑がありました。
続いて、一般会計歳入について質疑を行い、分担金及び負担金について、都支出金について、諸収入について質疑がありました。
次に、認定第2号、平成30年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。
次に、認定第3号、平成30年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定の分担分について質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。
次に、認定第5号、平成30年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定の分担分について質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。
以上が当分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。
以上で総務分科会における審査の報告を終わります。
○内野副委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○内野副委員長 なければ、以上で総務分科会主査の報告を終了します。
○山本委員長 次に、区民分科会主査の報告を求めます。
○羽鳥主査 9月26日、27日及び30日に行いました区民分科会の審査の経過について御報告いたします。
当分科会では、認定第1号、平成30年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第3号、平成30年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分及び認定第4号、平成30年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についての審査を行いました。
初めに、認定第1号、平成30年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分のうち、歳出に関する主な質疑応答の内容について報告いたします。
経営費、企画費中、国際交流事業について、「昨年度は議会から発信した台北市との交流事業も実施しているが、今後、近隣のアジアの都市以外にも欧米地域との交流を行うことはできないか。例えば、哲学堂公園の哲学の庭はハンガリーから寄贈されている。こうした国際交流についてどう考えているか」との質疑があり、「ハンガリーとは、哲学の庭を寄贈されたことで一度つながりができているところであるが、まずは事業の始まった台北市との交流をきちんと形にすることを考えている」との答弁がありました。
次に、都市政策推進費、グローバルビジネス推進費中、グローバルビジネスについて、「当事業については方針転換を行い、キャラクターによるシティプロモーション事業を補正予算も組まずに流用で行っている。それについての委員会報告もなかったことについてどう考えているか」との質疑があり、「実施に当たって丁寧な説明がなく大変申しわけなく思っている。今後の事業の進め方や、それに関連する予算については、これまでの取り組みを踏まえて精査し、議会に丁寧に説明した上で進めていきたい」との答弁がありました。
また、別の委員から、「改善・見直しの中で、区内だけでの盛り上がりにせず、シティプロモーションを進めていく中で、海外に向けても発信するには何が必要なのかということもしっかり考えていくべきと思うが、どう考えるか」との質疑があり、「まず区民に理解してもらわないと、外に発信しても難しいと考えるので、しっかりステップを踏み、良い形で外にも発信していきたいと考えている」との答弁がありました。
さらに、他の委員から、「来年度の見直しの際に、経費だけでなく、職員の稼働についても見直しを行ってもらいたいが、どう考えるか」との質疑があり、「経費を削減した分、人手がかかるのでは本末転倒であり、適正な経費、やり方ということで見直しをしていきたい。施策自体の中身があってこその中野区の魅力だと思っており、そこにつなげていけるよう庁内の議論の中でも提案していきたい」との答弁がありました。
次に、地域商業活性化費中、商店街チャレンジ戦略支援事業費補助金について、「今年、杉並区で商店街の補助金の不正受給があった。東京都が厳しく指導するとは思うが、これを受けて中野区ではどういった対応をしているのか」との質疑があり、「先日東京都の説明会があり、事件の内容も明らかになったところである。今までも不正がないようきちんと支援・審査をしてきたが、隣接区で起きた事件でもあることから、商店街連合会を通じて伝達・周知を徹底していきたい」との答弁がありました。これに対し、「適正に進めていくのはもちろん大事なことだが、このことで逆に補助金の活用を萎縮させてしまうのもよくないことと思うので、バランスをとって適切に使ってもらえる補助制度として取り組んでもらいたい」との要望がありました。
次に、区民サービス管理費、住民記録費中、マイナンバーカード交付事業について、「マイナンバーカードは登録者数が少ないからコストをかけられず、受けられるサービスが少ない。そのため、登録しようというインセンティブがないという負のスパイラルに入っているイメージがある。マイナンバーカードを定着させるには、ある程度のコストをかけてでも登録のインセンティブを高める必要があるのではないか」との質疑があり、「マイナンバーカードの交付事業とマイナポータルをはじめとしたマイナンバーカードを活用した行政サービスの拡充は、いわば車の両輪のようなものであると考えている。マイナポータルの活用については企画部門を中心に検討しているところであるが、連携を図りながら他自治体の先進事例なども参考に、さらに工夫したいと考えている」との答弁がありました。
次に、環境費、地球温暖化対策費中、なかのエコポイント事業について、「CO2削減コースがなくなり、区が主体的にCO2削減に関わっていくという具体策が弱いように見える。来年度に向けて新たに何か考えているか」との質疑があり、「太陽光発電や蓄電池に対する助成について検討している」との答弁がありました。これに対し、「地域温暖化の問題は地球規模で問われており、中野区がどうしていくかは大変重要な課題であるので、積極的に取り組んでほしい」との要望がありました。
次に、ごみ減量推進費中、リサイクル展示室管理運営業務委託について、昨年度から300万円増加している理由を問われ、「区民の利便性向上のため、開館日数や時間を拡大したことにより、シルバー人材センターに委託している経費が増加したためである」との答弁がありました。これに対し、「区役所全体の人件費のことも考え、どのくらいの規模でこの事業をやっていくのか考えるべきではないか」との質疑があり、「今後は効率的な運営を目指し、改善できることは少しでも改善していきたい」との答弁がありました。
このほか、消費生活相談、旧中野刑務所正門のあり方に係る意見聴取、ごみ分別アプリなどについて質疑がありました。
続いて、一般会計歳入では、軽自動車税、人生100年時代セカンドライフ応援事業補助金などについて質疑がありました。
続いて、認定第3号、平成30年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、滞納件数と減免措置件数について、結核・精神医療給付費についてなどの質疑がありました。
続いて、認定第4号、平成30年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についてでは、保険料収入率について、減免制度についてなどの質疑がありました。
以上が区民分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。
以上で区民分科会における審査の報告を終わります。
○山本委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本委員長 なければ、以上で区民分科会主査の報告を終了します。
次に、厚生分科会主査の報告を求めます。
○ひやま主査 9月26日、27日及び30日に行いました厚生分科会の審査の経過について御報告いたします。
当分科会では、認定第1号、平成30年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第3号、平成30年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分及び認定第5号、平成30年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。
それでは、初めに、認定第1号、平成30年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分のうち、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容について御報告いたします。
まず、地域支えあい推進費、地域活動推進費中、東京オリンピック・パラリンピック気運醸成事業のための助成について、「東京オリンピック・パラリンピック気運醸成事業のための助成9事業は、東京都の補助金によるものなのか、また、どのような事業なのか」との質疑があり、「区の単独事業である。申請団体は町会やNPOなどさまざまであり、事業内容は東京オリンピック・パラリンピックの気運醸成に寄与する事業ということで、正式種目となる競技を行うものなどがある」との答弁がありました。
次に、在宅医療介護連携推進費中、医療介護情報連携システムについて、システムの概要を問われ、「ICTを活用し、即時的かつ正確な在宅介護連携情報の共有を医療関係者や介護事業者などで図るものであり、多職種連携のもと、より質の高い医療、介護、福祉サービスを提供するためのものである」との答弁がありました。これに対し、「今年度から活用する中で、現場の声、改善点などは出てきているか」との質疑があり、「現在テスト運用中である。医師会や他の事業者に対し説明会を積極的に開催し、システムの普及を図っているところである」との答弁がありました。
次に、地域施設運営費中、区民活動センター運営について、区民活動センターの集会室利用者の満足度について、不満の理由を問われ、「手続上の問題や備品等が若干古くなっているというところで不満があると承知している」との答弁がありました。これに対し、「満足度の向上のためにどのようなことを実施しているのか」との質疑があり、「老朽化が進んでいる施設については建てかえを計画的に進めている。また、不具合や危険がある什器類の買いかえを行った。さらに、順次、トイレの改修や室内の改修も進めている」との答弁がありました。
次に、保健福祉包括ケア費中、成年後見制度利用支援事業について、区長申し立てにより選任費用を執行した件数を問われ、「昨年度、区で支払ったものは2件あった」との答弁がありました。これに対し、「区長申し立てをした2件は、成年後見人が選任されたのか」との質疑があり、「選任を支援する費用により、2件とも弁護士が選任された」との答弁がありました。
次に、地域子ども家庭支援費中、妊娠・出産・子育てトータルケア事業について、「父親が子育てに参画するための支援が薄いのではないか。父親サポートの支援拡充は考えているのか」との質疑があり、「来年度以降の事業の拡大は検討しているところである」との答弁がありました。これに対し、「母親のワンオペ育児は児童虐待のもとにもなっていく。虐待の芽を摘むためにも家族の支援は大事であるので、ぜひ検討していただきたい」との要望がありました。
次に、健康福祉費、高齢福祉費中、敬老事業について、敬老カード印刷と敬老祝い品購入について内容の違いを問われ、「88歳時の敬老カードには、保育園園児が絵を描いて区長の祝い文とともに届けている。100歳以上の方には、中野区内の共通商品券1万円分を祝い文とともに届けている」との答弁がありました。これに対し、「以前は88歳時にも商品券を渡していたが、財政危機の中で削られたと記憶している。財政も立て直したので、絵だけではなくもう少し見直しができないか」との質疑があり、「いろいろな意見を踏まえ、どのようなやり方でお祝いをやっていくのがよいのか検討したい」との答弁がありました。
次に、保健予防費中、平成30年度の風しん抗体検査・任意予防接種費用助成事業の執行率が50%に満たないことを問われ、「国による40歳から57歳を対象とした風しん予防接種実施の報道が出て、その対象となる方の受診が減り、その分が執行残となった」との答弁がありました。これに対し、「風しんワクチンの必要性についてしっかりと広報してもらいたいが、どう考えているか」との質疑があり、「区報、ホームページを通じて十分周知を図っていく」との答弁がありました。
次に、生活保護費中、生活保護について、「年金を受給しつつも生活が困難という人がふえており、生活保護費はますます増加傾向にある。国の制度ではあるが、少しでも区独自の取り組みにより保護費の増加を抑えていく必要があるのではないか」との質疑があり、「最低限度の生活保障に加えて自立を助長していくことが生活保護の大きな目的である。区も自立促進事業などを行っており、受給者にその利用について働きかけていきたい」との答弁がありました。
次に、生活相談費中、ジェネリック医薬品使用促進、健康管理支援業務委託について、「ジェネリック医薬品がどれくらい利用され、医療費の削減につながったのか」との質疑があり、「使用率はことし6月に89.3%と、昨年の同時期と比べ10ポイント以上伸びており、500万円程度の医療費削減効果があったと試算している」との答弁がありました。
一般会計歳出では、このほか、シルバー人材センター運営について、民生児童委員活動費について、福祉タクシー券について、狂犬病予防定期集合注射についてなどの質疑がありました。
また、一般会計歳入については、成年後見制度利用支援事業の補助率についての質疑がありました。
次に、認定第3号、平成30年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定の分担分については、質疑はありませんでした。
次に、認定第5号、平成30年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、介護給付費準備基金繰入金、紙おむつ給付委託などについての質疑がありました。
以上が当分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。
以上で当分科会における審査の報告を終わります。
○山本委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本委員長 なければ、以上で厚生分科会主査の報告を終了します。
次に、建設分科会主査の報告を求めます。
○日野主査 9月26日、27日及び30日に行いました建設分科会の審査の過程について報告いたします。
当分科会では、認定第1号、平成30年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。
初めに、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容につきまして御報告いたします。
まず、都市政策推進費、中野駅周辺計画費中、中野駅周辺まちづくりに関する業務委託について、「平成30年度から中野駅周辺まちづくり全体調整という名目で委託業務を行っているが、その内容はどうなっているのか」との質疑があり、「景観・環境・エネルギーに関すること、基盤整備を含めた工事工程、交通施策である駐車場の地域ルールなど、駅周辺全体で調整が必要なものについて検討を行っている」との答弁がありました。
次に、中野駅周辺地区整備費中、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業について、「事業費残が約1,600万円余あるが、その内容はどうなっているのか」との質疑があり、「鉄道事業者と協定を結んで事業を進めており、年度末に清算した結果である」との答弁がありました。これに対して、「平成30年度について、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業はほぼ予定どおり進んでいると考えてよいのか」との質疑があり、「平成30年度は実施設計と支障移転工事等を実施しており、予定どおり進んでいる」との答弁がありました。
次に、中野駅地区都市施設整備費中、中野駅北口暫定バスロータリーについて、「中野駅周辺の整備を進めていく中で、暫定バスロータリーの位置や工事スケジュールは区民生活に非常に影響がある。暫定バスロータリーの位置や歩行者動線の計画は示されるのか」との質疑があり、「事業の進捗に伴う暫定バスロータリーの位置や歩行者動線については引き続き検討を進めており、決まり次第お示ししたい」との答弁がありました。
これに対して別の委員から、「暫定バスロータリー整備に当たっては、区民生活への影響が最小限になるように、また、来街者に混乱が生じないように工夫をしていただきたい」との要望がありました。
次に、地域まちづくり推進費、西武新宿線沿線まちづくり企画費中、中井・野方間連続立体交差事業について、「中野区負担金の割合はどうなっているのか」と問われ、「総事業費全体の約1割が中野区の負担となっている」との答弁がありました。
次に、東部・南部駅前地区整備費中、東中野駅前交流拠点の整備について、「地元住民の東中野駅のバリアフリーへのニーズは高い。今後はどのような方向性で進めていくのか」との質疑があり、「昨年度は課題の整理やそれに対する対応を行っていた。今後はJRと意見交換を行いながら、バリアフリーの課題に関する取り組みについて、短期的・長期的な視点に区分して検討を行いたい」との答弁がありました。
次に、都市基盤費、都市計画費中、都市計画マスタープラン改定作業業務委託について、基本構想・基本計画との整合性を問われ、「国や東京都の上位計画も含め、基本構想の改定内容との整合性を踏まえながら進めている」との答弁がありました。これに対し、「持続可能なまちであり続けるために、さまざまな方向性から進めていってほしい」との要望がありました。
次に、交通政策費中、新公共交通サービス検討業務委託について、「中野のまちのありようや人の動向などを含めたさらなる調査が必要ではないか」との質疑があり、「乗り継ぎの円滑化やバリアフリー、ユニバーサルデザインなど、総合的な交通政策のあり方を考えたい」との答弁がありました。
次に、自転車対策・地域美化費中、自転車駐車場運営について、「鍋横自転車駐車場が一時的に使用できなくなる。近隣の杉山公園地下自転車駐車場は子ども乗せ自転車が収納できず、地域でも収納できる場所がなくなる。対策は考えているのか」との質疑があり、「朝の通勤時における自転車の円滑な収納方法も含め、本地域の対応について検討していく」との答弁がありました。
次に、公園維持・管理費中、遊具の法定定期点検について、「法定定期点検はいつから始まっているのか。また、日常点検とのすみ分けはどうなっているのか」との質疑があり、「法定定期点検は平成30年度から行っている。日常点検については公園維持管理の修繕費で対応している」との答弁がありました。さらに、「今回新たに法定点検が始まったことによって、公園維持管理の考え方について変わったところがあるのか」との質疑があり、「将来にわたって維持管理を軽減するという考え方については変わらない」との答弁がありました。
次に、建築安全・安心費中、緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等助成について、「執行率が低いが、耐震診断は全て終わっているのか。また、耐震化はどの程度進んでいるのか」との質疑があり、「6軒ほど診断していない建物がある。耐震化率は32%であり、23区の中でも一番低い。今年度から不動産会社等が所有する共同住宅には補助しない等の中野区独自の縛りを外した。課題を一つひとつ解決し、耐震化率の向上を図りたい」との答弁がありました。
次に、住宅政策費中、住宅支援について、「住宅資金等融資あっ旋利子補給金、家賃債務保証料助成金が未執行だが、居住安定支援の事業実績についてどのように考えているのか」との質疑に対し、「周知を図り、執行の努力をしている」との答弁がありました。これに対し、「抜本的な見直しを図らないといけない。改善をしていただきたい」との要望がありました。
一般会計歳出では、このほか、生け垣等設置助成、木造住宅密集地域整備、新井薬師前駅前地区拠点整備、補助第220号線整備計画・調整、不燃化推進特定整備事業補助金、東中野駅構内樹木維持管理費、平和の森公園再整備工事、区営住宅などについての質疑がありました。
次に、歳入についての質疑を行ったところ、放置自転車撤去手数料、公園管理協力金、公園損傷による賠償金、協定の失効に伴う返納金などについての質疑がありました。
以上が建設分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。
以上で建設分科会における審査の報告を終わります。
○山本委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本委員長 なければ、以上で建設分科会主査の報告を終了します。
次に、子ども文教分科会主査の報告を求めます。
○高橋(ち)主査 9月26、27、30日に行いました子ども文教分科会における審査の経過について御報告いたします。
当分科会では、認定第1号、平成30年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分に関し審査を行いました。
初めに、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容について御報告いたします。
まず、学校・地域連携費中、学校支援ボランティアについて、「活動延べ人数が年間3万2,000人を超えており、1人当たりの負担が大きいと感じる。なるべく負担をかけずに活動を広げていけるような方策を考えているのか」との質疑があり、「ボランティア活動は活発になることが望ましいが、個人のできる範囲の中で関わってもらえればと考えている。区では定期的に募集案内の作成などを行っている」との答弁がありました。
これに関連して他の委員から、「ボランティアとして関わる頻度が多くなれば、個人の実費の持ち出しがふえる場合もある。有償にするなど制度の見直しを検討してほしい」との要望がありました。
次に、知的資産費中、図書館の管理について、「視覚障害者への対応が不十分との声があるが、具体的に把握はしているのか」との質疑があり、「デイジー図書や対面朗読などのサービスを実施しているが、総合的なユニバーサルデザインの観点から、ICT機器の活用も含め、支援に努めていきたい」との答弁がありました。
次に、学校教育費中、体力向上プログラムについて、「区立小学校児童のぜん息罹患率が高い傾向が続いている。体力向上プログラムをスタートして10年以上が経過したが、対策を含め、そろそろ総括をする必要があるのではないか」との質疑があり、「一定時期に総括をする必要はあると認識しているが、現時点ではほぼ同じ傾向が続いており、体力・健康向上については各学校でもさまざま方策を検討している。体力向上プログラムとぜん息との相関関係については、今後研究してまいりたい」との答弁がありました。これに対し、「主要施策の成果における『今後の方向性』の内容を見ても体力向上については触れられていない。今後はより力を入れてほしい」との要望がありました。
次に、体験学習費中、海での体験事業について、参加児童数が大きく増加した要因を問われ、「参加した児童たちからの楽しかったという声が広まったことや、学校を通じての広報活動などに努めたことで、事業の魅力が伝わったことが要因と考えている。さらに、今年度は対象を小学校4年生以上にしたことから参加児童数が増加した」との答弁がありました。これに対し、「集団生活という観点からは生活上の指導的な役割も求められると考える。業者だけに任せるのではなく、参加児童がふえることに伴う課題についてどう取り組んでいくのか」との質疑があり、「集団における生活習慣やあるべき行動について、学校と事前に意見交換をしたり、委託の仕様書に方針を盛り込むなどして、参加した児童にとって教育的な意義のあるものにしていきたい」との答弁がありました。
次に、子育て支援費中、ひとり親家庭ホームヘルプサービスについて、執行率が低い理由が問われ、「ファミリーサポート事業や一時預かりなど、ひとり親世帯に限らない他のさまざまなサービスを利用している人が多いことが考えられる。料金や申し込み時間は柔軟に設定されており、利用勝手が悪いとは認識していない」との答弁がありました。これに対し、「ひとり親家庭に対しては、サービスがあっても情報が届きにくい現状がある。周知を徹底してほしいがどうか」との質疑があり、「児童扶養手当など、ひとり親家庭を対象とした通知とあわせて、サービスの案内チラシを入れるなどの工夫を行っている」との答弁がありました。
次に、子ども教育施設整備費中、学校施設整備について、「命の大切さを学ぶ教育活動の一環として、学校で生き物を飼育することについて、飼育に伴う危機管理対策を含め、教育委員会による学校へのサポートを進めてみてはどうか」との質疑があり、「生き物を飼育することの有用性とリスクについて、校長などさまざまな声を聞きながら研究していきたい」との答弁がありました。
これに関連して他の委員から、「命を育てる取り組みは、家庭の事情で生き物を飼育できない子どもへの配慮や、情操教育として効果的であることから、今後積極的に行ってほしい」との要望がありました。
このほか、子育てひろば事業、教育系ネットワーク環境設定委託、成人のつどい参加率、多胎児家庭支援などについて質疑がありました。
次に、歳入について質疑を求めたところ、子ども教育費負担金及び地域支えあい推進使用料の不納欠損額、学校経営マネジメント強化モデル事業などについて質疑がありました。
以上が子ども文教分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。
以上で子ども文教分科会における審査の報告を終わります。
○山本委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本委員長 なければ、以上で子ども文教分科会主査の報告を終了します。
以上で分科会審査報告は全て終了します。
冒頭に確認したとおり、討論は省略することといたします。
これより採決に入ります。認定第1号から認定第5号について、順次採決を行います。
初めに、認定第1号、平成30年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決します。
お諮りします。認定第1号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○山本委員長 起立多数。よって、認定第1号は認定すべきものと決しました。
次に、認定第2号、平成30年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定についての採決を行います。
お諮りします。認定第2号を認定すべきものと決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山本委員長 御異議ありませんので、そのように決定します。
次に、認定第3号、平成30年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決します。
お諮りします。認定第3号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○山本委員長 起立多数。よって、認定第3号は認定すべきものと決しました。
次に、認定第4号、平成30年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決します。
お諮りします。認定第4号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○山本委員長 起立多数。よって、認定第4号は認定すべきものと決しました。
次に、認定第5号、平成30年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決します。
お諮りします。認定第5号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○山本委員長 起立多数。よって、認定第5号は認定すべきものと決しました。
以上をもちまして、決算の審査は全て終了しました。
この際、区長から発言を求められておりますので、これを許可します。
○酒井区長 一言、御挨拶を申し上げます。長時間にわたり熱心な御審議をいただきまして、まことにありがとうございました。ただいま平成30年度の決算につきまして、認定すべきものと決定をいただきました。お礼を申し上げます。
審議の中でいただきました御意見につきましては、十分に配慮いたしまして、積極的な区政運営に努めてまいりたいと存じます。ありがとうございました。
○山本委員長 以上で本日の日程を終了しました。
決算特別委員会を散会いたします。
午後1時38分閉会