中野区議会交通対策調査特別委員会〔令和元年10月10日〕
交通対策調査特別委員会会議記録
○開会日 令和元年10月10日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後2時22分
○出席委員(13名)
南 かつひこ委員長
杉山 司副委員長
竹村 あきひろ委員
羽鳥 だいすけ委員
高橋 かずちか委員
甲田 ゆり子委員
内野 大三郎委員
小杉 一男委員
若林 しげお委員
いながき じゅん子委員
山本 たかし委員
伊藤 正信委員
久保 りか委員
○欠席委員(1名)
斉藤 ゆり委員
○出席説明員
都市基盤部長 奈良 浩二
都市基盤部都市計画課長、交通政策課長 安田 道孝
都市基盤部道路課長 井上 雄城
まちづくり推進部長 角 秀行
まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史
まちづくり推進部野方以西担当課長 狩野 純一
まちづくり推進部まちづくり事業課長、大和町まちづくり担当課長 菊地 利幸
まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 荒井 弘巳
○事務局職員
書記 有明 健人
書記 若見 元彦
○委員長署名
審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○議題
区内交通結節点周辺の交通対策について
区内南北交通の利便性向上について
西武新宿線沿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について
連続立体交差事業の区間に延伸について
鉄道上部空間の活用・整備について
○所管事項の報告
1 西武新宿線沿線まちづくり整備方針(鷺ノ宮駅周辺地区編)(素案)及び西武新宿線沿線まちづくり整備方針(都立家政駅周辺地区編)(素案)について(野方以西担当)
2 その他
○その他
委員長
定足数に達しましたので、交通対策調査特別委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査日程についてお諮りいたします。お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時ごろ休憩をとりたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
議事に入る前に、お手元に配付の資料(資料2)のとおり、7月12日付で委員会参与の変更及び異動がありました。本日当委員会から転出された理事者の方がお見えですので、休憩して御挨拶をいただきたいと思います。
委員会を休憩いたします。
(午後1時00分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時02分)
次に、異動になった参与について御紹介と挨拶をお願いいたします。
奈良都市基盤部長
それでは、都市基盤部の委員会参与につきまして、令和元年7月12日付で異動と担当の変更がございましたので、御紹介させていただきます。
私、都市基盤部長の奈良浩二でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
続きまして、担当の変更でございます。都市計画課長安田通孝が交通政策課長を兼務することとなりました。
委員長
以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了いたします。
それでは、議事に入ります。
区内交通結節点周辺の交通対策について、区内南北交通の利便性向上について、西武新宿線沿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備についてを一括して議題に供します。
所管事項の報告を受けます。
1番、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(鷺ノ宮駅周辺地区編)(素案)及び西武新宿線沿線まちづくり整備方針(都立家政駅周辺地区編)(素案)についての報告を求めます。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
それでは、私のほうから、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(鷺ノ宮駅周辺地区編)(素案)及び西武新宿線沿線まちづくり整備方針(都立家政駅周辺地区編)(素案)について御報告いたします。(資料3)
西武新宿線沿線の野方から井荻駅間の連続立体交差事業にあわせて地元のまちづくり検討組織からの提案を踏まえ、区のまちづくりの方向性や都市基盤整備の考え方を示す沿線まちづくり整備方針を策定するところでございます。
それでは、素案の概要につきまして、交通に関する項目を中心に御説明させていただきます。
まずは、鷺ノ宮駅周辺地区編(素案)をごらんください。まず、表紙の次のページの目次でございます。第1章のはじめにでございます。まちづくりの検討の経緯や整備方針の位置付けを記載してございます。第2章では西武新宿線沿線地域の上位計画、第3章ではまちの現況と課題、第4章では目標とするまちの姿、第5章ではまちづくり整備方針、第6章では今後のまちづくりの進め方、最後に参考といたしましてまちの現況を記載してございます。
第1章のはじめに及び第2章の西武新宿線沿線地域の上位計画につきましては割愛させていただきます。後ほどごらんいただければと思います。
8ページをお開きください。第3章のまちの現況と課題でございます。ここでは、道路・交通、にぎわい、防災、住環境の四つのカテゴリーで整理してございます。
交通に関するものとして、(1)の道路・交通では、開かずの踏切による渋滞の発生や駅におけるバスやタクシーなどの乗降スペースがなく乗りかえが不便なことなどを記載してございます。
9ページをお開きください。(3)の防災では、6メートル未満の道路が多いことから、消防活動困難区域があることが記載してございます。
10ページをお開きください。第4章の目標とするまちの姿でございます。(1)のまちの将来像でございますが、「住みたい住み続けたいまち 鷺宮」としてございます。
(2)では、第3章で記載してございます四つのカテゴリーに合わせて、まちの将来像を具現化したまちの姿を記載してございます。交通に関するものといたしまして、①に踏切待ちと渋滞が解消し、安全で円滑に行き来できる道路空間のあるまちとしてございます。また、③の災害時に被害が出にくい防災性の高いまちには、消防活動困難区域の改善や避難路の整備の記載がございます。
12ページをお開きください。第5章では、第3章と第4章でのカテゴリーに合わせて道路・交通機能の向上、交流拠点の形成・生活利便性の向上、防災性の向上、良好な住環境の形成としてまちの姿を実現する方針を記載してございます。
12、13ページのゾーン区分につきましては割愛させていただきます。
14ページをお開きください。交通に関するものといたしまして、道路・交通機能の向上でございますが、(1)から(5)までの五つほど記載してございます。
これらを一つの図にまとめたものを次ページで説明いたします。15ページをお開きください。四角で囲まれた箇所について御説明させていただきます。左上の西武新宿線の連続立体交差事業の実現に向けた連携でございますが、鉄道の立体化にあわせて地域と協働したまちづくりを推進してまいります。
その下の補助第215号線の事業の具体化、右上の補助第133号線の事業の具体化でございますが、こちらは連続立体交差事業にあわせて都市計画道路の整備促進を図るということでございます。
次に右上の駅前広場の整備でございますが、こちらは駅前に広場を整備するということでございます。
続きまして生活道路の整備でございますが、こちらは四つございまして、左中ほどの広域避難場所へ向かう機能の強化を図る道路、右下の交通集散機能の交通利便性の向上を図る道路、さらに右下の地域全体に関するものといたしまして、隣接する駅をつなぐ機能や生活利便性の向上を図る道路及び消防活動困難区域を解消する道路について整備を計画してございます。
図の中ほどあたりにございます白鷺通りの交通安全性の改善と中杉通りの再整備でございますが、こちらにつきましては、どちらも道路の安全性を高めるための改善でございます。
16、17ページの交流拠点の形成・生活利便性の向上につきましては割愛させていただきます。
18ページをお開きください。防災性の向上でございます。同じように次ページの図にまとめてございます。
19ページをお開きください。左上と右下にございます避難路の安全性の確保でございますが、災害時広域避難場所や避難所への避難経路としての機能が維持されるようにするということでございます。右下の地区全体に関するものにつきましては、消防活動困難区域の解消を図ってまいります。
20、21ページの良好な住環境の形成につきましては割愛させていただきます。
22ページをお開きください。21ページまでの整備方針につきまして一つの図にまとめたものでございます。こちらは後ほどごらんいただければと思います。
23ページをお開きください。第6章の今後のまちづくりの進め方でございますが、主な施策についてそれぞれのステップを記載してございます。こちらは連続立体交差事業など関連する事業の進捗を踏まえながら関係機関と調整を図るとともに、地域の方々の御意見も伺いながら進めていきたいと考えているところでございます。
最後に、24ページから27ページでございますが、こちらはまちの現況についての記載となります。
以上が鷺ノ宮駅周辺地区編でございます。
続きまして、都立家政駅周辺地区編(素案)をごらんください。
まず目次でございます。こちらは先ほど御説明いたしましたとおり、鷺ノ宮駅周辺地区編と同じ構成となってございます。そのため1ページから7ページにつきましても、鷺ノ宮駅周辺地区編と同じ構成となってございますので、割愛させていただきます。
8ページをお開きください。第3章のまちの現況と課題でございます。ここでは、道路・交通、にぎわい、防災、住環境の四つのカテゴリーで整理してございます。
交通に関するものといたしまして、(1)の道路・交通で、開かずの踏切による渋滞の発生や駅におけるタクシーなどの乗降スペースがなく乗りかえが不便なことなどを記載してございます。
9ページをお開きください。(3)の防災では、6メートル未満の道路が多いことから、消防活動困難区域があることを記載してございます。
10ページをお開きください。第4章の目標とするまちの姿でございます。(1)のまちの将来像でございますが、「地域とともに歩む 幸せあふれるまち 都立家政」としてございます。
(2)では、第3章で記載してございます四つのカテゴリーに合わせて、まちの将来像を具現化したまちの姿を記載してございます。交通に関するものといたしまして、①に駅からの乗り換え手段が増え、広域に移動しやすい道路網のあるまちとしてございます。また、③の災害時に被害が出にくい防災性の高いまちには、消防活動困難区域の改善や避難路の整備の記載がございます。
12ページをお開きください。第5章では、第3章、第4章での四つのカテゴリーに合わせて、道路・交通機能の向上、交流拠点の形成・生活利便性の向上、防災性の向上、良好な住環境の形成とし、まちの姿を実現する方針を記載してございます。
12、13ページのゾーン区分については割愛させていただきます。
14ページをお開きください。交通に関するものといたしまして、道路・交通機能の向上がございますが、(1)から(5)までの五つほど記載がございます。こちらを一つの図にまとめたものが次ページでございます。
15ページをお開きください。左上の西武新宿線の連続立体交差事業の実現に向けた連携、右下の生活道路の整備(交通の集散機能と交通利便性の向上を図る道路)、さらにその下の地区全体に関するものは、鷺ノ宮駅周辺地区編と同じでございますので、割愛させていただきます。
上のほうにございます自動車乗降スペースおよび駅アクセス道路の整備でございますが、こちらにつきましては、駅の北側に自動車乗降スペースや補助第227号線から駅アクセス道路の整備を計画してございます。右側の補助第227号線整備の事業の具体化でございますが、こちらにつきましては、連続立体事業にあわせて都市計画手続などの具体化を図ることでございます。
16、17ページの生活拠点の形成・生活利便性の向上につきましては割愛させていただきます。
18ページをお開きください。防災性の向上でございますが、同じように次ページにまとめてございます。
19ページをお開きください。左中ほどの避難路の安全性の確保、右下の地区全体に関するものにつきましては、消防活動困難区域の解消を図ってまいります。
20、21ページの良好な住環境の形成につきましては割愛させていただきます。
22ページをお開きください。21ページまでの整備方針につきまして一つの図にまとめたものでございます。こちらは後ほどごらんいただければと思います。
23ページをお開きください。第6章の今後のまちづくりの進め方と24ページ以降のまちの現況でございますが、こちらも鷺ノ宮駅周辺地区編と同じでございますので、割愛させていただきます。
以上が都立家政駅周辺地区編でございます。
最後に、本紙の表紙に戻っていただきまして、2の今後の予定でございます。令和2年、3年に整備方針(案)を公表し、来年度になりますが、まちづくり整備方針として策定していきたいと考えているところでございます。
2ページをごらんください。参考としてこれまでの経緯を記載してございますが、一番下の令和元年10月に鷺ノ宮駅周辺と都立家政駅周辺の2地区において意見交換会開催と記載がございます。鷺ノ宮駅周辺地区編の意見交換会につきましては、鷺宮区民活動センターにて、10月3日(木曜日)、6日(日曜日)に、都立家政駅周辺地区編につきましては、中野区シルバー人材センターにて10月4日(金曜日)、5日(土曜日)に開催いたしました。この意見交換会は、今後まちづくり整備方針を策定するに当たり、地域の皆様の御意見を伺うために開催したものでございます。
鷺ノ宮駅周辺地区の当日の来場者は、10月3日が53名、10月6日が31名でございまして、主な質疑内容につきましては、整備方針策定後のまちづくりのスケジュールや補助第133号線沿道や中杉通り周辺のまちづくりの内容を知りたいといったものでございました。
また、都立家政駅周辺地区の当日の来場者は、10月4日が23名、10月5日が24名でございまして、主な質疑内容につきましては、事業の優先順位や補助第227号線が整備された場合にバスが運行するのかといったものがございました。
なお、現在10月25日まで意見募集の期間を設けております。今後、意見交換会と意見募集での主な質疑応答につきましては、中野区のホームページにて公表していく予定でございます。また議会への報告につきましても、まとまり次第、改めて報告いたします。
説明は以上になります。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
羽鳥委員
まず、鷺ノ宮駅周辺地区編の14ページのところの道路・交通機能の向上ということで、駅前広場の整備についてお伺いをいたします。ここでは、「駅前広場は、将来的に中野区北西部における公共交通の核としての役割を担うことを見据え」と書いてあるんですけれども、現状ではバス路線が練馬駅と中村橋から来て、それがそれぞれ荻窪と阿佐ヶ谷に向かう4路線ということになるのかな。それぞれの方向ですと2方向ずつということになるんですけれども、将来的に駅前広場が整備された場合に、例えば、今のK01系の旧なかのんですが、例えばああいうものが入ってくるであるだとか、さらに核としての機能が強化されるみたいな、そういった見込みとか見通しとかがあるのか、どうなんでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
バスについての見通しでございますが、まず、今、委員おっしゃる4系統のバスがございます。今後駅前広場が整備された際もその4系統でいいのか、または、K01系統が乗り入れるのかというのは、今後のバス事業者などとの調整になってくると思いますので、現時点で決まっていることはございません。
羽鳥委員
都立家政駅編の同じところには、もちろん地元の人が望まなかったというのもありますから、交通結節機能だとかそういったことは書いていなくて、鷺ノ宮で書いているというのはどういうことかという、中野区北西部における公共交通の核というのはどういう位置付けというか、何をもってその核と区は認識しているのかなというのをお答えください。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
野方以西の3駅についてのバスの状況なんですが、野方駅につきましては中野と野方間、都立家政につきましては今バス路線がない状況でございます。そういったことも含めまして、野方以西の北西部3駅につきまして、今バスの路線が一番多く通っているところが鷺ノ宮駅ということになりますので、そういう意味で公共交通の核と位置付けてございます。
羽鳥委員
これは多分今後になってしまうからお答えしづらいと思うんけれども、例えば野方駅の整備方針の素案が出たときにも、同じような公共交通、あそこは野方駅と中野駅、新宿駅というので環状七号線も入れればもっと、高円寺とかもありますが、結構いろんな路線がいろんな方向に行っていますけれども、そういった位置付けとして書かれるのか。要はどのくらいのレベルが公共交通の核というふうに言われるくらいになるのかなというのがちょっとわからないなということだったんで、野方駅の記述との関係はどうなるんでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
野方駅の整備方針につきましては、今のところ来年度をめどに作成していくということで考えてございまして、具体的な記述内容につきましては、現在関係機関なりと調整してございます。
小杉委員
先ほどこの資料を見たのですが、検討会がまちづくり構想案を提案されたということですけれども、検討会でつくったものと違うところとか、例えば、今回それ以上に踏み込んだところとかというのがありますか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
鷺ノ宮駅周辺編の15ページをごらんいただけますでしょうか。こちらの左側のほうに、「生活道路の整備(広域避難場所へ向かう機能の強化を図る道路)」との記載があるかと思いますが、こちらにつきましては、補助第133号線から広域避難場所である鷺宮西住宅へつながる道路の記載になってございます。こちらにつきましては、地元のまちづくり構想にないものでございます。こちらにつきましては、区として幹線道路と広域避難場所を結ぶ道路が必要ということで、今回の整備方針で追加している路線でございます。
小杉委員
わかりました。それとステップ1、これから用地の買収とかいろいろ何かあるんだろうなと想像したんですけれども、ステップ1から3というふうに書いてあるんですが、大体の期間としてどれぐらい見込めるのか。10年、20年かなりかかりそうだと思うんですが、今の段階でいいんですけど、どのぐらいを見込んでいるのでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
ステップ1についてはおおむね5年間、ステップ2につきましても5年間、ステップ3につきましては各事業で事業が完了するまでになりますので、5年で終わるものもあれば、10年以上かかるものもあるということでございます。
小杉委員
それと、西武新宿線の立体化というふうに書いてあるんですが、ごめんなさい、それは具体的にはいつごろ決まっていくとかという、何かあるんでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
西武新宿線の立体化の御質問ですが、この西武新宿線の連続立体交差事業というのは東京都が行う事業と考えてございます。ただ、実際に今連立事業につきましては、平成28年に社会資本の総合整備計画という事業化を前提にした位置付けとなってございます。
一方、ことし2月に隣の区間、井荻駅と西武柳沢間の連続立体交差事業の都市計画素案の説明会というものがございました。その中で東京都は次のように言ってございます。「連立事業の効果を高めるためには、地元区市による駅周辺のまちづくりを行うことが重要であり、その熟度が高まった井荻駅~西武柳沢駅間を先行している」と説明してございます。ですので、区といたしましては、整備方針を策定後、この後、駅前広場の基盤施設の計画というのをつくっていきまして、都市計画に向けた準備を進めてまちづくりの熟度を上げていくということを考えてございますので、現時点で年度がいつだということは決まってございません。
小杉委員
まちづくりの熟度を高めながら同時並行で進めていくということですね。沼袋駅、新井薬師駅の工事なんかも、前回も工事が遅れているという話で、区に問い合わせるということだったんですが、延びれば延びるほど負担は多分かかってくるのかななんて想像するんですけれども、状況というのは変わっていないですか。遅れているという話で、いつごろ、どのぐらい先延ばしになるのかという話を前回も質疑があったようですけれども、状況は変わっていますか。
荒井まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
この一連の中でも御答弁申し上げてございますけれども、どの程度の延伸になるかということにつきましては、現在のところまだわかってございません。
山本委員
御報告ありがとうございます。都立家政駅のほうでお伺いしたいのですが、8ページの道路・交通のほうで、タクシーや送迎車用の乗降スペースが駅前にはないということであります。羽鳥委員からもありましたけれども、野方駅には中野駅からのバスがあって、鷺ノ宮駅にもバスの交通があるということなので、そこを何とかしていきたいということで、ここの都立家政の方々がこの計画をもってしても、長い期間をもってしても、なかなかアクセスという面では難しいところがあるのかなと。結局、ここの幅が狭いためと書いてあるんですけれども、道路が狭く、この道路を結局拡幅しないとだめという考えじゃないと何も始まらないという案も出かねないわけですよ。このまちの回遊性ですとかショッピングしやすくて、そして高齢者、買い物弱者の方々が安心して買い物に出やすくなるようなまちづくりというものを地域の方々の意見も聞きながら、皆さんとしてはどう受けとめていらっしゃるんですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
まず、都立家政駅の道路の状況なんですが、南北の幹線道路といたしまして補助第227号線というのが計画でございます。現況まだここの現道拡幅で考えているんですが、非常に狭い道路となってございます。一方で、都立家政駅の商店街もございます。こちらにつきましては、商店街なんで歩行者・自転車が多いんですが、車も通るような状況になってございます。これが現状でございます。将来的には、補助第227号線につきましては、今の計画では16メートルの道路になる予定でございます。そうしますと、車両につきましては現在商店街も車両が通っているんですが、車両につきましてはこの補助第227号線がメインになってきまして、一方、商店街につきましては、歩行者と自転車、特に歩行者を優先とした道路がいいんではないかと考えているんですが、この辺につきましては、地元の方々と意見交換をしながら決めていくべきものだと考えてございます。
山本委員
そうすると、この緑の線の商店街と線路で分けられる四つの東西南北のブロックの方々がこの駅に、そして大通りに出やすい、買い物弱者の方が出やすくするために、先般この委員会が立ち上がった目的としてもあるように、交通の足をどう確保していくのかという考えが、当然ここだけではなくて鷺ノ宮のほうから、まだ出てもいないですけれども、野方のほう、大和町のほう、面でとらえていく必要があるんだろうなとは思うんですよね。その交通の足に関して、地元の皆さんからは、鷺ノ宮、そして都立家政のまちづくりの会議において具体的にはどういう意見がありましたか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
先週行いました意見交換会の中では、鷺ノ宮駅に関しましては、まず補助第113号線の整備、これは東京都でやっている道路なんですが、そこの歩道幅員が非常に狭いということで、危険だということで、整備推進をしてもらうような声がございました。一方、都立家政のほうと鷺ノ宮が共通することなんですが、やはりバスの路線、特に補助第227号線、都立家政につきましてはバス路線がございませんので、バス路線を強化してほしい。あとは、鷺ノ宮につきましては、鷺ノ宮駅から中野に向かうような路線が欲しいという声もございました。
山本委員
鷺ノ宮駅から、皆さん基本的には阿佐ヶ谷に行かれるんだけれども、阿佐ヶ谷を経由して中野じゃなくて、中野にそもそも用事もあって、それで中野駅に行きたいという方が多いという理解でよろしいですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
地元の人からの意見といたしまして、今、商品券を中野区内で買っているという声がございまして、その中で、鷺宮に住んでいるんだけど、バスになると杉並区に行ってしまうという声がございました。その中でバス路線として鷺ノ宮駅から中野駅までの路線が欲しいという声がございました。
山本委員
わかりました。買い物に出ることができると、認知機能の面でも大変維持向上ができるということでもありますので、そこは本当に一つひとつ、この素案ができ上がったけれども、引き続き効果的な、我々委員としてもやりますが、皆さんとしてもより考えていただきたいなと思います。答弁は結構です。
久保委員
スケジュールのことで確認をさせていただきたいことがございます。先ほど小杉委員が、23ページのところでしょうか、ステップのことを聞いていらっしゃいました。今回、これは整備方針ですよね。全体の鷺ノ宮なら鷺ノ宮駅周辺のまちづくりの整備計画というものを策定されるのか。それとも23ページを見ますと、計画検討ということで個別に書かれているように思われるので、個別の計画として策定させるのか、それはどちらですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
23ページの今後のまちづくりの進め方について、主な施策として幾つか挙げてございます。こちらにつきましては、個別に進めていくようなことを考えてございますので、全体で進めるという計画をつくるということは今のところ考えてございません。
久保委員
ということは、この整備方針が決定をいたしますと、この整備方針にのっとって、あとは例えば駅前広場でありますとか、先ほど補助227号線のこともありましたけれども、それらについては、それぞれに計画が出てくるということなんでしょうか。それは、西武線の構造形式が決定をしたとしてもそういうものなのか。そうではなくて、構造形式が決定をした段階で一旦各駅の整備計画というものを策定するということも、そういうふうにまだ方針が変わる場合もあるのか、どちらですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
すみません、先ほどの答弁を訂正させていただきますと、まず整備方針を出します。その後、基盤の計画という形で駅前広場なら駅前広場の、あとは道路なら道路というものをまとめた一つの計画をつくります。ただ、事業としては、駅前広場は駅前広場で地元に入っていって進める。道路は道路、例えば補助第133号線なり補助第227号線なりそこの部分はそれで進めるという形で考えてございます。御質問の連立の事業が決まってからその計画を見直すのかということなんですが、現時点では連立事業の構造形式なりが決まった後、そういう計画をつくる。そういうことは今のところ考えてございません。
久保委員
ということは、連立について早く構造形式を決定していただくということが一番大事ではあるんですけれども、それを待ちながらもまちづくりは着々と進めていくという、そういうことでよろしいわけですよね。そうなっていったときに、構造形式によってはまちづくりの方向性が変わる部分、例えば線路の北側の問題ですとか、そういったものもありますよね。それはそのときにどういうふうに区としてのまちづくりを検討していくかということを考えるのであって、そこはそことしておいても、今回出されている方針というのは、要するに地下でも高架でも、どちらにおいてもこれは進めていかなければならないという、そういうお考えでよろしいですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
こちらの整備方針というのは、まちの課題を解決する方向性を示しているものでございます。例えば、鷺ノ宮駅につきましては、駅前広場がないためにバスとかタクシーが道路にとまってしまって渋滞する。あとは、そもそも都立家政でいいますと、補助第227号線の道路整備、これは防災力の向上にも尽くすものだと思います。こういうものにつきましては、連続立体交差事業とかなくても進めていける事業だと考えてございますので、仮に地下か高架で決まっていなくても、これはこれでまちの課題として進めていくべきものだと考えてございます。
久保委員
そういうふうにしていただかないと、1回こうやって出たものがまた変わっちゃうというようなことになってはいけないので、どういう形であっても、これはこれで区としてはまちづくりを進めるということですね。
先ほど山本委員が、補助第227号線のことから都立家政商店街のことまで質問がありましたけれども、改善を検討するものというふうに15ページにはなっております。改善を検討するということで、先ほど歩行者のある意味優先度を考えていくというような話がございましたけれども、実際にもちろん地元との協議というのも非常に重要でございまして、商店街にとっては荷おろしや荷さばきの場ともなっているところですので、完全に車は一切入らないというわけにはいかないと思うので、今もう時間帯によって都立家政の商店街というのは車の規制というのがございます。その辺の考えもあると思うので、完全な歩行者優先度ということを地域の方が望んでいるかどうかというのは別問題ではないかなと思うんですね。それはそれとして、ほかに何か改善を検討するというお考えはありますか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
今のところ、道路・交通に関するものといたしまして、やはり歩行者優先ということで、確かに荷おろしの話というのは非常に重要な課題だと捉えております。そのほかに、道路・交通ではないんですが、にぎわいという面で駅前に広場をつくっていくようなことも考えてございますので、ここの商店街につきましては道路・交通とあとにぎわいというのが大きな今後の検討課題かと考えてございます。
久保委員
これはちょっとここからそれる部分でありますけれども、ここのところ、鷺ノ宮、都立家政の駅周辺では、駅に近接している土地が、いろいろ建てかえが進んでいたりとか、解体で更地になっていたりとかということで動きが出てきております。こうしたことをやはりきちっとチェックをしていかないと、今後まちづくりにも大きな影響を及ぼす場合もございますが、その辺のところは今どのように区としては地域と調整を図られているんでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
現時点で地域のほうに入り込んで地権者の方と話をしているという段階ではございません。そちらにつきましては、この整備方針が策定されたことをもって、地域の方々、特に権利者なんかと今後話していきたいと考えてございます。
久保委員
先ほど野方駅については整備方針は来年というようなことを言われていたかと思いますけれども、野方の整備方針が都立家政、鷺ノ宮よりもある意味時間をかけて行っている大きな理由は何でしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
野方駅につきましては、直近の踏切、野方1号踏切の除却という大きな課題がございます。それにつきまして、今、技術的な課題とあと事業スキームについて東京都と意見交換している段階でございます。そちらを今年度協議いたしておりまして、そのため野方の整備方針が今年度ではなく来年度に公表していくということで、そういう形で考えてございます。
久保委員
なので、野方の場合は第1号踏切が除却をするのかどうするのかということが一つの大きなまちづくりのポイントになってくると思いますし、これは一番大きな連続立体交差事業が進んでいく中での、高架化になるのか地下化になるのかという構造形式においても大きな影響を及ぼすということかと思います。実際には野方の整備方針が後にはなりますが、このまちづくりについては進捗が先にこちらの方針が決定をしたとしても、場合によっては野方から取りかからなければいけないような場合もあるのかもしれないんですけれども、その辺のスケジュール感というのはどのようにお考えですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
スケジュール感でございますが、まず都立家政駅、鷺ノ宮駅につきましては来年度早々整備方針をつくる予定です。野方駅につきましては、来年度、野方駅周辺の素案をつくるような形で考えております。その後、駅前広場等の基盤施設の整備計画につきましては、野方駅と都立家政駅と鷺ノ宮駅、この三つの駅を同時にそういう計画をつくるような形で考えてございまして、その計画をもとに、都市計画の手続ということを進めていくような形で考えてございます。
羽鳥委員
いろいろお聞きし忘れていたことなどありましたのでお聞きします。今、久保委員の質疑の中で基盤整備計画は3駅同時が適当かなというふうなお答えだったんですが、ということは、都立家政駅と鷺ノ宮駅については、整備方針は来年度早々のところでつくるけれども、その後、都立家政駅と鷺ノ宮駅についての基盤整備計画というのは、野方駅に先行してそこをつくるというのではなくて野方駅を待って一緒にやる、こういうことになるということですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
現時点では3駅一緒という形で考えてございます。
羽鳥委員
先日行われた説明会などに私も可能な限り参加させていただき、地域の人たちからは一体いつになるのかというのがすごい大きな関心事だなということを、まあそうだろうなとは思っていたんですけれども、改めて感じました。それと同時に、鷺ノ宮駅についていえば駅前広場がどこになるのかと。この図を見ると、駅を中心とした丸になっているから、今の段階でそんな偏った位置に丸を置いたりしたら大変なことになると思うんですけれども、一体どこになるのかというのが結構関心事だったと思うんですよね。そうした中で、狩野課長のお答えの中で、基盤整備計画をつくるあたりには大体の位置がお示しできるんじゃないかというふうなことを言ったんですけれども、基盤整備計画の素案みたいなのが出るときには、大体こういう位置だよと。詳細な設計とは違うとは思うんですけれども、大体の位置はこの位置ですよというのが出てくるという、こういったことでよろしいんでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
現時点の整備方針についてはどこだというのは記載がございません。今後、基盤施設の整備計画の中で大体どの辺かというのはお示ししていきたいと考えてございます。
羽鳥委員
その際には、大体どのくらいの大きさのものかというのも示されてくることになるんでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
大きさにつきましては、現時点でどのくらいの大きさについてというのは、今後基盤施設の後に都市計画の手続というのがございますので、どこまで示せるかというのは今後検討していきたいと考えてございます。
羽鳥委員
あとこれまでの委員の質疑でもうお答えされているかもしれないんですけれども、基盤整備の計画というのがいつぐらいに素案が出てくるのか改めてお答えいただきたいんですけど。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
基盤施設の整備計画がいつぐらいかという件なんですが、現時点で何年ということはまだ決まってございません。あくまで整備方針を野方も含めて出した後、作成していくということでございます。
羽鳥委員
わかりました。あと、説明会の中では、地下、高架のところが触れられていないということで、イメージができないという意見も結構あったと思うんですね。それで、当然私も出るだろうなというふうには思っていたんですけれども、そこで狩野課長がお答えになったときに、それはいろいろ苦しいところだったとは思うんですが、都の事業だからなかなか答えられないという、それはそうだなというふうにも思う一方で、想定された質問でもあると思うんですよね、まちの人からすると。私はそのお答えとか聞いたときに、例えば、オブザーバーみたいな形で都の担当者とか西武鉄道の担当者とかに来ていただくことができなかったのかなということも思ったんですよ。区の説明会だけれども、区ではお答えできないことも聞きたいという方は、当然、連立事業のことにかかわっているというのは予想されることですから、そういったことは検討されなかったのかなというのは、どうでしょうか。
角まちづくり推進部長
今の御質問につきましては、今回のまちづくり整備方針というのは、区が策定するまちづくりの今後の方向性を示すということで意見交換会を開催させていただきました。なので、東京都とか西武鉄道のほうに、内容自体は、あらかじめ調整をした上での素案の策定というステップは踏んでいるんですけれども、特に当日の会には呼んでいないという状況がございます。先ほど今後の連立事業だとか中野のまちづくりについての回答をさせていただきました。東京都のほうの連立事業の素案だとか、あとは中野区のほうのまちづくり方針から基盤の基本計画をつくりますけれども、そういった手続をやっていく中では、当然合同で説明会に臨むというところも、野方以西のところでは、井荻駅から西武柳沢駅のところでは、当然そういった関連する市区と東京都が一緒になって説明会をやっていますので、そういった段階では当然中野区、それから東京都、西武鉄道が合同で地域の皆様に対しての意見交換をするという場が今後出てくるというふうに考えております。
羽鳥委員
いや、それは都市計画素案の説明会のことですよね。その説明会のときも角部長がお答えされていて、それは都市計画素案の説明会で大分後のことじゃないかなというふうに思っていたんですけれども、まちの人からしたら、今の段階でも知れることは知りたいというふうなのは人情だと思うんですよね。それは整備方針の説明会ということですから、それは区のものだから区が来るというのは、それはそうなんですけれども、連立にかかわってのまちづくり整備方針なわけだから、当然西武線はどうなるんだろうというのは出てくると思うんです。それは当然予想されたわけで、私はそれは東京都にも今の段階で答えられる範囲でいいですから答えに来てくださいというふうに言っておくべきだったと思うし、それで東京都が今の段階ではこれしか答えられないんですというふうに言う一言が、狩野課長が区の立場から、いや、それは都の事業ですというふうに、それはそうなんですけれども、都の事業ですとお答えするのと違った印象をまちの人に与えると思うんですよね。そういった点で、今後まちづくりの説明会というところでは、関係する部署というのはぜひとも参加を検討していっていただきたいなというふうに思います。今回説明会というのは、それぞれ何人くらい参加されたんでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
今回の意見交換会なんですが、4日間で131名の参加でございます。
羽鳥委員
そこで若い人の参加が少ないよねという質問が出ていましたよね。私も見ていて、若い人は確かに少ないなというふうに思ったんですよ。先日の一般質問の中でも、全戸、別途配布すべきじゃないかという提案もさせていただきました。例えば、若い人の参加というところでは、学校にプリントを渡して生徒を通じて家庭に届くようにするとか、そういった取り組みなんかもやって、若い人にもより、全戸というのは確かにすごく大変ですし、時間もかかりますが、学校と協力をして配布するなどすれば、効果的に若い人にも伝え得るんじゃないのかなというふうにも思ったんですけれども、今後その検討をされてみたらいかがと思うんですが、いかがでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
意見交換会のときにも私のほうからその方にはお答えさせていただきました。一応検討していくということで答えてございます。
羽鳥委員
ぜひともまちの課題解決のところで、これから本当に生活でかかわってくる若い人たちの参加というのはとても不可欠だと思いますので、ぜひとも積極的な検討をお願いいたします。
あと補助第133号線のことです。そこもそんなのがあるんだというふうに、知らなかった方も結構説明会ではいらっしゃって、住んでいるところじゃなければ知らないのは当然かなとも思うんですけれども、事業進捗、これはなかなか都の事業だからお答えできないかもしれないんですが、事業進捗とのかかわりで、大和町との比較が出されたりしました。大和町の補助第227号線とのかかわりを出されましたよね。あっちは進んでいるのにこっちはどうして進んでいないのかというところで、そういった点で、何か事業にかかわって例えば新たな、大和町で使ってるような補助とかが出るみたいな、そういうのがあったり、今後検討され得る課題だったりするんですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
すみません、補助第133号線につきましては東京都の事業ということで、具体的にどういう補助を使ってどういう説明をするかというのは我々のほうでは把握してございません。
羽鳥委員
あと、これもさっき久保委員の質疑の中でちょっと出たんですけれども、地下か高架か等に触れなくてイメージしづらいことともかかわってくるんですが、まちがどういう姿になるんだろうかというのを真剣に考えたいときに、こういう姿になるんだというイメージができるというのが非常に大事だなというのを説明会の議論を聞いていて思ったんです。結構その後で、どうでしたかというふうに参加した人に聞いてみると、よくわからないというのが率直なところだったんですね。これも私はいろんな機会に質問で求めたりしていましたけど、まちづくりの整備方針をつくる際には、地下、高架でそれぞれどうなるのかという、まちの課題の解決の方策なんだ、その整備方針なんだというのはわかるんですけれども、地下、高架になったらそれぞれどんな姿になるんだろうかというのがそれぞれイメージしやすいような記述などが必要だったのではないかなと思うんですが、今後案にするときなどで、それはしていくべきだと思うんですけど、いかがでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
地下、高架などの構造形式というのは、あくまで基本的には連立事業の事業主体である東京都が行うものであると考えてございます。ですので、現時点で東京都にそのようなことを言うということは考えてございません。
羽鳥委員
いや、別に、今言ったのは言ってほしいということじゃなくて、地下、高架、どっちになった場合でも対応できるような、要は2案あるような整備方針の姿がわかるようなものが必要だったのではないかというふうな、そういった趣旨なんですけれども、いかがでしょうか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
このまちづくり整備方針というのは、あくまでまちの課題を解決するということで考えてございます。したがいまして、例えば、道路整備において連立が地下であろうが高架であろうが道路はそこを通ると考えてございますので、地下案ならこうだ、高架案ならこういうふうになるという記載というのは現時点では考えてございません。
羽鳥委員
なかなかそれだとやっぱり、パブリック・コメントとかをやるときにも、一体どうなるんだろうかというので意見がうまく出せない。それで都市計画素案の説明会になって、何だ、これはというふうになりかねないと思うんですよね。ぜひともやっていただきたいという、それはあまりお考えにないかもしれませんが、私としては求めたいと思います。
今後案が出てパブリック・コメントということになるんですけれども、そのときに案としての説明会をやる予定というのはありますか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
整備方針の案の説明会は実施する予定でございます。
羽鳥委員
それも今回みたいに、複数回、別の時間でということで、パブリック・コメントの前にやるという感じになるんですか。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
現時点で決まっているものといたしまして、先週の意見交換会と同じようなものをパブリック・コメントの前にやる予定でございます。
羽鳥委員
わかりました。ぜひやっていただきたいなというふうに思っていたので、やられるということでよかったです。
あと最後に、補助第215号線のことでお聞きしたいんですけれども、補助第215号線についての都の位置付けというのは、第四次優先整備路線とかいろいろと補助第133号線ではありますが、どうなっているでしょうか。
安田都市基盤部都市計画課長
補助第215号線においては、新青梅街道から北側は検討路線ということで、そこの南側については通常どおり検討していく道路になっております。
羽鳥委員
優先整備路線になっていましたか。
安田都市基盤部都市計画課長
こちらは優先整備に位置付けていないです。
羽鳥委員
そうですよね。どなたの質問だったか忘れてしまったんですけれども、そういった答弁があって、それでも連立とあわせて整備するんだというふうなことを、たしかお答えがあったなというふうに記憶しているんですが、私の家の近所の道で、現状でも結構幅広い道というふうになっていて、それで最後のところだけ現道がないところを通っていくというような、そういう計画になっていますよね。ここが交通を集約させるべき、新青梅街道までだったとしても、交通を集約させるべき路線なのかということを、現状の交通量なんかもすごく少ないんですよね。そういうのを見ていて思うんですけれども、区としてはどういったお考えなんでしょうか。
安田都市基盤部都市計画課長
都市計画道路網は、大体一定間隔でネットワーク性を区内に、あるいは都内のネットワーク性をもとに計画されております。ですので、現状としては都市計画道路に位置付けられているときは、そういったネットワーク性が必要な道路と考えております。ただし、今後、さらに第五次の東京都の道路の整備方針の中で、さらに見直す道路については検討していくということでございます。
羽鳥委員
ネットワーク性という、それは車の通行しやすさというのも、渋滞解消とかというので非常に重要だとは思うんですけれども、一方で、暮らす人もそこにはいるわけで、現状ここの補助第215号線の南から来るような車がどう行くかというと、ここの車の横の道のところで左に曲がって、一方通行が北側からというふうになっているので、新青梅街道に抜ける場合は左に曲がって交差点に出てというふうにして、そういった動きになっているんですよね。それでほとんど支障がないような交通量なんですよね。これを整備することによって、逆に交通をさらに吸引していって、それが目的なのかもしれないですけれども、地域の良好な住環境というのが破壊され得る可能性があるんじゃないかなと思うんですよ。区としてはそういう補助第215号線というのが、この前第四次整備計画がつくられたばかりだと思うんですが、第五次整備計画をつくるときに、いや、本当に要るんですかというふうな、例えば意見なんか、どういったお考えで今補助第215号線に対していらっしゃるのか。
安田都市基盤部都市計画課長
現在の区内の東京都所管、中野区所管の道路計画については、現状どおり整備する方向で計画されております。都市計画道路廃止というのはなかなか、皆さんも御存じだと思うんですけど、ケースはないですね。個別のまちづくりの中で考えていることもあるんですけれども、基本的に、現在のところでは大体等間隔にネットワーク性が加味されて計画されているので、東京都及び第四次整備計画においてはそういう方向でいますが、今後少子・高齢化とかそういう流れが出てきて、そういう中で東京都としても、見直すというのはそんなに簡単じゃないんですけれども、見直せるものは見直すということで、大体五次整備計画に向けた都市計画道路のあり方、都市計画道路はそもそもオール東京としてどうなのかということで今検討しています。そういう中に区のまちづくりの検討も入ってくると思うんですけれども、現状の段階では第四次整備計画に従っているというところです。
久保委員
先ほど羽鳥委員のほうから、補助第133号線を積極的に整備を進めてほしい旨の質疑がございましたけれども、地区計画等、この中でも今整備方針の中にも入っておりますが、やはり鷺ノ宮の駅周辺は東京都との連携を図っていかなければいけない課題というのが非常に多いですね。補助第133号線もですし、鷺宮西住宅の建てかえや妙正寺川の河川の改修ということで、これはたびたび申し上げておりますが、ここのところはやはり非常に重要な課題と思いますので、今回まちづくりの整備方針の素案ということで出ましたけれども、しっかり東京都との協議を、西武線の連立もですし、まちづくりについても行っていくということが本当に重要であると思いますが、すみません、そこのところを1点お聞かせいただければと思います。
狩野まちづくり推進部野方以西担当課長
委員おっしゃるとおり、ここの鷺ノ宮駅というのは都との事業と関連するものが非常に多くございます。その点、我々といたしましては、常にその計画の重要性というのを意識しながら密に東京都と連絡調整を図りながら進めていきたいと考えてございます。
委員長
他に質疑はありませんか。(「委員長、休憩してください」と呼ぶ者あり)
では、休憩します。
(午後2時06分)
委員長
再開します。
(午後2時11分)
羽鳥委員
先ほどの補助第133号線にかかわる質疑の中で、1点確認をしたいということであります。大和町のところの補助第227号線で、今建てかえなどの補助として使われている制度、あと補助第133号線のところで使われている制度、それぞれどういった制度があるのかというのを、お答えを確認させていただけますか。
菊地まちづくり推進部大和町まちづくり担当課長
大和町のほうでは、都市防災不燃化促進事業ということで、要はその沿道建物の不燃化に対して助成金を出すという制度を使っております。補助第133号線については、これからあそこも、延焼遮断帯になっておりますので、そういう意味では、延焼遮断帯形成のために不燃化の建物を建ててもらうよう、そういう制度を導入するというのも今後検討が必要だと思います。
羽鳥委員
先ほど久保委員の質疑の中で、私が大和町と対比したので久保委員がそう思われてしまったと思うんですが、補助第133号線を積極的に整備してほしい旨という意味から質問したというふうにちょっと思われてしまったんですけれども、私としてはどういった制度の違いがあるんだろうかということでお聞きしたかった、制度の確認としてしたかったということなので、質問させていただきました。答弁は結構です。
久保委員
先ほどの羽鳥委員の御質疑で、補助第133号線も、いわゆる大和町中央通りのように不燃化の促進ということで今行われているわけですけれども、そういった制度を活用するというような趣旨の御答弁だったんでしょうか。そういうことが現状補助第133号線の都市計画においても可能なんですか。今、ちょっと可能なような御答弁だったんですけれど。
角まちづくり推進部長
説明が不足して申しわけありません。現在、補助第133号線の拡幅に伴う、例えば建てかえとかで区が補助する制度というのはございません。今後のまちづくりの先ほど御説明させていただきました整備方針の考え方では、そういった不燃化をする、延焼遮断帯にするための不燃化が必要になるということで、今後そういったまちづくりの整備の仕方についても検討していくということで御説明させていただいたという状況です。
久保委員
ということは、いわゆる補助第133号線そのものの整備、道路のほうの整備についてという意味ではなくて、沿道のまちづくりにおいてのという、そういうことでよかったですね。そこだけ、申しわけありません、それで認識は間違いないですか。
角まちづくり推進部長
はい、そのとおりでございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了します。
次に、2番、その他で何か報告はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
それでは、審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩します。
(午後2時14分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後2時22分)
次回の委員会は第4回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から連絡をさせていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
本日の予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で交通対策調査特別委員会を散会いたします。
(午後2時22分)