中野区議会子ども文教委員会〔令和2年3月16日〕
子ども文教委員会会議記録
○開会日 令和2年3月16日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後2時30分
○出席委員(8名)
高橋 ちあき委員長
斉藤 ゆり副委員長
吉田 康一郎委員
小杉 一男委員
いでい 良輔委員
中村 延子委員
平山 英明委員
むとう 有子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 入野 貴美子
子ども教育部長、教育委員会事務局次長 戸辺 眞
子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子
子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長 永田 純一
子ども教育部保育園・幼稚園課長、子ども教育部保育施設利用調整担当課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 濵口 求
子ども教育部幼児施設整備課長 板垣 淑子
子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 塚本 剛史
子ども教育部子育て支援課長、子ども家庭支援センター所長 神谷 万美
子ども教育部児童相談所設置調整担当課長 半田 浩之
子ども教育部育成活動推進課長 伊藤 正秀
子ども教育部子ども特別支援課長、教育委員会事務局子ども特別支援課長 中村 誠
教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 伊藤 廣昭
教育委員会事務局指導室長 宮崎 宏明
○事務局職員
書記 井田 裕之
書記 五十嵐 一生
○委員長署名
審査日程
○所管事項の報告
1 令和元年度体力テストの結果と体力向上に向けた取組について(指導室)
2 「中野区小中連携教育7年間のまとめ」について(指導室)
3 日本語指導が必要な外国人児童・生徒等への支援の充実について(指導室)
4 学校給食用牛乳パックの取扱いについて(学校教育課)
5 その他
○所管事務継続調査について
○その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、子ども文教委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日は、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように進めます。
なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
先週に引き続きまして、所管事項の報告をお願いいたします。
まず、令和元年度体力テストの結果と体力向上に向けた取組についての報告をお願いいたします。
令和元年度体力テストの結果と体力向上に向けた取組について御報告いたします。(資料2)
それでは、資料のほうを御覧ください。
まず、1ページ目でございますが、テストの概要について書かれたところでございます。実施は、例年どおり6月に実施されました。中野区では、都との平均値の比較だけでなく、平成18年度の本区の各種目の平均値を児童・生徒に身につけさせたい体力、運動能力の到達目標、いわゆる中野スタンダードとして設定しております。この中野スタンダードを児童・生徒の70%以上が超えている状態をおおむね満足できる状態とし、全種目でそうなることを目指して、取り組んでいるところでございます。
次に、結果の御報告をいたします。2ページ目を御覧ください。
中野スタンダードの通過率を示しております。上は昨年度、下は今年度で、黄色い部分、太字が中野区スタンダードを……(「白黒だから黄色ではないんです」と呼ぶ者あり)失礼いたしました。網かけの部分の太字が中野区スタンダードを7割以上の児童・生徒が通過した項目となっております。
3ページ目を御覧ください。
上段は、通過率が目標値に達した項目数の割合でございます。小・中を合わせて全150項目のうち、通過率70%以上になった項目の割合でございます。下段は、都平均と区平均の比較でございます。こちらは相対的なものになりますので、区で一生懸命頑張っても、都全体の平均が上がってしまえばそれほどいい結果に見えないこともあります。特にここ2年間は、都の平均が上昇傾向だったために下向きの三角印が増えております。
4ページ目は、上段が昨年度、下段が今年度で、申し上げた都平均と区平均を比較したものでございます。
5ページは、結果の考察と今後の方策でございます。
中野スタンダードを7割以上の児童・生徒が通過した項目については、先ほど御覧になっていただいた2の(1)のグラフを参照していただければと思いますが、今年度は昨年度よりやや減少したものの、経年比較ではここ数年、一定の水準で推移していることが分かります。反復横とび、50メートル走、持久走、上体起こしなどについては比較的よい結果が出たものの、握力、立ち幅とび、ボール投げについては目標を通過する学年が少なく、継続した課題となっております。今後の方策といたしましては、各校の状況を踏まえた方策の工夫、就学前教育、保育施設や家庭との連携、研修の充実などが挙げられております。
続く4では、各校の体力向上計画とも言える体力向上プログラム改訂のポイントが挙げられております。各校での今後の計画実践に役立てたいと思っております。
最後、6ページには成果の上がった学校の取組を紹介しております。
時間がありませんので、一つひとつは申し上げませんが、特に投力などに取り組んでいる学校が多いように思います。
こうしたことは、様々な研修や連絡会の機会を捉えて、各校に周知してまいりたいと考えております。
御報告は以上です。
委員長
ありがとうございます。
ただいまの報告に御質疑ありましたらお願いいたします。
平山委員
まず、東京都の平均が何かここ2年ぐらい上がっているということで、それは何ていうんでしょうか、原因は分析されているんですか、都自身は。
宮崎教育委員会事務局指導室長
ここ2年ほど、随分都のほうがこうした下降傾向を受けて、各校に様々な取組をするように指導しているところでございます。例えば、投げ方などにつきましては、非常に、ちょっとしたコツ、テクニックを教えると全然飛躍的に伸びていく、そのようなことがありますので、いきなり体力テストを、例えば4月にやるのではなくて、少し練習してから5月、6月等に行ったらどうかなどの指導などもございます。
それから、ほかのことにつきましても、いきなりやるのではなくて、少し練習をしてからなどということを取り上げているところでございます。
平山委員
それは東京都の取組だから、当然、都下の学校全部に対してそういう指導をされているわけじゃないですか。恐らく伸びた自治体と伸びなかった自治体がある。当区においては、それほど芳しい成果が出なかったというふうに見ればいいですか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
必ずしもそういうことではないと思います。それぞれの学年、学年の集団がございますし、もちろん学校の取組が不十分だった面もあるかもしれませんけれども、本区におきましては、体力向上委員会等で毎年毎年分析して、きちっと取り組んでいただいておりますが、学年によってはいろいろな特性等がございますので、その中で十分指導が行き届かなかった面もあったかとは思いますが、おおむねどの学校も取り組んでいただいていたと認識しております。
平山委員
それは、お立場としてそのように評価をされているというのは理解ができるんです。一生懸命取り組んでいらっしゃる様子も、それは非常によく分かるんですけれども、現実問題、数値として現れてきてしまっているという部分があるのと、例えば平成30年度と令和元年度の違いで、学年が1個ずれているわけですよね。その数値が、例えば、2年生のときには7割以上が上回っていたのに、3年生になると落ちているというような、そういう数字も現れていたりしているじゃないですか。だから、そういうところというのは、よくよく分析をしていかなければいけないのかなと思っているところです。あまり申し上げませんけれども、この手のことって、基本的な体力を身につけることが一番重要なことなので、あまり、何ていうでしょうね、うまく点数を上げるような取組というものをやる必要はないと思っています。中野は、そういう意味でかなり真面目に取り組んでいらっしゃるので、そこはそういうふうに見ようとは思っています。
ただ、数字として現れているということは、やっぱりそれはしっかり踏まえていただきたいなと思うのと、そもそもの中野スタンダードというものがあって、目標が7割以上のクリアじゃないですか。
毎年ごとにこの結果が出て、残りの3割の子らには、特段の対応はやっていらっしゃるんですか。要するに、なかなか到達しない3割の子どもたちに。
宮崎教育委員会事務局指導室長
もちろん、そういうことは体育の授業とか、それから休み時間等、主な学校の取組の中にも少し例がございますけれども、そういうところで、例えば、投げる動作につながるような方法をやっております。もちろん体育の授業なんかでも、うまくできない子どもにつきましては、特に教員や任期付短時間教員がついて、そこの補充等をやっておりますけれども、特にその子たちだけを残して長い時間をやるということは、特に報告としては聞いてございません。ただし、教えるときには、当然、個別指導の中で配慮して指導している。もしくは、そういうみんなで教え合ったりしている中で、例えばお互いに教え合うような機会を持ったりしているということでございます。
それから、軽いものでございますけれども、中には、クラブ活動等の中で、そういう基礎体力向上のようなものに取り組んでいるところもございます。
平山委員
学力よりもむしろ、いわゆるこの体力テストの数値のほうが、もしかしたら、何ていうんですか、子どもたちの個性がより反映されやすいというか、そういうふうなことがあるのかなというふうには思っているんです。だから、残りの3割の子が急にぐっと上がるような、そういう魔法のような取組というのはないと思っているんですけれども、ただ、この取り組む目的としては、やっぱり健康な体をつくるということにあると思うんです。そことの相関、あるいは家庭環境によって、なかなかこの3割の子どもたちがうまく体力を向上できないとか、あるいは、この3割の子たちの肥満との相関関係とか、そういった分析というのはやられていらっしゃるんですか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
生活習慣等との相関関係は少し取ってございます。例えば、朝食を食べている子どもが体力テストの結果と相関関係、やはり朝食を食べている子どものほうが体力テストもいい結果が出ていると。もちろん、それは因果関係ではなくて相関関係ですから、それがどっちが先かとかそういうことではないのかもしれませんけれども、そのようなことは取っているところでございます。
平山委員
ありがとうございます。
これで最後にしますけれども、当区は、環境的には決して恵まれていないわけじゃないですか。学校の敷地が、校庭がほかの区よりも決して広いというわけではない。ボール遊びができるような公園というのがほとんどなかったり、小規模な公園しかなかったりもする。そういう中で、中野は中野なりにこれまでも工夫をして、いろいろな取組をやってこられたかとは思っているんです。
ただ、いよいよ、何ていうんだろうな、私も娘の体力テストの結果とか見て、ちゃんとこの相関を取ろうとされているような努力というのも、非常にうかがえるなとは思っているんですけれども、いよいよ次のステップというか、そこの相関の部分をもっとよくよく分析をしながら、どんな取組ができるんだろうかと。体力を引き上げるというよりも、むしろそういう子たちの生活スタイルについて、何かしら学校と家庭と地域と協力をして取り組めるようなことがないかとか、あるいは、やっぱり肥満は、その一つだけを捉えるわけにはいかないと思います。もちろんほかの疾患とか基本的な体力というのもあると思うんですけれども、やっぱり一つの、何ていうんでしょうか、指標とはすべきものだと思うんですよ。体力を伸ばしていくということだけではなくて、やっぱり子どもの健康を維持していくということに少しシフトを変えてみるとか、そういう取組を少し検討していただければなと。前も少し申し上げたんですけれども、ちょうど10年ぐらいじゃないですか、体力向上の取組をやられて。ここまで本当に頑張っていらっしゃったと思うんですけれども、次のステップを、いよいよこの目指す研究をぜひ行われてみるべきなんじゃないかなと思っているんですが、どうですか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
御意見ありましたとおり、やはりほかのこととも非常に関わっているところがございますから、そこはぜひ、今後も検討してまいりたいと思っております。
教育委員会等で、この同じことを発表したときに、分析の御意見として頂いたものの中に、投げ方とかそういうものについては、巧技性というか、そのテクニックを教えれば、結構飛躍的に改善するところもあるので、そういうところは心配ないので、ぜひそういう指導をしてもらいたい、そういうところはぜひ体力向上検討委員会等でまた実践例を紹介してまいりたいと思います。
それから、もう一つ挙げられたのが、やっぱり筋力に関わるところが多いので、小学生の段階でどれくらい筋力をつけたらいいかというのは、またいろいろな御意見があるところだと思いますが、そういう視点もいただきましたので、そんなところもぜひ、今、委員から御指摘いただいた、ほかの健康面、食育などとの相関関係とともに、そういう面もちょっと研究してまいりたいと思っております。
むとう委員
ちょっと平山委員の質問と重なる部分もあるかとは思いますけれども、改めてお尋ねしたいんですが、私が一般質問の中で、朝食と学力、朝食と体力について質問したかと思います。その際に、たしか朝食と体力だったかどっちでしたか、相関関係について調査したことがないというような御答弁だったかと思うんですけれども、今、食事と体力は関連があるというような御答弁が今あったかと思うので、改めてどちらだったのか、もう一度答弁をお願いします。
宮崎教育委員会事務局指導室長
相関関係がないというふうにお答えしたとは思っておりません。そのときには、全国と比べることが――区の中では1年生から――体力調査に関して区の調査の中ではそのように比べることができるけれども、それを全国と比べることができないと申し上げたかと思います。
むとう委員
そうすると、やはり区の中では比べたということであれば、朝食をしっかり食べているお子さんのほうが学力も体力もあるという全国の調査状況と中野区も同じという認識でよろしいですか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
おおむねそのような感じになっていると思いますけれども、中野区の場合、完全に体力テストの結果、その欠食の調査をしたところ、小学生の場合ほとんど朝食を取っていないという子どもが、小学校全部平均して1%に達していませんでしたので、確実にそれがほかと比べて低いかどうかというと、朝食を食べていない子どもが非常に低い状態がございましたので、それがはっきり言えるかどうかは分かりませんけれども、傾向としてはそのような傾向はあるということでございます。
むとう委員
中野区では、朝食をしっかり食べているお子さんのほうがたくさんいらっしゃるということで、それは本当によいことだと思っていますので、そのまま――、それでもわずかは食べていない子がいるのであれば、そこをきちんと指導なり、家庭の状況を踏まえた何らかの手だてを講じていってほしいということを改めてお願いいたします。
それから、本当にここずっと体力向上ということも中野区は力を入れて、なさっているというふうに私も認識をしているところですけれども、残念ながら、トータルとしてはちょっと落ちているというのは、ちょっと残念かなというふうに今回の結果を受け止めました。
幼児教育の部分で園庭のある幼稚園なり保育園で育ったお子さんのほうが、小学校に入ったときに、やはり園庭のないところで過ごしたお子さんと比べて体力に差があるということが、たしか中野区の調査というか研究の中で、そんなデータを出されていたことがあったかと思うんです。やはり、私もそこは影響あるかなというふうに思っていて、今度、小学校になって、具体的な取組で数値が上がったところの、A校とか書いてありますけれども、全学年において外遊びが盛んとなってというようなくだりがあって、体育の授業は体育の先生がそれなりにプログラムを組んで、体力が向上できるように指導をなさってくださっていると思うんですけれども、授業以外の部分で子どもたちがどういう生活をしているかというのは、大いに関係するところだと思っていて、校庭で伸び伸びと遊ぶというか、遊びを通じて体力って、授業とはまた違ったよさがあって、楽しさが加わる中で、お友達との交流の中で、外遊びが本当に盛んになることで体力というのはおのずから上がってくるという部分も大いにあるかと思っているんです。ここのところ、統廃合の影響もあり、校庭がなお一層狭いところでという状況の中で、やっぱりある程度伸び伸びと、子どもたちが自由に駆け回ってもそんなにぶつかる危険性もないような空間が保てていないと、なかなか外遊びも、ちょっと動くとぶつかっちゃうという状況では危なくてできないので、やっぱり校庭は十分に広く確保していくということもすごく重要だと思っているんです。敷地に限りがあるとはいえ、その辺は、体力と校庭の広さみたいな教育環境との兼ね合いの中で、やっぱりそこはきちんと確保しなければいけないし、その辺の因果関係などもきちんと調べていく必要があるのではないかと思っているんですけれども、区は、その辺りはどういう認識を持っているのでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
実は、学校ごとにいろいろ体力調査の結果を見ているところでございますけれども、今現在、校庭の広さがそのまま体力調査の結果に反映しているという特に顕著な例は見られておりません。
むとう委員
まだ、そんなにすぐに顕著に現れるとは思わないんだけれども、昼休み、なるべくC校でも、中学校ですか、校庭で体を動かしましょうと呼びかけていて、体力検査の結果が上がっているということですから、やっぱり十分な広さが確保できないと、なかなかできないかと思います。特に中学生は体も大きくなっていきますので、これから統廃合、新しい校舎を造るという場合にも、校庭をしっかり確保するということもやっぱり重要かなと思っています。顕著な因果関係はないにせよ、考えたら分かることだと思いますので、その辺は配慮していっていただきたいなと思っていますが、いかがでしょうか。
塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
新しい校舎においても、校舎を新しくする際には、基本的には既存の校舎よりもボリュームが大きくなる傾向にございます。ですので、その分、若干校庭の部分がいじめられるというか、狭くなるような状況も見受けられるんですが、極力、今、委員、お話あったように、最大限、校庭の広さを確保できるように計画づくりも進めてまいりたいと考えるところでございます。
むとう委員
せっかく、新しく新校舎を造るのに校庭部分が縮小ぎみになっていってしまうというのは、すごく残念なことですよね。やっぱりこれからずっと新しい学校となり、そこで子どもたちが育っていく中で、成長期の子どもにとって、6年間小学校、3年間中学校、成長期のこの時期に基本的な体力というのが十分できてくるわけですから、そこでやっぱり校庭なりが窮屈になってしまうのは、せっかくきれいな校舎ができても、施設環境的にはちょっとよくなくなるのはとても残念ですので、やっぱりそうならないためには、そもそも統廃合計画というところをちょっと見直していく必要も十分にあるのではないかというふうに思っているところです、余計なことですけれども。
これから、校庭はすごく大事かと思っておりますので、十分配慮していただくように要望しておきます。
委員長
要望ですね。
むとう委員
はい。
宮崎教育委員会事務局指導室長
すみません、先ほどむとう委員に答弁させていただいたところで若干補足させていただきます。
先ほど体力調査の結果、本区におきまして、体力と朝食との相関関係でございますけれども、本区で明らかにちゃんと取っているのは、欠食をしているかどうかという調査だけでございまして、そこの相関関係については詳しくは取っておりません。全国のほうは、それをまとめて取っているんですけれども、そこは相関関係で委員にお伝えしたとおりに、欠食率の低いほうが、朝食を食べているほうが体力は高くなる傾向にあるということですが、その結果を区のほうにそのまま返していただいていませんので、区としては回答の中から朝食の欠食率は出しておるんですけれども、それの体力との相関関係は全国の例を見ているだけでございまして、区として取っているわけでございません。失礼いたしました。
吉田委員
大変関心深い御報告をありがとうございます。本当に残念なことに、今回は目標値に達した項目なりが減ってしまったと。都の全体の上昇の方向性の中で中野はそんなに上がらなかったと。オリンピック・パラリンピックの機運もあって、スポーツに対して社会的に関心が高まったことを都全体では反映されているんだろうと思うんですが、中野はちょっとそうなっていないということで、残念に思っているんです。
これは集団の特性だというような御答弁があったんですが、私は、それは若干違和感がありまして、2ページの児童・生徒の体力テストの結果を見ると、集団の特性によって、ここは強い、ここは弱いというのがあるんだとしたら、その傾向は平成30年と令和元年で1年学年が繰り上がった、その次の学年にその傾向は引き継がれるはずなんです。ところが、そうならずに、同じ学年で同じ部分が弱かったり、つまり1年ごとに集団がずれたからその特性が引き継がれているのではなくて、上の学年になって逆に弱くなったり、去年よりも少なくなっているということが起きているわけです。ですから、これは集団の特性ということに分析を帰するのは、私は間違いだと思います。
そして、その中でお聞きしたいんですが、都内で今最も体力が非常に良い結果が出た自治体、例えば三つぐらい、今年とか、近年3年とかで見ると、どこがそういう自治体なんでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
そのような結果を自治体ごとに我々は把握しておりませんので、分かりません。
吉田委員
そうすると、どこの自治体がいいかわからないと、じゃ、ここの自治体は非常に効果がある取組をしているから、まねしよう、参考にしようというようなことも調査していないということですか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
自治体というよりも、最後のページにございますとおりに、本区の中で非常にいい結果が出ている学校の例を出している。それから、本区におきましては、体力向上検討委員会というものがございますので、そこで学識経験者もそこに参加していただいて、よい結果が出ている学校の例をまとめて、それでほかの学校に周知しているところでございます。
吉田委員
その取組は、もちろん当然やるべきことで、すばらしいと思うんですが、やっぱりほかのちゃんと結果を出している他の自治体の事例というものを、見聞を広めて参考にすることもとても重要だと思うんですけれども、そのようなことをされるおつもりはありませんか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
そのようなことにつきましては、他の自治体ということではなくて、体力向上関係の様々な啓発資料が出ております。そこにいい事例が出ておりますので、そういうものを見ながら、今、申し上げたのは本区の顕著な例が出ている学校ということを申し上げたんですけれども、当然、その体力向上検討委員会では、他区の先進事例ですとか、学識経験者が入ってございますので、その学識経験者が実践された、もしくは知っている内容については、その中で周知していただいているところでございます。
吉田委員
ほかの自治体はこういうことが効果がありましたみたいなことがあると、我々も非常に勉強になるんですが、ぜひそういうことも積極的に情報収集して、東京都に聞くとか情報収集してはいかがかとは思います。
最後に、教室などスペックが大きくなっていったので、校庭がいじめられるという傾向があるということは、大変懸念すべきだと思います。当区の小・中学校は、ほかの自治体に比べて校庭が広いわけでありません。しかし、統廃合ということがあって、二つの学校が一つの敷地になる、全体のスペースとしてはいろいろ考えがいがあるんだけれども、一つのところに集めると、当該、狭い敷地の中でやりくりしなければいけないということで、結果として、狭い校庭の問題が解決できないというのは、ちょっと知恵を絞って、積極的に、子ども1人当たりとかいろいろな形で、校庭が狭くならないような努力を、これは簡単にはできませんけれども、長期的には考えるべきだと思いますが、これについてはいかがですか。
塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
今、委員からも御提案がございましたように、様々な工夫をする中で、校庭の部分が、物理的なところですので、狭くならざるを得ないような状況がある中で、例えば、より屋内運動場を、体育館を使いやすくするですとか、そういった部分でも体力向上につながるような施設面での配慮、取組を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
平山委員
すみません、もう一つだけ。フラッグフットボールを体力向上プログラムとともにスタートされたじゃないですか。これもちょうど10年ぐらいの周期なので、一回総括されるべきかなと思ってはいて、ただ、好評なんですよね、非常に、好評な子らには。去年、ラグビーのワールドカップというのがあって、非常にラグビー熱が高まったじゃないですか。あれで、フラッグに対する関心が増えたとかそういうことはあるんですか、学校の中で。そういうのは聞かれていますか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
まず、フラッグフットボールは、どちらかというとラグビーよりもアメリカンフットボールに模しているもので、どちらかというと、小学校でやっておりますタグラグビーとかそういうもののほうが近いかと思います。ちょうどワールドカップの時期と少しずれてしまったのと、それから、子どもは、もちろんフラッグフットボールはすごく興味を持って、特に小学校では取り組んでいるんですけれども、直接それが契機になって大きく盛り上がったという話は、特には聞いてございません。
委員長
ほかにはないですね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
以上で報告を終了いたします。
次に、「中野区小中連携教育7年間のまとめ」についての報告をお願いいたします。
宮崎教育委員会事務局指導室長
それでは、「中野区小中連携教育7年間のまとめ」について御報告させていただきます。(資料3)
本区では、平成25年から7年間の計画で小中連携教育を展開してまいりましたが、今年度がその最終年度に当たります。そこで、これまでの取組やその成果と課題を明らかにするとともに、来年度から始まる新たな保幼小中連携教育につなげていくため、別添の「中野区小中学校連携教育7年間のまとめ」を作成いたしました。
別紙資料にありますとおり、小中連携教育の狙いは、小学校児童に中学校進学に対する安心感や憧れの気持ちを持たせるとともに、中学生には中学生としての自覚や自己有用感を持たせることにより円滑な接続を図ること、小・中の教員が相互に理解し合って授業力を高め、学びの連続性を確保すること、学校、家庭、地域が小中連携教育の目指すところを共通理解し、連携することによって知徳体の教育の充実を図ることなどでございます。
本編のほうの目次を御覧ください。
まず、1ページには、今申し上げた中野区の小中連携教育が目指してきたことが書いてございます。
2ページから5ページには、オープンキャンパス、乗り入れ指導、小中連携教育協議会など、これまでの7年間の取組と評価、6ページから9ページにかけましてはこれまで取り組んできた中学校区ごとの学校教育向上事業研究指定校の実践、10ページからは7年計画の最終年度に当たる今年度、各中学校区ごとに実践した取組、最後の32ページには7年間の成果と課題を示させていただいております。
特に、別紙資料にもあります7年間の成果と課題について説明させていただきますと、小中連携教育に係る保護者アンケートでは、この連携教育の狙いの達成について、連携教育が始まった平成25年度に比べ、小・中ともに肯定的回答が上昇するなど、小中連携教育の成果が認識されていることが分かります。
一方、小学校では小・中接続を間近に感じられる高学年と比べて、低学年の児童や保護者は理解が低くなる傾向にあるため、小・中はもちろん、保幼小中全体での理解が高まるよう、15年間の学びの連続性に留意した取組を充実させていくとともに、発信していくことが求められていると思います。
知徳体の教育につきましては、小・中接続が円滑になり、学校生活が落ち着くことによって学力、体力等で一定の向上が見られるようになりましたが、全国的な傾向と同様、不登校児童・生徒数が増加傾向にあるため、校種を超えて解決を図っていくことが求められています。
こうした小中連携教育7年間の成果と課題は、来年度からの新しい保幼小中連携教育に受け継がれるよう準備してまいります。
御報告は以上です。
委員長
ありがとうございます。
ただいまの報告について、御質疑がありましたらお願いいたします。
平山委員
いよいよ7年もたったんだなというふうに思います。当初、これより前のときには、小中連携なのか、それとも小中一環なのかという議論がさんざんあって、実は、我々なんかは小中一貫校をつくりましょうなんていうことを議会の中で何度も提案したことがあって、独自にこの中野のマップで、こことこことここになんていうのを自分たちでつくってやっていたなというのを思い出すんです。ただ、しかしながら、学校再編というものを進めるに当たってということと、もう一つは指定校という考え方をどうするのかということもあり、様々な検討の中で、中野はこの連携教育を進めようということを選択されて、準備をされて、スタートされて、やっと7年がたった。成果としては、非常に大きいものだというふうに思っているんです。いよいよこの保幼小の連携も、一部ではありましたけれども、本格的にスタートをしていく。ここまで来れば、ある一定段階、目指していたものに到達するということになるので、大変すばらしいことだなとは思っているんです。
一つ懸念は、新しい区長が当選されたときに、小中一貫校をつくりますというのを公約に掲げていらっしゃったんです。一方で、中野の小中連携というのがここまで進んできている中にあって、もう1回、小中一貫校というところにかじを切るとなると、またちょっと混乱をするというか、なかなか難しいことなのではないのかなと、個人的には思っているんです。当然、表にはまだ出てきていないので、まだタイミングを計っていらっしゃるのかどうかというのは、こちらは定かではないんですが、実際に教育委員会のほうに、そういう検討みたいなものの投げかけが区長部局からこれまであったようなことはあるんですか。
戸辺教育委員会事務局次長
区長が小中一貫校を公約に掲げているということは十分承知してございますが、直接、教育委員会と議論する場、総合教育会議ですとか、その他非公式に懇談会というような場もありましたけれども、そこで区長側から、はっきり一貫校の設定についてというような議題で議論に上がったということはございません。
平山委員
積み重ねてきたものは積み重ねてきたものなので大事にしていただきたいですし、何ていうか、これが本当によりよい中野の教育になっていくということを望んでいるんですけれども、一長一短があるわけじゃないですか、それぞれに。そこをよく分析して、お互いが共有できるような形にしておいていただきたいなと。こういう形を取ったら、教育としてすばらしくなっちゃうなんていうことは、簡単には起きないわけです。一貫校も、一時期ぐんと来たけれども、少しそのブームが終わって、また少し何か見直されてきているかなみたいなところもあり、でも、中高一貫のほうが、どちらかというと今は重要視されてきたりというところもあり、そういう多角的な情報も押さえておいていただいて、いざ議論となったときには、冷静な御判断をしていただけるようにと思っていますので、よろしくお願いします。
委員長
要望ですね。
平山委員
はい、要望です。
むとう委員
御報告いただいた最後のページの31ページと32ページで、7年間の成果と課題というのが分かりやすくグラフになっているんですけれども、先ほどの報告にあったように、体力も落ちた。2018年度と2019年度を見たときに、体力も学力も、あと心の教育も、全部下がっているんです。この7年間、スタートする最初のところから比べれば、全てよくなったと言えるんですけれども、7年間やって、極端に2018年から2019年に全て結果が下がったというところは、何か原因があったのか。区としてはどういうふうに捉えているのか教えてください。
宮崎教育委員会事務局指導室長
まず、大きなこととしましては、決定的な何か原因があったとは思っておりません。もちろん、一つひとつの学校の状況、それから一つひとつの学年の状況等を見ると、様々な課題はあったのかもしれませんけれども、共通して大きな何かがあったとは認識しておりません。
むとう委員
この7年間の取組をし出して、多少上がったり下がったりもある中で、2018年度まではどれも順調に成果としてグラフが上がっているんだけれども、やっぱりこの1年でがくんと、せっかく7年間やってきたことが、振出しに戻ったまでは言いませんけれども、かなりグラフとしては、数字としては下がってしまっているのに、何か特段原因がないというのはどういうことなのか。きちんと成果と課題が見えているのか、見えていないのか。分析がどうだったのか。7年間やってきたのに最後のところでがくんと落ちているというのは、成果があったと言うには難しい成果ではないかと思うんですけれども、今の御答弁ではちょっと納得できないんですが。7年間やってきて、この最後のところでがくんという、がくんは何だったのか。やっぱり教育委員会として、きちんと原因を追求していかないといけないのではないかと思うんですが。最後の結果は、それでも最初から見ればよくなっているから、成果があるんだみたいな、どこのところもまとめられているのは、何か手前みそ過ぎて、何なんだと思わざるを得ないんですけれども、もう一度答弁をお願いいたします。
宮崎教育委員会事務局指導室長
こちらのほうは、やはり平均でございますので、平均というか、その全体を見たところでございますので、御覧いただいたとおり、確かに今年度は様々なところで下がっているような状況がありますが、これがもうちょっと、学校とか、学年とか、そういうことで見ますと、それぞれ顕著な例はもうちょっとはっきりするところもあります。
ですから、学校ごとのいろいろな状況を見て、それぞれ具体的に指導しているところ、それから、学校ごとにそこの問題点を洗い出して改善策を出させていただいているところでございます。
むとう委員
あくまで平均なんだけれども、平均ってやっぱり大事で、全体の底上げをしていかなければ、一部の人が、一部の子どもがぐんと伸びても駄目で、やっぱり全体的に、中野区の現状として底上げをしていくことが大事なんじゃないかと思うんです。各学校によっては、様々な中で原因も見えているということでしたので、校名は言わなくて結構ですけれども、何ていうか、この平均値を下げる要因につながっている大きな何か、それぞれ見えているところはどんなことがあるのか。ちょっと全然、私、学校現場は分からないので、原因が皆目見当つかないので、把握していることがあるなら、具体的事例をお答えください。
宮崎教育委員会事務局指導室長
まず、平均と申し上げたのが少し誤解を生んだかもしれませんけれども、中野区の場合、例えば体力テストでも、学力でも、目標値に対して70%以上の子どもが到達しているというところで見ていますので、全体の、いわゆる平均点という意味ではございませんので、そこはまずお断りしておきたいと思います。
それから、今いろいろ、なかなか学校ごとの課題ということで申し上げさせていただいておるんですけれども、やはり学校や、その学年や学級ごとの指導とか等の課題はあるかと思います。
むとう委員
指導の課題ということは、教える教師側の指導力に問題があったと受け止めていいですか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
全体的に、やはり最近、若手の教員が増加しているところもございまして、指導力が悪いということではなくて、まだ、今、発展途上にあるというか、一生懸命学んでいるところで行き届かないところもあったかもしれません。
むとう委員
でも、それは2018年度から2019年度にかけて若手の職員が大量に中野の中に入ってきたということと、それはちゃんと因果関係があっての御答弁ですか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
極端にこの年からこの年ということではなくて、やはりいろいろな結果が出たりするのが、時間があったりしますけれども、確かに、年配教員は次から次へと退職している状況には、それは確かにあります。それから、毎年一定数の1校目の教員が増えているのも、それも確かでございます。
むとう委員
新しくなった先生は、それなりに大変なことかとは思います。でも、その先生にとって、自分は新米だから許してよということではなくて、その年、その年、生徒はそのときだけなんですから、やっぱり1年ごとがすごく大事なので、新しい先生が入ってきて指導力が落ちたなんていうことがあってはならないことですよね。やっぱり、ちゃんと教壇に立つときには、能力を高めてもらっていないと、子どもにとってはとんだ災難ですから、そういうことがあってはならないと思うんです。そういうことが分かっているのであれば、教育委員会として、新しい先生の力、指導力を上げる努力というのはどういうことを、特段何かしていることはあるんでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
やはりそういうことになりますと、例えば初任者研修ですとか、若手教員研修とか、そういう研修を充実させまして、具体的な指導方法とか、それから生徒・児童指導の方法とかをきちっと研修させていただいているところでございます。
むとう委員
個別には行っているんでしょうか。やっぱり先輩の先生が見れば、新人の先生の至らないところというのは、様々気づかれる点は当然あるかと思うんですけれども、個別に授業参観なりして、指導し合うということをしてかないと、一斉の研修みたいなところで底上げが図れるかというと、なかなか難しいところで、その辺はきちんとなさっているんでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
個別のほうの指導になりますと、学校ごとのOJTがそれに当たると思います。どの学校でもOJTの担当教員を決めて、若手教員にはきめ細かい指導をしているところでございます。
むとう委員
しっかりやっていただきたいとお願いするしかないんですけれども。お勉強とか体力の部分はそうかとは思いますけれども、この心の教育の部分でもがくんと落ちてしまっていて、自分にはよいところがあると思いますかということで、思わない子どもが増えてしまっていることは、とても残念なことなんですけれども、心の教育の部分も、どうしてこんなに2019年度にがくんと落ちてしまったのかという、心の教育の部分はどうなんでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
心の教育のほうも、本区では非常に重点的に取り組んでいる内容でございます。様々な研修のときにも、必ず、今、申し上げた様々な若手教員の研修の中でも、そこの部分は重視しているところでございます。単位が、よく見ていただきますと、おっしゃるとおり下がってしまったということになりますと、確かに下がったようにはなりますけれども、目盛りがほかのものに比べては、非常に小刻みになっておりますので、そこのところは少し見ていただければと思います。
むとう委員
トータルに見れば、すごくよいというふうに言ってきたけれども、最後のところの自己有用感については、7年前にスタートしたときよりも中学生は下がってしまっているんです。これ、成果がなかったということになってしまいますよね。中学生ってすごく難しい年齢かと思いますけれども、人の役に立つ人間になりたいと思いますかということで、それが下がっているというのは、やっぱりすごく、どういう教育になっているんだと、ちょっと思わざるを得ないんですけれども、これはどうしてなんですか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
そのように上がり下がりだけ御覧いただけると、そういうふうに見えるかもしれませんけれども、9割ほどの子どもたちが、ずっと中野区では自己有用感を感じているというように捉えておりますので、少しの上下は、それぞれのその都度、その都度の特性が反映されているものだと思っております。
むとう委員
いろいろ言い方はあるなと思っておりますけれども、その残された1割の子どもたちというところを、やっぱり大事に底上げをしていく中野の教育であってほしいということを最後に要望しておきます。
吉田委員
私も、7年間のまとめを連携して頑張っていらっしゃるなと思って見ていたら、最後の成果のところで、令和元年度の全部の指標が下がっているというのを見て、私も驚いています。
教育は本当に難しいだろうと思いまして、何かすれば、すぐにそれが結果に、成果として出るというものでもないでしょうし、非常に御苦労をされて、難しい分野を一生懸命頑張っていらっしゃるということ、まず、敬意と感謝を申し上げるんですが、でも、ここで頂いている資料の中で判断させていただくしかないんですが、やっぱり平成30年から令和元年に下がっているというこの事実はきちんと直視をするところから始めなければいけなくて、これについて特別な要因はありませんというお答えでは、これはちょっと問題があるなと思うんです。例えば、新人の教職員の赴任の割合が多かったからというのであれば、平成29年、30年と令和元年で、新人の職員の配置された人数はそれぞれ何人だったんですか。
委員長
それを、今、答弁で求めるんですか。
ちょっと休憩します。
(午後1時50分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時50分)
吉田委員
そういう新人の方が、じゃ、令和元年で急速に、大量にいらっしゃったからということであれば、後で数字を確認すれば、本当にそれが要因であったかどうか、違った場合は、やっぱりちゃんとした別の分析が必要であったということになると思うんです。だから、数字が下がったらいかんと単純に言うつもりはなくて、数字が下がっていることについて真摯に、必死に分析していますかと。それで、ちゃんと次に向けて、また数字が上がるようにというか、子どもにとっていい教育になるように、今あることを全部、全て肯定するのではなくて、やっぱり問題のあるところをもっと一生懸命考えて、説明していけるように、説明がちゃんとできるようにしていただきたい。
ここで区長が変わったというのが、いろいろ教職員や学校にいろいろ心理的影響があったのかとかいろいろ考えちゃうわけなんです。あるいは、何か数字をつくらなければいけないと思っていたのが、ほっとして、素の数字が出てきたとか、何があったかわからないんですが、そういうことをちゃんと説明いただけると、引き続き頑張ってくださいと言いやすいんですが、ちょっと下がった理由が、特に理由がありません的なことだと、非常に不安になるなということなので、もし何か御答弁があれば、どういうふうにこれから取り組んでいかれるのか教えてください。
宮崎教育委員会事務局指導室長
先ほど申し上げたとおり、平均を見て下がったということでおっしゃられると、確かにそういう事実がございますので、それは教育委員会として、研修や学校への指導、その他を来年度に向けて充実させていかなければと思うんですが、我々が取り組んでいるのは、平均という学校や子どもはいませんので、特に学校の様子を見て、学校レベルで見ていくと様々な課題が具体的に見えてまいりますので、その出てきた課題を学校に指導して、その改善策を指導しているところでございます。
委員長
ほかにないですね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、以上で本報告は終了いたします。
次に、日本語指導が必要な外国人児童・生徒等への支援の充実についての報告をお願いいたします。
宮崎教育委員会事務局指導室長
日本語指導が必要な外国人児童・生徒等への支援の充実について御報告させていただきます。(資料4)
日本語指導が必要な外国人児童・生徒等への支援につきましては、これまでも国際交流協会とも連携しながら、日本語指導員を学校に派遣するなど対応してきたところでございますが、昨今のグローバル化や、いわゆる入管法の改正等により、今後ますます外国人児童・生徒等が増加していくことが予想されます。
こうした中、教育委員会では、これまでの取組を拡充するとともに、新たに適応指導教室での対応を実施するなど、外国人児童・生徒等への支援を充実してまいります。
それに先立ち、まず、適応指導教室の名称を教育支援室に来年度より変更させていただきます。これは、支援の対象を不登校児童・生徒から外国人児童・生徒等へ広げていく意味もございますが、昨今の不登校児童・生徒支援は、学校への適応や復帰を目指す指導だけでなく、一人ひとりの社会的自立を目指し、それぞれの状況に応じた柔軟かつ多様な支援が行われるようになってきたため、適応指導教室を教育支援センターや教育支援室に改称する動きが各方面で起こっております。本区におきましても、こうした趣旨を踏まえ、4月1日から改称するものでございます。
次に、教育委員会で拡充、新設する支援事業でございますが、まずはこれまで行ってまいりました日本語指導員の学校派遣を最大60時間から80時間に拡充いたします。
続きまして、新しく実施する教育支援室における支援でございますが、編入時の支援としまして、希望する児童・生徒または保護者に対して、母国語による冊子や自動翻訳機を活用して、日本の学校生活を説明するとともに、初めて学校に行く日に教育支援室スタッフが同行することとさせていただいております。
また、編入後の支援といたしましては、週1日から2日程度、教育支援室にて学習の補充や進路相談を行う予定でございます。
最後になりますが、区内大学等の外国人留学生を活用した学校へのスタッフ派遣を行います。こちらは、何かを指導するというよりも、休み時間や給食の時間等を活用して、外国人児童・生徒の話し相手になったり、日本人児童・生徒にとっても異文化理解のきっかけをつくったりすることを目指してまいります。
別紙資料には、その最終ページを御覧いただければと思いますが、全体の概要をまとめてございます。その中にもございます国際交流協会が行う支援とともに、外国人児童・生徒等への支援を充実してまいります。
御報告は以上でございます。
委員長
ありがとうございます。
ただいまの報告について、御質疑ありましたらお願いいたします。
中村委員。
御報告ありがとうございます。私も質問で取り上げさせていただいていたので、こうやって拡充をしていただくことをすごくありがたく思っております。60時間が80時間ということで、ボランティアの方からもよく、本当に足りないんだということでお声も頂いておりました。80時間で足りるのかどうかというところも、まだ課題かなとは思っているんですけれども、取りあえず20時間増やしてやってみるというところは非常にすばらしいなというふうに思っております。
新規事業のほうなんですけれども、この外国語版入学のしおりということで作られるということなんですが、これは何言語ぐらい作られる予定なんでしょうか。
石崎教育委員会事務局学校教育課長
外国語のガイドブックについては、来年新しく作り替える予定でございます。(「何言語ですか」と呼ぶ者あり)
委員長
言葉の数です。
石崎教育委員会事務局学校教育課長
6言語でございます。
中村委員
具体的にどの言語か教えてください。
石崎教育委員会事務局学校教育課長
英語と中国語、韓国語、それとネパール語とミャンマーです。あと、タガログ語です。
中村委員
英語、中国語、韓国語、ネパール語、ミャンマー語、タガログ語の6言語でよろしいですね。ほかの言語に関しては、翻訳機を使って対応していく。多分、易しい日本語とかのもので対応していくという理解でよろしいですか。
石崎教育委員会事務局学校教育課長
はい、そのとおりでございます。
中村委員
分かりました。ありがとうございます。
次の外国人児童・生徒等支援スタッフ派遣の区内大学等のところなんですけれども、これは各学校に派遣するとなると、結構な、大変な人数かなと思っているんですが、様々な大学とやられるのか、明治大学の国際日本学部のゼミの方々なのか、どういったマッチングでやっていくおつもりなのかというところをちょっと教えてください。
宮崎教育委員会事務局指導室長
今、進めておりますのは、近くにある明治大学と、それから帝京平成大学と話を進めております。そこの学生さんを基本的に登録して、学校に、今、希望を出しております。主に中学校に出しておりますので、そこから要望があったときに派遣していくということを考えております。
中村委員
ということは、あくまでも学校の希望でやっていくという理解でいいですね。分かりました。ありがとうございます。
マッチングするというのも、区としてやっていくのはなかなか大変なことだなというふうに思っておりますけれども、非常に、私も留学をしていた経験があるので、そういった地域の方、近い地域でも同じような境遇の方がいらっしゃるということは、すごく心強いことになると思うので、ぜひそこは進めていっていただければというふうに思います。
あと1点、ここに記載があるわけではないんですけれども、今、この対象というのは、中野区に来られて、中野区の学校に通いたいと思って登録をされて来る外国人の方々、子どもたちだと思うんですけれども、今、外国人の方が日本に来られても、学校に行かない。行かないというか、親御さんの都合で、もちろんインターナショナルスクールに行かれる方もいらっしゃいますけれども、そうではなく、不就学という形を取られている方々がいらっしゃると思うんです。そういったところにどうアプローチしていくかというところも今後重要になってくるのかなというふうに思っているんですが、そこら辺は、中野区としてはどのように捉えていらっしゃるんでしょうか。
石崎教育委員会事務局学校教育課長
来年度なんですけれども、外国人登録をしている方で、学齢対象の児童に対しては、郵送のほうでそこの調査を行って、就学につなげていくような努力をしていこうというふうに考えています。
中村委員
そこはすごく重要なことだと思います。国でも、去年かな、速報値で出ていたと思うんですけれども、そういった子どもたちが、今後、社会保障のところの増大につながっていってしまう可能性も大いにあると思っていますし、社会としても取り組んでいかなければいけないと思っていますので、その調査を行って、どうアプローチをしていくかというところって、今の時点で決まっていることはあるんですか。
石崎教育委員会事務局学校教育課長
今は義務ではないので、意思があって、上がってきていただくということなんですけれども、調査の中では、どういった御要望があるのか、何で行きづらいのかということについても併せてお伺いするようにしていますので、それを見ながら丁寧に、その制度を御理解していただきながら、環境整備であるとかそういったことも含めて、今後はやっていこうかというふうに思ってございます。
むとう委員
大事なことなので、拡充と新規の事業については大いにいいかなというふうに思います。特に学生さんを当てにしているという部分で、これ、報酬とかは……。学生さんも生活大変ですので、報酬は、それぞれの事業、新規はどうなっているのか教えてください。
宮崎教育委員会事務局指導室長
1回につき1,000円です。その理由は、留学生の場合、就労とみなされてはいけないということで、大学のほうからそういうふうにみなされないように配慮してほしいという要望があったからでございます。
小杉委員
すみません、現状がよく分からないので教えてください。日本語指導が必要な外国人児童・生徒ということですけれども、こういった方は今まで対応できていなくて、今、外国の方は学校に来ていたりとか、あと適応指導教室には行っているけれども、その方たちは日本語の指導が必要でもそれほどないけれども、来ているけれども、この今回のものというのは基本的にそういう、そもそも母国語しかしゃべれないとか、そういった方々を積極的に対応していこうという、そういったことということで理解してよろしいんでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
今のところ、大きくその対象が変わったわけではございません。外国から来られて、日本語があまり得意ではないお子さんとかそういう方が対象になりまして、今までも、ここにあります資料にもございます、教育委員会のほうでも上限60時間で日本語の指導のスタッフを派遣したり、それから、いわゆるANIC、国際交流協会での指導はしていたんですけれども、それを今回さらに拡充するということでございます。
小杉委員
拡充されるということですね。先ほど、しおりの件も言われていましたけれども、裏面の(2)の学習指導等というのは、これは、例えば何か国語ぐらい、こちらのほうは対応できるとか、そういうのはあるんですか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
基本的に、こちらの学習指導につきましては、易しい日本語を使って進めてまいりたいと思っています。ただし、当然、伝わらないこと等ございますので、翻訳機が、今回、教育センターのほうにも配置されますので、そういうものも使いながら伝えてまいりたいと思っております。
いでい委員
来年度に向けて拡充を図っていくということですけれども、今の現状について、どのように把握されていますか。というのも、それぞれの学校で、それぞれの学年においては、急遽、この中野で生活をする外国人の子どもさんたちが学校に編入してきました。そこには日本語の適応指導に関わるスタッフを配置というんですか、そういうのができていない現状もあったりとかして、担任の先生任せ。全くその子どもは、まだ小学校1年生だったり、2年生だったりすれば、日本語も全然しゃべれないし、本当に母国語しかしゃべれませんよと。当然、友達同士のコミュニケーションもなかなか、子ども同士ですから、遊びを通じて仲よくなるということはあるんですが、先生が何を話しているかが分からない。授業にも全然ついていけない。こういった現状が、確かに中野区にもあるんです。なので、この充実はいいんだけれども、今の現状、どんな課題があったのかというのをお示しいただけませんか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
御案内のとおり、今までも最大60時間で日本語指導員を派遣することと、それから、希望するお子さんについては、学校に出席扱いということで、例えばANIC、国際交流協会の日本語教室等に通っているような状況がございました。
ただし、毎年、日本語派遣指導のほうに応募してくるのは、新しく来られたお子さんということで、60時間を過ぎてしまいますと、もうその指導ができなくなるような状況もございまして、決して十分でない、お子さんによってすごく個人差があるんです。そういうお子さんは、毎年、大体30人から40人のお子さんが応募されてくるんですが、そこである程度なる方もいますし、相変わらず課題が解決できないで、ANICに行けばいいんですけれども、中にはANICに行かないようなお子さんもいるということで、非常に困難な場合があるということで、いろいろな御報告を受けておりました。
そういうこともありましたので、適応指導教室で学習指導を今回新たに始めたり、日本語指導の時間を拡充したりとか、そういうことを考えているところでございます。
いでい委員
というのも、なぜこんな話をするかというと、現状で、実は本当に行き届いていない。それぞれのクラスによっては、もちろん外国籍の子どもさんが編入する、または、その子の日本語の理解度のこともあるんでしょうけれども、全く日本語が分からないという子ども、また生活習慣の違う子どもに対しては、本当にどうアプローチしていいかが分からないと。取りあえず、席はあります。教科書は与えられる。だけど、先生が授業中に何をしゃべっているか分からない。日本語を教えてくれるスタッフの方も配置がされないということになれば、やっぱり学校に行きたくなくなる。そういった子も増えていくのかなと。だって、行ったって何も勉強にもならないし、そういった現状が、実は今、実際にあるんです。
今、成人の日のときによく発表されます。今日、中野区にお住まいの新成人の方で、日本国籍を持っている方が何人、外国籍の方が何人ということで、割合が本当に年々びっくりするぐらい増えています。それぐらいグローバル化もしているし、多文化としての共生というものが求められているところなんです。それを教育というところで区切ったときには、やっぱり同じ中野区で生活している子どもたち、日本語がやっぱり得意な外国籍の子と、苦手な、なかなか使えない外国籍の子どもがいるので、どれだけそういった子たちに対してアプローチをしていくかなんです。
今、郵送で調査すると言っていたけれども、送られてきたものが分からないという人もやっぱりいるわけです。会ってみないと、そのニュアンスはやっぱり分からないし、なかなか外国人の方とコミュニケーションを取っていくってすごく難しい話でもあるんです。なので、単純に、近所の外国人留学生の大学生たちを週に1、2時間ずつ派遣してという、そういうソフトな支援というものも本当に必要だとは思います。でも、本当にもっと必要なのは、今、外国籍の方で中野区にお住まいの方がどういう状況で、様々なシチュエーションがある中で、子どもさんをどういうふうに教育しようとお考えになられているのかというのを把握することだと思います。それには、郵送というだけではなくて、やっぱり相談する機会だとか、会ってお話しする機会だとか、そういったものを増やすべきだと思っていますが、いかがですか。
石崎教育委員会事務局学校教育課長
委員、おっしゃるとおり、実際にどんな言語の、どんな暮らしをしている方かというのを知ることは、非常に大切なことだと思ってございます。今回、郵送にした理由というのが、実際に行ったときに何語で話されているか分からないというところで、こっちの心構えとして、どういう人を派遣したらいいのかというところが、すごい難しいところもありまして、まず第1弾として、6か国語で書いたものを郵送して、それをまたやると。あと外国人登録の中で、その人がどこの国の登録でということも踏まえて、今後はいろいろな方策を考えていきたいと思いますけれども、まず第1弾として、郵送のほうでどこだけ把握できるのかというところから始めさせていただこうと思って、今回このような措置をさせていただきたいということでございます。
いでい委員
そうなると、例えば転入の手続のときなんかもそうなんですけれども、ここの教育委員会だけではなくて、中野区の戸籍住民だとか、そういったところでもやっぱり連携が取れるのかなと思っています。窓口に、生活について相談に来られる方というのも多数いらっしゃるわけですから、そういった中で、教育委員会と戸籍住民のほうで連携を取り合いながら、子どもを育てる中での課題みたいなものを抱えている外国籍の相談者の方についての情報は、こちらに共有させてくださいみたいな、そんな取組が必要かと思います。こういったことも同時に進めていただきたいなと思っています。要望なので、答弁結構です。
吉田委員
本当にこの分野は、ずっと申し上げていますけれども、非常に大事で、よきにつけあしきにつけ外国の方がどんどん日本に来るに応じて、その子弟、子どもたちも増えてくると。最初のボタンをかけ違うとというか、そういう状況が起きると、本当に学校にも来ないし、限られた社会の中で疎外感を持って、場合によっては手持ち無沙汰の中で、日本の子どももそうですけれども、疎外された子は犯罪に走ってしまうこともあるみたいな、そういう状況に陥ってしまうことが、ヨーロッパなどで実際に起きているということから考えて、本当に子どもたちに積極的にアプローチしていって、この名前が適応指導から教育支援に名前を変えましたけれども、これで日本社会、日本の教育制度に適応することがおろそかになってもいけないわけです。教育の前に適応は絶対に必要であって、例えばアメリカなんかで、皆さん、御存じのとおり、移民の方とか永住者の方、初めから学校に入れないで、英語の学校に、例えば半年間とか3か月間、徹底的に入れて、最低限のコミュニケートをできるようにしてから一般の学校に入っていただくようなシステムをアメリカなんかは組んでいる州が多いわけです。中野区としては、そこまでの予算も、人もいないとは思うんですが、初めのうちに、とにかく日本の社会、日本のルール、文化、そして日本の言葉、学校の教育も理解できるようにしてもらうということをとにかく一生懸命やらないと、諸外国と同じ社会のあつれき、混乱を生んでいくことになる。これは、もちろん賛成なんですが、ちょっと非常にまだやっぱり足りないなという気もするので、ぜひ、今、各委員おっしゃったとおり丁寧にしっかりと、本当にこの分野を一生懸命やっていただきたいというか、お願いなんですが、何かコメントがあればお願いします。
宮崎教育委員会事務局指導室長
一覧表の左下の③のところなんかを見ていただければ分かると思うんですが、今までは、編入の手続に来て、そしたら、もうあとはこの学校に行ってくださいということで行かされていたんですけれども、今、中には学校に行くことに対して非常に不安を感じていたり、それから何も分からない状態で行く子もいるので、例えば、ここでは編入時の入学支援として、最大で2日間程度は、今回、学校教育課が作る入学のしおり、日本の学校というのはこういうシステムで、こういうことになっていて、給食はこうなっていますよというようなことを2日間ぐらいかけて御説明したり、それから、最初は御不安でしょうから、いろいろなことを教えながら一緒についていってあげたりとか、そういうことをまず考えております。
それから先も、あとはもう日本語指導員に任せてしまうのではなくて、様々な人が関わって、その方たちの日本の学校へ安心して通えるような支援を進めていきたいと思っています。例えば、中学生の場合ですと、今の適応指導教室で週2日、それからANICのほうで週1日、それから日本語指導派遣で1日ということになると、週のうち4日ぐらいは誰かしらの支援を得られるようなことになると思います。それで、また日本語ボランティアが入れば週5日ということになりますので、様々な人が関わって、少しでもその方たちが不安なく日本の学校に入っていけるような、そのようなことを今後進めてまいりたいと思っております。
委員長
よろしいですか。手厚い指導をしてくださるそうでございます。
ほかにはないですね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、以上で本報告については終了いたします。
次に、学校給食用牛乳パックの取扱いについての報告をお願いいたします。
石崎教育委員会事務局学校教育課長
学校給食用牛乳パックの取扱いについて御報告いたします。(資料5)
学校給食で提供されている牛乳パックにつきましては、これまで牛乳供給事業者が配送及び回収をしてまいりましたが、令和2年4月からは牛乳供給事業者による回収をしなくなりました。このため、学校給食用牛乳パックの取扱いについて変更いたします。
変更理由でございます。令和2年度から学校給食用牛乳の納入契約をしております公益財団法人東京都学校給食会と牛乳供給業者との契約内容で牛乳空きパック等を回収しないことになったためでございます。
変更内容でございます。一つ目が、飲用後の牛乳パックの取り扱いでございます。これまでは、児童・生徒が飲み終わった牛乳をおおむね5、6個を一まとめにし、その一まとめにしたものを、牛乳供給業者が回収しておりました。これにつきまして、変更後につきましては、児童・生徒が飲み終わった牛乳パックを洗浄、乾燥させたものを一まとめにして、配送業者のほうに回収していただくような形になります。
次に、リサイクルの過程でございます。これまでは牛乳供給事業者が回収し、洗浄等処理をして、リサイクル業者に持ち込んでおりましたが、来年度からは処理済みのものを配送業者が回収し、それをそのままリサイクル業者のほうに持ち込む形となります。
次に、回収料です。変更前につきましては、牛乳供給事業者が負担しておりました。これを変更後は中野区が負担いたします。負担額といたしましては、牛乳パック1個単価1.3円を予定してございます。
このことに伴う配慮事項でございますが、牛乳は触るだけでアレルギー症状が出る児童・生徒もいるため、その児童・生徒が使用する手洗い場等では牛乳パックを洗わないなど、安全対策について最大限配慮し、実施してまいります。
報告は以上です。
委員長
ありがとうございます。
ただいまの報告について、御質疑ありましたらどうぞ。
小杉委員
子どもたちが洗うわけですよね。例えば、学校のどこで洗ってどこで干すのかとか、乾いたら回収してまとめるとかということを子どもたちがやるような形なんでしょうか。
石崎教育委員会事務局学校教育課長
学校によってそれぞれの環境がありますので、例えば、その場でバケツを置いて、2回ぐらいすすいで籠のところに置いていく方法もありますし、余裕があるところ、流し台が多いところでは、直接流し台で流してその周りに置いていく方法等があると思いますけれども、そのやり方については、学校ごとにやり方について検討していただいているところでございます。
いでい委員
今までは、回収していた牛乳パックを牛乳事業者さんがリサイクルをして、トイレットペーパーとかそういった形にリサイクルを先にされていたのかなと思うんですけれども、今回は、その処理の方法がリサイクル法の一つなんですか、変わったということで、それを受けて牛乳事業者さんが回収できなくなったと。今回、1パック当たり1.3円かかるその廃棄する料金については、年間でいうとかなり大きな額になりますよね。そういったものの、それはもう出たっきりの金額になってしまうんですか。
石崎教育委員会事務局学校教育課長
これまでは、牛乳業者がそのまま洗いもせずに回収をして、自分のところで、そういった意味では洗って出していた、回収していたということなんです。そこでは経費が全然負担がなく、言うなれば、リサイクル経費は牛乳供給事業者がもらっていたというところなんですけれども、今後は、区が1個当たり、今のところの予定ですが、1.3円で回収業者に持っていってもらって、その代わり、もしリサイクル経費――リサイクル経費ってかなり変動するので、何円リターンがあるかというのが分からない中なんですけれども、リサイクルがうまくいった場合には、物として、例えばティッシュペーパーとかトイレットペーパーというような形で学校のほうに還元できないかということで今考えています。そうすることによって、自分たちが日頃飲んでいる牛乳パックが、何か物として返ってきたよというリサイクル教育につながるかなということで、今そういう方式で、区で出した分については何らかリサイクル品、トイレットペーパーとかティッシュペーパーで学校に還元できないかということで、今その方法で進めようと思ってございます。
委員長
ほかにはよろしいですね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、ないようですので、以上で本報告は終了いたします。
次に、その他で何か理事者から報告はございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、以上で所管事項の報告を終了いたします。
次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。
お手元の文書(資料6)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決するに御異議ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように決定をいたします。
次に、審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩させていただきます。
(午後2時22分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時23分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、当委員会の次回日程は4月20日(月曜日)午後1時からということで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように決定をいたします。
以上で本日予定しました日程は全て終了いたしますが、各委員、理事者から特に御発言ございますか。
〔「休憩してください」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、休憩いたします。
(午後2時23分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時30分)
他に御発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で子ども文教委員会を散会いたします。
(午後2時30分)