中野区議会区民委員会〔令和2年3月23日〕
区民委員会会議記録
○開会日 令和2年3月23日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午後2時14分
○閉会 午後3時01分
○出席委員(8名)
羽鳥 だいすけ委員長
市川 しんたろう副委員長
木村 広一委員
いさ 哲郎委員
石坂 わたる委員
近藤 さえ子委員
伊藤 正信委員
森 たかゆき委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
区民部長 青山 敬一郎
区民部区民生活課長 古屋 勉
区民部戸籍住民課長 辻本 将紀
区民部税務課長 矢島 久美子
区民部保険医療課長 渡邊 健治
区民部産業観光課長 堀越 恵美子
区民部観光・シティプロモーション担当課長 桜井 安名
区民部文化・国際交流課長 藤永 益次
環境部長 岩浅 英樹
環境部環境課長 波多江 貴代美
環境部ごみゼロ推進課長 伊東 知秀
清掃事務所長 川本 将史
○事務局職員
書記 鎌形 聡美
書記 立川 衛
○委員長署名
審査日程
○議案
第46号議案 令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)
委員長
定足数に達しましたので、区民委員会を開会いたします。
(午後2時14分)
委員長
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
第46号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
本議案は総務委員会に付託されておりますが、区民委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば、総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。
それでは、理事者の補足説明を求めます。
堀越区民部産業観光課長
それでは、第46号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算(第1次)区民部関係分について、補足説明をさせていただきます。
議案書、令和2年度一般会計補正予算説明書(第1次)の12、13ページ、歳出の部分をお開きください。
4款区民費、5項産業観光費、2目産業振興費、1産業振興費、(2)経営・就労支援でございます。本事業は、新型コロナウイルス感染症により影響を受ける事業者に対する利子補給の拡充でございます。対象の融資制度は、小規模事業者経営改善資金、マル経融資と、中野区産業経済融資のうちの一般融資でございます。マル経融資は、商工会議所等を通じて受けられる小規模事業者向けの日本政策金融公庫の融資制度でございまして、このたびの国の緊急対応策におきまして、通常のマル経融資とは別枠で、最近1か月の売上げが、前年または前々年の同期と比較して5%以上減少している事業者に対し補填するものでございます。利率1.21%のうちの0.9%を国が補填することになりましたので、さらに区が残りの0.31%を補填いたしまして、本人負担なしとするものでございます。こちらは、当初3年間を予定しております。
区の産業経済融資のほうでございますが、こちらは通常の利率1.9%のところ、直近1か月の売上高等が前年の同月比マイナス5%以上減少した事業者に対しまして、本人負担なしとするものでございます。こちらは、期間7年までを予定してございます。
この事業につきまして、利子補給額や窓口拡充等の委託費、事務費等といたしまして、こちらを足させていただきまして、1億2,962万円を増額補正させていただくものでございます。
両制度とも開始は4月1日からとしたいと考えてございます。
雑駁ではございますが、以上、第46号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算、区民部関係分の補足説明とさせていただきます。よろしく御審議のほうお願いいたします。
委員長
これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
伊藤委員
この新型コロナウイルスの感染症対策の緊急応援資金の利子補給ということで、今説明があったんですけれども、そもそも中野区は、この4月1日からということでございましたが、早いところでは、23区、今年度3月からもう受け付けているところが、この利子補給されているところもあると思うんです。そもそもこの4月からやろうとした、こういった利子補給をするという検討はいつ頃からされていたんでしょうか、伺います。
堀越区民部産業観光課長
今回の内容につきましては、2月の半ばぐらいから検討を進めておりまして、2月21日に区のホームページにコロナウイルスの窓口対応をいたしますというようなところをアップしたところでございます。その後も、国ですとか東京都の制度が次々と出されましたところも勘案しつつ、今回、この区の制度融資、あとは、その後出されましたマル経融資の新しい制度につきましての利子補給を合わせて補正を組ませていただくということが、よりメリットが大きいと判断いたしまして、今回の提案をさせていただいたものでございます。
伊藤委員
例えば今年度、2月の半ば頃から検討されていたということですけれども、その間、議会としては予算委員会の審議があったり、また、いろいろ委員会とかあったんですが、年度内にできなかったんでしょうか。例えば、それでまた来年度はもう繰り越しするとか。どうなんでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
今回、一般融資で拡充させていただきます制度融資のうちの中野小口という小規模事業者の方用のものについては、もともと本人負担0.8%ということで、かなり低利に抑えられてございますのと、補償もついている部分がございますので、もともとその制度の活用も視野に置きながら、年度内は御検討いただけたらと思っていたのがございます。
あとは、他区については発動が早いものもございましたが、既存の制度があるところがほとんどでして、そういったセーフティネット的な制度をもともとお持ちだった区が、名称をこの内容というふうに名前をつけまして発動したというような現状はございます。
伊藤委員
これ、本人負担はゼロ%なんですけれども、他区で今年度から始めているところなんかは、やっぱり幾らか利子負担があるということなんでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
ほとんどの区は本人負担がございます。先週までで、急にここに来まして5区ぐらいゼロ金利というところが出てまいりまして、当区を入れますと6区、今把握しているところでは6区でございますけれども、その他の区につきましては、平均いたしますと0.4%ぐらいのその緊急発動用の実施というのが、平均値としては出ているところを確認しているところでございます。
伊藤委員
今年度から、このコロナ対策ということの利子補給の区というのは、どれぐらいの区がおやりになっているか把握はされていますでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
基本的に、最近の発動も含めましてほぼ全区で行っていると認識してございます。
伊藤委員
今年度ですよ。今年度、いわゆる令和元年度3月におやりになっているところは。
堀越区民部産業観光課長
コロナと銘打たなくても、もともとセーフティネット的な安全対策といいますか、そういった融資を行っている区はございますので、今までやっていなかった、ほかの2区ぐらいもございましたが、そちらも先週ぐらいから発動しているというふうに伺っております。
伊藤委員
セーフティネットの制度、貸付けということでやられているのは、中野区はやっていなかったんでしょうか。それともやっているということですか。どうなんですか。
堀越区民部産業観光課長
中野区はセーフティネット的なところはなくて、災害対応の制度は持ってございましたが、もう発動――今回災害ではないので、発動しておりません。あと、杉並区は持ってございましたが、ほかの区は、4ブロックにおいては持っているところは少なくなってございます。
伊藤委員
でも、現在、今年度で貸付けされている企業というのはどのぐらいあるんでしょうか。把握されていますか。
堀越区民部産業観光課長
当区の場合でございますか。(「はい」と呼ぶ者あり)平成30年度決算ですと、実数として、その中野区の制度融資という一般融資につきましては、あっせん数は平成30年度で540件ぐらいでございます。
伊藤委員
今年度では。まだ出ないのかな、実績が。
堀越区民部産業観光課長
今集計しているところでございますが、今年度について大幅に上昇しているというような傾向は見られておりません。
伊藤委員
それで、今借りている人がこの制度を、今新しくコロナウイルスの応援資金を借りるということはできるんですか。そういう要件はあるんですか。
堀越区民部産業観光課長
今、この中野区の制度融資を借りている方が、限度額内であれば新たにこのコロナウイルスの緊急対応についての優遇を受けることは可能でございます。
伊藤委員
そもそもこの1億2,900万円の予算、この根拠、件数なんかはまだ言っていないんですけれども、例えば、今言ったマル経融資とか中野区の融資、大体件数というのは何件何件とかってあるんでしょうか。お伺いします。
堀越区民部産業観光課長
まず、マル経融資のほうでございますけれども、今、400事業者様ほどを対象に考えてございます。あと、区の一般融資のほうは二つございまして、事業資金というものと、あと小規模企業特例資金という中野小口という小規模な方向けのものがございまして、事業資金のほうは320件ほど、小規模のほうは480件ほどで、区の融資のほうでは合計800件ほどを見込んでございます。
伊藤委員
マル経融資が400件、区の融資が800件、そのうち事業資金が320件、それから小口ですか、480件ということなんですけれども、そもそもこの件数の根拠、積算根拠というのはどのように出されたのか。お伺いします。
堀越区民部産業観光課長
こちら、現在の利用状況、融資額とか御利用いただいている事業所数などから算出したものでございまして、実数に基づく割合となってございます。
伊藤委員
それは平成30年度の実数ですか。
堀越区民部産業観光課長
割合からいいますと、事業資金は先ほどの540件ではございますけれども、今回のゼロ金利とすることで利用者増を見込んでおりまして、そういった通常540件のところを800件というふうに見越しているものでございます。
伊藤委員
先ほど私が聞いたセーフティネット制度を利用しての資金というのは、国がやっているじゃないですか、日本政策金融公庫が、その中野区の事業者というのは、これは利用されていないんですか、どうなんですか。
堀越区民部産業観光課長
今回、国の制度によりまして、日本政策金融公庫の制度も制度としては開始をしているところでございますけれども、そういったところを利用なさっているかどうかというのは、区のほうでは把握ができていない――できないところでございます。
伊藤委員
把握はできていなくても、例えば、この今の提案された今回のコロナウイルスに対する利子補給の申請をされたときには、これを国の日本政策金融公庫のセーフティネット制度を利用して、貸付けしていますよという人も利用できるんですか。
堀越区民部産業観光課長
はい、御利用はいただけます。枠の制限は、厳密に言うとある場合もありますが、基本的には別枠、別にお借りすることはできるものでございます。
伊藤委員
これ、いろいろ1件当たりの限度額をまだ言っていませんでしたね。限度額というのは、それぞれどのぐらいになるわけですか。
堀越区民部産業観光課長
中野区の制度ということでお答えさせていただきますと、先ほどの事業資金のほうが限度額は3,000万円まで、あと小規模企業特例資金、中野小口のほうは限度額は2,000万円となってございます。
伊藤委員
でも、これ丸々、中野区でいうと、800件借りちゃうと、当然、利子補給をオーバーしてしまいますよね。その辺はどのように計算されたんでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
限度額は確かにございますけれども、既にお借りになっている方もおりますのと、あとは、先ほど申し上げました実績から申し上げますと、事業資金のほうの算出基礎といたしましては、現在の平均的な貸付額が1,200万円、あと小規模のほうが、平均貸付額が550万円というのが現状でございますので、このぐらいの数値でお借りいただくものというふうに算出いたしましてございます。
伊藤委員
これ、期限というのは。受付期限というのはどのようにされているんでしょうか、伺います。
堀越区民部産業観光課長
期限でございますが、区の制度のほうは、一旦この4月1日から5月29日(金曜日)までとしてございます。一旦2か月としてございますが、状況をきちんと把握いたしまして、東京都などとも関連してまいりますので、調整を図りながら運用してまいりたいと思っております。
伊藤委員
期限が5月29日と、4月1日から2か月ぐらいと言っていましたけれども、これ、厚生委員会でやられているんですけれども、この関係分というか期限は想定していないんでしょうか、こっちのほうと含め。想定していると聞いているんですよ、半年間、こっちはね。聞いた話だと。融資のほうは、2か月と今言ったんですけれども、例えば2か月で、何ていいましょうか、この1億2,900万円の利子補給を負担するのに、2か月間で、例えばこのコロナウイルスの終息時期というのはまだ分からないじゃないですか。今、盛んにニュース、新聞、報道されていますけれども、その2か月間を期限にしたというのは、どういうことなんでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
同様の制度を導入しております他区も2か月としてございます。あと、国のセーフティネットの中にも6月1日までの受付期間としているものもございまして、一旦こちらで様子を、区切らせていただいて、状況に応じまして、また区議会のほうに情報提供させていただいて、御報告等を行いながら検討させていただきたいなというふうに思ってございます。
伊藤委員
これ、当然、補正予算、積算されたんですけれども、2か月間で期限が切れて執行残が残った場合の今後の手当てというのはどのように考えているんでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
残が残るか、ちょうどこの期限かなということで今回補正のほうを御提案させていただいているわけでございますけれども、決算のときにも少しお答えをさせていただきましたが、こういった危機管理に備えるという意味でも、現年度のもともとの2年度の予算については、数千万円ぐらいの形で見させていただいておりまして、今までの過去何年かの融資額の利子補給の残額についても、決算額としては、何といいましょうか、執行せずに済んだ部分もございまして、今後そういった、今の時点で申し上げにくいんですが、もし今後もう一度補正ということになりましたら、その当初からの想定分も総合的に鑑みまして、不足分につきましてはお願いをしていく形になろうかと思います。残額が発生するかについては、残額は、今のところは大きくは発生しないのではないかというふうには捉えてございます。
伊藤委員
逆に件数が多くて、区の見込みよりも件数が多かったときにはどのように対応されるんでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
かつてのリーマンショックのときも、例えば臨時会を開いてまで補正を組んでいただいたという、過去においてはございます。ただ、今回はそのときと比べてどうなのかということが、まだ今後どうなるか分かりませんのと、当面、こういった刻々と変わる情勢の中で、今回提案させていただく時期を区切りまして、一旦1億3,000万円ぐらいということで御提案させていただいているものでございます。
伊藤委員
いろいろと検討されて、昨年度の実績、平成30年度の実績やいろいろな今の状況を考えて積算されたと思うんですけれども、本当に、これ、見込みがどうなるか分かりません。正直言って、このコロナ感染症の防止策でいろいろな飲食店なんか自粛されて、お店が本当に予約がキャンセルされたりとか、また、いろいろな事業者が影響を受けているわけです。本当に先行き不透明なんですけれども、今後この緊急応援資金の活用をするに当たって、周知が大変大事だと思うんです。今言ったように、分からなかったとかいう事業者もいるかと思うんです。周知の仕方というのは、例えば中野区商店街連合会さんだとか、商工会議所さんだとか、中野工業産業協会さんだとか、いろいろな団体を通じてやる必要もあるだろうし、もちろん区のホームページにも掲載されると思うんですけれども、その辺はどのように周知を徹底していくのか、お伺いいたします。
堀越区民部産業観光課長
今、委員のおっしゃいましたように、ホームページあるいはフェイスブック、ツイッターというSNSと、もちろん区報が大きな区としては手段だと思ってございます。あと、産業振興のメールマガジンもございますし、チラシを作成いたしまして、各窓口に配置をお願いしたりですとか、あと、おっしゃっていただきましたように、各団体、経済団体、東京商工会議所ですとか中野区商店街連合会などを通じまして、その広報媒体、周知媒体も御利用いただきながら、徹底した周知を図ってまいりたいと思います。2月21日の区のホームページへアップしたときにも、そういった関係団体にすぐ、即日、御連絡をいたしまして、団体内での周知をお願いしたところでございます。
伊藤委員
この後、この議案が成立して、本会議でも今日中に成立させなければいけないんでしょうけれども、その後にいろいろなチラシを作ったりとか、もうそういう準備に入るんでしょうか。4月1日からでしょう、もう借りることができるのは。その辺どうなんでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
委員おっしゃいましたように、この議決いただきました後には、直ちに広報担当にもプレスリリースをお願いしようと思っております。あと、各関係団体にも、きちんと迅速な周知を図ってまいりたいと思ってございます。
石坂委員
まず最初、確認させていただきたいんですけれども、今回補正が組まれている部分、元の予算の審査したときの資料だと産業経済融資等利子補給金に含まれてしまっているので、今回対象となる小規模事業者経営改善資金、いわゆるマル経融資と中野区産業経済融資、いわゆる一般融資に関して、元の現予算では幾ら予算が組まれていて、今回の補正がそれによって幾らになるのかを教えてください。
堀越区民部産業観光課長
まず、令和2年度のもともとの予算でございますが、こちら産業経済融資のほうは1億3,622万円が予算でございまして、こちらに今回1億2,130万円を足しますので、区の分といたしましては2億5,752万円となる予定でございます。
あと、マル経融資につきましては、もともとの予算額は1,441万円でございましたので、こちらに673万円というものを足しますと2,114万円がトータルの予算額となる見込みでございます。
石坂委員
増える形でやっていただけるということが分かるわけですけれども、先ほどの伊藤委員の質疑の中の答弁でも限度額内ならということがありました。既に借りていらっしゃって返済をされている方が、今回コロナウイルスの影響等々で経営状況が厳しくなり、返すのが大変になる場合もあると思うんですけれども、そのあたり区のほうでは、現に借りている方に対してですとか、何かしら状況の把握等はされていますでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
個別の企業とか事業者についての把握は特にしていないところでございますが、寄せられた相談についても、窓口のほうで丁寧に対応をしながら、別枠で借りられますので、その辺の資金繰りについても中小企業診断士などと相談しながらやっていただいているところでございます。
石坂委員
追加で借りられるということでありますけれども、やっぱり限度額内というところはついているわけです。そうした中で、やはり既に借りている方に関しても、できれば個別に、全件といかなくても幾つか聞いていただいて、実際に追加でどんな策が必要であるのかとか、その辺はやはり情報をきっちりと把握をして、これから借りる人はもちろんですけれども、既に借りている人に対してもしっかりとした手だて、もちろん声が上がってこないと分からないところであるとは思いますけれども、積極的に区のほうで情報を収集していただいて、これで終わりではなくて、次の手もしっかりと考えていただきたいと思うんですが、そこはいかがお考えでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
委員おっしゃいますように、やはり事業者さんの声というのはとても大切だと考えておりまして、現在、東京商工会議所中野支部とも情報共有しておりまして、随時、事業者のお声、お困り事というのもお聞きをしているところでございます。
今後、相談の枠も増やしてまいりたいと考えてございますので、そういった中でそういった情報も生かしながら、その事業者さんに合った融資制度というものについて御相談を受けたいと思ってございます。
いさ委員
今、商店の影響について、私もちょっと商店のところを歩いて1件1件お聞きするのを始めたところなんです。特に南口なんかも、飲食店を中心に売上減が激しいなというのを改めて認識しているところなんです。なので、できる手を、あらゆることをやっていただきたいというつもりで幾つかお聞きをしたいんです。
まず最初に、このマル経融資、3年とおっしゃいましたか。これ、通常の本来のマル経融資を見ていると、運転資金は7年ということになっているんです。これ、今回3年にした理由は何でしょうか。
堀越区民部産業観光課長
マル経融資につきましては、現在の通常の一般的なマル経融資につきましても、当初の3年間の利子補給を行っているところで、同じ方式でございます。ただ、元の融資制度が7年ですとか10年というものがございますので、この全ての期間において、現在も補助を行っているという状況ではございませんので、当初と今回のと同じ3年間というふうなスキームで考えているところでございます。
いさ委員
それで、これ、何しろこの制度自身は早く進めてほしいという気持ちで、必要なのは、求めがあって、その申請があったときに速やかにその手続が済んで、速やかに進んでいくことだと思うんですけれども、そのあたりの申請があってからのスケジュール感みたいなことはどんなふうになっていますか。
堀越区民部産業観光課長
まず、産業振興センターの2階に融資窓口がございますので、そちらにお問い合わせなり、御来所いただいて、予約をしていただきます。その後、中小企業診断士による面談がございまして――失礼いたしました。それは、現状のセーフティネットの話でございます、失礼いたしました。今回の一般融資拡充分につきましては、まず、金融機関のほうにお越しいただくようになります。そちらでお申込書を受け取っていただいて、その後、あっせんの申し込みに産業振興センターにお越しいただいて、産業振興センターからあっせん状をお渡しした後、再び金融機関に御提出いただいてという形に一般融資の流れはなっております。
いさ委員
そこまでで平均してどのぐらいの日数になりますか。
堀越区民部産業観光課長
一般的に、他区もそうでございますけれども、この制度融資、区の融資を使うに当たっては2か月ぐらいはかかってしまうというのが一般的でございますが、件数により、そのケース・バイ・ケースでございますので、今回についてはなるべく早い実行というものを金融機関等にもお願いしていきたいと思ってございます。
いさ委員
その2か月に耐えられない事業者というのが出てきかねませんから、それはもうなるたけ速やかにやっていただけるように、ぜひお願いをしたいなと思います。
それと加えてもう一つ、お店さんを回っていると、このコロナの問題以前からやっぱり悪かったという方は一定数いらっしゃるわけなんです。だから、今の商店の皆さんの実情に見合うような形で聞き取りをしっかりして、かみ合った形の制度、例えば、今回のこれはしっかり進めてほしいんですけれども、これだけで十分とせず、聞き取って、今の商店の皆さんをちゃんと支援できるような仕組みってこれから必要になってくると思うんです。その聞き取りというのを引き続きやっていただきたいと考えているんですが、その点はいかがでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
個々のお店のお声ももちろん大事でございますが、区としては中野区商店街連合会を通じまして、各商店街の状況、もちろん個店の相談も時には受けていただいておりますけれども、そういったお声というのをきちんと捉えて、一日でも早い融資実行のほうにつなげてまいりたいと思ってございます。
いさ委員
いろいろお話をする中で、他区で先行しているところでこういう制度があることを紹介した先のお店さんからは、結局、融資では駄目だと、焼け石に水だと、今はそんな経済の状況じゃないんだというような切実な声も出ているんです。そうなると、やっぱり中野区でできること、できないことという話になってくるのかもしれないと思っていて、今、国自身が結構大きな予算を立ててコロナ対策をやろうとしていると思うんです。例えば今回の制度も、そういう中で、貸付けではなくそこも国で幾らか面倒見てもらうなり、新しい制度で、新たな事業者を支える貸付けでない制度みたいなことも、そのための資金みたいなものを国や東京都に求めてもいいんじゃないかと思っているんです。
ここは答えにくいと思うので、要望としておきます。ぜひ必要な、この支援は区だけではできないと私は思っているので、国や東京都に必要な予算を求めるということも引き続きやっていただきたいと、要望としておきます。
森委員
端的に幾つか聞きます。これ、対象となる融資制度が二つあるという話が先ほど来出ているんですけれども、これは、本人負担利率ゼロ%で融資をするには、この予算がつけばもうできるんですか。つまり、要綱とかがほかに必要なんでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
今回、規則を変えまして、こういった優遇措置についても盛り込んでまいりたいと思ってございます。
森委員
ありがとうございます。
それで、融資に関係する相談というのは、既に、やはり様々あるんでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
かなり寄せられておりまして、今朝ほどもちょっと産業振興センターの窓口を確認してまいりました。先週ぐらいは、かなり電話が立て込んでいたということでした。あと、窓口に人が並ぶということは現状ではまだ見られていないと。ただ、現在、国の発動いたしましたセーフティネット保証制度というものの認定業務に追われておりまして、そちらについて、中小企業診断士の面談が必要になるものですから、そちらで予約というものが結構入っているという状況ではございます。ただ、順次それも枠を拡大しようと考えておりますので、なるべくお待たせしないようなスムーズな手続にしたいと思ってございます。
森委員
ありがとうございます。現場も現場で大変だという話をしていただいたんだと思うんです。これ、先ほどから話が出ているとおり来年度からということで、この月末が乗り切れるかどうかみたいな御相談も、場合によっては来ているのではないかと思うんですが、そのあたりの状況はどうなんでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
先ほど申し上げた補償のほうの認定制度をお持ちの方でも、もちろん出している、何十件も出しているものがございますのと、あとは、今回こちら区の制度がやはり最大にメリットがあるということで御提案させていただいているものでございます。先ほどいさ委員もおっしゃられたように、国が政策金融公庫ですとか窓口を充実させておりまして、例えば、いち早く飲食店業を対象にした激変緩和の融資制度なども発動されておりますので、そういったものをもう既に御活用いただいている事業者さんは、早いスタート段階から国の制度を利用している方もおります。東京都の制度も3月6日から受付を始めている制度がございますので、そういったものを活用している方もおられると思いますが、金利がゼロというわけではないものですから、区の優位性としては、そういった金利のゼロというところで、4月からにはなってしまっておりますけれども、より使いやすい、負担の少ない、負担のない形になっているかなというふうに考えてございます。
森委員
今、区の優位性というお話があったんですけれども、この月末を乗り切れるかどうかというところの方のほうがしんどいわけですよ、多分。しんどい、よりしんどい人たちは、利子がかかる状態でお金を借りないといけなくて、そこが乗り越えられて4月で融資を受けられるというと、やっぱり弱いところ弱いところにしわ寄せが行くというのが、この制度の中でも起きかねないのではないかというふうにちょっと懸念をして聞いているんですが、そのあたりはいかがなんでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
融資の実行までに、即日融資というのは、基本的に制度が、受付は受け付けたとしても、即座に融資が可能かということと、また、申請期間とは別のことと考えてございますので、銀行ですとか信用金庫さんが、そういった区の制度ですとか、国や都の制度を利用しなくても、お貸出しをいただけるというようなことは、現実取らざるを得ない事業者さんもあるとは思ってございます。そういった意味でも、東京都も、国もですけれども、貸し渋りですとかそういったことがないような要請を各金融機関にもしているところでございます。
木村委員
先ほど伊藤委員からもありましたとおり、これから状況がどうなるか分からないので、その予算の枠の話とか、また、受付の期間のこととかは、議会に適切に情報提供をいただきながら柔軟に対応していただければというふうに思っております。
1点だけ確認なんですけれども、今回の中野区の産業経済融資ですか、これが、要は、区内で1年間以上営業されている事業者対象ということになっているかと思うんですけれども、逆に言えば、最近始めたとか、この1年間、要は、過去の売上げの実績がなかったりとか、そういったところに対する融資というのはどのように考えているんでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
今回は1年未満の方は対象にしてございませんが、区のほうには、もともと創業して事業開始してから間もない方のための優遇措置がございまして、新創業融資制度という、こちらも政策金融公庫でやっているところについて、全額の利子補給というものももともと行っているところでございます。制度融資でも様々ございまして、商店街に出店すればゼロになるものももともとございますし、そうでなくても0.2%以内というような支援がございます。そういった既存の制度を御利用いただくという形で、今回は対象から除かせていただいているものでございます。
あと、補足させていただきますと、国のほうは業歴の3か月から1年1か月未満以内の方も申し込めるような、補償について御申請いただけるようになってございますので、融資ではございませんけれども、そういった業歴の短い方についても、一定の補完するような制度は国のほうで今回発動しているところでございます。
木村委員
今回、新規の事業の方でも対応できる融資支援はあるということですけれども、今回の補正で対象になるという融資制度以外でもそういった利用できる融資制度があるということでございますので、様々な告知をしていく、また、チラシを作る、SNSで発信していく中でもあわせて、それも併せて幅広く対応できるような告知をしていただければと思うんですが、いかがですか。
堀越区民部産業観光課長
委員のおっしゃいますとおり、こちら1年未満の方の制度も、もともとある既存の制度につきましても併せて周知をしてまいりたいと思ってございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、質疑を終結いたします。
意見について伺います。第46号議案について、意見はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、第46号議案について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で第46号議案の審査を終了いたします。
以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
伊藤委員
今、この融資の制度のお話だったんですけれども、たまたま今日、1階のロビーで、区民コーナーで、ビジネス無料相談というものをやられていますよね。たまたま時期が一緒だったんですけれども。これ、前に報告か何かありましたか。それとも、今までもやられていたんですか、このビジネス無料相談というのは。どうだったんでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
10月に初回を行いまして、申し訳ございません、委員会報告はしてございませんでしたけれども、今回2回目で、まだ試行的にというか、やっているところではございます。中小企業診断士会から要望がありまして、無料で相談を受けているところでございます。
今回も、周知に当たりましては、コロナウイルスについての相談も受けるというような条件で、本日はお貸ししているところでございまして、午前中も数件の問合せがあったということでございます。
御報告については、きちんと当委員会に御報告しておりませんでした。申し訳ございませんでした。
伊藤委員
10月にも1回やられているんですか。先ほど言いましたよね。やっぱり報告してほしかったですよね。そうでないと、我々も、あれっと思って。今日初めてやったのかなと思ったんですけれども、そうでなかったということで。今までやっていたんなら、やっぱりそれなりの報告というのは欲しかったと思いますが、どうでしょうか。
堀越区民部産業観光課長
実績といたしましては、今頃の御報告で申し訳ございません、前回は3件ほどのものがございまして、今回も試行的な形でもう一度やりたいということの御希望がありましたので、いたしましたけれども、御報告をきちんと申し上げずにいたので、失礼いたしました。今後、こういったことがないように十分気をつけてまいりたいと思っております。
伊藤委員
ふだんは産業振興センターでやっているわけでしょう。
堀越区民部産業観光課長
はい、産業振興センターの再委託という形でございますけれども、今回の面談とかは中小企業診断士会にお願いをしてやっていただいているものでございます。
いさ委員
コロナウイルスに関わることなので、改めてちょっと聞いておきたいんですけれども、2月28日に厚労省が国保の問題で、資格証明書を被保険者証と見なすという通知を出していますよね。これって、区としてもこの資格証を持っている人たちに知らせるべきではないかと思うんですが、この点はいかがでしょうか。
渡邊区民部保険医療課長
2月28日、厚生労働省からの発出文書のところを読みますと、あくまでもコロナウイルス感染症の疑いのある方が帰国者・接触者相談センターに相談をして、帰国者・接触者外来の受診を受けた場合について、その方が資格証であったときに、短期証と同様な扱いをするということが通知されております。そういたしますと、被保険者については、相談センターなどから当然知らされるということになります。この文書を読みますと、保険者において留意することというのは、審査支払いに当たっては、機械的に返戻等を行わないことということが通知されておりますので、この辺を留意して対応していきたいと考えているところでございます。
いさ委員
ちなみに、今、この資格証の方って中野区は何人いるんですか。
渡邊区民部保険医療課長
手元に資料はないんですけれども、数十人かというふうに記憶しております。
いさ委員
結局、資格証は、窓口で10割負担になる関係でいうと、その受診抑制の大本になっていると思うんです。やっぱりこの感染症のリスクが、当然大きくなるんですから、そのあたりは十何人というところで、ぜひ対応は検討いただきたいなというふうに改めてちょっと要望したいんです。
それともう1点、ここに絡んで、名古屋市はこの通知をすることにして、かつ資格証に対しては資格証を持っている方に短期証を発行するというところまで踏み込んだ対応をしたんです。こういう自治体もあるというところでは、やっぱり先に手を打って、その感染拡大を防ぐという意味でも、これは中野区も検討いただきたいと思っているんですが、いかがですか。
渡邊区民部保険医療課長
2月28日の文書にも書かれているんですけれども、短期証の交付の前に、その方々が相談センターのほうに受診するということを優先して、資格証を持って行ったとしても3割負担でということの趣旨でございますので、資格証を発行することが今回の趣旨ではなくて、3割で負担できればということになりますので、その対応を行っていきたいと思っております。
いさ委員
これでやめますけれども、実質、それってやっぱり3割負担なんだから短期証ということで、意味は一緒だと思うんです。それで、やっぱり感染症を防ぐという意味で、先手を打つということも必要だという判断だと思うんです。これ、もともとは国自身が調査をちゃんとしていなかったりという問題はあるにせよ、中野区でできる範囲で、それも十数人ですから、ぜひ検討いただきたいと、改めて、重ねて要望しておきます。
渡邊区民部保険医療課長
資格証の方は十数人ではなく数十人でございます。失礼いたしました。
委員長
他に発言はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、以上で本日の区民委員会を散会いたします。
(午後3時01分)