令和2年08月20日中野区議会中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会

中野区議会中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会〔令和2年8月20日〕

 

中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和2年8月20日

 

○場所  中野区議会第1、第2委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後2時35分

 

○出席委員(14名)

 大内 しんご委員長

 いさ 哲郎副委員長

 市川 しんたろう委員

 渡辺 たけし委員

 立石 りお委員

 吉田 康一郎委員

 木村 広一委員

 ひやま 隆委員

 いでい 良輔委員

 小林 ぜんいち委員

 中村 延子委員

 平山 英明委員

 酒井 たくや委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 横山 克人

 企画部長 高橋 昭彦

 企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 石井 大輔

 企画部財政課長 森 克久

 総務部長 海老沢 憲一

 新区役所整備担当部長 滝瀬 裕之

 総務部総務課長 浅川 靖

 総務部新区役所整備課長 中村 洋

 区民部長 青山 敬一郎

 区民部産業観光課長 堀越 恵美子

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長、まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 石橋 一彦

 

○事務局職員

 書記 五十嵐 一生

 書記 鎌形 聡美

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について

 中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について

 中野駅周辺地区一体的整備について

 都市観光の推進について

○所管事項の報告

 1 中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業について(中野駅新北口駅前エリア担当)

 2 中野駅周辺地区駐車場地域ルール等に関わる策定スケジュールについて(中野駅地区・周辺基盤整備担当)

 3 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に伴う工事の施工状況等について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)

 4 その他

(1)令和2年度観光関連事業について(産業観光課)

○その他

 

 

委員長

 定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査の進め方について御協議したいので、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時01分)

 

 休憩中に確認したとおり、当委員会の調査の都合上、横山副区長を説明員として出席要求したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 それでは、横山副区長、御入室ください。

 

〔横山副区長入室〕

 

委員長

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いします。

 議事に入ります。

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺地区一体的整備について、都市観光の推進についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業についての報告を求めます。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 それでは、中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業について御報告いたします。(資料2)

 新北口駅前土地区画整理事業につきましては、前回6月の委員会で事業の概要及び独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)との協定の締結等を御報告したところでございます。今回、UR都市機構が国土交通大臣に対して事業認可申請手続を進め、地区の現況や設計、資金計画の内容が固まりましたので、再度、事業の内容について御報告するものでございます。

 1番、中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業についてでございます。名称、中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業。概要でございますが、別紙を御覧ください。概要の1番、一般事項、それから、右側の設計図、市街化予想図につきましては記載のとおりでございまして、前回の御説明と変わりはございません。

 2、地区の現況でございますが、地区内の地権者数は5人、建物戸数は4戸のほか、地域地区は記載のとおりでございます。

 3番、設計の内容でございますが、1番、土地利用につきましては、各区分ごとの施行前、施行後の面積を記載しております。区画整理の減歩によりまして、施行後は保留地825平米を確保いたします。これはNTTドコモビルの南側を保留地とする計画となっております。

 2番、減歩率でございますが、合算でマイナス2%となっておりまして、マイナスになっているということは、補助223号線の立体道路部分につきまして、区画整理事業では宅地として合算すること等によるものでございます。また、右の設計図の黄色の部分のように都市計画道路等が計画されておりまして、幅員、面積等は設計のところの③公共施設整備計画のとおりでございます。

 4番、資金計画です。各区分ごとに収入、支出の内訳を記載してございます。

 表紙に戻っていただきまして、2番、今後の予定でございます。今後ですが、令和3年度から道路に入っている既設の埋設管の移設工事等、中野通り側から進める予定でございます。令和5年度に入りまして仮換地の指定、令和7年度には、今度は区役所移転、解体後に交通広場部分等の既設埋設管移設工事を開始、令和9年度から道路築造工事に入ります。令和10年度に換地処分、令和11年度に事業完了の予定でございます。

 区画整理に関する御説明は以上でございます。最後に、新北口駅前エリア拠点施設整備民間事業者募集の現在の状況について、関連して口頭で報告いたします。

 8月4日まで事業者からの応募受付を行いまして、三つの事業者グループより応募がありました。現在は参加資格要件の適格審査を行っております。複数の事業者からの応募がございましたので、引き続き募集要綱にのっとり、施行予定候補者の選定手続を進めてまいります。

 御説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。

渡辺委員

 御報告ありがとうございます。何点かお尋ねしていきたいと思います。今回は副区長も来ていらっしゃったので、もし可能であれば、副区長からの答弁も頂きたいと思っております。

 従来からの計画が順調に進んでいるというような報告内容と受け取りました。世の中の状況、前回の委員会の中におきましても、コロナ禍の状況において景気の動向が大きく変わってきている。先般で3月から6月のGDP成長率、年率でマイナス27.8%、年率で比較するのはどうかとは思うんですけれども、これはリーマンショックのときがマイナス17.8%というような数値が出たことを考えますと、リーマンショックのときよりも単純におよそ1.5倍、景気がさらにそのときよりも下がってきているというような経済状況であるということが示された数値なのかなと思っております。

 コロナによって景気が下がる前の話から進んでいることなので、それはそれで、いろいろ私も思うところはありながらも見てきたわけでありますが、今回の状況下において、様々な生活状況の変化、経済状況の変化に伴って、こういった大きな駅前再開発事業、区役所の建て替えとセットの事業ではありますけれども、それほど優先順位として高いものなのかどうかというのを改めて確認していきたいところであります。

 小学校の建て替えなどが桃二小であったり、本郷小の延期というようなことも出されている中で、区役所に関しては、このまま計画どおり進んでいくというふうな世間一般の見方からしても、区役所が先なのかというふうな見方もできるわけであります。資金的な面は中野四丁目の土地の権利変換で賄えるというところで財政的な問題はないというふうな見解かもしれませんが、土地の価格下落ということも今までとはまた違った形で起こり得るものであり、そういった場合、区役所の建て替えにかかる費用を捻出するためには、当初予定していた権利変換の土地の部分も2割、3割増しというようなことで手放さなきゃいけない可能性も出てくるわけであります。これも果たしてどうなのかなというところがあるんですけども、そういった議論というものはまず庁内でされたかどうかというのをちょっとお聞かせください。

横山副区長

 この事業をこれまでの計画どおり進めるのかという御指摘だと思いますけれども、基本的には、御指摘のとおり、新庁舎の事業が既に始まっております。既に始まっていますので、なかなかもう止めづらい部分があるということは御理解いただきたいということと、現在の本庁舎も既に50年近くたっている建物ですので、当然、建て替え時期を迎えているということで、これは当初計画どおり、既に事業の契約もしているということで進めざるを得ないということは御理解いただきたいと思っております。

 それから、中野駅の周辺幹線に関しまして、もう一つ大きな話は、JRさんのほうで行っています自由通路整備、こちらのほうも既に昨年度から事業が始まっているということで、駅周辺の開発につきましては、自由通路の整備と関連して、当然、駅前広場の整備もしていかなければいけない。駅前広場の整備をするためには、今日御説明している区画整理事業を進めていかなければならないというような、非常に密接に関連しているというような事業であるということを踏まえて、基本的には新庁舎の整備もこれまでの計画どおりで進めますし、それから、本日御説明している土地区画整理事業、それから、土地区画整理事業の上で進めていく市街地再開発事業についても、基本的にはこれまでの計画どおり進めていくというようなことで庁内ではきちんと議論して、区長まで了解しているというふうに御理解いただきたいと思います。

渡辺委員

 今、副区長がお答えいただいた話というのは、結局、コロナが起きる前に計画していたとおりの御答弁なのかなと。結果、議論はしたけれども、従来どおり進めていくというような区の方針なのかなということを改めて認識したところでありますが、例えば、南北橋上駅舎のところで動線を確保しなければいけないという話にしても、私はもともと分けて考えたほうがいいんじゃないかということを議会の側から何度も申し上げてまいりました。もちろんないよりは造ったほうがいいわけでありますが、動線を一本つければ、西側の改札から出て北口に行く人たちに、階段なりエスカレーターを一本つけることによって、今の状況であっても特に困ることはないんじゃないか、そういう考え方もできるんじゃないかということで、私は、駅舎の話と新北口の事業というのは別で分けて考えてもいいのではないか。むしろJRの駅舎というのは、西口は一日も早くバリアフリー化をしなくてはいけないわけだから、サンプラザ、区役所の整備事業が完了すると同時とかでなくても、一日も早く開通するようにJRと交渉すべきじゃないかというふうな考えなので、分けて考えてほしい、そういうふうなことであります。だから、これは話をしても多分平行線なので、今以上は聞く話ではないんですけれども。

 あと、区役所を古くなったから新しくしなきゃいけない、急がなきゃいけないということなんですが、大災害が起きた際に災害対策本部として機能しなきゃいけない建物なわけだから、通常よりも高い耐震基準にしなくてはいけない、それに満たされていないわけだから、急いで造らなきゃいけないというふうな理屈だったと思うんですけれども、仮に急がなきゃいけないといっても、予定としては、今から4年後竣工予定なわけですけど、その間に大災害が起きました、首都直下型地震が起きたとなった場合、仮に区役所が機能しなくなった場合、どうしますかというふうなことは考えていらっしゃるんですか。

委員長

 ちょっと話がごちゃごちゃになっちゃっているんだけど、最後の部分だけでいいの。

渡辺委員

 そうです。最後のところだけでいいです。

横山副区長

 それについては、区のほうで地域防災計画を当然まとめておりますので、そういう中での災害時の対応はきちんと計画がなされているというふうに認識しております。

渡辺委員

 ちょっと言いたかったことは、要は急いで造らなきゃいけないというのであるならば、それはそれでいいんですけれども、ここの区役所が使えなくなった場合に、仮にこういう場所へ災害対策本部を作りますよというのは、BCPというか、バックアップ、そういったものを検討する必要もあるわけであって、それが機能しているのであれば、区役所というのはそんなに急いで造る必要があるのかなということを言いたかったんです。

 先ほど事業が途中まで進んでいるからなかなか撤回しづらいというようなお話ではありましたけれども、例えば、今、実施計画、契約も事業者が決まりましたということで進めているけれども、こういったコロナの状況で事情も変わりましたと。別に契約を破棄するわけではなく、ちょっと延期をする、そういったような話とかをした場合、違約金が発生するというような答弁を前回いただいていたわけなんですけども、具体的にどれぐらい違約金が発生するかということとか調査されたことというのはありますか。

中村総務部新区役所整備課長

 新区役所整備事業でございますけども、スケジュールが延伸した場合の経費については、事業者との調整事項になります。その辺りの条件につきまして、もろもろ関係してくると思いますので、費用は不明でございます。

渡辺委員

 まだ交渉もしていないという話ですよね。まだ話はしていないということでいいんですよね。そこが、人も押さえているわけですし、もしかしたら、人を押さえている場合、そこにかかる延期した分の人件費というのが発生する可能性はあるかもしれない。ただ、これは本当に分からない話ですけども、解体する場合の人と建設する場合の人というのは、同じ人なのかどうなのか。もし建設する人の人員をまだ押さえていなければ、違約金というのはそんなにかからないんじゃないのか。解体まではしてもいいけども、そこから先はちょっとも止めてもいいんじゃないかとか、そういったことというのは、私は検証してもいいのではないかなと思っているんですけども、その辺はどう考えていますか。

中村総務部新区役所整備課長

 新庁舎整備事業は既に契約していまして、今、実施設計に入っています。来年度6月辺りを目途に施工工事に入るわけでございますけども、それに向けて、鋭意、作業している段階でありまして、工事を止めるような考えはございません。

渡辺委員

 要は、せめて進めるなら進める必要があるというふうな根拠を改めて示してもらいたいなというのが要望なんですね。そういった決断をしましたと、議論をして進めるということになりました、ただ、止めた場合はこういうふうな損害が出る、こういうふうな不利益が被られる、進めないよりは進めたほうがベターなんだというふうなものが数字として提示されないと、果たして新しい区役所をコロナの不況下の時期に造っていいのか、もっと言うなら、大規模収容施設を造るという計画にもなっているわけなんですけど、そういった形で募集をかけていますけれども、今、東京ドームなりさいたまスーパーアリーナなり、そういった都市圏のアリーナ施設というのは、コロナの影響で次々イベントが中止して莫大な損害を抱えている。民設民営で行うということであるけども、コロナが起きる前よりは非常に高いリスクを抱えてしまっている施設を計画どおり進めていっていいのかな、もう一回検証してもいいんじゃないのかな、一度立ち止まってもいいんじゃないかなと私は思うんですね。そういったところを我々はしっかり庁内で議論しました、こういう数字が出ました、こっちとこっちを比較して、進めたほうがいいんだ、もしくは一旦止めたほうがいいんだというものを議会の側にも提示して説明をしてもらいたいんですけども、答弁を聞きますと、従来の計画どおり進めていきますというところで終わっている。これは私としては、本当に進めていいのかどうかものが、私は止めたほうがいいと思っているんですけども、そこを示してもらいたいと思っているんですが、その辺、どのように考えていますか。

中村総務部新区役所整備課長

 繰り返しの答弁になりますけども、新庁舎整備事業につきましては、計画どおり進めていく考えでございますので、そのような考えはございません。

渡辺委員

 これ以上、話をしても、多分、答弁は同じだと思うので、これで終わりにしますけれども、私は、一度立ち止まって、もう一度検証し直す、そういった姿勢も区は見せるべきではないかと思いますし、そういった行動を期待しております。要望です。

平山委員

 前回も同じようなやり取りがあって、その後に前回も同じような質疑をしたような記憶があるんですが、改めて確認をしますけど、この前、出された基本方針のさらなる基本方針みたいなのがあったじゃないですか。区政運営の基本方針というのを定めましたよね、新しく基本構想・基本計画を作る前の。それにコロナ禍の影響があって、こういったものをプラスしますよというものを前委員会で報告されましたよね。あれを見ると、全ての事業に対して必要性を検証してジャッジするというようなことが書いてあったというふうに記憶をしているんですよ。ということは、当然、この中野駅周辺の事業についても再検討されたんじゃないんですか。先ほど来の質問を聞いて、そこがちょっとはっきりしないので、改めて伺うんですけども。

中村総務部新区役所整備課長

 新庁舎整備事業は、今現在、実施設計を進めてございまして、今回感染症が広がった以降につきましても、整備事業の進捗について確認いたしましたが、計画どおり進めるということで確認してございます。

平山委員

 いや、別に新庁舎のことを聞いているんじゃなくて、中野駅周辺の全体のことを聞いているし、もっと言えば、今の質疑というのは、中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業についての説明ですので、担当がお答えになるような話じゃないんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 新北口駅前エリアの再整備につきましては、今後の進め方について庁内で議論しております。一度立ち止まって事業を再確認するというようなことをした場合には、南北通路、橋上駅舎完成後、そこから駅前広場につながってくる歩行者動線の確保が遅れることですとか、新区役所整備費用の財源の確保が遅れるということ、そういった影響が考えられるということを整理しまして、スケジュールどおり進めようということで庁内の確認したところでございます。

平山委員

 前回も確認したんですけど、先ほど別な委員が御質問された内容に対して、私は別に共感をする部分もありますし、そうだなと思うところもあるんです。ただ、議論が何だか区民のメリット、デメリットというのがお金だけで換算されているような気がして、例えば、新しい区役所ができることによっての区民の利便性の向上、駅前広場ができることによって確保できる、いわゆる交通上の区民の安全とか、そういったものというのはお金に換算することができないわけじゃないですか。それが時期を延ばすことによって、当然、区民はその利益を受ける期間というのが遅くなるわけですよね。それはお金では換算できないけども、区民にとってはやっぱりデメリットであるわけなんですよ。当然、そういったことも皆さんの中で検討されてきたというふうに私は思っているんですね。であるとするならば、そういったこともきちんと御説明されるようなことがあってもいいのかなと。今、造ったほうが安いから、今、造ったほうが高いから造りますよ、いやいや現行計画どおり何が何でもこのスケジュールは遅らせませんよとかというようなやり取りだけじゃなくて、何のために駅前再開発が必要なんですか、これによって区民生活がどう変わるんですかということを皆さんが自信を持って語っていただかないと、いつまでたっても当該委員会でこの議論の平行線が続く。

 だって、土地の価格は間違いなく落ちるでしょう、ある一定は。区の財政はへこむでしょう。それは分かっていますよ。だけど、その中で進めなきゃいけないものは何か、立ち止まらなきゃいけないものは何かというのを皆さん議論して、ジャッジをなされているわけでしょう。それをもっと分かりやすく我々に伝えていただけていないかなと思うから、こういう議論が何回もなされているんじゃないのかなと思うので、そこは改めて、今回じゃなくても構いませんけど、しっかりと御説明をいただくようにお願いできないかなと思うんですけど、どうですか。

豊川中野駅周辺まちづくり担当部長

 中野駅周辺のまちづくりにつきましては、今日御説明しました新北口駅前エリアも含めまして、おおむね全てが完成して機能するのが約10年後になります。10年間という長い期間でありますので、もし仮に今回のコロナのような話がなかったとしても、当然、景気の変動はございます。そういった景気の変動がありながらも、10年後のまちの姿、それができることによる区民の利便性の向上、こういったことを踏まえながら、着実に事業を推進するということが一番肝要かなというふうに考えております。

平山委員

 我々がなかなか伝わってこないと思っているということは、区民の皆さんにはもっと伝わっていないということですから、そこは、これだけ大規模な開発ですし、当面の間、これからいよいよ区民にも、逆にこの10年間は不便を強いるわけじゃないですか、歩くたびに中野の駅前の動線が変わっていくというような。そういったこともあるわけだから、今、積極的にまちの未来の姿を工事ヤードに張り出すとかやっていただいていますけど、もう少しPRの方法も考えていただきたいなというのが一つ。

 そもそもこういう議論が起きてしまうということの背景に、私も共感できるところがあると言いましたけど、前回、学校と比較して区役所の整備についてお尋ねしました。基本方針みたいなのでは、全事業について聖域をなくして再チェックしますよというふうに書いてあったんだけど、何で学校を遅らせるというジャッジをなされて、何で駅前はそのまま残るというジャッジをしたのかという、そこが全く見えないんですよ。大方針がないものだから、そこが全然伝わってこないんですね。それは私としても、なぜなんだろうと思うところはあるし、前回は区役所を遅らせたらというお話も差し上げたつもりです。そこをきちんと御説明する、それは当該委員会じゃないかもしれませんけど、ちゃんとやっていただきたいなと思います。その上で、このペーパーの中身について伺っていきます。

 まず、別紙の3の設計の②の公共減歩率と保留地減歩率というのがありますよね。さっきトータルをして合算で新しく引く道路が宅地の部分に入るのでマイナスになりますというお話をされたと思うんですけど、もう少し詳しく公共の部分のマイナス5.6%というのは何で、保留地のところのプラス3.6%というのは何かというのをもう少し丁寧に御説明いただいていいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 減歩率と読みますが、まず公共減歩率について御説明します。公共減歩率というのは、公共用地が従前と従後でどのぐらいの面積が変わっているかというのと、従前宅地面積の割合ということでございまして、①の表の公共用地の施行前28,861と施行後の27,569、この面積差をその下の宅地22,990で割ったものでございます。マイナス5.6%でございます。

 続きまして、保留地減歩率でございますが、こちらは保留地の面積と従前宅地面積の割合でございまして、825を従前宅地の22,990で割ったものでございます。合算減歩率というのは、公共減歩率と保留地減歩率を合算したものでございます。

平山委員

 ちょっと難しい算数が出てきてしまってよく分からないですけど、お聞きしたいのは、さっき合算減歩率というところのマイナス2.0%に対して、それは新しくできる道路が宅地換算されているのがありますよというお答えだったじゃないですか。じゃ、公共減歩率というもののマイナス5.6%は何ですかと今、計算式は教えていただいたんですけど、分かりやすくいうと何が原因なんですかというと、同じ答えでいいんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 公共用地のところの減歩率なので、理由としましては、先ほどの立体道路のところの分が敷地としてカウントされているというところでマイナスになって出てきているというものでございます。

平山委員

 じゃ、立体道路のところというのは、マイナス2%じゃなくてもっと大きかったということなんですね、全体で見たときに。だけども、保留地のほうがプラスがあるから、トータルとしては合算は2%ですよということで理解していいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 委員お話しのとおりでございまして、道路の面積が立体道路のところが敷地としてカウントされているものによるものでございます。

平山委員

 次に、4の資金計画のところなんですけど、保留地処分金というのがまずあるじゃないですか。これはいわゆるドコモの南側の話になるんですかね。これは詳しく教えていただいていいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 先ほど御説明しましたとおり、825平米の保留地はNTTドコモの南側の敷地でございまして、市街化予想図のピンクの敷地の隔地になっているところでございます。ここのところは区画整理事業上、保留地として確保しまして、その保留地を最終的には処分することによって、それを事業費に繰り入れるというものでございます。

平山委員

 この処分先というのはどちらになるんですかね。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 本区画整理事業は、UR都市機構が施行するものでございますので、事業者であるUR都市機構が保留地を処分するという形になりますが、最終的にはUR都市機構が公募するような形で処分先を決定していくということになります。

平山委員

 公募ですか。処分先は決定していない。ここのところだからJRとかというわけでもないし、中野区というわけでもないわけですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 まだこれからの事業ですので、現在のところは公募で決定していくということなので、どこということは決まってはございません。

平山委員

 ただ、一定、非常に公共性があるエリアじゃないですか。ということは、そういうことを想定して処分がなされるというふうに考えていていいんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 委員お話しのとおり、ここの敷地は新北口駅前エリアの中でも公共性という点で、囲町につながっていく動線とかそういったところにつながっていくような敷地でございます。ですので、実際には保留地を処分する際にまちづくりの視点で様々要望するというところを整理した上で処分するというものでございます。

平山委員

 今はそれ以上、なかなか難しいでしょうから、取りあえず分かりました。

 その下の公共施設管理者負担金とあるじゃないですか。この管理者負担金の主体は誰で、公共施設管理者負担金というのは、具体的にはどういうものなのかというのを教えていただければ。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 公共施設管理者負担金でございますが、今回、この区画整理事業を実施してまいりますが、区画整理事業で別紙の上のほうの黄色い図の道路、街路等、交通広場を造っていくということになります。この道路、街路を造っていくところの事業につきましては、区画整理事業のほかに、既に南北通路も関連する、道路を造っていく街路事業というのが導入されてございます。ですので、この土地区画整理事業の収入としては、土地区画整理事業として実施するという部分の中に街路事業で実施する部分がございますので、街路事業からの負担金ということで、公共施設管理者負担金というもので計上しているものでございます。

平山委員

 街路事業からの負担金ということは、負担をする主体というのはどこになるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 街路事業ですので、南北通路の事業と同樣に、国庫補助金、都市計画交付金、一般財源の財調の対応というようなところで事業費として捻出していくというようなことでございます。

平山委員

 要するに、そうやって捻出するということは、当然、区がやるわけでしょう。補助金の捻出ですから、主体は区になるんじゃないのかなと思って伺っているんですけど。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 すみません、説明が不足しておりまして。街路事業としては区が実施するものでございます。

平山委員

 何で細かく聞いているかというと、中野区の負担がどれぐらいになるのかなというのがぱっと見えてこないわけなんですよ。もちろん、この負担金の負担額を全部、中野区が一般財源で負担するわけではないにしても、この表を見たときに、当該事業に当たって区の負担分というのがどれぐらいになるかというのがぱっと見えないので、あえてお伺いをさせていただいたんです。中野区費部分だけではないですよね。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区画整理事業としてこの補助金で出てくるところは、中野区費部分ということになりますが、収入の中の公共施設管理者負担金の中には、街路事業から負担するところがございまして、その中には、さらに街路事業としての国費の部分と都費の部分と中野区費の部分があるということになります。

平山委員

 分かりました。

 それで、また全然別な質問、これで最後の質問にします。とはいいながら、先ほどの渡辺委員と少し関連するようなことになるのかもしれないんですけど、JRはこのコロナ禍においてかなりの減収が想定されるじゃないですか。JRの負担というのは、今回そんなに大きくはないのかもしれませんけども、幾つかのいわゆる駅前整備みたいなことについて、JRが今後の財政状況をしっかり踏まえた上で再検討するとかそういう情報というのは特段ないですか。私も知らないんです。それでお伺いをしているだけで、そういうことというのは入っていないんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 中野四丁目新北口駅前エリアの今回の土地区画整理事業の範囲につきましては、JRの負担というところはございませんので、JRの状況による影響を受けるというところはございません。

平山委員

 それはそうなんですけど、ただ、これはいわゆる南北通路だとかなんとか、そういったものが全部絡んでくる話じゃないですか。それでお伺いをしたんですけど、同様の答えでいいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 南北通路と橋上駅舎整備につきましては、後ほど報告がございますが、順調に進んでおりまして、その計画を変更するというようなJRからの申出はございません。

吉田委員

 これは閉会中の報告ではあるんですけれども、前の定例会で各会派から質問があったとおり、今回の武漢肺炎というか、これを差別と言う変な人たちがいますけど、差別じゃなくて、要するに、新型コロナと言っても何と言ってもいいんですが、これで状況は大きく変わったのだから、区が全ての事業、計画を見直すということであるならば、当然、今日の委員会でも中野駅周辺整備に関する都の全体的な見直しは何があるんですよというものがまず提示されてから各論に入っていくべきだと思うんですね。それがないと、従来の延長線上で議論をすること自身が、そもそも疑問符を持ちながら考えざるを得ないということであります。

 今回は区画整理事業でありますけれども、区画整理事業とはいっても、結局、あんこの中身の部分が民間の施設も入るような区の一等地における街区に係る区画整理事業でありますので、各委員から指摘もあったとおり、国全体のGDPや中野区の税収が大きく落ちる中で、全体の計画について、10年先のことだから今、細かく考えなくてもいいんですよということではなくて、きちんと区民に納得がいく、納税者に納得がいくような時々の方針が示されるべきだと思うんですね。

 例えば、この間、テレビを見ていたら、サカナクションというアーティストが、ライブができないので、オンラインライブという新しいパフォーマンスの仕方を考えて、一生懸命探っていますみたなことがあって、例えばサンプラザの代替施設についても、ホールみたいな機能にはオンラインライブができるようなものに考え換えなきゃいけないんじゃないかとか、そういうことを事業者の選定に当たっては盛り込まなきゃいけないんじゃないかとか、そういうことがきちんと折り込んだ上でも従来の計画でいいんですよという御説明があってしかるべきだと思うんですよ。それがないまま、やっているだろうな、信用ベースで確かめもせずに判を押すようなことを議会に求めてはいけないと私は思います。

 ということで、そういう御説明がまずあってしかるべきだと、今回はないので、次の定例会でしっかりと示していただきたいというのが一つ目の要望であります。

 そして、二つ目、ほかの委員から適切な御指摘がありましたけれども、保留地処分金について、NTTの南の部分が該当する土地ですというふうに言いました。担当の課長がいみじくも自らおっしゃったとおり、ここは次の囲町一、囲町二とか、あちらの都市改変の計画の入り口になる一番大事な駅前の一等地というか、重要な土地であるんですね。ですから、新北口駅前土地区画整理事業の中だけで完結してしまって処分を決めるというのは、私は区としておかしいのではないかなと思うんですね。駅舎の再整備と区役所の再整備が一体であるのと同じように、NTTの南の土地の部分が駅前から囲町方面に向かうための正面玄関で一番大事なところであるということからすると、その計画が全部見通しが立って、権利義務関係、資金計画、そういうのが終了するまで、ここの処分というのは今、決めてしまってはいけないんじゃないかと。ここの保留地というのは、囲町方面のことが一段落するところまで区として選択肢を広げるというふうに残しておくべき取り扱い方をすべきじゃないかと。別の言い方をするならば、区が当面の間は保有する、区債を立ててでもここはファイナンスで売り払わないということをURなどと協議をするべきではないかというふうに思いますが、この点について御質問いたします。

 最後に、別紙の設計図の中で、四季の森の真ん中を通っている区画道路第1号の延長にある中区街1というやつと中野通りとけやき通り、補223、ここの歩道あるいは自転車レーンみたいなもの、四季の森の中ですばらしい歩道が整備されています。自転車専用部分もきちんと確保され、それと別途、歩道部分も大きく確保される、この道路が旧市街地に入ってくると非常に歩道も狭くなって、形も悪く、古いほったらかしの状態になっているのを歩道の計画を広げるようでありますけれども、道路の連続性というものを考えると、中野通りにぶつかるところまで、F字道路の規格のまま中野通りまで歩道を延長し、そして、中野通りに入ったら、中野駅まで同じようなスペックで自転車専用レーンと歩道がしっかりと確保され、けやき通りのところも今回、事業計画に入っているのですから、そのような形で歩道は再整備をされるのか、区の考えている、駅前のような中心的なところにおける歩道の整備に対するガイドラインとか自転車の利用促進に係るガイドラインとか、そういうものの理念もお示しいただきながら、ここの計画をどうするのかを教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 まず最初の保留地の御質問でございますが、最終的に区画整理事業としては保留地を処分する形で事業収入とするものでございます。ただ、事業が始まっていく中で、この保留地は事業を進めていく上で大切な土地ですので、例えば事業のための工事作業ヤードですとか、それから、事業展開のための自転車を置くところですとか、そういったことで事業中は活用していくということになります。その後は、先ほどお話ございましたとおり、囲町との動線というところで重要な位置付けになってきますので、そこのところも十分考慮した上で、最終的に土地として処分するという形になりますが、処分の時期というのは、すぐということではなくて、事業中ずっと活用していって、いつ頃処分するのかというところもこれからですので、囲町との接続というところも十分議論した上で、最終的には処分という形に進めていきたいというふうに考えてございます。

 それから、もう一点の道路と中野四季の森側との連続でございますが、区役所とサンプラザの北側の道路につきましては、現状15メートルの幅員なんですけれども、都市計画で20メートルに決定してございまして、さらに西側と同じ幅員でつながるような形で計画をしてございます。ですので、新北口のけやき通り、中野通りも含めて、全体的な道路ネットワークの中で、具体的な断面構成とかはこれからですけれども、全体的な道路ネットワークを考えた上でしつらえ等は決めていきたいというふうに思っております。その中では、ユニバーサルデザインというところもありますし、自転車走行レーン、そういったところも整備していく方向ですので、そういったところも踏まえながら計画をしていきたいと考えております。

酒井委員

 御報告ありがとうございます。土地区画整理事業の御報告なので、土地区画整理事業についてお尋ねしたいんですけれども、今回、3番、4番で設計の部分であったりだとか資金計画があると思うんですけれども、このような数字というのは初めて出てきましたかね。ちょっと確認させてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 3番の設計、それから4番の資金計画のところは今回初めてでございます。

酒井委員

 それで、施行前、施行後の公共用地や宅地がこのようになりますよというふうにあるんですけれども、土地区画整理事業を普通に考えますと、換地をして、公共用地、道路を引くことを考えると、2番の公共減歩率がマイナス5.6%となっておるんですけれども、通常ならば、土地区画整理事業においてはあらあらプラスになるんじゃないのかな、そういう理解でよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区画整理事業でございますが、敷地を整除するというようなことでして、道路が細街路が入っているようなところに敷地を整除した上で土地を成形地にすることで土地の価値が増進するということで、それを前提に公共用地を捻出するというのが区画整理事業でございます。今回の事業につきましては、公共減歩率がマイナスという形になってございまして、こちらにつきましては、先ほどの立体道路部分が敷地になっているというようなことと、あと、今回の土地区画整理事業が具体的にはサンプラザと区役所の間ですとかそういったところの道路を廃止して、大街区を造って土地を有効活用しようという視点が入ってございまして、こちらにつきましては、国土交通省からも大街区化の指針というのが出ておりまして、そういったところに基づいて今回の区画整理事業を進めていくということでございます。そういった特徴からこのような減歩率になっているものでございます。

酒井委員

 公共減歩率がマイナス5.6%、通常ならばプラスになるものがそういうふうになっておりますけれども、国交省の指針の中でサンプラザと区役所の間の道路を廃止した、それから併せて、先ほど平山委員からも質問がありましたけれども、今後、完成されるであろう施設の中の立体道路の部分が宅地換算されているからこういうふうになっているんだ、そういう理解でよろしいんですよね。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 立体道路は再開発で造っていくことにしておりますので、区画整理事業では敷地としてカウントされているということでございます。

酒井委員

 すみません。ちょっと確認をさせていただきました。

 それで、先ほど来、北口駅前エリアの整備を進めるに当たっての様々な皆さんの心配といいますか、御意見もあったかと思います。渡辺委員からもありましたけれども、GDPが年率27.8%、これはあくまでこのままいくとということなんですけれども、こういうふうなことがありますよと。併せて区財政に与える影響も非常に厳しいのではないか、そういう中で様々な心配もあります。併せて、今、区が考えております整備事業においては、多目的ホール、それからレジデンスであったり、オフィス機能であったり、こういうことがアフターコロナの中でどのように求められるのかというのはあるんだと思うんです、正直。ただ、そういう中でも、この再整備事業計画は区として進めていくんだということだと思うんですが、そこでちょっと教えていただきたいんですけれども、今、国交省が新型コロナ危機を踏まえ、新しいまちづくりの方向性を検討しているんですね。新型コロナがもたらすニューノーマルに対応したまちづくりに向けてというふうに、今、様々、関連するところに関してヒアリングされていると思うんですよ。それに関しての今というのは、何か答えが出てきているといいますか、方向性というのは見えているんですかね。

横山副区長

 これについては私のほうからお答えしますけれども、御指摘のとおり、国土交通省のほうでは、コロナの影響に関して、今後、都市開発あるいはまちづくりにどんな影響があるかということを有識者あるいはデベロッパーなど含めて様々な形でヒアリングを行い、基本的には8月いっぱいかけてやるというふうに聞いておりまして、9月を目途にそのようなものをまとめて公表するというふうに聞いております。そういう段階ですので、申し訳ありませんけど、今現在、まとめたものがありませんので、御報告できませんけれども、次回の委員会で可能な限りその辺については御説明できるようにしたいというふうに思っております。

酒井委員

 ありがとうございます。まだない中で御丁寧にお答えいただいて。その中で、今後の都市の在り方で、都市再生、都市交通、公園緑地や都市防災、医療、働き方など、こういったことを個別ヒアリングされているそうなんです。9月頃にまとめられて、副区長もできる限り報告したいというふうな御答弁もいただいてありがたいんですけれども、すると、現状、都市部において、住宅需要が今後どうなるのかだとか、オフィス需要がどうなるのかだとかを、北口の事業整備計画はこのままですけれども、事業を進めるに当たって注視していかなければならない点というのは必ずあると思うんですよ。現状、そのことに関して、今で結構ですので、せっかく副区長、お越しですので、お考えあればお聞きしたいんですが。

横山副区長

 御指摘のとおり、コロナの影響がどうなるかというのはなかなか見えない部分があります。私、個人的に心配しているのはまずオフィス需要ですね。リモートワークが進む中で、今後のオフィス需要みたいなものはどうなっていくのかという辺りが、今後のサンプラザの開発を進めていく上で大きな視点の一つかなと。それから、もう一つ、住宅需要、リモートワークが進むことによって、郊外居住みたいなものが増えるような議論もあるやに聞いています。そういう中で、中野区における住宅需要みたいなものがどう変わっていくのかという辺りも非常に大きな視点かなと思うのと、それから、コロナを踏まえて、今後、感染症対策ということで、オープンスペースみたいなものの価値をどういうふうに考えていくか。さらに、震災などを含めて複合災害みたいなものを都市開発の中でどう考えていくのか、そこら辺りは非常に大きな視点かなというふうに思っております。そういうことを含めて、国土交通省のほうでいろいろ議論されていますので、そういうところは判断していきたいと思いますのと、それから、今現在、事業者の公募をかけていて、来月には事業者から案が出てくるということでいよいよ始まるわけですけれども、少し誤解いただいているのかなと思うのは、我々、再整備事業計画の中で、今回の都市開発の中に確かにオフィスあるいは住宅、商業床、さらに多目的ホール、そのようなものは機能として必要ではないかというようなことで、そういう計画を立てておりますけれども、決してそこにそれぞれのボリューム感をきちんと示しているわけではないわけですね。今後、オフィス需要みたいなものはかなり厳しい状況になるということであれば、それは当然、応募していく事業者とヒアリングしていく中で、今後の中野駅周辺での開発がどうあるべきかということはきちんと議論していきたいと思いますし、それから、実際に再開発事業の施行認可といいますか、事業計画をまとめ、あるいは権利変換計画をまとめていくのは3年後の話ですので、この3年間で社会状況の変化あるいは経済状況の変化というものをきちんと踏まえながら、事業者とも相談し、また、区民の皆様方、議会の皆様方とよく御相談しながら、実際に開発する中でどのようなボリュームで造っていくのか、そのところはじっくり時間をかけて議論していく、そのようなことだというふうに思っております。

長沢委員

 土地区画整理事業のところの事業概要の資金計画のところで、前回の定例会の委員会での報告で、中野三丁目の資金計画の変更がありました。これは事業の期間が延伸というのがあったので、その際に、事業を進めていくことによって分かってきたこと、同時に、関係機関との協議が進んでということで、実際には資金計画自身が変わりましたよね。14億6,000万円ぐらい増加になったとあります。今回は区画整理の事業ということになるんだけども、資金計画で示した、いわゆる収入のところでの補助金なりというところが変更になっていく要素というのはあるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 本件土地区画整理事業はこの形で、まず区画整理事業を進めた上で、この敷地の中で市街地再開発事業を想定しているものでございます。今後、市街地再開発事業の都市計画決定の際に区画整理事業の事業間での調整が必要になるというふうに考えられまして、そういった際には事業計画の変更が想定されるものでございます。

長沢委員

 要するに、これは区画整理事業なんですけども、先ほど来、他の委員さんがおっしゃるように、言ってみれば、区画整理事業をやらなければ、その後の市街地再開発事業に進んでいけないわけですね。じゃ、市街地再開発事業自身がどうなるのか、つまり、先ほど渡辺委員も言われていましたけど、立ち止まってと、私もそういう立場ではあるんですけど、ただ、それは単にスケジュール、要するに延伸すればいいという意味じゃなくて、既に横山副区長のほうからも言われたように、現在のところで、コロナ禍の中でリモートワーク、テレワークが増えてきて、そういう影響もあったわけですし、オフィス需要への影響もありますし、人の移動の変化による交通結節点とか震災時の帰宅困難者の件とか、そういうことについて、前回も今後検証しながらまちづくりを進めていきたいと。ただ、先ほどのお話を聞いていると、そういう意味では、内容や規模感やそういったものが、これから公募での事業者の決まった方と一定協議もしながら、ヒアリングしながらという、そんなお話なのかなと思います。

 そこでなんだけども、結局、中野自身がこれまで描いていた、もちろん多目的ホールも、もしかしたらがらっと変わってしまう。つまり構想していた、これまで計画としていた、ただそこにも、何階から何階までがどうとかという、そこまではしていないんですよね、ただ商業であり、業務であり、あるいはホテルを入れて、住宅を入れてとか。でも、それが規模、内容だけじゃなくて、本当に変わるような、このコロナの中での影響というのはあるんじゃないかと思っています。

 一つは、内閣府が6月に生活意識や行動の変化に関する調査というのを出しているんだけども、その中で、今の働き方ということでいうと、要するに減少した通勤時間を保っていきたい。つまりテレワークなどを中心にやりたいというのが7割ぐらい占めるんですね。これをそのまま取るというわけじゃないんだけど、テレワークを経験した人の中で、現実に今だってテレワークでずっとやっていると、そういう方々も非常に多いと思うんですね。それだけじゃなくて、生活様式も言われているけれども、これまでの働き方の在り方でいいのかというところも言われて、これはオフィスの減少とか需要の在り方ということに影響すると思うし、同時に、住宅のところでも、これは別なところだけども、去年の台風なんかで、例の武蔵小杉のタワマンとかがいろいろ取り沙汰されているのは御承知だと思うんですね。それに加えて、コロナの中で、今、全然動きがないということも言われている。こういうのはずっと続くとかなんとかじゃなく、逆に続かなくて、ポストコロナというか、終わった後のところにおいても変化が出てくるみたいなところになったときに、今日は具体的には区画整理事業だから、そういう意味では、換地して、道路などを付け替えてという話ではあるんだけども、そういうものをよくよく検討しないでいいのかなとも思っているんですけど、先ほども既に基本構想、基本計画の前までの方針のところで十分議論したかのようなお話もあったけども、よくよくそこは考えていかなくちゃいけないと思っているんだけど、これはどなたに答えてもらえるの。どうですかね。

横山副区長

 御指摘の趣旨は十分理解しておりますし、先ほども申し上げましたけれども、私自身もオフィス需要あるいは住宅需要が今後どうなるのかというところはしっかり見極めていかなければいけないということは考えています。そういうところを踏まえて、先ほど申し上げましたけど、今後3年間の社会状況、3年間の事業計画や認可までありますので、そういう中でしっかりと議論させていただきたいと思っておりますし、それから、多目的ホールにつきましても、まだ様子がはっきり言って何も見えませんよね。まだコロナも収束していませんので、今、各地にあるアリーナ、非常に使い勝手の悪いものになっているという状況が今後どうなるのかということも今後見据えながら、多目的ホールの在り方についても当然議論していかなければならないと思っていますし、そういう意味では、かなり計画自体が変わる可能性もあるのではないかというふうに認識しております。

長沢委員

 さっき、区役所の新庁舎、ここ自身については、当然ながら私たち議会のところでも、賛否はともかくですけど、議決、しかも、区役所の移転は3分の2という大変重いもので、ただ、これは議決したからといって、いつまでに完成しなくちゃいけないというのは、議決との関係では直接は関係ないんだよね。ただ、そういう計画があって、実施計画とデザインビルドをやるから、工事のところがあって、そうなると、契約のところが、先ほど渡辺委員が言ったように、実際にそれだって、きちんと協議してもらいたいというぐらい思っているんだけども、あるいは中野駅周辺北口の開発整備についてだって、よく言われるのは、南北自由通路、この後も報告があるんだけども、これは急がなくちゃいけないと、これは本当にそう思いますよ。だけど、それだって、逆に言えば、お金の話としていれば、もっとお金がかかる話かもしれないけども、全体として中野駅の、とりわけ区役所、サンプラザの跡というところでいうと、区民の関心も高いところであり、同時に、先ほど来、繰り返しませんけど、コロナ禍ではよくよく検討していかなくちゃいけない問題じゃないかなというふうに思っています。

 もう一つ、東京都が5月5日に新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた当面の都政の運営についてという依命通達を副知事ほうから出ています。これは当然ながら東京都の中でということではあるんだけども、しかし、都民がコロナウイルスの影響を受ける中で、都民の暮らしやあるいは都政全般について出しているわけだけど、この中で、集中的、重点的な取組に注力するため休止する事業というのがあって、具体的な事例として、未着手、未発注、一時停止が可能な事業は原則延期とするか中止とするか、感染症の状況や各事業の趣旨を踏まえ、個別に判断すると、こういうのがあって、具体的には築地市場跡地の再開発や今回報告をいただいている区画整理、あと市街地再開発、都市開発の推進に関する事業、こういうのが言われているわけですね。当然ながら、これは御存じだと思うんだけども、こういったこと自身も、言ってみれば、区画整理事業にしたって、5者の中には東京都が入っているわけで、そういうところでこういった通達が出ているんだけども、具体的にどういう検討をされてきたのかなというのを伺いたいんですけど、いかがですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区としても、東京都の通達は把握しているところでございます。そういったところを踏まえまして、もう既に御説明、繰り返しになりますが、庁内でこの事業を進めることの影響について議論した上で、このスケジュールで進めていきたいということでございます。また併せて、区画整理事業の認可に当たりましては、東京都さんにも御意見を聞いているところでございまして、十分に東京都とも調整をしながら進めているところでございます。

市川委員

 端的にちょっとお伺いさせていただきます。

 先ほど横山副区長の御答弁の中に、今後、アフターコロナとかウイズコロナの時代で、計画というか、内容が変わってくる可能性があるというお話がございました。そこで、先ほど三つのグループが手を挙げていただいている中、今後、計画は変えずに進めていくというお話もございました。平土間型ホール、アリーナ、いろいろな呼び方がありますけども、7,000人規模とも思われるアリーナの在り方についてちょっとお伺いしたいんですが、今、コロナの時代にあって、様々なイベントだったり、スポーツ観戦だったり、新しい形が求められてきて、それぞれの皆さんが必死に新しい形を模索しているところであります。今後、事業の完了が2029年になっておりますので、その時代に社会様式がどうなっているか分かりませんけども、そういった形にも耐え得るものを造っていくべき必要があると考えます。

 そこで、重要なのは、体験をするというよりも、体験型、いわゆるデジタルコンテンツみたいなものを入れていく必要があると思うんですけども、これについては、中野区のほうで何か考えていることはございますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 多目的ホールについてでございますが、再整備事業計画では、最大収容人数7,000人程度を上限ということで提案を求めているものでございます。ですので、この再整備事業計画を踏まえて事業者グループがどんな提案をしてくるのかということかと思います。それを審査委員会の評価を得た上で事業者を決定しまして、具体的には、多目的ホールの運営の仕方も含めて、在り方というのは決定した事業者が民設民営で決めていくものというふうに考えてございます。

市川委員

 先ほど吉田委員の御質問の中にもあったと思うんですが、新しい募集要項を話し合うとかそこまで踏み込むかどうかは別にしても、例えばARだったりVRだったり、今後、5GだったりIoTというものが充実してくる中で、そういったコンテンツがあるものが組み込まれているアリーナ、多目的ホールができることによって、7,000人規模とか5,000人だとか1万人だとかという人数の、要するに会場をいっぱいすることが目的だったことが、あらゆるイベントが開けるようになると思うんですね。例えば、お客さんを一切入れないイベントだったら、本来であれば1万人規模の広さがないところでも7,000人の規模のホールでもできるんじゃないかとか、本当だったら5,000人規模だけど、そこでもやってもいいかなとか、あらゆる可能性が広がっていくと思うんですけども、今後、事業者さんからの提案があってからの話だというのは十分理解をしていますが、その辺は中野区としてしっかり検討していく必要があると思うんですけども、最後、いかがでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 最大収容人員7,000人ということで提案を求めておりまして、基本的にはそこの運営というのは、民間事業者の運営によるものであるというふうに考えてございます。ただ、これから事業者を決定して再開発の事業計画を作っていく中で、地権者として事業計画を一緒に作っていくことになりますので、そういったところでどういったお話ができるかというようなことになるかと考えます。

小林委員

 少し話を戻す感じになるんですけれども、今回いただきました新北口駅前土地区画整理事業の事業概要の中のことについてお伺いします。

 ちょっと私の認識が違っているかどうか、そこからの確認なんですけども、先ほど立体道路という話がありました。複合施設と称されている市街化予想図の中ではピンクに塗られている大きな部分、その中でL型の鍵の部分に点々々とある、ここのことを指して立体道路ということでよろしかったでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 委員お話しのとおりでございます。

小林委員

 これについては、先ほど宅地ということでありましたけれども、ここが分かっていないところなんですけれども、これまで地区施設として貫通道路、つまり都市計画道路ということだったというふうに認識をしているんですけれども、それが立体道路というふうになって、上の地図でいうところの都市計画道路の黄色の部分ではなくなっているというのは、どういうところから来ているのでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 ピンクの点線のところの立体道路でございますが、都市計画道路補助223号線の一部でございます。ですので、最終的には建物の中を223号線がトンネルのように貫通をしていくということになります。今回、区画整理の事業認可を申請するに当たりまして、様々調整を関係機関としました結果、区画整理事業としては敷地を造るという形になるので、一旦敷地としてカウントして、その後、再開発事業で都市計画道路を造ると、そういった整理になったものでございます。

小林委員

 ということは、都市計画審議会に諮問したときにも都市計画道路というふうに位置付けをしました、そういうことで進めていきます、最終的にはそうなるけれども、途中の段階で事業計画を行っていくときには、換地をする部分なので、全体の複合施設の中の一部であることによって、そこはそこで一回造る。そして、後々に最終的な都市計画道路にしていくということになると、最終的に都市計画道路になるときには区道になるんですかね。工事をするということは、複合施設を賄う方々の施行によるということになるんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 ちょっと説明が難しくてごめんなさい。立体道路は都市計画道路であることには変わりはないです。都市計画道路と区画整理の敷地が重複しているという形になっているので、区画整理上は敷地のほうを優先して、敷地で表現をしているというようなことでございます。最終的には、区画整理ではなくて、建物の中を貫通する道路ですので、再開発事業の中でその道路を造っていくことになりまして、最終的には中野区道になるものでございます。

小林委員

 ということは、まず概要書の図面の見方ですけれども、上の設計図の中の立体道路と言われているところ、都市計画道路の部分は、図面上で見れば、グランドラインのレベルで見ると、黄色に塗られるところであると、そして、下の市街化予想図で見ると、点線のあるところは白く抜かれる部分、グランド面で見れば、そういうことでよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 道路面でいえば、道路として、グランド面で道路は接続しております。そこの上のところを見ると、敷地として建物はつながっていると、そういうことでございます。

小林委員

 そうすると、先ほどの資金計画の部分や設計の部分においての減歩率ですとか、それから、資金の区分については、この道路についていうと、ここに示されてしまったピンクと白に区分けされているということでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 別紙の上の設計図の黄色いところが都市計画道路になりますけれども、ここのところは区画整理事業で道路を築造していくということになります。立体道路の部分は区画整理事業では築造はしていきませんので、再開発事業で造っていきますので、この資金計画の中には含まれてございません。

小林委員

 分かりました。

 じゃ、最後にしますけれども、そうすると、呼び方は立体道路というのが正式なんですか。今まで貫通通路とか都市計画道路とか、そういう言い方をたしかずっとしてきていたんですけども、立体道路という言い方が正しいのかどうか分からないんですけど、この部分の施行については、複合施設を賄う事業者が行う施工ということで、最後、よろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 都市計画を検討している段階で二転三転したところはございますが、最初は都市計画道路ではなかったので貫通通路と申し上げておりましたが、その後、都市計画道路になりましたので、今は都市計画道路であり、立体道路であるというところでございます。

 ここの道路の築造については、再開発事業の事業者が建物と併せて築造していくものでございます。

委員長

 他にございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、2番、中野駅周辺地区駐車場地域ルール等に関わる策定スケジュールについての報告を求めます。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤担当課長

 それでは、中野駅周辺地区駐車場地域ルール等に関わる策定スケジュールについて御報告させていただきます。(資料3)

 区では、中野駅周辺におきまして、学識経験者・関係機関等から構成いたします二つの検討組織により、駐車場の適切な確保と運用を図るための中野駅周辺地区駐車場地域ルール及び中野駅前広場を計画する際の前提となる中野駅駅前広場のデザイン等整備方針の策定検討を進めているところでございます。今般の新型コロナウイルス感染症の拡大の影響等により策定スケジュールの見直しを行いましたので、御報告させていただきます。

 1、策定スケジュールの見直しについて、初めに、駐車場地域ルールについて御説明いたします。

 変更前につきましては、2020年度に駐車場地域ルールを策定し、2020年度末に運用の開始予定でございましたが、感染症拡大により策定協議会が開催できなかったことなどにより、スケジュールの見直しを行いました。本年9月に駐車場地域ルール(案)を策定し、その後、議会報告後、意見交換会を経て、12月頃に地域ルールを策定する予定でございます。その後、地域ルールを運用するための運用基準の作成や運用体制の構築の検討を行いまして、2021年度末に運用を開始する予定でございます。

 地域ルールの概要につきましては、昨年12月の当委員会で検討状況を報告した際に概要を御説明しておりますが、参考資料として資料のほうを添付しておりますので、こちらは適宜お読みください。

 なお、現在、地域ルール案の作成作業を行っているところでございまして、次回の定例会で案の御報告をする予定でございます。

 次に、2番、デザイン等整備方針について御説明します。こちらにつきましては、初めに別紙資料、参考資料の2を御覧ください。こちらにつきましても、昨年委員会で報告しているところではございますが、現在、西口広場、南口駅前広場、新北口駅前広場を計画する際の前提となるデザイン等の整備方針の検討を進めているところでございます。内容の復習といたしまして、各駅前広場のデザインコンセプトや空間構成、景観上配慮すべき項目の整理などの検討を進めているところでございます。

 表紙にお戻りいただきまして、当初は2019年度に素案を作成し、2020年度中頃に方針策定を予定しておりましたが、こちらにつきましても検討会が開催できなかったため、スケジュールの見直しを行いまして、9月に素案を作成する予定でございます。こちらも同樣に次回の定例会で素案について御報告した後に区民意見交換会を行い、1月に整備方針を策定する予定としてございます。

 裏面を御覧ください。スケジュールの見直しに伴う影響についてでございます。駐車場地域ルールにつきましては、適用の対象と想定される中野駅周辺の再開発事業への影響につきまして、各事業者に適宜ヒアリング等を行い、調整を行っていく予定としております。また、デザイン等整備方針につきましては、現在、設計を進めております西口広場につきましては、デザイン等の整備方針の検討と併せまして、情報提供を行い、調整を進めているところでございます。

 御報告につきましては、以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。

 3番、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に伴う工事の施工状況等についての報告を求めます。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤担当課長

 それでは、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に伴う工事の施工状況等について御報告させていただきます。(資料4)

 中野駅西側南北通路・橋上駅舎・駅ビルからなる道路一体建物の工事につきましては、現在、支障移転工事及び本体工事を実施しているところでございます。

 工事概要について御説明いたします。西側南北通路・橋上駅舎につきましては、令和8年12月に開業予定でございます。現在、全体スケジュールの遅れ等につきましてはございません。今年度は建物の地盤となる人工地盤の杭を施工する工事を行っております。工事内容につきましては、別紙におつけしております写真のほうを御覧ください。ホーム改良工事、また、杭を施工するための準備工事を行っているところです。

 写真のほうの右側でございますが、赤く書かれたところが仮ホーム化の工事でございまして、こちらにつきましては、人工地盤部の施工に支障となるための既存ホームの改良工事を行っているところでございます。

 写真左側につきましては、人工地盤杭施工の準備工事でございます。現在、工事ヤード内に杭を施工するためのプラントを設置し、また、その下の写真でございますが、杭を施工するための配管用設備の架台のほうを設置したところでございます。

 その他工事につきましては、写真のほうを御覧いただければと思います。

 また、北口ヤードの仮囲いに工事概要を掲示し、当事業についての周知を行っているところでございます。

 資料にお戻りください。現在、上屋補強やホーム掘削など主たる工事につきましては、列車運行に支障があるため、列車運行終了後の夜間に工事を行っているところでございますが、今後、杭の打設工事の一部などについては、昼間工事を行っていく予定となっております。

 裏面を御覧ください。3番、道路一体建物協定の締結について御報告いたします。中野駅西側南北通路・橋上駅舎等につきましては、立体道路制度の道路一体建物として整備しているところでございます。本協定は、道路法に基づく協定であり、道路と建物が一体になることによる道路の新設、改築、管理費用負担等に関する協定を締結するものでございます。

 協定締結日につきましては、令和2年6月10日付、道路管理者である中野区と建物所有者である東日本旅客鉄道株式会社及び東京地下鉄株式会社の三者で締結してございます。

 なお、本協定の写しを中野駅周辺まちづくり課において閲覧に供しており、工事現場において閲覧に係る掲示を行っているところでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。

市川委員

 御報告ありがとうございました。

 北口ヤード仮囲いの装飾についてちょっとお伺いしたいんですけども、新しい駅舎の完成は非常に区民も待っております。多くの区民の声を聞いてみると、エレベーターだったりとか、いつできますかということをよく聞かれることが多いんですけど、この装飾の中にはエレベーターのこととか書いてありますか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤担当課長

 装飾の中には、ユニバーサルデザイン、バリアフリー等についても記載しておりまして、将来的にはエレベーター、そういったものもつくというところで絵のほうで示しております。

市川委員

 そうすると、もう少し目立つ方法で周知をしていただけると、区民の皆さんの関心というのも大きくなっていますので、今後さらに周知をしていただきたいと思います。

 あと、今後の工事日程についてお伺いしたいんですけども、昼間にも作業をするようになったという御報告がございました。今後、大きなことがなければ、計画どおりに進んでいくんでしょうけども、7月30日に時事通信がJR東日本終電繰上げ検討というのを報じられております。先ほど御説明の中にもあった、電車が通っていない時間帯に工事をしているということでございましたけども、もちろん今後、地下鉄のほうとも調整をするんでしょうけども、仮に終電が繰り上がって時間が多くなると思うんですけども、そういった場合、先ほど渡辺委員からもお話があったように、完成するのが早まるんじゃないかなと、そういうことは想定できるかというのはどうでしょうか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤担当課長

 鉄道工事につきましては、工事の安全上、今現在、鉄道の運行が終了した後に工事を行っているところでございます。ですので、実際には時間は数時間というところで限られた中でやっているところでございます。今後、どういった影響があり、また、逆にその時間帯を使えるかどうかというところは、鉄道事業者さんの考えとかもあるかと思いますので、そちらにつきましては、今後、工事の内容について御確認はしますけれども、基本的には全体工程についての遅れはございませんので、そういったところから、早まるというところも聞いていませんが、遅れるというところもなく、工事につきましては順調に進んでいるところでございます。

市川委員

 遅れてはいないというのは十分認識しておりますけども、ただ、これまでも随分遅れてきたという経緯がございますので、できるだけ早く完成できるようになればさらにいいだろうというところで質問させていただいております。今、御説明あったので、これ以上は聞きませんけども、もしそういった余裕が生まれるようなことがあったら、中野区からも積極的に働きかけをしていただきたいなと思いますので、最後、どうでしょうか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤担当課長

 駅舎の工事につきましては、早期の竣工というところは以前から求められているところでございます。様々な事情におきまして、今後、例えば工期が短縮するような方法であるとかそういったところが出たときに、工期短縮となるところがあれば、区のほうからも積極的にそちらのほうはお願いしたいというふうに思っているところでございます。

平山委員

 市川委員の御質問を聞いていて、あれと思ったんですけど、もともと区が現行の工期を出したときに、杭の問題とかいろいろあったじゃないですか。延び延びになっちゃったけども、取りあえずここまでにはできますよ、だけど、なるべくこれを短縮させるように頑張るんですよとすごく強い意気込みを示していらっしゃったのに、今のやり取りを聞いていると、お尻までに何とかすればいいかな、でも、早くできそうだったらお伝えしますみたいに聞こえたんですけど、トーンが変わっているように思うんですけど、改めて、区側もそこは早くできるように努力するんじゃなかったでしたっけ。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤担当課長

 当初、実際には2026年度末であった工期につきまして、区側からも積極的に話をいたしまして、12月まで工期を短縮しているところでございます。今後、同様に工期短縮で進められるというところがございましたらば、積極的にやっていただくというところにつきましては、引き続きJR側のほうにも申入れはしていきたいというふうに考えてございます。

委員長

 他にございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了します。

 次に、4番、その他で理事者から何か報告はありますか。

堀越区民部産業観光課長

 それでは、令和2年度観光関連事業につきまして、口頭で御報告をさせていただきます。

 本日は、なかのまちめぐり博覧会の中止とアニメコンテンツを活用した事業について御報告をさせていただきます。

 なお、本報告内容は、来週25日に予定されております区民委員会でも同様の御報告予定となってございます。

 現在、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受けまして、観光関連事業の実施について見直しを進めているところでございます。まず、なかのまちめぐり博覧会でございますが、当初は例年どおり参加者の募集を行い、開催に備えておりましたところ、その後の区の自粛方針等によりまして、7月に開催されました実行委員会におきまして、中止が判断されたところでございます。ただし、今回、参加予定でございました催しにつきましては、PR、周知の協力などの支援を行いまして、次回以降の開催に備えてまいりたいと考えております。

 次に、アニメコンテンツを活用した事業でございますが、こちらは中野区、杉並区、豊島区の3区と当3区の東京商工会議所の各支部で行っておりますアニメ等地域ブランディング事業の実行委員会による開催としておりまして、こちらは現状では3区とも実施する方向で調整を進めてございます。

 各区における催しの開催に当たりましては、新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底すること、拡大傾向にあると見られるときには、急遽でありましても中止と判断することなどを確認しております。

 なお、情報発信事業といたしまして、アニメ等に関する施設等のリーフレット、動画等の作成を3区共通で行う予定としてございます。

 また、当区におけます事業といたしましては、例年10月と11月に実施しておりますアニメ関連事業を区内の事業者と連携して開催したいと考えております。まず10月17日土曜日でございますが、株式会社ブシロードとの連携事業といたしまして、声優等によりますトークショーの生動画配信をYouTubeで無観客によりまして実施したいと考えてございます。当初は集客によるものを見込んではおりましたが、コロナ対策のため、御自宅でも区民の方あるいはファンの方が楽しめるものということで調整を進めております。

 また、11月29日日曜日でございますが、こちらは東映アニメーション株式会社、例年11月に連携してやっている会社でございますが、こちらとの連携事業によりますトークショーや上映会等を予定してございます。

 その他、区立図書館の指定管理者とも連携いたしまして、9月26日からの約2か月間、中央図書館でアニメに関する企画展示を行うほか、12月5日土曜日には野方図書館におけますワークショップも開催予定としてございます。

 重ねて申し上げますが、いずれの催しにつきましても、実施に当たりましては、都で示された方針等に従った感染防止対策を行いますとともに、状況によります中止も想定しての予定としてございます。

 各事業につきましては、詳細が決まり次第、各委員に改めてお伝えをする予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。

いでい委員

 ちょっと伺いたいんですけど、説明を聞いていて、資料がないので全く分からないんですけど、最初から分かったところだけ確認しますが、なかのまちめぐり博覧会2020が中止になったということですか。

堀越区民部産業観光課長

 大変失礼いたしました。まず1点目のなかまちめぐり博覧会は、実行委員のほうで中止というような判断をしていただいているところでございます。

いでい委員

 今、中野区公式観光サイトまるっと中野では、引き続きイベント募集中というのでサイトに載っているんですけど、これは行き違いということなのでしょうか。

堀越区民部産業観光課長

 失礼いたしました。当委員会あるいは区民委員会に御報告の後にホームページには掲載ということできちんと載せる予定でございまして、分かりにくい状況で大変申し訳ございません。

いでい委員

 なかのまちめぐり博覧会は中止をするけれども、中野、杉並、豊島、そして東京商工会議所のアニメコンテンツイベントは行うということですか。

堀越区民部産業観光課長

 当区におきましては、ブシロードのものは無観客ということで調整を進めてございます。あと、ほかの区につきましても、現在のところは、もちろん配慮をしながら実施予定というふうに聞いてございます。

いでい委員

 その他のイベントのことも先ほど御報告がありましたけれども、それぞれの実行委員会が判断を下したという御説明だったかのように思いますけども、そこの参加の可否については、区としてどのような関わり合い方をしていったのか、教えてください。

堀越区民部産業観光課長

 区は実行委員会の事務局を務めておりまして、東京商工会議所の3区の支部と中野区、杉並区、豊島区というようなところを構成団体のメンバーとしておりまして、区としては事務局として手続をしているところでございます。

いでい委員

 区が事務局を務めているということは、区の自粛方針というのがありますよね。そういったものを御担当としては示しながら、参加の可否についても皆さんに御検討いただいたということなんですか。それとも、それぞれの実行委員会、主催者の皆さんがそれぞれのイベントについて開催するかしないか、そういったことを御検討されて決定をされたということなんですか。

堀越区民部産業観光課長

 まちめぐり博覧会につきましても、アニメのブランディング事業につきましても、それぞれの実行委員会で御判断をいただいたものでございます。

いでい委員

 じゃ、区は開催の可否については直接関与していないということでいいですね。分かりました。

委員長

 他にございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時35分)

 

委員長

 では、委員会を再開します。

 

(午後2時35分)

 

 休憩中に御確認したとおり、次回の委員会は第3回定例会中として、急な案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後2時35分)