令和2年09月25日中野区議会決算特別委員会建設分科会

中野区議会建設分科会〔令和2年9月25日〕

 

建設分科会会議記録

 

○開会日 令和2年9月25日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午前9時00分

 

○閉会  午後0時28分

 

○出席委員(9名)

 日野 たかし主査

 河合 りな副主査

 竹村 あきひろ委員

 高橋 かずちか委員

 加藤 たくま委員

 杉山 司委員

 小宮山 たかし委員

 久保 りか委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 都市基盤部道路課長 井上 雄城

 都市基盤部公園緑地課長 林 健

 都市基盤部建築課長 小山内 秀樹

 都市基盤部交通政策課長 村田 賢佑

 都市基盤部住宅課長 池内 明日香

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部野方以西担当課長 狩野 純一

 まちづくり推進部まちづくり事業課長 川野 英明

 まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 酒井 雅勝

 まちづくり推進部街路用地担当課長 長沼 彰

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 荒井 弘巳

 まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 森 眞一郎

 まちづくり推進部大和町まちづくり担当課長 松原 弘宜

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長、中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 石橋 一彦

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 高橋 万里

 

○主査署名


審査日程

○議 題

 認定第1号 令和元年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

 

主査

 定足数に達しましたので、ただいまから建設分科会を開会します。

 

(午前9時00分)

 

 認定第1号、令和元年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。

 本日は分科会の2日目ですが、1日目に御協議いただきましたとおり、質疑は本日で終わらせたいと思いますので、各委員、理事者におかれましては御協力をお願いいたします。

 なお、審査は、お手元の審査日程(案)(資料1)に沿って進め、11時頃に休憩を入れ、12時半を目途に進めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、前回に引き続き質疑を続行します。

林都市基盤部公園緑地課長

 恐れ入ります。答弁修正についてです。

 昨日杉山委員から、平和の森公園の多目的運動広場の外野フェンスのかさ上げについて、当初から11メートルで設計すべきではなかったのかとの御質問があり、私から設計が甘かったとの御答弁を申し上げたところでございます。当初の設計では、打球シミュレーション等を行い安全な高さであるということで、外野フェンスを7メートルとしたところでございます。その後、多数の利用者から外野部分の安全性について心配する声をいただき、より安全性を確保するために、現状の基礎を使って上げられる最大限の11メートルにかさ上げしたものであり、当初の設計には問題はなかったと考えているところでございます。

 答弁を修正させていただきます。申し訳ございませんでした。

主査

 ただいまの修正について、質疑はよろしいですか。

 それでは、昨日に引き続き質疑を続行します。

 決算説明書の510ページから513ページ、9款都市基盤費、3項公園緑地費、2目公園整備費について、質疑はありませんか。

久保委員

 初めに、弥生町六丁目公園用地取得費と平和の森公園用地取得費につきまして比較をさせていただきたいと思っております。弥生町六丁目公園用地取得につきましては、取得をした規模、あと平和の森公園のほうも取得をした規模、要するに面積ということで教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 弥生町六丁目公園につきましては、買戻しの面積としまして1,671.77平米でございます。平和の森公園につきましては2,926.09平米でございます。

久保委員

 それで、弥生町の境界復元測量委託、こちらのほうは49万9,400円、平和の森公園のほうの復元測量委託につきましては49万5,000円、この平和の森公園につきましては、不用額が296万9,400円ということで、もともとのこの予算の組み方というのが弥生町と平和の森はちょっと違うのかなと思っておりまして、その辺の違いについて教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 こちらの残額につきましては、測量委託と不動産鑑定委託を合わせた残となってございます。それで、もともと不動産鑑定につきましては、そもそも弥生町と平和の森、1本で予算を取っていたところなんですけれども、一応執行額がそれぞれ出ましたので、その執行額に応じて予算額を案分して、そこからそれぞれの不用額を算出したということで、平和の森のほうが多いとなっているところでございます。

久保委員

 ということは、実際にはこの296万9,400円のうち、不動産鑑定分と測量委託というのは、内訳はどうなっているんでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 残額の内訳ですけれども、不動産鑑定委託としましては296万4,400円、測量につきましては5,000円というところでございます。

久保委員

 ということは、ここは境界復元測量委託費等残となっていますけれども、不動産鑑定のほうが大半だということですか。ということは、復元測量委託自体は、弥生町も平和の森もそんなに大きく変わってはいないんですよね。不動産鑑定について、こちらのほうが金額としては弥生町と平和の森は大きく違っているということと、不動産鑑定については残が大きいということなのかと思うんです。ただ、先ほどもともと弥生町と平和の森は不動産鑑定1本でお出しになられた。お出しになられて、それぞれに出たので分けて、今ここには決算を示したということなんですけれども、では、この不動産鑑定の296万4,000円の残というのは、これは平和の森だけではなくて、弥生町の不動産鑑定も含めるということですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 説明が不足しておりました。弥生町の残につきましては、平和の森から四つ上の(仮称)弥生町六丁目公園境界復元測量委託費等残の中に入っているところでございます。

久保委員

 では、予算上1本で出しても予算は別々に組んでいたということですか。その辺の内訳がよく分かりません。なおかつ平和の森のほうの不動産鑑定としては不用額が大きいですよね。そこはどういうことですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 予算としては一つで持っておりました。それで、残が大きいのは、実際不動産鑑定をやったところ、広町みらい公園については前年度に不動産鑑定をやっていたので、この平成31年度については意見書という形で費用が安く済んだというところでございます。平和の森公園については不動産鑑定をしたので、328万4,600円かかったというところでございまして、そこから案分して予算額を分けて、それぞれの予算額からそれぞれの執行額を引いて、それぞれの公園の不用額を算出したというようなところでございます。

久保委員

 では、そもそも広町みらい公園のほうは前年度に不動産鑑定が終わっていて意見書だけだったので、予算としては単独ではなかったということですか。そこのどういうふうに予算立てして、どういうふうに不用額が出ているのかというのが今の御説明だと私にはよく分からないんです。

林都市基盤部公園緑地課長

 もともと不動産鑑定委託として650万円予算を一応考えてございまして、そこで、これは執行委任なんですけれども、経理課のほうに執行委任をして不動産鑑定をお願いしたところ、広町みらい公園については意見書で行い、平和の森公園については不動産鑑定委託を行ったというところで、そこでお金の開きというんですか、それぞれ金額が出まして、それに応じて650万円を案分して予算額を出して、そして、それぞれの公園についての不用額を算出したというようなことでございます。

久保委員

 分かりました。では、650万円はもともと不動産鑑定料を組んでいたということですよね。では、弥生町六丁目、もともと不動産鑑定自体は前年度に行われていたんですね。これは幾らだったんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 ちょっとざっくりな数字になってしまうんですけれども、約600万円ぐらいでございます。

久保委員

 それは予算ですか、決算ですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 執行額でございます。

久保委員

 ということは、不動産鑑定そのものは、弥生町のほうが実際には平和の森の不動産鑑定よりも費用がかかっていたということですよね。ということは、倍ぐらいかかっていたということですか。私は、そもそもこれを見たときに、何で平和の森の不動産鑑定はこんなに執行残があるのかなと思ったというところと、ここには同じように不動産鑑定評価委託としか弥生町に示されていませんので、この弥生町と平和の森の差額は何なのかと思ったわけなんです。でも、今の御説明を伺うと、弥生町六丁目のほうが、前年度に不動産鑑定そのものは費用が倍ぐらいかかっていたということなんですか。不動産鑑定料の相場というものが分からないので、その辺のところが、なぜこのように開きがあるのかというところが分かりませんので、もし何か分かりやすい説明ができるようでしたらお願いします。

林都市基盤部公園緑地課長

 不動産鑑定の委託費については、その不動産の評価額によって報酬額が変わってくるところなんですけれども、意見書については1件当たり4万円ということで、不動産鑑定をするよりは安い金額というようなところになってございます。

久保委員

 1件当たり4万円ですか。では、さっきの13万2,000円は意見書ではないんですか。

 意見書と不動産鑑定ではなくて、最初に面積、平米数を伺ったのは、弥生町が1,671平米で、平和の森は2,926平米で規模は大きいわけです。でも実際には、今の御説明によりますと、平和の森よりも弥生町のほうが不動産鑑定は倍近くかかっているということですか。不動産鑑定料のその開きというのは何ですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 まず1点目の御質問なんですけれども、1件当たり4万円というお話なんですけれども、それを3社から意見書を取っていますので、それに消費税で13万2,000円というところになります。

 それから、開きなんですけれども、その土地の評価額によって不動産鑑定士さんの報酬、すなわち委託費というのが変わってきますので、その辺りの開きでもってここが変わってきているのかなというところでございます。

久保委員

 不動産評価額が高ければ、鑑定料が上がるんですか。ということは、弥生町六丁目のほうが平和の森公園の用地よりも不動産の価格として評価額が上なんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 答弁保留でお願いします。

久保委員

 なるべく委員長の進行に協力したいとは思っているんですけれども、大変申し訳ございません。

 では、待ちながらちょっと違うところを聞くと余計に混乱されてしまうかもしれなくて恐縮ですが、513ページの上高田五丁目宿舎のところについてお伺いをいたします。これについては、説明書のほうに誤りがあるということだったかと思います。私もここのところを誤解していたところもあるんですけれども、そもそもこの上高田五丁目宿舎の解体というのがなぜ行われたのかというところがよく分からなかったので教えてください。

 上高田五丁目宿舎は、平成25年7月に示された国家公務員宿舎跡地利活用方針に基づいて、こちらのほうは用地特別会計で購入しているんだと思うんです。まだこれは用地特別会計のほうにあると思います。ここの宿舎跡地の利活用方針の中には、こちらの3,181.36平米とここには記載されているんですが、活用策として、都市計画公園の拡張用地として活用し、広域避難場所としての機能充実等を図るというのが活用策になっているので、これが根拠となって公園のほうで管理をされているのかなと思っているんですけれども、それは間違いないでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 まず1点目の御質問で、そもそもなぜ解体したのかというようなところなんですけれども、基本的に人が住んでいない建物について、そのまま存続させるというのも安全管理上よろしくないということで解体したところでございます。

 それから、宿舎跡地なんですけれども、一応公園利用ということで購入してございまして、公園のほうで管理をさせていただいているということでございます。

久保委員

 長くなるのであまり細かいことは伺いませんけれども、この上高田五丁目の公園の計画は、私は詳細を伺ったことがないんです。かつて総務委員会で国家公務員宿舎跡地利活用方針が示されたときはちょうど総務委員会におりましたので、このことは承知をしているんですけれども、上高田五丁目のここの用地は公園整備の計画がどういうふうに決定しているんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 公園整備の決定なんですけれども、公園整備につきましては、大規模公園整備の考え方ですとか、あるいは「新しい中野をつくる10か年計画」の第3次とか、そういったところで示されているところではございます。

久保委員

 ということは、ここはいずれ公園整備をされるんでしょうか。令和2年度の予算の中に、大規模公園整備という事業名がなくなったんです。そのことを多分予算のときに伺ったかと思うんですけれども、ということは、今年度は上高田五丁目のこの公園の整備というのはされないのかというふうに思っているわけです。解体後、しばらくここの利活用というか、公園整備というのは進まないということですか。ここはどういうふうになっていくんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 上高田五丁目の用地につきましては、公園として整備する場合、都市計画に関わるところもございまして、都と協議をして、様々な方策を現在検討しているところでございます。

久保委員

 都市計画を決定しないと公園として整備ができない。それまでの間は、これは用地特別会計に置いておくということですか。そういう計画ですか。その辺のところも、では、いつ、その都市計画を決定しなければならないのか――東京都との協議の進捗ですよね。いつまでに整備を行う予定であったのか、10か年計画のほうに示されているということだったとは思いますけれども、なかなかそのとおりのスケジュールというわけにはいかないと思うので、今どのような協議をされているのか教えてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 今現在、東京都との協議としましては、今年度についてはコロナの関係で東京都とお話はできていないんですけれども、これまで聞いているところによりますと、ここを公園として整備する場合に、この辺の一体の都市計画なんかで公園として位置付けていくとか、そういったことについていろいろハードル等もございまして、そういった課題について東京都とお話をさせていただいているというところでございます。

久保委員

 ということは、公園として整備をするのにはいろいろハードルがあるわけですよね。だけれども、ここは公園用地という位置付けになっていて、解体ですとか、ここの様々な管理ですとかというのは、これは担当は公園になるんですね。その辺が決定していなくて、都市計画もこれからで、大規模公園として整備ができるかどうかというところもまだ確定をしていなくて、でも公園用地として公園が管理をするというところが、それが適正なのかどうかというところがちょっと気になっておりまして、お伺いをしております。

林都市基盤部公園緑地課長

 用地特会で購入する際に、一応公園用地ということで購入しているところがございますので、管理としては、公園担当で管理をさせていただくというところでございます。

久保委員

 分かりました。それで、前年度はここの用地は様々な活用もされていたのかなと思っておりますけれども、それについて御説明ください。

林都市基盤部公園緑地課長

 前年度につきましては、西武鉄道さんのほうに資材置場としてお貸ししていたということで聞いているところでございます。

久保委員

 西武鉄道さんに貸付けをしたんですね。ということは、歳入のほうに出ているのかもしれないんですけれども、貸付けをした賃料といいますか、それは公園のほうに入っているんですか。公園というか、この建設分科会のほうに入っているんですか。その辺はどうなるんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 答弁保留させていただきます。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午前9時21分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午前9時23分)

 

杉山委員

 哲学堂公園の再整備基本計画策定委託247万5,000円、それから、不用のところにも委託の残が61万6,000円、これは双方とも内容を教えていただけますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 こちらにつきましては、平成29年度に策定した哲学堂公園再整備基本計画を基に、もう一回再検討を委託したものでございまして、不用額については落差等でございます。

杉山委員

 哲学堂公園の再整備に関しては、一旦立ち止まって見直す。それで、学習施設とか、あの辺はペンディングにして、ほかの樹木とかは整理をしていく。多分そういう方針で、今のところそれ以上の報告、その後は国の名勝指定まで取りあえず優先的に工事をストップして、その後、また動き出して、今整備が完了したみたいな感じだと思うんです。その学習施設とかカフェとか、今回基本計画策定委託は、今再検討とお話がありましたけれども、この再検討内容とか、あと、これ以降、今どういうステータスになっているのかを教えていただけますか。これは今年なのかもしれないですけれども。

林都市基盤部公園緑地課長

 こちらの委託については、学習展示室の大きさですとか配置ですとか、そういったものなどを検討したものでございます。ただ、今年の3月ですか、国指定の文化財になったということで。今後文化財の保存活用計画というものを策定しなければ、次の再整備等々に進めないというような状況でございます。

杉山委員

 今出ました国指定の文化財の保存策定、これは今どんなスケジュールで考えられているのか、それだけ教えてもらえますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 保存活用計画については、所管外なんですが、文化財担当のほうで策定する予定でございます。

来住委員

 先ほどもありましたけれども、511ページの上高田五丁目宿舎解体の関係で、執行され、さらに不用額としてかなり残されているわけです。まず地域的には、解体をして、今後、取りあえずどういう使い方をするのかということで非常に関心の高いところになっています。広域避難的な公園としての機能、それから、たしかサッカーができる程度のそういうものも示されていたかなという記憶なんですけれども、ありました。たしか3棟あって、そのうちの1棟が解体に入ったのかと思うんですけれども、まず、残されている宿舎については、まだ人が入居されているように外から見ると思えるんです。したがって、全体をまとめていくにはちょっと時間がかかるのかなと思います。それで、解体の部分は、たしか用地特別会計で買っていると思うんですが、残りの棟についてはどういう形で話が現在進行しているのかということを確認させてください。

林都市基盤部公園緑地課長

 残りの2棟については、現在のところ売りには出てございませんので、そういった具体的な売買の話というのは進んでいないところでございます。

来住委員

 そうすると、3棟全体をいつまでにどうするということは、区としても今のところは見通せない。いつ頃までにとか、何かそういう区としての考えもまだ持てないという状況の中で1棟を解体しているということでよろしいんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 大規模公園整備の考え方というのもございましたので、あそこの2棟3棟を買って、ちょっと大きめの公園を整備するというのはあるのかと思うんですけれども、当時、平成30年3月だったと思いますけれども、先に売りに出ているほうと契約したというようなところでございます。

来住委員

 基本構想・基本計画の中で、何らかの方向が見えてくるのかなというふうには思っていたんですけれども、現状は入居されて生活されている方がいらっしゃるということでもあります。その1棟分の解体した後の部分ですけれども、それは何らか地域での利用等については付与されるものとして考えていらっしゃるんでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 現在のところ、検討中というところでございます。

来住委員

 部分ではありますけれども、解体ということになっていけば、地域にとっては大事な部分ですので、ぜひ検討を具体的にしていただきたいということを要望しておきます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、保留2件を残して、次に進みます。

 次に、512ページから513ページ、3目緑化推進費について、質疑はありませんか。

小宮山委員

 なかのみどりの貢献賞について伺います。これは、平成20年に花とみどりのコンクールとしてスタートして、平成24年に名前を変えて、なかのみどりの貢献賞となりました。平成24年当時の応募件数は23件あったそうです。23件が、今これは3件、これは部門が5部門ぐらいあるんですけれども、5部門あって3件の応募しかなくて、3件受賞もしている。これは明らかに中野区の緑の活性化みたいなものが尻すぼみになっている。23件が3件になっているわけですから、これはいろいろ見直したほうがいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 委員御指摘のとおり、そういった傾向はあるかと思います。周知方法等についても、今後工夫していきたいというふうには考えているところでございます。

小宮山委員

 中野区で、公園で花壇づくりのボランティアというのを実は募集しているようで、あまり広められて告知されていないと思うんですが、ボランティアというのを募集しています。ただ、全部自腹でやってくださいということになっていまして、これが杉並区だと、肥料を用意しますとか、苗を用意しますとか、あとは保険にも入りますとか、いろいろ手厚いんです。そういったところも見直して、公園づくりなり緑化推進につなげていっていただければと思いますが、いかがでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 花壇づくりのボランティアとしましては、あくまでもボランティアとして、地域の方が花壇をつくっているといいますか、花壇の管理をしていただいているというようなところでございまして、今後、もうちょっとそういったことが活性化するような方策というものについては研究してまいりたいと考えてございます。

小宮山委員

 次に、その下の屋上緑化庭園維持管理費13万2,000円なんですけれども、私は区議会議員になって10年たつんですけれども、この屋上庭園に何があるかと見たことがないんです。もともとは見本園として区民がそこを見学に来たりして、目的とか意味があったんでしょうけれども、今はその見学も多分ほとんどやっていない。ほとんどゼロに近いと思います。これを13万2,000円かけて維持していく意味がどれだけあるのか。この庁舎もいずれ移転してしまいますし、10年区役所に通っている私でさえ見たことがない。そんなものに13万2,000円かけて維持する意味が本当にあるのかどうか。こんな13万2,000円かけるんだったら、むしろ区民の花壇づくりのボランティアにあげたほうが、よほど緑化推進なりCO2削減なり、そういった意味があるのではないかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 屋上緑化庭園については、平成23年度から一般開放はしていないというところでございます。あくまでも区役所を事業者として屋上緑化をするというところでは意味がある経費だと考えてございます。

小宮山委員

 屋上緑化がうまくいかなかった失敗例として、そういった意味も今後持たせることもできると思うんです。うまくやらないと、こうなりますよ、このざまですよということを区民に見せるためにも、失敗例としての意味もうまくやれば出せると思うので、そういったことも考えていただきたいと要望しておきます。

久保委員

 今の小宮山委員の御指摘で、失敗例なんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 定期的に手入れをしておりますので、特に失敗例ということではございません。

久保委員

 これは平成23年当初、私も開設してすぐに見にいきました。事業者として、多分当時は屋上緑化の見本というような意味で区民の方たちにも御覧いただけるようになっていたかと思うんですけれども、今はそういう形でオープンにはなっていないので、小宮山委員が見たいということであれば、きっとすぐにも見せていただけるのではないかと思うんです。そもそもの開設をしたときの位置付けと意味合いが変わってきているというところも一つにはあると思うので、多分庁舎が移転するまでは、これは続けられることだと思うので、だとするならば、この意味合いをきちっと持たせるべきではないかと思うんです。その辺のところはいかがお考えですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 委員おっしゃるとおり、区内での事業者の一つでございますので、きちんと屋上緑化を進めていくというようなところで、そういった意味を持って、区役所移転まで保持していきたいと考えてございます。

加藤委員

 花と緑の祭典なんですけれども、造園緑化業協会といつもやられていると思うんです。これは決算なので昨年ですが、今年のことになってしまうんですけれども、やるのかやらないのか、連絡が遅くて、苗木とかを用意したものの、結局やらないとか、そういうことになったりして、かなりロスが生じてしまうようなことがあるということで、その辺の連絡をしっかりと情報共有してほしいという要望がありました。

 あと、そういう中で、いつもぎりぎりで、スケジュールもそうなんですけれども、予算的にも結構ぎりぎりだということで、中野区全体で緑が少ないというのは再三言われているところであります。そういったコロナ禍において家庭で菜園をするようなブームも少し出つつある中で、家庭内で緑を増やすみたいなことが今後さらに拡充していくのではないか。そういったときに、この花と緑の祭典というのはそういったところを推進するのに非常に寄与してくるのではないかと思うんですけれども、今後、そういったところでもう少し規模を拡大してもいいのかなと。無料配布のものだって、いつもあっという間になくなっちゃうので、その辺のところを御検討いただけないかということですけれども、御担当としてはどう思っていますでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 無料配布の苗木については大変人気があると聞いているところでございます。無料配布の苗木については、区が購入する部分と、それから、東京都さんから頂く分というのがございまして、できるだけ経費をかけずに、東京都さんからの無料で頂ける苗木の量を増やすとか、そういったことで無料の苗木を増やして、御家庭でも緑に親しんでいただけるような、そういったことを進めていきたいと考えてございます。

来住委員

 屋上緑化は先ほどからありましたけれども、私は当初に見せていただいて、区の姿勢として、そういう屋上を緑化していくというのは当時としても非常に大事な視点だなと思って見せていただきました。ただ、見る過程のルートは、たしか職員の仕事をされているところを通って、そこに出なきゃいけないようなルートだったかなと思うので、その辺はちょっとどうかなと思いますが、少しでも緑化を推進するという区の姿勢を示す上では大事にしていただきたいと申し上げておきます。

 もう一つ、平和の森の下水道局の建物にはわすような形で緑化をされていると思います。それと、それに附属して区が見本的な緑化の植栽をされています。あそこに行くと、個人のお宅でもそういう植栽がこういう形だったらできますよというようなことを見せているわけですけれども、それらは、手入れだとかそういうのは、予算上は何か公園の管理費の中でやっていらっしゃるんですか。この緑化のところには出てこないようなんですけれども、平和の森の緑化推進の先ほど言った壁面にはわせているあれも途中で水が出るようになっていて自動的に育つような、そういう一定の装置がついていると思うんですが、今はどうなっているんでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 生け垣については区の所有でございまして、壁面緑化については区の所有ではないというところでございます。

来住委員

 いろいろな方々が公園を利用されますので、ちゃんと区が看板を立てて、そういう形での推奨をしている。区民の方にそういう生け垣などを勧めるだけではなく、区としてもそういう姿勢を見せて広げていくということでは、公園の中で僅かなところですけれども、そういう姿勢を持って推進していくという点でも、屋上緑化や、先ほど庁舎の中での推進であるとか、公園の中でのそういう取組も含めて、ぜひ精力的にやるべきだと私は思っていますので、よろしくお願いします。これは要望しておきます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、決算説明書514ページから517ページ、4項建築費の1目建築行政費について、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、516ページから519ページ、2目建築安全・安心費について質疑はありませんか。

久保委員

 ブロック塀実態調査委託契約のこの落差が1,090万円ということでございまして、かなり落差があるのかなと思っておりまして、その辺のところは契約のことなので、具体的にどうしてだということは伺えないのかもしれないんですけれども、この辺をもし御説明いただければと思います。

小山内都市基盤部建築課長

 ブロック塀の実態調査の委託に関しましては、契約のほうに委託をしたところでございますけれども、契約のほうで指名した業者が5社ございました。そのうち3社が辞退というような形で、2社の競争入札ということになった次第でございます。当初の積算においては、必ず専門の技術者を配置することという条件をつけておりましたので、結構ハードルを高くしたところでございますが、金額に関しては自由競争というところでこのような落差が生じたということで理解しております。

久保委員

 ありがとうございます。ブロック塀の実態調査につきましては、これは本当に多くの方からも求められ、我が会派からも求めてきたものでございまして、そういった意味では、今伺ったように専門の調査が図れるようにというような形での委託をされたということ自体は分かりました。ブロック塀実態調査につきましては、これは継続するものではないかと思うので、ここでの効果といいますのが委員会の中でも様々示されてきたところだと思います。これにつきましては、今後またどう生かしていくのかというところになってくるかと思いますので、決算でございますので、年度を振り返ってお示しいただければと思います。

小山内都市基盤部建築課長

 昨年、第4回定例会でブロック塀の調査結果について御報告させていただいたところでございます。今年度に入りまして、特に通学路に面する危険なブロック塀を優先的に指導していくということから、特に著しく危険なブロック塀900件について、7月から、コロナの影響がありましてちょっと外出が控えられたところでございますが、現在、その900件のうち約451件終了して、約80%近くが一応指導文書だとかお願い、それと区のブロック塀の助成制度の御案内だとか、そういったことをさせていただいております。ただ、これは、それがすぐブロック塀の撤去につながるかということにはまだならないというふうに理解しているところでございます。今年度末までに一応一通り終わった後、また来年度も2度目、これは3か年の重点計画として考えておりますので、繰り返し指導し、普及啓発を図っていくということで考えております。

久保委員

 ありがとうございます。コロナ禍の中で、指導していくというのにもなかなか制約がある中であったかと思いますけれども、そうやって通学路を中心に、子どもたちの安全を守るために動いていただいているということはよく分かりました。ただ、調査をして、指導をしても、今おっしゃったように、それが本当にすぐ改修というふうになるかというと、そこがハードルがなかなか高いところではあるかなと思っておりまして、今後の課題ということで、これからも御報告があるというふうには伺いましたけれども、何が一番の課題だと思っていらっしゃるでしょうか。

小山内都市基盤部建築課長

 ただブロック塀単独の事業として捉えるのではなく、例えば耐震補強、建て替え、除却、そういった場合も、ブロック塀の除却費用を補填するとか助成するとかということも考えております。そういった形で全体的に少しでもブロック塀の安全性が確保できるような、ほかの事業、施策と併せて実施していきたいと考えております。

高橋委員

 今のブロック塀に関連して、3か年計画で実施されるということで、調査をして、指導をして、実績につなげていくということだと思うので、それは引き続きお願いしたいということと、再三私が申し上げているスペックというか、要件をまた違う視点で東京都と調整をしながら、通学路あるいは中野にある神社仏閣の用地の周りとか、そういうところにきちっと東京都からのお金を持ってこられるような形の交渉といいますか、そういうところもぜひお願いしたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

小山内都市基盤部建築課長

 御指摘のとおり、そういった様々な課題がございます。しかし、今年度は、東京都のほうも耐震改修促進計画の見直しをしているところ、それと、来年度以降の事業について、国のほうとも調整を図っているというような情報が入っています。例年春先に会合があるんですけれども、今回はコロナの関係でできておりません。来月に入りまして、実際集まって、来年度の方針、方向性、そういったものを話し合う場が開かれると聞いておりますので、そこで国や都の方針をきちっと把握し、また、こちらのほうから申し上げることは申し上げて、きちっとした制度として構築していきたいと考えております。

高橋委員

 また委員会でぜひ報告をお願いしたいと思います。

 それともう一つ、519ページの緊急輸送道路沿道建築の耐震補強の件ですけれども、これは実績を見ると5棟という形で、今までよりも実績を積んできているのかなと見ているんです。今お話があった東京都の耐震改修の方針の変更とか、あるいは緊急輸送道路のスケジュールの延長とか、その辺の関係で、今後こういう緊急輸送道路はどういう形になっていくのかというのはある程度見込みは持っていらっしゃるんでしょうか。

小山内都市基盤部建築課長

 特定緊急輸送道路に関しましては、耐震診断についてはもう終了しているというところでございます。ただ、事業については今後も継続していくというようなことで情報は入っておりますけれども、また、それについても来月きちっとした形で報告があるものと思われます。実際、昨年の分科会において、耐震化率について23区中最下位であるというところでございましたが、今年度に関して四つランクが上がりまして、今年は19位ということで、実績が少し上がってきたのかなと思っております。それと同時に、今まで新青梅街道沿いがなかなか手薄になっていたというところですが、この実績については、設計及び改修、3件以上が新青梅街道沿いが入ってきたというところで、新青梅街道が少しずつ動き出してきたかなというふうに理解しているところでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、520ページから521ページ、5項交通政策費中、1目交通政策費について、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、520ページから525ページ、2目自転車対策費について、質疑はありませんか。

加藤委員

 放置自転車の撤去です。再三建設委員会等で言わせていただいたんですけれども、自転車を撤去されてしまう人というのは、中野の住まい方が分かっていないのかなという人が多いかと思います。つまり、中野に住んで間もない人が多いのかなというところで、その辺の属性みたいなものを調べるというのが一つ効果的なのかなと。だから、自転車を回収しに来た人が、中野に住んで何年ですか、何か月ですかみたいなことを聞いたら、そういった答えが出るのかなというので、そういったアンケートとかは、もう実際に撤去されてしまった人が対象になるので簡単かなと思っているんです。その辺というのは要望はし続けたんですけれども、何か改善はありましたか。

村田都市基盤部交通政策課長

 放置自転車の属性につきましては、細かくは集計はしていないところでございます。ただ、実態として見ていると、何度も同じ方が放置されているという場合もございますし、それは人によってそれぞれなのかなと。あと、放置自転車を撤去した場合にも、必ずしも皆さんが取りにこられるというわけではなくて、大体50%程度、五十何%ぐらいなんですけれども、その程度の方といったところで、確かに属性が分かれば対策は打てるというところもあるかと思いますので、そこら辺につきましては、今後どういうことができるか考えていきたいと思ってございます。

加藤委員

 もし調べた結果、属性が言ったようなところに絞られるのであれば、例えば中野に住まいたての人、ここは所管は違いますけれども、ごみの捨て方とか、あと自転車と、中野に住みたての20代ぐらいだったら、多分そのぐらいしか中野区と関与することもあまりないみたいなところなので、そういった若年用のそういった中野住まい方みたいな案内のしおりみたいなものを例えば不動産の方々と協力してやっていくとか、そんなのは放置自転車の数を激減させる方策になってくるのかなと思っていますので、まずはそういった調査をかけていただけるのであればお願いしたいと、これは要望です。

小宮山委員

 今回の要求資料の中の自転車駐輪場の利用率というのが出ていまして、杉山公園地下の駐輪場の利用率が16%なんです。ほかの駐輪場はどんなに低くても大体30%ぐらい、杉山公園地下だけ利用率が非常に低い。いずれ近い将来、最寄りの鍋横の駐輪場が閉鎖されますから、そうなったら、その鍋横の人たちが杉山公園に流れてくる可能性はあると思うんです。ただ、もし鍋横が閉鎖しても杉山公園の駐輪場が利用されないようだったら、あそこの在り方を将来的に見直すようなことになってもいいのではないのかと思いますが、その点はいかがでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 委員御指摘のとおり、杉山公園の地下につきましては、ずっと利用率が低いというような状況でございます。理由は様々あるかと思いますし、人によって使いにくいとか、いろいろ考え方があるかと思いますし、あと最近では、親子乗せ自転車というのが使われることが多くなってきたかと思うんですけれども、それに対応はできていないといったところでございます。あと料金がちょっと高めかなといったところもあるんですけれども、その辺、実際利用率を上げていかなければいけないと考えてございまして、今、例えば他区でもああいう地下式、あるいは機械式の自転車駐車場を運営している区もあったりしますので、そういったところにどういう運用をしているかとか、そういう調査というか、アンケートというか、させていただいているところでございます。その中で利用率がどうやったら上がるのかというところは考えていきたいと考えてございます。

小宮山委員

 決して不便な場所にあるわけではないので、もっと利用されるといいなと思っています。

 あとは、鍋横駐輪場が閉鎖されると、そこにいた人たちの行き場が杉山公園しかなくなってしまう。その際に子供乗せ自転車を止める場所がなくなってしまうと思うんですが、その辺りの対策は今後近い将来出てくる問題を考えていらっしゃいますでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 まだ具体的な詳細な検討というところではないんですけれども、内々では、そういう工事が始まるときに、実際どこに動かせるのかというところ、いわゆる敷地内で工事をやるときに動かしながらということなのか、杉山公園のところを活用できるようにというのか、そこら辺については考えていかなければいけないというところで、一応考えを始めているというような状況でございます。

久保委員

 建設資料の20の放置自転車の規制区域ごとの撤去台数、引き取り台数、撤去実施回数についてなんですけれども、撤去台数は年々1,000台単位ぐらいで減少しているんですけれども、昨年度は撤去回数が例年になく回数が多いんです。これはどうしてでしょうか。

村田都市基盤部交通政策課長

 やり方を見直しているといったところがあるんですけれども、実際にこの委託費自体は変わらないので、時間で決めていたりするところを午前と午後で分けているとか、エリアをちょっと変えて回数を増やした、そういったところでございまして、そういうやり方を工夫しているというような状況でございます。

久保委員

 やり方を変えていて、それは効果があるということなんでしょうか。なぜやり方を変えているんですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 場所によっては、この時間に撤去するとか、そういったところが分かってしまっているという方もいらっしゃるというようなところもございますので、そこはちょっと時間を変えてやったりとか、必ずしもそれが効果があるかと言われると、また検証しなければいけない部分はあるかと思うんですけれども、そこら辺を変えて、少しでも放置台数を減らすというようなところを目指していきたいとやっているところでございます。

杉山委員

 この放置自転車の警告・指導・整理業務、521ページですけれども、この辺り、これは委託先はシルバー人材センターですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 シルバー人材センターと、あと別に三幸コミュニティマネジメントという会社2社でございます。

杉山委員

 これも毎年このぐらいの金額がかかっていらっしゃるんですが、世田谷区とかは指定管理者制度を使っていまして、効率化とか、迅速に対応できるとか、いろいろな考え方があると思うので、中野区としてもそこら辺を視野に入れながら考えていただきたいと思っています。要望で結構です。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、526ページから529ページ、6項住宅費中1目住宅政策費について、質疑はありませんか。

来住委員

 527ページのマンション実態調査委託、これは新規だったと思うんですけれども、どういう中身の調査をされたのか。それを調査する目的と、今後の活用についてどのように生かそうとされているのか伺います。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらにありますマンション実態調査委託ということで昨年度行いました調査です。こちらに関しましては、目的としましては、マンションの建物状況や維持管理の実態等を把握することを目的としまして、また、今後適切な施策、検討、推進をするための基礎資料ということで実施したものでございます。

来住委員

 併せて、1,100万円ということでかなりの額を執行しているわけですけども、この執行の中身をどう生かすかということでは今後のことになると思うんですが、極めて大事だと思います。住宅マスタープランを改定していくということで、その下の住宅マスタープラン改定等支援業務委託というのが330万円執行されています。これらとの関係で何らかの調査をされたのかという点を併せてお聞きします。この調査を委託したところと住宅マスタープランの改定などの支援業務委託を委託したところと同じところがやっているのかという点と併せて1,100万円、これは国費も出ていると思うんですが、一般財源と国費の割合をお願いします。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらマンションの実態調査と住宅マスタープランの改定の支援業務委託というところは別会社に委託をしておるところでございます。こちらのマンションの実態調査としましては、委員がおっしゃるとおり、住宅マスタープランにおいて、分譲マンションという項目のところでデータを使うということで今考えているところでございます。

 なお、マンション実態調査の委託、こちらの1,141万8,000円の内訳なんですけれども、国費45%ということで、社会資本整備総合交付金を活用しております。実質区のほうは628万円ということで、こちらのほうで予算を使っております。

来住委員

 かなりの委託費にもなっていますので、今後の住宅マスタープランの改定の中での活用を望んでおきたいと思います。

 次のページの529ページですが、住宅支援のところで伺います。まず、ここで一つは、あんしんすまいパックの事業が始まって1年と8か月になると思うんですけれども、この住宅確保要支援者に係る補助件数12件というのがそれに該当するのかなと思うんです。併せてこれまでの1年と8か月間のあんしんすまいパック事業の件数について伺います。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらは委員がおっしゃるとおり、あんしんすまいパックの補助金となっております。補助件数が延べ12件ということですけれども、区内の方で補助を使わず利用されたという方は27件おりまして、約半分に満たない件数ですけれども、こちらの利用条件等がございまして、所得制限256万8,000円以下と決まっておりますので、その枠の中を満たした方に御利用いただいたのが12件ということになっております。

来住委員

 制度としては、立ち上げて、大家さんも含めて、利用者も含めて、もう少し件数が上がっていくのかなというふうに期待を実はしていました。いろいろ条件がありますので、それらも含めて、せっかくの立ち上げたものが、先ほどこの年度では12件しかないということで、ちょっと残念な数字だなと思うんです。私も地域を回っていて、大家さんの貸す側の相手にとっていろいろ心配なさるというのも分かるんです。したがって、入居する人と、貸す側の双方にとってよりよい制度となるように、何らかの工夫が今後必要なのではないかと思うんですけれども、その点については、今後の生かし方、制度そのものの改善を含めて何かお考えはありますか。

池内都市基盤部住宅課長

 総括質疑のほうでもお話をさせていただきましたけれども、あんしんすまいパックの契約者が60歳以上ということで高齢の方が大半を占めている中では、月額利用料の価格が問題なのか、それとも内容が問題なのかというところも含めまして、利用者、不動産店等にヒアリングを基に検証を進めていくというところでございます。

来住委員

 ぜひ活用が進むように声も聞いていただきながら、実態に即した内容に改善をしていただきたいと思います。

 頂いた建設23の資料でお聞きしますけども、よろしいでしょうか。この資料は、高齢者、ひとり親、障害者、その他ということで分類していただいて、区への相談件数、そして条件が整って成約できた件数が示されています。区に直接いろいろ困難をそれなりに抱えている方々が住まいについて相談できるという窓口としてはとても大事でありますし、必要な手だてだと思っています。相談件数を決算年度で見ますと、高齢者の相談が31件ということであります。ただ、障害者の方の相談が、若干ですけれども、増えているのと、その他のところが増えているということになっています。まず、相談を受けている中での障害者、その他のところでどういう相談になっているのかを伺います。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらの資料に基づいて御説明します。高齢者の割合が31件ということで高いんですが、その他の中の内訳としましては、こちらには65歳に満たない高齢の方、60歳代だったりというところの方だったり、また、外国の方だったりというところも含まれております。また、障害のある方が4件の相談件数がありまして、成約件数ゼロというところに関しましては、不動産店、それから大家さん、それから障害のある方を支援する方というところのいろいろ話合いだったり理解を深めていくというところが今後必要な課題かなと認識しておるところでございます。

来住委員

 高齢者、障害者、外国人の方々、それぞれ住まいについては苦労されている部分の相談が来ているんだろうというふうにうかがえます。特に障害者の方々、私も何件か相談いただくんですけれども、特に障害の中身で精神の方々のお住まいについて探すのに苦労されているというのがうかがえます。第1回定例会で、私は、グループホーム、特に精神の方々の滞在型のグループホームが区として1か所もないので、やはり必要ではないかという提案をさせていただいています。この資料によっても、相談はあるけれども、障害者の部分については成約件数がゼロ件なんです。区が相談を受けてもなかなか厳しい側面があるんだろう、それが実態だろうなということを町場でも感じています。したがって、今後、大家さんの理解、地域の理解が当然必要なんですけれども、総合的に福祉の分野と住宅との連携がかなり密になっていかないと、こういう住まいの解決が進んでいかない部分の相談が多いのではないかと思うんです。その連携についてはどのようにお考えでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 福祉のほうの部門と住宅部門というのは、住まいを探す上ではとても大事なところでございます。今般横断的に相談体制を行ってきているところではございますが、いろいろ理解だったり周知だったりというところでは、総合的にというか、横断的をもっと広げながら取り組んでいく必要はあるかというところで、今、居住支援協議会設置に向けていろいろ動いているところもございますので、その中でしっかり連携して対応を検討していくように進めていきたいと考えております。

来住委員

 居住支援協議会、今おっしゃっていただいたように、そういうところで議論をして、施策を練り上げていくということがどうしても求められているんだと思うんです。これまでも、常任委員会、建設委員会でも、居住支援協議会については議論もありました。なかなか立ち上げができないでここまで来ましたけれども、年度内に立ち上げをしていくという方向もお持ちのようですので、ぜひそこで総合的な、先ほど言った特に高齢者、ひとり親、障害者、相談を受けていらっしゃる外国人も含めて、きちんと捉えていくということが大事だと思います。

 今現在は、この相談窓口はどこで受けていらっしゃるんでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらの相談窓口は、住宅課、9階の窓口で受け付けております。

来住委員

 コロナ禍の中で、住まいをそれぞれ困難を抱えている方がここに来て増えているのも実態です。したがって、相談も、9階で区が受けていただく点ではとても大事ですし、積極的にやってほしい。特に外国人の方々の言葉の問題もありますので、それらを考えると、もう少し体制を強化する必要があるのではないかということと、それから、地域の出先でも一定そういうことが相談できるような方策が今後は区庁舎の中だけで1か所9階でということではなくて、福祉部門、それから今後、居住支援協議会で相談の窓口などについても協議いただいて、箇所も広げていく。本当に身近なところで相談ができるような、そういう体制をぜひ検討いただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 委員がおっしゃるとおり、地域の声だったり、地域の実情というところは、福祉の部門では大事だと考えております。そういったアウトリーチチームだったり、民生委員さんだったり、それから包括支援センターだったりというところで、支援をする福祉の立場、それから、住宅課としても福祉の方々の声を聞きながら、また、そこで福祉の方々に寄せられました相談だったりというところも密に連携を取りまして対応をしていきたいと考えております。

来住委員

 要望にしますけども、特に障害者の中での精神の方々の住まいについては苦労が多いと伺っています。したがって、今後の協議会の中でも、また区としても、より理解が地域の中に広がっていくような、そういう精神の方々の住まいを地域として受け止めていただくような、そういう世論をつくっていかないと、大家さんだけの判断で決めていく、解決を図るというのは、現実としてなかなか厳しい側面があるように私は町場で感じます。したがって、区の役割としては、そういう実態を踏まえて、理解を促進していく。障害を持つ方がそれぞれの部位で、それぞれの形でそこに住まわれるように、住んでいけるような、そういうことが地域社会にとって大事だということをもっと具体的に地域の中に持ち込んでいただいて、啓発をしていただきたいと願っています。これは要望です。

久保委員

 住宅支援のところで伺います。先ほど来住委員も、あんしんすまいパックのことに触れられていましたけれども、予算と決算では事業名が違っておりまして、私は居住安定支援補助のことでお伺いしたいんです。これは、居住安定支援補助と予算にあるのは、この中では家賃債務保証料の助成金ということで間違いないでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 居住安定支援補助ということで、こちらのほうですけれども、家賃債務保証の一部助成ということで、あんしんすまいパックだけとは限りませんので、家賃債務保証の予算も入っております。

久保委員

 ごめんなさい。私の聞き方がいけなかったかな。予算書だと、居住安定支援補助という事業が、決算書で言うところの家賃債務保証料助成金、こちらでよかったですか。補助件数延べ1件となっている。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらの家賃債務保証料助成金というのが、先ほど申し上げました居住安定支援ということで、家賃のほうの保証を一部助成というところになっています。

久保委員

 これは家賃の補助ですか。家賃債務保証料助成金の事業の概要の御説明をお願いします。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらなんですけれども、昨年度で終わりました制度になっております。こちらは所得が基準以下の高齢世帯、または障害者世帯で、保証人がいないため住み替えが困難な区民の方を支援するという制度になっております。この内容なんですけれども、保証人のいない方を対象で、生活保護を受けていない方ということで、契約をされる際にお支払いするということになっている。家賃というよりも、その際1回の支払いということになっております。

久保委員

 家賃ではなくて、保証料の助成ですよね。平成31年度で終了となっております。30年度は未執行ということだったかと思うので、利用件数としては低かったんだと思うんです。ただ、これは、あんしんすまいパックと意味合いが違っているのではないかと思うんです。これは、何で利用率が低いのかということはずっと気になっていたところでありますけれども、この辺のところで、この保証料を助成するという仕組み自体がなくなってしまったことによって、これを利用したいというような相談が来たりとか、そういうことはなかったんでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 この間、保証料をというところの御相談はありませんでした。どちらかといいますと、保証人というよりも、緊急連絡先がないと、というところでは、不動産店で契約まで至らないというケースがあるので、保証人というよりも緊急連絡先、何かあったときの連絡先のほうが必要とされているというところが分かった次第でございます。

久保委員

 ということで、この事業自体は執行率が低いので、平成31年度で廃止になったということでよかったですか。他区では、同じような事業というのを展開しているかと思うんですけれども、中野においては、どちらかというと、保証人というよりも緊急連絡先がないことそのものが難しいということで、今、居住安定支援事業で対象となるような方というのは、あんしんすまいパックとか、そちらのほうの活用をするように、その推進を図っている、そんなことですか。

池内都市基盤部住宅課長

 委員がおっしゃるとおりで、あんしんすまいパックのほうの拡充だったりというところを目指すというところに移行させていただいておるところでございます。

久保委員

 これは2006年からスタートしている事業ですよね。必要性があってだったかと思うんですけれども、ずっとこれは執行率が低い事業だったんでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらの事業につきましては、平成22年度から30年度までがゼロ件ということで執行がされていない状況に至っております。昨年度は1件ありましたけれども、その前も、平成18年度、19年度、21年度ございましたけれども、そこに関しましても、平成18年度1件、21年度1件、19年度は2件というところになっております。

久保委員

 これは、私も令和2年度の予算のときに、この事業自体がなくなっていることに全く気がつかなかったんですけれども、これは執行率が低い事業として見直しをするというようなことで、委員会での報告は今までありましたでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 議会での報告、こちらではしていないところでございます。

久保委員

 これは要綱なので、条例とかがあるわけではないので、議会での報告がなくても、要綱廃止をされたのかと思っているところでございます。ただ、今まで利用件数が、今伺ったところ、あまりにも低いということで、相談に来られる方も、どちらかというと保証人より緊急連絡先がないことが問題だったと捉えられたということでございますけれども、事業廃止をするということであるならば、それは御報告をいただけたらなと思っておりますのと、平成30年度は1件であっても利用されたという方がおいでになられたので、利用がずっとなかったところで1件あったというところでは、やはりこれを必要とする方がいらっしゃったということだと思うんです。また、他の自治体でも、ほとんどの自治体がこの制度をやられているのではないかと思うので、そういうこともしっかり議会への報告と、また検討課題が何であるのかということもきちっとお示しをいただきたいと思っておりますけれども、その辺はいかがですか。

池内都市基盤部住宅課長

 御報告の件につきましては、今後とも見直しだったり、あとは改良だったり、それから廃止だったりというところに関しまして、丁寧に御報告をさせていただきたいと感じておるところでございます。

加藤委員

 マンションの実態調査委託に戻りますけれども、今日本全国で、マンションの建て替えは全国においてまだ300棟以下しかできていないという実態があって、これから老朽化していくマンションをどうしていくかというような社会的な問題がもう数年、10年以内には大きな問題になってくるだろうという中での調査かなとは思っているんですけれども、この実態調査委託の結果というのはお示ししていただいたんでしたっけ。その辺を伺います。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらは単独でというか、こちらのほうには報告はしていないところです。

加藤委員

 今後、委員会でお示ししていただけるのか、もしくはプライバシーな情報が多過ぎて出せないのか、その辺をお伺いします。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらをお示しの方法としましては、住宅マスタープランのほうのマンションというところのカテゴリーの中でこの調査の資料を生かさせていただいて、それに代えさせていただければと考えております。

加藤委員

 では、住宅マスタープランにこの調査結果が反映されていくということでよろしいですね。

池内都市基盤部住宅課長

 そのとおりでございます。

加藤委員

 実態調査をしたところで、結局住むライフステージが、ある分譲マンションに住みたての若い夫婦と、ついの住みかとしようとする年老いた夫婦がいるのかとか、ライフステージにおいてマンションを全ての世帯が同時に建て替えようというモチベーションが起こるというのはなかなか難しいという中で、今後、本当に大変な問題だなと捉えているわけです。中野区だけの問題ではないですけれども、その辺は実態調査から、もしくはこれまでの何かそういった既往の調査から、抜本的なものは難しいとしても、どうやっていくかみたいな指針というのはあるんですか。

池内都市基盤部住宅課長

 今回お示しはしないところですが、中で見えたこととしましては、適正な管理に関して促進が必要だということはこちらの調査から分かったところでございます。ハード面に限らず、ソフトの面、それに関して、例えば役員の担い手がいないとか、あとは管理人室がないとか、そもそも管理自体がきちんとされていないために、例えば建て替えの問題が頓挫するだったりという話の内容になっておりますので、そこも踏まえまして、マンションの適正な管理に関して今後の課題が出てきているというところが明らかになったかなと考えております。

加藤委員

 さっき説明で維持管理とかそういった言葉はありましたけれども、建て替えというよりは、どちらかというと、長寿命化のほうに重きを置いた調査ということでよろしいんですか。

池内都市基盤部住宅課長

 長寿命化と、どちらかと言ってどちらということでもないんですけれども、適正な管理に当たっては長寿命化も入りますし、再生ということで建て替えというところも、どちらも入りますので、管理にしましては、どちらというのを着眼というところでは考えてございません。

加藤委員

 建物の在り方というより、恐らく権利問題が一番問題になってくるので、それを中野区でどうにかできるという問題ではないですけれども、そういった相談があったときに対応できるような、実態を理解した上で中野区が対応できる体制をつくっていっていただきたいという要望で終わらせます。

杉山委員

 529ページ、住宅ストック活用調整のところで一つだけ、上から2行目に臨時職員賃金、旅費、不用額も250万円と多くあります。これは、もともと何をやろうとしていて、不用になったのはどの部分なのか。旅費も入っているので、そこら辺も含めて教えてください。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらですけれども、住宅施策としまして、係の者をどちらかというと臨時職員で2名追加ということを検討しておりましたところ、こちらのほうが正規職員で1名ついたところでございまして、その分に関しまして、臨時職員1名分の賃金だったり旅費というところが不用額として今残っているところでございます。何をというところでしますと、相談窓口の対応だったりというところを考えておりました。

 主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、528ページから531ページ、2目住宅運営費について、質疑はありませんか。

久保委員

 区営住宅についてなんですが、これまでにも度々老朽化をしている区営住宅の建て替え等を含めて検討すべきではないかということを提案してきておりました。この辺につきましては、前年度何か検討というのはされたんでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 昨年度は検討してはおりません。

久保委員

 区営住宅の建て替えは、これは区営住宅の建て替えをどうしていくかということで今後検討される方向なのか、それとも、住宅マスタープランを今改定の作業中でいらっしゃるかと思いますけれども、そういった中で示していくようなおつもりなのか、その方向性がもしあれば教えてください。

池内都市基盤部住宅課長

 住宅マスタープランの中で建て替えを示すということは今考えておりません。

久保委員

 建て替えの必要性については、これは担当としてはどのようにお考えでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 建て替えですけれども、一応耐火構造70年というふうなことなので、今マスタープランのほうが10年ということで、次回の10年のマスタープランのほうには盛り込む予定は今ございません。

久保委員

 ということは、現状では老朽化をしているし、バリアフリー化もされていなかったりという中で、御高齢の方たちがお住まいになられているような区営住宅もあります。そういうところも建て替えはあと10年後以降に検討されるということですか。要は、当分建て替えについては検討していかないということでしょうか。例えば民間活力を導入して複合化をしてというようなことも提案をしてきておりますけれども、そういう方向性などで今後検討されるおつもりはないですか。10年後以降じゃないと、それはもう考えないということですか。

池内都市基盤部住宅課長

 民間の活力も使ってというところに関しては、10年後に取りかかるということではなく、研究はしてまいるつもりでございます。

 あと区営住宅は今建て替えということは考えておりませんけれども、民間の住宅のほうに住宅に困った方を誘導する等で、民間の空いているお部屋も活用していくというところではセーフティネットを図っていきたいとは考えております。

久保委員

 区営住宅という位置付けと少し変わるかもしれないけれども、空き家対策のような形で民間の賃貸住宅を活用してのそういった住宅支援というんですか、そんな方向を示していくということですか。それは住宅マスタープランのときですか、そうではなくて、そういう施策として打ち出されることですか。

池内都市基盤部住宅課長

 建て替えということではなく、セーフティネット、住宅に関しましては、区営住宅に限らず、民間の住宅にもというところに関しましては、マスタープランのほうには盛り込んでいきたいと考えております。

加藤委員

 同じ建て替えのところなんですけれども、国のほうで行政改革担当大臣が縦割りをなくすみたいなことを言っています。中野区にも縦割りがすごくあると思っていて、区営住宅はこちらの部署でしかやらない、でも、物によっては小学校規模の土地があったりするのかなと思ったときに、小学校の建て替えと同時にその土地を使ってとか、あと、ここはもう終わっちゃいましたけれども、猫の額みたいな面積の公園とか、そういったものを総合的に、全体的に建て替えを考えたときに、いろいろな方策が出てくるのかなと。学校の建て替えを学校用地だけで考えると、やっぱり限界があったりするところもあるので、そういったところは全庁的にという考えで、持っている区有施設を全て考えて、先ほどの上高田の敷地だって、公園用地ともう決まっちゃっているような話ですけれども、状況によってはそういうのもあるのかなと思います。これは要望ですけれども、そういったところで、区営住宅の敷地だけで物を考えないで、ちょっと考えてもらったらいいなと思っています。

来住委員

 区営住宅のところで、この議会でも区営住宅への入居の条件についての質疑がありました。これまで特に中野区でLGBTの方々の入居の対象についての議論も議会でもされてきました。まず区営住宅の条例上、確認なんですが、どういう入居条件になっているんでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 区営住宅の入居条件なんですけれども、区営住宅につきましても、資格としましては、高齢者、身体障害者、その他、ともに居住の安定を図る必要がある方ということに関しましては、中野区内に引き続き2年以上居住している方、それから、現に同居し、また同居しようとする親族がいらっしゃる方、こちらは婚姻の届けをしないが、事実上婚姻関係と同様にある方、または婚姻の予約者を含むということになっております。

来住委員

 婚姻が条件ということで、中野区でパートナーシップ宣誓・宣誓書を受けても、宣誓書そのものが法律的な担保になるわけではありませんので、基本的には中野区の自発的なといいますか、全国に広がってはいますけれども、しかし、入居条件としては、今の条例でいくとかなわないということになるわけです。しかし、世界的な流れもそうですけれども、全国的に広がっているいわゆるLGBTと言われる方々の権利については拡大をされてきています。

 私も議会で紹介させていただきましたけれども、生命保険会社なども既に宣誓書を示すことで、名義を自分の親からパートナーに変える。それはもう当然として扱っている保険会社、民間会社も生まれているぐらいです。それはとても大事な権利としての生存権の拡大になりますので、そういう意味では議会の中でも、パートナー宣誓に限らずそういうものを特に区が要綱で定めたわけですから、そういう方々を区の条例上、できる範囲のものについてはきちんと検討して、それが整うようなことになるのかなと思っていたわけですけれども、いまだにそこまで踏み出していないわけです。今後についてはそういう方向であるというふうには、たしか御答弁いただいていましたし、かなり早い段階で形になるのかなと期待もしていたんですが、検討されて、今後具体的に進めていくということでよろしいんでしょうか。

池内都市基盤部住宅課長

 委員おっしゃるとおり、パートナーシップ宣誓をされた方に関しましても、ユニバーサルデザイン推進条例の基本理念によりまして、区民住宅の申込みが可能になるようにということで準備は進めておりますが、入居の資格の整備が整ったという段階で、詳細にまた改正だったりというところはお示ししたいと考えております。

来住委員

 他自治体では、かなり先進的な例も幾つかありますので、住宅部門では遅れを取らないように、早めに実行できるようにぜひ検討して整えていただきたいということをお願いしておきます。要望です。

久保委員

 今の来住委員の御質疑のところで、私の認識が甘かったんだなと思ったんですけれども、条例では、同居しようとする親族、婚姻の届けをしないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者、その他婚姻の予約者を含むとなっているんですけれども、これだけでは要件を満たさないということですか。要はLGBTのパートナー同士の方が入居するような場合というのは、条例改正しないといけないということですか。すみません、その辺を教えてください。

池内都市基盤部住宅課長

 こちらは区営住宅条例6条の1項1号にあります婚姻の解釈は、法律上の婚姻とさせていただいているところです。なので、改正が必要になると考えております。

久保委員

 ということは、条例改正に向けて動き出しているということですね。分かりました。

 主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 以上で、都市基盤費のほうは終わりとなりますが、答弁保留のほうはまだですね。

 それでは次に、532ページから533ページ、10款まちづくり推進費、1項まちづくり計画費中、1目まちづくり計画費について、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、同じページ、2目まちづくり企画費について、質疑はありませんか。

加藤委員

 東中野駅周辺地区のバリアフリー化のところの委託ですけれども、今年度、金額を減らして委託をするということで、大型な委託というのは昨年度のものをもって何がしかの形で建設委員会で報告されるということで、改めて確認しますけれども、よろしいですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今委員からお話しいただいたように、昨年の委託につきましては、今年度、本定例会の建設委員会で御報告をさせていただきたいと考えております。

加藤委員

 いきなりそんな先の話まで見通せないと思いますけれども、何かスケジュール感みたいなのが出せるようなものなんです。方針だけですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 詳細については、また建設委員会のほうで御報告させていただきたいと思いますが、今回の結果につきましては、まず既存の駅舎を活用して短期的にバリアフリーの課題を解消できないかというような皆様の委員会での御意見や区民の意見に対して検証した結果を御報告するというのが一つ、その結果を踏まえて、今後どう進めていくのかというところについての報告が一つということで行っていきたいと考えております。

 主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、534ページから535ページ、3目防災まちづくり計画費について、質疑はありませんか。

久保委員

 防災まちづくり調査検討支援委託についてお伺いいたします。これはどのような調査をされているんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらの業務についてでございますが、こちらは東京都が地震に関する地域危険度測定調査というのを行いまして、中野区を町丁目別に危険度を判定したというのがございます。この結果を受けて、具体的に危険度の高いエリアに対してどう取り組むのか、それを今後検証するための解析と、その解析に基づく中野区としての進め方、それを策定するための基礎資料として調査を行ったというものでございます。

久保委員

 東京都の町丁目別の調査というのは、それは委員会等で報告があったものでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 地域防災計画そのものは中野区の町丁目で、東京都のほうで公表しておりまして、これまで様々の防災まちづくりの事業の中ではこの評価について報告させていただいておりますが、中野区全域を捉えて評価を御報告して、それに対して区がどう取り組むかというのを報告するのは、今回本定例会の建設委員会で報告させていただく予定ですが、それが初めてとなると思います。

久保委員

 分かりました。では、常任委員会での御報告を待ちたいと思っております。

 それで、歳入のほうでお伺いをしようかなと思っていたんですけれども、防災密集地域総合整備ということで、都の補助金がございまして、こういったものを活用されてこの調査というのは行われていたということでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今委員のお話のとおりです。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、同じページの4目野方以西まちづくり費について、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行いたします。

 次に、536ページから539ページ、2項まちづくり事業費中、1目まちづくり事業費について、質疑はありませんか。

杉山委員

 537ページの街路整備推進の補助第220号線の不用額、契約落差ではないほう、委託費残について詳細を教えてください。

川野まちづくり推進部まちづくり事業課長

 220号線についての2期区間の道路予備設計の残についてです。2期区間につきましては、当初は昨年度の末に認可取得予定でした。それが2年延期するというのを建設委員会で御報告しております。それに伴って、その方向性の中で2期区間の内容を一部残してやらなかったということです。

杉山委員

 この2期区間というのは、多分早稲田通りからのところでしたっけ。1期が駅付近で、2期はその南側で、3期がその北側だと思うんですけれども、この2期のどの辺りの設計をしなかった、今一部しなかったというお話だったんですが、どこら辺をしなかったんですか。

川野まちづくり推進部まちづくり事業課長

 答弁を修正させていただきたいと思います。2期区間については、認可を取得するために道路予備設計、平面交差、主体的な用地取得の計画、そういったことを進めてまいりました。当初予算要望を平成30年度にやったときに対して、既設の資料を活用できるところが多かったものですから、その部分が縮小されたということです。すみません、修正させていただきます。

久保委員

 街路整備推進の2 区画街路第3号線で、不用額として交通広場予備設計検討委託未執行、それから、土地収用手続き手数料未執行ということで、これは事業が行われなかったということなのかと思いますけれども、なぜ未執行になっているのでしょうか、伺います。

川野まちづくり推進部まちづくり事業課長

 当初は交通広場の図案を基に、各権利者の皆様に対し、あるいは地域関係者の皆様に対して意見を求めて、そのための資料として作成する予定でした。ところが、西武新宿線の連続立体交差が事業延伸になるということと、あと用地取得の話から、これについては昨年度は執行しなかったというところになります。

久保委員

 昨日もお伺いをいたしましたけれども、なかなかこの用地の取得が困難であったというようなことも一つ原因であるのかということと、西武新宿線の工事の延伸ということですけれども、それ自体がどういうふうに影響を及ぼしているんでしょうか。

川野まちづくり推進部まちづくり事業課長

 西武新宿線の連続立体交差事業の延伸が令和8年度末、令和9年3月まで延びました。それに基づいて私たちが整備する交通広場についても、当然整備がその後でないとできないという方針がありますので、西武線の延伸をきっかけに私たちの事業スケジュールも組み直しているところです。

久保委員

 ということは、令和9年3月に西武新宿線が結局完了しないと、広場だけを先に整備するというわけにもいかないので、それに事業の進捗を合わせるということなんだと思います。そうすると、この事業は、まちづくりはそもそも息の長い事業でございますので、5年や10年で終わるようなものではないかと思いますけれども、そこにつきましても、予算も、延伸をしていくについては様々人件費ですとか、いろいろものが動くということで、そこの予算規模も膨らんでいくというようなことにはなっていくんでしょうか。

川野まちづくり推進部まちづくり事業課長

 もともと事業認可を取得するときに想定している事業費があります。今回延びることに対しては、まずは基本、工期の延伸なんですけれども、一部において交通広場のしつらえを考えたときに、金額に関しては今検証しているところになります。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、538ページから541ページ、2目防災まちづくり事業費について、質疑はありませんか。

杉山委員

 541ページの弥生町防災まちづくりにつきまして、決算なのでどうかと思うんですが、我が会派の中村委員が実は総括質疑をしようと思って飛ばさせていただいたものです。弥生町防災まちづくりにつきましては、弥生町地区、当初計画では平成25年現在、不燃領域率59.5%だったものを平成33年3月時点で70%まで上げるという目標で進んできていると思うんです。これは火災が起きた際の延焼の焼失がほぼゼロになると言われている数字だと思うんですが、これは昨年度時点での不燃領域率というのはどのぐらいになっていますか。

森まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 弥生町三丁目周辺地域の不燃領域率ですが、令和元年度で66.0%になっています。

杉山委員

 これというのは、令和3年3月までにその目標は70%まで達成できる見込みというのはあるんでしょうか。

森まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 昨年の時点で66.0%ということで、その後事業に取り組んでおるんですが、令和3年3月末までに、目標値の70%を達成するというのはちょっと困難な状況だと考えております。

杉山委員

 これは、東京都の財政状況を見据えながら、今後、弥生町のまちづくりというのは防災計画を進めていく必要があると思うんですが、担当としては、これからどのようにこれを進めていきたいのか。お財布を見ながらと思うので、これをどうお考えなのかだけ教えていただけますか。

森まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 東京都の財政状況と事業の進め方という御質問かと思いますけれども、東京都の防災まちづくりの取組動向をよく注視しながら、補助金等をしっかり確保できるように努めまして、防災まちづくり事業について着実に進めていきたいと考えております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、542ページから543ページ、3目新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり費について、質疑はありませんか。

久保委員

 先ほども新井の交通広場のことで伺いましたけれども、西武新宿線の連続立体交差事業の事業負担金についてお伺いをしたいのです。これは令和8年まで事業の延伸ということになりまして、その際の区の負担というのが事業費についてはどのような影響があるんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらの連続立体交差事業負担金、今回事業延伸ということになりましたので、協定に基づく年度負担ということになるので、こちらについては当然影響を受けるということになります。

久保委員

 では、平成31年度はまだ影響を受けていない額ということで、この後、令和2年度以降に影響が及ぼされるということになるんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 連続立体交差事業負担金の性質としましては、その年度に要する経費について協定に基づく割合を負担するというものですので、年度工事ということで既に毎年の工事ということで、今回ここに至るまでの影響というのは毎年受け続けてきたというのが基本的に考えられるところです。

久保委員

 事業の延伸と今後かかる事業費につきましては、これは当初とあまり変わらないということでよろしいんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回事業延伸に伴って事業費が一部見直されたということで話は伺っております。その多くは用地費ということで伺っているところで、規模としては11億円程度ということで考えております。

杉山委員

 今の久保委員の質問に、これは今のお話だと、当初と事業費はあまり変わらないというお話だったんですが、11億円ですね。西武鉄道側は、これは金額はちゃんと中野区が追加で負担しているように増えるのか、そこだけ確認させてください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 連続立体交差事業負担金につきましては、それぞれ鉄道事業者と、あと自治体負担、自治体負担については東京都と区ということでそれぞれ割合が定まっていますので、事業費が増大すれば、当然その割合に従って鉄道事業者の負担も増えるという構図になっております。

来住委員

 どこでお聞きすればいいかなと思っていたんですが、今回事業認可が6年延伸ということで、いろいろな形で影響が、先ほどからあるような財源負担の問題も含めて出てくるだろうなと思えます。大事なのは、今後特に用地買収などをどう進めていくかということで、力を集中して区としても今取り組んでいらっしゃるわけですけれども、住民の特に地権者の理解、協力というなしにはできないわけですから、区画街路4号線なども含めて、そうしますと、昨日もちょっと申し上げたんですが、広い一定の当事者の理解を進めると同時に、地域全体の理解をどう取っていくのか。変わることによって、自ら地域がこう変わるんだ、利便性を含めてよくなっていくんだと、それだけの大事業なわけです。

 当然区の負担もそれに準じて出てきているわけですから、そういう区の姿勢を1点突破ではなくて地域全体に理解を広げていくということが、上高田を含めたまちづくりの協議もある中で、当事者だけではなくて、地域全体に理解を広げるということで、東京都にも住民に対する説明をきちんと求めていくということが、もちろん西武鉄道は事業者でもありますので、そういうところは区だけが表に立ってやっていらっしゃるように思えて、それも、もちろん大事なんですが、東京都や西武鉄道に対しても、そういう役割をちゃんと担うように、区としてそういうことを示していく必要があるのではないかと思って見ているわけですけれども、どのようにお考えですか。

角まちづくり推進部長

 今回の延伸の説明について、東京都のほうに区としても正式に説明会等を影響が大きいのでやるべきではないかという申入れはしております。ただ、東京都の判断として、都市計画の変更等については原則やっていないというところを受けて、区として、先ほど委員のお話にあったみたいに、地域に対して大きな影響があるということで、区報とかホームページをはじめ、様々地元の町会だとか商店街だとか、個別に私たちのほうで説明をさせていただいて、その延伸の内容、それからスケジュール、あと、それに合わせて区のまちづくりについてもどういったことで進んでいくのかというのも併せて説明させていただいたという経緯がございます。

 ただ、用地買収というのが遅れているというのが大きな要因と聞いていますので、区としても、そういった連続立体交差事業本体の効果、それから、その連続立体交差事業に絡むまちづくり、大きくまちづくりの基盤を変えていって、利便性とか住みやすさとか防災性だとかにぎわい、そういった様々なものを変えるチャンスだというところは機会を捉えて御説明させていただいておりますので、今後もこの事業の延伸というのを踏まえて、様々スケジュールの見直し等もあるんですけれども、個別のいろいろな事業と併せて、防災まちづくりをやるときにも、にぎわいのまちづくり、いろいろな再開発をやるときについても、防災性の向上だとか、様々まちづくりの要素を丁寧に説明しながら事業については地権者の方々に説明して御理解いただきながら、一緒に進めていきたいと考えてございます。

来住委員

 東京都のそういう変更については説明を地域にしないんだと、本当にけしからんと思います。これだけの影響を及ぼす、しかも大事業はこれからも続く。そういう変更に対して、当事者がちゃんと表に立って説明をすべきだと思います。そういう点では、昨日桜のことを申し上げましたけれども、要望書を出したり、いろいろ努力を区としてもされているようですが、しかるべき立場の人が東京都に対してはきちんと説明会の開催を求めて、区民の地元の理解をちゃんと都としても責任を負うということを求める場が必要なのではないかと強く感じるんです。要望に限らず、直接の区としての必要な部署に限らず、役職の人が東京都に申入れをするというようなことも今後すべきではないかと思いますが、今後必要かどうかも含めて、再度御答弁をお願いします。

角まちづくり推進部長

 今回の鉄道の連立事業については、東京都と西武鉄道と区が協力しながら進めていくべき事業だと考えてございますので、今後新たな事業の期間の見直しみたいな大きな変更があるときには、再度地元の方々に対しても丁寧な説明が必要だということは重ねて東京都等に要請していきたいと考えてございます。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午前11時02分)

 

主査

 それでは、分科会を再開します。

 

(午前11時19分)

 

 先ほどに引き続き、3目新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり費について、他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

林都市基盤部公園緑地課長

 先ほど久保委員からの御質問で、2点答弁保留させていただいたことについて御回答させていただきます。

 まず1点目なんですけれども、平和の森公園と弥生町公園の不動産の鑑定委託料の差についての御質疑でございました。弥生町の土地の評価面積は全体で評価してございまして1万2,665.23平方メートル、それから平和の森の評価の対象面積は拡張部分でございまして2,926.09平米ということで、評価面積が違いまして、そうすると、そこからの評価額も変わってきまして、これに伴って報酬も高くなっている、報酬の差が出てきているというようなところでございます。

 続きまして2件目でございます。先ほど西武鉄道にお貸ししているところで歳入はありますかというような御質問でしたけれども、使用料については免除してございますので、歳入はないというところでございます。

久保委員

 ありがとうございました。不動産鑑定につきましては事情は分かりました。なので、全部の敷地と言ったらあれですけれども、全体になったということですよね。ただ、決算説明書のこれだけでは、この表記が分かりづらい。とはいえ、どういうふうに表記をするかというところは難しいのかもしれませんけれども、意見書というようなことであるのと、でも、実際には不動産鑑定したものには変わりないので記述はこうなってしまうのかもしれませんけれども、少し分かりやすい説明をと思います。

 上高田につきましては免除になっているということは分かりました。上高田五丁目宿舎は解体をしてから更地にした状態で西武鉄道にお貸ししたのではなくて、建物がある状態でお貸ししたんですか。ちょっと確認です。

林都市基盤部公園緑地課長

 建物を解体する前からお貸ししたというところでございます。

久保委員

 先ほど来住委員も、私も答弁保留のところだったのですがお聞きになられていました。この上高田5丁目の公園は大規模公園として整備をするということになっていて、実際には区の計画どおりには今全然運んでいないですよね。当然宿舎のほうにもまだお住まいになられていらっしゃる方もいる。そうすると、この公園は今後どういうふうにしていくのか、いつまでにどうするのかというところが見えない中での今回の解体ということになります。解体をして更地になった状態で、計画がないまま、今後公園になるであろう用地として公園のほうが管理をしていくのか、その辺のところはどうなっていくのか伺います。

林都市基盤部公園緑地課長

 その辺につきましては、今後また庁内で検討してまいりたいと考えてございます。

久保委員

 庁内で検討ということは、公園以外の使途目的もあるということですか。そうではなくて、公園整備の財源も含めてどのようにしていくのかということをあくまで公園整備ということで、庁内でしっかり議論していくというところですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 委員がおっしゃるとおり、公園整備も含めた形で、あとは、しばらく整備できない場合は暫定的にどうするのかとか、いろいろ都市計画のこととか、そういったことも含めて検討してまいりたいと考えてございます。

久保委員

 都市計画のこともですし、用地特別会計から引き取るということもありますし、もちろん整備費もありますし、その辺のところが当初の計画と違う形で進んでいくのかどうかというところも含めて、これはよく協議をしていただかなければいけないと思いますし、また議会のほうにも順次御報告をいただきたいと思っております。その点はいかがでしょう。

林都市基盤部公園緑地課長

 今現在検討中なんですけれども、今後方向性等が出ましたら、また、議会に対しても御報告させていただければと思ってございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 それでは、引き続き決算説明書544ページから547ページ、3項中野駅周辺まちづくり費中、1目中野駅周辺まちづくり費について、質疑はありませんか。

加藤委員

 中野駅周辺まちづくり多機能バーチャルリアリティコンテンツ作成業務委託というのを初めて見たような、今年度予算ではVR何とかとあって、コロナの影響でやらないとかどうかみたいな話になっていたと思うんですけれども、昨年度の予算でこれは初めて見たような気がするんですが、これは内容を教えてください。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 このバーチャルリアリティコンテンツ作成業務委託、これは昨年度の予算から計上させていただいております。内容といたしましては、中野駅周辺の地形データあるいは現況の建物データ等々を取り込みまして、どのような町並みになるのか、そういったものを見える化する、そんな作業となっております。したがいまして、いろいろな角度から、将来まちづくりが進んだ際にどんなふうに見えるのか、どんな景色になるのか、高低差の関係がどのようになるのか、そういったことを先々分かりやすく周知ができるツールとして、このような業務委託をしたところでございます。

加藤委員

 そういった内容のものが今年度予算に入っていたような気がするんですけれども、昨年度のうちにもうできていたのか。今年度上げていたものと昨年度の差は何ですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 昨年度の委託の中では、基本的な地形のデータであったり、現況のその状態をデータ化で取り込んでおりました。今年度も予算としては計上させていただいていたところでございますが、今年度はデータの更新、今現在事業化が具体的に分かっているものについてはその取り込みを図っていこうというところで計上させていただいたものでございます。

加藤委員

 ということは、今年度やろうとしていたのは、将来の情報を入力したものをインプットして、それをVR化するという趣旨のものだったということですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 おっしゃるとおりでございます。

加藤委員

 これは、昨年度の段階でそこまでいけなかったんですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 昨年度は、基本的にその現況がベースとなっているところでございます。それともう一つは、その時点で分かっている状態のものを仮で入れているところもございまして、このバーチャルリアリティの成果というか、物については、中野駅周辺のまちづくりを御案内するパンフレットにスポットで、将来どんな様子になるのかという絵を切り出して活用している、そんなような使い方もしていたところでございます。

加藤委員

 それはパソコンで何かマウスでいじくってみる程度のもの――程度と言ってはあれですけれども、ゴーグルをかけたりするものではないんですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 私どもが委託をしているものの仕様としては、パソコン上で操作をして、どんなふうに見えるのか、どんなふうに動いて、どんな景色になるのかというところを見られるという状態までの内容となります。

杉山委員

 まず、545ページの真ん中辺にあります3,000万円余の中野駅周辺まちづくり全体調整、この内容を教えてもらえますか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 この全体調整ですが、これは今駅周辺各地区で事業が進んでいるところではあるんですが、地区単位ではなくて駅周辺全体で捉える必要がある事柄の業務として計上しておりました。内訳といたしましては大きく三つございまして、一つが駅前広場のデザイン等に関する検討支援、こちらが1万1,890万円余、もう一つが基盤整備に当たっての施工工程の検討支援、こちらが200万円余、そしてもう一つが中野駅周辺の交通施策に関する検討支援ということで1,690万円ほどの予算を頂戴しておりました。

杉山委員

 ありがとうございます。全体を捉える必要は、もちろんあると思うんです。この中に例えば駅周辺の今のスケジュール、パンフレットとかを作られています。そこに先ほどの加藤委員の質問でバーチャルリアリティコンテンツ作成の一部の絵を切り出して使われたりしている。このパンフレットの制作とか、あと工事のところに看板をつけたり、そういうのは全然ここには入っていないという感じですか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 それぞれはそれぞれの地区で計上している予算を活用しながら作成をしているものでございます。

小宮山委員

 どこかの決算に直接関係あるかどうか分からないんですけれども、中野駅の今ガード下の壁が非常に汚いんです。あれは多分JRの持ち物だと思うんですけれども、JRのほうも中野区が塗らせてくださいと言ってくるのを待っているのではないかと思っているんです。あちこち駅周辺を整備、どんなにきれいにしても、一番通行量の多いあそこが一番汚いのではちょっとどうなのかなと思います。あの辺の所有者も含めて、誰がどう整備していくべきなのかということを今教えられたら教えてください。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 ガード下の維持管理的な要素になろうかと思うんですが、直接私どもで何かそういった事柄に関与するところはございません。ただ、JRに対してそのような申入れをしていきたいと思っております。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 現在これに関しましては、今度の委員会のほうで御報告する予定ではございますが、駅前広場のデザイン等に関する方針のほうを今つくっているところでございます。その中で、ガード下のところについても、どういったところでやるかというところで、ある程度の考え方的なものは示す予定ではございまして、それを基に、今後JRであるとか、または中野通りでございますので、第三建設事務所のほうと話はしていければと考えているところでございます。

竹村委員

 545ページの中野駅周辺交通量調査及び自転車駐車場調査という項目なんですけれども、これは対象車種としてはどのようなものになりますでしょうか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらの中野駅周辺交通量調査につきましては、自動車交通量の調査であるとか、また歩行者、自転車の交通量を調査しているところでございます。

竹村委員

 なかなか細かく調査されていてすばらしいと思うんですけれども、それは単に量、それとも動線といいましょうか、流れといいましょうか、どっちに向かったとか、そういうふうなところも把握されているんでしょうか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらのほうは、交通量もそうですし、また、あとは結節点での右折車であるとか、そういった方向、そういったものも併せて調査をしているところでございます。

竹村委員

 ありがとうございます。そこと全く同じ項目というか、文章で、後半に自転車駐車場調査とあるんですけれども、これは具体的にはどういうものを指すんでしょうか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらにつきましては、自転車駐車場でアンケートの調査をいたしまして、そこの利用者の方に対して、どういったところから通っていらっしゃるかとか、そういったある程度項目を出しまして、そちらをアンケートに御回答いただきまして、そちらを回収する、そういったところの調査でございます。

竹村委員

 アンケートは直接公表されるものに結果としてはなると思うんですけれども、それはいつぐらいの時期とか、それから、どの程度細かい部分まで公表されるんでしょうか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらは今後、中野駅周辺の駐車場施策等を考えていく上の基礎調査として取り扱ったものですので、具体的にそれがどういったところという報告は今のところ考えてはございません。あくまでも基礎調査として使用するために行った調査でございます。

竹村委員

 ありがとうございます。先ほど交通量の対象車種のところで、自転車というお言葉があったと思うんですが、私もいろいろな機会で中野駅は立ったり使ったりすることがあります。自転車を置いていく方も多々いらっしゃいまして、そこの部分もこの調査対象には入っておるんでしょうか。それとも何か違った統計を別にされているんでしょうか。(「放置という」と呼ぶ者あり)はっきり言えばそういうことです。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 駐輪場での調査でございますので、それ以外のところでの自転車の数をカウントする、そういったところではございません。

竹村委員

 細かく聞き過ぎている嫌いがして非常に恐縮なんですが、この中野駅周辺交通量調査及び自転車駐車場調査、この項目で、例えば車の量、それから右左折の方向、自転車の駐輪場での利活用、そして、ともすれば人の動き、そういうものも全て包括されてこの予算、それから、いろいろな事情があったんでしょうけれども、契約落差ということになった、そういう解釈でよろしいんでしょうか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 調査内容につきましては委員おっしゃるとおりの事柄でございます。落差につきましては、競争入札ですので契約落差については発生するところでございまして、当初の我々が考えていた内容を変えたというところではございません。

竹村委員

 ありがとうございます。極めて興味深い調査ですので、結果を非常に楽しみに待っております。要望です。

久保委員

 1点だけ教えてください。中野駅周辺まちづくり事業にかかる法的相談298万円というのがございます。この事業の概要について教えてください。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらにつきましては、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等事業に関する諸般の法的問題に関する相談を弁護士に行ったものでございます。内容といたしましては、中野駅西側南北通路・橋上駅舎に伴う協定、また道路法に基づく道路一体建物協定を締結しておりますので、そちらの締結に伴う法的な確認について御相談してございます。

久保委員

 都市計画上の様々な課題があったものかと、今伺ったものについては思っていたりしたんです。いわゆるJRと協定ということですよね。それの法的な相談を弁護士さんと行う。これは通常協定をするときには、いろいろな協定を今までも区では行っていると思うんですけれども、こういうものは行われているものですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらにつきましては、鉄道事業というところでかなり技術的なところが大きいところではございますので、そういった専門の方に内容の法的な確認をしていただく必要があるという考えの下、御相談をしているものでございます。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 補足をさせていただきます。この法的相談、昨年度は今担当課長が申し上げたとおりの内容で御相談をしたものでございます。同様な、改めて法律家に相談をしたことは、たしか2年前だったでしょうか、JRとのこの西側南北通路の基本協定を見直すというタイミングがございまして、それは都市計画も大きく駅前広場を変えるという事柄とも関連をしておりましたので、慎重を期して、しっかりと協定内容を詰めていく必要があるということから、その年度もこのような予算協議をさせていただき執行させていただきました。その都度、もちろん全て事業は大事ではあるんですけれども、特に注意を払って、将来何かそごを来すことがないように、大きな事業ですから、そういったものの協定を結ぶ際には改めてこのような予算計上をさせていただいて執行させていただくということとして御理解をいただければと思います。

久保委員

 慎重を期してということで、これは弁護士さんということなんですけれども、それは土地のことに精通されているというようなことなのか、都市計画そのものなのか、あるいはJRという相手先があることなのでその事情に精通している方なのか、弁護士さんというのはどのような方というか、業務を主にやっている弁護士さんなんでしょうか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 今お願いしている御担当の弁護士さんは、主に民事の会社の訴訟等を一番得意とされている方なんですが、中野駅周辺につきましては数年前にもお願いをしていて、駅周辺のこのまちづくりの事情もよく熟知をされている。さらに、こういったJRといったような大きな企業に対しての法的なリスクポイントであるとか、そういった事情もよく承知をされている。なおかつ、我々は数年にわたってお付き合いがありますことから、都市計画やこういった土木事業等々についても非常に経験値も深めていらっしゃる、そのような先生です。

杉山委員

 1点だけ、547ページの不用額です。中野駅周辺地区整備の不用額1億1,000万円、ほとんどが中野駅西側南北通路、それから橋上駅舎の整備事業の事業費残となっています。南北通路の完成予定は2026年の12月ですよね。建設委員会の報告でも工期が遅れていることは伝わってきてはいないですし、逆にちょっとずつ前倒しになっていただいているということですが、不用額が多いので、実際に今本当にスケジュールが正しく進んでいるのかどうか、その確認だけ、すみません。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 鉄道委託工事につきましては、精算額方式でございまして、鉄道事業者が実際に施工業者へ支払った額を精算払いにすることとしてございます。工事につきましては順調に進んでいるというところでございますけれども、工種ごとで、施工業者への支払いを満たす出来高に至らなかったというところもありまして、今回残高が生じているというところでございますので、工事の遅れというところではございません。

来住委員

 まず、全体の中野駅周辺地区整備として、執行全体が8億8,900万円ということで、全体の額もかなり大きな開発ですので、例年事業に見合う額が執行されているわけです。この議会でもいろいろ議論、質疑がされています。まず、中野駅周辺まちづくりに関する業務支援で6,400万円余が執行されました。6,400万円が、全部下の8事業がまとまって委託をされた、支援事業として執行されたということですよね。分かりやすいように検討業務のそれぞれの執行額を示していただいているんですが、これは全体がUR機構に委託をされてと思っているんですが、それでいいのか。

 それから、この検討業務の額が、それぞれもちろん規模が違いますので額が違って当たり前なんですけれども、予算を立てる上で、また、契約する上で、何か基礎となるような検討業務のこの数字、執行額が区として何かこの基となるものをお持ちなのか。それに基づいて、URに対してそれぞれの検討の執行になっているのか、そのことをまず伺いたいんです。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 委員御指摘のとおり、中野駅周辺まちづくりに関する業務支援6,439万円余、これはURに委託をしているものでございます。毎年度予算編成に当たっては、私どものこの中野駅周辺につきましては、次年度の業務の見通しを踏まえてURから見積りを取ってございます。そういったものを内部で十分に精査、検証しながら予算を計上させていただいているというところでございます。

来住委員

 それぞれの事業が進捗状況が違いますので、中身も当然検討の業務委託の額も違いがあるのかなと思いつつも、同じURが全体を契約しているにもかかわらず、中野駅周辺まちづくり全体調整ということで別途これは3,000万円ということで執行されているわけです。そこが、私は予算のときも理解できませんということでお聞きした記憶があるんですが、同じ事業者がそれぞれの個別の検討をしているわけですから、その同じ事業者が中野駅周辺全体をどうするかということは、企業内で受託したURの中で調整をできるのではないかと思えてならないんです。それは別途これだけの額が全体調整には必要だと先方さんがおっしゃっているのは、何をもってこれだけの額が執行されているんでしょうか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 こちらは冒頭でも御質問に答えているように、全体調整は各地区ごとではなく、全体で調整をしながら進めて検討する必要があるものとして御説明しました。それぞれ同じURに委託をして、各地区は御覧のような決算状況になっているわけではございますが、全体で必要なことの一つとして、先ほど駅前広場のデザイン検討ということも申し上げました。例えばこれは、それこそ北口、南口、新北口、あと西口にも駅前広場が将来できるわけなんですが、トータルでどのようにあるべきかということをまさに学識経験者を含んだその検討体制を組んだり、それのテーマによって必要な検討体制であったり、あるいは必要な再委託であったり、それが全体調整で挙げた項目についてはそれぞれが必要であるということから、御覧のような全体のこと、それと各地区できちんと検討できること、そのような仕分けをさせていただいているところでございます。

来住委員

 何人のURの職員が関わっていらっしゃるか分かりませんが、専門家の方々でしょうから、それぞれの地区ごとの検討を含めて全体像をどうするかというのは確かに一定の知見が必要だと思うんですが、出される見積りに基づいて契約をしていらっしゃるのかなと思うと、それが妥当なのかどうかというところをどこかで誰かが区として検証する必要があるのではないかと思えてならない。これは申し上げておきます。

 今回の主要施策の成果の中で示していただいている中野駅周辺まちづくりの推進というところで、まず一つは、中野駅新北口駅前エリア(区役所・サンプラザ地区)の整備というところで、令和元年度の実績ということで、再整備事業計画の策定ということになっています。ここでは、うちの会派もそうですけれども、議会の中で、一定コロナ禍の新しい状況の下で立ち止まるという言い方だったか、言い方はそれぞれだったと思います。うちからも再検討すべきではないかということを申し上げたところなんですけれども、そこについて、これは元年度の実績ですから、今年度についてはどこまでということをもし今示すとしたら、示せるということでしょうか。どこまで行っているのか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 昨年度の実績としまして再整備事業計画の策定ということでございました。引き続きまして、本年度にかけて、民間事業者の公募というのを行っておりまして、若干新型コロナウイルス感染拡大の影響というところでスケジュールを見直したところではございますが、今年度内、年明けには民間事業者を候補者として決定して公表していきたいというふうに考えております。

来住委員

 それだけに、民間事業者をこれから決定していくという段階なので、各委員の方からも、立ち止まるべきだ、再検討すべきだという声になっている。これは、ここではこれ以上あれですけれども、したがって、各場所や事業によって進捗状況がそれぞれなわけです。例えば全部お聞きできませんけれども、この成果の中で出ている一つとして、中野二丁目地区が示されています。その最後のところで、囲町東地区では、令和2年3月に市街地再開発組合の設立認可申請を行いましたということで、この令和2年の紹介がされています。

 いろいろな場所での事業が進捗は違いますけれども、もちろんここは再開発の組合が主体となってやることですから、区がどこまでこれに関与していくのかというのは、それぞれの場所によって事業の主体が違いますので、違いはあると思うんですけれども、今この囲町については、今の年度、どこまで行っているのかということを伺いたいんです。

石橋まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 囲町東地区につきましては、この後の常任委員会でも御報告する予定ではございますが、前回の定例会で、本組合の設立の申請をした、3月末ぐらいで申請をして事業認可を待っているというような状況で報告させていただきました。このたび、9月16日付で東京都のほうで設立認可が下りて、今後、10月10日付で設立の総会を開く予定となってございます。その後、権利変換手続に入っていく予定でございます。

来住委員

 中野駅を中心に全体が動いているわけですけれども、改めてそれぞれの場所に応じて立ち止まって、我々はもう元から立ち止まるべきだということを主張してきましたけれども、特に今のコロナ禍の中での再検討が必要だということを改めて申し上げておきたいと思います。これは要望で結構です。

加藤委員

 非常に細かい話で恐縮なんですけれども、一番最後に、南北通路・橋上駅舎本体工事着工式典が未執行になっているんですけれども、どういうことをやろうとしていたのか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 当初は、屋外にテントを設営して式典を行う予定を考えていたんですけれども、JRであるとか、あと東京メトロと調整した結果、区のほうで、区長応接室で協定締結式という形で実施したため、こちらは未執行というところでございます。

加藤委員

 コロナとかで中止になったのではなくて、規模感を調整したらそうなったということ。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 そのとおりでございます。

久保委員

 ここで聞くのが適切かどうかあれなんですけれども、新北口駅前エリアの今立ち止まるとか、止めるというような、そういう御意見や、議会でもお声があるんですけれども、止めたときの影響といいますか、さっきJRとの協定のこととかも伺いました。都市計画手続が進んでいるものもありまして、ここの要するに区役所・サンプラ、この再整備を止めたときに、西口の要するに橋上駅舎であるとか、新北口駅前広場であるとか、そういったところの都市計画にも影響を及ぼしてくるのではないかと思っておりまして、関係性についてお伺いしたいと思います。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 新北口駅前エリアの再整備を一旦立ち止まったときの影響ということでございますが、まず、中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備につきましては、今施工ヤードから工事をしておりまして、工事ヤードとしても切り離されておりますので、駅の整備としてはこのままこの予定で進んでいくということになります。都市計画という意味では、駅も広場も都市計画決定をされているので、それに向かって進んでいくということなんですけれども、駅の整備は予定どおり進んでいく。新北口駅前広場の整備につきましては、現在の区役所であったりサンプラザの敷地というところも駅前広場であったり、立体道路の部分になってくるというところがございますので、新北口駅前での再整備の事業が遅れていくと、駅前広場の整備には影響を及ぼしてくるというようなことになります。

久保委員

 その新北口駅前、これは今いろいろ進めていて、今後、年度内には御報告はまたあるのかなと思いますけれども、要は、規模感はいろいろあるんだろうなと思っているんです。なので、立ち止まるというのが、どこをどうすることが立ち止まることなのか私には分からないんですけれども、実際のところは、そうなってしまうと、駅前広場も可能性としては厳しい状態になる都市計画のまた決定したものを上書きするようなことをしなければいけなくなってしまうのかなと思うんです。手続上、今言われたように、橋上駅舎については切り離して整備は行っていく。その後の要は一番大きな影響を受けるのは駅前広場なんだと思うんです。規模を場合によっては縮小しなければならなかったり、様々なところに影響を及ぼしてくるのかなと思うんですが、スケジュールにおいてはどういう影響があるんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 まず都市計画としまして、西側南北通路と橋上駅舎、それから駅前広場というところは決まってございますので、その都市計画を変えるということではございません。その都市計画で決まっている形状に向けて今後整備を進めていくということになります。駅のほうは、新北口とは切り離されて整備を進めていきますが、今度は新北口の駅前広場のほうが今の都市計画の形で、駅前広場であったり、あと上の歩行者デッキであったりというようなところの整備が新北口が遅れてくると、併せて後ろ倒しになってくるというようなことがございます。ですので、新北口が1年2年遅れるのであれば、同様に、駅はできますけれども、そこからつながるデッキの部分以降は一緒に1年2年遅れてくるというような関係にあります。

久保委員

 分かりました。立ち止まるという表現は、私としては理解ができていないところではありますけれども、要は、ここの開発によって伴う権利床であるのかどうなるのか、土地の売買であるのかというのは分かりませんけれども、それが区役所庁舎の建設費用になっていくということで、区役所庁舎の建設費用を捻出するためにここを再整理するわけではないと私は思っているんです。その辺のところの関係性といいますか、要は、区役所建設から見るのではなく、この新北口駅前広場を含めた区役所・サンプラザの敷地の一体的な整備を行っていくという観点からどのようにそれを捉えていくべきかなと思うのですけれども、要するに、区役所庁舎の建設費用を捻出するためにここを整備するわけではないと思っているのですが、その辺のところについてはいかがでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 新北口駅前エリアの再整備につきましては、再整備事業計画で、この地区の望ましい姿というところを計画として示しているところでございます。その中には、駅周辺の交通結節点としての機能ですとか、バリアフリーとしてのユニバーサルデザインの整備というようなところも記載してございまして、中野駅周辺の必要な整備というところで進めているところでございます。その整備の中で併せて新区役所整備の費用を捻出していくということで考えてございます。

久保委員

 分かりました。ただ、コロナ禍で様々な経済状態に影響を受けているということも確かでございまして、今後再整備についても、事業者がしっかりと決定をして、順調にそこがいくのかというところを考えると、様々今後の国内外全て併せ持って、いろいろなことを想定しておかなければいけないのではないかと思っています。これから決定することについてそういうことを言うのもおかしいのかもしれませんけれども、やはり万が一のことも考えて、今後のこともしっかり検討していかなければならないと思っております。もし、立ち止まるといいますか、開発の在り方そのものを見直すようなことになったとしても、駅前広場の整備ですとか、決定している部分については、業務を進められる方策も同時に考えていかなければならないと思っておりますので、もし何かお考えがあればお示しをいただきたいと思いますし、そうでなければ要望として受け止めていただければと思います。いかがでしょう。

豊川中野駅周辺まちづくり担当部長

 現在、委員御指摘のような非常に厳しい、ある意味社会状況、経済状況ではあります。ただ、こういったものは時代に波がありまして、永久にこういった状況が続くわけではないと思うんです。もし仮に今回新型コロナの関係がなかったとしても、中野駅周辺のまちづくり、全て完成するのはおおむね10年後で、その間にいろいろ経済状況の変化はあると思うんです。ですから、その時々に応じたある意味柔軟な対応、適正な対応が必要だと思います。

 したがいまして、今、民間事業者募集をしておりますが、順調にいけば年度内には決定する予定です。ですから、今後は、新年度以降は新たに決まった事業者ともう少し詳しく内容を検討して、そのときには、また新型コロナの状況も変わってきているでしょうから、もっと適切に、さらに適切に時代の状況等を見ながら、より実現性の高い、しかも中野駅の機能を十分に発揮できるようなまちづくりを目指したいと考えております。

竹村委員

 すごく大きなお話をいただいて、その後でこういう質疑をするのは大変恐縮ではあるんですが、545ページの中野駅周辺まちづくり多機能バーチャルリアリティコンテンツの成果物の利用といいましょうか、所有権といいましょうか、著作権といいましょうか、それはどのような感じになっているんでしょうか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 こちらのその作品に対するそのデータの権利は中野区になります。この委託の将来的な活用としましては、何かしら動画的な、将来こんなふうになるんだ、こんなまちになるんだということを区民の皆様に分かりやすくお示しできるような、そんなものを目指していたところでございます。

竹村委員

 ありがとうございます。今個人のレベルでも、動画の編集とか公開は可能な時代になっておりますので、特にそういう公開、一般の方がどの程度使用できるのか、そこはどうでしょうか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 まだ昨年度の時点のレベルとしては、現況のデータを取り込んだという状況ですので、私どもが想定しているのは、将来の建物、いろいろな様々な開発の姿がどうなっていくかというところですので、まだこの先数年少しお時間がかかろうかなと思っております。

竹村委員

 数年時間が必要だと、そういうお話もいただきましたけれども、この映像に残す、当然それは区が主体となってやっていただけるものと思っておりますけれども、今中野区で、某動画サイトで過去の分も随分視聴できる状態です。例えば中野区の駅の過去の掘り下げのそういうものも映像にきちんと残っておりますので、そういう感じで将来こういう動画がしっかり活用されて、もし許されるのであれば、民間の皆さんにも利用してもらってなんていうことは、区の視聴の幅を広げる、区のそういう情報発信にアクセスするという意味で非常に有効かとは思うんです。民間の皆さんの利用はどの程度許されるものとお考えでしょうか。

松前まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 そもそも今回こういった委託をさせていただいたのは、まずは区民の皆様に分かりやすく将来をお示ししたいということが本来の目的でございました。この活用をどこまで広げていくか、あるいは民間のそういった企業なり何なりとどこまで連携をしていけるか等々については、また今後検討してまいりたいと思います。

竹村委員

 区が作ったものは、非常に間抜けな言い方ですが、区民の財産でもあると思っております。ですので、こういうバーチャルリアリティ、目で見て分かりやすいものに関しては、区民個々人が使えるようなものであってほしいなと思っております。これは要望です。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 続いて、一般会計歳入について、一括して質疑を行います。

 質疑に当たっては、歳入決算説明書補助資料により行いますので、よろしくお願いいたします。

 一般会計歳入について、質疑はありませんか。

加藤委員

 まず、5ページの13款使用料及び手数料の2項手数料の5の公園で1,000円計上されて、ゼロで終わっているのはいいんですけれども、公園で使用料を取るなら分かるんですけれども、手数料を取るとはどういった状況なんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 こちらにつきましては、公園協会の証明書の発行手数料でございます。

加藤委員

 別の質問をさせてもらいます。7ページの14款国庫支出金、2項国庫補助金で3の都市公園、平和の森公園再整備工事のお金と、13ページ、15款都支出金、2項都補助金の13節のスポーツ施設整備の平和の森公園再整備工事で、こちらに関しては金額が3分の1ぐらいしたものが結果的に調定額になってくると思うんです。これは元の数字に割り戻したときに金額が変わっていくんですけれども、それぞれどこの補助金なのかという分けがあるんですか。一つの事業に対してこの二つの補助金が入っていたんですけれども、元の金額が違うように見えて、どういうふうに当て込まれているのかを教えてほしいんです。

林都市基盤部公園緑地課長

 13ページのスポーツ施設整備の補助金なんですけれども、こちらにつきましては、300メートルトラック100メートル走路、この部分の事業について充てられるものです。

加藤委員

 そうすると、国庫支出金はトラックも含めた全体ですか。トラック以外のところということですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 答弁保留させてください。

加藤委員

 ちなみに、また13ページの都の補助金に戻るんですけれども、3分の1と書いてあるんです。厳密には3分の1ではなくて、こういうのは大体3分の1という場合があったり、厳密に3分の1だったり、書いてある率というのは、場合によって違うものなんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 スポーツ施設の整備補助につきましては、補助基本額の3分の1というところで決まっているところでございまして、7ページの都市公園のところの社会資本整備総合交付金については、最後、お金が入ってきたときに割り戻すということで、100分の40となっているところでございます。

加藤委員

 質問が悪かった。こっちの国庫補助金のほうは4割掛けて、端数処理は必要ですけれども、ほぼ100分の40だったんですけれども、13ページの3分の1と書いてあったら、そのまま掛ければ3,000万円以上になるのはぱっと見て分かります。調定額を見ると3,000万円を割り込んでいるので、これは何で下回っちゃうのかと思っただけなんです。都の補助金はおおよそ3分の1だけれども、国の補助金は厳密に40%というのは、この辺は国と都で違うのか、その時々によって違うのか分からないですけれども、そういうのは何かルールがあるのかというのを知りたかったんです。

林都市基盤部公園緑地課長

 社会資本整備総合交付金につきましては、お金がこれぐらい入りますと、入ってきてから、実際補助がどれぐらいだったのかということで割り振って、結果的に100分の40だったというところでございます。スポーツ施設整備補助については、都の要綱で3分の1ということで決まっているところでございます。

主査

 大体なのか、正確なのか。何で3分の1以下なのかというところ。

林都市基盤部公園緑地課長

 制度上は3分の1なんですけれども、都の予算の範囲内ということでこの金額になっているというところでございます。

 先ほどの加藤委員の御質疑で答弁保留いたしました、社会資本整備総合交付金のほうです。トラックは入っているかというような御質問をいただいたかと思うんですけれども、トラックも含めての金額でございます。

杉山委員

 まず、2ページの自転車駐車場、先ほど小宮山委員からもありましたけれども、自転車の特に杉山公園地下自転車駐車場、杉山公園自体はとてもよい公園で、杉山さんが寄附したすばらしい公園なんですけれども、いつもこれでけちがつくみたいなところがあるんです。これは前からうちの会派の酒井幹事長もよく質問していましたけれども、駐輪場そのものの収入は大事だと思うんです。金額を見ると、1日の利用料も、それから1か月の利用料も杉山公園は高い。あまり使われていない。価格をちゃんと考えて、利用者を増やして、今の金額よりも上げていくという考えにしたほうがいいのではないかと思っているんです。そのお考えはいかがですか。

村田都市基盤部交通政策課長

 委員がおっしゃるとおりでございまして、駐輪場、特にこの杉山公園の地下というところにつきましては歳入も収入も少ないという状況でございます。おっしゃるとおり、2,500円でほかのところよりは高い。これは機械設備を入れているという関係でこういう金額になっているところではあるんですけれども、利用率を上げることによって収支のバランスは整っていくところもあると思いますので、そこら辺は具体的に、幾らが適切なのかというところは研究をしているところでございますけれども、そこら辺も含めて今後是正していければと考えてございます。

杉山委員

 初期費用がかなりかかっているとか、多分減価償却とか、何年間か考えなければいけないと条例で決めたと思うんですけれども、これはなるべく早く見直して、ここに関してはもっと皆さんが利用できるように、自転車の制限もありますけれども、それでも利用者が増えるように考えていただきたいと思います。それは要望で結構でございます。

 また、ほかの質問に行きます。4ページの上から2行目、公園占用料、これは51件、1,200万円余あります。これは四季の森公園か、どこの公園なのか教えてもらえますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 こちらにつきましては、イベント利用9件、それから撮影ほか42件ということで、基本的には四季の森が多いというところでございます。

杉山委員

 中野の誇れる四季の森公園、セントラルパークも併設されていますし、オフィスワーカーと学生と、それからファミリー、全部集まれるすばらしい公園だと思うんです。ここに関して、年間で公園占用料は、かなりイベントも行われている中で、収入が1,200万円しかない。そこに関して、今後中野区の歳入を様々な影響で減っていくかもしれない中で、公園占用料の見直し、収入を上げていく方策、パークPFIも含めて、何か考えていっていただきたいと思います。これも要望で結構でございます。

小宮山委員

 南台のまちづくり事業住宅というのは賃貸住宅かと思うんです。

主査

 ページ数は……。

小宮山委員

 ページ数は、ここには載っていないものの質問なんですが、もしかしたら20ページの雑入になるのかもしれないです。南台まちづくり事業住宅というのは中野区が持っている賃貸住宅だと思うんですが、そこからの収入というのは、この19ページのまちづくり事業住宅の収入でよろしいんでしょうか。

森まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 南台まちづくり住宅、リ・ライフ南台と申しておりますけれども、そちらの使用料につきましては、こちらの資料の3ページ、使用料及び手数料、使用料のまちづくり推進使用料の1ということで、3ページの下から3分の1ぐらいのところにある項目が一つと、あと共益費をまた別のところで計上していまして、それが19ページの諸収入の雑入で、9のまちづくり事業住宅ということで、この二つに収入として計上させていただいています。

竹村委員

 12ページの公園整備のところなんですけれども、これは交付金をいただけるものに何かを申し述べるのはちょっと恐縮ではあります。防犯カメラ設置工事とありまして、この一番右側の3分の1とあるのは、これは単純に公園が三つあるから3分の1という解釈でよろしいでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 この3分の1というのは、補助基本額に対しての3分の1ということで、単純に言うと、60万円、60万円、60万円、それの3分の1ということでございます。

竹村委員

 ありがとうございます。としますと、これは交付金ということなので、いろいろな基準が当然あるんでしょうけれども、江原公園とあじさい公園などの広さを比べると、広さが全然違うわけです。ですので、この基準というのは、単純に広さに関係なく、一つの公園に対して幾らと、そういう基準があるんでしょうか。それとも、もっと違った何か基準があって、こういう割り振りになっているんでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 基本的に1台設置するということで、この場合ですと3公園ですので3台というようなところでございます。

竹村委員

 単純に比較するのはちょっと正しくないような気もしないでもないんですが、あじさい公園に関しては498平方メートルに対して江原公園は6,806平方メートルもあるんです。はっきり言えば、10倍以上違う。そうすると、防犯という観点からは、当然広ければそれなりに見えない部分もあろうし、また周辺の環境もあると思いますけれども、そこの部分に関係なく、基準としては一律の金額という解釈でよろしいんでしょうか。

林都市基盤部公園緑地課長

 公園の面積ではなく、あくまでもカメラの設置基数というようなところでございます。

久保委員

 今私も竹村委員と同じところをお伺いしようと思っていたんですけれども、防犯カメラを公園に設置する際の中野区として基準といいますか、こういった公園には優先的に防犯カメラを設置していく、そういう考え方はありますか。

林都市基盤部公園緑地課長

 今現在は、防犯カメラの設置の考え方というのはないところなんですけれども、今後、公園での安心・安全、そういったものを考えていく上で、例えば再整備計画の中とか、そういったものの中で防犯カメラの設置についての考え方というものは示していきたいと考えてございます。

久保委員

 今まで多分私は何回かこの防犯カメラの必要性をお伝えしてきているんですけれども、ただ、再整備計画をつくるまでもなく、防犯カメラの設置がこうやってされていて、大規模公園以外でもされてきているので、順次防犯カメラの設置というのを検討していくべきではないかと思うんです。今これは三つの公園に設置をされていますけれども、これは東京都の補助金の対象額の上限があってこういう判断になっているんでしょうか。毎年、例えばこの補助金があるのであれば、では、三つの公園ずつとか計画的に進めていくこともできるかと思うんですけれども、その辺はどうなんですか。

林都市基盤部公園緑地課長

 まず、補助金については昨年度で終わったと聞いてございます。ですので、今年度からは補助金がないというところでございます。この3公園につきましては、地域の要望とか、いろいろ防犯面を進めていく上で必要と思われるというところで、この3公園について設置をしたというところでございます。

久保委員

 分かりました。補助金活用が図れなくなるということで、ちょっと残念ではあると思いますけれども、地域からも大変要望の高いものでございますので、再整備計画というよりも、順次防犯カメラの設置については検討していただきたいということを申し上げておきます。

来住委員

 12ページの家具転倒防止器具取付助成ですけれども、これは2分の1東京都の福祉保健包括補助から出るということです。この年度も六つの件数しかなかったと思うんですが、もちろん対象が限られて、障害者、高齢者ということでありますので、限定はされますけれども、もう少し進められるような、持ち出しは半分で済むわけですから、どういう周知で行っているのかという点が気になっているんです。

小山内都市基盤部建築課長

 家具転倒防止につきましては、福祉からの委託事業として、建築課のほうが請け負っているという形でございます。そのため、予算が福祉のほうから割り当てられた金額の中で進めているところではございますが、ただ、これまでは取付費のみだったものが、昨年度から金具代等も含めた形で、また町会等にも普及啓発を図っているところでございます。そういった形で1件でも多くの方にこの制度を理解していただいて進めていけるように周知を図っていきたいと考えております。

来住委員

 耐震化促進事業としてここで項目になるんですけれども、どちらかというと防災という形での対象も広げていただくこともあっていいのかなと思いますし、感震ブレーカーなども、そういう意味では、防災というところでの位置付けでの普及ということも考えていかなければいけないのではないかと思うんですが、その辺をどのようにお考えでしょうか。

小山内都市基盤部建築課長

 防災の視点から考えますと、防災の担当のほうでは、器具のあっせんだとか、そういったことを進めているところでございます。ただ、私どものほうは、それ以上に弱者の方を含めた形でそういった周知を図って、取付けを担当しているというところでございます。ですから、その辺のところは防災担当のほうとうまく連携しながら、1件でも多く活用していただけるような形に持っていきたいと考えております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 全体を通して質疑漏れはありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、以上で当分科会分担分に関する質疑を終結しますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、認定第1号の当分科会分担分の質疑を終結します。

 次に、意見についてですが、意見がある場合は、対象となる議案の番号、会派名または氏名を明記の上、9月28日(月曜日)正午までに文書で事務局へ提出するようお願いします。

 次回の建設分科会は9月28日(月曜日)午後1時から第4委員会室において開会することを口頭をもって通告します。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、以上で本日の建設分科会を散会します。

 

(午後0時28分)