令和2年11月05日中野区議会地域包括ケア推進調査特別委員会

地域包括ケア推進調査特別委員会〔令和2年11月5日〕

 

地域包括ケア推進調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和2年11月5日

 

○場所  中野区議会第1・第2委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時02分

 

○出席委員(13名)

 来住 和行委員長

 内川 和久副委員長

 日野 たかし委員

 河合 りな委員

 加藤 たくま委員

 小宮山 たかし委員

 白井 ひでふみ委員

 石坂 わたる委員

 近藤 さえ子委員

 浦野 さとみ委員

 高橋 ちあき委員

 森 たかゆき委員

 むとう 有子委員

 

○欠席委員(1名)

 間 ひとみ委員

 

○出席説明員

 子ども教育部長 戸辺 眞

 子ども家庭支援担当部長 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長 永田 純一

 子ども教育部子ども政策担当課長 青木 大

 子ども教育部子育て支援課長 滝浪 亜未

 子ども家庭支援センター所長 古川 康司

 子ども教育部児童相談所設置調整担当課長 半田 浩之

 子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一

 子ども教育部子ども特別支援課長 石濱 照子

 地域支えあい推進部長 鳥井 文哉

 地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子

 地域支えあい推進部地域活動推進課長 小山 真実

 地域支えあい推進部トータルケア調整担当課長、北部すこやか福祉センター所長 杉本 兼太郎

 地域支えあい推進部アウトリーチ調整担当課長、南部すこやか福祉センター所長 濵口 求

 地域支えあい推進部地域保健福祉調整担当課長、中部すこやか福祉センター所長 高橋 均

 地域支えあい推進部システム活用調整担当課長、鷺宮すこやか福祉センター所長 田中 謙一

 地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長 高橋 英昭

 地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長、地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 葉山 義彦

 健康福祉部長 岩浅 英樹

 健康福祉部福祉推進課長 石崎 公一

 健康福祉部障害福祉課長 河村 陽子

 

○事務局職員

 書記 細井 翔太

 書記 若見 元彦

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 地域における見守りや支えあい活動の推進及び地域包括ケア体制について

 地域の子ども・子育て支援について

 児童相談所の整備について

○所管事項の報告

 1 中野区健康福祉審議会の答申及び「中野区高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画」

  「中野区障害者計画・第6期障害福祉計画・第2期障害児福祉計画」の素案について(子ども特別支援課、介護・高齢者支援課、福祉推進課、障害福祉課)

 2 その他

 () 子ども・若者支援センター分室工事について(児童相談所設置調整担当)

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、地域包括ケア推進調査特別委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査の進め方について協議したいので、委員会を休憩します。

 

(午後1時01分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時03分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、本日の審査は、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進め、委員会参与の変更及び異動、議題宣告の後、休憩し、特別区における児童相談所の設置についての学習会を行い、終了後、所管事項の報告を受けたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 また、事務局職員が記録用写真を撮影することを許可したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、これを許可します。

 なお、審査に当たっては、5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入る前に、お手元の資料(資料2)のとおり、10月14日付で委員会参与の変更及び異動がありました。変更または異動のあった参与について、御紹介と挨拶をお願いします。

小田子ども家庭支援担当部長

 それでは、子ども教育部の参与の変更につきまして御説明させていただきます。

 10月14日付で子ども教育部子育て支援課長、子ども家庭支援センター所長の古川康司が子ども家庭支援センター所長専任になったことに伴い、新たに子育て支援課長として、北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長の滝浪亜未が異動してまいりました。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 滝浪でございます。よろしくお願いいたします。

小田子ども家庭支援担当部長

 紹介は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

委員長

 以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了します。

 それでは、議事に入ります。

 地域における見守りや支えあい活動の推進及び地域包括ケア体制について、地域の子ども・子育て支援について、児童相談所の整備についてを一括して議題に供します。

 学習会を行いますので、委員会を暫時休憩します。

 

(午後1時05分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時51分)

 

 所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、中野区健康福祉審議会の答申及び「中野区高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画」「中野区障害者計画・第6期障害福祉計画・第2期障害児福祉計画」の素案についての報告を求めます。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 それでは、私から、中野区健康福祉審議会の答申及び「中野区高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画」「中野区障害者計画・第6期障害福祉計画・第2期障害児福祉計画」の素案について、委員会資料(資料3)に基づき御報告いたします。

 計画の策定に当たりまして、中野区健康福祉審議会に諮問し、基本的な考え方について答申を受け、このたび広く区民の皆様や関係団体等から意見を募るための素案として取りまとめましたので、御報告いたします。

 まず答申でございます。中野区健康福祉審議会への諮問事項といたしましては、資料1ページの中ほどに四角囲みであります大きく三つに分かれて、一つ目につきましては、中野区健康福祉審議会推進計画の改定に当たり、全ての世代がその能力に応じて支え合う中野区を目指して、同計画に盛り込むべき基本的な考え方、とりわけ、その下にございます(1)から(3)の点に係る意見についてでございます。二つ目は、第8期中野区介護保険事業計画の策定に当たり、同計画に盛り込むべき基本的な考え方についてでございます。次に、三つ目といたしまして、第6期中野区障害福祉計画・第2期中野区障害児福祉計画の策定に当たり、同計画に盛り込むべき基本的な考え方についてということでございます。

 次に、答申でございます。資料1といたしまして、中野区健康福祉審議会の答申についてをお手元にお配りをしておりますので、後ほどお読み取りいただければと思います。

 なお、本答申におきましては、介護事業計画に盛り込むべき介護保険料の改定につきましては、現時点で国の動向が明らかになっていないことから、この答申には入ってございません。審議会には今後も国の動きを注視していただきながら審議を重ねていただき、来年2月までに最終答申を受ける予定でございます。

 次に、各計画の素案についてでございます。

 計画の構成でございます。まず、中野区高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画でございます。

 一つ目には、計画の理念と基本目標といたしまして、計画の概要、高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の理念、基本目標と地域包括ケアシステム、中野区を取り巻く状況、20年後の姿、中野区のこれまでの取組と20年後を見据えた課題、次に、高齢福祉施策の展開といたしまして、個別施策、介護サービス等の見込み量について書かせていただいております。

 次に、中野区障害者計画・第6期障害福祉計画・第2期障害児福祉計画でございます。まず、「計画の策定に当たって」というところで各計画の位置付け、中野区の障害者等の現状、次に、中野区障害者計画といたしまして、障害者計画の概要と障害者施策の課題と主な取組、次に、第6期障害福祉計画といたしまして、障害福祉計画の概要と成果目標、そして事業及び必要な量の見込み、そして、最後に第2期障害児福祉計画といたしまして、障害児福祉計画の概要と成果目標、そして事業及び必要な量の見込みという構成になってございます。

 両計画とも、計画期間につきましては、令和3年度から令和5年度の3年間の計画となってございます。

 なお、計画素案でございますが、お手元の資料2-1、3-1が素案の概要版としてまとめたものでございます。そして、素案の全文といたしまして、資料2-2、3-2というふうにお手元のほうにお配りさせていただいております。

 次に、区民意見交換会の実施についてでございます。中野区高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画の素案につきましては、11月16日(月)14時から16時に南中野区民活動センターで、11月17日(火)19時から21時まで中野区役所で、11月19日(木)14時から16時まで沼袋区民活動センターで、11月20日(金)19時から21時まで鷺宮区民活動センターで開催いたします。

 一方、中野区障害者計画・第6期障害福祉計画・第2期障害児福祉計画の素案につきましては、11月16日(月)19時から21時、そして11月26日(木)15時から17時、いずれも中野区役所で開催をさせていただきます。

 次に、計画の位置付け等でございます。現行の「中野区健康福祉総合推進計画2018」は社会福祉法に基づく地域福祉計画、健康増進法に基づく健康増進計画、老人福祉法に基づく老人福祉計画、そして障害者基本法に基づく障害者計画の四つの計画を総合した計画でございます。介護保険法に基づく介護保険事業計画、障害者総合支援法に基づく障害福祉計画、児童福祉法に基づく障害児福祉計画と共に健康福祉の領域における個別計画として位置付けているものでございます。

 計画の改定に当たりまして、介護保険事業計画、障害福祉計画、障害児福祉計画は、法定により令和3年3月に策定することが義務づけられている一方で、上位計画でございます区の基本計画が令和3年8月に改定される予定であるということから、資料3ページの下の(1)令和3年3月に中野区高齢者保健福祉計画と介護保険事業計画、そして、中野区障害者計画・第6期障害福祉計画・第2期障害児福祉計画は3月に策定予定、一方で、地域福祉計画、中野区スポーツ健康づくり推進計画、中野区成年後見制度利用促進計画につきましては、令和3年8月の策定予定となってございます。

 次に、今後の予定でございます。本日報告させていただきます中野区高齢者保健福祉計画等の計画につきましては、11月から12月に関係団体の説明会、区民意見交換会等を行った後、令和3年1月に計画案として決定し、2月に健康福祉審議会から最終答申を受け、その後、パブリックコメントの手続を実施いたしまして、3月の計画策定の予定でございます。

 一方、中野区地域福祉計画、中野区スポーツ健康づくり推進計画、中野区成年後見制度利用促進計画につきましては、令和3年1月に計画の素案を決定いたしまして、その後、2月に健康福祉審議会から最終答申を得、関係団体説明会、そして区民意見交換会を2月に行った後に、5月に計画案を決定し、6月にパブリックコメント手続を実施いたしまして、8月に計画策定を予定しているものでございます。

 私からの報告は以上でございます。

委員長

 それでは、ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。

加藤委員

 かなり大きなボリュームなので、全部細かく言ってしまうとすごい時間になってしまうので、ちょっと目についたキーワードについて指摘させていただきたいと思います。

 資料1の1ページで一番最初に健康寿命の延伸及びあらゆる高齢者を地域で支えるための総合的な方策についてということで、再三この委員会でも言わせていただいておりますけど、健康寿命の延伸を国は目指して、そうすると、その先にはピンピンコロリという状況が生まれると思ってやってきたけれども、結果として、この15年間ぐらいの調査を見ると、健康寿命は延びたけれども、不健康である介護を受けている状況である不健康期間の期間は短くならない。つまりそういったことで介護費用の圧縮をしようと試みたけれども、どうやらそうはならないなというような状況が出ているわけで、健康寿命を延ばすことは悪いことではないけれども、国が目指していたところにはリーチしていないという状況の中で、それでもあえてここに一番最初に持ってくるというところが、目指すべきではないとは言わないですけれども、そこは1番目の柱にすべきなのかなというようなところを感じておりますけれども、順番として、一番最初が一番重要と考えるような組み立てになっているのかとか、何よりも健康寿命延伸が一番重要なのかとか、その辺の施策の優先度とかはどうなっているのか教えてください。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 この答申の構成でございますけれども、基本的には、諮問事項として書かせていただいている中に沿って答申が書かれているということでございます。ですので、資料の1ページ目に諮問事項というふうに書いてあるんですけれども、諮問事項の(1)のところは健康寿命の延伸及びあらゆる高齢者者を地域で支えるための総合的な方策についてということで諮問してございますので、その関係から順番として一番最初に出てくるというようなことでございます。

加藤委員

 こういうふうに順番としてやっているというところで、裏のターゲットとしては、不健康期間を短くするというのがあるというのは、内容を拡充していただけたらなと思います。

 その次のページの2ページの両括弧の「フレイルという言葉や概念はまだ広く一般に認知されていないため、普及啓発を進めていく必要がある」というふうに書かれているんですけど、1ページのライフステージ、112と書いてありますけど、これも調べると裏にライフステージの説明が載っていますけど、我々としてライフステージといえば何を意味するかは分かるんですけど、僕の友達としゃべっていたら、ライフステージって何だよといって、小池百合子みたいに横文字を使うななんて怒られたことがあったんですけども、こういった行政用語というのがあまり認知されていないというところで、フレイルだけ特化するというのはどうなのかなというところなんですけど、その辺は、ほかにも覚えるというわけじゃないですけど、なぜフレイルに特化して普及しようというような話になっているのかというのを教えてください。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 委員会で議論された中で、フレイルという言葉がどうも誤解が多いようだということで、高齢者が健康寿命を延ばすみたいな中でフレイルという概念が大切なんだけれども、言葉自体がきちんと理解されていないというのが審議会の中で議論された内容であったので、この部分については、あえて審議会の議論を踏まえた答申として書かれてきたというようなことでございます。

加藤委員

 御認識があるような言葉に対してはそういうことだったということですかね。そういう解釈だと思うんですけれども、あとは言っても切りがないので、指摘だけさせていただきますけど、11ページの一番下の行に、制度のはざまというのが、前回の当委員会でそういった言葉をなくすとか言って、なくなっていく傾向になるかと思ったんですけど、こういったところに残っているということなので、制度のはざまを作っているのは役所側になっちゃうので、自分らでちゃんとやれていないと言っているような表現はいかがなものかなというふうに思っております。

 13ページのほうですけれども、新たな児童館の設置のところで、先ほどの先生のお話によると、1行目に児童虐待の件数は増加傾向というのはエビデンスがないとおっしゃっていたので、せめて児童虐待の発見件数は増加傾向にあるとか、その前段のところ、何々によりというのも、それがエビデンスになっているのかなというところもありますので、最新の知見を入れて、もっと議論を深めていただきたいなと思います。

 私からは以上です。

河合委員

 資料のほうをありがとうございました。答申のほうを確認しますと、ダブルケアとかトリプルケアという言葉が出てくるんですけども、できた素案のほうを見ながら、概要以外に載っているのかなと思ったら、概要以外にもあまりそういう言葉が見つからないのかなと思っていて、そこら辺は今後すごく重要になってくるポイントなのではないかなと一つ思っていたので、そういうのは素案には今後載ってくるのでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 ダブルケアというのがコロナウイルスの感染防止下における取組ということで出てきているのかなというふうに認識しているところではございます。今回、事業の中で素案として示させていただいているのが、どちらかというと介護であるとか障害者ということなので、実質的にダブルケア、トリプルケアという施策には結びつかないというところから、今回の素案には入ってございませんけれども、答申でそういった考え方を一つ示されたということから、今後検討は進めていきたいというふうに思ってございます。

石坂委員

 何点か伺いますが、まず一番最初に、今回の健康福祉総合推進計画の改定及び介護保険事業計画、障害福祉計画、障害児福祉計画の策定に当たり、盛り込むべき基本的な考え方について答申のところで伺います。

 26ページのところで伺いたいんですけども、断らない相談支援、現行の仕組みから断らない相談支援にいくような形で書かれています。この中に高齢分野、障害分野、子ども分野、生活困窮分野という分野がありまして、それらが属性や世代を問わない相談、他機関協働の中核、専門職による伴走支援という形になっています。高齢、障害、子どもに関しては、まだまだ不十分な部分もありつつも、地域包括ケアの中で三つとも扱っていくという流れがあり、また、すこやか福祉センターでは、それぞれに対して一定の役割を担えているところであると思います。ただ、その一方で、生活困窮分野というのがなかなか一体に動いても見えにくいところでもあります。実際問題、障害者の方で生活困窮で生活保護につながっていらっしゃる方もいらっしゃいますし、そうした中で、実際に連携して動かれていることは存じ上げておりますが、区民の方からしたときに、実際に高齢、障害、子どもの様々な福祉的なものを受けるということと生活困窮分野に関するものを受給する手続をする、あるいは支援を受けるというときに、ばらばら感があるという声も聞くところではありますが、こうした部分に関しては、特に新庁舎等々いろいろと議論になっている中ではありますけども、生活困窮分野のところを一体的にやるためには、窓口の工夫ですとか、そうしたことも必要になると思うんですが、その辺りというのは、今の段階で何かしら考え方はあるのでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 今回の審議会の中でも様々御議論いただいてきた中で、答申の17ページのところで地域生活課題に対応するための包括的な支援体制の整備の(2)の三つの支援というところで、断らない相談支援でありますとか、参加支援であるとか、地域づくりに向けた支援が必要であるというふうに述べられております。ですので、こういったことを念頭に置きながら、区としてもしっかりこのような理念が実現できるように検討しているということでございます。

石坂委員

 そうなりますと、生活困窮に関する相談もワンストップで受けられるような形を区としては今後検討していく形になるのでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 ワンストップというのが、どういう形が一番区民にとっていいワンストップかという、何と何がワンストップでというところもありますので、どういった形が区民の方にとって一番利便性が高いのか、いろんなところに行っているというようなあれがないのかということも含めて考えていきたいというふうには考えてございます。

石坂委員

 窓口の手続ですとかあるいは生活における相談が同じ場所でできるような形で考えていっていただければと思うところです。これは要望で結構です。

 それから、中野区高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画素案のほうで、36ページ、若年性認知症の取組という形で出ています。今回、総合窓口も先般できたばかりで、これからの部分も多々あると思うんですけども、ただ、ここの中の書き方ですと、専門窓口を設置し、相談支援を行うとともに事例を蓄積し、ニーズに対応した支援体制や施策サービスの構築につなげますとあるんですね。8期の計画を進めていく中で、情報を蓄積するのは重要ですけども、8期のうちに具体的にどんなサービスを進めていくのかというところが見えていないところに不安があります。蓄積したものをつなぎますレベルではなくて、具体的にサービスを確保していくですとか、既存のサービスの中で対象を広げていくですとか、そうしたことを触れるべきであると思うので、その辺りはいかがなんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 若年性認知症への取組でございますけれども、窓口自体はまだ始まったばかりでございまして、広報を通じた情報収集を行うとともに、具体的な施策はどういったものが一番足らないのか、これを区内だけで完結できるもの、そうじゃないものと様々あると思います。また、既存の仕組みを利用できるもの、そういったものを整理しつつ、本当に必要なサービスの提供ができるような体制づくりを進めてまいりたいと考えております。

石坂委員

 進めていくだけではなくて、確実に進めていただきたいと思うところですので、お願いします。

 それから、次のページの37ページのところが高齢者虐待防止という形で書かれています。先ほどの答申の中で、新型コロナウイルスを踏まえて考えていくべきじゃないかということなんかも書かれています。虐待に至るケースが増えるのではないかということなんかも答申のほうでは9ページのところに書いてありましたけども、この取組の中で、ここを見るだけだとどうしても見えてこないんですが、新型コロナウイルスの影響で虐待のケースあるいは虐待不安のケースが増えていることを把握した上で取り組むべきだと思うんですけども、ここのところの記述ではどうしても見えてこないんですが、その辺りというのは、どのように情報を把握して、どのように取り組んでいくのでしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 高齢者虐待についてなんですけど、どこまでコロナウイルスの関連があって虐待が進んでいるかというところもあります。そこのところの要因というものを踏まえて、しっかり認識していく必要があるかなというふうに思ってございます。

 一方で、防止のための啓発広報ということですので、虐待を生まないというようなことを積極的に取り組んでいく、そのための広報活動を強化していくという意味でここについては記載させていただいているということでございます。

石坂委員

 もちろん広報は重要なわけですけども、時期によって増える要因がある時期、例えば、今回で言えば新型コロナウイルスがありましたけど、今後、まだ収束していない中で、何かしら対策が必要な時期が出てくる可能性がありますし、また様々な感染症等あるいは災害等も今後起こらないとも限らない中ですので、広報していくというときに、不安が高まる時期を踏まえて、その時期は早く手厚く広報するということが必要だと思いますが、その辺りというのは大丈夫でしょうか。

石崎健康福祉部福祉推進課長

 高齢者虐待が起こってしまった場合にどこにつなげていけばいいか、どこに訴えていけばいいのかというものについてきちんと周知する必要があると思いますし、その意味でも、地域包括支援センターというものがあるということを積極的にPRして、予防とともに、何か起こってしまったときには素早く対応ができるような体制ということで考えていきたいと思ってございます。

石坂委員

 その体制の中に広報も含めてやっていただければと思います。

 それから、中野区障害者計画・第6期障害福祉計画・第2期障害福祉計画の冊子のほうで伺います。51ページです。住まいの場の整備という形でありまして、グループホームの区内開設を支援しという言葉が入っています。障害者のグループホーム、もちろんニーズがあるところではあります。実際に73ページのほうで見込み量とか実績なども出ていますけども、ただ、この中で滞在型のグループホームと通過型のグループホームの区分がないところが気になっています。実際に区内の障害者の方や事業所の方から伺ったときに、住まいとして考えたときに、中野区は通過型のグループホームが中心になっていて、そうすると3年間しかいられない、延長はありますけども、住まいとして考えにくい中で、滞在型で期限のないグループホームを増やしていくことが当事者のニーズとしても事業者のニーズとしてもある状態です。

 そうした中で、滞在型のグループホームを増やしていくということをしっかりと打ち出すとか、あるいはサービス見込みについても、通過型と滞在型を分けて考えることが必要だと思うんですが、そのことはいかがお考えでしょうか。

河村健康福祉部障害福祉課長

 ただいま御指摘をいただきました障害者グループホームの整備につきましては、滞在型と通過型ということで、区としては必要性をそれぞれ認めているところでございますので、記載の仕方等については検討してまいりたいと思います。

石坂委員

 記載の仕方を工夫していただくとともに、滞在型グループホーム、当事者のニーズに合わせて拡充していっていただけるようにお願いしたいと思います。

 そして、次に、障害児福祉計画のほうになると思いますけども、99ページで放課後等デイサービスという形でサービス見込みや実績が出ています。中野区の話ではないですが、中野区にお住まいの杉並区の放課後デイサービスにお勤めの方から、杉並区内だと放課後デイサービスの経営が苦しくなっていて、撤退を考えているところが出てきているという話がスタッフ間だけでなくて、保護者の間でも出ているという話を聞くところではあります。中野区も放課後デイサービスも安泰な状態ではないなんていう声を事業者の方から聞くこともあったんですけども、先ほどと同じように、答申のほうで新型コロナの影響なども入っていましたけども、新型コロナウイルスの影響が今後もどのように出てくるか分からない中、放課後デイサービスに関して、事業者さんとやり取りしながら、新型コロナウイルスの影響も把握して、数が減ってしまうようなことがないようなこと、東京都が担う部分が大きいのは分かっておりますけども、区のほうとしてもしっかりと行っていくべきだと思いますが、そこはいかがお考えでしょうか。

石濱子ども教育部子ども特別支援課長

 放課後デイサービス、児童福祉法に基づいたサービスにつきまして、今、委員から御紹介ありましたように、東京都の所管となっております。ただ、今回の新型コロナウイルスに対しての国の補助ですとかそういったものもまだ十分示されておりませんが、関係した通知等は速やかに事業者さんのほうへお送りして、また、今回、区の支援につきましても、アンケートを取ったりということで事業者さんの状況を速やかに把握しながら、今後も努めてまいります。

近藤委員

 答申の13ページの新たな児童館の設置のところですけれど、真ん中ぐらいに、「また、子どもの声を聞く、子どもの生活が可視化でき、子どものSOSを拾い上げることができる居場所となる施設が重要である。子どもにとって自分の悩みを自然に話せる保護者でも先生でもない大人がいる施設が重要です」と、本当にごもっともなことで、とても大事なことが書かれていると思います。そして、このような場所にしていただきたいと思います。

 それで、今までの児童館がこういう機能があったわけですよね。今度、新たな児童館というのは、今までの児童館プラス、もっとそれにいいところを足すみたいな形のことをおっしゃっているんですけれども、今、私が読み上げた部分というのが、児童館ではなくて、これから学校の中のキッズ・プラザと学童クラブに子どもたちはほとんど入ってしまうんですよね。そうすると、子どものSOSを拾い上げたり、子どもの声を聞いたり、子どもの生活を可視化するという部分が児童館では見えてこないんですよ。児童館には行けないですよね。子どもが学校の中のキッズ・プラザと学童クラブに行くんですから、ほとんどの子どもが。そうすると、この部分というのはどうやって実現していくのかということを教えていただきたいんですけど、いかがですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今後、施設の整備の状況によっては、確かに児童館に来る子は少なくなる可能性はありますが、地域子ども施設、キッズ・プラザも学童クラブも児童館も全てですけど、ここに書かせていただいたような、身近な施設としてSOSを拾い上げるという役割はふだんの活動の中では変わらないというふうに考えていますので、仮に居場所が違うところになったとしても、こういった機能自体は区として失われるものではないというふうに考えております。

近藤委員

 決して失われるものではないし、決して失ってはいけないんですよね。この部分がすごく大事で、子どもたちのふだんの生活が可視化できるということがとても大事なことで、保護者でも学校の先生でもない大人がいる施設がとても重要であるんですよね。この答申でおっしゃっているんですよ。でも、これは新たな児童館の設置のところで書かれているんですけど、新たな児童館では多くの子どもに行われなくなってきてしまうということがとても心配なところで、キッズ・プラザや学童クラブで新たにこういうことをきちっとやっていきますよということが入っているならまだしも、私も賛成はできませんけれど、新たな児童館でこういうことをやっていくと書かれている点は、ここには子どもたちはいないわけですよね、学校の中に入っちゃっているんですから。そういうところがちょっと矛盾していると思うんですけど、いかがですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館に絶対児童が行かなくなるということもないですし、いろんな場所に行く中のうちの一つが児童館ということになります。そして、先ほども申し上げたとおり、児童館、学童クラブ、キッズ・プラザなどの身近な施設としてSOSを拾い上げるという機能はそれぞれが担っているものというふうに考えています。確かに答申の中で新たな児童館の項目の中に入っていますけれども、そういった役割はほかの施設でも持っていくところでございますので、委員が御心配になるようなことにはならないように、ほかの施設の運営も進めてまいりたいと考えてございます。

近藤委員

 ですけど、新たな児童館でこれがとても大事な機能だと思うんですよ。本当に子どもたちの生活が可視化できるということが子どもたちにとってとても大事な機能なので、そこは答申にも出ていますので、重々覚えておいていただいて、そして施設の配置的な問題から、財政的な問題から、学童クラブをどうしていくかという問題もきちっと考えていただきたいと思います。

 それで、49ページには、新たな児童館のところで今後その機能や運営形態等については検討を進めていくと書いてあるんですけど、これは区民の皆様が、私が今、疑問に思ったような点について検討を進めていくチャンスはあるんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こういった検討状況につきましては、一定の取りまとめができた段階で、どのような形かはまだ決まっていないですが、御報告をさせていただきますので、様々な機会で御意見をいただけるようにしてまいります。

近藤委員

 答申で出された子どもたちの生活が可視化できるということは大事なことですので、ぜひ新しい児童館で、今、児童相談所の話を聞きましたけれど、相談に行くという前の段階の子どもたちの生活がみんなで見守れるような形を作っていっていただきたいと思いますけど、いかがですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館は身近な施設として、また、学校ではない新たな面も見ることができる施設でもあるというふうに考えています。

 今後の配置や機能について、まだまだ検討していくところはございますが、委員のおっしゃった懸念に対応するような施設として運営していくことは、これまでもこれからも変わらないので、そういったところは御安心いただければというふうに思います。

高橋委員

 近藤委員の質問に関連しますけど、ちょっと今、訳の分からないお話だったような気がするんだけど、用語説明で新たな児童館の説明をされているんだけど、これはいつ決定したんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 昨年10月の当委員会で地域子ども施設の考え方をお話しさせていただいた内容に沿って、用語説明のところに記載されているものと認識しています。

高橋委員

 それはこの特別委員会で報告したという理解でいいんですね。だけど、新たな児童館というのは、特別委員会でも話が出ているんですけど、子ども文教委員会でも出ているんです。子ども文教委員会では、新たな児童館というものを、こういうふうな説明、1回はありましたよ。でも新たな児童館がどう位置付けられているのか。児童館の配置も数も決まっていないのに、それでいいのかという質疑で終わっているものに対して、こんなふうに用語説明で載せていいんですかという疑問があるわけでございます。いかがですか。

 もう一回言うけど、子ども文教委員会では、区がこういう案で考えていますよというのは、私たちの子ども文教委員会では、そんなのいつ決まったんだとかとなっていて、はっきりと新しい児童館という文言が、新しい児童館には学童があるのかないのかということだってやっているわけですよ、委員会で。それなのに子ども文教委員会の中途半端になっている課題をさて置いて、ここでこういうふうに載せていいんですかということを伺いたい。

小田子ども家庭支援担当部長

 新たな児童館に関します用語説明のところでございますけれども、平成30年度から子ども教育部の前の地域支えあい推進室の時代からこのような形で検討を進めているということで、子ども文教委員会並びに当特別委員会のほうにも御報告をさせていただいておりまして、内容につきましては、区民、子育て関係団体の拠点となるとか、活動の場であるとか、中学校区ごとに1館の配置を基本として検討を進めているというようなことは委員会報告はさせていただいておりますので、報告案件でございますので、内容としては大きく違っていない、このとおりに御報告をしているというのが理事者側のほうの理解でございます。

高橋委員

 それは理事者の理屈です。報告は受けましたよ、確かに。だけど、中学校区に1館ずつ置くといつ決まったのとか、そういうことは何ら説明がないわけですよ。一応案としては、中学校区に1館ずつ置きたいんです、ただ、今、残っている館がどうなるかすらも子ども文教委員会には何の報告もないわけ。それは施設配置がちゃんと決まってきてから報告をしたいと思いますという話です。しかし、この間も、学童クラブが存続するか存続しないかというときにおいて、子ども文教委員会の質問の中では、今ある児童館は一体どうなるんだという質問の中においても、新しい児童館がこういうふうになっていますなんていうことははっきりとは答弁いただいていません。ただ、方向性だけでしょう。その方向性を報告したという、方向性だけのことをこうやって用語解説で載せていいんですかという疑問がありますよと言っているんです。

小田子ども家庭支援担当部長

 子ども文教委員会で申し上げますと、昨年10月7日の委員会のところで、地域の子ども施設の在り方についてということで整理をして施設配置計画の検討を進めているという報告をさせていただいております。この中で、新たな児童館の主な機能、役割ですとか、あとは配置の考え方、また、運営形態の話ですとか、キッズ・プラザ配置の考え方等々につきまして、子育てひろばもそうですけども、御報告をさせていただいているところでございます。このときにも中学校区に1館の配置とするような配置の考え方を御報告させていただきまして、具体的にどこをどう配置するかというのは、企画のほうで立てております施設整備計画、そちらのところできちんとしたものをお示しするというような御報告をさせていただいているところでございます。

高橋委員

 もうこれ以上言いませんけど、言っておきますけど、報告したから決まっているというふうに思っていらっしゃるのかもしれませんけど、私たちはただの報告だと思っています。じゃ、中学校区に1館ずつになったんだよと、その答弁すらないのに、一応中学校区に一つずつ置く方向性なんですしかないんですよ。だから、私たちはこの先まだまだ、これから報告を幾つかいただいてから決定していくんだと。それは施設配置がちゃんとしてから決まるんだという理解なんですよ。なのに、そういうものがありながら、さておき、ここにそうやって説明を書かれると、決まったものだと思うじゃないですか、普通、読んだら。そういうやり方でいいんですかということを言っているんです。

小田子ども家庭支援担当部長

 大変申し訳ありませんでした。説明の書き方として、これは決まったものということではなくて、現在検討中の用語であるということで、言葉が不足してございました。今、高橋委員御指摘のとおり、現在検討中の内容でございまして、報告はさせていただいておりますが、最終的な決定ということではなくて、現在検討中のものに関する用語説明ということでございます。失礼いたしました。

高橋委員

 でも、気をつけないといけないのは、これは答申ですよ。答申の冊子の中に用語説明と載っているわけで、幾ら検討を進めていくとしたって、もう進めますよというふうに見るじゃないですか。私たちはそんなことは聞いていませんよ。ただいま検討中でございますということで終わっているんです。だから、気をつけて書かないと誤解されますよということを言っているだけのことなんですよ。だから、ここは考えて書いた方がいいと思いますよということを言っています。

小田子ども家庭支援担当部長

 用語説明のところにつきましては、今後丁寧に、誤解のないように記載したいと思います。答申につきましては、頂いてしまったものでございますので、申し訳ございませんが、これはこれといたしまして、誤解のないような記載に努めたいと思います。

高橋委員

 あと、これは要望にしておきますけど、特別委員会と子ども文教委員会はかぶることがたくさんあるんですよ。だから、理事者の皆さんには、本当に心して答弁とか、こういう文書を作るにおいても、最大限配慮していただかないと、常任委員会ではこういう報告です、こちらではこうやってやりますということが前回もあったような記憶がありますので、以後気をつけていただきたいというふうに要望しておきます。

むとう委員

 私も今の関連ですごく心配になったのは、これは福祉審議会という場で答申をいただいたというものなんだけれども、健康福祉審議会のメンバーの方々は、今、高橋委員が指摘されたように、新たな児童館というのはこういうものだと決まったかのごとく、それを前提として審議されていたんじゃないだろうかというところがすごく懸念するんですけれども、そこは大丈夫なんでしょうか。審議会の中は、公募の区民の方とか一般区民の方も入られていて、議員ではない方が行っているわけですから、区側が用語説明で挙げた、これがさも決まっている新たな児童館についての考え方であると受け止めて、この答申が出ているのではないかという懸念が出てくるんですけれども、そこは大丈夫なんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 用語説明のことなど御指摘をいただきました。用語説明の欄に、新たな児童館の項目の中で検討を行っている区の施設があって、今後、機能等をさらに検討していくというふうに書かせていただきました。審議会の中でもこれまで委員会等でお示しさせていただいた考え方は紹介させていただきましたけれども、まだ議論の最中で、この後、確定した機能や配置はまだこれからですよというお話はしています。その上で御意見をいただいて、こういったような答申をいただいているところでございます。

むとう委員

 検討中であるということでこういう方針を示しているけれども、今後どうなるかは分からないというのをきちんと説明した上で審議会では議論したということでよろしいですね。念を押して聞いております。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 検討の経過を御説明させていただきましたが、機能、配置については今後確定していくという形の御説明をさせていただいています。また、時期等はまだ決まっていないですが、当委員会においても、機能や施設については報告する場があるというふうに考えておりますので、またそのときにお示ししていきたいと考えております。

むとう委員

 分かりました。

 それで、14ページのところで気になるんですけれども、14ページの③のところで、「新たな児童館は、従来までの児童館の役割に加え、新たな役割を担う施設である」と書いてあるんですね。従来までの児童館の役割というのはどの役割のことを言っているのでしょうか。近藤委員の先ほどの質問にもあったように、従来の児童館の役割というのに私もすごくこだわっています。これまでの児童館の従来の役割がすばらしいと思っていたので、今回の新たな児童館というのは、私がこれまで大事に考えている従来の児童館の役割はほぼなくなった上で、新たな役割というふうに受け止めていますので、ここに書かれている新たな児童館は、「従来までの児童館の役割に加え」というこの部分の意味合いですね。従来までの児童館の役割というのは、何のことなんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 ここの項目が子どもと子育て家庭を取り巻く相談支援体制の充実という項目です。今後、児童館については、これまでももちろん相談機能や日々の見守りの中からのSOSの発見などはしてきたところですが、今後、総合子どもセンターや児童相談所が開設していく中での児童館として担える相談機能、専門的なところまで完結することは必ずしもできない場合もありますが、適切な施設につなぐ意味での相談機能を充実していきたい、そんなことを主に考えております。

むとう委員

 私が知る従来までの児童館で今おっしゃられた役割というのは、職員、福祉職の方が担われていたわけですけれども、ここの文言を読むと、それに加えというふうに読めちゃうんだけれども、そういう考え方ではないんですよね。新たな児童館の中でも、今まで職員である福祉職の方が担っていてくださっていた子どもたちの声を聞くということは、今度は違う方がやるんでしょう。誰がやってくださるんですか。そういう意味における従来までの児童館の役割に新たに加わるならいいんだけれども、自分で何回も言っていておかしくなっちゃうんだけれども、従来までの役割に加えというところが何だか違うんじゃないんですか。何かここは御理解できないんですけど。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 従来とは変わりではなくて、従来に加え、なので今やっている相談や見守り機能については、そのまま引き続きやっていきます。また一方でそれはより強化をしてやっていきたいというふうに考えておりますので、このような記載になっているものというふうに考えております。

むとう委員

 私が認識する従来までの児童館の役割はそのまま残るということでよろしいんですね。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館が児童のSOSを見つけ、身近な子どもの施設としての相談機能を担ってきた、その部分について変わるものではありません。

白井委員

 私も高橋委員、むとう委員がおっしゃるところが気になったんですけど、今、むとう委員がおっしゃったのと同じです。むしろ答申なので、いただいたものはしようがないと言うんですけど、こんな文章というのは、審議会のメンバーの皆さんが作ったというよりも、言い方は悪いんですけど、さじ加減で役所が作ったからこんな文章になっているんだろうというふうに見ています。そうじゃないと、新たな児童館は従来までの児童館の役割に加え、新たな役割を担う施設であると断定的な言い方は審議会の方はしませんよね。そのことを地域に浸透し、最大限に効果が還元されるようにしていく必要があるとまで書いてあるんですよね。いかにも断定的な言い方といいますか、確定的な言い方までされているので、果たして答申としてどなたの意見が採用されたんだろうというふうに見ました。一応感想だけにしておきます。

 聞きたいのは二つあります。1点目、あくまでも答申を受けた上で役所としての考え方を今回まとめられた。報告では素案のほうで述べられているんですけども、たくさんあるんですけども、二つ聞きたいと思います。

 答申の13ページの(3)住宅確保要配慮者の居住支援についてです。高齢者保健福祉計画、第8期介護保険事業計画素案のほうでは43ページになります。見比べていただくと分かるんですけども、案文を読まないと議事録上何を言っているか分からなくなるので、ちょっと長いと思うんですけど、素案を読みます。

 住宅確保要配慮者、低所得者、高齢者、障害者等の民間賃貸住宅への入居においては、家賃滞納、近隣トラブル等の発生に対し、賃貸人、家主が個々に対処することへの不安が払拭できないため、契約まで至らないケースが多く見受けられ、住宅セーフティーネットが確立しているとは言い切れない。単に入居促進にとどまらず、住宅確保要配慮者及び民間賃貸住宅の賃貸人の双方に対し、行政(住宅部門、福祉部門)、不動産関係団体、居住支援団体等が連携し、一体となった居住支援協議会にて、入居前から退去時まで切れ目のない適切な支援を実施する体制を構築する必要があると意見を答申されていて、それを取りまとめると、こうなってしまいます。前半部分は同じなので、真ん中ぐらいから、「少なくありません」以下から読みます。緊急通報システムの導入強化や地域における見守り体制の充実によりこの不安感を取り除くとともに、中野区社会福祉協議会が行っている安心サポートの周知や住まい探しの相談窓口の役割を担うNPO法人等への支援を行い、スムーズな入居を支援する仕組みづくりを行いますと書いてあるんですけども、変わったのは分かりますかね。要は、ここでは区としての支援体制をどう構築していくのか、その必要があるんですよと言っているんですけど、いきなり区の決定ではNPOへの支援に変わっちゃっているんですよね。この答申を受けて、どうしてNPOへの限定的な支援策になってしまうのか、まずお聞きしたいと思います。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 この部分につきましては、答申のほうで住宅を確保することに配慮することが必要だろうという方への支援ということで書かれているところでございます。それについての取組でございますけれども、一つの取組としてNPO法人等への支援というもので書かせていただいているところでございます。

白井委員

 それは分かっている。どうしてNPOだけなんですか。必要な体制を構築する必要があると書いてあるんです、先ほど述べた様々な事例があって。住居支援協議会等々を得てみたいな言い方があって、どうしてその答申を受けたら、区は選択肢としてNPOへの窓口の支援だけになるんですかと聞いている。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 失礼しました。こちらの第8期の介護保険事業計画の中ではこのような表現をさせていただいております。

 それから、この答申の部分につきましては、この後で策定を予定しております地域福祉計画のほうでもちょっと触れさせていただいて、トータルで住宅確保に必要な施策という取組を示させていただきたいというふうに考えております。

白井委員

 結論を言っていきますね。入居から退去まで切れ目ない適切な支援の体制を構築しろと言われているんです、必要なんだと。にもかかわらず、単純にNPOの支援になっている。これじゃ手薄過ぎると思います。まさに答申で指摘されているところ、本当に大事だと思っているんです。何の体制を構築していくのかというのがキーだと思っているので、単純に民間がやっている団体の支援というだけでは手薄いと思います。

 もう一点、それから、30ページ、②退院後等に円滑に在宅療養につなげるための相談体制の強化について伺いたいと思います。

 今回は第8期なので、第7期の案文からどう変わったのか、第7期の分だけ、皆さん、お手元にないでしょうから読みたいと思います。

 タイトルは全く同じです。番号も一緒なんですけど、②、今から読むのは現行の計画です。退院後等在宅で療養が必要となった場合に、病院と地域の資源が連携して、早期に必要なチームができるための体制を強化します。在宅療養の相談、調整機能を持つ専門的な窓口を設置します。活用しやすい地域の医療・介護資源の見える化にも取り組みますというのが現行計画です。これがどう変わったのか。前半は一緒なので、早期に必要なサービスが提供されるよう、区の相談窓口である在宅療養コーディネーターや地域包括支援センターが区民からの在宅療養の相談の受付や関係機関の調整を行い、在宅療養生活を支援しますと書いてあるんです。これは現行計画から、何と書いてあるかというと、専門の窓口を作ると言ってきたんですよ。いきなり窓口が消えちゃっているんですよね。調整を行います、支援をしますと書いてあるんですけど、どうしてこんな変更になったのでしょうか。何を踏まえてこの意見になったのか、教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 ここの30ページの表現で見ますと、「在宅療養コーディネーターや」という相談者のような名称になっておりますけども、在宅療養相談窓口、現に区のほうで設けておりますので、新たに設置した窓口におきまして、こういうような相談の受付や関係機関の調整を現に行っているところでございます。

白井委員

 今回、基本構想・基本計画、それから各種計画のタイミングを合わせるというところから、少しずつ計画期間のずれがある。現行の計画というのは、平成34年までの計画期間になっていて、途中で折り返しになっているタイミングで今回8期を作る状態があるんですよね。現在目指しているのは専門的な窓口を作ると言っていた。これはできたんですか。いかがですか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 在宅療養相談窓口は平成29年度に開設してございます。

白井委員

 この専用窓口はできて、これでオーケーということ、この窓口は要らないということじゃなくてですか。この書き方がちょっとよく分からないんです。この窓口は窓口でいいの。これまでの現行計画上は設置するんだと、ここに集約すると書いてあるんですけど、表現が変わっていませんかというところなんですよ。

委員長

 どうですか。保留にしますか。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 保留でよろしいでしょうか。

委員長

 では、保留で。

白井委員

 私はこれでいいです。

委員長

 白井委員は最後の質問とおっしゃっていたので。ちょっと待ちますよ。答弁してください。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 ちょっと訂正させていただきますけども、在宅療養相談窓口を平成30年度から実施させていただいておりましたので、その辺のことで多少表現が変わっておりますけども、目指す方向性については、在宅医療の相談体制の強化というところで基本的なところは変わっていないと、さらにそれを強化してまいりたいということでございます。

白井委員

 専門の窓口を置いて、ここを中心に相談体制拡充ということでいいんですか。何となく窓口がなくなってしまうようなイメージかなと思ったんですが、そんなことはない。いいんですよね。

高橋地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 窓口を中心に在宅療養のコーディネートなどをしていくという部分は変わってございません。

委員長

 ほか、よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、その他で理事者から何か報告はありますか。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 それでは、子ども・若者支援センター分室工事について御報告申し上げます。

 子ども・若者支援センター分室工事につきましては、多量の地中障害物があったこと及び建設地の支持基盤の強度にばらつきがあり、構造的な検討が必要となったことから、令和3年10月29日としていた工期が遅れる見込みとなりました。現在ボーリング調査を行っており、調査結果判明後、今後のスケジュールを再検討する予定でございます。竣工時期が判明しましたら、改めて御報告させていただきます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

加藤委員

 子ども・若者支援センター分室の方で開設時期は中野東中学校にできる本館とタイミングは一緒なんですか。もう一回、いつに完成予定だったのか。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 まず子ども・若者支援センターの本体といいますか、中野東中学校との複合施設につきましては、令和3年8月には竣工しまして、中野東中学校が9月から授業を開始する予定でございます。

 子ども・若者支援センターにつきましては、令和3年11月29日オープンの予定でございますけれども、子ども・若者支援センターの分室のほうも併せて工事を行っていたところでございますけれども、こちらは当初予定では令和3年10月29日までの工期を予定しておりまして、その後、3か月ほど準備の時間をいただきまして、今のところ、令和4年2月1日に児童相談所開設の予定でございます。

加藤委員

 そうすると、同じような時期に本館と分室がオープンする予定がずれちゃうということで、本格的な運用というか、事業をやっていくというところで分室のほうが動かないということは、一部機能としては全く動かないということになっていくと思うんですけども、分室のほうはそもそも何人体制ぐらいの予定なんですか。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 分室につきましては、児童相談所の機能の一時保護所として予定しているところでございます。職員等につきましては、児童指導員17名をはじめとしまして、その他、所長、看護師、事務職等を予定しているところでございます。

 子ども・若者支援センターの本室につきましては、今のところ、当初予定どおり令和3年11月29日にオープンする予定でございまして、今、行っております子ども家庭支援センター及び教育センター等の事業のほうを予定どおり行う予定でございますけれども、東京都からの児童相談所の機能移転につきましては、一時保護所機能も必置となっておりますので、分室工事が万が一遅れることになりますと、児童相談所機能のほうにつきましては東京都から移管できないということになります。ただ、分室工事のスケジュールが今のところ調査中ということでございますので、その辺につきましても現在検討中でございますので、児童相談所の開設時期等分かりましたら改めて御報告いたしたいというふうに考えてございます。

加藤委員

 1か月竣工がずれているからといっても、地盤が思った以上に脆弱で、杭を打たないといけないといって、1か月の工期延長だけで解決するような問題ではないのかなと思うんですけども、遅れた分というのは、児童相談所全体が運用できなくなっているという重大な問題で、分室の工事が遅くなっちゃっていますというだけの報告じゃおかしいんじゃないかなと思うんですけども、その辺、全体的に遅れますし、20人の分室の人たちはどこに行けばいいのかとか、いろんな問題があると思うんですけど、今分かる情報を全てしゃべってもらえますか。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 まず分室の工事のスケジュールにつきましては、今のところ、ボーリング調査を行っているところでございまして、竣工時期につきましては、先ほど申し上げたとおり現在検討中でございます。

 延びる期間でございますけれども、何か月というのはまだこちらのほうでは聞いておりませんで、場合によってはそれほど、例えば1か月程度ですとか2か月程度の工期の延長で済む場合もあるというふうに聞いてございます。もしその程度の期間で済めば、今のところ、分室の開設につきましては、3か月程度準備期間を見込んでおりますけれども、そちらの短縮によって、当初の予定どおり令和4年2月1日に児童相談所機能を移管するということも検討としては考えているところでございます。

 今回、こういった工事の遅れだけで御報告という形になっておりますけれども、その辺、きちんとした形でスケジュール等を組めている状況ではございませんので、今日のところは、まず工事が遅れているということにつきまして御報告させていただきまして、委員おっしゃった今後のスケジュールですとか職員体制ですとか、そういったことにつきましては、大まかなスケジュール等が出た後に改めて御報告いたしたいというふうに考えてございます。

委員長

 他に報告はありますか。

 よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後3時59分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時02分)

 

 次回の委員会は第4回定例会中とし、急な案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は全て終了しますが、各委員、理事者から特に御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で地域包括ケア推進調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後4時02分)