令和2年12月04日中野区議会子ども文教委員会(第4回定例会)

中野区議会子ども文教委員会〔令和2年12月4日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 令和2年12月4日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時02分

 

○出席委員(8名)

 高橋 ちあき委員長

 斉藤 ゆり副委員長

 吉田 康一郎委員

 小杉 一男委員

 いでい 良輔委員

 中村 延子委員

 平山 英明委員

 むとう 有子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 入野 貴美子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 戸辺 眞

 子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 永田 純一

 子ども教育部子ども政策担当課長 青木 大

 子ども教育部保育園・幼稚園課長、子ども教育部保育施設利用調整担当課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 渡邊 健治

 子ども教育部幼児施設整備課長 藤嶋 正彦

 子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 塚本 剛史

 子ども教育部子育て支援課長 滝浪 亜未

 子ども家庭支援センター所長 古川 康司

 子ども教育部児童相談所設置調整担当課長 半田 浩之

 子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一

 子ども教育部子ども特別支援課長、教育委員会事務局子ども特別支援課長 石濱 照子

 教育委員会事務局指導室長 宮崎 宏明

 教育委員会事務局学校教育課長 板垣 淑子

 

○事務局職員

 書記 松丸 晃大

 書記 本多 正篤

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 地域子ども施設整備の基本的な考え方について(育成活動推進課)

 2 キッズ・プラザ中野第一の運営事業者の選定結果について(育成活動推進課)

 3 障害児支援体制の強化について(子ども特別支援課、保育園・幼稚園課)

 4 (仮称)中野区いじめ防止等対策推進条例案に盛り込むべき主な事項について(指導室)

 5 令和2年度冬季移動教室(スキー教室)の実施方法の変更について(学校教育課)

 6 学校給食における事故の調査結果及び再発防止等に関する取組及び検討について(学校教育課)

 7 その他

 (1)「旧中野刑務所正門の取扱い方針(案)」に関する平和の森小学校保護者説明会について(子ども教育施設課)

 (2)一時保育事業実施園の変更について(子育て支援課)

 (3)仲町保育園病後児保育室の移転について(子育て支援課)

 (4)子ども・若者支援センター分室工事について(児童相談所設置調整担当)

 (5)令和元年度に発生した都内公立学校における体罰等の実態把握の結果について(指導室)

○地方都市行政視察について

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日はお手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。

 議事に入ります。

 所管事項の報告を受けたいと思います。昨日に引き続きまして、報告の途中になっておりました地域子ども施設整備の基本的な考え方についての報告をお願いします。

小田子ども家庭支援担当部長

 一昨日及び昨日の子ども文教委員会におきまして、本報告にも関連いたします区有施設配置の考え方の報告に関しまして、各委員から頂きました様々な御意見につきましては、昨日、企画部のほうに伝えましたので、その旨につきまして冒頭で報告させていただきます。

いでい委員

 昨日、私の質疑の途中で休憩が入って終了したという話なので、私からまた始めますけども。企画部のほうに、昨日、一昨日の子ども文教委員会での委員からの指摘といいますか、質疑について企画部に報告をしたとありますけれども、詳細についてお知らせ、どのような報告をされて、どのような検討がこれから行われるのかというのを教えてください。

小田子ども家庭支援担当部長

 まず、一昨日でございますけれども、今回の報告のいわゆる考え方がいきなり示されたことについては、非常に進め方につきまして粗いといいますか、いわゆる段階を経ていないというような御意見があったというようなことをお伝えさせていただいてございます。また、昨日の今後の予定のところでございますけれども、今回考え方が示された後で、1月にいわゆる素案というような形で段階を進んでいるということにつきましても、十分な議論は踏まえられていないのではないかということで、本日総務委員会でも御報告がこの施設に関してはあるようでございますけれども、企画部のほうにその件につきましても各委員の御意見を伝えまして、検討をお願いしているところでございます。

いでい委員

 そうなんですよね。昨日、一昨日もこの子ども文教委員会で質疑があって、このやり取りがありましたけども、結局、教育委員会や子ども教育部は全くノータッチだと。企画部が全部こうです、こうですと施策を、また、何を拾い上げて、何を見直していく、こういったことも、私たちはあまり物を言えないんですよという話が何件かありました。それについては本当に、委員長からも厳しい指摘がありましたけれども、本来私たちがやらなきゃいけないことというのは何なのかというのをこの委員会で議論をしていただきたいなと思っています。これは要望ですから、答弁は結構です。

 それと、地域子ども施設整備の基本的な考え方の中で、どこの児童館を残して、どこの児童館を新たな機能を備えた児童館として残す。その新たな機能を備えた児童館というのには、どのような機能を持たせるのか。こういったことが来月の素案で示されるんですかという私の質問に対して、答弁が二転三転あったので、先ほどの部長の、企画部のほうにこの経過を伝えましたと、こういった報告がありましたけれども、改めてそれ、聞いても答えられないということですから。区有施設の整備計画は、結局、今御説明があるものについては箱物行政というか、ハードのことしかないんですよ、決めていることが。ハードのことを決めていきます。あと、中身で、機能だとかソフトの部分のことについては後付けしますよ。それは、僕はあってはならないんだと思っています。だから、基本構想や基本計画があって、区有施設の施設整備計画というものがその計画にぶら下がるというのかな。上位計画にそういった基本計画を持って、この計画が前に進んでいくというならいいんですけど、全くやっていることがちぐはぐで、しかも区役所の持っている子ども施設をどうやって集約をしていこうか、構造改革プロジェクトチームの意見は、この地域子ども施設整備の考え方には入っていないという御答弁も昨日ありました。本当にこのまま来月施設整備計画素案が策定されて、6月には案が策定されて、8月には計画自体が策定されますよと、こういう今後のスケジュールとなっていますけども、私はこのスケジュールの見通しが少し甘いのではないかなと思っています。このスケジュール、変更される可能性というものについて、何かお考えがあったら御答弁いただきたいと思います。

小田子ども家庭支援担当部長

 今、委員御指摘の点でございますけれども、昨日、一昨日の子ども文教委員会、また、恐らくは様々本日の総務委員会でも御意見が出るものだというふうに認識してございます。そういう意見を踏まえながら、区として全庁的な検討体制の中で、何らかの考えを示すというふうには思ってございますが、詳細につきましては、所管外にもなろうかと思いますので、ちょっと控えさせていただこうと思います。

平山委員

 もう一つ、学校の改築計画の変更の話がありましたよね。あれはいつ報告いただけるんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 中野区立小中学校施設整備計画、これにつきましても現在見直し作業を進めているところでございます。先日、10月5日の当委員会でも御報告しているところなんですが、こちらにおきましても来年の1月には素案というような形でお示ししたいという御説明をさせていただいたところでございます。しかしながら、区有施設の考え方と大きく絡み合う内容でございますので、こちらについても今後のスケジュール、一定程度見直しが必要になるというふうに考えてございます。

平山委員

 いや、何というんだろう、本来はそっちはそっちで先に議論すべきなのかなとも思うんですよね。施設整備計画にのりました。これまで計画にもないようなことがのってきました。学校の跡地活用とか。学校の跡地って、区長の公約では、可能な限り地域に開放するとおっしゃっていましたからね。地域の皆さんに対して、学校の跡地については、例えば第四中学校跡地について何度かいろんな委員が質問したときに、地域の意見をよく聞きながら今後の活用方法について検討していきますと何度も答弁されているんですよ。地域の意見を全く聞くことなく、今回、学校施設の建て替えとして利用しますというのがのってきているわけなんですよ。まだ地域の人はこれ、知らないわけですね。私も地元なので、あそこはどうなるんですかとよく聞かれるけど、まだ子どもたちがいるから、具体的な議論というのを表でするということはあまりふさわしくないですし、地域の皆さんの意見をよく聞くと区側も言っていますからということをお伝えしていっているんですけど、それが施設配置計画でこんな形で出てしまう。だけど、学校の施設の整備の今後の在り方というのは、具体的な議論というのは一切なされていないわけじゃないですか。だから、ある一定そういう議論もちゃんと踏まえてやるということが、ちょっとこの子ども施設の基本的な考え方とはずれていますけど、今のいでい委員の質疑に関連してなんですけど、本来の手順なんじゃないかなとも思うんですよ。

 だから、今の御答弁で伺うと、いやいや、1月に素案を示そうと思っていたけど、今回の議論があって、この施設配置計画のことについて、またちょっといろいろ変わる、そことの調整をしなきゃいけないので、もっと報告が遅れますと言ったら、かえって順番が逆になるんじゃないのかなという気がするんですけど、そこら辺はどうなんですかね。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 まさしく今御紹介いただいた跡地活用で、特に学校の改築においては、現在使っている学校の跡地をどのように活用していくか、いわゆる代替校舎の利用というところを想定している中でございますので、代替校舎として利用ができる、そういった前提の上での小・中学校の施設整備の考え方を整理をする必要があるというふうに考えてございますので、学校の今後の整備の在り方だけを先行して御議論いただくというところだと、なかなかちょっと難しいのかなというふうに考えてございます。

平山委員

 学校の整備の在り方だけをピックアップをして議論すると難しい。その前におっしゃったのは、跡地を使って改築することが望ましいから。前の文と後の文がどういう違いがあるのかが分からないです。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 例えば学校の今後の建て替えのスケジュール感ですとか、そういったところを考えていく上で、今御紹介があった例えば第四中学校を使えるのか使えないのか、それによって今後の改築の進め方というものが大きく変わってくるところでございます。そういった中ですので、一定程度やはり区有施設、学校跡地の扱い方というところを区有施設の全体計画の中で一定程度御議論をしていただいた上での小・中学校の今後の施設整備の在り方がお示しできるのではないかなというふうに考えているところでございます。

平山委員

 じゃあ、この施設配置計画の中で議論しちゃっていいんですか、そっちが決まっていないのに。だって、もともとあったものを変更するとおっしゃったんですよ。変更するとおっしゃいましたよね、前回の委員会で、見直すと。見直すとおっしゃいましたよねって、覚えていますか、自分で報告したの。見直されるから、今のままじゃないんだと我々は思っているんです。どんなものが出てくるのかが分からない。だけども、いやいや、まずはこっちのほうで議論いただかないとというのであれば、こっちのベースが分からないんですよね、何をもってこういうふうにされているのか。その見直すということについて、この前80年とおっしゃいましたよね。私、特別委員会で、建築担当や財政担当に確認したんですよ。そうしたら、それは区の統一した考え方じゃありませんと言われたんですよ、躯体を80年延ばすということは。学校は学校だけでやっているのかなと思ったけど、その場所に学校、子ども施設担当はいらっしゃらないから、それは聞けないわけです。

 前回の変更というのは、そういうものを前提に報告されたんですよ。だから、これまでの50年としていた考え方が全く変わってしまうという話。だとすれば、前提が本当に分からなくなっちゃっているわけじゃないですか。細かいものを全部というよりも、どういうスパンでどれだけのものをやろうとしていらっしゃるのか。今までどおり、新校については改築ということでいいのか。それとも一定程度改修を入れようとされているのか。そういったことが分からないんですよ。80年延ばすといったら、私はどこかで改修しないと無理だと思うんですね。だけど、施設配置計画では、ここを使って学校を建て替えるとおっしゃる。じゃあ、その間、ここに書いてある学校って80年を迎えるんですか。そういったことがよく分からないまま出されてきて、これは改修のために一時的にやるんだろうか、改築のためにやるんだろうか。改修のためにやるとしたら、もう一回改築のために、同じようにそこの学校を使うという必要が出てきますよね、20年後とかに。というのが、前提が全く分からないので、もう少し具体的なことを示していただかないと、この施設配置の計画って、何をどう考えられているんだろうというのが分からないわけなんですね。

 しかも施設配置の計画にのっているということは、所管と調整されているわけでしょう。ここで尋ねていいというんだったら、年次まで聞きますよ。等と書いてあるところはどこですかと聞きますよ。だって、ここで聞かないと聞けないというんだったら。それでもいいんですか。北原小学校等と書いてある等ってどこですか。その下に書いてある等ってどこですか、何校ですかと聞きますよ。それで大丈夫なんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 ちょっと先ほどの私の説明で不足しておりましたのは、区有施設の考え方がしっかり整理された上でないと小・中学校の在り方が示せないという形で伝わってしまったかと思いますが、そこはちょっと補足させていただきまして、あくまでも区有施設の考え、今回お示ししている区有施設の考え方でもそうなんですけれども、当然、今後の学校の施設改築の考え方を踏まえた上での区有施設の今回の考え方となってございます。ですので、同時に、併せて、並行してこれは検討を進めていく内容でございます。次回、区有施設の整備計画の考え方のまた一定程度考え方をお示しする段におきましては、当然、同時に小・中学校の今後の施設整備の考え方というものも併せて御報告させていただくものでございますので、その際においては当然、今御質問があったような例えば等の部分ですとか、そういったところはしっかりと明らかにさせていただきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 私は逆だと思っていて、まず、施設配置の計画を固める前に、学校施設の整備の考え方というものをきちんと議論をして一定の結論を出す。その考え方の中には、既存の校舎を使って建て替えるのか、どうするのかということについて、ちゃんとテーブルにのせて議論をする。それは施設配置でやるんじゃなくて、それはそれで、学校施設の今後の建て替えについてということでピックアップをして議論すべき内容だと思うんですよ。こんな大きなものの中にいきなりぽんとのせられてという話じゃないんじゃないのかなと思っているのでお尋ねをしたのと、昨日言っていたように、この報告に基づいていけば、キッズ・プラザがどうなるのかということも、昨日、改築後にキッズ・プラザをという考え方にいつ改めたんですかということに対しての正式の答弁も頂いていないんですよ。改築のスケジュールが変わるんであれば、キッズ・プラザって最終的に、キッズ・プラザをやり始めて今十何年でしょう、スタートして。10年ちょっとですよね。途中から全然キッズ・プラザってできなくなったんです。前は建て替えに合わせてとか、学校の統廃合に合わせてじゃなく、武蔵台だってそうだし、できるところはどんどんつくっていっていたんですよ。今進んでいっていないところは、現状の校舎にキッズ・プラザをつくることが難しいところなんです。そこで止まっているんです。止まっている状態で来ているわけなんです。だから、手法としては、校舎の改築に合わせるということが考え方なのかなと。そういう報告って1回なされているんですけど、そのときに、それでも難しいところが、名前が挙がっていないところが2校あったんですよ。そのことについての答えも頂いていない。しかも、前回、この改築自体のスケジュールと改築計画自体が変わりますということを報告を受けちゃった。いつまでたってもキッズ・プラザってできないんじゃないか。

 そうすると、基本的な考え方らしいんですけど、何十年たったら実現できるんですかということが分からないわけなんですよ。それは、改築計画の概要が見えないから。考え方だけ示されたんですもの、50年を80年にしますと。文部科学省の基準があるから、これはこれでやりますと。ただ、それは恐らくできるところを早くやるけど、できないところはということだと思うんですね。じゃあ、現状、できるところというのがどういうところなのか、代替校もなくてできないというのはどういう学校なのかということぐらい示していただかないと、議論が前に進んでいかないんですよ。そう思ってお尋ねをしているので。そういったものというのは次回の閉会中の委員会で示していただけると思って大丈夫ですかね。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 説明はちょっと分かりづらくて大変申し訳ございません。今回お示しした施設配置の考え方の学校部分を膨らまして一緒に御説明するという意味ではないんですね。前から御報告しているとおり、小・中学校の施設整備計画の改定でするものについて、こちらの区長部局の施設の考え方と整合性を取りながら、教育委員会は教育委員会でまとめてお示しするということを考えてございますので、閉会中の委員会でそちらについては併せてお示ししたいと考えてございます。ただ、その扱いについて、当初はこちらの施設整備の考え方で素案を出すということなので、うちも素案ということでレベルを合わせようというふうに考えてございましたが、子ども文教委員会の中でしっかり御意見を頂いて、その内容も踏まえて素案に格上げしていく。また、地域での意見も聞いていくということになれば、素案の前の段階のたたき台もしくは考え方という形でお示しして、十分御意見を頂けたらということで今考えているところでございます。あくまで区有施設配置の考え方のレベルに合わせて当初は御説明するという意味でスケジュールを今まで組んでいたものですから、担当課長のような御説明になったということでございます。

平山委員

 何を危惧しているかというと、今、基本構想を予定としては次の定例会でかけようと目指していらっしゃる。基本計画は遅れて。僕はセットがいいと思っているんですけどね。遅れていいなんて自治基本条例のどこにも書いていないから。本来セットであるべきなんですけど、それはそれで置いておいて。ただ、あまり遅れちゃうと、構想は出来上がったけど、それを実行するための計画がないということになると、半年間区政は停滞することになりますからね。それを防ごうとして早くやろうとされている。これは分かるんです。だけど、急に今、全体的にそこにいろんなことが集約してきたから、そのスケジュールに合わせなきゃということで、いろんなものがこんな感じで報告されてきていると思うんですけど、十分な時間があったわけなんですよ。もともと自分たちで基本計画までつくるとおっしゃっていたのを、なかなか難しくなってきたからコンサルを入れると、今年度の予算で言われたわけでしょう。必ずしも新型コロナウイルス感染症の影響ばっかりじゃないんですよ。十分な時間があったのに遅れているということは、行政側の責任なんだから。それでこんな事態を招いておいて、今、もうここに何でもかんでも合わせなきゃいけないからということになってしまったら、決していい計画が出来上がるとは思えないので、そこの下のベースとなる議論というのはちゃんとやっておかないと、基本計画がスタートしてから大変なことになりますよ。大混乱を招きますよ。と思って、そこを本当に危惧して言っていますので、スケジュール感は分かるんですけど、だけど、こっちなくして基本計画はないんだぐらいのつもりで取り組んでほしいなと思っていますけど、どうですか。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 平山委員御指摘のとおり、ソフトの前の基本計画と合わせて、こうした施設の部分の計画というのは一緒に進めるべきものだというふうに認識してございます。特に施設については、いろいろ計画的に、財政負担も大きなものでございますので、より綿密に計画し、そごのないようなものに仕立てていかなければなりません。そういう意味でも、議会での御意見、いろいろな御要望なども受けながらまとめていくことが求められているというふうに認識してございます。そうした要請を十分踏まえて、企画部と調整して対応してまいりたいと考えています。

委員長

 ほかにはよろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、昨日からの報告の続きを以上で終了したいと思いますが、報告で終わりましたと思っていただいては困りますので、理事者の皆さん、よろしく対応をお願いしたいと思います。

 では、次の報告に移ります。所管事項の報告の2番、キッズ・プラザ中野第一の運営事業者の選定結果についてお願いいたします。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、キッズ・プラザ中野第一の運営事業者の選定結果について御報告申し上げます。(資料2)

 令和3年4月に開設する予定のキッズ・プラザ中野第一について、企画提案公募型事業者選定の手続きによりまして運営事業者が決定いたしましたので、報告いたします。なお、キッズ・プラザには中野第一学童クラブを併設し、一体的な運営を行ってまいります。

 1、委託事業者でございますが、株式会社明日葉と申します。所在地は東京都港区芝四丁目13番3号でございます。

 2、選定方法でございますが、応募事業者の事業提案内容、運営する施設の視察及びヒアリング結果に基づいて、選定委員会において審査をし、総合的な評価を行った上で選定をいたしました。

 3、今後の予定でございますが、令和2年12月中旬から中野第一小学校の保護者の皆様方への説明を開始してまいります。来年の2月から3月において、開設準備委託と書いてございますが、引継ぎや施設内の準備、利用登録に係る事務などを行います。そして、来年の4月1日の開設を目指しております。

 御報告は以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告で御質疑ありましたらお願いいたします。

むとう委員

 これは何者から手が挙がったのかということと、企画提案型ということなので、ここの会社に決めた企画提案の中で何が優れていた、優れていたことを教えていただけたらありがたいです。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらは4者応募があり、その中で審査をさせていただきました。評価をしたのが、技術力の評価、それから企画提案の内容、信頼性、社会性、価格評価でございます。そのうち、この事業者においては、特に信頼性、社会性がこの審査の中では他者よりも高く、その中で順位をつけさせていただいて、この事業者に決定をいたしました。なお、当事業者でございますが、現在、キッズ・プラザ武蔵台、キッズ・プラザ塔山、キッズ・プラザ江原などの運営に携わっております。

むとう委員

 じゃあ、もう中野の中で既に3か所実績があるということもあり、信頼性があるという評価だったのかなというふうに思いますが、この既に委託している3か所では、保護者や子どもの評判というのはどうなんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 いずれの場所においてもおおむね好評を頂いていると考えております。

委員長

 ほかには。よろしいですね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、3番、障害児支援体制の強化についての報告をお願いいたします。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 障害児支援につきましては、本委員会で障害児福祉計画素案の報告でもいたしましたが、各関係機関がそれぞれの役割を果たし、切れ目なく行う重層的な地域支援体制の構築が求められております。令和3年度からの障害児支援体制の強化について御報告いたします。(資料3)

 資料を御覧ください。

 1、保育所等訪問支援の実施でございます。

 (1)「保育園等巡回訪問指導」から「保育所等訪問支援」への転換でございますが、保育園等巡回訪問指導は、保育園及び対象児童の増加により、現在、療育センターの職員が助言を行うものでございますが、非常にその量とともに増えまして、療育センターの業務に支障を来しているというふうになってございます。現実には発達の課題だけではなく、気になる対象児、養育に課題のある方への支援方法等も含め、相談内容が複雑化、多様化してございます。一方、今申し上げたように、療育施設の専門的業務である療育相談や個別指導の希望者に迅速に対応できず、個別面談が数か月待ちになる状況が経年的に課題となっております。

 今般、障害児福祉計画の改定に当たりまして、区は障害児支援体制の強化といたしまして、保育園等巡回訪問指導を保育所等訪問支援へ転換いたします。あわせて、児童発達支援センター機能を備える区立療育センターの療育相談、個別指導の体制強化を図ることといたします。

 (2)保育所等訪問支援の概要でございますが、児童福祉法の保育所等訪問支援は、保護者の権利保障として、障害児通所支援事業の支給決定を受けた保護者からの依頼に基づき、区立療育センターの職員が保育所等を訪問し、子どもへの直接支援と園への間接支援を行いまして、その内容を保護者と共有しながら保護者への支援も行う事業でございます。

 事業スケジュール案でございますが、指定管理者の諸手続を経まして、令和3年4月、保育所等訪問支援の指定を受け、順次事業を実施してまいります。

 裏面を御覧ください。

 2、「保育所等訪問支援」への移行後の保育園・幼稚園等への支援についての案でございます。

 (1)発達支援研修、こちらにつきましては、私立保育園、幼稚園、認定こども園等の保育士、幼稚園教諭を対象といたしまして、法人へ委託をし、実施する予定でございます。現在、参加機会の確保のために、オンラインで受講可能な体制を整備し、年間を通じて実施できるよう計画をつくっているところでございます。

 (2)といたしまして、私立幼稚園を対象とした巡回相談事業でございます。こちらは区内の大学等へ委託をいたしまして、年に3回程度巡回をし、園への相談対応、助言等を行う予定でございます。

 (3)保育園等を対象とした相談支援事業でございます。こちらは保育園、認定こども園、小規模保育事業所、認証保育所を対象といたしまして、法人に委託をいたしまして、地域連携推進員を配置し、園への相談対応、助言を行うとともに、関係機関との連携、情報共有を図ることとしてございます。

 参考までに、保育園等巡回訪問指導と保育所等訪問支援の事業比較を載せてございますので、後ほどお読み取りください。

 報告は以上です。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いします。

小杉委員

 まず一つは、裏面の2の(1)は、対象に区立保育園が入っていないというのはどういった理由なんでしょうか。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 現在、オンラインによる研修ということで検討してございますが、区立保育園の場合は研修の機会も多いということと、それから、オンラインの規模といたしまして100人程度ということで考えておりますので、私立保育園、幼稚園等を基本と考えてございます。ただ、現在調査段階でございますが、私立保育園等でオンラインの環境がないところが3園ほどございますので、そういったところにつきまして、区立保育園も含めた一部集合研修のようなものも現在同時に検討しているところでございます。

小杉委員

 1ページに、1の(1)のところで、4行目に「発達の課題だけでなく、気になる対象児、養育に課題のある家庭へ」ということで書いてありますが、昨日の質疑にもありましたけど、発達とそれ以外で分けるということだと思うんですが、それ以外の方ということで未了解の問題があると思うんですが、その未了解の方の中は、大体大まか、どういった方が多いと認識していますでしょうか。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 今、委員おっしゃった、発達とそれ以外というふうには簡単には分けられないものでございまして、障害児支援とそれに準ずるということで考えております。障害児支援のフレームの中に入ってこない、いわゆるグレーゾーンと言われておりますが、そういったお子さんの中には、発達というものが遺伝的素因と環境素因によって起こるという考え方でございますので、保護者自身に発達の課題があるような遺伝的素因があったり、あるいは養育環境の中での素因があったりということになりますので、そういった意味で、表面的には発達の課題に見えるお子さんの中にも養育の課題のあるお子さん等がかなり含まれているというふうに推察してございます。

小杉委員

 ありがとうございます。そういう状況で、2の(3)ですけれども、この相談支援事業についてですけれども、どういった専門職の方が行われるのかというのを伺いたいんですけども。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 専門職につきましては現在検討中でございますけれども、例えば精神保健福祉士、あるいは心理職の方、あるいは社会福祉士等を想定しております。

小杉委員

 まだ検討中で、今言われた資格の方ですけども、保育の方は、昨日、保育ソーシャルワークという言葉が出てきていましたけども、果たして、今言われた発達や養育のことで課題があるという方ですけども、発達となるとやっぱり医学的な、そういった医療的な専門職じゃないとなかなか難しかったりとかするんですけれども、保育の現場からすると、そういう助言を受けながらやっていくということですけども、基本的にいろいろ、保育施設は200ぐらいあるんでしょうかね。多くの保育士がいると思いますけれども、基本的にはそういった専門職に必要であれば電話をかけて、助言を受けながら、必要であれば直接的に指導していくような形になるんでしょうかね。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 支援の仕方ですけれども、基本的に訪問するということが基本というふうに考えております。ただ、内容によっては、電話で済むようなことがあれば、電話ということも今は検討を進めているところでございます。

小杉委員

 分かりました。基本的には訪問するということですね。あと、保育のガイドラインがつくられて、その中にも載っていますけれども、そこのガイドラインは改訂版を出すとか、追補版を出すとか、そういうのがあるんでしょうかね。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 保育の質ガイドラインにつきましては、昨年度末策定したばかりですので、時期を見て改訂はしていきたいと思っておりますけれども、来年度すぐというところまではまだ決めていないところでございます。

小杉委員

 その中にも、障害の問題は重要な問題だと思いますので、保育士がよく分かるように、取りあえず追補版を出すなり、きちんと伝わって、専門家を得ながら安心して保育ができるようにと思いますので。取りあえず改訂版を待つ前にも、追補版なりつくってもらって、しっかり保育士に伝えてほしいなと思いますので、よろしくお願いします。要望としてさせていただきます。

むとう委員

 表面の1の(1)の最後のところで、区立療育センターの体制強化を図ると書いてあるんですけれども、具体的にどう体制強化が図られるのか教えてください。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 こちらにつきましては、今、その上段に書いてありますように、療育相談、個別指導につきまして、非常に区民の方から待機が長いということで苦情が寄せられておりまして、今回、保育所等訪問支援に転換をする中で、今まで巡回訪問指導にかけていた人員の一部を、全てが保育所等訪問支援に一度に変わるというふうにはなりませんので、保護者の御希望を取りながら順次変えていくわけですので、その分の人員をこの療育相談、個別指導に空けていくということになります。それを強化ということで申し上げています。

むとう委員

 じゃあ、具体的に人を増やすということではないということなんですね。仕事の分配の中でやりくりするということ。それで、実際になかなか相談を申し込んでも何か月も待たされちゃうということは、およそ改善できるという状況になるんでしょうか。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 そうですね。仕事の分担を変えていくということが中心になります。そして、今までの状況ですと、実際に空きがないと、民間の医療機関あるいは他区の療育相談等を区民の方が選択されて受けていらっしゃったりする実態がございまして、その全体の人数の把握が不十分でございます。ですので、実際に始まってみないと、どの程度補完できるかということは正直申し上げると分からない部分もございますが、あくまでも指定管理ということで、協定のほうにもそういった形で、1か月以上はお待たせしないように工夫をして、療育相談等を実施していただくというふうな形で今考えているところでございます。

むとう委員

 子どもは育っていくわけですから、今困っている課題で相談に行くわけですから、1か月以内ならいいということではなくて、本当にせっぱ詰まって御相談される方も多いかと思うので、早め早めに対応できる形が望ましいと思っていますので。やってみなきゃ分からないということですが、やってみる中で、それで改善できないのであれば、次のことを考えるということをちゃんとやっていただきたいというふうに要望しておきます。

平山委員

 現在行っている保育園の巡回訪問指導、これ、うちの会派としても積極的に推進を求めてきて、非常に園からも好評だというふうには伺っているんです。ただ、好評だというのはいろんな見方があるんだろうとは思っていて、ここに書かれているように、対象が、園が対応に苦慮しているお子さんということになると、当初の設計を超えた対応を求められるようになってきているというふうに読み取れるような、複雑化、多様化しているという部分があるんですけど、そこのところは率直にどうなんですか。要は、当然サービスですから、制度ですから、対象を決めるわけですよね。その対象の設定の仕方にもう少し工夫をすれば解決ができる問題なのか、それともやっぱり、法内のようにもうちょっと明確な形を取って、やり方自体も変えていったほうがという判断をされたんですけど、そこの部分の総括というのはどうなんですかね。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 当初、1990年代にこの事業を創設したときには、まだ乳幼児健診の制度ですとか、それから、発達に関わるお子さんを支援する医療機関ですとか地域施設、こういったものがまだまだ不十分な時代でございまして、早期療育という観点からこの事業を開始するに当たって、障害のあるお子さんを早期に発見する、そういった目的が非常に主としてございました。それで、それが時代とともに、平成24年に児童福祉法の改正等がございまして、類似事業である保育所等訪問支援の今回転換する事業ができてきたり、あるいは乳幼児健診の精度が上がる、あるいは小児科医療機関と区のすこやか福祉センターとの関係性が非常にいい形でできてきているということで、また、あるいは保護者の認識等につきましても非常に変わってきているということで、どちらかといいますと、発見というような機能というのが薄まってきた。そちらのほうは、むしろ保護者の方が気になるから見てくれ見てくれというような、一部そういった形にもなってきている。一方、やはり妊娠・出生に関わる様々な時代の変化とともに、妊娠・出産のメカニズムは科学的に同じでございますが、そこに行く道筋、超未熟児が生まれてくる、あるいは多胎児が生まれてくる、そういったことで、いろんなお子さんが生まれてくるということで、非常にそういった意味、そしてまた価値観の多様化等も相まって、非常にいろんな形のお子さんが育っていくという、そんな中になってございます。

 ですので、やはり障害児支援、一つは障害児の支援をきっちりとしていかなければいけないということで、それは区立療育センターの本来の役割。ですが、お子さんを育て、未就学を育てていただいている地域の保育園、幼稚園等につきましては、先ほど申し上げたようにいろんなお子さんがいる中で、今まで一辺倒の―― 一辺倒と言っていいかどうか分かりませんが、ステレオタイプの保育園の運営とか支援、クラス運営ではなかなか行き届かなくなってきている。それに対応するやはりやり方が必要である。そういったことで、ソーシャルワーク事業ということを中心に、あるいは保育士、幼稚園教諭の皆さん一人ひとりがこういった課題に自らやはり向き合って、知識・技術を備えていただくための研修、こういったものを今回盛り込んだということになります。

平山委員

 社会状況が変わっていく中で、また、対象となる方々が様々変化をしていく中で、より支援を必要とするターゲットに対して手厚い支援をということと、なかなかそこに手が入らなくなってしまうという状況を改善したいという、それは非常に理解ができます。ただ、冒頭言ったように、園側としては非常にやっぱりありがたいサービスだというふうな受け止めをされていたところも多くて、そういう園側に対して今回、いわゆる制度を変えるということについて十分話合いが行われて、ある一定の理解は得られているんですかね。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 まず、私立幼稚園につきましては数回説明をさせていただいて、御理解を頂いているところでございます。私立保育園につきましても数回御説明を申し上げておりますが、なかなかその説明を申し上げている時点では、本日のような形でまだ転換に伴った園に対する支援の具体的な方法について十分整っておりません。今もまだやっているところでございますが、それが不十分な段階でしたので、あくまでも転換をするということのみを御説明していたということもございますので、今後、補完していく形、こんな形で補完をしていきたいということを御説明して、やはり保育所等訪問支援の開始に当たりましても、園の理解がありませんとできないことでございますので、地域施設としてしっかり理解していただいた上で進めてまいりたい、このように考えております。

平山委員

 当初、区が目指していたところよりもはるかに大きなものを求められるようになったり、はるかに対象が広がってというのは、そういうことはそうだろうなとも思って、今回のこの転換自体はしっかりと熟慮をされた上でなのだろうと思うんです。ただ、ということはやっぱり、それぞれの園の中でも、いわゆる発達に様々な課題を抱えていらっしゃるお子様に対する課題というのが昔よりも大きくなってきているという、この現実もあるわけですよね。だから、そこの部分でよく、今度行われるであろう支援体制を御理解いただくのと、心配なのは、支援体制をやろうというお気持ち、お考えは分かるんですけど、これが本当に実行できるのかというのが心配なんですよ。見通しってついていらっしゃるんですかね。例えば大学とやりますよと。だけど、大学側といざ協議をしてみたときに、思ったような人員を配置してもらえないとか、法人へ委託ということも、なかなか区が描いているとおりのサービスを受けてくれるような法人がなかったりとか、そういうことというのが起きないようにというのが心配なんですよ。そこはある程度調整がついていたり、見通しがついていたりはするんですか。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 御心配をいただいておりますけれども、現段階で、もちろん予算等につきましては、今後詳細に積み上げて御審議いただくことになりますが、具体的な内容につきましては、相手方と具体的なところで進めているところでございますので、予定どおり進めていかれるというふうに思っております。

斉藤委員

 ありがとうございます。令和3年度予算で検討中の主な取り組み(案)のところでも、中村委員から申し上げましたけれども、本当に小・中の接続で大事なことだと思うので、ぜひ充実して進められるようにと思っております。

 この表の中で、区立幼稚園についてのこれまでの巡回訪問指導の項目がないので、ちょっとこれまでの取組を御紹介いただけますでしょうか。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 事業の開始当初は区立幼稚園ももちろん対象として入ってございました。2007年に中野区の区立学校に対する支援ということで、小・中学校に今、年6回特別支援の巡回相談員を派遣してございます。それと一緒に、区立幼稚園につきまして、年に3回、園に対する支援をするという形で区立幼稚園については整理をさせていただいておりますので、現在の巡回訪問指導の対象にはなってございません。

斉藤委員

 じゃあ、区立幼稚園にもこの保育所等訪問支援は入るということでよろしいですよね。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 保育所等訪問支援につきましては、例えば区外の保育園とか幼稚園に行っているお子さんにつきましても、保護者が希望すればそちらへ出向くということになりますので、区立幼稚園も当然対象の中に入ってまいります。

斉藤委員

 ということは、特別巡回相談員と、今、区立の幼稚園に回っていらっしゃる方が、少し人員配備に余裕が出るということは想定していらっしゃいますでしょうか。

石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長

 保育所等訪問支援につきましては、あくまでも個に対する支援ということになります。区立幼稚園等につきましては園に対する支援ということになりますので、そこは、それによって人員の余裕が出るということはちょっと想定できないところでございます。

委員長

 ほかにはよろしいですね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ないようですので、以上で本報告を終了いたします。

 次に、4番、(仮称)中野区いじめ防止等対策推進条例案に盛り込むべき主な事項についての報告をお願いいたします。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 (仮称)中野区いじめ防止等対策推進条例案に盛り込むべき主な事項について御報告いたします。(資料4)

 現在、事務局ではいじめ対策等の条例化を進めているところであり、去る10月7日の委員会ではこの条例の考え方について御報告させていただいたところでございます。その考え方について、先月、11月上旬に3回の意見交換会及びメールによる意見提出を実施し、延べ19名の方から御意見を頂きました。今回は、そこで出されました主な意見と質疑の概要を御報告いたします。

 それでは、別添1の資料を御覧ください。

 1、全般的な事項に関するものといたしましては、ナンバー2で、いじめの定義を明確にすべきとの御意見を頂きました。これにつきましては、いじめ防止対策推進法や都の条例同様、明記していくとお答えしました。また、今回お示しした資料別添2では、早速定義を明記させていただいているところでございます。

 ナンバー3では、なぜあえて条例をつくるのかという御意見を頂きました。これにつきましては、いじめが多様化、複雑化している現状に対して、学校だけでなく、区民や関係機関などが連携し、社会全体の問題として対応していく必要があり、この条例を制定することによって、それぞれの責務を明らかにするとともに、区としての思いや決意を区内外に明らかにすることは大切であると考えたためと回答いたしました。

 そのほか、この条例を実効性のあるものにするための取組や区民への周知をしっかり行ってほしいとの御意見を頂き、この条例を受けたいじめ防止基本方針には、具体的な取組内容を定めて推進していくとともに、周知方法については工夫していくとお答えいたしました。

 2の基本理念につきましては、ナンバー1で、保護者、区民との連携の在り方、ナンバー2で、児童等の主体的行動についての御質問がありました。保護者、区民等との連携の在り方につきましては、基本理念や学校の責務を明記するとともに、主体的行動とは、いじめ問題を自分事として関わり、行動していくことであると、具体的な例を挙げて御回答いたしました。

 さらに、ナンバー3では、多様な個人の尊重を基本理念に示してほしいという御意見を頂き、それについては条例の基本理念に示していく予定であると回答しました。

 また、ナンバー4では、子どもの権利条約について触れてほしいとの御意見を頂き、子ども権利条約の趣旨や目指すものとは深い関連があるとは認識しながらも、あらゆる子どもの人権を広く包括的に取り上げている子どもの権利条約に対し、この条例は、いじめ防止対策推進法を参酌していじめ防止等に特化して対応するものであり、いじめ防止対策推進法や都の条例同様、条例の中に取り立てて子どもの権利条約を取り上げることはしないと御回答いたしました。

 3、区、学校及び学校の教職員、保護者等、区民等、関係機関等の責務につきましては、ナンバー2で、責務の中に児童や生徒の責務を含めるべきとの御意見を頂きました。本条例は、区や学校など児童等を取り巻く様々な立場の責務を中心にまとめていますが、基本理念においては、児童等がいじめの防止等に主体的に行動できるようにすることなどを示していると御回答いたしました。

 このほか、ナンバー1では関係機関等との関わり方を、ナンバー3や5では具体的な取組を尋ねられましたので、記載のとおり具体的な例を挙げて御回答しております。

 また、ナンバー4ではいじめ防止に関連した教員の人員確保、ナンバー5では日常ストレスにさらされている保護者への支援を要望されましたが、直接条例に関わることではございませんでしたので、他の場面で対応すると御回答いたしました。

 4、いじめの防止等のための対策を実効的に行うための組織等については、ナンバー1で、(仮称)中野区いじめ問題対策連絡協議会と(仮称)中野区教育委員会いじめ問題対策委員会の違いを尋ねられましたので、連絡協議会が、実際に児童等に関わる関係者が情報連携などを図るための組織であることに対し、対策委員会は、区の取組等に対して各方面の専門家が専門的な見地から意見を述べていただくための組織であると御回答いたしました。

 また、重大事態への対処を行う組織が二つあることと、総合教育会議との関係性を問われました。重大事態に関する調査の透明性や公平性を保障するため、教育委員会の調査結果を区長に報告するとともに、区長がそれが不十分と考える場合は再調査を行うためであると御回答いたしました。また、二つの組織は調査を行うための組織であり、区長と教育委員会が教育行政の大綱や重点的に講ずべき施策等について協議・調整を行う総合教育会議とは性質が異なるとお答えいたしました。

 5、その他の意見・要望につきましては、ナンバー1で区のいじめの状況や課題などを条例に盛り込んでほしいとの御要望がありましたが、それは年2回教育委員会等に別途報告していると御回答いたしました。

 その他につきましては、直接本条例に関係のあるものではございませんでしたが、別紙のとおり回答いたしましたので、御覧いただければと思います。

 なお、意見・質問・要望につきましては、内容の重なるもの、類似なものにつきましては、まとめて記載させていただいております。

 資料の最初にお戻りください。そこの4にありますとおり、今後、12月20日から1月12日までパブリックコメントを実施し、5にありますとおり、1月に議会に御報告をした後、区議会第1回定例会に条例案を提出していく予定でございます。

 御報告は以上です。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いいたします。

平山委員

 すみません、1点だけ。ちょっと気になったのがあって、1ページのナンバー5ですね。もろもろあって、「「いじめはいじめる側が100%悪い」「いじめは絶対に許されない人権侵害である」など、子どもや保護者をはじめ、区民等へしっかりと周知してほしい」ということに対する回答が、工夫していくということをおっしゃいながら、「特に「いじめは絶対に許されない人権侵害である」ことについては、広く強く訴えていく」というお答えになっているわけなんですよ。これ、「など」ですから、いろんなのがあったのかもしれませんけど、御意見としては「いじめはいじめる側が100%悪い」というものもあるわけじゃないですか。だけど、特に人権侵害であることについてはというふうに御回答されたのはなぜなんですか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 とにかくいじめというものが人権侵害であるというまず大前提がございまして、要するに、もちろんおっしゃるとおりに、いじめられた側に立って考えるということは再三申し上げているとおりでございますので、言い方がそこまで推察できない書き方になっているかもしれませんけど、これは同じ内容でございまして、いじめられている側を100%守る、いじめている側が100%悪い、いじめている側はいじめられている側の人権侵害をしているということを述べたかったということでございます。

平山委員

 何となく理解はできましたが。いろんないじめの問題というのが報道されますよね。そのときの教育委員会、学校の対応というのが、それもマスコミで報道されたりもする。特に学校現場においてはという前提ですよ。学校の先生方というのは、平等に公平に子どもたちに接していかなきゃいけないわけですよね。ともすると、いや、いじめられているほうにも原因があるんだよとか、けんか両成敗とかというようなことの考えが少しでもあって、報道されているようないじめの問題等に結びついているような例って私は多いんじゃないかなと思っているんですよ。私は個人的には、いじめはいじめる側が100%悪い、いかなる理由があってもと思っているので、これだけ読むと、二つあるうちの下のものだけ取りましたというふうに見えてしまったものですから、あえてお尋ねをしたんですけど、そうではないという理解でいいですか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 これは、いじめられている側の人権侵害ということで取っていただければ一番分かりやすいと思います。学校に指導している場合は、まずいろんな理由をつけたり、いろんなことを言ったりすることがあるんですが、まずはいじめられている側を100%守る。それから、いろんな言い訳があっても、それを聞かずに、まずはいじめられている側を守り抜く。そこは再三指導しているところでございますので、今の御懸念は全く御心配ないものと考えております。

平山委員

 それを聞いて安心しました。ただ、子どもの立場に立つと、いじめは絶対に許されない人権侵害であるというよりも、いじめはいじめる側が100%悪いというほうが伝わりやすいんじゃないかなとは思うんです。なので、こういう表現もありなんじゃないのかなと。これは個人的な感想なので、思って質問させていただきましたということです。

委員長

 ほかには。よろしいですね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ないようですので、以上で本報告は終わります。

 次に、5番、令和2年度冬季移動教室(スキー教室)の実施方法の変更についての報告をお願いします。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 それでは、令和2年度冬季移動教室(スキー教室)の実施方法の変更について御報告いたします。(資料5)

 冬季移動教室につきましては、中学2年生を対象に、軽井沢少年自然の家を利用し、2泊3日でスキー教室を実施しているところでございます。今年度のスキー教室につきましては、その実施に向けて調整してきたところでございますが、以下の理由により、宿泊事業に代えて、冬季スポーツ等を体験する事業を日帰りで実施することとします。また、移動時間が比較的短時間である東京近郊での実施といたします。

 1、宿泊事業を日帰り事業に変更する理由でございます。

 宿舎での発熱者の隔離部屋の確保について、宿泊施設である軽井沢少年自然の家では部屋数に限りがあるため、大規模校の実施時に生徒・教員が発熱し、隔離しなければならなくなった場合に、隔離部屋の確保ができないということがあります。

 また、生徒が発熱した際の帰宅手段の確保について、発熱者が出た際には、保護者の自家用車などによる迎えを原則としておりますが、保護者が迎えに来られない場合、帰宅手段の確保ができない事案が発生する可能性があるということです。

 2、その他でございますが、冬季スポーツ等の体験事業につきましては、各学校が検討し実施いたします。実施する場合のバスの手配は、当該移動教室の経費で対応いたします。なお、実施に当たって各学校は、新型コロナウイルス感染症の今後の状況に応じて実施の可否を判断するものといたします。

 報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いいたします。

むとう委員

 軽井沢少年自然の家での2泊3日のスキー教室はやらないということが分かったんですけれども、その他ということで、各学校が検討して冬のスポーツ、スキー以外の冬のスポーツって、あと何ですかね、想定するのは。アイススケートとか、何なんでしょうかね。どういうものを考えて各学校が検討しているのか教えてください。スキーも日帰りだったら可能なところもあるのかもしれませんけれども、何を冬のスポーツと言っているのか教えてください。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 日帰りで行ける範囲ということで、今聞いている範囲ではスキーもございますし、それからスケート、そういった内容でございます。

委員長

 ほかにはいいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ないようですので、以上で本報告は終了いたします。

 次に、6番、学校給食における事故の調査結果及び再発防止等に関する取組及び検討についての報告をお願いいたします。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 それでは、学校給食における事故の調査結果及び再発防止等に関する取組及び検討について御報告いたします。(資料6)

 令和2年10月に中野区立中野第一小学校において発生した学校給食における食中毒事故の調査及び指導等についての保健所からの報告等を踏まえ、再発防止等に関する取組及び検討について報告いたします。

 1、保健所の調査及び指導等についてでございます。

 まず、別紙1を御覧ください。こちらは、令和2年11月20日に中野区保健所長から「保健所の調査及び指導等について」ということで報告を受けたものでございます。

 1、探知。こちらは食中毒の連絡が入ったということで、10月22日(木曜日)に探知をしたということです。

 2、調査開始から給食の供給停止に至るまでの経過等でございます。こちらにつきましては、前回の委員会で御報告した内容に加えまして、(2)調査結果を御覧ください。1ページの下になりますけれども、患者は同校の児童105名、教職員2名、教育実習生1名、給食調理従事者1名の計109名ということで、10月12日(月曜日)から10月22日(木曜日)にかけて、下痢、発熱等の症状を呈していたものということになっております。前回の御報告では全体で105名という報告をさせていただいたところですが、児童が103名から105名に、それから、教職員がなかったんですけれども、教職員2名、全体で105名が109名の結果になったということで報告を受けております。

 ここの「症状を呈していた」というところですが、おめくりいただきまして資料1を御覧いただきますと、日にち別の発症者数が載っております。こちらが10月12日から10月22日までの発症者ということで、発症者の定義が下に書いてございますけれども、10月12日から10月22日にかけて、下痢、発熱等の食中毒症状を呈した者ということでございます。

 資料をお戻りいただきまして、患者109名のうち36名の検便からカンピロバクターを検出したということになっております。こちらにつきましては、申し訳ありません。また資料2のほうを御覧いただきたいんですけれども、こちらが各クラス別発症者数というふうになっておりまして、各クラス別の発症者の数、それから、検便を行った結果の陽性者の数、こちらが分かるようになっております。ここで言う発症者というのは全体109名でございますが、先ほど申し上げた発症者の定義に該当する人数が入っているということでございます。

 申し訳ありません。資料をまたお戻りいただきまして、患者の共通食は同校が調理した給食のみであったということ。それから、同校で10月13日(火曜日)と10月14日(水曜日)に提供された食品の検食(原材料の鶏肉)、こちらからはカンピロバクターを検出したということで、資料3をおつけしておりますので、後ほど御覧いただければというふうに思います。患者の多くは10月14日から10月17日の間に発症しており、10月15日に発症した者が最多でございました。

 3、食中毒と断定した理由につきましては、共通食が給食のみであったこと。それから、同校の食品の検食からカンピロバクターが検出されたこと。それから、患者のふん便からカンピロバクターが検出され、症状が同物質によるものと一致したということ。それから、患者の発症日に10月15日をピークとした一峰性が見られ、単一暴露が推察されたということ。そして、患者を診察した医師から食中毒の届け出があったということでございます。

 4、原因でございます。患者にクラスによる偏りがある。これが資料2から分かります。クラス別に調理した給食のメニューに、加熱工程で何らかの原因で加熱不足が発生したと推定できる。患者の発症日がピークとなる10月15日(木曜日)より前のメニューを確認したところ、10月12日(月曜日)に鶏肉を使用し、かつ、ジェットオーブンによりクラス別に加熱調理を行うメニュー(おとうふミートローフ)があった。発症までの潜伏期間と併せて考察しても、当該メニューの加熱不足が原因である蓋然性が高いということです。

 一方で、10月13日(火曜日)、10月14日(水曜日)で使用された原材料の鶏肉からカンピロバクターを検出しておりますが、この鶏肉を使用したメニューの調理工程を確認すると、両日とも大型の回転釜で加熱調理しており、クラス別に分けての調理はしていなかった。また、カンピロバクターによる二次汚染が疑われる行為も確認できなかったということです。

 以上のことから、10月12日(月曜日)の給食が原因食品として最も疑わしいと推察された。しかし、当日の記録を確認すると、中心温度に問題はなかったため、原因食品と断定するには至らなかった。なお、ほとんどの児童が給食を全て食べていたことから、喫食調査票から原因食品を推定することもできなかったということになっております。

 5、再発防止に向けた指導ということで、これは保健所からの指導内容でございます。安全性を確保し学校給食が再開できるよう、業務停止期間中に、まず、調理従事者及び関係職員の衛生教育、それから、清掃、消毒の実施を確認、それから、原因と推定されるメニューの調理工程の確認、提供メニューの再点検、再考察、また、加熱工程の確認行為の徹底、施設運用状況の確認、こういったことが指導されたところです。

 6、今後の対応等でございます。学校・学校教育課・保健所等との連携のあり方について見直しを行い、連携・協力体制を強化し、迅速に対応できる仕組みを再構築していきます。具体的には、学校等から保健所へ連絡相談を行うときには、具体性を持った相談を行うこと。また、保健所も記録票を基に聞き取りを行うなど、速やかな探知・関係者間の情報共有等を図ることで、早期対策及び拡大防止に努める。また、当該校に対し、今後1年の間に複数回の立入りを実施することで、再発防止の実効性を高める。また、学校教育課から1週間以内に改善報告書を徴収し、再発防止策の具体的内容について保健所と相互確認する。また、他の区立小学校についても、今後さらに取り組むべき食中毒予防策を確認し、保健所が監視指導する際の参考とするということでございます。

 また、7、その他としまして、保健所のほうから特に、今回の食中毒においては、記録上では手順を逸脱した行為は確認されなかったが、それでもこのような事態が発生したことは、職員間のコミュニケーション不足等何らかのヒューマンエラーがあったか、厚みのある食品を限られた時間内に800食分焼き上げるメニュー自体に問題があり、時間に余裕がなかったこと等が考えられる。今後は複雑なメニューを避け、時間に余裕を持たせることや、調理機械の処理能力等を考慮し、メニューの見直しも検討されたい。

 また、今回の食中毒調査の過程で、当該校の職員からの情報提供によって、昨年度も今回と同じメニューが提供された後、特定の学年に体調不良者が発生し、検便から食中毒菌が検出された事案があったとのことであった。この事案については保健所に情報提供がなく、保健所は把握することができなかった。今後、教育委員会として、発生要因等を昨年度の経過も併せて検証し、再発防止に努められたい。

 以上が保健所からの調査・指導等でございます。

 こちらに記載しました6の今後の対応等のところで、「学校教育課から一週間以内に改善報告書を徴収し」というところの改善報告書につきまして御説明をさせていただきます。

 別紙2を御覧ください。こちらが教育委員会から保健所のほうに提出した改善報告書でございます。

 まず1、指摘事項でございます。こちらにつきましては、ヒューマンエラーのこと、それから(2)として、時間内に調理をし切るといったところの問題、それから(3)としては、余裕を持って調理できる献立、調理機械の処理能力を考えた献立の見直し、それから(4)としましては、昨年度同じような事例が出たということを踏まえて、こういったことが指摘事項であるというふうに教育委員会としては捉えております。

 2、原因ですけれども、こちらにつきましては、今回の給食を原因とするカンピロバクター食中毒の発生原因としましては、加熱工程で何らかの原因で加熱不足が発生したことが推定されますし、クラス別に調理をした給食の献立で鶏肉を使用したこと、発症までの潜伏期間を考慮しても、おとうふミートローフの加熱不足が原因である蓋然性が高いとされております。

 記録上では中心温度の測定をしており、問題はないというふうになっておりますけれども、マニュアルでは把握できない何らかの原因があったと考えております。例えば調理員と学校栄養職員が作業工程を確認する際の安全面での確認不足、加熱調理時に行う調理員同士の声かけ等、作業を円滑に進めるために必要なコミュニケーションの不足や、また、料理のおとうふミートローフの生地を引き伸ばす工程で厚みに違いが生じた等、何らかのヒューマンエラーがあったというふうに考えております。

 また、当該校の給食室の広さや設備・配食数を考慮せずに、手数の多い献立を実施していたことも原因の一つになった可能性があると考えております。

 さらに、当該校では昨年度も今回と同じ献立が提供された後、特定の学年に体調不良者が出る、カンピロバクターが検出された事実があった。こういったことがありまして、欠席者の状況が学校内、また、こちらとも十分に共有されなかったということがあります。給食による食中毒を疑うことができず、昨年度も今回の食中毒発生防止に活かせなかった。昨年の段階で探知していれば防げた事故であったことを重く受け止めております。

 3、改善内容でございます。まず、(1)ヒューマンエラーを防ぐためにでございますが、まずは衛生管理につきまして、給食の安全・衛生管理基準、こちらを改めて確認し徹底してまいります。

 それから、調理業務委託業者につきましても、食中毒予防についての再教育を行ったところでございます。

 また、献立ですが、食中毒の要因となったおとうふミートローフは使用しません。また、ジェットオーブンを使用する全ての献立について、使用する食材、調理時間及び調理工程によって焼きむらが生じないか、安全性を再点検いたします。また、焼き上げの加熱の確認を確実に行うために、従来の中心温度3点の記録となっておりますが、5か所以上確認し、5点を記録することといたしました。

 また、調理場でのコミュニケーション不足、こちらの改善につきましては、当分の間、学校栄養職員及び調理業者の本社の巡回指導員が現場に入り、声かけの確認を行います。

 また、毎日の学校栄養職員と調理員(チーフ、サブチーフ)による翌日の調理確認の打合せにおきましては、作業工程表及び作業動線図が安全に行えるか、必ず学校栄養職員が確認を行い、調理員全員で共有します。また、確認した内容については、校長が最終確認をいたします。

 次に、(2)として、限られた時間内に安全に調理するためには、まず、①作業の時間的余裕の見直しをします。現施設では設立当時の献立を調理するキャパシティしかないため、手のかかる献立にしようとするほど事故や食中毒等のリスクが上がると考えております。今後の献立については、学校栄養職員、調理員がよく相談した上で、無理のない作業で手数の少ない献立にしていきます。作業工程につきましては、学校栄養職員と調理員で無理のないものか、改めて十分に確認を行います。

 ②として、器具・置き場等の改善でございます。今回、加熱不十分と言われておりますジェットオーブンですけれども、まず、早期に点検をいたしましたが、結果は異常なしでございました。

 3ページのほうへいきますが、中野区立小・中学校に所属する都職員の栄養教諭、学校栄養職員が会する中野区栄養士研究会において、今回の事故の報告とジェットオーブンの使用方法について改めて確認をしました。現在、メーカーに問合せをしながら、個々のレシピと使用上の注意点等について確認を行っているところでございます。

 また、器具の置場につきまして、学校給食衛生管理基準と照らし合わせまして、二次汚染を防ぐための確認を行いました。生ものを扱う作業と仕上げ作業、作業動線が重ならないように再確認をし、調理中の食品を置く位置につきましては、台の高さ等を確認し、高さが60センチ以下の台に食品を置く場合は、バットやボウルなど側面の立ち上がった容器を使用するなど、きちんと高さが60センチを下回らないことを改めて徹底しました。また、より円滑に作業を行えるように、キャスター付き調理台2台の搬入、野菜カッターの交換を行ったところです。

 それから、こちらの機器の配置上、ジェットオーブンとフライ用の釜というのの位置が近く、同時に使うと動線が重なるなど、そういった接触のリスクが高くなるということで、両方の使用は不可能ではないが、危機を回避するため、今後の献立においては同時に使わないような形で学校栄養職員と調理チーフで調整をしたところです。

 また、続いて、(3)危機管理意識を醸成するためにというところでは、今回の事例では多くの児童が欠席していることから、学校長は当初学校医に相談するなど行っておりましたが、直ちに学校医においても食中毒を疑うということには至りませんでした。学校長は、手洗いの徹底、保護者への健康観察の依頼を行っていたところです。

 そして、10月19日の時点では重症者がおらず、学校医への確認結果では、特にインフルエンザ等の感染症に該当しないということでしたが、欠席者が多かったため、学校から指導室を通じ当課に連絡が入りましたが、異変を感じ、感染症を疑い、当課から保健所へ学校周辺で感染症の流行がないかなどと問合せをしました。保健所ではそのような情報は受けていない旨を確認したところです。10月22日に、近くのお医者さんを受けた児童の検便からカンピロバクターが出たというところです。

 今回、学校及び教育委員会において異変を感じ、それぞれ確認をしていましたが、連絡調整が足りず、全体としての状況把握ができなかったことが、食中毒の探知が遅れた大きな原因であると考えております。

 以上を踏まえ、次のとおり改善策を実施いたします。

 まず①として、学校等欠席者・感染症情報システムの運用でございます。こちらにつきましては、入力できる環境を今年度から整えたところですが、これをしっかり活用しまして、情報共有を徹底していきます。

 そして、②検討会の設置でございます。構成員に中野区医師会、中野保健所を含む学校給食における食中毒事故検討会議を立ち上げ、徹底した再発防止策を講じるとともに、広く全小・中学校における認識を高めてまいります。主な検討事項としましては、食中毒事故の反省点の再確認、それから、事故を教訓とした関係部署との情報共有のあり方、そして、学校における児童・生徒の健康被害発生時の連絡体制の明文化、食材管理や調理工程等における衛生管理、再発防止策等でございます。

 ③としまして、調理における危機管理。常時から学校栄養職員、調理員の連携を密にしまして、学校栄養職員は献立打合せにおいて、調理場の状況に合わせた献立となっているか、調理員の人員は十分であるかを調理業務委託事業者と徹底して確認いたします。

 ④として、指導の徹底でございます。以上に加えまして、今後、学校教育課では、これまで栄養業務委託校を対象にしていた給食室衛生管理の巡回を全ての小・中学校に拡大して実施いたします。各学校それぞれの給食室設備における問題点の洗い出しや衛生管理の確認を行ってまいります。また、当該校を含め、同一の調理業務事業者の委託校及び統合校等につきましては、今年度は改善点の確認のため複数回の巡回を行います。

 また、当該校以外でもジェットオーブンを使用している学校が多くあることから、現在行っている中野区栄養士研究会におけるジェットオーブンの使用方法等についての検討も、結果をまとめ、全小・中学校の栄養教諭、学校栄養職員と共有を図り、また、校長に最終確認をしていただきます。

 4、リスクコミュニケーションについてでございますが、児童の保護者への説明責任を果たすために、保護者説明会等により調査及び改善報告の説明を実施するとともに、保護者からの意見聴取を丁寧に行ってまいります。

 以上が改善の報告書でございます。

 1枚目の資料にお戻りください。

 3、東京都教育庁による改善指導についてでございます。東京都教育庁による学校給食実施状況に関する学校訪問が11月25日に実施されました。今回の事故原因や再発防止に向けた取組、区全体の学校給食関係者への指導状況についての聞き取りと指導がありました。指導を基に、具体的な改善について取り組んでまいります。今後、文部科学省の学校訪問も予定されております。

 4、保護者等への説明としまして、ただいま御報告した内容につきましては、保護者にも説明をしてまいります。

 報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございました。

 ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いします。

小杉委員

 前回の委員会で報告がされました、給食を食べた日から9日後に医療機関から保健所に連絡が行ったということで、長くかかっているなと思ってびっくりしたんですが。この間インターネットで調べたら、カンピロバクターの検査というのは1週間ぐらい検査結果がかかるというふうに書いてあったんですけども、結果としてちょっとまずいところがあったとは思うんですが、期間的に、最終的な確定診断が出るまでの期間というのは変わらなかったということなんでしょうかね。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 今回はたまたま児童が診断していただいたお医者さんが検便をしてくださって、その検便の結果でもって、先ほどの保健所の10月22日探知ということがあったわけです。ですので、このお医者さんが検便をしていなかったら、何も分からなかったかもしれないということ。そういったことを捉えて、区としましては、お休みしていた子が多いとき、こういった多いときの対応についてどうしていくかというのを今後しっかり検討しなくてはいけないというふうに考えております。

小杉委員

 そうですよね。いずれにしても、養護教諭が初め気づいて、学校長に伝えてということで、今、危機管理のマニュアルでも、学校長が基本的に認識をして、各教員などはじめ役割を確認して機能するようにと、指示をするとなっていますので、今後、こういった食中毒事案の疑いであるということの中でも、保健所に連絡するとか、各機関に連絡するとかということで動いていくという形で認識してよろしいんですよね。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 学校でどれくらいの欠席者が出たらどういうふうに対応しなくちゃいけないのかというのは、非常に難しいことだなというふうに思っております。ですので、その辺につきましては、今後検討する学校給食の再発防止の検討会の中で、学校医がここに入りますので、学校医の方の御意見、保健所の御意見、こういったものを踏まえてしっかり検討していきたいというふうに思っております。

むとう委員

 最初のところの保健所の調査及び指導についての別紙の中の7番ですか、その他というところで、今回の食中毒と同じメニューで昨年も特定の学年に体調不良者が発生したということが書かれていて、これが前回にはなかった報告かと思うんですけれども、この事案については、保健所に情報提供がなく、保健所は把握することができなかったと書いてあるんですけれども、これは教育委員会は把握していたんでしょうか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 教育委員会にも報告はありませんでした。

むとう委員

 ということは、学校側は把握していたんでしょうか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 学校側は保護者から報告を受けておりますので、把握していたというふうに思っていいのかなというふうに思います。

むとう委員

 昨年のときは、特定の学年に何人ぐらい体調不良者があったんでしょうか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 昨年度の2年生に体調不良者が多くいたというふうに聞いております。

むとう委員

 それは何人ぐらいかは分からない。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 学校に確認をした内容ですけれども、10月7日に計19人の欠席者がいたということ、それから、10月8日は学校全体で20人の欠席がいたということの報告を受けております。

むとう委員

 そうすると、昨年も相当な、今回よりかは少ないけれども、多いですよね。こういう事態があっても、学校長はもしや食中毒ではというふうにも考えず、教育委員会に報告する必要もないと昨年は判断したということなんでしょうか。当該校の職員からの情報提供によって昨年も同じメニューであったというのは、今回、保健所の調査で初めて分かったということなんでしょうか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 昨年度のことにつきましては、学校にこちらが訪問した際にそういう報告がありました。それは11月2日です。

むとう委員

 それは今年の11月2日なんですか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 はい、今年の11月2日です。

むとう委員

 ということは、丸1年間、学校側から教育委員会に情報がなかったって、ちょっとすごく腑に落ちないんだけれども、どうしてなんでしょうか。普通に考えて、10月7日、10月8日ぐらいだとまだそんなにインフルエンザの流行期でもないし、学校全体で40人近い子どもが休んでいたら、何なんだろうと相当心配するのが普通かなと思うんだけれども、何も報告がないということは、校長先生――昨年の校長と今年の校長、同じ校長ですか。違うんですか。校長も違う。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 校長は替わっております。それから、ちょっと今の御発言に補足なんですけども、食中毒ということについては報告は受けていないんですけども、別の話を、指導室が全く別件で伺ったときには、感染症を疑われることで子どもが多く休んだことがあったということは聞いております。随分その事後の話ですけど、そういうことがあったということは聞いておりますけれども、特にそのときに校長のほうは報告はしていなかったということは聞いております。

むとう委員

 それを聞いたのはいつなんですか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 10月の半ばぐらいだったと思います。

むとう委員

 それは去年の10月半ばに聞いた。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 はい。去年の10月半ばぐらいに、食中毒ではなくて感染症で少し多かったときがあったという話は聞いております。そういう中で社会科見学のようなものに行ったことがあったということは聞きました。

むとう委員

 逆に、食中毒なら食中毒と分かったほうが安心で、感染症ってどんな感染症だかすごく怖いじゃないですか。感染症があったって、去年の10月7日、10月8日ぐらいで先ほどの40人近い生徒が休み、その同じ10月の半ばに感染症があったかもしれないと聞いて、その段階で教育委員会としてはそれで終わっちゃったんですか。ああ、そうなんですかで終わりですか。それの原因が何なのかとか、なぜその時点で教育委員会はもうちょっと深掘りというか、原因は何だったんだろうという追求とか調査なりというのは何もしなかったんですか。もう少し聞き取りとか、何も調べなかったんですか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 今、結論から言うと、そこでは特に動かなかったんですが、感染症というか、流行性感冒のようなことでというふうに伺っていたので、そういう風邪が多くて、そういうことがあったのかというふうに我々のほうとしては感じておりました。

むとう委員

 でも、その後の文章で、検便から食中毒菌が検出された事案があったということだから、風邪とかじゃないというのは学校は分かっていたんでしょう。食中毒菌が検出された事案があったというのは、学校はいつの段階で――つまり、10月の中旬は教育委員会に感染症としか言わなかった。その後、学校側は、誰か生徒が検便して、食中毒菌が検出された事案と分かったんでしょう。それはいつ学校が分かって――何だかすごく腑に落ちないんですけれども、もう一回説明してください。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 保健所が書いております「特定の学年に体調不良者が発生し、検便から食中毒菌が検出された事案があったとのことであった」ということは、先ほど申し上げました11月2日に学校に聞き取りに行ったときに、カンピロバクターという記載があったというのがここで分かったということです。健康観察集計表というところ、養護の先生がつけている記録の中にカンピロバクターという言葉がありました。

むとう委員

 養護の先生がつけているのは、去年の10月7日、10月8日辺りのところで、養護の先生はちゃんとカンピロバクターによる食中毒と分かっていたのに、校長は感染症、風邪の流行かもしれないと虚偽の報告を教育委員会にしたということになりますよね。それはどういうことなんでしょうか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 すみません。私のほうは校長から直接話を受けたわけではなくて、教員と指導主事の話の中でそういう話があったということを報告を受けただけでございます。それから、人数もそんなにたくさん休んでいるというふうには認識しておりませんでしたので。そういうことがあって、風邪で子どもの欠席が多少多い時期があって、そこがちょうど社会科見学のようなものと重なったんだということが全く別の話の中で出てきたことを把握しているという意味でございます。

むとう委員

 はい、分かりました。ということは、でも、学校側で養護の先生が食中毒と分かっていたわけですよね。学校と教育委員会のこれまでの取決めの中で、食中毒ということは本当に給食で、安全な給食を提供しなければいけない義務が区にある中で、食中毒と分かっていたにもかかわらず、教育委員会のほうに報告しなかった、しないで済んじゃったというか、そこはどういう取決めになっているんでしょうか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 カンピロバクター菌が出たという段階で、それが学校給食によるものかどうかという判断はその後になるのかなというふうに思いますけれども、今回の事例と同じように、出た段階でやはり学校は教育委員会に報告すべきであったというふうに考えております。

むとう委員

 じゃあ、今後は改善されるということですね。でも、本当にその後の文章の中で、今後の改善報告書の中できちんと反省されて、去年のこの時点できちんと分かっていれば、今回のことは防げたということは本当に大きな反省点だし、今後こんなことがないように、学校側のせっかく養護の先生が分かっていたのにもかかわらず、きちんとしたその時点で対応ができなかったのはとても残念なので、学校と今後連携の在り方というのはしっかりと反省をして、改善をしていただきたいというふうには思います。

 昨年も同じメニューということも分かった。今回と同じメニューが提供された後にと書いてありますよね、保健所の報告では。ということは、それは今回保健所が特定したのか、学校側が分かっていて、今ぽろっと保健所に言ったことなんですか。それは、去年も同じメニューだったというのは区としてもきちんと確認したんでしょうか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 昨年度の給食を食べたからカンピロバクターになったかどうかというところは、イコールではないですけれども、今回の事例を踏まえますとその可能性が高いということは言えるのかなというふうに思っております。それで、昨年の給食のメニュー、そういったものは、保護者は取ってあったりすると分かるわけですね。それから、保護者説明会の際にもそういった御質問が出ておりました。そのメニューを食べた何日後かにうちの子はおなかが痛かったんだというのは、それは保護者は分かっていることなので、そういった御質問は当然出ました。といったようなところから、保健所のほうは、保護者説明会に保健所も行きましたので、そういった御発言を受けて、改めて聞き取りをしたり確認をしたりということはあったのではないかなというふうに思います。

むとう委員

 じゃ、同じおとうふミートローフだったというふうに、区も、教育委員会としても確認したんですか。保護者から言われてそうだったということで、本当にそうだったのかなということで、メニューをちゃんと、過去のメニューも見ながら、そうかもねというような区としての確認というのもちゃんとなさったんでしょうか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 今おっしゃった去年の確認というのは難しいかもしれないですけれども、今年のことを踏まえれば、当然去年のメニューを確認して、おとうふミートローフの何日か後に特定のクラスのお子さんが何人かお休みしているということであれば、当然、このメニューによって何らか影響があったということは推察できるかなというふうに思います。

むとう委員

 推測でしかないけれども、今となってみれば。だけど、区としても推測できるように、ちゃんとメニューの確認とかもしてみたんですかということを聞いているんです。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 はい、メニューの確認はいたしました。

むとう委員

 おとうふミートローフが多分そうであろうということで、厚みがいろいろ、手で作っているから違ったりとかということで、中までの温度も確認しているけれども、それは3点だったということで、今度5点確認するということで、きめ細かになることはいいことだと思うんですけれども、このおとうふミートローフというのは、ほかの学校にはこのメニューはないんでしょうか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 ほかの学校ではこのメニューはありません。

むとう委員

 ということは単独メニューということで、これは都費の栄養士さんがここにいるということですか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 はい、委員おっしゃるとおりでございます。

むとう委員

 この栄養士さんは昨年も同じ栄養士さんだったんですか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 はい、同じ栄養士でございます。

むとう委員

 そうすると、栄養士は昨年の状況というのはきちんと保健室の先生から、養護教員から聞いてはいなかったんですか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 そこは確認をさせてもらいましたけれども、そういった事実は聞いていなかったというふうに言っております。

むとう委員

 そうなると、学校の中でも、学校と区もすごく連携がミスがあったけれども、養護教員の先生がカンピロバクターと書いているのに、何で栄養士に伝えなかったのか。そこは養護教諭のほうにちゃんと確認しましたか。何でちゃんと報告しないのよと、報告すべきでしょうということはおっしゃらなかったんですか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 昨年度のことにつきましては、確かに誰が何を報告した、報告していないといったことになりますので、きっちり確認をしなくちゃいけないなというふうに考えております。

むとう委員

 ということは、まだ確認していないんですか。確かに食中毒って、おうちでも食べているし、外食もしているかもしれないし、学校給食でないかもしれない。だけども、学校関係者は、学校給食であったらいけないし、あっちゃまずいし、学校給食でなかったらいいなとまずは望むわけですから、まずは学校給食のところから疑わなきゃいけないと思うんですよ、養護教諭の先生は。それで、栄養士にも言っているか言っていないか、なぜ言わなかったかということもまだ確認していないんですか。改善報告が出ているにもかかわらず、教育委員会として養護教諭に、何でちゃんと栄養士に伝えなかったのかというところは、そこの確認はどうなっているのか、もう一回御答弁ください。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 昨年度カンピロバクターが出たということを養護教諭が確認した段階で、当然に校長に報告すべき事項であるというふうに考えておりますし、校長がそれを把握した時点で、食中毒が疑われるのかどうか、そういった相談をするべきだったなというふうに――相談というのは、学校医であるとかに相談する。校内で情報を共有して、給食だったんじゃないかというような判断があったかどうかというところはちょっと分かりませんけれども、当然にそれが給食から来ているのかどうかという認識が、なかったんじゃないかなというふうに思うんですけど。ごめんなさい。そこは私の推測ですけれども。当然に、ただ、校内では、カンピロバクターが出たお子さんがいるという情報は共有しなくちゃいけない。今後は、それは本当に徹底しなくちゃいけないことであるというふうに思っております。

むとう委員

 繰り返しになりますが、養護教諭の先生は栄養士にはそのことをなぜ伝えなかったのか。校長にも言わなきゃいけないし、栄養士さんにも言わなきゃいけない。学校の中で食中毒の原因は給食しかないわけですから。もちろんその生徒は家庭での食事かもしれない。だけれども、生徒がそれだけ休んでいるということで、カンピロバクターと言われたときに、繰り返しになるけれども、学校給食じゃなかったらいいのになというふうに思うじゃないですか、学校関係者は。だから、まずは自分たちが大丈夫、ここじゃないよねという確認をするぐらいの危機意識を持ってやっていただかないと本当に困ると思うんですよね。

 今回、教育委員会として、いろいろ検証して改善報告書を出す中で、やっぱりきちんと養護教諭と栄養士との連携というところも、どうだったかということをちゃんと確認して、なぜ言わなかったのかというところも、ちゃんと昨年のことも検証した上で改善報告って出すべきだと思うんですけれども。ちょっと私が気になって聞いてみたら、いや、確認していない、分からないとなっちゃうような状況で改善報告書を出されても、どこまで検証して今回の改善報告書が出されたのかなというふうに疑ってしまうんですね。二度とこういうことが起きないようにするためには、あらゆる確認、一個一個きちんとしていただかないといけないと私は思います。学校関係者の皆様は、学校給食じゃないかもしれないけれども、学校給食だったら本当に大ごとですから、まず自分たちのところから疑って、きちんと検証する、確認するということをきちんと徹底していただかなければいけないと思います。

 本当にこの栄養士さんもすごく残念で、同じ栄養士さんが2回同じミスをしてしまった。栄養士が気づかなかったがために、調理業務委託業者にもきちんと指導できなかったということになりますから、やっぱりそこはきちんと、養護教諭がカンピロバクターが出たと言うのであれば、伝えてあげなければ次の仕事にかかれない、改善ができないわけですから、今後はきちんと、区の教育委員会も検証の仕方が甘いんじゃないかと私は思います。もっとしっかりと、二度とこういうことが起きないようにやっていただきたいということを要望しておきます。

委員長

 要望ですから、いいです。

中村委員

 すみません。手短に2点だけ伺います。まず、保護者等への説明というふうにありますけれども、これはいつ行われる予定でしょうか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 来週の火曜日、12月8日に中野第一小学校で行います。

中村委員

 ありがとうございます。あと、教育委員会から出ている改善報告書の中に、いろいろ細かいところで改善されると、ヒューマンエラーを防ぐためにとか、限られた時間内に安全に処理するために、それから、危機管理意識を醸成するためにとあるんですけれども、最後のところに検討会の設置というところがあるんですけれども、この検討会はいつからいつぐらいまで行う予定で、検討会の中で話し合われたことの結果はどうしていくのか、そこら辺をもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 検討会は全体で3回程度で検討はしたいというふうに思っておりまして、実は今日から開始をいたします。1月の上旬ぐらいには結論としてまとめて、各学校でありますとか、栄養士、関係者にしっかりとその結果を周知をしていきたいというふうに考えております。

中村委員

 1月の上旬まで検討されて、議会への報告というのはされる予定でしょうか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 はい、結果も御報告したいというふうに考えております。

中村委員

 この検討会の中でいろいろ問題点とかというところ、今後の改善点、それからマニュアルとかの改定をもし必要であればするのかなというふうに思うので、ぜひそこはしっかりと協議をしていただいて、本当に再発防止、二度と起きないような対策をぜひよろしくお願いいたします。

委員長

 要望ですね。

吉田委員

 いろいろ皆様から御指摘ありましたけど、私もやはり同じところに引っかかるんですね。まずちょっと最初に御確認したいのが、昨年の案件のときに、児童の検便からカンピロバクターが検出されたことを発見というか、診療した医療機関は、区内の医療機関ですか、区外ですか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 そこの確認はできておりません。

吉田委員

 それがちょっと踏み込み不足で。要するに、例えば今回の反省を受けて、中野区医師会との連携とかで、区内の医院でカンピロバクターが出たら、それはすぐに保健所にちゃんと報告してねとか、学校にも通知してねとか、こういう体制をつくろうとしていると思うんですよ。だけれども、区内の医療機関に受診する御家庭ばかりじゃないので、区外でカンピロバクターが出たときに、保護者が学校に言ってくれないと、あるいは区外の医療機関が保健所に言ってくれないと、こういう事案が発見できないという可能性がありますよねということを僕はこの報告書でちゃんとさらってあってほしかったんですよ。だから、今回の事案の前に、よく事件・事故はヒヤリハットの法則と言って、重大事故の前には必ず軽微な事故か、事故に至らない事案があると。今回、典型的なそういう例だと思うんですけど、今回の100人も食中毒が出たような案件への対処だけじゃなくて、その前の去年の案件のときに必ず拾えるような体制をつくることがこの報告書にはあるべきだし、そのような体制でないと僕は安心できないんですね。

 だから、再発防止策のところである区内の検討会の設置とか、いろいろ連絡、学校等欠席者・感染症情報システムを構築するに当たっても、そういう、区外で拾われたような情報についてどうやって区の保健所や区の学校や教育委員会がピックアップできるか、それについての検討も必要だと思うんですね。そういうことも含めて、形上、文書上きれいに再発防止に努めますじゃなくて、そういう中身に立ち入ったことをしてほしいので。今年の案件の対応としては、僕はこの対応でいいと思うんですけど、去年の案件への対応としてはとてもとても弱いと思うので、去年についてのやっぱり報告書と、去年のような、今年ほどは深刻じゃない事案でも絶対に、学校の給食かどうかも分からないカンピロバクターが出たことに対して、でも、やっぱり、むとう委員が言ったみたいに、もしかしてうちの給食じゃないだろうなと、それをきちんとさらえるようなシステムをつくっていただきたいんですけど。ちょっとざっくりした質問ですけど、御答弁できますか。

板垣教育委員会事務局学校教育課長

 委員おっしゃるとおり、区外の医療機関を受診した人が多数いた場合は、そういったことの情報が十分に取り込めないという可能性もあるということは今御指摘いただいたとおりですので、しっかりこの検討委員会の中で漏れなく、学校の子どもたちの情報をどうやって察知をして、そして対策をすることが有効なのか、しっかり検討していきたいというふうに思います。

戸辺教育委員会事務局次長

 今の課長の答弁に追加というか、補足しますと、区外の医療機関であっても、保護者には絶対連絡が来るはずなんです。基本的にはその保護者が、そういった食中毒菌が出た場合、感染症も一緒ですけれども、学校に必ず連絡するというルールを徹底するということで、一定情報の収集はできるかなと思っております。また、今回の件について、医師会のほうも学校との連携不足等についてはいろいろ改善すべき点があったというふうなことも聞いていますので、今回、この検討会に医師会の方からも参加を得て、医師会、それから保健所、学校、教育委員会、そうした連携を密にし、万全を期していけるような体制を構築してまいりたいと考えてございます。

吉田委員

 ありがとうございます。こういうことがあると、区内の医師会は全面的に協力してくれると思うんですよ。そこは心配していないです。僕がやっぱり心配するのが、区外の医療機関に受診した場合に、保護者が必ずやってくれ、それは学校がお願いしますよ。区もお願いしますよ。だけど、なかなか、例えば昨日の報告にも出てきたけども、生活困窮者だとか独り親だとか、いろいろ、なかなか子どもに手間をかけられないような事情の御家庭で必ずそれを徹底してくれるかというと、そこに依存するシステムでは、やっぱりシステムとして脆弱性があるんですね。なので、医師から保健所にちゃんと通知してくれるとか、大変ですけど、保護者だけではなく、ダブル、トリプルにチェック機能が働くようなシステムの構築をぜひ考えていただきたいので、改めて、ちょっと大変ではと思うんですけど、お願いをします。これについても御答弁ありますか。

委員長

 要望ですね。

吉田委員

 もし御答弁があれば。いつ報告が出るかも。

戸辺教育委員会事務局次長

 二重、三重のそうした情報漏れがないような形での検討は進めてまいりたいと思います。食中毒につきましては、食品安全法上、そうした食中毒菌を検出した場合については、医師のほうが保健所に通告義務があるということになってございますので、今回、医師会含めてその辺のことを確認していくのと、区外の医療機関の場合どうするかということも含めて検討していきたいと思います。

 この検討結果は、先ほど課長からも御答弁申し上げましたように、1月の中旬ぐらいまでにはきちっとまとめて、次回の当委員会には御報告していきたいと考えてございますので、そうした対応でいきたいと思います。

委員長

 ほかには。よろしいですね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ただいまの報告は以上で終了いたします。

 3時になったので、委員会を休憩します。

 

(午後3時04分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時27分)

 

 それでは、ここまでの報告は終わりました。

 その他に入ります。その他で何かありますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 私からは、旧中野刑務所正門の取扱い方針(案)に関する平和の森小学校保護者の方々への説明会につきまして、口頭にて御報告させていただきます。

 旧中野刑務所正門の取扱い方針(案)につきましては、11月9日の子ども文教委員会において御報告をしていたところでございますが、この内容につきまして、平和の森小学校の保護者の方を対象にした説明会を11月20日(金曜日)18時半から新井区民活動センターにて開催しました。当日は9名の参加者にお越しいただきました。なお、近隣住民の方を対象とした同じ内容の説明会を12月23日(水曜日)の19時半から新井区民活動センターにて開催する予定でございます。これらの開催実施結果につきましては、改めて次回の委員会において御報告をさせていただきたいと考えてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いします。

いでい委員

 ということは、この口頭報告は何の報告だったんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 本日御説明させていただきたかったのは、12月23日に再度区民の方を対象とした説明会の開催をさせていただくことを御報告させていただいているものでございます。

いでい委員

 ということは、学校の保護者の方の説明会と、あと、近隣町会の皆さんとの説明会と、あとは近隣住民の皆さんの説明会を3回やると。そのうちの3回目が12月23日の近隣住民の方ということなんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、委員から御指摘ございましたけれども、町会の皆様にも御説明の場があったというふうに区民部のほうから聞いてございました。それも併せた上で、今の3点の御報告を次回させていただきたいというふうに思ってございます。

いでい委員

 これ、今、私が聞かなかったら、町会の方というの、説明会みたいなのはなかったという話になっちゃうんですけど。もう一回聞きますよ。学校関係者というか、保護者の方、PTAですよね。あとは地域の町会関係の方々と。あとは近隣住民の方々。3回説明会を行って、そこでどんな話があったのかというのはまとめて年明けに報告されるということですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 はい。3回分の説明会の内容を御報告をさせていただく予定でございます。

いでい委員

 分かりました。

平山委員

 すみません。何の説明会でしたか。もう一回、聞き取れなかったので。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 11月9日にも御報告させていただいております、旧中野刑務所正門の取扱い方針(案)、こちらの考え方についての説明会でございます。

平山委員

 主催はどこですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 こちらの取扱い方針(案)に関しましては区民部の所管となってございます。区民部が中心となって行っているものでございます。

平山委員

 ただ、11月20日については対象が保護者の方、現保護者の方だったので御報告されているんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現平和の森小学校に通われている児童の保護者の方を対象とした説明会でございました。

平山委員

 いやいや、区民部主催なのにわざわざ当該委員会で報告されている理由をお尋ねしているんですけど。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 平和の森小学校の保護者の方向けの説明会であったこともございますので、当委員会でも御報告をさせていただくものでございます。

平山委員

 さっき、いでい委員の御質問があって、12月23日は近隣の皆さんへの説明会ですよね。これは何の報告なんですかと言われて、いやいや、今度、12月23日にも説明会がありますのでと御答弁されましたよね。当該委員会と関係あるんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 そちらの近隣住民を対象とした説明会におきましても、同じように保護者の方にも御案内を差し上げる予定でございますので、そういったことも含めまして、この委員会でも御報告を申し上げたところでございます。

平山委員

 それは口頭報告とはいえ、ちゃんと報告してくださいよ。11月20日(金曜日)1回で9名しか集まらなかったと。普通、学校関係の保護者のって、いろんな働き方、生活スタイルの方がいらっしゃるから、お昼にやって夜やるとか、お昼にやって休日にやるとかって、2回は必ずやっているようなイメージがあるんですよ。あれっ、何で1回なんだろうと思って、9人なんだと思って、伺っていたんですよ。でも、保護者説明会というのはこれで終わりなのかなと思ったら、そうでもなく、保護者の方にも案内をされる。それは学校を通して案内するんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 学校を通して配布させていただくものでございます。

平山委員

 そうしたら当該所管が思い切り関わってくるわけでしょう。だから、そういうことをちゃんと筋道を立てて御報告していただかないと。私、聞いていたら、12月23日、クリスマスイブイブですか。この日は、だから、子ども文教委員会は関係ないんじゃないかなと思って聞こえちゃったんですよ。でも、改めて、まだ保護者の方が参加をされる余地はあるという理解でいいわけでしょう。正確に御報告をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

委員長

 正確にお願いします。

むとう委員

 追って報告書が出るということだったんですけれども、どのような意見が出たのか。だって、もう11月20日にやったんだったら、まとめて報告しますで1回で済ませるんではなくて、今日12月4日ですから、まとめていてもよかったんじゃないかなと思うんですが、どんな御意見だったのか、ちょっと御説明ください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 当日は門の取扱いの方針説明会ではございましたが、それに伴いまして、新校舎の整備に関することも御質問等ございました。その流れの中で、主な御意見としては、これまで何回もスケジュールが変わってきていること、こちらについては大変不信感を持っているですとか、現在の校舎が非常に窮屈である。そういったところの環境改善をしっかり教育委員会としても考えてもらいたいですとか、そういった説明をこれからしっかりと情報提供をお願いしたいという、そういった御意見が主でございました。

むとう委員

 あまりにも少なくて私もびっくりで、今、平山議員からもあったように、11月20日も12月23日も平日の夜ですよね。本当にもう一回ぐらい、いろんな働き方をしていらっしゃる方も多いと思うので、平日の夜って小学生のお子さんをお持ちの方ってなかなか出にくいのではないかという方もいらっしゃるかと思うので、土・日の平日なんかも1回ぐらいはやっていただけたらありがたいかなというふうに私は感じました。

 それから、区民部が中心ということで、所管外かとは思いますけれども、また今度も地域の住民の方向けということで12月23日聞いていますが、文化財ですから、地域の人だけでなくて、これから文化財の指定を取ろうとかしているわけですから、区民の財産になってくることでもあるので、区民部のほうに、地域限定の説明会ではなくて、中野区で関心のおありの方どなたでも参加できるような説明会もやっていただきたいということをお伝え願えたらと思います。いかがでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 ただいま頂戴した御提案につきましては、区民部のほうにもしっかりと伝えたいと考えてございます。

委員長

 ほかには。よろしいですね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、以上で本報告は終了いたします。

 次にありますか。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 私から、一時保育事業実施園の変更につきまして御報告差し上げます。

 現在、区立保育園では2園、本町保育園及び弥生保育園で一時保育事業を実施しておりますが、弥生保育園について、今年度予定している施設改修工事に伴いまして、事業の実施継続が難しい状況となりました。つきましては、弥生保育園から中野保育園に実施園を変更いたしまして事業を継続いたします。受入れ定員等の変更はございません。中野保育園での事業開始は令和3年2月1日を予定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑あったらお願いします。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、以上で報告を終わります。

 次にありますか。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 もう1件、仲町保育園病後児保育室の移転につきまして、口頭で御報告申し上げます。

 現在、区立仲町保育園で委託により実施しております病後児保育事業につきまして、仲町保育園の建て替え、民設民営化に伴う移転によりまして、令和3年4月1日より実施場所が変更となります。民営化園を運営する事業者から病後児保育事業を実施するスペースを区が借り上げまして、病後児保育事業を現在委託している事業者により事業を継続いたします。令和3年2月以降に登録者への個別周知や区報、区ホームページで周知する予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告で御質疑ありましたらお願いいたします。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ほかにありますか。

半田子ども教育部児童相談所設置調整担当課長

 それでは、私から子ども・若者支援センター分室工事について御報告申し上げます。

 令和2年11月9日の子ども文教委員会におきまして、子ども・若者支援センター分室工事について、工期が遅れる見込みとなったことを御報告申し上げました。その後、ボーリング調査を行い、その結果を踏まえて工事業者と協議した結果、令和3年10月29日としている後期につきましては、約2か月程度の遅れとなり、令和3年12月末頃となることが判明いたしました。そのため、区児童相談所につきましては、当初の予定どおり令和4年2月に開設する予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの御報告で御質疑ありましたらお願いします。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、以上で報告は終わります。

 ほかにありますか。

宮崎教育委員会事務局指導室長

 令和元年度に発生した都内公立学校における体罰等の実態把握の結果について、口頭にて御報告させていただきます。

 この調査は東京都教育委員会が毎年度実施し、この時期に前年度の結果を公表しております。昨年度、都内公立学校では、小学校で3件、中学校で11件の体罰が報告されております。なお、本区においての体罰は発生しておりません。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございます。

 ただいまの報告について御質疑ありますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、以上で報告は終わります。

 ほかにありますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ないようですので、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、地方都市行政視察についてですので、委員会を休憩させていただきます。

 

(午後3時40分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後3時44分)

 

 では、休憩中に御協議をいただきましたとおり、地方都市行政視察のテーマは学校教育のICT化についてとし、広島県広島市と福岡県北九州市を視察したいと思います。日程は1月18日から19日としたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、そのように決定いたします。

 以上で地方都市行政視察についてを終了いたします。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りします。

 お手元の文書(資料7)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、そのように決します。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後3時45分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後3時53分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、次回の委員会は2月2日(火曜日)午後1時からということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は全て終了しますが、委員、理事者から特に発言はありますか。

平山委員

 すみません。昨日御報告いただいた区有施設配置の考え方の中の東中野図書館、旧東中野保育園(陽だまりの丘保育園分室)のところについて、昨日の御報告では民間施設誘致ということになっていますよね。陽だまりの丘保育園の分室ってどうなるんですか、現状の予定で。要するに、今、陽だまりの丘保育園の分室がここ、あるわけですよね。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 陽だまりの丘保育園分園につきましては、今のところ令和6年の6月まで旧東中野図書館のほうの建物に入居できるという契約になってございまして、今現在、それ以降の部分につきましては、事業者のほうとちょっと相談しながら、どのようにしていくかというところを検討しているところでございます。

平山委員

 でしょう。検討中なんですよね。検討中なのに、ここにもう追い出しますと載せちゃって大丈夫なんですか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 先ほども申しましたとおり、まだこちらのところで移転するか継続するかというところについても、それも含めて検討している段階でございますので、状況としてはそういう状況でございます。

平山委員

 園に通っている子どもたちもいる。当該園を運営していらっしゃるところも、その先について継続の御希望もあるかもしれないような内容のものが、何でこんなふうになっちゃっているのか。ここは調整はなされなかったんですか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 企画のほうとは、陽だまりの丘保育園分園のほうをどうするかということについては、一応状況の報告といいますか、調整はしておりまして、今御報告したとおり、事業者のほうと相談をして、移転にするか、あるいは同地で継続できるかというところについて、今、事業者のほうといろいろ相談していますということは企画のほうにお伝えしております。

平山委員

 昨日も申し上げたとおり、これって公開される資料なんですよ。事業者の方や保護者の方が御覧になったら、不安を感じられるんではないかと思うんですけど。載るということは、御担当は承知をされていたんですか。こういう形で考え方に掲載をされますということは、御担当としては承知をされていたんですか。

戸辺子ども教育部長、教育委員会事務局次長

 東中野図書館及び旧東中野保育園、陽だまりの丘保育園の分室については、載るということは了解しておりました。というのは、年次も定まっていないということがあって、今の契約が令和6年の末まで。当然事業者さんとは、今後の事業や保育園の状況について今、鋭意お話合いしているところでございますけれども、基本的には途中で、園児もいることですし、閉めるのであれば、例えば年次を区切って、当然、今いるお子さんが不安にならないような形で閉じていくというような方法もありますし、御迷惑にならないような形で今調整をしているところでございますので、基本的には、東中野図書館跡というものについては民営化で、ここで言う表現の方向で進めると。事業者についても、その辺の情報についてというか、進め方については今調整を図っているところでございますので、今後十分調整を図っていきたいと思っております。

平山委員

 御担当に承知していますかと言ったのに、何でお答えにならないんだろうということと、今年度の募集要項では、いつでしたか、閉めると、閉園しますということになっていましたよね、アスタリスクで。これは、園は承知しているんですかね。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 来年度入園される方から、先ほど御報告したとおり、令和6年の末までというところになりますので、来年度入園される方が影響が出るというところで、何らかお知らせする必要があるというところで、保育園のほうとは調整いたしまして、どういったお知らせをしようかというところで調整した上で掲載させていただいたというところでございます。

平山委員

 そうじゃなくて、園側は承知をしているんですか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 承知していると認識しております。

平山委員

 じゃあ、そこまではね。それはそういう可能性もあるわけだから。だけど、まだ構想中なんでしょう。園側としては、できれば近隣もしくは現地でというお考えがあられるわけでしょう。だから、あえてこんな施設配置の考え方にこんな形で載っける必要があったんだろうかなというのが疑問なんです。昨日から申し上げているとおり、施設の再配置って、区民の皆さんのいろんな活動や生活や、区内事業者の方々にとって非常に影響の大きいものなので、やっぱり一定いろんなことに配慮をしながら表現はなさるべきだというふうに思っていて。いや、児童福祉施設って一応書いてはあるけども、何が来るか分かりませんよみたいな書かれ方をしてしまえば、園はなくなるのかなというふうにどうしても見えちゃうし、そうでなければ、ここだけ特出しで別な表現があっただろうし、もっと言うと、何というんだろうかな。これも丁寧な議論を経ないで、またピースを埋めるような作業がなされたというふうに見えちゃうんですよね。

 だから、もう一度、次回の資料について、今回は、要するに、これは区が継続をしないという意思に見えるんです。そうしたら、ちょっとそれはやっぱり行き過ぎじゃないですか。だから、次回、またこの考え方から、案なのか素案なのか分かりませんけど、出てくるときまでに、もう少し検討していただいて、表現を、園側にとっても通われているお子さんの御父兄にとってもあまり刺激するような内容にならないようなものに配慮をしていただければなと思っていますけど、どうですか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長

 今後の方針については十分に調整して、そちらのほうの出し方というところについても検討してまいりたいと。

委員長

 ほかにございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、なければ子ども文教委員会を散会いたします。

 

(午後4時02分)