中野区議会区民委員会〔令和3年6月7日〕
区民委員会会議記録
○開会日 令和3年6月7日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後5時07分
○出席委員(8名)
伊藤 正信委員長
竹村 あきひろ副委員長
杉山 司委員
小宮山 たかし委員
高橋 ちあき委員
南 かつひこ委員
むとう 有子委員
来住 和行委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
区民部長 鳥井 文哉
区民文化国際課長 辻本 将紀
文化国際交流担当課長 矢澤 岳
戸籍住民課長 伊藤 正秀
マイナンバーカード活用推進担当課長、産業振興課長 平田 祐子
税務課長 竹内 賢三
保険医療課長 伊藤 廣昭
環境部長 朝井 めぐみ
環境課長 波多江 貴代美
ごみゼロ推進課長 伊東 知秀
清掃事務所長 藤永 益次
○事務局職員
書記 田村 優
書記 五十嵐 一生
○委員長署名
審査日程
第42号議案 中野区特別区税条例の一部を改正する条例
○事業概要の説明
○所管事項の報告
1 令和3年度新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況について(区民部、環境部)
2 中野区基本計画(改定素案)について(区民部、環境部)
3 中野区区有施設整備計画(改定素案)について(区民部、環境部)
4 中野区構造改革実行プログラム(案)について(区民部、環境部)
定足数に達しましたので、区民委員会を開会いたします。
本日、議会広報番組の再編集のため、ジェイコム東京からビデオ撮影の許可を求める申出がありますが、これを許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
本定例会における審査日程及び3日間の割り振りについて御協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時01分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時01分)
本定例会における委員会の審査日程についてお諮りします。
お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、本日は、議案の審査、事業概要の説明、その後、所管事項の報告を4番までを目途として行い、2日目は残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は審査状況に応じて改めてお諮りしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。
なお、審査は、5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
議事に入ります。
議案の審査を行います。
第42号議案、中野区特別区税条例の一部を改正する条例を議題に供します。
本件について理事者の補足説明を求めます。
竹内税務課長
それでは、第42号議案、中野区特別区税条例の一部を改正する条例(案)につきまして、補足説明資料、条例案の概要に沿いまして御説明いたします。(資料2)
いずれも地方税法の改正に伴うものでございまして、改正点は3点ございます。
初めに、1、セルフメディケーション税制、いわゆる医療費控除の特例の延長でございます。これは、前年中に支払ったスイッチOTC医薬品の購入額が1万2,000円を超えるときは8万8,000円を限度として、その超える部分の金額について総所得金額等から控除するものでございますが、それを維持・強化するため、対象医薬品をより効果的なものに重点化した上で、対象期間を5年間、令和9年度まで延長するものでございます。
施行日は令和4年1月1日でございます。
次に、2、均等割の非課税の範囲等に係る扶養親族の見直しでございます。これは区民税均等割及び所得割の非課税限度額の算定の基礎となります扶養親族につきまして、国の所得税法における見直し、詳しくは国外居住親族について年齢30歳以上70歳未満の方を除外するものですが、これと同様に範囲の見直しを行い、年齢16歳未満の方及び控除対象扶養親族に限るものでございます。また、個人住民税均等割の税率軽減の判定の基礎となります扶養親族についても同様の見直しを行います。
こちらの施行日は令和6年1月1日でございます。
最後に、3、寄附金税額控除の範囲の見直しでございます。こちらも国の所得税の見直しを踏まえたものですが、具体的には、特定公益増進法人等に対する寄附金につきまして、主たる目的である業務に関連する寄附金から出資に関する業務に充てられることが明らかな寄附金を除外するものでございます。
施行日は令和4年1月1日でございます。
次ページ以降には新旧対照表をつけてございます。御確認いただければと思います。
以上が中野区特別区税条例の一部を改正する条例(案)の概要でございます。
よろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。
委員長
これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
むとう委員
ただいまの御説明だとなかなか理解しづらいので、もう少し丁寧にゆっくりと御説明願えますか。特に1と2、よく意味が分からないので、もう少し分かりやすい説明をお願いいたします。
竹内税務課長
失礼いたしました。まずセルフメディケーション税制のほうなんですけども、こちらは医療費控除の特例というものがありまして、医療費控除というのは基本的には10万円以上でなければ受けられないんですけども、こちらを薬局等でお買い求めいただきますスイッチOTC医薬品、こういったものはシールとかがついているんですけども、こちらのほうを御購入いただきますと、1万2,000円を超えた場合は、確定申告をしていただきますとこの医療費控除が受けられるというものでございます。これが今現在は令和4年までになっているんですけども、こちらを5年間延長したいと考えているものでございます。
背景としましては、医療費控除を受けている方というのが中野区で大体2万人ほどいらっしゃるんですけども、このセルフメディケーション税制を使っている方が100人ぐらいしかいらっしゃらない。やっぱりなかなか浸透していないとか、あと医薬品のことが限られているものもございますので、こちらのほうをより効果的なものになるように見直しまして、それを進めていきたいと。国でも医療費が増大しているところはございますので、そういったことを少しでも減らしたいというふうなことを考えた税制の見直しでございます。
続きまして、2ですね。こちらは均等割の非課税の範囲等に係る扶養親族の見直しでございますけれども、こちらのほうは、今、令和2年度の税制改正におきまして扶養親族の見直しというのが行われました。そちらのほうが、国外に住んでいらっしゃいます親族の方を扶養親族に入れようとする場合、年齢30歳以上から70歳未満の方を除外すると。こちらのほうは30歳以上70歳未満というのは現役世代、働くことができるでしょうという考えに基づきまして扶養親族から除くというような考えでございます。こちらを国の制度に基づきましてこちらの非課税限度額の算定の基礎となるものをこちらのほうも適用していきたいと。こちらのほうは施行日が令和6年となっていますので、それまでにシステム改修であるとか周知期間というのをしっかり設けましてこちらのほうを浸透させていきたいと、そのような考えでございます。
むとう委員
1についてなんですけれども、対象医薬品をより効果的なものにしたいということで、医薬品の数が増えるんですか。どういう形で効果的になっていくんでしょうか。
竹内税務課長
こちらは今後国が立ち上げます有識者会議等で検討する内容でございます。例えば私のほうもちょっと研究したんですけども、同じ頭痛薬でも、こちらのほうはついていてこっちのほうはついていないとかそういった事例も見られますので、より医療費の削減につながるであるとか、お客様に対して効果的なもの、そういったものをどういうふうなことで判断していくか、それを有識者会議のほうで検討しまして、それを令和4年1月1日のほうに反映させていきたいと、そのような形でございます。
むとう委員
ごめんなさい、私もそのシールを見たことがないんですけれども、どのようなシールなんですか。目立つところに分かりやすく張ってあるものなんですか。
竹内税務課長
私のほうもちょっと薬局のほうに伺いまして見させていただいて、パッケージについているものもございますし、あと薬局さんによってはこういったポップのような形で、これはセルフメディケーション税制対象ですみたいな形になっているものがございます。様々あるとは思うんですけども、そういった形で一目でも分かるような形になっているところもございます。
むとう委員
10万円以上であれば医療費控除ができるよということはもう2万人の方がそれを使っている、私も使っているんですけれども、かなり浸透しているんですけれども、まだまだこのセルフメディケーション税制というのは本当に浸透していないから100人しか使われていないということのようなんですけれども、本当であれば、その薬局さんでそういった薬が売れているという量からすると、本当はもっと分かればもっとこれを申請する人が増えていくということの可能性があるんでしょうか。区としても、それは区民にとってはありがたいことだと思うので、もっと知らせていくということは今後何か手だてを講じる予定はあるんでしょうか。
竹内税務課長
区のほうでも、こういったことを周知することによって医療費の増大というのは抑えられたりすると思いますので、そういうことは今後区報とかホームページのほうで周知というのを考えていきたいかなと考えております。
むとう委員
2のところで扶養親族の見直しがなされるということで、ということは税を頂く側は税金が増える、払う側も税金が増えちゃうということになっていくんでしょうか。これはどういうふうに、納税者にとってプラスなことなのかマイナスなことなのか、その辺はどういうふうに考えたらよろしいんでしょうか。
竹内税務課長
こちらのほうは、一部限定的といいますか、海外に住んでいる方、海外に親族を抱えている方というのが対象になって、さらにその方が非課税である方というのが対象でございます。多少の微増はあるのかもしれないですけども、こちらのほうで判断しているところではそれほど影響はないのかもしれないんですけれども、ただ、一部でやっぱり非課税だった方が課税対象になったりとかするということなので、こちらのほうは十分に周知して理解を求めるようにしたいと思います。
むとう委員
その対象となる方は大体どれぐらいいらっしゃるんでしょうか。
竹内税務課長
こちらのほうは正確な数値は令和6年施行なのでちょっとまだ分からないところではあるんですけども、一応非課税の方が大体こちらのほうでは、全ての非課税の方ですけども、2万人前後いらっしゃいますので、それが海外に親族を抱えていらっしゃる方、さらにという形になりますのでそれほど多くないのではないかというような予測でございます。
むとう委員
確かに海外で親族ということですからそれほど多くないだろうということぐらいまでは私も想像できるんですけれども、もう少し区は対象者がどれぐらいかなというのは想定はできていないんですか。
竹内税務課長
令和6年施行ということなので十分に周知はしていきたいと思うんですけど、詳しい数値まではちょっとそこまでという形になってございます。
来住委員
まず1のセルフメディケーションの税制なんですが、先ほどちょっとやり取りもありましたが、処方箋がなくても市販の薬局で購入ができると、それらが対象になるということなんですが、今現在の対象医薬品の品目数というのは幾らぐらいが、幾らというのはその品目が対象になっているんでしょうか。さらに一緒に聞きます。その重点化、先ほどありましたが、効果的なものに重点化した上でという、さらにつけ加わるんですけども、そうしますと、現在の品目をさらに効果的なものに重点化していくということになると少なくなるのか、もっと新しいものが追加されてくるという考え方になるんでしょうか。
竹内税務課長
こっちのまず品目のほうですけども、大体2,000前後というふうな記憶をしてございます。これがさらに増えるのか減るのかというのは、先ほど申し上げましたとおり、有識者会議等で決まる話になってくるかなと思います。厚生労働省の中でもいろいろ議論がある中で、例えば錠剤はいいのに顆粒は駄目みたいなところがあっていたりもするというのはちょっと事例がありましたので、やっぱりそういうところをより消費者の方が使いやすくて税的な控除が受けられるようなものというのを今後検討していくと思っております。
来住委員
適切な健康管理の下でということでうたわれているんですが、処方箋もなく市販薬でということになると、今でも特に若い方々をはじめとして医者に行く時間がないとか、そういうこともあって薬で済ませちゃおうというか、薬で治そうというような、緩和された中でそういう処方箋なしの市販薬が販売されているという状況だと思うんですが、適切な健康管理の下でというのは何か担保がされているんでしょうか。
竹内税務課長
こちらのほうはその対象となるものがスイッチOTC医薬品と言いまして、成分としては医療用医薬品として用いられている成分が販売してもいいようなものになったもので、OTCというのがオーバー・ザ・カウンターの略でございまして、こちらのほうはカウンター越しに薬剤師さんなどの助言を受けた上で処方箋がなくても購入できるという医薬品でございますので、こういったところで一定の薬剤師さん等の助言が得られるということなので、こちらのほうがしっかりとセルフメディケーション税制に取り組む環境というのが整備されるのかなと思います。
来住委員
やっぱり薬事専門家の関与が必要じゃないかなということをちょっと懸念をします。
3の寄附金税額控除の範囲の見直しなんですが、まず今回のこういう形での見直しの背景というのが何かあって見直されるということになってきたのかというのと、もう一点一緒に聞きますけども、ここで言う特定公益増進法人と一般に言われる公益法人とありますけども、その違いはどういう違いで分けられているんでしょうか。
竹内税務課長
まず目的なんですけども、ちょっとこちらのほうも国のほうの要綱等を見たんですけども、明示はしていないんですけども、今後寄附金制度というのがどんどん拡大していくと考えられます。そういった中で金銭等財産を提供して出資持分を取得するものであるとか、寄附金の使途を出資業務に限定した形で募集するような寄附金というのはちょっと税の公平性に欠けるようなものでございますので、そういったものは除外した形でしっかりと寄附金を募っていきたいという、そのような目的があると考えられます。
こちらの法人の性質ですけども、こちらのほうは特定公益増進法人というのは、公益法人のうち、教育または科学の振興、文化の向上、社会福祉への貢献が期待されるような法人でありますので、より社会的公益性の高い法人であると考えております。
来住委員
中野区内でこの対象となるであろう法人というのは、中野区内に法人として事業所が存在するということが前提ではないかなと思うんですが、そうしますと、どのくらいの法人がこの控除の見直しの対象になるということになりますか。
竹内税務課長
法人の数でございますけれども、一応大体約50程度と考えてございます。
来住委員
この説明の中の最後のほうに、いわゆる「出資に関する業務に充てられることが明らかな寄附金を除外する」ということで、寄附金の中でもいわゆる寄附金と出資に関する業務ということで、そこで仕分がされていると思うんですけども、それとの見分けの判断というのは何か書面上で判断をされるということになるんでしょうか。
竹内税務課長
出資に基づくものというものはなかなか明確にというのは難しいところだと思うんですけども、ちょっと私のほうでも調べたところによりますと、学校法人等のホームページ等にはもう税制の改正のことを見越した上でこういった寄附金の募集みたいなことが書かれていますので、やっぱりそういったところである一定の限定というふうな形はもう今後もされていくと考えてございます。
南委員
まず初めに、セルフメディケーション税制のところで、先ほどから御説明をしていただいたんですが、これによって医療費の抑制につながっていくためにというお話でしたですけど、今、対象者が100名程度ですか、中野区にいらっしゃるということですよね。
竹内税務課長
対象者ではなくて、実際に御利用になられた方が100名程度ということで、かなり医療費控除に比べて少ないかなと考えております。
南委員
すみません、では、利用者が大体100名ぐらいこの制度を利用しているということで、まだまだ医療費を抑制するためにはどんどん使っていただきたい、こちらのほうに誘導していく、セルフメディケーション税制のほうに誘導していくということに力を注いでいくんだというふうに思うんですけど、例えばその100名今利用されているということなんですが、このことによって、難しいのか分からないですけど、どれぐらいの医療費の削減につながるのかというのは分かるんですか。
竹内税務課長
こちらのほう、大体控除額というのが出ていまして、それが250万円程度となっています。まず250万円程度の医療費の削減には確実につながっているかなと思うと同時に、例えばこちらの方々は医療機関にかかっていないということも考えられますので、医療機関の方々の負担とかそういったものは軽減されているのかなと思いますので、これがどんどん増えていけばそういったところの負担も少なくなっていくのではないかと考えております。
南委員
それとあと2の扶養親族の見直しということで、国外居住の親族における扶養控除の見直しということなんですけども、これは今現在の現行制度で、要は扶養控除を受けられるか受けられないかというのは、例えば扶養親族が103万円から130万円ですか、それ以内に抑えていれば控除が受けられる。それを超えちゃうと控除が受けられないとかということになってくると思うんですけど、海外、国外の場合、そういった収入というのは把握できるものなんですか。
竹内税務課長
こちらのほうが制度の目的、趣旨というところが、国際化の進展によって外国人の労働者の方の増加や外国人を配偶者とする国際結婚の増加に伴いましてこういったものを見直しをするものでございます。こちらのほうの所得が分かるかどうかというお話なんですけども、こちらのほうは、申請をしていただくときに一定の書類とかを出していただくようなことがありますので、そういったところで一種の判別をしていけるんじゃないかなと考えております。
南委員
その書類で収入額とかというのもそういう判別する一つの方法でこれまであったんですか。海外にいらっしゃる方の収入を把握しようとすると非常に難しいのかなというふうに思うんですけども、その辺はただこれまでは扶養親族だということのみで扶養控除の対象にしていたんだけども、それを先ほど30歳以上70歳未満は除外するという、いわゆる働ける年代であるというところから単純にその方々を扶養控除から外すということなんですか。その辺をちょっと教えていただけますか。
竹内税務課長
こちらのほう、国外居住者で該当しない者を、国外居住者の親族の方を年齢によっては外すものなんですけども、その中で例えば留学をしている方とか障害をお持ちの方であるとか、そういった方はこの親族に入れてもいいことになっています。そういった方は書類等を出していただきますので、そういったところで一つの線引きをするというか、対象者であるかどうかというのを確認するということはありますが、一定のしっかりとした根拠というのも求めて、そちらのほうを適用させていくというふうに考えてございます。
南委員
今の中で留学生、留学であるとか、あと障害者の方は今回の中からは対象、扶養控除として認めるということになるということですよね。そうなると、例えばその方々が扶養控除額よりも働いたとしても扶養控除として入る。だから、一番聞きたいのは、収入の認定というか、そういったことは特に今回の扶養控除の見直しの中では、例えば留学生であるとか障害者の方でも働いていらっしゃる方も当然いらっしゃるんじゃないかなとは思うんですけども、そういった場合、扶養控除額を超えるような収入があるとかないとかというのは判別ができないのではないかなと思うんですけども、その辺はどういう制度になっているんですか。
竹内税務課長
この扶養親族に含めるか含めないかというところで海外に住んでいる方というところがありまして、今までは全て含んでもよかったという形なんですね。ただ、国内の方でも同じような方がいらっしゃると思います。一定のやっぱり税の公平性というところを担保する必要がありますので、まずはこういったところの年齢でそういったところは線引きをするというふうに考えてございます。なので、いろいろ日本の国内の方をどうするかというお話はあると思いますけども、一応国のほうで議論があって、そういうところをまずここを見直していこうというふうに考えているところだと思います。今後またそういった国内と国外はちょっと違うようなことが見受けられれば、そういったところは税制改正等でやはり議論をされて、また同じような見直しをしていく必要があるんじゃないかなとは思っておりますけど、今のところはちょっとこのような形で税制改正が行われたということでございます。
高橋委員
確認だけしたいんですけど、この1番のお薬の控除なんですけど、今までは医療費控除をする場合は薬の控除は駄目ですよとかいう話があったような気がするんですけど、これは併用できるような薬の控除なんでしょうか。
竹内税務課長
医療費控除と医薬品は、基本的には医療費控除には薬代とあと医療機関にかかった代金というのを合算して10万円以上であればできるというふうに考えます。このセルフメディケーション税制というのは医療費控除とは同時には使えないので、どっちかを選んでいただくような形になります。
高橋委員
要するにこれは薬局で買うわけですよね。だから、この控除が一応使い勝手がよくなったとしても、医療費控除した場合は医療費控除だけ、医療費控除にたどり着かない場合でこっちのお薬の控除を選択したほうがいいという場合はこっちのほうがいいですよということですよね。ここのところを間違えて発信すると、私は両方できるようになったのかなと今思っちゃったんで、そうじゃないという理解でいいんですよね。
竹内税務課長
失礼しました。ちょっとこちらのほうが説明が足らずに申し訳ございませんでした。セルフメディケーション税制と医療費控除、どちらかを選んでいただくことになりますので、その対象になる方がどちらかを選んでいただいて申請していただくと、このようなことになってございます。
高橋委員
あともう一点だけ、課長の説明でこの2番なんですけど、複雑に考えると理解できなくなっちゃうんだけど、今までは日本の家族の中に扶養されている人が海外に行っていました。でも、その海外に行っている人たちは、日本にいる人がこの人は扶養家族なんですよと申告すれば、別に収入があろうがなかろうが扶養控除の対象者となっていた。それを変えたいんですよという理解でよろしいですか。
竹内税務課長
委員のおっしゃるとおりでございます。
高橋委員
やっぱりちゃんとみんな同じようにしなくちゃいけないというふうに思うのは理解できるし、海外に行っていても、別に親族じゃなくたって扶養家族だよと何だか分からないうちになっちゃっている人だっているかもしれないじゃないですか。だから、そういうところは是正されるべきだと思うんですよね。
さっき言っていた30歳以上から70歳未満は省きます。年齢16歳未満の者及び控除対象扶養親族に限ると今度なるんですけど、じゃ、この中間の30歳未満、要は16歳以上の人たちの扱いというのは今までどおりでいいという理解でいいんですか。
竹内税務課長
こちらの見直しに係る方々が均等割及び所得割の非課税限度額を計算するときに入れられる方々というのが決められておりまして、それは16歳未満の方々と扶養親族の方というのが決められている。その扶養親族の中で今度国外にいらっしゃる方々は30歳から70歳のところは除くよということになっていますので、あとは従前の扶養親族に入っていれば16歳以上もカウントしていいという形になっています。
すみません、先ほど私のほうが答弁した中で、セルフメディケーション税制の金額で大体250万円のところの控除額があると言いました。この250万円なんですが、控除額でございますので、すみません、こちらは支払額とはイコールではないということになっているんで、ちょっとすみません、支払額は不明なんですけども、大体の目安として控除額が250万円ほどということになります。すみません、失礼いたしました。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、取扱いを協議したいので、委員会を休憩いたします。
(午後1時32分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時33分)
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、質疑を終結いたします。
次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、意見の開陳を終結します。
次に、討論を行います。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、討論を終結いたします。
これより本件について採決を行います。
お諮りいたします。第42号議案、中野区特別区税条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決します。
以上で第42号議案の審査を終了いたします。
次に、本委員会所管の事業概要の説明を受けます。質疑は後ほど一括して受けますので、よろしくお願いいたします。
それでは、初めに、区民部長の説明をお願いいたします。
鳥井区民部長
それでは、お手元の事業概要(資料3)をお開きください。34ページでございます。
最初に、区民部の事業概要につきまして御説明いたします。
区民部でございますが、区民文化国際課、文化国際交流担当課長、戸籍住民課、マイナンバーカード活用推進担当課長、税務課、保険医療課、産業振興課で構成されてございます。職員数は4月1日現在、再任用を含めまして全体で290名でございます。
初めに、区民文化国際課でございます。こちらには文化国際交流担当課長を置くとともに四つの係と消費生活センター及び歴史民俗資料館で構成されてございます。
まず庶務係でございますが、部の予算、決算及び会計の総括、経理に関することや組織、人事及び職員の育成に関すること、部内各課の連絡調整に関することなどを担当してございます。
区民相談係は、来庁者に対する案内や区民の日常生活に係る問合せに対する案内等及び専門相談に関することを担当してございます。
35ページでございます。消費生活センターは、消費生活相談員による消費生活相談や消費者活動の支援など、消費生活における被害の防止及び消費者の自立の支援に関することを担当してございます。
文化国際交流係は、文化の振興やもみじ山文化センター等の文化施設の運営、また、国際化の推進や生涯学習に関することを担当してございます。
36ページでございます。文化財係は、文化財の保護や埋蔵文化財の発掘調査等に関することを担当しております。
歴史民俗資料館は、施設管理及び事業運営管理など資料館に関することを担当しております。
なお、このうち、文化国際交流係、文化財係、歴史民俗資料館の事務は文化国際交流担当課長が所管してございます。
次に、37ページをお開きください。戸籍住民課でございます。こちらはマイナンバーカード活用推進担当課長を置くとともに、五つの係と5か所の地域事務所で構成されてございます。
初めに、マイナンバーカード活用推進担当課長でございますが、区民部の分掌事務のうち、個人番号カードの活用の推進に関することを担当しております。
管理運営係は、課内の庶務及び経理、人口調査、地域事務所の運営支援などに関することを担当しております。
戸籍係は、戸籍事務及び戸籍の届出に伴う各種届出や埋火葬及び改葬許可、人口動態調査に関することなどを担当しております。
住民記録係は、住民基本台帳事務及び住民異動届に伴う各種届出や印鑑登録事務、次のページでございますが、住居表示、在留関連事務及び特別永住許可事務に関することを担当しております。
マイナンバーカード交付係は、個人番号の通知及び個人番号カードの交付、電子証明書の交付に関することを担当しております。
証明係は、住民基本台帳、印鑑登録、戸籍等に係る各種証明書の交付に関することなどを担当しております。
次に、地域事務所は、南中野、東部、江古田、野方、鷺宮の5か所の地域事務所で窓口サービスを行ってございます。
次に、39ページ、税務課でございます。五つの係で構成し、9人の担当係長を置いてございます。
初めに、税務管理係は、課内の庶務及び経理、税務事務の連絡調整及び税務広報に関することなどを担当しております。
税制担当係長は、税制度改正に関する手続など、税制及び税務統計に関することを担当しております。
課税係は、特別区民税及び個人都民税の賦課に係る事務の統括や調定、証明に関することを担当しております。
40ページでございます。課税調整担当係長は、課税システムの運用管理など、課税に係る事務の総合調整に関することを担当しております。
課税計画担当係長は、課税の計画や進行管理など、課税計画に関することを担当しております。
課税第一担当係長及び課税第二担当係長は、税の賦課、通知、異動処理など賦課に関する事務を担当しております。
納税係は、納税の相談に係る事務の連絡調整や滞納金の徴収及び滞納処分に係る事務の総括に関することを担当しております。
納税調整担当係長は、年間徴収計画等の作成など納税に係る事務の総合調整に関することを担当しております。
41ページでございます。納税相談担当係長は、普通徴収納税者の相談、交渉など納税の相談に関することを担当しております。
滞納整理担当係長は、普通徴収の滞納整理及び滞納処分など滞納整理に関することを担当しております。
特別徴収担当係長は、特別徴収義務者の相談、交渉、特別徴収の滞納整理及び滞納処分など特別徴収に関することを担当しております。
収納係は、税の収納や還付、収納集計及び決算や個人都民税の払込みに関することを担当しております。
諸税係は、軽自動車税、特別区たばこ税、鉱山税及び入湯税の賦課徴収や特別区税に係る照会に関することを担当しております。
42ページ、保険医療課でございます。こちらは七つの係で構成されてございます。
初めに、国保運営係は、課内の庶務及び経理、制度の広報、調査及び統計、国民健康保険運営協議会の運営などに関することを担当しております。
資格賦課係は、国民健康保険被保険者の資格、被保険者証等の交付、国民健康保険料の賦課に関することを担当しております。
国保徴収係は、保険料の納付の相談、滞納金の徴収及び滞納処分に関することを担当しております。
43ページでございます。国保収納係は、保険料の収納、還付及び口座振替、督促に関することを担当しております。
国保給付係は、療養給付、療養費などの保険支給、高額療養費資金及び出産資金の貸付けに関することを担当しております。
国民年金係は、国民年金の届出等の受理や手続等の相談に関することを担当しております。
後期高齢者医療係は、東京都後期高齢者医療広域連合との連絡調整、制度の広報、届出等の受理及び被保険者証の交付、次のページでございますが、保険料の収納、還付及び口座振替、滞納金の徴収及び滞納処分に関することを担当しております。
45ページでございます。産業振興課でございます。こちらは三つの係で構成されております。
初めに、管理係は、課内の庶務及び経理に関することなどを担当しております。
産業係は、重点的な産業の振興に関する支援や経営支援、創業支援など、産業の振興に関する事務や産業振興センターに関することを担当しております。
商業係は、地域商業の振興や商店街組織基盤の強化などの商業の振興に関することやなかの里・まち連携などに関することを担当してございます。
区民部の事業概要は以上でございます。
委員長
続いて、環境部の説明をお願いいたします。
朝井環境部長
それでは、環境部の事業説明をさせていただきます。92ページをお開きいただきたいと思います。
環境部は、環境課とごみゼロ推進課の2課を所管しており、職員数は全体で164名でございます。
初めに、環境課でございます。庶務係、地球温暖化対策係、環境公害係で構成されております。
まず庶務係でございますが、部全体の取りまとめ担当といたしまして、予算、決算、組織、人事、研修、庶務事務などを担当しているほか、区有施設のエネルギー管理、省エネルギー対策の運用を担当しております。
次に、地球温暖化対策係でございます。環境基本計画の策定及び進行管理、森林環境譲与税や地球温暖化防止条例に関すること、なかのエコポイントの推進、93ページに入りまして、カーボン・オフセット事業、環境学習に関することなどを担当しております。
次に、環境公害係でございます。公害防止に係る事業所等の規制、指導、工場や指定作業所の設置等の認可及び指導、公害に係る各種調査の実施、生活環境に関しての騒音やごみ屋敷等の苦情や相談対応、光化学スモッグの緊急時対応等について担当しております。
続きまして、94ページのごみゼロ推進課でございます。こちらはごみ減量推進係と資源回収推進係、さらに清掃事務所として管理係、作業係、南中野事業所を所管しております。ごみゼロ推進課は、松が丘一丁目にございますリサイクル展示室の2階で業務を行っております。
ごみ減量推進係でございますが、ごみを出さない生活スタイルに向けまして、食品ロス削減の推進など、ごみ減量の企画や普及啓発、一般廃棄物処理業の許可や指導のほか、リサイクル展示室においてリユース品の提供などを担当するほか、課の庶務、清掃一部事務組合との連絡調整を行っております。
次に、資源回収推進係でございます。集団回収実践団体への支援のほか、びん・缶・ペットボトルの回収、95ページに入りまして、乾電池や小型家電などの回収や資源化、陶器・ガラス・金属ごみの資源化を担当しております。
次に、清掃事務所でございます。こちらは松が丘一丁目の事務所に管理係、作業係、弥生六丁目に南中野事業所を設置しております。こちらでは、燃やすごみ、陶器・ガラス・金属ごみ、粗大ごみの収集・運搬を行うとともに、96ページになりますが、ごみの適正排出の啓発への取組、集積所の改善やごみの出し方の指導に当たっているところでございます。
以上、簡単ではございますが、環境部の事業概要の御説明とさせていただきます。
委員長
ただいまの説明に対して質疑はありませんか。
小宮山委員
2019年にも同じことを質問させていただいたんですが、92ページ、環境課の仕事の部分を事務分掌の部分を見ますと、環境基本計画に関することを環境課でやっていきますということが書いてあります。さらに、103ページ、公園緑地課のところを見ますと、公園緑地課ではみどりの基本計画に関することを進行管理していきますと書いてあります。この環境基本計画とみどりの基本計画はお互いに重なることを扱っておりまして、とりわけ生物多様性に関してはどちらにも触れてあるんですね。中野区では緑というものを「みどり」というこの平仮名3文字で書いた場合、樹木や草花などだけでなく、その空間に生息する虫や鳥をはじめとする生き物、あとは水や大気や土、そういうものも「みどり」と表現してみどりの基本計画には書かれている。なので、生物多様性について扱うのは公園緑地課なんですかというふうに2019年に聞いたら、そうですというような返事をしていました。
しかし、最近環境基本計画の案が出ていますけども、その中についてはやはり生物多様性についての話など触れられていますし、この後発表というか、この後報告があります中野区基本計画(改定素案)の中にも主な取組として都市生態系に関する対策の推進などが明文化されるようになりました。事業概要を見ても生物多様性を一体どこの部署が扱うのかというのが非常に不明確な状態なので、これは直していくべきではないか、直すといっても来年になっちゃうんでしょうけども、中野区基本計画の中において生物多様性に関して触れられるようになった現在、この事業概要の表記もどこが責任を持って生物多様性について扱っていくのかということを明記していくべきではないかと思います。今までそれが不明確であったがために、お互いの部署で何か押しつけ合うような状態も恐らくあったんじゃないのかと思うわけです。ですから、来年になるでしょうけども、そこを明記していくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
波多江環境課長
これまでの区議会での様々な答弁の流れは委員おっしゃるとおりでございます。今後令和3年度以降にやはり国のほうの生物多様性国家戦略が令和3年度にできるというようなこともあるし、それから東京都のほうも、今、中間のまとめというのをやっているんですけれども、東京都のほうで生物多様性地域戦略というのを東京都版をつくっている最中でございまして、そういった面からも、今年度はちょっと環境基本計画の中に内容を入れるという検討を今進めている段階でございますので、ちょっと入れづらいというか、目出しをするということがなかなか難しい面もあったんですが、大事な仕事ではありますし、事業として今後しっかりと検討していくというような意味で記載をすることについては考えていきたいと思っております。
小宮山委員
今までは公園緑地課も生物多様性について扱っていくという話もあったと思うんですが、今後はどちらの部署で責任を持って扱っていくかというと、どちらの部署になるんでしょうか。
波多江環境課長
はっきりと言うにはまだ計画が策定を終えたわけではないので差し障りがある部分もあるかなというふうには思うんですけれども、生物多様性については環境課のほうで戦略をつくっている区も多いということもあるし、それから、みどりの基本計画の中で生物多様性を入れている区も若干あるんですね。なので、そういった状況も見ながら、普及啓発の部分はやはり環境の基本的な項目というようなところでもあるので、こちらのほうでしっかり普及啓発の方法なり戦略を立てていくという企画調整の部分でもあるかなというふうに考えておりますので、その部分については検討を進めていきたいと思っております。
委員長
委員会を暫時休憩します。
(午後1時51分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時51分)
今、休憩中にお諮りしたように、今後ともこの事業概要については適宜質問、また御答弁もいただくということで、よろしくお願いします。
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で事業概要の説明を終了いたします。
次に、所管事項の報告を受けます。
令和3年度新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況についての報告を受けます。
辻本区民文化国際課長
令和3年度新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況につきまして資料(資料4)に基づき報告申し上げます。なお、本報告は第2回定例会の各常任委員会において報告するものでございます。
新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が延長されている中、区では引き続き医療・生活・経済支援の対策事業を講じているほか、ワクチン接種の準備を進めているところでございます。区が本年度実施する新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業につきまして、当委員会関係分につきまして取りまとめましたので御報告をさせていただきます。
恐れ入りますが、別紙を御覧いただきたいと存じます。
まず1の医療など最前線の現場環境を支えるでございます。1-1では、窓口対応等における感染拡大防止策といたしまして、記載の事業費をもって感染症対策物品の購入等により感染対策を各部において順次実施してまいるところでございます。
次に、2、生活や子育て・介護などを支えるでございます。
初めに、2-1でございます。国民健康保険・後期高齢者医療業務体制の拡充といたしまして、保険料納付相談等の増加に対して昨年7月より窓口業務委託を拡充しているところでございます。記載の事業費をもって継続して取り組むものでございます。
次に、2-2、傷病手当金の支給でございます。被保険者が感染し、労務に服することができない場合等における傷病手当金の支給を行うというものでございまして、こちらにつきましても昨年7月より実施しているところでございます。適用期間につきましては9月末まで延長して実施をするというものでございます。
次に、3、経済の再生に向け事業者を支えるでございます。
初めに、3-1、中野区緊急応援プレミアム付商品券事業でございます。本年3月末で商品券の換金期間は終了いたしまして、換金後の消し込み、集計等の処理を中野区商店街振興組合連合会が行っているところでございます。事業費につきましては記載のとおりでございます。
続きまして、3-2、感染症に係る文化施設指定管理料影響額への対応でございます。感染拡大に伴う指定管理者の利用料金収入等の減収分の指定管理料を増額するもので、現在、支払い手続を進めているところでございます。事業費は記載のとおりでございます。
続きまして、3-3、産業経済融資等利子補給でございます。今年度申込みを引き続き受けているところでございます。事業費は記載のとおりでございます。
最後に、3-4、商店街キャッシュレス化導入支援事業でございます。区内商店街のキャッシュレス化の推進によりまして現金手渡しに伴う感染を防止し、消費を喚起するものでございまして、現在、補助の準備を進めているということでございます。事業費は記載のとおりでございます。
私からの報告は以上でございます。
波多江環境課長
1-1、窓口対応等における感染拡大防止対策というところに含まれておりますけれども、現在ではまだ執行がございません。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
むとう委員
今の御説明の1-1のところで、窓口対応等における感染拡大防止対策について今のところまだというようなことだったんですが、これはどうして今のところまだなんでしょうか。どうして進んでいないのでしょうか。
波多江環境課長
ウエットティッシュでありますとかエコフェアにおいての消耗品を買う予定になっておりますので、その事業の執行に併せて必要なものを買うというふうになってございます。なので、今のところ執行がないという報告になります。
むとう委員
これは物品の購入だけなんでしょうか。ほか何か飛沫対策などはここには入らないんですか。
波多江環境課長
飛沫対策といいますと、アクリル板のそういったものについては昨年度もう既にしつらえをしてありますので、窓口で必要となる事業費というのは今年度はそういう意味でのものはないということでございます。
むとう委員
区役所の1階もそうですけれども、結構人がたくさん訪れていたりしていて、今日たまたま朝ここに来る前、テレビで見てびっくりしたんですけれども、とある大手の通販業界のところの物流センターを見ました……。(「2メートルぐらい」と呼ぶ者あり)そうです。すごい徹底的な対策を取っていて、本当に区役所の中を見ていると、私自身もそうなんだけど、2メートル以上近づいちゃうことも多々あるんですけれども、そういうことがないようにということの対策とか完璧に取られていて、ここまでやって防いでいるんだというのがとても参考になったんですけれども、区役所の中のいろんなところ、至るところで確かに消毒液だとか体温測定だとかというところはもちろん、あと窓口でのそういったアクリル板とかはあるんですけれども、人同士が2メートル近づかないようにという部分のまだまだ対策というのが講じられていないというのを今日実は今朝のテレビでここまでやるのねとすごい参考になったんですけれども、そういったことまでは考えてはいないんでしょうか。本当に2メートルくっつかない、ちゃんと足のマークが置いてあって、2メートルというのはこの距離ですよというのが分かるようになっていたりとか、モニターを使って、そこまではなかなか厳しいと思いますけれども、2メートルくっついちゃうとビビっとお知らせが来たりとか、あとやっぱり職員の中でそういったモニターに映り切らないような部分についてもちゃんと見回っていて、2メートル近づき過ぎていますよとかという声かけ隊もいたりとかして相当すごいんですよ。どなたも御覧になって、ここに1人、高橋ちあき委員が御覧になっていたということで……(「会社名は上げない」と呼ぶ者あり)上げないけど、びっくり仰天でここまでやって防いでいるんだというところを、とても参考になったもので、区役所を見ていてもそこには全然至っていないなという、窓口内部の職員の皆さんの働いている環境も含めてさらなる徹底などはするおつもりはないんでしょうか。
辻本区民文化国際課長
区民部につきましても、ただいま環境部のほうから御答弁申し上げましたように、昨年度かなりアクリル板ですとか購入した経過がございます。今年度は消毒液でございますとかそういった補充というのは中心に考えているんですけども、今、委員御紹介いただきました足のマークでありますとかそういったものは1階で導入しているような例もございますので、今後も区民の皆様が安全に用件を済ますことができるように細心の注意をもって工夫できるところは工夫していきたいと考えております。
むとう委員
なかなかくっついちゃうんですよ。2メートルって、私も本当にうかつだったとか思うぐらいで、前の方に接近しちゃったりとかということもあるので、もうちょっと厳密にやったほうがいいのかなというふうにテレビを見て学んだところなんですね。モニターも、例えば区民の方の来庁者が多いようなところだけでも、あなた、2メートル近づいていますよ、ビビビみたいな、そういったものもちょっと考えてはどうかなというふうに思いましたので、さらなる検討を進めていただけたらと思います。
高橋委員
確認なんですけど、区民部は受付窓口とか結構いろいろあるから、アクリル板とかはしっかりやっているんでしょうけど、それは区民向けだよね。全体的な庁舎内の皆さんがお仕事をされているデスクワークの中の仕切りという感じは、私が見た感じ、アクリル板は全庁的にきちんとできているのかどうなのかなと思うんだけど、今現状どうなっているんでしょうか。
辻本区民文化国際課長
区民部におきましては、区民の皆様はもちろんなんですけど、窓口に置くのはもちろんなんですけど、職員につきましても、机の間に置くですとか可能な範囲で工夫をして購入しているところでございます。
高橋委員
これは区民部だけのことじゃないと思うんですよ。やっぱり昨年からずっと続いている苦しいコロナ禍において皆さん必死に仕事をしてくれているわけじゃないですか。うちの控室も、簡易だけど、若林議員が作ってくれて、私たちも極力相手に飛沫が飛ばないようにと工夫しながらやっているんですけど、庁舎内を見ると、区民の方々が来るところはきちんと――きちんとまではいかないんだろうけども、対応が取れているんだけど、庁舎の中の皆さんの様子をうかがうと、やっぱり狭い中での職場環境だから、それをもっとちゃんとやれよというのはかわいそうかと思うけど、ある程度まずは自分たちの身を守らないと、人様にこうやれああやれということができないと思うのね。だから、これは全庁的に考えなくちゃいけないのは企画なんだろうと思うんだけど、そういうのって話し合われたことはあるんですか。
辻本区民文化国際課長
危機管理対策会議等で情報交換は、部長級の会議でございますけども、されております。今後もそういった御指摘を頂いたということは関係所管に伝えてまいりたいと思います。
高橋委員
伝えたいんじゃなくて、ぜひこっちから提案していっていただきたいんですよ。ここで危機管理の対策会議のことを言える委員会じゃないからあれなんだけど、そこは情報交換する場じゃなくてどうしたらいいかというところを考える会議体でしょう。前から私は質問でも何度も言っているんだけど、やっぱり自分たちが身を守っていくからこそ区民を守れるというところがあるから、ぜひ課長、こういうふうにやってくださいよと言ってくださいよ。
鳥井区民部長
ただいまの委員からの御指摘の点につきましては、確かに様々会議体で相談はしてきたところでございますが、可能な範囲でそれぞれがやってきたというふうに思ってございますけども、改めましてそういった会議体や担当のほうに申し伝えまして、庁舎としてできる限りのことをしていけるように働きかけていきたいと思います。ありがとうございます。
来住委員
コロナの緊急事態が延長に次ぐ延長の中で、今日御報告いただいた経済の再生に向けた事業者を支えるということで、区として幾つかの利子補給を含めて手だてを取っていただいているということでは評価をしています。ただ、現状の区内業者の状況がどういう状況にあるのかということを行政としてどのように把握されているのかなと。要するに次なる手だてをどう打つのかということが非常に緊急に求められている状況じゃないかなというふうに思うわけです。
東京都にお聞きしますと、4月の東京全体の廃業は100件以上、ごめんなさい、ちょっと正確に手元に数が、100件を超えて廃業、事業を廃止しているという数を聞くことができました。中野区の区内事業の今の状況は、産業振興、当該の所管としてどのような捉え方をなさっているのかなというふうにまずお聞きしたいんですけど、いかがでしょう。
平田産業振興課長
区としてまだそういった調査をしているという実績はございませんが、区内事業所数の推移からいきますと、コロナの後に急激に事業所数が落ちたという、そういった数字にはまだなっていない状況でございます。
来住委員
まちを回りますと、八百屋さんもそうですし、本当に2代続けてやってきた商売がこれ以上続くとやっていけないという声も頂きますし、また、いわゆる飲食関係、特に夜の飲食関係が今休業したりしていることもあって、生鮮産品の搬入がなかなか滞って、お店自身もそうですけど、そういう八百屋さんも含めたところが大変になっているんだということを回っていて本当に切実にお聞きしているんですね。
東京都が今現在も行っていますけども、1月から行った緊急事態に伴っていわゆる感染防止の協力金の申請を受け付けています。1月から2月、2月から3月、たしか今4回目の申請が始まっていると思うんですが、まだこれ自身も手元に届かないという声を頂くわけですね。そうしますと、やっぱりそういうところに、東京都の事業ではあるんですが、まず区として今現状をどう把握されているかとお聞きすると、なかなかそういう声がまだ手元に届いていない、把握し切れていないということなんですが、東京都が行っているそういう都の事業ではあるんですけども、感染防止の協力金の支援の制度なんかについても、区の事業者がどのくらいの申請を何店舗ぐらいしているのか、特に今回の場合、夜の飲食関係が対象になりますので、中野区内の事業者にとっては非常に多いはずなんですね。対象になる店舗が多いはずなんです。そういう状況も含めて、こう長期化しますと今後どうするかということになってきますので、実態の把握はやはり区としてもすべきじゃないか。また東京都にも確認をするなりしてやるべきじゃないかと思うんですけども、どうなんでしょう。
平田産業振興課長
区として直接した調査ではございませんが、東京商工会議所の中野支部が類似の調査をしておりまして、やはりその結果を見ますと、委員御指摘のとおり、コロナの感染拡大により大きな影響を受けたと回答した事業所は区内で63%と出ております。また、その中で特に旅客運送業と飲食業が91%以上と大きな影響を受けているということが数字として出ております。区としてもそういったところに関しまして支援策等については検討していきたいと考えているところでございます。
来住委員
ぜひ今の実態から中小の個人事業者を含めて何とか頑張っていただく、つないでいくということをしていかないと、本当にまちそのものが、商店が廃業するということは地域そのものが壊れていくし、それに付随していろんな仕入れとかコミュニティも失われていきますので、ぜひそこはまずきちっと把握をした上で次なる手だてを区としても独自に考えていただきたいと思います。
東京都が最近のあれを見ますと3万円ですけども、アクリル板などの対策を取れば領収書があれば補助の対象にするというようなことも打ち出しております。したがいまして、緊急事態の長期化に伴ってそういう東京都の制度、新たな制度が、私も見てこういうのが突然出てきたのかと思うような、それでも遅いと思うんですけども、協力金そのものの支給も遅いし、手だても東京都は遅いなと私は思います。しかし、そういうふうに言っていられませんので、中野区の独自の対策と併せてそういう制度がありますよと、そういう周知も含めて利用していただけるような、都の事業、国の事業であったとしても、区としてやっぱりそういうことを知らしめていただきたいなというふうに思いますので、最後にその点を伺います。
平田産業振興課長
東京都の制度の御案内につきましても、産業振興課の窓口でしたり産業振興センター、それから区内金融機関の窓口等にパンフレット等を置いてございまして制度の周知には努めているところでございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
次に、2番、中野区基本計画(改定素案)についての報告を求めます。
波多江環境課長
それでは、中野区基本計画(改定素案)について資料(資料5)に基づき御報告させていただきます。
まず資料を御覧ください。中野区基本計画については、素案の内容を一部見直し、以下のとおり改定素案を作成しましたので報告をするものです。
1、素案に関する意見交換会等の実施結果でございますが、4月3日(土曜日)から4月13日(火曜日)まで意見交換会を6回実施いたしました。参加者は全部で148人でございます。
(2)区民から電子メール等で区に寄せられた意見でございますが、件数が37件、内訳といたしまして、電子メール17件、ファクス3件、窓口17件でございます。
(3)関係団体等からの意見聴取、団体数は66団体に対して実施をいたしました。参加者数は364名いらっしゃいました。
(4)素案に対する主な意見の概要及びそれに対する区の考え方、別紙1でございます。別紙1のほうをちょっと御覧いただきます。全部で97項目にわたって意見がございました。
まず初めに、環境部に関する内容について御説明いたしますが、この資料の13ページをお開けいただきます。13ページのほうの上から2段目、No.89からNo.93までが該当いたします。
まずNo.89なんですけど、脱炭素社会の推進、自然エネルギーの推進をどのように進めていくのかという御意見でございましたが、区の考え方は、区有施設において再生可能エネルギーである自然エネルギー由来の電力への切り替えをはじめとしてしっかりとこれまで以上に推進をしていくという考え方を示しました。
No.90です。ゼロエミッションに向けた取組が進んでいる中で中野区においてメタンガスの排出削減に向けた取組も必要だということですが、これは家畜からのメタンガスの排出削減に向けた取組ということを要望する意見でございました。区内の温室効果ガスのうち、二酸化炭素の占める割合が90%以上ということで、メタンガスは0.1%程度というところなので、二酸化炭素排出量の削減を目標に掲げて重点的に取り組んでいくという考え方をお示ししました。
No.91がRE100の取組を積極的に打ち出して再生可能エネルギーの活用を積極的に進めるべしという御意見です。現在2050年に二酸化炭素排出量実質ゼロを目指すという準備を進めてゼロカーボンシティ宣言の準備を進めているところですが、事業者の一人である中野区では区有施設等における再生可能エネルギー由来の電力への切り替えをこれまでも進めてきております。今後もRE100の方向性に沿って再生可能エネルギー由来の電力調達をもっと増やして推進していきたい、強化をしていきたいという考えを持ってございます。
No.92ですが、脱炭素社会の推進のためには重点的に二酸化炭素排出量の削減を目指す必要があって、税の削減、助成金制度、インセンティブの導入をして環境認証制度などの取組を行ってほしいと。また、区民や企業等が区と協働していくために具体的なアクションプランを協議するためのプラットフォームを作ってほしいという御意見です。こちらに関しましては、区は令和3年度から太陽光発電設備と連携した蓄電システムについて助成制度を始めるということ、また、住宅の断熱性を向上するための措置を講じた認証制度は取組をしてございます。今後、産業界、大学等、それから区民の皆さんが協働して脱炭素化を進めるということは重要なので、さらに連携を深めていきたいという考えでございます。
No.93は今申し上げた趣旨の御意見でございますので、連携を促進していきたいということでございます。
環境部からは以上です。
辻本区民文化国際課長
それでは、区民部の関係分につきまして御報告を申し上げます。
恐れ入りますが、別紙1の3ページをお開きいただきたいと存じます。
一番上のNo.17でございます。重点プロジェクト3の主な取組「②活力の再生と創出に向けたまちづくりを進めます」に歴史的建造物の動的保存といった考え方を盛り込んでほしいという御意見でございます。区の考え方でございますが、文化財の保存、活用につきましては施策6で方向性を示しているところでございます。歴史的建造物の動的保存につきましては今後も研究していく考えということでございます。
続きまして、4ページ、次のページをお開きいただきたいと存じます。中ほどのNo.28でございます。施策4、地域コミュニティを支える人材育成と団体支援の充実について、消費者教育・啓発といった内容も追加してほしいという御意見でございます。区の考え方でございますが、御意見の趣旨につきましては、施策54の主な取組②安全・安心な消費生活の確保に含まれているということでございまして、消費者の自立を支援する観点から引き続き消費者啓発等に取り組んでいく考えということでございます。
続きまして、No.30でございます。文化施策にもユニバーサルデザイン、バリアフリーに配慮したまちづくりを盛り込んでほしいという御意見でございます。区の考え方でございますけども、区民の誰もが身近に文化芸術に親しむことができる環境づくりとともに、文化施設が安心・安全に使用できるようユニバーサルデザインに配慮した取組を進めていく考えでございます。
次に、その下でございます。No.31でございます。若者の就業環境を整えるとともに、中野で起業できる仕組みをつくってほしいといった御意見でございます。区の考え方でございますが、若者を含めた区民の起業につながる仕組みづくりにつきましては、創業支援機関によるネットワーク等を生かしながら今後も検討していくという考えでございます。
続きまして、次のページの一番上でございますが、No.32、雇用促進の取組を強化してほしいという御意見でございます。区の考え方でございますけども、就労・求人支援の拡充とともに、事業者と就労希望者のマッチングについて促進していく考えでございます。
その下、No.33でございます。産官学連携をベースとした産業振興センターを設立し、事業継承への対応などを行うとともに、ビジネスサポートセンターの設立に向け検討を進めてほしいといった御意見でございます。区の考え方でございますけども、産業振興センターにつきましては、産業振興拠点事業や相談機能を併せた運営を図っているというところでございます。今後はビジネスサポートセンター機能を含めた経営支援体制の確立に向け検討していく考えでございます。
その下、No.34は、商店街について駐車場や多目的トイレなどを設置してはどうかといった御意見でございます。区の考え方でございますけども、現在も駐車場や授乳スペースなどの設置に係る支援を行っているところであり、今後も周知を図っていく考えということでございます。
その下、No.35でございます。商店街の空き店舗を活用しましてコワーキングスペースの設置など商店街のにぎわいを創出してほしいという御意見でございます。区の考え方でございますけども、商店街が実施する空き店舗活用によるにぎわい創出事業につきまして引き続き支援を行っていくという考えでございます。
その下、No.36は、区内の商店街での使用に限定したポイント還元、また、商店街の回遊促進などの仕組みをつくってほしいという御意見でございます。区の考え方でございますが、商店街のキャッシュレス化への支援並びにデジタル通貨等に関する検討も行っていく。また、イベント事業や活性化事業を積極的に展開し、商店街のにぎわいを創出する考えでございます。
その下、No.37でございます。中野駅周辺において文化芸術事業を牽引する店舗を認定するとともに、店舗と施設での文化芸術事業の連携を図る取組を行ってほしいという御意見でございます。区の考え方でございますけれども、施策6の主な取組②誰もが身近に気軽に親しめる文化芸術の環境づくりにおきまして文化芸術空間の創出、商店街と連携した文化振興事業等を記載しているところでございます。今後も文化芸術に親しめる環境づくりを進めていく考えでございます。
恐れ入りますが、次のページ、6ページをお開きいただきたいと存じます。一番上、No.39でございます。中野駅周辺エリアマネジメントを具体化していく中で、文化マネジメントも併せて確立することを地域企業や経済界と商店街とが一体となって模索する必要があるという御意見でございます。区の考え方でございますが、エリアマネジメントへの商店街の積極的参加を進めるための方策を検討していくという考えでございます。
区民部につきましては以上でございます。
波多江環境課長
引き続きまして、この資料の15ページ以降に関しましては、その他基本計画に関する質問や事業内容等に関する意見として87項目まとめておりますので、後ほどお読み取りいただきたいと思います。
最初のかがみ文のほうの資料にお戻りいただきたいんですけれども、2ページを御覧いただきます。2、改定素案についてというところでございまして、(1)の構成です。第1章から第6章と参考資料1と2を添付しております。参考資料1は用語解説になっており、2は事業の一覧となってございます。なお、構成につきましては素案からの変更点といたしまして第3章に計画の体系を追加いたしました。
続きまして、(2)素案から改定素案への主な変更点及び(3)中野区基本計画(改定素案)について併せて説明をさせていただきます。添付されている資料の別紙2のほうで御説明をさせていただきますので、横版の資料となっておりますので御覧ください。構成・項目ごとに右側に主な変更点として整理をしております。ページの欄には改定素案の該当ページを記載しておりますので、必要に応じて本冊、別紙3ですけれども、御覧いただきたいと思います。
第1章は計画の基本的な考え方になっており、計画期間について改定に係る考え方を修正しています。第2章は策定の背景について記載をしております。9ページ、1のところに「区を取り巻く社会状況等の変化」の「(2)ダイバーシティ(多様性)の進展と地域コミュニティの変化」の本文中に多世代にわたる人々のつながりや交流について追記をしたところでございます。
11ページには「区を取り巻く社会状況等の変化」の「(5)新型コロナウイルス感染症の影響による社会の変化の本文中に、高齢者の体力や認知機能の低下への対策、区民生活を支える医療・介護の体制の強化について追記をしました。
19ページですが、「(9)将来人口推計」の本文に子ども女性比の目標について追記をしたということです。
続いて、第3章、計画の体系でございますが、章を追加いたしております。31ページから34ページにかけて「政策とSDGsの関係性」について追加をしてございます。
それから、33ページは基本構想・基本計画体系図を追加しております。
第4章ですけれども、重点プロジェクトの記載を修正しております。37ページに重点プロジェクトの推進に関する記述について一文、「プロジェクトの実行に向けた検討」という文言を「プロジェクトを実行していきます」というふうに修正をかけております。
続いて、第5章の基本目標別の政策・施策でございますが、各政策に「SDGsのゴールとの関係」を加えています。それから、各施策の「成果指標と目標値」に「現状値の出典」を追記しております。
ここから次のページに行きますと基本目標1から始まるんですけれども、ここからは当委員会に関連する項目について、まず環境部の該当項目について説明をさせていただきます。この資料の6ページを見ていただきたいんですけれども、6ページの施策51から施策53が変更のあった箇所になります。
まず施策51、脱炭素社会の推進と気候変動への適応、ページは271ページになるんですけれども、事業の展開のうち、「再生可能エネルギー設備等導入支援事業」について前期と後期の展開を修正してございます。それから「なかのエコポイント制度」については、後期の展開は空欄になっていたところを追記してございます。
施策52、ごみの減量やリサイクルの推進ですが、274ページ、事業の展開の中で「3R意識普及啓発」について後期の部分の展開を追記したということです。
それから、施策53、みどりの保全と創出の推進のところですが、276ページに「生物多様性の保全」に関する記述を付け加えてございます。
それから、変更がありませんでしたけれども、環境部につきましては施策56の安全・安心な生活環境の確保のところで環境公害への取組を記載しているというのが環境部の部分でございます。
環境部の内容については以上です。
辻本区民文化国際課長
それでは、続きまして、区民部の施策の内容につきまして御報告申し上げます。
初めに、別紙2の2ページをお開きいただきまして、施策2、多文化共生のまちづくりの推進でございます。本冊72ページをお開きいただければと存じます。素案からの主な変更点ということなんですけども、まず72ページの現状と課題の丸の三つ目、新型コロナウイルス感染症の影響によります外国人住民の減少について追記をいたしました。
次に、73ページでございます。主な取組の①のタイトルにつきまして、これまで「外国人住民等が暮らしやすい生活の支援」ということでございましたけども、最後に「及び環境の整備」ということで加えてございます。表題を分かりやすくしたということでございます。
続きまして、74ページでございます。事業の展開のうち、「外国人住民等生活支援事業」及びその下の「海外友好都市交流事業」につきまして後期の事業の展開を追記したところでございます。
続きまして、本冊では86ページでございます。施策6、誰もが身近に文化芸術に親しめる環境づくりでございます。こちらにつきまして変更点でございますが、現状と課題の三つ目の丸の項目を一つ増やしまして、「遊び心あふれる文化芸術」の趣旨ということを説明させていただきました。
主な取組につきましては87、89ページに記載をしているとおりでございます。
続きまして、本冊の94ページになります。施策8、持続可能な地域経済の成長と働き続けられる環境づくりでございます。こちらにつきまして変更はございませんが、主な取組につきまして95ページから96ページに記載をさせていただいてございますので、後ほどお読み取りいただければと存じます。
続きまして、次のページでございます。97ページは施策9、商店街の活性化支援によるにぎわい空間の創出でございます。こちらにつきまして主な取組ということでは98、99ページに記載をしているところでございます。
また、100ページをお開きいただきたいと存じますが、素案からの主な変更ということで、事業展開のうち、下のほうに「商店街キャッシュレス化推進事業」という項目がございますけども、この項目の後期の取組を追記いたしました。
続きまして、本冊102ページをお開きいただきたいと存じます。施策10、中野区周辺における新たな魅力や価値の創出・発信でございます。こちらにつきまして、104ページ、③が主な取組のうち、区民部が関係する内容となってございます。なお、変更点につきましては103ページの成果指標につきまして現状値などを加えたというような変更点がございます。後ほど御確認いただければと存じます。
続きまして、184ページをお開きいただきたいと存じます。施策30でございます。多様な交流・つながりを育み、いつまでも活躍できる環境づくりでございます。こちらにつきまして変更点はございません。185ページの主な取組のうち、①が区民部の所管ということでございます。
続きまして、226ページをお開きいただきたいと存じます。施策41、生涯にわたり学び続けることができる環境づくりでございます。こちらにつきまして、まず目標値のうち、「区内において様々な学習機会が充実している」と感じる区民の割合につきまして現状値を追記してございます。なお、主な取組は①の記載の内容となってございます。
続きまして、280ページをお開きいただきたいと存じます。施策54、犯罪や事件・事故の防止と消費生活の安全の推進でございます。こちらにつきまして変更はございませんが、主な取組といたしまして、282ページの②安全・安心な消費生活の確保が区民部の所管ということでございます。
区民部の説明は以上でございます。
波多江環境課長
それでは、引き続きまして、またかがみ文のほうの資料にお戻りいただきたいんですが、2ページにあります3の意見交換会等の実施についてでございます。改定素案に係る意見交換会を区民と区長のタウンミーティングとして6月27日から6月30日の間において全3回実施をいたします。実施に当たっては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、事前申込制とするとともに各回に定員を設けます。また、出席者には検温の実施やマスクの着用を求めるなど対策を講じて実施をいたします。意見交換会の日時、会場、定員については資料のとおりでございます。
(2)関係団体等からの意見聴取でございますが、6月14日から7月2日までの期間、関係団体等への情報提供や希望する関係団体等から意見を聴取する予定にしております。
3ページを御覧ください。意見募集ですが、電子メール、ファクス、郵送で7月2日まで区民等から意見を募集いたします。周知方法でございますが、区報6月20日号や区のホームページへの掲載等により周知をいたします。
今後のスケジュールでございますが、令和3年6月、改定素案に関する意見交換会等の実施、それから7月、案の作成、8月に案に関するパブリック・コメント手続の実施ということになります。10月に策定ということで予定をしてございます。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
小宮山委員
本紙の88ページの文化芸術についてなんですけども、一番上のほうに主な事業として区有施設を活用した文化芸術空間の創出、パブリックアート推進事業というのが載っています。これはほかは大体が○なんですけど、これだけ◎になっていまして、恐らく何か具体的に想定しているものがあるので◎にしてあったりこの右側のページにもあえて書いてあるのかなと思います。どんなものを具体的に想定しているのか教えてください。
矢澤文化国際交流担当課長
こちらの88ページに書いております区有施設を活用した文化芸術空間の創出、パブリックアートの推進事業、こちらにつきましては今後新規事業ということで、例えばまちづくりの再開発に合わせて恒久的に鑑賞できる芸術作品なるものを設置してみてはどうかなということで今考えているところでございます。
小宮山委員
今も例えばもみじ山公園に向かう通り、あの通り、千光前通りと言いましたっけ、千光前通りには彫刻作品があったりもみじ山公園にも考える人の像があったりとか、区内ところどころにパブリックアートはあることはあるんですが、あまり効果的に展示されていないものもあったり、これが本当に完成形なのか、それとも一部壊れているのかよく分からないものもあったりとか、時間がたつにつれて設置した当初の目的が失われてしまったパブリックアートも区内にはあるように見受けられます。もみじ山公園にある大きな石のモニュメントなんかもそうですね。あんな大きな石が何の意味があるのか、お金もさぞかしかかったろう。何の意味があるのか、今あまり理解されていないと思います。そのようにパブリックアートを設置する際には十分にいろんなことを検討して、さらに区民の意見もよく聞いてやっていただきたいと要望しておきます。
むとう委員
今回は別紙2で素案から改定素案への主な変更点ということでかなり変更はされてはいるんですけれども、コロナの状況によって変わった部分も大きくあるのかなというふうには思いますけれども、具体的にこれは多くの区民の方が参加をし、多くの意見が寄せられましたけれども、この区民の方々から寄せられた意見によって変えられた部分というのはあるんでしょうか。
矢澤文化国際交流担当課長
私どもで担当しております施策2、多文化共生のまちづくりの推進というところがございまして、本冊で言うと73ページのところでございますけれども、こちらのところで主な取組、外国人住民等が暮らしやすい生活の支援及び環境の整備ということで、今回意見交換会のところで外国人住民等が暮らしやすい生活の支援だけではなくて環境の整備も記載したほうがよいのではないかということでしたので、御趣旨のとおり、環境の整備、ソフト面だけではなくてハード面の整備も確かに加えるのは適当であろうというふうに判断したことから区民の意見を踏まえましてこちらのほうに追記したところでございます。
波多江環境課長
環境部に関しましては区議会のほうからの意見で記載を変えたということがありますが、区民意見というところではちょっとございません。
むとう委員
ということは、今おっしゃった外国人の暮らしやすい環境というところだけですか。これだけたくさん区民の皆様が御意見をくださって、区民の皆さんの御意見で変わったところは何か別紙をくれた割にはそうはなかったという受け止め方でよろしいんでしょうか。
波多江環境課長
具体的に変えたというところで言えばそうなると思います。
むとう委員
それでも1か所この範囲の中ではあったということで、ほかの部のところの担当のところではまたもう少しあるのかなというふうには思います。これまでなかなかこういった形でやっても区民の意見を聞いても変更点なしという報告ばかりを受けてきた印象があるので、1個でも2個でも変わったならそれはそれでよかったかなというふうには思ってはいます。
また、今後、今日出されたこれについて意見交換会、それからまたパブリック・コメントとかをなさって策定になっていくわけですから、ぜひまたさらに区民の皆様から寄せられた意見というのは本当にしっかりと受け止めていただき、変更点なしなんていうことがないように受け止めていただきたいということを要望しておきます。
南委員
まず、この中野区基本計画の改定素案の中で表面のところでは2021年度から2025年度の5年計画ということで、5年後にはまた計画を見直していくということでよろしいんですね。確認です。
波多江環境課長
計画期間に関しましては5年間ということでそのとおりでございます。
南委員
スケジュールのところなんですけども、10月に策定をするということなんですが、これは私は今回初めて区民委員会のほうに来させていただいたんですけども、第1回定例会のときにやはりスケジュールを示されていて、そのときは8月策定となっていたんですけど、これは基本計画が今回一般質問とかの答弁の中で10月にというようなことになったという答弁がありましたですけども、それは中野区基本計画との整合性といいますか、そういったことが必要でこれは2か月延びたんですか。何かこれは延びた理由はあるんですか。ちょっとその辺よく分からないんです。
波多江環境課長
まず基本構想が6月から令和3年3月に延びたことが一つありまして、基本計画は令和3年3月に同じように策定をする予定であったところが、新型コロナウイルスの関係もありまして、これまで8月というふうに御説明をしていたところなんですけれども、それが策定時期についてさらに延ばすというようなことが4月に報告がされて変わったということでございます。
南委員
ですから、今回の中野区基本計画――すみません、基本計画ですね。そうでした。すみません、私は勘違いしておりました。だから、基本構想とかが延びていって、本来は8月に策定だったものが今回そういった様々今御説明いただいた中で2か月、10月まで策定時期が延びたということですね。それでよろしいんですね。
波多江環境課長
そのとおりでございます。
南委員
すみません、申し訳ありません。
それで、今御説明のあった策定の背景の中で11ページのところ、新型コロナ感染症の影響によって、本文中のところ、高齢者の体力や認知機能の低下への対策、区民生活を支える医療・介護の体制の強化について追記したというふうにあるんですけども、この5年間の基本計画の中において、今、新型コロナの感染症対策による影響が非常に大きいんですけれども、これは今後5年間を進めるに当たって、新型コロナだけではなくて、そういったいわゆる感染症によるというところも今後のまた新たな感染症とかというところも考えていかなきゃならないんじゃないかなと思うんですけども、その辺はどういうふうにお考えなんでしょうか。
波多江環境課長
新たな感染症のことについてはちょっと所管外なので、それをどう関すべきかというのは、ちょっと答弁が難しいかと思うんですけれども、一応5年間で計画期間を定めてはおりますけれども、改定素案の5ページのほうに、5年間を前期と後期で2年と3年に分けてございますけれども、前期が終わるというか、前期の計画の進捗を見ながら後期の見通しが鮮明になってきた段階で見直すこともあり得るというような考えを示しておりますので、そこは様々ないろんな状況を踏まえて柔軟に対応するというような計画期間について書いてありますということになります。
杉山委員
まず施策9の商店街の活性化に関しまして、100ページで商店街キャッシュレス化推進について後期の展開を追記していただいたということで、これは大変感謝しておりますが、要はこの施策9に関しまして最初の97ページの1行目、2行目辺りに「区内商店街の空き店舗率は、全国平均を大きく下回っているものの、増加傾向にあり、約1割が空き店舗となっています」、これは区商連からの情報だと思うんですけど、これが実は100ページのところを見ると、やっぱり空き店舗情報を区のホームページで発信する、これは多分東京都の例の空き店舗ウェブサイトだと思うんですが、これを情報として載せる以外に「推進」という矢印で後期が書いていない。それから、35番の質問のところでも空き店舗のことをコワーキングにしてほしいとかいろいろ出ていると思うんですね。空き店舗は実は空き店舗と呼ばれているものじゃないものがたくさんあるわけで、空き店舗にしなきゃいけない、今コロナで潰れたところとか店を閉めたところとかたくさんあるんですけど、店舗が閉まって自分は年金暮らしにします、商売をやめました、シャッターは閉まっている、そこは貸出ししていないから店舗じゃないんですよね。それを前回も前々回の総括でもちょっとお話ししたんです。課長の前なのでなかなか難しいと思うんですが、その空き店舗化というのが結構大事で、それをどう今から経済、中野区のコロナ禍において空き店舗にまずして、そこから貸し出せるとか有効活用するみたいな考え方がきっとこの後期に絶対必要になってくると思っているんです。それのお考えはいかがですか。
平田産業振興課長
委員御指摘のとおり、空き店舗といいますのは店舗を継続する意思が必要というような状況にございます。単にお店が閉まった状態では空き店舗にはカウントされないということもございますので、商店として継続していく方策について何らかの対策が必要だということは考えてございますが、具体的なところにつきましては今後の検討課題というふうに捉えているところでございます。
杉山委員
この空き店舗対策は、中野区の場合は商店に関しては自分たちの調べによると7割ぐらいは区民の人が区内でも店舗を運営している。それは情報として持っていますので、店舗とか手厚く何かしらすることで区民を助けるということにつながると思うんですが、この空き店舗の例えば上に住んでいる。でも、店舗はもうやっていないみたいなところというのを、じゃ、ほかの人に店舗を貸せるまで持っていって貸してあげることによって上に住んでいる人が、年金暮らしの方が納税者に切り替わっていく、かなりいいことが何個か重なってくると思うんですが、そこら辺のことが産業振興だけだと難しいと思うんですね。それを区内でアウトリーチしている部署と連携してみるとか、高齢者福祉の観点からこの店舗を貸し出したらいかがでしょうかとか、そういう横串の観点も、面倒くさいんですけど、結構必要だと思うんですが、そこはいかがですか。
平田産業振興課長
産業振興としましては、専門家の派遣事業なども方策としては検討しているところでございますが、委員御指摘のとおり、まちの状況等についての情報等も収集が必要だと考えております。そこについては今後庁内連携も含めて検討していきたいと考えております。
杉山委員
ぜひとも事業の展開の後期のところ、空き店舗情報の発信だけじゃなくて、やっぱり中野区として意思を持って、店舗、商店街を活性化するだけじゃなくて、このコロナ禍において助けていく意味でも、その一つの戦略として空き店舗化も含めて考えていただきたいなと、これは要望で結構でございます。お願いします。
来住委員
まず改定素案についての御報告を頂いて、最初に意見交換会の実施経過についての報告がありました。今後のスケジュールのことも含めてなんですが、説明会については本会議でうちの会派の羽鳥議員が全体的な評価をさせていただきました。中でも、私も2か所の会場に参加をさせていただきましたけども、今までのいろんな説明会等にも出てきましたが、今回は非常にキャッチボールといいますか、一方的ではなくて双方向で意見を出し合う、聞き合う、そういう関係があって非常に雰囲気的にも発言もしやすい状況があったのではないかなというように思います。特にはがきを発送されて、外国から来られて住んで5年目だという方の御発言もあったりして、先ほどの文化施策などにも反映されたのかなというふうにちょっと感じました。
今後の予定の意見交換会ですけども、所管じゃないので何とも言い難いかもしれませんが、今後の6月27日から6月30日までの3日間ということで、沼袋、南中野、区役所ということで一応広域的には押さえられているのかなと思いますが、せっかくのものですので、ぜひ回数、場所も広げた形で周知をしていただき参加いただくということが、自分がそこに出て意見を言った、そのことがどういう反映をされているのか、どういう受け止め方をされたのかというようなことでは大事なキャッチボールだと思いますので、その点はこの3か所で限定したというのは何か事情があるということでしょうか。
波多江環境課長
この会場の設定とか回数の設定につきましては、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種のスケジュールとか、あと都議選の選挙期間中というようなことがあって、日程としてもちょっと会場としても制約があったというふうに聞いてございます。
来住委員
分かります。そういう都議会議員選挙なども重なっていますので会場確保なども苦労だと思いますし、職員の方も前回の6か所の運営などでも結構大変な作業だったかなと思いますので、極力意見をさらに広い形で受け止められるようにしてほしいと、これはお願いをしておきます。
考え方の中で主な意見ということで頂いて今日報告いただきましたけど、私が全体を見て特に環境に対する意見が、例えば環境のところでも結構ありましたね。7つぐらいあったかと思うんですけど、89番から93番までありますし、所管ではないですけども、SDGsの推進などについても具体的に提案をなさって意見を出されていますので、環境全体に対する区民の皆さんの意識といいますか、要望が極めてこれまでのいろんな説明会や意見聴取の中でも今回感じたのは、そういう環境問題への意識の高揚があるのではないかなと私は思ったんですけども、所管としては、幾つかの項目が出されていますけども、どのように受け止めておられますか。
波多江環境課長
ある程度いろいろなメディアで様々な情報が大々的に、ゼロカーボンシティを目指すであるとかそういった環境をすぐにでも日本の中でも世界の中でも環境に取り組まなければ、気候変動によって台風が大きくなったり農作物が取れなくなるという危機感は非常に今までになくPRされております。そういう関係もあって区自体がやはり脱炭素に向けた取組を具体的にどう行うのかという趣旨の御意見や御要望が増えているなという実感はございます。なので、そういった関心を背景に環境課としてはしっかりと、環境基本計画もございますが、基本計画が上位計画になるわけですから今後しっかり取り組んでいきたいと考えております。
来住委員
世界的な関心も広がっていることと併せて災害などもかなり起きていますので、やっぱり地球環境を自ら守るということでの自らの問題として捉えられつつあるのかなということで、とても力強くといいますか、頼れるな、これからの世代の皆さんがそういう意識を持っていただくというのはとても大事だなということを参加をしていて感じました。ぜひ取り組む過程で所管としてはそれに応えていただくような体制、取組が求められますのでしっかりやっていただきたいというふうに思います。
さらに、文化の問題ですが、文化財についてもいろいろ御意見があったり、それから区としてもその回答の中で区民の誰もが身近に文化芸術に親しみ鑑賞することができる環境づくりを進めていくんだというような形で前向きに答えていただいています。ただ、やはり具体的にこれからどういう形でじゃあそれらの要望に区民が誰でも身近に気軽にということになってきますと、働き方であるとか経済的な問題であるとか、そういうものも併せ持った文化ですので、やはりこれが整えればいい、これがあればいいということにはなりませんので、総合的な文化芸術に親しむ環境をどうつくっていくのかということが求められてくると思います。
そこで、改定素案の87ページで総合的な文化芸術施策の展開ということで、「文化芸術の振興に関する基本方針を策定し」ということになっていますね。私はこれまで議会の中で文化芸術の振興には文化振興条例が条例としてちゃんと区として足場を持って芸術振興、文化振興を進めなくちゃいけないんじゃないかという御提案をさせていただいてきたんですけども、今回こういう形で文化芸術の振興に関する基本方針と、これを策定するということですので、どういう中身になっていくのかというのはこれからだと思いますが、私はあくまでも一定の区としての位置付けとしてはやっぱり条例として定めていくということが、今回の意見の中、それから区が改定素案で示している文化芸術のこの中に全体に占めている比重というのも、今までになく中野区のいろんな計画の中で文化芸術の比重が非常に高まったというふうに思っているわけですね。その辺をやり切っていくには、やはり条例という方向も含めて検討の土俵にきちんと乗せていくべきじゃないかとしつこく思っているんですけども、基本方針の策定と併せてその辺の条例化の方向も何かお考えがあったらお聞かせください。
矢澤文化国際交流担当課長
中野区の文化芸術施策、こちらにつきましては、今の10か年基本計画では少し記載がされているだけで、委員御指摘のとおり条例もつくられておりませんし、文化に関する計画、こちらについても今策定がなされていない状況でございます。今回新たに基本計画を改定素案という形で策定するに当たりまして、今後基本計画として策定するに当たりまして、こちらにも書かれておりますように、まずは誰もが身近に文化芸術を体験できる場づくりですとか、あるいは意識啓発、そういった部分を網羅的に総花的に網羅されたいわゆる文化の方針なるものをまずは策定することを今考えております。また、その条例の制定につきましては他区の状況を鑑みながら検討していきたいというふうに考えております。
委員長
委員会を暫時休憩します。
(午後3時07分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時07分)
それでは、3時休憩を入れたいと思います。
委員会を休憩します。
(午後3時07分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時26分)
引き続き質疑を受けます。
来住委員
文化芸術については、特にコロナ禍の中で文化芸術の存在というのが改めて見直されるといいますか、この大事さが、大事さというか、必要性が出てきたという認識をしています。したがって、こういう様変わりしているコロナ禍の中での厳しい中ですけども、やはり今回こういう形での位置付けをしていただいて、私は条例化の方向でというふうに求めているわけですけども、しかし、区として位置付けそのものをきちんと据えてやっていくということであれば、私は条例化を目指しながらやってほしいですけども、先ほどの区民部の役割の事業概要の紹介もありましたけども、片手間にやれるような文化施策じゃないというふうに思っていますので、したがって、体制上も国際交流担当もありますし、文化財に関係する担当も負わなきゃいけないし、多岐にわたり担うわけですけども、しっかりと今回のこの基本計画(改定素案)からさらに進めていく上では体制上の強化も含めて整えていただきたいというふうに思っています。やっていただけると、体制の問題じゃなくて、課長として今回のここに位置付けた文化芸術についての取組の方向のお気持ち、決意の方向があれば、改めてその点を伺っておきたいと思います。
矢澤文化国際交流担当課長
文化芸術、こちらにつきましては、やはり区民の皆様のいわゆる心の豊かさですとか、創造性ですとか、そういったものを育む大切なものであるというふうに理解してございます。今後も体制上も含めまして、体制強化も含めましてそれは職員課に伝えていくとともに、やはり区としては文化の総合的な指針の作成に向けてしっかりと文化施策を推進していきたいというふうに考えてございます。
来住委員
文化を担う人たちも興行する側も極めて困難な状況にありますので、ぜひそこにも目を向けていただいて育てていただきたいということをお願いしておきます。
それから、この意見の中の区の考え方の中の5ページですけども、この5ページの中で産業振興についても意見が寄せられています。一つひとつは紹介できませんが、やはり32番から36番、37番も含めてになりますかね。商店街振興などの要望が出されています。区の考えも示していただいていますので、例えば34番ですけども、「商店街について、駐車場や多目的トイレ、授乳スペースなどがあると、誰もが利用しやすくなり、魅力が高まると思う」というようなことでの提案に対して、区としては「商店街の活性化について、駐車場や授乳スペースなどの設置に係る支援を行っているところであり」ということで「今後も積極的に周知を図っていきたい」と。35番についても、商店街の空き店舗の活用についての意見に対しては、「商店街が実施する空き店舗活用によるにぎわい創出事業に対し、支援を行っていく」ということでの考え方が示されているんですが、東京都の支援事業の空き店舗活用モデル事業であるとか、多岐にわたったメニューがいろいろありますけども、34番の区が既に支援を行っているという34番、それから35番についても、どういう制度があるのか、それからそれをさらに今後どう生かしていくのか、そして実績はどうなっているのかというのを併せてお答えください。
平田産業振興課長
まず34番の駐車場や多目的トイレ、授乳スペース等の支援でございますが、都と区の補助金としまして政策課題対応型商店街事業というものがございます。そちらにつきまして、商店街の負担割合が5分の1、補助限度額が1億2,000万円の補助事業がございます。こちらにつきましては、中身についてはちょっと手元に資料がないんですが、この政策課題対応型商店街事業としましては、昨年度、令和2年度に2事業ほど実施してございます。それから、空き店舗の活用事業でございますが、こちらにつきましても東京都、区の補助としまして商店街空き店舗活用モデル事業というものがございまして、商店街の負担割合が4分の1、補助限度額が初年度3,000万円、2、3年度目につきましては店舗の家賃、人件費等の補助がある事業がございます。こちらにつきましては令和2年度の実績は0件でございました。
来住委員
いろんなメニューが一応ありますけども、紹介いただいたように、使い勝手の問題であるのか、補助額の問題の限界なのか、それとも周知がなかなか行き届かないのかということでは活用方がなかなか進んでいると言えないわけですね。したがって、こういう形で意見を頂いて区の考え方が同時に示されて今後積極的に周知も図っていきたいと、支援を行っていくということであるならば、新たな制度も区として考えていただきたいんですが、しかし、今当面としてはある制度を都の制度を含めてどう生かして活用していくかということが非常にスピード的にも速いわけですから、それらをやっぱり取り組むことをしないと、せっかく意見を頂き、区の考えが示されて生かしていこうというときに、やはり区民の信頼を得ていくという点では、言ったことに対して、区が答えたことに対して責任を持っていくということが大事ですので、実際にそれを利用できるか、活用できるかというのはまたその次の段階になりますけども、やっぱり周知をして知らしめて相談に来ていただく、そして生かす方向できちんと対応してあげる。もちろんそういう専門家を派遣するとかといろんなやり方があるんだと思いますけども、そういう点でやっぱり区の考え方がそれぞれに示されていますので、ここでは商店街についての質問に対してこういう回答をされていますので、やっぱりこれが生きるような形で、生かされるような形でぜひ積極的に実るようにやっていただきたいと思うんですけども、お聞きしたいと思います。
平田産業振興課長
制度が活用されていないというところにつきましては、制度そのものの利用のしやすさ等もございます。ただ、本当に知られていないということでありましたら、区としましても積極的なPRにつきましては工夫をしてまいりたいと考えております。
高橋委員
すみません、説明のときに私は席を外していたんでちょっと的を外れたことを言うかもしれませんけれども、お許しください。
まず今後のスケジュールの確認をさせてもらいたいんですけど、今回ここに改定素案というものが私たちに示されて、この改定素案に対する意見交換会を実施するわけですよね。それは6月中というと今月いっぱいぐらいにはやるんでしょうけれども、それをまとめ上げるのが7月、このまとめ上げた時点で議会にはどういうふうに示してくれるのか、まずは教えてください。
波多江環境課長
まとめ上げた意見の経過とともに案を7月にお示しをするという段取りになると思います。
高橋委員
その7月がそうなんでしょうけど、議会がないから閉会中に開いてやってくれるのかどうかという、そういう流れなんだろうなとは思うんですけれども、実際に今度8月がパブリック・コメントをするわけじゃないですか。だから、パブコメをする前には、やっぱり議会にある程度お知らせをするのも大事かなというふうには、私は感じております。
それと、基本構想が僅差の票で通りました。そして、今ここで言っても所管が違うから申し訳ないんだけど、なのに、この計画が2か月も延びるということすらがどうしちゃったのというふうに私は疑問に思っているんですね。だから、理事者の皆さんの中でも、ここでうちの所管の皆さんがやっているわけじゃないから仕方がないと思うけど、やっぱりある程度基本的に中野区の守らなくちゃいけないものが出来上がって計画までできていたのにもかかわらず、何で計画が先に延びるんだというのを、誰しもが疑問に思わなかったのかなというところが不思議でしようがないんですけど、そこは答弁をもらってもちょっとかわいそうだから、私の考えとしてお伝えしておきますけど、そういうこともきちんと担当部署には伝えてもらいたいというふうには思います。
さらに、今回2か月も延ばしているのに、いやいや、またさらに延びるということはないんでしょうか。大丈夫ですね。それだけ確認しておきます。
波多江環境課長
このスケジュールどおりでしっかり進捗をするというふうに聞いております。
高橋委員
ぜひそういうふうにしてほしいと思います。
1点ちょっと気になっていることがあるんですけど、この改定素案の88ページ、子どもたちが文化芸術に触れる機会の充実というのを挙げていらっしゃるんですけれども、この中身を見ると、子どもたちというのは「小・中学生に向けた文化事業の提供や」というのがあるんだけど、これは子どもたちだから小さいうちからやっぱり文化芸術に慣れ親しんでほしいわけです。だから、小・中と限定はしてほしくないわけです。だから、幼稚園、保育園の子どもたちだっているわけじゃないですか。そういう全ての子どもたちが小さいうちから文化芸術に慣れ親しむ、幼児教育から慣れ親しんでいくような発想を持ってほしいんですけど、いかがですか。
矢澤文化国際交流担当課長
88ページ、委員御指摘のありましたとおり、ここで言う「子どもたちが」というところはあくまで主な事業ということで小・中学校向けの文化芸術振興事業ということで記載させていただいているところでございますけれども、おっしゃるとおり、子どもたちがという概念につきましてはいわゆる乳幼児も含めた形での文化芸術の振興をも含んでいるものと考えております。今、指定管理者のほうの文化施設のほうで、例えば乳幼児向けのコンサートですとか、そういった0歳からでも気軽に楽しめるクラシックコンサートですが、そういった取組も今行っているところではございますけども、今後、基本計画に記載させていただいておりますとおり、さらに拡充する方向で担当としては考えているところでございます。
高橋委員
やっぱりこの計画の中で掲げているのがよく分からない。子育て先進区に向けてというものも重点になっているじゃないですか。そこにやっぱり中野で生まれ育った小さな子どもたちが将来に向けて中野の文化芸術というのはすごいんだなというのを幼い頃から肌で感じ取れるような、そういう施策を展開してもらいたいんです。だから、ぜひともそのようにお願いしたいと思います。答弁があればどうぞ。
矢澤文化国際交流担当課長
令和元年度に実施しました文化芸術に関する実態調査、こちらにおきましても子どもたちの次世代育成というアンケート項目がありましたけども、こちらは非常に高いパーセンテージを得ているところでございます。区民からの関心も高いことですし、項目としてはしっかり乳幼児も含めた形の子どもたちの文化芸術育成をしっかりしていきたいというふうに思っております。
むとう委員
ちょっと聞き漏らしていたんですけれども、近藤議員が大変にこだわっております遊び心なんですけれども、86ページのところで現状と課題の黒丸の3個目なんですけれども、「中野区ならではの多彩な文化・芸術活動を通して、誰もが文化芸術や伝統文化に親しみ」まではすごくよく分かるんですけれども、その次の文章の日本語が私にはなかなか理解しにくいんですけれども、「心のゆとりや豊かな発想など遊び心ある活動」と書いてあるんですが、つまり中野区が言うところの「遊び心ある活動」というのはイコール「心のゆとりや豊かな発想」ということなんでしょうか。「など遊び心」というふうに「遊び心」の前についている「心のゆとりや豊かな発想など遊び心」となると、中野区の言うところの遊び心というのは心のゆとりや豊かな発想のことを言っているんでしょうか。そこからまず。
矢澤文化国際交流担当課長
こちらの遊び心あふれるという趣旨でございますが、区民が文化芸術ですとか、こういったことで触れることで生み出される心のゆとりや楽しみといったものを一義的に遊び心あふれる活動ということで表現しているところでございます。区としましては、この遊び心あふれる文化芸術をまち全体に展開するということで、こういった心のゆとりや楽しみといったものが中野のまち全体にあふれてほしいと、そしてまち全体に活気があふれてほしいというところを願いを込めてこう表現しているものでございます。
むとう委員
私が聞いたのは86ページの日本語の文章のことを聞いているんですよ。86ページの現状と課題の黒い丸の三つ目のところを読んだんですけれども、つまりこの日本語で言うと、「心のゆとりや豊かな発想など遊び心ある活動」ということは「遊び心」に「心のゆとりや豊かな発想」がかかってくるんですけれども、ということは、中野区は「遊び心ある活動」というのは「心のゆとりや豊かな発想」とイコールということなんでしょうか、そこの日本語の確認です。
矢澤文化国際交流担当課長
区としましては、イコールといいますか、限りなく遊び心ある活動ということで心のゆとりや豊かな発想ということで表現しているところでございます。
むとう委員
それで、その文章の次、今のところの次なんですけれども、「心のゆとりや豊かな発想など遊び心ある活動を創出する文化・芸術活動の充実が必要です」と書いてあるんですね。ということは、遊び心ある活動を創出しない文化芸術活動の充実は不必要というふうに読めちゃうんですが、これはどう受け取ればよろしいですか。
矢澤文化国際交流担当課長
決してそうではなくて、そういったいわゆるなりわい、仕事としてやられている方もいらっしゃいますし、遊び心になじまない芸術文化活動をされている方もいらっしゃいますので、この現状と課題においては遊び心ある活動を創出する文化芸術活動の充実を掲げておりますけれども、そうでない部分につきましても文化芸術活動の場の創出、充実させるということは大事というふうに考えております。
むとう委員
つまりこの日本語がちょっと私は引っかかるんですよ。すとんと読めない。今言ったような解釈に取れちゃう日本語なんですよね。だから、この文章はちょっと工夫が必要なんじゃないかなと思いました。実際に文化芸術活動を多くの方がなさっていて、私の周りでもなさっている方がいますけれども、決して遊び心でやっている中途半端な人ばっかりではないので、この文章をそのまま読むと、中野は遊び心ある活動を創出する文化芸術だけを充実が必要だというふうに読めてしまうのよね。これはやっぱり日本語的にはおかしいですよ。いろいろな文化芸術があっていいと思うので、本当に真面目に一生懸命しっかりと遊び心なんていう簡単な言葉で片づけられない文化芸術を真剣に生涯かけてやっていらっしゃる方がいろいろいらっしゃいますので、その方々にももうちょっと配慮した言葉遣いが必要なんじゃないかなというふうに思います。
近藤議員がさんざん言っていましたけれども、区としては政策3の遊び心あふれる文化芸術をまち全体に展開するということで、この遊び心はどうしても取らないようなので致し方ない部分もあるんだけれども、じゃあ、遊び心がない本当に真剣にやっている文化芸術は駄目なのというふうに思われることだけは避けていただきたいというふうに、この遊び心を取れないのであれば、そこは強く思うので、取ってくれれば一番いいんだけど、取ってくれないんだったらば、この黒丸の3個目の文章はもうちょっと工夫して書き換えないと、次に出てくる改定素案から今度案になったときにこれではちょっと納得できませんので、そこは強く言っておきます。受け止めていただけますか。
矢澤文化国際交流担当課長
こちらの基本計画、そして基本構想でも掲げておりましたけど、「遊び心」という表現につきましては、前回の区民委員会の場におきましても委員の方々からそぐわないのではないかという御指摘を数多く頂いたところでございます。我々としましても、そういった意見を都度都度基本計画担当に申し伝えるとともに、我々としてはこういった遊び心あふれる表現が誤解を生む表現なのでなじまないのではないかという意見を基本計画担当にこれまで伝えてきたところではありましたけども、基本構想も可決されて、そして基本計画の中でもこういった表現をするという背景に至っているということでございます。
やはり御指摘のとおり、仕事としてやられている方に対しては失礼のないような形で我々としましても誤解のなきように周知を徹底するとともに、今、委員おっしゃったように、現状と課題に書かれておるこの文言の書き方につきましては案の段階でまた検討していきたいというふうに考えております。
高橋委員
同じ質問ですけど、前回の区民委員会でも本当にここのところはさんざん大変だったという話は聞いております。基本構想の中にこれが残っちゃっている、残っちゃっているというか、これが重要視されているような感じの言い方だったけど、基本構想は基本構想なんですよ。もう決まっちゃったんだから。でも、計画の中においてある程度その文言はなじまないじゃないかという意見が多かったという認識があれば、それは考え直すべきだと私は思うんですよ。これがここに残ると、幼児教育を兼ねた小さい子たちから文化芸術に親しませてくださいよといっても、遊び心があるとなると、じゃ、全然軽いものになっちゃうというふうに思うわけ。だから、むとう委員がおっしゃっているように、また近藤委員が言っていたように、単なる遊び心でどう受け止めるかというのはそれぞれ感覚が違うから、よく思う人もいれば、本当に嫌だなと思う人もいる。だけど、区としてこの言葉が大変よろしいと思って使っているんだったら、感覚はすごく違っているというふうに担当者におっしゃってください。それは私もそう思いますので、きちんと案になるまでに検討していただきたいというふうに伝えていただきたい。どうでしょうか。
矢澤文化国際交流担当課長
改めて本日の委員会で出た意見、こちらの遊び心の表現につきましては基本計画担当にしっかりと伝えてまいりたいというふうに考えております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
次に、3番、中野区区有施設整備計画(改定素案)についての報告を求めます。
辻本区民文化国際課長
それでは、中野区区有施設整備計画(改定素案)につきまして資料(資料6)に基づき御報告いたします。
本報告につきましては、第2回定例会の各委員会におきまして共通の資料により御報告するものでございます。新しい基本計画と併せて策定いたします中野区区有施設整備計画につきまして、このほど中野区区有施設整備計画(改定素案)として取りまとめましたので御報告するものでございます。
初めに、1、素案に関する意見交換会等の実施結果についてでございます。
(1)意見交換会につきましては、記載のとおり、基本計画素案と併せて行ったものでございます。
次に、(2)区民から電子メール等で寄せられた意見につきましては27件でございました。
次に、(3)関係団体等からの意見聴取につきましては記載のとおりでございます。
次に、(4)素案に対する主な意見の概要及びそれに対する区の考え方でございます。別紙1を御覧いただきたいと存じます。当委員会に関連する意見といたしましては3件でございます。初めに1ページのNo.5、こちらにつきましては環境部の所管ということでございます。
次に、3ページをお開きいただきたいと存じます。3ページの一番上のNo.18、こちらは区民部と子ども教育部・教育委員会の所管ということでございます。
最後に4ページをお開きいただきたいと存じます。No.30でございます。こちらにつきましては区民部の所管ということでございます。
内容につきましては後ほどお読み取りいただければと存じます。
続きまして、かがみ文に戻っていただきまして、かがみ文の2ページを御覧いただきたいと存じます。2、改定素案について、(1)素案からの主な変更点についてでございます。記載のとおり、主な変更点は7点ございました。当委員会に関連するものにつきましては後ほど環境課長から御報告をさせていただきます。
次に、(2)中野区区有施設整備計画(改定素案)でございます。
恐れ入りますが、別紙2を御覧いただきたいと存じます。恐れ入りますが、28ページをお開きいただきたいと存じます。第3部、各施設の配置・活用の考え方でございます。当委員会関係施設につきまして、初めに区民部の所管施設につきまして御報告申し上げます。いずれも素案からの変更はないということでございますが、まず初めに30ページをお開きいただきたいと存じます。一番上の文化施設ということでございます。また、一番下の歴史民俗資料館ということで、いずれも現在の配置で引き続き活用をする考え方でございます。
次に、右側31ページでございますが、下の行、産業系施設でございます。産業振興機能につきましては商工会館跡地に誘導する民間施設の一部に移転いたします。その後、産業振興センター跡施設につきましては他の用途に転用する予定ということでございます。
続きまして、39ページをお開きいただきたいと存じます。2段目、地域事務所でございます。こちらにつきましては現在の配置で引き続き活用する考えでございます。
区民部の所管施設につきましては以上でございます。
波多江環境課長
この資料の2ページ目、2の改定素案のところで(1)の素案から改定素案への主な変更点の部分なんですけれども、施設特性を踏まえた木材活用の考え方を追記いたしましたので21ページを御覧ください。この4番目、④の中で脱炭素社会実現のため、高断熱化・高気密化を図るとともに、再生可能エネルギー設備や高効率設備機器の導入を検討しますと。それから、中野区の公共建築物等における木材利用推進方針に基づいて、施設の特性を踏まえ、木材の利用を推進しますということを追記いたしました。
施設の整備計画の中での記載につきましては、65ページの一番下、清掃事務所とリサイクル展示室、こちらに関しましては特に前回から変わっておりませんで、現在の配置で引き続き活用するという考え方でございます。
環境部からは以上でございます。
辻本区民文化国際課長
それでは、かがみ文の2ページにお戻りいただきまして、3の意見交換会等の実施についてでございます。意見交換会及び関係団体等からの意見聴取につきましては基本計画(改定素案)と併せて実施をいたします。また、3ページの4、今後のスケジュールも同様でございますので後ほどお読み取りいただければと存じます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
小宮山委員
30ページの文化施設についてなんですけども、現状のままほとんど変わらないということなんですが、私はこの文化施設4施設については現状のままではちょっといけないんじゃないのかなという考え方を持っていまして、例えばこの中に中野区に関係のある皆さんはたくさんいらっしゃいますけども、この1年間で、この1年はちょっとコロナで特殊だったかもしれませんが、この2年間でこの文化施設の中で演じられている演目に参加した、見に行ったという方がどれだけいるかというと、ほとんどいないんじゃないかと思うんですよね。この文化施設で行われている、箱の中で行われているものが区民とどれだけ有機的なつながりがあって、区民の文化芸術振興のためにどれだけ役立っているかというと、あまり役立っていないんじゃないのかなという感じが私はしてならないんです。
それに対してほかの自治体を見てみますと、例えば杉並の座・高円寺とかは非常に特色のある個性的な演目を行っていたりして、それがやっぱり地域にも波及している感じはすると思うんですね。あるいは市民劇団を持っている劇場があったりとか、非常に個性的で特色のある演目をやったり区民や市民を巻き込んで文化芸術活動を行っている劇場があったりする。それに対して中野区のこの施設の中で、なかの芸能小劇場がちょっとお笑いに特化した特色があるかどうかなというぐらいで、あまり大した特色を感じられない。箱の中で何かやっているけれども、それが区民に対してあまり影響を与えていないというのが現状なんじゃないかと思うんです。5年契約を更新したばかりなのであと5年はしようがないとは思うんですけども、行く行くはこの文化施設の在り方を見直していくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
矢澤文化国際交流担当課長
委員おっしゃるとおり、文化施設につきましてはこの4施設を含めた形で指定管理者に今お願いをしているところでございます。そして、北は野方区民ホール、そして中央はなかの芸能小劇場とZEROの本館、西館というところで以上4施設を運営しているところでございますが、地域の偏在、格差を見ましても、南にそういったホールがないというのはありますけれども、今、施設の耐用年数を含めますと、西館が今49年と、ほかの施設は30年前後ですけども、西館が特に50年近い耐用年数を迎えていることから、今後の在り方につきましては検討していきたいというふうに考えております。
むとう委員
今後のスケジュールのところで、先ほどの中野区基本計画と、それから今説明があった区有施設整備計画と両方合わせての今後の意見交換会ということなんですけれども、3か所でどれも1時間半でというので、ちょっとこの二つの計画の意見交換会にしては、一緒にやって、なおかつ1時間半というのは、この委員会だけでももう3時間やっているんですけれど、これは区民の方、50人とかに来てくださいと言って何人の方が来てくださるか分かりませんけれども、二つの計画についてある程度あらあら説明をし、意見を区民の方から聴くにしては1時間半で不十分なような気がするんですが、その点はどうお考えなんでしょう。
辻本区民文化国際課長
先ほど基本計画の意見交換会につきましては、環境課長から御答弁申し上げた事情があることと、あと今回の意見交換会につきましては、素案から改定素案への変更点を中心に御議論いただくというようなことを考えているということでございます。そのほかにもちろん区報、ホームページ、あるいは団体の方からは別途意見を頂戴するようなことも考えてございまして、幅広く意見は慎重に取り入れていきたいというふうに考えてございます。
むとう委員
会場は様々な都合で増やせないということのようだったんだけれども、押さえた会場の時間を延ばすということぐらいはできないんですか。二つの計画、確かに変更点だけですよとおっしゃるけれども、変更点だけだって私たちはこんなに時間をかけてやっているんですけれども、区民の皆さんはこんなにたくさんの方がもしも来てくださったらとても足りない時間じゃないかなと思うんだけれども、押さえた会場、せめて6時半から8時じゃなくて、30分延ばすぐらいのことはできないんでしょうか。
辻本区民文化国際課長
会場がどのような規模か、ちょっと今資料がないので何とも申し上げられないんですけども、そういった御意見があったことにつきましては担当に伝えたいと存じます。
むとう委員
じゃ、本当に忙しい中、区民の方が足を運んできてくださるというのはとても貴重な区民の方々ですので、言いたいことも言えないで帰っちゃったなんていうことがあったら申し訳ないので、やっぱりきちんと時間を、もし意見もなく、参加者も少なくて早く終わったというのはそれはそれでいいんだけれども、こちらとしては、開催する責任者としてはしっかりと時間を取っておくぐらいの配慮はしていただきたいというふうに思いますので、しっかり担当者の方に言っていただきたいと思います。
それから次に、今の整備計画の中で御説明があった21ページで、今後なんでしょうか、④のところですね。脱炭素化社会実現のためにやっていきます、導入していきますと書いてあるんですけれども、今で言えば、例えば区役所であるとか駅周辺の大規模開発であるとか、様々いろんな、これまでもそうなんだけど、これは担当者と実際に造る建築の担当者とが意見交換なりとかというのはこれまでもしてきたんでしょうか。してこなくてこの計画ができてここに書かれたことでこれからしっかりやっていくということなのか、その点はどっちなんでしょうか。
波多江環境課長
区有施設を建設するときにこれまで環境課が一定の役割を果たしてきたかどうかということで言いますと、所管のほうで設計を決めるというようなこともありましたから、関わりが持てていたかと言われると、難しい面もありました。ただ、ここに書かせていただいたとおり、区有施設において木材利用の推進方針を持って令和元年度に策定をいたしましたので、これもそうなんですけれども、環境基本計画の中においてもアクションプログラムの中で区有施設に関してはそういう環境に配慮したまちづくりに資するような形を推進していくという立場を表現しておりますので、しっかりその辺は区が環境配慮について姿勢を示していけるように庁内全体にわたって影響を及ぼせるように動いていきたいというふうに考えております。
むとう委員
今まではそんなには行われていなかったけれども、そういう意識は多分持ってくれていたんだろうというふうには思いたいですけれども、やっぱり実際に建設する側の担当のところの思考回路と環境問題に特化して頑張っている部署とは多少立ち位置が違うので、外野というのは一つの区役所ということで一緒のお仲間なんだけれども、ちょっと担当部署が違うというところからの視点をしっかりこの環境に配慮し、脱炭素化社会の実現に向けてということで、やっぱりここを担当しているところがいろんなこれからの公共施設を建てていく中でしっかりと意見を言っていくという一歩引いた横側から言っていかないと駄目だと思うので、内部の中だけで造っていくと、予算のこととか業者の言いなりになりがちだったりとかいろいろあるかと思うので、やっぱりそこはそれだけでどんどん区有施設ができていくのではなくて、いろいろ分野を超えて、これから小・中学校の建て替えもそうですし、いろいろまだありますよね。全部の公共施設建て替えの際に環境課のほうでしっかりとチェックをし、意見を言うようにしていっていただきたいというふうに思いますが、いかがですか。
波多江環境課長
委員御指摘のとおり、今後やはり区有施設の整備に関してもしっかり環境に配慮したまちづくりに資するように区が積極的に旗を振っていくという役割、それを果たしていく必要がありますので、ここはゼロカーボンシティ宣言も控えておりますから力を入れてやっていきたいと考えております。
高橋委員
まずは確認なんですけど、この31ページの産業系施設の中で「産業振興機能は、商工会館跡地に誘導する民間施設の一部に移転」と、この民間施設というのは決まっているのかな。
平田産業振興課長
民間施設を誘導する方針というところは示されておりますが、まだどういった方法というところはこれからと聞いてございます。
高橋委員
非常に書き方が難しいとは思うんですけど、こういうふうに書かれると、いつ決まっちゃったんだというふうに思っちゃうわけですよ。だから、すごいこの表記は丁寧にして示していかないとよくないんじゃないかなと思います。「その後、産業振興センター跡地は他の用途に転用」と書いてあるけど、それだってまだ分かっていないわけでしょう。そういう安易な書き方は非常によろしくないと思うけど、どう思いますか。
平田産業振興課長
こちらの記載でございますが、詳細につきましては44ページのほうにございまして、この「転用を検討する」というようなところが現段階の正しい表現と考えてございます。
高橋委員
そうしたらそのようにやっぱり同じように書かないとまずいんじゃないかなと思いますよ。そこはよく考えておいてください。
それからもう一点、39ページに地域事務所とあるんですけれども、この地域事務所5か所に関しては何か検討したとかこの地域事務所をどうしようとかいう話は出たことがあるんですか。
伊藤戸籍住民課長
施設整備計画の段階において、今後コンビニ交付サービスがかなり広がっていけば、地域事務所も十分に減っていくだろうという話で、いずれの時期には、地域事務所のほうも見直しを図る必要もあるのかなというところでは、内部でそういう話は出てございました。
高橋委員
マイナンバーカード、これも普及を一生懸命やってくださっているわけじゃないですか。そしてコンビニでもいろんなものが取れるようになってくる。そして今度この次にあるかもしれないけど、構造改革実行プログラムとかいうものも立ち上げているわけじゃないですか。地域事務所も既存のセンターの中に5か所入っているわけなんだけど、そういう場所でもやっぱりそこに職員が張りついているとかいろんなことでお金もかかっているわけじゃないですか。だから、ある程度カードでできてコンビニでできてという自分たちが簡単にしやすいようにしているところにおいてもここだけ5か所残しますよというふうな考え方に至っているというところが私はどうも納得いかないなと思うんですけど、今話題に上がっているとかいう話でしたけど、きちんとここについても検討することを大事にしてほしいんですけど、どうお考えですか。
伊藤戸籍住民課長
検討することは重要だと考えてございます。ただ、要は今すぐ5つある地域事務所に関して、コンビニ交付サービスが今展開しているところですけれども、まだそんなに効果が目に見えるほど出ているわけではございませんので、今すぐというところではないんですけど、いずれというところで検討させていただきたいなと思います。
高橋委員
そうしたら、この施設数が現在5施設、5年後5施設、10年後も5施設になっているんじゃなくて、もっと表記を希望的な考えているんですよというぐらいの表記にしておかないと、10年後だって残っている、5施設を使おうとお考えになっていて今検討も何もしていないというふうに思われちゃうと私は感じますよ。だから、10年後は普及して皆さんの使い勝手がよくなって地域事務所が必要なくなるかもしれないというような予想があるんだとしたら、10年後は減らすべきじゃないかなというふうに思いますけど、いかがですか。
伊藤戸籍住民課長
10年後というところでかなり微妙な年数だと考えてございます。企画サイドとも打合せしているんですけど、10年間は基本的にはこのままの形でいきますというところでは同じ認識を持っているところでございます。
高橋委員
きちんとそういう意見があったということは伝えておいてください。
委員長
要望ですか。
高橋委員
はい。
杉山委員
所管ですと言われなかったんですが、50ページの権利床のところの一番下の中野セントラルパークの床、これは中野区産業振興推進機構が入っていて、それが中野4-10-1に入っていて、中野4-10-2に多分そこが転貸借人が入っている。この2か所の権利床があると思うんですけど、これは僕も一般質問とかで見直したほうがいいんじゃないかとずっと言っていましたけど、多分所管が変わった……。変わっていない……。ここに「産業支援機能からの転換を検討します」とあります。この趣旨を教えていただけますか。
平田産業振興課長
この床としての所管は企画部が今所管しているところでございます。それで、その中で運営している産業支援機能、そこの所管が今産業振興のほうで所管しているところでございますが、こちらにつきましては来年8月で定期借款契約が切れるということもございまして、その後の在り方については現在検討しているところでございます。また方向性が決まった時点で委員会のほうにも御報告してまいりたいと考えてございます。
杉山委員
じゃ、一応契約は更新をせずに来年8月で、今回の契約は多分3年でしたよね。3年で終えて、その先は新たな、ということは結構早めにその先のことを決めておかなきゃいけないと思うんです。それは企画がきっと決めるんだろうというお話だと思うんですけど、産業振興としてはこれからこの場所というのは自分たちがというお考えなのか、それともやっぱり企画に渡して再検討していただく、その方針だけちょっと教えてもらっていいですか。
平田産業振興課長
権利床につきましては企画部のほうで在り方を検討するということになっているところでございます。産業支援機能につきましては所管として今後の在り方について検討したいと考えているところでございます。
小宮山委員
39ページのリサイクル展示室、こちらも現状維持でいかれるようなんですが、今年の春からですか、2階が事務所になって有効活用されるようになったのは喜ばしい、いいことだと思うんですけども、それにしても1階も本当にこのままでいいのかどうか。たまたま僕が行ったタイミングでそうだったのかもしれないですけど、そこに常駐しているシルバーの職員さんも何となくぼんやり座っているように見えたりして、何か活気が感じられないときも、たまたまかもしれませんけど、そう見えたりして、あと品物の回転も月に1回の抽せんでしか回転していかないというのも本当に有効活用なのかどうかなと思います。例えば杉並、渋谷、新宿辺りには、数年前の、何年か前の知識ですけども、リサイクル品を販売して処分しているような施設があったりします。そうすると、回転も速くなるし、多少なりとも収益にもつながったりする。だから、そういったところも参考にしながら、現状ではあまり有効活用されていないような気がするので、ここについて議会質問でも出たことはありますけども、考え直されてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
伊東ごみゼロ推進課長
まず2階の部分ですけども、事務室になったのはたしか三、四年ぐらい前ですか、昔はごみゼロ推進が駅の南側にありまして、それがたしか3年ぐらい前に移転してございます。それから1階部分だけでリユース品とかの展示を行っているところでございます。委員御指摘の点につきましては、他の自治体の同様の施設もございますので、運営につきましては今後さらに多くの方が有効に利用できることを工夫していきたいというふうに考えてございます。
南委員
ちょっと1点だけお聞きしたいんですけど、21ページの④のところ、「脱炭素社会実現のため、高断熱化・高気密化を図るとともに、再生可能エネルギー設備や高効率設備機器の導入を検討します」というふうにあるんですけども、この区有施設整備計画の中では、先ほどもみじ山文化センターの本館、西館とかがありますが、これまで省エネ対策としてESCO事業とかもみじ山文化センター、あと野方区民センターもそうですけども、やってきたと思うんですが、これは今読み上げた④のところは、区有施設に対してそういった再生可能エネルギー設備とか高効率設備機器の導入をさらに何か進めていこうとされているのか、それとも区民に対してそういったことを、助成制度か何か分からないですけど、そういったことを今後検討していかれようとしているのか、この内容自体がよく分からないんですけども、教えていただいてよろしいですか。
波多江環境課長
こちらにつきましては区有施設の改修であったり保全の観点で書かせていただいたものですので、今までも高効率の施設改修ということで、御指摘のとおり、ESCO事業を展開して、エネルギー消費量が、二酸化炭素排出量ですか、そこは減っているという実績もございます。ですので、あとは再生可能エネルギーについても小・中学校の屋上に設置ができるところには設置を進めているということもありますので、引き続き脱炭素社会ということで標榜していくわけですから、施設を造る際に区がほかの企業や民間の方たちに対しても、例えば太陽光が乗っているだけでPRになるということがございます。ですので、そういった観点でも区有施設が脱炭素化の姿勢を見せてそれを実際に実行していくことというのは区民に対しても当然いい影響があるというふうに考えておりますので、これ自体は区有施設のことを言っていますけれども、委員がおっしゃったような観点でも効果があるというふうには考えております。
南委員
ということは、これは区有施設整備計画ですから区有施設については今後そういった、ESCO事業もそうですけども、それに相乗効果をさらに上げられるような再生可能エネルギーの設備、先ほど太陽光とかおっしゃっていらっしゃいましたけども、そういった太陽光の設備なども今後この区民部が所管する区有施設については設置の方向を考えていきたい、検討していきたいということでよろしいんですか。
波多江環境課長
区民部というか、全庁にわたって、例えばですけども、区民活動センターの屋上に東中野なんか新しい施設は太陽光のパネルを置いておりますし、新しくできる区有施設、学校も含めて順次太陽光については入れています。また、太陽熱、ソーラーシステムも、あまり数は多くないんですが、清掃事務所などお湯を使うような施設には順次導入しておりますので、これまでもやってきておりますけれども、エネルギーあるいは二酸化炭素の排出削減に資するものについては積極的に環境部が働きかけていろんな施設に導入をしていきたいと思っております。
南委員
ということは、環境部としてこういった再生可能エネルギーの設備であるとか、そういったことを所管をまたがってでもどんどん提案していくと。例えば小・中学校であれば、当然予算は向こうの子ども文教のほうの、教育のほうになるんでしょうけども、そこは連携を取り合ってどんどん脱炭素社会実現へ向けてそういう具体的な提案を、各所管にまたがるけれども、連携を取りながらどんどん進めていこうという考えということでよろしいですか。
波多江環境課長
これまで推進できたこともありますけれども、やはり委員おっしゃったように予算の関係もありますから、各所管で環境に資するということを、メインストリームではないですけど、優先的に考えていただいてきちんと予算取りもしっかりしていただくような形で環境部がそこを背中を押していくというか、しっかり指針をこれから定めていく方向性で考えておりますので、まずは区有施設というのは脱炭素化していくことがとても大事なことであるという認識の下に進めてまいりたいと思います。
南委員
今お話を伺ったところで理解はできたところですけれども、要は脱炭素社会実現のために所管をまたがって予算がどうしてもかかってくることになるんで、ですから、本当に環境部のほうでリーダーシップを取っていただいて、脱炭素社会実現のためにぜひ太陽光の再生可能エネルギーのそういう設備をどんどん進めていきたいということを強く所管をまたがってでも言っていただいて実現できるように最善の努力をお願いしたいと思いますので、これは要望として。
来住委員
54ページの産業振興センターと(仮称)新商工会館のところですが、産業振興センターについては複合交流拠点へ転用ということになります。(仮称)新商工会館については2024年度に竣工想定をしていると、民間活力による整備を検討しているということなんですが、2023年と2025年のところで、産業振興センターは改修その他、(仮称)新商工会館は新設という、この同じ2年間の年度の中に同時期に入ってくるわけですけど、その前の2021年から2022年の新商工会館のその他というのは、まず最初にその他というのは何を意味しているんでしょうか。
平田産業振興課長
こちらにつきましては現在普通財産になっておりまして、産業振興課の所管からは離れているところではございます。ただ、こちらにつきましては今後サウンディング等を予定しているというふうに聞いているところでございます。
来住委員
産業振興センターのそこの活用と(仮称)新商工会館の新設との関係で言うと、移転をしたり、活用は止めることができませんので活用しながら新設をしていくという、そこは十分調整しながらやっていくということでの考えでこういう表記になっているということでよろしいんでしょうか。
平田産業振興課長
現在産業振興センターの中には、経済3団体の事務所ですとか、あと勤労者サービスセンター、そのほか産業振興系の支援機能がございます。こちらにつきましては機能を止めることなく新しい商工会館のほうに移転を考えてございますので、その辺は十分スケジューリングしてやってまいりたいと考えております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
次に、4番、中野区構造改革実行プログラム(案)についての報告を求めます。
辻本区民文化国際課長
それでは、中野区構造改革実行プログラム(案)につきまして資料(資料7)に基づき御報告いたします。なお、本報告につきましては第2回定例会の各常任委員会におきまして共通の資料により御報告するものでございます。
区は、これまで区政の構造改革の推進に当たり、中長期的な取組の方向性を定めた中野区構造改革実行プログラムの検討を進めてきたところでございます。このたび別紙のとおり実行プログラム(案)を取りまとめたので御報告をさせていただきます。
初めに、1、これまでの経過及び今後の予定でございます。令和2年11月に区政構造改革の基本方針について総務委員会で報告をいたしまして以降、記載のとおり検討経過等を御報告してまいりました。今後は引き続きプログラムの検討を進めまして8月に策定し、各プログラムを実行していく予定でございます。
続きまして、2、実行プログラム(案)でございます。
恐れ入りますが、別紙を御覧いただきたいと存じます。1枚おめくりいただきまして本プログラムの目次ということでございます。第1章、構造改革実行プログラムの基本的な考え方、第2章、構造改革推進の基本的な考え方、また第3章、5つの戦略と個別プログラムで構成されているものでございます。
初めに、構造改革実行プログラムの基本的な考え方でございます。1ページというところでございます。
1、構造改革の必要性でございますけども、新型コロナウイルス感染症拡大により経済の停滞、社会構造が大きく変化する中で区民が安心・安全に暮らし続けることができる持続可能な区政運営の実現に向け、全庁一丸となって取り組む必要があると考えております。
2ページをお開き願います。実行プログラムの目的と位置付けについてでございます。構造改革実行プログラムは、財政的な非常事態に対処するとともに、新たな行政需要に応じた効率的かつ効果的なサービス展開を図るため、行財政の構造的な改革を集中的に進めるものでございます。本プログラムは、基本構想で描く10年後に目指すまちの姿の実現に向けて策定する基本計画及び区有施設整備計画における施策や区政運営、施設配置の考え方に基づきまして計画を下支えするものと位置付けております。
続きまして、3ページでございます。取組期間と進行管理をお示ししてございます。取組期間につきましては令和3年度からおおむね3年間を目途に集中的に取り組んでまいります。
次に、4ページをお開きいただきたいと存じます。構造改革の推進体制でございます。区長を本部長とする中野区構造改革推進本部を設置いたしまして全庁的な推進体制を構築いたします。また、専門的な立場から必要な意見等を得るため、学識経験者等で構成する(仮称)中野区構造改革推進アドバイザー会議を設置いたします。
次に、5ページでございます。第2章、構造改革推進の基本的な考え方についてでございます。区では、令和2年度に令和3年度の予算編成に向けた構造改革における短期的な取組の検討を行ってきたところでございます。今後中長期的な取組に当たりまして、施策、施設、組織の三つの再編に取り組んでいく必要があると考えております。
7ページから9ページに記載の各再編の内容につきましては後ほどお読み取りいただきたいと存じます。
次に、10ページをお開きいただきたいと存じます。基本指標についてでございます。本プログラムでは、取組の成果を測るため、行財政運営に係る発展性、弾力性、持続可能性、効率性、生産性といった視点に基づきまして基本指標と目標設定をしてございます。内容につきましては11ページから13ページに記載のとおりでございます。後ほどお読み取りいただければと存じます。
次に、14ページをお開きいただきたいと存じます。第3章、5つの戦略と個別プログラムについて御説明申し上げます。3か年の取組に当たりまして五つの戦略とそれに関連する個別プログラムを位置付けたところでございます。
初めに、区民部に関連するプログラムでございます。これにつきましては2件でございます。
まず1件目でございますが、23ページをお開きいただきたいと存じます。戦略Ⅰ、デジタルシフトによる区民サービスの向上と効率的な行政運営の3、行政手続効率化の下支えとなるマイナンバーカードの活用推進でございます。取り組む項目でございますけども、下のほうに目を移していただきまして、①では、カード交付体制の強化、また②では、コンビニ交付サービスの利用促進、さらには自治体ポイントなどのカード普及のインセンティブとなるサービス内容の検討などさらなるカード活用の推進に取り組んでまいります。
次に、2点目でございますが、恐れ入りますが、44ページをお開きいただきたいと存じます。戦略Ⅴ、安定的な財政運営と財源創出、それの1でございます。債権管理体制の強化でございます。取り組む項目でございますけども、下のところでございますが、公債権、私債権の徴収体制の検討並びに債権情報の共有化による福祉部門との連携を強化した債権管理体制の確立に取り組んでまいる考えでございます。
区民部関係分の報告は以上でございます。
波多江環境課長
環境部所管の部分について御説明させていただきます。38ページを御覧ください。戦略Ⅲの施設のあり方検討と適正な配置・管理の7、区有施設の脱炭素化の推進でございます。こちらに関しましては、取り組む項目といたしまして、低圧電力施設において順次環境負荷の少ない電力への切り替えを進めること、それから2番目に、環境性能に関する施設整備方針を策定し、施設整備時に活用する。それから3番目に、各部で保有する庁有車の実態を把握するとともに、買い換えに当たっては電気自動車の購入を進める。また、清掃車等については非ガソリン化の検討を進める。併せて新区役所における充電環境などの整備に向けた調整を行うということを項目として挙げてございます。
それ以外のところは後ほどお読み取りください。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
小宮山委員
この中野区構造改革実行プログラム、先ほども言いましたけど、このプログラムにこそ中野区の文化施設の在り方の見直しを盛り込むべきではないかと私は思います。中野区は四つの文化施設を文化芸術事業を3億3,000万円で丸投げしているような状況ですけども、それが先ほど言いましたように、箱の中ではいろいろやっているみたいですけども、箱の外にどれだけの波及効果があると、ほとんど効果がないんじゃないかと私は考えています。例えば人口19万人の小田原市という市がありますけども、小田原市では例えば障害のある人もない人もみんな市民を集めてダンス公演をゼロから創るようなこともやっていたり、ストリートピアノを設置したりとか、ODAWARAコンサートバンクというのを作って、そこでアーティストをいろいろ市民とかグループ、団体とかに紹介したり、街頭、街角を使ったアートプロジェクトをやったり、中野区でもアール・ブリュットの街角展示をやっていますが、あれをやっているのは文化芸術の課ではなくて産業振興課です。産業振興の補助金を使ってやっている状態ですよね。だから、あれは別に文化芸術振興のためにやっているわけじゃなく、産業振興のためにやっている。例えばあとはほかには小田原市では新設された市民ホールでの企画を市民が考えるワークショップというのをやったりとか、あとはイベントの手伝いをする文化サポーターというのを作ったりとか、あるいは杉並区を見ると、杉並区は日本フィルハーモニー交響楽団との友好提携というのをして、区のホールを楽団に貸し出す代わりに、例えば市民コンサートみたいなものを区役所のロビーで開いてもらったりとか、いろんなところに楽団が出かけて行っては演奏するみたいな、そういう友好関係を築いていたりします。しかし、中野ZEROはそんなことは何もやっていない。中野区にも区民のオーケストラというのは幾つかありますけども、全然そういう連携とかはしていないし、世田谷区では区民のオーケストラに対して練習場所を提供したり荷物置場を提供したりという、そういう連携活動をやっていますけども、中野区は全然やっていない。3億3,000万円も出して、しかも今コロナのためにもっと上乗せしていますよね。何億円も4億円とか出して、じゃ、中野区の区民に対してどれだけの波及効果があるか、区民をどれだけ巻き込んでやっているか、全然やっていないじゃないですか。ですから、まさにそういう辺りを構造改革の俎上にのせて今後の在り方の検討をぜひしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
矢澤文化国際交流担当課長
今回の構造改革実行プログラムの中には、委員おっしゃるとおり、まさしく文化施設の在り方、文化施策の進め方につきまして、施策の再編ですとか施設の再編には記載してございません。ただ、一方でこの構造改革実行プログラムによらずとも、既存の指定管理者の下、行われている文化施設の事業につきましては、区がしっかりとモニタリング、監視をしながら、果たして区民に見合う事業が行われているかどうかというのを今後も適切に検証するとともに、今後の文化施策の在り方についてもしっかりと検討してまいりたいというふうに考えております。
高橋委員
ここで聞いても所管が違うから総務委員会だと思うんだけど、一応確認したいんですけど、この構造改革の目的というのは一体何なのか理解していますか。
辻本区民文化国際課長
すみません、説明がちょっと不足しておりまして、2ページでございます。プログラムの目的と位置付けということでございますが、財政的な非常事態に対処するとともに、新たな行政需要に応じた効率的かつ効果的なサービスを展開するため、行財政の構造的な改革を集中的に進めるものというふうに認識してございます。これは先ほど来御報告申しました基本計画・基本構想で描く10年後に目指すまちの姿を実現するための基本計画、また、区有施設整備計画の下支えとなるものであるというふうに認識しているものでございます。
高橋委員
そうすると、この構造改革は8月に実行プログラムを策定するということにうたってあるんだけど、リンクするわけですね。必ず基本計画と構造改革はリンクしていくという理解でいいんですか。
辻本区民文化国際課長
委員御指摘のとおりでございます。
高橋委員
そうすると、ここに、(仮称)なんだけど、アドバイザー会議というのが書いてあるわけです。このアドバイザーさんというのは構造改革の進めは3年間というふうにうたってあるんだけど、この人たちはずっと3年間この会議にお付き合いをするんでしょうけど、万が一この人たちが、いやいや、今やっていることはちょっと違うんじゃないんですか、こういうふうに変えたほうがいいんじゃないんですかとなった場合には基本計画は変わるという理解でいいんですか。
辻本区民文化国際課長
こちらにつきましては、4ページでございますけども、あくまでも助言というようなことを行うというふうに聞いております。それを受けて区として、あるいは当然議会、あるいは区民の皆様の御意見を賜りながら何らか変更するような場面はあるかもしれませんけども、アドバイザー会議の方はあくまでも助言する機関であるということです。
高橋委員
ここで所管が違うと思うからあまり強くは聞けないんだと思うんだけど、変わるかもしれませんよというのはすごくよろしくない答弁だと思うよ。だって、基本計画というのは5か年でしょう。この施設計画は10か年になっているんだけど、構造改革はその5か年の基本計画を下支えするものなんでしょう。この人たち、この計画は基本計画を進めていくための構造改革なわけだから、これがちょっと待ってくださいよ、ここは違うんじゃないんですかとアドバイザーの意見があったとしたら変わるかもしれないといったら、基本計画というのは何なんですかと言われちゃうんじゃないかなという気がするわけですよ。だから、よく分からないんだけど、本当だったら区の担当の皆さんが一生懸命構造改革をやるんだぞというのを考えて基本計画の下支えをするんだったら分かるけど、そういうところがどうしても理解できないということは、答弁はできないでしょうから、所管のところにきちんと伝えておいてもらいたいというふうに私は思うんですけど、いかがですか。
辻本区民文化国際課長
すみません、ちょっと言葉が足りない部分がございました。アドバイザー会議の委員の方の助言に基づいて変更することはないというふうに考えています。基本計画はあくまでも区が主体に考えるものということ、議会あるいは区民の皆様の意見を賜りながら最終的に決定するものだというふうに考えてございます。軽々に変更されるものではなくて、あくまでもそれを効率的、効果的というんでしょうか、下支えをしながら推進するための構造改革であるということでございますので、趣旨としましてはただいま委員が御指摘いただいたとおりだと我々も認識してございます。その点は担当にも伝えていきたいと思います。
むとう委員
このプログラム(案)を作るこれまでの経過というのがここに書かれているんですけれども、構造改革について区長と区民のタウンミーティングでこれを題材にした意見交換会があったような気がするんですが、なかったですか。ここに書かれていないので、分かれば教えてください。
辻本区民文化国際課長
令和2年12月に検討中の主な取組についてということで報告をさせていただいております。この検討中の主な取組ということではこれは意見交換会をやっているものでございまして、その中に構造改革の支援等が含まれていたというふうに思います。
むとう委員
今年の5月のタウンミーティングでこのテーマでやっていませんでしたっけ。私の勘違いかしら。
委員長
委員会を暫時休憩します。
(午後4時46分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時46分)
辻本区民文化国際課長
大変失礼いたしました。5月20日に構造改革をテーマに区民と区長のタウンミーティングを実施しております。失礼いたしました。
むとう委員
ごめんなさいね。私は記憶力が定かじゃないからあえて確認したんですけれども、私は5月20日に参加しているんです。そこで意見交換したことの区民からの意見というものの報告がないことに違和感を持ったんですよ。これまでのほかの計画、この前の基本計画についても施設計画についても区民との意見交換会でどんな意見が出たかという報告があったので、これについて書いていないから私の勘違いで私は出ていたのかと思っていたんですけれども、やっぱり5月20日の区役所で行われたタウンミーティングはそうでしたよね。だとするなら、なぜこれまでの経過の中で、そのときも区民の皆さんから御意見を伺っておりましたので、それの報告がないのかというのはちょっと違和感があるんですが、どうしてでしょうか。あったことも知らないからここで答弁できないのかもしれませんけれども、これはちゃんと担当に確認していただかないと経過報告としては不十分だと思うんですが、いかがでしょう。
辻本区民文化国際課長
すみません、詳細について今手元に資料がなかったので大変失礼いたしました。詳しい経過につきましては確認をしまして、またしかるべく報告をさせていただきたいと思います。
委員長
委員会を休憩します。
(午後4時48分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時56分)
では、休憩中にお諮りしたとおり、今議論があったようなことをぜひ所管に伝えてほしいということでよろしくお願いします。
南委員
今回構造改革実行プログラム(案)ということで、このスケジュール、今後の予定を見ると、8月に実行プログラム策定、そして実行というふうになっているんですけども、この4ページに、要はこの案に対して専門的な立場から必要な意見、助言をもらうためにアドバイザー会議というものが設置されて、これは先日の補正予算の中でもありましたですよね。これは通ったわけですけども、要は先議で通っているわけですね。非常に緊急性を要することということでこのアドバイザー会議のこの5名の方の予算が通ったわけですけども、その方々からこの案についてこれから意見をもらうんでしょう。助言をもらうんでしょう。この中には5つの戦略とか今様々所管分については説明をしていただきましたけど、これだけ5つの戦略が書かれていて、アドバイザー会議で様々な意見が出たときにこれは大きく変わる可能性というのは十分あるということですか。
辻本区民文化国際課長
先ほどの高橋委員の御質疑とも重なりますけども、基本計画、施設整備計画を下支えするものですので、基本計画、施設整備計画が大きく変わるということはないと思っております。ただ、構造改革の取組についての意見を頂きますので、それについてどのような意見が出るか分かりませんけども、それを参考に区が受け止めて何らか現行の案をさらに改善するということはあり得るかもしれないことだと思っています。
南委員
何かあまりはっきりしていなくてすごく歯がゆい感じになってくるんですけど、要は、だって、先議でこのアドバイザーの人たちは絶対必要ですということで補正予算が通ったわけじゃないですか。にもかかわらず、じゃあ、今の御答弁でしたらば、何か変わることがあるかもしれないけど、変わらない、このままで行くかもしれないといったら、何のために先議で補正予算をやったんだろうと思ってしまうんですよ。だから、本当にきちっとした実行プログラムにしようと思ってアドバイザー会議を設置したんじゃないんですか。じゃ、当然この内容を精査していくわけになってくるわけですよね。精査していく中で何も変わらないということはあり得るんですか。だって、5名もアドバイザーの専門家の方々に入ってもらうわけですよね。当然変わってくるんじゃないかなと思って、変わってくるのは先ほどの高橋委員の質疑になってしまうけど、変わってきたらまた基本計画とかも変わっていくんじゃないかというふうに、そういうふうに考えざるを得なくなってくるんですけど、だから、何のためにアドバイザー会議が設置されたのかというのがよく分からないんですけども、この案をしっかりと精査していくため、またよりよいものにしようというわけですよね。そうしたら当然変わってくるんじゃないかなと思わざるを得ないんですけど、それはどのようにお考えなんですか。
辻本区民文化国際課長
すみません、説明が不足しておりまして、補正予算で審議いただいたということで、これは予算がないとこのアドバイザー会議の委員さんの報酬がなくては会議が開けないというようなことがありまして、今、委員御指摘のとおり、8月にはまとめたい、あるいは7月には会議を開きたいというのがございましたので急ぎお願いしたというところでございます。今後、各方面の有識者の方々でございますので、それらの方々からこの構造改革実行プログラムの策定あるいは実施等について御意見を頂きますので、そういう意味では専門的見地から貴重な御意見を頂けると思っていますので変更はあり得るということだと思っています。あり得るし、よくするためには必要な過程であるというふうに考えておりますので。それで簡単に基本計画が変わるのかというと、そこはそう簡単にはいかないというふうに思っています。それは基本計画に対して意見をもらうものではなくて、今回のアドバイザー会議というのはそれを下支えする実行プログラムについての意見を頂くものなんですね。そのように御理解いただければと思います。
南委員
本当に何度聞いても理解できないんですけど、だって、この実行プログラムというのは区有施設整備計画とか基本計画の下支えになるものだとおっしゃったじゃないですか。それがプログラムを精査するためにアドバイザー会議を設置して、そして、じゃあ、その御意見、助言を頂いた上でこのプログラムが変わるかもしれないとおっしゃったら、この下支えなるものが変わったら上にある上位計画というのも変えざるを得なくなってくるんじゃないですか。でないと何のための実行プログラムなんだろう、何のためにアドバイザー会議を設置したんだろうと区民の方はそう思ってしまいますよ。おかしくないですか。こういう聞き方しかできないけど、もう一度ちょっと御答弁できますか。
辻本区民文化国際課長
すみません、なかなかまとまった答弁ができないというところで申し訳ないところでございますけども、基本計画はこれから案になりますけども、区民の皆様、議会の皆様から頂いた御意見なども頂戴しながら、それを踏まえた形で案ができるということです。一方、構造改革実行プログラムにつきましてはその基本計画を効率的かつ効果的に展開するための下支えとなるものでございますので、この実行プログラムが何らか変更されることによって基本計画が大幅に変わるとかそういったことは想定されていないということでございます。あくまでも基本計画を効率的、効果的に展開するための行財政の構造改革であるというふうに御理解いただければということでございます。
南委員
もう最後にしますけど、何かもう基本計画というものを要は正当化するためにただ単に実行プログラムを作って、正当化するためにアドバイザーの人たちを呼んで、この基本計画はすばらしいものですよというのを誘導するような会議体にしか見えなくなってくるんですけど、その辺は絶対違いますか。その辺をお聞きします。
辻本区民文化国際課長
あくまでもこの構造改革の実行プログラムに対する御意見を頂くということでございますので、基本計画、施設整備計画そのものに何か御意見を頂くというような位置付けにはないということでございます。
委員長
委員会を暫時休憩いたします。
(午後5時06分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後5時07分)
本日はここまでにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、さよう決定いたします。
次回の委員会は明日6月8日(火曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告いたします。
各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ以上で本日の区民委員会を散会いたします。
(午後5時07分)