令和3年09月10日中野区議会厚生委員会(第3回定例会)

中野区議会厚生委員会〔令和3年9月10日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 令和3年9月10日

 

○場所  中野区議会第3委員会室

 

○開会  午後6時12分

 

○閉会  午後7時33分

 

○出席委員(7名)

 小林 ぜんいち委員長

 間 ひとみ委員

 高橋 かずちか委員

 石坂 わたる委員

 近藤 さえ子委員

 浦野 さとみ委員

 久保 りか委員

 

○欠席委員(1名)

 山本 たかし委員

 

○出席説明員

 地域支えあい推進部長 角 秀行

 地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子

 地域支えあい推進部地域活動推進課長 高橋 英昭

 地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長 小山 真実

 地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長 葉山 義彦

 地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 落合 麻理子

 健康福祉部長 岩浅 英樹

 保健所次長 杉本 兼太郎

 健康福祉部障害福祉課長 河村 陽子

 健康福祉部保健予防課長 関 なおみ

 健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 瀬谷 泰祐

 

○事務局職員

 書記 鎌形 聡美

 書記 本多 正篤

 

○委員長署名


審査日程

〇議案

 第50号議案 令和3年度中野区一般会計補正予算(関係分)

○所管事項の報告

 1 新型コロナウイルスワクチンの集団接種(武田/モデルナ社ワクチン)の実施について

(新型コロナウイルスワクチン接種担当)

 2 その他

〇その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、厚生委員会を開会いたします。

 

(午後6時12分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 第50号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 本議案は総務委員会に付託されておりますが、厚生委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。

 それでは、理事者の補足説明を求めます。

藤井地域包括ケア推進担当部長

 それでは、地域支えあい推進部、厚生委員会審査関係分の補正予算につきまして御説明いたします。

 お手元の令和3年第3回中野区議会定例会議案の補正予算の18ページ、19ページをお開きください。6款地域支えあい推進費、2項地域包括ケア推進費、1目地域包括ケア推進費、2地域包括ケア体制整備でございます。新型コロナウイルス感染症の自宅療養者への支援事業として、都は食料品の配送事業を実施し、区は都の支給対象とならない短期間の自宅療養者等に対し支援を実施してきたところです。このたびの新型コロナウイルス感染症の新規感染者急増に伴い、食料品等の購入経費267万3,000円の増額補正を行います。

 続きまして、3項介護・高齢者支援費、5目高齢者支援基盤整備費、1介護基盤整備でございます。介護施設において感染症発生時の罹患者を最小限にするため、簡易陰圧装置の設置に係る経費を補助するもので、1,479万3,000円の増額補正を行います。対象は、認知症高齢者グループホーム3施設、小規模多機能型居宅介護事業者1施設を見込んでいます。この事業につきましては、東京都の補助がございます。内容につきましては、後ほど歳入のページで一括して御説明をさせていただきます。

 続きまして、5目高齢者支援基盤整備費、2事業者育成支援でございます。在宅で高齢者を介護している家族等が新型コロナウイルス感染症に感染した場合に、要介護者に対する必要な支援を確保することを目的とした在宅要介護者受入体制整備事業を10月までの予定で実施してきたところですが、感染状況を踏まえ、令和4年3月まで延長することとし、597万9,000円の増額補正を行います。この事業につきましては東京都の補助がございます。

 続きまして、歳入について御説明させていただきます。10ページ、11ページをお開きください。14款都支出金、2項都補助金、5目地域支えあい推進費補助金でございます。15節地域医療介護総合確保基金事業は、高齢者施設等の感染症対策設備整備推進事業に対する補助でございます。21節在宅要介護者受入体制整備事業は、高齢者の在宅要介護者受入体制整備事業に対する補助でございます。

 以上で地域支えあい推進部の補足説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

岩浅健康福祉部長

 それでは、健康福祉部所管分の補正予算につきまして御説明をさせていただきます。

 議案書の20、21ページをお開きください。7款健康福祉費、3項障害福祉費、5目障害者支援費、1障害者支援、(1)障害者支援でございます。こちらは障害者の家族等が新型コロナウイルスに感染した際の在宅障害者受入体制整備事業に係る経費、11月から3月分といたしまして、478万5,000円を増額補正するものでございます。

 続きまして、4項生活援護費、3目自立支援費、1自立支援、(1)就労等自立支援でございます。新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の申請期間が11月まで延長されたことに伴う経費といたしまして、792万円を増額補正するものでございます。

 続きまして、6項保健予防費、1目保健予防費、2予防対策、(5)新型コロナウイルス感染症でございます。新型コロナウイルス感染症対策経費、同ウイルスワクチン個別接種における休日、時間外接種加算等の経費及び区立中学校巡回接種に係る経費につきまして、合計で6億1,473万8,000円を補正するものでございます。この内訳でございますが、まず、新型コロナウイルス感染症対策経費として3億9,341万8,000円を増額するものでございます。これまで、新型コロナウイルス感染症対策といたしまして、派遣契約、委託契約などを行ってまいりましたが、その期間が9月末、10月末までとなっているものが多いため、それを年度末まで延長するというものが中心でございます。主な内訳といたしましては、報酬は、感染症診査協議会委員報酬として126万4,000円。職員手当は超過勤務手当、特殊勤務手当として3,155万3,000円。旅費は会計年度任用職員の出張旅費が4万1,000円。役務費は就業制限等通知発送の郵便料として97万1,000円と、患者等を民間救急業者に委託して医療機関へ搬送する費用として3,850万円、電話相談従事者人材派遣、医療事務派遣の期間を延長する等の費用といたしまして6,666万7,000円、合わせて1億613万8,000円となります。委託料はPCR検査センター事業の延長分の費用となりまして、7,574万6,000円でございます。使用料及び賃借料は、軽症者の搬送に借り上げた車両3台の運行費用の延長分として1,811万7,000円と、積極的疫学調査用の携帯電話のレンタルの延長分55万9,000円、合わせて1,867万6,000円となります。扶助費は、入院勧告後の医療費の公費負担分として1億6,000万円となります。

 次に、新型コロナウイルスワクチン個別接種における休日及び時間外接種加算等の経費といたしまして、2億6,271万5,000円の増額補正をいたします。主な内訳といたしましては、職員手当等が超過勤務手当など536万円。需用費が、ワクチンの2回目接種勧奨はがきや接種証明書の偽造防止用紙の印刷経費としまして13万2,000円。役務費は、ワクチンの2回目接種勧奨はがきの郵便料として22万1,000円。委託料は、ワクチン個別接種におきます休日及び時間外接種加算の経費として2億5,700万2,000円となります。

 最後に、区立中学校巡回接種に係る経費4,139万5,000円を減額補正するものでございます。こちらは、令和3年6月22日付文部科学省事務連絡を受けまして、区立中学校の巡回接種を中止したことに伴いまして委託料を減額するというものでございます。

 次に、22、23ページをお開きください。7項生活衛生費、1目衛生環境費、2生活衛生・環境、(1)生活衛生・環境推進でございます。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う保健所の電話料金として360万円を増額補正するものでございます。

 続いて、対応する歳入予算について御説明をいたします。10、11ページを御覧ください。13款国庫支出金、1項国庫負担金、4目健康福祉費負担金、5節感染症予防につきまして1億4,712万8,000円を、8節ワクチン接種対策につきまして2億4,430万6,000円を増額するものでございます。

 続いて、13款国庫支出金、2項国庫補助金、6目健康福祉費補助金、8節ワクチン接種体制確保につきまして2,191万1,000円を減額、9節セーフティネット強化交付金につきまして792万円を増額するものでございます。

 次に、14款都支出金、2項都補助金、6目健康福祉費補助金、16節在宅要介護者受入体制整備事業につきまして、478万5,000円を増額するものでございます。

 おめくりいただきまして、19款諸収入、4項受託事業収入、2目健康福祉費受託収入、1節予防接種でございます。こちらは、中学校での巡回接種に係る中野区民以外に係る予防接種受託収入としていた358万8,000円を減額するものでございます。

 続いて、6項雑入、5目雑入、11節行政検査でございます。PCR検査センターの診療報酬として8,641万5,000円を増額するものでございます。

 以上、健康福祉部所管分の補足説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

高橋委員

 御報告ありがとうございました。19ページの地域包括ケア体制整備についてまずお聞きしたいんですけれども、今の御説明の中で、都の支給対象とならない、いわゆる短期の部分という話でしたけど、本来その都の要件と、対象外で短期というとどういう短期なのかとか、その辺はどういう形なんでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 東京都は令和2年1月25日からこの事業を始めております。対象は4日以上の療養期間のある自宅療養者になってございます。内容につきましては、約1週間分の飲食料品、1人3箱ということになってございます。すみません、令和2年ではなく、令和3年1月25日です。失礼いたしました。東京都が以上でございます。

 中野区につきましては、対象は、都の対象者とならない場合で要望があったときということで、短期の自宅療養者、入院待機者になってございます。内容につきましては、約3日分の食料品、その他、療養期間の延長等の事情に応じて対応するということになってございます。

高橋委員

 都を補完する形で区が独自にやっていくという中で、実際の自宅療養者だったり、入院待機されている方、そこへのニーズといいますか、そういうところにきちっと手が届いているという認識でよろしいんですか。まだまだ自宅療養者、今、少し落ち着いていますけど、ずっと上がってきた中で、その辺の区のほうのこの施策で追いついていないような状況が今まであったとかそういうところはなかったんですか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 この自宅療養に係る食料品の配送につきましては、保健所で様々、陽性者の勧告ですとか、陽性者の今後どういう療養をしていったらいいのかというようなところの判断の下に、それが長期にわたるのか、あるいは短期で終了するのかという中で保健所のほうで情報提供をしていただいて、そこで御希望のある方に中野区のこのセットを配達しているというような状況でございます。8月に一時期、東京都のほうの事業につきまして遅配があったというふうに聞いております。その際につきましても、保健所のほうで状況を見まして、3日分でも必要な方については、要望を伺って配送をしているというような状況でございます。

高橋委員

 確認ですけど、そのデリバリーは、具体的にどのセクションがどういう形でやったというのを確認したいんですけど。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 配達につきましては、まず保健所からすこやか福祉センターのほうに依頼をいたしまして、すこやか福祉センターの職員が配送をしているというような状況でございます。

高橋委員

 ありがとうございました。

 次に、その下の介護基盤整備のところで陰圧装置の設置という形がありましたけれども、さっき4施設ですか、グループホームと、あと小規模多機能というところがありましたけど、いわゆる希望のあるところに提供したというところだと思うんですけど、4施設だったという理由というか、なぜ導入をするのにその4施設だったのか。何か障害というか、その導入に何かネガティブな要因というか、施設の状況とか、それはケース・バイ・ケースで向こうの判断なんでしょうけれども、その辺はどういうふうな分析をされているんですか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 陰圧装置設置場所は避難経路や居住性を損なったりすることのない場所に設置する必要がありまして、また、換気口の確保も必要になってまいります。その施設では設置が難しい場合もございますので、4施設の希望となっております。

高橋委員

 区が見込んでいた数と実際はどんな感じなんですか。思ったより少ないのか、大体想定していた範囲内の施設整備なのかということと。あと、今後予算を、いつまで続くというか、希望がまた今後出てきた場合とかという想定があるのか。その場合、例えば予算を超えた場合とか、その辺の対応はどうするのかを教えてください。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 昨年度、同様の陰圧機の補助を実施しておりまして、その際も需要調査におきまして申請が出てきましたのが2施設でございました。実際に補助金の実績としては、1施設、小規模多機能施設でございましたけれども、その他の施設については希望が出てまいりませんでした。今年度、改めまして6月に対象の43事業所に需要調査をしておりますけれども、希望と、その後見積りをして実際に工事が可能かどうかということを確認していただいた結果出てきたものが4施設となってございます。

高橋委員

 じゃあ、今回のこの予算の中で収まるという見込みということでよろしいですね。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 その見込みでございます。

近藤委員

 今、高橋委員がおっしゃったところと同じ介護基盤整備のところでちょっと教えてください。この簡易陰圧機の装置というのはどういう状態の患者さんに対してどのように使うものなんですか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 感染疑いのある方が発生した場合に感染を防ぐために使用するものでございます。

近藤委員

 例えば、その高齢者施設でコロナの方が出てしまったというときに、濃厚接触者とかの方が入るというようなイメージですか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 あくまでも感染拡大のリスクを低減するための環境整備を支援するためのものでございまして、陽性者につきましては医療機関のほうへという前提がございますので、あくまでも発熱した方とか疑いの発生した方について使用していただくことを想定しているものでございます。

近藤委員

 ちょっとイメージが湧かないんですよね。例えばクラスター的に出た場合は結構多くの人がそれが必要だと思うし、大変であれば病院に搬送しなければならないし、この簡易陰圧装置というのに入る人というのがすごく分かりにくいなと思うんですけれど、それはこの間まで予算をつけて入れられたということなんですけれど、使用頻度というかはどのような感じなんですか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 使用頻度というのは――すみません、ちょっと休憩していただけますか。

委員長

 休憩します。

 

(午後6時33分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後6時36分)

 

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 令和2年度に導入した事業所につきましては使用実績はございません。

近藤委員

 この使い方ですとかは、何か専門家が必要ですとか、ホームにいる看護師さんとかそういう方が使用できるんですか、技術的に。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 実際に専門の事業者が設置工事等を行いますので、使用方法については事業者のほうからきちんと操作方法の説明が受けられると考えてございます。

近藤委員

 これ、都の補助金でやっていただけるのですからいいことだなとは思うんですけれども、やっぱり希望施設が4施設しかないということもあれで、何となくやっぱりクラスターが出たようなところは、部屋から出ないようにしてくださいとか、ほかの事業所とかはそういうふうにやって隔離したりしている中で、この装置というのがそれほど使われるものなのかなと私は思ったんですけれども、その辺はやっぱり結構利便性が高いものであるということは間違いないんですか。

落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長

 これまでコロナウイルスの感染拡大前につきましては医療機関で陰圧室というのがございましたけれども、今回、この感染拡大の中で簡易型のものができまして、介護施設等にも導入できるような形のものができましたので一定程度の効果はあると考えてございます。

近藤委員

 ありがとうございました。

 それともう1点、新型コロナ感染症対策の保健予防費の中で、職員の時間外勤務手当というのは、これは何人分の何時間ぐらいを想定しているものなんですか。

関健康福祉部保健予防課長

 何人という人数を想定したものではございません。

岩浅健康福祉部長

 保健予防費の超勤ですけれども、すこやか福祉センターの応援職員ですとかそういうものを全て含んで計上させていただいておりますので、これまでの感染状況の実績を踏まえまして、現在予算化している費用との差額ということで今回計上させていただいているというものでございます。

近藤委員

 この金額、結構大変な金額で、これだけやっぱり時間外をしなきゃならない現状がこれからもあるのかなと思って、ちょっと金額的に大変な金額なので、本当に職員の方の健康とかを気をつけていかないといけないなと思ったんですけれど、その辺はいかがですか。

関健康福祉部保健予防課長

 御指摘のとおり各職員の超勤がかさまないように、派遣職員や任期付の職員等、いろいろ応援職員も含めましてバランスよく働けるように環境整備をしているところでございます。

久保委員

 先ほど一般質問の中で、在宅要介護者受入体制整備事業についての御質疑があったかと思うんですけれども、これは今までには実績がないようにお聞きをしたのですけれども、すみません、その事実確認と、なぜこの実績がないのかというところも、もし何か分析されているようでしたら教えてください。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 こちらの事業の実績でございますが、これまでないといった状況でございます。入院をするという段階で相談があったケースが5件ございました。ただその後、事業者と準備を進めている状況のときに、その後、要介護者の方も陽性との結果が出て、結局支援まで至らなかったというケースが数件ございました。

久保委員

 そういうことなんですね。では、要請自体、相談自体はあって、需要はあるんだけれども、実際には陽性になられたりとか様々な事情によって利用ができなかったということですね。分かりました。

 次に、新型コロナウイルスワクチンの接種体制確保事業のほうで、減額をいたしました区立中学校巡回接種に係る経費についてなんですけれども、巡回の接種ができなくなった状況というのは承知をしておりますけれども、実際そのことによって、中学生の接種自体はどのように進められているのかというところが少し見えにくくなっているかと思うのですが、そこは区のほうではどういうふうに数字をつかんでいるのでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 中学生の全体の接種状況というのは、数字としてはちょっと手元には持っていないんですけれども、10代の接種率のほうを見ますと、9月6日現在で対象者の34.6%が1回目接種が終わっておりまして、2回目接種のほうは18.2%となっています。そこの半分というか、12歳から15歳の方が対象になりますので、そこの中で一定想定ができるのかなと考えております。

久保委員

 12歳から15歳のお子さんというのは集団接種ですとか大規模接種の対象にはなっていないと思うので、今、様々東京都のほうでは若い方たちに対しての接種を進めておりますけれども、そこの中の数字には入らないと思うんですね。なので、極めて少ない数字ではないかなというふうに思っているんですけれども、その辺を区のほうで掌握ができるのではないかと。例えば大規模接種ですとか、職域接種ですとかそういったところになりますと、なかなかこの数字自体が国のほうで捉えているところもあって難しいところもあるかと思うんですけれども、実際には個別の医療機関で打たれるという状況になっているかと思うので、そこはやはりもう少し、本来であれば学校でできて、そういったところがきちっと的確に押さえることができたところだと思うのですけれども、それは個別接種になったことによりまして打ちづらい環境になっているのではないかと思うのですが、その辺はいかがお考えですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 委員御指摘のとおり、今は12歳から15歳の方の集団接種のほうは推奨されていない、個別接種のほうを推奨しておりますので、そちらのほうに接種に行っていただいている形になります。個別接種のほうにつきましては、ファイザー製のワクチンのほうが供給がなかなか少なくなっているという現状から、ワクチンのほうは一律医療機関のほうに何バイアルずつを2週間に一遍ずつお送りしますということでちょっと制限がかかった形でお送りしているんですけれども、その中で小児対応していただいている医療機関のところについては割増しというのではないですが、一定数を割りまして小児対応を積極的にやっていただきたいという趣旨でお配りしているところです。

久保委員

 分かりました。そういった対応も含め、やはり実際のところ、またこれからこの感染状況が学校等が始まった中でどのようになっていくかというところは分かりませんけれども、しっかり区としても的確に数字を捉えていかなければいけないのではないかなと思いますので、その点については要望をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

 次に、新型コロナウイルス感染症対策のところで、例えば今までこの補正予算の以前には都の補助などで事業ができていたものを一般財源で賄わなければいけなくなっている事業が幾つかあるのではないかと思いますけれども、その点について御説明を頂くのと、また、一般財源で行ったものというのが、今後国や都のほうからの助成がある見込みというのが立っているのかどうかもし分かれば、立っていれば多分補正になっているかと思うので、その辺の動きがあれば教えていただきたいのですが。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 このたび私どものほうから御説明をいたしました自宅療養者支援事業でございますけれども、東京都の補助金が9月までというふうに情報提供を頂いているところでございます。ですので、こちらにつきましては一般会計で御提案をさせていただいているところでございます。

久保委員

 申し訳ありません、私、勘違いをしていたのかな。新型コロナウイルス感染症対策のところでもそういったものがあるように伺っていたのですけれども、そうではありませんでしたでしょうかね。

杉本保健所次長

 保健予防費の予算のうちでございますが、例えば感染症予防経費というようなところにつきまして、その全額が国庫補助等の対象にならず、一部市町村の負担が生じるものがございます。患者移送費については2分の1、また、医療費の公費負担につきましても4分の1が区の負担というようなところでございます。全体としましては今、地域支えあい推進部のほうからも御説明申し上げましたが、都や国の補助金が10月までというような扱いになっているものがございますので、そちらの部分については当初予算のときとは状況が異なってございますが、今後、またそうした特定財源の情報が届き次第申請をして、特定財源の獲得は図ってまいりたいというふうに考えてございます。

久保委員

 それから、その保健予防費のところでの諸収入8,641万5,000円、これについて御説明願います。

杉本保健所次長

 PCR検査センターの診療報酬でございます。こちらは2か月遅れで交付されるということで、9月分は11月に交付されるというものでございまして、そのため、9月から3月分の7か月分を積算しているというものでございます。

久保委員

 PCRの派遣診療ということで、PCRのほうのこれまでの区で行っている実績と、また今後、これは9月以降の分というのが大体何件ぐらいというふうに考えられているのでしょうか。

関健康福祉部保健予防課長

 令和2年度の実績といたしましては6,600件となってございまして、現在は週300件を目安に実施をしているという状況でございます。

 今回の予算につきましては、4,100件を目安としまして予算をつけているところでございます。

久保委員

 分かりました。ありがとうございます。

 先ほど自宅療養者支援事業のところで、東京都のほうの助成は9月までというようなお話がございましたけれども、実際にこの事業自体が、先ほど保健所がすこやか福祉センターのほうにつないで自宅療養者のところに配送されるという、そういったスキームというふうにお伺いをいたしましたけれども、その辺のところが、8月は100件を超えるような数になっていたということで補正を組むということになられたんだと思うんですね、今後もそういうことが起きるだろうと。これが、私も伺ったところによると、なかなか分かりづらい仕組みであったりとか、本当に的確に必要とされる方のところに届いているのかというようなお声があるんですけれども、その辺のところが実際はどうなっているのか。また、そういったお声があるのであれば、そこについての改善はどのように考えていらっしゃるのかお聞きします。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 私どもも、今年の1月25日から区の要件に基づいてやっておりましたけれども、やはりきちんと定期的に保健所のほうにはこの仕組みについての御説明等もしていきながら、現場で適切な判断をしていけるような働きかけをしていかなければいけなかったかなというふうには思っているところでございます。

 今後、また様々陽性者が増えたり、あと東京都のほうの関係で遅配が生じるようなときには、やはりその状況に応じまして適切に、迅速に判断をして、保健所とともに配達がされていないようなお宅がないように対応してまいりたいというふうに考えています。

久保委員

 分かりました。よろしくお願いいたします。

 すみません、補正と直接関係ないんですけれども、自宅療養者の方というのが1,000人を超える状況であったというふうにお伺いをしておりますけれども、実際にその自宅療養者の方たちに対して、これは多分、別の方にお答えいただくかと思うんですけれども、酸素ステーションですとか、抗体カクテル療法ですとか、そういったことというのを実際に区として検討しなければならないというような状況はあったのでしょうか、その辺についてお伺いいたします。

関健康福祉部保健予防課長

 自宅療養者がかなりの数になったときに、まだ都のほうで酸素ステーション等が開設されていない段階におきましては、在宅の酸素濃縮器の配送などで対応しているという状況でした。現在は、入院の調整が決まらない段階で、救急隊のほうが酸素ステーションに運ぶというような運用になっているというところです。

 カクテル療法につきましては、医療機関や本人等の御希望があった場合に、その要件がございまして、要件に当てはまる方については入院でカクテル療法ができる病院を御紹介して入院いただくという形で運用しております。

 なお、すみません、先ほど御回答いたしましたPCR検査センターの検査数の見込みでございますけれども、4,110件というのは補正で上げた分でございまして、令和3年度の4月から3月末までの1年間といたしましては7,010件と見込んでいるところでございます。

久保委員

 要するに、つないでいくということでの酸素ステーションのことなどは分かったんですけれども、区が直接そういった開設をしていくですとか、そういった必要性について検討をされたということはなかったということですか。

関健康福祉部保健予防課長

 現段階では、その施設等の設置自体につきましては、まだ都や国の補助の動向を見ているという段階でございます。また、カクテル療法につきましては、今のところは医療機関で行うという形で、施設で行うという形の補助等はまだあまり具体的には検討されていないという状況でございます。

久保委員

 すみません、最後ちょっと聞き取りにくくて、もう一回よろしいですか。補助等がということですか。

関健康福祉部保健予防課長

 カクテル療法につきましては、外来ではなくて入院が主流というところで、外来や在宅での使用というのはまだ少し検討中という部分になっていると聞いております。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 先ほど久保委員のほうから、特定財源の変更、補助金の変更について御質問頂きまして、私、一般会計で計上させていただいているというふうに申し上げましたけれども、一般財源の誤りでございます。

間委員

 自宅療養者支援事業に関してでございます。こちらのほうは、以前は区のほうで配布されていたというところなんですけれども、当時はトイレットペーパーだとか衛生用品とかが手に入りづらいということもあって、それも一緒にお配りしていたというところが本当によかったなと思うんですけれども、現在はどうなっているのでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 現在は食料品、飲み物になってございます。

間委員

 ありがとうございます。都のほうで出されているものとあまり変わりがないというか、同じようなものだということだと思うんですけれども、我が家でもコロナの感染というところが実際にありまして、自宅療養者セットというのを受け取りましたけれども、やっぱり元気な単身者を想定していて、例えばカップ焼きそばですとか療養するのに適していないというものが非常に多いかなという印象でした。そういったところで、新たにまた区で必要な方に届けたいということで始められるのであれば、何か都と違う形での、ヒアリングは難しいのかもしれないですけれども、より適したものを、区として最善を尽くしてといいますか、お配りするということも可能かなと思うんですけれども、それは今回はそのスキームでということだとは思うので、もし今後新たに追加でということがあれば、そういったことも検討していただきたいという要望にしておきます。

 お配りするときに、都の自宅療養者セットが届くときに、自宅療養者――正式名称はちょっと、ごめんなさい、忘れてしまったんですが、自宅療養に向けてのハンドブックというものが一緒に入っていると思います。実際に家庭内感染というのが本当に多いというか、どうしても今、中等症の方がやっと病院に入院できるという状態だと思うんですけれども、軽症の患者の場合は自宅療養ということもかなり多いと思います。そうすると、まだ感染していないのに、やっぱり一緒に過ごすことが必要になってくる。そうすると、やっぱりどうしたらいいんだろうということで非常に困惑すると思いますので、せめてこのハンドブックというところを早めにお届けしていく、もしくは情報をしっかりと届けていくということが大事だと思うんですけれども、その辺の対策は何かお考えでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 私どもの自宅療養セットの中には、東京都のハンドブックにアクセスできる二次元コードなども入れさせていただきまして、そのハンドブックの中には、家庭内感染を防ぐための例えばごみの捨て方ですとか、様々感染拡大を防ぐためのマニュアル等も書いてございますので、そのようなものをお読みいただき対応していただきたいというふうには考えているところでございます。

間委員

 ありがとうございます。ぜひそれと一緒に、区としても相談できる窓口の案内なども添えていただけたらと思うんですがいかがでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 中野区のホームページにつきましても二次元バーコードを掲載してございますので、そちらから御覧いただくということで、実際のチラシにつきましてはまだ入れていない状況ではございますが、現在20代、30代の方が多いということで、現在はそのような対応にさせていただいているところでございます。

 実際にそちらのホームページを御覧いただき、相談窓口等がございますので、そちらに御相談いただきたいというふうに思っていますし、あるいは東京都のほうの専用の相談窓口というのもございますので、そちらにつきましては御案内ができるような状況になってございます。今このチラシの中にはアクセスできるような状況になってございますので、そのようなものを御利用いただきたいというふうに考えております。

間委員

 ありがとうございます。例えばうちですと0歳児がいたりとかするんですけれども、離乳食だったりとか、例えば介護されている方だったりすると、突然コロナがやってきたときにストックがないということも十分考えられると思います。そういった方々がお困りのときというのは、区のほうに何か尋ねたら助けていただけたりするんでしょうか。

小山地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 この1月25日から新しい対象で始めたときにもいろいろ御説明をしてございますけれども、御希望があれば日用品と、それから離乳食であったり介護食についても、実際に中には入っておりませんけれども、調達できるような準備はしているところでございますので、そのようなお困りの御要望があれば対応してまいりたいというふうに考えております。

間委員

 その聞き取りというか、やり取りというのを実際に行われるのは保健所の保健師さんだと思いますので、なかなか保健所も忙しいな、それなのにこんなに丁寧に対応していただけてというふうに感じるほど丁寧に我が家も接していただきました。そんな中で、なかなか我が家は困っているということが非常に言いづらいという環境もあるかなというふうに感じましたので、お困りのことがあったらしっかりと聞き取れるようにというところは、保健所のほうも忙しいと思うんですけれども徹底していただけたらと思います。

 次に、在宅要介護者受入体制整備事業について伺います。こちらのほう、実績はゼロだったというところで、相談としては5件あったということだったんですけれども、実際に対象の方が陰性だというところじゃないとこの制度が使えないというところで、なかなか使い――あるのはとても大事なことなのでもちろん必要だと思うんですけれども、その代わりに介護サービス事業所さんとかがすごく現場に入りながら頑張ってくださっているという現状があると思います。結構防護服をたくさん使う必要があったりですとか、自主的なPCR検査というのを行ったりですとかそういったこともしているというところで、今回補正としては考えられていないんですけれども、やっぱりこれがあれば大丈夫というわけではなくて、現場でコロナに感染するリスクというのを感じながら一生懸命やってくださっている方々に対して区として何か対策をしていく、必要なものがあればお渡しするですとか、何か対策が必要かなというふうに思うんですけれどもいかがでしょうか。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 今のところ、マスクであるとか手袋等の感染防止物品につきましては、国から配られたものを区を経由して事業者さんにお配りしているという状況もございます。それから東京都のほうでは、そういった感染対策に係る費用についての補助というものも実施しておりまして、区のほうとしては国の動向なども見ながら、必要な支援については考えていきたいというふうに考えております。

間委員

 国のほうでということでしたけれども、現場から聞こえてくる声としては、なかなかその物品が足りないとかということもあります。すみません、現場の人じゃないのでちょっと分からない部分もありますけれども、よくヒアリングというか、お声を直接聞いていただけたらと思います。

 先ほど一般質問の中にもありましたけれども、人手不足というのが非常に懸念されています。誰かが陽性になってしまったら代わりの人がいなくて困るというところは本当にどこの業者さんも悩みとして抱えていらっしゃると思います。今回のこの事業のスキームの中ではそこに対応できないというのはあるとは思うんですけれども、誰か欠員が出てしまったときにサポートできる体制だったりとか、区としてできることはしていっていただきたいと思います。いかがでしょうか。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 引き続き事業者さんと連携を図りながら必要な支援について検討していきたいと考えております。

石坂委員

 在宅要介護者受入体制整備事業のほうと、在宅障害者受入体制整備事業のところで、今のところ、実際に御家族の方が感染されて相談があっても、御当人のほうも感染が発覚して、それで利用に至っていないということなんですけれども、もちろんそうしたケースの場合に行き場がなくなってしまうことなく、皆さんそれぞれ入院ですとか、様々な事由によって大丈夫な状況だったのか、あるいは受入れ先がなくて困ったりとかということがもしあったのであれば教えてください。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 高齢者のところでございますけれども、私どものほうで実際にそれでどうしようもなくて困っていらっしゃるという声は届いていないという状況でございます。

河村健康福祉部障害福祉課長

 障害福祉のほうでも実績はゼロということになってございますけれども、御相談等はございました。御相談の中には、障害が重度で、在宅でお一人でお過ごしになるということがなかなか難しい方ということで、御入院の対応を取らせていただいたというような方等がいらっしゃいますので、お一人でどうにもならないというような方はいらっしゃいません。

石坂委員

 今、入院もしづらくなっているところなので、無事入院ができたということでよかったと思いますけれども、多分今後、なかなか厳しい状態でも入院できない方が増えているので、受入れ先などが困ることがないような形で、それぞれの部署で先んじていろいろと考えていっていただければと思います。これは要望で結構なんですけれども。

 あと確認なんですけれども、障害者支援のほうは、これは障害者総合支援法の障害ですとか難病に指定されているものであれば全て大丈夫なのか、あるいは障害者ですとか、手帳の等級ですとか、障害程度区分などでもし線引きがあるようであれば教えてください。

河村健康福祉部障害福祉課長

 基本的には障害福祉サービスの居宅介護をお使いの方はそちらのほうで御対応いただいて、入っていらっしゃるヘルパーさんに感染予防対策、防護服等を準備していただいて支援をしていただくというものでございます。こちらの事業については、そういった居宅介護をふだん使われていない方ですとか、居宅介護では足りない方をお使いいただくというふうにすみ分けをしているところでございます。

石坂委員

 分かりました。ありがとうございます。

 あと、これはそれぞれのサービス、介護のほうも障害のほうもですけれども、ホームページなどで検索をかけると、他の自治体の場合ですと、割と都内の市とか区ですと、該当すると思われる方は御連絡ください、お問合せくださいとか、申込みの申請ホームが載っていたりするんですけれども、中野区は検索かけてみても出てこなかったんですけど、これはただ単に検索して出てこないだけかもしれませんけれども、周知の仕方とかというのはどのようになっているのか教えてください。

葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長

 私どものほうで事業開始に当たりましては、入院調整に当たり保健所、それから地域包括支援センター、それから中野区介護サービス事業所連絡会等に説明をいたしまして、区内の各介護事業所宛に本事業への協力依頼の通知を発出しております。周知の方法としては、そういった形で皆さんにお知らせしているという状況でございます。

河村健康福祉部障害福祉課長

 障害のほうでも同様の対応をさせていただいております。基本的には陽性の方というのは保健所のほうで把握をされますので、そこにしっかりと事業を周知することでつなげていただくということをしてまいりました。

石坂委員

 分かりました。しっかりとそういう形でも周知されていれば大丈夫だと思うんですけれども、他の自治体も多分何かしらの理由があってホームページ等に載せていると思いますので、もしその辺も必要があれば臨機応変に対応いただければと思います。これも要望で結構です。

浦野委員

 2点ほど絞って伺います。質疑は今も出たんですけれども、19ページの自宅療養の支援のところにちょっと関連するんですけれども、今回、全体的に補正予算、区が今までやっていた取組を今後継続していくというような中身だとか、新たにまた増額してということだと思うんですけれども、例えば自宅療養の、もちろんこれ自体はいいと思っているんですけど、ただ本来的には、自宅療養が原則ではなくて、やっぱり感染した方がきちんと医療の目がある下で療養するというのが原則だと思っているんです。例えば東京都が宿泊施設を持っていて、今17施設になるんですかね、あるんですけれども、先日特別委員会でも、この間の感染状況とか自宅療養者数を出してもらったときに、感染者が増えていっても、逆に宿泊療養の数が横ばい、ないしちょっと減るみたいな感じになっていて、結局、要は感染すると、もうイコール全部自宅療養が増えていくというような状況があるので、これはちょっと中野区だけでという問題ではないとは思っているんですが、やっぱり原則自宅療養でない形で、東京都に対して宿泊施設をもう少し増やしていってほしいだとか、そういう要望というのは区として現在されているのか、されてきたのか、ちょっとそこを伺いたいんですけれども。

関健康福祉部保健予防課長

 今まで都のほうも、原則は宿泊もしくは入院と言い続けてきたところでございますので、急増時にも対応できるようにという体制整備については声を上げていきたいとは思ってございます。

浦野委員

 やはりそこは大事なところだと思うので、各行政のところから都に声を上げていってほしいなと思います。先日、都議会で、おととい、8月に自宅療養で亡くなった方が物すごく多くて、去年の12月からこの8月末までで、東京都で自宅療養中に亡くなった方が32人で、うち8月に亡くなった方が21人、やっぱり8月全体で急増していたので、やっぱり8月に非常に増えていた状況があったと思うんですけど、中野でも自宅療養中に亡くなられたという方はいらっしゃるんですか。

関健康福祉部保健予防課長

 個別の事例に関わることはちょっとお答えできません。

浦野委員

 要は、感染状況が出て、やっぱり急変というものがあって、軽症者でも急変してこうやって亡くなっている事例もあるので、先ほど申し上げたように、やっぱり入院なり施設での療養というところを原則に、ぜひ東京都にも伝えてほしいと改めて言いたいと思います。

 もう一点なんですけれども、21ページのところで、新型コロナ感染者の対策経費の増額で、これも今までのを基本的に増やすということになっているんですが、この中に入っていないんですけど、例えば区内の医療機関でも通常診療に加えて発熱外来、コロナ対応、ワクチンの対応で、先ほどのとちょっと関連して、自宅療養が増える中で往診のところをちょっと人を増やしたりだとか、やっぱり各医院のところですごく努力されて、何とか本当に命を救おうということでされていると思うんですね。例えば昨年杉並で、杉並区内の基幹病院にコロナの方を受け入れたら一律でという形で助成金をかなり出していたと思うんですけど、中野でもその基幹病院なり、中規模のところでも病床数を増やして対応しているところもあるので、ぜひそういう区独自の支援というのも検討していってほしいなと思うんですけれども、その点、最後に確認したいと思います。

岩浅健康福祉部長

 昨年度、杉並区のほうでそういった実施をしたというのがございます。基本的には、これまでの中野区の考え方といたしましては、病院への必要な支援といいますか、そこら辺については国のほうで手当てをしているというふうに考えておりますので、今回の8月からの療養者の急増によりまして、区内の病院でも病床数を増やしていただいたというようなお話も伺っているところでございます。病院、医療機関等ともいろいろ相談しながら、必要な支援につきましても検討はしていきたいと考えております。

浦野委員

 現場としてはやっぱりそういうふうに増やして、でも、やっぱりそこは独自持ち出しでやっているところもあるので、それは状況を聞きながら、ぜひ区として積極的に検討していってほしいなと思います。これは要望しておきます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 他に質疑がなければ、質疑を終結します。

 意見について伺います。第50号議案について、意見はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第50号議案について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で第50号議案の審査を終了します。

 次に、所管事項の報告を受けます。

 1番、新型コロナウイルスワクチンの集団接種(武田/モデルナ社ワクチン)の実施についての報告を求めます。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 それでは、報告資料(資料2)に基づきまして、新型コロナウイルスワクチン集団接種の実施について御報告いたします。

 中野区の新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、使用しているファイザー社ワクチンの供給量が減少している一方で、まだ多くの区民の方が接種が受けられない状況であります。接種を希望する区民全員の早期接種に向けまして、区として武田/モデルナ社ワクチンを使用した集団接種を実施したいということでございます。

 実施日程につきましては、1回目、10月4日から10月23日まで、2回目、11月1日から11月20日まで、会場の都合で一部の日程を除きますが、この日程で考えてございます。各日の実施時間につきましては、午後1時から夜の8時までを考えてございます。

 実施会場につきましては、中野サンプラザに特設会場を設置することを考えてございます。

 また、接種人数につきましては、1万人の方につきまして2回ずつ接種していただく。各日につきましては530人程度と考えてございます。

 続きまして、予約方法につきましては、区の予約専用ウェブサイト及びコールセンターのほうで予約を受け付けます。2回目につきましては、1回目の予約をしていただいたときにセットで予約していただくことを考えてございます。

 5番、予約の開始時期でございますが、9月22日(水曜日)午前9時からは、基礎疾患のある方ですとか、これまで優先的な接種のほうを行ってきた方々を対象に行いたいと思っております。また、9月25日(土曜日)の午前9時からは40歳以上の方を追加で対象としたい。最後に9月29日(水曜日)の午前9時からは、12歳以上の方を対象にしたいと考えてございます。

 使用するワクチンにつきましては、武田/モデルナ社ワクチンでございます。

 今後の予定です。裏面に移っていただきまして、9月20日号区報に、実施と予約方法を掲載したいと考えてございます。先ほど申し上げましたとおり、22日から予約受付の開始、10月4日から1回目接種開始、4週間後の11月1日から2回目の接種開始を考えているところでございます。報告につきましては以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

久保委員

 先ほど12歳以上の中学生の接種状況についてお伺いをいたしました。この場合は個別接種ではないかと思いますけれども、こういった形で大規模接種で行うということはあまり前例がないのではないかと思いますが、その辺はいかがですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 委員御指摘のとおり、推奨というのは個別接種のほうを推奨されているわけではございますが、区内全体で考えますと、ファイザー製のワクチンが接種できる医療機関のほうに、まだファイザー社製のワクチンのほうを十分にお配りできている状況でいないということも踏まえまして、告知につきましては、12歳から15歳の方につきましては、基本的には原則保護者の方同伴、中学生以上の方は署名があれば大丈夫なんですが、そういった御説明をしっかりした上でこちらも御利用いただけるようにしたいと考えてございます。

久保委員

 分かりました。その辺のところの、特別に何か告知をその世代にするということはありますか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 一応特別なことというのがなかなか難しいところはございますが、区のホームページ、またSNS等で、12歳から15歳の方につきましてもこちらのほうで接種はできるんですが、説明をしっかり読んでから来てくださいねということを告知したいと考えてございます。

久保委員

 分かりました。なるべく情報がしっかり行きわたるように工夫をお願いしたいと思います。確認ですけれども、区民ということで、区民全員に対してのということでありますから、これは区内に従事をされている区民以外の方というのは対象にならないということでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 はい、現在考えているのはおっしゃるとおりです。

久保委員

 ここに保育所等の児童福祉施設の従事者というのもありますけれども、やはりそういったお声も大変高く届いておりまして、区内に勤務をされる方ということについても御検討いただきたいなと思っておりますけれどもいかがでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 一応区のほうに供給されているワクチンにつきましては区民のためのものということで、供給量とか含めて計算されて配られているというふうな認識でございますが、そういった御意見も踏まえまして検討してまいりたいと考えてございます。

高橋委員

 これは3日間に分けて予約を受け付けるという形ですけど、それぞれ枠というか、例えばモデルナで、22日、25日、12歳以上は29日ですけど、その枠はちゃんとある程度取っておくというイメージでいいんですか。それとも、1回目、2回目でフルになっちゃった場合は、3回目の12歳の枠が実質的になくなったとか、その辺の配慮というのはどういうふうに考えておりますか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 委員御指摘の後者のほうでございまして、優先的な予約ということの仕方を考えてございます。そういった意味でいうと、対象数が多い場合につきましては最後まで行き渡らずに予約がいっぱいになってしまうということも考えられます。

高橋委員

 そうすると、29日の12歳の枠が、実質第2回目の予約で割と多い場合はその枠がないということなんですかね。予約枠の中で、もうどんどん受入れはフルに、1日530人程度の接種を計画して、日程のレイアウトはするんだろうけれども、その予約枠についてはどんどん埋まっていったら、その第3予約枠はもうないということになるんですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 委員御指摘のとおりでございます。

杉本保健所次長

 今、課長から御答弁申し上げましたとおり先着順での予約受付というところでございますが、そうした、今回実施をしますモデルナ社製のワクチンの接種、ここの予約枠がいっぱいになった場合には、その後行います個別接種等の御利用をいただくということで考えてございます。ファイザー社製ワクチンを使用した個別接種を御利用いただくということでございます。

高橋委員

 その辺はうまく誘導してもらわないと、いわゆる今、何が一番心配って、若年層であったり、家庭内感染といったときに、せっかくこうやってサンプラザの14階かどこかをわざわざ押さえてやるわけだから、その辺ってやっぱりインパクトがあると思うんですよ。それで割と、じゃあということで12歳から15歳の方々の御家庭が予約をしようと思ったらそれでいっぱいになっちゃうというのは、ワクチン接種を進めてくというその施策展開としてはちょっと配慮に欠けるところがあるんじゃないかなと思うので、その辺をちょっと工夫してほしいと思いますが、どうでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 我々のほうで、こういった優先予約の形で組み立てるに至ったところでございますけれども、基礎疾患のある方ですとか、高齢者施設等の従事者、保育所等の従事者、また妊娠中の方、感染リスクで重症化リスクの高い方を優先度を高めて一応接種をしていただきたいという趣旨で組んでいます。年齢が高い方ほどやっぱり重症化リスクが高いと聞いておりますので、40歳以上の方につきましてもなるべく優先的にと。片や東京都や国のほうで、39歳以下の方の若年向けの接種のほうも幾つか御用意が進んできておりますので、そちらのほうも御案内しつつ、こういったことを進めてまいりたいと考えてございます。

高橋委員

 その辺のお考えは分かりますけど、ただ、じゃあ、第3予約枠でアプローチした12歳から15歳の御家庭の方が、もういっぱいで売り切れましたという話にもしなったときに、その説明の仕方と、ファイザーの一般の個別接種のほうへ振り分けて、いかにワクチン接種をうまくやっていくかという、その辺はきちっと誘導の仕方というか、憤慨されないようにというか、ワクチン接種がきちっと進展していくような形を、そこは工夫してください、先着順というふうに言い切るんであればね。その辺はぜひお願いします。要望でいいです。

近藤委員

 私もそこのところなんですけれども、12歳以上の方というころもすごく大事なところだと思うんですけれども、やっぱり何よりも基礎疾患のある方、この方たちにこの情報が何とかして知れわたるようにということが一番大事なのかなと思うんですね。それで、周知の仕方が区報とそういうホームページみたいな情報源しかないのでは、やっぱりちょっとまた分からなかったわといってスルーしてしまうと、せっかくこういうことを一生懸命やろうとしているのに、やっぱり情報を何とか届けるというためにも、医師会の先生たちとかに協力していただいて、今、高橋委員がおっしゃったみたいに何とか本当に工夫をして皆さんに行くように、こういうのもあるよ、こういうのもあるよという、個別もあるよ、これもあるよみたいなのを説明していただけるような形で、基礎疾患のある方は病院に行くこともあると思うので、そういうところをちょっとお手数ですけれど丁寧にやっていただいたりすると、基礎疾患のある方に浸透するのかなって、ただ区報とホームページだけではなかなか知れわたらなくて予約できなかったということになりますと、本当に亡くなってしまう方とか基礎疾患がある方というのが多く報道などでも出ているので、そこのところをやっぱりちょっと、せっかくやるんですから丁寧にやっていただきたいと思うんですけどいかがですか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 委員から御提案いただきましたとおり、医師会の先生方とも、こういうことを実施したいという意図のところをこれまでも調整してきました。そういった告知につきましても、医師会の先生方と協力しまして、基礎疾患を持っているかかりつけの患者さんで、できればそちらの医療機関で打っていただくのが一番なんですが、そちらのほうにワクチンが行きわたらないというか、まだ足りていないという状況がございましたら、こちらのほうも御利用いただくように御案内していくように協力してまいりたいと考えてございます。

近藤委員

 そうですね、やっぱりきめ細かい、ちょっとしたかかりつけ医の先生とかから教えていただくということがやっぱり一番分かりいいので、そこのところはちょっとお手間ですけど丁寧にやっていただけるようにお願いします。

石坂委員

 何点か伺います。まず最初、12歳以上の接種に関して、それも区報とか、区のホームページでというお話がありましたけれども、特に学齢期、小中学生であれば、学校の中で世帯配布している保健だよりみたいなものにちょっと載せてもらうだけでも大分伝わり方が違うんじゃないかと思うんですね。その辺というのはお願いできないものなんでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 こちらのほうですぐさまお答えできないんですが、できる限りの協力はしてまいりたいと考えてございます。

石坂委員

 学校だよりなり、保健だよりに載せてもらえると周知が広がるかなと思います。

 それとあと、今回、最初のほうの優先申込みのほうに高齢者施設等の従事者と保育所等の児童福祉施設の従事者とありますけれども、障害者施設ですとか障害児施設の場合どのような形になるんでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 申し訳ございません。こちらのほうに明記はない形になっていますが、もともと国のほうで優先の高齢者施設等と言っていた中に障害者施設等も入ってございましたので、こちらのほうも対象にしてまいりたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 それも周知する際に見て分かるような形で周知していただければと思います。それから、実施日程で10月16日と13日を除くというのが気になっています。というのも、働いている人からすると、接種をする日もそうですけど、翌日副反応ということもありますので、やはり土曜日のニーズが高いと思うんですね。それこそ日を選べるのであれば、平日休みにしてでも、土曜日は確保したほうがいいと思うんですが、そこは何か施設の理由とか何かあるんでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 こちらのほうは施設の会場の都合のほうもございまして、こちらのほうはできない。代わりにというわけではないんですが、23日の土曜日のほうまで含めて実施するという検討でございます。

石坂委員

 分かりました。これは仕方ないですね。

 それと最後、今回モデルナということでありますけれども、国のほうが、今までなかなか使い道がなかったという言い方は変ですけれども、アストラゼネカを自治体のほうに出すという話もありましたけれども、その分、アストラゼネカでさらに数を増やすとかという判断はできなかったんでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 アストラゼネカにつきましても一応検討はしました。ただ会場のところもございましたので、今回はモデルナのほうが獲得できそうだということだったので一旦保留にしてございます。今後、接種率とかを見て必要があればそういったことも要望してまいりたいと考えてございます。

石坂委員

 そうしますと、今後またアストラゼネカなりでさらに追加の集団接種なども検討はしていくものであるという理解でよろしいでしょうか。

瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長

 接種率等を見て、区民の方がまだまだ打てていないという状況があれば必要な対策を講じてまいりたいと考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、その他で理事者から何か報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で本日の厚生委員会を散会します。

 

(午後7時33分)