中野区議会建設分科会〔令和4年9月29日〕
建設分科会会議記録
○開会日 令和4年9月29日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時30分
○閉会 午後4時23分
○出席委員(9名)
いさ 哲郎主査
斉藤 ゆり副主査
生藤 健人委員
渡辺 たけし委員
市川 しんたろう委員
吉田 康一郎委員
木村 広一委員
小杉 一男委員
酒井 たくや委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市基盤部長 奈良 浩二
都市基盤部都市計画課長 安田 道孝
都市基盤部公園課長 村田 賢佑
まちづくり推進部長 豊川 士朗
中野駅周辺まちづくり担当部長 松前 友香子
まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史
まちづくり推進部野方以西担当課長 工藤 虎之介
まちづくり推進部まちづくり事業課長 小倉 芳則
まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 酒井 雅勝
まちづくり推進部街路用地担当課長 長沼 彰
まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 近江 淳一
まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 三戸 勇二
まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、
まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆
まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴
まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長、
中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 山本 光男
○事務局職員
書記 田村 優
書記 髙橋 万里
○主査署名
審査日程
○議案
認定第1号 令和3年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)
主査
定足数に達しましたので、建設分科会を開会いたします。
(午後1時30分)
認定第1号、令和3年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分を議題に供します。
本日は、分科会2日目になっております。本日で当分科会分担分の質疑を終わらせたいと考えておりますので、各委員、理事者におかれましては御協力をお願いいたします。
本日の審査は、お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
前回に引き続き、決算説明書526ページからです。526ページから527ページ、10款まちづくり推進費、1項まちづくり計画費、1目まちづくり計画管理費から始めます。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
では、進行いたします。
次に、526から529ページ、2目まちづくり計画費、質疑はございますか。
酒井委員
2目の事務事業1、まちづくり計画の中の東中野駅東口周辺まちづくり検討支援業務委託、こちらの内容をまず確認させてください。簡単に。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
こちらにつきましては、今、東中野駅東口周辺の地域のまちの課題を解決する市街地整備手法について、事前に検討したというものでございます。
酒井委員
令和2年では、簡易なバリアフリーができるかどうかというふうな東中野駅東口の調査をしていただきました。結果として、なかなか簡易なバリアフリー化というのは、様々な問題があって難しいんだろうというふうな、東中野駅東口というのは、階段を2度上り下りしなければホームにたどり着かないので、高齢者や子ども連れの方には大変苦労をかけておりまして、長年地域の課題になっているところです。都市計画マスタープランでも、東中野駅東口のバリアフリーについてはたしか位置付けていただいて、区としても課題として捉えていただいているんだと思います。
現実的に令和2年の現駅舎を使っての簡易なバリアフリーはなかなか難しいよと。令和3年度の396万円の中ではどういうふうな整備手法があるのか。それによってまちの課題をどう解決しようというふうに取り組んでくださったんだと思います。では、この成果物を今後どう生かしていくのかということになってくると思うんですね。この調査をした結果、令和4年、どういうふうに東中野駅の東口の課題の解消につなげていくか、教えていただけますか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
今回の第3回定例会の常任委員会の中で御報告させていただく予定でございますが、東中野駅につきまして、今後、地域と意見交換会を開始していきたいということで考えております。今回の調査につきましては、地域の皆様といろいろ地域の課題について確認して、それをどうやって改善していったらいいかというのに関して、我々の行政としても一緒にディスカッションできる、そういった素材がそろったというもので、今回の成果については活用していく予定でございます。
酒井委員
東中野駅東口だと、北側、南側も同じ状況で、ではどういうところを対象に話を進めていくんだろうというと、線路の南側の住人の方もそうでしょうし、北側の住人、それから近隣の商店会の皆さんもそうだと思うんですけれども、そういった理解でよろしいんですか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
そのように考えているところでございます。
酒井委員
特に北側の商店街のムーンロードに関しましては、かなり今用地買収があって歯抜けの状態になっておりまして、他方、ああいった昔ながらのまちの明かりを消したくないというふうなところもあるんですね。それと、まち並みを大きく変えて、まちづくりを進めていくところというのは相反するところがなかなかあるのかなと思うんですね。そういうところは、現状はなかなかお答え難しいのかも分かりませんけれども、お答えできることはございますでしょうか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
今回、令和4年の取組、またそこに生かす令和3年度の成果でございますが、まず令和3年度の中で現状のまちの課題として、先ほど委員のほうからお話もございました、例えばムーンロード周辺については、既存の集団規定の中の個別建て替えの更新の中では、今の現状の課題やポテンシャルを生かすというところが実現できないというところがございます。
一方で、令和2年に調査した結果として、駅舎単体で今のまちとの結節を適正に保つ、またバリアフリー対策を取るというのもできないというところでございましたので、ここの地域のまちの課題を解決しながら、なおかつ駅舎の課題も解決して、まちのポテンシャルを高めるというところで今後進めていくという予定で考えてございますので、その中で今回の令和3年度の成果も活用して進めていきたいというところでございます。
酒井委員
最後にします。何人かの方から相談を受けて、今年度区がそういうふうな動きがあるけれど、どうなんだろうというふうなまちの課題が解消されることに関する期待感もあるんですけれども、他方、自分の住みかだとか、自分の今やっている商店がどうなるんだろうというふうな心配も非常にあるんですよね。
ですので、まずは令和2年で調査をして、なかなかバリアフリーは難しいんだというところからお話しし始めて、じゃあどういうふうにできるんだろうと、やっぱり丁寧に進めていっていただきたいなと思うんです。当然まちづくり計画課長ですから大丈夫だと思うんですけど、最後にちょっとそれだけ確認させてください。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
地域の皆さんと今のまちの現状の課題を共有しながら、なおかつ東中野というまちの魅力、そこら辺も整理して、今後そちらを生かしながら、丁寧に地域の皆さんの目指すまちづくり像を明らかにしながら、その実現に向けた方策を短期間でできるように講じるというところを丁寧に進めていきたいということで考えております。
小杉委員
事業メニュー1のまちづくり企画の中の二つ目の連続立体交差事業負担金のことについて伺います。前年度より5,000万円ぐらい上昇しています。連続立体交差事業は6年工事が延伸されたということで、この初年度が令和3年度ということだと思うんですが、増えてはいるんですけれども、これは何で増えたのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
こちらの分担金の特性でございますが、該当年度に行われる予定の工事に対して利率分の行政負担、中野区の負担というのが発生する仕組みになっておりますので、翌年度の工事の内容によってこの金額が変わってくるというところでございます。
小杉委員
できたものに応じて払っていくような形になっているという理解でいいですよね。違うのかな。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
出来高精算制ではなくて、翌年度に計画されている工事費の予定額に対してまずは負担して、その最後、完了をもって精算をするというような形になっております。ですから、前年度に例えば出来たものに対して請求が来るというところではないというところでございます。
小杉委員
地域の方からは、例えば工事が延びれば延びるほど税金がどんどん出てきて膨らんでいく。税金の無駄遣いだと言う人もいるんですね。ちょっと調べたら、いや、そんなことはないと。総額として当初726億円だったのが、6年延伸しても737億円と11億円ぐらいプラスで、用地費の増大が主なプラス分だということだったので、完成しても総額は変わらないということだと思うんですけれども、それは6年延伸のときに増えてはいるけれども、基本的にはそういった総額としては延びたとしても変わらないという理解でよろしいんでしょうかね。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
総額についてのところは、その前にまず工事の特性としての一般論でございますけれども、長い期間を要する工事費については、やはり影響を受けやすいのは物価高騰とか、例えば資材の変動、それから人件費の高騰、そういったものもございます。それについてはなかなか想定し切れないところはあるんですが、一方で、やはり工事期間が延びれば、工事に伴う現場の仮設費であったり、そういったものがかかってきますので、一般的には当然長くなれば工事費は附帯工事費として増えてくるというところでございます。
ただ、現段階の中では全体の工事費としての見込みで特に大きく上がるというところは、うちのほうには申入れはもらっていないというところでございますので、現段階では延びてはいますけど、そこで大きく区の負担が増大しているというような状況には現段階ではないというところです。
小杉委員
ちょっと先行きどうなっていくのか、物価の高騰の影響もやっぱりしっかり注視しながら、無駄を省くなんてなかなかできないことだと思うので、しっかり注視しながら進めていただきたいなと思います。
加えて、下のところの若宮地区防災まちづくり支援業務が委託されています。まちづくり協議会をつくられて進められているということ。委託費ということは、令和3年度のところでは中身は何だったとかということなんでしょうかね。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
まず、若宮地区の防災まちづくりの全体の考え方でございますが、こちらについては、地域危険度の高い地域についての解消を図るために様々、例えば大和町であったり、弥生町であったり、いろいろまちづくり事業を展開して、そこら辺の改善を図っているというところでございますが、それ以外でもまだ危険度の高いエリアについては新防火規制を導入するというところで、規制でまちの安全性を高めるという手段を講じているというのが第2段階でございます。
今回、この若宮については、なおかつそれでもまだ地域危険度4、5を脱することができないということが想定できるものに対して、地区計画手法で対応しようということを一つ我々のほうとして地域に投げかけたというような取組でございまして、こちらのほうは、地区計画というのが基本的に地域住民主体で進めるまちづくりという象徴的なものですので、地域の皆さんと考えるための協議会運営のほうの予算として計上させていただいたというところでございます。
小杉委員
総合危険度が4とか5が結構ある地域ということで、地域住民も我が事として対応せざるを得ないということで、近日中に意見書が公表されるということだと思うんですが、その中身、概要というのはどんな感じになるんでしょうか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
こちらは本定例会の常任委員会の中で成果報告させていただく予定なので、簡単に触れさせていただきますと、地域のまちの安全性を高めるために、地域の皆さんの建物・土地利用に関するルールを定めて、地域の方たちも負担しながらまちの安全を高めるということについての考え方を意見書としてまとめていただいたということでございます。詳細は定例会でまた報告いたします。
生藤委員
今、小杉委員からもあった防災まちづくり計画についてお伺いをしたいんですけど、執行率が38.5%になっているのはコロナ禍だからということでしょうか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
こちらは当初年度内の完結を目指して進めたところですけれども、委員おっしゃるとおりに、コロナ禍で予定どおりの地域との協議会の回数がやはり実施できなかったということで繰越しをさせていただいて、今年度繰越分については、8月いっぱいというところでも既に完了はしているところでございますので、先ほどの常任委員会での報告をさせていただきたいと考えております。
生藤委員
あと、今、ちょっとすみません、不勉強のところで、小杉委員からもお話があったところですけど、若宮地区防災まちづくり支援業務の委託というのはどこに委託しているんですか、教えていただけますか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
こちらのほうの委託先でございますが、委託先といたしましては、都市環境研究所というコンサルタントでございます。
渡辺委員
私も酒井委員と同じ東中野駅の東口周辺まちづくりのところでお伺いしたいんですけれども、単体でのバリアフリーが東口ではつくれないというようなことというのは、地域の町会ですとか商店会とか、そういったところへの報告というのはまだしていないんですか。それとも、一部既に報告されているんでしょうか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
基本的に地域への周知という意味では、今回初めて行うというところでございます。
渡辺委員
分かりました。では、そこは私も丁寧な説明が必要なのかなと思います。それができないというのであれば、どういうやり方が考えられるか、そういった話とかまではする予定でいますか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
今回、地域の方と意見交換会を行う予定にしておりますが、その中で今この駅舎の課題について解消できない旨の報告の後、それに当たってはやはり一定のまちづくり手法を導入しないとなかなか実施できないということで、一緒に考えるような取組を今年度していきたいなということで考えております。
そこの内容でございますけれども、やはりまずは地域の皆さんが東中野のまちの魅力をどう考えているのか、成り立ちをどう考えているのか、そこら辺で継承していくべきものを地域の住民の方と共有したい。また、地域の課題、今の現状を地域の方はどう思っているのか。我々行政で思っている課題と地域の方たちが思っている課題、そこら辺が合致するのか。またそこら辺も含めながらディスカッションできればと。それをもって最後、まちの将来像、目指す姿を定めて、今後具体的なまちづくりの可能性について地域の方たちと検討していく体制をスタートするというようなことで考えております。
渡辺委員
地域と行政の価値観の共有が非常に大事なことだと思いますし、そのためにも、歴史や文化の背景といったものをどれだけ地域の人たちが思いを持っているか、それも大事だとは思っております。そこはそのような進め方をぜひやってもらいたいんですが、ムーンロード、まさに先ほど酒井委員も言っていましたけれども、あそこは非常に歯抜けのような状態。立ち退きが途中といいますか、道半ばというか、非常に課題がある。あそこの中でも昭和の文化を残したいという思いを持っている人がやっぱり一定数いるんですけれども、昭和の文化を残しながらバリアフリー化、駅舎のところ、これって併存両立することというのは可能なのかどうか、その辺は今の段階でどういうふうな見解を持っていますか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
一つは、地域のまちの魅力とか文化、まちの特徴、そういった継承すべきものを特定するというところの作業で、仮にそういった商業施設に関しての継承ということがあれば、当然まちづくりの中でも継承すべきものを実現していくというのも大きな手段になってきますので、そこら辺は今後の検討されていく軸の一つにもなるんだろうというところでございます。
あと一方で、今回東中野駅で大きいのはやはり駅舎の課題がございまして、今、ムーンロード等商業施設、低未利用地については、単独のそれぞれの建て替えが時間の流れで更新されても改善されないという課題があること。一方でもう一つ大きいのは、今の駅舎を抜本的に解消するだけの空間がないというところでございます。
この二つを結び合わせる市街地整備手法、そこら辺を住民の方と共有できることで、先ほど委員のおっしゃっていたような可能性についてもいろいろ方向付けできるのかなということでは考えております。
渡辺委員
単体でできなければ、どこかの土地を活用して外側にバリアフリーをつくって、そこから一気に入れていくというようなやり方しか私はないと思っておりまして、併用させて、果たして昭和の今の建物を残したままバリアフリーの解消ができるのかなというと、非常に難しいのかなというように私は感じているんですね。それがやっぱり非常に対立しちゃって、ちょっと火種になっちゃうのかなという部分が大いに懸念としてあります。
できることであれば、地域の皆様方の思いを酌み取りながらバリアフリーの課題も解消していくアイデアがあればいいんでしょうけど、それはでも地域の人に求めるものでもないですし、それこそ専門的な知識を持った行政のプロの方々、JRの人もそうですし、場合によってはあそこは環状六号線の内側なわけですから、都市計画の中でも容積率の緩和措置というのもいろいろあるわけですから、そういったまちづくりの知識、経験豊富な方々の知見の下で進めていかないと、非常に大きな課題が残ったまま進んでいってしまうのかなというのがどうしても感じてしまいます。
その辺のところの話合いを進めていく段階。先ほど、まずは行政の持っている課題と地域の皆様方が持っている課題を共有しながら同じ価値観を持って進めていくというような、その辺の姿勢を持ち続けていってもらいたいですけど、最後に、やはり非常にデリケートな問題、そして、そこに対してのまちづくりの知見としてリードしていくその辺の心構えというか、そこを最後もう一度聞かせてもらっていいですか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
やはり地域のまちの課題を解消するというのは、行政の役割でもあるというところでございます。したがいまして、地域の方たちとまちの解消すべき課題を共有して、目指すまちを実現するというのを地域の方と一緒に考えるに当たって、今年度、令和3年度で予算を執行させていただきましたが、それは、我々まちづくりの行政の専門家としてそういったディスカッションができる体制を今回整えたというところでございます。
したがいまして、この整えたものを持って地域の方たちと具体的によりよいまちに更新していくというところに今年度取り組んでいくというところでございますので、今委員からいただいたような御助言も踏まえながら、丁寧に地域の方たちと進めていきたいということで考えております。
渡辺委員
やっぱり要望が受け入れられないと非常に悲しくつらい思いを、私も議会でよくしているんですけれども、そういったことがないようにしっかり受け止めてやってもらいたいと思います。
あともう1個、529ページの野方駅・都立家政駅・鷺ノ宮駅周辺地区まちづくり検討業務委託、こちらの中身はどういったものなのか、ちょっと教えてもらってもよろしいでしょうか。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
まちづくり検討業務委託の内容でございますが、一昨年度から野方駅の3駅のまちづくり整備方針というのを策定させていただいて、そこに方針を示したところでございます。その方針に従いまして、実現に向けたまちづくりの内容、例えばまちづくりのルールですとか、そういったものの検討をしている委託となります。
渡辺委員
このまちづくりというのは、西武新宿線の踏切を解消した後のまちづくりのことを検討しているのか、今の状況のままのまちづくりを検討しているのか、どういうまちづくりを検討しているんですか。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
まちづくりの検討の時期というか、長さという質問と理解しまして、最終形としては連続立体交差事業が終わった後のまちづくりを目指しているということでございますが、課題としましては、今の課題をきちんととらまえて、その課題解消に向けた検討という内容になります。
渡辺委員
今現状の課題というのは、どういう課題があるんですか。野方駅・都立家政駅・鷺ノ宮駅周辺の課題というのはどういったものがありますか。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
いろいろ整備方針の中で書かせていただいてございますが、主なものといたしましては、駅前の拠点形成ですとか、それから防災の内容といったものが大きな課題というふうに捉えてございます。
渡辺委員
そういった課題も結局連続立体交差事業がやっぱり完成してからじゃないと課題の解消につながらないのかな。要は何が言いたいかというと、まだ早いんじゃないの。いろいろ考え方はありますよ。別に今からやっていくのはいいのかもしれないですけれども、まだ地下化も工事が始まっていない状況で、その後に野方駅・都立家政駅・鷺ノ宮駅・井荻駅までとありますけど、何年先になるの。何十年とか、私が生きている間にできるのかなとか、それぐらいちょっと今工事が遅れてしまっているような状況の中で、予定では6年後とか言っていますけれども、実際まだ立ち退きの交渉とかも新井薬師前駅前はうまくできていない、進んでいない。そこができなければ工事も始まらないというような現実の中で、まだちょっと早いのかな。そこにちょっとお金をかけるのもどうなのかなというちょっと思いがあって確認したんですけれども、そんなことはないというのがあれば、ぜひ聞かせてください。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
おっしゃるとおり、連立事業に関しては恐らく相当長期の期間がかかるというところは御指摘のとおりかと思います。一方で、まちの課題といたしましては、目の前にある課題というところもございまして、防災のまちづくりというのは、やはり連続立体交差事業にかかわらずそこはやっていかないといけないというふうに考えてございます。
あと、鷺ノ宮駅でいきますと、鷺宮小学校とか、西中野小学校というのは近々で移転はして、跡地というんでしょうか、次の利用を検討していかなきゃいけないというようなタイムスケジュールもございますので、そういったことを加味しながらまちづくりを検討させていただいているということでございます。
渡辺委員
分かりました。今既にそういった検討されているのであれば、今の課題はどういったものであるか、その辺をしっかりとやっぱり示していかないと、何のために話をしているのかなというふうに私はちょっと思ってしまったので、現状の課題、今の踏切がある中で、連続立体交差事業が関係ないところで様々なこういった問題があって、それを解消していくというのをやっぱり今後も示し続けていってもらいたい。そういったものをやっぱり話し合った上でやってもらいたいというのを要望にしておきます。
吉田委員
こちらもお聞きしたいんですけど、野方駅・都立家政駅・鷺ノ宮駅周辺地区まちづくり検討業務委託の委託先はどこで、委託内容は何なのか教えてください。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
委託先でございますが、株式会社タカハ都市科学研究所というコンサルタントでございます。委託の内容につきましては、先ほどと繰り返しになってしまいますが、整備方針の具体化に向けたまちづくりの内容、例えばまちづくりのルールですとか、区画再編の手法などというのを検討してございます。
吉田委員
分かりました。このまちづくりの整備方針の中に、例えば中杉通りの昔からバイパスの計画というのがあるんですけど、これなどもその中の検討内容というか、まちづくりの中に入っていますか。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
補助133号線の今の中杉通りと並行している部分ということでよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)それについては、今の検討の委託の内容に入ってございます。
吉田委員
どんな感じで今検討は取り扱われているんですか。熟度というか。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
補助133号線の八幡橋から南側につきましては、東京都建設局のほうで既に街路事業の事業化を図っているということでございますので、沿道の地区計画について今具体的に内容を検討しているところでございます。
吉田委員
それを建設の整備を進めるというところで、現在の道路、今既に使っている道路については、どういう役割の見直しを区は検討されていますか。意味分かりますか。要するに、今の中杉通りはバイパスというか、補助133号線ができた後はどのような位置付けになるのかということです。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
現在の中杉通りにつきましては、良好なまち並みの形成ということを主要な方針というふうに考えてございまして、その中で交通環境の改善を図っていくというような検討をしてございます。
吉田委員
個別具体的にちょっとお聞きしたいんですけど、自分は都議会のときから大問題の都道だなということをずっと申し上げてきて、簡単に言えば、歩道があるんですけれども、この歩道が70センチの幅が取れないような、電柱が突き出していたりして、70センチの歩道の幅が取れないと車椅子が通れないわけですよ。電信柱を迂回しようとすると車道側に脱輪してしまうというか、12センチ以上の段差があるので、様々な地域の人たちから前々から何とかならないのかという要望があって、建設委員会でも僕はこれまで何度か指摘しましたけれども、そういうことについてもこのまちづくりの検討の中で取り扱われて課題として位置付けられているかどうか、ちょっと教えてください。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
今の歩道の安全性ということにつきましては、方針でも書かせていただいたとおり、課題というふうに認識してございます。まちづくりとして対応できる方法論の一般論としてですけれども、地区計画などでセットバックをしていただいて、歩道幅員を少し広げるとか、そういったことも内容として検討してございます。
生藤委員
僕も野方以西まちづくりについてお伺いをしたいんですけれども、野方駅・都立家政駅・鷺ノ宮駅周辺地区のまちづくりというのは、今後を見据えて20年、30年先の中野を形づくっていくものなので、ぜひ進めていっていただきたい。しっかり今の時期から準備をしていかなきゃいけないところなのかなと思うんですけれども、ちょっと不勉強な部分で教えていただきたいんですが、若宮一丁目四番地内建物アスベスト調査委託と建物侵入防止対策等工事というのは何なのかというのを教えていただきたいのと、建物侵入防止対策というのは具体的にどういうものなのかをちょっと教えていただければと思います。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
若宮一丁目の四番地内というのは日本銀行の洗心寮跡地のことでございまして、昨年度取得をいたしましたので、その管理ということになってございます。安全対策といたしましては、外側を囲いまして、外から侵入ができないような形にしているというような内容でございます。
市川委員
若宮地区防災まちづくり支援業務委託のところでお伺いしたいんですけれども、今後、地区計画手法ということで、地域の住民と意見交換をしながら計画方針をつくっていくということだと思うんですが、ちょっと直接関連するか分からないんですけれども、若宮地区の下に大和町地区があって、ちょうど若宮と大和町の結束部分、川沿いのところにたしか無電柱化が計画されていた5号避難道路があったはずなんですね。
あそこで技術のあれができなくて、あそこは協定を解消したという話があったと思うんですよ。では、あそこの避難道路はどうなるのか。大和町と若宮だけじゃなくて全体感、あの辺の一帯のエリアとして防災まちづくりをどう進めていくのかというところで、そこができないのであれば、若宮地区のほうで補うようなことが考えられないのかというのが疑問なんですね。ちょっとその辺、どうでしょうか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
大和町、若宮というところに至るまちの安全性を高めるというところで、今の大和町のほうは具体的な市街地整備手法を導入しながら、一つは無電柱化であったり、道路の拡幅であったり、そういったものを進めてきていると。
あと、今委員からお話があったような、そのうちの一部でなかなか地中化のほうが、やはり狭隘な道路の中では地中化の設備を構築することができないということで、一部地中化の導入については先送りになるというところはあると思うんですけど、それに当たっては、基本的な空間確保というのがいずれも共通するところでございますので、そちらのほうで今後進めていくところになるんだろうというところでは考えています。
若宮については、まず道路拡幅というところが、やはり道路を用地取得すれば当然今と同じ建物は建てられないというところになりますので、地域の方の負担も多いと。行政も、やはり用地費、補償費というものとそれに対応する職員というのが必要になりますので、かなり大きいというところがありますので、民有地と道路用地をお互いまちのルールで確保しながら、まちの安全性を高めるというのが今の基本的な手法でございますので、現段階ではそちらに対して無電柱化をまた若宮でも行うというところは想定はまだしていないというところでございます。
市川委員
無電柱化ばかりではなくて、そういう若宮地区と接続、若宮も広いですから、仮に南のほうであれば大和町と接続しています。そういうことで考えるのであれば、そこの無電柱化が行われないということは、避難道路としての役割を担っていけないということになりますので、当然若宮の方たちにも関係のある話だと思うんです。そうすると、若宮の地区計画の中で、そういった一種の進行しない事業のところを補うような方法というのは、地区計画の中に記していくことというのは例えばこれまでもあったのか、それともやるつもりがあるのか、この辺はいかがですか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
まず避難道路というところで考えますと、やはりネットワークというのが大事になりますので、若宮と大和町というのもお互い計画上連携したネットワークを構築するというのは基本にはなってくるというところです。
一方で、無電柱化というのは、基本的には全体のネットワークで初めて成立するというよりは、単体スパンの道路区域の中で電柱を排除することで空間を確保するというところでございますので、そちらについてはやはりスポット的に必要な改善を図るというところの位置付けになると思いますので、特に若宮のほうでそこを継承してそこを補うという形とはちょっとつながらないかなということで考えています。
酒井委員
529ページの野方駅・都立家政駅・鷺ノ宮駅周辺地区まちづくり検討業務委託、先ほど質疑の中で、この業務委託をやった後に整備方針をそれぞれの駅で今つくっていますよというような御答弁でしたね、たしか。違いますか。(「整備方針をつくった、その後に今に至っています」と呼ぶ者あり)そうか。ごめんなさい。整備方針をつくって、また新しいものを検討する――じゃ、ちょっと状況だけ教えてください。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
ちょっと先ほど分かりにくかったので、もう一度改めて御説明させていただきます。整備方針をつくりまして、大きな方向性というのは示させていただきましたので、その方向性に向けて具体的に、先ほどの例えば地区計画をどういうふうに入れたら実際地区計画がうまくできるかというような内容の検討をしてございます。
酒井委員
それで、今、当区においては野方駅・都立家政駅・鷺ノ宮駅なんですけれども、連続立体交差化で考えますと、野方駅・井荻駅間になりますよね。今は新規着工準備採択されているというふうな状況でよろしいですよね。今後、都市計画決定の手続に入って事業認可がされると、そこから着工に入っていくわけなんですね。
まだこの先はどうなるか分かりませんけれども、新規着工準備採択から都市計画の手続であったりだとか事業認可に向かうに当たっては、このような整備方針が出来上がって、それからその先にまたそれぞれのまちの課題を連続立体交差化と重ね合わせてどのように解消していくかというふうな、それぞれの駅々でそのような機運であったりだとか、考え方であったり、住民の理解であったり、それから計画であったりとかがあってこそ、事業認可につながっていくと思うんですね。ですので、こういったものは非常に重要なものであると私は理解しておるんですけれども、そういう理解でよろしいですか。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
委員御指摘のとおりでございまして、計画だけあってもできませんですし、住民の熱意だけでもできないということでございますので、ぜひ住民の方と一緒になって課題解決に向けてこの計画の具体化を図っていくという考えでございます。
酒井委員
住民だけじゃなくて、こういうふうな行政の方針であったり、計画があってこそ、事業認可につながっていくところもあると思うんですよ。それで、大切なのは、当区としては野方駅・都立家政駅・鷺ノ宮駅でやっているんですけれども、区間としては野方駅・井荻駅なんです。
では、下井草駅と井荻駅のところも中野区のレベル感と同じように進んでいかないと、なかなか事業認可につながっていかないようなところがあると思うんです。では杉並区の動きはどうなんだというところを担当さんがどう把握しているのか。それから、杉並区の下井草駅と井荻駅のところは今どういう状況なのか。この2点、ちょっと教えてください。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
隣接する杉並区の状況というようなことの御質問かと思いますが、杉並区の所管部署とは我々も常に意見交換をさせていただいて、それぞれの進捗状況をお伝えしたり、聞いたりしているということでございます。杉並区につきましては、まず今まちづくりということで、まちのほうに入られて意見交換をしているということで聞いてございます。
酒井委員
連携を取っていただくのは結構なんですけれども、今お話を聞くとレベル感がちょっと違うようにも感じたんですけれども、そんなことないですか。当区としては整備方針までつくって、その先の段階までこれから考えていこうよと言っているんですけれども、まだ杉並区のほうは地域に入っている段階ということなんですか。レベル感はどうなんでしょうか。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
中野区としては整備方針という行政計画をつくらせていただいたところでございますが、杉並区についてはまだ確かにおっしゃるとおり方針としてはまとまっていないということでございます。スケジュール感については常に意見交換してございますので、そこを合わせるようにということでお話をしています。
酒井委員
やっぱり中野区だけ頑張っても、なかなか杉並区との連携がなければこの連続立体交差化って進みませんからしっかり連携を取りながら、場合によってはお尻をたたくという表現がいいのか分からないんですけれども、しっかり取り組んでいただきたいと思います。
斉藤委員
私も、ちょっとこちらの野方以西の件をお伺いしたいと思います。令和3年度は整備方針がそれぞれ野方駅も含めてつくられて、これから具体的に進められる段階に来たということで、それは評価したいと思いますけれども、これから具体的に例えば野方1号踏切のこととか、あと鷺ノ宮駅で言えば、補助133号線からの第二種住居地域に向けての道路付けとか、区のほうも考えていかなければならない課題が幾つかございますが、それに関して、今、連続立体交差事業がなかなかこちらのほうはまだ形が見えない中、どのようなスケジュール感で具体的に進められていくか御紹介ください。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
今後のスケジュール感というか、予定というようなことかと思いますが、一つのことで全部のスケジュールが決まるということではないかなとは思っています。先ほど申し上げたとおり、目の前の課題もあれば、長期的なスパンでやる事業ということもございます。そういった中で、防災まちづくりですとか、街路事業、連続立体交差事業など関連事業等の検討状況、調整状況を踏まえまして、積極的に具体化を取り組んでいきたいと考えてございます。
斉藤委員
今おっしゃるとおりで、本当に個々にいろいろな事情があって、それがどれもとても複雑で大変な状況であるということは本当に皆が分かっている、理解しているところなんですけれども、それを解決していくために、例えば今、杉並区のほうを見据えて西武新宿線に関しては連携をしながらというお話がありましたけれども、恐らく住宅供給公社、都の住宅のところ、そして建設局、そして道路のほう、ちょっと名称を忘れましたけど、東京都のほうだけでも様々な部署に分かれております。
そちらのほうと全体的に見渡すような中野区も併せて協議体を持つとか、全体的に見渡した検討をしていくというようなことができたらいいのかなと素人ながら思うんですけれども、そのような会議体を持つとか、交渉の場を持つとか、そういうようなお考えはありますでしょうか。状況を説明してください。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
どのように検討を進めるかというような御質問かと理解をいたします。今の段階で申し上げますと、方針ができた後、初年度の具体の検討ということになってございまして、個別のそれぞれの課題について、個別の関係機関と調整をしているという状況でございますので、まだそれを全体として一つにまとめていくという段階としては早いというふうに考えてございます。
斉藤委員
分かりました。段階を踏んで全体を見渡していくという目線をぜひ持っていただければと思います。これは要望いたします。同じことが中野区内にも言えることで、こちらの地域は学校再編がありまして、学校の跡地の問題もあります。様々な区の今使われていない、またこれから使われなくなる施設がたくさんあるところで、その跡地利用も含めて、企画部、ほかの部署との調整、学校教育課と調整していかなければならないですし、その跡地活用に関しても、例えば鷺宮小学校でいえば、やはり道路付けが悪くて、今度こちらの部署で道路付け、用途変更とか検討していかなければならないという状況にあります。庁内でも全体を見渡して考えていかなければならないことがたくさんありますけれども、そちらに関してここのまちづくり推進部と都市基盤部で連携してやっていただきたいと思いますけれども、ちょっと決意というか、思いをお聞かせください。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
決意をということでございますので、私もそのように、全体のまちづくりというのは多岐にわたる内容でございますので、まちづくりという観点ではございますが、全体を見渡しながら、それぞれの部署と調整をして推進していきたいというふうに考えてございます。
主査
よろしいですか。他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
よろしいでしょうか。では、進行いたします。
次が530ページから533ページ、2項まちづくり事業費の1目まちづくり事業費なんですが、事業メニューの中の2番、補助第220号線・区画街路第3・4号線整備の中に、頭に「障害者」とつくメニューが三つあります。障害者福祉会館設計委託、障害者福祉会館設計委託契約落差、障害者福祉会館設計委託費残、この三つは所管外となりますので、お願いいたします。
質疑はございますでしょうか。
小杉委員
西武新宿線沿線交通結節機能改善検討業務委託、予算説明書に書いていなかったので、具体的に2,189万円でどのような内容の業務委託をしたのか。これは推進事業ということになっていたので、その中身はどういった業務委託をしたのか教えてください。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
検討業務ということで、すみません、先に御説明させていただきますが、予算につきましてまちづくり事業課にこの年度まで予算計上されていまして、検討についてはまちづくりの検討と一緒にやらなきゃいけないので、野方以西担当のほうで執行させていただいています。検討の中身でございますが、主な内容としましては、駅前広場の検討について行った内容になってございます。
小杉委員
駅前広場をどのようにつくっていくのかを検討することを委託したということですか。そういう理解でいいでしょうかね。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
御指摘のとおりでございます。
小杉委員
そういった検討した内容をまとめられて公表されるというのは、今年度になるみたいな形なんでしょうか、どうでしょうかね。
工藤まちづくり推進部野方以西担当課長
今まさに関係機関とも調整している状況でございまして、皆様から御指摘いただいているいろんな課題がございますので、もう少しその辺が案として成立し得るような段階になったところでまた御報告をさせていただきたいと考えてございます。
小杉委員
分かりました。ほかにもいろんなそういった検討が後ほども出てくると思いますけれども、そういった内容が見られるように楽しみにしています。
生藤委員
補助第220号線・区画街路第3・4号線整備のところでお伺いしたいんですが、丸山塚公園設計委託というのは何のために行うのかをお伺いさせてください。
小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長
丸山塚公園の設計委託の関係ですが、区画街路4号線の拡幅に伴って、公園の敷地の部分が一部干渉する関係がございます。その干渉する箇所というのを取りあえず更地にするために、支障物の関係だとか、例えばあそこのコンクリートのがらとかの処分量だったりとか、そういった今後工事に入るための設計について委託をしているものでございます。
酒井委員
先ほどの生藤委員の質問で、丸山塚公園設計委託ということで、区画街路第4号線にかかりますので下がらなきゃなりませんから、そこをどういうふうにするのかというのを行ったんだと思うんですね。他方、あそこは公園で様々な方も利用されていると思うので、では今後どうなっていくんですか。要するに、区画街路第4号線の拡幅というのは大変に時間がかかるじゃないですか。その前に丸山塚公園だけかなり制約ある形になってしまうのか、ちょっとその辺を教えてもらっていいですか。
小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長
おっしゃるとおり、公園が下がってしまうと、その状態のままだと不便な状態でもございます。その辺りにつきましては、暫定的な土地の利用の仕方等を地元の方々と相談の上、使いやすいようにする法を検討して目指していきたいと思っております。
酒井委員
やっぱりそこの部分だけ下がるというふうにやっちゃって、今の形状を変えてただ更地にするだけが、逆に危なくなってしまったりする可能性もあると思うんですね。あちらは特にバスも通りますから。ですので、今後の公園利用の仕方についてはまだまだ時間もかかるでしょうから、すぐにするのがいいのか、今状況だけは押さえておいて機を見て行うのがいいのか等々、それは総合的に判断していただきたいと思うんですけれども、当然そのようなお考えでよろしいですか。
小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長
委員のおっしゃるとおりでして、今後用地にどのように御協力いただけるかというところもございまして、ただ、あそこは隣にも障害者福祉会館がございますので、ある程度のスパンを持ってどういうふうな利用の仕方が地元に対して望ましいかというのを考えながら、事業のほうは進めてまいりたいと思ってございます。
酒井委員
その区画街路第4号線のI期、Ⅱ期工事区間であって、決算書の上の部分、所管は違いますけれども障害者福祉会館設計委託も同じようなところで、区のほうからまず姿勢を見せていって機運を高めるというのもあろうかと思いますが、総合的に地域の方ともお話ししながら考えていただきたいと思います。
次のページ、533ページのまちづくり用地取得のところです。こちらでは区画街路第3号用地取得業務委託についてお尋ねしたいんですけれども、区画街路第3号線のところは新井薬師前駅のつつじ通りの交通広場の部分だと思うんですけれども、実は事業期間が今年度までになっていたと思うんですけれども、そういった理解でよろしかったですか。
小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長
おっしゃるとおり、事業内容は、今、用地の引渡し期限が今年度ということで事業のほうは進めているところなんですけれども、今後の進捗状況によって、東京都と調整を行いながら、今後事業のほうをどうしていくかというのを協議して進めてまいりたいと思ってございます。
酒井委員
用地取得の期限が今年度末までなんですよね。そうですよね。ですので、あと5か月、6か月程度でしょうかね。現状、この用地取得の状況はどのようになっていますか。
酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長
御説明いたします。現在、区画街路第3号線につきましては、面積ベースとして約16%の進捗でございます。また、画地ベースとしては13画地中6画地を取得してございまして、約46%の進捗でございます。
酒井委員
特に影響が大きくなる共同ビルの状況も教えていただいていいですか。
酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長
今年度の9月1日時点の進捗率について御説明いたします。土地22筆のうち8筆を取得してございまして、約36%の進捗。部屋数67部屋のうち40部屋を取得してございまして、約59%の進捗。また、テナント47件、テナントの中には居住されている人もいますので、それらを含めると47件ございまして、そのうち26件の取得、約55%の進捗率となってございます。
酒井委員
恐らくこういった用地取得の交渉において、本来だったら更地にして区が買い取る予定を工夫しながら1件ずつ買い取って、区が更地にするよというふうな様々な工夫をしながら用地交渉に取り組んでいただいて、進捗状況も比較的いいのかな、早いのかなというふうには感じているんですけれども、他方、用地取得期間というのは今年度末までなんですよね。
現実的に難しくて、西武新宿線の計画も6年延伸しておりまして、先ほどちょっとお答えになっておりましたけれども、では、今後、具体でどういうふうにこの期間のところを住民の方にお示ししていくのか。変更せざるを得ないと思うんです。ちょっともう一度教えていただいていいですか。
小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長
おっしゃるとおり、今のところ、今年度末の事業期間となっておりますので、それに向けて事業のほうは鋭意進めているところでございますが、どうしても難しい点というのが出てきてしまいます。その辺りにつきましては、今御協力されている権利者の方もいる中ではございますので、地元に対しての周知の仕方とか、そういったもののタイミングのほうはちょっと見定めて検討しまして、今後、今年度中に何らかの方針を示したいと考えてございます。
酒井委員
もう最後にします。今年度末までだからと早期に協力してくださっている方が、それがまた延びたら、協力は何だったんだというふうに場合によっては感じるかも分かりませんし、ですから、この期間の変更であったりだとか、周知の仕方であったり、当然丁寧に用地交渉ですからデリケートですからされるとは思うんですけれども、丁寧に地元のほうに入りながら説明していっていただきたいと思います。答弁は結構です。
小杉委員
今、酒井委員の質疑の内容になります。用地取得のところで区画街路第3号線のところの取得状況を言われましたけれども、区画街路第4号線のほうはどうなのかというのを教えていただけますか。
長沼まちづくり推進部街路用地担当課長
では、私のほうから御説明させていただきます。せんだっての総括質疑でも南委員にもお答えしたかと思うんですけれども、再度御説明させていただきます。区画街路第4号線のI期区間の権利者ベースでの契約件数につきましては16件となってございます。そして、物件等の調査の進捗率については約70%。以下、Ⅱ期区間については5件、約72%、Ⅲ期区間につきましては17件、約72%、Ⅳ期区間につきましては6件、約57%。以上となってございます。
小杉委員
では、結構かなり進んできているんじゃないかなと思うんですが、全体としては何%ぐらい行っている感じでしょうか。
長沼まちづくり推進部街路用地担当課長
全体でございますが、契約件数といたしましては44件。物件等調査の進捗率については約66%となってございまして、契約者の件数ですね、分母といたしましては約460件となってございますので、約1割弱ではございますが、鋭意今、用地取得交渉並びに物件等調査につきましては進めているところでございます。
生藤委員
今の質疑にちょっと関連をしてお伺いさせていただきたいんですが、用地取得に関して補助第220号線と区画街路第3・4号線と三つのところの用地取得があると思うんですけれども、用地取得で一括に予算書のほうでなっているんですけど、これの個々の費用をお伺いできればと思うんですけど。
酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長
今の御質問は、533ページの各項目に執行額が記載してございますので、これを御覧ください。
生藤委員
すみません。ごめんなさい。それで、ちょっとお伺いをしたいのが、用地取得費の残というのが816円になっているんですけど、要はほぼほぼ使い切っているという中で、取得した部分で予算をほぼほぼ使い切った中で、もしそのときにもう1件ぐらい用地取得が可能になるところが発生していた場合というのはどうなっていたのか、お伺いできればと思うんですけど。
酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長
まず区画街路第3号線について御説明いたします。区画街路第3号線のこの金額につきましては全残権利者を対象としておりますので、そのような御心配はないかなと思っております。
生藤委員
あと、区画街路第4号線ともろもろその三つの道路についてでお伺いできればと思うんですけど。
酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長
次の補助220号線のI期についてでございますが、この補助220号線のI期は、私ども職員が直接補償算定や折衝をやっております。それらの金額につきましては、物件調査、建物の調査、あとここに上高田の東京都水道局の用地がございまして、建物の一部基礎が都市計画法にかかることに対して、どうやって基礎を切り取るのか。そういうような工法を検討いたしましたので、あと、物件調査につきましては今年度1件を行って、全ての物件調査が終わることになっております。物件調査費用につきましては、補足の調査は必要となっておりますが、物件調査につきましては、今年度残り1件を10月に予定されていますので、物件調査は終わると思っております。
長沼まちづくり推進部街路用地担当課長
すみません。区画街路第4号線の用地調査等業務でございますが、費用については、令和3年度ですと、令和2年から本格的に調査並びに用地交渉に着手していましたので、この業務についてはI期、Ⅱ期の業務でございます。基本的にI期、Ⅱ期については、I期については平成29年から、Ⅱ期についてはそれ以降すぐに着手しておりますので、基本的には残っている権利者の方全ての金額を網羅しているので、金額が足りなくなる、調査費が足りなくなるということは生じないということで認識してございます。
生藤委員
ありがとうございます。調査費はカバーできるというんですが、そうじゃなくて、ごめんなさいね、僕の言い方が分かりにくかったと思うんですけど、用地取得の残がとてつもなく今少ない状況で決算が出ている中で、もう終わったこと、3年度のことはないんですけど、今例えば、用地取得の件数はあれだけど、10件の用地を取得したことで、この金額でやっていたときに、その中で、ifの世界、もし仮にの仮定の話なんですけど、もう一件売ってもいいよと、買ってくださいというところが現れたときに、この残だと予算がオーバーしちゃうよねというところで、もしそういうことになった場合にはどういうふうになっているんですかというのを。
酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長
私どものほうの積算業務委託につきましては、何回権利者と折衝しても1回ということでカウントしてございまして、また、今おっしゃったように、年度末のぎりぎりまで私どもはお話をさせていただきます。年度末ぎりぎりまで、今おっしゃったようにあと一件ということにつきましては、やはり次年度の早々に契約になるということをしていくようなことを考えてございます。
酒井委員
用地取得を教えてください。10億6,100万円ですよね。これは、内容を教えていただきますか、土地交換の買戻しじゃないんですよね。違いますか。
小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長
生藤委員のおっしゃっているところというのが、531ページの残というのは816円のことかと認識しております。こちらにつきましては、まず土地開発公社のほうで先行取得を行っておりまして、そこから更地になるタイミングで区のほうから買戻しをしておりますので、区の買戻しの費用というものを予算計上しておりますので、契約した後に何か月かたった後に取得するという計画となっておりますので、基本的には契約したものを後追いで予算要求して買い戻すという形になっておりますので、この執行残というのが、事務の端数とかそういった類いの程度のものになってございます。
酒井委員
その答弁を整えるために土地開発公社からでしょうとお尋ねしようと思ったんです。ですから、区としては、こういった用地取得に関しては、迅速柔軟に取得するためにまずは土地開発公社で取得するわけじゃないですか。その後にタイミングを見て区のほうでしっかり予算立てして購入する。それがこの費用ですよ。816円はその誤差といいますか、ずれた分ですよということですよね。
重ねて、街路整備のところで執行残が1,000万円以上のものがあります。また、用地関連総合支援業務委託費残に関しては1億8,500万円残であります。こちらは、様々用地の交渉であったりするのは、本来ならこんなに大きな額であったらば最終の減額補正しなければならないんですけれども、相手方があったり、交渉を重ねていくためにはこういった金額を残しているというふうな理解でよろしいんですか。当然それは財務方とも話し合った上で、減額補正せずにこのような形で決算書に出てきている、こういう理解でいいでしょうか。
小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長
委員のおっしゃるとおり、まだ契約の可能性がある中で、我々が臨む姿勢として減額補正をしなかったというところになります。当然財務のほうからはそういった確認は来るんですけれども、あくまでまちづくり事業課の判断として減額補正をしなかったというところでございます。
主査
よろしいでしょうか。他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行をいたします。
次が532から533ページ、2目の西武新宿線沿線まちづくり費についてです。質疑はございますか。
小杉委員
事業メニュー1の新井薬師前・沼袋駅前地区再整備の三つのところですが、これは沼袋駅前拠点整備だと思うんですが、先ほどの駅前広場の業務委託とちょっと似ているようで、この三つについて予算説明書にもあまり書いていなかったので、具体的にはどういったものなんでしょうか。
近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
533ページの執行額の一番上の三つのところでよろしかったでしょうか。(「はい、そうです」と呼ぶ者あり)まず新井薬師の駅前ですけれども、こちらについては新井薬師の駅前の区画街路3号線に東方に隣接する区域で検討が進んでいます市街地再開発事業の初動期支援を行うことで、駅前の新たな顔となる拠点空間の創出を図るための業務として委託してございますので、区画街路3号線の用地取得とは別というようなことでございます。沼袋駅も同様でございまして、沼袋駅の北側のところでも同様に市街地再開発事業の初動期支援というのを行っておりまして、区画街路第4号線、あるいは駅前広場の用地取得とはちょっと別の事業ということでなってございます。
小杉委員
分かりました。これは去年の決算書にも同じように載っているんですけれども、なぜなのかということで、2年間やっているのかとか、どういった内容なのかというのをちょっと疑問に思ったんですが、どういったことなんでしょうか。
近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
こちらにつきましては、市街地再開発の初動期支援ということで、地域の方々と話合いをしながら事業を進めているところでございますが、一方で、なかなか事業といいましても簡単に合意形成が図れるものではございません。合意形成に要する時間だったり、様々な勉強をしていく中で、時間をちょっと要しているものでございます。
ただ一方で、昨年度につきましては、新型コロナウイルス感染拡大によりまして、地域の方々との話合いが若干制限を生じたところがございますけれども、権利者の合意形成活動はもとより、事業協力者の選定方法だとか補償の在り方、施設建築物などの基本計画について検討しまして、次年度につなげているといった形になってございます。
小杉委員
こちらも何か成果のものというのは、やっぱりまとめられて出される感じなんでしょうかね。
近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
今定例会中の委員会の報告の中で御報告させていただきたいというふうに思っておりますが、新井薬師前駅の市街地再開事業の検討につきましては、現在の時点で来年度に準備組合を結成するというふうに聞いてございますので、準備組合結成後に例えば施設建築物だとかそういう計画が定まってきて、公表できる段階になりましたらお示ししていければというふうに考えてございます。
生藤委員
上高田一丁目・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり検討業務委託についてお伺いをいたします。このまちづくり検討業務委託というところの執行率が、ほかのまちづくりとか防災関係のまちづくり検討業務委託の執行率よりも高いと思うんですが、これは何ででしょうか。
近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
執行率が高い理由につきましては、高いというよりは予算内に収めているといったことではございますけれども、地域の方々とまちづくりを検討していく中で、確かに昨年度コロナの影響もあっていなかなか制限がかかっている中で減額補正とかしてはいるんですけれども、そうはいっても地域の方が熱心に議論いただきまして、回数がやっぱり少し増えているなとかという要因もございます。
生藤委員
そうすると、お伺いをしたいんですが、地域の皆さんが積極的にこういうのをやろうと言って会合をコロナ禍であっても比較的重ねたというところで大変すばらしいと思うんですけど、ほかだと開催しないで、あまり開催できませんでしたというお声とか回答がある中で、例えば特別な工夫とかというのをされたんでしょうか。
近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
確かに行動制限等がかかっているときにはなかなか会合を開くことはできなかったんですけれども、書面開催のみならず、例えば動画を配信したりだとか、そういう工夫をしながら当地区につきましては会合を重ねてきたところでございます。
生藤委員
今後どうなるか分からないですけど、コロナ禍で今後も行動制限、自粛等々があるかもしれない中で、以降のそういうまちづくりの検討の中でその中でもできることというのを充実させていただければなと思います。これは要望です。
吉田委員
新井薬師駅前地区における駅前拠点空間創出検討業務委託、それからまちづくり検討業務委託、沼袋駅前拠点空間創出検討業務委託の三つ、委託先を教えてほしいのと、どこの資料を見れば、自分で調べられるんですかね。
近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
まず委託先についてお答えいたします。上から順に申し上げますと、新井薬師前駅地区における駅前拠点空間創出検討業務委託につきましては株式会社オリエンタルコンサルタントさん、2番目の新井薬師前駅北側街区まちづくり検討業務につきましては株式会社エイト日本技術開発さん、3番目の沼袋駅前拠点空間創出検討業務委託につきましては、株式会社都市環境研究所というところに委託してございます。こちらの公表については、入札でやっておりますので、ちょっと不確かではあるんですけれども、経緯等は契約所管に問い合わせいただければ分かるかと思います。
吉田委員
ありがとうございます。この不用額のほうで、特に新井薬師前駅北側街区まちづくり検討業務委託と、それから沼袋駅前拠点空間創出検討業務委託の残の理由をそれぞれ教えてください。
近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
こちらの残につきましては、年度当初に多少新型コロナの影響もありまして、業務の見直し等々を行ったところでございますので、そういった影響がありまして、残を計上しているところでございます。(「両方とも」と呼ぶ者あり)はい。
主査
よろしいですか。他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行をいたします。
次は534から537ページ、3目防災まちづくり費について、質疑はございますか。
酒井委員
537ページ、大和町地区避難道路1号線・2号線の用地取得に係る総合支援業務委託費残3,700万円余不用額が出ているんです。こちらは減額補正していないんですけれども、この同じ目の中で防災まちづくり費は3,000万円の減額。木造密集地域ですね。弥生町防災まちづくりは約9,000万円の減額。それから、大和町まちづくりのところは1億1,700万円の減額補正を11次の最終補正で行っているんですよ。
先ほど僕が減額補正として紹介させていただいたものは、不燃化特区化制度に基づく助成の申請件数の見込みの差がちょっと差が出たので、そこは減額しましたよと出ているんですけれども、同じこの目の中で申請件数の見込差があったんですけれども、申請件数に関しても最後の2か月、3か月で飛び込んできた場合、対応できなくなっても大丈夫なのかなと思うんですけれども、もしかするとそういう趣旨じゃないのかも分かりませんし、要は何を言いたいかといいますと、この目の中で減額補正に関する考え方に違いがあるのか、ないのかというのを確認させていただきたいんです。
小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長
避難道路1号・2号線につきまして、まちづくり事業課のほうで街路整備を担当しておりますので、私のほうからお答えさせていただきます。避難道路1号・2号線につきましては、防災まちづくりの中でも優先的に区のほうが整備する路線ということで位置付けております。ここにつきましては、公共が主体で用地取得を行っていくというものの中で、避難道路1号線・2号線の用地取得に係る総合支援業務委託につきましては、先ほどの街路整備事業の区画街路第3号・4号線とかと同じように前向きに用地取得を推進していくというものがあった中で、その可能性がある中で減額補正をせずに最後まで用地取得に臨んでいったというものでございます。
三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
不燃化特区であるとか、都市防災不燃化促進事業の件につきましては、昨年の11次補正で減額補正させていただいたわけなんですが、これは、年度年度の助成金の執行見通しについて東京都と12月ぐらいには見極めをつけるということがございましたので、明らかに申請件数が、駆け込みも令和2年度があって令和3年度の落ち込みがあるということも踏まえて、減額補正を11次補正のときにさせていただいたということでございます。
酒井委員
ちょっと分からないんですけど、要するに11次補正ですから、1月頃に減額補正、初日だから2月かな、減額補正していると思うんですけれども、それ以降はそういった申請はない。要するに確定的なところがあるから、そこで判断しているというのが防災まちづくりのほうで、大和町のほうに関しましては、今後も用地の折衝のところで件数ごとであったりだとか、大きな案件が出てきたときに、費用も要りますし、相手方もありますから残しているんだ、そういうふうな理解でよろしいですか。
三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
委員の御指摘のような考え方でよろしいかと思います。
吉田委員
大和町地区避難道路1号線・2号線の用地取得に係る総合支援業務委託費の残の理由を教えてください。
小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長
避難道路1号・2号の残の理由ですけれども、当該業務というのが用地測量、用地取得、物件調査等の業務を行うものでございます。用地折衝のところで主にその残が出てしまっているんですけど、やはり新型コロナウイルスの感染拡大の影響等によって、なかなか権利者との立会いがうまくできなかったということに関する遅延の発生というのが主な原因になっております。
主査
よろしいですか。他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行いたします。
次が538ページから541ページ、3項中野駅周辺まちづくり費の1目中野駅周辺まちづくり費について、質疑はございますか。
渡辺委員
539ページの中野二丁目地区市街地再開発事業補助17億9,900万円余ありますけれども、こちらの中野二丁目市街地再開発における補助率と補助金の総額はどれぐらいなのかなというのをお伺いしたいんですけども、大丈夫ですか。
主査
これってここで聞けるのかな。これ、答弁できますか。(「入替えの時間をいただければできます」と呼ぶ者あり)答弁できますか。(「事業費とそれに……」「休憩したほうがいいよ」と呼ぶ者あり)
では、休憩します。
(午後2時51分)
主査
再開いたします。
(午後2時53分)
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
中野二丁目地区市街地再開発事業についての御質問かと思いますが、資金計画総事業費につきましては633億円、そのうち補助金が9億4,000万円、割合でいくと14.8%ということになります。(「94億じゃない」と呼ぶ者あり)94億です。すみません。失礼しました。
渡辺委員
補助率14.8%で、補助額が94億円ということなんですけれども、あと容積率はちなみに何%でやっていますか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
現在、施設計画が予定されている容積率につきましては、705%を使っているという状況になります。
渡辺委員
先般の総括質疑でも中野駅前の話、同様に補助金に見合う公共貢献、容積率緩和に見合う公共貢献というのが、どうも中野区は非常に事業者寄りなんじゃないかなということで質疑したんですけども、中野二丁目エリアでの公共貢献のスペースとか空間というのはどういったものがあるのか、ちょっとその辺教えてもらってよろしいですか。
主査
答弁できそうでしょうか。どうしますか、保留しますか。(「答弁保留してください」と呼ぶ者あり)それでは、答弁保留で。
他に質疑はございますか。
生藤委員
中野駅周辺地区整備についてで教えていただきたいんですが、中野駅周辺のデッキ等接続に関する検討・調整支援業務委託というものに関して、どういった業務になるんでしょうか。
石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
こちらの業務につきましては、現在、中野駅新北口駅前エリアの拠点施設及び中野駅新北口駅前広場の整備と併せまして歩行者デッキ等を整備し、周辺市街地への回遊性を高めるということを今計画しているところでございます。この実現に向けて周囲のまちづくりの主体などと連携いたしまして、こういった適切な整備が実施できるよう技術的、また制度的な検証を行ったというものでございます。
吉田委員
デッキの委託先はどこですか。
石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
中央コンサルタンツ株式会社でございます。
市川委員
539ページの真ん中ぐらい、中野駅南口地区(B地区)・中野五丁目地区まちづくり検討支援業務委託、これは一緒に並んでいるんですけど、なぜですか。それぞれになっていない理由は。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
本件ですが、中野駅南口地区(B地区)と中野五丁目地区まちづくり検討支援業務を一体の業務として、1件として発注をしたということでまとめて記載をしてございます。
市川委員
そのまとめた理由は何でしたっけ。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
業務の類似性と規模感から一体で発注したというところが効率的というふうに考えて、まとめて発注をいたしました。
市川委員
業務の類似性というのは、どこら辺が類似なんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
検討の段階はそれぞれなんですけれども、中野駅南口、北口商店街を集積としたところのまちづくりの検討ということで、まとめて発注をしたということでございます。
市川委員
そもそも中野駅南口と中野五丁目の進行状況は全然違うと思うんですね。中野駅南口は地区計画が出来上がって、いよいよ実施に入っていく。細かい地区計画の修正がこの間あったと報告がございましたけど、あれは壁面だったと思うんですよね。そういったことがあって、中野五丁目はこれからまさに、これはたしか令和3年度ですから、地域の人たちと話合いをするとか、そういうまさにスタート地点のところだと思うんですけど、そういう意味では全然違う事業だと思うんですけど。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
進捗状況としては委員お話のとおりでございますけれども、中野駅周辺のまちづくり、発注の効率性というところも考えて一体として発注をしたところでございます。
市川委員
では、ここでは中野五丁目に絞りますけれども、中野五丁目地区のまちづくり検討支援業務を委託して、どういう成果が上げられましたか。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
昨年度の委託につきましては、中野五丁目商業エリアのまちづくりを検討しておりまして、まちづくり基本方針のたたき台を取りまとめたということでございます。
市川委員
昨年コロナだったと思うんですね。これまでもいろんな説明会があってできなかったとか、もちろんさっき上高田のお話があって、一部についてはいろんな工夫が出てきたと思うんですけれども、ここでは地域の人と話合いをしたりとか、それは業務委託をした方たちがやってくださったのかもしれないんですけれども、そういったものの実績というのはどれぐらいあるんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
実際に新型コロナウイルス感染拡大の影響というのがございまして、進捗状況を多少修正したり、委託期間を多少延長したりということで進めてきてございます。そうした中で、新型コロナ感染拡大の状況も踏まえながら、商店街の方々とはお会いをしてお話をしたりということを努力しまして、進めてきたということでございます。
市川委員
そうじゃなくて、何回ぐらい、延べ何人ぐらいの方とお話ししたんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
すみません。ちょっと回数までは手元にございませんので、保留をさせていただきたいと思います。
市川委員
分かりました。では、次へ行きます。中野駅周辺まちづくり事業に係る法的相談というのがあるんですけども、下から2行目ですね。これってどんなことをしているんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
こちらにつきましては、中野駅新北口駅前エリアの再整備事業を中心に、施行予定者と基本協定、それから今まさに検討する今後締結をしていく予定の地権者協定、それから施行予定者、区画整理事業の施行者であるUR都市機構の役割分担の協定、そういったことの内容を弁護士に相談をしてきているというような内容でございます。
主査
よろしいですか。質疑の途中ですが、3時をちょっと過ぎましたので、休憩にいたします。
(午後3時02分)
主査
分科会を再開いたします。
(午後3時20分)
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
先ほど中野二丁目地区での公共貢献の御質問があったかと思うんですけれども、こちらは1階の地上レベルにつきまして広場を設けております。広場のほうが2か所、1階部分と2階部分がありまして、1階部分のほうが500平米、2階部分が約1,100平米ということになっております。
渡辺委員
ちょっとよく聞こえなかったんですが、広場と、その道路と、違うんですか。すみません。もう一度お願いします。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
広場を2か所設けておりまして、一つが面積が約500平米、もう一つが約1,100平米のこちらの二つになります。
渡辺委員
それだけですか。広場は500平米と1,100平米の二つだけなんですか。ほかはないんですか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
あとは壁面後退というところが、敷地周囲に壁面後退を設けているというところがあります。
渡辺委員
94億円の補助金に見合う公共貢献かどうか。補助金94億円って何に使われたのかなというところをもうちょっと詳しく教えてもらいたいんですけれども。
主査
答弁できますか。(「答弁保留でお願いします」と呼ぶ者あり)答弁保留で、はい。
(「主査、市川委員の答弁保留の件でよろしいですか」と呼ぶ者あり)職名を。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
中野五丁目の商店街地域の方々との打合せというか、御説明の回数でございますが、中野五丁目の商店街第7ブロックの会議に3回ほど伺って、まちづくりの説明をしております。また、その他としましては、商店街の合同企画会議の中で昨年3回御説明をしております。そのほか、区として個別に商店会長、町会長等に御説明に数回程度伺っているというような状況でございます。
市川委員
ありがとうございます。そこで様々な御意見があって、先ほど東中野のお話もあって、昭和の空気を残してほしいとか、例えば中野五丁目で言ったら繁華街の雰囲気を残してほしいとか、碁盤の目みたいなまちづくりは嫌だとか、そういういろんな意見があったと思うんですけど、大きく言うとどういう意見がございましたか。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
大きな意見としましては、やはり中野五丁目は防災上の課題もあるので、より安全なまちにしていきたい。そういった意見がある一方で、個性的な商店街、昭和感、レトロな雰囲気、そういったまち並みを大切にしていきたい、そういった意見がございました。
市川委員
そういったまちづくりは僕も大事だと思っています。そういう質問もさせていただきました。中野駅周辺まちづくり課長にも答えていただいたと思います。それと、冒頭にあった中野駅南口のB地区で言うとファミリーロードのところですかね、あそこはそういう意味では類似をしているということなんですか。例えば南口でも意見交換、南口のほうが先に進んでいましたので、もちろん意見交換で言うと南口の方と意見交換のほうが先に行っていたと思うんですね。様々な検討をしていたと思うんです。そこでも皆さんは同じようなことをおっしゃっていたのか。それだから類似性があるという判断をしたのか、お伺いをします。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
まちの類似性と申しますよりは、将来的にその商店街の中で地区計画を見据えてまちづくりを進めていく、そういったところの類似性ということでございます。
市川委員
結局、将来的に中野五丁目も地区計画をしいたりとか、いろんなことをこれから行うかもしれないという中で、中野駅南口のほうでもそういうことをしたから、地区計画を入れているから類似性があるということなんですよね、今の御説明だと。整備手法が似ているという意味ですか。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
全く同じようなまちというふうには認識してございませんけれども、その地区計画を使っていく手法の中では、例えば中野通りの沿道という意味では一体感、一体につながっているところもありますし、考え方が同様のところもあります。そういった類似性の地区計画をつくっていくというところを目指していくということで、同一の業務として発注したということでございます。
市川委員
そうすると、業務委託をした相手のコンサルタントは同じ会社になるわけですね、当然。そういうことですか。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
委員お話のとおりでございます。
市川委員
そこでぜひ注意していただきたいのは、同じコンサルタントがやっていただくというのは、それはもちろんあちらもプロでしょうからそれは分かっていらっしゃると思うし、中野駅周辺まちづくり課長たちも見ていて、それはまちとして同じ方向性を目指すんじゃなくて、それぞれ個性のあるようなまちづくりをしていただきたいということは言ってくれると思っていますが、一括で委託をしてしまって同時並行してしまうということになると、再開発をしているときにみんな同じようなまちになっちゃうんじゃないかという議論があると思うんですね。こういったことには非常に危惧があると思うんです。
中野駅周辺も本当に同時進行でいろいろできていて、これからエリアマネジメントとか、いろんなところでプランニングしていくという中で、考え方が同じようなものに近寄っていってしまうんじゃないかという危惧があると思うんですけど、ここは絶対ないようにしていただきたいんですけど、いかがですか。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
業務の進め方としましては同一委託先ではございますが、中野南口チーム、中野五丁目チーム、それぞれ我々も担当が別ですし、コンサルタントのほうも担当は別でございます。それぞれの中で、コンサルタント、委託先のノウハウ、それぞれ商店街にも様々なところで取り組んできたノウハウがございますので、そこも引き出しながら、それぞれの地区に合うように進めていきたいというふうに考えてございます。
市川委員
そのコンサルタント会社は、何というコンサルタント会社ですか。ごめんなさい。もう一度教えてください。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
株式会社首都圏総合計画研究所というところでございます。
市川委員
そのコンサルタント、委託先には、確かにチームも違うのかもしれませんし、ただ、コンサルタントさんって、結局いろんなところでいろんな業務委託を受けていて、同様のまちづくりだったり、再開発近辺のまちづくりだったり、いろんなものをしていると思うんですけれども、そういったことが、僕、ちょっと分からないので一般論としてですが、やっぱり得意、不得意があると思うんですよ。コンサルタントさんによって物を進め方とか、どういうものをビジョンに持っているかというのは違うと思うんですね。こういうものが交じって偏っていくことは一般的にあり得ることなんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
それぞれのコンサルタントで過去の業務でどういったことをやってきたかというところで多少特色はあるのかなというふうには思います。ただ、今回選定の際にプロポーザルで提案をしていただいて選定をしてございますので、その辺りはきちんと見ながら業者選定をしたというふうに考えてございます。
吉田委員
今の件で私も聞きたいんですが、ここはこれまで中野区は何度か受注の実績というのはあるんですかということと、ほかのところでは、例えばどういうところで事業をやっていたかというのは分かりますか。(「委託先のことですか」と呼ぶ者あり)はい。首都圏総合計画研究所でしたっけ。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
中野区の業務も受注したことはございますし……(「何件ぐらい」と呼ぶ者あり)ちょっとすみません。件数まではすぐに分かりませんが、過去の業務としては、防災まちづくりというところも実績としてはあったと思いますし、沿道のまちづくりというところも実績としてはあったというふうに思いますし、沿線まちづくりというところも実績としてはあったかなというふうに記憶してございます。
吉田委員
他区の例というのは分かりますか。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
私、すみません、世田谷区から来たんですが、世田谷区ではそういった業務をやってございました。
主査
よろしいでしょうか。他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
よろしいでしょうか。なければ、進行をいたします。
次は――そういえば答弁保留。ごめんなさい。答弁はできますか。もうちょっとかかりますか。
では、保留したまま先へ進みます。次が6款地域支えあい推進費になります。決算説明書の342ページから343ページ、1項地域活動推進費、3目区民活動推進費になります。この中のうち、事務事業名、2 公益活動推進のうち、事業メニュー名、1 NPO等地域公益活動支援中、活動領域7が建設分科会の分担となりますので、ここで理事者が入れ替わりますので、一旦ちょっと休憩をします。
(午後3時32分)
主査
では、分科会を再開いたします。
(午後3時34分)
改めて、活動領域7「安全で快適なまちづくりのための活動」のところについての質疑はございますか。
小杉委員
こちらは3事業ということだったんですが、どのような事業が認められたんでしょうか。
安田都市基盤部都市計画課長
活動領域7「安全で快適なまちづくりのための活動」でございます。この内容につきましては、3事業、3団体がございまして、3団体は、一つがさぎ草友の会、もう一つは森の学級、もう一つはNPO法人中野すまいの相談室でございます。
小杉委員
もう少し具体的に、NPO法人の中野すまいの相談室の話は大体何となく分かるんですが、それ以外はどんな内容なんでしょうか。
安田都市基盤部都市計画課長
さぎ草友の会は鷺宮周辺で活動する会でございまして、緑化推進、サギソウを育てて、地域の活性化を図る会でございます。森の学級は江古田の森公園周辺で活動しておりまして、公園の中での観察会や学習会などを行っている団体でございます。NPO法人中野すまいの相談室に関する活動は、最近は防災マップを作成している団体でございます。
小杉委員
概要は分かりました。貴重な活動だと思います。ちなみに、認められなかった事業はあったんでしょうか。
安田都市基盤部都市計画課長
これまで数年の中では、基本的にはございませんでした。
小杉委員
自主的なこういった活動をしっかり区としても支援をしていくということは有意義かなと思います。不用額がかなり50%、6割ぐらいかな、あったということなんですが、活動はしつつも、やっぱり活動量がコロナなんかの影響なのかなと想像したんですが、この辺はどう見ていますでしょうか。
千田まちづくり推進部まちづくり計画課長
今回、一つ例で御案内しますと、この3団体以外にも当初申請のあった団体がございまして、こちらは新井薬師前周辺地区まちづくり協議会の活動に対する助成だったんですが、今回コロナ禍の影響で活動できないということで事業中止ということで、14万円の不用額というところを占めております。
安田都市基盤部都市計画課長
それと併せて、コロナの影響で講習会、学習会の回数を減らした団体もございます。
小杉委員
そういった状況がよくなることを願ってはいますけれども、しっかり予算額を活用してもらえたらなとは思うんですが、その周知とか、そういった意味では何か考えていることはあるんでしょうか。
安田都市基盤部都市計画課長
例年、積極的な活動はされているんですけれども、ここ数年は、繰り返しになりますけれども、コロナの関係で講習会、学習会はできなかった。人を集めてやる活動が主ですので、できなかったということです。今年度も採択されている団体がございますけれども、通常の予定どおりの計画で進んでおります。今後の状況はちょっと見えないところはございますけれども、そういった中で活動に当たっては、当初の予定どおりのところで活動していると考えております。
主査
よろしいですか。他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行いたします。
その前に答弁保留があったと思うんですが、これはどうなっているでしょうか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
先ほどの委員からの御質問で補助金の額についての話だったと思いますけれども、補助金を出しているそもそもの理由というものが、再開発事業ということが都市計画事業の都市計画全般のことに対する貢献ということがありますのと、あとは防災性の向上、土地の高度利用によるにぎわい等のまちづくりに貢献することから補助を出しているものでございますので、補助額自体についての話というのではなく、事業に要する費用を精査し、それに対して必要な額、一定の額を一部負担しているということが、補助金の考え方というふうにして認識しております。
渡辺委員
いろんな考え方があると思いますけれども、補助金の額は、事業者側からしてみれば多ければ多いほどもちろんいいわけなんですけれども、それって税金なわけなんですよ。税金を投入するということは、公的な部分というのをそれなりに要求してやっているのかなと私はずっと思っていたんですけれども、どうも中野区はほかのところと比べると非常に補助金の割合が高いな、容積率の緩和措置がちょっと大き過ぎないのかなというやっぱり疑問があって聞いているわけなんです。どういう交渉の仕方をしているのかな、事業者と。
例えば、何回も言っていますけど、自分はこういうものをつくりたい、公共空間として公園が欲しい、広場が欲しい、もっと広い道路が欲しい、何でもいいですけれども、それに対してそれをつくってくれということを主張して区が主体としてやっているのか。それとも事業者が、法的にはここまでの補助金を出せるので、これぐらいのものをつくりますから補助金をアップしてくださいとかという話合いをしているのか。どういう仕事の仕方をしているのかなというのがすごく気になるんですよ。
私は、本来区が要求しているものかなと思っていたんですけれども、何でこんな形で補助金が非常に割合が大きくなっているのか。区が主体となって仕事をしているのかなというのが根本にあって、こういった質問をしているんですね。だから、この補助金、補助率14.8%、補助額94億円、容積率も100%ぐらい緩和していると思うんですけれども、それに見合ったものは何があるのかなというのを聞きたいんですよ。それを答えてくれと言っているんです。答えられますか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
もともとこちらの地区は木造住宅とかもあったりしたので、防災性の向上というところの話で、そういった課題があって、それを解決するために土地の高度利用を進め、一体的なマンションということで、そこに住んでいる方、また従前の居住者らの生活再建も考えながら出していた事業をやっているという話があるかと思います。
また、中野駅駅前広場とかの拡張、あと道路の新設とかということで、都市基盤施設のインフラとかの整備も併せて行っておりますので、結局、そういった公共施設の道路とかというものは、最終的には道路管理予定者である区のほうに帰属することになりますので、そういった意味で言えば、そちらの部分についても公共貢献というふうにして言えますし、一概にそれの金額がという話とはまた別で、基本的に再開発自体についても、まずは各組合さんのほうが、参加組合員の負担金のほうがベースとなって、まずは事業収支が合うかどうかというのを検討しているというのがありますので、それを踏まえた上で、では幾ら補助金を入れるのかという話になる。まず第1段階としては、組合のほうで事業を成り立たせるためにどうするかということがまず第一にあると考えております。
渡辺委員
組合のほうにお金を入れるのも、事業者がリスクを負って本来やるわけなんですよ。補助金だってもちろん必要かもしれないけれども、事業者も最初先行投資をして、そこに対してしっかりと立ち退きの交渉だったりして、長引けば長引くほどお金もかかるとリスクを背負ってやっていく、それでもその再開発を成功させるためにということで、事業者自身がある程度のリスクを背負って私は本来やるべきだと思うんですね。
もちろん、補助金も防災性の向上という意味で、そこの市街地のしっかり道路を広げたいとか、そういうことのためにと使っていくのは当然必要なことであるけれども、まずは事業者がちゃんと資金計画を立てて、そこに当然立ち退きとか、そういった組合をつくっていく上でお金かかる分を投資してやっていくというのが本来の事業だと思うんです。
これは私の考え方なので、区がどういうふうなやり方でやっているかはちょっと私も分からないですけれども、実際、この間の総括質疑でも出した新宿の四ツ谷駅前とか、そういった再開発のところを比較してみると、補助率7%台とか、容積率とかだってそんな700%も行かない。そういった僅かな容積率の緩和だったり、中野区と比べても少ない補助金とかで都市計画道路とか入っているわけなんですよ、環状2号線とか、環状4号線西富久地区だと。
それ以上の補助金を出している、それ以上の容積率緩和しているんだったら、都市計画のもっと広い大きな道路を1本入れているのかなと思ったら広場しかないとか、この違いは何なのとやっぱり私は疑問に思っているわけなんですね。そこがずっと担当しているわけじゃないから分からないと思うから、これはそういうものだということで一つの問題提起として、ここのエリアについてはそういうことだということでいいんですけれども、あと、囲町東のことも聞きたかったんですけど、聞いちゃうと駄目なんですか。続きで囲町の東の話もしたかったんですが。
主査
ここに関連のメニューはありますので、聞いてみたらどうですか。
渡辺委員
囲町東地区のところでも同じ質問なんですけれども、補助率、補助金の額、容積率をちょっと教えてもらっていいですか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
囲町東地区についてお答えいたします。総事業費につきましては642億5,000万円、補助金については125億3,600万円、割合でいきますと19.5%となっております。
渡辺委員
125億円余に見合った公共貢献って何なのかなとやっぱり思うんですけれども、公共貢献のスペース、公共空間はどういったものがありますか、それをちょっと聞かせてもらっていいですか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
先ほどの中野二丁目と同じ答えになるかもしれませんけど、こちらにつきましても広場を設けております。広場の大きさにつきましては約1,000平米、あと敷地の周囲に公開空地を設けまして、歩道上空地を取っております。あと、こちらにつきましては区画道路1号の整備、また併せて補助221号線の拡幅整備を予定しております。
渡辺委員
これも本当に125億円余の税金を入れてまで、見返りのものとしてそれ相応のものなのかなと。125億円余ですよ。事業者にしてみれば、本当に中野区って言えば何でも補助金を法定範囲ぎりぎりまで出してくれるのかな。事業者目線で見ればいい自治体ですけど、区民目線で見て、これってちょっとあまりにも事業者側に偏り過ぎているんじゃないのかな。
まさに今、中野駅北口の再開発のものも現在進行中ですけれども、同じような容積率の緩和をし過ぎているんじゃないの、補助金をちょっと上げ過ぎているんじゃないの。全体の中野の再開発の中において、ちょっと税金を無駄使いし過ぎているんじゃないのかな。事業者にそこまで利益を上げさせる必要があるのかなというのを私は感じるんですけれども、そういった問題意識は部長をはじめ持っていないんですか。
豊川まちづくり推進部長
今の御質問は、中野駅周辺というよりは中野区全体に対して向けられた質問だと思いますので、私から答弁をさせていただきます。
まず一つは、ちょっと誤解があるかもしれませんが、市街地再開発事業の補助金というのは、総額の何%を出すかというのを区で判断するという性質のものではないんですね。つまり、これは国土交通省の市街地再開発事業の補助要綱というのがあります。これで補助対象部分が全部決められております。
具体的には、施設建築物のうち共同施設整備費です。つまり、エレベーター、エスカレーター、廊下、階段、それから避難設備等々、あとは、それから公共空地と整備費用、これについて一定の補助をすると、これは割合が決まっております。これを積み上げていって補助額になると。したがって、施設建築物の総額と公共施設整備費の割合でもって補助率は決まります。ですから、当然都心部のほうが建物の総額の価値が大きいものですから、自動的に都心部のほうが割合は下がるということです。
それから、先ほど都市計画道路の話がありましたけれども、例えば都市計画道路が整備される場合には、補助金とは別に自治体のほうから再開発組合側に公共施設管理者負担金というお金を払います。これは都市計画道路の整備相当分です。したがって、全く都市計画道路部分が無料で自治体が手に入れるというわけではありません。
そういうところで各地区ごとに状況が違います。そういった状況の違いによって、補助金の割合が変わってくる。ですから、決して中野区が業者に甘いということではないということは御理解いただきたいというふうに思います。
渡辺委員
そうしましたら、この補助金の割合なり、今の中野駅北口も含めて中野がやっている仕事というのは適正であると。補助金の割合も特に問題はないというような認識でいるんですか。
豊川まちづくり推進部長
少なくとも法的に問題はありません。補助要綱に従ってやっています。当然適正な額ですから、国からの交付決定を受けて補助金が出ているわけです。ですから、私としては、区としては適正であると考えております。
渡辺委員
法的な範囲で適正だという、それは法律の許す範囲でもちろん適正だというのは私も分かっているんです。ただ、ほかの地域と比較した場合に、どうしても都心部、非常に補助率がほかの自治体は低いし、容積率の緩和措置、普通だったら600%の範囲内で必ず事業を成り立たせなきゃいけないというところで、それでみんなつくっているわけなのに、じゃ、何で中野だけ容積率を緩和しているのか。それは、公共貢献となるものがそれだけのものを用意するからということで、特に1000%とかとなっているわけですよね。
法律の範囲では許されることですけれども、それによって与える影響はどういうものなのかとか、それに対しての公共貢献はどういったものが与えられるのかということが見えてきていないわけなんですよ。この間の答弁を聞きましたよね。良好な住宅環境をつくるとかというような、それが適正なのかというのに、区は適正だと今答えているというのがどうも私は納得がいかない。
法律が許す範囲だったら、それは何でもオーケーですか。それはそうかもしれないけれども、区民目線、区民感覚で見た場合に、本当に何を得られているの、何を区は主張しているのか。取ってつけたような、その事業メニューがあるからそこを取りあえずつけて言っているのかなというふうにしか聞こえないわけなんですよ。本当に適正だと思っているんですか、それは。
豊川まちづくり推進部長
私も過去様々再開発事業をやってきましたが、決してそういうことはなくて、その時々の行政目的に合った事業を進めてきたということでございます。やはり基本的にできた建物は民間の建物ですので、区の財産にはなりません。ですから、そこにあえてその税金を投入するということは一定の公共性が必要という理屈です。
ですから、例えば全く公共が関与しなければ、いわゆる繁華街ではペンシルビル等が乱立して、全く公共空間ができないと、そんな状況も生じるわけですね。したがって、一定公共が関与して、いわゆる再開発法で言うところの健全な高度利用という言い方していますけれども、一定の空地を生み出したりとか、交通結節機能の生じさせたりとか、そんなことが再開事業をする最大の目的と。
加えて忘れちゃいけないのが、権利者の生活再建でございます。やはりそこに住んでいる方々が生活が再建できる施設計画をすると。それも併せてやっていくという状況でございます。これは適正にやってきたというふうな考えでおります。
渡辺委員
話の論点が違うんですよ。補助金の額に対しての適正な公共貢献のスペースというものが、中野区はほかの自治体と比べて得られているものが少ないんじゃないか。もっともらえるものがあるんじゃないか。区は主張していなかったのか。もっと広い公園があってもいい、容積率を緩和してだったら、保育施設だったりとか、高齢者、お年寄りの人たちが過ごせるような居場所をつくるとか、子どもたちが思いっきり遊べるような、そういったスペースをもっといっぱいつくるとか、中野区だったら常設のプレーパークを造る公園がないと言っているわけだけれども、容積率をこれだけ緩和しているんだったら、そういったものも造ってもいいんじゃないか。
この再開発を通して中野全体の課題とかを解決していくような市街地再開発、課題を解消するための市街地再開発を本来はやっていくべきなのに、どうも事業者側から見たら非常に利益を得られる。区民から見たら、もらえるべき公共スペースというものが普通のほかの自治体よりも少ないんじゃないのかな。そういうことを言いたいわけなんですよ。法的に適正じゃなきゃできるわけがないんだから、それは当たり前の話。その範囲の中で事業者は利益をどれだけ得ようとするか、中野区は公共の福祉のためにどれだけのスペース、空間を確保するか、そういった交渉を本来していくべきなんじゃないだろうかな。
本当にそういった交渉をして得られたものが、今の中野区というのはこれが最大のものだったのか。これだけとやっぱり思っちゃうんですよ。そこに対して、もうちょっと区に頑張ってほしいし、得られるものはどんどんやっぱり得てもらいたい。そういう仕事をちゃんとしてもらいたいという思いで言っているんですね。中野駅の北口なんか、土地も取られるわ、容積率をマックスで1000%だ、補助金も300億円。中野区の一般財源の1年分近い金額に得られるものが、囲町東地区も、中野二丁目も、実は同じようなことが起きているんじゃないのかなというので質問しているわけなんですよ。それに対して区は適正にやっているという答弁はちょっとどうなのかなと思うんですけど、どうぞ。
松前中野駅周辺まちづくり担当部長
委員のるる御意見は御意見として受け止めたいと思いますが、中野駅周辺まちづくりにつきましては、まさに昨日今日つくってきた話ではなく、既に16年前から中野駅周辺まちづくり計画をつくり、さらに中野駅周辺まちづくりグランドデザインをつくり、多くの区民参加を得てグランドデザインVer.3を平成24年につくりました。ずっと長い時間をかけて区民の意見を伺いながら、区として責任を持って中野駅周辺が目指すべき姿をつくってきました。それに基づいて各地区のまちづくりが今まさに動いている。
中野駅新北口駅前の駅前地区の拠点施設につきましても、ずっと長い議論をかけて市街地再開発事業と区画整理を組み合わせて北口広場を改善し、さらに中野区が持続可能な自治体としてこの先もきちんと維持できるように、さらに発展できるように、そういう大きなミッションを持って取り組んでございます。
ずっと御指摘をいただいている中野駅新北口の拠点施設整備につきましては、当然に中野区が長年をかけてきた思いをさらにブレークダウンをして、新北口地区まちづくり整備計画に基づいて事業者を公募しました。この整備計画には、ここで中野が何をしたいか。これはまさに中野区がこの先より発展し、都市機能を集積して、まさに中野区の中心拠点、にぎわいの拠点になる。そのために必要な多目的ホールの規模、またここに求められるべき都市機能、さらに都市基盤の機能、広場、空地、歩行者ネットワーク、防災性、安全性、そういったものをより高めていくのに何が必要か。そういった考え方を全て盛り込んだ上で、それを総称して事業者が手を挙げて、今現在、野村グループが選定をされて、具体的な施設計画を検討しているという中の作業でございます。
その中で、こういった公共的な機能に必要な補助額、これは当然委員がおっしゃるように、民間事業者が最大の努力をして本来は事業を推進すべきところです。これは我々も当然強く求めております。その一方で、中野区はきちんとまちづくりを遂行しなきゃいけない義務と責任がある。その中できちんと補助要綱に基づいて対象となる補助メニューに対してどこまでをきちんと出せるのか、必要な関係機関と協議をして、それを今積み上げている最中だというところでございます。
決して中野区が何か民間に言いなりになっているとかそういう関係性は全くなく、本来中野区が目指しているまちづくりに資する、それを実現できる事業者を選定して、もっと事業計画で示したものをよりよい計画になれるように、なるように、そのために日々鋭意我々は取り組んでいる。そのように御理解いただければと思います。
渡辺委員
今の言葉のとおりであるならば、例えば900%から1000%に上がったときに、こういったものを積み上げて、こういった公共貢献をするから1000%にするというような話がなきゃおかしいんですよ。今のとおりであるならば、そうでしょう。まずは1000%にしてから、これから事業者と一緒に話をしていきますとかという答弁があったんですよ。言っていることとやっていることがちょっと違うんじゃないのかな。
区民とともに積み上げてきたって、区民会議を私、見に行きましたけれども、そのとき、区民会議の代表の人たちはホールなんか3,000人以下でいいと言っていたんですよ、満場一致で。何か7,000人がいいって。区民と協議をした結果、区がもともと決めていた7,000人でそのまま押し切ったりしていた。一緒に積み上げたって、何を言っているのかなと聞いていて思いましたよ。
きれいごとを並べるのは幾らでもできるんです。今の話のとおりだったら、本当にすばらしいまちづくりだな、そのとおりに実践してあったら、それはすごい、わくわくするな、楽しみだなと思うんですけれども、言っていることとやっていることがどうも違うんじゃないの。ずっと区はそうなんですよ、中野区って。
言うことはすばらしい。区民とともに築き上げる、中野区が主体となって事業者と協議をしながら、しっかりとした中野全体の発展を目指してまちづくりを進めていく。中野駅周辺の全体的なバランス、トータルコーディネートをしていかないと、行政はコントロールしていかないといけないよねというので、しっかりまちづくりを進めていくというような、そういった言葉って幾らでも簡単に言えるんですよ。
実際やっていることは何で出るかといったら、全部数字なんですよ。結果として、じゃ、補助金がどれぐらつぎ込まれたのか、容積率がどうなったのか、それに見合う公共貢献のスペースの面積は何平米なのか。本当に今言っているようなそういった仕事をしているのであるならば、私は、中野区はこの補助金何億に対してこれぐらいのスペースを求めて、それに対して補助金を何%上乗せしましたとか、容積率の緩和にしても、こういった公共貢献のスペースを我々が求めた。でも、事業者はこれだと赤字になってしまうから、床面積を何%緩和して利益に資するものを、床を上げましたとか、緻密に積算をしていったならば、正確なそういった答弁が返ってこなきゃおかしいんですよ。
きれいごとは聞きたくない。数字を知りたい。実績を知りたい。それを出してくれと言っても、財産運用シミュレーションを全くしないまま、区が事業者と進めてきている今の事業計画、議会の話も聞かない、区民の意見だって本当に聞いているのかな。数字を出してくれという話。
主査
分科会を休憩いたします。
(午後4時02分)
主査
分科会を再開いたします。
(午後4時04分)
渡辺委員
いろいろ述べましたけれども、今後の再開発の進め方にしても、できればこういった公共貢献に見合う補助金、容積率の提示を議会にもしてほしいですし、そういったものがないからやっぱり出てきているわけなので、今後、再開発、本当に100年に一度のということであるならば、公共貢献に見合うといったものをしっかり議会なり区民にも提示しながら、なぜこういった容積緩和をしたのか、なぜこういった補助金になったのか、積算したものを今後積み上げていってもらいたいと思います。最後にそこだけちょっと答弁をお願いいたします。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
本日のお話は中野駅新北口に関するものもあったかと思いますが、公共貢献と補助金の関係、それから公共貢献と容積の関係、そういったところについては総括質疑でも答弁したところでございます。補助金については、考え方というところを、これからも都市計画手続、事業認可手続といったところできちんと説明をしていきたいというふうに思っておりますし、容積率の割増しについては都の基準に基づくものでもございますけれども、そこについては容積の考え方というところをきちんとこの件も御説明していきたいというふうに考えてございます。
主査
吉田委員、今、答弁保留のことについて聞いていたので、追加でちょっと質疑というのは控えていただければと思います。
答弁保留の部分が終わりましたので、一般会計の歳入に入ります。
建設分科会分担分の歳入決算書補助資料にて一括して質疑を行います。質疑はありませんか。
木村委員
せっかくなので1点だけ。補助資料の11ページで、都の補助金の10ですね。ユニバーサルデザインまちづくりがありますが、予算は皆減になっていたんですけれども、これは3,000万円がついているんですけれども、皆減から3,000万円復活というか、ついた理由を教えていただけますか。
村田都市基盤部公園課長
ユニバーサルデザインまちづくりのところの都補助金のところでございますが、これは令和2年度からやっておりました江原公園、桜山公園の事業になります。事故が生じてしまって、令和2年度から令和3年度に事業自体は繰越しをさせていただいたというところでございます。都の補助に関しましては、令和2年度に予算ついていたものが、その令和2年度で執行ができなくなってしまったという経緯があるんですけれども、東京都とそういう交渉というか、お話合いをさせていただいた中で、この予算に関してはゼロとなっておりますけれども、最終的にはいただくことができるようになったといったところで、3,000万円歳入として入ったところでございます。
木村委員
これは、令和4年も同じ項目で予算はついていたかと思うんですけれども、同じ事業ですか。
主査
保留にしますか。
村田都市基盤部公園課長
ちょっと違うメニューになっているので、正式名称がちょっと……。
主査
すぐ来なそうですかね。(「では、保留の間、別の質問を」と呼ぶ者あり)それでは、答弁保留とします。
木村委員
さっき江原公園と言っていましたか。(「江原と桜山です」と呼ぶ者あり)それは歳出のどこに書いているんですか、教えていただけますか。
村田都市基盤部公園課長
歳出に関しましては、507ページの公園整備のところでございますけれども、公園ユニバーサルデザイン改修工事といったところ、下から2行目になります。
木村委員
繰越しが1億2,800万円余の中に入っていると。同じ1億2,800万円余が令和3年度の歳入にもあるんですけれども、要は、ユニバーサルデザインは6,000万円、合計というか、半分なので6,000万円ですけれども、同じ1億2,800万円余というのが繰越しで歳入に入っているんですね。99ページ、下から三つ目ですね。公園ユニバーサルデザイン改修工事1億2,800万円余、同じ金額。99ページの下から三つ目、ちょっとそこを説明してください。
村田都市基盤部公園課長
答弁保留でお願いします。
主査
では、答弁保留の間、他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
質疑がなければ、答弁保留を待つということになりますね。
村田都市基盤部公園課長
99ページの公園ユニバーサルデザイン改修工事の1億2,800万円余というところですけれども、これは歳入というものではなくて、事業費のところとして同じ金額、507ページと同じような金額になっているといったところでございます。
主査
これはよろしいでしょうかね。あとは、もう1点の答弁保留ですね。
村田都市基盤部公園課長
先ほど令和4年度の事業メニューのことについてもお話しいただいたと思うんですけれども、令和4年度につきましては、地域福祉推進区市町村包括補助事業といったところでやらせていただいているところでございます。
木村委員
ということは、ここと令和3年度のユニバーサルデザインまちづくりと同じ補助事業ということですか。
村田都市基盤部公園課長
今申し上げた地域福祉推進区市町村包括補助事業といったところで過去にはやっていたところなんですけれども、オリンピックの関係でユニバーサルデザイン緊急推進事業といったものができまして、それを令和3年度まで使わせていただいた。また、このユニバーサルデザインは令和3年度で終了といったところで元に戻ったというような形でございます。
酒井委員
関連して、すみません。先ほどの木村委員の質問のところなんですけれども、公園ユニバーサルデザイン改修工事で令和3年まで補助があったんでしょう。これはたしか各自治体二つまでが対象とか、そういうルールでしたかね。それでいいですか。
村田都市基盤部公園課長
そういったところではなくて、上限として3,000万円といったところがございます。
酒井委員
それぞれの年で上限3,000万円でしょう。で、当初は令和2年に桜山公園と江原公園のところで多目的トイレを含めユニバーサルデザイン化しようと思っていたんですけれども、事故があって取りやめて、安全点検をして、これを繰り越されて令和3年度に来ているんですよ。けど、東京都の補助の内容で言いますと、繰り越したものが対象になるのかであったりだとか、繰り越さなければ、令和3年にユニバーサルデザインの補助を使いながら別のところを使える可能性はあったんですよね。
村田都市基盤部公園課長
令和2年度の話からさせていただきますと、令和2年度にも工事ではなくて設計等もやらせていただいておりまして、そこの中で既に3,000万円上限の中の500万円分ぐらいを使わせていただいたといったところで、仮に令和2年度にこの工事をやって終わっていたら、3,000万円ではなくて工事分としては2,500万円分ぐらい。いわゆる合わせたら3,000万円といったところです。
それについては、今回工事ができなくなったので繰越しをさせていただいたんですけれども、その中で令和2年分の都費、都の予算というんですか、そういったところは繰り越しできないといったところで、令和3年度に新たにつけてもらえるのかというところを協議させていただいて、新たにつけたと。
委員おっしゃるように、中野区が令和3年度に当初違うトイレなりをやろうとしていた場合には、そちらに充てるというようなこともあり得ますので、仮の話になってしまいますけれども、その場合には、いわゆる江原公園、桜山公園の分と令和3年度にやっていたかもしれない分を合わせて3,000万円にしかならないといったところになります。
酒井委員
これは補助が何年かにわたっているんですけれども、それぞれの自治体に対しては、毎年3,000万円とかということじゃなくて、全部ひっくるめて何年間の事業でも3,000万円が上限という理解でいいんですか。
村田都市基盤部公園課長
単年度で3,000万円が上限といったところでございます。
酒井委員
ということは、翌年度も活用できていたということでしょう。そうでしょう。令和2年度で江原公園、桜山公園は完成する予定だったんでしたっけ。
村田都市基盤部公園課長
令和2年度で完成予定のものでございました。
酒井委員
すると、新たに令和3年度も補助金を見込んでやることも、この事故がなければできていた。
村田都市基盤部公園課長
令和3年度に関しましては、もともと実施する予定はなかったものでございますけれども、仮にやる予定であれば、委員おっしゃるとおりでございます。
酒井委員
令和3年度なぜやらなかったかというと、新型コロナで財政状況が厳しい中で見送っているんですよ。たまたま見送っているから、令和2年度に事故があって繰り越された分が都の補助の対象になっているんです。繰り越した分が例えば対象にならなかったら、当区としては3,000万円を自腹切らなきゃならないんですよ。そのときというのはどういう対応をするのか。事業者さんに求めるのは酷かも分かりませんけれども、そういうことは財政課であったりだとか、法務担当であったりだとかとは、一定今回のことに関してはやっぱり話合いは必要だったと思うんですよ。そういうことはされましたか。
村田都市基盤部公園課長
そういう事故が起こった後に繰越しをしなきゃいけなくなるといった中で、委員おっしゃるとおり、損害が起こってしまう可能性があるといったところで、法務担当等との話合いをさせていただいていたといった事実はございます。
酒井委員
結果として出たからよかったということですね。すみません。
主査
よろしいですか。他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
よろしいでしょうか。質疑がなければ、以上で一般会計分担分についての質疑を終了いたします。
以上で当分科会分担分についての質疑は全て終了したことになりますが、全体を通して質疑漏れはありませんか。
吉田委員
その他の関係。
主査
質疑漏れですか。
吉田委員
質疑漏れだけしか今聞いちゃいけないんですか。
主査
質疑漏れですね。
吉田委員
答弁保留が渡辺委員の質問に対してあったじゃないですか。あれに関して追加で……。
主査
質疑が漏れたということであれば、今質疑をなさってください。質疑漏れであればどうぞ。(「一回締めているから、主査、そこの交通整理だけは、休憩していただいて」と呼ぶ者あり)。
主査
休憩します。
(午後4時21分)
主査
では、再開いたします。
(午後4時22分)
全体を通して質疑漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、以上で認定第1号の当分科会分担分の質疑を終結したいと思いますが、これに御異議はありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
主査
御異議ありませんので、質疑を終結いたします。
次に、意見についてですが、意見がある場合は、対象となる議案の番号、会派名または氏名を明記の上、明日9月30日(金曜日)の正午までに文書で事務局へ提出するようお願いいたします。
以上で本日予定していた日程は終了しますが、各委員、理事者から発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
次回の建設分科会は、明日9月30日(金曜日)午後1時から、当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。
以上で本日の建設分科会を散会いたします。
(午後4時23分)