令和4年10月11日中野区議会建設委員会(第3回定例会) 中野区議会建設委員会〔平成30年7月5日〕

中野区議会建設委員会〔令和4年10月11日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和4年10月11日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後2時58分

 

○出席委員(9名)

 いさ 哲郎委員長

 斉藤 ゆり副委員長

 生藤 健人委員

 渡辺 たけし委員

 市川 しんたろう委員

 吉田 康一郎委員

 木村 広一委員

 小杉 一男委員

 酒井 たくや委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 都市基盤部道路課長 井上 雄城

 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史

 まちづくり推進部長 豊川 士朗

 中野駅周辺まちづくり担当部長 松前 友香子

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 三戸 勇二

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 

○事務局職員

 書記 田村 優

 書記 髙橋 万里

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 東中野駅東口周辺まちづくりに関する意見交換会の開催について(まちづくり計画課)

 2 地震に関する地域危険度測定調査結果(第9回)について (まちづくり計画課)

 3 新たな防火規制区域の拡大について(まちづくり計画課)

 4 若宮地区防災まちづくりの進捗と今後の取組について(まちづくり計画課)

 5 弥生町二丁目19番の一部における防災街区整備事業に関する都市計画の原案について(防災まちづくり担当)

 6 その他

  (1)中野五丁目下水道施設緊急修繕工事設計の進捗状況について(道路課)

  (2)新たな公共交通サービスの導入について(交通政策課)

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 初めに、理事者より発言を求められておりますので、これを許可します。(「委員長、休憩をいただけますでしょうか」と呼ぶ者あり)

 休憩します。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時01分)

 

奈良都市基盤部長

 それでは、御報告申し上げます。

 先週御報告いたしました中野区構造改革実行プログラム(更新案2)につきまして、複数の常任委員会での状況を踏まえまして、企画部におきまして実行プログラムの今後の進め方を改めて検討することとするとのことでございます。これに伴い、スケジュールも見直し、10月中旬以降に実施する予定であった区民意見聴取につきましても実施を取りやめることになりましたので、御報告申し上げます。

委員長

 ただいまの発言に対し、質疑はありますか。

木村委員

 今日の議会運営協議会でもそういった話があって、各委員会で同じ共通認識だということが確認されているかと思うんですけれども、建設委員会では特に細かいところは前回とほぼ変わっていないので特に質疑はしなかったんですけれども、大本の総論に当たるところが何か変わる──変わるというか、ちょっと見直しも含めてというところの意見があったのかなと聞いているんですけれども、共通認識に立っていただいているのであれば、なぜこういった変更が──変更というか、見直しをするようになったかというのを、その質疑が、細かいところまでは言わなくてもいいんですけれども、なぜ変わったかというのが説明いただければと思うんですけど。

奈良都市基盤部長

 各常任委員会でのちょっと細かい質疑につきましては把握をしてございませんけれども、そういったことを踏まえて企画部のほうで今回改めて進め方を見直すといったことで確認をしております。詳しい詳細につきましては今後検討するということでございますので、御意見あったところにつきましては企画部のほうに伝えてまいりたいと思ってございます。

木村委員

 要は、当然何らかの至らなかったというか、まだちょっと議論が深まっていなかったということも含めて、どこの委員会か分からないんですけど、1回企画部のほうに戻してという話になっていたと思うんですけれども、同じ質問なるかもしれないんですけれども、ざっくりでいいので、なぜそういう話──要は、総論として何がひっかかったのかとか、そういった、当然先ほども確認したとおり、全ての委員会で共通認識に立っているはずなんですよね。それを建設委員会の、別に建設委員会なりの話し方ではなくて総論でいいので、どういってそういうふうになったのかというのは少しやはり説明いただければと思うんですけれども。

奈良都市基盤部長

 他の常任委員会で聞いている範囲内でお答えするということになりますけれども、検証の仕方といいますか、これまでやってきたことをどういうふうに検証した上で次につなげていくか、今後の進め方について、そういったところについて御意見をいただいているということがございまして、そういったところを今回見直していくということになったというふうに聞いてございます。

木村委員

 分かりました。ということは、検証の在り方も含めて、当然、今後報告がどういうふうにあるか分からないんですけれども、今回建設委員会で報告された内容が、当然その総論が変わったり評価の仕方が変われば報告の仕方も当然変わってくるという可能性があるということで、認識でよろしいですか。

奈良都市基盤部長

 詳細はこれからというふうに聞いてございますので、そのようになるかというふうに思ってございます。

酒井委員

 この構造改革実行プログラムというのは、基本計画を下支えするものなんですよね。それが、更新案2が報告されて、まだ大本の総務委員会では報告がない状況下で、今後の考え方を変更しますという報告というのは、僕、異例だと思うんですよ。重ねて、今定例会では補正予算に関しても、当初一体でやりたかったのが分けますよというふうな方針転換もされていて、予算の提案って一番大きいことですよ。これ、庁内でどうしてこんなことが起こっているのか、どういうところがネックになっているのかだとか、本当に、もうよくよく議論していただいて、考えていただきたいというのが一つです。こういう意見が建設委員会で出ましたと、持ち帰ってください、本当に。

 それと、もう1点なんですけど、この構造改革実行プログラムが、むしろ、何といいますか、足かせといいますか、本当に現場に負担がかかっているようにもすごい感じるんですよ。当初は、コロナによって財政状況が厳しい中で、様々事業を見直していかなければならないところからスタートしているんですけれども、もう今は財政の緊急事態でもないというふうに行政側も認識されておりますし、また令和3年度の決算を見ても財政状況はそこまで落ちなかったというところを見ると、この構造改革実行プログラムの今後の在り方というのをどう考えていくべきかというのはあると思うんですよ。むしろ僕は、こういったものはもうおやめになられて、それぞれの課題点というのはここで洗い出しているんですから、それぞれの部でPDCAサイクルを回すのか、事業見直しをするのか、取り組むような形にしていったほうが、本当に構造改革実行プログラムにばっかり手を取られて、本来の区民に対するサービスだとか様々な別の施策だとかは止まっちゃうといいますか、もしくは影響が出ちゃう可能性が僕はあると思うので、ちょっとこの2点ね、ぜひ共有していただきたいと思います。実行プログラムと補正予算でこういうことがあったのか、どういうところに問題あったのか。それから構造改革プログラムの畳み方といいましょうか、過度なこういう見直しをやっちゃうと、逆に行政サービス、区民サービスにも影響が出るかも分かりませんから、ちょっとその2点、ぜひ庁内でこういう意見があったというのを共有していただきたいと思っていますが、いかがですか。

奈良都市基盤部長

 今様々いただきました御意見につきましては企画部のほうにお伝えしまして、庁内で共有をしっかりしていきたいというふうに思ってございます。

渡辺委員

 その構造改革実行プログラムを見直すということで、私も酒井委員とほぼ同意見なんですけど、そもそも前からもう構造改革はやめたほうがいいんじゃないかということを私も言ってきております。ただ、取下げ、やめるだけではなく、やっぱり見直し、事業見直しって当然必要なわけですから、ただやめればいいというのではなくて、代わりとなる、ではこういった形でコスト削減というものは常に追求していかなきゃいけないという姿勢はやっぱり示してもらいたいと思っているんですね。今までのやっぱり、これは総論の話なのでちょっとここの部署とまた違う話かもしれませんけれども、常にやっぱり最小の投資で最大の利益をどう得ていくかというような姿勢であったり、事業はやはり膨らんできている。毎年毎年の予算の積立ても見ている限り、酒井区政になってからどんどんどんどん右肩上がりになってきているというところには当然課題はある。社会保障費であったりとか介護保険、そういったどうしても削れない、そういった予算も膨らみ続けている中で、やっぱり構造改革の姿勢というのは私は必要だと思うんです。ただ、今のやり方だとうまくいかないというようなことも明らかになったわけなので、その代わりとなるような、コスト削減につながるような、そういったものというのは姿勢を示してもらいたいし、具体的な案があるのであれば出してもらいたい。それが、ちょっとぜひそういった意見があったということを申し伝えていただきたいと思います。何かあれば、もし。

奈良都市基盤部長

 いただきました御意見につきましては企画部のほうに申し伝えたいと思ってございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本件について終了いたします。

 次に、前回に続き所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、東中野駅東口周辺まちづくりに関する意見交換会の開催についての報告を求めます。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、資料(資料2)を御覧ください。

 1、これまでの経緯ですが、東中野駅東口周辺は、中野区都市計画マスタープランの地域別構想で「西口周辺との調和を考慮しつつ、土地の高度利用をすすめることにより駅前空間を創出し、バリアフリー、ユニバーサルデザインにも配慮して、まちと駅の結節機能強化を図る」こととされています。一方、東中野駅東口北側周辺の現状は、駅とまちの結節機能が十分でないことの他、個別の建替えでは有効な土地利用を図ることが難しい狭小敷地や空き地などが点在した低未利用地が広がっており、都心に近いという立地のポテンシャルを生かせない状況にあります。また、南側周辺は、駅前広場が都市計画に定められておりますが、単独で整備することが困難な現状にあります。そして、多くの要望が寄せられている東口駅舎のバリアフリー化については、過年度に行った調査により、既存駅舎を活用した対応は困難との結論に至っております。今後、東中野駅東口周辺まちづくりを進めるためには、地域住民等が感じているまちの課題を整理し、また、まちの魅力や目指すべき将来像を共有した上で、市街地の再整備の必要性等について検討する必要があります。そこで、地域住民等からの意見を広く求めるため、意見交換会を開催するものでございます。

 次に、2、意見交換会の内容ですが、東中野駅東口周辺のまちづくりを検討するに当たり、これまでの区の取組を報告するとともに、地域住民等と記載の3点を共有するために意見交換会を行います。

 一つ目は、東中野駅東口周辺のまちの魅力についてです。こちらは、地区のまちづくりにより継承すべきもの、高めていくべきものとなります。

 二つ目は、東中野駅東口周辺のまちの課題についてです。こちらは、地区のまちづくりにより解消すべきものとなります。

 そして、三つ目は、東中野東口周辺のまちの将来像についてです。こちらは、今後の取組の方向性の核となるものになります。

 なお、東中野駅東口周辺のまちの将来像を考える上で、「商業」は重要な要素であるため、参加対象者を二つに分けて意見交換会を開催いたします。

 次に、3、開催日時、会場等ですが、地域住民等を対象とした意見交換会は、令和4年11月10日と13日に記載のとおり行います。なお、両日ともに内容は同じものとなります。そして、右欄に記載している商業者を対象とした意見交換会ですが、令和4年10月下旬から11月中旬頃の第1回開催に向けて関係商業者との調整を開始いたします。2回目は令和5年3月下旬頃を予定しておりますが、商業者との意見交換会につきましてはおのおの異なる内容で開催する予定です。

 最後に、4、その他ですが、意見交換会後、東口周辺地区を対象にアンケートを実施する予定です。そして、意見交換会とアンケート結果を整理して、今後のまちづくりの方向性についてまとめてまいります。

 私からの報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

小杉委員

 すみません、お尋ねします。1番の、これまでの経緯のところの真ん中の辺に、過年度に行った調査により、既存駅舎を活用した対応は困難との結論ということですけれども、ということは、これは、今後は既存駅舎ではなくて新しく改築とか新築、駅舎を新築するようなことを前提にしているということで今後進めていくという理解でいいんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 過年度の調査において、既存駅舎のバリアフリーの課題を解消するためには大規模な改修もしくは建替えが必要になるということで過年度に結論付けたというところでございます。

小杉委員

 大規模な改修か新たにつくるということですが、そういったことというのは、では区民とか利用者に対しては今度の意見交換会で初めて説明するという形になるということでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 委員おっしゃるとおりです。

小杉委員

 魅力とか課題とかまちの将来像を、意見交換の中でやったりとかアンケートをやるということですが、何か、一般の普通の区民からすると、なかなかこれを聞いてぱっと出ることってなかなかないのかななんていうちょっと感じはしたんですけれども、どうなるのかちょっとイメージがつきにくいなと感じました。住民向けと、あと商業者向けの説明会をやるのはよろしいかと思いますが、4のその他で、東口周辺地域ではどこの方を対象にアンケートをするという形なんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず、先ほどの意見交換会のほうの三つの軸の内容でございますけど、こちらについては、この三つを軸としたワークショップ形式で意見等を吸い上げていきたいということで考えております。また、先ほどの4番目のこのアンケートについてですけど、これ、詳細については、ちょっとこちらのほうで図はないんですけど、東口を中心におおむね3,000世帯程度の規模で実施していきたいなということでは考えております。

小杉委員

 ワークショップ形式でやるということですので、気軽に参加して、気軽に話し合えるような工夫をお願いしたいなと、これは要望させていただきます。

 あと、アンケートのこと、3,000世帯ということですが、話を聞くと東口の出口は3分の1ぐらいが新宿区民ではないかという話も聞いています。新宿区とも連携を取りながら、この辺、広く利用者に話を聞いて生かしていくということがやっぱり求められるのではないかなと思いますが、その点はいかがでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 隣接区の新宿区と、もし都市計画等の運用の場合は当然隣接区の新宿区との調整というのが必要になってきますので、そういったのも視野に入れながら、情報共有して進めてまいりたいということでは考えております。

渡辺委員

 報告ありがとうございます。この意見交換会の内容、三つのことでワークショップ形式でやるという話でありましたが、そもそも東口の駅舎のバリアフリー化というのが要望として地元のほうから上がっている、実現をしてもらいたい、調査した結果、単独では無理だということが調査結果として出たということで、そちらの課題解消とともに、この東中野駅周辺、東口周辺の魅力であったり、市街地が抱える課題ってまさにそういうところかなと思うんですけれども、そういうのを含めての話合いをするというまず認識でよろしいんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず、地域の課題についてですけど、この東中野駅のバリアフリー、また駅とまちの結節に関するバリアフリー、こちらの課題というのは多く声も寄せられているんですが、一方で、我々行政として考えるのは、今の低未利用地が広がっていて、今の既存のこの規定の中で仮に建替えを更新しても、地域のポテンシャルが生かせないとか、実際に建替えができないという土地がある。したがいまして、駅前を、ポテンシャルを生かしたまちづくりを進めるには一定の面的なまちづくりが必要ということで考えて取り組んでいくということになります。

渡辺委員

 そういう考え方であると、一つの選択肢として市街地再開発事業という手法を取り入れる、そういったことも視野に入れて検討しているということでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回の地域の課題解消のためには、市街地再開発事業、これは一つ有力な市街地整備手法ということで認識をしております。

渡辺委員

 中野区は、市街地再開発事業、中野駅前周辺ですと南口、囲町東、中野駅新北口も市街地再開発事業という手法を取り入れております。同様のことも有力であるということなんですけれども、この市街地再開発事業を進めていくに当たって、やはりいろいろ留意点、懸念点、考えなきゃいけないことはあると思うんですけれども、その辺は区はどのような課題といいますか、留意点を考えていますでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 東中野駅東口につきましては、まさにこれから地域の方たちとまちの課題を共有して、目標を定めて取り組むというところですので、市街地再開発事業手法のかなり有効ということでは考えていますけど、まだ東中野として個別にこういった課題があるというのはまだ特定はできていない状況ですが、まず一般論として当然押さえなければいけないことが幾つかございます。

 一つは、やはり開発行為というのがまずあるんですけど、これ、道路を廃止したり付け替えたり、そういったことを行う区画形質の変更、これを伴う一定の開発行為については3%の空地の整備が義務となります。したがいまして、例えば1万平米の開発であれば3,000平米の1団の公園とかそういったのを整備するというのが一般的ですので、まずそういうようなものがあること。それから、東口のツインタワーの部分があるんですけど、あれは総合設計制度で使っておりまして、様々な諸制度と言われる制度、例えば総合設計とか再開発促進区を定める地区計画、高度利用、容積を持って地域に必要な市街地整備を行ったり、必要な公的空間を創出する、そういったものがあるというところ。当然容積を運用する場合には開発行為、さらにはそれを上回る公的なものがないと、なかなか地域に説明できないだろうということは認識しております。さらに、市街地再開発事業となりますと、今度は都市計画で定めて補助金も交付するということになりますので、当然日本全国で考えれば、民間資本の中で、建築物は民間資本単独で補助金もなく容積割増しもなく実施しているのが基本ですので、そういったことを前提に、しっかり説明できる公的効果、そこを明らかにするというのが再開発事業を選択するときには重要であるということで考えております。

渡辺委員

 ちょっと一般論ということでの補助金の利活用、公共貢献に資する、そういったものをどうつくるかという話。まさに隣の東口ツインタワーって、駅に向かう交通動線であったりとか、駐車場とか駐輪場であったり、いわゆる歩行者空間。民間で補助金とかが入っていなくてもあれだけのものを造っているんだなというのを私もちょっとよく見ているんですけれども、当然、もし仮にそういった市街地再開発事業を東口のところで行うというのであれば、あれ以上のものを当然造らなきゃいけないのかなと。もっと言うと、環境貢献とか、例えば緑の緑地をどうするかとか、駅舎のバリアフリーは当然そうなんですけれども、そういったものというのは当然区が主体となって示していくものにならなければおかしいのかなと思っております。今のところ懸念点に関しては十分その辺をやっていくというふうなお話ですので、まだちょっと仮の話でもあるので、そこの辺りはそういった留意をされているというのであるならば、ぜひその公共貢献に資する部分をしっかりと地域の方々と話し合って、どういうふうにしていくか、それを決めていってもらいたいなと思うんですが。

 あと、もう1個、駅舎のバリアフリー以外に、昭和の街ムーンロードという、あのたたずまいというものも地元の人たちというのは残していけないものなのかなという声も聞いております。仮にもし市街地再開発で進めていった場合、ああいう町並みというものを、昭和の雰囲気を残すとかというような、そういったものに関しても公共貢献という枠組みの中に入るものなのか、ちょっとそこだけ確認したいんですけれども、いかがでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 すみません、1点修正させていただきたいんですが、先ほど、仮に1万平米の開発行為であれば3,000平米のと言ったんですけど、すみません、300平米です。3%ですので。申し訳ございません。

 先ほどの再開発事業の留意点でございますけど、まさに東中野駅で市街地再開発事業を運用するときには、当然ツインタワーで提供されているもの、あれ以上の地域貢献というのは当然地域から求められるだろうということは認識しております。したがいまして、そこら辺を参考に、地域の資源である総合設計で造られた一般に提供される施設、そういったのもさらに有効に活用できるような、そういった計画づくりが重要になるということで今度の意見交換会も取り組んでまいりたいなということで思っております。

 それから、ムーンロードでございますけど、よく再開発事業を行うときには、将来像の定めとして例えばにぎわいの創出というのがございます。にぎわいの創出というのを検討するに当たっては、やはり一つ商業というのは大きな要素で、よくあるのが丸亀の商店街、あそこも再開発事業と併用しながら進められてきたところはあるんですけど、そういったにぎわいのコンセプトと、あと商業というところでまちの特徴を生かしてさらに発展させていくというのは、これはまさに再開発事業の特徴でもございますので、そういった意味ではムーンロードというのも東中野ならではの商業空間ということでは認識しているところでございます。したがいまして、再開発事業の中で継承すべきものとして計画の中で取り扱うべきもの、取り扱われてもいいものというふうには考えております。

渡辺委員

 最後にしますけれども、要は、区として地域の人たちといろいろな課題について、まちの将来像について話合いをしていく、その中でアンケートもしていきながら、その地域の人たちが望むようなまちづくり、そういったものを区がしっかりと吸い上げていって、そのビジョンを示した上で再開発事業を進めていく。要は、初めにこれとこれをつくるんだ、これをまずは絶対に成し遂げるんだ、そういうふうなビジョンを持って再開発を進めていく。これが私も望んでいることであるんですけれども、そういった認識で進めていくということでよろしいんですよね。ちょっとそこだけお願いします。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 現段階では今の市街地環境を改善するための事業手法の一つでしかないという現状ではございますが、ただ、いずれにしても、再開発事業をはじめ都市計画事業を区決定で運用する際には当然区がその施設を必要ということで定めて実施しますので、これが仮に街路事業ではなくて組合施行の再開発にしても、それは区が定めた都市計画を組合が限定公共事業者として実現するというたてつけになりますので、やはり各計画のリードは区が行うものということでは認識しているところでございます。

渡辺委員

 やはり補助金を入れるといったり容積率を緩和するのであれば、それなりの公共貢献、環境貢献に資するもの、やはり隣のツインタワー以上のものをやっぱり見せてもらいたいと思っていますので、そこに関してはしっかりと事業者に対してやっていってもらいたいと思います。

 以上です。

市川委員

 すみません、私も同じくムーンロードのところをちょっとお伺いしたいんですけれども、いわゆる、今、ムーンロードの形状を見てみると、今空き地ができてしまったり、これまでの計画がいろいろ様々あった。それで地域住民の方たち、商業を営んでいる方たちも含めて、いわゆるまちづくりについてはある意味恐怖心というか、前のことがあるので敏感になっておられるところもあるんだろうと思います。同様に中野五丁目のまちづくりを中野駅周辺の皆さんで進めていただいているんですけれども、あの辺もやはり繁華街ということで、この町並みを失いたくないと言っている方たちが非常に多い。そういう共通点があるとは思うんですが、いわゆる今、公共貢献の容積緩和の話があったんですけどね、当然そのポテンシャルを生かすということは重々理解をしておるんですが、一つ皆さんに説明をするときに、選択肢の一つとして、低層・低容積のまちづくり手法というのは一つ候補に入れておく。そして、いわゆる狭あい道路というか、路地空間ですね、これの魅力というのもあるんだろうと思います。こういったところについて、今中野区の御担当としてどういう認識があるのか教えてください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今委員からお話があったような低容積型、いわゆる身の丈再開発というものについては、やはり地域環境に即したもので、高度利用が必ずしも事業スキームとして必要であっても、それについては町並みとしてむしろ低容積のほうがいいんじゃないかというようなときによく検討されるもので、そういうときには、必要な、本来だったら活用できる容積を活用しない分、町並みのために公共が支援するというような仕組みがございますので、そういったところが今後低容積型・身の丈再開発を検討するときには必要になってくるというところはあるとは思います。

 一方で、今回この東中野というところを考えたときには、特に駅と、もうまさに駅の目の前という環境もあり、新宿からもかなり近接しているという市街地環境もございますので、こちらがいわゆる低容積型の身の丈再開発が合うのか、それともある程度一定の土地利用を図りながら行政負担・地域負担の少ないまちづくりを展開するのか、これはやはり今後地域の方たちと意見交換をしながら選択されていくものということで考えております。

市川委員

 分かりました。いずれにせよ地域住民とのお話合い、その意見を聴取をして方向性を決めていく、将来像を決めていくということだと思います。

 これはちょっと私の不勉強で教えていただきたいんですが、今、空き地になってしまっているところがあるじゃないですか。仮に低層・低容積になった場合、そこはもう空いてしまっているので、そういったところに例えば周りのものと合うようなものを持ってこられるのかとかというのは、そういうものって例えば都市計画があそこに地区計画とかを網かけをした場合に、それはもちろん整備手法によって変わるんでしょうけれども、そういうことというのは区でリードできたりするものなんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 一定の街区再編を伴うようなもの、例えばムーンロードのところもああいった狭隘な道路に面して様々な特徴ある商業が並んでいるんですけど、あれが個別で建替え更新というのはなかなか、そういった狭隘道路の接道の要件から難しいというのもございまして、建て替えるともっと小さくなったりというような状況になって、結局市街地環境が大きく変わってしまうと。そういうのを変えるときには、いわゆるどちらか民間資本で大規模にそこを開発するというときだと開発行為というところがまず第1選択で検討されて、開発行為のときですと、それについて民間はあくまで行政は協議という形で、いろいろ様々協議して要請を行うというような性質になってまいります。一方で、例えば区画整理事業であったり再開発事業であったりというような区の都市計画決定を伴うようなものについては、やはり地域の人たちと話して、行政としてビジョンをまとめて、有効な市街地整備手法を導入するというような流れになってくるということで考えています。

市川委員

 分かりました。とにかく、いずれにせよ、街路整備するにしても建替えをするのに既存不適格になって、その建替えが一つネックになってくるというところで、これ、ちょっと一つ、以前私、総括質疑のときにお伺いをしたんですけれども、中野五丁目で連担建築物設計制度が使えないのかと。これ、委員長にもお願いして、大阪市の法善寺地区、あそこの視察をお願いしたいというふうに申し上げたんですけどね。たまたまちょっと先方と折り合いがつかなくて行かれなかったわけですけれども、これ、例えばこのムーンロードでも使えないのかなと。要するに、周りの街路整備と併せてですね。建替えのスピードと周りの街路整備というのとね、要するに強弱がつくわけですよ。そういったことの検討手法というのはどうなのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 ムーンロードという既存の商業の立ち並ぶ市街地環境、それについての更新ということで考えると、今委員からお話あった中では有力な手法の一つかなということで私も担当として思うところはあるんですけど、ただ、一方で、一つ大きな課題であるこの東中野駅のバリアフリーを行っていくには、そこと一体になった面的なまちづくりが必要になってくるとなると、なかなか建築物設計連担制度のほうはなじんでこないかなというところがございます。そういったところを最も有効な市街地整備手法で、今の大きな課題、単独では今のポテンシャルを生かせない、建替えが進んでも改善されない。あと、駅舎についても、今、駅舎単独で小規模なバリアフリー化は図れないというところがありますので、それを一括で解消できるまちづくり手法を今後考えていくのがテーマになるかなということで思っています。

市川委員

 分かりました。いずれにせよ、いずれ、いろいろな整備手法がある中で地域の人たちとお話合いをされて、理想となる、地域の人たちが望むものを目指していくということになるんですけれども、いずれにせよ地域の人たちが、これまでの経緯の中でそういったまちづくりとかいうものに対してネガティブな印象を持っている方もいらっしゃると思います。一定数いらっしゃるんだろうと思います。そういった方たちの不安、そういうこともあると思いますし、あとは近隣地区の皆さんがどう思われるかということもあると思うんですよ。例えば、再開発をして、今、中野駅周辺は相当再開発されていますけどね、することによって周辺地域の固定資産税が上がってしまったりとかして、必ずしもいい部分だけではないわけです。そういった意味では丁寧に説明をしていただいて、皆さんとしっかり理想図をつくっていただきたいと思います。要望です。

酒井委員

 すみません。令和2年度に既存駅舎を活用して、バリアフリー化、簡易なものができないかと調査していただきました。結果が出て、なかなかそれが難しいんだよという中で、令和3年度では、ではどういったまちづくりの手法があるのかというのを検討されて、今年度は地域に入って、地域の課題なんかを話し合いながら進めていこうということだと思うんですよ。現実的に既存駅舎を活用したバリアフリー化などの対応は難しいとなると、面的なまちづくりというのがあって、その中で一番有効的な方策というのは市街地再開発事業になってくるのかなとは思うんですけれども、まず、話合いでね、やっぱりまちの課題であったり将来像であったりを話し合っていくことが必要で、手段としては一番有効なのは、それなのはそうなのかも分からないんですけれども、それが先走っちゃうとやっぱりまとまるものもまとまらないといいますかね。どうしてそういったことを申し上げているかといいますと、区が今回のこのまちづくり、地域の方との意見交換会の事業者とのやり取りの書類がもう地域にあるんですよ。でね、皆さんそういうところではちょっと不安があったりとかしているんですよ。じゃ、一番いいのは、まずは丁寧に、やっぱり魅力・課題・将来像を共有して進めていくというのが大切で、さっきちょっと、当然渡辺委員のおっしゃることは分かるんですよ。けど、やっぱりそれがあんまり、その言葉が走っちゃうと難しくなるのかな。もしくは長年住んだ方の生活もあるわけですので、やっぱりこの1回目というのはお互い課題を共有して、一緒に進んでいく土壌をつくる、こういうことが大切だと思うんですけれども、当然そのような認識でよろしいですよね。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今委員からいただいたお話のように私も認識しております。ただ、一方で、東中野駅周辺につきましては、これまで様々まちづくりに対する検討とか、地域の方たちからの意見とかが寄せられているのもございますので、そういった皆さんとの課題とか目標の共有、あと継承すべき魅力、そういったものを共有するに当たっては、ワークショップ手法を応用した形で、協議会形式ではなくて我々のほうで運営するような形で、端的にまとめ上げていくような進め方を取りたいかなということでは考えております。

酒井委員

 それでね、ちょっと気になるところは、その昭和の町並み、ムーンロード商店街をどう残すのかという。先日土曜日は秋祭りなんかも、ムーンロードで大きなお祭りが開かれたんですけれども、その商業者向けの説明会のところが、地域向けと違って、予定、予定、未定、未定となっているんですよ。開催だとか会場だとか内容が。では、逆にそれがすごい心配になってくるんですけれども、地域住民向けの説明会と違って、商業者向けの説明会が予定であったり未定であったりするところの理由。これがどうなっていくのかを教えていただけますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回この商業者との打合せについては、商業者とこの進め方についても意見を伺いながらまとめていきたいというところの思いでございまして、ですから、地域の住民の方たちとの意見交換会のように行政側でよくある定番の形で発信していくよりは、まずは時間もそうですし、会場もそうですし、どのような単位でやっていったらいいかというもの、そういったところも伺いながら進めたいという意図でこのような形式になっているというところです。

酒井委員

 よく分かりました。そういう中ではね、予定開催日時と会場は理解するんですよ。けど、内容が未定になっているんですよ。地域説明会では内容については書かれていて、商業者向けでは未定って、ちょっとそのところがどういうふうになっているのかというのは気になるんですけど、そこをもう少し詳しく教えてください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 先ほど委員のほうから、我々の業務発注の仕様書が流れて一部地域で混乱したというお話もございました。今回このような形で建設委員会で、これについて商業者とやるということを特定的に発信すると、またそれも誤解を招く可能性もあったり、もしくは不満を招く可能性もあるかなということで、このようにさせていただきました。

酒井委員

 より丁寧にするために、今回この報告での記述はこういうふうになっているということですね。分かりました。

 東中野駅東口というのはどうしてもホームにたどり着くまでに2度の昇降が必要なので、このバリアフリーをどう進めていくかということにばかり注目になっているんですけれども、線路の下に道路が通っているんですよね。その下の方の地域、川沿いの方からすると、階段を、2度の昇降じゃなくてもっと上らなきゃならない。それもこの東中野駅東口の大きな当然課題となっておりまして、当然担当さんとしてはこのような課題に関しての解消はどのように位置付けていらっしゃいますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今委員からお話いただいた部分、南側北側ともに両方とも区有地もございますし、そういった意味では、我々としては、解消すべき課題という認識の下で地域の方たちと意見交換会をしたいなということでは考えております。

酒井委員

 当然面的なまちづくりで課題を解消していくとなると、そういったところも実は大きな課題でありますので、ぜひ捉えていただきたいと思っています。

 それでね、今後のスケジュールが非常に気になるんですよ。こういった報告ものだと今後どう進めていきますよというのが大体出てくるんですけれども、ないと。他方、予算との関係もあると思うんですよね。これまで、令和2年度に駅舎を調査して、駄目だったから新しい手法を考えた。そして今回の予算、令和4年度は地域に入っていこうと。では、来年度以降どういうふうに考えていらっしゃるのかもちょっと確認させていただけますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回こちら、申し訳ございません、今後のスケジュールというものが入っていませんが、今具体的なまちづくり手法も特定されない中でこのスケジュールを入れるのもどうかなというところもございましたので、今回はこのような形式にさせていただいたというところがございます。ただ、一方で、我々これまで、まちの現状、課題、そういったものから地域の声というのも一部はもう既にいただいているところもございますので、その中で想定したスケジュールの中では、今後、今年度まちづくりの方向性を定めて、今後、来年以降はそれに向けて実現化の方策に取り組んでいくと。実現化に当たっては、大きな当事者、関係者としてJRもいるというところでございますので、そちらのほうとの調整等も図りながら進めていくというのが大ざっぱな考え方でございます。

生藤委員

 ありがとうございます。ちょっとお伺いしたいんですが、この4の、意見交換会実施後に周辺地区を対象にアンケートを実施するというものの、その実施後というのは、この地域住民向けの意見交換会なのか、それとも商業者向けのものも2回目まで終わってからなのかをちょっと教えていただければと思います。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 地域住民向けにつきましては、こちらもアンケートを行いまして、この意見交換会の中で寄せられた意見、そういったもののほか、広く意見を求めるというところと、あとまちづくりの活動についての周知という2点で行っていきたいというところがございます。一方、商業者のほうのアンケートなんですけど、商業者については第1回目のこの意見交換会の中で、今後まちづくりを進める中でやはり我々として知りたい情報、皆さんからいただきたい考え方、そういったのを1回目のこの意見交換会で整理して、それをアンケートに反映させて、それからそのアンケート結果を持って、また違う内容で第2回目の意見交換会を行うというようなことで商業については考えているところです。

生藤委員

 すみません、僕の聞き方が。ということは、この意見交換会、2回目の意見交換会が終わった後にアンケートをするんじゃなくて、1回目が終わった後にアンケートをしてまた2回目をやるということですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 商業者との意見交換会、アンケートについては委員おっしゃるとおりです。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告について終了いたします。

 次に、2番と3番は一括の報告になります。前回確認しましたとおり関連する内容ですので、一括して報告を受けたいと思います。

 2番、地震に関する地域危険度測定調査結果(第9回)について及び3番、新たな防火規制区域の拡大についての報告を求めます。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、最初に、地震に関する地域危険度測定調査結果(第9回)について報告いたします。(資料3)なお、こちらにつきましては総務委員会と、それと危機管理・感染症対策調査特別委員会の重複報告となります。申し訳ございません。

 1、調査の目的は記載のとおりでございます。

 次に、2、地域危険度の測定手法。

 (1)概要ですが、地震に対する建物倒壊、火災、総合の三つの危険量を都内5,192町丁目ごとに測定し、5段階の相対評価でランク分けをしております。

 ここで、別添資料1-1を御覧ください。こちらは東京都内の建物倒壊危険度を示した図です。中野区の位置は水色の線で囲った部分です。危険度の高いエリアは23区の東部と南部に集中しており、中野区は危険度の高いエリアが比較的少ない区であることが図から読み取れます。火災危険度、総合危険度も同様の傾向で、別添資料1-2、1-3で示しておりますので、後に御確認ください。

 次に、(2)今回の調査の特徴ですが、建物倒壊危険度では、木造建物について、2016年熊本地震における建物被害データを反映した建物全壊率を新たに採用しております。また、総合危険度の測定は、災害時活動困難係数を、災害時活動に有効な空間や道路ネットワーク密度をより実態に即して算出して評価しています。

 次に、3、中野区の調査結果ですが、別添資料2を御覧ください。左上の建物倒壊危険度ですが、危険度4、5に属する町丁目は区内にはございません。次に、右側、火災危険度ですが、危険度4に属する町丁目が16ございます。次に、左下、総合危険度ですが、危険度4が14町丁目、危険度5が2町丁目です。

 次に、別添資料3を御覧ください。こちらは、地域危険度について、前回の調査からの推移を図示したものです。推移の概要ですが、火災危険度は危険度4、5に属するものが19町丁目から16町丁目に減少し、危険度5に属する町丁目がなくなりました。そして、総合危険度は、危険度4、5に属するものが22町丁目から16町丁目に減少し、危険度5に属するものは若宮一丁目と野方二丁目の2町丁目のみとなりました。また、まちづくり関連事業を実施している地域では着実に改善が進み、特に弥生町地区は地域危険度が高い地域はなくなり、木造密集地域の指定も三丁目を除いて全て外れました。

 次に、関連報告の、新たな防火規制区域の拡大についての資料(資料4)を御覧ください。

 1、新たな防火規制区域の拡大地域についてですが、新たな防火規制とは、東京都建築安全条例第7条の3の規定による防火規制で、建物の建替えにより、耐火性能の高い建築物へ誘導することを目的とする制度です。

 ここで、裏面の図1を御覧ください。左の図のとおり、準防火地域では500平米以下の2階建て以下の建築物は耐火性能の低い木造・防火構造が許容されますが、新たな防火規制導入後は、右の図のとおり、求められる建築物の耐火性能が強化されます。

 表面にお戻りください。「地震に関する地域危険度測定調査(第9回)」で、火災危険度ランク4以上に属する地域は16町丁目で、そのうち新たな防火規制区域に指定されていない地区は8町丁目です。また、防災都市づくり推進計画で木造住宅密集地域とされた26町丁目のうち、新たな防火規制が指定されていない地域で補正不燃領域率が60%に達していないのは14町丁目あります。これらの地域を一覧にしたものが資料の表です。この表に示した町丁目を対象に、新たな防火規制の拡大を検討してまいります。

 裏面の図2を御覧ください。赤い縦線で図示している町丁目が、新たな防火規制の拡大を検討する地域となります。

 最後に、2、今後のスケジュールですが、本年度末に拡大する新たな防火規制の区域案を作成し、令和5年度に地域住民への説明会を開催し、都市計画審議会の報告を経て、令和6年度の施行を目指します。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

小杉委員

 資料4の、本町二丁目、四丁目は、補正不燃領域率は比較的──これは高いほうがいいんですよね、恐らく。100%になるといいと。それなりに本町二丁目、四丁目は高いのかなと感じてはいるんですが。資料3の、一番後ろにある別添資料3の右の下のところに書いてあるのが、ランク3から4に上昇した地域が2町丁目、本町二丁目、四丁目であったということなんですが、比較的不燃領域率が高いのにランク3から4にこの地域は上がったというそういった状況というのは、これはどう見たらいいのかというところですが、教えてください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちら、それぞれを算定するための係数としてこの災害時活動困難度に関する規定がございまして、そちらのほうのところが影響しているのかなというところは推察されるところです。その影響というのも、平たく言うと広い道路がないというようなところでございます。

小杉委員

 広い道路がない。密集をしているから高まったんじゃないかということですが、だけど道路って、広くはなくてもどんどん狭くなるということはないような気がするんですが。ごめんなさい、単純に今ちょっと感じたんですけれども、どうなんですかね。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 この調査の仕方なんですけど、この町丁目単位でやっているということ。あと、この町丁目の中で、一部例えば外側をぐるっと一周大きな道路が走っているとすると、その部分がかなり大規模に評価されてくるという部分もございますので、ですから、そういった中で一概に市街地環境の一部分だけを見て全体を評価するというのは、場合によっては難しいときもあるというところでございます。

小杉委員

 そうですか。総合的な集計をされているということなのかなとは思います。

 あと、すみません、別添資料2のところの左側は、ランク3ですから、これと恐らく中野区内の建物は倒壊危険度というのが、全倒壊率とかも含めて考えると、古い建物は少なくなりつつあるけれども、右側の火災危険度を見ると赤いところがかなり残っているということから考えると、密集とか防火機能というのが低いものが残っているという、そういった理解でいいんでしょうかね。大ざっぱな理解というか、評価というか。この図の現状の評価はどのような。私は見てそういうふうに感じたんですが、いかがかと思って伺います。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらについてですけど、まず、耐火性能の低い建築物が群集している現状がある一方で、ただ、地盤等がいいので、他の23区内の東部・南部と比較すると、この建物倒壊の危険度としては低いということが想定されるというような考え方でございます。

市川委員

 すみません、御報告ありがとうございました。こういった調査をして、詳細にこういったことが分かって、この目的にもあるように、地震災害に対する都民の認識を深めて、意識の高揚に役立て、そして対策事業を実施する地域を選択する際に活用とございます。この総合危険度ですね。別添資料2でございますが、総合危険で、大和町地区、やはりレベル4で大変危険な地域だなとなっているわけでございますが、今ここで大和町の防災まちづくりというのが進んでいますよね。弥生町も今順調に進んでいて、そういったことの結果、こういうちょっと改善が見られてきているというところがあると思うんですけれども、この大和町防災まちづくりが進むにつれて、どれぐらいやっぱりレベルは下げていけるのか。弥生町と同様にそれぐらいの効果が見られるのかを教えてください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 これは担当も今横にはいるんですけど、弥生町のほうはもう70%近くまで行っておりますけど、まだ大和町のほうは基幹となる大和町中央通りの拡幅が着実に進んでいますけど、そこから枝となる基幹道路がまだ整備が進んでいないという状況がございますが、それが一定ある程度進めば、このまちの安全指標の一つとされる60%を超えてくるというところは見込まれているような状況でございます。

市川委員

 その60%を超えてくると、ランクで言うとどこまで下げることができるんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今の相対評価の中の一つの推察するときの指標ですけど、60%を超えるとかなり不燃、まちの安全性が高まってくるということで、4、5のエリアがなくなってくるだろうというところが推定されるところでございます。

市川委員

 その大和町の防災まちづくりが進んで、60%のそういったものが進んでいったときに、大和町がレベル3以下になったときに、そういった効果で、例えばこれもレベル5になっているこの若宮一丁目、野方二丁目ですね、こういったところについても同様に効果が生まれて、周辺地域にも同様に効果が生まれてくると。要するに、そこの野方二丁目とか若宮一丁目の該当地が要するに整備されなくても、周辺の街区の防災まちづくりによって、効果によってそこでも効果が生まれるということはありますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回、野方と、あと若宮につきましては、隣接するこのまちづくり事業のほうが進行しても、4、5を解消するような効果は見込まれないというところが想定されています。

市川委員

 そういった場合に、もちろんこのレベル5となってもいろいろな条件とかいろいろな状況があるんだと思うんですけれども、こういったものを一つの見きわめにおいて人が住居を選んだりとかすると思うんですね。そうすると、このエリアの価値というのがどんどん下がってしまう。そういった危険性もあると思うんです。そのレベル5はなかなか落ちないって言ったと思うんですけれども、一般的に例えば東部・南部にそういう地域が多いという話が先ほど冒頭にあったんですけど、そういうところでは、他区の検討状況では、そういうレベル5をしのぐためにどういった方法が取られるのか。それは防災まちづくり、面的な整備以外にそういった手法があるのか、それはいかがですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 この新防火規制の導入というのも一つ安全な耐火性能の高い建築物を導くということで有効な手法で、こちらについては他区もやっているというところはございます。

市川委員

 分かりました。その新しい防火規制の区域の拡大というところのお取組ということだと思います。

 ここで、では逆にお伺いをさせていただきますが、ここに耐火性能の高い建築物へ誘導することを目的としているとございます。一方で、木造密集地域も中野区は多数ある中で、木造耐震改修、そういった事業、直接の所管ではないのかと思うんですけれども、こういったものというのは、例えば耐震改修を進めた場合に木造住宅が残ってしまうということもある。しかし、逆に考えれば、耐震をして倒れないようにして木造住宅が倒れてしまうとそれを延焼する材料になってしまうから、耐震改修を進めたほうがいいんだろうとか、そういういろいろな議論があるわけです。今後、中野区でやる防災まちづくりの一つのツールとして、木造耐震改修とかということというのはこの制度から考えるとどのようになっていくのかなというふうに思うんですけど、これって誰に聞けばよろしいですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 耐震改修によって現在の建物が延命するというのがございますので、仮に何の措置もなく耐震改修をすれば、そちらのほうは耐火性能が高くない建物が延命されるというところにつながるんですけど、一方で、今回中野区では、建築課とあと我々の部署のほうでそういった地域における耐震改修助成の要件として、外壁部分、そこに一定の耐火性能を求めるとか、そういった調整も図っているところでございます。

市川委員

 そういった要件の中に、木造住宅でも延焼しづらいものを入れたりとか、そういった一つひとつの取組の中で延焼帯をつくっていくというところだと思います。分かりました。そこは分かりました。

 最後にお伺いしたいんですけれども、こういった東京都が調べた結果を踏まえて、いろいろな、ロッドで見るとこれ、丁目でやっているわけでございますが、一方で見てみると、例えば上高田二丁目とか一丁目というのがあるんですが、これは地域によってやっぱりいろいろな差があるんだと思うんですね。上高田二丁目でもいろいろな段階があって、比較的新井のほうに近い、新井五丁目、新井薬師前駅周辺のほうに関して言えば道がある程度拡幅されていて、拡幅のある道路があるので比較的安全性が高い。そういったものを一緒くたにするのか、もう少し中野のほうで、今後の取組として可能であればロッドをもうちょっと細かくしてもいいのかなと思うんですけど、今後、未来、将来、そういったところというのはいかが捉えますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回、後に報告させていただきます若宮地区、こちらのほうも若宮地区という全体の市街地環境を捉えて一体で、いろいろまちづくりの検討を進めてきているというのがございます。また、野方につきましても、今後地域危険度が高いという評価を受けておりますので、二丁目についても受けておりますが、またこれも、今後関連する必要なまちづくり事業もございますので、そういったところと全部連携しながら有効なまちづくりを、単に防災機能を高めるだけで道路を広げるとかではなくて、必要なネットワークとしての道路整備であったり交通基盤であったり、それとともにまちの安全性を高めるとか、そういった複合的な政策を今後考えていく必要があるかなということで認識しています。

市川委員

 分かりました。そういったことも重要なんですけれども、ちょっとお伺いしたのは、例えばですよ、野方何丁目でもいいんですけれども、大変危険なところがあったとして、そうである地域、例えば野方一丁目も早稲田通り沿いとちょっと入ったところでは危険度が全く違うわけですね。そういう意味では、野方一丁目を2分割するのか3分割するのか分からないですけれども、そういったよりきめ細かい調査というのは重要なんじゃないかなと思うんです。それがまちの危険度だったりとか、適正な地域住民の皆さんのそういう防災意識とかにつながると思うんですけど、いかがでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 先般御報告させていただいた上高田四丁目住宅なんですけど、こちらにつきましても、やはり地域があそこは2ヘクタールという単位がございますけど、あの中でまちの現状と課題を捉えて取り組むというものに地区計画書を導入して行っているというところがございますので、今後地区計画については街区単位で、中野区では一定の、たしか500平米以上で運用できるというところがございますので、そういった中で我々も地区まちづくり条例を活用しながら、きめ細かい地域単位のまちづくりを取り組む必要があるということでの認識は持っているところでございます。

市川委員

 それは地区計画を引くときに、最低面積要件とかだったと思うんですけれども、たしか0.5ヘクタールとかそういうことがあって、ただ、それは分かるんですけど、例えばその地区の中で0.5ヘクタールとか最初のきめ細かい身近な単位のまちづくりということにつながって、私も大変それはすばらしいと思うんですけれども、そういったものを例えば今後中野区のこういった調査に反映させていく、新しい調査をしていくということは考えられるのか考えられないのか、教えてください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず、今回やはり東京都のこういった調査結果を区民の方に発信して、これを契機に自らのまちを一定の区域で皆さん考えたいというようなところがあれば、それを我々は地区まちづくり条例等を活用しながら支援していくというような形で進めていくかなというところで考えているところでございます。したがいまして、さらに詳細の分析を進めて、特定ごとにさらに細かいエリアでまちの課題を投げかけてというのは、現段階としては我々としては考えていないというところです。

市川委員

 分かりました。ということは、やはり今後、今地区計画がかかっていないところについても、例えば地域の勉強会とかまちづくり検討会とかいろいろあると思うんですが、そういう中で、身近な単位で上高田のがいい例ですよね。そういったところでの身近な単位の地区計画を引いた際に、ではここの課題って何なんだろうという中にこういった考え方があって、より細かいロッドが示されるということでよろしいですね。そういったことを地域住民の皆さんも知りたいと思いますので、そういったことは使って、今後も進めていただきたいと思います。要望です。

吉田委員

 お疲れさまです。私も今つくづく振り返っていたんですけど、私が都議会に初めての議席をいただいたのが2005年で今から17年前でした。そのとき、同じこの表を見て、もう中野区は真っ赤っかで──印象論ですよ、真っ赤で、もう気の遠くなるような思いであったことから比べると、今回御報告をいただいた内容が、随分赤いところが減ったなと。ここでもまだ危険な地域が残っているけれども、随分と改善が進んできたなと、関係者の御努力に本当に頭の下がる思いでございます。その頃から、あるいはその前から区議会で活動されてきた先輩の先生方もいらっしゃると思うんですけれども、やっぱり大事なのは、水と、道と、それから広場、公共空間を大事にすることです。これをとにかく大切にして、道はなるべく真っすぐ、そして広く、そして水は埋め立てない、そして水もアクセスできるようにする。そして、広場も、公のもの、民間のもの、地道に広げていって、目の前の金もうけのために土地を、要するにこの建物で埋めない。こういう努力が本当にずっと必要だと思います。耐震改修の助成にかたくなだった区長がいたときもありましたし、いろいろな御苦労の中で御担当の部局は御努力されてきたと思います。これからも政策をフル動員して、これが本当に赤い地域が全くなくなるように、引き続き頑張っていただければと思います。特に質問はございません。感謝を申し上げて終わりにします。

委員長

 御意見ということでよろしいでしょうか。

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、若宮地区防災まちづくりの進捗と今後の取組についての報告を求めます。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、資料(資料5)を御覧ください。若宮地区防災まちづくり協議会についてですが、若宮地区は「地震に関する地域危険度測定調査」において火災危険度が高く、新たな防火規制の導入だけではまちの安全性を十分に確保することが難しい地区です。そこで、地域の防災上の課題を共有し、安全性向上に向けた防災まちづくりの検討を行うため、地域住民が主体となった協議会を立ち上げ、区と協働で防災まちづくりについて検討を行いました。そして、今回、協議会の取組をまとめた「若宮地区防災まちづくり意見書」が区に提出されました。

 (1)協議会の概要ですが、ア、イに記載の期間と構成で、ウに記載の活動を行いました。協議会の開催は8回、地域課題を確認するためのまちあるきや若宮地区の全戸を対象としたアンケートを行ったほか、活動の内容を協議会だよりとして全戸に配布し、防災まちづくりに関する周知を深めました。そして、それらの活動の集大成として作成され、区に提出されたのが「若宮地区防災まちづくり意見書」です。

 別添資料を御覧ください。ここで、内容の一部を紹介いたします。

 別添資料の4ページを御覧ください。2、地区の現状と課題ですが、地域危険度測定調査の結果のほか、旧耐震基準による建物が24%に及び、建物や塀に関する耐震上の懸念があること。

 5ページでは、防火造・木造の建築物が全体で70%を超え、耐火性能に課題のある建築物が群集していること、そして4メートル未満の道路が60%を占めている市街地環境であること。

 6ページでは、一人当たりの公園面積が0.47平米で、中野区平均と比べても大きく下回っていること。緑被率が区の平均を下回るものの、公園が極めて少ない割には一定量の緑資源があることなどが若宮地区のまちの現状と課題として整理されています。

 そして、7ページには、アンケート結果の一部が記載されています。上位を占めているのは、都心に、近い静かな住宅地であること、耐震耐火上の懸念がある建築物が群集していること、道路が狭いこと、それらの改善・解消が必要であると感じていることです。

 次ページの8ページは、3、防災まちづくりの目標です。

 (1)地区の将来像として、「防災モデルタウン・若宮~地震と火災への備えを進化させる、安全・安心で暮らしやすいまち~」を掲げ、(2)では四つの防災まちづくりの目標を数値目標も付して掲げています。

 それぞれの目標を実現するための取組は、9ページから5、防災まちづくりの取り組みに示していますので、後にお読み取りください。

 そして、下段に、4、防災まちづくりで重視すべきこととして4点が掲げられていますが、行政と住民の連携や防災意識の啓発、みんなが守ることのできるルールづくりなど、地区計画制度の有効性が確認される事項が掲げられております。

 そして、16ページには、6、実現に向けての項で、短期に取り組むべきこと、中長期に取り組むべきこと、そして主として住民が取り組むべきこと、主として行政が取り組むべきことの2カテゴライズして実現化の方策まとめられています。

 また、18ページでは、7、協議会で出されたその他意見として、ハード面だけではなくソフト面についても様々な意見が寄せられ、それが記載されておりますので、後にお読み取りください。

 資料にお戻りください。2、今後の取組についてですが、「若宮地区防災まちづくり意見書」を踏まえて、地区計画の策定に向けて取り組んでまいります。

 最後に、3、今後のスケジュールですが、令和4年度に地区計画の検討を進め、令和5年度に地区計画の素案・原案を作成し、令和6年度に地区計画の決定を目指します。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

吉田委員

 ありがとうございます。個々別々に積み上げてつくっていただいている、いろいろな構成計画にいろいろと反対するつもりは一切ございません。ただ、一つ、私、従来から申し上げているんですけれども、やっぱり中野区の一つの問題は、延焼遮断帯にもなる公園が非常に少なくて、これについて特にこの地域は妙正寺川という地形上非常に有効な財産を中野区は持っているわけであります。それで、例えば川沿い、川べりというのは、洪水のときには、ここも平成17年9月4日かな、洪水をして、1,000戸ぐらいの床下浸水とかがあったようなところもここに該当しますし、その洪水、ゲリラ豪雨なんかのときには水に浸かってしまうようなところはなるべく積極的に公共が土地を買い上げて、高台に移っていただいて、そこは貯水池にもなるような水の逃げ場にして、そして火災のときにはそこが延焼遮断帯になる、そして普段のときは憩いになるような、川沿いの公園みたいな、杉並区で言う和田堀公園とか、あるいは善福寺公園とか、こういうような形になることが本当は一番地域の課題を解決できると思うんですが、こういう川を活用した防災まちづくりの構想というようなことは検討できないでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 中野区におきましても白鷺せせらぎ公園、あちらが都営住宅を高度利用して生まれた河川区域に人工地盤を打って、それで公園として整備して、その下にはたしか3万7,000立米ほどの貯水槽を造ったというような実績がございます。今後、やはりこういった妙正寺川とか神田川とか、そういった流域で行われるときに、やはりこの治水対策というのも地域環境・課題を解消するということの大きな課題の一つですので、やはりそのような手法も、白鷺せせらぎ公園だけではなくて今後検討されるべきものということでは考えております。

吉田委員

 ありがとうございます。それに実は関連していると私は思うんですが、特にこの協議会で出されたその他の意見18の目標3のところに、例えば、旧第四中学校跡地の川沿いを非常時に通り抜けられるようにできないか、こういう非常に個別的な御意見もいただいております。やっぱり人が火事のときなんかに逃げるときに、やっぱり真っすぐな道か川沿いというのを伝って逃げたいわけですよ。そういうことも含めて、川沿いが避難ルートとして確保できるような、こういう御意見があるので、そういうことも積極的に御検討いただきたいなと思うんですが。明確な答えは無理かもしれませんけれども、もし何か御答弁いただけることがあれば。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 都市部の河川におきましては、その河川沿いの部分について、いかにそういった防災上の活用、あと、場合によっては公園として活用されるところ、あとは隅田川等ではテラスとして、さらににぎわいの創出として活用しているところ、様々ございます。そういった意味でも、市街地でも災害が起こると──起こると大変な施設なんですけど、一方で平常時についてはそういった河川とその沿道、そういったところも重要な空間となるというところで、特にその沿道については景観のほうでも、例えば緑のネットワークとかそういったものも定めて、より良好な関係を形成するという位置付けもございますので、そういったのも踏まえながら必要なまちづくりを進めていくということで考えています。

小杉委員

 防災まちづくり意見書が提出されたということですが、これは、こういうやり方をしたのは中野区では初めてという理解でいいんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 中野区の中で、特に連続立体交差事業の沿線の中ではこのような形態を取らせていただいていることが多いというのはございますが、ただ、今回こちらについては、大きく違うのは、皆さんの個人の土地建物、それに対する一定のルールの中でまちの安全性を高めるというところを投げかけているというのは、中野区の中ではこれまではなかった取組ということにはなります。

小杉委員

 西武新宿線の沼袋駅のところとか、団体を地域住民が発足させて地区計画に反映させるためにということで、確かにあのやり方と似ているなとは感じました。こういったのって、恐らくやっている、参加している地域住民にとっては、防災的な意識ってすごい高まるんだろうなとは想像いたします。いろいろなところでこういった地域の住民の自覚を促すという意味でも、自主的な活動というものを区が支援してやっていくというのは意味があることだろうと感じました。例えば、これって恐らく地域によっても利点・欠点あると思うんですが、ほかのところで例えばやっていく上では、今後こういった適したもの、地域がどういったところであるとか、何かあればと思って伺いたいんですけれども。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回、地域危険度が高いエリアについて、区としてそういったまちの改善についての取組はどうするんだというところは、これまでも区議会のほうから様々意見を寄せられているところがございましたので、その中で、まずはそれぞれの個人の方の土地建物、そういったもののルールの中でまちの安全性を高めると。もって行政負担、補助金といってもやはり行政負担は大きいので、そういった街路事業等がないようなもの、補助金等も活用されない中で行う手法はないかということで今回この取組は始まったというような経緯がございます。したがいまして、今回こちらの絡みでいくのは、次は残りは野方なんですけど、それ以外は新防火規制等の導入で行ってまちの安全性が確保されてくることになるというところがあります。あとは、今後のまちづくりとしては、地域の方たちがまちの課題を何とか改善したいと、よりよいまちにしたいというものがあれば、我々の部署で先ほどの地域まちづくり条例に基づく地元のほうのまちづくり活動の支援、そちらを行う中で様々実現していくという手法がございますので、そういった形の中で流れていくかなということを思っています。

市川委員

 すみません、1点だけお伺いさせていただきます。15ページの、「緑を増やす新たな取り組みを行う」と書いてありますけれども、これ、洗心寮の跡地と標記がありますけれども、これは洗心寮の跡地は何か計画は報告されていましたっけ。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちら、今後どう活用するかというのは、もう今は区有地でございますので、また本委員会の中で報告、方向性が出れば報告させていただく案件になると思いますが、こちらについては地元の方たちが洗心寮について思っていることが記載されているというところでございます。

市川委員

 ということは、地域の方たちからすると、そこは使えるんじゃないかというふうに見込みがあるんだろうと思うんですね。一方で、今後どういうふうにしていくのか、どうやって活用していくのかは、まだ正式な決定はしていないわけですよね。そうすると、地域住民の人たちがせっかく話合いをしていただいて、こういうふうにまとめても、これがこのままいかないかもしれないわけですよね。そういったところの説明ってされているんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今後、これを踏まえて行政のほうが主体で地区計画の素案・原案という形になってまいりますけど、その際には当然、いただいた意見の中でできること、できないこと、そういったのもありますので、その素案・原案のそれぞれの段階の中で、今回のこの地元の団体の方にも協力いただきながら、事前に御意見も頂戴してまとめ上げていくというような進め方をしようということで考えているところでございます。

市川委員

 例えば、では洗心寮の跡地を公園整備しようかとか、いろいろな案が出てくるとしますよね。そうすると都市計画を変えなきゃいけなかったりするわけですよね。そうすると、皆さん進めている地区計画の進行状況とその都市計画の、仮に公園だとしましょう、このまちの緑を増やすという観点で活用するとした場合、そのタイムラグとかというのは発生しないんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回、地域の方たちも同じ認識なんですけど、まずできることからやっていきましょうというところで、今回「防災」をテーマにしたところで地区計画が進められてきているというところに向けて検討がされてきたというところでございます。仮にですけど、洗心寮について具体的に都市計画公園に、公園にしよう、都市計画公園にしようとなった場合は、当然地区計画の中にもそういった施設がどう作用するのかというところを前提に、このまちの将来像なり再整備する必要になりますので、そのときには地区計画も一部変更という形になってくると思います。

生藤委員

 すみません、ちょっとお伺いをしたいんですけど、18ページの、その他の意見のところの目標3のところで、平和の森公園への避難のアクセスも考えるべきではというのがあるんですけど、これ、要は地域の皆さんがおつくりになっている中で、要は、若宮の地域の皆さんは災害があったときに平和の森公園に避難をしたい、だからそのアクセスをするべきではないかという多分意見だと思うんですけど、これって平和の森公園にこの地域の人たちが避難をするというのが主たるその他の意見として書かれているというのは何でなのかなと。普通は地域の避難所に行くという中で、結構距離がある平和の森公園というのが具体的に挙げられているのが、主たるその他の主なものとして示すものの中に残っているというのは何か不思議だなと思うんですけど。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 私もこの8回の取組は全部参加したんですけど、様々寄せられる意見の中で、皆さんやっぱり住んでいる中で、人によっては平和の森公園のほうがはるかに行きやすいというような方もいらっしゃったり、どうしても狭い道路を抜けてあっちのほうに行くのが怖いというような方もいらしたりして、かなり個別的な要素もあるというところから、このような記載が、全般として見ると隣のほうに行きたいというところで若干の違和感はあるかもしれないんですけど、ただ、そういう実態もあるというようなところでございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告について終了いたします。

 次に、5番、弥生町二丁目19番の一部における防災街区整備事業に関する都市計画の原案についての報告を求めます。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 弥生町二丁目19番の一部における防災街区整備事業に関する都市計画の原案について御報告いたします。(資料6)

 初めに、主な経緯等ですが、本年7月27日に、弥生町二丁目19番街区防災街区整備準備会から区に対して、密集市街地における延焼防止上及び避難上確保されるべき機能の確保と土地の合理的かつ健全な利用を図るため、防災街区整備事業による「まちづくり提案書」が提出されました。区では、この「まちづくり提案書」の内容が地区計画の地区整備方針に即した内容であることも考慮しまして、区決定の二つの都市計画の原案を新たに策定いたしました。

 都市計画の原案の概要ですが、一つ目は特定防災街区整備地区です。別紙1、計画書及び別紙2、計画図の、それぞれ上段部分を併せて御覧ください。密集市街地整備法第31条に基づき、密集市街地における特定防災機能の効果的な確保に貢献する防災街区として整備すべき区域として、別紙2、計画図左上の区域図にある土地の区域において、建築物の敷地面積の最低限度、別紙2、計画図右上の壁面位置の制限等を定めます。

 続きまして、二つ目は防災街区整備事業ですが、別紙1、計画書及び別紙2、計画図の下段部分をそれぞれ併せて御覧ください。先ほどの特定防災街区整備地区の区域内において、密集市街地整備法第120条に基づき、適正な配置及び規模の公共施設を備えることにより、特定防災機能が確保された良好な都市環境となるように「施行区域」を定め、施行区域及びその周辺密集市街地における特定防災機能の確保並びに施行区域における土地の合理的かつ健全な利用が図られるよう「防災施設建築物の整備に関する計画」等を定めます。

 説明資料の本編のほうに戻りまして、最後に今後のスケジュールですが、今月下旬の中野区都市計画審議会においても都市計画の原案を報告し、11月に地元説明会を開催、その後、原案と案の公告・縦覧等を行い、スムーズに進んだ場合には来年4月の都市計画審議会に諮問後に都市計画決定される予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

吉田委員

 これ、都市計画の中で、これは質問していいのかな、このまちづくりの提案のほうの、この防災施設建築物などのほうについても今質疑して大丈夫なんですか。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 まちづくり提案書については以前御説明差し上げましたが、御質問いただいても結構でございます。

吉田委員

 大丈夫ですか。ありがとうございます。これ、この大きな通りのほうはいいんですけど、点線で、防災街区整備事業のほうだと言えばいいのかな、こちらのほうで、このエリアの東側の部分に街区外の敷地の方があるので2項道路を残すと。左側に貫通通路を造る。その貫通通路は多分南の弥生町二丁目公園を通って本郷通りあるいは南のほうの道路との行き来ができるようにする。こういう計画の建物の案になっていると思うんですけれども、この近隣の街区の形状を見ると、これを一概に否定はしないんですけど、この右側の2項道路のほうは、この本郷通りの北側にも南北に続く道路が続いていて、この2項道路をさらに南に延長していくと、例えば南には藤神稲荷神社さんっていうんですか、これなんかもあって、逆にこっちの東側の道を何とか南までつないでいって街区を形成したほうが地域全体にはいいような気もするんですけど、そういう検討はなされたりしたんでしょうか。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 まず、特定防災街区整備地区の計画図2に示します壁面位置の制限に関わる西側の3メートル幅員につきましては、こちらについては二つの公共施設、本郷通りと弥生町二丁目公園を結ぶ、避難上有効となる歩行者動線となるという意味合いで位置付けているものでございます。一方、公園側、公園敷地からの1.3メートルの離隔であるとか、東側の市街地との1メートルの壁面位置の離隔、こちらについては、避難通路というよりもまちづくり提案書にあります施設計画イメージを考慮して定めるものですので、ここはあくまでも避難通路という意味合いでは考えてございません。また、2項道路にかかる部分ですね、こちらについては行き止まりの私道でありまして、当施行区域以外の建築物が接道するために利用されているということで、道路として今現在ネットワークしておらないと。あくまで行き止まり等の私道ということでございますので、都市計画上は公共施設としての位置付けまでは考えておらなかったというところでございます。

吉田委員

 この現況図としては、神社の北までこれは道がつながっているんですよね。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 いえ、現況の2項道路といたしましては神社まではつながっておりません。途中で建築基準法上の道路としては終わっているということでございます。

吉田委員

 分かりました。ちょっとこの別紙2を見るとつながっているのかなと思ったんですけど、まあ、でもこれ、多分、1軒分だけ、しかもこの計画のエリア内の建物で、この計画の建物、要するに計画地としてはこの神社の北側に隣接はしていますよね。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 別紙2の右上の計画図2をちょっと御覧いただきますと、道路中心線というところから道路境界線に変わる端部がございますが、こちらまでは建築基準法上の2項道路として指定されているものでございます。ですので、それよりも南側については隣地境界線ということで、基準法上の道路ではないということでございます。

吉田委員

 なるほど。だから、ここにある建物は全部この新しい建物のために全部除却して、1回更地にして、新しい建物、マンションというか、建てるわけですよね。だから、左側に道路を造っても右側に道路を造っても基本的には作業としては同じで、南にはこの神社があるわけだから、例えば神社と公園といろいろ融通して、こっち側に道を通したほうがよかったんじゃないのというふうに思ったもので申し上げたんですが、そういう検討はしなかったということですね。全然。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 西側の3メートルの壁面位置の制限もあくまで道路ではございませんで、敷地内の壁面位置として確保すべきものでございます。ですので、道路としてはあくまでも本郷通りと公園を結ぶところの歩行者動線としての壁面位置の制限が西側の位置付けでして、東側の2項道路の端部につきましてはあくまで、今あるところの範囲は区域外の方の接道で利用されているものもありますので、そこについてはそのまま残しているというのが考え方でございます。

木村委員

 表書きの2の(2)の防災街区整備事業のところで、「密集市街地整備法第120条に基づき、適正な配置及び規模の公共施設を備えることにより」って書いているんですけど、ここで言う公共施設といえば、このケースは道路と公園のことかと思うんですけれども、この適正な配置とか、特に規模ですね、適正な規模というのは、特に基準というか決まりというか、そういったのは特にあるんですか。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 特段このエリアに対してこれだけの規模感が必要という基準はございません。ただ、測地的に御覧いただきますと、計画決定されている都市計画道路の部分と、既に地区施設として地区計画に位置付けられています弥生町二丁目公園、こちらが適正な配置規模の公共施設ということで計画書のほうにも位置付けているということでございます。

木村委員

 今回は公園が近くにあったので公共施設を備えることになったと思うんですけど、例えばこういった道路も含めた公共施設がないようなところで、この防災街区整備事業というのが今後も含めてなんですけれどもできるのかどうか。公園があったから今回できたのかどうかとか、今後中野区でもそういった事業を検討していくこともあるかと思うんですけれども、地域によって、条件によってこれができるかできないかとか、そういったのがあるのかどうかを教えていただけますか。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 防災街区整備事業は、密集市街地において取り組む事業でございます。密集市街地整備法における密集市街地とは、老朽化した木造の建築物が密集しており、かつ十分な公共施設が整備されていないことや、土地の利用状況から火事または地震が発生した際において延焼防止上避難上確保されるべき機能が確保されていない市街地というふうにされてございます。東京都では、防災都市づくり推進計画の中で、整備地域、重点整備地域というエリア分けをして密集市街地を位置付けてございます。まずはそういった密集市街地としてのエリアの位置付けがないところで防災街区整備事業を行うというのは難しいというふうに考えてございます。

木村委員

 ありがとうございます。

 あと1点確認。この本郷通りの道路の拡幅は、本郷通りって道の拡幅がいろいろなところでセットバックされていると思うんですけれども、今回の事業によってこれも同じようなセットバックがされるということで、確認よろしいですか。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 本郷通りの取扱いに対しましては別紙1の計画書の下段を御覧いただきたいんですが、この下段部分が防災街区整備事業の都市計画の計画書になりますが、この中の公共施設の一つであります、いわゆる本郷通り、補助63号線については、別に都市計画に定めるとおり拡幅ということがございますので、今回のこの都市計画事業において仮整備等を行うということでございます。

木村委員

 ありがとうございます。

 あと、さっき吉田委員が聞いていた2項道路の件ですけれども、これは調査中というか調整中というふうには、今後どうなるか分からないような記載になっているんですけど、これは今後、2項道路が解消というか、この辺もどういうふうに建物が変わるか分からないんですけれども、何かそういった予定みたいなものはあるんですか。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 今現在では、都市計画上は2項道路については公共施設として扱ってはおりません。ただ、東側の市街地において今後再編等があった際には、場合によって基準法上の道路でなくなる可能性もあるのではないかというふうには考えられます。

木村委員

 では、予定がまだないということですね。

 最後に一つ、このまちづくりの提案の一番最後のページですけれども、この建物が、駐車場が13台というふうに、これは基準でそうなっているんでしょうけれども、図面を見る限り、これは駐車場が地下にあるのかそれとも地上にあるのかちょっと分からないんですが、これはどういう設定になっていますか。

三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 まちづくり提案書のちょうど右下、16ページの図面のところでございますけど、これはあくまで参考イメージ図ということではございますが、両方の建物の間が白抜きになっている、吹き抜けのような状況になっていますが、そこの部分に幾つかの構造物が白抜きの中に当たっていると思いますが、ここを今駐車場等として想定しているというふうに聞いてございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告について終了いたします。

 次に、6番、その他で何か報告はありますか。

井上都市基盤部道路課長

 それでは、中野五丁目下水道施設緊急修繕工事設計の進捗状況について、口頭にて御報告いたします。

 令和4年2月2日の当建設委員会において、令和3年12月1日に中野五丁目22番先にて区が管理している下水道施設が損傷したことが原因の道路陥没が発生し、同日中に緊急対策工事を実施し、交通開放しましたが、調査した結果、陥没箇所以外にも劣化が確認されたため、さらなる道路の陥没及び沿道住宅の公衆衛生上の問題を未然に防ぐため、当該道路の地下に埋設されている下水道施設全体の修繕工事が必要となっていることを御報告いたしました。その後、本件については令和4年第1回定例会で補正予算をいただき、当該箇所の詳細な調査と実施設計委託業務を実施してまいりました。このたび委託業務が完了し、修繕工事の範囲、施工内容等について明らかになりました。今後は速やかに工事発注に向けて準備を進めてまいります。

 本報告については以上です。

副委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

市川委員

 2月2日の報告だったですかね。そのときに報告があって、この打越保育園のちょっと東側というんですかね──のところら辺だったと思うんですけれども、ここの下水道の施設の下水管が要するに要件を満たしていなくて、区が管理しなきゃいけないものがあって、そこに損傷があって陥没を幾つかしていたので修繕をしますということだったんだけれども、損傷している箇所が多かったということなんですね。で、工期はどれぐらい長くなりますか。すみません、それによってその影響というのはどれぐらい広がる予定なんですか。その及ぼされる影響は。今回分かったことで。

井上都市基盤部道路課長

 今回調査をいたしまして、この道路の延長の部分全てについて工事が必要だというふうに判断をいたしております。

市川委員

 それというのは、もともと予定していたときに比べてどれぐらい工事の期間とかが延びる予定ですか。

井上都市基盤部道路課長

 当初はどれぐらいの工事が必要かというところがまだ明確になってございませんでしたので、当初想定といいますか、考えていたのは、令和4年度中に工事に着工したいというところで考えてございましたので、特に工期が延伸するとかそういったところは今のところ想定していなかったところでございます。

市川委員

 分かりました。

 近隣住民の方にはどうやって通知をする予定ですか。

井上都市基盤部道路課長

 この箇所につきましては公道と私道がありまして、道も狭いため、沿道の方に影響が及ぶところがございますので、今後の工事に当たりましては工事のお知らせの案内を周辺の方へ配布してお知らせしたいと考えてございます。

市川委員

 周辺の住民の方には分かりました。町会にも当然通知をする。そして、ここに書いてある──書いてあるって、2月2日の報告資料ですけどね、これは打越保育園とか、そういう子ども施設もあるわけですけれども、そういった方たち、そういった事業者さんにもしっかり通知するということでよろしいですね。

井上都市基盤部道路課長

 ここの路線につきましてはかなり通行人の方も多いですので、しっかりとした周知を図ってまいりたいと考えてございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいでしょうか。質疑がなければ本報告について終了いたします。

 他に報告はありますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 それでは、新たな公共交通サービスの導入について、若宮・大和町における実証実験の運行を令和4年10月18日から開始いたしますので、口頭にて御報告申し上げます。

 また、運行に先立ち、地域に対する実証実験の周知として、オープンハウス形式の説明会を10月2日から4日にかけて、白鷺せせらぎ公園、鷺宮区民活動センター分室、大和区民活動センターにおいて実施し、延べ約250名の来場者があったことも併せて御報告いたします。

 なお、本報告は10月13日の中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございますか。

吉田委員

 お疲れさまです。説明会で250名ぐらいの方がお見えになって、どうでしょう、皆様の反応というか、喜んでいる感じでしたか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 様々な御意見がありましたので、一概に喜ばれているだけではなかったんですけれども、今回細かく、バス停留所をどうやって決めたんだとか、ルートをどうやって決めただとか、そういったことを対面で一人ひとり御説明するような形で、御理解はいただけたのかなとは思っております。まずは乗ってみていただけるなどといったお声は様々ありました。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りをいたします。

 お手元の文書(資料7)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時47分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時57分)

 

 次回の委員会は、11月7日(月曜日)10時からということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

安田都市基盤部都市計画課長

 先週金曜日の御報告の1番目、令和5年度国・都の施策及び予算に関する要望につきまして、小杉委員から羽田空港の機能強化に関する対応に関する質問がございましたが、私の答弁は所管外に関すものでございます。答弁の取消しをお願いいたしたいと思います。申し訳ありませんでした。

委員長

 落下物の部分が所管外だったということですね。

 ただいま都市計画課長から、10月7日の発言についてその全部を取り消したい旨の申出がありました。この取消しを許可することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 他に発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。

 

(午後2時58分)