中野区議会区民委員会〔令和4年10月11日〕
区民委員会会議記録
○開会日 令和4年10月11日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後5時42分
○出席委員(8名)
伊藤 正信委員長
竹村 あきひろ副委員長
杉山 司委員
小宮山 たかし委員
大内 しんご委員
南 かつひこ委員
むとう 有子委員
来住 和行委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
区民部長 鳥井 文哉
文化・産業振興担当部長 高橋 昭彦
区民文化国際課長 鈴木 宣広
文化国際交流担当課長 矢澤 岳
戸籍住民課長 伊藤 正秀
マイナンバーカード活用推進担当課長、産業振興課長 平田 祐子
税務課長 竹内 賢三
保険医療課長 伊藤 廣昭
環境部長 朝井 めぐみ
環境課長 永見 英光
ごみゼロ推進課長、清掃事務所長 阿部 正宏
○事務局職員
書記 高田 英明
書記 有明 健人
○委員長署名
審査日程
○所管事項の報告
1 中野区構造改革実行プログラム(更新案2)について(区民部、環境部)
2 外国人向け無料相談会の実施について(文化国際交流担当)
3 「棟方志功サミットin倉敷」への参加について(文化国際交流担当)
4 文化・芸術と産業による地域ブランドの創出とまちの活性化に向けた考え方について(文化国際交流担当、産業振興課)
5 改正個人情報保護法の施行に伴う中野区住民基本台帳ネットワークシステムに係る本人確認情
報等の保護に関する条例の見直しについて(戸籍住民課)
6 国民健康保険の高額療養費の支給申請手続きの簡素化について(保険医療課)
7 中野・杉並・豊島における3区合同アニメ事業について(産業振興課)
8 中野区における脱炭素推進に係る検討方針(案)について(環境課)
9 ゼロカーボンシティなかのシンポジウムの実施について(環境課)
10 中野区食品ロス削減推進計画(素案)について(ごみゼロ推進課)
11 その他
(1)国民健康保険及び後期高齢者医療における新型コロナウイルス感染症に感染した被用者等への傷病手当金の支給適用期間の延長について(保険医療課)
(2)中野区産業経済融資制度における新型コロナウイルス対策緊急応援優遇の受付期間延長について(産業振興課)
(3)商店街におけるデジタルデバイド対応について(産業振興課)
(4)中野区生活応援事業の実施状況について(産業振興課)
(5)なかのエコフェア2022の実施について(環境課)
○地方都市行政視察について
○所管事務継続調査について
○その他
委員長
定足数に達しましたので、区民委員会を開会します。
(午後1時00分)
本日の審査ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力よろしくお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
10月7日に引き続き、所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、中野区構造改革実行プログラム(更新案2)について、理事者より発言の申出がありますので、これを許可いたします。
鳥井区民部長
先週御報告いたしました本件、中野区構造改革実行プログラム(更新案2)についてでございますが、先週の複数の常任委員会での状況等を踏まえまして、企画部のほうから中野区構造改革実行プログラム(更新案2)の今後の進め方を改めて検討するということでございます。これに伴いましてスケジュールも見直し、今回御報告しました10月中旬以降に実施する予定ということでございました。区民意見聴取についても、実施を取りやめることとなりましたので、御報告をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
委員長
ただいまの発言に対して、質疑はありませんか。
むとう委員
今後の予定で、区民意見の聴取は中止ということですが、その後に書かれている11月下旬の実行プログラムの更新とか、第4回定例会での報告とかという、この後の予定はずれないんですか。最初のところだけですか。
鳥井区民部長
今回、御報告した資料につきましては、今後の予定ということで、今、委員御案内のように、3行書いてございます。中野区構造改革実行プログラム(更新案2)の今後の進め方を改めて検討するということでございますので、進め方について検討するということでございまして、これに伴ってスケジュールも見直すと。今回はっきりと御報告できますのは、10月中旬、構造改革実行プログラム(更新案2)の区民意見聴取が迫っておりますので、これについては実施を取りやめるということでの御報告ということでございまして、第4回定例会のことにつきましては、今後の見直しの中でということになろうかと思っております。
大内委員
区民説明会、それはどこに書いてあるの。
鳥井区民部長
失礼いたしました。先週御報告いたしました中野区構造改革実行プログラム(更新案2)の表紙というんでしょうか。「中野区構造改革実行プログラム(更新案2)について」というA4の裏面がございまして、3に今後の予定ということで出てございます。
大内委員
もう一つ、10月中旬に区民意見聴取、11月下旬、実行プログラム、今お話に出ていた、これの予定が変わるということがよいというの。
鳥井区民部長
私どもが聞いてございますのは、実行中野区構造改革実行プログラム(更新案2)の今後の進め方を改めて検討するということです。これに伴いましてスケジュールも見直すことになりますので、まず直近に入ってございます10月中旬以降実施というふうに御報告いたしました区民意見聴取は取りやめるということは確定をしたということでございます。
大内委員
そうすると、次回の第4回定例会でまた同じことをするということになると、約2か月から3か月ぐらい遅れるということになるんですか、結果的に。
鳥井区民部長
区民意見聴取の先のことでございますけども、今後の進め方は企画部で改めて検討するということでございますので、議会報告の時期等につきましては、現時点では未定ということで聞いてございます。
大内委員
要は第4回定例会で各常任委員会に報告というのが早くても令和5年の第1回定例会ということになるんでしょう。意味が分からない。ここで第4回定例会に各常任委員会報告という項があるんだけど、これが早くても令和5年第1回定例会の各常任委員会で報告ということになるんですか。要するにそれより早くならないでしょうということを言いたいんだよ。早くてもそこなんですか。早くてもそこですと、でも、それからもっと後ろにずれる可能性はありますということを言っているんですか。
鳥井区民部長
委員お尋ねの件につきましては、区民意見聴取も行わないことは確定、その後の進め方につきましては、企画部で改めて検討するということでございまして、議会報告の時期につきましては未定ということで聞いてございます。
大内委員
ということは、区民意見を聞かないで行うこともあるということを言っているんですか。
鳥井区民部長
私どもが聞いてございますのは、10月中旬以降実施ということで御報告した区民意見聴取につきましては行わないということで聞いてございますので、その後につきましては未定でございます。
大内委員
未定ということは、これでいう区民意見聴取はやらないけども、11月下旬の実行プログラムの更新、第4回定例会の各常任委員会報告は生きているということなんですか。
鳥井区民部長
その先につきましては、今後進め方を改めて検討するということでございますので、今後検討ということで聞いてございます。
大内委員
いや、だから、そういうことはないんですか。それも全然分からないんですか。要はこの常任委員会に何も報告しないで、こうなりましたとどんどん決まっていってしまうんですか。企画部のほうで決まれば、こちらの委員会では後から報告することになるんですか。それも全然分からない。全然分からないということで承認しちゃうと、定例会の休みの間にどんどん決められちゃって、そういうふうに決まりましたと言われても困るんだよね。だから、聞いているの。今の報告だと、全部企画部が決めるんです。第4回定例会でいきなり出来上がったものが出てきて、それは企画部でという話になって、この常任委員会で特に何も話をする必要はなかったのでしなかったということもあるんですね。
鳥井区民部長
私どもが聞いてございますのは、今後の進め方は改めて検討ということでございますけども、これまでも議会のほうに適宜適切に御報告し、御意見を伺った上で進めてきたということでございますので、それはそのように進めていくというふうに思ってございますし、企画部のほうには伝えたいと思います。
大内委員
適宜適切にやっていないから、こういうことになったんだろう。分かっていないのか。適宜適切に既に報告していれば、こんなことは起きないんだよ。その報告をちゃんとしていないから、こういうことになったという自覚はないの。
当委員会では、まだ皆さん、そんなに問題にしなかったけど、他の委員会でそういうことで止まっちゃったんじゃないの。適宜適切にやっていないからこうなっちゃったんじゃないのか。適宜適切に報告したけど、まとまらなかったということ、そんなことじゃないでしょう。企画部が作ってきた文書をそのまま読んだって駄目だよ。そんなの通用しないよ。企画部のやつをここに呼べよという話になるよ。適宜適切にやっていないからこういうことになったのに、何、適宜適切にやってきたとか言っているんだよ。全然反省していないから、こういうことになっちゃうんだよ。
でもって、今、ずっと読み上げているのを聞いていると、企画部のほうで全部後はやるので、当該委員会では結果だけ報告しますとも取れるわけ。そういうことはないんですねと聞いたら、いや、適宜適切に。それじゃ答えになっていないだろうと。担当としてどう思っているの、部長として。うちで引っかかっているところはどこなの。今回の中野区構造改革実行プログラム(更新案2)で当該委員会で一番問題になるところはどこなんですか。
鳥井区民部長
区民委員会につきましては、前回、更新の案というものを御報告したときに様々御意見を頂いてございますけれども、中身につきましては、御報告したのはマイナンバーカードの点と、区民部関係では債権管理の一元化でございますけども、その内容について、金曜日も含めまして御意見を頂いたという、あるいは御質問いただいておりまして、この後、答弁保留分を答弁させていただくということで思ってございます。
大内委員
そうしたら、マイナンバーカードの進め方は止まるんですか。この間、御報告したことは一旦止まるんですか。それとも勝手に動いていくんですか。今回の中野区構造改革実行プログラム(更新案2)の中に入っているマイナンバーカードの計画は一度止まるんですか、止まらないんですか。
鳥井区民部長
マイナンバーカードの交付自体は経常業務としてはやってございません。それは実施してまいりますけども、様々書き込んだ内容につきましては、全体の進行が改めてということでございますので、今後そのように検討されていくというふうに思ってございますが、委員からの御意見等につきましては、十分検討させていただいております。
大内委員
いや、僕の意見を聞いたところで止まっちゃっているんだから、意見を聞いたって関係ないんだ。そんなことを聞いているんじゃない。要するにマイナンバーカードの活用推進というのが出ているけども、これが止まるということになるんですか。当然今やっていることが止まると言っているんじゃないんだ。拡張していくことが取りあえず方針は止まることになるんですか。それとも、これは別に、中野区構造改革実行プログラム(更新案2)の中に入っているけれども、これはそれと別途に一応粛々と進めていくということを言っているんですか。どっちなんですか。
鳥井区民部長
既に今年度予算あるいは委員会報告等を含めて実行している部分というのは、もちろん中にはございますけれども、新たな部分につきましては、当然実行フローの中に入ってございますので、それらの動きを踏まえて、今後検討してまいります。
大内委員
だから、その部分はどこなんですかと聞いている。23ページに書いてあるのは、どこが止まるんですか。
鳥井区民部長
取り組む内容ということで23ページに項目を書かせていただいてございますけども、今年度既に予算等の議決をいただいた上でございますけれども、例えば夜間窓口、日曜窓口のこととか、受取勧奨通知と書いてございますけれども、既に一定実施をしているところでございますけれども、これらをさらに拡大していくと。予算が要るということになれば当然、予算の関係もございますので、議会にお諮りして進めていくものというふうには思ってございます。
大内委員
ここで言うところの取り組む項目の夜間窓口、日曜窓口を拡大する、この拡大部分が止まるということ。今現在も夜間も日曜もやっていますよと。構造改革実行プログラムで当該委員会のマイナンバーカード活用、拡大するというところだけなの、引っかかっているのは。あとは影響ないということでいいんですか。
鳥井区民部長
ここに書いてございます夜間窓口や日曜窓口の拡大というのは、今年度で申し上げますと、今まで火曜日の夜だけをやっていたものが木曜日も含めました。また、日曜窓口については、時間の変更はしてございませんが、受け付けられる件数の拡大は既にしたということでございます。これをさらに必要に応じて、来年度何かをしていくということになれば、当然予算も伴うこともございますので、それについてはきちんと御報告した上でやっていくことだというふうには思ってございます。
大内委員
受取勧奨通知あるいは先駆けて実施した郵送交付をさらに進める。だから、今現在もやっている。さらに進めるというところが止まるの。要は、マイナンバーカード、構造改革実行プログラム(更新案2)をやったところで別に中身は変わらないんですよということを言っているの。分かる。構造改革実行プログラムになるとどこが変わるんですかと。この構造改革実行プログラムが先延ばしになると、どこがどう止まるんですかと聞いているだけなんです。よく聞いていると、あまり変わらないとなると、そもそも構造改革実行プログラムにこんなの入れる必要はなかったんじゃないのかという話になってくるんだよ。書くことがないから書いたのと。別に構造改革実行プログラムが区民意見を聞くとか聞かないとか、そういうのがなくなったところで、別に変わらないんですと。構造改革実行プログラムが改定版ができなくても変わらないというのであれば、そもそも当該委員会でこれをやったら変わりますという報告はおかしくなってくるよ。
鳥井区民部長
構造改革実行プログラムにつきましては、前々から御報告している問題に、必要性というところで様々書いてございまして、財政状況もございますし、デジタル化の問題もございますし、そうしたことも踏まえまして、様々プログラムを立てて、まとめて御報告をしてきたというところでございます。
その中には一定、これまでやってきた仕事の拡大、拡張的な部分の御報告もありますし、そうでなくて、どちらかというと新しいことという部分もあろうかと思いますけども、私ども区民部のほうで言いますと、マイナンバーカードという仕事の中で充実させていくという方向、また、債権管理につきましては、通常それぞれでやってきたものについて一元化をしていきたいという、そういう方向性をまとめて御報告をしてきたという理解でございます。
ここに書かれることによって、予算編成の中で重点的に行っていくというような仕切りもされてございますので、そういう意味で、ここに書いてある意味はあるというふうには思ってございます。
大内委員
今、45ページのほうにも出ていたけど、一括債権管理、これが止まるということになるんですかと聞くの、分かりやすく言うと。構造改革実行プログラム更新案2が今止まったような形になっているから、そうすると、こういうのが止まるんですかと聞いているの。少なくとも、マイナンバーカード、今やっていることは、多分更新案2が出ようが出まいが進んでいくんでしょう、話を聞いていると。そうすると、そもそもこれは構造改革実行プログラム更新案のほうに入る必要はあったのかなという疑問はあるけど、ほかに書くことがないから書いたのかもしれないけど、今、債権の一元管理がどうのこうの、一元管理が止まるということになるんですか、来年の実施に向けて。
鳥井区民部長
債権管理体制の一元化につきましても、前々から検討してきてございまして、今回構造改革実行プログラムという形で整理する中で、一つ重点的なことということで出させていただいたと思ってございます。その中には、当然これまでやってきて今年度進めているものもございますし、中には組織の問題ですとか予算に関わるのは当然ございますので、ここにあるということと、それから議会でも様々御意見を頂いた上で、予算の御審議または組織の御審議等いただくことがあろうかと思ってございます。
大内委員
だから、構造改革実行プログラムとどう関係があるんですかと、もう一度、聞き方を変えると。債権の一元管理というのは、構造改革実行プログラムに書いてあるからやるんですか。書いていなくてもやる話なんですか。要するに、構造改革実行プログラムが今少し、止まることによって、そういうところには影響は出ないんですかと聞いている。影響が出ないというのであれば、元から違うものだという話になっちゃうし。影響が出て初めて構造改革実行プログラムになぞってつくっているんですよという言い方になるけども、分かる、言っていること。構造改革実行プログラムは今止まろうとしているでしょう。そうすると、こっちのほうに影響は出ないんですかと聞いているの。
鳥井区民部長
先ほど御説明しましたとおり、構造改革実行プログラムの中には、もちろんこれまでやってきたものの拡張という部分もあります。
今申し上げましたが、構造改革実行プログラムに整理をされることで、予算が重点的につけていくという方向性は、予算編成方針の中で入ってございますので、これに載るか載らないかというのは意味はあろうかと思ってございます。載らないことは絶対やらないとか、中身によって、構造改革実行プログラムの今の御報告でこういう状況がございますので、影響する部分は一定あろうかとは思いますけれども、中身につきましてはそれぞれによりかなというふうに思ってございます。
今、申し上げましたような債権管理を進める中で、予算が必要であれば、当然議会に御説明をして、議決をいただく必要もございますし、組織条例に関わることであれば、組織条例の議決をいただくことも当然必要になってございますので、そういった意味合いにつきましては、ここに載ったから自動的ということじゃないんですけれども、影響があるのではないかという意味ではあろうかと思ってございます。
大内委員
要は、構造改革実行プログラムが遅くなると、第4回定例会までに出ないと、予算編成に当たって一つの方針が分かりづらくなるということなの。要するに令和5年度の予算編成に向けて、構造改革実行プログラムが出来上がらないと、何が重点的なものを構造改革実行プログラムでやっていくか、そういうことが決まらなくなっていくという可能性があるんですかということを聞いている。あるんですか、ないんですかで答えてよ。
鳥井区民部長
影響が可能性としてはあろうかと思ってございますけど。
大内委員
じゃ、いいじゃない。それだけでいいんだよ。あればいいんだよ。
鳥井区民部長
更新案2を今、御報告してございますか、更新案を御報告する前の、もともとの決めたものは残ってございますので、そういうことでございます。
大内委員
だから、今、区民意見を聞かなくなっちゃったりするんだけど、それは聞かなくてもいいの。区民意見聴取と書いてあるでしょう。これは何の根拠もなく書いてあるだけで、企画部が聞くのをやめました、日程的に間に合わないから。そのまま、11月下旬の構造改革実行プログラムの更新と第4回定例会の常任委員会のこれはそのまま生きているんですということを先ほどから部長は言っているんですか。
鳥井区民部長
今回、構造改革実行プログラムの今後の進め方は改めて検討するということでございまして、議会報告や制定の時期等につきましては未定ということでございます。ただ、御報告した中で、直近のものが区民意見聴取になってございますので、それについては実施をしないということは決めたということで承知してございます。
大内委員
じゃ、区民意見、ここに書いてあるのは別に、企画部が書いたことであって、聞かなくても別に構造改革実行プログラム作成は進んでいくということなんですね。今聞いていると、そういうことですね。区民意見の聴取は別に中野区の条例とかに書いてあるわけじゃなくて、企画部が書いているだけで、それを飛ばして、いきなり11月に構造改革実行プログラムの更新に向けて今準備を進めているということでいいんですか。
鳥井区民部長
スケジュールの中にございます区民意見の聴取だけではなくて、構造改革実行プログラムの更新やそれを伴った議会への御報告につきましての全体を見直すということだと認識してございますが、ただ、では、どうなるのかということにつきましては、予定していた区民意見聴取は直近ですので行わないということではっきりしたと。その後につきましては、策定の時期、議会報告等につきましては未定ということで聞いてございます。
大内委員
区民の意見聴取は別に条例で引っかかるわけでも何でもなくて、企画部がここに盛り込んだだけであって、なくても問題ないんですね、やらなくても。
鳥井区民部長
区民意見の聴取をこれで行う、行わないにつきましては、申し訳ありませんが、企画部のほうで検討して決めてきたということでございますので。
大内委員
じゃ、条例とかにのっとっているわけじゃないということでいいんですね。
鳥井区民部長
条例にのっとっているかのっとっていないかなども含めまして、自治基本条例がございますので、様々区民参加の方法ということで、各所管が様々決める。その中でパブリック・コメントや区民意見交換会をやらなければならない手続等が決まっているということは承知をしてございますけども、今回の構造改革実行プログラムの区民参加の方法につきましては、企画部のほうで考えているというふうに考えてございます。
大内委員
だから、やらなくてもいいんですねと確認しただけ。分かりませんじゃ、駄目だよ。だって書いてあるんだから。報告しているんだから。やらなくてもいいんですね。
鳥井区民部長
区民参加の方法につきましては、各行政機関のほうで決めるというふうになってございますので、今回企画部のほうでこういう手続を踏むということを決めて、私どもも共に御報告をしているということでございます。
大内委員
だから、要するにこれで言うところの一番上の区民意見聴取は取りました、でもその下は、予定は動くかもしれないけども、予定どおりいきますと言われちゃうと、区民意見聴取だけ取っていいんですかという疑問があったから。あなたのを聞いていると、それは企画部が決めると言っているのか、うちは関係ありませんと言っているのか、よく分からないんだよ。区民意見聴取だけ取って、後は多少日にちはずれるにしても、そのまま進むということでいいですね。
鳥井区民部長
今後の進め方は企画部で改めて検討いたしますということでございまして、このとおりに進むというふうには思ってございませんけれども、ただ、直近のものにつきましては、そこに迫っておりますので、やらないということは決まったと。それは区民意見聴取をやらないということの決定ではなく、その時期にやると御報告していたものがすぐそこに来ておりますので、それについては行わない、全体としては見直しをしていくというふうに認識をしてございます。
大内委員
じゃ、区民意見聴取はやるんじゃないの。どっちなの。これはやらないという言い方をしているの。延期というのとやらないというのは違うんだよ。分かる。君はさっきからやらないと言っている。僕はやらなくて大丈夫なんですねと確認している。今後の予定は延期します、時期がずれる可能性があります、でも区民意見聴取はやらないという。区民聴取も含めて全部時期がずれると言ってくれればまだ分かるんだけども、区民意見聴取だけやらないと言っているから、それは大丈夫なんですねと聞いているだけなの。
鳥井区民部長
私の認識は、今回、10月中旬以降に実施の予定だった区民意見聴取の実施は取りやめるということでございますので、スケジュールがずれるのではないかと私は思ってございます。そういう認識でございますけれども、ですから、今回10月中旬以降に実施する予定でございましたと御報告したことについては、実施を取りやめるということでございまして、その後どうするか、どの時期にやるのかとかそういったことにつきましては、まだこれから検討ということだという認識でございます。
大内委員
10月中旬以降だから、11月にやっても、12月でもいいんです。これをやらないといって、この行が消えたのという。意味、分かる。これは10月中旬以降だから、11月だろうが、12月だろうがいいの、やるのは。ただ、あなたのを聞いていると、これがなくなったと。意見聴取はなくなったというふうに聞こえたから、やらないんですかと聞いている。
鳥井区民部長
申し訳ございません。私どものほうで承知しておりますは、このスケジュールのこれはやらないという……。
大内委員
じゃ、やらないんだね、意見聴取は。
鳥井区民部長
このスケジュールのこれはやらないというふうに聞いてございます。
大内委員
このスケジュールのこれというのは、10月中旬以降、じゃ、来年やったら、やらないと言ったのにという話になるよ。これ、中旬以降だからね。中旬にやりますだったら分かるわけ。中旬にはやりませんと。中旬以降にやりますというやつが全部消えたということは、もうやらないというふうに取れるわけだ。だから、それはそれで、そういうふうに言ってくれればいいだけであって、それをやったほうがいいんじゃないかという話も言えるけども、やるんだかやらないんだか分からないような言い方をしているから。この上だけ取ったような言い方をしているわけ。でも、これは中旬以降と書いてあるわけ。ということは、11月にやろうが、12月にやろうが別に構わないんだけど、それ自体がもうなくなったんですかと聞いている。
鳥井区民部長
私、ここでやるというスケジュールと認識してございますけども、確認をいたしまして答弁させていただきます。企画部に確認いたします。
大内委員
ここにそういうふうに書いてあるでしょう。
鳥井区民部長
企画部に確認をさせていただきます。
大内委員
やらないと言ったよ、さっき。
鳥井区民部長
このスケジュールに書いてあるこれについては、やらないという。
大内委員
やらないんでしょう。
鳥井区民部長
10月中旬以降というのは、おおむねの時期を示しているという認識でございますので。
確認いたしまして、答弁させていただきたいと思います。申し訳ございません。答弁保留させてください。
委員長
委員会を休憩いたします。
(午後1時26分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時31分)
他に質疑はありますか。
南委員
先ほどの大内委員の質疑を聞いていて、今回御報告もありましたけども、構造改革実行プログラム(更新案2)をスケジュール、内容もなんでしょうけれども、見直し、進め方を検討していくということなんですけども、今回、所管事項の報告で報告されているわけですよね。この更新案2というのは、報告がなかったことにするということなんですか。
鳥井区民部長
いえ、御報告自体を取り下げるというんでしょうか、そういうことではないというふうに聞いております。
南委員
ということは、この内容は取り下げないけども、今後、また見直しをして、進め方を検討していって、更新案2の(案)でまた何か案になるのか、3になるのか知らないですけども、また新しいものを出してくるという考えでいいんですか。
鳥井区民部長
今後の進め方につきましては、改めて検討ということでございますので、どうするということは決まっていない状況でございます。
南委員
じゃ、今日の報告は一体何なんですか。これは取り下げないで、報告はしちゃうけど、次の進め方とかというのはまだ何も決まっていないみたいな言い方をされちゃうと、今日の報告というのは一体何だったんだと思ってしまうんですけどね。見直し、進め方を検討していって、3なのか、2の案なのか、それすらも区民部の中では全く分からない。企画部任せということになっているんですか。
鳥井区民部長
今後の進め方は改めて検討ということでございます。区政全体に関わる構造改革実行プログラムではございますけども、部の所管という意味では企画部になってございまして、我々ももちろん一緒に議論をしてきたわけでございますけれども、企画部の所管ということでございますので、今回は改めて検討ということで御報告をという、そういうようなことでございます。
南委員
もうやめますけど、結局、今回の冊子と進捗状況と課題抽出、対応の検討結果、こういう3本セットで出してきているわけですね。本来だったらば、先ほどの進め方は検討されると言われていましたけども、更新案2を出す前に進捗状況をきちっと前もって報告していかないから、突然ぽんと出されて、前のとまた違って、違うあれが一緒くたになって報告されちゃうと、それは皆さんどういうことだというふうに思ってしまいますよね。だから、その辺りを企画部のほうにもしっかりと伝えてもらいたいんですけど、その辺どうですか。
鳥井区民部長
前回も今回も含めまして、委員からいただいた御意見につきましては、きっちり企画部のほうに伝えてまいります。
むとう委員
1点確認をさせていただきたいんですけれども、今後の予定の進め方を検討するということで、先ほど10月の区民意見聴取は中止ということを受けただけなんですよね、今回は。ということは、進め方イコール、今後の予定ということなんでしょうか。つまり、中身については、報告があった構造改革実行プログラム(更新案2)というのは、このままであって、今後の予定だけ、3個書かれているこのスケジュールだけを進め方という表現なんでしょうか。進め方を検討するというところの進め方の中身はどれを言っているんですか。私は先ほどの一番最初の部長の報告で、1個だけ中止だよというのだけ聞いたので、つまり、スケジュール予定を検討するというふうに受け止めればいいのか、今後に関わってくる中身、3日前に報告を受けた構造改革実行プログラム中身そのものについては影響はないということなのか、この中身そのものまでも進め方という中に含んでの先ほどの言い方だったのか、そこだけはちょっと確認させてください。
鳥井区民部長
再度御答弁させていただきます。
この中野区構造改革実行プログラム(更新案2)について御報告いたしますけれども、複数の常任委員会での先週の状況等を踏まえまして、企画部のほうから構造改革実行プログラムの今後の進め方を改めて検討するとのことでございます。そうしたことに伴いましてスケジュールについても見直すことになりますので、10月中旬以降に実施する予定であった区民意見聴取についても、実施を取りやめるということになったということでございます。
むとう委員
今、読んでくださった進め方というのは、ここに書かれている具体的な予定のことだけを言っているのか、この中身まで入って言っているのか、進め方の中身が分からない。そこをはっきりしてほしい。ここに書かれている内容も進め方の中に検討するというところに含んでいるのか、単純に今後の予定の三つの進め方だけ、これを検討するのか、どっちなのかというところだけははっきり分かるようにしてください。
鳥井区民部長
構造改革実行プログラムの今後の進め方を改めて検討することの内容のスケジュールのことについて、具体的に御説明してございますので、内容を含むというものでございます。
むとう委員
内容も含むということであると、この報告はもう捨ててしまえばいいということでいいんですか。聞き流したということでいいんですか。これは全くいいよ、なしだよという、全くチャラだよというふうに受け止めればいいんでしょうか。そこをはっきりしてください。
鳥井区民部長
今回の御報告としては、御報告したということでございます。
委員長
委員会を休憩いたします。
(午後1時40分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時48分)
杉山委員
両部長にお伺いします。この構造改革実行プログラム(更新案2)に関する区民意見の聴取は取りやめか延期に、スケジュールはスライドなのか、再考ということになったと報告を受けていますけども、両部長、それぞれお聞きします。区民意見の聴取はこの構造改革実行プログラムの中で必要だと思うか思わないか、それだけお聞かせください。
鳥井区民部長
一般論として、区政の重要事項について区民の皆様の御意見を聞くということは必要ですし、自治基本条例におきましてもそのような規定になっているかと思ってございますけども、個別なものにつきましては、それぞれ主管の部がございますので、本件は企画部でございますので、私のほうでどうこうということは差し控えさせていただきたいと思います。
朝井環境部長
全体のスケジュールも見直しということになるわけですけれども、構造改革実行プログラム自体がどうなるかということによって、なるべく区民意見は聴取していくべきと考えておりますけれども、見直しをして変更の可能性があるわけですけども、変更したものがどういうものかによって判断していくことが必要かなというふうに思っております。
杉山委員
一般論でもお答えいただきましたけど、これに関しては、区民の意見を聞いていいものにしていくという、どこの部が所管だろうが、区民部としてとか、環境部としてとか、庁議でいろんな意見を言っていただく、思われたらそう言っていただく、その方向で私は必要だと思うのでこの話をしているんですけども、このステップというのはなるべく踏んでいただきたいなと思っております。要望で結構です。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他に質疑がなければ、10月7日の南委員の質疑に対しての答弁保留について、理事者の発言を求めます。
竹内税務課長
10月7日の南委員の質疑の中において、構造改革アドバイザーの助言がどのようなものかということで、答弁させていただきます。
構造改革アドバイザーからは、重複滞納者対策、デジタル活用、データ連携などについて助言をいただいたとのことがございます。こういったアドバイザーの助言も参考にしながら、本年の第2回定例会の方針案において個別プログラムの取り組む項目の欄に滞納情報の集約、デジタルツールの活用、徴収ノウハウの蓄積、共有などの内容を記載したものでございます。
委員長
南委員、質疑はありますか。
南委員
重複債権のこととか、あとはそれを集約する内容のこととかをアドバイスいただいたというふうにおっしゃったんですけども、それは所管で気がつかなかったんですか。所管でやろうというような、これはすばらしいことだというふうになって、それで受け入れたということですか。
竹内税務課長
アドバイス自体をいただいたのはまた別の会議でございまして、ただ、アドバイザーの方からいただいたアドバイスというものは、全体的な方向性とか考え方というのは、区の既存の構造改革実行プログラムに一致しているところが確認されてございまして、あと、債権管理対策会議という全体の庁内の会議のほうでもこういったことが言われているところでございます。なので、具体的な反映というところはしていないのかなと。全体的な方向性の確認、そういったものになったので、こちらのほうに内容が記載されていると、そういうような理解をしてございます。
南委員
じゃ、全体的な方向性の確認だけということとなると、今回のことについては、人材育成と意識改革ということだけで、各所管だけで十分対応できる内容、先ほどの大内委員の話からも、こんなこと、各所管で考えつくことじゃないのというふうにどうしても思わざるを得ないんですけども、アドバイザーからの助言というのはやはり必要だというふうに思っていらっしゃるんですかね。
竹内税務課長
構造改革アドバイザーをどうするかという、構造改革実行プログラム全体に関わることなので、それについてどう答えるかというのがあるんですけど、未収金を減らしていく、あと全体の収納率を上げていく、そういったところは税務課としても取り組んでいるところでございますので、全体的なところを網羅して、またアドバイスみたいなものがいただければ裏付けがつけられるのかなというところはありますけれども、取りあえず税務課として全体的に取り組んでいきたいというふうに考えてございます。
南委員
何かよく分からないですけど、前回の委員会のときも話しましたけど、構造改革実行プログラムをつくるというのは、区有施設計画とか個別計画の下支え、基本計画の下支えで、もともとは、新型コロナが始まって非常に財政が厳しくなるんじゃないかということから、徹底的に構造的な改革をして、税収減に備えるために改革していくというふうに、もともとそれでつくってきたという経緯、出発点があるんですけども、今回、税務課のほうでアドバイスいただいたということに対して、どれぐらいの財政効果があったんですか。今までアドバイスいただいていなくても努力されてきて、これだけ債権も回収できたとか、そういうことがあったんでしょうけど、アドバイスいただいて、それで財政効果が上がったというところはどれぐらいあるんですか。
竹内税務課長
アドバイスをいただいた結果、効果といったところだと思いますけど、そちらのほう、明確な数字でお出しすることができないような状態、ただ、戦略としては、安定的な財政運営と財源創出といったところがうたわれていますので、税務課としては、アドバイスがあった、ないにかかわらず、収入率の向上であるとか、未収金の減少であるとか、そういったところをしっかりとやっていく、これからもやっていきたいと考えてございます。
南委員
なかなか財政効果の金額を出すというのは難しいんでしょう。というか、そんな効果があるようなアドバイスではなかったなというふうに思うんです。ですので、今、税務課長からお話をいただきましたけども、要はアドバイザー会議でアドバイスがあったのは税務課だけで、ほかだって、環境もあれば、文化もあれば、産業振興もあれば、保険医療もあれば、そういう所管がある中で税務課だけアドバイス、しかも何かぼやっとしたアドバイスしかなかったというのは、本当に構造改革実行プログラムというのは必要なのかなというのは疑問に感じるんですけど、その辺り、どうなんですか。部長として。
鳥井区民部長
構造改革実行プログラムは、最初にも書いてございますけども、財政難ですとか財政負担の問題あるいはデジタル化、様々な課題を解決していく中でということでまとめてきたものでございますので、必要なものというふうに思ってございます。その内容や進め方につきましては、また議会の意見をいただきながら、今後見直していくものというふうに思ってございます。
南委員
財政負担とか、財政効果とか、そういったことが必要だからというふうにおっしゃいましたけども、どう見ても、今、税務課でどれぐらいの財政効果があったのかと聞いても、今は詳しく出せませんというような、明確なものがないというような構造改革実行プログラムというのは一体何なのかなと疑問に思わざるを得ないんですよ。だから、その辺、今後どういうふうに区民部として議会に御報告いただけるのかなと。だって、財政負担であるとか財政効果であるとか、そういったことを示すと今おっしゃられていたわけですから、先ほど御報告があって、内容を変えますよという話ですけど、そういったところもきちっと分かるようにしていただけるんですか。
鳥井区民部長
構造改革実行プログラムの効果ということにつきましては、当部だけの所管ということではございませんと思ってございますけれども、先ほど税務課長から御答弁申し上げましたのは、アドバイザーのアドバイスによって何か財政効果があったかという御質問だと思ってございますけど、アドバイスからの直接の財政効果というのはなかなか難しいところがあろうかと思ってございます。ただ、ものによりましては、こういう施策を行ったことによって、例えば債権管理ですと、徴収方法の工夫、督促の工夫をしたことによって現実にこれくらい前よりも動いたとか、そういうような形での一定の数字が示せるものもあろうかと思いますけれども、それはものによってお示しの分かりやすさとか、でき方というのは違うのかなとは思ってございます。
いずれにしましても、構造改革実行プログラムの様々な目的はあるところでございますので、それに沿って私どもも努力してまいりたいと思ってございますけれども、委員会のほうに様々御報告をして、委員の御意見を踏まえながら、必要な見直しは行っていくものというふうに思ってございます。
南委員
要は、財政効果とかそういったことについてもしっかりと御報告いただけるということですか。先ほど税務課長のお話ですと、アドバイザー会議からアドバイスいただいたことは包括的なことであって、税務課のほうでそれはもう既に進めていたというような話でしか聞こえないんですけども、アドバイザー会議でどういったアドバイスがあって、これだけ区民部に多くの所管があるにもかかわらず、税務課にしかそういったアドバイスがなかったということについて、おかしいと思わないですかね。何でほかのところはないのかという。アドバイザー会議があるのであれば、助言を求めていかなきゃならないと思うんですけど、その辺はどうでしょう。
鳥井区民部長
アドバイザー会議そのものは企画部のほうでまとめております。今、税務課というお話を御紹介いただきましたけれども、税務課の税だけではなくて債権管理という意味での様々なアドバイスをいただいたものだというふうに思ってございますので、当部だけで申し上げますと、さらに保険医療課の国民健康保険料や後期高齢者医療も大きな債権でございますので、そういったアドバイスは全体のほうに、私ども区民部だけとっても、もう少し広がりがあったものとして受け止めてはございます。
南委員
だから、受け止めるのはいいんだけれども、しっかりとした財政効果がどれぐらい。だって、厳しい財政状況があったから構造改革実行プログラムというのをつくったわけですよね。にもかかわらず、構造改革実行プログラムによって、所管が違うと言われてしまうと終わってしまうんですけど、でも助言をいただくわけですよね。それにのっとって各所管がこの構造改革実行プログラムをつくり上げていくわけですよね。でないと、また所管だけで考えてやっていくということになってくるんですけど、となってくると、アドバイザー会議というのは要らないのかなと思っちゃうし、その辺がちょっと私のほうではよく分からないんですね。だから、アドバイザー会議からいただいたアドバイスによって、保険医療とか税務の債権もどれぐらいアップしたのというのを知りたくなるんですよ。それは示していただけるんですか。
鳥井区民部長
何らかの施策を取った場合に財政的な効果はどれぐらいかということにつきましては、施策によりまして計算しやすい、出しにくいというのは当然あろうかと思いますし、また、アドバイスからの効果という話になりますと、因果関係というのは当然ありますので、お示ししやすいもの、しにくいものはあろうかと思ってございます。
いずれにしましても、構造改革実行プログラムの財政効果あるいはアドバイザーの財政効果となりますと、今いただきました御意見につきましては、企画部のほうにきちんと伝えたいと思います。
南委員
助言いただいて、それで債権が増えたというのだったら、それだけのことを示さないといけないと思いますよ。だから本当にその辺のことはしっかりと、こういう助言をいただいて、これだけのものが成果として上がっていますというのを区民部で御報告があってしかるべきだと思いますので、その辺はどう思いますか。
鳥井区民部長
構造改革実行プログラムの財政効果、またアドバイザーによる助言の財政効果ということだと思いますので、全体に関わることでございますので、企画部のほうにきちんと伝えていきたいと思います。
委員長
答弁保留に対して、他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、先ほどの大内委員の質疑に対する答弁保留を除いて、一旦、本報告については終了してよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、答弁保留を除いて、本報告は終了いたします。
それでは、所管事項の報告を続けます。
2番、外国人向け無料相談会の実施についての報告を求めます。
矢澤文化国際交流担当課長
それでは、外国人向け無料相談会の実施につきまして報告いたします。(資料2)
区内の外国人住民等が、地域において安心して暮らすことができるよう、相談機能の充実を図ることを目的として、今回外国人向け無料相談会について、以下のとおり報告するものでございます。
1、主催につきましては、中野区と東京都行政書士会中野支部でございます。
2、日時・会場でございますが、日時につきましては、今年の10月22日土曜日の午前10時から午後4時までとなっております。会場につきましては、中野区役所7階の第8・9・10会議室でございます。
3、対象でございますが、区内在住・在勤・在学の外国人を対象としてございます。
4、内容についてでございますが、外国人住民等が日本において生活する上で抱えているビザや帰化、その他暮らしに関する悩みや課題につきまして、その解決に向けました相談や適切な情報の提供を行います。
5、対応言語でございますが、英語及び中国につきましては会場で話せる方がいるため、直接対応可能となっております。その他、韓国語、ベトナム語、ネパール語など30言語につきましては、AI多言語通訳システムより対応することといたします。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
杉山委員
まずこの対象、ざっくりどのぐらいをターゲットにしているのか、人数把握しているのだったら教えてください。
矢澤文化国際交流担当課長
こちらにも記載しているとおり、区内在住・在勤・在学の外国人ということで、区内在住の外国人であれば1万7,000人程度、それから、在勤・在学までは把握はしていないんですけども、そういった方々を広く対象としているところでございます。
杉山委員
在勤・在学は把握していないということは何となく分かっていたんですけども、この情報を使ってほしい人に届けるためのプロモーション、PR、情報発信はどういう感じで考えていますか。
矢澤文化国際交流担当課長
広報につきましては、まず、10月5日号の区報と区のホームページ、それから、チラシを易しい日本語と中国語と英語の3言語で作っておりますので、それを中野区国際交流協会や区内の大学、日本語学校、それから区民活動センター、あと区役所の窓口でもそれぞれ配布しているところでございます。
杉山委員
今おっしゃったのは、ANICとイーストウエストみたいな日本語学校でしょう。それから、早稲田大学の学生寮、それから、中野区内にないけど、中野区の人が行っている阿佐ヶ谷のネパール学校とか、そういうところも入れないと、鷺宮にはいっぱい住んでいらっしゃるので、そこにいらっしゃる方が、そういうところもちゃんと見て拾ってほしいなというのと、大学も中野区内に六つあります。短期大学を入れて六つ。そこだけじゃなくて、子どもが通っている小学校とか中学校とか、本当に困っている人というのは、きっとお子さんがいるんじゃないかなと。大人は何となくクリアできるけど、子どもがいる家庭こそこういうところに参加していただきたいなということもあり、小中学校に何かしらの形で情報が伝わればといいなと思っているんですけど、そこら辺はお考え、どうですか。
矢澤文化国際交流担当課長
現時点では区内の小中学校に対する配布というのは考えてはいないところでございますが、御指摘を踏まえて、まだ20日まで期間がありますので、周知方法につきましては、より多くの外国人に参加いただきたいなという思いもありますので、早急に検討してまいりたいというふうに思っております。
杉山委員
区報とか各戸に配布されるときに英語と中国語で書いてあったら、そこそこ読める人は読めるんですけど、全然読めないネパール人とかというのは英語をしゃべらないので、ここら辺をどう拾っていくのか、人数も、ベトナム人、ネパール人は増えて、4位、5位とかそういうレベルだと思うので、そういう人たちを拾っていくというのも大事ということと、子どもたちにどう届けるか、この2点をちゃんとお考えいただいて、PRしていただきたいなと思います。要望で結構です。
委員長
他に質疑はありませんか。
よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
次、3番、棟方志功サミットin倉敷への参加についての報告を求めます。
矢澤文化国際交流担当課長
それでは、棟方志功サミットin倉敷への参加につきまして報告いたします。(資料3)
棟方志功ゆかり地の自治体の首長が集い、文化芸術資源を活用した観光振興を図るとともに、棟方志功の功績や魅力などを広く発信することを目的としまして、今回、棟方志功サミットin倉敷への参加について、報告するものでございます。
1、主催でございますが、倉敷市と倉敷市教育委員会でございます。
2、日時、会場及び内容でございますが、10月29日土曜日と10月30日日曜日、2日に分けて行います。29日土曜日につきましては、関連視察と情報交換会を行う予定でございます。10月30日日曜日の午前10時から正午までがサミットとなっておりまして、こちらにおきましては、倉敷公民館を会場としたトークセッションですとかパネルディスカッションを行う予定でございます。
3、参加者でございますが、棟方志功ゆかりの自治体ということで、青森市、中野区、倉敷市、南砺市、杉並区の首長及び自治体関係者等が参加する予定でございます。
中野区では、区長のほかに区の職員4名と中野区の副議長、町会連合会の代表の2名、それから中野工業産業協会から2名、中野区商店街連合会から1名、合計11名が参加する予定でございます。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
大内委員
すみません。参加メンバー、もう一度ゆっくり言ってくれる。
矢澤文化国際交流担当課長
中野区長、中野区職員が4名、中野区議会副議長、中野区町会連合会の会長と副会長で計2名、中野工業産業協会の代表の方で2名、それから中野区商店街連合会の副会長で1名、中野区の参加者としましては合計11名となっております。
委員長
委員会を休憩いたします。
(午後2時14分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時22分)
他に質疑はありませんか。
むとう委員
参考までに、これで一巡して、これが最後という認識でよろしいんでしょうか。次年度以降はもうないというふうに思っていいのかどうなのか、今後についてどう考えているのか、教えてください。
矢澤文化国際交流担当課長
棟方志功サミットにつきましては、委員おっしゃるとおり、今回をもって一巡するということでございます。今後につきましては、まだ未定ということでございますので、今後続くのか、あるいは今回をもって取りやめなのかについては、私どももまだ把握しているところではございません。
むとう委員
私どもは把握していないということですけれども、参加している関係自治体のところで相談して、最終的に決めることになるんだろうというふうには思いますけれども、区の意思としてはどういうお考えなんでしょうか。
矢澤文化国際交流担当課長
中野区としましても、これまで棟方志功サミット、それぞれの自治体で行ってきまして、今後も、サミットをやるやらないにかかわらず、棟方志功が中野区に住んでいたという歴史は変わることはありませんので、そういったことにつきましては、周知というんですか、発信する必要があるのかなというふうには思ってございます。
むとう委員
中野区の一つの文化ということで発信するのは、それはそれでいいんですけれども、こういった形でのサミットというような形式については、区はどういう意思を持って、まだ続けたいという意思を持っているのか、一巡してそれなりの成果があったので、もうここでやめるという方向を打ち出したいと思っているのか、さらに進展させようということで、拡充しようということで、まだまだ発展的にやっていこうと思っているのか、どういう区としてのお考えを持っているのか、教えてください。
矢澤文化国際交流担当課長
サミットに今後中野区が参加するかどうかにつきましては、まだ庁内でも十分に方向性を決めかねているところでございますので、これまでの実績等も踏まえまして、サミットに参加するかどうかにつきましても検討していきたいというふうに思っております。
むとう委員
これで一巡したということですから、どういう成果があったのかということをしっかり検証した上で、次にどうするかというのを十分に理解できるような形で報告していただけたらと思います。
ちなみに、今回、予算は幾らでしょうか。
矢澤文化国際交流担当課長
予算につきましては、60万4,000円となっております。
むとう委員
60万4,000円ということで、これまでもいろんなところでやっているから、毎回足代も違いますでしょうから、金額は違っていると思うんですけれども、これまでにこのサミットに幾らかけてきたんでしょうか。
矢澤文化国際交流担当課長
少なくとも、去年開催した杉並区につきましては、この間の決算分科会で報告したように、お金はかかっていないんですけど、南砺市と青森市につきましては、今、手元に資料がありませんので、答弁保留させてください。
むとう委員
幾らかけてサミットをやったことでのどういうふうに、棟方志功さんの文化芸術資源というところで、目的は観光振興を図るということと、功績や魅力などを広く発信するということを目的に行ったということですから、きちんとどういうふうな成果があったのかということ、これまでに一体幾らのお金をかけて、税金をつぎ込んで、具体的にどういう成果があったのかということをきちんと検証していただきたいと思うんですよね。別に悪いことではないんだけれども、いいことだからといって、ずるずる続けていてもしようがないし、永遠にやり続けることでもないと思いますし、ある程度魅力が発信できたのだったら、どこかで区切りをつける必要はあるかと思いますし、何か物事をやったらば、ある程度の区切りのところでしっかりと費用対効果というのを検証しながら進めていっていただきたいと。この事業に限らず全てに言えることですけれども、この事業については特に私は思うんですけれども、費用対効果というところ、成果をしっかりと分かる形で表していただきたいと思いますが、いかがですか。
高橋文化・産業振興担当部長
委員御指摘のように、今回一巡するという節目でございますので、継続するかについては、これまでの交流の成果、また今後への期待できる部分がどうあるのかというところを見極めて検討し、予算計上についてどうするか判断をしていきたいと思います。
一方、周辺状況としては、来年度、棟方志功の生誕120周年という別の節目のこともあります。ですので、そういったことをうまく利用するということについても関係自治体も検討しているところがあるかと思うんですね。その辺は、今回サミットに参加してみて、今後に期待できる部分というところでの材料も収集していきたいと思いますし、その上で判断していきたいと思います。
杉山委員
時間を食いたくないんですけど、棟方志功さん、3番の参加者のところに書いてある、ゆかりの自治体の順番があるじゃないですか。青森市、中野区、倉敷市、この順番というのは、青森出身の人が中野に住み着いてとか、住んだ場所なのか、それとも巡回の場所なのか、どっちもなのか、ちょっと教えてもらっていいですか。
矢澤文化国際交流担当課長
こちらの順番につきましては、棟方志功さんがこれまで住んできた順番になっております。ただ、倉敷市については、実際に棟方志功が住んでいたわけではなくて、大原さんという実業家がいらっしゃいまして、その人と棟方志功が親交が深かったというんですか、そのつながりがあったので、入れる順番がちょっと難しいというところでありましたので、真ん中に入れさせていただいたというところで、それ以外の青森に住んで、中野区の大和町で十数年住んで、その後、富山県南砺市に移り住んで、最後、晩年を杉並区で過ごされたという経歴でございます。
杉山委員
何で聞いたかというと、棟方志功さんも我々の年代より上の方々はよく知っていると思いますけども、中野が上京した初の拠点という意味合いがあるんだったら、棟方志功さんが上京して初めて住んだ中野という切り口でPRとかしていくんだったら、それはそれでいいのかなとちょっと思ったので、聞きました。
これから棟方志功さんを中野の文化財として残していく、拡大していく、上京して住んだ場所が中野区だったように留めておくのか、そこら辺の方針というのはどんな感じなんですかね、担当課として。
矢澤文化国際交流担当課長
棟方志功につきましては、世界的にも有名な版画家でございますので、文化財とまではいかなくても、中野でこういった歴史を残したという偉大な人物であることには変わりませんので、何らかの区民の皆さんに対する周知というのは必要なのかなというふうには捉えてございます。
杉山委員
巡回展がいいか悪いかというのは別にしても、この間のさいとう・たかを先生のやつもそうなんですけど、ほかの地域に頼るか頼らないとかも検討の中に入れて、独立してもいいぐらいの規模だったら、中野区だけでも、棟方志功が上京して下積み時代を積んだエリアであるみたいな、そういう売り方で独立してもいいのかなと個人的には思います。ちょっとそこら辺はいろいろ考えていただきたいなと思います。
南委員
今回、棟方志功サミットが一巡して、取りあえず一段落ということですが、先ほど来の委員からも、またさらに検討していくのかという話もありましたけれども、棟方志功の作品は独特で非常に面白いというか、すごく興味がそそられる作品が多いですけども、中野でも前にコングレスクエア中野といったところで作品を展示したことがありますが、ゆかりの自治体の棟方志功の作品の所蔵数とかというのは分かるんですか。
矢澤文化国際交流担当課長
参加されるサミットの各自治体に確認したところ、青森市さんが8点、南砺市さんが約260点、杉並区さんが30点、倉敷市さんが1点です。
南委員
中野区は。
矢澤文化国際交流担当課長
中野区はゼロ点です。
南委員
ちょっとびっくりしたんですけど、南砺市の260点というのもびっくりしましたが、中野区は所蔵がゼロということなんですか。かつて中野で復興祭に合わせて展示して、大和町にお住まいのときのはがきとかそういうものを展示されていましたけど、あれも中野区の所蔵ではないんですか。
矢澤文化国際交流担当課長
以前、中野で行われたときの作品につきましては、借りてきたものでございます。
南委員
なるほど。あれだけ大和町で十数年作品を書き続けられて、中野区で所蔵がないというのは非常にびっくりしたんですけど、作品を所蔵していこうというようなお考えとか、当然予算がかかってくることになりますけども、十数年大和町で暮らされていて、様々な作品を残されていたにもかかわらず、中野で所蔵しているのがゼロ点というのは、私にとってはあまりにもショッキングなんですけど、そういった所蔵について、今後、計画とまでは言いませんけれども、思いとかそういったことはあるんですかね。何とか手に入れる方法とか、そういうのはどういうふうにお考えなんですか。
矢澤文化国際交流担当課長
ほかの自治体と比べまして、先ほど申し上げましたとおり、中野区には作品数がないというところが周知する上でも大きな課題となっているところでございます。ただ、そうはいっても、功績を発信するに当たりまして、例えばほかの自治体、特に杉並区が近いので、展示を行うときに一定期間だけお借りするですとか、あるいは南砺市とお話しして何か借りられないかとか、そういった話はあるのかなとは思っております。当然所蔵するとなりますと、予算のかかる話ですので、そこは区としても慎重に見極めが必要なのかなというふうに思っております。
南委員
分かりました。所蔵するには当然かなりのいい金額の予算を立てないといけなくなるんでしょうけども、ぜひそういう機会があれば、所蔵に向けて予算立てもしていただきたいと思うんですけども、今、所蔵品について、青森市が8、倉敷市が1、南砺市が約260、杉並区が30点ということなんですけども、今回の棟方志功サミットにおいて、全ての所蔵品を例えば中野区で展示できたということではないですよね。まだ中野区で公開されていない所蔵品はあるということですか。
矢澤文化国際交流担当課長
中野区で公開できていない資料があるということは、今回報告させていただいていますように、倉敷市さんで行うものにつきましては、大原美術館で公開しているものにつきまして、初めて公開されるものがあるかと思いますし、その辺りはそういった状況になっているというふうに思っております。
南委員
倉敷市さんではなくて、中野区で前回展示をしたときに、全て合わせると300点近い作品があるわけですけども、それを前回のときに全て中野区で借りてこられて公開できたのか、その辺をちょっとお聞きしたかったんです。
矢澤文化国際交流担当課長
全てということではないという認識でございます。
南委員
じゃ、あのとき何点ぐらい公開されたんですかね。
矢澤文化国際交流担当課長
中野で行ったときの正確な作品展示数につきましては、把握はしておりません。
南委員
把握していないとなると、要は十数年、例えば大和町で住まれていたときの作品というのは、まだまだいっぱいあるということですかね。気持ち的には、300点近いものをさらにまた、先ほどむとう委員のほうからもあったと思うんですけど、棟方志功サミットを一巡だけじゃなくてさらに続けていったらどうかというところで検討されていくというふうなたしか答弁があったと思うんですけども、まだ中野区で公開できていない作品があるのであれば、ぜひ公開できるようなことをやってもらいたいなと思うものですから、でも、前回どんなものを公開したのかというのが区で把握できていないとなると、次回仮にやろうとしたら、どれを公開していいのかという選別が非常に難しいと思うんですけど、その辺は大丈夫ですか。
矢澤文化国際交流担当課長
失礼しました。把握していないといいますか、現時点で作品展示数が幾つなのかということは正確な数値は把握していないということでして、前回の中野区で行ったときの作品につきましては、代表的な「大和し美し」ですとか、中野に住んでいたときに地域との関わりがあったときの版画ですとか、中野に住まれていたときの版画につきましては、棟方志功サミットin中野で展示したというところでございまして、ただ、委員おっしゃるとおり、例えば昨年杉並区で実施しましたけれども、そこについての作品については、平成29年に行ったときには展示しておりませんので、委員おっしゃるとおり、まだまだ中野区で公開していない版画作品はあるかなというふうには認識してございます。
南委員
棟方志功の作品をすごく好きな方、いわゆるマニアの方とか、そういった方が中野区にも、棟方志功といえば、先ほど杉山委員も言われましたけど、年代的に上のほうの年代の方々というのはみんな周知しているところですので、ぜひまた中野区で公開されていないものの展示に向けて、努力してもらいたいと思いますが、再度の答弁になると思いますが、よろしくお願いします。
矢澤文化国際交流担当課長
中野区で未公開の作品版画につきましては、先ほども申し上げましたが、例えば杉並区から作品をお借りするですとか、あるいは南砺市からもそうですし、他の自治体で行っているところからの借用も考えながら、よりよい発進に向けて検討していきたいというふうには思っています。
小宮山委員
先ほどから皆さんお話しされていることと大体同じなんですけども、前回、棟方志功サミットが中野区に来たときに700万円もかかりました。なので、700万円もかかるようなものがまた中野区に来られてはたまらないなと思っています。10月末にサミットがありますから、それまでに中野区が今後どうするのかというのを、先ほどから今後どうするか検討すると言っていますけれども、10月末までに検討して、その結果で持っていっていただきたいなと思うんですよ。続けましょうというのは簡単ですけども、やめましょうとか、あるいは中野区だけやめますというのはなかなか勇気がないと言えないことですけども、10月末のサミットまでに何らかの形で検討して結果は持っていっていただけるんですかね。
高橋文化・産業振興担当部長
先ほど答弁させていただきましたけれども、サミットに参加して今後に期待できる部分とかを収集して最終判断をする必要はあるかと思っていますので、どういう考えで臨むかというところはもちろん整理して参加をしたいと思いますけど、結論という意味では、参加した後に出していきたいと考えてございます。
小宮山委員
分科会のときも言いましたけども、棟方志功さん、もう亡くなっているので、作品は世の中には何百点、何千点とあるでしょうけども、中野区には1件もないわけですし、しかも中野区に仮に作品があったところで飾る施設もないわけで、例えば区長室とか議長室に飾ったら、紫外線でぼろぼろになっちゃうし、飾る施設もない中野区で新たに棟方志功作品を、南委員と逆の意見ですけども、手に入れるようなことをするよりも、むしろ第2、第3の棟方志功を中野区が生み出してやろうぐらいの勢いで、こんなものにお金をかけるより、新しいアーティストを育てていこうという、そういったところにお金をかけて、未来の第2、第3の棟方志功を生み出していく始まりを中野区から何かを始めていくと、そういった気概を持って、今後の文化芸術施策には取り組んでいっていただきたいなと。いつまでも棟方志功にこだわっていてもしようがないでしょうと私は思うんですけど、いかがでしょうか。
矢澤文化国際交流担当課長
先般の文化芸術基本方針の骨子も示させていただきましたとおり、誰でも中野というまちで文化芸術を発信できるようなまちづくりをしていきたいと思う一方、伝統文化を重んじて発展につなげていくという両面があるかなと思います。なので、どちらか一方というよりは、どちらも大切にして、棟方志功の業績もたたえるとともに、新たな芸術家の発掘についてもやっていきたいというふうには思っております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、答弁保留を除いて、本報告については終了いたします。
次、4番、文化・芸術と産業による地域ブランドの創出とまちの活性化に向けた考え方についての報告を求めます。
平田産業振興課長
それでは、お手元の資料(資料4)に沿いまして、文化・芸術と産業による地域ブランドの創出、それからまちの活性化に向けた考え方について御報告いたします。
なお、本報告につきましては、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告でございます。また、この考え方につきましては、現在検討中でございます文化芸術振興基本方針及び産業振興方針にも連動していくものでございます。
それでは、お手元の資料を御覧ください。まず考え方でございますが、昨年9月に策定しました中野区基本計画の重点プロジェクトのうち、活力ある持続可能なまちの実現に関連してございまして、地域ブランドづくりによります地域経済の回復、まちの活性化を進めることを目指しているものでございます。
検討の背景でございます。基本計画の重点プロジェクトにおきましては、各地区のまちづくりによるまちの変化を踏まえた上で、中小企業や商店街などの事業者ニーズを的確に捉えた施策を展開すること、また、アニメ・サブカルチャーなど中野の魅力的な文化資源を有効に活用した地域ブランドづくりによるまちの活性化、にぎわい創出を推進していくこととしているものでございます。
また、先般御報告いたしました現行の中野区産業振興ビジョンを検証する中におきましても、地域のにぎわい創出のためには、まちづくりによって変わりゆく地域特性を捉えるとともに、文化・芸術の持つ創造性、人の交流を生み出す力、そういったものを産業と結びつけまして、新たな価値の創出と発信が必要であるということを申し上げているところでございます。
現在、区におきましては、(仮称)中野区芸術振興基本方針及び中野区産業振興方針並びに今後の観光施策に係る方針を検討中でございまして、それぞれの方針を有機的に結びつけることによりまして、一体感を持って推進していくこと、また、それによる地域ブランドの創出、発信の視点を各方針に盛り込めるように検討しているところでございます。
地域ブランドの戦略でございます。2の(1)でございますが、まずここで述べます地域ブランドにつきましては、人と人と相対しながらつながることによって新たな価値の創造が行われる、そういったことを地域ブランドとして位置付けてございます。
中野区におきましては、多種多様な人が集まり、異文化交流、国際交流があって、人と人とのつながりが強く、地域の絆があるのが中野区の特色であるというふうに考えてございます。また、こちらの資料におきましては、オープンマインドでウエルカムな雰囲気というふうに表現させていただいております。こういった人と人とのつながりが強く、地域の絆がある、こういった人々の生活を豊かにする文化・芸術、独創的な事業の新たな芽生えが人々のつながりによって生み出されていく、そういった可能性がある中野区という風土において、中野区ならではの地域ブランドを創出していきたいと考えてございます。
地域ブランドの創出におきましては、中野区の強みである文化・芸術・産業に関わる人や活動が様々に接点を持つことで、絶え間なく動き続ける動きの中で生まれてくる、そういった新たな価値を中野区のブランドとしてブランド力アップを図っていきたいと考えております。
こうして創出された地域ブランドは、地域への愛着や魅力の向上につなげていくとともに、新たな文化・芸術・産業の裾野を広げまして、文化・芸術分野における創造意欲の向上、また、ブランドを活用した企業の集積へと発展させていくことを目指していきたいと考えております。
裏面を御覧ください。地域ブランドの発信でございますが、そうやって生まれた中野区の強み・特性を発信していくことが必要だと考えてございます。そういったことで中野区の地域を活性化していくために、以下のような取組を進めたいと考えているところでございます。
取組としましては、区民や団体、事業者と区との協働と協創によりましてブランドを生み出し、地域ブランドの持つ波及効果を含めまして、エリアマネジメントやシティプロモーション、観光と連動させていきたいと考えております。そういったものを世界に向けて発信していき、区内外からの中野区の認識度の向上を図っていきたいと考えてございます。
こちらに取組の例を5点をお示ししてございます。地域資源の発信・創出、また、情報発信力の強化、中野のまちを舞台としたアニメやゲーム、映画、ドラマ等、フィルムコミッションの推進など、個性的な参加型イベントの創出・誘導支援、ふるさと納税返礼品の開発などでございます。
こういったことの推進に向けての課題でございます。3番の課題でございますが、こちらを御覧ください。中野駅周辺整備、西武新宿線連続立体交差化によりまして、中野のまちの中心部につきまして大きく変わっていくところでございます。こうした大きなプロジェクトを機会と捉えまして、インフラであるハード整備、それから、地域のにぎわい、情報発信によるソフト事業との密で柔軟な連携を行うことで、一体的に進めていくことが重要であると考えているところでございます。
一方で、現時点におきましては、ソフト面の検討整備が遅れている認識がございます。そういったところで、まちづくりの進展を踏まえた検討の進化が急務となっているところでございます。
今後につきましては、検討の範囲が複数領域にわたっているところから、庁内関連部署が連携しまして、ソフト事業と一体的な推進体制を整備していき、相乗的な効果を生み出して、効果的かつ効率的な推進を図っていくことができると考えているところでございます。
今後の予定でございますが、本年度、令和4年度におきましては、中野区観光施策に係る方針、同じく(仮称)中野区文化芸術振興基本方針の策定を予定しております。また、来年度につきましては、推進体制の強化を図るとともに、(仮称)中野区産業振興方針の策定を予定しているところでございます。
御報告につきましては、以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
小宮山委員
いろいろあるんですが、中野区の地域ブランドとして、人と人とのつながりが強く、地域の絆があるという分析をされているようなんですけども、中野区はそんなによその自治体と比べて特別に人と人とのつながりが強くて、地域の絆がある自治体なのかどうかというのは、私にはよく分からないんですよ。人と人とのつながりがない自治体が例えばどこなのかといっても、あんまり浮かんでこないし、中野区がそんなに人と人とのつながりが強いのかなというのがよく分からないんです。例えば花壇のボランティアチームを私がつくりたいと思ったときに、区が何か人集めの手助けをしてくれるかといったら、してくれないですよ。例えば区の広報とか、区報を使って花壇ボランティアを募集しますとかそういう手助けをしてくれるかといったら、してくれない。私が何か公益活動をやろうとしたときに、公益活動助成をもらうのに3分の1は自腹を切らなきゃいけない。そんな自治体の人と人とのつながりがそんなに強い、中野区だけよその自治体と比べて特別に強い自治体なのかなというのは全然ピンとこなくて、こんな現状分析で本当にいいのかなと。人と人とのつながりがうちの自治体にありますなんていう言い方は、どこの自治体でも言えることだと思うんですよ。うちの自治体は人と人とのつながりがありませんなんていう自治体はどこにもないと思うんですよ。
だから、中野区には、アニメとサブカルチャーを例えに挙げていますけれども、お笑いだってそうだし、もっといろんな地域資源、サブカルチャーとかお笑いとか、よそにはない地域資源があるので、むしろそういうところを柱に持ってきていただけないと、間違った方向に進んでいっちゃうような気がするんですが、その点、人と人とのつながりが中野区は本当によその自治体と比べて強いのかどうか、その辺りの検証というか、証明をしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
平田産業振興課長
この考え方自体が中野区の基本計画に基づいておりまして、基本計画の中では、「はじまる・つながる・なかの」というものを掲げてございます。そういった中で、中野区はつながりを大事にしていくんだと、そういった姿勢が貫かれているものだと考えているところでございまして、本考え方につきましても、そういったものをベースとして、その上にコンテンツとして、アニメですとかお笑いですとか、そういったものを活用していくことを考えているものでございます。
小宮山委員
基本計画に基づいているんだとしたら、基本計画自体が甘いのかなという気がします。人と人とのつながりがない自治体はないですから。
例に挙げられているアニメ・サブカルチャーなど中野区の魅力的な文化資源を有効に活用してということで、アニメ、サブカルチャー、この二つ挙げられていますけども、分科会でも言いましたけど、アニメというのはなかなか自治体が簡単に活用できるものではないので、たまたまちばてつや先生とかに御協力いただいて、鷺宮でキャラクターを作ったり、たまたま親切な方が権利を使わせてくれたりとかしているケースは世の中にありますけど、そう簡単にただで使わせてくれるということはあまりないことなので、あまりアニメに期待し過ぎるのはよくないなと私は思っています。
その一方で、中野区はお笑いのライブを毎日のようにやっていますし、ライブハウスもいっぱいありますし、お笑いというのは中野区の一つの大きな資源だなと思っています。ライブハウス経営者とかいますから、産業振興の側面からも支援していく。例えばどこでどんなライブをやっているかという情報発信をしていくことも産業振興の支援だと思いますので、お笑いをもっと強く押し出していったほうがいいなと私は考えているんですけど、この紙を見ても、お笑いという単語は出てこない。お笑いとか、あるいは音楽とか演劇も含めたエンターテイメントというのは、中野区の強みだと思うんです。ほかの自治体でこんなにエンターテイメントの盛んな自治体というのはそうそうないと思うんですよ。だから、人と人とのつながりなんかよりも、エンターテイメントにもっと注目して、地域ブランドとかを構築していくべきだと私は思うんですが、その点はいかがでしょうか。
平田産業振興課長
エンターテイメントも含めて中野区の資源だというふうに考えてございますので、委員御指摘のとおり、そういったものも含めながら、検討の対象にしながら進めてまいりたいと考えております。
杉山委員
小宮山委員もおっしゃっていましたけど、まず地域ブランドの定義を教えてください。
平田産業振興課長
区の様々な施策において地域ブランドという言葉を使っているところですが、実際はまだ明確な定義ができていないというふうに認識してございます。そういった中で、ここで申し上げている地域ブランドにつきましては、区の価値を向上させる考え方を地域ブランドというふうに位置付けておりまして、2番の(1)の括弧の中にございますように、人と人とが相対しながらつながることによる新たな価値の創造、これを地域ブランドの基となる考え方としたいと考えております。
また、委員御指摘の定義につきましては、今後の検討の課題だというふうに認識してございます。
杉山委員
まず「文化・芸術と産業による」まではいいです。これは絡めて、1足す1を100にでも1,000にでも無限大にでもしていこうという考えはいいんだけど、地域ブランドの定義がない以上、深堀できないんですよね。地域というのはどこ。中野区全域ですか。中野駅周辺ですか。鷺宮ですか。それぞれ地域に文化があるんですよ。中野駅周辺は、中野ブロードウェイだけは古物商の文化、サブカルの文化、あの中はそういう文化なんだけど、それ以外は一軒酒屋というか、商店街とか飲食店の文化が下支えをしているエリアなんです。トムスとかアニメーション会社というのは点在しています。どちらかというと中野駅周辺じゃないです。五叉路から中野坂上にかけて、マッドハウスなり、ブシロードなり、ざっとある。だから、地域ごとにそれぞれプラントが違うということをまず認識した上で、中野区のブランドをどうしていくのかということを考えたほうがいいと思うんですね。そこら辺、どうですか、ちょっと時間がないですか。
平田産業振興課長
委員御指摘のように、再開発によって日々変わっている中野駅周辺、また西武新宿線沿線、一方で中野区の特色として閑静な住宅街もあるというふうに認識してございます。それぞれの地域による特色があるというのは御指摘のとおりですが、そういったものを相対的に検討しながら、駅周辺が持つにぎわい、それから閑静な住宅街、そういったよさを生かしながら、中野区の全体の価値の向上を図っていきたいというふうに考えているところでございます。
杉山委員
地域ごとに文化・芸術とか産業、ばらばらだという、この間でも一般質問でも言いましたけど、例えば中野新橋には、さっき公明さん、お笑いと言っていましたけど、たけし軍団も元寮があったりしてお笑いが盛んになり始めたというのがある一方で、この間亡くなられた5代目の円楽さんの家があったから、噺家の若手があそこに集結しなければならなかった、その結果、若手の落語家がたい平さんを含めて多いです。そういう地域ごとにそれぞれあるんですね。それに関する文化、それにひもづいた産業を含めて、それを拾ってほしいんですよ、ちゃんと調べて。聞いてくれれば答えますから、ぜひちゃんと調べて、そこから生み出していく。観光資源も含めて、中野区はまだまだ調べが足りない、僕はそんなふうに思っていますので、ぜひとも、本当に言いたいことはたくさんありますけど、応援していくという意味でいろいろ考えていただきたいと思います。要望で。
委員長
3時を回りましたので、委員会を休憩いたします。
(午後3時04分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時04分)
それでは、3時25分まで委員会を休憩いたします。
(午後3時04分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時25分)
引き続き、所管事項の報告の質疑を受けます。質疑はありませんか。
南委員
私も、地域ブランドというのが非常に気になりまして、基本計画の中にも書いていますよね、地域ブランドを目指すということで。一つには、個性的な地域資源の発掘と情報発信の強化、団体、企業との連携強化によるアニメ・サブカルチャーなどのコンテンツを活用した地域ブランドづくりというふうにあるんですけれども、先ほど杉山委員のほうからもありましたけども、地域ブランドの地域というのは、ちょっと重なるかもしれませんが、もう一度、どこを想定されているのか、教えていただいていいですか。
平田産業振興課長
本報告におきます地域ブランドというのは、中野区全域を指しているものでございます。
南委員
中野区全域を指しているということなんですが、裏の今後の予定のところを見ると、(仮称)中野区観光施策に関わる方針と(仮称)中野区文化芸術振興基本計画の策定というふうにあるんですけども、地域ブランドを創出していくまちの活性化というのは、二つの方針にまたがってくるという考え方ですか。
平田産業振興課長
委員御指摘のとおり、地域ブランドの考え方自体は、観光施策や文化・芸術、それから産業振興にまたがるものというふうに考えてございます。
南委員
文化・芸術と観光施策にまたがるということで、ということは、観光施策、先ほど地域ブランドというのは中野区全体というふうにおっしゃいましたけれども、中野区全体で観光施策に関わる方針の中に盛り込んでくるということは、にぎわいの創出というようなことを書かれていたと思うんですけども、まちの活性化、地域ブランドをつくることによってにぎわいを推進していくと、ということは、中野区内、中野区民だけではなくて、区外からも人が集まってくるような、そういうにぎわいを創出させていくということでいいんですかね。結局、そこで人が集まれば、集まった人が中野区でいろんな買物をしてくれたりすることで、ある意味、税収が間接的ではあっても、潤って、活性化になっていく、そういう考えでよろしいんでしょうか。
平田産業振興課長
中野区で生み出された魅力を区外に、世界も含めて広く発信することで、中野の魅力を知っていただき、ぜひ現地の中野に来ていただくということも考えているところでございまして、そうしたことによって産業や商業を含めたにぎわい、地域の活性化が図られていくというふうに考えているものでございます。
南委員
今、区外と世界というふうに言われましたけれども、ということは、インバウンドも今後中野に呼び寄せるような、そういう地域ブランドをつくっていくというお考えでよろしいでしょうか。
平田産業振興課長
インバウンドを中心にというのは難しいかなというところもございますけれども、インバウンドも含めて検討はしていきたいと考えております。
南委員
私、別にインバウンドを中心にと言うつもりはないんですけども、今、コロナ禍でインバウンドも非常に厳しい状況ではありますが、徐々に開放されてきている現実があるものですから、そこでお尋ねしたんですけども、インバウンドも含めて地域ブランドで集客していくというような考え方ということなんですけども、今度、文化面から見ると、哲学堂公園の整備計画がありますよね。前区政のときは、インバウンドを盛り込んで計画をしていたんだけど、現区政になって、インバウンドではなくて、文化財保護中心にというふうに考えられているということなんですけども、そういったところについてはギャップをしてくるように思うんですけれども、その辺はどうなんでしょう。
高橋文化・産業振興担当部長
ギャップといいますか、まず視点としては、今、委員御指摘のあったところを含めて考えていきますけども、ここでは文化・芸術・産業というところに着目する中で、人と人とのつながりというところに着目してブランドづくりを進めていく考えで整理をしています。そういう中で、既存の資源をどう活用していくかというところは、再検討した上で整理をしていくというふうに思っています。
インバウンドという環境変化についても、当然我々今後検討する中では、視点を持たなきゃいけないところなので、そこも押さえながら、こういった大きな捉え方を今回御報告させていただいていますけど、細部については検討を進め、また、その中身については、報告をしながら進めていきたいと思っています。
南委員
全然分からないんですけど。要はインバウンドも含めて、区外からも、日本国民の方々も呼び込んでくる。海外の方も今後どんどんインバウンドが増えてくる状況にある中で、そういう方々にも来ていただくということを考えたときに、文化財という視点からして、文化芸術振興基本方針の策定を今後考えていくんだと思うんですけども、インバウンドをある意味否定したのが哲学堂公園の整備計画ではなかったんですか。インバウンドは中心にはせず、文化財保護を中心にやっていくと言われたので、地域ブランドを創出していくに当たっては、哲学堂公園とかも地域ブランドの一つではないのかなというふうにどうしても思えてくるんですけど、そうした現区政が言っていた哲学堂公園整備計画はインバウンドを止めて、文化財保護中心にかじを切ったわけですから、そうなってくると相反する話になってきて、哲学堂公園と野方配水塔を含めたところは文化財保護だけ、区民だけみたいな感じにどうしても聞こえてしまうんですけれども。だから、そこをお聞きしているんですけど。
高橋文化・産業振興担当部長
インバウンドの現状での状況変化については、先ほど申し上げたように捉えていかなければいけない関係の一つだと思っています。また、観光については、今、同時並行して今後の進め方について検討しまして、整理をしているところです。その中でインバウンドの環境変化をどう捉えながら、観光について区としてどう進めるかというところも区として方針を立てていくことになります。そういう中で哲学堂公園、またそのほかの地域資源についても、どのように活用するかというところが再び整理が必要になってくるというふうに思います。
ここで文化・芸術・産業という切り口で地域ブランドを整理してございますけど、インバウンドの考え方も含め、今日御報告した中身も含めて、個別の、例えば哲学堂公園についてどう活用するかというところは、今後整理していきたいと思ってございます。
南委員
整理していくということは、もう一度、野方とか哲学堂公園の整備計画にインバウンドも視野に入れて検討していくということもあり得るということですか。
高橋文化・産業振興担当部長
まだ明確に方向性がどのように進むかということについては検討中ですので、ここでは御説明は難しいですけども、今、委員から御指摘のあったところについては、観光としての切り口のところにも影響ある話なのでお伝えはしますけども、現時点で明確にこういう方向でというところまで整理し切っている話ではございません。
南委員
じゃ、整理し切ったとしたら、ここは地域ブランドですよ、ここは文化財関係ですよ、集客する方法も対象も違ってきますよ。例えば、野方配水塔と哲学堂公園については文化財保護のみにして、地域ブランドから外れますよ。地域によって外すということが出てくるんじゃないかと思うんですけど、その辺はどうなんですか。
高橋文化・産業振興担当部長
本報告の中でも触れていますけども、文化、芸術、産業、そして観光などの密接に関係する内容については、一体的に取り組む必要があるだろうと思っています。例えば観光だけに特化した考え方で進むということではなく、文化、芸術、産業を総合的に捉えて、どう区として推進していくべきかということが重要だというふうに考えております。
そういったことを今後進めなければいけないということは区も認識してございますので、3の課題については、そういったことが一体的に検討していけるような体制というのも必要だろうということで述べさせていただいているところでございます。
南委員
さらによく分からないんですけど。要は、区全体で地域ブランドをつくるとおっしゃっていて、哲学堂公園とかについても、それを地域ブランドとして、にぎわいの創出、要はインバウンドも含めて検討していくということは、じゃ、哲学堂公園であるとか野方配水塔であるとか、そういった文化財については、まだ地域ブランドとしては考えていないというか、検討していくということなんですか。言っている意味がよく分からないんですけども。
高橋文化・産業振興担当部長
ここで述べてございます地域ブランドについては、中野区全体をイメージして、どのような捉え方をして進めていくかというところで整理したものです。一方で、中野区内にある地域資源の活用の仕方については、それぞれの現状の課題、方向性があると思いますので、それは個別に整理をしていく話だと思います。ここでは区全体で捉えた場合の視点で地域ブランドというものをどう捉えて、それを推進、発信していくかというところで今回整理をしたものでございまして、現在策定中の文化芸術振興基本方針、産業振興方針、そして観光施策の方針等に盛り込みまして、具体的なところについては、また改めて議会にも報告しながら整理をしていきたいと考えています。
南委員
裏のところの地域ブランドの発信というところで取組の例というところがありますが、地域資源、場所、人、活動発信の創出とか、様々な情報発信力の強化とか、アニメ、ゲーム、そういった誘導とか、そういうふうに書かれていますけど、文化財を活用した部分というのは全く書かれていないんですけども、ということは、文化財というのはもともと考えていないという、文化財を発信するようなところというのは、地域ブランドとしては考えていないということになるんですか。それとも、それも検討していきますという話なんですか。
高橋文化・産業振興担当部長
文化財についての考え方の整理、今回の報告の中で、文化芸術振興基本方針の骨子で説明をさせていただきましたけれども、そこについては当然重要な要素でございますので、区としてもしっかり柱として捉えて、今後の振興推進策ということについては、具体的なところを検討していきたいと考えてございます。
一方で、今回御報告している報告内容については、中野区全体を捉えて地域ブランドと基本計画にも記載をしてございますけど、それを改めて詳細どのように捉え、進めていこうかというところを整理した内容です。ですので、委員おっしゃる内容については重要な要素であり、区としても捉えているところでございますが、ここでは区全体を捉えて、地域ブランドをどのように考えて推進していくかというところでまとめているところなので、相互に影響し合うことでございますけれども、ここでは文化財を実際にどうするかというところは触れておりませんし、それはこれに関係して整理されていく、それぞれの基本方針、今、策定中のもので内容を記述していきたいと思っています。
南委員
ますます分からなくなるんですけど。要は、地域ブランドの発信のところには、アニメであるとか、ゲームであるとかサブカルチャー、そういったことを基本計画にも書いていますけども、それを中心にしているというのであれば、(仮称)中野区文化芸術振興基本計画には関わらないんじゃないかなと思うんですけど、だったら観光施策のほうだけで関わったほうがいいんじゃないかなと思うんですけど、その辺はまた違ってくるんですか。
高橋文化・産業振興担当部長
今回整理して御報告している地域ブランドの創出においては、人と人が相対しながらつながるということで着目をして、そこが中野の特色を生み出し得るものであり、新たな価値を創造し得るものであるというところで捉えています。そういったことのできる土地柄、そこが中野の特色であり、ブランドとして打ち出していくべき内容だと捉えています。
文化財に関しても、単に文化財というところで捉えれば、その価値ももちろんあるわけですけども、人という着目点をもって捉えた場合には、文化財をどう活用するか、あるいは中野のほかのコンテンツの部分と融合して何ができるかという別の切り口も出てくるかと思います。そういったところでは、文化財がここにも関係はしてくるというふうに思っていますし、ここでは記述し切れておりませんけど、当然文化財という地域資源も区としては意識しながら進めてはございます。
南委員
だから、文化財を地域資源とするとなると、区外からもインバウンドからも集客するような魅力ある地域ブランドを示していかなければならないわけですよね。だから、野方配水塔と哲学堂公園の整備計画でインバウンドを外したにもかかわらず、また再検討されていくんですかというお話なんですよ。その辺はどうなんですか。
高橋文化・産業振興担当部長
哲学堂あるいは野方配水塔の個別の今後の活用については、ここでの地域ブランドの創出の整理、また同時並行で進めている観光の基本方針の検討、また、文化芸術の基本方針策定の検討の中で整理をしてまいります。まずはここでは、中野全体を捉えた地域ブランドの創出というものを区としてどう捉えているかという報告をさせていただきます。
繰り返しになりますけど、哲学堂等の地域資源については、今後大きな方針が定まる中で再整理をする話になりますし、その中でインバウンドという環境変化については、当然意識した上で検討されていく話だと思います。ただ、現時点でインバウンドをどう取り込むかというような具体的なところについては、まだ検討が十分及んでいませんし、ここでこういうことだというところまでは御説明が難しい状況です。
南委員
このことはよく分からないので、もうこれ以上は聞かないんですけど、2枚目の地域ブランド発信のところで、地域ブランドの持つ波及効果を含めて、エリアマネジメントやシティプロモーション、観光と連動させていくということになってくるんですけど、エリアマネジメントとかシティプロモーションとか、所管が違うんじゃないかなと思うんですけど、これはどういう組織体でやるおつもりなんですか。
平田産業振興課長
もともとこの辺りは重点プロジェクトに記載があるということで、重点プロジェクトそのものが組織横断的な取組として庁内連携を取っていくということを想定しているものでございます。
現段階でも組織が異なるものではございますけれども、今後の中野区のにぎわいの創出等に向けて、組織横断的な連携も取っていきたいと考えているところでございます。
また、3番の推進に向けての課題のところで記述してございますが、そういう中でもより密な連携を取っていく必要があるというふうに考えてございまして、推進体制も今後の検討課題としていきたいと考えているところでございます。
南委員
ということは、産業振興課のほうで全て賄って、あとは庁内での調整を産業振興課のほうでやって、地域ブランドを立ち上げて発信していくという形になるんですか。
高橋文化・産業振興担当部長
組織体制について、そこは強化が必要だということで捉えておりますけど、具体的な話については、今検討中でございまして、産業振興が必ずしも今のままで関連するところを横断的に扱えるようにするか、あるいは別の体制強化の方法があるのか、そこは今、検討中でございます。
南委員
ということは、産業振興課だけでやるか、それともほかにまた新たな組織体制をつくるかもしれない、そういう認識でいてよろしいんですよね。
高橋文化・産業振興担当部長
現在、そこを検討しているところでございまして、また、組織について整理して、その内容については報告していければというふうに考えてございます。
南委員
あと、今回地域ブランドを発信していくというんですが、要はそれぞれの地域でのブランドを見つけ出して発信していくという考えなのか、それともどこか、課題に向けての中で中野駅周辺とかということも、西武新宿線も書いていますけども、インフラ整備であるとかそういうこと以外にソフト面もということなんですが、要はどこかに拠点を設けるという考えがおありなんですか。地域ブランドを見つけ出して、産業振興課なのか新たな組織体であるのかは分からないですけども、各地域における地域ブランドを発掘して、その課で発信していくのか、それとも何か別にまたそういった拠点を設けて、そこを拠点にして、地域ブランドの発信をしていくのか、その辺はどうなんでしょう。
平田産業振興課長
地域にある様々な資源についての情報発信については、行政のみが発信していくということではなく、2の(2)の取組の例にありますように、様々な主体による情報発信力の強化というものがございます。ですので、行政も含め、民間と連携して情報は発信していきたいと考えているところでございます。
南委員
私がちょっと気になっているのは、中野セントラルパークイースト、サウスの賃借床のところ、ここを今、企画部のほうに行って、産業振興課から離れましたよね、8月末いっぱいで。だから、中野セントラルパークサウスとかイーストの賃借床のところを地域ブランドの拠点、民間団体なのか、そういうのを誘致して終わらせるような、そういうことになるんじゃないかなというふうに思うんですけども、その辺はどうなんでしょう。
平田産業振興課長
委員御指摘のところは、先日検証というところで報告したところでございますが、区として関わり方が不十分であるというふうに考えているところでございます。今後、そうした情報発信につきましては、情報発信の媒体の一つとして、民間と関わりながら、情報の発信に努めてまいりたいと考えております。
南委員
ということは、民間と関わるんだけど、民間が中野セントラルパークサウス、イーストの賃借床のところを拠点にしたいといえば、それで許可を出すという形になってくるんですかね。そこを使うことになるのか、どういう考えの方向になっているのか。だって、地域ブランドをここまで発信しますよと言ってきているんだから、その辺のことはもう明らかになってもいいんじゃないかなと思うんですけど、どうでしょう。
平田産業振興課長
中野セントラルパークサウス、イーストの権利床につきましては、現在企画部のほうでサウンディングを行ったところだというふうに聞いてございます。その後、どういう方向を取っていくのかというところも企画部の内部で現在検討しているところだというふうに認識してございまして、そこを中心として情報発信をしていくということになっているということではないというふうに認識してございます。
南委員
もう最後にします。要は、悪い言い方をすれば、前回のように産業振興機構に丸投げして、区がほとんど関わらないような状況というのは本当によろしくないと思うので、だから、検証してくれとか、報告がないじゃないかとかという話になってきたので、その辺はきっちりお願いしますよ。もう答弁は結構ですけど。
来住委員
まず、ここで(仮称)中野区文化芸術振興基本方針及び(仮称)中野区産業振興方針並びに観光施策に係る方針を策定中であるということで、最後のほうは観光施策基本方針案が今、検討委員会で検討されていると聞いていますが、いろんな考え方や方針が所管の中でも関係するところで報告されるんですが、ベースになっているのは、中野区の基本計画があって、その下に文化・芸術振興であるとか産業振興であるとか、それから観光施策の基本方針が今後示されるんだと思います。今後の予定の中にありますけども、令和5年度には中野区産業振興方針の策定となっていますので、令和5年度には三つが横並びで示されてくると、そういう位置付けでいいんですか。ちょっと認識が、何を土台にして、どういう構成になっていくかがちょっとイメージできないんですけど。
平田産業振興課長
委員御指摘のように、それぞれの所管で今、基本方針を検討し、策定に向けて作業しているところでございます。ベースとなっているのはやはり中野区の基本計画でございまして、それに基づいて、それぞれの方針を策定しているものでございます。ただ、方針自体がばらばらに三つあるものではなく、今日御報告した考え方を基に、相互に関係しながら三つが策定されるというふうな認識でございます。
来住委員
地域ブランドの戦略が示されています。文化・芸術は多様性があって、ここにも表現されていますけども、今後、創造的な事業の新たな芽生えが人のつながりを育てていくんだと、それは分かります。今現在、地域には、例えば大久保通りを歩いて神田川まで行く間にダンススタジオがあって、芝居のスタジオがあって、劇団もあってという、現に地域の中では発信している舞台といいますか、これは大久保通りだけじゃなくて各地に広がっているわけですね。残念だけども、やっている方々に対する直接的な支援というのは、はっきり言ってないわけですね。今、新型コロナの大変な中でもそれぞれが頑張って維持しているという状況の中で、さらに今後、地域ブランドという形で新たな戦略を示していくということになるんですけども、中野駅中心の一極集中的なものじゃなくても、既に波状的に中野に広がっている文化芸術の発信の、それぞれ強弱はありますけれども、そういうものをどう集約しながら、そこを拠点にして、さらに中野区らしい地域ブランドというのを一体として進めていくかという戦略でなければ、これは成功しないというふうに思えて仕方がないんですけども、今あるところの拠点をどうしていくのか、それをどう取り込んでいくのか、そういう力をさらにどう地域の中から大きくしていくのか、つないでいくのかという、そこがとても大事じゃないかと私は思うんですけども、どうなんでしょう。
平田産業振興課長
文化的な活動をしている方々も含めまして、先ほど来御議論いただいておりますように、地域には様々な資源があるというふうには認識してございます。そういったものを相対的に発信していく、また、区の資源としてブランドに取り込んでいく。中野駅周辺のみではなく、区内全域にそういった資源があることから、先ほど来地域ブランドの対象は区全体だと申し上げましたが、その中で、現在のもの、それからこれから生み出されるもの、それぞれの発信は重要だと考えているところでございます。
来住委員
再三分科会でも申し上げましたけど、中野の産業は、基本的に飲食であったり、卸売、物販であったりというところにあるわけで、そこに対して、恐らく中野に来る人たちの多くは、ここで食べたり飲んだりという方々がきっと来る人の多くを占めているんじゃないかなと予想できるんですね。であるならば、そういう人たち、そういう産業、今ある産業をどう活性化して取り込みながら、中野の文化や芸術と結びつけて振興していくかと、それが次なる産業を生み出していくという考え方で物事を発想していかないと、中野の場合は成功しないだろうというふうに私は思っているんですけども、その辺は、今、示された考え方の中では、十分取り込んでいけるというふうにお考えになっているんでしょうか。
平田産業振興課長
中野区の地域ブランドとして現在あるもの、現在ある産業だったり、文化だったり、そういったものは非常に重要な資源だというふうに考えてございますので、今後の考え方の中でもそういったところは十分に意識して取り込んでまいりたいと考えております。
むとう委員
文化・芸術と産業による地域ブランドの創出とまちの活性化について全然否定するものではないんですけれども、区が文化、芸術、産業によって地域ブランドをつくって、まちを活性化させたいということであれば、それはそれで尊重し、頑張って取り組んでいただけたらいいのかなというふうには思うんですけれども、今回考え方が示されて、私、この文章を読んでいて、なかなか理解ができないんですね。私自身、小学1年生から中野に住んでいるので、もう60年近く中野には住んでいるんですけれども、どちらかといえば、引っ込み思案で家にいるというタイプなのかもしれませんが、特にここに書いてある日本語が私には分からないんですね。
2番目の地域ブランド戦略のところで、多種多様な人が集まる中野にはと、外国人の人数とかデータで出してもらっていると、そういう事実はあるんだなということは分かるんですけれども、私自身は異文化交流とか国際交流というのがあまりなくて、オープンマインドのウェルカムな雰囲気というのも私は感じたことがなくて、人と人のつながりが強くというのも、私はあまり強いというふうには60年間感じていなくて、地域のつながりがあるというのも、私自身はあまり感じていない。人々の生活を豊かにする文化・芸術や創造的な事業の新たな芽生えが人のつながりのゆりかごの中で生まれとなっちゃうと、あまりにも文学的な表現で、ゆりかごの中で生まれという、そこもまず日本語的に理解できない。それで発展を告げる可能性を秘めているというふうに結ばれていて、こういった風土から中野ならではの地域ブランドが創出されていくというふうに結論が出されていて、こういった風土というところの風土の理解の認識、私が体験的に感じている風土とのあまりにもギャップがあるので、こういった風土から地域ブランドが創出されていくと結論を出されちゃうと、私は、悪いんだけど、全く理解できないんですね。
最初に言ったように否定するものではないから、理解されている皆さんが頑張っていただくことはいいと思うんだけれども、ここの文章、私がこの考え方全体について理解できないのは、今読み上げたここのところ、風土に対する理解の違い、肌感覚での理解の違い、ゆりかごと言われちゃうと、何なのかというのがもっと分からなくなってしまうという。というところで中野の地域ブランドが創造されると結論を出されちゃうところで、考え方全体が今理解できなくて、私は真面目に苦しんでいるんですけれども、もうちょっと分かりやすく。何だか分からないけど頑張ってやりたいんだなというのは分かるから、それは否定しないんだけど、風土に対する理解と、そういう風土から中野ならではの地域ブランドが創出されると言われちゃうと、何だか知らないけど、ゆりかごなんていう言葉も出て、人のつながりのゆりかごと言われると、それは何というふうに全く理解できないんだけど、もうちょっと分かるように御説明願えればありがたいです。
平田産業振興課長
つたない文章で申し訳ございません。委員御指摘の部分でございますけれども、中野区というのは、様々な人がつながり合ったり交流があったりというような状況がございまして、中野区の特色として、文化ですとか国籍が様々な方々がお住まいになっていて、その交流の中からいろんな動き、いろんな文化が生まれてくるだろうというところを人のつながりのゆりかごというふうに表現したところでございまして、そういったつながりの中から今までなかったものが生まれてくる、そういったものを期待していきたいというのがここの文章の意図とするところでございます。
むとう委員
そうすると、いろんな方々が住んでいる。いろんな方というのはどういう方なんだか、それは中野だけなんでしょうか。23区どこでもいろいろな方が住んでいらっしゃると思います。いろいろな方が住んでいるからといって、人と人のつながりが強くなるのか。いろんな方が住んでいますよ。だけど、そういういろんな方々との人と人とのつながりというのが強いというのは、どういうことなのか。さっき言ったように、いつも議会の資料で出していただく、いろんな国々の方々が住んでいるというのは数で分かるんだけど、海外の方が住んでいることに他力本願的に中野ブランド的な文化が生まれると思われるんですか。文化というのは、もともとここに暮らして根付いている人たちの中から生まれてくるものという印象が私は強いんだけれども、今の御説明だと、海外から、いろんな方々が住んでいるところから他力本願的な文化というのを描かれているのか、そこのギャップも私にはあって、だからなかなか理解できない。特に中野にはいろんな方々が住んで、23区とは違う。23区とは違って、どういうのを人と人のつながりと言うんだか分からないけれども、何が強くあるのか。根本的なところが理解できないから、この文章、区の考え方全体が理解できないんですよね。もうちょっと分かる説明というのは無理でしょうか。
高橋文化・産業振興担当部長
まず文章表現については、共感できるような表現にしていきたいというふうに思います。
基本構想、基本計画の中で着目しているのは、中野の人と人のつながりというところでございまして、ここでもそこを意識して、文化、芸術、産業の振興に結びつけていきたいということで整理してきています。
現時点で中野の特色として、他区と際立って、ここで述べようとしているところが特色としてあるかというと、際立ったというところまではないというふうに思います。一方で、その素地はありますし、さらに際立たせていくというところがあるんだというふうに思っています。そこは現在、見え隠れする部分、潜在的な部分はあると思いますし、こういった戦略を区からの発信によって、実はこういうのもあるんじゃないかとかというのも出てくるでしょうし、そこは考え方を整理するところでさらに議論が深まり、この方針もより深まりのある中身になってくるかなというふうに思います。
根っこの部分については、申し上げたように、基本構想、基本計画の流れというところを、中野の特色であり、今後伸ばしていくべき視点というところで捉えて、ここで整理をしているところでございます。
むとう委員
だから、そもそもこういった風土はその前の文章に関わってくる日本語だと思うんですねだから、中野の風土の認識を見誤っちゃうと、全体的に見誤っちゃうんじゃないかなというふうに思うので、人と人とのつながりが強く、地域の絆があるというのであれば、それを具体的に示していって見せてくれないと、中野の風土というのは何なんだろうかと。こういった風土の中から中野ならではの地域ブランドが創出されていくと結論を出しちゃっているから、風土に対する認識が違うと結論も違ってくるというふうに思いますので、否定するつもりはないんだけど、こういうことをやりたいというのは大いにやっていただいていいんだけれども、だけど、中野の風土というのはどういうものなのかというところもちゃんと分かるような形で見せていただかないと、中野ならではの地域ブランドが創出されていくという結論には至らないので、そこはきちんと今後分かる形で示していただきたいというふうに思いますので、やりたいなら、頑張ってやっていただいて結構ですが、私はなかなか理解に至らないという、今日の報告を受けての私の受け止め方ですということをお伝えしておきます。
杉山委員
ちょっと先ほど質問を止めて、もうのんだつもりだったんですけども、言いたいことが出てきて、ちょっとお話ししたいなと。
地域ブランドの定義は今から考えますというお話がそもそも弱くて、他区とかほかのエリアと違った突出した文化、芸術、産業を中野区がまだ知らないということなんですよ。僕は知らないなりにも何となく分かっています。例えばつけ麺発祥の地で、要は地域ブランドというのを面で捉えて、中野区という全域で捉えるというお話だったんで、全域としての地域ブランドで何が文化があるのか何が芸術があるのか。アールブリュットは中野区は東の聖地と言われています。西の聖地はどこか分かりますか。琵琶湖なんですよ。東の聖地は中野区だと言われる。芸術を拾っていくとか、例えば写真文化だって、中野区はすごい。知っていますか。東京工芸大学がある、その前はコニカの専門学校がある、その前はオリエンタルフィルムの工場だと。写真の文化があるから故に、フジヤカメラが立ち上がる、そこに外からケンコー・トキナーというレンズメーカーの一番大手が引っ越してきた。先ほどどなたかおっしゃっていましたけど、地域に根付いて文化が生まれて、そこに集約されてくるのが文化、芸術、そして産業なんですよ。それをさっき文化・産業振興担当部長があんまり中野にはないよとおっしゃったので、いやいや、ありますよと。軸を人にしちゃったら、どこの区でも人と人とのつながりなんてあるんですよ。どこの区でも言っています。ただ、中野区としては、基本計画に「はじまる・つながる・なかの」とキーワードを入れたので、確かにつながるということを言いたいのは分かるんですけども、人はつながっている中で、もともとある文化というのは、つながっている人で具現化しようよという話ならまだ分かるんです。
そこをちゃんと拾った上で、地域ブランドは、中野区はほかの区と違う突出したところをちゃんと見極めて、それをつながった人で大きくしていこうよというスタンスにしていかないと、むとう委員おっしゃっていましたけど、何が人なのよということになっちゃうので、それを具現化して見せてあげる必要があると思いますが、いかがですか。
高橋文化・産業振興担当部長
先ほどのむとう委員の答弁で、すみません。言葉が足らず、要は多種多様なというところとか、人と人とのつながりというところに関しては、中野区は際立ってというところを申し上げたかったので、中野の地域資源、先ほど来、そういったところに着目してというところについては、本日も議論をする中で御意見いただいていますし、中野というのは、未発掘のところも含めて際立ったものがあるんだというふうに思いますし、そこを見えるように、また、そこを組み合わせるようにしていくし、そこに人と人とのつながりというものを重ね合わせて発信していくことで、地域ブランドが創出、発信できるものだというふうには捉えてございます。
今日御指摘いただいた部分については、私も同感ですし、そこを含めて再度説明させていただきました。
杉山委員
あともう一個、南委員のインバウンドの話、インバウンドの話というのは、前区政で中野駅、哲学堂公園、みずの塔、歴史民俗資料館まで入っているんですかね、もしかしたら。こういう回遊ルートがある。でも、インバウンドというのは、中野駅に降り立った人は、中野駅から中野ブロードウェイの中でも村上隆さんという世界的なアーティストがいます。その先には味のマチダヤという日本酒のワンカップ全部そろっている、外国人に超有名な酒屋があります。その先に新井薬師があります。寺院があって、その先に哲学堂公園がある。このルートはインバウンドなんです。でも、みずの塔と歴史民俗資料館に関してはインバウンド向けじゃないです。それは世界的に有名な何かがあるのか、そうじゃない。閉じているんですよ。だから、全体的な回遊はできないけど、インバウンドは大事なんですよ。そこをちゃんと見極めた上で、回遊はできないけど、こういうルートのインバウンドというのは必要だよねということも地域ブランドの中にあってしかるべきだと僕は思います。あの考えはやめたけど、でもインバウンドが大事だよ。軸にはしないけど、面として捉えたときにそういうことを考える必要があると個人的には思います。そういうのも含めて、書類として出す手前の問題じゃないかなと何となく思うんですけど、しっかりと調べていただいて、また報告いただきたいと思います。要望で結構です。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告については終了いたします。
矢澤文化国際交流担当課長
先ほどの棟方志功サミットin倉敷の参加のところで、むとう委員から答弁保留いただいていた部分につきましてお答えいたします。遅くなってしまって、申し訳ありません。
これまでの決算額でもよろしいでしょうか。経緯でございますけれども、まず平成27年度に「特別展棟方志功なかの」というものを開催しておりまして、それの決算額が1,048万円余、それから、平成28年度に実際にサミットin青森に行かせていただきまして、そのときの決算額が約21万1,000円余、そして平成29年度に棟方志功サミットin中野が開催されまして、そのときの決算額としましては、2,250万9,000円余、それから、平成30年度に棟方志功サミットin南砺が開催されまして、このときの決算額が27万9,500円余、そして昨年度につきましては全額未執行ということで、杉並区開催につきましては全額未執行ということでございます。
むとう委員
ありがとうございます。地方に行っているけれど、21万円とか27万円だったりしていて、今回倉敷に行くのに60万円、それはどうしてこんなに金額が違うんでしょうか。行く人数に違いがあるんでしょうか。
矢澤文化国際交流担当課長
行く人数と旅費の部分で大きな差が出ているのかなというふうにこちらのほうでは認識してございます。
むとう委員
平成28年度と平成30年度がすごくお安いんだけど、このとき、行く人数が少なかった。今回は最後じゃないかもしれないけど、なぜ多いんでしょうか。
矢澤文化国際交流担当課長
あくまで先ほど申し上げた予算額の話なので、今後、実際の人数につきましては、決算のところで明らかになっていくわけでございますが、一応予算の数字上としては、当初14名ということで計上していたというところでございますので、今回11名ということですので、実際の数値としてはもう少し落ちるのかなというふうには想定してございます。
むとう委員
ちなみに、平成28年度と平成30年度は何人行ったんですか。
矢澤文化国際交流担当課長
青森のときは11名です。
委員長
他に質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしければ、終了いたします。
次に、5番、改正個人情報保護法の施行に伴う中野区住民基本台帳ネットワークシステムに係る本人確認情報等の保護に関する条例の見直しについての報告を求めます。
伊藤戸籍住民課長
改正個人情報保護法の施行に伴う中野区住民基本台帳ネットワークシステムに係る本人確認情報等の保護に関する条例の見直しについて御報告いたします。(資料5)
それでは、資料を御覧ください。改正個人情報保護法が令和5年4月1日に施行されますことから、中野区住民基本台帳ネットワークシステムに係る本人確認情報等の保護に関する条例の見直しが必要になります。
1の住基条例の趣旨でございます。住民基本台帳ネットワークシステムの運用に当たり、区長が講ずべき事項等を定めることによりまして、区民の個人情報の保護や住基ネットの運用に対する区民の信頼を確保することとしております。
住基条例は、平成15年に成立した個人情報保護法や国の機関等における個人情報保護対策に加え、個人情報の保護を確実なものとするために制定したものでございます。
主な事項については、区長や職員の責務、不当な目的での利用禁止などを定めてございます。具体的には、本人確認情報等の漏えいや不適正な利用により区民の基本的人権が侵害されるおそれがあるときは、国等に報告を求めたり調査を行うもので、国等が報告の求めに応じないときなどは、住基ネットの運用の停止等の措置を講じるに当たって、中野区個人情報保護審議会の意見を聞くなどというものでございます。
2の改正個人情報保護法の趣旨でございます。社会全体のデジタル化に向けて、活発化する官民や地域の枠を超えたデータ利活用に対応するため、別個の法律や条例により生じていた旧法制の不均衡・不整合を是正し、個人情報等の適正な取扱いのために全国的な共通ルールを法律で設定することとしております。そのため地方公共団体の個人情報保護制度についても、改正個人情報保護法に基づいて全国共通ルールを適用し、地方公共団体に対しても、解釈運用や監視・監督を個人情報保護委員会が一元的に担うこととしており、地方公共団体が個人情報保護制度の運用について、条例で定めることができる内容を法律から委任された事項や、条例で規定が許容される事項に限定しております。
具体的には、審議会での所掌事項は、特定個人情報保護評価書の第三者点検や国が許容する個人情報に関する諮問事項の審議等でございます。
3の個人情報の保護に関する法律についてのガイドラインによる制限でございます。改正個人情報保護法の的確な運用を確保するため、個人情報保護委員会が個人情報の保護に関する法律についてのガイドラインを作成してございます。
(1)が法と重複する内容の規定を条例で定めることは、法の解釈適用を個人情報保護委員会が一元的に担うこととした法の趣旨に照らし、許容されない。
(2)が個人情報保護やデータ流通について直接影響を与えるような事項であって、法に委任規定が行われていないものについて、条例で独自の規定を定めることは許容されない。
(3)が個人情報の取得、利用、提供、オンライン結合等について、類型的に審議会等への諮問を要件とする条例を定めてはならない。
4のガイドラインに基づく住基条例の検討でございます。中野区の個人情報保護制度に改正個人情報保護法が直接適用されることから、ガイドラインに基づいて住基条例を検討いたしました。検討結果が1から3でございます。
(1)が本人確認情報の適正管理等に係る職員等の義務に関する規定(第3条から第6条まで及び12条)ですけれども、改正個人情報保護法の規定と同趣旨であることから、法の解釈運用を個人情報保護委員会が一元的に担うこととした法の趣旨に照らし、許容されない。
(2)が区の独自判断による住基ネットの運用停止を含んだ本人確認情報の保護措置に関する規定(第7条から9条まで及び第11条)は、法律で定める個人情報保護やデータ流通に影響を与えるものであり、法に委任規定が置かれていないことから、条例で独自の規定を定めることが許容されない。
(3)中野区個人情報保護審議会への報告等に関する規定(第10条)は、個別の事案の法に照らした適否の判断について審議会等に意見を求めるに当たり、法の規律と解釈の一元化という改正個人情報保護法の趣旨に反する。
以上のことから、住基条例の主たる事項は、改正個人情報保護法に抵触するものと考えられ、住基条例は廃止する必要がございます。
5の区民意見交換会の実施でございます。区民意見交換会については資料に記載のとおりで、総務課と合同で実施いたします。日程は御覧のとおりでございます。
(2)の広報については、区報及び区のホームページにより広報を行います。
6の今後のスケジュールでございますけれども、10月は住基条例の見直しについて本日委員会に報告、11月は区民意見交換会の実施、12月が意見交換会の実施結果及びパブリックコメント手続の実施について区民委員会に報告し、その後パブリックコメント手続を実施して、来年ですけれども、区議会第1回定例会に議案の提出を行うというところでございます。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
むとう委員
国のほうの大元の個人情報保護法が改正するということで、その中に中野区の住民基本台帳ネットワークに関わる保護に関する条例が含まれていってしまうので、もう不必要だから要らなくなるということなんだろうというふうには思うんですけれども、もともと各自治体で、ここに書いてあるように、中野区民の個人情報の保護を確実にするために、それぞれの自治体が個人情報に関わる条例というのをつくっていたと思うんですけれども、これは全国レベルで地方によってはこういった条例がないところもつくられないまま運用してきていたところもあるやに聞いていて、そういう意味で国が様々デジタル化に向けて情報がいくようになるので、守らなければいけないということでは、一元的に今回改正個人情報保護法というのができたというふうに聞いていて、だから、もともと中野区のように区独自で区民の個人情報を守ろうということで持っていた自治体もあるわけで、持っていた自治体が全くないところと、レベルを逆に下げてしまうような危険性があるのではないかというような問題点の指摘というのもあるんですよね。だから、今回国が一元的につくる法律によって、それを超えるようなものは中野区が独自につくれなくなっちゃうということにおいて、一番懸念されるのは、つまり、なかった自治体のレベルに合わせて、そこを引き上げようとして、もともときちんとした保護条例を持っていた区は逆にレベルが引き下がる懸念があるので、今回、区民委員会に関わる部分は住基条例ということなのですが、その懸念というか、中野区が今回の国の定めた改正個人情報保護法の施行に伴って廃止するわけだけれども、そのことによって、これまで中野区が独自で個人情報保護の観点で持っていった条例の解釈の部分が逆にレベルダウンしちゃうような懸念にはならないんでしょうか。そこが心配な点なので、教えていただきたいんですけれども。
伊藤戸籍住民課長
今回は改正個人情報保護法というところで、統一的に国のほうで共通ルールの下で一元化ということを図ってございますけれども、国のほうが個人情報保護法自体の強化を図っていくというところと、データの流通の活用という二つの部分で今回徹底していくということになりますので、レベルの低下というところは懸念がないというところで考えてございます。
むとう委員
中野がこれまで持っていった住基条例よりもさらに個人情報保護という観点から強化されるというふうに思って本当に大丈夫なんですか。確認させてください。
伊藤戸籍住民課長
運用と罰則の適用とか、そういう部分でかなり強化されてございますので、個人情報は守られていくと考えてございます。
むとう委員
だから守られなければ困るんですけれども、中野区が単独で持っていた住基条例以上に守られるというふうに理解してよろしいんでしょうか。そこだけ確認させてください。
伊藤戸籍住民課長
現に有している例えば住基ネットの安全措置の部分とか、罰則の適用とか、いろんな定義の部分とか、それ以外の個人情報に関係する運用措置の部分とか、そういう部分は中野区以上に対応していっていると考えてございます。
むとう委員
今挙げられた部分は中野区の条例以上に守られるということですが、中野区の条例以上に守られなくなっちゃう部分はないという理解でいいですか。
伊藤戸籍住民課長
今回の適用に関してはそう考えてございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
次、6番、国民健康保険の高額療養費の支給申請手続の簡素化についての報告を求めます。
伊藤保険医療課長
それでは、国民健康保険の高額療養費の支給手続の簡素化につきまして御説明をいたします。(資料6)
国民健康保険法施行規則の改正によりまして、これまで70歳以上に限られてきた簡素化の手続が、市町村の判断により70歳未満についても簡素化できることとなりました。これを受けまして、今年度の実施に向け進めてまいりましたシステム改修等の準備がこのたび整ったため、高額療養費の支給申請手続の簡素化を11月から実施するものでございます。
高額療養費でございますが、病気やけがで医療機関にかかり、一部負担金を支払ったとき、同じ月内に支払額が限度額を超えた場合、世帯主からの申請により払い戻されるというものでございます。
次に、手続についてでございますが、簡素化前、現在は診療月の3、4か月後にレセプト情報を基に、高額療養費支給の対象になった世帯の世帯主宛に申請書等を送付し、その都度、世帯主から申請書の提出を求めております。これが11月からは、該当する世帯の世帯主に申請書等と併せて、新たに国民健康保険高額療養費支給申請手続簡素化申出書兼同意書を送付いたしまして、申出書兼同意書が区へ提出された場合には、受付した以降に対象となった高額療養費については、申請書等は送付せず、世帯主宛に決定通知書の送付と申出書兼同意書に記載された口座へ振り込むという形になります。
なお、口座の変更や簡素化手続の解除をする場合は届出が必要になりますが、死亡等で世帯主が変更となった場合は、簡素化手続は自動的に解除されます。
終わりに、本件に対する広報、周知につきましては、11月5日号のなかの区報に掲載するほか、ホームページ、申請書等の送付の際へのお知らせ、令和5年度に発行する国保ガイド等へ掲載するなどによって周知をしてまいりたいと考えてございます。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
大内委員
要は70歳以下ということなんだけど、70歳以下を段階的に下げていくと言っているの。それとも一遍にやる。これを見ると、中野区はどうするのかと書いていないんだよね。
伊藤保険医療課長
全て70歳未満につきましては一括で行われるということになります。
南委員
制度改正があって、令和3年3月に通知があって、これは努力義務で各自治体がという話だったんですけど、それを積極的に導入されたということで、そこは評価をさせていただきたいんですが、システム改修等の準備が整ったということは、システム改修が終わったということで、システム改修費というのはどれぐらいかかったの。
伊藤保険医療課長
こちらのシステム改修につきましては、毎年度、情報システム課のほうにシステム改修依頼を行って、その費用で行ってございますので、各所管のほうでは、細かい数字については把握してございません。
南委員
分かりました。じゃ、所管では把握できないということなんですけども、今回、大変利便性がよく、負担軽減になるということで歓迎すべきことなんですが、一つ心配なのは、要はこれまでは書類での手続で、対面の形ですることができたんですけど、対面でなくなることによって、滞納者とかとの接触の機会が少なくなってくるというか、全くなくなってしまうというおそれが出てくるんですが、その辺の対応というのは何かお考えですか。
伊藤保険医療課長
こちらにつきましては、所管のほうでも検討させていただきまして、今現在、今年度から実は組織を改正しまして、滞納整理につきましては、納付の担当と滞納整理のほうと連携を取りながらやってございます。なおかつ、税務とも連携を取ってございますけれども、そちらのほうで工夫をしまして、切れ目のない納付というような形で、事前にこちらから納付書を、これまでは年4回送っていたものを随時送ったりとか、そういったところで工夫をして進めていきたいと考えてございます。
南委員
それは滞納者に限ってということですね。
伊藤保険医療課長
そちらについては、滞納者といったようなことでございますけれども、通常書類を送りまして、納付相談があれば、適切に対応してまいりたいと考えてございます。
南委員
大体そういう滞納の方というのは、何人ぐらいいつも対応されていらっしゃるんですか。
伊藤保険医療課長
こちらにつきましては、督促状を送ったりとか、あるいは催告書を送ったりといったようなところで、その時点では日に数十件というところもございます。通常の場合には、日に10件程度から、少ないときには数件というところはございますけれども、そういった状況でございます。
むとう委員
11月から該当する世帯に同意書を送ってくれるということで、ですからこの段階でそれにきちんと記入して区に送り返せば、その後は自動的に何もしなくても高額医療費が出た場合には振り込まれるということで、すごく簡素化になって私もありがたいと思うんですけれども、最初の同意書、いつ自分が病気になって高額医療にかかるかどうか分からないから、皆さん出しておいたほうがいいに決まっているんだけれども、手紙とか見過ごして、皆さん返信すればいいんだけれども、該当者から返信がなかった場合の、親切なその後のフォローというのは何か考えてくださっているんでしょうか。
伊藤保険医療課長
こちらにつきましては、毎月高額療養費というのは基本的に発生しますので、毎月毎月、申請書兼同意書を提出いただいていない方にはその都度お送りするような形では考えてございます。
むとう委員
そこでフォローできるから大丈夫ということなんですね。じゃ、1回目11月に送られてうっかり出し忘れていても、その後、高額療養費が発生した場合には、その都度送ってくださるから、申請を忘れたなんていうことにならないという理解でいいですかね。
伊藤保険医療課長
その月は該当になりませんけれども、その一月後という形で申請があれば、そのときから該当するような形になります。
むとう委員
そうすると、前の月の分はもらえないということになっちゃうんですか。
伊藤保険医療課長
もらえないということではなくて、その場合には申請をいただく形になりますので、その月は申出書兼同意書を提出いただいていないので、自動振込ということにはなりませんけれども、提出いただいたその次の月からは手続どおりに振込みされるといったような形になります。
むとう委員
だから、11月に送られてきて、うっかり見過ごしてしまって出さなかった場合でも高額療養費が発生していたということで、翌月もう一回同意書が来るというのはいいんだけど、出していない前の1か月前の分については振込みはないということですよ。分かって出したときに遡って振り込んではくれないんですよね。
伊藤保険医療課長
その分については遡りはしませんけれども、申出書兼同意書というのは出していただきますので、振込みはされますが、自動的な部分についてはないといったような形になります。
むとう委員
自動的な部分はないんだけど、後からはもらえないんでしょう、遡っては。ということは、繰り返しになりますけど、11月に申請書と同意書が来たときに、そこで出しておかないと、結局駄目なんでしょう。だから、出し忘れがないようにフォローというのは必要になってはこないんですか。
伊藤保険医療課長
ちょっと説明がうまくできなくて申し訳ございません。
申出書兼同意書がなくても、かかったお金についてはきちっと振込みがされますので、ただ、次の月からは、これまでは一回一回申請をいただいていた部分が不要になりますので、その申請が不要になるということで、お金はきちっと支給をされるといったようなことになります。
失礼しました。申請の出し忘れがあった場合には、次の月あるいは後に出た場合、きちっとその分と合わせて支給はされます。大変失礼しました。
むとう委員
それならば安心できますので、いきなり制度が変わったということで、送られてきたときに見過ごす方もいらっしゃるかと思うので、その後、気づいたときに出せば、前の部分もちゃんと支給されるということでよろしいわけですよね。そうなら安心ですので、よかったです。ありがとうございました。
委員長
他に質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
次、7番、中野・杉並・豊島における3区合同アニメ事業についての報告を求めます。
平田産業振興課長
それでは、中野・杉並・豊島における3区合同アニメ事業につきまして、お手元の資料(資料7)で御説明いたします。
こちらは東京都のアニメ等コンテンツを活用した誘客促進事業補助金を活用しまして、杉並、豊島、中野、それから東京商工会議所各支部の6団体で実行委員会を形成しまして、アニメ等コンテンツを活用した誘客促進事業を進めているところでございます。
今年度の事業におきまして、下記1番、2番のとおりとなってございます。
まず1番目、3区合同事業でございますが、共通ウェブページの制作、統一感のあるレイアウトによるチラシ・ポスターの制作でございます。
また、中野区のイベントにつきましては、以下の4点でございまして、昨年亡くなりましたさいとう・たかを先生のメモリアル追悼展、YouTubeの動画配信が2点、それからキャラクターショー、こちらが昨年度も実施しましたプリキュアのキャラクターショーでございます。
会場等につきましては資料のとおりとなってございますので、お読み取りいただきたいと思います。
御報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
杉山委員
もうあんまり時間がないので、これに関しては、前から中野区は独立したコンテンツもあるから、ほかのコンテンツと併せて独立してやったらいいじゃないかという話もありますが、それはなしにして、2の(4)プリキュアのキャラクターショーというのは、東京商工会議所さんが提案してやられていると思うんですけども、毎回往復はがきでやるということなんですが、これは何かやり方を変えていただけないでしょうかという意見もありますので、ちょっとどうですか。
平田産業振興課長
昨年度から若干やり方を変えていまして、応募をウェブで、それから抽せんの結果ははがきでお送りしているものでございます。もう少し使いやすいように工夫はしてまいりたいと考えております。
杉山委員
分かりました。
小宮山委員
こちら、都の補助金を使っているそうなんですが、その補助金の割合と、あとはどこに大体幾らぐらいのお金がかかっているかというのをざっと教えてください。
平田産業振興課長
東京都からは定額補助となっておりまして、毎年度3区合同で1,000万円の補助が来ているところでございます。そちらにつきまして、毎年度、各区で何にかかっているかは様々でございます。中野区でいえば、会場を持っていないということもございまして、会場費、それから各協力会社への委託料、そういったものに支払っているところでございます。
小宮山委員
今回のイベントを四つ挙げられていますが、この四つ、大体どのぐらいの予算で開催されるのか、教えてください。
平田産業振興課長
あくまで現段階の見積りでございまして、これから実施ですので、決算値は別途になりますが、現在の予定ですと、さいとう・たかを先生のメモリアル追悼展が683万円の予算でございます。それから、2番目、ブシロードムーブさんへの委託が290万円、それから、3番目、東映エージェンシーさんが220万円、それから4番目のキャラクターショー、こちらの東映アニメーションさんが180万円でございます。
小宮山委員
私、先ほどアニメというのは使わせていただくのにお金がかかるものですという話をさせていただいたと思うんですけども、お話を聞いても、結構なお金がかかっているなと思うわけです。例えばキャラクターショー、中野区にも例えばブローノヴァとか、あるいはサンガイアというローカルヒーローがいまして、そういった人たちなら、10万円も出せば喜んでヒーローショーをやってくれると思うんですよ。でも、今回180万円かかってしまう。アニメコンテンツを生かしていくのはいいけど、お金かけて生かせるのは当たり前の話なので、それが地域資源だというのはちょっと違う気がするんですよね。
例えば、YouTube配信が二つあります。それぞれ配信の時期を教えてください。いつまで配信されているのか、それとも載せたら載せっぱなしで半永久的に載っていくのか、教えてください。
平田産業振興課長
まず、2の(2)(3)とも基本的には年度内というふうに考えてございますが、ブシロードムーブさんにつきましては、昨年度放映しました動画につきましても、ブシロードさんのサイト上で現在も公開されているものでございます。
小宮山委員
契約上は年度内という契約なのかなというふうに理解をいたしました。
年度内しか配信されないような動画に220万円とか290万円かける、内容は、(2)は中野と関係はあるんでしょうけども、(3)に至っては、中野とはあんまり関係ないですよね。マジンガーZの動画を配信することに220万円かけることが、中野区にとってどんなメリットがあるのかということを教えてください。
平田産業振興課長
東映エージェンシーさんが本社中野区ということで御協力いただいているものでございまして、今後もアニメコンテンツを活用した地域振興、そういったものについて、関係性を築いていくというところもございまして、東映エージェンシーさんとの契約をしているものでございます。
小宮山委員
今後のアニメコンテンツを活用した地域で何かやっていこうという話なんですけども、お金を出せば、それは向こうはビジネスなので、220万円も出せば、アニメコンテンツを使って中野区に対していろんなことをやらせてもらえると思うんです。ビジネスですから。中野区がそういうビジネスにくみすることに本当に意味があるのかなと。もっと中野にはお金をかけないで使える地域資源というのはいっぱいあると思うので、それこそエンターテイメントもその一つですし、年度内にしか配信されないマジンガーZのYouTube配信に220万円かけることが、本当に効果的で効率的な、コストパフォーマンスのいいやり方なのかなというのは、とても疑問に思うんです。別にマジンガーZの中に中野区が出てくるわけじゃないと思いますし、せめて動画の中に例えば中野区がスポンサーですみたいなことは何か入るんですか。
平田産業振興課長
まだこれから動画自体は詳細が決まっていくんですけれども、動画の中に中野区というタイトルロールは入る予定でございます。
小宮山委員
やはり単に動画のスポンサーの権利を220万円で買ったというお話にしか聞こえないんですよ。それも年度内しか配信されない。何というか、この220万円があれば、ほかのことがいっぱいできただろうなと思うんですけど。だから、お金をかければアニメのいろんな権利を使わせてもらえるのは、ビジネスとして当たり前の話なので、アニメを使って地域振興していくという考え方自体を見直していったほうがいいんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。
平田産業振興課長
アニメを活用した地域ブランドづくり等も考えているところもございまして、委員御指摘の様々な地域にある資源というものももちろん重要だと考えているところではございますが、本事業につきましては、従来より大手のアニメ会社と協力関係を築きながらやっているものでございますので、今回こういった事業を予定しているものでございます。
小宮山委員
あと、さいとう・たかをさんについては、683万円かかるそうです。これもいろんな権利の関係とかあるんでしょうけども、大変大きなお金だなと思います。中野区はさいとう・たかをさんが生きている頃に一緒に何かやったということは、私はそんなには印象に残ったものはないなと思っているんですけども、棟方志功さんについても、生きているときは菓子屋のふすまに絵を描いて大家さんに大層怒られたそうですし、死んでからこういう大きなことをやるよりは、生きているうちに何かやっていたらよかったのかなというと、さっき言った話と矛盾してきちゃうかもしれませんけども、いろんなお金の使い方を、大きな会社とか大きな組織に寄っていくんじゃなくて、これから芽が出ていく人たちを育てていく方向にかけていったほうがいいんじゃないのかなと思います。これは要望にしておきます。
平田産業振興課長
申し訳ありません。1点答弁訂正をお願いいたします。
先ほど中野区というものが表示されるかという御質問がございました。中野区というタイトルロールがあると申し上げましたが、正しくは中野・杉並・豊島アニメ等地域ブランディング実行委員会という表示でございました。申し訳ございません。
竹村委員
YouTube動画の配信、2の(2)(3)は、中野区の持っているYouTubeチャンネルで配信されるのでしょうか、それとも、例えば(2)だったらブシロードさんが入っているので、ブシロードさんの持っているチャンネルでも独自に配信されるのか、また、(3)だったら、東映さんのチャンネルで配信されるのか、どんな感じなんでしょうか。
平田産業振興課長
(2)(3)とも、それぞれブシロードさんのYouTubeチャンネル、それから東映のYouTubeチャンネルでございます。
竹村委員
ありがとうございます。ということは、これは年度内とおっしゃっていましたけども、例えば東映さんのであれば、別に東映さんが納得すれば、期間はこういうことで中野、杉並、豊島のこういうイベントでやりましたというのがありつつも、ずっと流してもいいわけですよね。例えばマジンガーZなんてなかなか有名な作品ですから、こちらのほうは日本全国、下手したら世界にも言えると思うので。それから、2番目のほうは何とも言えませんけれども、要するにブシロードさんや東映さんが納得すれば、期間にかかわらず、この後永続的に流すということも区としてはオーケーというか、許可を出したり、どういうふうな姿勢で接するのでしょうか。
平田産業振興課長
区としては、委員の御指摘どおり、できるだけ長く流していただきたいと考えているところではございますが、アニメ等は著作権もございますので、区の一方的な要求だけではなかなか難しいところもございます。
竹村委員
ありがとうございます。もちろん確かにそのとおりなんですけども、逆に区はそれなりの予算をつけて制作に携わるというか、そういう部分がありますので、そのような交渉ごとといいましょうか。一度作った動画を、それこそ避けてしまうというのは、私も総括質疑で聞きましたけれども、要するにせっかく作った資源というんでしょうか、コンテンツを殺してしまうことにもなると思いますので、そこはうまく建設的な使い方をしていただければと思います。これは要望で結構です。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
伊藤保険医療課長
先ほど国民健康保険の高額療養費の支給手続の簡素化につきまして、システム改修費用の御質問が南委員からございました際、情報システムのほうの費用ということで御答弁いたしましたが、訂正をお願いしたいと思います。
情報システム課のほうに依頼はしてございますけど、費用につきましては、所管のほうで税込で99万円ということで支払ってございます。申し訳ございません。訂正させていただきます。
委員長
5時を回りましたので、委員会を休憩いたします。
(午後5時01分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後5時01分)
8番、中野区における脱炭素推進に係る検討方針(案)についての報告を求めます。
永見環境課長
それでは、中野区における脱炭素推進に係る検討方針(案)について御報告をいたします。(資料8)
中野区基本計画の重点プロジェクト「脱炭素社会の実現を見据えたまちづくり」を全庁挙げて推進するために、中野区における脱炭素推進に係る検討方針(案)を取りまとめたので、御報告するものでございます。
なお、本報告につきましては、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会においても御報告をいたします。
1番、検討方針(案)でございます。別紙を御覧ください。1番でございますが、脱炭素推進に向けた世界と国の動向ということで、IPCCの評価報告書でありますとかSDGsの採択、パリ協定の採択、国における計画策定やカーボンニュートラル宣言等の動向を記載してございます。
2番の日本におけるエネルギー事情といたしまして、東日本大震災による原発停止の影響でございますとか再生可能エネルギーへの移行の必要性、そういったことについて記載をしてございます。
次に、3番、ゼロカーボンシティ宣言ということで、中野区だけではなく、多くの自治体がゼロカーボンシティ宣言を行っておりまして、2050年にCO2排出量を実質ゼロにすることを目指しております。
4番、中野区の現状と課題でございます。区内のCO2排出量でございますが、民生家庭部門が約50%、民生業務部門が約30%ということで、これらの部門の排出抑制が重要でございます。
一方で、今後の人口増加でありますとか新型コロナの影響などを踏まえると、46%削減を達成することは困難であると。多様な分野における技術革新等が求められますが、区においても積極的な施策の実施、取組の加速化を図ることが必要であるというふうに考えております。
5番、中野区における部門別CO2排出削減目標でございます。2030年度に2013年度比で46%を削減するための目安といたしまして、民生部門の電力において、省エネルギーによる削減を20%、再生可能エネルギーへの切替えが50%となることを想定して、部門ごとの目標を作成いたしましたので、御覧いただければと思います。
6番、中野区政における脱炭素推進に係る基本的な考え方として七つ定めてございます。一つ目が徹底した省エネルギーや太陽光発電等による自家消費、二つ目が再生可能エネルギーへの転換、三つ目が移動手段の脱炭素化、四つ目は緑化の推進、5番目が都市基盤整備における脱炭素化と気候変動への適応、6番目が公共施設における環境性能の向上や職員の行動、7番目として、多様な主体との連携による脱炭素の波及効果や行動の促進、そういったことでございます。
7番、目指すまちの姿とその実現に向けて検討する事項の例ということで、(1)住宅・事業所の建物構造や設備について、(2)都市基盤の再生・創出等のまちづくり、それから、次のページ、(3)で区民や企業の行動変容の促進と、それぞれの三つの分野に分けまして、それぞれ2030年に目指すまちの姿等、検討事項の例を記載しておりますので、すみません。詳細についてはお読み取りいただければと思います。
続いて、8番、脱炭素に向けた取組の推進方法についてでございます。下のほうに図が簡単にまとめてございます。今回の検討方針に基づきまして各部で検討を行いまして、実施可能なものから早期に実施をしてまいります。一方で、2023年度、来年度に環境課において地域特性を踏まえた脱炭素ポテンシャルの分析を実施し、その結果を踏まえて、翌年度脱炭素ロードマップを作成したいと考えております。ロードマップで示す方向性は、区の計画の改定時等に反映をして着実に推進をしてまいります。
初めの資料にお戻りいただければと思います。2番の今後のスケジュール予定でございますが、先ほど御説明した内容をスケジュールとして反映してございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
小宮山委員
ありがとうございます。いつも脱炭素推進の話題が出るときに質問しているんですが、緑についての言及が今回、ほんの少しだけありますが、非常に少ないと思っております。緑が増えるということは、ただ単にCO2を吸収して酸素を出すという、それだけでなくて、ヒートアイランド現象の低減にも役立ちますし、国土交通省が出している低炭素都市づくりガイドラインを見ても、緑にもっとたくさん言及されています。しかし、今回のこれを見ても、緑はちょっとしか言及されていなくて、もっと大きく緑について重視していくべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
永見環境課長
今回は検討事項の例というような形で、幾つか緑化に関する記載をさせていただいておりますが、今後、ロードマップの作成など行う際に緑化というものも重要な要素の一つだと考えておりますので、検討を進めてまいりたいと思います。
むとう委員
前から課題となっているんですけれども、中野区における部門別のCO2の排出削減目標のところで、常に中野の特性で、民生家庭部門のところをどうにかしていかないとなかなか駄目だということは前から分かっていることで、再生可能エネルギーヘの切替えというのがなかなかPR不足で進んでいないんですけれども、この間、中野区として区民に対してのこの部分での働きかけというのは、何かなさってきたことはあるでしょうか。
永見環境課長
再生可能エネルギーへの切替えというところでいいますと、東京都を中心としてキャンペーンを行っておりますので、そういったところの周知、協力というようなことをイベントなどを通じて行ってきたということはございます。
むとう委員
ここをきちんとやっていかないと、絶対目標が達成できていかないので、ここはイベントだけに頼らず、日常的な業務の中でもうちょっと力を入れていっていただきたいというのを要望しておきます。
来住委員
6ページのところで1点伺います。2024年度に脱炭素ロードマップを示していくということで示されています。2023年度は地域特性を踏まえた脱炭素ポテンシャルの分析なんですが、ロードマップをつくっていくということが、今後それ以降について反映されていきますので、大事なマップの作成になると思うんですね。したがって、実施可能なものを早期に実施しながら、しかし、一方でロードマップを作成していくという、そういう2段構えになっていますので、そこは大事なところだと思うんですが、可能性として、地域特性を踏まえた脱炭素ポテンシャルの分析をしながら、同時に、年度の中でできればロードマップを作成していくという、そういう早いテンポが求められているんじゃないかなと、環境危機の中で感じられますので、そこは年度年度でやっていくということよりも、一つの年度で同時につくり上げていくという、そういう前向きな姿勢が環境問題ではとても大事じゃないかと思うんですけども、もう年度で示されてはいるんですが、前倒ししながら、脱炭素ロードマップ、ここでもおっしゃっているんですけども、区としての役割や取組の方向性を示すことについても検討していくということですから、とても大事なロードマップになるのではないかなというふうに期待をしています。したがって、そのスピードを上げていくということも含めて、今後についてはぜひその辺の腹構えをきちっと区としても持っていただきたいと思いますけども、御答弁をお願いします。
永見環境課長
今回御報告申し上げている検討方針につきまして、御報告の後、検討方針ということで改めて庁内に周知をするという、各部で検討を進めていくということで、ロードマップに関しましては2024年度ということで考えておりまして、こちらは一定の詳細な調査が必要なのかなというふうに考えておりますので、そういった作業を進めつつ、ロードマップの作成に向けた各部の検討、調整、そういったことはしっかり進めていきたいというふうに考えております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
次、9番、ゼロカーボンシティなかのシンポジウムの実施についての報告を求めます。
永見環境課長
それでは、ゼロカーボンシティなかのシンポジウムの実施について御報告をいたします。(資料9)
中野区ゼロカーボンシティ宣言の趣旨につきまして区民に理解されるとともに、自主的な環境配慮行動を促進するためのイベントとしてシンポジウムを実施するものでございます。
日時は、今年の12月3日土曜日の午後2時から4時まで、実施会場はなかのZERO小ホール、プログラムは、第1部が基調講演で2名の方に御講演いただきまして、第2部は基調講演の2名の方と中野区長を含めた5名の方でパネルディスカッションを実施したいと考えております。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
むとう委員
この人選は、どういった基準で人選をされたのか、参考までに教えてください。
永見環境課長
こちらにそれぞれの方の簡単な肩書など書いておりますけれども、まず環境に関する深い知見を有する方ということで、いろいろな立場、角度から専門性を持っている方をお招きしていると、そのような形で幅広い角度の講演と活発なディスカッションというような形で人選をさせていただいております。
むとう委員
多分お若そうな区内在住の大学生の方も入っているということで、こういう方は区のほうで御存じだった方なんですか。
永見環境課長
こちらの方は区役所にインターンで来た大学生でございまして、環境専門で勉強しているということと、非常にやる気のある学生でしたので、年齢というか、幅を持たせるためにも声かけをしたというものでございます。
来住委員
この年度の予算で環境問題の一つの柱にシンポジウムが新しい企画で組まれたというふうに思って、成功させる必要があると思うんですね。環境問題は、先ほどあったように、若い方も関心を示してきていますので、どういう形でシンポジウムの周知や参加を求めていくかということが、なかのZERO小ホールですので、それなりのキャパシティがありますので、成功させる意味では、関心を持つ人たちだけじゃなくて、広く区民の皆さんに参加をいただくということが大事だと思うんですけど、どういう周知をお考えでしょうか。
永見環境課長
まず区報11月20日号に掲載を予定しております。そのほか、ホームページやSNSとか施設にポスターを作って掲示をすることでありますとか、あとは区内の様々な団体、そういったところにも御協力をいただくことを考えております。それから、バスの車内広告とかそういったこともやっていければなということは考えております。
来住委員
それはぜひ期待をしていますので、議会も含めて協力しながら成功させていきたいというふうに思っています。よろしくお願いします。
むとう委員
バスの車内広告まで使うということで、相当頑張る気が入っているのは分かったんですけれども、そうするとちょっと気になるのは、予算は幾らですか。
永見環境課長
当初予算で260万円程度、こちらはほぼ特定財源が出るものなんですけれども、予定しておりましたが、実際の実施といたしまして、現状の積算としては、講師謝礼もろもろ含めまして160万円ぐらいということで想定をしてございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
次、10番、中野区食品ロス削減推進計画(素案)についての報告を求めます。
阿部ごみゼロ推進課長
それでは、中野区食品ロス削減推進計画(素案)について御報告いたします(資料10)。資料を御覧ください。8月24日の区民委員会にて計画策定の考え方を御報告しておりますが、今回素案を取りまとめました。
1番、計画策定の背景です。食品ロスの削減は、国際的に重要な課題となっております。こうした状況から、令和元年10月に食品ロスの削減の推進に関する法律が施行され、区市町村における計画策定が努力義務とされました。区においても食品ロスの削減は重点施策と捉えており、今後さらに区民、事業者、行政が連携を取りながら、食品ロス削減の取組を推進することを目指し、本計画を策定いたします。
2番、計画期間についてです。令和5年度から令和12年度までの8年間とします。
3の計画の構成につきましては、続きまして4の中野区食品ロス削減推進計画(素案)と併せて御説明いたします。
それでは、別添1を御覧ください。3ページの第1章、基本事項のうち、1、計画策定の目的については先ほど御説明したとおりです。
2番の計画の位置付けについてですが、食品ロス削減の推進に関する法律に基づき策定し、中野区一般廃棄物処理基本計画における重点施策の一つとして位置付けるとともに、上位計画に当たる中野区基本計画、中野区環境基本計画との整合を図っております。
4ページを御覧ください。第2章は食品ロスについてです。食品ロスとは、食品がまだ食べられるにもかかわらず捨てられてしまう商品のことです。食品ロスには、家庭から発生する家庭系食品ロスと食品製造、外食産業など事業活動によって発生する事業系食品ロスがあります。
5ページからは食品ロスの現状についてです。(1)が環境への影響について、(2)がSDGsとの関わりについてです。
続きまして、6ページです。(3)国の現状では、家庭系食品ロスが247万トン、事業系食品ロスが275万トンで、若干事業系の占める割合が多いことが分かります。これに対して、(4)東京都の現状では、家庭系が12.2万トン、事業系が33.3万トンであり、全国と比較すると、都内では事業系の占める割合が高くなっております。
続きまして、7ページ、(5)中野区の現状です。めくりまして8ページ、エの年間食品ロス量の推計では、家庭系が2,858トン、事業系が6,903トンで計9,716トンのうち、事業系が約7割と、こちらは都と同じ傾向にございます。
7ページにお戻りください。家庭系食品ロス量の推計では、中野区ごみ組成分析調査から、家庭から排出される令和2年度の燃やすごみのうち、厨芥類(生ごみ)は33%に当たる1万8,430トンと推計しました。そして、生ごみのうち、15.5%に当たる2,858トンが食品ロスであると推計しました。
9ページから11ページまで、こちらは区民の意識、事業系食品ロスの状況について調査結果を記載したものでございます。
それでは、12ページを御覧ください。計画の理念と達成目標についてです。1では、計画の基本理念を「食べ物を大切にして食品ロスを削減することにより、環境負荷の少ない持続可能な社会をめざします。」としました。区民、事業者、区が食べ物を無駄にしない、食べ物を廃棄することなく、できるだけ食品として活用することを意識して行動することにより、食品ロスを削減し、環境負荷の少ない持続可能な社会を目指すものです。
2番、達成目標です。2030年度までに食品ロスの量を1,961トン(年2%)減らすこととしています。
13ページ、(2)では、区民の取組の推進として、中野区区民意識・実態調査における「食べ物を無駄にしないようにしている」と回答する区民の割合を90%にします。こちらは8月の考え方についての御報告では80%としておりましたが、今回素案では90%に引き上げました。
おめくりください。14ページです。14ページの第4章では、国・都の役割、続きまして、16ページの第5章では、区民・事業者・区の役割について定めております。詳細はお読みいただければと思います。
19ページの第6章、こちらは目標達成に向けた取組でございます。本計画の目標達成や第5章に記載した区民や事業者の皆さんの役割を果たせるように、四つの取組を推進いたします。取組1、食品ロス削減への理解の促進として、1、情報発信・普及啓発の充実、多様な広告媒体による普及啓発、出前講座、環境学習の充実、イベントでの啓発、2、学校教育を通じた取組の推進では、小学校の教育課程に食品ロス削減について学ぶ時間を設けることなどの検討を進めてまいります。
20ページです。取組2、家庭における食品ロス削減の推進では、1、区内大学と連携した取組では、区と協定を締結している新渡戸文化短期大学と連携し、各事業を進めます。食品ロス削減対策レシピの考案・紹介、親子料理教室の実施や「あまりにも美味しいあまりものレシピ」集の発行を行います。2、フードドライブの拡充では、今後は提供先や受領方法の検討など、現状の問題点を分析しつつ、規模の拡大に向けて検討してまいります。
21ページです。取組3、事業者との連携による食品ロス削減として、1、食品ロス削減協力店との連携、2、「まかないレシピ」の募集、活用、3、店内掲示物による啓発、4、区内事業者への情報提供、情報発信を進めてまいります。
22ページです。取組4、他の自治体との連携につきましては、1、全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会への参加、2、23区連携による情報発信、3、近隣区との連携による情報発信を進めてまいります。
23ページの第7章は、計画の推進体制です。ごみゼロ推進課が中心となり、庁内関係部署及び関係団体と情報共有及び連携協力しながら実践してまいります。
参考資料として、24ページ以降です。食品ロス削減の推進に関する法律と本計画策定の基礎資料であります中野区事業系食品ロス実態調査報告書を掲載しております。
ここで本紙のほうに戻ります。裏面を御覧ください。今後の予定でございます。5番、区民意見交換会の実施をいたします。10月21日金曜日19時から21時及び10月22日の土曜日の10時から12時に中野区役所にて実施いたします。
6番、今後の予定についてです。令和4年12月に中野区食品ロス削減推進計画(案)の作成、令和5年1月から2月のパブリックコメント手続の実施を経て、3月に計画の策定をいたします。
御報告は以上になります。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
鳥井区民部長
先ほど中野区構造改革実行プログラム(更新案2)につきまして、私どものほうで発言をさせていただきました際、構造改革実行プログラムの今後の進め方を改めて検討するということに伴いまして、スケジュールの見直し、10月中旬以降に実施する予定だった区民意見聴取につきましての実施を取りやめるという御説明をした際に、その内容について御質問いただきました。
企画部のほうに確認いたしましたところ、今回の資料でいいますと表紙の2ページ目に書いてございますが、3、今後の予定の1行目、構造改革実行プログラム(更新案2)に関する区民意見調整につきましては、実施をしない、実施をしないということは、日程変更といったこともないということでの回答でございましたので、御答弁申し上げます。
大内委員
もう答弁は結構ですけど、先ほど休憩時間に他の委員会で確認したら、やるという委員会もあった。あなたが間違ったことを言っているとは言っていない。委員会によってはそういう答弁が出ているところあるから、気をつけてね。また次のときにやっぱりやることになりましたと、そんな簡単にひっくり返されちゃうと、あなたの言っていることが悪いのか、企画部が悪いのか。上位は企画部なんだろうけども、企画部も他の常任委員会でこれはやるべきだといろいろ意見を聞いたら、やっぱりやることになりましたと言っちゃうと、うちの当該委員会は何だったんだという話になるので、やるなとか言っているんじゃない。もし方向性が変わったときは速やかに報告をする。前みたいに1か月以上たってから方向性が変わりましたなんて言わないで、なるべく早い段階でもし方向性が変わったときは言ってくれれば、それで済む話だから、よろしくお願いしますね。
来住委員
この件に関して、休憩中には発言をさせていただきましたが、御答弁は無理かとは思いますが、しかし、私が一言申し上げておきたいのは、先ほどのやり取りの区民意見聴取についても、最初はやるという案が出てきて、その次は、区民意見聴取なしが出てきて、今回の説明では意見聴取が出てきたわけですね。再度今日の答弁になって、しないということに変わってきました。
もともと区民意見聴取については、構造改革実行プログラムについての意見聴取をするかしないかの根拠が恐らくないがためにやるとなったり、やらないとなったりという、そういうことをこの間繰り返しているように思います。
それで、最後にしますけども、委員会として報告をいただき、そして、正副委員長の下に区民委員会での報告をいただき、質疑をさせていただき、当然それは中野区全体として確認され、所管事項の報告に位置付けられてやられてきたものだというふうに思っています。しかし、今回、他の委員会で、休憩中のやり取りだったとも伺っていますけども、そういう関係上を再度今日のこういう自体になっているということからして、今後の議会との関係で、所管はもちろん総務委員会になるかと思いますが、しかし、皆さんもこれをつくる過程で同じテーブルでやってこられたわけですから、今後について、しかるべき所管には、そういう決定の過程、そして議会との関係でこういうことが今後起きるような事態は避けるべきだし、当然これはあってはいけないことだというふうに私は思っていますので、しっかりそのことは部長のほうからお伝えいただきたいということをお願いしますけども、それはお答えください。
鳥井区民部長
今回の報告に関しましては、報告が一定終わった後でこのような発言を本日させていただいたということでございます。混乱を招きましたことにつきましては、誠に申し訳なく思ってございます。こういうことがないように、私どももきちんと対応しておりますし、この件につきましては、所管が直接には企画部になってございますので、きちんと伝えてまいります。申し訳ございませんでした。
委員長
他によろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
次に、11番、その他で報告はありませんか。
伊藤保険医療課長
それでは、国民健康保険及び後期高齢者医療における新型コロナウイルス感染症に感染した被用者等への傷病手当金の支給適用期間の延長につきまして、口頭により御報告いたします。
傷病手当金の支給適用期間につきましては、これまで9月末までの期日でございましたけれども、国の助成の延長に合わせて、12月末に延長いたします。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
南委員
9月末までが12月末までに延長になったということで、結局、最終的に何か月の支給期間になったんですかね。
伊藤保険医療課長
条例をつくりましたのが令和2年6月ですので、約2年数か月という形になります。
南委員
新型コロナにおける傷病手当の支給者の対象数というのは、結局トータルどれぐらいになったの。
伊藤保険医療課長
ちょっと今、手元にその数字がございませんので、答弁保留をさせていただきます。申し訳ございません。
南委員
分かりました。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、答弁保留を除いて、本報告を終了いたします。
他に報告はありますか。
平田産業振興課長
それでは、私から、中野区産業経済融資制度における新型コロナウイルス対策緊急応援優遇の受付期間延長について、口頭にて御報告申し上げます。
従来より国の制度であるセーフティネット保証4号の指定期間に合わせまして、新型コロナウイルス対策緊急応援優遇措置を取っていたところでございます。このたび国の優遇期間が9月30日までとされていたところから、12月31日まで延長したということがございましたので、区におきましても、あっせん申込みの受付期間を1月31日まで延長したいと考えてございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他に報告はありますか。
平田産業振興課長
失礼いたしました。先ほどのセーフティーネット4号でございますが、危機管理・感染症対策調査特別委員会との重複報告でございます。
続きまして、商店街におけるデジタルデバイド対応について、口頭にて御報告申し上げます。
本報告につきましても、危機管理・感染症対策調査特別委員会との重複報告でございます。
こちらは東京都の事業でございまして、商店街自身がデジタルデバイド対応に取り組んでいくという事業でございます。
東京都が実施する令和4年度高齢者・障害者等情報格差是正モデル事業に中野区として参加することとなりました。この事業につきましては、東京都が地域主体のデジタルデバイド是正に向けまして、都内市町村と連携しまして、課題に対応した取組を実施する事業でございます。
東京都では、この取組を通しまして、是正に関するマニュアルを作成し、他団体へ横展開するための基礎を構築していることを目指すものでございます。
具体的な内容につきましては、今後、都の委託事業者や中野区商店街連合会と協議して決定していくことになります。現段階では、区内商店事業者を対象としましたスマートフォンやキャッシュレス決済に関する教室の開催等でございます。
御報告は以上でございます。
すみません、答弁訂正いたします。
本報告につきましては、危機管理・感染症対策調査特別委員会に加えまして、情報政策特別委員会とも重複報告となってございます。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
杉山委員
1個だけ。3番のデジタルデバイド対応、東京都の規模感。予算とかというのは後で分からないんですか。これはやることは採択されたけど、今からやることを決定した上で東京都に対して言っていく感じですか。
平田産業振興課長
本事業における予算、全て東京都の予算ですので、中野区の費用負担はございません。
杉山委員
大体のサイズというか、東京都がお金を出してくれるからいいんだけど、やることは、今から高齢者とか障害者とかのデジタルデバイドに対して商店街、要は中野区商店街連合会とかと中野区商店街振興組合連合会とかと一緒に考えてやっていくわけですよね。そこはやった分だけお金が出るのか、上限的なものは決まっているのか、年間どのぐらいの期間でやるのかというのは、それは今から考えるのですか。
平田産業振興課長
期間につきましては年度内でございます。また、実施する中身につきましては、東京都が委託した事業者と今後詰めていくことになります。また、繰り返しになりますが、全て東京都の予算でやってございますので、東京都のほうの予算は、ちょっと中野区では把握してございません。
杉山委員
分かりました。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
伊藤保険医療課長
先ほど、南委員から答弁保留いただいていた部分につきまして、お答えいたします。
令和2年度が支給46件、令和3年度150件、今年度につきましては、8月末の数字でございますが、66件、合計で262件ということでございます。
委員長
他に報告はありますか。
平田産業振興課長
それでは、今月1日から実施してございます中野区生活応援事業の実施状況について、口頭にて御報告いたします。
なお、本報告につきましては、危機管理・感染症対策調査特別委員会との重複になってございます。
中野区生活応援事業につきましては、本年8月24日の区民委員会にて御報告させていただいたものでございます。
還付対象期間につきましては、10月1日から10月31日までを予定してございまして、ポイント還元率は最大30%、PayPay株式会社に業務委託して実施してございます。
本キャンペーンの期間中であるため、10月10日時点の速報値としての御報告となりますが、実施状況でございます。10月10日までの中野区対象店舗でのPayPayによる総決済金額が4億5,300万円余、また、還元実績額につきましては1億1,600万円余となってございます。
今回は期間中の速報値であることから口頭報告とさせていただきましたが、全事業が完了しました時点では各委員会に改めてお伝えする予定でございます。
また、現段階での実施状況でございますが、大変御好評をいただいているような状況でございます。
御報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他に報告はありませんか。
永見環境課長
それでは、なかのエコフェア2022の実施について御報告をいたします。
日時でございますが、11月12日の土曜日午前10時から午後3時まで、中野四季の森公園のイベントエリアにてなかのエコフェア2022を実施いたします。
出展団体数としては33団体を予定しておりまして、事業の周知については、なかの区報の11月5日号などで周知を予定してございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、報告については終了いたします。
他に報告はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
以上で所管事項の報告を終了いたします。
次に、審査日程の地方都市行政視察についてに入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後5時38分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後5時39分)
当委員会の今年度の地方都市行政視察は、福岡県久留米市の文化交流施設久留米シティプラザについてと、熊本県熊本市、持続可能な脱炭素社会の実現についてとし、日程は11月7日(月曜日)から11月8日(火曜日)としたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で、地方都市行政視察については終了いたします。
次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。
お手元の文書に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
異議ありませんので、そのように決定いたします。
次に、審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後5時40分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後5時41分)
次回の委員会は、11月14日(月曜日)13時からということで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の区民委員会を散会いたします。
(午後5時42分)