令和4年12月12日中野区議会本会議(第4回定例会)

.令和4年(2022年)12月12日、中野区議会議事堂において開会された。

.出席議員(41名)

  1番  生  藤  健  人        2番  竹  村  あきひろ

  3番  日  野  たかし         4番  渡  辺  たけし

  5番  間     ひとみ         6番  河  合  り  な

  7番  斉  藤  ゆ  り        8番  立  石  り  お

  9番  羽  鳥  だいすけ       10番  市  川  しんたろう

 11番  加  藤  たくま        12番  吉  田  康一郎

 13番  木  村  広  一       14番  甲  田  ゆり子

 15番  内  野  大三郎        16番  杉  山     司

 17番  ひやま      隆       18番  小宮山   たかし

 19番  い  さ  哲  郎       20番  小  杉  一  男

 21番  内  川  和  久       22番  若  林  しげお

 23番  高  橋  かずちか       24番  小  林  ぜんいち

 25番  白  井  ひでふみ       26番     欠  員

 27番  山  本  たかし        28番  中  村  延  子

 29番  石  坂  わたる        30番  近  藤  さえ子

 31番  浦  野  さとみ        32番  大  内  しんご

 33番  伊  藤  正  信       34番  高  橋  ちあき

 35番  平  山  英  明       36番  南     かつひこ

 37番  久  保  り  か       38番  森     たかゆき

 39番  酒  井  たくや        40番  むとう   有  子

 41番  長  沢  和  彦       42番  来  住  和  行

.欠席議員

      な  し

.出席説明員

 中 野 区 長  酒 井 直 人      副  区  長  青 山 敬一郎

 副  区  長  横 山 克 人      教  育  長  入 野 貴美子

 企 画 部 長  石 井 大 輔      総 務 部 長  海老沢 憲 一

 企画部企画課長  堀 越 恵美子      総務部総務課長  浅 川   靖

.本会の書記は下記のとおりである。

 事 務 局 長  長 﨑 武 史      事 務 局 次 長  林     健

 議事調査担当係長 鳥 居   誠      書     記  立 川   衛

 書     記  髙 田 英 明      書     記  鎌 形 聡 美

 書     記  田 村   優      書     記  細 井 翔 太

 書     記  有 明 健 人      書     記  早 尾 尚 也

 書     記  髙 橋 万 里      書     記  川 辺 翔 斗

 書     記  金 木 崇 太

 

 議事日程(令和4年(2022年)12月12日午後1時開議)

日程第1 第81号議案 令和4年度中野区一般会計補正予算

     第82号議案 令和4年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算

     第83号議案 中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例

     第84号議案 中野区健康福祉審議会条例の一部を改正する条例

     第85号議案 特別区道路線の認定について

     第88号議案 指定管理者の指定について

     第91号議案 中野区会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例

     第92号議案 第五中学校体育館冷暖房化等工事請負契約に係る契約金額の変更について

日程第2 第86号議案 特別区道路線の認定について

日程第3 第87号議案 特別区道路線の変更について

日程第4 第14号陳情 狭隘道路拡幅整備に関する陳情

日程第5 第16号陳情 平和の森公園草地広場に埋設された発泡スチロールブロックの燃焼性に関し、裁判所が「酸素指数26以上」と事実認定したと、建設委員会で理事者が虚偽答弁をしたことについて

日程第6 令和4年度中野区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(令和3年度分)の結果に関する報告書の提出について

追加議事日程

日程第7 議員提出議案第22号 生活保護基準の引き上げを求める意見書

日程第8 議員提出議案第23号 最低賃金再改定の手立てを取るよう求める意見書

日程第9 議員提出議案第24号 世界平和統一家庭連合及び関連団体と政府及び政治家との関係についての全容解明を求める意見書

日程第10 第94号議案 特別区道14-910電線共同溝工事等委託変更契約

日程第11 第94号議案 特別区道14-910電線共同溝工事等委託変更契約

 

午後1時00分開議

○議長(内川和久) 定足数に達しましたので、本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。

 この際、御紹介申し上げます。令和4年12月1日付で本区教育委員会委員に就任されました平本紋子さんを御紹介申し上げます。

〔教育委員会委員平本紋子登壇〕

○教育委員会委員(平本紋子) このたび、教育委員を拝命いたしました平本紋子と申します。

 私は、弁護士として10年以上、一貫して過労死問題に取り組んでまいりました。過労死遺族の救済のほか、過労死予防のための活動として、学生に対する啓発事業なども毎年行っております。また、ほかの区ではございますが、児童相談所の非常勤弁護士の仕事にも従事しております。

 こうした活動を通して、子どもたちが自己肯定感を持てるようにすること、また、安心できる場所で学び続けられる環境を整えることの重要性を感じてまいりました。

 また、私自身は、出産を機に約9年前に中野区に引っ越してまいりまして、現在は子ども2人を育てる保護者でもございます。

 弁護士として、また、保護者としての経験を生かし、中野区の学校教育をよりよいものにできるよう、関係者の皆様とともに尽力してまいりたいと思います。

 どうぞよろしくお願いいたします。

○議長(内川和久) 以上で紹介を終わります。

 これより日程に入ります。

──────────────────────────────

 第81号議案 令和4年度中野区一般会計補正予算

 第82号議案 令和4年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算

 第83号議案 中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例

 第84号議案 中野区健康福祉審議会条例の一部を改正する条例

 第85号議案 特別区道路線の認定について

 第88号議案 指定管理者の指定について

 第91号議案 中野区会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例

 第92号議案 第五中学校体育館冷暖房化等工事請負契約に係る契約金額の変更について

(委員会報告)

 

○議長(内川和久) 日程第1、第81号議案から第85号議案まで、第88号議案、第91号議案及び第92号議案の計8件を一括議題に供します。

 

令和4年(2022年)12月5日

 

中野区議会議長 殿

 

総務委員長 ひやま 隆

(公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

81

令和4年度中野区一般会計補正予算

125

82

令和4年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算

121

91

中野区会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例

121

92

第五中学校体育館冷暖房化等工事請負契約に係る契約金額の変更について

121

 

令和4年(2022年)12月1日

 

中野区議会議長 殿

 

区民委員長 伊藤 正信

(公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

83

中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例

121

 

令和4年(2022年)12月1日

 

中野区議会議長 殿

 

厚生委員長 小林 ぜんいち

      (公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

84

中野区健康福祉審議会条例の一部を改正する条例

121

 

令和4年(2022年)12月1日

 

中野区議会議長 殿

 

建設委員長 いさ 哲郎

      (公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

85

特別区道路線の認定について

121

88

指定管理者の指定について

121

 

○議長(内川和久) お諮りいたします。上程中の議案に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。

 これより討論に入ります。中村延子議員、石坂わたる議員から討論の通告書が提出されていますので、順次、通告議員の討論を許します。最初に、中村延子議員。

中村延子議員登壇〕

○28番(中村延子) 上程中の第81号議案、令和4年度中野区一般会計補正予算について、立憲民主党・無所属議員団の立場から賛成討論を行います。

 初めに、中野区子育て世帯生活応援給付金は、急激な物価高騰の状況下における支援として、18歳以下の子どもを育てている家庭に1人当たり2万円を給付するものです。

 第3回定例会決算特別委員会で、私たち会派から区の子育て支援における所得制限に対する考え方を問うた後、所得制限撤廃に関する意見書を提出し、賛成多数で国に送付されました。さらに今回、区が所得制限なしでこの給付金事業を実施されることは大変評価をしています。対象の方になるべく早期に給付できるよう、事務手続の工夫をお願いいたします。

 この補正予算には、第6号補正に続き、光熱費高騰に伴う事業者支援も盛り込まれています。急激な物価高騰に見舞われている中、こうした支援は評価します。状況は流動的なため、引き続き注視し、必要な支援の検討を求めます。

 帯状疱疹ワクチンの任意予防接種費用助成については、50歳以上の区民に対し、帯状疱疹ワクチンを接種する費用の約半額を補助するものです。コロナ禍で帯状疱疹に罹患する方が増えていると言われている中で、この助成制度を始めることは評価します。

 帯状疱疹ワクチンへの接種助成事業開始は、23区で2番目となります。これだけにとどまらず、今後も、中野区が公衆衛生施策全体として先進的な取組を先んじて実施していただくことを求めます。

 中野第一小学校跡施設給食室等改修工事実施設計業務委託は、中野本郷小学校建て替えの仮校舎として令和6年4月供用開始に間に合わせるため、設計の方法や内容の変更をせざるを得なくなり、必要になったものです。しかし、その後の工事期間を考えると、決して余裕のあるスケジュールではありません。学校整備は、子どもや地域への影響が非常に大きな事業です。遅れることが絶対にないよう、現状の想定スケジュールを遵守し、子どもたちや保護者にこれ以上の負担が及ばないよう求めます。

 中野第一小学校は、令和3年4月に新校舎へと移転しており、令和3年度中に先んじて給食室の対応ができたはずです。空白期間が生じてしまったことを検証し、今後の学校整備事業に生かすことを求めます。

 最後に、中野駅新北口駅前広場整備事業についてです。

 こちらは新北口駅前広場のペデストリアンデッキの設計・施工のうちJR東日本に委託する部分について、令和5年1月に実施設計に着手する必要があることから、総額4億4,330万円の債務負担行為の設定を行っております。

 鉄道近接の特性がある事業であることから、JR東日本に委託することは一定理解しますが、それにより、4億円余の実施設計費が入札を必要とせず、競争の原理が働きません。だからこそ、JR東日本から提示された実施設計費を十分に精査しなければなりません。

 建設委員会での議論では、JRに提示された金額の精査は難しいので成果物としての設計書が出てからチェックをすればいいという趣旨の答弁は、およそ適正な予算編成を行っていないのではないかと懸念を持たれ、また、4億円もの予算にもかかわらず他事例の調査もしていないことが明らかになるなど、全体を通じて区から十分な説明がなされたとは言い難く、補正予算に対する態度を左右するような答弁も見受けられました。

 今回の建設委員会における補正予算の審議内容を重く受け止め、今後の予算の編成に当たっては明確な積算基準を示すとともに、本事業の進捗状況については議会に丁寧な説明をすることを強く求めます。

 以上を申し上げて、賛成討論といたします。

○議長(内川和久) 次に、石坂わたる議員。

〔石坂わたる議員登壇〕

○29番(石坂わたる) 第81号議案、令和4年度中野区一般会計補正予算に賛成の討論をいたします。

 今回の補正予算は第7次補正予算です。過去の補正予算において指摘をさせていただきましたことに関し、今回の補正予算では、事業継続が危ぶまれる高齢者施設や障害者施設に関して、施設に状況を確認し、食材費の値上がりに対応する予算が盛り込まれたことなどを歓迎いたします。また、今回の補正予算では、公共サービスの提供や事業の維持、継続のための光熱費等の予算増に関しては、補正予算を組むことが避けられない状況にあると思われます。

 しかし、物価対策での子育て支援世帯への所得制限がない現金給付については、気がかりな部分があります。23区において、全体の一部ながら、物価対策での子育て支援世帯への現金給付を行う方向の区はほかにもありますが、その中には実質的に所得の制限を設ける考え方の区もあります。所得により対象を制限することで、より少ない人数の、より困難度が高い人に、より手厚く効果的な支援を、より少ない予算で行うことができると考えます。

 また、現在は、急激な物価上昇が継続している局面であり、公的部門による景気刺激策は差し控えるべき状況でもあります。

 財政の仕組みが結果的に自動で景気の変動の緩和をするビルトインスタビライザーや、市場経済の自動調整機能であるアダム・スミスの言う「見えざる手」は、インフレ期には政府が市場の通貨を回収したり市場における総需要を減らしたりすることで、インフレを終息させる方向への自動ブレーキをかけます。そのブレーキに抗して市場に現金を増やす形での現金給付を行うことは、インフレに向けたアクセルを踏み込むことにもなります。

 現金給付で国民を救うポーズを取りつつ、結果的にインフレを加速させるという国民に気づかれにくい重荷を課すことで、誰が得をするのか。意図的かどうかにかかわらず、日本のような巨額な財政赤字を抱える政府にとって、インフレは恵みの雨となります。金利を抑えたままインフレが高進すれば、国債の利払い費の価値が実質低下をするからです。

 コストインフレ時に総需要抑制政策を取ることに否定的な考え方もありますが、ものの供給量が増えない中で市場にお金を増やすことは、インフレを加速すると私は考えます。

 IMF(国際通貨基金)は、本年10月12日に、高インフレ下において「価格の高騰に対処する政策によって総需要が拡大されるべきではない。」「財政スタンスを引き締めることは、政策当局者がインフレ対策で一致しているという強力なシグナルを送ることになる。」「各国は、インフレを抑制するために財政スタンスを引き締めたまま、的を絞った支援を通して脆弱な人々を守ることを優先すべきだ」「社会的セーフティネットは人々が失業や病気、貧困から立ち直るのを支援し、広範な課題に対する人々の耐性を高めることにつながる。」、そうした制度はデジタル技術を活用して「対象をより良く絞り込むことができる。」という情報発信をしています。

 つまり、物価高騰時は、政府が市場から全体としてはお金を引き上げることが必要であり、税収を増やし給付を減らすことが必要となります。そして、それでは生活が成り立たなくなってしまうという人や倒産リスクが高まる法人に絞った支援を行うことが大切です。

 そのため、所得制限のない現金給付に私は反対をしたいと思っていますが、公共施設が光熱水費を払えなくなることで行政サービスが止まってしまうことは避けなければならないため、苦言を呈しつつ、本補正予算には賛成をいたします。

○議長(内川和久) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。

 これより採決いたします。

 上程中の議案を委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

──────────────────────────────

 第86号議案 特別区道路線の認定について

(委員長報告)

 

○議長(内川和久) 日程第2、第86号議案、特別区道路線の認定についてを議題に供します。

 

令和4年(2022年)12月1日

 

中野区議会議長 殿

 

建設委員長 いさ 哲郎

      (公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

86

特別区道路線の認定について

121

 

○議長(内川和久) 建設委員会の審査の報告を求めます。いさ哲郎建設委員長。

〔いさ哲郎議員登壇〕

○19番(いさ哲郎) ただいま議題に供されました第86号議案、特別区道路線の認定についてに関しまして、建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本議案は、中野四丁目地内の路線を特別区道の路線として認定するに当たり、議会の議決を要するものです。

 本議案は、11月29日の本会議において当委員会に付託され、12月1日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、質疑を行いました。

 その主な質疑応答の内容を紹介します。

 初めに、中野囲町西地区市街地再開発準備組合に加入している地権者の数を問われ、総地権者40件中21件であるとの答弁がありました。これに対し、地域住民の半分しか合意できていない状況からすると、提案を遅らせるべきではないかとの質疑があり、引き続き進捗を見ながら進めるとの答弁がありました。

 次に、都市計画道路を特別区道と位置付ける理由を問われ、交通機能、防災機能を期待するものであるとの答弁がありました。これに対し、道路に面している住民への影響はあるかとの質疑があり、補助第221号線の整備が終わった後に区道として供用開始となるため、現時点で影響はないとの答弁がありました。

 次に、本認定は、起点と終点だけでなく、幅員も含めた面としての認定なのかとの質疑があり、起点と終点を定めるものであるとの答弁がありました。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して、取扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結いたしました。

 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本議案に反対する立場から、権利者である住民の合意が十分に取られておらず、準備組合に加入していない方々を尊重するのであれば、本認定を遅らせる等も考慮して進めるべきである。また、自動車の流入による排気ガスや騒音等の影響を心配している方々もいると聞く。住民の合意が十分に取れていないことを申し上げ、反対討論とするとの討論を行いました。

 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結いたしました。

 そして、本議案について挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決した次第です。

 以上で、第86号議案に関する建設委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(内川和久) ただいまの報告について、御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(内川和久) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

──────────────────────────────

 第87号議案 特別区道路線の変更について

(委員長報告)

 

○議長(内川和久) 日程第3、第87号議案、特別区道路線の変更についてを議題に供します。

 

令和4年(2022年)12月1日

 

中野区議会議長 殿

 

建設委員長 いさ 哲郎

      (公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

87

特別区道路線の変更について

121

 

○議長(内川和久) 建設委員会の審査の報告を求めます。いさ哲郎建設委員長。

〔いさ哲郎議員登壇〕

○19番(いさ哲郎) ただいま議題に供されました第87号議案、特別区道路線の変更についてに関しまして、建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本議案は、中野四丁目地内の特別区道の路線を変更するに当たり、議会の議決を要するものです。

 本議案は、11月29日の本会議において当委員会に付託され、12月1日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、質疑を行いました。

 その主な質疑応答の内容を紹介します。

 初めに、延長し、隅切りをして、使いやすくなると思えるが、幅員が従前より狭くなってしまうのはなぜなのかとの質疑があり、区域を変更しており、今回、道路の幅員については、14.13メートルから14.69メートルだったものが、14.02メートルから14.23メートルになる。一方で、将来的には、区画道路1号線として14.3メートルの道路を計画しているとの答弁がありました。

 次に、中野四丁目106番は車が通らないように遮蔽されていた。そもそも誰が所有していて、何のためにやっていたのか。また、住民の合意はあったのかとの質疑があり、従前所有していたのは明治大学であると聞いている。区では、なぜ柵をしていたのか真偽については把握していないとの答弁がありました。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して、取扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本議案に反対する立場から、囲町地区の地区計画が都市計画決定し、今進められてきているが、権利者である住民の合意がどれだけ取れているのか疑問である。権利者の半数ほどしか準備組合に参加しておらず、このまま進めてはならないと考える。補助第221号線沿いの住民も反対の方が多くおり、交通量の心配も影響があると言われている。住民の合意が十分に取られていないことを申し上げ、反対討論とするとの討論を行いました。

 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本議案について挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決した次第です。

 以上で、第87号議案に関する建設委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(内川和久) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(内川和久) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

 議事の都合により暫時休憩いたします。

午後1時19分休憩

 

午後1時34分開議

○議長(内川和久) 会議を再開いたします。

 この際、申し上げます。議事の都合上、会議時間を延長いたします。

 お諮りいたします。この際、本日の日程を追加し、日程第10、第94号議案、特別区道14-910電線共同溝工事等委託変更契約を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

──────────────────────────────

 第94号議案 特別区道14-910電線共同溝工事等委託変更契約

 

○議長(内川和久) 日程第10、第94号議案、特別区道14-910電線共同溝工事等委託変更契約を上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

〔副区長青山敬一郎登壇〕

○副区長(青山敬一郎) ただいま上程されました第94号議案につきまして、提案理由の説明をいたします。

 第94号議案、特別区道14-910電線共同溝工事等委託変更契約は、令和2年6月2日付で締結しました特別区道14-910電線共同溝工事等に係る委託契約について、施工箇所における埋設管のふくそう等による工事費の増加に伴い、令和3年2月26日付変更契約による変更後の契約金額を増額する必要が生じたため、当該契約金額を増額する変更契約を締結するに当たり、議会の議決をお願いするものです。

 契約の金額は、限度額で、変更前が1億7,991万5,778円、変更後が2億341万3,017円、契約の相手方は東電タウンプランニング株式会社です。

 なお、この工事の完了予定は令和5年3月です。

 以上、本議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(内川和久) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、総務委員会に付託いたします。

 議事の都合により暫時休憩いたします。

午後1時37分休憩

 

午後2時10分開議

○議長(内川和久) 会議を再開いたします。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第11、第94号議案、特別区道14-910電線共同溝工事等委託変更契約を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

──────────────────────────────

 第94号議案 特別区道14-910電線共同溝工事等委託変更契約

(委員会報告)

 

○議長(内川和久) 日程第11、第94号議案、特別区道14-910電線共同溝工事等委託変更契約を議題に供します。

 

令和4年(2022年)12月12日

 

中野区議会議長 殿

 

総務委員長 ひやま 隆

(公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

94

特別区道14-910電線共同溝工事等委託変更契約

1212

 

○議長(内川和久) お諮りいたします。

 上程中の議案に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議案を委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第7、議員提出議案第22号、生活保護基準の引き上げを求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

──────────────────────────────

 議員提出議案第22号 生活保護基準の引き上げを求める意見書

 

○議長(内川和久) 日程第7、議員提出議案第22号、生活保護基準の引き上げを求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。浦野さとみ議員。

浦野さとみ議員登壇〕

○31番(浦野さとみ) ただいま議題に供されました議員提出議案第22号、生活保護基準の引き上げを求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は、案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 生活保護基準の引き上げを求める意見書。

 急激な物価高騰が国民の暮らしを直撃し、所得の低い人ほど深刻な影響を受けています。とりわけ生活保護を利用する人たちは2013年からの生活保護基準引き下げなどによって、苦しい生活を強いられています。東京都区部の10月の消費者物価指数は前年同月比で電気代は26.9%、都市ガス代は29.3%の上昇となり、全体では3.4%も上昇しています。

 2013年からの生活保護基準引き下げについては、政府決定を違法とする司法判断が相次いでいます。10月19日の横浜地裁判決は、客観的な統計を見れば引き下げに根拠はなく、専門家の検討も経ていないと批判しました。これまでの判決と合わせ、4地裁が引き下げを違法との判断を示しました。こうした判決を受け止め、国は基準を引き上げることが求められています。

 生活保護基準は、小中学生の就学援助や個人住民税の非課税限度額の算定や保育料の減免など約40の制度の基準にも連動しています。引き上げは国民のさまざまな分野で貧困対策の土台を強めることにもつながります。

 激しい物価高騰が続いた1973年~74年には、生活保護基準引き上げなどの特別措置が6回行われています。40年ぶりの物価高騰に見舞われている今こそ、こうした措置が検討されるべきです。

 よって、中野区議会は、政府に対し、生活保護基準の引き上げを求めます。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

 年月日。

 内閣総理大臣、厚生労働大臣、内閣官房長官あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(内川和久) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(内川和久) 可否同数と認めます。よって、地方自治法第116条の規定により、議長において本件の可否を裁決いたします。

 本件については、議長は否決とします。よって、上程中の議案は否決するに決しました。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第8、議員提出議案第23号、最低賃金再改定の手立てを取るよう求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

──────────────────────────────

 議員提出議案第23号 最低賃金再改定の手立てを取るよう求める意見書

 

○議長(内川和久) 日程第8、議員提出議案第23号、最低賃金再改定の手立てを取るよう求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。長沢和彦議員。

〔長沢和彦議員登壇〕

○41番(長沢和彦) ただいま議題に供されました議員提出議案第23号、最低賃金再改定の手立てを取るよう求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は、案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 最低賃金再改定の手立てを取るよう求める意見書。

 物価高騰とそれによる国民生活の悪化が深刻になっています。今年の東京都の最低賃金は31円(3.3%)引き上げられたものの、10月の東京都区部消費者物価指数が前年比3.4%の上昇となり、最低賃金の引き上げを上回って高騰しています。

 最低賃金の引き上げを求める市民団体は11月18日、厚生労働省に対し、2022年度の最低賃金の再改定のために、直ちに中央最低賃金審議会へ諮問することを求めて要請書を提出しました。現在、最低賃金の引き上げは年1回行われていますが、「引き上げを年1回に定める」とした法令はありません。

 同時に、中小企業などでは最低賃金の引き上げが大きな負担となっている例もあります。赤字企業も負担している社会保険料を賃上げに応じて軽減するなど、全ての企業が最低賃金引き上げを行える政策を実施することも重要です。

 よって、中野区議会は、政府に対し、最低賃金再改定の手立てを取るよう求めます。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

 年月日。

 内閣総理大臣、厚生労働大臣、内閣官房長官あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(内川和久) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(内川和久) 起立少数。よって、上程中の議案は否決するに決しました。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第9、議員提出議案第24号、世界平和統一家庭連合及び関連団体と政府及び政治家との関係についての全容解明を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

──────────────────────────────

 議員提出議案第24号 世界平和統一家庭連合及び関連団体と政府及び政治家との関係についての

全容解明を求める意見書

 

○議長(内川和久) 日程第9、議員提出議案第24号、世界平和統一家庭連合及び関連団体と政府及び政治家との関係についての全容解明を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。羽鳥だいすけ議員。

〔羽鳥だいすけ議員登壇〕

○9番(羽鳥だいすけ) ただいま議題に供されました議員提出議案第24号、世界平和統一家庭連合及び関連団体と政府及び政治家との関係についての全容解明を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は、案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承をお願いいたします。

 世界平和統一家庭連合及び関連団体と政府及び政治家との関係についての全容解明を求める意見書。

 世界平和統一家庭連合(旧世界基督教統一神霊協会、以下「旧統一協会」という。)及びその関連団体と政治家との関係が次々と明らかになっています。旧統一協会は、信者の人権抑圧、霊感商法による金銭的問題や家庭崩壊を招くなど深刻な被害をもたらしてきた団体です。

 政治家がこうした団体と関係を持つことは、旧統一協会に「お墨付き」を与えることになり、被害拡大の要因の一つとなっていることは明らかです。政治家と旧統一協会及び関連団体との関係について、全てを明らかにし、関係を断つことが求められています。とりわけ政府においては、各閣僚と旧統一協会及び関連団体との関係の全容解明と関係の清算が急務です。

 また、旧統一協会の名称変更を文化庁が認めた経過についての解明が必要です。旧統一協会及び関連団体と政府及び政治家との関係について、全容を明らかにし、関係を断つとともに、被害者の救済に全力を挙げる事が求められています。

 よって、中野区議会は、国会及び政府に対し、以下の事項を求めます。

 記。

 1 旧統一協会及び関連団体と閣僚及び政治家との関係について、全容を解明し、関係を断つこと

 2 旧統一協会の名称変更の経過について、全容を明らかにすること

 3 被害者救済について、相談体制の強化など抜本的な対策を検討すること

 4 旧統一協会への法的な対応や規制を行うこと

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

 年月日。

 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、文部科学大臣、内閣官房長官あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(内川和久) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 これより討論に入ります。日野たかし議員から討論の通告書が提出されていますので、通告議員の討論を許します。日野たかし議員。

〔日野たかし議員登壇〕

○3番(日野たかし) ただいま上程されました議員提出議案第24号、世界平和統一家庭連合及び関連団体と政府及び政治家との関係についての全容解明を求める意見書について、公明党議員団として反対の立場から討論を行います。

 一昨日の12月10日、消費者契約法改正案及び法人寄附不当勧誘防止法案、いわゆる被害者救済法案が与党及び主要野党の賛成により可決いたしました。

 法案の成立により、法人や任意の団体などが寄附を勧誘する際の不当な勧誘行為の禁止が定められ、寄附の取消権の行使が可能となり、寄附した本人のみならず本人の家族の救済も可能となり、その時効も延期されました。さらには、法人などに対しての配慮義務も定められ、怠った場合は行政による勧告や法人名の公表を可能としています。また、法テラスの相談窓口には「霊感商法等対応ダイヤル」が設置され、相談体制も整備されました。

 さらに、法案では施行の2年後をめどに法律の見直しを検討する規定も設けられ、政府は、法律の施行後、裁判などでの運用状況を把握して改善につなげるために、有識者などによる検討会を設置する考えを示しています。

 当初、政府は会期中に救済法案の成立を目指すことは難しいとの立場でしたが、11月29日、官房長官が、さきに閉会した国会に救済法案を提出し早期成立を図ると述べ、与野党間での最終的な協議が実質的にスタートしました。

 弁護団等からはより厳しくとの意見の一方、NPO等からは不安の声も上がっていました。各党、主張に隔たりがありながらも、会期中の成立を目指し、合意点を見いだすために議論を重ね、日本共産党、れいわ新選組を除く立憲民主党、国民民主党、日本維新の会などの主要野党が法案への賛意を示したことは、ひとえに被害に苦しむ方々のために一刻も早く救済するためだったのではないでしょうか。参議院では異例の土曜審議を行い、会期末当日に可決成立となったことが、各党の真剣さを物語っています。

 法案成立により、意見書にある「被害者救済について、相談体制の強化など抜本的な対策を検討すること」については、検討の段階を超えて法整備と体制整備がなされました。また、「旧統一教会への法的な対応や規制を行うこと」についても、政府は法に基づき規制を視野に入れた質問権の行使を行っている最中です。

 この間、国会で行われた議論を踏まえれば、本意見書については取下げないしは大幅な修正をなされるべきところが、11月29日時点のままであり、その中身の多くは既に賞味期限が切れているものと言わざるを得ません。

 公明党の山口那津男代表は、与野党の知恵と議論の成果を生かし、幅広い合意をつくって成立に至らしめた。この努力は、まさに立法府ならではの合意形成の在り方だと述べております。

 自らの主張を譲ることなく合意形成の努力を怠り、挙げ句、法案に反対の立場を取った日本共産党には、一刻も早い被害者救済との誠意が見られず、一体、被害者の方々のために何をなしたのか甚だ疑問です。

 よって、日本共産党議員団の本意見書には到底賛同できません。同僚議員におかれましても、これらを踏まえ、本意見書が可決されることがないよう、御理解を賜りますようお願い申し上げ、反対の討論といたします。

○議長(内川和久) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。

 これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(内川和久) 可否同数と認めます。よって、地方自治法第116条の規定により、議長において本件の可否を裁決いたします。

 本件については、議長は否決とします。よって、上程中の議案は否決するに決しました。

──────────────────────────────

 第14号陳情 狭隘道路拡幅整備に関する陳情

(委員会報告)

 

○議長(内川和久) 日程第4、第14号陳情、狭隘道路拡幅整備に関する陳情を議題に供します。

 

令和4年(2022年)12月1日

 

中野区議会議長 殿

 

建設委員長 いさ 哲郎

(公印省略)

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

14

陳情

狭隘道路拡幅整備に関する陳情

採択

すべきもの

121

願意を了とし、趣旨に添うよう検討されたい。

 

 

○議長(内川和久) お諮りいたします。上程中の陳情に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の陳情を採択するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 御異議ありませんので、上程中の陳情は採択するに決しました。

──────────────────────────────

 第16号陳情 平和の森公園草地広場に埋設された発泡スチロールブロックの燃焼性に関し、裁判

        所が「酸素指数26以上」と事実認定したと、建設委員会で理事者が虚偽答弁をし

        たことについて

(委員会報告)

 

○議長(内川和久) 日程第5、第16号陳情、平和の森公園草地広場に埋設された発泡スチロールブロックの燃焼性に関し、裁判所が「酸素指数26以上」と事実認定したと、建設委員会で理事者が虚偽答弁をしたことについてを議題に供します。

 

令和4年(2022年)12月1日

 

中野区議会議長 殿

 

建設委員長 いさ 哲郎 

(公印省略)

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

16

陳情

平和の森公園草地広場に埋設された発泡スチロールブロックの燃焼性に関し、裁判所が「酸素指数26以上」と事実認定したと、建設委員会で理事者が虚偽答弁をしたことについて

不採択と

すべきもの

121

 

 

 

○議長(内川和久) お諮りいたします。上程中の陳情に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。

 これより討論に入ります。石坂わたる議員から討論の通告書が提出されていますので、通告議員の討論を許します。石坂わたる議員。

〔石坂わたる議員登壇〕

○29番(石坂わたる) 第16号陳情、平和の森公園草地広場に埋設された発泡スチロールブロックの燃焼性に関し、裁判所が「酸素指数26以上」と事実認定したと、建設委員会で理事者が虚偽答弁をしたことについてに関し、反対の立場で討論をいたします。

 ただし、陳情者が問題としている当時の課長の答弁が適切ではないということには、私も同意する立場でもあります。

 陳情に明記されている「条例は都知事に対するものであって、特別区長に対してには当てはまらない条例であるという、この二つで棄却という解釈でよろしいですか。」との委員からの質疑。これに対する当時の課長は「委員おっしゃるとおりでございます。」との答弁をしているわけですが、このとき、課長は、「正確には違います。「契約に定められた債務が建設共同企業体に履行されたこと」と「条例の規定」が棄却の主な理由です。」などと答弁すべきだったと思われ、課長が行った答弁は不正確な答弁であったと私は思います。

 ただ、この答弁が、故意による意図的な虚偽かどうかの証明は難しいところです。公園課に限らず、近年の各常任委員会での管理職の答弁に関して、答弁のスキルや知識の不足を感じることがまま生じています。こうした状況下にあることから考えると、故意であるというよりは、過失である可能性が高いと思われます。

 そのため、もしも本陳情の趣旨が、本会議において区長が不正確な答弁の経緯を明らかにし、再発防止に努めよという趣旨であれば、私も賛成を考えたところです。しかし、本件陳情における趣旨が、本会議において区長が虚偽答弁の経緯を明らかにし、区議会及び区民に謝罪せよであるため、残念ながら本陳情には賛成できかねます。

 しかし、この件だけに限らず、近年の委員会等における区の管理職の答弁において、知識や理解が乏しかったり説明力が不足している答弁が増えていることは、大いに問題であると感じています。こと他の部署が作成をした報告資料や他の部署と連携して作成した報告資料を用いる場合、また、裁判結果について判決文を前提とした報告をする場合において、担当者は、事前に正確に読み取り、しっかりと理解をして、議員からの質問に対して適切な答弁ができるようにしていくことが大切です。

 また、本陳情の表題で触れられている「平和の森公園草地広場に埋設された発泡スチロールブロック」に関しては、2019年に、前田中区長の「300メートルトラックをつくるに当たり、木を伐採してその下にEPSブロックを埋める」という当初の案に対して、現酒井区長の「300メートルトラックはつくらないが、木を伐採して下にESPブロックを埋める」という変更案が出されました。

 どちらの案にしても、不燃性ではないESPブロックが埋められることになっており、難燃処理が施されていますが直火に当たると燃えることから、EPSブロックの取扱いの危険性が心配であると、2019年2月の建設委員会で私は質問いたしました。そして、そのときの課長の答弁は、危険性はないというものでした。ところが、後日、消防署から取扱いの危険性が指摘される事態となりました。

 そのため、私は、同年7月1日の一般質問において、この問題を改めて取り上げました。しかし、そのときのやり取りにおいて、EPSブロックの一定の燃える可能性について私が再々質問までして追及をしてから、ようやくその危険性を認めるという、不都合な事実を認めたくないという意図が感じられる不誠実な答弁がなされました。こうした不誠実な答弁が悪びれもなくなされたことについて、それを見聞きした区民の方が、本陳情に書かれている令和3年4月22日の中野区議会建設委員会での答弁において、故意の虚偽答弁を疑うことは十分あり得ることであると私は思います。

 当該課長に限らず全ての管理職が、区民や議員から虚偽などの疑いを持たれることがないような正確かつ誠実な答弁ができるようにしていただくこと、また、OJTや研修を通して全ての管理職の答弁力を高めてもらうことが欠かせないことを求めつつ、反対の討論といたします。

○議長(内川和久) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。

 これより、起立により採決いたします。

 上程中の陳情を採択するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(内川和久) 起立なし。よって、上程中の陳情は不採択とするに決しました。

──────────────────────────────

 令和4年度中野区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(令和3年

 度分)の結果に関する報告書の提出について

 

○議長(内川和久) 日程第6、令和4年度中野区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(令和3年度分)の結果に関する報告書の提出について報告いたします。

 本件については、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第1項の規定に基づき、教育委員会教育長から11月25日付の文書のとおり報告がありましたので、さよう御了承願います。

 次に、常任委員会の所管事務継続調査についてお諮りいたします。

 お手元の常任委員会所管事務継続調査件名表に記載の調査事件については、それぞれ所管委員会から継続調査の申出がありますので、これを申出どおり継続調査に付すことに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 

常任委員会所管事務継続調査件名表

令和4年第4回定例会

総務委員会

 1 政策、計画及び財政について

 1 平和、人権及び男女共同参画について

 1 広聴、広報及び観光について

 1 評価及び改善について

 1 情報政策及び情報システムについて

 1 人事及び組織について

 1 危機管理、防災及び都市安全について

 

区民委員会

 1 区民相談及び消費生活について

 1 戸籍及び住民基本台帳等について

 1 区税について

 1 国民健康保険及び後期高齢者医療等について

 1 産業振興について

 1 文化、生涯学習及び国際化について

 1 環境、地球温暖化対策及び緑化推進について

 1 清掃事業及びリサイクルについて

 

厚生委員会

 1 地域活動の推進について

 1 地域子育て支援及び地域保健福祉について

 1 介護保険及び高齢者支援について

 1 社会福祉について

 1 スポーツについて

 1 福祉事務所及び保健所について

 1 保健衛生について

 

建設委員会

 1 安全で快適に住めるまちづくりについて

 1 道路の整備について

 1 公園の整備について

 1 交通環境の整備について

 

子ども文教委員会

 1 学校教育の充実について

 1 学校と地域の連携について

 1 知的資産について

 1 子どもの育成及び若者支援について

 

○議長(内川和久) 次に、議会運営委員会の所管事項継続総調査についてお諮りいたします。

 お手元の議会運営委員会所管事項継続調査件名表に記載の調査事件については、議会運営委員会から継続調査の申出がありますので、これを申出どおり継続調査に付すことに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内川和久) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 

議会運営委員会所管事項継続調査件名表

令和4年第4回定例会

 1 議会の運営について

 1 議会の会議規則、委員会に関する条例等について

 

○議長(内川和久) 以上で本日の日程を全て終了いたしましたので、散会いたします。

 令和4年第4回中野区議会定例会を閉じます。

午後2時37分閉会

 

 

 

会議録署名員 議 長 内川 和久

       議 員 竹村 あきひろ

       議 員 長沢 和彦