令和4年12月02日中野区議会総務委員会(第4回定例会) 中野区議会総務委員会〔令和4年12月2日〕

中野区議会総務委員会〔令和4年12月2日〕

 

総務委員会会議記録

 

○開会日 令和4年12月2日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時02分

 

○出席委員(9名)

 ひやま 隆委員長

 立石 りお副委員長

 日野 たかし委員

 内野 大三郎委員

 若林 しげお委員

 高橋 かずちか委員

 中村 延子委員

 平山 英明委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 青山 敬一郎

 副区長 横山 克人

 企画部長 石井 大輔

 企画部企画課長、企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長 堀越 恵美子

 企画部構造改革担当課長 瀬谷 泰祐

 企画部財政課長 森 克久

 企画部広聴・広報課長 高村 和哉

 総務部長 海老沢 憲一

 防災危機管理担当部長、総務部防災危機管理課長事務取扱 石崎 公一

 DX推進室長 滝瀬 裕之

 総務部総務課長 浅川 靖

 総務部特別定額給付金担当課長、総務部DX推進室基幹システム標準化担当課長 伊東 知秀

 総務部法務担当課長 尾関 信行

 総務部職員課長 吉沢 健一

 

○事務局職員

 事務局長 長﨑 武史

 事務局次長 林 健

 書記 立川 衛

 書記 川辺 翔斗

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第81号議案 令和4年度中野区一般会計補正予算

○所管事項の報告

 1 中野駅北口駅前エリアの再整備について(構造改革担当)

 2 平和事業の今後の進め方について(ユニバーサルデザイン推進担当)

 3 男女共同参画及びユニバーサルデザイン推進に係る調査速報値について(ユニバーサルデザイン推進担当)

 4 中野区ユニバーサルデザイン推進審議会の設置等について(ユニバーサルデザイン推進担当)

 5 令和5年度予算で検討中の主な取り組み(案)について(財政課)

 6 中野区都市観光施策方針について(広聴・広報課)

 7 (仮称)中野区個人情報の保護に関する法律施行条例案に盛り込むべき主な事項について(総務課)

 8 電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金給付事業の実施状況について(特別定額給付金担当)

 9 上告事件及び上告受理事件の決定について(法務担当)

10 令和4年度人事行政の運営等の状況の公表について(職員課)

11 幹部職員の人事異動について(職員課)

 

委員長

 定足数に達しましたので、総務委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日はお手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 なお、審査に当たっては、5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 初めに、昨日保留としました第81号議案、令和4年度中野区一般会計補正予算を議題に供します。

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

中村委員

 いろいろ昨日、建設委員会のほうで質疑があって、財政課のほうにも確認をしたいので、ここで質問させていただきます。新北口駅前広場整備事業のところで、建設委員会のところでは4億4,330万円の金額の妥当性というところをどう判断している、精査しているのかというような質問をしたところ、金額のところの精査というのを積算の段階ではしていないというような御答弁があったみたいなんですね。昨日も財政課のほうにお伺いをさせていただいたんですけれども、もう一度確認させていただきますが、各部署から上がってくる予算のところで、予算の査定の段階でどういった査定を行っているのか、金額の妥当性というところをどういうふうに判断しているのかというのを改めて確認させてください。

森企画部財政課長

 補正予算、予算編成における、企画部における査定といいますか、金額の精査でございますが、一般的な事業費でございましたら当然複数の見積り等を聴取して、客観的な根拠資料に基づいて、これが妥当かどうかということで当然判断をしているというようなところでございます。今回の件につきましては、当然駅近接のデッキの設計ということでございまして、JRのほうに、JRと協定を結んで施行する必要があるということですので、JRとの調整を受けての金額の、今回の予算の計上ということになっております。具体的に所管から今回の経費、4億円余の積算の資料をどう所管と対応したのかということにつきましては、昨日も少し御答弁申し上げましたが、区としてはこの設計に当たっての与条件等を提示して、その上でJRから見積りを受けているということになります。その見積り、出されてきた見積りに当たっては、区が出している項目、どういったことを行っていくのかといったことの項目について、どういった金額が出されているのかといったことを双方確認した上で今回計上されているわけでございますが、財政の担当と所管とのヒアリングにおいても、どういう資料で、どういう過程で、こういう形で予算計上されたのかということは確認した上で今回計上しているということでございまして、当然妥当、必要な金額だということで今回計上しているということでございます。

中村委員

 財政課としての査定、ほかの案件では客観的な、例えば相見積りを取っていたりとかということで恐らく判断されているのかなというふうに思うんですけど。今回、JRでやるということで、協定を結んでやるということだからこそ、客観的なデータというものも必要なんじゃないかなというふうに感じるんですけれども、別の中野駅周辺のこういった設計業務においては、国基準のところとの照らし合わせだったりとか、見積りだったりとかというところも出しているケースもあったように聞いていますし、そういったところは財政課として確認をしなかったのか、そこら辺もよく分からないというか、また一方で、建設委員会の質疑の中で、金額の妥当性を精査していないというような発言があったということもあって非常に、ほかのところにも影響が出てきてしまうような話なんじゃないかなということをすごく危惧をしています。今回のケース、JRさん一本でいくからこその客観的資料というものが必要だったんじゃないかなと思うんですけども、そこら辺はいかがですか。

森企画部財政課長

 今回の部分につきましては、どこまでの資料、客観性を求めたかということにつきましては、様々御指摘があったものかなというふうには認識しておりますが、今回の査定においては、先ほど申し上げたとおり区の与条件と、あと、出されてきた項目ごとの金額といったようなもの、その資料は頂いて、所管からの聴取も提供を受けたというところでございまして、そこでこの積算がどういった、国基準に基づく積算もされたというようなことも所管のほうからは、担当とのヒアリングにおいては聴取、聞いているところでございますが、そういったところでやり取りをしている中で、今回の金額に至ったというようなことは所管と、担当のヒアリングの中でも確認は取れたということでございまして、今回の予算としてはこういう形で、必要だと判断して計上したということでございます。

中村委員

 すみません、国基準のところと照らし合わせはしたというふうに聞いていたんですかね。昨日の建設委員会の中では、していないという答弁をされているみたいなんですけれども、もう一回そこをお願いできますか。

森企画部財政課長

 この金額がどういう基準に基づいて積算をされたのかということについて、国の基準もそれも含めて積算されたということを聞いたということで、ですので、これが本当に基準に照らして一個一個、この金額が合っているかということの確認をしたかどうかまでは聴取していませんが、そういう基準に基づいての積算はされたというようなことを口頭で確認したということでございます。

平山委員

 答弁がよく分かんなかったんですけど、要するにJRは積算に当たって国基準を用いたということですか。

森企画部財政課長

 基準に基づいて積算をしたということを口頭で確認したということでございまして、区で一個一個、その基準に基づいてどうだったかというところまでは、確認はしていないとは聞いています。

平山委員

 所管じゃないからあれですけど、要はJR側からは、これは国基準に基づいて算出した額ですよということを伝えられた、それが本当に国基準に基づいたものかというところまでは、所管は確認をしていない、こういうことですか。

森企画部財政課長

 そういうことになります。

平山委員

 どうしてもJRと接する部分というのは、なかなかJRがほかにやらせてくれないじゃないですか。同様の件というのは過去にもあったと思うんですけど、そういう記憶はありますか。その時のやり取りの記憶というのは、それはそうか、担当が違うから、ないですかね。それは所管じゃないと分かんないですかね。

森企画部財政課長

 過去でそういったケースがどうだったかというところについてまでは、ちょっと承知していないところでありますが、橋上駅舎の工事費の算出に当たっては、第三者機関にも検証を求めながら、金額の妥当性については確認したというところは、確認は取っています。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後1時10分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時13分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後1時13分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時13分)

 

 関係委員会から意見の報告が届いておりませんので、本議案を保留としたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、昨日の委員会に引き続き所管事項の報告を受けたいと思います。

 初めに、1番、中野駅新北口駅前エリアの再整備についての報告を求めます。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前エリアの再整備について御報告いたします(資料2)。

 本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会でも同様の資料にて報告するものです。

 初めに、1番、拠点施設の施設計画についてです。拠点施設整備の施行予定者が、関係権利者及び関係機関等との協議を進め、別紙1のとおり施設計画案を取りまとめました。別紙1については後ほどお読み取りいただければと存じます。今後、こちらの施設計画案を踏まえまして、拠点施設整備に係る都市計画の手続を進めてまいります。また、事業者が東京都に環境影響評価書案を提出し、環境影響評価の手続を進めていく予定になります。

 次に、2番、再開発の事業収支についてです。現在想定しております再開発事業収支は、別紙2のとおりになります。提案時点から、審査委員会指摘事項の対応、物価高騰などによる工事費の増加、アスベスト対策費の追加などにより総事業費が増加しており、それに見合う収入として保留床処分金と補助金の増加で対応しているところです。引き続き、今後の物価上昇等の動向を見据えながら施行予定者との協議を進めてまいります。

 3番、従前・従後の資産についてです。現在、施行予定者より示されているモデル権利変換の案につきましては別紙3を御覧ください。区、まちづくり中野21、土地開発公社の従前資産については合計で約640億円と示されております。そのうち400億円を転出補償金として受け、新庁舎整備費、まちづくり中野21の借入金返済等に充当することを想定しております。残りの残資産約240億円を事務所床、約1万1,300平米、展望フロア、バンケット等の公益的な活用を検討している床、公益床として約6,300平米に権利変換する方向で検討を進めております。配置については、現状になりますが、裏面の断面図のほうを御覧いただければと思います。

 最後に、今後のスケジュールについてです。今月17日と20日に都市計画素案及び施設設計等の区民説明会を実施いたします。その後、都市計画手続を行いまして、令和5年6月の都市計画決定を予定しております。また、事業認可、権利変換計画認可に向けて、施行予定者により事業計画書案及び権利変換計画書案が示された後、区として令和5年4月以降に不動産鑑定評価を実施いたしまして、財産価格審議会の諮問・答申を得まして、資産評価の妥当性を確認して、事業計画への同意手続を進めていく予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいま報告に対して質疑はありますか。

平山委員

 何点か伺います。まず、別紙3の従前・従後資産のイメージ図のところで、従前資産が上がった、これはいいことでしょうと。転出補償金は変わらず400億円の受け取りとして、権利変換部分が、これが床面積が増えているので幾つか変更が出ているというふうに理解をすればいいのかと思っていますが、子どもの遊び場って、これまで何か報告ございましたっけ。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 資料として御報告するのは今回が初めてになるかと思います。一般質問の中とかでは、こういったことを検討していることも答弁はさせていただいているところです。

平山委員

 それはこの区役所・サンプラザ跡地の中においてですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 第3回定例会の一般質問の中で、区長の答弁として、新北口駅前エリアの権利床の活用も含めまして検討をしたいというふうに答弁していたところでございます。

平山委員

 いや、含めましてでしょう。ここになった、子どもの遊び場がいけないと言っているわけではないんです。ただ、唐突感が否めない。区長も所信表明ではおっしゃられたけど、それは中野駅周辺でという話をされていた。一つだけ引っかかるのは、何でよりにもよって一番坪単価が高いところなのかということなんですよ。ほかにも権利床はあるわけじゃないですか。既に公募をされて、決まってしまったようなものもある。でも、例えば、もう決定はしているんでしょうけど、南口の新しくできる権利床のほうが恐らく坪単価は低いですよね。子どもの遊び場ということになると、1個確認ですけど、あそこの高い床で子どもの遊び場を、これは民間誘致してやられるんだろうというふうに読めますが、とても収支が合うとは思えないんですが、これは他のフロアと変わらない価格で貸し出される御予定、想定なんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こちらの子どもの遊び場を運営する事業者を誘致するためには、やはり一定、賃料のところも低廉なものにしなければならないこともあるというふうには検討しているところでございます。

平山委員

 そういうことですよね。そうじゃないと、とても成り立たないと思いましたんで。ということは、高い床でやればやるほど、本来区に入ってくるべき収入が低くなるわけですよね。これって区民の財産なんですよ。駅前の取組って、ずっと前から計画的に行われているわけで、わざわざ今度は区有施設整備計画までつくって、中野区のいわゆる施設をどうしていくのかということも、一昨年ですか、検討されて策定をされて、そういうことの中でどうして検討されなかったのかなって。もっとほかの床が決定していない条件の中で検討していったら、もう少し財産の有効活用ができた可能性があるのではないかと思っているんですよ。だから唐突感が否めない。つくることが悪いと言っているわけではないんですけど、結局、本来であれば、あの区有施設整備計画のときに全てを決定しておかなきゃいけなかったんですよ。そのためのものですから。そうではないということになってくるから、こんなことが起きてしまうんじゃないのかなというふうに思っているんですが、改めてもう一回伺いますね。どうして一番床面積の価格が高いであろうと思われる場所で、あえて子どもの遊び場をつくろうとされたんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 まず、今回検討している子どもの遊び場の誘致というのは、あくまでも民間の事業者を呼び込みたいということで考えているところです。一方で、区有施設整備計画につきましては、公共施設としての配置計画を含めた計画というふうに考えてございますので、そちらとまるっきり一体ということではないのかなというふうに認識してございます。

平山委員

 ごめんなさい、じゃ私の認識違いかな。あれに載っていなかったでしたっけ、権利床のことは。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 区有施設整備計画の中にも権利床のことは書いてあるんですけども、そこはどういった活用をしていくよということで財源確保をメインに考えていると。こういった民間施設の誘致のところまでについては、公益性というところですね、呼び込んでいくことも含めて、検討したいというふうに考えていたところです。

平山委員

 では、南口のあの施設については別報告だったということですか。いずれにせよ、あの当時から複数の権利床が出てくると、これについてどうするんだという議論は、私は区有施設整備計画の中でやっていたような記憶はあるんですけどもね。そうではないとおっしゃるのであれば、それはそれで構いませんけど、ただ、少なくとも、この段階でというふうに、この段階で出てきてしまっているということが、重ねての質問になりますけど、最も高額となるような床で実施をしなければならない状況になっているのではないかと。その理由をお尋ねをしたんですけど、民間誘致なんでというお答えしかなかったんですが、民間誘致といっても家賃を低減するんでしょう。それは家賃を安くしますということですから、別に補助金を入れるというわけではないですけど、結果としては同じじゃないですか。本来区に入ってくるべき額よりも少ない額しか入ってこないわけだから。だから、それをなぜ一番高いところでおやりになろうとお考えになったんですかって聞いているんです。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 権利床の活用につきましては、もちろん行政サービスの財源確保を目的としたというところから検討はスタートしていることは確かになります。提案時点から現時点にかけて、地価の上昇に伴いまして従前資産評価のところも大分高騰して、上がってきているというところを含めまして、そういった新たな活用として、区民サービスの向上に資するというところで、そういったプラスアルファで取れる床の活用として考えているところでございます。

平山委員

 全然答弁になっていないですよね。だったら、床を広げるんじゃなくて、転出補償金を積み増せばよかったじゃないですか。そういう選択だってできたわけですよね。それはできないんですか、できるんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 この新北口駅前エリアの開発全体の事業の採算性というんですかね、今後の進捗を含めまして、そういった観点も含めまして、公益的な床を活用していくことを考えているところでございます。

平山委員

 ごめんなさい、答弁の意味が全く分からない。まあいいや、この話は。転出補償金の話はやめておきましょう。もう一つ、角度を変えて言うと、子どもの遊び場、人気が出るでしょう。だからこそ、南につくってあげたほうがよかったんじゃないかって思うわけですよ。区役所の、新庁舎を建てるということについて、中野駅南口の皆さんから、やはりもう一度庁舎を持ってきて、にぎわいを取り戻したいというような要望もかつてありましたよね。区はそういう検討をなされたこともありますよね。この中野駅周辺というものを本当にバランスよく開発をしていって、これまで、どっちかと言うと北口中心だった中野のまちを、北も南も東も西もバランスよく活性化をさせていくということが大事なことなんじゃないかと思っているんですよ。そういう観点から考えると、私はこの区役所・サンプラザ地域に集中をするということはバランスを欠くんじゃないかなと思ってお尋ねをしているんですが、そういう御検討というのはなかったですか。

石井企画部長

 南口の配置をどうかということのお尋ねだと思うんですが、対象となるのが中野二丁目の再開発の権利床ということにはなろうかと思います。そちらについては、この間、活用方針をお示しし、選定をして、今事業者が決まっているという状況でございます。その過程においてサウンディング型市場調査なども行い、子どもの居場所ですとか、そういった御提案もあったということはありましたし、我々の活用方針を示した中でも、提案としてはあり得る話ではございましたが、ただ、実際の活用に当たっては様々やはり制約があったということもあって、その制約の中でできる内容ということで選定をしたということでございます。ただ、実際、子どもの居場所という観点、そういったものも含めて考えていく必要があるというふうに思っていますし、中野駅周辺全体で言いますと、やはり北も南も、それぞれバランスの取れたまちづくりをしていく、これが大事なことだとは考えております。

平山委員

 様々な制約って、どんな制約なんですか。

石井企画部長

 中野二丁目の再開発については、事務所の床ということの制約があったということで、なかなか、例えば子どもが遊ぶというだけの空間、店舗も可能ではありましたけれども、そういった制約もあったということでございます。

平山委員

 答弁訂正ですか。(「間違えちゃった」と呼ぶ者あり)ちょっと真面目にやってくださいよ、真剣に議論しているんですから。そこで間違えちゃったとか言わないで。どっちが答弁するか決めて、ちゃんと答弁してくださいよ、ここで。がたがたがたがたしないで。不誠実ですよ。要するに、あそこに子どもの遊びがつくれないという、どういう制限があったんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 中野二丁目の権利床につきましては、事務所または店舗等ということで、一応用途のところは定まっておりました。その中で、厨房等はできないというところがありましたので、御提案のあったのは実際保育所でございましたけれども、そちらのほうは難しいということでございました。一方で、遊び場というところは、御提案が実際にはなくて、実際に誘致には至らなかったということで認識しております。

平山委員

 遊び場という提案はなくて、今度は遊び場という目的を決めているわけじゃないですか。目的を決めればできたんでしょう。この遊び場に厨房ができるとは僕は思えないんですけど、目的を決めればできたんじゃないんですか。それをあたかも、何かそういうものをやってはいけないような制約があってみたいな答弁が続いているわけですよ。蓋を開けてみたら、いやいや、そういう申出がなかったんで。じゃ区が子どもの遊び場を募集しますと言えば来たんじゃないですか。御見解をお聞かせください。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 区といたしましては、中野二丁目の床の活用方針というのをつくって提案を募集していたところでございます。実際に子どもの遊び場というふうに限定して募集はしたわけではございませんが、サウンディング型市場調査をやった時点でも、遊び場機能というところはなかなか御提案がなくというところでございました。結果的に募集をして、今回選定した、御応募のところを選定させていただいたということであります。

平山委員

 もういいです、この話は長くしない。だから、当時、全ての床の用途をきちんと一つのテーブルに乗せて検討した上で配置を考えるべきだって、あれほど言ったんですよ。議論しましたよね、そういうこと。私、何度も要望しましたよ。そうしないと、どこに何を置くかという全体最適が見えないじゃないですか。結果として、今使えるところはここしかない。権利床として新たに活用が可能なのは、この中野駅新北口駅前エリアの再開発の一角しかない。ただ、しかしながら、そこは恐らく南と比べると家賃も相当に違うだろうという、そういうところであったということになっちゃうわけじゃないですかということを言っているんです。だから、そういうことをされなかったがために、見方によっては、必ずそうなってくるというわけではなく、見方によっては区民の財産を毀損することになるわけですよ。本来もっと収入があって、区民サービスに振り分けることができた可能性があるようなものがそうならなくなることもあり得るわけじゃないですか。だから、ぱっと、急に出てきたという印象が否めないということを申し上げたんです。この話はもういいです。

 もう一つだけ、提案時から容積率900%を容積率1,000%に変えましたと。先方の提案もあってと。そのことによって、補助金が増加をしていますよね。この補助金の内訳について教えてください。

 失礼しました、それは所管じゃないと無理ですね。じゃ特別委員会で聞いてもらうようにします。

 問題は、全体に対しての補助率が17%から19%に上がっていますよね。これはなぜですか。これも答えられないですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 全体の事業の支出も上がっている中で、そういったところで補助金のほうも精査してきたというふうには伺っているところです。詳細については申し訳ございません、所管外なので、お答えは控えさせてください。

平山委員

 そうか、ここが聞けないとなると、じゃ特別委員会なんですかね。単純に、補助金を精査して中身が見えてきたということなんですけど、そもそもは、事業者側の提案は、いっぱいいっぱいの補助金を見込んでいて、それじゃ現実的ではないんじゃないかということで、この310億円の補助金の設定になっているはずなんですよ。今度は容積率を上げました。だけども、精査していく中で、補助金はもっと獲得できそうなことになりましたということのように今は聞こえてしまったんですけど、本当にそうなのかなと思って。東京都だって、そんなに緩くないと思いますよと思ったんですが、これは、要するにまちづくりじゃないと聞けない質問だということですか。向こうの、中野駅周辺まちづくり担当じゃないとお答えができないということですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 補助金の中身、詳細については、対象がどれになっているとかというのは所管外で、お答えは難しいんですが、今活用しようとしている補助金については、伺っているところでは、再開発事業として国補助が基本的には2分の1で、残りの2分の1に対して、東京都の都市計画交付金を4分の1、その残りの部分につきまして都区財政調整交付金で賄うということを想定していると伺っております。

平山委員

 じゃ特別委員会でやり取りをしてもらいます。まだ都と協議をして、協議を詰めているはずはないので、補助金の概要が見えてきたというのはないはずなんですよ。だから、さっきの答弁にちょっと引っかかったのでお尋ねをしたわけです。これは特別委員会で別の委員から質問してもらうようにします。

中村委員

 御報告ありがとうございます。私からも幾つか伺います。まず、別紙3の従前・従後資産のイメージ図のところで、従前資産があって、真ん中のところに転出補償・権利変換というところがあるんですけれども、これは担当がもしかしたら総務課になるかもしれないんですが、中野区から矢印が出ていて、中野区転出分というところがその次の矢印で、転出補償金合計額のところで400億円となっているんですけれども、この中野区転出分というものがあるとというか、これで見るとあるんですけど、これによって議決が必要になる可能性が高いというか、森議員の一般質問の答弁で頂いた今のところあるというふうに御判断されているというような御答弁につながっているという理解でよろしいですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 今、中野区の従前資産から転出補償と権利変換の列のところで、中野区転出分と書いてあるところの建物部分が2,000万円以上になるというふうに見込んでおりまして、その部分は議決対象になるというふうに考えております。

中村委員

 議決対象になるとすると、表紙のスケジュールのところの財産処分に関する議決のところで、令和5年10月頃というところの議決に当たってくるという理解でいいですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 委員御指摘のとおりでございます。

中村委員

 分かりました。ありがとうございます。その下の区関連資産のモデル権利変換(案)のところなんですけれども、前回の御報告、第3回定例会の委員会の報告の中で、今までは、区有施設整備計画の中では、行政サービスの財源確保を目的とした資産の有効活用を図るというふうにしていたものの中に公益性の観点というのを入れて、それが、御答弁の中ではこの三つというのはおっしゃっていたかと思うんですけれども、というところの公益性のところで、展望フロア、バンケット等、子どもの遊び場というところで、このような平米数で出してきたということでいいですかね。確認です。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 委員おっしゃるとおり、事務所の床は財源確保を目的としておりまして、展望フロア、バンケット等、子どもの遊び場につきましては公益的な活用というふうに検討しているところでございます。

中村委員

 事務所床で資産の有効活用というところで、展望フロアとバンケットと子どもの遊び場、これが公益性云々というところにどこまで当てはまるかというのが、ちょっと疑問を持つ部分もあるんですけれども、この三つで赤字施設になるところって、どこになるか、それって御答弁できるんですかね。試算していらっしゃると思うんですよね。要は事務所のところ、以前、どの定例会に出してきていただいているかは覚えていないですけど、第1回定例会だかどこかで出てきている、比較のパターンで出してきていただいていたときがあったと思うんですけれども。そのときって、事務所だけで持ったらこれぐらい、商業施設を持ったらこれぐらい、展望フロアも含めて持ったらこれぐらいみたいな、出してきていただいていると思うんですけれども、事務所床は全部、収入というか、歳入というか、資産の有効活用というところで当てはまってくると思うんですけれども、展望フロア、3,900平米とか、バンケットとか、子どもの遊び場というところが収支としてどうなっていくのか。本当に公益的な場所だったらいいんですけど、展望フロアが本当に公益性があるのかというのが、私にはちょっと理解ができなくて、もちろん施行事業者が展望フロアを造るというのは大いに歓迎するところではあるんですけれども、これを区で、権利床を使って区が持つということが、本当に公益性云々というところに当てはまるのかというところを疑問に思っていて、赤字施設なのかどうかというところを確認したいんですけれども、それって御答弁することはできますか。それぞれの施設。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 委員御指摘の展望フロアにつきましては、事業者が決まったわけではないし、運用のところも、どういった形で、例えばエレベーターに乗って展望フロアに上がるところも含めて料金を取っていくのかとかということも、まだまだ事業者が決まっていない中で検討は至っていないんですが、単純に考えると、やはり展望フロアだけでは、収支というのは難しいのかなというふうに思っております。区としては今考えている展望フロアですとか、バンケット、子どもの遊び場、公益的な活用をする部分で、トータルで少しでも収入があるようにということで考えているところでございます。

中村委員

 少しでも収入があるようにというのが気になるところで、もともと区有施設整備計画の中では資産の有効活用というところで出してきていて、前回の定例会で初めて公益性というところが入りましたと。やっぱりこの資産が、従前資産評価が増えたところを、赤字施設を持ってもいいというような考え方は、もともと区有施設整備計画を策定した時点では持っていなかったわけじゃないですか。資産の有効活用、要は、それを使って区民に還元をしていくという考え方を持っていたのにもかかわらず、こういうのが出てきていてというところで、少しでもプラスって、この三つを合わせたら収支はプラスになるんですか。ならないんじゃないですか。どうなんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 施行予定者ともいろいろ相談はしているところですけれども、現時点の想定では、トータルするとプラスということで考えているところです。

中村委員

 トータルというのは、事務所フロアも入れてですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 公益的な床だけでプラスを考えているところです。

中村委員

 今、施行事業者さんとも調整をしているとおっしゃっているのであれば、シミュレーションってあると思うんですよ、区の中でも。もともと公益性というところが入っていなくて、資産の有効活用というところを主眼に置いていた中で、最初から赤字施設になるようなところを持つというところ自体がどうなのかなというのは、だからこそ、うちの森議員の一般質問で、それを変えていくのであれば、区有施設整備計画を改定しなきゃいけないんじゃないのという指摘はそういうことなんですよね。するつもりはありませんって、とても冷たい答弁でしたけど、そうではなくて、ここの考え方をどうしていくのかというところにつながっていくと思うんです。今回、従前資産評価、上がった部分は全部権利変換にするという考え方でお示しされていますけれども、例えばそこを転出補償金に変えることだって可能なんじゃないかなって思うんですけれども、そこは恐らく事業者さんとの協議の中で、そうではなくて、この形でというふうになったのかと思うんですけれども、区としての方針があって、どう協議していくかだと思うんですよね。そこが見えないなというところがあります。区有施設整備計画って去年策定されているんですよね。その中で、この短期間の中で、この考え方が変わっちゃうというのもどうなのかなというふうに思っているんですけれども、そこはどういうふうに捉えていらっしゃいますでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 おっしゃるとおり、新北口駅前の権利床につきましては行政サービスの財源確保を目的とした資産活用ということで書いてあるところですが、権利床全体の活用としては区民サービスの向上に資する活用というのも含めておりまして、そういった意味では、最終的には財源確保も区民サービスにつながるものというふうな認識でございますし、ここだけをもって区有施設整備計画を改定するということは考えておりませんが、引き続きそうした、最終的に区民サービスの向上につながるような活用ができるようにということで検討していきたいというふうに考えております。

中村委員

 再度申し上げますけれども、最初から赤字施設になるようなところは考え直したほうがいいんじゃないかなというふうに思いますので、そこは再度要望というか、お伝えをしておきます。

 1点確認なんですが、転出補償金は400億円で変わらずというふうになっているんですけれども、昨日の新庁舎に向けたところの財源の資金計画のところでも少しお話をさせていただいたんですけれども、新庁舎に向けたお金って、昨日出していただいた区の負担分の259億円というところだけにとどまらないんですよね。ランニングコストだというふうにはおっしゃっていましたけれども、統合型GISとか、ペーパーレスのところだったりとか、あとはMS365のところだったりとかというところで、出ていくものもほかにもある中で、そういった部分もこの転出補償金で賄えたほうがよかったんじゃないかなというふうに思っているんですけれども、ここを400億円から上げるという選択はしなかった理由を教えていただけますか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 今現在、先日の委員会報告の資料にございますけども、投資的経費のところにかけていくと。一方で、400億円から変えないのかというところにつきましては、事業全体の進捗、採算性、進捗に制約をかけないということも含めまして、ここは400億円のとおりで、ほかの部分、残った部分を権利床に変えていくというふうな考えでございます。

高橋委員

 ありがとうございました。確認なんですけど、区の権利床の扱いについては、先ほどから議論がありますけど、区有施設整備計画の中ではもともと収益に資するというところがあって、我々はそれだけじゃなくて、先ほどお話にあった区民の公共サービスに資するものも必要じゃないかというような話の中で、今回こういういろいろな施設展開を考えていると思うんですけど、まずそれはそれでよろしいですよね。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こうした床の取得につきましては、開発の目玉である、こういった開発のメリットというわけじゃないですけど、そういった効果を区民の方にも実感できるような施設を造っていくということに区としても協力したいというふうに考えているところです。

高橋委員

 区の持っている資産を全くリスクはなく有効に活用したいというんであれば、僕は、今こういう議論にはならないけども、だったら定期借地にして全部貸して、そこを民間に好きなようにやってもらえばいいと、そういうふうに思うんですよ。だけど、それじゃ中野区のグランドデザインVer.3からずっと来ている駅周辺のにぎわいであったり、区民の公共性に資するものをやっていく意味で、中野区としての公共的な役割がそれでは成し遂げられないということで、権利床というところを主張して今こういうスキームになっていると思うんですけども。そんな中で、先ほど出た展望フロアが赤字施設だというふうに言い切られている意見もありましたけども、本当に赤字施設なのかどうかというのは、区の持っている権利床をオフィスでの収入と公共性のものとトータルで考えたときに、それがどれだけ区の財政上の貢献になるのか、それと併せて公共区民サービスに資するものかという、その二つの観点からトータルで考えるべきだということで僕は考えているんですけど、その辺はどうお考えですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 委員御指摘のとおり、トータルで事務所の床、あとは公益的な活用としている展望フロア、バンケット、子どもの遊び場等も含めますと、もちろんプラスで一定の収入が出てくるというふうに考えております。そういったものを活用しまして区民サービスに生かしていく、一方で、公益的な床を活用することによって経済波及効果とかにも資するというふうに考えているところです。

高橋委員

 権利床の考え方について、いわゆる区として収益というものを考えたときに、例えば、まさにさっきの定期借地の話じゃないけども、全部オフィスの床にしたら一番収益が上がるのは分かっているわけじゃないですか。じゃなくて公共性に資するサービスをする中で、収益はオフィス床ほどはないけれども、その分、区民への公共サービスがどのぐらい貢献できるかという、そこら辺のトータルで考えていくべきだと思うんですけども。その中で区の権利床を、例えばオフィスだけに限って言ったら、オフィスの収支というんですかね、例えば区が持っている持分を貸して運用するとなると、いわゆる普通のオフィスの賃貸事業のようなイメージも、その部分を取ってみればあるわけじゃないですか。そうすると世間の、生保・損保のような不動産投資機関とか、機関投資家のいわゆるオフィス活用の標準利回りというのは、大体4%、5%だと思うんですよ。だけど、区がこの床について、自分で自ら収益を回してくというわけじゃないんでしょう。それは民間事業者が収益を稼ぎ、民間事業者の事業として、収益は民間事業者に全体としてはゆだねると。その収益の中で区の持っている持分を区が収益として権利床相当分を獲得すると、こういう発想でよろしいんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 高橋委員御指摘のとおり、事務所の床につきましてはマスターリースということを考えておりまして、ほかの地権者さんも床を取ることになります。そうした方々の権利を一緒くたにして、サブリースという形で事業者を募集して、賃貸で入居していただくと。全体の収益、還元のところは按分して、それぞれの地権者ごとの割合によって収入を得るということを考えているところです。

高橋委員

 そうすると、ほかの地権者や事業は関係なくて、区の持分だけを区が是が非でも、少しでも収益を上げようと、がむしゃらにやるという話じゃなくて、事業全体がきちっと収益が回っていくような全体のプロジェクトで収益を上げていく、要は開発全体の不動産の価値というか、プロジェクトの価値を上げて、それが結果的に区の収益につながるということだと思うんですけどね。その中で、オフィスだけじゃなく公共性といったときに、我々も主張した、例えば展望フロアであったり、バンケットゾーンであったり、こうしたものについては、中野区がこのプロジェクトに参画する大きな価値として、サンプラザのDNAを継承するということと、区民へのサービスというか、公共的なサービスを出していくということで、にぎわいを創出していくということを考えたときには、やはりオフィス床が全て展開していくということじゃなくて、こういう公共的なものも必要だというところで進めているということでよろしいんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 区としては、事務所の床で収益を稼ぎつつ、公益的、公益というのは区民、来街者の方が皆さん楽しめるという意味ですけども、そういった形で、そういった機能のところを誘導していくという観点も持ちまして、トータルでは収益を得ながらも、そういった機能というところも区として主導的に誘導していくということを考えているところです。

高橋委員

 それで、別紙3の裏の配置、施設の絵ですけれども、先ほどお話が出ました子どもの遊び場について、これは具体的に、こういう機能というのは駅周辺に必要だと思いますけど、私もここにこれが、まさに収益にオフィス床と同様に還元するわけじゃない中で、しかも区民、あるいはサンプラザのDNA、あるいは区民の公共サービスといった中で、老若男女、区民の広く一般に利用できる施設がふさわしいと思っているんですよ。そうすると、ここが子育て世代、お子さんや親御さんに特化した形での利用ってなると、もっと駅周辺のほかのところで展開できないのかなというふうに考えているんですけど、その辺はどうお考えですか、広く区民が利用するという観点から。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 中野駅周辺全体の開発の中で、こういった機能を誘導していくということは考えているところです。この中で、仮に子育て支援のこういった屋内遊び場を設けることによって、この建物、ここの開発自体も、ホールとの相乗効果ですとか、そのほかの機能とも相まって、相乗効果を上げていくようなことを考えておりまして、そういったことでは、子どもの遊び場についても親和性が高いというふうに考えているところです。

高橋委員

 ホールやほかの施設との相乗効果で子どもの遊び場が必要だというのが僕はよく分からないんですけど、どういうことなんでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 まだ事業者も決まったわけではないので、なかなかどういったことができるかというのはありますけども、例えばライブで親御さんが楽しんでいる間にお子さんは安全な屋内施設で遊ぶとか、そういったことも可能性としてはあるのではないかというふうに考えているところです。

高橋委員

 これは子どもの預かり施設をしようとしているんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 あくまでもアイデアということですので、そういったところも含めて検討してまいりたいというふうに考えております。

高橋委員

 それは5,000人、7,000人規模の大規模なアリーナの施設の中で、そこの展開する事業者が考えたりすればいいわけであって、それをあえて公共が準備するのであれば、それはそれでほかのエリアに、わざわざ、まさに収益を上げなきゃいけないって委員がおっしゃるところに設ける必要はないと思うんですけども、その辺はいかがでしょうか。

 子どもの遊び場ということで、お子さんや子育ての親御さんが喜ぶ、子育てに資するというところを僕はイメージしていたんですけど、親が楽しむための利便施設というか、子どものために何がそれが大事なのというか、それは考え方としておかしいんじゃないの。施設利用のためにここを、大事な一等地の、しかもコンセプトとして区民が、中野区のにぎわいと開発プロジェクトの一丁目一番地のここに、託児所じゃないけど、子どもの預かり施設で、親はそれでコンサートを見てハッピーになるという、それが区の目指す子育て先進区の姿なんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 御指摘いただいたとおり、今検討しているのは、あくまでも親子が一緒になって屋内で遊べる室内空間を運営していただけるような事業者を呼び込みたいということでございまして、ここの開発の中で、出来上がった建物の中で、親子の方も楽しめるという機能を呼び込みたいという趣旨でございます。失礼しました。

高橋委員

 それがここに必要、ここになきゃいけないんですかというところなんですけど、もうちょっとよく検討していただいて、中野駅周辺の全体の中で、そういう子どもの遊び場施設という非常に大事な施設だと思っていますので、その辺はきちっと考えていただきたいと思います。

 あと、一つお聞きしたいんですけど、区の権利床というのが全体の、住宅は別として、例えばオフィスの床の中でどのぐらいのパーセンテージになるというのは、これからなんでしょうけども、細部は、大体その辺、持分としてはどのぐらいのパーセンテージを持つんでしょうか。あるいはその辺を概略でも見込んでいらっしゃるんでしょうか。出ますか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 まだ施設の規模等も、内容のところも煮詰まった形というわけじゃないんですが、今試算している断面図のイメージから言うと、高層階の事務所床のところに3層分ということになりますので、大体17%程度になるのかなというふうに見込んでいます。

高橋委員

 結構な持分になると思うんですけど、僕が聞きたかったのは、ビルの建設コストがさっき工事費で1,560億円、プロジェクトとして2,000億円という話がありましたけど、建てたはいいですけども、その後、10年、20年、50年、100年と続いていかなきゃいけない事業として考えたときには、イニシャルの建設コストよりも毎年毎年のランニングコストというのが非常に、もっとそれよりも莫大な額になっていくと思うんですよ。そうしたときに、当然収益はトータルで上がっていくんでしょうから、前にも意見がありましたけど、その収益というものをきちっとプールをして、メンテナンスであったり、いろんな今後のプロジェクトというか、この事業の中野区の持分に関係する支出について、きちっと担保していくべきだと思うんですけど、その辺の考え方と具体的に仕立てというのを今後考えていくというおつもりでよろしいんでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 高橋委員御指摘のとおり、ランニングコストにつきましても精査、検討しまして、あとは事務所の床とか、公益的な床から得られた収益については一定、基金に積んでいくこととかも含めまして検討して、ランニングコストのところ、大規模修繕がある場合とかはそこから支出するということも踏まえまして、検討してまいりたいというふうに考えております。

高橋委員

 きちっと年の収支を明らかにして、それをきちっとプールしていく形で、将来の支出に備えるように、これは要望しておきますので、お願いいたします。

日野委員

 先ほど来から、権利床のうち公益性を持つということで、展望フロア、バンケット、子どもの遊び場となっていて、これら全体的に収益としてはちゃんとプラスになるという想定で見ているというお話でしたけども、例えばバンケットや子どもの遊び場等で、赤字になるような、マイナスになるような状況になって、そういった場合に、ここの用途を変えるということは、まずそもそもそれは可能なんですかね。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 区が所有するということになりますので、可能ということは、可能だと思っております。

日野委員

 それは展望フロアもそうですか。用途を変えるということが可能なんでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 展望フロアというのが、今考えているのはレストラン機能を入れたりということですけども、そういった中身の機能のところについては、変えるというか、そういった可能性もあるのかなというふうに思っております。

日野委員

 そうですよね。展望フロアってそもそも区民のため、本当に区民のためかなというのはちょっと思うんですけど、区民だけが来る場所じゃないでしょうし、ほかもそうですけどね。展望フロアって、そんな用途って変えられないところじゃないかなと思っていまして、ここを区が持たなきゃいけないのかなというふうにも思うんですね。例えばここが、収益がやっぱりここでは取れないというふうになった場合に、それはないと見ているんでしょうけども、なった場合に、用途を変えられないというのは一つリスクなのかなというふうに思っていまして、そうした場合に、別紙3の裏に、今おおむねの位置が書いてありますよね。ここというのは、必ずしもここを区が持たなきゃいけない、権利床としてここを持つということは決まっているんですか。そうじゃなくて、例えば展望フロアは持たずに、事務所の床をワンフロア、ワンフロアというか、その分増やしたりとか、そういうこともできるんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 今、施行予定者と協議している内容については、こういったアイデアというところで試算をしているというのが現状でございまして、例えば展望フロアは展望フロアの場所で変わらないかもしれないですが、ほかの場所とかにつきましては、今後協議していく中で変更することも、場所的には変更する可能性もあるのかなというふうに思っております。展望フロアについては、御要望があったこともあったりとか、サンプラザのレストラン機能を継承するとか、あとは中野駅周辺のまちづくりの目玉である都内屈指の展望スポットとしても可能性が見込めるというふうに思っておりまして、区のプロモーション効果も期待して区が設置を誘導したいと。仮にですけれども、事業者任せでやった場合には、御提案のときには本当に最小限の展望施設しかできない、レストランも入らないということも可能性としてはあるというふうに施行予定者のほうとも協議した結果、難しいというふうに考えておりまして、そういったところも含めまして検討を進めたいというふうに思っております。

日野委員

 公益性というのは分かるんですけども、もし床を持つことで、公益性の床の部分で赤字になってしまう、マイナスになってしまうということになれば、区民の財産ですから、そこが区にとっては、区民にとってはマイナスになってしまうということを考えると、本当にその辺りのリスクはしっかり考えた上で、どういう床を持つべきかというところは、もう一度、ちゃんとシミュレーションをしていただいて、ぜひ進めていただきたいなというふうに思いますので、これは要望にしておきます。

長沢委員

 もう皆さん続いたので、なんですけど、ここで言っている施行予定者というのは、野村不動産をはじめとした何社だっけ、5社、含めて5社ね。失礼しました。それで、別紙2でも別紙3でもいいんだけど、ここで言っているときの提案時って書いてある、この主語は誰。どこのこと。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こちらの提案時というのは、野村不動産をはじめとする提案グループ、5社のグループでございます。

長沢委員

 現時点で出てきている、この主語は。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こちらの試算も、施行予定者側の試算ということになります。

長沢委員

 そうすると、言ってみれば別紙2のほうで支出がいろいろかかっちゃって、そのために提案時のところから変えなければならない。そのために収入として、こういった現時点のというのが、これも施行予定者のところから提案があったという話だね。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 施行予定者と、もちろんまちづくり担当のほう、区のほうも協議をした上で、補助金の精査とかも行っておりますので、協議してつくっている数字になります。

長沢委員

 それで、先ほど来出てきた権利変換する、権利の床だよね。そこのところで、当初の提案時のところは事務所、オフィスのフロアのところにすると。それで改めて、現時点でこういう形が出ているんだけど、いろいろ変わっちゃいけないとか思ってはいないんですよ。こういう形で、特に社会経済情勢とか、いろいろあるからね。だけど、絶対ここは変えないと。変えないというか、ちゃんと機軸を持たないと、いわゆる幹は。それって、ここは貸し付けるなり何にしたって区民の財産なんだというところはちゃんと踏まえておかなくちゃいけないと思うので、それを公共の施設、公共サービスに資するということにはやらないと。それはなかなか難しいと。しかし公益的な、そういったこと自身はしていくんだよということは、それは言っているわけだよね。この違いはあるわけだ。例えば、公的なことはもちろんとして、公共サービスというのは別に赤字だって、それをやらなければ、とりわけ命や人権が守れないとか、それだったらばやらなくちゃいけないんですよ。でも、ここの言っている公益に資するサービスというか、いわゆる区民サービスに、先ほど言うように、それに資したいというようなことも言っていた。そこのところは同時に、先ほど来出ているように、子どもの遊び場のところもそうですよ、ここも貸し付けるときに、あそこもそうなのかな、中野二丁目もそうなのかな、いわゆる一定の、本来の貸付料ではなく、軽減を取るとか、そういう考えというのはどこかではあるんでしょう。片方で、展望フロア、赤字だという言い方はしていないけど、どうもここ単独で見たら、単体で見たら、全体として、トータルとしては当然ながら収益を上げますよという話だけど、ここももしかしたら、レストランとか何とかというあれもあるけど、どうなるか分かりませんという、ここ単体で見ればだよ。やっぱり区民の財産は毀損するんじゃないかというような、そういう発想にもあるわけだ。ここをちゃんと整理しないと、どうなのという、本当に必要なのですかという話。先ほど、区と協議をした中でなった。もちろん先ほどの子どもの遊び場についても、展望フロアについても、バンケットもそうかもしれないけど、議会側からのサジェスチョンもあって、その上で区側が検討されて、こういう形で提案というか、今日の御説明になっているんだとは思うんだけど、でも、やっぱりそれを、本当にこれでいいのかなというところはもう一度考える必要があるんじゃないかなと改めて、質疑のやり取りを聞いて思いました。

 もう一回聞きたいのは、一つはフィックスされている転出補償金の400億円なの。複数の委員の皆さんが聞いたけど、もう一回、何でこれは400億円と決めなくちゃいけないの。規模が大きくなって、支出が大きくなるから、そのため収入として確保したいというところで、こういった床を新たに取って、いわゆる財源確保に資する、そのための収益を上げていくという、収益を取るという意味でね。この400億円自身のところを、この転出補償を、その部分はもらいましょうというか、転出させましょうと、そういうのには至らなかった、何でこれは400億円なの。さっき説明されたんだけど、よく分からなかったんで、もう一回お願いします。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 当初から400億円というところについては、新区役所の整備ですとか投資的経費のところに充てるということで考えていたところです。今般、整理をして、この400億円の中で収まるというふうに試算をしているところです。必要な額を転出補償して得て、残った部分については、こういった床、権利床として活用していくという考えでございます。

長沢委員

 だから、それは提案時のときからというか、現時点でも変わっていないから、今もそういうお考えなんだということなんだよね。だけど、400億円がショートするという話ではなくて、逆に言えば、言ってみれば、収入としてはもっと入ってくるものがあるんだから、それを床に、また床を取りましょうという話をしているだけで、別にこの400億円、転出補償金を上げるという、こういう選択肢を持ったってよかったんじゃないの、片方の考え方として。

 ここの市街地再開発というか、開発自身をどうしていきますかって、いろいろ議論してきました。中には、この市街地再開発という、こういう形で床を取る、正確に言えば土地の部分もあるわけだけど、じゃなくて定期借地でやったほうがいいんじゃないかと。さっき言った軸じゃないけど、区民の財産をどうするんだといったときに、やっぱり定期借地において、それは70年、100年は、何かほかのものに使えるというわけじゃないけども、しかし、こういう言い方もしたね、区役所の跡地というのを民間に売却というか、そうした例というのはないんだよという、そういうことも紹介させてもらいましたよ。豊島区のところでもそういう話が出たから、そういうのも言わせていただいたんだけど、それぐらい区役所の跡地、サンプラザはサンプラザであるんだけど、そこの活用がということも言わせてもらいました。当時そういった議論もあったし、だけど、なかなかそれも難しいという話の中で、今日の市街地再開発という当初の予定なんだけど、そういった手法を使いましょうという話になっている。だから、そういう意味では、全部を転出しちゃえというのも、これもまたなかなかしのびないというような。もともとの提案時であった事務所床、オフィスのフロアを取ると。オフィスのフロアだって、本当に区民サービスなんですかと言えば、それは直接的にはないわけだ。だけど、そこで得た収益は、収入は区民のために使おうと。だから特定な目的に、基金に入れるとか、当然ながら、いろいろ改修とか何とかというお金はあるよ、先ほど来から出ているように。だけど、それ以上の収益が上がるとなれば、それは一定の目的を持った、区民にこうやって、区民サービス向上のために使える、そういったものにしようと。それぐらいはというところから僕自身は納得したところもあります。納得させたというか。だけど、今回出てきているというところで、いろいろあるんだけど、特に展望フロア云々みたいなところで、ここが本当に必要なのかな、DNAが云々というのはあったけど、別にここだけじゃなくて、実際に7,000人という規模もでかいけど、それだって、ステージと観客席の距離が近い現中野サンプラザのDNAを継承するとか、DNAって別にもあるわけじゃん、ここだけがDNAじゃなくて。そんなことまでして、ここ得ることが必要なのかなという気もしています。

 もう一回、転出補償金の話なんだけど、転出補償金のところで出て、いわゆる400億円で新庁舎の建設と、あるいは、まちづくり中野21の清算とか、そういうのって、ほかもろもろで足りるわけだ。あとのところをお金にしちゃって、転出補償で、その転出補償自身で、それだって新たに基金とか、そういうものに積んで、区民のために使うとか、それだって考え方としてもう一度持ったっていいんじゃないかなと。つまり、ほかの権利床は当初の予定どおりみたいな、場合によってはバンケットとか何とかが必要だとか、子どもの遊び場もまた何とかというのはあるかもしれないけど、一番ここの中で言ったら展望フロアで3,900平米、エントランスを含むというのがあるけど、どうも採算のところでは、わざわざ収益を減らすまで、手を挙げてやるというところはいかがかなと思っているんですけど、ごめんなさい、いろいろ聞いちゃってあれなんだけど、転出補償金自身のところも変える、こういう考えは、今改めてはどうなんでしょうかね。御検討いただけるということはないんでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 現時点では、事業収支とか全体の進行のところも踏まえまして、400億円というところの転出補償金をさらに増やしていくということは、現時点では考えていないところです。

若林委員

 すみません、ちょっと疑問に思ったんで。別紙2の今話していた転出補償金の話なんですけども、容積率900%から1,000%に上がったときに、転出補償金430億円になっている。こっちにも、足し算すると合っているんだけど、この30億円ってどこへ行ったんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こちらの30億円分につきましては、そのほかの事業者、権利を持っている方の転出補償金を想定したものでございまして、現時点での収支については、まだ転出するか、残るか、権利床にするかというのは決定していないところなんですが、収支をまず固めないとというところがありましたので、一旦転出補償金として30億円追加しているところでございます。

若林委員

 今までの転出補償金の金額は、そのまま400億円の考え方で今進んでいるということでよろしいですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 区としての転出補償金のところは400億円で変わりありません。

立石委員

 3のところのモデル権利変換(案)についてということで、現時点の評価を基に作成していますとありますね。権利変換計画の調書が提示された段階でまた評価をする、検証するとあります。この内容、これは今後の予定で言うと何年何月頃になるんでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こちらを決定していく段階みたいな時期でよろしいんでしょうか。表紙のところでスケジュールを示しておりますが、令和5年4月から9月までについて、不動産鑑定評価、財産価格審議会のほうに諮問・答申をしていくというふうに考えてございますので、不動産鑑定評価に入る前には一定固めたもので権利変換計画を出していただいて、それに基づきまして不動産鑑定とかを進めていくというふうに考えておりますので、その辺りが一定の決定というか、決めていく段階になるかなというふうに想定しています。

立石委員

 ありがとうございます。令和5年4月前ぐらいということですかね。先ほどから、他の委員から転出補償金400億円の話がありましたけども、例えばそんなにもう残り期間ないんで、地価がものすごい上昇したりとか、物価がものすごい変わるということはなくても、変動はあると思うんですよね。そうしたときに区としては転出補償金を積み増すのか、あるいは床を増やすのかとか、そういった方針というのは今のところ持ち合わせているんでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 現時点では、転出補償金のところを積み増すということは考えておりませんが、床の活用の仕方、取得の仕方等については、まだまだ検討の余地はあるのかなというふうに考えています。

立石委員

 ここのやり取りを見ていると、床の活用というところがあまり、これから具体的に検討していくんだと思いますけれども、転出補償金を増やすという観点も必要なのかなというふうにはちょっと感じました。あと、この間、様々住民説明会等されてきたと思います。サンプラザの後継施設に関して、こういった施設が欲しい、こういった営利企業だろうが、事業、業態が欲しいみたいな声とか、様々聞いてきていると思うんですよね。今回、展望フロアですとか、遊び場ですとか、バンケット、三つ機能を示されておりますけれども、そういった区民ニーズという点では、今までどういう意見がありましたか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 今までも、この新北口駅前エリアの再整備について説明をしたりする機会で御意見を頂いたりとか、また、その後にホームページとか公表した中で、区民の声とかという形でも頂いているところです。また、それとは別に、子育てカフェとか、そういった中でも、駅周辺にこういった屋内遊び場が欲しいというような声も頂いていたりするところです。いろんな場面を通じて意見を頂いているところでございます。今度、令和4年12月17日以降、2日間かけてまちづくり説明会を行ってまいりますけれども、そこでも御説明した上で意見を聞き取りながら進めたいというふうに考えてございます。

立石委員

 ありがとうございます。先ほど貸し出す用途については区が決定できるという話で、事業者の募集というのはまだまだ先の話になると思うんですよね。ころころ方針を変えるのはよくないんですけれども、しっかり、時間がある中で、本当に中野区に、この場所にどういう施設が必要なのかということは含めて考えていただきたいというふうに思っております。

 それと、先ほどオフィスフロアのところでマスターリースという話が出ましたけれども、この三つのフロアに関して、例えばセントラルパークに関しては、サウスで利益を出して、イーストは公共貢献というような考え方も示されていまして、全体で財政効果、プラスにしていくというような考え方も含めて、事前に固める必要があると思っています。マスターリースのように中間に業者が入るのであれば、やはり区の意向もしっかりそこに伝えて、その上で民間事業、営利事業ですから、公益性というところをどこまで理解を示していただくか分かりませんけども、少なくとも区の意向だったり、中野区民の意向というものはしっかり伝えていただきたいというふうに思いますが、いかがですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 事務所の床もそうですが、委員御指摘のあった公益的な床のところも、マスターリースということも含めて検討してまいりたいというふうに考えております。そうした契約の条件等につきましては、今後とも研究いたしまして、区民の要望にも応えられるような機能を誘導していきたいというふうに考えております。

立石委員

 今、サンプラザのレストランのチケットがふるさと納税で非常に人気ということで、この展望フロア、観光の資源としても活用される、そういう期待もされるわけで、例えばそういったふるさと納税の協力ですとか、区の施策に協力いただける余地などもあるのかなと思っておりますので、様々な視点でそういった協力を頂けるような形で調整を進めていただければと思います。この点は要望です。

 それと、バンケットについて、現状のサンプラザのバンケットの面積と新しい、今示されている面積、大体比較するとどのぐらいなんでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 現在の中野サンプラザのバンケットと研修室、会議室が入っているんですが、そちらを合計すると延べ床として大体3,500平米弱ということになります。今回御提案いただいているバンケット等の面積1,800平米というところなんですが、こちらを検討するに当たっては、コロナ前の直近の2年間の平均稼働率で大体50数%というところを見越して、元あった3,500平米の半分強のところが面積としてあれば有効に活用できるんじゃないかというところの検討も踏まえまして、こういった形にしているところでございます。

立石委員

 大体、現行の半分ということで、稼働率を基に算出されているということで、結構今、年末年始、忘年会・新年会とかでよく使われていて、繁忙期というのは回転率もちょっと高かったりするのかなというふうには思うんですけど、そこも参考に調べていただきたいのと、やはりサンプラザが解体される間、バンケットがなくなってしまうのが寂しいと、実際に困るという声も多数いただいておりますので、その辺もぜひ検討いただければと思います。こちらは要望で結構です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、平和事業の今後の進め方についての報告を求めます。

堀越企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 では、平和事業の今後の進め方について御報告いたします(資料3)。

 中野区の平和事業は、「中野区における平和行政の基本に関する条例」と憲法擁護・非核都市の宣言の精神に基づきまして、恒久平和や人間としての基本的な権利と豊かな生活の実現を目指し実施してございます。終戦から77年、中野区の憲法擁護・非核都市の宣言から40年を迎えたことを踏まえまして、今後の平和事業について、資料のとおり進めたいと考えております。

 1、平和事業の事業内容でございますが、平和事業は「平和資料展示室」による啓発をはじめといたしまして、「平和のつどい」での講演等、また、パネル展などで非核、第二次大戦、紛争地域などをテーマとした平和企画展示などを行っており、また、令和3年度からは次世代向けの事業を開始しておりまして、記念行事などのある年次を除き、年間120万円ほどの予算で運営しているところでございます。

 2、平和事業の現状と課題といたしましては、第二次大戦や被爆地などでの実相、状況を伝える経験者が減少していることや、資料が類似のものが多いこと、また、知識等の浸透の結果、関心が薄らいでいる可能性があることが挙げられます。また、平和のつどいへは、世界に目を向けた内容の場合に次世代の人の参加が増えていること、ウクライナへの侵攻などの戦争が実際に起きている現状がございます。

 3、平和事業の方向性ですが、これらの課題などを踏まえまして、今後の平和事業の運営は、「語り継ぐもの」から「考えてつくるもの」を基本として取り組みたいと考えております。従来の平和事業の内容を尊重しつつ、今後5年程度の期間で、世界恒久平和を中心とした内容へ徐々に移行していくことでいかがかと考えてございます。

 4、取り組む内容でございます。戦争等の情報も即時に目にすることの可能な状況の中、身近な内容も題材とする必要性が高まっていることや、題材を次世代の方が「自分事」として感じられるよう、より身近なものへ移行する必要があること、それから次世代の方が戦争の事実のみでなく、「世界の中の中野」がどうあるべきかを考える契機となるよう、伝えていく必要があることを踏まえまして、新たな方向性での事業を展開したいと考えております。

 具体的には、(1)の平和資料展示室の運営につきましては、アンケートなどを元に、展示内容などのさらなる充実を図っていくこと、(2)平和のつどいでは、世界恒久平和のテーマを中心とした内容へ段階的に移行すること、(3)企画展示におきましては、戦争や原爆被害のテーマは継続しつつ世界恒久平和のテーマを増やしていくこと、(4)次世代向け事業といたしましては、高校生以上を対象とした討議や小・中学生の体験学習などを中心とした事業へ移行していくことなどを考えております。

 5、平和基金の運用でございますが、現在、平和事業の経費は基本的に平和基金、現在基本額1億円でございます――の運用益を充てることとしておりますが、予算120万円のうち、近年の運用益は地方債の活用によります100万円程度でございまして、基金運用による利益のみでの運営は行えていない状況でございます。また、この地方債の運用も令和3年度末で一旦終了しておりまして、現在、従来のような金利で活用できるものはなく、普通預金による運用となっております。今後は事業の安定的な実施を図るため、平和行政の基本に関する条例の第7条第2項に基づき、平和基金の一部を平和事業の運営資金に充当することとし、毎年、一定程度の上限額などを想定し、充当しない基金は引き続き、有利な運用方法での活用を図っていくこととしたいと考えております。このため、今後、平和基金の基本額や基金維持に必要な条例内容について、改正手続を行っていきたいと考えております。

 最後、6、スケジュールでございます。令和5年2月に条例改正の御提案をさせていただき、4月から新たな方向での事業を開始したいと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

平山委員

 タイミング的に平和事業の見直しをということは、いわゆる基金の関係で、運用益の関係で、これまで何度か質疑をさせていただいたんですが、ちょっと内容的に気になる部分が幾つもありまして、お尋ねをさせてください。2番の平和事業の現状と課題で、「長年の事業継続による知識等の浸透の結果、関心が薄らいでいる可能性がある」とあるんですが、これは、取りようによっては平和事業を行ってきたことによって平和への関心が薄らいでいるというふうにも取れるんですが、これはどういう意味ですかね。

堀越企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 こちらといたしまして、この意味といたしましては、事業を継続いたしまして、数十年にわたりやってきたわけですけれども、浸透を十分といいますか、続けてきた結果として区民の方に一定程度の知識を持っていただいたというような意味で、新しい材料のものがない状態の中で、若い方の参加などがあまり増えていないというようなところで、関心のほうが少し少なくなってきている世代もあるのではないかというようなところで書いたものでございます。

平山委員

 世代の話をされているから、どうなのかなと、今答弁があったところですけど、本当に取りようによっては、長く平和事業を続けてきた結果、関心が薄らいでいるというのであれば、今まで長きにわたって取り組んできたものの結果として関心が薄らぐようになったというのであれば大問題ですよ。失敗だったというように取れるんですよ。要するに、区がそういう評価をされているというふうにも、誤解されてしまうような内容なので、ここは表現を考えていただきたいなというのと、その下の「平和のつどいへは、世界に目を向けた内容の場合に次世代の人の参加が増えている」、多分これは、全体を読むと次世代というところにテーマをされているんだと思うんですが、4番目を見ると、世界に目を向けた内容の場合、次世代の人の参加が増えているにもかかわらず、取り組む内容では「身近な内容も題材とする必要性が高まっている」、「身近なものへと移行する必要がある」になっているんです。これはリンクしないような気がするんですけども、ここはどう捉えればいいんですか。要するに、世界に目を向けた内容のほうが関心が高まっていると言いつつ、これからは身近な内容を変えていきますというふうになっているわけなんですよ。そこの関連性が、要するに現状と課題に対しての取り組む内容の関連性がいまいち理解ができないんですけど。

堀越企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 現状と課題のところの「次世代の人の参加が増えている」というところにつきましては、現状、そういった若い方の参加が増えているという現状でございます。取り組む内容の身近なものも題材とする必要性が高まっているというのは、現状と課題の上から二つ目の「戦争被害を中心とした資料が、写真資料など類似のものが多い」ということでございまして、より関心を高めていくために、身近な内容も題材とする必要があるというような、この辺りと対応しているというふうに捉えてございます。

平山委員

 あんまり、そういう意味には受け取れないなと。もう一つ、世界恒久平和という言葉を使われていますけど、ここで言うところの世界恒久平和とは、どのようなことですか。

堀越企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 区の平和行政の基本に関する条例にございますところの恒久平和や人間としての基本的な権利というところでございまして、世界におきましても、日本のみでなく、世界の中で、世界全体が恒久平和を願うというような状況であるべきであるということで、取り組む内容の三つ目の○のところにある、世界の中におけます中野区というところがあるべき姿というものを考えていただくよう、事業を進めていく必要があるというような状況であるというふうに捉えております。

平山委員

 過去も含め、現在も世界情勢の中で日本一国のみが平和ということというのはあり得ないんではないかと思っていて、決して日本はそのようなものを目指してはいないし、中野区もそういうふうなことを考えてこれまで平和事業を行ってきたわけではないと思うんです。世界恒久平和をテーマを中心とした内容に段階的に変えていきますよって書いてあるんですね。戦争や原爆被害のテーマは継続しつつ、世界恒久平和のテーマを増やすって書いてあるんですよ。要するに、こっちにシフトしますというふうに書いてあるので、ここで言うところの世界恒久平和というのは何をイメージされているのかというのを伺っているんです。

堀越企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 従来、委員おっしゃいますように世界平和を願っての平和の事業でももちろんあるわけでございますけれども、具体的な話で申し上げますと、1の平和事業の事業内容のところですと、従来は非核、第二次大戦というものウエートが高かったわけでございますけれども、紛争地域なり、世界の戦争などの状況をテーマとしたものはウエートとしては少なかったわけでございます。今後5年程度の期間で、そういった世界で起きている紛争の地域、紛争などについても幅を広げていくというようなところで方向性を一旦考えているものでございます。

平山委員

 分かりました、それであれば少し理解ができました。全体的な感想を少し述べさせていただければと思うんですが、表現をもう少し工夫されたほうがいいのかなと思っているんです。さっき言ったように誤解を受けるような内容もありますし、「語り継ぐもの」から「考えてつくるもの」って、私はあまりこういう言葉遊びみたいなものは好きではなくて、ずっと語り継いでいかなきゃいけないものだと思っているんですよ。何度も言いますけど、私は長崎県で生まれ育って、やっぱり原子力爆弾の悲惨さ、残酷さ、これは永遠に語り継いでいかなければいけないものだと思っています。だから、広島・長崎の平和館に行くこともずっと提案をさせていただいた。これって変わっちゃいけないものだし、変える必要は僕はないんじゃないかなと思うんです。ただ、プラスアルファとして、読むとあたかも、「戦争被害を中心とした資料が、写真資料など類似のものが多い」と書いてあるんですけど、これ、何が悪いんですか。だから飽きるってことですか。その下も「関心が薄らいでいる」なんて書いてあるんで、恐らくはそういうふうに思われているんじゃないんだと思うんですけど、この文章を読んでしまうと、少し憂いみたいなものを感じてしまうというのが正直あります。ずっと語り継いでいくべきだと思います。だから平和資料を恒久的なもの、持続可能なものとするために平和基金条例というものがあった。だけども、基金の運用がなかなかうまくいかない状況になっているから、今後の平和事業について、いろんなやり方も考えていかなきゃねという話で、基金の原資を活用してはということもこの前提案をさせていただいて、そのような形になっているので、そこの部分は非常に評価するんですけど。広島の原爆資料館が変わりましたよね。リニューアルをされて、見せ方を変えたことによって、ものすごく、また評価が上がって好評だという話も聞いています。私、まだ行けていないんですけど。そういうことなんです。だから、より関心を持っていただく、よりリアルに感じていただけるように、様々な工夫を凝らすということは大事なことなんですけど、そうでないと思いますけど、「戦争や原爆被害のテーマは継続しつつ恒久平和のテーマを増やす」なんていうふうに書かれてしまうと、どうしても縮小してしまうようなイメージが全体の中ではあるので、それだけは避けていただきたいなというふうに思っています。その上で、現在、世界各地で起きている様々な紛争で、本当に大変な被害に遭われていらっしゃる方、あるいはたくさんのお亡くなりになった方、そういった方もいらっしゃるわけだから、そういった世界の今のありよう、実相というものを伝えていかれるということについては決して反対をするものではないですし、必要なことだと思っています。

 報告なので、これで終わっちゃうのかもしれませんから、実際の事業化、予算化等々のときの表現をもう少し検討していただきたいなと思っているんですけど、どうですか。

堀越企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 予算化のときにきちんと表現、工夫してまいりたいと思います。委員のおっしゃいます広島の現状、あるいは若い方が今、大変資料館を訪れている、増えているという現状も認識しております。そういった若い方の関心を高めるためにも、やはりきちんと被爆地の現状ですとか、あと、非核について議論する機会ももちろん含めて、若い方と議論をしたり、あるいは体験学習のようなものも含めて検討してまいりたいと思っております。

中村委員

 御報告ありがとうございます。平山委員とかぶるところもあるので、端的に伺います。確認なんですけど、平和事業の方向性のところで、後ろの取り組む内容のところにもあるんだとは思うんですけど、下のところで、「従来の平和事業の内容を尊重しつつ、今後5年程度の期間で、世界恒久平和を中心とした内容へ移行していく」ってあるんですけれども、これは今までの第二次世界大戦とか被爆地といったものをテーマにしたものをやめるということではなくて、それに加えて、今の世界の紛争だったり、戦争だったりというところの現状を伝える機会を、「移行していく」って書いてあるから、そっちに移行していっちゃうのかなというふうに見えるんですけど、そうではなくて、そこを増やしていくという認識でいいんですかね。そこを確認させてください。

堀越企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 今までの内容を尊重しつつということで、非核や第二次世界大戦をもちろんやめてしまうことはあり得ないといいますか、考えてございません。今後の、今現在世界で起きているような紛争の状態などについても、加えてお伝えをしていくと。その事業の進め方については、また御提案したいと思いますけれども、より次世代を含め、他世代の方にもアプローチできるような事業内容を組んでいきたいと思っております。

中村委員

 「移行していく」と書いてしまっているので、認識としてそういうふうに読み取られてしまうので、そこは今後の示し方というところでは、例えばそっちの話を増やしていくとかという言葉に変えていったほうがいいのかなというふうに思いますので、それはお伝えをしておきます。

 平和を伝えるための題材を自分事として感じられるようというのは、すごく大切なことだと思っております。ここで自分の話をするのも何なんですけど、私、留学をしていた時期が、9.11が起きていた時期で、イラク戦争が2003年に起きたときに、友人、同級生、同じ歳の女性の、双子だったんですけど、その2人ともがイラクに派兵をされたということがありました。本当にそれまで戦争というものが身近ではなかったんですけど、そういう現実がアメリカにはあったということだったんですよね。やっぱりそこからすごく戦争に対する意識というのは変わったなというふうに思いますし、どこかで誰かの大切な人が戦争の中にいるということも自分事として捉えるようになったというのは非常に、経験としてよかったかって言われると、よくなかったと思うんですけれども、そういう機会があったということは、いい経験にはなったなというふうには思っています。

 そういうところからも、今起きている戦争とかというところを、やっぱり日本にいると、島国だからと言ったらあれなんですけど、あんまり情報がないわけですよね。ニュースでは見るけれども、そういうニュースの世界の中のことだけで、それを自分事として捉えるということって非常に難しいことだなというふうに思っています。私自身も、日本に帰ってきて、こういう普通の生活をしている上では、少し自分事としては捉えられていない部分もあるなというふうには感じている中で、若い人たちにどういうふうに自分事として捉えていただくかというのはなかなか、テーマを変えたからといって簡単なことではないのかなというふうに思っています。一方で、海外に友達がいたりとか、そういった国際交流の下地があると、そういう意識も上がっていくんじゃないかなというところは感じているところです。そういったところも含めて、国際交流担当という部署もあるので、そことの連携というところも視野に入れて、こういった事業も進めていっていただきたいなというふうに思いますけど、そこら辺はいかがですか。

堀越企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 中野区において、外国籍の方も多いところでございます。いろいろな国の情報も区の中で、区民の方同士で御共有していただくことも大事かなと思っております。国際担当とも、例えば事業、人権多様性条例でも密に関係しておりますし、この平和につきましても工夫しながら協力をしていけたらと考えております。

長沢委員

 お二人がやられてあれなんですけど、現状と課題というところ、2番の、先ほど平山委員が言われていた、そこのところは本当に気になったところで、先ほどの御答弁でもまだよく分からない部分があったんですが、いずれにしても一定の、基本方針を変えていくようなお話ではあるんだけど、これまでのというか、戦後77年たつ中で、例えば戦争の体験者の方々、あるいは被爆をされた方、中野には長広会という、被爆者のそういった皆さんの団体もあるけど、当然ながら、そうした方々たちが高齢になって、お亡くなりになる。あるいは入院や施設にということで、もう語り継ぐこと自身が難しくなっている、そういう側面は当然あると思っています。だからこそ、今本当にそこで、要するに被爆の実相をはじめ、あるいは中野では5月24日から25日の未明にかけて、中野への空襲、俗に言う山の手空襲があって、そういった人たちが本当に少なくなるからこそ、今そういった人たちに語っていただく、あるいは、昔語ったもの自身を改めて中野で収集をかけていくとか、そういうことは大事なんじゃないかなと思うんですよ。当然ながら、そういう方々が亡くなっていくような、少なくなっていったり、もう語れなかったり、何とかあるんだけど、例えば被爆の人、被爆の2世とか3世の人だって、自分のお父さんやお母さん、あるいはおじいちゃん、おばあちゃんのこと自身をそうやって語るという、そういう取組だってされているわけですよね。先ほど平山委員、長崎県の出身だということで、言われることが本当に、そういうことをずっと聞いてもきたんだろうと思うし、現在も長崎で言えば、8月9日は小・中学生ですかね、学校に登校するんですね。そういうのが引き継がれていっているわけですよね。だから、そういう取組自身も考えていただけないかなと。語り次ぐことや考えていくことで、世界恒久平和とか若い人たちが今の世界に向けた、そういうところには関心、参加が増えているという、そういうのもあるんでしょう、実際に。それはそれで別に否定するものでもないし、大事だと思う。でも、そこはパラレルで考えていって、ここからはこうやって変えちゃうんだという、そう読み取れなくもないんですよね。だから、そういうのが気になったところであって、その点については、改めて戦争の、さっき言った被害のこともそうだし、原爆に対する、今で言う核兵器のこともそうだし、そういったところの視点をちゃんと区として持って、企画の展示もそうだし、平和のつどいなんかのところでも、なかなか難しくなってきていることがあったとしても、昔、僕だって、吉永小百合さんでも呼んで、ぜひこのつどいにと言ったら、お金がかかり過ぎて云々とか、オファーはかけたんだけど、ちょっと折り合いがつかなかった、随分前ですけど、そんな話もありました。いずれにしても、そういう形で例えば朗読とか、そういうのもやったりもしているわけだ、今もずっと。だから、そういった、別に女優さんを呼べとか、そういうだけじゃないです。いずれにしても、そこのところは、恒久平和をテーマとしたというところだけじゃなくて、だけじゃなくてというか、それも大事なんだけど、そこはやっぱり並行してでも、現状やってきたことをさらに発展させるように、中身としてもやっていただきたいなと思っています。いかがでしょうかね。

堀越企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 文章にいたしますと、切り替えのほうを中心に捉えられるような内容であったことは、工夫してまいりたいと思います。今委員がおっしゃいました語り部の方につきましては、実際、今回の終戦の日にございましたところでは、被爆地の方のお孫さんにスピーチを頂きまして、まさに世代で語り継ぐというところの、生徒さんにも挨拶を、メッセージを頂いたところですし、今後、今年度、これからになりますが、若い方向けの平和事業の講座を行う中でも、語り部の方に御協力を今お願いしているところです。あとは、来年度以降も、体験学習などというところに、正式な御了承はまだこれから頂きたいと思っておりますが、語り部の方に御協力を頂いて、直接聞くということの価値が非常にあるものと思っております、平和事業におきましては。ですので、今、お役目といいますか、御協力いただいている語り部の方にも、さらに御協力いただける機会を増やしていくことをお願いしながら、しっかりとした次世代への語り継ぎのようなところも力を入れて進めてまいりたいと思っております。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 委員会を休憩します。

 

(午後3時02分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時26分)

 

 休憩前に引き続きまして、所管事項の報告を受けます。

 次に、3番、男女共同参画及びユニバーサルデザイン推進に係る調査速報値についての報告を求めます。

堀越企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 男女共同参画及びユニバーサルデザイン推進に係る調査速報値について御報告いたします(資料4)。

 令和5年度に予定しております中野区男女共同参画基本計画及び中野区ユニバーサルデザイン推進計画の改定に向けた基礎資料といたしますため、意識調査を行いましたので、今回は速報値、単純集計でございますが、こちらについて御報告をいたします。

 なお、分析などを含めました御報告は来年3月を予定しております。

 1、調査概要でございます。概要は4月の本委員会で御報告したとおりでございまして、区民の18歳以上の方と区内事業所を対象に、いずれも無作為抽出で実施をしております。郵送により調査依頼を行い、回答は郵送またはオンライン、調査期間は令和4年7月6日から8月5日でございました。

 回収状況は、区民の方が2,000件発送で回収件数は717件、回収率は35.9%でございました。事業所は2,500件発送いたしまして391件の回収、回収率は15.6%でございました。

 調査結果ですが、主なものを抜粋しての御報告とさせていただきます。

 まず、(1)男女共同参画に関する調査ですが、①区民対象の部分です。「男性は外で働き、女性は家庭を守るべき」という考え方について、「そう思わない」、「どちらかといえばそう思わない」を合わせますと81.2%でございまして、多くの方がこの考えを持っていないというような状況が読み取れます。

 次に、女性が働くことについての考えについてでございますが、「結婚しても、子どもができても仕事はつづける方がよい」、「子どもに手がかからなくなったら仕事に復帰する方がよい」が多く、「仕事をしない方がよい」という考えは2%程度となっております。

 次に、新型コロナウイルス感染症の影響下におけます家事時間の変化についてでございます。「変化はなかった」という方が約65%で最も多く、「増えた」という方は31.1%となっております。

 その他、男女平等への関心と意識、教育、ワーク・ライフ・バランス、地域活動、防災、暴力の防止、健康、ハラスメントに関する質問を設定しております。

 続きまして、②の区内事業所対象の結果でございますが、女性が活躍するための取組が進んでいるかどうかにつきましては、「ある程度進んでいる」、「進んでいる」を合わせますと64.2%の事業所で取組が進んでいる状況でございます。約30%は、そうでいないといった状況が読み取れます。

 次に、ワーク・ライフ・バランスに関する取組の現状につきましては、「十分に取り組んでいる」事業所もある一方、「現状のままで問題はない」の35.0%が最も多く、次いで「取り組んでいるが不十分」となっております。

 あとは、セクシャル・ハラスメントの防止策や対応策についてでございます。「取り組んでいる」が63.2%で、「特に何もしていない」というのが25.3%となっております。

 その他、育児・介護休業に関する設問を設定しております。

 (2)のユニバーサルデザインに関する事業所への調査ですが、中野区ユニバーサルデザイン推進条例にある事業所の努力規定について、「条例自体知らない」41.9%が最も多く、次いで「条例があることは知っているが、努力規定は知らない」25.8%となっております。

 次に、障害者差別解消法の正当な理由のない障害を理由にした差別の禁止については、「知っている」が67.0%で、「知らない」が20.7%となっておりました。

 自分の事業所でユニバーサルデザインを取り入れているかどうかにつきましては、「取り入れている」が27.9%で、「取り入れていない」のは59.6%となっております。

 自分の事業所における性的指向や性自認(SOGI)に配慮した運営については、「実践している」が14.3%で、「知っているが実践できていない」が28.9%となっております。

 その他、ユニバーサルデザインの設備、商品・サービスに関する設問を設定しております。

 4、今後の予定でございますが、令和5年3月に調査結果の詳細を御報告、8月に両計画についての計画改定の考え方についてお示しし、10月に計画素案、12月に計画案を策定、令和6年3月に計画の改定を予定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

高橋委員

 報告ありがとうございました。2の回収状況のところで、事業所、15.6%、2,500件のうち390件ちょっとという回収率、これは低いと思うんですよね。中身のアンケートについても、4ページの(2)のUDについての条例であったり、努力規定ということについても、知らない、あるいは努力規定を知らないという、この辺の様子を見てみると、区の周知の仕方とか、その辺のことが足りていないんじゃないかなというふうに思うんですけど。要は、単に男女共同参画と同時にUDというのが、その段差の解消をしましょうねということじゃなくて、区のあらゆる政策展開につながる、それの最上位理念として発信すべきだというところで、私なんかは各部署にUD担当を置けと言ったぐらいのことがあるんですけど、そういう意味では区の姿勢が区民に伝わっていないというように捉えかねないと思うんですけど、その辺の見解はいかがなんでしょうか。

堀越企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 ユニバーサルデザインに関しての事業所の回答、回収率などでございますが、15.6%で決して高いとは言えない回収率でございますが、例えば民間団体の調査ですと一桁なども多く、区役所であってもあまり高いものがちょっと見受けにくいところでございます。今回、事業所の回答率も高めるために、そういった効果も見込みまして、男女共同参画とも同じ様式、同じ回にやったものということもございます。もう一つのユニバーサルデザインの条例を事業者の方が御存じないというところが多いというところでございますけれども、いろいろユニバーサルデザインの計画の中でも、周知をするということで各部署へも働きかけを行っているところでございますけれども、なかなか結果につながっていないというところで、さらなる周知が必要と思ってございます。ただ、一方、これは区民の方のユニバーサルデザインの認知度でございますけれども、これは区民意識調査のほうで行っておりまして、ユニバーサルデザインを知っているというような方は7割、69.9%という数字が令和3年度の分、出てございますので、事業者の方への周知は深めつつ、区民の方へも、一定程度の認知度はあるようでございますが、併せまして事業者のほうにも力を入れてまいりたいと思ってございます。

高橋委員

 民間でやった場合は一桁があるから15%でどうかという、そういうのはちょっと怠慢じゃないかなと思っていて、やっぱり民間の、区民の方の認知度が高くて、事業所が低いというのであれば、区のいわゆる事業所関係の窓口の部局もあるわけだし、そこでのきちっとしたUDの展開を図るとか、そういう積極的な姿勢を取らない限り、区がそれぞれのUDを発信して、せっかく条例をつくって、これからさらに展開していこうという中で、それは努力が足りないんじゃないのかなと思うんですよ。そこは、だから今後の課題として、きちっと区民向け、あるいは区内事業所がこういう状況であるならば、やっぱり区内事業者向けのきちっとしたUDの展開を区として図って、トータルでUDへの啓蒙であったり、さらには啓発であったり、それが具体的に区の施策とスパイラルアップしながら、どんどんバージョンアップしていくような、そういうところを図っていかないといけないと思うんですよ。要は、前にも申し上げましたけど、UDの発想というのが上位理念であって、しかも、それは条例をつくって、推進計画をつくったから、それが完成したわけじゃなくて、そこからスタートで、いかにそれを具体的に日常の生活の中に取り込んでいくか、それをまた検証していくかという、それが大事だということなので、その辺をきちっとやっていただきたいと思うんですけど、いかがでしょうか。

堀越企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 今回も経済団体のほうにも調査のことを御説明いたしまして、御協力依頼はしたところでございますが、このような回収率となってしまいました。PRに、周知に力を入れるべきであったと思ってございます。委員おっしゃいますように、事業者の方の御協力があってこそのといいますか、御理解・協力というものがユニバーサルデザイン推進には不可欠でございますので、今後、この後の報告にもございますが、審議会も立ち上げますので、そういったところで様々御意見いただきながら、計画の内容につきましても、その中でも事業者の方への御協力についても様々御議論いただきながら、改定に向けて進めてまいりたいと思います。

高橋委員

 区内事業者といっても、中小企業であれば区民の方が多いということも考えられるわけですから、区民と事業者、その両面からきちっと展開していくようにお願いいたします。要望にしておきます。

長沢委員

 御報告ありがとうございます。これって速報値だから、全体としてというところで言うと、区民対象でもいいんだけど、設問自身はもっとたくさんあって、一定何かクロス集計みたいのができるような、そういうふうに。意識調査だから、でも、そういうのが分かったほうがいいよね。つまり男女の共同参画やユニバーサルデザイン推進に、そういった区自身が、あるいは区内の事業者とか、いろいろな形でそれが取組に反映できるという、そういうのを考えていくというような、分析の結果として、そういうものだと正確だと思うんだけど。あまり時間があれだから、例えば「男性は外で働き、女性は家庭を守るべき」というので、「そう思わない」とか「どちらかといえばそう思わない」が81.2%という、それなりに意識としては、性別の役割みたいな、そういったところは解消のところに皆さん思われているのかなというところは出ている。例えば、次のページの、2ページのところで、女性が働くことについての考えでは、「結婚しても、子どもができても仕事はつづける方がよい」が50.5%、半分ぐらいの方々がそう思っている。だけど、次の設問があるかどうか分からないんだけど、現実にはそこはなかなかできないねと。そういう条件、環境がないよとか、また、「子どもができたら仕事を一時やめて」云々といったところも「よい」という、こういうふうだけども、なかなかこれも難しいねとか、言ってみれば、そういうのって一定の条件、環境を整理しないと難しいねという、意識だけの問題じゃなくてというのがあるじゃないですか。そういうところにつながっていけるのかなという、そういうのが一定読み取れていくものなのか、調査全体が。例えばということで言ったので、ほかのところもあると思うんだけど、ごめんなさい、そこをちょっと付け足していただきたいところがあるんだけど、全体としてそういったことが、一定のところが分析できるようなものになるのかという、そこを伺いたいんですけど、どうですか。

堀越企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 今、集計を進めている途中でございますが、クロス集計というものもやります。報告書としてはかなり、ボリュームで言いますと数百ページぐらいにわたるぐらいのものになる想定でございまして、今委員がおっしゃいましたような必要な対策ですとか、例えば個別、例えば自由意見の中にもいろいろ貴重な意見もございますので、そういったものも整理しながら、きちんとお示しをしてまいりたいと思っております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、4番、中野区ユニバーサルデザイン推進審議会の設置等についての報告を求めます。

堀越企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 中野区ユニバーサルデザイン推進審議会の設置等について御報告いたします(資料5)。

 ユニバーサルデザイン推進計画改定に係る必要な事項を審議し、答申するため、中野区ユニバーサルデザイン推進条例第8条に定めます中野区ユニバーサルデザイン推進審議会を設置し、開催したいと考えております。

 1、審議会委員でございますが、委嘱予定者は15名で、別紙のとおりの方々を予定してございます。別紙にありますとおり、公募による区民の方4名、関係団体からの推薦が8名、こちらはユニバーサルデザイン推進条例の審議会のときとほぼ同じ団体から御推薦いただいております。学識経験者の方は3名で予定しております。委嘱予定日は令和4年12月1日でございまして、任期は12月1日から令和5年6月までを予定しております。

 審議会への諮問事項でございますが、推進条例に示す目的であります全員参加型社会及び地域の活性化を実現するため、推進計画の改定に当たって盛り込むべき事項等についてとしてございます。

 今後の予定ですが、令和4年12月から5回程度の審議会を開催、実施する予定でございます。初回は12月8日(木曜日)を予定しております。5年6月頃に答申を頂き、8月頃に計画改定の考え方についてお示しをしたいと考えておりまして、以下、3月までのスケジュールは先ほどの報告でお伝えしたとおりでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、5番、令和5年度予算で検討中の主な取り組み(案)についての報告を求めます。

森企画部財政課長

 それでは、令和5年度予算で検討中の主な取り組み(案)について御報告をいたします(資料6)。

 なお、本件につきましては、本定例会中の全常任委員会におきまして所管事項に係る内容について報告をしております。

 区は、令和3年に改定いたしました基本構想で描く「10年後のまちの姿」の実現に向けまして、基本計画の実施により歩みを進めているところでございまして、令和5年度は、後期の取組を具体化していくということでございます。また、基本計画と関連をいたします区有施設整備計画や構造改革実行プログラムで計画された事業のほか、引き続き新型コロナウイルス感染症対策を徹底した上での様々な活動の活性化に向けた支援策を着実に進めていく必要があります。また、さらに令和6年の新庁舎移転まで1年半を切る中で、整備工事のほか、職員の働き方、ペーパーレスなどの検討を着実に進めまして、新たな区役所サービスの提供と、また、新しい職員の働き方や業務の進め方を確立させていくといったような状況にあります。

 令和5年度予算は、「新庁舎移転を見据え、区民サービスと業務の改善を進め、未来の中野の礎を築く予算」とするため、基本計画で掲げた重点プロジェクト、以下5項目につきまして、令和4年度と同様、重点事項として編成を進めております。また、新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢、円安など経済状況にも十分注視しながら、予算編成を進めているところでございます。

 つきましては、現在、予算で検討しております主な取り組み(案)につきまして御報告をいたします。

 検討中の主な新規、拡充、推進及び見直し事業につきましては、別紙でまとめておりますので、別紙を御覧いただきます。こちらにつきましては、基本構想において描く四つのまちの姿に分類をして、これをさらに基本計画で示す政策ごとに区分をしております。また、右端の「区分」という列のところでは、先ほど申し上げました重点事項のどれに該当するのか、また、それ以外の事業はどうなのかというところで、黒丸で表示をするようにしております。

 まず(1)人と人とがつながり、新たな活力が生み出されるまちへの取組につきましては、政策1から政策5の区分で、2ページにかけてでございますが、全部で15項目を掲げております。当委員会に関係する事項につきましては、1ページの1番、男女共同参画基本計画の改定及び2番、ユニバーサルデザイン推進計画の改定ということでございまして、この間の様々な状況、変化等を踏まえまして、改定を進めてまいります。

 それから、2ページの8番ですが、中野サンプラザ閉館を契機としたシティプロモーションということで、サンプラザ閉館を契機に、中野の魅力を発信する事業を行ってまいります。

 続きまして、2ページの下段のところから5ページにかけまして、(2)未来ある子どもの育ちを地域全体で支えるまちへの取組ということで、政策6から政策10の区分で、全部で27項目を掲げております。当委員会の所管事項、関連する事項といたしましては、5ページの25番で、地域子ども施設等の機能拡充等というところの一番下のマル、「常設プレーパークの設置に向けた検討を行う」ということで、この検討に当たりましては、区有施設活用の関係のところもありますので、企画部もこの検討に関わっているということで、所管部に記載をしております。

 それから、5ページの一番下のところから7ページにかけまして、(3)誰もが生涯を通じて安心して自分らしく生きられるまちへの取組ということで、政策11から政策15の区分で、全部で20項目を掲げております。

 それから、(4)安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまちへの取組ということで、7ページの下段のところから9ページにかけまして、政策16から政策20の区分で、全部で16項目掲げております。当委員会の所管事項、関連する事項といたしましては、8ページの1番、防災対策の推進ということで、移動系防災行政無線の設備更新、また、災害対策用被服の変更、それから中野区一斉情報配信システムの多言語化や連携機能の強化等ということで取組を進めていきます。

 それから、9ページから、(5)区政運営等に関する取組ということで、8項目をまとめております。区政運営等に関する取組につきましては、デジタルトランスフォーメーションに関する取組と、それ以外の取組ということで区分をしております。まず、デジタルトランスフォーメーション(DX)に関する取組として、当委員会の所管事項ですが、9ページの1番、LINE運用支援ツールの導入ということで、子育て世帯を中心に中心としたアクティブユーザーがLINEの利用者として多いということでございますので、行政手続のオンライン化を進めるほか、区政情報の発信を効果的に実施していくということで考えております。

 10ページの統合型GISの構築につきましては、庁内情報資産の共有と活用による業務の効率化、区民や事業者への地図情報の公開によるサービスの向上を目的として構築を、今年度も実施しておりますが、引き続き実施をしていきます。

 それから、区政運営等に関するその他の取組というところで、10ページの4番ですが、新庁舎整備事業及び新庁舎移転に伴う業務改善ということで、令和6年度の移転に向けて整備を進めるほか、ペーパーレス等の業務改善も推進してまいります。

 5番、国有地の取得につきましては、鷺宮小学校内の国有地の取得に向けて取組を進めてまいります。

 6番、SDGsの推進ということで、区民に対しての普及啓発事業を実施してまいります。

 7番、基本計画の後期の取組の具体化ということで、事業やスケジュール等を具体化してまいります。

 以上が新規、拡充、推進事業でございまして、検討中の主な見直し事業につきましては、10ページの下のところ、2番ということで、全部で3件まとめております。

 最初の資料にお戻りいただきまして、区民からの意見募集でございます。これらの内容につきまして、区報12月20日号及びホームページに掲載をいたしまして、来年1月4日まで意見募集をいたします。また、区民と区長のタウンミーティングにおいての意見交換会も予定しておりまして、記載のとおり12月21日及び22日に、今年度につきましては2回に分けて、テーマをそれぞれ設定しまして、従来は1回だったんですが、今回は2回ということで分けて、いずれも区役所の会議室で実施を予定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

中村委員

 御報告ありがとうございます。多岐にわたっちゃうので端的に聞いていきたいと思います。まず、今回、主な取り組み(案)で示された事業って全部で何事業あるんですかね。そこの確認だけお願いします。

森企画部財政課長

 全部でこちら、88事業になります。ちなみに、昨年度というか、今年度予算で検討中のということでお示しした主な取り組みは75事業ですので、13事業増えております。

中村委員

 これって今聞いていいことなのか分かんないですけど、予算規模って今聞いて大丈夫なんでしたっけ。答えられるんでしたっけ。

森企画部財政課長

 今予算編成中なものですので、大体の、おおよそのところで、全体の規模感ということで申し上げますが、一般財源ベースで20億円ほど、令和4年度と令和5年度で言うと増えているということでございます。もちろん予算編成、今後やっていきますので、変動の可能性は十分ございます。

中村委員

 全体ではなくて、令和4年度と5年度を比べると20億円ぐらい、一般財源ベースで増えているということですね。全体の中で聞かないと分かんないのかもしれないですけど、新庁舎移転に関わるところって、この中で大体幾らぐらいあるかって出していらっしゃるんでしょうか。

森企画部財政課長

 事業費で申し上げると、いわゆる建設も含めて195億円程度でございます。

中村委員

 一般財源の20億円アップのところで、要は全体の予算規模のところでの内訳で、新庁舎のところがどれぐらいなのかなと思ったんですけど、その比較というのは、ごめんなさい、まだ予算の委員会に入っていないので、事前になっちゃうとあれなんですけど、お答えできる範囲でお答えいただいてもいいですか。

森企画部財政課長

 先ほど私が令和4年度と令和5年度の主な取り組みで、一般財源ベースで20億円程度、大体増えていますと申し上げましたが、それがほぼほぼ新庁舎関係になります。

中村委員

 分かりました。多分、詳細はお答えできないのかなと思うので。

 個別の事業のところで幾つか聞きたいんですけれども、別紙の2ページのサンプラザ閉館を契機としたシティプロモーションというところで、「中野の魅力を発信するシティプロモーション事業を行う」とあるんですけれども、具体的に今考えていること、御答弁できる範囲で教えてください。

高村企画部広聴・広報課長

 閉館した後のにぎわいの確保というのが一つ、この委員会でも御指摘のとおり課題と思っていますので、閉館して閉鎖するまでに区民の方が参加できるイベントができないか、また、いわゆる解体するまでにプロジェクションマッピングみたいな形で、少しこれからの中野のまちを示せるような、そんなイベントができないかということを今検討してございます。

中村委員

 分かりました。もう少し予算審査のところに近づいてくれば、もう少し詳細にお示しを頂けるのかなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

 それから、ちょっと気になったのが5ページの地域子ども施設等の機能拡充等のところなんですけど、「常設プレーパークの設置に向けた検討を行う」のところで、企画部が所管ということで記載があるんですけど、企画部と子ども教育部・教育委員会事務局になっているんですが、ここって公園課は入らないのかなって、ふと思ったんですけど、都市基盤部は含まれないんですか。やっぱり全体像のところで考えていくべきだと思っているので、常設プレーパークの設置に向けた検討も含んでいくべきじゃないかなって思うんですけれども、そこはいかがでしょうか。公園課も一緒に検討していくべきだと思いますが、いかがですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 子ども施設の検討に当たっては企画課も一緒に入って調整してまいります。公園課も含めて調整してまいります。

中村委員

 ここに記載はないけれども、含んでいくということでいいですかね。ここの所管部のところが企画部と子ども教育部だけになっていて、都市基盤部も入れるべきだと思っているんですけど、そこはいかがですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 今後検討していく中には、検討体制の中には都市基盤部も入って、一緒に検討してまいります。

中村委員

 ということは、ここに都市基盤部と書かないと駄目なのかなと思ったんですけど、それはどうなんでしょう。それとも、最初の検討のところは企画部と子ども教育部でやって、具体化をしていくときには都市基盤部も入れていくというところなのか、令和5年度の段階では、まだ都市基盤部は入らないのか、そこら辺が見えないんですけど、それはいかがですか。

石井企画部長

 現在、プレーパークにつきましては庁内で検討を進めておりまして、企画部としましては複数、様々な部署が関連するということで、調整役ということで関わっております。ただ、プレーパークの事業ということで申しますと、子ども教育部が中心となるというふうに考えておりますので、このような表記をさせていただいたということです。検討に当たりましては、実際事業をやる場所としては未利用施設であるとか、あるいは公園であるとか、そういったことも関係してまいりますので、そこも含めて一緒に検討は進めていくということでございます。

中村委員

 あまりやり取りしていても長くなっちゃうので、あれですけど、そこはぜひ公園課のほうも含めてやっていただきたいなというふうに思いますので、お願いします。

 それから、最後の10ページのところで、区政運営等に関するその他の取組の中に、6番でSDGsの推進で、ここも企画部になっているんですね。まず最初に、「区民へのSDGsの普及啓発事業を実施する」とあるんですけども、これはどういったことを考えていらっしゃるのか、まず確認をさせてください。

堀越企画部企画課長

 こちらは、区民の方へSDGsについて普及啓発を行うため、シンポジウムですとか、講演会のようなものを考えてございます。

中村委員

 SDGsも捉え方とすると、例えば環境部とか、恐らく全部署に関わる部分もあるのかなと思うので、そういう意味では企画でというのはあり得る話なのかなというふうに思うんですけれども、普及啓発事業だから、これを企画部でやるということなんですかね。理念の浸透とか、庁内での共有とかというところではないから、これは企画部でやって、SDGsそのものの考え方って、もっといろんな部署で関わるところがたくさんあると思うんですけど、それとは切り分けた形で、こういうふうに企画部で、今回はシンポジウム等々をやるということで企画部になっている、所管部が企画部になっているという理解でよろしいですか。

堀越企画部企画課長

 今までも議会のほうで御質問いただきまして、SDGsについてはまず企画部のほうで所管するというようなところをお伝えしてございます。あと、基本計画の中で、基本構想の中の誰一人取り残さないという考え方や協働・協創の推進など、SDGsに掲げている目標や方向性と同じくするものでありますことから、各施策の取組を着実に推進していくことがSDGsの推進につながるということで、基本計画にそれぞれの重点プロジェクトもですけれども、施策のところにゴールとの関係を示しているところでございます。まずは区民や事業者の方への浸透というところで、来年度につきましては広報啓発活動ということで、シンポジウムや講演会を行いたいと思ってございます。

中村委員

 分かりました。ありがとうございます。

 最後なんですけど、表紙のところの区民と区長のタウンミーティングで、さっき御答弁では昨年は1回だけの開催だったというようなお話で、今回は2回開催するけれども、テーマを分けるということなんですけど、ちょっと心配なのは区民の方で御興味がある分野の日に行けない、片方しか行けなかった場合に、恐らくこれって、テーマで分けているということは、所管部の方がその場に、そのテーマの所管部がいらっしゃるということは、別の日は所管じゃない人たちはいないのかなというふうに心配しているんですけれども、そこの質疑応答というのが出たときに、どう対応されるのかなというところが気になっているんですが、そこはいかがですか。

高村企画部広聴・広報課長

 タウンミーティングでの議論、意見交換がより充実するようにということで、このように2日に分けたところです。以前、1日でしたので、ほぼ同じ時間で全部がということなので、少し中途半端になっていたということがありますので分けました。当然、区長が必ずおりますし、それから企画部長、財政課長もおります。加えて、意見の表明については、これ以外の手段もございますし、また、その場でもしお答えできない場合は、それはほかのタウンミーティングもそうなんですけれども、後日、ホームページとか、違う手段でお答えするということもしておりますので、そういった形で補えるかというふうに考えてございます。

中村委員

 分かりました。見せ方として、ここの日じゃないとこの分野の発言ができないような見え方はしないような広報の在り方というんですかね、そこはちょっと工夫していただきたいなというふうに思います。例えばだけど、子育てにすごい興味があるけれども、聞きたいんだけど、12月22日しか行けない、21日は行けないとかとなったときに、その方がちゃんと、22日も参加いただけるわけじゃないですか。そこで意見を表明することはできるんですけど、書き方によっては、それが見えなくて、行くのを諦めるとかということにもつながりかねないなというふうに思っているので、そこの広報の在り方だけ工夫をしていただきたいと思いますけれども、いかがですか。

高村企画部広聴・広報課長

 先ほどもお話ししたとおり、委員の御指摘よく分かりました。この日で、タウンミーティングとして直接意見交換するのがここだけですので、意見を言う場はいろんな形でございますので、これ以外でも皆さんの御意見を募集しておりますということを、少し分かりやすい広報に努めたいと思います。

平山委員

 すみません、私も同じことを聞こうと思っていたんですが、都市基盤部が入っていないのはまずいんじゃないですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 検討の体制としては、都市基盤部のほうも一緒に検討していくということにしておりますので、ここに表記していくかどうかについては検討させていただきたいと思っております。

平山委員

 検討を一緒にやるのに、どうして表記しないんですか。表記するのをこれから検討するということは分からないんですが。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 事業の展開として、場所として都市基盤部も一緒になって検討はしていくということになっておりますので、検討の中心は企画部と子ども教育部とで検討し、体制としては都市基盤部も入っているということでございます。

平山委員

 これは訂正してください。訂正すべきです。そんなの、おかしいじゃないですか。中心は企画部と子ども教育部・教育委員会事務局だけど、というか、むしろ教育委員会事務局は関係ないんじゃないかと思うぐらいですよね。だけど、検討の中には都市基盤部も入りますって、それは都市基盤部の扱いがぞんざいじゃないですか。訂正されるべきじゃないですか。

石井企画部長

 実際の事業の検討に当たって、先ほどお答えしたように企画部と子ども教育部ということで検討しておりまして、都市基盤部ももちろんその中に入ってはおります。プレーパークについては、プレーパークの事業という捉えをしておりますので、まず事業の形、どういう事業にしていくかということを検討していくということで、このような表記をさせていただきました。

平山委員

 じゃ聞き方を変えましょう。重点項目、重点プロジェクトの中にプレーパークはどのような表記をされていますか。こっちで答えます。プレーパークなんて一言も書いていないんですよ。でも、重点プロジェクトに丸がついていますよね。これはどういうことですか。

堀越企画部企画課長

 プレーパークでございますけれども、重点プロジェクトで言いますと、プロジェクト1の子育て先進区の実現というところでございます。基本計画の43ページでございますが、地域全体で子育てを応援するための地域環境の整備というところで、これはハード面といいますか、地域での新たな担い手が生まれるための仕組みづくりというのが書いてございまして、主な関連施策として、施策20が地域における子育て支援活動の促進というのがございます。そういったところで、運営面になるかもしれませんが、そういったところでの関連ではあると考えてございます。

平山委員

 違いますよ。施策の25にプレーパークと書いてあるんですよ。皆さんも理解していないじゃないですか。重点施策なんでしょう。重点プロジェクトなんでしょう。重点プロジェクトの中には、私の認識ではないです。だけど、重点プロジェクトということでここに入ってきている。このプレーパークを巡るいろいろなことについては、非常に混乱をしているというふうに見ています。人事、いますかね。いないかな。じゃ副区長でもいいや。子育て先進区の実現に向けて、子ども教育部に特別に都市基盤部長が関わるという体制をつくっていますよね。これはまだ生きていますか。

吉沢総務部職員課長

 ちょっと確認させてください。

平山委員

 この程度なんですよ。確認しなきゃ分かんないんですか、組織のことですよ。何で確認しなきゃ分かんないのか、今、全く機能していないんですよ。だけど、廃止になったという報告も受けていない。なぜ都市基盤部長を入れたのか。それは、公園等の整備、子どもの遊び場のことを考えると、子ども教育部だけでは検討ができないので、都市基盤部の部長がそこに関わるという形の組織になっているはずなんですよ。自らつくったんですよ、子育て先進区のために。でも、全く機能していないんですよ。多分そんなことを意識していらっしゃる方のほうが少ない。自分たちでつくったんですよ。今回、都市基盤部は入りません。重点項目の中にもプレーパークというのはありません。いいですか、プレーパークの所管は子ども教育部ですとおっしゃいましたけど、基本計画に書いてあるプレーパークって育成活動推進事業なんですよ。区が自ら行うのではなくて、プレーパーク事業を実施している団体を育成、支えますよというだけなんですよ。でも、今区が目指しているプレーパークって、そういうものじゃないわけでしょう。それって基本計画のどこにも書かれていないんですよ。しかも、施策25のところは、プレーパークも含めた子どもの遊び場の主な事業として、児童館整備・運営、プレーパーク活動支援事業、公園整備・運営。子どもの遊び場、体験の場確保ということで、ここの担当所管は育成活動推進課と公園緑地課になっているんですよ。だから、全然基本計画にのっとっていないんですよ。だから、混乱しているんですよ。どうも子ども教育委員会で報告されているのを見ていると、私は子ども教育部が暴走しているようにしか思えない。どうして都市基盤部と話合いをしながらやらないのか。何か公園の中ではうまくいきそうもないから、取りあえず子ども教育部が持っている施設の中でやりましょうみたいな話に今なっている。全然、全区的な検討じゃないんですよ。しかも、繰り返しますけど、今回、都市基盤部が外れている。ここに顕著に表れているんですよ。プレーパークというのは機能と施設なんです。我々は施設を造るべきだということをずっと言ってきました。でも、今、機能ばっかりが論じられてきている。その機能が、施設の検討になったら、いきなり企画部になってしまう。ちょっとおかしいんじゃないかなというふうに思っています。

 もう一つは、ここで常設プレーパークの設置に向けた検討を行うとしながらも、子ども文教委員会でどうも報告されているようですけども、児童館跡地でのプレーパークは決定事項なんですよ、全体調整をかける間もなく。どういう形でやるのが最適かというのを来年度の主な取り組みとして述べているにもかかわらず、もう決定事項なんですよ。これはちゃんと組織だって行うべきだし、基本計画をもう一度皆さんよく読んでいただいて、基本計画にのっとって物事を進めていただきたいと思っているんですけど、どうですか。

石井企画部長

 基本計画を進めていくということもございますし、昨日御報告したとおり、実施計画によって計画的に事業を進めていくということも考えてございます。さらに、重点プロジェクトで位置付けたものについても、しっかりと進めていきたいというふうに思っておりますので、いま一度、方向性を確認し、具体的な事業をつくっていくということを進めていきたいというふうに思っております。常設プレーパークについては、プレーパークの事業そのものの考え方をまずはしっかり整理して、それをお諮りするということが必要なことだというふうに思っております。その点でプレーパークの考え方については、さらに詰めていきたいと思っていますし、その中で企画部、あるいは子ども教育部、そして都市基盤部も含めて、検討を進めてまいりたいと、このように考えております。

平山委員

 ここの委員会であまりやるべきことではないので、これは言いっ放しにしますけど、今おっしゃられたように、プレーパークの在り方について、ちゃんと1回整理してからやるべきなんです。だけど、まさに子ども文教委員会で、児童館跡地でプレーパークをやります、4館でというのが報告されているんですよ。そこがものすごい矛盾なんです。だから、取り消しさせてくださいよ。もう一回ちゃんとテーブルに載せて、さっきの話と同じですよ、子どもの遊び場と。どうすることが最適なのかということをちゃんと検討して、議会とも議論した上で、在り方について、場所についても検討されるべきだと思うので、これはぜひ取り消していただきたいと思っていますけど、所管、越権行為になっちゃうので、そういう意見があったということをお伝えいただければと思っています。

 それで、どうでしたか。(「今、確認中です、すみません」と呼ぶ者あり)副区長は御存じですか。どちらの副区長でも結構ですけど、そういう体制があるということは。

青山副区長

 申し訳ございません。私も承知してございません。

平山委員

 分かったら教えてください。私の記憶では、廃止にはなっていないはずです。たしか現区長が就任されて一、二年の間ぐらいの話だと思いますよ。総務部長が知らないんですか。

海老沢総務部長

 都市基盤部長を兼務をかけているということは存じ上げているんですけども、それをその後、廃止したかどうか、確認しないといけないのでと思っております。

平山委員

 それは総務部長が兼務を取らない限り、兼務がかかっているに決まっているじゃないですか。総務部長が知らないところで廃止されたら、とんでもない話ですよ。じゃ確認をしていただいて。ですけど、もっと、一つひとつつくってきたことを大事にしながら、あるべき体制というのをちゃんと考えてほしいなと思っていますので、それは兼務かどうかの話を聞いて、また質問します。

長沢委員

 御報告ありがとうございます。幾つかあるんだけど、あんまり時間を取ってはあれなんで、2点だけ伺います。一つは、ここにある区分というところは、今年度、8月20何日だっけ、要するに区長のほうから各部長宛てだっけ、予算の編成方針の、その方針の中で言っている、基づいた形で、この区分というのは立てている、ここを確認したいんですけど、それはそれでいいですか。

森企画部財政課長

 委員おっしゃるとおり、予算編成方針で明記されているものでございます。

長沢委員

 昨日、今後の基本計画の、実施計画を今度つくるということで、要するに構造改革の実行プログラムについては、ただ、これも3年間、もともとのあれだから、令和5年度には、ここにも一つ区分に入っているんだけど、それはこの中でやっていくということなんだね。伺いたいのは、構造改革の実行プログラムが、要するに、もともとの予定もそうだけども、来年度自身で終了ということになるんだよね。あそこで出ていた個別プログラムだね、そこのことは、来年度のところで一応終わりということなんだけど、今回、主な取り組みの、新規であれ、拡充であれ、推進であれ、そういったものに一応出ている。つまり、あそこで出ていたもの自身は、ここに入っていないというものはあるんですかというのを伺いたかった。具体的に聞いちゃうね。よそのことなんだけど、例えば重層的な支援整備という、そこって実行プログラムの中の個別プログラムに入っていたと思うんだけど、今回それって入っているの。

森企画部財政課長

 今委員お尋ねの重層的支援体制の整備については、地域包括ケアの関係だと思いますので、(3)の誰もが生涯を通じて安心して自分らしく生きられるまちへの取組の中の関係する取組になってくると思いますが、5ページからのところですね――と認識していますが、具体的に今おっしゃった形での項目としては、こちらのほうには挙げてございません。

長沢委員

 予算のことは細かくもっと出てくる、一定の中でのあれだけど、要するに、もうやめたという話ではなくて、ここには出ていないけど、もともと始めたのはもっと前だった、今年度が新規だったのかな、いずれにしてもそういうことだから、推進とか、拡充とか、そういうところにもここは入れていないということなのかな。やめるということじゃないよね。構造改革の実行プログラムも個別プログラムもあるから、それは続けていくということだよね。そこだけ確認させて。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 重層的支援体制のところの取組は構造改革にも位置付けていますし、そもそも取組としてやっているところ、または重点プロジェクトとしても検討しているところではございますので、引き続き取組はしてまいります。

長沢委員

 所管外だから、向こうの厚生委員会のほうだから、それはそれで。

 もう1点です。最後のページ、10ページのところの検討中の主な見直し事業があります。2番目に、就労・求人の支援サイトの「ぐっJOBなかの」の終了というのがあって、これも所管は区民部なんだけど、この中身が知りたいんじゃなくて、何でやめるのとか、そういう話じゃなくて、ここの最後のところで、「有効な区内中小企業者の支援策を検討する」とあるんだよね。例えば、これもこっちで言っちゃうけど、昨年の第4回定例会の中での主な取り組みの案という中には、要するに高断熱の建築物の認証制度だっけ、それ自身を見直しましょうと。高断熱の窓とかドアの、この事業に転換ということで、それはそれとして環境部のところに入っていたんだよね。今回は、中小企業者の支援策、検討ということなんだけど、これは文字どおり検討で、これに代わるもの、いわゆる「ぐっJOBなかの」に代わるもの、これはやめるけども、いわゆるビルド・アンド・スクラップ、スクラップのほうは出ているけど、ビルドのほうはこれからの文字どおり検討であって、ここには出ていない、そういうことでいいのかな。

森企画部財政課長

 今委員お話のとおりでございまして、まずは「ぐっJOBなかの」については一旦令和4年度で終了しますよと。それに代わる就労・求人を支援するための、そういうのも含めた、こういった中小企業の支援策については今後検討していくということでございまして、令和5年度予算の新たな取組としては、まだ出せる状況ではないというところでございます。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、委員会を休憩します。

 

(午後4時26分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時26分)

 

 それでは、答弁保留を除いて進行いたします。

 続いて、6番、中野区都市観光施策方針についての報告を求めます。

高村企画部広聴・広報課長

 それでは、中野区都市観光施策方針について報告いたします(資料7)。

 区はこれまで、有識者等で構成された中野区観光施策方針検討会などにおいて、平成24年に策定した「中野区都市観光ビジョン」を検証するとともに、今後の観光施策の在り方などについて議会での御意見を踏まえながら協議を重ねてまいりました。このたび、今後の中野区における都市観光振興に係る施策の方針を策定しましたので、報告するものでございます。

 なお、中野区都市観光施策方針の策定に伴い、中野区都市観光ビジョンは廃止いたしました。

 また、本件は、本定例会の中野駅周辺まちづくり・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会でも報告いたします。

 別紙の中野区都市観光施策方針の1ページを御覧ください。ページは資料の右下に記載しております。当方針の構成は目次にお示ししたとおりでございます。以下、概要について説明いたします。

 2ページを御覧ください。背景の一つとして、当方針の上位計画と関連計画をお示ししたものでございます。検討案における議会での御意見を踏まえ、これらを明示したところでございます。

 3ページを御覧ください。背景の二つ目として、社会経済情勢とまちづくりの進展を記載したものでございます。検討案でお示した内容から変わった点はございません。

 4ページを御覧ください。中野の観光に関する現状と課題をお示ししたものでございます。こちらにつきましても、検討案までにお示しした内容から変わった点はございません。

 5ページを御覧ください。都市観光振興の意義と当方針策定の目的でございます。こちらも検討案の内容と基本的に変わってはおりませんが、議会での御意見を踏まえ、中野駅周辺再整備事業が終了する2030年頃までの施策の方向性と展開を示した時限的な方針であることをより明確にしたところでございます。

 6ページを御覧ください。都市観光推進に向けた基本的な考え方と目標でございます。議会での御意見を踏まえ、中野における都市観光とは何かを明らかにいたしました。この定義は中野区都市観光ビジョンでお示しした内容とほぼ同様でございます。以下にお示しした基本的な考え方5点は、これまでお示ししたものがほとんどですが、3点目の前半、「都市観光の各施策において取組を検討・実施するにあたっては、リピート来訪と滞在を促進するといわれる3つの要素『リラックス』『食・グルメ』『出会い・交流』を重視する」は、検討案を作成した後、検討会での議論などを踏まえ、新たに付記したものでございます。また、目標につきましても、議会での御意見を踏まえつつ、ヘッドコピーを作成するとともに、具体的な目標として、中野のファンを増やすこと、さらに中野区における関係人口を増やすことを新たにお示ししました。両目標ともに、なかなか難しいですが、複数の指標を設定して、その達成度を図っていくことを想定しております。

 なお、当方針の基本的な考え方のイメージ図を参考資料として11ページにお示ししております。後ほど御覧いただければと存じます。

 7ページを御覧ください。都市観光施策方針の方向でございます。検討案でお示しした三つの施策のうち、一つ目と二つ目の施策を統合した上で整理し直しましたが、内容としましては検討案でお示しした内容とほぼ同様となってございます。

 8ページを御覧ください。都市観光施策の展開でございます。施策1、「都市観光のターゲットを明確にするとともに、中野の強みや資源を捉え、創出する」ですが、取組の視点となるターゲット、強みとなり得るものは検討案でお示しした内容と同様でございます。また、取組例ですが、五つ目と六つ目の三角ですが、別途検討を進めております中野区文化芸術振興基本方針の素案、この内容を一部付記したものでございます。同様に、下から三つ目の三角や一番下の三角につきましては、文化芸術団体との意見交換や庁内での議論を踏まえて追記したものでございます。

 なお、下線を引いた各取組につきましては、優先的に実施を検討したいと考えてございます。

 9ページを御覧ください。施策2、「情報発信を強化する」でございます。こちらも検討案からほぼ変わっておりませんが、議会での御意見を踏まえ、三つ目の三角、「中野区国際交流協会などと連携して、在住・在勤外国人による中野の資源などの情報発信を促進する」を追記いたしました。また、検討会委員や庁内議論での意見を踏まえ、下の二つの三角ですね、中野駅周辺などの工事の様子などを含む変化を随時発信していくことは一定の訴求力があるものと捉え、取組例として追記したものでございます。

 最後に、10ページを御覧ください。施策3、「中野区と関係団体・事業者との連携力を高める」でございます。検討案からほとんど変わっておりませんが、庁内議論を踏まえ、現在シティプロモーションの一環として取り組んでいるナカノミライプロジェクトの企画などを追記しております。

 新たに策定しました中野区都市観光施策方針の概要の説明は以上でございます。今後、当方針に基づき、区民や事業者などとの協働を基本として具体的な取組を検討し、議会での御意見を伺いながら実施していく考えでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

平山委員

 すみません、一点だけ。中野においしい飲食店が集中していますということがあって、私も実感値としてはそう思うんですけど、それは中野区民だからかなとも思っているんです。客観的なデータで何か、中野の強みとして飲食店って書いてあるんですけど、そういうものを示すものってあるんですか。

高村企画部広聴・広報課長

 中野を対象として、ほかと比較した具体的な調査結果はまだありません。ですので、これを実施する必要があると考えてございます。一方で、今回お示した「リラックス」「食・グルメ」「出会い・交流」というところの、これは全国の消費者1,000人調査でしたり、消費者の意識調査でしたり、最新の論文の論証から出てきたものでございます。ここに強みがあるのではないか。ただ、ほかとの比較で中野のよさという点では、リーズナブルであるということだけははっきりしていますが、明らかに強いという点はまだ出ておりませんので、その辺は今後の調査が必要かと考えてございます。

平山委員

 ラーメンについては非常に激戦区だというのをニュースとかで見たりしたことはあるんですよ。だけど、本当に売りにするのであれば、売りにするバックボーンというか、別にそれは何か統計データ、正確な統計データである必要もないですけども、だから中野は飲食店がいいんだというような、やっぱりそういうバックボーンは何かしら持たれるほうが、そうしないと自己満足になってしまうのでと思っていますけども、どうでしょう。

高村企画部広聴・広報課長

 委員御指摘のとおり、「食・グルメ」については、もう少し丁寧な深掘りが必要かと思っています。例えば、いわゆるカフェなどは中野が少ないので、そこは売りではない。一方で、昭和的な居酒屋ですとか、立ち飲み屋が多くて、リーズナブルで比較的おいしいというところは明らかだとか、仮説を立てた上で、調査なり、一定の分析なりをした上で、取組を進めていきたいと考えてございます。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、7番、(仮称)中野区個人情報の保護に関する法律施行条例案に盛り込むべき主な事項についての報告を求めます。

浅川総務部総務課長

 それでは、(仮称)中野区個人情報の保護に関する法律施行条例案に盛り込むべき主な事項について、資料(資料8)に基づきまして報告をいたします。

 この件につきましては、当委員会におきまして、まず8月には制度改正の主な考え方について御報告いたしまして、第3回定例会では法律施行条例の考え方について報告したものでございます。その内容に基づきまして、資料の1番のとおり、3回にわたり区民意見交換会を開催いたしました。これは区民部の、略称となりますが、住基条例の見直しに関する区民意見交換会と合同で開催したものでございますが、全体を通して参加はお一人でした。

 御意見といたしましては、個人情報をよい目的で流通させることには歓迎、不正な目的やミスで漏洩することが問題なので、この認識を持った制度改正であるなら賛成というもの、また、個人情報保護審議会への個人情報の提供についても、この見地から気をつけてほしいというものでございました。

 区の考え方といたしましては、国の法改正の趣旨も御意見と同様でありまして、区としての条例案の考え方も国の法律の範囲内でこれを補完するもの、また、現行条例の下でも当該審議会へ個人情報そのものを提供してはございませんで、新たな条例案でも同様というものでございます。

 これを踏まえまして、前回からの変更は行わず、条例案に盛り込むべき主な内容を2ページ目の3番のとおりといたしました。中身については別紙、主な事項の概要のとおりでございますが、前回と同じ内容でございますので、ここでの説明は割愛させていただきます。区として定めました三つの基本方針、すなわち法改正の趣旨でありますデジタル業務改革とデータ流通の促進を促す、また、区民と一緒に培ってきた個人情報保護の考え方を最大限尊重し、透明性を維持、それから簡素で効率的な制度とするといった、のっとった案となってございますので、後ほどお読み取りください。

 4番のとおり、この内容について、区報12月20日号及びホームページでの周知の上、12月下旬から1月上旬にかけてパブリック・コメント手続を実施いたします。

 今後のスケジュールにつきましては、5番のとおりでございまして、パブリック・コメント手続の結果を踏まえた条例案を令和5年、区議会第1回定例会に提出しまして、議決いただけましたら法の施行と同時に4月の施行を目指しております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。(「答弁保留の」と呼ぶ者あり)

吉沢総務部職員課長

 先ほどの子ども教育部参事兼務発令につきましては、まず最初に令和元年6月1日付で子ども教育部参事特命担当の兼務を発令しています。その後、人事異動もありまして、令和元年7月12日付で都市基盤部長が子ども教育部参事特命担当兼務を命じております。その兼務につきましては解除命令をしておりませんので、現状も続いていると。ごめんなさい、令和2年3月31日をもって兼務解除をさせていただいておりますので、令和3年度以降については、この発令はしておりませんということです。

平山委員

 解除された理由は何ですか。

吉沢総務部職員課長

 申し訳ございません。解除をした理由を今ずっと探していたんですけれども、そこがちょっと、理由までは分からないでいるところでございます。

平山委員

 解除されていたというのであれば、そういうことでしょう。総務部長が御存じなかったんですからね。そのときは違ったのかな。恐らく兼務はしたんだけども、多分機能しなかったと思うんですよ。機能しなかったというのは、なぜなのか。本来そこはやっておくべきだということで区が体制を組まれたのに、連携がうまくいかなかったのか、どうなのか。解除されたということすら、兼務をするときは議会に報告があったんですよ。ただ、解除されるときは議会に報告がないんですね。ということと、これだけ時間をかけて調査をしないと分からない。しかも解除した理由については、いまだに分からない。兼務が果たしてよかったのか悪かったのかという検証すらできない。そういう状況なわけですよね。だから、しっかりそこはやるべきなんじゃないかなと思っていますし、いま一度、きちんと都市基盤部との連携をこのプレーパークについては考えてくださいよ。そうしないと、うまくいかないですよ、絶対に。やっぱり公園という施設の活用を外してしまったら、なかなか厳しいと思いますよ。これは意見でいいです。

委員長

 では、よろしいですか。

 それでは、以上で5番の令和5年度予算で検討中の主な取り組み(案)についての報告を終了します。

 次に、8番、電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金給付事業の実施状況についての報告を求めます。

伊東総務部特別定額給付金担当課長

 それでは、電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金給付事業の実施状況について御報告いたします(資料9)。

 まず1番、事業概要でございますが、(1)支給対象者でございます。住民税非課税世帯と家計急変世帯ということで、これまで行ってきました令和4年度の住民税非課税世帯給付金と同じ対象者、世帯でございますが、②の家計急変世帯については、これまで新型コロナの影響で家計が急変したというところでございましたが、今回、予期せず家計が急変した世帯ということで内容が変わってございます。令和4年1月から12月の間に予期せず家計が急変したと。そして、世帯全員が住民税非課税世帯と同様の事情にあると認められる世帯ということになってございます。支給額は1世帯当たり5万円でございます。

 手続方法でございます。こちらも、これまでの非課税世帯の給付金と同様でございまして、まず(1)住民税非課税世帯につきましては、区から確認書を発送いたしまして、返信用の封筒で返信していただくというものでございます。返信期限は令和5年1月31日でございます。家計急変世帯につきまして、こちらは申請が必要になってございまして、こちらも申請期限は令和5年1月31日というところでございます。

 周知方法につきましては、区のホームページ、あと、区報へ掲載いたしまして、案内、チラシにつきましては区施設等、記載の場所に備置きを行います。

 次に、2ページ目を御覧ください。

 処理状況でございますが、住民税非課税世帯につきましては確認書、それと税情報が不明な世帯には申請書を、それぞれ令和4年11月14日に発送いたしました。確認書は記載の件数、申請書は記載の件数を発送いたしました。

 5番、受付・問合せ対応でございますが、11月1日に区役所内にコールセンターを設置しまして、15日から受付・相談窓口を設置してございます。

 最後、今後の予定でございますが、確認書を発送して、未返送世帯に対しての勧奨ということで、今月下旬に勧奨通知を発送予定でございます。(2)は受付の終了が、先ほど御説明しましたが年が明けた令和5年1月31日、給付金事業の終了が令和5年3月31日、今年度いっぱいということでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

高橋委員

 報告ありがとうございました。今お話を伺っていて、支給対象者が非課税世帯と家計急変世帯という中で、非課税世帯については確認書、まず区から発送するという中で、不明な世帯等は申請書をまた新たに発送をするという形になっているんですけど、家計急変世帯については申請が必要という中で、申請期間が1月末日となっているんですよ。これって年末年始で、ただでさえ、ばたばた気ぜわしい中で、区のホームページ、区報への掲載というのはありますけど、周知の方法がもうちょっとほかにないのかというのは、その辺の検討はされたんでしょうか。要は、情報がきちっと届くかどうか、その辺が非常に心配なんですけど、その辺はいかがなんでしょうか。

伊東総務部特別定額給付金担当課長

 ここに記載の区報の掲載、それとチラシの案内のほかに、庁内の連携で、生活援護の所管の窓口とか、そういったところで御案内をするような連携は取ってございます。

高橋委員

 区として、ウェブだ、窓口での展開であったりとか、区報というところは当然のこととして、職員の方々が通常接している中で、きちっと積極的な情報提供をするようにしていただきたいと思いますけども、いかがでしょうか。

伊東総務部特別定額給付金担当課長

 先ほど申しました部署以外にも、全庁的に窓口のほか、こういった事業を行っているということで全職員向けに周知をさせていただきまして、もし区民の方からそういった御相談、違った部署に相談があった場合にも、こういった事業を行っているということで周知をするように、全庁に掲載して、行っているというところでございます。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、9番、上告事件及び上告受理事件の決定についての報告を求めます。

尾関総務部法務担当課長

 それでは、上告事件及び上告受理事件の決定について御報告させていただきます(資料10)。

 本件は、中野区民が中野区に対して国民の知る権利の侵害等を理由に160万円の支払いを求めた損害賠償請求事件の上告事件でございます。

 本件事件につきましては、8月31日の総務委員会におきまして、相手方より上告の提起及び上告受理の申立てがなされたことを御報告させていただきました。このたび、11月22日に最高裁判所において上告棄却及び上告不受理の決定がなされましたので、ここに御報告させていただきます。

 事案の概要、上告及び上告受理申立ての趣旨、決定につきましては、お読み取りいただければと存じます。

 以上で報告を終わらせていただきます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、10番、令和4年度人事行政の運営等の状況の公表についての報告を求めます。

吉沢総務部職員課長

 先ほどの御報告の件につきましては大変申し訳ございませんでした。子ども教育部参事の発令期間につきまして、お時間を頂戴いたしまして本当に申し訳ございません。

 それでは、令和4年度人事行政の運営等の状況の公表について御報告いたします(資料11)。

 お手元の資料を御覧ください。

 人事行政の運営状況を公表する目的ですが、地方公務員法に基づきまして制定した条例に基づき、職員の給与や職員数、勤務条件などを公表することにより、人事行政運営の公正性と透明性を高めることを目的としてございます。

 12月20日から区のホームページに全文掲載するほか、冊子を区民活動センターや図書館などに設置をいたします。また、12月20日号の区報に要旨を掲載する予定でございます。

 冊子の内容につきましては、53ページにわたってございますので、その構成のみの御説明とさせていただきたいと存じます。1ページから12ページまで、こちらが任免と職員数に関する状況、13ページ、14ページにつきましては人事評価の状況でございます。15ページから25ページまでが給与の状況となってございます。この中におきまして、国等で公表されていないものなどにつきましては網掛けの表示となってございます。後日公表されましたらホームページでその内容を更新し、掲載させていただきます。続きまして、26ページから30ページまでが、勤務時間その他の勤務条件の状況でございます。31ページが分限処分と懲戒処分の状況、32ページと33ページが服務の状況、34ページが退職管理の状況でございます。それから、35ページ、36ページが研修の状況、37ページから41ページにつきましては福祉及び利益の保護の状況でございます。最後に、42ページ以降は特別区人事委員会の業務状況になってございます。詳細は後ほどお読み取りいただければと存じます。

 簡単ではございますが、御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

長沢委員

 32から33ページにハラスメント等に関するというのがあって、この相談はいつからやっていたんですかね。こういうくくりでというか、一応こういう形で出しているのはいつからだったんですかね。その前にも相談とかで、いわゆるパワハラ、セクハラとか、ここは内訳が出ているけど、そういうのはあったかもしれないんだけど、要するに比較する上では、どういったのかというのが知りたかったんですけど、いつから始まったというよりは、こういった相談のというのが、ここはあくまでも相談の件数なんだけども、傾向としてどうなのかというのを、ごめんね、いろいろ言っちゃって、傾向を教えてほしい。

吉沢総務部職員課長

 平成29年度におきまして、中野区職場におけるハラスメントの防止に関する基本方針を策定したところでございます。傾向としますと、昨年度よりは若干名減っている傾向はあるかなというふうには認識してございますが、状況等は注視しているというところでございます。

長沢委員

 もう一つ教えて。31ページのところの、分限処分と懲戒処分というのがあって、毎回こういう形で公表のところで出していただいて、公表の対象がこれだということなんだけど、例えば、懲戒処分というか、懲戒処分は戒告までなんだよね、要するに免職から始まって。実際には、訓告か、要するに懲戒の処分には当たらないんだけど、訓告、その下は何なの。注意なの。そういうのは公表こそする必要はないけども、それは当然、職員課なりのところでは、ちゃんとつかむことが必要であり、例えばこんなこと言っては、あってはならないけど、注意を重ねないといけないという方がいて、それは一つの事象に対して処分があるから、注意が重なって何とかとか、訓告が重なったから、これが戒告になるとか、そういう話ではないの。まず、把握をしているというのは、それでいいのかなという、そうだと思うけど、あとは、積年じゃないけど、積み重ねていったところで、それがどういう扱いになるのかというのを教えてほしい。

吉沢総務部職員課長

 まず1点目の、委員の文書訓告、口頭厳重注意、口頭注意というのは措置状況としまして、公表させていただくのは、この条例並びに規則で盛り込んでいる状況を御報告差し上げているところでございます。その後の、例えば交通事故等々を繰り返していったときには、当然ながら、1回目については口頭の厳重注意であったりとか、文書訓告、それが何度か重なることによって、戒告になることもあろうかとは思いますけれども、その事象事象に応じて処分は決定してまいりますので、事象が違うものの文書訓告を2枚受けると戒告になるとか、そういった類のものではないというふうに認識してございます。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、11番、幹部職員の人事異動についての報告を求めます。

吉沢総務部職員課長

 それでは、幹部職員の人事異動について御報告いたします(資料12)。お手元の資料を御覧ください。

 令和4年11月24日付で、資料の記載のとおり、幹部職員の人事異動を行いました。詳細につきましてはお読み取りいただければと存じます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、先ほど一旦保留としました第81号議案を改めて議題に供します。

 第81号議案に関する関係委員会からの意見についての申し送りについてですが、建設委員会から本日のところは保留との申出がありました。

 第81号議案についての取扱いを協議するため、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時55分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時00分)

 

 お諮りいたします。第81号議案を本日のところ保留とすることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で、第81号議案の本日の審査を終了します。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後5時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時01分)

 

 本日はここまでとしたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次回の委員会は12月5日(月曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告いたします。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か御発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の総務委員会を散会します。

 

(午後5時02分)