平成24年10月11日中野区議会決算特別委員会 平成24年10月11日決算特別委員会(第7日)

.平成24年(2012年)10月11日、中野区議会第一・第二委員会室において開会された。

.出席委員(41名)

  1番  若  林  しげお         2番  高  橋  かずちか

  3番  木  村  広  一        4番  甲  田  ゆり子

  5番  小  林  ぜんいち        6番  中  村  延  子

  7番  石  坂  わたる         8番  後  藤  英  之

  9番  石  川  直  行       10番  内  川  和  久

 11番  ひぐち   和  正       12番  いでい   良  輔

 13番  白  井  ひでふみ       14番  平  山  英  明

 15番  南     かつひこ       16番  森     たかゆき

 17番  いながき  じゅん子       18番  林     まさみ

 19番  小宮山   たかし        20番  浦  野  さとみ

 21番  伊  東  しんじ        22番  佐  野  れいじ

 23番  北  原  ともあき       24番  吉  原     宏

 25番  小  林  秀  明       26番  久  保  り  か

 27番  酒  井  たくや        28番  奥  田  けんじ

 29番  近  藤  さえ子        30番  金  子     洋

 31番  長  沢  和  彦       33番  伊  藤  正  信

 34番  高  橋  ちあき        35番  市  川  みのる

 36番  篠     国  昭       37番  やながわ  妙  子

 38番  佐  伯  利  昭       39番  むとう   有  子

 40番  か  せ  次  郎       41番  来  住  和  行

 42番  岩  永  しほ子

.欠席委員(1名)

 32番  大  内  しんご

.出席説明員

 中野区長    田中 大輔

 副区長     金野 晃

 副区長     阪井 清志

 教育長     田辺 裕子

 政策室長    竹内 沖司

 政策室副参事(企画担当)        野村 建樹

 政策室副参事(予算担当)        奈良 浩二

 政策室副参事(広報担当)        酒井 直人

 経営室長    川崎 亨

 危機管理担当部長荒牧 正伸

 経営室副参事(経営担当)        戸辺 眞

 経営室副参事(人事担当)        角 秀行

 経営室副参事(行政監理担当)      岩浅 英樹

 都市政策推進室長長田 久雄

 都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊

 地域支えあい推進室長          瀬田 敏幸

 地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 朝井 めぐみ

 区民サービス管理部長          登 弘毅

 区民サービス管理部副参事(区民サービス担当) 藤井 康弘

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長  髙橋 信一

 子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局(子ども教育経営担当)

白土 純

 健康福祉部長  田中 政之

 保健所長    山川 博之

 健康福祉部副参事(福祉推進担当)    小田 史子

 環境部長    小谷松 弘市

 環境部副参事(地球温暖化対策担当)   上村 晃一

 都市基盤部長  尾﨑 孝

 都市基盤部副参事(都市計画担当)    相澤 明郎

 会計室長    辻本 将紀

 教育委員会事務局指導室長        川島 隆宏

.本会の書記は下記のとおりである。

 事務局長     篠原 文彦

 事務局次長    青山 敬一郎

 議事調査担当係長 佐藤 肇

 書  記  関村 英希

 書  記  河村 孝雄

 書  記  東 利司雄

 書  記  丸尾 明美

 書  記  土屋 佳代子

 書  記  細川 道明

 書  記  江口 誠人

 書  記  鈴木 均

 書  記  永見 英光

 書  記  竹内 賢三

 書  記  香月 俊介


      午後1時00分開議

○佐野委員長 定足数に達しましたので、ただいまから決算特別委員会を開会いたします。

 認定第1号から認定第5号までの計5件を一括して議題に供します。

 初めに、本日午前中に行われました理事会の報告を行います。

 理事会では、本日の委員会運営、資料の訂正等について協議をいたしました。

 まず、委員会運営についてでありますが、主査報告は総務、区民、厚生、建設、子ども文教の各分科会の順に行い、報告後、順次質疑を自席で行うことを確認いたしました。

 次に、討論については、従前の例に従い、省略することを確認いたしました。

 次に、採決の方法については、認定第1号を起立、認定第2号を簡易、認定第3号を起立、認定第4号を起立、認定第5号を起立で、順次採決することを確認いたしました。

 次に、意見についてですが、各分科会から申し送られました意見はありませんでした。

 なお、意見は主査報告が終了するときまで提出できることになっておりますので、提出があった場合には、委員会を休憩して理事会を開き、附帯意見の取り扱いについて協議することを確認いたしました。

 次に、資料の訂正について、理事者から申し出があり、正誤表を席上に今現在配付しておりますので、御確認をいただきたいと思います。以上が理事会の報告ですが、質疑は何かございますでしょうか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○佐野委員長 なければ、ただいまの報告のとおり委員会を運営することに御異議ございませんでしょうか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐野委員長 御異議ありませんので、そのように運営をさせていただきます。

 次に、いながき委員より、先日の決算特別委員会における総括質疑の発言の一部を取り消し、また、訂正したい旨の申し出がありました。

 お諮りいたします。この発言の取り消し及び訂正を申し出のとおり許可することに御異議ございませんでしょうか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐野委員長 御異議ありませんので、そのように決定をさせていただきます。

 それでは、これより主査報告に移りたいと思います。

○森副委員長 初めに、総務分科会主査の報告を求めます。

○佐野主査 10月3日、4日及び5日に行いました総務分科会の審査の経過について御報告を申し上げます。

 当分科会では、認定第1号、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第2号、平成23年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第3号、平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分及び認定第5号、平成23年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。

 それでは、初めに、認定第1号、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分のうち、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容について報告をいたします。

 初めに、経営費、企画費中、区民と区長の対話集会について、「対話集会1回当たりの出席者数は平均14.5人とのことだが、多いとは言えない。実施形態の見直しが必要ではないか」との質疑があり、「『適正な人数』については判断が非常に難しい。設定された2時間の中での一人ひとりの発言時間を考慮すると、現在の状況は適正な規模ではないかと考えている。なお、参加者が固定化しないよう、平成23年度からは、参加者を無作為抽出して御案内を発送し、参加していただく方法も採用している」との答弁がございました。

 次に、国際化推進について、「ウェリントンとの友好子ども交流事業が実施されたが、執行率が50%に満たない。半分の予算で執行できたということか」との質疑があり、「このほかに、ソウル特別市陽川区などとの交流事業が予定されていたが、東日本大震災の関係で実施できず、執行残が生じてしまった」との答弁がありました。

 次に、国際交流協会支援について、「区における国際化推進の役割を大きく担う協会への補助金は実績に応じて決められているとのことだが、区としてどのように国際化に取り組むのか」との質疑があり、「今後、平和・友好のためにも、互いの文化に対する理解を深める取り組み強化の検討が必要と認識している」との答弁がありました。

 これに対し、「現在、近隣の国家との関係はより厳しくなってきているが、だからこそ、民間レベルでの交流や、それを支える自治体としての施策はきちんとしておかなければならない。そのために努力してほしい」との要望がありました。

 次に、男女共同参画施策推進について、「男女平等専門委員会が実施されていないため、報酬残が生じているが、この委員会はどのような機関なのか」との質疑があり、「当委員会は、区民などから男女平等に関する苦情が寄せられた場合、区長の求めに応じて専門的見地から助言を行う。昨年度は苦情がなく、実施されなかったものである」との答弁がありました。

 次に、広報費中、広報の取り組みについて、「支出を伴わない広報としては、どのようなものがあるのか」との質疑があり、「JCNを通じた文字情報、報道機関への情報提供による広報、ツイッターなどソーシャルメディアの利用などがある」との答弁がありました。

 これに対し、「ソーシャルメディアは拡散力もあり、情報が伝わる年齢層なども異なるため活用を進めてほしいが、数年たつと状況が変わるので、その動向をよく注視すべきではないか」との質疑があり、「移り変わる状況を踏まえ、情報の性質よってホームページとソーシャルメディアの使い分けを行っていく」との答弁がありました。

 次に、人事費中、中野区職員互助会補助金について、「補助金は減少傾向にあるようだが、職員2,000人体制になれば、福利厚生にかかる費用や内容も変わってくることが予想される。福利厚生という本来の目的に則した事業の精査が必要ではないか」との質疑があり、「互助会への補助については、これまでも必要な見直しを行ってきた。今後も、職員が健康で安心して働ける環境を整えていく」との答弁がありました。

 次に、行政管理費中、行政評価について、「外部評価を始めて10年がたつが、区民満足をより高めるために、区民への浸透度、女性委員の比率の向上といった見直しが必要ではないか」との質疑があり、「来年度、内部評価の有効性の向上も含め、見直しを行う。また、JCNでの放映やホームページを有効に活用し、区民への浸透を図るとともに、女性に申し込んでいただけるようなPRの方法を検討する」との答弁があたました。

 このほか、メンタルヘルス相談委託について、庁舎維持保全について、債権徴収実務研修について、人件費の執行残の理由についてなどの質疑がありました。

 続いて、一般会計歳入の主な質疑応答の内容について御報告をいたします。

 使用料及び手数料中、庁舎の使用について、「喫茶コーナー、食堂、売店の年間使用料が安いと思うが、どのように事業者を決定しているのか。あり方を見直すべきではないか」との質疑があり、「現在の事業者から公募により決定しており、使用料については、行政財産の使用許可として決定している。今年度末で契約が切れるため、次回からの施設提供のあり方について検討している」との答弁がありました。

 そのほか、特別区交付金について、庁舎内スペースの貸付基準について、物品売払収入の内訳についてなどについての質疑がありました。

 次に、認定第2号、平成23年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。

 次に、認定第3号、平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定、分担分について質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。

 次に、認定第5号、平成23年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定、分担分について質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。

 以上が当分科会における主な質疑応答及び要望の内容でございます。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨、申し添えます。

 以上で当分科会における審査の報告を終わります。

○森副委員長 ただいまの総務分科会主査の報告に対して、質疑はありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○森副委員長 質疑がなければ、以上で総務分科会主査の報告を終了します。

○佐野委員長 次に、区民分科会主査の報告を求めます。

○かせ主査 10月3日、4日及び5日に行いました区民分科会の審査の経過について御報告を申し上げます。

 当分科会では、認定第1号、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第3号、平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第4号、平成23年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について及び認定第5号、平成23年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。

 それでは、当分科会における主な質疑応答及び要望の内容について報告いたします。

 初めに、認定第1号、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、地域支えあい推進費、地域活動推進費中、区民公益活動に関する政策助成金について、「不交付となった団体にとっては、その理由について当然知りたいところであるが、公表はしていないのか」との質疑があり、「団体あてには通知しているが、ホームページ等による公表はしていない」との答弁がありました。

 これに対し、「不交付となった理由が公表されれば、これから申請しようと考えている区民の参考になり、公益活動の底上げにもつながる。今後、公表するよう検討してほしい」との要望がありました。

 次に、住民記録費中、住民基本台帳カードについて、「昨年12月以前にカードを取得した方が、コンビニ交付を利用するためには、従来のカードにコンビニ交付機能を追加する必要がある。区は、機能追加の呼びかけをもっと行うべきではないか」との質疑があり、「担当でも課題と認識しており、ホームページやポスターで機能追加の周知に努めている」との答弁がありました。

 また、これに関連して他の委員から、「いまだ機能追加をしていない区民の方へ、個別の案内を送ることを検討してはどうか」との質疑があり、「周知方法については真剣に受けとめ、検討していまいりたい」との答弁がありました。

 次に、税務費中、収納管理について、「コンビニ収納にかかる中野区公金収納委託について、2度の流用を行っているが、その時期はいつか。また、補正による対応をしなかった理由は何か」との質疑があり、「コンビニ収納の件数が想定以上にふえ、経費が不足したため、23年10月と24年2月に流用を行った。コンビニ収納にかかる手数料については、時期を逸せず支払う必要があるため、予算分野と協議の上、流用による対応とした」との答弁がありました。

 さらに、「24年度予算では、流用などを行わずに執行が可能であるのか」との質疑があり、「適正な執行管理のもと支払いを行うが、コンビニ収納件数が増加しているという状況もあり、予算が不足した場合には、流用や補正などの対応も考慮しなければならない」との答弁がありました。

 これに対し、「予算の見積もりが甘いのではないか。議会は予算全体の説明を受け、審査した結果、適正であると判断し議決をしている。予算の信憑性にもかかわることなので、今後は、適正な予算編成に努めてほしい」との要望がありました。

 区民サービス管理費では、このほか、消費生活相談、高齢者入院時負担軽減事業などについての質疑がありました。

 次に、環境費では、緑化推進費中、緑化推進啓発について、「花と緑の祭典は大きなイベントであり、特にこの秋は東北復興大祭典と合同開催するということで大いに期待しているところである。花と緑の祭典の事業効果について、区はどのようにとらえているのか」との質疑があり、「花と緑の祭典は、区民による実行委員会形式で運営していることに特色がある。特にこの春、四季の森公園で行われた春の祭典では、若い層のボランティアの参加もあり、入場者も約1万人と広がりを見せている。今後も、この事業を花と緑の普及に寄与する活動につなげていきたい」との答弁がありました。

 次に、清掃事業費中、不法投棄処理委託について、「286万円執行されているが、22年度と比較すると大きくふえている。その理由は」との質疑があり、「ごみの集積所に不法投棄された家電リサイクル品等をやむを得ず処理したためである。家電リサイクル品の不法投棄処理件数は、22年度383件であったが、23年度735件と大幅に増加している。アナログ放送終了に伴うテレビの不法投棄が増加したためと分析している」との答弁がありました。

 次に、衛生環境費中、ペットの適正飼養について、「犬については登録制度が存在するが、猫については登録制度がなく、飼い主がいない猫の数は一向に減らない。法律がないため、猫の捕獲は保健所では行っていないと聞くが、今後、どのように対応していくのか」との質疑があり、「地域でのトラブルについては直接出向いて指導を行うなど対応しているが、地域の課題としてとらえていただき、NPO等の団体や町会・自治会の協力もいただきながら取り組んでまいりたい」との答弁がありました。

 環境費では、このほか、温暖化対策推進オフィス施設維持管理、車庫管理運営などについての質疑がありました。

 次に、都市基盤費では、建築行政費中、住居表示板の整備などについての質疑がありました。

 続いて、一般会計歳入の主な質疑応答の内容について報告をいたします。

 特別区民税について、「不納欠損額について、22年度は1億6,000円余であったが、23年度は3億円余となっているが、どのように分析しているのか」との質疑があり、「22年度の時効や執行停止などで不納欠損となりそうな滞納案件について調査を十分に行ったが、滞納処分の滞納となる財産を見つけるに至らなかったため、23年度にまとめてこれらの案件も不納欠損処理した結果、増加したものである」との答弁がありました。

 そのほか、なかのエコポイント事業、ペットボトル、プラスチック製容器包装再商品化合理化拠出金などについて質疑がありました。

 続いて、認定第3号、平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、一般会計繰入金、電子レセプト導入に伴う分担金などについて質疑がありました。

 次に、認定第4号、平成23年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についての質疑はありませんでした。

 次に、認定第5号、平成23年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、介護従事者処遇改善臨時特例基金積立金について質疑がありました。

 以上が区民分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨、申し添えます。

 以上で当分科会における審査の報告を終わります。

○佐野委員長 ただいまの区民分科会主査の報告に対して、何か質疑ございますでしょうか。

    〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○佐野委員長 質疑がなければ、以上で区民分科会主査の報告を終了いたします。

 次に、厚生分科会主査の報告を求めます。

○北原主査 10月3日、4日及び5日に行いました厚生分科会の審査の経過について報告いたします。

 当分科会では、認定第1号、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第3号、平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分及び認定第5号、平成23年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。

 それでは、当分科会における主な質疑応答及び要望の内容について報告いたします。

 初めに、認定第1号、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分について報告します。

 まず、地域支えあい推進費、地域活動費中、町会・自治会会館建設営助成について、「助成制度の内容はどのようになっているのか」との質疑があり、「新築・改築の場合は1,500万円、増築・修繕の場合は500万円、購入の場合は1,000万円が限度額となっており、いずれも経費の3分の2以内となっている」との答弁がありました。

 また、ひとり暮らし高齢者確認調査について、「平成23年度から、緊急連絡カードの保管方法が、ボトルに入れて冷蔵庫に保管する方法に変更になったが、きちんと周知されているのか」との質疑があり、「警察、消防等に対して周知しているが、さらに周知を徹底したい」との答弁がありました。

 次に、地域施設費中、すこやか福祉センターの整備について、「中野富士見中学校跡施設整備については、整備基本計画や地域説明会まで進んでいるが、10か年計画で同時期のステップ3に開設される予定の、東中野区民活動センター建てかえ予定地である、東中野小学校跡地整備の進捗状況は」との質疑があり、「現在、まだ具体的な検討は進んでいないが、平成25年度予算案をつくる中で検討していたい」との答弁がありました。

 次に、地域子ども家庭支援費中、児童館運営について、「新井薬師児童館がプレハブを使用している経緯と、今後の予定は」との質疑があり、「建物の老朽化により、プレハブで建てかえたものである。今後、新井小学校内にキッズプラザが整備されるまでの間、使用する予定である」との答弁がありました。

 これに関連して、他の委員より、「区は、児童館を廃止し、U18プラザに転換して子育て支援をするという方針だが、区の施策が子どもたちを犠牲にすることのないように進めてほしい」との要望がありました。

 次に、健康福祉費、保健予防費中、予防接種について、「麻疹・風疹混合ワクチンの3期、4期の接種率が下がっているが、接種についての周知を徹底すべきではないか」との質疑があり、「区報、ホームページによる広報や、教育委員会を通じ、学校において接種を勧奨するよう依頼をするとともに、かかりつけ医に対して、受診時に接種の勧奨をお願いするなど、接種率の向上に努めていきたい」との答弁がありました。

 これに対し、「定期予防接種の接種率は、限りなく100%に近いことが望ましい。接種率向上に、さらなる努力をお願いしたい」との要望がありました。

 次に、健康推進費中、健康づくり普及啓発について、「未成年者喫煙防止体験学習と禁煙チャレンジの事業内容は」との質疑があり、「未成年者喫煙防止体験学習については、区内の高校などで生徒と保護者に対して禁煙対策の教育を実施した。禁煙チャレンジについては、インターネットを活用し、禁煙希望者に禁煙が継続するように支援やアドバイスを行った」との答弁がありました。

 次に、障害者社会参画費中、障害者の就労支援について、「経営コンサルタントの委託の事業内容は」との質疑があり、「就労支援事業所が経営コンサルタントの支援を受けて経営力を向上し、障害者の工賃の向上を図る事業である」との答弁がありました。

 さらに、「事業実施による成果はあったのか」との質疑があり、「就労者一人当たりの作業工賃が月額で1,000円ほどアップした」との答弁がありました。

 次に、障害者施設費中、障害者福祉作業施設について、「障害者福祉作業施設の支援を、今度どのように進めていくのか」との質疑があり、「障害者福祉作業施設については、障害者自立支援法に基づき、法内化への移行が完了した。今後、障害者自立支援法の給付等を財源とし、安定的な経営がなされるよう、また、各事業者が創意工夫をし、障害者の就労につながる取り組みができるよう支援していきたい」との答弁がありました。

 次に、学習スポーツ費、文化財費中、歴史民俗資料館の運営について、「平成23年度は、前年度より来館者が1割程度ふえているが、その理由は」との質疑があり、「民間委託により、魅力的な企画展を行ったことや、地元商店街と協力したPRなどの成果と考えている」との答弁がありました。

 一般会計歳出では、このほか、区民公益活動費に関する政策助成、地域支えあいネットワーク推進、高齢者の熱中症対策、地域高齢者施設、高齢者健康支援、がん検診、障害者地域生活支援、生活相談、文化スポーツ施設、地域スポーツクラブ、文化財関連事業などについての質疑がありました。

 また、一般会計歳入については、健康福祉使用料、財産貸付収入、健康福祉費、貸付返還金、弁償金、雑入などについての質疑がありました。

 次に、認定第3号、平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、特定健診・保健指導負担金、保健事業費についての質疑がありました。

 認定第5号、平成23年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、サービス収入、介護予防特定高齢者事業費、家族介護支援についての質疑がありました。

 以上が厚生分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨、申し添えます。

 以上で当分科会における審査の報告を終わります。

○佐野委員長 ただいまの厚生分科会主査の報告に対して、何か質疑ございますでしょうか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○佐野委員長 なければ、以上で厚生分科会主査の報告を終了いたします。

 次に、建設分科会主査の報告を求めます。

○南主査 10月3日、10月4日及び10月5日に行いました建設分科会における審査の経過について御報告いたします。

 当分科会では、認定第1号、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。

 初めに、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容につきまして御報告いたします。

 まず、都市政策費、都市型産業支援費中、産業振興拠点について、「拠点開設に係る法的確認の委任とはどのようなものか」との質疑があり、「拠点を開設するビルのオーナーとの賃貸借に係る契約について、弁護士に専門的立場で内容を精査してもらうものである」との答弁がありました。

 これに関連して、他の委員からは、「この委託業務は、一度行えばよいものか。また、執行額には着手金も含まれているのか」との質疑があり、「平成23年度一度のみの委託であり、執行額には着手金も含まれる」との答弁がありました。

 次に、経営支援費中、雇用・就労支援について、「杉並区との合同就職面接会の実績はどのようなものか」との質疑があり、「求職者218名、求人事業者40社に対し、18名の採用となっている」との答弁がありました。

 さらに、「18名採用という実績について、どのように評価しているか」との質疑があり、「昨今の経済状況の中、区内の事業所の規模や状況、求人が40社であったことから考えると、18名の採用は良好な結果と認識している」との答弁がありました。

 これに関連して、他の委員から、「採用者の年齢構成について、把握しているか」との質疑があり、「年齢構成については把握していないが、面接会は9月と2月に分けて開催しており、9月は中途採用、2月は新卒者が主な対象となっている」との答弁がありました。

 また、産業関連について、「中野区ビジネスフェア共同出展助成金の内容と、参加実績はどのようなものか」との質疑があり、「東京都が主催するビジネスフェアへの区内事業所の共同出展に対し助成するものであり、募集枠20社に対し19社が参加した」との答弁がありました。

 さらに、「出展の成果はどのようなものか」との質疑があり、「区内事業者の大半は中小事業者であり、営業活動やPRに難しさがあるため、自社の強みや専門技術を訴える機会として、ビジネスフェアは有効であると考えている」との答弁がありました。

 次に、中野駅地区基盤整備費中、繰越明許について、「中野駅北口駅前広場及び東西連絡路整備工事が繰越明許となった理由」について問われ、「バス停の移設、またこれに伴う警察等関係機関との協議のおくれがあるが、大きくは、北口改札前のひさしの設置に際し、基礎部分に当たる下水管の切り回しに3カ月を要したことなどが原因と考えている」との答弁がありました。

 また、中野駅地区基盤整備について、「工事監理・技術支援業務委託の内容」について問われ、「工程監理、施工監理、現場監理などとなっている」との答弁がありました。

 さらに、「本事業の財源構成」について問われ、「都市計画交付金として34%の交付が見込まれており、金額は1,220万円である」との答弁がありました。

 次に、都市基盤費、住宅費中、区営住宅について、「中野区公営住宅等長寿命化計画策定調査業務委託を行った目的は何か」との質疑があり、「今後10年間の長期修繕計画を含めた、区営住宅等の長寿命化計画の策定のためである。また、この計画の策定は、社会資本整備総合交付金交付の前提となるものである」との答弁がありました。

 さらに、「長寿命化を行うことで、建物の耐用年数を何年延ばすことができるのか」との質疑があり、「耐用年数を延ばすための計画ではなく、適宜必要な修繕を行うことで、本来の耐用年数まで良好な状態で建物を維持することを目的としている」との答弁がありました。

 次に、公園維持・管理費中、桃園川緑道について、「桃園川緑道の流水施設は、O-157の発生以降、水をとめたままだが、今後の再整備の予定はどうか」との質疑があり、「現在、桃園川緑道の再生に向けて、全体の改修計画を検討している。この中で流水施設のあり方も検討していく」との答弁がありました。

 これ関連して、「多くの人が利用しており、積極的な公園管理を行ってほしい」との要望がありました。

 次に、建築安全・安心費中、耐震化促進について、「緊急輸送道路沿道建築物耐震改修事業助成の執行残が多い理由は何か」との質疑があり、「3棟程度の見込みに対し1棟の実施であったが、1棟当たりの助成額が大きいため、多くの執行残が生じたものである」との答弁がありました。

 これに関連して、「耐震化率の目標値が平成23年度に比べ平成24年度は後退している理由は何か」との質疑があり、「緊急輸送道路の沿道にはマンションが多く、区分所有者から耐震工事への合意が得られにくいという事情を反映させたためだが、耐震診断が義務化されたことなどから、今後は目標値を回復できるものと考えている」との答弁がありました。

 次に、防災費中、地域防災の推進について「防災ベッド設置助成金の未執行の理由は何か」との質疑があり、「助成基準を満たす対象者が多くなかったためと考えられる」との答弁がありました。

 さらに、「今後、助成対象のあり方を検討する予定はあるか」との質疑があり、「平成24年度は既に申請があることから、現在の基準を維持していく」との答弁がありました。

 このほか、震災復興支援、都市政策推進室経営、にぎわい・文化、中野駅周辺地区整備、区役所・サンプラザ地区整備、西武新宿線沿線基盤整備、まちづくり事業推進、まちづくり計画、道路管理、道路維持・整備、建築行政、生活安全、交通対策などについての質疑がありました。

 次に、歳入についての質疑を行ったところ、国庫支出金中、防災について及び都支出金中、防災についての質疑がありました。

 以上が建設分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨、申し添えます。

 以上で建設分科会における審査の報告を終わります。

○佐野委員長 ただいまの建設分科会主査の報告に対して、何か質疑はございますでしょうか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○佐野委員長 なければ、以上で建設分科会主査の報告を終了いたします。

 次に、子ども文教分科会主査の報告を求めます。

○酒井主査 10月3日、4日、5日に行いました子ども文教分科会における審査の経過について報告いたします。

 当分科会では、認定第1号、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分に関し、審査を行いました。

 初めに、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容につきまして報告いたします。

 子ども教育費、教育委員会費中、教育委員会のあり方について、「教育委員会の活動が、区民や子ども文教委員会の目に見えてこない部分がある。教育委員会からの発信方法を検討すべきではないか」との質疑があり、「開かれた教育委員会を目指し、教育委員会のあり方を協議している。夜の教育委員会や地域での教育委員会の開催方法など、工夫し進めていく」との答弁がありました。

 これに対し、「教育委員が中野の教育をリードしていると認知される必要がある。教育委員会の活動を区民が理解できるように努力していただきたい」との要望がありました。

 次に、教育委員会における協議・報告事項について、「平成23年度は、教育委員会の活動内容に、いじめに関する報告・協議といった項目がなかった。こういったデリケートな問題を敏感にとらえ、協議していく姿勢を持つべきではないか」との質疑があり、「今後、いじめの問題については、随時、教育委員会へ報告し、状況の変化に応じて対策等を協議するようにしていきたい」との答弁がありました。

 次に、校割予算について、「校割予算の残額を、不足している図書費などに充てることができるのか。子どもたちの環境をよくするため、学校内で柔軟な支出ができるようにすべきではないか」との質疑があり、「学校フレーム予算の残額の節間の流用には厳しい制約があり、予算担当との協議等が必要になってくる」との答弁がありました。

 これに対し、他の委員から、「残額を需要のある部分に使用できるように、校割予算の運用を改善すべきではないか」との質疑があり、「今後、分野や学校間での予算の所属がえなど、学校現場が柔軟に対応できる方法を検討し、予算担当と協議をしていきたい」との答弁がありました。

 また、他の委員から、「校割予算は、どのように積算されるのか」との質疑があり、「児童・生徒数や学級数等を基準に積算した総額が学校フレーム予算となる。その総額を校長の裁量で予算科目に振り分け、予算編成している」との答弁がありました。

 これに対し、「校割予算は学校に裁量があり、よい制度でもある。誤解されないように決算資料も親切に記載するなど工夫をしてほしい」との要望がありました。

 次に、学校教育費中、教育指導について、「弱視特別支援学級には、デジタル教材やデイジーを利用した教材が必要である。これを意識した教材の購入は行っているのか」との質疑があり、「弱視特別支援学級がある学校には、デジタル教科書を優先的に配付している」との答弁がありました。

 これについて、「高額な教材である。他の普通学級にいる弱視の生徒なども使用できる方法や、より効果的な活用をするための検証、検討を進めてほしい」との要望がありました。

 次に、特別支援教育費中、就学相談員謝礼残について、「執行額がないが、未執行だったということか」との質疑があり、「予算の段階では、相談員謝礼として支払う予定であったが、23年度から非常勤職員として、就学専門相談員に位置付けを変えたため、未執行となったものである」との答弁がありました。

 次に、学校・地域連携費中、学校支援ボランティア活動費について、「執行額より不用額が多額である。これはどうしてか」との質疑があり、「制度の利用者を1校当たり40人程度と見込み、予算を計上したが、新しい制度ということもあり、申請が少なかった。今年度も同額程度の予算を計上したが、予算額を使い切るほどの申請がある状況である」との答弁がありました。

 これに対し、他の委員から、「予算を計上する際は、利用者の延べ人数ではなく、ボランティア登録者数や新規登録者見込み人数などをもとに積算すべきではないか」との質疑があり、「今後は実績などを加味し、適正な積算をしていく」との答弁がありました。

 次に、体験学習費中、宿泊事業について、「常葉移動教室の代替事業である日帰り移動教室の実施に当たっては、減額補正を行った。これにもかかわらず、執行率が小学校では88.2%、中学校では87.2%と低いのはなぜか」との質疑があり、「大きな要因は、バス雇い上げに係る契約落差である」との答弁がありました。

 これに関連して、他の委員から、「日帰り移動教室実施後、生徒にアンケートをとるなど、内容を検証したのか」との質疑があり、「生徒に対してのアンケートは行っていないが、各学校からの意見や意向を聞いた上で今後の事業に生かしていきたい」との答弁がありました。

 次に、子育て相談支援システムについて、「このシステムは主にどういった目的で開発されたのか」との質疑があり、「すこやか福祉センターや子育て支援担当が一体となって、情報を把握、管理できるよう開発した。情報の共有により、窓口の相談等に的確に対応することができるなど、効果を上げている」との答弁がありました。

 このほか、総合準備計画経費等残、いすの購入、欄間ガラス飛散防止対策、クラブ活動指導員、ICT教育支援員事業業務委託、図書資料の在宅配送サービスなどについて質疑がありました。

 次に、歳入について質疑を行ったところ、義務教育施設の内容、次世代育成支援対策、スクールソーシャルワーカーなどについて質疑がありました。

 以上が子ども文教分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。

 なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨、申し添えます。

 以上で子ども文教分科会における審査の報告を終わります。

○佐野委員長 ただいまの子ども文教分科会主査の報告に対して、何か質疑ございますでしょうか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○佐野委員長 質疑がなければ、以上で子ども文教分科会主査の報告を終了いたします。

 以上をもちまして、分科会の主査報告はすべて終了いたします。

 討論につきましては、冒頭に確認しましたとおり、省略をさせていただきます。

 これより、採決に入らせていただきます。

 なお、採決は、認定第1号から認定第5号まで順次個別に行いたいと思います。

 それでは、初めに、認定第1号、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決いたします。

 お諮りします。認定第1号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立をお願いいたします。

       〔賛成者起立〕

○佐野委員長 起立多数。よって、認定第1号は認定すべきものと決しました。

 次に、認定第2号、平成23年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定についての採決を行います。

 お諮りします。認定第2号を認定すべきものと決するに御異議ございませんでしょうか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐野委員長 御異議ありませんので、そのように決定をさせていただきます。

 次に、認定第3号、平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決いたします。

 お諮りします。認定第3号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立をお願いいたします。

       〔賛成者起立〕

○佐野委員長 起立多数。よって、認定第3号は認定すべきものと決しました。

 次に、認定第4号、平成23年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決いたします。

 お諮りします。認定第4号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立をお願いいたします。

       〔賛成者起立〕

○佐野委員長 起立多数。よって、認定第4号は認定すべきものと決しました。

 次に、認定第5号、平成23年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決をいたします。

 お諮りします。認定第5号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立をお願いいたします。

       〔賛成者起立〕

○佐野委員長 起立多数。よって、認定第5号は認定すべきものと決しました。

 この際、区長から発言を求められておりますので、これを許します。

○田中区長 一言ごあいさつを申し上げます。

 長時間にわたり熱心な御審議をいただきまして、まことにありがとうございました。

 ただいま平成23年度の決算につきまして「認定すべきもの」との決定をいただきました。御礼を申し上げます。審議の中でいただきました意見等につきましては、十分に配慮いたしまして、積極的な区政運営に努めてまいりたいと存じます。ありがとうございました。

○佐野委員長 以上をもちまして決算の審査をすべて終了いたします。

 なお、お手元に資料要求一覧(最終版)を参考として配付しましたので、御確認をいただきたいと思います。

 以上で決算特別委員会を散会いたします。

      午後1時45分閉会