中野区議会建設委員会〔令和5年2月13日〕
建設委員会会議記録
○開会日 令和5年2月13日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時58分
○閉会 午後3時43分
○出席委員(9名)
いさ 哲郎委員長
斉藤 ゆり副委員長
生藤 健人委員
渡辺 たけし委員
市川 しんたろう委員
吉田 康一郎委員
木村 広一委員
小杉 一男委員
酒井 たくや委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市基盤部長 奈良 浩二
都市基盤部都市計画課長 安田 道孝
都市基盤部道路課長 井上 雄城
都市基盤部公園課長 村田 賢佑
都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史
まちづくり推進部長 豊川 士朗
中野駅周辺まちづくり担当部長 松前 友香子
まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史
まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 三戸 勇二
まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、
まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆
まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴
まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長、
まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 山本 光男
○事務局職員
書記 田村 優
書記 髙橋 万里
○委員長署名
審査日程
○議案
第1号議案 令和4年度中野区一般会計補正予算(関係分)
委員長
定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。
(午後1時58分)
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
議案の審査を行います。
第1号議案、令和4年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
本議案は総務委員会に付託されておりますが、建設委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。
初めに、審査の進め方について協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時59分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時59分)
本議案の審査の進め方については、休憩中に御協議いただいたとおり、質疑を予算科目ごとに行うこととし、初めに9款都市基盤費の補足説明から質疑までを行い、次に10款まちづくり推進費の補足説明から質疑まで行うこととしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、初めに、9款都市基盤費に関する理事者の補足説明を求めます。
奈良都市基盤部長
それでは、第1号議案、令和4年度中野区一般会計補正予算につきまして、都市基盤部の補足説明をいたします。議案書の29ページを御覧いただきたいと思います。
歳出予算9款都市基盤費につきまして、9,029万2,000円を減額し、76億7,666万9,000円とするものです。
初めに、歳出について御説明いたします。62、63ページを御覧いただきたいと思います。
9款都市基盤費、1項都市基盤費、2目道路費の1土木事業調整、(2)橋梁拡幅について、2,191万8,000円減額するものです。この補正は、次の2件を合わせた額となってございます。
一つ目は、本郷橋工事負担金につきまして、旧橋の橋台撤去に係る仮設工について、令和5年度施行予定分を令和4年度に前倒し実施することに変更したことに伴い、662万1,000円増額するものでございます。
二つ目は、都立中野工業高校付近の新設橋工事負担金につきまして、工事内容として想定していた地中埋設物が発見されなかったため、不要となった当該除去工事等に要する経費について、2,853万9,000円減額するものです。
同じく、2目道路費の4道路境界、(1)道路境界について、1,023万3,000円減額するものです。これは、道路現況調査業務に係る委託料について、予算額との落差を減額するものでございます。
同じく、2目道路費の5道路維持、(1)道路河川維持について、2,385万4,000円増額するものです。これは、今年度実施した路面下空洞調査により緊急対応が必要な箇所が判明したため、所要の工事費を増額するものでございます。
次に、3目公園費の2公園整備、(1)公園整備の公園ユニバーサルデザイン改修工事費等について、6,968万5,000円減額するものでございます。これは、工事発注入札が入札不調となったことなどから、事業費を減額するものです。
本事業は当初、鷺宮運動広場のトイレ改修と武蔵台公園のトイレ新設を予定しておりましたが、入札不調により令和4年度中の事業完了が見込めないため、工事費について減額するものでございます。
また、都の補助要件の見直しによりまして、補助要件として必要がなくなりました住民参加推進事業、いわゆる「まち歩き」と言っておりますが、これらに関する経費につきまして減額をするものでございます。
次に、5目交通政策費、1交通政策、(1)交通政策について、1,231万円減額するものでございます。この補正は、次の2件を合わせた額となってございます。
一つ目は、公共交通事業者における新型コロナウイルス感染症対策経費に対する補助について、新たに525万円増額するものでございます。この事業は、新型コロナウイルス感染症の影響が長引く中、安心・安全な区内移動環境の確保に努める公共交通事業者への支援策として、感染拡大防止対策物品の購入経費の一部について区が補助するものでございます。
二つ目は、自転車シェアリング事業につきまして、事業者の運営方針の変更によって、当初予定していた区の補助金が不要になったことに伴いまして、1,756万円減額するものでございます。
次に、歳入の内容について御説明いたします。36ページ、37ページをお開きいただきたいと思います。
14款都支出金、2項都補助金、7目都市基盤費補助金、10節地域福祉推進事業について、先ほど御説明いたしました公園ユニバーサルデザイン改修工事費等の減額に伴い、2,978万1,000円を減額するものでございます。
次に、40ページ、41ページを御覧いただきたいと思います。
19款諸収入、6項雑入、5目雑入、12節雑入の13その他のうち、先ほど歳出の項目で御説明いたしました自転車シェアリング事業の補助金の減額に伴いまして、歳入として見込んでいた東京都環境公社と東京都道路整備保全公社からの補助金が不要になったことから、999万6,000円減額するものでございます。
都市基盤部の補足説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
小杉委員
63ページの公園費のところです。公園のトイレの改修だと思うんですけれども、不調になったっていうことですが、江原公園のトイレが改修されて、とても綺麗になってありがたいということで地域の方からも聞いていて、こちらの鷺宮運動広場や武蔵台公園の改修や新設が不調だったということで大変残念だなとは思っていますが、そういった不調になった事情というか、原因が何かあれば教えていただけませんか。
村田都市基盤部公園課長
今回不調になった理由でございますけれども、まず、当該公園のトイレ等に関しまして、今年度の上半期に設計等を行ってまいりました。その設計の結果に基づいて積算をして、工事発注をするといったところで、下半期の工事を見込んでいたところでございますけれども、やっぱり年度末に近くなってきたような時期でもございましたので、なかなか工事をやる事業者の中の作業員とか、そういったところの確保もなかなか難しいというような事情があったりしたというようなことは聞いておりまして、そういったところから、なかなかこういう時期の発注が不調になってしまったというふうに考えてございます。
小杉委員
ということは、時期を変えてまたやれば、特段の問題に、また成立する可能性は高いというふうに見ていいんでしょうかね。
村田都市基盤部公園課長
おっしゃるとおりでして、来年度の上半期に工事発注等をまたチャレンジさせていただければと思っております。
小杉委員
分かりました。ありがとうございます。予算審議の中で、バリアフリー基本構想では、まだトイレの改修が複数残っているということだったんですが、今後の見通しとしては、この工事がずれるっていうことは、ほかの残っているトイレ改修工事が全部ずれ込んでいくっていう感じですか、それも同時にばっと進む感じでしょうか、どうでしょうか。
村田都市基盤部公園課長
今回、設計と工事を1年間でやり切るというのは、なかなかちょっと日程的には、スケジュール的にもなかなか厳しいというようなところもございました。来年度からは新たに、今回不調になってしまった鷺宮運動広場と武蔵台公園の工事は来年度上半期から始めたいと思うんですけれども、それと併せてというか、ちょっと時期は多少ずれるかもしれないですけど、それと併せたような形で、新たな2公園のトイレ等の整備に向けた設計を進めてまいりたいと。その新たに進めた設計分の工事については、再来年のまた上半期で工事をすると。そういった形で設計と工事を順々にやっていくといった形で、しっかりと進めていけるようにしていきたいと思っております。
小杉委員
ぜひお願いいたします。ところで、その2公園残っているというのは、どこなんでしょうか。
村田都市基盤部公園課長
残っているというか、まだいろいろあるんですけれども、そういう古いところとかバリアフリーの特定整備事業の区域とか、そういったところを見て、順次やっていきたいというふうに思っております。
吉田委員
ちょっとすみません。同じところなんですけど、今の質疑でよく分からなかったんですけど、全体の計画は、今回の不調で遅れるのか、それとも遅れを取り戻すようにやるのかということにお答えいただいていないんで、そこを明確にお答えください。
村田都市基盤部公園課長
年度といった意味では、今年度工事ができなかった分が、来年度、令和5年度に実施するといったことで、多少遅れが出ているのかなというふうに思っております。そういったところにつきましては、今後また効率化とか、どういうふうにやっていけるかといったところを考えていって、なるべく早くいろんなトイレ等をバリアフリー化できるように進めていきたいと思っております。
吉田委員
ちょっと今のでもよく分かりません。要するに、来年は当初から計画していたものに併せて今回できなかったものもやるのか、それとも、今年やるはずでできなかったものをやるので、来年は予算額はもともとの計画と変えずに、後ろにどんどんずれ込んでいくのか、そのどちらですかとお聞きしているんですが。
村田都市基盤部公園課長
来年度につきましては、もともと新たな2公園分のトイレを始めるといったところを見込んでおりました。それに関しまして、今年度までは設計と工事を同一年度でやろうと計画していたのですが、来年度からは、新たな公園を2公園、設計をさせていただいて、その次の年度に工事をやるといったところで考えております。遅れといった意味ではおおむね半年程度の遅れというような、遅れというか、そういうスケジュールの見直しをしたというようなところでございます。
吉田委員
今の御説明を私なりに受け止めたのは、今年までは設計と工事を今、1年度、単年度でやっていたけど、来年からは設計と工事を別の年度にずらすと。それは、今回の不調をきっかけとして、そういうふうに方式を変えるんですか。
村田都市基盤部公園課長
今回の不調といったところもありますけれども、もともと、設計で約半年程度かかって、工事で半年程度といったところの間に、積算をしたり発注行為をしたり、そういったところの日数がかかるといったところで、もともと工期というものは結構厳しい状況だったのかなというふうに思っておりまして、来年度からにつきましては、もともと、その不調が生じる前から、設計と工事をちょっと別の年度で発注したいというふうに思っておりました。
吉田委員
それが改善なのかどうなのか。不調ということが実際に起きたわけですけど、これまでその方式でやってきて、それまでは不調が起きなかったのに、今回不調が起きたという、そもそも不調が起きることは頻繁にこれまで起きてきたのか、それとも今回、5年かに一度ぐらいのことが起きたのか。今まできちんと計画どおりに進んでいたのに、今回だけ進まなかった理由は何ですか。
村田都市基盤部公園課長
具体的に、これといった理由をはっきりと申し上げることはなかなか難しいんですけれども、今まで同一年度に設計と工事をやってきたわけでございますけれども、その中で不調になったといったところは今年度が、大分昔はちょっと分からないんですけれども、ここ最近では今年がそういうことになったということです。
その不調になってしまった理由なんですけれども、ちょっとそれは事業者さんの理由もいろいろあると思うので、何とも言えない部分はあるんですけれども、やっぱりこの工事をするに当たって作業員を確保するのがなかなか難しいというようなことを聞いていますので、ほかにもいろんな工事等が増えてきている中で、なかなかそういう人を集めるというのが難しいというのが、たまたま今年生じてしまったのかなというふうに思っております。
吉田委員
これは契約違反には問われないんですか。
村田都市基盤部公園課長
契約をする前に、契約をする手続が整わなかったといったところなので、契約違反とかそういったところにはならないと思っています。
吉田委員
これは何、一般競争入札なのかな。
村田都市基盤部公園課長
競争入札でやっています。
吉田委員
ここでどこまで聞いていいか、問題があったらちょっと整理してほしいんですけど、今回入札したのは何社ぐらいというか、ちゃんと複数あって、その中で誰も応札しなかった、どういうことなんですか。
村田都市基盤部公園課長
複数の対象の事業者がおりまして、その中で辞退とかそういう方もいらっしゃいますし、作業員を集めるに当たって当然お金がかかりますので、金額が設計額より高かったと、そういった様々な理由があって不調になったということです。
吉田委員
それで、これは金額としては大きいと思うんですよ、6,900万円余ですよね。公園予算としてもかなり大きい金額だと思うんですが、これの不調が分かったのはというか、この金額が執行できない見通しというか感触というか、それが分かったのはいつですか。
村田都市基盤部公園課長
12月頃です。
吉田委員
ほかの場面でも何度も質疑しているんですけれども、これからこの後、僕も一般質問とか予算特別委員会でやらせてもらおうと思っていますけど、中野区は公園の水準が23区の中でも非常に貧弱だという指摘を僕はずっとしてきたんですね。そして、ほかの議員さんも、十何年も中野区の区立公園のトイレだけトイレットペーパーがないよという指摘もされてきて、もう最近になってようやく、やっと、トイレットペーパーが配置されてよかったですねみたいな、こんな周回遅れみたいな公園行政を中野区は、僕は続けていると思っているんですね。
その中で、区の公園の老朽化あるいはまさしくこの問題になっているユニバーサルデザイン改修みたいなものも、全然遅れているということがあると思います。その中には、大きな予算をかけて設計をしてというふうに大々的にやらなきゃいけないことばかりでなくて、ちょっとした、階段をスロープにしてあげるとか、二、三百万円で劇的に現場としては状況が変わるようなものもいろいろ要望が寄せられていて、そういうこともお伝えをしていて、6,900万円余も今年の予算が使えないという中で、そういう大きな発注をしなくても、目の前の改善できそうな案件というのがもう山ほど思いつくと思うんですけど、そういうことに回せなかったのか、そういうことを急遽できないのかということは、どういうふうに私は理解すればいいのかちょっと教えてください。
村田都市基盤部公園課長
おっしゃるとおり、こういう設計と工事をするような比較的大規模な工事になろうかと思います。それ以外にも、おっしゃっていただいたようなちょっと補修をするとか、そういったところは順次進めているところではありまして、それは各公園ごとにいわゆる巡回を行って、不具合のあるようなところを見て、その場で直せるものは直すと、そういったようなこともやりながら、やってきているといったところでございます。
当然、このお金をほかのところに回すというお話を頂いたんですけれども、もともと、この公園のトイレ整備、そういったところで頂いていた予算でございますので、それを勝手にほかに回すっていったところは難しいのかなといったところでございます。
いずれにしましても、今回、トイレの改修等もしっかりとやっていきたいと思いますし、ちょっとした修理とか、そういったところも順次やっていきたいというふうに思っております。
吉田委員
勝手にやるというのはできないので、これは減額の補正予算じゃなくて、別途様々な、ちっちゃな工事の補正予算を組んでいただけばよかったんじゃないかと思うんですが。
村田都市基盤部公園課長
ほかにもいろいろ、そういう細々としたところというのは順次進めているところでございまして、これをまた今年度、この2月、3月しかない中で、新たにやれる箇所を大きく増やすっていうのはなかなか難しいといったところもございます。そういったところで、できる人的な量であるとか、そういったところも含めて、これをより効率的にできるようにというのはまた考えていきたいと思いますけれども、その中で進めていきたいというふうに思っております。
吉田委員
これは予算特別委員会とかで質問しようかとも思っていたんですけれども、公園の周囲にいろんな新しい施設ができたり、あるいは改修をされたり、用途変更があったり、いろんなことで公園の使い方が変わって、その変わることに応じて、地域とか、あるいは近隣の施設の事業者などから、公園の施設の問題について指摘とか要望って随時寄せられると思うんですよ。そういうものをもう僕は、この7,000万円近い金額、これがあれば、新しい用途変更をしたり、あるいは改修された施設の、あるいは地域の需要に間に合うように工事が執行できるんじゃないかなというふうに思うんで、こういう減額をしたことが、公園に関する事情がいっぱいある中で、本当に不思議でならないんですが、そういう緊急というか、優先度の高い対応ってできなかったんでしょうかね。
村田都市基盤部公園課長
各公園ごとに利用される方とか場所であるとか、そういったところの使われ方というか、そういったところは様々であるのかなと思っております。例えば、今回、公園の再整備といったところで、大和公園の基本設計みたいなものを進めさせていただいている中では、地域の方の御意見を伺ったり、あるいは小学生とかちっちゃい子とか、そういった声も聞きながら、どういう公園にしていくかといったところは声を拾い上げて、お互いに話し合いながら進めているところです。
それをやっているところではあるんですけれども、再整備をしていない公園でもいろいろ不具合があったり、そういったところは、利用状況とかそういったところを見ながら、修繕とかそういったことをやっております。なので、引き続き、この2か月ぐらいは新たにちょっとやれる場所を増やしていくというのはなかなか難しかったところではあるんですけれども、そういったところは効率化を図りながら、意見等を聞きながら、できる場所を増やしていければというふうに思っています。
吉田委員
御説明は取りあえず受け止めますけど、こういうことが起きたときに、本当はこういうことの需要がいっぱいあるんだと。その需要は山ほどあるので、これが駄目だったら前倒しでこっちをやろうというような事業案というか、そういうものをきちんと、やっぱり分かっているはずだと思うんで、ちゃんと用意しておいて、こっちが駄目だったら、こういうことはちゃんと来年度に先送りする予定だったけど、早くできるからやってしまおうみたいなことができる、柔軟な執行ができるようにしてほしいんですけど、そういうことはできますか。
村田都市基盤部公園課長
当然、公園というのは、日々いろんな方に使っていただいているので、不具合がどこで生じるというのも、年度の途中でそういったことが生じることもございます。そういった場合には、そういうところを早く直さなきゃいけないとか、そういったものをなるべく早く直せるように順番を見たり、そういったことはやっておりますので、より一層そういったところを、利用状況とか地域の声を拾い上げながら、対応していけるようにしたいと思います。
酒井委員
すみません、僕も同じところです。9款1項3目公園費。こちらが、二つの公園のトイレをユニバーサルデザイン、今年度入札不調になってできなかったということで、残念だなというふうに思っておりますけれども、こちらは、ユニバーサルデザイン推進計画は2019年ぐらいからだったと思うんですけれども、この計画の中で毎年2公園ほどやっていっているんでした。今後はどの程度、公園トイレをこのような補助金を使いながら整備していきたいという考え方が、今までと今後というところをちょっと教えてください。
村田都市基盤部公園課長
令和3年度までは、ユニバーサルデザインのまちづくり緊急推進事業といった都費のメニューを使って整備をしてきました。そのときには、1公園から2公園ずつぐらい、毎年度整備をしてきたというところがございます。
今年度から、地域福祉推進区市町村包括補助事業というものを活用しまして、今年度は2公園やる予定でございました。来年度も2公園を新たにやろうと思っていたところでございますけれども、先ほど御説明したとおり、今年度やる予定だった工事と新たに始める予定の設計、2公園のトイレ設計といったものをやっていきたいと思っております。
そういった意味では、おおむね2公園ずつ、2トイレといいますか、そういったところで進めておりましたし、これからもそういうふうにしていきたいと思うんですけども、効率化ができるようなところがあれば、またより多くできるかといったところは検討していきたいと思っております。
酒井委員
令和3年から、1公園から2公園で進めていますよ。途中事故なんかがあって、できなかったこともありましたけれども、今後どの程度、この公園のトイレをリニューアルしていく数というのはあるんですか。
村田都市基盤部公園課長
まず、今、古いというか、もう昭和時代からあるようなトイレとか、そういったところに関しては、あと5公園程度というふうに思っております。
ただ、いずれにしても、再整備というか改修等をしても、何十年もたてばまた古くなっていったりするとは思うので、それはそれで状況を見ながら、改修なりリニューアルするなりというのは考えていきたいと思っております。
酒井委員
すみません。かなり古い、老朽化したトイレに関しては、五つ程度ですよ。他方、バリアフリーの観点からすると、様々対象はまだまだあるのかなと思うんですけれども、公園課として、公園トイレを今後どのようにバリアフリー化していくか等々の考え方は持っていないんですか。
村田都市基盤部公園課長
バリアフリーとかそういったものについては、しっかりと整備していきたいというふうに思っております。その中で当然、今、5公園と言いましたけれども、そういったところ以外にもやるべきことというのは、随時状況を把握しながら進めていきたいというふうに思っております。
酒井委員
公園再整備計画も策定して、バリアフリー化しなきゃなんない公園というのはどの程度あるんですかって、ぱっと出ないんですか。
村田都市基盤部公園課長
バリアフリー基本構想にある重点整備地区ってあると思うんですけれども、駅から大体500メートル圏内、そういったところにあるところは順次進めてきたと。それ以外にも古いようなところはあって、そういったところも含めて改修等をしてきたところでございます。
そういったところを優先してきたわけでございますけれども、それ以外についても、公園は様々な方が利用されるような施設でございますので、状況を見て、そこで、その次のステップといったところで考えていきたいというふうに思っております。
酒井委員
すみません。分かりました。バリアフリー基本構想の中では、駅周辺で円を書いて、ここを整備しますよと。それは重々承知しているんです。あとどのぐらいあるんですかっていうのを、ちょっとお聞きしたかったんです。
あと、それから、やっぱり年月がたっていくと、当然今まで対象にならなかったものも改修していかなければならないでしょうから、何を申し上げたいかといいますと、やっぱり今回入札が不調に終わったことによって、ほかの委員さんからもありましたけれども、後ろ倒しになっていっちゃうんですね。それがやっぱりちょっと気になるところで、もっと早くにこのタイトな整備のスケジュールというのは、不調になる前に見直す方法なんかもなかったのかなんて思いながら、来年度からは工夫されて、今回のような入札不調が起こらないようにされるということですので、それはしっかり取り組んでいただきたいんですが、あと、この補助事業というのは東京都のもので、上限なんかはあるんですか。
村田都市基盤部公園課長
今年度使っているものですけれども、福祉保健区市町村包括補助事業という中で地域福祉推進とかいろいろ項目があって、それを選んだりするわけですけれども、一応、1事業当たり1億2,000万円が上限というふうに聞いております。
酒井委員
今回の予算書では、都支出金は減額が2,900万円余。1億2,000万円とおっしゃっているんですけれども、この関係性を教えていただけますか。要するに、ほかの事業にも使える中で、公園としては当区として3,000万円程度見込んでいただとかがあると思うんですね。その程度を教えてください。
村田都市基盤部公園課長
福祉系の補助なので、所管外の部分、全てについてはちょっと把握していないんですけれども、公園のトイレの整備等につきましては3,000万円程度を見込んでいたところでございます。
酒井委員
そうすると、これは公園トイレの整備がなければ、別の福祉のところでこの1億2,000万円って満額使えるんですか。
村田都市基盤部公園課長
ほかの事業があるかどうか次第だとは思うんですけれども、もともと使うといったところで、ほかの福祉とか、あとはほかの施設のトイレとか、様々なものを積み上げていった中で、もともと区として予定をしていたところですので、そういうほかにも、もともと予定があってやっていた中で、今回これを使えなかったからほかに回すといったところはなかったといったところです。
酒井委員
いや、分かるんですけれども、なおのこと入札の不調がちょっと重いなと思うんですよ。この3,000万円程度を公園のところで当初から計画的にやっていれば、別のところで使えていたはずなんじゃないのかなと思って聞いているんです。途中から別のものに使うっていうのは難しいと思うんですけれども、最初の枠組みでは、これは福祉という結構広い範囲での補助金ですから、そういうことはできていたんですか。
村田都市基盤部公園課長
仮に当初からなかったという場合に、当然公園課としては使うという予定はなかったので、その3,000万円程度分をほかの福祉系の何かしらの使える事業に回していた可能性はあるかと思うんですけど、それがもともと予定していた補助対象の事業としてあったかどうかというのは、ちょっとこの時点では分からないです。
酒井委員
そういうところもあるんで、やっぱり公園全体が遅れていくのと、福祉関係の全体の中での予算だと思うんで、ちょっとこの入札不調はやっぱり考えなきゃならないなと思いました。
次は、交通政策費のところで1点だけ教えてください。新型コロナウイルスの感染症の影響を受けている公共事業者への支援として、感染拡大防止対策の物品の購入の一部を補助すると。これは前回報告があったんですけれども、改めてちょっとお尋ねしますが、今年度、2類から5類へというふうな議論があったりだとか、ある種、マスクもどうするだとか、コロナがこういうふうに落ち着いてきているような状況下なんですよね。そういう中で、この感染拡大防止の物品の購入経費なんですけれども、今年度そういうふうな補助は行っていますか、他の事例で。
宮澤都市基盤部交通政策課長
中野区の中では、事業者に対するそういった事例は確認していません。
酒井委員
ないっていうことですか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
調べた限りではないと認識しております。
酒井委員
これね、ないんですよ。感染拡大の防止のための物品の購入の補助って、ないんですよ。全部、補正予算の中でも、8回補正予算を組んできましたけれども、物価高騰に対してなんですよ。ここだけね、ちょっと何て言えばいいんでしょう、趣旨が違うといいますかね、じゃあ様々な事業者さんが今から感染拡大防止対策の物品を買っていますって、いっぱい買っていると思いますよ、いろんな事業者が。じゃあ補助してくれってなったときに、やっぱり庁内での整合性といいますか、そういうところがやっぱり必要なんだろうと思うんです。
今回このような形で公共交通事業者への支援を、感染拡大防止対策の物品の購入という形で支援する、この考えについて確認だけさせてください。
宮澤都市基盤部交通政策課長
委員のおっしゃいますとおり、感染症防止の物品について交通事業者に対してだけやるといったことについてですが、もともと当初の検討においては、当然、物価高騰、ガソリン、原油価格の高騰、そういったことに鑑みながら、また、国や都の動向なんかにも鑑みながら、タクシー、バスの経営状況がなかなかこの3年間の中で回復し切らないといった状況を受けて、区として何ができるのかといったところを所管としての中で、バス、タクシーに何ができるかということを検討してまいった次第です。
その中で、確かに他の事業者と比較して、交通事業者以外の事業者と比較して、物品を補助するのはいかがなものかといった御指摘は当然多々ございますが、所管といたしましては、区民が移動するために安心を提供している事業者、タクシー、バスに対して、この令和4年度、5類に変わるタイミングではありますけれども、令和4年度に行ったその1年間、そういった物品を提供して、安心を提供していただいているというところの投資的な部分について、あくまで経営的なものの一部ですが、そういったところに補助すべきと、そういった判断をしたところで、今回こういった御提案になっているところでございます。
木村委員
すみません。私は、63ページの道路費のところで、本郷橋の工事負担金の件ですけども、令和5年度から前倒しになったということなんですけど、この前倒しになった理由を教えてください。
井上都市基盤部道路課長
こちらは、神田川の本郷橋が掛け替えのために一時通行止めになっているというところでございまして、地元の方から、なるべく早くこの本郷橋の通行止めを解除して、早期に開放してほしいという強い要望がございましたことから、東京都、それから受注した会社のほうで工事工程を見直して、再検討した結果、工事の一部を前倒しして行うことによって、交通開放を少しでも前倒しにしたいというところの見直しがあったものでございます。
木村委員
地域の事情を受けて、そういった工事の過程をしっかりと調整できたというのはすばらしいことなんですけれども、いつの予定だったのが、要は完成ですね、完成がもともといつの予定だったのが、いつに前倒しになったのかというのを教えていただけますか。
井上都市基盤部道路課長
令和5年度中の開放を見込んでございまして、年度末の予定でございましたが、それが少し前倒しができるという判断の下の工程の見直しでございます。
木村委員
では、年度末中には、本郷橋の工事が完了するということですか。一応確認ですけど。
井上都市基盤部道路課長
委員おっしゃるとおりでございます。
木村委員
今回併せてというか、もともと私のほうも要望したときに、歩行者通路が今設置されていまして、恐らくこの工事が始まったらそれが封鎖されると思うんですけれども、この歩行者通路というのはいつまで、要は封鎖されるということになるんでしょうか。
井上都市基盤部道路課長
具体的な通行規制のタイミングにつきましては、東京都から情報をまだ頂いていないところでございます。
木村委員
分かりました。東京都からそういった情報が来たら、また調整する機会があったら、やはり歩行者用の通路というのは大変やはり地域にとっては非常に大きな、喜んでいただいたし、今でも非常に使っていただいているんですけど、これが封鎖されるということはまた大変不便になってくるので、できる限り早く封鎖が解除されるようにというか、工事の完了も含めてですけど、それをしっかりと要望していただければというふうに思っております。
それと併せて、この本郷橋の工事の中で、その一つ手前の柳橋のスペースの工事、何か広場の工事ということで、何か仮定の中で書いていたんですけれども、これはもう、ここは広場になるということが決まっているんですか。もともと私はポケットパークにしたらどうかという話も要望させていただいているんですけれども、今のその予定というのはどうなっていますか。
井上都市基盤部道路課長
柳橋の南側の部分につきましては、河川用地として購入しているところでございまして、オープンスペースということで、橋詰めの広場として活用したいと考えているところでございます。
木村委員
私が言ったのはその先、工事が全て終わってからどうするかというのは、まだ計画にはなっていないということですか。
井上都市基盤部道路課長
こちらにつきましては、ポケットパークではなく、河川管理用通路の広場状のスペースとして活用するということでございます。
木村委員
すみません、最後に、そこの広場は、多分地域の方の要望を様々聞いてからという話になるかとは思うんですけれども、この本郷橋の先の寿橋、本来はそこって、もともと平成28年ぐらいに完成するぐらいの当初の計画だったんですけど、ずれにずれて本郷橋が終わったら次は寿橋に入るんでしょうけども、その見通しというか、それは今の段階ではどういうふうになっていますか。
井上都市基盤部道路課長
寿橋、また、寿橋上流にかけての工事予定については、東京都からの情報は今のところ予定としてはございません。情報として聞いているところはございません。
木村委員
情報として聞いていないということは、でも、そもそも今の段階では区としての認識というか、古い情報かもしれないんですけども、情報が変わっていなくても今の認識はどういうふうになっているかというか、予定というか、教えていただけますか。
井上都市基盤部道路課長
上流に向かって工事が進んでいきますので、次のステップとしては、寿橋の架け替えの計画を考えていき、さらに上流に進んでいくというような工事になっていくのではないかというふうに推測してございます。
生藤委員
すみません。道路費のところの5(1)の路面下の空洞復旧工事費用の増額についてお伺いしたいんですけど、これは何件ぐらい、何か所ぐらいやられるんでしょうか。
井上都市基盤部道路課長
こちらにつきましては、23か所を予定してございます。
生藤委員
これは、23か所予定しているということは、通常その調査をして、空洞があったよっていうのが発見されたら、翌年度に補修を行う予定ということだと思うんですけど、今回のものは緊急に補修が必要な部分の増額ということなんですけど、その違いというか、あれば何か教えてもらえれば。
井上都市基盤部道路課長
通常、委員のおっしゃるとおりで、今年度見つけた空洞箇所については翌年度補修するというのがこれまでのやり方でございました。ただ、今回発見した箇所につきましては、緊急性が高いということで判断をいたしまして、この緊急性の優先度の違いなんですけれども、周りの道路環境でありますとか、あるいは空洞の深さ、大きさ等を勘案しまして、23か所については今年度直ちに補修が必要だという判断の下に、今回補正で提案させていただいているところでございます。
生藤委員
ありがとうございます。あともう1個、違うのをちょっとお伺いしたいんですが、交通政策費のところの自転車シェアリング事業に係る負担金の減額というものなんですけど、これのちょっと詳細を教えてもらえますか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
この詳細といいますと、もともと当初は自転車の購入費用であったりというのが、区の負担のほうで実証実験を3年間やる予定でございました。ただ、令和4年3月頃、事業者の事業方針として、区に負担を求めずに、自らの努力によって、そういった経営努力をしていくということに運営方針が変わりまして、令和3年度と令和4年度の予算については、もともとは積ませていただいたんですけども、これについては不要になったといったものでございます。
生藤委員
ということは、以降もこの自転車シェアリング事業に係る負担金というのは、減額したということは、以降もあんまり区として負担をしなくてよくなっているという認識でいいんですかね。
宮澤都市基盤部交通政策課長
現在、中心区、中心というか都心のほうの区と連携している拠点の中では、原則事業者負担といったところで今後やっていくということになっておりまして、このほかに、例えば行政側の都合で必要な経費というのが発生した場合は、ちょっとそれとは別の考え方になるかとは思います。
委員長
よろしいでしょうか。他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、10款に行く前に休憩をいたします。
(午後2時49分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時49分)
次に、10款まちづくり推進費に関する理事者の補足説明を求めます。
三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
それでは、まちづくり推進部所管分の補足説明をいたします。議案書の29ページをお開きください。
歳出予算の10款まちづくり推進費につきましては、130億3,532万9,000円から5億8,764万3,000円を減額し、124億4,768万6,000円とするものでございます。
まず、この補正予算のうち、まちづくり事業課所管分の内容について御説明いたします。64ページ、65ページをお開きください。
初めに、1項まちづくり推進費、2目まちづくり事業費の12節委託料につきまして、2,452万8,000円を減額するものでございます。こちらは、大和町まちづくりに係る委託料のうち、当初予定していた関係権利者調査について、新型コロナウイルスの影響により一部実施できなかったことに伴い減額するものでございます。
続いて、同じ目、16節公有財産購入費につきまして、3,369万8,000円を増額するものでございます。これは、平和の森公園周辺地区の地区施設道路の整備におきまして、土地開発公社が先行取得した用地の買戻し費用を、令和5年度予算より公社へ支払う予定としておりましたが、他事業に係る本年度分の国費及び都費の執行残を本用地取得費に充当することが可能となりましたことから、前倒しして本年度予算により対応することとしたものでございます。
これによりまして、本支出に係る国費及び都費の財源確保が確実になるほか、土地開発公社へ支払う本件に係る来年度分の利子相当額についても減額を見込むことが可能となってございます。
引き続き、同じ目の18節負担金補助及び交付金につきまして、6,942万3,000円を減額するものでございます。こちらは、木造住宅密集地域整備における不燃化促進助成に係る申請件数の見込み差及び大和町まちづくりにおける不燃化特区制度に基づく助成に係る申請件数の見込み差について、減額するものでございます。
次に、繰越明許費でございます。74ページ、75ページをお開きください。
10款まちづくり推進費、1項まちづくり推進費、南台一・二丁目地区区画道路第2号新設工事につきまして、2,727万円を繰り越すものでございます。これは、南台一・二丁目地区防災街区整備地区計画に基づく区画道路整備工事において、工事着手後に、隣接する住民から、道路と宅地等の高低差についてさらなる段差改善の要望があり、修正設計や関係企業者との再調整等に伴い工事を一時中止したことから、年度内に工事が完了しない見込みのため、繰越明許費とするものでございます。
なお、本工事につきましては、所管替えにより、道路課のほうが対応してございます。
次に、この補正予算の歳入の内容について御説明いたします。ページをお戻りいただきまして、34ページ、35ページをお開きください。
13款国庫支出金、2項国庫補助金、8目まちづくり推進費補助金、2節不燃化助成につきまして、730万2,000円を減額するものでございます。これは、歳出のところで御説明いたしました不燃化促進助成に係る申請件数の見込み差等により、減額するものでございます。
続きまして、36ページ、37ページをお開きください。
14款都支出金、2項都補助金、8目まちづくり推進補助金、1節防災密集地域総合整備につきまして、784万5,000円を減額するものでございます。これは、歳出のところで御説明いたしました不燃化促進助成に係る申請件数の見込み差等により、減額を行うものでございます。
続いて、同じ目、2節不燃化特区事業につきまして、3,502万円を減額するものでございます。これは、先ほど御説明いたしました大和町まちづくりにおける委託料と不燃化特区制度に基づく助成に係る申請件数の見込み差による減額を伴うものでございます。
以上が、まちづくり事業課所管分の補正予算に係る補足説明でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
松前中野駅周辺まちづくり担当部長
続いて、中野駅周辺まちづくり課の所管分について御説明いたします。
まず、歳出の内容でございます。補正予算説明書66、67ページをお開きください。
3目中野駅周辺まちづくり費の12節委託料につきまして、1,034万円を減額するものでございます。これは、66、67ページ中段に記載してございます囲町地区における市街地再開発事業補助等に係る委託料、具体的には、区事業として実施予定でした測量及び道路設計について、再開発事業により実施された測量調査資料を活用することで、区が改めて実施する必要がなくなったことに伴い減額をするものでございます。
続いて、同じ目、18節負担金補助及び交付金につきまして、5億1,705万円を減額するものでございます。これは、四つの事業に係る減額です。上段から記載順に御説明いたします。
1点目としては、中野三丁目地区における地区施設道路整備について。道路部分の計画地盤高さについて再検討を行う必要が生じ、実施設計期間を延伸することとなったため、予定されていた道路整備工事が年度内に着手できなくなったことに伴い、負担金を3,833万9,000円減額するものでございます。
2点目としましては、囲町東地区における市街地再開発事業に係る補助金及び公共施設管理者負担金について。国庫補助金の内示額に対応する額を限度に負担する方針としていることに伴い、補助金を4億2,102万9,000円、負担金を600万7,000円、それぞれ減額するものでございます。
3点目としては、中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備に係る本体工事について。鉄道事業者の維持補修工事への対応に係る工事費が当初の想定額よりも下回ったことによって見込み差が生じたため、負担金を3,664万円減額するものでございます。
4点目としては、中野駅新北口駅前広場整備事業について。関係機関協議の長期化により、駅前広場実施設計の着手が遅れたため、事業内容の見直しを行ったことに伴い、負担金を1,503万5,000円減額するものでございます。
次に、歳入の内容について御説明いたします。ページをお戻りいただきまして、32、33ページをお開きください。
11款分担金及び負担金、1項負担金、6目まちづくり推進費負担金、1節中野駅周辺まちづくりにつきまして、2,888万4,000円を減額するものでございます。これは、中野二丁目土地区画整理事業における電線共同溝引込管の整備について、設計・施工に係る関係機関協議に時間を要したことにより、年度内の工事完了が見込めないため、繰越明許費の設定に伴う財源更正を行うことによるものでございます。
続いて、34、35ページをお開きください。
13款国庫支出金、2項国庫補助金、8目まちづくり推進費補助金、4節中野駅周辺整備につきまして、3億1,062万円を減額するものでございます。
続いて、36、37ページをお開きください。
14款都支出金、2項都補助金、8目まちづくり推進費補助金、5節中野駅周辺地区整備、1億5,116万円の減額、6節都市再生土地区画整理事業、2億3,208万5,000円の減額でございます。
国庫支出金につきましては、先ほど御説明いたしました囲町東地区における市街地再開発事業に係る補助金及び公共施設管理者負担金の減額に伴うもの、また、このほかに、中野三丁目地区における都市再生土地区画整理事業補助、中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備に係る本体工事について、国庫補助金の内示額と予算現額との差額を減額することに伴うものでございます。
都支出金につきましては、先ほど御説明しました囲町東地区における市街地再開発事業に係る補助金及び公共施設管理者負担金、中野駅新北口駅前広場整備事業に係る負担金の減額に伴うもの、また、中野三丁目地区における都市再生土地区画整理事業補助、中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備に係る本体工事について国庫補助金の減額に伴うもの、また、この後に御説明いたします中野三丁目地区における都市再生土地区画整理事業補助に係る繰越明許費の設定に伴い、財源更正を行うことによるものでございます。
最後に、繰越明許費でございます。74、75ページをお開きください。
10款まちづくり推進費、1項まちづくり推進費について、3件ございます。
まず、中野三丁目地区における地区施設道路整備について。道路部分の計画地盤高さについて再検討を行う必要が生じ、実施設計期間を延伸することとなったことに伴い、年度内に業務の完了が見込めないため、524万3,000円を次年度に繰り越すものでございます。
続いて、中野三丁目地区における都市再生土地区画整理事業について。当初想定されていなかった地下支障物が発現し、工法及び工程の見直しを行ったことに伴い、年度内の工事完了が見込めないため、10億9,465万4,000円を次年度に繰り越すものでございます。
続いて、中野二丁目土地区画整理事業における電線共同溝引込管の整備について。先ほど歳入の内容で御説明しましたとおり、設計・施工に係る関係機関協議に時間を要したことに伴い、年度内の工事完了が見込めないため、2,888万4,000円を次年度に繰り越すものでございます。
以上が、中野駅周辺まちづくり課所管分の補正予算に係る補足説明でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
小杉委員
65ページの不燃化促進助成に係る申請件数、これは見込み差による減額ということで、特区も含めてですけれども、具体的に見込みがどのぐらい件数があって、実際の件数がどういった件数だったのかというのをそれぞれ教えていただけますか。
三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
不燃化特区助成の当初の見込みでございますが、当初40件ほどを見込んでございました。そちらが、現在、補正後の実績見込みとしましては27件ということでございます。
小杉委員
特区じゃなくて、もう一つ上のほうの、上から二つ目の不燃化促進助成のほうの申請件数はいかがでしょうか。
三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
不燃化促進助成のほうでございますが、当初23件ほどを見込んでございましたが、今回、実績の見込みとしては17件ということでございます。
小杉委員
これっていろいろな場所にもよると思うんですけれども、順調に進んでいるものなのか。この上のほうのやつは23件が17件というのはまあまあなのかなと思いますが、下の特区のほうはどうなんでしょうかね。まだまだなかなか進みにくいという状況なのかなと思いますが、例年とかもあると思いますけれども、結構今の経済状況なんかもあるかと思うんですが、その辺はどのように考えられていますか。
三戸まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
今年度の状況の分析でございますが、やはり全般的な傾向といたしまして、新型コロナウイルスの感染拡大や昨今の物価高騰、それから資材搬入の遅延等によりました工期延期等が、件数が見込みより少なかったというふうに考えてございます。
今後の状況でございますが、新型コロナウイルスも落ち着いているということもございますので、引き続きこういった不燃化助成に伴って、防災まちづくりを推進したいというふうに考えてございます。
小杉委員
ぜひ推進をしていただくようにお願いいたします。
もう一つ、次のページ、67ページの囲町東地区の補助金の減額が4億2,000万円余ということでかなり高額なので、ちょっと非常に気になるんですけれども、先ほど測量とか調査費用が、する必要がなくなったということなんですが、だけどそれは前から分かっていたんじゃないかなんてちょっと感じたんですが、それは途中から必要がないというふうになったんですか。ちょっとその辺の事情を教えていただきたいと思います。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
委員の御指摘のあったところが、市街地再開発事業補助等に係る委託料の減額というところになるかと思います。こちらにつきましては、事業計画当初におきましては、市街地再開発事業予定区域内の敷地の地盤設定高さをまず設定する必要がありました。このため、敷地内はもちろんのこと、あと敷地外についても高さを測る必要があったため、そこの部分が今回、区のほうで事業委託として予定しておりましたそこの部分の測量成果を、組合から測量成果を頂くことができたので、そちらのほうで対応できたという話になってございます。
小杉委員
ちょっとすみません。その高さを測る必要があったんだけれども、組合がその基本部分については区の代わりにやるようになったから、必要がなくなったということなんですかね。ごめんなさい、簡単に言うとどういったことなんでしょうか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
すみません。繰り返しにはなりますけれども、もともと、市街地再開発事業施行区域内、市街地施行区域外によって、区の事業なのか、また、準備組合での事業計画なのかということで分けておりました。
今回、市街地再開発事業の施行区域内につきましては従来どおり準備組合のほうでやっておりましたが、それ以外のところについては区がやると。その事業が進んでいく中において、敷地内の地盤設定高さを設定するに当たって、敷地内だけでなく敷地外についても測量高さを組合のほうが測る必要がありました。その敷地外の部分について、今回たまたま区の事業によって測量高さを測る必要性があったところと重複しておりましたので、組合のほうからの資料提供が可能であるというふうに伺って、このたびその区の発注事業については、事業発注を取りやめたということになってございます。
小杉委員
それが判明したのはいつ頃なんですか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
昨年の夏ごろというふうに記憶してございます。
市川委員
私も同じところをすみません。夏ごろに分かって、減額するのはこの時期になった理由は何ですか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
夏頃に測量を実際にやるということが分かって、その後、実際に上がってくる成果というものを、組合から上がってきたものについて、道路管理者とか関係機関との協議を行っていまして、それで使えるというふうな判断になったので、ちょっとこの時期になってしまいました。
市川委員
簡単に言うと、組合から提供していただいた資料が、本当にそれで大丈夫なのかどうかって確認をしたということですね。今、他の委員からも質疑があったんですが、もともとその区域内と区域外で高さを測る、そういった設計というか、そういったことが必要だったと。これっていうのは、一般的に他の再開発事業とかでもあると思うんですね。その区域内、区域外で道路と隣接しているってよくあると思うんですけど、そういうところって、そういう高さが、組合さんが区域内をやって、区域外も一緒に測ってみたら、それが準用できるみたいな話っていうのは、ここ以外にもよくある話なんですか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
ちょっと図がないので申し訳ない、口頭で失礼いたしますが、今回、実際に事業区域外で測量を図ろうとしていた道路部分というのが、ちょうど囲町西地区の北側に位置するF字道路の部分と、あとそれをずっと西側のほうに向かって杉並区との区境まで新たに道路を新設するという部分でございました。こちらについては、もともと道路がないところに新たに道路を新設した場合にどうなるかという検討になりますので、他地区のようなもともと道路が接道している部分のところでの道路の測量ということとは、また異なってくるというふうに考えてございます。
市川委員
ごめんなさい。F字道路があって、その西側に、杉並区とまさに中野四季の森公園との境目になっている道路を新しく造るに当たって、区域内と区域外でのいわゆる再開発との一体的な測量というか、そういったことを組合がしたということですよね。それで結果的に、それを中野区に提供していただいた結果、それが使えるということになったと。
例えばそういうことで考えると、ほかの新しい道路を造るところでやることだからっていう話があったんですけど、こういうことってほかにも、例えば都市計画道路と組み合わせた再開発とかってあると思うんですね、新しく道路が生まれるって。そういうところでも、そういうのって組合さんが調べるんですか、準備組合。例えば第一種市街地再開発だった場合、今のお話のように道路を新しく設置するということになると、そういう施工主体がそういった測量とかそういうことをするということはよくあるんですか。それが例えば、今のお話だと都市計画道路とか、例えばですよ、そういうことがあった場合に、今のお話と同様に、これからもそういうパッケージとして使える可能性があるということですか。そういうのはよくあるんですか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
私が知る範囲の話でちょっと恐縮なんですけども、ほかの地区で、そういった新たに道路整備をして、そこの部分がたまたま市街地再開発事業施行区域外になっているというところの事例はちょっと記憶に今ないので、例えば囲町東地区であれば、補助221号線の部分を中野通りから環七通りに向かってやっていくんですけれども、こちらについてはそれぞれ市街地再開発事業の施行区域内であったりするので、当然そちらについては、施工組合さんのほうで測量、また、設計っていうことをしていくということになるかと思います。
同じ話が中野二丁目地区でもありまして、中野二丁目地区の土地区画整理事業の施行区域外の中で、新たに区画道路を新設したりしてということでやってございますけれども、こちらにつきましても、測量とか設計というものはあくまで組合のほうがやるというふうになってございます。
酒井委員
すみません。この対象道路のところをもう少しちょっと詳しく教えていただけますか、ちょっと聞き漏らしたもんで。この設計をする予定だったところの道路のところの場所等々を含めて。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
場所としましては、囲町地区の市街地再開発区域と中野四季の都市(まち)の間に道路が東西方向に通っていると思いますけれども、こちらの道路を、西側の杉並区境のほうに向かって真っすぐ道路を接道させるように伸ばしていくということの新設を計画しているところでございます。
酒井委員
ありがとうございます。それで、市街地再開発事業者が設計、測量をしたところ、区としては行う必要がなくなったということじゃないですか。これは減額が1,000万円余でしょう。そうですよね。区としてはありがたいなと思うんですけど、他方、1,000万円余の成果物をこの再開発事業者から提供を受けているんだと思うんですけれども、その辺ってそういうものなんですか。
要するに、普通だったらば、うちがやるものをやっていただくのに当たって対価をというのもあると思うんですけれども、こういうのってどのように見ればいいんですか。ただ、たまたま測ってもらったから、うちでも準用できるから、さあそれを使わせてくださいって。他方、この再開発事業者は、囲町東地区においての補助金が国庫で減額になっているわけでしょう。違うんですか、これ。事業者が。じゃあその辺も教えてください。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちらの予算につきましては、もともと区のほうが入札をかけて、事業者を選定して、設計を行ってもらうというところの話で、もともと計画しているものでございます。なので、委員のおっしゃった補助金、その上にあります市街地再開発事業補助とかの補助金とか公共施設管理者負担金とは、また別のものになってございます。
酒井委員
ちょっと休憩してもらっていいですか。
委員長
委員会を休憩します。
(午後3時16分)
委員長
再開いたします。
(午後3時21分)
酒井委員
すみません。これは補助金が11億円程度を見込んでいたのが、4億円減になって、7億円程度になっていると思うんです。やっぱり資材費の高騰等を考えると、こういった補助金のところが内示額から減額されることっていうのは、事業の構築にもかなり影響を与えると思うんですね。この理由だとか分析なんかはあるんですけど、ちょっとそういったところだけ最後に教えてください。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
内示額が減額した理由についてなんですけれども、こちらについては、ちょっと詳しくは東京都さんに問い合わせましたが、答えてくれなかったというところがございます。
酒井委員
だけどね、区として様々な事業を抱えている中で、例えばどんとそういった補助金が減額になった場合というのは、その事業者も影響を受けますし、区としても様々な関連するインフラ等々の整備にも遅れが生じたり、かなり影響が出ると思うんですよ。そういう中で、今回このような形で補助金が減額になったところが、やっぱりまるで分かんない。そういうものなんですか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
答弁が繰り返しになりますけれども、東京都さんのほうに確認をして、その理由はということで問い合わせましたところ、東京都さんも答えられないということで一応伺っておりますので。
渡辺委員
私も同じところの市街地再開発事業補助等に係る補助金4億2,000万円余の減額なんですけど、そもそもこの囲町東地区の市街地再開発事業計画の補助金の総額ですね、私の記憶している限り総事業費600億円程度で、およそ20%、120億円程度の補助金を入れるという記憶でいたんですけど、そういった認識でまず間違いないでしょうか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
事業費に対する補助金なんですけども、事業費が642億5,000万円、今のところ、事業計画としては。それに対する補助金につきましては、125億3,600万円となっております。
渡辺委員
そうですね。125億円余の補助金のうち、今回申請したのが11.4億円で、7.2億円程度が入ってきた。6割から7割程度の、申請に対しての金額だったということですけれども、この125億円余の補助金って、年々、毎年毎年分割して申請していくかと思うんですけども、今後の補助金の申請予定、来年度とか、今後何億円ぐらいずつ申請していくのか、ちょっと教えてもらっていいですか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
次年度以降の補助金の総額なんですけども、市街地再開発事業のこちらにつきましては令和5年度が42億9,620万円になります。令和6年度、令和7年度につきましては、令和6年度が72億8,300万円、令和7年度が4億8,600万円というふうに現時点ではなってございます。
渡辺委員
来年度42億円、43億円弱、再来年度は73億円弱と。これはこのまま同じように6割、7割しか入ってこないんじゃないのかなってちょっと心配しちゃうんですけれども、区として、その辺はどいうふうに考えているんですか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
委員御指摘の内示額が要望額に比べて低かった場合、今後についての見通しっていうところにもなるんですけども、幾つか国費を、当該年度の国費を追加要望していくであったり、次年度以降によって要望額を増額していく、もともと当初の事業計画に合わせた形で補助金という収入金が得られるようにっていうこと、また、あとは組合努力というところで工事費の縮減であったり、あとは事業者さんへの買取り価格の上昇みたいなところが考えられるというふうに考えてございます。
渡辺委員
今年4億2,000万円余入らなかったのを、来年積み上げて、この42億円余に足して要望しますと。満額入ってきたらまあいいでしょうけども、それが入ってこなかった。じゃあ翌年にまた積み上げて要望していきましょうと。これは、最終的に足りなくなった場合は、事業者のほうで公費、自費の節約、そういったことをしてやってもらいましょうっていう姿勢でいいんですね。一応確認なんですけど。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
将来的には、幾つかの想定は今現時点でできておりますが、実際にその当該年度、次年度の例えば内示の額の段階であったりとか、また、再来年度の内示額の段階、それぞれの段階段階において判断していくものと考えてございます。
渡辺委員
例えば、いろいろ想定しているっていう話ですけれども、仮に今年度は6割、7割程度しか補助金が出なかった。来年度も再来年度も同じ程度にしか補助金が出なかった。総額125億円余の補助金が、実は70億円、80億円ぐらいしか入らなかった、総額でって。40億円とか数十億円単位で金額が入ってこなかった場合、事業が止まっちゃうんじゃないかな、事業者がもう耐え切れないんじゃないかなっていうようなちょっと心配もしちゃうんですけども、その辺ってどう考えているんですか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
一義的には、まずは事業者さんのほうにどういうふうな、当初、事業が始まったときに設定していた事業計画を改変するなりして、事業自体が進捗していくような形で検討してもらうということがまず一つ考えられると思います。
その次の段階としては、年度ごとの国費の追加要望または次年度以降において要求額を増額していく、さらには組合努力ということで工事費の縮減という形で、この三つの選択肢の中で、今考えられ得る選択肢としてはこの三つが挙げられるのかなというふうに考えてございます。
渡辺委員
今年はもう減額が決まったということで、これは事業者のほうとも既に共有して、事業者のほうでここは飲み込むというか、その分は節約するとか、そういう話合いというのはもうされたんですか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
今年度の内示額が低くなったところでの金額の差分なんですけれども、こちらにつきましては、先ほどの答弁と同じですが、次年度において要望額を増額していくというふうな形で対処しようと考えてございます。
渡辺委員
じゃあ増額していってください、それは。そういう方針だったら。ただ、増額をしていって、もし仮に国のほうでこれは認められないという、ここまで全部は出せないよっていうようなことになった場合、一般財源を入れるということは私はないよねって、事業者が全部負担してくれるんだよねって私は思っているんですけど、まさか国から補助金が出なかったから、じゃあ中野区で一般財源でこの数十億円単位の予算を入れましょうとか、事業を継続させなきゃいけないから、これをやんなきゃいけないよねということは考えていないという認識でいいですよね。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
補助金を交付する際には、国の補助金の交付要綱であったり、そういったものを見て判断することになるかと思います。その国の補助金の要綱に書かれている項目について、補助金の要望の申請があって、それに対して支出していくという考え方になるかと思います。
渡辺委員
ちょっと答弁がかみ合わないんで、私は一般財源を入れてほしくないからこういう質問をしているんですけれども、そういった意思をちゃんと事業者に、組合のほうに伝えてもらいたいとも思っているんですけど、その辺をはっきり答弁してもらいたいんですけど、いかがですか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
繰り返しの答弁にはなりますが、補助金自体は、国の補助金の交付要綱であったり、その範囲の中で支払うものというふうに考えてございます。それの中で、組合からの要望があった額に対して、その補助金を支払うといった流れを考えてございます。
委員長
1回休憩します。
(午後3時32分)
委員長
委員会を再開します。
(午後3時36分)
渡辺委員
国庫補助金が入ってこなかったからといって、一応、補助金は中野区がこの総事業費の補助金を出すというふうなていなわけですから、本来はこの満額の125億円余の金額を中野区が出すというわけですから、当然そのうちの国や都が入ってこなかった残りの金額であろうが何だろうが、中野区が出すというふうな考え方もある一方で、事業者も当然、相応の負担をするなり、そういうリスクを負って事業計画を立てているわけですから、当然事業者にもそれ相応の負担を求めていく、これは当然必要なことだと思っておりますので、そこに関しては、事業者に対してなるべく負担を求めていく、組合のほうですよね、そっちのほうには行くようなことを強くやっていってもらいたい。これは一つ要望としておきます。
あと、今回の補助金の額というのが、ちょっとやっぱり大きすぎるのかなというふうに思うんですね。125億円余という補助金の金額が満額もらえなかった。それはやっぱり国の補助もいろいろな優先事項があるでしょうし、全国の市街地再開発に補助金を振り分けるわけですから、お財布に限度があるわけですから、これしか中野区には入ってこなかったと。
理由は分からないというようなことをおっしゃっていましたけれども、私はやっぱり、そこは中野区なりに、理由は教えてくれなかったにしても、考えていかなきゃいけないことだと思うんですね。この125億円余の補助金を投入するに見合った公共貢献の空間や施設というものというのが、やはり足りなかったんじゃないのかなって。私はバランスとして適正じゃなかったのかなというふうに、ちょっと思うところがあるんです。
もう1回改めて聞きたいんですけれども、この囲町東地区における公共貢献って、先ほどの道路の部分以外に何かあるんですか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
今回、囲町東地区の施行地区内においては、補助221号線の整備であるとか、あと囲町東地区の敷地内においては、2棟建物が建つ間のところに広場を設けたりして、地面のところで区有地を確保してもらったりということが公共貢献で挙げられるかと思います。
渡辺委員
道路と広場だけっていうことですよね。広場って何平米ぐらいですか、ちなみに。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
広場の面積は約1,000平米となってございます。
渡辺委員
1,000平米の広場と道路で125億円余というのが本当にバランスが取れているのかどうかというのは、一度やっぱり部署の中でも、適正だったかどうかというのはもう一度議論していったほうがいいのかなと思うんですけれども、その辺はどう考えていますか。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
公共貢献ということでの大きな話としては、先ほど申し上げた道路とか、あと広場とかになるかとは思います。ただ、こちらの中野駅の囲町東地区においては、もともと戸建て住宅とか集合住宅が密集して、あとは道路幅員が狭く、行き止まり道路が多かったということで防災性、あとそういった中での施設の耐火物によっての防災性の向上といった、そういった公共貢献も考えられるかなと考えてございます。
渡辺委員
そうですね、確かに地権者の方が多数いるわけですから、防災性の向上というところでも公共貢献はあるかと思います。
ただ、事実として入ってきていないわけです、補助金が。例えば福祉施設を造っているなり、基幹道路を造ったりとか、やっぱり125億円余っていう補助金って相当な大きな額なのかなと私は思っております。
今後に向けても、この補助金の使い方とか、適正なバランスっていったものは、ほかにも駅前周辺はいろいろと再開発事業が進んでいるわけなんですけれども、こういった事象がもう起きてきているということは謙虚に受け止めていったほうがいいのかなと思うんですけども、最後にその辺をちょっと中野駅周辺まちづくり担当部長さん、この補助金の在り方をもう少し考えていったほうがいいんじゃないかなって思うんですが、その辺の答弁を聞かせてください。
松前中野駅周辺まちづくり担当部長
補助金のつく割合については、年度ごとで今回のように内示率が低かったりする場合もございます。その都度その都度においては、組合のほうにもきちんと申し伝え、区の現在の方針としては国庫補助金を上限に補助をするという方針の下に事業を進めているところでございます。
この先も、事業者のさらなる努力であるとか、我々も補助金確保に精一杯努めていきながら、事業としてはきちんと適正に進むように努力をしてまいる所存でございます。
渡辺委員
囲町東地区に関してはもう決まっている事業なので、もうこれ以上は変更どうこうはできないですけど、まだ変更可能な事業もあるかと思います。その辺のところも、今回の事象を踏まえた上で、しっかりと中野区の財政を守っていく上でも検討していってもらいたい。これは要望にしておきます。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
全体を通して質疑漏れはございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、質疑を終結いたします。
意見について伺います。第1号議案について意見はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、第1号議案について意見なしとして、総務委員会に申し送ることに御異議はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で第1号議案、令和4年度中野一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。
以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。
(午後3時43分)