令和5年10月02日中野区議会決算特別委員会区民分科会

中野区議会区民分科会〔令和5年10日〕

 

区民分科会会議記録

 

○開会日 令和5年10月2日

 

○場所  中野区議会第2委員会室

 

○開会  午後100

 

○閉会  午後437

 

○出席委員(8名)

 市川 しんたろう主査

 細野 かよこ副主査

 武井 まさき委員

 武田 やよい委員

 甲田 ゆり子委員

 小宮山 たかし委員

 石坂 わたる委員

 酒井 たくや委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 区民部長、新区役所窓口サービス担当部長 高橋 昭彦

 文化・産業振興担当部長、区民部シティプロモーション担当課長事務取扱 高村 和哉

 区民部区民サービス課長、区民部新区役所窓口サービス担当課長 小堺 充

 区民部戸籍住民課長、区民部マイナンバーカード活用推進担当課長 白井 亮

 区民部税務課長 滝浪 亜未

 区民部保険医療課長 宮脇 正治

 区民部産業振興課長 松丸 晃大

 区民部文化振興・多文化共生推進課長 冨士縄 篤

 環境部長 松前 友香子

 環境部環境課長 永見 英光

 環境部ごみゼロ推進課長、清掃事務所長 阿部 正宏

 

○事務局職員

 書記 細井 翔太

 書記 髙橋 万里

 

○主査署名


審査日程

○議案

 認定第1号 令和4年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

 認定第3号 令和4年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

 認定第4号 令和4年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について

 

主査

 定足数に達しましたので、区民分科会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 認定第1号、令和4年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第3号、令和4年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分及び認定第4号、令和4年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についてを一括して議題に供します。

 本日は分科会2日目になっており、本日で当分科会分担分の質疑は終わらせたいと考えておりますので、委員、理事者におかれましては御協力よろしくお願いいたします。

 本日の審査は、お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、午後5時を目途に進め、午後3時頃休憩を取りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、小堺区民部新区役所窓口サービス担当課長から発言取消しの申出がありますので、分科会を休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後1時03分)

 

 お諮りします。

 小堺区民部新区役所窓口サービス担当課長から、9月29日の発言について、新庁舎のフロアマネジャーの配置人数の部分を取り消したいとの申出がありました。この取消しを許可することに御異議はございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、小堺区民部新区役所窓口サービス担当課長からの発言取消しの申出を許可することに決します。

 それでは、前回に引き続き、決算説明書226ページからです。226ページから229ページ、4款区民費、3項産業振興費、1目産業振興費、事務事業4商業から始めます。こちらについて質疑はございますか。

武井委員

 商店街キャッシュレス化導入支援事業についてお伺いいたします。この事業に対応できる商店街と、そうでない商店街とあると思いますが、今後の展開についての検討状況を教えてください。

松丸区民部産業振興課長

 こちら、商店街キャッシュレス化導入支援事業でございますけれども、令和4年度につきましては鍋横大通商店会を対象として実施してまいりました。今年度につきましては区内全商店街に範囲を広げましてキャッシュレス化導入支援事業を実施する予定でございまして、キャッシュレス普及キャンペーン事業ということで今年の11月に実施予定ということでございます。

武井委員

 去年が鍋横大通商店会だけということでよろしいですか。

松丸区民部産業振興課長

 はい。昨年度が鍋横大通商店会ということで対象に実施しておりまして、その前も実施しております。令和2年度から実施しておりまして、令和2年度がブロードウェイ商店街振興組合、令和3年度が中野南口駅前商店街ということで、対象事業を定めて実施してきたということでございます。

武井委員

 今年度まだ途中だと思いますが、どこをやっているか教えてください。

松丸区民部産業振興課長

 今年度につきましては、現在の状況でございますけれども、申込みがあった商店街としましては鷺宮商明会さんを初めとした10商店街を予定しております。

武井委員

 まだやっていない商店街とかもたくさんあると思いますので、今後頑張って広げていくように努めていただければと思います。

 次のページの、なかの里・まち連携のことについてお伺いいたします。このなかの里・まち新米フェアのところで22万円とありますが、この内訳を教えてください。

松丸区民部産業振興課長

 こちら、庁舎2階の食堂で実施している事業者の運営事業者のほうに、里の魅力をPRするための商品開発と、里の農産物の購入に充てるための委託費用ということで22万円ほど支出しております。こちら、里農産物としましては、日持ちのする特産品ということで米に注目したということでございまして、定食として新米をPRするということと併せまして、区内での販売店舗ですとかインターネットでの購入の案内をすることによりまして、一定の里・まちの経済交流の効果を見込んだものということでございます。

武井委員

 そのインターネットとかに誘導するということですけれども、そのインターネットの誘導先での反応とかは分かりますでしょうか。

松丸区民部産業振興課長

 具体的な反応についてはこちらでは把握していないところでございますけれども、里・まち交流自治体のほうからは、このイベントを通して広く自治体の産品の魅力が伝わったというふうに声は聞こえております。

武井委員

 またこの先もぜひ、今年もやるんですよね。

松丸区民部産業振興課長

 今年度につきましても11月の中旬に実施予定でございまして、同じようにお米をPRするものと併せまして、今年については中野の農産物のPRということも併せて行う予定でございまして、里・まち定食というような形で、まちの野菜も使ったようなメニューを開発するということで予定しております。

武井委員

 次に、同じ項目なんですけれども、下のほうのプレミアム付商品券についてお伺いします。先日の区民委員会でもプレミアム付商品券事業の課題点が整理され、今後の展開に生かしていくとの報告がありましたが、今後のキャッシュレス事業導入支援事業に改めてお伺いしますが、令和4年度の実績も踏まえて、対象者や実施方法などの検討状況について教えてください。

松丸区民部産業振興課長

 昨年度のプレミアム付商品券事業につきましては、8月の区民委員会でも御報告をさせていただいた次第でございます。今年度につきましては、キャッシュレス化の推進と併せまして、物価高騰対策ということも併せて実施する予定でございます。12月に実施予定でございまして、4社以上のペイメント事業者によるポイント還元事業として4.5億円の還元予算で実施する予定でございます。詳細につきましては次回の常任委員会のほうで御報告させていただこうというふうに考えております。

酒井委員

 ちょっと教えてください。まず、商店街キャッシュレス化導入支援事業、武井委員から質疑がありましたが、ブロードウェイ商店街振興組合、中野南口駅前商店街、鍋横大通商店会とやってきたんですけれども、実際その実績といいますか、どういう効果があったかちょっと確認させてください。

松丸区民部産業振興課長

 昨年度の実績でございますけれども、商店街の店舗129店舗のうち、この事業を実施することによって29店舗でキャッシュレス化が進みまして、80店舗で利用することが可能というふうになりました。

酒井委員

 その129店舗中80店舗というふうな中で、残り49店舗というのがやっぱりなかなかできていないところがあるじゃないですか。その理由というのは何ですか。

松丸区民部産業振興課長

 理由については様々あろうかと思いますけれども、キャッシュレスに対する理解促進という点では区としては周知に努めているところではございます。一方で、やはりキャッシュレスがなかなかしにくい業種ですとか、また体制、お店の造りだとかによってなかなか導入ができないといった声もあるところが実情でございますので、そういった中でどのように残りの49店舗についてアプローチしていくのか、また今後の課題というふうに考えております。

酒井委員

 そのとおりだと思うんです。例えば鍋横さんだと129店舗中80店舗ぐらいですよ。では、残り49店舗というのはキャッシュレス化されていないわけですよね。毎年毎年その対象というのを絞ってやっている中で、今までキャッシュレス化支援を受けた商店街が追加で、例えば残り49店舗のうちの何店舗かが進めたいんだってなった際は、補助なんかは受けられるんですか。

松丸区民部産業振興課長

 こちら複数年度にまたがって繰り返し助成するという事業ではございませんで、毎年度、単年度で実施している事業でございます。今年度につきまして全商店街を対象としておりますので、その中で、手挙げ式ではございますけれども、こういった過去まだ不十分だというふうに判断された商店街さんにも参加していただいて普及促進に努めていただくように、こちらからも区のほうからも働きかけてまいりたいというふうに考えております。

酒井委員

 キャッシュレス決済の支援も控えている中で、そういうのが進むとより有効的になるのかな。それから、区としても地域通貨なんかも検討している中では、できなかったところをどうフォローアップしていくのか。どうしても難しいところもあるんだろうとは思うんですけど、その辺の課題はまた取り組んでいただきたいと思います。

 それと、街路灯の助成事業が、令和4年度は電気料金を6次補正で、物価高騰の中、補助をしたと思っています。規則で定めて、単年度の支援だったかなと思うんですけれども、その辺ちょっと確認させていただけますか。

松丸区民部産業振興課長

 昨年度の電灯料助成でございますけれども、昨年度は規則の本則の改正ではなく、附則で時限的に改正をさせていただいた次第でございます。実際、電灯料ですが、通常540円であるところを810円にするということで時限的に設けさせていただきました。今年度につきましてはただいま調査をしているところでございまして、現在商店街さんで負担になっているという状況があれば、また改めて今後様々対策を打っていくというふうに考えております。

酒井委員

 規則ではなく附則でやって、この電気料の補助というのは時限的にやったわけなんですよね。他方、物価高騰が非常に続いておりまして、そういう中で、その規則の本則で金額を定めているんですよね。本則のところまで踏み込んで恒久的な支援をしていくのか、その辺は今どうお考えでしょうか。

松丸区民部産業振興課長

 繰り返しになって恐縮でございますが、ただいま全商店街に対して街路灯の電気料金の状況を調査しておるところでございまして、今後の状況、今後の社会情勢を踏まえまして、改正するかどうかも含めて今後検討してまいりたいというふうに考えております。

酒井委員

 状況調査して、やっぱり必要であればしっかり支援してあげていただければなというふうに思っています。商店街の街路灯なんですけれども、結局区の街路灯がないところにやっぱり設置して、そのほとんどはもう人の動線のところでありますので、そういった支援も手厚くしていただければと思います。

 重ねて、不用額のところに商店街街路灯撤去等事業費残、600万円ほど不用額があって、令和2年度では2団体、1,300万円弱執行していると思うんですけれども、この残600万円はどういうものですか。

松丸区民部産業振興課長

 こちらの事業につきましては、道路課のほうに執行委任を行って実施する事業ということでございます。実際、この街路灯を撤去する際にポールの設置を予定していた場合なんですけれども、そこのポールの近接した場所に電柱がある場合に強化することが可能、そこに一緒に設置することが可能であれば設置費が想定よりも安くなりますので、そういったところから見込差が生じたということでございます。

酒井委員

 電柱があったりだとか、いろいろ工夫していただいた中で執行額を抑えていただけたのかなというふうに思っています。

 それで、例えば商店街さんが、やっぱりどうしても今厳しい状況下の中で解散するところも多々あって、このように商店街の街路灯を撤去しなければならない事例ってまだ今後も出てくるのかなと思うんです。他方、商店街の街路灯をそのまま残すという選択肢もあるんですか。

松丸区民部産業振興課長

 こちら商店街街路灯なんですけれども、区道なり都道に道路占用の許可を商店街のほうで申請していただいて、その部分について、商店街の持ち物である電柱、街路灯を建てて、そこを管理していただいているという状況でございます。したがいまして、撤去した場合につきましては、撤去した後の管理については中野区なり東京都なりのほうで代わりの照度を保つための設備を用意するということでございます。

酒井委員

 それは分かるんですけれども、撤去しないで、区が譲り受けて、そのまま使うと撤去費用もかからないでしょう。だから、その辺はどうなっているんですかって教えていただきたい。

松丸区民部産業振興課長

 既存の街路灯でございますけれども、多くが設置した時期としまして平成の初期に建てたものでございます。街路灯自体の耐用年数につきましてはおおむね10年から15年ということで業者のほうから伺っておるところでございまして、度々商店街さんのほうでメンテナンスを行っております。そういったメンテナンスに対する助成については今も現在しっかり行っているところなんですけれども、そのものによって、そのまま引き続き使えるのかどうなのかというのはその都度判断になろうかというふうに思います。

酒井委員

 よく分かりました。その都度判断するということで。

 他方、平成の初期頃にほとんど商店街の街路灯が整備されていて、老朽化する中で聞き取るのも難しいというふうなこともあろうかと思うので、そこでやっぱり解散した際はその商店街の街路灯を変えちゃうという。他方、そのメンテナンスというのが、はて、それはどれぐらいできているのかなというところで、要するにほとんどの商店街が平成の初期の頃に商店街の街路灯をつくって、さっきの担当さんおっしゃるには15年程度が寿命ですよ。じゃ、もうそれはそれほとんど替わっておかなきゃならないんですよ。けど、そうじゃないのかなとも思うと、そのようなメンテナンスであったりだとか、それぞれの商店街の街路灯の老朽化の状況なんか、もしくはメンテナンス、手を入れている状況なんかも把握しておかなきゃならないところもあるのかなと思うんですが、その辺りはいかがですか。

松丸区民部産業振興課長

 委員御案内のとおり、区内商店街の中で設置しました街路灯につきましては、本数ですとか設置時期等について区のほうでも把握しているところでございます。修繕助成につきましても、点検費、それから工事費、それから改修、撤去ということで、点検のところから含めて助成の対象というふうにしておりますので、商店街のほうにこういった制度を周知するというところで引き続き適切な管理を行ってまいりたいというふうに思います。

酒井委員

 二十数年ぐらいメンテナンスの補助を受けずに手を加えていない街路灯がある商店街ってあるんですか。

松丸区民部産業振興課長

 すみません、手持ちの資料の中では、二十数年間手を加えているかどうかにつきましては、こちらのほうで今、資料がないところではございますけれども(「把握しているって今おっしゃったでしょう」と呼ぶ者あり)はい。本数だとかは把握しておるところなんですが、二十数年間そのまま点検をしていないかどうかにつきましては把握していないところでございます。

酒井委員

 それ、ちょっとやっぱり今後しっかり把握して、補助制度もあるんですから、老朽化は危ないですと言って話して、やっぱり取り組んでいただくべきだとは思うんですが。

松丸区民部産業振興課長

 今年度につきましても、近隣の方からではございますが、街路灯が傾いているといったお話だとか、それから街路灯についている電球が落下してしまっているという状況が様々御意見として寄せられているところでございますので、そういったところで商店街さんのほうにも情報共有しながら対応を求めているというところでございます。

酒井委員

 やめようと思ったんですけど、あのね、商店街の街路灯が傾いているとか、電気が落ちて危ないだとか、それ、本来ならば設置管理者の商店街さんのほうで見つけて区に相談が来なきゃならないのに、住民の方からの声ということは、やっぱりそういうところをちゃんとして、区としても把握をして、改善する、改修するんだと促していかなきゃ、今把握もされていないということもおっしゃられていましたけれども、ちょっとその辺が今後課題になってくると思いますが、いかがですか。

松丸区民部産業振興課長

 今事例として申し上げさせていただいたのは、住民の方からの声ということで御紹介させていただいたものでございます。一方で、商店街のほうからも、実際商店街さんのほうで管理されている街路灯が少し古くなってきているということですとか腐食しているとかという御相談を受けているところではございますので、そういった声をいただきながら進めているところではございますけれども、この制度自体を皆さんに案内していくというところは徹底してまいりたいというふうに思います。

酒井委員

 最後にします。商店街のこの様々な事業があると思うんですけれども、商店街支援の施策というのは大本の東京都があって、都の補助金と区が補助金を入れて、商店街さんにも自腹でやってもらってというふうなスキームが多いと思うんですけど、ここは区独自の施策は何かありますか。

松丸区民部産業振興課長

 こちら商店街チャレンジ戦略支援事業補助金ということでございますけれども、委員御案内のとおり東京都のほうで補助率を設定していて、区のほうでも負担をして、商店街のほうでも負担をするといったような状況でございます。新型コロナウイルス感染期におきましては、感染症拡大の観点から、予防する観点ということもありまして、区のほうで商店街の負担を全て持ったということも過去には事例としてございます。一方で、今現在でございますけれども、商店街さんのほうの負担をゼロにするということは、現在のところでは事業としては活用事例がないという状況でございます。

酒井委員

 そういうことを聞いているんじゃないです。区独自の事業をやっているんですかって聞いているんです。都の補助金がほとんどじゃないですか。都と一緒にやっている事業が多いでしょう。区単独で商店街支援の仕組みってあるんですかって聞いているんです。

松丸区民部産業振興課長

 区独自の仕組みとしましては、例えばでございますけれども、ふれあい広場ですとかの管理につきましては区独自の事業でございます。また、商店街の街路灯の関係につきましては区の事業ということでございます。

酒井委員

 じゃ、空き店舗対策なんかはこのチャレンジ戦略支援事業で対象になっているんですか。

松丸区民部産業振興課長

 空き店舗対策でございますけれども、こちらのチャレンジ戦略支援事業の対象ではございませんで、東京都の中小企業振興公社が実施しております開業助成金の中で、起業ですとか承継支援事業の中で、空き店舗を使われる方に対する助成制度というものがございます。

酒井委員

 今、中野の商店街って、空き店舗率とかって数字はあるんですか。

主査

 答えられますか。保留でも結構ですよ。

松丸区民部産業振興課長

 すみません、ちょっと一旦保留させていただいてよろしいですか。答弁保留させていただければ。

主査

 答弁保留で。

酒井委員

 すみません、産業振興課長、空き店舗がやっぱり結構目立つところもあるのかなと思うんです。そういう中で、あそこは近隣商業地域なんですよ、商店街なんかはほとんど。そこが閉まっているというのは実は区にとっても大きな損失でね、非常にポテンシャルのある用途の地域であるにもかかわらず活用されていないという中で、東京都の別の補助金があると言いますけれども、ちょっとこの空き店舗の解消というのをやっぱり真剣に取り組んでいただきたいなと思っているんです。その辺どのようにお考えですか。

松丸区民部産業振興課長

 大変失礼いたしました。店舗数と空き店舗の数でございますけれども、実際、令和4年度4,812……

主査

 まず答弁保留のことを答えるんですね。

松丸区民部産業振興課長

 答弁保留の回答からさせていただきます。4,812ある店舗数のうち、空き店舗が520店舗でございました。

 それから、委員御案内のようなところでございますけれども、空き店舗の活用というところでございますけれども、現在閉鎖している店舗ということ、居住・店舗を分けるよというようなことも含めて支援をするということも必要かというふうに御案内があるとは思うんですけれども……(「聞いていないですよ、そんなこと」と呼ぶ者あり)失礼しました。(「空き店舗に取り組んでくださいね、しっかり取り組んでくださいねしか聞いていないんですよ」と呼ぶ者あり)失礼しました。空き店舗に対する支援もしっかりしてまいりたいというふうに思います。

甲田委員

 1点だけ、229ページのプレミアム付商品券のところがやっぱりどうしても、もうこれは既に8月に報告いただいているのでいいかなとは思ったんですが、一応決算ですので、執行率が悪かった理由を簡単にちょっと教えていただけますか。

松丸区民部産業振興課長

 こちら、販売率、執行率が低かった理由でございますけれども、一つには令和4年10月と12月に行いましたキャッシュレス決済ポイント還元事業と比較しまして利用可能店舗数が少なかったこと、それから、還元率を考えたときにキャッシュレス決済ポイント還元事業と比較いたしまして比較的還元率の魅力が薄かったというところと、さらに高齢者の中には、キャッシュレス決済が利用できる高齢者の方にとっては必ずしも魅力的ではなかったというところがございます。

甲田委員

 その三つ以外にも8月の区民委員会のときにいろいろと議論があったかなとは思うんですけれども、やっぱり紙でないとできない取り残される人たちのことについてどういうふうに考えていくかということも、これは今検討していただいていると思うんですけれども、例えばこれって東京都の補助金を受けて他区でも同じようにやっているところとかあったのではないかなと思うんですけど、同じように紙でやっていた他区の実績とか、そういったことを把握されていたら教えていただきたいなと思うんですけど、いかがでしょうか。

松丸区民部産業振興課長

 他区での実績につきましては、ごめんなさい、手元にすぐないところではございますけれども、他区でも紙での商品券事業をやられている自治体があったということまでは把握しているところでございます。

甲田委員

 一応総括していただくに当たって報告はあったんですけれども、まだまだ検討課題があるということで終わっていたかと思いますので、他区の実績も含めていろいろとまた検討していただきたいなということを思っていますので、要望にしておきます。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午後1時29分)

 

主査

 再開いたします。

 

(午後1時30分)

 

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、決算説明書312ページから315ページ、6款地域支えあい推進費、1項地域支えあい推進費、1目地域活動推進費、事務事業4区民活動推進、こちらについて質疑はございますか。このうち、事業メニュー2の公益活動推進、区民公益活動に対する政策助成の活動領域3及び活動領域8が区民分科会の分担分です。

武田委員

 すみません、ちょっと中身を私が整理できていないので教えていただきたいんですけど、活動領域3の「学習、文化・芸術の振興」というものの20事業の対象と、シティプロモーション事業助成との関係を教えていただけますか。

高村区民部シティプロモーション担当課長事務取扱

 この公益活動助成とシティプロモーション事業助成は明確に違う仕組みでして、シティプロモーション事業は営利も可、それから区のいわゆるアピールだとかブランディングにつながるような波及効果があるものという形にしています。そういう枠組みの中で、今は文化・芸術、子どもに関わるようなものをやるというふうにしているものでございます。

武田委員

 ありがとうございます。そうしますと、第2回定例会で報告があった、今度シティプロモーション事業助成を、子ども文化・芸術基金みたいなものを立ち上げてそちらのほうに移行していきたいというお話があったかと思うんですけれども、それはシティプロモーション事業のほうで行くというもので、こちらの公益助成のほうとはまた別のものとして両方進んでいくという形でよろしいんでしょうか。

高村区民部シティプロモーション担当課長事務取扱

 両方進んでいくというふうに考えてございます。こちらはもう完全に公益性の高いもの、また規模の小さいものというものだったり、継続性のあるものというふうに理解してございます。一方で、シティプロモーション事業助成というのは、3回で助成が終わるということや、やはり先ほどお話ししたように波及効果が高い。今、委員から御案内のあった基金などを使ったり、あと指定管理者の事業に移行したりということで展開が広がっていくものだというふうに考えてございますので、別に考えてございます。

石坂委員

 活動領域8の「環境負荷の少ない持続可能なまちづくり、みどりの保全及び創出のための活動」のところで4事業ありますけれども、そのところで伺います。そもそも政策助成のところの考え方が、そもそも政策助成自体が、区民団体が行う活動の中でも区が行う政策に合致し、区政目標の実現に貢献する活動について助成を行うという形になっています。実際にこの4事業によって、区政目標の実現に対してこういった具体的な貢献がありましたよとかということがあれば教えていただきたいんですけど、いかがでしょうか。

永見環境部環境課長

 この令和4年度の交付事業につきましては四つの事業で、いずれも緑化に関する事業でございました。緑化に関する事業ということで、勉強会でございますとか、実際に植物等を観察したりとか、そういった活動をすることを通じて、区民の中でのみどりの大切さであったり、そういったところに対する認知度が高まったと、そういった効果はあったのかなと考えます。

石坂委員

 そういった、恐らくなかなかすぐにこの部分の緑化をしたことで使用するだけとかというのは難しいと思うんですけれども、なるべくそうしたものは今後も行っていく領域の政策助成ですので、特に経年でもこれだけ効果があったとかということを極力声をかけていっていただいて、より効果があるような形のものの展開を考えていき、後押ししていっていただければと思います。これは要望としておきます。

主査

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、決算説明書424ページから425ページ、8款環境費、1項環境費、1目環境費、事務事業1環境関係人件費等、こちらについて質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、424ページから425ページ、事務事業2環境管理、こちらについて質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、同じく424ページから425ページ、事務事業3環境企画調整、こちらについて御質疑はございますか。

武井委員

 環境企画調整、この高断熱窓・ドア設置助成、蓄電システム設置助成残が多いと思いますが、東京都の事業に絡まることもあり、制度上の使いづらさがあると考えますが、執行残についてどうお考えかを教えてください。

永見環境部環境課長

 蓄電システムに関しましては、予算積算の当初につきましては、太陽光発電システムの需要であったりとか、災害時の活用とか、そういったところを見込んで計上したところでございますが、全国的な新築着工件数の減少でございますとか、コロナ禍における在宅時間の増とか、そういった要因もあり、なかなかちょっと執行が伸びなかったのかなというところはあるかなと。

 また、高断熱窓・ドアに関しましては、こちらは東京都全体の補助の実績などを参考に積算をしたところでございますけれども、なかなか実際に補助金を認識されてから活用されるまでの時間を一定要するというところもあり、ちょっと令和4年度に関してはあまり伸びなかったのかなと、そのようなところで考えているところでございます。

武井委員

 もし今年度の状況が分かりましたら教えてください。

 そして、また今後、今年度も含めまして、区民が使いやすく魅力を感じられる制度にしていくことが大切だと思いますが、そこら辺をどうお考えしているかお知らせください。

永見環境部環境課長

 今年度の実績でございますけれども、9月までの実績というところでございますが、申請の件数といたしまして、蓄電システムについては予算としては60件つけておりますが、9月末現在で41件の申請がございます。高断熱窓・ドアについては予算としては30件の予算をつけているところでございますが、9月末現在で23件の申請があるということでございまして、今年度に関しては予算額を達成することができるのではないかなというふうに考えておりますので、引き続き区民の皆さんに活用していただけるようなことを図っていきたいなと思っております。

武田委員

 すみません、同じところでなんですけれども、これは総括質疑でもうちの羽鳥委員が、とにかくこの執行率の低さ、しかも主要施策に載せていてこの執行率というのは、ちょっと通常は考えられないのではないかということを指摘させていただいているかと思います。そもそもどういう分析をされて、今年度予算については予算額を減らしているというところでの、実際今申し込まれている件数から見ると実績もさほど、これまでと上がるという実績にはなっていかないんじゃないかな、大きく見ているということではないんじゃないかなというふうに思えるんですけれども、予算額を下げて執行率を上げるというものではなくて、これは推進していかなきゃいけないものなんじゃないかと思うんですね。昨年の分科会の質疑の中では、周知の方法なんかとしてリフォーム業者さんなんかにも協力依頼をしていくというような御答弁をされているんですけれども、そういった実際使ってもらうためのどのような拡充をしてきたのかという点と、特に蓄電システムの中では太陽光と一緒じゃないとなかなか広がらないよというようなお話もあって、それは太陽光は今年度からでしたか、ついていたかと思うんですけど、その辺も含めて、昨年この指摘を受けてから実際に周知のために動かれたという内容というか実績と、予算をそもそも落としたという理由について教えていただけますか。

永見環境部環境課長

 まず、予算のところでございますけれども、令和3年度、令和4年度と補助金の事業を行ってきたところでございますけれども、他区の実績、そういったところも改めて検証させていただいたところ、例えば蓄電システムに関しましては、他区、平均するとというところではございますけれども、おおむね四、五十件ぐらいが他区の実績かなと。それから、高断熱の窓・ドアに関しましては、二、三十件ぐらいが実績かなというところで、全ての区、全ての年度にわたって確認したわけではありませんけれども、そういったところもちょっと一定を確認したというところでございまして、執行率そのものが伸びなかったというところは認識しているところではございますが、予算の編成の段階でもう少し精査をする必要があったのかなというところを考えております。そういったところもありまして、令和5年度予算につきましては実績を踏まえつつ今回編成をしたというところでございます。

 また、周知に関しましては、一つひとつの補助金について別々にチラシを作成しておりましたが、一体的に全てのメニューが載っているようなチラシを作成して関係部署とともに周知を図っていく。また、高断熱窓・ドアにつきましては補助率を令和4年度から令和5年度にかけて4分の1から2分の1に引き上げ、また、窓とドアを別々に申請できるような感じの工夫を図ったというところを行っております。

武田委員

 ありがとうございます。ただ、今、他区の事例もというふうにはおっしゃられたんですけれども、お隣の杉並区は桁の違う予算を載せていらして、しかも年度途中でもう執行が上限に達してしまって、補正まで組んで対応されているということがありますので、ここの違いがどこにあるのか、住宅環境の違い、羽鳥委員も指摘はしていたかと思うんですけれども、戸建てが多いであるとか集合住宅が多いというような地域の住宅事情の違いもあるかとは思うんですけれども、その辺り、本当に環境対策を進めるというところをやはり区の姿勢として見せていくというところのためには、主要施策に乗せた事業の予算を落とすというのは、ちょっと私は方向として違うんじゃないかなと思っています。その辺りはより広がっていくような施策というのを考えるべきじゃないかと思うんですけど、その辺りはいかがでしょうか。

永見環境部環境課長

 杉並区、お隣でかなり件数が伸びているというところは私も認識をしているところでございます。杉並区のほうからも状況を確認しているところではございますけれども、かなり昨年度に比べて大幅に伸びているというようなところは聞き取っているところでございますが、昨年度とまた違うような周知方法を取ったのかというと、必ずしもその辺はちょっとよく分からないというようなところもあるというところで聞いております。杉並区で行っている取組として、土建の事業者に対する周知など、そういったところも行っているというところでありますので、そこら辺については参考にはしていきたいなというふうに考えております。今年度伸びている、中野区についても昨年度の実績に比べると大分伸びているかなと。倍とはいきませんが、それに近いぐらいの数字には年度末の段階では達するのかなというふうに想定をしておりますので、中野区、杉並区、社会全体的にそういった環境に対する関心の高まりであったりとか、あと電力の価格高騰とか、そういったところによって一定ちょっと補助件数が伸びているというような要因はあるのかなというふうに考えております。

武田委員

 それともう一点なんですけれども、昨年の答弁のところで、リフォーム業者さんへの協力依頼なんかも行っていきますということを御回答されているんですが、それは実際行われたんでしょうか。

永見環境部環境課長

 リフォーム事業者に対して、区のほうで相談を受け付けている事業者さんに対して説明をさせていただいたと。それから、区内の販売店にも話の持ちかけはさせていただきました。

武田委員

 本当に、さらに進めていくような形で取り組んでいただきたいなというふうに思っています。

 あと、このページで、この燃料電池レンタカー負担金というのは水素カーのレンタル、トヨタの何か、未来何とかって書いてある、あのレンタカーのことでよろしいんでしょうか。

永見環境部環境課長

 はい。委員おっしゃるとおりでございます。

武田委員

 あちら、その水素カーについても昨年12件の使用というところで、結果として、途中ですかね、多分昨年の分科会では8月現在で12件の使用ですよというのがあって、実際に年度末の決算を見ると19件というところで、この実績の見込みというのは、実際不用額を見ると不用額が大きいので、どのような乖離があった原因というのと、どういったことをやられて、これは本当に周知された、どの程度の認知度があるのかというのをちょっと教えていただけますか。

永見環境部環境課長

 まず、当初予算の積算でございますけれども、180件ということで、これは48時間のレンタルか常にフル稼働でレンタルされていると、そのような想定で180件ということで想定をいたしました。それに対して19件というような実績であったわけでございますけれども、こちらにつきましては、なかなか区内に水素ステーションがないことでございますとか、区内の1個の店舗でしか借りられないことであったりとか、車そのものが結構大きな車ですので、そういったところでなかなか使い手がなかったというところもあったのかなとは思っております。

 広報に関しましては、一般的な区報、ホームページ、SNSであったり、チラシの窓口施設やイベントにおける配布、また町連や区長連、そういった団体に対して周知を行うと、そのようなところで周知をさせていただきました。

武田委員

 そもそもの、まずこの事業を設計しようと思ったときに、水素ステーションが少ないであるとか、借りられるところが限られているとか、中野区の道路事情を考えれば、狭隘道路とか狭い道が多い中でちょっと車が大きかったというところは、やる前に分かっていたことなんじゃないかと思うんですね。それでなぜこのような設計をされたのかというのと、今後これをどうされるおつもりなのかというのをお聞きしたいんですが。

永見環境部環境課長

 本事業につきましては、区と包括協定を結んでいるトヨタモビリティ株式会社のほうからお話の持ちかけがあったものでございます。東京オリンピックで使った水素カーについて、区のほうで、例えば庁用車であったりとか何かの形で活用ができないのかと。1台だけでございますけれども、そういった持ちかけがある中で、区民の皆様にも活用していただけるような形で、レンタカーというような事業ということで企画をしたものでございます。この事業につきましては、トヨタモビリティ株式会社との今後の話合いにもよりますけれども、基本的には今年度で終了するということで想定をしている事業でございます。

武田委員

 今年度終了ということですかね。

永見環境部環境課長

 もともとは昨年度1年間の事業ということで、そういった話で実施をしたところでございますけれども、昨年度実装の段階で先方と話をしたところで、もう1年ちょっと継続的にやろうかというようなところで今年度についても実施をしているものでございます。

武田委員

 包括連携協定があるというところで行ったということなんですけど、そもそも中野区として、環境対策として、ガソリン車をどうやって減らしていくのか、では電気自動車なのか、この水素カーというのも燃料電池の車というのを増やしていこうという意図があって始められたことなのかどうなのか、その辺がすごく気になるんですね。何となく話があったからやってみましょうということでは、やっぱり環境対策をきちんと考えていくという姿勢には映らない。これから増やしていかなければいけない、ガソリン車を減らしていかなければいけないということの中で取り組もうと思ったものなのであれば、利用が上がるようにといった形の周知をするべきではないかと思うんですけど、その辺りはどういうふうな検証をされたんでしょう。

永見環境部環境課長

 我々としては、先ほど申し上げたような広報を行ってきたというところで、利用の上がるような周知を行ってきたと考えております。また、昨年度は中野坂上の店舗で貸出しをしていたわけですけれども、執行率がなかなか上がらなかったというところで、中野駅前の店舗に変更したことでありますとか、エコポイントの1,000ポイントを借りていただいた方には付与するとか、そういった改善についても図って実施しているところでございます。

武田委員

 ただ、改善は図られたけれども今年度で終了してしまうということであると、やっぱり環境対策としてそもそもどういうスタンスを持って、どういうふうな方向に持っていこうかなというところがすごく見えないなと思うんですね。その辺りは、やはり環境についてはどういうふうにしていくのかというところを1本軸を持って、全庁的にどのような対応をしていくのかというところをやっぱり主導していただく立場にあると私は思います。そのところがちょっと見えないなと思っているので、全体的にその辺りをやはり環境部としてどういうふうにしていくのか。脱カーボンのロードマップもありますけれども、大きく関わってくるかと思うんですね。つまり、中野の環境をどういうふうにしていきたいのかというところは、それぞれの事業がばらばらあって、例えば区有施設もそうですけど、「所管がそのようにやってくれるから大丈夫です」はないと思っています。必ずここに持っていくんだというものを明確に出して、そこに対してどう主導権を取っていくかというのが環境課の仕事だと思いますので、その辺りは改めて考えていただいて、どのような計画を持ってどういうふうに主導していくのか、どういうところはやっぱりやってみたけれども必要がなかったねということを検討をして進めていくということを確実にやっていただきたいなというふうに思います。

 その中で、またちょっと二つほどお聞きしたいんですけど、一つはカーボン・オフセット事業なんですけれども、昨年の質疑の中で、植樹はもう……

主査

 次です。

武田委員

 ごめんなさい、事業が違ったんだ。それはちょっとまた後でお聞きします。

 ちょっと全体的に、環境というところについてはそういったものを考えて行っていただきたいなと。環境審議会の委員報酬なんかも2回想定されているんですけれども、委員が20名で、実際に執行額と委員報酬残がほぼ同額なんですね。これは、4回やろうと思って2回しかやらなかったのか、もともと4回やろうと思ったというところは、この審議会の中でどういったことを検証しようと思ったけれどもこの回数にとどまってしまったのかというところを教えていただけますか。

永見環境部環境課長

 予算としては3回分で見込んでおりまして、2回執行したということでございます。委員の皆さんの中で欠席者であったりとか、辞退であったりとか、そういったものがありましたので、執行額と不用額が近い金額にはなっておりますが、そのようなことでございます。

武田委員

 こちらもやはり方向性を決めるためには大事な会議かと思いますので、確実にきちんと執行できるような形をしていただきたいなというふうに思います。

石坂委員

 今、武田委員からも質問がありました燃料電池のレンタカーのところ、水素ステーションもなかなか数が区内にない中、難しい部分があったような話もありましたけれども、その辺りというのは実際に利用された方の声とかというのを何らかの形で拾われて、それを集計されて、その中で上がってきた声とかという形なのか、あるいは事業者さんからの声なのかというのは分かりますでしょうか。

永見環境部環境課長

 すみません、利用者の方からのアンケートというのは取っておりません。

石坂委員

 その後、現年度も実施されているわけで、現年度末で終わってしまう。ただ、これって、逆に終わってしまうと燃料電池を使われた方の声というのは聞く機会も失われてしまうところなので、やはりこれからでも、使われる方に対してメリット・デメリットというのかな、その辺の声というのをやはり何らかの形で聞いて、それを踏まえて今後考えていくことが必要と考えますが、いかがお考えでしょうか。

永見環境部環境課長

 今後検討したいと思います。

石坂委員

 ぜひ考えていっていただければと思います。

 あと、特に燃料が高騰している状況の中で、ガソリンも石油も使いますけれども、現在日本って様々な形で発電を行っていますけれども、やはり火力発電というのが一定のウエートを占めている中で、やはり電気をつくる、電気自動車そのものはCOを出さなくても電気を発電する段階でCOって出ます。ということを考えると、もちろん燃料電池自動車のほうも様々な過程でCO排出というのがないわけではないんですけれども、ただやはりCO削減ということを考えたときに、水素の燃料補充が適切かはあれですけれども、やはり水素を補充するというところに課題がありつつも、その辺り、そこが解消すれば中野区としてメリットがあるものなのかどうなのかということをしっかりと考えていくことが必要であると思います。こうした中で、今後中野区として、次世代の車として、電気自動車、水素自動車ということを比べていったときに、この水素を補充するということの課題が解決さえすれば中野区の庁用車とかも今後水素を使った燃料電池車とかというのも考え得るというところなのかどうなのか、あるいはやはりそれでも電気自動車のほうがいいんですよというところなのかって、何らかの担当の御見解はありますでしょうか。

永見環境部環境課長

 庁用車に関しましては、来年度新区役所に移転をしますけれども、電気自動車の充電設備が備えられているという状況でございますので、当面は電気自動車に切り替えていくということで考えております。

石坂委員

 新庁舎に充電できるものが入るということでありますけれども、地方自治体なんかですと、政令指定都市などですと、そもそも水素ステーションのほうを誘致した自治体もあるところです。もちろん中野区単独でできるところではありませんけれども、23区全体でとか、そういう形で誘致をしていくとかということなんかも今後考え得るのかなと思うところですので、ぜひ今回、水素自動車・燃料自動車のレンタカーという形の事業をしたことをしっかりと今後に生かせる形で総括していただいて、次に生かしていただければと思います。これは要望としておきます。

主査

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、426ページから427ページ、事務事業4環境・緑化推進について質疑はございますか。

武井委員

 保護指定樹木等緊急対応助成金、未執行とありますが、この事業における「緊急」というのはどのような状況を緊急的なものとして定義しているのか教えてください。

永見環境部環境課長

 例えば台風とか、そういった突発的な災害などによって緊急的な対応になるということを想定しております。

武井委員

 では、すみません、ゼロカーボンシティなかのシンポジウムの、こちらも中身を教えていただくのと、あと花と緑の祭典、5,700人以上集めたイベントがありましたが、こちらはこの人数で89万円しか使われていなかったのですが、シンポジウムと同じ環境系イベントなんですが、この差は何か教えてください。

永見環境部環境課長

 まず、シンポジウムの中身ですけれども、基調講演ということでお二方から基調講演をいただいたということでございます。それから、後半に関してはパネルディスカッションということで、基調講演の方も含めて専門家の方であったり中野区長、また区内の在住の大学生などによる5人によるパネルディスカッションを実施したものでございます。

 花と緑の祭典でございますけれども、こちらは40年ぐらい継続的に実施をしている事業でございまして、四季の森公園、屋外で基本的には毎年実施をしてきた事業ということで、同時に別のイベントもやっていたりして、そういったところでいろいろな方が参加していただいたと。シンポジウムに関してはなかのZERO小ホールの中で実施しておりますので、そういった意味ではそこに関心を持ってくる方のみが参加するというところで、そういった違いはあったのかなと考えております。

武井委員

 この花と緑の祭典については、来年は新庁舎において開催となると聞いておりますが、それをきっかけにこのイベント規模を拡大したりするというお考えはありますでしょうか。

永見環境部環境課長

 新庁舎において開催というところは、今のところ特にそういった予定はないんでございますけれども、昨年度についてはちょっと新型コロナの影響もあって、春と秋、毎年二日間ずつやっているんですけれども、秋だけ実施をした。今年度に関しては春と秋2回、通常に戻って実施をする予定であるというところで、来年度についてもそのような形で継続的にやっていきたいなと考えております。

武田委員

 まず武井委員がお聞きになったゼロカーボンシティなかのシンポジウムと同じところでなんですけれども、これ、昨年度のプレス資料を見ると、新規事業として269万1,000円というふうな形で計上をされていらっしゃるんですね。新規事業として計上するからには、それなりにどういった目的を持って、どういったことをしていこうというような思いがあってつくっていくものなんだと思うんですけれども、実際ここで行ったことの成果と、あと執行残がやはり100万円近くあるというのもちょっと気になるところですし、実際に想定したことと見込みが違ったのかですとか、次年度以降はどういうふうにしていこうというふうにお考えなのかというのを教えていただけますか。

永見環境部環境課長

 このシンポジウムにつきましては、このシンポジウムを実施した令和4年度の前の年、令和3年度に中野区がゼロカーボンシティ宣言を行ったというところがありますので、その宣言の趣旨が広く多くの方に理解していただくということで、キックオフイベントということで令和4年度のみ特化した事業として実施をしたということでございます。執行残が残ったというところでございますけれども、こちらについては講師の方が、当初は一定の著名人というか、そういった方にお願いする予定でございましたが、ちょっとなかなか調整がつかなかったというところが1点ございます。それから、新型コロナ対策で三十数万円の経費をちょっと予定していたところでございますけれども、こちらについてはその時期の感染状況などを鑑みて実際に委託のメニューから除いたというところでありますとか、最初に申し上げた著名人を呼ぶ予定だったところがなかなか調整がつかなかったというところもあったので、当初、なかのZEROの大ホールを予定していたんですけれども、小ホールに変えたというところもあって使用料も減額になったと。そんな要因でこのような執行残になったということでございます。

武田委員

 宣言をされたというところをアピールするための昨年度1年度限りのということなんですけれども、実際にこれは今度、逆に宣言をしただけではなくて推進をしていくということに対してきちんともっとアピールをしていくべきなんじゃないかと思うんですね。やることにしましたということを言うだけで終わってしまっては継続性というものが図られないし、やはりこれはとても大事なことなんだよということを広く周知をしていくということのためにはむしろ充実させていくべきなんじゃないかと思います。やり方が中野区に合っているかどうかというのは別として、またちょっとお隣の例で申し訳ないんですが、杉並区であれば気候会議というようなものを立ち上げたりですとか、やはり広く区民の人に関心を持ってもらって取り組んでもらうということをやられているかと思うんですね。その辺りについてはどのようにお考えでしょうか。

永見環境部環境課長

 令和4年度はシンポジウムという形で実施をいたしました。このシンポジウムという形が全てではないのかなと思っておりますので、例えばほかのエコフェアというイベントであったりとか、補助金の事業であったりとか、様々な形を通じてゼロカーボンシティの大切さというところについては周知を図っていきたいなというふうに考えております。お隣の杉並区で気候市民会議をやっているという話もございましたけれども、なかなか、杉並区からちょっと話を聞きましたが、温暖化対策を担当している職員の数が杉並区とは相当な差があるということが確認できておりますので、当然我々としてはできる限りの事業をやっていきたいと思っておりますが、同じメニューで同じだけの広報をやっていくというのはなかなか難しい面もあるかなと考えております。

武田委員

 御担当の職員をされている方の人数がありきだからという問題ではなくて、取り組む姿勢で、取り組む事業の内容をきちんと出されているからこそ人がつくんだと私は思います。人がいないからこれしかできないというところではなくて、どういうふうにやっていくのか、これを実現させるためにはどこまで必要で、どういった経費が必要で、どういった人が必要で、人材もどういった人材が必要だということをむしろ声として上げていくべきではないかと思うんですが、そこはいかがお考えですか。

永見環境部環境課長

 環境課としてやっていくというところもございますし、先ほども質疑でありましたけれども全庁的に取り組んでいかなければならない施策なのかなというふうに考えておりますので、今、脱炭素ロードマップの作成に向けて全庁的な調整を図っていき、環境課としてそういった環境施策を牽引していく立場だと考えておりますので、そのような意識を持って現在もこれからもやっていくという、そういう考えでございます。

武田委員

 そこについてはやはり、これも総括質疑でうちの会派のいさ委員のほうが、やはりいろいろな計画の上位計画にあるぐらいの立場でやっていかないと環境施策というのは進まないのではないかというふうなことを申し上げたかと思うんです。やはりそうだと思いますので、そこは本当に力を入れてやっていただきたいなというふうに思います。要望で。

石坂委員

 決算説明書のほうの427ページのほうの緑化推進の中の保護指定樹木等助成金、これ、実績として樹木171本、樹林21か所という形で出ていますけれども、これに関しまして、主要施策の成果のほうの132ページのところの532項目めのところで「国・都が実施している生物多様性国家戦略・生物多様性地域戦略のもと、自然と共生するための、様々な課題に対し対応していけるよう、区内生物調査を検討していく。また、みどりの持続と区民の生活の安全性を確保するため、古木である保護樹木等の樹木医診断を検討する」とありますけれども、これから検討しますということでありますけれども、この保護樹木等の樹木医診断というのは何か、例えば一斉にやると決めた年に全部の調査をするのか、あるいはエリアを決めて順次やっていくのか、あるいは何年ぐらいたった木だというところで古木という判断をして見ていくとか、何かしら考え方があるんでしょうか。

永見環境部環境課長

 樹木医診断については、中野区基本計画及び中野区環境基本計画におきましても今後実施をしていく事業ということで位置付けております。事業の具体的なやり方についてはちょっとまだ予算も示しておりませんので、なかなかちょっと御説明は難しいところがございますが、現時点での想定としては、何年間かかけて保護樹木・保護樹林に該当するものについて診断をしていくということで想定をしております。

石坂委員

 しっかりと樹木医診断をしていくときに、より効果の上がる形で、まずはどういう順番でやっていくのかとか、どういう期間でやれるのかということを、より効果と効率の上がる形で考えていっていただければと。要望としておきます。

小宮山委員

 まず、なかのエコポイント事業について伺います。なかのエコポイント事業は今現在どんなことをされているかって、ここにいる皆さんの中でも正確に把握している方は実はあまり多くないんじゃないかと思うんですが、これはいろいろ迷走していまして、かつては電気の使用量を去年より減らせたらポイントをくれますということをやっていました。しかし、それは乾いた雑巾をいくら絞っても水が出ませんから、それもだんだん先細りになってしまった。あとは、小学校でエコマークをたくさん集めた学校にはポイントをあげますということもやっていました。それも一つか二つぐらいの小学校が非常に熱心にやって、毎年毎年その小学校だけが商品をかっさらっていくみたいなそんな状況がありまして、たしか応募が4校ぐらいしか合計してなかったというふうに過去の議事録には出ていました。そのエコポイントもなくなりまして、そもそもこのエコポイントって、3ポイント事業として、お買い物ポイント、地域支えあいポイント、あとエコポイントというのが大昔ですけどあって、その理念の下に始まって、結局エコポイントだけが今も何となく残っているんですけれども、今年は9万1,500ポイントというのがついています。これ、人数で言うと何人分でしょうか。

永見環境部環境課長

 申請いただいた人数は、令和4年度は157人でございます。

小宮山委員

 その157人というのをこの約85万円の予算で割り返すと、一人当たり5,400円ぐらいの事業コストがかかっているんですよね。ここにほかのもの、例えばゼロカーボンシティなかのシンポジウムなんかも結構な単価、一人当たりの事業コストがかかっているものがほかにも見受けられたりしまして、本当に一人当たり5,400円もの事業コストをかけながら、なかのエコポイント事業を、しかも今何をやっているか、皆さんも恐らく御存じないんでしょうけれども、中野区で環境課が行ういろいろなイベントに参加したり、あるいは例えばレンタカー、さっきの水素カーをレンタルしたら1,000ポイントくれますとか、ここに書いてあるいろいろなイベントに参加したら50ポイントくれますとか、そういうイベントの参加を促すことを、参加したらポイントをあげますという参加を促すようなポイントのつけ方をしているんです。でも、それはイベントの参加は促されるでしょうけれども、結局環境のためにどこまで立っているのかいないのか。間接的には立っているのかもしれないけど、直接的には環境のために、例えば電気を減らしますとか、そういう分かりやすい形では立っていない。このなかのエコポイント事業は本当にいつまで続ける価値があるのかどうかなって思うんですが、いかがでしょうか。

永見環境部環境課長

 このエコポイントについては令和4年度が9万1,500ポイントということで、ポイント交付数としてはちょっとやや縮小傾向にあるのかなと考えております。実際にイベントに参加していただいたりとか、そういったことを通じて紙のシールを配布して、それを台紙に貼っていただいて提出していただくとクオカードとか商品券とかそういったものと交換するというような事業でございますが、ちょっとなかなか今の時代に徐々にちょっと合わなくなってきている部分というのも多少あるのかなと。また、実際に環境に配慮する行動を取っていただくに当たって、こういったインセンティブを付与することを通じてやっていただくということが本当にいいやり方なのかどうかというところもあるのかなと思いますので、この事業そのものについてちょっと見直していく必要があるのかなというふうに考えております。

小宮山委員

 別件で、カーボン・オフセット事業、326万円。これ、内訳を教えてください。

永見環境部環境課長

 カーボン・オフセット事業の内訳でございますが、森林整備委託費といたしまして171万円余、それからJ-VERですね。喜多方市からCOを購入する企業でございますが、これが70万円、それから職員の視察の旅費として9万円余、それから環境交流バスツアーの経費としておよそ50万円、その他消耗品として26万円余ということでございます。

小宮山委員

 環境バスツアーは一人当たり参加費1万円を取っていたと思いますけど、それではやっぱり足りなくて、区からも50万円補助を出している形ですか。

永見環境部環境課長

 バスツアーにつきましては区民の方も負担はしておりますけれども、区として事業費を一定計上して、お安くというか、参加できるような形の事業にしているところでございます。

小宮山委員

 そういえば、宿泊もある事業でしたから、やっぱりお金は相当というか、かかるんですね。分かりました。

 あとは、群馬県に171万円かかっています。これが数年ぐらい前から、そろそろ下草刈りの必要がなくなりますからコストはもっとかからなくなっていきますという説明をもうここ2年ぐらい受けているんですが、しかし、事業費としては去年とほとんど変わらない事業費がかかっている。一体いつになったら下草刈りの必要がなくなってコストがかからなくなっていくのかという見通しを教えてください。

永見環境部環境課長

 下草刈りにつきましては、基本的には令和5年度、今年度をもって下草刈りの経費を計上することは終了するということで予定をしておりまして、この令和4年度予算の次に令和5年度予算があるわけですけれども、令和5年度予算でかなり、70万円以上減額したような形で計上をしております。こちら、令和3年度と令和4年度の比較で言いますと、下草刈りはちょっと少し縮小しているというところはございますが、先ほど申し上げた環境交流バスツアーが令和3年度は新型コロナの影響で実施をしておりませんので、差引きで大体3万円ぐらい増額というような形の執行額になっているというものでございます。

小宮山委員

 そもそもカーボン・オフセットという制度の在り方が、例えばイギリス辺りではカーボン・オフセットをやっているだけの企業は、カーボン・オフセットというのは実際は環境に対して大きなメリットがないので、カーボン・オフセットをやっているだけの企業が「うちは環境に優しい企業です」と名のることはやってはいけませんとイギリスの王国のお役所が言い出したりとか、カーボン・オフセットに対する疑問の声も世界の一部では出ているところもあるようです。中野区も、毎年毎年、喜多方市からJ-クレジット、オフセット・クレジット70トン分というのは70万円でしたっけ、70万円のオフセット・クレジットを毎年買っている。買うだけのメリット──まあ、メリット・デメリットで考えるものじゃないんでしょうけれども、毎年喜多方市に70万円を渡して、それで仮想通貨みたいなものを購入して、中野区が一体いつまでこんなことを続けなきゃいけないのかなという。群馬の森林整備にしても、何の利用価値もない森林に対して一体いつまで草を刈ったり整備していかないと──整備したところで何もないんですから。まあ、何もないわけじゃないので、カーボン・オフセットはできているという考え方なんでしょうけど。これも、何ていうか、終わらせ方もだんだんと見ていかなきゃいけないんじゃないのかなと私は思うんですが、これ、将来的にはこのカーボン・オフセット事業をどうするつもりですか。このままずっと未来永劫に続けていくつもりなんでしょうか。

永見環境部環境課長

 ゼロカーボンシティ宣言、ゼロカーボンシティを達成するに当たって、都心においてはCOの排出そのものをゼロにするというのはなかなか難しい部分もありまして、相殺してゼロを目指すということで考えております。そういった中で、都心という状況もありますので、遠隔地における緑化によるCO吸収、そういったところも継続的に実施をしていく必要があるのかなと考えております。

 また、みなかみ町に関しましては昨年度環境交流バスツアーに行きまして、区民による植林体験とかそういったところも実施をしているところでございますので、区民の方に、ただ森があるというだけではなく活用していただくような、そのようなことも引き続き検討していきたいと考えております。

小宮山委員

 そうやって、都会ではなかなかCOを削減するのは難しいと言って、中野区がやるべき緑化推進とかを放棄しているわけではないんでしょうけれども、しなくなっていってしまってはいけないと思うんです。次の緑化推進の場所の、例えば保護指定樹木ですよね。保護指定樹木のメニューというのは中野区は割とシンプルなんですが、とにかく保護指定樹木になったら1万円を渡しますというやり方でやっているんですけれども、例えば新宿区だと9,000円を渡すほかに保険にも入って、強風等で枝が折れたら区が始末して、老木や巨木に関しては診断もするし剪定もするし、あと落ち葉の時期には落ち葉を袋に詰めておいてくれれば区が回収しますとか、そういう至れり尽くせりな保護制度をやっている。あるいは、特に景観重要樹木になると移植などの相談も区が乗ってくれて、区がお金を出して移植してくれるケースもあったりする。それに対して中野はただ1万円を毎年渡していくだけなので、もうちょっと保護指定樹木制度の在り方についても、区内の緑化推進という意味でも、みどりの少ない中野区だからこそよりいろいろなメニューを追加して充実させていくべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。

永見環境部環境課長

 先ほど御紹介いただきましたもののうち、落ち葉の回収については中野区も実施をしております。それから、樹木医診断、先ほど石坂委員との質疑でもございましたけれども、そういったものについても今後実施をしていくというふうに考えでございますので、緑化についていろいろな事業を推進していきたいなと考えております。

小宮山委員

 じゃ、あとは、なかのみどりの貢献賞についてもこちらでいいですか。伺います。16件の応募があって、16件の受賞があったということで、例年に比較すると応募者が増えたんですけれども、でも今年度は違います。例えば去年なんかは匿名希望の方が受賞されていたりした。匿名希望の方が受賞されましたって、それをアピールすることによって何の波及効果があるのかなってよく分からない。応募者もここ最近増えてはいますけれども、それでも結局16人しか応募しないし、応募した全員が受賞するような形になっているし、これの在り方も本当に何ていうか、また一方で花壇に対して補助金がつくようになりまして、恐らく区内の花壇は今までよりは立派な素敵な花壇が増えているような気がするんです。そうした花壇の人たちを対象に何かコンテストをするとか、もうちょっと何か今までとはやり方を変えていったほうがいいんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。

永見環境部環境課長

 このみどりの貢献賞につきましては、昨年度が16件ということで、その前の令和3年度が2件でございましたので、かなり区としても周知をした結果として数が伸びたのかなというふうに考えております。貢献賞の受賞者が令和4年度に関しては多かったというところもございますので、このみどりの貢献賞は花と緑の祭典の中で表彰させていただいているところでございますので、今後何か改善することがあるか、できるかどうか、ちょっと考えていきたいなと思います。

主査

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、428ページから429ページ、事務事業5環境公害について質疑はございますか。

武井委員

 このカラスの巣実態調査とは何でしょうか。これ、区民の餌やりなどによってカラスが集まってきていると地元の方から聞いていますが、これに対して中野区の対応、調査だけでは解決できないと思いますが、どうお考えかを教えてください。

永見環境部環境課長

 こちらカラスの巣の実態調査でございますけれども、弥生町五丁目において、カラスの餌やりであろうと思われることによってかなり多くのカラスがいるというような状況があるわけでございますけれども、まずはカラスの巣がどこにあるのかというところを確認をした上で撤去を行っていくというような、そういったところが必要なのかなというところで、それに先立って調査をしたというところでございます。調査の結果として、実は巣自体はちょっと見つからなかったというところはございますが、こういったカラスの実態については引き続き注視をして、そういった状況を改善すべく、また区として対応していきたいなと考えております。

武井委員

 結果、カラスの餌やりという事実はあったんですか。

永見環境部環境課長

 カラスの餌やりに関しましては、区の職員が実際に目視をするというようなことが必要になってまいります。そういったことを行わないと、条例に定める指導であったり勧告であったりそういったところに至らないというところがございますので、現状に関してはなかなか区の職員が目視をするということはできていない状況でございます。

武井委員

 きっとこれからもカラスの餌やりに問わず、ハトの餌やりや、あとそういったごみ屋敷とかもあるとは思うんですけれども、そういったこともこれから対応していただくようにお願いいたします。

甲田委員

 アスベストアナライザーのことでお聞きします。これは令和4年度に購入をしたと思うんですけれども、何のために購入したのか、まずお願いします。

永見環境部環境課長

 まず、大気汚染防止法という法律が改正をされまして、令和4年4月1日に施行された内容といたしまして、いわゆる建物の解体であったりとか改修であったりとか、そういったものを行った事業者、施工主がアスベストに関する事前調査を実施して、それを都道府県等へ報告するということについて、中野区に対して報告をするということが義務付けられたということが令和4年4月1日の法の改正による施行がございます。それに伴いまして、東京都のほうから区に対して事務の移譲がございまして、そういった事前調査の結果が報告された事業者のうち一定の割合について職員が立入検査を行うというようなところが事務として移譲されたということがございます。その立入検査を行うに当たりまして、アスベストアナライザー、アスベストが一定計測することができる機器について購入をするということで、東京都のほうからも10分の10の補助金が出るということでありまして、区としても購入をしたということでございます。

甲田委員

 東京都のほうからの10分の10で購入をして、区にその事業が移管をされているということですけど、大体その事前調査というのは、解体による事前調査の届出件数というのは大体どのぐらいで、そのうちどのぐらいこのアナライザーを使って調査に入るのか、その辺りを教えていただけますか。

永見環境部環境課長

 令和4年度の実績でございますが、事前調査の結果報告があった数といたしましては2,032件でございました。そのうち立入検査を行った件数は142件で、その中でアスベストアナライザーを現場に持っていった件数は37件、そのうち実際の計測をした件数でございますが、こちら1件ということで、区民等から直接的に計測をしてほしいということを求められたと、そういった案件がございましたので、そこで計測を行ったということでございます。

甲田委員

 そうすると、このアナライザーを持っていかないで調査に入った37件というのはどういう調査をするんですか。目視ということですか。

永見環境部環境課長

 持っていった件数が37件です。なので、事前調査の結果を見た上で、その調査の結果を職員が確認をして、現場に確認を、計測を場合によってはする必要があるかもしれないというふうに見込んだものについては持っていったということでございます。

甲田委員

 申出があったり苦情があったりしないと計測はしないものなんですか。

永見環境部環境課長

 昨年度、また今年度、これまではちょっとそのような形で運用はしてきたところではございますが、今後は持っていく件数もより増やしていきたいと思っておりますし、持っていったときには原則として計測するような形で運用をしていくことを考えております。

甲田委員

 東京都から10分の10あるとはいえ、800万円近くもする機械を購入したんですから、せっかくなら生かしていただきたいなと思いますし、実績も増やしていただいて、またその結果も、効果も教えていただきたいなと思っておりますので、要望にしておきます。

石坂委員

 429ページの河川水質調査委託で、年4回やられているということですけれども、これは結果のところが中野区環境白書令和5年度版のほうにも出ていて、そこの59ページのところを見ますと、環境基準のある測定項目について見ると、測定結果は環境基準値より良好な値でしたとあるんですが、これ、表を見ていきますと、大腸菌数、これはCFU/100ミリリットルですけれども、環境基準が1,000以下なんですが、妙正寺川の天神橋で9,600という9倍以上の数値が出ているのが1回だけあるんですけれども、これって何らかの対策なり原因究明などをされたんでしょうか。

永見環境部環境課長

 こちらのケースについては、上流で何か工事であったりとかそういった特有の事象があったということでございまして、それが終わった後については正常な数値になったということで、そういったことを確認しているということでございます。

石坂委員

 そのときの特異的なことで解消したということで、また原因もはっきりしたことでよかったと思いますが、その場合、この説明書きの、環境基準値より良好な値ですと言い切ってしまわずに、しっかりと超えたときがあったということですとか、その原因なども今後毎年つくって生かしたいと思いますので、その辺りの書き方は気をつけていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

永見環境部環境課長

 そうですね。調査結果などを踏まえて、また来年度更新していく際にはそういった御意見も踏まえて考えたいと思います。

武田委員

 すみません、直接的に決算の中身ではないんですけれども、先ほどのアスベストの件で、アスベストを、今度解体や何かをするときの調査をする方の基準というのが10月1日から厳しくなっているかと思うんですけれども、その辺りの周知というのがホームページを見ても、3月27日に更新された全体の説明がしてある中の後ろのほうに10月1からというのはあるんですけれども、やはり大事なことであったりとか、調査員さんが多分専門の調査員じゃないといけないというところでは経費がよりかかってくるお話かと思うんですけれども、この辺り、もうちょっと積極的な周知をしたほうがいいんじゃないかと思うんですが、その辺りはどうですか。

永見環境部環境課長

 そうですね。ちょっと今、委員の御指摘も踏まえて、周知については考えたいと思います。

主査

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、2目ごみゼロ推進費に移ります。決算説明書428ページから433ページ、事務事業1ごみ減量推進、こちらについて質疑はございますか。

石坂委員

 429ページのところで、ごみ分別チャットボット導入及び運用委託というものがあります。主要施策の成果のほう、こちらのほうの41ページのところで、こちらのほうはどういった実績あるかというところで、令和4年度実績のところは中野区ごみ分別チャットボット運用開始とありますが、これって何月から始まったのか教えてください。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 令和5年の2月から運用開始いたしました。

石坂委員

 そうしますと、2月、3月と、その年度にはあったわけですけれども、これって今後しっかりと、この施策としてうまくいったのか見ていく上では、例えば1か月当たり何件ぐらいの利用があったのかとか、そうしたことを把握していくことで、その中で増えているのか減っているのかなどを把握していくことが重要であると思いますし、そういう形であれば令和4年度実績も、2月、3月を出すごともできたのかなと思うところですけれども、今後この施策についての評価の在り方をどのように考えていますでしょうか。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 チャットボットの効果につきましては、利用者アンケート等も取っております。そちらのほうも見ながら、この制度ですとかそういったところも検証して効果を図ってまいりたいと考えております。

甲田委員

 このチャットボットというのは、アクセス件数とかって分かるんですか。何件ぐらいアクセス件数があったというのは把握されているんでしょうか。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 はい、分かります。ただ、アクセス数と、あとトーク数というので違いはあるんですけれども、両方とも把握してございます。参考までに、例えば大体2月の最初の利用者数が4,348人で、そこからチャットボットは何回か会話が続くものでして、それが次、2月のトーク数が9,512件ということで、2月も大体4,300人で、3月も9,300件、以下同じように続いていきます。ちょっと今、平均がぱっと出ないんですけれども、大体3,800人から4,000人の間の利用者数ですね。

甲田委員

 そうすると、大体区民のうち人数としては、月ごと延べになると思うんですけれども、トーク数というよりも人数的には、利用されている方というのは2月だと4,348人ぐらいが利用されているというふうに理解すればよろしいんでしょうか。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 はい。ただし、こちら延べになりますので、同じ方が同じ月に回答されるということもございますので、どれぐらいの数かとなると正確な数はちょっと把握は難しいところでございます。

武田委員

 このチャットボットなんですけど、日本語だけですか。印刷物とかはやはり外国人の方を対象にしたりとか、やさしい日本語みたいなものをつくられたりしているので、そこをちょっと教えていただければ。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 現在チャットボットのほうは日本語のみでの対応となっております。

武田委員

 特にごみ出しの問題って、外国の方ってルールが違ったりしてトラブルがあるというところはちょっと多いかなというふうに聞いているので、可能であれば多言語対応ができるようにならないかと思うんですが、その辺りいかがでしょうか。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 現在はなかなか、技術的な問題ですとか費用対効果等もございまして、チャットボットのほうはなかなか外国語の導入は難しいというふうに考えております。ですが、それを補うといいますか、逆に元からあったものなんですけれども、ごみ分別アプリのほうは多言語での対応が可能になっておりますので、そちらのほうを利用ができればというふうに考えております。

酒井委員

 東京二十三区清掃一部事務組合分担金ってあるんですけれども、こちらが13億円。これは、ごみの量によってこの分担金というのは変わってくるということでよろしいですか。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 区ごとによってごみの量で、それを案分して算定している、そのものの一部でございます。

酒井委員

 当区は清掃工場がないでしょう。そういうところは、どれぐらい清掃工場があるところと差が出るんですか。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 すみません、ちょっと手元に今数字がないんですけれども、当然自区で持っているところと、あと持っていないところでの差は出ているのかと。申し訳ない、ちょっと今数字はございません。

酒井委員

 あと、この分担金というのはごみの量なんですけれども、元の金額というのは上がってきているんですか。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 上がってきております。

酒井委員

 今、清掃一部事務組合での議論が、清掃工場の建替えがかなり控えておるんですよ。今の時点で、清掃一部事務組合の令和4年度の決算で、大体貯金が百数十億円、借金残高が700億円ぐらいで、これが今後もどんどんどんどん起債残高が増えていって、貯金はそのままなんですよ。そういう中で、こういう清掃一部事務組合の財政運営の在り方なんていうのはどういうところで議論するんですか。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 清掃工場は清掃一部事務組合のほうで運営をしております。その運営の仕方については清掃一部事務組合のほうで進めているところではございますが、特別区のリサイクル主管部課長会のほうで随時この清掃一部事務組合のほうと情報交換をしたりですとか、意見を埋めて反映しているところでございます。

酒井委員

 清掃工場は中間処理になりますから、そちらは当然清掃一部事務組合でのこの議論なんですけど、今後、必ず大きくこの分担金のところに跳ね返ってくるんだろうと思うので、そういうところはやっぱり財務規律を整えてもらうなり、もしくは23区の負担増というのは僕もやむなしだと思いますので、その辺りは今後しっかり議論もしておいていただきたいと思います。

 それで、この清掃業務というのは平成12年に都から区へ移管されました。ちょっと聞くところによりますと、その際に一部業務が、区の職員だけではできませんから、雇上会社51社が、ある種それを区で、23区で足らざる部分をフォローしてくれているんだと思うんです。昨今、この雇上会社の労働環境であったりだとか、人材確保であったりだとか、かなり大変な状況があるというふうに聞いておるんですけれども、こういった雇上会社の現状のヒアリングなんかというのはできるんですか。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 雇上会社ですけれども、雇上会社は基本的には区契約という形になります。それで、中野区のほうに年度当初、実際に更新のあるという運送会社のほうに来ていただきまして、年度初めに意見交換会ですとかそういったところを行って、そういう場でいろいろな意見をお聞きしているところでございます。

酒井委員

 こちらは我が会派の山本議員が本会議一般質問で、東京二十三区清掃協議会と特別区リサイクル主管課長会の委員で構成されている雇上契約検討会において協議だ調整だを行っているんだよというのは、今同じような質問した際に本会議答弁があったかと思うんですが、その際は、特別区リサイクル主管課長会もしくは二十三区清掃協議会というふうなお答えだったと思うんですけれども、部長会もあったような気がするんですけれども、部長会というのはあるんですか。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 リサイクル課長会の上の会議体として部長会がございます。雇上検討委員会はその部長会にぶら下がって、部長が局長で、それで課長、このリサイクル主管課長会が委員となって運営しているものでございます。

酒井委員

 何を申し上げたいかといいますと、持続可能な清掃行政をどうしていくかというところで、広島市なんかは給食業者がバンザイしちゃって給食を提供できなくなった事例もあったんですね。この雇上会社との契約というのはかなり特殊な、51社しかできないようなかなり特殊な契約の中で、その雇上会社が例えば破綻してしまった場合なんかはどうなるんだろうというふうにも考えるわけです。ですので、課長会、部長会もありますよ、清掃協議会もありますよ、そういう中でしっかりこの雇上会社の状況であったりをヒアリングしてあげて、場合によっては単価に跳ね返させなければならないと思いますので、その点しっかり取り組んでいただきたいと思っておるんですが、いかがでしょうか。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 雇上検討委員会は、基本はその算定方式を話し合う場ではございますが、当然我々現場に携わる人間として持続可能な収集作業といいますか、行うためには本当に労働環境の改善というのは雇上会社も当然必要だと思いますので、各区に情報をちゃんと共有できるような場として、事あるごとに伝えていけるようにしていきたいと考えております。

主査

 休憩します。

 

(午後2時43分)

 

主査

 再開します。

 

(午後2時43分)

 

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、432ページから435ページ、事務事業2資源回収推進、こちらについて質疑はございますか。

武井委員

 こちら、先ほどの酒井委員の話と同じようなことになるんですけど、このびん・缶・ペットボトル等回収費にはこの物価高騰も入っているのか教えてください。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 こちら433ページのあれですか、びん・缶・ペットボトル等の回収というところですね。「等」というところ──ごめんなさい、もう一度、質問ですけど、びん・缶・ペットボトル等の「等」……

武井委員

 すみません。こちら、びん・缶・ペットボトル等の回収、この3億2,000万円ですか、ここには新型コロナとかで物価高騰していると思うんですけど、令和4年度。この物価高騰分の費用も入っているのか教えてください。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 こちらは、びん・缶の回収につきましては各運送業者に状況を伺いまして、その上から単価を算定しているというところでございます。なので、そのときの市況ですとか、当然新型コロナによっての物価高騰ですとか、そういうところも鑑みての増になっております。

武井委員

 それは、やっぱりコロナ禍で、びん・缶、ごみが増えたと思うんですけど、入っているということでよろしいということですよね。

主査

 休憩いたします。

 

(午後2時46分)

 

主査

 再開いたします。

 

(午後2時47分)

 

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 先ほどの御質問のほう、新型コロナによる物価高騰、ウクライナ侵攻による物価高騰も鑑みているところでございます。

武井委員

 すみません、何が言いたかったかといいますと、これから2024年問題とかで運転士さんとかがどんどん引き抜かれたりとかそういったことがあると思いますので、この資源回収を取り巻く環境改善をしていくことによって、先ほど酒井委員も言われたとおりに持続可能性を持った回収事業を行えるようにしていただきたいと思って御質問いたしました。何かそのことについてお考えはありますでしょうか。

阿部環境部ごみゼロ推進課長

 委員御指摘のように、今、運送業界ですとか収集業界のほうでも人手不足が叫ばれております。そうしたところでどのように改善していくかというところでは、本当に労働環境、もちろん区のほうでも去年職員は採用しましたので、そういう中ではやっぱり人手不足みたいなところも背景に加えて書いてございます。そうしたところで、ちゃんと持続可能にできるような労働環境を考えていくことも大切だというふうに認識しております。

主査

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 それでは、進行いたします。

 次に、436ページから441ページ、事務事業3清掃事業について質疑はございますか。

武田委員

 ちょっと実績としてなかったので、こちらで伺っていいのかどうか。環境学習や何かでスケルトン車ってあったと思うんですけど、多分もう実際車を購入されて、あとは燃料代しかないというところでは実績みたいなものが上がってきていないのかなと思うんですけど、実際あのスケルトン車というのはどのぐらいの回数、学習に使われているんでしょうか。

阿部清掃事務所長

 スケルトン車は環境学習で主に利用しております。それで、令和4年度につきましては27回実施しておりまして、その中でも27回スケルトン車を使用しております。

武田委員

 この27回というのは、例えば小学校に行ったりとか、エコフェアみたいな、区が何かやる祭典のようなものにも出動したりする感じですか。

阿部清掃事務所長

 御指摘のとおりでございます。

武田委員

 最近やっぱり、ごみの分別なんかに関して結構きちんとできていなかったりするんだろうなというのが見受けられて、それって実際に回収をされる職員の皆さんの事故にもつながるのかなというふうに思いますので、使用の頻度というか、いろいろなところでこれをちょっと活用、せっかく購入をされている車で、中も分かりやすいかなと思うので、活動する場所をちょっと広げていただければなというふうに思っています。

 それと、もう1点なんですけど、ちょっと作業服、ここにクリーニング委託等というのがあったのでお伺いをしたいんですけれども、特に今年もそうなんですが、昨今かなり酷暑と言われる中で、特にけがをされないように厚地の長袖・長ズボンで作業されているかと思うんですね。今年なんかも不要な外出は控えてくださいというようなことがもう気象上注意喚起がされる中で、長時間、1時間以上の作業を皆さんされているかと思います。体調を管理するというか、健康を守る、どちらかというともう命を守るぐらいの状態になっている中で、この作業服については何らか、この熱中症なり酷暑の対策みたいなものを考えた服というものの貸与であったりとか、雇上業者さんについてもそういった服を購入できるような委託経費になっているんでしょうか。

阿部清掃事務所長

 作業服クリーニング委託等につきましては、そうした熱中症対策ですとかそういうところは入ってはいないんですけれども、それは安全衛生管理用品というところのほうで考えてございます。

武田委員

 産業医さんの委託もされていたり、安全衛生委員会というのも開催されているという中では、本当にもう毎日の作業で、あれだけの暑さの中、外に出られるって本当に大変だと思うんですね。普通にしていて歩いていても、かなり、1時間も歩いていると具合が悪くなるぐらいの状態だと思います。作業をされている性格上、何かよくされているような冷やすようなものをつけていたりとか、こんなファンみたいなものを持ってやるというわけにもいかないと思いますので、そこはやはり本当に命を守る、職員の方と雇上会社の方の命を守るという視点で、積極的に何か酷暑対策になるような被服というのをちょっと検討される必要があるんじゃないかと思うんですが。今その検討状況ですとか、来年度とかどういうふうな方向がとか、あれば教えてください。

阿部清掃事務所長

 ほかの区でも、いわゆる作業服のファン付きベストというものを導入もしくは検討しているところがございます。ただ、先日の一般質問でも、総括質疑の中でも御質問いただいたところではあるんですけれども、このベストの導入につきましては、まず、もちろん対策効果と、あと作業への影響、安全性とかそういうところを、現場の声を参考にしながら検討したいというふうに考えております。

武田委員

 そこは本当に何かあってからでは遅いので、やはり第一に考えて進めていただければなというふうに思います。

石坂委員

 こちらの箇所について、決算特別委員会要求資料の区民39のところで「ごみの集積箇所数と訪問収集の箇所数」って書いてありまして、訪問収集の箇所数、こちら障害者であったり御高齢で、要介護状態等々で支援が必要な方に対する個別の回収ですけれども、こちらが平成31年度から令和4年度にかけて、480件、549件、558件、585件と年々増えていっているところで、そうした方のニーズが高まっているのかなと思うところではあります。ただ、その反面で、環境白書のほうで92ページのほうを見ますと、声かけですね。要は、希望する方への安否確認を目的とした声かけ、こちらのほうは令和2年度から令和4年度にかけて28件、22件、20件と、ちょっと減少傾向、微減ではありますけど減少傾向にあるのかなというところがあります。もちろん様々安否確認の仕組みなどが整ってきているところでありますけれども、やはり安否確認ってより手厚いにこしたことはないといいますか、せっかく訪問収集をされている方々なので、やはりこうやって声かけのほうの希望について、なるべく多くの方にこちらも御登録いただくようなことをしていくことが必要であると思いますが、御担当はいかがお考えでしょうか。

阿部清掃事務所長

 委員御指摘のとおり、年々訪問収集の数は増えております。それに、反対に少しずつではございますが声かけの世帯が徐々に減っているところではございます。こちら訪問収集を開始する際にうちの職員が出向きまして、御本人もしくは家族の方、あとはケアマネジャーさんと十分な説明をした上で声かけについても御希望を聞いているところでいますので、必要があれば声かけのほうも行っていくという形で考えております。

石坂委員

 ぜひ必要な、もちろん必要でない方は要らないわけですけれども、必要な方は遠慮なく積極的に登録していただくように働きかけていただければと思います。これは要望としておきます。

甲田委員

 437ページ、使用済み注射針回収事業があります。これ、55万6,380円執行されておりまして、441ページの不用額では18万3,620円残ったということですが、これはどういう事業なのかちょっと説明いただけますか。

阿部清掃事務所長

 こちらにつきましては、御家庭で、例えば御自身でインシュリンですとかそういった注射を受けられる方、この針について薬剤師会のほうで集めて、それを廃棄する際にその針を入れる容器、こちらとその処分にかかる費用について助成をするというものでございます。

甲田委員

 この令和4年度に助成した数──数というか、この中に入っている処理数は幾つだったのか分かりますでしょうか。

阿部清掃事務所長

 まず、容器ですね。こちらが3,760本のほうを御用意いたしました。

甲田委員

 ありがとうございます。ボトル数を、容器を用意してあげるという事業ということでよろしいですか。

阿部清掃事務所長

 容器のほうは全額区のほうで購入をいたしまして、それに係る処理については半額を助成するものでございます。なお、この令和4年度の処理した箱数については118箱というふうになっております。(「ちょっと休憩してもらっていいですか」と呼ぶ者あり)

主査

 休憩いたします。

 

(午後2時59分)

 

主査

 分科会を再開いたします。

 

(午後3時19分)

 

阿部清掃事務所長

 使用済み注射針の回収事業につきましては、まず薬剤師会のほうからその年に必要な容器の数を示していただきます。それを購入しまして、それが3,760本ということでございました。容器購入のほうは全額区のほうで購入を行うと。それと、令和4年度から注射針の回収につきまして、処理ですとか、そういったところにかかる費用の2分の1を助成するという形を取ってございます。

甲田委員

 それで、容器の購入は、単価は幾らで計算されているんですか。

阿部清掃事務所長

 容器の単価は110円税込でございます。

甲田委員

 要は、容器単価110円で、かかった容器数と、プラス処理、焼却に係る経費の半額を助成しているということでよろしいですか。

阿部清掃事務所長

 お見込みのとおりでございます。

甲田委員

 薬剤師会から、これ、もう随分経緯がありまして、我が会派のほうから多分平成22年ぐらいかな、もっと前かもしれないんですけども、こういったことの質問で取り上げたりとかしまして、注射針の回収を、この事業を始めていただいた経緯があると思います。ずっとやってきていただいてはいるんですけれども、一つは、この焼却に係る経費も値上がりをしているということや、また、ボトルの1本110円に関しても、来年度からは160円に値上がりが決定しているということもあって、ちょっと、かなり金額的に今の現状では厳しいということが一つあります。

 それと、今、むき出しの注射針をボトルに入れる形が従来だったんですけれども、ペンみたいに注射針が中に入るような一体型の形も出てきているということで、その注射針だと本来は燃やすごみに捨ててもいいそうなんですけれども、区のほうに相談をしたら、燃やすごみに捨てるのではなくて、一緒に回収をしていただきたいと薬剤師会のほうに言われたというふうなお話も聞いていまして、それも処理をしなければならない。それは、容器は関係ないですので、一体型のものに関しては、ちょっと新しい形になりますので、その辺の経費も見てあげなければならないということもあると思います。これは、本来区のほうで――区のほうというか、自治体のほうでやるべき仕事だとは思うんですけれども、薬剤師会のほうで回収をしていただいているということであれば、経費についてはやはり全額見てあげるのが筋ではないかなというふうに思っているんですね。なので、要望を踏まえていただいて、よく協議をしていただいて、来年度の予算を決定していただきたいと思っているんですけれども、いかがでしょうか。

阿部清掃事務所長

 まず、注射針の一体型のほうなんですけれども、確かに燃やすごみとして環境省のほうでは伝えられているんですけれども、ただ、中間処理を行う清掃一部事務組合の清掃工場のほうでは、現在処理困難物として指定されて、これはもう業者のほうで回収して処分せざるを得ないという、そういった形になっております。確かに単価等も上がっておりますし、薬剤師会のほうでもなかなか厳しい状況だということは把握しております。今後も薬剤師会とよく協議をしながら、今後の補助については考えていきたいと考えております。

細野委員

 すみません、1点ちょっと確認だけさせてください。粗大ごみの受付から回収までの期間についてなんですけれども、コロナ禍で家庭内での断捨離なんかが増えて、粗大ごみ排出が増えたということで、昨年度、予算委員会で、同じ会派の山本委員からも粗大ごみの受付から回収までの長過ぎる期間を短くしてほしいということで提案があったかと思います。たしか議事録なんかを読みますと、車1台増やしたりとか、御対応していただいているかとは思うんですけれども、これまでの状況から現在どういった状況になっているか、ちょっとお願いできますか。

阿部清掃事務所長

 現在、粗大ごみの申込みから収集にかかる日数ですけれども、おおむね1週間~10日での収集が可能というふうになっております。

細野委員

 ありがとうございます。何か長い方だと2か月近くかかったという方なんかもいらっしゃったりしたのに比べたら、本当にすごく御対応いただいたのかなというふうに思います。粗大ごみの量なんですけれども、排出量はちょっと落ち着いてきているというか、どんな感じでしょうか。

阿部清掃事務所長

 粗大ごみにつきましては、また量が少なくなってきて、落ち着いてきてございます。それで、1万8,486トン、令和3年度からは、あ、失礼しました。粗大ごみですよね。すみません、失礼しました。粗大ごみですと、ごめんなさい、若干増えておりました。これが今1万8,486トン、令和4年度は令和3年度から若干増えているというふうになっております。(「増えている」と呼ぶ者あり)

 ですが、現在の状況では、またそこから落ち着いている状況というふうには把握しています。

主査

 他に質疑はございますか。(「すみません、休憩していただけますか」と呼ぶ者あり)

 休憩いたします。

 

(午後3時27分)

 

主査

 再開します。

 

(午後3時29分)

 

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 では、進行いたします。

 それでは、次に、決算説明書486から487ページ、12款諸支出金、1項積立金、1目積立金、事務事業3、特定目的基金積立金、このうち事業メニュー8、環境基金積立金、そして、事業メニュー9、新型コロナウイルス感染症対策利子補給基金積立金が区民分科会の分担分です。こちらについて質疑はございますでしょうか。

石坂委員

 決算説明書、486ページの環境基金積立金のところで伺います。環境基金につきましては、当該年度に3,194万円積み立てて、1,445万取崩しをしているという形で、主要施策の成果139ページを見ますと、環境基金は令和4年度に2,000万円増えて2億547万円となりますという形ですけども、これに関しまして、森林環境譲与税によるものとそれ以外の部分があったと思うんですけども、その内訳を教えていただけますでしょうか。

永見環境部環境課長

 環境基金全体の令和4年度末の残高といたしましては、2億546万8,000円余ということでございまして、そのうち森林環境譲与税の残高といたしましては8,471万7,000円余ということでございます。差し引きますと、その他の残高といたしましては1億2,075万1,000円余ということでございます。

酒井委員

 すみません、この環境基金の森林環境譲与税の分の使い方というのは、所管だけで使ったんですか。どちらが使ったんですか。

永見環境部環境課長

 森林環境譲与税の使い方ということであれば、環境課でございます。

酒井委員

 総括質疑でも我が会派の森委員のほうから質問をさせていただきました。この森林環境譲与税をもっともっと積極的に活用できないかと。今までの区の考え方は、恐らく施設の改修の際に木材を利用するというような使い方だったかなと思うんですけれども、様々我が会派の提案があった中で、現状どのようにお考えですか。

永見環境部環境課長

 現在の森林環境譲与税活用の考え方といたしましては、区の施設を新築・改築する際の木材の利用、また、既存施設の備品の買換え時等の木製備品等の整備ということでなっておりますけれども、現状、これまでの森林環境譲与税の充当の割合とか、そういったところを踏まえましても、より幅広い考え方というものを検討していく必要があるのかなと考えておりますので、今後そういった考え方を具体的に整理していきたいなと考えております。

酒井委員

 施設整備の際に森林環境譲与税を木材に使うというのは、別の言い方をすると、その施設整備の中でその費用をのみ込めるんじゃないのかなと思うんですよ。要するに、何を言いたいかといいますと、こういった木材を活用してねというような譲与税が来ている中で、もっと積極的に、例えば子どもの施設でどう使ってあげようだとか、施設の改修、施設を新しくするよりも、むしろ今あるところをどうリニューアルしてあげようかだとか、そういうことを考えていただきたいんですよ。例えば杉並区、御存じですかね。令和5年度、森林環境譲与税を活用して区民参加型予算でやっているんですよ。8,000万円程度、様々なメニューをつくって、例えば木製ベンチを町なかに広めようであったりだとか、おもちゃや森に関する絵本で子どもの健やかな成長、それから、青梅市に行く体験型の森林環境学習だとか、区立公園にウッドチップ、これ、募集するんですよ。何がいいですか、皆さんと。8,000万円ぐらい使えますよと。もっと、やっぱりせっかくこういうのがあるんですから、こういう事例もあるんですから、夢のある活用をして、施設だけじゃなく、今ある施設であったり、今ある子どもたちだとか、今ある高齢者の環境の改善をする考え方をしっかり検討していただきたいと思うんですが、最後に教えてください。

永見環境部環境課長

 今、委員からも御意見、御紹介等ありましたように、今御紹介いただいたような事例については、今の森林環境譲与税活用の考え方においては、なかなか、ちょっと難しいというところがございますので、より幅広い活用を図れるように、今御紹介いただいた内容も含めて検討していきたいと考えております。

武田委員

 今、酒井委員がおっしゃったこと、私もちょっと同じものを見ていて、本当に広範なところで使っていく必要があるなと。森林環境譲与税自体は、もうほぼほぼ基金に積み立てられているという状況で、特に新庁舎整備が終わってしまった後、さほど大きな歳出をするところ、支出をするところはないのかなというふうに思っています。数か月前に都政新報のほうでこの森林環境譲与税を12区市町村なんかが連携をして活用していくというものの、何か協定のようなものを結んだというのもありましたので、そういったところにも積極的に参加をして、中野区も他の市区町村と同じような形で活用していくということと、やはり環境についてきちんと区は先導してやっていくんだという姿をちょっと見せていただきたいなと思うんですが、その辺りいかがでしょうか。

永見環境部環境課長

 今いただいた御意見も踏まえて、他区の事例なども参考にしながら、しっかり森林環境譲与税の活用の考え方について整理をしていきたいと考えております。

主査

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ進行いたします。

 次に、一般会計の歳入に入ります。区民分科会分担分の歳入決算説明書補助資料により一括して質疑を行います。

 ページ数を先に教えていただきまして質疑をしてください。質疑はございますか。

武田委員

 特別区税のところで、特に特別区民税のところでお伺いをします。総括質疑のほうでも御質問があったかと思うんですけれども、歳入自体が上がっているというところは効果が上がっているのかなと思います。一方で、不納欠損のほうなんですけれども、執行停止をかけた不納欠損の金額に比べると、やはり時効経過による不納欠損という数字がちょっと大きいのかなと思っています。この時効経過で不納欠損になっているところで、特に債権のほうの御説明のときにも、やはり高額滞納の方たちを中心に対応されているというふうなお話があったかと思います。実際に少額滞納になってしまっている方たちについては、今どのような対応を取られていますでしょうか。

滝浪区民部税務課長

 少額滞納の方につきましても、基本的に職員のほうで財産調査をしまして、滞納整理、もしくは御相談があれば生活支援も含めて御相談を受けて、分納もしくは執行停止というところの処分を進めているところでございます。

武田委員

 そうしますと、滞納者の方総数に対する相談を受けて対応されている件数と、あと、割合はどのぐらいになりますでしょうか。

滝浪区民部税務課長

 滞納者数に対する相談件数というのは、なかなか……。相談回数というのは延べで回数を数えているので、1人に対して何回というのはなかなか算定が難しいものでございます。

武田委員

 そうしますと、滞納件数に対して相談件数というのはどのぐらいになっていますか。相談件数何件というのがありますか。

主査

 答えられますか。(休憩してもらっていいですか」と呼ぶ者あり)

 休憩いたします。

 

(午後3時38分)

 

主査

 再開いたします。

 

(午後3時39分)

 

武田委員

 今ちょっとお伺いしたところというのが、高額滞納であるとか、滞納の督促みたいなものが行っていて相談件数につながっているということで、コンタクトが取れている方たちというのは、何らか状況も把握できて話ができているのかなと思うんですけれども、課題なのは反応がない方たち。連絡が取れなくて、どういう家庭状況にあって支払いが困難なのかという方たちを、どうやって把握して支援に結びつけていくかというところだと思っています。その辺りでちょっとその件数をお伺いしたんですけれども、これ、国民健康保険なんかもちょっと同じかなというふうには思っているんですけれども、実際にコンタクトが取れていない方たちに対しては、どういうふうなアプローチをされているか教えていただけますか。

滝浪区民部税務課長

 期間内にお支払いがない方につきましては、ショートメッセージもしくはプラスメッセージというところでメッセージを送りまして、納付期限はここまでなのでお支払いをしてくださいという促しのメッセージはお送りしております。

武田委員

 そうすると、基本的に全く反応がない方たちというのは、反応がなければそのまま時効が成立して不納欠損になるという流れになっているという理解でよろしいでしょうか。

滝浪区民部税務課長

 委員おっしゃるとおり、時効が来ましたら消滅いたします。

武田委員

 すみません、一般質問のところでもさせていただいたんですけれども、やはり反応ができない方たちのところが、やはり課題がある程度大きいのかなというふうに思っています。特に反応のない方たちの中でも高額滞納の方たちというのは、例えば差押えができたりとか、経済的には把握できているということなのかなと。ただ、差押えの対象にもならない少額滞納というところで、本来だったら執行停止をかけるぐらいの生活状況なのかなというところには、手が届いていない状況なのかなと思います。今後、様々な形で事務を軽減していくというところの中では、こういう反応がない方たちをどうやって結びつけていけるかというところを検討していただきたいなと思うんですが、その辺りはいかがでしょうか。

滝浪区民部税務課長

 今現在は、なかなかアクションがない方に対してどのように御相談に結びつけるか。御相談いただければ、確かに分納だったり生活支援ということのお話ができるんですが、そこまでなかなか至らない、こちらからのアクションがないと接点がない方につきましては、なかなか区としても課題に思っておりまして、どのようにアプローチしていくのか検討してまいりたいとは思っております。

武田委員

 よろしくお願いします。

 それと、もう1点、ちょっと別の視点でお伺いをしたいんですけれども、事業概要ですとかを拝見すると、実際の納付の方法の割合なんですけれども、様々な形で、コンビニ払いですとか、クレジットだとか、様々な納付方法がある。その中で7割近くが直接窓口納付ではないのかなというふうに見えたんですが、実際庁舎の窓口で納付をされる方というのは、割合としてはどのぐらいいらっしゃいますか。

滝浪区民部税務課長

 窓口納付の割合ですが、件数といたしましては6.1%、金額で言いますと3.3%でございます。

武田委員

 ありがとうございます。実際この6.1%というのは、どちらかというと納付相談に見えて分納という形の方なのかなというふうにも思ったりはしているんですけれども、実際には窓口で支払われる方というのは、全体の中では6.1%で、金額的には3.3%ということでよろしいですか。

滝浪区民部税務課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

武田委員

 さっきちょっとこれをお聞きしたのは、セルフレジのこともあってお聞きをしました。主要債権の中で一番大きな税で、実際の納付の状況からすると6.6%の方しか利用しないということについて、ちょっと課題かなというふうに思っていますので、それぞれの歳入のところで窓口払いの方たちがどのぐらいなのかなというのを、ちょっと確認をさせていただきたいなというふうに思っています。あ、これは……

主査

 今後の要望ということで。(「はい」と呼ぶ者あり)

石坂委員

 歳入の抜き刷りのほうの冊子のほうの5ページ、6ページのところの中で、12款、1項、6目環境使用料のところで、清掃施設の中の組合事務室の使用料ですね。こちらのほうが予算現額と調定額に差が出ています。こうした施設は割と金額が固定していて、その金額で貸し出すものだと普通は考えるのですけども、ここは調定額と差が出るのはどうしてなのか教えてください。

阿部清掃事務所長

 こちらは毎年、その時々の地価、それを参考にして算定しております。なので、ここの差額については地価が上がったことによるものの差異でございます。

石坂委員

 そうしますと、割と施設というのは何年かに1回利用料を見直すイメージがあったんですけども、こちらは毎年路線価を見て金額を設定されているということで了解をいたしました。

 それから、同じページの1款、3項、1目の特別区たばこ税ですね。こちらについて売上額が増えています。これは、売上本数が増えた場合も上がりますけども、特に前年の令和3年度が、9月30日まで税率が1,000本につき6,122円だったものが、それ以後、6,552円に引き上げられました。令和4年度は、前年度と比べて1億円たばこ税は収入が増えていますけども、これ、税率が上がった分と、売上本数が増になった部分に関して、どのような関係になっているといいますか、要は、売上本数がどの程度増えたかとかというのは分かりますでしょうか。

滝浪区民部税務課長

 令和3年度は、たばこ売り渡し本数が3億1,472万本でしたが、令和4年度につきましては3億1,755万6,000本になりましたので、約284万本の増となってございます。

石坂委員

 たばこを吸う方は年々減っているイメージがあって、税率が上がるたびに数量を減らしたりしている人が多いのかなと思いましたけども、中野区内に関しては、たばこに関しては売上げが伸びているというのは、かなり特徴というか、そういうところもあるのかなと思います。やはりこれは健康問題にも絡むので、この委員会では聞きませんけども、ほかのところでやっていく上で参考にさせていただきたいと思います。

 それから、2ページのほうですね。1款、1項、1目の特別区民税のところで、まず先にこの部分に関して監査委員会のほうの審査意見書の29ページのところで、特別区民税の多くを占める特別区民税は不納欠損額が減り続けていますが、軽自動車税は不納欠損額が、令和4年度は減りましたが、令和3年度に大きく増えているため、令和4年度は令和2年度を上回ってしまっています。軽自動車税については、税の徴収についての工夫や課題はどのような状況になっていますでしょうか。

滝浪区民部税務課長

 軽自動車税につきましても、令和3年度に比べまして令和4年度につきましては増額してございます。

石坂委員

 軽自動車税のほうが、やはりほかの住民税の分と比べてやはり低くなっているかと思うんですけども、その辺りというのはやはり徴収に工夫が必要であると思うんですけど、その辺りいかがお考えでしょうか。

滝浪区民部税務課長

 軽自動車税は、現年につきましてはほかと同じく徴収はしておりますが、滞納繰越のほうでなかなかそちらに手がつかないというところで、額として全体として低くなってしまっているのかなということは考えてございます。

石坂委員

 この滞納繰越分に関して、やはり住民税のほうですとかなり追っかけてといいますかね、後追いをして徴収をしっかりとしていくという形になっていますけども、軽自動車税につきましても、やはり滞納分に関してしっかりと後を追いかけてというか、しっかりと徴収に向けてのことをしていくべきだと思うんですが、その辺いかがお考えでしょうか。

滝浪区民部税務課長

 軽自動車税の滞納繰越につきましても、今年度から滞納繰越につきまして追って徴収をしていくという体制を整えましたので、今年度から進めていきたいと考えてございます。

石坂委員

 そうしますと、来年のこの時期に行う決算審査の頃は、恐らく数字は挙がってくるだろうというふうな理解でよろしいでしょうか。

滝浪区民部税務課長

 そう期待してございます。

石坂委員

 それから、こちらも同じページですね。こちらのほうが、事業概要のほうの22ページのほうで納税義務者数の推移が出ています。こちらのほうを見ますと、令和3年度から令和4年度に関しても、納税義務者数が300人近く減っている形となります。一方で、様々なところで納税義務者数は増えるんじゃないかということを耳にしていたことが多かった印象があるんですけども、減っているということで、間違いないといえば間違いないんですけども、様々な場で、どれとはあえて言いませんけども、納税義務者数は増えますよなんて話を耳にしていたと思うので、その辺りというのは、担当はどのようにお考えでしょうか。

滝浪区民部税務課長

 令和2年・令和3年の課税につきましては、新型コロナの影響から税の申告期間を、通常は1か月ですが、2か月ほど延長して、4月半ばまでに延長しております。それ以降につきましても税の申告を受け付けておりました。令和4年度の課税につきましてはそれが元に戻って、3月15日までというところに戻りましたので、これまで令和2年・令和3年分につきましては長い期間で同じ数申告していたものが、令和4年度の課税につきましては1か月間にぎゅっと濃縮されたので、結果として納税義務者数が増えたということになりますので、どこの地点で見ているかの違いだと考えてございます。

石坂委員

 そうしますと、今年度はそういった過去の新型コロナの影響などもありましたけども、今後その辺りはずれがなくいくであろうということでよろしいでしょうか。

滝浪区民部税務課長

 申告の期間が変わらない限りは今の状況が続くものと思います。

酒井委員

 すみません、歳入補助資料の9ページで、文化財保存事業で、国庫の補助を予算では620万円見込んでおったのが、調定額としては150万円。対予算収入率が24%。この理由はどういう理由ですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 こちら、国庫支出金のこの文化財補助事業に関しましては、哲学堂公園の保存・活用計画、これに係る経費ということの補助金ということで計上しているものでして、当初この予算額としましては、1,200万円余ぐらいの全体としての支出を考慮しまして予算を組み立てております。それなので、都に対してもその2分の1ということで、600万円余ということでこちら予算現額としては計上しているものでしたが、その後都から、この全額については補助対象経費にはなりませんよということがございまして、最終的に収入済額としては、国からの補助対象経費は全額ではなくて、300万円が補助対象経費となりますということになりましたので、結果として収入済額としてはその300万円の半分の150万円というふうになったということでございます。

酒井委員

 すると、国からの補助が少なくなったことに併せて、11ページの6番、文化財保存事業、こちらも予算と調定額に大きな差があるんですけれども、国からの補助の対象が少なくなった分、都の分のところも減るでしょうから、その影響で都からの補助金も減った。そういう理屈でいいですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

酒井委員

 令和4年度の予算編成方針に、歳入の確保について、4番、「全ての事業について充当可能な国や都の補助金を再度調査し、最大限の活用を図ること。国や都の補助金を充当する場合については、該当要件等を十分に把握し、確実に交付を受けられるよう事業を組み立てること」とあるんですけれども、当区としては、国の要綱なのか何なのかを確認して、これぐらい補助対象で、補助金は600万円見込めるだろうというふうに見込んでいた中で、国の予算の割り落としというんでしょうかね、そういうことの影響になった。すなわち、予算編成方針の中ではしっかりとした対応をしていた。そういう理解でいいですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 そのとおりでございます。

酒井委員

 これから中野刑務所正門の大きな事業もあって、今それが国や都の補助金がどれぐらい見込めるのかというのはちょっとまだ分かりませんけれども、今後も国や都の動向を把握しながらしっかりと特定財源の確保に努めていただきたいと思います。

 それから、次のページですね。補助資料11ページ、説明書では62ページでしょうかね。消費者行政活性化というところの都からの補助金が、予算現額が10万円だったものが、調定額が26万円余、対予算収入率252%、これはどういう理由でしょうか。

小堺区民部区民サービス課長

 こちらは、予算編成時に補助対象経費を本来計上すべきところを計上しそびれていました。結果、申請時にその対象経費を申請できたことによって交付額が増というか、本来もらうべきものがもらえたことによる増になります。

酒井委員

 ということは、予算編成方針に沿っていなかったところもあった。そういうことですか。

小堺区民部区民サービス課長

 要綱等を熟読し、必ず必要なものは、該当するものは計上するということに関して言うと、それができていなかったということになります。

酒井委員

 こういった特定財源の確保というのは非常に重要で、時々こういう特定財源の確保がなかなかかなわなかったというふうなことがあったりもするんですけれども、こういったものは部全体でこの特定財源の確保、それから、予算編成方針に沿った編成をしていくこと、部長はどのようにお考えですか。

高橋区民部長

 今回、計上すべきものができていなかったというところについては、大いに反省するべきことでありますし、全て点検する中で、その補助金等、フルに活用できるように常に見ていきたいと思います。

酒井委員

 これ、令和3年度はどうだったんですか。ちなみにちょっと教えていただけますか。

小堺区民部区民サービス課長

 令和3年度は、やはりこの補助金を計上していなかったです。

酒井委員

 この予算編成方針の中に、歳入の確保と併せて、国・都の動向の把握というのがあるんですよ。1番、「国や都の政策動向を注視し――釈迦に説法で恐縮なんですけど――情報収集に努めること。これまで特定財源により執行してきた事業のうち、補助金等の廃止や縮小があるものについては代替となる新たな財源を調査し、財源確保に努めること。それが見込めない場合は事業の廃止、休止、縮小等の見直しをすることを原則とする」とあるんですね。今回はそれに当たるのかどうか分かりませんが、産業振興のところでアニメコンテンツの事業についても質疑をさせていただきました。そちらも特定財源が減ったわけですよね。そうであるならば、縮小であるなり、ほかの財源を確保するなりの方策もやっぱり重要なのかなと思っております。今回、部長が答弁されましたので、今後このようなことがないように、それから、むしろ国からの要綱をうまい都合で読み解くと、補助の対象を増やしたりすることもできますので、そういったところもしっかり研さんしていっていただきたいと思います。

甲田委員

 16ページのところの雑入でお伺いします。広告掲載収入が、全体に比べてここの部分、すごく多いなと思うんですけど、この中身をざっくりでいいので教えてください。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 ここの広告掲載収入につきましては、うちの所管でいいますと「ないせす」の広告掲載料です。そこが含まれてございます。

甲田委員

 「ないせす」だけでしょうか。それだけということでよろしいんですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 ここについては「ないせす」の広告収入のみでございます。

甲田委員

 ありがとうございます。

 あと、すみません、その下の下の自治体総合賠償責任保険等、108万円余ありますけども、これは何の保険金でしょうか。

永見環境部環境課長

 こちらにつきましては、みなかみ町の「中野の森」において森林が凍害、いわゆる冬の寒さの影響でちょっと破損した樹木があったということで、それに対する保険が下りたということで歳入となっているものでございます。

滝浪区民部税務課長

 先ほど答弁保留いたしました、武田委員に対する質問についてお答えいたします。相談件数につきましては、窓口・電話合わせて3万3,872件です。これにつきましては滞納者だけでなく、まだ滞納にならない、例えば、当初通知を送って6月30日の納期限前に御相談があったものにつきましても計上しておりますので、滞納者の相談件数はカウントできませんので、総数という形での計上となります。

武田委員

 すみません、このお問合せというのは、どちらかというと金額の内容が、なぜこういう算定なのかとか、あとは、払えないんだけどということを全部含めて、窓口にいらした方と電話の件数ということで理解すればよろしいですか。

滝浪区民部税務課長

 これは納税係に来た相談件数ですので、税額の計算につきましてはこちらの件数には含まれておりません。

主査

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、一般会計歳入分担分についての質疑を終了いたします。

 次に、国民健康保険事業特別会計について一括して審査を行います。決算説明書の509ページから554ページになります。

 なお、次のものは当分科会の所管外となりますので御承知おきください。まず、歳入のうち518ページから519ページ、4款都支出金、1目保険給付費等交付金のうち健康福祉部所管のもの、520ページから521ページ、6款繰越金、1目繰越金のうち、2節その他繰越金のうち健康福祉部所管のもの、3節特定健診・保健指導繰越金、522ページから523ページ、7款諸収入、3項雑入、6目納付金。次に、歳出のうち530ページから531ページ、1款国保運営費、1項国保運営費、1目制度運営費、事務事業1、国保運営関係人件費等のうち健康福祉部所管のもの、548ページから551ページ、4款保健事業費、552ページから553ページ、5款諸支出金、1項償還金及び還付金、1目一般被保険者保険料還付金等のうち健康福祉部所管のもの。以上が当分科会の所管外となります。

 それでは、質疑はございますか。

石坂委員

 531ページのところでまず伺います。こちらのほうの1款、1項、1目の制度運営の中の広報活動ですけども、「国民健康保険ガイドブック(外国語版)」、こちらが、執行額が5万9,800円で、これに関して入札の契約落差が26万1,800円で、落差のほうが執行額の4倍以上あるのかなというところですけど、この理由を教えてください。

宮脇区民部保険医療課長

 不用額のほうが4倍以上ということで、落差26万1,800円になります。こちらなんですけれども、この落差は外国語版のほうではなくて、「みんなの国保ガイド」の印刷契約落差になります。こちらにつきましては、令和3年度も40万円ほどの落差が起きていますけれども、競争入札の結果と受け止めてございます。

石坂委員

 大きな落差があったというところですけども、こちら、安く作れることにこしたことはないわけですけども、当初の見込みというんですかね、そちらの設定の仕方とかというのが、もうちょっと圧縮できたのかなと思いますけど、その辺りというのは想定できないような何か理由もあったんでしょうか。

宮脇区民部保険医療課長

 もちろん見積りを複数から取りまして、その中で一番適正なものを選んでいるというところでございます。その中で、入札の結果、このたびも落ちたということですので、今後も見積りや詳細の聞き取りなどを踏まえまして、積算に関してはより慎重を期してまいりたいと思います。

石坂委員

 ぜひそのような形でお願いできればと思います。

 それから、544ページのところの、2款、1項、7目傷病手当金のところで伺います。過去に中野区議会では、国に対する意見書として自営業やフリーランスの方など個人事業主についての傷病手当金のほう、国に対してですけども、意見書を可決したこともあり、その後も議会内の質問に対して、区としても検討とか研究を進めていくというような答弁がこれまで何度も出ているかと思いますけども、これについて何かしらの検討などは進んでいるんでしょうか。

宮脇区民部保険医療課長

 傷病手当金のお尋ねです。こちらにつきましては、過去の議会の中で検討を進めるといった中身につきましては、恐らくフリーランスの方への対応だと思いますが、こちらについては制度そのものが、国の財政支援が5月7日の傷病のものに対してで打ち切られてしまっているという状況からして、今後の拡大については予定してございません。

石坂委員

 それから、552ページ、5款、1項、1目のところの還付金のところです。審査意見書のほうの62ページを見ますと、不納欠損額や収入未済額がそれぞれ22.7%、7.6%減るというよい面がありつつも、一方で、還付未済額のほうが39.5%の増がありまして、現状、その還付未済の対応や今後の対策を担当はどのようにお考えでしょうか。

宮脇区民部保険医療課長

 還付未済額の増減ですね。こちらについて分析をしております。これは、令和3年度は、新型コロナ減免というのが令和2年度からスタートしたものが、だんだん減免件数が減ってきた局面です。よって、還付が令和3年度につきましては減少してまいったと。決算時の還付未済額についても減ったという状況です。令和4年度につきましてはこういった要素がなくなりました。今度は社会保険との二重加入と判断されるものについての職権喪失が可能となった。このことによって、遡って国民健康保険の資格を喪失する方が多く出たため、還付が増え、決算時の還付未済額も増えた。このような状況となってございます。この還付未済の方が多いというのはこちらも認識を持っておりまして、今後、8月から開設した催告センターなどを活用して、手続勧奨について企画をしてまいりたいと思っております。詐欺被害等の関係もあって、ちょっと電話をすると勘違いされてしまうので、手紙による勧奨など少し工夫してまいりたいかなというふうに考えてございます。

石坂委員

 じゃあ、そのような形でやっていただければと思いますが、電話だと勘違いされてしまうというのは、確かに今の現状あるのかなと思うところでありますけども、例えばこの番号から、特に区役所は番号も局番などで分かる部分もありますので、ぜひこの番号の電話であれば出ていただきたいみたいな感じのことも、今後打ち出していくということなども工夫できるのかなと思いますので、検討をしていっていただければなと思います。

酒井委員

 すみません、ちょっと教えてください。国民健康保険のところで、保険料の減免制度が令和4年度末までであったかと思うんですね。国の財政支援があって、その受付を延長すべきではないかというふうな質疑を、我が会派、第1回定例会予算特別委員会総括質疑で行ったんですけれども、3月31日の締切りを延長すべきじゃないか、受付を。(「保険料の減免」と呼ぶ者あり)国民健康保険の減免。それは現状どうなっていますか。

宮脇区民部保険医療課長

 減免を3月31日で打ち切るという区が多い中で、お尋ねは恐らく新型コロナ減免の関係かと思います。こちらについては9月30日までの受付延長について、委員会でも御報告を過去に差し上げたところです。こちらにつきましては、ついせんだって集計をいたしまして数を確認してまいりました。ちょっとお待ちくださいませ。令和5年9月25日現在です。まだちょっと集計中ですので前後するかもしれませんが、申請が217件ありまして、承認が201件、減免額が3,498万1,811円ということで、約3,500万円の免除が延長したことによって追加されたという状況でございます。

酒井委員

 ありがとうございます。他の自治体はほとんどが年度末で締め切っている中で、区のほうは柔軟に対応していただいて、また、物価高騰下で、それから新型コロナ減免ですから、様々大変な区民の状況の中でそのような対応をいただいて、また、3,500万円減免につながった。これは国費で恐らく相当されるんだろうと思いますので、そういうふうな柔軟な取組に感謝申し上げます。ありがとうございます。

武田委員

 533ページから535ページにかけてなんですけれども、特に収納管理のところと滞納整理のところで、昨年度と事業メニューを組み替えられていますかね。その理由も教えていただけますか。

宮脇区民部保険医療課長

 こちらは、保険料収納を主にする係と、それから、滞納整理に特化した係を合体させたイメージになります。実際は督促状の発送、そういった、要は現年分を意識した、当該年度に発生するその収入未済額の解消に力を入れていく係、これを保険料収納のほうに寄せたというような、そんな感じになります。

武田委員

 そうしますと、先ほどちょっと税務のほうでも伺ったんですけれども、支払えない滞納の相談とか分納の相談とかというところは、どちらかというと滞納整理のほうで行っていくという理解でよろしいですか。

宮脇区民部保険医療課長

 おっしゃるとおり、滞納整理のほうで担当しております。

武田委員

 そうしますと、実際にここでも払えないといった形での御相談の件数というのはどの程度になりますか。

宮脇区民部保険医療課長

 相談の件数については、こちらのほうではカウントしているものがありません。申し訳ございません。把握していないと申し上げましたが、把握しておりまして、こちら相談の件数、電話と来庁合わせまして7,687件ございました。

武田委員

 全体的に7,687件というのが、滞納の督促や何かをした方の中から反応があった件数としては、少なくとも半分よりは多いのか、それとも少ないのか。割合的なものが分かれば教えていただけますか。

宮脇区民部保険医療課長

 すみません、お待たせいたしました。滞納世帯の割合が、令和4年度で1万5,285世帯ということになってございますので、先ほど7,687件という数字を申し上げましたが、相談の件数としては半分近くという形になります。

武田委員

 先ほどもちょっとやはり税務のところでも申し上げたんですが、やはりこのつながらない方たちにどういうふうにアプローチをしていくかというところがものすごく大事だと思っています。特に国民健康保険のほうは、先般からの御報告もいただいているところにもあるように、一定社会保険の適用拡大ということによって、特定の収入がある方たちについてはどんどん社保のほうに入っていっている。となると、国民健康保険はどういった収入層の方たちが構成しているかというところになるかと思うんですけれども、どんどん社会保険に収入のある方たちが入っていくということになると、一定所得のある事業主、個人事業主の方であるとか、あとは、後期高齢に行くまでの年金受給者の方であるとか、中野区の場合だと外国人の方の転入というところも多いので、所得としては低いところにいる方たちが保険料の負担をする層になっているのかなという。この傾向はちょっと強くなるのかなと思います。そういうところでは、本当に連絡が取れない、アプローチできていない方たちの生活状況がどうかというところを見ていく上でも、すごく大事なところになるのかなと思いますので、コンタクトが取れない方たちについて、どういうふうな形でアプローチできるかというところをちょっと御検討いただきたいなと思うんですが、今実際に取り組まれているところとか検討状況があれば教えていただけますか。

宮脇区民部保険医療課長

 コンタクトが取れないということになりますと、まず通常督促をした後、催告を行います。催告を行っても保険料を納めてくれない方がいらっしゃいます。滞納がどうしても続いてしまいますと、財産調査をかけさせていただいて、資力があるかどうかというところ、そちらを聞いていくという形になります。それでもコンタクトがさらにないようなケースの方もいらっしゃいまして、そうすると、納める意思が希薄なのではないかということになれば、差押処分の予告だとか、そういったことにも踏み込みながら通知を出していきますと、さすがに差押予告までしていきますと、電話がかかってきたり、反応があったりということも多くなってまいります。そういった機会を捉まえまして納付指導を、コンタクトが取れた方にはしていくと、そのような流れでございます。

武田委員

 差押えの予告でびっくりされるという方もいらっしゃるかと思うんですけれども、もう本当に何が来ているのか分からない状態になっている方、たくさん同じようなものが来て、開封もしていないという方たちも結構いらっしゃるんじゃないかなと思います。その辺りは国保だけの話ではなくて、後期高齢も税も、区内の全体的な債権、同じようなところはあるかなと思いますので、そこはぜひ債権管理対策会議の中できちんと検討していただきたいと思うんですが、部長、その辺についてお考えをお願いします。

高橋区民部長

 先ほど来御指摘のあります、つながらない方へのアプローチ、非常に難しい課題ではありますけども、区としてもどういった方策が取り得るのか、検討を続けていきたいと思います。

石坂委員

 すみません、先ほども答弁いただいた傷病手当金の国民健康保険の特例給付ですね、こちら、5月で終了したという話はありましたけども、請求期限はまだ切れていないはずなので、今年度中、それこそ来年度であっても請求は、それとも、今被用者である方に関しては、少なくとも傷病手当金の請求はできる状況ですよね。

宮脇区民部保険医療課長

 傷病手当金につきましては請求に時効がございます。そこまでの間、請求申請は可能でございます。

石坂委員

 そうしますと、そういう判断をするかどうかはさておき、フリーランスの方等々に関して政策判断すれば、それも2年以内であれば、するかどうかは別ですよ、もしした場合は可能なわけですよね。

宮脇区民部保険医療課長

 政策判断ということで適用される対象を拡大するということがあれば、そういうアナウンスの仕方ということにつながるかとは思いますが、現在のところ、そのような拡大については予定してございません。

石坂委員

 政策判断すれば可能というところであることとして、まだ実際にしないということですけども、その辺りはまだ研究する余地というのが、検討する余地というのが、まだ期間としては終わっていないよということだけはお伝えしていきます。

主査

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、国民健康保険事業特別会計についての質疑を終了いたします。

 次に、後期高齢者医療特別会計について一括して審査を行います。決算説明書の555ページから574ページになります。

 質疑はございますか。

石坂委員

 先ほどの国民健康保険のほうと同じ答弁になってしまうかなと思いますが、こちらもこちらで重要なことなので申し上げておきますが、後期高齢者医療特別会計の572ページの3款、1項、1目のところですね、歳出の。こちらのほうも還付未済額のほうがやはりかなり増えている状況になっています。こちらに関しても国民健康保険と同じ形で対応されていくのかどうかお答えください。

宮脇区民部保険医療課長

 ただいまの御質問ですが、収入未済額が増えた理由ということでよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)収入未済額が、昨年度、令和3年度に比べて1,317万円余り増えてございます。こちらについての分析ですが、被保険者数は令和3年度から令和4年度にかけて1,010人増えていることが一つ。もう一つは、保険料の増加が背景にあります。均等割の保険料が2,300円上がっていること、それから、所得割率が0.77%上がっているということで、この所得割率の上がり幅が例年横ばいだったのに、令和4年度は上がり幅が大きくなっております。こうした被保数の伸びがさらに多かったり、それから、保険料の上がり幅が大きかったり、そういったことがありまして保険料が上がったこと、こちらが収入未済額の上昇につながったものと分析してございます。

石坂委員

 また、こうした還付未済額のほうが、前年度と比較して508万1,000円増えた、45.8%の増となっているということが、監査のほうの審査意見書の70ページでも出ています。この未済額に関して、未済なものを未済でなくするというんですかね、ちゃんと還付していくためにはどのようなことをされていきますでしょうか。

宮脇区民部保険医療課長

 還付未済額の方については、まず還付のお知らせという形で促してございます。その通知を毎年8月に送っているところでございます。2,139人に令和4年度送りましたが、その後の後追いのお知らせというのは送っていないのが状況でございます。このため、こういった還付未済の方への勧奨というのを強化することができないものかどうか、ちょっと内部のほうで確認の上、方法を検討してみたいと思います。

石坂委員

 ぜひ、徴収するところはがんがん徴収するけども、還付の方にはやめてしまうなんてことはないような形で、しっかりと検討していただきたいと思います。要望としておきます。

主査

 要望ということで。

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、後期高齢者医療特別会計について質疑を終了いたします。

 以上で当分科会分担分についての質疑は全て終了したことになりますが、全体を通して質疑漏れはございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、以上で認定第1号の当分科会分担分、認定第3号の当分科会分担分及び認定第4号の質疑を終結したいと思いますが、これに御異議はございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、質疑を終結いたします。

 次に、意見についてですが、意見がある場合は、対象となる議案の番号、会派名または氏名を明記の上、明日10月3日(火曜日)の正午までに文書で事務局へ提出するようお願いいたします。

 以上で本日予定していた日程は終了いたしますが、委員、理事者から発言はございますか。

武田委員

 すみません、決算説明書の補助資料の記載のことでちょっとお願いといいますか、意見をちょっと述べさせていただきます。

 正直、今回区民部と環境部を見ていたんですが、執行額の記載の仕方が非常に分かりづらいと思います。ざっと見ると、これ、多分執行している節別なのかなというふうに思うんですけれども、事業メニューが細かくて、一つのメニューを説明できるページはいいかと思うんですけれども、例えば、ちょっと例示で申し上げると、223ページの産業のところのように、産業振興拠点、ビジネスフェア、融資のあっ旋、施設の維持管理みたいなものがばらばらばらばら入ってくると、一つ、例えば施設の維持管理についてかかった経費が幾らなのかということ、その中にどういった仕事の中身があるのかというのが一括で見ることができないんですね。これはやはり決算説明書の補助資料としていかがなものかと思います。もう一つ言うと、事業の名前であるとか施設の名前もばらばらしている。「産業融資」と書いてあったり、「中野区産業融資」と書いてある。「産業振興センター」と書いてあったり、「中野区産業振興センター」と書いてある。施設の名称は、同じところだろうということは推測できるんですけれども、例えば事業の名称に違いがあったら、違うメニューなのかなというようにも考えてしまうんじゃないかと思います。ここについてはやはり一定分かりやすい表記、この事業をどう説明するのかということを改めてちょっと御検討いただきたいなと。

 先ほど、今度不用額のところでも、昨年に比べれば、御指摘もあって契約落差のことを記入されるようになったというところはあるんですけれども、石坂委員が御質問した国民健康保険のガイドブック、外国語版印刷増で御質問すると、中身は外国語版じゃないんですということになると、じゃあ、記載が間違っているんですかという話になるわけですね。適切な審査を求めるというところであれば、ちょっと資料をきちんと工夫していただきたいと思うんですが、その辺りいかがでしょうか。

小堺区民部区民サービス課長

 今、武田委員のほうからお話のあったところでございますけども、決算説明書のつくりの話になると思うんです。決算説明書のつくりに関しては、会計室が会計事務規則に基づいて、実務的には決算説明書の手引によって各所管が作成しているものでございます。それで、統一的な表記に、内容につきましては会計室である一定の、当然費目とか書式、入力方法、用例・用語等は統一されているんですけど、中の構成のことについては、今、委員御案内していただいたように、事業単位なのか、節ごとなのかというのは、ちょっとそこら辺が、そこまでは統一されていないです。ただ、決算調整の責任は会計室にありますので、この件は会計室のほうにもお伝えしまして、部でできるところは部のほうで統一させていただきたいと。今後改善の余地があるというふうに認識しておりますので、会計室に伝えるとともに、部のほうの裁量でできる部分については統一的にしていきたいと思います。改善の検討でしていきたいと思います。

武田委員

 ぜひよろしくお願いします。これは結局、たまたまここが目についたというところで申し上げているんですけど、これ、日常的な仕事の進め方の基本のところだと思います。誰に対して何をどう見せるかというのは、日常的な会議であったり、研修の資料であったり、区民の人にお知らせする内容であったり、対象者をきちんと見据えて、誰に対して何をどのようにきちんと見せていくのかというのは、日頃の仕事の進め方の根幹に関わるところだと思いますので、若い方たちがどんどん増えていって、仕事の継承ができなくなっているというようなことを再三ちょっとお聞きしているんですけれども、事務の基本的な在り方としてぜひ徹底をしていただきたいなと思います。

主査

 それでは、区民部、環境部の皆さん、よろしくお願いいたします。(「休憩してください」と呼ぶ者あり)

 休憩いたします。

 

(午後4時31分)

 

主査

 再開いたします。

 

(午後4時32分)

 

酒井委員

 先ほど武田委員のほうから記載についての確認がありました。質問の中で、一つの事例でありましたけれども、国民健康保険事業特別会計のところの531ページ、不用額、「国民健康保険ガイドブック(外国語版)」印刷等残の落差が26万円になっているところを質問したところ、外国語版ではなかったんですね。こちらに関しては、令和3年度の決算審査時に附帯意見がつきました。「不用額の記載の中に契約落差と執行残が混在し、取扱いが不透明となっているため、記載を明確に分けられたい」、こういう附帯意見がついたんですけれども、むしろその附帯意見がついた中で、逆にちょっと見づらくなってしまっているところもある。そういうことなんですか。

宮脇区民部保険医療課長

 附帯意見を反映させて、落差26万1,800円というふうに記載をさせていただいております。これ自体、ルールに従ったものではございます。ただ、こちらの不用額の説明ということで、執行額のところに、2行上になりますが、「国民健康保険ガイドブック(外国語版)」印刷等の残ということで、そのタイトルを別のものに変えてしまうと、何の不用額か分からなくなってしまうというところがありまして、こちらについてはそのタイトルをそのまま引用しましてその残額をお示しして、ただ、落差の中に26万1,800円というところを記載しました。仮にですけれども、この落差26万1,800円というところに、何の落差であるというところを例えば付記するなど、そういった工夫をするだとか、そういったものはちょっと考えられなくもないのかなというふうに、一担当としては考えるところでございます。

酒井委員

 逆に、附帯意見があって見づらくなったんですかと聞いているんです。答えづらい。

高橋区民部長

 我々としては、新しいルールにのっとってこういう記載をしているわけですけど、結果として、見られ方、見え方としては、今、委員から御発言あったというところで、そこが見づらくなった部分もあるかということは今認識しております。

酒井委員

 他方、議会からついた意見ですから、それは当然尊重して大切にしていただきたいところもあるんですけれども、武田委員からの指摘もあった中で、この決算書の在り方というのは、より見やすく、より審査しやすい形で行っていただければと思います。

主査

 他にございますか。(「休憩してください」と呼ぶ者あり)

 休憩いたします。

 

(午後4時35分)

 

主査

 再開いたします。

 

(午後4時36分)

 

石坂委員

 今回、分科会の審査に当たって、特に環境問題、様々な部署にまたがるところがあるようで、部署ごとに温度差もあるようなことを、他の分科会審査のほうの各委員のほうからも聞かれますので、この辺りはしっかり統一的な調整を環境部のほうでイニシアチブを取って進めていただければと思いますが、いかがお考えでしょうか。

永見環境部環境課長

 今現在、環境課のほうで脱炭素ロードマップの作成という作業を進めております。昨年度、脱炭素推進に向けた検討方針というのを環境課でつくりまして、その中で全庁的に脱炭素の推進に向けて取り組んでいるというところも記載をしているところでございます。当然環境課として全庁的な調整、牽引役、そういった役割を担っていると考えております。

主査

 他に何か御発言がある方いらっしゃいますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、次回の区民分科会は明日10月3日(火曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。

 以上で本日の区民分科会を散会いたします。

 

(午後4時37分)