平成23年09月28日中野区議会総務委員会(第3回定例会)
平成23年09月28日総務委員会
中野区議会総務委員会〔平成23年9月28日〕
総務委員会会議記録
○開会日 平成23年9月28日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午後4時46分
○閉会 午後5時22分
○出席委員(9名)
佐野 れいじ委員長
森 たかゆき副委員長
小林 ぜんいち委員
後藤 英之委員
小宮山 たかし委員
伊東 しんじ委員
長沢 和彦委員
市川 みのる委員
やながわ 妙子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
副区長 金野 晃
副区長 阪井 清志
政策室長 竹内 沖司
政策室副参事(企画担当) 小田 史子
政策室副参事(予算担当) 奈良 浩二
政策室副参事(広報担当) 松原 弘宜
政策室副参事(情報・改善担当) 平田 祐子
経営室長 川崎 亨
危機管理担当部長 荒牧 正伸
政策室副参事(経営担当) 髙橋 信一
経営室副参事(人事担当) 角 秀行
経営室副参事(施設担当) 小山内 秀樹
経営室副参事(行政監理担当) 戸辺 眞
経営室副参事(経理担当) 伊東 知秀
経営室副参事(資金管理担当、債権管理担当) 村田 宏
会計室長 辻本 将紀
選挙管理委員会事務局長 橋本 美文
監査事務局長 小谷松 弘市
○事務局職員
事務局長 篠原 文彦
事務局次長 石濱 良行
書記 土屋 佳代子
書記 岡田 浩二
○委員長署名
審査日程
○議案
第70号議案 平成23年度中野区一般会計補正予算
第72号議案 中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例
委員長
それでは、定足数に達しましたので、総務委員会を開会させていただきます。
(午後4時46分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。
議案の審査を行います。
第70号議案、平成23年度中野区一般会計補正予算を議題に供します。
なお、本議案は当委員会に付託されておりますが、区民、厚生、建設委員会で関係分を審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送られることになっておりますので、御承知おきいただきたいと思います。
それでは、本件について理事者から補足説明を求めます。
奈良政策室副参事(予算担当)
それでは、第70号議案、平成23年度中野区一般会計補正予算につきまして補足説明をさせていただきます。
お手元の議案書、4ページ、5ページをお開きいただきたいと思います。
この補正予算でございますが、歳入歳出にそれぞれ9億8,528万6,000円を追加計上するものでございます。これによりまして、補正後の予算額は1,125億9,063万6,000円となります。
次に、6ページをお開きいただきたいと思います。
第2表繰越明許費でございます。第3款都市政策推進費につきまして、中野駅北口改修整備のための経費4億1,000万円を繰越明許とするものでございます。
次に、その下でございますが、第3表債務負担行為の補正でございます。福祉総合システムの改修につきまして、債務負担の設定の追加をお願いするものでございます。詳細につきましては、後ほど御説明をいたします。
続きまして、10ページ、11ページをごらんいただきたいと思います。
この補正の歳入予算でございます。歳入といたしましては、第17款といたしまして、財政調整基金繰入金4,037万4,000円を繰り入れまして、この補正の歳出の財源としてまいります。
次に、第18款繰越金でございます。前年度からの繰越金として9億4,491万2,000円を追加計上するものでございます。これにつきましては、財政調整基金への積み立ての財源としてまいります。
次に、歳出につきまして項目ごとに御説明をいたします。12ページ、13ページをごらんいただきたいと思います。
第5款区民サービス管理費でございます。これは年金型生命保険のうち、相続税の課税対象となった部分にかかわります過去5年を超える部分の住民税につきまして、区独自に給付金の支給を行うための経費として、1,300万円を追加計上するものでございます。
続きまして、14ページ、15ページをお開きいただきたいと思います。
第7款健康福祉費でございます。障害者自立支援法及び住民基本台帳法の改正に伴いまして、福祉総合システムを改修する経費といたしまして、2,737万4,000円を計上するものでございます。
続きまして、16ページ、17ページをごらんいただきたいと思います。
第11款諸支出金でございます。平成22年度の決算剰余金につきまして、財政調整基金積立金として9億4,491万2,000円を追加計上するものでございます。
続きまして、18ページ、19ページをごらんいただきたいと思います。
繰越明許費を新たに設定するものでございます。これにつきましては、中野駅北口改修整備事業に要します経費4億1,000万円につきまして、今年度内に支出が終わらない見込みであるため、翌年度に繰り越しを行うものでございます。
続きまして、20ページ、21ページをごらんいただきたいと思います。
債務負担行為の追加でございます。これは、福祉総合システムの改修期間が2年度にわたるため、214万2,000円を債務負担行為として追加計上するものでございます。
補足説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
それでは、本件に対する質疑を行いたいと思います。今のことに対して質疑ございますでしょうか。
長沢委員
6ページの繰越明許費なんですけれども、これは、理由としてちょっともう一度御説明いただけますか。協定を7月か何かに結んだ、結んだ後の発覚、結ぶ前のがわかったということですか。ちょっとできれば御説明いただきたいんですが、わかる範囲で。
奈良政策室副参事(予算担当)
今回の繰越明許の理由でございますが、今、委員のほうからお話しございましたとおり、7月の施工協定の締結に向けまして──まだ協定は結んでございませんが──、JRと協議を詰めてございました。その際、JRの敷地内の地下に埋設されております支障物、具体的には下水道管でございますが、それが存在をするということが明らかになりまして、その移設を行うということで、工期が遅れるといったことでございます。
長沢委員
これは建設のほうになるのかもしれませんけれども、やっぱりもしわかれば。それで繰り越しにされたということですよね。そうすると、協定自身は、これは年度内にまた結ぶということになるんですか。なりますか、そこはどうですか。
奈良政策室副参事(予算担当)
協定につきましては、この後、この繰越明許等の議決をいただきましたら、速やかに協定を結んでいくということでございます。
長沢委員
ちょっともう1点教えてください。18ページ、19ページ同じところなんですが、これは年度当初なんですけれども、特定財源、これは何からなりますか。そこだけ教えてください。
奈良政策室副参事(予算担当)
この特定財源でございますが、社会福祉整備総合交付金を予定してございます。
委員長
他に質疑はございますでしょうか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは取り扱いを協議するため、委員会を一たん休憩いたします。
(午後4時53分)
委員長
それでは、委員会を再開します。
(午後4時53分)
他の委員会からの意見について報告されておりませんので、第72号議案のほうに先に移らさせていただきまして、第70号議案につきましては、一たん保留とさせていただきたいというふうに思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、御異議ございませんので、そのようにさせていただきます。
それでは、第72号議案を議題に供します。
中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例につきまして、理事者の補足説明を求めます。
髙橋経営室副参事(経営担当)
それでは、ただいま議案に供されました第72号議案、中野区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例につきまして補足説明を申し上げます。(資料2)
先般、本会議場で提案理由を申し上げましたとおり、小学校教師用指導書の買い入れにつきまして、議会上の手続の不備に対しまして行政運営上の責任を明確にする意味から、区長の平成23年11月分の給料を10%減額するものでございます。
お手元に、補足資料といたしまして、条例の新旧対照表及び具体的な給料額をお示ししたものでございます。お読み取りいただきたいと思います。
補足説明は以上でございます。よろしく御審議の上、御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
委員長
ただいまのことに対しまして、質疑ございますでしょうか。第72号議案に対して、よろしいでしょうか。
市川委員
区長等の給料等に関する条例の一部を改正すると、これは区長の給料を減額するのはわかるんだけれども、このいわゆる原因は、減額する原因というのをもう1回確認しておくけれども、これは何が原因になっているんですか。
髙橋経営室副参事(経営担当)
先ほど申しましたとおり、小学校の教師用の指導書の買い入れ、本来であれば、これは2,000万円以上という購入のものでございまして、議会の議決を得てということが、財産の取得という条例がございますので、それについて2,000万円以上でございましたので、議会の議決が必要だということでございました。しかるにそれが、議会の議決を得ずに契約をしてしまって購入をしてしまったということでございます。
市川委員
そういった瑕疵があって、区長が責任をとって、重大なことだから責任をとって自分の給料を減額しますというのはわかりました。当時、その関係していた職員の処分というのはどうなっているんですか。
角経営室副参事(人事担当)
当時、関係した職員の処分につきましては、今、事後処理にかかわる事実関係の詳細というのを調査中でございます。そういったものが確認でき次第、適切な対応を図っていきたいというふうに考えてございます。
委員長
休憩します。
(午後4時56分)
委員長
再開いたします。
(午後5時07分)
質疑を続けます。
市川委員
今、休憩中にもお尋ねしたんですけれども、大体関係した職員の処分が決まるのにはどのくらい時間を要するか、お答えいただきたいんですけれども。
川崎経営室長
今、休憩中に御意見ありましたように、なるべく速やかに、現在もう既に具体的な事実関係の調査に入っておりますけれども、それに基づいて、どういう処置をとるべきかについては速やかに決めていきたいというふうに考えております。
伊東委員
ただいま減給の理由について御説明いただいて、あくまでも議会の議決を得るべき案件について、その手続を怠った責任で区長の10分1の減給ということなんですけれども、そもそもこれは、自治法では、契約に当たっては首長がその権限を持っているはずだと。それが今回は、教育委員会のほうにその権限が委任されているという判断でよろしいのかな。
伊東経営室副参事(経理担当)
今、委員御紹介のありました、もともとは自治法で議決事件というのがございますけれども、今回の案件につきましては、本来、区が契約を締結する部分につきましては、区長の権限にあるところでございますけれども、その一部につきましては、中野区の契約事務規則、これで部長等に一部を委任しているというところがございます。その中で、今回、具体的には教育委員会事務局次長に委任した部分の契約案件、これについて所定の事務処理が行われなかったという事案でございます。
伊東委員
委任したということは、行為を一定の、特定の者に託すわけですから、区長としては委任責任というのは生じないんですか。
川崎経営室長
委任をした段階で、委任を受けた者がその権限と責任において処理をするということになります。
伊東委員
委任して、その行為が終わった時点で──行為が終わるか、あるいは経過の途中で委任、委託したほう、要するにお願いしたほうは、それを改める、点検するという機構は働かなかったんですか。
川崎経営室長
先ほど説明しましたように、中野区の契約事務規則で委任をした部分につきましては、契約の事務全般につきましては、委任された側で責任を持って事務を執行するというところでございまして、現行の制度の中では、契約全般について、区長の契約については経理分野が統括していますけれども、そこでチェックをするということでなく、あくまでも委任された側ですべて責任を持って適正に行うというふうになっているところでございます。
やながわ委員
関連して、委任している分野というのはどのくらいあるんでしょうか。
伊東経営室副参事(経理担当)
どこの分野、どこの部ということではなくて、まず、契約事務規則の中で、一定の金額までは、契約の種類にもよりますけれども、部長に委任しているですとか、あと、金額とは別に競争性のないもの、例えば区内共通商品券ですとかそういったものは、金額と定価が決まってございますので、そういったものは各部のほうで契約できるか、そういった形で各部、部長等に委任をしているということでございます。
やながわ委員
だから、教育委員会に委任すると、次長がそれに対応して幾つかの権限を委任されてやるわけじゃない、教育委員会では。しかし、いろいろな、福祉分野だとか、各部長さんたちにそういう委任されている事務事業というのは、契約というのはあるんですかと聞いているんです。
伊東経営室副参事(経理担当)
すみません、ちょっと説明不足でございました。先ほど申しましたもの以外に特定の部長等に委任するということがございまして、例えば先ほど言いましたように、教育委員会事務局次長に委任する契約ですとか、健康福祉部長に委任する契約というものが契約事務規則の中では規定してございます。
やながわ委員
この問題ね、たまたま議会の議決を経なければならない、2,000万円以上が出たわけですね、発覚したというか。ほかの分野もそういったことって起こり得るんでしょうか。
伊東経営室副参事(経理担当)
現行の契約事務規則で委任している部分につきましては、教育委員会事務局次長に委任しています今回の指導書の買い入れですとか、あと、起こり得るとしましたら、同じく教育委員会事務局次長に委任している中で、映画関係のフィルムの購入ですとかそういったもの、ただ、これはかなり数を購入しないと2,000万円まではいきませんけれども、そういったことがございますが、そのほかにつきましては、先ほど言いました区内共通商品券、これについても金額に上限を設けないで委任をしておりますので、これを仮に相当数購入した場合については、やはり本契約を締結する前に議会の議決が必要というふうになっているところでございます。ただ、これまでそういったことは実態としてはないと思っております。
やながわ委員
はっきり言えば、本当に簡単な瑕疵なんですよ、忘れちゃったということだから。しかし、その忘れちゃったということの重さということが、行政マンだったら本当にこんな、もうイロハなんだと私は思うんですよ。これを2,000万円以上の議会の議決をだれもが頭に入っていると思うのね。だけど、それをやっぱり抜かしちゃったということに、こっちのほうに重さがあるなと私は思うんですね。そのことに対してどうするのかと。さっき休憩中にも議論が出ていたように、その他の職員の処分とおっしゃっていましたけれども、今後は、やっぱりこういうことが二度と起こらない、再発防止も含めて、やっぱりきちっと何らかの形で示す必要があるんじゃないかなと思うんですけれども、その辺はどうお考えなんでしょうか。
川崎経営室長
基本的には、委員もおっしゃったとおり、それぞれの職員、一般職員で、それを管理監督する者がしっかり法令を頭に入れて、事務を執行する際にはそれを守っていくと、これが第1番だと思います。それでも起こり得るミスについては制度的にフォローしていくと。具体的に言えば、決裁を行うときに審査補助者を入れると。当委員会でも、内部統制の仕組みというようなことで御報告させていただきましたが、そういう仕組みをつくるとか、あと、今回は委任をしている中で起こったミスということなんですけれども、これも委任の範囲を改めて見直すとか、そういったことを今検討しているところでございます。
委員長
休憩します。
(午後5時16分)
委員長
再開します。
(午後5時16分)
何かほかに質疑ございますでしょうか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、休憩に入ります。
(午後5時17分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後5時19分)
委員長
ただいま御審議いただきました第72号議案につきましては、今、御意見がございましたように、子ども文教並びに事後報告、事実確認等は速やかに出してもらいたい。そして、決算の認定前に出してもらいたいということですので、そういうことを踏まえて行政のほうにもお願いをし、それまでこの議案については保留にするということで、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、そのように決定をさせていただきます。
以上で第72号議案につきましては終了します。
先ほど一たん保留にしました第70号議案につきまして、ここで改めて議題に供します。各委員会から申し送られた意見はありませんでしたので、取り扱いを協議したいと思いますので、休憩をさせていただいてよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
休憩します。
(午後5時19分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後5時21分)
他に質疑はありませんか。質疑がなければ質疑を終結します。
次に、意見の開陳を行います。意見はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、意見の開陳を終結します。
次に、討論を行います。討論はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
討論がなければ、討論を終結いたします。
それでは、第70号議案につきましてお諮りします。
平成23年度中野区一般会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決します。
以上で第70号議案の審査を終了させていただきます。
本日予定しました日程はすべて終了しますが、委員、理事者から何か発言はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の総務委員会を散会いたします。
(午後5時22分)