令和6年03月12日中野区議会建設委員会(第1回定例会) 中野区議会建設委員会〔平成30年7月5日〕

中野区議会建設委員会〔令和6年3月12日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和6年3月12日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時39分

 

○出席委員(8名)

 南 かつひこ委員長

 いのつめ 正太副委員長

 斉藤 けいた委員

 大沢 ひろゆき委員

 白井 ひでふみ委員

 いさ 哲郎委員

 ひやま 隆委員

 伊藤 正信委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史

 都市基盤部道路管理課長、道路建設課長 髙田 班

 都市基盤部公園課長 村田 賢佑

 都市基盤部建築課長 石原 千鶴

 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史

 都市基盤部住宅課長 落合 麻理子

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 安田 道孝

 まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔

 まちづくり推進部まちづくり事業課長 小倉 芳則

 まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 酒井 雅勝

 まちづくり推進部街路用地担当課長 石井 修

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 近江 淳一

 まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 青木 隆道

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、

 まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 山本 光男

 

○事務局職員

 書記 高田 英明

 書記 早尾 尚也

 

○委員長署名


 

審査日程

○所管事項の報告

 1 弥生町二丁目19番地区防災街区整備事業に係る事業計画(案)について(防災まちづくり担当)

 2 大和町地区防災まちづくりの進捗状況について(防災まちづくり担当)

 3 中野駅新北口駅前エリアの市街地再開発事業に係る事業計画について(中野駅新北口駅前エリア担当)

 4 中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)

 5 中野駅南口地区における駅前広場の施工展開について(中野駅周辺地区担当)

 6 中野駅周辺におけるエリアマネジメントの検討状況について(中野駅周辺エリアマネジメント担当)

 7 その他

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は午後5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 昨日に引き続き、所管事項の報告を受けたいと思います。

 初めに、1番、弥生町二丁目19番地区防災街区整備事業に係る事業計画(案)についての報告を求めます。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 それでは、弥生町二丁目19番地区防災街区整備事業に係る事業計画(案)について御報告をいたします。(資料2)

 なお、本報告は、危機管理対策等調査特別委員会との重複報告となります。

 初めに、1番、主な経緯等でございますが、弥生町二丁目19番地区については、令和4年3月に地区の全地権者19名が参加して防災街区整備事業準備会が設立され、同年7月に準備組織から中野区に対し、まちづくり提案書が提出されております。区では、昨年8月に当提案内容を考慮し、特定防災街区整備地区及び防災街区整備事業の都市計画を決定しております。今後は、準備組織から区を経由し、東京都に事業計画認可申請を予定しているため、当事業計画(案)について報告するものでございます。

 続きまして、2番、事業計画(案)でございます。A3判の別紙2にて説明いたします。別紙資料の1番から4番につきましては、先般の議会報告の内容と繰り返しになりますが、3番、防災街区整備事業の概要としまして、地区面積約0.2ヘクタール、土地所有者、借地権者19名の方々により組成された組合により、2027年度、令和9年度の工事竣工、翌28年度の事業完了を目指す事業となります。

 資料右上の4、整備方針・計画配置図としまして、地区の北側において、本郷通り拡幅用地の確保、防災施設建築物の整備による不燃化促進、地区西側において、貫通通路の整備により、本郷通りと弥生町二丁目公園を結ぶ歩行者動線の確保、貫通通路の整備に合わせた老朽化した公園擁壁の改修等を計画してございます。

 また、5番、資金計画としまして、全体事業費として約38億6,000万円の支出に対し、収入として防災施設建築物の保留床を参加組合が取得することによる負担金としまして27億3,000万円、補助金として11億3,000万円を予定してございます。

 続いて、別紙資料の裏面を御覧ください。6番、防災施設建築物の概要としまして、今般、地区北側の本郷通りから見たイメージパースを追加しておりますが、約1,400平米の敷地面積に対して、現況の容積率の上限約290%の範囲内において、地上10階建て、高さ31メートルの共同住宅等の整備を予定してございます。

 かがみ資料にお戻りいただきまして。最後に、3、今後のスケジュールの予定でございます。令和6年3月をめどに準備組織からの申請を受けまして、令和6年度に区による事業計画案の縦覧を経て、東京都による事業組合設立認可及び事業計画認可を予定してございます。あわせて、令和6年度に権利変換計画の認可申請を予定してございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

伊藤委員

 御報告ありがとうございます。かがみ文のほうの経緯のところで言うと、令和4年3月に当地区の全地権者19名。全地権者ということは、19名全員が参加して納得されているということの理解でよろしいんでしょうか。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 そのとおりでございまして、19名、土地所有者の方と、あとは借地権者の方がこちらの勉強会準備組織に参加をしまして、検討を進めてきたというところでございます。

伊藤委員

 これは令和4年の3月にということで、2年前のときですよね。その後の動きは、昨年8月にということで都市計画決定をされていて、その後、この19名の皆様にはそういった丁寧な説明というのがされているわけですか。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 基本的には準備組織のほうで検討を進めるといいますか、当初の立ち上げ等は区のほうが支援してきたところではございますが、準備組織が立ち上がった後には、準備組織内で計画内容を検討したりですとかということを進めてきたというところで、当然、その間に都市計画の手続等は区のほうが決定をするということになりますけれども、基本的な検討については地元の組織が検討してきたという流れになってございます。

白井委員

 以前、計画のタイミングで委員会に御報告いただいているんですけど、変わったところは、資金計画が今回新しく加わっているところなんでしょうかね。いわゆる周辺の接道がない建物を集合化して有効活用するというところから、補助金がケース・バイ・ケースなんだけれども当て込める場合があるという。特に接道のないところだとか狭隘道路の部分で、中野区にとってはなかなかかつてない補助金の活用だと、こんな話をさせていただいたと思います。

 見ると、収入の中での補助金が11億3,000万円、組合の方々の負担金が27億2,900万円ですから、3分の1ぐらい補助金が出ていて、ざっくり言うと結構な金額が出るものだなと思ったのが正直な感想なんですけど、この補助金の枠組みは、そもそも以前、ケース・バイ・ケースというお話があったんですけれども、補助金についての割合というのもやっぱりケース・バイ・ケースで、必ずしも3分の1ほどの事業の助成がもらえるというものではないのかどうか、この点を確認させてください。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 補助金に関しましては、委員がおっしゃるとおり、こちらは、基本的には補助金の要綱に基づきまして、該当する補助対象事業部分というのがございまして、こちらは調査設計費もそうですし、土地整備費、また共同施設整備費と、いわゆる工事費というところに対して、全て入るというわけではなくて、要綱に基づいた積み上げとしてこのぐらいが入るというところになってございまして、これを上限にしまして、区ないし国及び東京都の補助金も入るんですけれども、そういうところについては予算の範囲内でその部分に対して補助をしていくという形になるというところでございます。

 もう1点御指摘を前半にいただきました、ある程度補助率が高いというところでございますけれども、やはりこの事業として、いわゆる容積をたくさん積み上げて高度化していくものではなくて、この事業については現行の容積率の中で防災街区を整備していくというところになりまして、その中で道路の拡幅ですとか、公園擁壁の整備ですとか、貫通通路の整備というところで、比較的公共に資する部分が大きいというところもありまして、比較的補助率が高いというふうな見え方になるかなと感じてございます。

白井委員

 4番のところで、これも以前に御報告いただいたところで、既に図面をいただいているところなんですけど、逆説的な言い方をすると、補助金のいわゆる区として補助金の対象になりますよと見たところで、今回、補助率のここが評価されてこれだけ大きな金額になっているんだという、今回の建物の設計の中で補助金としてもらうに当たって評価されている部分と言ったらいいのかな、この辺が大きく貢献しているという部分があれば、あえて教えていただきたいと思うんですけれども。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 評価といいますか、一般的な再開発事業とかで容積評価をするというところとはちょっと違うところはありますが、やはり要綱に基づいて積み上げていくという形になりますけれども、11億3,000万円の大きいところでいきますとやはり土地整備費というところで、これは権利者に対する補償とかも含めてなんですが、そこがある程度大きいというところと、もう一つは共同施設整備費というところで、いわゆる工事費に対して、建物の中の廊下部分、エレベーター部分ですとか、あとは共同貫通通路的なところの整備が対象になっておりまして、そこの金額がある程度あるかなというふうに考えております。

白井委員

 細かく聞いて恐縮なんですけど、いわゆる建物を集約化するというだけじゃなくて、補助金は、もともと防災だとか、いわゆる災害時を想定してというところから地域貢献があるところを鑑みて補助金の対象になっているのかなと思ったんですけれども、今の話だと、もともと建てられていない建物を集約化しますよと。建て替えがなかなかできないもの。それによって接道を確保した上で、かといって、容積、建蔽率が飛躍的に上がるわけではないと。その範囲内で収めるんだけれども、その用途の範囲内で周辺の防災上の観点からの貢献度というところが見られるのかなと思ったんですけど、そうすると、一番大きなのは集約化ということなんですか。

 補助金の感覚で言うと、防災だとか、地域貢献というところを見てついているのかなと思ったんですけれども、この補助金は、変な話、これから中野区の中でもなかなか難しい建物がいっぱいあるわけですよ。接道がない建物が。同じようなやり方が考えられるときのどこに視点を合わせてみたらいいのかなというところの話をお伺いしたいと思っているんですけど。

角まちづくり推進部長

 こちらの防災街区整備事業につきましては、委員の質問の中にもありましたとおり、まずは無接道の建物が十数棟建っていたというところで、そういった建物の老朽化が進んで、さらに建て替えができないということで、一定程度地域の火災危険度がそのままになってしまうということもありまして、今回、このエリア全体の弥生町三丁目の防災まちづくりの地区計画を検討した中で、何か所かそういう街区を捉えて、そういうふうに未接道で建て替えができない、いわゆる建て詰まっているというような老朽密集地域を幾つかピックアップして、それで、ここのところの地権者の方々に働きかけをしたところ、賛同されたということで徐々にお話を進めていった中で、先ほど課長からも説明がありましたけれども、全員合意をいただいて建て替えができるという話になりましたので、どういった事業で進めるかというところで、個別の建て替えということで、道路を入れておのおの建て替えるという手法もあるんですけれども、今回はそれを全て共同化して、さらにここの本郷通り、あと駅から近いというような状況もございましたので、そういったところを鑑みて共同化をするというスキームがありますので、そういった建て替えができない無接道の戸建てのところを一定程度集約して共同化することによって、その建物で道路に対して延焼遮断帯の形成だとか、あとは周りを有効活用することによって、道路だとか、先ほど貫通通路と御説明しましたけれども、そういった地域の中での避難道路の形成だとか、様々防災に資するという内容を盛り込むことができるエリアだったので、そういったところも鑑みて、総合的に建て替えに合わせて、建て替えをするという地権者の方々のスキームとともに、その地域の防災性を高めるというような内容を盛り込んでこの事業を組み立ててきたという経緯がございました。

白井委員

 19名の地権者の方々の合意が取れるようにまとまったというのが、多分レアケースなんでしょうかね。今のお話だと、幾つか区の中で既にお声がけしているエリアというのはあるということですか。ひょっとすると、皆さんとお話をして、最終的にはその地権者の方々が自分たちで発案してという形になるんでしょうけれども、こんなやり方がありますよとアドバイスをしている地域が既に幾つかあるということなんでしょうか。もしあるのであれば幾つぐらいなのか、ちょっと教えていただければと思うんですけれども。

角まちづくり推進部長

 こちらの弥生町三丁目については、ほかにも3-20番街区というところがあって、あとはこの2-19番街区という二つのところが、今言ったような建て詰まりがしている。要は、接道がされていなくて建物の建て替えができないという箇所がございましたので、区としては、全体まちづくりを考える中で、その二つに絞って地権者の方に働きかけをしていただいて、一方である二丁目19番街区のほうの話が進んできたという経緯がございました。

白井委員

 そうなると、次は20番が出てくるという話になるわけですか。

角まちづくり推進部長

 そちらのほうは、いろいろと働きかけをさせていただいて一通り説明をさせていただいたんですけれども、例えばその周辺の方々は親戚が主にやっているということなので、自分たちの土地のやりくりで建て替えができるんじゃないかというようなお話があって、今まで共同化に至っていないというような経緯がございました。

白井委員

 そこは、身内の方々の関係というか、いわゆる地権者全員の合意形成には至っていないという感じなんですね。ほかには、じゃ、今のところはなしということですかね。

角まちづくり推進部長

 弥生町三丁目については、先ほど言った地域の街区ごとに大きなところで2か所ピックアップして、区として取組をしてきました。今、ほかの例えば大和町だとか、区の北部のところでも幾つかそういった街区がありますので、そういったところを区としては想定をして、地域の方々に一定程度の働きかけをしていて、こういったスキームがあれば、そういったことで建て替え促進につなげていけるような取組はしていこうというふうには考えてございます。

白井委員

 部長直々に御答弁いただいているのに何度も聞いて恐縮なんですけど、要は、何でこんなにしつこいかというと、今聞いたのは弥生町なんですよ。次に出てきたのは、次は大和町でもという話なんですよ。まちづくりの中で大がかりな街区整備をやっているところの中で、なかなかこっち側の建て替えが難しいとかというところの話が入っているんですけど、そうなると、次、我々が考えるイメージは、それぞれの西武新宿線沿線でまちづくりをやっているんですよ。既に動き出しているエリアもあるんです。例えば新井薬師前だとか、沼袋だとかは既に動き出していて、これからいよいよ土地の収用でも始まってとなるんですけど、この辺も範囲内に入ってくるというふうに考えていいんですか。

角まちづくり推進部長

 当然、まちづくりを進める中では、安心・安全なまちづくりということで、防災まちづくりと、あとは西武新宿線沿線のにぎわいに資するまちづくりという二つの大きなまちづくりについてやっていますので、それぞれ事業の進捗に合わせて、にぎわいと防災まちづくりをどうやったら効率的に進められるかというところが、それぞれエリアごとのまちづくりを検討する中で優先順位をつけながらやっていくべきだと思っていますので、また、それぞれエリアごとのまちづくりに対してにぎわいと安全・安心を高めるための防災まちづくりというところは、まちづくりの両輪として検討していきたいというふうに考えてございます。

いさ委員

 基本的なことをちょっと確認したいんですけど、今回の地区計画については中野区側の発案だったのか、住民側からの相談だったのか、きっかけはどちらからだったんでしょうか。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 今回の防災街区整備事業という事業になりますけれども、こちらは当初の勉強会の仕立てといいますか、仕掛けとしましては、まず区のほうから勉強会をしませんかというところからスタートしまして、徐々に御理解いただきながら、地元も組織をつくってきたという形になります。

いさ委員

 区のほうで住民合意のためにかなり努力されて時間をかけていらしたんだという話だったと思うんですけれども、ここは防災ということが関わっていて、こういうスキームだったと思うんですが、地区計画そのものについてはいろいろな目指すゴールだったりやり方があって、そういう中では、例えば住民の発意から区に相談があって、そんなケースもあり得るのか、いかがでしょうか。

安田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 地区まちづくり条例というのが区にありまして、住民や権利者の提案ということでまちづくりが始まったケースはあります。例えば上高田の四丁目の地区計画などはそういう地区計画でございます。委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、大和町地区防災まちづくりの進捗状況についての報告を求めます。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 それでは、大和町地区防災まちづくりの進捗状況について御報告をいたします。(資料3)

 なお、本報告は、危機管理対策等調査特別委員会との重複報告となります。

 初めに、1、主な経緯等でございますが、大和町地区は、不燃化特区による不燃化促進、中央通りにおいては、東京都施行の道路拡幅整備により延焼遮断帯の形成が進められてございます。区では平成30年に大和町防災まちづくり計画を策定し、避難道路ネットワークとして16路線を位置付け、そのうち防災上特に重要となる避難道路については、優先整備路線として区施行の道路拡幅整備に着手してございます。また、その他の避難道路については、沿道地権者の建て替えに合わせて避難道路整備を進める計画としております。

 昨年1月に避難道路の沿道地権者へのアンケートを実施し、将来建て替え時の敷地が小さくなることへの懸念等が示されたことを踏まえまして、今般、避難道路の効果的・集中的な整備推進に向け、地域の防災性を確保しつつ、地元負担の軽減を考慮した整備の考え方を整理したため、本委員会に報告するものでございます。

 続きまして、2番、沿道地権者へのアンケート調査及び結果でございます。

 (1)番、調査の目的及び方法ですが、昨年、令和5年1月におきまして、将来の建て替え時の影響に係る意向を把握するため、避難道路16号、こちらは大和町一丁目に位置しまして、環状7号線と大和町中央通りとの間の南北の道路でございますけれども、沿道の地権者95件に対してアンケート調査を実施いたしました。

 (2)番、調査の結果でございますが、回収率は64%。回答として、避難道路の機能・役割・必要性については約8割の方が理解、一方、7割の方から、避難道路が広がることで敷地が小さくなることに対する懸念等が示されたというところでございます。

 続きまして、かがみ資料の裏面、3、避難道路整備及び地区計画による規制誘導の考え方でございます。

 (1)番、避難道路整備の考え方として、冒頭に御説明したとおり、大和町防災まちづくり計画では、避難道路16路線全てを幅員6メートルとして拡幅整備する計画でおりましたが、今般のアンケート結果を踏まえて、改めて各路線の役割、位置付けを整理いたしました。詳細については、別紙2で御説明をいたします。

 まず、別紙1番、避難道路の位置づけに応じた幅員及び整備の考え方でございますが、表中のA路線、こちらは消防活動困難区域の解消、避難所への避難道路の確保に必要となる防災上重要な避難道路となりますが、この路線について、引き続き幅員6メートルの道路として整備することを基本としまして、一部原道幅員が5.5メートルある道路、表中のAの③番になりますけれども、に関しましては、下の表の参考に示す断面図のとおり、現況道路幅員に建築敷地に対する壁面後退部分を加えた幅員6メートルの道路上空間として整備する考え方を新たに加えております。

 なお、消防活動困難区域という言葉ですが、こちらは、東京都の防災都市づくり推進計画において、幅員6メートル以上の道路から直線距離で140メートル以遠の区域は消防車のホースが届かないとされ、解消が求められる区域となります。一方、表のB路線は、消防活動困難区域の解消等に必要な避難道路ではないものの、円滑な避難経路の確保を目的に幅員4メートルとして拡幅整備することに改めます。

 この考え方について、2番、避難道路整備の配置図(案)に示しております。赤色で示す大和町中央通り整備及び東西軸となる避難道路1号、2号については既に着手しておりますので、今般、それ以外の3から16路線について定めております。緑色で示す地区の西側の3号、4号は引き続き幅員6メートルとして、また、避難所となる小・中学校につなぐ5から8号線は、現道幅員を生かした6メートルの道路上空間として整備をいたします。また、これらの路線を補完する避難経路として、9から16号線については幅員4メートルとして、それぞれ沿道地権者の建て替えに合わせて、避難道路の拡幅整備を進めていく計画でございます。

 かがみ資料の裏面にお戻りいただきまして、3番の(2)番、地区計画による規制誘導の考え方でございますが、区内他地区と同様に建築敷地面積の最低限度、隣地境界から建物の外壁等距離の確保、また、今回の避難道路のネットワークについて地区施設として位置付け、幅員、沿道の壁面後退等を定めてまいる計画でございます。

 続きまして、4番、地元合意形成等でございます。先ほど御説明した避難道路整備及び地区計画による規制誘導の考え方を基に、避難道路の沿道地権者の方を中心に地元へのアンケート調査及び意見交換会を実施して、丁寧に意向の把握、合意形成を進めてまいりたいと考えております。

 最後に、今後の予定でございます。令和6年度において、今般の考え方について地元組織である大和町まちづくり会との共有を図るとともに、地元住民に対するアンケート調査、意見交換会を開催、令和7年度に地区計画策定に向けた素案の検討、都市計画手続を進めることを予定してございます。

 御報告は以上となります。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 ちょっと分かりにくかったので追加で御説明いただきたいんですけれども、建替連動型道路状空間整備の断面イメージなんですけれども、これは道路の拡幅はしないけれど、何をするんですか。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 今御指摘いただきましたとおり、別紙のほうでございますけれども、番号のAの③番というところでございますが、御指摘のとおり、幅員が5.5メートルと比較的広い道路でございますので、道路幅員は拡幅せず、敷地部分のセットバックといいますか、壁面後退によって、ですので、この30センチ部分については建築敷地内の中で壁面後退をした上で、道路と壁面後退部分をトータルとして6メートルの道路状空間という形をもって、この整備をしていくというふうに考えてございます。

いさ委員

 簡単に言うと、立っている壁をなくして、空間を広げるみたいなイメージですか。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 おっしゃるとおり、既にぎりぎりまで立っているところについては、建て替えに合わせてということになりますけれども、おっしゃるとおり、建物の壁面後退と合わせて、工作物ですね、門扉等の設置も引いてもらって、空間として道路プラス民地側の空間で全体で6メートルの道路状空間を確保するという計画でございます。

いさ委員

 だから、この30センチは持ち主のものであって、空間は広いけれども、道路は5.5メートル。では、歩行者なりが通るときは、その30センチの扱いというのはどうなるのか。そこは敷地でしょう。あくまでそこは敷地であって、空間が広いだけで、そこは通行するものではないということでいいですか。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 その辺の取決めについても今後の中で決めていくものになりますが、やはりある程度制限をするというところで、単に壁面だけ後退でそこは通れないというところも困ると思いますので、災害時には避難の用、使えなければ意味がないというところでございますので、そういう形で民地側なんですけれども、そこの部分を通過できるかどうかというところも含めて検討していく。逆に言うと、そこを含めた合意形成を図っていかなければいけないかなというふうに考えてございます。

いさ委員

 単純にその拡幅は難しいからということで、次の案ということでこういうことでやられているんだと思うんですけれども、住民合意というところではいかがでしょう。今のところ、近隣の皆さんは、道路を拡幅するぐらいなら壁がなくなったほうがましだみたいな話なのか。壁自身も、プライバシーであったり、安全上の目的でなくしたくないという方もいらっしゃるんじゃないかなと思って、その辺りのことは今のところどんな感じなんでしょうか。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 実際に今、アンケート等、地元に入ったところが、先ほど御説明した別紙の下の図面でいきますと、一番右下の16号線と書いてあるピンク色のみ入っている状況で、正直言いますと、それぞれの方々が今回の案でどういう反応をされるのかというのは、来年度入ってみた上で把握していくという形になりますので、当然賛否両論があるかなというふうに考えてございます。

いさ委員

 ということになろうかなとは思うんですけれど、ちなみに、同じようなやり方を取っている場所というのは、区内でどこかほかにありますか。

安田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今、地域の方々と話合いをしている最中ですけれども、若宮のまちづくりがこういった考え方で、今後どういうふうに進めていくか、あとセットバックしたところの整備の在り方も含めて検討は進めているところです。

いさ委員

 いろいろなことが出てくるなと思って、30センチの部分を補強するのか、補装するのかみたいなことや、そこが傷んだらどうするとか、きっと車が擦れ違うときに入っていったりとかあるんでしょうね。壁側の道路も車がこすっていったりするかもしれないみたいなこともあるかもしれないので、まずは近隣の皆さんとじっくりお話しいただいて、納得できる形で進めていただきたいなというふうには思います。では、これは進んでからもう少しお聞きをします。

大沢委員

 1ページ目の下のところで将来の建て替え時に気になることというのがあって、一つ目が「敷地が小さくなってしまうと困る」と書いてあるところに関しては、敷地はまず狭くならないよというのが今の解決策だよ、そういう意味合いですか。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 御指摘のとおり、このアンケートのときは、まずは6メートルに広げた場合というところで沿道の方の敷地を買い取りまして、そこを6メートル道路にするという計画はどうですかという形でお聞きしたところでございます。

大沢委員

 続いて、その下に書いてある敷地面積や、建てられる建物の床面積への影響を少なくしてほしいということへの対応としては、だから、建蔽率の分母としての敷地面積は変わりませんよ、そういう理屈なんですかね。

角まちづくり推進部長

 今、委員お尋ねになっているのは、先ほどの5号から8号線ということで、現道5.5メートルのところのお尋ねかと思うんですけれども、今、課長のほうから答弁させていただいたのは、こちらの16号といって、現道4メートルのところを6メートルに広げるとしたらどうですかというアンケートを取っていますので、そのアンケートが4メートルの現道のところを6メートルに広げることについてのアンケート内容となっていますので、そういったことで御報告をしているということでございます。

大沢委員

 分かりました。そういうことなんですね。ただ、アンケートの対象は違うけれども、対応としては今の質問内容というか、まず今の少なくとも参考資料で示しているやり方の場合には、敷地は狭くならないし、あと床面積、少なくとも敷地面積、床面積への影響は出ない。そういうやり方ですという意味では正しいでしょうか。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 理解が不足して申し訳ありません。御指摘のとおり、別紙の参考の絵でいきますと、こちらは敷地面積の中にございますので、壁面後退をした上でも、容積率ですとか、建蔽率というところは変わらないという考え方でございます。

大沢委員

 そうすると、あともう一つだけ質問なんですけれども、先ほどから劣化とかメンテナンスという問題が出てくるだろうということなんですけれども、少なくとも住民間の合意というのはもちろん必要なんですけれども、区としては、ここの部分が劣化したりとか、メンテナンスする部分に関しては、区としてそれはやらなきゃいけないよなと、そういう意識はそもそも持っているからこういうふうな提案をしてきている。そういう考え方で正しいですか。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 まさに今後の調整になりますけれども、この別紙の断面図を見ていただきますと、ちょっと分かりづらいんですけれども、5.5メートルの道路部分の両サイドにL形の灰色のものがございまして、こちらは道路区域としてはここまでになるというところで、セットバックした部分まで基本的には車両が通るというところはさすがに想定をしておりません。ただ、歩行者の方が一部道路の部分を歩いたりですとか、車をよける部分で敷地内を歩くということは想定をしておりますので、そこのまず傷み方というところが、その前提としてそういう考え方の上で、より地元の方を含めて協議していきたいというふうに思っております。

大沢委員

 よく私道だからというふうな話が出てくるのと、全くそこは違う扱いで、この部分に関しては道路と一体のものとして区として管理をするんだよと、そこは少なくとも腹を決めておくべきなのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後1時35分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時39分)

 

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 別紙のセットバック部分の扱いにつきましては、今回区の新たな取組ということがございますので、まずは地元の方と協議・調整をしながら、管理についても検討を深めていきたいというふうに考えてございます。

白井委員

 先日の委員会の報告の中で、先ほどもちらっと出ましたけど、若宮のまちづくりの整備の中で、先ほど来お話が出ていますけれども、建替連動型空間整備のというお話があったんですよね。別紙の1で見ると、これまでは大和町自体の227号線は大々的に整備をしますよと。縦の中央通りから派生する形で大和町に格子を入れていくと言ったらいいのかな。その道路をどのような位置付けにするのか、どう整備していくのかというのが今回明らかになったというのが、今回のメインは別紙の案というところでいいんですか。どうでしょうか。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 大和町の避難道路につきましては、先ほど御説明したとおり、防災まちづくり計画の中で16路線というところに位置付けておりまして、ただ、改めて中央通りと1、2号線については進んでいるところでございますが、全容として今回新たに示したという形になってございます。

白井委員

 それぞれの道路の整備の在り方が、条件が変わってきているというのかな。1号、2号、3号、4号と分かれて、5から8号、それから9から16号と。1、2、3、4号に関しては、基本的には、まず1番は建て替え云々の前に用地を買わせてもらいますよと。3、4号に関しては建て替えのときにはなるんですけれども、基本的に用地は買わせてもらいますよと。5から8号が今話していたもので、建て替えのときに結構なんですけど、そもそも買いません。ただ、建物等を建てないでくださいねという緩いのがこの間の若宮のお話があって、そのときにインセンティブを考えていく必要があるんじゃないかと、こんな話をさせていただきました。

 表紙を読むと、昨年の1月のアンケートを受けて、今後どうやってまちづくりの道路整備を進めていくかという話を検討してきたんですよ。1年検討した結果がこれということですよね。これから説明していくので、反応はまだこれからのイメージかもしれないんですけど、既に地域の方々に何回も何回も説明した上で、このたたき台が出てきているわけじゃないですか、恐らくね。

 そうすると、自分の家が何号に面しているのかによって条件設定が全然変わってくるので、この反応というのが気になるところなんですよね。1、2号と3、4号というのはかなり補償もあるんですけれども、逆に用地を収用されてしまうという状況になる。5から8号になってくると、それがなくなってくるという状況なんです。9から16号に関しては、皆さんが御自身で建て替えるときに下がってくださいねという位置付けになっているので、一般の私道の狭隘道路と変わらない条件設定という感じなんですけど、それぞれの住民の方々から上がってきている意見、これまでは建て替えのときに土地が狭くなるという話だったんですけど、いよいよ道路の設定条件がこういうふうになったということを受けての反応というのはどうなんでしょうか。どんな声が上がってきているのか教えていただければと思いますけど。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 昨年のアンケートをしたところは、先ほど御説明した16号線というところのみをやっておりまして、端的に言いますと、まだこの計画を地元に下ろしていないという状況になっておりまして、それに当たって、まずは委員会のほうにこういった使い方ということで御説明しているというところでございます。

白井委員

 今後の予定で意見交換会というのが令和6年度の下期となっているんですね。普通のイメージだと、委員会報告があったら、すぐにこれから地域の方々にアンケート調査じゃなくて、これについての説明をやって反応を聞くだとかとやるんですけど、こんなゆっくりしているイメージでいいんですか。もっと言うと、去年の1月に取ったアンケートの考え方を1年まとめて、やっとこうなんですよ。今回まとまって委員会報告で、地域の方々にこの反応を聞くのを、これからまだ具体的にいつでもなくて、下半期ぐらいしかなっていなくて、ゆっくりしたイメージがするんですけど、いかがですかね。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 今年度につきましては、地元に下ろす前にというところで、やはり東京都の防災都市づくり推進計画というところにも位置付けられているところもありまして、東京都と主に協議をしてきて、こういう形で進めていきたいという話を鋭意進めてきたというところでございます。

 あと、令和6年度が確かにちょっと遅いというのはありますけれども、一旦地元組織であるまちづくりの会に報告をした上で、速やかに下期を待つというわけではなく、一旦まちづくりの会に報告しながら、早い段階で地元に入っていこうかなというふうに思ってございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、中野駅新北口駅前エリアの市街地再開発事業に係る事業計画についての報告を求めます。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前エリアの市街地再開発事業に係る事業計画について御報告をいたします。(資料4)

 本報告は、今後の市街地再開発事業の施行認可申請に向けて、現在の事業計画を報告するものでございます。

 1番、市街地再開発事業の事業計画の概要についてです。別紙を御覧いただきたいと思います。事業計画の概要については、前回、1月30日の委員会報告の際の別紙2で御報告をしておりました。そのときから建物の計画は変わっておりませんが、外部の工作物、デッキですとか、緑地、空地の形状のみ検討の深度化によって変更となっているというものでございます。2番の資金計画、3番の今後の予定、5番の施設建築物の概要なども変更はございません。

 2番、市街地再開発事業の施行認可申請についてでございます。本事業について、施行予定者が各地権者と合意形成を進めておりまして、全関係権利者の同意を得た後、東京都に対して施行認可申請を行うものでございます。

 3番、今後の予定でございます。令和6年3月には認可申請、4月以降、施行認可、権利変換計画認可申請、権利変換計画認可、その後、工事着工というふうに進めてまいりまして、令和11年度には建築物の竣工をする予定でおります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

ひやま委員

 御報告ありがとうございました。いよいよ当該エリアに係る議決のタイミングとなりまして、今回、こういった事業計画を改めてお出しをされました。総体として見たときに、当委員会も含めた議会への報告の在り方といいますか、そうしたところをもう少し工夫する余地がなかったのかなというふうな気もいたします。

 この中の事業計画を拝見いたしましても、例えば、当初事業者側で提案内容のときにはやる内容のものが区がいつの間にかこれをやるようになったり、あるいは容積率のところが900%から1,000%になったり、あるいはいつの間にか駐輪場ができたりとか、いろいろ状況が変わっていくんですよね。

 その都度一つひとつがかなり大きい案件だと思いますので、もう少し丁寧に議会としても時間をかけてそこは議論をしたかったなというふうなところが正直あります。今後もこのまちづくりはもちろんまだ進んでいくので、そうしたところは逐一丁寧にぜひ御報告をお願いしたいというふうに思います。これは要望で結構です。

 その上で、この中身についてのところでもう一回改めて確認します。前回のときに3ページの施設計画の内容のところで駐輪場が新たに出てきました。これはもともとここにあるものではなくて、たしか地下かどこかにこれは設置する予定だったというふうに記憶しているんですが、そこをもう一度御説明いただけますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 当初の提案では、駐輪場については建物の地下に設置をする予定でございました。その後、事業収支の改善等検討の中で、地下の掘削面積を減らすことで事業収支を大きく改善するというようなところであったり、また、地上階、駅前広場階とデッキ階の階高というところがありまして、そこで施設の詳細を設計した中で、それほど天井高が取れないということもあるので、ここに駐輪場ということで現在の配置になってきたということでございます。

ひやま委員

 今おっしゃったのは、掘削を要するにしなくなったということですよね。それによってこっちに持ってきたということなんですが、その掘削をしなくなったことによって変更したことは、この駐輪場だけですか。ほかにありますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 単純に駐輪場分の地下掘削を減らしたというよりは、地下の掘削の面積、体積を削減するために様々変更はしておりまして、地下の機械室等も変更になってございますし、雨水ピット等も変更になっている。そういった変更を組み合わせた中で、駐輪場がここに来ているということでございます。

ひやま委員

 2階の平面図のところに、今回駐輪場を収支のあれで持ってこられて、ここはもともとたしか吹き抜けというか、特にこういったものはなかったということを記憶しております。逆に言うと、用途としては、駐輪場以外はどうやってもそこは難しい。要するに、用途というのはかなり限られたスペースというふうな理解でよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 当初は、駅前広場階の商業施設の吹き抜けというようなこともあって、詳細は決まっていなかったこともあり、一様に商業施設の色で塗られていたかなというふうに思っております。その後、詳細の計画をしていく中で、やはりここの天井高があまり取れないということで、魅力的な商業空間にならないのではないかというようなことがありまして、現在、駐輪場で計画をしているということでございます。

ひやま委員

 前回も、上の階も下の階も商業棟に挟まれていて、突如ぼんと駐輪場が出てくるということで、果たして連続性というのは大丈夫なのかなというふうなことも指摘をさせていただきましたけれども、それについては違和感のないように、きちっとその辺については当然やっていくということでよろしいんですね。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 様々な御意見をいただいておりますので、こういった御意見を事業者には伝えておりまして、しつらえ上、ここの駐輪場の存在というところが、商業空間というようなファサードの中に囲まれているものであったり、それから、1階と3階の商業施設の連続性というところで、縦動線には吹き抜けを設ける等、工夫をするように協議をしているところでございます。

ひやま委員

 昨日の議案の自転車駐車場条例の一部を改正する条例でも、中野駅周辺の駐輪場の在り方について様々な議論がありました。そもそもここに設置される駐輪場自体のキャパシティというのは、どれくらいになるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 駐輪場の台数としては4,500台ということでございますが、そのうちの中野駅周辺の公共駐輪場の設置というところで、この施設の中に求めているのは1,500台というところでございます。残り3,000台については、施設の駐輪場ということになります。

ひやま委員

 そうすると、普通に使えるのが1,500台ということなんですね。昨日も様々議論があったと思いますけれども、今回かなり駅に近い駐輪場が廃止をされるというところで、どこに行くんだろうなというふうな議論があって、そういった意味では、ここに駐輪場があるというのは、確かに利便性という意味ではかなりいいのかなというふうな側面もあると思うんです。

 その上で、昨日、議論の中で、その料金についてはかなり傾斜をつけているような議論があって、今後の駐輪場の在り方についても、これからいろいろと多分検討されていくんだろうというふうに思うんですけれども、かなり駅も近いですし、かなり便利なところだと思うんですね。その辺の今後の駐輪場の在り方というのは、現在どのように話しておられるのかというのは分かりますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 再開発施設の中に設置をする公共的位置付けのある駐輪場ということですが、民設民営ということで考えておりますので、民間事業の中で設置をしていただくということでございます。その中で、公共側とどう連携して運営をしていくのかといった点については、今後ということになります。

ひやま委員

 民設民営。だから、ここの駐輪場の運営は、そうすると民間がやることになるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 民設民営でということで考えてございます。

ひやま委員

 そうすると、料金とかについても、それは民間がやることになってくるということで、そういうことなんですね。分かりました。昨日も議論させていただいた中で、やっぱり駐輪場の在り方についても、今後のまちづくりの進展の中でしっかりそこは考えていただきたいというふうに改めて要望いたします。

 それから、もう一点ちょっと気になっているのが、これも分科会でも議論になった喫煙所の在り方ですが、当該エリアにおける喫煙所の在り方というのは、今どういうふうになっているのかは分かりますか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 こちらの喫煙所につきましては、今後、民間施設も多数できることから、どのような位置に誰の管理で設置するかというのは、これからそれぞれの会議体をつくって議論するということで検討しておりまして、今の段階ではまだ方向性としてはなかなか示せていないというところです。

ひやま委員

 おっしゃるように飲食とかも当然できるでしょうし、そうなってくると、当然喫煙所の在り方というのも当然考えなくちゃいけないと思います。繰り返しになりますけれども、たばこを吸う人、吸わない人というのが、きちんとそこは分煙できるというふうな環境をきちんと整備していくということが大切だと思いますし、やはり歩行喫煙であったりとか、受動喫煙の観点からも、やっぱりその辺についてはしっかり対策を行っていただきたいというふうにこちらも改めて要望させていただきます。

斉藤委員

 今後権利変換していくということで、改めて私は、展望テラスと展望施設、これもたくさんの方が質問してきたかと思いますが、改めて確認をさせてください。60階、61階、62階、図の緑の部分の展望施設及び62階、63階の黄色の部分、展望テラスに関しては、区の所有分ということの認識は間違っていないでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 再開発の事業計画の中で、地権者の権利床というところも調整をしておりまして、展望施設、緑の部分に関しては区の権利床でということで考えてございます。展望テラスについては屋外でございますので、屋外のバルコニーといったところと同様の取扱い、全体の共用部ということで考えてございます。

斉藤委員

 では、緑の部分のところ、展望施設について聞かせてください。ここは区の権利床、所有分ということで、今後、多分民間事業にマスターリースをしていく形になっていくと思います。民間事業にマスターリースをしていくということは、ある程度民間事業者が今後展望施設の部分のレストランとかを決めていくような形になってしまうのか。それとも、区がある程度所有している部分なので、今後民間事業者に対してなのか、その先のサブリースの部分ですね、レストランとかを決めていく際に、ある程度区の考え方であったりとか、要望というのは言っていくというか、つくっていく上で伝えることができるのか、教えていただいてもよろしいでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 展望施設の運営等の考え方については、マスターリースということで御説明をしているかと思いますけれども、それをマスターリースでどう活用していくのか、そういったところは資産管理の担当になりますので、所管外になります。

斉藤委員

 所管外ということではございますが、やはり区民の人と一番話していて、いろんなバンケットであったり、ホールであったりという声の中で、どんなレストランができるのかとかというのはやはり期待の声もあるので、当委員会が所管外と言われてしまうと、ここでなかなか議論することはできないのかもしれないんですが、この委員会で出た意見が、ひやま委員からも今後丁寧な報告をということもありましたので、もしこの部分に関しても今後当委員会でも議論することがあれば、マスターリースの民間事業者がまだ決まっていないかなと思うんですが、お伝えしていただきたいなと思います。

 次に、もう一度確認したいのが、60階の展望施設に行く場合に、6階からのエレベーターのエントランスから上って60階まで行くという認識なんですが、展望施設に行くエレベーターに関して教えていただいてもよろしいでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 エレベーターの考え方でございますが、こちらの5階の平面図のところに、高層棟のほうに展望ロビーという緑色が塗ってあるところがございまして、5階の展望ロビーというところから高層棟に行く直通のエレベーターに乗って上がるということになります。考え方としては、61階まで5階でエレベーターで上がりまして、そこでテラスに行くエレベーターに乗り換えて、上のテラスに上がっていただくと。なので、長いエレベーターと、61階から屋上階に上がる短いエレベーター、そういったところが現在計画をされているものでございます。

斉藤委員

 エレベーターが二つ、5階から61階まで、61階からのエレベーターに分かれるということですが、このエレベーターの部分に関しては、区の所有分なのか、民間の所有分なのか、そこはどのような考え方でしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 展望施設が区の権利床ということでございますので、この区の権利床に直接行くここを利用される方が使うエレベーターということでございますので、区の専有部ということで、展望施設と一体の施設ということでございます。

斉藤委員

 ということは、ここの維持管理に関しては、マスターリースで民間事業者に託すというよりは、区が所有して区がずっと管理していくという認識でよろしいでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 展望施設を区の権利床で取得をしていくということであれば、そこの附属物ということになりますけれども、そこの修繕費といいますか、エレベーターの運営費、そういったところも、この展望施設の賃料というところで賄っていくものというふうに考えてございます。

斉藤委員

 展望施設の賃料としてエレベーターの維持費も考えていくということですよね。一番重要なのは、一つは、先ほど申したとおり、展望レストランとか展望の飲食店がすごく区民の方から期待されているので、やはり区の意見であったり、議会の意見というのはある程度反映していただきたいというのが1点あります。

 もう一つが財政面だと思うんですね。これだけ区の所有分に関して、区として、負の遺産になっていくかいかないかというのが非常に重要なポイントだと思っておりますので、区の所有分であるのであれば、そこの財政の考え方というのも改めてどこかの機会か、それが特別委員会かもしれないんですけれども、お示ししていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 展望施設も含め、区の権利床の活用については様々御意見をいただいているところでございます。資産管理のほうで運用については検討することになりますし、施設全体としてはまちづくりの側で計画を誘導していくところもございますので、引き続き資産管理の担当と連動しながら丁寧に説明をしてまいりたいと考えてございます。

白井委員

 私も、斉藤委員の質問と同じところです。展望施設は、具体的には区として正式に発表している話なので、レストランですよね。所管外だと言われても、レストランを運営するに当たって、マスターリースなので区が条件設定した上ではお貸しして、支出等もあるという現在の考え方ですよね。イエス・ノーで結構ですけど、所管外で言えますか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、委員御指摘のとおり、展望施設の用途については、マスターリースという形態を一つ大きな選択肢としておりますけれども、その中で提供する機能については、まちづくりに従って区としてしっかり注文をつけてやっていくという予定で考えているところです。

白井委員

 なので、フリーハンドでお貸しして、何をやってもいいですよと区が条件設定してお貸ししていると。ただ、なかなか展望施設というところのレストランが、果たして本当に経営上うまくいくのかというのが大いに疑問で、さて収支が取れるのかなと。

 さらに、この図で言うと、屋上に向けての展望テラスというのが出てくるんですね。展望テラスというのは、ほかのオフィス街に交わることがないように直通のエレベーターを設けるというところから、各階に止まるエレベーターとは別に、ここまで一気に上ってくれる、5階にエントランス部を設けてというところのエレベーターの費用の在り方というのが、果たして全部家賃でのみ込むことができるのかなというのが大いに疑問です。

 仮に、展望施設はレストランという条件になっているけれども、用途を変更するというのが可能ですかというところから、これまで区側としてはオフィスに転換も可能という交渉をしているというふうに聞いているんですけれども、これはオフィスに転換可能なんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 展望施設の在り方については様々御意見をいただいておりまして、展望施設として運用を始めた後、どうしても転用するということであれば、展望施設と同階の60階、61階の展望施設の北側には事務所がございますので、ここと一体の事務所ということで事務所に転用していくということも想定をしてございます。

白井委員

 そうすると、事務所に転用するとなると、先ほどエレベーターが2基あるとおっしゃったんですよ。一つには、今申し上げた5階のエントランス部分からの直通のエレベーター、もう一つはオフィス階を貫くエレベーターなんですよ。オフィスに転用したら二つ考え方があると思う。直通のエレベーターを置いたまま利用するのか、それは維持管理費がなかなかかかるわけですよ。そうすると、中を貫いているオフィスのエレベーターを使えば、この人たちは運用上は費用を設けなくていい。

 先ほどのお話の中で、直通のエレベーターについての費用は幾らですか。メンテナンスだとか、修繕積立てとかというのは幾ら想定されていますか。これを幾ら区が払わなきゃならないという想定になるのか教えてください。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 こちらも資産管理のほうの所管ではございますが、我々の範疇でお答えさせていただきますと、今想定されているのがおおむね修繕積立金等の長期掛金として1,200万円程度、それから毎年の運用費として600万円程度、これが想定されているというところです。こちらについては、当然、将来レストランからオフィスに転用というのは、あくまでそういうことも可能であるということで、それを前提にしているところではないので、詳細検討というのはやはりそのときの時勢に応じて検討されるものということでは考えております。

 ただ、専用エレベーターをそこのオフィスの付加価値として考えたときに、当然そこの賃料のところにメンテナンス費も乗っけてくるんですけれども、その際、賃料の差額が1割程度という差額以内に入れば、それについては最上階のプレミアム的な機能がついたものとして許容されるのではないかというようなことは、あくまで詳細ではない、アウトラインですけれども、想定はしているというところです。

白井委員

 こうなるんですよ。だから、今の話を総合すると、例えばレストランはなかなか経営が難しいのがいっぱいあるわけですよ。区は今のところレストランで考えているけれども、もしそれが駄目になったら、オフィスを検討している。確かに用途の変更はできるんですけれども、その際に、中を貫いている各階各駅停車のエレベーターを使えば、直通のエレベーターは使わなくて済むんです。

 このエレベーターをどうするのかという話になるんですけど、一方で、やっぱりそれはプレミアムですというんですけど、今聞いたみたいに、普通に運用するだけで600万円かかるんですよ。修繕を積み立てると1,200万円かかるんですよ。これはざっくり言って1,800万円ぐらいですよ。1,800万円を払ってこの施設を借りますかという。建物全体の管理費だとか修繕は別途あるわけでしょう。エレベーターのためだけに借りると。

 普通に考えると、今の1割以内に納められればというのはこういうことでしょう。区側の持っている建物の展望施設は60階、61階なわけですよ。1個下の59階とエレベーターを各駅で使っているところと直通があるかないかだけで、家賃の1割の範囲内で収まるかというんですけど、2,000万弱が収まるかどうかですよ。ここまで払うのでプレミアム感があるねというオフィスにするのか。それって、当然借りてくれる家賃をただというわけにはいかないでしょうから、区が幾らかで貸すんでしょう。そこから差し引くわけでしょう、形式上は。なければ、その分は区の収益ですよ。

 メンテナンス費用、修繕費用というんですけど、オフィスに転換できるからいいねというふうに言うと何となくすっと分かるかもしれないけど、それって幾らでオフィスで貸すんですか。もっと言うと、貸した値段から直通エレベーターの維持のために幾ら払い続けるんですか。そこを借手がつかなかったら、変な話、誰も借りていない施設のエレベーターのメンテナンスのためだけに2,000万円弱払い続けるという案になっていませんかというところが非常に疑問なんです。これがプレミアムだと言い切りますかというところが一番問題かなと思うんです。だから、何でこのタイミングでこんな話をするかというと、ようやっと姿が見えてきているんですよ。もうちょっと事前に丁寧な説明が欲しかったなと思うんですけどね。併せていかがでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、今、区の取得する特にオフィスの部分でお話しさせていただきますと、これまでも御報告してきたとおり、展望台施設のほかにオフィスを取得する。このオフィスにつきましては、他の民間の方もオフィスを取得することから、当然オフィス専用のエレベーターというのがつくんですけど、それについては他のオフィス取得者もいるので、区だけではなく、その取得者と共同でそのエレベーターに対するコストの負担をしていくというところです。

 今回、この展望台についても同様で、ここについてはほかに同じようにエレベーターを共用する人がいれば、当然その方と一緒に持ち合うことになるんですけど、今回これが区だけというところになりますので、その負担者は区になるという違いで、負担者の違いという以外のコストの負担については、オフィスも展望台も同じというところです。

 ただ、一方で、みんなで持ち合うというところで、そのコストの負担率が高くなるというところが展望台の特徴になってくるんですけど、こちらについては、例えばオフィスが2万4,000円というような賃料を仮に見込んでいるとすれば、こういった一公用費等で、あと附帯設備等で例えば2万,000円という形になってくれば、両方とも同じような形態で管理できるだろうということを見込んでいるところです。

白井委員

 仮に展望施設をレストランじゃなくてオフィスに転換しましたといった場合、展望テラスというのはどうなさるおつもりですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 これも、現在確定的な状況じゃないこと。あと、すみません。これは基本的には資産管理のほうの範疇なんですけど、我々のところでもお答えさせていただきますと、今の協議・調整させていただいているものについては、これまでの経緯を踏まえて、展望機能に関する事業者提案の経緯を踏まえて一定やはり、当初は負担できないということだったんですけど、この経緯もちゃんと考えて協力してほしいと、一定の負担をしてほしいという中で、テラスの整備と提供ということが実現しております。したがいまして、展望機能そのものがなくなったとすれば、ここのテラスだけが残るということはないんじゃないかなというのは、現在想定しているところです。

白井委員

 運用面の話は総務委員会の所管であることが分かった上で、部長も踏み込んでわざわざ答弁していただいているんですけど、ものすごく大事なのは、交渉されているのは実際こっちなんですよね。気になるのはやっぱりエレベーターの扱いになってくる展望テラスですよ。もともとは事業者がやると言っていたのに、自分たちはもはやできないから区側にやってくれと、こっちにはじき返されているわけですよ。

 だから、本当はテラスもそうだし、エレベーターにしても、その分費用が全体として事業者側で見てくれるんだったら我々としてはいいわけですよ。だけど、区が引き取った限りは我々関係ありませんよと言われると、虫がよ過ぎませんかということを言いたくて、メンテナンス費用だとか、用途を変更するというところを、後から話が違うと言われないように、今からこのパターンもあるという交渉をやってもらいたいと思いで、あえてお話しさせていただいています。

 だから、仮に展望施設のレストランがなくなってオフィスになった場合は、今言っていたもう一つのほうのそれぞれの階に止まるエレベーターに相乗りするか、そのときは直通のエレベーターをどうするかなんですよ。ただ、一方で、オフィスに転換してしまった後は、なかなか展望テラスだけ残るのは難しいとなると、このエレベーターの位置付けというのは、オフィスのほうにくっつけたいわけでしょう。誰も行けないテラスだけ残る、こんなイメージになるんですかね。いかがでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 テラスに関しましては、最終的には結局本来のビルの屋上の全体共用部に戻るということだと理解しているところです。

白井委員

 ここからは使用用途をどうするかというところにだんだん踏み込まざるを得ないので、総務委員会の所管ではさすがに限界があると思います。ただし、言えるのは、前も言いましたけど、もともと事業者が自分たちで提案してきたことなんですよ。それをここへ来て区側でという話のところと、ようやっとこ費用だとか維持管理費の費用が見えてきて、果たして本当にこれで大丈夫かなと。

 もし用途を変えざるを得ないとなったときに、誰も使わない施設だとか、誰のための施設だか分からない費用を区は払い続けることがないように、しっかりと事業者のほうにも本当に腰を据えて交渉してもらいたいという要望です。できればね。さっき言ったメンテナンス費用の600万円、修繕の1,200万円、本当は向こうで引き取ってもらいたいなというぐらいの思いです。区側として払うの当然みたいな交渉をされていると、ちょっと虫がよ過ぎるかなと思うんですけど、いかがでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 こちらにつきましては委員御指摘のとおり、我々も、これまでの当初提案の経緯というところも踏まえていただくこと、また、こういった展望機能が、ビル全体の価値なり、間接的に賃料への影響なり、そういうのもあるんじゃないかという視点の中から、一定の維持管理に関するコストの負担協力というのを求めて、協議をしていくということでは考えているところです。

 ただ、基本的な考え方としては、そういった運用経費については求めるというところですけれども、財産の所有に関するものに関してどの程度求められるかというところは、難易度としてはそちらのほうはかなり難しいかなということで、印象は持っているところです。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後2時17分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時26分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況についての報告を求めます。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について御報告いたします。(資料5)

 本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告になります。

 資料を御覧ください。中野駅新北口駅前地区で整備するペデストリアンデッキ、駅前広場等の基盤整備について、現在、UR都市機構、JR東日本及び囲町東地区の市街地再開発組合への委託により実施設計を進めておりまして、令和6年度の工事着工を目指しています。今回、これらの整備に向けた現在の進捗状況について御報告いたします。

 1番、現在の工事状況についてですが、令和5年12月に御報告をいたしましたとおり、現在、新北口駅前地区では現況工事状況図のとおり工事が進められています。具体的には、JR東日本との協定事業である橋上駅舎及び西側南北通路の整備と、それからJR東日本の駅ビル、駐車場の整備、それから東京都下水道局による第二桃園川幹線の取水人孔の整備、また、UR都市機構の土地区画整理事業による下水道本管の切り回し工事が進められてございます。

 次の2ページの今後の工事展開についてですが、下側の施工展開図を御覧ください。令和6年度、7年度の工事の展開についてお示しをしております。初めに、令和6年度は税務署、現区役所及び中野サンプラザの解体工事に順次着手を考えてございます。それから、ペデストリアンデッキのうち、南北自由通路に一番近い部分のエントランスデッキや仮設バス停の整備など、新北口駅前地区における工事が本格化してまいります。

 令和7年度は、エントランスデッキに接続する四季の都市方面デッキ、それから囲町方面デッキ及び仮設通路の工事に着手する予定です。今後とも効率的に工事ができるように各事業者と調整を図りながら進めていきたいと考えてございます。

 3ページ目を御覧ください。3、施工調整状況についてですが、(1)の自転車駐車場の閉鎖については、NTTドコモ中野ビルの南側にございます中野西自転車駐車場の屋外東区画につきましては、区画整理事業及び基盤整備の事業進捗に伴って工事ヤードとなるため、本年6月1日で閉鎖をいたします。

 (2)の事業期間中の自転車駐車場の対応についてですが、昨日も御議論いただいたとおり、今回閉鎖する自転車駐車場の代替施設として、中野四季の森公園地下自転車駐車場について、現状1段の平置きラックを一部2段ラックに改修工事を行っています。現在の中野西自転車駐車場の稼働状況から、当面は約200台を増設した分で必要台数は確保できると考えてございます。今後も放置自転車の増加を防ぐべく、状況を見ながら対策は継続してまいりたいと考えてございます。

 次に、4ページ目の仮設通路の整備についてでございます。中野四丁目新北口駅前地区市街地再開発事業の進捗に伴いまして、東西連絡路と現区役所の間を斜めに結んでいるスロープ状の道路について、こちらが再開発事業区域となっていることから、再開発事業の敷地と、それからJRの駐車場棟の間を通る仮設通路に切り替える予定でございます。この仮設通路を整備するために、令和7年1月頃から仮設構台の整備工事に着手し、4月には一旦北側に迂回して通行する形となり、10月頃に仮設通路を通る形に切り替えたいと考えてございます。こちらの詳細につきましては、また報告をいたします。

 それから、5ページ目の4番、ペデストリアンデッキ等の工事の施行についてですが、初めに、(1)整備の進め方について、現在、JR東日本への委託事業により設計を進めておりますペデストリアンデッキのエントランスデッキと、それから囲町方面のデッキの一部については、令和8年末頃の橋上駅舎南北自由通路の開設に合わせて整備を完了させる予定でございます。エントランスデッキ等は鉄道近接工事となることから、実施設計に引き続きJR東日本へ協定に基づき委託する予定でございます。

 (2)の今後の協定締結の進め方についてですが、工事施工協定については切れ目なく事業を進めるため、調整が整い次第、令和6年度内に対応を行う予定でございます。現在進めている実施設計完了後に全体工事費の積算に入りますが、工事費の積算には時間を要する上、デッキの部材となる鋼鉄製の橋桁については、製作に1年程度の期間を要することから、施行協定は段階的に締結することといたしました。

 今後、初めに鋼鉄製の橋桁の製作と準備工に係る工事の施行について、極力早期に施行協定の締結を目指し、その後、デッキ工事全体の調整が整い次第、協定の変更を含めた対応を行っていきたいと考えてございます。なお、UR都市機構に設計を委託しております四季の都市方面デッキ、それから交通広場の整備についても、引き続きUR都市機構への協定に基づき工事を委託する予定でございまして、こちらにつきましても段階的な協定締結を進めていきたいと考えてございます。

 5番、今後の予定についてですが、令和6年度は区役所解体、仮設バス停整備工事、中野税務署の解体、それからペデストリアンデッキの工事に着手いたします。令和7年度は、税務署跡地のインフラの移設工事、それから仮設バス停の運用開始、令和8年度に中野駅新北口改札の開業、それから全体の中野駅新北口交通広場の供用開始は、令和11年度を予定してございます。

 本報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

ひやま委員

 御報告ありがとうございました。まず、2ページの今後の工事展開のところで、令和7年度のイラストのところなんですが、四季の都市方面のデッキ工事、それから囲町のほうのデッキ工事、これに工事を着手しますというふうにこちらに書いてあります。理解としては、工事完了については、橋上駅舎の開設に合わせて、これは工事が完了するという見込みが立ったというふうな理解でよろしいですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 まず、囲町方面デッキと四季の都市方面に伸びる斜めのデッキについてですが、囲町方面のデッキにつきましては、JR東日本のほうへ委託を予定しております。それから、斜めにできる四季の都市方面デッキにつきましては、UR都市機構のほうへ委託する予定になってございます。

 その先の囲町方面のデッキの囲町の東地区の市街地再開発の建物まで接続するかと言われますと、そこについては現在調整を進めているところでございまして、あと、斜めに伸びていく四季の都市方面デッキにつきましても、全体の完成がどこまでできるかというところについては、まだ検討を続けている状況でございます。

ひやま委員

 では、そこはまだ見通しているか、あれがまだ調整中ということなんですね。理解しました。それに関連してなんですが、5ページのペデストリアンデッキ等の工事の施行についてのところで、(2)が、すみません、私、ちょっと分からないところがあって、鋼鉄製の橋桁は発注から1年程度の期間を要することからというふうな記載があるんですけれども、通常、この施行協定を締結するという際には、まず基本的には全体のスキームがきちんと明らかになった上で進めていくというのが、一般論としてそういう理解では私はあるんですけれども、段階的に締結するというのが結構イレギュラーな対応なのかなというふうに思うんですが、その辺についてのちょっと御説明をいただけますか。簡単にというか、易しく御説明いただけますか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 一般的な工事の進め方としては、委員おっしゃるとおりでございます。今回、この実施設計が終わった段階から積算を始めて、全体の工事費を算出するのに長い橋になりますので時間を要するというところ、それから、鋼鉄製の橋桁の製作は工場で行って、現地に輸送をして、現地で架設するものなんですけれども、こちらの製作に1年程度の時間を要するということで、積算に要する時間と、それから工場で製作している時間を有効的に活用して、現地での工事をシームレスに展開していきたいというところで、鋼鉄製の橋桁の製作を前倒しで協定締結を行いたいというところで、全体の工事を切れ目なく事業を進めたいというところでございます。

ひやま委員

 要するに、鋼鉄製の橋桁がかなり時間がかかるので、それを前倒しして発注することで段階的にやっていくというふうな御説明でした。恐らくそういうことだと思うんですけれども、ただ、鋼鉄製の橋桁は、発注からかなり長期間を要するというのは、あらかじめ分かっていたことじゃないのかなと思うんですけれども、そうすると、逆算して、要するに時間がこれだけかかるんだから、やっぱり全体のスキームを固めるのもこれくらいまでにやらなくちゃいけないねというふうな、そういうことというのはできなかったんですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらの工事の進め方について、今、UR都市機構と、それからJR東日本、それと新北口の事業施行予定者、それから囲町地区の施行者とそれぞれ協議を進めておりまして、作業エリア、大分工事する場所が限られているので、どのように施行をすると効率的に工事ができるかというところの調整を進めていった中で、工場製作部分の部材の発注について前倒しするということが、非常に有効な手段で現地の施行時間が取れるというところで今調整を進めてきたというところが1点と、それから、工事の施行のステップとして、2ページの施工展開図でいきますと、エントランスデッキを先に施行しないと、その後に続く囲町方面デッキですとか、四季の都市方面デッキが施行ができないというところで、まずこのJR東日本に委託するエントランスデッキの部分について先行的に発注することが工事展開上非常に有効だというところで、今回前倒しを考えているというところでございます。

ひやま委員

 ちょっと気になっているのが、今後、当然国費とかが入ってくるんですよね。そうすると、全体のスキームというのが言ってみればまだ明らかにならないまま、先行的にこの鋼鉄製の橋桁を発注して、順次段階的にやっていくというふうなことだと思うんですけれども、例えばそういうイレギュラーな対応とかをされたときに、果たしてそれを国費で今後やっていくに当たって、何か支障とかというのはないのかなというのが少し気になっていて、お答えできる範囲でお答えいただければ。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらにつきましては、具体的な協定の中身に入ってくるところもあるんですけれども、今、予定しているところでは、令和6年度内には橋の部材の出来高の精算が上がってこないというところで、令和6年度につきましては費用としてはかかってこないところでございますが、協定を締結するためには、あらかじめ全体といいますか、部材の値段が分かっていないと協定締結ができませんので、その辺についてJR東日本とそういった協定締結ができるかどうかというところについて協議を進めてきたというところが1点。

 それから、国費に関しましては、今回、社会資本整備総合交付金を活用しようと考えておりますが、こちらにつきましても、令和7年度以降に精算額が発生してくるというところについて、令和6年度内から先行着手しても、対象となるかどうかについて国交省のほうに確認をしていたというところがございまして、これがこういった形で大丈夫であろうという確認が取れたので、今回この御報告をさせていただいたところでございます。

ひやま委員

 分かりました。先ほど来、鋼鉄製の橋桁というのがワードで出てきているんですけれども、なかなかちょっと私、鋼鉄製の橋桁のイメージが湧かないんですけれども、具体的にどういうものなのかというのを教えていただけますか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 橋には主にコンクリート製の橋と、それから鉄製の橋がございまして、今回採用するのは鋼鉄製の橋を採用するというところでございます。橋につきましては、柱になる部材と桁になる部材がございまして、今回、どちらも鋼鉄製の橋を想定してございまして、中野駅北口にあります東西連絡路につきましては鋼鉄製の橋という形になります。

斉藤委員

 令和6年度に税務署と区役所と中野サンプラザが解体ということではございますが、同時に行われるのか、順次順番に行われるのか教えていただいてもよろしいでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらの解体工事につきましては、それぞれ事業の段階がございますので、恐らく中野サンプラザの解体が一番遅く着手することになるというふうに考えてございます。

斉藤委員

 順番を追って聞いていこうと思ったんですが、結論として言いたかったのが、騒音の問題だと私は一つ思っておりまして、結構一つひとつの解体工事に騒音がかかるのではないかと思っております。次に御質問したいのが、昼に工事されるのか、夜に工事されるかとか、その辺についての認識というか、今、情報として知っていることはありますか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらについては、基本的に昼間の施工になると考えてございます。

斉藤委員

 となると、やはりこの地区って、中野通り側の各飲食店とか店舗があるのと、早稲田側といいますか、住宅が少し多分あると思うんですね。でも、この規模の解体工事は騒音がかなり大きくなると思うんですが、その辺の対応とか、また、このぐらいの期間、こういうふうに工事を行われますよと近隣店舗へのお知らせなどは、民間事業者なのか、区なのか分からないんですけど、その辺というのは今後行う予定はありますか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 区のほうの駅前地区の基盤に合わせて施行する街路事業で行う部分につきましては、ペデストリアンデッキですとか、交通広場の施行については区のほうが施行主体となってございますので、こちらにつきましては、市街地再開発事業で民間に求めていく工事説明等を同じような形で工事説明会等を実施しながら進めていきたいというふうに考えております。

斉藤委員

 住んでいる方は、本当に日々の生活が日中ずっと工事の音でうるさいというのも一つかなりの御負担になると思います。店舗、特に飲食店とかに関しましても、ある程度それを知らないで工事が始まって、一気に、今まではくつろいでゆっくりできたレストランなり飲食店が、工事の音でレストランは入りづらいなとなって、お客さんが減って売上げが減っていくということもあると思うんですね。いろんな騒音によって影響されることが住んでいる方も、店舗もあると思いますので、ぜひその辺の工事のスケジュールを丁寧に周りの方々にできるだけ早く教えてあげることが非常に親切な対応だと思いますので、その辺も区から事業者にきちんと伝えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 市街地再開発の施行者となりますところにつきましては、しっかりと求めていきたいと考えてございます。

斉藤委員

 何かちょっと弱い感じだったんですけど、ここは結構ふだん生活がかかっている方だったりとか、店舗に関しては本当に死活問題だと思いますので、きちんと区として周辺の地域の方に工事の状況に関しては改めてしっかりと伝えていただきたいと思いますので、その辺り、最後、要望とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

大沢委員

 斉藤委員の話と少しかぶるところがあるんですけど、先ほどから施行者になるところは周辺調整をという言葉がよく聞こえてくるような気がしたんですけど、最初の質問として、中野サンプラザの解体の施行者は誰ですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 市街地再開発事業の施行者ということになりますので、今、施行予定者でございますけれども、野村不動産グループということになります。

大沢委員

 続いて質問ですが、区役所の高層棟の解体の主体者は誰ですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 高層棟部分も市街地再開発事業の敷地の中にありますので、中野サンプラザと同様でございます。

大沢委員

 そうすると、あと低層棟及び税務署はどなたになりますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 こちらは、中野四丁目新北口駅前の区画整理事業の範囲になりますので、UR都市機構でございます。

大沢委員

 先ほど周辺に説明をするよというふうにおっしゃっていた、施行者となるところがやるというふうに私はちょっと聞こえてしまったんですけど、どういう人が誰に対して周辺説明するというふうにおっしゃっていたのか、ちょっとよく分からなくなったので教えていただけますか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 それぞれの事業主体となるところが、それぞれの基準なり、方針に従って説明会等を実施していくというところでございます。

大沢委員

 そうすると、周辺のエリアに住んでいらっしゃる方とか、そういう人たちというのは、工事期間が実は重複するんですよね。重複する工事期間の中でいろんな人がばらばらに来て、私はいつからいつまで工事しますと言って、ほかのことは何も言わない。それからしばらくしたらまた来て、私はいつからいつまで工事するんですけどとまた言って、そんなことが繰り返されるイメージになるんですかね。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 基本的には事業主体者となる者が丁寧な説明をそれぞれ行っていくというのが基本になります。一方で工事が重複してまいりますので、その辺の施行者間の事業間調整につきましては、中野区のほうでリードをしていくというところでございます。

大沢委員

 ちょっと気になっているのが、全体の工事スケジュールというのを一回ばんと示して、その上で施行者ごとにうちはという説明の仕方をしたほうがいいように思うんですけど、その辺はするつもりはないですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 委員御指摘のところにつきましては、昨年度から事業者間の調整会議というものの会議体を設置しておりまして、その場でどの施行者がどの時期にどんな工事をするのかというところについて、情報共有等を図っていきたいというふうに考えてございます。

大沢委員

 事業者と区が共有するのはいいんですけど、住民と共有する必要があるんじゃないかということなんです。区がまとめるんだったらまとめている区が共有、全体がこうだけれども、個別の説明は事業者ごとに来るよとか、そういうことをちゃんとやったほうがいいんじゃないかなと思うんですけど、やる予定はないですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 それぞれの会社が説明に行く際には、全体の工事を示した中で、今ここの部分を我々が請け負っているというところを説明しながら、施行を考えているところでございます。

大沢委員

 私がなぜしつこく聞いているかというと、この資料で不安なところがあって、2ページのところに施工展開図と書いてあるじゃないですか。後ろのところで5ページに行くと今後の予定というのがあって、この二つの項目がまずリンクしていないんですよね。例えば、中野サンプラザ解体とかは令和6年度の今後の予定には出てきていなかったりとか、施工展開図のほうを見ると、令和7年度に区役所解体とか、中野サンプラザ解体と書いてあったりとか、令和6年と7年両方に書いてあったりとか、ちょっといろいろしていて、全体の線表がよく分からない作りになっているように思うんです。なので、この委員会に対してもちゃんと示したほうがいいのではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 今回御報告させていただいたところにつきましては、中野駅新北口駅前地区の基盤整備に係るというところの施工展開について御報告をさせていただいております。今後、全体の流れ等がもう少し分かりやすくするような資料の工夫を努めていきたいと考えてございます。

大沢委員

 私が質問しているのは、今の進捗状況についての資料の中で構わないので、どういう工事があるのかということを施工展開図の中では記されているので、それがいつからいつまでのどういう予定で、どういうふうに重複して起きてくる、もしくは独立して起きる期間もあるのかもしれないですけれども、それをちゃんと線表として出してもらえれば、それで一発で分かるんです。周辺住民に当然説明していただくのも大事なんですけれども、委員会にもそれを示していただければいいんじゃないかなと思ったというだけなんですけど。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、いろいろ御質疑いただいているところですけれども、こちらにつきましては、若干繰り返しになりますけれども、各種の事業主体がそれぞれの事業を展開していくという中で、やはり共通に取り組まなきゃいけないようなところ、競合するところ、それを今回の施工展開としてこのような方向で進めますというようなことで御報告させていただいているところです。

 それぞれの主体となる事業が実際に着手していくというところについては、やはりそれぞれが個々にそれぞれの施工計画を立てて、それをまた周りに発信していくというのが通常なんですけれども、ただ、ここについて複合的に交差するところもありますので、区として全体を統合しながら情報発信をするようなところは、リードしていきたいというふうには考えているところです。

大沢委員

 全体を統合するスケジュールというのは今まだやっているところで、できていないという意味が正しいんですか。ごめんなさい。ちょっと誤解しているかもしれない。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 委員おっしゃるとおりで、現在、施行者が決まっている工事と決まっていない工事等がございますので、詳細なスケジュールを今調整している最中というところで御理解いただければと思います。

大沢委員

 そうすると、周辺説明の前の段階では議会に対しても、こんな感じでここがこういうふうにやると。それで、周辺への説明は区が一回リードしてこういうふうにやった上で各事業者がやりますとか、そういう説明をしていただきたいと思うんですけれども、よろしいでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 調整が整えば、そういった方向で御説明できるというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 それでは、間もなく3時になりますので、委員会を休憩いたします。

 

(午後2時58分)

 

委員長

 委員会を開会いたします。

 

(午後3時19分)

 

 次に、5番、中野駅南口地区における駅前広場の施工展開についての報告を求めます。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、中野駅南口地区における駅前広場の施工展開について御報告いたします。(資料6)

 中野二丁目地区では、「南口駅前広場の拡張整備や交通動線の整備」、「多様な都市機能が集積するにぎわいの核を形成」の二つの観点から、まちづくりを土地区画整理事業と市街地再開発事業の一体的施行により進めております。このたび、南口駅前広場の拡張整備に着手することから、整備完了までの施工展開について御報告するものです。

 恐れ入りますが、頭紙の裏面を御覧ください。1番、南口駅前広場整備についてです。当該駅前広場整備では、工事期間中も現在のバス、タクシーなどの自動車交通を生かしたまま、主に夜間作業で整備を進めていくこととしております。整備過程においては、仮設バス乗車場の設置、交差点の集約に伴う横断歩道の位置の変更など、歩行者動線に配慮しながら工事を進めていきたいと考えております。

 また、下表に示す表は、駅前広場整備の施工ステップにおいて、バス・タクシー・車椅子の乗降場の位置の変遷を中心に取りまとめたものとなります。この後、御説明する別点資料と併せて御確認いただければと思います。

 恐れ入りますが、別点資料をお開きください。1ページ目、計画工程表です。整備完了までの工程を8個のステップに分けてこの後、御説明していきます。また、お示しする図は、各ステップ完了時点における駅前広場の様子を表したもので、例えばSTEP①であれば、令和6年6月時点の駅前広場の様子を表したものとなっております。

 恐れ入りますが、別点資料2ページ目を御覧ください。左上から右下に向かって、時間の経過による事業の進捗状況を示しております。また、施工過程における変更箇所については、バス・タクシー乗車場は赤色で、道路等基盤整備工事については青色で示しております。

 それでは、令和6年度における工事ヤード展開図について御説明いたします。左上図は、現時点の駅前広場の姿を表しております。令和6年4月から6月にかけて既存の円形花壇や地下に埋設されている防火水槽の撤去工事を進めていきます。この段階では、バス利用者、タクシー利用者の動線に変更はありません。12月にかけて雨水貯流槽及び防火水槽の新たな設置、あわせて、駅前広場の拡張整備、東側の各方に向かって基盤整備工事及びバス乗車場②における仮設乗車場の整備工事を進めてまいります。

 恐れ入りますが、別点資料3ページ目を御覧ください。令和7年度における工事ヤードの展開図です。令和7年6月にかけて駅前広場の拡張整備東側部分と並行しまして、バス乗車場①番における仮設乗車場の整備工事を進めてまいります。また、10月にかけて駅前広場の拡張整備、今度は東側と南側になりますが、こちらがおおむね完了し、バス乗車場①番から④番については、整備後の位置で運用が開始されます。

 また、駅前広場中央部においては、バス及びタクシー待機場の整備工事が開始されます。さらに、12月にかけて駅前広場の整備は北側に移ることとなり、整備後は、バス降車場及びタクシー乗車場がロータリーに沿った位置に変更となります。令和8年3月にかけては、中野通り側において交通島の南側にて交差点改良工事を進めてまいります。

 恐れ入りますが、別点資料4ページ目を御覧ください。こちらは、令和8年度における工事ヤードの展開図です。令和8年5月にかけてロータリー内においていタクシー待機場、バス待機場、車椅子専用降車場の配置が完了し、交番新設工事に向けての仮囲いが設置されます。また、令和8年12月にかけて交番新設工事が完了、仮設交番からの引越し後、仮設交番の解体工事に着手します。令和9年3月には駅前広場が完成を迎えることとなります。

 恐れ入りますが、頭紙にお戻りください。最後に、今後の予定についてです。駅前広場整備に係る施工展開の検討を踏まえ、土地区画整理事業の完了予定時期が令和9年度に変更となっております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 簡単なところからお聞きをします。表紙の計画図の中の主要区画道路の右側のところに「公園」とありますが、裏側の施工ステップのところにも、別添の工程表にも公園の整備のことが出ていないものですから、どのぐらいのスケジュールになっているのか分からなくて、それをお聞きしたいなと。まず一つ。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 公園整備につきましては、来年度設計工事に着手し、令和7年度に公園の整備工事を完了する予定となってございます。

いさ委員

 分かりました。それは、改めて出てくる図にもちょっと入れてほしいなというのが要望です。地元の方から公園はどうなっているのかと聞こえてくるので、分かるようにしてほしいなと。

 次なんですけど、別添の資料に「地下埋設物設置」とあります。この中に「雨水貯留槽」とあるんですが、現状、南口の広場には雨水貯留槽というのはありますか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 現在、雨水貯留槽は、駅前広場には設置されてはございません。

いさ委員

 そうなると、今回設置する雨水貯留槽というのは、どういう目的で造るのでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 雨水貯留槽につきましては、中野通り側に駅前広場に降った雨を雨水流出抑制の観点から一時的に広場の下の地下部分にタンクのようなものでためて、それから本管のほうに流すということで、時間差を利用して一気に集中しないような形で防ぐことを目的として設置するものでございます。

いさ委員

 本管というのは、中野通り側の下水道ということでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

いさ委員

 そうなると、一つ前の報告の中にあった、北口のところにつくる第二桃園幹線に入っていく入口のところが、中野通りを通って南下していって、この広場の貯水槽の雨水もそこに入っていってというイメージなんでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

いさ委員

 この貯水槽は広場の施設だとは思うんですけど、周辺でいろいろな施設をつくっています。こことは計画が連動しないということですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 例えば、建物を建て替えるとき、一定程度の敷地面積のようなものについては、雨水貯留槽を設置するような義務がたしかあったかと思います。

いさ委員

 それぞれの建築物の中にそれぞれあったと思うんですが、一方で、それぞれの建物の貯流槽から時間差で下水に水を流すんですよね。そことは取りあえず広場の貯水槽は一緒に動いてはいない。別々の考え方でやっているということですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員おっしゃるとおりで、例えば再開発の施設にもたしか雨水貯留層が地下のピットとしてあったかと思うんですが、そちらもあくまで敷地外に出るところの部分で一時的にためておくという機能を持たせているものなので、それはそちらの用途。今回、駅前広場に設置する雨水貯留槽については、駅前広場に降った雨についての一時的な貯留を目的としているものになります。

いさ委員

 駅前の雨水の問題は過去何度も取り上げてきたことの一つで、ゲリラ豪雨だったり、台風が来ると、あそこの南口のガード下の辺りが水没する。毎度毎度起きていると。それは、恐らく新しい北口から通ってくる枝線のところで吸収していくのかなと思うんですけど、そことの関わりはどうですか。あそこはすごく水が弱い場所でいつも気になっていて、広場でもそこに降った雨水というのは吸収していくということになるんですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 中野通りに降った雨は、基本的には中野通りのところで処理することになるのかなと思っております。今回設置するものについては、あくまで駅前広場に降った雨について各排水口から一時的に処理をするというところになりますので、中野通り側のためではなく、あくまで駅前広場に降った雨用に設置するものになります。

いさ委員

 連続性があるし、水たまり自身がくっついているものだから、そういう聞き方をしたんですけれども、取りあえず分かりました。

 それで、あともう一つ、ずっと以前から同じことをお聞きしている、工事ヤード展開図の中で示されるような、千光前通りに入っていくところの横断歩道が危険だというのはずっと何回も言っているんですけど、あまり伝わっていない印象があるので改めてお聞きをしたいんですが、私がずっと言っているのは、この図のまちづくりのB地区のところで陽光園という施設があって、視覚障害者の方がそこにお勤めになっている。中野駅で降りた方は、信号を渡る人もいるけれども、この図で言うなら右回り、歩道の部分を渡る方もいらっしゃる。これは信号の部分が怖いから、こっちを回っている方がいるわけです。ここは車がずんずん突っ込んでくるところだから、何もないと危ないですよというのをずっと指摘をしてきたんです。

 今回もほとんど変わっていないので、これの対策はどうするんだということを言ってきたつもりなんですが、改めてこの点でお聞きをしたいのです。点字ブロックを敷設するなり、もうちょっと歩いている方や自動車に対しての注意を喚起するなりということと、視覚障害者施設がそこにあるのは分かっているわけだから、その人たちについてこの計画を知らせながらこういうことになるよみたいなことを知らせていく必要があると思うんですが、この点はいかがでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 二つ質問をいただいたかと思います。まず1点目につきましては、現在お示ししている、夏頃だったかと思うんですけれども、駅前広場の計画図についての御質問かと思います。今、委員から御指摘のありました千光前通りを抜けるところの横断歩道の部分については、整備後については歩道と一体となった舗装ということで、視覚的にも歩道だというところをアピールしながら、それを車利用者に向けて注意喚起をするといったところで、歩行者優先の歩行空間といったところの意味を整備効果として求めていこうかというふうに考えております。こちらにつきましては、以前御報告した内容からは変わっていないといったところになります。

 2点目、委員から御指摘のありました直接交通島の中野通り側を通るのではなくて、東側のほうに迂回した形で通っていく利用者もいるのではという話につきましては、先般、市街地再開発事業を開始するときから近隣の方というところで、組合等と連携しながら御報告してきたところになります。今回、工事ヤードの展開図を委員会のほうにお示しした後に、組合と協力しながらそちらのほうの展開図についても御説明していければというふうにして考えてございます。

いさ委員

 何しろこの場所が危険な場所だという認識を持ってほしいという気持ちで私は言っています。この場所は歩行者が多いので、車が入っていこうとしたら、車は頭を突っ込まざるを得ないんですね。警察も、歩行者がいても車が入っていくことについて止めない場所なわけです。じゃないと、車が入っていけないから。だから、錯綜の危険があるというのはずっと言ってきたので、事実の確認とともに必要な対策を取っていただきたいなと思います。要望です。

ひやま委員

 御報告ありがとうございました。幾つか確認をさせていただきます。今後の広場の整備の中で、交差点の集約に伴う横断歩道の位置の変更というふうな記載があって、今後の展開を拝見していくと、中野駅の南口から降りて中野通りのほうに向かっていくところについては、今後滞留できるようなスペースが一定整備されていくのかなというふうに思うんです。

 ただ、一方で、中野三丁目のほうから降りてきて、かつてはパン屋さんがあったところなんですけれども、あの辺は、以前、白井委員も指摘されていたように記憶しているんですけど、あそこは今でも朝の時間なんていうのは、ピークの時間は相当滞留されるんですよね。今後、新しい改札があっちにできて、そこを利用される方も、中野駅の例えばタクシー乗り場であったり、バス停であったりに当然降りてくる。その動線が太くなるわけですよね。

 そうしたときに、こっち側の中野三丁目のほうのエリアは、果たして朝の特にピークの時間帯なんかは滞留が相当心配なんですけれども、それについては今どのようにお考えなんですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 以前、白井委員のほうからも計画の段階で御質問があったかと思うんですけれども、その際に白井委員からも御指摘があったのは、令和8年12月に西口の改札が完了するということで、改札が完成した後は多分中野通りを横断する人は減っていくだろうという意見があったかと思います。

 今回、工事ヤード展開図でもお示ししたように、ちょうど令和8年5月ぐらいから横断歩道の位置の変更というところがあるので、私どもが一方で推進しているのは、区画整理事業をなるたけ早い時期に完了させるというところも一方ではあるんですけれども、そういった御指摘の危険性というところは踏まえて、今後も警察もしくは横断歩道の移設時期をもう少し後戻しにできないのかというところは協議してきたところであります。

 ただ、しかしながら、一方で、2口のところを1口にする。ちょうど別添資料でいきますと、3ページ目のところのSTEP⑥ぐらいになってくると、要はまず南側から間口のところが広がっていくといったことになっていますので、そうなったときに入口が一か所に集約されると、要は信号機の位置も一方では移設しなきゃいけないというところがあるので、こちらについては引き続き警察、交通管理者のほうとも協議しながら、うまい対流空間を確保しつつ、現状の流れで交通事故とかがないような形で進めていく方法がどうすればいいのかというのを検討してまいりたいと考えております。

ひやま委員

 そこはしっかり検討していただきたいなと。今でも、例えば車椅子の方であったり、あるいは杖をついている方も、朝、拝見するとかなり危ない状況で、これに今後例えば自転車の動線であったりとかいろいろと加わってくるのかなと思うと、ちょっとやっぱりしっかりと安全対策についてはより力を入れてやっていく必要があるのかなというふうに、改めてこれを見て思ったところです。

 それから、ここには書いていないんですけれども、中野三丁目のほうに新しく改札ができますと。あの辺りについては、例えばタクシーの乗り場であったりとか、そういったところは特にないんですよね。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員御質問の場所は、西口改札を下りてきたところの西口広場と思いますけれども、こちらにつきましてはあくまで車等が入らない。要は、歩行者主体となった空間となってございます。

ひやま委員

 そうすると、なおさらやっぱりこっちの南口のほうに人の動線というか、流れが太くなってくることが予想されると思いますので、そこについてはしっかり安全対策をお願いしたい。

 それから、これは全体的な要望なんですけれども、今回の施工展開について、いろいろステップ図であったりとか、工程表であったりとか、非常に分かりやすい資料だという印象があります。中野駅周辺で今まちづくりがいろんなところで進んでいる中で、こういうふうにガンチャートでお示しいただいている事業と、あるいはそうでない事業とか、いろいろ報告するあれによっても今違っていて、今後、報告をされる際にこういうふうな分かりやすい、施工展開が一目で分かるような形でお示ししていただければ、非常に我々としても分かりやすいなというふうに思いますので、そこについて今後御報告する際にぜひ工夫をしていただきたいなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 いただいた御意見を踏まえまして、今後、委員会報告に当たりましては、より分かりやすさに努めながら資料作成していきたいと思います。

斉藤委員

 まず今、ひやま委員がおっしゃられたんですけれども、私も、この図を見てすごく分かりやすいというふうに思ったのが一番でして、こういう表にしていただくと事業の流れが分かるので、本当にありがたく思います。

 私がちょっとお伺いしたいのは、南口の象徴的な部分は真ん中のサークルだった部分だと思うんです。植木とか木が立っていたところだと思うんですけど、それも今回の工事によって多分なくなってしまうんだと思うんですが、そこに植えてあった木とか植木とかというのはそのまま伐採しちゃうのか、それとも、木とか植木は結構あると思うんですけど、あれはどこかに移動されるのかというところを教えていただいてもよろしいでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 現在、駅前広場の中にある樹木につきましては、樹木診断等を経て、移設に耐え得るものなのかどうかというのをまず第1段階として精査したいと考えております。工事期間中につきましては別の場所に移設、もしくは本設するような場所が敷地内もしくは今度整備する道路の脇のところであれば、そちらのほうに移設する計画をしております。何本かはまた駅前広場が完成したところの植栽帯の中に植える計画としております。すみません。まだ具体的に何本がどれぐらい戻ってくるのかというのはちょっとお示しできないんですけれども、そういった計画となってございます。

斉藤委員

 再開発全体的に木の問題とか植林の問題は多分いろんなところに出てくると思うんですね。南口に関しては真ん中の木の感じが私はすごく好きだったので、植林とかしていただけるのであれば、周りに緑がある南口の空気感というのはぜひ大切にしていただきたいなと思います。要望です。

伊藤委員

 南口の広場もバスが運行されたり、タクシーも運行されたり、やりながらでの工事ですから、こんなに時間がかかるのかなと思って今見ておりますが、工事の時間というのはお昼もできるんでしょうかね。どのようになっていますか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 現在、駅前広場の整備につきましては、バスとかタクシーが終電、終わった後ということで、大体12時過ぎぐらいから準備工事を始めて、朝の6時ぐらいまでに全ての工事を完了するといった今までどおりの工程、夜間作業がメインとなるかと考えております。

伊藤委員

 結構南口は京王バスが、中野通りを新宿側からだとか、渋谷からだとか結構本数も多いし、路線も多い。かといって、回送も多いんですよね。だから結構細かく10分に何本かあったりとか、利用者はいいんでしょうけれども、すごくバスの行き交いが多くて、それを例えば京王バスと交渉してもう少し減らして、なるべく工事ができるようにすると、工事期間も短くなったりするんでしょうけれども、そういう交渉とかはしたことはないんでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員御質問の具体的に何時からというので時間をずらしてほしいみたいな具体的な交渉はまだしていないんですけれども、バス乗車場も仮バス停で動かすといった中については、バス事業者と話をしながら協議を進めてまいりました。その中でやはり事業者のほうも、なかなか自分たちの運行ルートも確保しながらというところになりますので、夜間部分の工事と決められた中でやっていかなきゃいけないというところが、組合のほうとしてもあるのかなというふうにして考えております。

伊藤委員

 ぜひまた京王バスといろいろ交渉してもらって、工事がスムーズにいくようにお願いしたいと思っております。これは要望でいいです。

 あと、タクシーの待機場というのが現在よりもかなり増えていますよね。こんなに必要なんでしょうかね。場所がそれだけあるんでしょうけれども、その辺、どのように考えたのか教えてください。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 現在、タクシーの待機場につきましては、円形花壇の周りに自由に止めているといったところが多分見受けられるかと思います。台数についてもほぼほぼ同じだと思いますけれども、大体、今現在12台というところの中で確保しているところになります。こちらにつきましても、先ほど委員から御質問があったように、なるたけタクシーの乗車場の中の整備計画の絵については、御質問等もいただいておりますので、そういったところは警察と協議を進めているところで、タクシー待機場もなるたけ減らせる、台数の変更も協議の中でやってきているところです。なので、整備計画の中の実際の完了時点の整備計画図みたいなところについては、また適宜委員会のほうにも御報告していければというふうにして考えております。

伊藤委員

 タクシー会社さんとも相談していただいて、なるべく待機場を、タクシー会社はいろいろ無線とかあるじゃないですか。それで、限られるところまでの台数で待機場を設けてほしいなと思っております。それと、先ほどひやま委員からの新北口駅前広場の喫煙所なんですけれども、先ほども答弁があったように、今後考えていくと言ったんだけど、南口の駅前広場には喫煙所を設ける施設がないんですか。どうなんですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 南口広場につきましては、委員御質問のあったとおり、喫煙所については今のところ設ける予定はございません。

伊藤委員

 逆に、また路上のポイ捨てが多くなったりする可能性だってありますよね。せっかく新しい広場にと思うんですけれども、例えばトレーラーコンテナ、この間も質疑がありましたけど、そういうようなものを設置するという予定も、そういう検討もしていないわけですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 先ほども御質問のあったところですけれども、中野駅周辺でこの喫煙施設をどうするかというところにつきましては、路上喫煙対策も踏まえてどうしていくか。各種再開発施設や民間施設等もできますので、そちらと調整しながら方向性は特定していきたいというところで考えております。

白井委員

 まず気になるのが、私のイメージだと、今回改めてなんですけど、バスの乗車場が今四つ入っているんですよね。南口自体が一重広くなるので、交通動線の整備とともに乗車場の整備とかもするのかなと思ったんですけど、乗車場自体は四つで最終的には変わらないということですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 今、委員に御質問のあったところは、バス乗車場が4台分今あるからという中での話ですが、一応こちらについては現状と変わらずというところで今計画を進めているところになります。

白井委員

 今、中野の線路下のところに降車場があって、さらには南口のほうに降車してというやつなんですけど、途中を見ていくと、令和6年は取りあえず乗車場②というのが消える。一番最後、12月頃のやつ。これ、どこに行きますか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 STEP②、令和6年12月頃になりますと、バス乗車場は仮設のところに移りまして、中野通り側のほうに移ります。

白井委員

 そうすると、南口は移して、移してだから、取りあえずこの中に、場所は変わるけれども外には出すことはないという感じなんですね。完成しても、これは変わらない。この図ということね。なるほど。分かりました。

 それと、改めて思ったのが、前回私が指摘させていただいた、いわゆるパン屋さんが元あったところから渡ってくるところで、レンガ坂を下りてきたところが非常に狭くて、ここが歩行者動線、横断歩道二つあるのが一つにしてしまって、渡ってきた南口に当たっては、対流場所ができるのはいいんだけど、果たしてこっちが渡ってくればいいのか、向こうに渡るとか、もしくはこっちに渡ってくるのに、朝待っている人とかは本当に耐え切れるかという話はさせていただいたところです。

 今、警察ともどのタイミングでできるかというのは、レンガ坂を早く完成してしまえば、そこから乗降が可能になるので、なるべく交通整理もという話だったんですけど、それで、これまでは四角い箱だったんですが、いよいよ交番の位置がはっきりするようになって、仮設の位置でというところと本設の位置でというところが若干変わっているんですけど、ほとんどじりじり動いただけで、何となくイメージで言うと、南口も本当はくっつけられるぐらいのほうが、せっかく対流場所をつくるのにいいのかなと思うわけですよ。

 横断歩道を一か所に絞り込んでしまうということは、後ろ側が、交番の後ろと言ったらいいのかな、ここの動線を移動する人たちが多分少ないはずで、横断歩道を渡ってくる人たちが多いにもかかわらず、どうしてこんな真ん中に交番が置きっ放しになるんだというところが一番不思議な話で、本当は南口の新しい駅ビルの一角のどこかを占めるような交番の位置になるのかなと思っていたんだけど、やっぱり決着がつかなくて、交番はこの位置しかやりようがないのかどうか教えていただきたいんです。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 交番の位置につきましては、今回お示ししているとおり、前回からも変わらないんですけれども、一応この位置になるかと思います。底地を持っている所有者さんのところも、実は南口広場は2人、区以外にもまた持っている方もいらっしゃったりするという問題もありますので、そういった様々な諸条件を踏まえて、今のところ、現状の計画としては、現在、最終的な仮設交番については、ちょっと隙間が空いているような状態の位置になっているといった状況になります。

白井委員

 何となくすっきりしないんだよね。わざわざこれだけちょっと、どっちに寄せるわけでもなく、せっかく対流の空間をつくったにもかかわらず、どうしてこんなど真ん中に交番を置くんだというところが疑問かな。もう少し何となく整理ができるとありがたいかなと思うんですけど、どうしても区の所有の場所でしか交番は置けないものなんですか。民間の土地を持っている方の御了承をもらえれば設置って可能ということですか。ならば、その交渉ができないのかなという話になるんですけど、どうしても駄目と言われているということですか。どうでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 先ほど来申し上げましたとおり、基本的には土地の所有者に意向という感じなんですが、こちらのほうにも話はしてきたというところは当時ございました。その段階では一度話が立ち消えになったというところの中で今現状の状態になってしまったところでございます。なかなか再度というところの話も若干難しいのですが、また働きかけるなりして、現状の状況については様子をうかがっていこうかなという次第でございます。

白井委員

 誰がどう持っているかというのは見れば一目瞭然なので、ぜひ強く交渉してもらってもいいかなと思いますね。駅の交通安全の対策にも資するわけですし、ここまで区が譲歩して整備しているわけなので、もう少し協力の仰ぎ方はあろうかなと思います。個人的な見解ですけど、ぜひ強く推しはかってもらいたいものがあるかなと思います。最後は感想です。

いさ委員

 すみません。聞き漏らしました。別添資料の一番最後、整備完了のところを見ていてなんですけれども、北口で広場をつくったときには一般車両の乗降のためのスペースというのがあったと思うんですが、南口では車椅子以外の一般の方の乗降はどこを使うということになるんですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員御質問のありましたのは、北口の車椅子とも兼用した形の一般車だったかと思います。南口につきましては、こちらの車椅子兼用降車場につきましては、従来からあるといったところの中で配置をしているところになります。また、一般車につきましては、どこで止めてくださいというところが、駅前広場内については、バス乗車場・降車場をロータリーの歩道に沿った形で集約して置いていった形になると、なかなか一般車のほうが中で止められるスペースがないといったところから、今回、南口に関しては一般車の駐車を中では考えていないといったところになります。

いさ委員

 さりとて、入ってくるなとか、止めるなというわけじゃないですよね。あり得ますよね。混乱が起きないかなと思うんですけど、どうですか。止め場所がないから、タクシーの乗車場のところに置いちゃったりとか、バスの降車場のところに止めちゃったりとか、そんなことになりやしないか。今でもパトカーを止める派出所の裏側のところを止めちゃって、パトカーが入れないというケースは何件か見ているんですよ。これ、どうなんでしょう。大丈夫なのか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 交通規制の話も含まれているのかなと思います。こちらにつきましては、交通管理者のほうと話をしながらというところになるかと思います。実際こちらの絵には落としてはないんですけれども、交通標識等の規制の中で、そういった駐車禁止区域というものは規制する話になるかと思いますので、そういった中で、一般車の方々についても停車しないような形の注意喚起という形は取れるのかなというふうにして考えております。

いさ委員

 広くなったのに、実際には使えるスペースが広くなっていないような気もして気になる。南口で言うと、石神井の自動車教習場の車もたしかあそこに今止めているんですね。薬局の角のところに。あれも多分止める場所がないからどこかに行くということになるんだろうと思うんですけれども、つくり直して狭くなっているムードがあって大丈夫かなという気持ちで聞いていますが、入ってきたらどのようになるというふうに考えていらっしゃいますか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 一般車につきましては、先ほど来申し上げましたとおり、中で具体的にこの位置でというところの駐車場は設けていなく、また、交差点からの5メートルの距離に関して言うと、駐車禁止という多分規制になっているかと思います。ですので、なかなかちょっと止めづらいところになっているのかなとは思いますけれども、まずは今回、駅前広場の整備に当たりましては、バスとタクシーの降車場が北側のほうにふくそうしているといった、二重駐車になっている状況をまずは解消するといったところが目的として挙げられまして、そういったところをバス降車場もちゃんとロータリーの歩道の部分に沿って止められるような形でまずは駐車を整備していったと。全てが解消すれば、もちろんそれはいいんでしょうけれども、スペース等整備限界はありますので、そういったところで優先順位をつけていって、この形になっているといったところがございます。

白井委員

 私もいさ委員の質問と兼ねてなんですが、そうすると、色分けで言うと、北口は完全に一般車両、タクシー乗り場の乗降場がないから。南口はタクシーの乗降場所だという色分けにするということですか。今の話だと、完全に交通規制上、一般車両は停車をするなという状況になると、乗り降りは全部北口へ行ってくださいと。逆に、北口はタクシーの乗降場所がないわけだから、南口でタクシーに乗ってくださいという色分けをそこまで明確にしますか。そのコンセプトなんですと言われると、じゃ、北口しか乗り降りできないんだなと理解するんですけど、どうなんでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員御質問にありましたとおり、一般車の方が、バス・駅前広場内に止められるところは、一番駅前広場であったりしますけれども、今回こちらの南口につきましては、タクシー乗車場というところ、バス乗車場、車椅子専用降車場がまず現状としてあるというところの中で、まずそこを優先的に配置していこうという考え方で描いたことになります。

 北口につきましても、一般車、車椅子専用という形の中での御説明だったかと思いますので、そちらについては共通判断というふうにして考えております。一般車につきましては、中野通りに止めてくれみたいなことはなかなか区からも言えない難しいところがありますので、ちょっと駅前広場の中での平場の止める場所が南口に限っていえば見えないというところの話になっております。

白井委員

 止める場所がないから、じゃ、具体的にどこで乗降するのという話は絶対残るわけで、もはや一般車両を使うなというところまでは言えないわけでしょう。そうしたら、あれだけ言っている、中野通りの荷さばきの車の渋滞を緩和する必要があるだとかと言っているわけで、やっぱり一般の方も当然送迎するわけでしょう、ピックアップもするわけでしょうと理由を考えないと、動線的に難しいんじゃないですかね。

 だから、南口はありませんって。あとは責任を持ちませんという言い方じゃなくて、南口にないから、一般の方はこっちを使ってくださいというところまで整理しないと、なかなかすっきりしないのかなと思うんですよね。色分けで駅のここはというのなら分かるんですけど、あえて北口をタクシーの動線にしていなくて、南口で設けているわけでしょう。現状のロータリーの中にはバスの降車場は置かずに全部新しいところに持っていくわけだから、そうすると、一般の利用に供するというやり方を色を強調するだとかでやらないと、一体区はどこを使えと言っているんだというところは、自分たちじゃ言いづらいから、それは自分たちで考えてくださいという物言いはちょっと苦しいかなと思うんですけど、よく検討してもらう必要があるかなと思いますが、確認しますかね。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 こういった駅前広場につきましては、例えばバスとタクシーと共存した中で一般車両が使うとなると、2台、3台になったら今度バスの置場に影響が出たりというような懸念もあります。また、新北口につきましても、先般、個人の方が使うと、一般の車両のほうで降りられるというふうにはお出ししているところはございますけれども、本当にバス事業者とも意見交換しながら、そういった中で障害が出ないのかどうか、そこのところを改めて議論した中で、一般の方が車で送ってきたときにどうしたらいいのかというのは再度整理させていただきたいと思いますので、今、南口としてはこういう状況で考えているというところでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、6番、中野駅周辺におけるエリアマネジメントの検討状況についての報告を求めます。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 それでは、中野駅周辺におけるエリアマネジメントの検討状況について御報告いたします。(資料7)

 本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告になります。

 資料を御覧ください。中野駅周辺エリアマネジメントについて協議会及び区での今年度の取組状況について御報告いたします。

 1番、協議会における検討状況について。第4回定例会では令和4年4月に中野駅周辺エリアマネジメント協議会が設立され、その後、協議会によって令和5年4月にエリアマネジメントの概念・理念を示したビジョンが策定され、今年度はビジョンに基づく取組、具体的な方策であるアクションプランの策定と実験的アクションの実験に向けて、エリアマネジメント協議会の運営会議の部会として、アクションワーキングと空間ワーキングの二つの部会により検討を進めていることを御報告いたしました。

 (1)アクションプランの策定ですが、現在、アクションワーキングにおいて、令和6年度以降のエリアマネジメントにおける具体的な指針・手引となるアクションプランの取りまとめを行っているところでございます。

 (2)社会実験(実験的アクション)の実施についてですが、アクションプランの検討の中で、実験的アクションとして先行的に実施する企画を予定してございます。

 具体的には、①社会実験企画内容(案)に示している物々交換イベントでございます。会場は、中野二丁目地区市街地再開発事業の公開空地にて、今月、3月23日、24日に巨大なカプセルトイマシンを用いて物々交換をするイベントでございます。

 2ページ目の②実施に係る検証のところでございますが、今回の企画は現在検討を行っている空間活用ルールの検証や企画に併せて、中野駅周辺エリアマネジメント協議会のSNSアカウントによる情報発信や、同時開催となるイベントでございます中野サンプラザプロジェクションマッピング、中野通りの桜ライトアップ及び中野通り桜まつりとの相乗効果、回遊性などについても確認していきたいと考えています。

 (3)空間活用ルールの骨子作成についてですが、中野駅周辺各地区整備の施行者、参加組合員等のディベロッパー各社が参加している空間ワーキングにおきまして、エリアマネジメント活動での公開空地等の活用に係るルールの骨子の作成と場所の特定を行いました。また、今後、各地区の建物管理規約に空間活用ルールを盛り込むことで、エリアマネジメントでの活用が期待できると考えてございます。

 次に、2番、区における検討についてでございます。庁内プロジェクトチームにおきまして、アクションワーキング及び空間ワーキングの進捗状況に合わせて、関係課による区有地の活用ルールの検討を行いました。次年度以降、空間ワーキングでの検討、議論を実現させるための制度構築に向け、具体的には東京のしゃれた街並みづくり推進条例を参考としながら、区独自の空間活用ルールの策定に向けて検討を行い、区有地と公開区域との一体的な活用も視野に入れていきたいと考えています。

 3ページ目を御覧ください。協議会における今後の予定についてですが、令和5年度、令和6年3月にアクションプラン案の策定、それから実験的アクションの実施、令和6年度はアクションプラン案の策定を経て、エリアマネジメント推進体制の構築検討、実験的アクションの実施、中野駅周辺まちづくりにおける工事期間中のイメージアップの取組、実験的アクションの実施を踏まえた未来ビジョンの策定検討を予定しています。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 今、具体的に進み始めたお話を改めてお聞きをしたところなんですけれども、この間何度もお聞きしていることで、改めてお答えが分かりにくいことがあったのでお聞きをしたいなというふうに思います。そもそも、エリアマネジメントに関わるプレーヤーというのは誰ですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 エリアマネジメントのプレーヤーとしましては、各地区の再開発等でできる空間を持っている団体、ディベロッパーであったり、完成した後には管理会社等が主体的に取り組むというところでございます。

いさ委員

 印刷してきたんですけど、国土交通省が「エリアマネジメントのすすめ」という資料を出していて、この中にエリアマネジメントの定義というのが、3ページ目かな、出ているんです。ここに何と書いてあるかというと、「地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための住民・事業主・地権者等による主体的な取り組み」と書いてあります。事業者と地権者以外に住民と書いてあるんですけど、これってどういう人が該当すると考えますか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 委員おっしゃる住民としましては、区民、町会、それからオフィスワーカー等が考えられると思います。

いさ委員

 今お聞きした中野区のエリアマネジメントにおいては、住民という姿が今説明いただいた中で出てこなかったんですけど、この点はいかがお考えでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 前回の委員からの御指摘の中でもお答えしましたけれども、現在は、中野駅周辺エリアマネジメントの創生期、スタートアップの時期でございまして、主にハードですとか、制度づくりについて今取り組んでいるところでございます。実際に区民、あるいは周辺町会の方々が参加者、あるいはそのエリアマネジメント活動の波及効果を受ける段階になるというのは、実際のエリアマネジメントの事業に入ってからというふうに考えてございます。

いさ委員

 そこがそもそもちょっと何か違うんじゃないかなと私が考えている点です。だって、ハードも結局エリアマネジメントとまちづくりの中の一つで、まちづくりの計画の中でつくっていくわけでしょう。初期の段階から皆さんの発意で入ってもらったほうが明らかにいいんじゃないかと思うんです。結局出来上がったもののところに後から加わってもらうみたいな格好でしょう。

 つまり、地域住民の発意みたいなことがここに生かされるのかどうかという話だと思うんです。出来上がったものに参加するということじゃなくて、主体的に参加するかどうかということがこれの成功の鍵になっているんじゃないかという立場で聞いています。ですから、私、エリアマネジメントを全部を否定するつもりもないし、まちづくりとかにぎわいを全部否定するつもりないんです。これをどうやって成功させるかというのがここにかかっているんじゃないかと思うから、私、聞いているんです。

 今までも、このまちづくりのところではさんざん地域の皆さんといろいろなトラブルがあって、失点を重ねているわけなんですよ。取り返そうと思ったら、私、ここしかないと思うんです。ここしかない。これから先出てくる公共空間や公開空地の使い方を区民の皆さんとどうしていくのかというところにかかっているんじゃないですか。

 ついでに、もうちょっと時間もあれなので先に言っちゃいますけど、公開空地の使い方についても、あっち行ったり、こっち行ったりの話になっているんですが、この間、都政新報の中で港区のエリアマネジメントの話が出てきているんですけど、ここでは公開空地についても地域住民と一緒に使い方を決めるというルールになっているんです。これはやっているんです。私がこの間指摘したように、公共空間だけじゃない、公開空地も住民の皆さんと一緒に使っていくというのが、本来のエリアマネジメントの姿なんじゃないかと思うわけなんです。

 今そうなっていないということで、じゃこの先どうなっていくのかということで、私は大丈夫かなと思っています。結局、これは区が住民の皆さんの発意みたいなものを信用できるのかどうかということにかかっているんじゃないですか。今でも中野区がやっていることについて、皆さん参加をする人はいると思う。でも、かつての中野まつりのように自分たちが主体で関わるという場所がどんどんなくなっているわけなんですよ。

 ただ、何かにぎやかにやっているから買物しようといって帰っていく。そういう形だけで本当にいいのか、それって持続するのか、そういうことを目指しているのか。違うんじゃないかと僕は思うんです。なので、早い段階から地域住民の皆さんが参加していくというスキームをつくっていかなきゃいけないよという気持ちで聞いています。これは、ちょっと考え方を早い段階で変えてほしいと思っています。お答えできないでしょうから、もう結構です。これは要望にしておきます。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、委員からいろいろ様々御意見をいただいていますけど、ここは公開空地とはいっても、民有地であるというところがまず大前提にありまして、そういった民有地の中で皆さん様々な理解を得ながらルールをつくって、しっかり地域のため、まちのために運用できるようにしようというのが今現在の草創期の取組と。したがいまして、今委員の目指すような姿を我々も求めているからこそ、そこの民有地という特性に対してアプローチしているという現状がございますので、そこはぜひ御理解いただきたいと思います。

いさ委員

 これで終わろうと思ったのに。だから、それはいいんですよ。創世記でこうなんだというのは区の立場。だけど、住民側からしたらどうなのという話を僕はしているわけなんですよ。これが失敗すればいいなんて私は思っていないんです。そういう立場で聞いているんです。そこをしっかり酌み取ってほしいと思います。もういいです。意見です。結構です。

大沢委員

 ここで物々交換イベントと書いてあるんですけど、これってどんな人が参加することを想定しているものでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 こちらにつきましては、年齢層は特に設定をしていませんので、各自、子どもからお年寄りまで自分がお勧めしたいといったものを持ち寄っていただいて、一つ提供していただいた方にはマシンで一回引けるというような形でプレゼント交換というか、物々交換をしていただくようなイベントを想定してございます。

大沢委員

 それ自体はすごく面白いなと思って、要はガチャガチャみたいなやつの中に入れるみたいな感じなんですかね。この参加者は一体どういう人たちを今募っているんですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 この1ページ目の下にありますデザインイメージにつきましては、委員おっしゃるとおりで、カプセルトイを用いた物々交換となります。参加者につきましては、地元の町会の方ですとか、あとは中野駅周辺にいらっしゃった来街者の方等を想定してございます。

大沢委員

 そういう人たちを募って、それなりに数を集めているという状況でございましょうか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 委員おっしゃるとおりで、今回、周辺の大学生や高校生等にもお声がけをして、学生を募って、このイベントの主催をお手伝いいただいているというような状況でございます。

大沢委員

 ちょっと話がずれちゃったんですけど、運営側のほうに学生さんたちを入れるというのは分かるんですけど、さっきのいさ委員の話とも少し関係するんですが、参加する側のほうにかなりまちであるとか近隣の方々をうまく巻き込んでいくことがすごく重要かなという気がするんですけど、そこはどんな感じで進めていますか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 現在、アクションワーキングのほうに参加いただいている方々で、今、周知に力を入れて回っているところです。具体的には、中野駅周辺の観光に資する業界の方とかとタイアップをしたり、あとは地元の町会、商店会等に周知をして、今、回っているというところでございます。

大沢委員

 最終的な目的は、空間活用ルールというのをある意味、最終的にと言ってはいけないですね、ルールを決めていくというのが一つの目的だと思うんですけど、そこのステップとして、今回集まってくださった方にどのような形でやっていって、それで今後にぎわいにつなげていくのか。そのシナリオをちょっと教えてもらえますか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今回の社会実験の目的は委員おっしゃるとおりでございまして、一つは公開空地をどのように活用するのがいいのかというところで、公開空地のうちどれぐらいのエリアを活用範囲として使えるか、あるいは公開空地のイベントを実施した際にほかの空地の部分、あるいは通路となる部分等について、どれぐらい確保すれば安全なイベントが実施できるのかといった部分の確認をしたり、あとは手続上どういうふうな手続で進めていくと将来的に運用がしやすいのかといったところについて検証をしていきたいというところ。

 それから、イベント等の情報発信、エリアマネジメント活動の情報発信をどのようにするかというところでSNSを活用したり、あるいは来場者の方にアンケートや、あるいは物々交換をしたものについてフォトスポットを設けて感想をSNS上に上げていただいて、どういった効果があったのかというところについて検証してまいりたいと考えてございます。

大沢委員

 イベントは一つのきっかけだと思うんですけれども、運営側に参加した先ほどの若い方々とか、あとは実際にこの企画自体に参加する地元の住民の方々、そういう人たちの意見がエリアマネジメントそのものの一つの枠組みであるとか、ルールづくりに関係してくるような関連性は何かあるんですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今回イベントの主催というか、お手伝いいただくほうに学生等が参加して、若い方がどういったことでまちのエリアマネジメント活動に参加したいのか、参加する意思があるのかとか、その辺を検証したり、あとは、今回新しく中野二丁目の再開発でできる場所、丘の上の広場という場所自体の認知度がそんなに高くないので、ここでやりますというところの周知をどのようにしてやるかというか、どのようにしてやると効果的にこの場所に人が来ていただけるのかとか、そういったところを検証していきたいと考えてございます。

大沢委員

 そうすると、恐らくこれまでいろいろ頭の中で考えていたことを初めて具現化して、きっと実際地域に発信するという意味でとても大切なことなのかなという気がしてまいりましたので、本当に日がないのでちょっと心配していて、あと1週間くらいで来ちゃうという話なので、そこまでの間、区のほうでもぜひ協力して周辺の地域の方々に広がるように一緒にやっていっていただければというふうに、こちらは要望で結構でございます。

白井委員

 まず初めに物々交換のお話を聞いて、うーん、大丈夫かなと思ったのが正直な感想です。ただ、これまでエリアマネジメントというお話を聞いてきて、いまいちすっきりしなかったんですけど、アクションワーキングと空間ワーキングという二つに分けて、実際何をやるかというものがアクションワーキング、まずはどの場所をどんなルールで貸してもらえるのかというところを、公開空地といっても当然私有地なので、その住んでいる人たちだから、今後そこに入るであろう人たちに了承をもらわないと貸してもらえないので、まずはその場所の選定と一定のルールづくりをというところが今回の狙いなんだろうなと。そういう分では、いきなりあんまりにぎやかなイベントやって、もう貸さないと言われちゃいけないから、これぐらいのイベントがちょうどいいのかなとか皮肉に思いました。

 一番気になっているのはアクションワーキングのほうで、具体的にこれからどうしていくのかというところなんですよね。今回は物々交換の話が出てきてはいるんですけど、全部が物々交換するわけじゃないでしょうから、本当はもうちょっとエリアマネジメントの本体部分というところの実証実験をやっていかないと、区として、中野区版エリアマネジメントは、まず柱としてはこんな事業をありますよという実験にはならないのかなと思っておりますけど、いかがでしょうかね。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今回、物々交換がメインの出し物というか、イベントになってございますが、同時開催で同じ会場でワークショップですとか、子どもの遊び場について、子どもの滞留空間もできるような形で、ファニチャーを置いて子どもたちに遊んでもらうことを考えてございますので、そういった形で地元の方にエリアマネジメント活動がどういったものなのかというところについて体験していただきたいというふうに考えてございます。

白井委員

 前回の報告と今回の報告を見比べると、どうしても物々交換に目が行くんですけど、大事なのは、僕は、最後のほうの今後の予定だと思っていて、前回はこの3月にというか、令和5年度中にアクションプラン策定だったんだよね。ところが、これを見ると、3月に案の策定と書いてあるんだけど、もう3月だよね。これ、検討状況と書いているんだけど、たたき台はまだ何も出てきていないんだけど。

 さらに、4月以降にアクションプランの策定と書いてあるんだけど、何が言いたいかというと、本来はたたき台だったり、方向性をまずは示す。それは、一番初めに言ったけど、空間ワーキングだけの話じゃなくて、アクションワーキングのほうでまず何をやるのというところ。冒頭にも書いてあるけれども、持続可能的なところで行くと、エリアマネジメント最終的には独り立ちさせて、自分たちの独自財源でどう組み上げていくかというような骨子が出来上がっていて、それが出来上がった上で本当は実証実験だよね。

 実証実験を踏まえた上で最終的にプランの策定というやつなんだけど、要は遅れているところがまとまっていないからこんなことになっていて、順番がおかしなことになっているんじゃないのかというのが僕の思うところなんだけれども、いかがですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 こちらのアクションプランの策定が計画どおり行っていないかというと、計画どおり進めておりまして、前回の表現の仕方がちょっと不十分で、こちらはエリアマネジメント協議会がアクションプランの策定を行っているところでございまして、エリアマネジメント協議会の総会が、連休明け、5月ぐらいに実施されるというところで、その総会で「案」が取れた形が策定されるというところで、アクションプランの案そのものは3月中に出来上がる予定になってございます。

白井委員

 そうしたら、この案の策定と書いてあるけど、これはいつ議会報告する予定ですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 案の策定につきましては、3月中に実施が完了する予定でございますので、次の委員会のところでは御報告ができるかなというふうに考えてございます。

白井委員

 4月以降と書いてあるんだけど、いつになるか分からないけど、策定というのでしょう。この言い方をすると、4月になるんですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 4月以降というところで、まだ中野駅周辺エリアマネジメント協議会の次の令和6年4月以降の予定が定まっていませんので、具体的に何月になるかというところが確定ではないんですけれども、次の総会があれば、そこで「案」が取れてアクションプランが固まるというような形になります。

白井委員

 日程どおり進んでいますと言われると、反論はあるわけよ。なぜかというと、じゃ、何でそんな急なピッチで出してくるんだよというのと、本来はこれはイベントの報告があるわけじゃなくて、エリアマネジメントの検討をどうしているのかという話にはならなきゃいけないんだけど、圧倒的に物々交換の話ばかりだけで、それでいきなり今月中に案が出ますと言われても、案が出る前にもうちょっと考え方をしっかり出してよというのが筋なんだよね。

 前回示してもらったけど、それまで正直言うと何したかよく分からなくて、エリアマネジメントという言葉だけは飛んでいるんだけど、具体的にどうするのというのは今回少し見えたかなと思っているのよ。だけど、いきなりこのタイミングで今まだ協議会でやっているからと言われたら、じゃ、民間で決めているんだったら民間でどうぞの話。議会にわざわざ報告するんだったら、その段取りの仕方ってあるんじゃないのと思うんですけどね。いかがですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 委員おっしゃるとおりでございまして、報告の仕方等については、今回、エリアマネジメントアクションプランについてアクションワーキングのほうで検討を進めていて、今まさに最終の調整をしているところの段階に来ておりますので、それが固まり次第、委員会のほうには御報告したいというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、その他で何か報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。

 お手元の文書(資料8)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時28分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時32分)

 

 次回の日程についてお諮りします。

 休憩中に御協議いただいたとおり、次回日程について、4月24日(水曜日)の午後1時から開会することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございますか。

いさ委員

 時間もあまりないので端的に聞きたいことがあって、手を挙げました。囲町西地区のことについても報告がなかったもので、ちょっと確認をしたいんですけれども、2022年の8月15日に西地区n開発を考える会という住民の会から要望書が区長に提出されています。この中で、この方々は、いろいろこの間要望を何回も出したけれども、地権者の意思を無視し、都市計画決定を強行したじゃないかということをおっしゃっている。

 このときに地権者の方5名が準備組合を脱退しているんですね。そのときの加入率が70.7%だったものが、その5名の方が抜けたことによって加入率が53.6%となったということなんですが、この後にいろいろな動きがあるということがこの間分かりました。まず最初にお聞きしたいのは、現在のこの加入率、今、何%ぐらいか分かりますか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、今回この件についてなんですけれども、そもそも地域の方たちが主体となって取り組む準備組合の活動において、参加率とか、あの人が同意した、1人に増えたというのは結構機微な事項で、地域への反響も大きいというところがございますので、今後、我々としては、準備組合の任意の活動で行っている団体の同意率について御報告というのは、少し控えようというところで考えております。

 一方で、今回、事業認可と組合設立の申請を行っている最中ですけれども、こちらについては法定要件がございまして、3分の1以上の地権者の同意となっております。今回申請して受け付けられておりますので、当然その数字は満たしているという状況でございます。

いさ委員

 詳しい数字は言えないけど、今、そうなっているということですね。先日、実はこの地区で計画の縦覧があったんですよね。そこに地域住民が意見を提出することができるということで意見の報告を出し、さらに口頭陳述というものがあったものですから、私、ここに傍聴に行ってまいりました。

 その中で、その近隣の方からも同じような話が出る中で、実は杉並区側の住民からいろいろな新しい情報が出てきまして、その中の一つが、この計画にあって中野区側と杉並区側が話合いを持っている、情報交換をしている。このことを杉並区の住民の皆さんがかつて情報公開請求したところ、黒塗りで出てきていると。これが、杉並区の区長が代わったことで黒塗りが外れた情報が出てきたということなんです。

 外れた部分に例えば書いてあることは、中野区側から、杉並区から中野区に問われて答えていることで、今回この話をさせていただいたきっかけは、補助221号線というよりも囲町西地区と高円寺の区境の道路についてである。あまりにも杉並区への影響が大きいため、情報共有しながら進めていきたい。これが隠されていた。杉並区の皆さんにとっては、補助221号の沿道の問題というのは自分たちの生活の問題なので、すごく関心を持っていらっしゃるが、情報が出てこなかった。でも、中野区側はこの影響が大きいという認識を持っていた。それが隠されていたということです。ほかにも隠されていた情報が幾つかあります。

 一つは、杉並区と中野区の担当が話し合う。その中身を情報公開請求しても黒塗りで出てくるというのは、とても違和感があります。また、こうした情報を公開されない。住民に知られないように話合いを持っていると取られるのではないかということだと思います。何しろ黒塗りですからね。この件についての違和感が一つ。

 それともう一つ、中野区側の住民の皆さんが登記簿を取られています。その中で先ほど申し上げた要望書で、加入率が50%そこそこになった直後から住友不動産がこの土地を買い始めていて、今現在、3割ぐらいを所有しているということになっているというのが確認できました。

 ここで問わなきゃいけないの公共性だと思います。結局、あの土地を住友不動産が大体持っているみたいな格好になったら、この土地に行政が入っていく公共性はどうなっているのということが問われるんじゃないかと思うんです。

 都市再開発法の第1条にこんなことが書いてあります。「この法律は、市街地の計画的な再開発に関し必要な事項を定めることにより、都市における土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新とを図り、もつて公共の福祉に寄与することを目的とする」。土地の3分の1ぐらいを住友不動産が持っているというところのまちづくりに公共の福祉をどう考えたらいいのかな。先ほどの情報が隠されていた話等を含めて違和感があります。このことだけ表明をしておきたいと思います。意見です。

委員長

 他に委員、理事者から発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

 

(午後4時39分)