令和6年03月13日中野区議会総務委員会(第1回定例会) 中野区議会総務委員会〔令和6年3月13日〕

中野区議会総務委員会〔令和613日〕

 

総務委員会会議記録

 

○開会日 令和613

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後00

 

○閉会  午後04

 

○出席委員(10名)

 杉山 司委員長

 内野 大三郎副委員長

 加藤 たくま委員

 吉田 康一郎委員

 高橋 かずちか委員

 小林 ぜんいち委員

 山本 たかし委員

 平山 英明委員

 浦野 さとみ委員

 森 たかゆき委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 青山 敬一郎

 副区長 栗田 泰正

 企画部長 岩浅 英樹

 企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 森 克久

 企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長 国分 雄樹

 企画部資産管理活用課長 瀬谷 泰祐

 企画部財政課長 竹内 賢三

 企画部広聴・広報課長、企画部秘書担当課長 矢澤 岳

 総務部長 濵口 求

 防災危機管理担当部長、総務部防災危機管理課長事務取扱 杉本 兼太郎

 DX推進室長 滝瀬 裕之

 総務部総務課長 浅川 靖

 総務部特別定額給付金担当課長、総務部DX推進室基幹システム標準化担当課長 保積 武範

 総務部法務担当課長 尾関 信行

 総務部職員課長 吉沢 健一

 総務部人事政策・育成担当課長 石橋 一彦

 総務部施設課長 大須賀 亮

 総務部新区役所建築担当課長、総務部DX推進室庁舎管理担当課長 天野 伸哉

 総務部契約課長 原 太洋

 総務部防災担当課長 福嶋 和明

 総務部生活・交通安全担当課長 阿部 靖

 総務部DX推進室情報システム課長 伊東 知秀

 総務部DX推進室新区役所整備課長 中村 洋

 会計室長 志賀 聡

 選挙管理委員会事務局長 永田 純一

 監査事務局長 吉村 恒治

 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、

 まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城

 

○事務局職員

 事務局長 堀越 恵美子

 事務局次長 林 健

 書記 若見 元彦

 書記 堀井 翔平

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第18号議案 財産の処分について

○所管事項の報告

 1 中野駅新北口駅前エリアの再整備に係る資産の活用について(資産管理活用課)

 2 中野二丁目再開発権利床活用事業について(資産管理活用課)

 

委員長

 定足数に達しましたので、総務委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 3月12日の委員会で決定しましたとおり、審査の都合上、千田中野駅周辺まちづくり担当部長、小幡中野駅周辺まちづくり課長、中野駅新北口駅前エリア担当課長、井上中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、中野駅周辺エリアマネジメント担当課長に御出席いただいております。

 本日の審査の日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時03分)

 

 休憩中に確認いたしましたとおり、昨日保留とした所管事項の報告2番、第18号議案に関連するために、第18号議案を議題に供した後、一旦保留として、所管事項の報告2番、そして所管事項の報告の1番の順で残りの報告を受けたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、そのようにいたします。

 出席要求の理事者は一旦退席をお願いいたします。

 

〔千田中野駅周辺まちづくり担当部長、小幡中野駅周辺まちづくり課長、中野駅新北口駅前エリア担当課長、井上中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、中野駅周辺エリアマネジメント担当課長退席〕

 

委員長

 それでは、議事に入ります。

 昨日保留とした18号議案、財産の処分についてを議題に供します。

 先日保留とした本議案に関連する所管事項の報告2番、中野二丁目再開発権利床活用事業について及び1番、中野駅新北口駅前エリアの再整備に係る資産の活用についてを先に受けたいと思いますので、議案の審査を一旦保留といたします。

 所管事項の報告の2番、中野二丁目再開発権利床活用事業についての報告を受けます。

 はじめに、昨日、説明が保留になっていた件について、理事者から改めて説明をお願いします。

 

瀬谷企画部資産管理活用課長

 昨日、中野二丁目再開発権利床活用事業につきまして御説明したところ、分かりにくかったところがございましたので、改めて補足して御説明をさせていただければと思います。

 資料の2枚目、事業者のほうの活用事業の御説明のところ、配置レイアウトのところを御覧ください。

 まず賃料の算定につきまして御説明をさせていただきたいと思います。中野区に借り受ける事業者のほうが支払う賃料につきましては、令和4年3月に募集要項のほうで考え方をお示しさせていただきました。本来事業部分につきましては算定を基本的にはすると。地域情報スペースにつきましては、そちらについて賃料のほうは算定には入れないということになります。さらに、地域交流スペースの運営等に係る費用相当ということで、減額措置として全体面積から地域交流スペースの割合を掛けて、平米単価のところを掛けて、その10%分につきましては減額ができるという形をしております。なので、本来事業部分のところから先ほど言った減額措置の10%部分のところを引いた額、こちらが全体面積を借りるための賃料積算の仕方というふうに御説明をさせていただいていたところです。

 今回なんですけれども、レイアウトのほうを御覧になっていただいて、上の部分、「コワーキングの場」と書いてある、「プライベートBox」と書いてある、囲ってある部分が基本的には本来事業の部分になります。こちらのほうは、令和4年6月に事業者選定をした際にも、こういったコワーキングの場、学びの場という形で利用者から料金を取って事業として運営するもの、あとは残りの、下側の部分ですけれども、地域交流の場というところで御提案を受けていました。

 賃料の積算に当たっては、当時は大体5割ずつぐらいな話で積算をして御提案を受けていたところですけれども、設計上の都合になりますが、コワーキングの場が積算上、若干小さくなってしまいまして、44%程度になるというところが出てきてございました。逆に言うと、地域交流の場のところが56%というような積算になってくるわけですが、そこについては、区のもともとの全体の貸付けのところで、本来事業部分につきましては50%以上の賃料を算出するようにということで要件として出させていただいておりました。その関係もございまして、コワーキングオフィスの場のところについては40数%なんですが、残りの5%部分ぐらいにつきましては、「地域交流の場」と書いてあるところのコミュニティBox-A、B、Dのところ、こちらの面積は、積算としては本来事業部分として積算して構わないが、運用としては地域情報交流スペースの運用として問題ないよということで、事業者のほうと協議をしてきたところです。なので、賃料の積算につきましては、コワーキングの場、こちらが300数平米になるんですが、そこにコミュニティBox-A、B、D、合計で45平米程度を足した349平米に対して賃料積算をしていくということで決めてきました。残りの地域交流スペースの部分につきましては、そちらについては賃料積算のほうからは除外するという形で賃料の積算をしております。

 御説明の中でも申し上げましたが、実際の運用につきましては、コワーキングオフィスの場につきましては、事業者のほうが利用者の方から時間貸しといった形で、1時間幾らという形で料金を取ったりということで考えていると。残った地域交流スペースのエリア、地域交流の場のコミュニティBox-A、B、Dも含みますが、そちらにつきましては基本的には開放というか、通り抜ける方も含めまして、どなたも利用できるという形で運用すると伺っています。ただ、コミュニティボックスA、B、C、Dにつきましては、ここをサークル等で、占用で使いたいという場合につきましては料金を取って、集会室並みの利用料金を取って占用使用もできるという形で運用すると伺っております。

 賃料と利用形態のところの御説明については、補足して以上のとおり御説明とさせていただきます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

小林委員

 単純には分かりにくかったんですけれども、要するに全体683.27平米あるうち、レイアウト図でいうと上の部分と、それからBox-A、B、Dの三つ合わせて349平米で、これを有償で貸し付けますよ、そして募集当初の50%以上ということなので、これを合わせて約51%ぐらいになりますよ、それ以外のところは無償で貸し出しますよというのが一つと、今回有償で貸し出す中のコミュニティBox-A、B、Dについては、Cや廊下や、それからOpen Boxと同じように、地域交流のスペースとして無償だけれども使っていいですよと。ただし、A、B、Dについては有料で貸し出すことも、飲食なども含めていいですよということでいいわけですよね。まず前提の確認。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 先ほど申し上げましたとおり、コワーキングオフィスの場以外の部分、コミュニティBox-A、B、Cも含めまして、Dの部分、あとは通り抜けができるエリアの部分、Open Boxの部分、トイレの部分、こちらについては基本的には無償で、通り抜ける方も含めまして皆さん御利用いただけるということになります。ただ、占用で使う場合には有料でということで伺っています。

小林委員

 要するに、コミュニティBox-A、B、Dについては、有償でありながら、かつ占有ではなくて、交流スペースと重なり合っているという意味でいいわけですよね。ということを確認したかったんですけども、その上で、有償なので、50%以上80%の間で有償で貸し出すところを決めるということで、先方は50%に満たなくちゃいけないからということで、廊下を挟んで向こうになっちゃったけれども、全部で50%を超えるように、51%になるようにしてきたということでいいですね。金額については、有償の部分だけ、349平方メートルだけを166万1,240円で貸し出しますよということでいいですね。その平米単価が5,265円のところを、10%の区の割引、募集要項の中でうたっている減額措置によって4,760円で貸し出しますということで昨日確認をしました。ただ、貸し出すのは、683平米貸し出すので、全体を貸し出すので、管理を含めてこの人たちにやってもらいますと。そのうち半分は、51%は有償だけれども、残りは無償ということになるので、全体から見れば賃料は2,400円ぐらいになりますよねということを昨日確認させてもらいました。そこまでは大丈夫ですかね。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 委員御案内のとおりだと思っております。

小林委員

 この有償で貸し出す分、無償も含めてですけども、この683.27平米というのは、まず財産的には普通財産になるのか、行政財産なのか、どういう立場で貸し出すんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 こちらは普通財産という形で貸し出します。

小林委員

 普通財産で貸し出す場合、中野区にその基準というのは、要項というのはあるんでしょうか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 基本的に公有財産規則にのっとって貸し付けることになっておりまして、減額免除の考え方等については基準を別途持っています。

小林委員

 別途に持っている、今回のように、まず貸出募集要項の段階で、つまり令和4年3月の活用方針のときに、50%から80%の間の賃料で貸し出しますよという考え方をしているのは、ここ以外に中野区ではあるんでしょうか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 こういった形の減免というのは、ほかにはないと認識してございます。

小林委員

 ほかにはない。今回これを決めるのに当たって、50%から80%の間で賃料をということで、先方からは一番最低な50%に近いところ、51%、本来事業部分を最小の、最大80%というところを最小の50%に近い51%で出してきましたよ、これは応募のときであったでしょう。しかし、無償で貸し出すところについては、有償で貸してもいいですよ、つまりコミュニティBox-A、B、Dについては、有償で貸してもいいですよということでいいですよね。A、B、Dは有償の中に入っているので、合わせた面積に入っているので、交流スペースなんだけども有償で貸し出していいですよって、そういうことでいいですね。Cを除くA、B、D、有償で貸し出す面積に入っている三つのBox、これは地域交流スペースだけれども、本来は無償であるところだけれども、有償で貸しているので有償で貸してもいいですよ、そういうことでいいですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 募集要項の時点で、地域情報交流スペース、こちらもともとは賃料を取らない、区として取らないような認識の場所ですけれども、そちらにおいて、基本的にはフリースペースですよ、ただしフリースペースの有効活用として、そういった貸室、利用料金を取ってということも可能ですというふうにはさせていただいていました。なので、一応今のところ考えているのは、A、B、C、Dを含めまして、占用で使うよというときには利用料金を取ることは問題ないというふうな認識でございます。

小林委員

 まずその点についてなんですけども、賃料の、先ほど言った活用方針の中では、地域情報交流スペースの面積分は徴収しないものとするというふうに、まず活用方針でうたっているんですよね。そこをまず賃料を取っているというのが一つ、活用方針の中にそごがあるのではないか。そして、それを面積に入れているということがどうなのか。つまり有償であって交流スペースというのは、本来なかったものが重なり合っているところで交流スペースまでお金を取っている。それだったら最初から、有料ですよ、交流スペースにしなくちゃいい話で、交流スペースですよ、本来は賃料無償ですよと言いながら、スペースを有償で貸しているから有償で使ってもいいですよ、まずその入り口がおかしいんじゃないのというところが一つ目の疑問はいかがお考えですか。本来事業の面積分を徴収し、地域情報交流スペースの面積分は徴収しないものとするというふうに賃料はうたわれているんですね。まずそこ。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 こちらについては、おっしゃるとおり地域交流スペースとして運用するにもかかわらず、区に対する賃料は発生しているというのはおっしゃるとおりかなと思っています。ただ、これまで協議していく中で、事業者提案がもともとあった中に、地域交流の場と書いてある、会議室的な場の部分ですけれども、提案のときにも3か所程度、そういった場所は御用意するという提案がもともと地域交流スペースの中にございました。設計上の都合で、面積按分のところがこういうことになってきますが、地域交流スペースとして、こういった教室なり、会議なりができるような場所を提供するというのがもともとの提案の趣旨でございましたので、そこを両立させるということを考えて協議をして、このような状態になってございます。

小林委員

 それだったら最初から外せばいいので、有償は有償のところ、無償は無償のところ、きっちり分ければいいと私は思うんですね。多分皆さんあると思うので、あと、今前段を読まなかったんですけれども、賃料は近隣相場や再開発建物内の他のテナント賃料を水準に設定しってなるんですね。他のテナントの賃料は確認しているんでしょうか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 相場観として、そちらの賃料相場みたいなものは、水準のほうは不動産鑑定士の方に意見を聴取して以前聞いておりますが、実際この建物がどれぐらいの賃料になるかというのは不明確、教えていただけない部分もございますので、そういった比較のほうはできていないというのが実情でございます。

小林委員

 なぜ聞かなかったんですか。再開発建物内の他のテナント賃料を水準に設定しということを活用方針でうたっているのにもかかわらず、なぜそこを確認しなかったんですか。近隣相場だけで、不動産鑑定の方もそこをしっかりと認識をして、お立場として、お仕事としてきっちりと回答されているんですか。何となく聞いて、何となく答えて、こんなもんですよというやり取りなんですか。それとも、きちっとしたやり取りの中でそういう、きちっとというのは委託なのか分かりませんけども――で行ったものですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 不動産鑑定士には調査を依頼いたしまして出していただいたものになりますが、そちらにつきましては、まだ建物の中の相場というのが全く分からない状態のときの聞き取りというか、調査報告を使っておりますので、実際の今建ち上がっている建物の賃料を水準にというのは、もともと聞いたときには条件としては入ってございませんでした。

小林委員

 なぜ聞かなかったんですかね。じゃ聞いたのはいつですか。不動産鑑定に依頼をして、金額を聞いたのは、5,000円から6,000円という話が昨日ありましたけど、それはいつでしょうか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 そちらにつきましては、令和4年4月1日時点ということで伺っています。

小林委員

 令和4年4月1日、この要項、活用方針をつくったのは令和4年3月ですよね。それ以前に聞いたものを、令和6年、2年もたったときに、しかも令和6年3月1日が契約日で、この2年間全く確認をしていないというのはおかしいんじゃないんですか。なぜならば、区役所・サンプラザ跡地の評価額って相応に上がっているという話はもちろん御承知だと思いますし、この2年間、コロナ禍を過ぎて中野駅周辺の単価はすごく上がりました、評価が上がりましたということを御担当の方々も御承知おきかと思います。そうした中で全く調べていない、聞いただけの近傍の値段だけで決めるのはおかしくないですか。かつ、契約をして、3月1日の契約日以前に中の間仕切りができているんですよね。幾らでもいいですから使ってください、もう仕事もしてください、部屋の内装も全部しちゃっていいですよ。蓋を開けてみたら、契約日に賃料幾らですって、そういうことってないんじゃないですかね。分かりますか、言っていること。近傍相場が上がっているはず、直近、確認していない。かつ部屋の中、もう間仕切りも終わっている。そこまでいっているのに賃料の定めができなかった。中野区で提示もすることができなかった、交渉もできなかったというのはおかしいんじゃないですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 募集を令和4年3月のところから行いまして、選定のところで、令和4年6月に選定の報告をさせていただきました。その前にはヒアリングの審査をさせていただいているところです。その中では、先ほど申し上げました令和4年4月に調査をした近傍相場というところを我々としては頂きたいんですということをヒアリング等の中で協議をさせていただいて、そこに向けてしっかり協議していきますよというところを確認をした上で選定を行ってきました。その上で、管理費等分かるのが本当に直近だったものですから、なかなか契約まで行き着かなかったところですけれども、そういった管理費、区が組合のほうにもお支払いする管理費とかも明らかになってきた段階で、しっかりと改めて協議をして、先ほど申し上げました5,264円を根拠に積算をした額を賃料とするというところで協議をしてきた経緯になります。

小林委員

 いや、それっておかしいでしょう、どう聞いても。おかしくないですか。私だけかな、おかしいと思うのは。じゃお隣の、これはレジデンス棟ですけれども、お隣のビジネス棟のほうの2階にも飲食・物販等の店が入ります。その方々も、契約まで賃料が分からなくてみんな契約しているんですかね。内装工事までやっているんですかね。という話と一緒だと思いませんか。この辺、平米5,000円ぐらいらしいよ、6,000円ぐらいらしいよ、じゃこれで借りようね。何か内装もやっていいよ、契約まで値段は交渉みたいだからっていって、1万円ですって言われて、内装もほとんどできている段階で、えっ、1万円ですか、5,000円じゃないんですか、6,000円じゃないんですかとはね上げられてしまうことだってあるじゃないですか。それでも区は契約日まで分からなかったというものの言い方、これはおかしいんじゃないですかね。普通財産と先ほどおっしゃいましたけど、普通財産の要項の中に、こういう決め方をしていいですということってあるんですか。うたわれているんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 減免の基準の中には、特段こういった割合でやるといったものは、明確に決められたものはございませんので、区長が定める場合とか、そういった形で読むことはできるのかなと思いますが、基準としてこういった形でやるというものは、基準にはないところでございます。

小林委員

 賃料、決め方の話なんですね。50%、80%とか、そういうことではなくて。金額も分からない契約を結んじゃっていいんですかという話なんです。そういうことが財産の貸し借りの中できちっと、行政財産も普通財産も一般財産もないんですか、普通財産なら何でもいいから貸しますよ、1万円で借りてくれるんだったらありがたいね、5,000円はちょっと少ないんじゃないのって、そういう決め方をするんですかということなんですよ。あり得ないと思うんです、まず。なので、とある大手のコンビニエンスストア、計3社の方々に以前、私聞いたことがあります。幾らぐらいで借りられるんですかねといったら、少なくても今回借りた金額の倍以上の単価を先方から聞いているというふうに聞いています。つまり、そんな単価ではここに入れないねって。大手ですよ。四季の森でも運営しているようなところが、直営でやりたいと思っても単価がすごく高くて借りられないというような単価を示しているときに、私、昨日2,400円って話をしましたけども、4,000円台、5,000円台、5,000円弱、5,000円前後で借りられるなんて到底あり得ない。しかも全体の面積から見れば2,400円前後なんて到底あり得ないような金額なわけですよ。借りる側からしてみたら、これほどありがたい話はない。貸す側からしたら、こんな無駄なことをよく財産の管理でされているなというふうに思う。いや、無償で貸すということが当初から決まっていますからって、決まっていたんだったら、もっと高い賃料で貸したほうがいいんじゃないのってなるわけですよ。だって、建物内の中の賃料を確認しながらやっていくんだもの。ということもせずにして決めてしまって、この値段で貸します、そして中身については、面積と賃料の発生する有償のスペースと無償のスペースのダブリも出てきている。不明確、そして貸し方についても明確になっていない。そこがやっぱり問題になってきているわけですよ。

 そこを聞いていて、きちっとした答弁は、私は得られていないというふうに思っています。だって、貸すのに当たってきちっとした、どういう契約を結んだんですか、契約の中身は何なんですかって。幾らで貸しますよ、何年間貸しますよ、こういう使い方をしてくださいね、事細かにこういうのは駄目ですよ。もっと言えば、さっき言いましたけど、飲食はいいですよ、飲物代については有償でいいですよと言うけど、先ほどのコミュニティBox-A、B、Dについては有償で貸すことができる。有償、地域交流スペースで本来は無償のスペースの中に入っているけども、有償だからで、近傍と同じ、近傍の区の区有施設と一緒。桃園区民活動センターと産業振興センターが近所にあります。そのすみ分け、どうするの。区有施設と同じように貸すのであれば、どういう貸し方をするの。そこまできちっと契約の中にうたっていかないと、好きなように使われちゃう。使い方も、有償でいいというふうに言われているから有償で貸しますよ。その貸し方も、1時間ごとに貸すのか、1週間、10日、一月でもいいのか、1年でもいいのか、それもきちっと決まっていないわけでしょう。今のお話を聞いていると、きちっとした契約ができていない。中身の詳細まで詰めていない契約をしている、そういうことですよね。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 建物の契約、その前提としては協定書を結んでということになりますけれども、そちらのほうに厳格に、この貸室については時間幾らですよとかという貸し方のところまで明確に規定したものではないところでございます。ただ、募集要項の中、あとは協定の中にもうたっておりますが、こちらの地域交流スペースの運営の仕方につきましては、区のほうとも協議をして進めるようにというふうになってございます。そちらについて、詳細のところはこれからも決めていかなきゃいけないところはありますが、基本的に丁寧な賃料でお貸しするという内容を確認しているところです。

小林委員

 いや、これからじゃ駄目でしょう。契約のときにそれが決まっていないと。だって、これから交渉ってあり得ないじゃない。家賃が決まってから交渉する、普通。家を借りるときに、自分のアパートを借りるときに、そういう交渉ってあり得ないと思いますよ、多分。大家さん、絶対そういうことはしないと思う。だって、幾らでも下げることができちゃうんだもの。それは大家さん、言っていないよね、賃料これでやるって言ってくれたよねと。だから、こんな範囲でやらせてよというふうになっちゃう。これから協議と言うけど、区との協議により運営方法を定めていく、定めていないのを貸しちゃっている、契約しちゃっているということになるんですよ、協定って言うけど。軽飲食の提供など利用者の利便に供するサービスを有償で行うことも可って、幾らでもできちゃうじゃないですか。500円で貸しますよ、でも、ここで飲んだり食べたりするのは、ジュース1本200円ですよって。100円で外で買ってきて飲んだほうがいいとかというふうになっちゃう。そういうことがきちっと決まっていないということですよね。これを貸す、もう契約をしちゃった、貸付けを行うだから、契約を3月1日にしちゃった。長くなるといけないので言いますけども、全体の面積に対して50%というのは本来はあり得ない。51%というのは本来はあり得ない。49%の中に有償で貸す部分とラップしている部分がある、それが地域交流スペースであるということと、それから、その賃料についても定かになっていない。貸す期間、時間についても、金額も決まっていない。そういう中で、しかも、この建物別の賃貸部分との賃料の確認もされずに、近傍と言われた2年前の金額だけで、それをうのみにして、いまだにその金額のままで契約をしている。これは駄目でしょうって。あり得ないでしょうって。

 そのほかに二つ、移ります。二つのうち一つ、地域交流の場、コミュニティBoxの中に、コミュニティBox-Cが、「私設公民館活動を進めていきます」、私設公民館活動ってどういうことでしょうか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 こちらの方は、地域の方とか勉強されたい方とか、そういった方々が利用ができるようなスペースとして利用いただいたりとか、占有する場合は有料で使用していただいたりとかいったようなことを想定しているものです。

小林委員

 そうすると、先ほど伺いました産業振興センターや桃園区民活動センター、また有償で、地域貢献で行っている生協の3階の地域交流のスペース、そこももちろん有償ですけども、そういったところなどとはどういうすみ分けをしてここを使われるんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 明確なすみ分けは難しいと思いますが、こちらのほうは民間が主導的に学びを通じてということで交流ができるような工夫をする、例えばイベント企画をして、そういった方々を集めて交流を促すですとか、情報発信をして、そういったものに関連する方々との交流を深める、また、コワーキングオフィスのお客様とかとビジネスマンと地域の方の交流を促すとか、そういった工夫ができる場所という認識でございます。

小林委員

 それらはこの契約に当たって、これからの、オープン、4月23日から開業を予定しているという報告ですけれども、具体的に事業計画って、もうできているんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 まだ現時点では、いつ、どういったイベントをやりますというところまで計画立てたものは伺っておりません。

小林委員

 さっきから聞いているとおりに、間仕切りも終わっているということは、少なくても、最低でも1年ぐらい前からは内装工事の計画をお互いにやり取りをして、お互いじゃないな、区と事業者と建物、建物の人にこういう計画でやりたいけど、区がまずやらせてあげてくださいね、事業者はこういうふうにやります、建物と事業者の間で細かい打合せをしますというところまでいっている段階で、お互いに金額も知らなくて、じゃ中野区は幾らでこの床を貸すのか、幾らの価値があるのか、資産価値、不動産鑑定なのか、財産の鑑定なのか分かりませんけども、そういったことまできちっとやった上で、そういったことを進めていかなければ本来いけなかったところのはずを、事業計画もいまだに分かんなくて、これからですというんじゃ、この間仕切りは何のためにこういう間仕切りにしたの、このスペース、何のためにこの人数としているの、これだけの広さで何ができるの。こんなことをできますという具体的なものが今の段階でなかったら、4月23日にオープンして、しばらく開店休業で、ほったらかされちゃうスペースがそのままあるということですかということです。

 最後の一つ、防災拠点というところに、「中野区の防災施設として活用いただけます」というふうになります。これは具体的にどういったことでしょうか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 こちらについても事業者から提案があったところで、震災等が起こったときに、例えば帰宅困難者の一時待機場所ですとか、そういったところの協力が考えられるというふうに協議しております。

小林委員

 これって、いつ決まったんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 こちらについては募集選定をしたところで、こういった場所として活用ができるということは区としては認識しておりましたので、そこから検討を進めてきているところです。

小林委員

 この地域防災に関わる区の施設として、これは庁内で共有が図られているんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 情報提供はしておりますが、具体的な、どういったときにどれくらいの規模でというところの詳細な調整のほうはこれからのところでございます。

小林委員

 なぜ聞いたかというと、私、13年前から地域貢献型の防災施設について、ずっと提案してきているんです。今定例会の2月14日の一般質問の中でも、地域貢献型の施設を設けるべきではないですかということで、中野区は他の事例を参考にして検討していきますと言って、こういう事例が中野区にはないので、これから検討していきますという回答だったんです。これ、実際あるじゃないですかって。何で共有が図られていなかったんですか、防災危機管理課や建築課やまちづくり推進部と。図られていたら、そういう答弁でないはずですよ。そのためにどういうインセンティブがあって、どういうために、どういうふうに使いながら、ここを活用していくというものが何もない。つまり防災施設という場所ですよというだけの話で、言葉だけで、具体的なものが何もない。つまり事業計画がない、これをただ貸している、貸しちゃうというだけの話。というのはこれからですよというのはおかしいんじゃないですかと思うんですけど、様々な御担当の方がいらっしゃいましたけども、まずそちらはいかがですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 るる御意見いただいたところがあるかと思っています。こちらの地域交流スペースであるとか、防災拠点機能のところ、まだまだ詰めていかなきゃいけないところがあるというのは御指摘のとおりだと思っています。開業まで時間も残り少ない、また、開業した後も改良とかも、改善をして、より地域の方、来街者の方、皆様に使っていただける施設にしなければいけないとは思っておりますので、事業者とも鋭意協議をしてまいりたいというふうに考えてございます。

小林委員

 防災施設として、地域貢献型の施設、あまり聞きたくないんですけど、防災危機管理課のほうではどのようにここを捉えていたんでしょうか。また、共有されていたんでしょうか。

杉本総務部防災危機管理課長事務取扱

 本件につきましては、当然今定例会におきまして区議会への御報告をするというようなことから、防災拠点としての活用が可能だというようなところで把握をしたところでございます。こうした施設というのは、非常にありがたいところだというふうに考えてございますので、震災時の一時退避場所ですとか、風水害が発生する際の帰宅困難者の対応も含めまして、そうした場として活用を図ってまいりたいというふうに考えてございます。

小林委員

 今の答弁ってないんじゃないの。全然本会議の一般質問のときと答弁が違うし、これまでのやり取りと全く違うし、13年間全く進んでいないと思ったら令和4年から入っていて、かつ、そういうお答えって全く不本意ですよ。中野区にこういう施設があるんです、これを一つの例にしてやっていきますということが言えているじゃないですか。しかも、一般質問をした日から半月後に契約しているんですよ。今の答弁というのは、取ってくっつけたというか、なぞられてというか、区の答弁としてはそうせざるを得ない、あまりにも如実な答弁過ぎて、ちょっと納得がいきません。あまりここで問題にしてもとは思いますので、そこは十二分に図っていってくださいよ、連携。だって私、防災危機管理課と建築課とまちづくり推進部と聞いているんですよ。何にもないと言ったんですよ。今の話、一つも出ていないですよ。区長答弁すら、一つも出ていないですよ。というように、今回のこの事業の中身が全くないまま契約に至っている。そして事業をオープンさせる。そして、かつ曖昧な使い方の中で、単価も近傍、近傍って中野駅周辺の単価ではなくて、お隣の部屋はどうなんですか。さっきコンビニの話をしましたけど、コンビニ、高過ぎて借りられないというふうに言っていたぐらいなんです。2倍も3倍もする、この区で契約されている金額の単価がですよ。違うところにオープンせざるを得なかったというぐらいのところなんです。ということをお聞きすると、こういったことがここに限られなくなってくるんです、中野区では。いろんな今再開発などが行われています。そこの事業計画にもすごく大きく影響してくるんですよ。

 今日、すみません、私はあえて順番を入れ替えて、こちらの中野二丁目再開発権利床活用事業についての報告を先にしてもらいました。18号議案に出ている。また、この後報告をされる中野駅新北口駅前エリアについても同じようなことが中に含まれているんですよ。なので、あえて皆さんにお願いをして、先に報告をしていただきました。質疑をさせていただきました。納得ができないところがすごく多過ぎる。言葉は悪いですけど、こんな言葉が本当に区議会の場でいいか分かりませんけど、中野区が不動産屋さんになり下がっちゃっているんじゃないのという、私は行政は不動産屋さんをやっちゃいけないと思うんですよね。やっぱりきちっとした知識とか資格とか、そして経験とかがあってやっていくのであればいいですけども、あそこのいい話、こっちのいい話を聞きながら、それでこんなことができそうだ、こんなことがやってもらえそうだ、だからやっていってくださいねというだけの、それこそエビデンスがどこにあったんでしょうねというものを行っていくことというのは非常に、これからも危険なものを生んでくるのではないかというふうに思います。この点について、いかがでしょうか。

岩浅企画部長

 今様々御指摘を頂きました。この選定に至るまでの間でも様々総務委員会のほうで御報告させていただいて、御意見を頂いているところでございます。それに対しまして、区としての対応が十分ではなかったと今御指摘を頂いているんだと思いますけれども、それについては申し訳なく思います。ただ、今回の選定以降の手続につきましては、区として予定どおりといいますか、事業者さんとの協定どおりにやってきたという認識でございますので、そこについては契約に至ったということでございます。今後の使い方につきましても、まだ十分固まっていないところがたくさんあるというようなお話でございました。それにつきましては、4月、あと1か月しかございませんけれども、そこまででできる限り詳細に詰めていって、区民の方に御迷惑がかからないような形でオープンできるように、事業者さんとの協定を進めていきたいと思います。

小林委員

 今部長のほうから区民の皆さんへというお言葉がありました。そこが一番、私たちにとって大事なところなんですよね。議会が勝手にやっていることでも、区が勝手にやっていることでもない。区民にとって、この施設がどういう使われ方をして、どういうお金で、どういうものになって、私たちにその恩恵がきちっとあるのかというところがやっぱり大事なわけで、そこをないがしろにするような文言だとか、お話だとか、そして契約だとかということは十二分に避けていただいて、十二分に時間をかけて協議をしていただいて、結論がきちっと出る、短時間のうちにそれをしなくちゃいけないというのはエネルギーが相当要ることだと思いますけれども、しっかりやっていただきたいと思います。一旦終わります。

森委員

 基本的には昨日お話しした問題意識と一緒なんですが、配置レイアウトのところでお伺いをしていきたいと思います。賃料の算定の仕方が思ったより複雑になっているようなので確認をしたいんですが、配置レイアウトに「地域交流の場 Open Box」と書いてあって、青い矢印が引いてあるんですが、このOpen Boxというのはどこからどこまでのことで、平米で言うと、これはどのくらいあるのか教えていただけますか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 申し訳ございません、明確な面積のところは一概に、細かな数字は手元にないんですけれども、ブルーのラインで、点線がコミュニティBox-Aの一番上側のラインと合わせて引いてあると思うんですが、こちらで点線で囲ってある部分がOpen Boxというふうに協議しているところでございます。

森委員

 このコミュニティBox-Aの、図で言うと左側の一部のところがOpen Boxなんですか。要するに、そこだけのことを言っているのか、この廊下ないし通路に見えるところが全部Open Boxということではないんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 地域交流スペースとしては右下の入り口のところから左側上の出口のところまで、全て地域交流スペースになるんですが、Open Boxとして地域交流の場として名前をつけている部分については、先ほど御説明した点線の部分ということになります。

森委員

 そうすると、この通路ないし廊下に見える部分は何なんですか。地域交流の場ではあるけれども、ただ人が通るだけのスペースという理解でいいですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 申し訳ございません、こちらの通路状、回廊的に見えるところにつきましても地域情報交流スペースとして活用するというふうなことでございまして、この壁面等につきましては、美術品とかサークル活動の作品を飾ったりとか、そういった交流を促す活用を考えていると伺っています。

森委員

 そうすると、この通路なのか廊下なのかに見える部分とOpen Boxと言っているものの違いは何なんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 申し訳ございません、こちらについては、そういった意味で言うと明確な分けはないのかもしれないんですが、こちらには壁がないと伺っております。Open Boxのところですね。そちらにつきましては、それこそサイネージ等を置いて情報発信をする地域交流の場所として活用すると。全体を含めまして地域情報交流スペースとして運用するということで伺っています。

森委員

 そこも何かすごく曖昧で、結局ここのOpen Boxと言っているところには地域情報交流スペースらしい何物かが多分置かれるんでしょう、サイネージ等々。でも、空間としては一体で使われるということだと思うんですが、ここは無償なわけですよね、賃料の算定としては。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 このOpen Boxと書いてあるところは、賃料の算定には入ってございません。

森委員

 ですよね。それからコミュニティBoxのA、B、C、Dとあって、そのうちCが無償分、その他が有償分ということなんですけれども、これは結局、本来事業の位置付けのプライベートBoxという部分の面積だけだと募集要項に定めた50%に満たないので、コミュニティBoxのA、B、Dも賃料を頂く床として合わせて算定をすることで募集要項の50%というところを満たすということになったという説明だと思うんですけど、ということは、面積の条件がなければ、床の使い方の性質としては無償であってもいいもののところを事業者さんに賃料を払ってもらうというような形になっているということでいいんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 結果としてはそういうふうになるように協議をして決めてまいりました。

森委員

 それで、コミュニティBoxのA、B、DとCでは、そういう意味で位置付けが違うんだけれども、利用者としては同じ性質のスペースとして、同じ条件って広さ等々はあるんでしょうけど、同じような使い方ができるスペースとして使えるということでいいんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 そのとおりです。

森委員

 無償で貸している部分についても、場合によっては有償で事業者さんが貸出しをする、これは募集要項の中でも認められていることと思っていいんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 委員御指摘のとおり、募集要項の段階から、基本はフリーのスペースですけれども、有効活用として有償で貸し付けることもできるというふうにしておりました。

森委員

 そうやって算出した金額がここに書いてある月額166万何がしという数字になるわけですけれども、これは、今月はこれをもらうわけですけど、いつまでこの数字でいきますか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 基本的にこの金額が続くものと考えております。ただ、募集要項の中で事業の運用具合というんですか、そういったものを毎年報告をしていただいて、その内容に応じては割引部分ですとか、金額の調整をするよということをもともとうたっておりましたので、そういった協議はしていくつもりでございます。

森委員

 そうなんですよ。募集要項には書いてあるんですよね、経済状況等に鑑み、将来に向かって貸付料の見直しを行うことができるものとしますとあるので、これを早々にやられたほうがいいんじゃないかなというふうに思って伺っているんですが、いかがでしょうか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 今契約したばかりというところもございますので、ほかの状況等も踏まえて確認した結果で協議はしてまいりたいというふうに考えてございます。

森委員

 契約をしたばかりだと見直せないんですか。そんな条項が、1回決めたら1年はこの賃料でいかないといけないとか、何かそんなような条件がついているんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 特に条件が、そういった形ですぐにやってはいけないというふうには書いてはございません。ただ、この間、契約を締結するに当たりまして、我々が考えていた賃料相場に合わせるよう協議を進めてきて今回契約に至っているという経過がございますので、そこを例えば来月にすぐ変えるとか、そういったことは現在のところでは考えてございません。

森委員

 だから、その前に想定をしていた賃料が妥当なんですかというところが問われているわけですよ。それでビルが開業をして、同じ建物の中の床単価がどのくらいなのかというのが大体見えてきた中で、改めて賃料について早々に考え直すというのは、私は合理的な理由はあるんじゃないかなと思うんですが、それをやられるおつもりはないんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 現時点ではそういった考えはございません。

森委員

 じゃ何がどうなったら見直しに着手するんですか。時間がたったら見直せるということなんでしょうか、今の御答弁だと。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 経済状況もそうですけれども、年間の管理運営の報告書の結果、そういった地域情報交流スペースの運営の状況等も踏まえまして協議をしていきたいというふうに考えてございます。

森委員

 1年は待つということですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 現時点ではそのように考えてございます。

森委員

 それで1年待って、その報告を見て、評価をして賃料を考えるんですか。賃料ってそういうものじゃないんじゃないですか。事業の成果が上がっているから安く貸し続けてもいいよねとか、ちょっと貢献度合いが薄いから賃料を高くしようとか、そんな政策判断で賃料って動かすものじゃないんじゃないですか。賃料の考え方がおかしくなっているように思うんですが、いかがでしょうか。

岩浅企画部長

 基本的に区の普通財産と先ほどございましたけれども、普通財産を貸し付けする場合の賃料につきましては、路線価等を踏まえまして毎年更新をかけていっておりますので、今担当課長が申しましたとおり、直ちに変えるというのは難しいかなと正直思っておりますけれども、そのときの状況を踏まえた上で更新が必要か、改定が必要かどうかにつきましては検討したいというふうに考えております。

森委員

 だから、その検討する条件として、1年やっての事業報告なんて必要なんですか。今の御答弁だと要らないですよね。そうじゃなくて、経済状況とか近隣の相場感がどうなっているかで決めていくものなんじゃないですか。来月すぐ見直せとは言わないですけど、じゃ半年で見直すとか、せめてできないんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 まだ地域情報交流スペースの運営、運用をどうやっていくのかというところ、煮詰まっていないところもございますので、半年とか一定の期間で確認をして、賃料についても検討することはあり得るかなというふうに考えてございます。

森委員

 だから、運用の状況と賃料って関係あるんですかと聞いているんです。そうやって決めるものじゃないんじゃないですか、賃料はと聞いているんです。だけど、今の御答弁だと、やっぱり運営の仕方によって賃料が変わってくるように聞こえるんですけど、そこをはっきりさせてもらっていいですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 失礼いたしました。本来事業部分での賃料が発生しているところにつきましては、単価ということになりますので、近隣相場を踏まえて協議をして決めていくものというふうな認識でございます。ただ、減額のところとかにつきましては、運営状況を見てというふうなことで考えておりました。

森委員

 そうやって言っていただけると理解ができます。要するに、見直したほうがいいんじゃないですかというのは、少し安過ぎるんじゃないですか、もう少し頂いたほうがいいんじゃないですかということを申し上げているわけです。合意ができなかったら、どうなるんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 賃料の協議をして合意ができなかった場合ということでよろしいでしょうか。協議の部分になりますので、直ちに解約というわけにはいかないと思っているんですが、協議を継続的に、我々のほうも多分一定の根拠を持って交渉ということに当たることになるかと思いますので、そこは鋭意協議をして、変更について要請というか、協議をしていって、金額がそれに見合ったものになるように調整していくということだと考えております。

森委員

 行き着くところまで行っちゃうと、契約が維持できますかということになるんだと思うんですけど、区としては普通財産の貸付けの考え方というのがあるわけですよ。交渉をするといったって、考え方がある以上、変な割引とかはできないんだと思うんですね、本来。そうすると、交渉といったって、譲れる範囲は区としては限られているわけで、じゃ合意ができませんでしたとなっちゃったら、その場合、どこが責任を負うのか。そういうことまで契約の中では定めが何かあるんでしょうか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 相手方と結んだ契約書の中では、そこはどっちの責めだよとかという、責任を取るとか、そういう形では書いてございません。

森委員

 だから、要するに、甲乙協議の上みたいなことしか決まっていないということでいいですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 そのような認識でございます。

森委員

 お金の部分がちょっと気になるので、るるお伺いをしてきたんですが、昨日も申し上げたとおり、割引をして貸すなら割引をして貸すでいいんですよ、基準に基づいて割り引くなら。だけど、その分、歳入が減るわけじゃないですか。多分、今出ている金額掛ける10年でいくと億単位の差が出るわけですよね、普通に貸したときと今回のスキームで貸したときと。その億単位の差額が出る、ある意味では億単位の、1回入ってきてはいないですけど、ある意味、歳出と同じような形で区が負担をして、その上でじゃ区民に対して何の価値が提供できるんですかということが、この事業はよく分かりませんということを昨日も申し上げたところなんです。お伺いをしたら、さっきの廊下ないし通路に見えるスペースは、何か展示とかはするかもしれないけど、多分普通に人が通るスペースなんでしょう。それが地域貢献ですと言われてしまうと、通路は別にビルの外にあるわけですよね。通路として本当に必要なのかというと、多分そうではないと思うんですよ。このコミュニティBoxも、フリースペースみたいにちょっと休憩できるとか、あるいは区民活動センターに毛が生えたぐらいの金額で借りられるとか、その程度で数億の価値が区民に提供できますというのは、私は大分無理があるんじゃないかなというふうに思っているわけです。この事業をやることで区民にどんな価値が提供できるのかについて、なかなかはっきりしたお答えがないので、昨日からどうなんだろうなと思っています。というよりも、事業者選定に入った段階から、そもそもがサウンディングに基づいて地域情報交流スペースの運営募集という形になっていて、その必要性からいまいちよく分からないという話をずっとしてきているわけです。だけども、明確なお答えがないということで今日まで来ちゃっているわけですが、改めてこの事業を行うことで、区民に対してどのような価値が提供できるとお考えなのか、お聞かせください。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 具体的なところは、今までほかの委員の方々からも御指摘いただいたとおり、煮詰まっていないというか、明確なところがないのは認識してございます。ただ、せっかく民間の方が受け付け、企画とかをして、こういったところの運営をしていただくというところもございますので、趣味の活動ですとか、先ほど申し上げましたコワーキングオフィスでのビジネスマンと地域の方の交流ですとか、そういったこの場所を生かした形での交流を促進する、情報発信をしていくというような機能を十分につくっていただいて、区のほうも協議をして、協力できる関係機関とも協力をしまして、ここが利用しやすい場所になる、愛着のあふれる場所になるように、引き続き検討を進めたいというふうに考えております。

岩浅企画部長

 レイアウトを今回お示しさせていただいておりますけれども、レイアウト、どういうふうに仕切るのかというのも事業者さんのほうに提案を頂きたいということで募集をかけております。この提案の中では、通り抜けができるような形になっておりますけれども、通り抜けできないパターンも当然あり得たんだと思うんですけれども、通常区が発信している情報というのが、ホームページもありますし、区の行政機関の窓口と施設等で発信している分はたくさんありますけれども、そうでないところでなかなか弱い部分というのはございますので、ここは駅に向かう方、もしくは今後できます公園のほうを利用される方とかも通り抜けをするようなスペースになりますので、そういったところで行政の情報を求めてきた方でない方に対しても情報に触れる機会が提供できるですとか、民間の様々な活動を工夫していただくことによりまして、区民活動センター等で行っているサークル活動ももちろんございますけれども、そうじゃない部分もこちらのほうで編み出せるのではないかということで、この提案を区としては了として、これまで進めてきたというものでございます。

森委員

 さっきも申し上げましたが、ビルの外に通路はあるんですよ。この配置レイアウトだけ見ていると、何かここを通らないといけないように見えますけど、そうじゃないんです。駅の動線はビルの外にあるんです。だけど、ここに入ってもらって区の情報を取ってもらおうと思ったら、今度ここに入ってもらう仕掛けが必要なわけですよ。これはこれで一苦労が生じる話なので、何でわざわざこんな床単価の高いところに通路ないし廊下に見えるようなスペースをつくっちゃったんだろうなというのが私の正直な感想です。だけど、それは民間の工夫の中でやった話ですと言われれば、それはそれまでなんですけど、だけど、それが区民に対する価値の提供かと言われると、私は大分疑問があるなと。区の都合として伝えたいことがある、それに貢献してというのは分かりますけど、区民に対する価値の提供という意味では大分弱いんじゃないかなと思っています。

 さっきの答弁を聞いていても、今に至って定まったものがないとかと言われちゃうと、やっぱり最初の最初で、サウンディングで提案があったようなところに飛びついて募集をしてしまった、区としてこの空間をどうやって区民のために使おうかというところが確立されていない、ここが根本の問題なんだと思うんです。今後、事業者が事業を始めて、区としてそれを評価していきます、場合によっては改善を求めていきますと言うけれども、その評価軸すらないんですよ、今多分。そうすると、事業報告が1年に1回上がってきて、判子をついて、それでおしまいになっちゃうんじゃないかな、それじゃとてもじゃないけど区民のためにならないんじゃないかなと思ってお伺いをしているんです。この段になってですけど、改めて区としてこの場所を区民のためにどうやって使えるのかというのを、根本からもう一回見つめ直したほうがいいんじゃないかと思うんです。お考えをお伺いします。

岩浅企画部長

 ここに来ていただかないと見ていただけないというのはそのとおりだと思います。事業者の方とも、ここに呼び込むための工夫というのが必要だねという話は今も進めてきておりますので、区といたしましても、ここを知っていただくというのがまず一番大事だと思いますので、それも含めて、区としてここをPRする努力もしていかなければいけないと思っておりますし、魅力につきましては事業者さんと協力をしながら高めていく工夫はしていきたいというふうに考えております。

森委員

 だから、最後そんな細かい話を聞いたわけじゃないでしょう。ここのスペースをせっかく区の床として取得をしたんだったら、区民のためにどう使うのが最善なのかというところから見つめ直してほしいということをお願いしているんです。それは、もう事業者も決まっていて、すぐ実現できるのかどうか、分かんないですよ、分かんないですけど、本来はどういう使い方が区民のためになるんだろうかということをはっきりとさせてほしい。その上で現状の事業を評価できるような形に持っていってほしい。そうしないと、事業者が事業を始めて、報告を上げてきたって評価ができないでしょうということを申し上げているんです。もう一回御答弁いただけますか。

青山副区長

 先ほど来、各委員の皆様からこのスペースの活用方法について御意見を頂いております。現在のところ、ここが区民にとってどれほどの価値を生み出せるのかということを、今までの御答弁の中では十分にお示しできていないというところもあろうかと思います。本来ですと、順番が逆といいますか、遅きに失している部分もありますけれども、このスペースの東側に広場のようなものもございますし、また、そこから道路を横断する橋を渡ったところに今後区立公園の予定地ですとか、それからその先には産業振興センターなどもございます。そういったところとの連携なども考えて、例えば子育て支援ですとか、地域の活性化ですとか、そういったことの中で、どういう活用が一番区民にとっていいのかということは改めて全庁的な議論で考えてまいりたいというふうに思っております。

森委員

 御答弁ありがとうございます。今副区長からの御答弁にもあったとおり、ここのスペースはここのスペースで独立して存在しているわけじゃないんですよ。周りにいろんな施設があって、環境があって、動線もあっての中でのここのスペースなので、そういうことも踏まえて、ここのスペースの在り方、どういうのがいいんだろうなというのをぜひ考え直していただきたいなと、最後要望にしておきます。

吉田委員

 私からは切り口をちょっとだけ変えて、これは各委員からいろいろ質疑がありましたが、西松地所さんへの床を貸す賃料が平米5,000円内外ということでしたかね。貸す賃料の積算根拠の一番ベースになるのは、実勢でどれぐらいで近隣近傍とやり取りがあるかということと、もう一つは需給のバランスという観点からの側面ですけども、もう一つはコストということ、一番大事なのは、この床がある土地の評価が幾らであるかということが一番のコストの基礎になるわけですよね。さっき企画部長から路線価とか毎年見直してというお話がありましたけれども、その前の課長の御答弁は、2年前ぐらいに不動産鑑定士に評価してもらって、その後、見直しをしていないという御答弁だったやに思うんですけれども、毎年実勢価格など、経済情勢を踏まえて反映させているという御答弁とそごがあると思うんですね。実際、今回契約をした前提として、この土地を平米、あるいは坪幾らと評価しての契約なんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 すみません、手元にそこまでの資料がないので、答弁のほうは難しいです。

吉田委員

 この答弁でいいんですか。あり得ないんですけど。議会に契約の報告をするとき、わざわざ委員に集まってもらって委員会を開いて説明をするというときに、当該地所建物の底地の評価額、これに基づいて各床の評価が行われて、近傍の取引の実態、需給のバランスとか、この金額ならば実際に取引が行われるだろうということを勘案して収益性も出てくるし、赤字の設定はできないしということで、積算の結果、金額が設定されるはずなんですが、その底地の値段について資料がありませんと、こんな答弁でいいんですか。ちゃんと答弁してください。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 すみません、賃料の交渉で決めてきた中身で使った近隣相場につきましては、事務所の床、近隣のところの賃料の相場と比較してやってきたというところで考えてございまして、認識してございまして、区が今回貸すところの面積に、もちろん土地の底地も我々としては所有しているんですけれども、そこの積算でというところの考え方で積算したものは持っていないというお答えでございます。

吉田委員

 自分の持っている土地の権利の部分だけでなくて、これは1筆のでかいビルの部分なわけですよね。部分としては所有している。だから、この土地の評価額、部長も毎年の経済情勢、実態をちゃんと把握して、それについて反映をしているという御答弁でありましたので、ちゃんと区が、民間の土地じゃないですよ、区がその一部を権利として持っている土地の評価を把握していますかと聞いて、把握していませんと今答えているんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 すみません、区の施設、土地につきましては、区がそういった路線価で毎年賃料等を確認をして、積算を場合によっては改定する根拠にしているというのは確認しているところです。こちらにつきましては、もちろん区の資産ではあるんですけれども、近隣相場と比較した形で賃料の調整をしてきたというところでございまして(「それは床でしょう」と呼ぶ者あり)床としてですね。土地のところにつきましては、すみません、今手元にないので少し答弁保留をさせてください。

吉田委員

 こんな一番基礎の基礎について答弁保留して、パッと出てこないというのは不思議でならないんですけれども、他の委員から、この契約額について、どういう基準、あるいはルールで見直しというのは考えるんですかという御質問、私も同じことを思っていて、普通って言っちゃいけない、ある考え方からすると、トリガー条項といって、契約のときに、例えば一つの考え方としては、公示価って国が発表しますけど、公示価が例えば何%上下したら、そのときに見直しをするとかということをやることはあると思うんですね。特に、実際の生の取引をしている民間の営利事業者じゃなくて、そういうことに、はっきり言えば疎い地方公共団体の場合は、そういう公示価など客観性のあるような変動が顕著に見られた場合に、それを見直しの契機にするということがあり得ると私は思っていたので、底地について聞いて、答えられないと聞いて、ちょっと絶句したんですけど、そういうお考えというのは導入する可能性はありますか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 我々のほうは、路線価をベースに毎年そういった動きのほうは確認した上で、賃料ですとか、借地の賃料等を確認して調整をしているというところがございます。

吉田委員

 今、毎年協議していると言ったんですか。2年前の鑑定額でもって今回報告を出してきたんじゃないんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 こちらにつきましては、近隣相場の底地ではなくて、事務所としての賃料としての近隣相場を基に協議をして決めてきたものでございます。

吉田委員

 2年前じゃないんですか。毎年ちゃんと見直しているんですか。御答弁がそうだったから聞いているだけです。毎年見直しているんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 先ほども申し上げましたけれども、令和4年4月1日時点で5,000円から6,000円程度という相場を確認しておりまして、それに基づいて協議をしてまいりました。

吉田委員

 だから2年前であって、毎年じゃないんですよね。

岩浅企画部長

 すみません、私が申し上げました毎年路線価等を確認しているというのは、区が土地なり、建物を持って、例えば空いている学校等を貸付けをする場合の賃料というのは、毎年の路線価を見たりですとかをしながら、その都度計算をして貸付けをしています。今回、権利床になっておりますので、路線価で出したものというのは近隣相場ではないんだと思っておりますので、今回につきましては、それと同じ手続を取って賃料を決めたものではなくて、不動産鑑定士の方に御意見を頂いて、協定を結んで、選定をしてから今までの間、金額について調整をしてきたというのがございましたので、先ほど基準とした不動産鑑定士の方にお願いした意見書での金額につきましては、2年前のもので事業者と交渉してきたというものでございます。

吉田委員

 私は考え方を変える必要はないと思うんですね。これも区の持っている土地、全体の一部ですけど、区分を所有している、そして、その上に立っている区の権利床ですから、毎年不動産鑑定士にお金を払ってどうこうする必要はないと思うんですよ。だから路線価でも公示価でもいいです、結局、割引の比率が0.7%か0.8%かって違うだけですから、割り返せばいいので。要するに顕著に変わったときには見直しをすべきだと思っていて、例えばここの近傍で言うと、中野三丁目36-15という道路の反対側、ここの公示価が今年も出ましたよね。平米480万円で、8%上昇しているんですよ、前年に比べてね。見りゃ分かる。出ているのは路線価じゃなくて公示価だから、公示価の場合は大体、実勢価格は公示価の、どんなものを見ても1.1倍から1.2倍が実勢価格で、場合によっては1.5倍になることもありますと、こういうのが不動産の常識ですよね。それでちょっと計算すれば、実勢価格が、公示価が480万円だったら、1.1倍なら523万円、1.2倍だったら576万円、1.5倍までいけば720万円なんですよ。この金額まで2年前からしたら、去年から比べて7%以上上昇しているのであれば、僕は1割以上上昇している可能性もあるなと思っているので、2年前の評価額でもって、これを突き進むのはどうなのかなと思うので、これは見直しを、要するにどういうルールだったら見直すんだということについて、ルール決めを考えていただく必要があると思います。これは要望です。

 そして、それと別件で、西松建設さんの御提案してきた、事業者さんとしては、話を聞いていると最大限の譲歩というか、融通を利かせて頑張っていらっしゃる内容なんだろうなとは思います。もともと50%欲しかったコワーキング、プライベートBoxの部分、42%に落ちちゃったから、Open Boxのほうに会議室三つ、A、B、Dですか、ここはそっち側に出してもいいけど、そこについては区に賃料を払っているから、会議室の室料を設定させてくださいと、こういう内容だと理解しました。しかし、Open Box、Cというところについては、これはもともと賃料を払わないところだから、それよりも低廉な料金か、あるいは無料、予約がなければ貸付けという形で、A、B、Dについては擬似的にオープンエリアのように、建物の物理的な構造としてはつくりますという、これは事業者さんが一生懸命努力をしたんだと思うんですけれども、これは区民あるいは利用者にとっては、大変申し訳ないけれども、分かりにくいなと思うんですね。A、B、Dは賃料を払っているから、どうしても会議室、貸出料を高く設定しなければいけない。しかし、Cのところは無料で西松建設さんも使わせてもらっているから、ここの会議室料はより低廉にできる。しかし利用者さんは、そんな区と事業者さんの関係を全く理解していないので、このA、B、C、Dと並んで同じように書いてあると、何で狭い部屋は賃料が高くて、大きい部屋は安かったり、ただだったりするんだろうと。普通の区民感情としては、なら全部安くするか、全部高くするか、同じような料金じゃないと非常に分かりにくくて、将来意見書とか要望とかが出てきて、もうちょっと安く使わせてくれとかというような、きっと要望が出てくるよなと想像がつくわけですよ。そのたびに、ここは本当は区に賃料を払っているところ、こっちは払っていないところだから料金が違うんですとか、一々説明しなきゃいけないというか、その説明も行き渡るとは思わないので、要らぬ不満というのが生じちゃうなというふうに、要するに情報というのは全員が完全に共有できないものですから、そういうことが、せっかく頑張っていただいているのに、そういうふうに見えちゃうなという残念さを私は感じています。

 そして、そもそもこのエリア全体の使い方として、いろんな委員の方から御説明があったとおり、ただ廊下に何か展示するだけなのに大きなスペースを使うんですかとか、いろんなことがあります。この契約は何年契約になるんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 契約自体は10年契約になります。地域交流のコミュニティBox-A、B、C、D、全てにおいて同じ考え方、もちろん区のほうには賃料を納めていただいているというところがあるんですが、運用の仕方としては区民の皆さんに御迷惑をかける変わりなく、面積に応じて料金は違うんですけれども、同じような低廉な料金で運用する、借りる場合には貸していただくということで確認をしているところでございます。

吉田委員

 この間のやり取り、事業者さんも区さんも一生懸命地域の貢献を本当に真摯に考えてこられているんだとは思うんです。ただ、結果として、議会に提示されたもので、もうちょっといい使い方とか、間取りとか、あるいは防災についても、もうちょっと、分かっているんだから前々から防災部門がここの検討に積極的に入ってもらって、必要性があるかないか分かりません、どこか防災倉庫が置けるだとか、何か目に見えてちゃんと組み込まれていますよというような内容になっているとよかったなとは思います。ただ、そこについては一般論として申し上げますが、私が気にしているのは、やっぱりここの土地の評価をちゃんと、つまり、区の努力もあって経済性、使い勝手がどんどん中野駅近辺、高まって、地価も、あるいは賃料も、何もかも経済的な利便性が高まっているわけですよ。その最新のせっかく区も努力をした利益を区がきちんと区民に還元できないような料金設定であるとかという評価であるということについて見直しを求めたいと思います。これは要望で結構です。

委員長

 答弁保留の件。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 先ほど吉田委員から御質問のありました土地の面積とか価格のところですけれども、共有持分という形になりますので、明確な面積というのはなかなか出すことが難しいんですけれども、大体190平米ぐらいが面積的な持分になりまして、路線価等から計算した価値としては3億2,000万円程度というような認識でございます。

吉田委員

 ごめんなさいね、僕が聞いているのは総体の、総額の価値じゃなくて、坪、あるいは平米幾らと評価していますかとお聞きをしております。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 平米でいくと168万4,200円程度でしょうか、そのような認識です。

吉田委員

 今、正式に議会で168万4,200円、平米ですね、平米当たりの価格を区としては理解していると。私はこの評価は安過ぎると思っていて、先ほど申し上げたとおり、2023年の国土交通省かな、内閣府か、国が発表した公示価、公示価格、道路の反対側、中野3-36-15、ここで平米480万円ですから。480万円ですよ、168万円じゃなくて。私は評価を低く見積り過ぎだと思って、ちょっとこれはなかなかのみ込めないなと思っています。

加藤委員

 ほかの委員からも多々あるので、同じところも出てしまうかもしれませんけども、できるだけ端的に伺いたいと思います。まず今単価の話があったのであれですけど、ホームページのほうで1階のテナントさんですね、空いているところ、ここのサウステラの、1階の103-2の面積18.43坪、平米は60.95平米のところの月額の賃料が80万円、坪4万3,407円というふうに出ています。だから、坪じゃなくて平米で言うと1万3,000円ちょっとという金額になりますね。これをもしこの金額で、単価で貸せるとして、この680平米を1年間掛けると1億1,000万円ぐらいになるわけですよ。この貸し出そうとしている、166万円で貸すと、大体2,000万円ぐらいですから、この差額が9,000万円、10年間で9億円の差が出るわけですよ。10年間で9億円の事業、先ほど森委員の言い方で言うと、9億円の事業をここで区でやっているということを考えたときに、9億円の価値がある事業になっているのか、通り道になっている会議室があるというところで。その価値があるって、胸張って言えるか確認します、まず。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 なかなか金額換算は難しいと思いますが、そういった事業になるように努力していきます。

加藤委員

 もちろんこの80万円のところで、この値段で入るか分かんないですけど、でも、ほかのテナントは、逆にまだ空いているんですから、もうちょい高い値段でほかのテナントさんが入った可能性もあるわけで、この価値はあると思ったほうがいいと思うわけです。それはスケールメリット的に、貸し出すときにちょっと安くなるかもしれないですけど、価格としては1年間で1億の利益が見込める施設なんですよ。それを2,000万円で貸すということは、年間で8,000万円から9,000万円ぐらいの差が出てくる。それだけの価値があるのかというところを問いたいわけですよ、皆さんは。

 そういった中で、議案に絡んでのところですけど、結局、区がこういった権利床を利活用するときに、考え方のプロセスとして、これを例に本当に大丈夫なのかって皆さん図っていると思うんですよね。そういったところで聞きたいんですけども、まず地域情報交流スペースというものが必要だというのが、サウンディングということでしたけれども、そういう質問があったかもしれないですけど、地域の方には伺って、必要だという結論になっているんですか。少なからず地元町会は聞かれていないと。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 この検討につきましては、近隣の町会とか、そういったところに直接的にこういった使い方になりますというのは、意見聴取したというのは、認識はしていません。

加藤委員

 だから結局、ニーズがあるかも分からないのに、ここにつくって、使われるのかどうか分からない。しかも、言っちゃえば暗いんですね、窓際でもないですし。中を見させてもらったときに、このギザギザの壁が、うちに4歳児がいますけど、ここには連れてきたくないなって思うぐらい、隠れる死角がいっぱいあって、本当に子どものための施設になり得るのかなというふうに思ったんですけど、その辺、このレイアウトはどういう意図を持ってできたのかというのを昨日伺ったんですけど、ちゃんと答弁が出なかったので、もう一回お願いします。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 昨日と同じ答弁になってしまうんですが、事業者のほうは、駅から丘の上のひろばに抜ける小道をイメージして検討してきたと。植栽を配置していったりとか、単なる通路でなくて、芸術を作品展示するなど、公益性を持たせていく予定ですというふうに伺っています。

加藤委員

 ほかの委員も言っていましたけど、ここを通路にしたところで、メインは千光前通り脇のエスカレーターを上がったほうを使われる人が99%以上だと思いますけれども、住民ぐらいしか行かないのかなと。あと、その施設利用者しかいないのかなぐらいの感じで、ここを通路として使おうという方がいらっしゃるのかな。また、地域のニーズも聞いていないのに、会議室が必要だといってつくっている。こういったところから、本当にこのレイアウトというか、仕様でいいのかなというのが疑問なところです。

 あと、50%を維持できないというところになって、結局、会議室を足し合わせて50%行かせようとなったところの経緯に関して、この権利床の考え方全体として非常に重要なことなのに、議会に報告がなかったというところについてもう一度、聞かれたと思うので、もう一回詳しく、なぜそういう判断に至ったのか伺います。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 我々といたしましては、事業者さんを選定してきた中で、選定した後、協議をしてきて、選定のときに50%部分については、賃料はもちろん出す積算をしていましたし、残りの50%程度につきましては地域情報交流スペースとして拠出をしていただくということで考えておりました。設計の段階で、柱の関係もあり、コワーキングオフィス、本来事業のところが減ってしまうよというところで、とは言っても、もともと提案をしていた地域交流の、今ではコミュニティBoxA、B、Dといったお部屋のほうになっていますけれども、そういったところも当初提案にはあったというところがございますので、両立させるという趣旨で、賃料も広域的なスペースとして利用できる場所という意味でも、両立させるという意図で協議を進めてきたところです。議会のほうに御報告がなかったのは申し訳ないとしか言いようがないところです。

加藤委員

 謝られちゃうとって話なんですけど、謝られたから許されるって話じゃなくて、この50%を確保できないというのが、柱の関係上分かったという、この段階で仕様が大きく変わるという、事前に見込めないのも問題ですけど、そこで大きな変更というか、変更ではないのかもしれないですけど、我々からすると、ちょっと話が違うじゃないかってぐらいの大きな解釈の違いが出てくるというところで報告がないというのが、ちょっと解せないというか、納得がいかないということなんですけど、でも、謝られちゃったので、あれですけど、というふうに感じまして、まとめますと、私の個人的見解をまとめますと、9億円ぐらいの事業というふうに見込んだときに、それほどの成果が出せるかなと疑問に思ったときに、違約金を払ったってまともに貸しちゃって、ある意味不動産屋になり切って、最大の床の単価で貸すというのも一つの選択なんじゃないかなって思うんですね。選択肢の一つとして、そういうのもあるんじゃないかなってぐらい、このやり方について納得がいかないということを申し伝えまして、私からは終わります。

平山委員

 コンパクトにいきます。さっき小林委員とのやり取りの中で、いわゆる権利床の貸付けについては公有財産規則にのっとったとおっしゃったんでしたっけ。何にのっとったとおっしゃったんでしたっけ。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 権利床と言っても区の財産ということになりますので、公有財産として行政財産か、普通財産かに分かれていくということになります。純粋な行政目的でないものについては普通財産という扱いになりますので、今回は普通財産ということで貸付けを行っております。

平山委員

 普通財産の貸付けって公有財産規則に書いてあるから、要するに公有財産規則にのっとっているんですかというのを伺っているんです。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 公有財産規則に基づいて貸付けを行うということです。

平山委員

 ただ、割引部分については、これはこの規則に外れるところがあるので、別途ありますとおっしゃったんですよ。別途はどこにあるんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 こちらにつきましては、公有財産の使用料及び貸付料の減額免除の基準を別途内規で持っております。

平山委員

 その内規の中に今回の事例も入っているということですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 こちらにつきましては、対象に応じてとか、用途に応じて減額率を定めたものが基本になってございまして、それによらない場合については、区長が認めた場合というところを定めているのみになります。

平山委員

 区長が認めたものというものを活用されているということですよね。何で聞いているかというと、2年前に議論をやったときに、2年前の第1回定例会でこの募集についての報告があったんですよ。このときに私もいて、内野副委員長もいて、高橋かずちか委員もいたので、戦犯の3人かもしれないですけど、喧々諤々だったんですよ。このときに当時の経理担当、いわゆる資産管理が何とお答えになっているか。要するに基準を、権利床の減額等々なんて、これまでやったことがないわけだから、ちゃんと事前に基準を定めるべきだということの議論があって、そのとおり、そう思いますって答弁されているんですよ。2年たったんですけど、定めましたか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 基本的に、今回のものについてはこういう形ということでやりましたが、その他のものを含めた基準という形では定めてございません。

平山委員

 今回のものは定めたんですか。何か書面になっているんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 今回のものにつきましては、基準という形では定めておりませんが、募集要項を定めるに当たって、こういった形で減額措置をするというのは庁内で決定して進めてきているところです。

平山委員

 基準を定めなければ駄目なんじゃないかなと思いますけど、公有財産規則の第33条、「普通財産の貸付料は、適正な時価により評定した額をもって定めなければならない」とあります。これ、適正な時価によって評定した額で定めましたか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 我々としては、プロポーザルで御提案を頂いた額、それに加えまして、先ほど申し上げました不動産鑑定士の調査の相場観を踏まえて協議をしてきたところであり、一応適正な価格と考えております。

平山委員

 適正な価格じゃなくて、適正な時価って書いてあるんですよ。さっき私、小林委員とのやり取りを聞いていてびっくりしたんですけど、私は不動産鑑定とかって、割と直近、1年以内にやっていらっしゃるんだと思っていた。だけども、それが令和4年4月1日だったというのに本当に驚いているんですけど、そこでお尋ねをしますけども、令和4年4月1日ってプロポーザルが入る前か、さっきのやり取りの中で、選定の前にヒアリングをしたとおっしゃっていましたよね。ヒアリングの段階では、先方からの価格というのは提示されていますか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 ヒアリングの前に資料として、提案資料を提出していただいておりましたので、そこの中に先ほど御紹介した提示価格があったというものでございます。

平山委員

 それが3,358円であったと。ただ、区としてはその時点では5,000円から6,000円だと思っていたと。だから、ヒアリングの段階で何とか5,000円から6,000円までは持っていってほしいというふうに交渉をしたと。これは間違いないですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 ヒアリングの中で5,000円程度はということで協議してきた経過がございます。

平山委員

 それで、これは昨日も申し上げたんですけども、貸付料は、これは募集要項です、近隣相場等を水準とした金額の提案を求める、提案を求めるだけど、近隣相場の水準と全然違う提案が出ちゃったんですけどね、2,000円ぐらい低い。それは置いておいて、ここから先、実際の貸付けまでには期間があることから、提案額は参考価格として、最終的な価格は、いわゆる契約時に区と事業者との協議により決定すると書いてあるんですね。要するに2年間幅があるから、ここでやっぱり床の価値も変わってしまうかもしれない。だから最終的なのは契約のときに決めましょうとなったわけじゃないですか。区がヒアリングのときにおっしゃったのは、あくまでもその時点の不動産評価でしょう。となれば、当然、直近の不動産評価をしてもらって、それを基に交渉されるというのが、この規則にある適正な時価じゃないんですか。私はそう思いますけど、どう思われますか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 委員御指摘のところもあるかと思いますが、我々としては令和4年4月の評価調査の結果をもって協議を進めてきたというものでございます。

平山委員

 ここの認識の違いはあるにせよ、仮にここを真剣に争ったら、今回の契約行為が正しいものかどうかということになっちゃうわけなんですよ。これはなかなかのことですよ。

 もう一つ、令和4年のやり取りの中で、当時の経理課長は、その契約に至る価格が正しいものであるかどうかというものについて、これは重要なことなので、我々としてもしっかりチェックしていきますと答えているんですよ。総務部長と副区長にも聞いておいてほしいんですけど、2年たって、どうなっているかというと、経理課から資産管理が企画部に行っちゃったんですよ。全部自分のところで決められるようなことになった。だから、それは第三者的な立場を守るべきだから経理課に置いておくべきだと言ったんですけど、同じ人がやるということになるんですよ。前、予算と決算が一緒になった、これは今回の総務委員会でもやりましたけど、それだけじゃなくて、事業見直しや行政評価に至るまで全部企画部がやるという、この体制はおかしくないですかということは何回も何回も言ってきました。だけど、今回、もし第三者的な目があったとしたならば、いや、そこでもう一回チェックを入れましょうよということに私はなったんじゃないかと思うんですよ。それを、個人を言っているんじゃないですよ、そこのポジションに権限を集中したということにも、今回こういうふうにこじれている原因の一つがあるんじゃないかというふうには思っています。そこはよくよく考えていただきたいのと、これは難しいですけど、本当にこの契約が適正なものであるかということについては甚だ、今は疑問が湧いてしまったので、これをどう扱うべきかということは、議会としてね、非常に悩ましいところだということを取りあえずは申し上げておきます。

浦野委員

 賃料の考え方などは今様々ほかの委員が確認して、基本的には同じ立場です。重複するので、そこは避けます。

 幾つか契約の中身で伺いたいんですが、ここって今後の、今回事業者が決まりましたけれども、いわゆる転貸、又貸しというのは可能なんですか、契約上。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 いわゆる転貸というのは基本的にできないようにしております。ただ、コワーキングオフィスとか、時間貸しといったことについては、内容に応じて協議してやれるようにするという認識でございます。

浦野委員

 運営については、ここが直営でやるのか、例えば委託してやるのか、そこの運営のところはどうなっていますか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 現時点で運営につきましては西松地所さんが直接やると伺っておりまして、そこを委託するとか、そういった話については、現時点では聞いておりません。

浦野委員

 現時点ではなっていないけれども、契約との関係では、それは委託するということも可能ということになっているんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 契約で全部を委託してはいけないとか、そういった縛りはないところでございますが、基本的には西松地所さんのほうで運営するというふうな話しか聞いていないところです。

浦野委員

 契約書では多分、駄目って禁止していないので、そうすると、裏を返せば委託もできるということだと思うんですけれども、今後これが進んでいく中で、今の予定されている本来事業の部分と地域交流の、今、割合が決まっていますけど、これって今後、この割合を変更していくということは、それも可能なんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 基本的には提案を受けて、それの実現ということで実施をするようにということで言ってきておりますので、変更がある場合については、区のほうに必ず協議が入るという認識でございます。

浦野委員

 これは公開されているもので、中野二丁目再開発権利床の事業募集の段階での区との質問の回答があって、ここだと可能なのかということで、原則不可だけど、必要に応じて区と協議ができる。今の御答弁を合わせると、今はこの中身で提案していただいているので、これでやるけれども、協議の末、それが妥当なものだとなれば、それは可能だという認識でいいんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 変更すること自体は可能だというふうな認識でございます。

浦野委員

 先ほど来、他の委員からもあるように、ここが本当に区民のために資するのか、全体の基本大きな方針が三つあって、区としてはこれを求めて、事業者からもこの提案があるということだと思うんですけれども、先ほど他の委員の質疑で、毎年事業報告書を求めますということなんですけれども、基本的にその報告書の中身というのは、この事業者からの提案で区が求めている区民に資するものということで、その中身について、どういう運営がされて、どういう実績で、どういうものかという、基本的にはそのコンセプトに基づいての報告を受けるということの理解でいいんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 そのように想定しています。

浦野委員

 それで私、昨日と今日のやり取りも含めて、過去のことで思い出したものがあって、10年ぐらい前になるんですけど、地球温暖化オフィスがあって、そもそも環境に資するものということで、区民の方が利用していて、これも前の区政時代ですけれども、結局使えなくなって、環境に資するんだということでしたわけですけれども、結局事業者が決まらなくて、どんどん貸付条件が緩くなっていって、節電とか節水とか、誰でもやっているようなことで貸し出していて、今度そしたら介護事業者が入るんだということになって、じゃそれだったら、ちょうど区でも地域包括ケアのことであったり、介護事業所自体も不足しているからということで、その提案を受け入れて、でも結局、事業者が見つからなくて、今度は飲食にするんだってなって、結局それもなくて、そういう話がありましたね。ここは今、もう事業者としては決まっているので、それに基づいてということになると思うんですけれども、その前段で又貸しが可能かとか、運営はどうしていくのかって確認したのはそこなんですけれども、やっぱり結局、区として賃料が入るから、それでよしで終わらせてほしくないし、今賃料そのものがどうなのかという議論が様々あったわけですけれども、じゃ賃料が、それ自体の検討見直しも必要だと思っているんですけれども、それが入ったから、じゃいいのかということでもまたないと思っていて、非常に当時もそうだったんですけど、コンセプト自体が、悪い言い方をすれば、どうとでも取れるようなものになってしまうんですよね。そこはきちんと、やっぱり区民のために、区民の福祉の向上に努める上での一つなんだということで、そこはちゃんと事業報告書の中でも求めてほしいですし、区としての持っている、こうでありたい、こうでほしいというものにきちんと、それが合致しているのかどうかというところの評価をしていただいた上で、そこも含めての今後の運営のところでの検証、今の時点では10年やっていくわけですから、それがきちんとそうであってほしいなと思っているんですけれども、最後、その点、確認をさせてください。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 委員から御指摘いただきました報告書につきましても、しっかりと区のほうでも確認をして、区民の方に利用しやすい、利用される施設になるように、企画とか、イベントとかも適宜打っていただいてということで、区ではできないものも実現していただくように呼びかけて、確認をしてまいりたいというふうに考えてございます。

委員長

 3時を過ぎましたので、委員会を休憩します。

 

(午後3時05分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時25分)

 

 休憩前に引き続き質疑を行います。質疑はございませんか。

山本委員

 厳しい質問が各委員からあったかと思います。まず西松地所さんは、こういった事業をほかでやられている実績というのはあるんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 名称等は違いますが、同じような、ラウンジみたいなものの運営、そういったコワーキングみたいなものの運営は埼玉県のほうでやっているという実績はあるというふうに伺っています。

山本委員

 本来事業のコワーキングは分かるんですよ。そのほかの、要は地域のコミュニティ的な事業というのは、やられた実績ってあるんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 こういった形で区から、行政から借り受けて事業を展開しているというのは、事例を持っていない、実績はないと思っております。

山本委員

 今回が初ということなんですけど、選定のときに2社来たと思うんですよ。もう1社というのは答えられるんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 もう1社は認可保育所を運営したいという御提案でございました。

山本委員

 全然、事業としては違うんですね。それで賃借料の件、多くの疑義が、懸念があったわけなんですけれども、例えば、例えばですよ、今解約したとして、違約金って幾らぐらいかかるものなんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 違約金で明確に定めているわけではないので、損害を補填するみたいな話になってくるかと思うんですが、今回このB工事といいますか、施設整備において、数億円程度は運営事業者のほうが既に拠出をしていると伺っています。それに加えて人件費等もありますので、相当の費用が想定されるかなというふうに考えております。

山本委員

 大変大きな額なので、その後のなかなか判断も難しいんですけれども、現状として、区は現状やらせてほしいというようなことだと思うんですよね。私、今日お昼にもう一回見てきました。やっぱり動線がまず最初に気になりました。要は、あるわけですよね、北側に公園に行く大きな通路があって、あそこの道を通るかと言われたら、基本は通らない道なわけです。その動線というのは、まず必要なんですけど、区民に愛される施設となるには知っていただかなきゃいけないと思うんですよ。無料で会議室を借りられるって知ったら、そのニーズはあると思うんですよね。その周知というのに関して、広聴・広報課とやり取りとかしているんですか。どういうふうに周知というのをしていかれるおつもりなんすか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 基本的に民間主体でということで考えておりましたが、区としても、ここを有効に活用していただく、いい場所なんだという認識を持っていただかないとというふうに認識しておりますので、広報担当とも調整して、情報発信には努めていきたいというふうに考えております。

山本委員

 まず考え方として、森委員も言っていましたけども、皆さんがどういう判断の基準でこういう運営をしてほしいという考え方があってからなんですよ。だから、最初から事業者にお任せというような感覚を常に受けちゃっているわけです、我々は。4月23日から始まるじゃないですか。オープンされるということで、4月23日から区民はこの会議室を借りられるんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 オープンに当たっては、そういったところが利用できるという認識でございます。

山本委員

 それはどうやって知ればいいですか。私、借りたいですよ。どうやって予約、予約方法とか、そういった細かいことはどうやってお知らせいただけるんですか。何かホームページみたいなのもないんですよね。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 現時点では、そこの事業者さんでここ専用のホームページとかはございませんので、今後そういった情報発信についても協議していきたいというふうに考えております。

山本委員

 4月23日オープンの前、もう1か月ちょっとじゃないですか。これ、いろいろ事業者と協議を今も常に進めている状況なんですか。今はやっていないけど、この1か月で、委員会からの意見もあって、それも踏まえて今から積極的に協議していくということなんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 今までもコワーキングオフィスの料金設定とか、今回のA、B、C、DのコミュニティBoxの利用料金については協議等してきているところです。今回いろいろ御意見も頂いておりますので、引き続き、より誠意を持って事業者と協議をしてまいりたいというふうに考えております。

山本委員

 本来事業のコワーキングは別にいいんですよ。それはやっていただいて。ほかの地域交流の場、防災拠点の場、どういうような活動をされていくのかという企画書みたいなのはないんですか。皆さんの手元にはあるんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 現時点で、これより詳細に各事業について計画書等を示されているわけではございません。

山本委員

 要は、さっきも伺ったじゃないですか、実績があるのかと。こういうような地域交流のスペースの実績が見当たらないわけでしょう。じゃうまくいくのかなって心配になりませんか。求めるべきじゃないですか。ぜひ我々にも、委員会にも共有してくださいよ。どうですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 これから計画みたいなものを、企画書みたいなものを詳細に取れるかどうかというのは、事業者と協議してまいりたいというふうに考えております。

山本委員

 各委員が伺ってきて、私もそれを聞いて、1年後の報告書だけで、来年また同じ時期に委員会に共有されますというようなことだと、ちょっと違うのかなと思いますよ。みんな大変厳しい目で運営について見ておりますので、まず閉会中なのか、4月の。もう始まるわけだから、整っているはずなんですよ。私も4月23日に申し込みたいですよ、どうやってやるのかなって。区民の人にもどうやって、町会の人たちだったり、地域の人に、こういうのができますよ、あと1か月後ですよというのをお知らせしていくのかなとか。これまで委員からあった課題と懸念について、事業者と協議をしていく、整ったもの、そしてその整える前には、皆さんが何を事業者に行ってもらいたいかという判断基準、区の基準というものをつくらないと交渉には臨めないはずなので、それも併せて御説明いただきたいと思うんですよね、次の委員会に。どうですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 時期とか内容は精査をさせていただきたいんですが、何かしらの形で委員会にも御報告できるよう検討したいと思います。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 他に質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、所管事項報告の1番、中野駅新北口駅前エリアの再整備に係る資産の活用についての報告に入ります。

 出席要求の理事者の方々は入室をお願いいたします。

 

〔千田中野駅周辺まちづくり担当部長、小幡中野駅周辺まちづくり課長、中野駅新北口駅前エリア担当課長、井上中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、中野駅周辺エリアマネジメント担当課長入室〕

 

委員長

 本件に対して質疑はございませんか。

森委員

 建設委員会のほうでも少し議論があったということは聞いていますけれども、総務委員会で議案の議決の前に、やはりまちづくりの皆さんのほうにも確認をさせていただきたいことがあるということで、御出席を頂きましてありがとうございます。

 幾つか聞いていく中で、所管外だから答えられないということがあったので、その点について少しお伺いをしたいんですが、今の計画ですと、容積率が1,000%になっています。提案時は900%と記憶をしていますけれども、この900%から1,000%に変更となっている経緯、理由等についてお伺いをいたします。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 提案時は、容積率900%という想定の下に事業者が計画をされた内容で提案をされてございました。その後に、よりこの中野駅新北口のポテンシャルを高めるということで、1,000%を活用していきたいというようなお話がございまして、具体的にその検討を進めた結果、施設をよりよくするというところで、中野通りのにぎわいを拡充するですとか、展望施設の機能について拡充するとか、そういった事業者からの提案を踏まえて、1,000%を活用していくという方向性をお示しして検討してきたところでございます。

森委員

 その話の中にやっぱり展望が入ってくるわけですね。1,000%にすると。その分、公共貢献も当然求められるわけですよね。展望というのは、そのときはどういう位置付けだったんですか。事業者のほうでやりたいということなのか、それも公共貢献というものの一部だったのか、その辺りは何か考えが当初あったんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 事業者の提案のときには、展望広場という屋外のテラス状のものということで提案がありましたけれども、その後、1,000%の容積率を活用していくという時点で、広場に加えて、最上階に交流施設、展望ロビーですとか、店舗等を室内につくるという提案を踏まえて現在の検討に至っているというところでございます。

森委員

 900%から1,000%になるということ自体は、前提から確認すると、この容積率1,000%というのは、この場所でのマックスは1,000%でいいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 本地域の用途地域、それから高度利用地区の指定、そういったところを制度上踏まえて容積を上乗せしていく、その最大限が1,000%というところでございます。

森委員

 そうすると、そもそも何で提案のときに900%だったんだろうというのが、逆に疑問になってくるわけなんです。でも、当初の御提案を頂いた2事業者さんは、両方とも900%で御提案を頂いていたかと思うんです。マックスの容積率を使わないで提案をして、その後マックス容積率にしますというのが、どうにも腑に落ちないわけですけれども、これはまちづくりの中では通常そういうものなんですか。要するに、片方の事業者さんだけというならまだ分かるんですけど、両方とも900%で提案をされていて、そうすると、もう一つの事業者さんを仮に選んでいたとしても、そちらからも1,000%という話になっていたのかなとか、いろいろ疑問に思うわけですけど、まちづくりの世界では、その辺りはいかがなんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 当初提案のときは900%ということですけれども、想定をされて提案をされたということですが、事業者から聞いているところでは、計画をする想定の中で確実に獲得できる、会得できる容積というところは900%であろうということで、900%で計画をしたというふうに聞いてございまして、提案の後、様々な高度利用地区の指定基準等々を確認して、東京都にもその活用の方向を確認をした上で、1,000%が確実に活用できるということで、1,000%を活用していこうと、そういった流れで検討してきたところでございます。

森委員

 要するに、確認を取らないと1,000%までいけるかどうか分からないから、当初提案は少し抑えてあるということなんですかね。その後、こういう公共貢献が認められれば1,000%までいけるだろうということで、1,000%になるということで、そうすると900%から、容積率1,000%というのは、正式に言うとまだ決まっていないわけですよね。決まっているものなんですか。計画としては決まっている。どういう言い方をすればいいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 本地域の都市計画の変更と、それから高度利用地区の指定というのを11月に決定をしてございますけれども、この都市計画の中で、この地域では1,000%を活用していけるというような都市計画になったというところでございます。その計画を踏まえて現在事業計画をつくってきて、1,000%を活用していくということでございます。

森委員

 そうでしたね、失礼しました。ただ、区としては最初900%の提案を受けていて、その事業者を選定して、途中で1,000%にしたいと。その代わり、こういう公共貢献をしていきますということで、それを了承するというんですかね、区としてその計画でいきましょうみたいな、それを前提に検討していきましょうみたいな判断というのは、区としてされるものなんですかね。その辺りについてお伺いします。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 900%の容積率から1,000%の容積率を活用していくということで、区議会にも報告をしてございましたけれども、そういった方向を、施設をより魅力的にしていくという意味で活用していこうという方向性を区で確認をして進めてきたということでございます。

森委員

 そのより魅力的になるところの一つが、展望が拡充されるといいなというところだったわけですよ。こういうところもやってくれるんだねだったのが、いやいや、中野区さんの床でやってくださいになっちゃうと、やっぱりちょっと話が違うんじゃないかなというところの思いは、いまだに拭えないわけです。そこをどう考えたらいいかなというふうに悩んでいるわけですが、見解があればお伺いします。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 容積率1,000%を活用していくという段階では、検討の過程の中では、そこはまだ事業収支という点で精査をされていなかったということがございました。その後に事業計画を詰めていく中で、物価の高騰等を踏まえて検討していくという中で、様々施設計画を変更、工夫をしないと事業収支を見通せないというところで現在の計画になってきたというところでございます。

森委員

 要するに、やっぱり事業収支のところで一定妥協しないといけない部分も出てきているということなんだろうと思うんですが、おとといの総務委員会でお伺いをしたのは、年末には事務所床は1万1,300平米と言っていたのが、年を明けて今1万平米という計画になっていて、この段でもまだここもこんなに動くんだというふうに思っているわけです。その辺についてはもう質疑をしたんですが、それと同じタイミングで、商業フロアのところの間に駐輪場が入るという話が出てきました。これについては所管外でお答えが頂けないということなので今お伺いをしたいんですけれども、こうした計画になった理由について、まずお伺いをします。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 やはり事業収支を見通すという中で、様々施設計画を工夫してきている中で、コストのかかる建物の地下部分をできるだけ小さくしたいということで、コストダウンを図ろうということで検討を進めてきておりまして、その中で地下に配置をしていた駐輪場というところも見直すというところで現在の施設計画に至ってきているということでございます。

森委員

 ここもコスト見合いの話が出てくるわけですが、それの代わりに商業フロアの面積が減ってしまっているんじゃないかというふうに見えるんですが、その点はいかがでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 もともと2階部分というのは、商業施設の吹き抜け空間等ということになっておりましたので、そこは吹き抜けが縮小されたというところで駐輪場になってきたというところでございます。一方で、各地権者がどこの権利床を取るのかというようなところも、この施設計画、事業計画をつくっていく中で踏まえて計画をしてきておりまして、地権者の床の配置というところも踏まえて、現在の商業空間の規模になってきたというところでございます。

森委員

 当初想定で、要するに商業フロアの面積が犠牲になっていないかというところが気になるのが一つと、吹き抜けをつくろうとしていたところが駐輪場になっていくということは、商業フロアとしての連続性がちゃんと確保できますか、ある意味、中野の顔となるような場所だと思うんですが、それにふさわしい空間整備というのが本当にできるんですかというところが気になるんですが、その点についてお伺いします。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 自転車駐車場の配置については、2階部分というのが駅前広場レベルとデッキレベルの間の空間で、それほど階高が確保できないというところで、そういったことも踏まえて駐輪場として配置をしてきているということでございます。ただ、一方で、1階と3階の商業空間の連続という点については様々御意見を頂いておりますので、これから実施設計を進めていく中で、空間的な連続性、にぎわいの連続、そういったところは工夫を求めていきたいというふうに考えてございます。

森委員

 なかなか間が駐輪場で魅力的な商業空間と言われてもイメージがつかないんですけど、具体的にこういう事例というのは、ほかのまちづくりの中で存在するんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 なかなか大規模な事例というのが見つからないんですけれども、2階に駐輪場があって、そこは1階と3階は吹き抜けでエスカレーターが通っているとか、外観から見ても、そこの建物の外壁面についてはにぎわいを感じられるような仕組み、駐輪場を感じないようなしつらえになっているということがございまして、そういったところは技術的に可能というふうに思っております。

森委員

 技術的に可能な中で、本当に中野の玄関口みたいな位置付けの空間としてふさわしいフロアになるのかなというのを心配していますので、そこは十分にふさわしい空間をつくれるように頑張っていただきたいなとしか言えないと思うんですけど、今は、それはお願いをしたいと思います。

 それから一般質問の中で、いろんな交渉をちゃんとやってくれということで皆さんにお願いをしてきました。成果があればということでお伺いをしたんですが、都市計画駐車場部分の区分所有権、区への無償譲渡、中野五丁目につながる歩行者デッキ、荷さばき駐車場、地下通路の接続用地の事業者取得等々とかというような御答弁を一般質問で頂いたんですが、これというのは、金額ベースでこのくらいなどお示しいただけるものなのかどうなのかも分かんないんですけど、もしそれが可能であればお伺いをしたいというのが一つと、それが無理なんだとすると、金額のほかにも、こういうメリットがあるんだみたいな話があれば御答弁をお願いします。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、委員からお話しいただいたもの、そういったスキームで取り組んでいくことになりますけれども、まずは資産としての評価については、特に駐車場という特定用途ですので、それをどう評価するかというところが課題になってまいります。ただ、今後の委員会の中で、一定の考え方の下で算定するとこのような資産価値になりますということをお示しすることは可能だと思っていますので、今後委員会のほうにそういったところの旨は御報告させていただきたいと思います。

森委員

 今、議決を迫られているわけですよ。なので、その前段としてお伺いをしたいんですけれども、現状ではお答えを頂けない、今後示し方についてはお考えいただける、こういうことなんでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 現在、仮に今の用地取得に関するもので、施行予定者のほうから得ている情報、また、都市計画駐車場についても、近傍の地下駐輪場相当ということで評価をしても30億円は超えるような価値はあるというところで確認はしているところですが、ただ、評価の仕方が駐車場というところでも、また、立地についても違いますので、これは本当の大概算というところで御理解いただければと思います。

森委員

 ありがとうございます。難しいところだと思うんですが、一定お答えを頂いて感謝をしたいと思います。

 それから、非常に大規模な再開発事業であって、中野駅南口のほう等々も再開発していますけれども、その中でも一番大きな事業になると思っています。国のセンターコア構想からは残念ながら少し外れているわけですよね。だけども、これだけ大きな再開発であれば、そういったところとの関係性ですとか、あるいは東京都全体でのまちづくりの中の位置付けですとか、そういう話というのがこれまでなかなか聞こえてきていなくて、言ってしまえば割と内向きな再開発になってやしないかという懸念もあるんですけれども、まちづくりの担当としては、そういったところとの関係性について、どういうふうに考えているのか、あるいは具体的に動いていることがあるのか、その辺についてお伺いしたいと思います。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今の委員からお話があったところですけれども、現在の事業の状況といたしましては、都市計画決定をして、今事業認可を目指し、基本設計に取り組んでいるという段階でございます。今後さらに実施設計を進めながら、また、実際にこの事業の中で整備される施設や空間、その活用も特定しながら、今後の5年後に向けて様々な取組を行っていくという予定でございます。その中で、やはり今委員からお話があったような視点ですが、昨今、東京都のほうも未来の東京戦略というのが公表されているところです。その中には環境や緑に及ぶ点、また福祉に及ぶ点、それから子育て、さらには未来都市としての様々な、新たな交通とか、空飛ぶ車なんていうのもございます。そういったところを今後この事業の中でいかに実現していくかというのを我々としても検討するのは任務だと思っていますので、今後そのような取組にシフトしていきたいというふうに思っています。

森委員

 答弁を聞いていて、ふと思ったんですが、そういう国レベル、あるいは東京都レベルの大きな動きとの連携というのは、いわゆる最先端のまちづくりみたいなところで区民に寄与する部分もあるかと思うんですが、お金の部分、補助金の獲得とか、そういったところにも影響が出てくるものなんでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 建設委員会でも御報告しているところですが、昨今、補助金の確保というのがとても厳しい状況になっております。そんな中で、やはり確保率を上げていくためには、この計画の有意性を高めていくというところが大きな課題になってくると思いますので、そういった意味では国の戦略、都の戦略、そういったところをアンテナを張りながら、確実にそこと重ねるような計画立案として発信していくような、そういう取組を行うということで考えております。

加藤委員

 今の話に関連して、補助金の内示割れをしているのは、さきの予算の中でも言わせていただいたところなので非常に重要なことかなとは思っているんですけども、副区長に伺ってもいいですか。そういった国が進めているという事業を自治体が率先してやるとなると、内示の獲得率というのは上がるものなんですか。

栗田副区長

 基本的に、やはり国が進めるような戦略に位置付けたり、それに従うようなというか、沿うような取組を行ってくれば、それは国がどの程度予算があるのかとか、いろんな実情はあるんですけれども、一般論で申し上げれば、恐らくそういうところについては、配分について配慮をしてもらえるというのが、これは一般的だとは思っております。

加藤委員

 趣旨からちょっと外れますけど、内示割れが最近額が大きくなっている気はするんですけども、それは今後続くようなものなんですか。

栗田副区長

 先を見通すのはなかなか難しいんですけれども、やはり国の予算、限りがある中で、公共事業全般も減っているわけではない中で、ましてや公共事業一つひとつが物価も高騰しているということから、資材も高騰しているということからかかります。ですから、状況は大きくは変わらないというか、やはり国が潤沢に補助金を抱えていて、満額に近い配分がもらえるというような状況にはなかなかならないんじゃないのかなと思っています。ただ、我々としてはいろいろ、先ほど千田部長からもありましたけれども、国の戦略なりにいろいろ位置付けていくことによって、できるだけ補助金を確保していけるようにしていこうという努力もしかり、また、年度の途中途中でもいろいろ補助金をうまく獲得していく方法というのも、これはございますので、例えばですが、長くならないように申し上げると、例えば年度当初に国が補助金を配分します。ただ、全国に配分していて、思うように事業が進まないと、その国費を吸い上げるということが当然あるわけですね、国としては。国が当然吸い上げたお金をどこかに、いわゆる再配分というか、流用するという手続があります。国土交通省、財務省にお金を返したくないので、当然、どこかに使ってもらおうというふうに動きに出るわけですね。ですから、そういうところでアンテナを我々も高くして、いつでも中野区は使えますよというPRを国土交通省にしておくということも大切だと思いますし、また、これもどうなるかは分からないんです、政局にもよるので。国が補正予算を組むこともありますので、その補正予算のテーマにもよるんですが、補正予算にも積極的に手を挙げていくというようなことで、当初予算の配分がなかなか満額つくのは難しいんですが、そういう中でも事業が円滑に進捗していくように、様々な手段を駆使しながら進めていきたいなというふうに思っております。

加藤委員

 ありがとうございました。補助金が資金計画では430億円、これは国だけじゃないと思いますけれども、かなり大きいので、その辺の獲得というのが非常に事業の成功の可否につながってくるのかなとも思いますので、そこは重要だなと思います。

 私からは、おとといのこのところで2点だけ質問させていただいたので、そこなんですけど、別紙1の今後のスケジュールのところで、清算期間というのが2030年度付近であるんですけれども、一応権利変換で2024年度でやりますけれども、この清算期間において、中野区が大きくお金を払うような、そもそもお金を払うような事態になり得るのか、この清算期間とは何を意味しているのか教えてください。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず再開発事業における清算期間ですけれども、こちら当初の再開発事業というと調査設計計画時の一番初期の段階から共同施設整備費、土地整備費という形で、それぞれ事業費が計上されて、最後、竣工の際に全てのかかった経費と、出来上がった新たな財産、そこら辺を照らし合わせて清算するという行為が再開発法上の中で行われることになります。こちらにつきましては、今委員おっしゃるような、ケースとしては、例えば区がこの床を取ると言っていたものが将来的に全体の事業費から勘案して、また一定の負担を必要とするというケースもあるんですけれども、通常は、そのような追加負担が起こらないような形での清算を目指しながら調整していくというところが通常で、むしろ予備費とか、そういうのが事業費の中で計上されるんですけれども、そういうのが精査されて、場合によっては戻ってくるというケースもあるんですけれども、それは今後進捗しないと特定はできないというところです。

加藤委員

 今回議決をすると権利変換して、それ以降のお金のマネジメントは基本的に施行事業者がやるもので、お金にはタッチしないよというものだと思っているんですけど、大まかにはそういうことでいいんですよね。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 具体的には、今度事業認可をされれば、それに対する当事者としての一義的な対応は当然施行者になるというところです。我々としては、権利者としてその清算を確認して、必要な交付を受けたり、それに対して同意したりするという形になります。

加藤委員

 中野区がお金を大きく払うようなことはないというのを、今言質が頂きたいということなんです。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今後、事業の進捗をしっかり把握しながら、区として追加清算額が必要とならないような事業展開を求めていくというところが今後の取組ということになります。

加藤委員

 おとといやった質問であったのが、展望施設のところ、先ほど森委員からもありましたけれども、1,000%になるときに展望施設を入れる、それは施行事業者が持ってくださいとなった後に、いろいろと社会情勢が変わる中で、やっぱり区が持ってください、いや、区は無理だと、また話がなって、でもやっぱりやってくださいとなったらという話で、今回展望施設の入場料の一例というものが出てきて、これを見たら結構もうかるじゃないかという話になったときに、じゃ施行事業者が持てばいいんじゃないのかという話になぜならないのかが腑に落ちないので、そこら辺の事情を教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行予定者が展望施設を取得して運営をしていくということになりますと、そこは従前資産がありませんので、展望施設の床を改めて取得をする費用が必要になりますし、展望床を取得した後も、そこに固定資産税がかかってくるというようなところもございますので、そういった観点からなかなか運営が難しいというふうに聞いてございます。

加藤委員

 だから、展望施設の床を持つ前提から話ができないのかという話なんですよね。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 展望テラスと展望施設というのがありまして、展望施設は最上階の室内、室内は床を持って運営をすることになりますし、展望テラスというのはその上の屋上階、外の空間になりますので、そこは全体共用部ということで考えているところでございます。

加藤委員

 全体的にどのぐらいの利益率があれば持つのかどうか分かんないですけど、かなりこの展望、年間、中野区の人口ぐらい来るって見込んでいますけど、本当なのかなみたいな、こんなに来て収益上がるんだったら、展望の一連の施設を持っても何とかなるんじゃないかなと思うんですけど、そういう結論にというか、最初、施行予定者が持てないって言った時点で、この資産がない中で、なぜ持てないという結論になったのかも分からないということです。分かりますか。区で持ってくださいという話になる前に、まずこの年間収支で2億円から3億円は利がありますよという試算があった上で、でも、やっぱり区が持ってくださいなら分かるんですけど、いろいろ協議した中でやっと出てきたこの数字が今頃出てきて、なぜ当初から施行予定者は持てないという結論になったのかが分からないというか、そのプロセスが分からない。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 先ほど小幡のほうがお答えしたとおり、事業の成立性については、この事業を営むための床の仕入額、それを償還しないと当然事業としては成立しないというところ、また、償還する際にはそれぞれの運用収益、収入がそこに充てられることになるんですけど、その収入につきましても、事業用資産としての固定資産税、都市計画税というのがかかりますので、そういった中で全体の事業シミュレーションをすると、事業として成立しないというところで事業者から話があったと。そうなったところで、区としていろいろ検討した中で、事業提案としてあったもの、さらに展望機能として我々としても期待したところが今後なくなるということで、区としていいかというところで考えたときに、やはり土地の高度利用を図って、さらに補助金を投入する、そういった事業の中で、最上階を区民なり、あとは来街者を呼び込むための施設として利用しないというのは、区としての選択は難しいんじゃないかというところで、我々として従前資産を活用しながら、特に当初見込んだ従前資産より評価が上がった部分、そういったところをうまく活用しながら、この事業スキームの中で、区としてもこの拠点施設の中に財産を運用しながら関与するということで進めてきたというようなところでございます。

加藤委員

 結果こうなったじゃなくて、その判断をするときに、施行予定者が持ってくださいと言って、状況が変わったから区が持ってくださいって、この段階でこのシミュレーションも出ていれば納得できるんですけど、区が持つ持たないの議論の中でやっと出てきたこの数字が今頃出てということは、区に持ってくださいと言ったときにこの数字は存在していなかったということになって、物を決めるときのプロセスとして、この参考の数字がないまま、それが決まっていった経緯が腑に落ちないと言っているんです。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 一つ補足させていただきますと、まずこちらのほうのテラスを全体共用部分として運用するということにつきましては、やはり様々議会のほうから、区のほうで全て展望機能を持つというのは、これまでの事業の提案の流れからしてもおかしいんじゃないかと。もっと積極的に施行予定者にも負担させるべきだろうというような御意見を受けて、我々協議・調整を重ねて、やはり事業者の負担の一環として、また、当初提案に対する、応えるものとして、今回テラスを活用するというところが出てきたというところです。そういった中で展望機能の1,100平米を超えるテラス、それから区で取得する展望施設、そういった中で機能提供をするに当たって、その後、運用収益ということが区の財産関連で出てきたところから、我々としても議会のほうに、一定の条件下というところではありますけれども、資産活用のほうから、その条件下であればこのぐらいのスキームになりますというのを出してきたという経緯でございますので、そういった意味で最近、テラスを提供できるようになってからの話ということでございます。

加藤委員

 だから、一個一個を詰めるときに、ちゃんとしたエビデンスもなしに何か物が決まっていっているんじゃないかというところが、このタイミングでこの資料が出てくるところで疑ってしまうわけです。先ほどの中野二丁目のほうもそうですけど、何かサウンディング1個で物が進んじゃいましたけど、本当にいろいろ細かく一個一個精査されているのかなというのが疑義があるということで、私からは終わります。

平山委員

 いろんなことを聞こうと思ったんですけど、この前の報告があって、それがずっと引きずっているものですから、そういった形も含めてなんですが、別紙2の中で、今加藤委員がおっしゃったこと、僕もそれはそうならないかなと同じ思いを抱いているんですが、この展望施設の入場の一例ってあるじゃないですか。これは施行予定者が事業者へヒアリングをした結果に基づき、概算として設定をされているというもの、施行予定者から提供いただいた数字ですよね。稼働日って、日数はどれくらいを想定されているんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 申し訳ございません、稼働日、細かくは聞いてございませんが、長期で休むとかというようなことは聞いてございませんので、多分、基本的には年間通じた形で計算していると思っています。

平山委員

 雨の日もあれば、風の日もあれば、雪の日もあればで、毎日稼働できるわけではないと思うんですが、そういうお答えをされてしまうと、施行予定者からもらった数字をよく精査することもなく、こんなもんなんだというふうに受け取ったというふうに思っちゃいますよ。何か答弁はありますか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 失礼しました。ほかの施設の入場者数、ほかの都内近郊のそういった展望施設の入場者数と今回の検討しているテラス規模等を勘案してつくった数字と聞いておりますので、そこは屋外空間に出るところを参考にしているとすると、日数も一定程度、そういった風が強い日とかも含めて検討した数字だと思っております。

平山委員

 そこの細かい詳細は、データはもらっているんですか。どことどことどこでどういうものなんだという、一例を例えば近くのビルか何かの事例で教えていただけませんか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 参考としていたのが六本木ヒルズですとか、渋谷スクランブルスクエア、サンシャインシティ、横浜ランドマークタワー等を参考にしたと伺っています。

平山委員

 だから、その中の、例えば六本木ヒルズであれば、年間稼働がどれくらいで、何名ぐらい来場されているのか。そうじゃなくて、そういうのをシャッフルした数字でしかもらっていないんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 こちらの集客力に関するものですけれども、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会の中でも視察とか勉強会をやらせていただきまして、その中で、ここの中野という立地の中で他の展望施設、ビルと比較してどう評価されるのかというのを勉強会の中でも様々、資料等も提供させていただいたというようなところでございます。今回こちらの集客力に関しては、例えばあのビルが何人集客しているからこうというよりは、全体のそれぞれの実績から中野のところを評価して、全体の、総合的にこのぐらいのキャパはあるだろうというような推察ですので、あそこのところが入場者数が何人で細かくというところのデータまで我々は取り寄せてはいないというところです。

平山委員

 中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会のくだりはよく分かんないんですが、そうじゃなくて、我々はこのデータにどれだけの信憑性があるのかというのが気になっているわけなんですよ。なぜかと言うと、さっき中野二丁目再開発のところでおやおやと思うようなことがあったので。この上のものも施行予定者の方から頂いた数字というふうに聞いているんですね。施行予定者というのは、もちろんある意味パートナーですよ、今回一緒に事業をやる。ただ、今回区がこの持ち床分を変更して現在の姿にした、このスキームでやりたいというときに、施行予定者もできればこういう形に持っていきたいわけじゃないですかというところが出している数字なんですよ。だから客観的な、セカンドオピニオンじゃないですけども、数字をもっと検証していこうと思ったら、例えば全く違う調査機関とかに依頼をしてというような発想はなかったんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 この展望施設に関する評価、集客力に関する評価については、施行予定者のほうで発注した第三機関のほうで様々、こういった展望施設を取り扱っている経験のある業者のほうに評定してもらって、大体三、四十万人ぐらい集客力が中野のこの地だったらあると。また、他の施設と比較しても、1,000円以上の料金を取ることも可能だろうという評価を頂きましたので、そこら辺を基に試算をしたという流れになっています。

平山委員

 だから、どうして施行予定者を通してやらなきゃいけなかったんですかという話です。別にそれに予算を組んでやればいいじゃないですかと思うんですよ。それくらいリスクヘッジをしたいんです。これが全く信用できないということじゃなくて、幾つかのデータの中で、やっぱりどこに頼んでも同じような評価が出てくる、同じような結果が出てくるとなると、それはそれで十分信頼性に足るというふうに思っていて、ただ、いつも聞こえてくるのは施行予定者が、施行予定者がということなんですね。実際にさっきおっしゃっていた中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会も、施行予定者の方が一緒に回って御説明をされている。何か大丈夫かなと思っちゃうんですよ。だって、中野区にこれをやってほしいと思っている側だけの情報で様々なことを判断してしまって本当に大丈夫なんだろうかというのを、一つ前の報告があったもので、今非常に不安を感じているわけなんです。

 例えば、一昨日かな、入場者数の展望フロアの話をされたときに、アリーナ施設の話をされていました。ホールかな、あそこにも集客がされますので。ホールの運営というか、ホールというのは具体的にどういうふうな形で運営をされるというか、どういう活用をされるというのは、もう方針みたいなものは出ているんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 多目的ホールにつきましては、引き続き施行予定者側の事業者が所有して、民間側で運営をしていくということでございます。

平山委員

 だから、民間側がどういう運営をしていくのか。かつて1万人規模と言われていたときは、あらあらのイメージがあったわけなんですよ。だけど、7,000人になって、具体的なものが何にも、いまだに示されないんですね。もう財産処分の議決という段になって、あの施設というのは、この全体のまちづくりの中で大きな影響力を持つ位置付けじゃないですか。そこについての具体像みたいなものもお示しになっていただけていないというのが、これもまた不安だなと思っているわけなんですよ。だって、何を目的に、何を用途で使っていくのかというのでも、来場者数や来る客層や様々な人というのが違ってくるはずですから。そういったものも考慮に入れながら、この権利床の在り方というのも本来であれば考えなきゃいけないんじゃないかなと思っていて、もし現時点でお示しいただけるものがあれば教えていただきたいと思います。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行予定者側から、当初の提案の中では多目的ホールの運営として、音楽ですとか、サブカル、スポーツ、それから地域の文化に資するというようなところで提案を頂いております。こういった提案を基に検討されるんだと思いますけれども、具体的には今後というふうに聞いてございます。

平山委員

 具体的にはいつぐらいには示していただけるんですかと区は思っていらっしゃるんですか。それはあくまで民間がやることだから、区のほうで取り立ててそのことについては、詳細は示されてから分かればいいよという問題じゃないんじゃないかと私は思っているんですよ。繰り返しますけど、あのまちづくりにおいて私は非常に重要な要素を占めていると思っているので、ここに対してはどのようなお考えをお持ちなのか。当初の提案を我々も知っていますよ。だけど、それがそのままそっくりってわけじゃ多分ないわけじゃないですか。今はその中でもこういった方面で進んでいるとか、こういうところとアプローチを掛け合って少し話が進んでいるとか、こういうものになりそうだとか、そういう情報というのは一切ないわけなんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 これまで事業者の提案から、さらに我々のほうでも、この拠点施設の在り方についても再整理して、議会にも発信しながら都市計画を定め、今いよいよ事業認可を目指しているという段階に来ているところです。これまでお示ししてきたもの、それを実現するための都市計画としての運用、そこら辺をベースに今後具体的に、例えばデッキであったり、規模も配置もいよいよ都市計画でも決めましたので、それが具体的に、ソフトにもアプローチしながらどう取り組んでいくかというのは、それを前提に実施設計に反映させることになるので、一般的には実施設計のときにはかなり具体的な運用にもアプローチしながら行っていくということになりますので、今後事業認可を受けたら、まずはそういった体制の中で検討して、議会の御意見も頂きながら、特に公共空間、公有財産、そこら辺の活用については特に御報告させていただきながら詰めていきたいということで考えております。

平山委員

 ぜひ、もしお伝えできるタイミングが早く来るようであれば教えていただきたいなと。中野二丁目再開発の話ばかりしていて申し訳ないんですけど、報告から2年たって我々のもとに現れてきた姿というのが本当にどうかなというふうに思って、権利床ってやっぱり難しいなと思っているんです。その権利床の、示されている資産にも関わってくるような話だというふうに私は思っていますので、ぜひお願いしたい。

 重ねて申し上げますけど、展望だけじゃなくて、床のところも含めて、別な第三者機関に試算を依頼するみたいなことというのは難しいんでしょうか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 この想定収支につきましては、今現在は一例ということになりますけれども、今後運用の仕方を検討するに当たりまして、ほかのところからの意見を聞いてということも考えていく必要があるというふうに認識しております。

平山委員

 ぜひ近い将来でお願いします。最後、我々がずっと懸念しているのは、やっぱり展望フロアであり、展望デッキであり、それに付随するエレベーターなんですね。先般お話を伺った限りにおいては、運営と所有があって、運営に約630万円、所有に約1,200万円かかりますと。運営に関しては、展望フロアがあることによる効果というのも勘案をした上で、やっぱり応分の負担をほかにも求めていくというようなお話をされていましたけども、まだ具体的でない。所有についてはなかなか難しいんじゃないかというようなお話がありました。ただ、実際交渉されているのはまちづくりのほうだというふうに伺っているんですけど、この辺の交渉の具合というのは、今当該委員会でお話できる範囲の中で教えていただければと思うんですが。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今委員にいただいた御視点の中で日々協議をさせていただいていまして、ただ、今日も傍聴で来ていますけれども、あまり我々、腹の中でここまで思っているというのも、この段階では言えるところではないものもございます。やはり我々も区の財産として、価値を意識しながら、魅力とともに運営というところにもアプローチして、しっかり仕組みをつくっていきたいと思っておりますので、それについては方向性が特定し次第、適宜、資産運用についてのルールとして、また考え方として、このようなことで今進めておりますというのは、御意見いただける場面を適宜設けていきたいというふうに考えております。

平山委員

 傍聴にいらっしゃっているとはつゆ知らず、ただ、傍聴なので、本来であれば展望施設というのは、区ではなくて事業者のほうでやられるべきであったという経緯も含めた上で、エレベーターの所有の在り方というのについても交渉していただきたいと思うんです。そのことは強く訴えていただきたい。

 さっき加藤委員が言われていた話を、私も同じことを考えていて、固定資産税がかかりますよと。都市計画税がかかりますよと。当然、展望デッキじゃなくて、フロアのほうを所有するための費用もかかりますよと。ただ、施行予定者が出されたのは、年間の粗利が2億円から3億円ですよ。絶対回収できますよね。数年で回収できちゃいますよね、これが本当であれば。これを自ら出されているわけじゃないですか。だったら、いま一度フロアとデッキについて、しかもデッキって、そもそもは共有部分なわけじゃないですか。共有部分を活用するんだから、別にそこに所有はなかったわけでしょう。問題は展望フロアの部分と、そこに至る施設の部分だけなので、そんな大きな割合ではないと思っているんですよ。いいですか、先方が示された数字で粗利で2億円から3億円、毎年上がってくるというような条件であれば、この条件を基に、いま一度交渉していただくということはできないんでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今の資産評価についての詳細の数字は、我々のほうの部署では把握していないところもあるので、多少一般論的なところになりますけれども、今回ここの事業の中では260億円相当を従前資産評価相当として床を取得すると。そのうちの一部について展望施設に供するというようなスキームになっておりますので、その費用については相応の費用になってくると。仮に年利で2億、3億、さらにそこから事業資産ということでの高額の固定資産税、都市計画税を納めた中で、さらにその2億円、3億円が落ちてくる中で、その260億円のうちの何割かの部分がどう償還されるかというのは、それは確認してみないとならないところですけれども、ただ、やはり事業者も下のホールを運営する中で、展望施設というのを持てないというところは当然そういう計算があったんだろうというところでは思っておりますので、そこについては、また資産活用活用課とも確認はしながら、もしそういう可能性があるのであれば当然協議をしたいと思います。

吉田委員

 当委員会にまちづくりの方が来ていただいてありがとうございます。前回、所管じゃないからといって聞けなかったことを中心に、前回聞いたこととは重複しないように聞きますけれども、前回お聞きをしようと思っていたのが、このエレベーターですね、これが共用ではなくて、区が管理しなきゃいけなくなった経緯、再確認ですけども、最初は屋上も含めて展望テラス、展望施設もエレベーターも、もともとは区の持ち物という前提でプロポーザルとか、あるいは事業者が提案とかしてきていないことを確認したいんですけど、まずは。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 当初提案の際は、展望広場という形で最上階、屋外に出られるということで図面上計画をされていたというふうに把握してございます。一方で、エレベーター等々、そこについては、詳細の設定はされていなかったというふうに聞いてございます。

吉田委員

 そうですね。いきなりそこだけまず区でやってくださいって、そういう話から始まるわけがない。基本的には、共用で使うものは共用にするという前提で議論をしているのが当然ですが、途中でこれは区の専用にしてくださいということを事業者が提案してきたのはいつですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 1,000%の容積率を活用していくという方向性をお示ししたのが令和3年12月ですけれども、そこで一定程度、施行予定者側で展望施設を、床を取って運営をするということで提案があったと。その後に、事業収支の改善ということで、なかなか最上階の運営は難しいということで御説明がありまして、エレベーターというのは最上階の床を所有した、そこに行くエレベーターということで、そこの付随施設になりますので、最上階の展望施設を所有するという方向性にくっついてくるものということになりますので、区が最上階を権利床で検討していくというお示しをしたところからセットになってきたということでございます。

吉田委員

 エレベーター、展望施設が、区が区の権利床で持つとしても、エレベーターは共用で持つ、みんなで持つということも当然可能性はあると思うんですけど、そういう議論はされましたか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 エレベーターをどこの付随施設にするかというのは、そこのエレベーターを使用するフロアとセットだというふうに思っておりますので、展望施設に直通で到達するエレベーターということであれば展望施設の付随施設ですし、下層階のオフィスと、そこで一緒に負担をするということであればオフィスにも停止をするというような形になります。展望施設の運営上、展望施設の魅力という点では、やはり直通のエレベーターということで、展望フロアとセットということで考えてきたということでございます。

吉田委員

 例えば文京シビックセンターとか、別に展望直通じゃなくて、各フロアずっと、各駅で降りられるようなフロアで一番最上階まで行けるんですけども、展望施設の魅力を高めるという便益と、それからエレベーターを共用じゃなくて専用にする、それを誰が負担するか、結局区が負担することになるということの見合いの検証がどう行われたか分からないんですが、私は事業者の側は別の利益があると思っていて、この展望階へのエレベーターを共有でなくて専用にすることによって、事業者がその下の分譲する住宅の部分、あるいは事務所の部分、ここについて有利な影響があると認識しているんですけど、それはいかがですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 あくまでもエレベーターを使われる方、そこの床の付随施設ということで考えてございます。

吉田委員

 私の質問は、規制上、これを共用じゃなくて、専用で除外することによって、この間の居住部分と、それから事務所部分の、要するに売ったり貸したりできる床面積が共用にするよりも専用にして除外したほうが増えるんじゃないんですかという質問ですけども。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 その点については、具体的には把握をしてございません。

吉田委員

 いろいろ規制の法律、お詳しいと思いますけど、把握はしていない、それはそうとも、そうじゃないとも分からない、区の担当として分からないということですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今現在、私はちょっと分かりません。

吉田委員

 分かりました。それは分からないということで、いつの日かきちんと調べて、明確にしていただけるという可能性はありますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 どういう法体系になっているのか、そういった点を確認してみたいと思います。

吉田委員

 じゃこれは事業者のほうに確認を頂きたいんですけども、エレベーターを専用にする場合と、共用で各フロアに降りられるようにするときと、事業者が占有するというか、事業者側が持つ床の使い方に変更、変化があるかどうか、後で確認してもらってよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 現在はこの施設計画、オフィスはオフィスエレベーター、展望施設は展望施設の専用エレベーターということで計画をしているので、改めてその点を確認するということは考えてございません。

吉田委員

 ありとあらゆることをきちんと区民の、区の側の利益を最大限にするために検討していただきたいんですけれども、私の理解では、これは事業者の利益を最大化するために、共用で持ったほうが区の負担は減り、事業者側も応分の負担をするものだけれども、それ以上に、これを規制の、除外することによって、区にとっては何ら影響はないけども、事業者の側にとって、まさに事業に使う床の使い方に有利に変化があるというふうに私は理解をしています。これについて確認できなかったので、その点は結構ですけれども、ぜひそういうこともちゃんと検討した上で行っていただきたい。

 そして、もう1点だけにとどめますけれども、この展望施設について、事業者は持てないと、赤字ということでしょうけども、実際の数値は区は示されたのか。固定資産税が大変多額になるというふうに今御答弁でありましたけども、私、平場でその固定資産税は幾らぐらいですかねというふうに聞いたら、都が算定することだから分かりませんと答えたような記憶があるんですけれども、それも事業者の側から示されたんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 やはり当初提案を実現できないという話は重要なお話でしたので、これについては当然、あくまで都が決めること、そういったようなものも、例えばこういうような設定で考えたとき、こういうような収入になるという仮想の中では当然確認して、無理だというようなことは、我々も合意した上で今のスキームに変更しているというところでございます。

吉田委員

 合意したことは聞きゃ分かるんですけど、要するに他の委員も非常に不思議に思っているのは、その合意の内容が経済合理性から見て妥当かどうかについて説明をもうちょっとしてくれと。透明性、公開性。今の区長が一生懸命エビデンスに基づいて物事を判断すると。議会にもエビデンスを示すという方針のはずなのでお聞きをしているんですけど、どれぐらいの赤字で、こうこうだからどうしても事業者が持てないんですという内容を、区は分かっているけど、議会には示しませんという姿勢は大変不遜ではないかと思うんですけど、数字を示していただけないですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 私も今年4月から就任しているところでございますけれども、その中でもやはり都市計画駐車場、こちらについての将来的な運用の安定性なり、担保なり、難しさなり、そういったところの議論には私も参加させていただいておりまして、その中でやはり今委員御指摘のような考え方というのは、やはり数字で行っておりますので、もし委員会のほうで、どのような形で当初提案が実現困難になったのか、どのような試算なのかということを、あくまで試算レベルでよろしければ、議会からの要請があればお答えしたいと思います。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後4時35分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時39分)

 

吉田委員

 休憩中にやり取りさせていただきましたが、議会としてもしっかりとエビデンスに基づいて、理解した上で判断できることが望ましいので、事業者さんがどうして展望施設、事業者が持つということが難しいというふうに言われていたのか、こちら、区がやったら毎年2億も3億ももうかりますよという内容と事業者がやるのは到底無理ですというお話と、非常に整合性が私の中でつかないということがあるので、どのような形かで、シミュレーションなのか、試算なのか、ある程度事業者が示してくれたものを一部、どこか伏せたりするのか分かりませんが、いかなる形かで、この委員会でなのか、あるいは取扱いも委員長にお任せしますけど、資料を出していただきたいと思いますけど、いかがですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 こちら、当初提案からさらに変更してということについては、様々な委員会の中でも御意見を頂戴しているところでございますし、重要な案件でございますので、なぜこういうところになったのかの、あくまで大概算の試算とフレームを確認できるというレベルになるとは思うんですけれども、資料の内容、あと出し方、それについても検討させていただいて、何かしら提供する方向で調整していきたいと思います。

小林委員

 今日はまちづくり担当の方とエリア担当の方も来ていらっしゃるので、重複するところもありますけど、重複するところは別に確認だけさせてもらいます。まず展望施設を持つという計画があって、そこに先日エレベーターに関わる諸経費として、所有で1,200万円、運営で600万円、年間約1,800万円かかっていきますよというのが一つありました。それから展望フロア、展望施設、屋上の展望に関わって、専用エレベーターで行きますという話がありました。それは置いておいて、先ほど平山委員からもありましたけど、3億円から4億円の年間収入がありますと。その根拠として、年間、中野区の区民の30万から40万という人たちが来場するのではないかという数値の提示がありました、一例として。仮に30万人として、300日運行すると1日1,000人になるんですね。1,000人の収容できるモビリティ施設というのは、中野区にはまずあるんでしょうか。まちづくりでつくっているのか、その計画があるのか。それは答えられますか。例えば駐車場、来るのは観光バスなり、電車なり、徒歩で1日1,000人来るというのはいないと思うんです。であれば、そういう施設がありますか、計画されていますか、この中野駅新北駅前エリアの中で。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 このような大規模開発の際には、大規模開発地区交通計画マニュアルというもので様々な交通基盤に対して負荷が与えられるのか、それを許容されるベースがあるのかというのを、数値的に推計して確認する手続があるんですけど、今予定しているこの駐車場、こういったものについては、それを全て満たされているということで、今都市計画の決定にも至っているというところでございます。

小林委員

 それはどちらに設けているんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 中野駅新北口の都市計画駐車場のことでよろしいでしょうか。都市計画駐車場については、この拠点施設の地下部分に設けてございます。

小林委員

 それは何台、どういう単位で設けているんでしょうか。何台というのか、何人分というのか分かりませんけど、仮にバス1台が40人だとしてなのか、80人というのか、今時分かりませんけれども、何人ぐらいのバスが何台ぐらい設けられているんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 都市計画の駐車場としては70台、それから荷さばきの駐車場として20台で、90台ということでございます。ここに来る来客という意味では、観光バスというか、バスの駐車をすることはできないんですけれども、乗降場という形で設ける予定で計画をしてございます。

小林委員

 停車するというだけになると、展望フロアに来る方々は、私が例えばほかの施設に行ったときには、地上階から相応の施設まで行って、ぐるっとして降りてくる、最低でも1時間以上かかっているんですね。そういうことを考えると、停車したバスなりはどこへ行くのかなって思うんです、駐車場がなければ。70台の停車ができる。この70台は停車ができるのか、駐車ができるのか。荷さばきの車は別にして、それはどういう状況になるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 都市計画駐車場としては、一般車の駐車場として70台ということで、そこはいらっしゃった方が駐車して出かけることができます。それとは別に、来街者用のバスの停車場という形で設けておりますが、バスはさすがにちょっと規模も大きいですし、そこが地下に入っていくというのは、すごくルートも幅広いものを確保しなければいけないので、バスについては降車して、また乗車する時間に戻ってきて乗せていくというような形で想定してございます。

小林委員

 何でそういうことを聞いているかというと、例えばスカイツリーだと1階、グラウンドレベルに三、四十台のバスが、大なり小なりがあるんですけども、30人から40人程度が補助席を使わなくても乗れるようなバスが、きちっと1時間以上の停車ができるように、駐車ができるような施設があって、それで皆さん昇降して、そしてまた降りていく、昇降ができるようになっているという場所があるんですね。そこで展望施設を使われる方々は1時間以上かかっている。例えばここで1日1,000人、平均ですよ、平均1,000人、さっきの雨の日もあれば、雪の日もあれば、向こう側の見えないような日にはみんな登らないわけですから、登らない日を入れて、登る日はじゃ2,000人来るのかと。2,000人来たときのその人たちのバスなり、モビリティはどういう考え方をしているのかとなると、そもそも年間30万人って本当に来て対応できるのということが、現実的に実像として可能なのかということが、ここで一つ疑問になってくるんです。数字上は幾らでも、あっちでこうです、こっちでこうです、だからこのくらいの人数が来ますよと。幾らであれば、3億から4億もうかりますよと。収支があって、支出で2億円から3億円の収益がありますよって。いや、それ中野区って、そりゃ聞けばうれしいかもしれないけど、私が実際やれって言われたら、本当にそんな人の確保ができるのか、駐車場がないところに人が来るのかってなる。そこまで考えると、事業者として私だったらやらないよ、中野区さん、やってください、こんなおいしい話なのでというふうに聞こえる話ということを一つ指摘をしたい。

 それだけの人たちが来て、かつ7,000人のホール、そこに来る人たちも、当然バスを使う人もいるだろうし、もちろん電車の人もいるでしょうし。8,000人からの人たちがここで、駐車場もない中でどういう行動を取るのか。規模は違いますけど、武道館、そのほかの施設、様々、アリーナもあります。横浜のアリーナもあります。そういったところって、きちっとモビリティの施設が、もっと中野よりも充実しているわけですよ。というところで考えると、なかなかこの現実的な展望施設の入場料の一例と言われているところの物の考え方って、いかがなのかなと。数字というか、文字では表せるかもしれないけれども、現実的なところ、どういう、計画にはあるかもしれないけど、停車しかできない、駐車ができない。その中でこれはいかがなのかなって。

 展望施設とエレベーターのほうに行きます。そういう実像のない中で、展望施設とエレベーターを年間1,800万円、1,900万円、物価高騰等もあれば2,000万円近いお金を常に出し続けなければならなくて、持って利益がどれだけあるのかって考えると、私だったら、やっぱりやりたくないよなというふうに思う。だって、行政がやることだからってなると、重複するところは聞きませんので、先ほどの中野二丁目のように、事業計画もきちっと示されていなくて、かつ本来は提案されたときにコンソーシアムをきちっと組んで、事業計画をきちっと履行していきますよ、私たちはそういう体制でいますよって言って提案しているんだから、その人たちにきちっとそこまで出させるべきですよ、本来であれば。だって、資金計画だって、キャッシュフローだって、みんな出させているんだもん。それが提案時の要項に入っているんですから。それを出させていて、4年もたてば、コロナもありました、物騰もすごい上がり方ですよ。消費者物価指数も大分違ってきている。それは言い訳で、だけど、出させるところはきちっと出させないと駄目なんじゃないですか。今言った点、モビリティ、車の駐車場の話、そしてそこにかかる費用の話、それから展望フロアの話、エレベーターのこと、その上での収益、そして体制、きちっと出させないと何ら比較ができない。ただこういうことはできますよって、空論を示されるだけになってしまうので、そこをきちっと出してもらいたい。その考え方をまずお聞きします。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まずいろいろ車両等による影響とか、今委員から御意見を頂いたところですけれども、やはり中野という駅前の立地を考えたときに、電車で来る人がほとんどないんじゃないかとか、いやいや、結構山手線からちょっとだから車のほうが多いんじゃないかとか、そういったいろいろな考え方、推察というのがあるところですけれども、そういった中で、やはり事業の影響、交通影響というのをしっかり考えるためには、これからの大規模開発に伴うマニュアルに沿って、しっかり施設を確保しているかどうか、やはりまずはそれを満たすということに尽きると思っております。また、施設としては満たしたところですけれども、委員御指摘のように、運用の仕方によっては機能に影響が出る場合もございますので、今後運用に関しても、我々もしっかり検討しながら、委員会のほうにも御報告をしていきたいというふうに思います。

 また、一部繰り返しになりますけれども、展望施設については今後、展望施設としての価値や魅力については御報告させていただいて、提供していきたい機能も御報告させていただいているところですけれども、それを実現するための具体的な仕組み、これについては、まだこれから特定して、皆さんの御意見を頂戴しながら実現していくという形になりますので、これも適宜取り組んでまいりたいと思います。

小林委員

 先ほど1日1,000人、2,000人の人たちが来るという中で、仮に40人乗りのバスが10台来て400人、20台来て800人、30台来て1,200人、その30台の車が1時間の間、一度に30台来ることはないにしても、中野駅周辺をうろうろするようなことになれば、交通にもすごく影響を与える。交通環境にも影響を与える。区民にも影響を与える。駐車場があって、さっき言ったスカイツリーのようにあれば、そこにとどまっていればいいんだから。そうしたものまできちっと事業として組み立てていく。今いろんなことをおっしゃっていただきましたけど、私がいっぱい言ったからね。そういう具体的なところが、これから示していきます、こう考えていますだけでは、なかなか判断できないんですよ。というのは中野二丁目再開発のことがあるので。決して中野二丁目再開発がどうとかこうとかだから、ここが駄目というんじゃなくて、さっきも、くしくも言いましたけども、区が不動産業を営むようなことになってくると、そこに、都市計画の専門的知識のある人もいるかもしれない、まちづくりを経験した人もいるかもしれない、様々な技術や職能を持った職員もいるかもしれない。だけど、不動産的なノウハウは、区はないはずなんですよ。だって経験していないんだもん、中野区は過去に。事業者さんは百戦錬磨で、大なり小なりやっていますよ。大きなものから小さなものまで、まちづくりをきちっと経験している。それから比べたら中野区は、私から言わせたら、専門の人から言ったらちょろいもんだよというぐらいな、知識はないはずなんですよ。そこをきちっとしていかないと、つまり事業計画をきちっとつくっていかないと、議案だから通しました、だけど、まだこういう状況です、まだこういう状況ですというふうになっていってしまう。それはさっき言ったエレベーターしかり、展望施設フロアしかりなんですよ。そして、駐車場しかりなんですよ。この三つを取っただけでも、中野区の都市計画というまちづくりということだけで言えば、しっかりやっているかもしれない。先ほどの中野二丁目再開発のことで言うと、契約はきちっとしているかもしれない。だけど中身が、事業計画がきちっと出されていない。だって、本来は提案したときに事業計画を出しているんだもの。出しているんだったら、それをきちっともう一回深めて、2年も3年も4年もあるわけですから、深めて出すのが、中野区として先方に出させる責務があるんじゃないのって私は思うんです。都市計画で定めているからいいでしょうじゃなくて。賃貸契約が問題ないからいいでしょうではなくて。だって、そこまで絵を描いてきて示しているんだもの、初期の段階に。絵というのはパースなのか、何ていうか分かりませんけども、絵を出して示してきている。コンソーシアムもきちっと、私たちはこれだけの企画力を持って、提案力を持って、何事も解決していく力を持っている事業者ですよって言ってきているんだもの。その人たちがいまだに何も出せないというのは、それは区が弱過ぎるんじゃないの、やられ過ぎちゃっているんじゃないのということになる。だから、エレベーターも展望施設も駐車場も未熟なんじゃないですか。そういうことになっていくわけです。それが先ほどの固定資産税の話だとか、今後の事業の在り方だとか、見えるものをもっと出してくれとかという話になってくる。

 別に演説ぶっているわけじゃないんですけども、そういう思いがこの中にはものすごく詰め込まれ過ぎているんですよ。なので、ずっと言い続けてきているんです。ずっとというのは、去年からずっと、毎定例会ごとに。それは資産管理ということだけではなくて、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会の件もあったと思いますけれども。きれいなものだけふわっと見て、いいよね、じゃこれもいいよね、賛成って、そういうことではないというところをしっかりと理解をしていただきたい。区民の税金を使うので、しかも大きな額なので、失敗したら、そのツケは全部区民に回ってくるということになるんですよ。だから、議会としては懸念がある、心配がある。分からない、見えない、ベールに包まれ過ぎている、そこをきちっと開示してくれって、区民に開示してくれということなんです。議員に開示してくれということじゃないんです。そこをもっと理解してほしいと思うんですが、いかがでしょうか。

岩浅企画部長

 今現在、議案をお願いしているところでございますけれども、委員の御心配の点、様々これまでも頂いております。もちろんできる範囲になりますけれども、適宜適切なタイミングで議会のほうにもお示しをして、御意見も頂きながら、今後の事業展開については検討を進めていきたいと考えてございます。

小林委員

 最後にしますけども、せっかく副区長が国土交通省から来ていただいていて、かつ都市計画にまちづくりに長けた方でもあって、そして脇では事務方としてプロパーの副区長もしっかりと携わっていらっしゃるわけですし、そうした中できちっと皆さんがやっていることが、今目の前がいいからいいというのではなくて、そこもしっかりと、長いスパンの中の一時なんですけど、その一時が大事なので、常々そこをやっていただきたいと思います。これは最後、お願いです。要望です。強い要望です。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 委員会を休憩します。

 

(午後4時58分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時10分)

 

 先ほど一旦保留としました第18号議案を改めて議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 それでは、第18号議案、財産の処分について補足説明をさせていただきます。(資料2)

 本件は、現中野区役所庁舎の建物の一部を処分するものです。

 恐れ入りますが、補足説明資料、裏面のほうから御覧ください。区関連資産の従前資産評価につきましては、権利変換の評価基準日を見据えた評価額として、参考の部分ですね、上段の表右下、合計のとおり663億5,199万円と示されています。このうち新庁舎整備費とまちづくり中野21の清算等に係る経費として400億円を権利変換せずに転出補償金として受け取るため、下段の表のとおり、まちづくり中野21の土地・建物354億5,391万円、残りの45億4,609万円につきましては区本庁舎の土地・建物を充てることとしています。

 なお、区本庁舎の土地・建物の処分割合については、上段の表の従前資産評価額の割合、約9対1に基づきまして按分しています。

 議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条では、予定価格2,000万円以上の不動産、ただし、土地につきましては1件5,000万円以上のものに限るとなっていまして、その買入れ、売払いの議会の議決に付さなければならないとなってございます。今回、区本庁舎の建物の一部を4億5,299万3,000円として転出補償金に変えていくこと、処分することが該当するため、本議案を提出しています。

 表面にお戻りください。

 改めまして、処分財産につきましては、現中野区役所庁舎の建物のうち3,038.61平米になります。処分方法は、権利変換をしない旨の申出等となります。処分の最低限度額につきましては4億5,299万3,000円で、相手方は再開発事業の施行予定者です。

 再開発の事業計画認可後から1か月以内、令和6年7月頃に権利変換をしない旨の申出を行います。権利変換計画の認可後、令和7年1月頃に転出補償金等の契約を予定しております。

 御説明は以上です。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 本件に対する質疑を行います。質疑はございませんか。

平山委員

 まず、5番の契約予定年月日というところから教えていただきたいんですけど、権利変換をしない旨の申出が令和6年7月で、補償金等の契約というのが令和7年1月になっている、これは日付が分かれているのはどうしてですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 こちらの施行予定者のほうに権利変換をしない旨の申出につきましては、再開発事業の事業認可後の期間で申入れ期間ができます。各地権者から申出のところが、出ていく、転出するというところが確定した後に、権利変換計画として権利変換、建物のどこの部分にどれぐらいのというのが計画として示されます。それの同意を行った後に、東京都のほうに権利変換計画の認可申請をして、東京都から認可が下りると確定してくることになりますので、その後に転出補償契約を結んでいくという流れになります。

 申し訳ございません、先ほど御説明した中で、私の御説明が誤ったところが、読み違えたところがございますので訂正をさせてください。先ほど、議会に付するべき条例につきまして、予定価格の2,000万円以上の不動産で、土地につきましては1件5,000万円以上とお話ししてしまったんですが、5,000平米以上のものに限るというのが正しいところでございます。失礼いたしました。

平山委員

 ということは、7月に権利変換しない旨の申出等を行うというのは、事業認可が6月を予定しているからということですか。6月のいつぐらいになるんだろう。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 細かくはまだ、東京都のほうが認可を下ろすことになりますので、詳細のところはそのときにならないとわからないというところになります。

平山委員

 事業認可と、この財産処分の関係を教えてください。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず事業認可を受けましたら、施行者に対して地権者として、その財産をどう取り扱うのかという意思を表明することになります。まず床を取得しないという意思表明を事業認可後するというような形になります。

平山委員

 ということは、事業認可の段階で財産処分が決定されていなくても問題はないということですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 事業認可の際に、まず権利床、全体の事業として今お示ししている資金計画、あそこのところが収入のところで補助金幾ら、それから保留床価格幾らというところが書いてあると思うんですけれども、そこら辺の特定ができないと、事業認可としての事業計画が成立しないというところになります。

平山委員

 その特定に当たっては、この財産処分が確定していないといけないということですか。それとも、財産処分をした場合の予定価格ではできないということですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今こちらについては、事業認可のときに、そこの資金計画の中で転出者が幾ら、それから保留床処分金収入が幾らというのを特定して、事業としての成立性を確認して認可という形になるんですが、その後、それに基づいた契約はその認可を受けた後、その認可のお墨付きを基に具体的に手続を行うというような流れになります。

平山委員

 いやいや、中野区が当該の意思決定を行っていなくても、ただそういう考えがあるということで事業認可を受けるということはできないんですかとお尋ねしているんです。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 区として、この財産をこうするというのを意思を示すことになりますので、それを事業計画の中に反映させることになりますので、今の段階で最高機関の議決というところに供して、区としてのこの財産運用の方針を明らかにするのが流れということで認識しています。

平山委員

 いや、できるんですか、できないんですかと聞いているんです。法的にその事業認可を受けるに当たって、中野区が議決という意思決定がなされていないと、方針だけでは事業認可というのは受けられないんですかということを確認しています。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 私の記憶で若干お答えすることになって申し訳ないんですが、事業認可の要件の中に、公有財産を供するときには、議決ということは都市再開発上は入っていなかったというふうに思います。ただ、一方で、事業認可を申請する者として、また認可する者として、地権者の中の意思確認はどうしているのかというのは認可のときに問われることになりますので、それが行政機関だけの今の方針ですと認可申請できるかというと、それは甚だ疑問があるというところになります。

平山委員

 後段も含めてよく分かりました。議案の審査は、資産管理活用課が議案を提出していらっしゃるんですけど、これらのやり取りというのは御担当とはできないんですか。今のやり取りというのは、御担当では御回答が難しい質疑だったんですかね。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 すみません、今私のほうでお答えさせていただいたのは、再開発に関わる行政手続として、我々の部署で牽引しているという部分がございます。その中で、中野区の地権者という立場の中では資産管理活用課のほうで積極的に当然リードしてやっていただいていますので、その両輪の中でやっている中の役割分担では、今の仕組みの、法律上の仕組みとしての御説明は、私のほうが妥当かなということでさせていただいたところです。

平山委員

 ありがとうございます、御親切に。改めて担当にお伺いをいたします。そのような御答弁がありましたが、御担当の見解も伺いたいと思うんですが、この財産の処分について、今定例会のこのタイミングで議決という形でないと、いわゆるまちづくりの事業認可を受けることが不可能となってしまうのか、あるいは不可能となるおそれがあるのか、どういう御認識ですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 先ほど御説明がありましたとおり、この後、区として財産処分の議決を頂いた後、事業計画、区が財産を処分するといった内容が含まれているものに同意をしていくことになります。そういった同意について、区が処分するという方向を勝手にそのまま同意をした内容で進めてしまうというのはよろしくないかなというふうに認識しておりますので、今回議決を、議案を出して御判断を頂くというのが適切かと考えております。

平山委員

 分かりました。私も詳しく分からないものですから、権利変換をしない旨の申入れまでにあればいいのかなと思ったんですよ。であるならば令和6年第2回定例会でも間に合うやって、勝手に思っちゃったもんね。

 最後の質問です。これが一月、二月遅れると、どういうことになるんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 こちらにつきましては、議決が遅れるとすると、我々としては同意をしていくというのも、同じように議決を得られた後にしていくということを考えておりますので、そこから遅れていくことが想定されます。そうすると、まちづくりの影響ですとか、あとは地権者、我々のほうも新区役所の整備費のところ、起債をかけて、そこの償還に充てていくとかといったところも、金利が追加でかかっていく可能性があるといったところ、あとは現庁舎・サンプラザの閉鎖管理のところが、影響が出てくるという認識でございます。

平山委員

 あくまでも、たらればの質問、本当はあまり好きじゃないんですけど、私がお尋ねしたのは、例えば一、二か月程度遅れた場合ということなんです。一、二か月程度遅れた場合でも起債の金利への影響があるのか、ここの閉館に影響があるのか、そうお尋ねしているんです。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 補足説明資料のところにもありますが、契約予定の年月日のところで、転出補償金の契約のところは、今考えているスケジュールでも令和7年1月ごろと考えています。2か月、3か月、かなり微妙なところになってくる、年度末を越えてしまうと金利のほうは追加で負担がかかるという認識を持ってございます。

森委員

 すみません、少し重なるかもしれませんが、私からも確認をさせてください。今回このタイミングでこの財産処分の議決を提案された理由について改めて伺います。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 こちらにつきましては、施行予定者のほうから事業計画書がしっかりと示されたこと、またモデル権利変換計画案も示されて検討してきている状況を一緒にお示ししてきています。そういったことが認可申請の準備としては、あとは我々のほうが同意できるかどうかといったところとかがネックになってくるかなと思っておりまして、認可申請の準備が整ったという認識でございまして、この段階で議案を提出させていただいております。

森委員

 ごめんなさい、聞き方を変えます。議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例の要件との関係でお伺いをしたいんですが、いかがでしょうか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 こちらにつきましては、先ほど御説明しましたとおり、建物の金額が2,000万円以上というのが確定しているので、現段階のところで議案を提出しております。

森委員

 ということですね。金額からして議決が必要なのは明らかだったと思うんですよ。我が会派は従前より何度も何度も必要になりますよねということを確認してきたんですが、相当な期間にわたって、必要な場合には議案を提出しますという御答弁しか頂けなかったんです。何とも不思議だなと思いながら質疑を繰り返していて、ようやく令和4年の第4回定例会だったと思いますが、その頃になってようやく恐らく議決の対象になると思われますという区長答弁が出てきた。これが不思議でしようがなかったんですが、改めて、議案を提出する段階になって、この区の対応がどうだったのか、お考えがあれば伺いたいと思います。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 まちづくり中野21の従前資産評価、土地・建物についても伸びがあったりとかということもあります。区役所の土地ですね、どっちかというと土地のほうも上がっているという影響があった中で、按分してどれくらいになるかというのを確認するのに時間がかかって、御答弁のところでなかなか申し上げられなかったという認識でございます。

森委員

 今回は大事な大事な議決だということで、詳細な議論を各会派の皆さん行っていて、まちづくりのほうからも出席要求をさせていただいて議論をさせていただいて臨んでいるわけですよね。だけれども、もしかしたら、この議決がなかったかもしれないと思うと何か背筋が凍る思いがするんですよ。数字上、確定をしなかったということは、場合によってはこれ、何の議決もなしに進められる、本当にその可能性を考えていらっしゃったんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 従前資産評価につきましては、今回確定したという形でお出しさせていただきました。その前については、検討状況ということでお示しを何度かさせていただいていると思います。いろいろ御意見はあると思うんですが、現段階でお出しすると。その判断したところにつきましても、令和4年12月の辺りですか、そういったところで判断をしてお伝えをしてきたという経過になります。

森委員

 たまたま条例の要件に引っかかったから議会の判断が必要になるって、本来はそういう性質のものじゃないと思うんですよね。条例の要件に引っかからなかったら、議会の意思を確認せず次のステップに進むことができた、事業計画の同意ができたということなのかなと思うと、非常に恐ろしく思うんです。そうじゃなかった場合に、要するに議決の対象にならなかったという場合にも、一定議会の意思というのは大事な要素だと思うんです。勝手に同意はできないと思うんですけど、結果、要件に当てはまったからオーケーという話じゃなくて、そこの必要性についてどう考えているのかなというのを議決の前、最後、確認をさせていただきたいんですが、いかがでしょうか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 これまでも議会のほうに、委員会のほうに、事業計画なり、権利変換の予定、イメージなりというのは情報提供、御報告をさせていただいて、意見を聞きながら進めてきているところです。もちろん議決という判断のところはなかなか、今回の要件に伴ってというところはございますが、その他の面につきましても適宜に委員会報告をさせていただいて、委員の皆様の御意見を頂いた上で、区として判断をして進めてきているし、今後も進めていかなければならないと考えております。

森委員

 今後のところがやっぱり引っかかるわけですよ。一昨日ですか、この議決の前提となって幾つかの数字を出していただいていますけれども、まだ変更の可能性があるということも確認をさせていただきました。場合によっては不同意という選択肢もあるんだということも確認をさせていただきました。そういう意味で言うと、そこの判断に際しても、議会の意見というのも大事ですし、何より今日は中野二丁目再開発で散々やって、議会っていつも本当に多様な意見があって、隣に座っていても全然意見が正反対だったりするようなことだってあるわけですけれども、中野二丁目再開発についてはみんな同じようなことを言っているわけで、はて、あれはあのまま進めるのかなと。ここも議会の意見というのを大事にしていっていただくと、対応すべき事柄というのもおのずから明らかになってくるんじゃないかなというふうに思っていますので、それは最後に申し添えておきたいなというふうに思います。

吉田委員

 私からも幾つかお聞きします。他の委員からもありましたけれども、これが本当に議会の同意が必要な案件になってよかったなというふうに思っています。それについては、卑怯な迂回の仕方もきっと行政の側には手法としてあったと思うんですけど、こうやって真正に、きちんと議決の対象となるような取扱いをしていただいたことに私は誠意を感じています。

 その上でなんですけども、そもそも、枕で申し上げるんですけど、議会の同意案件、大昔に決まって、23区全部同じ要件だと思うんですけど、今回45億円の処分価格ということですが、10億円を超えるような案件でも、5,000平米を超えないからといって議会の同意なく行政が処分できると、今の規定はそもそもおかしいな、実態に見合っていないなと。それよりももっと金額の少ない、建物については2,000万円を超えるから、そちらに引っかかって、今回財産処分について議案にかかっている。たまたま運がよく議案になりましたけど、私は例えば5億円以上とか10億円以上、土地についても、面積であったらもうちょっと小さい面積か、あるいは金額でもって議会の議決案件にするようにすべきだと思っています。これは意見で、しかるべき時に議会の皆様、御検討いただきたいと思っております。

 そして、御質問ですけれども、この裏面のところを見ますと、今回議案は45億円の最低限度額で、議案にかかったのは建物が3,000平米だからなんですけれども、ここに付されているのが1,512平米が40億9,309.7万円という財産を処分するんですよね。これは合っていますね。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 全体として、中野区の本庁舎の土地・建物、合計で45億4,600万余というところ、おっしゃるところです。今回の議案につきましては、建物で延べ床3,038平米が4億5,299万3,000円、ここが議案にかかっているところです。おっしゃるとおり宅地につきまして、土地部分ですね、そちらにつきましては1,512平米相当なんですが、こちらの評価の40億円分については議案となっていないというのは、おっしゃるとおりです。

吉田委員

 つまり、1,500平米の土地を40億円で売る、これ、私が手元で計算をすると平米270万円で売るということでよろしいですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 転出補償という形になりますので、純粋の売買ではないですけれども、平米単価で割り返すと270万余という計算になります。

吉田委員

 そうですね。平米270万円で処分をするということで、お金に換えるということでありまして、これも中野二丁目再開発のときも資料を出しましたけど、2023年度、公示価格で見ると、この近傍ですね、道路の反対側、中野5-64-9、ここの公示価が最新で出ていますけど、563万円なんですよ。これも同じように実勢価格がこの1.1倍から1.2倍、倍によっては1.5倍ということで、1.1倍だったら平米619万円、1.2倍だったら675万円、1.5倍だったら平米844万円の土地を270万円で売るということなんですね。これは道路の反対側、中野五丁目についてはもうちょっと小さな土地・建物の場所ですから、今回の取り扱っている土地は中野駅前で最も駅前で、最も広く形がいい土地ですから、この近傍の中野五丁目の道路の反対側の土地よりも、平米の単価はもっと高く実勢では評価される、こういう土地について、公示価格、実勢じゃないですよ、公示価格の半分以下で処分をするということをするんですね。確認ですが。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 従前資産評価の額につきましては、施行予定者側から提示を受けたものがありますが、我々としても不動産鑑定士のほうに時点の鑑定をかけて、複数鑑定をかけた結果を踏まえて、財産価格審議会にも意見を聞いた上で、適切な今回の評価額であるというふうな判断をしております。

吉田委員

 不動産鑑定士さんに鑑定をしていただいたのはいつですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 今年度に入ってから、不動産鑑定というのが未来に向かって鑑定というのは行えないので、令和5年4月1日を基準日とした鑑定評価をまず頂きました。そこについて、今回は従前資産評価の額につきましては権利変換日前のということで、施行予定者側と示し合わせて、令和6年8月1日付というのを基準日として持っています。そこへの時点修正率というのを不動産鑑定士さんのほうから意見を頂きまして、時点修正のところも確認した金額として適切であるというふうな認識を持ってございます。

吉田委員

 令和5年4月1日の数字だけれども、令和6年8月1日を見越して、価格の変動というのを織り込んだ鑑定をしてもらったと、こういう理解ですか。その実勢の見合いで、どれくらいの評価の変化を見越しているんですか。パーセンテージでお願いします。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 不動産鑑定のところで合わせて意見を頂いているので、そこの内訳の数字のほう、申し訳ございません、今手元にないので、答弁保留させてください。

吉田委員

 じゃ後ほど答弁をお願いしますね。これはオープンな数字ですけど、2023年の公示価、前年に比べて、前回に比べて8.9%価格が上昇しているんですね。8.9%、9%弱ということは、その見込みというのがこの8.9%よりも少なかった場合は過小な評価だということになるんですけども、答弁を後で頂きたいと思います。

 資産管理活用課はきちんと区が持っている財産について、先ほど他の委員から教えていただいて、私も一生懸命読みましたけど、公有財産規則に基づいて時価についてもきちんと把握をしていただいて、それを適正に行政の執行に役立てていただく必要があると思うんですけど、これが不動産鑑定士の鑑定とか、いろんなことを考えても、私はこの財産の処分を公示価格の半分以下、実勢価格で見れば3分の1ぐらいになってしまう、こういう価格で処分をすることに、もうちょっと合理性のある説明がないと、なかなか納得できないんです。私は令和2年の中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会などの場においても、23人ぐらいの議員さんと共にお金を出し合って調査をさせていただいて、そのときの判断でも、70年定期借地の上がりでも500億とか、場合によっては、一番再活用した場合は1,000億円近くの前払い家賃がもらえるので、売っ払わなくても定期借地で、当然区の区役所の建て替え費と、それからサンプラの再開発の費用と、出るという報告書を区に提出させていただいた1人でありますけども、そのときの想定よりも地価が上がっていますからね、非常に残念に思います。保留の答弁を頂いて、また質疑を行います。

浦野委員

 初日から、また今日にかけて、関連報告も含めて質疑が様々あったと思います。改めて議案として今審査されておりますので、報告の中でもやり取りさせていただいた点について、4点伺いたいと思います。

 今回議案で財産の処分ということですけれども、部分的な、全体のものではなくて――にはなりますけれども、この分を含めた今回の財産処分の目的について確認をさせてください。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 財産処分、転出補償金を受けていく目的という御答弁でよろしいでしょうか。そちらにつきましては、転出補償金のほうを新区役所整備の費用、また、まちづくり中野21の借入金返済等の経費に活用するため、400億円を転出補償金として受けたいというものの一部になります。

浦野委員

 今のが全体の目的のところになると思うんですけれども、関連報告のところでもお聞きしましたけれども、処分を含めた全体の再整備がどのような形で区民に資するのか、区民のためになるのかというところも、報告の中ではお伺いしましたけれども、改めて、今議案審査になっているので、そこももう一度確認をさせてください。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 関連報告のところになりますが、転出補償金を400億円、残りの資産は263億円について権利変換を事務所の床、展望施設、バンケット、子どもの屋内遊び場のほうに転換していくこととなります。その前提となる全体像につきましては、関連報告の別紙1でお示しさせていただきました市街地再開事業全体像の一部として進めていくという内容になってございます。

浦野委員

 その事業全体が、今幾つかありましたけれども、それが区民の暮らしであったりとか、生活の中でどのような形で資する形なんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 中野駅新北口駅前エリアの再整備に当たっては、中野駅新北口駅前エリアの再整備事業計画というのをつくって、事業スキーム等もお示しをして進めてきておりまして、その中で新北口、中野サンプラザのDNAを継承した新たなシンボル拠点をつくる、中野駅周辺の回遊性を高めて、にぎわいと交流に満ちたまちをつくる、未来に続く中野の活力・文化・暮らしをつくるというコンセプトで進めてきました。これに区の資産も活用しながら、こういったまちづくりを進めていくということでございます。

浦野委員

 今御説明いただいたところがこの間言われているところだと思うんですけれども、この間、議論がずっとあった収支のところですね、その収支のところで、今現在、これはまだ変わり得る可能性もあるというようなこともありましたけれども、今回のこの事業全体の中で生まれる収益のところが、この事業によっての区民に資するところを今お伺いしましたけれども、この事業によって収益が出る部分について、それがどのように区民の方に還元されていくというのか、区民サービスの向上につながっていくのかという点についても併せて伺いたいと思います。

岩浅企画部長

 権利床によりまして収益が上がると思っておりますので、そちらにつきましては区民サービスに資する財源として活用していく考えでございますので、施設整備であるとか、通常の区民サービスに活用することもあるというふうに考えております。

浦野委員

 例えばですけど、そこで生まれる、今幾つかおっしゃられましたけど、今、区として子育て先進区を目指していく、もちろん重点プロジェクトでほかの点もありますけれども、例えばそれを、収益を区が目指していく方向、住民サービスを向上させていくところにスポット的に使っていくというような考え方というのは現時点ではありますか。

岩浅企画部長

 今回転出する財産につきましては、新区役所の整備に活用してまいりますので、将来のそういったものも一定程度担保する必要があると思っております。今後、長年にわたって床から得られる収入につきましては、これまでも議会からも様々御意見いただいております、基金をつくるべきではないかですとか、頂いておりますので、そういったことも踏まえて検討は進めていきたいと考えております。

浦野委員

 最後に伺います。収支のところでも今後まだ変わり得る可能性がある中で、この間、容積率であったりとか、床の面積の変更であったりとか、あと他の委員からもありましたけど、展望エリア全体の運用の在り方であったりとか、変化してきたところがあります。今後、人口が減っていくことが想定されて、いろいろ今働き方が変わってきて、オフィスの部分が、これが完成するときにどの程度の需要があるのかというところは、なかなか見通し切れないところもあると思うんですけれども、一番懸念するのは、今回この事業によって完成した後に、アリーナであったりとか、ほかのものも含めて事業全体がうまくいかないときに、やっぱり区が赤字を埋めるというか、区がそこを補わなきゃいけないということは絶対避けなければいけないと思うんですけれども、その点、最後、確認をさせてください。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 権利床で持つところについては、区が責任を持ってやっていくというのが必要かなと思っていますが、民間でつくっていただくホール、または事務所の部分、民間が持つ事務所の部分、その他の施設につきましては、原則的には民間の責任において運用、運営をしていっていただくというのが大原則でございますので、そこに対して区が支援をするというのは、基本的には考えられないというふうに思っております。

加藤委員

 先ほどの中野二丁目再開発の床の話で、いろいろと交渉する中で、区が不利益を被るような展開がよくあるのかなと。結局、そういう床を持ったときにうまく使えていない実績しかない、逆に言うと。好事例がないわけですよね。そういうのが懸念される中で、目下、一番気になるところは、予定年月日に書いてある令和7年1月の補償金等の契約というところで、ここで金額が、ここで出された数字から、よもや1年ぐらいたてば、今中野区内でも、工事をやっていればインフレスライドとかで値段が大きく変わっちゃうというのもある中で、この数字が全く違うものになってしまうんじゃないかというのを懸念するんですけど、その辺はどうでしょうか、お伺いします。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 基準日を設けて、お互いに試算してということになりますので、基本的には補償金契約のところで大きくずれるということは考えておりません。

加藤委員

 すみません、先ほどあったのかな、もう一回、言ったか分からないので、基準日がいつって言ったんでしたっけ。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 権利変換の期日の前ということで、今そこのところは令和6年8月1日を想定して、こちらの評価額を出しています。

加藤委員

 まだ半年ぐらいあるという中で、ちょっと怖いなというところがありますけども、その辺は、プラスになるような交渉ができればもちろんいいですけれども、この辺の条件が悪いとか、そういうふうにならないような、努力してくださいとしか言いようがないところではありますけれども、ちなみに、この数字はいつの基準日と言いましたっけ。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 上の従前資産評価のところは、先ほど申しましたとおり令和6年8月1日基準日で資産評価をしていただいたものになっています。転出補償金とする資産についても、同日付のものを引っ張ってきている数字になりますので、基本的には令和6年8月1日現在の価格として、この評価で金額を算定しています。

加藤委員

 そうすると、ちょうど1年間あるわけですね、この数字の基準日と、次また積算されるときの基準日の間で1年間あるということですけど、その辺、担当としては、金額が変わるファクターがいろいろあるとは思いますけど、懸念するものがあると思いますけど、どのような御見解か伺います。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 基本的には、今回の転出補償金とする資産の評価額というのは、ここになると認識しています。ただ、多少のずれというところも期間的にはあり得るのかなと思っておりまして、今回は処分価格として最低限度額とさせていただいています。なので、土地が若干評価が上がったりとか、あとは建物の価格評価のところも、基準が変わることがあり得るというふうに伺っておりますので、ここは最低限度額としてこの処分価格を御判断いただきたいという趣旨で御提案させていただいています。

加藤委員

 建物のところはそうですけど、ほかのところは最低みたいな約束事というか、何か縛りをつけることはできるんですか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 確かに議案として御判断いただくところは4億5,200万円、建物として御判断いただいて、それ以上じゃないと、再度もしかすると御判断を頂かなきゃいけないというところがあると考えています。ただ、先ほど申しましたとおり、時点修正が多少かかる場合があるとは思っていますが、この金額を下回ることは土地・建物共にないというふうに考えているところです。

加藤委員

 そこはよくよく報告をしていただきたいと思います。

 あと、全然観点が違うんですけれども、今サンプラザの駐車場などを使って、宅配事業者さんがそこから荷さばきをしているというような状況があるというんですけど、4月以降のあそこの駐車場の運用というのはどうなるんでしょうか。

浅川総務部総務課長

 ただいまサンプラザは、営業を終了いたしましてから株式会社まちづくり中野21が管理しているところでございます。4月以降ということになりますと、全部通電を停止するということでございまして、駐車場の運営も電気を使っているということから、遅くても3月末日までには駐車場の営業も中止するという予定ということで、まちづくり中野21からは聞いているところでございます。

加藤委員

 今、結構大手の運送業者さんがあそこに止めているという話なんですけど、止めることがかなわないということで、そうすると、どうなってしまうのかなと懸念をしているんですけれども、その辺は。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今回、まちづくりとして取り組んでいる地域の課題の一つに、やはり荷さばき駐車場に対する対応というのがございます。現に我々、その解消施設として地下車両も含めた荷さばき駐車場も整備するということで取り組んでおりますので、今後、工事期間に入っていきますけれども、当然、工事期間中、さらに荷さばきの課題が拡大するというようなことがないように、何かしらの措置が必要ということで認識しております。それにつきましては今後、庁内も含めてしっかりと協議・調整しながら、そういった課題の悪化ということにならないように努めてまいりたいと思います。

加藤委員

 現状、サンプラザの駐車場が運用されていても困っている状況が、そこで4月からなくなってしまうという中で、悪化は免れない状況になるわけですけども、すぐの対応が必要だと思うんですけど、その辺はどういう御見解なんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 早々に対応すべき課題ということで認識しています。

加藤委員

 しなきゃいけないと言っているけど、その方向性、方針はあるんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず認識として、悪化させてはいけないということでの認識がございます。それに対する具体的対応としては、まだ特定できてはいないところでございますけれども、悪化の事態にならないように、早期に方策を考えたいと思います。

小林委員

 端的に、仮の話で申し訳ないんですけれども、議決が本定例会で行われなかったとしたときの影響について伺います。まず1点目、契約予定年月日が令和6年7月に権利変換をしない旨の申出等、令和7年1月に補償金等の契約というのがあります。まずこれは今定例会で仮に議決されない、もしくは今定例会以降になったとしたときに、この契約年月日は延びますか。それとも、延びる期間によりますけど、影響は出ますか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 我々が想定しているスケジュールからすると、スタートのところから遅れてしまうことになると思っていますので、この申出の期間、あとは補償契約の期日についてもずれ込むことが想定されると考えております。

小林委員

 今前提として、全て仮の話で申し訳ないんですけども、仮に一月遅れると、二月遅れると、一月遅れれば、これが全部一月ずつ遅れていく、二月遅れると全部二月ずつ遅れていく、そういう契約予定でいいですか。もしくは、一月遅れてものみ込めるのか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 我々としては、もちろん東京都の認可のところが、期間が短くなればとか、いろんな想定はでき得ると思うんですが、一定必要な期間というのは、大体これぐらい取るべきというのを想定して予定を組んでおりますので、そうすると、やはり1か月遅れれば1か月なりに遅れてくるということが考えられるという認識でございます。

小林委員

 そうすると、その場合、処分価格も変動しますか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 権利変換の基準日もずらさなきゃいけないということは出てくるかと認識してございます。

小林委員

 基準日をずらすのは当然だと思うんですけども、そのときの価格、処分価格も変動しますか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 期間によっては、変動は十分考えられると考えています。

小林委員

 最後、これが遅れることによって現庁舎、5月の連休には移転をして、5月7日から新庁舎に移ります。そうすると、その後ここの庁舎は閉鎖されます。そして解体が始まっていく。解体が始まっていく、そこにも影響されますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区役所の低層棟については、中野駅新北口の区画整理事業で解体をいたしますので、そこは解体はスタートできるかなというふうに思っておりますが、高層棟部分については、中野駅新北口の再開発事業の敷地内にございますので、そこのところの解体については、そのスケジュール分、後ろになってくるということが想定されます。

小林委員

 今、たらればで聞いてしまって本当に申し訳ないんですけども、低層棟の部分については、まちづくりのバス停の敷地でしたっけ――に変更、変えていくという案がありました。そこについては、低層棟については、仮に一月、二月遅れても、仮に問題はない。しかしながら、全体の高層棟及びサンプラの本体については影響が与えられていくと、そういったことでよろしいですかね。確認ですけど。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 中野駅新北口の再開発事業で解体をするサンプラザの解体、区役所の解体というところには影響が出るというふうに考えてございます。

高橋委員

 今の質疑に関連して一つだけお聞きしたいんですけど、資産管理活用課長から、仮にこの議決が1か月遅れた場合、権利変換しない旨の申出、あるいは補償金の契約というのが、1か月遅れたら1か月、2か月遅れたら2か月という話をされたんだけども、いわゆる権利変換をしない旨の申出というものの前には、事業認可をきちっとフィックスしなきゃいけないわけですよね。そうすると、事業計画の前には、資金計画がそれぞれきちっと出来上がっていなければ事業計画に結びつかないわけですよね。そうすると、いわゆる地権者間との権利調整とかになった場合に、中野区が一権利者ではあるけれども、大きなウエートを占めるし、行政の立場で、ある意味主導的に動いているという中で、具体的にいわゆる資金計画や、事業認可や、それに先立つ権利調整であったりとか、権利者間の床の微妙な最終調整というか、そこへの影響がずれ込んだ場合に、1か月遅れたら1か月ということで済むのかというのだけ確認したかったんですけど、これは都市計画のほうですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今の想定しているスケジュールの中で資金計画をつくり、事業計画をつくり、事業認可申請をしていくということで考えてございますので、このスケジュールが大きくずれた場合には、そこはまたちょっと影響を考慮しなきゃいけないということは考えられます。

高橋委員

 伺ったのは、大きくずれたら大きく見直すというのは、それはそうなんだけど、今の質疑の中で、1か月議決が遅れたら1か月遅れる、2か月遅れたら2か月遅れる、そういう認識でよろしいのかという話。1か月遅れたら、それがいろいろ権利調整に大きく影響して、いわゆる事業者間での微妙な調整がずれ込んじゃって、結局半年遅れるとか、そういう思いもよらぬことになるのかどうかという、それが1か月なら1か月、2か月なら2か月というレベルでいいのかという話を確認したかったということで聞いています。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 失礼いたしました、仮定の話でございましたので、ただ、確かに遅れると、ほかの地権者さんにも影響が出るということはありますので、最低1か月以上は影響が出てくるという認識でお話をさせていただきます。失礼いたしました。

委員長

 答弁保留、答えられますか。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 すみません、先ほど吉田委員からの御質問で、2023年4月1日基準日のところから2024年8月1日のところに時点修正をかけているパーセンテージになりますが、4.5%上昇させているということでございます。

吉田委員

 ありがとうございます。つまり実際の、少なくとも公示価格の評価の上昇の半分しか見ていないということですね。分かりました。結構です。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱いを協議するため、委員会を休憩いたします。

 

(午後6時07分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後8時59分)

 

 お諮りします。第18号議案を本日のところ保留とすることに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第18号議案についての本日の審査は終了します。

 次に、次回の日程、総務委員会4日目の日程、3月19日の午後2時からとさせていただくことといたしたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 また、その日程で千田中野駅周辺まちづくり担当部長、小幡中野駅周辺まちづくり課長、中野駅新北口駅前エリア担当課長、井上中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、中野駅周辺エリアマネジメント課長の出席要求をすることにも御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように決します。

 また、所管事項の報告に関しましては、3月19日の総務委員会第4日目のところで所管事項の残りの報告をさせていただくという形でよろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのようにいたします。

 以上で予定した日程は全て終了しますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。

 なければ、以上で本日の総務委員会を散会します。

 

(午後9時04分)