中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔令和6年8月29日〕
中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録
○開会日 令和6年8月29日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午前9時30分
○閉会 午前11時54分
○出席委員(14名)
高橋 かずちか委員長
羽鳥 だいすけ副委員長
山内 あきひろ委員
市川 しんたろう委員
黒沢 ゆか委員
小林 ぜんいち委員
立石 りお委員
いさ 哲郎委員
斉藤 ゆり委員
杉山 司委員
平山 英明委員
久保 りか委員
むとう 有子委員
酒井 たくや委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
企画部長 岩浅 英樹
企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長 国分 雄樹
企画部資産管理活用課長 半田 浩之
総務部長 濵口 求
総務部総務課長 永見 秀光
文化・産業振興担当部長 高村 和哉
区民部産業振興課長 網野 和弥
都市基盤部長 松前 友香子
都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史
まちづくり推進部長 角 秀行
中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史
まちづくり推進部まちづくり計画課長 近江 淳一
まちづくり推進部まちづくり事業課長 山岸 高広
まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 青木 隆道
まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆
まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城
まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 大南 隆司
○事務局職員
書記 早尾 尚也
書記 梅田 絵里子
○委員長署名
審査日程
○議題
中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について
中野駅周辺各地区の整備について
都市観光・地域振興の推進について
西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について
連続立体交差事業の区間の延伸について
鉄道上部空間の活用・整備について
区内南北交通と新たな公共交通サービスについて
1 新たな公共交通サービスの導入について(交通政策課)
2 白鷺二・三丁目地区の都市計画提案について(野方以西担当)
3 若宮一丁目四番地内(洗心寮跡地)の区有地活用に関する意向調査の実施について(野方以西担当)
4 中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)
5 中野二丁目土地区画整理事業の進捗状況について(中野駅周辺地区担当)
6 中野三丁目土地区画整理事業の進捗状況について(中野駅周辺地区担当)
7 千光前通り沿道のまちづくりについて(中野駅周辺地区担当)
8 その他
(1)令和6年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会及び要請活動について(まちづくり計画課)
(2)中野駅新北口駅前エリアにおける市街地再開発事業の進捗状況について(中野駅新北口駅前エリア担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。
(午前9時30分)
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては12時を目途に進めたいと思います。御協力をお願いいたします。
本日は、他の委員会、午後に予定されておりますので、進行のほうも併せてよろしくお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺各地区の整備について、都市観光・地域振興の推進について、西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備について、区内南北交通と新たな公共交通サービスについてを一括して議題に供します。
次に、所管事項の報告を受けます。
初めに、1番、新たな公共交通サービスの導入についての報告を求めます。
宮澤都市基盤部交通政策課長
それでは、新たな公共交通サービスの導入について御報告申し上げます。(資料2)お手元の報告資料を御覧ください。本報告は、新たな公共交通サービスの導入に関して、令和5年度実証運行の検証及び評価を行うとともに、今後の取組について中野区交通政策推進協議会における関係者協議を踏まえ取りまとめたので、その内容について報告するものでございます。
なお、本報告は、本日午後に開催される建設委員会との重複報告でございます。
1、経緯でございます。経緯については記載のとおりでございますが、令和6年3月31日で令和5年度の実証運行としては終了し、4月1日より引き続き運行を継続しているところでございます。
続きまして、2、令和5年度実証運行の検証及び評価でございます。お手数ではございますが、別紙を御覧ください。
初めに、1、運行計画と実績についてでございます。令和5年度の合計利用者数は約6か月の運行期間で合計7,909人、1便当たりの平均乗車数は3.8人でございました。なお、参考までに令和6年度の実績も記載しており、約2か月半の運行期間で合計4,905人、1便当たりの平均乗車数は5.9人となっております。
次に、2、実証運行の検証でございます。初めに、運行時間帯・便数・停留所位置に関してでございます。青と赤の棒グラフで示しておりますのは、平日、土休日の時間帯別の平均利用者数をそれぞれ示しており、土休日の8時台と18時台の利用者は少ないですが、それ以外はどの時間帯も利用されており、顕著な利用傾向は見られない状況です。また、緑の棒グラフでは停留所別・時間帯別の平均利用者数を示しており、01白鷺せせらぎ公園の停留所は午前中の利用が多く、08高円寺駅北口の停留所は昼以降の利用が多い傾向となっております。その他、紙面左下の円グラフでは、運行時間帯と停留所位置の満足度を示しておりますが、運行時間帯については「不満」「やや不満」が半数以上、自由意見では早朝や夜の時間帯での運行の要望がありました。一方、停留所位置については「満足」「やや満足」が半数以上を占めているものの、洗心寮などの停留所において片側しか設置できていない停留所の設置要望がある状況です。まとめについては紙面右下にまとめてありますので、お読み取りいただければと存じます。
別紙の裏面を御覧ください。続いて、運賃・割引に関してでございます。令和5年度中の高齢者割引証発行状況、利用者アンケート結果、月別の高齢者割引利用者数は記載のとおりとなっており、まとめとしましては、運賃に関する不満割合は低く、利用者の理解を得られる金額設定だと考えております。また、割引に関しては、利用者全体と比較して満足度は高く、割引による利用者は着実に増加しております。
続いて、運行に伴う効果に関してでございます。各停留所の路線バスへの乗り換え割合については、利用者アンケート回答者の2割程度が「路線バスとの組合せで利用した」と回答しており、ラストワンマイルの交通としての効果を一定程度確認できました。また、実証運行に関する主な効果を地域住民アンケートで集計しておりますが、「移動が便利になり住みやすさが向上」に続き、「買い物などで外出の機会の増加」や「体を動かす機会の増加」に関する回答が多い結果となりました。
続いて、安全性に関してでございます。令和5年度は、若宮二丁目の道路上で運行車両側面と道路標識が接触した事故が1件ございました。なお、事故発生後に再発防止のため、運行事業者である関東バス社内にて安全教育の徹底と交通管理者である警視庁との情報共有を実施しております。
次に、紙面右側に移りまして、3、実証運行の評価でございます。令和5年度と令和6年度の6月までの収支等をグラフで示しております。青い折れ線が仮想収支、オレンジの折れ線が実質収支、グレーの棒グラフが高齢者割引証の発行累計となっております。令和6年3月時点で令和5年度の収支目標下限値の40%に到達し、令和6年度も運行継続という評価をしております。なお、現在は50%に近づいている状況となっております。
最後に、今後の課題でございます。収支率に関しては、令和7年9月までの収支率の目標を立てて実証運行を行っておりますが、図の下に記載している時間帯によって利用方向が変化し、常時満員は困難であることなどの3点を踏まえ、実証運行3年目に向けてさらに利用者を増やし、収支率を向上させる必要があります。また、直近の課題として、満員通過というものが令和6年3月以降に増えてきており、乗り残し防止が必要となっております。
お手数ではございますが、報告資料にお戻りください。
3、今後の取組についてでございます。一つ目として、より一層の収支率向上に向け、令和5年度の実績、今後の状況を踏まえながら、運行時間帯、便数、停留所等について継続的に検討を進めてまいります。二つ目として、満員時の乗り残しを防止するため、バス車内に乗降センサーを設置し、ウェブの地図上に車両の走行位置と混雑情報を表示し、利用者に提供を行ってまいります。
4、今後のスケジュールについてでございます。記載のとおり、今後は各種調査、評価を適切に行い、令和7年3月31日まで令和6年度の実証運行を継続してまいります。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
斉藤委員
ご報告ありがとうございました。昨年度の実績についての分析ということで、大変収支率も上がり、乗られる方も増えていっているという状況、こちらの運行が定着してきたのかなということで、ありがたく地元としては思っております。
一つ伺いたいんですけれども、収支率を目指していくとありますけれども、これはざっくりとどういうふうに出されていらっしゃるんでしょうか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
収支率の計算につきましては、運行に要する人件費、燃料費等を支出として、収入については運賃収入、広告等の収入を収入として割り返して出しております。
斉藤委員
まず分母のほうなんですけれども、ちょっと皮肉なことに、運行回数を減らすと経費も下がるみたいなことがあったりするわけです。だから、どのぐらいの、1日今11便ということですけれども、どのぐらいの便数を運行するというのはとても判断が難しいところではあります。また、アンケートでもたくさん増やしてほしいという御要望もあります。その辺の判断というのはどういうふうにされますでしょうか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
委員おっしゃいますとおり、便数を増やすというところで、増やす場合には人件費が増えると。今11便と申しているところでは、運転手1人をつけて1日回しているところです。なので、運行便数を増やすといった場合には、人工を増やす必要がありますので、運転手の人数を増やして台数を投入することになりますので、経費のほうは倍とか、単純に同じ時間帯を増やすとなると倍になってしまうといったところです。
斉藤委員
つまり、どのぐらいの便数を出すというのはとても難しい判断なのかなというふうには思いますので、その辺りのところはよく数字を見て、今年度以降考えていただければというふうに思います。
次に、分子のほうなんですけれども、こちらを拝見すると、やはり買物のためという方がとても多くあります。乗られる方を増やすというのは大事で、運賃収入、もう一つ、今おっしゃってくださったのが広告収入ということがありますけれども、広告収入に関しましてはどなたがどういうふうに広告を集めてこようというふうにして、現状どうなっているんでしょうか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
広告収入につきましては、運行事業者である関東バスのほうで募集をかけて、車内の広告枠に広告を出しているといったところです。
斉藤委員
関東バスのほうでどんな広告をということで、今募集というか、集めていらっしゃるということで伺いましたけれども、先ほども申しましたように、買物で使われている方が多いということで、近隣のいろいろなお店だったり、医院だったりということの広告を増やしていくというような考えとか働きかけとかいうのはありませんか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
今言ったのは車内での掲示広告でございますけども、バスの場合、音声案内での広告というのも取っていますので、それについても随時募集というか、地権者の方とお話とかするときにはしてもらっているところではございます。
斉藤委員
前々から私、こちらで申し上げているんですけれども、ぜひ地域の商店会との連携で、バスに乗ったらいいことがあるよとか、ポイントをつけられるよとか、お店の広告もそうですけれども、そういうふうにぜひ工夫をしていっていただければと思いますけれども、今年度それについての御検討とかありますか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
ちょっと具体的にまだ動いているわけではございませんけども、今、別の部署とかでやっている地域活性のポイントなどの活用については、別途検討しているところでございます。
久保委員
今回の御報告で、運賃のところで、「不満割合は低く、利用者の理解を得られる金額設定だと考えられる」というふうにあります。一方で、収支率を上げる必要があると言われています。利用者の理解を得られる金額設定だと考えられるということは、もうこれ以上運賃を上げることはできないということを、逆に言うと示しているようにも感じるんですけれども、そこはどのようにお考えですか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
課題のところにちょっと記載しているんですけども、やっぱりアンケートの回答結果を見ると、満足しているとか、今現在また地域アンケートをやっておりますけども、少しまた値段についても設問を取っているところでございます。その中でも、やはり200円前後、そういった回答が多い中で、本来であれば収支をバランスさせるために、ここに書いてあるとおり450円程度取らないとなかなか難しいという人数なんですけども、そこは少し困難かなというところで、上げたときに減ってしまうのであれば、このまま設定したままでやるという判断もあるかなといったところで、今検討しているところでございます。
久保委員
これ、検討してくる段階、実証実験までの間、我が党としても、福祉目的ということですとか、地域支えあい推進部のほうと連携を図りながらというようなことも言ってきたところなんですね。やっぱり何を目的としてどのような効果が得られるのかというところも、もう一度精査する必要があるのかなというふうに思っているんですけれども、その辺はいかがですか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
今、運賃について、通常運賃200円という設定でやらせていただいていて、先ほど言われました福祉目的といった部分では、高齢者割引で100円に落として、政策的に少し割引をしているところです。今後、その辺り、福祉目的の部分と公共交通としてやっていく目的の部分、しっかりと明確に切り分けて、さらに、このアンケートでも効果で少し上がってきている外出機会の増加とか、また、クロスセクター的な、違う効果みたいなのが見えてきておりますので、その目的設定なんかも少し検討しながら、今後続けるかどうかというところでしっかりと明確にしていきたいと思います。
久保委員
その効果の在り方というのが何をもってするかというところですけれども、先ほど商店街のことがありましたけれども、例えば地域行事ですとか、そういったことについても御案内をしていったりとか、地域との連携ですとか、すこやか福祉センターとの連携ですとか、そういったところでもう少しこの福祉というところの確度を鮮明にしていくような必要もあるのではないかなと思うんですけれども、そこは何か工夫がありますか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
具体的にまず何ができているかと言われると、ちょっとできていないかもしれないんですけども、地域との連携なんかというところでは、勉強会をしながらこれを進めているんですけども、これまで説明会であるとか、オープンハウスであるとか、チラシであるとか、そういった部分は区主体でやらせていただいていたんですけども、今後は、続けていったときに少し周知の、イベントなんかについては地域の方と一緒にやるようなことができないかということを今御相談しているところでございます。
久保委員
ぜひ、様々地域コミュニティという点でも非常に重要な公共交通というところもありますけれども、そういったサービスについてもしっかり検討していただきたいなと思います。
それから、今回、いいことなのか悪いことなのか考えますけど、乗り残しということで、やっぱり集中して利用される時間というのが出てきているのかなと思います。その改善策も考えなければならないと思います。センサーを設置ということでありますけれども、ウェブ上に走行位置と混雑情報を表示し、利用者に提供というのが、これがどこで確認できるのかというのも大きくて、バス停に着いて待たされてから確認をしたというようなことになってしまうと、そこからどうやって移動するかというところも利用者の方には大変難しいことになります。この辺についてはもう少し改善策が必要なのではないかなと思いますけれども、どのようにお考えですか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
まず、このウェブサイトで確認することについては、バス停に行かずとも御自宅で見て、来るバスが混雑していれば次のバスに乗ってもらうみたいなことができるのかなと思っております。これだけだと、なかなかウェブサイトを見ることが難しい方もいらっしゃるかと思っていますので、少しアナログ的な情報発信として、時刻表自体に、ちょっと我々のほうで分析して、混みやすい時間帯とか、そういうのを少し分析して、それをバス停に表示したりとか、そういったことをして、事前にその時間帯を避けるような行動につながるような取組ができたらなと思って、今検討しているところでございます。
平山委員
まず、このアンケートの、どうやって取ったのかとか、御回答いただいた方が何人かとかというデータというのはどこかにあるんでしたっけ。
宮澤都市基盤部交通政策課長
まず、地域住民アンケートにつきましては、この対象エリアの地域内に2,000封書を、1封書に2枚入れて配っております。これが令和5年10月2日から10月20日までの期間実施しておりまして、558票の回収をしておるところでございます。次に、利用者アンケートでございます。利用者アンケートにつきましては、令和5年10月と1月に実施しておりまして、10月のほうが10月11日から17日までです。あとは、1月の調査につきましては、令和6年1月15日から1月21日までの期間でございます。配布方法としましては、乗られた方に車内で手渡しを行っております。10月のほうは165票配布しまして92票回収しておりまして、1月のほうは158票配布して84票回収しているところでございます。
平山委員
アンケートとかグラフを示されるときは、元データの根拠を示されたほうが、どれぐらいの方が御回答いただいたのかとか、どういう対象の方で、どんな状況でというのが分かったほうが、中身についてもこちらもより分析しやすくなると思いますので、今後はお願いしたいなというのと、非常にアンケートの中身は興味深いものでしたので、またしっかり読ませていただいて、今後について検討させていただきたいと思いますけど、そもそもこの実証運行を始められるに当たって、当該エリアでスタートされる背景には、区の様々な調査等があった上で、やっぱり若宮の、例えば二丁目周辺であるとか、大和町の四丁目周辺であるとか、そういったエリアが最も交通機関までのアクセスが困難というか、距離が長い。かつ、商店街とか、そういったところへのアクセスの距離も非常に長いと。御高齢の方も増えていらっしゃる中で、区民の円滑な移動に資するような何かをというような背景があったというふうに思っているんですが、そういう認識でいいですか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
委員おっしゃるとおりでございまして、若宮・大和町が区内でいいますと一番広い範囲で公共交通サービスが提供できていないエリアといったところと、あと、高齢者等の弱者に対する交通という側面もありながら、公共交通としてどこまでできるかというところで始めたものでございます。
平山委員
先ほど久保委員からも質問がありましたが、何か採算採算ということではなくて、そういった目的というところから見たときに、今回の結果というのは当初目的から見たときにどう分析されていますか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
まず、かなりこの車両、車両定員の中でかなり利用されているかなと思っておりまして、また、年齢構成なんかを見ると、約半数ぐらいですかね、70歳以上の方が使われているというところでいうと、弱者というか、なかなか不便な方にも使ってもらえて、かつ、違う、健常者の方なんかも使えて、公共交通としての役割みたいなのもしっかり担えているものかなといったところ。その中でこの収支率というのを、やはり公共交通の会議で評価しておりますので、そこは両方の側面で評価しているというところでございます。
平山委員
ニーズがあったり、利用率というものから見たりということと、事業採算性とか、必ずしもイコールにならない場合があるわけですよね。だけど、区としてはそういった地域に対して、やはり移動を円滑にバックアップしようということが狙いの一つとして進められているということがありますので、さっき久保委員も言ったように、それは十分に福祉的な目的もあるのではないかと思うんですね。アンケートを見る限りは、なかなかそういう効果は上がってきているなと。であるならば、今後採算ということについてどう考えていくか。人数が増えて、50%までいきました、70%までいきました云々というよりも、区がこの取組に対して、逆を言えば、地域の方々、御高齢の方々、障害をお持ちの方々、そういった方々も含めて、区が事業としてどういう予算を投入していくのかという側面もきちんと考えていかなきゃいけないんじゃないかなというふうに思うんですけど、どのようにお考えですか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
委員おっしゃいますとおり、区がどのように今後この交通に携わっていくかという部分をしっかりと、今年というか今年度検討して来年度につなげていきたいと思っておりまして、このアンケート結果、あくまで数字ではありますけど、定性的なというか、部分もありますので、この辺りを、要は区がこれをやることによってどういった、数字的なというか、負担というか、目的を達成できるかというところをしっかりと評価のほうに加えていきたいなというふうに考えております。
平山委員
当初はなかなか、認知の問題やルートの問題や、様々な問題もあったのか、なかなか乗っていただけなくて、一生懸命努力をされて何とか利用者数を増やそうということに取り組まれて、一定の成果は上がっていると思うんです。ただ、そこばっかり追求してしまうと、本来の目的からもしかしたらずれてくるかもしれない。本当に区が支えていこうと思う方々にとって、この事業が役立っているのかどうかという目でしっかりと事業分析を、この実験の分析をしていただきたいなと思っているんです。ということは、今後の取組についても、そういう区が目指すものに対してマッチするのかどうかという視点もきちんと加えた上で、今後の展開もぜひ御検討いただきたいなと思いますので、これは要望です。
いさ委員
今、収支、採算についてのやり取りがあったと思うんですけど、私のほうからも改めて、これ、利用料で全て賄っていこうとする、全てが分かりませんけど、収支率を上げていくという考え方そのものをどこかで変えなきゃいけないんじゃないかと。そうではないんじゃないかということだけ意見を先に述べさせていただきます。
それで、ここの資料の中に満員通過についての記載があります。満員で乗れなかった方が出てきているということですよね。他方、皆さんのアンケートの中からは、便数を増やしてほしい、こういう御意見が複数出ているということかと思います。この辺りを考えるに、例えば混雑する時間帯だけでも増やすということは、今の実証実験の中でやっていく必要があるんじゃないかと思うんですが、この点はいかがでしょうか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
こちら、6月で10件と増えているところでございます。今まさにどの時間帯、どの便が混むかという分析をしているところではあるんですけども、この目的で使われているのは、買物利用だったり、いろんな時間帯に縛られない動きをしていますので、なかなかピンポイントに絞り切れていないというのが正直なところです。当然、集中する時間が明確に分かれば、その時間帯に増やすみたいな協議を運行事業者としていきたいと考えているんですけども、その際にも運行事業者のほうに人を出してもらわなきゃいけないので、本当の路線バスも維持しながらこの路線のほうに人を出してもらうみたいなところの協議が必要になってくると考えています。
いさ委員
先ほども担当さんのほうから、混雑する時間帯については分析をして、この時間帯は混雑しますよというのを停留所に貼る。何か表で貼るということですよね。そういうことも考えているような報告もありました。そこで、混雑する時間帯というのが出てきているということだと思うんですけれども、機会の損失になるということと、収支という面から考えて、どっちがどうなのかというところはよくよく精査をしていただきたいなというふうに思います。結局、便数が増えればそれでニーズが増えていくということもあるんじゃないかと思うんですね。それはよくよく住民の、利用側の立場で考えていただきたいなと思います。要望です。
それで、同じページの実証運行の評価のところですが、1月に、収支と利用率ですか、これ、下がっていたものがぱっと収支が上がっていくというグラフになっています。ここで何があったのか、ちょっと御説明いただけますか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
1月については、当委員会でも3月に報告したときには、この時期下がるんじゃないかといったところの予測でございました。その際に、短期的な取組でチラシの配布みたいなところで、利用者のほうに乗ってもらわないとなかなか継続が難しいとかといったビラをまいた時期とちょうど重なってはございます。直接の因果関係については、なかなかあると言い切れないんですけども、そういったことをした効果もあったかなといったところと、地域の勉強会の中で、口コミで乗ってくださいというところの協力依頼もしましたので、そういったところで皆様に乗っていただけたのかなといったところで、このグラフの結果になったかと分析しています。
いさ委員
一つは、今まで以上に認知されていったという中で増えていったということもあるんじゃないかと思うんですけど、改めてニーズがそこにあるということだと思うので、利用される皆さんのニーズに合った形で便数を増やすということや、アンケートの要望にできるだけ応えていくということでやっていただけたらと思います。これも要望としておきます。
羽鳥委員
運行時間帯についてちょっと不満の声が多いということなんですけれども、停留所別・時間帯別の平均利用者数というのを見ると、朝早くというところだとあまり利用者はいないのかなと思う一方で、高円寺駅を発車する18時台のところでも、他の時間帯に比べて多めの利用傾向なのかなと思うと、例えばもう少し週末を繰り下げるだとか、そうしたこともあり得るのかなと感じたんですけれども、いかがでしょうか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
グラフを見ますと、17時台のほうが少し多い感じで、18時台に下がっているかと思うんですけども、要望としてはやはり夜もう少し延ばしてほしいみたいな。なので、19時台をつくるというよりかは、時間帯をうまく調整するというところからまず始められたらいいかなと思って検討しているところであります。
羽鳥委員
以前質疑させていただいた際に、便数をどう増やすかというときに、人を増やすと支出も多くなってしまうというところで、例えば間隔を狭めるというか、そうしたことができないかなとか、それによって便数を1便くらい1日で増やせないかなとか、そうしたことなんかも考え得るかなと思ったんですけども、検討というのはどういうような、今ずらすとおっしゃったのが中身なんでしょうか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
ずらすといいますと、全体、朝の時間を少し遅らせて後ろに倒すとか、拘束時間を変えないでやろうとするとそういったことになろうかと。単純に延ばそうとすると勤務時間が増えますので、その分ちょっと、要は支出というか、伸びていくといった形になります。今回、ワンマンで1周するのに大体これが最適な、効率的なダイヤを組んでいますので、少し無理をするとなると、例えば休憩している駅だとか、トイレ休憩の時間だとかを削っていくみたいな、そういった工夫になってしまうので、それはまた就労環境とかを考えると適切じゃないということなので、なかなかその辺りを分析しながらやっているところです。
羽鳥委員
例えば、高円寺のほうから出発して若宮・大和町のほうに戻ってくるものは客扱いをして、白鷺せせらぎ公園のほうから出発して高円寺駅のほうに向かう最後の便とかは、例えば客扱いせずにすぐ戻ってきて、あまり拘束時間を増やさないように夜の時間の便数を増やすとか、そうしたことはできないかなと思ったんですけども、いかがですか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
できるできないは少し事業者に聞いてみたいと思いますけど、基本的には定時定路線型といったところで、許可を取って運行しておりますので、変則ダイヤを組めるかというのと、あと、バス停を、現在でも乗る方がいなければ飛ばしてこのルートを走っていますので、違うルートで時間短縮ができるのかという部分だと結構難しいのかなというところがあります。
羽鳥委員
分かりました。
あと、停留所のところでも「3割程度の不満が見られ」とまとめで述べられているんですけども、いろいろと停留所の設置については苦労されているということも聞いているんですが、今後設置をしていくために区としてどのようなことをされているかというのはありますでしょうか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
不満の方の自由意見なんかを見ますと、ここにも書いてありますとおり、片側の部分の停留所に関する御意見が多いので、まず片側にしか設置できていない、対面側に停留所をつくれないかというところで検討を進めておりまして、運行事業者と区で協力して、地権者のほうを訪問して協力依頼を今随時続けているところでございます。
羽鳥委員
最後にします。やっぱり実証運行ということで、運行することによって地域にどのような影響を与えるのかというのを調べるのが一番の目的かなと思うんですけども、そういうときに収支率を上げるというふうになってしまうと、できるだけ便数を増やさないと、まあ、拘束時間の問題、それは収支率とかもいろいろ考えないといけないですけれども、収支率を上げるというのを目的にしてしまうと、なかなか便数を増やせないねというふうになってしまうところもちょっと判断として出てくるのかなと思うと、今は実証運行ということで、不満を減らす形でやってみたら実際に需要とかはどうなるんだろうかというのを積極的に調べていただきたいなと思うんですけれども、この実証運行の第1目的というのはどういったところを考えていらっしゃるのかというのをちょっとお答えいただけますか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
先ほども少し、繰り返しの答弁になってしまうかもしれないですけど、そういった目的についてはしっかりと明確にしていった上で、公共交通としての成立性みたいなところはしっかり、それもバランスで、両輪で見ていきたいと考えています。
黒沢委員
すみません、1点だけなんですけれども、運行ルートの時刻表というものが区のホームページのほうからダウンロードできるようになっていて、頂いたこの資料のほうには、高齢者会館とかという記載が地図のほうになかったので、あったらいいのになと思って、こちらを見たらちゃんと載っていたんですけれども、一つだけ、鷺宮の高齢者会館だけがすこやか福祉センターと一緒の施設になっているので、「鷺宮すこやか福祉センター」としてしか記載がされておりませんでした。やはり外出の機会創出とかというところがまだまだ伸びるというふうに私も思っていますので、ぜひここを追記していただきたいと思っているんですが、いかがでしょうか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
ルート図については、極力ルートがしっかり分かるような図を作っております。別途、バスの車内などに周辺施設を載せた地図というのを作っておりまして、そちらのほうでそういった施設へのアクセス性を周知しているところでございます。
黒沢委員
じゃ、そちらには「すこやか福祉センター」という記載だけでなく、「高齢者会館」ということも分かるように記載をしていただけている。もしくは、これからちょっと確認いただきたいというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
記載していると思いますが、改めて確認はしておきます。
黒沢委員
よろしくお願いいたします。
それから、それぞれの高齢者会館へのアナウンスというところはどのようにされたのか。以前私も質問させていただいて、もっと連携をしていったらどうかと質問したことがあるんですけれども、前の説明会だと区民活動センターなどで行われていた印象はあるんですが、それぞれの高齢者会館、委託事業者になっていますので、その辺りの周知というところと、あと、掲示などもしていただくと利用率とかも変わってくるのかなというふうに思うんですけれども、その辺りいかがでしょうか。
宮澤都市基盤部交通政策課長
高齢者会館には個別に案内チラシなどを設置していたかと思います。しっかり確認はしますけれども、そういったところで連携をしております。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了します。
次に、2番、白鷺二・三丁目地区の都市計画提案についての報告を求めます。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
それでは、白鷺二・三丁目地区の都市計画提案について御報告いたします。(資料3)本報告は、本日の建設委員会との重複報告となります。
まず、令和6年6月、中野区地区まちづくり条例に基づき、東京都住宅供給公社から都市計画提案の提出があり、区では提案内容が条例に規定する基準に適合することや、また、先月開催しました中野区都市計画審議会での意見聴取した結果を踏まえまして、提案を踏まえた都市計画の決定または変更を行う必要があると判断し、今後必要な都市計画手続を行うこととしましたので御報告いたします。
まず、1、都市計画提案の内容についてです。こちらの別紙につきましては、6月の本委員会で報告した内容と重複いたしますので、説明は省略いたします。後ほどお読み取りください。
次に、都市計画提案に係る区の見解についてです。本提案は、住宅の建て替えに伴い、当該地区の行政計画や現状と課題を踏まえ、道路、公園及び広場などを整備することで広域避難場所の機能強化を図るとともに、周辺のまちと調和したみどり豊かな市街地を形成するものであることから、提案内容を踏まえた都市計画の決定または変更することが適当と考え、今後必要な都市計画手続を行うことといたしました。
次に、今後の予定です。令和6年9月に都市計画の原案に関する説明会を開催、11月に中野区都市計画審議会に報告、12月に都市計画の案に関する説明会を開催する予定です。そして、令和7年1月以降に都市計画審議会へ諮問し、都市計画の告示を目指したいと考えてございます。
御報告は以上となります。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございますか。
久保委員
何点か伺います。
区の見解のところで「都市計画の決定または変更」とありますけれども、これは、決定と変更というのは、現時点では決定していないということですか。どのような違いがありますか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
都市計画の決定につきましては、地区計画を新しく定めますので、その決定ということと、あとは、現在一団地の住宅施設が決定されておりますので、その廃止ということで、変更ということで考えてございます。
久保委員
ということは、「または」というよりも「及び」というようなことでしょうか。決定も変更もどちらもあるということでよろしいですか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
委員のお話のとおりです。
すみません、先ほどちょっと答弁漏れしましたが、公園のほうも変更しますので、追加で答弁させていただきます。
久保委員
分かりました。
それから、理由のところで「当該地区の行政計画や現状と課題」とありますけれども、これらを具体的にお示しいただけますか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
現在の中野区の都市計画マスタープランでは、ちょっと例示をさせていただきますと、鷺宮西住宅の建て替えに当たっては、良質な住宅供給とともに、土地利用の高度化によるゆとりある空間の創出であるとか、みどりの保全・育成など、みどりと防災の拠点としてまちづくりに資する活用を進めるという記載がございます。また、住宅マスタープランにおいても、白鷺二・三丁目地区は特定促進地区に指定されているなど、今住宅供給が必須ということで考えてございますので、そういった上位計画を踏まえながら、今回地区計画を変更するということを決定したということでございます。
久保委員
この行政計画や現状と課題というところで御説明いただきましたけれども、こういった課題を解決するために、今回のこの都市計画というのは非常に重要であるという認識でよろしいですか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
委員お話しのとおりでございます。
久保委員
それから、9月に都市計画の原案に関する説明会というのがあります。これは区が実施するものかと思いますけれども、やはり建て替えに関する関心度というのが非常に高いですよね。そういった場合に、区だけでこの説明会を行うのか、それとも、JKKも一緒に出席して説明を行うのか教えてください。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
これまでの説明会において、JKKの建て替えに関しては居住者の方から様々な具体的な質問をいただいていますので、まだ現在決定ではございませんが、説明会にはJKKにも出席するよう依頼をしているところでございます。
羽鳥委員
今回、都市計画の決定または変更をしていくわけですけれども、少し気になるのが、この地区について、周辺のまちと調和したみどり豊かな市街地を形成するものであるという現状認識をされているという中で、この都市計画の提案のところを見ると、みどりについて、建築物の緑化率の最低限度を10分の1.5に定めるということが書かれています。現状がどのくらいになっているのかというのをまずお答えいただけますか、
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
すみません、現状における数字というのはちょっと持ち合わせてございません。
羽鳥委員
それだと、今本当に建てられてから60年くらいが経過しているということで、みどりもかなり大きく育っている中で、これからの気候が本当にさらに激しく大変なものになっていくというのがほぼ確実視されている中で、このみどりを残していくというのがすごく大事なことかと思うんですけども、区としては、育ったみどりについてどのようにしていきたいということを考えていらっしゃるんでしょうか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
現状の樹木につきましては、できる限り保全していくということでJKKとは確認してございます。緑化率は、すみません、把握してございませんが、現状の樹木のおおむねの本数については、おおよそ敷地内に600本程度の高木があるというふうには確認してございまして、JKKも、建物と重なる部分についてはなかなか残すということは難しいところはございますが、できる限り、桜がきれいなところもありますので、そうしたところは残すというふうには聞いているところでございます。区としても、こちらについてはみどりと防災の拠点ということで整備方針でも示してございますので、しっかりみどりについては保全する方向で、連携しながら取り組んでいきたいというふうに考えてございます。
羽鳥委員
この緑化率の最低限度を決めるということなんですけども、これは都市計画の決まりの上で、みどりについては緑化率を指標とするということが決まっているんでしょうか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
都市計画で決まっているというよりは、今回緑化率を設定して、それを向上させていくということで、それを目指しているところでございます。通常の建て替えでいけば、東京における自然の保護と回復に関する条例の中では、今回の建蔽率が50%ということであれば、通常であれば12.5%の緑化率でいいということになってございますが、そこを今回、公社の提案の中では15%ということで、2.5%を割り増す形で緑化率を設定しています。なので、公社としても、区が目指すみどりと防災の拠点というところにはしっかり配慮していただいて、みどりをしっかり維持しながら増やしていくということで、今後も引き続き取り組んでいきたいというふうに考えてございます。
羽鳥委員
公社が、求められるものより多く緑化率を設定したということは非常に重要かなと思います。都市計画審議会の議論の際にもちょっと触れたんですけれども、今、世界的には緑化率というのではなくて、土地の一定面積のうち高木の枝葉が多い面積の割合を示す、樹冠被覆率というのを向上させようというのが世界的に取り組まれている中で、東京ではかなりその樹冠被覆率が下がってきている。中野区においてもこの10年で約9.9%から6.5%に、およそ30%以上減っているという調査もあります。そうした中で、緑化率ということですと木の単位なので、育った木も植えられた木も同じということになってしまうというところでは、今できるだけ残すということをおっしゃっていただいたんですけれども、残すということや、また、移植なんかも本当に積極的に検討して、今後建てられたら本当に100年近く、かなり長い期間このまちが形成されるということになるので、本当に気候の大変さを考えれば、大きく育った樹木を移植してでも残すとか、そういうことも積極的に検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
公社とも連携しながら取り組んでまいりたいと思います。
羽鳥委員
歩行者の空間について、歩きやすい空間を形成していただきたいということを思うんですけれども、区としては公社とどのような話合いをされているでしょうか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
前回の委員会でも御説明させていただきましたが、今回、地区内には位置指定道路が現状ではあります。そうした中で区道を整備しまして、歩道を広げたりとか、歩道状空地を確保するということで、比較的開かれたまちにしていきたいということで公社とも話をしておりますので、そういった歩きやすいまちにしていきたいというふうに考えてございます。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了します。
次に、3番、若宮一丁目四番地内(洗心寮跡地)の区有地活用に関する意向調査の実施についての報告を求めます。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
それでは、若宮一丁目四番地内の区有地活用に関する意向調査の実施について御報告いたします。(資料4)本件については建設委員会との重複報告となります。
区は、令和3年に補助第227号線整備などのまちづくりに資する目的で、日本銀行から若宮一丁目四番地内の洗心寮跡地を取得しました。本区有地の活用に当たりましては、区が整備を予定している補助第227号線の道路用地をはじめとしまして、若宮地域の防災性の向上やみどりの創出のためのオープンスペースの確保など、地域の課題やニーズについて検討することとしておりまして、今回、本区有地の活用に関する地域住民のニーズを把握することを目的として意向調査を実施いたします。
まず、1、意向調査の概要です。(1)アンケート調査につきましては、9月上旬に区が整備を予定している妙正寺川から新青梅街道までの補助第227号線の事業区域に係る土地・建物所有者を対象に実施いたします。オープンハウスにつきましては、補助第227号線の事業区域に係る土地・建物所有者のほか、本区有地から半径約250メートル以内の居住者などを対象として、9月13日(金曜日)、21日(土曜日)、場所は大和区民活動センターで開催します。周知方法は、郵送及びポスティングのほか、区報、ホームページなどで周知を行ってございます。
最後に、今後の予定です。令和6年9月にアンケートとオープンハウスを実施、12月に意向調査の取りまとめ、翌年1月に活用方針の策定を目指してございます。
御報告は以上となります。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございますか。
平山委員
意向調査の実施は実施としてしっかり頑張っていただきたいなと思うんですが、もともとこの若宮一丁目・二丁目という地域自体に広い空地というのがないんですよね、ほとんど。公園も小さなものばかりで。だから、防災性の向上ということを考えたときには、そういったことも考えなきゃいけないのかもしれない。他方、気になるのは、補助第227号線の拡幅との関係なんですね。それも見据えた上でこの用地を購入されたのではないかというふうに思ってはいるんですが、その辺りのことはこれまでもいろいろ質問では述べてきたんですが、地域の方にとっては、ここの意向調査もいいんですけど、補助第227号線はどうなるんですかという思いが非常に強くあるわけなんですよ。そこの説明をきちんとセットでされない状況で意向調査をやっても、少し現実味に欠けるんじゃないかなという気はしているんです。やるなと言っているわけじゃないんですよ。だから、何度も言っていますけど、とにかく補助第227号線の、北側のこの路線、ここを具体的にどういうスケジュールでどういうふうにやっていくかというのを、一刻も早く地域の方にお伝えすべきではないかと思うんですけど、どう思いますか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
補助第227号線につきましては、過年度に現況測量を実施するなど、事業化に向けた検討準備は進めてきてございます。ただ、一方で、中井駅から野方駅間の連続立体交差事業に合わせて区画街路3号線・4号線を進めるともに、補助第220号線のⅡ期についても事業認可取得の準備を進めている状況でございます。様々な未着手路線がまだある中で、野方駅から井荻駅間の連続立体交差事業の進捗状況を踏まえながら、事業着手時期については今後しっかり検討していきたいと考えてございます。
平山委員
いや、そうなんですけど、前もやり取りをしたかもしれないんですが、1回は説明会をやっているんですよ。そこから、言葉は悪いんですけど、ほったらかしにされているんですよ。一般質問か総括でそのことを言ったときに、ちゃんと地域の方への周知も行っていきますという御答弁もいただいているんですよ。だけど、一向にその気配が見えない。本当に沿道の方から、どうしたらいいんですかという相談がすごいわけなんです。1度も、何のリアクションも区が起こしていなかったら別ですよ。1回はおおむねのスケジュールまで示したんですから。だから、そこも丁寧にやっていただかないと、本当にここの、それも踏まえた意向というのが出てくるかどうかというのがちょっと疑問だなというふうに思っているんですけど、どうでしょうか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
今回実施しますアンケートにつきましては、補助第227号線の沿線にお住まいの地権者の方には、代替地の意向であるとか、現在の土地・建物の所有の状況であるとか、改めてその辺についてはお伺いする予定でございます。また、沿線の貴重な空地でございますので、そこへの移転についてどういった興味・関心があるかなどについてもアンケートで聞く予定でございます。また、オープンハウスにおいても、補助第227号線の整備についてこれまでどういうふうに進めてきたであるとか、今後どういうふうに進めていくとか、そういった部分についてはできる限り御説明していきたいなというふうには考えてございます。
平山委員
決して何もされていないというふうには思ってはいないわけなんです。ただ、沿道地権者の方々に代替地の意向を聞くといっても、10年後に始まるんですか、私が生きている間にそういったことがあるんですかということになってしまうと、なかなか代替地といってもぴんとこないじゃないですか。そういうことも含めて、意向調査自体はやるべきだと思うんですけど、少し不安が残るなと思ったのでお尋ねをしました。そのことをよくよく踏まえた上で、上がってきたアンケートの分析というのをやっていただきたいと思うんですけど、どうですか。
角まちづくり推進部長
今、委員お尋ねありましたとおり、1回説明会をやっておりまして、そこからかなり期間が空いてしまったということで、今回、仕切り直しではないんですけども、こういった具体的な用地の活用も含めて227号線の整備を進めていきたいというところで、区として大きな方針を検討する中でその地域の、先ほどもお話がありましたとおり、若宮にはオープンスペースが少ないので、それをどういった活用ができるのか、どういったニーズがあるのかというところと併せて、あとは、具体的には現道がないところの地権者の方々にも、これから大きなまちづくりに対して御協力いただけるというところなので、そういった方々に、具体的なスケジュール、いついつやりますということで聞けば本当はいいんですけども、将来的にこういった都市計画道路を通すに当たりましてどういった意向がありますかというのをお尋ねした上で、代替地の活用など、そういったバランスが取れるんじゃないかということで今回アンケートを企画しています。ですので、そういった地域の方に対してはオープンスペースの活用だとか機能、それから、沿道の方に対してはそういった都市計画道路に賛同いただけるための条件とかその意向を把握するというところを、二つを合わせてやりますので、そういった説明の中で、今後野方以西の連立事業に関わる都市計画については、大体どういった方向で進めるかというところも、できるだけ皆さんに適宜情報提供しながら、そういったところに御協力いただけるような取組を進めていきたいというふうに考えてございます。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了します。
次に、4番、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況についての報告を求めます。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
それでは、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について、資料を基に御報告いたします。(資料5)本報告は、本日午後の建設委員会との重複報告になります。
中野駅新北口駅前地区で整備するペデストリアンデッキ及び駅前広場等の基盤整備につきましては、UR都市機構、JR東日本及び囲町東地区市街地再開発組合への委託により、今年度から随時工事に着手をしております。今回、これらの整備に向けた現在の進捗状況について御報告いたします。
初めに、1、ペデストリアンデッキ等の協定事業についてです。協定事業範囲図を御覧ください。新北口駅前広場のペデストリアンデッキにつきましては、三つの区間に分けて工事を進めています。図で緑色の着色部のJR東日本との協定事業で工事を施行するペデストリアンデッキのうち、桁製作や基礎工事の一部につきましては、7月3日に協定を締結し、工事に着手をしております。後続となる本体工事等につきましては、10月を目途に協定を締結する予定でございます。工事の着手に伴い、NTTドコモ中野ビルの南側にあります自動二輪車駐車場につきましては、9月末で閉鎖をいたします。また、四季の都市方面デッキ等の駅前広場の工事につきましては、実施設計に続きUR都市機構へ工事の施行を協定に基づき委託する予定でございます。このうち濃い紫色の部分の四季の都市方面デッキ部に関する協定につきましては、10月を目途に協定を締結する予定でございます。
2ページを御覧ください。2、現北口バスロータリー内のバス停の再配置についてです。ペデストリアンデッキの整備のうち、仮設バス停と東西連絡路をつなぐ仮設通路に近接する下部工につきましては、仮設通路を整備する前に整備をする必要がございます。このため、仮設バス停整備に先立って、現北口バスロータリー内の10番と11番のバス停2か所を旧区役所庁舎、中野サンプラザ前の道路上に一旦再配置をいたします。
施行展開図下側のバス再配置案を御覧ください。10月より工事に着手し、令和7年1月より乗り場の配置変更を行います。10番乗り場の野方駅行きにつきましては、中野サンプラザ南側のAの位置、それから、11番乗り場のうち阿佐ヶ谷方面につきましてはBの位置、練馬駅行きにつきましてはCの位置に配置する予定でございます。また、北口バスロータリー内南側の歩行者動線も本整備に基づき順次閉鎖をしていく予定でございます。
3ページ目を御覧ください。3、仮設バス停についてですが、旧区役所低層棟の跡地に整備する仮設バス停は、令和7年度に運用を開始する予定でございます。旧区役所低層棟の解体は、土地区画整理事業施行者のUR都市機構が8月より工事に着手し、令和7年2月に完了する予定でございます。その後、仮設バス停の整備に移行してまいります。
4番、工事用仮囲いを用いたイメージアップについてでございます。中野駅周辺の工事のイメージアップやエリアマネジメントに資する工事期間中のにぎわい創出の一環として、工事現場の仮囲い装飾等の活用を実施していく予定でございます。
5番、今後の予定ですが、これまでの御報告と大きな変更はございません。令和11年度の完成を目指して工事を進めてまいります。
本報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございますか。
山内委員
時間もあまりございませんので、1点だけお伺いさせていただきます。こちらの地域は、区の職員さん、我々も、そして学生たち、多くの方が通られます。私もほぼ毎日通っているんですが、その中で区役所、そして、今中野サンプラザの明かりが消え、非常にこの辺の地域は暗くなっております。この工事をやっているときに、またそういった暗さというのが際立つかと思うんですが、そうした照明、明るさの確保だったり、そういったことは考えていますでしょうか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
こちら、駅の整備ですとか駅前広場等の工事に関しましては、昼間工事、それから夜間工事ということで、夜間にも工事を実施しております。夜間につきましては工事の夜間照明で、工事をやっている箇所についてはかなりの明るさが確保できているというふうに考えてございます。一方で、工事に伴って街路灯が移設したりとか、そういったところもございますので、その点に関しましては照度が確保できるように努めていきたいと考えてございます。
山内委員
照度の問題はありがとうございました。
あと、イメージアップについて、具体的には今どのように考えていますか。お聞かせください。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
具体的には、まず一番東西連絡路に近い部分、こちらにつきましては、中野駅の橋上駅舎等の工事で今既に仮囲いが設置されているところでございます。ですので、一番駅に近いところで具体的に仮囲いアートといったものを実施いたしまして、この仮囲いの装飾をしたときの効果等を検証して、どれぐらいの人が見ているのかというところを検証しながら、エリアとか拡大していくような形で進めていきたいと考えてございます。
山内委員
例えば、ほかの地域では既に仮囲いを使ったような、子どもたちを参加させてそういったようなものを、例えばサンキュープレイスといった形で東中野地域では行っておりますが、そうしたものを参考にしながら行っていく。それとも、全然違って、この地域に合ったようなもので進めていく。あと、もう1点、こちらには、具体的に言うと自衛隊募集の広告が出ていたりとかしていますけれども、そういうものは引き続きされる。そういった認識でよろしいでしょうか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
他の地区の事例も参考にしながら、中野駅周辺の、行く行くはエリアマネジメントのにぎわい創出につながるような仮囲いアートにつなげていきたいと考えてございます。
山内委員
今やっている募集とか、そういった広告に対してはいかがですか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
こちら、今設置されている中野駅東西連絡路から旧区役所方面のスロープにつきましては、順次仮設通路に変わっていくところがございますので、仮設通路に変わってからは設置が難しいような状況になってくるというところでございます。一方で、仮囲いを用いたものについては、今後検討してまいりたいと考えてございます。
いさ委員
1点だけお聞きをします。ドコモのビルの南側の自動二輪車の駐車場80台分が閉鎖ということになっていますけれども、これはこの先どこかで代替えをするのかどうなのか、ちょっと教えてください。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
自動二輪の駐車場となってございます。自動二輪はかなり機動性が高いというところで、自転車と違いましてほかの地域に行きやすいと。南側、あるいは、少し反対側のところでも容易に行けるという環境にございますので、現在のところは代替の施設等は準備していないところでございますが、引き続き候補地を当たって、なおかつ、その候補地を民間事業者等が運営できるような形で調整を進めてまいりたいと考えてございます。
いさ委員
そのことは、今ここを利用されている皆さんにはどのように告知されていますか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
本日以降、現地のほうに周知を進めてまいりたいと考えてございます。
いさ委員
あまり突っ込むところじゃないかもしれませんけど、駐車場をなくしたことで違法駐車が増えるかもみたいなことは何か考えていらっしゃったりはしないんでしょうか。気になります。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
自転車等につきましては、違法駐輪等の可能性がかなり高いところでございますが、自動二輪、バイクにつきましては、路上駐車等が増えていくというのはなかなか考えにくいところかなというところでありますけれども、今後状況に合わせて対応策については考えていきたいと思います。
いさ委員
最後にします。自分もバイクを利用するので、いつも気になるんですけど、止める場所はどこにもないんですよね。私たち、駅前のにぎわいを全肯定する立場ではありませんが、その立場に立ったとしても、つまり、区が今駅前をやっているのはにぎわいだというふうにおっしゃっていたでしょう。それで、いろんな交通手段で来るということはあると思うんですけど、その手段をなくしていくというのは、区の立場に立ったにぎわいの観点からもどうかなと思うんですけど。こういうことというのは相対的に考えないのかなと思うんですけど。つまり、観光の観点とか。どうなんですか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
バイクのことに関しましては、先ほどの繰り返しになりますけれども、機動性が自転車に比べるとあるというところで、周辺の駐車場等を活用していただければというふうに考えてございます。
市川委員
すみません、ちょっと1点だけ教えていただきたいんですけど、駅周辺のまちづくりとかはやっぱり注目度が高いと思うんですね。中野駅周辺の皆さんとか、中野区全体とか。同時に、今工事がどうなっているのとよく聞かれるんですよ、僕らも。なかなか専門的なことが分かりづらいし、いよいよ先行して始まっているところもあると。この間西武新宿線の期成同盟に行ったときに、角部長がいろいろ御説明していただいたんですけど、そのときに動画、西武新宿線と協力して、西武鉄道と東京都と協力して今どういう工事をやっていますよという動画を撮って皆さんに見せたと思うんですね。ああいうのは民間の人たちはなかなか見る機会がなくて、今どういう状況なのかとかいうのが分かりやすいと思いますよ。そうすると、本当に進んでいるのかよというのが西武新宿線沿線の人たちの話なんです。地下の中で行われているから分からない。これもあまり仮囲いされてしまうと、工事が今どういう状況なのか分かりづらいじゃないですか。こういうのは、例えばURとJRと、まあ、組合もあると思うんですけど、そういうところと協力して、今協定を結んでいるわけですけど、そういう協定の中にそういう記録を取ってほしいとかということを言えたりしますか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今の委員からのお話につきましては、やはり注目度も高いこと、あと、施工に当たってはそれを記録して、また後世でも活用していくというような視点で、今、協議・調整のほうは開始しているところでございます。
市川委員
分かりました。調整している段階なのでぜひ進めていただきたいのと、あと、併せてお願いしたいのが、ちょっと言っていいか分からないですけど、西武新宿線の映像も、最初は一般への公開用につくられていないとかということがあったと思うんです。たしか記憶しているんですけど。なので、ぜひ調整していただくときには、周辺の地域の皆さん、区民だったりとか、そういった人たちに見せる用に、ちゃんとそういう公開をしていいよというところも取り付けてきていただきたいので、その辺も調整していただけませんか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
西武新宿線のほうもそうですけど、あちらの施工業者のほうで収録しているようなビデオ、これ、本来はゼネコン等が企業の中で活用することを前提にしているところがあるんですけど、そういうところもより有効に、我々のほうに提供してもらうような協議は西武新宿線同様にやりたいと思います。
平山委員
珍しくいさ委員と意見が合いまして、同じライダーとしてちょっと聞き捨てならないような答弁があったので、何点かお伺いします。
まず、今回廃止される自動二輪の駐車場の、現在の駐車可能台数と利用率を教えてください。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
現在、この自動二輪駐車場につきましては、収容可能台数としては80台。稼働の状況としては、7割から8割ぐらいの稼働率だというふうに認識してございます。
平山委員
他の中野駅周辺で設置をされている駐車場、把握されている限りのこの収容台数というのは分かりますか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
区で関わっている自動二輪の駐車場につきましては、ここの箇所のみになってございますので、他の部分については承知をしていないというところでございます。
平山委員
ほとんどないんですよ。ほとんどないのに、バイクは機動性がありますからどこか近くを勝手に探してくださいというような答弁は、自動二輪に乗っていらっしゃる方々にとってちょっと僕は誠実性を欠くと思いますよ。そこはちょっと苦言を呈させていただきたいと。あそこの70台というのは、つくってくださいとお願いしたんですよ、僕。駅前に自動二輪の駐車場がないというのは、いろんなところで言われている。一方で、違法駐車なんかしようものなら、もう一瞬で切符を切られてしまう。止めるところがないんですよ。機動性がいいといったって、ずっと動いているわけじゃないんだから、どこかに止まらないとこの中野の地に足を踏み入れていただけないわけなんですね。あるいは、区民の方が駅周辺でということにはならないわけなんですね。それで、何とか工事ヤードを活用してということで70台確保していただいて、本当に多くの方に御利用いただいて、喜んでいただいていると思っているんです。行く行くは、将来的に、これは民間ですけども、再開発が完了したらこれをもしのぐような、近隣区と合わせても中野が一番充実するような駐車場ができるとも聞いていますので、そこも安心しているんです。まあ、工事の期間だけだったら少しやむを得ない部分もあるのかなとは思っていたんですけど、ありもしないのにどこか探してくださいというような御答弁はちょっといかがかと思いますので、そこはもう一度、何かしら区の姿勢をお聞かせいただけませんか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
引き続き、自動二輪駐車場の代替地というところで、候補地を区のほうでも当たって、工事期間中の間に整備できるように考えていきたいと思います。
平山委員
よろしくお願いします。あわせて、やっぱり将来的にはこういった形で駐車場の整備予定もありますということも利用者の皆さんに伝わるようになれば、少しそこは、じゃ、そこまではほかの手段を考えようというふうにも思っていただけるかもしれないので、ぜひよろしくお願いします。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了します。
次に、5番、中野二丁目土地区画整理事業の進捗状況についての報告を求めます。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
それでは、中野二丁目土地区画整理事業の進捗状況について御報告いたします。(資料6)本報告は、本日の建設委員会との重複報告となります。
1番、南口駅前広場拡張工事の施工展開についてです。南口駅前広場拡張工事を令和6年6月から着手して進めています。今般、バス利用者への動線変更が伴う工事に入ることから説明会を行うものです。
恐れ入りますが、別添資料を御覧ください。当該駅前広場整備では、工事期間中も現在のバス・タクシーなどの自動車交通を生かしたまま、主に夜間工事で整備を進めていくこととしています。整備過程において、仮設バス乗車場の設置、交差点の集約に伴う横断歩道の位置変更など、歩行者動線に配慮しながら工事を進めていきたいと考えております。
整備完了までの工程を8ステップに分けて御説明しております。ステップ③、駅前広場造成の欄を御覧ください。バスの乗車場②が本年11月頃に移設されることに伴い、移設説明会を10月に実施いたします。
恐れ入りますが、1ページおめくりください。2ページ目を御覧ください。左上から右下に向かって、時間の経過による事業の進捗状況を示しております。また、施工工程における変更箇所については、バス・タクシー乗車場は赤色、道路等基盤整備工事は青色で示しております。
それでは、令和6年度における工事ヤード展開図について御説明いたします。左上の図は、現時点での駅前広場の姿を表しております。令和6年4月から工事着手に向けて準備し、6月から円形花壇や地下に埋設されている防火水槽の撤去工事を進めてきました。この段階では、バス利用者・タクシー利用者の動線に変更はございません。12月にかけて雨水貯留槽及び防火水槽の設置と併せて、駅前広場の拡張工事、東側に向けて東側の基盤整備工事、バス乗車場②における仮設乗車場の整備工事を進めていきます。
恐れ入りますが、3ページ目を御覧ください。令和7年度における工事ヤードの展開図です。令和7年6月にかけて駅前広場の拡張工事と並行して、バス乗車場①における仮設乗車場の整備工事を進めていきます。10月にかけて駅前広場の拡張工事、東側、南側ともおおむね完了し、バス乗車場①から④は整備後の位置で運用が開始されます。また、駅前広場中央部においてバス及びタクシー待機場の整備工事が開始されます。12月にかけて駅前広場の整備は北側に移ることとなり、整備後はバス降車場及びタクシー乗車場がロータリーに沿った位置に変更となります。令和8年3月にかけて、中野通り側において交通島の南側にて交差点改良工事を進めていきます。
恐れ入りますが、4ページ目を御覧ください。令和8年度における工事ヤードの展開図です。令和8年5月にかけて、ロータリー内においてタクシー待機場、バス待機場、車イス専用降車場の配置が完了し、交番新設工事に向けて仮囲いが設置されます。令和8年12月にかけて交番新設工事が完了し、仮設交番からの引越し後、仮設交番の解体工事に着手します。令和9年3月に駅前広場が完成を迎えることになります。
恐れ入りますが、鏡文にお戻りください。
2、説明会についてです。日時ですけども、令和6年10月3日(木曜日)19時から、もう一つ、令和6年10月6日(日曜日)10時からを予定しております。場所は産業振興センターで、周知方法としては区広報、あと、区ホームページ等を考えております。
3番、今後の予定です。令和6年度駅前広場の整備に工事着手し、令和7年度駅前広場整備を工事中、令和8年度に駅前広場整備を工事完了、そして、令和9年度土地区画整理事業完了ということで考えております。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございますか。
杉山委員
御報告ありがとうございます。工事の完了は令和9年3月――あと2年半ちょっとぐらいですかね――で完了するということですけども、ちょっと端的に幾つか聞いていきます。
まず、本設交番の位置というのはもうこれで確定なんですかね。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
今こちらの図に示すとおり、多少位置は変更あるかもしれませんが、この位置でほぼ確定というふうに考えております。
杉山委員
警察官の中には、みどりの窓口の横に埋まるんじゃないかとか、いろいろ情報が錯綜しているみたいなんですけども、ここで確定ということで分かりました。
それから、これ、随時この利用というのは、止まることなく、通行止めなどなくロータリーが使えていく、そういうような状況なんですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
委員おっしゃるとおり、通行止め等は考えておらない。夜間工事で対応するというふうになってございます。
杉山委員
ありがとうございます。
それから、貯水池。ここ、6メートル下がっていて、かなり雨水処理が脆弱で、貯水池を造ると思うんですけど、さっき説明でおっしゃっていますけど、場所は書いてありましたっけ。どこに貯水池はできるんですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
場所は、図面で申し上げますと、例えば円形の花壇のこの辺り、今もうないんですけど、円形花壇の下辺りに設置予定となっております。
杉山委員
ちょっと以前聞いたときに、雨水処理能力がこのロータリー分ぐらいしかなくて、中野通り側というのは都道でありますので、都道側は東京都の担当なので全部は引き受けられないぐらいの流入量だと聞いていますけども、それは東京都となるべく、第二桃園川緑道でしたっけ、あっち側の展開のほうを進めていただきたいというか、依頼をしていただきたいと思いますので、それは要望しておきます。
それから、自家用車の着岸というか、ないんですよね。きっと車椅子の方々が使われるようなバスとかマイクロバスとか、それから乗用車とか、それが歩道に着岸するところはあるんですけど、自家用車は、これに関してはないということでよろしいですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
南口駅前広場で自家用車に対する着岸ということは、今想定はしておりません。
杉山委員
そうすると、ちょっと、要は駅まで送ってきて、今でもごたごたしているような状況はありますけど、その状況というのはもしかしたら生まれるかもしれないということですよね、きっと。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちらについては、中野通りのほうの改良も考えておりますので、そういった改良を含めて一般車が対応できるような形で、駅前広場では利用できないということで、改良を含めて今後どのようにするか考えていきたいと思っております。
杉山委員
中野通りのということで、そちらに関しましては整備のほうを進めていただきたいと思います。
それから、今、中野三丁目の土地区画整理事業で、桃園広場があるんですが、桃園広場側から中野通りに下りてきたときの、ここにはちょっと見えないんだけども、今ガード下の、左のほうに曲がるのはそうですけど、右折もできますけど、この右折も交通ルールはそのまま踏襲されるという考えでよろしいですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちらについては今警視庁と、桃園広場のほうから中野通りに渡ってくるところの交通規制について協議中というところでございます。
杉山委員
これもぜひ継続していただきたい。ここを毎日通勤・通学で歩道を使っているわけなので、工事ヤードとか、安全で安心な歩行空間というのも絶対的に担保していただきたい。おととしの8月1日に解体工事の足場がばーっと崩れて大変なことになった。たまたま犠牲者はいませんでしたけども、大雨で。やっぱりああいうことを、今回そうやって積み上がるようなものというのは多分出来上がらないかと思うんですけども、それは中野区として絶対的に安全で安心な歩行空間というのを担保していただきたい。これは強く要望しておきます。
いさ委員
幾つかお聞きします。今の委員の質問と重なる部分もありますけど。
まず、派出所のところですね。これ、今までもこの話はあったと思うんですけれども、区は新しくできるこのスペース、人待ちの場所、人だまりだというような説明もしていたと思うんです。そういう中で、このど真ん中にでーんと派出所があるというのはどうなんだという議論があって、その後どんな検討があったんでしょうか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちらについては、駅利用の歩行者の動線の交通量を検証しまして、それで最低のサービス水準Aという交通量の水準が保てるスペースを確保できるような形で、交番の計画を進めていくというふうに考えております。
いさ委員
単純にこのスペースがもったいないよねという議論があったと思うのですよ。せっかく広いスペースがつくられ、もうちょっと広場側に寄せるとかということは考えられなかったのかみたいなお話があったかと思うんですが、そうした検討は全然なかったということですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
様々検討した中で、区の所有部分と、あとJRの所有の敷地というのがこの駅前広場の中に混在しておりまして、その中で区が公共空間として確保できるようなところに交番を設置するということが大前提になっておりまして、その中でも歩行者空間が十分、行き詰まりとか、人がたくさん通れなくなるような形にならないような配置計画でこの位置になっているというところでございます。
いさ委員
誰が土地を所有しているかというのはあまり関係ないと思うんですよね。その調整をするのが中野区だと思うので。それで、人の流れを考えた場合、そのど真ん中に派出所があるというのは、ちょっと普通に考えてどうなのかなというふうに思うんですけど。そもそもこの信号を渡っていく人たちの流れだって決して少なくはないし、本当にそれはどのように考えられたのかちょっと分からないなという感じなんですが、建物を建てるよりハードウエア的な都合みたいなことなんですか。どうしてもここでなければいけなかった理由がちょっと分からないんですけど。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
交番として一定の面積を確保する必要があるというところでいきますと、先ほど申し上げたように、区の敷地を有している部分の中ではここが最適というふうなところで今の現状になっております。
いさ委員
それは協議すれば幾らでもなったんじゃないかと思うんですけど、ちょっと人の流れをどう考えているのかが分からないです、これ、正直言って。それに、区は以前から人だまりだと言っていたので、それも矛盾すると思います。これ、ちょっと分からないです。
ちょっとどうしようもなさそうなので次に行きますけど、車を寄せるところのお話ですね。最初に確認したいのは、この施工展開図の最初のほう、整備前のところ、現状についてなんですけど、今の新しくなった何とかストアの前、広場の左上の部分ですか、この図の。「車イス専用降車場」と書いてあります。今までもこういう記載というのはありましたっけ。ここは最初からそういう位置付けだったんでしたっけ。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
記載のとおり、最初からこのような位置付けになっております。
いさ委員
今何かそれを示すような表示というのは、この広場や歩道面のところに何かありましたか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
「車イス専用降車場」という標識を設置しております。
いさ委員
ちょっとすみません、僕の記憶違いかもしれませんけれど、あったかどうか。
それと、現状の利用としては必ずしもそうはなっていなさそうだなと思うところを踏まえて、施工後、完成のところで今のような形に変わって、同じような左上のところに「車イス専用降車場」というのが設置されていて、あの場所は必ずしも車椅子の利用者だけが使っているわけでもないと思うんですけど、施工後においても同様に車椅子利用者だけに限らないということですか。それとも、その人たちだけのものということですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちらについては、一応車椅子専用ということで限ったものの降車場として考えております。
いさ委員
車椅子専用というものを敷設しなければいけない何か根拠みたいなものがあってやっているんですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちらは、基本的には、この南口広場には一般車の交通というのはあまり想定していない。その中で車椅子の方は、やはり駅前について、もちろん移動に際しても困難ということから、こういった車イス専用降車場を設けているものでございます。
いさ委員
移動に困難な人は車椅子を使っている人ばかりじゃないと思うんですけれども、それはあまり考えていなかったということでしょうか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
今この車椅子専用というところでありますけども、やはり駅前の中で移動に関する困難な場合のことを想定しておりますので、必ずしも車椅子というようなことではなく、移動困難者ということで認識しております。
いさ委員
現状も普通に送迎の方とかが止まっていて、すぐ出ていくし、そこまでここは滞留するということはないんじゃないかと思っているんですけど、車椅子専用とあえてうたってやってしまうと使いにくくなると思うんですよ。一般利用を考えていないというのはなぜですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
先ほども申し上げましたように、移動困難な方を想定しておりまして、一般者の方をこっちで想定すると、実際に移動困難者がここを利用したいといったときに滞留せざるを得ないというようなことが想定されますので、あえてこちらは車椅子専用というふうに記載させていただいております。
いさ委員
現状がどうなっているかは確認されていませんか。そうした、滞留して車椅子の方が止められなかったというような事態があったのでしょうか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
そういった調査はしておりません。
いさ委員
あそこは地元ですから、僕もよく使うし、朝の宣伝もして見ていたりするんですけど、あまりそういうことはなかったと思うんです。皆さん送り迎えの人も降ろしてすぐ出ていくし。それは分かっているから、混んでいるのを。こういうふうに、もし法的な根拠があってやっているということでなければ、一般利用ということでいいんじゃないですか。駄目なんですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
南口の駅前広場は一般の流入のような想定をしておりませんので、この考えで進めさせていただければと思います。
いさ委員
そもそも想定していないというのが分からないです。さっきも言いましたけど、これも分からないです。使われています、今。新しくなったら便利になるのではなく、不便になるというのが区民の側の見方になるんじゃないかと思うんです。これでいいのかな。ちょっと疑問です。ちょっとこれ以上無駄そうなのでやめます。
次です。ずっとこれもしつこく言っている千光前通りに入る入り口のところですね。この施工展開図の一番最後のページのところ、4ページのところ。今もう大体できていると思うんですけれども、あそこを視覚障害者の方が通るんじゃないかということを、私、指摘をしてまいりました。それで、その施設が中野通り沿いにあるのだから、その人たちに利用の意向を聞いて、どう思っていらっしゃるのか聞いたほうがいいんじゃないかということも前々から言っていたんですけど、これはやってもらえたでしょうか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
今、委員御指摘の意向調査については行えていない状況です。
いさ委員
視覚障害者の方も駅の周辺の利用者ですよね。かつ、今の世の中の流れでいけば、中野区だってその多様性を掲げているわけだし、バリアフリーというのは当たり前に行われなければいけないものじゃないかと思うんですけど、かつ、この質疑をしているときには、当然法令に基づいてそういうまちづくりをするみたいな答弁をいただいていたと思うんですよ。そうなっていないのは何でなんでしょうかね。今からでも聞き取りをやってもらったほうがいいんじゃないかと思うんですけど、いかがでしょうか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
もちろん歩行者の安全は最優先されると思っていますので、その配慮が可能な範囲で意向を確認していきたいというふうに考えております。
いさ委員
それはお願いします。
総じて、誰のためにこれが整備されるのかがちょっと分からないです。これは意見です。
市川委員
意向調査してあげてください。
ごめんなさい、一つ教えていただきたいんですけども、以前山内議員から質疑をさせていただいたときに、この図面を見るとよく分かるんですけど、いわゆるロータリーに入る側の入り口の幅員というのは狭くなりますよね、今より。それはそれで、交番の都合だったり、いろいろな都合でこうなっているのは分かりました。これは、いわゆる南側からバスがいっぱい入ってくるじゃないですか。今、結構、見ているとバスがつながっている状態だったりとか、いろんな、京王バスが2台、3台続いている状況があったりとかすると思うんですね。一方で、一般車両がロータリー内に止めることは想定していないけども、通り抜けはするだろうと。北から来ると左折するじゃないですか。結構あそこは歩行者がいっぱいいるから、なかなか左折し切れないから、こうやって後ろの車が右からかぶせて曲がっていくみたいな人が結構いて、結果的にバスが入れなくなるみたいなことが起こり得るんじゃないかみたいなことを、以前山内議員が質問したと思うんですね。一方で、北側から入ってくる道路が右折専用レーンになっているから大丈夫なのではないかみたいな、今後検討はしていくけども、そういうことも想定して右側は右折専用レーンにしてありますというふうに答弁されていた記憶があるんですけど、南口の中野通りも結構駐車が多いんですね。マルイの前とか、中野通り一帯に荷下ろしの車とかが結構あって、今より渋滞がひどくなるかもしれないんですけど、例えばバス事業者に、なかなか難しいのは承知していますけど、つながらないように検討してもらうとか、そういったことも併せて検討しておかないとかなり渋滞がひどくなると思うんですよ。一方、さっき申し上げた北側の車も、かぶせていくと直進のレーンが進めなくなったりするケースがあり得ると思うんですよ。そういうことも考えておかないと、そのためにここに交番があるのかもしれないですけどね。そういうことも考えておかないといけないと思うんですけど、バス事業者だったり、交通関係の部署だったり、そういう調整をしていますか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
御指摘のとおり、バスが今度出ていくときにも、南側のこのバス乗車場④のところなんかも、出るところが上にちょっと上がっているようなところがありまして、こういったバスの軌跡も踏まえまして、同時に一緒に協議しているというところでございます。
市川委員
協議をしている。なので、例えば一般の利用の車も、例えばこれ、中野通りは、Uターンは当然道路の中でできないので、ロータリーで回って北側にまた向かっていく車とかが結構多いと思うんですね。タクシーもそういう車が多いと思うんですよ。これ、出発時間なのか、運行の仕方なのか、バスの運転手さんのテクニックなのか、ちょっと分かりませんけど、そこら辺ちゃんとやっておいていただかないとかなり渋滞する。せっかくきれいにしても、かなり車がたむろしている、滞留してしまうような空間になってしまうと、逆に景観的にもよくないので、その調整を進めていただきたいと思います。
あと、さっき杉山委員から貯水池の話がありました。7月6日だったと思うんですよね。東京都議会議員の補欠選挙の最終日にとてつもない雨が降って、雨に打たれたんですよね、僕。それで、あのときに、いわゆる高架下がかなり冠水というか、水がたまったんですよ。南口のロータリーの周辺も、これは水はけがよくないという課題を抱えていました。そのための貯水池だというのがよく分かるんですけど、いわゆる北口と南口の結合部分、あそこをちょっと見てみると、多分くぼみになっているのか、北側と南側でこうなっているんだと思うんですよ。あそこ、水がたまりやすいのもあると思うんですけど、その辺とかの処理能力も備えていますか、その貯水池は。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今回の中野駅周辺につきましては、様々事業が展開されておりまして、その中で基盤の構成が変わることも踏まえながら、治水対策のほうの工事も併せて行うというようなことを行っております。今回、広場につきましては、先ほど御指摘がありましたように、全体の神田川流域としての義務的な、公共施設に対する雨水貯留槽の設置というところ、あと、第二桃園幹線に強雨のときにオーバーブロー分が流れ込んで、地域の治水能力を高めるというようなものとか、あわせて、今ある下水工事も、これも四季の都市の中で広域に再編されるというようなところもございますので、このまちづくりの事業全般が終わったときには、治水機能としてはかなり向上するだろうということで考えています。
市川委員
分かりました。ということは、部長がおっしゃっているのは、今の当該の南口駅前広場の下に造る貯水池だけではなくて、周辺街区全体的な施設で中野駅周辺の治水対策を進めていくと。ここだけではなくて。それが完成するおよそ2029年から2030年ぐらいには、今、中野駅周辺でも大規模な、突発的なああいうゲリラ豪雨が起きても、治水とか、そういう処理能力が高まっていて、区民の安全・安心が守られているということでよろしいですね。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
もう既に、今、下水工事も行われているところですけど、今回につきましては、街路事業とか再開発事業とか区画整理事業のほかに、そういった下水道事業も導入してまちの課題解消に努めているということでございます。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了します。
次に、6番、中野三丁目土地区画整理事業の進捗状況についての報告を求めます。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
それでは、中野三丁目土地区画整理事業の進捗状況及び今後の予定について御報告いたします。(資料7)
1、拠点施設の進捗状況についてです。平成27年3月に区とUR都市機構は、中野三丁目地区の整備に関する事業実施協定を締結し、同年4月に旧桃丘小学校の土地をURに売却しました。その後、URは旧桃丘小学校の土地を活用し、拠点施設の整備に関する検討を行ってきました。このたび、UR都市機構から拠点施設に係る基本計画(案)の提示があったので御報告いたします。
恐れ入りますが、別紙を御覧ください。ページ左側の、区の要望事項についてです。この要望事項は、上位計画で描く中野三丁目地区の将来像、地域の意向、拠点施設整備運営に関わる事業性等を考慮した上で要望したものです。オレンジ色に着色したにぎわい創出、ピンク色に着色した防災、緑色に着色したみどり・歴史継承の3種類の要望をURへ行っているところです。にぎわい創出では、記載のとおり、滞在できる商業機能の誘導や希少性のある業種業態・店舗機能の誘導、地域交流イベント等が開催可能な空地の確保となります。防災では、地域の防災機能強化に資する施設の整備。みどり・歴史継承では、緑化・景観向上への貢献、桃丘小学校跡地の標記による地域の歴史継承となります。
これらの要望に対して、ページ右側に記載した基本計画(案)として、以下のとおり反映しております。にぎわい創出では、店舗等と連続したオープンスペースを確保することで、グランドレベルのにぎわい創出、②拠点施設にふさわしいテナントリーシングに尽力、③地域交流イベント等が開催できる公開空地の確保、地域住民や来訪者が訪れ、滞在できる商業機能の誘導です。防災では、④災害時に利用できるかまどベンチやマンホールトイレの整備、みどり・歴史継承では、立体的な緑化や桃丘小跡地として歴史を継承する同校の石碑等を設置となります。これらの詳細については次ページ以降となります。
恐れ入りますが、2ページを御覧ください。にぎわい創出への反映についてです。ページ左側の平面図を御覧ください。1階の東側と西側にカフェ等の飲食や物販等の商業等を配置し、南東側に地域交流イベント等が開催できる約100平方メートルの公開空地を配置する計画としております。また、商業等と接続する幅員3メートル程度の歩道状空地を設ける計画としております。イメージとしては、ページ右側のとおりとなります。
恐れ入りますが、3ページを御覧ください。防災への反映についてです。歩道状空地においてかまどベンチ及びマンホールトイレを整備し、公開空地は地域の防災イベント等にも活用できるように考えており、地域の防災性向上に貢献する計画としております。
恐れ入りますが、4ページを御覧ください。みどり・歴史継承についてです。立体的な緑化により敷地内のオープンスペースと低層部の商業、ここでいう飲食・物販等の魅力を向上するとともに、桃丘小学校跡地として歴史を象徴する同校の石碑等を設置する計画としております。
恐れ入りますが、鏡文にお戻りください。
2番、公共駐輪場についてです。(1)設置場所についてでございます。これまで区は、公共駐輪場について拠点施設内での整備を前提に検討してまいりました。事業の進捗に伴い、地区内権利者の土地取得先が想定と異なったため、拠点施設外の設置も可能となりました。公共駐輪場を下の図面に示す黄色で着色した拠点施設外に設置したほうが、区民サービス及び施設管理についても拠点施設内に比べ効果的であることから、拠点施設外に設置します。
(2)拠点施設内外の比較についてです。比較しやすいように、前提条件を駐輪台数500台(内訳 平置き50台、2段ラック450台)として概算費用を算出しております。また、比較として、良と見られるものをオレンジ色で着色しております。動線交錯については、拠点施設外の場合、にぎわい施設利用者と自転車の動線交錯はなくなります。設置階については、拠点施設外では地上1階に駐輪可能となり、区民の利用勝手が向上します。所有形態については、拠点施設外の場合、単独所有となり、修繕工事などの際に他権利者への調整が不要となります。転用及び財産処分については、将来の駐輪事業に変更が伴った場合などの際、駐輪場以外の選択肢が増えることとなります。概算費用については、土地・不動産鑑定前ということもありますし、整備費用も近年の工事費の変動が著しいため、概算額として参考とさせていただいております。なお、拠点施設外に自転車駐輪場を設置の際は、建築基準法に基づく用途許可が必要となります。
3、今後の予定です。拠点施設については、本年中に基本計画を固め、令和7年に実施設計を行います。令和8年度以降、工事着工の予定と聞いております。公共駐輪場については、令和6年9月から整備・運営方法の検討を行い、令和8年開設予定を目指しております。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございますか。
杉山委員
報告ありがとうございます。
まず、もともと拠点施設の地下に駐輪場を造ろうとしていましたけども、今この鏡文の拠点施設外のところの地権者というか、ここに住もうと思われていた方々が違うところに換地をしたのか分からないですけども、権利を返還して、この黄色い部分が空いたので、地下に造ろうとしていた自転車駐車場を黄色のところに造れることになりましたということでよろしいですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
委員御指摘のとおりでございます。
杉山委員
この黄色い部分というのは、ちょっと中野区の用途地域のマップを見ているんですけども、黄色い部分は住居専用地域ですかね。ちょっと確認させてください。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちらについては、第一種中高層住居専用地域となります。
杉山委員
この用途、要は、自転車駐車場の用途でここに普通に建てられるんですか。それとも、何か特別なことをやるんですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
第一種中高層住居専用地域の場合は、建築できる用途というのが限定列挙されておりまして、駐輪場は可能な建物になっていない状況でございます。そのため、建築基準法に基づく用途許可という、建築審査会の許可を得るもので許可をいただいて建築するというようなものでございます。
杉山委員
そうすると、住居専用地域に特別な許可を得て駐輪場、中野区が運営するかどうかは別にしても、自転車駐車場が造れるように特例措置でできるよということでよろしいんですね。分かりました。
それから、拠点施設に関してですけども、まず、私も前回一般質問でお話ししていますけども、拠点施設の資料、いろいろパースも出てきているんですけど、この資料の作成はURさんがしていらっしゃるんですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
UR都市機構からこういう情報をいただいて、区のほうで少し加工して資料を作っているということでございます。
杉山委員
ここは商業地域なので、容積率が400%で、建蔽率80%という形で決められている場所だと思うんですけども、これ、建物そのものは、前も質問したかも分からないんですが、総合設計制度を使って、空地とかを使って、建物もこの辺りの容積率の緩和とか、そういうのを行った上で14階まで、何となく計算上10階ぐらいかなと思っていたんですけども、14階までいける。そういう方針でつくられているものかどうか確認させてください。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
詳しくは、別紙の右下に米印で「総合設計協議等の結果、変更」というところはございますけれども、許可になりますので、今はあくまでも案というところでございますけども、総合設計等を使って14階までは建築可能というような計画になっているというふうに聞いております。
杉山委員
もともと地下を造ろうと思われていて、今これ、何となく、図面から見ると地下はなさそうな感じなんですけども、地下を造ると、新サンプラザの拠点施設もそうかもしれないですけども、結構工事費がかさむということで、彼らとしても地下を造らない方針なのかなと思うんですけども、これ、駐車場の設置の条件には当てはまるか、当てはまらないか。地下か地上か分からないですけども、このサイズの附置義務みたいなのがあると思うんですけども、それはありますかね。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちらは、総合設計を用いた場合には、商業等のボリュームによって附置義務が発生するものということで伺っております。
杉山委員
そうすると、駐車場、附置義務があるんだけども、地下には駐車場は造らないということなので、これは別紙の平面イメージ、1階を見ると、「荷捌き駐車場等」というのがあるので、ここがその附置義務に値するという形ですかね。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
委員御指摘のとおりです。
杉山委員
ありがとうございます。これ、UR都市機構さんが中野三丁目土地区画整理事業を行って、本来売却するかもしれないという話だったんですけども、売却しないで、今のところ御自身たちが事業を行う。その中に今の地権者たちも含まれながら進めていくという形だと思いますけども、これ、地域の人たちが結構待ち望んでいる建物なんですけども、スケジュールとしては令和8年以降工事着工予定と書いてあります。以降なので、新しいサンプラザシティができるほうが早くなってしまうかもしれないとか、そういう、地域の人たちから見たら懸念があるんですけども、これ、スケジュールというのは、詳細にはそのうちどのタイミングで出てくるんですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
今、施工会社のほうを選定し切れていないということで、その施工会社が決まればどのタイミングで工事ができるのか、どのぐらいの工事期間がかかるのかというところが示せることになると思いますので、それ以降に詳細な予定が出されるものと認識しております。
市川委員
ちょっと1点だけ教えてください。先ほど杉山委員からのお話の中で、総合設計制度というお話があって、総合設計制度を使って生まれた公開空地ということだと思うんです、ここの公開空地というのは。公開空地を使うときに、そうすると、許可権者は東京都か何か。例えば利用するとかになると、東京都がその許可権者になったりすると思うんですよ。今、中野駅周辺でエリアマネジメントをやっているじゃないですか。そういうときは、中野区独自でいろいろルールをつくったりとか、今考えていらっしゃる。検討していらっしゃると思うんですけど、この辺は事前に調整して、あらかじめ東京都と話をするのか、中野区からアタックをいろいろするのか分かりませんけど、URと話をするのか分かりませんけど、こういう公開空地を見ていると、地域交流イベント等が開催できる公開空地の確保と、まさに地域交流イベントというのがメインに来ていますので、ここに住んでいる方とか周辺の住民の方が気軽に使えるということが非常に重要だと思うんです。要するに、機動力があることは重要だと思うんですよ。ということは、一々公開空地を東京都に許可を取ったりするのは結構面倒くさいんですよね。書類を申請したりとか、参考例がそれなら面倒くさいんですよ。やはりこういうことはしっかり先取って考えておく必要があると思うんですけど、今の検討状況はどうですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
ちょっと今、許可権者である東京都との公開空地での使い方、具体的に住民の方がどのように活用するかというところはまだ具体的には決まっていないので、東京都とその辺のすり合わせというのはまだ行われていないという状況でございます。
井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
続けて私のほうからもお答えさせていただきます。今、中野駅周辺のエリアマネジメントの一環で、高度利用地区、それから総合設計、どちらの公開空地等でもできるような形で今制度を構築しようと考えているところでございます。
市川委員
どちらでもできるというのは、どちらでも東京都に許可を出すのではなくて、中野区の協議体を通して申請すれば利用ができるという意味ですよね。であるならば、さっき参考例を出しましたけど、そういう公開空地とか、今もう既にできている公開空地、今利用するのに東京都に通常に申請しているような公開空地も、今後、中野駅周辺のエリアマネジメントの、井上課長の下でつくっているものを通せば、東京都の許可は要らなくなるということですか。
井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
中野区版のしゃれ街みたいなものを今制度として構築しようというところで考えてございまして、実際の許可とか運用とか申請の方法については、今後東京都等も含めて、他地区の事例等も含めて検討してまいりたいと考えております。
市川委員
分かりました。じゃ、そこも検討していただくのはいいんですけど、制度上、本来許可権者である東京都ではなくて、中野区に、さっきしゃれ街という、条例なのか分かりませんけど、そういう制度を設計して運用することによって、東京都とのやり取りをなくすことは法的に可能だということですね。(「そこまではまだちょっと……」と呼ぶ者あり)えっ、だって、可能じゃないのに進めているのという話になるじゃないですか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
まず、高度利用地区、総合設計で整備される空地等については、やはり私有地でありながら一定の利用制限がかかると。それを超える場合には、それぞれの総合設計の許可を行ったものとか、そういったところから、それ以外の利用に対する許可が必要というところで、よく聞くのは、交通安全運動でテントを張るだけでも許可が必要になるとか、なかなか皆さんも、そういった中で地域活動のために使うのに手続が大変というお話を伺っています。そういったのを総合的に活用計画というのをつくることで、主体的に地域と区でそれを担っていくことができるという仕組みですので、それについてはより簡素化して、地域自治のために、また、にぎわいのためにできるように構築していきたいというところでございますので、またその道筋が立ったら御報告させていただきたいと思います。
市川委員
分かりました。部長からそういう御答弁をいただいたので、ぜひよろしくお願いします。先ほどお話もあったように、やはり皆さん楽しみにしていると思うんです。同時にここは、もちろん線路沿いは広い道路になって、拡幅されて開放感も出てくるんだと思うんですが、やはり空地という意味でいうと中野三丁目も足りていないというのが事実あると思うんですね。なので、こういう災害のときとか、地域交流イベントだったり、そういう多様な使い方ができるというふうに地域の方は期待していると思うので、また、その周辺の街区にお住まいの方とか公開空地に接している方たちも、そういうところに注目していると思いますので、そういう制度設計をしたら必ず議会報告、委員会報告、楽しみにしていますので、ぜひよろしくお願いします。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了します。
次に、7番、千光前通り沿道のまちづくりについての報告を求めます。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
それでは、千光前通り沿道のまちづくりについて御報告いたします。(資料8)
千光前通り沿道では、中野区都市計画マスタープランにおいて、安全で快適な歩行者空間を確保するとともに、にぎわいのある商業地域の形成を図ることとしております。これらの達成に向け、区は中野二丁目再開発エリアからの人の流れを本沿道まで誘導し、にぎわいを創出するとともに、歩車道の安全性向上のまちづくりを推進していきたいと考えております。本年度は、沿道権利者に昨年度に実施したまちづくりに関する意向調査結果について情報提供を行うとともに、具体的なまちの将来像について意見交換会を実施するものです。なお、本年度の意見交換会は、これまでの沿道権利者に対して実施してきたアンケートを沿道店舗オーナーや町会にも対象を拡大し、その意見を意見交換会に反映して議論していきたいと考えております。
1番、意見交換会の実施についてです。今年度は全2回の開催を予定しております。意見交換会の実施に当たっては、沿道権利者と目指すまちの将来像について具体的なまちづくり手法を検討します。下表を御覧ください。第1回ですけども、日程としては9月中を予定しております。場所は中野区産業振興センター3階を予定しております。対象者としては、千光前通り道路境界からおおむね20メートルの範囲に土地もしくは建物を所有している方としております。主な検討テーマは2点。まちづくりに関する意向調査結果について、具体的な目指すまちの将来像についてでございます。第2回については12月頃を予定しております。主な検討テーマとしては、課題解決に向けたまちづくり手法について、※1として、主な検討テーマについては、第1回意見交換会で出た意見を踏まえて決定していきます。
2、今後の取り組みについてです。令和6年9月、第1回の意見交換会を開催して、第2回を12月に開催いたします。令和7年3月に、意見交換会の開催結果及び意向調査の実施結果について議会報告を行いたいと思います。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございますか、
杉山委員
千光前通りにつきましては、新しいサウステラができて、その先の場所が、今は商業地域ではなくて近隣商業地域だったり、住居専用地域だったり、それから、中野区内では珍しく準工業地域も一部含んでいるという形であって、魅力的な通りになるように検討を進めていると思うんですけども、これのゴールというか、今いろんな問題点とかをヒアリングして、じゃあ、建築法とか都市計画法とかにひもづけながら地区計画を進めようみたいなところまでいくのか、それを目指すかどうかということも今のところ検討中なのか、どちらですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
目指す将来像は、前回の意見交換会でも大体定まってきたというところでございまして、今回、具体的にそれを具現化したときにどんなイメージなのかというのも権利者の方にちょっとお示ししながら、それで方向性が一定、皆さん賛同いただければ、来年度を目途にまちづくりの基本方針というものを定めていきたいというふうに考えております。
小林委員
二、三点伺いたいと思います。
この千光前通りについては、もう10数年前から地域の方々、地権者の方々も、それから地区内の方々も含めて、いろんな意見交換を自主的に行ってきたという経緯がありました。そして、区のほうでも何度か、今の産業振興センターなどを利用して幾つかの懇談会を開いてきました。そして、そこでアンケートも度々取っていただいたということがありました。多くの方々が、これは私の持っているイメージですけれども、自由が丘のようなまちづくりというか、雰囲気を醸し出せるようなまちにしたいと。ここは特に、千光前通りについては一方通行で、今はありませんけれども、南口から千光前通りをずっと歩きながら、行く先は旧中野中学校。昔の九中に行く。なかのZEROもありますので、道路の南側はどちらかというと若干広めな歩道があるのに対して、北側は狭い。島忠の前も若干、本当に人1人分ぐらい広くなったかなというぐらいで、非常に狭いところがある。そして、千光前通りの北側については、JRの敷地がおおむねな場所であるので、JRもすごくこの土地については大事にしてきたという点もありますし、また、協力してきてくれた点もあるんですけども、なかなかそれから先に進んだということもないということがあります。様々な協議会を開く中で、JRも、地権者の方々も、商店街の方々も、町会の方々も参加してきた。そういうこれまでの流れがある中で、今回このようにまちづくりについて新たに地権者の方々に、面積的に広い方々の意見を聞くということなんだというふうに思うんですけれども、過去のものについて、過去これまで積み重ねてきたもの、そういった意見、それから、ここについては道路が一方通行ということで、これを大きく広げるということについてはなかなか難しい。むしろ歩道を広げる。歩道を広げて、新たにそれぞれの地権者の方々がセットバックをして、歩道と合わせて自分の敷地を活用した空間をつくり出していくというようなことが多く語られてきたかと思います。そうしたもの、そうした積み重ねてきた意見というか、ものについてはどのように今考えていらっしゃいますか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
今までいただいた意見はそのまま踏襲しますというか、尊重しながら、新たに見えてくるものというのもやはりございまして、実際にこの建物自体、この沿道、かなり容積率としては消化されているという中で、歩道を広げるというところでいくと、建物としてはやはり下がる必要があって、土地の有効活用というのがどうなるのかというのも、やはり権利を持っていらっしゃる方としては非常に重要なことなのかなというふうにちょっと思っています。その中で、例えば1階のところにテナントを有されている権利者の方というのも、逆に言うと、店舗オーナー等の意見を聞いて新たな土地活用方法というのも見いだせるものではないのかなというところで、今回はそういったテナントの方たちの意見も取り入れて、今までの意見はもちろん尊重しながら、もう少し違った視点での意見というのも活発にこれから意見交換会でできるんじゃないかなというところで、もう少し深度を下げた広い意見を聞いて、プラスの意見を加えていきたいなというふうに考えております。
小林委員
そうした中で、先ほども言いましたけども、JRの協力が非常に大きいのかなというふうに個人的には思っています。JRに何度か多くの方々にお伺いして、意見交換をさせていただいたり、懇談をしてきました。中野駅の駅長さんについても、こういったことについて協力はしていきますよと言うんですけども、駅長さんはいかんせん転勤があるので、何年かに1度替わってしまって、その継承がなかなかされていかないということもあります。そうした中で、JRに対してはどのような、これまで区としてのアプローチ、それから、今後についてもどのように考えているのかお聞かせください。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちらについては、JRも権利者であるので、こういったニュースなり、実際のこのまちづくりの意向調査の結果はお送りさせていただいているところでございます。今後、実際のまちづくりとしてかなり機運が高まってきて、基本方針等、そういったものが定まっていけば、JRのほうもまちづくりに対して本格的に検討していただけるかなというふうに所管としては思っておりまして、まずまちづくりのほうを具体的にどんどん進めていき、その中でJRのほうもそれに協力していただくような流れをつくっていきたいなというふうに考えております。
小林委員
もう1点、この千光前通りの南側は、どちらかというとお屋敷町的な部分もあり、そして、静かな、閑静な住宅街でもあります。そうした中で、一方、千光前通り沿いというのは非常に、全部が全部にぎやかとは言いませんけれども、にぎやかなところで、しかしながら、ほかのまちとは違う、先ほども言いましたけれども、一種自由が丘のような、少し落ち着いているまちづくりをしていきたいということもありました。そういった中で、また新しくこの地域のまちづくりを考えたいという人たちも出てきています。そうした方々、つまり本来住んでいる方々、地権者、商店街の方々、それから地域の方々、それから、これまで行ってきた意見交換というか懇談会、そして、新たにそういうことについて懇談をし始めたいという人たちも出てきている。その辺のコンタクトというか、区はどこの立ち位置に立ってそういった方々の意見を集約していくのか。もしくは、どこかに任せていくのか。その辺をどのようにお考えでしょうか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
まず、ちょっと説明不足で恐縮なんですけども、新たに懇談会に参加したいというよりか、あくまでも沿道店舗のオーナー、町会の方々の俯瞰的な意見を取り入れて、実際に権利者の方がどういうふうにまちをしていきたいかというものの一つのソースといいますか、そういったもので考えておりまして、基本的には権利者の方が大前提というふうに考えております。その中で、まず基本的には、このまちづくりの中で協議会というものを権利者の中で構成して、主体的に協議会の中で議論できるような形の環境をつくっていくと。その中で、実際にその手法が、地区計画が適切なのか、そういったものは協議会の中で検討できればいいのかなというふうにちょっと考えておりまして、そういった意味で、まずは来年度を目途に基本方針を定めて、協議会まで設置できればベストかなというふうにちょっと考えております。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了します。
次に、8番、その他で理事者から何か報告はございますか。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
それでは、私から令和6年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会及び要請活動について口頭にて報告申し上げます。本報告は、本日午後に開催されます建設委員会との重複報告です。
今週8月26日(月曜日)、野方区民ホール、野方WIZにて開催いたしました本決起大会につきましては、177名の方の参加をいただきました。区議会の皆様をはじめ、多くの方々の協力の下、大会決議を採択することができました。区議会の皆様には多大なる御協力をいただきまして、この場を借りて御礼申し上げます。どうもありがとうございました。
また、当日なんですけども、決起大会終了後、東京都に対して要請活動を行いました。期成同盟の会長、区長、議長、中野区選出の都議会議員の同席の下、東京都議会に対しまして決議文を直接お渡しし、開かずの踏切渋滞に向けて西武新宿線の中井駅から野方駅間の一層の工事の進捗及び着工準備採択を受けている野方以西の連立事業の早期事業化に向け、要請活動を行いましたので、併せて報告いたします。今後は、国、西武鉄道株式会社への要請活動を進めたいと考えてございます。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
他に報告はございますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
それでは、私から中野駅新北口駅前エリアにおける市街地再開発事業の進捗状況について、口頭で御報告いたします。本報告は、午後の建設委員会との重複報告でございます。
本件市街地再開発事業の施行認可申請につきましては、前回委員会報告させていただきましたとおり、各地権者が事業計画に同意をしまして、7月の初めに施行予定者が東京都に認可申請を行ったことを口頭で御報告いたします。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告について質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他に報告はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
次に、審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午前11時53分)
委員長
委員会を再開します。
(午前11時54分)
次回の委員会は第3回定例会中とし、急な案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程は全て終了いたしますが、各委員、理事者から御発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。
(午前11時54分)