中野区議会建設委員会〔令和7年3月12日〕
建設委員会会議記録
○開会日 令和7年3月12日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後5時01分
○出席委員(8名)
南 かつひこ委員長
いのつめ 正太副委員長
斉藤 けいた委員
大沢 ひろゆき委員
白井 ひでふみ委員
いさ 哲郎委員
ひやま 隆委員
伊藤 正信委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市基盤部長 松前 友香子
都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史
都市基盤部道路管理課長 長沼 美春
都市基盤部道路建設課長 髙田 班
都市基盤部公園課長 村田 賢佑
都市基盤部建築課長 石原 千鶴
都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史
中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史
まちづくり推進部まちづくり計画課長 近江 淳一
まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔
まちづくり推進部まちづくり事業課長 山岸 高広
まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 酒井 雅勝
まちづくり推進部街路用地担当課長 田中 常夫
まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 青木 隆道
まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 安田 道孝
まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆
まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城
まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 大南 隆司
○事務局職員
書記 梅田 絵里子
書記 早尾 尚也
○委員長署名
審査日程
○所管事項の報告
1 若宮地区の防災まちづくりについて(まちづくり計画課)
2 旧洗心寮跡地活用方針について(野方以西担当)
3 西武新宿線沿線まちづくり整備方針(案)について(野方以西担当)
4 西武新宿線沿線まちづくり(新井薬師前駅周辺・沼袋駅周辺)の進捗状況について(新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当)
5 西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業の進捗状況について(新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当)
6 大和町中央通り拡幅に伴うにぎわい等形成に関する社会実験の継続について(防災まちづくり担当)
7 中野駅新北口駅前エリアにおける市街地再開発事業の検討状況について(中野駅新北口駅前エリア担当)
委員長
定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。
(午後1時00分)
傍聴者の方から当委員会の様子をビデオ撮影、写真撮影、録音等したい旨の許可願がありましたので、御相談のため、委員会を暫時休憩します。
(午後1時00分)
委員長
それでは、委員会を再開します。
(午後1時00分)
傍聴者、報道関係者からビデオ撮影、写真撮影、録音の許可を求める申出につきましては、これを許可するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
傍聴者の方に申し上げます。許可の申出の際にお示しいただいた目的以外に、撮影・録音したものを使用しないこと、また、休憩中の撮影・録音は認められておりませんので、休憩になりましたら撮影・録音は止めていただくようお願いいたします。
それでは、本日の日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
昨日に引き続き、所管事項の報告を受けたいと思います。
初めに、1番、若宮地区の防災まちづくりについての報告を求めます。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
それでは若宮地区の防災まちづくりについて御報告を申し上げます。(資料2)こちらにつきましては、危機管理対策等調査特別委員会との重複報告です。
資料を御覧ください。若宮一丁目、二丁目、三丁目につきましては、地震に関する地域危険度測定調査におきまして、地域危険度が高く、防災性の向上に向けた取組が必要となっている地域でございます。そこで、これまで地域の方々と防災性向上のための検討を行いまして、令和4年10月に若宮地区防災まちづくり意見書を頂き、区は意見書を踏まえた防災まちづくりについて検討を行ってきたところでございます。また、本地区におきましては、建物の不燃化を促進させるために、令和6年9月、東京都建築安全条例による新たな防火規制も導入してございまして、今後、建て替えに当たりましては、準耐火以上の建築物となっていくかなと考えてございます。また、このたび、本地区の防災性のさらなる向上を図るため、地区計画を導入することとしまして、考え方を取りまとめたので、報告するものでございます。
1番です。地区計画の区域としましては、中野区若宮一、二、三丁目、計66.2ヘクタールの地域になります。
2番、地区計画の考え方につきましては、別紙を御覧いただけますでしょうか。別紙の1の右側になります。こちらが本地区で新たに建築物を建て直す際に対するものとしまして、まず①が垣または柵の構造の制限ということで、道路に面して垣または柵を設ける場合は、生け垣またはフェンス等とするということになってございます。
②としましては、隣地境界線から壁面の位置の制限ということで、こちらにつきましては、左の図の下の部分、住宅地区A並びにB、また住工共存地区といわれるところの、図のさらに左下の小さいところになりますけれども、そちらのほうの内容としまして、隣地境界線から建築物までの距離を50センチ以上としていただくものでございます。
③につきましては、建築物の敷地面積の最低限度としまして、こちらも住宅地区A・B、住工共存地区に適用するものとしまして、建築物の最低敷地を60平米以上とするものでございます。
④としましては、建築物の用途の制限、こちらは近隣商業地区としまして、地域の真ん中辺りを走っている都立家政の商店街の辺りになるかと思いますけども、こちらにつきましては、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律に掲げる店舗型性風俗の営業の建築物を禁止するといったものを考えてございます。
改めまして、別紙2を御覧いただけますでしょうか。地区施設の位置付けとしましては、左にある青と赤のところの道路を避難道路、防災生活道路として位置付けるとともに、旧洗心寮の跡地の一部を防災広場としても位置付けることも想定しているところでございます。
別紙2では、主要な避難道路に関する意向調査の実施結果についてということになっていますけども、当地区におきましては、壁面後退だとか、壁面後退箇所における工作物設置制限により、6メートルの空間としての確保を検討し、赤く着色している路線を対象にこのような内容の導入を検討してきました。そのため、当路線の沿道の住民の方、あるいは地権者の方に対して周知を図るため、アンケートや意見交換を行ったところでございます。意向調査の結果としましては、避難道路網の形成としてはいいと思われるが、壁面後退等への合意が難しく、現時点では6メートルの空間確保というよりは、現況で5.5メートル程度の道路網が形成されている道路幅員があるといったところから、拡幅というよりは沿道建物の不燃化だとか、あるいは危険ブロック塀の撤去、または生け垣等にしてもらうといったことを通じまして、閉塞しにくい避難路として形成をしたく考えているところでございます。
表紙に戻っていただきまして、今後のスケジュールでございます。来年度、令和7年度は東京都の協議や都市計画手続等を進めていきまして、令和8年度に地区計画の都市計画決定を目指すものと、それ以降におきまして、建築条例だとか、そういったところを目指していきたいというふうに考えているところでございます。
報告については以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
ひやま委員
1点だけ。今おっしゃっていたこの意向調査の結果を見ると、令和5年度、それから令和6年度と比べると、例えば主要道路の選定については「賛同できる」が今度は減って、「賛同できない」「どちらともいえない」が増えてしまったと。工作物・壁面後退についてもこういった結果になったというところなんですけれども、前回は居住者も入れてやられているんですよね。今回は居住者のところが抜けているんですけれども、これはこの結果と何か関係があるんですか。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
こちらのアンケートにつきましては、令和5年度、確かに委員のおっしゃるとおり、居住者というか、地権者じゃない方と言いましょうか、そういう方も最初にアンケートを行いましたけれども、令和6年度、要は壁面後退だとか、壁面後退における工作物の設置というのが、やはり土地を所有している方、あるいは建物を所有して利用されている方、そちらのほうが影響が多いかというふうに考えまして、また令和5年度についてはアンケートの回収率も低かったものですから、令和6年度は少し絞って意見交換会、あるいは戸別訪問等も行いながら意向調査してきたといった形にしています。
ひやま委員
そうすると、より実際の地権者の皆さんであったりとか、かなり影響を受ける方、今回の対象としてはそういった方たちの意向がこういった形で反映されているという理解でよろしいですね。分かりました。
さっきおっしゃった、実際にこの数字を見ても、これは御理解と御協力を頂きながら慎重にこれを進めていく必要があるのかなというふうに思っています。一方で、ここの地域については、防災まちづくりの、防災性の向上といった必要性というのは当然あるわけですよね。そうすると、先ほど区の担当のほうでおっしゃっていた生け垣であったりですとか、るるおっしゃっていたことというのは、あくまでも現状としては当然それでやるんだけれども、今後の進め方についてはどういうふうになっていくのかというところだけ確認をさせてください。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
今後の進め方につきましては、図面のちょうど真ん中辺りに補助227号線という都市計画道路もございまして、そちらを整備しますと、結構、不燃領域率が向上するというシミュレーションというか見通しもできておりますので、例えばその街路整備に合わせてもう一段、例えば6メートルの道路として拡幅するかとかいったところは、もう一度検討していきたいなというふうには考えているところでございます。
いさ委員
まず最初に確認なんですけれども、今回、大和町でやっているような壁面後退のお話と合わせて、垣または柵の構造の制限というものが設けられる計画となっているということですが、そもそも地区計画というものは、どの程度の拘束力があるのかというようなことをちょっと確認したいんですが、いいでしょうか。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
こちらは、地区計画を定めることで、またその後、都市計画を定めることで、例えば改めて建築される際に地区計画の届出だとかというのを区へ出していただく。そこで地区計画の内容と新たな建築物等が整合しているかという確認を取らなければならないので、その後のステップとして建築審査という形になりますので、そういう意味では、この制度自体が担保されているものかなというふうに考えています。
いさ委員
この土地所有者の方が建て替えをするときに、その地区計画に基づいてこの方針の中でやっていかなければいけないというお話ですよね。一方で、それは地域の住民の皆さんに一定程度、協力をお願いしなければいけないというお話でもあって、そういう中で、どれだけ住民の皆さんの協力が得られるかというところにかかっていると思うんですけれども、先行している大和町のまちづくりのところでもいろいろな地権者の方から声があるというふうに聞いているところです。ここにも意向調査、意見交換会等で主な意見という中で、そういうものは表れていると思うんです。土地の利用が制限されてしまうというところ、大きなお話になってくると思うんです。例えば壁面後退のところのイメージに車が書いてありますよね。ちょうど車の後ろのところまでラインが引かれているんですけれども、もちろん場所によっては、壁面後退が車の止まっているもっと奥のほうまで、つまり車がピョッと飛び出してしまうような格好に、この3メートル、3メートルで確保すると、そんなふうになってしまう場所もあろうかと思うんです。そうなると、幾ら協力しようと思っても、土地を持っている方は、そこで駐車場の登録をしているということであれば、ほかの場所に車を止めるのはできないでしょうという話になろうかと思うんですよ。こうした住民の皆さんがちょっとこれをのむのは難しいみたいな事態というのは、いろいろな条件があろうかと思うんですけど、区はそうした条件についてどのように検討なさっていますか。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
今地区計画の内容、別紙1のほうの地区計画の内容、考え方につきましては、地域の方々と意見交換しながら、意見書というのをいただいて、それに基づいて検討してきたところです。改めて壁面後退だとか、あるいは工作物の設置制限につきましては、今回、委員おっしゃるとおり、土地の沿道の利用方法に非常に大きな影響があることから、意向調査等を別に地権者とかを対象にして行いまして、その結果、今回、先ほど口頭で申し上げたんですけども、この工作物の設置制限だとか壁面後退の制限については、現時点で導入するのは難しいなというふうに考えていますので、土地利用については現況のままかなというふうには思っているところです。
いさ委員
いろいろ厳しい聞き方をしたものの、壁面後退の在り方そのものは、いろいろな今までの、じゃあ土地を売ってくれという話になるのかどうか等も含めて、どっちがいいのか悪いのかというところの中で出てきた選択肢の一つだというふうには認識しているので、どちらにしても、その難しいお話の中で出てきたんだろうなというのは想像はしているところです。私有地としてはそのままにしながら、空間上は6メートルを担保するということですよね。だから、中庸というか、いいところを取ろうという試みではあろうかと思うんです。ただ、そうした具体になってくると、どうしても理解を得たりするのが難しい局面というのが現れてくるんじゃないかなというふうには想像しているところではありました。例えば今の車の駐車場の話でも、じゃあその人だけ例外を認めるのかなんていうわけにいくのかどうかだとかということになりますよね。公平性の観点からそうじゃ駄目だみたいなことになるかもしれない。
それでちょっともう一歩進んで、今回は垣または柵の構造の制限というのも設けられています。これというのは、ここに示されたような在り方を基本とするということなんですが、これ以外の壁面に比べてこのやり方が防災上有利であるということで進められているんじゃないかと思うんですが、ちょっとその辺、もう少し御説明いただけますか。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
垣または柵の制限につきましては、高いブロック塀が例えば地震のときに倒れたとかいったときに、道路閉塞を起こすだとか、あるいは避難に支障を来すだとかという形になりますので、なるべくそういうブロック塀、倒れたときに危険なブロック塀というのは、当然、ブロック塀の中でも全て危険というわけではないんでしょうが、倒れて閉塞しないような形、もしくは倒れても撤去しやすい。フェンスでありますと、ブロックよりは軽いものですから、そういうときになるべく撤去しやすいだとか、あるいは生け垣のように倒れにくいだとか、そういったものを地域の中でやっていただくことで、道路閉塞しないだとか、そういったものを目指していくものでございます。
いさ委員
防災上はメリットのある方法を取られているというお話だったと思うんですが、これ自身も、例えば目隠しのためにもうちょっと高さを設けたいんだという方がいらっしゃったり、また建物との意匠の関わりでこういう壁じゃないと嫌なんだという方もいらっしゃるかと思うので、本当にこういうこと一つひとつ、理解を得ながらやっていくというのは難しいお話なんだなというふうには思うんですね。当然、以前も大和町のまちづくりのところでも時間をかけて丁寧にということはお話しいただいていたので、同じような方針でやるんだと思うんですけれども、この先の見通しといいますか、今のところ、防災上の必要性については、説明すれば住民の皆さん納得いただける。一方で、実際の土地の利用の制限だというところではなかなか難しいというところを、どうやって打開していくのかというところは、期限的な見通しであったり、今のところどんなふうに考えていますか。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
まず垣・柵の制限につきましては、本地区のみならず中野区でも結構様々な防災まちづくり上の地区計画、例えば大和町以外でも弥生町だとか南台だとか、そういうところで、垣・柵の制限につきましてはいろいろなところで導入されているところでございます。
また、委員おっしゃられた地域の方の合意なんですけども、こちらについては、今回、この内容については、例えば地域のまちづくりのニュースか何かでお配りするとともに、また改めて協議会の方と意見交換しながら、また、資料にもございますとおり、令和7年度には意見交換会というのも行っていきたいと考えておりますので、そういった中で理解を深めていきたいというふうに思っています。
白井委員
今回の報告は、ざっくりな言い方をするとあれなんですけど、要は、中途半端な安全対策をやめてくれという御意見が多かったと。確かに考え方を取りまとめたんですけど、区としてもう一回見直すって、こういう御報告と捉えていいんですか。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
地域には様々な御意見があると思いますので、まだ別にこれが全ての地区で適用しないとかというわけではなくて、地域特性だとか、その地域の方々の意見に応じて進めていければというふうに考えています。なお、本地区についてはアンケート結果なり意向調査から、こういった内容だったので、適用は難しいかなというふうに考えるところでございます。
白井委員
特に避難道路に関して、赤線で最優先に整備するという。その方々の沿道の意見というのが、正直言うと、好意的なものではなくて、どうせやるならちゃんとやってくれという感じなんですかね。実効性や効果が期待できないだとか、用地取得による道路基盤の整備をするのがいい。ちゃんと用地取得する形にしてほしい。また、奨励金等の金銭的なメリットがないとなかなか賛同しかねるというやつだったので、やるならばちゃんと支援策を講じてもらいたいし、土地の収容をするような形でやってもらいたいという意見が大半だったというふうに捉えられるかなと思います。
もともとこの考え方が出たときに、緩やかなといいますか、御協力いただけるのであれば、次の建て替え時等々を含めてセットバックをしてもらいながら、特に用地を取得するわけでもなく、助成制度、検討とはおっしゃっていましたけど、現状、制度をスタートするに当たっては設けるわけでもなくてというところだったので、よくよく検討していただく必要があるかなという話をしていたところです。改めてなんですけど、この辺、見直す必要があるかなと思っております。
そもそも、この若宮一、二丁目の防災まちづくりについてなんですけども、危険度測定調査というのを行った上で、他のまちづくりが進んできたことによって、若宮一、二丁目、三丁目も含めて、特に注目されているところです。都市計画道路の補助第227号線が整うことによって、まち全体の安全対策が大きく変わると思うんですけども、想定では赤いところが最優先、それから青いところの道路がたくさん引かれています。補助第227号線が整った状態のときに、まだこの青いところが優先順位どうするか、どう整備するかってこれからなんですけども、かなり改善できるのではないかと思うんですが、安全対策、この危険度調査でどのくらい変わるものなのか見込みを教えてください。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
現時点で地域危険度につきましては、火災危険度が若宮一、二丁目は4、三丁目は3とかというふうになっていますけども、補助第227号線を整備することで地域危険度がどう下がっていくかのシミュレーションというよりは、先ほどちょっと申し上げたとおり、補助第227号線を整備することで、地域全体の不燃領域率がかなり改善されるという見通しが立っているところでございます。
白井委員
そうすると、まずは当面は、鷺宮高校までの避難路も含めてという感じですかね。都立鷺宮高等学校の前面道路のところまでの拡幅。今度は縦に補助第227号線が入る。これ以降、青色の道路の拡幅等々も積極的に進めていかなきゃならないものになりますか。補助第227号線が整ったらある程度見えてくるという予想なんでしょうか。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
こちらの青いところの道路とか赤いところ、別紙1では水色で記載されている道路につきましては、今回、地区計画の中で避難道路として位置付けたいというふうに考えているところです。先ほどちょっと申し上げましたが、補助第227号線を整備する際には、もう一度、赤い路線のところについては、本当に拡幅するのかとか、そういうところをもう一度考えたいというふうには考えておりますが、青く塗られている道路については、現在、既に5.5メートル程度あるところも結構多いところから、青い道路についてあえて6メートルにするというところまでは現時点では考えているところではございません。
白井委員
分かりました。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に、2番、旧洗心寮跡地活用方針についての報告を求めます。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
それでは、旧洗心寮跡地活用方針について御報告いたします。(資料3)本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告です。
まず、1、背景です。区は、補助第227号線の道路用地をはじめとしたまちづくりに資することを目的として、令和3年度に旧洗心寮跡地を取得しました。本活用方針は、周辺地域のまちづくりにおける現状と課題や、昨年秋に実施した地域住民の意向調査などを踏まえ、本跡地の活用の方向性を定めたものとなります。
次に、2、旧洗心寮の概要です。跡地の所在地や面積などについては表にお示ししているとおりです。
次に、3、活用方針です。四つございます。
一つ目は、補助第227号線の道路用地です。跡地の一部が補助第227号線の都市計画区域に含まれることから、将来の道路用地として確保していきます。
二つ目は、補助第227号線などの事業用代替地です。補助第227号線などの道路整備に当たっては、地域の方から道路用地を取得させていただきます。このため、地域の方のスムーズな移転を支援するため、跡地の一部を事業に伴い移転が必要な方の移転先の候補地として確保していきます。
三つ目は、公園広場です。みどりの潤いを感じられる憩いの場となり、災害時には防災活動の場として利用できるよう、防災資機材倉庫や防火水槽などの防災機能を備えた公園・広場を確保していきます。
四つ目は、その他施設です。地域の利便性の向上やニーズを踏まえ、既存のバス停や新たなシェアサイクルポートの設置などについて今後検討します。
次に、4、埋蔵文化財の調査です。別紙を御覧ください。当該地は埋蔵文化財の包蔵地に指定されていることから、建物解体工事に先立ち、令和6年12月から赤枠の範囲において試掘調査を実施しました。その結果、埋蔵文化財が確認されたことから、今後、埋蔵文化財について適切に保存・保護を行うため、本調査を実施します。
最後に、5、今後の予定です。今後、本活用方針を踏まえ、建物の解体工事、埋蔵文化財の本調査などを行いながら、引き続き本跡地の活用に向けて取り組んでまいります。
御報告は以上となります。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
伊藤委員
この洗心寮跡地の活用方法は、たしか予算でも分科会でお伺いしたんですけれども、令和7年度以降に解体をすると。それから活用方法の考え、方針は今度の常任委員会でということで、今、報告を頂いたんですけれども、先ほどの若宮地区のまちづくりとももちろん関係してくるわけでありますが、この代替地と公園広場ということで、2,640平米に土地の面積がありますが、拡幅予定の補助第227号線の、例えば16メートルにするということで、建て替えを余儀なくされた方の代替地というのは何戸数と言うんでしょうか、何世帯と言えばいいんでしょうか、何軒と言えばいいんでしょうかね、どのぐらい用意されているのかめどは立っていますか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
なかなか跡地が、残地の面積が明確にこの平米だと現地で再建できない等の特に基準はないので、具体的に何軒というのは申し上げられないというような状況です。
伊藤委員
あれ、1戸だけじゃなくて団地にされるわけですか。どういう計画なんですか。その辺の代替地の活用というのは。その辺も分かっていないんですか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
まだ代替地の活用方法は決まっておりません。マンションを建てるとか、アパートだとか、戸建てにするとか、そういった具体的な形状というのは決まってございません。
伊藤委員
分かりました。
それから、今報告があったのに、埋蔵文化財調査、去年の12月から試掘調査を実施したということなんですが、解体工事に先立ちやられたということは、これはどういうふうに理解したらいいんでしょうかね。その辺、お答えできますか。令和7年度からそういう調査をするんじゃないんですか。どうなんですか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
当初は、令和7年度に解体工事と合わせて埋蔵文化財調査を行う予定でしたが、令和6年度の予算の執行、進捗を見ながら、令和6年度に調査が実施できるというところの見通しが立ったので、今回、令和6年度内に実施したものでございます。
伊藤議員
執行状況を見ながらということで、本当は解体を令和7年度からやるはずが、前もって調査されたら一応これだけ文化財が出てきたんですね。そうすると、やっぱり解体してまた文化財の調査をするとなると、もう1年ぐらい、また延長になるということで考えていいんですか。どうなんですか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
具体的に今後の予定になりますが、まずは令和7年度に解体工事に着手するという話は以前お話をさせていただいておりまして、その解体工事のやり方を少し変更する必要があるというふうに考えてございます。当初は、地上よりも上の部分の解体と地上よりも下の部分の解体を同じ時期にやる予定でしたが、今回、埋蔵文化財が出てきた関係で、地上よりも上の解体工事と下の解体工事を分けて行う必要があるというところがございますので、今後、工事の進捗と埋蔵文化財の調査の進捗、それぞれを勘案しながら、必要な部署と協議しながら進めていきたいというふうに考えてございます。
伊藤委員
当初の予定よりは若干遅れるということで理解していいんでしょうか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
当初は建物の解体を、地上よりも上の部分、下の部分を一括で行うというところで考えておりましたが、その間に埋蔵文化財の調査が入りますので、当初のスケジュールよりは少しお時間を頂くということになります。
いさ委員
出てきた埋蔵文化財というのはどういうものですか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
現在、試掘調査を行っただけですので、具体的にこういうものですという特定までは現段階ではできてございません。
いさ委員
この写真に、かごの中に何かいろいろ入れているように見えるんですが、これは何ですか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
すみません、ちょっと私のほうで明言できるものではございません。
いさ委員
分かりました。とにかく何か出てきたということで、この調査ってどのぐらいやるんですか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
それも含めてこれから検討ということになります。
大沢委員
私のほうから1点だけです。当初予算の中で、まちづくりの検討、旧洗心寮解体工事を含むが2億1,000万円、今年度積まれていると思います。これは前年度より1億7,000万円ぐらい増えていて、解体工事の部分がかなり大きいのかなというふうに思ったんですけど、これはこのまま令和7年度中には、工法は分けるけれどもやりますよという感じになるんですか。それとも一部令和8年度にずれ込んでいくみたいな形を考えたほうがいいんですか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
令和7年度の解体する工事と、あと令和8年度に解体する工事の二つがあると考えてございまして、今回、予算計上させていただいたのは令和7年度分というところになります。
大沢委員
そうすると、今の埋蔵文化財の調査の結果も踏まえて予算をつくって、それが今回予算化されている、それでいいんですかね。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
予算計上したときは、まだ具体的に解体工事のこの部分を埋蔵文化財調査の前にやりましょうというところまでは明確に決まっていないので、具体的にこの金額で実際にできるかどうかというところも含めてこれからというところになります。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、3番、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(案)についての報告を求めます。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
それでは、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(案)について御報告いたします。(資料4)本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告です。
1月の当委員会において西武新宿線沿線まちづくり整備方針(素案)について、区民との意見交換会、オープンハウスを実施する旨を御報告させていただきました。この意見交換会で出された意見などを踏まえ、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(案)を取りまとめましたので、御報告いたします。
まず、1、意見交換会の実施結果です。意見交換会は計3回実施いたしました。実施結果については表のとおりとなります。
また、意見交換会で寄せられた主な意見は別紙にまとめていますので、別紙1を御覧ください。3駅に共通する意見としましては、駐輪スペースが足りない、魅力を感じる買物の場があまりない、各駅とも利用することがあり、東西間アクセスがしやすくなるのはよい、3駅周辺が協力してエリア全体のまちづくりの方向で検討されることは大変好ましいと思います、ウォーカブルという言葉の意味が分からなかった、どの年代にも分かりやすい言葉で説明してほしいと思いましたなどの意見がございました。
また、鷺ノ宮駅周辺地区では、駅前にバスやタクシー、送迎できるロータリーの設置は必須、中杉通りが広くなった際には旧中杉通りはぜひ緑の広がる遊歩道にしてほしい、3駅を一体として東西道路の整備は示されましたが、広域避難場所へ続く道路の整備は必要などの意見がございました。
また、都立家政駅周辺地区では、西武新宿線各駅にタクシー乗り場がないのは不便だが、都立家政商店街の歩行者天国は安心して買物ができるのでタクシーなどが通るのも困る、補助第227号線の重要性は理解しますが、整備対象地居住者への補償は十分に行っていただきたいなどの意見がございました。
また、野方駅周辺地区では、野方は生活道路が狭く、開かずの踏切の問題もあり、昔から子どもの踏切事故が度々ありました、早急にお願いします、沼袋第4号踏切の代替施設はぜひ整備していただきたいです、自動車が3号踏切に迂回すると道路が狭いのでやや心配ですなどの意見がございました。
それでは、表紙にお戻りください。こうした御意見などを踏まえまして、今回お示しした整備方針の案について、素案から変更した箇所を、2、まちづくり整備方針(素案)からの主な変更箇所に記載してございます。また、この変更箇所を踏まえた整備方針について、整備方針の別紙2から4にまとめましたので、そちらも御覧いただければと思います。
まず、鷺ノ宮駅、都立家政駅、野方駅の各駅で共通する変更点が2点ございます。説明上、鷺ノ宮駅周辺地区編を使って御説明しますので、お手元に別紙2の鷺ノ宮駅周辺地区編を御用意ください。
まず一つ目です。ウォーカブルなまちづくりについてです。4ページ目下段を御覧ください。(3)ウォーカブルなまちづくりとして、文章と図を用いて記載を追加いたしました。
次に25ページを御覧ください。(3)鉄道沿線エリアの記載について、活用の検討については鉄道事業者などと連携して取り組む旨を追加いたしました。
次に、鷺ノ宮駅周辺地区編についての変更ですが、次の26ページを御覧ください。広域避難場所へつながる道路として、エリア区分図において鷺ノ宮駅から西側、図面中央の中杉通りから左側に、3駅連携動線の青い点線矢印を追加いたしました。
素案からの主な変更箇所は以上となります。
また、今回の各駅の整備方針の案では、表紙と裏表紙にイラストと絵を追加してございます。表紙のイラストは今回の整備方針のコンセプトでもあります3駅が連携したまちづくりをイメージしまして、3駅の整備方針を横に並べて見ていただきますと、イラストがつながるデザインとしてございます。また、各駅の裏表紙には、地域の方がこの整備方針に親しみを感じていただけるよう、地域の中学校に通う生徒の方に描いていただいた絵を掲載してございます。後ほど御覧いただければと思います。
最後に、4、今後の予定です。今回御報告した案について、パブリック・コメントを3月21日から実施しまして、4月に整備方針の改定を予定してございます。
御報告は以上となります。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
斉藤委員
主な意見を読ませていただきました。3駅に共通しているところの事項で書いてあるのが、やはり広く情報を発信しながら進めてほしいであったりとか、情報共有であったり、意見交換ができる機会をつくってほしいというのが半分近く、やっぱり区民の皆さんは今、どのようにこの三つの駅が成り立っていくのかということを大変気にされている印象でしたが、この辺の出てきた意見に対して、所管としてはどのようにお考えかお聞かせください。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
今回、地域の方から非常に多くの御意見を頂きました。合計で200名程度の御意見を頂いたところです。非常に地域の方は、西武新宿線沿線まちづくり、あとは連立事業に対して御興味があるということは、改めて担当一同で実感したところです。今後も、こういったオープンハウスであるとか説明会であるとかというのは、引き続き情報発信を積極的にしながら取り組んでいきたいなというふうには考えてございます。
斉藤委員
あともう1点だけ。何と言えばいいんですか、ちょっと難しいんですけど、今回の意見の中に、ウォーカブルという言葉の意味が分からなかったという意見があって、逆にこの素案の中で、ウォーカブルなまちづくりについて記載を追加というところがあって、ウォーカブルの言葉の意味の使い方って難しい一方で、今回、こういう御意見も出てきたというところなので、ウォーカブルという言葉、我々は多分、もうなじみがある言葉かもしれないんですが、一方で区民の人からは、どの年代にも分かりやすい言葉で説明してほしいというところもあったので、区民の皆様に御説明するときは、こういう部分をちょっと気にしていただければなと、最後、要望でお願いいたします。
いさ委員
この三つの共通の方針で出ている中のお話で、例えばにぎわいという言葉が使われていますが、改めて区は近隣住民が一部にぎわいをつくってほしいと求めている、そのにぎわいの部分についてどのように認識しているのかを伺いたいんですが、具体的には、JRの駅前、中野駅周辺でやっているような計画と、西武新宿線沿線での駅の計画というのはイコールではないんじゃないかと思っているんです。そういう立場でにぎわいというのを、この西武新宿線沿線の中でどのように位置付けているのかということが聞きたいんですが、お願いします。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
中野駅周辺で行っている開発は、多目的な機能を集積して再開発のビルをつくるであるとか、そういった計画かと思います。一方で、こちらの西武新宿線沿線のまちづくりにおいては、地域の方から御意見を頂く中では、駅前周辺の商店街の活力の維持が求められるであるとか、商店街を中心としたにぎわいの維持や、買物がしやすいウォーカブルな空間の確保といった御意見を頂いていますので、中野駅周辺と西武新宿線沿線のまちづくりの仕方、にぎわいの仕方というのは少し異なってくる部分もあるのかなというふうには考えてございます。
いさ委員
改めてそこはちょっと確認しておきたかったところですが、付け加えるならば、本来、中野駅だって周辺で生活している人たちがいるわけで、その観点は中野駅や東中野駅、JRの駅でも持ってほしいなという気持ちはあります。
その上で、この中でシェアサイクルの活用というのも出てくるんですが、改めてウォーカブルというところと、車の移動の動線をつくるというところと、シェアサイクルというところと、それぞれまちづくりの中での位置付けやまちづくりの在り方にどう関わってくるのかをちょっとお聞きしたいんですが。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
直近のまちづくりにおいては、今回の近年のまちづくりの動向でも少し御説明させていただきましたが、駅周辺に求められる機能というのが非常に多機能化しているというふうに考えてございます。今、委員お話があったように、車の機能、タクシーとか自動車の機能もありますし、あとはシェアサイクル、あとは電動キックボードとか、そういった機能が集積して、さらにそれを使いやすくするというところが求められているというふうに考えてございますので、そういった部分に今後も引き続き取り組んでいくというふうに考えてございます。
いさ委員
それぞれを求めている方もいらっしゃることかとは思うんですが、一方で西武新宿線沿線の駅で考えると、ここにも出ていたように、広くない道路が縦横に走っているという状況で、それらを全て実現しようとすると、その中でモビリティハブみたいな考え方を設けるとなると、一定程度、今のまちの在り方と違うような在り方がこの方針の中で求められてくるのかなと思っていて、それが近隣住民の皆さんの求める姿とイコールになっていくのかというところでは、やや懸念があるところです。つまり、車も寄せたい、自転車の交通もあって、人も安全で歩けるみたいなまちづくりになっていくと、どうしても大型化していくといいますか、今のような地域ローカルのまちの在り方と変わってくるのではないかという懸念、これ自身は地域の皆さんからも声は聞いているところではあるんです。
そういう中で、今、いろいろな意見をお聞きしているところですが、ここにもない意見というのは当然あるものだというふうに思っています。改めて、この先の説明会についても少しお話がありました。意見交換会等もこれからまたやっていくんだと思うんですけれども、意見の聴取の仕方について、改めて告知の仕方であったり、また会場に足を運ばなければいけないのかというようなことも含めて、いろいろな方法が取られるべきだと思うんですが、この点はいかがでしょうか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
前回、整備方針を策定した際に意見交換会を行ったかと思いますが、今、具体的に数字が何名というのは出てこないですけれども、たしか3駅で60人いたかどうかというところだと思います。今回、オープンハウス形式を取らせていただきまして、決まった時間ではなく自由に出入り可能ですといったところの御案内と、あとは3エリアでやったというところも含めて、200名ということでしたので、こういった方法を取ったことで今回多くの方がいらっしゃったところがありますので、そういった部分では、今回、地域の方の意見を聞くという部分では改善されたところかなというふうには認識してございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に、4番、西武新宿線沿線まちづくり(新井薬師前駅周辺・沼袋駅周辺)の進捗状況についての報告を求めます。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
それでは、西武新宿線沿線まちづくり(新井薬師前駅周辺・沼袋駅周辺)の進捗状況について御報告をいたします。(資料5)なお、本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告となります。
初めに、1番、新井薬師前駅周辺まちづくりについては、連立事業を契機に新たなにぎわいの創出、交通基盤の強化、防災性の向上等、交流拠点の形成を進めているところでございます。具体的な取組については、図に示すとおり、区画街路3号線整備による交通広場の整備に加えまして、駅南側では(2)に記載のとおり、再開発協議会が市街地再開発事業の検討を進めており、③今年度の到達点としましては、協議会として令和6年度に事業協力者を選定し、令和7年度に再開発準備組合の設立を目指しているところでございます。
また駅北側につきましては、(3)に記載のとおり、駅前のまちなみ形成や商店街のにぎわい創出、住環境の向上を目指し、地元町会、商店会、地権者によるまちづくり検討会において地区計画等によるまちづくりの検討を進めているというところでございます。③今年度の到達点としましては、当検討会による新井薬師前駅北側街区まちづくり方針を策定しました。詳細については別紙1にて御説明をいたします。
別紙1を御覧ください。1ページ目の4番、まちの将来像としまして、安心して暮らせる安全なまち、便利で魅力的な交流拠点形成、回遊促進によるにぎわいづくりの三つの柱を掲げまして、裏面に記載されているとおり、それぞれのエリアにおいて、方針と主な取組としてまとめてございます。概略としましては、哲学堂通りや新井薬師、梅照院方面をつなぐ哲学堂通りエリア、上高田、早稲田通り方面をつなぐ上高田中通りエリア、そして、鉄道地下化により新たに駅前となる駅隣接エリアの三つの軸を定めまして、壁面後退による歩行空間の確保、にぎわいの連続創出を目指します。また、鉄道地下化による上部空間につきましては、交通広場と連担して広場空間の整備や鉄道用地のエリアとして、南側の再開事業と連携による南北が一体となったにぎわい創出を目指してまいります。
かがみ資料にお戻りいただきまして、(4)今後の予定でございますが、先ほど御説明した地元検討会等の意向を踏まえ、区として令和7年度に駅北側及び南側、街区を一体としたまちづくり方針を検討し、その後の地区計画等の都市計画につなげていく予定でございます。
続きまして、大きい2番、沼袋駅周辺のまちづくりについては、西武新宿線沿線まちづくり推進プランに加え、区画街路第4号線沿道の地区計画に基づき、生活拠点の形成を進めるというところでございます。
具体的な取組としては、駅北側において、(2)に記載のとおり、沼袋駅前のにぎわいの拠点空間の形成と、区画街路4号線沿道の商店街との連続性に配慮したまちづくりを目指し、まちづくり勉強会において検討を進めているというところでございます。③今年度の到達点としましては、当勉強会によるまちづくり方針の検討、令和7年度に同まちづくり方針の策定を目指しているというところでございます。
検討状況の詳細について、別紙2にて御説明をいたします。別紙2の1ページ目左下に示すとおり、検討体制としまして、駅前拠点空間として地区全体エリアの方向性を検討する従来の勉強会――これは赤点線で示しておりますが――に加えまして、再開発事業の具体的な検討を行い、事業化の推進をする組織として地権者による再開発検討会――こちらは水色で示しております――を新たに立ち上げ、双方が連携して進めることとしております。地区全体を検討する本勉強会では、将来像を実現するための具体的なまちづくり方針を検討しまして、地区整備計画の策定・変更に反映することを目的としております。
具体的には裏面に記載されておりますけれども、まちの将来像の実現に向けて、課題を踏まえて、にぎわいの創出、生活環境整備、地域らしさの活用の3点から整理をしております。令和7年度は検討対象のイメージを視点に検討を進め、地権者アンケート等による意向を把握しながら、本勉強会による沼袋駅前北側地区まちづくり方針を策定してまいります。
かがみ資料にお戻りいただきまして、最後に大きい3番、西武新宿線沿線まちづくりにおける公共的空間整備の検討でございますが、西武新宿線沿線の顔となる新井薬師前駅及び沼袋駅周辺において連続立体交差事業を契機に、公共用地(街路・交通広場)と民間用地(鉄道上部空間・拠点整備)が一体となった駅前空間の形成を図るため、令和7年度に必要機能の抽出及び配置、整備に係る基本計画を検討するものでございます。
御報告は以上となります。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
ひやま委員
総括質疑でも分科会でもやらせていただきましたので、細かなところだけ確認をさせていただきます。まず順番が前後しますけれども、新井薬師の北側街区のところで、別紙1の概要版のところにあるとおり、やっぱり何といっても北側街区の一つの課題としては、この哲学堂通りの写真にもあるとおりですけれども、歩行者、自転車、自動車が錯綜するという、いわゆるふくそうの課題ですよね。これがやっぱり安全性の意味でもかなり地域の皆さんからも御要望を頂くところです。
今、連立立体交差事業で地下化が進められておりますが、地下化が実現した後も、まちの将来イメージに書かれていますけれども、駅の出入口が新たに設けられて、新たな歩行者動線が南北にできることで、一定ふくそうの解消というところは、部分的には解消するというのはできると思うんですね。他方で、この哲学堂通りとおりのところ、ここはバス通りとおりなので、メインストリートのところで、ここのふくそうの解消という意味では、やっぱりまだまだ改善しなくてはいけないところが恐らくあるんだろうなというふうに思います。
他方で裏面にあるとおり、この哲学堂通りのエリアのところについては、壁面後退なども含めた歩行の空間の確保を目指しますというふうに書かれておりますけれども、方向性としてもちろんこれは当然考えていただきたいんですけれども、じゃあ一体何年かかるんだということで、かなり長期的な計画にもなりますので、まずはやはり現状、何とかふくそうの解消というのができないのかというのを、地域の皆さんもよく御要望いただくんです。
そのときに、例えばなんですけれども、この北側街区の朝のふくそうの問題って、御覧になったら分かると思いますけれども、まず通学、あそこって近隣に学校施設が複数ありますので、例えば駅から降りる学生たちの動線、これ、かなり太い動線がありますよね。それと駅に向かって出勤・通勤される方の動線、これもかなり太い動線なんですよね。そこに自転車の動線が加わって、自動車の動線とかバスが加わるという、それでかなり危険な状態なんですけれども、駅の出入口のところから、駅を降りて学校に向かう皆さんの動線ですよね。駅の出入口を出て、北側道路を通って、哲学堂通りに出るのではなく、もう駅から出て、そこから学校に抜けるような、例えばそういう動線とかというのは、これは学校側との協議も当然必要ですし、地域の皆さんとの協力も必要だと思いますけれども、例えばそういう新たな動線をつくるという、そういったアイデアというのかな、考え方というのは現状ではないんですかね。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
今日御説明したまちづくり方針につきましては、区の施策という段階ではなくて、まずは地元の要望というところでおりますけれども、今、委員おっしゃられた別紙1番の裏面の中を見ていただきまして、真ん中に地図があるんですけれども、実はちょっと薄くて見づらいんですけれども、輪っかでポツポツポツと縦に抜けているというところでございまして、やはり地元の方からも、当然、駅の地下化がされるというところで、南北、通り抜けられていくというところもありますし、かつ、駅北側道路というふうに東西に進んでいるんですけども、この辺りの真ん中ぐらいで、昔から通れる道があったりみたいなところもあって、そういうところをなるべく復活しながら、人が通れる空間というか、動線というものも、この際、確保していったらいいんじゃないかという御意見もいただく中で、その作り方というのは当然そこに権利を持たれている地権者もいらっしゃるので、合意形成が必要なんですけれども、そういう真ん中辺で何か通れるところを通していくというようなことも考える中で、今、御指摘があった、例えば学校の生徒さんはこの動線を通ってもらうとか、そういうことも今後検討しながら、例えば幹線道路のほうの負荷を減らしていくというところもあるかなというふうに思っております。
ひやま委員
学校側に抜けるだけの動線をつくるだけでもかなり変わると思いますし、そこについては新たな動線という意味で、ここにもお示しされてはいますけれども、これ以外の部分の様々な可能性というか、選択肢というのを、ぜひ一つでも多く検討を今後していただきたいというふうに要望をさせていただきます。
それから、新井薬師の南側街区のところなんですが、今、区画街路3号線交通広場のところで、これに関連して、共同ビルの解体にいよいよ着手しますというふうなことを区もお知らせされておりました。改めて期間を伺ってよろしいですか。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
協同ビルの解体工事に関しましては、工期を令和8年3月までと設定しております。
ひやま委員
かなり期間が長いんですよね。それで、結構地域の皆さんからも何でこんな長いのというふうなことをよく聞かれるんです。要因は何ですか。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
協同ビルに関しましては、アスベスト等もありまして、内装の撤去等にも時間がかかることから、1年間という期間を設定しているところでございます。
ひやま委員
工事自体は夜間になりますか、それとも昼間やるんでしょうか。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
昼間行う予定です。
ひやま委員
それは朝も含めてですか。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
朝8時半からを予定しております。
ひやま委員
先ほどの質疑ともちょっと重なるところがあるんですけど、朝の8時半だと、まだこの新井薬師周辺のところって、御覧になったら分かると思うんですけれども、ふくそう、まさに混雑というのがまだやっぱり続いている状態なんですね。恐らく足場とか組んで今後やられるとは思うんですけど、そうすると、あそこが囲われて、足場とか組んで、実際に解体とかに入ってくると、朝のこの8時半からと今おっしゃっていたんですけど、大丈夫かなと。朝の新井薬師の時間帯だと、かなりふくそうがひどいので、ここについては今後、何か工夫というか、改善が必要な場面も出てくるのかなというふうに思うんですが、それについてはいかがですか。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
朝の通勤時間帯に関しましては、トラックの搬入等に関しては配慮して行っていきたいと考えております。
ひやま委員
そこは工夫をされて当然やっていかれたほうが、安全が優先ですので、お願いしたいと思います。
それから、これは白井委員も言われていたんですけれども、実は、私も南側の土地の用地取得が始まってから、駅周辺でネズミの目撃情報というのが本当に届くんですよ。私自身もそれを見ているんです。朝、明け方ぐらいに結構大きなネズミを、あの辺、チョロチョロチョロッてなっていて、薬師の協同ビルはかなり古い建物で、飲食店も御存じのとおりたくさんありましたので、あそこを解体するとなると、獣害の対策の必要というのは出てくるんじゃないかなというふうに私は思っています。今後の薬師協同ビルの解体に当たって、ネズミだけじゃないんですけれども、ネズミも含めた獣害対策というのはどういうふうになっていくのか。特に近隣の飲食店がすごくそれを気にされているお店もありましたので、そこを教えていただいてよろしいでしょうか。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
ネズミ等の対策に関しては懸念しているところでありましたので、きちんと対策を取って解体工事を行う予定でございます。
ひやま委員
ぜひお願いしたいんですけど、具体的にお聞きしたいんです。要するに、ネズミの獣害対策って、もしかして所管が離れるのかもしれないんですけど、解体するに当たって、まず実際に駆除というか、薬なのか何なのか分かりませんけれども、それをまず行ってから解体していくという、具体的なイメージが私はないんですが、その辺について、お答えできる範囲で説明していただけると。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
委員御指摘のとおり、殺鼠剤でありますとか、ネズミ取りであるとかを設置して、一定の期間置いた後に解体を行うということになります。
ひやま委員
特に飲食の皆さんは大変気にされているところなので、ぜひそこは丁寧にやっていただきたいというふうにお願いをいたします。
いさ委員
まさに僕も今、ネズミのことを聞こうと思っていたんですけど、僕も見ていますし、話が入ってきています。僕が見た例は、ただネズミがいただけじゃなくて、あそこはカラスもいまして、カラスがネズミをくわえて低い高度を飛んでいって、子どもを連れて通学で一緒になっているお母さんたちが悲鳴を上げるという局面を2回見ました。なので、カラスもいるんです。なので、現場をよく見ていただいて、所管と一緒に対応していただきたいと重ねておきます。
僕が聞きたかったのは、何度も聞いています駅周辺のにぎわいの部分ですね。今回、南側の地区については、市街再開発の手法でやられるということになっていますが、気になるところは、今現在、そこに向かうまでの空地についての使い道というのは、この間、何度か聞いています。それはもういいです。気になるところは、今ある商店、商店街との連携についてです。これも過去に何度か聞いていた気もしますけれども、今の計画の中の街区についてはこういうふうに示されている一方、この地域のにぎわいとかを考えたときには、もともとある商店街との連続性、連携というのは切り離して考えられないんじゃないかなと思うんです。西武新宿線沿線の商店街はどこでも苦戦をしているなというところだと思うんですよ。そういう中で、新たな街区で事業を進めていくという中で、事業の連続性について、地域の連続性について、どのように考えているのかお示しください。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
今回御説明いたしました北側街区の検討の中では、当然ながら、そこの構成メンバーとしまして商店街の方も入っていただいてというところで進めております。確かにその中では、既存の商店街の衰退というところ、元気がなくなっているというところと、まちづくりというところをどう考えていくのかというところで、その中で一定程度、再開発事業側で、大きい建物ができたりとか、商業空間ができるという、多少脅威もありつつも、そことしっかり連携しながらすみ分けをして、そこでお客さんも増えたりというところと、商店街がうまくつながっていくというところを期待してというか、そういうことの御意見もありますので、そういうところを一体的に、単なる街区再編の大きい建物ということではなくて、それがいかに波及して商店街になじんでいくかというところも含めて、また産業振興課とも連携しながらそういうことは考えていくべきかなというふうに思っております。
いさ委員
今聞きたかったのはまさにその部分でして、ここで幾ら地図上で線を引いても、物理的にそこに線があるわけじゃありませんから、地域の皆さん、この地域一体で活動して生活なさっているわけで、その連続性で考えれば、当然、産業振興の分野であったりと横串でやっていくというのは大事な話になってくると思うので、それはぜひ具体的に進めていただきたいなということで要望しておきます。
大沢委員
私もあそこで駅頭をやっているので、さっきの通学のふくそうとかネズミとか言おうと思ったら、本当に皆さんおっしゃるとおりということなので、重ねるとともに、今出ていない話として一つ気になるのが、資料の裏面の一番下に新井薬師前駅周辺及び沼袋駅周辺における公共的空間整備の検討というのがあって、そこの中に今度、令和7年度に必要機能の抽出及び配置、整備に係る基本計画を検討するということが書かれているかと思います。昨日、別の質疑の中で、もともと西武鉄道との交渉や何かを踏まえて2年間で基本的な計画をつくるみたいな話が去年はあったように記憶していて、昨日の答弁だと、近江課長からかな、それ自体は勝手にやってもらったら困るみたいな話が西武鉄道からあって、ちょっと変わったみたいなことを昨日はおっしゃっていたように思って、ここでいうこの基本計画というのは何に使うためのものなのか。あと昨日のお話とどういうふうに違うのか、そのあたり、ちょっと教えていただけますか。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
まずこの対象としましては、記載のとおり、公共空間、いわゆる道路部分、街路事業の部分と交通広場というところとを合わせて、民間の敷地が一体となってまちづくりをしていく、顔をつくっていくというところになります。そういう面では、西武鉄道の上部空間というのも大切なエリアになっておりまして、そこに対してまず区のほうでしっかり考え方をまとめるというところの基本計画の内容がこの内容になっていて、特に駅部に関して、駅周辺の部分に関して、考え方をまとめていくというところになります。その上で、それをもって、再開発事業の事業者であるとか、西武鉄道との交渉をしていくときの内容にしていくというところでございます。
大沢委員
そうすると、昨年度言っていたのと同じように、この2年間をかけて原案をつくります、つくった原案に基づいて西武鉄道と交渉していきますというのは変わっていないということなんですかね。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
昨日話したのは鉄道上部空間活用に係るところのみということになっていまして、そこは鉄道上部空間のところのみとなっていまして、今現在、報告している内容につきましては、例えば街路だとかそういうのも含めた形となってございますので、もう少し範囲が大きいといいますか、そういうことになっているかというふうに認識しています。
大沢委員
とはいえ、ここに鉄道上部空間を当然含むわけですよね。「民間用地(鉄道上部空間)」というふうに書かれていて、やっぱりそこも含めて一旦計画を区としてはつくります、そのつくった計画に基づいて、西武鉄道との交渉や何かをその後にしていきますという、そこは変わらないと思っていいんですかね。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
基本的な考え方はそのとおりだと思いますけれども、恐らく決めていく内容というのが、いきなり全てが決まるものではなくて、まずは段階的に駅周辺として、まず大きな考え方としてこういうエリアが、例えば広場空間にすべきだとか、建物のエリアにすべきだとかというところの、まず大きな考え方を整理しつつ、多分アンケートの内容とかでいきますと、より具体的な施設とか、例えばテナントの話とか、そういうところまで入っていくというのは、恐らく一気に決まるものではなくて、まずだんだん考え方をまとめていくというところで、私がやろうとしているところは、まず駅前としてどういう空間にすべきかとか、どの辺を広場空間にするのかというところのまず概略を決めていくところが、公共空間と民有地が少し一体となって、ずれがないようにまず考えていくというところがあるので、その中で徐々に具体的な内容に詰まっていくというのはもう少し後になるのかなというふうに思っています。
委員長
ただいま傍聴の希望が15人を超えましたが、これを許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
傍聴者の方へお願いでございます。本日、多数の方が傍聴にお見えになる予定でございますので、席を譲り合って傍聴していただくようお願いいたします。
それでは、質疑を続行します。
大沢委員
そうすると、今ので考えていくと、令和6年度、令和7年度に原案をつくりますはそのまんまです。それを受けて、西武鉄道と交渉していきますよという時期が、その後、令和7年にできても令和8年からやるかどうか、その辺に関してはまだよく分からないと、そんな理解でいいですかね。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
基本的にはおっしゃるとおりかと思いますので、まずは区としての考え方を整理しつつ、それを踏まえて、より西武鉄道との交渉といいますか、調整をしていくというところがそれ以降になるというところの考え方というふうに思っております。
白井委員
総括質疑と分科会等で私も質疑をさせていただいて、改めてなんですけど、ほぼほぼこの間、質問した内容がそのまま出していただいたのかなというぐらいに思っています。なぞるところは幾つかあるんですけども、簡略化して、まずは新井薬師のほうからいきますかね。北側の街区のまちづくりの検討範囲があります。これ、東亜学園が中心となっていると言ってもいいぐらいの位置付けになっていて、ちょうど昔のお豆腐屋さん、裏側というのかな、あっちへ抜けていくところに高架がかかっていて、今はそこが通れなくなっています。これを指して抜け道という言い方をされているんだと思うんですね。確かにこの通り、あるかないかで全然違ってくるので、今後、鉄道上部の活用、線路が地下化と同時に、もともとホームと電車の間にかなり隙間があって、線路自体が湾曲しているところにホームがあったので、隙間が空いている。これを解消するために真っすぐに整えるというところから、線路自体もずれる形となります。当然、位置付けが変わってくるんですけれども、大きな位置付けになろうかと思います。東亜学園の通学路としてもそうなんですけども、北側の駅の街区の人たちの安全面を考える上でも、道路をどう整備していくのかというのを併せてよくよく御検討いただければなと思います。他の委員からも質問があったので、この辺は要望としておきます。
先日の総括質疑でも繰り返しお話しさせていただいたところが、南側街区の共同化ビルと、それから3号の駅前広場の位置付けです。西武新宿線の立体交差化が進まないと、これら二つとも工事が進められない状況です。厳しく言わせていただいたのは、中野区は一生懸命頑張っていただいて、用地の収容だとか、建物の解体の御報告もありました。駅前ビルの話です。ただ、これによって、まちの空洞化、にぎわいの空洞化がより加速をかけてしまうようでは、まちづくりの意味がなくなってしまいます。立体交差事業の進捗をしっかりと見極めた上で、区のまちづくりをどう進めていくのかというところが大きなポイントで、もはや現在の工事の期間も延長必至です。もうずっと言い続けてきましたけれども、いよいよ区としてもこの考え方に沿うような形になっています。次は本当に実態に即した形で、いつになるか分からない。工事ができたときが工期で、費用も出来上がったときが金額ですというんじゃなくて、期間も費用もしっかり見定めた上で、まちづくりも一体となって進めていく必要があるとお話をさせていただきました。この点、改めてではあるんですが、もう一度確認をさせてください。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
今、委員御指摘のとおり、市街地再開発事業を進めるに当たっては、西武鉄道の移転というもののスケジュール感と合わせながら進めていくというところは大事ですし、当然ながら、事業期間というものを西武鉄道と確認しながら進めていくというところが大切だというふうに思っておりますので、引き続き西武鉄道と、また東京都とも情報共有しながら的確に進めていきたいというふうに思っております。
白井委員
よろしくお願いします。今後のにぎわいをどうつくっていくのかというところに、やっぱりキーとなるのが、一体的にどう公共空間を整備していくかという話は、先日の総括質疑でもさせていただいたところです。当然、鉄道上空部の区側の15%の活用もあるんですけど、これだけじゃ足りなくなってくるので、本当は積極的に西武鉄道に御協力を促していきたいと思っていますし、もともと商業施設って区が誘致できるものでもないので、にぎわいを創出するときにはどうしても必要となります。他の沿線鉄道会社は、積極的に取り組んでおられる鉄道会社もあるわけなんですよね。私が感じるのは、もうちょっと前に出てきていただいてもいいのかなというのと、それぞれの、沼袋もそうですし、新井薬師もそうですし、積極的に西武鉄道の御協力を仰ぎながらどうできるかというところ、逆に言うと、西武鉄道の持分とどう区側の持分と合わせて一体開発ができるかというところは、今後の大きな大きなまちづくりのキーになってくると思っていますので、この辺、ぜひ交渉を積極的に進めていただきたいと望みますけども、確認をさせてください。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
まさにこのタイトルといいますか、西武新宿線沿線まちづくりというところですので、当然ながら、西武鉄道と一体的にまちをつくっていくということは必須だというふうに思っております。その中で、おっしゃるとおり、西武鉄道がいかにここで優位性を持って、例えば商売をしていただくとかいうところも含めて、そこはうまく出てきていただけるように、また我々のほうも役割分担をしながら適切に進めていくことが、全体の沿線のまちづくりの価値向上になるというふうに思っておりますので、しっかりやっていきたいというふうに考えております。
白井委員
連立の立体交差化事業に関しては、東京都が主軸であります。東京都のほうにもしっかりと物を言っていく必要があると、これまで言ってきましたけども、同じです。切った刀で返すようなんですけども、西武鉄道のほうにもしっかり物を言っていただいて、ぜひそれぞれのまち、大事な取組になるので、交渉を続けていただければと思います。
それから、先ほどネズミの話があったので、こちらは繰り返しで話が飛んでしまうんですけど、もともと取り上げたのは、中野サンプラザをどう解体していくのかというときと、それから旧庁舎をどう解体していくのかというときに、害虫・害獣対策が必要であるという話をさせていただきました。23区の中でも全ての自治体が害獣・害虫対策を義務付けているわけではなくて、害獣だけのところもありますし、両方ともない自治体もあります。しかしながら、現在、中野区が100年に一度のまちづくりをする中で、これら解体をするに当たって、届出はあるんですけども、そこに害虫や害獣対策の義務付けだとか、対策をどのように取り組むかというものが中野区には全くない。区が主たる事業として解体するに当たって、これらの取組をやらないというわけにはいかないだろう。まちづくりの負の側面を近隣商店街に負わせるようなことがあってはならない。だから、積極的に区が対策を取り組むこと、またそれを民間事業者にも当てはめることができるように、ぜひ対策を設けて条例化すべきだと、こんな話をさせていただいたところです。前向き答弁をいただいているところなんですけども、一つは区側としても対策を取り組みますというお話でした。同じように新井薬師の駅前のビルを解体します。これはぜひぜひ取り組んでいただきたいと思いますし、これはやらないと本当に近隣の商店街に影響が及びます。
一方で、全体の対策として取組の制度をどう設けていくかというところを検討していただきたいと思っているんですが、現在、検討状況があれば教えてください。
角まちづくり推進部長
そういった課題を頂きながら、全庁的には現在所管しているところがありますので、そういったところで近隣の区の状況だとか、もしくは条例化に向けた課題整理とかというのが、実際どのレベルだと実効性があるのかとか、そういった手法も含めて検討すべきだと思っているんですけど、具体的にはいつまでにどういった条例化を図るというところまでは私たちのまちづくり部隊とは共有はされていないんですけども、今、委員おっしゃるみたいに、実際の事業を進める上で近隣の方に影響が出ないというのが最低限になりますので、そういった具体の工事をやる際には、所管部と連携を取りながらそういった対応策が事実上できるようにしていきたいと考えてございます。
白井委員
例えばお隣の建物だとか、真向かいの建物が解体しました。その影響を受けて、自分の建物に対して害虫・害獣の被害が出たというときに、これは立証しないとなかなか相手方に損害賠償を求められないんですよね。おたくのネズミやゴキブリがうちの家に来たんだという立証って、ほぼほぼできるわけなくて、それはやっぱり事前にどう対策を取るかというところを組み立てておかないといけないんだと思います。区の事業だけじゃなくて民間事業者の協力もいただきながら、特に中野駅前、たくさんのプロジェクトが動いているさなかです。まちづくりも進捗していく中、さらには西武新宿線沿線においても共同化のビルもこれから事業をやっていくわけなので、ぜひ対策をしていただかないとと思います。
先日取り上げさせていただいたところには、これは失敗すると何が起こるかというと、ネズミが大繁殖します。建物の解体だけではとどまらず、下水管等々に住みついていたとか、近隣の商店だとかというところに影響が及ぶとなると、まち全体としての対策を取り組まなきゃならなくて、そこまで被害が大きくなってしまったがゆえに莫大な予算を投じながら、まち全体の浄化活動をやるという自治体も出てきています。そうならないためにしっかり対策を取る必要があると思っていますので、ぜひ。まちづくりの所管だけではないと思います。環境関係もあるでしょう。もしくは保健所関係も取り組んでいただかなきゃいけない衛生面もあるでしょう。ぜひぜひ広域的な取組を望んでおきたいと思います。
それから、沼袋についても先日取り上げさせていただいたんですけども、逆に新井薬師のほうは駅広の区画街路3号線とそれから共同化ビルが中心となって、まちのにぎわいをどうここで形づくっていくことができるかという話をしました。一方、沼袋は線路上空部というよりも駅北側に広大な土地の指定があって、2.1ヘクタール、エリアが敷いてあります。ただ、まち全体の中の2.1ヘクタール全部を駅前のにぎわい創出のために全て平等にというか、同じように開発するにはあまりにも広過ぎるエリアなので、これは絞り込んでいかないとなかなか難しいだろうという話もさせていただきました。
一方、地下化の事業の進捗を待たずとも区画街路4号線の沿道の拡幅、商店街の取組はできます。なので、とにかく立体交差化事業の進捗を待たないと進められない事業とは違って、沼袋は段階を追って進めることもできますし、一方、そうなんだけども、かなり広いエリアが指定されている。これ、もっと絞り込みをしていかないと、なかなかどこが中心として開発されていくのか、ぼやけたものになるという話をさせていただきました。今回、この別紙2のところで、水色の枠をくくる形で、2.1ヘクタールのうち約半分、区画街路4号線に面している部分を絞り込んでと書いてあります。具体的にどのような取組になるのか教えてください。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
今、御指摘のとおり、別紙2の左下にありますとおり、全体の2.1ヘクタールのうちの約1ヘクタールが、ここに書いてあるとおり、再開発検討区域という形になりまして、現在、地権者さんの中で再開発検討会を設けまして、実現に向けた事業化の検討を進めているというところでございます。
白井委員
事業化の検討というのは、具体的にどう進めるかという中身はまだこれからですか。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
基本的には、市街地再開発事業ということを目指しながら、権利変換による、ある程度、大街区化というところを目指しながら進めておりまして、具体的には今、それに向けた機運醸成といいますか、検討会に対しての参加を促すようなことをしながら、また具体的に再開発事業の勉強をしたいというところでございます。将来的に再開発を目指していくエリアというふうになっております。
白井委員
まだこれからなんでしょうかね。もうちょっと先走った言い方しますと、1ヘクタール共同化するだけでもなかなか広いエリアなんですよね。この街区の中をさらに絞り込むのか、御同意いただけるところのエリアで共同化を図っていくのかというところを区は念頭に置いておられるんでしょうか。確認をさせてください。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
基本的には、まずはこの1ヘクタールの中で一体となりながらまちづくり再開発を目指していくというところの中で、もしかしたら今後、そういう具体的な進め方の中で分かれていくということもあるかもしれないんですが、今のところはまずはこの中で共同化を進めていくというところになっております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、5番、西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業の進捗状況についての報告を求めます。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
それでは、西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業の進捗状況について御報告をいたします。(資料6)なお、本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告となります。
初めに、本事業は東京都が事業主体となり、鉄道事業者、中野区が連携して、西武新宿線の中井駅付近から野方駅付近まで約2.4キロについて、鉄道を地下化し、道路と鉄道を連続的に立体交差化するものでございます。
本事業の現在の進捗について御報告をいたします。その下にあります連立事業の各諸元につきましては、以下記載のとおりとなっておりますので、後ほどお読み取りください。
5番、事業の進捗でございますが、(1)用地取得率は令和7年1月現在で約99%となっております。
(2)施工状況については、令和7年1月現在の主なものについて御紹介いたします。別紙を御覧ください。工事施工に当たっては上の断面図に示すとおり、事業区間について、取付部、これは地下から地上への移行区間でございますが、新井薬師前駅、沼袋駅の各駅部と、あと一般部、これはシールド区間になりますが、その工区に分けて工事を進めてございます。
工事進捗については、資料中段の施工順序と現在の工事進捗に示すとおり、取付部では施工順序の5段階目となる土壌の掘削、駆体構築を実施しており、沼袋駅、新井薬師前駅の各駅部では4段階目となる掘削工事等を進めております。また一般部――これはシールド区間でございますが――については、シールドマシンによる掘削工事に向けて、妙正寺川等を横断する地下部分など、地盤改良工事等の準備工事を進めているというところでございます。
御報告は以上となります。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
ひやま委員
これも総括質疑でも分科会でも申し上げたとおりで、やっぱり地域の皆さんにスケジュールを速やかにお示しをいただきたいのと、財源的な部分についても、この間、財政フレームの中に、この連立に関わるものが入っていないということで、それについては、やはりそれをしっかりと財政的な裏付けも当然確保しつつ、着実にこれは進めていただきたい。まずこれは要望させていただきます。
その上で、進捗について細かいところをお聞きしていきたいんですけれども、別紙のところにあります、まず取付部については第5段階まで進んでいるということなんですけれども、ただ、駅部のところについては、現状としてまだ掘削を中心にやっているような、そういったふうに思われます。ただ、沼袋と新井薬師って、当然、沼袋の駅部のほうが4線ですよね。対して新井薬師のほうが2線になるので、当然、事業の進捗としては恐らく新井薬師のほうがやや先行していて、沼袋のほうがやはりもう少しそっちに比べるとまだ遅いのかなというふうなイメージもあるんですけれども、これについてはどうなんですか。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
御指摘のとおり、新井薬師と沼袋のほうではエリアの広さが違うというところと、加えまして、新井薬師のほうは少し鉄道の軌道が北側にずれるというところで、現在の鉄道の真下を掘るのではなくて、少しずれたところを掘れるというところもあって、進捗状況としては新井薬師のほうが先行しているというところでございます。
ひやま委員
そうですよね。その上で、まだ掘削が中心でシールドには入っていないというのは、これも答弁いただきましたけれども、この駅部については、第1から第7までの段階がありますけれども、どの段階になればシールドに入っていけるのか、これについても確認をいたします。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
現在、事業主体の東京都によりますと、そこは明確にまだ示されているところではなくて、ほかの施工状況を踏まえながらシールドについては発進していくというふうに聞いてございます。
ひやま委員
いつやるんですかというのを聞いているんじゃないですよ。これ、技術論で、要するにどの段階になったらシールドに入れるんですかというふうなことを聞いているのであって、いつシールドに入るんだというふうな質問ではなくて、技術論として、これはいつになったら入れるのか、それについては答弁はできますか。
角まちづくり推進部長
確定的なところは私どもは申し上げられないんですけども、こちらの図で見ると、大体今、第4段階まで終わっているということで、例えば第5段階とかで駅部の全ての掘削が終わるというところになれば、当然、シールドマシンがそこの駅部のところを通過していくわけなので、そういったシールドマシンが駅部を通過できるという条件がそろえば、当然、シールドマシンが通れるわけですから、そこへ行くということなので。あと、そういった駅部の掘削状況を見ながら恐らくシールドマシンのほうも掘削を始めると思いますので、その工程との兼ね合いということで聞いていますので、今、まずは早ければ来年度中にシールドマシンの掘削に入る準備をしているというふうに聞いていますので、恐らくシールドマシンが入っていった段階で、大まかな工程というのは出てくるというふうに思っております。
ひやま委員
分かりました。それで、今、部長からもあったシールドに実際入っていく準備を進めているということなんですけれども、基本的なところの確認ですけれども、シールド工事自体は、中井方から始まって、最後、野方方に出てくるような、そんなイメージで合っていますか。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
委員おっしゃるとおり、基本的には、新井薬師の東側といいますか、あの辺りに立て坑を掘っているというところになりますので、そちらからまずシールドマシンを入れて、より西側といいますか、野方方面に掘っていくという形になるというところでございます。
ひやま委員
そのときに、当然、中井方から1台シールドが入ってきますよね。それは例えば、沼袋の駅部のところの掘削が終わって一段落して、シールドが入れるような状態になったと。駅部のほうからもシールドをもう1台入れていって、そういうことというのは技術的には可能なんですか。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
現在の予定では、まずは単線シールドという形で2本のチューブを掘っていくという形になりますけれども、両方とも基本的には新井薬師側から掘っていくという形で計画されているというふうに聞いてございます。
ひやま委員
要するに、この中井方から始まって、沼袋のほうから野方方に進んでいくというのは難しいというようなことなんですね。分かりました。
それから、実際にまだ気が早いんですけれども、地下化が実現するタイミングですよね。線路の撤去も当然入ってくると思うんですけれども、この線路の撤去というのは、進捗の1から7までのどこに入るんでしょうか。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
図面のほうがかなり概略化されているので、そこは示されておりませんけれども、基本的には、鉄道が地下化された後に撤去されたりというところで完成になるというところですので、6番と7番の間に撤去とその他施設の撤去というところが含まれているというところでございます。
ひやま委員
そうすると、6番の段階で地下化自体は実現しているんですよね。ただ、連続立体交差事業の完了というのは7番なわけですよね。地下化の完了と事業の完了のタイムラグというんですかね、これは大体何年ぐらいになるというのは分かりますかね。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
そこまでのスケジュールというところは持ち合わせていない状況でございます。
ひやま委員
総括質疑でも申し上げたとおりで、地下化の実現するタイミングも、これが当然、地下化というのが最大の願意の一つでもありますので、やっぱり事業の完了時期と合わせて、地下化の実現するタイミングも、東京都から恐らく来年度あたりにもしかしたらそういった情報が出てくるかもしれないというふうに聞いておりますけれども、そのタイミングでそういったところについても改めて中野区としてお示しをするように東京都に求めていくべきだというふうに、これは改めて要望したいと思いますけども、いかがですか。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
委員御指摘のとおり、事業完了というところと合わせまして、鉄道が地下化されるということによって、踏切が除却されて、開かずの踏切がなくなるというところがまずは一つ大事なところだというふうに思っておりますので、単に事業完了ということだけではなくて、地下化する時期と、それをなるべく早くするというところを目指して東京都と調整をしていきたいというふうに思っております。
大沢委員
地下化の工事のところで一つ気にしているのが、環状7号線の下で今、貯水池の工事を東京都がやっているかと思うんですけど、あれが3年ほど遅れましたということがあって、それはコンクリートを破るようなシールドをした上で、その横に今度は掘り進むときに、地盤が非常に粘着質が強くて、それで結局、一度シールドマシンを出して刃を替えるみたいなことをやって3年遅れたみたいな、そんな経緯があったかと思います。今回、工事がだんだん進捗していくに当たって、同じようなリスクがあるのかどうかとか、その辺は東京都には確認とかはしていますか。
青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長
当然ながら東京都も、そういう過去の事例というところを踏まえながらシールド工事を検討しているというふうに聞いております。その中で、今現在、シールド工事の準備というところにつきましては、まさに御指摘いただいたような地盤改良工事とかを前もってやっておかないと、その後に影響するというところがございますので、過去の地歴調査とかも踏まえながら、調査をしながらやっているというところでございます。ただ、実際には掘ってみないと、実際のリスクというものがどう出るのかというのは分からないんですけれども、現段階で最大限分かるものについては調査しながら合わせていくということをやっているというふうに聞いてございます。
大沢委員
今回こそ事前に想定されるリスクは基本的に織り込んだ上で、いつ頃できますという、ある意味、保守的な部分も含めた工期をしっかり出してほしいということで、こちらは要望で結構です。
斉藤委員
分科会でちょっと話があったかもしれないんですが、進捗状況の中で沼袋の4号踏切の現状について再度伺ってもよろしいでしょうか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
現在、代替施設について東京都と協議調整をしているといった状況でございます。
斉藤委員
地下化で今、除却7か所の中で、沼袋4号踏切が一つ、決算特別委員会の総括質疑で委員長がされたり、分科会でもいろんな委員がされている部分で、やはりここが自転車の利用が多いところであって、歩行者と自転車をどうするかという話がこの委員会でも議論になっていたかと思います。代替施設に関しては、再度確認なんですが、まだ東京都と今検討中ということでよろしいでしょうか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
詳細については協議調整しているところでございます。
斉藤委員
この委員会でも踏切の部分、立体交差事業の中の一つはこの除却踏切に関わってくる部分だと思いますので、沼袋4号踏切についても適宜御報告をしていただきたいと思います。要望でお願いします。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に、6番、大和町中央通り拡幅に伴うにぎわい等形成に関する社会実験の継続についての報告を求めます。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
それでは、大和町中央通り拡幅に伴うにぎわい等形成に関する社会実験の継続について御報告申し上げます。(資料7)
1、趣旨でございます。現在、東京都が進める大和町中央通り補助227号線の拡幅に関しましては、これまで残地等を活用したベンチの設置やにぎわい交流の場の形成など、地域や議会等から要望が出てございました。これに伴い区は、UR都市機構が所有する大和町中央通り沿道の土地を活用して、ベンチの設置、移動スーパーによる社会実験を行ってきたところでございます。本実験につきましては、実施当初から好評であり、さらに継続を求める声も地域から多いことから、令和7年度も継続して行うこととしてございます。
なお、現在実施の用地につきましては、東京都の道路拡幅に伴う資材置場として利用することから、暫定的に場所が近い大和北公園の一部について使用許可を一時的に受けることで、実験を切れ目なく行うこととしました。
また、本実験に合わせて大和町中央通りにおける実際の残地等活用によるウォーカブルなまちづくりについて関係部署と連携しながら検討を進めているものでございます。
2、実施内容でございます。これまでと同様に週1回、毎週金曜日の12時から13時、実際には販売は12時半から13時までとなってございます。
3、実施場所でございます。別紙地図を御覧ください。これまでの実施場所、大和町二丁目45番は一時的に道路拡幅に伴う資材置場となることから、この期間に現在の場所から少し南寄りの大和北公園の一部で行うこととしてございます。
恐れ入りますが、表紙にお戻りいただき、4、実施期間でございます。大和北公園での実施は令和7年3月7日(金曜日)から毎週金曜日で、8月まで実施予定でございます。9月からはまた元のURの土地を借りて行うこととしてございます。時間はいずれもこれまでと同様、12時から13時、営業は12時半から13時でございます。
5、地域への周知でございます。沿道地域への周知をチラシ等、また町会等への周知を行ってございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に、7番、中野駅新北口駅前エリアにおける市街地再開発事業の検討状況についての報告を求めます。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
それでは、中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業の検討状況について御報告をいたします。(資料8)本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告でございます。
初めに、1番、事業計画の見直し方針でございます。施行予定者より提出された事業計画の見直し提案につきましては、当初提案の継承や事業計画の踏襲等が一部認められるものの、100年先においても中野区の顔となる特別な場所で進めていく提案としては必ずしも十分ではないというふうに判断をいたしました。このため、資料に記載の3点、一つ目、現時点において、事業成立性の見通しが明らかではないこと、二つ目、当初提案の継承において、公平性・中立性に課題があること、三つ目、6月の事業計画と比較をし、区民の利用する施設の魅力が十分に踏襲をされていないこと、こういった理由から、施行予定者と締結をした基本協定に基づく提案内容の変更に係る承諾及び承諾に係る協議の継続を行わない方針といたしました。今後はこの方針に基づいて施行予定者及び他地権者と協議を行ってまいります。
続きまして、事業計画の見直し提案に対する区の見解と課題でございます。(1)区の見解、別紙1を御覧ください。施行予定者からの事業計画の見直し提案の概要でございます。
1ページ目、まちづくりのコンセプト、整備方針でございますが、この内容についてはこれまでの提案を継承したものとなってございました。
2ページ目、事業収支改善の考え方でございますが、施行予定者より示された事業収支計画については、保留床処分金の増により収入を増やし、配棟計画の見直しなど工事費削減等により支出を減らすことで改善を図る考え方が示されておりました。一方で、基本構想段階でありまして、今後変更となる可能性があるため、現時点で成立性を担保できるものではないとの説明もありました。したがいまして、現時点において事業成立性の見通しが明らかではないと判断したものでございます。
3ページ目でございますが、1階とデッキ階の平面イメージを示しております。ホールや集いの広場については、規模やコンセプトにおける当初提案の継承、それからホワイエ規模の拡大により休演時の活用など、にぎわいの形成、魅力向上について一部認められる内容となってございました。一方で、配棟計画や用途割合、五丁目側からのホールの視認性、ホワイエと広場の連携と一体利用、それから最大級の耐震性能など、当初提案の継承性について効率性・中立性に課題があるものとなっておりました。
4ページ目は断面と屋上広場階のイメージを示しております。屋上広場周辺施設については、屋上広場に面しておりまして、また、展望施設は事業者保有によるホテルとの一体運営の検討など、機能の踏襲、それから魅力向上について一部認められる内容となってございました。一方で、子どもの遊び場に関する屋内外の連携、それから屋上広場周辺各施設間の連携機能や展望施設における規模・機能などの区民の利用する施設の魅力が、6月の事業計画と比較をして十分に踏襲されていないものとなっておりました。
(2)今後の進め方と課題でございます。今後の進め方と課題については別紙2を御覧ください。別紙2でございますが、上段の①が事業計画見直し提案を承諾した場合、下段の②が事業計画の見直し提案を承諾しない場合でございます。縦軸につきましては、左から公平性・中立性、区への影響、まちづくりへの影響でまとめてございます。
主なところを御説明いたします。地権者負担、区の負担につきましては、①なら対応されるものの、②では対処されない可能性が高い。それから、建物の解体や財政につきましては、①ですと解体時期、転出補償金の受取時期の目途が示されるものの、②では新たな事業手続が特定されるまで、時期、金額などが見込めないものとなってございます。それから、成立性や必要機能の実現につきましては、①であれば課題はあるものの一定の実現の可能性がございますが、一方で②ですと、今後は不透明ではございますが、建設市況や社会情勢に対応して柔軟に対応できるものと考えます。事業スケジュールでございますが、①ですと令和9年度の認可申請見込みでございますが、②ですと事業手法等の再検討が必要なため、①より時間を要することとなります。
続きまして、3番、区民と区長のタウンミーティングの実施結果でございます。中野駅新北口駅前エリアのまちづくりをテーマにし、2月22日にタウンミーティングを実施し、参加者は34名でございました。
主な意見の概要につきましては、別紙3にまとめております。再開発につきましては、ホールの規模ですとか、定期借地での検討、それから住宅の割合が増えることなどについての御意見がございました。また、中野サンプラザの再利用についての御意見もございました。詳細は後ほど御確認いただければと思います。
最後に、4番、今後の予定でございます。令和7年4月以降、今後の進め方に関わる施行予定者及び他地権者との協議を進めてまいります。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
ひやま委員
私からやらせていただきます。今回の御報告が、何の報告なのかというのをまずはっきりさせておきたいと思います。報道にもいろいろありましたけれども、改めて伺いますが、この施行予定者と締結した基本協定に基づく提案内容の変更に係る承諾及び承諾に係る協議の継続を行わない方針としたというふうにあります。これだけで見た区民の方って、何のことか分からない方もいると思うので、はっきり言っていただきたい。これは、これまで区として協定を基に進めてきたものを、この協定を解除していくという方向で区は進めていくということでまずよろしいですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
本資料に記載をしている表現のところでございますが、提案内容の変更に係る承諾及び承諾に係る協議、提案内容の変更に係る承諾というのは、今回提示をされた案では区は承諾をしないというようなことの方針というところでございます。また、承諾に係る協議の継続につきましては、今後、事業計画の見直しをする協議を、引き続き継続をして協議を行わないという方針でございますので、今後につきましては、施行予定者との協定の解除、そういったことも想定をしながら進めていくというところでございます。
ひやま委員
想定をしたということは、ほかの選択肢もあるというふうに取れますけれども、それも含めての今の御答弁なんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
現時点ではこういった方針として区で示したところでございまして、この方針に基づいて、現時点では基本協定が継続をしておりますので、基本協定に基づいて解除も想定をしながら施行予定者と協議をしていくということでございます。
ひやま委員
よく分からないです。逆に言うと、今後、相手方から何か新しいものが区に出てきたり、当然そういったことというのは、それが出てくる可能性というのはまずあるんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
区としましては、この協議の継続を行わない方針ということでございますので、新しい案についての協議は行いません。
ひやま委員
そうすると、もうこのまま何も新しいものが出てこないのであれば、現状お示しされているもので当然判断されていくということで、何でそんな協定を、今、現状あるので、解除も含めてというふうな、何でそういう分かりにくい表現になっちゃうのかなというふうに思うんですけれども、逆にそれ以外の方向というのは現状考えにくいですよね。その辺はどうなんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
現時点では協定を締結しているという状態にありますので、その協定に基づいて、解除の方向ということで協議をしていくということでございます。
ひやま委員
最初からそういうふうにお答えいただければ、こんなにやらなくてよかったのかなと思います。
では、ちょっと細かく聞いていきますね。まず1番の事業の見直し方針のところで、施行予定者より提出された事業計画の見直し提案とあります。まず施行予定者より提出されたのは具体的にいつになりますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
事業計画の見直しの提案ということで取りまとめて提出を受けたのは2月28日でございます。
ひやま委員
2月28日に施行予定者よりこの事業見直し案が提案されたと。その次、100年先においても中野区の顔となる特別な場所で進めていく提案としては必ずしも十分ではないと判断をしたと。中野区としてはこの協議の継続を行わない方針としたというふうにありますけれども、これを中野区がお決めになったのは具体的にいつになりますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
この方針について正式に確認をしたというところについては、3月10日の中野四丁目新北口駅前地区市街地再開発事業対策本部会議の中でございます。
ひやま委員
3月10日、つまりおとといですよね。おとといの本部会議で区としてお考えをお決めになったということですよね。お示しをされたのが2月28日です。3月10日に区として意思決定をされたというふうにあります。この間、どのような協議を経て結論に至ったのかというところを御説明していただけますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
協議はずっと継続をしておりますので、2月28日以前も、1月の委員会でもイメージ図というところをお示ししておりますし、各協議が段階的に詰まってくるというような状況でございます。2月28日に見直しの提案を頂きまして、それを踏まえまして、どういった理由で区の方針ということを示すのか、そういったことを大きな方針として確認をしながら細かいところを詰めてきた上で、3月に最終的に方針を確認したということでございます。
ひやま委員
そうすると、事業計画の見直し提案を2月28日に区として頂いて、そこからそれを基に区としては相手方との交渉をこの間行ってきたというふうな理解でいいんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
交渉については、各段階、日々協議をしてきておりますので、2月28日以前についても、その段階の図面、事業計画に基づきまして、区としては方向性は事業者にも確認をしてきたというところでございます。2月28日の見直し提案というのは、最終的に見直しの提案という形で細かく事業者のほうでまとめていただいて、書面として提出を受けた。そこが2月28日というところでございます。
ひやま委員
2月28日に見直し提案を受けて、区として3月10日に意思決定をされると。それがもし事実であれば、この短期間の間で当然いろんな情報を精査しながら区として意思決定をされたというふうにも取れるんです。でも、こんな短期間で、この大きなこれだけの問題を意思決定するというのも当然考えにくいと。この2月28日以前の段階から、当然、この変更見直し案については事業者側との交渉というか、それをやっていった上で判断をされていったと考えるのが自然なのかなというふうに私は思うんです。その点についてはどうですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
少し繰り返しの答弁にはなりますが、そういった協議を継続する中で、段階、段階で頂いた資料というところで施行予定者とは協議を詰めてきた上で、2月28日、3月10日というところを迎えたということでございます。
ひやま委員
この中野サンプラザ跡地、これをめぐるニュースで幾つかメディアさんが報道されて、その中身を見ていると、かなり詳細なところまで書いてあったりするんですよね。だから、それを誰が流したとか、犯人探しとか、そういうつもりは全くないんですけれども、ただ、実際に我々議会側としては、それをニュースで知って、それがいいか悪いかは別ですよ。いいか悪いかは別ですけれども、これだけの大きな問題なので、いわゆる抜かれて先に報道されるということはあるんですが、ただ、その前にやっぱり区議会に当然しっかりとお示しをして、そこで議論をして、その上で公表されるなり、情報を出すなりというなら分かるんですけど、我々としてもそれをいきなり報道でパーンと出て、やっぱり順番というのかな、我々としてもかなり困惑している部分もあるんですけれども、この点についてはどのように考えていますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
区としては各報道機関に対しまして、3月の常任委員会で区の考えを公表するというふうにずっと説明をしてきております。そういった点で、それまで取材についてはお断りをしてきたというところでございますけれども、記事として出ていったというところは、区としても非常に遺憾だというふうに考えてございます。
委員長
3時になりましたので、ここで休憩いたします。
(午後2時58分)
委員長
委員会を再開します。
(午後3時20分)
ひやま委員
では休憩前に続きまして、質疑のほうを続行させていただきます。中身について具体的に伺っていきます。今回、区として判断された理由というのがこちらに三つ挙げられております。事業成立性の見通しが明らかではないことという、この点については、恐らく別の所管になるのかなというふうに思っています。その下の当初提案の継承において、公平性・中立性に課題があることというふうにあります。これをもう少し説明していただけますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
こちらにつきましては、別紙の1の3ページ目を御覧いただきたいと思います。こちらについて、「一方で」というところ以降が区の見解ということになりますけれども、具体的には配棟計画、用途割合、それから五丁目のホールの視認性、ホワイエと広場の一体利用、最大級の耐震性、こういったところが当初の公募選定時に施行予定者が評価をされていた点でございますので、今回の見直し提案というところが、こういった点について十分に継承されていないというところでの判断というところでございます。
ひやま委員
では、その下の、区民の利用する施設の魅力が十分に踏襲されていないこと、これについてはいかがですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
こちらにつきましては、同じ別紙1の4ページ目を御覧いただきたいと思います。こちらは6月の事業計画の申請時の施設計画と比較をしてということになりますけれども、子どもの遊び場の、それが屋外との連携ですとか、それから屋上広場周りの機能、それぞれの施設との屋上広場との連携、それから展望施設の規模・機能、こういったところについて6月の計画と比較をして、十分に踏襲されていない、そういった判断でございます。
ひやま委員
分かりました。ただ、他方で、去年の12月3日の建設委員会の中で、この市街地再開発事業の検討状況についての報告で、この施行予定者から施設計画変更の方向性がお示しをされたということで、これに関わる御報告がありました。そのときに区がおっしゃっているのは、この提案に対する区の見解としては、施設計画の変更の方向性については、これまでに示している施設計画のコンセプトや必要機能はおおむね満たされているものと考えているというふうにおっしゃっているんですね。区として今回判断をされた今おっしゃった理由、他方で、去年の12月には区としてはおおむね満たしているというふうにおっしゃっている。ここの整合性というところがやはり気になるところでもあります。12月からこの間で、施行予定者との協議の中で、変更案がだんだんだんだん区の望まない方向に行ってしまったのか、それとも当初の変更案の区に示された内容が、よくよくそこを詰めていくと、実は区としてあまり評価できるものではなかったのか、この辺についてはどういういきさつなんでしょうか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
施設計画の概要ですとか、その考え方というところは、12月の時点でも示されておりましたが、その時点では詳細は提示をされていない。また、その段階ではそこから引き続きその計画の内容を詰めて、可能な限り当初の提案、事業計画案の内容を継承するということで考え方が示されておりましたので、12月時点から引き続き当初提案の継承ですとかというところをどのぐらい詰めていけるのか、そういうところを協議の中で見極めをしてきたというところでございます。その協議が深まっていく中で、詳細が明らかになってきた中で、区としてはやはりこれは大きな変更ではないかということで判断をしたということでございます。
ひやま委員
ただ、今回の区の見解の中で示されている「一方で」以下のところですよね。これについて拝見してみると、これまで変更案に関わる区の報告説明から、あまり大きく何か変更があるとか、そういうふうには、私の見た限りではあまり感じないんです。その点についてはもう一度説明していただけますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
具体的に例を出して御説明をしますと、例えばホールと集いの広場との関係というところですけれども、別紙1の3ページ目、当初の提案では、集いの広場、それからホワイエに入ってホールに入るというような関係であったと。それが変更になってきているというところで、ホールと広場の間に高層棟のBが入ってきているということで、そこの一体利用というところが引き続き継承されるのか。それについては我々も、ここは課題であるということで施行予定者に求めてきておりまして、それについて、高層棟Bの下をホワイエにするですとか、そういったことで機能としては確保していきたい、そういった協議をずっとしてきたわけでございます。その中で、やはり今回の改善の検討はしていただきましたけれども、区としてはやはり当初の提案の継承というところには至らないのではないか、そういったことを判断してきたということでございまして、具体的にこの計画が詰まっていく中で、最終的にこれが継承と言えるのか、踏襲と言えるのか、そういったことを判断してきたということでございます。
ひやま委員
当然、これは変更といえば変更なんでしょうけれども、ただこの間、我々議会側としても、この変更内容の中で中身を議論していく中で、公平性・中立性に課題がある。この公平性・中立性の観点から言えば、最大の今回の一つの論点は、今回、施行予定者が示されてきたこの変更案が、当初のプロポーザルのときに、次点候補の提案内容とこれが非常に類似をしていると。極めて似ていると。本来、提案内容の継承というのが原則の中で、今回、この状況下でこの案を出してくるということについて、やはりこれは公平性・中立性に問題があるのではないかということを、我々議会側としても多数がこの点について指摘をしていたというふうに思いますけれども、特に区として特段何もそこの点については今回書いていないんですよ。そこについてはどのように考えているんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
途中で2棟案という御説明をしてきておりますけれども、区としては、ここのエリアで実現をしていくコンセプトですとか、その機能ですとか、そういったところが満たされているという点が重要で、2棟案ということだけでは判断はできないというふうに考えておりました。さらに、2棟案になるとしても、そこの計画を詰めていく中で、より機能が充実していくものということであれば、引き続きこの検討を深められるのではないかというふうに考えておりましたけれども、最終的に見直し提案が出てきたものを踏まえて、これは大きな変更であり、継承・踏襲とは言えないということで考えたということでございます。
ひやま委員
1棟が2棟になるほうが大きな変更だと思いますよ。ホワイエとか耐震性、もちろんこれも変更といえば当然変更なんでしょうけれども、大きな変更という意味では多分そこだと思いますし、中立性・公平性という観点からしても、やはりそこが私自身はこの間も申し上げてきましたけれども、論点になるのかなというふうに思います。
その上で、今後のところについてお聞きをしていくと、今後の進め方のところで別紙2でお示しをされております。現実的には今後の進め方の①のところについて、この事業の見直し提案を承諾するというところについては、これまでの区の担当さんとのやり取りを伺っていくと、これについては現実的にはないことですよね。やっぱり②の見直し提案を承諾しないという形で今後進んでいくのかなというふうに思うんです。その上で、今ここにお示しをされているのが恐らく現在の事業計画、現在の再開発の計画のスキーム自体は変えずに、もう一度この事業者を選定し直す、そこまで遡るというふうなイメージなのかなと思っていますけれども、そこについてはどうなっていますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今後の進め方と課題につきましては、現時点ではなかなか今後の進め方を明確にお示しできないところもございまして、①②という形で比較をして、どういう課題があるのかということを御説明したいという趣旨で作成をしてございます。②の事業計画の見直し提案を承諾しない場合ということになりますが、ここも再整備事業計画を前提としつつも、事業手法をどこまで検討するのかというのは、現時点では今後の検討ということでございますので、そこを改めて何か想定をして書いているというところではございません。例えば事業スケジュールのところを見れば、事業手法などの検討も行う必要があることからということなので、この社会情勢を踏まえた手法の検討、そういったところも含むものでございます。
ひやま委員
再整備事業計画をおつくりになられたときとも、今、この社会情勢というのは随分変わっていると思いますし、区として今回、一旦白紙には戻ったとはいえ、市街地再開発事業という手法を取られて、このプロジェクト自体は動いてきたわけですよね。今回こういった形になって、今後どういった形になっていくのかという検討の中で、事業のスキーム、これについても検討をしていく。今後、サウンディング調査も含めて、そういう検討をされる余地というのかな、それはあるのかどうか、そこについてもお答えください。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今、委員からお話になった事業のスキームでございますけど、やはりこれは様々な御意見も寄せられていますし、可能性についても問われていますので、それは我々検討する必要があるということで認識しています。またその検討に当たっては、ただ漠然と一般的な手法の検討をするのではなく、まずこの難しい時代ですので、市場がどのような評価をしているのかとか、そういったのをまず収集して、それに基づいてまた考え、御報告もしたいというふうに思っています。
ひやま委員
当然、まちづくりは遅滞なく着実に当然進めていかなくちゃいけないというふうにはこれまで申し上げてきましたけれども、やっぱりこういった大きな事業ですし、非常に区民の皆さんの注目も今回かなり高い問題、当然あるわけであります。そうした中で、いろんな選択肢というのがある中で、そこについてはしっかりと住民の皆さんともそれこそ対話の区政を実現しながら、やっぱり住民の皆さんの声を聞き、そういった機会もつくりながら、そこは丁寧に進めていただきたいと思いますし、当然、いたずらに時間をかけろというふうに言っているつもりではないんですけれども、やっぱりここについてはじっくり、今回こういった状況になった以上、ここの今後の進め方、それは事業スキームも含めてですけれども、メリット・デメリットというのをしっかり区としてもお考えいただいてお示しをしていただきながら、そこは丁寧に見極めていただくというのが私は必要なんじゃないかなと。今回のこういったことを受けて、これは本当に思うんですけれども、その点についてはどういうふうに考えていますか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
まずこちらの事業につきましては、再整備事業計画、こちらのほう、やはり区民の意見も伺いながら構築してきたというところがございます。そういった意味では、その積み重ねとして継承すべきところは継承していきたいという考えと、また、そのときから時間も経過しております。また、今のこの時代の社会的情勢もございます。やはりそういったものは踏まえ反映する必要もあるだろうと考えていますので、生かすものは生かして、修正すべきものは修正する、そういった考えで取り組みたいと思います。
伊藤委員
ひやま委員から質疑されていろいろと答弁はされたんですけども、協議の継続を行わない方針という言い方がまどろっこしいなと思って、結局、3月10日に最終決定をされた。それも中野四丁目新北口駅前地区市街地再開発事業対策本部と、さっき課長お答えになりましたけども、この対策本部という言葉自体が、分科会の質疑の中で私は初めて聞いた記憶があるんですけども、今までこの対策本部の設置の報告ってありましたかね。その辺、お伺いします。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
改めて新北口駅前エリアの再開発の対策本部については、委員会等では報告はしてございませんけれども、新北口の検討を着実に進めるという意味で、庁内で対策本部が組織をされたというところでございます。
伊藤委員
それはいつ正式に設置されて、メンバーというか、部長とか課長とか区長も入るのかな。どういう方がメンバーになっているんですか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
では、まず構成員のほうから御報告させていただきます。構成員は、対策本部として、本部長が区長、それから、副本部長が両副区長、対策室を併せて設置しておりまして、こちらについては、対策室長が中野駅周辺まちづくり担当部長、それから、担当部長として企画部長、総務部長、まちづくり推進部長、対策室次長として中野駅周辺まちづくり課長、資産管理活用課長、担当課長といたしまして総務課長、まちづくり計画課長、それから担当係員という構成でございます。また、設置についてですが、本年1月15日からということでございます。
伊藤委員
そういう設置メンバー、構成員が、総務課とか資産管理活用課だとか、まちづくり推進部もそうなんですけども、本当に重要なメンバー、関わるメンバーだと思って、1月15日に設置されたということは、1月29日の閉会中の委員会で報告されてもよかったのではないかと思うんですけど、その辺はどのように考えていますでしょうか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
まず委員会に臨む組織としては影響がないというところがございます。ただ一方で、我々の中で取り組む体制を構築したという意味では、御報告してもよかったかなというところで、今後は気をつけます。
伊藤委員
そんな答弁ありますかね。御報告してもよかった、そんな軽々しく言っても困りますよ。だって、本当に大事なプロジェクトですよ。100年に一度の。それでいろいろ議論しているんでしょう。そういう対策本部ができたということをまずは知らせないといけないと思うんですけども、その辺はどう考えていますか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
建設委員会の中では様々取組についても御意見を頂戴していましたので、そういった意味では、報告すべきでした。申し訳ございません。
伊藤委員
分科会での質疑でたまたま、たしか部長がお答えになったと思うんですけども、それで分かった。そんな大事なことを、私は本当に必要だと思っています。これだけのプロジェクトですから、先ほども申し上げたように、それで最終決定が3月10日、協議の継続を行わないという方針ですよね。結局、この対策本部で行ったということでよろしいんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
最終的に方針を本部会議の中で確認いたしました。
伊藤委員
でも、今日、12日ですよ。先ほどもひやま委員から、おとといですよ。その前にこの資料というのはできていたんじゃないですか。委員会に臨んでの資料としては。違うんですか。たしか常任委員会に向けて正副委員長とも打合せしているだろうし、それはどうなんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
これまでの庁内の議論で方向性というところは確認をしながら進めてきているところでございましたので、最終的に確認をしたのが10日というところでございます。
伊藤委員
ですから、最終的に確認をしたと。でも、2月28日に区として書面で見直し案を事業者より頂いたと。それに伴ってこの間、いろいろと議論されたと思うんですけども、大体方向性が決まったのはいつ頃なんですか。最終決定は3月10日でしょうけども、2月28日から3月10日にかけての、段階的と先ほど言っていましたね。事業者とも話し合って、段階的にこれでは協議の継続ができないなという方針、方向性というんでしょうかね、その辺はどうでしょうか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
庁内では段階的に議論してきているところでございますので、具体的に案にするところはございません。
伊藤委員
1月29日の閉会中の委員会での説明では、見直し案、イメージですけども、かなり区の考えと似ているというか、検討する余地のあるところはあると言っていましたよね。例えば屋上広場、広場規模の確保、バンケットや子どもの屋内遊び場などと連携というのは継承されているというんですけども、先ほど、一方で、区民の利用する施設の魅力が十分に踏襲されていない。これがいわゆる子どもの施設ですよね。だってこれ、納得しながら、1月29日、詳細の見直し案が出たのが2月28日、それで具体的に出てきたから、これは駄目だろうという判断なんですか。そういうものなんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
1月の段階では、施設配置のイメージ及び方向性ということで示されておりまして、この中では確かに委員お話のとおり、この屋上広場については、バンケットや子どもの屋内遊び場などと連携ということで記載がございました。その後、詳細の図面を頂いて検討していく中で、確かに屋上広場の周りには配置をされているということはありますけれども、具体的に子どもの屋内遊び場の規模ですとか、そことの具体的な外との連携とか、そういったところを具体的に確認をすると、やはりそれが踏襲されているということは言えないのではないかというようなところでございます。
伊藤委員
確かに、イメージ図と具体的な見直し案が出たときには、やっぱり違うなという検討はされたと思うんですけど、そんな簡単なものなのかなと私は思っていますし、あと、イメージ図ではほとんど、住宅が4割から6割、これだって採算性を取るためにやむを得ないかなということでしたよね。その辺はどのように考えていますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
住宅の割合が増えることについては、事業収支を検討する上でやむを得ない。一方で、区民が利用する施設というところのコンセプト、必要機能というのは確保されているということで判断をしてきたというところでございますが、その後、具体的な区民が利用する施設、そういったことを具体的に計画を提示されて検討する中で、今回の結論に至ったというところでございます。
伊藤委員
今言った住宅6割、商業施設ほかオフィス、2割、2割ですか。その商業施設に関しても、商業区画では連続性の改善がなされているというんですけども、この商業面積の拡大なんかはどのように評価されたんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
別紙1の3ページ目に事業者からの提案ということで、その中では商業面積を拡大するですとか、2階に配置をした駐輪場の配置を見直すということで、一定程度改善がされているということで、区としてはその点は確認をしたところですけれども、一方でというところで、大きな広場の配置の変更ですとか、最大級の耐震性ですとか、そういった点を踏まえて、公平性・中立性に課題があるということでの見解でございます。
伊藤委員
ですから、先ほどもひやま委員が、公平性・中立性に課題があるというのは、私も1月29日の建設委員会に示されたイメージ図を見て、これは当初、事業者選定の時に次点になられた候補に本当に類似しているなというものを、ほとんどの委員の方が質疑されたと思うんですけども、その点でやっぱり公平性・中立性に課題があったのかなと思うんですけれども、その辺はどう考えていますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
区としましては、施設配置のイメージ、12月にお示しをした断面イメージ、平面イメージという点で、次点候補と必ずしも、配棟計画は確かに似てはおりますけれども、ホールの考え方ですとか、広場、動線の考え方というのは異なっているところはございますし、そこは必ずしもプランとして類似しているという認識はございませんでした。その2棟の案というところを踏まえて、コンセプトですとか、必要機能の実現というところを踏まえて検討してきたというところでございます。
伊藤委員
だって、これを見たら、本当にツインタワーでほとんど同じじゃないですか。多くの委員が言っていましたよ。それは類似に当たらないというのはやっぱり私はおかしいなと思って、そういった議論も踏まえて、今回こういったふうになったのかなと私も思っていますし、あと、この方針に基づき、今後の進め方ね。施行予定者、また地権者――いわゆるほかの地権者ですよね――の方と協議を行うということは、継続を行わない方針を施行予定者にいつ頃、話すんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
区としては、本日、この方針というところで御説明をしておりますけれども、この方針、それから区議会で頂いた意見も踏まえまして、3月末に施行予定者に通知をするということで予定してございます。
伊藤委員
議会に報告されてから、今後、施行予定者と地権者に対して、3月末、実際には末というと、30日、31日、たしか29日が土曜日だから、結局そのくらいになるわけですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
具体的に日付というところまでは決めてはございませんけれども、3月末までに施行予定者には通知をしたいというふうに考えてございますし、一方で本協定については、ほかの地権者、国等というところも含めて、地権者と施行予定者全体で協定を結んでいるものですので、他地権者と協議を進めていきたいというふうに考えてございます。
伊藤委員
いわゆる基本協定に基づいてどんどん進めてきましたけども、今度は基本協定の解除になる方針ということでよろしいんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
基本協定の解除に向けて、施行予定者、それから他地権者と協議を行っていくということでございます。
伊藤委員
それが3月末、その協議にもうなるわけですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
協定は締結した相手方がおりますので、方針をお伝えした上で、その後、協議を進めていくということでございます。
伊藤委員
ですから、今後の進め方の課題で、別紙2で、①事業計画の見直し提案の承諾、この①はほとんどないものと理解してよろしいんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
継続して協議を行わないという方針でございますので、①については②と比較する点で記載をしてございますが、進め方としてはこの方向はございません。
伊藤委員
そうすると、②でいくと、事業計画の見直し提案を承諾しないということで、今、方針を定めて、これから協議をしていくんでしょうけども、スケジュールにしても時間がかかるし、確かにいろんな点で課題がたくさんあるなとは思いますけれども、やっぱりこれまで進めてきた事業がはっきり言ってもうできない。そうであるならば、今の手法をやっぱり変える必要というのが、先ほどからも答弁がありました、そういうことも検討するということでしたが、私も、これは100年のまちづくり計画ですから、やっぱり一旦立ち止まって、手法も考えていかなきゃいけないと思いますし、ただ、今の手法でコンペをやった場合には、選定提案をした場合には、もちろん今の事業者が協議された後、どうなるか分かりませんけども、新たな施行予定者となる民間事業者から応募があるか不透明であるということで書かれておりますけれども、その辺は区はどう考えていますか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
こちらに記載のとおり、やはり今回承諾しないとなりますと、現在のこの協定に基づく枠組みの中で市街地再開発事業を進められないというところになりますので、今後、新たな形態を模索するときには、そういったパートナーが新たにいるのかとか、そういったところはしっかり踏まえた上で、今後の事業施行も含めて検討していくということで考えています。
伊藤委員
そういう検討する期間というのは、どのぐらいかかるものなんですかね。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
こちらも繰り返しになりますが、現在、協定に基づいて取り組んでおりますので、今回の区の方針に従って、この協定についてまずは施行予定者らと協議をするというところです。この暁に、初めて次どうするのかということが我々の考えとしてお示しできるかなということで思っております。
伊藤委員
それも含めて、いわゆるまちづくりの担当だけじゃなくて、区が設置している対策本部で進めていくということなんですか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
まず今回設置している対策本部でございますけど、基本的には職務上の連携でございまして、特にその中で何かの新たな決定権が付与されるとか、そういうものではございませんので、例えば区の財産にも関わるものですし、中野サンプラザにも影響するということで、総務部とか企画部とか、あと我々まちづくりの部署、そういったところが関わって行っていくという体制でございますが、これについては継続してこの体制の中で取り組んでいくのが有効であろうということで考えております。
伊藤委員
そうすると、他の事業者からの、さっきもサウンディングという話で調査されたり、情報を得たり、そういう中で手法も含めて検討するということなんでしょうか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
まず中野区としての考えがございますが、やはりこの協定については相手もおりますし、また他の地権者もいますので、お互い協議して意見を整えて、その上で具体的な取組の方向性とかスケジュール感、それはお示ししたいと思います。
伊藤委員
ぜひ手法から検討していかなければいけないのかなと思っていますので、もちろん区議会の意見も聞いたり、やっぱり区民の意見、今いろいろ意見が出ておりますけれども、そういうのをしっかりと捉えて進めていただきたいなと思っています。
それからもう一つは、2月20日の区報のことで伺いたいんですけども、私も見て、これはイメージ図からつくった、未来の中野駅新北口エリアイメージから取ったものだと思うんですけれども、ちょっと間違っているんじゃないかなと思っているんですよね。皆さん持っていないからあれでしょうけども、区長のコメントがあって、それから下のほうにイメージ図があるんですけども、青線と赤線で恐らく市街地再開発事業と土地区画整理事業と分けられていると思うんですが、この出会いの広場というのは、位置的に市街地再開発事業の中に含まれているのと、基盤整備のデッキ、西側南北通路、この先、③この辺も市街地再開発事業に含まれるのではないかなと思っているんですけれども、間違いではないかなと思うんですけども、その辺どうでしょうか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
区報の図につきましては、昨日でも総務委員会で御指摘を頂いているところでございまして、再開発と街路、駅前広場の区域の範囲については、デッキを含むか含まないかというところが、お話のとおり誤解を招く記載であるというふうには認識をしてございまして、申し訳ございません。広報の担当と我々まちづくりでつくったものでございまして、そこは修正の手続というか、修正の記事、ホームページ、そういったところを今、検討しているところでございます。
伊藤委員
誤解を招くんじゃなくて、間違っていたんでしょう。違うんですか。青線に出会いの広場が入って、デッキも入るということは間違いじゃないんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
出会いの広場のほうは、どちらまで含むかということはあるんですけれども、デッキについては間違いでございました。申し訳ございません。
伊藤委員
やっぱりはっきり認めた方がいいですよ。誤解を招く表現とかじゃなくて、間違ったということで。それで、昨日も今言ったように総務委員会でも話題が出たようですし、これから広報とも検討してこの間違いをどうやって示すか、その方向性で進んでいるんでしょうか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
具体的には、今、広報の担当と協議中でございます。
伊藤委員
どのような方法でというのは、まだ全然検討されていないですか。というのは、ホームページに載せるような話もあるんでしょうけども、それだけでは駄目ですよ。ちゃんとやっぱり次の区報も早めに検討されて、次の区報で誤りでしたということも、区民の皆さん、これは20万部配布されているんですから、ホームページよりも全然こっちの区報のほうが読まれますし、また区報で間違ったので、やっぱり区報で知らせるというのは私は当たり前だと思うんですけども、その辺はどう考えていますでしょうか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
広聴・広報課との調整になりますが、区報で訂正するということも含めて、今、検討してございます。
いさ委員
私のほうからは、この報告の3番について伺いたいと思います。タウンミーティングについてなんですけれども、これについては、これを実施するとなったときから、議会側から、タウンミーティングのターンだからといってこのやり方にこだわらなくてもいいのではないかと。そういうことではなくて、きちんと説明会というふうにしないといけないんじゃないのかという指摘はあったかと思うんです。実際に開かれてみて、参加された方からもそういう御意見もあったと思うし、そもそもタウンミーティング、区民の皆さんが何らか話し合うとなったら、その前提となるまちづくりの基本的な情報がないと、それは成り立たないというふうな話だと思うんです。まず開催されたタウンミーティングについてどのように認識されているか伺います。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
タウンミーティングにつきましては、基本的に所管が広聴・広報課のほうで場を設定して、また進め方も決定するという中で我々も参加したというところですので、お話しできることはここでは限られるんですけど、今回、タウンミーティングについてのテーマとしては、中野駅新北口駅前エリアのまちづくりというところで、全体でタウンミーティングの手法で行ったというようなところでございまして、ただ一方で、区民のほうの関心は、市街地再開発事業の状況についてのほうが極めて高かったということで、そちらについて、進め方について多くの意見を頂戴するというような状況はございました。
いさ委員
そうですよね。確かに所管を超えてしまう。だとすると、ちょっとこの報告の在り方についてもこれでよかったのかなという思いはありますが、ただ、気になっているところなんです。これ自身は、区民の皆さんに正しい情報を知らせなければいけないというところが一つ、この再開発問題の別の側面としてあったということですから、それで今、区民の皆さんの中ですごく疑問、意見、渦巻いているわけなんです。やっぱり今はとにかく現状についてですとか、これまでの経緯についても含めて、どこか正しい情報を知らせるという場所は複数回設けるべきじゃないかと改めて思うんですが、これも伺いたいんですが、いかがでしょうか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今回、タウンミーティングというところで広聴・広報課のほうが主体で行いましたけど、一方で我々、今後進めていく中で、やはり区民との意見交換会という場が必要であろうということは認識しております。今後、具体的な進め方を検討する中では、そういったステップも織り込んで考えていきたいと思います。
いさ委員
昨晩、区長からということで、区のホームページのほうにコメントが出されていると。これを出した時期はともかくとして、出さなければいけない状況だったというふうに思うんですね。マスメディアの皆さんも前のめりで報道されていたということもあって、すごくもやもやするものはありました。なので、これは必要なことだったというふうに思うんですが、こういう発信の仕方というのがますます大事になっていると思うんです。遡れば、中野駅周辺の再開発の問題そのものが、全体的にこれまでも区民の皆さんに情報提供が足りなかった部分というのは認めていただきたいと思うのが一つです。
今、街頭でいろんなことを聞かれるわけなんですよ。やっぱりそれは区民の皆さんが知らないからこそ、いろんなことを聞かれるわけで、ネットの中も同様ですよね。マスメディアの報道を受けて、今の施行予定者の計画が解消になることによって、中野サンプラザがこのまま保存されるのだというような御意見が結構あるんですね。でも、区報の中ではそういうふうには書いていないわけですよね。ただ、その情報が知らされていない、きちんと認識されていないがゆえに、そういう事態になっている。これを、いやそうじゃないんだと説明しようとすると、これも結構大変なわけなんです。今までの説明していなかった積み重ねというのがここにあるというのは、ぜひ認識していただきたいなと思います。その上で、どういう情報を皆さんにお知らせしながら、一方で区民の皆さんにも意見を出していただく場を設けるのかというところは、別といいますか、この話、事業を進めるのかというところと併せて進めていただきたいなと思っていますが、いかがですか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今回の事業につきましては、認可申請の取下げ、また計画の見直し、そういったことが必要になったことを様々、区民の皆さんからも御不安、御心配の声もいただきまして、我々も広報であったり、動画であったり、様々な情報を発信してきたというところでございます。ただ一方で、その情報発信が足りないというような御指摘も頂戴していますので、継続してしっかり段階段階で情報提供していきたいというふうに思います。
いさ委員
やっぱりこの話は、情報提供とともに、本来的には駅前の空間というのはどういうものであるかというところも含めて、区民の皆さんと一緒に考えていくという姿勢そのものが今になって問われているのかなということだと思うんです。今日はこの中身についてですからここまでにしますけれども、思うところはたくさんありまして、この先についてどうやって進めていくかというところでは、引き続き区民の皆さんも踏まえた議論というところを重ねて要望しておきたいと思います。
斉藤委員
他の委員と重複するところもあるかと思いますが、御容赦ください。まず2月28日に施行予定者より事業計画の見直し提案が示されたということですが、この2月28日以前にも何度か、このような見直し案などが提出されて、議論などは区の中でされてきたのかどうか教えてください。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
区としましては、3月に事業計画の見直し方針を示すということでお話をしてきておりますので、それまでに事業計画の見直し提案を取りまとめるようにということで、施行予定者と協議をしてきたというところでございます。書面として取りまとめて提出されたのが2月28日ということで、それまで取りまとめている各段階で我々としては、協議の中では示されて、協議をし、課題を返し、そういったやり取りをしてきたというところでございます。
斉藤委員
2月28日前までもその段階段階で施行予定者の野村不動産と区がいろいろと議論して、2月28日の段階で最終的な案が出てきたということで、今、認識しています。その後、3月10日の段階で区がこの見直し提案を受けないという決断をされたということなんですが、この3月10日の対策本部での会議なんですが、何時から何時まで、どのぐらいの時間を要して行われたか教えていただいてもよろしいですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
対策本部の会議につきましては、月曜日の朝9時半から行いまして10時過ぎ、そういったところでございます。
斉藤委員
ということは、最終的な決断の3月10日の対策本部の会議は、大体30分ほどの会議で最終判断をしたということでの認識でよろしいですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
それまでに区の方向性というのは様々議論をしてきた上で、本日示している方針、それから方針に至った理由、そういったところを確認したというところでございます。
斉藤委員
では、この三、四十分の話、先ほど、そうそうたるメンバーが集まった会議ということで伺いましたが、どういうお話し合いが三、四十分の中でされたか、分かる範囲で、示される範囲で教えてください。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
振り返りますと、今回、区としてこの方向で行こうというのを強く再確認するという場でしたので、やはりそこに伴う影響であったり、それに対してどう対応していこうかというような共有であったり、そのようなことはさせていただいた上で、今回のこの方針についてそこの場で確認したというようなところでございます。
斉藤委員
今の御答弁を聞くと、もう3月10日前に方向性はある程度決まっていて、それで3月10日の30分で最終確認をしたという認識に聞こえるんですが、その認識でよろしいでしょうか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
こちらの会議につきましては当然何度も行っておりますし、その場その場で確認してきた事項もございます。それ以外に、通常職務として、そのうちの一部のメンバーとそれぞれ個別で確認して方向性を特定してきていると。それを最後、本部会議の場で最終的に確認するというようなステップで仕事は進めてまいりました。
斉藤委員
その都度で今まで議論されてきたということなんですが、第1回定例会の一般質問、または予算特別委員会総括質疑の前にも報告するタイミングはそれだったらあったのかと思うんですが、なぜそのタイミングではなくて3月10日という日を選んだのか、最終決断の日を3月10日にしたのか、教えていただいてもよろしいでしょうか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
話せること、話せないことということで、一部御容赦いただきたいんですけど、やはり区としてはこうしたいという考えがあっても、そこに伴って区だけではそれを発信できないような条項もございます。したがいまして、区として一定考えをまとめてきているものと、それを対外的に発信できる段階になること、これは若干タイムラグがあるし、それを満たす必要要件というのは違うというところがございます。
斉藤委員
ではちょっとほかの側面から、時間もありますのでいきます。区民からは、解体ではなく改修して活用する方向で検討してほしいという声も、多分、所管の皆さんも含めて上がっているかと思います。先ほどいさ委員もありましたが、区報で区としては再利用は否定しているということではありますが、今回のこの状況を受けて、改めて今ある中野サンプラザの再利用についてどのようにお考えか教えてください。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
区としては、これまで再整備事業計画というのを定めて、この地区の将来像というところを踏まえて進めてきておりますので、それに基づいてサンプラザを解体をして再整備をするというところの方針は変わってはございません。
斉藤委員
では、再整備計画そのものを、例えばもう1回練り直す、または一部修正をして、今ある中野サンプラザを利活用していくという考え方、この手法はいかがでしょうか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
区としては、どこまで巻き戻して検討するのかというところでございますけれども、再整備事業計画というのは、区民と意見交換をしてつくってきているところでございますので、それは前提にしていきたいというふうに思ってございます。ただ一方で、社会情勢等、変化しているところがございますので、そういった点については必要な修正は行っていきたいというふうに考えてございます。
斉藤委員
今の御答弁だと、再整備計画をもしかして社会情勢によって一部修正し、今後いかなる手段の方法も可能性もあるという認識でよろしいでしょうか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
ただ一方で、基本的には再整備事業計画を踏襲していきたいというふうに考えてございます。
斉藤委員
今の中野サンプラザの利活用に関しては、区報では予算が100億円かかるので難しいという説明もありましたが、その辺について担当所管としてはどのように考えていますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
やはりこれまで再整備の考え方でお示しをしてきているように、やはり中野サンプラザというのは更新時期を迎えているということでございますし、そのため改修をしても非常にお金がかかるというところもございますので、中野サンプラザ、区役所を一体化して再整備をしていくという考え方は変わってございません。
斉藤委員
では、今、施行予定者であった野村不動産の場合だと、中野サンプラザの前の広場を借りていただくというのが一つ条件に入っていたかと思うんですが、今回白紙になることによって、今後、中野サンプラザ前というか、中野サンプラザ一帯の貸付けについては、区として今どのように考えているか教えてください。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
まずこちらの貸付けでございますけど、これは段階がございまして、今、まちづくり中野21が所有している館につきましては総務部のほうで、それを借り受けて運用するということで、今回、予算のほうもたしか計上させていただいていたんじゃないかと思います。一方で、その後、区の所有と切り替わった後、どのように活用するかというところについては、今、関係部署で議論しているところでございます。
斉藤委員
では、ほかの委員の質問もあると思いますので、昨日、先ほどもあった区長のコメントを読むと、再開発事業を実現するため強い信念を持って取り組んでいくと区長はコメントされています。強い信念とは何ぞやと私は正直思いましたが、この場に区長がいないので直接お伺いすることはできませんが、その強い信念を持っていただくのはいいんですが、それ以上にこれまでの経緯、そして今回の判断、そして今後について、やはり区として昨日のホームページ、あれは結構調べないと出てこないんですよね。パッと一面に出てくるわけではないので、区長が区として改めてこの方針を示したことによる会見であったり――会見が一番いいですかね。会見をしていただくことがやはり区の責務だと思うんですが、広聴・広報課なのか、その辺は難しい部分はあるかと思うんですが、まちづくりの所管としてどのように考えているか教えてください。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今回、区としてこちらの方針を委員会のほうでお示しするということで進めてきて、今回報告させていただいたところです。これについて今回、様々マスコミの一部先行もございましたので、その関係もあって、あのようなコメントという形にはなりましたが、当然、必要な区長からの情報発信、こちらはこれまでどおりまた併せて行っていきたいと思いますので、またいずれかの段階でどのような形でやるかも含めて検討していきたいということで考えています。
斉藤委員
今までどおりの発信の仕方は少々問題があったなと思うので、今までどおりの発信の仕方ではなく、改めてやはり区として区民の皆さんへの発信方法は見直した方がよろしいかと思うんですが、その点、いかがでしょうか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
区長のほうからも、よりしっかり区民に発信していきたいということで指示も受けておりますので、今まで様々な手法で行っていますけど、それに加えてさらに充実の方向で検討していきたいというふうに思います。
斉藤委員
ここまで大きくなった問題です。やっぱり区民の皆様にしっかり区の方針を示してから、その後にサウンディングという手順、協定のあれもあると思いますが、まずは区民の皆さんに区長自身がしっかりと会見を開いて、しっかりと今後の方向性を示していただきたいと思います。最後は要望で終わらせていただきます。
委員長
常任委員会は明日も予定といいますか、組み込まれておりますので、十分な質疑をしていただいて全然大丈夫です。他に質疑はありませんか。
白井委員
それでは、まずやっぱりここから聞かないといけないですかね。私が思うのは、正直言うと悩ましい問題ではあるんですけども、結論として現状の協議を打ち切るという方向性を示されました。この間、再整備、どうしていくかというやり方はあるんでしょうけども、この後しばらく時間が相当かかるなと思います。ここへ来るまでも相当な時間をかけてきたので、個人的には非常に残念だなという思いがあります。一方で、責任もあるなと思っています。私自身としては、本当にこの事業の形態で今の中野サンプラザの再開発の整備ができるのかって何度も危惧するところがあって、警鐘を鳴らしてきたつもりです。やっぱりこうなったかというところがあって、正直、もっと強く言ってもよかったかなと思って反省するところもあるんです。ただ、そういう分、ここまで大幅に変更されると、さすがに現状のスキームではもはや限界だなと思うところから様々な提案もさせていただいたし、一旦、区としては見直しにぜひかじを切ってもらいたいと私は述べてきたつもりでいます。今回、区として判断をなされましたけれども、担当所管の方々、どのような感想をお待ちでしょうか。教えてください。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
これまで様々区議会でも議論いただき、また区民にも御説明をし、事業計画というのを施行予定者とつくってきたところでございます。そういう意味で言えば、きちんと確認をさせてつくってきたその事業計画というところを実現していきたかったというふうに思ってございますが、昨今の社会情勢、それから工事費の高騰というところで、見直しはやむを得ないというところで、今回の判断というところでございますので、やむを得ないところはございますが、今回の方針に基づいて引き続き、より中野駅新北口駅前委エリアの将来像が実現できるようなまちづくりを検討していきたいというふうに考えてございます。
白井委員
私個人的な思いも言ったんですけど、区としては責任や職責についてどのように考えておられますか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
まず責任というお話でございますけど、やはり私、例えば中野駅周辺まちづくり担当部長といたしましては、今回のこのような事態を避けなければいけない立場にあったというところでございます。それが今回の事態を避けられなかったというところでございますので、私の職責としては、このことによって生まれている課題、あと今後の方向性を明らかにすること、そこに尽力したいということで思っております。
白井委員
大変大きな決断だと思っています。総括質疑でも言いましたけども、私は区の姿勢は非常に遺憾でして、本来であれば、定例会の冒頭で施政方針説明もあったんですよね。区長がこの1年間どういう区政運営を行うかというお話をされる。その中で本当はしっかりと結論を導くべきだったんだと思います。施政方針演説を受けての本会議質問でも現在検討中というお話しかありませんでした。予算特別委員会が立ち上がって、この予算特別委員会での総括質疑が行われます。中野区議会は全議員がその質疑に立てるチャンスがあるんですけども、ここでも結局、現在検討中ですというお話しかなかったんです。その翌週で、委員会で、はい、今日から結論を導きますと言われても、正直言って、今までの一般質問や総括質疑だとか、区長がこの1年間どういう区政運営をやるんだというようなお話に一切触れずに、当該私どものこの委員会ではトップの役職は部長さんですよ。昨日は総務委員会でも副区長ですよ。区長はこの決断に対して何にもお話しされていないんですよ。昨日の夜、コメントを出したって、どうぞ勝手にコメントやってくださいよ。だけど、少なくとも議会の中で本当はきちっとお話しすべきじゃないですかね。それを受けて一般質問だとか総括質疑を受けるというのが本当の姿勢だと思っています。一定例会の中で、今日から意見が変わりますという、二つ、三つの意見を用意するというのは僕はないと思う。一定例会一見解で臨んでもらわないとおかしな話になる。
まず確認したいのは、区長としてきちっとお話をすべき場所です。先ほど会見とありましたけど、それは一般に向けてですよ。議会に対して説明がないって、去年の3月のタイミングで施行予定者の間での協議が整わなかった。さらに秋口で10月、具体的には施行認可申請を取り下げるって、このタイミングでも区長からお話がなかったんですよ。1年たって今回初めてですよ。施政方針説明でこのサンプラザの問題、区長自身が答えるという。聞かれて答えるはありました。ご自身の演説、初めてだったんですよ。ちょっとさすがに説明が足らな過ぎると思います。ぜひ、まだ定例会の最中ですし、区長としてどのような対応で議会に臨まれるのか。
それからもう1点、もうね、このやり方は本当にやめてもらいたい。今後の議会に臨む姿勢に当たっては、今日から意見変わりますなんていうのはない。大事なお話があって、急遽報告しなきゃならないなら分かるんですよ。ずっと検討中です、検討中ですと言っておいて、今日から意見が変わりましたって言われても、それをなかなかそのままうのみにできません。この二つを確認させてください。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
まず区長からの議会への考えをいかに発信するかというところでございますけど、これについては、頂いた御意見、また本部会議等でも上げていきたいというふうに思います。
それから、説明についてでございますけど、やはり我々としては今回の内容を一定この委員会という場でしっかり御報告させていただいて、その上で、それと併せて区としての今後の方針についての考えをお示ししたいというところがございましたので、本会議中の段階のときには、まだどうしてもその段階で検討中というところで、整って委員会で報告という形が今回やっと整ったというところでございますので、その点は内容も鑑みてぜひ御理解いただければというふうに思います。
白井委員
理解できないから質問させていただいています。やっぱりこれはないですよ。細かいことを言うようですけど、1月29日に確かに今回、ツインタワーの図面、粗々のやつが出てきました。ただ、このときにも質疑させていただきましたけども、視認性の向上が見られるというような区の評価があったんです。単純に言うと、駅前からどこにホールがあるか分かりやすくなったというんですね。12月の御報告のときに視認性の向上を図るとした目標が出てきているんですよ。10月に取り下げて、12月のタイミングで既に施設をどう配置するかというときに評価項目に入っているんですよ。あまりにも伏線回収が早過ぎるのと、それから見て取れるのは、これって事前に区はもう知っていましたよねって。そのときにお話しいただいたのが、11月のタイミングで既に施行予定者から提案があったというお話だったんですけども、これでよろしいですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
2棟案というところは、11月にお話を最初に初めて聞いたところでございます。ただ、その段階ではまだ施設計画の内容が詰まってございませんでしたので、その方向性というところで確認をし、また12月、1月というところで段階的に施設計画を詰めてきた。そこで我々としても、これまでの課題を改善するというところもございましたので、こういう点は改善するのかどうかとか、そういった協議をしてきた上で、最終的に2月のところで案が示された。それに基づいて区としては判断したということでございます。
白井委員
この間、11月のタイミングで、当該委員会では施行予定者の代表者である野村不動産さんをお招きして参考人質疑をやらせていただいています。議事録上は公開しないというところからなっているので、あくまでも記憶だけでしかお話できませんけども、既にこのタイミングで我々委員会で質疑したときには、だから野村不動産からは区側にその提案があったということですよね。どこまでの図面の開示があったかは分かりません。ただ、それで年をまたいで、1月29日に初めて粗々の図面の概要が出てくるんですよ。恐らくここへ来るまでにいろんな案が検討されているんだと思います。今日お示しいただいた図案の中でも、例えばこれは別紙の3ページ、上からの図面、駅前広場の図面が示されています。今回のデッキ階平面イメージというのと1階平面イメージというのと同時に、前回、デッキ階平面イメージって出ているんですよ。ただ、前回、デッキ階平面イメージと書いているんですけど、1月29日に御提示いただいた資料と違うんですね。恐らく何回かお話しされているんですけど、今回のやつも初めて見たんですけど、前回のデッキイメージというのも、私、初めて見たんですよ。少なくとも今定例会が始まるぎりぎりまで、逆に言うと、中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会なんかは2月5日まで委員会をやっていたんじゃなかったですかね。本当ぎりぎりまでなんですよ。今定例会は2月10日からスタートでよかったですか。この間、示した資料の統一性というところから一つのお話をされているかもしれないんですけども、今日示していただいた資料の前の、前回からこう変わりましたと書いてあるんですけど、その前回というのも見ていません。1月29日、初めて出していただいた資料なんかとは違うんですけど、この点を教えていただけますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今回お示しをした別紙1でございますけれども、今回の別紙1でお示しをしている図、3ページ、4ページもですが、今回と前回ということでお示しをしておりますが、ここで言う前回というのは、事業計画を取りまとめして、事業認可申請をした段階の図面ということで、そこから見直しが発生をして、1棟案から見直しが発生をして検討してきておりますので、前回の事業認可申請時と2月28日の図面を比較したものでございます。
白井委員
この前回というのは、いつのお話ですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
昨年6月に事業計画を取りまとめて7月に申請をした、そのときの区が同意をした図面でございます。
白井委員
これ、もともとのやつというのは、野村不動産が一番初めのコンペをやったときの図面ですか。ヒューリックが降りられて4社で提案したときの図面ということでいいですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
当初提案の図面ではございませんで、この前回というのは、令和6年6月に取りまとめて、7月に申請をした。6月取りまとめた段階ではヒューリックは脱退をして4社でございましたので、4社で取りまとめたときの図面ということでございます。
白井委員
取り下げる前に一番直近に出した図面ということでいいんですかね。ちょっと待ってね。去年の6月19日に示された検討状況で、ヒューリックが脱退して5社から4社になりましたって変更をいただいています。そのときに示された、同時に出していただいた資料のこの図面ということでいいですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
その段階の平面イメージでございます。
白井委員
ちょっと図面が違うような気もするんですけどね。明快にこの図でいただいていなくて、当時、委員会で出された資料はこういう形なので、もうちょっと漠然とした資料なんですよね。なので、別途たくさん資料がおありになって、委員会の中で出された資料とは違うのかもしれないんですけども、図面の配置ってもっとざっくりしているんですよ。我々いただいている資料って、これしか開示資料は見ていないんですよね。この図面のもとに詳細がって言われると、これ自体が見ていないってなるんですけど、同じものだということでいいんですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
昨年6月の段階の議会報告については、イメージをお示しをしたいというのが主眼にございましたので、イメージとして示しておりますが、事業認可申請の事業計画ということでは、3月に取りまとめて、6月にヒューリックの脱退があって申請をしたということになってございますので、3月の段階ではちゃんと、イメージではなくて図面を示しているというふうに認識をしてございます。
白井委員
分かりました。取りあえず同じ図面ということにしておきます。別物の資料が提示されたのかなと思ったので、恐らくこの間、たくさん打合せをされているんでしょうから、変更もあったのかなと思って聞いていました。また、他の委員会の質疑の中では、先ほど来、ホワイエの位置付けについてだとか、商業施設の位置付けがありました。ホールと集いの広場が分断するというところから、1階全面をホワイエにして一体性を持たせるように変更してもらったというのがあったんですね。恐らくこれ以外にも当初示された図面もまたあったんだろうかと思います。
いずれにしろ、区側には11月のタイミングで、シンボル的な262メートル最高の高さの、1棟象徴的な高いタワーが建つというところから、ツインタワー案が既に11月のタイミングで示されて、どこまで詳細があったか分かりません。議会に示されたのはその後です。さらに2か月たってですよ。委員会の中で、先ほどのお話だと、3月10日、つい先日ようやっと決定というんですけど、少なくとも検討に必要だったというので御理解くださいという話だったんですけど、それを言うのであれば、やっぱりきちっとスケジュール感を持って議会に臨むという態度じゃないと、皆さんの検討する時間帯に合わせて我々ずっと返事を待たなきゃならない状況になる。それによって正しい委員会の質疑ができたかなと思います。
本来、釈迦に説法で恐縮ですけど、皆さんは行政として優秀な公務員試験を受けておられますよね。地方自治法なんていうのは皆さんのほうが詳しいのかもしれないですけど、地方議会の我々の立場から言うと、本来は行政の計画をチェックするというのはすごく大きな議会の仕事なんですよ。それを、議会質問を突っぱねられているといいますか、本会議も総括質疑も受けないで、いきなり委員会でここからスタートですと言われても、我々はきちっとしたチェックができるのかとか、資料に関しても適時適切に示してもらいたいと何度も言ってきているんですけど、この点が非常に遺憾だとお話をさせていただいています。
区長については先ほど来、お話をいただきました。どう説明なさるのか。また本来は我々議会側からも声を上げる必要があるのかもしれません。改めてこれだけ大きな変更なので、本当は区長自身が議会に説明させてもらえる時間がもらえるかという御提案をなさるのがいいんじゃないかと思います。さすがにそれをなさらないというのであれば、我々として要求していく必要もあるのかなと思います。その上で御理解くださいということだったんですけど、私は理解できません。定例会前にしっかりやっぱり態度を決められる、そのスケジュール感で議会に臨んでもらいたいし、ここで分かりましたというと、多分この後の検討もずっと同じパターンなんだと思う。違いますかね。
くどいようだけど、そもそもの事業認可申請を取り下げなきゃならなくなったという中野サンプラザの事業計画が頓挫したというのは、去年の第3回定例会の決算特別委員会の総括質疑の途中で、我が会派の小林幹事長が質問しているときに、その答弁で初めて明らかになったんですよ。こんなやり方はない。質問していて、その場で答えるという。そんな話ですか。事業計画が頓挫したというのは。やっぱり冒頭、区長がしっかりお話をされて、本会議質問を受けて、総括質疑を受けるというスタイルじゃないですかね。その発表は区長御自身がやるべきで、課長、部長がお話をその場で聞かれたから答えるなんていうスタイルじゃないと思う。これはぜひ改めてもらいたいと思いますし、そのスケジュールで区の判断を整えてもらいたい。そうしないと、一つは我々議会としての政策立案機能と、もう一つは行政監視機能ですよ。この二つ、本当は仕事の大きな柱ですけど、果たせないと思っている。ぜひもう一回、答弁をお願いします。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今回、取下げという事態になって、まず決算特別委員会総括質疑の際には今年度内に見込んでいた転出補償金の収入が得られない可能性が高くなったというところで、その事実について緊急で御報告させていただいたというところです。一方でその際、今後どうするんだというところが当然課題でございまして、それについて我々も時間を定めて、まず年内に方向性をお示ししますと。それから年度内に方針をお示ししますと。委員会の中でも御質問があったと思うんですけど、方向性、年内に一定例えば継続できるできないというような議論もその際にあるのかというような御質問もいただいたと思うんですけど、そういったのも踏まえて進めていきますということで、時間軸を示して我々取り組み、議会にも報告させていただいたというふうに思っております。
今後についても、現段階としては、まずはこの協定について今の区の方針に沿って施行予定者と協議することになりますし、あと関係地権者とも協議を進めるというところになりますけど、それがまとまり次第、次のステップについてはまたしっかりと時間軸もお示ししながら報告して取り組んでいきたいというふうに思います。
白井委員
今のお話は転出補償金が入らなくなったって、400億円の話ですよね。これが資金繰りとして非常に大きくて、来年度の令和7年度予算成立しましたけど、修正を受けてね。このために資金繰り、一般財源を投入しながら入れた話。皆さんの税金をお借りしながらです。建物がなくなるわけじゃないので、全部が消えたわけではありません。しかしながら、間の資金繰りはやらなきゃいけない。幸い歳入が好調だったんですけども、必要な財政措置をしています。だから緊急でお話ししたというんですけど、緊急のお話って、10月の施行認可申請の取下げに伴うお話を第3回定例会でやったという話ですよね。ただ、これもはや8月の下旬に区側に連絡が入っていたわけでしょう。だから、急な報告をさも今やるしかないというので、定例会の真っ最中で、本会議質問は今のところ事業の進捗について問題ないと答弁されているんですよ。私、一般質問しましたから。そのときの答弁、問題ないという話だったんです。ところが翌週から、実は施行認可申請を取り下げるという話だったんですよ。これもおかしいと言っているんですよ。それっていつ聞いたのって、だんだん遡っていくと、10月に取り下げたものを既に8月の下旬に知っていたって話じゃないですか。違いますか。だから、急遽その報告をさせていただいたと。だから、お金の資金繰りの話のために400億円の転出補償金が入らなくなったというのであれば、それって定例会前に御報告できましたよ。もっと言うと、8月の下旬って、いつ知っていましたか。区に連絡は何日に入りましたか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
詳細のほうは、何日というところはあれですけど、8月の末でございました。そのときに、そのような課題が発生しているというところは認識しましたし、それに対して様々な対応策がある中で、どのように対応すべきかというところでの協議をそこから行われてきているというところでございます。
白井委員
8月29日には当該委員会が閉会中に開かれているんですよ。この間、3月に施行予定者間での話し合い、権利床の負担をどの事業者が負担するのかという話がまとまらなかった。このときに議会で議決しています。区役所の高層棟の売却の話ですよ。この1年間、本当に後手後手に回っているというのと、我々としてはちゃんと説明してもらいたいというのが、ずっと続いていると思っています。この1年間の変遷は本当にひどいと思っているんですけど、8月29日を迎えるに当たって、委員会報告はこの中野駅新北口駅前エリアやサンプラザの再開発、ないんですよ。ほかの定例会は必ず報告ある。定例会以外の臨時的に開いている建設委員会でも全て報告あるんですよ。毎月と言っていいほどあるんですけど、この日だけないんですよ。だけど、これは8月29日なんで、31日までありますからね。30日、31日に報告が入ったんですと言われれば、委員会、間に合わなかったと言うのかもしれません。もしくは、そのタイミングで入ったんだけど、今すぐ情報を出すタイミングにないと言われればそうなのかもしれませんけど、私が言っているのはそこじゃなくて、本当は決算のタイミングできちっと一般質問で対応できるように区長が行政報告をなさって、中野サンプラザが今こんな状況にありますという報告をする。それを受けて一般質問、本会議の質問を受ける、総括質疑を受けるという体制が、一定例会一見解で臨むという姿勢じゃないんですかって言っているんですよ。8月の下旬に入って、10月で取り下げて、11月のタイミングでの議会質問に間に合わないって、それは検討期間を取り過ぎですよ。
今回も結局、どこまでの詳細があったか分かりませんけど、去年の11月に粗々お話を聞かれていた。そこから詰めてこられたんでしょう。建設委員会、総務委員会、中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会のほうでの質疑もやって、2月5日までやっています。新しい図面が示されているので、これを受けてずっとこの間、質疑をやっていて、1週間たたずに2月10日からこの定例会が始まっているんですよ。やっぱりどこかできちっとけじめをつけてもらわないと、御了承くださいだとか、我々ちゃんと情報提供していますと言われても、はい、そうですかとは納得が到底いかないと私は思うんですけど、いかがですかね。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
先ほどの8月、9月のあたりの補足をさせていただきたいと思いますが、8月29日の特別委員会、建設委員会、閉会中はございまして、その段階では施行認可申請をしましたというような口頭報告をしてございます。その後に9月3日になりまして、施行予定者から認可手続の保留をお願いしたいというようなことがございまして、9月19日に施行予定者より事業執行を行うことが困難な旨の連絡があったというような経緯でございます。
白井委員
口頭報告の資料が出ていないからね。委員会報告がないとなったんでしょう。だけど、報告しているということね。だけど、じゃあその後すぐにということだね。8月の下旬にって。委員会報告では申請しましたというのは8月29日。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
すみません、私、先ほど8月末とお話ししたんですけど、9月の初めで、9月3日の誤りでした。申し訳ございません。
それから、先ほど委員のほうからお話がございましたけど、9月3日に情報が来たというところでございますけど、当然、これについては、まず建設費が施行予定者として見込んでいたものと乖離しているというところですので、まずはこの施行予定者とそれを請け負う特定業務代行者、そこのところで、当然それに関する協議が行われるというのが基本で、我々はそれをしっかり協議してくださいということもお話しする立場でありますし、それの結果がうまくまとまるのを期待していたというような状況が、当初この事態を把握したときの我々の取組というところです。
それから11月のお話、またいただいたところですけど、これについても、計画に関する変更協議、これを施行予定者から我々協定に基づいて協議の依頼を受けて、このような変更をしたい、それについて区としての見解を述べる、そんなことを週に何度も協議しながら、計画について、事業計画の収支を成立させるための変更ということで始まった取組ですので、我々としては、先ほどのそもそもの公平性、手続のあったことを踏まえた公平性・中立性、それから6月にまとめ上げたものがしっかり踏襲されているのかという視点、それからもともと収入の収支バランス、それの改善ということで取り組んだので、そちらのほうはしっかり確保できるのかという、この3点で日々協議をしてきたというところでございますので、そういった中では、協議の過程で形態について大きな変更が生じるというのが確定的になったところで、我々、中間報告として、今回2棟案になりそうですということを御報告させていただいたという流れでございます。
白井委員
たくさん御答弁いただいたのでという感じなんですけど、議事録上はずっと、8月の下旬、8月の下旬という話だったんですけど、8月の下旬じゃなくて、9月3日に聞いたということね。だから、委員会の報告があったその直後ではなくて、少し間、ただほとんど直後に近いですけどね。さらにその後続けられて、議会報告という話があったんですけど、それ議決の話ですよね。去年の3月21日でよかったかな。これが旧区役所の高層棟の部分。低層棟の部分は、今、基盤整備のほうで、駅前広場建設のためにURに既に引き取ってもらう形になっています。高層棟が残っていて、高層棟と間の道と、それからサンプラザのL字の逆のような位置付けのやつを野村不動産のほうに売却するという議案。最低価格で4.5億円だったかな。ただ議案としては、我々議会側は最低価格で売却してくださいという議案だけなので、相手方関係ないんですよね。なので、それを下回ったら駄目ですよという議案だから、極端なことを言うと、有効だというと、区側はもはや議会の評価を受けずに、どなたにでも売れる状態です。ただ、そんな簡単に売れるものではないのは分かった上でなんですけど、ここも確認させてもらいたいんですよね。
当初、これって施行予定者間でお話し合いの決着がついていたか。当時まだヒューリックが抜けていない状態です。5社の段階。これ、定例会の最終日のタイミングに入っているので、ただ、事業者間でのお話し合いの決着がついていないのに、我々議会側として先に議決する必要があるのかという話もさせていただいたつもりです。ただし、今定例会中、今月中に議決いただかないと間に合わなくなるという御説明を受けてきたので、本当は延長も覚悟でやってもいいと思ったんですよ。保留でもいいかと思ったんですけど、何とかしてほしいというお話だったので、最後分かりましたというので収めて議決をさせていただいています。
その後、4月24日でよかったかな。やっぱりお話し合いがまとまりませんでしたって。これから二、三か月時間がかかりますというお話だったんですよね。それっていつ話が入ったんですかというお話をしたときに、まだその議決のタイミングでは協議がやっている最中というのは御存じで、これも建設委員会でそこをお話しして、事前にやっています。3月中には何とかお話がまとまる予定。4月にずれ込んでも議会に何とか御了承いただけるだろうという判断で協議を進めてきた。たしかこんな答弁をされていたと思うんですけど、これも非常に遺憾なんですよ。
御了承いただけるかどうかというのは我々の判断なので、それって正しく情報を頂くというのが筋で、しかも、この中野サンプラザの再開発についての議決事項ってそうそうたくさんあるわけじゃなくて、旧庁舎の売却の議案を除くと、あとは中野サンプラザの土地の所有しているまちづくり中野21の定款の変更、解散というのしかもはや残っていない状況なんです。これすらもなくなってしまうと、極端な話、議会側は報告を受けて質疑はできるんですけど、理事者側、役所の皆さんは、はい、分かりましたって、御参考までに賜っておきますといえば、本当は計画をどんどん進めていくことができるんですよ。これってさすがにもはや限界だろうというところから、今定例会で議会として議決できるようにという議員立法の提案をさせていただいています。お隣の総務委員会でまさに今日、質疑をやっていたので、その後どうかまだ分かりませんけど、という状況なんですよね。
なので、何が言いたいかというと、ここも情報提供としては議決がかかったタイミングです。きちっと今、事業者間でどういう状況なのかということはお知らせをしていただきたかったというのがまず1点。今後こんなことがないようにというのと、もはや協議を継続しないということを決められたので、この議決した案件って、区側としてもう一回、再議に付すだとか、もう一回ちょっと議会側に判断を仰ぎたいという判断もあってもいいんじゃないかと思うんですけど、いかが考えられますか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
まず議決いただいた財産処分の取扱いについてでございますけど、これも総務委員会所管というところにはなりますが、今度、一定の事業のスキームも変わってくるというところがございますので、これはまたそれぞれが関連部署で集まる対策本部会議の中でも少し議論させていただきたいなというふうに思います。
それから、情報提供というところでございますけど、こちらはヒューリックの話のときも、今いろいろと思い起こしても、その当時、我々としてもいよいよ中野サンプラザ解体工事に着手できるというところで、必要な手続を踏んできた。一方で、当然、施行予定者間の中で、どのような床を誰がどのように所有するかというのは、これはまさに施行予定者間の責任でありまして、我々はそれはきっちり期日どおりにやられるものを期待していたというところでございます。今後、スケジュールに影響しそうなときには、今回のことも教訓に早めに情報は発信していきたいというふうに思います。
白井委員
そこ、ぜひお願いします。そこがずれてしまうと、我々、一体何の判断をしたんだという思いもありますし、正直言うと、この1年間、皆さんのほうからすると丁寧に説明したとおっしゃるんでしょうけど、我々は説明を丁寧に受けたとは全く思っていなくて――我々というか私はにしておきます。皆さんいろんな考えあるでしょうからね。ぜひ、さらに丁寧にお願いしたいと思います。
幾つかお伺いしたいことはまだあるんですけど、今回の判断は、確かに物価高騰が大きな原因ではあります。ただし、市街地再開発事業って極端なことを言うと、区は転出補償金をもらう範囲以上に費用を負担する必要はないので、総工費が当初は1,810億円で、現段階では2,639億円だったかな。今日示していただいた資料の中で示されているのは900億円と出ているんですけど、参考人質疑を去年やらせていただいたときには、これ、野村不動産の積算じゃなくて、清水建設の積算でという話でしたよね。野村不動産は野村不動産として積算したものがあって、ただ、今後の事業展開があるので幾らとは言いませんというお話でした。ところが、これを見ていると、さも900億円が既成事実になって載っかっているんですけど、さて、金額は置いておきます。これから見直すとなったのでね。
大事なのは、何が言いたいかというと、この市街地開発事業って、本来のスキームで言うと、国の補助金がドカッと入ります。東京都のも入ります。残りの区負担分があるんですけど、財政調整算定分といって、都区財政調整交付金から費用を見てもらえる部分があります。この都区財政調整交付金の資金繰りのために幾らか利息分を払わなきゃいけないというやつなんですけど、すごく極端な言い方をすると、利息分の僅かな金額でとてつもないプロジェクトの大きな金額が動くようになるんです。ただ、それは2,369億円が動くわけじゃなくて、これは民間の資本さんが入ってきてやる事業なので、正直言うと、御協力いただける民間事業者が御負担していただくもので、区側として負担するものではありません。しかしながら、事業採算性が成り立たないとプロジェクト自体がポシャッてしまうので、そこは前提を絶対見る必要があるんです。
一方で、補助金と同時に権利床を民間事業者に引き取ってもらうので、その引き取った床を、一番利益になるのが住宅ですね。オフィス床じゃなかなか採算性が合わないというところから、事業採算を保つために床面積を増やしたい。一方で住宅を増やしたい。そうすると何が起こってくるかというと、だんだん中野サンプラザの形って住宅がたくさん増える。集いの広場だとか、子どもたちが遊べるスペースといったものがいびつな形になったりだとか、どうも動線が不確かなものになってくるってやつなんですけど、ここまで影響し出すと限界だなと思います。
なので、このスキームをどう考えるかといったときに、確認は、本来は総事業費が幾らだというのは物価高騰の影響ではあるんです。ただし、今回も結局、最終案としては幾らだって出ていないんですよ。まだ未定ですよ。床面積も幾らになっているかというのは出ていないんですよ。このプランニングでいったときに、最終事業費が幾らなのか分かりませんけど、ただ、これって区が出すわけじゃない。変わらない。市街地再開発事業だとね。ここもきちっと本当は説明していかないと、おかしな話になるかなと思っています。権利変換するから民間資本が入ってくるんですよ。定期借地にする。一方でこのお話も提案されている方がいます。やっぱり駅前の土地を持っておいてくれよって、その気持ちも分かりますね。そうすると、権利変換する分の費用がぐっと圧縮されるので、補助金も減る、民間資本の参入も減るんですよ。そうすると、事業採算はもっと苦しくなるから、もっとタワマンになるかもしれないおそれは出てきます。
先ほどありました。現状の中野サンプラザを使って再開発したほうがいいって、こんな話もありました。これ、民間資本の参入はあり得なくなるでしょう。補助金もすごく少なくなる。そうすると、僅かな利子分で市街地再開発事業をやろうとしていたものと、自腹で区が再整備をしようといったときの重さが全然違ってくるんですよ。どういう施設整備をするのか、どのくらいの費用規模があるのかと同時に、区の負担は幾らなのかというところもしっかり表していかないと、どうもごちゃ混ぜ感があるなと思っているんですね。今後の見直しに当たっては、これ、まだ分からないという話なんでしょうけども、しっかり検証する必要があるかなと思います。まずここを確認させてください。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今、委員からお話がございましたとおり、今回のこの再開発事業につきましては、やはり一般の再開発事業と違うのは、区が大きな権利床を取得するというところでございます。したがいまして、委員のほうからお話があった補助金という形の区の歳出歳入と、それと補償費も含めて、補償費、権利床としての取得運用、そこのところの視点はございます。我々もやはりそこについては、権利床として、資産管理の総務委員会所管のほうですけど、これについても転出補償金として得るもの、それから権利床として取得して活用するもの、ここら辺もお示ししながら、一方でまちづくりとして進めるために、より公共的な空間を創出するための補助金活用ということで、両方の視点で御報告させていただいたというふうに思っております。今後もやはりこの二つの視点でしっかり区がどのように負担をするのか、そこも明らかになるような形で進めてまいります。
委員長
5時になりましたので、委員会運営について御協議したいと思います。休憩します。
(午後4時58分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後5時00分)
休憩中に御協議させていただいたとおり、本日の質疑はここまでとし、明日、また当委員会室で建設委員会を行いたいと思いますので、次回の委員会は、明日3月13日(水曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告します。
以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。
(午後5時01分)