令和7年06月16日中野区議会スマートウェルネスシティ調査特別委員会(第2回定例会)

中野区議会スマートウェルネスシティ調査特別委員会〔令和7年6月16日〕

 

スマートウェルネスシティ調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和7年6月16日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時20分

 

○出席委員(12名)

 大内 しんご委員長

 斉藤 ゆり副委員長

 武井 まさき委員

 木村 広一委員

 井関 源二委員

 いのつめ 正太委員

 間 ひとみ委員

 加藤 たくま委員

 甲田 ゆり子委員

 立石 りお委員

 浦野 さとみ委員

 中村 延子委員

 

○欠席委員(1名)

 黒沢 ゆか委員

 

○出席説明員

 文化・産業振興担当部長 高村 和哉

 区民部産業振興課長 国分 雄樹

 区民部文化振興・多文化共生推進課長 冨士縄 篤

 地域支えあい推進部長、地域包括ケア推進担当部長 石井 大輔

 地域支えあい推進部地域活動推進課長 渡邊 健治

 地域支えあい推進部区民活動推進担当課長 加藤 雄也

 地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長 池内 明日香

 地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長 高橋 かほる

 地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長 河田 達彦

 保健所長 水口 千寿

 健康福祉部保健企画課長 高橋 宏

 都市基盤部長 松前 友香子

 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史

 都市基盤部道路建設課長 髙田 班

 

○事務局職員

 書記 砂橋 琉斗

 書記 川辺 翔斗

 

○委員長署名


 

審査日程

○委員会参与の紹介

○議題

 健康推進・行動変容について

 つながりづくりについて

 SWCによる医療費削減効果について

 デジタル地域通貨の活用について

 インバウンドによる地域経済活性化について

 アニメを含むサブカル、歴史等を基軸とした中野区のブランディングについて

○調査事項の経過並びに現状について

 1 スマートウェルネスシティについて(地域包括ケア推進課)

 2 デジタル地域通貨の活用について(産業振興課)

 3 インバウンドによる地域経済活性化及びアニメ等を基軸とした中野区のブランディングについて(文化振興・多文化共生推進課)

○所管事項の報告

 1 中野区におけるアニメ事業の展開について(文化振興・多文化共生推進課)

 2 その他

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、スマートウェルネスシティ調査特別委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、午後5時を目途に進め、3時頃休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いします。

 議事に入る前に、本日は正副委員長互選後初めての委員会となりますので、委員会参与の紹介を受けたいと思います。順によろしくお願いいたします。(資料2)

高村文化・産業振興担当部長

 文化・産業振興担当部長の高村でございます。よろしくお願いいたします。

 私からは区民部の参与を御紹介します。

 産業振興課長の国分雄樹でございます。

国分区民部産業振興課長

 国分でございます。よろしくお願いいたします。

高村文化・産業振興担当部長

 文化振興・多文化共生推進課長の冨士縄篤でございます。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 冨士縄です。よろしくお願いいたします。

高村文化・産業振興担当部長

 区民部は以上でございます。

石井地域支えあい推進部長

 私は地域支えあい支援推進部長の石井でございます。よろしくお願いいたします。

 私からは地域支えあい推進部の参与を御紹介いたします。

 地域活動推進課長、渡邊健治でございます。

渡邊地域支えあい推進部地域活動推進課長

 渡邊でございます。よろしくお願いいたします。

石井地域支えあい推進部長

 区民活動推進担当課長、加藤雄也でございます。

加藤地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 加藤でございます。よろしくお願いいたします。

石井地域支えあい推進部長

 地域包括ケア推進課長、池内明日香でございます。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 池内でございます。よろしくお願いいたします。

石井地域支えあい推進部長

 医療・介護連携推進担当課長、高橋かほるでございます。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 高橋でございます。よろしくお願いいたします。

石井地域支えあい推進部長

 すこやか福祉センター調整担当課長、河田達彦でございます。

河田地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長

 河田でございます。よろしくお願いいたします。

石井地域支えあい推進部長

 以上でございます。よろしくお願いいたします。

水口保健所長

 保健所長、水口千寿でございます。よろしくお願いいたします。

 私から健康福祉部内の参与を紹介いたします。

 保健企画課長、高橋宏でございます。

高橋健康福祉部保健企画課長

 高橋でございます。よろしくお願いします。

水口保健所長

 以上で紹介を終わります。

松前都市基盤部長

 都市基盤部長の松前でございます。よろしくお願いいたします。

 私から都市基盤部内の参与を御紹介いたします。

 都市計画課長、塚本剛史でございます。

塚本都市基盤部都市計画課長

 塚本です。よろしくお願いします。

松前都市基盤部長

 道路建設課長、髙田班でございます。

髙田都市基盤部道路建設課長

 髙田です。よろしくお願いします。

松前都市基盤部長

 以上、御紹介を終わります。

委員長

 以上で委員会参与の紹介を終了します。

 それでは、議事に入ります。

 健康推進・行動変容について、つながりづくりについて、SWCによる医療費削減効果について、デジタル地域通貨の活用について、インバウンドによる地域経済活性化について、アニメを含むサブカル、歴史等を基軸とした中野区のブランディングについてを一括して議題に供します。

 調査事項の経過並びに現状についての説明を求めます。

 初めに、1番、スマートウェルネスシティについての説明を求めます。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 それでは、スマートウェルネスシティについてでございます。お手元の資料を御覧ください。(資料3)

 まずスマートウェルネスシティの理念としまして、これはウェルネス、SWCですけれども、健康というところで、個々の人が健康、生きがいを持ち、安心安全で豊かな生活を営むことができる状態、それをまちづくりの中核に捉えまして、健康に関心のある一部の人だけでなく、全ての住民が主体的に関わり、生活習慣病予防、それから寝たきり予防を可能とし、健康寿命の延伸を実現させるまちづくりを目指す考え方でございます。

 2のこれまでの経緯でございますが、先ほどのSWCの理念に賛同しました自治体の首長が参加するSWC首長研究会に中野区としましては区長が平成26年から加盟してございます。全国の先進自治体の事例を参考にしながら、健幸を軸としたまちづくりの方向を模索してきてございます。

 なお、令和6年度からは、理念に基づく健康づくり、それから、つながりづくり、まちづくりの観点から検討し、ヘルスリテラシーの向上、ソーシャルキャピタルの醸成、歩きたくなる魅力あるユニバーサルデザインのまちづくりといった施策の方向性を示したスマートウェルネスシティ中野構想(案)ですけれども、令和7年3月に取りまとめ、同年4月、庁内にSWC推進会議を設置してございます。令和7年度中の策定を目指し、現在会議を進行してございます。

 また、3ですが、実現に向けまして、全庁的、横断的な取組が必要となるために、SWC推進会議の設置、それから、大学、民間企業との連携、AIや外部専門機関によるデータ分析の活用など実効性のある推進体制を構築するところでございます。

 今後はSWCに関する政策的課題、それからデータ分析から得られた課題を解決するため、テーマに応じましたSWCプロジェクトを立ち上げ、プロジェクトをリードしていく事業についてはパイロット事業と位置付けて重点的に取り組んでまいります。

 2ページ目でございます。4に令和7年度の主な取組としまして、次のようにまとめました。

 まず区民部ですが、コミュニティポイントの導入、健幸ポイント、高齢者会館事業でのポイント付与、それにさらなる検討ということです。地域支えあい推進部では、健幸ポイントを活用した健康づくり促進のための実証事業、それから、地域包括ケア推進パートナーシップ協定の推進、孤独・孤立対策の推進、高齢者会館のリニューアル、女性の健康支援、また、都市基盤部では、歩きたくなるまちづくりの推進、道路空間のバリアフリー化、地域公共交通ネットワークの形成、公園の再整備となってございます。

 私からは以上です。

委員長

 ただいまの説明に対して、質疑はありませんか。

中村委員

 御報告ありがとうございます。今回、この特別委員会が初めてということで、調査事項の経過並びに現状についてということでの御報告だというふうに認識しております。

 令和6年度からSWCの理念に基づく健康づくり、つながりづくり、まちづくりの観点から検討しというところで進めてきているかとは思うんですけれども、これまでは福祉的な要素の川下というところから、今後川上というところで予防に力点を置いた取組を進めていくというところだったかというふうに認識しています。

 まず初めに、「SWCの推進会議を設置し」というふうにあるんですけれども、4月に1回やっていらっしゃるのかなというふうに認識しているんですが、今後どれぐらいの頻度でこの会議を開催していき、どういうふうに進捗管理みたいなところはしていく予定なのか、そこら辺の大枠を教えていただきたいんですけど、いかがですか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 SWC推進会議のほうですけれども、年間3回ぐらいの予定はしてございます。ただ、その中で、各パイロット事業、それからプロジェクトを立ち上げるための実務的な部分の会議体というところはその中に含まれませんで、それ以外にまた別な組織としてPTを組んでやっていきたいと考えてございます。

中村委員

 分かりました。今、SWC推進会議というのは、全部長が入られていて、そこで大枠を決めていくというところの会議なんだと思うんですけれども、そこは年3回程度というのは分かるんですが、今おっしゃっていたパイロット事業だったり、プロジェクトを進めていく上での会議は別でということだったんですけれども、そこはどういうふうに、今後まだここの構想のところではプロジェクトのところが空欄になっている状態で入っているんですけれども、そこはどのタイミングでプロジェクト、それからそこに付随するパイロット事業というものを当てはめていくのかというのがまず最初で、そこからどういうふうに進捗管理をしていくのか、その頻度も含めて、そこら辺はいかがでしょうか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 こちらのスマートウェルネスシティ中野構想、別紙についている、そちらを御覧いただいていると思います。そこの委員がおっしゃる5ページ目のところでSWCプロジェクトの展開とございます。そちらの中では今、空欄になってございますが、イメージということで言わせていただくと、お話あったSWC推進会議じゃないところ、実務的にやる部分のところについては、パイロット事業とほかの事業を掛け合わせながら、どういうふうにつながりを持っていけるかというような見せ方だったり、仕組みだったりというところを各担当部署が話合いをするというところに持っていき、それから、プロジェクトというところでは、どういったまちづくりなのかとか健康づくりなのかというところも関係しながらやっていくんですが、頻度としては、何回というところはまだ話は決めてございませんけれども、必要に応じて開催していきたいと思っております。

中村委員

 ちなみに、このプロジェクトをどうしていくのか、健康づくり、つながりづくり、まちづくりのところで、5ページでいうところに2個ずつあるんですけど、これは多分見えやすいようにしていると思うんですけど、2個とは限らないでしょうし、もしかしたら1個になるところもあるのかもしれないですけれども、そこはどのぐらいの時点でプロジェクトを立ち上げられるという見込みでいらっしゃるのか、そこら辺はお答えできますでしょうか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 まず所管同士話し合うことが必要で、まだそれが今現在できておりませんので、そこが始まって早急にというか、年度内にはプロジェクトとしてやっていきたいと考えてございますので、それは着実にかつ迅速に行えるように、こちらのほうで采配しながら進捗の確認もし、また必要があれば、2個とか1個とかに限らず、たくさん出てくることがあれば、それはそれでいいことなのかなというふうに感じております。

中村委員

 ありがとうございます。分かりました。大体目安として、夏ぐらいにはプロジェクトが立ち上がるのか、それとも年内なのか、年度内なのかという時期がもう少しクリアになるといいなと思ったので、質問していたんですけれども、まだそこまで至っていないというところなのかなという、今のやり取りを聞いていて思うんですけれども、なるべく早くここはプロジェクトとして立ち上げていただく必要があるのかなと思っていますし、年度内に何かしら動かすとするならば、遅くとも年内ぐらいまでにはプロジェクトを立ち上げないと今年度の動きというものが出てこないと思いますので、そこはしっかりと取り組んでいっていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

 それから、あまり長くならないようにやりたいんですけど、構想の位置付けのところで、これは構想の質問に入っちゃうんであれなんですけど、ちょっと確認なんですが、今回の定例会の各常任委員会で基本計画の骨子の報告があって、重点プロジェクトの二つ目の地域包括ケアの中で、理念的な部分でSWCの理念と似たような理念が含まれていたというふうに認識していて、そこの部分でSWCも基本計画の中できちんと位置付けるという認識ができたんですけれども、一方で、スマートウェルネスシティ中野構想を見ていくと、ちょっとそこが曖昧だなというふうに感じてしまうんですけれども、それは基本計画で御説明いただいたところを理解しておけばいいのか、この報告と少し矛盾するのかなと思っているんです。理念の一つとして捉えるとともに、全庁的なSWC推進会議の下、方向性を確認しながら推進していきますはそうなんですけど、基本計画の重点プロジェクトの地域包括ケアの中に位置付けるというところとの整合性というところはどう考えているのか、教えていただいてもよろしいでしょうか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 現在、常任委員会のほうでお示ししている次期の基本計画の中では、おっしゃるとおり重点プロジェクトの地域包括ケア体制の中に位置付けられているとなっています。前回、この構想の案で初回に3月に出させていただいたときには、現行の基本計画のどこの施策にひもづいているかというところをお示ししたと思います。今回抜けているのは、次期の基本計画にも位置付けていきたいのですが、まだ次期が策定にはなってございませんので、そこはひもづけられませんでしたけれども、次期の基本計画にもどの施策がひもづいていくかというところはきっちり捉えながら、基本計画とこの構想の結びつきというか、そこもきっちり確認をしながら全庁的体制でやっていく、そこはお見せできたらなと思っています。

中村委員

 分かりました。ありがとうございます。

 それから、あと2点あるんですけど、もう一点が、さっきSWCのプロジェクトの話をさせていただいていて、今回の特別委員会の報告の令和7年度の主な取組というところでは、SWCの実現に寄与する令和7年度の主な取組は次のとおりであるということで、区民部、地域支えあい推進部、都市基盤部というふうにあるんですけれども、厚生委員会の御報告では、パイロット事業で名前を出していらっしゃるんですけれども、こことの関わり合いというんですか、そこはどう考えていらっしゃるのか、教えていただけますか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 おっしゃるとおり、厚生委員会のほうで御報告させていただいたのはパイロット事業ということで、構想のほうに載ってございます。今回この委員会で報告させていただくのが調査事項に関係するところということで、調査事項の詳細に合わせましてお見せしたところでございます。

中村委員

 分かりました。ありがとうございます。

 パイロット事業というふうにこっちでは出していないんですけど、厚生委員会の報告では出ていて、一方で、そこのパイロット事業の中身を見てみると、あまりこれまでと、SWCがあるからやっている事業じゃないものも多々あって、健幸ポイントを活用した健康づくり促進のための実証事業はあるんですけど、それ以外はもともと区として事業として行っているものを持ってきているだけのように見える部分もある中では、しっかりとプロジェクトを立てていただいて、そこに付随していくパイロット事業というふうにちゃんと位置付けをしていっていただきたいなと思っているので、これ限りではないとは思うんですけれども、そこはしっかり検討は進めていっていただきたいなと思っておりますので、お願いいたします。

 最後のところで、今、健幸ポイントのプロジェクトというところで構想の最後のところにもあるんですけれども、健幸ポイント事業で、今後、体組成計、血圧計を高齢者会館ですか、健幸プラザに名前が変わる予定ですけれども、そこに配置していく予定というふうになっているかと思うんですけれども、これは例えばですけど、スポーツ・コミュニティプラザとか総合体育館とか、そういった場所へ配置されている体組成計との連携とかということはできないものなのか、場所を増やしていくような取組というのはできないのかなというふうに考えているんですけれども、そこはいかがですかね。多分健康福祉部の方がいらっしゃらないのであれなんですけど、いかがでしょうか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 おっしゃるとおり、今現状検討しているのが健幸プラザ、高齢者会館において、まず高齢の方のフレイル予防だったり意識向上を図っていくというところから始めたいと思っています。

 また、体組成計、スポーツ・コミュニティプラザとか総合体育館にはあるようなんですけれども、例えばそれが今回導入する体組成計と合致しているかどうかというところもまだ確認できてございませんので、そこも確認をしたいと思います。

 また、スポーツ・コミュニティプラザとかにある体組成計が事務エリア内だったりというところもございますので、皆さんが気軽にどなたでもかどうかというところもまだ不確定要素がありますので、そこも含めて確認し、可能であれば連携できたらなというふうには思います。

 また、設置場所もスポーツ・コミュニティプラザだけじゃなく、今後ですけれども、検証しながら、御意見いただきながら設置箇所も増やしていけるように検討はしていきたいと考えてございます。

中村委員

 ありがとうございます。今回、今年度やる健幸ポイントプロジェクトもたしか40代以上だったと思っていて、そういう意味ではなかなか平日、高齢者会館が空いている間に使えない方々というのも、中には働いていらっしゃる方々もいらっしゃるので、そういう方々も使える場所というところはしっかり検討していかなければいけないと思いますし、今後、例えば民間銭湯とかに広げていくとかそういったことも、視野を広げて考えていっていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

甲田委員

 SWCということで新しく始まっているので、最初なのでいろいろと確認させていただきたいんですが、この報告を見るとまだよく分からないところが多くて、理念はあります。その理念に基づいて何かやろうとしていて、施策を何かやろうとしているみたいなんですけど、施策を何か決めると、皆さんそれぞれの部署でそれに向かってひたすらやるという感じになっていくんじゃないかなと思うんですが、何のためにこれをやるのかというところのまず課題の共有が必要かなと思っていまして、課題と目標と、そしてどう成果を見せていくのかというところをしっかりと共有していただきたいなというふうに思うんですけれども、まずSWCが目指すというところは書いてあるんですが、大枠の理念は健康寿命の延伸を目指す考え方というところですけど、今、中野区では健康寿命がどのぐらいが平均なのかとか、中野区の課題がどうであるのかといったところがひとつ見えないなというところがありますが、その点に関してはお答えしていただけますでしょうか。どうなっていますか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 まず向かうところというか、先ほどもお話しさせていただいた理念に関しましては、予防というところもしっかりやらなきゃいけないということは確かでございます。生活習慣病、寝たきりを予防するというところでいうと、医療費だったり介護費だったり給付だったりというところを適正なものにしていくというところが大事かなと思っております。

 中野区における健康寿命に関しては、すみません、ちょっと答弁保留にしていただければなと思います。後でお答えする形でよろしいでしょうか。

委員長

 答弁保留で。

甲田委員

 中野区において健康寿命が平均どのくらいかというのは答えられないようですけれども、健康寿命を延ばすのが課題なのか、それとも介護・医療費を削減していくことが目標なのか、その辺の見える目標というのがきちんとあるのであれば、ちょっとお示しいただきたいなと思ったんですけれども、いかがでしょうか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 すぐに答えられずに申し訳ございません。ただ、目指すというところでいえば、健康寿命を延ばすという、それが幸せにつながるというところでいう、ただ健康だけでもなく、命を延ばすだけでもなく、つながりだったりとか人と関わることということで幸せも得られる、それで健康でいられるというところの一体感があると思ってございます。なので、どちらというのがなかなか難しいかなというふうには思ってございます。

甲田委員

 数字的な目標というか、そういったものは特にないということでよろしいでしょうか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 数字的なところでいうと、今ちょっと構想の中にも入れてございませんけれども、プロジェクトだったりをやりつつ、そこはお見せできるかなというふうに思ってございます。

甲田委員

 何かをやるときに、どういう現状にあって、それをやることによってどこまで引き上げることができたのかという、何か示せるようなデータみたいなものがないと、進んでいるのだか後退しているのだか全然分からないのではないかなと思うんですけれども、SWCの全体的な考え方の中に中野区独自の課題や、例えば他区に比べてどうだとかという何かデータがあって、そこをこういうふうにしていきたいというような目標みたいなものというのは、明確なものは何かないんでしょうか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 それにつきましても、おっしゃるとおり必要かなと思いますので、きっちりお見せできるように整えておきたいなと思います。

甲田委員

 最初に構想をつくる前に、そこがあるからこそ、構想をつくって施策を実行していくんだと思うんですけれども、何もなくただ目指していきます、広めていきますと言われても、何を目指しているのかがはっきりしないなというところがありますよね。

 令和7年度の主な取組というところでそれぞれの部が取り組むことがあるんですけれども、この中で地域支えあい推進部の中では、例えば地域包括ケア推進パートナーシップ協定を推進することによって何が解決されるのかとか、高齢者会館をリニューアルすることによって、どういう状態だったものがどういうふうになるのかという、個々の課題と目標でもいいと思いますけれども、そういったものは具体的にはあるのでしょうか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 今挙げていただいたパートナーシップでいえば、様々な民間の方のいろいろな取組だったりというところは行政にないものもございます。行政にないもので取り入れていくということ、それから行政と一緒になってやっていくというところで盛り上がりを見せていきたいなと思っています。

 個々の課題というと、民間でオリジナルでやられているところを行政も受け入れながら、いいものを区民の方には選択していただければなというふうに思っていますし、行政とコラボすることで、いろいろな健康事業だったりというところも発展していければなという思いがございます。

 リニューアルの件になると、高齢者会館を健幸プラザということで位置付けるということで、まずは高齢の方が健康を意識していただいてフレイルを予防できるような場所として位置付け、それから、そこを高齢者だけじゃなく、区民全員がそこを健幸プラザとして位置付けていけるような形に今後持っていきたいなというふうな考えはございます。

甲田委員

 やっぱりよく見えないんですけども、例えば地域包括ケア推進パートナーシップ協定をどこまでやろうとしているのか。数でもいいですし、どんな状態になるまでこれをやり続けるのかとかということもありますし、例えば女性の健康支援なんかも、今、ライフステージに応じた女性の健康づくりというのがどれぐらいできていなくて、どのぐらいまでいったらいいのかというのをお見せいただきたいなということもありますので、ちょっと今いろいろ聞きましたけど、なかなか思った答えが返ってこないなという印象ですので、大枠の理念というところだけではなくて、先ほども言いましたように、課題や目標や成果の見せ方を、大きな点でもそうですし、一つひとつの施策についてもどうなのかというところを今後見せていただきたいと思いますので、いかがでしょうか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 おっしゃるとおりだと思います。どこまでやる、どれぐらいまでというところは、今現状こうあって、こうしていくというところの目標の設定も必要かなと思ってございますので、いただいた御意見をきっちり受け止めながら進めていきたいと思います。

加藤委員

 SWCは令和5年の第4回定例会で私のほうから質問させていただいて、ここまで形になった。ここに書いてありますけど、2014年に加盟して、その後10年間何もやっていなかったけど模索してきたというのは本当じゃないなと思って、それは恐らくですけど、田中大輔区長時代のときに、ICTCO(イクトコ)にライフサポート事業というのがあったので、それとの連携を図っていたんじゃないかなと僕は類推しているところではありますけども、いずれにせよ、この10年間何もしなかったが故に、ナカペイの完成を待つことができたのかなというところがよかったのかなと思っています。

 SWCをやるべきだと自民党のほうで言ったきっかけとなったのは、SWCの先進自治体である新潟県の見附市に行ったときなんですけど、そちらでは万歩計で歩いた数に応じて、年間平均8,000歩以上歩くと6,000ポイントもらえるんだったかな。それで万歩計を役所に出して数字を読んでもらってみたいなところで結構手間な作業で、そこが直営でやっていて大変だみたいなのもあったので、そこら辺はナカペイがあることによってかなりスムーズに、それこそスマートにできるのかなというところでよかったのかなと思っております。

 というところで、SWCとナカペイというのは非常に関連性が重要なのではないかなというところで、そういったこともこれまで提案させていただいたところではありますけども、ナカペイの所管に聞いたほうがいいのかな。今後、いろんな事業をSWCでしていく上で、ナカペイというのはどのぐらい柔軟的に活用していくのか、活用できるように設計されているのか、教えてもらっていいですか。

国分区民部産業振興課長

 ナカペイでございますが、委員御案内のとおり、SWCの推進に活用できるものと考えておりまして、そうした観点で、次の御報告事項にもございますが、コミュニティポイントの導入について、テーマをSWCの推進としたところでございます。

 プラットフォームの活用ということで、様々ポイントの変換などもナカペイを活用してできますし、様々可能性としては考えられるものと認識しております。

加藤委員

 あらゆるニーズに応えられるように、今後も機能が拡張するような余裕というか、仕様になっているのか伺います。

国分区民部産業振興課長

 当然、アプリの改修というか、システム改修が必要になってくるものもあるかとは思いますが、もともとナカペイのプラットフォームに実装されている機能などもございますので、そういった拡張性などはあるものと考えてございます。

加藤委員

 あと、データ連携が非常に重要かと思っていますけども、全庁的、横断的な取組が必要となるとこの報告には書いてあるわけですけども、その辺のデータというのは全庁的に取り扱うことができるような体制、あらゆる細かいデータ提供を各所管から受け取れるような形になっているのか伺います。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 データを受け取る、何に必要かというところで、いろいろな部署が関係してくるところでございます。そこについては、今、いろいろ関係する部署と検討、それから、どこまでできるかというところは話合いを進めているところです。

加藤委員

 あらゆるデータ、僕ももともと研究者をやっていましたけど、あらゆるデータを使っても結局答えが出せないこともありますし、何かありそうだけど何にも出ないというのは多々あって、でも、逆に5年ぐらいずっと頭の中であって、5年後にこういうことかと切り口を変えたときにいきなり答えが出ることもあるので、といって途中で一回やめないといけないものもあると思うんですけど、ずっとそういう課題を持ちながら進めていくようなものになっていくのかなと思いますので、そういった中でいろんな切り口を得るためにも、いろんなデータを収集できるような体制をつくっていただきたいなと思っています。

 次に、甲田委員も言われていましたけど、目的というところですけど、健康寿命の延伸を実現するまちづくりというところを目指すと書いてあるわけですけども、健康寿命というものが何なのかというところを昔、一般質問で取り上げさせていただいたときがあったんですけども、結局、平均寿命から健康寿命を引いた不健康期間とでも言うべき、多分、要支援以上の定義の状態を短くすれば、理想はピンピンコロリということで、全く介護を受けずに亡くなるのが介護費用的には理想、御家族にとってはいきなりになっちゃうので困っちゃいますけども、行政としてはそこが理想になってくるわけですけども、健康寿命を延ばそうと国が言ってやってきたけれども、健康寿命が延びたのはいいけれども、不健康期間がそれで短くなることを国は理想としていたわけですけど、結局、不健康期間は女性は12年間ぐらいで、男性は9年間ぐらいというのはずっと変わらないんですよね。だから、結局、不健康期間が短くならないから、ただただ寿命が延びていっているというところになっている。目標としては、健康寿命を延ばすというよりは、不健康期間を短くするというのがゴールだと思っているんですけど、健康寿命だけにとらわれてしまうと、そこら辺の目標からずれてしまうのかなと思うんですけど、御見解をお伺いします。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 おっしゃるとおり、健康寿命という中で、介護にかかったりとかそういった部分につきましても短くというか、今よりもその期間を短縮させる必要があると思ってございます。そういったところも含めまして、目標値の設定とか現状の設定だったりというところをきちんとお示しできるようにして、プログラム、それからパイロット事業にもひもづけていけたらと思っております。

加藤委員

 そうすると、この文言によっちゃうと、結局、不健康期間を短くするというところには問題意識がないように見えてしまうので、そこら辺を意識した理念だったり目標にしていただきたいなと思いますけど、いかがですか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 不健康期間を短くしていくという文章の書き方というか、言い方にもよってくると思いますけれども、そういった要素が含められるような形でお示しできるように考えてまいりたいと思います。

加藤委員

 最後にですけど、その目標を今のに設定を変えていただくというのは大きいところだと思うんですけれども、それを実現していくために予算としてどうなっていくのかというところで、いろいろ試みていく中で、医療費、介護費の歳出抑制をしていくというのがテーマになってくるとは思うんですけども、そこら辺のところをちゃんと検証した上でないと、パイロット事業は実験的にやるということで、それを続けるかどうかの判断する上で、そういったところをどのようにお考えなのか、伺います。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 見極めというか、どういうふうに検証していくかというところにもなると思いますけれども、それには医療費だったりというところの数値もきちんと測りながら、ただ、今回、健幸ポイントもそうですけれども、国民健康保険の方だけじゃなくて社会保険の方もいらっしゃいますし、いろいろな観点で全部が網羅できる数値ではないかもしれませんが、より現実に近いような形でどういった数値を取れるかというところも含めながら検討していきたいと思います。

加藤委員

 そうなんですね。国民健康保険だけターゲットにしてもなかなか難しいですし、行動変容を促していくという中で、国民健康保険の人だけ対象にするのかというのもなかなかおかしい。そこら辺は今の保険の制度を変えてもらうような運動もセットでやっていかないといけないのかなと。中野区がこんなに頑張っているのに、結局、社会保険から国民健康保険に補填されるような大きな仕組みがある中で、国民健康保険を減らしたんだから入れるお金を減らしますねなんて言われた日には、何のためにやっているんだという話になってしまうので、そこら辺はちょっと中野区だけでは難しいですけど、そういったところも運動していく必要があるのかなと思いますので、歳出抑制をしていくというところは目標で、検証していく中で区民が満足しているからこの事業はやめられないみたいな、区民満足度みたいなものをKPIにされてしまうと、それはうまくいっていないのに続けなきゃいけないみたいなところになってしまうので、これはあくまで社会実験なんですというのをちゃんと銘打って、延々と続けるというのを見せないようなことをやっていかないと、ずっと続くものなのかなと期待されてしまうところもあるので、そこら辺はある意味ドライに実験をやっていく必要があると思いますが、いかがでしょうか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 おっしゃるとおり、続けていくものだというところよりも、成果をちゃんと出してというところなので、社会実験でやってございますが、その成果だったりというところもきちんとお示ししながら、きちんと区民の方にも御説明できるような形で取り組んでまいります。

浦野委員

 全体像については今、他の委員からもあって、私も厚生委員会の中でも少しやり取りさせていただきました。私も自分の中でイメージをつくりたかったんですけど、プロジェクトとパイロット事業との関係であったりとか、パイロット事業をどういう展開にしていくのかというのが自分の中ではまだつくり切れなかったんですね。今、ほかの委員からもあったように、目標と中身をどう具体化するのかというのと、あと、進捗管理をしながら目標をどう達成していくのかというところは大事だなと私も思いますので、繰り返しになるので、そこはもう質疑はしませんけれども、そこは改めて整理して、また今後の委員会の中でも御報告いただければということで、それは要望したいと思います。

 それで、全部細かくやっちゃうとあれなんですけど、2点だけ大きく伺いたいと思います。

 1点目が表紙の裏面のところで、主な取組で孤独・孤立対策の推進というふうにあります。「生きづらさを抱える幅広い世代への対応」とあるんですけれども、これは具体的に何を指すかというのは、今ここで御答弁いただくことはできますか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 現在、地域包括ケア推進会議がございます。そこの中で孤独・孤立という部会がございまして、そこではパートナーシップ協定を結んだ企業さんだったりというところはオブザーバーで参加いただいているところです。そういったいろいろな目線だったりいろいろな御意見をいただきながら、その中で様々孤独・孤立に関するプラットフォームを構築できるように、今年度検討しているところでございます。

浦野委員

 甲田委員の質疑の中でもそこは一部あったかなと思うんですけど、中野区で昨年度、内閣府の孤独・孤立対策に関するモデル事業のところで取組団体として採択されているじゃないですか。区全体の課題を協議する地域包括ケア推進会議の全体会の中で、それとは別にコミュニティソーシャルワーカー部会と孤独・孤立対策部会というのを新たに設置しているじゃないですか。その中で、昨年度の議会報告の中でも、望まない孤独や社会的孤独の状態にある人への相談支援体制づくり、今、課長がまさに御答弁いただいたところのプラットフォームづくりというところだと思うんですけど、なぜ今これを伺っているかというと、前期の特別委員会の地域包括ケアの中で孤独・孤立対策の位置付けのところが報告されて、その報告の中でスマートウェルネスシティとの関係性ということも明記されていて、その中ではスマートウェルネスシティの考え方は健康づくりや予防の観点から、区民の行動変容を促すための事業やまちづくり、施策横断的にパッケージ化したものであり、地域共生社会を目標とした地域包括ケアシステムの共通点はあるものの、施策体系の整理が必要であるというのが去年の12月時点での区の考えとしてあって、なので、地域包括ケアの中での孤独・孤立対策の位置付けとSWCとの関係性というところで、多分まだ埋まっていないプロジェクトとパイロット事業のところも一定の整理というのが必要になっていくんだろうなというのがあるので、そこのイメージ共有というか、イメージ整理をしたかったなというのがあるんですけど、そうすると、現段階では地域包括ケアとの関係も少し、関連性はそれぞれあるんだけれども、どういう形でやっていくというのは、もう少し報告としては先になりますかね。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 もうちょっと具体にお話をできる段階に来るまで、今はその段階じゃないかなと思っています。孤独・孤立で幅広いとなると、地域包括ケアだけじゃなく、孤独・孤立の対象者というのが国のほうで認められていますけど、様々な方がいらっしゃいますので、そこにひもづけてもできるところは、できれば広げていきたいなと思ってございますので、地域包括ケアの部分だけでプラスできるような形で、パイロット事業だったりプロジェクトだったりというところにつなげていければなと思っております。

浦野委員

 なかなか整理していくのは大変かもしれないんですけど、ただ、孤独・孤立というのは別に瞬間的に起こるわけでもないし、まさにおっしゃったようないろんな経過の中であって、区が望まない孤独と表現しているのは、あえて自分でそれを選択している方も中にはいるから、あえてこういう書き方をされているのかなと思うんですけど、必ずしも孤独な状態が全部悪いのかといったら、個人の選択との関係ではそうじゃない部分も場合によってもあるかもしれないので、そういうところも一定整理する中で考えていくことが必要かなと思うので、また今後の中でいろいろ議論しながら一緒に共有できればと思います。というのが1点です。

 もう一点が、主な取組の中の女性の健康支援のところです。これは参考資料のところでプロジェクト展開例の①というところで加えられていて、これも厚生委員会でも少しだけ質疑させてもらったんですが、今日、特別委員会で改めて出ているので、共有も含めてと思うんですけれども、この中で女性の健康講座で、指標のところがヘルスリテラシーの向上、イベント・講座等の参加の延べ人数というのが指標としては出ているんですけれども、女性の健康講座の中でプレコンセプションケアというのがあります。これはどういうものか、簡単に御説明ください。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 プレコンセプションケアというと、厚生委員会でもお話あったとおり、すぐ出産にひもづけたりとかというところが考えられがちなんですけども、そうではなくて、女性のライフステージに合わせまして、思春期からだったり、あとは高齢期にいくまでというところで、様々女性の健康という話をしていくところと、あとはプレコンセプションケアというと、思春期だったりとか教育関係になってしまうかもしれないんですけれども、学校に呼びかけながら健康授業だったり、講座だったりというところを含めて、まずは徐々に伝えていけるところからやっていきたいなというふうには考えてございます。

浦野委員

 今後のところまで答弁いただいたのであれなんですけれども、私がここでちょっと伺いたかったのは、こども家庭庁のサイトではプレコンセプションケアのところは、女性やカップルを対象として、将来の妊娠のための健康教育を促す取組という位置付けがされていますよね。将来の妊娠のための健康管理という位置付けです。当然、性別を問わず、性教育であったりとか性や健康に関する知識を持ったり、妊娠・出産に対しても正しい知識を持つという、不妊治療とか生理の知識を性別問わず共有するというのはすごく大事なことだと思うんですけれども、今、国のほうで進めようとしているプレコンセプションケアというのは、ちょっと違うかなというふうに私は思っていて、さっきの孤独のところでもちょっと触れたんですけど、結婚するかしないか、産むか産まないかも含めて、それはあくまでも個人の選択なので、人権と権利からちょっと離れている日本のプレコンセプションケアの今進もうとしているところには少し違和感を持っていて、行政がそれを率先していくというのは、ちょっと間違うと人権侵害ということにもなっていくかなと思うので、そこは留意していく必要があるなと思っていて、先ほどの御答弁の中でも課長自身の言葉でもあったんですけど、その点、改めて、これはSWCの中の一つの事業としてのところなので、これ以上は深くここではやらないんですけれども、ただ、認識としては大事かなと思っているので、その観点についてのお考えを改めてお聞きします。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 おっしゃるとおり、一つ間違えると人権というところは、そこは踏まえながら検討してございますけれども、お伝えする正しい知識というところはしっかりとお伝えしながら、女性だけじゃなくて、男性にもプレコンセプションという部分、女性の健康だったりというところを御理解いただけるようにきっちり取り組んでまいりたいと思います。

浦野委員

 最後にしますが、そう考えると、私は包括的性教育のところであったりとかジェンダー平等の観点での認識を深めていくという取組が、別に地域包括ケア推進課長のところだけじゃなくて、特に子どもや教育のところも含めて、全庁的にそういう認識に立つことが結果的にこれを進めていくということにもなるかなと思うので、そこは議会側もそうですけれども、事業の在り方というのか、認識、どこに重点を置いていくのかという点では、今後引き続き一緒に共有しながら深めていきたいなと思いますので、今、認識について御答弁いただいたので、もうこれ以上は伺いませんが、そういうことが一方で懸念されるというところだけは今日ちょっと共有できたらなと思っていましたので、申し上げさせていただきました。

 いずれにしても、まさに具体的に全体的にもこれからというところで、この特別委員会を設置するに当たっても、議会側でもいろいろ議論もあって、広いだけに全部となると、またそれは大変で、でも、横断的に部署が関わっていく課題なので、今回の調査事項ではこういう形になりましたけれども、でも特別委員会として設置されたので、いろんな部署の方、部課長の皆さんに出ていただいているので、有意義に議論を進められるようにしていきたいなというふうに思っています。これは要望というか、感想というか、思いとして最後に述べさせていただきます。

委員長

 先ほど甲田委員の質疑で健康寿命についての答弁保留がありました。答弁の準備ができましたでしょうか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 先ほど甲田委員から御質問がございました65歳以上の健康寿命という中野区の数値でございます。令和5年度の調査でございますが、要介護2以上になった年齢というところでございますが、男性が82.82歳、女性が86.66歳という数値ということで認識してございます。介護予防などの成果指標に用いたりしております。

甲田委員

 ありがとうございます。今のは中野区のということですよね。そうすると、大枠を聞いていいですか。ほかと比べて中野区はというのがどの位置にあるかというのは、大体でいいんですけど、答えることはできるでしょうか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 すみません。現段階で他自治体と比べてというところは今、手元にないところでございます。

木村委員

 スマートウェルネスシティ中野構想というのは、前回の第1回定例会でも、私は厚生委員だったので、第1回定例会でも報告いただいたんですけども、その報告をいただいたときと今回の報告、中身は変わっていますか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 理念だったりというところは変わってございません。裏面のところ、先ほどもお話差し上げましたが、前回は基本計画にひもづけて、ここですということをお示しさせていただいていたところです。今回は次期基本計画もございますので、そこの部分は省略させていただいてございます。

 また、5ページ目にございます施策の方向性ということで、SWCプロジェクトの展開という箇所ですが、そこに関しましては、具体的にプロジェクトの展開例ということで、健康づくり、つながりづくり、まちづくりにひもづけたプロジェクト、それからパイロット事業というような絵をお示ししたところでございます。

木村委員

 第1回定例会のときに報告を受けたところでは、今お話があったSWCの施策の方向性の中に(3)指標の設定というのがあったと思うんですね。今回これが抜けているんですけども、具体的には指標の設定ということで、中野区が目指すSWCを推進していくためにEBPMを重視し、より効果的な施策に取り組んでいきたいということで、具体的な目標を達成するためにKPIを設定して、政策の実行状況や効果を定量的に評価しますという言葉が入っていたんです。今回それが抜けているんですけど、先ほど甲田委員とか様々な方から目標とか数値とか出ているのは、要はここが抜けているので、非常に抽象的に今回の構想が見えているということなんですが、何でこれは抜かしたんですか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 参考資料のところでプロジェクトの展開例というところにございます。今回、6ページ目、7ページ目でお示しさせていただいているところでございますが、プロジェクトがあって、その中に課題だったり取組だったりというところを挙げさせていただいて、指標もその中で盛り込んでいきたいなと思ってございますので、文言がそこは消えてしまっていますけれども、プロジェクトの展開の中で指標をお示しするという形の方向ではございます。

木村委員

 そこは各事業だったらそうなるかと思うんですけども、そもそも令和6年10月に最初にスマートウェルネスシティの報告があったときに、そのときもエビデンスに基づいてというのをずっと言っていたわけです。第1回定例会のときもエビデンス、今回、数値の話は出ているんですけど、エビデンスに基づいたという方向性というか、考え方が出ていないんですよ、今の話ですと。これはなくなったということなんですか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 なくなったわけではなく、(2)のプロジェクト展開というところの中で、政策的課題やデータ分析から得られた課題というところで含めさせていただいておりますので、文言的にはそこの部分は見えなくなってきてはいますけれども、こちらに含めさせていただいているところでございます。

木村委員

 今後、この構想がまだ続くのであれば、方向性とか考え方としては、指標の設定というか、それはぜひ残したほうがいいと思うんですね。事業に落とし込んだ等、この構想自体が、KPIというのが全く無視というか、考えていないというふうにも見えちゃうんです。今、いろいろ意見が出るぐらいですから、数値目標とか経過措置が本当にこれで測れるのかというところが出ているので、もう一回つくり直すときに指標の設定というのはもう一回入れ直してほしいというふうに思うんですけども、いかがですか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 今、お示ししているものは構想案という状況ですので、修正させていただいて、こちらのほうが指標を入れるという文言で表記できるようにしていきたいと思います。

木村委員

 あと一つだけ。前回第1回定例会のときになかった、前に報告があったと思うんですけど、九州大学のLifeStudyというのを活用していくということなんですけども、これは今、実際、提携というか、結ばれて、今期、具体的に事業として進み始めると思うんですけども、今の進捗状況というのが分かれば教えていただけますか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 現在九州大学のほうとは協定を結びまして、どういったデータをお渡しして、どういったものをというところをまだ今お話をしているところでございます。

 あと、提供するデータというところに関しましても、庁内のほうの関係部署とも話をしながら、現在進めているところでございます。

井関委員

 前も私、厚生委員会でお伺いしたかもしれませんが、中野区は自転車とすごく親和性が高いので、スマートウェルネスシティも自転車のことに触れていただきたいと。例えば通勤に自転車を使う方は健幸ポイント付与とか取り組んでいただきたいなと思っているんですが、いかがでしょうか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 具体な話になりますポイントの付与に関しましては、今現在検討中でございますので、そういったところを入れるかどうかというところも含めて、また検討してまいりたいと思います。

立石委員

 ちょっと重なるところもあるんですが、基本構想というふうに書かれていますが、直接的に基本計画に位置付けるというよりは、整合を図っていくという位置付けだと思います。計画期間等も特に定めないということなんですよね。指標であったり、この期間にこれを達成するということ。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 一応構想ということなので、期間は定めてございません。ただ、必要があれば、例えば次期基本計画、その後の基本計画というところの変わるタイミングで、もし変更する必要があったりだとか、あとは先ほどもあった実証実験だったりとか健康度のほうに変化が出た場合に内容が変わる可能性はございます。

立石委員

 構想の位置付けのところで健康度と幸福度を高めることを目的にというふうに書かれているので、指標を定める際はこちらに関連したものになってくるんだろうと思うんですよね。医療費削減とかも分かりやすい指標なんですが、そちらについて今検討していると思うんですが、どういったものを想定されているか、お伺いできますか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 医療費削減だったりというところは、現在九州大学とLifeStudyというところでやる部分が、データの分析というところをまず初めに取りかかって検証していきたいなというふうには考えております。ただ、社会保険とかもございますので、そこら辺をどうするかという全体的なものというところはまだ課題が残ってございますので、そこにつきましても、九州大学だったりほかの見地も入れながら検討してまいりたいと思ってございます。

立石委員

 健康保険料の削減とかというのは本当に検証できるのかなというのはちょっと疑問に思っているところなんですが、まさに九州大学とのデータ連携、分析というところでありますけれども、実際、施策の対象になった人の情報をピンポイントで抽出して、受けていない人との差額とかを比較しないと本当に下がったかというのは分からないじゃないですか。そういうところまで本当にできる前提で考えていいんですか。であればそういう考え方もできるんですが、実はそこまでではなくて、あくまでも一般論として、医療費削減につながるであろう行動変容、例えば診断を受けたりとか、歩いた歩数でもいいんですけど、そういったものを九州大学が持っていて、区としては行動変容につながるようなアクションを促していく、こういったものが指標になってくるのか、どちらかイメージができないんですけども、医療費削減まで分かるものなんでしたっけ。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 健康状況が良好かどうかだったりとかというところに関しては、どういった方々が医療費がかからなかったりとか、生活習慣だったりとか健診の結果が良好な人たちはどういう方たちかという部分は測れると思うんですけれども、おっしゃるとおり、個々を深く追っていくというところに関しましては、今のところはまだ九州大学との内容を詰めてはございませんので、すみません、今の段階では何とも言えるところではございません。

立石委員

 医療費削減とかの結果が見えるようになると、健幸ポイントの事業の対象者もかなり広いというか、大きくなってくるんだろうなと思うんですね。その辺がまだこの構想から、具体的にどの程度のものを実現しようと思っているのかというのは正直見えてこないところです。行動を変えさせるのか、結果を変えさせて、そこまでを測定をする考えなのか、そこについてはまだ案ということで今後御報告があるということなので、区として実際どこまで検証可能なのかというのはしっかり示していただきたいと思うんですが、いかがですか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 どこまでできるかというところ、それから行動変容がどこまでできるかというところも含め、全く取組としては初めてのことでございます。他の自治体のいろいろな部分の検証だったりというところも含めながら、中野区としても、医療費だったり、それから行動変容というところも含めながら、検討は今後必要かなというふうに思ってございます。

立石委員

 スマートウェルネスシティ中野構想のスマートというところで、デジタルデバイスを使っていろいろデータを管理して、医療費のレセプトのデータとかも突合して、どういう変化があったかというところだけを聞いてしまうと、私はレベルのかなり高いものをイメージしてしまっているんですよ。実際そこまで自治体で本当にできるのかなというのは、ちょっと疑問に思っているところであります。

 仮にそれができるのであれば、ある程度エビデンスのある、健康につながる、アクションにつながるようなものに健幸ポイントをどんどんつけていけばいいと思うんですが、私は、まだそこまで検証ができない状況で健幸ポイントを大幅に振る舞ってしまうと、ばらまきになってしまったりとか、あるいは拡大して止まらなくなってしまうんじゃないかということを懸念しております。

 なので、区としては、実際どこまでが検証可能で現実的にここまでだったらポイントをつけてもいいという基準というものを考える上で、皆様が指摘されているような指標の設定だったり検証の仕方というのは大事だと思っております。

 ちなみに、スマートウェルネス推進会議というのは、何を話し合っている会議なんでしたっけ。事業の決定においてこういったことも今まさに議論されているという認識でよろしいですか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 SWC推進会議というところでは、どちらかというと全庁的に意識を高めるというか、共有した理念を持ってというところがまず一つ今年度は課題かと思ってございます。その中で、本当にパイロット事業がこれでいいのかとか、あとはこういったプロジェクトにしていくと、横断的に取り組むことで、例えば先ほどの指標じゃないですけど、これが達成できるかというところも深く詰めていきたいと思っております。

 また、パイロット事業に関しましては、所管する担当部署だったりというところ、実働部隊がどういうふうに動くかとか、実務隊がどういうふうに掛け合わせでやっていくかというところが必要になってきますので、そういったところも併せて必要となってくるので、推進会議だけじゃなく、そういった実働部隊のほうの打合せ、そこも大事かなというふうには思ってございます。

立石委員

 全庁的にとおっしゃいますけど、この特別委員会、特別委員会の割には出席されている理事者の方がそんなに多くないように見えるんですよね。具体的に三つのテーマを示されているわけじゃないですか。正直この三つの横の連携というか、シナジーというのも正直見えづらいなというところがあって、その点についてまず特化して御検討を進めていただいたほうがいいんじゃないかなと思います。要望です。

間委員

 2点確認したいことがございます。1点目は参考資料の5ページ、SWC中野、施策の方向性のところですけれども、このプロジェクトが決まって、パイロット事業が決まっていくというところで、健康づくりに関しては九州大学のデータ分析というところがある中で、こういった取組が必要なんじゃないかというエビデンスとしてつながっていくものかなというふうに感じるんですけれども、つながりづくりとかまちづくりというところは、今後プロジェクトとパイロット事業を設定した後に、何をエビデンスとしてその先の展開というところを考えていくのかちょっと見えないので、その辺についてのお考えを教えてください。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 つながりづくりというところは、ソーシャルキャピタルの醸成ということになってございます。様々、地域活動団体のイベントだったりというところで緩やかなつながりというところがございます。なかなか緩やかなつながりが現状でも指標として難しいかなというふうには思ってございます。ただ、そういった団体さん、例えば地域活動の団体さんが増えるとか、あとはそこにどれだけの方が参加できるかというところも、指標というか、目標値というところで、基本計画というところにも指標設定がございますので、そういったところでつながりづくりというものも図っていけたらなというふうには思ってございます。

 また、まちづくりというところでいうと、歩きたくなる魅力というところではどういう指標が適正なのかというところに関しては、所管だったりとプロジェクトを組む時点で考えられたらなというふうには思ってございます。

間委員

 せっかく都市基盤部さんがいらっしゃるので伺いたいんですけれども、先ほど中村委員のほうからも、基本的には既存の事業がパイロット事業の中に当てはまるんだろうということで話がありました。という中で、健康づくり、つながりづくり、まちづくりというところで三位一体となってスマートウェルネスシティを進めていくという視点に立って、次の展開というところになるのかなというふうに思うんですね。御自身たちの事業をただ単に進めるというところとは少し視点が変わるというか、広がるという部分もあるかと思うんですけれども、所管としてはどういったことでエビデンスとして捉えながら進めていこうと考えているのかなど、スマートウェルネスシティの中の一つとして一役を担っているというお立場で御答弁をいただければと思うんですけれども、いかがでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 都市基盤部といたしまして、まず初めに、歩きたくなるまちづくりを大きく示させていただいてございます。先ほど中村委員からの御質問の答弁でもあったように、都市基盤部、まちづくり推進部で取り組んでいる事業そのものが、それぞれの目的でもって事業を展開してございます。

 今回、SWCのためだけに新たに施策であったり取組、事業を設定するのかどうか、まちづくり推進部として、都市基盤部として、そういったところは今後のSWCの議論の中で見定めていくことなのかなというふうに捉えています。

 現時点でのまちづくりとしての役割は、どちらかというと健康づくり、つながりづくりの基盤というか、側面支援的な立ち回りが非常に大切なのかなというふうに考えております。例えば歩きたくなるまちづくりを進めるにおいても、歩きたくなるまちづくりの目的としては、健康づくりはもちろんそうなんですが、まちの持続可能性ですとかSDGsにつながる基盤整備、都市環境の整備というところが一つ大きな目的でございまして、それが結果としてSWCの理念にもつながる親和性が高いものであるというふうに捉えておりますので、都市基盤部といたしましては、現時点においてはそれぞれの、例えば道路のバリアフリーもしかり、公園整備もしかり、それぞれしっかりした目標、そして成果指標を持ってございますので、それがいかにSWCにつながっていくのか、そういったところも一つ考えながら検証していきたいなというふうに考えているところでございます。

間委員

 ありがとうございます。この三つの中の一つとして一翼を担うという立場になってもらったことというのは非常に重要なことだと思っておりますし、SWCに寄与するというお考えを持っていただくということがまず本当に大事だと思います。

 スマートウェルネス、ウェルネスというのは何だろうというところの視点も新しいかなと思いますし、厚生委員会のほうで御答弁いただきましたけれども、資料のほうにもありますが、ウェルビーイングの向上にも寄与するというところもあります。ウェルビーイングというのは何だろう、歩きたくなるまちづくりをする中で幸せというところで、言い方を改めますと、幸せに感じるというのはどういうことだろうという、それを考えていただくこと自体が非常に重要なことだと思います。新たな事業を必ずしも生み出さなければならない、そこは目的ではないと思いますので、その部分はしっかりとやっていただきたいなというふうに思います。要望します。

 もう一点なんですけれども、健幸ポイントプロジェクト、参考資料の7ページ、こちらのほうでインセンティブとして歩数ポイントと体験ポイントなどというふうに書かれていますけれども、歩数ポイントというのは、何歩とかということは決めているんでしたっけ。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 現在、歩数で何ポイントということはまだ検討中でございまして、ただ、歩数がどれぐらいによって何ポイントになるかというところで、基準の歩数というところを定めるかどうか、定めないでいくなら何歩だと何ポイントという形で設定するという方向もあるのかなというふうには考えてございます。

間委員

 地方のように車社会ではなくて、割と歩く機会の多い中野区でどういうふうにするのがいいかということは、考えていただくといいのかなというふうに思います。

 「など」というふうに例として書かれている段階ではあると思うんですけれども、こちらのほうがすぐに募集を開始するような流れだったと思います。7月から8月が募集開始というふうになっているので、ここはまずは始めてみるというところだと思うんですけれども、健幸ポイントの中にも来年度に向けては、つながりづくりだったりまちづくりというところも踏まえた展開というところを今の段階から検討していかなければならないのかなというふうに思うんですけれども、そこはいかがでしょうか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 おっしゃるとおり、単独の健康事業だけじゃなく、SWCというところもございますので、つながり、まちづくりというところも含めながら進めていきたいと思ってございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本件については終了します。

 2番、デジタル地域通貨の活用についての説明を求めます。

国分区民部産業振興課長

 それでは、デジタル地域通貨の活用について御説明いたします。資料を御覧ください。(資料4)

 1、経過でございますが、区は、区内経済・産業の活性化及び区の政策・施策の側面的推進を目的として、令和6年11月からデジタル地域通貨事業を開始いたしました。目的のうち、区の政策・施策の側面的推進においては、ナカペイと連動したコミュニティポイントを導入することで、ウェルビーイングの向上を図るものであり、テーマをスマートウェルネスシティの推進としております。

 下の図は、ナカペイとその活用のイメージを示してございますので、後ほどお読み取りいただければと思います。

 続いて、2、デジタル地域通貨事業でございますが、(1)にナカペイの概要を記載してございます。2ページ目を御覧ください。

 (2)に令和6年度の実施状況、(3)に令和7年度の実施内容、また、(4)にはその他としてナカペイポイントを配付した事例を記載しておりますので、後ほどお読み取りいただければと思います。

 次に、3、コミュニティポイントでございます。(1)導入の目的でございますが、SWCの推進を図り、特に区民の心身の健康増進とコミュニティの活性化に向けて、行動変容を促すことを主たる目的として導入するものでございます。また、この一環として、区民の利便性向上、事務の効率化と財政負担の軽減を図り、施設使用料などの支払いや区の給付事業においてナカペイを活用いたします。

 (2)期待される効果でございますが、SWCを推進するツールとしてEBPMを進め、見直し・改善を図りながら施策や事業を実施することで、健康増進、健康寿命の延伸や社会参画と幸福度を高め、ひいては医療・介護費の適正化につなげてまいります。また、これらにより軽減された財政負担分を区民等に還元してまいります。

 (3)コミュニティポイント検討の視点・導入の条件でございますが、政策課題に対応する取組を対象とし、ポイント付与・利用に適した事業や取組に導入いたします。また、EBPMにつなげるため、可能な限り定量的なデータが測れるものを対象とし、行動変容を促す観点からポイントの獲得条件の設定を熟慮いたします。

 3ページ目を御覧ください。区民にとって分かりやすい仕組みとし、導入に当たっては補助金の獲得に最大限努めるなど、歳入確保を図ってまいります。

 (4)コミュニティポイントの検討方法ですが、副区長を座長としたプロジェクトチームを設置して検討を進めており、ステークホルダーの参画を得ながら検討してまいります。

 4、コミュニティポイント導入事業・導入候補事業でございます。

 (1)令和7年度に導入する事業でございますが、健幸ポイントを活用した健康づくり促進のための実証事業、中野区社会福祉協議会の講座への参加ポイント、中野区の福利厚生事業への活用を予定してございます。

 (2)導入候補事業でございますが、複数の健診・特定健診の受診ポイント、子どもの体験、教育事業、子育て先進区の実現に寄与する事業への参加ポイントのほか、環境関連ポイント、防災訓練への参加ポイント、公益性の高い活動やイベントのボランティアへの参加、子どもの支援活動に協力する方へのポイント、給付事業への活用、区内中小企業の福利厚生事業への活用などを検討してまいります。

 (3)検証と見直しでございますが、導入したコミュニティポイントについては、収集したデータを活用して、導入効果の分析や対象とした事業や取組を評価し、それらを踏まえた見直しを行ってまいります。また、産学官連携によるデータ分析や実証実験などにつながることに努めてまいります。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの説明について、質疑はありませんか。

いのつめ委員

 御報告ありがとうございます。今回デジタル地域通貨の活用というところで、ステップ2に位置付けられているのがコミュニティポイントの導入になります。ナカペイのほうで地盤を築いていって、実際の活用としてコミュニティポイントでステップ2に向かっていくというわけになりまして、SWCの推進という中でもコミュニティポイントというところが持つ役割というのは非常に大きいものかなと思っております。

 最初に、細かいところから聞いていきたいんですけど、ポイントの利用と付与についてです。ポイントの利用のところは、ポイントの価値のところで簡単に触れられていると思うんですけれども、1ポイント1円相当といったところで、まず使うときに最低単位みたいな、ポイントによっては、例えば100円100ポイントから使えるみたいな最低単位があったりとかあると思うんですけど、それがどういうふうに設定されるのかというのと、あとは併用、ポイントとは別に普通にチャージした分とプレミアム分とか幾つかアプリを開くと分かれていると思うんですけど、ナカペイとして併用ができるのか、2点教えてください。

国分区民部産業振興課長

 資料に記載の1ポイント1円相当については、ナカペイのポイントが1ポイント1円相当ということでございます。こちらはコミュニティポイントの何ポイントをナカペイに振り替えるかは事業によって検討する形になるかと思います。

 また、ナカペイポイントに振り替えた場合は、ナカペイのポイントの例えばプレミアムポイントだったりだとかそういったものの併用は可能と考えてございます。

いのつめ委員

 分かりました。ありがとうございます。

 コミュニティポイントとここで書いてあるポイントというのはまた別ということですね。使うときは倍率とか掛けて、都度都度変わっていくということですね。ありがとうございます。

 ポイントの付与の方法です。これは既に令和7年度に導入する事業の中に参加ポイントというのがありますよね。これでいうと社会福祉協議会の講座への参加ポイントというふうに書いてありますけれども、実際来ていただいた人に、参加された方にポイントを付与するというふうになると思うんですけど、具体的な方法として、どういうふうに付与されるのか、教えていただけますか。

国分区民部産業振興課長

 こちら、実際の方法としては二通りございまして、一つがまずQRコードを配布する形がございます。そのQRコードを読み取るだけで何ポイント、500ポイント分が自分のアプリにダウンロードされる仕組みがございまして、QRコードを渡すというのが一つやり方としてございます。

 もう一つは、利用者ID、誰に何ポイントを与えるかというのがこちらで分かれば、利用者IDを基に付与することもできますので、参加ポイントとかはちょっとなじまないかもしれないんですけれども、何か申請した際に渡すなどといった場合については、利用者IDを区民の方からいただいて、それを基にポイントを配布するということも可能でございます。

いのつめ委員

 ありがとうございます。

 利用も付与のところもそうですけれども、利用のところでは利用者の方が使いやすいように、プラス、付与するときもどれが一番簡易にできるかとかもあると思いますので、そこのところは最適なやり方でぜひ進めていただければと思います。

 続いてなんですけども、先ほど前の報告のところでスマートウェルネスシティについてでも多く触れられていましたけども、今回のデジタル地域通貨の活用のところでも、定量的データとか定量的なデータの分析とかが結構キーワードになっているかなと感じております。要は、指標とかに行き着く前に、まずそもそもどういうふうにデータを取っていくか、その土台が重要だと思っています。

 今回、ナカペイはアプリケーションという媒体というか、ツールがあるわけで、あらかじめ、例えばこの事業に関してはこのデータを収集するとかを決めておけば、一定データの収集はできると思います。データ分析に関しても、最後のところでしょうか、産学官連携によるデータ分析とかというところで触れられているかと思います。

 まずデータの収集と分析について、それが実際にどういう体制で行われるのかを教えてください。

国分区民部産業振興課長

 まずナカペイ側で取れるデータとしましては、利用者の居住地だったり年代だったり店舗別で利用状況だとか決済データなどがございます。また、それぞれコミュニティポイントを導入する事業として、例えば健幸ポイントのほうでいえば何千歩歩いたとか何日に何歩歩いたとかそういったデータがあるかと思いますので、それらを組み合わせて何かデータ分析ができるかどうかを今後検討していくことが大事かなと思っております。

いのつめ委員

 データ分析はどこが担われますか。中野区でやりますか。それとも別のところに協力をお願いするような形になりますか。

国分区民部産業振興課長

 基本的には所管と産業振興課のほうで連携しながら分析していくことになるかと思います。ただ、ビッグデータにもなってきますので、場合によっては地域包括ケア推進課のほうもそうですし、我々産業振興課もそうなんですけども、産学官連携ということで学術機関の知見をお借りしたりだとか、そういったことも考えられると思ってございます。

いのつめ委員

 分かりました。データ分析は専門的な知識もないと、せっかく集めたデータも適切に利用ができないというところもあると思いますので、そこはぜひよろしくお願いいたします。

 一応データの収集のところで、先ほどナカペイを経由してパーソナルデータも一定は取れるというふうにおっしゃっていましたけど、ナカペイというのは、給付事業で使うときにマイナカードとの連携とかも今後想定されているかと思うんですけれども、収集できるデータにマイナカードを連携している、していないで、取れるデータの量とかに差は出てきますか。

国分区民部産業振興課長

 マイナンバー認証と連携することで本人確認が強固になるといいますか、そういったものだと捉えております。なので、本人確認情報といいますか、そういったものがより詳しくというか、例えば生年月日でいえば、月日まで分かるようになるとかそういったところがあるかなというふうに認識してございます。

いのつめ委員

 分かりました。先ほどおっしゃっていただいたナカペイで取れるパーソナルデータというのは、要は利用者のほうが手入力された、確認されていないものだけれども、マイナカードと連携することによって、一定そこの情報の正しさというものが担保されるような形なので、分析でビッグデータとして使う分にはそこまで差はないようなイメージですよね。分かりました。ありがとうございます。

 最後にお伺いしたいのが行動変容と健康増進のところです。報告資料の1ページ目のところで実際に図の中にも入っているとおり、コミュニティポイントで何を主目的にしていくかという大きなところで行動を変える、行動変容というところがあると思います。具体的に変えた結果として健康が増進されるというのが理想の姿だと思うんですけれども、実際に導入事業のところ、3ページの4の(2)導入候補事業のところを見てみると、幾つか載っていて、恐らくこういった事業を通じて行動変容を促していって増進していくという流れだと思うんですけれども、例えば、例のところで1個目、複数の健診とか特定健診の受診ポイントというふうにありますよね。これというのは、例えばあくまで受診されたときに一定のポイントが付与されるものなのか、はたまた、例えばその結果いかんというか、健康診断でSとかAとか評価があるじゃないですか。健康な人はちょっと多めにポイントがもらえたりとかみたいな、ただ受診のやつで一定のというよりかは幅を持たせるみたいな、そういう考え方とかは何かあったりしますか。

高橋健康福祉部保健企画課長

 健診受診に関してのポイントの付与について、今、当課のほうで検討しているところでございます。

 ほかの自治体ですと例えば特定健診ですとかがん検診を受けると何ポイント一律もらえますよというような形でやっている自治体がほとんどでありますけども、そういった形がいいのか、区として受診率を上げていきたいものと組み合わせて、例えば特定健診と特定のがん検診を同時に受けるとポイントがもらえるですとか、あとはがん検診でしたら、検診を受けるというよりも、どちらかというとがんを見つけるために精密検査のほうを受けていただきたいという思いもありますので、そういったところでポイントをつけていったほうがいいのかとか、そういったところを今検討しているところでございます。

いのつめ委員

 分かりました。

 あくまで健康診断とかは一例で、要は実際の事業をどういうふうに行動変容とか健康増進といったところにひもづけていくかが一番大切だと思っていて、そういった意味だと、ただの受診ポイントとかただの参加ポイントとか、何かに参加したらその瞬間に一定のやつが特段差がなく付与されるというよりかは、付与の仕方によっても幅を持たせたりとかで、より強く行動変容とかそういう結果に結びつけることができると思うんです。その点に関しては、区として現段階でお考えとかありますか。

国分区民部産業振興課長

 委員御案内のとおりかと考えてございまして、資料の2ページ目の一番最後の下の部分に記載してございますが、そういった行動変容を促す観点、こちらが重要と考えておりますので、ポイントの獲得条件というものの設定については熟慮するということで考えてございます。

加藤委員

 デジタル地域通貨の導入においては、我が会派が2年前の区議会議員選挙のときに導入を公約に掲げてきて、ここまで話が進んできたことを喜んでおります。その際に、ただ単に地域通貨としての導入ではなくて、ここのステップ2に書かれているコミュニティポイント、これが重要だと考えておりまして、ただ単に、経済、お金を回すためだけのツールであってはならない、それが入れるための条件であろうというところで、ここまでSWCとの連携を含めて大きな形のプラットフォームになったということは、評価させていただきたいと思います。

 ただ、箱物ができても、そこに魂がなければというところなんですけども、まずちょっと伺いたいんですけども、図1の一番下にシビックプライドの醸成というふうに書いてありますけど、これは何を意図しているんでしょうか。

国分区民部産業振興課長

 ナカペイは地域通貨でございますので、コミュニティポイントをナカペイに変換するという仕組みがあることが一つ民間ペイとは異なるものかなというふうに認識してございます。

 コミュニティポイントをナカペイに変換して区内店舗で利用することで、区内店舗の応援につながったりだとか地域の応援につながるということで、ひいてはシビックプライトの醸成につながっていくものなのかなというふうに認識してございます。

加藤委員

 昨年の1月段階では入っていなくて、10月ぐらいでこれが入ったと思うんですよ。表ではそういう議論はしていなかったですが、私はそこでどう考えるべきかというのは、一回一回当時の担当者とやらせていただいていたんですけども、昨年の何かの総括質疑でやらせてもらったんですけど、シビックプライドを醸成、どっちが先か分からないですけども、フェリカマーケティングの納村さんの本を紹介させてもらったんですけど、RESASという経済循環のデータ統計のシステムで分析された結果が出されていたんですけど、どうやら湘南エリアから三浦半島エリア辺りの自治体内に住んでいる方々がお金を落としている金額がほかの自治体よりも大きいんじゃないか、いわゆる地元大好きと言っている人たちが地元でお金を使う、また、そういうエリアにあこがれる人もいるので、逆に来街者も増えていく。地元の人が地元を愛し、それがあこがれになって、ほかの自治体からも来街者が来る、こういった形まで持っていくのがシビックプライドの醸成として重要なのかなと思います。つまり中野区においても、中野区を好きになってもらって、隣の新宿区、杉並区で買物するのではなくて、やっぱり中野区にお金を落とそうと、ここまでの行動変容を促すためにシビックプライドの醸成というのが必要なのではないかなと考えているんですけど、そちらの見解はどうでしょうか。

国分区民部産業振興課長

 委員御案内の件については重要と考えてございまして、中野区で落とすお金を消費するということで、シビックプライドにつながるということの契機というか、一つのきっかけになればと考えておりまして、シビックプライドの醸成に向けた一つのツールになるかなというふうに捉えてございます。

加藤委員

 最初は、中野区内でしかナカペイを使えないから、それがある意味縛りになって、時期も限られちゃうかもしれない、店舗も限られてしまうかもしれない、金額も限られちゃうかもしれないけど、制限された中で行動変容を促して、それが結果的に長く続く、長くというか、やっていくうちにやっぱり中野区でお金を落とそうという感覚に行動変容が最終的になっていけば、ある意味、ナカペイがなくてもそういうことが自然に発生する、そのぐらいのところまでをナカペイ事業のゴールだと定めるべきだと思います。もちろん続けていくべきなんですけど、なかったとしても、地元でお金を落とそうという感覚を養うまで、行動変容を起こすまでをゴールとすべきと考えますけど、いかがでしょうか。

国分区民部産業振興課長

 ナカペイの目的が区内経済・産業の活性化と区の政策・施策の側面的推進ということでございますので、ナカペイがなくてもシビックプライドによって皆さんが中野区で消費してもらうということになれば、ある程度、目的はかなりの部分で達成されるのかなと思います。ただ、一方で、区の政策・施策の側面的推進といったコミュニティポイントの導入などもございますので、そういったものは進めていきたいと考えております。

立石委員

 3ページの4のコミュニティポイント導入事業のところで(1)令和7年度に導入する事業ということで、こちらは今三つ示されているのが主に健康福祉に関するものかと思います。一応具体的な内容、何となく分かるんですけど、上から一つずつ確認をしていきたいんですけども、健康づくり促進のための実証事業、これは具体的に何を指しているんでしたっけ。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 健康づくり促進のための実証事業というのが、健幸ポイントを活用したということで、今年度やる、先ほどちょっと話題にも上っていました健幸ポイント事業、端末を使って行う健康事業でございます。

立石委員

 じゃ、二つ目、三つ目も先ほどの報告にあった内容のことを指しているんですかね。次が社会福祉協議会の講座への参加ポイント、これは健幸どまんなか市とありましたが、これは主催は社会福祉協議会ではない、何の事業ですか。

国分区民部産業振興課長

 二つ目の社会福祉協議会の講座への参加ポイントについては、なかなか参加していただけないというか、なかなか人が集まらない講座、参加しづらい講座について、社会福祉協議会のほうでポイントをインセンティブとして配付することを検討しているところでございます。

立石委員

 なかなか参加者が集まらないけれども、区としては重要と捉えているというのは大前提だと思うんですが、具体的にどういった内容の講座ですか。全部が対象になるわけじゃないですよね。

国分区民部産業振興課長

 今まだ検討中というところがございますので、具体的にこの事業だということは申し上げられないんですけれども、区としても、社会福祉協議会としても、そこへの付与が重要と考えているところに配付していきたいと考えてございます。

立石委員

 まだ具体的な対象の講座は決まっていないというところで、少し検討が甘いまま進んでいるのではないかという印象を受けちゃうんですけど、次に三つ目、福利厚生事業、中野区への活用、これはどういった内容ですか。

国分区民部産業振興課長

 こちらについては、中野区の職員へのものになりまして、今、職員のレクリエーション大会に参加したときに参加の助成金というものを互助の事業の一環としてやっているのですけれども、今、現金でやっているところをナカペイに振り替えることを検討してございます。

立石委員

 これは区の職員向けの事業ということですか。分かりました。

 先ほどの報告の中で、事業が走っていくタイミングでは、それに応じたKPIだったりというものも定めていくというようなお話だったと思うんですけれども、社会福祉協議会のところに関しては、対象の講座も定まっていないというところで少しどうかなと思うんですが、補足があれば、お願いします。

高村文化・産業振興担当部長

 社会福祉協議会が主体的にやっている事業ですので、そちらの考えに基づいているんですけども、高齢者に関することだとか子ども・子育てに関すること、障害に関する事業とかをやっているんですけれども、若い人たちの参加が得づらいとかそういった事業が幾つかあって、ただ重要だというものがあります。そういったものについてのポイント付与でインセンティブを与えて参加者を増やしたい、サポーターを増やしたいということで検討していただいているところでございます。

立石委員

 続いて、(2)の導入候補事業、これから検討していくものですね。こちらについては、(1)のところは健康福祉に関することで、(2)については少し対象が広がっていくのかなと思います。区として参加をさらに促していきたい、防災の人員を獲得したりとかそういった観点だと思うんですけれども、(1)については社会福祉協議会もありますが、基本的には区が実施する事業であったり社会福祉法人が実施する事業ということですが、(2)に関しても、これは基本、区が実施する事業についてポイントをつけていく、そういう理解でいいですか。

国分区民部産業振興課長

 委員御案内のとおりでございます。

立石委員

 その中で、子ども体験であったり環境であったり防災というところがまず必要なところで、ポイント対象の事業として検討しているということと、今後担い手の獲得が必要な公益事業についてもポイントを付与していこうという考えですね。これは令和8年度以降の取組になってくるということですかね。

国分区民部産業振興課長

 基本的に令和8年度以降に導入する事業として検討しているものでございます。

立石委員

 今、コミュニティポイントの検討方法として、副区長を座長としたプロジェクトチームで検討を進めているということがありますが、今後なんですかね。今も地域の関係団体や事業者などステークホルダー、こういったものの参画も得ながら検討していくとありますが、今後の展開としては、こういった関係団体やステークホルダーの団体にもポイントを付与することを検討しているということですか。

国分区民部産業振興課長

 ステークホルダーにポイントを付与するというよりは、例えば先ほどの社会福祉協議会でいえば、社会福祉協議会と話を進めながらであったりだとか、あと商店街だったりだとか、経済団体だったりだとか、そういった関係ある団体とよく協議しながら、一緒に検討していきたいという趣旨で記載しているものでございます。

立石委員

 それと、令和7年度に導入するものと今後導入を検討していくものに関して、それぞれ参加によってポイントを付与するわけですよね。一応検証としてはどういう切り口で考えられているんですか。一つずつ性質が異なるものもあるんですけども、参加率が増えましたなのか、参加をして何か意識が変わりましたとか、参加して行動が変わりましたなのか、それぞれ一応あると思うんですけど、どのようにお考えですか。

国分区民部産業振興課長

 そちらについては、委員御案内のとおり、まさに事業によって異なるかなというふうに考えてございます。参加率が上がったとかも考えられるかと思いますし、先ほど医療費の削減といった議論もあったところでございます。また、数字に現れにくいものであれば、利用者の満足度みたいなところでアンケートとかで測ったりだとか、事業ごとに異なるものかなというふうに認識してございます。

立石委員

 まさに事業ごとに異なるものですので、都度推進していく中で、こういうふうに検証していきますというものを出していただいて、例えばそれによって分類もできると思うので、今後担い手を育てていくものだったり御自身の健康の意識改善をしていくものであったりとか、ですので、そこはやりながらきちっと報告いただいて、指標、成果の検証の在り方も整理して示していただきたいと思います。これは要望で大丈夫です。

間委員

 お話を聞いている中でいろいろ思うところもあったので、ちゃんと一つずつ聞いていけるといいなと思うんですけれども、まずコミュニティポイントの導入の目的のところにSWCの推進を図りというところから始まって、行動変容を促すことを主たる目的としてコミュニティポイントを導入するというふうにあるんですけれども、もともとデジタル地域通貨を導入した時点でコミュニティポイントというところも見据えていたと思うんですね。その後にSWCの話が出てきたと思うので、そこのところの整合性というところが少し気になる部分がありまして、そもそもコミュニティポイントというものがSWCの推進という部分にも寄与するとは思うんですけれども、それが全てなのか、そうでない部分もお持ちなのかというところをまず確認させてください。

国分区民部産業振興課長

 今回、コミュニティポイントの導入については、テーマをスマートウェルネスシティの推進としたものでございます。デジタル地域通貨事業の考え方を令和6年1月の区民委員会でお示ししたときは、スマートウェルネスシティの推進のほかにもこういったテーマが考えられるということで、SDGsの推進だったりだとか子育て先進区の実現なども検討していたところでございます。その中で全庁でPTを中心に検討していく中で、テーマをスマートウェルネスシティの推進としたものでございますので、これが目的というわけではなくて、このテーマを中心に検討していくといった、そんな認識でございます。

間委員

 そうしますと、この報告資料に関しては、スマートウェルネスシティというところに特化した部分で載せているという認識でよろしいでしょうか。

国分区民部産業振興課長

 スマートウェルネスシティを主たる目的としてございますので、そこを中心に記載させていただいたというものでございます。

間委員

 そうしますと、健幸ポイントに関しては、対象、取りあえずというところだとは思いますけれども、40歳以上の方を対象としたというふうになっているところで、コミュニティポイントの中の一つが健幸ポイントということではあるんですけれども、(2)の今後の導入の広報というところにも子どもということがあったりとか、40代以上というところに限らず、全世代に向けてコミュニティポイントとしては、健幸ポイントというところにとらわれずに広くやっていくということでよろしいですか。

国分区民部産業振興課長

 委員御案内のとおりでございます。

間委員

 分かりました。

 そうすると、行動変容というところがまたちょっと気になるんですけれども、特に健幸ポイントに関しては行動変容というところがあるとは思うんですが、ポイントを付与することによって、講座に参加したりとか福利厚生事業というところで活用していただいたりとかという、一定得たいものを、餌と言うと変ですけれども、きっかけとなるポイントというのがあって、こういう行動を促すというところの積み重ねといいますか、あるものに対してポイントをつけて、来てくださいねと言うというところにとどまるような気がしているんですけれども、それに加えて分析というところをどういうふうにしていくのかなというところが重要だと思っていて、社会福祉協議会さんの講座への参加というところも既に毎年やってきているというところで、定量的なデータが測りやすいからこの事業というのを選んだのかなと。何でこれを選んだのかなというところがあるんですけれども、定量的で測りやすいものをここに設定して、事業というところに焦点を当てて、その事業に対して参加したかどうかというところに焦点を当てるよりは、人に焦点を当てて、その人の行動をちゃんと追って、どういう変容があったかという分析をしていくコミュニティポイントでないといけないんじゃないのかなというふうに思っていまして、その辺はいかがでしょうか。

高村文化・産業振興担当部長

 まず社会福祉協議会ついては委員御案内のとおりでございまして、もともとはサポーターを増やしていきたいとか活動を活発にしていきたいというところから議論して始めています。ただ、一番やってほしいところの担い手が少ないので、例えば複数の難しい講座に入ってくれた人にポイント付与を促して接点を持つみたいなところです。ですので、例えば関連ポイントも今議論しているのは、なかなか子どもが環境学習の講座とかには来づらいというふうになったときのきっかけにするとか、それぞれ事業で参加だけじゃなくて、その先の行動変容も考えています。ただ、導入する事業によって、ある程度参加でいいものと、先ほどのように実際にサポーターとなって活動して、活動が活発化するというところまでいくものと、そこまで一定成果が上がったらポイントの付与を下げる、ポイントを少なくするとかあるいはやめるとか、こういったことを検証しながら進めていくという考えでございます。

間委員

 それ自体は大事なことだと思いますし、ポイントというのをきっかけにして参加する方もいらっしゃるかなとは思うんですけれども、社会福祉協議会さんの講座自体も、なぜその講座に参加されないのかというところの分析が別途必要なんじゃないのかなと思います。もちろん参加をしてほしいという思いがあるというところは理解するんですけれども、時間帯的に難しいだとか様々な原因・理由があって参加に至らない、そこと併せてこういったポイント事業というところもやっていかないと、ただ付与しただけではちょっと効果が出なかったねというふうになるのはもったいないなと思いますので、そういったところも必要かなと思います。要望いたします。

 何でこれは社会福祉協議会さんの講座だけなのかなと。ほかにも区としてやっていて参加した方がその方にとってもいいだろうなと思うものだったりとか、その方の行動変容につながるものがたくさんあると思うんですけれども、先ほど御答弁であった、これまでやってきたというところもあるのかなと思いますが、どうして社会福祉協議会さんの講座だけなのかについて御答弁をお願いします。

国分区民部産業振興課長

 デジタル地域通貨事業は昨年の11月に開始したばかりということで、コミュニティポイントを導入するのは今年度が初年度の事業となります。その中で活用できるものを検討してきたところで、まずは社会福祉協議会のほうで付与を検討していただけることもございましたので、導入するものでございます。なので、社会福祉協議会だけを考えているわけではなくて、まず初めに社会福祉協議会の講座への参加ポイントを開始するといった、そういった趣旨でございます。

間委員

 これ自体はいいかと思いますけれども、役所でやっているものとかそういったものもぜひ併せて検討をいただきたいなと思います。

 こちらの中で、まさにつながりづくりということに寄与すると思うんですが、町会の事業みたいなものが入ってこないのはどうしてでしょうか。

国分区民部産業振興課長

 町会のほうには情報提供も進めているところでございまして、技術的には簡単にポイントというのは付与できますよということで、手順だとかそういったものを御案内しているところではございます。ただ、先ほどの重複になりますが、初年度ということで、まだ具体的にこれに使いたいみたいな話は出てきていないところでございまして、今後もそうした検討は順次進めていきたいと考えております。

間委員

 ここは結構重要なことだと思うので、もちろん町会活動でいつも参加している人たちがインセンティブとしてポイントを得るということも、活動してくださっているというところではいいのかなと思うんですね。それに加えて新たな方が参加してくださるというところへ区としてもしっかりと取り組んでいくべきだと思いますので、そこは所管とも連携をしながらぜひ進めていただきたいと思います。

武井委員

 一つだけ質問させていただきます。

 今回のコミュニティポイント、ナカペイがあるからこそ前に進むとして期待しております。ナカペイのことでちょっと確認というか、質問なんですけども、ナカペイを導入して様々、こういうところを改善してほしい、利用しにくいという意見があったと思うんですけども、導入してからそういった意見を聞いて何か改善した箇所というのは、どういったところがあるのでしょうか。

国分区民部産業振興課長

 そちらについては、今回の区民委員会で御報告はさせていただいたところなんですけれども、例えば店舗側からは決済したときの確認のメールが来ないという御意見をいただいておりまして、民間ペイだとそれが毎回来るということで、そちらを来るように選択できるようにする改修を予定していたりだとか、決済のときにどうしても時間がかかって、利用者からも店舗側からも何とかならないかというお声をいただいているので、決済するときのスクロールを少なくしたりだとかそういった改修は順次進めていく予定でございます。

武井委員

 ありがとうございます。

 私も先日利用したときにまだスクロールが直っていないなというのがすごく気になっていたところなので、今回、ナカペイ、プレミアムも始まって、また使う人も増えると思うので、今後も使いづらいとかそういう意見を聞くという、そういうのは整っているんですかね。

国分区民部産業振興課長

 こちらについては、意見を聞きながら随時改善を図っていきたいと考えております。ただ、どうしても費用対効果といいますか、システム改修費などもかかってくる面もありますので、優先順位とかを捉えながら対応していきたいと考えております。

武井委員

 最後に質問させていただきます。

 例えば私とか商店街の者がこういうところを直してほしいんだけど、使いづらいんだけどという意見を聞いた場合に、例えばどこに伝えたらいいですよとかメールしたらいいですよというのは、どこを御案内すればいいのかだけ最後に教えてください。

国分区民部産業振興課長

 もちろん直接区役所にお声をお寄せいただいても大丈夫ですし、あとコールセンターもございますので、そちらのほうに御案内していただいても大丈夫かと思います。また、商店街ということであれば、区と商店街連合会のほうで定期的に意見交換などもしているところでございますので、そうしたところでお声をいただければと考えております。

甲田委員

 1点だけ。分からなくなってしまったんですが、先ほどコミュニティポイントとナカペイのポイントは同じではないというふうにおっしゃっていたと思うんですけども、そうすると、逆にコミュニティポイントだけどナカペイに還元されないポイントもあるという理解でよろしいんでしょうか。

国分区民部産業振興課長

 別といいますか、例えば今年度導入するものでいえば、健幸ポイントというものが入るわけですけれども、健幸ポイントの500ポイントをそのままナカペイ、イコールで500ポイントを振り替えるかどうかは事業によって変わってきますという趣旨になりまして、500ポイントの場合はナカペイで50ポイントに振り替えるとかそういったことも考えられるかなというふうに考えてございます。

甲田委員

 そういうふうにする意味はどこにあるんでしょうか。コミュニティポイントというものが新たにできて、ナカペイのポイントと別にするということは、ナカペイに還元されないで別のものに還元されるものもあるということですか。

国分区民部産業振興課長

 健幸ポイントそのものをナカペイでアプリでやるわけではなくて、健幸ポイントは健幸ポイントのほうのプラットフォームといいますか、そちらのほうで付与するというか、やると。それをナカペイポイントに振り替えるといったことがございますので、そういった意味で別になるという趣旨でございます。

甲田委員

 意味がよく分からないんですけど、そうする意味はあるんですか。別々のポイントにする必要性がないのであれば、同じにしたほうが分かりやすいと思うんですけれども。

国分区民部産業振興課長

 例えば、歩数に応じてポイントとかということであれば、ナカペイのアプリ上にも実装というか、機能としてはあるので、ある程度のシステム改修とか実装することができるんですけれども、例えば環境関連の行動をしたときにポイントを付与するとかいう仕組みだと、ナカペイ上にはそういった仕組みはないので、環境の所管課のほうでポイントを付与する仕組みというか、つくっていただいて、それをナカペイのほうのアプリに振り替えるということは必要になると考えてございます。

甲田委員

 そうすると、例えば環境でもどこでもいいんですけど、環境のほうで同じポイント数にすればいいんじゃないですか。今までにもあるものがあって、どうしてもできないのであれば、そうするしかないんですけど、今までコミュニティポイントというものはなかったわけですよね。だから、何で別にしなきゃいけないのかがちょっと意味が分からないんですけれども、分かりますか。

国分区民部産業振興課長

 先ほど500ポイントを50ポイントに振り替えると言ったのは、あくまで例というか、そういったことで完全にイコールではないですよということを申し上げたかっただけなので、そこについてはそれぞれの事業で設定していただくので、基本的には500ポイントはナカペイの500ポイントに振り替えるという場合が多くなるかなと思ってございますけれども、仕組みとしてはナカペイのアプリ上に付与されるポイントと健幸ポイントと別にあるということでございます。

甲田委員

 休憩していただいていいですか。

委員長

 休憩します。

 

(午後3時01分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後3時03分)

 

国分区民部産業振興課長

 申し訳ございません。答弁を修正させていただければと思います。

 先ほどナカペイポイントにそれぞれの所管のポイントを振り替えるときに、同じこともあれば変わることもあるというふうな答弁を申し上げたのですけれども、基本的には同じ、500ポイントであれば、ナカペイポイントに振り替えるときも500ポイントになるというものでございます。申し訳ございませんでした。

委員長

 休憩いたします。

 

(午後3時03分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時19分)

 

 引き続き質疑はありませんか。

甲田委員

 続きでもう一点だけお聞きしたいんですけど、先ほどコミュニティポイント、イコールナカペイポイントということですけれども、そうすると、健幸ポイントとかそういったものは、ナカペイをダウンロードしていない方は全くポイントはもらえないということになっちゃうのではないかと思うんですけど、その辺はいかがなんでしょうか。

国分区民部産業振興課長

 ポイントでいえば、先ほどの健幸ポイントを例にしますと、健幸ポイントは健幸ポイントで付与されるというか、所管の地域支えあい推進部のほうでやっている事業になりますので、健幸ポイントとしては獲得できるというか、付与されるもの、それをナカペイに振り替えることによって、ナカペイポイントとして地域でお買物ができるというものでございますので、ナカペイをダウンロードしていない方はそこができないといった、そういう意味でございます。

甲田委員

 そうすると、地域支えあい推進部とかで健幸ポイントが付与されたものは何で還元されるんですか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 ナカペイでございます。

甲田委員

 だから、先ほど言ったんですけど、ナカペイを持っていない方はどうなるんですか。

国分区民部産業振興課長

 健幸ポイントだけでは、お買物だったりとかそういったことはできませんので、ナカペイを御利用いただくためにナカペイを御案内をするしかないかなと考えてございます。

委員長

 休憩します。

 

(午後3時21分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後3時23分)

 

 他にございませんか。

中村委員

 すみません、2点だけ。まず、4のコミュニティポイント導入事業・導入候補事業の令和7年度導入する事業のところで、先ほどのスマートウェルネスシティのところでもあったんですけど、健幸ポイントを活用した健康づくり促進のための実証事業とあって、先ほど間委員からもお話をさせていただいているんですけど、先進自治体では8,000歩というところを決めて、8,000歩以上歩いた歩数云々というところでポイントを付与しているみたいなことをやっているところが多いのかなというふうに認識していますが、中野区は車保有者も日本一少ないというような状況の中で、比較的歩く方というのはもともと多いのかなと思っています。私自身もスマホの歩数計とかをつけていると、歩いていないなという日でも5,000歩とか6,000歩とか歩いていて、そういうのが当たり前になっている日常というか、通勤されている方であればもっと歩いているということも大いにあるので、そういった意味で8,000歩がどうなのかというところはしっかり考えていただきたいなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。

池内地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 先ほど8,000歩以上、大体8,000歩が目安というところはあるかもしれないんですけれども、8,000歩以上だったらどれぐらい、8,000歩に満たなくても何かポイントを付与していかないと、例えばモチベーション的に上がらない、逆に8,000歩いかないからやめるとかという話も出てくると。そのかわり、通常歩いていらっしゃる方というところで、8,000歩以上毎日歩いていらっしゃる方もいらっしゃれば、そうじゃない方もどれぐらいいるかという、今回この検証も含めながら、そういったところも探っていけたらなというふうに思っております。

中村委員

 もちろん、ふだん歩いている人たちが健康を維持していくということも大事だとは思うんですけれども、行動変容につながるというところでポイント事業というところはしっかりとつながっていけるような構築をしていく必要があると思うので、そういった観点からしっかりと検証していっていただきたいなというふうに思います。

 もう一点が、これは素朴な疑問ではあるんですけど、(2)の導入候補事業の検討するものの中の一番下のところの福利厚生事業(区内中小企業への活用)というのがあるんですけど、先ほど令和7年度に導入する事業は職員のレクリエーションのところの、今まで現金でお渡ししていたところをナカペイでというところだったんですけど、こっちの区内中小企業への活用というところはどういうことを考えていらっしゃるのか、教えてください。

国分区民部産業振興課長

 まだちょっと構想ベースになってしまうんですけれども、例えば中野区と同じように何か従業員向けに助成金とかを現金で渡している場合はナカペイを活用していただけないかということをちょっと提案してみたりだとか、あと今、区として勤労者サービスセンター事業を産業振興センターで行っておりますので、その中でもナカペイを活用できないかを今後検討していきたいと考えております。

中村委員

 ということは、今まで企業が自分たちが現金で渡していたものをナカペイに代えて渡すみたいなイメージなんですかね。区が中小企業に対してナカペイを付与するとかということではないということですね。ちょっとそこの確認を。

国分区民部産業振興課長

 委員御案内のとおりでございまして、区が中小企業にナカペイを付与する、配付するということはなくて、中小企業が従業員に対して現金でやっているものだとか商品券とかでやっているものがあれば、それをナカペイに振り替えることができないかどうかを今後提案しながら検討していくということでございます。

中村委員

 分かりました。いずれにしても、普及という意味でこういった現金でやっているところをナカペイにというところはいいと思うんですけれども、ほかの、先ほど別の方々からもあったような講座への参加とか、今まで与えていなかったものを与えるというところになったときには、ちゃんと行動変容につながるというところのデータというか、非常に重要になってくると思いますので、そこは簡単にポイントを付与するということをしないで、しっかりと検証した上でやっていっていただくことを私からも要望とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本件について終了します。

 3番、インバウンドによる地域経済活性化及びアニメ等を基軸とした中野区のブランディングについての説明を求めます。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 それでは、私のほうから、インバウンドによる地域経済活性化及びアニメ等を基軸とした中野区のブランディングについて、これまでの経過と現状について御報告いたします。(資料5)

 これまで中野区都市観光施策方針に基づくインバウンドによる地域活性化及びアニメ等を基軸とした中野区のブランディングに係る取組ということで、以下のとおりとなってございます。

 まず初めに、これまでの主な取組でございます。

 まず(1)としまして、情報発信事業の実施です。アといたしまして、中野区の公式観光サイト(まるっと中野)の運営です。導入は平成25年4月より、区の公式ホームページから独立した観光情報専用サイトということで運営してきました。区民や来街者が楽しく過ごすための情報を区及びサイトの運営事業者に加えて、区民レポーターによる発信を行ってきたところでございます。また、平成31年度にはホームページ自体をリニューアルいたしまして、SNSによる情報発信を強化いたしまして、令和2年度には区内飲食店を応援する「お持ち帰り&出前推進事業」なども実施してきたところです。

 その後、観光に関する情報発信事業の検証によりまして、令和3年度で事業者による観光情報の専用サイトの運営は終了いたしまして、令和4年度より中野区ホームページ内での区民観光レポーターによる情報発信を行っているところです。令和5年度からは、全面リニューアルした中野区のホームページにおいて、都市観光のサブサイトとして運営しているところでございます。

 続きまして、多言語観光ガイドマップ等の作成です。こちらは、区内外の多くの方に中野区の魅力を再発見してもらうために、平成26年度を皮切りといたしまして、それぞれ多言語の都市観光ガイドマップ「びじっと中野」を作成し、観光情報の周知を行っているところです。平成28年度と令和2年度には、日本語を含めまして4か国語の言語によりまして哲学道公園周辺の観光パンフレットを作成して、当該エリアの観光資源などについて周知を行ってきたところです。「びじっと中野」については、令和4年度に改定をして再発行しているところです。

 続きまして、「中野本」の発行です。こちらは民間出版物の活用による中野区の魅力を周知する事業といたしまして、今年の3月に発行いたしました。こちらは1冊に中野の魅力を紹介しているものでございまして、「中野本」の発行と連動企画といたしまして、中野のまちを表現した5種類のブレンドコーヒーを発売するといったことと、こちらにつきましては区内のコーヒー専門店が製造して、パッケージのイラストについては、区内にゆかりのあるイラストレーターが担当したというものも連動企画として実施してきたというところでございます。

 (2)といたしまして、認定観光資源の周知です。こちらは平成24年に策定いたしました都市観光ビジョンの柱の一つでありました観光資源発掘と開発の取組の一つとして平成25年度から実施してきたというところでございます。途中見直しを行って、最終的には令和6年11月現在では123件の認定件数があったものではございました。これは認定しただけではなくて、都市観光資源のロゴマークですとか、プレート・シールの掲出ですとか、「びじっと中野」への掲載も併せて行ってきたところでした。しかし、令和4年度に中野区観光施策検討会ということで設置しまして、この中で認定観光資源の在り方というものも一定議論をしてきたといったところでございます。そういった中での議論も踏まえまして、令和4年11月に策定した新しい都市観光方針であります中野区都市観光施策方針においては、今後、都市観光施策を展開する一環として認定観光資源を見直すといったことを記しまして、令和7年1月以降、認定観光資源としての取扱いを順次終了しているといったところでございます。

 今後につきましては、人や活動を含め、幅広いジャンル、こういったものの認定観光資源というくくりではなくて、多様な主体ですとか手段、そういったものにより様々な資源を情報発信していくといったところに切り替えてきたところでございます。

 (3)といたしまして、魅力あるふるさと納税の返礼品の開発です。こちらは区の特色や文化、サービスを含む商品をアピールする手段の一つとして産官連携で実施してきております。具体的には、区内企業等で生産、企画立案をされた物品、サービスを中心として返礼品の開発を行って、寄附額の増加といったものにつなげるよう取り組んでいるところでございます。返礼品の例といたしましては、こちらになります。お読み取りいただければと存じます。

 (4)といたしまして、アニメ関連事業です。シティプロモーションの一環としまして、アニメコンテンツ等を活用した事業を区内のアニメ関連企業ですとか東京商工会議所等と連携して実施してきておりまして、区民や来街者による地域ブランディングに資する取組として推進してきております。

 他方、近年、駅周辺ですとか再開発に伴いまして、中野区にアニメコンテンツ関連企業が集積しているといったような実態も踏まえまして、今年の5月に「アニメでつながる中野実行委員会」というところで、中野区の産学官が参加して、アニメ関連事業者も含めた区内関係事業者、観光ですとか運輸関係企業、大学、こういったものを含めた連携するプラットフォームとして設立をしてきたといったところになります。

 2、今後の取組です。都市観光事業につきましては、ターゲットを明確にして、区の歴史的資源ですとか身近に親しめる文化・芸術、グルメなど、中野の強みを捉え、それらの情報発信を強化していくといったところで進めてまいります。

 さらに、中野区と事業者、団体等が連携力を高めながら、ふるさと納税の返礼品もなり得るような御当地のお土産の開発ですとか、アニメ関連のふるさと納税の返礼品の拡充をしていきたいというふうに考えてございます。

 また、区民、区内事業者、団体の活動やつながりに焦点を当てまして、情報発信、活動の支援ですとか、中野区と協働を中心に展開していくといったところで考えてございます。まちづくりの進展に合わせたにぎわいの創出と新しい中野のまちへの期待を向上させるようなプロモーションに取り組んでいく考えでございます。

 さらに、アニメ関連事業につきましては、アニメを核とした名所の創出ですとか、情報発信の強化によりまして、アニメ文化の地域の定着、こういったものを図るとともに、区民、インバウンドを含めた来街者を誘引する目的とした取組を、先ほど御紹介の実行委員会を核に、アニメ関連企業とも連携して進めていくといった考えでございます。

 報告は以上となります。

委員長

 ただいまの説明について、質疑はありませんか。

いのつめ委員

 ありがとうございます。インバウンドのところで数点お聞きします。

 まず(1)のア、イ、情報発信と中野区認定観光資源の周知、情報的なところで、最近、中野駅周辺を中心に外国の観光客と思われるような方々が増えてきて、こういった取組をしている立場からすると、恐らく大変喜ばしいことだと思うんですが、中野区にたくさんの外国の観光客のほうが来てくれた後に、いわゆる滞在というところで考えると、宿泊施設に滞在したりとかという、それをあまり中野区でされるイメージがなくて、要は、来てもらった後に多分新宿区とか近隣のところで滞在される方というのが多いと思うんですけれども、来てもらった後に中野区で滞在してもらうとかしてもらえないとかについて、まず区として何か考え方とか、どういうふうにしていきたいとかというのは何かあったりしますか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員御案内のとおり、中野区に宿泊施設というものが、民泊施設というものは一定あるというふうに把握してございますけども、まとまったホテルですとかそういったところは中野区の中には少ないと認識しているところでして、中野区内では、飲食店とかそういったものをはじめとした資源もありますので、そういったところを中心での中野区の滞在といいますか、どこかで楽しんだ後に中野区で食事をしてもらったり、そういったところでまたさらに中野区の魅力に触れてもらうといったことが大事なのかなというふうに考えてございます。

いのつめ委員

 ありがとうございます。地域によって特色があると思いますので、宿泊施設がたくさんあって滞在をしてもらうのか、それとも飲食店で食事をしてもらうのかというのは、中野区に合ったのがどれが一番なのかというのがあるとは思います。

 今、ちらっと民泊というふうにおっしゃっていただいたと思うんですけど、観光客の誘致を考える上で、メリットとして区内経済が潤うとかよい影響がある一方で、悪い影響というのも、最近ニュースとかでも出ているオーバーツーリズムとか、あと観光公害とかと言われるもので、特に墨田区のほうの例ですと、民泊に滞在されている方のマナーが悪かったりとか、夜中に騒いでしまって騒音被害があったりとかというところで悪い影響というのも出ていると聞いております。

 誘致ももちろん大切なんですけども、そういう負の影響というのも一定考えられる中で、そこの対策というのは何かお考えとしてあったりしますか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員御案内のとおり、負の側面といいますか、民泊に伴うだけではないのかもしれないですけども、オーバーツーリズムによる騒音ですとか環境面での地域住民への影響みたいなところも一定程度あるのかなと思っています。

 特段、今そういったところに対してこういった形で進めているというところはないんですけども、個別事例があるごとに保健所等とも多分協力してというふうになろうかと思いますけども、民泊の運営者ですとかそういったところに注意喚起を求めたりしていくことは必要なんだろうというふうに認識しているところです。

いのつめ委員

 分かりました。おっしゃるとおり、民泊等に限らず、誘致をしてきた以上はそういったところへの対策も一定必要だと思います。要は二律背反なので、いい影響が増えれば悪い影響も増えるだろうという、そういうリスクも一定あると思いますので、そこに関しては、どういう声が既に上がってきているのかをしっかりと的確に把握して、必要であればこれとセットで対策を講じていただくように検討いただければと思います。最後は要望でお願いします。

加藤委員

 (3)の魅力あるふるさと納税返礼品の開発というところでありますけれども、いろいろと返礼品開発をしていく上で、下にも書いてありますけど、お土産とか中野区のそういったものも含めていってもらいたいなと考えているわけですけども、ただ、いきなりこれが御当地のお土産と言われても、中野区に有名洋菓子店とかありますけど、それが返礼品になるのかといったら、なかなか難しいなというところで、やっぱりストーリーがないとなかなか返礼品に仕上げていくのは難しいなと考える中で、歴史を踏まえたものとかにするというのが重要なのかなということで、このスマートウェルネスシティ調査特別委員会においては、歴史等を基軸とした中野区のブランディングと、こちらの報告書だと歴史という文字がタイトルから消えちゃっていますけども、そこら辺も重要だと思っていますけれども、そういった観点でのお土産開発についてどういう見解をお持ちか、お伺いします。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員御案内のとおり、歴史とかにひもづいたお土産開発、またさらにその先には返礼品にもなり得るようなものといったところで認識しているところですが、そちらにつきまして、事業者ですとか産官とかと連携して、お土産開発みたいなところもでき、その先には返礼品にもでき得るような見通しを持った形で進めていくことも大事かなと思っていますので、そういったところで進めていくような考えでございます。

加藤委員

 その辺りは総括質疑で何度かやったので、それで進めていただくということで、よろしくお願いいたします。

 アニメ関連事業においては、この前の一般質問でプロジェクションマッピングを中野サンプラザに投影して中野区のアニメコンテンツを流すような、そういった収益を伴いながらやっていくことができないかという質問をさせていただきました。前向きな答弁をいただいたということでよかったなと思っているんですけども。というのは、結局、中野区がアニメをどれだけ進めていくかというポーズになっていくと思っていて、杉並区においては、結構有名なアニメ会社で「鬼滅の刃」を作っていたufotableが新宿区に移転して、あとCLOVER WORKSという「スパイファミリー」とかを作っている会社と「呪術回戦」「進撃の巨人」とか作っていたMAPPA、この2社は中野区に移ってきた。話をちょっと聞いたところ、直接聞いたわけじゃないですけど、うわさで聞いたところによると、杉並区のアニメ政策が特に前に進まないというのが移転のきっかけの一つだったのかなというふうに類推すると、中野区がそういったものに力を入れていますよというのを全面に出していかなければ、せっかく優良コンテンツが中野区にあるにもかかわらず、また出ていかれてしまうという懸念もありますので、その辺はしっかりと連携をしていくためにも、こういった派手な打ち上げ花火をやっていく、中野区はこういうまちなんだみたいなのを、中央線でそういうのが見えれば、中野区というのはそういうまちなんだというふうになっていくと思うんですね。

 都心3区とかじゃ分からないですけど、ほかの区でこのまちはどういう特性なんだというのは我々も分からないですけど、中央線でそういうのが出れば、そういうまちだというのを皆さんが認識していく、これは相当なブランディング力になっていくと思うんですけども、その辺、ちょっといろんな話をしましたけど、全体的にどういう御見解をお持ちか、伺います。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 今、委員御案内のとおり、アニメ関連事業につきましては、この5月に「アニメでつながる中野実行委員会」というものをつくりまして、産学官で、ここにアニメ関連事業者もオブザーバーとして加えていくような形で進めていくといったところで、そういった流れになってございます。

 ですので、具体的な事業とかの内容につきましては、委員御案内のようなプロジェクションマッピングなども含めて、どういうふうに実現可能かどうかというところも検討していければと思うんですが、地域に根差していくような内容のものを今後展開していくことで、拡散性とかそういったところにもつながっていくかというふうに思いますので、そういったところを踏まえながら進めていければいいなというふうに考えてございます。

井関委員

 インバウンドによる地域経済活性化ということですが、どこの国の方が中野区に来るのかというのは、区は把握していますでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 どこの国の方が多くインバウンド、観光で訪れているかというのは、ちょっと把握していないところでございます。

井関委員

 都庁の1階か2階にある海外の方向けの観光案内のところに行くと、シールで私はこの国から来たというのが貼ってあるんですね。意外とイスラエルの方が多かったりして、もちろんアメリカとかドイツが多いんですけど、そういうのをもしよければ把握していただいて、その原因を、その国の方は何で中野区に魅力を感じていただいたのかということが分かると、より一層得意分野が伸びるんじゃないかなと思って、一応要望としてそういうことをできればやっていただきたいなというところがあります。

 先日、新宿ゴールデン街に飲みに行ったんですけど、ドイツとかオーストラリアの方がいらっしゃったんですけど、何でこの店に来たかというと、ユーチューブを見たというところで、例えば東京都の青ヶ島ですごい観光客が増えているらしいんですけど、青ヶ島ちゃんねるというユーチューブで一般の女性がやっていらっしゃって、それを見て非常に観光客が増えていると、青ヶ島というのはどんなところなのかと。できれば中野区のユーチューブ、やっていらっしゃいますけど、英語の字幕をつけるだけでもいいので、そういうのをやったら、もっと海外の方が増えるんじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 インバウンド向けの情報発信につきましては、これまでインバウンドに特化して何かやってきたというところは中野としては少ないのかなといったところで考えております。

 また一方で、都市観光施策方針におきましては、これまでの反省としては、インバウンドに特化したことが多過ぎたということになっていますけども、どういったところが外国人向けに情報発信できるのかというところにつきましては、今後検討していければなというふうに考えてございます。

間委員

 調査事項というところをこちらで設定したというのもあるので、その上で報告いただいているという中なのでというのもあるんですけど、インバウンドによる地域活性化及びアニメ等を基軸とした中野区のブランディングというものがスマートウェルネスシティのどの辺に寄与するのかがこの報告では分からない部分がございまして、もちろん今こういうことをやっていますよという最初の御報告ではあるとは思うんですけれども、所管としてはどういった部分につなげていこうとお考えかというところをお答えいただけますでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 スマートウェルネスシティにアニメとかインバウンドが直接結びつくというところでは、こちらとしてはあまり考えていなくて、名所をつくったりですとか人の回遊ができたりする、こういったことが一定、人が行動するといったところ、そこで活動をするといったところにもつながってくるという意味では、アニメですとかインバウンドも関連してくるといったところで、このような仕立てにして御報告させていただいているといったところでございます。

間委員

 調査事項というところで御報告いただいたという部分はあるかと思うんですけれども、せっかくこちらで報告いただいたということもありますし、何かしらスマートウェルネスシティで寄与する部分というところを委員会を通して見いだしていけたらいいのかなというふうには思いました。

 インバウンドというのは、海外から来る方のことだと思うんですけれども、どちらかというとあまり外国人というところが、それぞれ見ていて、まるっと中野のホームページは外国語表示ができるようにはなっておりますけれども、例えば「中野本」も日本語かなと思いますし、あまり外国人の姿というところが、アニメのところぐらいしか見えないかなと思うんですけれども、あくまでも外国人の方がお見えになるという部分を想定して事業を進めていきますよということでよろしいですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 こちらはインバウンドということだけではなくて、これまで中野区のブランディングといったところを含めまして、こういった情報発信をこれまで進めてきましたよといったところでございます。ですので、中には多言語で情報発信を行ったものもあれば、そうではなくて日本語だけで行ったこともありますので、全てが全てインバウンドではないという認識でございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本件について終了いたします。

 以上で調査事項の経過並びに現状についてを終了いたします。

 次に、所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、中野区におけるアニメ事業の展開についての報告を求めます。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 それでは、中野区におけるアニメ事業の展開ということで、区民委員会と重複になりますけども、御報告します。(資料6)

 先ほどとも少し重複するところはありますけども、中野区ではシティプロモーションの一環としてアニメ事業をこれまで展開してきたといったところでございます。先ほどのインバウンドの増加ですとか再開発、こういったものがありまして、これらに期待が高まっているですとか、あと近年、駅周辺の再開発に伴ってアニメ産業等、有名な企業が中野区内に集積しているというような現状があります。

 こういった状況を踏まえまして、中野区はアニメ産業等が中野区の魅力として区内外にさらに認識されて、来街者により地域経済の活性化ですとかシビックプライドの醸成、こういったことにつながる取組を一層進めていくこととしましたので、本委員会の調査事項等とも少し関連しますので、御報告させていただくものでございます。

 まず初めに、「アニメでつながる中野実行委員会」の設立です。こちらは先ほどのこれまでの取組といったところでも御報告をさせていただきましたけども、今年の5月に「アニメでつながる中野実行委員会」といったものを産学官が参加して連携するプラットフォームとして設立をしました。

 当実行委員会では、インバウンドを含む来街者ですとか中野区民を対象に、アニメコンテンツを活用した事業の企画、実施をしていく母体といったところで考えてございます。

 また、俗に言われる3区連携事業といったところ、中野・杉並・豊島アニメ等地域ブランディング事業の企画内容ですとか、中野区で実施する事業の企画についても、こちらでその中身について検討するようなプラットフォームになり得るというふうに考えているところでございます。

 続きまして、今年の令和7年度の事業展開でございます。まず初めに、「アニメでつながる中野実行委員会」の実施事業といたしまして、中野チルナイトピクニック、こちらを8月22日から24日、四季の森公園を会場といたしまして実施いたします。プロジェクションマッピング技術を活用しまして、都心で多くの人々が一緒にくつろぐといったところとナイトエコノミーの活性化という中野らしい新たな価値観を提案するといったコンセプトの下、実施するものでございます。

 また、夏休み時期に合わせまして、誰でも気軽に参加できる特別な体験の機会として提供するとともに、子どもの権利の普及啓発ですとか、親子で参加できるプログラムを実施するといったことを考えてございます。

 続きまして、「(仮称)NAKANOミューラル・アニメロード」整備事業でございます。こちらは千光前通りに設置されました配電地上機器の歩道面に区内のアニメ関連企業の制作するコンテンツを描画するといった内容でございます。こちらは毎年度更新することで、中野の新たなアニメの名所として発信性を高めていくといったところで考えているところでございます。

 続きまして、2ページ目に移りまして、中野・杉並・豊島アニメ等地域ブランディング実行委員会の実施事業でございます。こちらは3区連携でこれまでも実施されてきておりますアニメ関連事業になりまして、今年は11月15日になかのZEROホールの西館の小ホールをはじめとして、こちらで行う予定です。企画の内容としましては、声優によるプラネタリウムの生解説ですとか、小ホールでのステージイベントのほか、展示スペースなどを活用したイベント、こういったものの実施を予定しているところでございます。

 この事業では、まちめぐり要素を加えたクイズラリーを実施することで回遊性を高めたり、地域経済の活性化を図るといったところも一つ考えているところでございます。

 三つ目といたしまして、中野区の実施事業といたしまして、区内アニメ関連企業が制作するアニメコンテンツによるデザインマンホールを制作いたしまして、まず中野四季の森公園周辺の区道に設置するといったところを考えているところでございます。デザインマンホールにつきましては、年度ごとに順次増設をしていく予定で考えております。

 あと、(4)その他といたしまして、上記以外でも区役所1階の中庭などをはじめとした区有施設などを活用して情報発信やその企画、こういったものを適宜行っていく予定でございます。

 今後の予定につきましては、先ほど御紹介した8月下旬には中野チルナイトピクニックの実施、11月には3区連携のブランディング事業の実施、また、11月頃に「NAKANOミューラル・アニメロード」の完成、翌年3月頃にデザインマンホールの完成といったところを目指して進めていくことを予定してございます。

 3ページ目の別紙1につきましては、先ほど御紹介した「アニメにつながる中野実行委員会」の参加団体、参加企業になりますので、こちらについてお読み取りいただければと思います。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。

立石委員

 アニメでつながる中野実行委員会の中野区は事務局という位置付けになるんですかね。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

立石委員

 オブザーバーは主に、そうそうたるアニメ企業が入られているわけですけれども、位置付けとしてはどのような、そもそもこの実行委員会の位置付けだったりオブザーバーの位置付けというのをもう一度説明いただいていいですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 実行委員会には、参加団体ということで産学官の東京商工会議所ですとか商店街連合会、観光協会をはじめとした中野区内の企業が入っておりまして、事業の実施主体といったところで考えてございます。

 オブザーバーにつきましては、実際どういったアニメによる展開ができるかどうかとか御助言をいただいたりですとか参考意見などを伺って、より実効性の高い事業ができていくような形で御意見を伺ったりというところを想定しているところでございます。

立石委員

 デザインマンホールのところで、アニメ関連企業が制作するアニメコンテンツによるマンホール制作とあるじゃないですか。これは特定の会社が持っているキャラクターをマンホールにデザインしていただくというイメージですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 一応今のところはアニメ関連企業が現在持っている、制作しているアニメのキャラクターですとかコンテンツを活用したものを提供してもらって、マンホールを制作してといったところを考えているところでございます。

立石委員

 知的財産ですよね。アニメとなるとかなり高価になると思いますが、制作する場合は別途制作費という形でライセンスをお借りするようなイメージなのか、それとも協力していただくオブザーバーとして、そこは無償とは言わないですけど、ある程度何かサービスしていただいているというイメージなんですか。どちらですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 オブザーバーで入っていただいているというところでございますけど、しっかりとした対価をお支払いして使わせてもらうと、そういったことを考えてございます。

立石委員

 そこに関しては、知的財産の利用料という形でお支払いするという形ですね。そうしたときに、中野区の様々持っているホームページだったり区報だったり物理的なものだったり、紙だったり、あるいはデジタル上のスペースがあるじゃないですか。そういったものにこういったアニメのライセンスというものを一定有償で払えば使えるようになるのか。ただ、当然、目的だったりとかそういったものがある程度コンセンサスが取れた上でだとは思うんですが、今後そのような取組の裾野が広がっていくというふうに認識してもいいんですかね。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 今後、実行委員会の中でそういった議論も、どういったところができるのかといったところで進めていきたいと考えていますので、そういったところが広がって、より地域に根差したアニメ産業の活動といいますか、一緒にやっていった事業が地域にも還元されるといったところで目指していきたいと思っていますので、そのような認識といいますか、そのような方向性で進めていきたいというふうに思ってございます。

立石委員

 例えば中野駅北口の壁のところにミューラルプロジェクト今描いてあるようなスペースがありますけれども、そこはそことして使っているので、いつまで今のものでいくかとかまだその辺は分からないですけど、仮に区が管理しているスペースなどでそういったアニメのプロモーションなども今後検討していけるということになるわけですよね。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 一般質問とかでも御答弁させていただいたと思うんですけど、中野サンプラザが区に寄附された後といったところでは、アニメの広告というのも一つ考えられることかなというふうに考えてございますので、そういったところでの活用というのも十分見据えていけるのかなというふうに考えてございます。

井関委員

 アニメコンテンツのブランディングを中野区でやっていくということですが、今いらっしゃるアニメ制作会社の既存のコンテンツを使ってブランディングしていくということでしょうか。それとも全く新しい作品を作るということでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 基本的にはどういう方向性でというところは、実行委員会の中で話を集めていく形になろうかなと思いますけども、一つ考えられることとしては、まずは既存にあるようなコンテンツを活用したこと、今後その辺のことが進展していく中では、オリジナルといったところもあるのかなと思いますけども、その辺は実行委員会の中でオブザーバーの意見も踏まえながら検討していきたいというふうに考えてございます。

井関委員

 ちょっとマニアックな話になるんですが、「天体戦士サンレッド」という作品がありまして、これは川崎市が設定でして、地元の方は地元が出てくるので喜ぶんですけど、放映もテレビ神奈川で地元の方は喜ぶんですけど、聖地巡礼的な効果があまりないんですね。

 新潟県三条市が設定の「Do It Yourself!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-」というアニメがありまして、これはどこの場所という設定が決まっていなかったらしいんですね、アニメの制作が決まったときに。三条市の職員の方がぜひこの作品は三条市ということにしてくれという力技で三条市にして、聖地巡礼の効果があるというようなネットの記事を見ましたので、ちょっと中野区でも頑張っていただいて、まるっきり一から作るというのはもしかして難しいかもしれないですけど、作品の設定を中野区にして、そして聖地巡礼スタンプラリー的なものをやったら結構経済効果があるんじゃないかなと思うんですけど、そういった考え等はいかがでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 本委員会におきます調査事項を踏まえて申しますと、来街者を含めた回遊ですとかそこに行ってもらうといったところを考えますと、中野区内の場所をアニメの中で題材にして使ってもらうというのは、こういうスマートウェルネスシティにもつながるものにはなっていくのかなと思っています。ですので、どういったところが可能かどうかというのは、それぞれアニメーションを作っている方々とか会社の考えというのもございますので、実行委員会でそういったところを踏まえて協議、議論していければなと思ってございます。

井関委員

 あと、ミューラルプロジェクトの壁画というのは非常にすばらしいアイデアだと思いますが、私は銅像というのをこの前総括質疑でさせていただいたんですが、壁画でもいいんですが、やはり物を売らないと経済効果があまりないと思うので、グッズとか、これはアニメ制作会社のほうにお金が入っていただいて全然私はいいと思うんですけど、地域にお金を落とすというところでは、物販、物を売るというところが必要だと思うんですが、いかがでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 真正面からの答弁になるかどうかあれなんですけど、NAKANOミューラル・アニメロードにつきましては、今後商店街等との連携は可能なのかなと。そこで双方向での対話というか、連携しながらそういった事業を実施していくことで、商店街に経済効果を生むとかそういったことが実現できるのかなというふうに思ってございます。その一つのツールといいますか、一つの方法だと考えていますので、そこでグッズを売るというところが具体的に出てくるかどうかというのはありますけども、一つ地域経済への貢献といった意味では、今回のことというのはそこにも資するものだというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑ございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、その他で何か報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、審査日程、その他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時08分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時16分)

 

 初めに、スマートウェルネスシティ調査特別委員会における委員派遣についてお諮りいたします。

 休憩中に御確認いただきましたとおり、委員の派遣決定については委員長に御一任いただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 次に、次回の委員会ですが、視察の調整ができた場合、別途正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。

中村委員

 休憩していただいてよろしいですか。

委員長

 休憩します。

 

(午後4時16分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時19分)

 

 他にございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上でスマートウェルネスシティ調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後4時20分)