平成16年06月15日中野区議会本会議(第2回定例会)
平成16年第2回定例会本会議第4日(6月15日)
1.平成16年(2004年)6月15日、中野区議会議事堂において開会された。
1.出席議員(42名)
1番 いでい 良 輔 |
|
2番 伊 東 しんじ |
3番 佐 野 れいじ |
|
4番 北 原 奉 昭 |
5番 久 保 り か |
|
6番 酒 井 たくや |
7番 奥 田 けんじ |
|
8番 近 藤 さえ子 |
9番 小 堤 勇 |
|
10番 大 内 しんご |
11番 伊 藤 正 信 |
|
12番 きたごう 秀 文
|
13番 吉 原 宏 |
|
14番 高 倉 良 生 |
15番 やながわ 妙 子 |
|
16番 平 島 好 人 |
17番 むとう 有 子 |
|
18番 はっとり 幸 子 |
19番 長 沢 和 彦 |
|
20番 か せ 次 郎 |
21番 山 崎 芳 夫 |
|
22番 小 串 まさのり |
23番 高 橋 ちあき |
|
24番 市 川 みのる |
25番 岡 本 いさお |
|
26番 こしみず 敏 明 |
27番 飯 島 きんいち |
|
28番 佐 伯 利 昭 |
29番 佐 藤 ひろ子 |
|
30番 来 住 和 行 |
31番 岩 永 しほ子 |
|
32番 若 林 ふくぞう |
33番 篠 国 昭 |
|
34番 伊 藤 岩 男 |
35番 斉 藤 金 造 |
|
36番 大 泉 正 勝 |
37番 斉 藤 高 輝 |
|
38番 江 口 済三郎 |
39番 藤 本 やすたみ |
|
40番 昆 まさ子 |
41番 江 田 とおる |
|
42番 池 田 一 雄 |
1.欠席議員
な し
1.出席説明員
中野区長 |
田中 大輔 |
助役 |
内田 司郎 |
収入役 |
山岸 隆一 |
教育長 |
沼口 昌弘 |
区長室長 |
田辺 裕子 |
まちづくり調整担当部長 |
那須井 幸一 |
総務部長 |
石神 正義 |
区民生活部長 |
本橋 一夫 |
子ども家庭部長 |
柳澤 一平 |
保健福祉部長 |
菅野 泰一 |
保健所長 |
清水裕幸 |
都市整備部長 |
石井正行 |
教育委員会事務局次長 |
金野 晃 |
総務担当参事 |
橋本 美文 |
政策計画担当課長 |
鈴木 由美子 |
本会の書記は下記のとおりである。
事務局長 |
正木 洋介 |
事務局次長 |
飯塚 太郎 |
議事調査担当係長 |
大谷 良二 |
書 記 |
黒田 佳代子 |
書 記 |
巣山 和孝 |
書 記 |
永田 純一 |
書 記 |
荒井 勉 |
書 記 |
廣地 毅 |
書 記 |
西田 健 |
書 記 |
岩浅 英樹 |
書 記 |
鳥居 誠 |
書 記 |
杉本 兼太郎 |
書 記 |
松本 桂治 |
書 記 |
吉田 哲郎 |
議事日程(平成16年(2004年)6月15日午後1時開議)
日程第1
第34号議案 中野区基本構想審議会条例を廃止する条例
第35号議案 中野区事務手数料条例の一部を改正する条例
第37号議案 中野区特別区税条例の一部を改正する条例
第38号議案 清掃車の買入れについて
第39号議案 パーソナルコンピュータ等の買入れについて
第40号議案 中野区印鑑条例の一部を改正する条例
第41号議案 中野区産業まちづくり調査会条例を廃止する条例
第42号議案 中野区立知的障害者更生施設条例の一部を改正する条例
日程第2
第36号議案 中野区防災会議条例の一部を改正する条例
日程第3
第43号議案 専決処分の承認について
日程第4
議員提出議案第5号 シベリア抑留者未払い賃金問題解決のための立法を求める意見書
日程第5
議員提出議案第6号 緊急地域雇用創出特別交付金の継続・改善を求める意見書
日程第6
議員提出議案第7号 安定した公的年金制度の確立を求める意見書
日程第7
(15)第49号陳情 西武新宿線野方駅のバリアフリー化を実現することについて
第26号陳情 野方駅北口の開設及び駅舎のバリアフリー化について
日程第8
第10号陳情 中央防災会議に浜岡原発震災専門調査会の設置を求める意見書を提出することについて
第11号陳情 中央防災会議に浜岡原発震災専門調査会の設置を求める意見書を提出することについて
日程第9
平成15年度中野区一般会計繰越明許費繰越計算書について
日程第10
平成15年度中野区一般会計事故繰越し繰越計算書について
日程第11
平成15年度中野区区政情報の公開に関する条例の運営状況について
日程第12
平成15年度中野区個人情報の保護に関する条例の運営状況について
日程第13
法人の経営状況を説明する書類の提出について
○中野区土地開発公社
○財団法人中野区中小企業退職金共済会
○財団法人中野区勤労者サービスセンター
○財団法人中野区文化・スポーツ振興公社
追加議事日程
日程第14
第44号議案 指定管理者の指定について
日程第15
議員提出議案第8号 介護予防対策の充実を求める意見書
日程第16
議員提出議案第9号 議員の派遣について
午後1時02分開議
○議長(山崎芳夫) 定足数に達しましたので、本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。
------------------------------
第34号議案 中野区基本構想審議会条例を廃止する条例
第35号議案 中野区事務手数料条例の一部を改正する条例
第37号議案 中野区特別区税条例の一部を改正する条例
第38号議案 清掃車の買入れについて
第39号議案 パーソナルコンピュータ等の買入れについて
第40号議案 中野区印鑑条例の一部を改正する条例
第41号議案 中野区産業まちづくり調査会条例を廃止する条例
第42号議案 中野区立知的障害者更生施設条例の一部を改正する条例
(委員会報告)
○議長(山崎芳夫) 日程第1、第34号議案、第35号議案、及び第37号議案から第42号議案までの計8件を一括議題に供します。
平成16年(2004年)6月8日
中野区議会議長 殿
総務委員長 平島 好人
(公印省略)
議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
議案番号 |
件 名 |
決定月日 |
第34号 |
中野区基本構想審議会条例を廃止する条例 |
6月8日 |
第35号 |
中野区事務手数料条例の一部を改正する条例 |
6月8日 |
第37号 |
中野区特別区税条例の一部を改正する条例 |
6月8日 |
第38号 |
清掃車の買入れについて |
6月8日 |
第39号 |
パーソナルコンピュータ等の買入れについて |
6月8日 |
平成16年(2004年)6月8日
中野区議会議長 殿
区民委員長 高倉 良生
(公印省略)
議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
議案番号 |
件 名 |
決定月日 |
第40号 |
中野区印鑑条例の一部を改正する条例 |
6月8日 |
第41号 |
中野区産業まちづくり調査会条例を廃止する条例 |
6月8日 |
平成16年(2004年)6月8日
中野区議会議長 殿
厚生委員長 かせ 次郎
(公印省略)
議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
議案番号 |
件 名 |
決定月日 |
第42号 |
中野区立知的障害者更生施設条例の一部を改正する条例 |
6月8日 |
○議長(山崎芳夫) お諮りいたします。上程中の議案に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により、省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。
本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、これより第34号議案、第35号議案、及び第38号議案から第42号議案までの計7件と、第37号議案とに分けて採決いたします。
初めに、第34号議案、第35号議案、及び第38号議案から第42号議案までの計7件について採決いたします。
ただいまの議案計7件は、委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
次に、第37号議案について起立により採決いたします。上程中の第37号議案を委員会報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(山崎芳夫) 起立多数。よって、上程中の第37号議案は可決するに決しました。
------------------------------
第36号議案 中野区防災会議条例の一部を改正する条例
(委員長報告)
○議長(山崎芳夫) 日程第2、第36号議案、中野区防災会議条例の一部を改正する条例を議題に供します。
平成16年(2004年)6月8日
中野区議会議長 殿
総務委員長 平島 好人
(公印省略)
議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
議案番号 |
件 名 |
決定月日 |
第36号 |
中野区防災会議条例の一部を改正する条例 |
6月8日 |
○議長(山崎芳夫) 総務委員会の審査の報告を求めます。平島好人総務委員長。
〔平島好人議員登壇〕
○16番(平島好人) ただいま議題に供されました第36号議案、中野区防災会議条例の一部を改正する条例に関しまして、総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
本議案は、区及び関係機関等の連携の強化等を図るため、防災会議の一員として陸上自衛隊の隊員を追加するものです。この条例の施行時期は公布の日です。本議案は、6月4日の本会議において当委員会に付託され、当委員会では6月8日に委員会を開き、審査を行いました。まず、審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、その後質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介いたします。
初めに、自衛隊員を防災会議の委員にしている自治体は23区でどれぐらいあるかとの質疑があり、現在23区中19区が自衛隊員を防災会議の委員としているとの答弁がありました。
次に、自衛隊員を防災会議の委員とすることのメリットは何かとの質疑があり、一つには防災会議を通じて、区を初め防災関連機関と自衛隊との連携関係を日ごろから築くことで、防災時の連携をより確かなものにすることができる。二つ目には、地域防災計画の策定に参画し、中野区の防災対策を十分理解、熟知していただくことで、災害時に適切な応急活動を行うことができるなどのメリットが考えられるとの答弁がありました。
さらに、自衛隊員との連携について、今後具体的にどのような連携を考えているかとの質疑があり、これまでは毎年2回程度定例的に連絡窓口の確認や防災計画策定後に計画の説明など行ってきた。今後は防災会議の中で、消防、警察、自衛隊等防災関連機関の活動内容や役割分担についての意見交換や調整を行い、効果的な災害対策活動を行えるよう連携を図っていくとの答弁がありました。
続いて、区内各地域で実施している防災訓練に自衛隊員が参加する予定はないかとの質疑があり、総合防災訓練には、この数年間毎年参加していただいているが、地域防災会会議での訓練への参加実績はない。要望があれば自衛隊にお伝えするとの答弁がありました。
以上が主な質疑応答の内容です。その後委員会を休憩して、本議案の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが質疑はなく、質疑を終結いたしました。
次に、意見の開陳を求めたところ、意見はなく、意見の開陳を終結いたしました。
次に、討論を求めたところ、1名の委員が本議案に反対する立場から、大災害発生時の人命救助のための自衛隊出動については反対するものではないが、自衛隊の災害時の出動と、防災会議への参加は別のものと考える。災害対策については、本来消防体制を抜本的に強化して行うべきである。周辺事態法や有事法制、有事関連法案の動きを見ると、防災の名のもとに自治体と自衛隊が密接に連携することが、自衛隊の治安出動訓練への道を開くのではないかと危惧される。よって、この議案には反対するとの討論を行いました。また、1名の委員が、本議案に賛成の立場から、区民の生命、財産を守るということは、行政の第一義的役割であり、23区中19区の防災会議に自衛隊が参加している現状において、一番危険度が高いと言われている中野区は、率先してあらゆる防災関連機関との連携をとるべき立場にある。中野区の防災会議に自衛隊員が参加することは、一歩前身したと評価できる。ぜひとも有効に活用し、区民の生命、財産を守るべきであると考える。よって、本議案に賛成するとの答弁を行いました。さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結いたしました。
そして、挙手による採決を行ったところ、賛成多数で本議案を可決すべきものと決した次第です。
以上で第36号議案に関する総務委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。
○議長(山崎芳夫) ただいまの報告について、御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
長沢和彦議員、きたごう秀文議員、むとう有子議員から討論の通告書が提出されていますので、順次通告議員の討論を許します。
最初に、長沢和彦議員。
〔長沢和彦議員登壇〕
○19番(長沢和彦) ただいま上程されました第36号議案、中野区防災会議条例の一部を改正する条例に、日本共産党議員団の立場から反対の討論を行います。
本議案は、現行条例の規定を改めて、陸上自衛隊の隊員を防災会議の委員とするものです。私どもの自衛隊についての考えは、憲法違反の軍隊であるという認識です。しかし、そうであっても、現実に存在している自衛隊が、大災害が発生したとき、人命救助のために出動することに反対するものではありません。このことは消防力などの総力を上げても間に合わない場合を指すものであることは言うまでもありません。また、自衛隊は軍事や治安維持のための部隊であって、災害救助の体制強化については、専門部隊としての消防体制の抜本的強化が必要です。私どもは、そのことを強く関係機関に求めてきました。
同時に自衛隊が大災害時に出動することと、自治体の防災会議への参加や防災訓練に参加することは、性質の違う別個の問題です。防災会議の名のもとに、自治体と自衛隊が密接に関係する体制をつくることは、自治体が自衛隊の治安出動の訓練に道を開く危険を心配するものです。現に1973年の国会で、当時の福田赳夫首相は、防災出動が十分に行われて、その結果治安出動のときの多少の訓練になるという副次的効果が出てきてどこが悪いのか。むしろ国費を効率的に使う所以であるとまで言及しています。防災訓練やさまざまな機会をとらえて、治安対策を行うことを当然視しているのです。
昨日有事関連7法が国会で強行成立されました。アメリカ軍の海外での戦争に自衛隊が参戦し、自治体や民間企業、国民を総動員するものであり、絶対に認められません。憲法9条に違反し、戦争する国に変えようとする策動が進められているとき、憲法擁護の立場にある中野区が、防災会議に自衛隊を委員にすることで、区民の平和の意思や区民生活を押さえつけ、治安出動の一環としての役割を持つことを危惧するものです。
したがって、本議案には反対を表明し、討論とします。(拍手)
○議長(山崎芳夫) 次に、きたごう秀文議員。
〔きたごう秀文議員登壇〕
○12番(きたごう秀文) ただいま上程されました第36号議案、中野区防災会議条例の一部を改正する条例に、賛成の立場から討論をいたします。
自衛隊の災害時における応急活動は、平成7年の阪神・淡路大震災を初め、北海道の有珠山の噴火、伊豆諸島の地震、三宅島の噴火、さらに東海地方を襲った豪雨などのさまざまな災害現場において、被災住民の救援、救護や被災生活の支援に大きな貢献があったことは、周知のところであります。このことは災害時に住民の命と財産を守る上で、自衛隊の活動の必要性は非常に高く、また欠かせないことを端的にあらわしております。
また、阪神・淡路大震災を契機に、災害対策基本法や自衛隊法において、災害時の自衛隊の災害派遣や活動に関する改正がなされ、災害時における自衛隊の役割がより明確にされたところであります。自衛隊の災害時の活動を見ると、救出、救助、医療活動、物資輸送、避難生活への給食、給水など、応急対策活動のほとんどに対応できる能力を持っており、区の災害対策活動と連携することにより、一層効果的な救援、救護活動ができることとなります。特に、東海地震や東京直下型地震の切迫性が高くなっている今だからこそ、自衛隊が持つ能力や機動力を大いに活用して、中野区民の命と財産を守る手だてを講じることが強く求められていると考える。
中野区防災会議に自衛隊を加えることは、23区の状況を見れば中野区としてもっと早期に取り組むべき問題ではあったが、今回の条例改正は、中野区の防災体制の前進ととらえられる。平時からの連携なくして、災害時の連携は築けない。区民の自助、共助を高めるとともに、防災会議委員に自衛隊が加わり、公助として区を初めとした防災関係機関が自衛隊との連携、協力体制を築いていくことが、中野区全体の防災体制の充実、強化につながる。このことが災害時に一人でも多くの区民の大切な命を救うことになると確信するものであります。したがって、中野区防災会議の委員に自衛隊を加えることに賛成をするものであります。
以上でございます。(拍手)
○議長(山崎芳夫) 次に、むとう有子議員。
〔むとう有子議員登壇〕
○17番(むとう有子) ただいま上程されました第36号議案、中野区防災会議条例の一部を改正する条例に、無所属の会として、反対の立場から討論いたします。
第二次大戦後、1946年に日本国憲法が公布され、1950年に旧文部省は、中学生用の「新しい憲法の話」の中で、第9条の平和主義を次のように説明しました。「今度の憲法では、日本の国が決して二度と戦争をしないように、二つのことを決めました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは一切持たないということです。これから先日本には陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戦力の放棄と言います。放棄とは、捨ててしまうということです。」私は戦力を保持しないことと、戦争放棄こそは人類が到達すべき崇高なゴールであると信じるものです。
1973年、長沼訴訟における札幌地裁判決、いわゆる福島判決は、自衛隊は憲法違反であると、自衛隊の合憲性について判断を示した唯一の判決でした。しかし、その後札幌高裁は、統治行為論、すなわち高度に政治的な国家行為については、裁判所は法律判断を差し控えなればならないという考えに基づき、札幌地裁判決を破棄しました。法治国家でありながら、自衛隊が合憲かどうかの判断は避けられています。自衛隊は憲法上灰色の存在です。この自衛隊の隊員を防災会議の委員に区長が任命するという条例は、憲法擁護を掲げ、平和事業の推進を図る中野区になじまず、加えて中野区は自衛隊の存在を法的に認めることになります。法的に灰色のものが堂々と地域に加わり、市民権を得て、限りなく色が薄まり、白くなる危惧を私は大いに感じています。
追い打ちをかけるがごとく、先日小泉総理は、ブッシュ米大統領との会談で、多国籍軍に自衛隊を参加させる意向を表明しました。政府はこれまで多国籍軍の任務、目的が武力行使を伴う場合には、自衛隊の参加は憲法上許されないとの見解を述べてきました。従来の政府見解に照らしても、憲法違反の恐れが大です。戦後およそ60年になろうとしている今、平和憲法の原点が、その精神がなし崩し的にゆがめられている現状に危機感を持つ者こそ、真の愛国者でありましょう。総論において、憲法上灰色の存在を結果的に地方公共団体が白だと認めてしまうことになる本条例を認めることはできません。
さて、災害に備え、また災害に対処するためには、住民相互の扶助活動が基本になると考えられます。そして、住民の要望があれば、行政の責任で、その活動をサポートしていく必要もあります。それゆえ関係諸機関の人々を委員として、中野区の防災会議が組織されていると理解しております。申し上げるまでもなく、陸上自衛隊は軍隊組織です。近年イラクへの派兵をきっかけに、ますます米軍との連携を強めつつあります。軍隊組織であるがゆえに、自衛隊は基本的に上意下達の指揮系統で活動をしています。このことは、災害時に最も重要な横のつながりを基本とする住民の相互扶助活動にはなじみません。また、そもそも自衛隊は国防にかかわるもので、地方自治体での活動を前提とはしていません。かつ陸上自衛隊は、縦割りの指揮系統を持つ組織ですから、区長が任命する者といえども、実際の活動に当たっては、区長の指揮下で行動するものではありません。自治体の長としてその活動に歯止めをかけることができない組織の人間を、委員として任命することは無責任と言えましょう。
さらに、近年中野区の総合防災訓練に陸上自衛隊練馬駐屯地の第1普通科連隊が参加し続けています。迷彩服を着用した軍隊組織たる自衛隊が、地域活動に参加することに不安を持つ声が住民から聞かれます。重装備の自衛隊の目的は、住民の安全確保ではなく、国益に沿った作戦遂行であり、国益に沿わないと判断された住民を武力で排除する可能性を持っています。
最近の自衛隊の活動を評して、自己完結型の組織だから力を発揮するのだという言葉を耳にします。自衛隊もそのように宣伝しています。自己完結という言葉は、元来余りいい意味を持たない言葉ではなかったかと思いますが、自分で何でもできるという意味らしいのですが、いずれにせよ、まさに自己完結しているがゆえに、住民の相互扶助活動にはなじみません。何が起こるのか、予測できない災害時に、さまざまな意思を持つ住民が存在する中で、みずからの組織でのみ完結している自衛隊員が、臨機応変に対応できるとは到底思えません。
以上の理由で、第36号議案、中野区防災会議条例の一部を改正する条例に、無所属の会として反対であることを述べ、反対討論といたします。(拍手)
○議長(山崎芳夫) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。
これより起立により採決いたします。
上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(山崎芳夫) 起立多数。よって、上程中の議案は、可決するに決しました。
------------------------------
第43号議案 専決処分の承認について
(委員長報告)
○議長(山崎芳夫) 日程第3、第43号議案、専決処分の承認についてを議題に供します。
平成16年(2004年)6月10日
中野区議会議長 殿
総務委員長 平島 好人
(公印省略)
議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を承認すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
議案番号 |
件 名 |
決定月日 |
第43号 |
専決処分の承認について |
6月10日 |
(付帯意見)
○ 当該事件は区の事務処理上のミスに対処するために提案されたものであり、今後このような事態を起こすことのないよう万全の方策を講ずるとともに、安易な一般財源の補填による処理をすることのないよう努力されたい。
○議長(山崎芳夫) 総務委員会の審査の報告を求めます。平島好人総務委員長。
〔平島好人議員登壇〕
○16番(平島好人) ただいま議題に供されました第43号議案、専決処分の承認についてに関しまして、総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
第43号議案、専決処分の承認については、平成16年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算について、地方自治法第179条第1項の規定により、専決処分をしたため同条第3項の規定により議会に報告し、その承認を求めるものです。
この補正予算は、平成15年度の中野区国民健康保険事業特別会計において、歳入が歳出に不足したため、平成16年度の歳入を繰り上げ充用するに当たり、本年5月31日までに平成16年度中野区国民健康保険事業特別会計予算の補正について議決する必要がありましたが、議会を招集するいとまがなかったため、専決処分をしたものです。
この補正予算の内容は、歳出予算に前年度繰り上げ充用金を新設し、3億8,000万円を歳入予算に、国民健康保険料3億8,000万円をそれぞれ追加計上するものです。これにより、既定予算との合計額は275億9,200万円となります。
本議案は6月4日の本会議において、当委員会に付託され、当委員会では6月8日及び10日に審査を行いました。まず、審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、その後質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介いたします。
初めに、これまで同じ仕事を同じように処理してきたのに、なぜことしこういうことが起こったのか。平成15年度だけ違うことを行ったのかとの質疑があり、この数年間努力して収納率を少しずつ上げてきたが、平成15年度は少し下がってしまった。それにもかかわらず、国保会計の所管部が、補正予算対応は必要ないという判断をしてしまい、補正予算の手続を行わなかった。また、収納率が下がってきた状況に対して、適切な対策をとっていなかったとの答弁がありました。これに対し、歳入が不足することはいつの時点でわかったのかとの質疑があり、5月2日に収入役室が仮決算帳票を打ち出し、その翌日財務担当が国保担当とで、3億7,000万余の歳入不足があることを確認したとの答弁がありました。
次に、事業部制のもとでは、国保会計の補正予算はどこの部署が責任を持って対応するのかとの質疑があり、当初予算、補正予算のいずれにおいても基本的には所管の部で数字を積み上げ、予算編成を行うことになっている。歳入ついても同様で、まずは所管部で最大限の努力を行う必要がある。財政担当としては、所管部から補正予算の要請が来れば、所要の点検、確認を行い、補正予算の手続を行うとの答弁がありました。
続いて、担当課では、予算現額で歳入を把握する組織体制が確立していなかった。それにもかかわらず、だれかを処分するということがあるのか。あるとすれば、だれが処分の対象となるのか。また、担当者については、通常の勤務評定の中で勘案するという区長答弁があったが、どういうことかとの質疑があり、国保事務については、担当の部長以下、それぞれの職員が責任を自覚して事務を行っていれば、このような問題は回避できたものであり、所管部長の指導、監督が十分でなかった。また、事務処理上のミスから発生した問題については法令違反でないことから、担当者については、通常の勤務評定の中で勘案していくことになるとの答弁がありました。
さらに、収納率を上げていく取り組みが区政全体の方針として行われてきており、そのことが予算現額に対する収納率を見ないで、調定額に対する収納率だけを見続けてきた原因となったのではないか。単なる会計上のミスではなく、区政全体の方針の中で、単なる会計上のミスではなく、区政全体の方針の中で、構造的な温床があったのではないかとの質疑があり、健全な国保会計を目指して、できる限り収納率を上げるように、行財政改革の一環として、区全体で努力してきた。その中で予算現額に対する収納率を正確に把握すべきところを、結果としてそのような管理をしてしまったとの答弁がありました。これに対し、収納率を高める努力は当然だが、保険料を払いたくとも払えないという区民の生活実態を踏まえるならば、一般会計からの繰り出しは必要ではないかとの質疑があり、歳入不足分を一般会計から繰入金で賄うことになると、繰入金が年々膨らみ、区の基本的な施策を運営するための財源を圧迫することになる。そうならないような財政運営が大切と考えるとの答弁がありました。
続いて、国保会計は健全な運営をすべきである。保険料が徴収できなくても、一般会計からの繰入金で何とかなるだろうというような甘えはなかったかとの質疑があり、国保会計は特別会計として独立した運営ができるようにすべきである。中野区は厳しい財政状況にあり、国保会計は収納などできる限りの努力を行い、一般会計への負担は少しでも軽くしなければならないと考えているとの答弁がありました。
次に、今回の補正は計画どおり入ってこなかった保険料を先食いする形のもので、議会も区民も心配している。区はどう考えているのかとの質疑あり、今回平成15年度国保会計でこのような状況が生じてしまい申しわけなく思っている。今後のとるべき対応については、全力を挙げて万全を期さなければならない。区民の皆様にはこれまで厳しい状況の中でも御協力いただいており、納付しやすい環境づくりや制度の趣旨を説明して御理解いただきながら、平成16年度の財政運営について全力を挙げるとの答弁がありました。
続いて、今後こういうことが起こらないように、再発防止策として、具体的にどのような対策をとるのかとの質疑があり、国保担当は歳入歳出のキャッシュフローの管理を行うとともに、情報を財政担当に提供する。収入役室は出納機関としての積み上げたキャッシュフローの情報を補正予算の編成や、仮決算前の4月まで関係部署に提供する。財政担当は国保担当や収入役室などから出されてきた情報内容を検証し、キャッシュフロー、決算見込みを確認するとの答弁がありました。
以上が主な質疑応答及び要望の内容です。その後委員会を休憩して、本議案の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが質疑はなく、質疑を終結いたしました。
次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく意見の開陳を終結いたしました。
次に、討論を求めたところ、1名の委員が本議案に反対する立場から、国民健康保険料は毎年のように引き上げてきており、国民は厳しい状況に置かれながらも、保険料を一生懸命納めている。だからこそ全国市長会でも、国に財源を要求しており、23区いずれの区も一般会計からの繰り出しをしている。今回の問題は、区民の命に直結する国保事業の運営に影響する重大な問題である。区は事務処理上のミスを説明したが、会計事務の基本を踏まえていれば、事前の補正対応で回避できたものである。そうならなかったのは、調定額に対する収納率をどれだけ高めるかという行財政5カ年計画に目を奪われたことによって引き起こされた区政運営のミスと言えるものである。区民と議会に不安を与え、今後の国保事業にも影響を及ぼした区長の責任は大きい。このような問題を区長の専決で処分したことは承認できない。よって、本件には賛成できないとの討論を行いました。さらに、討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結いたしました。
そして、挙手による採決を求めたところ、賛成多数で本議案を承認すべきものと決した次第です。
最後に、本議案に付された意見を申し上げます。当該事件は、区の事務処理上のミスに対処するために提案されたものであり、今後このような事態を引き起こすことのないよう、万全の方策を講ずるとともに、安易な一般財源の補てんによる処理をすることないように努力されたい。意見は以上でございます。
以上で、第43号議案に関する総務委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。
○議長(山崎芳夫) ただいまの報告について、御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。
上程中の議案を委員長の報告どおり承認するに賛成の方は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(山崎芳夫) 起立多数。よって、上程中の議案は承認するに決しました。
お諮りいたします。この際本日の日程を追加し、日程第14、第44号議案、指定管理者の指定についてを先議するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
------------------------------
第44号議案 指定管理者の指定について
○議長(山崎芳夫) 日程第14、第44号議案、指定管理者の指定についてを上程いたします。
理事者の説明を求めます。
〔助役内田司郎登壇〕
○助役(内田司郎) ただいま上程されました第44号議案、指定管理者の指定についてにつきまして、提案理由の説明をいたします。
第44号議案、指定管理者の指定については、かみさぎこぶし園において指定管理者制度を導入するに当たり、指定管理者の指定につきまして、地方自治法第244条の2第6項に基づき、議会の議決を必要とするものです。指定管理者として選定した団体は、社会福祉法人東京都知的障害者育成会で、指定の期間は平成17年4月1日から平成27年3月31日までの10年間としております。本議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(山崎芳夫) 本件について、御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
上程中の議案は会議規則に従い、厚生委員会に付託いたします。
この際申し上げます。議事の都合上、会議時間を延長いたします。
議事の都合により暫時休憩いたします。
午後1時37分休憩
午後2時36分開議
○議長(山崎芳夫) 会議を再開いたします。
お諮りいたします。この際本日の日程をさらに追加し、日程第17、第44号議案、指定管理者の指定についてを先議するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
------------------------------
第44号議案 指定管理者の指定について
(委員会報告)
○議長(山崎芳夫) 日程第17、第44号議案、指定管理者の指定についてを議題に供します。
平成16年(2004年)6月15日
中野区議会議長 殿
厚生委員長 かせ 次郎
(公印省略)
議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
議案番号 |
件 名 |
決定月日 |
第44号 |
指定管理者の指定について |
6月15日 |
○議長(山崎芳夫) お諮りいたします。上程中の議案に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。
本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
上程中の議案を、委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
お諮りいたします。
この際本日の日程をさらに追加し、日程第16、議員提出議案第9号、議員の派遣についてを先議するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
------------------------------
議員提出議案第9号 議員の派遣について
○議長(山崎芳夫) 日程第16、議員提出議案第9号、議員の派遣についてを上程いたします。
提案者代表の説明を求めます。大内しんご議員。
〔大内しんご議員登壇〕
○10番(大内しんご) ただいま議題に供されました議員提出議案第9号、議員の派遣についての提案理由の説明を申し上げます。
本議案は、特別区競馬組合の大井競馬場における競馬開催状況及び新たに整備された第1号スタンドを調査視察するため、議員を派遣しようとするものです。特別区競馬組合は、各区の分担金によって運営されており、その収益の分配金は区の財政に大きな影響をもたらすものとなっております。また、平成15年末にオープンした第1号スタンドは、新規ファンの獲得と、入場者数の回復を目指し、ファンの視点に立って見直しを行った競馬場施設となっております。
以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますよう、お願い申し上げて、提案理由の説明といたします。
○議長(山崎芳夫) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
本件は委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。
本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
上程中の議案は、原案どおり可決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
------------------------------
議員提出議案第5号 シベリア抑留者未払い賃金問題解決のための立法を求める意見書
○議長(山崎芳夫) 日程第4、議員提出議案第5号 シベリア抑留者未払い賃金問題解決のための立法を求める意見書を上程いたします。
提案者代表の説明を求めます。平島好人議員。
〔平島好人議員登壇〕
○16番(平島好人) ただいま議題に供されました議員提出議案第5号、シベリア抑留者未払い賃金問題解決のための立法を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
なお、提案説明は、案文の朗読をもってかえさせていただきたいと存じますので、御了願います。
シベリア抑留未払い賃金問題解決のための立法を求める意見書
1945年8月、第二次世界大戦終結直後に60万人を超える旧日本軍の軍人や民間人がソ連の捕虜として連行され、極寒のシベリアで数年間にも及ぶ過酷な強制労働に従事させられました。そして、6万人以上が栄養失調や病気で亡くなり、無事帰国できた抑留者も苦難に満ちた戦後を送ってきました。
これらの元抑留者には抑留中の賃金も支払われておらず、平均年齢80歳を超える元抑留者は、今、人生最後の時を迎え、あらためて、当時の強制抑留・強制労働の意味を問い直し、長きにわたって放置されたままの問題に対し、早期の解決を求めています。
よって、中野区議会は、国会及び政府に対し、シベリア抑留者未払い賃金問題解決のための立法に速やかに取り組むよう強く求めます。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出いたします。
年 月 日
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
厚生労働大臣 あて
中野区議会議長名
以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。
○議長(山崎芳夫) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
本件は、委員会付託を省略いしたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。
本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
上程中の議案は、原案どおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
ただいまの議決により、総務委員会に付託した第8号陳情、シベリア抑留問題解決のための立法を求める意見書を提出することについては、みなす採択となりますので、さよう御了承願います。
------------------------------
議員提出議案第6号 緊急地域雇用創出特別交付金の継続・改善を求める意見書
○議長(山崎芳夫) 日程第5、議員提出議案第6号、緊急地域雇用創出特別交付金の継続・改善を求める意見書を上程いたします。
提案者代表の説明を求めます。平島好人議員。
〔平島好人議員登壇〕
○16番(平島好人) ただいま議題に供されました議員提出議案第6号、緊急地域雇用創出特別交付金の継続・改善を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
なお、提案説明は、案文の朗読をもってかえさせていただきたいと存じますので、御了承願います。
緊急地域雇用創出特別交付金の継続・改善を求める意見書
政府は失業者の就労対策事業として、平成11年度から3年間、緊急地域雇用特別交付金を実施し、その後も、平成14年度から平成16年度末まで緊急地域雇用創出特別交付金を実施しています。
この交付金は、雇用期間が6か月未満とされていますが、失業者のつなぎ就労として一定の役割を果たしてきました。
ところが、この交付金は平成17年3月で終了し、政府はその後の対応策について明確な方向を示していません。
よって、中野区議会は、政府に対して、下記の事項の実現を強く要望いたします。
記
1 現在実施している緊急地域雇用創出特別交付金を、平成17年度以降も継続して実施すること。
2 継続にあたっては、失業者の就労に役立つよう、実施要綱や運用方法など、実施主体である地方 自治体が運用しやすいように改善すること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出いたします。
年 月 日
内閣総理大臣
厚生労働大臣 あて
中野区議会議長名
以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案説明といたします。
○議長(山崎芳夫) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
本件は、委員会付託を省略いしたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。
本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんのでこれより採決いたします。
上程中の議案は、原案どおり可決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
ただいまの議決により、総務委員会に付託した第24号陳情、緊急地域雇用創出特別交付金の継続・改善を求めることについては、みなす採択となりますので、さよう御了承願います。
------------------------------
議員提出議案第7号 安定した公的年金制度の確立を求める意見書
○議長(山崎芳夫) 日程第6、議員提出議案第7号、安定した公的年金制度の確立を求める意見書を上程いたします。
提案者代表の説明を求めます。高倉良生議員。
〔高倉良生議員登壇〕
○14番(高倉良生) ただいま議題に供されました議員提出議案第7号、安定した公的年金制度の確立を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
なお、提案理由説明は、案文の朗読をもってかえさせていただきたいと存じますので、御了承願います。
安定した公的年金制度の確立を求める意見書
公的年金制度は、老齢や障害を等によって加入者及びその家庭の生活の安定が損なわれることを防止することを目的として設けられた社会保障制度であり、医療保険制度と並んで国民生活に重要な役割を果たしています。
しかしながら、少子化・高齢化の進展、経済の低迷と厳しい財政状況や雇用環境の変化など、公的年金制度を取り巻く環境は大きく変化しています。
現在、国民の公的年金制度に対する不安・不信などが高まっている中で、だれもが安心して老後を迎え、活力ある高齢社会を実現するためには、公的年金制度の安定した運営が不可欠です。よって、中野区議会は、国会及び政府に対し、下記の事項を速やかに実施するよう強く要望します。
記
1 公的年金制度が将来にわたって安定した制度となるよう、基礎年金の国庫負担割合を早急に2分 の1に引き上げること。
2 給付水準や保険料負担などについて、年金受給者の生活実態を踏まえるべく、特段の措置を講じ ること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出いたします。
年 月 日
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
厚生労働大臣 あて
中野区議会議長名
以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。
○議長(山崎芳夫) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
本件は、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。
本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんのでこれより採決いたします。
上程中の議案は、原案どおり可決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
ただいまの議決により、区民委員会に付託した第3号陳情、安定した公的年金制度の確立等に関することについて、1項及び2項は、みなす採択となりますので、さよう御了承願います。
お諮りいたします。この際本日の日程をさらに追加し、日程第15、議員提出議案第8号、介護予防対策の拡充を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
------------------------------
議員提出議案第8号 介護予防対策の拡充を求める意見書
○議長(山崎芳夫) 日程第15、議員提出議案第8号、介護予防対策の拡充を求める意見書を上程いたします。
提案者代表の説明を求めます。大内しんご議員。
〔大内しんご議員登壇〕
○10番(大内しんご) ただいま議題に供されました議員提出議案第8号、介護予防対策の拡充を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
なお、提案説明は、案文の朗読をもってかえさせていただきたいと存じますので、御了承願います。
介護予防対策の拡充を求める意見書
わが国は、団塊の世代が65歳以上になる今後10数年の間、急速に人口の高齢化が進みます。そうした中で、目指すべき社会の姿は「元気な高齢者が多い社会」であり、高齢者が健康を保持し、生涯にわたって生き生きと暮らせる社会を築くことが課題です。
ところが、平成12年4月の介護保険施行後の状況を見ると、スタート時の要介護認定者が218万人から平成15年10月には約371万人へと約7割増加し、高齢者に占める要介護認定者の割合も当初の10%から15%へと上昇しています。特に看過してならないことは、軽度の認定者の増大(全体の伸び率70%に対し、要介護Ⅰ115%、要支援90%の増加)が目立っていること、そして、軽度の人ほど重度化する割合が高いということです。
こうした観点から、高齢者が生涯にわたって生き生きと暮らすためには、これまでも力が入れられてきた健康増進・疾病予防の更なる拡充・強化とあわせて、要介護状態にならないようにするための介護予防策が一層の重要性を増しています。
介護保険制度は施行後5年を目途として制度全般に関する必要な見直し等を行うこととされさていますが、その際現行制度における要支援や要介護度Ⅰの軽度の方々への介護サービスの充実や健康増進策の強化を図るとともに、認定外の虚弱の方々を要介護状態にさせないよう、介護予防対策に全力を挙げるべきです。
さらに、政府においては、わが国の高齢化のピーク時を視野に入れて、全国の区市町村に介護予防サービス拠点整備するなど、効果のある介護予防策の更なる拡充を図ることを強く要望します。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出いたします。
年 月 日
内閣総理大臣
あて
厚生労働大臣
中野区議会議長名
以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願いを申し上げ、提案理由の説明といたします。
○議長(山崎芳夫) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
本件は委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。
本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
上程中の議案は、原案どおり可決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
------------------------------
(15)第49号陳情 西武新宿線野方駅のバリアフリー化を実現することについて
第26号陳情 野方駅北口開設及び駅舎バリアフリー化について
(委員会報告)
○議長(山崎芳夫) 日程第7、議事日程記載の陳情計2件を一括議題に供します。
平成16年(2004年)6月8日
中野区議会議長 殿
建設委員長 伊東 しんじ
(公印省略)
陳情の審査結果について
本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。
記
受理番号 |
件 名 |
審査結果 |
決定月日 |
意見 |
措置 |
第26号 陳情
|
野方駅北口の開設及び駅舎のバリアフリー化について
|
採択 すべきもの
|
6月8日
|
|
|
○議長(山崎芳夫) お諮りいたします。上程中の陳情に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。
本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
上程中の陳情を採択するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
------------------------------
第10号陳情 中央防災会議に浜岡原発震災専門調査会の設置を求める意見書を提出することにつ いて
第11号陳情 中央防災会議に浜岡原発震災専門対策会の設置を求める意見書を提出することにつ いて
(委員長報告)
○議長(山崎芳夫) 日程第8、議事日程記載の陳情計2件を一括議題に供します。
平成16年(2004年)6月9日
中野区議会議長 殿
総務委員長 平島 好人
(公印省略)
陳情の審査結果について
本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。
記
受理番号 |
件 名 |
審査結果 |
決定月日 |
意見 |
措置 |
第10号 陳情 |
中央防災会議に浜岡原発震災専門調査会の設置を求める意見書を提出することについて |
不採択と すべきもの |
6月9日 |
|
|
第11号 陳情 |
中央防災会議に浜岡原発震災専門調査会の設置を求める意見書を提出することについて |
不採択と すべきもの |
6月9日 |
|
|
○議長(山崎芳夫) 総務委員会の審査の報告を求めます。平島好人総務委員長。
〔平島好人議員登壇〕
○16番(平島好人) ただいま議題に供されました第10号陳情、中央防災会議に浜岡原発震災専門調査会の設置を求める意見書を提出することについて、及び第11号陳情、中央防災会議に浜岡原発震災専門調査会の設置を求める意見書を提出することについての2件の陳情に関しまして、総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
2件の陳情は、内閣総理大臣及び防災担当大臣に対して、中央防災会議に浜岡原発震災専門調査会の設置を求める意見書の提出を求めるものです。
第10号陳情は、3月2日に、第11号陳情は3月8日に受理され、3月12日の本会議で当委員会に付託された後、当委員会では3月16日及び6月9日に審査を行いました。
まず、審査の進め方として、両陳情は件名及び趣旨が同一であるため、一括して議題に供した後、委員会を休憩して陳情者から補足説明を受け、その後委員会を再開して質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介いたします。
初めに、浜岡原発は、東海地震想定震源域の真上にあり、マグニチュード7.0以上の地震が起きた場合には、極めて危険な状況にある。このことについては、区はどのように認識しているかとの質疑があり、国の見解によると地震発生に伴う原子力災害の防止に関して、浜岡原発は法令等に基づく十分な耐震性を持ち、事故防止に万全を期している。そして防災基本計画等に定める原子力災害対策に従い、適切な対応が行われるとされているとの答弁がありました。
これに対し、国は過去に地震が発生した場所には原子力発電施設等は建てないと言いながら、浜岡では建てられている。地震発生時の浜岡原発の損傷については、中央防災会議でも検討されておらず、中野区の地域防災計画にも触れられていない。区は、原子力発電施設等に関して、安全対策等についてどのように考えているかとの質疑があり、原子力災害対策特別措置法によれば、原子力施設の所在する自治体は、原子力災害対策に関する計画を定めることとなっているが、中野区には該当施設がないため、特段計画を定めていないとの答弁がありました。
さらに、東海地震、東南海地震及び南海地震の現在の報道状況についてどう把握しているかとの質疑があり、東海地震の規模については、マグニチュード8.0級の大きな地震が起きると想定され、文部科学省の調査研究によると、30年以内に40%、50年以内で60%という極めて具体性に富んだ地震の切迫性が指摘されている。中央防災会議の専門調査会におけるさまざまな研究、議論の結果として、昨年強化対策特別地域が200数十の自治体に拡大されたとの答弁がありました。以上が主な質疑応答の内容です。
その後委員会を休憩して、本陳情の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結いたしました。
次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく意見の開陳を終結いたしました。
次に、討論を求めたところ、1名の委員が本陳情に賛成する立場から、中部電力の浜岡原発の安全性については、これまでにもいろいろな問題点が専門家から指摘されている。大地震の発生予測の中でも、東海地震の発生はとりわけ危惧されている。中央防災会議に浜岡原発震災専門調査会を設置することは、最低限必要ではないかと考える。よって、本陳情に賛成するとの討論がありました。さらに討論を求めましたが、討論もなく、討論を終結いたしました。
そして、挙手による採決を行ったところ、賛成少数で本陳情を不採択とすべきものと決した次第です。
以上で、第10号陳情及び第11号陳情に関する総務委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。
○議長(山崎芳夫) ただいまの報告について、御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御質疑なければ質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。むとう有子議員から討論の通告書が提出されていますので、通告議員の討論を許します。むとう有子議員。
〔むとう有子議員登壇〕
○17番(むとう有子) 第10号及び第11号陳情、中央防災会議に浜岡原発震災専門調査会の設置を求める意見書を提出することについて、無所属の会として賛成の立場から討論いたします。
日本で今最も発生が確実視されている大地震が東海地震です。前回の東海地震はおよそ150年前で、マグニチュード8を超え、地震を起こすエネルギーがたまっています。今、東海地震が起これば、阪神・淡路大震災の15倍の規模の地震になると言われています。浜岡原発は、想定されている東海地震の震源域の真上に4基が稼働中、さらに1基が試運転中です。地震が起こると原発と自動停止することになっていますが、原子炉の燃料は崩壊熱のため、停止後も大量に発熱し続けます。そのため原子炉が地震でとまっても、崩壊熱を取り除くため。冷却し続けなければなりません。もし配管が地震で破損し、冷却水が大量に失われると、冷し続けることができなくなり、最悪なメルトダウン、炉心溶融という致命的な事故になります。そうなれば、放射能が大量に放出され、この狭い日本で、チェルノブイリ原発事故の再現、いやそれ以上の被害となってしまいます。チェルノブイリの原発事故では、国境を越えて多くの人が被爆しています。加えて、地震による被害と、原発事故による被害が重なる、原発震災が起こればどうなるのか、つまり阪神・淡路大震災の15倍の地震と、チェルノブイリ原発事故が同時に発生するということです。
原発震災が起これば、震災による被害者の救出もできず、多くの助かるべき人命が見捨てられるでしょう。想像しただけで身の毛のよだつ思いがいたします。原発震災を未然に防ぐために、浜岡原発は東海地震の前に何としても運転をとめておくべきです。なぜなら、地震は人間の力ではとめられませんが、原子力発電は人間の力でとめられるのですから。しかし、浜岡原発は依然として稼働しています。危機管理意識の欠如と言わざるを得ません。政府は国民の命を守るために、陳情書に述べられているように。原発損傷後の補修方法、放射能放出による周辺市区町村への報告手順、被災が予測される市区町村への対応、被災者の救援、退避の誘導方法、原発施設の封鎖、それらのシミュレーションを行い、対策を一刻も早く立てるべきです。
ところが、中央防災会議では、浜岡原発損傷による検討が何一つなされていません。東海地震が発生し浜岡原発が損傷すれば、為す術がありません。浜岡原発すべてを地震が起こる前に一刻も早く停止することを求めますが、それができないのであれば、せめて中央防災会議において、浜岡原発震災専門調査会を設置し、できるだけの対策を準備すべきと考えます。浜岡原発でチェルノブイリ級の事故が発生すれば、風向きによっては東京も人が住むことができなくなるほどの汚染地域となります。区民の暮らしや命を守るために、中野区議会として、内閣総理大臣及び防災担当大臣に対し、中央防災会議に浜岡原発震災専門調査会の設置を求める意見書を提出すべきと考え、第10号及び第11号陳情に無所属の会として賛成であることを述べ、賛成討論といたします(拍手)
○議長(山崎芳夫) 他に討論がなければ討論を終結いたします。
これより起立により採決いたします。上程中の陳情を採択するに賛成の方は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(山崎芳夫) 起立少数。よって、上程中の陳情は、不採択とするに決しました。
------------------------------
平成15年度中野区一般会計繰越明許費繰越計算書について
○議長(山崎芳夫) 日程第19、平成15年度中野区一般会計繰越明許費繰越計算書について、報告いたします。理事者の報告を求めます。
〔助役内田司郎登壇〕
○助役(内田司郎) ただいまの平成15年度中野区一般会計繰越明許費につきまして、繰越計算書に基づき御報告いたします。
これは本年第1回定例会で議決されました平成15年度中野区一般会計補正予算の繰越明許費に係るもので、その内容は生涯学級運営に係る経費1,406万4,000円を平成16年度に繰り越したものです。繰り越しました理由は、この事業の執行が2年度にわたるためです。本件につきまして、よろしく御了承くださいますようお願い申し上げます。
○議長(山崎芳夫) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御質疑なければ、以上で報告を終わります。
------------------------------
平成15年度中野区一般会計事故繰越し繰越計算書について
○議長(山崎芳夫) 日程第10、平成15年度中野区一般会計事故繰越し繰越計算書について報告いたします。
理事者の報告を求めます。
〔助役内田司郎登壇〕
○助役(内田司郎) ただいまの平成15年度中野区一般会計事故繰越しにつきまして、繰越計算書に基づき御報告をいたします。
これはまちづくり事業に係る経費のうち、中野区木造賃貸住宅地区整備促進事業建てかえ補助金51万2,000円を平成16年度に繰り越したものです。事故繰越しの理由は、補助金の交付決定に係る木造賃貸住宅の除却工事が年度内に完了しなかったためです。本件につきまして、よろしく御了承くださいますようお願い申し上げます。
○議長(山崎芳夫) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 質疑がなければ、以上で報告を終わります。
------------------------------
平成15年度中野区区政情報の公開に関する条例の運営状況について
○議長(山崎芳夫) 日程第11、平成15年度中野区区政情報の公開に関する条例の運営状況について報告いたします。
本件については、中野区区政情報の公開に関する条例第17条の規定に基づき、区長から6月2日付の配付文書のとおり報告がありましたので、さよう御了承願います。
------------------------------
平成15年度中野区個人情報の保護に関する条例の運営状況について
○議長(山崎芳夫) 日程第12、平成15年度中野区個人情報の保護に関する条例の運営状況について報告いたします。
本件については、中野区個人情報の保護に関する条例第40条の規定に基づき、区長から6月2日付の配付文書のとおり報告がありましたので、さよう御了承願います。
------------------------------
法人の経営状況を説明する書類の提出について
○議長(山崎芳夫) 日程第13、法人の経営状況を説明する書類の提出について報告いたします。
本件については、地方自治法第243条の3第2項の規定に基づき、区長から6月2日付の配付文書のとおり、中野区土地開発公社、財団法人中野区中小企業退職金共済会、財団法人中野区勤労者サービスセンター及び財団法人中野区文化・スポーツ振興公社の経営状況を説明する書類が提出されましたので、さよう御了承願います。
この際、陳情の取り下げについてお諮りいたします。
お手元に配付の文書のとおり、陳情の取り下げの申し出がありますので、これを承認いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう承認するに決しました。
陳 情 取 下 願
平成16年6月10日
中野区議会議長 殿
陳情者 住所 豊島区
氏名 豊島区民
平成16年1月30日付をもって提出した遅疑の陳情を、取下げいたしますから、よろしくお取り計らい願います。
第3号陳情 安定した公的年金制度の確立等に関することについて(3項)
(取下げ理由)
委員会の審査状況を考慮して
○議長(山崎芳夫) 次に、議案の継続審査についてお諮りいたします。
お手元に配付の議案継続審査申出書のとおり、平成15年第49号議案及び議員提出議案第2号については、総務委員会から継続審査の申し出がありますので、これより議案ごとに継続審査の可否について採決いたします。
初めに、平成15年第49号議案の継続審査について、起立により採決いたします。
平成15年第49号議案、中野区外部監査契約に基づく監査に関する条例については、総務委員会の申し出どおり継続審査に付したいと思いますが、これに賛成の方は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(山崎芳夫) 起立多数。よって、平成15年第49号議案は継続審査に付すことに決しました。
次に、議員提出議案第2号の継続審査についてお諮りいたします。
議員提出議案第2号、中野区長の在任期間に関する条例については、総務委員会の申し出どおり、継続審査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
平成16年(2004年)6月8日
中野区議会議長 殿
総務委員長 平島 好人
議案の継続審査について
本委員会は、下記議案について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、中野区議会会議規則第76条の規定により申し出ます。
記
(15)第49号議案 中野区外部監査契約に基づく監査に関する条例
議員提出議案第2号 中野区長の在任期間に関する条例
継続審査を要する理由
本定例会の会期中に審査を終了し得ないため。
○議長(山崎芳夫) 次に、陳情の継続審査についてお諮りいたします。
お手元に配付の陳情継続審査件名表Ⅰに記載の陳情については、付託委員会から継続審査の申し出がありますので、継続審査の可否についてこれより起立により採決いたします。
平成15年第15号陳情及び平成15年第21号陳情については、議会運営委員会の申し出どおり継続審査に付したいと思いますが、これに賛成の方は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(山崎芳夫) 起立多数。よって、平成15年第15号陳情及び平成15年第21号陳情は、継続審査に付すことに決しました。
陳情継続審査件名付託表(Ⅰ)
平成16年第2回定例会
《議会運営委員会付託》
(15)第15号陳情 政務調査費の収支報告書に領収書を添付することについて
(15)第21号陳情 中野区議会議員の政務調査費収支報告書について
さらに陳情の継続審査についてお諮りいたします。
お手元に配付の陳情継続審査件名表Ⅱに記載の陳情については、それぞれ付託委員会から継続審査の申し出がありますので、これを申し出どおり継続審査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
陳情継続審査件名付託表(Ⅱ)
平成16年第2回定例会
《総務委員会付託》
(15)第50号陳情 臨時職員などの公正な賃金等を確保することについて
(15)第51号陳情 パート・派遣労働者などの適正な労働条件の整備及び均等待遇を求める意
見書を政府・関係省庁へ提出することについて
《区民委員会付託》
第25号陳情 消費生活相談の充実について
《厚生委員会付託》
(15)第47号陳情 中野区在住の私立小中学校就学者への教育費助成実現について
《建設委員会付託》
(15)第38号陳情 川中湯跡地に計画されている高層分譲マンションの建設について
《文教委員会付託》
第22号陳情 娘の編入学不許可及び第四中学校焼却炉による煙害について
《中野駅周辺・警察大学校跡地整備特別委員会付託》
第14号陳情 警察大学校跡地の立地を生かした防災公園について
第16号陳情 中野駅北口広場の存続について
第19号陳情 警察大学校跡地の開発利用計画について
第23号陳情 警察大学校跡地の広域避難場所及び環境について
《交通対策特別委員会付託》
(15)第16号陳情 首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める
住民活動を支援することについて
第7号陳情 上鷺宮・鷺宮から中野駅までミニバスを走らせることについて
○議長(山崎芳夫) 次に、常任委員会の所管事務継続調査についてお諮りいたします。
お手元に配付の常任委員会所管事務継続調査件名表に記載の調査事件については、それぞれ所管委員会から継続調査の申し出がありますので、これを申し出どおり継続調査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
常任委員会所管事務継続調査件名表
平成16年第2回定例会
総務委員会
1 経営改革の推進について
1 組織・人事及び各種事務事業の改善について
1 財政、資金及び財産管理について
1 広報・広聴及び区民参加について
1 災害対策について
1 区税について
区民委員会
1 戸籍及び住民基本台帳等について
1 地域センター及び区民の地域活動について
1 産業振興及び勤労者・消費者対策について
1 区営住宅の管理運営等について
1 環境及び地域緑化について
1 ごみ減量及び清掃事業について
厚生委員会
1 子育て支援及び子どもの育成について
1 男女平等の推進について
1 保健衛生及び社会福祉について
1 保健所及び福祉事務所について
1 国民健康保険、老人保健医療及び介護保険について
1 公害防止について
建設委員会
1 安全で快適に住めるまちづくりについて
1 交通安全及び放置自転車問題について
1 河川の溢水防止及び親水化について
1 道路・公園等の整備及び緑化について
文教委員会
1 学校教育の充実について
1 区民の生涯学習について
1 スポーツ環境の整備について
1 文化財保護等について
○議長(山崎芳夫) 次に、議会運営委員会の所管事項継続調査についてお諮りいたします。
お手元に配付の議会運営委員会所管事項継続調査件名表に記載の調査事件については、議会運営委員会から継続調査の申し出がありますので、これを申し出どおり継続調査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎芳夫) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
議会運営委員会所管事項継続調査件名表
平成16年第2回定例会
1 議会の運営について
1 議会の会議規則、委員会に関する条例等について
○議長(山崎芳夫) 以上で本日の日程を全部終了いたしましたので、散会いたします。
平成16年第2回中野区議会定例会を閉じます。
午後3時13分閉会
会議録署名員 議長
副議長
議員
議員