平成21年09月16日中野区議会厚生委員会(第3回定例会)
平成21年09月16日厚生委員会
中野区議会厚生委員会〔平成21年9月16日〕
厚生委員会会議記録
○開会日 平成21年9月16日
○場所 中野区議会第3委員会室
○開会 午後3時48分
○閉会 午後4時13分
○出席委員(8名)
長沢 和彦委員長
内川 和久副委員長
伊東 しんじ委員
奥田 けんじ委員
かせ 次郎委員
山崎 芳夫委員
岡本 いさお委員
佐藤 ひろこ委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
子ども家庭部長 竹内 沖司
子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当、男女平等担当) 瀬田 敏幸
子ども家庭部副参事(子ども健康担当) 町田 睦子
保健福祉部長 金野 晃
保健所長 田原 なるみ
保健福祉部副参事(保健福祉部経営担当) 野村 建樹
保健福祉部副参事(保健予防担当) 山川 博之
保健福祉部副参事(生活衛生担当) 古屋 勉
保健福祉部参事(健康推進担当) 岩井 克英
保健福祉部副参事(福祉推進担当) 伊東 知秀
中部保健福祉センター所長 鈴木 郁也
北部保健福祉センター所長 大橋 雄治
南部保健福祉センター所長 高里 紀子
鷺宮保健福祉センター所長 大石 修
保健福祉部副参事(障害福祉担当) 朝井 めぐみ
保健福祉部副参事(生活援護担当) 黒田 玲子
保健福祉部副参事(保険医療担当) 柿内 良之
保健福祉部副参事(介護保険担当) 遠山 幸雄
○事務局職員
書記 菅野 多身子
書記 鳥居 誠
○委員長署名
審査日程
○議案
第54号議案 平成21年度中野区一般会計補正予算(関係分)
第55号議案 平成21年度中野区介護保険特別会計補正予算(関係分)
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから厚生委員会を開会します。
(午後3時48分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
議事に入ります。
議案の審査を行います。
第54号議案、第55号議案はともに補正予算の関係分ですので、一括して議題に供したいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、第54号議案、平成21年度中野区一般会計補正予算(関係分)及び第55号議案、平成21年度中野区介護保険特別会計補正予算(関係分)を議題に供します。
本議案は総務委員会に付託されておりますが、厚生委員会の関係分について当委員会で審査をし、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。
それでは、理事者の補足説明を求めます。
竹内子ども家庭部長
それでは、子ども家庭部所管の補正予算の内容について補足説明をさせていただきます。
議案書の5ページをお開きください。5ページ、第1表歳入歳出予算補正の2、歳出でございます。このうち、4款子ども家庭費、1項子育て支援費は、補正前の予算額が63億6,549万8,000円でございますが、1億9,857万円を補正し、補正後予算額を65億6,406万8,000円とするものでございます。このうち、本委員会所管分の内容について、歳入も含めて、歳入歳出予算事項別明細書で御説明をさせていただきます。
38ページをお開きください。38ページ、下の段にありますが、4款子ども家庭費、1項子育て支援費、5目子育て応援特別手当費でございます。子育て応援特別手当の支給及び支給に要する事務費として1億9,627万円を補正し、新たに予算計上するものでございます。なお、財源内訳の欄に記載のとおり、特定財源として全額を国庫支出金で見込んでおります。子育て応援特別手当につきましては、基準日、平成21年10月1日でございますが、基準日において住民基本台帳に登録されている者または外国人登録原票に登録されている者のうち、平成15年4月2日から平成18年4月1日までの間に生まれた子ども、おおむね5,200人と見込んでおりますが、これに対し、1人当たり3万6,000円を支給するものでございます。なお、3目地域子ども施設連携費につきましては文教委員会の所管となるものでございます。
次に、歳入について御説明をいたします。18ページをお開きください。13款国庫支出金、2項国庫補助金、2目子ども家庭費補助金について、補正前予算額が3億5,092万8,000円のところ、1億9,627万円を補正し、補正後予算額を5億4,719万8,000円とするものでございます。内訳といたしましては、子育て応援特別手当事務取扱交付金が907万円、子育て応援特別手当交付金が1億8,720万円で、いずれも補助率は10分の10でございます。
さらに、6ページをお開きいただきたいと思います。6ページ、第2表繰越明許費でございます。4款子ども家庭費、1項子育て支援費ですが、子育て応援特別手当の支給申請受付開始日が本年12月11日以降の日とされており、申請の期限がこの受付開始日から6カ月間とされていることから、子育て応援特別手当の支給に係る1億9,627万円全額を繰越明許費とするものでございます。
以上で子ども家庭部の補正予算のうち、本委員会所管分の補足説明を終わらせていただきます。
委員長
御苦労さまでした。
金野保健福祉部長
それでは、続きまして、保健福祉部の補正予算につきまして御説明いたします。当委員会関連分ということで、40ページから私のほうでは御説明させていただきます。
6項障害福祉費、5目障害者施設支援・整備費、1の(1)障害者施設支援・整備でございます。障害者自立支援法の施行に伴う激変緩和を目的とした通所サービス利用促進事業を継続するとともに、事務処理の安定化等について新たに事業者支援を行い、障害者自立支援法に基づく制度の円滑な運営を図るため、466万9,000円を増額するものでございます。本事業は東京都が設置する東京都障害者自立支援対策臨時特例基金を活用するものでございまして、対応する歳入といたしましては、障害者自立支援対策臨時特例交付金として、都補助金を350万1,000円増額いたします。補助率は4分の3でございます。この歳入の記載は20ページ、21ページにございますので、後ほどごらんいただければと思います。
続いて、42、43ページをお開きください。10項保健福祉部経営費、2目保健福祉企画費、1保健福祉企画、(4)保健福祉施設太陽光・熱利用設備設置でございます。CO2削減目標達成に向けた区立施設の太陽光・太陽熱利用設備導入の一環といたしまして、保健福祉施設における関連設備の工事費5,791万3,000円を増額します。内訳といたしましては、仲町小学校跡施設を活用し整備を進めている(仮称)すこやか福祉センターの太陽光発電装置の設置に3,570万円、堀江高齢者福祉センターの太陽熱利用装置設置に2,221万3,000円となっております。本事業は一般社団法人新エネルギー導入促進協議会による地域新エネルギー導入促進事業を活用するものであり、対応する歳入といたしましては、諸収入の欄にございますように、2,075万3,000円ございます。
ここで27ページをごらんください。26、27ページでございます。この26、27ページにつきまして、議案書に一部誤りがございました。大変申しわけございません。26ページのほうに補正予算額「2,475万3,000円」となっておりますが、27ページのほうの説明欄では「2,476万3,000円」となっております。これは誤りでございまして、26ページのとおり、「2,475万3,000円」が正しい記載でございます。申しわけございません。この歳入については、先ほど説明いたしましたとおり、地域新エネルギー等導入促進事業として入るものでございます。なお、これらの事業につきましては、年度内に事業を完了することが見込めないため、全額を繰越明許費として計上いたします。これは先ほど子ども家庭費でごらんいただいたとおり、6ページに記載しておりますので、後ほどごらんください。
次に、介護保険特別会計についても補正予算がございますので御説明いたします。
66ページ、67ページ、資料の一番後ろになりますが、66、67ページをお開きください。介護保険特別会計の5款諸支出金、1項償還金及び還付加算金、1目第1号被保険者保険料還付金等でございます。平成20年度における介護給付及び地域支援事業に係る国・都支出金等の超過交付分の返還額が確定したことから、3億693万8,000円を増額いたします。対応する歳入といたしましては、1枚戻りまして、64、65ページをお開きください。前年度からの繰越金を歳出と同額の3億693万8,000円増額して対応するものでございます。
以上で補足説明を終わります。よろしく御審議をお願いいたします。
委員長
御苦労さまでした。
これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
かせ委員
先ほどの議論の中にもあったと思いますが、例えば子育て応援特別手当、これは今後どうなるのかというのははっきりしていないわけですけれども、これは執行との関係、それから今後の国会の動きとか、微妙な立場になってくると思うんですが、どのようにお考えですか。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
現在のところ、国からは執行を前提といたしまして、今回の特別手当支給に関する全国課長会は既に6月10日に開催されてございます。そして8月の時点におきまして、各自治体に対しまして支給実施要項が通達されるなどを受けまして、手当支給の準備に現在着手をしているところでございます。仮に今回の政権交代によって凍結といったようなことになった場合には、その時点でどのように対応していくのか改めて判断をしていきたいというふうに考えてございます。
かせ委員
そうしますと、たしか先ほど10月1日とおっしゃいましたね、10月1日現在の登録によるということですけれども、そうすると、いつ確定するかわからないわけですが、例えばそれがはっきりしないときにはどういうことになるんでしょうか。この方針に基づいてやっていくということですか。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
はい。現時点では現在の支給要項等、定められた内容に基づきまして支給の準備を進めているという状況でございます。ただ、現実には、区民へのPR、広報あるいは具体的な準備の支出の伴う経費等が入ってきますので、9月の下旬ごろがぎりぎりのタイムリミットとは――どこの自治体も同様でございますが、一つの判断のタイミングというふうには承知してございます。
かせ委員
今後の動向ということで、今はどうこうということはなかなか言えないんだろうと思うんですが、それについて当委員会で報告されるということですから、そのときにいろいろお聞きしたいと思います。
それと、お聞きしたいのは、最後のところから行きますかね。今回、第1号被保険者保険料を還付されていますけれども、この原因というのはどういうことなんでしょうか。
遠山保健福祉部副参事(介護保険担当)
これは、項目が「第1号被保険者保険料還付金等」となってございますが、この中身についてはこちらに書いてございますように、それぞれ介護保険の中で国・都、それからこちらの場合は第2号被保険者の基金をもって、そこから負担率で予算を組んでいるわけでございますが、これの負担額が確定いたしましたので、これが最終的には過払いという形になってございますので、合わせまして3億600万円余を返還するという形になります。これは毎年度同様の手続をしているところでございます。
かせ委員
かなり額が多いんですよね。ちょっと心配なのは、見込みで幾らかと決めて、最後では清算するわけですよね、実績高で。だから、その間にこういう還付が行われるのは当然なんですが、今いろいろなところで言われているのは、いわゆるそういう介護を受ける資格があり、また介護を受けたいと思っていてもなかなか受けられないというか、そういう方たちも多くいるというように聞いているんですが、その辺についてはどうなんでしょうか。
遠山保健福祉部副参事(介護保険担当)
一般論といたしましては、まず一つは、収入に基づきまして一定の負担の軽減措置とかということは一方ではございますし、また、それから御本人の認定された要介護度に応じましてそれぞれ使える範囲がございます。そういった中で、現実的にはその限度額を目いっぱいお使いになっているという方は数的にはそんなに割合はございませんので、そういった中で制度が営まれているというふうに理解してございます。
かせ委員
その辺の問題についてはこれから決算の中で十分議論されるというふうに思います。
それで、もう一つお聞きしたいんですが、これは43ページにあるんですが、いわゆる太陽光発電――ここには「太陽光・熱利用設備」というふうになっておりますけれども、ほかのところでは、たしか「太陽光」というふうに言われていますよね。それで、これは太陽光パネル――発電と熱利用というのは、温水、これをここに入れるということですか。
野村保健福祉部副参事(保健福祉部経営担当)
今、委員御指摘のとおり、仲町小学校跡施設、こちらについては太陽光発電のパネルを取りつけるということです。それからもう一個、堀江高齢者福祉センター、こちらについては、毎日のように入浴利用がございますので、温水が出るような太陽熱の利用の設備を取りつけるというものでございます。
かせ委員
今、二つに使い分けるというようなことですけれども、小学校の跡地でも、屋上利用であるとか、それから広い校庭であるとかいろいろあるわけですから、発電だけではなくて、いわゆる熱利用ということも考えてはいかがかなと率直に思っちゃうわけですよ。それで、今のお話ですと、堀江のほうは入浴があるから太陽熱を利用すると。すこやかのほうについてはおふろがないから太陽光発電のみだということのようですけれども、今の太陽熱というのはあれですよね、熱源としていろいろな使い方があるわけでしょう。例えば給湯もそうだし、それから蓄電をしておいてそのエネルギーを暖房に使うとか、いろいろな使い方があるわけですよね。ですから、そういうことからすると、あれだけの大きな施設の中で太陽パネルだけではいかにももったいない。(「熱効率が悪いんだよ」と呼ぶ者あり)そんなことないですよ。ですから、そういう利用の仕方というのはどうして検討されなかったのかということなんですが。
野村保健福祉部副参事(保健福祉部経営担当)
太陽熱につきましてはいろんな手法があるというふうに聞いてございます。ヒートポンプを使うとかあろうかと思いますが、今回この堀江高齢者福祉センターで想定する規模でございますが、この堀江の屋上部分の全体にこの太陽熱利用のための装置を乗せるということで、それ以外の発電のためのパネルというような余地はないというふうに思ってございます。(「逆、逆」「逆なんだよ。逆なことを言っているんだよ」と呼ぶ者あり)失礼いたしました。
恐れ入ります。取り違えてございました。すこやかにつきましては、今ここに記載してございますように、30キロワットという、今回の区の計画の中ではかなり大規模な発電機能を備えるというふうに考えてございます。こちらにつきましては、基本的に屋上部分と、南向きに口の開いたコの字型の校舎の配置になってございますけれども、その中央部分の校舎の屋上、それと3階の窓の上の壁面、これらも利用して30キロワットの発電機能を備えるということで計画してございます。今後、区といたしまして、この太陽エネルギーの活用の方針、計画というものを今年中にはまとめていくというところでございますが、今回はパイロット的な、試行的なものとして先行着手をするものでございます。
かせ委員
今後さまざまな自然エネルギーの活用というのが提案されてくるし、そしてまた効率性であるとか値段のほうについてもどんどん改善されていくんだろうと思うんですね。だから、そういう意味では、こういうところがあればいろいろな利用のされ方を検討されてもいいのかなというのが私の思いなんです。今後はそういう方向にいろいろ検討されていくことを期待しておりますので、よろしくお願いします。
伊東委員
43ページの(仮称)すこやか福祉センター並びに堀江高齢者福祉センターへの太陽熱あるいは光の利用についてなんですけど、この財源ですが、特定財源のほうに2,075万3,000円、これは諸収入となっていますよね。歳入の部で雑入の諸収入ということで、地域新エネルギー等導入促進事業とありますけど、これは助成してくださるのはどういうところなんですか。
野村保健福祉部副参事(保健福祉部経営担当)
一般社団法人新エネルギー導入促進協議会というところが現在行っている補助制度でございます。
伊東委員
その母体は国からも一部資金が出ているのかもしれないんですけれど、発電会社だとか、そういう民間企業は母体になっているんですか。
野村保健福祉部副参事(保健福祉部経営担当)
社団の内容まで詳細については承知してございませんが、基本的に国の進めるこういった太陽エネルギー利用等々について窓口となっている団体だというふうに承知してございます。
伊東委員
これについては一自治体当たり助成額の上限というのはあるわけですか。
野村保健福祉部副参事(保健福祉部経営担当)
自治体、団体に対する上限というものはございません。基本的な本体工事費の2分の1を助成するということがございます。ただ、太陽光発電、こちらにつきましては、その2分の1の金額か、あるいは1キロワット当たり40万円を掛け合わせた金額か、どちらか低いほうを選択するということになってございます。今回の(仮称)すこやか福祉センターにつきましては、工事関係費の2分の1でまいりますともうちょっと大きな金額になるんですが、30キロワット掛ける40万円というところでこの金額を収入として見込んでいるところでございます。
伊東委員
逆に、堀江高齢者福祉センターへの太陽熱利用については、助成金は2分の1という基準で入ってきているわけですか。
野村保健福祉部副参事(保健福祉部経営担当)
はい、そのとおりでございます。
委員長
他に質疑はございませんか。――よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他に質疑がなければ、質疑を終結します。
次に、総務委員会に申し送る意見についてお諮りいたします。
第54号議案、平成21年度中野区一般会計補正予算(関係分)について、意見はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、第54号議案、平成21年度中野区一般会計補正予算(関係分)について、意見なしとして総務委員会に申し送ることとしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で第54号議案、平成21年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了します。
次に、第55号議案、平成21年度中野区介護保険特別会計補正予算(関係分)について、意見はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なしということですので、それでは、第55号議案、平成21年度中野区介護保険特別会計補正予算(関係分)について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で第55号議案、平成21年度中野区介護保険特別会計補正予算(関係分)の審査を終了します。
本日予定していた日程は終了しますが、委員、理事者から特に発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で厚生委員会を散会します。
(午後4時13分)