平成17年04月11日中野区議会中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会
平成17年4月11日中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会
中野区議会中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会〔平成17年4月11日〕
中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会会議記録
○開会日 平成17年4月11日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午後1時01分
○閉会 午後8時46分
○出席委員(13名)
むとう 有子副委員長
佐野 れいじ委員
伊藤 正信委員
吉原 宏委員
かせ 次郎委員
飯島 きんいち委員
佐伯 利昭委員
佐藤 ひろこ委員
来住 和行委員
若林 ふくぞう委員
斉藤 高輝委員
江口 済三郎委員
池田 一雄委員
○欠席委員(1名)
市川 みのる委員長
○出席説明員
区長室長 寺部 守芳
政策計画担当課長 川崎 亨
まちづくり総合調整担当部長 那須井 幸一
保健福祉担当部長 菅野 泰一
保健福祉部経営担当課長 寺嶋 誠一郎
健康づくり担当課長 今 恵理
都市整備部長 石井 正行
都市整備部経営担当参事 服部 敏信
公園・道路担当課長 野村 建樹
警察大学校等跡地整備担当課長 豊川 士朗
中野駅南口周辺整備担当課長 上村 晃一
防災担当課長 斎木 正雄
○事務局職員
書記 廣地 毅
書記 黒田 佳代子
○副委員長署名
審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○陳情
(新規付託分)
第10号陳情 警察大学校等跡地の利用計画の凍結などを求めることについて
第11号陳情 「中野駅周辺まちづくり計画」について
第13号陳情 警察大学校等跡地利用について
第16号陳情 警察大学校等跡地の広域避難場所等について
第17号陳情 区民参加を大切にし、警察大学校等跡地の利用計画を進めることについて
第21号陳情 警察大学校等跡地の利用計画について
第24号陳情 警察大学校等跡地を防災緑地「原っぱ」として整備することについて
第26号陳情 警察大学校等跡地に高層ビル建設を誘致しないことについて
第27号陳情 中野駅前空地(トーキョードーム3つ分 駅北西)について
第28号陳情 子ども達のことを考えた警察大学校等跡地利用計画を求めることについて
第29号陳情 中野駅周辺まちづくりの推進について
第30号陳情 「中野駅周辺まちづくり計画素案」について
第31号陳情 警察大学校等跡地の利用計画に関する慎重な審議などについて
第32号陳情 警察大学校等跡地の利用計画に住み慣れた住環境の維持を求めることについて
第33号陳情 警察大学校等跡地についての利用計画について
第34号陳情 杉並区との区界道路ほか警察大学校等跡地の利用計画について
第35号陳情 警察大学校等跡地にペットのための施設を造ることについて
第36号陳情 中野の文化伝統を生かした警察大学校等跡地利用計画について
第37号陳情 警察大学校等跡地についての利用計画について
第38号陳情 警察大学校等跡地の利用計画について
第39号陳情 中野駅周辺まちづくり計画変更に関する情報開示を求めることについて
第40号陳情 警察大学校等跡地利用計画について
第41号陳情 警察大学校等跡地の利用計画について
第42号陳情 警察大学校等跡地利用計画を防災公園中心にすることについて
第43号陳情 警察大学校等跡地利用計画から長年住み慣れた住環境の維持を求める陳情
第44号陳情 中野駅周辺まちづくり計画について
第45号陳情 警察大学校等跡地についての利用計画について
第46号陳情 警察大学校等跡地は防災公園にすることについて
第47号陳情 「中野駅周辺まちづくり計画」の凍結について
第49号陳情 警察大学校等跡地に防災公園をつくることについて
第50号陳情 警大跡地の利用方法について
第51号陳情 警察大学校等跡地の防災公園の整備方法について
第52号陳情 警察大学校等跡地を杉並区に防災緑地公園として整備してもらうことについて
第53号陳情 警察大学校等跡地利用計画のすすめ方について
第54号陳情 警大跡地利用計画と中野駅周辺まちづくりについて
第55号陳情 警大跡地の貴重な樹木を残すことについて
第57号陳情 警察大学校等跡地に計画している公園について
第58号陳情 中野駅周辺まちづくり計画素案にある中野区役所本庁舎移転について
第59号陳情 警察大学校等跡地の土地利用転換について
第60号陳情 「中野駅周辺まちづくり計画」の見直しについて
第64号陳情 警察大学校等跡地の活用について
第65号陳情 警察大学校等跡地の利用について
第66号陳情 警察大学校等跡地の利用について
第67号陳情 中野駅周辺まちづくり計画について
第69号陳情 「中野駅周辺まちづくり計画」の凍結について
第71号陳情 警察大学校等跡地に「土地利用転換計画案」のとおり4ヘクタールの防災公園を造ることについて
第72号陳情 警察大学校等跡地は防災公園にすることについて
第73号陳情 「中野駅周辺まちづくり計画」の中の警察大学校等跡地利用計画素案のパブリックコメントについて
第74号陳情 「中野駅周辺まちづくり計画」の区画道路1号について
第75号陳情 警察大学校等跡地の利用方法について
第76号陳情 警察大学校等跡地の利用計画について
第77号陳情 警察大学校等跡地の利用計画の決定延期について
第78号陳情 警察大学校等跡地を防災緑地公園にすることについて
第79号陳情 警察大学校等跡地についての利用計画について
第80号陳情 杉並区との区界道路ほか警察大学校等跡地利用計画の中止について
第81号陳情 2001年の「土地利用転換計画」案の見直しを中野区民に問うことについて
第82号陳情 警察大学校等跡地利用計画について
第83号陳情 警察大学校等跡地の利用計画の再検討について
第84号陳情 警察大学校等跡地利用計画を防災公園にする事について
第85号陳情 警察大学校等跡地の利用計画の策定及び決定について
第86号陳情 警大跡地計画について
第87号陳情 警察大学校等跡地を広域避難場所にすることについて
第88号陳情 警察大学校等跡地利用について
第89号陳情 補助金、交付金などを使って警察大学校等跡地を取得した時どのぐらい区の持ち出しになるか区民に提示することについて
第90号陳情 警察大学校等跡地を中心とした都市計画公園の計画について
第91号陳情 警大跡地の民間売却計画について
第92号陳情 警大跡地の民間売却計画について
第93号陳情 警察大学校等跡地の見学会について
第95号陳情 中野駅周辺まちづくり計画素案について
第97号陳情 警察大学校等跡地の利用計画について
第98号陳情 警察大学校等跡地の利用について
第99号陳情 警察大学校等の跡地利用について
第100号陳情 警大跡地に関して区と住民の話し合いを開催することについて
第101号陳情 「中野駅周辺まちづくり計画素案」について
第103号陳情 警察大学校等跡地(警察病院建設予定地は除く)を全面的に緑地として整備することについて
第104号陳情 警察大学校等跡地を緑豊かな防災公園にすることについて
第106号陳情 警察大学校等跡地を公園にすることについて
第107号陳情 警大等跡地の利用について
第108号陳情 警察大学校等跡地利用について
第110号陳情 地元説明会では回答に窮しまた防災専門家による検証がなされていない警大跡地計画の全面見直しについて
第111号陳情 少子高齢化を考えた都市計画にもとづく警察大学校等跡地利用について
第112号陳情 「中野駅周辺まちづくり計画」素案の警察大学校等跡地の利用について(2項)
第113号陳情 警察大学校等跡地を区民のための防災公園にすることについて
第114号陳情 警察大学校等跡地の防災公園について
第115号陳情 警察大学校等跡地利用を中央防災会議報告に基いて進めることについて
第116号陳情 「中野駅周辺まちづくり計画」における「警察大学校等移転跡地エリア」のまちづくり実現のために決定される地区計画について
(継続審査分)
(16)第14号陳情 警察大学校等跡地の立地を生かした防災公園について
(16)第16号陳情 中野駅北口広場の存続について
(16)第19号陳情 警察大学校等跡地の開発利用計画について
(16)第23号陳情 警察大学校等跡地の広域避難場所及び環境について
(16)第30号陳情 中野駅周辺まちづくり計画について
(16)第35号陳情 警察大学校等跡地利用について
(16)第36号陳情 「中野駅周辺まちづくり計画」の撤回などを求めることについて
(16)第44号陳情 安全と環境重視の視点で、警察大学校等跡地の利用を進めることについて
(16)第45号陳情 警察大学校等跡地に防災公園街区整備事業等の手法で防災公園をつくることについて
(16)第46号陳情 「中野駅周辺まちづくり計画」の策定と住民投票制度について(2項)
(16)第47号陳情 警察大学校等跡地の売却条件の再検討を財務省に要望することについて
(16)第56号陳情 警察大学校跡地に、みどりの防災公園と総合グラウンド・スポーツセンターを建設することについて
(16)第60号陳情 警察大学校等跡地の区画道路1号につながる区境に面した南北の道路等について
第1号陳情 警察大学校等跡地の再開発について
第3号陳情 中野駅周辺まちづくりの促進について
第6号陳情 警察大学校等跡地利用計画について
○要求資料の提出
1 説明会などで出された意見の概要について(警察大学校等跡地整備担当)
2 区民検討会の議事要録について(警察大学校等跡地整備担当)
○所管事項の報告
1 中野駅及び駅周辺整備の検討状況について(警察大学校等跡地整備担当)
2 その他
(1)中野駅及び駅周辺整備構想検討会の検討状況について(警察大学校等跡地整備担当)
○その他
副委員長
それでは、定足数に達しましたので、中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会を開会いたします。
(午後1時01分)
本日、市川委員長欠席のため、委員会条例第9条第1項の規定により、副委員長のむとうが委員長の職務を行います。不手際な点が多々あろうかと思いますが、御協力をよろしくお願いいたしたいと思います。
傍聴者が15名を超えておりますが、希望者全員の傍聴を許可することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
では、そのようにさせていただきます。
次に、日程(案)(資料1)について協議いたしたいため、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時02分)
副委員長
では、委員会を再開いたします。
(午後1時21分)
日程(案)についてですが、本日はまず初めに、要求資料の補足説明及び所管事項の報告を一括して受けた後、質疑を行い、その後、陳情審査を行うという順序で進めたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
また、新規付託分を含めた陳情の審査方法につきましては、後ほど陳情審査のところで御協議いただくということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
本日は午後5時を目途に進め、3時に15分程度の休憩を入れたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
初めに、お手元に配付の資料(資料2)のとおり4月1日付で委員会参与に変更及び異動がありました。
本日、当特別委員会から転出された方がお見えになっていらっしゃいますので、ごあいさつをいただきたいと思います。お願いいたします。
田辺前区長室長
昨年1年間、区長室長として区政全体の調整でありますとか基本構想10か年、それからサンプラザに関しまして当特別委員会でいろいろお世話になりまして、本当にありがとうございました。4月から子ども家庭部長といたしまして、次世代育成支援の仕事をさせていただいております。この当委員会にも十分かかわりあることでもございますので、ぜひ慎重な審議で御尽力いただきますとともに、引き続き御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。
副委員長
御苦労さまでした。
鈴木前政策計画担当課長
一言ごあいさつ申し上げます。
政策計画担当課長としてこの委員会に出席をさせていただきました。4月1日から新しく区長室の経営改革担当ということで新たな任務につかせていただきます。1年間、本当にありがとうございました。
副委員長
ありがとうございました。
斎木前公園緑地担当課長
公園緑地担当課長として、当特別委員会に1年間、委員会参与として出席させていただきました。いろんな意味で勉強になりまして、本当にありがとうございました。なお、本日は委員会の出席要求がありますので、引き続き防災担当課長として答弁させていただきます。よろしくお願いします。
副委員長
よろしくお願いいたします。
次に、新しい委員会参与及び役職に変更があった委員会参与の紹介をお願いいたします。
寺部区長室長
4月から新しく区長室長になりました寺部でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。
それから、私どもの室の中で担当課長に異動がございましたので、御紹介を申し上げます。
政策計画担当課長に川崎課長でございます。
川崎政策計画担当課長
川崎でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
石井都市整備部長
私ども都市整備部関係での異動がございました。
まず初めに、野村公園・道路担当課長でございます。
野村公園・道路担当課長
野村でございます。よろしくお願いします。
石井都市整備部長
それから、豊川警察大学校等跡地整備担当課長でございます。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
豊川でございます。
石井都市整備部長
それから、上村中野駅南口周辺整備担当課長でございます。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
上村です。よろしくお願いいたします。
石井都市整備部長
以上でございます。よろしくどうぞお願いいたします。
副委員長
以上で委員会参与の変更及び異動を終了いたします。
休憩中に確認いたしましたとおり、要求資料の補足説明と所管事項の報告を一括して受けたいと思います。
前回の委員会で資料要求があり、本日用意いただいているので、その補足説明から求めたいと思います。
まず最初に、説明会などで出された意見の概要について。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
それでは、お手元に配付させていただきました資料(資料3、4)に基づきまして、説明会などで出された意見の概要についてということについて御説明をしたいと思います。
資料としてはA4の横とじで2冊用意をしてございます。個人の方々の意見(資料3)、それから団体の方々の意見(資料4)という、二つに分けてお示しをしてございます。それぞれ番号が振ってありまして、例えば個人のものですと、ナンバーが1番からずっとはぐっていただきまして36番までありますが、これは36組の方ということではなくて、同様な意見についてはまとめてございます。したがいまして、実数としてははるかに多いわけですが、同じようなものをまとめた結果、おおむねこの36種類といいますか、36項目ぐらいになったということでございます。それから、もう1冊の団体の意見の方でございますが、これは各団体ごとにまとめて、かなり簡略化している部分もありますけども、内容を概要でお示ししてございます。
それから、このお示しをした順番でございますが、これは個人、団体両方とも昨年4月以降に出された順番にお示ししております。これも文書のものを最初にいたしまして、それから口頭のものというふうな順番でつけております。
それでは次に、内容について移りますけど、まず個人の方の意見の概要でございますけども、これはちょっと内容が多いものですから、すべての説明は少し省略をさせていただきますが、これはおおむね見たところは、これまでこの当委員会でも御議論、御説明、御質問いただいたような内容がほとんどかと思います。その中から今回、案をつくるに際しまして取り入れました代表的な意見について御説明したいと思います。
まず、個人の意見でございますけども、ナンバー1の2番目、駅前広場の混雑解消必要、これは今回、案の本文の方でもこの辺のところを記述しているところでございます。それから2番、これは4から5ヘクタールのオープンスペース、区も一定の負担、それから警大跡地への大型店舗出店の際も既存商店街との共存共栄、この辺の趣旨はおおむね採用しています。ただ、この区の一定の負担というところに関しましては、あくまでも管理者の立場としての負担ということでございます。それから、あとはナンバー4の跡地に防災公園をつくるべき。これは前回、素案をつくる際に防災公園というふうに明示したところでございます。あとは7番のなるべく緑を残す。これも本文の方に記述をしてございます。それから11番、12番、これは中野駅及びその駅の周辺の公共施設、公共基盤整備、そういうところでございますが、これに関しましても本文に記述をしてございます。あと、16番でございますけども、周辺幹線道路の混雑解消、こういったことも今回、案の方に記述を補強しているというところでございます。
それから、次のページでございますけれども、22番の一番上ですね。意見でございますけども、緑のある公園をつくってほしい。これも、そういった公園をつくるということで案には記載をしてございます。それから、26番の自転車の動線及び駐輪場の確保、このあたりも記載をしてございます。それから、29番でございますけども、早稲田通りですね。新井交差点から山手通りまでの整備。これについても今回、新たに案で記載をいたしております。そういったところは、まだこのほかにも細かいところはございますが、おおむねこういった内容を今回、案の方に取り入れるということでございます。
それから、この意見の中で若干、私たちの御説明の方法もあろうかと思うんですが、ちょっと誤解した部分がありまして、それについて御説明いたしますと、まず、2枚目の23番でございますけども、広域避難場所として東京都の基準では避難面積が1人1平米必要だと聞いており、現状では9.7ヘクタール必要である。これは9万7,000人ですから9.7ヘクタールということでございますけども、それで、公園面積2ヘクタールでは2万人しか避難できないので不十分であるというふうな御意見ですが、これはこの委員会でも御説明をしておりますとおり、広域避難場所は防災公園、公園だけではありません。そのほか、この広域避難場所のエリアにあるオープンスペース、有効空地、そういったものをすべてカウントして9.7ヘクタールというふうな算定をしておりますので、この公園面積は2ヘクタールしかないから2万人しか避難できないということではないということでございます。それから、同様なものが31番にもございまして、公園2.0ヘクタールでは10万人は避難できない。これも同様でございまして、決してその2.0ヘクタールの公園に10万人を入れようというふうなことではないということでございます。
それから、今回のいただいた御意見の中で、なかなかちょっと採用できないものとしては、例えば1ページ目の5番でございますが、警大跡地を民間に売却することはやめて、全体を防災公園にしてほしいですとか、警大跡地をすべて都立公園にしてほしい。あるいは2枚目の25番、上から四つ目でございますけれども、この跡地は何もつくらなくてもいいというふうな御意見もありますが、この辺に関しては、なかなかそういったことでは今回できないということで承知をしております。
それから、あとは細かくはずっとお読み取りいただきたいんですが、おおむね趣旨としては採用したもの、それから、あとはこれはむしろ採用・不採用というよりは、こういった議論を通じて御理解いただきたいもの、そういったものが中心の内容になろうかと思っております。
それから次に、この団体の方の御意見でございますけども、これも同様でございまして、実はこれもかなり細かくいただいているものもございます。したがいまして、それをすべて説明することはちょっと困難ではございますが、例えば1ページ目の1番ですね。区役所及びサンプラザ跡地への商業施設の誘致、これは特にこの意見があったからということではないんですが、そういった方針を以前から示しております。それから2番ですね。これは市民広場。こういった広場も、これは防災広場が日常そういった広場機能を持ちますが、そういったものをつくると。あとはナンバー4、1枚目の4番ですね。消防団訓練施設のこういったことも今回、採用しております。
それから、2枚目でございますけども、この6番の方ですね。いろいろ御提案いただいておりますけども、例えばユニバーサルなまちづくりですとか北口駅前広場の整備、歩いて暮らせる住宅環境の整備、そういったものを中心に、考え方を本文の方で整理させていただいております。
それから、3枚目でございますけども、例えばこの下から二つ目ですね。11番の団体からの御提案でございますが、持続可能なまちづくりですとか参加のまちづくり、環境に配慮したまちづくり、こういったものは考え方としてお示しをしてございます。あるいは、そこに示されております4ヘクタールの風・水・緑のコリドー、こういったことですとか、あるいは美しい景観、こういったものも趣旨を盛り込んであります。それから、駅前広場の駅の整備、囲町の整備、こういったことも中心にお示しをしてございます。
それから、次のページでございますけれども、例えば13番ですね。跡地には区民が憩える森をつくる。公園をつくるわけでございますが、あるいは中野のまちにふさわしい施設を提案する民間を誘導する。あるいは周辺環境との調和、そういったものを今回の案の中にお示ししてございます。その下に関しても、14番ですが、都市計画制度の活用、公有地、民有地ともに再整備を行うこと。そういったことを中心に今回は参考にしながら、今回の案を取りまとめたというふうなことでございます。
副委員長
では、続きまして、区民検討会の議事要録について、担当課長お願いいたします。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
それでは、引き続きまして、区民検討会の議事要録(資料5)について御説明をしたいと思います。
区民検討の議事内容そのものについては、これはずっと公開をされておりますので、本日はそれをかなり大まかにまとめまして、どういった議論がされたかと。それで、それに対してどういった今回、計画案で対応したかということを中心に、この資料を見ながら御説明したいと思います。
まず、主にそこに内容(要旨)というふうにお示しをしてございますが、大体ここにお示しした8項目ぐらいが毎回の議論、各回の議論の中心ではなかったかというふうに考えてございます。
上からいきますと、まず一番上ですが、内容としてはまず、中野駅の抜本的な改良が中野駅周辺のまちづくりには最も重要であると。JRとは十分な協議をすべきである。こういった御議論は、これは区民検討会で毎回こういったお話が出ております。それで、これは毎回お話はしておりますが、JRの方とは当然これは十分な協議をしますと。それから、これも以前この委員会でお話しいたしましたように、JR、それから国土交通省、東京都、それから東京メトロ、そういった関係する機関を交えまして検討会を立ち上げております。それから、専門機関に調整委託も行っております。そういったことで、この中野駅に対してはこれからも今後、整備のための検討を引き続き行っていくということでございます。
それから、2番目の議論の内容でございますけども、広場というのはまとまった緑という視点で考えてほしいと。つまりばらばらの緑ではなくて、ある程度1カ所にまとまったようなものが防災上、環境上とも効果があるんではないかというふうな御議論があったかと思います。これに関しましては今回、案の方でも、特にこれは防災公園の部分で述べておりますけれども、まず跡地中央部に移転する囲町公園を含めて約1.5ヘクタールの防災公園を整備いたしまして、0.5ヘクタールの公園状公開空地を連続させます。それで、それに加えて、これは本文にも書いてございますが、周辺のオープンスペースなどを合わせまして3から4ヘクタールのまとまった空間、そういったものを確保するということで対応しております。
それから、第3項目めでございますが、補助221号線の整備の具体的方向性を示すべきである。これは第3回、第4回の区民検討会でお話が出たことでございます。でも、これにつきましては、以前の素案などでは余り明確にはお示しをしてございませんでしたが、今回の案をつくるに際しましては、まず交通ネットワークの整備、そういった項目でもってまず補助221号線の整備の必要性を述べております。同時に、地区別のまちづくり計画におきましても、囲町の部分におきまして、まちづくりと連動したこういった都市計画道路の整備、そういったものもお示しをしてございます。
それから、4項目めの中野駅北口広場の混雑状況は遺憾である。これは第3回目だけでなくて、冒頭のJRの件と同様でございますが、1回目、2回目、4回目にも関連するお話が出てございますけども、特に第3回目のときには、この北口広場の混雑についてのお話が出ております。それで、これに関しましては、以前からこの北口広場については整備の方向性をお示ししてございまして、これは素案、それから案にもお示ししてございますが、北口広場に関しましては、現在の北口広場は歩行者優先の空間としたい。それから、現在、北口広場に乗り入れておりますバスですね。そういった機能は、新しく整備します中野通り西側の新しい北口の駅前広場、それに移転をさせたいというふうなことでお示ししてございます。
それから、その次の御議論でございますけども、素案における跡地利用の記述は商業業務中心であるかのように読めるが、そうではないのではないか。これはこの委員会でもそういった御指摘を受けましたが、これに関しましては、そういった若干、表現上のちょっと誤解を生む部分があるかもしれませんので、これは今回、文章の修正をしてございます。具体的には案の9ページのところでございますけども、この9ページの活力に満ちたまちという項目がございまして、この中で以前の記述でありますと、警大跡地にはさまざまな業務・業態の企業進出が見られるというふうな表現をしてございましたが、今回これは警大跡地ではなくて、中野駅周辺にはさまざまな業務・業態の企業進出が見られるというふうな表現に修正したということでございます。
それから、その次でございますが、中央中と九中の統合新校は跡地につくるのではなくて、他の場所の方がよいのではないかというふうな御指摘も、これは第4回の区民検討会ですが、いただいております。それで、これに関しましては、平成16年10月に中野区の教育委員会から出されました中野区立小・中学校の再編計画案、これに基づきまして、今回この跡地及びその周辺にこの統合新校をつくるということで計画しておりまして、それに沿った内容としてやらせていただいているということでございます。
それから、その次ですが、跡地を民間企業が--済みません、この「起業」という字が間違っております。「き」はこの起こすじゃないですね。申しわけありません--跡地を民間企業が取得すれば、事業着手は速やかであり、詳細なスケジュールを載せるべきではないかという御指摘でございました。これは以前、素案の段階ですと、この警大跡地に関するスケジュールもその他の地区のスケジュールもすべて、5年、10年、20年という極めて大ざっぱなスパンでお示しをしてございました。しかしながら、確かに御指摘のように、特に跡地に関しては、民間が取得した場合にはかなりスケジュール的にも早くなるというふうな想定もございますので、今回、案の段階ではこのスケジュールの警大跡地の部分については5年、10年、20年というスパンではなくて、もう少しスパンを縮めた、かなり具体的な記述でスケジュールのお示しをしてございます。
それから、最後ですけども、跡地開発において、地域住民や事業者がみずからまちづくりを進めていけるような提案はできないかというふうな御指摘も第4回もいただいております。それで、これに関しましては、基本的な考えといたしましては区民の主体的な動き、そういったものが必要ではないかというふうに考えておりまして、今後こういったことも検討の必要はあるというふうに考えております。
それで、具体的には今回の案の最後の部分ですが、39ページの区民参加のまちづくり、そういったところにTMOなどのお示しをいたしまして、そういった区民側のまちづくり組織、例えばそういったものも必要ではないかというふうなことでお示ししてございます。
以上のような内容で区民検討会を進めてまいりました。こういったいろいろな御意見、御議論をいただきましたので、そういったものを踏まえながら、今回まちづくり計画の案としてまとめたということでございます。
副委員長
続きまして、所管事項の報告を引き続き受けたいと思います。
まず1番目、中野駅及び駅周辺整備の検討状況について。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
それでは、引き続きまして、所管事項の報告の1番の中野駅及び駅周辺整備の検討状況について(資料6)御説明をさせていただきたいと思います。A4縦とじ4枚のペーパーを準備させていただきました。
以前、この委員会でも御指摘いただきましたとおり、この中野駅周辺50ヘクタールのまちづくりを考えるに際しまして、中野駅及びその駅前広場、そういったものが非常に重要であるという認識を私たちも持っておりまして、そのためにこのたび中野駅及びその駅の周辺の特に交通結節機能、そういったことに着目をいたしまして、種々検討してまいったところでございます。
それで、そこの1番の検討の経緯にありますとおり、平成16年12月に専門コンサルタントに委託調査をいたしました。それで、あわせましてJR東日本を初めといたしまして国土交通省、それから東京地下鉄株式会社、それから東京都及び中野区を交えた検討会を開催いたしまして、この中野駅及びその駅周辺の整備の方向性の一定の整理を行ったということでございます。
それで、行いました委託調査の目的はそこに書いてありますが、簡単に申し上げますと、中野駅を中心とした都市基盤施設計画、そういったものを検討するということでございまして、これから必要であろう中野駅に求められるさまざまな機能、そういったものにたえられる駅機能及び駅前広場の将来像、そういったものを明らかにしたいということで検討したわけでございます。この検討の中で、さまざまな問題点について一定の整理をしたものがその下の3番でございます。北口駅前広場、南口駅前広場、中野駅、それから歩行者等アクセス、そういった項目に分けて問題点、それから課題を整理してございます。
順に簡単に申し上げますと、まず北口駅前広場、この問題点といたしましては、1番にはやはりその広場が非常に狭いということです。それから、交通上も混乱をしておりまして、交通整理員により交通処理が行われていると。あるいはタクシー乗り場がないと。あるいは歩行者のたまり空間がない。そういったことが現状の問題かと思います。それで、これに対して課題といたしましては、北口のバスターミナルの新たな整備ですとかタクシー乗り場の確保、それから潤いのある駅前歩行者空間の確保、そういったことが課題かと思います。
南口駅前広場に関しましては、これはタクシープールがないこと。それに起因いたしまして、バス降車場に滞留しているタクシーがあると。そのためにバスの降客が路上で行われているという状況がございまして、課題としては、タクシープールの確保が必要であるというふうに考えられます。
それから、中野駅総合についてですが、これは一つにはバリアフリー化が完全ではないということが現状の大きな問題として挙げられました。それで、これはバリアフリーの対応。それから、特に問題点として指摘はありませんでしたが、やはり中野区の玄関口でありますので、まちの顔としての駅の象徴性、そういったものも必要ではないかという御指摘もありました。それから最後に、歩行者等アクセスについてでございますが、これは特に警大跡地開発、そういったものによりまして、特に今後、中野通り西側から鉄道利用者がふえるのではないかというふうなことも考えられます。あるいは現在の中野通り西側の歩道が狭い。そういったこともありますので、その辺のところを課題として今後、解決すべきであるということでまとめてございます。
2枚目をごらんいただきたいと思います。
そういったことを踏まえまして、4番目として交通結節機能の整備方針を挙げております。簡単に申し上げますと、まず北口バスターミナルの整備の早期実現、それから北口駅前広場、これは現駅前広場ですが、潤いのある歩行者空間として整備をしたい。それから、3番目は南口駅前広場の改良を行いたい。4番目は南北自由通路、東西連絡通路、そういったものの整備を検討したいと。それから、次はバリアフリー化の推進。それから、最後には各方面からの安全で快適なアクセス道路を確保したいということでございます。それで、5番目といたしましては、そういった交通結節機能の配置方針でございますが、これは北口バスターミナルの整備、それから現北口駅前広場の歩行者優先の広場としての整備、それから北口東西連絡通路の整備、それから既存の高架下駅施設の空間を利用した自由通路・駅施設の高架下への整備、それから北口駅前広場ですね。これの駅前の歩行者のたまり空間としての有効な活用、これをすることによって、駅改札口と同一の広い空間が生まれるということでございます。あるいは中野通りの歩道と南北自由通路の一体化を図ることにより、広幅員な歩行者空間を形成する、そういったことでございます。それで、6番目といたしまして、以上のようなものを内容にしまして、そういった主なものを中心にいたしまして、今回、中野駅周辺まちづくりの計画案にお示ししたということでございます。
次をごらんいただきたいと思います。
これは今後の課題でございますけども、これも簡単にまとめたいと思いますが、まず大きな(1)番といたしましては、北口バスターミナル整備の早期実現が必要であるということでございます。それで、これにはそこにありますとおり、まず北口バスターミナル計画の詳細検討が必要である。それから、2番目といたしましては、北口バスターミナル整備に伴いまして、既存バス停及び路線の再編成が必要であるということでございます。それから、3番目といたしましては、この北口バスターミナル整備に伴いまして、北口・南口駅前広場改良計画の詳細検討が必要であるということ。4番目といたしましては南北自由通路、それから東西連絡通路等の計画及び調整が必要であるということでございます。
次のページでございますが、南西地区のまちづくりの推進でございます。これはちょうど南口の現在の中野駅の出入り口とは、横断歩道を渡った西側の地区が中心にございますが、このあたりは駅に近い場所でありながら全く公共施設の整備がないと。例えば、中野通り西側の線路沿いの道路も一定の幅はありますけど、全く歩道の整備がないと。そういったことから、まちづくりと一体となった整備が必要であるということをお示ししてございます。
それから、南西地区のまちづくりの2番目といたしましては、南北自由通路及び南口東西連絡通路、そういった設置スペースが必要であるということをお示ししてございます。
それから、(3)番目といたしましては、駅施設計画の詳細検討及び東京都・鉄道事業者等との協議・調整が必要であるということでございます。これは言うまでもないことでございますけども、まず自由通路・駅舎位置等の詳細検討と設置位置の確定が必要であると。次には事業スケジュールの明確化及び実施に向けた東京都・鉄道事業者との協議・調整が必要であるということをお示ししてございます。
以上の内容で、今回、これまで中野駅及び駅周辺整備について検討を行ってきたということでございます。
副委員長
その他で何かございますか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
その他で1件ちょっと訂正とおわびがございます。
前回の当委員会でお配りをいたしました、中野駅及び駅周辺整備構想検討会の検討状況というA4横判のペーパーがございました。これは2回検討会を行いまして、各回ごとに出席者をお示ししてございましたが、この第2回の出席者に誤りがございました。大変申しわけありませんでした。第2回は、東京都の交通企画課の担当者の出席が書かれておりましたが、これは当日は欠席でございました。それから、あと東日本旅客鉄道株式会社の東京支社企画部長出席とありましたが、これは企画部長代理が出席をしております。したがいまして、以上の2点を直しましたものを本日新たにお示ししたということでございます。(資料7)
副委員長
それでは、前回に引き続き質疑を行いたいと思います。
佐藤委員
まず、資料について、要求資料を出していただきましてありがとうございます。それで、本来ならばこういった説明会で出された意見、あるいは団体の方から出された意見については、素案が計画案になるときに、いわゆる議会としてはどのようにそのところで聞かれた意見が反映されているのか、いないのかを検討するために、やはり出されるときに出していただきたかったし、出していただくべきものであったと思います。その辺について、今後は案を計画ということに出されるときがあるわけですけれども、同時に区民の意見あるいは団体からの御意見についてどうであったかという資料をきちっと出していただくようにお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
今回このように各意見、あるいはその区民検討会の要録などをお示しいたしました。これは、最終的にはそういったものもこの計画の資料の一つとして添付をしたいというふうに考えてございます。
来住委員
今、説明会で出された意見の概要の報告がありました。それとも関連するのであわせてお聞きしたいと思うんですが、これは素案についてまでの意見が寄せられたということだと思うんです。まだ全部は見られませんけども、圧倒的にこの防災に寄与する公園、この中では民間に売却することはやめて全体を防災公園にしてほしいだとか、すべて都立公園としてほしいだとか、そういう意見も含めて、全体が個人の方々36の紹介がやはり防災や環境へ配慮したものにという、そういう声のように受け取ることができます。
そこで、この2番にも出てきますけども、個人の意見の中で高さが100メートル前後というようなことが高さの数字として出てきます。これまでの説明会の中で、容積率が400から600%の容積というようなやりとりもされたというふうに聞いております。そこで、やはり素案から計画にしていく中で、そういう具体的な数字が出されてきている中でその影響ですね。いわゆるここにもありますように、高層のビルが及ぼす例えば日影の問題もありますし、新しくできる警察病院への日影の影響、中央中学校との学校への影響、もちろん早稲田通りの近隣の住宅に対する影響、それから、今回の特徴であるビルに即した形で防災公園とおっしゃる、1.5ヘクタールの公園が確保されるという、極めて今までにほかのところにない公園づくりが素案の中では示されて、それに対していろんな意見が委員の皆さんから出されているわけですが、そういう影響はどういうふうに及ぶのかということは、当然、素案の段階で、計画にされる中で、要するに素案が計画案になる段階で検証されるべきだというふうに私は思うんですが、そういうことについてはやられたんでしょうか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
今、来住委員御指摘のような御意見は確かに多数いただいております。ただ、これは私たちの考えとしては、まずこの1.5ヘクタールの防災公園ですが、これは確かに南側には一定の高い建物が想定をされますけれども、例えば北側は20メーターの道路であります。それから、西側、東側はそういった超高層ということでありません。そういったことから、必ずしも高層ビルに囲まれたというふうなことではないというふうに考えております。
それから、これが安全かどうかというふうな議論でございますが、これはあくまでも私たちは広域避難場所、これは確保したいというふうなことから基準にのっとってやっているわけでございまして、そういった意味からこれは必要以上の広さを確保しているということで、今回、計画を進めているところでございますので、特にこういった御意見は御意見として、私たちとしてはこれは十分クリアできる問題ではないかというふうに考えてございます。
来住委員
全くクリアできるという確たる、そういう納得できるものは示されていないわけですよ。具体的には100メートル級の建物とおっしゃっていますが、これは日本閣の跡地に建てられる2棟の100メートル、30階と31階のビルの日影です。これは住民に、近隣に配られているものです。これで当ててみますと、この跡地に100メートル、30階程度のものが建ったとして、大体朝の段階では大和東保育園のところまで日影が及ぶというふうに、これで当ててみますと予測できます。しかも、その直近の今おっしゃっている公園等に当たる部分ですね。その部分はどのくらいの日影が及ぶかということをこれで見ましても、日本閣の場合も北側の部分に住宅地が広がるわけですけども、その約40世帯を超える家屋は大体4時間から5時間の日影になります。
したがって、そういうことが、皆さんは専門家なわけですから、そういう位置に高層の建物が建って、そして公園をその影響を受ける部分に設置する、確保するとしたらどういう状況が生まれるかということは優に、私たちはこういうものでしか判断できませんけども、住民の皆さんが、今、東中野ではこのことで大きな問題になっているわけです。したがって、2棟でもこうですから、もし3棟という形で建つことになれば、これはもう一日じゅう、かなり太陽そのものが奪われるということも優に予測できますし、されます。そういう点を含めて日影の問題、それから風害ですね。これはもう本当に例えば中野坂上の場合も、議会でも再三その風害問題については指摘をされてきています。それで、ここは3棟が中野坂上に建っているわけですが、その中での危険性だとか、それから実際にそのことによって被害が起きているわけですね。それはもう皆さんも御存じだと思うんです。それで、当時はその3棟、あれだけの大きなものが建って、どういう影響が出るかというのはなかなか予測としては難しかったかもしれません。しかし、現にもう建って、そしてその実際の影響や実例が、実害が生まれているわけですね。そういうことも前提にして、この超高層と言われる、いわゆる一定の敷地の中に2棟なり3棟なり建つことの風害の問題ということも含めて、どのように考えていらっしゃるんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
まず、日影の関係でございます。確かにこういった高いビルが建ったとして、足元当たりは日影ができるというのは、これは当然の話でございまして、ただ、今、私たちが想定しておりますのは、まず日影規制というものがございまして、これはもし仮に警大跡地に日影規制を撤廃したとしても、その周辺の日影規制を変えるわけではありません。あくまでも、その日影規制は日影が落ちるところの規制になります。そういったところから、当面その跡地周辺に対して、今とかなり違った状況で日影が生じるというふうなことは、現在の建築基準法の日影規制の範域内の想定ですが、ちょっと考えにくいかなというふうに思っております。
それから、もう1点は風害の件でございます。これも確かに一定の高いビルがあれば風害は、強い風が発生するということはあろうかと思います。ただこの辺も、例えばビルの配置ですとかあるいは形の工夫、あるいは樹木ですね。そういったものによりまして、一定の対策はできるかなというふうに考えてございます。そういったことを含めながら、これはやはりこの警大跡地というものが中野駅に近いという、立地を利用した一定の高度利用が必要ではないかという考えから総合的に判断しまして、このような形にしているということでございます。
来住委員
区民の方のこの意見の中にも、避難場所として高層ビル自体が大火になる可能性がふえる--大きな火災ですね--なる可能性もあるということを指摘されている声もあるように、風害が実際に坂上の状況を見ても、そういう中に皆さんがおっしゃる防災の1.5の公園の安全性というのは、本当にどういう形で皆さんは、今、植栽を植えてある程度の風を防ぐかのようなことをおっしゃいますけど、それはどこでも基本的にはやるわけですね、そういう対策は、一定の。しかし、ここの場合は前々回にも紹介したように、超高層そのものがまだ地震に対しての検証を受けていないと。検証されていないということから、建物自体の震災から受ける被害の問題、そして皆さんがおっしゃるように、タワー的なものが建ったときに、そしてそこで起きる風害から、風の状況から生まれる安全対策上の問題、これは皆さんが400から600%の容積率だとか100メートルのそういう建物であるとかということを軽々とおっしゃいますけども、本当に区民の皆さんがここに示されているような不安や、それから安全上の問題、防災上の問題には何も答えるだけの資料もシミュレーションもなさっていないわけですよ。結局されていないんでしょう、新たなこの段階で。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
あくまでも現在は土地利用計画の段階で、具体的に建物が、例えば100メーターのビルが3棟というふうなことではありません。ただ、いろんな建築、都市計画の制限などがありまして、そういったものを加味すると、主に100メートルぐらいではないかというふうな話をしただけでありまして、必ずそれができるというふうに決まったわけではまだございません。ましてやその建物の配置なども決まっているわけではありませんので、そういったことから具体的なシミュレーションをするというのは、今の段階ではかなり困難かなというふうに考えてございます。ですから、そういったことに関しても、影響については今後、その時々で判断すべきことであるというふうに考えてございます。
来住委員
日本閣の場合は容積率が500%ですよ。ここは600%まで行けば、もっと当然高さが高くなるということが予測されます。とにかくそういうことも、区民の皆さんの不安に何らこたえるだけの手だてがされていないというふうに思います。
次に行きますが、まず区の進め方、それからまとめ方の問題なんですが、きょうも区民検討会についての、先ほど議事の要録が報告になりました。実はこれまで何回か区民検討会については報告をされています。それで、3月22日の検討経過についてという資料が出されましたが、区民検討会には計画のたたき台から計画素案ですね。それから計画案になるわけですけども、それは検討会にはどういう形で報告をされてきたんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
これまで4回の検討会が開かれまして、具体的に申し上げますと、まず第1回の検討会にはまちづくり計画検討素案をお示ししながら議論させていただいております。それから、第2回目の検討会のときにはまちづくりの考え方ですね。これをお示ししながら内容について議論いただいております。それから、第3回につきましては、これは計画素案についてお示しをいたしまして御議論いただきました。それから、第4回につきましては先日出しました素案ですね。これをお示しいたしまして御議論いただいています。そういったふうに、各回とも私たちの方でこういった素案あるいは計画素案、そういったものを出すたびに区民検討会を開きまして、御議論いただいているという状況でございます。
来住委員
皆さんから昨年9月8日に出された区民検討会の検討経過ということが報告になりました。これは文書でなされています。その中で、今後の区民検討会の開催予定ということで、中野駅周辺まちづくり計画案のたたき台や計画案が公表される前に開催をするというふうに議会に報告されました。今、報告はありましたけども、それじゃあお聞きしますが、第3回の9月28日には計画案のたたき台についてが議題になっています。これは確かに、いいですか、9月27日に特別委員会の懇談会に理事者から出されました。しかし、特別委員会で正式に示されたのは10月20日だったと思います、このたたき台。したがって、この区民検討会には、正式に特別委員会にたたき台が出される前に、9月28日にたたき台を示されているんですね。ところが、第4回が2月25日に開かれていますけども、中野駅周辺まちづくり計画素案についてということになっています。それで、区民に公表する前にこの区民検討会に、先ほど紹介したように、公表する前に開催をするというふうに議会に報告されているんですが、この素案については公表される前に検討委員会に出されたんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
今回の素案に関しましては、区民検討会は素案公表後の開催でございます。
来住委員
違うんですよ、だから。あなたたちはこうやって委員会に示しているんですから、素案がホームページで公表されたのは2月18日ですよ、区民に。ところが、区民検討会を開いたのは2月25日ですよ。1週間後ですよ。そうじゃないですか。しかも、特別委員会には素案として出されたのは2月4日ですよ。たたき台は議会よりも前に区民検討会に出しながら、素案の段階では、もう議会にも区民にもホームページで公開した後に素案を検討会に出しているわけでしょう。違うじゃないですか、皆さんがこの検討会の報告をこの委員会にされたものとは。どうしてそういうことになったんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
説明の仕方が若干不足していたかもしれませんが、例えば前回、2月25日に素案をお示しして区民検討会を開きましても、やはりこれはその後、案を作成するために御議論いただいたというふうなことでございます。したがいまして、例えば案そのものをこういった特別委員会などで御報告する前に、区民検討会にお示しするということはなかなか難しいかなというふうに思っていまして、逆にそういった前段階のものを区民検討会で御議論いただいて、そういったものを踏まえながらその次のものの案をつくるというふうなことが方法としてはよいのかなというふうに考えてございます。
来住委員
それじゃあ、検討会に計画の案ですね。前回の説明が計画の案。それから、その案がとれる段階での計画。それは検討会にいつ報告なさるんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
まず、区民検討会自体、要綱設置でありまして、これは実は3月末で期間が切れております。したがいまして、4月に一度区民検討会を開き、これは区民検討会懇談会というふうな名称にいたしまして、一度この計画案について御議論いただいて、計画を作成する際の参考にさせていただきたいというふうに考えてございます。
来住委員
本当に無責任ですよ。要綱であなたたちはこの委員会に示したじゃないですか。中野駅周辺まちづくり区民検討会設置要綱、これは皆さんがつくられたものですよ。そのときにもちろん質疑をしました。この検討の中身の中に環境の問題が入っていませんよと。もちろん、防災の面からの検討も入っていませんでした。それは置くとしまして、しかし、こういう形で設置をされた。しかも、設置をした検討会にどういう形で臨むかというのは、当委員会に先ほど言ったように計画案が、それぞれたたき台から含めて公表する前に検討会を開いて、そこで御議論いただくという説明をしながら、議会に対しても、もうだって3月31日で終わっちゃったわけでしょう。もう要綱の期限が切れちゃったわけでしょう。この中野駅周辺まちづくり区民検討会というのは存在しているわけですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
ですから、現在は存在しておりませんが、内容としては御議論いただくこともありますので、そういった意味から、さっき申しましたような形で4月中には開催したいと考えてございます。
来住委員
もう要綱上も存在しない検討会になっているところに、しかもこれまでの進め方も事前に検討会に諮ると言いながら、それも素案の段階からされていない。ましてや案の段階もされていない。そして今後、計画とおっしゃっている段階。もちろん、もうこの検討会の要綱上の期限が切れているわけですから、設置期限が。本当につくるときにはそういう説明をしながら、ここの段階になったらもうないがしろにしている。こういうことじゃないですか。招集するのは那須井部長ですか、石井部長ですか。これは都市整備部長ですね。この要綱にありますよ。「会議は都市整備部長が招集し」と。ちゃんと決められているんですよ。第9条までありますけどね。部長、どういうことですか。これは責任が問われますよ。
石井都市整備部長
基本的に私ども事前にというスタンスで考えてきたところでございます。それで、そのうち御指摘の点については申しわけないなと思っておりますし、また今後、その要綱上の関係でいきますと切れておりますが、当然これまでの経過もございますし、最後の区民検討会、これを懇談会という形でございますが、開催をして御意見を賜りたいと、こういうふうに考えています。
来住委員
検討会を懇談会にして、そうやって形をとりあえず繕うというようなやり方は、議会に対しても検討会の委員の皆さんに対しても大変失礼な話だというふうに思います。
そこで、決めていく過程の問題ですけども、さきの委員会で委員長が再三、私どもの田中区長への申し入れについて言及をしておられました。私ども共産党議員団としては、3月25日に田中区長に対して申し入れを行っています。それは計画案の発表を延期すべきだという申し入れを公式に行いました。そのことを前回、委員長がおっしゃっている内容です。それは、これだけの陳情を含めてまだ素案に対しての陳情者、区民の皆さんの合意が、計画そのものについての合意がされていないということもそうですし、それから素案に対する要望が、区民の要望を先ほど紹介いただきました。これだけ紹介されましたけど、これらの要望が取り入れられていないと。素案に対する説明に対してこれだけの声があるわけですから、そのこと。それから、まだ素案に対しての質疑を当委員会としてもやっていないと。今後まだやりますということで、当時、委員長もそういうお話をしていただいていたわけです。しかも、中央防災会議のこの夏の改定が伝わっているわけですから、それを十分待ってから行うべきだということ等々を含めまして、3月末の計画案の発表は区長として責任を持って、これは延期すべきだという要望をしたわけです。
したがって議会との関係、議会のルールとの関係、それから先ほど申し上げた区民検討会との関係ですね。もう要綱の日程も過ぎてしまっている。しかも、区民の皆さんの声をどう受けとめるか。そことの関係。ましてや、きょうだって佐藤委員からもちょっとおっしゃったけども、素案に対する区民の意見がきょうここで出されているんですよ。団体、個人の意見が。そういう段階で、素案に対する意見が今示されているのに、きょう示されているのに、素案をとって案にするというやり方は、この点で最後に聞きますけども、今後もそういうやり方をするということですか。議会との関係においても、区民の皆さんとの関係においても、皆さんがつくった区民検討会との関係でも、そういうやり方でもいいんだということを考えていらっしゃるんですか。その点だけ、このことについてお聞きします。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
今後の進め方でございますけども、別にパブリックコメントを実施しておるところでございます。それで、こういった御意見などを踏まえまして、現在、作業を進めているところでございますけども、この間、何回か委員会開催になろうかと思いますけども、案をとる段階では当然こういったパブリックコメントの内容などについても御紹介しながら、こういった意見もありましたということを御紹介しながら、あわせて計画についても御説明させていただきたいというふうに考えてございます。
来住委員
パブコメの意見なんかを紹介する程度であるようなことであってはならないと思うんですよ。
時間の関係もありますので、その進め方、取りまとめの問題ですけども、このスケジュールが2月16日に案が発表になっています。これを見ますと、東京都、杉並区との協議、中野区との協議ですね。土地利用転換計画、いわゆる01年計画案ですね。これを変更するということに今後なっていくわけですね。そうしますと東京都もそうですが、杉並区との協議というのはどの程度、皆さんはその合意について考えていらっしゃるんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
現在、土地利用転換計画案の取り扱いにつきましては中野区、それから杉並区、東京都の3者で連絡会というものを開いております。それで、これはもう既に開催をされておりますが、また開催いたしまして、この土地利用転換計画案の取り扱いについて協議しているところでございまして、これも4月中には一定の結論を出したいというふうに考えてございます。
来住委員
杉並区からは幾つかの文書での要望もあったり、区もそれに対する回答をしています。そういうやりとりをする中で、最終的にそういう計画にする段階で、当然01年計画は東京都と杉並区と中野区の共同の案ということで示して出しているわけですね。当然、今後それにかわるものとおっしゃっているこの計画については、その前提はそこにあると。いわゆる3者の合意が、杉並区を含む合意が前提になるというふうに判断しますけども、それはそれでよろしいですね。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
基本的には、今行っております3者の協議内容をもとにいたしまして、まちづくり計画は策定されるものというふうに考えてございます。
来住委員
最後に確認しておきますけども、私たちが、池田委員からも再三このことについては、特に財務省との関係では、中野区のこれまでの案では中野区の願望にすぎないというような形で私たちは財務省から聞かされています。したがって今後、この計画にしていく段階では、当然この3者の合意が前提でなければ財務省としては受け取れないということを言っています。その点で、これからの杉並区との協議はそのことが前提になるということでよろしいですね。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
今申し上げました中野区、杉並区、東京都の3者、これに財務省というふうなものも関係してきますが、基本的には財務省は中野区、それから杉並区双方の予定計画、こういったものを聞かせてほしいというふうなスタンスでございます。したがいまして、そういったものが整った段階で、財務省としては具体的な協議を今後進めたいというふうなことではありますが、現在のところも私どもの想定しております土地利用などを財務省に説明いたしまして、協議しているという段階でございます。
来住委員
財務省との関係は先ほど言ったようなことで、私は私なりに情報の収集もしています。杉並区、東京都、中野区の関係は、これは当事者の中野区が杉並区とやっていかれるわけですから、このスケジュールにもそういうふうに示されているわけですから、そういう調整をして合意を図るということが前提ということでよろしいですね。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
スケジュールを含めまして、先ほど申し上げましたが、杉並区、中野区、東京都、この3者の現在、協議をしています。その内容に沿って今後、計画案をつくっていくということでございます。
副委員長
よろしいでしょうか。
他に質疑はございませんか。
池田委員
副委員長、ちょっと休憩にしていただきたいんですが。
副委員長
休憩にいたします。
(午後2時22分)
副委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時23分)
佐藤委員
じゃあ、計画案について。時間もありませんので、きょうの時点で質問したいことを3点だけ質問させていただきます。
きょうも地震がありまして、防災についての御心配が区民の方からさまざま寄せられているところです。それで広域避難場所、それから一時避難所というもの、いわゆる避難するところですよね。一時避難所は今、中野区では学校です。それから広域避難場所についても、今回、議論されているところでも、中野区役所周辺が広域避難場所になっております。
それで、広域避難場所についてなんですけれども、平和の森公園のいわゆる避難有効面積は約2ヘクタール。それから、これはぜひ防災公園としてのつくり方として参考にと前回の委員会でも申し述べました、杉並区の蚕糸の森公園についても避難有効面積は約2ヘクタールということです。それで、今回その議論の中心になっております中野区役所周辺の広域避難場所の避難有効面積については、従来どおり確保するということですけれども、その面積は、杉並区さんへの御回答も10から11ヘクタールというふうに御回答されました。きちっと避難有効面積について10ヘクタール以上とかと書き込むべきだと思うんですけれども、いかがなんでしょうか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
避難有効面積は建物の建て方ですとか形、それから位置、配置、そのあたりについてかなり変動が予想されますが、どのような変動があったとしても、おおむね今、委員御指摘のような数字がとれるというふうなことで御回答しているところであります。そういったことから、必ずこれだけはとれるという、なかなか確定できたものは難しいですが、現在、想定しておりますのは、やはり今、御指摘のような10から11ヘクタール、すなわち現在の9万7,000人の夜間人口に加えまして昼間人口の増加部分、そういったものも含めてとれるという想定で現在、検討しているところでございます。
佐藤委員
計画についてはきちっと計画の中に避難有効面積についてそれ以上と。約10ヘクタール以上、9.7ヘクタール以上ということで書き込んでいただきたいと思います。それで、広域避難場所については東京都が指定するということです。
防災課長にお伺いしますけれども、広域避難場所のいわゆるその条件、それから東京都の指定は平成14年、2年前ですか--にもう既に見直しが行われて、今、東京都の見直しともども広域避難場所ということでなっています。それから、次に5年ごとに見直すということですけれども、次の5年後はいつ見直されるのか、お答えいただけますでしょうか。
斎木防災担当課長
今、委員からお話がありましたとおり、広域避難所の見直しは5年に1回ということで、前回は平成14年ですから、今度は19年ということになります。
条件というか、広域避難場所の考え方、これは大震災時に火災が発生したと想定して、輻射熱の計算により人間が安全でいられる面積、これが空間として原則1人1平米ということで考えられております。
それからもう1点は、ちょっとお待ちください。避難場所の内部に例えば危険な、もちろん危険物が詰まった建物があったりとか、そういうことがないこういった条件、この二つの条件で東京都が指定していると、こういう状況でございます。
佐藤委員
輻射熱から避難できるということが一番大事な条件であろうと思います。
それで、その避難地域の周りのいわゆる不燃化だとか、それから避難路の確保、それから建物との間の空間の確保等が東京都でも考えに入れていらっしゃるというところだろうと思いますけれども、国基準だと広域避難場所というのは10ヘクタールというふうに聞きましたけれども、東京都の基準でいくと、そんなことを言っていたら東京都で広域避難場所が設置できないので、東京都では面積基準はないというところで、輻射熱あるいは地域の不燃化等が整備されているところは、積極的に広域避難場所としてきちっと指定していきたいという意向だということを聞きました。それで、中野区の中でもより広域避難場所の整備ということが必要になってくると思います。
それで、中野駅周辺の南の方の地域です。駅から南です。特に南の方は、広域避難場所が非常に全体的にいっても乏しいところです。それで、南の方に今度、見直しが19年にあるということであるならば見直しに向けて、それで、その19年がいわゆるこれから中野駅周辺まちづくりの10年計画の中に入る年でもあります。だから、広域避難場所のさらに強化ということを想定に入れた計画づくりをしていただけないかということです。既に南には紅葉山公園があります。それからZEROホール、公会堂、勤福など、いわゆる不燃化の公共施設が多い。それから九中ですよね。
それで、さっき一時避難場所ということを言いましたのは、九中が中央中と合同することによってこちらの警大跡地の方に移されるということで、その周辺の方たちが、じゃあ一時避難場所、九中はどうなるんだろうということは、やっぱり心配の声として上がっております。あの地域での一時避難所はそれなりに、そこに一時避難所がないので、非常に貴重なところだろうと思います。その一時避難所、九中の校庭、いわゆるそういうところを公共施設として残すことも考えた上で、それからあそこの今、JRの敷地になっております広い空間とかがございますよね。あの辺一帯を新たに南口の再開発部分も含めて、広域避難場所としての設定に向けた整備のあり方を検討していくということはできないのでしょうか。
斎木防災担当課長
今、広域避難場所の課題といたしましては、中野区では遠距離の広域避難場所へ行かなきゃいけない、こういう問題があります。したがいまして、10年の見直しの際には幾つかその見直しがなされて、例えば白鷺一丁目の住宅内、こういったところが広域避難場所になって遠距離を解消した。それで、今進めていますのは、まだ新宿区の方へ中野区の区民が遠距離避難しなきゃいけない。その部分の解消を大きな課題として5年後を見詰め直していると。それで、そういう中で広域避難場所となり得るような周辺状況が不燃化促進ができるかどうか。こういったことも検討しながら、その5年後に向けた広域避難場所の確保ということが考えられなきゃいけないんだろうと、こんなふうに思っています。
それで、現実に紅葉山と九中の具体的なお話がございましたけども、そこが今言った輻射熱等でたえられるだけの面積があるかどうかというのは、これは今後、検討しなきゃいけないんだろうと、こんなふうに思っています。
佐藤委員
中野駅南口の方が南口地区ということで、このまちづくり計画の中に入っておりますので、もちろん中野区役所周辺もそうですけれども、広域避難場所をさらに強化するという方向で5年後の見直し、19年の見直しに向けて、まちづくり計画の中にそういった見通しもぜひ反映していただきたいと思います。
それから、3点目ですけれども、3点目はいわゆる今、中野区でもう1つ検討中の交通バリアフリー整備計画と、それから中野駅周辺ということで、それはかなり中身は一致したものになるということでよろしいでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
先般、交通バリアフリー整備構想の区の案をまとめましたけども、まだまだ駅周辺整備の関係の具体的な動きはありませんけども、それらを想定しながら考え方は整合をとっていきたい。そう思っております。
佐藤委員
区民の方や団体の方の御意見の中にも、中野駅があれだけ乗降者数が多い。それから各種鉄道が来ているにもかかわらず、非常にバリアフリー化がおくれている。これを早急に何とかしてほしいというのはもう長年にわたっての要望でした。そういうことでいうと、今回動き出した、先ほど御説明いただいた中野駅についてのいわゆる検討は、この前の委員会でも佐野委員がおっしゃっていましたけれども、早急に取り組まなければいけないことだろうと思いますし、既にこの計画のところでは、かなり年次が幅広い年次になっておりますけれども、来年度、再来年度とかという短い期間でのバリアフリー化への、そこの絞ったところでの整備も既に進行せざるを得ない状況にあると思うんですけれども、どうなんでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
従前にこの委員会でもお配りしております計画素案の方でも、中野駅周辺の駅舎の改良等々の記述もございます。また、私どもバリアフリーを担当してございますセクションにおきましても、当面できる事柄、あるいは当面できる鉄道事業者への求め、あるいはそういった一定の調整のもとに今後とも検討しながら実現に向けて取り組んでいくべき事柄、そういった色分けを行いながらやってきたわけです。したがって、今、委員が御質問されておりますように、当面できる事柄につきましては、主にこれは歩行者の動線の確保、あるいは駅舎のまだ一部エスカレーターの整備がされていないところもございますし、そういったところにつきましては鉄道事業者とも協議しながら、短い時間に実現できるように進めていきたい、そう思っております。
佐藤委員
長期に取り組まなければいけないこともありますが、ぜひ区民の方の要望をしっかり受けとめて、早くできるバリアフリー化についてはきちっと年次を示して御説明できるように、いわゆる調整機関といいますか、一緒に検討している機関に対しても御要望していただきたいし、ぜひ区民の方に短期間でこれだけのことができますというふうな年次の示し方もしていただきたいと、これも要望しておきますので、よろしくお願いいたします。
副委員長
お答えはよろしいですか。
佐藤委員
はい。
池田委員
じゃあ、時間の範域内で質問させていただきます。
平成12年12月ですから、2000年12月に東京都が緑の東京計画、「水と緑がネットワークされた風格都市・東京を目指して」という副題のある計画をつくったんですが、こういうきれいなパンフレットですけど、これは御存じですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
はい、内容は承知しております。
池田委員
それで、たびたび今までのスケジュール表でも東京都の協議というのがされていますよね。それで、こういう中では、東京都のこれは基本計画の一つですけれども、こういうことは一切話題にならないんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
上位計画はさまざまありますが、当然そういったさまざまな上位計画等は、一定の整合を図りながらつくるということは基本であろうと思います。
池田委員
ここにはとても大事なことが書いてあるんですね。それで、これから陳情が数十本読み上げられますけれども、その中でも多くの皆さんが指摘をしているのは、ここに超高層ビル群をつくれば、それは都市環境を悪化させるんだという指摘、これがたくさんあります。それから1.5ヘクタールの防災公園では、とてもじゃないけれども広域避難場所として非常に不十分だという指摘。この二つの指摘はどの陳情を読んでも出てくるんですね。
それで、この東京計画にはその点について重大な指摘があるんですよ。まず、都市環境の悪化の問題であるヒートアイランド現象。これは建築物や舗装面で地表が覆われ、緑が少なくなった地域では植物や水面、地表からの水の蒸散・蒸発が著しく減少して、気化熱による冷却が進まなくなると同時に、日射により熱せられたアスファルトやコンクリート、このコンクリートですよね。超高層ビルができると4面が全部コンクリートになるわけですから、特にこの南側に面する3面のコンクリートなどが大量の輻射熱を放出するため、周辺の地域に比べて気温が高くなる現象が生じますと。これに都市活動により、大量に消費されるエネルギーから--エアコンの熱ですね--排熱が加わり、気温はさらに上昇します。これをヒートアイランド現象だということで、去年は汐留の超高層ビル群が、ビル群そのもののヒートアイランド現象とともに、東京湾からの潮風を遮って、足立区では観測史上最高の47.2度が記録されたというのは記憶に新しいところですけれども、こういうヒートアイランド現象についてはどうなのかという、そういう検討がこの案にも素案にも全然されていないんですよね。それで、ただ緑、緑と言っていればヒートアイランド現象を相殺するかのように、もうあちらこちらに緑、緑という単語が出てくるわけですが、ヒートアイランド現象についてまともに検討されましたか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
具体的に数字を示して検討したということはありません。
池田委員
みんなそうなんですよ。今度の計画そのものだって大学が来ると言いながら、実際のところは何が来るかわからないわけですよね。大学が来ないかもしれないわけでしょう。去年の財務省との5月12日の打ち合わせの中でも、有力な引き合いがあるみたいなことを区は言っているじゃないですか。それからもう1年近くたつけれども、いまだにどこの大学か決まらないですよね。いっときは中央大学だとかという話も随分うわさで流れましたけれども、それも何か立ち消えされているみたいで、本当に大学が来るのかと、今は皆さんだれでも疑っていますよ。10階ぐらいの建物で西側が済むんだろうかというふうにみんな心配されていますよ。本当に数値がない、目標がない、具体性がないというのがこの計画だと思うんですが、さらにこの緑の基本計画では、樹木の防火力の実験の紹介をしているんですね。それで、これはわずか高さ3メートルのサンゴ樹が、2階建てですから6メートルぐらいありますよね、木造の2階は。その2階建ての木造の家を火災から防ぐんですね、この実験結果から見るとね。いかにやっぱり緑というものが物すごいものを持っているのかと。
それで、私が前にも紹介しましたけれども、こうも書いてあります。大規模緑地内では周辺市街地と比較して、3から4度Cの気温の低下が見られた。これは葉っぱから水分が蒸発することによって、気化熱で周りの温度を奪うんですね。それで、気温を下げると。だから、明治神宮の森は周辺に3度から4度低い空気を送り込んでいるというのを前に紹介いたしましたけれども、それが実験結果としてこの東京都の緑の基本計画には示されています。それで、やはり緑はふやさなければいけないという根拠にしているんですね。
それから、もっと大問題なのは、この緑の基本計画ではこう書いているんですよ。緑が支える防災都市という章で、避難場所となる公園や避難路、防火帯となる街路樹のある道路などを適切に配置し、緑のネットワークの形成を図ることにより東京を安全な都市としていきますと。また、緑の雨水貯留機能を生かして、都市型水害などの災害を防止していきますという中に、それでは緑の防災ネットワークをつくりますということの具体的な計画として、広域的な避難場所となる10ヘクタール以上の大規模公園を、防災避難圏域3キロメートル以内を標準として整備していきますというふうにうたっているんですよ。それで、この環七周辺では現在あるのが城北中央公園、和田堀公園、それで、ちょうど真ん中が中野区のこの辺なんですね。それで、ここを埋めなきゃいけないということをほかのところで触れているんですよ。こういう重大な指摘が東京都の基本計画でされているにもかかわらず、あなた方は東京都の打ち合わせの中で、こういうことについては全く念頭になかったんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
この緑の基本計画のことがどうという話は特に出てはおりませんが、それを含めてさまざまな上位計画等がございます。そういったものを念頭に入れながら、今後とも打ち合わせをするということでございます。
池田委員
それで、今度の陳情の中にも、具体的に10ヘクタールの都立公園をつくるように区として東京都に働きかけてほしいと。それで、都立公園でなくて、区立公園の場合もあるし、あるいは杉並区に買ってほしいという案もほかの陳情で出ていましたね。これも可能性はなきにしもあらずなんですね。だけど、それじゃあまりにも自律した自治体としての中野区の尊厳にかかわるじゃないですか。それで、ここでは避難圏域は3キロですから、中野は東西7キロですよね。ちょうどこの真ん中に10ヘクタールの防災公園を入れれば、上にも下にも3キロ圏で助かるわけですよ。こういう方向が出ているのを聞いて、あなた方は何も検討されていない。
さらにもっと重大なことは、この緑の防災ネットワークをつくりますという中で、今、紹介した広域的な避難場所となる10ヘクタール以上の大規模公園を、防災避難圏域3キロメートル以内を標準として整備していきますという中に、1人当たりの避難面積が1平方メートル以下の地域の公園の拡張整備というのを出しているんですよ、方針として。それで、目標年度は平成13年度から27年度、実に13カ年間にわたる膨大な計画ですけれども、ですから東京都は1人1平方メートルでは広域避難場所としては不十分だということをもう明らかにしているわけですよ。それで、ここであなた方は何度も何度もおっしゃっているけども、我々は1平方メートルじゃ不足だということを何度も何度も指摘していますけれども、1人1平方メートルで10万人以上の広域避難場所は、つくった後にこの東京都のこういう計画のように、この警察大学跡地のところでふやすことができるんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
まず基本的に、例えば今回、案でお示しをした広域避難場所の周辺の図をごらんいただいてわかるとおり、これは中野区役所一帯にも、特に中野区内にはたくさん広域避難場所がございます。ですから、そういったものを総合して広域避難場所として機能しているわけでございまして、今、御指摘のような7キロに1カ所ということだけにしてございません。ですから、そういった意味では、こういった広い既存の市街地の中にそういったまとまった、特に10ヘクタール以上の広域避難場所を確保するというのはなかなか困難な状況にはあります。そういったことから、各地でもう少し小さな規模の広域避難場所を連担させていって、こういった避難の安全性を高めるというふうなことであろうと思います。そういったことから、確かに緑の東京計画ではそういった御指摘もございますけども、それからあともう1点は、都の方として私たちは1では不足であるというふうなことを言われたことはございません。あくまでも1平方メートル以上あればということで計画を進めておりますので、その辺についてはそごはないというふうに考えてございます。
池田委員
あわせて102本の陳情のうち、区案に賛成というのは2本しかありませんから、あとの100本は区案に反対しているんですよ。これはやっぱり4日から始まっているパブリックコメントの、この陳情はそのパブリックコメントですよ。そういう扱いをしていただきたいと思うんですけれども、この東京都の計画には、広域的な避難場所となる10ヘクタール以上の大規模公園をと書いてあるわけですよ、これは。10ヘクタール以上の広域避難場所じゃないんですよ。10ヘクタール以上の防災大規模公園をと、はっきり公園と書いてあるわけですよ。それで、ここに超高層のビル群を建てちゃって、しかもそれが1人1平方メートル以下、これじゃあこの方向と違うじゃないですか。しかも、東京都は1人1平方メートル以下を改善したいと言っているんです。だから今後、改善できるんですかとお聞きしているんです。
那須井まちづくり総合調整担当部長
12年度の東京都の緑の基本計画をもとにの御質疑でございますけれども、私どもは先ほど来、課長の方から申し上げていますとおり、この警察大学校跡地には9.7ヘクタールプラス昼間人口分ということでプラスアルファがあるわけですけども、そういった空間を確保したい。その中心には1.5ヘクタールの底地が公有の防災公園をとり、それに一体となった0.5ヘクタールの民有地でございますけども、そういったもの等を足しますと2ヘクタールの公園が、まあ公園と言っていいと思いますけども、公園状のものができると、住宅にですね。それに公共施設やら、そういったオープンスペースが連なっていくということで9.7ヘクタールをとるということで、その12年度の基本計画の後、平成15年度に東京都都市計画審議会は東京らしい緑をつくる新戦略というのを発表しておりますけども、単に公有地を確保する、買収だけによってその公園をつくるのは難しいということで、民有地等も含めた新たな戦略、そういうものを生かしながら十分な、十分というか、必要なオープンスペースを確保していくという方向を打ち出しております。そういった中で、我々は単に区民の税金を使うだけでなく、民間の活力も活用して、ここの警察大学校跡地に広大なオープンスペースを確保し、緑豊かなまちをつくっていきたいと考えているところです。
なお、超高層ビル群という意味合いが、そういうことを何度か御質問の中に言葉がありましたけども、私どもは超高層ビル群、汐留のような1,000%のような、先ほども400%というお話もさせてもらいました。そういう議論もございましたけども、私どもは汐留のような1,000%というような、超えるような超高層ビル群をつくろうというようなことを考えてはおりません。そういったことで、適切な空間、空地をつくっていくということでございます。
池田委員
もうちょっと答弁をまとめて絞って言ってくださいよ。あなたの今の答弁はもう何十回も聞いて、私も覚えちゃいましたよ。そんな答弁の仕方をしないでください。今、質問をしているのは、1人1平方メートルは東京都は不足だと考えているわけですよ。だから今後、平成13年度から、これはもう過ぎていますけど、27年度までそれを改善したいと、そういう方針を出しているわけですよ。ここでそれが改善できますかというの。できないじゃないですか。一たんつくっちゃったらもう。広域避難場所の規定というのは、今ここの具体的なものを調べていますけれども、かなりそれなりの基準を持っているわけですよ。ですから、例えば東急ビルや丸井本社ビルは入らないわけです。南側に木造建築物の密集地域があるから、ああいうところは入らないんですよ。それから、通過をできる道路も入らないんです。閉鎖をできる道路は広域避難場所に規定できるということになっていますけど、かなり限られているわけですよ。ですから、あなた方が机上の計算でもって超高層ビル群--超高層ビルが何か違うような指摘を言っているようだけれども、これも何度も紹介いたしましたけれども、建築基準法施行令で、高さ60メートル以上は超高層ビルと称すると国が定めているんですから、これは超高層ビルなんですよ。ましてや100メートル以上で20階、30階になれば超高層に決まっているじゃないですか。そういうのがたくさんできて、影ができて風害ができて、それで1人1平方メートル以下ということになれば、これはだれだってそんなものは嫌になりますよ。そういう状況の中で、この1平方メートル以下ということがこういうふうに具体的に、ここには面積まで当面の目標は善福寺、東伏見、林試の森と11ヘクタール、これをやるというふうに、目標の施設と目標の面積まで出ています。それから、避難場所を受けている各校への防災関連施設の整備というのも、57公園とか再開発事業に伴う防災公園の整備、大島、小松川、白鬚西とか具体的に出ていますよ。こういう中になぜ入れようとしないんですか。これだけ区民が、きょうもけさ方地震があって本当にびっくりしましたけれども、今、日本列島は地震の活発な、そういう時期に入っているわけでしょう。東京直下がいつ起きるかわからない。一番可能性があるのは東海・東南海の地震ですよ。これは内閣府もそう言っていましたからね。そういう時期に入っている。住民が大変不安を感じている。そういうときになぜここを、自律した基礎的自治体の中野区として、東京都がそういう指導をしている、(発言取り消し)、そういう自律した自治体として、なぜ区民の要望にこたえて、ここの10ヘクタールが現にあるわけですよ。ないないとおっしゃるけれども、10ヘクタールあるわけですから、その10ヘクタールあるものを防災公園としてなぜ確保しようという、そういう住民の意思に沿った基礎的自治体としての自発的な働きかけを都や国にされないんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
跡地を都立公園にというふうなお話は、御要望は、先ほど御紹介いたしました意見の方にもあります。ただ、実際問題としてこの跡地は13.7ヘクタールばかりありますけども、このうち自警会が2ヘクタールを既に買収しております。それから、道路用地などもあります。そういったものを入れれば少しは下回るかなというふうなことです。
それから現在、東京都におきましても、既存の都市計画を既に決定した公園、これもなかなか計画どおりできていないという状況の中では、新たに都市計画公園として大規模な公園を追加するというのはなかなか困難かなというふうなことも聞いております。ですから、そういったことではなくて、むしろこれはたびたび申し上げておりますけども、いかにこの中野区役所一帯というところを安全な広域避難場所として機能させるかということを主眼に、現在、計画を進めているところでございます。
副委員長
他の委員で御質疑ございますか。
江口委員
副委員長、ちょっと休憩してください。
副委員長
休憩いたします。
(午後2時54分)
副委員長
再開いたします。
(午後2時55分)
他に質問ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
よろしいですか。
では、本日の資料要求の内容と、それから所管事項の報告についての質疑はこれで終了してもよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
では、以上で質疑を終了いたします。
では、3時前となりましたので、3時15分まで休憩といたします。
(午後2時56分)
副委員長
それでは、定足数に達しておりますので再開いたします。
(午後3時19分)
休憩いたします。
(午後3時19分)
副委員長
再開いたします。
(午後3時19分)
池田委員
私の先ほどの質問中にございました、(発言取り消しに伴い削除)というところは削除していただきたいと思います。
副委員長
ただいまの申し出、この取り消しを許可することに御異議はありませんか。
吉原委員
削除というのはできないんじゃないですか。議事録というのは一語一句、冗談だろうがうそだろうが真実だろうが、全部一語一句変えられなく記録されて議事録でありますので、削除ではなく訂正なりおわびなり、それをつけ加えるべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
副委員長
済みません、発言の取り消しということで許可したいというふうに思うんですが、いかがでしょうか。失礼いたしました。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
よろしいですか。
では、ただいまの池田委員からの申し出どおり、発言を撤回する、発言を取り消すということで決しました。
では、続きまして陳情審査に移ります。
陳情の審査方法について御協議いたしたいので、暫時休憩いたします。
(午後3時21分)
副委員長
では、委員会を再開いたします。
(午後3時38分)
では、新規付託分の平成17年第10号、第11号、第13号、第16号、第17号、第21号、第24号、それから第26号から第47号、第49号から第55号、第57号から第60号、第64号から第67号、第69号、第71号から第93号、第95号、第97号から第101号、第103号、第104号、第106号から第108号、第110号、第111号、第112号の2項、第113号から第116号及び継続審査分の平成16年第14号、第16号、第19号、第23号、第30号、第35号、第36号、第44号、第45号、第46号の2項、第47号、第56号、第60号、平成17年第1号、第3号、第6号の各陳情を一括して議題に供します。
なお、平成16年第45号陳情には新たに282名分、合計4,268名分、また平成17年第21号陳情には38名分の、平成17年第104号陳情には123名分の署名が新たに提出されております。
それでは、新規付託分の各陳情については順次、書記に朗読させます。
書記
〔陳情文書表朗読〕
副委員長
これで陳情の朗読を終わります。
本日、お見えの陳情者で補足説明あるいは補足資料の配付等の御希望のある陳情者の方がいらっしゃいますでしょうか。挙手をお願いしたいんですが。
ありがとうございました。申し出がありますし、資料等もいただいておりますので、休憩して順次お受けするということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
一たんちょっと休憩させていただきます。
(午後4時24分)
副委員長
では、再開をいたします。
(午後5時8分)
副委員長
ちょっと待ってください。休憩いたします。
(午後5時9分)
副委員長
では、済みません、再開いたします。
(午後5時11分)
では、新規付託分については、次回も補足説明を受けたり審議をするということで、保留ということで本日のところの取り扱いはよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
では、保留とさせていただきます。
それで、次に、継続分についての取り扱いについてお諮りしたいと思います。
休憩いたします。
(午後5時11分)
副委員長
では、再開いたします。
(午後5時12分)
1件ごとにお諮りしたいと思います。
休憩いたします。
(午後5時14分)
副委員長
再開をいたします。
(午後5時15分)
では、平成16年第14号陳情について、保留とするか挙手により採決をいたします。
お諮りいたします。
平成16年第14号陳情を保留とすることに賛成の委員の方の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数によって、本件の陳情の質疑を続行いたします。
池田委員
1件1件やるということですから、これは次に質疑に移ってください。第14号陳情についての質疑に移ってください。
副委員長
すべて一括上程されていたので、一括で質疑ということでよろしいでしょうか。
池田委員
一括上程されていても採決は1つずつなんですから、1つずつやってください。
副委員長
休憩いたします。
(午後5時25分)
副委員長
では、再開いたします。
(午後5時33分)
では、次に行きます。
平成16年第16号陳情について、保留とするか挙手によって採決を行います。
お諮りいたします。
平成16年第16号陳情を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件の陳情の質疑を継続いたします。
次に、平成16年第19号陳情について、保留とするか挙手により採決を行います。
お諮りいたします。
平成16年第19号陳情を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件の陳情の質疑を続行いたします。
次に、平成16年第23号陳情について、保留とするか挙手により採決を行います。
お諮りいたします。
平成16年第23号陳情を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件の陳情の質疑を続行いたします。
次に、平成16年第30号陳情について、保留とするか挙手により採決を行います。
お諮りいたします。
平成16年第30号陳情を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件の陳情の質疑を続行いたします。
次に、平成16年第35号陳情について、保留とするか挙手により採決を行います。
お諮りいたします。
平成16年第35号陳情を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件の陳情の質疑を続行いたします。
次に、平成16年第36号陳情について、保留とするか挙手により採決を行います。
お諮りいたします。
平成16年第36号陳情を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数によって、本陳情の質疑を続行いたします。
次に、平成16年第44号陳情について、保留とするか挙手により採決を行います。
お諮りいたします。
平成16年第44号陳情を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数によって、本件の陳情の質疑を続行いたします。
次に、平成16年第45号陳情について、保留とするか挙手により採決を行います。
お諮りします。
平成16年第45号陳情を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数によって、本件陳情の質疑を続行いたします。
次に、平成16年第46号陳情2項について、保留とするか挙手により採決を行います。
お諮りいたします。
平成16年第46号陳情2項を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数によって、本件陳情の質疑を続行いたします。
次に、平成16年第47号陳情について、保留とするか挙手により採決を行います。
お諮りいたします。
平成16年第47号陳情を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情の質疑を続行いたします。
続きまして、平成16年第56号陳情について、保留とするか挙手により採決を行います。
お諮りいたします。
平成16年第56号陳情を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件の陳情の質疑を続行いたします。
次に、平成16年第60号陳情について、保留とするか挙手により採決を行います。
お諮りします。
平成16年第60号陳情を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情の質疑を続行いたします。
次に、平成17年第1号陳情について、保留とするか挙手により採決を行います。
お諮りいたします。
平成17年第1号陳情を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情の質疑を続行いたします。
次に、平成17年第3号陳情について、保留とするか挙手により採決を行います。
お諮りします。
平成17年第3号陳情を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数によって、本件陳情の質疑を続行いたします。
次に、平成17年第6号陳情について、保留とするか挙手により採決を行います。
お諮りいたします。
平成17年第6号陳情を保留とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情の質疑を続行いたします。
以上で、平成16年第14号陳情、第16号陳情、第19号陳情、第23号陳情、第30号陳情、第35号陳情、第36号陳情、第44号陳情、第45号陳情、第46号陳情の2項、第47号陳情、第56号陳情、第60号陳情、平成17年第1号陳情、第3号陳情、第6号陳情の各陳情を一括して議題に供します。
これより保留にならなかった陳情に対する質疑を一括して行います。
質疑はありませんか。
池田委員
先ほども申し上げましたけれども、これらの陳情の陳情者に対する質問がございますので、計らっていただきたいと思います。
副委員長
理事者に対する質疑はございませんか。
池田委員
ですから、先ほども申し上げましたように、きょうはこの14号陳情を初めとして、陳情者の皆さんが見えているわけですから、このところのこの問題をめぐっての動きというのは、例えば25日でしたか、30日でしたか、ちょっと日にちは忘れたけれども、山田区長のところへ理事者の皆さんと田中区長が行かれていると。その情報が直ちに住民の皆さん方にも入っているわけですよ、杉並区側を通じて。そういう大きな動きがあるわけですから、それに対して陳情者の皆さん方がどうお考えになっているのかというようなことも含めてお聞きをしたいので、そういう時間をとっていただきたいと思います。
副委員長
では、委員会を休憩いたします。
(午後6時13分)
副委員長
では、委員会を再開いたします。
(午後6時18分)
休憩中に池田委員の方から再度休憩をとり、陳情者に対して質疑をしたいという申し出がありました。それについて、その申し出を受け入れるかどうかということで皆さんにお諮りしたいと思います。
では、池田委員の申し出どおり、休憩をして陳情者に質疑をするという手続を踏むことについて、賛成の方は挙手をお願いいたします。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数ですので、申しわけありませんが否決にさせていただきたいと思います。
それでは、保留にならなかった陳情に対する質疑を一括して行いたいと思います。
質疑はありますか。
池田委員
今回のこの陳情の大きな特徴は、中野区民の皆さん方が非常な関心を持ってその陳情に参加されているということは当然のことなんですけれども、それとあわせて、杉並区民の皆さん方も非常な関心を持たれているということですね。それで、とりわけこの警察大学跡地の西側が従来、良好な住宅地であるということ、それから中央線の南側の高円寺南についても、ここが広域避難場所に指定をされているということから、非常に杉並の区民の皆さん方は関心を持たれているわけですね。
それで、同時に2001年跡地利用転換計画が、御存じのように杉並区、東京都を含めた3者の合意計画案として財務省に2001年7月に提出されているということからいって、杉並区が、行政側としてもこの問題についてさまざまな要望書や意見、それからそういうものに押されて、中野区側も杉並区との協議を今まで進めてきているということですね。それで、この杉並区との協議の内容というのが私は極めて重要だというふうに思っております。
それで、まず最初に質問したいのは、かつて杉並区が6項目の要望書というものを中野区の担当部に出してまいりました。その6項目の、7項目だったかな--の要望書について、当初、当委員会の質疑の中ではそれがファクスで送られてきたものであって、正式な--6項目ですね--16年8月3日ですね。ファクスで送られてきたから、これは単なる杉並区側の中野区に対するメモであって、杉並区の正式な要望ではないと、そういう答弁がありましたけれども、間違いないですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
確かにそのような内容のものをいただいております。そのいただく過程で、例えばそれが公印をついていないですとか、そういったこちらの受ける体制、そういったことによってそのような発言をしましたけれども、内容としては私ども十分把握をしておりますので、決してそういったものだから全く関係ないというふうなことを述べたつもりはございません。
池田委員
それで、それを当委員会で聞いていた杉並区の皆さん方が、杉並区の環境整備部というんですかね、環境部というんですか。そこの担当の課長さんに、そんなふうな杉並区の要望じゃないんですか、単なるメモなんですかということを申し上げて、向こうの課長は、いや、そんなことはありませんと。あれはせんだって中野区側と協議をしたその内容について改めて文書で出したものであるから、その協議を杉並区と中野区が継続しているという経過からいって、それは当然、中野区としては杉並区の要望として受けとめなければいけない内容なんだということを、杉並区の担当課長が区民の皆さん方に申し上げたと。そして、こういう内容の陳情が継続中の陳情の中に入っていますよね。杉並区のこういう要望を無視するようなやり方、あるいは中野区議会でそういう杉並区の要望が入ってきたことについて、極めて簡単にしか触れていないということ、そして、その杉並区の要望が中野区に対して大した要望はしていないという、そういう答弁を担当課長がされたということからいって、そのことがすぐ杉並区にフィードバックされて、正式なというか、申し入れになって返ってきたということですね。その内容、6項目についてはどういう対応をされたんでしょうか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
先ほど述べましたように、その6項目の内容については、私ども杉並区と打ち合わせをするときに把握している内容でございました。そういったことも受けて、決してそういった内容を全く無視しているというふうなことではございません。当然、杉並区側としてそのような御要望もあるということを十分承知しております。そういったことを踏まえまして、例えば本委員会におきましては2月、先日、中野区から杉並区あてに警察大学校等移転跡地の土地利用に関する杉並区関連事項についてという文書をお出しいたしまして、その中で中野区としての一定の考え方を示したというふうなことを出してございます。
池田委員
それで、この6項目の1についてはこういうことを言っているんですよね。当該地域と跡地内の高度利用を計画する地区との間に緩衝緑地帯などの設置を検討されることや、予想される影響について環境アセス以外にも事前の調査を行い、悪影響を及ぼす場合は計画を見直すことも--計画を見直すですよ--計画を見直すことも含めて検討し、全体として住環境保護の視点に立った計画とされたいということで、杉並区側はみずから計画されている内容も現在の用途地域の中で高齢者福祉施設というふうに聞いておりますけれども、こういうふうに環境を保護するという立場を最初からとっているわけですよね。これに対して具体的にどういう回答をされたんでしょうか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
今、委員御指摘の内容につきましては、その後も杉並区から文書をいただいております。この当委員会にもお示しをしてございますけども、その中でお答えした内容といたしましては、現在のところは土地利用の基本的な計画という段階であって、具体的な建築の姿というものがまだわからない中では、まだ具体的にどうだということははっきりとは申し上げられませんが、いずれにしましても今後、検討の各段階においてお示ししたいというふうなことでお示ししております。
なお、跡地の土地利用の転換に当たりましては、隣接地区の住環境に配慮した土地利用計画をまず行うことということもあわせて示しております。そういった回答をしております。
池田委員
でも、それじゃあ困るんじゃないんですか。先ほど、きょう付託された陳情の中で囲町の町会の方がおっしゃっていましたけれども、建ぺい率が何%になるのか、容積率がどのぐらいになるのか、高さがどうなるのか、どういう位置になるのか。そういうものが具体的に示されなければとても不安ですというふうにおっしゃっていましたよね。それは当然のことじゃないですか。住民の皆さんが不安なんですから、それは杉並区の行政としても、住民からそういうことについて具体的に要望があれば、それにこたえるというのは当然のことであって、それに即した質問を中野区側にするのもまたこれは当然じゃないですか。それに対して、計画が今わからないからそれはなってみないとわかりませんよみたいなことで済むわけですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
決してわからないと言っているわけではございません。こういった計画をする際には段階を踏んで計画を立てるというふうなことが基本かと思います。そういった中で、現在は土地利用の基本的な計画をしてという段階でございますので、例えば具体的にこの場所にこういった建物をつくると、できるというところまでお示しすることはできません。しかし、そういったことは確定しないうちからも、逆に一定の住環境に配慮した土地利用を今後していきたいというふうな方針を示して、それに従って細かいところを決めていくというふうな方針で進みたいというふうに考えてございます。
池田委員
先ほどもお年寄りの方が切々と訴えられましたけれども、今まではすばらしい日照を保障さていたわけですよ。それが保障されるのか、されないのか、わからないわけですよね。それで今、中野区内では、例えば東中野の日本閣の115メートルですか。この2本のビルについて、相当な近隣商店街との交渉が行われていますよ。これもいろいろな問題はあるでしょうけれども、日影ということも非常に重要な要素として、この住民交渉の課題になっているはずですよね。それは日影をどう補償するのかということは、これはあなた方は計画がまだできていません、どうなるかわかりません、それはやってみてのお話ですで済むかもしれないけれども、住民はそうはいかないんですよ。具体的にどういう計画なんですかと。高円寺北一丁目の皆さん方のこの陳情の中にも、南北道路について一定の幅をとり、案では16メーターということになっていますけれども、一定の幅をとり、そしてそこを緑地帯にし、車が頻繁に通らないようにしてほしいと。それで、建物を建てる場合はそれよりもずっと後退して建ててほしいと。そういう、どちらかといえば計画を認めるようなふうに感じられるような、そういう案もこの陳情の中にはありますよね。そういうことを具体的に心配されているわけですよ。だから、杉並区はここで環境アセス以外にもって、これもちょっとお聞きしたいんですけれども、具体的にその緩衝緑地帯などの設置などについて聞きたいと。また、高度利用の場合の具体的な影響について聞きたいと。それができなければ、悪影響を及ぼすというふうに見られる場合は計画を見直すことも含めて検討しというふうに、これは言葉としてはやんわり言っていますけれども、相当、強硬な申し入れじゃないですか。そういうふうに中野区側としては受けとめていないんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
これは今回お示しをいたしました計画案でもお示ししておられますけども、この跡地の土地利用に関しましては、特に隣接する住環境、そういったものには十分配慮するということは、これは重ねて申し上げているところでございます。それで、杉並区さん側のそういった御懸念に関しましても、今、繰り返し答弁になりますけども、その土地利用の段階、そういったものに応じまして具体的にお示しをしたいというふうに考えてございます。
それから、杉並区さんがおっしゃっています環境アセス以外のもの、そういったものが具体的に何を示すかというのはちょっとわかりませんけども、一つの想定といたしまして、例えば道路をつくりましても壁面線の指定、そういったものによりまして、建物を一定後退させることも可能かと思います。そういったことを含めまして、総合的に今後、検討してまいりたいと考えております。
池田委員
それで、ちょっとお聞きしますけど、あしたもらうことになっている地区計画及び公共施設整備事業方策検討に係る報告書、それと都市計画(地区計画参考図書一式)、これの中には西側のそういう日影の関係にかかわるような、そういう資料が入っているんじゃないですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
日影規制に関しましては跡地以外、例えば高円寺北一丁目地区に関しては、現状の日影規制の想定でやっていると。ですから、特にその辺は現状上の変更はありませんので、想定はしていないということでございます。
池田委員
それはそうですよ。用途地域が高円寺北一丁目にもかかっているわけですから、その範囲でやられるわけですよ。ところが、この再開発促進区制度に基づく建築というのは、そういうところが外されるんですよ。これは都市再生の特徴であって、野放図な計画が適用されるおそれが十分あるんです。そういう、この建物の位置とか容積率だとか建ぺい率だとかというデータがこの中に入っているんじゃないんですか。入っていないですか。案としてですよ。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
今の御発言で、再開発促進区に入れればその日影規制をすべてなくすというお話がございました。あくまでもこれは再開発促進区に入れる区域の話でございまして、例えば隣接する杉並区などをそういった範囲に入れる予定はございません。そういった意味からは、現状の日影規制でやるということでございます。
池田委員
ですから、あしたいただけることになっている資料については、もう少しここの杉並区の第1の質問で言っているような、跡地内の高度利用を計画する地区との間に緩衝云々、こういうものが明確にはわからないまでも、この出ている計画案と比べてもう少し形として理解できるような、そういう内容が含まれているんじゃないですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
先ほど申し上げましたように、例えば地区計画を策定する際には、道路沿いに壁面線の指定などをしております。そういったことをお示ししながら、一定の配慮をしたといふうな想定をしております。
池田委員
壁面線の指定とは何ですか。もっと具体的に言ってくださいよ。私が聞いてわからないんだから、陳情者の皆さんは聞いてわかるはずがないんです。西側に、杉並区のこの第1の項目の質問に関連して、今言ったその壁面線の何とかというのはどういうふうな影響を与えると、今、課長は思っているんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
もう少し詳しく申しますと、通常の建築基準法で建てる場合には建ぺい率、容積率を守っていれば、特に道路いっぱいに建てようが構わないわけですが、この壁面線の指定、これは壁の面の指定ということですけども、これは例えば道路とか、それから隣地境界線から一定離れて建築をしてくださいというようなことです。それで、例えばこの再開発促進区などを指定する場合には、一般的に道路から2メーター、3メーター、場合によっては高い部分は6メーター、そういった後退をします。そういった想定をしているということでございます。
池田委員
何だかよくわかりませんね、それじゃあ。要するに、ここで聞いていることは極めて具体的なことなんですよ。今は何しろ運転免許場の練習所というのかな。あそこに主に西側の高円寺北一丁目の方は面しているわけですよね。あそこは幾らか木が高くなりました。木は高くなっても、高円寺北一丁目の皆さん方の家を日影で覆うほどにはなっていないわけですよ。ですから、依然として朝起きれば鳥の声があり、さんさんと日差しが差してくるわけですよ。そういう環境がすごく悪くなるんじゃないですかと杉並区が聞いているんですよ。それに対して明確に今、この出ている報告書に基づいて考えた場合にどうなんですかと。そういうデータがこれに入っているんじゃないですかということを私はお聞きしているんですよ。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
再三申し上げておりますように、建物が具体的にこの場所に高さ何メーターという指定、検討までしているわけではございません。そういった意味では、具体的に日影がどれぐらい押しているかというような検討までしているところではありません。
池田委員
だから、何を聞いてもそういうふうにお答えになるんですよね。わからない、わからないと。それだとこの杉並区の第1項目についてのまともな協議はできないじゃないですか。そんな答えじゃ、杉並区だって悪影響を及ぼす場合の計画になるかどうかということを判断できないじゃないですか。もう少し具体的に示す必要があるんじゃないですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
再三申し上げますが、現在、杉並区側には日影規制、その他いろんな建築規制がございます。それで、私たちは基本的にはこれは変えない形で、跡地は土地利用をしたいというふうに考えています。したがいまして、現在の規制の範域内で一定の環境の確保を図れるというふうに考えてございます。
池田委員
それも何かちょっとマジックがありますね。現在の日影規制のうんたらかんたらというのは。だって、先ほど来住委員が指摘をしましたけれども、昨年3月に出された新都市建設公社の報告書がありますね。それで、あそこの最後に図面が載っていましたよね、カラーの。それをあなた方は財務省にお出しになりましたよね、資料として。真っ黒けに塗りつぶしてありましたけれども、明らかにあの図面だということはわかるわけですよ。まず、ちょっとそれから確認したいんですけど。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
一つは整備のイメージプランとして提出をしております。
池田委員
だから、政府に出すぐらいですから、それはあなた方だっていいかげんなやたらめったな計画案じゃないと思っているわけでしょう。とりあえずもう財務省がうるさいからこいつを出しておこうと、そういうふうに出したんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
決してそのようなことはありませんで、そのとき必要だというふうな判断をして出したものでございます。
池田委員
そうでしょう。だからそれは一定の権威を持つものなんですよ。ましてや前々回の委員会で、部長はもし建てるとすれば3棟ぐらいで、タワー棟で--タワー棟の棟は木へんの棟ですね--高さは100メートルぐらいになると。今考えているその規制の範域内でいえば、大体そんなものになると。したがって、タワー棟でありますから、タワー棟というのは細いから、タワーとタワーの間はあいているので、その北側の1.5ヘクタールの防災公園が日影になることはないという、そういう意味合いでおっしゃった。それで、高さは100メートルぐらいだと。今、東中野でつくっている日本閣のビルは2本のタワー棟ですよ。それが高さ115メートルですよ。ほぼ部長がおっしゃったのと匹敵するわけだけども、110メートルだそうです。その影を追うと、何とあのあなた方が財務省に出した図面、あれに基づいて大体あの位置に3棟と書いてありますよね。3棟100メートル内外の建物のを建てると、朝8時の日影は大和東保育園まで伸びちゃうんですよ。それが何で通常の日影ですか。それで、当然のことながら朝8時、9時、10時ぐらいまでは、高円寺北一丁目のあの西側の家というのはずっと影になるわけですよ。それから太陽が回ってくれば、公園は4時間日影になるんですよ。時間の日影の図面で。きょうはちょっとその図面を持ってきていませんけれども、この間、懇談会のときにお渡ししましたよね。あの中に入っていますけれども、もう全く日影の公園ですよ。そういう財務省に出した図面に基づいてもそういう事態が予測をされるわけでしょう。それを今ある日影規制上のものではありませんなんていう、そういう言い逃れの仕方は住民は納得できません。しかも、そういう言い方であると、どういう被害が来るのかということを住民は予測できないわけですよ。杉並区も予測できないですよ、こういうことでは。それについて具体的にやはり示す必要があるんじゃないですか。計画だからまだ何がどうなるか、どこへ何が建つかわからないで、それじゃ済まないんじゃないですか。
那須井まちづくり総合調整担当部長
先ほど、委員が前提としてお話にありましたけども、再開発促進区、地区計画の中で定めるわけですけども、これは課長が何度か御答弁させていただいていますように、杉並区側にこの影響が及ぶものではありません。杉並区の都市計画は、日影規制も含めて杉並区が決めたものです。良好な環境を維持するということで杉並区が決めたんだと思いますけれども、そういったものはきちんと守っていくということでございます。
なお、具体的に大学等に処分する、超高層のタワー棟の御質問でございましたけども、杉並区の隣接には直接タワー棟が来る。タワー棟というのは一つの今の想定ですけども、そういうものが来るのではなく、大学、なるべく中層といいますか、100メートルというようなものじゃない大学が来る。それから、地区街路には防災の延焼防止機能も持つわけでございますけども、道路も整備したい。これは再三、御指摘いただいています転換計画案にもあったわけでございます。そういった道路をつくり、杉並区が決めた杉並区の区民の皆様、地域の皆様にきちんと住環境を守ってもらうという規制をクリアするということを、私どもは明快にこのまちづくり計画に示していっているわけでございます。
池田委員
何か部長の答弁は同じことの繰り返しなんですよね。私は具体的に聞いているわけですから、具体的にお答えいただきたいんですよ。
それで、タワー棟というのは、これは部長はうっかりおっしゃったのかもしれないけれども、タワー棟になるんです、常識的に。なぜなるかといえば、一つの床面積が余りにも大きいと、マンションが構成できないんですよ。ユメタク(警察大学校等跡地に夢を託す連絡会)の皆さんから、カラーの専門家としてのどういうふうな構想になるかという図面を理事者の皆さん方ももらっていると思うんですけれども、あそこにあるように、あれは既に石原都政になってから三井住友クラスのビルが50本建っているわけですが、今まで建った50本のビルの平均の一つの世帯が100平方メートルなんだそうですね。大変広いですよ、100平方メートルというのはね。それで、区長が5,000人、居住人口をふやすとおっしゃったから、その5,000人をカバーする建物はどういうことになるかということで、ユメタクの皆さんが計算をしたわけですよ。そうすると、一つの世帯が100平方メートルで、それを広大な床面積の中におさめることはできないんです。なぜか。窓がなくなっちゃう部屋が出てきちゃうわけですよ。だからすべての世帯に窓をつけるということになって、ちょっと広目の廊下を配置したとしても、大体そういう細長いタワー棟になるんです。それは建築家の常識であって、だからあれでしょう、ユメタクの模式図でもそうだけれども、低層階についてはあれは3階ぐらいまでですかね。かなり一つのフロアが広い。今度の計画案でいくと商業棟ですか--が、そのタワー棟の下の部分に、いわゆるげた履きですよね。げた履きマンションですよ。げた履きといったって価格は高いんでしょうけれども、そういうものをつくるわけじゃないですか。それで、そういうのが3棟建つわけでしょう。だから、必然的に細いビルになるんです、それは。とてつもないような広いビルにはなり得ないんです。そんなものは売れませんから。それで、開発者は売れるマンションをつくる、高級マンションをつくるということで思考されているわけですから、当然、部長が言ったように、100メートルクラスのものが出るわけですよ。
それで、あのときは400から600%というふうに容積率をおっしゃいましたよね。そうするとこれは大体推測がつくんです。なぜかといえば、再開発促進区を指定する地区計画においては、南北道路は16メーターになっていますね。この16メーターがないと、700%まで再開発促進区を指定する地区計画で認められないんですよ。それで16メーターの南北道路ができたわけです。それで、下の方は12メートルの地区街路2号ができたわけですよ。だから、東京都のそういう再開発促進区を指定する地区計画の基準に従ってあなた方は計画を立てているわけだから、当然、あしたもらえる資料の中にはそういう基礎的な配置に基づいた、これこれこういうのが望ましいというのが載っているはずなんですよ。だけどあしたもらったんじゃ、この次は22日しか質疑できないわけだから、もうそのときはまたうまく言われてしまう可能性があるわけで、私としては今知りたいわけですよ。だから、今教えてくださいと言っているわけです。
那須井まちづくり総合調整担当部長
まちづくりというのは、先ほど課長が計画的な段階を踏んで進めていくというふうに申し上げましたけれども、具体的な建物等を配置し、皆さんにお示しできる段階では、この中野駅周辺まちづくり計画というのはございません。それは理解をしていただきたいと思います。我々としては、一定の高度利用を図ることによってオープンスペースもきちんと確保すると。9.7万人の人を収容できるオープンスペースを確保するんだということははっきり申し上げているところで、高度利用をするということは一定の今、委員がおっしゃったような建物という可能性もあるわけですけども、それについて明確に申し上げるにはもう少し計画が進んでいかないとできません。私どもが言えることは、先ほどの杉並区が決めたまちづくりの計画に触れるようなことは当然ない。そういったものを、そういったまちづくりをするということをきちんと申し上げているんであって、具体性がないということですけれども、それは現段階では当然のことであろうかと思っております。
池田委員
ここに委託業務内容という契約書の別紙がついていますけど、この地区計画検討支援業務の中は非常に具体的に書いてありますよ。マル1、計画地の位置付け等の整理、計画地の位置、規模及び状況等の整理、都市計画、上位計画等の関係等について整理を行う。もう今まで財務省からも都市計画マスタープランとの関係はどうなっているんだという質問をされて、まだあなた方はお答えになっていないと言われているそうですけれども、そういう上位計画との関係について整理を行う。それで2、再開発目標の整理。再開発目標等開発整備の基本方針の整理、上位計画との整合性、導入機能の方針等の整理などを行うと。これも今まで1年間すったもんだすったもんだやってきて、大学を入れるだの入れないだの、中央中がどうなるだのこうだの、中野区役所を体育館と一緒にするだのどうなの、もういろんなことを言ってきましたよね、開発目標。これも整理をして出してくるそうです。あしたもらえる資料の中でね。それから、空間設計の方針の整理、ネットワーク形成、緑の育成・保全、歩行者空間の整備、公共施設の整備、有効空地の整備について方針を検討し、空間設計及び土地利用の方針について整理を行う、こうなっているんですよ。これはちょっと意味がわからないので、これは空間設計及び土地利用の方針についての整理というのはどういうことですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
これは要するに、警大跡地をどのように利用することが一番よいだろうかというふうな検討です。具体的には公園の位置ですとか大きさ、それから住宅などの位置、それから商業業務の位置、そういった跡地全体の空間構成、そういったものを主に検討したという内容でございます。
池田委員
だから、そういうものが検討されて出ているわけでしょう。私どもは知らないけど、皆さん方の手元にはあるわけでしょう。そういうものを杉並区に示すべきじゃないですか。この資料については杉並区に示されましたか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
示しておりません。
池田委員
それはおかしいんじゃないですか。杉並区は同士でしょう、あなた方にとって。一緒に協議を2001年計画の際にもしてきたわけでしょう。今度の場合にもわざわざ12月の何日だったかをその第1回にして、東京都も入れた3者協議も始めたわけでしょう。杉並区とは去年6月当たりから、不十分ではあっても協議をしてこられたわけでしょう。そういう杉並区に対して何で示さないんですか。そういう具体的な話をこの6項目の要望書では求めているじゃないですか、杉並区は。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
今回の委託調査書も含めまして、杉並区とはさまざまこれまで打ち合わせなどをしてきました。それで、杉並区に影響のある事項については、これまでもしそういったものが明らかになった段階では申し上げておるところです。
それで、今回に関しましては再三のお話になりますけども、あくまでも杉並区側はその現状の用途地域、容積率、日影規制、そういったものであるというふうな前提がございます。そういったことから、特に今回はそういったものをまだお示しはしておりませんが、今後、例えば杉並区側に接する道路、そういったことに関しましては、具体的にもう少し協議をする必要がありますが、そういった面では内容を協議しながら、今後、協議していきたいというふうに考えてございます。
池田委員
この杉並区の取りまとめというのは私は極めて重要だと思うんですよ。なぜならば、今度の中野駅周辺まちづくり計画案の最も主体は警察大学跡地の利用についてですよ、これはやはり。それは南口の整備とか中野五丁目商店街の再開発だとか、いろいろ中野駅の整備についても出されております。しかし、どれをとったって警察大学のように、あと1年とか2年とかでもって具体的な行動に移るものはないじゃないですか。ですから、先ほど陳情者の方もおっしゃったけれども、警察大学の跡地がどうなるか。そこが少なくとも2001年計画で求めていたような、最低でも4ヘクタール以上の防災公園になるかどうかということがやっぱり一番の焦点なんだというふうにおっしゃっていましたけれども、我々も全く同じ考え方ですけれども、そういう点ではこれは杉並区は非常に大きな関係があるわけですよ。何といったって現状でも9,000人の杉並区民の皆さん方があそこに逃げ込むわけですから、これは。大変な責任を杉並区が持っている。だからこそ2001年利用転換計画のときにもあなた方は杉並区に働きかけて、杉並区と一緒に協議をされて、最終的には東京都も入れて3者の合意案にされたわけじゃないですか。3者計画にされたわけじゃないですか。
それまでもいろいろ経過を見ますと、非常にたくさんの会議をやられていますよね。1991年に延べ300人か400人ぐらいの区民の皆さんが、いろいろな形で住民参加をして一定の案を取りまとめた後は、中野区の理事者や東京都や財務省や国土交通省じゃない、あのころは何だ、運輸省じゃない、まあいいや。いろんな省等も入れて交渉をやってきたわけでしょう。その結果、本当にたくさんの税金を使ってあの2001年計画というのができた。その中心に杉並区がいるわけですよ。だから、杉並区もそのことを当然意識して、去年の8月3日にはこの隣接住宅地への住環境への十分な配慮ということをまず第一に掲げて要望されたんじゃないですか。だから、杉並区抜きではこれは進まないんですよ。今度の計画案だって杉並区を入れた合意でなければ、それは財務省に出すこともできないし、都計審に出すこともできないわけなんですから、そういう杉並区に対してなぜもう10日も前に報告されている案を教えてあげないんですか。
那須井まちづくり総合調整担当部長
2001年の土地利用転換計画案については、清掃工場を中心とした案であくまでもございます。それを一つきちんと御確認をいただきたいと思います。
それから、私ども杉並区との関係では、このまちづくり計画案の中にきちんと書き込んでおりますけども、杉並区の方が広域避難場所として約9,000人の方が避難されるということについては、きちんと確保しますと断言をしているわけです。議会でも明確に申し上げています。それから、杉並区との環境についても、高度利用も駅を中心により高度利用、杉並区側に向かって段階的に下げていくというようなことも明確に申し上げてきたわけです。そういったことで、杉並区との関係で一番重要なところは広域避難場所、それから広域の地域の高円寺北の方々を初めとした、そういった方々の関係が非常に重要だと思います。今は非常に中に立ち入れないという状況下が、それが皆さんが利用できる空間になっていくわけです。そういうことで、ぜひともそういったことを理解していただいて御判断いただきたいと考えております。
池田委員
具体的に答えていただきたいんですよね。そういう抽象的な答弁ではなくて。私が聞いたのは、地区計画検討支援業務のマル3、空間設計の方針の整備の中で出されているところの空間設計及び土地利用の方針というのは何ですかとお聞きして、そしたら課長がさっきああいう答弁をされたわけでしょう。かなり具体的なことをおっしゃったじゃないですか。そういうことについて、なぜ杉並区に教えていないんですかと。この利用計画書を何で杉並区に示していないんですかということをお聞きしているんですよ、今。
那須井まちづくり総合調整担当部長
そこにあるような成果を踏まえてまちづくり計画案をつくり、まちづくり計画案については杉並区に説明してあるわけです。土地利用に関しても、このまちづくり計画案の中に記述しているとおりでございます。
池田委員
だけど、ちょっともうきょうでもこのあれを見たい気分ですけども、かなり具体的なんでしょうね。そういうものが行政同士で明らかにされないという関係は一体何なんですか。杉並区は、区議会での本会議での藤本議員の質疑なんかを読んでみても、山田区長も中野区の対応について大分批判していますよ、本会議速記録を読むと。そういう、やっぱり杉並区に対して不信感を与えるというのは、今の部長のように、いやあ、もう今までちゃんと言っているからこんなのは見せなくていいんだよという、そういうふうに聞こえましたけれども、そういうことじゃ杉並区の行政の皆さん方は、皆さん信用しないんじゃないですか。そんなことでもってまとめられるんですか。
那須井まちづくり総合調整担当部長
杉並区との関係は、先ほど申し上げましたこの土地利用転換計画を今後どうしていくかということで、東京都を含めて3者で協議し、4月中に一定の結論を出したいということで進めておりまして、不信感というようなものを杉並区が持っているとは思っておりません。一定の主張はあります。7項目の主張というのはあるわけで、中野区の道路を中野区がみずからつくるとかという主張をしてきているわけで、そういったことについては、それは中野区で決めることであろうと思っているわけです。先ほどの繰り返しになりますけども、広域避難場所をきちんと確保すること、それから杉並区との環境の調和というようなことについてはきちんと対応していくというのが、私ども杉並区に対する対応かと思っております。
吉原委員
副委員長、動議。
質疑の終結及び採決に行くための整備をお願いします。
副委員長
では、休憩をいたします。
(午後6時48分)
副委員長
再開いたします。
(午後6時53分)
ただいま吉原委員から質疑終結の動議が提出されました。
質疑終結の動議について採決いたします。
質疑終結の動議に賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手多数。よって、質疑終結の動議は可決されました。これをもって質疑を終結いたします。
休憩をいたします。
(午後6時55分)
副委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後7時49分)
では、一括して意見の開陳を行います。意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
意見がなければ、意見の開陳を終了いたします。
次に、一括して討論を行います。討論はありませんか。
では、池田委員、佐藤委員、来住委員、かせ委員の順に討論をお願いしたいと思います。
では池田委員、お願いいたします。
池田委員
私からは、ちょっと休憩の時間をいただいたので、整理ができましたので、45号陳情の1項、2項、3項、4項及び46号陳情の2項、それから6号陳情の1項、2項について賛成の討論をさせていただきます。内容的には他の陳情にかかわる部分も出てくるかもしれませんが、主に今申し上げたところについて賛成討論をいたしたいと思います。
今回のこの計画案に対する区民の願いというものは、最大のものがやはり命が助かる防災公園、少なくとも2001年跡地利用転換計画で定められたところの、4ヘクタール以上の防災公園を整備してほしいということが最も中心にあり、あわせて緑と水辺の防災公園が環境保護に果たす役割についても、皆さん方が着目をしているということであったろうと思います。
それで、この45号陳情の第1項については、区が4ヘクタール以上の命が助かる防災公園がお金がなくて買えないという、そういう説明に対して、杉並区が桃井三丁目で行っているような、都市再生機構による防災公園街区整備事業を適用すればできるじゃないかという提案でございます。現に杉並区では、まだ公園の整備も18年度から始まるというところですけれども、概算では約100億円かかる4ヘクタールの防災公園の整備が、実質5億円ぐらいの出費で済むのではないかということを杉並区の財政担当者が言われていますけれども、極力、区の負担を少なくするという方法が現実に存在しているわけですから、これについてはきちんと、もっとまじめに検討していただきたかったということがこの1項であります。
それから、この防災問題や環境問題とあわせまして、今回のこの東京都の都市再生に基づく警察大学跡地の再開発が極めて区民参加をうたいながら、実質的には非常に不十分な区民参加で終わっているということに対して、ここでは近隣住民を初めとして防災公園を何とかつくってほしいというそういう願いから、実質的な区民参加、そういう組織を改めてつくるべきではないかという提案であります。
一昨年10月から始まった新都市建設公社の区案の作成の過程の中で、公社が設定をした調査検討委員会なるものがありましたけれども、それは今まで中野区がやってきた住民参加とは天と地ほども離れ、差異がありました。もうあらかじめ最初の1回目から、新都市建設公社と日建設計がつくり上げた、いわゆる都市再生型の巨大再開発ビルを中心としたまちづくりというものを提起し、それに対して批判をする調査検討委員も何人かおりましたけれども、そういうものについてはほとんど取り上げないまま、強引に新都市建設公社は報告書を昨年3月に出し、ほぼそれとそっくり同じ内容の区案を4月につくったというところにあらわれているように、非常に不十分な区民参加でありました。そういう中で、この3項では本当の区民参加ができて、そこで審議が終わるまで都市計画審議会へ都市計画手続をしないでほしいというのは、そういうことからいえば当然の要望であったというふうに思います。
また、4番目の跡地見学会、これは住民側から積極的に提起をして延べ5回ぐらいやられたんじゃないかと思うんですが、2,000人近い区民の方が警察大学の跡地を見学して、これは若干ダブっている人もいるんじゃないかと思うんですが、それでもそういう大変な人数の方が見学して、そういう体験をして初めて中野の区役所のすぐ隣にこういう緑の広大な広場があるんだということを知って、ここを防災公園として既存の緑を大事にしながら残してほしいということを体験されたわけで、それを引き続き区でやってほしい。あるいは、この整備が始まるまでの暫定開放を財務省に申し入れてほしいというのは当然の願いであったろうと思います。
また、46号陳情についていえば、既に自治基本条例が制定をされておりますが、ここで住民投票の制度が確立されております。ここの警察大学跡地の問題というのは、一部の区民の声だけを出さなければだめだということではなくて、すべての区民に区側から積極的にここはどうでしょうか、どういう計画にしたらいいのでしょうかという、そういう問いかけを本来すべきところでありまして、この2項で自治基本条例で制定されたところの住民投票制度をもって、区民の意思を確認してほしいということは、これまた当然の願いであったろうというふうに思います。
また、17年度第6号陳情でありますが、ここの1項も今まで申し上げてきた十分な広さを持った緑の防災公園ということであり、この間、昨年12月に中央防災会議が新たな震災の災害想定を出し、それが極めて私ども中野区民、杉並区民にとっては衝撃的な内容であったがゆえに、一層この10ヘクタール、残る12ヘクタールの警察大学跡地を中央防災会議の新しい想定を踏まえた、そういう利用計画にしてほしいという願いが区民から一斉に沸き起こったのも当然であります。中央防災会議は今、直下よりも可能性が強いと言われている東海、東南海の被害想定に基づく戦略方針を出しました。震災で亡くなる人を半分に、人口を半分にしようということをもう既に出しております。発表しております。
それで、次にかかるのが東京直下地震に対しての戦略方針を打ち出すことであり、これは内閣府のお話ですと、大体この夏ごろにまでは南関東直下の地震対策に関する大綱を改定してこれに備える。国としての方針を打ち出すということを聞いておりますので、その報告を待って、改めて中野区の計画を立てるということでも決して遅くはないという趣旨の陳情でありますから、これも十分理解のできるものであり、そのために計画の延期をするということはしごく当然のことであろうというふうに思います。
警察大学は警察病院を含めて14ヘクタールという、もう中野区には二度と得ることのできない広大な空地であり、ここを区民が望んでいる緑と青空、そして水辺の公園にするということは、今後、中野区の百年の計にとっても極めて重要なことであり、この計画がわずか1年の間にそそくさと超高層ビル群を中心とした民間ディベロッパーのもとに放出されるということは、極めてこれは遺憾なことでありまして、陳情者の皆さん方とともに、私どもは最後の最後までこの区民の願いをかなえるという立場で今後も活動をしてまいりたいという決意を申し上げて、賛成討論といたします。
佐藤委員
14号陳情、16号陳情、それから19号陳情、23号陳情の2項、3項、4項、それから30号陳情の2項、35号陳情の3項、4項、44号陳情の1項、2項、47号陳情、それと60号陳情の2項、3項、それと1号陳情の2項、それから3号陳情、それとあと6号陳情の1項に賛成の立場から討論をさせていただきます。
まちづくりは従来型の税金投入型の、いわゆる巨額な税金を投入してきた公共事業が、後年度のいわゆる次世代に対して多大な負担を残している現状です。それで、その中で自治体の財政破綻が起こってきております。従来型の土地利用転換計画を議論してきたときにも、当初500億円の基金がないとできないということを言われておりました。その中で清掃工場建設事業にもさらに多大な巨額な税金がかかるということで、この財政破綻の中、清掃工場の建設計画も中止になったところです。それで、500億円の基金どころか、それ以上の借金を残してしまった中野区の中で、従来型のやり方で土地取得、道路整備、施設整備をやっていくのは非常に困難な状態に立たされていることも今、現実だろうと思います。
しかし、防災の拠点であるべきであるということ、中野区の非常に火災危険度や震災危険度、倒壊危険度が高い地域としては何よりも重要な課題である。それから、緑が少ない中野区において、緑を豊かにふやしていくことも何よりも重要なことであるということ。その防災と緑についてのこの陳情にあらわれた区民の方々の強い願いというのは、本当にこれも当然のことだろうと私は思います。その願いをこういう状況の中でどのように実現していけばいいのか。実現が可能なのか。従来型の手法がとれない今、じゃあ、どのような手法でそれを実現していくのか。そういうことを今、実現させていくための苦悩しているところだろうとも思います。
都や国と協議を重ねなければならないこともたくさんあります。その中、区民の方たちの知恵や、それから民間の方たちのさまざまな知恵もかりながら、この難しい局面を区民の願いをかなえるために打開していかなければいけないと私は思います。その局面の中でも国や東京都との協議の中で、ぜひ緑と防災が最大限配慮されたまちづくり計画となるように、この陳情の願いをぜひ実現させたい立場から賛成させていただきます。
そして、19号陳情にありましたように、やはり周辺環境、周辺にお住まいの方の生活環境に配慮したまちづくり、これも当然の願いであると思いますし、それから16号陳情には、いわゆる北口広場でさまざまな活動をされていた方たちが多文化の、やはりそういう発信の広場はきちっとつくってほしいという要望であります。そういった市民が集い、文化の発信基地となる拠点も含めた整備も願って、この陳情に賛成の立場から討論をさせていただきます。
来住委員
私は第23号陳情、それから第44号陳情、第56号陳情、第1号陳情に賛成の立場から討論を行います。
まず、区民の皆さんの圧倒的な願いは何かということで、第23号から入りますが、超過密化した中野区の過密化の解消ということとあわせて、失われていく緑の保全、再生、そこに警大跡地にかける区民の皆さんの圧倒的な願いがあるというふうに考えます。
これまでの質疑の中でも、特に素案では土地の高度利用によってゆとりある公園、オープンスペースを確保するとしていますけども、今現在残された緑豊かなオープンスペースそのものが区民の皆さんの願い、財産だというふうに考えるからです。特に、敷地内の貴重な樹木、特に樹齢80年、1,200本を超えると言われるこの樹木、緑、それをどう残していくか。そこに陳情者の思いがありますし、ヒートアイランド化の促進、また景観、環境、これを今の中で破壊していくということでいけば、高層ビルに囲まれない避難場所ということをここで求められております。その意味からも、私は陳情者のこの高層ビルに囲まれないという、それはあくまでも今の状況をどう生かしていくか、残された樹木を中心とする土地をどう生かしていくかという思いに、この部分では思いが深く寄せられていると思います。そういう点で賛成を、この1項を含めまして討論とさせていただきます。
第44号です。ここでは特に3項に当たりますが、警察大学校等跡地の利用計画を進める際に、今以上の容積率を高めることをしないでくださいというものです。これも質疑の中でも何回も申し上げてきました。400%から600%と言われる今の計画案の中で、その及ぼす影響というものが極めて環境面からも甚大であると。しかも数々の、もう既にそのことは坂上でも紹介しましたが、23区全体を見てもそのことは容易に予測されます。したがって、第44号のこの容積率を高めないという趣旨に対しては、容積率を高めることによって超高層化していくという、そういう関係にあるわけですから、日影でも風害でも、そしてヒートアイランドの問題でも、この点はこの3項について陳情者の思いというものがこの理由の中にもありますように、ビルの風害等を含めた対策を、懸念を示されておりますので、その点からも賛成を申し上げます。
次の第56号ですが、ここにつきましては、跡地に緑の防災公園とあわせてスポーツセンター等々、それからランニングのできるウオーキングロードということも要求されています。これはかつてこの跡地に何を求めるかという中で、所管からもそういう施設、いわゆるスポーツ施設というものが出されておりました。身近なところで区民がスポーツに親しむ、そういう場所を提供するというのはやはり行政の大事な役割です。そういう点からも、しかもこの緑の防災公園という点からも、これまでも繰り返し申し上げてきましたけども、今の既存の樹木等を十分に生かした、そういう中でのスポーツができる、そういうものを十分この中で考えていかなければならないということからして、賛成を申し上げます。
第1号です。第1号の陳情は1、2、3になっています、趣旨は。特に1項と3項ですね。再開発による大気汚染の増大を防ぐため、人口の過密、交通量の増加を引き起こす高層ビル建設をやめてください。さらに、有効な樹木及び緑地を現在のまま残してくださいというものです。したがって、1と3は結び合っているというふうに思います。
この理由の中でも紹介されていますように、二酸化窒素の測定、これは中野区でも行われてきました。この陳情者もそういう資料もつけられております。それで、これは大気汚染がよくなるどころか、車の排気ガス等で悪くなってきていると。そういう中で、この跡地の環境をここで言われている、いわゆる空気の浄化作用にどう生かしていくのかという視点から要望されているというふうに思います。
この理由の中でも強調されていますように、2001年の3者合意の計画が存在しているのに、なぜ勝手に変更して高層ビルを建てるのか理解できないというふうに言っておられます。周辺の人たちの、避難場所として防災公園をつくる必要があることは、だれの目から見ても明白ですということとあわせて、最近の都市の環境問題が多数取り上げられています。これからの都市に必要なものは高層ビルではなく、大気汚染を防ぐ樹林なのです。二酸化窒素の測定を通して感じたことは、空気をこれ以上汚さないこと、汚れた空気を浄化するのは樹林をどれだけ多く残す、ふやすのかというふうに述べられているように、文字どおりこれは陳情者の思いは区民全体の思いだというふうに思います。したがって、1、2、3全体ですね、賛成をする理由として、この跡地の機能を、残された樹木を中心とした機能を十分に生かしたものに環境面からも果たすべきだということで、賛成討論といたします。
かせ委員
私からは、第35号陳情1項、2項、3項、4項に対する賛成の討論、並びに平成17年第3号陳情については反対の立場から討論したいと思います。
まず、第35号陳情であります。1項について、警察大学校等跡地へ防災公園6ヘクタールを確保してください。そして、第2項としては、2001年7月の中野区長、杉並区長、東京都知事が国、財務省へ要求された3者合意による防災公園の確保を守ってくださいと。このことについて全員の一致が見られない状況でありますけれども、ぜひ賛同していただければと思っております。
このことについてですが、審議の中で特に気がかりといいますか、理事者側の答弁の中で気がかりなことについて、まず1点指摘をしておきたいと思います。それについては01年計画ですけれども、この3者合意による01年計画について、この計画は清掃工場を中心とする計画であるかのような説明を一貫してやられているわけであります。しかし、経過についてはどうなのかということを、私は改めて、土地利用区民検討会議というのが持たれましたけれども、平成3年7月27日から平成4年5月12日に至ってこの委員会が開かれております。そして、この委員会にはどういうメンバーがいるかといいますと、会長さんが入沢さんという方でしたよね。たしか都市防災研究所の方だというふうに思います。また、防災関係の方たちが学識経験者の中でも参加をするという状況の中で行われております。そして、その中で検討の経過を見ますと、10月9日の第4回目には広域避難場所の考え方についてと、このことがやられています。同じく6回目、次のところでは防災広場、区民センター、小・中学校の配置等について。さらに次の次の区民会議では、やはり防災広場について検討がされている。さらに年が改まった2月についても防災広場の使い方について等々ということで、半分近くを防災広場、広域避難場所についての検討がされていると。経過からも明らかであります。
そしてまた、どういう検討がされたかといいますと、これは最後にまとめたものでありますが、この中で非常に詳細な分析がされております。例えば、防災広場については、防災広場は大地震に伴う市街地大火から区民の命、身体の安全を確保するため、輻射熱2,000キロカロリー/平方メートル時以下とする必要があると。このため、木造密集地域から約120メーター以上離れなければならないというのが絵入りで書かれております。そして、こういった輻射熱から守っていくためにどういう配置をするかということも書かれております。この計画では、早稲田通り沿道について、7、8階の中層のビルを連担して配置させて、押し寄せる炎、火炎から守るんだと。そして、その内側に樹木を配置するというようなそういう計画が図面としてもかかれているわけであります。そして、できた計画について、これは01年計画です。1番については計画対象区域が書かれ、2番として警察大学校等跡地土地利用転換の目標と基本方針ということで、1番目に書かれているのが緑豊かな公園や道路を広く確保し、広域避難場所としての防災機能の充実を図るとともに、中野駅周辺に潤いをもたらすということになっています。ちなみに、清掃工場については2番目に書かれております。そしてそのほか、区民要望のある施設が書かれておりますけれども、この計画を見てきても、清掃工場が中心として書かれた計画ではない。また、清掃工場のあり方についても、この時点では完全地下式として清掃工場の周辺、それから上、そういったことについても活用できないかというような、この辺についてはいろいろ議論がありましたけれども、いわゆるこの計画では清掃工場ではなくて、清掃関連施設として描かれているわけです。決して燃焼型の清掃工場に限ったものではないと。資源循環型であるとかそういったものの利用、つまりエネルギーを使わないという関連施設であれば、十分に対応できるものであります。
そして、陳情者は35号陳情で、防災公園は6ヘクタールを確保してくださいということですけれども、4ヘクタールの中央防災公園に加えて、当初計画されていたのも考え方としては、清掃関連施設についても防災公園と合致する施設にしようという考えがそもそもあったわけですから、これがなくなったとしても、防災公園として用地をここに加えてもいいではないかと。こういう発想をするのは極めて妥当、当然だというふうに思います。
そして、中野区にお金がないからということについては、これまでいろいろ私たちからも提案もしてきましたけれども、できるだけ安いお金で公園を整備するということは幾つも方法があるわけです。私たちとしては防災公園街区整備事業というものを提案しておりますけれども、実際にそういう方法で、極めて安い値段で区の出費で公園を整備するというものは実例があるわけですから、この陳情、こういった要求は妥当、当然だというふうに私たちは考えております。
2項めにつきましての3者合意でありますけれども、3者合意の基本となっているのは先ほども申し述べたように、中央部防災公園とそれに関連する、この計画によりますと公共的な施設、そういったものを連担させる。その一環として、杉並区の方では特養ホームとか福祉施設をつくるんだと。こういう関係の中でつくられた計画だというふうに思います。ですから、杉並区の方たちがこの01年計画、これを守ってほしいというのは当然であり、そしてこの計画がその後の基本的ないろいろな計画案に反映されるというのも、これも明らかであります。
中央部防災公園ということについては、緑の基本計画であるとか都市計画マスタープランであるとか、そういったものにも反映されている。その上位の計画ということも、もともとはこれと整合性をとったものであります。その上位計画についても、これをまだ生きているのにこういう形で進められるというのは非常に問題がある。ましてや区民の皆さんから100本を超える陳情が出され、そしてさまざまな取り組みの中で区民の皆さんが区の考え方に対して提案をしたりなんかしていると。そういう状況の中でございますので、そういった区民の意見、要望、これについてはしっかりと受けとめて、じっくりとこの問題については再検討すべきだというふうに考えております。
さて、平成17年第3号陳情であります。趣旨の中に、中野駅周辺の真の中野の顔と言える機能を備えたまちに整備し、将来の中野の発展につながるまちづくりを一刻も早く進めてください。こういう趣旨でありますが、ここの趣旨の中で、理由の中で、交通基盤施設整備のおくれに伴う道路の混雑、産業や商業の不十分な集積等々により、必ずしも中野の顔として機能してこなかったように思うと。この心配事はそのとおりだというふうに思います。しかし、では、どのように中野を変えていくのかということ。この中野の顔ということが問題だというふうに思います。今、この駅周辺をきれいにして活力を見出したい。そして、憩いのある場所にしたいと。自信の持てる、誇りの持てる中野駅周辺にしたいというのは、多くの皆さん方が思っている共通のことだと思います。
ただし、この顔というのが先ほどから議論されておりますように、都市再生の東京都の考え方にのっとってこの中野駅周辺に超高層ビルを建てる。そういうことが各地で行われておりますけれども、決してそれはうまくいっていない。超高層ビルを建て、大型店舗をそこに入れたことによって、近隣の商店街がどんどんつぶれているという状況ですね。この辺ですと川口なんかそうですけれども、旧市街地が本当に寂れてしまうという状況があるわけですよ。そして、東京都で進める臨海の開発ですけれども、東京都が実際にお金を払って計画を進めている。その地域についても第三セクターに移したけれども、結局はその第三セクターでも採算がとれないと。採算をとるために東京都のいろいろな部署、部門をそこに持っていって、わざわざ便利なところから不便なところに持っていく。それで、埋めるというようなことまで起こっているわけです。そういう状況の中で、あえてこの中野区でそういった再開発を進めるということ。これについては非常に疑問があるし、多くの区民の皆さんが心配をしている。そういうところにお金を注ぎ込んで実際に再開発を進めれば、途中で終わるわけにはいかないという心配なんですよ。ですから、しっかりと区民の皆さんの要望を踏まえながら、本当に区民の皆さんが安心できる、中野をおりてよかったと。緑があり、安心できる公園があり、そして近隣の商店がにこにこと営業できると。そういうまちにするということは、これは大事なことだというふうに思います。
残念ながら、この中野の顔ということについての認識が私たちとは違うということで、この陳情については賛成できないというのが立場でございます。
副委員長
他に討論はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
討論がなければ、討論を終結いたします。
これより陳情の項ごとの採決を行います。
初めに、平成16年第14号陳情1項、2項、3項、平成16年第16号陳情、平成16年第19号陳情、平成16年第23号陳情の2項、3項、4項、平成16年第30号陳情2項、平成16年第35号陳情3項、4項、平成16年第44号陳情1項、2項、平成16年第47号陳情、平成16年第60号陳情2項、3項、平成17年第1号陳情2項、平成17年第6号陳情1項について採決いたします。
ただいまの陳情を採択すべきものと決するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
御異議ありませんので、さよう決します。
引き続き、お諮りいたします。
ただいまの陳情につきましてそれぞれ願意を了とし、趣旨に沿うよう検討されたいとの意見を付したいと思いますが、これに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手多数。よって、ただいまの陳情につきましてそれぞれ願意を了とし、趣旨に沿うよう検討されたいとの意見を付することに決しました。
それでは、次にお諮りいたします。
平成16年第23号陳情の1項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情は不採択とすべきものと決します。
次に、お諮りいたします。
平成16年第30号陳情1項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情は不採択すべきものと決します。
次に、お諮りいたします。
平成16年第35号陳情1項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情の1項は不採択すべきものと決します。
続きまして、お諮りいたします。
平成16年第35号陳情の2項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情2項は不採択すべきものと決します。
お諮りいたします。
平成16年第36号陳情1項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情1項は不採択すべきものと決します。
お諮りいたします。
平成16年第36号陳情2項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情2項は不採択すべきものと決します。
お諮りいたします。
平成16年第44号陳情3項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情3項は不採択すべきものと決します。
お諮りいたします。
平成16年第45号陳情1項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情1項は不採択すべきものと決します。
お諮りいたします。
平成16年第45号陳情2項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情2項は不採択すべきものと決します。
お諮りいたします。
平成16年第45号陳情3項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情3項は不採択すべきものと決します。
お諮りいたします。
平成16年第45号陳情4項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情4項は不採択すべきものと決します。
お諮りいたします。
平成16年第46号陳情2項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情2項は不採択すべきものと決します。
お諮りいたします。
平成16年第56号陳情を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情は不採択すべきものと決します。
お諮りいたします。
平成16年第60号陳情1項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情1項は不採択すべきものと決します。
お諮りいたします。
平成17年第1号陳情1項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情1項は不採択すべきものと決します。
お諮りいたします。
平成17年第1号陳情3項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情3項は不採択すべきものと決します。
お諮りいたします。
平成17年第3号陳情を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手多数。よって、本件陳情は採択すべきものと決します。
ただいまの第3号陳情につきまして、附帯意見について挙手により採決を行います。
お諮りいたします。
平成17年第3号陳情の審査結果に願意を了とし、趣旨に沿うよう検討されたいとの意見を付すことに賛成の委員は挙手をお願いいたします。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手多数。よって、意見を付すことに決定いたします。
お諮りいたします。
平成17年第6号陳情2項を採択すべきものと決するに賛成の委員の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
副委員長
挙手少数。よって、本件陳情2項は不採択すべきものと決します。
以上で陳情の審査を終了いたします。
その他で各委員、理事者からの発言がありますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
なければ、次回、次々回の日程を協議いたしたいので、委員会を休憩いたします。
(午後8時35分)
副委員長
委員会を再開いたします。
(午後8時42分)
次回は4月22日(金曜日)午後1時より第2委員会室でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
それで、次々回につきましては、5月9日(月曜日)午後1時より第2委員会室ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
では、日程についてはそういうことに決めさせていただきたいと思います。
他に御発言ございますか。
佐藤委員
その資料というんですか、まとめたものは、例えば今、かなり早くまとまるみたいなお話もありましたよね、4月末に。だから、事前に例えば委員に資料配付ということでいただければ、それを読みこなして委員会に臨むことができると思うんですけども、そういうことはほかの委員の皆様はどうですか。
副委員長
今、佐藤委員の方からパブリックコメントのまとめも多分、量的には多くなるというふうに思われますので、その場で渡されてもなかなか読みこなせないということもありますので、事前にできるのであれば、早目に委員さんにお配りするということの提案なんですけれども、よろしいでしょうか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
じゃあ、それはなるべく作業をしまして、渡せる段階になりましたらお渡ししたいというふうに考えております。
副委員長
ということですので、警大跡地整備担当課長の方からでき次第、委員各位に配付されるということで、そのようにいたしたいと思います。よろしいですね。
そのほかで何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
副委員長
では、以上で本日予定いたしました日程はすべて終了いたしました。
本日の中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会を散会いたします。どうも御苦労さまでした。
(午後8時46分)